福岡県議会 2018-09-21
平成30年 農林水産委員会 本文 開催日: 2018-09-21
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ヒット) 1 平成三十年九月二十一日(金曜日)
午 前 十 時 五 十 九 分 開 会
◯堀 大助委員長 皆さん、おはようございます。定足数に達しておりますので、ただいまから
農林水産委員会を開会いたします。
当
委員会において
審査を要します案件は、お手元に配付いたしております
付託議案一覧表、
付託請願一覧表及び
陳情一覧表のとおり、
議案五件、
請願二件及び陳情一件であります。御確認願います。
これらの
審査を、お
手元配付の
審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
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◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
なお、
執行部より提出されました
議案、
所管事務調査及び
報告事項の資料をお手元に配付しておりますので御確認願います。
それでは、まず
請願の
審査を行います。
当
委員会に付託されております
請願は、お
手元配付の
一覧表のとおり、
新規付託のもの一件及び
継続審査中のもの一件であります。
それでは、
新規付託の
請願番号第一八号の一「飯塚市馬敷「
金比羅山」の
林地開発許可に関する
請願」を議題といたします。
この際、何か
質疑はありませんか。
高瀬委員。
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◯高瀬菜穂子委員 飯塚市の
白旗山に続いて、今回、馬敷の
金比羅山の
林地開発について
請願を受けております。
白旗山が三十四ヘクタールでありましたけれども、この馬敷の
金比羅山の
開発計画は十七ヘクタールということで、いずれも大規模で、しかも、同じ
飯塚市内ということで大変驚いているんですけれども、
説明会などでは、住民の
皆さんは納得をしていないというふうに
議事録を見て強く思ったわけですが、この件について、現在、県のほうではどういう対応をされているのか、まずお聞かせください。
4
◯堀 大助委員長 成末
農山漁村振興課長。
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◯成末
農山漁村振興課長 ただいま質問のありました
馬敷地区の
林地開発許可申請については、ことしの七月九日に県に
申請書が出されております。今現在は、
災害の防止、水害の防止、水の確保、環境の保全など、
森林法に基づく許可の
基準に照らして、厳正に
審査を行っているところです。
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◯高瀬菜穂子委員 既に
白旗山の件で、
メガソーラーについては何度も議論をしてきているんですけれども、
森林法に照らして厳正に
審査をするということなんですが、その
森林法というのが、繰り返しにはなりますけれども、
メガソーラーを想定したものではないということで、環境の保全のためのわずか二五%の林地を残せば、あとは開発できるというふうになっていて、法律がそうなっているから、なかなかとめられないと、
危険地域であっても難しいというような実態が今あると思うんです。一方で、
災害がこんなふうに至るところに起こって、森林がなくなっていくということについては、住民の
皆さんの心配というのは、これまで以上だというふうに思います。
これ、国に対して、十七ヘクタールとか、三十ヘクタールとか、そういった森林を開発して
メガソーラーをつくるということについて、やはりそれに見合った
基準というものが必要だというふうに思うんです。国に対して意見を言ったりとか、あるいは
意見交換をしたりとかいうふうなことがこれまでありましたでしょうか。
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◯成末
農山漁村振興課長 今までも国に対しては、提言の中で、各地域で大規模の
太陽光発電のものが出てきていますので、景観の悪化とか、そういう課題に対して各県、対応に苦慮しているので、その統一的な
基準とか、
関係法令の整備をしていただくようにお願いはしております。
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◯高瀬菜穂子委員 それをやっぱり急いでいただかないといけないと思いますが、この馬敷について、
請願にもありますように、
レッドゾーン、
イエローゾーンの区域で、ここが山があったから豊かな水に守られてきたという側面がある一方で、この山がなくなることで
災害が発生する危険がさらに高まるのではないかというのが非常に大きな不安だというふうに思います。この点は考慮に入れて
審査をしていただけるということになりますよね。確認ですが。
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◯成末
農山漁村振興課長 地域がイエローとか
レッドとかに指定をされているというのは、当然
申請者は承知した上での申請ですので、そういうことに配慮した
災害の防止とか、そういう観点での申請が上がっているものと思っていますし、またうちは
森林法に基づいた
審査基準に基づいて
審査をしているということです。
それでは、これより
議案の採決を行います。
まず、採決の方法についてお諮りいたします。
採決は、一括して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
43
◯堀 大助委員長 御異議ありませんので、そのようにとり行います。
それでは、第一二〇
号議案所管分、第一二七
号議案及び第一三四
号議案から第一三六
号議案までの以上五件について、原案のとおり可決することに賛成の
委員は、御起立願います。
〔賛成者起立〕
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◯堀 大助委員長 起立多数であります。
よって、第一二〇
号議案所管分外四件は、いずれも原案のとおり可決されました。
これで、
議案の採決を終わります。
以上で、本
委員会に付託されました
議案の
審査は終了いたしました。
なお、採決いたしました
議案に関する
委員長報告につきましては、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
45
◯堀 大助委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に、
所管事務調査を行います。
「アンテナレストラン「福扇華」について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。城石
福岡の食販売促進課長。
46 ◯城石
福岡の食販売促進課長 東京都千代田区の旧ふくおか会館跡地に建設中の住友不動産ふくおか半蔵門ビル一階に開設いたしますアンテナレストランにつきまして、店舗の概要等を御
説明いたします。
資料は、
農林水産委員会提出資料、
所管事務調査の目次をめくっていただきました一
ページをお願いいたします。
まず、店舗名称についてでございます。福、扇、華と書いて福扇華といたしました。扇は、その形が末広がりでありますことから、昔から縁起物とされております。
福岡のますますの繁栄と、
福岡から新しい風を吹かせたいとの思いが込められております。
次に、レストランの営業日と営業時間についてでございます。十一月二十一日水曜日にグランドオープンいたします。営業時間は、ランチタイムが十一時三十分から十五時まで、夜の部が十七時から二十二時までとなっております。
次に、お客様にお出しするメニューにつきましてでございます。がめ煮や水炊き等の郷土料理を初め博多和牛やマダイといった天然魚、旬の野菜やあまおう、秋王等四季折々のフルーツ、八女伝統本玉露を使った料理と県内蔵元の銘酒を御提供します。御参考に、メニューの一例を示させていただいております。夜は、六千円からのコースや旬の食材のアラカルトメニュー、お昼は、日がわり、週がわりランチなど千四百円程度からお楽しみいただける内容としております。
続きまして、店内の内装・装飾についてでございます。博多織や小倉織、久留米絣、大川組子、八女すだれや八女手すき和紙など、本県の伝統工芸品や京築ヒノキなどの県産材をふんだんに使いました内装・装飾を施し、いながらにして
福岡を体感できるように設計をいたしました。また、食器には小石原焼や上野焼を使うようにいたしております。
最後に、その他でございます。レストランの運営は、博多区千代に本社がございますトリゼンフーズ株式会社に委託しております。客席数は、ホールのテーブル席が四十四席、個室五部屋で三十二席の全七十六席でございます。個室は一部屋最大十二人まで対応できます。テーブル四十四席のスペースは、貸し切りで八十人程度の立食やイベントの会場としても御利用いただけます。また、店内には販売コーナーを設置いたしまして、季節の
農林水産物や加工品、県内の作家による工芸品などの県産品を販売することとしております。
今後は、この福扇華を拠点といたしまして、
福岡の食を初めといたしました本県のさまざまな魅力を発信してまいりたいと思っております。
説明は以上でございます。
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◯堀 大助委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。松本
委員。
48 ◯松本國寛
委員 食材は、吟味して
福岡県の食材をということらしいけれども、この食材自体は、運搬するのに、トリゼンフーズは、東京でそれぞれ
福岡のものを調達する方法もあるんだろうけれども、一括して
福岡の食材を自前で持っていくだとか、そういったネットワークがあるとか、その辺はどういうふうに理解したらいいですか。
49
◯堀 大助委員長 城石福岡の食販売促進課長。
50 ◯城石
福岡の食販売促進課長 県産の食材を現状、東京のほうのレストランで使っていただくためには、実際は宅配便で調達をされているケースがほとんどでございます。したがいまして、かなり割高なコストを支払っていただいて
福岡フェアをやっていただいている状況でございます。今般、福扇華を開店し、
福岡の食材をふんだんに使っていただくということを条件にしておりますから、県といたしましても、ことし当初予算におきまして、このレストランの予算の中で、物流、低コストで確実に新鮮な県産の食材を運搬できる、福扇華まで届けることができるシステムを実証する予算をお認めいただいております。それを活用いたしまして、補助事業者のほうと、民間の物流事業者でございますけれども、連携をいたしまして、システムの実証をことしさせていただいております。
51 ◯松本國寛
委員 その話、
説明を受けていましたっけ。
52 ◯城石
福岡の食販売促進課長 別にこのことだけを取り出してはさせていただかなかったと思いますが、当初予算の中で、取り組むメニューの中の一つとして、この実証の事業というのは御
説明をさせていただいたかと思っております。恐れ入ります。
53 ◯松本國寛
委員 それならなおさらいいんですけれども、そういう実証という形でやっているということになると、一定程度、当然、流通業者さんにお願いしてやっていくんだろうと思いますので、なかなかそのベースに乗らないから、それができないということなんだろうと想像していたのですが、そういう実証という予算を持っているならばなおさらのこと、これはうまく乗っけていただきたいと思うんですが、先ほどおっしゃったように、ほかのところも宅配で
福岡の食材を運んで売り込みに行っていますよね、あなたのところの課で大阪だとか、東京だとか。そこに、いいねということで、じゃ、使ってみようということになると、今、宅配で行っているということで割高になっていると、こういうことなので、例えば、そういう流通の中でまとめて、この福扇華だけではなくて、都市圏で使ってくれるところに対して、一緒に乗っかっていくことによって低コストになって、それがまた販売促進になるというようなお考えはないのですか。
54 ◯城石
福岡の食販売促進課長 今、
委員御指摘のとおりでございます。できるだけ混載をして、荷物をいっぱいにして、複数の事業者さんで箱をいっぱいにして持っていったほうが低コストで、お互いウイン・ウインということになりますので、実証は、まずはこの福扇華に確実に届けるということが目的ではございますけれども、今、首都圏、関東圏で
福岡フェアをやっていただいているレストラン、そこもできるだけ一緒にされませんかというお声がけをこれからして、荷物をいっぱいにして効率よく運んでコストを低く抑えていただいて、多くの食材を使っていただけるように試みたいと思っております。
55 ◯松本國寛
委員 それは流通業者と話をしているんでしょうけれども、運ぶ、運ぶと言いますけれども、帰り、空で帰ってこれないので、だからもっと広く呼びかけて、帰りの荷物もきちんと乗っけられるようにと。それが場当たり的に、まさに船積みなんていうのはそういうことなんですが、陸を使うとか、定期の船便があるとか、定期の船便でコンテナに乗っけられるとかいうことになれば、それは片道でもいいんだろうけれども、便を仕立てるという通運というか、そういったものでトラックとかの輸送であれば空荷で帰ってくるわけにいかないからということがあるので、そこだけに絞るのではなくて、専門的な流通業者と協議しながら、帰りの荷物も確保できるようにするとか、僕のイメージで、
説明を受けていないので、コンテナで行っているんだったら、コンテナももっと満載できるようにするとか、そういう方法があるんでしょうけれども、そもそもこれ、陸送なの。どういうことで考えているんですか。
56 ◯城石
福岡の食販売促進課長 陸送でございます。
57 ◯松本國寛
委員 陸送ならば、必ず空荷で帰れないので、何かこっちに持ってこれるものというのを考えるべきですし、それは県がやることにはなかなか限界があろうかと思います。だから、そういう専門業者と協議していただきたいと思っていますし、クールのコンテナがあるんだったら、またそれを使っていってもらいたいと思うんですよね。
僕はちょっとびっくりしたんですが、九州農産物通商とこの間、話をしましたら、福岡県というのは、まさにアジアのゲートウエーとして、海運の中で一番のろいのが船だと思いますから、一番のろい船を一番近場で送るためには、博多港というのは一番すばらしいんですよねと、こう話をしたわけですよ。そうしたら下を向いていたので、なぜと突き詰めて聞いたら、実は、博多港を出た船は、荷物がいっぱいにならなかったら、例えば、上海まで到着するためにとか、タイに着くために、途中で荷物があるところに、例えば、釜山、仁川だとか、寄り寄り行く。例えば、香港に行くためにも、釜山港に寄ったり、とにかく荷物を拾いながら、満載したいということで行く。神戸港から出る船は、もう満タンで積んでいるので香港に一直線に走ることができると。ということは、要は、国内の香港まで船で物を届けるときに、博多港に持ってくると、すごくおくれちゃう、神戸港に持ってくると最短で着くと、こんな話を聞いて、僕は素人なのでよくわからないんだけれども、そういう理屈があったと。流通の世界というのは、そこのルールがあるんだなというふうに感じていたので今の話をしたわけですけれども、一番効率よく持っていけて、なおかつ今、あなたの課が頑張って食材を使ってもらえるようにアピールしていますけれども、せっかくトラックを使うのなら、大阪でおろし、東京へ持っていき、みたいな形で、それにいろんな、あなた方が使ってちょうだいと、ホテルとかなんとかいろんなところに営業しているわけでしょう。そこにもおろしていける。じゃ、どこかに拠点を設けるとか。福扇華ができたことによって、物流の少なくとも二カ所の拠点ができるわけですね。東京都市圏での拠点ができるわけですね。この便があるということで、ほかのものを載せる、あと空荷で持っていかないように、何か
福岡県にメリットをもたらす形で車を帰すと。そういうことも含めて、あと船も含めて、船だと帰りの荷物がコンテナだけですから必要ないわけですから、効率よくいけるように研究していただきたいと思っています。そのことによって関東圏、関西圏により多くの
福岡の農産物が運ばれるようにということで考えておられるのでしょうから、また頑張って研究していきましょう。
58 ◯城石
福岡の食販売促進課長 ありがとうございます。
復路のことをまだ念頭に置いておりませんでした。復路、帰ってくる便を含めて、コストが低減されるような形を事業者とともに研究してまいりたいと思っております。ありがとうございます。
59 ◯松本國寛
委員 そのネットワークができることによって、ほかのところに対する営業ツール、販売ツールになっていくと思いますので、頑張ってください。
60
◯堀 大助委員長 田辺
委員。
61 ◯田辺一城
委員 最後のほうに、一般のコーナーもつくられるということです。県内六十市町村、どこも魅力的な産品がありますよね。ぜひ各六十市町村の産品がこうした物販の場に存在する、参加できるような仕組みも工夫してもらえたらと思いますが、どういうイメージでこのコーナー、考えていらっしゃいますか。
62
◯堀 大助委員長 城石
福岡の食販売促進課長。
63 ◯城石
福岡の食販売促進課長 物販のコーナーにおきます県産品でございますけれども、まず
農林水産物につきましては、旬のもので、レストランの料理で提供されたもので置けるものを考えております。それから、
加工品等につきましては、農協さんそれから漁連さんが取り扱っていらっしゃる加工品、その他、六次化商品のコンクールに出品をしていただいたもの、あとは参加はしていないんですけれども、ちょっととがったものについては、事業者と相談をして、置きたいというふうに思っております。
64 ◯田辺一城
委員 ぜひ
福岡県各地域の魅力が伝わるような仕掛けというのを考えていただきたいですし、そのときに各市町村さんも、こういうものが新しく県として持ったんだというところをしっかりまず認知してもらって、活用していただけるようなところも工夫していただきたいと思います。
あわせて、ここで食べて、買ったものがよかったら、もう一回買いたいなというときに、どうしたらいいとかいな、とならんような仕組み、ちょっとしたことだと思うんですけど、買うときに、それをもう一回リピートするときはこうしたら、通販もそうだし、もう一回来ていただくもそうだし、そういうところも滞らないような工夫もしてもらいたいと思いますが、いかがですか。
65 ◯城石
福岡の食販売促進課長 陳列しているものを手にとっていただく、あるいは気に入ってお買い上げいただくといったものをまた再度、ギフトに使いたいので数が欲しいですとかいったお客様のために、やはり買う手段といたしまして、まずはその店舗、販売しておられる事業者さんの連絡先、これは必ずリーフレットなりを用意して、それが実現できるようにはしてまいりたいと思っております。
66 ◯田辺一城
委員 ぜひ県の魅力の発信の拠点みたいになるように頑張っていただきたいと思います。以上です。
67
◯堀 大助委員長 ほかにありませんか。松本
委員。
68 ◯松本國寛
委員 今のちょっとどうでもいい話かもしれんけど、とんがった食い物って何だろうかと、こういう発想で聞いている人もいると思います。あなたならわかっていると思うけど、もっとわかりやすく
説明してもらえばありがたい。
69
◯堀 大助委員長 城石
福岡の食販売促進課長。
70 ◯城石
福岡の食販売促進課長 例えば、水巻町のでかにんにくとか、非常に個性的で、ユニークで、前衛的なとか、これまでにない、こういった……。
71 ◯松本國寛
委員 秀でているものということ。
72 ◯城石
福岡の食販売促進課長 そうですね。知られてはいないのですが、まだメジャーではないけれども、非常にユニークで、レストランの事業者さんたちも、これを使いたいなと思う個性的な、他県、ほかの地域にないようなものという意味で使わせていただいております。
73
◯堀 大助委員長 よろしいですか。
ほかにありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者がある〕
74
◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、「国の森林環境税等の創設を踏まえた
福岡県森林環境税の在り方について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。村田林業振興課長。
75 ◯村田林業振興課長 国の森林環境税等の創設を踏まえた
福岡県森林環境税の在り方について、御
説明いたします。
お手元
所管事務調査の二
ページをお願いいたします。まず、一の趣旨でございます。平成三十年度税制改正の大綱において、森林関連法令の見直しを踏まえ、森林環境税及び森林環境譲与税を創設することが明記されたため、
福岡県森林環境税検討
委員会において、今後の
福岡県森林環境税のあり方について検討していただき、今月六日、県に提言がなされましたので、今回報告するものであります。
次に、二の森林経営管理制度と国の森林環境税等の概要でございます。
まず、(一)の森林経営管理制度でございます。この制度は、林業の成長産業化と森林資源の適切な管理の両立を図るものであり、今年五月に成立しました森林経営管理法に基づき、来年四月から施行されるものであります。制度の概要は、所有者みずからが森林の経営管理を実行できない場合に、市町村が経営管理の委託を受け、林業経営に適した森林は、意欲と能力のある林業経営者に再委託をします。一方、再委託できない森林や再委託に至るまでの間の森林は、市町村が管理することとしております。
次に、(二)の国の森林環境税等でございます。
まず、1)の国の森林環境税は、平成三十六年度から市町村が個人住民税均等割とあわせて年額千円を賦課徴収し、市町村及び都道府県に森林環境譲与税として譲与されます。
次に、2)の森林環境譲与税は、森林経営管理法の施行にあわせて、三十一年度から譲与されますが、その財源は、後年度の税収を先行して充てられます。また、その使途については、市町村は、森林整備及びその促進に関する費用に、都道府県は、市町村の支援などに関する費用に充てなければならないとされております。
なお、本県への譲与額を試算いたしましたところ、来年度は、県と市町村を合わせて約四億五千万円で、その後、段階的に増加し、四十五年度以降は、約十三億六千万円が譲与される見込みであります。
次の三
ページをお開きください。三の
福岡県森林環境税検討
委員会からの提言でございます。検討
委員会からは県に対しまして、一つ目として、荒廃森林の再生や荒廃の未然防止などの取り組みは遅滞なく進める必要があり、県の森林環境税を継続し計画的に実施すること、二つ目として、市町村への譲与税は、森林経営管理制度に基づく森林整備のほか、木材利用の促進や放置竹林対策など地域独自の取り組みにも積極的に活用すること、三つ目として、県への譲与税は、制度の円滑な運用に向けて、市町村の支援や新たな人材育成・担い手の確保対策などに活用すること、四つ目として、県は、両税を効果的に活用するため、森林環境譲与税の使途を市町村に示し、荒廃森林の整備と森林吸収源対策の両立を図ることといった提言がなされました。
最後に、四の今後の対応でございます。県としましては、この提言を踏まえまして、今後、両税の効果的な活用について検討を行い、市町村に対し、譲与税の活用方針を提示することとしております。また、県への譲与税を活用し、林業の専門知識を持ったアドバイザーの派遣などによる市町村への支援を行うとともに、林業経営を担う人材の育成・担い手の確保対策を強化していく考えであります。
説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
76
◯堀 大助委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
高瀬委員。
77
◯高瀬菜穂子委員 森林整備をするということについて、これは誰もが必要だというふうに考えていると思うんですけれども、県の環境税のときにも申し上げましたが、住民税の均等割だけの人に対しても課していくということで、千円の方が、県のお金は五百円、さらに震災復興税も五百円、さらにこれにまた千円と、だから三千円というふうになるんですね。年間だからいいじゃないかと言われるかもしれないけれども、これって本当、大きな
負担になるものというふうに思います。これはもう決まっているからどうしようもないんだけど、一方で、国の森林整備予算というのがどうなっていくのか。これから確保しますよというのは、はっきり示しているんだけれども、国の森林整備予算は、この十年を見ても減ってきていますよね。これについては国は、今後ふやすというようなことは言っているんですか、教えてください。
78
◯堀 大助委員長 村田林業振興課長。
79 ◯村田林業振興課長 国のほうでは、新たな森林環境税、これは従来の財源にプラスして徴収して、それで森林整備を進めて、つまり、プラスをして吸収源対策を進めていくんだということで、従来の財源につきましては、予算は確保していくという考えでおります。
80
◯高瀬菜穂子委員 そうは言っても、昨年調べたところによると、二〇〇八年度、千六百二十六億円だったものが、二〇一五年には千二百三億円へと、国の予算は四百二十三億円も削減されているというふうな実態もありますので、これは減らさないでふやしていただかないと、今のような森林
災害が起こるような状況では、国民にだけ
負担をかけるということにはならないと思いますので、機会がありましたら、ぜひ国のほうにしっかり言っていただきたいというふうに思います。以上です。
81
◯堀 大助委員長 よろしいですか。答弁されますか。
82 ◯村田林業振興課長 国のほうには、国に対する要望、その中で、財源の確保というのは要求をしております。これからもしてまいります。
83
◯堀 大助委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
84
◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、「食育・地産地消の推進について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。才田食の安全・地産地消課長。
85 ◯才田食の安全・地産地消課長
所管事務調査の四
ページをお願いいたします。食育・地産地消の推進についてでございます。
地産地消を推進していくためには、食それから食を支える農林水産業に対する県民の理解と積極的な支持が不可欠であります。このため県では、平成二十五年度に食育・地産地消ふくおか県民会議を設立し、この県民会議を推進母体として、「いただきます!
福岡のおいしい幸せ」のスローガンのもと、地産地消の取り組みを県民運動として展開しているところであります。
次に、これまでの取り組みについて御
説明いたします。
まず、一点目でございます。農林漁業応援団の拡大についてです。応援ファミリーは、農林水産まつりなどの県民の方々が多く集まるイベントでのキャンペーン、それから応援団体の企業などを個別に訪問いたしまして推進をしてまいりました。その結果、応援ファミリーは、昨年度末から約千三百世帯増加しまして二万九千七百十世帯となっております。また、応援の店、応援団体いずれも増加している状況でございます。
次に、学校給食への県産
農林水産物の利用促進についてでございます。夢つくし、元気つくしにつきましては、米飯給食を実施している小中学校、これが約千百校ありますけど、そのうちの千六十三校で導入されており、
福岡有明のりは七百四十六校で導入されております。また、学校とJAや直売所の連携により導入が進んだ事例の紹介とか、学校の栄養教諭等を対象とした生産現場の視察などを行い、利用を進めているところでございます。
次に、地産地消の核となります直売所の活性化についてでございます。平成二十九年度の県内の直売所数は、前年度から六カ所減少しておりますが、年間販売額は、二億円ふえて三百五十五億円となっております。県では、平成二十五年に設立いたしました
福岡県直売所連絡協議会に対しまして、食品表示法に基づく表示制度、農薬の適正使用などの研修を実施して、取り扱う商品の信頼性を高める取り組みを行っているところです。
次に、今後の主な取り組みについて御
説明いたします。
まず、県産
農林水産物を活用した健康づくりについてでございます。食生活改善による健康づくりを進めるため、ライフステージやメタボといった健康課題に応じて、旬の県産
農林水産物を使用したメニューを大学と連携して開発します。このメニューにつきましては、県のホーム
ページに記載しますとともに、使用した食材とレシピをあわせて量販店等でPRしまして、県産
農林水産物の消費拡大につなげてまいります。
次に、農林漁業体験ツアーについてでございます。体験ツアーへの参加の機会をふやすために、民間旅行業者と連携いたしまして、本年十月から、二十回程度実施をし、本県農林水産業への理解の促進を図ってまいります。
最後でございますが、参考のところに書いております本年十一月に開催いたします「
福岡のおいしい幸せ」大晩餐会についてでございます。大晩餐会につきましては、今回で五回目の開催となります。日時は、十一月二十二日木曜日、十八時半から、場所は、ホテルニューオータニ博多で、五百五十名の参加を見込んでおります。農林水産
委員の皆様には、後日、御案内をさせていただきますので、御出席を賜りますようお願いいたします。
今後も、関係部署と団体等連携しながら、食育・地産地消の取り組みを進めてまいります。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
86
◯堀 大助委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。松本
委員。
87 ◯松本國寛
委員 この二の(二)の学校給食への県産
農林水産物の利用促進ということですが、これは今回、うちの代表質問でも少し触れさせていただきましたけれども、ここの特に栄養教諭を対象とした生産現場への視察を実施と、この栄養教諭部分について、もっと詳しく
説明いただけませんか。
88
◯堀 大助委員長 才田食の安全・地産地消課長。
89 ◯才田食の安全・地産地消課長 まず、学校給食の利用が進んでいるところ、進んでいないところがありまして、栄養教諭の話になりますと、意外と先生方が、生産現場で何を栽培されているかがわからないといったような声とかも聞いております。そのため、栄養教諭の先生とか市町村の担当者、そういう方々を対象として集めまして、現地での視察、現場を見て回ったりとか、そういうことを行っております。昨年度は、香春町と新宮町のほうで、そういう取り組みを行ったところでございます。
90 ◯松本國寛
委員 成果は。
91 ◯才田食の安全・地産地消課長 入っていただいて、アンケート調査をとっておりますけれども、地元の取り組みとかそういうものがわかったとか、今後検討していきたいとか、そういう言葉はいただいております。
92 ◯松本國寛
委員 何を検討するわけ。
93 ◯才田食の安全・地産地消課長 済みません、主語が抜けていました。学校給食とか、地元の食材とかを導入することを検討していきたいとかいうようなことでございます。
94 ◯松本國寛
委員 これは随分スピードが遅いんだと思う。僕がこのことに取り組んでいて、とにかく学校給食現場では、従前のその学校が運営していた食材の納入業者をなかなか変えられないという理由は少しはわかる。そういうことでやってきていた。その中で、僕らが
皆さんと一緒にやってきて、お米を導入すること自体が大変だった時代があった。これはやっとクリアした。その後、直売所から入れることも随分苦労した。これも少しずつ動いてきた。それは運営団体があるから、積極的にそれを推していくということがある。それともう一つは、もう長年これをやってきたのでロットがそろってきた。でも、今も直売所だけでは、その町の食材の納入には全く量が足りていないというのが現状だということは知っています。
十五、六年前に、何とかできんかと、県内の普及センターとかいろんなところと学校を回って、おもしろいなと思うものがありました。そこはその地域のJAの女性部の方が、何とか自分たちが丹精込めてつくったものを子供たちに食べてもらいたいということでお願いすれど、どこに行っても相手にされないという状況でした。その中で、その町の学校教育の部分も進んでいたのでしょう、もう合併し、今はなくなっている自治体ですけれども、相談しながら、栄養教諭が、わかりましたと。では年間の献立を当初に立てます、予算もついているので、何月にニンジンを何トン、何月にキャベツを何トンとか、何月にこの地域の特産のこれを何トン、これ、できますかということで投げ込むわけです。みんなで検討して、何とかこれはできるということで、これから作付に入りますということで進めていったという、すばらしい話だなと思いました。これがどんどん進んでいってほしいなと思っています。そういうことも含めた視察だったらありがたいなと思っています。
だから、生産者と栄養教諭が、生産者が本当にすばらしいものをつくっている、そしてどのくらいの規模で、どのくらいの量が確保できるかと、そういうことのテーマを持った視察なんだと僕は理解して聞いていたんですけれども、そういうこと。
あわせて、そのことの成功例をどんどん僕は広げていくべきだと思うんです。そのことで、今度は生産者と学校とのつながりが深くなっていきますよ。今、田植えの実習田とかなんとか、子供たちに植えさせたり、刈らせたりとかいうことで触れ合っていますけれども、栄養教諭を間に挟んだ形のかかわり合い、学校教育をやっている自治体のポジションとのかかわり合い、そんなものをつくっていきながら、成功例をどんどん発信していくことが大事なんだというふうに思っているのですが、そういう私の今お尋ねしたことに対して、やっていることと感想を聞かせていただきたい。
95 ◯才田食の安全・地産地消課長 今、
委員から御指摘がありましたように、導入が進んでいるというところの部分は、やはり市町村、学校それから生産者、そこが一緒の場で話をしながら進めていっているというのが本当に実態でございます。私どもとしましては、やっていることというのは、先ほどもちょっと報告させてもらいましたけれども、導入が進んでいるところの事例、こういうものを全ての市町村とか学校のほうに、こういう取り組んでいるものがありますとか、そういうものを提供しながら、参考にしてください、というようなことはやっていっております。まさに、中であったところの部分が、供給側、
農業者側からの話で言いますと、安定して供給していくとかいうところが大事な部分だと思いますので、それをどうやっていくかというところを、先ほど
委員が言われましたように、物が直売所だけではできない、市町村の規模としては生徒数もいっぱいおって供給できないとかいうところもありましょうから、それをどうやっていくかというふうなものを今、検討しているというところです。まず、供給側の立場としてはですね。それと、先ほど言われました学校の先生たち、栄養教諭さんとかに、しっかり
福岡県内にはこういうものがあるとか、そういうところを知っていただくというところ、そこから始まるかなというふうに思っております。
96 ◯松本國寛
委員 何がそこから始まるかよ。随分前の話と今言っただろう。学校給食協議会とかいう形で市町とあわせて、たしか普及センターか農林かが入った形でやっているはずですよ。そこでいろんな議論がされているはず。今の僕の提案は、十五年前にも同じ話をしたことがあります。全く進んでいないわけです。栄養教諭が本当にそうやって頑張れば、そういうことがかなったという例を今話しましたが、それ以外のところで、そういう話というのはまだ聞いていません。あなたが今度は成功事例をそれぞれの教育
委員会を通じて広げていきましょうと言うけど、我々には提示されたこともありません。まずは、ここでその成功例を見せてくれることが大事なことじゃないですか。
皆さん方が頑張ってくれているけれども、我々は、教育の部門、子育ての部門、それからPTAとか、さまざまな部門にかかわっていますので、そのことに対する一定の評価ができますので、まずはここで出していただくということをやってみたらどうかなと思います。
もう一つ、直売所ではロットがそろわないということがわかっていると。しかし、我々は生産県であり消費県である。この五百十万という人口は、まさに消費県なんですよね。その中で、我々は攻められているわけですよ。内部から今度はきちっとやっていくということの中で、この学校給食でどのくらい充足させていくか。今、うちは二十数%だというふうに記憶していますが、三〇%目指して頑張ろうと言っているけれども、そんな答弁をやっていたのよ。それでも低いと思うんだ。そのやるためには、今言ったようなことをまず前提でやってなきゃならなかったんだし、遅いけれども、これからもやってほしいということがあります。海外に進出していこうと、こういうふうに言っています。まだ未知のものでもある。それはやっぱりいろんな形で地域間競争、国際間競争できるような農産物をつくっていくという指摘はいいわけですけれども、そこへ販路を求めなければ厳しいという状況が今後来るけれども、まずは自分のところでやっていくことができていません。
JAおんががJA北九と合併をしていくときに、こんな話がありました。今後は、JAおんがの中だけの供給ではなくて、JA北九ということで、一つの農協の範囲の中では、例えば、遠賀郡とかの生産した野菜が北九州市の学校給食で使われるということになると、物すごく大きな市場だと、こう見たわけです。しかし、現状は変わっていません。そのところも把握しているんだと思うけれども、そういうことを考えたら、もっともっと我々は、攻められるんじゃなくて、きちっと県内で循環をしていくこと、地産地消、まさにこの一番大事なことの中でやっていくことがたくさんあるんだと思うんですよ。進んでいると思ったけど、今聞いたら、余り進んでいないということを感じました。
もう一つしゃべらせてもらうと、BSEやったときに、その後、安全宣言をやりました。安全宣言をやったけれども、なかなか牛肉由来食品を学校給食に使おうとしなかった。それはほとんどが、僕、現場で聞いて回った。そうしたら、まだまだ安全性がどうのこうのとかいう理屈を言う。何が原因かということを探ってみたら、要は、学校経営者と自治体の教育
委員会の給食の提供するところがあります。ここが出したときに父兄から危ないんやないかと言われるのが嫌だと。安全値を、子供たちの食育ではなくて、自分たちのほうに安全をとっているんやないかと、おかしいじゃないかということで、僕は郡内のPTAの会長さんを集めて、みんなで子供たちのために、食味と体づくりのために牛肉由来食品を早く食わせてくれよと嘆願書を出させたら、一カ月で牛肉由来食品は学校のテーブルに、子供たちの給食に戻ってきましたよ。
それほどいろんなハードルがあるというか、そういう意味では、学校経営の現場と自治体の学校教育にかかわっているところと、もっとそんなことを相談していくべきだと僕は思っているわけ。
また話は戻る。学校給食協議会というものがあるじゃないか。ここは何の機能をやっているのと、俺はこう言いたいわけ。そういった意味で、遅い。もっと栄養教諭に嘱望するなら、この人たちの活躍、どんどん使うべきじゃないか。成功例をどんどん発表すればいいじゃないですか。生産者も、そのことをもっと知らせたらいいじゃない。PTAの人たちにも、親御さんたちにも、あなたの町の通学で見ている畑のものが食えるんだよということを、努力すればできるんだよということを、みんなに知らせればいいじゃない。だから、民意がつくりますよ。なかなか言っても言っても動かなくても、下から言ったほうが早いときもある。そういう努力をしてもらいたい。していると思っていたけど、もう一回言いたいけど、そういうことをやってほしいということで、答弁願います。
97 ◯才田食の安全・地産地消課長
委員御指摘のとおりだというふうに思っております。もっともっと教育現場それから市町村、そこと連携を、話をしながら、その活用が進むように、しっかりと頑張っていきます。
98 ◯松本國寛
委員 俺が言うとおりだというふうに御指摘いただいたけど、知っているんだったらなぜやらないの。知らなかった、わかったと、じゃ、これからやろうというのなら俺はわかるよ。知っていたけれども、何でやらなかったのということになるよ。あなたのその気持ちが私に伝わらない。
99 ◯才田食の安全・地産地消課長 申しわけありません。自分の勉強不足の部分もありましたので、今後、今の
委員からの貴重な御意見を踏まえまして、しっかりと取り組んでまいります。
100 ◯松本國寛
委員 そして、情報ですけれども、さっきの学校給食の協議会、それぞれの農林事務所でかかわっているはずです。これは学校もかかわっている、自治体もかかわっているはずです。だから、そこと今の話、もっと頑張ってやってくださいよ。せっかく栄養教諭がやる気があっても、働くそのステージがないじゃないか。きちっとつくってあげて、成功例をどんどん広げていく、そういうことをやってくださいよ。
まず、次の
委員会のときには、今、成功例を持っているというふうにおっしゃったので、それを資料として提出してもらうように要求させていただきます。
101
◯堀 大助委員長 ただいま松本
委員から要求のありました資料を
委員会資料とすることについて、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
102
◯堀 大助委員長 では、そのようにさせていただきます。
執行部に申し上げます。ただいま松本
委員から要求のありました資料について、提出時期等でありますけれども、いつごろになれば提出できますでしょうか。
103 ◯才田食の安全・地産地消課長
委員から次回と言われましたので、次回の
委員会で提出させていただきます。
104
◯堀 大助委員長 それでは、松本
委員からも要請がありましたとおり、次の
委員会までに提出いただきますよう、よろしくお願いいたします。
105 ◯松本國寛
委員 以上です。
106
◯堀 大助委員長 ほかにありませんか。田辺
委員。
107 ◯田辺一城
委員 一点だけ。今、学校現場における食育の取り組みの推進のお話だったと思いますが、今回、記載もないんですけれども、一つ、県産果樹の消費が厳しい中で、これを底上げするには、食べるのが面倒くさいとか、若い世代がそういう声があることを打開せないかんということで、調理実習において、県産果樹を活用して、調理して食べるという取り組みを本県がしてくださっているというふうに認識しているんですけど、その実施状況とか、成果というのを教えていただけたらと思います。
108
◯堀 大助委員長 才田食の安全・地産地消課長。
109 ◯才田食の安全・地産地消課長 今、
委員からありましたのが、学校で柿の皮むきをやって、それを食べるというような食育にもつながるような活動をやっております。昨年、三百六十校で実施をしております。
110 ◯田辺一城
委員 昨年、三百六十校ということは、これは経年ではふえてきているんですかということと、成果の部分ですよね。教えてください。
111 ◯才田食の安全・地産地消課長 年度で少しでこぼこはありますけれども、正確な数字でお答えさせていただきます。昨年が二百六十三校でございます。二十八年は三百六十校、その前は二百十校です。二百から三百校ぐらい実施しております。
参加された子供とかの評価の部分ですけど、生徒からは、初めて柿を食べたとか、今度は家に帰って家の人にむいて食べさせてあげようとか、そういうことの声が聞かれております。こんなにおいしいとは思わなかったとか、そういうことなので、それこそ新しいものとか、そういうものを自分でむいて食べるとか、そういうことによって非常に今後の消費につながっていく部分だろうというふうに考えております。
112 ◯田辺一城
委員 反応としても成果が上がっているように捉えますので、ぜひ県内の各地の小学校でこうした取り組みがさらに広がるように希望しますし、それに当たっては、やっぱり市町村教育
委員会ともしっかり連携しなきゃいけない部分もあると思いますので、しっかりやっていただきたいと思います。
113 ◯才田食の安全・地産地消課長 先ほど学校数で言いましたけど、全ての市町村に対して、こういう取り組み、いかがでしょうかという要望をとっております。それで、ここ二年ぐらいは、毎年五十市町村ぐらいは、やりたいということで手が挙がっております。補足でございますけど、つけ加えさせていただきます。
114 ◯田辺一城
委員 うちの子供もやりよったからですね。非常に効果は実際やると、食べるだけじゃなくて、そういうことをするとあると思いますので、頑張ってください。ありがとうございます。
115
◯堀 大助委員長 ほかにありませんか。
高瀬委員。
116
◯高瀬菜穂子委員 夢つくし、元気つくしの学校給食への導入は、これはかなり前からされていると思います。そして、有明のりの導入は、割と最近じゃないかと思うんですけど、この予算は今どうなっていますか。
117
◯堀 大助委員長 才田食の安全・地産地消課長。
118 ◯才田食の安全・地産地消課長 お米につきましては、県が三分の一、それとふくれんさん、団体のほうが三分の二をしています。県の予算額につきましては、一千百万円余でございます。のりにつきましては、平成三十年のりの予算額が百八十万円余でございます。
119
◯高瀬菜穂子委員 県がですか。
120 ◯才田食の安全・地産地消課長 県の予算でございます。
121
◯高瀬菜穂子委員 県産品が給食に入ってくるということは本当に望ましいというふうに思います。予算は大変だとは思いますけれども、例えば、県のほうで開発をされた県産小麦のナン、あれはとても評判がよくて、もう一回ぐらい、学期に二回ぐらい食べさせたいというような声とか聞くんです。それを全部に広げていただいたらいいかと思いますけど、県産小麦を使ったものだとか、予算がどれだけとれるかということのそこのしのぎ合いがあると思いますけれども、ぜひこれ、広げていただきたいなと。そして、県産の場合は、そのことをアピールして子供たちにも伝えているということを学校現場からも聞いていますし、ぜひ前向きの検討をお願いしたいと思いますけれども、自民党さんの代表質問にもあったかと思いますが、広げるとかいう検討はされているのでしょうか。
122 ◯才田食の安全・地産地消課長 先ほど申されたように、県産品を進めていくということは大事なことですので、我々、しっかり進めていきたいと思います。個別のことはわかりませんけど、全体としての県産
農林水産物の学校給食への導入を進めていきたいと思っております。
123
◯高瀬菜穂子委員 ナンについてということではなく、それだけにこだわっているわけではなく、県産品を広げていただきたい、できたら農林のほうからも、こういう形でプッシュしていただくことがやっぱり大きなインセンティブになるかなというふうに思っているので、よろしくお願いしたいと思います。
この機会ですので、先ほど松本
委員のほうからお話があった栄養教諭が中心となった学校給食ですが、私は以前、進んでいるということで、埼玉県に視察に行ったことがあるんですけれども、そのとき本当に驚いたのですが、新座市ですけれども、全ての学校に一人ずつ栄養教諭がいて、学校ごとにメニューをつくっていました。そして、食材を集めるときどうしているかといったら、栄養教諭がそこに赴任をしてくると、自分の校区の中で獲得できる農産物はないかまず聞いて回るというんです。ニンジンとブロッコリーはそこで調達できると。協力してもらえるかどうか、交渉も栄養教諭がします。それから、直売所に行くと。直売所から調達する。それから、肉はその校区の商店から、国産というふうに言ってまず調達をしている。それで間に合わないものについて、学校給食会に注文すると。来年はトウモロコシは何回食べますかと、作付の相談も私が行ったときに直接されていたんです。ここまでできるんだなということを本当、びっくりして見ていたんですけれども、
福岡県の場合に、そこまでいっているところはなかなか今ないかなと私は認識しておりますが、一括購入でメニューが一つとかそういうような、学校給食については、地元の農産物を使っていくのにいろんなハードルがあると思うんですけれども、ぜひ先ほどのお話にありましたように、教育
委員会とも、それから自治体とも話をしていく、その発信をここからしていただけたらいいなというふうに思いましたので、お話しさせていただきました。お答えは結構です。
124
◯堀 大助委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
125
◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、
報告事項に入ります。
「農林水産関連研究施設の一般公開について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。川嵜農林水産政策課長。
126 ◯川嵜農林水産政策課長 農林水産関連研究施設の一般公開について、御
説明いたします。
委員会提出資料、
報告事項の一
ページをお願いいたします。県では、農林水産業への理解を深めていただくため、毎年、農林水産関連の研究施設を一般公開しています。各施設では、研究成果の紹介や
研究体験、県産
農林水産物のPR、試食などを実施します。本年は、筑紫野市の
農林業総合試験場本場が平成三十年七月豪雨の影響で、来場者の駐車場の確保が困難な状況であります。このため、本場の開催は見送り、久留米市の資源活用研究センターで本場の研究成果を紹介いたします。
また、例年、
農林業総合試験場本場の一般公開と同時開催しております農業大学校秋まつりは、規模を縮小して開催することとしています。
まず、久留米市の資源活用研究センターですが、
農林業総合試験場ふれあいフェスタ久留米会場「~ふれてみよう!森のめぐみと農のめぐみ~」として、十一月十七日土曜日の九時三十分から十六時まで開催いたします。キウイフルーツ甘うぃのDNA品種識別技術の開発などの研究成果の紹介のほか、県産キノコや野菜を使ったピザづくり体験、つるや木の実を使ったクリスマスリースづくりなどを行います。
次に、
福岡市の水産海洋技術センターでございます。水産海洋技術センターおめで鯛まつり「~もっと知ろう「海」と「川」~」としまして、十一月二十三日金曜日、勤労感謝の日に、九時三十分から十六時まで開催いたします。
サワラの鮮度保持に関する研究などの成果の紹介のほか、ケンサキイカ、シバエビなどの試食、体験学習として、プランクトンの観察、ノリすき体験などを実施いたします。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
127
◯堀 大助委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。松本
委員。
128 ◯松本國寛
委員 何と読むの、これ。もう一回。何とかや木の実と言ったけど。
129
◯堀 大助委員長 川嵜農林水産政策課長。
130 ◯川嵜農林水産政策課長 つるです。
131
◯堀 大助委員長 ほかに何かありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者がある〕
132
◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、「「平成三十年度
福岡県口蹄疫防疫演習」の実施について」を議題といたします。
執行部の
説明を求めます。山下畜産課長。
133 ◯山下畜産課長 平成三十年度
福岡県口蹄疫防疫演習の実施につきまして御
説明申し上げます。
報告事項の二
ページをお願いいたします。まず、趣旨でございます。平成三十年度
福岡県口蹄疫防疫演習につきましては、二十二年に口蹄疫が発生いたしました。その後、国内での発生はございませんが、アジア地域での発生が続いておりまして、依然として警戒が必要とされております。このため、県では、万一の際に迅速かつ的確に初動防疫対応を行うため、口蹄疫を対象とした防疫演習を実施いたします。
概要でございます。実施日は、十一月十三日、十二時から、久留米市で実施いたします。内容でございます。防疫作業従事者の健康調査、感染防護具の着脱、模型の牛を用いた殺処分及び殺処分をした家畜の輸送などの防疫作業、車両消毒ポイントの設置などでございます。参加予定者は、市町村、畜産関係団体などから約二百名を見込んでおります。
それから、次の
ページをお開きください。最近の特定家畜伝染病の発生についてでございます。
まず、岐阜県で発生いたしました豚コレラについてでございます。この病気、豚やイノシシが急死する、ウイルスが原因の伝染病でございます。死亡率は高うございますが、人には感染いたしません。これは国内での発生が二十六年ぶりでございます。それから、九月九日に、岐阜市の養豚場で発生いたしましたけれども、この防疫措置につきましては、岐阜県は、直ちに発生農場での豚の殺処分などの防疫措置に加えまして、豚の移動・搬出制限区域の設定、消毒ポイントの設置を実施しております。
本県の対応でございます。九月九日、発生を受けて、全ての養豚農場に、異常がないことをまず確認いたしました。そして、注意喚起のための文書を発出いたしております。そして、翌十日には、防疫対策の強化を文書で指導するとともに、緊急防疫対策会議を開催いたしまして、関係団体などに、防疫対策の強化、徹底を要請しております。さらに、岐阜県で野生のイノシシのウイルスの感染を受けまして、死亡した野生のイノシシへの検査協力につきましても、九月十八日、猟友会などに対しまして要請を行ったところでございます。
それともう一つ、中国で発生が続いておりますアフリカ豚コレラのことでございます。アフリカ豚コレラにつきましては、先ほど申し上げました豚コレラに症状は似ておりますけれども、異なるウイルスの伝染病でございまして、これも死亡率は高いのですが、人には感染いたしません。これまで国内では未発生でございます。このことにつきましては、本年八月三日、中国で初めて発生いたしまして、今も発生が継続しております。現在、二十四件確認されておるところでございます。
県の対応でございます。八月四日以降、養豚農場などに対して注意喚起の文書を発出し、その後も防疫対策の強化を文書で指導しております。また、八月二十八日、家畜保健衛生所に防疫対策の強化を指示いたしました。
先ほど申し上げました平成三十年度の県の口蹄疫防疫演習におきましても、この豚コレラ、アフリカ豚コレラの県内で発生した場合の対応についても
説明して、これらの伝染病に対しての防疫意識を高めてまいりたいというふうに思います。
説明は以上でございます。よろしくお願いします。
134
◯堀 大助委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
135
◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で、本件の
質疑を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。桐明
委員。
136 ◯桐明和久
委員 まずは一点お礼と、あと要望します。
まず一点目は、本年度、全国の県茶連の大会がございまして、実は、去年、おととしと二年続けて八女茶玉露が農林水産大臣賞と一席はとっていたんですけれども、二年続けて京都の宇治ということで、それも同じ人がとっていたということで、今年度は非常に危機感を持って品評会、全品出したのですが、おかげで農林水産大臣賞ほか上位から十九位まで全て八女茶の玉露がとったということであります。これにつきましては本当に県の指導のほうに感謝申し上げます。特に今回、その前ぶれとして、実は、農林水産大臣賞をとるのに、まず県の品評会をするわけでありますが、これが百点以上出展がないと、なかなか農林水産大臣賞は来ないという中で、若干足りなかったので、県の指導センターが自分たちのつくったお茶を三点出したのですが、当然それはわからないんですけれども、上位にその二、三点が入賞したということで、そのときに職員の
皆さん方が、自分たちも指導しているけど、自分たちがつくったお茶がきちっとそれに入ったということに対して非常に自信を持っていたので、ことしは大丈夫ですかという話をしていました。特に今回、出品の時期にまた霜が来て非常に影響を受けたということで、玉露に影響しないかということでありましたが、結果としては、上位から十九位まで全てとったということで、県の技術に対しては、これは県茶連の会長になりかわりまして御礼を申しておきます。
それと次は、昨年、行橋農林事務所の管内視察のときにほとんど出たのが、やっぱり鳥獣対策の意見要望事項だったと思います。これについて県の今までいただいた資料では、年間ずっと被害が減ってきていますよという情報でありますが、しかし、実際今、他県を見ると、ただ柵で囲むんじゃなくて、カメラで監視して集団でとるとか、いろんなほかの県の事例をよく新聞でみるのですが、なかなか
福岡県では、捕獲のための箱わなとかはあるけど、そのほかの情報はもらったことがないので、恐らく今回は無理だと思いますが、次回、ぜひそういう捕獲の対策に対して、本県でも、ほかの県でやっておられるような事例があるのかというところが一つと、私の地元もそうでありますが、一回柵を囲むのはありがたいのですが、それを維持していくために、メンテナンスといいますか、柵をずっと補修したりするのに、どうしても現状で全然支援がないので、まず地域全体でやらないと、どこか一カ所あけば被害があるということで、ぜひそういうようなところの鳥獣対策の支援の項目を入れていただけないかというような要望が出ております。当然それは個人じゃなくて地域ぐるみでやるということになると思いますが、その辺のところも要望で出ておりますので、これは要望にさせていただきますけど、よろしくお願いします。
137
◯堀 大助委員長 山下畜産課長。
138 ◯山下畜産課長 要望がございましたので、資料の提出等がございましたので、それも次回させていただきます。よろしくお願いします。
139
◯堀 大助委員長 よろしくお願いします。
ほかに何かありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
140
◯堀 大助委員長 ほかにないようですので、次に進みます。
「閉会中の調査事項について」、お諮りいたします。
お
手元配付の
一覧表のとおり、八項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
141
◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。
次に、「今後の
委員会活動について」、お諮りいたします。
今後の
委員会活動については、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
142
◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名
委員を指名いたします。田中秀子
委員、原竹岩海
委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。
以上で、当
委員会の議事は全て終了いたしました。
終始熱心に
審査いただきました
委員各位、御協力いただきました
執行部各位に感謝申し上げ、
農林水産委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。
午 後 零 時 三 十 二 分 閉 会
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