山梨県議会 2018-12-01
平成30年12月定例会(第1号) 本文
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月定例会(第1号) 本文 2018-12-03 文書 前へ 次へ
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◯事務局長(笹本 稔君) 2
◯議長(
河西敏郎君) 3
◯議長(
河西敏郎君) 4
◯議長(
河西敏郎君) 5
◯教育委員会委員(
佐藤喜美子君) 6
◯議長(
河西敏郎君) 7
◯議長(
河西敏郎君) 8 ◯副
議長(
安本美紀君) 9
◯議長(
河西敏郎君) 10 ◯副
議長(
安本美紀君) 11
◯議長(
河西敏郎君) 12 ◯副
議長(
安本美紀君) 13
◯議長(
河西敏郎君) 14 ◯副
議長(
安本美紀君) 15
◯議長(
河西敏郎君) 16
◯渡辺英機君 17
◯議長(
河西敏郎君) 18
◯議長(
河西敏郎君) 19
◯議長(
河西敏郎君) 20
◯議長(
河西敏郎君) 21
◯議長(
河西敏郎君) 22
◯議長(
河西敏郎君) 23
◯議長(
河西敏郎君) 24
◯議長(
河西敏郎君) 25
◯議長(
河西敏郎君) 26
◯議長(
河西敏郎君) 27
◯議長(
河西敏郎君) 28
◯議長(
河西敏郎君) 29
◯知事(後藤 斎君) 30
◯議長(
河西敏郎君) 31
◯議長(
河西敏郎君) 32
◯決算特別委員長(
渡辺英機君) 33
◯議長(
河西敏郎君) 34
◯議長(
河西敏郎君) 35
◯小越智子君 36
◯議長(
河西敏郎君) 37
◯白壁賢一君 38
◯議長(
河西敏郎君) 39
◯議長(
河西敏郎君) 40
◯議長(
河西敏郎君) 41
◯議長(
河西敏郎君) 42
◯議長(
河西敏郎君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初の
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ヒット) 1
◯事務局長(笹本 稔君)平成三十年十二月山梨県議会定例会の開会に当たりまして、
議長から御挨拶を申し上げます。
○
議長 河西敏郎君の開会の挨拶
2
◯議長(
河西敏郎君)開会に当たりまして、一言、御挨拶を申し上げます。
師走を迎え、暖冬とはいえ、寒さも日ごとに厳しさを増してまいりました。
本日、ここに平成三十年の締めくくりとなる十二月定例県議会が招集されましたところ、議員及び知事を初め執行部各位には、御健勝にて御出席いただき、まことに御同慶にたえないところでございます。
まず、先日、BIE博覧会国際事務局総会にて、二〇二五年、大阪万博の開催が決定いたしました。尽力された政府、地元関係者に対し、心からお喜びを申し上げます。
今春、大阪府議会からも協力要請のため、議員団が来県され、本県議会としても、全国
議長会の活動の一環として、誘致に向けた機運醸成に全面協力をしてまいりました。
二〇二〇年までが東京、その後は大阪ということで、地域経済活性化の起爆剤となる、この歴史的なイベントによる恩恵の波に乗りおくれないよう、切望する次第であります。
さて、山梨労働局が先月末に発表しました、来春卒業を予定する山梨県内の大学生の就職内定率(十月一日現在)は五〇・三%で、前年同期と比べ九・一ポイント上昇し、同時期に五〇%を超えるのは十年ぶりとのことでございます。
県内各企業が人手不足により、積極的に採用を図っていることが、うかがい知れるところであります。
ときに、外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案が、先週二十七日に衆議院を通過いたしました。
明年四月からの五年間において、およそ百四十五万人の労働者が不足する中、およそ二十六万人から最大三十四万五千人余りの外国人労働者の受け入れを見込んでいるとのことであります。
また、日本の企業三百八十万社のうち、そのうちの三分の一が、後継者不足等により、十年以内に廃業の可能性があるという報道がなされました。
今回の見直しは、拙速感が拭えないという意見もあることながら、少子高齢化を迎えた我が国の労働人口をしっかりと確保していくことは、我が国の存亡にも直結するため、喫緊の課題であることと感じております。
この際、国は、法改正とともに、未来の成長戦略をしっかりと描き、外国人の居住に当たっての教育や納税、保険制度、社会福祉などの受け入れ態勢の整備についても、制度設計をしっかりとなされますことを願ってやみません。
今定例会には、各種災害の復旧にかかる事業費など、総額二十八億三千二百十六万円余の一般会計補正予算案や、山梨県文化芸術条例制定の件などが提案されております。
年の瀬を迎え、日ごとに慌ただしさが増してくる時期となりました。
議員並びに執行部各位におかれましては、県民一人一人の豊かな人生の実現を目指して、県民の負託にしっかりと応えられますよう、心からお願い申し上げまして、開会の御挨拶といたします。
ありがとうございました。
───────────────────────────────────────
3
◯議長(
河西敏郎君)ただいまから、平成三十年十二月山梨県議会定例会を開会いたします。
この際申し上げます。
去る十月十八日付をもって教育委員会委員に任命されました
佐藤喜美子さんから、就任の挨拶をいたしたい旨の申し出がありました。挨拶は、これを受けることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
4
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、挨拶は、これを受けることに決定いたしました。
教育委員会委員、
佐藤喜美子さんを御紹介いたします。教育委員会委員、
佐藤喜美子さん。
(教育委員会委員
佐藤喜美子君登壇)
5
◯教育委員会委員(
佐藤喜美子君)去る十月十八日付をもちまして、教育委員会委員に任命されました
佐藤喜美子でございます。微力ではございますが、本県の教育、文化、スポーツの充実発展のため、精いっぱい努力してまいる所存でございます。今後とも御指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
簡単ですが、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
───────────────────────────────────────
6
◯議長(
河西敏郎君)これより本日の会議を開きます。
直ちに日程に入ります。
日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に遠藤浩君、杉山肇君、飯島修君、以上三人を指名いたします。
───────────────────────────────────────
7
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第二、諸般の報告をいたします。
去る十一月一日に開催された全国都道府県議会
議長会定例総会において、都道府県議会議員として永年在職し、地方自治の発展に功績のあった議員各位が表彰され、本県議会では、十五年以上在職議員として、
渡辺英機君、浅川力三君が、それぞれ表彰されました。
よって、ただいまから表彰状の伝達を行います。
なお、あわせてこの機会に、山梨県議会
議長賞交付内規に基づき、永年、議員の職にあって、県政推進のため功績のありました各位に対しまして、山梨県議会
議長表彰を行います。
副
議長と交代いたします。
(
議長、副
議長と交代)
8 ◯副
議長(
安本美紀君)ただいまから、表彰状の伝達及び
議長表彰を行います。
受賞者ごとにお渡しすべきでございますが、代表者にお受け取りをお願いいたします。
なお、受賞者には自席にて御起立を願います。
初めに、全国都道府県議会
議長会表彰状の伝達を行います。
お名前を申し上げます。
渡 辺 英 機 君
浅 川 力 三 君
以上、二名を代表されまして、
渡辺英機君にお受け取りをお願いいたします。
(
渡辺英機君登壇)(
議長 河西敏郎君、表彰状を朗読)
───────────────────────────────────────
9
◯議長(
河西敏郎君)
表 彰 状
渡辺英機殿
あなたは山梨県議会議員として在職十五年以上に及び
地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります
よってここにその功労をたたえ表彰いたします
平成三十年十一月一日
全国都道府県議会
議長会
───────────────────────────────────────
(
議長 河西敏郎君、表彰状の授与)(拍手)
10 ◯副
議長(
安本美紀君)御着席願います。
引き続きまして、山梨県議会
議長表彰を行います。
お名前を申し上げます。
渡 辺 英 機 君
浅 川 力 三 君
以上、二名を代表されまして、浅川力三君にお受け取りをお願いいたします。
(浅川力三君登壇)(
議長 河西敏郎君、表彰状を朗読)
───────────────────────────────────────
11
◯議長(
河西敏郎君)
表 彰 状
浅川力三殿
あなたは山梨県議会議員として在職十五年
常に県民福祉の向上と県政進展のため
尽瘁されました功績はまことに顕著であります
よってここに永年の功労をたたえ記念品を贈り表彰いたします
平成三十年十二月三日
山梨県議会
議長 河西敏郎
───────────────────────────────────────
(
議長 河西敏郎君、表彰状の授与)(拍手)
12 ◯副
議長(
安本美紀君)御着席願います。
以上をもちまして、表彰状の伝達及び
議長表彰を終わります。
議長と交代いたします。
(副
議長、
議長と交代)
13
◯議長(
河西敏郎君)このたび表彰を受けられました各位に対しまして、副
議長、
安本美紀君から、議会を代表してお祝いの言葉を申し上げます。副
議長、
安本美紀君。
(副
議長 安本美紀君登壇)
14 ◯副
議長(
安本美紀君)ただいま全国都道府県議会
議長会及び山梨県議会
議長から、永年在職議員として、はえある表彰を受けられました
渡辺英機議員、浅川力三議員に対し、県議会を代表して心からお祝いを申し上げます。
今回、名誉ある表彰を受けられました両議員におかれましては、十五年の長きにわたり山梨県議会議員として、県政の進展と県民福祉の向上に御尽力いただいたところであり、その御功績に対し、深く敬意を表する次第であります。
受賞されました両議員が地域の信頼と期待を担い、平成十五年に初当選を果たし、県議会議員として一歩を踏み出されてからの歳月を振り返りますと、国際社会においては、民族や宗教間の対立による地域紛争が激化するとともに、リーマンショックを契機とした世界的な不況が長く続いたところであります。
また、国内においては、新潟県中越沖地震や、戦後最大の国難ともいえる東日本大震災により、未曽有の被害が発生するなど、まさに激動の十五年間でありました。
このような状況の中、今回、受賞された両議員におかれましては、すぐれた識見と行動力により、県政の諸課題に取り組まれ、本県の発展を牽引されてきたところであり、その多大な御功績は、県民から高く評価されています。
今後とも、本県が発展を続けていくためには、両議員が長年にわたって蓄積された豊富な知識と経験が、これまで以上に必要であります。
このたびの受賞を機に、県政発展のためにますます御活躍されますことを心から御期待申し上げ、お祝いの言葉といたします。
まことにおめでとうございます。
15
◯議長(
河西敏郎君)今回、表彰を受けられました各位を代表して、
渡辺英機君から、挨拶をいたしたい旨の申し出がありましたので、これを受けることといたします。
渡辺英機君。
(
渡辺英機君登壇)
16
◯渡辺英機君 永年在職議員表彰の受賞に当たり、一言御礼の御挨拶を申し上げさせていただきます。
このたび、全国都道府県議会
議長会及び山梨県議会
議長から、県議会議員在職十五年の表彰をいただき、さらに、ただいまは安本副
議長から、議会を代表されての過分なお言葉を賜り、まことにありがとうございました。
本日、このような栄誉に浴することができましたのも、ひとえに県民の皆様方の温かい御支援や、先輩議員及び同僚議員各位の御指導と御協力のたまものであり、心より感謝を申し上げる次第であります。
顧みますと、私どもが県議会議員に初当選した平成十五年は、市町村合併元年とも言うべき年であり、地方分権改革という大きな潮流の中にあり、旧合併特例法の適用を受け、県内市町村の合併が大きく動き出した年でありました。平成十五年二月末時点で六十四あった本県の市町村は、現在、二十七市町村となっております。
このように大規模に自治体の姿が変容する中にあって、常に地域の皆様とともに歩みを進め、県民福祉の向上と地方自治の実現を目指し、微力でありますが、職務を全うしてまいりました。
また、平成二十九年には山梨県議会基本条例が制定され、議会として、政策立案や提言の作成が活発に行われるようになるなど、議会がその機能を高め、県民の皆様の負託に的確に応えられるよう、たゆみない改革が進められていることを議会の一員として誇りに感じているところでもあります。
ことしで三十年を数えた平成の時代も、来年には終わりを告げ、新しい元号を迎えようとしています。
また、東京オリンピックの開催は二年後に迫り、中部横断自動車道やリニア中央新幹線の開通も控え、まさに新しい時代が到来しようとしています。
私どもは、このような機会を千載一遇の好機と捉え、県民福祉の向上と県政の発展につなげていくため、積み重ねてきた経験と知恵を糧に、本日より心を新たにして県政の課題に全力を傾けて取り組んでまいる所存であります。
議員及び後藤知事を初め執行部の皆様におかれましては、今後とも一層の御指導と御鞭撻をお願い申し上げ、受賞者を代表しての御礼の挨拶とさせていただきます。
まことにありがとうございました。
───────────────────────────────────────
17
◯議長(
河西敏郎君)次に、監査委員から、地方自治法第二百三十五条の二第三項の規定に基づき、例月現金出納検査結果の報告がお手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
梨監第六百七十号
平成三十年十月二十二日
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
山梨県監査委員 佐 藤 佳 臣
同 小 泉 久 司
同 山 田 一 功
同 杉 山 肇
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、平成三十年八月分例月現金出納検査を平成三十年九月二十八日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る平成三十年八月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
梨監第七百八十五号
平成三十年十一月十六日
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
山梨県監査委員 佐 藤 佳 臣
同 小 泉 久 司
同 山 田 一 功
同 杉 山 肇
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、平成三十年九月分例月現金出納検査を平成三十年十月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る平成三十年九月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
18
◯議長(
河西敏郎君)次に、監査委員から、地方自治法第百九十九条第九項の規定に基づき、監査結果の報告がありました。その内容は、お手元に配付の山梨県公報登載のとおりであります。
───────────────────────────────────────
梨監第七百七十三号
平成三十年十一月二十二日
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
山梨県監査委員 佐 藤 佳 臣
同 小 泉 久 司
同 山 田 一 功
同 杉 山 肇
監査の結果に関する報告
地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第百九十九条の規定に基づき執行した監査の結果に関する報告を、同条第九項の規定により提出する。
───────────────────────────────────────
19
◯議長(
河西敏郎君)次に、人事委員会委員長から、地方公務員法第八条、第十四条及び第二十六条の規定に基づき、職員の給与等に関する報告及び勧告が十月十八日付でありました。
───────────────────────────────────────
20
◯議長(
河西敏郎君)次に、会議規則第七十六条の規定に基づき、決算特別委員長から、認第一号議案及び認第二号議案の審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
決 算 特 別 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬───────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├───────┼───────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 認第一号 │平成二十九年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件 │ 認 定 │
│ │ │ │
│ 認第二号 │平成二十九年度山梨県公営企業会計決算認定の件 │ 認 定 │
│ │ │ │
└───────┴───────────────────────────────────┴─────┘
平成三十年十一月十五日
決算特別委員長 渡 辺 英 機
山梨県議会
議長 河 西 敏 郎 殿
───────────────────────────────────────
21
◯議長(
河西敏郎君)次に、九
月定例会において可決された「『ライドシェア』と称する白ナンバーでのタクシー類似行為を容認する規制改革の自粛を求める意見書」外一件は、衆参両院
議長及び関係行政庁宛て、それぞれ提出し、その実現を強く要望しておきました。
───────────────────────────────────────
22
◯議長(
河西敏郎君)次に、九
月定例会において可決された議員派遣の件について、お手元に配付のとおり変更がありました。
───────────────────────────────────────
議員派遣の件に関する報告
平成三十年九
月定例会で可決した議第十一号のうち、第十八回都道府県議会議員研究交流大会への派遣議員を次のとおり変更したので報告する。
(一)変更前の派遣議員 山田一功、永井 学、猪股尚彦、渡辺淳也、宮本秀憲、乙黒泰樹、上田 仁、
卯月政人、山田七穂、
安本美紀
(二)変更後の派遣議員 山田一功、永井 学、猪股尚彦、渡辺淳也、宮本秀憲、乙黒泰樹、上田 仁、
山田七穂、
安本美紀
平成三十年十二月三日
───────────────────────────────────────
23
◯議長(
河西敏郎君)次に、知事から、第八十号議案ないし第百二十六号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
24
◯議長(
河西敏郎君)次に、知事から、報第六十六号ないし報第八十号について、お手元に配付のとおり報告がありました。
───────────────────────────────────────
25
◯議長(
河西敏郎君)次に、地方自治法第百二十一条の規定に基づき、
議長から今定例会に知事及び各執行機関に対し出席を求めたところ、お手元に配付のとおり出席並びに委任の通知がありました。
───────────────────────────────────────
地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員
知 事 後 藤 斎 副知事 吉 原 美 幸
副知事 柵 木 環
公営企業管理者 宮 澤 雅 史
総合政策部長 平 賀 太 裕
県民生活部長 立 川 弘 行
リニア交通局長 岡 雄 二
総務部長 鈴 木 康 之
防災局長 若 林 一 紀
福祉保健部長 小 島 徹
森林環境部長 井 出 仁
林務長 島 田 欣 也
エネルギー局長 市 川 美 季
産業労働部長 佐 野 宏
観光部長 弦 間 正 仁
農政部長 三 井 孝 夫
県土整備部長 垣 下 禎 裕
会計管理者 樋 川 昇
教 育 長 市 川 満 教育長職務代理者 野 田 清 紀
教育長職務代理者 武 者 稚枝子
教育委員会委員 三 塚 憲 二
教育委員会委員 加 藤 正 芳
教育委員会委員 佐 藤 喜美子
人事委員会委員長 信 田 恵 三 人事委員会委員 井 出 與五右衞門
人事委員会委員 中 島 琢 雄
公安委員会委員長 赤 岡 利 行 公安委員会委員 石 川 恵
公安委員会委員 武 田 信 彦
警察本部長 原 幸太郎
監 査 委 員 佐 藤 佳 臣
監 査 委 員 小 泉 久 司
選挙管理委員会委員長 中 込 まさゑ 選挙管理委員会委員 中 村 良 二
選挙管理委員会委員 鈴 木 政 孝
選挙管理委員会委員 小宮山 博
───────────────────────────────────────
26
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第三、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今定例会の会期は、本日から十二月十八日までの十六日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
27
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、会期は十六日間と決定いたしました。
ただいま決定いたしました会期中の議事は、お手元に配付の会期並びに議事予定表によりたいと思います。御了承願います。
───────────────────────────────────────
平成三十年十二
月定例会会期並びに議事予定(会期十六日間)
┌───────┬──┬──────────────────────┬────────────────┐
│ │ │ 議 事 予 定 │ │
│ 月 日 │曜日├────────────┬─────────┤ 備 考 │
│ │ │ 本 会 議 │ 委 員 会 等 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 開会 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(2) 知事提出議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 知事提案理由説明 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│十二月 三 日│ 月│(4) 認第一号議案上程 │正副委員長会議 │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(5) 認第二号議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(6) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(7) 採決 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │代表質問(十二月六日)
発言通告正│
│ 四 日│ 火│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │代表質問(十二月七日)
発言通告正│
│ 五 日│ 水│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(十二月十日)
発言通告正│
│ 六 日│ 木│代表質問 │ │ │
│ │ │ │ │午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(十二月十一日)
発言通告│
│ 七 日│ 金│代表質問 │ │ │
│ │ │ │ │正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 八 日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 九 日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 日│ 月│一般質問 │ │請願受理正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 一般質問 │ │ │
│ 十 一日│ 火│ │ │ │
│ │ │(2) 議案・請願委員会付託│ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 二日│ 水│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 三日│ 木│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 四日│ 金│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 五日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 六日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 七日│ 月│総合調整 │ │討論
発言通告正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ 十 八日│ 火│(2) 採決 │議会運営委員会 │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 閉会 │ │ │
└───────┴──┴────────────┴─────────┴────────────────┘
───────────────────────────────────────
28
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第四、知事提出議案、第八十号議案ないし第百二十六号議案を一括して議題といたします。
知事から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、後藤斎君。
(知事 後藤 斎君登壇)
29
◯知事(後藤 斎君)平成三十年十二月定例県議会の開会に当たり、提出いたしました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
まず、当面する県政の課題について申し上げます。
初めに、台風被害への対応についてであります。
ことしの夏は、地震や台風、集中豪雨など大規模な自然災害が相次いで発生し、全国各地に大きな被害をもたらしました。
亡くなられた方々に対し、心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
また、被災された方々に対しまして、衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く日常生活を取り戻すことができますよう、心よりお祈り申し上げます。
本県においては、特に、九月に最接近した台風二十一号及び二十四号の影響により、深刻な被害が発生いたしました。
まず、農業分野においては、野菜や果樹のハウス、ブドウ棚などの農業施設が倒壊するなどの被害が発生し、県としては、被災直後から、台風被害の相談窓口を各農務事務所に設置するとともに、JAと連携しました農業者への支援を実施してまいりました。
これに加え、今回の台風被害は近年に例を見ない甚大さであったことから、農業者の皆様にとって経営のかなめとも言える農業施設の一日も早い再建を後押しし、営農継続に向けたサポートを強力に進めるため、被害を受けたハウスやブドウ棚などの施設の撤去や再建・修繕について、国の補助制度を最大限に活用して支援を行うこととし、所要の経費を十二月補正予算に計上しております。
一方で、こうした災害復旧の際にも、私の政治信条である「ピンチをチャンスに変える」という発想が重要であり、倒壊した農業施設の再建・復旧にとどまらず、高付加価値化を図り、次世代型農業へと転換する契機として捉えることが必要であります。
平成二十六年に発生した豪雪の際には、農業者の皆様の御努力により、施設の復旧とあわせ、シャインマスカット等の優良品種への改植などが進み、現在、一千億円を突破した農業生産額の伸びに大きく寄与しております。
こうした優良品種への改植に加え、省エネ・省力化、さらにICT・IoTの導入など農業の生産性向上に資する取り組みについて、市町村やJA等と連携して農業者へ積極的に働きかけるとともに、農務事務所における技術的支援や国や県などの支援メニューの活用を強力に推進してまいります。
また、農業施設だけでなく、農業用排水路の破損、河川の護岸損壊、県道及び林道ののり面崩落など、インフラ施設にも台風被害が発生いたしました。
これらの施設の復旧工事については、県民生活への影響を最小限にとどめる観点から、緊急的な措置を必要とする被災箇所に対し、順次、既定予算を活用し、速やかに復旧工事を進めております。
これに加え、既に国の支援が決定している事業のほか、国の補助対象にならない小規模な被災箇所の工事などにつきましても、県単独災害復旧事業として十二月補正予算に計上し、早期復旧に努めてまいります。
次に、文化芸術の振興についてであります。
山梨県は、世界遺産富士山を初めとした我が国有数の山々と、恵み豊かな森林を擁し、この特色ある地理的条件に、県民の皆様の独創性が融合し、類いまれな文化的景観を創出してきました。
また、各地域においては、貴重な文化財や伝統文化などが脈々と引き継がれており、こうした文化資源は、県民生活に潤いを与え、それが山梨県の特徴をさらに際立たせてきました。
こうした中、東京オリンピック・パラリンピック大会の開催や、リニア中央新幹線の開業により、本県は一層、世界に開かれ、豊かな文化芸術を国内外に発信する絶好の機会を迎えます。
本定例県議会に提出しております条例案においては、県民の皆様が年齢や障害の有無等にかかわらず、ひとしく文化芸術に親しむことができる環境を整備し、文化芸術を通じた地域活力の向上を図ることなどを基本理念としております。
今後、文化芸術の振興等に関する基本計画を策定し、具体的な施策を取りまとめるとともに、新たに十一月を文化芸術推進月間と位置づけ、県民の皆様がより一層、文化芸術に触れることができる機会の創出等を図ってまいります。
次に、世界遺産富士山の保全管理についてであります。
平成二十五年に富士山が世界文化遺産に登録されて以降、静岡県や地元関係者の皆様と連携し、富士山の保存管理に向けた努力を続け、平成二十八年一月、ユネスコに提出した保全状況報告書は、世界遺産委員会において、多くの国々から高い評価をいただいたところであります。
今般、最新の保全状況報告書を取りまとめ、十一月二十六日、ユネスコに提出したところであります。
今回の報告書では、望ましい富士登山のあり方の実現を目指す来訪者管理戦略において、三年間にわたる調査・研究結果を踏まえ、専門家や地元関係者の皆様と協議を行い、登山者数などの指標及びその目標を設定いたしました。
また、今回提出する報告書においては、世界遺産富士山の景観配慮に関する条例の制定などの取り組みも位置づけており、前回同様、高い評価をいただけるものと確信しております。
この報告書の提出を一つの契機として、今後も、富士山の保全に向けて、国や静岡県、地元関係者などと連携を図りながら、富士山の価値を末永く引き継いでいけるよう取り組んでまいります。
次に、子どもの心のケアに係る総合拠点の整備についてであります。
近年、発達障害や虐待などにより、心のケアを必要とする子どもが増加する中、県においては、総合的な支援を行う拠点の整備に向けた取り組みを進めてきたところであります。
総合拠点は、四つの施設を一体的に整備するものであり、現在、福祉プラザにある中央児童相談所とこころの発達総合支援センターについては、移転が完了する平成三十二年二月を目途に開設し、新設する児童心理治療施設と特別支援学校については、平成三十二年四月に開設いたします。
こうしたハードの整備とあわせて、県内の医療、福祉、教育関係者とともに開設準備委員会等を開催し、総合拠点を中心とした全県での支援ネットワークの構築も進めており、去る十月には、多くの県民の皆様の参加を得て、子どもの心をテーマとしたシンポジウムを開催したところであり、支援に取り組む全県的な機運醸成を進めてまいりました。
この総合拠点は、高度で専門的な医療、相談・心理ケアなどの福祉、さらに学校教育を三位一体で総合的に提供するという集中のアプローチに加え、地域の身近な小児科医等と連携した全県的な支援ネットワークの構築という連携のアプローチの両面から、支援の充実を目指すものであり、全国初の先進的な取り組みであります。
こうした点が、他の都道府県及び有識者に高く評価され、このたび、全国知事会から人口減少対策分野の第一位として優秀政策に選定されたところであります。
全国に先駆け、人口減少に対する先進的な施策を展開してきた我が県の取り組みが評価されたことは、大変光栄なことであり、今後も、総合拠点の開設に向けて万全を期すとともに、子育て環境の一層の充実を図ってまいります。
次に、提出案件の内容につきまして御説明申し上げます。
今回提出いたしました案件は、条例案七件、予算案四件、その他の案件三十六件となっております。
条例案のうち、主なるものにつきまして申し上げます。
まず、山梨県文化芸術基本条例の制定についてであります。
既に申し上げましたように、文化芸術の振興等に関する基本理念等を定めようとするものであります。
次に、県職員等の給与に係る条例の改正についてであります。
県職員、学校職員並びに警察職員に係る給与につきましては、去る十月十八日、人事委員会から給料月額及び期末・勤勉手当の引き上げ等を内容とする勧告がありました。
これを踏まえて、勧告に沿った対応を行うこととし、必要な改正案を提出したところであります。
また、特別職等につきましても、一般職の期末・勤勉手当の改定等に鑑み、必要な措置を講ずることといたしております。
次に、指定管理者の指定の件について申し上げます。
指定管理者制度は、現在、四十九の県有施設において導入しております。
このうち、明年度に更新時期を迎える三十五施設について、外部の有識者で構成された選定委員会における審査結果を踏まえ、候補者を選定し、指定管理者に指定しようとするものであります。
次に、予算案のうち主なるものにつきまして申し上げます。
まず、職員の給与費等につきましては、さきに御説明申し上げましたとおり、所要の改定を行うこととし、四億円余を計上いたしております。
このほか、既に申し上げました台風二十一号及び二十四号により被害を受けた農業施設の速やかな復旧を図るための支援、同じく台風により損壊した土木施設等の復旧などに要する経費を計上いたしております。
以上の内容をもって編成しました結果、一般会計の補正額は、二十八億円余、既定予算と合わせますと四千六百七十九億円余となります。
この財源といたしましては、国庫支出金十二億円余、地方交付税九億円余、県債五億円余などとなっております。
その他の案件につきましては、いずれも、その末尾に提案理由を付記しておりますので、それによりまして御了承をお願いいたします。
何とぞ、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
さて、私の任期も残すところあと二カ月余りでございます。
平成二十七年二月、多くの県民の皆様の御支持をいただき、山梨県知事として県政のかじ取りを担うこととなりました。
以来、県民の皆様の御期待に応えるべく、粉骨砕身、県政運営に力を注いでまいりました。
魅力にあふれ、未来に向けて可能性に満ちたふるさと山梨。
私自身、先頭に立ち、このふるさとの魅力を国内外に力強く発信し、そして、未来に向けた可能性を育ててまいりました。
全ての県民の皆様が明るく希望に満ち、安心して暮らすことのできる「輝き あんしん プラチナ社会」。
この新たな地域づくりへのチャレンジを続け、その成果の一部が数字としてあらわれ始めています。
農業生産額は十七年ぶりに一千億円の大台を超え、製造品出荷額も直近で全国一位の伸びを示しており、産業振興、経済活性化という面で大きく躍進を遂げました。
観光面においても、観光入込客数、外国人宿泊者数など、各種指標で過去最高を記録し、移住人気も全国トップクラスであるなど、山梨は県外、そして海外から、選ばれる地域として、磨き上げてきた山梨ブランドの評価が一層高まっています。
また、県内各地をくまなく回り、県内の各界各層、そして県民の皆様のニーズをきめ細かく拾い上げ、本県ならではの特徴的で先進的な施策を立案し、展開してまいりました。
このうち、産前産後ケアセンター、病児・病後児保育の広域利用、やまなしパワー、育水、そして先ほども述べました子どもの心のケアに係る総合拠点の整備、こうした意欲的な取り組みは、全国知事会から優秀政策として表彰されました。
特に、人口減少対策分野においては、三年連続で第一位に選定されたところであり、全国各地で人口減少の克服に向け、地域の知恵を熾烈に競い合う時代に、我が県独自の取り組みは、他の都道府県からも高い評価をいただいております。
また、国に対しても、本県の実情を丁寧に説明するとともに、積極的に働きかけを行い、経済対策の実施による国の予算を獲得し、公共事業予算は、平成二十六年度から右肩上がりの状況となっているとともに、富士山火山噴火対策において国直轄方式での砂防事業が実現するなど、多くの成果を引き出すことができました。
さらに、各種事業展開の基盤となる財政状況についても、経済活性化による税源の涵養が図られ、自主財源の根幹である税収規模は一千億円の大台を上回る水準を維持し、県債等残高につきましても、この三年間で六百十億円の削減を実現いたしました。
このように、県政のさまざまな分野において、飛躍に向けた明るい兆しが見えており、これもひとえに、日ごろよりふるさと山梨のために御尽力いただいております県民の皆様の県政に対する温かいお力添えのたまものにほかならず、厚く御礼申し上げます。
一方で、中部横断自動車道の開通や東京オリンピック・パラリンピック大会が間近に迫っているほか、リニア開業に向けた対応など、本県の将来を左右する取り組みはまだ緒についたばかりであります。
こうした課題に、引き続き責任を持って取り組むことこそが、今、私に与えられた使命であると考え、明春、県民の皆様方の信を仰ぐ決意を固めたところであります。
私は、これまで、県民の皆様と対話を重ねる中で、現場で汗をかき、懸命に努力をされている県民の皆様方に多く接してまいりました。
私は、こうした県民の皆様一人一人の力を誰よりも強く信じ、それがゆえに、山梨県の明るい未来を誰よりも強く確信しております。
私の生まれ育った愛するふるさと山梨は、面積も人口規模も、日本の中で決して大きいとは言えません。
しかし、ふるさと山梨を思う全ての県民の皆様の力を集め、ともに支え合い、知恵を出し、汗をかく。
このことこそ、山梨が全国、そして世界の中で、ひときわ輝くために、最も重要なことであると考えております。
土を耕し、種をまき、芽が出、花が咲き、果実が実る。
これまでの四年という期間で、多くの花を咲かせることはできましたが、それもまだ一部にすぎません。
これまでの取り組みを、たわわに実る果実として一つでも多く育て上げ、全ての県民の皆様にお届けしたい、その一心で、愚直に取り組む決意であります。
国内外の社会の変化、AIやIoTを初めとした技術革新など、時代は目まぐるしいスピードで変化しております。
これらの変化の動きを的確に捉え、斬新な発想と果敢な挑戦により、国内外の変化を県民生活の向上に変え、全ての県民の皆様が、夢と希望を持ち、安心・安全なふるさと山梨をつくる。
その思いを胸に、ダイナミックやまなし加速の第二ステージに向け、県民の皆様の暮らしを最優先に全身全霊を傾ける覚悟であります。
県議会議員及び県民の皆様方には一層の御指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上をもって、私の所信表明と提案理由の説明といたします。
30
◯議長(
河西敏郎君)知事の提案理由の説明が終わりました。
───────────────────────────────────────
31
◯議長(
河西敏郎君)次に、日程第五、知事提出議案、認第一号議案及び認第二号議案を一括して議題といたします。
決算特別委員長から、審査の経過及び結果について報告を求めます。決算特別委員長、
渡辺英機君。
(決算特別委員長
渡辺英機君登壇)
32
◯決算特別委員長(
渡辺英機君)決算特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
認第一号議案、平成二十九年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件、並びに認第二号議案、平成二十九年度山梨県公営企業会計決算認定の件は、去る九
月定例会において、本委員会に付託されたものでありますが、会期中に審査を議了することができなかったため、閉会中の継続審査案件として付議されたものであります。
以来、決算書を中心に、主要施策成果説明書、決算審査意見書等を参考として、収支の状況、予算執行上の適否等、本予算が議決の趣旨に沿って適切かつ効果的に執行され、県民福祉の向上にどのように反映されたかなど、さまざまな角度から検討を加え、事業の執行状況、経過等についても詳細な調査を行ってきました。
採決の結果、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれの議案も認定すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から主なるものについて、その概要を申し上げます。
初めに、認第一号議案のうち、まず主要三基金についてであります。
「平成二十九年度決算の財政調整基金等主要三基金の残高が、八百八十四億円となっているが、これについて県ではどのように捉えているか。また、自主財源確保の強化について、どのように取り組んでいるのか」とただしたのに対し、「主要三基金については、大規模災害の発生や経済不況などにより生じる財源不足や、将来見込まれる財政需要に対応するため、保有している。他県との比較では、財政調整基金の残高が全国十二位、県債管理基金の残高が全国三十一位となっており、本県の基金規模が過大であるとの認識はない。また、自主財源については、その大部分を県税収入が占めていることから、県・市町村が一体となった徴収対策などにより、徴収率の向上はもちろん、企業立地の推進や、農業、観光等の振興に努めるなど、県内経済の活性化による税源の涵養にも取り組んできたところであり、税収は平成二十七年度以降、地方消費税清算金分を含めて、一千億円を上回る水準を維持している。これらに加え、やまなしパワーによる売電収入の繰り入れや、ふるさと納税の受け入れなどにも鋭意取り組んでいる」との答弁がありました。
次に、国際総合戦略事業費についてであります。
「東京オリンピック・パラリンピック等の事前合宿の誘致を推進する中、昨年度フランスで実施したトップセールスの目的は何か。また、トップセールスの実施により、どのような成果があったのか」とただしたのに対し、「トップセールスの目的は二点あり、一点目は、フランスの競技団体の幹部に対し、本県の立地環境や練習環境を強力にPRし、事前合宿の誘致に確実につなげることであり、二点目は、今後の観光や産業などの多分野交流や、地域振興につながる交流の働きかけを行うことである。トップセールスを行った結果、富士河口湖町と鳴沢村でのトライアスロン、忍野村でのバスケットボール、甲州市でのハンドボールと、三競技の事前合宿の基本協定が直ちに締結できた。その後も、トップセールスで構築した関係性を足がかりに、現在ではフランスチームの事前合宿の誘致が、県内九市町村にまで拡大している」との答弁がありました。
次に、がん対策強化事業費についてであります。
「胃がんの発症リスクを減少させるため、ピロリ菌の除菌治療費に対し助成する事業を実施しているが、昨年度の助成件数と助成額の実績はどうなっているか。また、助成が見込みの半分程度と低調であったとの報道もされたが、今後どのように取り組んでいくのか」とただしたのに対し、「昨年度のピロリ除菌治療費の助成件数は、千三十六件、助成額は二百十二万一千円であった。この助成事業の周知のため、これまで、リーフレットやポスター、テレビCMの放映や広報誌ふれあいへの掲載など、さまざまな取り組みを行ってきたが、本年度からは、より効果的な周知を図るため、保育園・幼稚園児から親御さんに、がん検診の受診を促すカードを渡す、子から親へのメッセージ事業の際に、あわせてリーフレットを添えるなど、乳幼児の保護者にターゲットを絞った普及啓発を行っている」との答弁がありました。
次に、畜産総合対策推進事業費についてであります。
「昨年七月に創設されたやまなしジビエ認証制度について、その目的と取り組み状況」をただしたのに対し、「鹿肉が高級食材として利用される一方、安全性に対する不安があったことから、安全・安心な品質の鹿肉を担保し、その流通を確保することを目的に、適正に処理された鹿肉に認証マークを表示できる本認証制度を創設した。認証の基準として、食品の衛生管理の国際標準であるハサップ手法の導入などを定め、本年三月までに四カ所の施設を認証したところである」との答弁がありました。
次に、美術館費等、県立文化施設の特色を生かした企画展・特別展の開催についてであります。
「昨年度、県立美術館等、四館における特別展・企画展の観覧者数の動向及び観覧者数が多かった展覧会とは、どのようなものか。また、観覧者増加のためにどのような取り組みを行っているか」とただしたのに対し、「昨年度の四館全体の特別展・企画展の観覧者数は、前年度比約一一四%となった。特に博物館の企画展「人類と宇宙」展や、美術館の特別展「バロックの巨匠たち」展は、多くの方々に観覧していただいた。また、観覧者の増加を図るため、旅行会社と提携したツアー造成などの取り組みや、外国人をターゲットに、多言語の携帯アプリによる美術館情報の発信などに取り組んでいる」との答弁がありました。
次に、社会資本整備の推進についてであります。
「南海トラフ地震を初めとする大規模な自然災害に備えた社会資本整備による防災・減災対策や、公共施設の老朽化対策、また、リニア中央新幹線の開業や東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた道路網の整備など、県では、山梨県社会資本整備重点計画に基づき、取り組みを進めているが、昨年度の進捗状況はどうか」とただしたのに対し、「山梨県社会資本整備重点計画では、洪水災害・土砂災害等からの生命・財産保護やリニア開業に向けた地域づくりの推進など、十六の重点目標を設定し、三十四の施策に取り組んでいる。平成二十九年度には、鎌田川などの整備により、河川整備計画における整備率が五四・八%から五七・五%に上昇するとともに、道路防災危険箇所についても、昨年度、新たに身延町の国道三百号など五カ所の防災工事が完了し、十カ所が対策済みとなるなど、着実に進捗している」との答弁がありました。
次に、認第二号議案のうち、電気事業会計についてであります。
「投資その他の資産のうち、長期貸付金が年度当初残高六十二億九千三百万円余から、年度末残高三十億四千二百万円余と、約三十二億五千万円も減少した。長期貸付金は、地域振興事業への貸し付けが主なるものと認識しているが、大きく減少した理由は何か」とただしたのに対し、「地域振興事業への貸付金五十八億円のうち、丘の公園建設資金分の三十二億円余について、地域振興事業会計の資本とするため、出資金に振りかえたことから、電気事業会計の貸付金が減少した。これは、地域振興事業について、丘の公園のあり方検討委員会を設け、幅広い見地から意見を募った結果、丘の公園の修繕等の必要性に鑑み、地域振興事業会計の財務内容について、抜本的な対策を講じる必要があるとされたことから、このような対応をしたものである」との答弁がありました。
以上をもちまして、決算特別委員長の報告といたします。
33
◯議長(
河西敏郎君)決算特別委員長の報告が終わりました。
これより、決算特別委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
34
◯議長(
河西敏郎君)質疑を打ち切ります。
これより討論に入ります。
発言の通告がありますので、順次
発言を許します。
まず、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
35
◯小越智子君 認第一号、平成二十九年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件に反対の討論を行います。
まず、四年前の後藤県政誕生に掲げられた百万人構想も、その後、転じたリンケージ人口という言葉も、昨年の決算には見当たりませんでした。後藤県政の中核であった百万人構想は、三年目にして既に破綻していました。
子育て支援日本一として、保育料第二子以降無料化は大変喜ばれ、また貧困対策として、非課税世帯の高校生への五万円の入学準備金制度は、経済負担軽減への一歩となりました。しかし、年度途中の希望の保育園に入れない待機児童が発生している現実に目を背けたままでした。
次に、リニア開業まで十年として、リニア依存の県政運営にさらにシフトしました。リニア沿線自治体への貸し付け枠の増額、リニアが来れば、暮らしはバラ色とばかりのパンフを一千二百万円もかけ、発行しました。リニア建設の残土搬出に係る橋梁補強工事は全額、本来、JRが負担すべきものです。リニア沿線住民の騒音不安を曖昧なままにし、観光のためにリニアの見える化を進める姿勢は、住民の暮らしよりもリニアが優先の県政運営であり、認められません。
リニア駅周辺整備、また総合球技場の建設予定地を決めても、建設費用や収支予測は説明せず、建設ありきで進めようとしており、将来の県財政への負担を明らかにしないままの大型建設推進です。
次に、重度心身障害者医療費助成事業の不用額は、一億円もありました。この中には、医療機関に自己負担額を支払えず自動償還とならず、医療費助成の対象でありながら助成を受けられなかった方が、反映されているのではないでしょうか。
さきの九月議会で、医療機関での自己負担が支払えない方が、一カ月に二百八人いたと答弁していました。にもかかわらず、窓口無料廃止となっても、医療費助成は変わらないとしてきた姿勢は、障害者の実態を把握せず、障害者差別解消法に位置づけられている合理的配慮義務に欠け、障害者に負担を強いる不当な対応でした。
次に、公共事業の平均落札率は九五・四%、一億円以上は九七・九%と、全国一位の高さでした。一社入札率は四四%と答弁しましたが、一億円以上は七三・八%、二位の千葉県が三五・九%であり、山梨県の一社入札率は、一億円以下を加えても、際立って異常な高さです。抜本的な改善策を検討していませんでした。
予算編成段階では、基金を取り崩さざるを得ないとしていましたが、結果として取り崩し額は想定より少なく、財政調整基金は運用益を加えて、前年度とほぼ変わらない二百三十一億円の多さです。主要三基金は八百八十四億円にもなります。満期一括返済のための基金を除いても、六百十五億円にもなります。
一昨年度の財政調整基金は、県民一人当たりでは全国三位でした。昨年度は若干増額していることから、財政調整基金の高さは、やはり全国上位に上ると想像できます。
基金の目的について、「大規模災害や経済不況のため」と述べていますが、その事態には、国が相応の手当てをすることは当然であり、山梨県が巨額の基金をため込む必要は、どこにあるのでしょうか。リニア駅周辺整備やスタジアム建設など推進すれば、老朽化している県有施設の修繕、建てかえが後回しになるのではないか。県債残高は減らしてきたのに、また借金をふやすことになるのではないか。そして、財源がないからとして、暮らしと福祉を削減することになります。
リニア駅周辺整備など巨額開発を進めてきたことは、将来の財政にも暮らしにも負担を強いることになり、一般会計決算認定に反対します。
36
◯議長(
河西敏郎君)次に、白壁賢一君の
発言を許します。白壁賢一君。
(白壁賢一君登壇)
37
◯白壁賢一君 私は、認第一号議案、平成二十九年度山梨県一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定の件について、賛成の立場から討論を行います。
平成二十九年度の決算につきましては、一般会計において歳入面では、実質交付税が増加した一方、実質県税や県債の減少などにより、決算額は前年度に比べ、三十一億円余の減少となりました。
歳出面では、県単独公共事業などの投資的経費が増加した一方、人件費や公債費などの義務的経費の減少や、前年度の県林業公社の廃止に伴い、補助費が減少したことなどにより、決算額は前年度に比べ四十四億円余の減少となりました。
この結果、実質収支は、前年度に比べ三億円余増加し、二十六億円余の黒字。実質単年度収支は、前年度の四十二億円余の赤字から四十六億円余増加し、三億円余の黒字を確保しました。
将来に目を転じますと、国・地方ともに厳しい財政状況である中、特に地方財政においては、今後見込まれる高齢化に伴う社会保障費の増加や公共施設の老朽化対応に加え、頻発する大規模災害など財政需要は拡大するものと見込まれます。
こうした中、財源対策として活用可能な主要三基金については、平成二十九年度末残高が八百八十四億円であり、このうち財政調整基金の残高は二百三十二億円となっており、この規模は全国十二位という比較的高い水準にあるものの、本県のような小規模な県においては、大規模災害の発生やマクロ経済の影響、さらには、国におけるさまざまな制度変更による財政的な影響を受けやすいことから、今後も適正な規模を確保するとともに、財政状況を勘案して活用することとしております。
依然として厳しい財政状況が続くものと考えられますが、このような中にありましても、事務事業の不断の見直しや経費節減を図るとともに、税の徴収率向上など自主財源の確保と、その重点的、効率的な配分に努めております。
次に、事業の実施状況について主なものを申し上げますと、世界遺産富士山の環境保全対策等に取り組んだほか、新産業・成長産業分野へ進出しようとする中小企業への支援、また、重度心身障害者の医療費助成や子どもの心の問題等に対応するための拠点整備などの取り組み、さらに、災害に強い県土づくりの一環として、河川改修や砂防設備等の整備など、各分野で事業が着実に実施されたところであります。
また、債務負担行為や繰越制度の活用など、公共事業における年度当初の事業量の落ち込みを抑制し、事業量の平準化に努めるなど、予算執行に当たり工夫を行っていることも見受けられました。
以上のことから、執行部においては、必要な施策を議決予算の目的に沿って、いずれも適切かつ効率的に執行され、県民福祉の向上が図られているものと認められるところであり、私はこの平成二十九年度決算につきまして、認定することに賛成するものであります。
なお、一般的には予算に注目が集まりやすい状況にありますが、財政不如意な中においては決算に重きを置くべきであり、今後も、決算から予算への連続性を考慮し、事業を組み立てる必要があると考えます。
また、費用対効果の面でも、限られた事業費で最大の効果・結果を出せたか、ここが、これから力点を置くべき枢要なファクターとなることは、疑いの余地もありません。
以上をもちまして、私の賛成討論とさせていただきます。
38
◯議長(
河西敏郎君)以上で討論を打ち切ります。
これより、まず、認第一号議案を起立により採決いたします。
本案に対する決算特別委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
39
◯議長(
河西敏郎君)起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり認定することに決定いたしました。
次に、認第二号議案を採決いたします。
本案に対する決算特別委員長の報告は認定であります。
お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
40
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり認定することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
41
◯議長(
河西敏郎君)次に、休会についてお諮りいたします。
十二月四日及び五日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
42
◯議長(
河西敏郎君)御異議なしと認めます。よって、休会についてはお諮りしたとおり決定いたしました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
来る十二月六日、午後一時、会議を開き、代表質問を行います。
本日はこれをもって散会いたします。
午後二時三十五分散会
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