会議録署名議員には、会議規則第173条の規定により
大 塚 義 久 君
鮫 田 光 一 君
佐 野 弘 仁 君
を指名いたします。
次に、日程第2
会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
今期
定例会は、招集の日から3月23日まで25日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
3:
◯議長(鈴木 篤君) 御異議なしと認めます。
よって、今期
定例会の会期は25日間とすることに決しました。
次に、日程第3 甲議第1号を議題といたします。
池谷陸雄君から提案理由の説明を求めます。
池谷陸雄君。
(
池谷陸雄君 登壇)
4:
◯池谷陸雄君 甲議第1号
甲府市議会会議規則の一部を改正する
規則制定について、提案理由の説明を申し上げます。
本案につきましては、投票による表決の方法に押しボタン式投票を追加するについて、
甲府市議会会議規則の一部を改正するものであります。
主な改正内容につきましては、投票による表決の方法に押しボタン式投票を加え、その投票を行う場合には、第30条投票の終了及び第32条選挙結果の報告第1項の規定を準用するものであります。
なお、施行期日につきましては、公布の日からとするものであります。
以上でございます。
5:
◯議長(鈴木 篤君) 以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
6:
◯議長(鈴木 篤君) 質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
7:
◯議長(鈴木 篤君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は委員会の付託を省略することに決しました。
これより、日程第3 甲議第1号を採決いたします。
本案は提案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
8:
◯議長(鈴木 篤君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は提案のとおり可決いたしました。
次に、日程第4 議案第1号から日程第45 議案第42号までの42案を一括議題といたします。
市長から上程議案全部に対する提案理由の説明を求めます。
なお、提案理由の説明にあわせて市政運営に対する所信の表明を行いたい旨の申し出がありますので、これを許します。
市長
樋口雄一君。
(市長
樋口雄一君 登壇)
9:
◯市長(
樋口雄一君) 3月市議会
定例会の開会に当たり、私の市政運営に対する所信の一端と、議案第1号から議案第14号までの平成30年度予算案の概要につきまして、述べさせていただきたいと存じます。
市民の皆様から第39代甲府市長を負託されて3年、その重責を日々感じながら、我がまち甲府の理想の姿として笑顔あふれるまちを掲げ、それを実現すべく、次代を担う子どもたちの健やかな成長を支える施策や、地域資源を生かした産業振興とまちの活力向上を図る施策等に全力で取り組んでまいりました。来る平成30年度につきましては、私の信念である未来に責任の持てる政治の実践として、また任期4年目の集大成として、中核市への移行と開府500年という大きな節目に向け盤石の備えを築く1年であると心得ております。
特に、こうふ開府500年記念事業につきましては、昨年8月のカウントダウンイベント500日前を皮切りに、市民の皆様や企業・団体等の御協力をいただきながらさまざまな事業を展開してきたところであります。来月3日には、カウントダウンイベント300日前として、小江戸甲府と呼ばれた江戸時代の雰囲気を演出するイベントを実施するとともに、甲府で収穫したブドウと採取した酵母で醸造したオール甲府市産のワイン甲府スパークリング甲州2017の完成披露を行い、開府500年と新たな甲府ブランドの商品化を多くの市民の皆様とワインで乾杯しながらお祝いをしてまいりたいと考えております。
平成30年度は、官民一体、市民との協働により、さらに機運の盛り上げや郷土への愛着と誇りを育んでいく取り組みを加速してまいります。本年9月23日には、500日前、300日前からのストーリー性を踏まえた明治・大正期のロマンあふれる風情を演出する100日前イベントにあわせ、市民の皆様が見て楽しみ、参加して楽しむことができる市民みんなのパレードを開催します。このパレードには、開園35周年を迎える東京ディズニーリゾートからディズニーのキャラクターも参加してくれることになっております。12月には、武田信虎公が躑躅ヶ崎に館を移したと言われる開府の起点となりました20日から年末までをスタート直前ウイークと称して多彩なイベントを実施するとともに、31日の前夜祭から来年元日のオープニングまでの年越しイベントにおいて、開府500年を高らかに宣言してまいります。
こうした開府500年への祝祭ムードを盛り上げる記念イベントに加え、歴史的な雰囲気の中で憩い、集える空間をつくり出す史跡武田氏館跡の整備や甲府城南側エリアの整備を推進するとともに、甲府大使を初め本市にゆかりのある著名人などを夢の先生として迎え、本市の将来を担う子どもたちが未来への夢や希望を抱けるようなKOFU DREAM CAMPUSを開講するほか、本市の歴史や文化を学び郷土愛の醸成を図るための私の地域・歴史探訪事業や甲府ラーニング・スピーチ事業、リレーフォーラムについても、引き続き実施してまいります。
また、四季それぞれの季節ごとに、信玄公祭り、小江戸甲府の夏祭り、そして甲府大好きまつりを初め企画提案事業、チャレンジ500募集事業などの、新たなにぎわいを生み出す取り組みを通じて、これぞ甲府の花盛りとうたわれた時代を彷彿させるにぎわいを創出し、そのまつりもにぎわいもともに本市の貴重な財産として次代へ引き継いでまいりたいと考えております。
開府500年の開幕を告げる2019年1月1日まで、きょうで残り308日となりました。私は、次の100年の未来に向かって新たな甲府市の創造につなげていくため、あまたの歴史・文化・伝統が息づくこの甲府市の過去に学び、現在を見つめ直し、そして未来へつなげていくこうふ開府500年記念事業が、多くの市民の皆様の参加により一人でも多くの皆様の心に残り、ふるさとへの想いが深まるよう、精魂を傾けて取り組んでまいります。
記念すべき開府500年を節目として、本市の魅力を広く国内外に知らしめ、甲府市の知名度をさらに向上させるとともに、激しい都市間競争の中にあっても輝きを放ち続けるまちづくりを進めてまいる所存でありますので、市議会及び市民の皆様の絶大なる御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、我が国は、急速に進む少子高齢化と人口減少という、国難と呼ぶべき大きな課題に直面しており、それらがもたらす市場経済の縮小や労働力不足、社会保障制度の脆弱化等の危機を克服するため、地方創生や働き方改革に加えて、生産性革命や人づくり革命といった改革の矢を放ち続け、人口減少社会が進行する中にあっても、誰もがその能力を最大限発揮できる社会が我が国のさらなる成長をもたらすとして、あらゆる施策を総動員し、一億総活躍社会の実現を目指しております。
こうした中、雇用や所得環境の改善とともに、好業績が続く企業部門だけでなく、個人消費など家計部門においても回復の動きが波及してきたとして景気判断が上方修正されるなど、明るい兆しも見えてきたところであります。このような景気回復を追い風に、本市においては、保有する地域特性や地域資源等の強みを最大限に生かしつつ、より魅力あるまちづくりと地域活力の増進に取り組み、人の流れと地域経済の好循環の創出により、人口流出に歯どめをかけ、まちの元気を回復する施策展開を図っていかなければなりません。
本市は間もなく、開府500年と中核市への移行という大きな節目を同時に迎えるところであり、このような本市にしかない事象をチャンスとして捉え、全ての市民が明るい未来を思い描き、健やかに心豊かに暮らすことができるよう、笑顔あふれるまちの創生に向けた人づくり、地域づくり、そしてまちづくりの契機としてまいります。
こうしたことから、平成30年度は、連綿と続く甲府の歴史に新たな時を刻む節目を翌年に控え、本市の飛躍を確かなものとする年であり、中核市への移行とこうふ開府500年記念事業の実施に向けて遺漏なき準備を図るとともに、人口減少や少子高齢化などを背景とした地方自治体を取り巻くさまざまな行政課題の克服に取り組み、自主自立した持続可能な地域社会を形成するため、「子育て・子育ち」「稼ぐ・稼げる」といった重点ワードに加え、健康づくり、国際交流、歴史物語をキーワードとする取り組みにもさらに力を傾注し、「人・まち・自然が共生する未来創造都市 甲府」の実現に向け、第六次甲府市総合計画やこうふ未来創り重点戦略プロジェクトなどの行政計画の着実な展開により、力強く歩みを進めてまいります。
このような考えのもと、平成30年度の市政執行に当たりましては、第六次甲府市総合計画における基本構想に基づき、次に述べます方針のとおり、施策の重点的かつ効率的な執行に努めてまいります。
1つ目は、「いきいきと輝く人を育むまちをつくる」についてであります。
次代の担い手となる子どもたちの健やかな成長に向け、各成長段階に応じた子育て関連施策の再構築や子育て支援拠点の整備に加え、子どもたちの明るい未来を展望した地域社会の機運づくりを進めるとともに、経済的な側面からの子育て家庭の支援の継続や、子どもの体力・運動能力の向上と、確かな学力や思いやる心を育む教育環境の整備に努めます。
また、国際性豊かな人間性を培うため、留学生への支援や多様な国際交流活動の機会を創出するほか、スポーツ施設の機能再編等による身近なスポーツの増進や、多彩で重層的な歴史・伝統の探訪などを通した学びなどにより郷土愛を育み、誰もが楽しみや生きがいを持って暮らし続けることができるまちづくりを推進します。
2つ目は、「魅力があふれ人が集う活力あるまちをつくる」についてであります。
「稼ぐ・稼げる」まちのさらなる具現化を図るため、豊富な地域資源を生かした新産業、新商品の創出や異業種間の連携スキームを構築するなど、本市産業の振興策の強化促進に努めるとともに、各種産業分野の担い手や働き手の確保に向けて、就業・創業機会を提供するなどし、地域産業が持続的に成長・発展することができるよう効果的な施策を総合的に推進します。
また、本市が有する歴史・文化、景観、食など、多様な観光資源に着目した観光施策の戦略的な展開に加え、風格ある歴史と都市機能が調和したにぎわいのある空間づくりに努めるとともに、東京圏からのすぐれた立地条件を生かした実践的な移住・定住施策の展開などにより、人が集い活力あるまちづくりを推進します。
3つ目は、「安全で安心して健やかに暮らせるまちをつくる」についてであります。
災害発生による市民の生命・財産・安全に対するリスクを軽減する観点から、地域住民の自主・自発的な防災活動の支援や防災意識の醸成、また非常時の拠点機能の充実・強化や防災資機材の配備、備蓄食料の確保など、さらなる防災力の向上に資する取り組みを推進するとともに、犯罪や交通事故による被害を未然に防止するため、防犯活動や交通環境の改善に努めます。
また、市民一人一人が豊かで幸せな人生を送るための源となる健康づくりに着目した生活環境の整備に努めるとともに、質の高い地域医療の提供や安定した社会保障制度のもと、関係機関の連携により地域福祉の増進を図り、誰もが住みなれた場所で安心して暮らし続けることができるまちづくりを推進します。
4つ目は、「自然と都市機能が調和する快適なまちをつくる」についてであります。
廃棄物の減量化や資源化による循環型社会の構築や温室効果ガスの排出抑制、環境美化活動など、自然環境を保全するための諸施策を展開するとともに、良好な住環境を維持するため、空家等住宅ストックの適切な管理や再生、処分を促すほか、地域の日常景観に配慮した街並みや眺望の保全・形成につながる効果的な施策の推進に努めます。
また、地域特性に合った都市機能や生活利便機能を集積し、集約と連携による持続可能な都市構造の確立に努めるとともに、リニア中央新幹線の開業を視野に入れた公共交通ネットワークの形成、安全性・利便性に配慮した道路整備及び甲府城周辺整備等に努めるなど、自然や歴史と都市機能が調和した快適なまちづくりを推進します。
5つ目は、「基本構想の推進」についてであります。
複雑・多様化する地域課題に主体性を持って取り組む地域コミュニティ活動やボランティア活動を推進し、住民と行政が相互理解のもと、協働して創造していく地域協働社会の再構築に取り組むとともに、魅力的な地域資源を生かした戦略的なシティプロモーションに加え、ヒトの交流、モノの流通などにより相乗効果をもたらす都市間連携や圏域周辺の自治体とのさらなる連携・交流を推進します。
また、中核市への移行に向けて、本市が目指す都市の姿を見据えた施策等の構築や円滑な事務執行に努めるとともに、わかりやすく利用しやすい行政サービスの提供に向けた行政改革の推進を図り、持続可能な行財政基盤を確立します。
以上の市政執行方針に基づき、平成30年度の予算編成に当たりましては、第六次甲府市総合計画に掲げた都市像の実現に向け、笑顔あふれるまちづくりを市民とともに推進するため、こうふ未来創り重点戦略プロジェクト及び甲府市総合戦略における施策・事業等を着実に推進し、市民福祉の一層の充実に取り組み、さまざまな観点から施策・事業の検証を行い、予算の効率的・効果的な配分を図ったところであります。
こうした結果、平成30年度当初予算は、一般会計が746億3,743万円、特別会計が762億3,696万9,000円、合計で1,508億7,439万9,000円といたしました。
この当初予算の概要につきまして、第六次甲府市総合計画の基本目標別に御説明申し上げます。
まず、「いきいきと輝く人を育むまちをつくる」にかかわる取り組みであります。
子ども・子育てへの支援につきましては、子どもに関する施策を「子育て・子育ち」の両面から取りまとめる子ども未来プランにより、関連施策を総合的かつ効果的に展開してまいります。
また、新たに子どもの貧困対策として、特に支援を必要とする子どもたちのために(仮称)子ども支援センターを整備し、学用品等のリユース事業を始めるとともに、NPOやボランティアを活用した学習支援等、子どもたちの育ちをそれぞれの地域で支援できる仕組みづくりに取り組んでまいります。
さらに、子どもの健やかな成長を願い、新たに効果的に運動の要素を取り入れた遊びができる機会を創出するなど、子どもの体力・運動能力が向上する取り組みを推進してまいります。
加えて、妊娠期から子育て期にわたるまでのさまざまなニーズに対して、子育て世代包括支援センターにおいて、マイ保健師や母子保健コーディネーターなどが一人一人に寄り添いながら相談支援を行うとともに、子ども相談センター「おひさま」においては、子どもに関する各種相談に応えるほか、専門職種を充実し、児童虐待等にも迅速に対応できる体制の充実に努めてまいります。
放課後児童クラブについては、終了時間を延長し、働く親を支援するとともに、放課後子供教室の基本的な運営基準として策定した甲府モデルによる安定的な教室運営を図り、放課後児童クラブとの一体的な取り組みを推進してまいります。
学校教育の充実につきましては、新学習指導要領全面実施に先立ち、児童の外国語によるコミュニケーション能力の向上と英語教育のより一層の充実を図るため、小学校における外国人英語指導講師を増員するとともに、中学校において新たに部活動指導員を配置し、部活動の質の向上と教員の負担軽減に努めてまいります。
また、臨時教育職員を小学校に配置し、きめ細かな指導を効果的に推進することにより、教育環境の安定化を図ってまいります。
さらに、子どもたちが安全・安心な学校生活を送ることができるよう、問題を抱える児童・生徒の立ち直りを支援するスクールサポーターや、社会福祉士などの専門的知識を有するスクールソーシャルワーカーを小中学校へ派遣することにより、非行や犯罪被害、いじめの未然防止に取り組んでまいります。
加えて、良好な教育環境の整備推進のため、狭隘なグラウンドの拡張や老朽化した学校施設のリニューアル工事を継続して行うとともに、小学校給食室のドライシステム化の推進や年次的な調理業務の委託化を進めることにより、安全・安心な給食の提供に努めてまいります。
なお、リニア中央新幹線の整備に伴う中道北小学校の移転については、2021年度の開校に向けて計画的に準備を進めてまいります。
甲府商業高等学校については、各種資格取得を目標とした学力の定着や、部活動を通じた健全な心身の育成を図ることにより、魅力と特色のある学校づくりを推進してまいります。
甲府商科専門学校については、職業実践専門課程の認定校として、実践的な職業教育に取り組み、簿記・会計や情報処理などの専門性を身につけた、地場企業に貢献できる人材を育成してまいります。
青少年の健全育成につきましては、青少年が社会性や自立性を身につけ責任を持って行動できる社会人となるよう、関係機関との連携に努め、学校・家庭・地域との一体的な取り組みの推進を図る中で、ジュニアリーダーの研修や少年の主張大会など、子どもたちの活躍の場づくりを支援してまいります。また、将来の甲府市を担う青少年の育成と、彼らの夢と希望を市政に生かせる仕組みづくりに取り組んでまいります。
生涯学習の充実につきましては、甲府市生涯学習ビジョンに基づき各種事業を実施するとともに、まなび奨励ポイント制度の推進や公民館主催による開府500年に関連した歴史講座の開催など、生涯にわたり学び続けることができる環境づくりに取り組んでまいります。生涯学習の情報拠点施設である市立図書館においては、多様化する市民ニーズに応えるため、蔵書整備やレファレンスサービスなどの図書館機能及び開府500年に関する特設コーナーの充実を図ってまいります。
スポーツの振興につきましては、小中学校や各種スポーツ施設における夜間照明施設のLED化に向けて取り組むとともに、甲府市スポーツ施設整備基本方針に基づき、緑が丘スポーツ公園整備基本計画を策定するなど、身近な場所でスポーツに親しむことのできる環境を整備し、誰もが生涯にわたって楽しむことができるライフスポーツの普及・促進を図ってまいります。
また、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、事前合宿の受入準備や、ホストタウンとして誘致国との交流事業を推進してまいります。
さらに、地域密着型スポーツを振興する観点から、ヴァンフォーレ
甲府と山梨クィーンビーズを応援してまいります。
文化・芸術の振興につきましては、市民の豊かな感性を育むことができるよう市民参加型の事業を推進し、すぐれた文化・芸術に接する機会の提供に努めてまいります。
また、開府500年という節目の年に武田氏館跡のガイダンス施設として開館を予定しております総合案内所と、隣接する旧堀田家住宅との一体的な整備を実施するとともに、史跡だけでなく、周辺に点在する文化財も歴史資産として活用するなど、歴史物語都市こうふの実現に向けて取り組んでまいります。
人権尊重・男女共同参画の推進につきましては、関係機関と連携した啓発活動を実施し、人権について考える機会を提供するなど、誰もが住みよい豊かな社会の実現に向けて取り組んでまいります。
また、男女共同参画の総合的・計画的な推進を図るために策定した第3次こうふ男女共同参画プランに基づき、女性起業フォーラムやワークライフバランス講演会を開催するなど、男女がともに支え合い、その個性と能力を発揮できる社会の形成に向けた環境づくりを推進してまいります。
国際交流・多文化共生の推進につきましては、日仏友好160周年を記念してフランス共和国で開催されるジャポニスム2018において、こうふ開府500年や信玄公生誕500年のPRなど、
甲府の魅力や知名度向上に努めるとともに、友好都市である成都市で開催されるフォーラムに出席し、海外への情報発信と交流を図ってまいります。
また、姉妹友好都市等と親善交流を深める中、中高生の姉妹都市派遣・受入による教育交流を通じ、国際性豊かな人材育成に努めるとともに、市内大学と連携し、海外留学生と地域との交流などを促進してまいります。
さらに、
甲府市多文化共生推進計画2016に基づき、外国人への日本語講座の開催や多様な文化の体験と交流の場である多文化サロンを実施し、外国人との相互理解を深めるとともに、国際感覚の醸成に取り組むなど、世界とつながる国際交流の推進やグローバルな人材の育成等を通じて、国際交流都市・
甲府の実現を目指してまいります。
次に、「魅力があふれ人が集う活力あるまちをつくる」にかかわる取り組みであります。
商業・工業の振興につきましては、
甲府市中小企業・小規模企業振興条例などに基づき、本市産業の振興に資する効果的な施策の推進に努める中で、産業関連情報を集約した産業支援サイトにより、市内中小企業等の持つ技術・技能・人材や本市が認定した
甲府ブランドなどの魅力を市内外に効果的に発信し、ビジネスマッチングの機会などの創出につなげるとともに、市内中小企業の市場開拓に対する支援を行うなど、「稼ぐ・稼げる」まちを推進してまいります。
また、融資対策においては、中小企業の経営基盤の強化や創業の促進に向けた融資を推進するとともに、小規模企業者小口資金や創業支援資金の利子に対する補助を実施するなど、中小企業を支援してまいります。
さらに、本市は日本ワイン発祥の地であることから、
甲府のワインの認知度を一層高めるためのプロモーションに積極的に取り組むとともに、ジュエリーなどの地場産品の魅力の発信や販路拡大を支援し、地域経済の活性化と地場産業の振興に努めてまいります。
加えて、企業誘致においては、本市に立地を希望する企業への情報提供を行うとともに、
甲府市産業活性化支援条例などの支援策を有効に活用することにより、活力ある産業集積の促進や雇用機会の拡大に努めてまいります。
農業・林業の振興につきましては、農業が持つ潜在的な力を最大限に発揮できるよう本市農業施策の指針となる(仮称)
甲府市農業振興計画を策定するとともに、農産物のブランド化の推進や認定新規就農者などの担い手の育成・確保に努めてまいります。
また、農業体験婚活ツアーを開催し、本市農業の将来に向けての継続的な発展に努めてまいります。
さらに、森林が有する公益的機能が十分に発揮できるよう、市有林及び民有林の造林・保育に取り組むとともに、間伐などの森林整備を実施するほか、山岳資源の紹介と
甲府の山々に対する愛着を啓発することを目的に、
甲府名山を市民の公募により選定してまいります。
雇用対策の推進につきましては、学生及び一般求職者と市内企業との就職マッチングを図るため、
甲府市就職応援合同企業説明会の開催や、こうふフューチャーサーチ普及促進事業を推進するとともに、ワークプラザ
甲府を活用した就労支援と生活相談を一体的に行うなど、関係機関と連携して取り組んでまいります。
また、就職期を迎える前の高校1年生・高校2年生を対象に、地場産業の魅力を紹介する事業を開催し、市内企業で働くことへの関心を持っていただけるよう努めてまいります。
卸売市場の活性化につきましては、
甲府市地方卸売市場経営戦略に基づき、将来を見据えた効率的な市場運営と市場の維持・強化などを図るとともに、
甲府市地方卸売市場整備計画(平成28年度~平成32年度)による計画的な施設整備を実施し、生鮮食料品の流通を担う基幹的な社会インフラとして、安全・安心な生鮮食料品を安定供給してまいります。
観光の振興につきましては、大手旅行メディアや
甲府市観光協会との観光地域づくりに関する包括連携協定の活用により、新たに観光ガイドブック特別編集版を作成し、県外の観光客の誘引を図るとともに、民間事業者が実施する自然・食・歴史等の観光資源を活用した着地型観光メニューに対する支援を行い、観光客の滞在時間の延長や宿泊につなげてまいります。
また、好評をいただいている小江戸
甲府の夏祭りについては、県内外の観光客に親しまれる祭りとして、より一層内容を充実させることにより、開府500年に向けた観光客の誘致と交流人口の増加を図ってまいります。
さらに、インバウンド対策においては、本市の観光情報を訪日外国人向け冊子やウェブサイトに掲載することで、外国人に向けた効果的な情報を発信してまいります。
なお「稼ぐ・稼げる」まちのさらなる具現化を図るため、本市産業分野全体の進むべき方向性や基本方針、重点施策等を定めた(仮称)
甲府市産業振興ビジョンを策定してまいります。
中心市街地の活性化につきましては、中心市街地の空き店舗への新規出店者やにぎわいの創出に向けた民間主体の活動に対する支援を行い、交流人口の増加に努めてまいります。
また、風格ある歴史景観と都市景観が調和した居心地がよい、にぎわいのある空間づくりを目指し、
甲府城周辺地域活性化実施計画に基づく整備を推進するとともに、
甲府城周辺の回遊性の向上と通勤・通学者の安全性を確保するため、道路整備を行ってまいります。
移住・定住の促進につきましては、将来にわたり地域の活力を維持するため、電車を利用する県外への通勤・通学者に対して定期券購入を支援するとともに、首都圏の企業を対象に本市へのサテライトオフィスの誘致に取り組むなど、定住人口の増加を図ってまいります。
また、東京、横浜で開催される移住セミナーやイベント等において、こうふコンシェルジュが各種相談などにきめ細かに対応するとともに、
甲府を体感できるフットパスツアーの拡充など、本市の魅力を積極的にPRしてまいります。
さらに、創作の森おびなにおいて、自然豊かな環境を活用し、創作活動や自然体験の場を提供する中で、関係団体との連携により地域の振興を図るとともに、大都市圏からの交流人口の増加や地場産品の活用に資する地域活性化事業を進めてまいります。
次に、「安全で安心して健やかに暮らせるまちをつくる」にかかわる取り組みであります。
防災・危機管理対策の推進につきましては、災害に対する市民意識の高揚や自助・共助・公助の連携を図るため、積極的に地域へ伺い、防災指導や救命指導を展開するとともに、地区防災計画の作成を支援するなど、地域の実情に合わせたきめ細かな対応を図る中で、地域防災力の強化に努めてまいります。
また、集中豪雨などによる浸水被害から市民の生命・財産を守るため、想定される最大規模の降雨を前提として洪水ハザードマップの見直しに着手し、市民の的確な避難行動につながるよう周知に努めてまいります。
消防・救急体制の充実につきましては、トランシーバーを新たに配備し、情報の収集・共有等を強化することにより、消防団員の災害活動時における安全性の向上を図るとともに、消防団の車両・資機材及び消防水利整備計画に基づいた消火栓・耐震性貯水槽の整備を年次的に実施することにより、消防力の充実・強化を図ってまいります。
防犯対策・交通安全対策の充実につきましては、自治会が所有する防犯街路灯のLED化の促進により、街頭犯罪を抑止し、安全で明るい地域社会の形成に努めてまいります。
また、小学生の通学時における安全対策として、新入学児童に対し防犯ブザーを配付するとともに、スクールガードによる見守りの実施やマモルメールによる情報発信を行うなど、学校・家庭・地域が一体となり子どもたちの安全を確保してまいります。
さらに、交通安全教室の開催や反射材の配布等の啓発事業を行うとともに、高齢者に対して運転免許証の自主返納を促す取り組みを推進することにより、交通事故の抑制に努めてまいります。
消費者保護の推進につきましては、新たに地域の高齢者等を見守る役割を担うサポーターの養成研修を開催するなど、
甲府市消費者安全確保地域協議会の取り組みを推進し、消費者被害に遭いやすい高齢者等の見守り体制を強化してまいります。
また、消費生活センターポータルサイトにおける消費者意識の啓発や迅速な情報提供により、消費者被害の未然防止に努めるとともに、専門知識を有する消費生活相談員の相談対応や出前講座により、消費者の安全な暮らしを確保してまいります。
地域福祉の推進につきましては、本市の保健福祉施策にかかわる総合的な計画である第3次健やかいきいき
甲府プランを推進するとともに、自助・共助・公助のバランスのとれた地域福祉社会の実現に向けて、保健・医療・福祉を初めとする各分野の連携・協働を図ってまいります。
高齢者福祉の充実につきましては、
甲府市成年後見制度の普及促進に関する実施方針に基づき、
甲府市社会福祉協議会が設置する(仮称)福祉後見サポートセンターこうふを中心とした、市民後見人の養成や成年後見制度の相談支援などを推進していくとともに、認知症の方の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域で生活を続けることができる社会の実現に向けた認知症対策を推進してまいります。
また、医療と介護の連携体制の構築や
介護予防・日常生活支援総合事業の推進など、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケア体制の充実に努めてまいります。さらに、玉諸福祉センターの2019年1月の供用開始に向け、利用者の
介護予防の推進や健康に関する相談、教養の向上などさまざまな場面で活用されるよう、準備を進めてまいります。
障がい者福祉の充実につきましては、障がい者が個人の尊厳にふさわしい日常生活や社会生活を営むことができるよう、障害者総合支援法による各種障がい福祉サービス等の提供や、重度心身障がい者への医療費の助成を行ってまいります。
また、内部障がいや難病の方などが援助や支援を必要としていることを周囲の方に知らせることを目的としたヘルプマークの配布を新たに開始するとともに、日常生活用具の充実を図り、地域で安心して自立した生活ができるよう支援してまいります。
社会保障の充実につきましては、高齢者の自立支援や重度化防止に向けた取り組みなどを盛り込んだ第7次甲府市介護保険事業計画に基づき、介護保険制度を必要とする方が安心して利用できる環境の整備に努めてまいります。
また、国民健康保険については、新たに山梨県との共同運営となることから、県内の統一的な方針である山梨県国民健康保険運営方針のもと、安定的な財政運営を図るため、保険料の収納率向上に努めるとともに、
甲府市国民健康保険データヘルス計画に基づく保健事業の実施により、市民の健康の保持増進に取り組み、医療費の適正化につなげてまいります。
さらに、生活困窮者への支援として、学習支援や家計相談などを実施し、困窮状態から早期に脱却するため、世帯の実情に配慮した適切な支援に努めてまいります。
健康づくりの推進につきましては、がんの早期発見・重症化予防を図るため、がん検診の個別勧奨通知を送付するなど、がん検診受診率の向上に努めるとともに、糖尿病等簡易測定検査を行い、生活習慣病の予防や健康意識の醸成を図ってまいります。
また、(仮称)健康都市こうふ基本構想の実現に向けた取り組みとして、市民の健康に関する関心を高め、健康的な生活習慣を実践する行動変容のきっかけとなるよう、健康ポイント事業を実施することにより、健康寿命の延伸、医療費の抑制などを図ってまいります。
さらに、健全な心身を培うためには食生活が重要であることから、食を通じてより健やかに生活ができるよう、2019年度を初年度とする第3次
甲府市食育推進計画を策定してまいります。
母子保健については、妊産婦及び乳幼児の健康保持・増進を図るため、保健指導及び健康診査等を実施し、母と子の健康づくりを推進してまいります。
また、産後うつの予防や産後の不安を解消するため、医療機関と連携した産婦健康診査事業の実施や産前産後ケアセンターの利便性の向上に取り組むとともに、子どもを産み育てたいと願う夫婦に対しては、特定不妊治療費の助成に加え、新たに不育症治療費の助成を導入し、経済的負担の軽減を図ってまいります。
医療環境の充実につきましては、地域医療の中核を担う市立
甲府病院において、医療需要を踏まえた地域医療連携のさらなる確立を図るとともに、より一層の経営改善を進め、安定的な経営基盤の確立に努めてまいります。
また、
甲府市地域医療センターを初期救急医療の拠点とし、関係団体との連携により、医療体制の充実を図るとともに、二次救急医療体制の病院に対しては、休日・夜間における医療体制整備への負担や設備整備に係る補助を行い、さらなる救急医療体制の充実を図ってまいります。
次に、「自然と都市機能が調和する快適なまちをつくる」にかかわる取り組みであります。
自然環境の保全と地球温暖化対策の推進につきましては、第二次
甲府市環境基本計画に基づき、環境問題に対し理解を深めるため、太陽エネルギー体験教室など幼児から気軽に参加し、取り組むことができる環境教育の実施や、クリーンエネルギーの普及・促進を支援し、温室効果ガスの排出抑制に努めるとともに、市民の健康で快適な生活環境を確保してまいります。
また、
甲府駅周辺の路上喫煙禁止区域の指定については、歩きたばこによる火傷の被害やポイ捨てを防止し、安全で清潔なまちづくりを推進してまいります。
公園の整備と緑化の推進につきましては、
甲府市緑の基本計画及び
甲府市公園施設長寿命化計画に基づき、老朽化した公園施設の整備に努めるとともに、みどり豊かな住みよい環境づくりに向け、市民生活に潤いと安らぎを与える緑地の保全を推進してまいります。また、遊亀公園附属動物園については、市民の意見を取り入れながら、遊亀公園附属動物園整備実施計画を策定してまいります。
循環型社会の構築につきましては、プラスチック製容器包装分別回収などの推進により、限りある資源を有効に利用し持続可能な循環型社会の構築に努めるとともに、ごみ分別アプリによりごみの分別方法や収集日の情報を効果的に発信するなど、ごみの適正排出の徹底を促進し、さらなる資源リサイクルやごみの減量化を図ってまいります。
また、児童に対して、より一層環境や食への意識向上を図るため、食品ロス対策モデル事業を実施してまいります。
良好な景観の形成につきましては、市民参加による景観形成を促進することにより、地域の自然、歴史、文化を生かした美しく風格あるまちづくりを推進してまいります。
住環境の向上につきましては、老朽化した市営住宅の計画的な改修による長寿命化や建てかえを推進することにより、良好な居住環境の確保に努めるとともに、新たに市営住宅などに入居する子育て世帯及び新婚世帯に対し家賃助成を行い、経済的な負担の軽減を図ってまいります。
また、地震災害から市民の生命・財産を守るため、建築物の耐震化への支援を行うことにより、安全・安心なまちづくりを推進してまいります。
さらに、市民の良好な生活環境の保全と地域の活力の向上を図るため、管理不全な空家等の解消や利活用を促進するための施策に取り組み、魅力あるまちづくりに努めてまいります。
水道水の安定供給につきましては、
甲府市上下水道事業経営戦略に基づき、健全で効率的な事業経営に努める中で、市民との協働による水源の保全や水質対策事業を実施するとともに、管路の耐震化や老朽化した施設の更新に計画的に取り組み、水道施設全体の強靭化を図り、安全でおいしい水の安定供給に努めてまいります。
生活排水の適正処理につきましても、
甲府市上下水道事業経営戦略に基づき、下水道管路の整備を進めるとともに、経営基盤の強化を図るため、接続率や有収率の向上に取り組む中で、老朽化した管路の改築を効果的に進め、災害に強く快適で衛生的な生活環境の確保や河川の水質保全に努めてまいります。
生活衛生の充実につきましては、良好な衛生環境を保持するため、し尿の適正処理や斎場の整備を図ってまいります。
また、市民の動物愛護と適正管理に関する意識を啓発し、人と動物が共生できる環境づくりに努めてまいります。
公共交通の利便性の向上につきましては、市民の生活交通手段を維持・確保するため、路線バスの運行を支援するとともに、交通空白地域においてコミュニティバスを運行するなど、地域の実情に即した公共交通の確保に努めてまいります。
また、将来にわたり持続可能な公共交通ネットワークを形成するため、
甲府市地域公共交通網形成計画を策定してまいります。
さらに、リニア中央新幹線については、開業がもたらす効果を最大限に享受し、市域全体の活性化へつなげるため、
甲府市リニア活用基本構想に基づき、リニアを生かしたまちづくりに取り組んでまいります。
道路の整備につきましては、市民生活を支える生活道路を整備するとともに、
甲府市橋梁長寿命化修繕計画に基づいた橋梁の維持管理などを行うことにより、安全・安心な道路環境の整備に努めてまいります。また、都市計画道路については、中心市街地の骨格を形成する和戸町竜王線の整備を推進するとともに、都市計画道路整備プログラム(2017年度改定)に基づき、計画的な整備を進めてまいります。
市街地の整備につきましては、便利さや暮らしやすさの向上を図るため、
甲府駅周辺土地区画整理事業などを推進し、安全で利便性の高い居住環境の整備に努めてまいります。
計画的な土地利用の推進につきましては、コンパクトなまちづくりに向けて立地適正化計画の策定を進め、長期的展望に立った計画的な土地利用を推進してまいります。
次に、基本目標を推進していくための基本的な方針であります「基本構想の推進」にかかわる取り組みであります。
協働の推進につきましては、
甲府市協働のまちづくり推進行動計画に基づき、協働の主体をつなぐボランティアコーディネーターを育成・活用するなど、ボランティア団体等の中間支援組織として
甲府市ボランティアセンターの機能充実を図るとともに、協働への理解を深めるシンポジウムの開催などを通じて、多様な主体が協働して地域課題等の解決を図る、豊かで活力ある持続可能な地域社会の実現を目指してまいります。
さらには、よっちゃばれ放談会の開催など、より多くの市民の理解と参画を得る中で、協働によるまちづくりの推進を図ってまいります。
広域的な連携の推進につきましては、近隣の自治体と連携し、将来にわたる発展に資する効果的な取り組みを共同で展開することが必要であることから、地域経済や日常生活における圏域形成の都市圏の捉え方などについて、有識者や近隣自治体の参加も得ながら広範な意見を伺う場を設けることにより議論を深めてまいります。
持続可能な行財政運営につきましては、高度化・多様化する行政ニーズに的確に対応できるよう、自主財源の安定的な確保に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるため、行政評価を積極的に活用する中で、第六次
甲府市総合計画に掲げた各種施策の展開を図ってまいります。
こうふ開府500年記念事業については、開府500年となる2019年の幕開けに向け、カウントダウンイベント100日前を初め、リレーフォーラム2018や直前ウィークフェスティバルなどのプレイベントを開催し、一層の機運の醸成を図るとともに、大みそかの前夜祭から年越しで開催するオープニングイベントにおいて開府500年の開幕を祝うなど、記念事業を着実に実施し、
甲府愛の醸成と未来に向けた新たなまちづくりにつなげてまいります。
人口減少対策については、企業や大学などのさまざまな主体と連携を図りながら、より効果的な施策・事業を積極的に取り入れる中で、
甲府市総合戦略に掲げた取り組みを着実に推進してまいります。
人材育成については、新
甲府市人材育成基本方針における求められる職員像を実現するための各種研修を実施することにより、職員の能力開発と意識の向上を図り、多様化、複雑化する行政需要に応えられる職員の人材育成に努めてまいります。
公共施設等のマネジメントの推進については、
甲府市公共施設等総合管理計画に基づき、持続可能な行財政運営を実現するため、次の世代に継承できる公共施設等の適正化に取り組んでいることから、ロードマップとなる(仮称)
甲府市公共施設再配置計画を策定してまいります。
行政改革の推進については、
甲府市行政改革大綱(2016~2018)に掲げる取り組み項目を着実に推進するとともに、2019年度を初年度とする新たな行政改革大綱を策定してまいります。
また、施策評価を導入した外部評価においては、第三者の視点からの評価及び意見を聴取し、行政評価の客観性と透明性の確保に努めてまいります。
中核市への移行については、新たな権限を最大限に生かし、行政サービスの効率化や迅速化を図り、よりきめ細かな市民サービスが提供できるよう確実に準備を進めてまいります。
また、中核市移行に伴い、保健所と保健センター機能を一体化した、より専門的な保健衛生サービスと健康づくり対策の総合的展開を図る拠点である(仮称)
甲府市総合健康支援センターの整備をしてまいります。
シティプロモーションの推進につきましては、選ばれる都市となるため、ブランド戦略と訴求戦略を一体的に展開し、
甲府大使との相互応援やインターネット広告の活用など、より効果的・効率的な情報発信に努め、シティプロモーション活動を戦略的に推進してまいります。
以上、私の市政運営に当たっての所信の一端と、平成30年度当初予算案の概要について述べてまいりましたが、議員各位におかれましては、何とぞ十分なる御審議をいただきまして、御協賛を賜りますようお願い申し上げます。
引き続きまして、新年度予算以外の案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。
まず、議案第15号「中核市の指定に係る申出について」は、総務大臣に対して中核市の指定に係る申出を行うについて、地方自治法第252条の24第2項の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第16号「
専決処分について」は、都市計画道路築造工事(H29・
甲府駅南通り線)において、工事車両の進入路の変更及び建物移転の遅れに伴い、契約金額及び工期を変更する必要が生じたため、この
工事請負契約の
変更契約を締結したものであります。
この案件につきましては、その処理に急を要し、市議会を招集する時間的余裕がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により
専決処分を行い、同条第3項の規定により議会の承認を求めるものであります。
次に、議案第17号「平成29年度
甲府市
一般会計補正予算(第8号)」につきましては、歳出において、第2款総務費は、国庫負担金等精算返還金等に係る総務管理費及び市民税等徴収費に係る徴税費を追加するための補正であります。
第3款民生費は、国民健康保険事業特別会計繰出金等に係る社会福祉費、教育・保育施設等運営給付費に係る児童福祉費及び生活保護扶助費に係る生活保護費を追加するための補正であります。
第4款衛生費は、救急医療体制整備事業費等に係る保健衛生費及び環境センター附属焼却工場事業費等に係る清掃費を更正するための補正であります。
第6款農林水産業費は、農業施設等管理事業費に係る農業費を追加するための補正であります。
第8款土木費は、地籍調査事業費等に係る道路橋りょう費、一般河川改修事業費に係る河川費、
甲府駅周辺土地区画整理事業費等に係る都市計画費及び住宅管理費に係る住宅費を追加更正するための補正であります。
第10款教育費は、維持管理費に係る小学校費及び中学校費、文化財保護費に係る社会教育費及び幼稚園就園奨励事業費に係る幼児教育振興費を更正するための補正であります。
第12款公債費は、元金償還金等を更正するための補正であります。
歳入につきましては、第3款利子割交付金、第11款分担金及び負担金、第13款国庫支出金、第14款県支出金、第16款寄附金、第17款繰入金、第19款諸収入及び第20款市債を追加更正するための補正であります。
繰越明許費の補正は、介護保険対策事業、最終処分場建設事業、地籍調査事業及び都市基本計画推進事業を追加し、保健所準備費、農業施設等管理事業、市道新設改良事業及び
甲府駅周辺土地区画整理事業を変更するものであります。
地方債の補正は、起債充当事業費等の補正による借入限度額を追加変更するものであります。
次に、議案第18号「平成29年度
甲府市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)」につきましては、歳出において、第4款前期高齢者納付金等、第8款保健事業費及び第10款諸支出金を追加するための補正であります。
歳入につきましては、第1款国民健康保険料及び第10款繰入金を追加更正するための補正であります。
次に、議案第19号「平成29年度
甲府市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳出において、第3款貸付事業費を追加するための補正であります。
歳入につきましては、第1款繰入金及び第2款諸収入を追加更正するための補正であります。
繰越明許費の補正は、住宅新築資金等貸付事業を設定するものであります。
次に、議案第20号「平成29年度
甲府市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)」につきましては、歳出において、第1款総務費を追加し、第2款保険給付費は介護サービス等諸費等を追加更正し、第4款基金積立金を追加するための補正であります。
歳入につきましては、第1款保険料、第3款国庫支出金、第6款財産収入及び第7款繰入金を追加更正するための補正であります。
次に、議案第21号「平成29年度
甲府市
下水道事業会計補正予算(第1号)」につきましては、収益的支出は営業外費用を更正するための補正であります。
資本的支出は、企業債償還金を追加するための補正であります。
次に、議案第22号「
甲府市
成年後見制度利用促進審議会条例制定について」は、成年後見制度の利用の促進に関する法律の規定に基づき、
甲府市成年後見制度利用促進審議会を設置し、その組織及
び運営に関し必要な事項を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第23号「
甲府市
指定居宅介護支援等の事業の人員及
び運営に関する基準を定める
条例制定について」は、介護保険法の一部改正に伴い、新たに指定居宅介護支援事業者の指定等に係る事務を行うについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第24号「
甲府市
個人情報保護条例及び
甲府市
情報公開条例の一部を改正する
条例制定について」は、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律等の一部改正に鑑み、所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第25号「
甲府市職員の
定年等に関する条例の一部を改正する
条例制定について」は、中核市移行に伴い設置される保健所の業務に従事する医師の定年を定めるための一部改正であります。
次に、議案第26号「
甲府市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例制定について」は、国民健康保険法の一部改正に伴い、国民健康保険事業の運営を県と共同で実施するための一部改正であります。
次に、議案第27号「
甲府市
介護保険条例の一部を改正する
条例制定について」は、平成30年度から平成32年度までの各年度における保険料率を定めるための一部改正であります。
次に、議案第28号「
甲府市
指定介護予防支援等の事業の人員及
び運営並びに
指定介護予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する
条例制定について」は、
指定介護予防支援等の事業の人員及
び運営並びに
指定介護予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第29号「
甲府市
指定地域密着型サービス事業者等の指定に関する基準のうち、
申請者の
法人格の有無に係る基準を定める条例の一部を改正する
条例制定について」は、介護保険法の一部改正に伴い、指定居宅介護支援事業者の指定に係る
申請者の
法人格の有無に関する基準を定めるための一部改正であります。
次に、議案第30号「
甲府市
指定地域密着型サービスの事業の人員、
設備及び運営に関する基準を支える条例の一部を改正する
条例制定について」は、
指定地域密着型サービスの事業の人員、
設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第31号「
甲府市
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、
設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する
条例制定について」は、
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、
設備及び運営並びに指定地域密着
介護予防サービスに係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準の一部改正に伴い、所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第32号「
甲府市
建築基準法施行条例の一部を改正する
条例制定について」は、建築基準法の一部改正に伴い、日影による建築物の高さの制限に係る対象区域を追加するための一部改正であります。
次に、議案第33号「
甲府市
都市公園条例の一部を改正する
条例制定について」は、都市公園法施行令の一部改正に伴い、都市公園に設ける運動施設の敷地面積率の上限を定めるための一部改正であります。
次に、議案第34号「
甲府市
市営住宅条例の一部を改正する
条例制定について」は、市営住宅を設置し、及び廃止するとともに、公営住宅法の一部改正に伴い、収入の申告等が困難な入居者に係る家賃の決定に関し、所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第35号「
甲府市
手数料条例の一部を改正する
条例制定について」は、土壌汚染対策法の一部改正に伴い、汚染土壌処理業に係る追加事務の手数料を定めるための一部改正であります。
次に、議案第36号「
指定管理者の指定について」は、
指定管理者を指定するについて、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第37号「
甲府市
職員退職手当支給条例の一部を改正する
条例制定について」は、地方独立行政法人法の一部改正に伴う規定の整備を行うための一部改正であります。
次に、議案第38号「
甲府市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例制定について」は、非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、非常勤消防団員等の公務災害補償について、補償の額の算定の基礎となる補償基礎額の改定等を行うための一部改正であります。
次に、議案第39号「
甲府市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例制定について」は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の基礎賦課額の限度額の引上げを行うとともに、保険料の軽減措置を拡充するための一部改正であります。
次に、議案第40号「
工事請負契約の締結について」は、(仮称)史跡武田氏館跡総合案内所建設(建築主体)工事の請負契約を締結するについて、議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第41号「
固定資産評価審査委員会委員の選任について」は、本市の
固定資産評価審査委員会委員のうち、深澤 勲が本年3月31日をもって任期満了となるので、後任として同人を選任するについて、地方税法第423条第3項の規定により議会の同意を求めるものであります。
次に、議案第42号「債権の放棄について」は、回収できる見込みがない市営住宅使用料の債権を放棄するについて、地方自治法第96条第1項第10号の規定により議会の議決を求めるものでございます。
以上が、本日提案いたしました案件の大要でございます。重ねて、十分な御審議の上、御協賛賜りますようお願いを申し上げまして、説明を終わらせていただきます。
よろしくお願いいたします。
10:
◯議長(鈴木 篤君) 以上で説明は終わりました。
お諮りいたします。
2月28日及び3月1日は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
11:
◯議長(鈴木 篤君) 御異議なしと認めます。
よって、2月28日及び3月1日は本会議を休会することに決しました。
休会明け本会議は、3月2日午後1時から開会、
提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
午後 2時14分 散 会
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