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  1. 奈良県議会 2010-11-01
    12月14日-06号


    取得元: 奈良県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    平成22年 11月 定例会(第300回) 平成二十二年        第三百回定例奈良県議会会議録 第六号 十一月   平成二十二年十二月十四日(火曜日)午後一時五分開議   --------------------------------         出席議員(四十四名)       一番 小林茂樹          二番 藤井 守       三番 井岡正徳          四番 岡 史朗       五番 大国正博          六番 尾崎充典       七番 藤野良次          八番 森山賀文       九番 松尾勇臣         一〇番 宮本次郎      一一番 浅川清仁         一二番 田中惟允      一三番 上田 悟         一四番 山本進章      一五番 畭 真夕美        一六番 奥山博康      一七番 森川喜之         一八番 高柳忠夫      一九番 中野明美         二〇番 山村幸穂      二一番 中野雅史         二二番 神田加津代      二三番 安井宏一         二四番 岩田国夫      二五番 荻田義雄         二六番 粒谷友示      二七番 丸野智彦         二八番 岩城 明      二九番 藤本昭広         三〇番 今井光子      三一番 田中美智子        三二番 国中憲治      三三番 辻本黎士         三四番 米田忠則      三五番 新谷紘一         三六番 出口武男      三七番 中村 昭         三八番 秋本登志嗣      三九番 小泉米造         四〇番 服部恵竜      四一番 田尻 匠         四二番 山下 力      四三番 梶川虔二         四四番 川口正志   --------------------------------         議事日程一、議第六十八号から議第七十号、議第七十三号から議第八十四号、報第二十七号、報第二十八号、請願第八号から請願第十号一、意見書決議   --------------------------------議長出口武男) これより本日の会議を開きます。   --------------------------------議長出口武男) この際、お諮りします。 教育委員会委員任命同意公安委員会委員任命同意土地利用審査会委員任命同意及び意見書決議を本日の日程に追加することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決します。   --------------------------------議長出口武男) 次に、議第六十八号から議第七十号、議第七十三号から議第八十四号、報第二十七号、報第二十八号、請願第九号及び請願第十号、並びに去る九月定例会より継続審査に付されておりました請願第八号を一括議題とします。 まず、所管常任委員会付託しました各議案及び請願並びに去る九月定例県議会で閉会中の審査事件として議決されました事項に対する審査経過と結果について、各常任委員長報告を求めます。 まず、総務警察委員長報告を求めます。--一番小林茂樹議員。 ◆一番(小林茂樹) (登壇)総務警察委員会のご報告を申し上げます。 去る十二月九日の本会議におきまして、総務警察委員会付託を受けました議案及び請願調査並びに審査経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、十二月十三日に委員会を開催し、付託されました議案六件及び請願一件につきまして、理事者出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第六十八号中・当委員会所管分及び議第七十七号につきましては、賛成多数をもちまして、また、議第七十三号、議第七十四号、議第八十号及び議第八十一号中・当委員会所管分につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 また、請願第十号「大安寺西地区へのパチンコ店出店計画に対するコンプライアンスの適正運用同店操業による交通危険の排除と是正に関する請願書」につきましては、賛成多数をもちまして継続審査とすることに決しました。 以上が、付託を受けました議案及び請願調査並びに審査経過と結果であります。 次に、当委員会所管に係る議会閉会中の審査事件につきましては、当面する諸問題のうち行財政問題、地域振興対策及び警察行政の充実につきまして、引き続き調査並びに審査の必要がありますので、地方自治法第百九条第九項の規定に基づき、議会閉会中においても継続して調査並びに審査できるよう議決されんことを望みまして、総務警察委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長出口武男) 次に、厚生委員長報告を求めます。--八番森山賀文議員。 ◆八番(森山賀文) (登壇)厚生委員会のご報告を申し上げます。 去る十二月九日の本会議におきまして、厚生委員会付託を受けました議案及び請願並びに先の定例会より継続審査とされておりました請願調査並びに審査経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は十二月十日に委員会を開催し、付託されました議案五件及び請願二件につきまして、理事者出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第六十八号中・当委員会所管分、議第七十八号及び議第七十九号につきましては、賛成多数をもちまして、また、議第八十一号中・当委員会所管分につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 また、報第二十八号につきましては、理事者から詳細な報告を受けたところであります。 次に、請願第九号「『野外での学校教育活動の保障』に関する請願書」につきましては、全会一致をもちまして、採択することに決しました。また、先の定例会より継続審査とされておりました請願第八号「奈良県立奈良病院現地建て替えを求める請願書」につきましては、全会一致をもちまして、継続審査とすることに決しました。 以上が、付託を受けました議案及び請願調査並びに審査経過と結果であります。 次に、当委員会所管に係る議会閉会中の審査事件につきましては、当面する諸問題のうち社会福祉、保健・医療及び生活環境行政の充実につきまして、引き続き調査並びに審査の必要がありますので、地方自治法第百九条第九項の規定に基づき、議会閉会中においても継続して調査並びに審査できるよう議決されんことを望みまして、厚生委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長出口武男) 次に、経済労働委員長報告を求めます。--二番藤井守議員。 ◆二番(藤井守) (登壇)経済労働委員会のご報告を申し上げます。 去る十二月九日の本会議におきまして、経済労働委員会付託を受けました議案調査並びに審査経過と結果につきまして、ご報告申し上げます。 当委員会は、十二月十三日に委員会を開催し、付託されました議案三件につきまして、理事者出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第六十八号中・当委員会所管分及び議第八十一号中・当委員会所管分につきましては、賛成多数をもちまして、また、報第二十七号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決または承認することに決しました。 以上が、付託を受けました議案調査並びに審査経過と結果であります。 次に、当委員会所管に係る議会閉会中の審査事件につきましては、当面する諸問題のうち最近の経済の動向に対応する県下の農林業並びに商工労働対策につきまして、引き続き調査並びに審査の必要がありますので、地方自治法第百九条第九項の規定に基づき、議会閉会中においても継続して調査並びに審査できるよう議決されんことを望みまして、経済労働委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長出口武男) 次に、建設委員長報告を求めます。--三十二番国中憲治議員。 ◆三十二番(国中憲治) (登壇)建設委員会のご報告を申し上げます。 去る十二月九日の本会議におきまして、建設委員会付託を受けました議案調査並びに審査経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、十二月十日に委員会を開催し、付託されました議案五件につきまして、理事者出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、無所属委員から、議第六十八号中・当委員会所管分につきましては、厳しい社会情勢の中、職員給与引き下げ率が不十分であるとの理由により、反対であるとの意見の開陳があり、議第六十八号中・当委員会所管分及び議第八十一号中・当委員会所管分につきましては、賛成多数をもちまして、また、議第六十九号、議第七十号及び議第七十五号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上が、付託を受けました議案調査並びに審査経過と結果であります。 なお、その他の案件として、大極殿院修景柵設置工事増額変更等に関しましては、理事者側から当委員会に対し詳細な経過説明が行われました。各委員からは、多岐にわたる意見が出ましたが、今後は、土木部まちづくり推進局から示された対応策について、一丸となって取り組むとの決意が述べられたところであります。 次に、当委員会所管に係る議会閉会中の審査事件につきましては、当面する諸問題のうち土木行政及び水道事業の充実につきまして、引き続き調査並びに審査の必要がありますので、地方自治法第百九条第九項の規定に基づき、議会閉会中においても継続して調査並びに審査できるよう議決されんことを望みまして、建設委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長出口武男) 次に、文教委員長報告を求めます。--二十八番岩城明議員。 ◆二十八番(岩城明) (登壇)文教委員会のご報告を申し上げます。 去る十二月九日の本会議におきまして、文教委員会付託を受けました議案調査並びに審査経過と結果につきまして、ご報告を申し上げます。 当委員会は、十二月十三日に委員会を開催し、付託されました議案二件につきまして、理事者出席を求め、慎重に調査並びに審査を行いました。 その結果、議第六十八号中・当委員会所管分につきましては、賛成多数をもちまして、また、議第七十六号につきましては、全会一致をもちまして、いずれも原案どおり可決することに決しました。 以上が、付託を受けました議案調査並びに審査経過と結果であります。 次に、当委員会所管に係る議会閉会中の審査事件につきましては、当面する諸問題のうち学校教育及び社会教育充実振興につきまして、引き続き調査並びに審査の必要がありますので、地方自治法第百九条第九項の規定に基づき、議会閉会中においても継続して調査並びに審査できるよう議決されんことを望みまして、文教委員会委員長報告といたします。 何とぞ、議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長出口武男) 委員長報告に対する質疑を省略し、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、三十一番田中美智子議員に発言を許します。--三十一番田中美智子議員。 ◆三十一番(田中美智子) (登壇)日本共産党として、反対議案に対する意見を述べます。 議第六十八号は、職員の給与をさらに減額するものであり、反対します。 また、県営プールの建設をPFI方式で実施するということについてです。公共の事業を民間業者にゆだねて経費の効率化を図ろうとするものですが、実際どのくらいのコスト削減になるのか不明であり、住民の身近な施設として、よいサービスを継続的に受けることができるのか、問題です。長期にわたる計画でもあります。他府県の例では、責任や監督があいまいになる問題も起こっています。本来、こういうことは公的に行うべきと考えます。よって、民間任せには反対します。 議第七十七号、奈良県安全で安心して暮らせるまちづくり推進計画は、警察主導監視社会を強めるものであり、自由な市民社会を脅かすおそれがあります。目標や取り組みを警察の力をかりて上から押しつけることは、ふさわしくないと考えます。防犯・監視カメラの設置が推進される計画になっていることも、人権侵害につながり、慎重な運用が求められます。この運用についても、何ら触れられていません。不審者とのレッテルを張られることは、犯罪者でない人を犯罪者扱いすることになり、危険です。人権を守ることについて何ら触れられていません。このような計画には反対します。まちづくりは本来、住民が自主的、主体的に進めるものです。地域不信者を探したり、互いに監視し合うのではなく、孤立をなくし、助け合い、温かい人間連帯の社会をつくることこそ、犯罪のない安心できる社会をつくることにつながると考えます。 議第七十八号、議第七十九号は、福祉施設指定管理で民間に委託するというもので、福祉の機関として責任を放棄することであり、反対します。 議第八十一号のうち、新公会堂とシルクロード館を百三十メートルの渡り廊下でつなぐ計画は、奈良公園の景観を損ねるものであり、また、歩いても二分ほどの距離に一億六千六百万円もかけることは無駄遣いであり、反対します。 東部広域農道(仮称)中ノ庄トンネル整備は、巨額の投資をしても、農業振興に役立つとは限りません。よって、反対します。 以上です。 ○議長出口武男) これをもって討論を終結します。 これより採決に入ります。 まず、議第六十八号については、起立により採決します。 本案については、各常任委員長報告どおり決することに賛成議員起立を求めます。       (賛成者起立) ご着席願います。 起立多数であります。 よって、本案については、各常任委員長報告どおり決しました。 次に、議第七十七号から議第七十九号及び議第八十一号については、起立により採決します。 以上の議案については、各常任委員長報告どおり決することに賛成議員起立を求めます。       (賛成者起立) ご着席願います。 起立多数であります。 よって、以上の議案四件については、各常任委員長報告どおり決しました。 次に、請願第十号については、起立により採決します。 請願第十号について、総務警察委員長報告どおり決することに賛成議員起立を求めます。       (賛成者起立) ご着席願います。 起立多数であります。 よって、請願第十号については、総務警察委員長報告どおり決しました。 お諮りします。 議第六十九号、議第七十号、議第七十三号から議第七十六号、議第八十号、報第二十七号、報第二十八号、請願第八号及び請願第九号並びに議会閉会中の審査事件については、各常任委員長報告どおりそれぞれ決することにご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認めます。 よって、それぞれ各常任委員長報告どおり決しました。 次に、議第八十二号から議第八十四号を一括議題とします。 以上の議案三件については、質疑、委員会付託及び討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認めます。 なお、採決については議案ごとに行います。 まず、議第八十二号「教育委員会委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。 次に、議第八十三号「公安委員会委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。 次に、議第八十四号「土地利用審査会委員の任命について」お諮りします。 本案については、原案に同意することに決して、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、本案は、これに同意することに決しました。   --------------------------------議長出口武男) 次に、十三番上田悟議員より、意見書第十四号、B型肝炎訴訟早期全面解決を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、上田悟議員趣旨弁明を求めます。--十三番上田悟議員。 ◆十三番(上田悟) (登壇)意見書第十四号、B型肝炎訴訟早期全面解決を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 △意見書第十四号      B型肝炎訴訟早期全面解決を求める意見書(案) 我が国のB型肝炎患者感染者は百二十万人から百四十万人いると推定されている。B型肝炎慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行し、あるいは慢性肝炎経ずして突然肝がんを発症することもある極めて深刻な病気である。 B型肝炎訴訟は、B型肝炎患者感染者B型肝炎ウイルスに感染した原因は注射器を連続使用した集団予防接種にあるとして、国を被告に損害賠償を求めた裁判である。 平成十八年六月十六日の最高裁判決では、B型肝炎ウイルスに感染した五人の原告について、国の行政責任が認められた。その後、被害者全員の救済を求め、本年十月一日現在、五百十一人が十地裁で係争中であり、うち、札幌、福岡両地裁において、本年三月に和解勧告がなされ、四月には大阪地裁も和解による解決を促したところであるが進展していない。 原告のみならず、多くの肝炎患者は、今後の症状悪化に対する不安や、多額の治療費自己負担額、そしていわれなき差別・偏見に苦しみながら日々生活している。原告のうち既に十人が亡くなられており、救済まで一刻の猶予もない。 よって、国におかれては、B型肝炎訴訟早期全面解決を図るため、次の取り組みを進めるよう強く要望する。一 集団予防接種による注射器使い回しによって被害を受けた被害者が原告となったB型肝炎訴訟において、被害者に謝罪し、速やかに救済すること。二 肝炎患者にとって経済的負担の心配がない医療費助成制度の整備を進めること。三 肝炎患者に対する差別・偏見をなくすための正しい知識の啓発活動を進めること。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。     平成二十二年十二月十四日                         奈良県議会 議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いをいたします。 ○議長出口武男) 十五番畭真夕美議員
    ◆十五番(畭真夕美) ただいま上田悟議員から提案されました意見書第十四号、B型肝炎訴訟早期全面解決を求める意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) 三十一番田中美智子議員。 ◆三十一番(田中美智子) ただいま上田悟議員から提案されました意見書第十四号、B型肝炎訴訟早期全面解決を求める意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) ただいまの動議は、正規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第十四号については、十三番上田悟議員の動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第四十一条の二の規定により措置することにします。   --------------------------------議長出口武男) 次に、四十一番田尻匠議員より、意見書第十五号、地方財政制度の抜本的な改革を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、田尻匠議員趣旨弁明を求めます。--四十一番田尻匠議員。 ◆四十一番(田尻匠) (登壇)意見書第十五号、地方財政制度の抜本的な改革を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 △意見書第十五号      地方財政制度の抜本的な改革を求める意見書(案) 世界同時不況に端を発した経済状況は深刻の度を増しており、地域での雇用確保社会保障の充実など、地域セーフティネットとしての地方自治体が果たす役割はますます重要となっている。 今後、地方の施策を安定的に実現するためには、地方税充実強化を図るとともに、地方交付税算定において地域行政需要を適正に反映させるなど、自治体の財政運営に必要な財源を確保することが重要である。しかしながら、現行の地方交付税などによる財政調整制度財源保障制度では、地方が直面する厳しい財政状況、拡大した地域間財政格差に対応しきれなくなっている。 一方、国の財政債務残高の累積など危機的状況にあり、まず国が財政健全化を推進する責務を果たし、持続可能な財政構造を確立する必要があること、そして、それらの取り組み地方財政の緊縮につながらないようにすることは言うまでもない。さらに、これに呼応する形で地方財政の自主的な健全化を推進していくことが真に望まれる。 よって、国におかれては、次の施策を含む地方財政制度抜本的改革を行うよう強く要望する。一 厳しい地方財政状況を踏まえ、住民が必要とする行政サービスを維持するため、地方の財源を安定的に確保すること。二 地方税財源の充実などを中心に、地域間の格差是正のための施策を積極的に推進すること。三 財政調整機能財源保障機能を強化した新たな財政調整制度の創設により、地域間格差の是正を図ること。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。     平成二十二年十二月十四日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いをいたします。 ○議長出口武男) 三番井岡正徳議員。 ◆三番(井岡正徳) ただいま田尻匠議員から提案されました意見書第十五号、地方財政制度の抜本的な改革を求める意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) 九番松尾勇臣議員。 ◆九番(松尾勇臣) ただいま田尻匠議員から提案されました意見書第十五号、地方財政制度の抜本的な改革を求める意見書(案)に賛成いたします。 ○議長出口武男) ただいまの動議は、正規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第十五号については、四十一番田尻匠議員の動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第四十一条の二の規定により措置することにします。   --------------------------------議長出口武男) 次に、二十六番粒谷友示議員より、意見書第十六号、子ども手当財源地方負担に反対する意見書決議方の動議が提出されましたので、粒谷友示議員趣旨弁明を求めます。--二十六番粒谷友示議員。 ◆二十六番(粒谷友示) (登壇)意見書第十六号、子ども手当財源地方負担に反対する意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 △意見書第十六号      子ども手当財源地方負担に反対する意見書(案) 平成二十二年度予算から導入した子ども手当について、政府は全額国庫負担で実施するとの方針を繰り返し表明してきたが、平成二十二年度予算では「暫定措置」として地方負担約六千百億円が盛り込まれた。 本来、全額国庫負担が原則だった子ども手当について、原口一博総務大臣国会答弁等で、地方負担平成二十三年度以降は継続しないことを明確にしていたにもかかわらず、現政権は来年度以降も地方負担を求めることに前向きの考えを示している。 子育て支援は、地域の実情に応じ地方自治体が創意工夫を発揮できる分野を地方が担当すべきであり、子ども手当のような全国一律の現金給付については国が担当し、全額を負担すべきである。こうした内容について地方との十分な協議もないままに、来年度予算でも地方負担を継続されることに強く反対する。 よって、国におかれては、子ども手当制度を存続させる場合は、当初の方針どおり全額国庫負担とし、地方に対して一切の負担を求めることのないよう強く要望する。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。     平成二十二年十二月十四日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長出口武男) 二十番山村幸穂議員。 ◆二十番(山村幸穂) ただいま粒谷友示議員から提案されました意見書第十六号、子ども手当財源地方負担に反対する意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) 三十七番中村昭議員。 ◆三十七番(中村昭) ただいま粒谷友示議員から提案されました意見書第十六号、子ども手当財源地方負担に反対する意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) ただいまの動議は、正規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第十六号については、二十六番粒谷友示議員の動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第四十一条の二の規定により措置することにします。   --------------------------------議長出口武男) 次に、十六番奥山博康議員より、意見書第十七号、外国資本等による土地売買等に関する法整備を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、奥山博康議員趣旨弁明を求めます。--十六番奥山博康議員。 ◆十六番(奥山博康) (登壇)意見書第十七号、外国資本等による土地売買等に関する法整備を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 △意見書第十七号      外国資本等による土地売買等に関する法整備を求める意見書(案) 我が国においては、大切な国土資源である土地に関して、外国人や外国法人が日本人と同様に土地所有ができることとなっている。一方、他のアジア諸国では、一部の国を除き、外国人や外国法人の土地所有については、地域を限定したり、事前許可制とするなどの制限を課している状況にある。 近年、ゴルフ場、スキー場、温泉施設などへ外国資本が進出しており、このような投資による土地所有が無制限に拡大するようなことになれば、日本国民の安全保障や国土保全の観点から国家基盤を揺るがす問題に発展しかねないとの危惧がある。 特に、我が国にとって国土の七割を占める森林は成熟期を迎え、木材資源、水源の確保、二酸化炭素の排出量取引に利用できる有益な資源となっているが、国内林業が長期に停滞する中、安価で取引されており、これらの所有権が外国資本を含む様々な主体に買収されれば、森林の適切な管理が一層困難となり、良好な環境づくりに影響を及ぼすことが懸念される。 よって、国におかれては、日本国民の安全保障や国土保全の観点から、日本国民の共有の資産である土地に関して、外国資本等による土地の売買の規制や適切な管理体制を構築するための法整備に取り組むよう強く要望する。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。     平成二十二年十二月十四日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長出口武男) 五番大国正博議員。 ◆五番(大国正博) ただいま奥山博康議員から提案されました意見書第十七号、外国資本等による土地売買等に関する法整備を求める意見書(案)に賛成いたします。 ○議長出口武男) 二十二番神田加津代議員。 ◆二十二番(神田加津代) ただいま奥山博康議員から提案されました意見書第十七号、外国資本等による土地売買等に関する法整備を求める意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) ただいまの動議は、正規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第十七号については、十六番奥山博康議員の動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第四十一条の二の規定により措置することにします。   --------------------------------議長出口武男) 次に、四番岡史朗議員より、意見書第十八号、切れ目のない中小企業支援及び金融支援策を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、岡史朗議員趣旨弁明を求めます。--四番岡史朗議員。 ◆四番(岡史朗) (登壇)意見書第十八号、切れ目のない中小企業支援及び金融支援策を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 △意見書第十八号      切れ目のない中小企業支援及び金融支援策を求める意見書(案) 現在、中小企業を取り巻く環境は、消費の低迷、デフレに伴う低価格競争、急激な円高など厳しい状況が続いており、七-九月期の中小企業調査によると、中小企業は製造業を中心に依然厳しい状況にある。それに対し、国の経済対策は逐次投入の手法で景気回復への明確な方針をまったく示すことはなく、「政府の予見性」が欠如していると言わざるを得ない。国が行った為替介入もさしたる効果を生むことなく、このまま円高を放置することは、製造業を中心とした中小企業の減益を更に深刻化し、一層の産業の空洞化が懸念される。 このような状況であるにも関わらず、国は「緊急保証制度」の延長打ち切りを決定し、「中小企業金融円滑化法」も時限を迎える。中小企業にとって最も重要な資金繰り支援を打ち切ることで資金が困窮すれば、事業が衰退し雇用に影響する。また、成長分野に取り組む中小企業支援を進めることは雇用対策にとって重要である。年末・年度末の中小企業の資金繰りに万全を期すとともに、本格的な景気回復に向けて切れ目のない対策が必要である。 一方、来年度税制改正において法人税率の引き下げを行う場合、その財源確保のための租税特別措置見直しの結果として、中小企業が増税になってしまう可能性が指摘されている。法人税率引き下げの際は、中小企業の負担についても配慮しながら検討すべきである。 よって、国におかれては、次の事項を含め、切れ目ない「中小企業支援」及び「金融支援」を早急に決定・実施するよう強く要望する。一 中小企業の資金繰り支援策として、二〇一〇年度末(二〇一一年三月)で期限切れとなる中小企業金融円滑化法と緊急保証制度を再延長し、保証枠を拡大すること。二 成長分野の事業に取り組もうとする中小企業を支援するため、官民ファンド(産業革新機構)を有効に活用し、リスクマネーの提供を積極的に行うこと。三 二〇一一年度税制改正における法人税率引き下げの財源確保は、中小企業に配慮した検討を行い、租税特別措置の見直しによって増税となる場合は、負担緩和策を講じること。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。     平成二十二年十二月十四日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長出口武男) 十七番森川喜之議員。 ◆十七番(森川喜之) ただいま岡史朗議員から提案されました意見書第十八号、切れ目のない中小企業支援及び金融支援策を求める意見書(案)に賛成をいたします。 ○議長出口武男) 四十四番川口正志議員。 ◆四十四番(川口正志) ただいま岡史朗議員から提案されました意見書第十八号、切れ目のない中小企業支援及び金融支援策を求める意見書(案)に賛成いたします。 ○議長出口武男) ただいまの動議は、正規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第十八号については、四番岡史朗議員の動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第四十一条の二の規定により措置することにします。   --------------------------------議長出口武男) 次に、二十一番中野雅史議員より、意見書第十九号、議会の機能強化及び地方議会議員の法的位置付けの明確化等を求める意見書決議方の動議が提出されましたので、中野雅史議員趣旨弁明を求めます。--二十一番中野雅史議員。 ◆二十一番(中野雅史) (登壇)意見書第十九号、議会の機能強化及び地方議会議員の法的位置付けの明確化等を求める意見書(案)につきましては、意見書案文の朗読をもって提案にかえさせていただきます。 △意見書第十九号      議会の機能強化及び地方議会議員の法的位置付けの明確化等を求める意見書(案) 地方分権をさらに推進するためには、地方政府における自治立法権を担う地方議会が住民に対する説明責任を果たしながら、政策立案機能、監視機能を十分に発揮する必要がある。特に、義務付け・枠付けの緩和などにより地方自治体の条例制定権が広がることに伴い、政策を提言し行政を監視する地方議会の役割と責任は益々大きなものとなる。 地方議会は、これまで議会活動の透明性の向上を図りながら、議会に与えられた機能を充実するため自己改革に努めてきた。今後とも地方議会は、住民の負託と信頼に応えるため、地域の実情に即した自主的な議会運営を目指すとともに、住民に対する説明責任を自覚し、自ら議会機能の向上に努めなければならない。その上で、地方分権をさらに推し進めるためには、議会活動の自由度を高めつつ、地方政府における立法府にふさわしい法的権限を確立する必要がある。 また、議会を構成する地方議会議員が、本会議委員会において行政に対する監視や政策立案のための充実した審議を行うことは、当該地方自治体の事務に関する調査研究や、住民意思の把握など不断の議員活動に支えられている。しかしながら、議員の責務に関する法律上の規定がないこともあり、議員活動に対する住民の理解が十分得られていないのが現状である。議会が住民に期待される機能を十分発揮できるようにするため、公選職としての地方議会議員の責務を法律上明記するとともに、専業化している都道府県議会議員の特性を踏まえて、議員の責務を果たすにふさわしい活動基盤を強化することが喫緊の課題となっている。 さらに、都道府県議会議員の選挙区について、「郡市の区域による」としている公職選挙法の規定(第十五条)を改正し、地域の実情を踏まえ、都道府県が条例で自主的に選挙区を規定できるようにすることにより、住民意思を正しく議会に反映させ、地域の振興を図る制度とすることも重要な課題である。 よって、速やかに関係法律の改正を行い、地方政府における立法府にふさわしい地方議会の法的権限を確立するとともに、選挙制度の見直しを含め地方議会議員の活動基盤を強化するため、次の事項を実現するよう強く要請する。一 地方自治法の抜本改正にあたっては、議会の権限を明確にするため、議会の立法権及び行政監視権を明示する基本規定を設けるとともに、会期制度のあり方など議会の活動・運営・組織に関する事項は条例及び会議規則に委ねること。 なお、専決処分や再議など長優位の制度は抜本的に見直すこと。二 真の二元代表制を実現するため、議長に議会の招集権を付与すること。三 議会意思を確実に国政等に反映させるため、議会が議決した意見書に対する関係行政庁等の誠実回答を義務付けること。四 住民から選挙で選ばれる「公選職」としての地方議会議員の特性を踏まえ、その責務を法律上明らかにするとともに、責務遂行の対価について、都道府県議会議員については「地方歳費」又は「議員年俸」とすること。五 地方議会議員の活動基盤を強化するため、現在法文上調査研究活動に特化されている政務調査費制度を見直し、住民意思の把握や議員活動報告のための諸活動を加え、幅広い議員活動又は会派活動に充てることができることを明確にすること。六 住民意思を正しく議会意思に反映させるとともに地域の振興を図るため、都道府県議会議員の選挙区について、「郡市の区域による」としている公職選挙法の規定(第十五条)を改正し、地域の実情を踏まえ、都道府県が条例で自主的に選挙区を規定できるようにすること。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。     平成二十二年十二月十四日                         奈良県議会 何とぞ議員各位のご賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長出口武男) 六番尾崎充典議員。 ◆六番(尾崎充典) ただいま中野雅史議員から提案されました意見書第十九号、議会の機能強化及び地方議会議員の法的位置付けの明確化等を求める意見書(案)に賛成します。 ○議長出口武男) 二十五番荻田義雄議員。 ◆二十五番(荻田義雄) ただいま中野雅史議員から提案されました意見書第十九号、議会の機能強化及び地方議会議員の法的位置付けの明確化等を求める意見書(案)に賛成をいたします。 ○議長出口武男) ただいまの動議は、正規の賛成があって成立しました。 よって、直ちに議題とします。 お諮りします。 意見書第十九号については、二十一番中野雅史議員の動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。       (「異議なし」の声起こる) ご異議がないものと認め、さように決し、会議規則第四十一条の二の規定により措置することにします。   --------------------------------議長出口武男) 以上をもって、今期議会に付議されました議案は、継続審査となった請願二件を除き、すべて議了しました。 よって、本日の会議を閉じます。   --------------------------------議長出口武男) これをもって、平成二十二年十一月第三百回奈良県議会定例会を閉会します。   -------------------------------- △閉会式 ○議長出口武男) (登壇)十一月定例県議会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 去る十一月三十日、東大寺大仏殿東廻廊で開会した第三百回今期定例会は、本日まで、議員各位におかれましては、提出されました諸議案及び県政の重要課題について、終始熱心に調査、審議をいただきました。継続審査となった請願二件を除き、他の議案はすべて滞りなく議了し、ここに閉会の運びとなりましたことは、誠にご同慶にたえません。 ここに議員各位のご協力に対して心から感謝を申し上げる次第であります。 また、知事をはじめ理事者各位には、議会審議に寄せられました真摯な態度に心から敬意を表しますとともに、審議の過程において議員各位から述べられました意見、要望につきましては、県民の声として十分尊重していただき、今後の県政の執行に反映されますよう望むものであります。 さて、今年も残りますところわずかとなりました。これからは寒さも一段と厳しさを増してまいります。皆様におかれましては、何とぞご自愛をいただき、ご健勝でよい御年を迎えられますよう、また、新たな年におきましても、県勢発展のためなお一層のご尽力を賜りますようご祈念を申し上げる次第であります。 終わりになりましたが、会期中における報道関係各位のご協力に対し厚く御礼を申し上げ、閉会のご挨拶といたします。ありがとうございました。 ◎知事(荒井正吾) (登壇)定例県議会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。 今議会に提案いたしました各議案につきましては、終始熱心にご審議いただき、継続審査となっていた決算の認定とともに、いずれも原案どおり議決またはご承認いただき、誠にありがとうございました。 審議の過程でいただいたご意見、提言等につきましては、これを尊重し、今後の県政運営に反映させるよう努めてまいります。 好評を得ました平城遷都一三〇〇年祭も、間もなく幕をとじますが、議員各位には多大なご尽力をいただき、心より感謝いたしますとともに、その他の政策課題につきましても、今後とも県政発展のためなお一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 奈良県にとりまして来年が引き続き充実した年になりますよう、また、議員の皆様もよい年をお迎えになり、来年春の県議会議員選挙においてよい結果をいただかれますよう祈念いたしまして、閉会のごあいさつといたします。ありがとうございました。 △午後一時五十九分閉会 地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。       奈良県議会議長   出口武男       同    副議長  藤本昭広       署名議員      藤野良次       署名議員      森山賀文       署名議員      松尾勇臣...