以上、簡単ですが発議第4号の提案説明を終わります。
○
議長(
飯田 正征君) 説明が終わりましたので、これより
本案に対する質疑を許します。
10番、田中精一
議員。
○
議員(10番 田中 精一君) 今回の提案については、基本的にはまず
職員の給与に関する改定をするようにということで
人事院勧告が出され、それに伴って先ほど
特別職の
期末手当の改正がなされました。恐らくこの
本案については、その
特別職も改定をされた経過がありますので、それに伴って提案をされたというふうに承知をしております。
御案内のとおり、ほぼ例年この時期にこの
議案が出されるわけでございますが、毎回
議案のたびに全会一致でこの種の
議案が通過をしておらないということも
皆さん御承知のとおりというふうに思います。
今回提案に当たって、まず議会運営委員会でこの案件が協議をされたというふうに思います。提案者の前田
議員はその議運の委員長でもございますので、その議運でどういうことが協議をなされたのかということについてお尋ねをしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
〔13番 阪本和俊君退場 午前9時32分〕
○
議長(
飯田 正征君) 済みません、先ほど13番、阪本和俊
議員から早退届が提出されました。
前田栄治
議員、お願いします。
○
議員(3番 前田 栄治君) 田中
議員の御質疑にお答えいたします。
議会運営委員会の中ではということでありました。最初、議会運営委員会ではこの件を出す出さないということに関して疑義ありまして、全員協議会のほうにやっぱり諮らないといけないんじゃないかということになりましたので、議会運営委員会として奥の奥まで議論したわけではなく、全員協議会にまず諮って
皆さんの御意見をお伺いしてこれを提出いたしましょうということで、議会運営委員会ではそこまでのお話です。以上です。
○
議長(
飯田 正征君) 田中
議員。
○
議員(10番 田中 精一君) 再度確認でございますが、特に、先ほども実は
特別職の改定
条例について
反対の者も出ました。
引き上げの根拠が不明確とか、住民に説明がつかないのではないかというような理由で
反対もございました。そういう中身について、じゃ議運のほうでそういう具体的な協議をされたということはないんですね。再度お伺いします。
○
議長(
飯田 正征君) 前田
議員。
○
議員(3番 前田 栄治君) 田中
議員の御質疑にお答えします。
先ほど奥の奥までという話をさせていただきましたけども、やはりそういう話が出て議会運営委員会だけで決めるもんでないでないかということで、全員協議会に諮りましょうということで議運の委員さんが言われましたので、それはそうだなということで全員協議会に諮らせていただいたということでございます。やはり
人事院勧告に準じて
特別職、
職員が上げてきているときに議会も一緒に上げさせていただいているというところがありますので、そういうことで出すのがいいでないかというような話もありましたけども、やはり全員協議会に諮ろうということで、全員協議会で
皆さんの前でこれを出すということで諮らせていただきました。以上です。
○
議長(
飯田 正征君) そのほかございませんか。
〔質疑なし〕
○
議長(
飯田 正征君) 以上で
本案に対する質疑を終わります。
自席にお戻りください。
これより
討論に入ります。
まず、
原案反対の方の
発言を許します。
10番、田中精一
議員。
○
議員(10番 田中 精一君) 10番、田中精一でございます。私は、発議第4号、
北栄町議会の
議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する
条例の一部を改正する
条例案に
反対の立場で所信を申し上げます。
今回提案の
議員の
期末手当の支給率の
引き上げ改定は、町長等の
特別職の
期末手当の支給率改定に準じて行おうとしているものですが、そもそも
期末手当とは税制上では
議員個人の所得として取り扱われる性質のものであり、紛れもない報酬であると解されます。であるなら、
議員の
期末手当の改定には別途の手続が必要であります。それは
北栄町議会基本
条例第16条第2項の「
議員報酬の改正に当たっては、行財政改革の視点だけではなく、町政の現状と課題、将来の予測と展望を十分に考慮するとともに、
議員活動の評価等に関して町民の意見を聴取するため、参考人制度や公聴会制度を十分に活用するものとする」と
議員みずから定めておきながら、今回も公聴会等の手順を踏まないままに改正しようとしており、明らかに
北栄町議会基本
条例に抵触するものであると考えています。したがいまして、私は
本案に
反対するものであります。以上、
反対討論といたします。
○
議長(
飯田 正征君) 次に、
原案賛成の方の
発言を許します。
〔
賛成討論なし〕
○
議長(
飯田 正征君) 次に、
原案反対の方の
発言を許します。
8番、
井上信一郎議員。
○
議員(8番
井上信一郎君) 私は、発議第4号に
反対討論をいたします。
議案第133号と同様の理由により、
特別職の
引き上げのみならず
議員の手当を
人事院勧告に準じて
引き上げるということは、我々議会もお手盛り議会と町民から言われてもいたし方がないのではないか、私はそう強く感じております。以上の理由により
反対をいたします。
○
議長(
飯田 正征君) 次に、
原案賛成の方の
発言を許します。
〔
賛成討論なし〕
○
議長(
飯田 正征君) ほかに
討論はありませんか。
〔
討論なし〕
○
議長(
飯田 正征君)
討論を終わります。
本案は
起立により採決します。
本案は、
原案のとおり可決することに
賛成の方の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○
議長(
飯田 正征君)
起立多数です。よって、
本案は、
原案のとおり可決されました。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第23
総務教育常任委員会の
調査報告について
○
議長(
飯田 正征君)
日程第23、
総務教育常任委員会の
調査報告についてを
議題とします。
本件について、委員長より報告願います。
斉尾智弘委員長。
○総務教育常任委員長(斉尾 智弘君) 斉尾智弘でございます。報告をいたします。
───────────────────────────────
平成30年12月20日
北栄町議会
議長 飯 田 正 征 様
北栄町議会総務教育常任委員会
委員長 斉 尾 智 弘
総務教育常任委員会調査報告書
本委員会は、次の事件について先進地の調査を終了したので、会議規則第77条の規定により調査結果を次のとおり報告します。
───────────────────────────────
記。1、調査事件。(1)シングルペアレント介護人材育成
事業。調査地、島根県浜田市役所。(2)子育て支援施策の概要及び成果。調査地、島根県浜田市役所。(3)日本一の子育て村の取り組み。調査地、島根県邑南町役場。
2、調査期間でございます。
平成30年10月10日水曜日から11日木曜日までの2日間でございます。
3、調査結果。(1)シングルペアレント介護人材育成
事業は、県外から母子・父子家庭(子どもは高校生以下)が浜田市に移住し、介護
事業所で研修・就労すると市や
事業所等から一定の支援を受けられる。
事業所が1年目に月額15万円以上、支度金30万円、就労し5年を経過したときに100万円を支給。こういう制度でございます。市は養育支援として月額3万円を1年間支給、家賃助成として月額の2分の1(上限2万円)これを1年間助成。自動車販売会社は中古自動車を無償提供。これまでの実績は、現在6期生まで7世帯17名が移住している。全国的に移住定住の広域連携がされていて、移住相談会が開催、情報交換が行われている。
(2)浜田市子育て支援センター基本構想に基づき市内3カ所に開設。子育て支援ガイドを作成、一覧表で作成。新生児聴覚検査費用を一部助成。放課後児童クラブの充実、
平成30年度は20クラブでスタート。産前産後家事支援サポーターの利用を3年に拡充。産後ケア(実績115回、自己負担あり)。妊婦歯科検診(1回無料)。妊婦健診時に子宮頸がん予防のHPV検査無料実施。実績は364件。親の学びプログラム(全保育園、認定こども園で実施)。認可保育所の施設整備。新たな子育ての拠点となる施設を整備。
平成30年4月に開設しておるということでございました。不妊治療の支援など、多くの施策を実施している。
(3)邑南町の日本一の子育て村の取り組みには、攻めと守りのプロジェクトがある。攻めの部分では「A級グルメのまち」を商標登録し、町のブランド化を目指した。地域おこし協力隊制度を活用し、食の起業家を育成し定住につなげていました。守りの部分では、中学校卒業まで医療費が無料。保育料第2子以降完全無料。医療機関の24時間救急受け付けとドクターヘリによる対応。町内2カ所の病児保育室、看護師と保育士で対応しておりました。全ての小・中学校の図書室に司書を配置、11校でございます。地元の県立高校への支援。町
職員3名の配置、寮費、通学費の負担軽減等がございました。各種奨学金制度の充実(条件により返済免除制度がございました)。子育て支援ポイントの付与。キッズスペースの開設、これは役場窓口でございます。赤ちゃん誕生を防災無線で放送し、全町で誕生を祝うこういう取り組み。集落のあぜ草刈りアートで赤ちゃんの誕生を祝う取り組み等ございました。
4、所感でございます。(1)
平成26年に日本創成会議が「増田レポート」を発表。それがきっかけとなり、定住人口増加に向けて女性の視点からの提案を目指す女性
職員PTを立ち上げた。シングルペアレント人材育成
事業は、予算化された7項目の中の一つでございます。介護人材の確保とひとり親への支援を組み合わせた施策で、人口減対策につながっている。母子家庭と介護サービスの求人倍率の高いところに着目した、女性ならではの施策でございます。課題は、夜勤の際に子どもの世話をする体制が不十分であることと、地元の市内在住のひとり親との支援の不公平解消に取り組む必要があると感じております。
(2)浜田市の子育て支援施策には細やかな政策が設けられております。最近(1年から2年)の政策が多くあり、今後の充実が待たれると感じました。例えば産前産後家事支援サポーター
事業はよい
事業だと思うが、利用者が少ないということでございます。住民の意見に耳を傾ける必要があると思います。しかし、相談体制を含め子育て支援に最優先で取り組んでいるという印象を強く受けました。
(3)過疎債を財源として、いち早く取り組んできた結果が実を結んでいます。小・中学校の数は、町の合併後も統合することなく前と同数を維持している。廃校により地域が衰退しないための政策だということでございました。今後も、より高いサービスで競争していくのか子育て推進本部で協議し、その結果サービスは現状のままでいくと結論し、本来やるべきことを考えた結果、地域で子育てを実践することにより今住んでいる方々が日本一の子育て村だと実感できる取り組みをやっていこうということになったということでございます。地域学校を推進し、12カ所ある公民館エリアから地域に根差した特色ある人口減対策を提案していただき、予算等を確保し取り組んでおられます。それが自発的な誕生祝いのあぜ草刈りアートになったり、防災無線での赤ちゃん誕生の全町放送であったり、子育て中のママさんが他人の家庭菜園の野菜を自由にとって食事に使っても許しているという事実になっておりました。さらに、町内の高校の美術部がデザインされた積み木を製作し、赤ちゃんの誕生祝いに贈呈しておられます。これらの取り組みは、住んでいる方々が自分たちで子育てに臨む意思の共有ができているからだろうと思います。今後は過疎債が使えなくなる
平成32年以降の財源が課題となると、こういう感想を持ちました。
5、提言でございます。(1)本町の人口増加施策は急務でございます。浜田市のように女性
職員の視点による政策提言を促すべきであります。また、シングルペアレント介護人材育成
事業は大変有効であり、介護以外の業種にも当てはまると考えます。ぜひ検討して取り入れるべきであります。
(2)新生児聴覚検査費用の一部補助と不育症(妊娠しても流産・死産を繰り返してしまう状態)の補助は本町も考えるべきだと思います。
(3)学校の統廃合は地域の衰退に拍車をかけるという
考え方は、これからの人口減対策に取り入れるべき方策だと思います。12ある公民館の地域ごとに特色のある人口減少対策は本町でも取り入れるべきであります。しかし、これに取り組んでいくためには人材が必要でありますし、人口減少に対する危機感の共有が町民全ての方々とできることが大切であると思います。
以上、報告を終わります。
○
議長(
飯田 正征君) 報告が終わりましたので、これより本件に対する質疑を許します。
〔質疑なし〕
○
議長(
飯田 正征君) 質疑がありませんので、本件に対する質疑を終わります。
委員長は自席にお戻りください。
以上で
総務教育常任委員会の
調査報告を終わります。
─────────────・───・─────────────
◎
日程第24
民生経済常任委員会の
調査報告について
○
議長(
飯田 正征君)
日程第24、
民生経済常任委員会の
調査報告についてを
議題とします。
本件について、委員長より報告願います。
油本朋也委員長。
○民生経済常任委員長(油本 朋也君) 報告します。
───────────────────────────────
平成30年12月20日
北栄町議会
議長 飯 田 正 征 様
北栄町議会民生経済常任委員会
委員長 油 本 朋 也
民生経済常任委員会調査報告書
本委員会は、次の事件について先進地の調査を終了したので、会議規則第77条の規定により調査結果を次のとおり報告する。
───────────────────────────────
記。1、調査事件。(1)目的地となる道の駅のあり方について。調査地、島根県出雲市、道の駅キララ多伎。(2)、同じく目的地となる道の駅のあり方について。調査地、山口県萩市、道の駅萩しーまーと。(3)地域自主組織による課題解決型の住民自治について。調査地、島根県雲南市役所。
2、調査期間。
平成30年10月10日水曜日から12日金曜日までの3日間。
3、概要及び調査結果。(1)道の駅キララ多伎。
平成10年4月開業。日本海に面した国道9号線沿いにある道の駅。現在は出雲市の第三セクターの株式会社多伎振興が指定
管理者として施設を
管理運営しているが、今後、出雲市から株式を買い取り民間化へ。道の駅の随意契約更新時である
平成32年4月に指定
管理者に再応募の予定をしておられます。次のページをお願いします。山陰道開通後は来客数が40%減の予想でございます。年間利用者は45万人、トイレ利用者を含む全利用者は150万人。駐車場は普通車155台、大型車8台、身障者用4台、EV充電設備1基。延べ床面積1,611平方メートル。総面積2万8,315平方メートル。建設費約17億円(国県補助金1.2億円)。主力商品としまして、地元多伎町特産のイチジクを使用したジャム、ワイン、ソフトクリームが中心でございます。年間売り上げ約4.4億円。これは
平成29年度でございます。土産物1億8,000万円、たこ焼き・ソフトクリーム6,200万円、たこ焼きはそのうち4,000万円です。ベーカリー1億3,000万円、レストラン3,500万円、カフェ1,000万円でございます。すぐ裏に海水浴場キララビーチ、年間利用者は9万人でございます。海岸に桟敷席、無料駐車場、ライフセーバーが常駐しております。日本海に沈む夕日は「日本の夕日百選」に選ばれております。広島県の三次、庄原からの日帰り客が中心でございます。車で1時間圏内のお客さんでございます。8名で開業されました。うち6名は株式会社イオンの出身者でございます。小林駅長が株式会社イオンより公募で就任。以来20年間支配人を兼務されておられます。社員教育は株式会社イオンの人事本部が協力されております。PRは
経費を節約されております。山陰放送ラジオの天気予報コーナーに出演。山陰中央新報を利用。SNSの積極的な利用。県外でのイベントで「出雲海鮮たこ焼き」の実演販売。広島テレビで県内の道の駅合同キャンペーンを年2回実施されました。
(2)道の駅萩しーまーと。
平成13年4月開業。萩港に水揚げされた魚介類や近郊の農産物を販売する生鮮市場。地産地消の拠点でございます。「近者悦・遠者来」を掲げ地元市民を中心とした庶民の市場を目指しております。開業前13店舗で組織する組合を立ち上げ、道の駅の建設に参加されました。年間利用者は130万人、平日2,000人、土日祝日5,000人から6,000人の利用者でございます。駐車場は普通車80台、大型車4台、身障者用4台、EV充電設備1基を有しております。次のページをごらんください。
建物面積1,424平方メートル、敷地面積7,420平方メートル。建設費約5億円。国、県、市の補助金2.3億円、残りは組合員負担でございます。年間売り上げ約9億円。その他1億円は首都圏で売り上げされております。魚介類は9割、野菜を含め7から8割が萩産。年間約5億円を萩市から購入しております。その買い支えにより、萩市に貢献されております。販売方法。客層の多くは50代から70代のひとり暮らしの方。名前を知らない魚を説明しながら無料試食などの対面販売。1つの魚種の刺身ミニパックなどの少量の商品づくり。地元高校生の開発した商品販売、年間売り上げ200万から300万円。鮮魚売り場で買った魚を館内に持ち込み、客の好みに調理する勝手御膳。テレビで紹介されました。「あさイチ」「ズームイン」などです。情報発信、広告費なしで宣伝を心がけます。NHK山口で週1回5分間、萩の魚紹介を年間50回。6年間継続されました。地元のケーブルテレビで毎週5分間の放映に東京、大阪から問い合わせがあり全国レベルになりました。旅番組、「カンブリア宮殿」で放送されました。旅雑誌にも無料で掲載されました。テレビ、新聞、雑誌などに年間140本、年間約3億円の無料パブリシティーです。来客は県内60%から70%。市内が30%から40%。県外が30から40%。島根、岡山、広島など車で1時間圏内が中心となっております。食の拠点。月1回の無料試食イベントを新聞社と提携しております。年3回、隣接する萩漁港での試食会、3月、7月は1万人から1万5,000人。10月は3万5,000人など、行政主催のイベントに伴って集客されます。行政と一緒だと公的なイメージで仕事がしやすいそうです。子どもに魚のさばき方教室を1匹25円から50円でやっております。館内で市内全般の観光案内。温泉等のチケットを販売されております。次に魚のブランド化。真フグ、アジ、キンタロウなど6種類です。魚の新メニューを考案し、メディアに取り上げてもらっております。都市部に営業展開し魚価を上げます。真フグは1キログラム700円が1,000円台に。底びき網の雑魚だったキンタロウは、有名シェフの監修により帝国ホテルでフランス料理の食材に使用され、1箱約250匹2,900円が4,000円から5,000円にアップしました。販路拡大。東京では量販店ではなく紀伊国屋などの高級スーパーへ卸しております。デパートの萩特産フェアに出展しました。
経費は萩市の支払いです。地元出身者経営のレストランへ売り込み。首都圏で客席約20程度の店5軒から6軒を対象にしております。築地市場に1箱3,000円程度の少量多種の魚を空輸。朝4時までに競りにかかった魚を全日空初便で山口宇部空港から羽田へ。12時から13時に店頭に並びます。外販1億円の主力商品となっております。人材の育成です。地元を初め他県の
自治体からも
職員を受け入れ、行政
職員の研修を行っています。初代駅長は全国公募により株式会社リクルートの出身者であります。その方は現在は全国で道の駅経営の講演活動をされ、現地へは週1
日程度の出勤でございます。
(3)雲南市。人口3万9,715人。面積553.18平方キロメートル。高齢化率37.0%、これは
平成29年4月でございます。
平成16年6町村で新設合併されました。市全体を自治会の枠を超えた幾つかの地域に分割し、自主組織を形成されております。小規模でも地域の総力を結集し、地域の課題をみずから解決できるさまざまな機能を持った住民自治の仕組みづくりを目指しておられます。住民一人一人の力を発揮する仕組み、自治の原点を取り戻す仕組み、参加だけでなく参画につながる仕組みなどでございます。自治会を含んだ広域的組織としまして、自治会だけではできないことを補完し支えていくということを目指しています。小規模多機能自治組織と自治会の違いを説明させていただきます。「小規模多機能自治組織」に対しまして「自治会、町内会、区」でございます。「より広域的な区域」に対しまして「自治会等の区域」でございます。「一人一人が中心」に対しまして「世帯主が中心」です。「行事より活動が多い」に対しまして「活動より慣習的行事が多い」でございます。「スケールメリットの発揮」に対しまして「コンパクトでまとまりやすい」。「常勤スタッフ体制あり」に対しまして「常勤スタッフ体制なし」。次に、人口減少や高齢化により自治会だけでは不可能になった行事や交流活動、買い物支援など自治会単位では解決が困難なことを克服しております。例えば、JA空き店舗を産直市場にし、地域の人々のサロンとなっております。中学2年生が毎月手紙を書き、自治会福祉員が町内75歳以上のひとり暮らし高齢者に配布する見守り活動を行っております。次のページをお願いします。腰・膝の痛みを和らげる東大医学部監修の体操普及推進
事業を行っております。地域唯一の小売店の撤退を受け、交流センター内に店舗を開設。800品目の豊富な品ぞろえ。サロン機能もあります。送迎も無料です。廃校になった小学校を交流センターに改修しました。そこでは旅館業を取得し、宿泊、食事の提供機能を付加しております。宿泊者が年々増加しております。市水道局と委託契約を結び、検針を利用し毎月全戸訪問されております。
4、所感でございます。(1)(2)道の駅に関しまして、道の駅の新設や再整備においては、民間から既成概念にとらわれず自由な発想で経営手腕を発揮できる人材を駅長にすべきことは避けて通れない。近隣市町に同様の道の駅が立ち並ぶ中で、利益を上げ生き残っていくためにはかなりハイレベルな人材を登用するべきである。経営感覚のない行政
職員が駅長では経営が危ぶまれる。休憩だけではなく、目的地となる道の駅を目指すことが重要であります。計画段階から道の駅の建設に関与できる出店希望者を募集すべきであります。社員教育も徹底すべきであります。地元住民の利用が重要でございます。リピート率の高い車で1時間以内のファン客を獲得すべきでございます。観光客だけでは足りません。地元の特産品のアピールが不可欠でございます。そこでしか手に入らないオンリーワンの存在が大切です。特産品のブランド化による高収益の確保が大事です。食の魅力が大切です。そこでしか食べられない名物料理、特産物の加工食品などの開発。販路の開拓、その拡大のため営業力が重要でございます。
経費をかけない宣伝のため、メディアの有効活用などの工夫が必要です。
(3)小規模多機能自主組織は人口減少と高齢化問題を抱える全ての自治会にとって遠からず直面する課題であります。この事例を本町も参考にして取り組むべきでございます。本町がこの小規模多機能自治に取り組むなら、住民自治の仕組みについて理解し、自治会の枠を超えた地域自主組織の立ち上げから始めるべきでございます。
以上で報告を終わります。ありがとうございました。
○
議長(
飯田 正征君) 報告が終わりましたので、これより本件に対する質疑を許します。