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  1. 八王子市議会 2018-12-10
    都市環境委員会(12月10日) 本文 2018-12-10


    取得元: 八王子市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                     〔午前10時00分開議〕 ◎星野直美委員長 ただいまから都市環境委員会を開会します。  本日の進行については、お手元に配付しました日程及び審査順序・方法をお目通し願います。  以上の方法により進行することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、そのように進行します。  これより議案の審査に入ります。   ──────────────────────────────────────────  第119号議案 平成30年度八王子市一般会計補正予算(第2号)について-都市環境委員会所管分-  第121号議案 平成30年度八王子市給与及び公共料金特別会計補正予算(第1号)について                                   -都市環境委員会所管分-   ────────────────────────────────────────── 3 ◎星野直美委員長 まず、第119号議案、平成30年度八王子市一般会計補正予算(第2号)についてのうち本委員会所管分及び第121号議案、平成30年度八王子市給与及び公共料金特別会計補正予算(第1号)についてのうち本委員会所管分の2件を一括議題とします。  本件について、市側から説明願います。 4 ◎長谷川補修センター所長 それでは、第119号議案、平成30年度八王子市一般会計補正予算(第2号)及び第121号議案、平成30年度八王子市給与及び公共料金特別会計補正予算(第1号)のうち補修センター所管分につきまして御説明申し上げます。  一般会計につきましては、補正予算説明書16、17ページ、あわせまして補正予算の概要10ページをお開きください。  第8款土木費、第2項道路橋りょう費、第2目道路維持費、説明欄1、交通安全施設の整備についてでございますが、道路照明灯電気料金の単価の値上がりに対応するため、電気使用料511万円を増額補正するものでございます。  続いて特別会計については、補正予算説明書36から39ページ、あわせまして補正予算の概要14、15ページにおいて、電気使用料増額補正に伴い特別会計一括経理分にて同額を計上しております。 5 ◎星野直美委員長 市側の説明は終わりました。  御質疑を願います。
                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◎星野直美委員長 御質疑なしと認めます。  次に、意見がありましたら御発言願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 7 ◎星野直美委員長 御発言もないようでありますので、進行します。  これより採決します。  第119号議案及び第121号議案の2件は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 8 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、原案のとおり可決すべきものと決定しました。   ──────────────────────────────────────────  第123号議案 八王子市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例         設定について   ────────────────────────────────────────── 9 ◎星野直美委員長 次に、第123号議案、八王子市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例設定についてを議題とします。  本件について、市側から説明願います。 10 ◎高橋都市計画課長 それでは、第123号議案、八王子市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例設定について御説明申し上げます。  議案書の15ページをお開きください。今回建築基準法施行令の改正によりまして、宅配ボックスの設置部分を容積率の算定基礎となる面積から除外することとなりました。これは、今般商品の宅配ニーズの増加により普及が進んでいる宅配ボックスにつきまして、オフィスや商業施設など多様な用途の建築物に設置しやすくすることを目的としたものでございます。その建築基準法施行令の改正に合わせまして、地区計画の区域内における建築物等の制限を規定する本条例につきましても同様の措置を講ずるものでございます。  また、常用漢字表の改正により、建蔽率の「蔽」の字が常用漢字となったことを受けまして、都市計画法建築基準法等の各法令におきましては建蔽率の表記を漢字に改めております。このことに合わせまして、本条例においても同様の表記を用いるものでございます。  条例改正の内容ですが、次のページをごらんください。条例の第4条第4項第6号におきまして、宅配ボックスを設ける部分については、床面積の合計の100分の1を限度として容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入しない旨の記載を追加するものでございます。  また、第5条、第11条及び次のページ以降の別表第2につきましては、建蔽率の記載について、「蔽」の字を漢字の記載に改める変更を行うものです。 11 ◎星野直美委員長 市側の説明は終わりました。  御質疑を願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◎星野直美委員長 御質疑なしと認めます。  次に、意見がありましたら御発言願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 13 ◎星野直美委員長 御発言もないようでありますので、進行します。  これより採決します。  第123号議案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 14 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、原案のとおり可決すべきものと決定しました。   ──────────────────────────────────────────  第124号議案 新館清掃施設整備運営事業に関する施設整備工事請負契約の締結について   ────────────────────────────────────────── 15 ◎星野直美委員長 次に、第124号議案、新館清掃施設整備運営事業に関する施設整備工事請負契約の締結についてを議題とします。  本件について、市側から説明願います。 16 ◎岡田清掃施設整備課長 それでは、第124号議案、新館清掃施設整備運営事業に関する施設整備工事請負契約の締結について御説明いたします。  本議案につきましては、新館清掃施設整備工事の契約に当たり、工事予定価格が2億円以上であることから、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づきまして御提案するものです。  議案書の該当ページは49ページ、50ページとなります。本施設につきましては、本年4月2日に入札公告を行い事業者を募集し、本施設の落札候補者総合評価方式により選定するに当たり、地方自治法施行令第167条10の2、第4項及び第5項に基づき、学識経験者などで構成する仮称、新館清掃施設整備及び運営事業評価会議において、8月には事業者から事業提案についての説明を受け、評価会議から意見聴取を行い、審査及び選定を行いました。  選定理由につきましては、整備基本方針を踏まえまして、本事業の背景や特徴、本市の地域性を理解した上で、事業者のノウハウ創意工夫を盛り込み、清掃工場だけでなく、敷地全体を活用し、開かれた施設に向けて周辺への環境や環境負荷低減、過去の事例に基づく災害時などの安全性や迅速な復旧対応など提案がされ、要求水準書が定める機能や特性など、高い水準で提案されていました。  落札グループは、代表企業株式会社神鋼環境ソリューションとし、構成員は大豊建設株式会社東京建築支店で構成するグループを候補者と決定し、議案のとおり議決を求めるものでございます。  契約の目的は、新館清掃施設整備運営事業に関する施設整備工事です。  契約金額は169億1,172万円です。  契約先になりますが、神鋼・大豊建設特定建設工事共同企業体でございます。  工期は、議決されましたら本契約をいたしまして、契約締結日翌日から平成34年9月末日までとし、平成34年10月1日供用開始を予定しております。  なお、本事業は設計、建設から運営、維持管理まで一括発注であり、工事請負契約と密接な関係がある基本契約及び運営業務委託契約につきまして、施設整備工事請負契約の議案が議決された場合にあわせて正式契約とすることとします。 17 ◎星野直美委員長 市側の説明は終わりました。  御質疑を願います。 18 ◎八木下輝一委員 それでは、新館の契約の締結についてお伺いします。さきの会派代表質疑でも多くの方からお話がありましたので、ダブらないように、あるいは少し深くお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、この新館清掃工場なんですが、八王子市が資金を調達しまして、設計、建築、運営を一括して民間事業者に発注する方式を本市として初めて採用したということ、それから、この方式は民間事業者の経営能力を長期間にわたり委ねてその能力を発揮してもらうことで、清掃工場をより効率よく、またその状況を長く生み出すような、そういう狙いがあるのかなということが書いてあるんです。何点かお伺いするんですが、まず、公の施設を建設、運営する方法で、よくPFIという名称で出ておるんですが、今回のこのDBOの方式の違い、この辺を少しお話しいただくのと、それから、このDBOのPFIに比べたメリット、こういうものがございましたらお話をいただきたいと思います。 19 ◎岡田清掃施設整備課長 まず、PFIにつきましては、事業主体民間事業者となります。そういうことから、施設の所有権が民間事業者になると言われています。また、資金の調達面におきましては、民間事業者が調達することで金融機関からの借り入れとなりますので、その分長期契約においては金利分が割高になると言われているところでございます。一方で、DBO方式につきましては、事業主体が公共となります。そうしますと、施設の所有権が公共となると言われています。また、資金の調達面におきましては、起債金利が低金利であることから、金利分の差といいますか、PFIと比較しますとトータルコストで低減が図れるというふうに考えられています。  また、DBOのメリットについてですけれども、建設におきましては、設計、建設から運営、維持管理まで一体的とすることで、効率的な運営、維持管理の履行をするために、設計時に事業者独自の創意工夫、また、ノウハウを活用しまして、長期にわたり品質の確保が期待できると考えています。また、長期運営を行うことによりまして、運転整備を一元的に管理することで、合理的な運転により経費削減が可能になるほか、安定的な雇用の確保ができまして、地元雇用など地域貢献につながるものと考えています。 20 ◎八木下輝一委員 PFIより、八王子市が税金として出すお金でDBOのほうがメリットがありますと聞こえました。そこのところを念頭に置いて、今回は施設整備分で169億円、運営業務に110億円、合わせて280億円が提示されております。今DBOのいいところの話をいただきましたので、例えば北野清掃工場は開設から20年間、今回もこのDBOで20年というのが載っておるんですが、北野清掃工場が20年間に建設費用を含めて使ったお金と、新館で考えている20年間の経費、一応110億円と169億円と出ていますけれども、それを比較して、数字が手元にあれば出してもらいたいんです。ただ、処理工場の大きさが違うので、金額だけ出してもわかりにくいと思うんですが、例えばごみ処理費用を1トン当たりみたいなものに換算した場合に、この20年間でいくとDBO方式がどれぐらいすぐれているというか、八王子市にとってメリットがありますみたいな数字がもしお手元にあればお願いしたいんです。 21 ◎岡田清掃施設整備課長 北野と新館の処理量1トン当たりの経費の比較ということですけれども、北野清掃工場の建設費、維持管理経費と平成10年から平成29年度まで20年間の処理量から1トン当たりの経費を算出しまして、同様に新館工場の1トン当たりの単価の費用を比較しました。北野清掃工場につきましては、100トンで1炉、発電設備はなしになりますが、20年間の維持管理経費につきましては、これまで約100億円かかってきたというふうな試算をしております。また、建設費につきましては、消費税を3%から8%に補正はさせていただいていますけれども、約63億円という費用がかかっております。  処理量は20年間で約55万トン処理をしてきたという計算になっていまして、処理量単価としましては、北野工場では1トン当たり約3万円かかっているというふうな試算をしてございます。新館清掃工場につきましては、80トン2炉ですけれども、発電設備がついていまして、20年間の維持管理経費、ここで契約の額になりますけれども、約110億円を見込んでおります。  建設費につきましては、北野工場の建設費と比較するために附帯設備整備費用約30億円を除いております。プラントの建設費につきましては約140億円ということで試算をしまして、処理量は年間4万3,000トン、20年間で88万2,000トンを予定してございます。そうしますと、新館の処理量単価としましては1トン当たり約2万8,000円ということで、北野と比較しますと2,000円ほどの経費削減が図れるというふうに想定をしております。 22 ◎八木下輝一委員 今のお話で、今の時点で1トンで2,000円経費が圧縮できるというお話なんですが、これからまさしくこの運営会社八王子環境サービスに御努力をいただければ、この金額がなお一層縮減できるのかなとお伺いしました。  そういういいところが計算の中で入っているかなと思うんですが、ハード面で伺うんです。清掃工場はテクノロジーの進歩によりといいましょうか、新しくなればなるほどいいものができていると思うんですが、それらは各自治体で比較検討して購入すると思っています。今回提案されたもののすばらしさは、非価格要素審査結果の配点と得点という形の中に出ていると思うんです。ちょっとわかりにくいんですけれども、今回提案されたもののうち特にすぐれているものをお話しいただきたいと思います。 23 ◎岡田清掃施設整備課長 すぐれているものということで、まず、発電につきましては、事業者の経験、知見等もあったかと思いますけれども、設備、熱回収などから、発電効率国内最高水準の25.2%ということを見込んでおりまして、ここは非常に高く評価をしております。  次に、災害時に頼れる施設ということで、我々も整備方針に掲げているわけですけれども、災害時には、自己発電によりごみ処理を継続しながら、災害拠点として一時的な避難場所とするような提案もございます。  また、環境学習につきましては、体験体感型の見学者空間を設置することとなっていまして、循環型社会構築の仕組みを自発的に学べる新しい学習拠点になろうかと考えています。  また、施設の配置について、工場のみならず、敷地全体の活用を考えまして、敷地を3つのゾーンに分割してございます。まず、目的である工場を設置する。また、自然環境を学ぶ森を活用しまして散策路などを整備していくようなこと、また、この2つをつないでいけるような多目的広場というようなものも設けまして、敷地の有効活用などを図るような提案がございました。そこについてはすぐれているかと考えてございます。 24 ◎八木下輝一委員 最新型の機械だけではなく、その周り、環境学習も含めて、そういうものも今回の提案の総合的に将来に期待するところが大きいかなと伺いました。  ソフトの面に話を移しますけれども、お聞きします。今回の焼却炉は、先ほどのお話では、特別目的会社が管理を全て行うという形なので、私が気になるところがあります。公の施設ですので、最終の管理責任は当然八王子市にあると思うんです。管理を全てこういう得意な会社に任せるという方式、これは、もちろん本市が初めて採用している点だと思うんですけれども、問題は、八王子市は、今まではストーカ式のみで運営をずっとやっていたじゃないですか。全く新しい炉を今度は導入するということが1つ。それから、一番気になるところは、今まで持っていた八王子市の職員の能力が、もちろん管理は任せるんですが、最終的な責任がある本市の職員がそういうものにきちっと対応していけるかどうか。要するに、任せちゃって、どうぞお願いしますみたいな、そういうところがちょっと気になります。  そこで、八王子市の職員が今後こういう炉をしっかり面倒を見るには、能力を相当高めていかなくちゃいけないのではないかと思うんです。もちろん、管理会社をしっかり管理監督するということも含めて、技術的なことも含めて、八王子市の職員に求められるものは、なお一層高くなっていくかと思います。また、そういうのをしっかりやらないと、何だ、これということになりかねないかと思うんです。これから課長が考える清掃職員というのか、工場を含めて、そういうものに求められる職員像みたいなもので今お考えになっているものがありましたらお願いいたします。 25 ◎岡田清掃施設整備課長 技術的には、廃棄物処理施設の知識というのは十分にないと事業者と対等にやりとりできませんので、それは必ず必要かと思っています。また、これまでの運営方式と違いまして、事業者が主体的に運営を行っていくわけですけれども、管理監督を行っていかなきゃいけなくなってきます。その中では、事業者との良好な関係というのも求められるかと思っていまして、事業者との連携というのは、官民連携の基本的なスタンスとして必要かと思っております。そのため、行政と事業者の調整役を担っていかなければいけないと思っていますので、そこら辺のマネジメント能力というのが求められてくるかと思います。また、周辺地域も含めまして、施設のあり方、また、地域住民とのかかわり方についても、広い視野を持って接していかなければならないと考えているところでございます。  また、人材育成につきましては、これまで東京都二十三区清掃一部事務組合ではいろいろなパターンの炉の技術的な部分でも担ってきているところですので、二十三区清掃一部事務組合であったり、東京都環境公社などで技術研修を行うとともに、プラントメーカー類似施設の職員と意見交換をしながら情報共有を図っていければと思っています。 26 ◎八木下輝一委員 ぜひそういうところをしっかりとよろしくお願いしたいと思います。  それで、今回は新館の処理量は160トンという形で示されております。この量で八王子から発生する全てのごみを3工場で安全かつ衛生的にごみ処理を進めていきますけれども、可燃ごみのうち、3割から4割ぐらいが厨芥ごみ、生ごみになっていると思います。今回のこの160トンは、厨芥ごみも入れて160トンのごみの処理という形で計画がなされていると思います。ということは、生ごみ、厨芥ごみに関しては、戸吹工場の建てかえまでは、大きな意味での生ごみ処理については、それほど画期的な技術みたいなものを導入するというふうには読み取れないんですけれども、この辺はいかがでしょうか。 27 ◎岡田清掃施設整備課長 生ごみの処理についての課題があるということは認識をしているところでございます。新館につきましては焼却工場になるわけですけれども、これまで生ごみ処理施設、また、焼却工場に併設された生ごみの処理プラントなどを視察してきたところでございますが、臭気、また近隣住民への合意など課題があると捉えています。その中では、今後の技術動向には注視しながら調査研究を進めていきたいと思っています。 28 ◎八木下輝一委員 ぜひ調査研究はお願いしたいと思います。  この10月なんですが、全国都市問題会議というのが新潟県長岡市で開催されました。私も参加してきたわけなんですが、この中で、長岡市の施設の見学がありまして、私は生ごみバイオマス発電センターを見学してきました。平成25年から全市で生ごみの分別収集をやりまして、今、日量65トン、若干事業者の生ごみもあるそうですが、それをバイオマス発電という形で全量処理をしています。新館も、さっきの高効率発電の話は十分理解した上で聞きます。部長に最後にお伺いしますけれども、今回新館は最新の考えのもとの工場と、それに附帯する周りの環境も含めて280億円でごみ処理をしていこうという考えが出されたわけです。残されたというと変だけれども、これだけのまちで生ごみの問題は大きな位置を占めると思うんです。今後調査研究をしていくと課長にお話しいただきましたけれども、生ごみ対策もぜひ積極的に御対応をお願いしたいと思います。部長の見解を伺って終わります。 29 ◎原田資源循環部長 本市の家庭系及び事業系可燃ごみにおける生ごみの割合は現在4割を占めております。こうしたことから、ごみ減量に向けて大変大きな課題となっていると認識しております。こうした中、各家庭や事業所に対しまして、ごみ処理基本計画に基づきまして、生ごみの発生抑制や資源化といったものについて、具体的にはソフト面の取り組みが主であったと認識しておりますが、さまざまな視点から取り組みを進めているという状況でございます。今後ともこれらの取り組みをきちっと進めていくとともに、生ごみの減量、また資源化に向けた、または資源化に資する施設といったものを含めた技術や手法についても検討を行い、本市に適した施策展開を図っていきたいと思っております。 30 ◎西本和也委員 先ほど他の委員の質疑におきまして、経費的なメリット、それからまた、新しく建設される工場につきましては最新の設備が整えられていることをお聞かせいただいたところでございます。私からも若干お聞かせいただければと思います。  今回新しく建設される工場につきまして、処理方式は北野や戸吹工場で採用しているストーカ炉ではなく、流動床炉とお聞かせいただいております。まずストーカ炉と流動床炉のごみの燃え方、燃やし方の違いなどにつきまして、どのようなものなのか教えていただきたいと思います。  今後新館工場が稼働すると、違う方式の炉を本市として管理することになりますが、その場合、運転上や管理上で何か問題になることがあれば、あわせてお聞かせいただきたいと思います。 31 ◎岡田清掃施設整備課長 ストーカ炉と流動床炉の違いということですけれども、北野、また戸吹の工場でのストーカにつきましては、簡単に申し上げますと、横型の炉だと思っています。上流と下流がありまして、上流側からごみを入れて、時間をかけて乾燥させて燃焼して、最後、灰となって出てくる。火格子という鉄の上で燃焼されながら灰になっていくという過程が生まれるかと思いますけれども、流動床につきましては縦型の焼却炉になっていまして、端的に言いますと、上からごみを入れまして、下でぼこぼこ流動している流動砂の中でごみを燃焼するような、割と瞬間的に燃焼されるような処理方式だと認識をしています。  燃やすに当たっては、流動床炉については、事前に前処理といいまして、破砕機をつけまして、そこでごみを一定程度の大きさに均質化しまして投入するような仕組みになってございます。流動床については、これまで全国でも採用実績は、ストーカほどではございませんが、多いと思っています。焼却方式の違いなどによりまして、法令での基準等が変わるようなことはございませんので、そこについてはこれまでと同様に管理に努めていきたいと思ってございます。 32 ◎西本和也委員 新しい炉ということでございますので、先ほど他の委員の質疑の中でもございましたけれども、しっかりと職員が技術を習得していくということも必要かと考えます。  加えまして、周辺環境の確保につきましては、住民の安全、それから安心には欠かせないものでございますけれども、排ガス処理についてお聞かせいただきたいと思います。どのプラントメーカーも排ガス処理技術の進化により、一昔前の清掃工場と比較しても格段にその処理能力は上がっていると聞いております。そこで、新館清掃施設におきまして、排ガスなど、環境面において配慮した点、それから、地域住民への周知方法、また、万が一基準値を超えた場合の対応方法について、どのように計画されているのかお聞かせください。 33 ◎岡田清掃施設整備課長 公害防止基準につきましては、他の関係法令の遵守はもちろんになりますけれども、新館清掃工場におきましては、国の定める基準値をさらに下回るような厳しい自主基準値を設定してございます。安全な周辺環境と環境負荷の低減というところは目指していきたいと考えております。  また、排ガスの測定の結果につきましては、工場の入り口の部分に公害監視盤等を設置するとともに、人目の多いところ、本庁舎など、そういうところに掲示をして、安全・安心というところを周知していきたいと思います。また、ホームページや地域住民などで構成する運営協議会等での報告も考えてございます。また、自主基準値を超えた場合には、速やかに運転停止を行いまして、その原因究明などを図りまして、地域住民の方へ速やかに報告をしていきたいと考えてございます。 34 ◎西本和也委員 国が定める基準値よりも、本市は自主基準値として非常に厳しい基準値をしっかりと設けているんだということをお聞かせいただきました。  続きまして、新館清掃施設におきまして、これは災害時に頼れる施設ということも計画されております。災害時におきまして稼働を継続することを基本として、万が一緊急停止した場合でも、電力供給がない状態から自己発電により炉の立ち上げを行うことができ、ごみの焼却機能と発電が継続してできる最新の設備であると聞いております。地域の一時的な避難所となることもあわせ持っておりますけれども、避難所では発電した電気をどのような形で使用し、また、何かしら周辺への協力についてはどのように考えているのかお聞かせください。 35 ◎岡田清掃施設整備課長 施設内には、平時にも利用可能な多目的室を設けることを予定しています。また、そこには男女シャワー室であったり、更衣室、また、トイレなどを備えまして、災害時に使用できるような計画をとってございます。また、食料、水、毛布なども3日間、300人分を常備しようと考えておりまして、そこら辺を災害時には活用していきたいと思っています。  また、発電した電気については、充電式のバッテリーを常備しまして、災害が起きたときにはそういうものを近隣への貸し出し、また、近くに東京医科大学八王子医療センター等もありますので、そういうところへ充電式のものを貸し出しすることを考えています。また、充電式のものにつきましては、平時には町会のイベント等での貸し出しも考えているところでございます。 36 ◎西本和也委員 周辺町会、住民のみならず、医療センターにも電力を配給していくということについては大変すばらしいと思います。  運営にかかるモニタリングについてお聞かせいただきたいと思います。会派代表質疑の中でも、何度となく耳にした言葉でございますけれども、20年の運営に関して、市の責務として、運営事業者のモニタリングを実施していくという答弁がなされたところでございました。例えば業務に関して、市が規定した水準に達していないと判断した場合の具体的な対応方法や、相手方へのペナルティ、また、最終的に契約解除に至った場合の市に対する賠償の補償などについてはどのような取り決めがなされているのかお聞かせください。 37 ◎岡田清掃施設整備課長 市では、運営に関して事業者の管理監督というものをしていかなきゃいけないと、そこは必須だと考えております。そのモニタリングの中で、水準の未達などがあった場合には、運営事業者には是正勧告を行っていきたいと考えていまして、同一の内容で2回目以降の是正勧告がされた場合には、委託費の一部減額などを考えているところでございます。また、契約解除に至った場合につきましては、その間に市がかぶった損害について、運営事業者に損害を請求していきたいと考えてございます。 38 ◎西本和也委員 これで最後の質問としていきたいと思いますが、清掃工場はとかく迷惑施設と考えられております。そういった中で、武蔵野市におきましては、私もこちらをお伺いしましたけれども、武蔵野クリーンセンターでは、ごみピットの前でごみ処理する様子を見ながら即席のバーでお酒を楽しめる。そうした期間限定のイベントを開催している。今回の新館清掃施設においては、開かれた施設としてどのような施設にするのかお聞かせいただきたいと思います。 39 ◎岡田清掃施設整備課長 これまで清掃施設におきましては、非常に迷惑施設というイメージが強かったかと思います。新館につきましては、まず自由に出入りができるような、申し込みがなくても見学が可能なようなことを考えていまして、ごみ処理の流れに沿って、見て学べる動線を確保していきたいと思っています。また、どうしても清掃工場へ見学にいきますと、のぞき込むような、設備がよく見えなかったりということがございますが、大きな窓を設けまして、一目で中の様子がわかるような配置等も、広く見渡せるような窓も設置をしていきたいと考えています。  また、啓発機器としましては、自分がごみになったような気分になってごみ処理の流れがよりわかるように、3D、CGというんですか、そういうような機器の設置を考えて、環境学習の充実を図っていきたいと思っています。また敷地内には、緑豊かな部分もございますので、自然学習園であったりとか、散策路、また、多目的広場を整備しまして、子どもから御高齢者の方まで広く集っていただけるような場を提供していきたいと思っています。  また、多目的広場等につきましては、土日も一般開放できるといいと考えてございまして、これまでの迷惑施設というものを払拭して、より一層市民の方に親しまれる開かれた施設にしていきたいと考えております。 40 ◎吉本孝良委員 今回新館清掃工場、いろいろな取り組みの中でやられる施設なのかなというふうに思っております。今他の委員からさまざま御質疑があったんですけれども、幾つか確認をさせていただきたいと思います。  今回処理方式の中で、電力発電というようなことを大きくうたっているところでございますけれども、今現在戸吹の清掃工場と比べると、これがどのぐらいすぐれた発電を生むのか教えていただければと思うんです。 41 ◎岡田清掃施設整備課長 今回新館の発電能力は160トンで4,400キロワットを予定しています。戸吹クリーンセンターでも発電設備がありますけれども、そちらにつきましては、当初2,080キロワット、ここで長寿命化工事をしまして2,600キロワットに能力をアップしてございます。新館の発電効率が25.2%なのに対しまして、戸吹工場の発電効率が13%程度と聞いております。 42 ◎吉本孝良委員 今お話しいただいて、戸吹の約倍の発電が得られるという内容で考えたときに、今現在、戸吹で発電された電力というのは、本庁舎なり、そういったところに電力が供給されていると思うんです。今後この新館清掃工場で発電した電力というのは、先ほども一部あったとは思うんですけれども、どういう使い方をするのか、もう一度教えてください。 43 ◎岡田清掃施設整備課長 基本的には場内利用した後、余剰電力につきましては売電をしていく考えでございます。ただ、災害時等は、自己発電の中で周辺住民の方の一時的な避難等に使っていけると考えておりますので、そういう使い方をしていきたいと思っています。 44 ◎吉本孝良委員 今使い方の方針を聞いたんですけれども、実際4,400キロワットというのが、例えば地域で言うと、この地域全体を網羅できるとか、もしわかれば教えていただけますか。 45 ◎岡田清掃施設整備課長 一般的に御家庭で使われる電力が1時間、0.5キロワットぐらいだったかと思いますけれども、4,400キロワットを単純に言いますと1万3,000世帯分の能力があると思っております。
    46 ◎吉本孝良委員 災害時だとか、単なる清掃工場ではなくて、いろいろな取り組みを進めていくと冒頭の中であったと思うんですけれども、そういうのを踏まえた中で、この電気を生み出していくんだという新たな考え方をするとするならば、この1万3,000世帯分の電気量というのは、例えば地域、また市に関連する施設、また先ほど補正予算の中でもありましたけれども、道路の照明灯とかに補正予算を計上しているというのであるならば、こういうものを積極的に使っていって、少しでも財源が楽になるようなことを考えていただきたいと思うんですけれども、その辺についてはどうなんでしょうか。 47 ◎岡田清掃施設整備課長 戸吹等でも電力の自己託送をこの8月から開始したところでございます。新館につきましても、そのような仕組みづくりというのは考えなきゃいけないというふうには考えているところです。今後運営を始めまして、その中で、公共だけの使い方であったり、地域への還元であったり、いろいろ使い道はあるかと思いますけれども、費用対効果等も当然見なければいけないと認識をしているところでございますので、今後の経済状況であったりとか、売電単価の収入の見合い等を見まして、今後そういう仕組みづくりもあわせまして検討していきたいと思っています。 48 ◎吉本孝良委員 費用対効果がございますので、どっちがいいのかというのがかかわるとは思いますけれども、ぜひともそういうふうに積極的にやっていただきたいと思います。また、恐らく電力を発電するとなると、いろいろな規制があるんだとは思うんですけれども、循環型の社会をつくっていく中で、そういうところも規制を取り外しというか、三多摩のリーディングシティとしてやっていくんだという意味の中で、こういうごみの問題から、リサイクルが可能な、そして、エコにつながっていくんだと発信していただくような施設になることを要望しまして、終わらせていただきたいと思います。 49 ◎福安徹委員 皆さんそれぞれ質問がありましたが、発電が非常に高効率にできるということが一つの売りなんだと思います。そうすると、いざ鎌倉となって、首都直下型地震とか、大規模な風水害があったときに、地域住民の皆さんには、こういう清掃工場という一定程度の負担をおかけしているという概念がみんなあるんだと思うんですけれども、何かあったら、ごみさえあれば発電できるから、ぜひここに来てくださいという周知、地域の皆さんに対するアピール、これが大事だと思うんです。最近できるようなごみ処理施設は、昔みたいに煙突からもくもく有害物質が出るみたいなことは一切ないわけですから、そういう安全性も含めて、いざというときには、ここへ来ていただければ電気があります、明かりがありますということが非常に大事だと思うんです。  今回北海道の災害のときに、トイレすら水をポンプでくみ上げているから使えない。とにかく情報を取りたい、家族に連絡を取りたいけれども、携帯の電池がなくなっちゃっているというので、市民の生活は非常に混乱したと聞いていますので、例えばここでごみを集めることさえできれば、携帯電話の充電もかなりの数できるんだと思いますし、一応24時間稼働を標榜しているわけですから、夜中でも充電ができるわけですから、そういうことで地域の皆さんに安心をしていただくというと変ですけれども、そういうこともきちんとアピールをしてもらいたいと思います。  電力の使い道についていろいろ御質疑がございました。私は、とにかくいろいろな技術的なことや東京電力との絡みがあるのは存じ上げているんですけれども、ぜひ東京医科大学八王子医療センターに1本何とか電気をつないで、ふだんは結構ですから、いざ鎌倉となったときにも、ごみの焼却さえ進めば、災害時に医療的なことに電気を使っていただける。ああいう地震なんかだったら、途中の電柱が倒れちゃって、自家発の電気だけだと緊急のオペまではなかなかできない。そういうふうにもお伺いをしていますので、何とか1本つないで、ごみで発電ができれば、医療センターは動いているとなると非常にいいと思います。  だから、あわせて、戸吹は東海大学医学部付属八王子病院につなぐとか、うちは何かあったときでも、なるべく医療的なケアができるような体制をごみ処理施設を使ってやっていますとぜひ進めていただきたい。平成34年ですから、時間があるから、オープンまでにいろいろ研究できるんだと思うんです。ぜひそういうふうに進めてもらいたいと思いますけれども、どうですか。 50 ◎岡田清掃施設整備課長 新館もそうです。戸吹もそうですけれども、発電をしていまして、その電力については有効に活用していきたいと思っています。また、災害時にも、熱も電気もありますので、地域住民の方々には十分御利用いただけるものだと思っています。施設からほかのところへ災害時に出すような手法につきましては、特に医療センターなどになりますと、電気は人命にかかわるような重要なライフラインとなってくるというふうには認識をしているところですが、電気の安定性であったりとか、そういうところもよく調査しないといけないと思っていますので、そういうところも含めまして、今後調査研究を進めながら、法的整備もあるかと思いますので、調査をしていきたいと思っています。 51 ◎福安徹委員 4年近くあるわけですから、その間に東京電力や何かとも調整して、ぜひそういう方向に行っていただけたらいいと思っております。  今回つくる工場は、環境学習を計画の段階から非常にうたっていただいておりまして、これは非常に大事なことで、小学生のときに、あなたが家で出したごみがこうやって処理をされて、こうやって燃えて、最終的な灰は日の出町の最終処分場に少し埋め立てられるんだと思いますけれども、そういうことを小さいときから学ぶということが、ごみを分別して出すことの大事さとか、そういうことにつながるんだと思うんです。館はほかの処理施設なんかに比べると、ロケーションがすごくよくて、緑に囲まれていて、非常にいい場所なんだと思うので、環境学習も子どもたちにぜひ多くの機会と学びの場を与えていただけるようなことをぜひやっていただきたいと思っております。これはお願いだけしておきます。  それから最後に、図面を見させていただくと、図面というか、鳥瞰図なので詳しいことはわからないですけれども、清掃工場の前庭のところ、下に駐車場があって、上に広場みたいなものがあるようになっています。地域住民の皆さんに、一般の人が抱くごみ処理工場ではないんです、開かれていて、きれいで、環境学習もできて、地域の皆さんにも、例えばグラウンドゴルフとか、地域の運動会とか何かわからないですけれども、そういうことにお使いいただけるような開かれた施設なんですということをぜひアピールもしていただきたいし、そういううまい運用方法もお願いしたいと思いますけれども、どうですか。 52 ◎岡田清掃施設整備課長 先ほども他の委員からの質疑もございましたけれども、これまで迷惑施設というイメージが非常に強くて、近隣にあると困るというようなことだったかと思います。新館に限らず、今整備されているいろいろな施設では、そういう開かれた施設というイメージに何とか持っていきたいということで整備を進めていまして、新館についてもそれに追従するような考えでいます。なるべく近隣の方のみならず、市民の方々、また近郊の方々、そういう方に寄っていただけるようなPRをしていきたいと思っていますし、また、戸吹工場でも、ここで戸吹クリーンフェスタ等を始めていますので、そういうところもイベントなどを開催しまして、住民の方々に愛される施設にしていきたいと思っています。 53 ◎鈴木勇次委員 私からもお尋ねをさせていただきます。  まず最初に、管理費に関してなんですけれども、会派代表質疑で、この管理費を変動する契約について部長から御回答いただきました。特にごみの減量になった場合について、変更の考え方が述べられたわけですけれども、契約書を見てみますと、固定費と変動費と区分けをされていて、ごみ減量分については変動費で変更するということが基本的な考え方として述べられておられました。そこで、私は事前にお尋ねをしまして、固定費と変動費の管理費に占める按分比をお尋ねしました。17対1ということでございました。  そうしますと、論理的に、ごみ減量が進んで50%の量になった場合で計算をしますと、低減係数はないということですから、18分の0.5しか減らないんです。半分にするということは現実的にはないかもしれません。そういうことはないでしょう。しかし、先ほども議論がありました。トン数計算にしますと、生ごみの量というのが圧倒的に多くなります。これは家庭の御協力がなければ達成できませんけれども、まず水分を抜くということ、それから、10年後20年後に向けて、行政、国も含めて、生ごみの処理方法について技術的に更新していかなければならないという問題が当然あります。そうしたこと。それから、本市におけるごみ減量の努力の問題、そうしたことを総合的に考えたときに、将来的にはかなり処理量を減らせます。  そうしたときに、たった18分の1、半分減らしても18分の0.5、こういう水準で管理費を20年間決めてしまうというのは私としては非常に疑問に思っているところなんですけれども、この点についての御説明をいただけますでしょうか。 54 ◎岡田清掃施設整備課長 ごみの減量についてですけれども、今資源循環部では、ごみ減量であったり資源化を進めているところでございます。その中で、さらに人口減少も今後は進んでいくものかと思っています。契約書の中には、委託費の見直し等の条項がございまして、大きくごみ量が減少する場合には、委託費の見直しというところをしなければいけないと思っています。何%ぐらい減額ができるのかというのは今申し上げられませんが、運営委託費の改定については、大幅な減少があった場合に事業者と協議をしていくという条項になっておりますので、その中で対応していきたいと考えてございます。 55 ◎鈴木勇次委員 今のお話ですと、ごみ減量分については変動費で基本的には見るけれども、大幅に変更になった場合には固定費も変更できるんだと、管理費全体を変更できるんだという契約になっていますということでした。そういうふうに理解します。将来半分ということになるかどうかわかりませんけれども、そういう変化があった場合には、少なくとも最低でも2割、自治体の立場からすれば3割程度の管理費の減額というものは求めていいのだろうなというふうに基本的に私は考えてきたんです。そうしたところが、なかなか難しい今の契約内容だなということを感じているんです。  というのは、市が事業者に求めた性能基準は、年間4万3,000トンのごみを処理してくれるようにお願いして、その水準で炉や管理方針も定めていただいています。ただ単純に自治体の状況でごみが減ったからそれを固定費も含めて下げてくれという協議が、事業者に向かって自治体としては言いたいですけれども、事業者としては市の要求でそういうものをつくってきたんだと言われたときに、はい、そうですかというふうにはならない要素があるんだろうと思っています。そうしたときに、市は4万3,000トンの一定数をそこに入れるという義務的要素は契約の中にないのか。そこを伺っておきたいと思います。 56 ◎岡田清掃施設整備課長 計画では年間4万3,000トンということで見込んでおります。今戸吹、また、多摩清掃工場、今度新館という稼働状況になるかと思いますけれども、まず一義的な考えとしまして、新館清掃工場はこれから整備をするもので、戸吹に比べましても、また、多摩工場よりも技術の進歩もありまして、環境負荷の低減等を図れるものかと思っています。また、老朽化も進む工場でもありますので、そういう中では少しでも環境負荷が少ない工場で処理をしていくというのが基本的な考え方だと思っています。  また、ごみ量の変動につきましては、当然事業者は委託費を減らしたくないと考えるところは当然でございますけれども、ごみの減量施策であったり、人口減少は進む中で、大きく減少した場合には、先ほど申しましたとおり、変動費、固定費ともに見直しをしていくところでございます。まず、ごみ処理計画上大きく変動がない場合には、我々としましては、ごみの変動費分の減額というところで考えていきたいと思っております。 57 ◎鈴木勇次委員 いろいろな回答がありました。環境負荷が低い本施設で、新館で基本的には処理されることが望ましいと考えているということはありましたので、どういうことかなと思うわけですけれども、館に4万3,000トン処理できる能力があるわけだから、それを目いっぱい使うために、戸吹に搬入されているようなごみをそちらで処理できれば、それのほうが望ましいと考えているという趣旨の答弁だと私は理解しましたけれども、そういうことでしょうか。 58 ◎岡田清掃施設整備課長 基本的な考え方として、新しいほうで処理をしたほうが環境負荷は当然少なくなりますので、戸吹のごみを何が何でも持ってきてということではありませんけれども、少しでも環境負荷が少ないほうで処理をしたほうが合理的ではないかと思っております。 59 ◎鈴木勇次委員 市の考え方として、そういうことでよろしいんでしょうか。 60 ◎原田資源循環部長 課長の答弁を補足、また誤解を招くようなところを訂正したいという思いでお話ししたいと思いますが、環境負荷を軽減するというのは、これは大きな命題であると思っております。一方で、戸吹と新館、多摩を含めて3工場体制になりますけれども、当然収集したエリアから持っていく先というものは逐次変えるわけにはいかないというのも現状でございます。ですから、現実的には館に持ってくるエリアを基本に館に持ってくる。戸吹に持っていくものは戸吹に持っていくというものが現実的かなというふうには思っております。その上で環境負荷というものは常に意識しないといけないということで課長が答弁したと認識しております。 61 ◎鈴木勇次委員 わかりました。そうしますと、ごみ減量計画も含めて減っていった場合に、常に4万3,000トンを用意できるかということは非常に不確定な要素になると理解をしました。そういう点で、10%20%減ったときに、固定費を変更できる見通しが本当にあるのかどうか、このことが問われるんです。契約書では協議するというふうにはなっていますけれども、何%減った場合には協議に入るとか、そういう細かい規定は何もありません。さらに固定費の割合について、何%減らしていくのか。固定費ですから、10%減ったから10%減らせというわけにはいかないと思うんです。そういう点では低減係数を掛けなければならない。そういうことについては契約書では何も定められていないかと思うんですけれども、市としてはどれぐらい下げられる可能性があると判断をしておられるのか。もしそういうことについても検討してきた経過があるのであれば、お答えいただきたいと思います。 62 ◎岡田清掃施設整備課長 ごみの大幅な減量はどのぐらいの割合でというところにつきましては、これまでいろいろな他の事例等を見まして契約条項を定めているわけですけれども、今後のごみ減量等がどのぐらい減っていくか等々をなかなか見込めていない中で、他の自治体におきましても同様の条項の記載となってございまして、そういうところを参考にしてつくってございます。何%ぐらい減額ができるかというところにつきましては、はっきり3分の1減りますというようなことはなかなかお答えができませんけれども、今後事業者との協議の中で、なるべくごみ量に応じた割合で固定費についても減額ができればと考えてございます。 63 ◎鈴木勇次委員 わかりました。定めはないようですので、事業者と協議をしなければならないというのが基本ですから、自治体の立場と事業者の立場がぶつかり合う最大の点だと思います。自治体には努力してもらわなければならないと思っているところです。  次の問題なんですが、バリュー・フォー・マネーが15.4%かな、そういうことで計算をされています。先ほど若干これに関する質疑がなされました。私は、この方式になったからといって、建設費が大きく低減できるというふうには思わないんです。そうしますと、20年間の運転管理費、そこでのバリュー・フォー・マネーが大きいんだろうと自分では判断しています。特に体育館の建設の際には、PFI方式でイニシャルコスト、初期費用を事業者に出してもらうということのメリットが大変大きいんだということで、それが最大の売りで説明されてきたわけです。しかし、今度の方式では、その初期費用についての準備は市がするわけですから、ファイナンス効果としてのバリュー・フォー・マネーがありません。したがって、考えられるのは、そういう点からも運転管理費用、こういうところに落ち着くんだろうと思います。そういう点で、北野と新館の説明が先ほどありました。1トン当たりのものが北野で3万円かかるところが2万8,000円に減額できる。これは15%になりません。7%ぐらいということになってしまうわけで、15%の根拠にはならないんですけれども、この点についてはどのように御説明なさいますでしょうか。 64 ◎岡田清掃施設整備課長 先ほどは北野と新館ということで比較をさせていただきました。戸吹についてですけれども、これまで20年間の運転管理費が約220億円ほどかかってございます。建設費につきましては、こちらも消費税は3%から8%に換算させていただきまして、240億円ほどかかっているというふうな試算をしてございます。20年間での処理量につきましては、135万トンほど処理をしておりまして、それを先ほどと同じように1トン当たりの単価で見ますと、大体3万5,000円ぐらい戸吹ではかかっていると見ています。戸吹が3万5,000円で新館が2万8,000円ですので7,000円ほどの差が出ると試算をしてございます。 65 ◎鈴木勇次委員 今戸吹との差でそれだけの利益が出るんだ、バリュー・フォー・マネーが出るんだという御説明でした。戸吹には100トンの炉が3基あって、1日300トン処理できる。20年間で135万トン処理してきました。これは稼働率としてはどれぐらいになっていますか。 66 ◎岡田清掃施設整備課長 稼働率としましては、戸吹につきましては80%から90%ほど稼働していると試算してございます。 67 ◎鈴木勇次委員 新館の88万トンというのはどれぐらいで計算をなさったんでしょうか。 68 ◎岡田清掃施設整備課長 こちらにつきましても、8割から9割ほどの試算をしてございます。 69 ◎鈴木勇次委員 そこで15%程度のバリュー・フォー・マネーを計算することができるということでございます。4万3,000トンの内訳なんですけれども、現実に家庭あるいは事業者などから出るごみで年間4万3,000トンという形で計算がされているんでしょうか。ごみの内訳、出どころの問題なんです。 70 ◎岡田清掃施設整備課長 対象物のことかと思いますけれども、家庭系の可燃ごみ、不燃ごみ、また、それぞれ分別後の焼却対象物と、あと災害廃棄物処理については国からも見込むように手引等でもございますので、それに基づきまして4万3,000トンというふうな試算をしてございます。 71 ◎鈴木勇次委員 災害ごみの割合はどれぐらいですか。何トンですか。 72 ◎岡田清掃施設整備課長 災害ごみにつきましては6,000トンを見込んでいまして、今16%から17%ぐらいを見込んでございます。 73 ◎鈴木勇次委員 そうしますと、4万3,000トンのうち6,000トンが災害ごみだと、そういう計算をしているということですね。戸吹では、20年間で、そうした災害ごみがその割合で発生していますでしょうか。 74 ◎岡田清掃施設整備課長 災害ごみの搬入につきましては、平成25年に宮城県女川町のごみの受け入れをしましたけれども、そのときの1回となっております。 75 ◎鈴木勇次委員 20年間で1回だけだったということであります。そうしますと、年間4万3,000トンのうち、年6,000トンが災害ごみの形でこの中には算入をされていて、それを処理したという想定のもとに経費が計算されています。つまり、4万3,000トンは通常そこには運び込まない。3万7,000トンが通常回収されてそこに搬入されるごみとして、計算上はそういう性能というか、当然そういう計算になります。そうしますと、さまざまな基礎的な数値としては、4万3,000トンあるんだと言って計算しているんだけれども、実態としては3万7,000トン程度のごみが出て、それを処理するというのが実態の中身なのかなと思うわけです。そうしますと、先ほどの計算が随分違ってきちゃうんですね。そういう点についてはどういうふうに理解したらよろしいんでしょうか。 76 ◎岡田清掃施設整備課長 通常、家庭、事業系から出る可燃ごみにつきましては、今おっしゃっていただいたとおり3万7,000トンの処理になってきます。災害廃棄物処理について6,000トンを見込んでございますけれども、今後どんどんごみ減量、人口減少というのは進んでくるかと思っているところです。平成34年度当初、ごみ処理というのは安定的にできなければいけないというふうに見込んでいるところでございまして、平成34年度のごみ量、今いろいろなところで災害も起きていまして、国からの方針で災害廃棄物処理も見込んだ中での規模の算定をするようにということもございますので、それもあわせまして規模の算定をしているところでございます。 77 ◎鈴木勇次委員 理由は、要は、国の指導があるからということですよね。国の指導もあって、全国で起こった災害についても広域的に処理しなければならないような実情もあるので、そういうものも数値の中に入れさせていただいたということだと思うんです。現実的にバリュー・フォー・マネーが15.4%出るかどうかというのは、私の感じでは、本当に未知数なところです。そういうふうに思っているわけです。  バリュー・フォー・マネーについては、私は随分議論してきたと思っているんですけれども、例えばファイナンス効果がなくなって、体育館建設のときにはそれが大きなファイナンス効果があるんだということで評価をして、ファイナンス効果は全体で10%しかなかった。今回その効果もないということで、先ほどの説明では、金利やそうしたものから含めて、ファイナンス効果は見込めない。だから、むしろ市が準備したほうが金利の点で安くなるんだ、そういう利点がこの制度にはあるということで説明いただきました。そうしますと、15%本当に出るんでしょうかというのが、ごみの問題だとか、そういうことから私は感じちゃうんです。そこが2点目の疑問です。  それから、3つ目なんですが、八王子市の管理監督要員の問題なんですけれども、これは部長にお尋ねしたいんです。一定この契約を変更できるような可能性を含めて、監督者には見てもらわなくちゃいけないわけです。そうしますと、単なる技術者というだけではなくて、課長レベルの人を配置していかないといけないんだろうなと私は思っているんです。そういう配置になるのかどうかがすごく心配なんです。契約上は何も書いていないので、ただそういう要員を置くということで、2名置いた場合には分担責任も決めて、事業者のほうに説明するというようなことが書かれているんですけれども、そういうレベルの人をきちっと配置できるのかどうか。これはモニタリングとの関係もありますけれども、そういうことが重要になってきます。どうでしょう。 78 ◎原田資源循環部長 今回のこれまでの直接市が責任を持って建設し、市が直接運営するという方法に比して、かなり民間活用を図った方法であるということで、今後の問題となるのが、いかに民間を管理監督していくかというところがポイントになると思っております。そうしたことから、当然本市におきましても、事業者に対して常に言うべきことを言い、進捗状況を適切に管理監督できる者を配置するということは必要不可欠であると考えております。また、事業者におきましても、八王子市の一大事業が全社を挙げて成功裏に終わるようにということで、さまざまな場面でかなりの角度から申し入れをしているという状況でございます。 79 ◎鈴木勇次委員 最後にしますが、この方式が他市でも若干やられているということも聞いております。先ほど契約の中身については他市もそのような記載になっているというお話もあったんですけれども、特に契約上そうした他市の契約とは違う形で八王子市が努力した、そういうところというのはございますか。どうでしょう。 80 ◎岡田清掃施設整備課長 今DBOにつきましては、把握している限りでございますけれども、過去3年ぐらい、約34件の整備の中で8割ほどを占めているところでございます。先行事例に基づきまして基本的には進めているところで、本市の契約書上の特徴というところになるかと思いますが、基本的には他市事例を参考に作成をしてございます。 81 ◎星野直美委員長 他に御質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 82 ◎星野直美委員長 ここでお諮りします。  陣内議員より、第124号議案に関して委員外議員の発言申出書が提出されております。御意見等はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 83 ◎星野直美委員長 何もなければ進行します。  委員外議員の発言の許可については、会議規則第115条第2項により、委員会で決定することとなっております。  お諮りします。  陣内議員の委員外議員の発言を許可することに賛成する方は起立願います。                    〔賛成者起立〕 84 ◎星野直美委員長 起立少数であります。  したがって、陣内議員の申し出は否決されました。  進行します。  ほかに御発言がなければ、質疑は終了します。  次に、意見がありましたら御発言願います。 85 ◎鈴木勇次委員 今後事業者との関係で一番問題になるのは、ごみ量と管理費の関係だと考えています。少なくとも固定費と変動費の按分比は17対1という数字では、ごみ減量の努力が管理費に反映されない。こういう契約は若干自治体としては問題だと考えています。  それと、ごみ量を減らした場合の固定費への変更の可能性なんですけれども、ここは契約上の明記では、事業者と相当な争いになります。固定費減額をめぐっては、最大の争いになります。今の契約の中身では、これが確保されません。そういう点で問題を考えています。  それから、バリュー・フォー・マネーの15.4%には、今言ってきましたけれども、災害ごみなどを毎年6,000トン処理するという前提のもとに計算をされて、1トン当たりの管理費用が出されております。そういうものが毎年発生をするというのは、事実に則さないだろうというふうなことを問題点として考えているところです。  あと若干細かいところもあるんですけれども、大きくはその3点がどうしてもこの契約では、正直言いまして、私がすんなりと納得するところに至らないんです。そういう点でこの案件については賛成いたしかねるという意見を述べさせていただきます。 86 ◎西本和也委員 ただいま上程されております新館清掃施設整備運営事業に関する施設整備工事請負契約の締結につきまして、賛成の立場から意見を申し上げます。  現在八王子市から出るごみにつきまして、戸吹清掃工場北野清掃工場、また一部事務組合である多摩ニュータウン環境組合が運営する多摩清掃工場の3工場において処理されております。そうした中、北野清掃工場が老朽化のためこれ以上稼働させることが難しいことから、今の運営が終了した段階で工場を閉鎖することが予定されております。残る戸吹清掃工場と多摩清掃工場の2工場では、今後八王子市内から出るごみを処理することが難しいため、新館清掃工場の建設について審議されてきたところでございます。  これまでも多くの審議の中で、本日も市の御説明でございましたとおり、新館清掃工場については、本市としては初めて流動床炉が採用されるとのことでございますが、幅広い種類のごみを処理でき、全国的にも導入実績のある安全な燃焼方式であるとございました。  また、排ガスにつきましては、国の排出基準を大きく上回る自主基準を設けているとのことで、排ガスの測定値は地域への常時公開と、また、本庁舎などでも見られるよう広く情報公開すると聞いております。さらには自主基準値を超えた場合には運転を停止し、原因の究明、復旧に向けた措置、地域への報告を速やかにするとしております。  災害時におきましては、地域に開かれた避難所としての機能をあわせ持ち、充電式バッテリーも常備し、近隣の東京医科大学八王子医療センターへの電源供給も行う計画となっております。  運営事業者へのモニタリングを実施していくとの御説明がありましたが、万が一運営事業者が契約不履行であった場合、市は強い立場で契約を解除できるとしております。  新しい館清掃工場はこれまでにない工場見学や、施設自体も自然学習園、散策路、多目的広場を併設し、より一層市民に開かれた解放感あふれる施設となっております。一方、先ほど来御説明のとおり、処理方法については、本市としては初めてとなる流動床炉が採用されます。新しい方式であることから、本市清掃事業担当職員におかれましては、これまで以上に技術を磨き、安全対策を怠らず、常に研さんを積むことを強く求めます。  八王子市民が出すごみは八王子市が責任を持ってみずから処理することが必要であると考えることから、新館清掃工場には、清掃事業を中心として大きな期待を寄せるものでございます。以上のことから、賛成の意見といたします。 87 ◎星野直美委員長 ほかに御発言がなければ、進行します。  これより採決します。  第124号議案は起立により採決します。原案に賛成の方の起立を求めます。                    〔賛成者起立〕 88 ◎星野直美委員長 起立多数であります。  したがって、原案のとおり可決すべきものと決定しました。   ──────────────────────────────────────────  第134号議案 八王子市余熱利用センターの指定管理者の指定について   ────────────────────────────────────────── 89 ◎星野直美委員長 次に、第134号議案、八王子市余熱利用センターの指定管理者の指定についてを議題とします。  本件について、市側から説明願います。 90 ◎中村北野清掃工場長 それでは、第134号議案、八王子市余熱利用センターの指定管理者の指定につきまして御説明させていただきます。  本議案は、八王子市北野余熱利用センターの指定管理者の指定につきまして、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づきまして御提案するものでございます。  本施設の指定管理者の候補を選定するに当たりましては、地方自治法及び八王子市指定管理者制度導入に向けた基本方針に基づきまして、事業者の選定を行いました。  施設の名称につきましては、八王子市北野余熱利用センターでございます。  指定管理者の候補者につきましては、株式会社京王設備サービス・ジョンソンコントロールズ株式会社共同事業体でございます。株式会社京王設備サービス多摩支店を代表としまして、ジョンソンコントロールズ株式会社との2社で構成されました共同事業体でございます。  指定期間につきましては、平成31年4月1日から平成35年3月31日までの4年間でございます。  選定につきましては、公募形式をとりました。八王子市余熱利用センター指定管理者候補者選定のための評価会議を開催いたしまして、事業者からの事業提案を聴取した上で総合的に判断し、選定いたしました。  候補者の選定理由でございますが、候補者となりました事業体は、評価項目全てにおきまして合格基準であります6割以上の評価点を獲得しております。その中で特に地域との協働が図られている点が高く評価され、現指定管理者としての実績を生かし、地域との連携などにつきましてよりすぐれた計画を提案しておりました。また、実施方針、達成目標が明確に設定されておりまして、目標に対する工程も具体的に示されておりました。そして、さらなる利用率向上のため、幅広い年齢層を対象といたしましたさまざまな自主事業の提案もなされていたことから、指定管理者としてふさわしいと判断し、選定いたしました。  候補者の選定に至るまでの経過といたしましては、2回の選考を行いました。一次選考につきましては、募集団体の提出書類及び募集資格につきまして審査を、続く二次選考につきましては、有識者や代表者など6名から成る評価会議を開催いたしまして、応募団体からのプレゼンテーション及び事業計画書につきまして審査を行いました。  続きましては、評価会議での評価項目及び評価点をまとめたものになりますが、ごらんのとおり候補者は評価項目の全てにおきまして合格基準以上の評価点を獲得しております。  最後に、指定管理料の提案額でございますが、募集要項に示しました上限額が4年間での合計6億3,803万6,000円でございましたが、提案額は6億2,828万1,000円でございました。  以上、審査の結果、株式会社京王設備サービス・ジョンソンコントロールズ株式会社共同事業体を指定管理者の候補として決定し、議案のとおり議決を求めるものでございます。よろしくお願いいたします。 91 ◎星野直美委員長 市側の説明は終わりました。  御質疑を願います。
    92 ◎小林鈴子委員 それでは、今余熱利用センターの指定管理者の指定についての御説明をいただきました。何点か確認させていただきたいと思います。  今回の指定管理者というのは、今までの管理者と同じということで御説明があり、また、選考されたときに、評価点もすごく高かった。すごくいろいろな面で一生懸命やってくださっていた事業者でございます。私もそれは承知しているところでございます。今回北野清掃工場が平成34年9月に稼働を休止して、余熱利用センターへの熱の送管というのができなくなるということでございます。しかし、今回の指定期間というのが4年間ということでございまして、その余熱の送管が休止された後の6ヵ月間もこの指定期間に含まれているということに関しまして、今回指定管理料の提案額というのも平成34年度末までの金額を示されているわけでございます。今後余熱利用センターがどういうふうになっていくかというのは検討されていると思いますけれども、期間は3年半でもよかったのではないかとか、いろいろ考えるところもあるんです。どのように検討されたのか、その辺を御説明いただきたいと思います。 93 ◎中村北野清掃工場長 今指定管理期間が3年半でいいのではないかというお話だと思いますが、確かに工場の休炉とともに余熱が送れなくなるということからしますと、その期間でもいいのではないかという考えがございます。ただ、うちのほうですと、地元に根づいたといいますか、そういった施設であって、環境啓発のことですとか、幅広い事業をやっていく中では、それに対する投資ですとか、そういったものを考えたときに、あまり短い期間ですと、そういったことを受けていただけないという可能性もあるということから、内部で調整をした結果、4年が妥当であろうという結論に至りました。 94 ◎小林鈴子委員 この余熱利用センターというのは、内容もすごく充実していて、すばらしいというふうには思っております。八王子市としても、昨日環境講演会もありましたし、環境についてすごく力を入れている、入れていかなければいけないと承知しております。この余熱利用センターというのは、かなりいろいろ傷んでいるところもありまして、補修もしていかなければいけないというのもかなりあると思うんです。でも、多くの方が利用しておりますので、今後もそれを引き続きやっていただきたいと私は思っているところでございますけれども、今後このセンターをどのようにしていくかというのは、庁内でも広く検討されていると思うんです。今後検討されて、いつごろまでに、どういうふうにしていくかという方向性を出されていかれるのか、その辺を最後に確認させていただければと思います。 95 ◎中村北野清掃工場長 いつごろまでに検討が終了するかという御質疑かと思います。うちのほうとしましても、資源循環部としての考え方をまず先行すべきかと思っております。今内部で、今後また北野の地に清掃工場が建つような形として考えるべきかどうかみたいなところをまず念頭に考えながら、また、あったかホールをその後どうしていくかというようなところの検討が今行われているところでございます。  その中で、北野の地が中心市街地からほど近かったりするとか、ほかにこんな使い方ができるのではないかみたいなことも考えたときに、果たしてどういうふうにするのがいいのか。あと委員がおっしゃったように、今後も継続するに当たっても非常に大きなお金がかかって修繕をかけなければいけないことですとか、そういったことを総合的に考えたときの答えということで時間がかかっているところでございますが、今うちの内部としましては、年度内ぐらいでは、一定の答えが出せるようにしたいというところで進めているところでございます。 96 ◎小林鈴子委員 年度内ですね、わかりました。  今、部の中でいろいろ調整して検討しているということでございます。部でも方向性を出していただく。その後、八王子市としてどういうふうにしていくかと全体的に考えていかなければいけないと思っておりますけれども、その辺というのは、今後どういうふうになるんでしょうか。最後、確認させてください。 97 ◎原田資源循環部長 今課長のほうから、部としてという表現が強調されておりましたが、本来は市として、地域の皆様の意を酌んで、どうしていったらいいのかということで考える。その上で部としても考え方を持っていないと庁内のコンセンサスが図れないということで、部としてという表現を使ったところであります。いずれにしましても、年度内を目標に庁内での考え方がまとまればと思っております。 98 ◎星野直美委員長 ほかに御発言がなければ、質疑は終了します。  次に、意見がありましたら御発言願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 99 ◎星野直美委員長 御発言もないようでありますので、進行します。  これより採決します。  第134号議案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 100 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、原案のとおり可決すべきものと決定しました。   ──────────────────────────────────────────  第135号議案 市道路線の認定について   ────────────────────────────────────────── 101 ◎星野直美委員長 次に、第135号議案、市道路線の認定についてを議題とします。  本件について、市側から説明願います。 102 ◎水上路政課長 それでは、第135号議案であります市道路線の認定につきまして御説明申し上げます。  今回認定をお願いいたします路線は、本市道路交通部により築造する1路線と、民間の宅地開発事業により築造された13路線でございます。  初めに、本市道路交通部で築造する路線について御説明いたします。恐れ入りますが、略図1をごらんください。下柚木地内の市道由木1124号線でございます。場所は大学セミナーハウスの北側に位置します。延長は68.73メートルでございます。  続きまして、民間の宅地開発事業により築造された路線について御説明いたします。略図2をごらんください。七国三丁目地内の市道由井1233号線から市道由井1245号線の13路線でございます。場所は、八王子市立七国小学校の南側に位置します。延長は7.49メートルから223.15メートルでございます。 103 ◎星野直美委員長 市側の説明は終わりました。  御質疑を願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 104 ◎星野直美委員長 御質疑なしと認めます。  次に、意見がありましたら御発言願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 105 ◎星野直美委員長 御発言もないようでありますので、進行します。  これより採決します。  第135号議案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 106 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、原案のとおり可決すべきものと決定しました。  以上で、本委員会に付託されました議案の審査は終了しました。  なお、本委員会の審査報告については、正副委員長において取りまとめたいと思いますが、御一任願えますか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 107 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、そのように御了承願います。  進行します。   ────────────────────────────────────────── 108 ◎星野直美委員長 次に、報告事項に入ります。  第2次八王子市環境基本計画の中間改定(素案)について、市側から報告願います。 109 ◎南部環境政策課長 環境基本計画中間改定(素案)について御報告いたします。  報告資料は、1枚ものの報告事項資料、2枚とじの概要、それと冊子になっている素案の3点になります。  では、1枚ものの報告事項資料をごらんください。最初に、1の報告趣旨です。平成26年3月に策定した環境基本計画の計画期間中間の5年目を迎え、中間見直しを行いました。このたび素案を取りまとめましたので、その内容とパブリックコメントの実施について御報告するものです。  2の報告内容です。(1)計画の位置づけです。環境基本計画は、環境基本条例に基づくもので、上位計画である八王子ビジョン2022と整合を図り、環境関連の個別計画の基本方針を示したものです。  (2)計画内容です。冊子になっている素案の13ページをごらんください。環境基本計画の構成をあらわす体系図ですが、こちらについては策定当初のまま維持する方針で改定を行いました。改定期間も当初からの平成35年度までと変更しておりません。  恐れ入ります。再び報告事項資料をごらんください。こちらの(3)主な改定内容については、ア、中核市移行による権限の移譲、イ、成果指標の追加、修正、ウ、取り組みの追加の3点です。順番に御説明いたします。  主な改定内容の1点目の中核市移行による権限の移譲については、産業廃棄物の適正処理と二酸化炭素排出量削減のための推進活動拠点であるクールセンター八王子の活用を追加しました。  2点目は、成果指標の追加、修正ですが、概要版の2ページ、3ページをごらんください。環境基本計画を構成する15の基本施策の成果をはかるために、それぞれに成果指標を設定しています。この成果指標を平成26年の策定後に顕在化した課題を整理し、成果をより的確にはかれるよう8つの追加、変更を行いました。変更前、変更後、それと追加と記載のあるものが該当する基本施策になります。  一例としましては、この概要版の3ページをごらんください。基本施策のIII-1「環境教育・環境学習の推進」ですが、変更前は、エコひろばの講座の受講者数を指標としていましたが、変更後は、エコひろば以外の講座にも対象を拡大し、より広く成果をはかれるようにしました。  主な改正点の3点目については取り組みの追加です。今回整理し直した課題や、これまでの取り組み実績も踏まえまして、環境基本計画の望ましい環境像により近づけるよう新たな取り組みを追加したものです。  一例を御紹介いたしますので、素案の36、37ページをごらんください。基本施策III-1「環境教育・環境学習の推進」です。37ページ真ん中の表の環境教育の充実の上から2つ目の取組内容に、「学校を通じて、環境教育を支援します」とあります。環境教育への多様なニーズに応えるために、さまざまな組織と連携し環境教育を充実していくよう追加したものです。このような追加を行っております。  恐れ入ります。最後にもう一度報告事項資料をごらんください。2の(4)パブリックコメントについてです。期間が12月15日から1月18日の約1ヵ月間、周知方法は、広報はちおうじ12月15日号及び市のホームページ上で行います。閲覧場所は、環境政策課、市政資料室、市民部各事務所、各図書館、各市民センター、市ホームページです。提出方法は、郵送、ファクス、メール、窓口への提出とします。  最後に、3の今後の予定ですが、パブリックコメントを実施後、環境審議会への報告を経て、3月下旬に計画を公表する予定です。 110 ◎星野直美委員長 市側の報告は終わりました。  御質問はありませんか。 111 ◎西本和也委員 ただいま素案について御説明いただきました。  12ページを確認させていただきたいと思います。今回持続可能な開発目標、国連の取り組みでございますSDGsの紹介をこのページ1面割いてされているところでございますが、その狙いをお聞かせください。 112 ◎南部環境政策課長 冊子になっている素案の12ページのSDGsとの関わりというページについての意図ですが、こちらにつきましては、SDGsは国でも内閣総理大臣を推進本部長として推進しているもので、国家戦略としてのSDGsの実施指針を策定しております。環境基本計画でも、国の方針との整合を図っているもので、計画の基本施策の成果指標の達成に向けて取り組んでいくことで、このSDGsが掲げる持続可能な社会の実現に貢献するものと考えております。 113 ◎西本和也委員 よくわかりました。この図の中にございます7番目「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、ちょっと見づらいかもしれないです。11番目「住み続けられるまちづくりを」、12番目「つくる責任つかう責任」、こういったところが環境問題につながってくるのかなと思っております。そうした中で、私もSDGsのロゴマーク、このバッジがそうなんですけれども、胸にしておりまして、それは何のバッジですかと市民の方からよく聞かれるんです。それが私の狙いで、よく聞いてくれましたとこの話をするわけなんです。聞かされた市民の方は困惑していて気の毒だなと思うんですけれども、そんな話をしております。  国連で取り組んでいこうということで、国連加盟国がこのSDGsの取り組みを全世界的に行っている中で、日本としても内閣総理大臣を先頭としてSDGsの取り組みを進めているところでございますが、私が考えるに当たりまして、基礎自治体がSDGsに取り組んでいったときに、このSDGsの取り組みが大きく進んでいくんだろうと考えております。そうした中で、本市の基本計画の中にこれが紹介されているということについては大変うれしく思っております。ぜひこの理念に基づいてしっかりと進めていっていただきたい。  最後に、駒沢副市長にこのことにつきましてお聞かせいただきたいと思うんですが、これは環境問題だけではなく、さまざま、例えば2番目の「飢餓をゼロに」とか、また3番目の「すべての人に健康と福祉を」とか、17のゴールが定められております。ですから、他の所管につきましても、このSDGsがしっかりと広がっていけば、さまざまな形での持続可能な開発につながっていくのかなと考えております。それに対する副市長の御意見をお聞かせいただきたい。  加えて、これは高知県の議員からもらったバッジなんです。県としてSDGsに取り組んでいるということで、SDGsのロゴマークと、高知県が取り組んでいる高知家という、高知県民全体が1つの家族という認識を皆さん持っているんですけれども、そのロゴマークをコラボしたピンバッジを高知県ではつくっております。静岡市でも静岡市単独でSDGsのピンバッジをつくっているということも聞いております。そうした中で、本市としてもこのSDGsを広く市民の皆様に知ってもらうことが大事なのかなと思っておりまして、このピンバッジの作成についても副市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 114 ◎駒沢副市長 まず、今回改めて環境基本計画の中でこのSDGsを表現させていただきました。今委員がおっしゃるように、この計画のみならず、全ての計画に対してこれはしっかり位置づけていかなければいけないだろうと考えております。そこで、今現在、その取り扱いについて庁内で整理しておりますので、あらゆる変更の機会、改定のときに、こういうところをしっかり位置づけて、市民にわかりやすく表現していきたいと思います。  2点目のピンバッジですけれども、大変いいものかなと思っています。ただ、今庁内でその辺の整理もしていますから、今度市民向けのアピールとか、今後の取り扱いについて、これはさまざまな議論をして検討させていただきたいと思います。 115 ◎小林鈴子委員 1点聞かせていただきたいと思います。  これは、素案の26ページになるんですけれども、「ごみの発生抑制と資源化の推進」というところでございます。5年間で特に取り組んできたことというのが、生ごみのダンボールコンポスト等の講習会を開催するほか、いろいろとやってきたということがここのところにも書いてございますし、また、この概要版の「5か年の主な成果と課題」という中にございます「資源循環とエネルギーの有効活用で、地球にやさしいまちをつくる」の項目の課題のところに、「家庭から排出される可燃ごみの約4割を占める生ごみの減量や資源化を進めるため、食品ロスの削減や生ごみの水切り、ダンボールコンポストを啓発していくことが重要です」と明記されているんです。  そこで素案の27ページを見ていただきますと、施策の展開の取組内容で、「家庭における食品ロスの削減を促進します」と、あともう1点「生ごみの水切り(ひとしぼり)について啓発します」、もう1点はダンボールコンポストのことが書いてあるんですが、一番最後の市民に期待される取組の中にこのダンボールコンポストが入っていないんです。というのは、何で入っていないのか。今までも一生懸命取り組んできた、このことが課題だというふうにも書いてありながら、市民に期待していないのか、やらなくていいのか、これから市としては力を入れてやっていくものだと私は認識していましたので、なぜここに入っていないのかというのが疑問だったので、その点をお聞かせいただければと思います。 116 ◎南部環境政策課長 素案の27ページ、市民に期待される取組のところに、ダンボールコンポストがなぜ入っていないのかということなんですけれども、趣旨としましては、決して取り組みをおろそかにする、軽んじているということではないんです。市民の方にはさまざま取り組んでいただきたい事項がございますが、中でもダンボールコンポストは地区によっては導入がなかなか難しい地区もあったりするので、さらに推進が必要だとは感じているんですけれども、ここに記載しましたのが、最も広く取り組んでいただけそうなものを重点的に書いたもので、載っていないからといって期待しないというわけではないという状況ではございます。施策の展開、取組内容に書いているぐらいですので、重視はしているところではございます。 117 ◎小林鈴子委員 流れ的には、やはり入れるものであるのではないかと私は思うんです。ここまで書いておいて、最後に、期待していないとは言っていませんけれども、期待しないのかなとちょっと思ったもので、発言させていただきました。 118 ◎南部環境政策課長 これからパブリックコメントを経て、まだ原案を詰めていきますので、その中で表現についてわかりやすい内容で詰めていきたいと思います。 119 ◎星野直美委員長 ほかに御発言がなければ、進行します。  次に、特定事件継続調査申し出についてお諮りします。  特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 120 ◎星野直美委員長 御異議なしと認め、そのように決定しました。  以上をもちまして、都市環境委員会を散会します。                                     〔午前11時57分散会〕 © Hachioji City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...