北栄町議会 > 2017-09-07 >
平成29年 9月第7回定例会 (第 8日 9月 7日)

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  1. 北栄町議会 2017-09-07
    平成29年 9月第7回定例会 (第 8日 9月 7日)


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    平成29年 9月第7回定例会 (第 8日 9月 7日) ─────────────────────────────────────────────       第7回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第8日)                                  平成29年9月7日(木曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 平成29年9月7日 午前9時開議  日程第1 議案第94号 工事請負変更契約の締結について(北条砂丘風力発電所電線路             移転工事)  日程第2 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 議案第94号 工事請負変更契約の締結について(北条砂丘風力発電所電線路             移転工事)  日程第2 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  8番 町 田 貴 子君  9番 斉 尾 智 弘君     10番 阪 本 和 俊君  11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君
        13番 長谷川 昭 二君  14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────                  欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君  副主幹 ──────── 福 田 香 織君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 西 尾 浩 一君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 別 本 勝 美君 会計管理者(兼)出納室長           総務課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君         ──── 齋 尾 博 樹君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  税務課長 ─────── 大 庭 由美子君 住民生活課長 ───── 倉 光   顕君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 田 千代美君  地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君 教育総務課長 ───── 磯 江 昭 徳君  生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君 農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 手 嶋 俊 樹君 代表監査委員 ───── 音 田 勝 正君       ───────────────────────────────                 午前9時07分開議 ○議長(井上信一郎君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 議案第94号 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、議案第94号、工事請負変更契約の締結について(北条砂丘風力発電所電線路移転工事)を議題とし、本日は説明のみにとどめておきます。  提案理由の説明を求めます。  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 議案第94号、工事請負変更契約の締結について(北条砂丘風力発電所電線路移転工事)の提案理由を申し上げます。  平成29年3月議会で御審議いただき、御議決をいただいております北条砂丘風力発電所電線路移転工事につきまして、変更の要素が発生してまいりましたので、地方自治法第96条第1項第5号及び北栄町議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の御議決をお願いするものでございます。  変更いたします内容は、当初の請負契約金額5,486万4,000円を152万2,800円減額し、5,334万1,200円とするものでございます。  詳細につきましては、担当課長に説明させますので、慎重に御審議の上、御議決いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 詳細説明を求めます。  吉岡地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 議案第94号、工事請負変更契約の締結について(北条砂丘風力発電所電線路移転工事)です。地方自治法及び条例の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。契約の内容を一部変更したいというものでございます。契約金額5,486万4,000円を5,334万1,200円、152万2,800円の減額のお願いでございます。  内容といたしましては、当初、コンクリートトラフという箱にケーブルをそのまま入れて埋設するという方法を考えておりました。現場に入ったときに現場の業者と検討した結果、当初、ハンドホールといいまして、維持管理用のボックスが必要であるということで、FRPの中にケーブルを入れる方法は断念しておったわけですけども、距離的、それから維持管理上、FEPにケーブルを埋設した状態で維持管理は大丈夫だということが確認されました。これによりまして材料費が減額されたことと、あと強度のある管路にするということで、土かぶり、当初1メートル20センチを予定しておりましたものが土かぶり60センチに変更できたということにより、変更いたすものでございます。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡課長、先ほどのFRPをFEPとかという説明がありましたけど、FRPは強化プラスチックでわかります。FEPが何のことなのかわかりませんので、説明を求めます。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) FEPの説明を申します。  波つき硬質合成樹脂管といいまして、材質は硬質ポリエチレンで被覆するものでございます。以上でございます。 ○議長(井上信一郎君) 以上で議案第94号の提案説明を終わります。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第2 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第2、一般質問を行います。  届け出順により、順次質問を許します。  12番、飯田正征議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 飯田正征でございます。質問に入ります前に、九州北部の豪雨によりましてお亡くなりになられました皆様方の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災されました皆様方の一日も早い復興をお祈りいたしております。  さて、私は、本定例議会におきまして、2つの事項について質問させていただきます。  最初に、消費者契約法改正についてであります。  高齢や認知症で判断力が低下した人が悪徳商法で不当に高い金額や大量の商品を購入させられるケースが相次いでいることから、高齢者を狙った悪質商法への対策を強化する改正消費者契約法が施行されました。今回の改正では、消費者が過量販売の契約を取り消せる規定が新設されました。契約上の重要事項でうその説明をする不実告知を受けたときや、重要事項が範囲拡大され、契約の対象物だけでなく生命や身体、財産などを損害する事項で不実告知があったときも取り消しができるようになりました。また、販売した商品は、契約後のキャンセル、返品は一切できないなどを定める不当契約条項も無効となっています。  改正事項について広く町民に周知し、認知症患者、高齢者等を被害から守る対策をすべきと考えますが、町長の考えを伺います。  次に、イラスト入りナンバープレートの導入についてであります。  国土交通省は、地域ごとのイラストを入れた自動車のナンバープレートを導入するため、希望する自治体から受け付けを開始しました。本町では、原付バイクのイラスト入りプレートを交付しており、さらに自動車に導入し、地域振興につなげてはと考えますが、町長の考えを伺います。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、消費者契約法の改正についての御質問でございます。  結論から申しますと、このたびの法改正は、契約の締結に対して消費者と事業者との間に情報や交渉力の格差があることを念頭に置いた改正であり、町民の皆さんを消費者契約被害から守ることになると考えますので、わかりやすいチラシを配布するなど、早急に広く町民の皆さんに周知を図りたいと考えております。  まず、現在、町で把握可能な消費相談の実態でございますが、町が鳥取中部ふるさと広域連合に共同事務として依頼をしている中部消費生活センターの取りまとめによりますと、平成27年度の相談内容の上位の3つは、アダルトサイトなどの放送コンテンツ等、架空請求や商品と特定できない不審なもの、消費者金融・多重債務などの融資サービスの順になっております。年代別では、30代以上70代までの全ての年代層で10%を超え、年代による相談件数の違いは余り見られないところでございます。  このたびの法改正の内容といたしましては、議員御指摘のとおり、消費者契約の目的物の分量等が通常の分量を著しく超えるものであることを知っていた場合において、勧誘により当該消費者契約の申し込みをしたときに過量契約として消費者に取り消しが認められます。さらに、契約の目的となるものについてではなく、生命、身体、財産その他の重要な事項について不実告知があった場合にも取り消しが認められるようになりました。また、事業者の債務不履行等の場合でも、消費者の解除権を放棄させる条項について、不当性が高い条項として無効であることが明示されました。さらに、消費者の不作為をもって新たな消費者契約の申し込みをしたものとみなす条項が第1要件の例示として追加されております。その他、取り消し権の行使期間につきましても、事実誤認に気づいてから取り消しまでの期間が6カ月間から1年間に伸長されております。  以上が法改正の内容となっておりますが、高齢者であったり認知症を患っているからといって、あらゆるケースで不実の告知や過量契約による解除が可能というわけではないようでございますので、この点については注意が必要でございます。  また、不実告知につきましても、内容について専門性が必要となるため、疑わしき契約の場合には、中部消費生活センター等、信頼できる相談窓口に相談することが問題解決の一番の糸口ですので、早目の相談をお願いいたしたいと思います。  いずれにいたしましても、高齢者の方、認知症の方等が被害に遭われないよう、早急に周知してまいりたいと考えております。  次に、イラスト入りナンバープレートの導入についての御質問でございます。  自動車にイラスト入りナンバープレートを導入し、地域振興につなげてはとの御提案でございますが、私もできることであれば導入したいと思っておりますが、この図柄入りナンバープレートの導入には2種類ございます。  一つは、既存の地域名表示への図柄入りナンバープレートの導入ということで、既存の鳥取ナンバーに図柄を入れるものでございます。こちらにつきましては、昨年11月から鳥取県が中心となって、地域振興と県のイメージアップにつなげるためデザインの選定作業を進められており、先月には国に提案する候補を決定されたところでございます。今後、国に提案し、決定された場合、平成30年の10月ごろから希望者に対し交付される見込みとなっております。  もう一つは、新たに地域名表示を追加するもので、議員御提案のものではございますが、これには基準がございまして、まず、要件が2つございます。1つ目は、対象地域内の登録自動車数が10万台を超えていること、2つ目は、対象地域内に複数の自治体が存在し、当該地域の登録自動車数が5万台を超え、かつ名称が相当程度の知名度を有することとなっております。また、利活用方策につきましても基準が定められており、新たなナンバープレートを活用した地域振興、観光振興のための方針を有していることとなっております。  これらの基準に対し、まず、北栄町の自動車の登録台数でございますが、ことしの3月末で約6,000台でございまして、取り組むとしたら、2つ目の複数市町村で5万台を超えることが必要となってまいります。地域的なまとまりでいくと中部地区となりますが、ここの登録台数は約3万7,000台でございまして、5万台には達しておりません。中部地区以上にエリアを広げ、例えば「伯耆」とした場合、相当程度の知名度を有するという部分で国の決定を受けられるかどうかはわからないところでありますし、たとえ実現しても北栄町の地域振興につながるかといえば、効果は余りないのではないかと考えております。新たな地域名を追加することにつきましては、実現は難しいと考えております。  したがいまして、最初に説明いたしました鳥取ナンバーへの取り組みが進んでおりますので、その実現に期待をしているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 消費者契約法というのは、消費者保護を目的に2001年に施行され、それで2007年には消費者にかわって業者を提訴できる消費者団体訴訟制度が導入されました。その間、大きな改正はありませんが、この間増加したのが高齢者、それから認知症の方、そういった一つの高齢者の契約トラブルが発生しておるということでございます。その契約件数はどれぐらい、国民生活センターで調べたものでありますけど、どれぐらいの件数があると思われますか。町長に伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) わかりません。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 調べたところによりますと、これは24万件の相談があったということであります。それに認知症の方につきましても8,800件という多くの相談が寄せられております。町長はチラシを配布するとか、そういった形で対応したいと、こういうことでありますけれども、そのことについて、町長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 認知症の方でも8,800件のそういう契約があるということであります。適切に契約されてればいいわけでありますが、こうやって問題のある契約もあるだろうと思いますので、そういうチラシ、あるいは町報等で周知をしてまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) この24万件、あるいは8,800件ということの数字については多いと思われますか、少ないと思われますか、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何をもって多いとか少ないとかということではないだろうと、こう思っております。事実としてそういう件数があるということだろうと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 鳥取県の人口からいきますと、これだけの件数というのは非常に多い件数ではないかというふうに思っておりますけれども、私は、この消費者のトラブルにつきまして、町長からもありましたが、まず、余り外出しないで日常生活に着物を着ない高齢者の女性に、それを知りながら着物を何十着も売るというような事例、食べ切れないと知りながら大量の健康食品をひとりおりの人に販売したとか、それから、ガソリンスタンドの従業員が事実に反して今のタイヤは溝がすり減って危ないというようなことを言って、交換が必要だということで購入を勧めたケース、それから、キャンセル、返品は一切できない、そういった不当な条件事項もだめだということで、そういったことについてもやはりチラシの配布やいろんな形での対応するということをおっしゃいましたけれども、事例をやっぱりきちっと入れながら周知していく必要があるではないかというふうに思いますけども、どうでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりそういう法律用語を使ったり、あるいは行政の言葉だけでは通じないと思いますので、そういう事例を入れながら、わかりやすくやはり説明していく、あるいはチラシをつくっていくということが大切だろうと思いますので、そのようにとり進めたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 北栄町暮らしの便利帳、御存じですよね。このものについて、これは北栄町が出しておるというものですので、ここの中に、ページ数は52ページなんですけれども、消費者生活相談、住民生活課ということで、住民生活課の電話番号が載っております。この中の記載状況を見ますと、消費生活相談は、極端に言えば専門相談員を配置した中部消費生活センター倉吉交流プラザ2階に開設しておると、こういったときには相談を受けてくださいと、こういう内容ですわ。北栄町の相談は一切載ってない。これは、ただ載っているのは、北栄町の役場では毎月1回、相談員が出張して相談日を設けておると、こういう事項だけしか載ってなくて、最初のところにも倉吉交流プラザの住所や電話番号や、そういったことが1面に出てしまっていて、北栄町はじゃあ何をするんかいな。ここには住民生活課というふうに載っておるんですけれども、これで大丈夫なんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町の窓口として住民生活課がしておるわけでありまして、住民生活課で対応できるものはそこでできると思いますが、ただ、専門性が高いということになれば、やっぱりそちらのほうに取り次ぎするというような形でそこに記載しておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) こういうものを見たときに、では町に相談しますか。1カ月に1回、毎月第2水曜日、8時半から午後5時。これだけのものでは本当に北栄町役場がそういった一つのものを真剣に考えておるか、全く見えません。どうですか、この記述について。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) ですから、町で相談を受けてできるものは町でやっていくと。月に1回というのは、相談員さんにおいでいただいて、その日にそういう専門的なお話、あるいはそういう相談を受けるということにしておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) とりあえずそういった一つのもの、役場はとにかく連絡してくださいと、そしたらそこでまた取り次ぎをやったり、いろんな形のものが考えられるというふうに思います。役場に相談すればいろんなところを紹介してくれて、一つのものの解決につながるなと、そういう町民はやっぱり安心・安全、そこはやっぱり非常に重要なところだと思います。私はやっぱり安心・安全、町民が求めるのは行政に求めていく部分が非常に多いんじゃないかというふうに思っております。安心・安全でいいますと、防災については総務課が担当したり、いろいろしておりますし、火災などについても消防もちゃんときっちり管理しておられる。いろんな形での安心・安全。不法投棄にしてもいろんな形での課がしっかりやっているわけでありますので、もう少しこういった、放送ではいろんな形で、おれおれ詐欺だの、そういった一つのものはやたらに放送があったりして、大分定着してきて、北栄町の方も被害に遭ったというようなニュースも余り載ってないというふうに思ってますけれども、やっぱりそういったことが載らないためにもしっかり行政で指導していくなり、そういったことを特にお願いしたいと。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう窓口につきましては、そうやってそれぞれの担当のところで相談窓口を持っておるところであります。消費生活につきましてはそのようにして、住民生活課が窓口で相談を受けると、そして専門性の高いところにつきましては、やっぱりそういう消費生活センターに回すとか、あるいは弁護士さんを紹介するとか、そういうことになろうかと思いますので、安心して役場に来ていただければと、こう思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) とにかく役場に相談してくださいというようなことを前面に出して、やっぱり信用してもらう、町民から、そのことが非常に重要だというふうに思っております。それと、そういった高齢者、認知症の人だけということじゃなくして、町民全ての人が知ることによって防げることが多くあるというふうに思いますので、しっかりとチラシ、放送、いろんな形のものを通して周知をしていただきたいというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町報であったりとか、あるいはチラシ、そういうものを配布しながら、また、そういう具体的な事例等も載せながら、しっかりと周知してまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) ぜひそういった被害の出ないようにお願いします。  車のナンバー、御当地の関係は、県が考えて取り組んでおるということでありますけれども、やっぱりいろいろな形の中で、町のかかわれるような一つの場というのはなかったわけですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町のかかわりといたしましては、図柄等が示されまして、それについてどれがいいかというようなことぐらいだったと、こう思います。イラストの図柄ですね。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) このプレートの関係でいいますと、9月末までに受け付けをして、それで12月にイラストの提案をしてもらう。それから来年の10月ごろには交付するというような予定でありますけれども、既に、読売新聞の情報によりますと、現在50地域が関心を持っているというような情報がございました。鳥取県もその中の一つだというふうに思います。それで、イラストの入ったプレートにつきまして、そういう希望する人は交付手数料のほかに1,000円の寄附を支払うとカラーのナンバープレートがもらえると、それで、寄附金を支払わなかったらモノトーンのプレートという形になるようでありますが、交付されるということでありますけれども、そういった一つのものを県がいろいろ周知するだろうというふうに思いますけれども、そういう形のものができるというようなことでありますので、これも地域振興のためにはいいではないかなというふうに思っておりますが、北栄町でということを言いましたけれども、北栄町では、先ほどの説明の中ではいろいろな条項があってということで、10万台、それから自治体では6,000台しかない。この中部1市4町では3万7,000台しかないということで、5万台にはならないということでありますけれども、伯耆全体ではなるということで、私の考えておりましたのは、交付を希望する地域についても図柄とともに募集を開始したという項目にちょっと注目をいたしたところでありますけれども、今からといってもなかなかそう全体でまとまるわけではございません。応募期間が決まっておりますし、そういう広い範囲になってしまったら、ちょっとナンバーがぼやけるかなというふうに思いましたけれども、私ももう少しよく調べればよかったんですけれども、中部であるのかなというふうに勘違いしておった部分もありますけれども、やっぱり一つのものについて、幅広く中部広域連合、あるいはいろんなところのそういったトップがある程度関心を持って、じゃあこの辺とこの辺でやってみようというような、一つのものがぼやけてしまうという町長の答弁でしたけれども、何かやっぱり伯耆地区を売るのに、鳥取県を売るのに、いろんな方法はあるのかなというふうに思ってまして、それで質問したわけでありますけれども、期間的にもいろんな形でもちょっと質問がおくれたかなというふうに思ってまして、申しわけないというふうに思っておりますけれども、やはりそういう中部、いろんなことがあると思いますけれども、これはただの一例だというふうに思いますけれども、もう少し中部広域連合というようなところでもしっかり関心を持っていただいて、広げていくような取り組みというのが僕は必要じゃないかというふうに思っておりますので、町長にそのことを質問します。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 台数が少ないということで、なかなか難しい面がございまして、今回できないわけでありますが、先ほど中部でもそういう問題意識を持ってというような御質問がございましたが、確かに中部の広域でやること、あるいは中部全体が発展するようなことは、やはり中部全体で、連合の中でも関心を持って議論していくべきだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 飯田議員。 ○議員(12番 飯田 正征君) 広域連合にしましても、町がお金を出すだけで終わるということではなく、やっぱり新しい一つのものにも取り組んでいただいて、中部あるいはこのあれがさらに活性化することを願っておるわけでありますけれども、そのことをお聞きして、終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはりそれぞれの町、市の特徴があるわけでありまして、その魅力をそれぞれが遺憾なく発揮する。また、そうすることによって中部地域全体がさらにパワーアップしていくというようなことが必要だろうと、こう思いますので、そういうことも連合の中、あるいはそれぞれの会合の中で検討しながら、この中部圏域がさらに発展していくように頑張ってまいりたいと思います。 ○議員(12番 飯田 正征君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で飯田正征議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 3番、池田捷昭議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 池田捷昭でございます。質問に先立ちまして、一言申し上げさせていただきます。御容赦のほどよろしくお願いいたします。  私、自分の人生の持ち時間を意識しますのに、老兵は静かに去るべしのごとく、今議会を最後に議会から退くことにいたしております。この間、多くの町民の皆様を初め、同僚議員の皆様、執行部の皆様にはお世話になりました。厚く御礼申し上げます。  質問に際しまして、町長には、言葉少なくてもよろしゅうございます。具体的に町長の思いを答弁いただくことを期待して、質問に入ります。  まず、最初の北条道の駅構想と大型商業施設誘致についてでございます。  このことにつきまして、6月議会で一般質問をいたしましたが、事業化のメリットばかりの説明であった。リスクは全ての事業につきものでございます。広く検討を重ね、一つずつ克服してメリットに変えて事業計画書をつくるのが一般的であります。つまりいろんな比較設計をして多くの町民の理解を得た上で経営が成り立たなくてはと考えますが、町長、いかがでしょうか。  8月24日の全員協議会におきまして、PLANT(プラント)が独自に進出とのことで、新たなる検討の段階に入ったと理解いたしております。PLANT(プラント)通告を一部削除して質問いたします。  私は、山陰道が開通すれば、現在と違い、交通形態が全く違う様相となることと考えております。まずは開通の暁に鳥取−米子間が1時間、この認識をどう捉えるかが基本と考えますが、いかがでしょうか。  北栄町に2つの道の駅が存在する中で、他の道の駅にない特色づくり構想はいかがでしょうか。  町民の食生活の実態を見るに、主に他市町の商業施設を利用して成り立っている。町長はどのように見ておられるか。この上で、PLANT(プラント)が中部地区商圏に及ぼす影響力についてお伺いいたします。  次に、北栄ドリーム農場についてでございます。  町長は、予定どおり4ヘクタールまで事業化されるのかどうかをお聞きいたします。  町の出資金の性格と町としての責任範囲についてはいかがでしょうか、お尋ねいたします。  北栄町町営住宅建てかえ事業についてお尋ねいたします。  町営住宅建てかえ事業の大きな資財であります有利な合併特例債が後年度財政措置がないと6月議会の前にお聞きいたしました。さらに、8月24日の全員協議会でも説明があったところでございます。議会は、有利な財政措置を利用して建てかえ建築を議決いたしました。議会と町民を裏切り、町民に大きな負担を強いることとなったと私は考えております。そこで、この過程と理由をお尋ねいたします。  次に、松本町長の政治姿勢についてお伺いいたします。  今のところ、次期立候補者は町長のみでございます。そこで、4年間をやられるという大きな認識の上に立って質問をいたします。  日本全国各地で災害が発生し、危機管理は行政の最重要課題であります。我が北栄町でも万が一大きな災害が起これば、財政調整基金の15億円ぐらいはすぐに吹っ飛んでしまい、借金をしてでも対応されなくてはと考えております。町でやるべき基本は、町民の安心・安全策と上下水道を初めとする社会インフラ整備ではないかと考えますが、いかがでしょうか。  世の中が大きく変革する中で、来年度から単式簿記から複式簿記に移行される。従来の行政手法から経営感覚を取り入れた民間手法に切りかわることとなると私は考えております。これには職員の意識が変わらなくてはと考えますが、いかがでしょうか。私は、ふるさと館、あるいはドリーム農場、道の駅、米花商店街等と、経営感覚が欠如しておると、私はこのように思います。  町営住宅建てかえ事業の合併特例事業債に対する後年度財政措置がないことから、全額借金の公営住宅建築事業債の借り入れを今議会に変更提案されておりますが、これで生じる5億6,000万円が町民負担として発生いたします。議会、町民に対しての責任をいかがとられるか、お伺いいたします。  町民の多くが商工会が運営されている米花商店街の運営を非常に心配して、そのような意見を多く聞きます。昨日も産業建設常任委員会で昼食をとりに行きました。これは大変なことにならせんかなという実感を皆さんが受けたところでございます。この辺の運営についてお伺いするところでございます。  以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 池田議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、北条道の駅構想と大型商業施設誘致についての御質問でございます。  自動車専用道路として高規格化が図られ、山陰道開通の暁には、鳥取−米子間は議員仰せのとおり1時間となり、中間点に位置している本町は、単なる通過点となってしまう危機感がございます。そのため、本町が単なる通過点となってしまわないためにも、国道313号線との結節点付近で今後の発展性が見込める道の駅北条公園に本町しかない魅力を付加して再整備を図るべきと考えているところであります。  砂丘地開拓の歴史は、我が町の誇りであり、この大地を恵みある豊穣の地として、そこで生まれた先人の知恵と農産物や白砂青松と美しい海、海岸線は、ほかにはない大きな魅力の一部だと感じております。また、北条道の駅は全国でも余り例のないオートキャンプ場も含んでおりますので、アウトドア派の人々にも関心のある施設だと考えております。これらの素材を磨き上げ、付加価値をつけていくことや商品化することで、人を呼び込める十分な魅力になると考えておるところであります。  道の駅は、全国でも1,117駅あり、中国地方でも100を超す道の駅がございます。同じようなものをつくっても魅力がございませんので、他のにぎわいのある道の駅等を視察し、参考にしながら、そしてまた多くの方の意見をいただきながら、北栄町の特徴が出せる魅力あるものを考えてまいりたいと思っておるところであります。  次に、本計画において集客の核として重要な役割をお願いしておりましたPLANT(プラント)につきましては、8月18日金曜日にPLANT(プラント)のマネジャーが来庁され、道の駅北条公園の東側に位置するA工区から撤退し、町内の別の用地を自社で確保し、進出される旨の会社の決定方針を伺いました。このまま道の駅の一体型登録の動きと同調していては進出時期を逃しかねないとの判断から撤退を決意され、今後はPLANT(プラント)が独自で用地交渉や確保を行う動きとなります。  町といたしましては、新たな用地の確保に向け、必要な用地の紹介にとどめますが、PLANT(プラント)としましては、山陰道、国道9号線沿いの用地での展開を諦め切れておられませんので、店舗の進入路となる道路や用排水について、要望が上がってくるものと思われます。要望に対しましては、どのような対応を行っていくかについては、引き続き議会とも相談しながら決めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、PLANT(プラント)の進出は経済圏を一つにする鳥取県中部地区にとって、これまで鳥取、米子に流れていた人たちも含めて買い物の選択肢が広がることで、中部地区内での消費拡大につながり、地域における経済活性化に寄与するものと考えているところであります。  次に、北栄ドリーム農場についての御質問でございます。  まず初めに、規模拡大に必要な国、県の有益な事業を見定めて、収支をきちんと見ながら、4ヘクタールを目指して予定どおり規模拡大を図ってまいりたいと考えております。ただし、地権者などとの調整で、5年という期間での規模拡大につきましては若干おくれる場合もありますので、御承知いただきたいと思います。  次に、出資金の性格でございますが、共同の事業のために拠出される金銭であり、目的となる事業の成功のために用いられるものであると解釈しております。  次に、株式会社ですので、倒産した場合、出資者が負う責任は有限責任となりますので、所有株式以上の負債は負わないものと解しております。ただし、社会的には町が出資した会社ですので、倒産した場合には、取引先等への信頼失墜のほか、大きな経営責任を負うものと考えているところでございます。そのようなことにならないように、一生懸命頑張ってまいりたいと考えておるところであります。  次に、町営住宅についての御質問でございます。  これまで議員の皆様には、町営住宅の建設について、平成26年3月議会の全員協議会やその後の一般質問の答弁などで、町営住宅建設費の財源については、国の補助金を除いた部分について、合併特例債を活用すると御説明させていただいておりました。  ところが、ことしの3月に県の起債の担当者から、町営住宅建設費の財源として合併特例債は活用はできるが、公営住宅に係る起債の元利償還の財源は家賃収入により充当することが前提であるため、後年度の普通交付税による財政措置は設けられていないと連絡がありました。  これを受け、今後の対応について検討した結果、平成29年度以降の町営住宅建設費の財源としては、公営住宅建設事業債を活用することとし、今議会で起債の変更をお願いしているところであります。  この合併特例債に係る後年度の財政措置の不適用についてでございますが、合併特例債が活用できるということで、後年度の財政措置も当然あるだろうという思い込みがあり、後年度の財政措置についての確認を怠っておりました。毎年、普通交付税を算出するための調査があるわけですが、その記載要領に、公営住宅建設事業に要する経費の財源に充てるために起こした地方債に係るものを除くという記述があり、こちらの部分の確認ができていなかったところが原因でございます。  次に、政治姿勢についての御質問でございます。  議員仰せのとおり、全国各地で災害が発生し、危機管理は最重要課題であるということは私も同感でございます。本町でも昨年、鳥取県中部地震が発生したところであり、そこから見えてきた課題や反省を総括し、避難所の運営や自主防災組織の強化、また、防災訓練の充実などについて検討をしているところでございますし、町の防災計画も必要な見直しを行う予定にしておるところであります。  町民の方も防災に対する意識が高まってきており、今年度当初予算で、個人住宅の耐震化を図り、震災に強いまちづくりを進めるために、耐震改修設計と耐震改修に係る費用の助成を5件分計上しておりましたが、希望者が多く、このたびの補正予算で追加を5件分計上させていただいているところであり、安心・安全なまちづくりを推進していきたいと考えておるところであります。  また、上下水道を初め社会インフラ整備については、議員仰せのとおり、まちづくりの基本となるものでございます。長期的な視点を持って、更新、長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担の低減と平準化に取り組んでまいります。  また、財政調整基金の残高は、今回の9月補正後で約14億円程度となる予定でありますが、今後の普通交付税の減額や人口減による税収の減少も心配されるところであり、昨年のような地震があれば基金の取り崩しも必要となってまいります。引き続き行政改革を進め、事業棚卸しの実施により、不要不急の事業の見直しや民間委託を含めた事業の改善などに取り組み、持続可能な行政運営が可能となる財政基盤の確立を図ってまいりたいと考えております。  次に、従来の行政手法から民間的手法に切りかえるべきとの御指摘でございますが、これまでも民間の活力やノウハウを積極的に導入してきており、町内4カ所の観光施設の管理運営と町内社会体育施設の管理運営及び社会体育事業の実施、また、中央公民館大栄分館の管理運営について、指定管理者の導入を行ってきております。また、給食センター調理部門と北条支所の窓口業務について民間委託を行っております。  特に窓口業務の民間委託につきましては、町民の方の評価や満足度もアンケート調査から高い評価を得ているところでございまして、今後、大栄庁舎の窓口も民間委託による総合窓口化と職員や臨時職員の行っている定型業務を集約し、それを民間に包括委託することについても検討を行っているところでございます。今後も可能なものは民間委託を進めてまいりたいと考えております。  次に、町営住宅の合併特例債の不適用の責任はいかがかという御質問でございます。  先ほど経過と理由について御説明をいたしましたとおり、これまで町営住宅の建設費の財源として、後年度に交付税措置のある合併特例債を活用すると説明を行ってきたわけですが、結果的にその交付税措置がないことが判明し、図らずも誤った説明となってしまいました。まことに申しわけなく、改めておわびを申し上げます。  責任についての御質問でございますが、そもそも町営住宅建てかえは、老朽化等により必要な事業であり、仮に合併特例債による交付税措置がないとわかっていたとしても、今議会で提案をしております公営住宅建設事業債を活用しての実施をお願いしていたものであると考えております。したがって、このたびの起債の変更に伴い何らかの責任を負うということは考えておらないところであります。  今後、このようなことがないように、制度等について十分に把握をし、事業執行するよう指導を徹底してまいります。  次に、商工会が運営される米花商店街の運営は順調に推移しているか伺うとのお尋ねでございます。  現時点では堅調に推移しているものと見ておりますが、年間を通して来客数が落ち込みやすい11月からの冬場を迎えるに当たって、現在の集客を維持していくために、PRやイベント等を随時行って、お客様に米花商店街を認知していただく努力を怠らない必要があると考えております。商工会等とも協議しながら、米花商店街が順調な推移を堅持できますよう願っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) まず最初に、壇上でも申し上げましたが、全ての事業にリスクはつきものでございます。このリスクをいろんな角度から検討した上で、克服してメリットに変える。これがまず一番今の行政に欠けておると私は思います。来年度から複式ということになると。やはりこの辺の一番の根本的なことについて、町長が答弁がされておりませんが、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど議員からありましたように、いろんな事業をする中で、リスクはあるわけであります。それを一つずつ克服していく、こういうことがまず大切だろうと、こう思っておるところでありまして、そういうことをしながらこの道の駅構想を検討してまいりたいと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 先ほど町長に鳥取−米子間が1時間と、この認識は持っておられますが、これに関して類似施設の検討はされましたか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 1時間の間でどういうところにそういう道の駅があるかというようなことの質問だろうと、こう思いますが、そういうものは検討はしておりませんが、ただ、やはり通過点にならないようにということで、この道の駅を活用して、そこにおりていただく、そういう仕組みをつくる必要がありますし、そうしなければ本当に通過になってしまいますので、そういうことを考えながら、この道の駅を再整備していこうと、こう思っておるところであります。ただ、そういう1時間の間にあるところと、真ん中にあるところというところではなくて、職員も道の駅の視察というものも先回行かせたりしておりますし、また、今後もそういうところに行かせて、この北栄町にまた合うような、北条道の駅に合うような、そういうものをまた考えていきたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) まず、近くで、両サイドに湯梨浜町の道の駅、あるいは琴浦町の道の駅があります。これをどう見ておられるか。私は、1時間の時代になってきますと、大変厳しい道の駅だなという捉え方をしております。この辺については、町長、いかがお考えでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう圏域の中にもそうやってたくさんの道の駅があるわけでありますが、やはりそういうところと競合していくということになろうかと、こう思いますので、やはりそれに負けないような魅力あるものをしていかなければならないと、こう考えておるところでありますが、琴浦町については、重点道の駅ということで、今、国にもそういう位置づけをされておるところであります。また、湯梨浜町も、ちょっとわかりにくくて、どこにあるかなというような感じを受けるわけでありますが、ポプラさん等も入っておられるということであります。そういう中にあってやっていかなければならないということでありまして、差別化したようなそういう施設をつくる必要があるだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 先ほど、町長、特色づくりということで、やはり白砂青松、砂丘地振興、私はこれがやっぱりメーンだと思います。町長、具体的なことは申されませんでしたが、白砂青松、これはもう旧北条時代から言っております。全く手つかずです。まず、本当に松林の中、清掃、整備しなきゃなりません。やはりこの白砂青松の活用策と砂丘地振興策、この上で経営感覚をどう取り入れていくかということが問われておるだろうと、このように思っております。白砂青松の活用策、オートキャンプ場、これはもっと整備しなけりゃなりません。それから、やはり松林の散策もいいでしょう。  先般もモンゴル親善協会の理事会の中で、「馬はどう思う」って。乗馬です。10キロぐらい乗れば、本当に乗った気がします。モンゴルの馬は小そうございます。日本では多摩動物園におるということでございますが、そうすると、馬には付き添いが1人は要る。これは真に馬好きだったら十分対応できるなと。あるいは中小動物との触れ合いとか、ドッグランとか、これは月に一、二回、こんなものはどうだろうかなと。  それから、やはり砂丘地振興につきましては、100年の歴史を持つのはブドウでございます。ですが現在のブドウハウスは、新しくつくれば10アール700万円。これは投資のリスクがございます。そうすると、現在のブドウ農家はこのままいくでしょう。そうすると、ワイン用のブドウ団地をつくったらどうだろうかと。しかも1区画1ヘクタール、最低。そしてこれを5団地ぐらいの垣根栽培にしたらどうだろうかなと。それで徹底的な省力化を図る。消毒機械は1台で済みます。個々で持つ必要ありません。それから、山陰道、あるいは国道313号線の高架の目線から注目を引き出す高さの位置がよろしゅうございます。ここに合わせてワイナリーというものを連動させてはと思います。それにワインと散策、あるいは焼き肉セットと。これは以前、今の県の財政課長、中西さんが旧北条町に来ておられるときにも行きました。日曜日、朝早く出て、晩には帰ってきます。神戸の農業公園、これは神戸市のすぐ上の六甲の山に国営事業で開発計画したところです。そこにワイン、それからブドウ団地、そしてワインを活用した焼き肉と、こういうのをやっております。それから、三重県の伊賀のモクモク、ここも一つの注目する点だろうと、こう思いますので、ぜひここは日帰りできますので行ってみてください。  こういうことを踏まえまして、私は、7月の下旬から8月にかけて、3回蒜山の道の駅に行きました。目的は、トウモロコシを買いにです。その間、トウモロコシを買って、1時間からじっとお客さんを見ておりました。どういうお客さんが何を買って帰られるかなと。そうすると、トウモロコシを目的にお客さんは来ておられて、店の通常商品は買われない。せいぜいアイスクリーム程度でした。やはりその特産の農産物というものが非常に大きなウエートを持つと、こんなふうに感じました。  さっきも町長おっしゃいましたが、北条道の駅、国道313号の結節点でございます。そうすると、起点であり、終点であるということと同時に、国道313号を通じて岡山道、瀬戸内、高知県まで行けます。そうすると、さっきも申し上げました岡山の蒜山のトウモロコシ、あるいは瀬戸内の塩、高知の産物、こういう各道の駅が連携をして、それぞれの特産物がここでも買えるような、あるいはうちの特産物が向こうでも売れるような、こういう仕組みづくりをしたらどうだろうかなということを感じるものです。  先般、新潟に行きましたときに、新潟は酒どころでございます。100銘柄ぐらいの酒が500円、ワンコインでおちょこと5つの硬貨をもらいます。5つの種類の酒を飲めるということで、私は2コイン飲みました。  というように、やはり例えば西日本の塩なら塩をここに持ってくるとか、いろんな工夫はできりゃせんかなと、こんな思いがしました。町長、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) 大変有意義な御提案だと、こう思っております。先ほどありましたように、白砂青松と言いながら、松林も整備されておりませんし、また、海岸線もかなり細ってきているというようなことでありまして、言うだけで、実際にはきれいに整備されてないということが実態でありますので、そういうことも大きな魅力になりますので、そういう整備というものをやっぱり考えていく必要があると思いますし、やはりワインにつきましても、北条ワインあるいは北条砂丘ブドウというのはこの北条地区の大きな魅力ある資源でありますので、そういうのを活用したものを検討していく必要があるだろうと、こう思っておるところであります。  そして、ほかの道の駅との連携、そういうものも、道がこうやってつながってくるということになれば、そういう連携もとれるものだろうと、こう思っておりますので、そういうことも考えてみたいなと、こう思います。いろいろなものを総合しながら、この北条の道の駅をどう再整備していくかということを考えてまいりたいなと、こう思います。大変貴重な御提案をいただきまして、ありがとうございます。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) もう1点でございます。但馬の養父市に8月29日に行ってきました。ぜひあそこは行ってみる価値があるところだよとある人から紹介を受けて行ってきました。その但馬の駅に行きまして、こういう道の駅をつくったらという私は光という希望を抱いて帰ってくることができました。ぜひとも各位がここに行ってください。ただし、行くについては、養父市長を経て、道の駅の経営者と話をしてください。養父市長は鳥取大学の出身でございまして、鳥取県とつながっておりますし、非常に好意を持ってごされます。そして、今はやりの国家戦略特区、最初に受けられた。何でこういう山の中の何にもないところが国家戦略だろうといったら、市長の情熱が国を動かしたと、一言で言えばそういうことでございます。ですから担当課を中心に行ってください。  それで、道の駅ようか但馬蔵です。これがことしで10年を迎えるそうです。ここの状況は、観光協会の情報発信と野菜の蔵、お食事どころ、お土産どころ、それから足湯の蔵から成り立っておりました。蔵全体に品格があり、各店が個々ではなく、今のここの両サイドの道の駅は建物を建ててから個々の店が入っております。個ではなしに、一体的に運営がなされておりました。一人の経営者がやっておりました。野菜蔵は地元産の新鮮な野菜。お食事どころはふんだんに木を使い、落ちついた雰囲気。しかもテーブルが190席。どえらいもんです。こういうレストランでございます。また、お土産どころは商品をただ並べているのでなく、商品価値を高めるような陳列と全館一体的な雰囲気で、非常に品格がある。なぜだろうかなと。そうすると、道の駅をつくるのに徹底的な調査がなされております。全ての施設をつくるには調査というもの、基礎部分が一番大事でございます。やはりこの調査に全てが尽きる。こうでなくてはなと感じた次第です。通行するどの層に的を絞り、あるいは設計、建築、商品を踏まえた経営までを一体的にやはりコンペ方式、提案方式。提案もということは、結局経営まで考えておりますから。あるいはPFI方式、こういうものをやらなくてはなと、こんなふうに思います。  それで、道の駅の経営をされているのが株式会社道の駅ようか但馬蔵でございます。この者は、ほかに出石の道の駅等々、それから城崎マリンワールド、あるいはホテル金波楼、城崎カンツリークラブ、大阪のかに道楽等々の経営者でございます。ということは、人を引っ張ってくるパイプも持っておられます。だからレストランも成り立つ。だから1,300円、500円、もう1回行ってみたいなという店です。毎日は行くわけになりません。こういうノウハウを持った経営者が調査に始まり、調査によってどういう客層ということをつかんで、建築設計、こういうことに出てくる。それから当然商品でございます。こういう企画、そしてお客さんの対応から一体的な管理のもとで、利益を出す経営者でなくてはならないなとつくづく感じまして、やはり餅は餅屋でないとという感じを持ちました。町長、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 養父市の道の駅、ぜひ行ってみて、お話も聞いてみたいなと思いますし、あわせて、三重県あるいは神戸公園も視察してみたいなと思います。  やはり道の駅も行政が経営するということになると、なかなかこれはうまくいきませんので、民間のやっぱり力というものが必要だろうと、こう私も思っておるところであります。そういう意味で、コンペ方式であったりとか、あるいはPFIを使ってやるとかいうことも一つの方法だろうと、こう思っておりますので、やっぱり民間の力を活用してしていく、そういうことが重要だろうと思っておりますので、そういうことをしながら、この道の駅の再整備、考えてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) ぜひとも、今のばらばら、設計は設計、施工は施工、それからたな子を募集するというようなやり方は一切やめていただいて、やはり経営が成り立つということを考えれば、おのずから答えは出てくると、こんなふうに思いますので、ぜひそういう検討を重ねていただいて、実行していただきたい、こんなふうに思います。  次に、ドリーム農場でございます。4ヘクタールまで事業化されるということでございます。先般の説明で、本年度、担い手ファンドを活用して73.6ヘクタール増反という説明がありました。それから、このファンドの保証人といいますか、これにファンドの投資契約について、北栄町も経営者の一人として判を押すということになっておりました。そうすると、これから増反、増反を4ヘクタールまで持っていこうと思えば、資金計画というものも出てきます。そうすると、北栄町がいつまでもこういう事業にかかわっていいのかどうか。先ほど申し上げました、町民の安心・安全と社会インフラが一番でございます。こういう面。  それから、先般もありました。今、地域おこし協力隊の方が作業をしておられる。これの期限が来たら社員に雇うと。そうすると、月20万円、年間240万円、社長の町長がする仕事じゃあない。20万円、雇用が生まれると言いますけど、私は、雇用というものは、生活ができる金額というものが雇用だと、こういうふうに思います。そうすると、今のドリームの経営計画を見ますに、どう見ても、例えば240万円の社員を年々給与を上げていくという数字ではありません。なるほど出資金等は国費投入でございます。農協だったらよろしゅうございます。だけど町が収益事業と言いながら、いろんな不安要因のあるものに取り組んで、これは投資ですよ。投資ファンドと。10億円から出るでしょう。全体の計画はわかりません、私らも。そういう不安要因のあるものについて、本当に責任を持って社員を雇用できるか。意欲ある農家を町が支援していくというのが今の農政の基本です。ですが、ではそういう農家が一つのモデルとしてやっていけるかといったら、恐らくないでしょう。といって、サラリーマンとして意欲あるそういうものになることは非常に難しい。いかがでしょう、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ドリーム農場については、JAさんと折半で出資金を出して運営をしておるところでありまして、ちょうど1年が過ぎたところでございまして、2年目に向かって、今、作業をしておるところであります。1年目につきましては、計画に沿って順調に販売額等も上がっておるところでありますが、これから規模拡大していかないと、なかなかそういう従業員の給料も出ないということになろうかと、こう思っております。そういう意味で融資ということをお願いをしておるところでありますが、取っかかりがやはり共同でやっていこうということでしておりますが、将来的にはやはりいつまでも行政が携わるということもならないだろうと、こう思っておりますので、そういう時期を見て、きちんとできるような体制になったら手を引くべきだろうと、こう考えておるところであります。  また、地域おこし協力隊につきましても、今、3年間で来ていただいておるわけでありますが、やはり彼らがこの地で生活できるということを考えないといけないと思います。今は国の交付税で賃金も払っておるわけでありますが、それが3年後に切れます。そうなると、もしここでずっと雇用しておくということになれば、賃金を払わないといけないということになりますので、そういう意味で規模拡大も必要だろうと、こう思っておりますが、ただそれだけではなくて、本当にここの地で農業をして生活ができるような、そういうものを、基盤をきちんとつくりたいなと、こう思っておるところでありまして、ドリーム農場の中でも、じゃあイチゴだけでいいのかというような議論もあるわけでありまして、やはり現金が入らない時期がありますので、そういうところをどうしていくかということを考えていかなければならないだろうと、こう思っております。そういうことをこれから考えながら、本当にそういう今来ていただいておる人がこのドリーム農場でずっと勤めるということであれば、そういう生活できるような賃金を確保するように考えてまいりたいと思います。  また、このドリーム農場で技術等を覚えて独立するということになれば、そういうものの支援というものも考えていかなければならないだろうと、こう思っておるところでありまして、若い方がこうやって農業に参入して、この北栄町で農業経営をしていくということが大きな目的になっておりますので、そういうことも視野に入れながら、このドリーム農場を育ててまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 昨日の産業建設常任委員会の中でも、今、町長もおっしゃる端境期があります。非常に収支計算的にも難しい。そうすると、やはり今のふるさと館とあわせて、観光農業にシフトしたほうがいいのではないかと、あるいは他作物、体験農業的なもの、そういうものを取り入れたほうがいいではないかと、こういう意見も出ます。ということは、産業振興課を中心に先進地視察に行っておられます。一番の欠陥は、調査なされた欠陥は何でしょう。マーケティングに強い人が行ってないということですよ。経営というものを、そうすると、最低限そういう強い人だったら3年間ぐらいの貸借対照表は見ますよ。全て調査というものが基本になっている。養父市の経営者は徹底しておりました。さすがは経営者だなと。行政の欠陥はそこですよ。行け行けどんどんの失敗はないです、行政は。いいところだけ見てされる。  ですから本当に4ヘクタール全部実行されるということは、非常に不安要因がある。町民からも多いですよ、この声は。そうすると、農業者から見た場合、自分が経営者ですから、朝は早くから晩遅くまで仕事される。これは何だかと。欲と二人連れでやります。いいものをどうつくるか。そしていいものをどう売るか。そうすると、240万円ではだめだと思いますよ、町長。いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私も240万円が決していいとは思っておりませんので、そういうことも含めて、他作物であったりとか、そういうことも検討する必要があるのではないかなと、こう思っておるところであります。東松島市のイグナルファームに行ってきましたが、あそこもイチゴだけじゃなくて、白ネギ等もつくって、そういう複合的にやっておられるということでありますので、そういうことも必要だろうと、こう思っております。  また、観光農園等につきましても、やはり4月、5月ごろはそういうイチゴの単価も安くなってまいる時期でありますので、そういうときにできればと、そっちのものも多くなるということで、できればいいかなというようなことも考えておりますので、そういうことをしながら、何とかそういう生活ができるような環境づくり、そしてさらに自分たちも独立してやっていけるのではないかなと、そういう希望が持てるようなものを考えていくようにしたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 事業には成功もあれば失敗もあります。それは誰しも失敗を望む者はおりません。万が一という不安があるということは、観光農園とか他作物とかに表現されてきます。そうした場合に、ファンドの印鑑も押さなければならないと。これから増反、増反をしていこうと思ったら、こういうことが再々出てくるでしょう。資金調達。そうすると、北栄町はもしも悪いときにはどういう責任と血を流すことになるでしょうか。町長、お尋ねします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 出資当事者、そしてまたこうやって経営にかかわっておる者としては、大きな負担があるものだろうと、こう思っております。金銭的には出資分のそういう負担と、そういうものがあると、こう思っておりますが、それ以上にやっぱり社会的な信用であったりとか、あるいはそういう事業に対しての責任であるとか、そういうものもあろうかと、こう思っておるところであります。そうならないように、いろいろ考えながら、事業経営がうまくいくように頑張ってまいる。これが大きな我々の責務だろうと、こう思っておるところであります。何をするにいたしましてもリスクがあるわけでありますが、そのリスクを一つずつ潰していくと、そうすることによって責任の回避を図っていくということが大切だろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町長、リスク、責任、精神論はいいです。バックデータが要るですね。そういうふうにならないというバックデータが要るですよ。前に進むときのデータはいっぱい出てきます。やっぱりそういうものを示した上で、町民を安心させなくてはなりません。これがトップの責任じゃないですか。いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろ計画して、いろんなことを事業していくわけでありますが、バックデータということを言われました。全てがそういう完結したものをやっていくということは、なかなかそれは難しいだろうと、こう思っております。やはり経営、運営していく中で考えていかなければならないものもあるだろうし、ある程度のものはそういう出資というような形でしておりますので、そういうものがある程度のバックデータになるのではないかなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) あんまりこのことばかりにかかっているのもいけませんが、やはり道の駅で申し上げますように、調査、分析、これが一番重要だと思います。だからこれを徹底しない限り、そのときそのときの継ぎ足し、継ぎ足しにならざるを得んですわ。だから、資金計画にしても、今のファンドの締結、4者、ドリーム、それから投資会社、北栄町とJA、こういうことを繰り返していって、では将来の責任というものはどうなるかということは全くありません。そういうふうにならないように頑張っていきますじゃあ答えになりません。精神論じゃないですよ、経営は。町長、よく御存じですよ。ぜひともそういう形で対応していただきたい、こんなふうに思いますが、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 道の駅もまだどういうことをするという形ではなかったわけでありまして、これから考えていくというようなことでございまして、その中でいろいろそういう議員の御指摘もあったことも踏まえながらしていくということであります。そういう意味でやっていきたいと思いますし、ドリーム農場につきましては、もう既にこうやって実施しておるところでございます。順調にいくように、我々も頑張っていかなければならないし、また、そういうことを心配にならないような、そういう方策、そういうものを十分にとっていくようにしていきたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) ぜひとも町民の不安を払拭する、そういうものを町報に載せてください。そうでないと町民は不安を持っておりますよ。  それから、町営住宅は次に回しまして、町長の政治姿勢をお尋ねします。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前10時35分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時50分再開)  池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) ドリーム農場のファンド、今後、こういうファンドというものを増設するたびにやられる計画ですか。全体計画というものが全くわからない。個々の、そのときそのときに、先般初めて聞きました、ファンドの話は。このようなことで本当に町民が安心できるかといったら、全く逆です。そうすると、やはり具体性を持った、精神論でなしに、町民を説得し得る材料、姿勢を示してもらわないといけないと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ファンドの件でございますが、今回借りようとしておるのが15年の運用期間ということで、3,000万円お願いしようと、こう思っておるところでありますが、このファンドで当面は、あと7期ぐらいまでは多分大丈夫だろうと、こう思っておるところであります。そうなりますと、若干の黒字も出てくるようになるわけであります。そういうような経営状況等も見ながら、また今後、そういう資金の調達等は規模拡大する中で考えていく必要があるだろうと、こう思っておるところでありますが、現在のところは今の状態で7期ぐらいで黒字になっていくというようなことでございますが、今後、さらに規模拡大ということになれば、そういうことも考えていく必要があるだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) やはり全体計画というものがしっかりしたものでないといけない。それから、今、町長との議論のやりとりの中で、真っすぐぶつかって返ってきた案件がありません、残念ながら。これはいつものとおりですけど。そうすると、私もあなたの言うことは違うとか指摘していただいたら、また別な考え、議論になります。具体性が全くない。検討されてない。これは担当課にも責任があるでしょうけど、やはり町長の政治姿勢でないかな、これは。余りにもそんたくが見えます。これは長期政権、誰がその立場になってもそう起こるものですよ。もっと具体性を持って、私も今回がもう最後ですから、具体性を持って、いや、私はこうすると言ってほしいですよ。いかがでしょう、町長。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどから申しておるように、規模拡大する必要があるということになると、今までのそういう中の経営状況、あるいは幾ら借りるかということにもなろうかと思いますが、そういうファンドを活用するということもあります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いつまでもこの問題では済んじゃいますけど、先ほども申し上げましたけど、もしものときにはどういう責任が町にかぶってくるだろうなと。そういうふうにならないようにしますと、誰もがそうですよ。それで終わっちゃ何にもならない。これは事務局でない。それに対するこうこうこうだからと数字をもって反論してもらわなければいけないですよ。精神論じゃないですよ。どうですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうことを考えてやってないわけでありまして、責任の範囲といいましたら、やはり出資の範囲内だろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 答えになりませんけど、次に行きますが、やはり、町長、町長もおっしゃいましたが、町でやる基本は町民の安心・安全、社会インフラですわ。ドリームじゃないですよ。地方創生の名のもとに補助金があるから物事をやるという姿勢がもう見えますよ、全ての事業に。補助金ほど怖いものはありません。経営努力がなくなるからですよ。  来年度から複式簿記に移行します。そうすると、冒頭申し上げました、私は道の駅の問題、養父市の但馬蔵を言いました。これに全てが集約されていると私は見ました。ふるさと館、米花商店街、あるいは観光協会の駅からのラインがあります。これが一体的に何にも考慮されてなく、そのもの、そのもの、そのものの計画です。全く調査が徹底してない。米花商店街のごとくは、コナンに来られたお客さんと地元の、町の人の融合の場だというお話がありました。これは机上論ですよ。そうであれば、単価がどうですか、米花商店街の。リピーターが行く単価ですか。あるいはくつろげますか。あるいはくつろぐという点では自動車学校のほうがくつろげますよ。単価もワンコイン。そうすると、全く基礎のデータがないというふうに私は見ました。だから但馬蔵で申し上げましたように、やはり経営が成り立つ調査、そうすると、複式簿記になるということは発想を変えなければいけないわけですよ。貸借対照表ですよ、全てが。町長、一番よく知っとられる人だ、町長が指令されなければいけない。町長の指示がどうも出てこない、担当課と話していても。そういう民間手法に持っていきます、職員の意識はとおっしゃいますが、具体的にどういう方法で職員の意識を変えられるか。ただ、研修を受けたから変わるものじゃありませんよ、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ふるさと館のラインができてないとか、あるいはそういう単発的だというようなお話があるわけでありますが、それは池田議員の考え方でありまして、我々としては、限られた予算の中で徐々に整備して今があるんだろうと、こう思っておるところでありますし、また、そういう地元の方であったりとか、あるいはそういう観光客の方の意見を取り入れながら整備をしてきたところでございまして、決して単発的にこうだからああいうのをしていると、こういうことではないわけでありまして、やはり施設ができたからすぐに黒字が出るというようなものではないだろうと、こう思っておりますので、長い目で見ていただいて、今があるんだろうと、こう思っておるところでありますが、今後もそういうものに磨きをかけながらしていきたいなと、こう思っておるところであります。  また、今度、複式簿記になるわけでありますが、担当が既にいろんなそういう研修会等に行って勉強しているところでありますが、その担当だけではいけませんので、副町長が以前そういうものを示されてやられたわけでありますが、やはり全員がそういう複式簿記をできるように、そしてお金の流れがきちんと把握できるような仕組みをつくっていく必要があるだろうと、こう思っておりますので、そういう研修であったりとか、あるいは勉強会、そういうものをしていきたいなと、こう思います。そしてそのお金の流れがわかれば、ある程度そういう経営的な視点というものがわかってくるだろうと、こう思います。財務諸表の読み方であったりとか、そういうものが必要となってくるだろうと思いますので、そういうようなものもする必要があるんだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 職員を民間企業に派遣するということは考えられませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それも一つの方法だろうと、こう思いますし、逆に民間から来ていただいて、そういう経営手法を習うということも一つの方法だろうと思いますので、考えてみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) ぜひともそういう手法をとられたほうがいいと思いますし、もしも民間から呼ぶんだったら、やっぱり責任のあるポストにつけなければいけません。徹底して町長がそういうふうにするんだという方針のもとに、これはそう思いますよ。いろんな案件について、いろんな角度から専門家を交えた基本構想の策定、これが重要だと思います。そうすると、初めに申し上げましたマーケティングに強い人、経営感覚、こういうような形で今後いろんな案件が出ると思います。特に道の駅だろうと思いますが、コンペ方式とか、あるいはPFIとか、こんなことに取り組まれるお考えはいかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 道の駅につきましては、先ほど来申し上げておりますように、行政だけではこれはかなりなかなか難しい面もあると思います。やはり民間の力を活用していくということが大切だろうと、こう思っておりますので、そういう方法等も検討してまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 検討でなしに、ぜひやると私は言い切ってほしいですよ。米花商店街、これは順調に推移しているということですけど、非常に心配する声が多いですよ。それから単価というものをどう見られます、800円だ、900円だと、この由良のまちの中で、あるいは自動車学校はワンコインですよ、どう思われます。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 単価についてでありますが、我々町の者といいますか、地元の者と観光客のそういう単価の考え方と若干違うということを伺っておるところでありまして、ある程度高くても、やはりコナンにということでおいでいただくというようなことは伺っておるところであります。若干我々としては、高いかなというような感じがするわけでありますが、観光客の方は、そういうところ、やっぱり観光地ということで行ってみたいというようなことがあるようでございまして、我々とちょっと違うところがあるなということを感じております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) いや、町民の方から、町が貸している1,000万円が返ってくるだろうかと、いや、商工会はしゃんとした団体だから返りますよって言っておりますけど、そういう声もあるですよ、あの店の状況を皆さんが見ていて、いつまでもつだろうかなと。そうすると、補助金でできた事業です、ほとんどが。いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私は順調に返済してもらえるものだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 順調とは言えませんよ、これは。町民が見ておりますよ。この間入ったお客さんの数をおっしゃいました、行政報告会で。だけど、あれと金銭はどうだろうかなと思いました。そうすると、本当に各補助金漬けですから、仮に経営が悪くてもすぐやめるというわけにならないでしょ、こういう場合にはどうするのかなという問題があります。  最後になりました。議会は、町営住宅建てかえ事業の財源として、合併特例債、この後年度交付税措置があるということが大きな要因でしたよ。建てかえしなければならないということもあります。その財資もそうです。これを受けて議会は議決したわけです。先ほどの答弁で、役場の職員はプロでしょ、プロが間違っておりましたじゃ済まないですよ、これは。しかも町長は、施政方針演説に全くこのことは触れておられない。議会にも迷惑かけました、町民にもということは何もない。大きい問題ですよ。この姿勢というものが先ほど言いますいろんな施設に影響してくるですよ。町長がぴしっとすれば職員も締まりますよ。議会は、ばかを見るのが議会ですか、あるいは変更すれば済む、そういうものですか。そんなもんじゃないと思いますよ。トップというものは、トップになったときからどう責任をとるか、これがついて回るものですよ。これがトップです。いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この由良宿団地の建てかえに伴います補助裏といいますか、その分を合併特例債ということで以前からもずっとお話をさせていただいておりました。私も使えるものだと思ってずっと今まで来ておったわけでありますが、先ほど答弁したように、そういう家賃収入等で得るものについては合併特例債は使えないことはないわけでありますが、その後年度負担がないということがこのたびわかりまして、大変申しわけなく思っておるところであります。本当に議員の皆様にはそうやって説明をしていながら、私たちがいいぐあいに見ていなかったと、本当に行政マンとしてまことに恥ずかしいようなことでございまして、改めておわびを申し上げたいと、こう思っておるところであります。今後こういうことがないようにさらに厳しく指導しまして、議員の皆さんに、あるいは町民の皆さんにそういう違った情報が流れないようにしてもらいたいなと、こう思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 議会として、また、議員として、そうなりましたから、はい、そうですよと、こうなると思っておられるか、町長は。それからチェックというものがなかったですか、県とのやりとりで。これをそのまま、ごめんなさい、こうでしたと、この姿勢は次の町政につながるですよ、こがなこって次の4年というものをやっていかれるですか。情けないですよ、ぴしゃっとされないけん。これは次、議会も大きな責任を持ちますよ。5億6,000万円ですよ、後年度負担がなくなる、みんな借金で町民が負担しなきゃならん。これを、はい、ごめんなさい、これじゃ町民をばかにしてる、あるいは議会を軽視しとる、こう言わざるを得ません。どうですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この件につきましては、私も申しわけなく本当に思っておるところであります。これが使えないということに、使えないことはないわけでありますが、後年度負担がないということにつきましては本当に残念な気持ちがするわけでありますが、なぜこういうことになったかということを改めて調査しまして、また議会にも報告させていただきたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員。 ○議員(3番 池田 捷昭君) やはり責任を明確化されなくては、私は、今度の補正予算、反対に回らなけりゃならん、情けない話ですよ。この責任を明確にして、次の議会のときでも明確に説明してください。このことを申し上げて質問を終わりますが、最後に、今後の北栄町の揺るぎない発展を祈念するものでございます。また、選挙を控えられた同僚議員、頑張っていただきまして、心忙しゅうございますが、次期も二元代表制の一翼を担う議会として大いに町民の負託に応えていただきたい、このことを申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(井上信一郎君) 池田議員、町長答弁は。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町長答弁は……。 ○議長(井上信一郎君) 求められますか。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 町長、では答弁してください。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 長い間、御苦労さまでございました。いろいろ御批判あるいは御示唆いただいたわけでありますが、これからもお元気で過ごしていただきまして北栄町の発展のために御援助いただけますようにお願い申し上げまして、答弁といたします。 ○議員(3番 池田 捷昭君) 御苦労さまはいいですけど、頼みますで。ありがとうございました。 ○議長(井上信一郎君) 納得されたんですね。  以上で池田捷昭議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 9番、斉尾智弘議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 9番、斉尾智弘でございます。私は、本定例会におきまして4点について質問させていただきます。  農山村の再生に向け、若者の力をいかに利用するか。
     人口減少や高齢化の進行が著しい、ここは「中山間」と入れておりましたが、「農山村」で質問させていただきます。農山村地域において、若者には農業活性化の担い手として大きな期待が寄せられている。この若者の力を結集し、いかに育てていくのか、取り組みを町長へお伺いいたします。  次に、耐震改修補助制度と省エネ対策(エコ改修)についてでございます。  昨年の中部地震以降、本年度は耐震診断、設計、改修とも大きくふえております。この設計・改修時に本町で進めている住宅リフォーム助成事業で、エコ化住宅工事のうち対象にならないものがあります。内容について町長にお伺いいたします。  収入保険制度についてでございます。  収入保険制度を盛り込んだ改正農業災害補償法が6月16日に成立いたしました。この収入保険は、自然災害による収量減少、価格低下などによる収入減少を補償するものであります。青色申告の実施を加入要件とし、2019年度からスタートし、農家の安定経営を支えていくものであります。制度の内容と周知方法をお伺いします。  広島・長崎の戦争・被爆体験の継承についてでございます。  平成27年9月の定例会で同じ内容の質問をさせていただきました。町長からは、それまで続けていたサイレンをやめ、当日の朝、定時放送で原爆投下時刻をお知らせし、黙祷をささげるよう呼びかける形にした、今後は、町報やホームページ、ツイッター等での呼びかけも検討したいと答弁をいただいておりました。また、教育委員長は、社会科や総合的な学習、学校行事などを通して戦争の悲惨さや平和の誓いについて学び、他の生徒に伝える取り組みを行っていると答弁されております。本年になり、町民の方から、原爆の恐ろしさを伝える取り組みがおろそかになっているのではないかと御指摘をいただいております。今までの取り組みについてお伺いいたします。  また、長崎県長崎市には核兵器廃絶長崎アプローチ構想推進委員会があります。同委員会は、現在、市が他県の都市と共催する原爆展未開催県ゼロを目指し、開催を働きかけております。この動きにあわせ本町でも原爆展を開催してはどうかと提案するものでございます。町長へお伺いいたします。   以上、4点について質問させていただきます。壇上での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、農山村の再生に向け、若者の力をいかに利用するかとの御質問でございます。人口減少や高齢化の進行が著しい中山間地域において、若者は農業活性化の担い手として大きな期待が寄せられているという御意見でございます。厳密に申し上げますと、本町において法律上の定義での中山間地域となる対象地域はございませんが、琴浦町などの中山間地域と接続する地域となる東高尾を中心とした旧大栄町栄地区を農山村の意味と捉えてお答えいたします。  現在、北栄町では、農業生産条件の不利を補正する農家等への中山間地域等直接支払い交付金を活用し集落協定を結んだ東高尾に対して、耕作放棄地の発生を防止し、多面的機能の確保を図っていただいているところでございます。ただし、この交付金は、あくまでも平地に比べて不利な生産条件を是正することにとどまるものであります。そうしたことから県では、中山間地域等において生活する県民が安心して暮らせるように地域が活性化する取り組みを支援するために、「みんなで取り組む中山間地域活性化総合支援事業」を展開しております。この事業は、中山間地域等の地域資源や遊休資産を活用した移住定住、コミュニティービジネス及び地域活性化に取り組もうとする鳥取県に活動拠点がある集落や住民代表、NPO等を助成対象としており、地域の活性化のために活動する意欲ある方を応援する制度であります。  議員仰せのとおり、若者は、中山間地域のみならず、地域を元気にする原動力として本町農業活性化の担い手としても大きな期待を寄せるものであります。さきに述べました中山間地域活性化総合支援事業を活用いただくなり、農業ということであれば、農業次世代人材投資資金、もとの青年就農交付金でございますが、それや親元就農促進支援交付金、就農初期の施設整備や機械導入などの負担軽減のための新規就農条件整備事業といった支援のほか、無利子で資金調達しやすい農林系の制度融資を活用していただくことができ、意欲ある農家を支える仕組みは既にありますので、こうした制度を有効に活用いただければと思います。また、県の農業農村担い手育成機構が実施しておりますアグリスタート研修とか、農の雇用等で新規就農者を育成する事業がありますので、活用していただければと考えております。そして地域の活力創出や移住促進などを図るため、「インターンシップ」の拡充や「ふるさとワーキングホリデー」の活用についても、これから調整して取り入れていけるよう検討してまいりたいと考えております。  次に、若者の力を結集し、いかに育てていくか、取り組みを伺うとのお尋ねでございます。私も、若者が結集すれば、農山村に限らず、地域の活性化につながると認識しております。若者を結集させるには目的が必要であると思いますし、若者は仕事や子育てで忙しい年代でもあると思います。そのような状況の中、何かをやってみようと活動に取り組む場合の支援策として、町としては、地域の自立・活性化支援事業を設けております。この事業は、町内のコミュニティーが地域の自立・活性化のために取り組む活動に対して補助金を交付して支援する制度でございます。この事業を活用して過去には、地域の若い事業者や生産者、クリエーターが集まり、地域づくりに主体的にかかわる方をふやすことと、町がにぎわっていくこと、また、子どもたちに地域の魅力を伝えることを目的として「さんいん まちなか Always」というイベントを開催されました。補助金は3年を限度としていましたが、その後、団体が自立し、町の財政的支援なく、ことしも由良台場で8回目となるイベントを開催され、多くの家族連れや子どもたちでにぎわっており、地域の活性化につながっているところであります。  また、昨年度から町とコミュニティーがともに取り組む協働メニューを追加し、制度の拡充を図っております。このメニューを活用して、昨年、由良宿の若者などが中心に集い、国史跡 由良台場を盛り上げる会を立ち上げ、町と協働で由良台場のすばらしさと貴重性を楽しみながら知っていただくことを目的として由良台場でイベントを行い、多くの来場者でにぎわっておりました。ことしも2回目のイベントを9月24日に開催される予定となっております。  このように地域活性化につながっており、町としても、引き続き人的、財政的支援をしてまいりますので、ぜひ御活用いただければと考えております。  次に、耐震改修補助制度と省エネ改修についての御質問でございます。今年度の鳥取県中部地震以降の耐震診断、設計、改修の意向をお持ちの方はふえており、このたびの議会でも補正予算について提案をさせていただいているところでございます。さらに、住宅リフォームにつきましても、制度を拡充したこともあり、これについても補正予算をお願いしているところでございます。  さて、耐震改修事業と住宅リフォーム事業の補助金が併給できないかという御質問でございますが、本町独自の施策として実施しております北栄町住宅リフォーム資金助成金の現在の交付要綱は、交付対象住宅のリフォームが国、県及び町が実施する他の事業の助成を受けていないことを条件としているところでございます。しかしながら、鳥取県中部地震以降の耐震改修は、昨年が1件に対して今年度は6件の要望があり、関心が高まっていることがうかがえます。さらに今後は、耐震改修とあわせて住宅リフォームを行い、断熱改修などのエコ化住宅への改修を行う方がふえてくることも予想されるところでございます。このようなことから、北栄町住宅リフォーム資金助成金交付要綱につきましては、国、県の制度とも整合性を図りながら早急な整備を行い、実施に向けて周知を図ってまいりたいと考えております。  次に、収入保険制度についての御質問でございます。  収入保険制度につきましては、昨年11月29日に政府・与党で決定された農業競争力強化プログラムの中で、制度の仕組みなど骨格が取りまとめられ、収入保険制度の導入等を内容とする農業災害補償法の一部を改正する法律が6月16日可決・成立し、平成31年産からスタートすることとなりました。収入保険制度は、現行の農業災害補償制度が自然災害による収量減少が対象であり、価格低下等は対象外である、対象品目が限定的で、農業経営全体をカバーしていないといった課題があったことから、品目の枠にとらわれずに農業経営者ごとに収入全体を見て総合的に対応し得る収入保険制度を導入することにより、収益性の高い野菜等の生産や新たな販路の開拓等にチャレンジするなど、意欲ある農業経営者の取り組みを支援することを目的に創設されております。対象者は、青色申告を5年間継続して行っている農業者で、対象となる収入は、みずから生産した農産物の販売収入全体、自然災害に加え、価格低下など農業者の経営努力では避けられない収入減少についても対象となっております。  収入保険制度は、農業者ごとの過去5年間の平均収入を基準収入とし、収入が下回った場合、その9割水準を補填し、掛け捨ての保険方式と掛け捨てにならない積み立て方式の組み合わせとなります。また、5年以上の青色申告の実績がある者が基本ですが、制度の開始に伴い、青色申告の実績が加入申請時に1年分あれば加入でき、その補償限度額は申告実績が5年になるまで段階的に設定されることとなっております。品目の限定は基本的にはなく、米、畑作物、野菜、果樹、花卉など、ほとんどの農産物をカバーすることとなっておりますが、肉用牛、肉用子牛、肉豚などは所得を補填するマルキン制度があるため、これらは今回の収入保険制度とは別建てとなっております。  また、収入保険制度のほか、収入を補償する政策には、農業共済、米と畑作物のナラシ対策、野菜価格安定制度などがありますが、農業者は収入保険制度とどちらかを選択して加入することとなります。制度の実施主体は全国を区域とする農業共済連合会が新設する全国組織ですが、加入申請などは地域の農業共済組合が担当することになります。周知につきましては、制度の骨格が定められた昨年末から農政局を中心に、農業共済、JAなどが制度及び要件となる青色申告について農業者等への周知を行っております。本町におきましても、確定申告会場にチラシを設置するなど行ってまいりました。今後、制度の詳細及び加入の方法等が決まりましたら、農政局、農業共済、JAなどと協力して農業者への周知に努めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、広島・長崎の戦争・被爆体験の継承についての御質問でございます。  北栄町では、原子爆弾が投下された8月6日と9日に、朝の定時放送で町民の皆さんに原爆投下時刻の黙祷を呼びかけ、終戦日には正午に黙祷放送を行っております。この黙祷につきましては、町放送のほか、平成28年から町報、ホームページ、フェイスブック等でも周知を行い、1945年8月に広島・長崎に原子爆弾が投下され、原爆のすさまじい熱線と爆風、放射線により一瞬にして焼け野原になったまちや、そこに住む多くの方々の人生が無慈悲に奪い去られた過去を忘れないよう、また、再び原爆により人間の尊厳が奪われることがないよう、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を祈念して行っております。そのほかにも北栄町は、毎年実施されております原水爆禁止国民平和大行進や反核平和の火リレー等への協力や出迎えを行い、他の団体が実施する反核運動や原爆の恐ろしさを伝える運動の取り組みに協力を行っております。  原爆展の開催についてでございますが、戦争や原爆体験が薄れていく中で、戦争・被爆被災の実相をより多くの住民の皆さんへ、特に戦争を知らない若い世代に伝え、平和のとうとさを理解していただくために原爆展の実施は大変有意義であると考えております。現在、町図書館において、毎年、「原爆と人間パネル展示」を行っているところでありますが、今後、議員仰せの長崎市原爆資料館から資料提供の御協力をいただきながら、原爆展を実施してまいりたいと考えております。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 斉尾議員の御質問にお答えいたします。  広島・長崎の戦争・被爆体験の継承についてであります。学校での取り組みにつきましては、社会科の授業や文化祭などのほか、修学旅行で原爆投下の被災地広島市や大空襲のあった東京などの現地を訪れ、戦争の悲惨さや平和のとうとさを学んでおります。一方、一般町民向けとしましては、毎年、図書館、中央公民館で「原爆と人間パネル展」、ほくほくプラザの学習会では、戦争や原子力の恐ろしさなどの学習、また、「分かりやすいじんけんの話」で原発事故や戦争・平和などの講演を行っています。これらは、2年前の9月議会で斉尾議員の御質問にお答えした内容と同様であり、学校では今までどおり変わりなく学習が行われておりますし、講演等につきましては、適宜内容を変えながら啓発活動を行ってきておるところであります。原爆展につきましては、町長の答弁のとおりでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 農山村の再生に向け、若者の力をいかに活用するかということでございますが、本町でも新規就農者は増加傾向にあるということで報告をいただいております。先ほど町長言われたように、青年就農給付金制度利用者ということで考えてみますと、平成24年度3名、平成25年度7名、平成26年度6名、平成27年度3名、平成28年度1名ということで、少しずつではありますがふえております。しかしながら、農業従事者全体ということを考えれば減少傾向が続いております。そういうことを考えますと、新規就農者、また、後継者、これのさらなる拡大、確保が必要であろうというふうに思います。農業振興基本計画にもそういうふうにうたってございます。  そこで、近年、都市部の若者を中心に農村での生活を求めて移住する田園回帰の機運が高まっているということであります。総務省が、ことし1月、東京23区や政令市の都市住民を対象に実施したアンケート調査によりますと、直近5年間で5割以上の人が農山漁村地域を訪れていると、こういうデータがございます。このうち農作業や祭りなどへの参加、地域貢献活動やボランティア活動への参加が目的で訪問した人の割合は20代が一番高かったというようなことでございます。これは若い世代が農山漁村の役に立ちたいという意識を、こういう高まりを示しているということでございます。また、一方で、田舎暮らしを希望する人をサポートしているNPO法人があるそうです。これはふるさと回帰支援センターといいますが、これの調べでは、この田舎暮らしを希望する人は増加傾向にあると。2016年度は年間2万6,000人を超え、過去最高を記録したと。また、20代、30代の相談者などの割合もふえているということでございます。  こうした田園回帰の動きに伴い、市町村は移住者の受け入れに乗り出しているということで、本町も地域おこし協力隊などで移住してきた者がございます。移住した若者が農村で暮らしていけるよう住居や就業機会など、さまざまなニーズに即した支援拡充を進めていくことが求められております。若い農業者、新規就農者は非常に都会から来られるわけですから、多様性に富み、就農の仕方、従来の私どもが継承してきたやり方ではないやり方、こういうものを発想として豊かに持っておられるということが指摘されております。こうした若者たちの受け入れ体制をいかに整備していくかが大きなテーマだろうというふうに思います。新規就農者が孤立しないよう、そこに住む人とのつき合い、ネットワークづくりが必要だというふうに考えております。先ほど町長が、いろんな行事、こういうことに対しての支援を町として進めているとおっしゃいました。そういう部分では非常に評価はできるかなというふうに考えております。ただ、この部分については、特に本町で言う中心になっているのが由良地域というような偏り、由良という地名がいいのか、また、そのまちといいますか、そういうふうに偏っているような気がいたしますが、これについては町長、お考えはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かに斉尾議員仰せのとおりに、今そういう活動をされている方は由良地区の方が中心となってやっておられますけど、周辺にも、そういう方も一緒になってやっておられます。ただ、中心になる方が由良地区の方ということでございまして、周辺の方もやっておられるということでございます。また、農業で来られた方等につきましては、やっぱり生産部であったりとか青年部であったりとか、そういうところでいろいろネットワークもまたつくられていくものだろうと、こう思っておりますので、大変地域にしっかり根づいていただいて活動されることを願っているところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 特に地域おこし協力隊で根づこうということで来られた者については、その地域に住んでいただくのがやっぱり根を張っていただく、その地域になじんでいくという部分では非常に重要かなというふうに思います。これが全てそういうふうになってるかというと、そうではないようなところもあるように見受けますが、町長、この点いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域おこし協力隊の方も大部分の方が地域で住んでおられまして、それぞれの地域の活動等にも参加しておられるところでありますが、お一人、由良宿に住んでおられる方があります。以前住宅の確保をちょっとお願いしたんですが、そこでちょっといろいろ問題がございまして、なかなか借りられなかったということがございまして今住んでおられますが、将来的にはそちらのほうに住んでいただいて、やはりその地域の方と一緒になってそういう活動をしていただくということが必要だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 町長に答弁いただきました、その地域でやっぱり根づいて、その地域の行事に参加していく、総事等にも参加していく、こういう地域おこし協力隊の方であっていただきたいというふうに思います。  日本農業新聞の発表で、農山村の地域動向を分析する持続可能な地域社会総合研究所というのがあるようでございますが、この記事では、過疎指定の797市町村のうち、11.7%の93市町村が2010年から2015年までの5年間で転入者が転出者を上回ったと、いわゆる社会増を達成したと、これは高齢者を除くということでございます。これは国勢調査の分析でわかったということで発表しております。社会増を達成した増加率の上位10市町村というのが発表されております。皆さん、新聞読まれた方で御存じの方もあると思いますが、1位が鹿児島県の十島村、これは27.7%ということで第1位でございます。第10位には沖縄県の座間味村、5.7%ということで、間を見ますと、島根県海士町、知夫村とか、海士町が5位、知夫村が6位、7位が高知県大川村、8位に島根県西ノ島町というようなところが入っております。これの傾向としまして、離島や山間部の小規模町村が健闘していると。西日本が高く、東日本が厳しいと、こういう状況であります。また、市町村合併をしていない自治体が上位を占めたということであります。過疎指定の41%に当たる327市町村で、2010年に比べ2015年は30代の女性が増加したということでございます。特に日本創成会議が2014年に公表した消滅可能性市町村リストで消滅する可能性が高いとされた小規模な自治体が、この持続可能な地域社会総合研究所の調査では30代女性の増加率が高い傾向にあったということであります。この同研究所の藤山浩所長が述べておられるのは、消滅可能性市町村リストの発表時点に比べ、この5年間で大きく風が変わっている、心豊かに自然を見詰め、そこにしかない暮らしをしている農村に若者が入っているというふうに分析をされております。  増加率1位の鹿児島県十島村、これは農業における労働力の補完や新規就農者などの担い手づくりとあわせて、地域活性化を支える人材を確保する取り組みをしておりますこれは1つの例であります。これは、農業振興と地域活性化を目指すとともに、農業で自立を目指す方を支援する地域おこし協力隊の制度を活用し、農業支援員を募集しているということであります。募集した農業支援員は、村内の農家に派遣され、農作業に従事する、そこには手厚いサポートが用意してあるということで、内容は省きますけども、島根県海士町、これは皆さん、視察に行かれた方も、議会でも行かれたということでございますので御存じでしょうけども、マルチワーカーの働き方というのが注目されるようでございます。働く場所を春、夏、秋、冬で変えていく方法であります。春はイワガキ、夏は観光、秋はイカ、冬はナマコというふうに、同じところでずっと農業を続けるのではなくて、季節によって働き方、取り組むものを変えていくというような、マルチワーカーと言うそうでございますけども、そういう現場をつなぎ合わせた働き方であります。こういう働き方も都会の人たちをつなぎとめる一つの方法だということで、成果が上がっておるようでございます。  もう一つ、先ほど町長も県の事業を活用したワーホリ、ワーキングホリデーというものでしょうか、こういうことも言われておりましたが、東広島市大崎上島町の取り組み、これはステップを3つに分けて農業者を呼び込む、こういうことをやっております。ステップ1としては、ワーキングホリデー、これは1週間、まず体験をしてみようということで、3日間の農業体験と3日間の島体験をしていただくと。ステップ2では、じっくり就農を検討していただくというシステムでありまして、お試し就農研修事業、これは20日間、農家、漁業のおうちで就業研修で、ステップ3では、本格就農に向けて技術と知識を習得するということの3段階の受け入れシステムがつくってあるということであります。  これは、この部分が私は北栄町には足りていないんじゃないかなというふうに思います。本町では、先ほど町長言われたように、青年給付金とか農の雇用とか県の事業とか、そういう補助制度、これは非常に手厚くされておりまして、後継者とか新規就農でこういう作物をつくりたいというふうに思う方は、そういう制度を利用して取り組むことができます。ところが、いろんな要素を持った、いろんな発想を持った若い人たちが本町に来たときに、果たして、いろんなものを見てみたい、いろんなことを体験してみたいと思ったときに、こういう制度があれば、例えば畜産農家、また、スイカ農家、ブドウ農家、そういうところに行っていろんな業種のことを体験しながら、将来、自分に合ったそういう農業の仕方を見つけることができるのではないかというふうに思うわけです。この点、町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、北栄町は、農業に就農する方、県下でもトップのほうでありますけど、親元就農であったり、移住も若干あるわけでありますが、そういうのがかなりふえておるということでありますが、ただ、こうやってワーキングホリデーとか、そういうものを使ってそういう農業に就農しようかというような方はないわけでありますので、先ほどの答弁でお話をさせていただきましたが、そういう制度を取り入れて農業に親しんでいただく、そして将来的には農業でここに来て生活していただくようになればと、こう思っておるところでありますし、また、そういうことをすることによって交流人口をふやして北栄町のファンをつくっていくということになろうかと思いますので、そういうことを考えていきたいなと、こう思っておるところであります。  また、今、移住定住ということで、東京や大阪に職員が行って北栄町のよさをPRしておるところでありますので、そういうものも含めて、北栄町でそういうワーキングホリデーとか、あるいはインターンシップ等をやりませんかというようなことをする必要もあるだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) ある懇談会のときに地域の人たちと、これは生産組合のメンバーの方でございましたけども、現在はコンバイン等の機械は自分たちでやられていると。ところが、あと10年たったらオペレーターがいなくなると、だから本当に今、切実なんだと。これからオペレーターを養成しようとしても、皆同じ年代であって、じゃあ、将来10年後、誰がするんだということを非常に問題視されておりました。今そういう機械を使える人、こういう若者をいかに育てていくか、これがやはり一つの、こういう先ほど申し上げましたような事業ですね、やり方、こういうものが非常に大事になってくるんじゃないかな、こういうことによってどんどん若い人たちに入ってきていただいて、農村の後継者、こういうものになっていただけるようなぜひ仕組みをつくるべきだろうというふうに思います。先ほど町長は、ワーキングホリデーの仕組みを取り入れるということでございましたけども、これについては、いまだ成果が上がっていないということでございましたので、ぜひよろしくお願いしたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ワーキングホリデーについては、これからやっていくということであり、まだ実施はしていないところでありますので、来年度に向けて取り組んでまいりたいなと思っております。  それから、後継者の問題でありますが、なかなか後継者が育ってはいるとは言いながら全ての農家に後継者があるわけではないのでありまして、大変これからの農業どうなるかなと、こう憂いておるわけでありますが、せっかくいい品目があります。スイカにしてもナガイモにしてもラッキョウにしてもブドウにしても本当にいい品目があって、それぞれかなりの所得を上げておられて経営も安定しておられる、そして機械装備もかなりの方がされておりまして、本当にすばらしい農業地帯だなと、こう思っておるところでありますが、なかなか跡取りといいますか、そういう者がいないというようなところもあるわけであります。やはり今までが農業はもうからないとか、あるいはきついとか汚いとかえらいとか、そういうようなことがどうも先行していって、なかなか農業に職を求めてやろうかというようなことになっていないのではないかなと、こう私は思っておるところでありまして、常にいろんな会議等で言っておるわけでありますが、やはり実際に農業をされている方が、農業はこうやってすればもうかるんだとか、あるいはこうやってすればもっと効率的にやっていけるんだというようなことを自分の子どもさんであったりとか、あるいは地域の方に言っていくということをしていかないと、なかなか、じゃあ、やってみようかということにはならないだろうと、こう思っておるところであります。やっぱりその生産部であったり農家の方がそうやって先頭になって言っていただければ、また農業の後継者も育ってくるのではないかなと、こう思っておるところでありまして、ぜひそういうことでしていただければと思います。  この前、長野県の川上村に視察に行ってまいりましたが、ここはレタスの全国一の産地でございまして、4,000人の村でございますが、農業の収入が200億円あるということであります。中部管内、鳥取県の中部JAの管内が全部で170億円弱でございますから、4,000人のまちで200億円の収入を上げておられるということでございます。耕作放棄地も全くなくて、高齢化になってやめるという話を聞いたら、そういう耕作をしている方がすぐ行って、俺に貸してくれというようなことで、そういう放棄地が全くないというようなことでございました。また、役場にも行かせていただきましたが、役場の本当に真ん前にそういう畑があります。そこで耕作されておる。そして道路も、我々の町だと草が生えたり、いろんなそういうところもあるわけでありますが、全くそういうのもなくて、もう全部マルチがひいてあって、そこでレタスなり白菜なりを栽培されるというような村でございましたが、季節労働者を使ってやっておられるということであります。900人ほど外国人が来てその収穫時期は仕事をするというようなことを伺っておりましたが、いろんな農業のやり方があるわけでありますが、北栄町も決して遜色のないそういう品目を持っておりますので、やっぱりそうやって声を大きくして、農業で生活できますよと、こういう生活ができますよということを言っていく必要があるのではないかなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 私、こういう質問をするたびに、特に農業関係の質問をするたびに町長の口からは、町長が思っておられるわけではないんですけども、「きつい」とか「汚い」とか、そういう言葉が時々出てまいります。これはぜひきょうからやめましょう。農業はもうかるんだと、北栄町ではこうやって実績があるんだよということをこの場で宣言していくような、こういう取り組みをぜひお願いしたいと思いますが、町長、いかがでしょう。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 以前が、そういうことで言ってこられたということがあって、そういうなかなか後継が育ってきていないということだろうと、こう思いますので、そうではなくて、農業で収入もこのぐらい上げられるんだ、もう生活できるんだということ、そして自分がやっぱり社長でございますので、自分のそういう判断あるいは情熱でもっともっと所得を上げていくと、そういうことができるわけでありますので、そういうことを皆さんで強く言っていただければと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 次に、耐震診断の件……。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前11時57分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後1時00分再開)  なお、4番、山下昭夫議員より中退届が出ております。  続けます。  斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 耐震診断の質問に移る前に、先ほどの農山村の再生に向け、若者の力をというところの質問を残しておりましたので、再度質問させていただきます。  ワーキングホリデーの取り組みですと、お試しで来られた方については民泊というようなことになっておるようでございますけども、本町でありますと、お試し住宅に宿泊していただくというお考えについてはいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ワーキングホリデーについては、やはりその農家のうちに泊めていただくのがいいんだろうと、こう思っております。まず最初に、そういう受け入れ先をきちんと探して、そこの中でやっぱりやっていただく、そしてまた、地域の方とかかわり合いも持っていただくというような形がいいのではないかなと、こう思っておりますので、来年度に向けて制度設計してまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) そうしますと、農家民泊という形になるかと思いますが、それについては、どういう形でそういう農家さんを募集されるということになるでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず、その制度を周知して、手挙げになるか、あるいはそういう方がおられない場合、なかなか見つからないという場合は、こちらからお願いするというような形にはなろうかと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) どちらにしろ、やはり農家さんの御協力がいただけるようにしっかり取り組むべきだろうというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、耐震診断につきましてお伺いいたします。  最初に、県発行の「耐震診断 耐震改修 ノススメ」というのがございます。これについて若干ですけど、お尋ねしたいと思います。  最初に、新聞等に出ておりましたが、日本海新聞、これで全国で注目の耐震シェルターというものが本町では補助制度が設けてないということが載っております。私、ちょっと確認しましたら、あるんだということでございました。これについて、なぜこういうふうになったのか、この辺の経緯をお尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長が説明します。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわりまして答弁いたします。  日本海新聞からの問い合わせには、制度としてはあるということは申し上げましたが、予算としてつけていないと。我が町の耐震まちづくり事業といたしましては、網羅はしているんだけども、無料診断だとか耐震設計だとか耐震改修だとかという個々の予算にはつけているけども、予算としては、耐震シェルターにつけた予算はないという言い方をいたしましたところ、日本海新聞は、そういう概念で対応していないということで判断されたというふうに聞いております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) それでは、住民の皆さんからこの耐震シェルターの要望があれば、ちゃんとそういう制度がありますよということで説明をされるということでよろしいですね。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう制度がありますので、そういう説明はしてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) あと、これ(鳥取県発行の「耐震診断 耐震改修 ノススメ」)の一番裏にですけども、これも確認しましたところ、(各市町村の担当窓口と連絡先、補助制度の創設状況の表の)補強設計という項目の中の建築物等についての補助制度が創設してないと。また、耐震改修について、建築物等、これも補助制度がないと。その他の耐震対策というところでは、屋根瓦、先ほど申しました耐震シェルター、非構造部材というところについても県のこちらでは補助制度がないということでございました。ところが、本当にそうですかって聞いたら、あるということを言われましたが、あるということで理解してよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 町長にかわりまして答弁いたします。  県の制度が変わったのが平成28年度からでございます。本町の要綱、規則を改定いたしましたのが6月でございまして、その間2か月間ですね、ちょうどタイムラグがございましたので、その間については対象外になっていたということかもしれません。ただ、問い合わせ等があれば、そういう改正をする予定だと、県の要綱改正に基づいて町の要綱も速やかに改正するということはお伝えしているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) これについては、県には、まだこういう補助制度がないという形であるということですか、このパンフレットには。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に説明させます。 ○議長(井上信一郎君) 地域整備課長
    地域整備課長(吉岡 正雄君) 資料の確認をちょっとしていないところですけども、耐震シェルター、それから屋根瓦の改修については、県の制度にはあるというふうには確認しているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) どちらにしろ、あるものとないものがどうも混在しているようでございますので、この辺はしっかりと、町民の皆さん、今後この耐震改修ということは非常に今ふえているということでございますので、混乱しないように徹底していただくなり、こういうことは大事かと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう制度がありますので、しっかり住民に周知してもらいたいと思いますが、やっぱりきちんと仕分けをしながらする必要があるんだろうと、こう思いますので、十分にしてまいりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) エコ化住宅の件でございますけども、この中に、先ほど町長から前向きな答弁をいただいたと思います断熱改修工事があります。耐震改修を思いついたときに、例えば壁とかに耐震工事を施すと、そのときに、あわせて断熱材を入れるということになると、従来ですと補助の二重取りになってこれがいただけなかったということが、今回、町長の英断によりいただけるようになったというふうに解釈してよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 耐震はやっぱり耐震の工事、それからエコ改修はエコ改修だろうと、こう思っておりまして、ちょうど、別々にするとまた経費もかかりますし、やっぱり合わせてされるということであれば、その対象にするということで考えてございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 非常に前向きな答弁をいただきました。御存じのように、断熱改修をするということは、その断熱性能の高い家にするということ、当たり前のことでございます。断熱性能の高い家にするということは、また、健康との関係性を最近注目されてきているんですね。これは医療費の削減ということにも大きく捉えればつながっていくだろうということを言われている、そういう専門家もおられます。2001年には、医療費ですけども、30兆円を超えていたと。それから10年余りでは40兆円まで増大する、また、政府の見通しでは、2025年では54兆円というふうに予想されております。高齢者が健康で長生きをし、自宅で家族とともに暮らしていくということは、結果として、御本人、また、家族の身体的、経済的負担を和らげる、こういうことが期待されるわけでございますし、国や地方財政にもよい影響を与えることができると。これが日本の大きなこれからの課題だろうというふうに言われております。本町については、その耐震にあわせて断熱、エコ改修ということを取り組んでおられる、これは非常に評価できる部分ではないかというふうに思います。  住環境で、居住内、住んでいるところの温熱環境が健康に及ぼすということは、問題視、余り知られていなかったというようなことがあるようであります。一方、諸外国では、この関係性に注目し、健康に悪影響を及ぼすような低性能の住宅では改善を促すなど行政が積極的に関与する、そういう国もあるということであります。断熱性の高い家、これは各部屋の温度差が少ない、各部屋の温度差が少ないですから、居間から自分の部屋に行ったときにも温度差が少ない。また、浴室でのヒートショックなどのリスクも抑えられるというふうに報告されております。ヒートショックについては、交通事故よりも多いというような報告もございます。皆さん御存じでしょうけども、外気温6.5度の場合、築20年から30年の家では各部屋の温度差が6.2度もあったという報告もあります。断熱性能の高い家では2度だったと。この6度だったのが2度、この差が大分違うんですね。こういう出典については、ここでは長くなりますので言いませんけども、こういうデータもございます。建物の断熱性能を高めた冬でも暖かい住宅、こういう空間をつくることは、結果として、ぜんそく、アトピー、また……。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員、発言の途中ですが、質問事項を踏まえて、そのエコ化住宅が健康にも好影響を与えるんだというお考えはわかりますが、まず、本旨に基づいて簡潔に質問をお願いをいたします。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) というような報告もされております。ですから必要であるということで考えております。今回、町長に前向きな御答弁いただきました。ぜひこれを町民の皆様にどんどん啓蒙していただいて、特に耐震改修されるときには、こういうことも考えてみられたらということは申し添えておきたいと思います。  次に、収入保険の件でございます。  収入保険につきましては、町長が制度について非常に詳しく御答弁いただきましたので、私のほうから、収入保険制度導入の意義について町長はどういうふうに考えておられるか、お尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この収入保険制度でございますが、まず、今までの制度、農業共済の制度があったわけでありますが、これは品目が限られておりました。米あるいは野菜もハウスの中の野菜というようなこと、それから施設、それから果樹にしてもブドウであったり梨だったり柿だったりということで、そういう品目が限られた農業共済の補償制度でございまして、これは自然災害だけの災害に適用される補償制度だということでございましたが、今回は収入でございまして、その農家の経営するそういう収入に対して、自然災害であったりとか、あるいは価格が低下した中で補償されるということで、これをすることによって、そういう単価が下がったり、あるいは自然災害で発生した災害があっても農家のそういう所得といいますか、収入はある程度カバーできる、そして次にまた再生産していこうかというようなことでできるのではないかなと、こう思っておるところでありまして、そういう意味では、今までの災害補償より格段に補償がカバーされたのではないかなと、こう思っておるところでありまして、ぜひこの保険に入っていただいて安定したそういう経営をしていただければと、こう思うところであります。ただ、掛金も、それにあわせて掛け捨て部分と積み立て部分と、こういうことであるようでございますので、その農家によって、またそういうところが若干変わってくるわけでありますが、これから本当に農業をなりわいとしてやっていく方には、いい制度ではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 町長のおっしゃるとおりかなというふうに思います。若い担い手、これからどんどん北栄町で育てなければいけないそういう方たちにとって、規模を拡大したり販売収入をふやす中で本当に一番リスクになるのが市況の変化でございます。また、災害時、こういうことについて全ての農家収入に対して補償すると、これは保険制度でございますから補助制度ではないわけですけども、そういう収入保険制度、これは非常に使い方によっては強い農業をつくる上で大事だろうというふうに思います。収入保険制度と、先ほど言われましたけども、従来の例えば価格補償制度とか共済制度とかございますけども、この兼ね合いについて町長はどういうふうにお考えでしょうか。(発言する者あり) ○議長(井上信一郎君) 休憩します。(午後1時17分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後1時18分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは必ずしも全員が収入保険に加入するということではないわけでありまして、それぞれの農家の自主性によって共済に入られる方あるいは価格安定制度に入られる方ということがあるようでございまして、そこは選択をされるということになろうかと思います。ただ、本当に農業でやっていくということであれば、やっぱり収入保険に入っていただいてそういうリスクを分散していくということが大切だろうと、こう考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) この兼ね合いという部分では、畜産農家で一部この収入保険の対象にならない部分もあるというふうに伺っております。その部分がこの収入保険制度といわゆる牛のマルキン、こういうものとの併用ができるというふうにお伺いしております。こういう認識でよろしいですね。(「休憩を」と呼ぶ者あり) ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後1時19分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後1時20分再開)  松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 肉用牛のマルキン制度を活用した場合でございますが、そのものはそのもの、そしてまた、耕種品目の複合経営の場合は、その複合経営の耕種の分は収入保険に加入できるということでございますので、肉用牛あるいは肉豚は分けて、ほかのものは収入保険に加入できるということでございます。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 1軒で農作物と畜産をやっておられる方は、そういうやり方ができるという判断でございます。  制度の対象者ですけども、青色申告を実施している者ということでございます。本町の北栄青色申告友の会の会員というのは今430名だそうでございます。農協に出荷している農業者、これは621名、ですから簡単に言いますと、青申に入っている方は少ないんですよね。ですからこれからこの収入保険制度を農家の皆さんに紹介していくに当たって、青申をしていただかなければならないということになります。この点についての対策等は考えておられますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) もし収入保険に入るということであれば、やっぱり青申をしなければならないということでございます。申告会場等にそういうチラシも置いておるところでありまして、青申の方、また、白申の方も来られるわけでありますので、そういう制度を周知していただいて、なるべく加入をしていただくと。1年目でも、1年すれば収入保険にも加入できます、先ほど言いましたように。ただ、5年間はそうやって継続して変更しながらやっていくというようなことになっておるようでございますので、そういう制度もありますので、来年度でも入っていただいて、次の年からやっていくというようなことができるのではないかなと、こう思っておりますので、そういう周知も含めてJAさん等とも話しながら青申をしていただく、そういう方策をとってもらいたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) この収入保険制度については、またこれからわかりやすく勧めなければならないだろうなと、理解しやすいような仕組み、説明方法等をぜひ検討していただいて、JAさんが中心になろうかと思いますけども、大勢の方に利用していただけるようなこういう取り組みをお願いしたいと思います。  次に、最後でございますけども、広島・長崎の戦争・被爆体験の継承についてでございます。  今年度は、広島・長崎に原爆が投下され72回目になるわけでございます。厚生労働省の被爆者手帳所有者の平均年齢は81歳になられると。これは3月末日現在ということでございますけども、高齢化が進み、被爆体験の継承が大きな課題となっております。今までも被爆者の方の体験、証言を聞くというようなことが多く行われてきたわけですけども、今後、御高齢の方たちが亡くなられていく時代に備えて教育の充実、こういうものが求められるという関係の首長さんもおられるようでございます。ということで、今回町長から原爆展をやっていこうという前向きな御答弁をいただきました。それにつきまして、来年度、いつごろからになるでしょうか、この辺をお尋ねしたい。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 来年のいつごろということはまだ考えておりませんが、毎年原爆展をしておりますので、やっぱりその時期にそういうことをしてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 来年度から毎年やっていくという理解をさせていただいてよろしいですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いずれにいたしましても、今までもずっとやっておりますので、そういう長崎のものを展示するのか、あるいは広島のものを展示するのか、いろいろ変わるかとは思いますが、毎年して、そういう原爆の恐ろしさであったりとか、あるいは平和のとうとさが風化しないようにしていきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 斉尾議員。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) では、ちょっとある哲学者がこういうことを言っております。核時代に終止符を打つために戦うべき相手は、核兵器でも保有国でも核開発国でもない、真に対決し、克服すべきは自己の欲望のためには相手のせん滅も辞さないという核兵器を容認する思想だというふうに、ある哲学者は述べております。今現在、北朝鮮の核実験が強行され、本当にいつ一触即発となりかねないような状況がありますが、こういう核兵器を容認する思想がよくないんだということでございますね。これについて町長、御感想、御意見ありましたら。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 全く同感でございまして、核兵器は必要ないと、この地球上で必要ないということを強くやっぱり言っていくべきだろうと、こう思っておるところであります。やっぱりそういう風潮にならないようにみんなが心がけて恒久平和を願っていくべきだと、こう考えておるところであります。 ○議員(9番 斉尾 智弘君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で斉尾智弘議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 6番、森本真理子議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 6番、森本真理子です。私は、本定例会において2つの質問をさせていただきたいと思います。  病児保育、病後児保育について。  「こども園から連絡があって、うちの子が熱を出してしまったようです。こども園では預かってもらえないので、帰らせてください」また、熱を出してしまったけれど、仕事を休めないし、預かってくれる人もない。特に昨今、核家族化が進み、このように子どもが病気になったときに仕事と育児の両立に悩んでいる人は多いと思います。北栄町では、こども園や小学校(1年から3年生)に通っている子どもが病気になった場合、預けられる保育室を鳥取県立厚生病院内の病児保育室きらきら園に委託しています。また、子どもが病気の回復期にあり、集団生活が困難なとき、一時的に預かってもらえる病後児保育室すくすく園があります。場所は野島病院の敷地内です。北栄町内に職場がある人は、早く家を出て倉吉市で診察、子どもを預け、また北栄町で仕事、そして倉吉市まで迎えと大変です。町内独自で子育てしやすい環境づくりはできないものでしょうか。町長、教育委員長に伺います。  次に、農業の人手不足への本町の取り組みについて。  有効求人倍率がバブル期を超える高水準となる中、農業の生産現場でも労働力不足が深刻化しています。担い手の規模拡大や農業法人の増加で雇用を必要とし、また、収穫期など短期アルバイトの確保も難しい状態です。理由として、1、これまで作業を頼んでいた親族や地域の女性らが高齢化でリタイアした。2、他産業も求人をふやし時給を上げる中、かわりが見つけられない。3、肉体労働に加え、短期間限定で作業時間が天候に左右される農業は稼ぎにくく敬遠されている。現在の北栄町の実態と今後の対応について町長に伺いたいと思います。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  初めに、病児保育、病後児保育についての御質問でございます。御紹介いただきましたとおり、病児保育につきましては、中部1市4町で厚生病院に委託し、お願いをしております。昨年度の全体の利用者数は431人、うち本町の利用は50人で、1週間に1人程度の利用となっております。また、病後児保育につきましては、全体の利用者は233人、うち本町の利用は年間21人、一月に2人程度の利用でございます。これらの施設が遠いので、町内に設置をとの御質問だと思います。設置となると医師等が必要になりますが、町内にそれをお願いし、引き受けていただけるような施設もないと思われます。また、子どもが病気の場合、多くのが倉吉市内の病院を受診されているということもあり、病児・病後児保育の施設が同じ倉吉市内にあるほうが便利だという意見もあるところであります。この病児保育、病後児保育については、利用者数、医師及び施設の確保、財源等、各市町で実施するのは困難であることから、1市4町で議論し、現在に至っておるところであります。町独自で設置となると、医師、施設の確保、人数、多額の持ち出し等が必要になりますので、本町に病児・病後児施設の設置は困難であると考えております。  次に、農業の人手不足への本町の取り組みについての御質問でございます。  農業の生産現場において労働不足が深刻化しているとの御意見でございますが、議員仰せのとおり、平成29年4月期の有効求人倍率は1.48で、仕事を探している人の数より企業の求める人数のほうが多い状況であります。特に慢性的に人材不足が表面化している業種は、建設、運送、警備、介護、飲食、ITですが、ハローワークにおける求人、求職、就職の状況をあらわす結果でありますので、ハローワークを頼らずに求人を募集している農業生産現場のアルバイトやパートなど短期雇用は数値化されておらず、潜在的には農業も人材不足であると推察しているところであります。  また、高齢化や他産業も求人をふやし時給を上げる中、収穫期など短期アルバイトの確保も難しいとのことでございますが、確かにそのような状況が特にラッキョウの切り子や掘りとり作業の場面で多いことを伺っております。加えて、本年は大栄西瓜の選果場のアルバイトについても、なかなか応募がなく、苦戦したと聞いております。その要因の一つに、これまでは、建設・建築関係の仕事が減る4月から6月ごろまでの短期の求職者が、震災等の影響で年度明けも屋根や外壁など家屋の修繕が続いて流動してこなかったことや、やはり雇用条件のよい他産業への流動も見受けられたところであります。そして肉体労働に加え、短期間限定で作業時間が天候に左右される農業は、稼ぎにくく、敬遠されているという御意見でございますが、少しでも働きがいがあり、短期間で集中して稼ぎたいと思う方に魅力的な職場と感じていただくのは、各経営農家の手腕の見せどころではないでしょうか。認定農業者となって農の雇用を活用していただくなど、農業従事者の賃金を確保し、優良経営者を支える仕組みもありますので、御活用されるようにしてはどうでしょうか。  次に、現在の北栄町の実態と今後の対応について伺うとのお尋ねですが、北栄町の実態は、さきに述べましたとおりでございます。今後の対応ですが、やはり求職者は常用雇用で条件がよい職場を求めております。本町では、農業版ハローワークである農作業人材紹介センターを開設しておりますので、これを引き続き進めることとし、少しでも常用雇用に近づけるため、年間を通して各農作物における農作業の暦を作成し、それをつなぐことで常時仕事があり続ける状態をつくり続けることが望ましいものと考えております。具体的には、スイカヘルパーやラッキョウの切り子の共同作業所の開設、ブドウのパイプハウスのビニール被覆など、農家負担を軽減できる仕組みもあわせて確立できるようにしていくことで、求職者にとっても雇用者側にとっても安定的で取り組みやすい環境を整備していくことが必要ではないかと考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 森本議員の御質問にお答えいたします。  子育てしやすい環境のためにという趣旨での病児保育、病後児保育についてであります。本来の子育てしやすい環境というと、子どもが病気にかかったとき、その子どもの世話をするのは保護者やその家族の方々が最もふさわしく、仕事をしておられる場合には、看護休暇などの取得で保護者が気軽に仕事を休めるようになることだろうというふうに思います。しかし、そうはいっても各家庭ではそれなりの事情があり、やむを得ない措置として病児保育、病後児保育の施設を設置しているところであります。この病児・病後児保育は、入院を必要としない程度の病気で回復期にあり、日数もそう長いものではありません。これらの施設は、病児保育が平成24年の7月から、病後児保育が平成23年4月から開設されましたが、今までの利用数から見て病児・病後児の施設が不足している状況とは言いがたく、広域的な考え方に立って病児・病後児保育をしたほうがよいというふうに思います。したがいまして、新たに本町に設置していくということは考えていないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) これから教育委員長さんにずっと質問していきますので、答えてくださいますか。  私も、30数年前に3人の子どもを育てまして、5年間ですが、お勤めをしておりました。そのときに本当に病気になったとき、どうしようって、まずは職場に電話しなくちゃいけません。子どもの状態を見ながら職場に電話してお休みをもらって、時間休をもらって病院に連れていって帰って、うちの場合は祖父母がおりましたので、預けてまた仕事に行くというような状況でした。最近、本当に核家族の方が多くて、ゼロ歳児から保育園にとかこども園に預けられることが多いと思います。それで、まず、こども園に行かれると健診というのがあると思うですけれど、どういうことに気をつけて子どもを引き受けられているんでしょうか、現場のことをちょっと。例えば健診ですから顔色とか熱がないかとか、あなた元気ですかとか、どういうことを現場で特に気をつけておられるのかなと思いまして。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  日々の子どもの引き受けについてのことだというふうに思います。保護者の方がこども園に連れてこられたときには、何かちょっと気にかかることがあれば、保護者の方から保育士の保育教諭のほうにお伝えがいただけると思いますし、子どもを引き継いだときに子どもの状態ですね、ちょっと顔が赤いとか体にさわったら熱っぽいとか、そういうようなところは確認をして引き受けているというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 具体的に体温としては何度が出たら、子どもさんをお迎えに来てくださいというようにされていますか、今は。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 細かいところまではちょっと把握はしてないんですけども、子どもの様子で、ちょっと当てて熱がありそうだというときには検温をして、37度幾らとか、そのときの子どもの状態でもって判断をされておるというふうに思います。日々、非常にそういうところについては、保育教諭というのはもうベテランでございますので、子どもの状態を見て判断をして保護者の方に連絡をしているというふうに思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 私が子育てするころには、こういう病後児保育とか、きらきら園とかすくすく園というようなそういう施策がなかったので、もう家で見てもらうようにしてた方がほとんどだったと思うですけれど、いろんなやっぱり家庭、家庭に事情があると思うんですね、幾ら家に保護者の方がおられても、病気だとか、どうしても自分たちで子どもを育てなければいけないという方もあると思うです。そして先ほど町長の答弁では、困難だとおっしゃいました。教育委員長さんも困難だと言われたですけれど、何か一歩でも、この施設を利用すればそれで済むものなのかもしれませんけれど、北栄町独自で考えることはできないかなと思ってるんですけど。それと、ファミリーサポートさんというのがおられますね、そういう方にこういう病気のときに預かることができますというような方はおられるのでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。 ○議長(井上信一郎君) 教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 後段のファミサポの件については、ファミリーサポートセンターに登録していただいておる方は、病児、病後児の子どもさんは引き受けられないということです。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 引き受けられないということですね、わかりました。それでは、やっぱりもし病気になった場合は、そういう倉吉市の厚生病院にある施設、きらきら園とかすくすく園を利用するか、その日は欠勤されるかということになりますね。  それで、先ほど町長が答弁された中で、病児保育のほうは週1回ぐらい北栄町の方が利用されていて、病後児保育は月2回ぐらいは利用されているということを聞きました。こういう知らせというのはどういうときにお知らせされるのですか。こういう施設がありますよというのは、母子手帳を上げるときとか、どういうときにこういうアドバイスをしてあげられるのですか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 母子手帳配付とか、いろいろな場面で機会あるごとに保護者の方にお知らせはしてあります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 1日、2日で熱が下がるという場合ならいいですけど、病後児保育園に預けられる方の中で、インフルエンザとか水ぼうそうとか法定伝染病になった場合は学校に許可がないと連れていかれませんね。そういう場合、本当に困っておられる方はどうしたらいいとお考えでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えします。
    ○議長(井上信一郎君) 教育長。             〔4番 山下昭夫君入場 午後1時46分〕 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわってお答えをいたします。  そういう感染症等にかかっておられる方で入院が必要なところまでいかないという方については、病児保育ということで厚生病院に予約をとっていただいて、そこで診ていただくということになるというふうに思います。あと、御家庭で子どもさんがやっぱり病気のときには、非常に子どもさんというのは不安になるというふうに思います。そういうときに違うところで看病をするよりは、できればやっぱり保護者の方が手厚く看病してあげたほうがいいのではないかなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 私も、本当の気持ち、子どもはやっぱり一番安心できる家庭で見てもらうのが子どももいいし、親も安心して仕事もできるんだと思います。でも、いろんな事情でできないという方もあるので、少しでもその方々の不安を除けるように、北栄町でもただ単に、きらきら園があるよ、すくすく園があるよって言うだけでなしに、子育てをしている人に寄り添って、本当にその気持ちになっていろんな施策をしていただけたらなと今後も思っております。その辺、ほかにどんな施策を考えておられるでしょうか、こういう面ではどういうことを考えておられるでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 病児保育と病後児保育の件でありますけども、例えば倉吉市でお仕事をしておられる方は、その現在設置しております厚生病院なり野島病院のほうが便利だろうというふうに思います。また、北栄町でお仕事をしておられる方にとりましては、今、森本議員がおっしゃったように、町内に設置していただきたいというふうなお気持ちを持っておられると思うんです。倉吉市で厚生病院、野島病院を廃止して北栄町だけに設置するということは、これはもう不可能ですし、倉吉市にも設置をして、そして北栄町にも設置するとなると、両方設置していかなければいけないという2カ所以上の設置が必要になってくるわけであります。そうすると、なかなか問題点として、受け入れていただく病院側の意向だとか、その北栄町の中での、それから保育士や看護師の配置、さらには予算的な問題って町長がおっしゃいましたようにそういうものもありますし、やはり現在の利用状況などを勘案した場合には、今までどおり病児保育は厚生病院で、それから病後児保育は野島病院でお世話いただきたいというふうに思うわけです。こういう取り組みというのは、鳥取県中部定住自立圏の取り組みの中から生まれたものでありますから、さらに進めていこうとかというになれば、そういうところで、やはりしっかり各1市4町が集まって論議していく必要があるんじゃないかなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) それでは、1点目の質問は終わらせていただきます。  次の農業の人手不足への本町の取り組みについてです。  先ほど町長も言われましたけれど、ラッキョウ農家さんが本当にバイトが見つかりさえすれば、規模をふやしたいという人もあるです。だけど、実際のところなかなか切り子さんとか抜き手さんとかいなくて、5月中ごろから作業に入るのに大変困っておられます。それで、うち、個人的なことを言って申しわけないですけれど、どういう関係で探したかといいますと、ハローワークさんに以前は出したこともありますけど、ちょっといい人材が見つからなくて、それで日曜広告というのに出しました。去年も出しましたし、ことしも出しました。そしたら、ことしは1人、琴浦町の60代の方が来てくださって、本当にいい方が来てくださってよかったです。  それと、友人を通して、友達だからお願いしますって、たった1か月だからお願いしますということや、それとインターネットを通じてボランティアバイトさんというそういうサイトがあるみたいで、そこで面接をして秋田のお嬢さんが来られました。それには、おうちに泊まってもらって、1か月うちに泊まって食事を一緒にしながら仕事をしてもらいました。その前の勤務地は山梨のホテルで賄いをされたそうです。それで、次は5月の半ばからうちに来て、6月の半ばには今度は長野に行って、川上村だったかもしれません、野菜の収穫に行かれるそうです。それで、次は沖縄に行ってサトウキビの収穫をして、次は愛媛に行ってミカンの収穫をされるということを聞きました。短期間ですけれど、バイトをしながら、そこの農家と交流をしながらされていて、本当は看護師の免許を持っておられて看護師でも幾らでもやっていけるのですが、人生経験として2年間ぐらい親に許しを得ていろんなところを回っていろんな勉強をしたいということで、そういう制度を使ってうちに来てくれました。  それから、北栄町がされている農業人材紹介センターというのも使っています。それによって去年ぐらいから2人でしたか、ずっと定期的に仕事があったので、今も使っている方もあります。すごく担当者の方がよく動いてくださって、次の日にはバイトさんを探してきてくださって本当に助かりました。それで、町長が個人個人の手腕って言いなったですけど、なかなか頼っていただけではいけないですけれど、町長は、さっき同僚の議員がワーキングホリデーとかっていうことを質問しておりましたが、そういうのを進めていかれようと思っておられますか、聞きたいですけど。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農作業のそういうアルバイトであったりとかパートさんだったり、なかなか難しいということを伺っておるところでありますが、こうやって森本議員もいろいろ努力されて、いろんなところからそういう人材を求められてやっておられまして、敬意を表したいなと、こう思っております。やはり今までのように、近くでなかなかそういう労働者といいますか、そういう人材が見つからないというのが実態でございまして、ラッキョウにいたしますと、福部は智頭のほうとか、あっちの山のほうにもお願いをして切り子さんをお願いしているんだというようなことを伺ったこともあるわけであります。我々も人材紹介センターも、町内だけでなくて、中部管内に出してお願いをしているというような状況でございまして、やっぱり広範囲にしていく必要が出てきたなと、こう思っております。そういった中にあって、インターネットでこうやってされる方もあるということでございまして、いろんな方がおられるわけでありますので、そういう中でいい人を雇用できれば、こう思っておるところであります。  ワーキングホリデーについては、学生さんが主体でございまして、例えば休みの期間というようなことになろうかと思います。夏休みとか、そういうような期間になろうかと思います、春休みとか。ですので、例えば5月、6月、忙しいからちょっと来てくれないかということはなかなか難しいかなと、こう思っております。ですので、そういう季節の本当に忙しいときに必要かということになれば、またちょっと違ってくる面もあると思います。ただ、夏休みの期間、2か月だったら2か月来ていただいて、そこで作業していただいたりしながらそういう農業に関心を持っていただく、そして地域に関心を持っていただくということも、これからそういう交流人口をふやしていく、そういう中で必要なことだろうと思いますので、県も今取り組んでおりますが、それとともにあわせながらやっていきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 先日8月21日から23日まで産業建設常任委員会で宮城県石巻市のデ・リーフデ北上というところに視察に参りました。その中で、やっぱりバイトさんたちの環境をよくしていかないといけないということも、すごく一人一人を大事にされているなというのがよくわかったので、ちょっと言ってみたいと思います。  始業時間は午前8時半から午後4時までで、今パートさんは40人使っておられるです。その会社はトマトを1.1ヘクタールとパプリカを1.3ヘクタールつくっておられて、ガラス温室でやっておられるところです。パートさんが40人、時給は聞きましたら800円だそうです。土日が休み、夏休み、年始年末は交代で休んでおられています。それと作業着が、月曜日はピンク、火曜日は黒というように交互で着れるように制服の貸与という感じでありました。月1回は会社から弁当を出すようにしたということで、すごく連帯感の高揚につながるということで、やっておられました。やっぱりその中で働く人の環境をよくしていくということは農家には必要だなと思いました。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員、質問の途中ですが、紹介をされたいのはわかりますけども、特に本町にぜひともこういう部分を取り入れてはどうかというふうな提案で質問をお願いいたします。 ○議員(6番 森本真理子君) わかりました。失礼しました。  それで、イチゴ工場でもこれから何人か雇用されると思うですけれど、そういうことも考えてほしいなと思いました、研修を通して。町長、その辺どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり労働環境がよくないと、なかなか人も集まってこないということになろうかと思います。こうやって人手が減ってくるということになれば、なおさらだと、こう思いますので、イチゴ農場につきましても、そういう労働環境に十分に配慮しながら進めてまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 森本議員。 ○議員(6番 森本真理子君) 北栄町としては、産業振興課に農作業人材紹介センターがあるわけですので、それを十分に皆さんに広めていただきまして、これからも充実してマッチングして、農家さんが困っておられたらバイトさんを見つけてあげるようにしていただきたいと思います。以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今までも農作業の人材紹介センターを介して多くの方が農家に行かれているわけでありますので、そういうことをさらに広めていきたいなと、こう思いますし、やはり農家さんも、労働環境をよくしていくということがあったら来年にもつながっていきますので、そういうことをしていただければと思います。また、常時仕事があるということも、やはり働く方の大きなそういう、何といいますか、希望もあると思いますので、今はこの仕事ですよ、次はこういう仕事もありますよと、そういうものも紹介しながらそういう紹介ができたらなと、こう思います。 ○議員(6番 森本真理子君) 以上で終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で森本真理子議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 10番、阪本和俊議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 10番、阪本和俊でございます。今期最後の一般質問でありますので、町民に一番大切な健康について質問させていただきます。  町民の健康を守るための対策を。  近年、町民のがんの発症率が高く、手術をしても手おくれだったとか、もっと早く検診を受けておけばよかったといった話をよく耳にします。行政も検診率向上のため努力をしていただいているところでありますが、食生活や環境の変化により認知症を初め脳梗塞やがん等は現代病と言われるようになって久しいわけでありますが、中部県民共通の課題でもあり、中部ふるさと広域連合として対策本部あるいは検討委員会等を設置されてはいかがでしょうか。中部県民の病気に対する危機意識の低下は異常であり、注意を喚起できるような対策が必要かと思います。G7(先進7カ国)の中でも日本の検診率は最低、国内でも鳥取県は最低レベル、とりわけ県中部の検診率はさらに低く、がんの発症率も高いです。したがって、医療費の負担も多い実情があります。健康志向の住民も多い中、このような不名誉な状況はいっときも早く解決すべきであります。  人間は健康によって生きがいも生まれ、家庭や地域の活力も生まれてくるものと思います。私は、がん発症の原因やメカニズムを徹底究明することが先決だと思います。検診率の向上だけで解決するとは思えません。県の福祉保健部、国の厚生労働省とも連携し、対策をとるべきではないでしょうか。  最近、県内でも肺がんの患者がふえたように感じています。たばこが原因とされる説もありましたが、PM2.5の影響が最も大きいのではと専門家の話もあります。また、かなり以前から乳がん、子宮がん、胃がん、大腸がんなどは、輸入小麦の貨物船内での害虫を防ぐための薫蒸処理に問題があると言われてきましたが、最近では余り話題にもなりません。  2人に1人ががんの時代などと言っていないで、目に見える対策を講ずる必要があると痛切に感ずるきょうこのごろですが、町長に伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 阪本議員の御質問にお答えいたします。  町民の健康を守るための対策についての御質問でございます。健康は全ての人の願いであり、私も議員と同じように、人は健康であることによって生きがいが生まれ、家庭や地域の活力も生まれるものと思っております。高齢化社会の今、日本人の死因の第1位はがんであり、都道府県別がん75歳未満年齢調整死亡率は、鳥取県は平成25年から平成27年まで3年連続ワースト3という不名誉な結果で、特に男性の死亡率が高くなっております。県内の圏域別では、中部圏域は、年度によってばらつきがあるものの、どのがんにおいても東西部に比べて死亡率が高く、逆に検診の受診率は県平均を下回る状況となっております。  中部ふるさと広域連合として、対策本部、検討委員会等を設置して中部地区住民の注意を喚起してはとの御提案でございますが、中部地区のがん死亡率の減少を図るため、平成26年度から県の中部総合事務所福祉保健局を中心に鳥取県中部圏域がん対策推進会議を設置し、医療機関、住民、職域、健診機関、行政が一丸となって受診率向上によるがんの早期発見やがんになりにくい生活習慣を推進しているところであり、中部市町のがん検診の受診率はどのがん検診においても年々向上してきているところであります。また、小・中学生や事業所を対象にしたがん教育の実施や、企業、事業所へがん検診の受診を促進するなど、議員御提案の組織と同じ役割を担っていると思っております。今後も、これらの連携を生かしながら中部地区で協働し、がん対策の取り組みを推進してまいりたいと考えております。  がんの研究は日進月歩であり、原因の究明、メカニズムの解明をもとに検査法、治療法も進化しております。一昔前までは不治の病と恐れられていたがんも今日では治る病気であり、そのためにも早期発見はとても重要であります。先日新聞で、国立がん研究センターチームが、1滴の血液から13種類のがんの有無を同時に診断できる検査法を開発したと大きく報道されました。承認され、実用化される日が来れば、体への負担が少なく、ごく初期のがんも見つけられるため、効果的な治療ができ、医療費削減にもつながるとされております。そんな夢のような新世代の検診が一日も早く実現することを期待するところであります。国、県、市町村が連携を図りながら、それぞれの役割を果たすことががん対策には求められております。がんの原因究明やメカニズムの研究は国の専門機関に任せ、市町村は国の指針に基づき、県と連携しながら受診率向上や、がんになりにくくする生活習慣の定着に取り組んでいきたいと考えております。  最近のがんの傾向として、議員が感じておられるように、特に男性において肺がんがふえており、本町においてもその傾向は明らかであります。肺がんは、御指摘のように、環境による要因が大きいと言われております。PM2.5もその一つで、鳥取県でもPM2.5の濃度が国が示した注意喚起のための暫定指針値を超過すると予想される場合等に、県民の健康被害を未然に防止するため注意喚起を行うとされているところであります。この大気汚染の問題につきましては、日本海沿岸の自治体が強く影響を受けており、町村会や県を通じた国への要望など、あらゆる方面、機会で声を上げ、国が本腰で取り組みを進めるよう働きかけを行いたいと考えております。また、PM2.5の汚染は、大気汚染だけでなく、たばこの煙による屋内の空気汚染についても同様でございます。肺がんの予防は禁煙と受動喫煙防止が何より重要であり、中部一円で世界禁煙デー啓発キャンペーンを実施するほか、公共施設の建物内及び敷地内禁煙を徹底し、禁煙の教育や啓発を強化していくことにしております。  本町は、がん検診の受診率におきましては、どの検診も年々上がっており、全国平均より高い受診率であり、町民の健康づくりへの意識の向上と行動変容は少しずつ感じているところでありますが、町民全体の意識の底上げにまでは至っておらず、今年度は、胃がん検診3年未受診の方に個別に通知と電話勧奨を行うなど、未受診者に焦点を当てた受診勧奨に力を入れているところでございます。  また、鳥取県の胃がんの死亡率が高い理由の一つに、塩分の摂取量が多く、野菜摂取量が減少していることが上げられます。子どものころからよい生活習慣を身につけることは、大人になってからの生活習慣のために非常に大切であり、こども園での食育や食生活改善推進員の協力を得ながら、減塩やバランスのよい食事の普及啓発を引き続き取り組んでまいります。がんは、加齢に伴い罹患する確率が高くなります。高齢化時代の今日、2人に1人ががんにかかると推計されておりますが、生活習慣、生活環境などの違いにより、その確率が異なることもわかっております。がんは怖い病気ですが、予防可能な、また、治療可能な余地のある病気です。行政だけでなく、食生活改善推進協議会等の各種団体、医療機関等と連携し、まず一次予防として、生活習慣の改善を啓発し、二次予防として、がん検診を推進し、三次予防として、健診受診後は必要に応じて精密検査、再検査を必ず受けることを説明しながら、今後もがん対策の取り組みを強化してまいりたいと考えております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) ありがとうございました。  平成29年度の北栄町の健康ガイドによりますと、がんの発症率は二、三年前より少し低くなっております。検診率も少し上がってきていますから、傾向としては結構なことだと思っておりますが、ただ、1人当たりの医療給付費は毎年ふえ続けております。がんの発症率も鳥取県は先ほど町長がおっしゃいましたように、3年連続全国でもワースト3ということでございます。全国的にも人口減少が激しい鳥取県でありますから、特に北栄町もそういった責任のある対策を考えるべきではないかと思っておりますが、受診率の向上とあわせて、先ほどおっしゃいましたがんになりにくい取り組みをしておられるということでございましたが、何か具体的な対策をお考えでありましょうか。いま一度伺ってみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず、何といいましても、第一次予防として、先ほど申し上げましたが、食生活、食習慣、生活習慣ですか、そういうものをやっぱり改善をしていかなければならないだろうと、こう思っております。やはり特に食生活あるいはそういう飲食等があるわけであります。やっぱり毎日食しますから、そういう影響は大きいだろうということを考えておりまして、食生活推進員さんを初め、そういう減塩の対策であったりとか、あるいは小さい子どものころからやっぱりがん対策をしていくべきだろうということで、がん予防についての教育ということが必要だろうと思います。  そういうことをしながら生活習慣を改善していくということを考えておるところでありますし、また、健診についても、去年からポイント制を導入いたしまして、かなりたくさんの方がそれに参加されているということで、少しずつではありますが、関心も高まってきておるんではないかなと、こう思っておるところであります。そして受診をしていただきまして、最後には要精密とか、あるいは再検査ということがあるわけでありますが、そういう方にも十分に説明をしながらそれに行っていただくと。なかなか行かない人もあるようでございますので、やっぱりそういう検査に行っていただいて重度化にならないようにしていくということをしてまいりたいなと、こう思っておるところであります。そのほかにも多々あると思いますが、とりあえずそういうことで、今、一次予防、二次予防、三次予防ということで考えておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 今議会で受動喫煙防止条例の制定を求めた陳情書が鳥取県中部医師会から提出をされております。教育民生常任委員会でもいろいろ検討いたしましたが、このことは、たばこを吸う人が受動喫煙の及ぼす健康被害を十分に理解してもらう以外には解決策はないのではないかというぐあいに思います。以前に比べましてたばこを吸う人がかなり少なくなったようでございますが、そういう中でも肺がんの患者が、日増しにふえているって言ったら語弊があるかもしれませんけども、私の知人等かなり去年、ことしにかけて肺がんで手術をしたりされた方がございます。こういった現状を考えるときに、受動喫煙防止条例というのは早期に制定すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かに受動喫煙、その周りの方が、やっぱりたばこを吸っておられる方の煙でそういうがんになりやすいというようなことを言われておるところでありまして、大変迷惑かけておられる方もあるわけであります。禁煙の場所等も、室内では吸えないようにして、屋外でだけというような形あるいは個室というような形でされているとこもあるわけであります。町といたしましても、1つの場所を設けてそういうところでしているということであります。体に悪いということは既に証明されているところでございますので、そういう条例としてできるかどうかということも検討しながらしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 6月議会でも申し上げましたが、中国から飛来してくるPM2.5を吸い込めば肺がんや心筋梗塞のリスクが増大すると。中国では100万人もの犠牲者が出ていると言われておりますが、中国やイギリスの研究チームがこのことについて警告をしています。大気中のCO2濃度は年々増加して、鳥取県でも、先ほど来申し上げておりますが、がんの発症がふえております。地球温暖化防止とあわせて6月議会でも国や県に働きかけるということがございましたが、今は、もうそういうぐあいにしたいということでございますが、今まで要望されたのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 6月議会過ぎてから要望をしようということであったわけでありますが、ちょっとその要望のタイミングがありまして、こういうまとまったときにやっぱり要望するということになりますので、そういうのがまた近い機会にありますので、ぜひ要望してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) ぜひ早い機会にそういう要望会にでも持っていっていただきたいというぐあいに思います。  このPM2.5というのは、微小粒子状の物質でありますから北朝鮮のミサイルとは全く違うんですよね。見えない恐怖、もう自然にとにかく降り注いできますから、それが結局堆積をして人間や家畜もそうでしょうし、それから海の魚介類、そういったものにも影響がどんどん出てきておるように思います。そういう報道もございます。だから、温暖化についていろいろ言われておりますけども、そういった有害物質の影響も非常に大きいがために魚がとれなくなったということがあるようでございます。したがって、これを放置しておきますと、大変な事態になるんじゃないかなというぐあいに懸念をしておるわけでございます。やっぱり相手があることですから、国と国の関係で非常に最近国際情勢も複雑になっておりまして、中国に対して、あるいはアメリカのトランプ大統領に対して直接物を言うことがなかなか難しい部分があるかもしれませんけども、やっぱり中国に近い日本あるいは韓国が一番影響を受けるということであれば、人を当てにしていてもだめだと思うんですよ。だから市町村あるいは知事さん方が中心になって声を大にしていただかないと、これは解決しない。考えようによってですけども、文化団体とか経済界、そういったところを窓口に相手国と折衝するような方法もやっぱり考えていただきたいなというぐあいに思います。いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 国と国同士のことになろうかと思います。やはり国にきちんとそういうことを訴えながら、交渉していただくということが大切だろうと思います。そういう意味でも、機会あるごとに県を通してやっぱり国に言っていただくということが必要だと思いますので、そういうことをしてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) 人は、やっぱり病気やけがをしたくない、できればぴんぴんころりであの世に行きたいという思いの人が非常に多いんですよね。そういったことから考えると、行政がそういった取り組みを積極的にやっていただくことによってそれが防げるとなれば、やっぱり一番いいことではないかなと私は思います。  次に、骨粗鬆症対策ですけども、子どもたちや中高年の人たちが骨折した話をよく聞きます。やっぱり私の知り合いも、我々ぐらいの年になると、こけて骨を折った人がたくさんございます。そういった骨折しないようなサプリメントも次々販売をされておりまして、そういったものを買って飲む人もあるかもしれませんけど、普通無関心だと思うんですよね。最近、病院等に行きますと、50歳前後になれば骨粗鬆症の薬を飲みましょう、毎日飲む薬、1週間に1回の薬あるいは1か月に1回の薬というようなことで、ちゃんとその表示がしてございます。それから60歳になったら骨量の検査をしましょうというようなこともございます。ただ、日常的な対策として、骨が丈夫になるカルシウムの摂取、こういうものを習慣づけるのが一番いいんじゃないかなと。骨が折れてから騒ぐのではなくて、日ごろからそういう対策を講じておく必要があるんじゃないかなというぐあいに私は思います。町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 骨粗鬆症ですが、骨がかすかすになってしまってこけたりすると骨折してしまうというようなことでございまして、特に女性の方、そしてまた、50歳、60歳になってからそういう骨量が足らなくなるというような方がたくさんおられると。たくさんといいますか、そういう方もおられるということでございまして、骨量の検査も健診時にしておるところでありますので、そうならないようにしていくためには、やはり先ほど言われましたように、カルシウムの摂取というのが大切だということも伺っておるところであります。特に北栄町あるいはこの中部地区におきましては、乳牛を飼っておられる方もたくさんおられるわけでありますので、そういう牛乳を飲むとか、そういうことが日常的に習慣づけられれば、ある程度カルシウムの摂取ができるのではないかなと、こう思っておるところでありますし、また、そうすることによってそういう牛乳の販売といいますか、そういうのに寄与できるのではないかなと、こう思っておるところであります。そういうことをしていただいて、なるべくならないようにしていく、これが大切だろうと、こう思いますので、こういうことも骨粗鬆症にならないためにということでPRをしていくということも考えたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) ぜひそういった取り組みを積極的にやっていただきたいと思います。  次に、認知症の対策については、過去に何回か一般質問をさせていただきましたが、最近の情報では、認知症で行方不明者が激増し、年1万5,000人になったという報道もございます。2年ほど前は1万人だったということなんですが、これが急増したと。特に在宅介護で徘回老人が急増し、交通事故あるいは列車事故が多くなっているということでございます。北栄町ではそういった例はあんまり聞きませんけども、そういう傾向が出てきたということは、やはり町としても気をつけていかなければならないんじゃないかというぐあいに思っております。次期、町長も再選されると思います。どうか積極的な北栄町民の健康について取り組んでほしいと提言をしたいと思います。旧町のときには、長い間、健康のまち、教育のまち、農業のまち、この3本柱でやってきておりました。合併してから町長は、地球環境、温暖化防止ということでございましたが、これはやっぱり一番大事なことだと思うんですよ。ひとつ次期当選されましたら、そういった取り組みを積極的にやっていただきたいと。いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 人が生きて生活していく中では、やっぱり健康というのが一番大事だろうと、こう思っておるところであります。引き続き健康施策については一生懸命に取り組んでまいりたいなと、こう思っておりますし、それからまた、やっぱり人材育成という意味で、教育というもの、これも大変重要なことでございます。そして何といいましても基幹産業であります農業の振興というのも、これも大切なことでございますので、こういうものも含めながら他の施策を取り入れて魅力あるまちづくりをできるように頑張っていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員。 ○議員(10番 阪本 和俊君) やはり町民が健康でなくては、産業振興やまちづくりもなかなか難しいと思うんですよね。最近、町民の活力がかなり低下してしまったなというような感じがいたします。どうかぜひとも積極的な取り組みを希望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(井上信一郎君) 阪本議員、答弁はよろしいですね。 ○議員(10番 阪本 和俊君) いいです。 ○議長(井上信一郎君) 以上で阪本和俊議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。  本会議は、あす8日の午前9時から開きますので、お集まりください。お疲れさまでした。                 午後2時29分散会       ───────────────────────────────...