日程第1 市政に対する一般質問
○議長(福谷直美君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。
まず、会派くらよしの14番藤井隆弘議員。
○14番(藤井隆弘君)(登壇)(拍手) おはようございます。会派くらよしの藤井隆弘です。どうぞよろしくお願いいたします。
広田市長は、市長選挙で、活気あふれる元気な倉吉を目指してと訴え、圧倒的な支持を得て市長に就任されました。
就任後、2か月余り、精力的な取組をされ、市民も大きな期待をしております。広田市長にとって初の定例議会で一般質問の
トップバッターとして質問させていただきますことを大変光栄でうれしく思っております。
今回は、市長に就任されてからの取組、所信表明、職員への訓示などを通じて、広田市長の基本的な政治姿勢について質問してまいります。
初めに、
新型コロナ対策と元気な倉吉づくりです。
所信表明で、まずもって取り組まなければならないのは、
新型コロナウイルスの感染防止対策と疲弊した地域経済の立て直しであると述べられております。減少傾向にあるとはいえ、昨日の
倉吉保健所管内の
新型コロナウイルス感染者は7名で、そのうちワクチンを3回接種した方も感染しておられます。
新型コロナウイルス感染対策、特に第4回目の
ワクチン接種の取組がどうなっているのかお聞かせください。
また、市長就任後、4月と5月の臨時議会で、一般会計では合計で28事業、12億3,000万円余を予算化され、今定例会でも54事業、5億3,000万円弱、合わせて17億6,000万円弱を予算化、また、上程されております。この中で疲弊する地域経済の立て直しの主な事業内容を教えてください。また、これらの事業でどのような効果を期待されているのかについてもお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
○市長(広田一恭君)(登壇) 皆さん、おはようございます。初めての議会でございますので、皆さん、お手柔らかにお願いできたらと思いますが。
それでは、ただいまの
藤井市議会議員さんからの御質問についてお答えしたいと思います。
まず、
新型コロナウイルス予防の関係でございます。
4回目接種のことというお話もございましたが、
ワクチン接種自体は感染予防効果のある有効な手だての一つであると考えておりまして、さらに接種を進めていかないといけないと思っているところでございます。
接種率については、6月5日現在で初回接種が81%、追加接種3回目は59%、小児接種が17%でございます。6月1日から追加4回目接種の予約を開始し、この6月10日から4回目接種が始まったところでございます。この4回目接種については、重症化予防を目的として実施するもので、対象者を
重症化リスクの高い60歳以上の方、そして、18歳から59歳の方で基礎疾患を有する方あるいは
重症化リスクが高いと医師が認める方に限定して、3回目接種から5か月経過した方に実施しようというものでございます。接種券の発送については、60歳以上の方には5月26日の接種券の発送を皮切りに、4回目接種が可能となる時期に合わせまして順次発送していく予定としております。18歳から59歳の方で基礎疾患を有する方につきましては、令和4年、今年の3月末までに3回目接種を終えた全ての方に基礎疾患の有無ですとか、4回目接種の希望の有無を伺う文書をこの6月中旬から下旬の間に発送することとしています。高齢者施設等の接種についても、これまでと同様、各施設で接種計画を立てていただき、6月下旬から接種できる体制を整えているところでございます。現在は、4回目の追加接種を中心に
ワクチン接種を進めていますが、初回接種、小児接種、そして3回目の追加接種も接種期限である9月30日までに接種できるため、ホームページですとか、防災無線、それからNCNさんの御協力、様々な媒体を活用して広報を行い、県教育委員会、商工会議所など関係機関と連携を図り、一人でも多くの方に接種いただくよう努めているところでございます。
続きまして、経済支援策についてでございます。
まず、がんばる
事業者福高応援事業の執行状況について御報告させていただきたいと思います。令和4年4月臨時議会において予算承認をいただいた、がんばる
事業者福高支援事業についてでございますが、5月9日に受付を開始し、5月31日現在で565件の申請を受け付けているところでございます。受付開始から約20日間で41.5%の申請率でございまして、多くの事業者に求められていた支援事業であると感じているところでございます。また、本事業は、本年1月からのオミクロン株、さらには大雪、
ウクライナ情勢等による燃料、資材等の高騰が追い打ちをかけ、全業種の皆様が非常に厳しい状況であると捉えまして、対象期間は本年9月末までとするなど、一件でも多くの事業者さんに利用いただくよう工夫しているところでございまして、この事業を活用して事業の継続を図っていただきたいと考えているところでございます。
また、本議会で上程されました
プレミアム付観光応援クーポンでございますが、本年2月に市内の飲食店等を対象にした
緊急アンケートにおいても、8割の事業者さんが今後も
プレミアム飲食券の発行等により消費喚起施策が必要という声をいただいたところでございます。市独自の切れ目なく力強い消費喚起策を通じて、活力ある元気な倉吉を取り戻していくため、今回の
プレミアム付飲食券の発行事業は、事業費総額を約6,300万円余りと、これまで市が実施してまいりました消費喚起策の中で最大規模としたところでございます。
具体的には、市内の飲食店を対象とした
観光キャンペーンとして、プレミアム率40%の
観光応援クーポンを2万8,000セット発行し、そのクーポンの内容といたしましては、飲食店とかで使える
飲食クーポンが6,000円分と、あと、観光体験施設、
タクシー代行サービス等で使える
観光クーポン1,000円、合計7,000円分のクーポンを5,000円で販売するということにしたものでございます。販売利用期間は県の
プレミアム付飲食券の利用が終了した後、お盆の前から販売を開始し、令和5年1月まで利用できるように考えており、県の飲食券の利用期間と重複しない形で考えております。
これまでの事業において、
飲食クーポンは150店舗、また、
観光クーポンは70店舗に御参加をいただいたところでございますが、今回の事業にもぜひ多くの飲食店等の御参加をいただきたいと考えているところでございます。多くの市民の皆様に御利用いただき、本市の観光産業を応援してまいりたいということをお願いしたいと思っております。
それから、今後の取組についてでございますが、ただいま御説明申し上げました、がんばる
事業者福高応援事業について、事業継続を目指していただくとともに、今、御説明申し上げました
プレミアム付観光応援クーポンによって人の動きを活発化させたいと考えているところでございます。
また、現在、新分野展開等に新たなチャレンジに対する支援ですとか、観光商品開発に対する支援なども今計画中でございまして、今議会中に追加提案していくように考えているところでございます。令和2年から続きます長引くコロナ禍において、終息のめどが立たない状況ではございますが、事業者と協力して、こういった状況を乗り越えていきたいと考えているところでございます。以上です。
○14番(藤井隆弘君) ありがとうございます。何にしても、コロナ対策というのが第一ですから、しっかりと
ワクチン接種も含めて取組をお願いしたいなと思っております。
それと、倉吉を元気にする、疲弊した経済をということでの事業、今上げられました、がんばる
事業者福高応援事業、それと、今議会で上程されておりますクーポンですね。これについても本当に効果、有効なものだと思いますし、事業者にとってはありがたい、倉吉を元気にして、自分たちも頑張ろうという意思の表れで、本当に広田市政のカラーというか、積極的な一面がのぞかれた事業だと思っております。
この後のことについてお聞きしようとしましたが、もうお答えいただきましたので、ありがとうございます。しっかりと受け止めまして、取り組んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、人口減少・
少子高齢化対策ということについてでございます。
人口減少は、多くの地方都市にとって共通の課題であります。所信表明で
人口減少対策について、観光人口、交流人口、関係人口を増加させ、移住定住につなげていきたいと述べられました。また、市報5月号によりますと、子育て施策を点検し、子育て世代のための各種支援策を強化したいと。若い世代が移住してくる呼び水となるような支援策を検討したいとありました。
そこでお伺いします。広田市長の考えておられる現時点での
人口減少対策についてお聞かせ願えればと思います。また、子育て施策につきまして、今後こういったことをやっていきたいんだというような支援策がありましたら、答弁いただければと思います。よろしくお願いします。
○市長(広田一恭君) 子育て支援についてでございますが、本市では、
子育て総合支援センターおひさまの充実ですとか、
子育て世代包括支援センターを設置いたしまして、妊娠初期から子育て期まで切れ目のない支援を行う体制の構築に取り組んでいるところでございます。そういった支援策を引き続き継続していきたいと思っているところでございます。また、今後そういった、今、子育て世帯のお母様方とかからもいろんな御意見を聞きながら、今求められている施策等について、また改めてそういった施策展開を図っていければということを考えています。以上です。
○14番(藤井隆弘君) おひさまを含めていろんな施策があると思います、子ども家庭課でもね。広田市長のスタイルとして、いろんなことを市民と意見交換をしながら取り組んでいくということですので、これからまたいろんな事業が反映されていくんじゃないかなと思っております。移住定住ということについても、子育て世代というのがこれから大事だと思いますので、呼び水となるような事業をしっかりと打っていただければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
そういった子育て世代、
人口減少対策ということと併せて、高齢化対策、人口がこの高齢化の中でかなり高齢化率も倉吉市でも高くなっているわけですけれども、これまで市長の所信表明であるとか、市報等での高齢化対策、あるいは福祉といった面での具体的な発言や発信を見聞きすることはありませんでした。
昨日の市長施政方針では、高齢者施策について、高齢者が健康で仕事や趣味などの生きがいを持ちながら豊かな生活を送ることができるよう、
地域包括支援センターや各
地区コミュニティセンターなどが連携、情報共有し、地域で互いに支え合い誰もが暮らしやすいと感じられる共生のまちづくりを進めますと述べられました。
高齢者に優しいまちづくりというのは、私は若者を含めて全ての世代で住みやすいまちづくりにつながるものだと考えております。倉吉市は、御存じのとおり、住みよさランキング2021で総合5位となっております。特に介護老人福祉・保健施設、あるいは病院・一般診療所の病床数などを含めた安心度というものが高く評価されているわけです。骨格予算でしっかり予算化してあるということだとは思いますけれども、改めてこの高齢化対策、福祉に関する広田市長の考えをお伺いできればと思います。
○市長(広田一恭君) 高齢化対策についての御質問でございました。
令和2年の国勢調査によりますと、本市の65歳以上の高齢者は1万6,034人と、前回調査の1万5,488人より546人増加し、高齢化率が31.7%から34.8%と約3ポイントも増加したところでございます。さき方御紹介いただいたように施政方針でも触れましたが、高齢者施策は、健康で豊かな生涯元気なまちづくりを進める上で重点的に取り組む必要があると考えているところでございます。
予算措置については、議員御指摘のとおり、本年度の当初予算でも結構予算が組んでありまして、前年度と同等額が措置されておりますので、石田市政からバトンタッチをいたしました私としましても、引き続きこれらの取組を継続してまいりたいと思います。
先ほどお母さん方の御意見も聞くというお話もいたしましたが、高齢化の対策についても、市民の方からいろいろ御意見も聞きながら、不足している施策等があれば、また改めて御提案申し上げ、高齢化対策にもしっかり取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○14番(藤井隆弘君) ありがとうございます。重点的な施策だという確認をさせていただきました。
何にしても、若い者から高齢者まで、誰もが住みやすい倉吉ということでの取組の一環としてしっかりと進めていただきたい。具体的なことについては、後の議会でも、高齢者問題であるとか福祉の問題については、また質問させていただく機会もあるかと思いますが、そういった中で、先ほどもちょっとおっしゃいました。いろんな世代の意見を聞いていくんだということで、実はこれは5月22日だったでしょうか、鳥取短期大学と鳥取看護大学の学生さん19名だったと思いますけども、一緒に、元気な倉吉づくり「市長と“はなし”しょいや」、しょいやっていい響きですね、そういった会を開かれました。高校生や大学生など、若い人たちから直接意見を聞く会とのことで、本当にすばらしい取組を始められたんだなと感心したわけですけれども、お伺いしたいなと思っています。
この「市長と“はなし”しょいや」で出た意見をどう活用していかれるのか。そして、また、今後様々な形で会を持たれるかと思いますけれども、今後の予定についても分かってることがあればお聞かせ願えればと思います。
○市長(広田一恭君) 「市長と“はなし”しょいや」の状況と今後の展開について御質問いただいたところでございます。
人口減少を食い止めるために若者がどういうまちに住みたいのか、どういうまちに帰ってきたいのか、そういった意見を十分把握するために、このたび、鳥取看護大学と鳥取短期大学の生徒さんに集まっていただいて、今御説明があったとおり、5月22日に19名の学生の参加を得て、住み続けたいと思う活気あふれる元気なまちをテーマに、いろいろざっくばらんに意見交換を行ったところでございます。
学生さんからは、放課後の過ごし方や買物する場所等について、倉吉駅周辺には遊べる場所がないですとか、休日にはやっぱり鳥取市や米子市に遊びに行く。あるいは放課後勉強ができるようなカフェをまとめたようなパンフレットが欲しいだとか、そういった御意見をいただいたところでございます。また、働く場所についても、市内にどういう会社があるのか分からない、知らないということだったり、女性中心の会社があれば働きやすいだとか、そういった御意見もいただいたところでございます。また、観光地についても、白壁土蔵群の店が開いているのか閉まっているのか分からないんで、ネットで調べても開店状況が分からないとか、地元の人しか知らないカフェも多いというような声もございました。また、自然を生かして
グランピング施設をつくってはどうかということの意見をいただいたところでございます。私からは、地元にパープルタウンですとか、いろんな施設もあるということは申し上げましたが、そういった店ではどうも満足はできない状況がございました。
多岐にわたる意見をいただきました学生さんから、勉強したり、長い時間過ごせるカフェが欲しいという声が多かったと受け止めておりまして、以前カフェ事業者に、ここ倉吉市に出店等の意向はないかというようなことに取り組んだ経緯もございますが、そういった事業者さんが倉吉市に出てきたいというか、即断即決で駄目だという御意見もあったようでございまして、なかなかすぐには新たなカフェを誘致することは難しいという状況にございますので、まず、できることからということで、地元のカフェの場所をマップに落とし込んだチラシを作るなど、まず、学生さんからいただいた声をそういった形にできればなと思ってるところでございます。
また、働く場所についても、知らないという御意見があったところでございまして、専門技術を生かせる、大手メーカーさんともつながるすばらしい製造事業者さんも市内にはございますので、そういった事業者さんを紹介するようなチラシですとか、そういったものの作成にも取り組んで、地元企業の魅力をしっかり学生さんにお伝えしたいなということを思っているところでございます。
できるところからということで、早速にそういった、いただいた施設等の設置にはなかなか着手できないところでございますが、今申し上げましたマップですとか、企業紹介のチラシとか、今不足していること、すぐできることには早速にも取り組んでまいりたいと考えているところでございます。以上です。
○14番(藤井隆弘君) ありがとうございます。話をしてみて、発見というのが多分いろいろお互いにあるんだと思いますし、できることからやるという、何にしても一番は、市長さんとお会いして自分たちの声を聞いてもらえたんだということが、多分これからいろんな場面でいろんな会を持たれるかと思いますが、そのことが一番大事だと思います。市役所あるいは行政に対する信頼感といいますか、そういったことを大事にして取り組んでいただければなと思っております。
3つ目ですけども、これは職員への訓示ということで一緒に質問させていただきますけども、広田市長は、就任式の中で職員に向けて3点訓示されました。1点目は、明るい、正しい、仲よい職場づくりに取り組みましょう。2つ目は、挨拶、笑顔、返事をきちんと実践していきましょう。3つ目は、自分の住んでいる
地域コミュニティーの維持、運営に率先して協力しましょうということで、私もその席に同席させていただきましたが、本当に分かりやすく、職員にとっても何か心に響くものがあったんじゃないかなとは思ったわけですけれども、まず、広田市長の目指す職場づくり、期待する職員像というものについて改めてお伺いしながら、そのことについて具体的な取組が始まっていたのならば、またお聞かせください。そして、市の職員と地域活動ということについての市長のお考えをお聞きします。
そして、これは
コミュニティーということについては、倉吉市自治公民館への加入及び参加を促進する条例というものがこの4月にできまして、その中では、市の職員は自らも地域社会の一員であるという認識の下、積極的に参加するよう努めなければならないとあります。広田市政のベースは、先ほどもちょっと触れましたけれども、声を聞く、地域の情勢、状況を知って現場を見る、そういったことがベースになるんじゃないかなと思っております。
昨年4月から地区公民館が
コミュニティセンターとなりまして、その中でベースとなる事業として、元気の出る
地域づくり支援事業というのがあります。この事業は、13地区一律の交付金事業ということになっておりますけれども、私はこれはやっぱりいろんな地域の状況、人口も違えばいろんなことも違いますので、そこを精査した、例えば
基準プラス人口割とか、そういったことを含めた活動しやすい事業にしていただければと思いますけれども、そういったこともちょっと考えについてお聞かせ願えればと思いますので、よろしくお願いいたします。
○市長(広田一恭君) まず、目指す職場づくり、また、期待する職員像についてでございます。
今御紹介いただいたように、4月の就任式で、明るい、正しい、仲よい職場ということを申し上げたところでございます。明るいということにつきましては、風通しのよい職場、職員が生き生きと働き、挨拶や笑顔が自然と出るような職場をイメージしたものでございます。正しいという点につきましても、どのような職場であっても法令遵守は基本でございますが、市民の皆さんと一緒にまちづくりを行っていく市役所においては、最も重点的な取組だと思います。職員としてのみならず、人として、また、一市民としても正しい行動を心がけていただきたいという思いでございます。また、仲よいとは、市民の皆さんとはもとより、職場内でのハラスメントですとか、いじめなどもなく、健全なコミュニケーションが図られている職場を目指すもので、困難な課題等がございましても、組織一丸となって対処していく、そういった職場を皆さんに目指してほしいということを申し上げたところでございます。また、期待する職員像として、きちんとした挨拶、笑顔、返事ができることが重要と話しました。
住民と直接接することの多い市役所の職員としては、基本的なマナーですとか、エチケットの徹底をお願いしたところでございまして、さらには次のステップとして、創意工夫ですとか、挑戦する姿勢につなげていただけたらなと思っているところでございます。
また、この目指す職場づくりや職員像を実現していく上でも、市役所には
市役所改革推進本部というものが設置されております。この改革推進本部で現状の市役所の問題点等を洗い出した上で改善策を検討し、よりよい市役所、明るい市役所へ変えていくよう取り組んでいきたいと考えているところでございます。
また、市の職員と地域活動との関係についてでございます。
さき方、議員の御指摘がございました。促進条例でもその旨が規定されているところでございますが、職員も地域住民の一人であり、自身が住んでいる
地域コミュニティーの維持、運営に率先して協力するようお話ししたところでございます。全ての職員が地域活動に参画するべきと考えているところでございまして、今後そういった地域活動へ参画することの意義ですとか重要性、また、行政職員のあるべき姿などについて、全職員を対象に研修を行う等、意識改革等に努めてまいりたいと考えております。
また、最後に、元気の出る
地域づくり支援事業の交付金のことについてでございます。
元気の出る
地域づくり支援事業を実施しまして、各
地区コミュニティセンターの指定管理者に対して一律に152万4,000円を交付してるところでございますが、この金額につきましては、各地域の人口規模とか広さとか、そういった面によらず、最低限必要となる経費に当たる金額と考えているところで、いわゆる固定経費的な費用として、運営上、最低限必要な金額であろうと考えてお示ししているところでございます。
せんだって5月末に
自治公民館連合会常任委員会と各
地区コミュニティセンターの指定管理者との会合がございましたが、一律に配分しているこの交付金について、地区の人口等の傾斜配分による算定方法を現時点では改める考えはないということを御説明申し上げたところでございます。それに対して、特に今現在大きな意見等はございませんでしたが、今後も引き続いて、指定管理者さん等のいろいろな御意見を伺いながら、協議を重ねていきたいと考えているところでございます。以上です。
○14番(藤井隆弘君) ありがとうございます。職員あるいは地域との関係ということにつきまして、今答弁いただきました。
広田市長自身も地域の自治公民館の役員等、長年携わっておられて、その重要性もしっかりと理解されている方だと認識しておりますので、職員もこのやり取りも聞いておるでしょうから、しっかりと取り組んでいただければなと思っています。
ここまで大まかな市長の政治姿勢について質問してきました。こうやって議会を傍聴されている方、また、テレビ視聴されている方も広田市長のお考えであるとか、人柄を見聞きされ、ますます期待感を持たれたんじゃないかなと私は思っております。
新型コロナウイルス対策、あるいは地域経済の活性化、人口減少、少子化対策、高齢化対策、福祉施策、地域づくりなどなどたくさんの課題がありますが、その具体策については、今後また質問をしていきたいなと思っております。
いずれにしましても、しっかりと市民と対話し、信頼関係をつくりながら行政を進めていく姿勢を、また、共に倉吉市をくらしよし倉吉としていくということを確認しながら、今回の私の市長への質問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
続きまして、教育のまちづくりということで、ここからは教育長に質問させていただきます。
まず一つは、学校のハード面ということでエレベーターの設置について質問していきます。
学校は子どもの学びの場でもあり、地域の集いの場、そして、指定避難所にもなっています。学校は様々な場面でいろんなことが対応できる、例えば子どもや教員や保護者、地域の方々などが来校されるわけですけれども、いろんな方が来られるわけでして、そういった方が自由に移動できるっていいますか、活動できる、誰にでも優しいエレベーター、こういったものが必要なのではないかなと私は思っております。
そこでお聞きしますが、現在、倉吉市内18校のエレベーターの設置状況と、設置されている学校も幾つかあると思っておりますが、その設置経過について併せて教えてください。
○教育長(小椋博幸君) おはようございます。6月定例会、今回もよろしくお願いいたします。
早速、藤井議員の御質問にお答えいたします。
小・中学校のエレベーターの設置状況についてのお尋ねでございます。校舎にエレベーターが設置されている小・中学校は現在5校でございます。小学校が4校、それから中学校に1校という状況です。その経過につきましては、小学校の1校については、肢体不自由児童の入学を機に設置したものであります。そのほかの4校については、増改築でありますとか、移転工事に伴う法的な整備によって整備したものでございます。
○14番(藤井隆弘君) ありがとうございます。5校あるということで、その内容についても今お伺いいたしました。
それで、学校のバリアフリー化、公共施設のですね、そういった観点から申しますと、私自身も学校現場、長年おりまして、最後は上北条小学校でしたけれども、そちらで足を捻挫して1か月以上松葉づえをついて1階から3階まで巡回したという経験もありますし、既に設置してある学校の校長先生からも、職員がけがをして車椅子だったけども、エレベーターがあってとってもよかった、感謝していたという話も聞いております。
そういったことですとか、一つ紹介しますと、これは文部科学省の公立小中学校施設におけるバリアフリー化の状況調査というのが、令和2年5月1日現在の資料として載っておりますけれども、これは車椅子使用者用のトイレがあるかとか、スロープなどによる段差解消がなされているか、あるいはエレベーターが設置されている状況についての調査でございますけれども、全国の小・中学校、これは2万8,131校のうち、エレベーター設置校は7,610校で27.1%となっております。倉吉市の場合は18校のうち5校ですから、27.8%と、まあまあ標準的なという見方もできますが、実はこれは配慮が必要な児童生徒等、先ほど教員の話もしましたけれども、そういった者が在席する学校では、6,451校で見ると、このエレベーターの設置状況は40.5%となっております。
このように、毎日学校に通う子どもたちであるとか、教員の中で移動が難しい者がいる場合には優先的に、しかも早急にエレベーターを設置することが必要だと考えますが、いかがでしょうか。
○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。
議員おっしゃいますように、学校施設は児童生徒が安全に学習、生活できる場であります。同時に地域住民の学校教育や生涯学習への参加、あるいは災害時における避難場所としての役割を果たす施設であります。エレベーターの設置については、障がいのある児童生徒の安全かつ円滑な学校生活や災害時において障がいのある方や高齢者が無理なく安全に移動し、避難するためには重要であると考えています。ただ、改修コストが非常に大きいという課題がありまして、全学校に順次設置していくということは、現時点では非常に難しいと思っています。
ですので、児童生徒あるいは教職員等で移動が難しい人がいるという場合については緊急性が高いものと捉えまして、優先的に整備を行っていきたいと考えます。
○14番(藤井隆弘君) ありがとうございます。確かに予算的なものということで何千万円という予算がかかることでしょうから、順次計画的にということも難しいかとは思いますが、今言われたように、そういった該当の方がおられるということについては、必要だということで進めるという心強い答弁をいただきました。確かに予算的なことについては、教育委員会のみでは解決する問題ではありませんので、よく市長と協議していただいて、緊急ということであるならば、本当に補正予算を組んででも早急な取組をお願いしたいということを申し上げておきます。何かあれば、この点についても後でお聞かせください。
次に、学校のソフト面ということで、まず、コロナ禍と学校行事等の在り方についてということです。
このコロナ禍で学校の生活も一変しました。マスクをこれからはつけなくてもいい場面というか、そういった文科省の通達も出てるようですけれども、例えば給食は前を向いて黙って食べましょう。これまではグループで一緒に食べていましたけども、そういったことも変わってきましたし、掃除もほこりが舞い上がらないように、ほうきからモップに替えているんだと、そういったことも変わっているかと思っていますし、学校行事もいろんな面で変化が起きているようです。
まず、2点お聞きします。1つは、
新型コロナウイルスの感染状況にもよるかもしれませんが、学校での掃除、外であったり中であったり、トイレというのはどうやって掃除をしているのかお聞きします。
2つ目は、学校行事、今年度既に実施されました入学式とか運動会、小学校は行われていますけれども、どのような形で実施されたのか。そして、昨年度の卒業式では、4校、5校だったでしょうか、学校外でのリモートによる視聴ということもできて、私も見させていただきましたが、入学式は1校だけしかできなかった、なかったということを聞いております。これはどうしてなのでしょうか、お聞きいたします。
○教育長(小椋博幸君) 続いて、コロナ禍においての学校の中での清掃の状況についてのお尋ねでございます。
学校の清掃については、コロナ禍となる以前から、教職員の働き方改革の一環として、週1回は掃除のない日を設定しようということで各学校に指示を行い、定着してきています。今年度は、掃除のない日をさらに週2回に設定している学校もあって、その時間を業務や補習等に充てるなど、工夫して取り組んでいる状況でございます。
現在の市内全ての学校において、掃除は児童生徒が行っております。その方法や回数等については、それぞれの学校の現状に合わせ、工夫をしながら行っているところでございます。基本的には、鳥取県教育委員会のガイドラインというものがありますので、そこに従っております。ただ、県のガイドラインも学校教育活動の制限の緩和という方向に現在進んでおります。本市においても、国や県の通知に従い段階的に教育活動の制限を緩和しているところでございます。
例えば県のガイドラインによる清掃活動については、換気のよい状況でマスクをした上で行うようにすること。掃除が終わった後、石けん等を使用して手洗いを行うこととなっております。また、感染拡大局面の場合は、目、鼻、口が床のウイルスに近づき感染リスクが高まることから、雑巾がけは控えることとなっています。これは県のガイドラインでございます。
現在はこの感染拡大局面の場合には当たりませんので、倉吉
市教育委員会としましては、レベル分類別の対応一覧表というものを作りまして、学校へ6月2日に通知しているところでございます。特に清掃活動については、換気のよい状況、マスク着用での実施、その後の泡石けんでの手洗いとしております。
それから、次に、学校行事のことに関しての御質問でございます。
卒業式あるいは入学式のリモート配信のことについてのお尋ねでございました。令和3年度の卒業式については、4校がリモート配信を行いました。実施校が4校にとどまりましたのは、卒業生の中に写真、動画への掲載ができないという児童生徒がいることが一つ理由としてありました。それから、もう一つは、学校にとっては急な要請だったために変更がなかなか難しかったということも上げられると思います。
このリモート配信については、今年度の4月の校長会でも、可能な限り学校行事は家族や地域にリモート配信をするように指示は行っています。ただ、入学式につきましては、先ほど申し上げた新入生の写真、動画に係る許諾というのが入学の後ということになりますので、入学式については致し方ないと考えております。
それから、配信方法についてですけれども、昨年度、関金小学校がユーチューブ限定配信という方法を取られまして、この配信を採用しますと、担当する職員が1人で済むということでございました。大変便利であるということでありましたので、他の学校でも活用できるように広めてまいりたいと考えております。
○14番(藤井隆弘君) 分かりましたというか、清掃についても、働き方改革で回数を減らしているんだと、それはそれでいいことだと私は思っています。もともとこの掃除というのが学校においてどんな位置づけかといいましたら、学習指導要領にもたしか当番活動的な扱いの表現しかなかったと思うので、必ずしも生活時程の中に15分間とか入れて掃除しなければならないということではなかったと思っています。
例えばですけれども、このコロナ禍で、名古屋市であるとか福岡市では業者さんに入っていただいて清掃活動をやっていただいてるという例もあるようです。いろんな意味で働き方改革であったり、掃除の意義であったり、いろんな学校の職員の過重負担ということを改善していく一つの方法ではないかなとは思っています。学校の教員というのは、朝学校に来てから帰るまでずっと何らかの形で関わりを持ち、休みがあってないような生活をずっとしてるわけです。もっと言えば、保育園、幼稚園はもっとすごいんでしょうけどもね。そういった意味でも、ぜひともこれは検討として、職務を軽減する対策の一環として、これに限らずですけれども、検討していただければと思っております。
それと、学校行事のICTの活用については、言われることも分かるんですけれども、そのとおりだと思いますが、例えば倉吉市は、昨年度、ICT支援員、これは業者の方だと思うんですけれども、1名配置していましたが、本年度はカットされております。なくなっています。そして、近隣の北栄町とか湯梨浜町、いろんなところがGIGAスクール構想という中で充実していくんだという方向だと思いますが、残念ながら倉吉市は専門の方だけじゃなくて、いわゆるちょこちょこ使っていただけるというか、楽な支援員だけじゃなくて、サポーターという方についても考えたらどうだということもかつての議会で質問をした経過がありますが、このことについて、そのときの教育長の答弁はこういうことでした。ICT支援員の活用について、中身についての支援、授業についての支援ということが要るということであれば、新年度に向けての予算のときに検討しようという考えを持っているということでしたが、必要がない、人は要らないということだったんでしょうか。
いろんなことで地域と学校との関係が離れてきている中で、私は何らかの対策、こういった支援員、サポーターも含めてですけども、そういった人的配置も教育委員会として必要だとは思いますが、再度ちょっとお考えをお聞かせ願えますか。
○教育長(小椋博幸君) 続いて、業務支援員という言い方をしておりますが、教員ではない立場で何らかの業務を支援していただく人の配置のことでありますとか、ICT支援員についてのお尋ねでございます。
業務支援員と呼んでおりますけれども、この方は県に配置をいただいて、2年ぐらい前からそれぞれの学校に配置しております。学校は今もコロナ対策の関係で子どもたちが帰って、放課後になりましたら、学校の要所要所を消毒の作業を行っておりますので、これをこの業務支援員の方にお手伝いをいただくでありますとか、それから、床に関わる清掃についてもお手伝いをしていただいているという状況もあります。ただ、これが全校への配置にはまだなっていませんで、兼務していただいているところもありますので、何とかもう少し増やしていただけるように、これは県にも相談をかけ続けたいと思っています。
それから、ICT支援員のことですけれども、令和3年度にタブレットが子どもたち一人一人に渡って、とにかく使ってみようということで動き出しました。それで、学校からのトラブルに係る報告というのは、最初の段階ではハードに関わる部分が大分多くて、設定がうまくいかないでありますとか、つながり具合に少し課題があるとか、そういうことがありましたので、今年度はハードに関わるトラブルについては、業者委託ということで予算化していただいております。必要があれば、その業者に学校から連絡をして、すぐさま何らかの手を打ってもらうということができております。
それから、日々の授業に使うことに関わるICT支援員のことについてですけれども、昨年度1年間の動きを見ましたら、かなり先生方もICT、タブレットをどう使っていくかということを積極的に動いていただいたという印象を持っています。それで、今年度からは、とにかく使ってみるの段階から効果的な使い方へシフトしていこうということを去年からずっと言ってるんですが、小学校においては、昨年度の後半ぐらいから本当に効果的な使い方にシフトしていきつつある学校が幾つもあるなという状況でありました。
そこで、この指定管理、特に利用料という受益者負担による運営を主体とする施設の管理費は、市が直営するよりどの程度の効果が出ているのか、できたら具体的な数字を示しての御説明をお願いします。
○市長(広田一恭君) 公共施設の指定管理の実態といったところへの御質問でございました。
直営施設を指定管理施設に変更する場合、特に人件費に係る削減効果が期待されるところでございますが、湯命館ですとか、湯楽里、また道の駅「犬挟」は、管理委託制度から指定管理制度へ移行させた施設でもございます。また、エキパル倉吉などは開設当初から指定管理制度でスタートした施設でもございまして、今御質問の具体的な削減効果を数字でお示しすることというのは非常に難しいということです。以上です。
○1番(大津昌克君) 具体的数字の説明は難しいということでしたが、では、一応民間に指定管理をしたことによって、それなりのアウトソーシングによる効果は出ているということでよろしいですか。
○市長(広田一恭君) 私もある程度何か計算ができる方法はないかなということで、事務方に資料も作成してもらったところですが、ちょっと正確性に欠ける面もあるかと思いますが、人件費だけで見ると、一部削減効果が出ているところもございますが、1,000万円以上増額になっているというところでございますが、ただ、指定管理でもって一応人件費の削減をある程度期待するとさき方答弁したところでございますが、最近の状況でいきますと、人件費の削減ということは、直営でやっても民間が実施しても基本的にさほど変わらない格好になってきておるんじゃないかなと。
ただ、保育園とかの指定管理制度の利用者のアンケート結果等を見ますと、サービスに対する感触がとっても高いといいますか、満足度が非常に高いところにございますので、今後は、なかなか人件費で差がつかない部分、利用者の増だとか、また利用者の満足度、そういったものを一つの指標として指定管理制度とかを評価していく必要があるかなと思っているところでございます。
○1番(大津昌克君) なかなかその評価は難しいということでありますけれども、だから複式簿記による公会計システムが必要になってくるということになるわけでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
それと、倉吉の駅北や旧上灘保育園、また旧倉吉西保育園などの遊休財産の活用について、どう考えておられるのかお伺いします。
住宅地や商業地域のど真ん中に、先ほど申した市が保有する空き地や空き家が長年にわたって放置されております。これはとてもまちが元気な姿とは言い難いと思います。
活気あふれる元気な倉吉を目指される広田市長の御所見を伺います。
○市長(広田一恭君) 駅北12街区等の状況等について今御質問をいただきました。
私も駅北のほうに住んでいるもんでございますので、駅北12街区の利用というのは、駅の玄関口でもございますので、非常に重要だと考えております。何とかすばらしい利用ができればなと思っているところでございますが、これまで現地に利用者募集の看板を立て、住宅の整備など、15件程度の相談も受けているところでございますが、なかなか進展もないところでございます。また、駅周辺ということで、レストランやカフェの誘致、そういった事業者11件ぐらいにも打診をしたことがあるようですが、なかなか成果が出ていない状況でございます。現状では、周辺の都市整備も進んできておりますので、何とかすばらしい利用ができればなと、私ども、私もしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
また、旧上灘保育園についてでございますが、施設の経年劣化も著しく、中部地震によって施設内外にひびが入るなど、非常にダメージを受けている施設でございますので、施設の再利用は今現在は考えていないところでございます。今後売却する方向で検討していきたいなと思っています。
また、旧倉吉西保育園についてですが、建物は老朽化しており、利用目的に応じては、大規模な改修も必要だと考えているところでございますが、児童福祉施設として利活用したいという要望もございます。相談を受けているところでございますので、条件等を整理して検討を進めて、ぜひとも利用していただくような方向に持っていけたらと思ってるところでございます。以上です。
○1番(大津昌克君) いずれにしましても市民の大事な財産でございますので、眠らせておくことなく、有効に活用していただくということでお願いしておきたいと思います。
では、次に、教育振興についてお尋ねしてまいりたいと思います。
まず、教育行政の情報発信と広聴活動についてお尋ねいたします。
この情報発信と広聴活動の充実は、第12次総合計画の行政経営の方針に掲げられており、教育行政としても当然取り組んでおられるものと思います。
常に議会でも議論されていますが、行政情報は、必要とする人に早く、的確に届けなければいけません。しかしながら、以前から指摘していますが、教育委員会はホームページ上での情報更新が遅いと感じております。例えば高校生通学費助成ですけれども、あれほど全国放送されるほど有名になった話題になったわけでありますが、今年度から補助対象が変更されて対象者が増加したわけですけれども、ホームページの更新は、今年度の5月18日、この日に初めて更新されておりまして、それまでの間は、補助対象者を中部地区の高校に通うことを条件としたという古い情報のままが掲載されておりました。また、いつの頃からか、教育委員会会議の日程は市政情報の業務予定に掲載されなくなりました。
このような情報発信の在り方について、教育委員会の認識をまずお伺いいたします。
それと、教育委員会の広聴活動の現状についてお尋ねしておきたいと思います。
教育委員会は、教育行政に対する市民の声をどのような方法で広聴しておられますか、お尋ねします。
そして、3つ目に、それらの現状を踏まえて、今後の情報発信と広聴活動をどのように考えておられますか、伺います。
○教育長(小椋博幸君) 大津議員の御質問にお答えいたします。
情報発信と広聴活動のことについてでございます。
まず、ホームページ上での情報更新が遅いという御指摘でございます。
更新が遅くなったことについては本当に反省すべきところは反省して、今後これらの情報更新を速やかに掲載し、市民の皆様にお伝えできるように努力してまいりたいと思います。
例として挙げられました高校生通学費助成の情報発信については、第1段階として、令和3年度末に当時の中学校3年生にチラシで配布ということは行いました。あわせて、今年度になってからですが、県内の高校等に再度チラシを配って周知を依頼したところでございます。
それから、教育委員会定例会の次回の開催予定についてのことでございますが、ホームページの倉吉の教育というページのところに次回の倉吉
市教育委員会定例会の開催日程を掲載しております。あわせて、市役所本庁舎前の掲示板にも掲示しております。
ただ、御指摘がありましたように、業務予定に載せた方がより多くの方に分かっていただけますし、周知はできると思いますので、業務予定にも今後掲載するようにしていきたいと思っています。
次に、広聴活動についてのお尋ねでございます。
一般的に、広聴活動には、計画制定時に広く公に意見、情報、改正案などを求めるパブリックコメントというものがございますが、教育委員会では、これ以外にも、学校への訪問でありますとか、あるいは
コミュニティセンターへの訪問、小・中学校PTA連合会との懇談、そういうものを通して市民の声を直接聞き、情報収集は行ってきております。また、各課が所管しております審議会ですとか、協議会への諮問や協議を行っており、そこでいただいた御意見や指摘については、教育委員会定例会の報告ということで、市民の声として報告をさせていただいております。
今後についてですけれども、先ほど申しましたような様々なところからいただいた御意見、あるいは情報については、教育委員会定例会で報告、協議がなされ、教育行政にも反映するように努めているところでございます。
ここ数年で私が一番覚えておりますのは、社会教育委員協議会の中で、図書館の駐車場をもうちょっと何とか広くしてもらうことはできないかという御意見をいただいて、今回リス舎周辺の整備のことと関連して、駐車場を広げていただくようなことに進んでいるということが一番印象に残っております。
引き続き学校、
コミュニティセンターへの計画訪問やPTA連合会との懇談、審議会、協議会への諮問や協議を行って、広聴活動には努めてまいります。
情報発信については、現在行っている市報、あるいはホームページ以外にも、SNS、これを活用するということももう今の時代は必要だと思いますので、このSNSの活用ということにも努力してまいりたいと思っています。
それと、訪問での情報収集は次回の定例会で委員が感じられたことを意見として協議し、今後の教育行政につなげていけるか関係各課を交えて検討を進めてるという状況でございまして、教育委員会定例会では、議事録を多分御覧になっていただいてると思いますが、かなり自由に御意見をいただいておりますので、私としましても本当にいい話合いといいますか、御意見がいただけてるなということは実感してるところでございます。努力してまいります。
○1番(大津昌克君) いろいろと活動しておられるんだと思うんですが、いずれにしてもその情報発信が遅いのと少ない、ここであります。いろんな活動をされても、市民からこういう意見をいただきましたということをやっぱり今ICTの社会で、小・中学校はみんなタブレットを持ってるわけですから、情報はタイムリーに上げていただくということが大事だと思います。
教育委員会会議も僕は会議録はずっと見てます。やっぱりこれも出てくるのが遅いです。次回の教育委員会会議の日程というのも実は2か月前に決まってるというのも知っています。だけど、公開ね、業務予定に公開されてないので、カレンダーを見ても出てないということになりますので、一々そこまで見に行くかといったら、なかなか見に行かないところもありますので、工夫をお願いしたいと思います。
今SNSの活用もおっしゃっていただきましたので、情報の差し支えない範囲で、教育行政がやっている活動内容なども本当にタイムリーに上げていただければいいなと期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、総合教育会議についてお尋ねしたいと思います。
6月3日に今年度第1回目の総合教育会議が開催されたようですが、協議、調整内容について、どのようなことが議論されたのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
そして、市長にお伺いしたいと思いますが、教育委員会は独立した行政委員会でありまして、市長の関与が極めて制限をされるということにはなっておることでありますけれども、これは私の私的な考えでもありますけど、とはいえ、やっぱり倉吉市のことでありますので、市長にも教育行政は大事に見ていただかなければいけません。
私は、教育とは、まちづくりにおいても最重要かつ最優先すべきものだと思っておりまして、就任後、何かと御多忙であったと思うんですけれども、その大事な教育に対して、自分の権限外とはいえ、倉吉市の教育の現状と課題をいち早く確認するという意味も込めて、もう少し早い時期、例年は5月に行っておるわけでありますけれども、総合教育会議、開くことはできなかったのか、そういう考えはなかったのか、また、教育委員会としてもそういうことを市長に要請されなかったんだろうかということをお尋ねいたします。
○教育長(小椋博幸君) 続いて、総合教育会議のことについてのお尋ねでございます。
改めてですけれども、総合教育会議は、市長と教育委員会との自由な意見交換の場として、年2回開催しております。今年度第1回目の総合教育会議は、今御説明がありましたように、6月3日に開催しました。
1回目の会議は、過去の総合教育会議の振り返りとして、いじめ、あるいは問題行動、ICT教育など、毎回議題として上がってくる項目について報告、意見交換を行い、令和3年度の倉吉市教育の重点施策の実績と評価の報告を行いました。これは、広田市長に新しくなられたということがあって、過去数年間の議題をお示ししたほうがいいという判断でございます。
それから、大綱についてですけれども、大綱についても、市長がお替わりになられたことがありますので、どうでしょうかということをまずお示しして、今後必要に応じて変更していくということにさせていただきました。
協議の内容については、高校選択に係る中学生の実態でありますとか、大御堂廃寺跡の整備の計画、博物館の整備の計画、そして令和4年度の倉吉
市教育委員会の重点施策などについても意見交換、協議を行ったところでございます。
○市長(広田一恭君) 総合教育会議についての市長としての考えについてでございました。
例年5月ということで、6月3日がちょっと遅かったじゃないかという御指摘でございました。
教育委員会のいろんな情報なり、必要な協議とかについても各課からいろいろ逐次報告も入ってまいりますし、迅速に協議を行っていたところで、緊急を要する場合についても、教育長と早速にも協議をして進めてきたところでございまして、支障の生ずるような事態はなかったように思っているところでございます。
総合教育会議というのも私は初めての経験でございまして、意見を交わすテーマですとか、その準備にも事務方は少し苦労をされたと思いますし、さき方、教育長の答弁にもございましたが、私が初めてということで、過去の協議事項についても取りまとめていただいた経緯もありまして、そういった状況からすれば、6月当初が大変遅いということではなかったかなと思っているところでございます。
ただ、総合教育会議、私初めて経験いたしましたが、双方、教育委員さんと忌憚のない意見交換をさせていただく場ということでございましたが、教育委員さんの人選がすばらしいなと思ったところでございます。過去のいじめの不登校の問題ですとか、さき方、協議事項の一つとして紹介のありました高校選択に係る実態など、いろんな今の市内の教育問題について、教育委員さんと忌憚のない意見交換ができて、非常に有意義な会議であったなと認識しております。教育委員さんの活発な御意見等が、私どももこれからいろんな教育行政等を進めていく中で、教育長と一緒になって取り組んでいく課題等も明確に見えてきたところでございまして、非常に有意義な会議であったということを報告させていただきたいと思います。
○1番(大津昌克君) いろいろと就任されてお忙しかったのもあると思いますし、何と、教育長、5月は学校現場で
新型コロナウイルスがかなり出ましたね。臨時休校とか、たくさんあった時期でもあったと思います。そういうこともあって、いろんなことの課題解決にもできるだけ市長との協議といいますか、情報交換というのは、持っておられるとは思うんだけども、教育委員さんとという機会はなかなかないと思いますので、年に2回の総合教育会議と言われてますけれども、必要であれば数回開いていただくということで、倉吉市の教育をしっかりと支えていただきたいと思います。
特に市長は、教育行政、予算権も持っておりませんので、教育はすごくボリュームのある予算なんですよ、物すごく。ですから、そういう点の配慮もしっかりと教育長と情報共有をされて、教育に対する予算措置もお願いをしておきたいと思います。
最後に、教育委員会の機能強化についてお尋ねします。
平成27年から新教育委員会体制ということで、教育委員会が変わってきたわけでありますが、教育委員会の教育長へのチェック機能の強化、会議の透明性というのが新たに求められているんだと文科省の資料では書かれておりました。
旧制度から新制度に移って何か変わった点、こういうことがよくなったとか、こういうところはちょっとというようなところがあれば教えていただきたいと思います。
それから、先ほどの情報公開のときの質問でもさせていただいたんだけども、教育委員会の情報提供が少し遅いことについて、教育委員会の委員さんからそういう指摘はないんだろうかと思ってるんですね。だから、その点も含めて、情報公開や広聴活動の点でも、教育委員さんの教育長、それから教育委員会事務局に対する監視機能をもう少し強化されたほうがいいんじゃないかとも感じておるわけでありますが、いかがでしょうか。
それから、教育行政の点検及び評価に当たって、その点検及び評価公表の流れとして、2月に各課で自己評価を行って、それを3月に各課の担当審議会に提出し、外部評価を最終評価とするということになっているんですけども、その流れについて、いつどこの審議会で外部評価が行われたのかということをお尋ねしておきたいと思います。
○教育長(小椋博幸君) 続いての御質問でございます。
まず教育委員会の機能強化についてのお尋ねでございます。
新制度に変わりましたのは、御説明のありましたとおり、法改正によりまして、教育委員の教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化としての具体的な内容というものが示されております。1つは、教育委員は定数の3分の1以上からの会議の招集の請求が行えることです。それから、教育長に対する事務委任及び教育長の専決に関する規則で、教育長が委任された事務の管理、執行状況を教育委員会で報告する義務が規定されております。毎回教育委員会定例会で報告しております。3つ目に、会議の透明化のため、原則、会議の議事録の作成及び公表ということが示されております。
御指摘のありましたとおり、議事録が遅いとかホームページの更新が遅いということは大変申し訳ないと思っておりますが、何とかそこは努力してまいりたいと思います。
あわせて、教育委員の皆さんからホームページの更新についての指摘がないかということですが、実は御指摘をいただいております。もうちょっと早く、もうちょっと詳しくということはいただいておりますので、その手続が進められるように努力してまいりたいと思っております。
次に、教育行政の点検及び評価のことでございます。
これも教育委員会制度が新しくなったときに実施するように定められたもので、この教育行政の点検及び評価については、実は外部評価については明確に法に規定されているものではありません。ただ、地域の実情に応じて、教育委員会の創意工夫により、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るとされておりまして、本市の場合には、各課が所管します、先ほど申し上げました審議会、あるいは協議会の委員の皆様に教育委員会の自己評価の案をお届けして、御覧いただいて意見をいただくという手順で最終的な点検、評価をまとめるということを行っています。
先ほど申し上げました外部評価に当たる主なものとしましては、いずれも年度末、3月に開催されている会議ですけれども、スポーツ推進審議会、これは社会教育課が所管しております。それから同じく、社会教育委員協議会、あるいは倉吉博物館協議会、学校で行っております学校評価アンケートなどで最終的にこの項目についてはAであるとか、Bであるとか、Cであるとか、そういうふうに固めて、それを総合教育会議でもやはり市長に御説明しておく必要があると思いましたし、その後、議員の皆様にも報告する、これは法で定められておりますので、今後そのようにさせていただく予定にしております。
○1番(大津昌克君) まず、教育委員さんからホームページの更新も遅いよというチェックが、声があるということであれば、やはり教育委員会事務局にはしっかりと改善を求めておきたいと思います。
それと、外部評価の審議会のことについては、今回は多分、
新型コロナウイルスとかで文書でやったという例もあると思うんだけど、どんな声があったかというのを、もし差し支えなければ、そういうところの情報公開も外部の民間審議会の方はこんな意見があったよということが分かるので、それも併せてお願いできたらと思います。
私は、教育委員会の活性化に大いに期待をしているわけであります。それは取りも直さず、倉吉教育が活性化するということにおいて、倉吉市の子どもたちの将来が明るいものとなってくるということを感じるからであります。それと、倉吉市が掲げている教育目標によって、この倉吉市に生まれてよかった、倉吉市に住んでよかった、倉吉市で教育を受けてよかった、保護者としても、倉吉市で子育てをしてよかったと思えるようなまちづくりの一つになるんじゃないかと思っていますので、特に教育ということについて私は思いを深く感じておるわけであります。
今後、より多くの市民の声に耳を傾けながら、常にブラッシュアップしていただいて、公開できる情報はタイムリーに情報をアップしていただき、市民により分かりやすい説明をお願いするとともに、教育委員会のさらなる機能強化を求めて、私の質問を終わりたいと思います。
最後に、御所感を聞いて終わります。
○教育長(小椋博幸君) まず、外部からいただいた意見の公開については、ちょっとこの場ではどうさせていただくとお返事がしにくいので、考えたいと思います。どこまでできるかということをきちっと精査したいと思います。
それから、今後の教育委員会の活性化、あるいは機能強化のことについてでございますが、教育委員会の機能強化には、住民の意向や教育現場の把握、教育委員の研修、教育委員会からの市民への広報や情報公開は不可欠であると考えております。引き続き多くの市民の皆様の意見を取り入れながら、場面に応じた広聴活動及び市民に分かりやすくかつ速やかな情報発信を努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
○議長(福谷直美君) 暫時休憩いたします。
午後3時06分 休憩
午後3時14分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたします。
続いて、会派こころの4番田村閑美議員に、市政に対する一般質問を許します。
○4番(田村閑美君)(登壇)(拍手) 4番、会派こころ、田村閑美です。
一人会派ですが、本日は、会派くらよしさんの後にさせていただくことになりました。本日最後です。皆さん、お疲れと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先ほど大津議員さんも言われておりましたが、私も打吹まつりの開催をとってもうれしく思っています。長年にわたり打吹まつり実行委員も務めさせていただいておりましたが、議員になってしっかり応援したいと思っております。頑張りましょう。よろしくお願いします。
そして、折しも6月は環境月間です。地球に優しく配慮してこれなかった人間の行いをしっかりと手当てしなければならない時期に来てるかと、昨今の気象状況を踏まえ、痛感しています。
まず、最初に、中間見直しされました第2次倉吉市環境基本計画についてお伺いいたします。
倉吉市地球温暖化対策実行計画についてですが、2050年までに二酸化炭素、いわゆるCO2の排出量を実質ゼロにするゼロカーボンシティの実現を目指し、倉吉市と中部森林組合、そして鳥取銀行による三者連携協定が5月の末に締結されました。
昨日も市長の施政方針でお話をされましたが、広田新市長の思いを早々に着手いただき、ありがたい限りです。
市としては、J-クレジット制度の普及活動を進めるとのことでした。すぐにJA鳥取中央さんがクレジット購入をされました。このように、皆さんがどんどん賛同されますとよいですが、ゼロカーボンシティ宣言に基づき、2050年までに市内の二酸化炭素排出量は実質ゼロになるのでしょうか。身近なところから取り組んでと、市報6月号にも、くらすけくんを使って見やすく掲載されていました。こちらです。こちらの裏表紙に絵コンテですごく分かりやすく書いてはあったんですが、それでも私の女友達がどこまですればよいか分からんにと言ってました。
それがどのように数値化されるのか、そしてどこまで努力すると達成できるのか、その実現のために市民としてできる具体的取り組み方と実行計画を教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
○市長(広田一恭君)(登壇) 打吹まつりのことについても触れていただきました。しっかり盛り上げていけたらと思います。
ゼロカーボンシティ実現に向けた取組と実行計画についてということで、市民の皆さんができること、私たちができることについてということの質問でございました。
市民の取組といたしましては、昨日の議会開会にもクールビズの取扱い等について議長から御提案があったところでございますし、クールシェアということで、それぞれの家庭でエアコンをつけるのではなくて、涼しい場所にみんなが集まって、家庭や地域で楽しみながらエアコンの節電につなげるようなことも非常にすばらしい取組ではないかなと思います。
我々が個々にできることとしまして、クールチョイスという考え方がございます。省電力型の電化製品を選ぶ、例えば冷蔵庫でも星マークが5つぐらいついている、値段は若干高めでございますが、電気使用量は非常に少ないということで、そういった省電力型の電化製品を選ぶ、または、照明は、ここは分かりませんけど、LEDに替えるというようなことも非常に消費電力を下げる取組だと思います。また、ここ鳥取県、倉吉市というか、なかなか公共交通機関がないところでは車の活用が非常に、皆さん多いわけでございますが、エコドライブに心がける、いわゆる急発進や急加速等を少なくして、環境に優しい運転に努めていただくということも非常に有効だと思う次第でございます。
また、そうはいっても私も公用車で行き来させていただいておりますが、公共交通機関の利用等も非常に二酸化炭素を減らすことができますし、今エコカーの補助制度もございますし、電気自動車やハイブリッド型の自動車を選ぶということも二酸化炭素を減らすことができる取組だと思っております。
また、5月補正でお認めいただいた住宅リフォームの事業についても非常に環境に優しい事業につながるものだと思います。断熱工事ですとか、窓のペアガラス化だとか、そういった環境に優しいリフォーム等も非常に二酸化炭素を減らす効果が高い取組でございますので、そういった市民の皆様が身近にできる環境の取組を大いにPRして、二酸化炭素の削減につなげていきたいと思いますし、皆さん方も周りの市民の皆様方に御周知、御協力いただければと思う次第でございます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただきました。
市長、身近なところからゼロカーボンに向けて取り組んでみようというような、少し市報にも書いてあるんですが、いろいろ試してやるけど、それを目に見える化というか、数値化というか、そういうことがないと、どこまで頑張ればいいの、どこまで達成したらいいの、2050年までにゼロカーボンにするという宣言ですから、そういうふうに目的に向かって進んでいくということは分かるのですが、それがどの辺まで来ているのかということが市民に分かると、もっともっと励みになって、もっともっと節約しようとか、今日は歩いてみようとか、そんな気持ちになるんじゃないかなと思うんです。その宣言をする部分の具体化として、市民が目に見えて、ああ、ここまで私たち、頑張ってるんだというのを表すような施策というか、何かつくっていただくことは無理でしょうか、どうでしょうか、お願いします。
○市長(広田一恭君) 見える化といいますか、数値化ができないかという御質問でございますが、なかなか数値化するというのが非常に難しい格好で、例えば、自治体としましては、倉吉市がそうしているのかちょっと不勉強であれですが、年間に排出しているCO2の量が、例えば公用車の使用量だとか電気の使用量だとか、そういうことで年間の使用量を比較をしつつ、そういう環境の取組がどのように進んでいるかというようなことはお示しできるのではないかなという気はします。
また、さき方、御紹介のございましたJ-クレジットの関係でも、いわゆる木材1本がCO20.1キロぐらいになるとか、CO2の量に換算したときに、どのくらいの割合になるのかなというような情報提供も、一つの目安として考えていきたいなと思います。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。それが本当に少しでも見える化になると、倉吉市民として頑張ってるなと、自分を褒めたいなというぐらいな気持ちになりますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
本市も本当にしっかり取り組んでいただけることに対し、計画だけではなく、実績が積み重なっていくよう、市民を挙げての努力が必要だと本当に痛感しております。このような意義を持って進めていく中で、環境基本計画に5つの基本目標が掲げられ、SDGsと関連づけられています。
こちらのパネルになります。皆様のお手元にも配付していると思いますが、こちらの資料になります。こちらの倉吉市地球温暖化対策実行計画と、こちら2か所ですね、2か所下に明記されていますが、これが先ほどのゼロカーボンシティ宣言のことでしょうか。この5つ全てがゼロカーボンにつながってると思うので、ちょっとよく私、分かりませんが、この取組を日々の生活の中で目にすることもふだんないです。どこで活用するためにつくられたSDGsなのか、具体的に市民とか事業者は、こちらを見た人、これから見るであろう事業者はどのように取り組んでいけばいいのでしょうか、教えてください。
○市長(広田一恭君) 本日配付いただいた環境基本計画の基本目標とSDGsの関連づけということで、それぞれ基本目標の1番から5番までが、17の持続可能な目標のどれに該当しとるのかということを分類分けしていただいた資料かなと思う次第でございます。
地球にやさしいまちを実現しましょうという基本目標の1については、低炭素のまちづくりの推進なり、エネルギー消費量の削減ということで、地球温暖化対策実行計画がそのものずばりですよということをお示ししているんだと思いますが、1から17のそれぞれのこの表示について、市民の皆様もなかなかまだ十分な理解ができてないところだと思いますので、皆さんへの周知という面では、やっぱりまだ文字できちっとそれを書いていかんといけんのかなと思います。
ただ、例えば本市の第12次総合計画についても、各計画は全て17の目標のどの項目に該当しているのかということを一応表示してありますので、市民の皆さん方には、そういう取組内容が17の目標のどれに該当するのかというようなことを知るきっかけとしていただくような資料に市の各計画等もしているところでございますので、またそういったことも参考にしていただきながら、このSDGsの17の目標の周知なりを図っていけたらなと思います。
○4番(田村閑美君) 答弁ありがとうございます。この基本目標がSDGsと関連づけられていることをありがたいと感じています。でも、それに対して、市民には周知できていないのが現状ですが、私もこの第2次倉吉市環境基本計画中間見直し版を勉強するまで知りませんでした。書類の中でしか存在しないので知る由もありませんが、こちらの1番ですね、「地球にやさしいまちを現実する」という部分の中に、詳しく見てみますと、ゴーヤ、アサガオを育ててグリーンカーテンを作りましょうという具体的に提案をいただいている内容もありました。本気で市民に取組を勧めたいと思っていらっしゃるなら、種の配布などをしてSDGsを伝え、自らの動きの必要性を分かってもらおうとするアクションが大切だと感じますが、市長はいかがお考えでしょうか。
○市長(広田一恭君) 省エネルギー、クールビズ等の実践についての、今、一つの具体的な取組として、そういう緑のカーテンを御紹介いただいたところでございますが、先ほど御紹介申し上げました、地球温暖化防止に向けての市民の取組ですね、ああいった家庭でできることや具体的にできることというのは、さき方、御答弁申し上げたように、例示をして、皆さんが地球温暖化防止に向けて取り組むことが、例えば、市の定めた環境基本計画のどれに当たっているのかということを関連づけるような具体的な取組等についても、周知を図るように務めてまいりたいと思います。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。本当に大変な作業だと思いますが、今後の具体的取組について、もう一歩深く伺おうと思っていますが、このSDGsは環境課だけでなく、人権政策課もSDGsに関連した目標をつくられています。福祉課、教育委員会もワークショップイベントなども開催されています。
皆様にもお配りしていますが、先ほどから市長も言われてます17の目標を上げて解決するためには、この17も全部網羅しようと思うと大変だと思います。すみません、皆さんのお手元にあるこの13番目が、気候変動の気候がちょっと字が違うようですが、申し訳ございません、引っ張ってきた資料がちょっと違ってましたが、これを全部解決するためには行政や企業の取組全てにおいて関わりがありますが、本当にこれを網羅するのは難しく、とても大変なことです。でも、そもそもが、さきに触れました環境基本計画や男女共同参画などのSDGsを一つ一つ具体化するのは大きな目標をつくって進むべき道に対しての小道ではないでしょうか。
2015年に国連で採択され、2030年をゴールに持続可能な社会のため、誰一人取り残さないと設定されてるSDGsです。2030年ゴールは通過点にすぎず、その先も目標にするのは、地域で暮らす人たちの幸せ度を向上させることですが、2016年から6年も経過し、2030年までには8年しかございません。本市もSDGs推進本部はあるようですし、前回も福井康夫議員も一般質問でSDGsに触れられています。達成に向けて優れた事業に取り組むSDGs未来都市の一つに鳥取県も最近選ばれております。県内では智頭町、日南町、鳥取市も選ばれています。未来都市に選ばれることが必要と言っているわけではなく、SDGsへの取組は、本市民にとっても幸せになるための大切な取組です。ぜひ目指すところを絞って指針を示してほしいと願います。昨日発表されました市長の施政方針を基に組み立てられたらよいのではとも思いますが、いかがでしょうか。
○市長(広田一恭君) SDGs未来都市の選定まではいかなくても、そういった取組をということだったと思います。
さき方、申し上げましたとおり、市の基本方針といいますか、総合計画の中にも、みんなSDGsの17の目標をそれぞれ当てて、今、市が一丸となって取り組む総合計画の中でも、SDGsを非常に意識した中で取り組むことにしておりますので、12次総を推進していくこと自体がイコールSDGsの17の目標を進めていることにつながっているんではないかなと思っている次第でございます。
私を本部長として、倉吉市SDGs推進本部というものを昨年9月に立ち上げて、そういったワーキンググループで具体的な取組の検討を行っているところでございますので、そういった取組を一層推進して、鳥取市さんとか鳥取県が未来都市として取り組んでおられることも含めて、私どももその未来都市には選定はされていないものの、SDGs17の目標を意識した環境への取組、またいろんな人権施策、17の開発目標を推進してまいりたいと思います。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。その12次総を取り組みながらつくっていくという、本当に大変なことだと思いますし、でもそれは内向きというか、役所内では分かり合ってるけど、市民に対しては伝わりにくいのではないかなと、とても不安に感じています。
皆さん、本当に役所の方々は努力されて、きっちりそういうことをSDGsにも関連づけながら進めているんだとは思っていますが、それが市民に伝わっていないのは市民にとってちょっと不幸なことだなと感じていますので、それをできるだけもっと簡素化して、見やすく、分かりやすく、伝えやすくしていただけないかなと、とても強く思っている次第でございます。市民が本当に幸せになるための地図のようなものだと思っています。
もう少しだけ具体的に話をさせていただきますが、昨年、倉吉市で行われた日本女性会議プレイベントでは、高校生がSDGsを考えるイベントを行われました。本当にとてもすばらしいことです。ですが、参加された総産の2年の中川さんは、SDGsと言うだけではなく、具体的な取組をしっかりやらなければいけないというコメントもされてるようです。イベントで終わるのではなく、継続して進めることが大切だと感じています。
本市でもランドセルのリユースはされていますが、声を大にして、なぜ必要なのかを伝えながら進めてほしい事業です。
あるまちでは、地元スーパーで残った弁当を半額提供で、夕方、保育園に迎えに来た父兄に注文購入してもらう取組をしていました。夕方になると残った弁当を父兄さんにメールで、今日はこの弁当が残ってますよ、半額で提供しますよという案内をして、それをその父兄さんが、ああ、今日はちょっと疲れたから弁当頼みたいよとして注文すると、その保育園にその弁当が届けられ、父兄の方は、今日は2つとか、僕んところは1つとかということで注文して持って帰られるということのようです。それによって食品ロスを減らすという具体例が出ております。仕事で疲れた父兄に、たまのゆとりを生むことにもつながりました。そしてまた、それに賛同した地元のパン屋さんも、残ったパンの半額提供をするという、どちらにとっても幸せになれる取組をしています。
私が期待するのは、大いにそういうことであって、具体的にどういう動きをしていくかということをすごく大事にしてますし、そうやってほしいなと思っております。幸せになるためには何が必要かを明確に、たくさんアクションを起こす本市であってほしいと本当に希望します。中でも、これから再生、復元に着手していきますグリーンスコーレせきがね、大御堂廃寺跡、そしてリス舎周辺事業に対しても、しっかりSDGsを取り入れていただきたいと願っています。
また、広田市長が望む観光振興を進めるべく、おもてなし環境を整えることにもつなげていただき、今ある縦割り行政のSDGsは市民に対して機能していないので、総合的な倉吉SDGsをつくっていただき、市民にとって分かりやすく、そして、それを見た市外、県外者が移住したくなるような、幸せの循環が見える地図を早急に着手していただきたいと強く願います。活気あふれる元気な倉吉の公約実現に向けて、広田新市長のまちづくりスタートです。どうぞよろしくお願いします。いかがでしょうか。
○市長(広田一恭君) 前段で御提案のありました弁当とか食べ残しの関係なり、ちまたでもいろんなそういう環境に優しい取組が進められていると認識しておりまして、また、コンビニとかでもそういった取組がされておりますし、地元のスーパーでも3割引きとかいうことで、売れ残りというか、そういったものがないような取組は実施されていると認識しておりますので、そういった取組がいろんな分野でも広がっていくように、周知なり広報に努めてまいりたいと思います。
また、御提案のあったグリーンスコーレですとか大御堂廃寺跡、またリス舎周辺事業、リス舎の周辺事業については、まだ具体的に取組が明確にはなっていないところでございますが、グリーンスコーレにつきましても、SDGsの目標を当てはめてみれば、例えば8番の働きがいも経済成長もということで、ターゲットですが、2030年までに雇用創出、地方の文化振興、産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための施策を立案し、実施するものということで、グリーンスコーレの事業自体もSDGsの8番目の目標にきっちり合致しているものだと思いますし、私の目指しました観光振興も、そういったことで具体的にグリーンスコーレがしっかり再生できれば、そういった取組につながるものと考えております。
また、大御堂廃寺跡につきましても、例えば11番の住み続けられるまちづくりをというもので、世界の文化遺産及び自然遺産の保護、保全の努力を強化するというSDGsの目標には合致してくるものと考えております。
そういった意識をして、各事業がSDGsの目標にも合致するということを確認しながら、いろんな各種施策を展開していければなと思う次第でございます。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。ぜひグリーンスコーレにおいても大御堂、リス舎跡についても、これから新たにつくっていくものですが、ぜひそれを、内々で分かってるのじゃなくて、市民が見て一目で分かる。例えば、バロメーターでもいいですし、数字でもいいですし、標識でも何でもいいかなとは今思っていますが、市民が見て、ああ、こういうふうにリサイクルされてるんだとか、こういうふうに循環されてるんだとかという部分を取り入れていただければと思います。そこは本当に具体的に目に見える化にしていただきたいと願っておりますが、よろしくお願いします。
続きまして、女性活躍についてお伺いしたいと思います。
6月は環境月間ですと述べましたが、6月は倉吉市男女共同参画推進月間でもあります。皆様、御存じでしたでしょうか。第6次くらよし男女共同参画プランもしっかりした内容で1年前につくられていますが、そもそも女性活躍はなぜ必要と思われてますか、教えてください。
○市長(広田一恭君) 女性活躍の必要性についての御質問でございます。
21世紀の成熟社会にふさわしい活力ある社会をつくっていくためには、多様化、高度化する時代の流れを敏感に捉え、的確に対応していく必要があると考えているところでございます。女性活躍が進むことで、多様な視点や価値観、創意工夫がもたらされ、社会を変える力となることが期待されることから、女性の活躍が求められてるものと認識しております。
少子高齢化、生産年齢人口の減少が進む中、労働力の確保も大きな問題となっております。家事労働の多くを女性が担ってる割合が現在では高うございますが、仕事と家庭を両立しながら能力を発揮していくためには、会社での長時間労働を前提とした働き方では、女性に仕事か家庭生活かの二者択一を迫ることにもなってしまいます。今後、長時間労働を改める、また、多様な働き方を認めるなど、抜本的な労働環境の見直しが必要となっているところでございます。女性はもちろんですが、男性も含めて、育児や介護など、制約のある労働者が増えてきている現状に合わせまして、働き方改革を行い、誰もが働きやすい職場の実現が重要と言えます。
女性活躍とは、女性だけでなく、全ての人が生き生きと活躍できる仕組みづくりであるとし、周知啓発していくことが必要と考えているところでございます。
○4番(田村閑美君) 市長からしっかり語っていただき、うれしく思っております。引き続き、よろしくお願いします。
私は、なぜ女性活躍が必要なんだと、年上の男性から数回聞かれたこともあります。新聞、マスコミでも、女性活躍に関する記事をよく目にしますが、それでも納得していない方もいらっしゃる、腑に落ちないなと。男女共同参画だから、女性だけなんておかしいという声も最近では聞かれたりします。本当に浸透していくのはまだまだ難しいんだなと感じておりますが、少しずつでも前に進めるために伝えていかなければなりません。
2015年に女性活躍推進法が可決し、かなりの時間が経過していますが、本市役所においての女性管理職への登用はどのように推移しているでしょうか、教えてください。
○市長(広田一恭君) 市役所での女性管理職の登用の推移についてでございます。
令和4年、本年の4月時点でございますが、管理職、課長級以上でございますが、女性の割合は41人中4人ということで、9.8%、約1割ということになっております。また、監督職ですね、係長とか課長補佐級を含めますと31.7%、145人中、女性が46人ということでございます。
5年前と比較いたしますと、管理職、5年前は16.3%で、49人中、女性8人だったということで、監督職は30.1%ということで、その時期時期によって組織も若干違うところもありますから、そのままの比較ではございませんが、ただ、鳥取県と比較をいたしますと、鳥取県の一般行政職の課長級以上が22.6%、係長級以上が36.5%ということで、県が一層進んでいるというところでございまして、4月でしたかね、5月になったかな、市長に就任してから知事と意見交換をする場を設けていただきまして、この女性登用の問題についても、一部話題になったところでございます。私が、庁内の幹部会議を開いたときに、女性が1名だったですというお話を日本女性会議の中で申し上げたら、知事は、そらあ、すぐさまそういうことにはならんと、自分でも10年以上かかって、女性登用をずっと進めてきて、やっと今、そんな状態になっているんで、広田市長もこれからしっかり取り組んでほしいという激励というか、励ましのお言葉をいただいたところでございまして、私は県の職員のときに、そこまで女性にというか、審議会の委員さんとか、4割以上ということに非常にこだわられたというか、絶対許してもらえなかったもんですから、そういう厳しい対応が今の鳥取県の女性登用の高率につながっていると思いますので、私もしっかり女性登用には今後も努めてまいりたいと思っています。
○4番(田村閑美君) 答弁ありがとうございます。そうですね、本当に鳥取県庁は女性管理職をコンスタントに増やしておりまして、内閣府の調査で6年連続1位、全国平均11.8%ですが、22%で断トツです。それには本当に、先ほど、広田市長さんも御答弁されましたが、平井知事の御努力もたくさんあったんだろうなと思っております。
それはやっぱりいろんな登用の支援があったからだと思っておりますが、本市としては、今ある登用の支援はどうなってるかということと、これからどう支援をされていくおつもりなのか、あればお聞かせいただけますか。
○市長(広田一恭君) 今後の市役所での女性登用の支援についてということで、管理職への登用といいますと、行政のいろんな分野、あらゆる分野で経験をし、市政全般に精通すること、また、管理職として必要な能力ですとか、業務や人事のマネジメント能力、また、意思決定能力等を習得する必要があります。
女性の場合は、妊娠ですとか出産など、ライフイベントによりまして、女性と男性の業務キャリアに違いが生ずることも事実でございます。職員各自の事情や考えもしんしゃくしながらキャリア形成を図って、職員研修等についても、管理職登用を見越した課長補佐級のレベルアップ研修の受講ですとか、例えば、市町村アカデミーなどの開催する中長期研修などについても、業務の都合や各自の事情にも配慮しつつも、女性に積極的に参加を促していけたらなと思っているところでございます。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。これからの登用の支援をしっかり考えていただき、本当にありがたいと思っております。実績が出るのは、これからもうすぐすぐあるんじゃないかなとも思っております。
女性がトップや役職を持つことに、本当に残念ながらまだまだ弊害があります。今、市長がおっしゃったように、どうあったら女性の能力を発揮できるのかということの周りの支援はもっともっと大切だと思いますので、どうぞ続けてほしいと思っております。
つい最近聞いた話ですが、本市を訪れた女性が、市の幹部の方に、倉吉市役所は女性の部長などがおらんし、どうなってるんですかねと聞いたら、その方は、なってほしいだけど、なりたがらんにと、なりたいと言わんにという返答があったと聞きました。なりたがらないんじゃなくて、なってもらうように仕掛けていくということが一番大切な肝になるんじゃないかなと感じてなりません。どうぞそこをこれからしっかりまた取り組んでいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
そして、役所は、役所内だけじゃなくて、企業にもそれを伝えていく役割があります。ですので、本市においては、まず、モデルとなるような女性役員の登用をお願いしたいと思います。
そして、またできましたら、まだ副市長のポストが決まっておりません。先ほど、大津議員も副市長の話に触れられておりましたが、隣の席も空いておる状態です。ぜひ広田市長の片腕に、地元をよく知る方が大事だとおっしゃっていましたので、よく知る女性の副市長の起用をお願いできませんか、いかがでしょうか。
○市長(広田一恭君) 御提案ありがとうございます。
男女限らず、私を十分補佐していただける、また、地元にも精通した方を人選してまいりたいと思います。貴重な御意見ありがとうございました。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。女性の副市長が誕生しますと、とても元気なまちになると思います。早めにというか、次の議会ではとおっしゃっていましたが、決めていただけますよう期待を込めてお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
ワーク・ライフ・バランスにつきましては、先ほど、市長さんも少しお触れになられたので、少し割愛しますが、ワーク・ライフ・バランスは、県の取組で女性活躍推進課によります、とっとり女性活躍ネットワーク会議という会が定期的に行われています。広田市長も県のことにはお詳しくいらっしゃるから御存じかと思いますが、私も発足当時から参加させていただいてますが、女性の視点で女性活躍のための仕掛けを根気よく続けています。女性の管理職や活動をしている女性が、自らの活動や夢を発信することで、次に続く女性に可能性を示唆し、勇気を与えることなどを方針として、女性リーダー研修も助言、サポートにも行かせていただいております。
よく考えると、県は県、市は市、そういうふうで行ってるわけですね。何かそれもったいないなとすごくよく感じます。そこで、ぜひ、県と連携して、広田市長の県に在籍してたというお力もいただきながら、しっかりタッグを組んで、新たな手法で大胆なタッグを組んで、女性活躍の推進に取り組んでいただけないでしょうか。
○市長(広田一恭君) ただいま御紹介いただきました、そういう県の取組等については、私もまだ十分勉強してなかったもんですから、私どもの職員も、女性管理職の皆さんや起業家の皆さん方のいろんな声を聞く場があるとすれば、そういうところに職員も派遣して、意識改革なり、そういった取組に努力してまいりたいと思います。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。じゃあ、本当に新たなアクションを起こしていただけるということで、よろしくお願いいたします。
最後の質問になります。「女性の職業生活における活躍の推進」に「起業を目指す女性に対して、事業経営に関する知識や情報を提供することで女性の起業を推進します」ということが第6次くらよし男女共同参画プランにも記してありますが、ぜひアクションを起こしてほしいと思います。
私も24歳で起業し、今に至りますが、起業したい若い女性や子育てが終わった女性、中には起業して3年になるが、閉店せざるを得ないなど様々な相談があります。このような商業ベースの話になると、すぐに商工会議所を推薦いただけますが、それももちろん大切ですが、会議所会員になる前に、必要な多様な支援を提供できることが大切ではないかなと感じます。少し自信ができましたら、商工会議所に入会し、大きく飛躍していただくことができます。最初から会議所に入会できる人はよいですが、男性への起業支援と違い、女性への支援は生活、子育て環境などを考えなければならず、少し違います。
数年前から多様なサポート支援で、起業に関する本の紹介で図書館がつなぐ起業の支援もございます。様々な不安を払拭する勉強や、女性ならではの相談支援をぜひ、女性がきらきら輝き、まちが元気になるためにも、女性起業塾なるものを定期的にでも開催していただきたいと願います。会議所への女性会員増のためのステップとして、そして、日本女性会議を開催する本市において、女性活躍を願う一心でのお願いです。いかがでしょうか。
○市長(広田一恭君) 女性の起業促進についての御質問だったと思います。
御存じだと思いますが、市の創業支援事業はチャレンジショップ事業ですとか、にぎわいのある商店街づくり事業など、それは女性でも男性でも利用できる制度となっているところでございます。このチャレンジショップあきない塾などの実績を見てみますと、これまで46名の卒業生が輩出されておりますが、そのうち31名が独立開業につながっている取組でございます。31名のうち女性が25名という構成でありまして、女性の起業、独立開業につながっている事業だなと思っているところでございまして、チャレンジショップの卒業生の皆さんとかにもお聞きしながら、先ほど御提案のあった起業塾というか、情報提供だったり起業支援の方策の検討だったりも考えてみたいと思います。また、早くから起業をしておられる田村市議さんにも御協力いただければと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
○4番(田村閑美君) ありがとうございます。これから本当に期待してやみません。
チャレンジショップもすごく助かっておりますが、お知り合いでちょっと高齢だからチャレンジショップには入れないと却下された方もいらっしゃると聞いております。残念なことですが。私が今お願いしたのは、女性活躍を進める上でのお願いでございます。そこをひとつ起業家、商売人を増やすだけでなくて、女性活躍を進める上です。どうぞよろしくお願いいたします。これで終わります。
○議長(福谷直美君) 以上で本日の市政に対する一般質問は終了することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(福谷直美君) 御異議なしと認めます。
よって、本日の日程はこれをもって終了いたしました。
明日も午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。
午後4時06分 散会...