山梨県議会 2018-12-01
平成30年12月定例会(第6号) 本文
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第八十号 │山梨県文化芸術基本条例制定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十一号 │山梨県知事、副知事、公営企業の管理者、教育長及び常勤監査委員の通勤手当│ │
│ │ │ │
│ │及び期末手当支給条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十二号 │山梨県議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十三号 │山梨県職員給与条例及び山梨県一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関│ │
│ │ │ │
│ │する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十五号 │山梨県警察職員給与条例及び山梨県一般職の任期付職員の採用及び給与の特例│ │
│ │ │ │
│ │に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十七号 │平成三十年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び│ │
│ │ │ │
│ │歳入歳出予算の総額、同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係のもの、│ │
│ │ │ │
│ │第三条債務負担行為の補正中総務委員会関係のもの並びに第四条地方債の補正│ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十九号 │平成三十年度山梨県集中管理特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十三号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十四号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十五号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十六号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十七号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ │ 附帯決議 │ │
│ │ │ │
│ │ 知事は、県消防協会が山梨県立防災安全センターの指定管理者としての業務│ │
│ │ │ │
│ │を執行するに当たっては、引き続きその状況を把握し、適切な指導・監督に努│ │
│ │ │ │
│ │めるよう強く求める。 │ │
│ │ │ │
│ 第百二十五号│当せん金付証票発売の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
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平成三十年十二月十三日
総務委員長 水 岸 富美男
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
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教 育 厚 生 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第八十四号 │山梨県学校職員給与条例及び山梨県一般職の任期付職員の採用及び給与の特例│ │
│ │ │ │
│ │に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十七号 │平成三十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係│ │
│ │ │ │
│ │のもの及び第三条債務負担行為の補正中教育厚生委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十八号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十九号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十八号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十九号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二十一号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二十二号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二十三号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二十四号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
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平成三十年十二月十二日
教育厚生委員長 桜 本 広 樹
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
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農 政 産 業 観 光 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第八十七号 │平成三十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中農政産業観光委員会│ │
│ │ │ │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正中農政産業観光委員会関係のもの及び第│ │
│ │ │ │
│ │三条債務負担行為の補正中農政産業観光委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百四号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百五号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百六号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百七号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百八号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十七号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
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平成三十年十二月十三日
農政産業観光委員長 永 井 学
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
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土 木 森 林 環 境 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第八十六号 │山梨県屋外広告物条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十七号 │平成三十年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中土木森林環境委員会│ │
│ │ │ │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正中土木森林環境委員会関係のもの及び第│ │
│ │ │ │
│ │三条債務負担行為の補正中土木森林環境委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第八十八号 │平成三十年度山梨県恩賜県有財産特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十号 │平成三十年度山梨県流域下水道事業特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十一号 │契約締結の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第九十二号 │契約締結の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百一号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百三号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十一号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十二号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十三号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十四号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百十五号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ │ 附帯決議 │ │
│ │ │ │
│ │ 指定管理者の選定に際しては、選定委員会を設置し、選定委員会が審査基準│ │
│ │ │ │
│ │(審査項目、配点等)を決定した上で、審査が行われている。地域に対する貢│ │
│ │ │ │
│ │献度や施設運営に関するこれまでの実績も重要な要素であり、今後、これらを│ │
│ │ │ │
│ │さらに加味した審査基準とするよう強く求める。 │ │
│ │ │ │
│ 第百十六号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百二十六号│契約締結の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
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平成三十年十二月十二日
土木森林環境委員長 大 柴 邦 彦
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
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3
◯議長(
河西敏郎君)次に、会議規則第九十二条第一項の規定に基づき、総務委員長から、請願審査の結果について、お手元に配付の請願審査報告書のとおり提出がありました。
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総 務 委 員 会 請 願 審 査 報 告 書
本委員会に付託された請願は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第九十二条の規定により報告します。
記
┌───────┬─────────┬────────────┬─────┬──┬───┬──────┐
│ │ │ │ │ │ │処理顛末報告│
│受 理 番 号│ 件 名 │ 請願者の住所氏名 │審査の結果│意見│送付先│ │
│ │ │ │ │ │ │請求の適否 │
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│ │法務局、更生保護官│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │署、入国管理官署、│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│第三十─七号 │少年院施設の増員の│ (略) │ 採 択 │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │実現に関することに│ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ついて │ │ │ │ │ │
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平成三十年十二月十三日
総務委員長 水 岸 富美男
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
───────────────────────────────────────
4
◯議長(
河西敏郎君)次に、会議規則第七十四条の規定に基づき、各常任委員長及び議会運営委員長から、閉会中の継続審査申出書について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 日米地位協定の抜本的改定を求める意見書提出を求めることについて
2 請願 国に対し「消費税増税中止を求める意見書」の提出を求めることについて
3 総合計画について
4 県民生活の安定対策について
5 北富士演習場対策について
6 土地対策について
7 防災対策について
8 男女共同参画について
9 県の行政機構及び人事管理について
10 県税の賦課徴収について
11 公有財産の管理及び運用について
12 私学・科学振興対策について
13 市町村に対する技術的助言について
14 世界遺産富士山について
15 リニア実験線及びリニア中央新幹線について
16 警察の施設、装備及び活動状況について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成三十年十二月十三日
総務委員長 水 岸 富美男
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 ゆきとどいた教育を求めることについて
2 請願 身体障害者手帳の様式の変更に関することについて
3 社会福祉施設の整備充実とその福祉対策並びに地域福祉対策について
4 保健衛生の抜本的対策について
5 県立学校の管理運営について
6 社会教育、青少年教育、学校教育及び体育の振興について
7 芸術、文化の向上について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成三十年十二月十二日
教育厚生委員長 桜 本 広 樹
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 農業及び水産業の振興対策について
2 商工業の振興対策について
3 労働者の福祉及び雇用対策について
4 観光の振興対策について
5 クリーンエネルギーの導入促進及び省エネルギー対策について
6 電気事業、温泉事業及び地域振興事業について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成三十年十二月十三日
農政産業観光委員長 永 井 学
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
───────────────────────────────────────
閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 環境対策について
2 林業の振興対策について
3 治山治水事業について
4 県有林野の管理運営対策について
5 道路、橋りょうの新設及び維持管理について
6 河川の管理、改修及びダムの管理並びに砂防事業について
7 都市計画事業及び下水道事業について
8 住宅事業及び建築事業について
9 土木施設災害復旧事業について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成三十年十二月十二日
土木森林環境委員長 大 柴 邦 彦
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
───────────────────────────────────────
閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 議会の運営に関することについて
2 議会の会議規則、委員会条例等に関することについて
3
議長の諮問に関することについて
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
平成三十年十二月十八日
議会運営委員長 臼 井 成 夫
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
───────────────────────────────────────
5
◯議長(
河西敏郎君)次に、臼井成夫君外九人から、議第十五号議案ないし議第十七号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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6
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第二、知事提出議案、第八十号議案ないし第百二十六号議案及び日程第三の請願を一括して議題といたします。
ただいま議題となりました議案及び請願の審査の経過並びに結果について、各委員長から報告を求めます。
まず、総務委員長の報告を求めます。総務委員長、
水岸富美男君。
(総務委員長
水岸富美男君登壇)
7
◯総務委員長(
水岸富美男君)総務委員会に付託されました議案及び請願の審査の経過並びに結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
また、請願につきましては、請願審査報告書のとおり、採択すべきもの一件と決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第八十号議案、山梨県文化芸術基本条例制定の件についてであります。
「この条例において、本県としての特徴はどのようなところか。また、今後、条例の周知や実効性の担保について、どのように取り組んでいくのか」とただしたのに対し、「本県は、県土面積の約八割を森林が占める全国有数の森林県である特色を踏まえ、連携分野に「環境」を明記している。加えて、グローバル化の進展等を見据え、都道府県で初めて、外国など他の地域の文化芸術についても尊重できる心を涵養していくことを規定している。また、周知については、県の広報媒体に加え、文化芸術のイベント等の機会を捉え、幅広く周知していく。さらに、実効性のある取り組み等については、明年度、基本計画を策定し、施策の効果的な推進を図るため、全庁横断的に連携して取り組んでいく」との答弁がありました。
次に、第九十五号議案、山梨県立富士山世界遺産センターの指定管理者の指定の件についてであります。
「新たな指定管理者は、施設の管理運営に係る経費の部分が評価されたとのことだが、管理運営について、どのような提案があったのか」とただしたのに対し、「指定管理者からは、来館者をふやすため、グループ会社と連携し、無料巡回バスの停留所設置による交通アクセスの向上や、富士山世界遺産センターを組み込んだ旅行商品の開発、国内外へのセールス活動について提案があった。それに加え、南館の入館料四百二十円を無料にすることが提案された」との答弁がありました。
次に、第九十七号議案、山梨県立防災安全センターの指定管理者の指定の件についてであります。
「県消防協会については、前回の指定管理者選定の際、一億円を超える使途不明金があったことから、附帯決議を行ったが、決議を踏まえ、どう対応してきたのか。また、使途不明金に関しては、現在も係争中であり、引き続き、消防協会を指定管理者とする場合、今後、どのように指導・監督を行っていくのか」とただしたのに対し、「県では、県消防協会と毎月の意見交換を行うとともに定期的な出納検査を実施するなど、常に状況を把握する取り組みを行ってきた。今後も、前回の附帯決議の趣旨に沿って、常に状況を把握し、適切な指導・監督に努めていきたい」との答弁がありました。
本議案については、県消防協会における使途不明金について、今なおその全容が解明されていないことから、可決すべきものと決定した後、「知事は、県消防協会が山梨県立防災安全センターの指定管理者としての業務を執行するに当たっては、引き続きその状況を把握し、適切な指導・監督に努めるよう強く求める」との附帯決議を全会一致で決定したところであります。
以上をもちまして、総務委員長の報告といたします。
8
◯議長(
河西敏郎君)総務委員長の報告が終わりました。
次に、教育厚生委員長の報告を求めます。教育厚生委員長、
桜本広樹君。
(教育厚生委員長
桜本広樹君登壇)
9
◯教育厚生委員長(
桜本広樹君)教育厚生委員会に付託されました議案の審査の経過並びに結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
第百号議案、山梨県立聴覚障害者情報センターの指定管理者の指定の件に関してであります。
「今回、指定管理者として選定された合同会社カナエールとは、どのような団体か」とただしたのに対し、「この会社は、平成二十七年五月、聴覚障害のある方を主な利用者とした障害者支援施設を設立し、生活介護や就労支援などのサービスを実施し、利用者及びその家族を支援している。また、職員には、代表者を含め長年、聴覚障害者教育に携わった人や聴覚障害者など、聴覚障害に精通した職員が多数配置され、利用者は年々増加しており、聴覚障害者が安心して利用できる施設を運営している会社である」との答弁がありました。
また、「この会社にどのようなことを期待しているのか」とただしたのに対し、「カナエールからは、ホームページの内容の充実、利用者や関係団体との定期的な意見交換会の実施、職員の県外研修への積極的な参加による資質の向上など、支援の充実を図るための提案が複数あり、また、聴覚障害に精通した職員が多数在籍していることから、聴覚障害者に寄り添ったきめ細かい支援ができるものと期待している」との答弁がありました。
次に、第百二十号議案、山梨県立科学館の指定管理者の指定の件に関してであります。
「四月から指定管理者がかわるが、スムーズな施設の運営の移行のために、どのように取り組むのか」とただしたのに対し、「県と現在の指定管理者である山梨県青少年協会との基本協定においては、管理業務が遅滞なく円滑に実施されるよう、後任の指定管理者に業務の引き継ぎを行わなければならないとされており、現時点までに、県と新旧の指定管理者との間で、人員や施設・設備の状況等、引き継ぎ事項の協議を進めている。県としては、新旧指定管理者の協議の状況を確認しながら、スムーズな施設運営の移行を図っていく」との答弁がありました。
また、「現在、科学館で働いている青少年協会の職員はどうなるのか」とただしたのに対し、「新たに指定管理者となる山梨科学推進グループからは、現在、科学館に就業中の従業員について、山梨科学推進グループの方針に賛同していただける方が希望すれば、グループの従業員の選考会への参加を促す旨の提案があった。また、指定管理者選考委員会の質疑においても、現在就業中の従業員を積極的に選考していく旨の回答があった。県としても、今後、この提案が履行されることを確認していきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして、教育厚生委員長の報告といたします。
10
◯議長(
河西敏郎君)教育厚生委員長の報告が終わりました。
次に、農政産業観光委員長の報告を求めます。農政産業観光委員長、永井学君。
(農政産業観光委員長 永井 学君登壇)
11
◯農政産業観光委員長(永井 学君)農政産業観光委員会に付託されました議案の審査の経過及び結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第八十七号議案、平成三十年度山梨県一般会計補正予算の果樹生産指導費のうち、被災農業施設復旧支援事業費についてであります。
「台風二十一号及び二十四号で相当な被害があり、復旧のための支援を行うとのことだが、台風ごとに県の補助率が異なっている。なぜ違いが生じるのか。また、台風被害から既に二カ月以上が経過しており、農業用ハウスの復旧等、既に取り組んでいる農家もあるが、このような農家への対応はどのようになるのか」とただしたのに対し、「本事業は、国の補助に、県と市町村が上乗せ補助をする事業だが、国の補助率が、それぞれの台風によって異なるため、本県では、県と市町村の補助率を、農家の負担に差がないように設定することにした。よって、台風ごとに県の補助率が異なっている。これにより、農家の負担は、被災施設の撤去についてはゼロ、再建・修繕は十分の三、補強は十分の七となる。また、既に復旧等に着手した農家や完了した農家についても、対象としていきたい」との答弁がありました。
次に、第百五号議案、山梨県立富士北麓駐車場の指定管理者の指定の件についてであります。
「協定期間満了に伴う次期指定管理者の募集に当たり、二団体の応募があり、選定の結果、これまでと異なる候補者が指定管理者に選ばれたとのことだが、これまで培ってきたノウハウや課題の引き継ぎが十分に行われないおそれがある。どのように引き継ぎを行うのか」とただしたのに対し、「指定管理者は、県との協定において、『管理業務が遅滞なく円滑に実施されるよう、後任の指定管理者に、適切に業務の引き継ぎを行わなければならない』とされている。また、後任者への引き継ぎ内容については、県と協議の上で決定することになっており、適切な引き継ぎに向け、日程調整や県職員の立ち会いなどを行うことで、業務の引き継ぎが円滑に行われ、管理業務に支障がないように対応していきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして、農政産業観光委員長の報告といたします。
12
◯議長(
河西敏郎君)農政産業観光委員長の報告が終わりました。
次に、土木森林環境委員長の報告を求めます。土木森林環境委員長、
大柴邦彦君。
(土木森林環境委員長
大柴邦彦君登壇)
13
◯土木森林環境委員長(
大柴邦彦君)土木森林環境委員会に付託されました議案の審査の経過及び結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第八十六号議案、山梨県屋外広告物条例中改正の件についてであります。
「今回の改正では、屋外広告物の管理義務の範囲を全広告物に拡大するなどとあるが、今回の条例改正を行う背景には、どんなことがあるのか」とただしたのに対し、「平成二十七年に札幌市で、落下した屋外広告物が、通行人の頭部を直撃するという事故が発生し、以降、本年十月までに全国で百三十八件の落下事故が確認されている。本県では幸い人身事故は起きていないが、八件の落下事故が発生していることから、安全への対策が求められている」との答弁がありました。
また、「改正により義務化される点検の内容は、具体的にどのようなものか」とただしたのに対し、「広告物の取りつけ部など構造上重要な部分の腐食や変形破損などの異常を発見するための点検や、地上から高さ四メートルを超える広告物については、建築士や屋外広告士等、資格を有する者による点検を想定している」との答弁がありました。
次に、第八十七号議案、平成三十年度山梨県一般会計補正予算の復旧治山費についてであります。
「本年七月の豪雨により発生した山腹崩壊等を受け、治山ダム等の整備を行うとのことだが、整備内容はどのようなものか」とただしたのに対し、「豪雨後、現地調査を実施し、被害のおそれのある箇所について、治山ダム等の整備を行うこととしたものであり、具体的には、山腹崩壊による土砂の流出を防ぐための治山ダムの設置や、流木被害の原因となる森林内の倒木や枯損木の処理、また、斜面の切り取りや樹木の植栽を行う。これらにより山腹崩壊の拡大を防止し、安定した森林に戻していく」との答弁がありました。
次に、第百十五号議案、山梨県笛吹川フルーツ公園の指定管理者の指定の件についてであります。
「選定委員会による採点の結果、指定管理候補者と次点の者との差が極めて小さかったが、採点に当たり、これまでの運営に対する実績といった事項は加味されているのか」とただしたのに対し、「選定に当たっては、最も適切なサービス提供者を、管理運営に関する提案及び収支計画といった内容から、選定委員会が審査している。応募者の提案内容には、これまでの運営実績に基づいた提案や、蓄積されたノウハウが反映されており、それらに対して適正な評価がなされているものと考えている」との答弁がありました。
なお、本委員会は、第百十五号議案を可決すべきものと決定した後、「指定管理者の選定に際しては、選定委員会を設置し、選定委員会が、審査項目や配点などといった審査基準を決定した上で、審査が行われている。地域に対する貢献度や施設運営に関するこれまでの実績も重要な要素であり、今後、これらをさらに加味した審査基準とするよう強く求める」との附帯決議を全会一致で決定したところであります。
以上をもちまして、土木森林環境委員長の報告といたします。
14
◯議長(
河西敏郎君)土木森林環境委員長の報告が終わりました。
これより、各委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
15
◯議長(
河西敏郎君)質疑を打ち切ります。
これより討論に入ります。
発言の通告がありますので、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
16
◯小越智子君 議案第八十七号、平成三十年度山梨県一般会計補正予算及び第百二十一号、山梨県立八代射撃場の指定管理者の指定の件について、反対の討論を行います。
補正予算には、台風被害による農業施設の復旧予算などが計上され、一日も早く復旧を求めるものであり、この点は評価します。
一方、補正予算には、来年四月に更新となる指定管理施設の向こう四年間の債務負担行為の限度額が提案されています。これまでの指定管理事業者の実績をもとに上限額を設定し、指定管理の応募事業者は、その範囲内の金額で応募しなければなりません。
例えば科学館は、従来より年間三千万円以上も少ない上限額が設定されました。これまでよりも少ない金額で、安全で行き届いた住民サービスが可能となるか、大いに疑問です。委託料が減らされれば、人件費へのしわ寄せや、指定管理の業務を下請、再委託する傾向が増します。上限額を県が設定し、その範囲内でしか指定管理を受けざるを得ないとなれば、ますます委託料が減らされ、住民サービスの低下につながります。
県立八代射撃場の限度額は、四年間で二千百二十三万円。一年当たりにすると、平成二十九年度の五百六十八万円に対して、三十万円余少ない五百三十万円余りとなります。一カ月に換算すると、四十四万円です。一月当たり五十万円足らずで、八代射撃場を管理運営するのです。人件費を捻出できるかも疑問です。
指定管理者を募集するに当たっての応募者からの質問には「標的装置が経年劣化し、修繕も限界」「射場の雨漏りで、このままでは建物内部の躯体が腐食して、危険な状態」「現在の施設設備の状況を鑑みると、利用促進どころか、利用者が安全で安心できる管理運営を行うのが困難である」と、県の方針に対して質問しておりますが、県は「必要性、緊急性を総合的に判断し、対応を検討する」としか回答しておりません。
選定委員の評定は、企画提案六十点中、平均評価が三十三点。五人の委員中、三人が三十点以下です。「臨時職員のみで運営管理している状況は、健全とはいえない」「施設の改善など、県の努力が必要」と指摘されています。
応募者は体育協会一団体しかなく、候補者の選定理由に「利用促進を図る提案がされ、今後は射撃場のPR活動を積極的に行い、利用者数の増加に努めるよう求めたい」とされましたが、施設設備の改善方針を示さないまま、指定管理応募の質問にある「このままでは利用促進どころか安全安心できる管理運営が困難である」という指摘をないがしろにしたまま、県立の施設として責任を持って管理運営できるとは、到底思えません。
「事故があったとき、どうするのか」の質問に対して、「これまでも事故はありませんでした」という答弁に、県立の施設でありながら、指定管理者に責任を転嫁させようとする姿勢です。
県立八代射撃場については、老朽化が著しい施設のあり方について、県の方針を明らかにし、指定管理のあり方も含めて、やり直しをするべきです。利用者の安全安心を確保できないままの指定管理の更新に反対です。
以上です。
17
◯議長(
河西敏郎君)以上で討論を打ち切ります。
これより、まず、第八十一号議案、第八十二号議案、第八十七号議案、第八十九号議案及び第百二十一号議案を一括して起立により採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。本案は、委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
18
◯議長(
河西敏郎君)起立多数であります。よって、本案は、委員長報告のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第八十号議案、第八十三号議案ないし第八十六号議案、第八十八号議案、第九十号議案ないし第百二十号議案及び第百二十二号議案ないし第百二十六号議案を一括して採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。本案は、委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
19
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、本案は、委員長報告のとおり可決することに決定いたしました。
次に、請願第三十の七号を採決いたします。
本請願に対する総務委員長の報告は採択であります。
お諮りいたします。本請願は、委員長報告のとおり採択とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
20
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、本請願は、委員長報告のとおり採択することに決定いたしました。
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21
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第四、議員提出議案、議第十五号議案及び議第十六号議案を一括して議題といたします。
望月利樹君から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。望月利樹君。
(望月利樹君登壇)
22
◯望月利樹君 今回提出いたしました意見書につきまして、提出者を代表して、その提案理由を御説明いたします。
まず、「法務局等の職員増員の実現に関する意見書」についてであります。
登記など法務局の業務は、適正、迅速になされてこそ、国民の財産と権利を守ることになります。しかし、現状では、業務量に対して従事職員が不足し、業務の停滞、過誤、サービスの低下など、危機的状況に直面しています。
更正保護業務については、保護観察業務の大幅な見直しなどにより、業務量はふえ続け、組織や業務に生じたゆがみが拡大し、出入国管理業務も、外国人の不法就労問題への対処などで繁忙をきわめています。
また、少年院施設では、少年非行の複雑化、凶悪化などにより、職員の肉体的、精神的負担が増大している状況にあります。
このような事情を背景に、国会においては「法務局、更正保護官署、入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願」が採択されていますが、依然として、見るべき改善が図られていない状況にあります。
よって、国においては、法務省所管の行政事務の適正かつ迅速な処理及び国民の期待する行政サービスの充実強化並びに職員の労働条件の改善を図るため、法務局、更生保護官署、入国管理官署、少年院施設の職員の増員が実現されるよう、強く要望するものであります。
次に「防災・減災対策の充実・強化を求める意見書」についてであります。
近年、全国的に地震や記録的な集中豪雨などによる大規模災害が頻発しています。
本年も、大阪府北部地震、西日本を中心とした平成三十年七月豪雨、北海道胆振東部地震や、本県にも深刻な被害をもたらした台風二十一号及び二十四号などにより、甚大な被害が発生しています。
こうした自然災害から国民の生命・財産を守り、安全安心を確保するためには、河川改修などのハード対策、住民に提供する防災情報の内容の充実など、ソフト対策を一層、充実・強化することが不可欠です。
しかし、現状は、頻発する大規模災害に必要となる対策が、追いついていない状況にあります。
よって、国においては、災害による被害への対処はもとより、防災・減災対策をより一層推進するために必要な財源措置を講じられるよう、強く要望するものであります。
議員各位には、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
23
◯議長(
河西敏郎君)望月利樹君の提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、委員会の付託は、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
24
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、委員会の付託は、これを省略することに決定いたしました。
これより、議第十五号議案及び議第十六号議案を一括して採決いたします。
お諮りいたします。本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
25
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
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26
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第五、議員提出議案、議第十七号議案を議題といたします。
皆川巖君から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。皆川巖君。
(皆川 巖君登壇)
27
◯皆川 巖君 今回提出いたしました「共生社会の実現を目指す決議」につきまして、提出者を代表して、その提案理由を御説明いたします。
障害者基本法では、国民は、共生社会の実現に寄与するよう努めなければならない旨を定めており、また、障害者差別解消法においても、国民は、障害を理由とする差別の解消の推進に寄与するよう努めることとされ、障害のある人に合理的配慮を行うことなどを通じて、障害のあるなしにかかわらず、共生する社会の実現を目指しています。
しかし、障害者差別解消法施行後すぐに、神奈川県相模原市の障害者支援施設での事件が発生し、本年度に入ってからは、国の機関や本県を含む多くの自治体において、障害者雇用等の算定が不適切な方法で行われていたことが判明しました。
一方で、二年後に開催される東京パラリンピック競技大会は、さまざまな障害のあるアスリートたちが、互いに多様性を認め合い、それぞれの個性や能力を発揮する場であり、アスリートたちの勇気や強い意思に触れることにより、社会のバリアを解消し、誰もが活躍できる社会の実現に大きく寄与するものであります。
こうしたことなどから、共生社会の実現を目指す強い姿勢を明確に示しつつ、障害及び障害者に対するさらなる理解が促進されるよう、行政、議会等が連携し、あらゆる機会を活用して、さまざまな啓発などの取り組みを展開していくことが必要であります。
よって、本県議会は、県民誰もが、障害の有無にかかわらず、ひとしく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるとともに、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を期するものであります。
議員各位には、よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。
28
◯議長(
河西敏郎君)皆川巖君の提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、委員会の付託は、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
29
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、委員会の付託は、これを省略することに決定いたしました。
これより、議第十七号議案を採決いたします。
お諮りいたします。本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
30
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
重ねてお諮りいたします。ただいま可決いたしました議員提出議案の条項、字句、数字、その他、整理を要するものについて、その整理を
議長に委任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
31
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、委任の件は、お諮りしたとおり決定いたしました。
───────────────────────────────────────
32
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第六、閉会中の継続審査案件を議題といたします。
お諮りいたします。本件は、各委員長申し出のとおり閉会中の継続審査案件として付議することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
33
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、継続審査案件は、お諮りしたとおり決定いたしました。
以上で、今定例会に付議されました案件は、全て議了いたしました。
この際申し上げます。知事から、任期最終の議会に当たり、挨拶をいたしたい旨の申し出がありましたので、これを受けることといたします。知事、後藤斎君。
(知事 後藤 斎君登壇)
34
◯知事(後藤 斎君)本十二月定例議会の全日程が終了するに当たりまして、一言御挨拶を述べさせていただきます。
まずは、県議会の皆様には、今定例議会に提出いたしました全議案を御議決いただき、深く感謝を申し上げます。
さて、今定例議会は、私にとりまして任期最終の議会でございます。私は平成二十七年二月、知事として、私の生まれ育った愛するふるさと山梨のために貢献する機会をいただき、以来、全力で県政運営に当たってまいりました。
重要な課題が山積する中、県議会におかれましても、やまなし子ども・子育て支援条例や人口減少対策に関する政策提言を初め、県政全般について活発かつ前向きな御議論をいただき、議会と執行部が車の両輪となって、ともに支え合うことで、県政を前進させることができました。
議員の皆様には、就任から四年にわたり、多大なる御指導、御鞭撻をいただき、心から感謝を申し上げます。また、私がこうして県政発展のために邁進できたのは、県民の皆さんの支えがあったからでございます。私はこれまで、子育てに奮闘しているお父さんお母さん、新たな取り組みに挑戦する企業経営者や農家の方々、山梨の未来を担う子供たち、それぞれの立場で懸命に努力をされている県民の皆様お一人お一人と対話を重ね、思いを共有し、県民の暮らしを最優先に取り組んでまいりました。
私とともに知恵を出し、汗をかき、多くの花を咲かせていただいた県民の皆様に、この場をおかりしまして、厚くお礼を申し上げます。
県民の皆様が、夢と希望を持てる安全安心なふるさと山梨をつくる。今後とも、その思いを胸に、持てる力の全てを尽くして取り組んでまいりたいと考えております。
これまでお寄せいただきました御厚情に対しまして、改めて感謝を申し上げますとともに、議員の皆様におかれましては、なお一層御自愛の上、御健勝にて新しい年を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げまして、御挨拶といたします。
ありがとうございます。
35
◯議長(
河西敏郎君)これより、知事在職中の御労苦に対し、議会を代表して、
議長から挨拶をいたしたいと思います。
副
議長と交代いたします。
(
議長、副
議長と交代)
36 ◯副
議長(
安本美紀君)
議長、
河西敏郎君。
(
議長 河西敏郎君登壇)
37
◯議長(
河西敏郎君)後藤斎知事の任期最終の議会に際しまして、二元代表制の一翼を担う県議会の
議長の立場として、一言御挨拶を申し上げます。
後藤知事におかれましては、二〇一五年、平成二十七年二月、県民の大きな期待を得て、県政を担われて以来、四カ年、県民の期待に応えるべく、粉骨砕身、県政運営に力を注いでこられました。
改めて、知事のこれまでの御労苦と御功績に対しまして、議会を代表して、敬意と感謝の意を表する次第であります。
さて、約四年前、知事が当選され、県庁への初登庁の際、県庁幹部職員に対し行われた訓示に当たり、東京オリンピック・パラリンピックが開催される二〇二〇年を、山梨再生に向かうためのデッドラインと位置づけられ、業務に臨む職員の姿勢について、安定性を重視しすぎず、積極的に取り組む姿勢への転換を求められました。
また、山梨の成長となる芽を具体化する作業に、きょうから着手してほしいと述べ、知事選で掲げた百十七項目の政策実現に向け、スピード感を持ち、みずからの任期中に成果が出るよう、指示を出されました。
顧みますと、知事が就任されました当時は、リーマンショックによる経済の長期低迷から抜け出せるか、人口急減を踏まえた経済活性化や地方創生などが脚光を浴びる中での知事選でありました。
現在、我が国では、いわゆるアベノミクスの経済政策の成功により、多くの企業、国民がその恩恵を享受しておりますが、地方においては、依然として、一部、厳しい情勢から抜け出せない企業もあるところであります。
このような変革期に、全ての県民が明るく希望に満ち、安心して暮らすことのできるダイナミックやまなしの実現に向け、全力を尽くしてこられました。
就任後、農業生産額が十七年ぶりに一千億円の大台を超え、製造品出荷額も直近で全国一位の伸び、観光入込客数、外国人宿泊者数などの各種指標で過去最高を記録、産前産後ケアセンター、また子どもの心のケアに係る総合拠点の整備等々、多くの実績を残されたところであります。
このような御功績は、常に県民の視点に立ち、県民のための県政の確立を求めてきた結果であり、知事の、将来を見通す高い見識と指導力により、なし遂げられたものであります。
さて、海外に目を向けますと、二〇一七年一月には、米国では、ドナルド・トランプ大統領が誕生し、世界各国では、強力なリーダーシップや個性を持ち合わせるリーダーを求める傾向があるように感じております。
日本国内においても、自治体間競争が激しさを増す中、いかに山梨を元気にするか、県民に希望の明かりを示せるかは、県政のかじ取り役である知事の知恵や行動力、発信力に負うところが大きいと考えております。
ところで、知事は農政に力を入れられておりますが、私は米づくりが趣味でありまして、米の産出額については、近年、食の多様化や少子高齢化の進展等により、需要が減少しております。
本県の代表的な農産物であります果物のほうは、長期的には、農家の高齢化等による作付面積等の減少に伴い、減少傾向で推移しているわけでありますが、高単価で取引される優良品目・品種への転換が進展しております。
時に、農林水産省のホームページによりますと、平成二十八年のデータとなりますけれども、都道府県別の農業産出額の都道府県別順位は、一位が北海道で約一兆二千億円、次いで茨城県が約五千億円、鹿児島や千葉が四千七百億円となっております。
我々の生まれ育ったふるさと山梨は、その多くを森林が占め、農地面積も少なく、農業生産額の面においては、ハンデを負っているとも言えます。
農業生産額が十七年ぶりに一千億円の大台を超えたとのことでありますけれども、ぜひ、現状に満足することなく、追いつき、追い越せという姿勢で、さらに努力をお願い申し上げる次第であります。
最後に、知事におかれましては、今定例会の所信表明にて、ダイナミックやまなし加速の第二ステージに向け、県民の皆様の暮らしを最優先に全身全霊を傾けるため、引き続き、県政課題に取り組まれるため、県民の信を仰ぐという決意をされたところであります。
地方生き残りの最終段階ともいえるこの厳しい時代において、この選挙は改めて、本県がどのような県土像を目指すかが問われる重要な選挙であります。
知事選、県議選とも、全国的に投票率の低下傾向は顕著でありますが、選挙権は先人たちが命をかけてかち取った、かけがえのない遺産であります。
有権者はしっかりと、各候補者の主張に耳を傾け、多くの県民が、投票行動によって県土づくりに参加することが求められているところであります。
これから、寒さが一段と厳しくなりますが、知事には健康に十分御留意され、御自愛いただくよう申し上げますとともに、今任期中の御労苦に対しまして、心から感謝の意を表しまして、挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
38 ◯副
議長(
安本美紀君)
議長と交代いたします。
(副
議長、
議長と交代)
39
◯議長(
河西敏郎君)これをもって、平成三十年十二月山梨県議会定例会を閉会いたします。
午後三時十五分閉会
───────────────────────────────────────
40
◯事務局長(笹本 稔君)平成三十年十二月山梨県議会定例会の閉会に当たり、
議長から御挨拶を申し上げます。
41 ○
議長 河西敏郎君の閉会の挨拶
閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
去る十二月三日に開会されました今定例会も、全ての案件を議了し、ここに滞りなく閉会の運びとなりました。
これもひとえに議会運営に対します各位の御協力のたまものと感謝を申し上げます。
さて、ことしも余すところ、二週間余りとなりました。
ことし一年を振り返りますと、日本の若者の世界での活躍が目につく一年であったと感じております。
平昌五輪にて羽生結弦選手のフィギュア男子シングルにて六十六年ぶり連覇に始まり、女子プロテニス、
大坂なおみ選手の全米オープン優勝、エンゼルスの大谷翔平選手の二刀流での活躍、アメリカンリーグ最優秀新人賞受賞等、次世代を担う若者の活躍は大変喜ばしいものであります。
その一方、アメリカンフットボールでの悪質タックルの映像を目にするたびに、大変、心が痛んだところであります。
戦いは、堂々と勝負し、対戦相手を通じて、みずからの力量を試すのが基本であります。
違法な行為やルールを犯してまでも勝利を得ようとする、その心を持ち合わせていることが大変残念であります。
また、同様にルール違反といえば、日産のカルロス・ゴーン元会長は、二万人近い従業員を解雇する一方で、みずからは巨額の役員報酬を得ながら、さらに多額の報酬を得ようと有価証券報告書の虚偽記載などを行ったことは、我が国の役員報酬の透明化や企業統治、ガバナンスを無視し、株主や社員の信頼を踏みにじるものであり、残念至極な事件であります。
こうした中、県共同募金会の会長として、歳末助け合いの行事において、幼稚園児がためた善意を受領した際、この純粋な気持ちをいつまでも持ち合わせてほしいと改めて感じたところであります。
さて、明年は、地方の行く末を左右する統一地方選挙の年であります。
県民が夢と希望を抱き、生き生きと暮らしていける未来を約束することが、政治に携わる者の使命であることを深く認識し、来る年に臨みたいと思う次第であります。
本年は、国会でも消費税一〇%への増税、十八歳成人民法改正、カジノ法案や外国人労働者の拡大を目指す入管法の改正、大都市優遇税制の見直しなど、国の将来を見据えた決断を下しております。
我々地方議員も、その姿勢はしっかりと参考にしなくてはなりません。
結びに、明年一月には知事選挙が、四月には統一地方選挙が控えております。
各位におかれましては、多忙をきわめる折でございますが、健康に十分御留意いただき、県政伸展になお一層、御尽力を賜りますよう、お願い申し上げる次第であります。
迎えます二〇一九年が、県民の皆様や、議員並びに知事を初め執行部各位にとりまして、実り多き年となりますよう、心から御祈念申し上げて、閉会の挨拶といたします。
ありがとうございました。
発言が指定されていません。 Copyright © Yamanashi Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...