• "勤務経験"(/)
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  1. 滋賀県議会 2023-03-07
    令和 5年 3月 7日厚生・産業常任委員会−03月07日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 5年 3月 7日厚生・産業常任委員会−03月07日-01号令和 5年 3月 7日厚生・産業常任委員会              厚生・産業常任委員会 会議要録                                開会 11時38分 1 開催日時      令和5年3月7日(火)                                閉会 16時03分                         (休憩 11時49分〜13時04分)                         (休憩 14時58分〜15時14分) 2 開催場所      第四委員会室 3 出席した委員    海東委員長、佐口副委員長             村上委員田中委員大橋委員岩佐委員奥村委員、             木沢委員節木委員 4 出席した説明員   市川健康医療福祉部長正木病院事業庁長および関係職員 5 事務局職員     奥主査、尾上副主幹
    6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり 7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  11時38分 《病院事業庁所管分》 1 一般所管事項について ◆節木三千代 委員  滋賀県立精神医療センターの医師の確保については、非常に苦労されていると思いますが、どういう状況でしょうか。 ◎柴宮 経営管理課主席参事  来年度の医師確保の見込みは、現在、専攻医を1名、会計年度任用職員として新たに雇用することが決まっています。  それから、これまで医師の募集は医局頼みだったのですが、専攻医の取り込みを積極的に図るため、来年度に専門医の研修基幹施設の認定を受ける取組も進めています。そうした努力を積み重ねながら欠員を埋めていきます。 ◆節木三千代 委員  専攻医を確保するという話でしたが、本来、何人の医師が必要ということでしょうか。今、不足はないということですか。 ◎柴宮 経営管理課主席参事  医師は正職員定数14名に対し、現在は9名です。今はこの足りない分を、専攻医など非常勤医師で埋めている状況です。 ◆節木三千代 委員  専攻医でプラスして、合計で14名確保しているということでしょうか。 ◎柴宮 経営管理課主席参事  定数14名に対し、現在9名しか充足していないので、補完手段として、専攻医や非常勤医師などを活用しながら診療を進めている状況です。 ◆節木三千代 委員  全国的に不足しているとは思いますが、確保のための努力を一層していただきたいと思います。 ◎柴宮 経営管理課主席参事  これからも努力を重ねていきたいと思います。 ◆田中松太郎 委員  県総合立病院の研究所について、最近の研究内容や成果などが、どのように県総合立病院の医療に貢献しているのかをお伺いします。 ◎棚橋 経営管理課長  現在、研究所で主になっているのは、PET−CTを活用したがん検査の画像診断です。これはまさに診療と研究を一体的に進めるモデル的な取組として進めています。県内でも、こういった特殊な検査ができる施設は限られています。最近、新しいPET−CT機器に更新し非常に高度な検査が実施できるようになったため、件数等も順調に増加しています。これについては、新たなPETの薬剤を開発する研究と、それを活用した診療、検査を引き続き進めていきたいと思っています。また、新型人工内耳の研究を民間企業大学病院と連携しながら進めていましたが、研究員の退職により研究自体は一旦終了しました。それ以外に遺伝子等の研究で、バイオの基礎分野を進めていますが、実用化にはまだ至っていない状況です。 ◆田中松太郎 委員  今の人工内耳に関しては、逐一研究内容の御報告をいただき、一定期待が持てるようなお話も当時はあったかと思いますが、その後委員会の場でも報告が全くありません。様々行っていると思いますが、研究所の取組内容については、研究に対する投資とその成果、県立病院への貢献について、今後タイミングを見ながら御報告をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎棚橋 経営管理課長  研究所については成果を上げることを意識していますが、収支では億単位でマイナスが続いている状況です。総括を行い、より効率的な組織運営を図りながら実績を積み重ねられる体制へ見直しを進めるため、研究所の在り方を検討しています。この委員会でも研究内容と併せ全体の御説明を行いたいと思います。 2 委員会の重点審議事項にかかる論点整理について (1)質疑、意見等  なし (2)論点    案のとおりホームページに掲載することとされた。 休憩宣告  11時49分 再開宣告  13時04分 《健康医療福祉部所管分》 3 議第20号 こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例案 (1)当局説明  長谷川障害福祉課長 (2)質疑、意見等  なし (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 4 議第25号 滋賀県国民健康保険広域化等支援基金条例を廃止する条例案 (1)当局説明  川北医療保険課長 (2)質疑、意見等  なし (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 5 議第29号 滋賀県児童福祉法に基づく指定通所支援の事業の従業者ならびに設備および運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例案   議第30号 滋賀県児童福祉法に基づく指定障害児入所施設等の従業者ならびに設備および運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例案   議第31号 滋賀県児童福祉法に基づく児童福祉施設の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案   議第32号 滋賀県認定こども園の認定に関する条例の一部を改正する条例案   議第33号 滋賀県就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に基づく幼保連携型認定こども園の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案 (1)当局説明  洲嵜子ども青少年局子育て支援室長 (2)質疑、意見等 ◆節木三千代 委員  保育所と療育事業所の併設を可能にすることで、民間保育所でのインクルーシブという点で歓迎されている声もありますが、一方で営利目的の2時間から3時間の教育プログラム実施している事業所では、保育所と一体になることにより、営利が優先されるのではないかという懸念があります。今回、条例制定を行い、保育または療育の質、発達支援をしっかりと担保できるのかをお聞きします。  また、本会議で黄野瀬議員が取り上げた看護師のみなし配置について、4人から3人以下でも可になるものの保育士そのものの増員にはつながらないと思いますが、その点についてもお願いします。 ◎洲嵜 子ども・青少年局子育て支援室長  インクルーシブ保育については、今までは障害のある方が隣にいても混ざってはいけなかったのですが、設備の設置基準や保育士の人員要件を整備していただき、子供たちが幼いころから障害のある方と一緒に保育を受けてもらえるようにするという趣旨の緩和です。営利目的などで条件が悪くなることはないと理解しています。  看護師が保育に入るみなし保育については、今までの乳児4人という規制では、少子化で4人より減ったときにはやめていただく必要がありましたが、改正により4人より減った場合でも続けられることになっています。かつ、1歳児の保育も一緒に行うため、看護師に保育の基本を勉強していただくことで、現場の子供たちにとって状態が悪くなることはないと理解しています。 ◆節木三千代 委員  現場の保育関係者がそういう懸念を言っています。幾つかは営利優先だと聞いていますので、現場の声をよく聞き、発達支援の質を後退させないようにしていただきたいと要望します。また、保育は保育で専門の保育士がしっかりと配置されるべきです。看護師は様々な経験に長けた人ではありますが、保育士を増やしたいので、この部分には賛成しかねます。 (3)採決  議第29号 全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。        議第30号 全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。        議第31号 賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。        議第32号 賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。        議第33号 賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。 6 議第34号 滋賀県看護職員修学資金貸与条例の一部を改正する条例案 (1)当局説明  切手医療政策課長 (2)質疑、意見等 ◆田中松太郎 委員  11ページ、(仮称)滋賀県看護地域枠奨学金貸与要綱について、3大学の入学定員数が大学によって異なる中で、地域枠定員数を一律10名とされた理由をお聞かせください。 ◎切手 医療政策課長  地域枠の設定については、もともと滋賀医科大学から御提案があり、卒業生の県内への定着率等が低い滋賀医科大学ならびに滋賀県立大学については、この制度を活用して県内への定着を図るため、10名の定員枠を設定したところです。一方、聖泉大学については、従来、県内の入学者数がほかの学校よりも多く、卒業後県内に定着する学生も多い状況です。聖泉大学も同じく看護系の大学のため、ほかの2大学と同等に10名という枠で地域枠を設定しています。 ◆田中松太郎 委員  今の御説明でいきますと、一律10名とすることで、県内定着の平準化が図られるという理解でよろしいでしょうか。 ◎切手 医療政策課長  今回の制度で県内定着をより図っていくということが目的ですので、10名ずつ合計30名で定着率を高めていきたいと思っています。  また、この地域枠で入学した方は、学生の時に県内で看護のリーダーとして活躍、活動できるシステム等も、各大学と協議を重ねながら進めていきたいと考えています。 ◆大橋通伸 委員  田中委員の質問の関連で、新たに地域枠を設けるまでの実態はどうでしたか。 ◎切手 医療政策課長  滋賀医科大学滋賀県立大学については、もともと他都道府県からの入学者の割合もあり、従来の定着率は6割程度です。聖泉大学は、県内出身の入学者が多いため、それよりも高い定着率で現在は推移しています。 ◆木沢成人 委員  学生の進路選択に大きく影響を及ぼすため、教育委員会と連携して周知を徹底いただきたいです。特に春からの新高校3年生が対象になると思いますので、周知をお願いしたいです。
    (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 7 議第35号 滋賀県ふぐの取扱いの規制に関する条例の一部を改正する条例案 (1)当局説明  並河生活衛生課食安全推進室長 (2)質疑、意見等  なし (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 8 請願第6号 子どものために保育士配置基準の引き上げによる保育士増員を求める意見書の提出を求めることについて (1)質疑、意見等 ◆節木三千代 委員  請願文書にあるとおり、子供30人に保育士1人という4歳から5歳児の配置基準が、70年以上一度も見直されていない状況です。国会においても、超党派においてこの保育士の配置基準の引上げには異論がないと思います。県議会として意見書を提出してほしいという請願ですので、賛同をお願いします。 ◆村上元庸 委員  処遇の改善については、引上げなどにより、今まで措置されてきていますし、配置基準についても3歳では加算を設けています。1歳や4歳、5歳は、これから安定的な財源の確保と併せて検討されることになっているため、この請願には賛成できません。 ◆大橋通伸 委員  この請願の要旨を支持し賛同します。 ◆木沢成人 委員  請願の趣旨はよく分かります。しかし国会でも、首相から対応を検討していく答弁がありましたので、まずはそこを注視すべきと思います。請願には賛同いたしかねます。 (3)採決  可否同数により、委員長裁決で不採択とすべきものと決した。 9 陳情第4号 大津事故を踏まえた対策等のさらなる深化・検証等の取組を進めることについて   委員長から執行部に対して、願意を検討のうえ、妥当なものは施策に反映されるよう要望された。 10 新型コロナウイルス感染症にかかる県内の感染動向等について (1)当局説明  萩原感染症対策課長三井感染症対策課ワクチン接種推進室長 (2)質疑、意見等 ◆大橋通伸 委員  5類移行に伴って、政府が一定の公表を行っています。感染者の一般病院への受入れ、受診に係る自己負担などは追って定まると思いますが、これまで滋賀県が行ってきたコントロールセンターの入退院の調整については、国の指示を待つのか、県独自で感染状況等をにらみながら判断していくのかを教えてください。 ◎萩原 感染症対策課長  入院調整については現在、国が5類移行後の段階的移行について方針を検討しており、まだ明らかにはなっていません。オミクロン株の感染力が引き続き低下していないことを踏まえ、入院、外来医療提供体制については、今後当面の間は維持が必要と考えています。引き続き入院が必要な方は入院できる体制、それを円滑に進めるためのコントロールセンターによる入院調整の維持については、国へも強く要望しています。国からの方針が希望する内容ではない場合についても、県の実情を踏まえた形で対応できるように要望しています。その方向で国も検討されていると承知しています。 ◆大橋通伸 委員  自主検査キットによる陽性者登録センターへの登録、自宅療養者等支援センターの稼働は引き続き行っていくという理解でよいでしょうか。 ◎萩原 感染症対策課長  国の方針が示されてから具体的に検討していきますが、現在、県としては、特に入院が必要な陽性者の情報把握が必要と考えています。また、今後もオミクロン株の高い感染力が続く間は、多くの自宅療養者が出るため、相談体制の継続が必要だと考えています。県としては対応継続を要望しており、国の方針の中でそうした体制が維持できる形で工夫し、国へも要望していきたいと考えています。 ○海東英和 委員長  コントロールセンターは国に言われて行ったのでしょうか、滋賀県独自で行ったのでしょうか。 ◎萩原 感染症対策課長  コントロールセンターについては令和2年度に設置しました。国から入院調整の指示や通知がなされたことに基づくものではなく、滋賀県として独自に始めた仕組みです。 ○海東英和 委員長  よくやったと言うために質問しました。委員会としても本当によくやったとねぎらいたいし、感謝を申し上げたいです。 ◆奥村芳正 委員  5月8日で大分変わります。我々は県民からの質問に対し、コロナと共存しながらこれからの生活を送っていただきたいと答えたいです。今まではコロナに感染すれば保健所の対応でしたが、診療所で診断できるので県民の皆さんに安心してくださいと言いたいです。県議会からも5類移行の意見書を国に出し、ようやくコロナが収束することとなります。  国の方針が定まってからでは対応が遅いと言われます。県として、5月以降のコロナ対策を県民に発信する必要があります。こんな時にどうするのかと疑問が生じた時には、誰が聞いても定まった回答ができるようにしておいてください。我々としても、まだ国の対応が定まらないので県も遅れていると言うのではなく、今後はこうなりますと安心して言えるようにしていただきたいです。 ◎市川 健康医療福祉部長  実際、マスク着用ひとつについても分かりやすく伝えるよう、本日知事が会見で申し上げたところです。課長が説明したように国の対応方針が近々出ます。国の判断は当然ありますが、重篤になる恐れのある方の入院など、県として独自性を持って取り組んできたものは、県としてどうするのか言えるようにしていきたいと思います。  また、実際に濃厚接触者という定義もなくなり、基本的には5月8日以降は取組がなくなると我々も思っています。その辺を見極めていますので、もうしばらくお時間をいただきたいと思います。 ◆村上元庸 委員  資料6−1、32ページの罹患後症状について、主症状と副症状をもう一回説明してもらえますでしょうか。 ◎萩原 感染症対策課長  この調査では、医療機関の医師から主な症状となるものを主症状として、そのほか同時に見られる症状を副症状として回答いただいています。 ◆村上元庸 委員  両方とも疲労感と倦怠感が最も高いですが変な感じがします。普通の円グラフは多いものから順番に時計回りだと思いますが、この円グラフも棒グラフも、そうではないのは何か理由があるのですか。 ◎萩原 感染症対策課長  御指摘のとおり円グラフは多い順が適切かと思われますが、この資料はそのようになっておらず見にくく申し訳ありません。 ◆村上元庸 委員  直していただきたいと思います。また、資料6−1、19ページの季節性インフルエンザの定点観察についてですが、2022年の何週という書き方は分かりにくく、何月何日のほうが分かりやすいです。報告は専門的な形で受けると思いますが、暦のほうが分かりやすいと思います。 ◎萩原 感染症対策課長  御指摘のとおり、グラフは週表示で具体的に何月何日とは記載していません。見にくく大変申し訳ありません。今後、このグラフも20ページと同様に何月何日という表示に見直します。 ◎角野 健康医療福祉部理事  ただ、年によって第1週の最初の日が違うため書き方については考えたと思います。2020年の第1週は1月2日からですが、1月1日が第1週の年になるとずれが生じます。 ◆村上元庸 委員  あまり細かいことは一般人の方には必要ありません。大体何月がこれくらいということが分かったらいいと思います。 ◆節木三千代 委員  資料6−1、52ページのコロナ罹患後症状に対する医療体制について伺います。新聞で公表された内容では、後遺症の専門医がいないということでしたが、後遺症がある人がこの医療機関に行けば診てもらえるのでしょうか。その前段として相談するところがないと難しいと思いますが、その点はどうでしょうか。 ◎角野 健康医療福祉部理事  今、県立総合病院が手を挙げています。ただし、具合が悪くなれば、まずはかかりつけ医に行き、その先生の判断により紹介状をもらってからの来院となります。この方であれば皮膚科が良いなど専門科を紹介し、検査する場合には、科内で回すことになると思います。  また、今はまだ話合いの段階ですが、滋賀医科大学総合診療部が4月1日から再開されますので、受入れのお願いをしています。その際も、滋賀医科大学の前で、診療所の対応や、あるいは県下で得意としている診療所に紹介する形を考えています。 ◆節木三千代 委員  様々悩んでいる方がおられると思いますので、県で受けて医療機関を案内する、医療機関を受診した人が専門のところで診てもらえるなど、その辺のルートをしっかりお願いします。 ○海東英和 委員長  資料6−1、27ページの調査について、回答していない病院や医療機関が大変多いように思いますが、県はどう対応しましたか。 ◎萩原 感染症対策課長  未回答の医療機関に対しては、特に働きかけ等は行っておりません。幾つかの医療機関に未回答の理由を確認したところ、コロナに感染してから後遺症に至るまでを確認することが難しいという回答がありました。 ○海東英和 委員長  国からの支援なども受け想定外の黒字になっている病院も多いという報道もよく聞きます。医療機関として責任ある対応は必要ですので、回答がないことをしっかりと指摘し、信頼関係の下に連絡がすぐに取れるような関係性を保っていただくことをお願いします。 11 淡海ユニバーサルデザイン行動指針骨子案について (1)当局説明  園田健康福祉政策課長 (2)質疑、意見等 ◆大橋通伸 委員  東京オリンピック・パラリンピックの開始前に議員の仕事で東京都に行った際に、日本が恥をかくのではないかと思う公共施設が多く見受けられました。障害のある諸外国の方たちが来られてどう思われたのか、国が大会後に総括したものが県に届いているなら、内容をお聞かせいただきたいです。 ◎園田 健康福祉政策課長  国から届いているものはありません。先般の新聞報道で、内閣府が調査を実施したがあまり進んでいなかったという内容がありました。それが2月に出たところですので、また、国から調査報告をもらい提供したいと思います。 ◆大橋通伸 委員  そういうものを参考に、この計画が進むよう期待しています。 ◆田中松太郎 委員  アンケート調査によると、バリアフリーなどユニバーサルデザインがここ10年で進んだという結果も出ていますが、この結果は平成17年に策定された行動指針に基づいているものではなく、様々な法律や条例など背景そのものが変わってきたことにより変化が出たのだと思います。  法律や条例が整備された中で、今この行動指針の改定をすることは、指針自体が後追いになり、そもそも意味があるのでしょうか。平成17年時点では、だれもが住みたくなる福祉滋賀まちづくり条例に基づいた指針が必要だったのかもしれませんが、当時の話です。この条例や指針の在り方そのものを、大きな視点で見直すタイミングだと思います。せっかく当事者団体や市町など様々な声をお聞きしながら改定するタイミングですので、名称も含めて、これから先を見据えた違うものにしてもいいのではないかと思います。いかがでしょうか。 ◎園田 健康福祉政策課長  貴重な御意見を頂戴しました。しかし、今回の見直しに当たっては、合理的配慮や障害の社会モデルなど一定当事者団体は知っているが県民の理解促進が進んでいないので、意識づけも含めて改正してほしいという声も頂戴しています。コロナ禍により条例、指針の見直しが遅れていますが、意識づけに取り組むことも大切だと思います。今回のLINEアンケートの自由記述の中に、「振り返ることができた、こういうことはもっと続けてほしい」という声もありましたので、つくるだけではなく、しっかり県民に浸透するよう進めていきたいと考えています。条例の見直しについては、また検討していきたいと考えています。 ◆田中松太郎 委員  今おっしゃったとおり、この指針をつくることが目的にならないようにお願いします。 ○佐口佳恵 副委員長  この指針はUDフォントで作成されているのでしょうか。例えば、今日の健康医療福祉部などで使っている資料は、UDフォントばかりではないようにお見受けします。隗より始めよ、遠大な計画ですので、一度その辺をお聞かせください。 ◎園田 健康福祉政策課長  本改訂版、骨子案については、UDフォントを活用しています。県の様々な文書についてもUDフォントを使うようにしています。また、県庁ではユニバーサルデザイン推進員を各所属に配置しており、隗より始めよを徹底していきたいと考えています。 12 「滋賀県看護職実態調査」結果について (1)当局説明  切手医療政策課長 (2)質疑、意見等 ◆大橋通伸 委員  調査前から分かっていたことも、調査で改めて確認されたと思います。資料8、6ページの年次有給休暇について質問です。年休が申請しづらい理由で、現役看護師職員が、「すでに勤務予定表有給休暇が組み込まれているから」という理由を挙げています。それは違反ではないのか、切手課長の見解をお願いします。
    ◎切手 医療政策課長  私の勤務経験から申しますと、1カ月先までの看護の勤務調整の際には、有休を取るところを先に埋めまして、そこから深夜帯や準夜帯のシフトを組むのが現状だと思います。御指摘のとおり、先に有給を取るところをシフトに組むことが違法かどうかについては、何とも言えないところですが、現状として、各医療機関では、そのような形で病棟の勤務シフトを組んでいると想像します。 ◆大橋通伸 委員  切手課長の前の職場のお話をいただきましたが、そうせざるを得ない過酷な現場なのだと思います。また、資料8、9ページの看護学生が卒業後、県外へ看護職として就業を希望する理由について、調査結果をどのように受け止めていますか。 ◎切手 医療政策課長  やはり学生が勉強したいところで就業できる体制を整えることが一番大切だと認識しています。その中で、自分の県内に学校がなく、余儀なく県外で勉強し、また地元に帰る方々が一定数いることも認識しています。県としては、県内から京都府など他都道府県に勉強に出ている学生がいるため、学生の間に自分の地元で勉強ができるような施設をより充足できるよう考えていかなくてはいけないと感じたところです。 ◆大橋通伸 委員  先ほどの地域枠のことも考えながら、対象者のニーズをしっかりとキャッチして取り組んでいただきたいです。潜在看護師については、11ページに調査結果をお示しいただきましたが、ワクチン接種で人手不足の際には潜在看護師に手を挙げていただき使命感を持って貢献いただきました。私の知り合いの潜在看護師からは、ワクチン接種をサポートしたことで、眠っていたやりがいや使命感がまた高まってきたという話も聞きました。ぜひ何かインセンティブをつけるなどして現場に引っ張り出していただきたいと願っています。 ◎切手 医療政策課長  今回のワクチン接種協力にエントリーいただいたサポートナースは約700名でした。その中で、ワクチン接種以降に看護師として勤務されている方々もいます。私たちも滋賀県看護協会とともに今回発掘したワクチン接種を行っていただいた方々に、より実践的な、例えば、採血等の技術的支援を行うことで、現場復帰につながるよう努めています。  また、潜在看護師がスムーズに復職できる環境整備については、今年度、サポートナースの皆様方と検討会を重ねてまいりました。これらを生かし来年度も潜在看護師の定着に努めていきたいと考えています。 ◆節木三千代 委員  リアルな実態が浮き彫りになったと思います。ただ、コロナ禍3年目になり、病床のあるところもないところも非常に負担があると思います。アンケートでは、自由記述欄はなかったのでしょうか。生の声もしっかりと受け止めるべきだと思います。  また、以前、夕方に病棟勤務の看護師に出会った際、昼食を食べずにずっと仕事だとおっしゃっていました。今、病棟勤務は過酷なものとなっています。そういう点でも、医療人材確保は喫緊の課題ですが、今後の取組の方向性についての記載があまりにも漠然としています。就学資金制度もありますが、正直、改善されるのかと思いますので、所見を聞かせください。 ◎切手 医療政策課長  実際に実態調査を行ったのは、本県では初めてのことです。従来、様々なアンケート調査等がありましたが、それらはそれぞれの所属長や責任者に聞いていましたので、今回の趣旨は本当に一人一人の生の声を聞くことでした。  委員から御指摘のように、このコロナ禍で多忙な時期にこういったアンケートを行うこと自体がよいのかも迷いましたが、アンケートの回答方法に紙とインターネットを使い、答えやすい方法でと配慮を行いました。結果はこれから分析するところですが、実態はどうなのか、それを県として看護師確保や教育など、恒常的な支援にどう結びつけていくのかを考えていきます。また、継続して定期的なアンケートも実施していこうと考えています。 ◆節木三千代 委員  資料8、14ページの「看護職を安定的に確保し、看護の質を向上しながら働き続けることができる職場環境の実現」ですが、看護の質を向上しながら働き続けるというのは、やりがいにもつながります。コロナ禍の大変な状況で支えていただいていますので、しっかりとアンケートに応えるような対応をお願いしたいと思います。 ○佐口佳恵 副委員長  大橋委員の関連ですが、まず、この調査を行ったこと自体は本当にすばらしいと思いますので、ぜひ生かしてほしいと思います。  先ほどの有給休暇の件ですが、現実と理想のはざまで非常に難しい問題があることは十分承知しています。その上で、有給休暇をすごく前に決めろと言われたり、そもそも希望を聞くことなくシフトを当てはめていることは、最終的には裁判所が決めることですが、判例においては2日前ぐらいに言ってくださいは可ですが、これが1カ月や2カ月になってくるとだんだん違法性を帯びてきます。慢性的な人不足によるシフトの当てはめというのは望ましくなく、どんどん違法に近づいているということを、厳しい現実の中で当たり前ではなく、まず雇用者側が問題を認識することが必要です。従業員とコミュニケーションを取りながら丁寧に対応していかないと、乖離、分断が大きくなり、悪循環で人が集まらなくなる、潜在看護師も戻りにくくなると思います。まず、本当に正しい法の在り方はどうなのか、もちろん理想を追求できない現実の厳しさを理解した上でですが、スタートは間違えずに意識していただく必要があると思います。御所見をお願いします。 ◎切手 医療政策課長  そもそも医療機関等でシフトに有給休暇を加味しないといけない現状というのは、十分に看護職員等が確保されていないと感じています。県としても、これからの高齢化社会に向けてさらに看護師の確保が必要だということを認識し、県内に定着し就業できる看護師の確保に取り組んでいきたいと思います。その上で、各医療機関の現場の働き方改革等により、時間外労働、有給休暇の在り方を含め、環境の整備についても、県として医療機関にお伝えをしたいと思います。 ○佐口佳恵 副委員長  京都府や海外とも労働環境を比較されてしまう時代になっていますので、本当に難しい取組になると思います。ただ、このデータの中には尊敬できる上司が辞めないために必要という希望を持てる結果も含まれているので、ぜひ頑張っていただきたいです。 ◆村上元庸 委員  良いデータを見せていただきました。甲賀病院でも、看護師が不足し1病棟が閉鎖している状況で、非常に医療レベルが低下しています。看護師に辞めないでもらうこと、潜在看護師を掘り出すこと、新たな看護職をつくることの3つが必要だと思います。まず、潜在看護師の掘り起こしですが、質問がクローズドであり、「どうしたらあなたは復職しますか」など、記述式のオープンな質問はなかったのでしょうか。病院に結果をフィードバックし、例えば、甲賀病院の院長がそういう看護職にアプローチするなど、具体的に取り組まないといけません。これが第一歩だと思いますがどうでしょうか。 ◎切手 医療政策課長  今回の調査は無記名のため結果をもってその方にアプローチすることはできないと思いますが、回答にもあった賃金の問題は認識しています。給与体系、労働時間、休みやすい環境などは、辞めざるをえなかった原因の一つだと認識しています。甲賀圏域は特に看護職の方々の人数割合が不足しているため、今年度は、甲賀圏域を中心に勉強会を開いています。また、全県的にも今回のアンケートを基に、どういう要因等で復職につながるのか、これから分析を重ねていきたいと思っています。 ◆村上元庸 委員  実際に1人でも2人でも増えていくよう、この結果を病院などにもフィードバックしていただけたらと思います。 ◆田中松太郎 委員  他都道府県や他業種との比較はどうでしょうか。ほかの業種でも労働者側が給料を高いと思っていることは少ないと思いますし、有給も同じことが言えると思います。ほかの業種でも当てはまることが書いてあり、なかなか本質的なところにたどり着きにくいです。就労条件であれば、通勤時間や距離、手段が鉄道か自家用車かなど、様々な要素が絡んできます。クロス分析する材料の1つとしながら、もう少しこれを基に詳しい分析をしていかないと本質が見えてこないと思います。滋賀県の看護人材における課題とは捉えにくいので、今後もう少し生かしていただきますようお願いします。 ◎切手 医療政策課長  都道府県単位で同じような調査を行っている先行県が4県ありますが、近隣の府県では調査等がありません。今回の調査も先行県を参考に行いました。今回は報告という形ですが、まだ結果が返ってきたばかりです。実際に看護職が県内で定着し、育っていく環境に何が必要なのか、どういったものが要因なのかについては、これからデータを基に解析したいと思います。継続してアンケート等を行うときには、項目等も吟味し、バージョンアップしていきたいと考えています。 ○海東英和 委員長  この調査では予算はいくら使ったのでしょうか。また、次はいつ実施予定でしょうか。令和5年度は予算化されていますか。 ◎切手 医療政策課長  毎年できるような調査ではないと考えております。保健医療計画の改定時期に合わせて5年から6年の定期的な調査にしていこうと考えています。予算は900万円です。 ○海東英和 委員長  社会の変化も大きいので、調査の間隔については今後よく考えてください。 休憩宣告  14時58分 再開宣告  15時14分 13 滋賀県自殺対策計画(最終案)について (1)当局説明  長谷川障害福祉課長 (2)質疑、意見等 ◆奥村芳正 委員  滋賀県の自殺の傾向について伺います。県が対策を積極的に取り組むことにより、自殺者がどのようになることを期待されていますか。 ◎長谷川 障害福祉課長  今回の対策は、特にコロナ禍において喫緊の課題に対応すべきだという観点から、子供、女性の自殺対策の強化などに的確に対応するため策定しています。来年度、自殺総合対策の推進に資する調査研究を推進するため、分析部会を新たに設けることにしていますので、どこに自殺の原因があるのか分析を進めることにより、自殺者の減少に向け取り組んでいきたいと思います。 ◆奥村芳正 委員  せっかく取り組むのですから、来年の経過を見てではなく、今取り組むことで、コロナ禍の子供や女性の自殺要因を取り払うことができれば、自殺も減ると思われます。詳しくは来年以降にまた分析しますでは、結果が伴わず、今まで何をしていたのかと言われます。コロナ禍で滋賀県でも自殺者数が全国平均と一緒に上がっていますが、これをどう捉え今後どうしていくのかです。しっかり策を講じてまいりますと言ってもられば、我々としても期待をもって見ればいいと思えますので、よろしくお願いします。 ◆大橋通伸 委員  寄せられた御意見は団体等からが一番多いですが、どんな団体からかを教えてください。 ◎長谷川 障害福祉課長  御意見のあった団体は、主に精神関係の団体です。また、保健所、市町からも御意見が多かったです。 ◆大橋通伸 委員  市町という分類があるのでしょうか。市町にある団体という意味でしょうか。 ◎長谷川 障害福祉課長  市町という分類があります。団体の関係では、例えば、アルコール依存、ギャンブル依存の各種団体があり、そういった支援団体から御意見が多くありました。 14 「令和4年度滋賀の医療福祉に関する県民意識調査」結果について (1)当局説明  飯田医療福祉推進課長 (2)質疑、意見等 ◆大橋通伸 委員  資料10、2ページの「将来介護が必要になった時に介護を受けたい場所」、3ページの「介護保険サービスで力を入れるべきこと」、5ページの「ターミナルケアについての考え」、6ページの「自宅で最後まで療養できるか」の調査結果について、所見を伺います。 ◎角野 健康医療福祉部理事  これまで在宅を望みつつ無理だった人の割合は高かったです。しかし、それが少なくなってきたということは、まだまだ不十分ではありますが、様々なサービスや周りの支援が充実しつつあると思っています。  ただ、我々がこのターミナルケアで一番考えているのは、最期をどこで迎えるかというよりも、それまでにどこで過ごすことができるか、本人が思うところで過ごすことができるかということです。最期に救急車を呼んでしまって病院でというのはありますが、例えば、ある急性期病院の先生が、「あなたはがんの末期で明日、明後日だから、最期は家で死ぬか」と言って家に帰らせた人がいます。それならもっと早くから帰してあげるほうがいくらか良かったわけです。最期が家だったらいいという話ではないです。だから我々も関わる人たちに、療養中にいかにその人のQOLを維持できるような支援ができるのかということを主眼に置いた活動を行っています。  そのため、在宅サービスの充実や、希望者の多くなってきた介護保険施設、そして、自宅に限らず、生活の場を大事にしていきたいと思っています。 ◆木沢成人 委員  資料10、1ページの「滋賀県の医療について今後充実してほしい分野」で、認知症が2位、糖尿病は8.8%という数字があります。糖尿病を患っている高齢者は認知症の発症リスクが高いと思います。本来そのことが認識されていたら、糖尿病対策が上位に数字が出てくると思います。県民もまだ理解がないため、このように乖離があります。健康しがの実現を県民運動として行っていくことも大事だと思いますので、認知症対策のため糖尿病予防が関連することなども、県民に発信してほしいと思います。 ◎飯田 医療福祉推進課長  県民の皆さんにこちらの取組の様々な情報が届いていないことを反省しています。糖尿病のほかにも認知症につながるリスクについて、県民の皆さんに認識してもらえるよう認知症施策の推進の中でしっかりと発信したいと考えています。 ○海東英和 委員長  事前説明の際に、滋賀県には100歳大学という取組があると言いました。青少年期の学びは今まで行政がお世話をしてきましたが、だんだん体が衰弱し弱っていくと、学びのカリキュラムがありません。きちんと学ぶ場があるほうが、高齢者福祉や医療にも役に立つのではないかと思います。県内では知事が頑張っておられ、栗東市や甲賀市でもそれを採用し、自治体で取り組んでおられる例もあります。こういうことに県も耳を傾け、目を向けたらどうかと申し上げましたが、口頭ですら触れないということはどういうことですか。 ◎飯田 医療福祉推進課長  大変申し訳ありませんでした。栗東市や甲賀市で100歳大学の取組が行われていることについては、委員長御指摘のとおりであり、こうした取組が各地域で展開されることは、高齢者の社会参加を促すこと、地域の担い手の養成、さらには、高齢者がこれからどのように長寿の時代を生きていくかという認識を高めていく点で非常に有効だと考えています。  また、そういった取組については、どのように県が支援や取組ができるか、今後検討していきたいです。 ○海東英和 委員長  今後検討とは、どの程度部内で相談したのですか。委員長レクを軽んじてはいけません。 ◎飯田 医療福祉推進課長  部内で検討ができていないところも含め、今後しっかりと検討を行いたいと存じます。 ○海東英和 委員長  委員は県民のためによかれと思って一所懸命に発言し、委員長、副委員長も、県民にとって良い発言をどうしたら短い時間で伝えられるかということを考えています。県庁を支える幹部は、上手な聞き取りをお願いします。 15 一般所管事項について ◆木沢成人 委員  読売新聞や京都新聞で取り上げられていますように、1月下旬に東近江市内の旧五個荘町の近江商人の蔵屋敷跡の地下から、旧日本陸軍の三式戦闘機「飛燕」のエンジンが丸々見つかり、今、東近江戦争遺跡の会が預かって、現段階でできる調査を進めていただいています。  昨日、保管されている旧八日市市内の近江酒造へ行き現物を見ました。岐阜県各務原市の航空宇宙博物館の紹介で、もともとその飛燕を造っていた、当時の川崎航空機という会社で、現在の川崎重工業株式会社の技術者も来て一緒に見ました。  大変貴重な資料で、「飛燕」自体は航空宇宙博物館に1機が残っているだけです。エンジンは埼玉県所沢市にも1つありますが、そちらより良い状態で残っています。川崎航空機の刻印なども残っており、昭和18年6月という製造時のナンバリングなども残っています。技術的にも、ドイツのダイムラーベンツ社の技術を取り入れ、当時、普通の飛行機が空冷式だったのを水冷式で行うという特徴もあります。何より旧八日市の陸軍の飛行場から、当時、米軍に攻撃される前に重要だということで、これを隠せという指令により五箇荘まで持っていって埋めたという伝承なども残っています。ぜひ多くの方に見ていただきたいです。昨日は、東近江市の文化財担当の方も来られていたのですが、やはり滋賀県平和祈念館が東近江市内にありますので、最終的にそこで展示し、今の歴史などを語るなど、今後相談があると思います。県としても平和祈念館や遺族会とも協議し対応をお願したいと思います。 ◎園田 健康福祉政策課長  当時の戦闘機のエンジンが東近江市内で発見されました。昨日、専門家の方に御確認いただきまして、刻印なども確認され、それが本物であること、また、日本4例目で、保存状態も非常に良好だということを平和祈念館から報告を受けています。今朝の京都新聞にも掲載があったことも承知しています。  今後、東近江市、地元自治会、東近江戦争遺跡の会、また、遺族会の方とも御相談しながら、どういった形で展示ができるのか、皆様に見ていただけるのかを含めて、検討していきたいと考えています。 ○海東英和 委員長  園田健康福祉政策課長は、平和祈念館の担当ですか。 ◎園田 健康福祉政策課長  はい、そうです。 ○佐口佳恵 副委員長  1点要望です。陳情に関して、1号、2号、5号の陳情が教育・文化スポーツ常任委員会に対し出されています。5月8日の5類移行に向け、パーティションを外してくださいという、マスクなども外したい方々方と、5類移行で不安を感じておられる両方からの御意見が出ています。また、換気について、高機能換気設備など空気清浄についての陳情が出ています。これは学校の教室ということで、教育委員会に提出されていると思います。新型コロナウイルス感染症はようやく収まりを見せてきた中ですが、感染症に対する関心は、先ほどのアンケートでも高く出おり、どうしてもパンデミックレディな時代が来ると言われています。厚生労働省からは、令和2年に換気の悪い密閉空間を改善するための調査報告書が出されています。また、商業施設向けではありますが、換気の悪い密閉空間を改善するための方策について告知文書なども出されています。教育委員会に出された陳情ではありますが、健康医療福祉部でも、この陳情を御覧いただき、換気管理などの市民の声について、妥当なものについては施策に反映していただきますよう要望します。
    海東英和 委員長  県庁として適切な対応をお願いします。 16 子どもと子育て世帯への経済的支援を求める意見書(案)について (1)質疑、意見等 ◆大橋通伸 委員  チームしが 県議団として、支持、賛同します。 ◆村上元庸 委員  自由民主党滋賀県議会議員団としては、全ての子供の育ちの保障を担うことは大切だと思います。しかし、岸田総理が本年6月に子供予算の倍増案を示し、経済的な支援の拡充に向けた安定財源の確保を検討しており、この意見書には賛同できません。 ◆節木三千代 委員  賛同します。特に所得制限を撤廃するということは非常に大事だと思います。 ◆木沢成人 委員  賛同します。 (2)意見書(案)の取扱いについて    委員会として提出することは見送られ、各会派で判断することになった。 17 生活保護基準額の引上げおよび物価高騰に見合う増額等を求める意見書(案)について (1)質疑、意見等 ◆節木三千代 委員  生活保護の基準額の引下げが生活保護法に違反するという5例目の判決が2月に示されました。2013年から2015年にかけ段階的に引き下げられてきたわけですが、急激な物価高騰により緊急に見直してほしいという提案であります。  これは生活保護だけではなく、就学援助、保育料の減免など、国民の暮らし全体に大きな影響を与えますので、特に2番は緊急に見直すべきです。扶養照会もハードルになっていますので、ぜひ廃止の意見書を国に提出していただきたいと思います。 ◆村上元庸 委員  自由民主党滋賀県議会議員団としては、賛同することはできません。昨年9月に物価高騰等の緊急支援給付金も執行しています。また、生活保護世帯と一般低所得世帯との均衡も大事です。納税者の理解が得られることもないです。 ◆大橋通伸 委員  賛同します。 ◆木沢成人 委員  賛同いたしかねます。 (2)意見書(案)の取扱いについて    委員会として提出することは見送られ、各会派で判断することになった。 18 新型コロナウイルス感染症への公費負担・医療機関等への支援の継続を求める意見書(案)について (1)質疑、意見等 ◆節木三千代 委員  全国知事会でも2月13日に課題と対応を取りまとめ要望をしています。検査や治療の公費負担を段階的になくすということについて、継続してほしいということです。また、2番は病床確保の補助、3番は外来支援です。高齢者施設等のクラスターなども多発していましたので、ぜひ十分な対策が図れるように、賛同をお願いしたいと思います。 ◆村上元庸 委員  自由民主党滋賀県議会議員団としては賛同しかねます。公的負担は期限を切って行い、医療体制についても段階的移行として既に適切に対応しています。 ◆大橋通伸 委員  賛同します。 ◆木沢成人 委員  賛同いたしかねます。 (2)意見書(案)の取扱いについて    委員会として提出することは見送られ、各会派で判断することになった。 19 加齢性難聴者に対する補聴器購入に係る支援の充実を求める意見書(案)について (1)質疑、意見等 ◆節木三千代 委員  この意見書は、国に対して補助を求めるものであります。これとほぼ同様の意見書が隣の京都府議会では全会一致で採択をされています。軽度、中度の難聴者は、今の法律では対象外になっています。地方自治体では広がってきていますが、ぜひ国としての支援充実を求めていただきたいと思います。 ◆村上元庸 委員  自由民主党滋賀県議会議員団は賛同しかねます。障害者支援が重要なことは言うまでもありませんが、既に身体障害者6級の方には支援があり、医療費控除制度もあります。ほとんどの高齢者が対象になりますので、限られた財源の中で慎重な検討が必要です。また、ほかの加齢による障害とのバランスも大事です。 ◆大橋通伸 委員  今の村上委員の御趣旨とは逆で、他の属性の障害と比しても手薄い現状にあるという認識を持っています。この意見書に賛同します。 ◆木沢成人 委員  賛同いたしかねます。 (2)意見書(案)の取扱いについて    委員会として提出することは見送られ、各会派で判断することになった。 20 委員会の重点審議事項にかかる論点整理について (1)質疑、意見等  なし (2)論点    案のとおりホームページに掲載することとされた。 閉会宣告  16時03分  県政記者傍聴:なし  一般傍聴  :なし...