平成30年 9月第6回定例会 (第 7日 9月12日) ─────────────────────────────────────────────
第6回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第7日)
平成30年9月12日(水曜日)
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平成30年9月12日 午前9時開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(15名)
1番 長谷川 昭 二君 2番 宮 本 幸 美君 3番 前 田 栄 治君
4番 秋 山 修君 5番 町 田 貴 子君 6番 油 本 朋 也君
7番 斉 尾 智 弘君 8番 井 上 信一郎君 9番 藤 田 和 徳君
10番 田 中 精 一君 11番 森 本 真理子君 12番 津 川 俊 仁君
13番 阪 本 和 俊君 14番 野 田 秀 樹君 15番 飯 田 正 征君
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君 主幹 ───────── 福 田 香 織君
事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───────── 松 本 昭 夫君 副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君
教育長 ──────── 別 本 勝 美君 地方創生監 ────── 渋 谷 潤君
会計管理者(兼)出納室長
──── 倉 光 顕君 総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君
企画財政課長 ───── 小 澤 靖君 税務課長 ─────── 齋 尾 博 樹君
住民生活課長 ───── 藤 江 純 子君 福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君
健康推進課長 ───── 吉 田 千代美君
地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君
産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君 観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君
教育総務課長 ───── 大 庭 由美子君 生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君
農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君
(併)
選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 磯 江 昭 徳君
代表監査委員 ───── 竹 歳 秀 明君
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午前9時00分開議
○議長(飯田 正征君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。
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◎日程第1 一般質問
○議長(飯田 正征君) 日程第1、一般質問を行います。
届け出順により順次質問を許します。
12番、
津川俊仁議員。
○議員(12番 津川 俊仁君) 皆さん、おはようございます。津川俊仁でございます。私は、本定例会におきまして3問質問をいたします。
まず、亀谷川の抜本改修と西高尾ダムの放水管理についてお伺いいたします。
平成30年7月豪雨におきまして、西日本各地で死者が220人以上、家屋の浸水や土砂災害など甚大な被害がありました。また、その後台風21号、また先日の北海道地震においても亡くなられた方や被災者、被害が多数出ております。まだその全容はわかっておりませんが、亡くなられた方に対しまして心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げ、また一日も早い復興復旧をお祈りいたします。
さて、本町の7月豪雨時におきましても被害が報告されました。その中で、今回は亀谷川について取り上げたいと思います。
毎年のように年に数回はありますが、今回も亀谷川が氾濫し堤防を乗り越えて泥水が田んぼへ流れ、知足院前を含む周辺の道路が水没いたしました。特筆すべきは
東亀谷作業場裏の氾濫であります。この地は常々大雨の際には雨水が土手を越えていますが、これまでは右岸のみの氾濫だったものが今回は左岸もオーバーフローしました。地元の人から、いよいよ限界に来た、早急に改修をとの声が多く聞かれました。よく見ると、そのオーバーフローした左岸の部分は上流からのブロック積みがなくなっており土手が低くなっております。川幅も狭くなっています。これまで続けてやってこられた改修整備や改修がとまっている、そんな状況であります。この亀谷川の改修につきましては、毎年地元自治会から改修の要望が出されているにもかかわらずなぜ改修されないのでしょうか。早急に改修すべきであります。町長の明快な回答を求めます。
また、この豪雨時、西高尾ダムの水位が上がり満杯状態の時期があったと
地元西高尾自治会の方からお聞きしました。ダムの治水効果が発揮され特別放水はされず、その結果甚大な被害はなかったと思っていますが、今後、今回以上の雨量がありダムの水を放水するようなことがあれば甚大な被害が起こるかもしれません。豪雨時の放水管理は誰が行い、その周知、方法はどうなっているのか。今回は連絡、確認をされたのか。放水時のダムの下の西高尾集落は安全か。これらをお伺いいたします。
次に、ほくほくプラザ前及び周辺道路の改修についてお伺いいたします。
亀谷川の氾濫により、一番に影響を受ける公共施設にほくほくプラザがあります。今回もほくほく前道路が水没し、職員及び利用者が車で駐車場までたどり着けない状況があったとお聞きしました。その際、館の運営、開館への影響はどうだったのかお伺いいたします。
また、そのとき他の公共施設で今回の豪雨で支障のあった
町内公共施設はあったのか確認したいと思います。いかがだったでしょうか。
このように見ていくと、ほくほくプラザへの進入路、道路は余りにもお粗末であります。多くの来場者は車で大島方面から当館へ行かれますが、県道から西穂波に向かうT字路の交差点を右折し、まずその橋の段差で飛び上がりびっくりし、その後、ごみ収集場横の道を対向車を待ちながら進み、左折の側溝を気にしながら駐車場へ進みます。その隅の角は側溝が交差しその上はあいていますから、気をつけないと人も車も落ちることがあります。再度言いますが、余りにもお粗末であります。ほくほく前の道路とその周辺道路の抜本的な改修をすべきだと思いますが、お伺いします。
さきに亀谷川の改修要望をいたしましたが、県に要望する際にほくほくプラザ前の道路状況を説明し、開館にも支障を来していることを前面に出しながら町、教育委員会そして地元も巻き込み一体となって県の
河川改修優先順位を上げていく必要があると思いますが、重ねてお伺いいたします。
次に、消防団員の士気を高めるために質問いたします。
去る7月1日に開催されました第64回鳥取県
消防ポンプ操法大会における閉会式が余りにもお粗末であり、団員の士気が落ちていると聞いております。
そこでお聞きします。当日、閉会式において本町第4分団、これは亀谷分団でありますが、
ポンプ車操法の部で優勝し、その発表及び表彰授与式が行われ、そのまま終了したそうであります。関係者一同が4年に1度の全国大会の切符を手にして喜んでいる最中に間違ってましたと放送をもって訂正され、優勝旗を剥奪されたと関係者から伺いました。このことについて、第4分団の団員の多くからとても腹立たしい、日ごろの
ポンプ操法大会に向けての練習は何だったのかなどさまざまな不満が出ています。県のホームページを見てもTCCでも町報でも、何事もなかったかのごとく時間が過ぎていきます。このままでは来年度以降の操法大会への参加や、あるいは消防団の存続さえ危ぶまれるのではないかと危惧しております。このままではだめだと思います。消防団員の士気を維持し高めるために今後どのような対応をするのか。頑張っている人が報われるような施策が必要だと思いますが、お伺いいたします。
以上、壇上での質問を終わります。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 初めに、ことしは異常なほど高温が続き熱中症等で亡くなられた方もありましたが、また多くの災害も発生いたしました。5月には島根県での地震、6月には大阪北部での地震、7月は広島、岡山、愛媛などを中心とした
西日本豪雨災害、そして今月に入り台風21号による近畿地方での風水害、高潮被害、
北海道東胆振地方地震とたくさん災害があり、多くの人命を失い、そしてまた家屋を初め多くの被害が発生をいたしました。亡くなられた皆様に心から御冥福をお祈りいたしますとともに被災されました皆様にお見舞い申し上げ、一日も早い復旧復興を願っておるところであります。
さて、津川議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、亀谷川の抜本改修と西高尾ダムの放水管理についての御質問でございます。
議員御指摘のとおり、平成30年7月の豪雨において亀谷川が護岸を溢水し町道浸水の被害が出ております。地元自治会からの要望をお聞きして、県には毎年要望しております。北栄町といたしましては、倉吉市及び関係の自治会等で構成された
由良川水系河川改修事業促進期成会から毎年県はもとより
県選出国会議員、国土交通省及び
国土交通省中国地方整備局に予算確保や事業の促進についての要望を行っております。鳥取県では、昭和62年に発生した由良川水系の浸水被害を契機に
由良川水系河川改修事業を採択いただき、大栄地区及び北条地区で整備が進み、その効果を発揮しておるところであります。
亀谷川の改修に当たっては、まず下流の由良川本川の流下能力が不足していることから由良川本川の改修が必要であり、今後も多くの事業費と抜本的改修には長い期間を要します。県では
浸水被害箇所等を優先し、限られた予算の中で必要な河川伐開や河床掘削を行っており、亀谷川では御指摘の箇所など溢水する区間を中心に伐開を毎年実施していただいており、今後も順次実施していただくことにしております。いずれにいたしましても、今回のような被害は依然発生しているため県に対し一日も早い改修を要望し、河川伐開による維持管理を求めてまいります。
次に、豪雨時の放水管理は誰が行うかとのお尋ねですが、西高尾ダムや小田股ダム、船上山ダムのほか矢下導水路、大父頭首工などの国営造成の
土地改良施設につきましては、
東伯地区土地改良区連合が維持管理、メンテナンスを行っております。
次に、周知方法はどうなっているかとのお尋ねでございますが、
東伯地区土地改良区連合では
国営造成土地改良施設防災情報ネットワークにより、
インターネットで公開される気象データによりきめ細かな当該地域に関する1キロメッシュの降雨予想などのデータを県や琴浦町、
東伯地区改良区連合などと共有し、降雨予報等を活用した予備排水による冠水の防止や軽減、適切なタイミングでの取水停止など的確な操作運用に役立てております。
また、防災情報や
水管理システムのデータをパソコンや携帯電話で得ることができるとともに、
水管理システムにおいて一定の水位等に達した場合に信号等を発信する機能もありますので、パトロール中や中央管理所での待機中も適切な施設の操作や、地域の防災上重要な排水機場の運転状況などを町側へ情報提供できますし、ダムの水位につきましては町側からも
インターネットで閲覧することも可能となっており、常に情報を双方向で共有し対応できる体制を構築してきているところであります。
また、県や町、各土地改良区、消防、教育関係機関などで構成しております
東伯地区管理体制整備推進協議会及び
消防防災協定連絡会のネットワークを通じて、万が一の場合の防災への備えや連絡体制がとられているところであります。
次に、今回は連絡、確認はされたのか、放水時のダムの下の西高尾集落は安全かとのお尋ねでございますが、このたびの7月豪雨では
東伯地区土地改良区連合へ水位や運転状況などを確認しており、問題はないとの報告をいただいていたところであります。西高尾集落につきましては、このたびの豪雨ではダムでの連絡は行っておりませんが、ダムの排水が緊急に必要となれば防災本部を通じて放水の情報を関係自治会へ連絡するほか、防災無線などを通じて周知徹底を図る考えでございます。
次に、ほくほくプラザ前及び周辺道路の改修についての御質問でございます。
まず、平成30年7月豪雨で他の公共施設では冠水等による支障はなかったところであります。以前よりほくほくプラザ周辺は大雨の際に冠水していました。町道下条線では過去5年間の平均で年間約2回冠水しており、通行どめの対応をしておりました。その際には、冠水の影響が少ない山側からの町道から出入りされていたと思います。冠水による公共施設への影響を考慮し、教育委員会と利用状況を勘案したいと考えます。また、公共施設に支障があることも訴えながら、まずは河川改修による抜本的な解消を県に要望していきたいと考えております。
続いて、消防団員の士気を高めるためについての御質問でございます。
鳥取県
消防ポンプ操法大会において表彰式終了後に順位が変更された経過、そして今後の対応についてでございます。
まず、経過についてでございますが、北栄町消防団第4分団が県大会の閉会式において優勝として表彰されたにもかかわらず、閉会式終了後に放送にて集計が誤りがあったとして順位の変更が伝えられたものであります。そもそも閉会式の成績発表において異議は一切認めないという発言があったこと、最高得点が200点満点で減点方式で点数をつけるということを知っているにもかかわらず200点を超える点数を発表したこと、今年度は4年に1度の全国大会があり、全国大会出場に向けて団員一同一生懸命頑張っていたこと、そして放送で集計誤りであったと一方的に告知した後に謝罪と説明を行ったという主催者側の対応が選手の気持ちを顧みない措置であり、これら一連の対応について町単独で厳重に抗議を行った次第であります。
後日、町、消防団及び選手の皆さんと協議しながら、大会を運営する県及び県消防協会への意見及び要望書を提出しておるところであります。内容といたしましては、集計誤りの発覚から放送により一方的に順位変更を行う措置に至った経緯、今回の大会の審査得点と集計表の公表と今後の大会での審査表の公表、今後の大会における審査結果の複数確認などでございます。
この意見及び要望書の回答を、昨日9月11日に受け取ったところであります。一部を御紹介いたしますと、経緯につきましては北栄町の第4分団の総得点が最高点の200点を超えていることについて審査班長から指摘があり集計表を点検したところ、入力誤りが判明した。再計算すると1位と2位が逆転することがわかり、放送で訂正を行った。訂正等の周知がおくれるほど影響が大きくなり、帰路につこうとする消防団がある中で事前に周知することなく行った。集計上のミスであり、審査の誤りではない。審査表の公表につきましては改めて検討するので、結論を得るまでしばらく時間をいただきたい。審査結果の複数確認につきましては、再発防止について鳥取県と鳥取県消防協会で検討するなどで、回答の一部につきましてはまだしばらく時間が必要とのことでございます。
対応につきましては、全ての回答を見て判断することになると考えておりますが、この問題に県及び県消防協会がしっかりと向き合い誠実に対応することによって、消防団の士気は回復するものと考えております。生業を持ちながら町民の生命、財産を守り安全安心なまちづくりに貢献していただいている消防団の存在は重要で不可欠なものであります。この問題の解決に向けて、また士気向上のため町といたしましても今後とも継続して消防団、消防団員への支援を行っていきたいと考えておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 津川議員のほくほくプラザ前及び周辺道路の改修についての御質問にお答えをいたします。
7月豪雨に伴うほくほくプラザへの影響については、議員からありましたとおり亀谷川が氾濫し周辺道路及び駐車場が冠水したため、職員や利用者が車で当該施設にたどり着けないという状況が生じました。山側町道からの出入りは可能でしたが、多くの方が利用される道路と駐車場のほとんどが冠水したことでいつもどおりの利用ができず、職員の車も近くの事業所に置かせてもらうなどの影響がありました。
一方で、今回の7月豪雨に伴う同様の影響があった教育施設はありませんでした。
先ほど町長答弁にもありましたとおり、大雨での通行どめの際にはその都度当該施設の運営に影響が生じているところでございますので、住民の皆さんが安全安心に利用できるよう教育委員会といたしましても亀谷川改修を望みますので、県への要望など町とともに協力できることはしていきたいというふうに考えております。
○議長(飯田 正征君) 津川議員。
○議員(12番 津川 俊仁君) まず、亀谷川の改修について再質問をさせていただきます。
私も昭和62年からの
由良川改修工事につきましてはずっと見守ってまいりましたし、町当局といたしましても一生懸命やっていただいている。県を初めやっていただいているというふうに理解もしております。その中にあって、最後の最後になって一番影響が残る地が亀谷川周辺であるということも理解しております。由良川の河口部分については大変広くなりましたし、北条川放水路の完成によりまして米里等の北条島あたりの冠水もほとんどなくなりました。唯一しょっちゅう冠水する地ということで残っているのが亀谷川周辺であります。
今後も抜本改修に向けて県に強力に働きかけていただくということについてはそれで納得はできますが、あわせまして冠水する
道路そのものの改良も必要ではないかと思います。知足院前あたりから西穂波の入り口あたりまでの、特に亀谷川が急カーブするところまでの土手沿いの道路につきましては大変低い状況でして、何回かは改良はしていただいているんですが、どうしても地盤がやわらかいところで道路自体が下がってしまっているというふうなこともあります。そういう意味においても、抜本的な改修がまだまだ時間がかかるということであれば、同時進行的に伐開だとか河川掘削だとかということも並行しながら土手の
改修そのものも少しずつ手がけていく必要があろうかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 由良川水系については、先ほどありましたように雨が降るとつかるところは亀谷川の先ほど言われました周辺、それからまだ米里の上流もこれもつきます。姥ヶ谷というところでありますがここもつくということで、この2カ所は大雨が降ればまたつくということでございますので、まだまだ河川改修必要だろうとこう考えております。
先ほど土手のかさ上げだと思いますが、かさ上げしたらどうかということでございますが、やはり同じような高さにしないと、低いとどちらかにこれは水が偏ってしまいます。ただ、同じ高さにしてもやっぱり内水がありまして、これをどうはくかということがこれは問題になってくるわけであります。高くしたはいいけど、なかなかこの中のほうの水が引かないということもあるわけであります。そういうこともありましてできるだけ伐開、掘削をして、やっぱりその河床が高くなっておると、土手を高くしてもこちらの内水のほうが田んぼとかあちらのほうがなかなか水が引かなくていつまでも残っておるということになりますので、やっぱりそういう施策をとる必要があるだろうとこう思っております。
それから、今回もですがずっと亀谷の周辺を見させていただきましたが、特にほくほくプラザから北側に行くところ、これがかなり低くなっております。あそこが必ずつくというようなことだと思いますが、実はほくほくプラザ、東亀谷の集落の道路がありますが、あそこから入るところに集落から流れる排水があるわけでありますが、あれがそちらのほくほくプラザのほうに入ってしまっていると。かなり高低差がありましてそういうのが入ってしまっておるということで、そういうのも影響があるんではないかなとこう思っておるところであります。また改良区のそういう用排水の関係もあると思いますので、そういうのを精査しながらそこに入らないようにする、あるいは用水でもそれを抜きやすいようにしていくというような、排水を抜けやすくしていくというようなことを考えてまいりたいなと、こう思っておるところであります。
県のほうもやっぱりそういうことは十分承知でございまして、由良川自体が瀬戸までは改修してありますが、上がまだ改修してありません。今回も見てまいりましたが、川幅がアシなどが生えてかなり狭まっておるということもありますので、そういうところをやっぱり川を広げていく。そしてやっぱり泥もたまってまいりますので、それを掘削していく。そういうことによってある程度解消できるんではないかなとこう思っておるところでありまして、やっぱりそれには予算が必要となるわけでありますが、そういうところにも予算をつけていただいてしていただくようにしていきたいなと、こう思っております。
改良区のほうも今回県のほうから予算をつけていただいて、そういう堰を整備するとかそういうようなことも考えておられるようでございますので、ぜひそういう形で取り組んでまいりたいとこう思います。
○議長(飯田 正征君) 津川議員。
○議員(12番 津川 俊仁君) 再質問に対しましての回答をいただきました。町長もよく現場を見ていただいていまして、よく御存じだというふうに理解をいたしました。
そして、その中で1つだけいま一度挑戦していただきたいのが、
先ほど作業場裏のことを申しました。あの地は川幅も狭まっていると言いましたが、その上はブロック塀がついてあって、でもそれ30メートルぐらいが、橋までがブロックがつけてない。それは地権者との関係だというふうなことも伺ってますが、だんだんと過去に比べて法律も少しずつは変わってきてますんで、あそこの部分も道路自体が河川が狭まっているということについては、あれは地元の地権者の方の同意が必要なんですが、そこのところは再度挑戦をしていただいて、改良区の事業なのか県の事業なのかわかりませんが、いま一度その河川改修の事業を進めていただくということが大事だろうと。向かわれた経過はあるんですが、地権者との関係でというふうなことを、私の記憶ではできなかったというふうに伺っていますが、再度そこのところは挑戦していただきたいと思うんですがいかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) きのうも改良区の理事長とお話ししまして、11月ごろに県の事業の中で作業場の近くの改修をしたいということを伺っております。それが議員の言っておられるところなのかどうかちょっとまだ確認をしておりませんが、まずそのあたりをやっていくんだというようなお話を伺っておるところでありますので、またわかり次第お知らせしたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 津川議員。
○議員(12番 津川 俊仁君) そのところだと思います。その工事はいわゆるきちんとブロック塀までつくような工事というふうなことですか、それとも掘削するだけの工事でしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) そこまでは確認しておりませんが、課長のほうに答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 吉岡
地域整備課長。
○
地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわって答弁いたします。
作業裏の辺に昔使っていたサイホン型の用水路があるようでして、そこの部分が河川断面を侵してというか、ちょっとそこが高くなって河川の流れを阻害しているんでないかということで地元の方からも要望があったところですけども、今回県のほうの予算がついて土地改良区のほうも自己負担を出してそこを改修するということをお聞きしましたので、そうなればかなり、どの程度かわかんないですけども、そこの部分の阻害はなくなって川の流れはよくなるんじゃないかなというふうな期待はしておるところです。
○議長(飯田 正征君) 津川議員。
○議員(12番 津川 俊仁君) そうしますと、念願の一つの工事が進むというふうに理解をさせていただいて、また様子を見させていただきたいと思います。
抜本的な改修が少しずつでも改修が進み、つからなくなるといいんですが、ほくほくプラザへ来館される皆さん、多くは車で来館されると思います。その中で、いろんな方法があるんですが、浸水時に山側から入れますよとおっしゃいました。もちろん入れます。家屋が山沿いにあって、道路があって入れますが、非常に狭い曲がった道路であります。恐らく余りなれてない、車の運転に自信のない方はちょっとなかなか入ろうかなというふうに思わないような道路でありますので、そのことをもって道路が確保されてるというふうな思いはなくしていただきたい。
先ほど申しましたが、ほくほくへ行かれる方の多くは車で行かれる。そしてそのルートはさまざまあるんですが、県道、大島方面から来られて行かれる場合にはまず大島方面から来られて右折されますよね。されたらすぐ由良川にかかる大きな橋があります。橋の周辺の道路が陥没しちゃって、非常に大きな段といいますか橋だけが高い状況があります。何年か前に改修はしていただいてよくはなったんですが、その後また道路のほうは沈んで橋との差が高くなっている。知らない人はいきなりぼんと橋にかかったときに車が飛び上がるような、そんなような状況になります。おっとと思いながら来られて十字路を左折され、そしてごみ収集所のところをまた右折されるんですが、その際道が狭いんで、対向車があるかないか確認しながら進入され、対向車がないのを確認されて今度ほくほくへ向かって左折されます。左折に当たっては、左折の先ほど村から入ってくる排水路とほくほく前の排水路が交差するところがありまして、そこから水が先日もあふれてましたが、そこには側溝がしてないんで大きな穴があいている。左側の隅に穴があいてて落ちた人があるというようなことも伺ってますんで、そういう意味では非常に車の運転をしにくい。低いというようなことの状況であります。ですから、そういう意味では一つの先ほど山側の道路があるからというふうなことはなしにして、一番進入しやすい道路を整備していくというふうなことが大事だろうと思います。
知足院からの両端のことについては少し様子を見るとおっしゃいました。ほくほくプラザ前の道路の改修については、そのような意味では少し小手先だけの改修になるかもしれません。かさ上げなり隅っこの床版をかけるなり改良が早急に必要でないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 地盤のやわらかいところでして、橋脚等はやっぱり支持層までちゃんと打って沈まないようにしてあるわけでありますが、その周辺についてはやはりどうしても年月とともに沈下してしまうというようなことでございまして、何回か改修はされておりますがなかなかそれがとどまっていないというのが実態でございますので、またそういう見にくいということがありますので、また改修等について県等に相談しながら要望してまいりたいと思います。それからほくほくプラザのところの入り口でございますが、やっぱり北側に道が下がっておりまして、それからほくほくプラザからもこうやって下がっているというようなことであります。ここだけ道路改修すれば何とか通れないことはないと思いますが、ここだけすればいいかということにまたなりますので、どういう形でそういう改修ができるのかということもちょっと抜本的に検討しながら、今後考えていきたいなとこう思います。ずっと向こうまでしちゃうのか、あるいはグラウンドがありますが、そこの間のところだけをするのか。いろいろ方法はあると思いますが、ちょっと検討してまいりたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 津川議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 最初に、有害鳥獣被害対策についてお伺いいたします。
この質問をするに当たり、今まで有害鳥獣被害対策、これは北栄町の方針というのはいろんなところで町長のお言葉であったり担当課長の言葉であったりお聞きしておりました。ですから、今回はなかなか大変な答弁になるかなという思いはありましたけども、私の期待したような答弁をいただけなかったなというふうに思っております。
本町の方針がそうでありますので、なかなかこれに対してどうのこうのということは今の時点では言えないかもしれませんけども、若干調べてきた内容を御開陳させていただきたいというふうに存じます。
先ほど町長も言われました鳥獣被害対策の国の方針が、補助制度を設けているということでございます。これ農林水産省のほうから鳥獣被害対策の現状と課題ということで出ておりますけども、被害の全体の7割が鹿、イノシシ、猿によるものである。特に近年、鹿、イノシシの被害の増加が顕著であるということでございます。平成21年度以降は、国全体で200億円以上の被害があるということでございます。
町長、町全体としては被害が増加傾向にあるという認識はございますか。この辺についてお伺いしたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) 被害額でございますけれども、被害件数は減少しているものの被害額のほうは上がっていることは確認しております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 北栄町のその被害件数の具体的な数字をあちこちに聞いて回ったんですけども、なかなか出てまいりません。というのは、北栄町、特に農協関係でも掌握してないというようなことがございました。それでしなければいけないかなというような御意見もあるようでございました。ですからアンケートなりそういう意見なりを農家の皆さんから吸い上げるような、こういうことについての考え方はございませんでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) 被害の状況の全容については、議員おっしゃるとおりJAそれからJA以外の方たちの被害というのも完全に全容は把握はできておりません。ただ、鳥取県の中には鳥獣対策センターというのがございまして、そちらのほうでは全県下でそうした被害状況を確認をした被害額それから被害件数等については把握をされているようでございまして、ちょっと手元には今ありませんけれども、場合によってはその市町村ごとの被害というのも持っておられるようなことをお聞きしたことがございますので、改めて各農業者に被害を確認するというようなことは必要ないのではないかとは考えております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 今の、聞き違いかなと思ったんですけども、各農業者に確認する必要はないというふうにおっしゃったんでしょうか。もう一度確認いたします。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) 再度お答えいたします。
確かに被害はその県の鳥獣センターのほうが把握をしておられますので、改めてそれを町のほうで聞き直しをする必要はないのではないかということでお答えしたものでございます。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 県の被害を聞き直す必要はないというふうな御答弁だったと思います。県のそういう被害の掌握の仕方、これについてはどういうされ方をしたのかなというふうなことを私なりに考えてみますと、倉吉市がこういう鳥獣被害防止計画というものを、これは平成27年度につくっております。これによりますと、計画ですからいろんな数字を入れております。被害額を調べ、被害面積も載っております。状況の分析がなされております。ちなみに、イノシシでありますと平成22年から26年度まで5年間の被害額がその年度ごとに出ております。被害面積についても、その年度ごとに出ております。そういう分析の中で、従来講じてきた被害防止対策というものが載っております。検討されております。その中に載っているのは、先ほど来から私が質問させていただきました防護柵の設置に関する取り組みというところもございます。倉吉市では、被害集落または2戸以上の被害農家が侵入防止柵を設置する場合という条件で県の補助事業を活用し、資材費を補助しているということでございます。これは倉吉市の計画でございます。湯梨浜町にもこういう防止計画がございました。琴浦町にもありました。三朝町にもあるんです。北栄町はどこにあるんかなと思ってちょっといろいろ探したんですけども見つからなかったんですが、この辺についてはどういうふうになっておりますでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) ほかの町や市があるということでありますが、やはり山林が多くあるというようなことも一つ考えられるかなと、こう思っております。やっぱり鳥獣が生息しやすい地域であるということが考えられるんではないかなと、こう思っております。北栄町は割と平たんなところでありますので、そういう鳥獣のすみかとなるような場所が余りなかったんかなと、こう思っておるところであります。
いずれにいたしましても、この鳥獣の問題はいろいろあると思います。先ほど県が調べたというようなことがあるわけでありますが、また町独自、町は町をどの程度調べたのかということもまだそういう県の調査の中でどういうとこまで調べたのかということはわかりませんので、そういう調査をしながらこれからの有害鳥獣の対策をとる必要があるんだろうと、こう思ってるところであります。
当面は先ほど言いましたように餌場をつくらなかったり、あるいは緩衝地帯をつくったりとか、あるいは何といってもやっぱりその個体を減らすということがこれ大事だろうと、こう思っております。幾らそういう電気柵とかそういうのをつくっても、やっぱりその個体がふえてほかのところにまた行ってしまうということになればこれはもとのもくあみでございますので、何とか個体を減らしていくということが重要だと、こう思っておるところであります。箱わな等も当然しながら、そういうものをつくっていく必要があるんではないかと思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 個体を減らすという先ほど町長の御答弁がありましたが、個体については非常に歯がゆい思いをいたしております。どんどん減らしていける体制になっていればいいのでありますが、これは産業振興課のほうからいただいた資料によりますと、平成28年度、イノシシ捕獲頭数43頭、鹿が4頭、あとアナグマとかヌートリアとかタヌキとかいろいろあるわけですけども、全国的に見ると全体の7割程度を占めているイノシシ、鹿ということで見るとこういう数字でございました。平成29年度になりますと、イノシシが19頭、鹿は前年並みの4頭ということで非常に平成29年度になると捕獲数が極端に減っているということで、実施隊の活動として非常に頑張っていただいているというふうに私は認識しております。今の勢いで頑張っていただきたいというふうには思うわけですけども、なかなか頑張っていただいている程度の実績が、特にイノシシにつきまして捕獲できているのかと申しますと、ちょっと厳しいかなという気がいたします。この辺の原因について、なかなかいろんなところの報告ではイノシシが賢くなってるというような報告はいただいておりますが、具体的にはどういうことなんでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。
確かに捕獲実績としては平成28年度から平成29年度にかけましては捕獲頭数は減っておるところではございますけれども、単純にイノシシが例えば100頭いて、49減らしたとか43減らしたとか19だったとかというんではなくて、イノシシ自体はどこからやってくるのかわかりませんが、被害が出てきたところに対して対策を打っておりまして都度対応している結果でありますので、必ずしもこの多い少ないで判断する指標ではないというふうには考えております。
ただ、イノシシが先ほど頭がよくなったとか悪くなったとか言いますけれども、イノシシ、アライグマとかは非常に学習能力が高く、一度ここが危ないという認識をすると次はそれにひっかからないような対策をつくってきたりとかというようなことで、非常に学習能力が高い動物でもあります。それゆえに、実施隊のほうも捕獲を前回はこのパターンでとれたから同じパターンというものが通用しない場合がございまして、そうしたことから日々イノシシそれからアナグマ等については研さんを行って、実施隊のほうも研修会等を行って捕獲に努めておるところであります。でありますので捕獲実績だけが確実に減らしているという状況の指標ではなくて、あくまでもこれは結果でございますので、その結果に基づいてでは次どうするのかということのほうが大切であろうかと考えております。産業振興課としてはそのような対策を今後もとっていきたいと考えているものでございます。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) その結果に対して対策をとるということであります。その結果というのは、狩猟免許を持っておられる方をふやすということかなと私なりには思うんですけども、ほかにありますでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) やはり猟友会の方たちも高齢化なっておりますし、なかなかそういう新たにという方がまだふえてこないというようなこともあります。そうすることによって、そういう有害鳥獣がばっこするということもありますので、やっぱりそういう方たちの育成というのも必要だろうとこう思っておるところでありますし、それからそういう結果を見ながら対策をとりながら次にどう生かしていくかということも十分考えていく必要があると思いますので、そういう狩猟免許を取りやすいようなそういう何か支援できるものとか、そういうものを考えながらふやしていくこともしていきたいなとこう思っておるところでありますし、またそういうわなが必要であればそういうわなの助成というようなことも考えてまいりたいなと、こう思っております。
ちょっと参考になればと思いますが、平成29年度から平成30年度のイノシシ、アナグマの捕獲場所というのを点でつくっておるんですが、イノシシが西高尾ダムより上側にかなりこれはいっぱい出ております。下のほうは本当にわずかでございますが、それより上に生息しておるんではないかなとこう思っておりますし、アナグマはやはり若干里のほうにおりてきとるというようなことでございますので、そういうものも検討しながら対応してまいりたいと、こう思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) そういうマップについては、非常に努力をされてるということで評価をさせていただきます。
先ほど、電気柵については設置するとよそに追い払うだけだと、よそに被害がまた拡散するという御答弁だったかなというふうに思います。その電気柵については、中部のほかの町村は拡充しようというような方向にあるんですね。倉吉市につきますと、平成27年度につきましては電気柵2万メートルだったのが平成29年度は1万メートルプラス、今まであるものに対してプラス。また、ワイヤーメッシュ柵を5,000メートル追加というような整備内容が出ております。こういう傾向は北栄町以外は全部やってるんです。そうしますと、北栄町は山が少ないというような先ほども御答弁いただきましたけども、よそから追い払われたものが北栄町に来てる可能性もあるんですね。現実に今までそんなに聞かなかった、特に栄奥部のほうから我が家のスイカが50メートルにわたって、これはトンネルですけども縦にスイカのトンネルに入って全部踏みつけられて、合計すると200玉ぐらい出せなかったというようなこともお聞きしました。また、中には近所の農家のまた別の方です、片づけをしようと思っとったらイノシシが来て怖くて、人的被害があったらいけないということで車の中から眺めとったと。そしたらこっちに来ることなく逃げてくれたと。こういうような報告もいただいております。徐々にほかのところからの追い払ったものが来てる。こういう可能性はあると思いますが、町長、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) そういうことも考えられると思いますが、じゃ、その来たものを全部また囲って入らないようにするのかということになると、もう日本全国全土をそうやって設置しなければなかなか解決できないということになろうかと思います。やはりその個体数を減らすためにはちゃんと森林を整備したりとか、あるいはそういう個体の捕獲をしていくとか、そういうことをしないといつまでたってもこれはなかなか解決できない問題でないかなと、こう思っておるところであります。じゃ次、北栄町がやったら次今度は琴浦町に行ってしまう、どんどん向こうへ行ってしまうということになるのか。そういうことになればそれでいいのかというようなことがあるわけでありますので、やはり全体でそういう鹿やイノシシが生息しやすいといいますか、そういう適正な個体で生存できるようなそういう形をとるべきだろうと、こう思っておるところであります。短期的にはそういうこともいいかもわかりませんが、長期的に見ればなかなか難しい問題かなと、こう思っております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 農家の皆さんは、その年にとれたものをその年に出してその1年間の生活をされるわけです。それに対して、なかなか私は一個人としては、一議員としてはそれに対して目をつぶることはできない。やはり大変な思いでつくられたものは、最後まで出荷をさせてあげたいというふうに思います。
それで個体数を減らす方法ということでありましたけども、産業振興課長も研究をされてると思います。その中で、例えばこういう事例があるようです。メッシュ柵を張って、その上部に電気柵を張る。こういうことで効果がある。また、ぐるぐると柵の周りを回る習性があるので、その柵の横に捕獲おりを仕掛けておく。こういうことで効果が上がってる。こういうような事例もあるようでございます。これについて、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 農家の方には、せっかくつくったものがそうやって荒らされてしまうということで大変気の毒なことでありますが、そういうアナグマが出る、イノシシが出る。そういうちょっとどういうところに出るのか、どういう場所に出るのかということも調査してみる必要があるんではないかなとこう思っております。やっぱり出やすい場所というのもあるんではないかなと、こう思っておるところであります。そういうことも調査しながら、個体数の減少に向けて取り組んでまいりたいと、こう思っております。また農家の皆さんのそういうお話を伺いながら、そういう対策、わなの仕掛けの仕方、どこら辺がいいのかというようなこともしていきたいなと思います。やっぱりそういう近づきやすい環境にあるのか、あるいはないにもかかわらず出てくるのかということもありますので、そういうことをやっぱり検証しながら対策をとってまいりたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 一つのその農家さんの実際の対策であります。これもお聞きしております。東伯の改良普及所というところがあります。そこのほうから、1セットだけその電柵があるようであります。それを借りてきて何とかしのいだと。これは200個やられたという方以外の方でございます。それでいろいろ電柵については危険だというようなこともあるようでございますけども、電池でやるやつとかあとバッテリー、当然電源を電気線から引っ張ってくるというようなこともあるようですけども、最近はそういう大がかりではなくて、先ほど申し上げましたような簡易なものでできるような方策があるようでございます。ぜひ研究だけはできるでしょう、してみてください。どうでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) そういうものもあるということであります。研究はしてみたいと思いますが、まずは先ほど言いましたようにやっぱり入らないような対策をまずしていただく。そしてそこを調査してみたいと思いますし、またそういうものも、先ほど言われましたようなものも研究をしてまいりたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 私、よくわからないのは、その入らないような対策、要は来ないような対策ということだと思うんですね。それについては、過去の議会の中でも緩衝帯をつくればいいんじゃないかというようなお話もございました。ところが、私はその現地を見たところ緩衝帯どころかもう山と畑の間に草も何もないような、除草剤をかけられてきれいにされてる。そういうところでもイノシシ等はどんどん入ってくるんです。こういう現実御存じですか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 実際にそういうところを見てませんので、そういうのはわかりません。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 本町の鳥獣被害対策の内容が非常に他の町村、北栄町は農業が主幹産業だと言っております。ところがそれに対する対応が、こういう琴浦町で鳥獣被害防止計画というのもつくっておりますけども、北栄町はこういうものがないんですよね。ほかの町村はつくっております。こういうことをつくることについてはいかがでしょうか、どういう考え方を。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) そういう計画があるということでありますが、本町にもあるようでございますので、担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。
本町も鳥獣被害の防止計画というのは持っております。ただ、先ほど言いました電気柵等を入れれば最先端の防備なのか何なのかというのは、やはり検証を重ねてみる必要もございます。議員仰せのとおり、緩衝帯を容易に乗り越えて被害鳥獣が入ってくるケースも認識はしております。ただ、緩衝帯だけでどうこうではなくて、おっしゃられるようにおりで囲っておいてその囲った中にわなを仕掛けておびき寄せるとかいう手法は今後検討すべき余地があると思いますので、防止計画のあるなしにかかわらず研究は進めていくべきであろうとは考えております。
電気柵ですけれども、電気柵については1平米当たり1,000円程度での導入ができるわけでございまして、補助事業でそうした対策をするのではなくても、個人でも十分対策はできるはずでございます。自助、公助、共助がある中で、公助でしなくても自助で十分に設置ができるものであるというふうにも判断しておるところでございまして、まずはそうした短期的なものについては自衛の中でまずやっていただいて、その中でどうしても公助の力でないと、先ほど言ったような個体数を調整するとかいったようなものについては公助の力でやるべきことだろうということでございますので、そうした対策を中心にうちの防止計画というのはつくっておりますので、そうした対策の中で研究を進めながら、最も有効な手段というのを探していくというのが必要であろうかと考えております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) 先ほどの答弁をお聞きしますと、あながち電気柵については否定的ではないような御答弁に私はお伺いしましたけども、必要ならば安価で導入できるから自分でやってください、こういうことですか。従来言われとったのは、電気柵やっても追い払うだけだからだめなんだと。こういう答弁だったじゃないですか、今までずっと。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) 再度の御質問にお答えいたします。
電気柵がだめだと言っとるわけではないんです。電気柵はそれなりに一つの圃場を守るには有効かもしれませんが、公助の中で全体で考えていくべきときに一つの圃場を守っておいてほかの圃場に被害が行くようなやり方は公助としてはふさわしくないのではないかという考え方ですので、自助で自衛で自分の畑を守るために電気柵をされることまでを否定しているものではございません。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) なかなか難しいところがありますけど、先ほど課長が言われた鳥獣対策、これですか。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) いえ、それではないです。防止計画書はあります。
○議員(7番 斉尾 智弘君) あるですか。それならまた後でお聞きしたいと思いますが、これをいつまでもやってるわけにはいきません。本当に農家の皆さんが苦労されて、よそからそういうものを借りられなければ、また他の町村から借りてきてというようなことも個人的にやりとりしながら対策を練られております。ですからこれについては本当に町でもどこかで区切りをつけて、その個体数を減らす方法として電気柵を利用しながら個体数を減らす、こういう方法を最近そういう講習会もあったようでございます。これは宣伝になってしまいますので詳しくは言いませんけども楽落くん設置マニュアル、こういうものも多分御存じだと思います。こういうものも研究しながら進めていただきたい。
栄財産区に柵を設置する。これは電柵ではないんですけども、設置するというようなものが議事録だったですかね、載っとったように思いますけども、これについての考え方はどういうことですか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) 町長にかわりまして答弁させていただきます。
おっしゃられるとおりで、栄財産区がお持ちのクリ林、クリを販売したりとか1本幾らということで企画財政課がされておられますけれども、そこの被害が急増しているということをお聞きしまして、常々なかなか緩衝帯をつくったりとか管理をしているわけですけど日々の管理がなかなか難しいものですから、電気柵ではありませんけど普通の柵を設けて、その柵の周りにおりを仕掛けさせていただくというような兼ね合いで実証的にさせていただいているものはございます。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) それは追い払うということですよね。違うんですか。入ってこない。同じじゃないですか、追い払うのと入ってこないのと。違いますか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。
追い払うというよりは、追い込んでそのおりの入った先のところにわなが仕掛けてありまして、追い込み猟みたいに入ってこれるような形のものをしております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) そういうやり方で実証しているんであれば、ほかのところにも将来効果があればできるでしょう。そういうことですよね。どうですか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。
○議長(飯田 正征君) 手嶋産業振興課長。
○産業振興課長(手嶋 寿征君) お答えいたします。
これについては捕獲はできたようでございますけれども、それ以降のイノシシというのが捕まっておりませんので、余り大きな回数や事例とはなってないためになかなか広く皆さんのほうにお示しできるような内容のものとなってないという形でございます。ただ、今後このやり方も一つの方法だろうということで、一つの方法としては考えられるのではないかというふうには考えております。
○議長(飯田 正征君) 斉尾議員。
○議員(7番 斉尾 智弘君) やっと質問が終われる答弁をいただいたような気がしますが、最後に農業委員会からも意見書という形で出ております。この電気柵を含めた柵の設置等、こういうようなものが出とった思います。町長に直接出されておりますから、町長御存じですよね。そのときの対応、御返事、御回答についてはやっぱり先ほど以来の考え方の御回答はされたんでしょうか。これについてお伺いしたいと思います。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 農業委員会からもそういうことが出ておりますので、先ほどの答弁と同じようなことをしておると思います。(発言する者あり)
現在進められている民間委託事業について、以下の質問をいたします。1、コスト削減の根拠、明示できる計算表と財政効果は。2、事業の期限や委託先業者の選定基準は。3、職員数は現在190人で平成28年度より10人増加しているが、その理由は。4、職員削減計画によると、平成30年度から平成33年度までに正職員2人と臨時職員5人を削減するとあるが、再度確認いたします。5、窓口業務委託でワンストップサービスなどの現在のサービスレベルが維持できるのか。6、委託する庶務業務の主な内容は。7、事務処理センター、仮称ですけれども、の設置に伴って庁舎内の文書や個人情報が庁舎外へ持ち出されることとなるが、漏えいの危険性は排除できるのか。8、事業の展開に伴って、現状以上の計画外費用負担は発生しないか。9、業務委託事業に関して町民に周知がなされているかを伺います。
本事業について、導入検証事業の資料においても課題が散見されています。今後事業を進められるに当たって、多くの課題をどのように解決されるのか、以上の先ほどの質問とあわせて町長に伺います。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 町田議員の御質問にお答えいたします。大栄庁舎窓口・庶務業務の民間委託事業についての御質問でございます。
初めに、コスト削減の根拠と財政効果はとの御質問でございますが、この委託業務の3年間の委託料が7,365万円で、委託に必要な備品や環境整備費用等が約400万円ございます。したがって、委託に係る経費の合計は7,765万円となります。この委託経費から削減できるコストとして、正職員は1年間で1人当たり760万円、臨時職員は1人当たり210万円で計算すると、3年間の人件費の合計が6,555万円となり、3年後の委託期間終了時点で委託経費のほうは1,210万円多くなります。これ以降は毎年、委託経費と人件費削減額の差が170万円の黒字となることから、委託期間終了時からは約7年で赤字が解消されることとなります。それ以降は毎年170万円の削減効果となる予定でございます。今回アウトソーシングをしない業務についても、3年後の再委託の時期までには委託可能か検討し、定型業務についてはさらなる集約化を図り、アウトソーシングを進めてまいりたいと考えております。
次に、事業の期限や委託先業者の選定基準はとの御質問でございますが、この業務の事業者を選定するに当たり、価格だけの競争になじまない業務であることから、公募型プロポーザル方式により業者選定を行いました。窓口・庶務業務の履行期間は平成33年9月30日までとしており、契約をした6月18日から平成30年9月30日までは、この業務の準備期間として現場での事前研修等を実施しております。
次に、委託先業者の選定基準は大きく6項目に分けており、1つ目に、会社概要として、業務能力と類似業務の受託実績があるのかということ、2つ目に、業務体制として、業務を確実かつ円滑に遂行するための体制であるのか、地元雇用や地域貢献に対する考え方はどうなのか、3つ目に、業務の履行方法として、窓口・庶務業務に対する考え方、人材育成及び研修体制に対する考え方はどうなのか、4つ目に、危機管理として、個人情報保護に対する考え方はどうなのか、5つ目に、その他の提案として、事務の効率化、住民サービスのための企画提案はあるのか、6つ目には、見積金額という選定基準で審査を行い、業者選定を行いました。
次に、職員数は、平成29年度190人で平成28年度より10人増加しているが、その理由はとの御質問でございますが、平成29年度より観光施策と移住定住施策の充実のため観光交流課を新設し、4人を配置いたしました。また、町職員の健康管理、特にメンタルヘルス対応のため新たに保健相談員を1名配置しております。また、子育て支援の充実のためネウボラを新設し、職員1名と、慢性的に不足しておりますこども園に保育士3名を配置したところであります。また、福祉施策の充実のため社会福祉士を1名増員し、課の新設や新しい事業等、業務量の増加に対応して合計で10人の増員となったところでございます。
次に、職員削減計画では、平成30年度から平成33年度までに正職員2人と臨時職員5人を削減するとあるが、再度確認するとの御質問でございます。職員の削減につきましては、計画どおりに3年間で段階的に正職員を2名と臨時職員5人を削減する予定でありますが、正職員につきましては政策的部署への配置転換を予定しております。
次に、窓口業務委託でワンストップサービスなどの現在のサービスレベルが維持できるかとの御質問でございます。既に北条支所では平成27年10月より窓口業務を民間委託しており、外部評価として過去2回、来庁者約150人を対象としたアンケート調査を実施しております。いずれも満足度は高いと評価をいただいているところであります。今回、大栄庁舎の窓口業務を同じ業者に委託するということで、北条支所で勤務しておられる委託業者の一部の職員を大栄庁舎に異動させ、サービスレベルが維持できるような職員体制を計画されております。また、9月からは事前研修として実際に窓口での実務研修を実施して、スムーズに移行するため準備を進めておられます。これまで大栄庁舎では、転入手続などを行う際に、来庁者を移動させず、異なる部署の職員が入れかわりながら手続をすることを行っていますが、基本的にはそれぞれの部署においてさまざまな手続を行っているのが現状であります。10月からは、来庁者の利便性を図るために国民健康保険関係や後期高齢者医療関係、障がい者保健福祉関係、介護保険関係などの各種届け出書、申請書の受け付け及び被保険者証等の交付についても総合窓口で集中して行うこととしており、より一層ワンストップでのサービスが向上するものと考えております。
次に、委託する庶務業務の主な内容はとの御質問でございます。委託する庶務業務は、全部で15業務ございます。主な業務は、大栄庁舎管理業務や公用車集中管理業務、改善センター等利用受け付け業務、伝票確認業務、文書集中発送に関する業務、文書の収受、発送に関する業務、成人検診データ入力業務、ふるさと納税業務、国民年金異動者システム入力業務など、定型的な作業が多く含まれる業務を委託する予定でございます。
次に、事務処理センターの設置に伴って庁舎内の文書や個人情報が庁舎外へ持ち出されることとなるが、漏えいの危険性は排除できるかとの御質問でございます。この業務の契約で守秘義務と個人情報の適正な取り扱いについて定めており、個人情報の保護に関する法律や北栄町個人情報保護条例などを遵守しなければならないと規定しております。既に平成27年度の北条庁舎の窓口業務でも個人情報を大栄庁舎と北条支所で行き来することはあり、適正な取り扱いに十分に注意をして業務を遂行してもらっております。また、ことしの10月から委託する庶務業務については、大栄農村環境改善センターの事務室を利用し業務に当たっていただく予定であり、事務室は勤務時間以降は施錠を行います。委託会社みずからも個人情報保護の社内規定を設け、個人情報保護等の自己点検も月1回実施するなどして個人情報の適正な取り扱いに努めておられます。
次に、事業展開に伴って現状以上の計画外費用負担は発生しないかとの御質問でございます。6月定例会でパソコン等の備品購入や電話線等の環境整備費用等について承認をいただきましたので、現時点ではこれ以上の費用負担は考えておりません。
次に、業務委託事業に関して町民に周知がなされているかとの御質問でございます。先回発行いたしました広報北栄9月号で、窓口・庶務業務の民間委託を10月から実施することについての記事を掲載しております。9月下旬に発行する10月号では、委託事務の詳細と委託事業者のスタッフ紹介を掲載する予定としております。
次に、導入検証事業の報告書においての課題をどのように解決されるのかとの御質問でございます。報告書では、窓口業務の総合化に当たっての留意点として、総合窓口の場合、業務範囲の拡大に伴い幅広い業務知識が必要であり、委託事業者従業員及び審査、判断業務に当たる職員のスキルの確保が課題であると記載しております。これにつきましては、各種業務処理に必要となるマニュアルの充実や研修が重要でございます。既に総合窓口化している北条支所では、委託範囲の運用マニュアルと職員用の審査マニュアルを整備し、適宜加筆修正を行いながら対応をしております。また、比較的複雑な案件の多い福祉業務などは、本課職員から受託事業者に対して研修を実施するなどの対策を講じております。今後もさらなる効率化やサービスの維持、向上のために、定期的な連絡調整会などといった行政、委託事業者間での情報共有や、業務を行うに当たっての問題点の洗い出しを密に行う機会を設け、適切な改善策を適宜実施する取り組みを進めてまいりたいと考えております。
最後に、そもそも民間委託をせず職員の適材適所と業務の効率化、余剰人員の削減などでサービスレベルを保ちつつ、コストを圧縮するということができなかったかとの御質問でございます。これまで町では、事業仕分けや指定管理者制度、民間委託などの行革事業を実施し、厳しい財政状況下でも住民サービスを維持、低下させず、町民のサービスの向上と歳出効率化の両立を目指してまいりました。しかし、地方自治体が行う業務は複雑、多様化してきており、業務量が増加する一方で、財政状況は今後も厳しい状況が見込まれます。これ以上の人件費の増加を抑制するため、限られた人員で最大の効果を発揮する観点から、正職員が行う事務の質を向上させることが必要となっており、民間に委ねることが可能な業務については積極的にアウトソーシングを進め、単に経済的なコスト削減効果をもたらすだけでなく、住民サービスのさらなる向上に資することを目的としているところであります。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) この事業はモデル事業で、近隣の市町村とかはまだやっておりません。北栄町が真っ先に手がける事業ですね。それで、それに取り組もうとしております。
先ほど財政効果を聞きましたが、7年かかるということでした。8年目から初めて黒字になるということでございますが、ちょっと結果が出るのが遅過ぎるんではないかなと思いますので、コスト削減をさらに進めて期間の短縮をするよう検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) やはりコスト削減するということが大切でございますので、今回はこういう形でやりますが、3年後の採択の時期までに、今回委託をしていない業務につきましても委託について再検討をして集約化を図ってアウトソーシングを進め、削減効果を高めてまいるようにしてまいりたいと、こう考えております。そうすることによって委託事業がふえる、そしてまた、それで人件費の削減につながるものだろうと、こう思っておりますので、そういう取り組みをしてまいりたいと、こう考えております。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 次の質問ですけれども、先ほど、北条支所の窓口業務はアンケートをとられたりして評価が高かったようです。なおかつ、総合窓口で先ほど壇上で言われたワンストップサービスの維持はいろんな課が窓口に並ばれるようですので、それはサービスは維持できるんじゃないかなと、ちょっと安心をいたしましたが……。いろんな課が窓口に来るということはないですね、その課の仕事ができる人がいるということですね。済みません、ちょっと言い間違えをしましたけれども、専門のそういう知識を持った方がおられるということなので、ワンストップサービスはできるのかなと思います。
それで、窓口業務はそうなんですけれども、庶務業務については北条支所ではまだやられてないと思うので、庶務業務っていうのは、先ほどちょっといろいろ聞きましたけれども、すごく複雑で区分がちょっとつけにくいということもありますし、それから、そういうところでこれは職員の仕事なのかどうなのかっていう、つきにくいようなこともあると思うので、職員間とのスムーズな連携が必要となると思います。そういう町民サービスに支障がないように、そういう対策っていうのはどういうふうに考えておられますでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 庶務業務につきましては業務マニュアルをつくっておりまして、それをもとにしっかりと業務をしていただくということになろうかと思います。そういうことによってスムーズに移行できるものだろうと、こう思っておりますし、また、先ほども言いましたように、9月になってから事前研修も行っていただいております。役場の各課で業務内容についての研修を、業務を行うための動線等についても打ち合わせを行って、スムーズに業務を行えるようにするようにしておるところであります。庶務業務については定型的なものが多いわけでありますので、それを一旦覚えていただくと、それに沿ってしていただければスムーズにいくんだろうと、こう思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 委託業者のほうもそういうマニュアルに沿ってやられたりするんですけれども、職員さんが今までしておられた業務とかも受け持たれるということなので、そういう職員さんと委託業者とのスムーズに話を進めるための話し合い、協議みたいなのをやはり何回かされないといけないと思ってますけれども、そこのところはよろしくお願いします。
それと、個人情報の漏えいについて、北栄町の個人情報保護条例というのがあります。それによると個人情報は遵守しなければならないとありますが、やはり何か情報が漏れてしまったんだけれども遵守しなければならないとだけ書いてあると、例えば個人情報だと思わずに、余り意識しないで漏れてしまったりとか、町民さんの気持ちを害するようなことが起きたりとか、いろんなことが起きた場合、それを判断をして、なければならないといっても、なった場合はどうするんだっていうことがあるので、漏えいしてからでは遅過ぎるので、そういう協定書みたいなものとかに、それが起こった場合の例えば罰則みたいなものを設けたらいかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 庶務業務等の職員とのスムーズな連携については、研修を通してやっていきたいなと、こう思っております。
また、個人情報については、契約時に、これは6月に契約しておるんですが、秘密を第三者に漏らしてはいけないということを契約書で書いておりますし、また誓約書の中にも、北栄町の定める個人情報の保護の方針に沿ってこれを遵守するということになっております。そういうことでございますので、もしそういう漏れて罰則ということになれば、北栄町の個人情報保護条例の罰則規定に該当するということになろうかと、こう思っております。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 今の町長の答弁では罰則規定に当てはまるということなんですけれども、そのことが漏えいしてしまった場合は、罰則規定というのはあるんでしょうか、何か。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 北栄町の個人情報保護条例の中に、受託業務に従事している者もしくは従事していた者が、そうやって正当な理由がないのに記載された文書等を漏えいするということがあれば、そうやって罰則の対象になるということを、これ記載してありますので、そういう形で対象になるということになります。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 改善センターに事務処理センターというのが設置されます。それで、先日は議会でもあったんですけれども、備品、パソコンとかいろんなものが要ったんですけれども、やはり業務を続けていると、その間に、契約期間の間に何かやっぱり追加のものがまた次々、次々でもないですけれども、追加で備品なりパソコンなりと、そういったものが必要になってきたら、それはやはり町が負担をしないといけないのでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 今の時点では、これ以上のそういう備品であったりとか、あるいはそういう整備をすることは考えておりません。ただ、こういう委託契約等の慣例上で、やはり町がそうやって仕事を委託していただくということになれば、そういう設備とかそういう備品等については町が整備してやっていくというのは、これは本筋でございます。これは例えば職員を雇うのも町が整備してするわけでありますので、それと同じような考え方で、委託業者がするのでなくて、やっぱり町が整備して業務をしていただくということになります。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 必要なものだと町がそろえないといけないのかなと思いますけれども、例えばコピー用紙とか事務用品とかっていう、そういう消耗品とかっていうのもどうでしょうか、それも。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) これはやはり町の仕事をしていただくということでございますので、町が負担していくということになります。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) 広報の北栄9月号を見ますと、大栄庁舎に総合窓口を設置するとして、主に窓口業務について委託をするように書かれていました。庶務業務の委託についてもやはり町民にわかりやすく説明をして周知をしていただきたいと思いますが、これについていかがでしょうか。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 先ほども答弁いたしましたように、この10月号にその庶務業務の内容等も掲載してまいりますし、また、そういう事務所の場所であったりとか、あるいはスタッフのそういう紹介等もしてまいりたいなと、こう思っておるところであります。住民の皆さんに知っていただいて、よりよいサービスをするように努めていきたいなと、こう思っておるところであります。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) この事業の取り組みに当たって、昨年度にされた庶務業務包括委託導入検証事業調査分析報告書というのをちょっといただきました。かなり綿密に、業務の内容、仕事量とか時間とかっていうのをずっと検証していかれてる様子がよくわかりました。もうほとんど全業務に対する具体的な分析がされていたと思います。結局ここに至るまでに相当いろんなことが検証をされていて、今になってこの事業が取り組みになってるわけです。なので、先ほど言いましたけれども、モデル事業なので、この検証した結果とかなんかをもとにこの内容を、もう一度職員さん一丸となってこの業務委託事業に、意識改革をして緊張感を持って協議に協議を重ねて問題解決をしながら、町民の理解のもとにお手本となるような北栄町になるべく順調にこの事業が進むことを願っております。町長のお考え、お願いします。
○議長(飯田 正征君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) この事業につきましては、国のモデル事業という形で補助金をもらいながら実施したところであります。民間のそういう委託会社にお願いして何回も来ていただいて、全職員のそういう全課の業務を全て洗い出して、民間委託、これはできるもの、あるいは庶務業務でこれもできるものというような形でさせていただいたところでありますので、職員もそういう意識を持ってると思いますので、より一層この民間委託の窓口業務、そして庶務業務が、そういう中でしておりますので、住民の皆さんにサービスの向上がより一層深まるようにしてもらいたいと思いますし、また、新たにこういうこともできるんではないかなと、こういう意識も職員もあると思いますので、そういうものも今後その委託業務の中に入れれるかどうかというところも検討しながら、そういうコスト削減をしながら住民サービスの向上も図ってまいりたいと、こう思っておるところであります。職員一体となって取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
○議長(飯田 正征君) 町田議員。
○議員(5番 町田 貴子君) さらなるよりよい北栄町を目指して一緒に頑張りたいと思いますので、以上で終わります。
○議長(飯田 正征君) 以上で町田議員の一般質問を終わります。
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○議長(飯田 正征君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。
これにて散会します。
本会議は、あす13日の午前9時から開きますので、お集まりください。お疲れさまでございました。
午後2時38分散会
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