○
福祉推進部長 この事業は、身近な圏域で地域の方が
生活課題を早期に発見し、
自分たちの力で解決していく体制を構築していくものである。地域の方たちによる
地域づくりそのものが事業の趣旨であるため、所管する範囲は決まっておらず、地域の
安全安心に関するものも対象になる。
自分たちで解決できないものは、
関係機関に
情報提供を行い、対策をお願いすることになるが、福祉に関係がないから扱わないということではない。
○委員 福祉の事業で何でも行うというのはおこがましいのではないか。
連合町内会や
地区振興会など
まちづくりをしている団体と連携しないとうまくいかないのではないか。
○
福祉推進部長 事業の課題や疑問点について、先行している3地区からも意見をもらいながら検討していく。
○委員
地域づくり・
まちづくりと言うなら、
福祉サイドではなく、ほかのところを主として行うほうがよい場面もあるため、全庁的に検討してほしい。
○委員
専門職につなぐときの判断を素人がすることに問題があるのではないか。地域から
関係機関に
情報提供した場合、その後の
対応状況を確認することになり、双方向にならざるを得ないが、そこに
プライバシーの問題はないのか。逆に、できることを限定したほうがよいのではないか。
プライバシーに関する基準をきちんと定めているのか。
○
生活福祉課長 個人情報の取り扱いについては、
説明会等を通して
拠点運営者に管理を徹底しており、大きな課題の一つと捉えている。
相談者の
プライバシーの保護や相談を受ける側の意識の啓蒙等を視点に置き、よりよいものを構築していきたい。
休 憩 12時00分
再 開 13時00分
○委員 制度のイメージが湧きづらく、焦点も絞り切れていない。今年度も新たに8地区で事業を実施するとのことだが、もう少し制度を整理したほうが理解されやすいのではないか。
○
福祉推進部長 まずは百歳体操やいきいきサロンなど人が集まる事業を展開し、地域の
福祉課題を吸い上げでもらうことになるが、その中で出た福祉以外の課題、知り得た情報についても、地区の
担当窓口等につないでいくということが、この事業の役割であると考える。しっかりと整理して、新規の地区についても、
研修会や
説明会でわかりやすく説明していきたい。
○委員 昔のような地域のつながりがなくなり、福祉の
考え方が変わってきている中で、
地域づくりとリンクすることは意味のあることだと思う。先日の
現場視察では、事業を受けている主体がよくわからなかった。最終的に取りまとめをして解決まで至ることになるが、誰が責任を持って行っていくのか。地域にすべて期待できるものでもなく、あまり負担をかけないようにしないと受けるところがなくなると思う。地区に
助成金を支給していたが、今年度も支給するのか。
○
生活福祉課長 今年度も昨年度同様、地区に対して40万円支給する。
○委員 いつまで
助成金を支給するのか。最初だけなのか。
○
生活福祉課長 平成31年度までは
モデル事業であり、それ以降は国が
全国展開を考えているという情報がある。
○委員
助成金の使い道も考えるべきである。今後の市全体への展開に当たっては、ノウハウも引き継ぐようにしてほしい。
○委員 先日の
現場視察は
大変勉強になった。印象に残ったのは、相談事の9割が地域の中で解決できるということであった。
相談窓口の
ワンストップ化に成功していると思うが、今後事業を進めることで、市役所や
町内会の仕事も整理され、効率化されると思うがどうか。
○
生活福祉課長 第十地区の
やよい町内会は
モデル事業の前から素地があるため、先進的に活動できる部分もある。地域の中で課題を解決できる割合は地域の
高齢化率等によっても違いがあると思うが、地域で協力しながら課題を解決できる
仕組みづくりを今後も進めていきたい。
○委員 地域に人材がいるかどうかがポイントであり、この取り組みが他の地区に広がることで市の
負担軽減につながると思う。他の地区が
やよい町内会を目標とした場合、
目標達成までどのくらいの期間がかかると想定しているのか。
○
生活福祉課長 最初から
やよい町内会並みの取組みを行うのは難しいため、何年間かかけて
地域づくりが1歩でも前に進めばよいと考えている。目標を設定し、期間についても考えていきたい。
○委員 窓口の
ワンストップ化、情報の共有を主眼に進めてほしい。
(4)
一般財団法人山形市
健康福祉医療事業団平成29年度決算及び平成30年度
事業計画等について
長寿支援課長から、
別紙資料に基づき報告があった。
○委員 赤字のため、平成30年度からの第2次
経営改善計画を策定し、
運営改善を図るとのことだが、現在までの状況はどうか。
○
長寿支援課長 経営改善計画では、
利用者をふやし、
経費節減を図ることとしており、直近の状況として、幾分か
利用者がふえているものもあると聞いている。計画に基づき、少しずつ進めているが、赤字額も少額ではないため、引き続き
事業団と相談しながら実施していきたい。
○委員 必要な事業であり、運営できなくならないよう目を配ってほしい。
(5)
放課後児童クラブの
会計処理の
改善状況について
こども福祉課長から、
別紙資料に基づき報告があった。
○委員 発端となった事件のその後の状況はどうか。
○
こども福祉課長 第三
小学校のこまくさ
子どもクラブの
運営委員会について、警察に捜査を依頼したが、進展はない状況である。また、
クラブが弁護士に調査を依頼しており、今後の対応については、
運営委員会で検討しているところである。
○委員 現在預かっている
子供たちに直接の影響はないとしても、
積立金がなくなった事実は重大である。引き続き、市は注視してほしい。昨年12月に事件があり、3月の
常任委員会に
会計処理の状況と市の対応について報告があったにもかかわらず、5月15日時点においても
経理規程が未整備の
クラブがあるが、いつ整備されるのか。また、
経理事務を複数名で担当しない場合、委託料の支出を停止するなど、
強硬措置を取るべきではないか。公金を預けるため、強力な指導が必要ではないか。
○
こども福祉課長 経理規程の整備については、3月上旬に
モデルとなる規程を示し、
クラブに依頼した。現在の
会計事務処理状況を見直しながら、
経理規程を整備しようとすると少し時間がかかってしまうものと思われる。今年度中に全ての
クラブで整備するよう指導しており、
会計事務の根拠となるため、しっかり整備してほしいと考えている。また、
経理事務の
担当者については、回答は1人になっているが、毎月の状況を
父母会に確認してもらったり、会計士に依頼しているところもあるため、詳細な状況を
実地検査で確認していく。
○委員
実地検査は毎年1回実施となっているが、今年度はきちんと改善されるまで、複数回行うべきと考えるがどうか。
○
こども福祉課長 実地検査は通常9月から12月ごろ行っており、その際問題があった
クラブに対しては、再度検査を行うなど対応を検討していきたい。
8
行政視察の報告について
5月に行われた
委員会の
行政視察について、1班を代表して
阿曽隆委員から、2班を代表して
伊藤香織委員から視察結果の報告があった。...