大田区議会 2019-05-22
令和 1年 第1回 臨時会−05月22日-01号
令和 1年 第1回 臨時会−05月22日-01号令和 1年 第1回 臨時会
令和元年第1回臨時会 大田区
議会会議録 第5号
5月22日(水曜日)
出席議員(50名)
1 番 田中一吉 2 番 松原秀典 3 番 高瀬三徳
4 番 岸田哲治 5 番 大森昭彦 6 番
塩野目正樹
7 番 押見隆太 8 番 鈴木隆之 9 番
湯本良太郎
10 番 伊佐治 剛 11 番 深川幹祐 12 番 長野元祐
13 番 渡司 幸 14 番 高山雄一 15 番
海老澤圭介
16 番 松本洋之 17 番 岡元由美 18 番 勝亦 聡
19 番
広川恵美子 20 番 秋成 靖 21 番 玉川英俊
22 番 田村英樹 23 番 大橋武司 24 番 小峰由枝
25 番 椿 真一 26 番 田島和雄 27 番 末安広明
28 番 大竹辰治 29 番 清水菊美 30 番 黒沼良光
31 番 佐藤 伸 32 番 菅谷郁恵 33 番 福井亮二
34 番 荒尾大介 35 番 杉山公一 36 番 犬伏秀一
37 番 三沢清太郎 38 番 松原 元 39 番 須藤英児
40 番 植田智一 41 番 庄嶋孝広 42 番 小川あずさ
43 番 平野春望 44 番 野呂恵子 45 番 荒木秀樹
46 番 奈須利江 47 番 北澤潤子 48 番 馬橋靖世
〔
投票用紙配付〕
○松原秀典 臨時議長 もし書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますので、お申し出願います。
投票用紙の配付漏れはございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松原秀典 臨時議長 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔
投票箱点検〕
○松原秀典 臨時議長 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
事務局長に点呼をさせます。
〔
鴨志田事務局長点呼〕
〔各議員投票〕
○松原秀典 臨時議長 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松原秀典 臨時議長 投票漏れなしと認めます。投票は終了いたしました。
開票を行います。
田中一吉議員並びに
奥本有里議員、立ち会いをお願いいたします。
〔投票点検〕
○松原秀典 臨時議長 事務局長に選挙の結果を報告させます。
〔
鴨志田事務局長結果朗読〕
出席総数 50名
投票総数 50票
有効投票 47票
無効投票 3票
うち白票 3票
有効投票中
塩野目正樹議員 36票
清水菊美議員 11票
以上でございます。
――
――――――――――――――――――
○松原秀典 臨時議長 ただいま報告させましたとおり、有効投票の多数を得られました
塩野目正樹議員が議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○松原秀典 臨時議長 ただいま議長に当選されました
塩野目正樹議員が議場におられますので、会議規則第31条第2項の規定に基づき、本席より口頭をもって当選の旨を告知いたします。
それでは、
塩野目正樹議長からご挨拶がございます。
〔
塩野目正樹議長登壇〕(拍手)
○塩野目 議長 ただいま議員の皆様のご推挙により、第61代大田区議会議長を拝命いたしました
塩野目正樹でございます。きのうの悪天候とはうって変わって、きょうはすばらしいお天気となっております。大田区におきましても、
東京オリンピック・
パラリンピックを控えつつ、今大きな大きなチャンスを迎えているものと思っております。本日のこの爽やかな青空のように、そしてまた輝かしい大田区の未来を、皆様とともに全力で取り組んでまいりたいと思います。
そういったことでも、これからもどうぞ皆様、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。まことにありがとうございました。(拍手)
○松原秀典 臨時議長 ご挨拶が終わりましたので、
塩野目正樹議長、議長席にお着きください。
〔
松原秀典臨時議長退席、
塩野目正樹議長着席〕(拍手)
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 会議を続けます。まず、会議規則第3条第1項の規定に基づき、議席を指定いたします。
本件は、
タブレット型端末に配信いたしました議席表のとおり指定いたします。
――
――――――――――――――――――
議 席 表
1 番 田 中 一 吉 2 番 松 原 秀 典 3 番 高 瀬 三 徳
4 番 岸 田 哲 治 5 番 大 森 昭 彦 6 番 塩野目 正 樹
7 番 押 見 隆 太 8 番 鈴 木 隆 之 9 番 湯 本 良太郎
10 番 伊佐治 剛 11 番 深 川 幹 祐 12 番 長 野 元 祐
13 番 渡 司 幸 14 番 高 山 雄 一 15 番 海老澤 圭 介
16 番 松 本 洋 之 17 番 岡 元 由 美 18 番 勝 亦 聡
19 番 広 川 恵美子 20 番 秋 成 靖 21 番 玉 川 英 俊
22 番 田 村 英 樹 23 番 大 橋 武 司 24 番 小 峰 由 枝
25 番 椿 真 一 26 番 田 島 和 雄 27 番 末 安 広 明
28 番 大 竹 辰 治 29 番 清 水 菊 美 30 番 黒 沼 良 光
31 番 佐 藤 伸 32 番 菅 谷 郁 恵 33 番 福 井 亮 二
34 番 荒 尾 大 介 35 番 杉 山 公 一 36 番 犬 伏 秀 一
37 番 三 沢 清太郎 38 番 松 原 元 39 番 須 藤 英 児
40 番 植 田 智 一 41 番 庄 嶋 孝 広 42 番 小 川 あずさ
43 番 平 野 春 望 44 番 野 呂 恵 子 45 番 荒 木 秀 樹
46 番 奈 須 利 江 47 番 北 澤 潤 子 48 番 馬 橋 靖 世
49 番 荻 野 稔 50 番 奥 本 有 里
〜
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○塩野目 議長 次に、
会議録署名議員を定めます。本件は、会議規則第131条の規定に基づき、本職が指名いたします。2番
松原秀典議員、49番荻野 稔議員にお願いいたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 この際、区長から施政方針について発言の申し出がありますので、これを許します。
〔
松原忠義区長登壇〕
◎松原 区長 本日、令和元年第1回大田区
議会臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様のご参集を賜り、厚く御礼を申し上げます。
議員の皆様には、先般行われました大田区議会選挙におきまして、ご当選の栄誉を得られました。心より敬意を表し、お祝いを申し上げます。
私自身も、引き続き大田区長として区政をお預かりすることになりました。3期目の任期が満了し、これまでの歩みを振り返ると、着実に成果を重ねることができたものもございますが、同時に、
羽田空港跡地の
まちづくり、さらには新空港線の整備並びに沿線の
まちづくりなど、区の将来を見据えますと、今まさに正念場にある重要課題や防災対策、福祉の向上と健康増進、産業振興、子育て・教育環境の充実など、喫緊の課題も山積しております。引き続き区政に対し全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
5月1日から新元号、令和となりました。
安倍内閣総理大臣は記者会見で、新元号を令和とした思いを、「
一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込めた」と述べておられます。区におきましても、区民の
皆様一人ひとりが輝けるまちの実現を目指し、地域力をさらに向上させて新しい時代を築かなければなりません。私は初心に戻り、73万自治体の首長として区政に邁進してまいる所存でございます。
ただいま
塩野目正樹議員が議長に就任されました。おめでとうございます。
塩野目正樹議長のもと、大田区議会がますます発展され、大田区民のためにご尽力されますことを心から願っております。議長並びに議員の皆様とは、十分に協議をし、連携して、区政運営に当たっていく所存でございます。
本臨時会は、私が大田区長として4期目に臨む最初の議会でございますので、今後の区政を運営するに当たり施政方針を述べさせていただきます。
私は、区長に就任して以来、基本構想で掲げる区の将来像「地域力が区民の暮らしを支え、未来へ躍動する国際都市 おおた」を実現するため、平成21年3月に、10か年基本計画「おおた
未来プラン10年」を策定し、施策を推進してまいりました。平成30年度はおおた
未来プラン10年の総仕上げの年度となり、基本構想の計画期間の折り返しとなる令和元年度は、新たな10年間を歩み始める節目の年度となっております。区の将来像の実現に向け、まずは新たな基本計画を策定したいと考えております。策定に当たりましては、おおた
未来プラン10年における成果と課題を分析し、急速に進む人口構成の変化や
グローバル化など、大きな時代の波を捉え、「魅力的で住み続けたい おおた」を実現するための計画といたします。
あわせて、
大田区長選挙において掲げた私の公約と喫緊の諸課題につきましても、早急に取り組むための計画を策定してまいります。
私が先の
大田区長選挙において掲げた公約は六つの分野でございますので、これに沿って申し述べます。
第1は、「いつまでも元気なスポーツ・健康・福祉のまち」の実現でございます。
区は、
スポーツ健康都市宣言を行い、
大森ふるさとの浜辺公園を中心に多くの
スポーツ施設が集積している新
スポーツ健康ゾーンの整備や、
ブラジル選手団の
事前キャンプを受け入れ、区民との交流を図るなど、様々な角度から
スポーツ振興を進めております。いよいよ来年には東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会が開催されます。本大会の様々なイベントを通じて
スポーツ健康都市の魅力を国内外に発信してまいります。
人生100年時代と言われるようになりました。住み慣れた地域で健康でいきいきと暮らし続けることは、誰もが願うことでございます。本年度は、おおた
健康プラン(第三次)の計画期間の初年度に当たります。次の三つの柱を中心に、73万区民の健康増進のため、プランを進めてまいります。
一つ目は、区民の
皆様一人ひとりの
健康づくりの支援でございます。健康寿命の延伸に有効なアクションと健康診断、がん検診の受診を推奨する運動「おおた
健康プロジェクト」の考えを広く普及、啓発させてまいります。インセンティブを活用したおおた
健康ポイントなどにより、健康への関心を高めていただけるよう、働き盛り世代などに対しましても効果的に働きかけ、区民の皆様の
健康づくりを支援してまいります。
二つ目は、地域や企業と連携した取り組みの推進でございます。自治会・町会、商店街、
区内事業所等、地域の様々な主体と連携して効果的に事業を進めてまいります。あわせて、健康経営に取り組む区内企業を認定して、その取り組みを紹介するなど、企業による従業員の
健康づくりを支援いたします。
三つ目は、地域の特性に応じた取り組みの推進でございます。大森、調布、蒲田、糀谷と羽田の区内四つの地域それぞれに健康面に特徴があり、こうした地域特性などを踏まえて効果的に取り組んでまいります。また、7月に
改正健康増進法、9月には東京都
受動喫煙防止条例の一部が施行されます。このうち都の条例では、屋内の受動喫煙による健康影響を未然に防止し、誰もが快適に過ごせるまちを実現することを目指すものになっております。このような状況に対し、区は昨年、
受動喫煙防止対策推進本部を設置し、法律や都の条例の趣旨に基づいた
受動喫煙防止に対する取り組みについて検討と準備を進めております。
高齢化の進展に伴い、いわゆる団塊の世代が75歳以上となる2025年に向かうにつれ、介護人材の需要は急激に増加すると見込まれております。一方、介護人材の不足は深刻化しており、厚生労働省の推計によると、2025年度には約37万7000人の
介護人材需給ギャップが発生すると言われております。区においても、介護人材の確保は重要かつ喫緊の課題でございます。
区奨学金貸付事業において、介護職員など区内で活躍する人材に対して奨学金の返還を一部免除する制度を創設したいと考えております。また、福祉人材を育成するための
福祉人材センターの設置についても検討を進めてまいります。
本年3月24日にグランドオープンした障がい
者総合サポートセンターでは、新たに開所したB棟にて、医療的ケアを必要とする方を含む
重症心身障がい者・児等を対象とした
短期入所事業と、学齢期の発達障がい児に対する相談、診察から療育までの支援事業を開始しました。引き続き、障がい
者総合サポートセンターを中心にした障がい者施策を充実してまいります。
第2は、「安心して子どもを産み育てられるまち」の実現でございます。
これまでの3期12年間で、新たに約7500人の
保育サービス定員を確保いたしました。引き続き、保育園と学童保育の待機児童ゼロの実現に向けた取り組みを強力に進めるとともに、
保育士人材確保を支援するなど、保育環境を整備してまいります。
児童相談所につきましては、平成30年度に策定した「大田区
児童相談所基本構想・基本計画」に基づき、準備を進めてまいります。これまで
子ども家庭支援センターで担ってきた
児童虐待相談機能と、一時保護などの
児童相談所の機能をあわせ持つ(仮称)
子ども家庭総合支援センターを整備し、
子どもたちの生きる権利や育つ権利を守ってまいります。
区が取り組む重要課題の一つである子どもの貧困対策につきましては、国において大綱の見直しや
市町村計画の
努力義務化が検討されるなど、大きな転換期を迎えております。このような中、区の「おおた子どもの
生活応援プラン」は3年目を迎え、さらなる推進を目指しております。本プランでは、子どもとその家庭を社会的に包み込む社会的包摂の考え方を広めていくことが重要であるとしています。本年度は、支援を必要とする子どもを対象に、夏休みなどの長期休暇中の昼食提供や宿題の支援、体験機会の提供などをメニューに盛り込んだ「(仮称)子どもの
長期休暇応援プロジェクト」を始動し、子どもの貧困対策を進めてまいります。事業の推進に当たりましては、区内の
社会福祉法人など、地域力を活用して進めてまいります。
教育に関しましては、学力向上への
ICT環境の充実、英語教育の一層の拡充とともに、計画的な校舎の機能更新や長寿命化、体育館への空調設備の導入などにより、
子どもたちが健やかに成長できる教育環境を整えてまいります。また、図書館につきましても、
ICT機能と憩いの空間を採り入れた情報発信と地域交流をキーワードとする新たなモデルによる整備をしてまいりたいと考えております。
第3は、「災害に強く犯罪のない安心・安全なまち」の実現でございます。
平成30年度に実施した大田区政に関する世論調査では、力を入れてほしい施策の上位1位、2位は、防災対策、防犯対策となっております。近年、
東日本大震災や熊本地震、台風や豪雨を起因とした風水害など、甚大な被害をもたらした自然災害が起こっております。これらの自然災害を教訓にし、区はこれまで、倒れない・燃えない
まちづくりや、災害時医療体制の構築、200を超える団体との災害時協力協定の締結などの取り組みをしてまいりました。さらに、地震や風水害などの災害に強い大田区を築くためには、防災対策基金の設置や危機管理体制の見直し、強化などが必要と考えております。
加えて、多摩川洪水浸水想定や大田区地域防災計画などをもとに、ご自身やご家庭の事情に応じた行動計画「マイ・タイムライン」を作成するための講習会を実施し、「マイ・タイムライン」の普及啓発に努めてまいります。区民の
皆様一人ひとりが、地域の災害発生リスクに応じた命を守るための行動について考え、いざというときのとるべき行動を確認することで、水防災意識の向上を図れると考えます。また、被災後の都市の復興について、昨年、大田区被災市街地復興整備条例を制定しましたが、区民の皆様に一定期間の建築制限などの影響があることから、リーフレットを作成いたしました。自治会・町会や
まちづくり協議会、防災の出前講座などを活用して十分に周知してまいります。
防犯対策につきましては、これまでの12年間の取り組みで、刑法犯罪発生件数41.6%減を実現いたしました。今後も、犯罪のない安心で安全なまちの実現に向け、振り込め詐欺や自転車盗難などの対策を強化してまいります。
区民の皆様の安心・安全を脅かすものとして、交通事故もございます。交通安全施策を強化し、警察や地域・学校と連携して、子どもから高齢者まで、交通死亡事故ゼロの実現を目指してまいります。
第4は、「快適で利便性の高い持続可能な環境都市」の実現でございます。
平成27年、2015年9月の国連サミットで持続可能な開発目標が採択されました。これを受け、国では持続可能な開発目標(SDGs)実施方針を策定しております。その方針では、「持続可能で強靱、そして誰一人取り残さない、経済、社会、環境の総合的向上が実現された、未来への先駆者を目指す」ことをビジョンとしています。区においては、社会・経済・環境面で一体的に施策を進め、地域社会・地域経済の発展とともに、持続可能な
まちづくりを進めることが重要と考えております。とりわけ、美しく豊かな自然を次世代に引き継ぐことが現世代の大切な責務になります。
地球に優しいまちの実現のため、公園緑地整備や公共施設の緑化、民間誘導などによる緑被率の向上を図ってまいります。さらに、食品ロス解消や小型家電リサイクル、古布の行政回収などを推進し、環境負荷低減社会の実現を目指してまいります。また、公共施設や道路、橋などには、建設されてから長い時間が経過し更新時期を迎えているものがございます。公共施設、都市基盤の機能更新や長寿命化工事に引き続き取り組んでまいります。
羽田空港へのアクセス機能の強化は、区内の移動の利便性を向上させるとともに、区内外への往来を一層快適なものにします。新空港線の早期整備を実現し、新たな人の流れをつくり、蒲田などの鉄道沿線の
まちづくりを推進してまいります。また、大田区の新しいまちの将来像を示すとともに、
まちづくりを推進するための都市計画の基本方針である「大田区都市計画マスタープラン」を改定いたします。
第5は、「にぎわいと創造性豊かな産業都市」の実現でございます。
大田区では、技術力の高い中小企業が数多く操業しており、日本のものづくりを支えております。また、区内には多くの商店街があり、地域のにぎわいをつくり出しています。
羽田空港跡地におきまして新産業創造・発信拠点を整備し、区内産業間はもとより、区内産業と国内外の先端産業が連携することで、地域経済のさらなる活性化につなげてまいります。また、今日、区内産業を取り巻く環境変化のスピードが速くなっております。今後もものづくり、商業など既存産業の維持・発展を図るとともに、新産業のさらなる開拓と成長を推進するため、今後の産業振興施策の方向性を示す「(仮称)大田区産業振興構想」を策定してまいります。一方、中小企業、とりわけ従業員が数名の小さな企業では、次世代に事業を引き継ぐことが大きな課題となっているため、事業承継に関する相談、支援の一層の充実も図ってまいります。
シティプロモーション分野では、区内のグルメ、おみやげ、観光拠点などを大田ブランドとして国内外に広く発信してまいります。また、臨海部の魅力をさらに向上させるため、空港、港湾に隣接する立地特性や、区の特色である水辺空間を生かして、「水辺の
まちづくり」、「産業の
まちづくり」を展開してまいります。
羽田空港跡地事業について、区は、過去の経緯も踏まえ、平成27年に策定しました「
羽田空港跡地第1ゾーン整備方針」に基づき事業を推進しております。第1ゾーン(第一期事業)につきましては、整備・運営事業者が工事に着手し、現在、整備を着々と進めております。また、第2ゾーンにおきましては、自然あふれる多摩川に接し、羽田空港を臨む開放的なロケーションを生かしたソラムナード羽田緑地が本年4月に開園いたしました。令和2年、2020年のまち開きに向け、新産業創造・発信拠点の形成を目指し、引き続き公民連携のもと着実に取り組んでまいります。
羽田空港は乗降客数が年々増加しており、平成30年度は前年度から約220万人増えて約8571万人となり、過去最高を更新しました。今後も、日本経済の発展への貢献など、羽田空港の果たす役割はますます重要となってきております。そのような中、国は機能強化提案につきまして取り組みを進めております。区では、提案当初から国に対し、丁寧な情報提供とともに現行の騒音影響も含めた具体的な対応を求めており、本年1月には改めて国へ要望書を提出しております。区の要望に対し、国はこの5月から6月にかけて区民向けの説明会を開催することとしました。区といたしましては、騒音対策、落下物を含む安全対策にしっかり取り組むことはもちろん、さらなる情報提供を国に強く求めてまいります。
第6は、「地域の歴史・文化・芸術を育む観光・国際都市」の実現でございます。
これまでの12年間で、外国人延べ宿泊者数が20万6000人増となる中で、平成29年に行った「国際都市おおた宣言」のもと、国際都市おおた協会の設立、多言語対応の大田区観光情報センターの開所など、「世界にひらかれた おおた」の実現に向けた取り組みを行ってまいりました。来年の東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会では、世界中から多くの人が日本に訪れます。羽田空港が所在する自治体として、また、世界にひらかれた国際都市として、おもてなしの精神を持って訪日外国人を受け入れるとともに、大田区の魅力を広く国内外に発信してまいります。
地域の魅力を形成するものとして、歴史、文化、芸術などがございます。貴重な区民寄贈絵画を収蔵し、展示機能も整備することで、芸術作品に触れることができる環境の整備を進めたいと考えております。多様な文化芸術活動を展開するとともに、教育、福祉、産業、
まちづくりなどの分野へも活用してまいります。さらに、全国初の勝海舟記念館を整備し、歴史的な文化財として広く発信するとともに、後世に継承してまいります。勝海舟記念館でございますが、今月15日に建物の増築及び改修工事を終え、現在内部で展示制作物の設置などを進めております。開館日は、本年9月7日を予定しております。本年は、勝海舟没後120年となりますが、今も海舟が眠る洗足池の地で、海舟の思いを伝える魅力ある記念館としてまいります。
これら、るる述べてまいりました取り組みを通じて、区民の皆様とともに、「魅力的で住み続けたい おおた」を実現してまいります。区議会の皆様、区民の皆様には、今後ともご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
本臨時会には、令和元年度大田区
一般会計補正予算(第1次)を提出いたしました。改元日以降、平成31年度予算の会計年度の表示は「令和元年度」とすることになりました。本補正予算案につきましては、区政の継続性を重視した当初予算に加え、新たな行政課題に対応するための政策的予算及び当初予算編成後に生じた状況変化に速やかに対応するための予算を計上しました。補正予算案の規模は68億8877万2000円となり、当初予算と合わせた補正後の予算額は2887億8119万4000円となっております。
第1次補正予算案に計上した事業は、「魅力的で住み続けたい おおた」の実現に向けたものでございます。幾つか述べさせていただきます。
防災分野では、先ほどの施政方針でも申し上げた防災対策基金の創設に要する経費を計上しております。大規模災害に伴う突発的な財政需要に対する備えとして、発災直後から迅速かつ地域に即した応急対策及び復旧等を実現するため、必要な財源を確保してまいります。
福祉分野では、(仮称)
子ども家庭総合支援センターを整備するための基本設計、実施設計の経費などを計上しております。従来の
子ども家庭支援センターの相談機能に加え、
児童相談所の機能をあわせ持つ本センターにて、子育て相談から虐待事例まで、児童のあらゆる課題に対応してまいります。
健康分野では、新成人を対象とした胃がん発生の要因となり得るピロリ菌感染の有無を調べる検査、区内コンビニエンスストアへのAEDの設置に要する経費を計上しております。
産業分野では、低所得者・子育て世帯向けのプレミアム付き商品券の発行に要する経費を計上しております。本事業は、消費税率引き上げによる低所得者・子育て世帯の生活への影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起、下支えするために実施するもので、国の経済対策の一つになります。また、旧羽田旭小学校敷地について、機能更新のための計画策定や運営事業者選定等に係る経費を計上しております。
教育分野では、小中学校への
ICT環境整備の拡充、小中学校の体育館等の暑さ対策に要する経費を計上しております。このほかにも、「マイ・タイムライン」講習会、国際都市おおたフェスティバルin「空の日」羽田の開催、OTAふれあいフェスタの開催、(仮称)子どもの
長期休暇応援プロジェクト、おおた
健康ポイント、健康経営事業所認定・表彰事業などがございます。
本臨時会に提出いたしました案件は、
一般会計補正予算案(第1次)のほか、条例案3件、その他議案4件、報告議案12件でございます。いずれも後ほど上程の際、順次ご説明申し上げます。よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、招集に当たってのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 次に、教育長から教育行政について発言の申し出がありますので、これを許します。
〔小黒仁史教育長登壇〕
◎小黒 教育長 区議会の皆様には、大田区の教育の推進に当たり、深いご理解とともに、日ごろより御指導、御支援を賜り、大田区教育委員会を代表いたしまして心より御礼申し上げます。また、本日開会の臨時会におきまして、教育委員会の施策について発言の機会をいただきましたことを深く感謝申し上げます。
本日は、新たな大田区の教育振興基本計画であるおおた教育ビジョンについて申し述べさせていただきたいと思っておりますが、その前に、私が
子どもたちの可能性について感じたささやかなエピソードを話させていただきます。今年1月に成人のつどいで新成人の皆さんに配られたクリアファイルをご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。和モダンのつるしびなと、人生の道のりを思わせる流れるような帯を背景に、毛筆で「我を彩る」と書かれております。新成人として、みずからの個性に彩りを添え、自分らしさを大切にして生きていこうという意気込みが感じられました。実は、このファイルをデザインし、文字を書いたのは、私の教え子でございます。教え子といいましても、私が校長として赴任した学校の当時4年生だった女性です。その女性が成人のつどいの実行委員を務め、ファイルをデザインしたそうです。昨年、私はその子と再会いたしまして、地域での活躍ぶりとその成長に驚きました。
私がその子を覚えていたのは、実は、その子のいた学級の指導がなかなか大変で、たびたび指導に入っていたからです。その子はカエルなど両生類が大好きで元気な女のお子さんだったように思います。また、その子には当時2年生の弟がおりました。先日、Oh!!盛祭で弟はどうしているかと聞いてみたところ、弟は区内の高校に進み、弓道でインターハイに出場し、今は体育大学でさらに弓道をきわめようとしているそうです。私は、不覚にも当時9歳と7歳の幼いきょうだいの姿から、地域のリーダーとして活躍する姉の姿や、弓道で全国的に活躍している弟の姿を思い描くことはできませんでした。現在の成長した姿を見て、改めて
子どもたちの持つ可能性の大きさを感じました。そして、そのきょうだいが今後、可能性をどこまで伸ばし、成長していくのだろうかと楽しみにしております。しかし、成長し、可能性を伸ばしているのは、そのきょうだいばかりではありません。極言申し上げれば、全ての
子どもたちが、日々の教育のもとに成長し、可能性のつぼみを膨らませております。
大田区教育委員会は、教育目標に「自らの可能性を伸ばし、未来を拓き、地域を支える人の育成」を掲げています。本年度新たにスタートするおおた教育ビジョンにつきましても、大田区の全ての
子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、成長を図るという教育委員会の強い願いと重い責任のもと策定しております。
さて、新たなおおた教育ビジョンのテーマは、「豊かな人間性をはぐくみ、未来を創る力を育てる」でございます。「豊かな人間性をはぐくむ」ことは、人格の完成を目指す教育の普遍的な目的です。また、「未来を創る力を育てる」ことは、大きく変化する未来社会を見据え、創造的に生きる力の育成を目指すものです。新たな教育ビジョンには、ビジョンTからビジョンWまで四つの柱がございます。
まず、ビジョンTは、テーマにありますように「未来を創る力の育成」です。
少子高齢化、
グローバル化、高度情報化など社会環境が大きく変化し、AIやビッグデータなどの技術革新で新たな価値やサービスが創出される社会が到来しております。また、価値観や生活のあり方が多様化するとともに、孤立、格差、虐待など、解決しなければならない問題が山積しております。このような予測困難と思われる未来社会を豊かなものとするために教育の果たす役割は大きく、人間ならではの感性や創造性を発揮し、未来社会を築く力を育てることが重要です。
ビジョンTでは、未来社会を創造的に生きるために大切だと思われる五つの資質、能力に焦点を当て、その育成に努めます。一つ目は、コミュニケーション能力です。様々な立場や考えの人たちとコミュニケーションを深めながら課題解決を図ることができるように、国語力や英語力の向上を図ります。二つ目は、論理的、科学的な思考力です。理数教育やものづくり教育を充実させ、新たな知識や技能を生み出していく力を育てます。三つ目は、情報活用能力です。タブレット端末など、さらに進化し続ける情報機器を使いこなし、自分の考えをまとめ、課題解決を図る力を育てます。四つ目は、ともに生きる力です。考えの違いや多様性を尊重しながら共通性を見出し、ともに生きていく力を育てるために、人権教育、国際理解教育などの推進を図るとともに、地域での体験的な活動を充実します。五つ目は、人間活動の基盤となる健康と体力です。生涯にわたってスポーツを楽しみ、健康の増進や体力の向上に努める習慣形成を図ります。
次に、ビジョンUは「『知・徳・体』と調和のとれた豊かな人間性の育成」です。
知とは、知的能力、学力です。徳とは、豊かな心や道徳性です。体は、健康や体力です。これら知・徳・体の調和のとれた豊かな人間性を基盤として、
子どもたちの可能性や個性は伸びていきます。先ほど申し上げた二人のきょうだいにつきましても、学校での学習による学力の向上はもちろんですが、学校や地域での様々な方々との出会い、たくさんの経験の中で心や体が育ったからこそ、自分を生かすべき道を見出しつつあるように思います。また、知・徳・体と調和のとれた人間性が豊かであればあるほど、可能性や個性は大きく花開くものと考えております。
教育委員会では、これまで教育振興基本計画において知・徳・体の調和のとれた成長を重点課題として、学力向上アクションプラン、豊かな心を育むアクションプラン、体力向上アクションプランによる教育施策を推進してまいりました。その成果は、学力の確実な定着、自己肯定感の高まり、体力テストの総合得点の向上など、成果指標においてうかがえるところです。今回の新たな教育ビジョンにおきましても、引き続き学力の向上プラン、豊かな心の育成プラン、体力の向上と健康の増進プランにより、教育施策を確実に推進してまいります。
ビジョンVは、「意欲にあふれ、個性と可能性を伸ばす学びの場の創出」です。
平成30年第1回定例会において、学校が元気で、よい先生がいることが教育においてとても大切であることを申し上げました。新ビジョンにおきましても、まずは教育の専門機関である学校が、
子どもたちにとって学ぶ喜びと意欲に満ちた魅力的な学びの場となるように、教員の指導力を高めるとともに、教育活動の質をさらに高めてまいります。また、昨年度、学校で授業を参観したところ、各教室で電子黒板が活用され、授業改善の取り組みが確実に進められておりました。新教育ビジョンにおきましても、さらに教室の
ICT環境を充実し、新たな学習指導要領で求められる主体的、対話的で深い学びによる授業改善がどの教室においても行われるように学習環境の整備を進めてまいります。また、体育館の暑さ対策やトイレの改修など、快適で安全な教育環境の整備を進めます。ことに小中学校の校舎改築につきましては、現在13校で改築に取り組んでおりますが、学校ごとの教育課程の特色が十分に生かせる学びの場として、また地域のコミュニティの拠点として魅力あるものになるよう計画的に整備してまいります。
一方、
一人ひとりの
子どもたちに目を向けますと、いじめや不登校など、悩みやつまずきを抱えている子どもがおります。また、障がいなどにより特別な支援を必要としている子どもがおります。子ども
一人ひとりの状況を深く理解し、
子どもたちの心に寄り添い、きめ細かく丁寧に指導する教育環境を整え、
子どもたちの可能性を最大限に伸ばす教育に努めてまいります。
最後に、ビジョンWは「学校・家庭・地域の連携・協働」です。
本区には、
子どもたちが楽しむ地域行事が多く、地域が子どもを育てる風土があります。学校の校風や伝統は、地域の特色を受けて築かれてきました。学校行事を初め、日々の教育活動が地域の方々の協力のもとに営まれております。おおた教育ビジョンでは、地域とともにある学校づくりをさらに推進し、地域の特色や地域の教育資源を生かした教育活動をさらに活性化し、地域への愛着を育てる教育を推進してまいります。また、
子どもたちは様々な家庭環境の中で成長しています。孤立し、子育てに困難を抱えてしまう家庭も見受けられます。相談機能を充実し、学校、家庭、地域、関係機関の緊密なネットワークのもとで
子どもたち一人ひとりの健やかな成長を図ってまいります。
さらに、本区には16館の図書館や様々な文化財がございます。図書館は、地域の身近な教育施設として積極的に区民の方々の読書活動を支えてきた歴史がございます。子どもだけでなく、区民の方々の生涯にわたる学びを支える知の拠点として、図書館の充実、整備に努めてまいります。また、様々な文化財を区民の皆さんの生涯学習に生かしていけるように整備してまいります。
以上、おおた教育ビジョンの四つのビジョンについて申し上げましたが、各ビジョンにわたって11の成果指標を設定いたします。人格の完成を目指す教育において、数値だけでその成果をあらわすことはできませんが、教育施策の目標と成果を多くの区民の方と共有し、オール大田区の取り組みとして推進するために、各ビジョン、プランの中で象徴的な指標を設定し、推進してまいります。
さて、おおた教育ビジョンは、未来社会を築く
子どもたちに期待を寄せた教育振興基本計画でございます。冒頭に申し上げましたように、
子どもたちには大きな可能性がございます。しかし、
子どもたちばかりでなく、全ての人間には、年齢を問わず、未来、将来に向けて可能性があると申し述べるべきかと思います。これもささやかなエピソードでございますが、十数年前、大田区立糀谷中学校の夜間中学校の授業を参観いたしました。夜間中学校は、現在は外国籍の方も多いのですが、何らかの理由で義務教育を終了できなかった方が年齢を超えて学ぶ場でございます。その授業は、顕微鏡で微生物を観察する理科の授業でした。白髪の70歳は超えていらっしゃるかと思われる女性が一生懸命に顕微鏡の焦点を合わせていましたが、突然、手をぴんと挙げて、「先生、見えました」と自分の娘くらいの年齢の先生を大きな声で呼びました。そのお年寄りのいきいきとした表情を拝見して、学ぶことは生きることだと深く感銘を受けました。初めて顕微鏡で見た微生物の姿は、そのお年寄りにとっては感動的で、生きる意欲をかき立てるものであったと思います。
未来社会では、年齢や性別、国籍など、様々な既成観念を超え、学びを通して新たな可能性を開くチャレンジ精神や柔軟な発想も重要であると考えます。また、哲学者のニーチェの言葉には、「過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える」という言葉があります。大田区教育委員会は、未来社会をしっかりと見据え、
子どもたちの可能性、区民の方々の可能性を最大限に伸ばし拓く質の高い教育の実現に向けて、おおた教育ビジョンに基づく総合的な教育施策を、区民の方々の理解と参画をいただきながら全力で推進してまいります。
結びになりますが、区議会議員の皆様には、ぜひおおた教育ビジョンに御理解を賜るとともに、おおた教育ビジョンの推進につきまして、特段の御指導、御支援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
ご清聴、まことにありがとうございました。(拍手)
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 事務局長に諸般の報告をさせます。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
1 大田区
議会臨時会の招集について
2 議案の送付について
3 執行機関の出席について(2件)
4 監査委員の選任に伴う区議会の同意について
――
――――――――――――――――――
31総総発第10266号
令和元年5月14日
大田区議会事務局長 鴨志田 隆 様
大田区長 松 原 忠 義
大田区
議会臨時会の招集について(通知)
令和元年5月14日付け大田区告示第30号により、令和元年第1回大田区
議会臨時会を下記のとおり招集したので通知します。
記
1 期 日 令和元年5月22日
2 場 所 大田区議会議場
3 付議する事件
(1)令和元年度大田区
一般会計補正予算(第1次)
(2)
公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例
(3)大田区
積立基金条例の一部を改正する条例
(4)大田区特別区税条例の一部を改正する条例
(5)
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他工事(T期)請負契約について
(6)
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他
電気設備工事(T期)請負契約について
(7)
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他
機械設備工事(T期)請負契約について
(8)
大田区立大森第四
小学校校舎(棟番号F−1その他)取壊しその他
工事請負契約について
(9)民事訴訟の提起に係る専決処分の報告について
(10)区の義務に属する
損害賠償額決定に係る専決処分の報告について
(11)
都市計画道路補助第44号線整備工事その12(
電線共同溝)請負契約の専決処分の報告について
(12)
大田スタジアム施設改修工事請負契約の専決処分の報告について
(13)
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修工事請負契約の専決処分の報告について
(14)
仮称大田区立勝海舟記念館(旧清明文庫)増築及び
改修工事請負契約の専決処分の報告について
(15)
大田スタジアム施設改修電気設備工事請負契約の専決処分の報告について
(16)
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修電気設備工事請負契約の専決処分の報告について
(17)
大田スタジアム施設改修機械設備工事請負契約の専決処分の報告について
(18)
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修機械設備工事請負契約の専決処分の報告について
(19)旧大田区立大田区民センター取壊し
工事請負契約の専決処分の報告について
(20)
大田区立大森第七中学校校舎取壊し
工事請負契約の専決処分の報告について
なお、令和元年5月15日付け大田区告示第38号により、
1 議長選挙
2 副議長選挙
3
常任委員選任及び
議会運営委員選任
4 大田区選挙管理委員選挙
5 大田区選挙管理委員補充員選挙
6 東京都後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙における候補者の推薦について
7 常任委員会及び議会運営委員会特定事件
の7件が追加付議事件として告示されたことをご報告いたします。
――
――――――――――――――――――
31総総発第10266号
令和元年5月14日
大田区議会事務局長 鴨志田 隆 様
大田区長 松 原 忠 義
議案の送付について
令和元年第1回大田区
議会臨時会に付議する次の議案を別紙のとおり送付します。
第33号議案 令和元年度大田区
一般会計補正予算(第1次)
第34号議案
公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例
第35号議案 大田区
積立基金条例の一部を改正する条例
第36号議案 大田区特別区税条例の一部を改正する条例
第37号議案
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他工事(T期)請負契約について
第38号議案
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他
電気設備工事(T期)請負契約について
第39号議案
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他
機械設備工事(T期)請負契約について
第40号議案
大田区立大森第四
小学校校舎(棟番号F−1その他)取壊しその他
工事請負契約について
有効投票中
岡元由美議員 37票
佐藤 伸議員 10票
清水菊美議員 1票
以上でございます。
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――――――――――――――――――
○塩野目 議長 ただいま報告させましたとおり、有効投票の多数を得られました岡元由美議員が副議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○塩野目 議長 ただいま副議長に当選されました岡元由美議員が議場におられますので、会議規則第31条第2項の規定に基づき、本席より口頭をもって当選の旨を告知いたします。
岡元由美副議長からご挨拶があります。
〔岡元由美副議長登壇〕(拍手)
○岡元 副議長 ただいま皆様のご推挙をいただきまして副議長に就任させていただきます岡元由美でございます。令和の時代のスタートの年に、このような重責を担わせていただくことに身の引き締まる思いでございます。塩野目議長を支えて、大田区の発展のために全力で働いてまいりますので、どうぞ議員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)
○塩野目 議長 以上をもって挨拶を終わります。
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○塩野目 議長 追加日程第2を議題とします。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
△追加日程第2
監査委員の選任に伴う区議会の同意について
――
――――――――――――――――――
○塩野目 議長
地方自治法第117条の規定に基づき、押見隆太議員並びに玉川英俊議員、しばらく退席を願います。
〔押見隆太議員並びに玉川英俊議員退席〕
○塩野目 議長 理事者の説明を求めます。
◎松原 区長 ただいま上程いただきました監査委員の選任の同意方についてご説明申し上げます。
区議会議員選出の伊藤和弘委員及び田村英樹委員につきましては、平成31年4月30日をもって任期満了となっております。このため議員選出の監査委員として、押見隆太氏及び玉川英俊氏が適任と存じます。何とぞご同意方よろしくお願いを申し上げます。
○塩野目 議長 本件については質疑及び討論の通告がありません。
〔44番野呂恵子議員棄権〕
○塩野目 議長 採決に入ります。
本件中、まず、押見隆太議員についてお諮りいたします。
玉川英俊議員の除斥を解きます。
〔玉川英俊議員着席〕
○塩野目 議長 これから押見隆太議員について起立により採決いたします。
押見隆太議員の選任に同意することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○塩野目 議長 起立多数であります。よって押見隆太議員を同意することに決定いたしました。
押見議員の除斥を解きます。
〔押見隆太議員着席〕
○塩野目 議長 次に、玉川英俊議員についてお諮りいたします。
地方自治法第117条の規定に基づき、玉川英俊議員、しばらく退席を願います。
〔玉川英俊議員退席〕
○塩野目 議長 これから玉川英俊議員について起立により採決いたします。
玉川英俊議員の選任に同意することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○塩野目 議長 起立多数であります。よって玉川英俊議員を同意することに決定いたしました。
玉川議員の除斥を解きます。
〔玉川英俊議員着席〕
〔44番野呂恵子議員入場〕
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○塩野目 議長 議事整理のため、しばらく休憩いたします。
午後2時24分休憩
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――――――――――――――――――
午後3時開議
○塩野目 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、会議時間を延長しておきます。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 まず、日程の追加についてお諮りいたします。ただいま黒沼良光議員から
オリンピック パラリンピック観光推進特別委員会設置に関する動議、野呂恵子議員から
交通臨海部活性化特別委員会設置に関する動議、岸田哲治議員から
羽田空港対策特別委員会設置に関する動議、
松原秀典議員から
防災安全対策特別委員会設置に関する動議がそれぞれ文書をもって提出されました。
また、区長から第33号議案 令和元年度大田区
一般会計補正予算(第1次)ほか19件が提出されております。これらを
常任委員選任、
議会運営委員選任とあわせて日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 追加日程第3を議題とします。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
△追加日程第3
常任委員選任
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――――――――――――――――――
○塩野目 議長 お諮りいたします。本件は委員会条例第6条第1項の規定に基づき、
タブレット型端末に配信いたしました
常任委員会委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は
常任委員会委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
なお、後刻、区議会委員会室において正副委員長互選のため、委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
――
――――――――――――――――――
常任委員会委員名簿
総務財政委員会
松 原 秀 典 委員 高 瀬 三 徳 委員 鈴 木 隆 之 委員
勝 亦 聡 委員 末 安 広 明 委員 黒 沼 良 光 委員
杉 山 公 一 委員 犬 伏 秀 一 委員 庄 嶋 孝 広 委員
奈 須 利 江 委員
地域産業委員会
田 中 一 吉 委員 湯 本 良太郎 委員 長 野 元 祐 委員
広 川 恵美子 委員 玉 川 英 俊 委員 椿 真 一 委員
佐 藤 伸 委員 植 田 智 一 委員 荒 木 秀 樹 委員
荻 野 稔 委員
健康福祉委員会
大 森 昭 彦 委員 押 見 隆 太 委員 伊佐治 剛 委員
松 本 洋 之 委員 小 峰 由 枝 委員 大 竹 辰 治 委員
菅 谷 郁 恵 委員 三 沢 清太郎 委員 平 野 春 望 委員
北 澤 潤 子 委員
まちづくり環境委員会
岸 田 哲 治 委員 深 川 幹 祐 委員 高 山 雄 一 委員
岡 元 由 美 委員 大 橋 武 司 委員 福 井 亮 二 委員
須 藤 英 児 委員 野 呂 恵 子 委員 馬 橋 靖 世 委員
奥 本 有 里 委員
こども文教委員会
塩野目 正 樹 委員 渡 司 幸 委員 海老澤 圭 介 委員
秋 成 靖 委員 田 村 英 樹 委員 田 島 和 雄 委員
清 水 菊 美 委員 荒 尾 大 介 委員 松 原 元 委員
小 川 あずさ 委員
◎44番(野呂恵子 議員) ただいま上程されました交通臨海部活性化特別委員会の設置について、提案理由の説明を申し上げます。
大田区議会ではこれまで、新空港線及びコミュニティバスなどの交通網整備等に関する事業、放置自転車対策や交通マナーの普及啓発などの自転車対策及び交通安全に関する事業のほか、区内臨海部の開発及び産業活性化等に関する事業について様々な調査・研究を行い、あわせて京急空港線加算運賃についても、早期廃止に向けて専門的な調査・研究を行ってまいりました。
区においては、高齢社会の進展や外国人訪日客数の飛躍的な増加など、区を取り巻く環境が大きく変化する中、多様化する交通ニーズに対応し、区民や区を訪れる誰もが安全・安心に移動できる交通環境の実現と持続可能な
まちづくりを進めていくことが求められております。
また、区民や空港利用者にとって大きな負担となっている京急空港線加算運賃については、2019年10月1日から引き下げを実施すると発表されましたが、引き続き早期廃止に向けた対応が求められております。
当区議会としては、地域ごとに様々な特性を持つ大田区に適した安全・安心な交通環境の実現や臨海部の魅力的な
まちづくり等を推進するため、今後も様々な角度、視点から調査・研究を行っていく必要があります。
以上の観点から、特別委員会を設置し、調査・研究することを提案いたします。
名称は交通臨海部活性化特別委員会、調査事件は交通網整備等に関する対策について、自転車対策及び交通安全について、臨海部(埋立地の帰属問題及び羽田空港に関する事業を除く)の開発及び産業活性化等に関する事業について及び京急空港線加算運賃についてとし、委員は11名をもって構成することを希望いたします。
よろしくご賛同くださるようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。(拍手)
○塩野目 議長 お諮りいたします。本件は動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置されました交通臨海部活性化特別委員会の委員は、委員会条例第6条第1項の規定に基づき、
タブレット型端末に配信いたしました交通臨海部活性化特別委員会委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は交通臨海部活性化特別委員会委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
――
――――――――――――――――――
交通臨海部活性化特別委員会委員名簿
高 瀬 三 徳 委員 高 山 雄 一 委員 海老澤 圭 介 委員
松 本 洋 之 委員 田 村 英 樹 委員 菅 谷 郁 恵 委員
荒 尾 大 介 委員 犬 伏 秀 一 委員 松 原 元 委員
平 野 春 望 委員 野 呂 恵 子 委員
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 追加日程第7を議題とします。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
△追加日程第7
羽田空港対策特別委員会設置の動議
――
――――――――――――――――――
羽田空港対策特別委員会設置に関する動議
上記の動議を提出する。
令和元年5月22日
大田区議会議長 塩野目 正 樹 様
提 出 者
岸 田 哲 治
賛 成 者
鈴 木 隆 之 勝 亦 聡 清 水 菊 美
犬 伏 秀 一
――
――――――――――――――――――
羽田空港対策特別委員会設置に関する動議
下記のとおり羽田空港対策特別委員会を設置されたい。
記
1 名 称
羽田空港対策特別委員会
2 設置の根拠
地方自治法第109条及び大田区議会委員会条例第4条による。
3 調査事件
羽田空港の跡地利用について
羽田空港の空港機能について
羽田空港に関する事業について
4 委員の定数
委員会の定数は11人とする。
――
――――――――――――――――――
○塩野目 議長 提出者の説明を求めます。
〔4番岸田哲治議員登壇〕(拍手)
◎4番(岸田哲治 議員) ただいま上程されました羽田空港対策特別委員会の設置について、提案理由の説明を申し上げます。
大田区議会はこれまで、羽田空港の跡地利用、空港機能並びに空港に関する事業について様々な調査・研究を進めてまいりました。
大田区は、国家戦略特別区域制度の仕組みなどを活用し、空港跡地の
まちづくりに取り組んでおります。現在整備を進めている
羽田空港跡地第1ゾーン(第一期事業)は、新産業創造・発信拠点の形成を目指し、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会前のまち開き、さらに令和4年には全施設開業を予定しております。こうした転換期を捉えて、区内産業の活性化等、本区の発展に真に寄与する
まちづくりを実現していく必要があります。
また、羽田空港を含む首都圏空港の機能強化について、国は東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会前の羽田空港の国際便増便に向け、新しい滑走路運用及び都心上空を飛行するなどの飛行経路案を示しております。
さらに、羽田空港をめぐっては、現行の運用においても航空機騒音及び周辺への環境負荷や安全対策、空港周辺部の
まちづくり等、重大かつ緊急の対応が求められる課題が多岐にわたっております。
当区議会としては、これらの諸課題に対して羽田空港の歴史的経緯を踏まえ、区と羽田空港の共存共栄を目指し、何より区民生活への影響を念頭に置き、調査・研究を続け、地域の住民をはじめとした区民の思いを十分に反映した対応をしていかなければなりません。
以上の観点から、特別委員会を設置し、調査・研究することを提案いたします。
名称は羽田空港対策特別委員会、調査事件は羽田空港の跡地利用について、羽田空港の空港機能について、羽田空港に関する事業についてとし、委員は11名をもって構成することを希望いたします。
よろしくご賛同くださるようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。(拍手)
○塩野目 議長 お諮りいたします。本件は動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置されました羽田空港対策特別委員会の委員は、委員会条例第6条第1項の規定に基づき、
タブレット型端末に配信いたしました羽田空港対策特別委員会委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は羽田空港対策特別委員会委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
――
――――――――――――――――――
羽田空港対策特別委員会委員名簿
田 中 一 吉 委員 岸 田 哲 治 委員 湯 本 良太郎 委員
深 川 幹 祐 委員 勝 亦 聡 委員 大 橋 武 司 委員
椿 真 一 委員 大 竹 辰 治 委員 杉 山 公 一 委員
三 沢 清太郎 委員 北 澤 潤 子 委員
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○塩野目 議長 追加日程第8を議題とします。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
△追加日程第8
防災安全対策特別委員会設置の動議
――
――――――――――――――――――
防災安全対策特別委員会設置に関する動議
上記の動議を提出する。
令和元年5月22日
大田区議会議長 塩野目 正 樹 様
提 出 者
松 原 秀 典
賛 成 者
鈴 木 隆 之 勝 亦 聡 清 水 菊 美
犬 伏 秀 一
――
――――――――――――――――――
防災安全対策特別委員会設置に関する動議
下記のとおり防災安全対策特別委員会を設置されたい。
記
1 名 称
防災安全対策特別委員会
2 設置の根拠
地方自治法第109条及び大田区議会委員会条例第4条による。
3 調査事件
防災対策について
危機管理対策について
地域防犯対策について
4 委員の定数
委員会の定数は12人とする。
――
――――――――――――――――――
○塩野目 議長 提出者の説明を求めます。
〔2番
松原秀典議員登壇〕(拍手)
◎2番(松原秀典 議員) ただいま上程されました防災安全対策特別委員会の設置について、提案理由の説明を申し上げます。
大田区議会ではこれまで、地震や台風をはじめとする自然災害、また、多様化、巧妙化する犯罪から区民の生命、財産を守り、区民が安全・安心に暮らせるまちを実現するため、調査・研究を進めてまいりました。
東日本大震災や熊本地震、大阪北部地震等の経験と教訓を踏まえ、住民に最も近い基礎自治体である区として、首都直下型地震等への防災対策が欠かせません。近年は、平成30年7月豪雨のような過去に例のない想定外の風水害など、日本各地で自然災害による甚大な被害も発生しております。これらの被害を最小限に抑えるとともに、発災時には学校防災活動拠点の運営など、区民や地域、企業、団体等の地域力を結集し、自助・共助・公助を連携させることによって、区と地域が一体となった防災対策を一層強化していく必要があります。
また、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会の開催を来年に控え、今後、訪日外国人旅行者のさらなる増加が見込まれます。また、羽田空港の国際線の拡大に伴い、ビジネスや観光で出国する日本人の増大も想定されます。そのような状況の中において、区は、自然災害以外にも大規模な事故、リスクの高い感染症など、様々な危機の未然防止と被害軽減の対策を強化し、緊急時には迅速・的確な危機対応も求められます。
さらに、振り込め詐欺などの特殊詐欺による被害が後を絶たない中、地域の防犯力を一層強化し、犯罪を未然に防ぐことで安全な
まちづくりを推進していく必要があります。
以上の観点から、特別委員会を設置し、調査・研究することを提案いたします。
名称は防災安全対策特別委員会、調査事件は防災対策について、危機管理対策について、地域防犯対策についてとし、委員は12名をもって構成することを希望いたします。
よろしくご賛同くださるようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。(拍手)
○塩野目 議長 お諮りいたします。本件は動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置されました防災安全対策特別委員会の委員は、委員会条例第6条第1項の規定に基づき、
タブレット型端末に配信いたしました防災安全対策特別委員会委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認めます。よって本件は防災安全対策特別委員会委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
――
――――――――――――――――――
防災安全対策特別委員会委員名簿
松 原 秀 典 委員 鈴 木 隆 之 委員 伊佐治 剛 委員
秋 成 靖 委員 末 安 広 明 委員 佐 藤 伸 委員
福 井 亮 二 委員 須 藤 英 児 委員 小 川 あずさ 委員
荒 木 秀 樹 委員 奈 須 利 江 委員 馬 橋 靖 世 委員
――
――――――――――――――――――
○塩野目 議長 なお、後刻、区議会委員会室において各特別委員会正副委員長互選のため、委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 追加日程第9を議題とします。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
△追加日程第9
第33号議案 令和元年度大田区
一般会計補正予算(第1次) ほか18件
――
――――――――――――――――――
○塩野目 議長 理事者の説明を求めます。
◎川野 副区長 ただいま上程されました各議案についてご説明申し上げます。
第33号議案は、令和元年度大田区
一般会計補正予算(第1次)で、今回の補正は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ68億8877万2000円を増額し、補正後の歳入歳出予算の総額はそれぞれ2887億8119万4000円となります。歳入で増額する内容は、繰入金、国庫支出金などでございます。歳出で増額する内容は、総務費、産業経済費などでございます。このほか、債務負担行為の補正として追加2件をお願いしております。
第34号議案は、
公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例で、法人名の変更に伴う規定の整理を行うため改正するものでございます。
第35号議案は、大田区
積立基金条例の一部を改正する条例で、防災対策基金を設置するため改正するものでございます。
第36号議案は、大田区特別区税条例の一部を改正する条例で、地方税法等の改正に伴い、ふるさと納税制度及び住宅ローン控除を見直すため改正するものでございます。
第37号議案は、
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他工事(T期)請負契約についてで、契約の相手方は小川・河津・蔵王建設工事共同企業体、契約金額は32億2300万円でございます。
第38号議案は、
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他
電気設備工事(T期)請負契約についてで、契約の相手方は増田・豊岡・岸本建設工事共同企業体、契約金額は3億7730万円でございます。
第39号議案は、
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他
機械設備工事(T期)請負契約についてで、契約の相手方は塩谷・城南建設工事共同企業体、契約金額は5億1700万円でございます。
第40号議案は、
大田区立大森第四
小学校校舎(棟番号F−1その他)取壊しその他
工事請負契約についてで、契約の相手方は門倉・ツチヤ建設工事共同企業体、契約金額は1億4850万円でございます。
報告第11号は、民事訴訟の提起に係る専決処分の報告についてで、建物明け渡し等を求める訴えの提起について報告するものでございます。
報告第12号は、区の義務に属する
損害賠償額決定に係る専決処分の報告についてで、庁有車による建物損傷事故のほか2件について報告するものでございます。
報告第13号は、
都市計画道路補助第44号線整備工事その12(
電線共同溝)請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の1億9602万円から1億9004万8680円に変更いたしました。
報告第14号は、
大田スタジアム施設改修工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の25億992万円から25億4037万6000円に変更いたしました。
報告第16号は、
仮称大田区立勝海舟記念館(旧清明文庫)増築及び
改修工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の4億8384万円から5億757万8400円に変更いたしました。
報告第17号は、
大田スタジアム施設改修電気設備工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の5億6376万円から5億6882万5200円に変更いたしました。
報告第18号は、
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修電気設備工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の2億260万8000円から2億1196万800円に、工期を当初の令和元年7月31日から令和元年8月30日に変更いたしました。
報告第19号は、
大田スタジアム施設改修機械設備工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の3億4560万円から3億3875万2800円に変更いたしました。
報告第20号は、
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修機械設備工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の3億1968万円から3億2207万7600円に、工期を当初の令和元年7月31日から令和元年8月30日に変更いたしました。
報告第21号は、旧大田区立大田区民センター取壊し
工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の4億1580万円から3億9804万4800円に変更いたしました。
報告第22号は、
大田区立大森第七中学校校舎取壊し
工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の1億9332万円から2億171万1600円に変更いたしました。
以上、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
○塩野目 議長 質疑に入ります。
この際、議員の皆様に申し上げます。本会議での議員の発言につきましては、会議規則第53条で「発言はすべて簡明にするものとし、議題外にわたり、又はその範囲をこえてはならない。」と規定され、また、質疑についても「自己の意見を述べることができない」と明記されております。したがいまして、議員の皆様には、発言に当たっては、規則で定められたルールに従って行うよう、ご留意のほどお願いしておきます。
本案については、奈須利江議員、北澤潤子議員から通告がありますので、順次これを許します。
まず、46番奈須利江議員。
〔46番奈須利江議員登壇〕
◆46番(奈須利江 議員) フェアな民主主義、奈須利江です。
第33、35、40号議案、報告第14、18、20号について質疑をいたします。
第33号議案 2019年度(令和元年度)大田区
一般会計補正予算(第1次)、第35号議案 大田区
積立基金条例の一部を改正する条例について質疑いたします。
統一地方選挙、区長選挙を前に、松原区長が編成し可決した当初予算は、いわゆる骨格予算ではないと説明を受けました。松原区長のやりたいことがそこに示されていたわけです。
一方で、今回の補正予算の基本的な考え方として、新たな行政課題と、当初予算編成後に生じた状況の変化に速やかに対応するための予算と説明し、総額で68億8877万2000円増額し、うち58億1730万7000円が財政基金を取り崩して賄われています。
中でも大きな金額を占めているのが、議案で基金の創設が提案されている防災対策積立基金への積立金50億円で、この金額が大きく影響して、補正予算後の総額は2818億9242万2000円から2887億8119万4000円と、2.4%も増額になるほどの大きな影響額になっています。
そこで伺います。過去の多くの基金創設に当たって、基金の是非はともかく、基金の目的やおよその全容が示されてきました。例えば、莫大な費用を要する公共施設の更新のための公共整備資金積立基金も、2015年3月にインフラを除く公共施設の実態について「大田区公共施設白書」が作成され、2016年3月には公共施設全体の今後の方向性を明らかにする「大田区公共施設適正配置方針」を策定、2017年3月、インフラも対象施設に追加し、地域別の施設整備の方向性を定める「大田区公共施設等マネジメント 今後の取り組み」が定められました。
しかし、今回の防災基金設置に際し、ソフト面中心の防災計画はあるものの、この基金を使って大田区が防災にどのように取り組んでいくかを示す根拠となるような調査も方針もありません。特に防災は、想定する災害やその規模により大きく違ってきますし、大田区のような過密する都市部の防災は、人口も少なく、施設の点在する地方都市とはまた異なった対策が求められます。
そこで伺います。大田区は基金設置に際し、この基金で区民の税金を今後のいつまでに、いくらぐらい使う計画なのか。基金設置、積み立てに際して、大田区の防災上の課題や対策の全容を示すための調査や方針は行われているのでしょうか。現状行われていないなら、いつ行うのか、お答えください。
一方、まちのあり方によって、災害が広がらないための取り組みは必要で、大田区も不燃化事業などは行っています。ヒートアイランドによる豪雨など、都市が過密になることで災害リスクが高まる側面は否めません。大田区は、都市計画や
まちづくりの側面から、災害の起こりにくいまちをつくるなど、取り組みは同時に行うのでしょうか。
第40号議案
大田区立大森第四
小学校校舎(棟番号F−1その他)取壊しその他
工事請負契約について質疑いたします。
この議案の工事内容には、外壁仕上げ塗材アスベスト除去工事が含まれていて、塗料に含まれているアスベストをレベル1(飛散性アスベスト)として取り扱い、除去するための
工事請負契約議案です。法令が変わり、塗料に含まれるアスベストについても解体・改修前に調査し、外部に飛散しないように対策を講じることが求められるようになりました。今回の解体工事において、大田区が図面に書かれている塗料の製造年やメーカーなどをもとにアスベストの有無を調べ、その後、サンプル調査をしたと聞いています。
大田区が大森第四
小学校校舎の取り壊し工事において、法令を遵守し、安全で適切なアスベスト対策をしようとしていることは評価できます。一方で気になるのが、民間の建物の解体・改修工事です。
そこで伺います。大田区は、民間の建物解体において使われている塗料についても、公共施設同様、安全なアスベスト対策が行われるよう、事前に業者が調査し、アスベストが使われていれば解体業者にアスベスト対策を講じるよう求める仕組みはありますか。今後つくる予定はあるでしょうか。
報告第14号
大田スタジアム施設改修工事請負契約の専決処分の報告について伺います。
今回の専決処分には、大田スタジアム施設改修工事の足場の強度について、労働安全衛生法で定められている足場の安全が満たされず、労働基準監督署から指導を受け改善したための費用として専決処分されています。今回、38メートルの照明塔の作業における足場の安全性について、専門家による所定の計算式で、風に対する荷重を計算するなどで安全を確保する必要があるそうで、労働基準監督署の指導により足場の組み方を変え、下から組み上げる足場にしたそうです。労働安全衛生規則別表第7に掲げる足場で、組み立てから解体までの期間が60日以上の場合、30日前までに届け出る必要があるのだそうです。高いところでの作業は、作業者の安全確保は極めて重要です。
そこで伺います。労働基準監督署の指導という重大な安全確保上の問題が生じていますが、これは大田区の発注に際しての仕様の問題ですか、それ以外の理由でしょうか。原因と、今後の安全確保のため、大田区は設計、発注、契約などにおいて、どのような改善策を講じるのか伺います。
報告第18号
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修電気設備工事請負契約の専決処分の報告について、20号
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修機械設備工事請負契約の専決処分の報告について質疑します。
これらは研修室の一室を休息スペース及び厨房にしたことによる設計変更のための専決処分です。もとの研修室は増築棟の1階にあり、休息スペースと厨房にすれば、増築後はツインルーム25室とレストランを備えたホテルのようになります。今、この施設は、条例上は大田区青少年交流センターという名称ですが、今回の議案は仮称平和島ユースセンターとなっています。なぜなら、平和島ユースセンターは2018年3月末をもって廃止されており、工事契約をしたときには施設設置条例がなかったからです。既存の同じ機能を持った施設であれば設計変更だそうですが、施設の機能が変われば契約を締結し直す必要があります。
根拠条例のないときに発注した施設建設において、当初の設計と異なる機能を持たせるのであれば、新たに契約し直す必要があるのではないでしょうか。今回の宿泊棟にレストラン機能を持たせることが新たな契約を締結する必要がない理由について、設計変更との違いを示しながらご説明ください。
○塩野目 議長 理事者の答弁を求めます。
◎川野 副区長 ただいまのご質疑に順次お答え申し上げます。
最初に、第33号議案及び第35号議案について、通告がありました3点の質疑にお答えいたします。
1点目の基金設置に際して、税金を今後いつまでに、いくら使う計画なのかにつきましては、発災時などの状況に応じて必要な経費を適時適切に充当してまいります。
2点目の基金の設置、積み立てに際して、大田区の防災上の課題や対策の全容を示すための調査等は行われているかにつきましては、地震、水害に対する調査は実施しており、その課題を明確にした上で、対策について地域防災計画に反映させております。
3点目の災害の起こりにくいまちをつくる取り組みにつきましては、今後も都市計画や
まちづくりの側面から、議員お話しのとおり、災害に強い
まちづくりを同時に行ってまいります。
次に、第40号議案について、通告がございましたご質疑にお答え申し上げます。
ご質疑の民間建物解体において使われている塗料のアスベスト対策につきましては、所管いたします
まちづくり環境委員会でご議論賜りたいと存じます。
次に、報告第14号について、通告がございました2点のご質疑にお答え申し上げます。
1点目の大田区の発注に際しての仕様につきましては、受注した施工者が仕様に基づき労働基準監督署へ機械等設置届を提出したところ、照明塔足場のはね出し部分につきまして検討するように指導を受けたものでございます。
2点目の原因と今後の安全確保につきましては、施工者との施工協議において設計上の安全は確保されておりますが、施工上のさらなる照明塔足場の安定性の確保や、作業効率と安全性を高め、事故防止を重視しました結果、設計変更を行いました。今後も法令を遵守いたしまして、安全の確保に努めてまいります。
次に、報告第18号及び報告第20号について、通告がございました設計変更との違いを含め、新たな契約を締結する必要がない理由についてのご質疑にお答え申し上げます。
設計変更とは、施工条件や利用方法など状況の変化に対応するための設計図書の変更でございます。本件は設計変更に伴いまして
工事請負契約の変更を行ったものでございます。この契約変更は、当初の契約の目的を逸脱せず、工事内容の同一性に影響を及ぼさない範囲のものでございます。また、変更金額も当初定められた契約金額の100分の5以内の増額であるため、大田区議会の議決に付すべき契約、財産又は公の施設に関する条例第4条に基づき、契約変更の専決処分とさせていただいたところでございます。以上でございます。
○塩野目 議長 奈須議員、再質疑ですか。奈須議員、演壇にて再質疑を許可します。
〔46番奈須利江議員登壇〕
◆46番(奈須利江 議員) 質疑に際しての答弁で聞いていることにお答えいただけていない部分がありますので、確認をさせていただきたいと思います。
この防災の基金に伴うあらかじめの調査については、金額などの全容を示すための調査や方針があるかということについて伺っておりますが、その部分については、質疑の最初のところで、いつまでに、いくらぐらい使う計画なのかというところで、発災時の規模に応じてと明確な金額がないことを発言しているにもかかわらず、その金額を示すための調査については、課題を明確にして行っているという矛盾した答弁になっております。通告はさせていただいておりますので、その部分についてお答えいただければと思います。
40号議案のアスベストの問題は、これまでも所管が分かれる部分については、各所管委員会で質問をしても、互いの所管に責任があるということで明確な答弁をいただけておりません。総務財政委員会での議論に際し、
まちづくりの委員会、あるいは環境の部分について議論する場面において、塗料に含まれる飛散性アスベストの制度の有無についてが委員会の議論の中で行われるのかどうかというところに疑問があるために質疑をしたものです。この場でお答えいただければと思います。制度の有無については、所管委員会で議論をするまでもなく、おわかりのことと思います。
また、大田スタジアムの労働基準監督署の指導については、仕様に基づき足場が組まれていたということになれば、仕様が安全が確保されていれば労働基準監督署の指導はなかったはずです。そもそも、この仕様書をつくったのが大田区なのか、あるいは大田区の仕様が十分であったにもかかわらず、施工業者がその仕様に従わなかったために、こうした労働基準監督署の指導という問題になったのかについて確認をさせていただいております。足場については、労働基準監督署では、必ずしもやり直しを求めるものではなく、専門家の安全が確保できる計算があれば、その確認をもって施工は行われるというルールになっているそうですから、今回の専決処分における増額というのは、その専門家の計算がなかったという問題だと思います。大田区の仕様なのか、あるいは受注した業者の問題なのか、そこがはっきりいたしませんと今後も同様の問題が起きるのではないかと思いますので、そこの部分についてお答えをいただければというふうに思います。
第20号の平和島ユースセンターについては、目的ということをご答弁なさいましたが、そもそも施設の目的は施設設置条例において担保されるものですが、この契約が発注されたときには施設設置条例がない状態の中で発注されたということで、この質疑をさせていただいております。設置条例がない中で、施設の目的をどのように明確に大田区として示しているのか、そこの部分についてお答えいただければと思います。以上です。
○塩野目 議長 理事者の答弁を求めます。
◎井上
危機管理室長 ただいま再質疑のありました件につきまして、私から一括してお答えいたします。
ご質疑のそれぞれにつきましては、通告に従い、先ほど川野副区長が基本的な考え方を答弁したとおりでございます。ですので、改めて答弁は控えさせていただきます。私からは以上です。
◎落合
環境清掃部長 再質疑、第40号議案について、発言通告された内容についての基本的な考え方は先ほど川野副区長が申し上げたとおりですので、答弁は控えさせていただきます。
◎久保
都市基盤整備部長 報告第14号につきましては、発言通告された内容につきまして、基本的な考え方は先ほど川野副区長から申し上げたとおりでございますので、答弁は控えさせていただきます。
○塩野目 議長 次に、47番北澤潤子議員。
〔47番北澤潤子議員登壇〕
◆47番(北澤潤子 議員) 大田・生活者ネットワーク、北澤潤子です。
第37号議案
大田区立大森第七
中学校校舎改築その他工事(T期)請負契約についてほか、38号、39号、40号議案について質疑いたします。
大田区ユニバーサルデザインの
まちづくり基本方針アクションプランには、「誰でもが安心して快適にすごせるまち おおた」を目指すとされています。区内施設は老朽化に伴い更新改築が続いていますが、更新のたびに研究、分析が積み重ねられ、さらに使い勝手のよい施設整備が進められていっているのでしょうか。
学校施設についてのデザインに関する一例ですが、文部科学省の出している「色覚に関する指導の資料」によると、色覚異常の子どもが一定程度、20人に1人程度はおり、配慮を必要とするとあります。その中でも多くの子どもは緑色を識別することが難しく、緑を茶色に見えてしまうことが示されていますが、本年完成したある小学校は、緑をテーマに、緑色の繊細な違いを印象的に校舎内に配置しています。
これは学校ではありませんが、設計や設備を考える上の観点として、総合体育館の障がい者用の更衣室のシャワールームの鏡は大人が立ってやっと見える位置についており、車椅子に乗っていると鏡を見ることができません。改築されて間もない六郷図書館の2階の休憩スペースの奥には携帯電話をかけるブースがありますが、そこに入る入り口は幅が53センチで、私の電動車椅子はかなりコンパクトですが、それでも幅が60センチですので入ることができません。
さて、学校は改築の折にエレベーターをつけていくなど、社会的要請にも応えていく設計になっていると聞きました。
そこでお聞きします。学校施設整備において、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れているのでしょうか。事業者に対しては何に配慮して設計やデザインをお願いしているのか、そのチェックのあり方、また、でき上がった施設の評価はどのようにしていて、新たにつくられる施設に対しては、それまでの評価をどのように活かしているのか、その積み重ねの成果はどのように示されるのかをお聞きします。以上です。
○塩野目 議長 理事者の答弁を求めます。
◎川野 副区長 ただいまご質疑がございました第37号議案から第40号議案についてのご質疑にお答えいたします。
学校施設整備におきましては、東京都のバリアフリー条例に基づく基準及び区立施設のサイン整備ガイドライン並びに大田区立学校諸室等仕様標準などの基準に基づきまして設計、デザインを進めているところでございます。あわせて、ユニバーサルデザインの考え方についても取り入れております。また、学校改築協議会、これは地域の皆さんも入った協議会でございますが、開催をさせていただきまして、学校や地域との緊密な連携体制のもとで設計をしているところでございます。設計や工事の業務につきましては、担当職員が進捗をチェックいたしまして、完了時には検査等により内容を確認するほか、区が事業者を評定し通知することで事業者の技術力の向上にも寄与しております。これらの中で得られました技術的ノウハウ等につきましては、職員の中で情報共有をいたしまして、人材の育成にも努めるとともに、引き続き学校改築等に活かしてまいります。以上でございます。
○塩野目 議長 以上をもって質疑を終結いたします。
本案については、報告第11号から報告第14号及び報告第16号から報告第22号に至る11件を除き、いずれも所管総務財政委員会に付託します。
なお、本案中、第34号議案
公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、地方公務員法第5条第2項の規定に基づき、あらかじめ特別区人事委員会の意見を聴いておきました。
タブレット型端末に配信の写しのとおりですので、ご報告いたします。
――
――――――――――――――――――
31特人委給第43号
令和元年5月22日
大田区議会議長 塩野目 正 樹 様
特別区人事委員会 委員長 中 山 弘 子
地方公務員法第5条第2項に基づく人事委員会の意見聴取について(回答)
令和元年5月22日付31大議発第10122号で意見聴取のあった下記条例案については、異議ありません。
記
第34号議案
公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 追加日程第10を議題とします。
〔
鴨志田事務局長朗読〕
△追加日程第10
報告第15号
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修工事請負契約の専決処分の報告について
――
――――――――――――――――――
○塩野目 議長 本案については、
地方自治法第117条の規定に基づき、
湯本良太郎議員、しばらく退席を願います。
〔
湯本良太郎議員退席〕
○塩野目 議長 理事者の説明を求めます。
◎川野 副区長 ただいま上程されました報告第15号は、
仮称大田区立平和島ユースセンター増築及び大
規模改修工事請負契約の専決処分の報告についてで、契約金額を当初の12億4200万円から12億5895万6000円に、工期を当初の令和元年7月31日から令和元年8月30日に変更いたしました。
以上、よろしくお願い申し上げます。
○塩野目 議長 本案については質疑の通告がありません。
本案については、大田区議会の議決に付すべき契約、財産又は公の施設に関する条例第4条第2項の規定に基づく報告のため、委員会付託はいたしません。
湯本良太郎議員の除斥を解きます。
〔
湯本良太郎議員着席〕
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 正副委員長互選のため、しばらく休憩いたします。
午後3時53分休憩
――
――――――――――――――――――
午後5時45分開議
○塩野目 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 事務局長に各委員会の正副委員長互選結果を報告させます。
〔
鴨志田事務局長結果朗読〕
――
――――――――――――――――――
正副委員長互選結果
総務財政委員会
委 員 長 松 原 秀 典 議員 副委員長 末 安 広 明 議員
地域産業委員会
委 員 長 広 川 恵美子 議員 副委員長 長 野 元 祐 議員
健康福祉委員会
委 員 長 大 森 昭 彦 議員 副委員長 三 沢 清太郎 議員
まちづくり環境委員会
委 員 長 高 山 雄 一 議員 副委員長 大 橋 武 司 議員
こども文教委員会
委 員 長 田 村 英 樹 議員 副委員長 海老澤 圭 介 議員
議会運営委員会
委 員 長 深 川 幹 祐 議員 副委員長 勝 亦 聡 議員
オリンピック パラリンピック観光推進特別委員会
委 員 長 田 島 和 雄 議員 副委員長 渡 司 幸 議員
交通臨海部活性化特別委員会
委 員 長 犬 伏 秀 一 議員 副委員長 高 瀬 三 徳 議員
羽田空港対策特別委員会
委 員 長 田 中 一 吉 議員 副委員長 椿 真 一 議員
防災安全対策特別委員会
委 員 長 伊佐治 剛 議員 副委員長 佐 藤 伸 議員
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○塩野目 議長 以上をもって本日の日程全部を終了いたしました。
お諮りいたします。明5月23日から5月28日までは委員会審査のため休会とし、来る5月29日午後1時に会議を開きたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塩野目 議長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
ただいまご着席の方々には改めて通知はいたしませんので、そのようにご了承願います。
本日はこれをもって散会いたします。
午後5時47分散会...