山形市議会 1996-12-05 平成 8年12月定例会（第2号12月 5日）
これまでも中央省庁で不祥事が発覚する度に決まって綱紀粛正が声高に唱えられてきました。しかし過去の綱紀粛正については手続きが極めて仰々しいわりには，一向に効果が上がらず，益々悪質になっていくのが実態であります。1988年に発覚したリクルート事件の時は「業者と酒を飲むな」「答品を受け取るな」という具体的指示の他に「未公開株を受け取るな」という項目まで新たに加わったほどでした。
これまでも中央省庁で不祥事が発覚する度に決まって綱紀粛正が声高に唱えられてきました。しかし過去の綱紀粛正については手続きが極めて仰々しいわりには，一向に効果が上がらず，益々悪質になっていくのが実態であります。1988年に発覚したリクルート事件の時は「業者と酒を飲むな」「答品を受け取るな」という具体的指示の他に「未公開株を受け取るな」という項目まで新たに加わったほどでした。
これに対して，地方6団体としては，「基本的に評価できる」ものと受けとめられておりますが，事務に必要な財源措置は十分ではなく，更に，総論はともかく，各論の分野では既得権を守ろうとする中央省庁の抵抗も考えられます。 したがいまして，地方公共団体の総意を踏まえた地方分権の実現を求めるために，お手元に配付しております文書のとおり，政府に対し意見書を提出しようとするものであります。
地方分権が叫ばれてましてから久しいわけでありますけれども，中央省庁は「地方に権限を与えると何をするかわからない」更に「自治体の汚職が増える」などと抵抗し，未だに実現をしていないわけであります。しかし，地方分権は，自民党単独政権による「55年体制の崩壊」によりまして，出来上がった「連立政権」の政策の柱に据えられ，新しい段階を迎えたのであります。