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  1. 長泉町議会 2018-12-03
    平成30年第4回定例会(第5日目) 本文 開催日: 2018-12-03


    取得元: 長泉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時00分 開議 ◯議長(植松英樹) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。   ──────────────────────────────────────── 2 ◯議長(植松英樹) 本日の議事日程はお手元に配付してありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 3 ◯議長(植松英樹) 日程第1.これより一般質問を行います。  質問者に申し上げます。質問の内容により、答弁者及び答弁者の順序が質問者の希望より異なることがありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 4 ◯議長(植松英樹) 質問順位1番。  質問内容1.長泉の長期戦略と最適戦略      2.あと一歩前へ進める町施策  質問者、四方義男議員四方義男議員。 5 ◯13番(四方義男) それでは、皆さん改めましておはようございます。元気のいい返事が返ってきました。何かいいことが起こりそうな感じがします。  それでは、通告に従った形で一般質問を開始いたします。質問事項1は、長泉の長期戦略と最適戦略ということでの質問であります。  人間同様、自治体も生き物ではないかという認識を持って、町という組織体と住民の将来をある程度見える化していきたいというものであります。ただ、自治体は死なない、消滅しない生き物であると考えております。  日本人の平均寿命も昔に比べましては伸びまして、100歳以上でもお元気で活躍されておられる方をマスコミ報道でもお見かけします。医療技術や医療機器及び施設、医療環境の進歩、医療関連知識の習得、栄養改善、薬等、薬学等医療関連科学の発展も寄与していると推察いたします。  人生100年時代になったとかで、テレビも特番を組んだりしております。個人個人においては、長い老後の人生設計、特に健康で長生きすることが一番望まれていることであります。  それは、会社においても自治等の組織体においても同じことであろうと考えます。長泉町も、ファシリティマネジメントでハード面での将来計画を考えています。役場庁舎等は耐用年数50年、道路は48年、橋梁は60年と、財務分析結果報告書に載っておりました。  そういうハード面対策は当然な措置であるはずで、それに加えて、例えば、長泉町の人口とその年齢階層別長期分析等に基づく、長泉の町自体の長寿命化に資する長期の経営ビジョンを整えていったらどうかというものであります。  当然のことながら、いずれの時期かに、町内のこの施設はいくら長寿命化しても利用頻度自体が落ちるという予測を基に、リストから、長寿命化計画から外そうというものが出てくるはずであります。長期ですから、随時、分析・検証・考察していく必要がありましょう。
     現在の世の中の動きにおきましても、その変化は激しく、発生した事象を捉えて対応することはもちろん、皆さんも御存知のことと思いますが、近未来には必ず起こる事柄が控えております。それらが町の将来や町の形にどんな影響となるのか。10年を超える長期の戦略も考え、かつ今後の世の流れも先読みし、町の最適戦略を考察していきたいというものであります。  それでは最初の項目、長泉町未来の年表作成と、伴う長期構想はということで質問してまいります。すなわち、長期ビジョンと100年計画です。この質問は、遠藤前町長時代より、私、温めてきたものでありまして、質問づくりには参考にした文献が何冊かありますが、その中で、最新データや人口構成、人口移動や人口増加率等に基づく分析でまとめられた本が参考になりました。この本です。「未来の年表」という本でございます。  この本につきましては、理事者各位の中に既に何度も読まれた方もおられると思います。2017年改訂の国立社会保障人口問題研究所最新データに基づいて、日本の未来図が記述されております。  人口動態の推移予測から、「人口減少日本でこれから起きること」という副題がついております。目次の中には、あと21年後の2040年には、自治体の半数が消滅の危機等、かなり刺激的なものもありました。  そして、この資料でございます。これは、長泉町の資料でございますけど、この建替え、修繕費の将来予測は2075年、ちなみにこの年、私が質問したらちょうど125歳になる年でありますが、この2075年までの記述があります。そこまでさかのぼらなくても、あと17年後の2035年には役場本館の建替えとあります。  そして、この本の未来カレンダーでは、役場建替えとなる予定の2年前の2033年に、日本では老朽化したインフラの維持管理・更新費用が最大5兆5,000億円に膨らむとあります。この時期は全国で建設ラッシュの時期となり、資材の高騰に加え、建設工事は外国人労働者にお願いするようになっているのかもしれません。また、南海トラフ地震の危機が迫っているかもしれません。  今後の人口動態予測で、長泉町としての町の将来をある程度の推測ができますが、これから先に日本で起こること、町内で発生してくる可能性のある事象の慎重なる分析が必要と考えます。それが、現下の施策の前倒し実施や計画変更を促すことになるかもしれません。確実に訪れる未来をより明るく確かなものに近づけるためにも、長泉町未来の年表作成はどうでしょうか。また、10年を超える先にある町を考える都市計画審議会ならぬ(仮称)将来計画審議会を、町内の若者中心に設置の検討はいかがでしょうか、考えをお伺いいたします。 6 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 7 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  長泉町の未来の年表とは、町の未来を予測するということだと思われますが、まず、人口ビジョンが示す当町の人口の推移は、2030年をピークに減少に転ずると推計され、人口構成においても65歳以上の老年人口の増加率が年々高くなり、確実に高齢化が進んでいくことは明らかであります。また全国的にも、2024年には3人に1人が65歳以上の高齢者となると言われますと、どうしても先行きに不安を感じてしまいます。  また、時代の流れも速く、10年先の実現を見越していた事柄が数年で実現してしまう等、なかなか予想や予測が難しくなってきております。そのような中、今後、人口減少に伴い、今、当たり前にできていること、やっていることができなくなり、物事の考え方や見方を根底から改めなければならない時代となると思われます。確かに、AIが様々な分野を補ってくれるとは思いますが、これまでと同じということはあり得ません。  したがいまして、町の未来を予測することは必要なことではございますが、これまでに経験したことのない新たな時代の到来を見据え、その時にしっかり対応できるよう、今の町の強みや長所を磨き、伸ばすことで、持続的に発展する町に備えることが必要だと考えておりますし、町の将来を見据えたまちづくりの指針となるのが、まさに総合計画そのものであると考えております。  また、将来計画審議会という名称は定かではございませんが、町の将来を描くに際しまして、今後の人口減少、高齢社会を考えたとき、影響のある若者の意見は大切であります。未来を創る若者に現実をしっかり認識していただき、自分事として捉えてもらう上からも、考える場は必要であるというふうに考えてございます。 8 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 9 ◯13番(四方義男) 現状の、今の長泉町の立場というか、そういうものを確固としたものを作って、それで対応していくというふうな考え方だと思うんですけれども。若者に対応するというふうなことで、最後、ちょっとお話がございましたけど、何か具体的な考えとかってございますか。 10 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 11 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  長期的な視点に立って町の将来を考えることは大変に重要なことであるというふうに考えております。全国の約半数の自治体が消滅可能性都市と言われ、試行錯誤しながら色々な取り組みを行っております。我が町も総合戦略の中で、産学金労のそれぞれの委員で構成した委員会を立ち上げ、KPIの達成に向けて、現在、取り組んでおりますので、今後も引き続きそういった取り組みの中で将来を見つめていきたいなというふうに考えてございます。 12 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 13 ◯13番(四方義男) それ以上は私も言いませんけど、昔、青年学級というのがありました。私も入っていますけど、結構夢が多かったんです、将来の夢が。今回、今、私が言っているのは、年表と同じように将来計画、ファシリティでも作ってありますね、各年度の。その中で日本の出来事、世界の出来事、予測されるもの、町がどうなるかということを、確実にピンポイント的なもので記述できるかと思うんですよ。かなり将来予測もできるのかな、そんなことを若者と一緒に考えていったらどうかというふうなことの考え方であります。  ちょっとまだ、かなり前へ一歩進めたくないような感じがするんですけど、一応、私は個人的には考えて、勉強していきたいなと思っておりますので、また色々な情報があればおつなぎしていければと思います。  今後、本当に、今、留意しておいた方が良いというふうな世の中の動きは動向数値とか指標等を、私はこういうふうに考えています。例えば、今後起こること、働き方改革、人材不足もどうなるのか。経営戦略による町内企業の町外への移転、消費税増税を契機とする税制自体の変動と町税の長期的見通し年齢階層別人口の変容、家族形態と構成の変容、企業誘致と留置、町内における地区別居住状況の偏重度、気候変動と災害発生、外国人住民の増加、転出入の数とその実態、持ち家比率の変化、AI分析による町の将来予測データ、周辺自治体の栄枯盛衰、2020年五輪以降の日本経済と県下の経済動向、製造業と情報産業の協業化等業態の変化、ファルマバレー関連において、高齢社会を自立支援デザインする新分野産業の萌芽、等々であります。他にも重要なテーマがあると思いますけど、私の頭ではこんな程度しか考えられません。  そんな遠くない将来、長泉町も本当に今のような感じ、確かに今、確固とした形として一生懸命やっていらっしゃることはわかっています。ただ、このまま行け行けどんどんの時代から、確かに軟着陸していくような経営となっていく時代になってくると私は推測しております。  町が効率的に持続的に運営され存続していける人口の適正規模とはどの程度なのか。自治体の資産管理と税収の増加策、長寿命化計画と、同時に縮充、縮小して充実させるという意味ですけど、縮充の研究も必要な時も来るものと考えております。  危機感を持っているのは私だけではないと思いますが、1つ、一生懸命、今後も考えていっていただければと思っております。  次に、長泉町の最適戦略についての質問に移ります。  ここでは、そんなに遠い将来についてのことではなく、企業の適応戦略を参考にした自治体経営の考え方をテーマとするものであります。近隣自治体の将来像や動向を見据えた自治体運営、経営の最善策を考えていきたいというものです。  我が町も、色々な施策を実施するにあたっては、今までも様々な困難や課題をクリアし、住民の理解や協力等を頂きつつ進めてきましたが、現在も進めておられます。  ところで、たまたまそういう時期にあたったのか、単に、そういう出来事がこの時期に明らかになったのか、このところ、周辺自治体で発生したものが幾つかあります。  それが我が町に関係するのではないか、影響を及ぼすのではないか、今後どう展開していくのかを注視するべきものがあると考えます。  当該自治体の将来、未来を左右するきっかけは、将来への行き詰まり等、内部からの崩れというものもありますが、小さな町にとっては外部要因について、例えばかつての合併の推奨とか、長泉町には関係ないかと思いますけど、地方交付税の削減等、国の制度や方針等が考えられ、それ以外にも足元のことに気をつけるものがあると考えます。  話をその足元に戻します。はっきり言います。沼津市、三島市、裾野市での出来事や課題や争点、これらはよそのことだから関係ないと思っていていいのか。長泉町に及ぼす着力点、力が届く点ですね、着力点を深く考えることも必要ではないかと思うのではないかということであります。  周囲の動向や時の変化を感じ、情報収集と分析をお願いしたいところであります。当該自治体が持続可能となる基本的要因として、私は3つほど考えて、まだたくさんありますけど、1つは若い女性が多く在住してくれることや何世代も住み続けてくれる住民が大多数であること、企業がいつまでも留置してくれて就職場があること等を私は考えます。  町の周囲動向の注視も大事ですが、町内の動向もしっかりと押さえ、対応策を講じておかなければなりません。町は3つの工業団地に立地する企業を対象にした動向調査を10月下旬まで実施したとあります。企業留置に向けての対応と思うのでありますが、企業からはどんなニーズや要望があり、町としての支援策をどう考えているのか。企業経営に資する持続可能な措置とか、負担を軽減する措置とか、新規に長泉町独自の支援策や対応の検討はどうか、お伺いいたします。 14 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 15 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  現在、既存工業団地に入所している企業への留置支援策を検討するため、工業団地内の企業約40社に対して、工業団地内企業動向等調査を実施しております。この調査の中で、工業団地内の企業が抱える課題やニーズを確認し、支援内容や取り組み時期を整理している状況であります。この調査結果に基づき、新年度においては、次のステップとして、工業団地内の企業の事業拡大や建替え等のための工業団地隣接地開発可能性調査を進めていきたいと考えております。  また、新年度以降は、この企業動向等調査の対象を町内全域に拡大して、継続的な取り組みとしていくことも必要と考えております。町内企業の具体的な留置支援策につきましては、現在進めている意向調査等に基づき、今後、検討していきたいと考えております。 16 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 17 ◯13番(四方義男) まだちょっと一応調査中ということでありますが、全域と言うんでありますけど、そうすると色々な業種にわたるというふうなことでよろしいですか。町内にある企業全部、色々な業態がありますね。そちらの方、本当に全企業というか全業種にわたるということでよろしいですか。 18 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 19 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  先ほど申し上げましたように、現在行っています3工業団地の40社、これに加えまして、その他、町内に立地しています中小企業、これらも含めて来年度からも引き続き調査をしていきたいというふうに考えております。 20 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 21 ◯13番(四方義男) 大企業もあります、うちの町内には。中小企業もたくさんあります。本当に大中小関係なく、ひとつ色々なことで前へ進もうというふうな勢い、意欲がある企業にも御支援をまたいただくことで、対応を考えていただければと思います。  1つ参考までに、こんなお話がございましたので、ちょっと御紹介しておきます。中小企業の固定資産税を減免する措置ということで、中小企業経営強化税制というのが昨年度の税制改正で新しくできました。地方は中小企業が発展してこそ経済が盛り上がると。行政の後押しは欠かせないと、三島商工会議所会頭の言葉が報道されておりました。企業にとって本当に有用な情報ですとか、また、行政の後押し、制度の積極的な啓発にも御尽力していただくことを要請しておきます。  それでは、次の質問に移ります。公的不動産の有効活用を積極的にの質問に移ります。  以前にも、私、質問したことがありましたが、公的不動産の有効活用の実例として、長泉町と藤枝市のことが新聞に、このほど掲載されておりました。「公的不動産 投資呼び水」とか「地価上昇傾向 長泉、藤枝」とありましたが、この見出しは大変インパクトがありました。公的不動産を活用するという、私の前回の質問を後押ししてくれたかのようであります。地域活性、賑わいづくりに活用していく公的不動産有効活用モデル的実例として取り上げられ、大変気を良くして、再度の質問であります。  総務民生委員会で研修させていただきました東京、豊島区役所も上手に運用している事例でありましょうし、また、これは厳密には公的不動産の有効活用と区分けできないかもしれませんが、会派での政務活動で研修した八戸市の街中にぎわい創出事業等、まちを造り、人が集まり、賑わいを作るという観点からも有益な事業と考えます。  町の一等地にある町有地も含む勤労者体育センター公的不動産の有効活用について、研究・検討を始めたらどうかということでありますが、このことについてお伺いいたします。 22 ◯議長(植松英樹) 企画財政課長。 23 ◯企画財政課長(川口正晴) お答えいたします。  平成29年第4回定例会でも答弁いたしましたが、都市計画道路池田終線沿線エリアは、町の新たな賑わいを創出するエリアとして、更なる発展が期待されていることから、有効な土地利用を考えていく必要があると認識しております。  本年9月、県の地価調査に基づく基準地価が発表された際、静岡新聞の記事の中に、議員御案内のとおり、公的不動産の有効活用の好事例として、当町のフレスポ長泉が取り上げられ、評価をいただきました。公有地の活用に民間の力を取り入れ、まちづくりの方向性に沿った活用と、財政負担の軽減を両立させたとの内容であり、公益性と収益性のバランスが重要であるとしておりました。  議員御案内の勤労者体育センターにつきましては、建物自体の耐用年数や、平成25年度に国庫補助を受けまして太陽光発電システム等を設置したこと、また、町の防災計画に基づきます災害時の広域緊急援助隊の集結地に指定されていること、そして何より、今、運動施設といたしまして、大変人気のある施設であります。したがいまして、現段階では、施設の更新は考えておりませんが、しかるべき時期には、当該地を町の顔としてふさわしい空間にすべく、有効活用を図ってまいりたいと考えております。 24 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 25 ◯13番(四方義男) ちょっとまだ先のことだということですね。その辺わかりますけど、一応、考え方って温めておいていただければと思います。複合施設なんかがどうかなと。そんな先のことを言っちゃ悪いですけど、どうかなと思っております。  八戸市の事例なんか、成功の事例かなと思っておりますので、詳しい内容は報告書にまとめておりますので、もし良かったら見てください。  長泉町は不交付団体でありまして、積極的に先進的な施策を推進する優等生の町だと考えております。許容される範囲内で、自分の資産活用で賄っていくことも考えていきましょうということであります。  本当、何度も繰り返しますけど、私どもが研修させていただきました八戸市の街中にぎわい創出事業というのは、表現は確かに適切でないかもしれませんけど、非常に色々なものがありますね。ごった煮の中心市街地というのは、何か本当に心わくわくさせるようなものがあります。そんなまちづくりを自分の町の資産活用で創出していけたらと、いつでも思っております。今後に期待したいと思っております。  次の質問に移ります。第5次長泉町総合計画策定に向けてであります。  10年一昔と言います。早いもので、第4次総合計画も2020年度が最終年度となります。第5次策定に向け準備に着手、池田町長になって1年経過しました。第5次では、池田色がどう出てくるのかなと期待してもおります。  策定にあたっては、第4次よりこれからの第5次の方が少し難しくなるのではと思います。例えば、人口の推移を考えても、第4次策定時は右肩上がりというか緩やかな増加が続くということが想定されていたはずで、それ以後は町の人口も横ばいから減少に転じ、高齢化の進行が続くことが予想されます。これは先ほどの答弁にもあったとおりであります。  第5次を考える前に、まず第4次の反省や分析、住民ニーズの動静、これからの世の中を展望することもあると思いますが、次の10年、長泉町人口は横ばいから緩やかな減少と考え、重点施策の5Kに1Wを加え、1W5Kはどうかと考えます。Wは18歳から40歳までを想定する若い世代です。若者のWです。若い世代向けの施策も重点施策に加えます。  第5次の策定におきましては、どんなことを主眼というかテーマとして設計されていくのか。例えば、5Kの継続なのか、それとも全く新しい発想と戦略を進んでいくのか。それとも、まだ全く何も考えていないのかお伺いいたします。 26 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 27 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  第4次総合計画の実施期間も残り約2年となり、現在、掲げた目標の進捗等を確認しながら、鋭意取り組んでいるところでございます。したがいまして、現段階ではまだ第5次に向けた構想の方針は検討しておりません。  今後の予定といたしましては、翌年度に第4次の進捗等検証を進めながら、第5次策定の準備に入ります。そして翌々年度に具体的な策定作業を進める予定となってございます。  先ほども申し上げましたが、第5次に向けた構想の方針はまだ検討しておりませんが、これまでのような右肩上がりの考え方はできないと思いますので、状況を慎重に分析し、従前の考え方にとらわれない柔軟な発想が必要だと考えているところでございます。 28 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 29 ◯13番(四方義男) ちょっと質問が早かったのかなと思いますけれども。私はやはり、次は若い世代をどんどん取り込んでいくというふうな戦略というか政策が必要かなと思っておりますが。これが、長泉町はまち・ひと・しごと創生総合戦略、これ、相当よく書かれています、作られています。先ほど答弁もありました、2060年以降の人口の4万3,000人の維持とか、非常に将来的なことを考えています。ベース的にはこんなことが形になるのかなと思っております。  いずれにいたしましても、ちょっと質問が早かったわけですが、ひとつこれからまた固めていっていただければと思っております。  それでは、質問事項2の方へ移ります。質問事項2の、あと一歩前へ進める町施策に移ります。いつも同じような質問項目でございます。町が現在進めております、あるいは努力したり整備したものについて、また、最近の世の中の動き、国や県等の動向も鑑みながら、今後の施策についてを提言、提案してまいります。  質問内容は、健康関連や福祉、防災関連、産業としての農業の立ち位置についてであります。質問は5項目考えております。  最初に、長泉町民の健康寿命についてであります。長泉町民の健康寿命を延ばそうという質問であります。2013年ですから、今から5年前、長泉町男性のお達者度が県下1番になった時、これからも1番を続けましょうよと一般質問で取り上げたことがあります。  でも、他の自治体のお達者度が総体的に伸びたのが原因なのか、新聞発表でもこのところ長泉町の名前を見かけません。長泉町自身も伸びているのかもしれません。それはちょっと十分にまだ分析はしてございません。  長泉町民、女性も男性も、お達者度の上位を目指し、再び1番になれるように、みんなで役場も総がかりで努力しませんかということであります。  では、何をすればいいのか。本年10月ですが、ちょうど見ていたテレビ番組の中にヒントがありました。ヒントは3つありましたが、そのうちの1つを紹介いたします。参考にされたらと思います。番組は、日本国民65歳以上の延べ41万人の生活習慣や健康状態の調査結果を、AIが膨大なデータから関連性の分析をし、健康寿命を延ばす要因を導き出すというものでありました。3つの結論というか、結果は意外なものでありました。申し上げます。健康寿命を延ばすには、1つ、運動よりも食事よりも読書が大事。2つ、子どもと暮らすな、1人で暮らせ。3つ、ピンピンコロリには泥棒を捕まえろでした。この3つ全部につき詳細な説明はいたしませんが、番組では、AIの結論が、そのとおりであったという実例も紹介しており、関連性がゼロとは言えませんでした。  1つだけ、ピンピンコロリには泥棒を捕まえろについてだけ、長泉町への提案、どうでしょうかということでございます。これは、町中の治安が良く、歩き回るのに安全・安心で快適・便利にしますと、高齢者が外へ、町中へ出やすくなるということから、健康寿命の延伸につながるというもので、埼玉県の実例だったと思うんですが、紹介されておりました。高齢者自身も町中の安全パトロールに、参加していたと記憶しております。  長泉町でいえば、生活道路の安全確保、犯罪が起きにくいコミュニティ環境、顔見知りが多い御近所付き合い、歩きやすい歩道整備、徒歩生活圏内に公共施設等施設インフラが整備されていること等になりましょうか。  ですから、今述べたことを、健康寿命を延ばすための施策として実施となれば、長泉町でいえば、健康や福祉、長寿介護関連だけでなく、地域防災課や工事管理課、建設計画課の所管に関わってくることになるのかなと思います。  であるなら、各課からそれぞれ答弁していただくのもいいんですが、同じことを何度も聞くより、役場の事務全般を掌握しておられる副町長に代表して答弁をお願いした方がよろしいかと存じます。健康寿命を延ばすこと、お達者度を県下一にする研究や努力は、役場全体での命題として取り組んでいったらどうか。その旗振り役を副町長にお願いしたいのでございます。御答弁と決意の表明をお願いいたします。 30 ◯議長(植松英樹) 副町長。 31 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  町では、健康増進法の規定に基づきまして、法定計画として第3次長泉町健康増進計画を策定しており、国が方向性として示した健康寿命の延伸・健康格差の縮小を目指しております。  こうした中、当町では、先ほど議員からお話のありました、現在の町の総合計画後期基本計画で重点項目5Kの1つとして健康づくりを掲げ、全庁的にその推進に取り組んでまいりました。  議員から他自治体での事例の紹介もありましたが、高齢者の健康寿命の延伸にはできるだけ外出し、歩いていただくことが効果的であることは広く認識されており、歩きやすい段差のない歩道整備や防犯灯が整備された明るいまちづくり等、直接、高齢者施策、健康づくり施策等の担当部署でない部署の事業が貢献していることも事実であります。  現在、当町におきましては、先ほど議員から挙げられました課等の担当者が、健康づくりに関する連携や横断的な取り組みを推進するために、健康づくり庁内連絡会に参画し、健康増進計画の進行管理、事業の評価を行っておりますが、各課の様々な事業実施にあたりましては、より健康づくりへの波及効果等を十分に考慮した上で、健康寿命の延伸に向け、全庁的な連携を図っていけるよう意識づけを強力に図ってまいりたいと考えております。 32 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 33 ◯13番(四方義男) 先ほどちょっとお話ししました、まち・ひと・しごと創生総合戦略ですね、こちらの最後の方のページに、地域防犯活動促進というのが、それがちょっと関係しているようなことも書いてございます。それなりにやはり考えていらっしゃるというふうなことでございます。  いずれにいたしましても、いわゆる横断的な、役場全体でというような考え方で進めていっていただければと思います。ただ、健康寿命の延伸だけでなくて色々なテーマがあると思いますけど、色々なところで底がつながっているというふうなことはあると思います。  こういうふうな、1つの視点を変えるというんですか、考え方というものはひとつおもしろいのかなというようなことで、今後、色々な情報が入れば、また色々とおつなぎしていきたいと思っておりますので、また副町長、よろしくお願いいたします。  実は、テレビ番組の中では、その行政機関で生活安全、あそこ、どこだったかな、埼玉県のどこだったか、すみません、忘れましたけど、その行政機関で生活安全を所管する部署が、何で健康寿命のことに関係あるのか、最初わからなかったようです。  色々なことが底辺でつながっていると。行政の仕事というのは各部門が独立し、そのことだけをやっていればいい、自分のところは関係ないというものでもないということがわかったような気持ちでおります。色々なところで、底でつながっているんだな、横断的なこともやることも必要なんだなというようなこともありました。  なお、健康寿命を延ばすヒントは3つありました。残りについて、御要望あればお伝えいたしますので、何なりと御相談ください。  それでは、次の質問に移ります。受動喫煙防止条例制定による役場対応の質問に移ります。  最初に皆さんに断っておきますが、喫煙者を目の敵にしての質問ではございません。町たばこ税への大変大きな貢献をいただいております。でありますが、本年7月に国会で健康増進法の一部を改正する法律が成立しまして、県におきましても10月に受動喫煙防止条例を制定、更なる健康寿命の延伸を目的に、受動喫煙防止を強化しようとしてくるようでございます。改正法が施行される2020年4月より公共施設や飲食店等が原則屋内禁煙になるとのことであります。こちらの県の方の広報でございます。  この広報の中で、ちょっとどうかなということでお伺いするんですけど、ただ、条例の解釈についてであります。学校、病院、官公庁というのは原則敷地内禁煙というふうなこともあります。すると、近い将来において、役場敷地内では禁煙となるのかな。屋内禁煙なのか敷地内禁煙では偉い違いかなと思うんですけど、そちらの方の判断なんですね。  このことにつきまして、役場庁舎はもちろん、公的施設、行政の関連する施設等々、町はどういうふうに対処されていくのかお伺いいたします。
    34 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 35 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  喫煙は、たばこを吸う本人のみならず、自分の意思とは無関係に副流煙を吸い込む周囲の方にも悪影響を及ぼすことから、学校や体育館、行政機関、病院等、特に多数の人が利用する施設等では全国的に受動喫煙対策の強化が進められているところであります。  静岡県におきましても、本年7月18日に成立した改正健康増進法を受け、10月には静岡県受動喫煙防止条例を制定し、努力義務ではありますが、幼稚園、保育所、小・中学校、高等学校等、子どもが過ごす施設は敷地内禁煙とし、病院や地方公共団体の庁舎等につきましても、屋外に喫煙場所を設置することは認められているものの、敷地内での受動喫煙を生じさせることのない環境の整備が求められているところでございます。これを受けまして、当町が管理する施設につきましても、今後、受動喫煙対策を強化していく必要があることから、まずは役場本庁舎及び南部地区センターの敷地内禁煙を2020年4月までに実施し、喫煙者の方に対して理解と協力を求めてまいりたいと、現在は考えております。 36 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 37 ◯13番(四方義男) わかりました。県の広報誌の中にも、健康寿命の延伸を目的にというふうに書いてあります。副町長、先ほど御答弁願った健康寿命というようなことに関します。かなりこの辺、ちょっと厳しくなってくるのかなというふうなことがあります。  いずれにいたしましても、今の答弁でよくわかりました。2020年というふうなことが1つ、変わり目だというようなことですが、東京オリンピックに関連してのことなんですかね。そういうようなことがありますけど、役場も変わっていくのかなと思いました。わかりました。  それでは、次の質問に移ります。手話言語条例の策定に向けての質問であります。約1年前にも質問が出されておりますが、住民からも、私は再度の町への働きかけをお願いされております。  長泉町は、他の自治体に先駆けまして、長泉町犯罪被害者等支援条例を制定いたしました。非常に画期的なことであります。このように、地域社会をみんなで守り、創り上げていく方向性や立ち位置は誰からも評価されるものとなります。  さて、そこで、手話言語条例の策定に向けて、長泉町も考えてほしいということであります。昨年の質問から1年ほどが経過しました。研究、検討するに十分な時間があったと思うのですが、改めて申し上げます。  手話を言語として認め、手話が日常的に使え、ろう者とろう者以外の者が共生できる社会を目指します。静岡県下の状況でありますが、本年度、手話言語条例を策定した自治体等は、まず静岡県、そして焼津市、袋井市、磐田市であります。先に制定した自治体の例の中には、条例名を、みんなの手話言語条例とか、ともに生きる手話言語条例とか、こころふれあう手話言語条例等、ノーマライゼーションの理念に基づくネーミングを付けております。  長泉町手話言語条例の制定はいつやるのか、もう機は熟したと思うのですが、町の考えをお伺いいたします。 38 ◯議長(植松英樹) 福祉保険課長。 39 ◯福祉保険課長(井出雅人) お答えいたします。  手話は、平成23年の障害者基本法の改正により言語であることが定義されましたが、社会的認知が進んでいない状況を受けて、県内でも静岡県や富士宮市等8市において手話言語条例を制定し、手話の理解の促進と手話の使いやすい環境整備等に取り組んでいます。  当町においても、手話通訳者派遣や手話奉仕員養成講座、小・中学生を対象とした手話教室を実施することにより、手話を必要とする者の社会参加促進と手話の普及啓発に取り組んでおります。  また、今年度からの取り組みとして、手話奉仕員養成講座のテキストを無償化し、当該講座の参加を促すとともに、町職員の手話理解を進めるため、県の取り組みを参考に、住民福祉部門を中心とした職員向けの手話入門講座を企画しております。  制定された他市町の条例を見ますと、市町の考え方や取り組み等が明確に示される等、それぞれの市町が独自に制定されており、手話に対する具体的な取り組みを少しずつ増やしていく中にあって、先進市町の状況を研究しながら、当町に合った条例制定に向け研究していきたいと考えております。 40 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 41 ◯13番(四方義男) 来年度あたり以降からというふうなことだろうかなと思うんですけど、どういう答えが返ってくるか、ちょっとわからなかったものですから、次の質問を考えてあったんですけど、一応質問しません、聞きません。方向性としてはわかりましたので、そちらの方へ進んでいっていただければと思います。  第4次総合計画、長泉町総合計画の健康福祉分野の方の1-2に、地域福祉社会の推進の中の文章表現に、ノーマライゼーションの理念に基づきというふうにありました。理事者各位も関わって創られた総合計画でありますので、釈迦に説法でありますが、理解を深めるために、あえて申し上げておきます。  ノーマライゼーションとは、障害のある人や高齢者等社会的に不利を受けやすい人々が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方があります。大変、先ほどもちょっと重複した考え方というお話がございましたので、御理解いただいたと思っております。ぜひひとつその方向に向けて進めていっていただければと思います。来年度以降ということを期待しております。  それでは、次の質問に移ります。産業としての農業というふうなことで質問いたします。昨日、私、地元の神社で新嘗祭を祭祀いたしました。自然の恵みに感謝し、生かされているありがたさを感謝いたしました。食べるものがあって生かされているありがたさは、常日頃感じているべきことであります。  さて、町の新年度予算への反映のお願いも含めてのこともあると思いますが、このほどJAなんすんが農業支援での要望を管内の各自治体へ出したと報道にありました。当然、我が町にも関係することでありますが、今後、町の事業の遂行について、これらの要望をどう考え反映させていくのか伺ってまいります。  先日の産業祭の構成団体がそうであったように、工業や商業同様、町産業の一分野を担うものとしての農業をより一層盛んにしていくべきと考えます。JA管内の自治体や農業団体等との認識の共有化を含め、町が進めていく施策についてお伺いいたします。  当該地区、当該地域の特産や産品を中心に、個々の自治体単独で農業振興を図るという形もありましょうが、JA管内で昔から広く栽培されてきた品目に着目し、ブランド化していく戦略もあるものと思います。  例えばブランド米。しかし、厳しい競争に勝ち抜いていくための、各自治体との連携協定はどうしていくのか。長泉はどんな立ち位置を考えているのか。  また、農業の6次産業化や首都圏をターゲットとした農産品売り込みを、それぞれの産地は大変みんな知恵を絞っております。静岡市の本山茶は、徳川家康ゆかりの本山茶という物語を盛り込んだ販売コンセプトで、東京・両国のJR商業施設でお茶を販売していると報道されておりました。  また、3カ月という期間限定ですが、地場の農産物を提供し、都内繁華街で居酒屋を開店したり、被災地支援で協力している都内の飲食店が地場農産物を使用してPRしたり、展開方法をそれぞれが知恵を出し、工夫し、実践しております。  以前の一般質問で、都内のレストランで催事を開催した青木村の事例を紹介したことがあります。  以上の事柄について町の考えを含み、今後も産業としての農業の確立のため、みんなの知恵やルートを利用し、新しい考え方を研究したり、仕組みへの検討もしていただきたいのですが、町の考えをお伺いいたします。 42 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 43 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  現在、町内で栽培された農作物については、学校給食で提供しているほか、幼稚園・保育園児に対する食育の推進、長泉産直市での販売等、より多くの皆様に提供できるよう取り組んでいるところでございます。  今般、JAなんすんから農業行政に対する要望書が提出され、地場産品利用促進や担い手の確保、支援等が盛り込まれておりますが、その中の1つに特産品の消費拡大対策としまして、PRの実施について触れられております。  町の特産品の1つである四ッ溝柿については、JAなんすんの協力により、平成29年度は築地市場へ、今年度は豊洲市場へ出荷しており、大変好評であるとの評価を受けております。  その他、町としましても2年に1度東京都で開催されます、全国の町村の特産品や観光資源等を首都圏の住民に幅広く認知していただき、販路拡大や交流人口の拡大を目的とした「町イチ!村イチ!」のイベントに出展し、特産品等を積極的にPRしてまいりました。  また、JAなんすん管内2市2町で構成されております南駿農業振興協議会に各首長が出席して、管内の市町で栽培されている水稲の品種、きぬむすめを、するがの極というブランド米として確立させようということが確認されました。その中で、市町の主な役割として、担い手の確保や作付面積の拡大、食育事業の推進に向けた支援等が位置付けられております。  このようなJAなんすんを核とした取り組みにより、周辺自治体とも連携することとなり、町単独での事業実施とは違った形の、より幅の広い取り組みとなることが見込まれ、農業振興が図られることで、農業が産業のひとつを担っていくことになることから、町としても協力していきたいと考えております。 44 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 45 ◯13番(四方義男) 町単独というようなことも、もちろん大事にして、広域的なこともそうなんですけど、大事にしていきたいと思います。  地産地消だったか、食育に関係するんですけど、学校給食で最初地場産品を使えというときに、最初、非常に数が揃うかとかいうようなことがありました。色々とみんな困難を乗り越えながらやってきたというふうな経緯もありますので、ぜひひとつ努力していただきたい。  広域的なことでありますが、先ほど四ッ溝柿の話があったんですね、築地とか豊洲に出している。先日、私、皇居を訪れていまして、皇居内の富士見櫓というところがあるんですけど、そこの中に数種の果樹園、果樹を植えているところがあった。その中に柑橘類のほかに四ッ溝柿があったんですね。だから、築地のほかに皇居にも出荷しているのかなと思ったんですけど。2本植えてありました。ちょっとこれは余談でございますけど、なかなか長泉町の四ッ溝柿も有名になってきたのかなと思っておりました。思わず、そのときに皆さんがいたときに、これは長泉町特産ですよと言っちゃったんですけど、じゃ、皇居にもあるということは特産でもないのかなと思ったんですけどね。2本植えてありました。ちょっと余談でございます。  ところで、先ほど担い手の話もありましたけど、農業の担い手づくりというふうなことのコンセプトで、昨今のスマート農業というのが注目されつつあります。国もスマート農業加速化実証プロジェクトの予算計上をいたしました。新しい仕組みや制度等についても積極的に研究し、生産者や農業関連団体とも協力して、産業としての農業を盛んにしていくべく御尽力を、これからもより一層お願いしたいと思っております。お願いいたします。  次の質問に移ります。防災センターの利活用はに移ります。  町民と町の安全・安心の深化を目指し、11月6日に開館となりました防災センター。町長は開所にあたり、防災センターの完成で、的確で迅速な対応と防災機能の強化が期待できると挨拶されました。  また、町長は議会閉会中の諸般の状況報告の中で、今後、この拠点施設を有効に活用し、災害に強いまちづくりを進めていきたいと述べておられます。町長もそう言われるのですから、その本旨の実現に向け、少しでも力になればと思い、有効に活用することを質問させていただきます。  災害対策に必要な機能を集約した防災センターですが、使いこなすのは人間で、機能を存分に発揮できるかは、町民や各団体との連携協力も必要であります。  立派な建物ができたからでしょうか、住民の方から御意見や質問をいただいております。避難場所にも使えるのか、福祉避難所にもなるのか、水害対応はどんな資機材でどんなマニュアルとなるのか。夜間訓練や長期停電等の対応は万全か。防災講演会の開催や被災地支援、復興応援から戻った職員の報告会の開催はどうか。各種団体の体系的研修等の活用はどうか。消防署を幼児・児童たちも折に触れて見学しているように、防災センターも見学させたらどうか。啓発の場所にも使ったらどうか等々であります。  町民にとって、どのような存在なのか。周知、広報はどうするのか。住民や防災関連を含む各種団体の参観や訓練、研修利用等も含め、どう利活用されていくのか。稼働運用方針等を含めてお伺いいたします。 46 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 47 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  防災センターの整備の目的は、全国各地で発生している記録的な自然災害や南海トラフ巨大地震等の発生に予測がつかない状況の中、災害発生時における町の災害対策、防災活動の拠点として、また、自助、共助、公助の連携による地域防災力の強化を図るとともに、町民の災害に対する知識の普及や防災意識の高揚を図ることを目的として、去る11月6日に落成いたしました。  センターの主な機能としましては、常設の災害対策本部室が設置されたこととなりますが、その他、無線室、防災資機材等を収納する防災倉庫も併設することで、災害時の初動体制がより迅速になるほか、情報収集や伝達面においても大幅な機能強化が期待でき、災害に強いまちづくりを進める上で重要な拠点施設となるものと考えております。  また、当センター開所に伴います町民への広報・周知に関しましては、まずは広報12月1日号に施設が竣工した旨のお知らせを掲載し、12月15日号におきまして施設の詳細を掲載したいと考えております。  次に、当センターの活用につきましては、訓練等は当然でありますが、防災資料、防災情報の展示や防災用品の紹介、また、議員御提案の自治会や自主防災連合会、消防団、関係団体等を対象とした啓発、研修、学習の場として、更に1階部分に多目的室を整備いたしましたので、防災フェアや防災講座等を開催し、防災意識の高揚が図られるよう当センターを活用してまいりたいと考えております。 48 ◯議長(植松英樹) 四方義男議員。 49 ◯13番(四方義男) 地域防災課がただあそこへ移っただけでなくて、あれだけ大きな建物ができたものですから、本当に何か関心がそれだけあったのかなと思っております。色々と皆さんの方に広報したり、また、色々なことで稼働、運用方法を検討していただければと思います。これからも期待しております。  先日の一般質問で、気象観測機器について質問があったと思うんですけど、来年度、気象庁が地方気象台の業務や体制の見直しで、市町村の防災対応支援を検討していると報道にありました。避難勧告等の判断に助言をするチームを発足させ、気象台長が市町村長に直接連絡するホットラインを推進しているとのことであります。専門機関の的確な分析や判断、助言が参考になるのなら利用させてもらうべきだと考えておりますので、これは御検討願っておきます。  第4次地震被害想定におきましては、南海トラフ地震が発生すると県内の9割、約200万世帯が停電すると想定されております。台風被害で町内全域ではなかったようですが、私も久しぶりに長い時間の停電を経験しました。  県下も、本年の台風により広範囲に長期間の停電を経験しました。防災センターが開所した本年は、西日本や北海道での被災等、奇しくも防災面での多くの教訓を得た年となりました。防災センターの完成を機に、町の防災対応は、これから住民みんなで100%に近づけましょうという理念で行きたいものであります。発災後はもちろん、防災対応、防災活動というのは総力戦だと思うのであります。ぜひ町民みんなを取り込む形で防災施策に取り組んでいただきたいと考えます。  この拠点施設を有効に活用し、災害に強いまちづくりに向け御尽力されることを祈念し、質問を終わります。   ──────────────────────────────────────── 50 ◯議長(植松英樹) 質問順位2番。  質問内容1.長泉に観光大使とイメージキャラクター(ゆるキャラ)を      2.公共事業の費用対効果は。(完成事業)福祉会館富士見テラス      3.公共事業の費用対効果は。(継続事業)桃沢郷祭り      4.公共事業の費用対効果は。(新規事業)鮎壺公園、パークゴルフ場、城山交差点新                          道路、新火葬場計画      5.町の危機回避能力は赤信号  質問者、木下章夫議員。木下章夫議員。 51 ◯11番(木下章夫) はじめに、12月1日、静岡県市町対抗駅伝において、ふるさと長泉町のたすきを胸に力走した選手たちに多くの町民が感動されたことと思います。町民に代わりまして、選手はもちろん、関係者に心より感謝を申し上げます。  それでは、通告に従って質問をします。  昨年、鮎壺の滝等町内各所がユネスコよりジオパークに認定されました。長泉町の誇れる自然遺産をアピールしていくことは、長泉町にとって重要な課題と考えます。行政の取り組みについてお伺いします。 52 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 53 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  鮎壺の滝を含む伊豆半島ジオパークについては、本年4月17日にユネスコ世界ジオパークに認定されました。町では、認定後の最初の週末にながいずみ観光交流協会と連携して、鮎壺の滝において認定ジオガイド等による案内と記念品の配布、新聞やテレビ等メディアへの情報提供を実施しました。  また、ユネスコ世界ジオパーク認定の特集記事を6月1日号広報に掲載したり、ユネスコ世界ジオパーク認定の横断幕を作成し、健康公園やコミュニティセンター、割弧塚稲荷神社に設置、下土狩駅から鮎壺の滝への歩行者誘導標識の設置、各ジオサイトに設置されている解説版の改修等を実施しております。 54 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 55 ◯11番(木下章夫) 先ほど、昨年認定と言いましたが、本年認定に訂正させていただきます。  幾つか行政の方として取り組みもされているわけでございます。後ほど述べますが、ながいずみ観光交流協会には、今、多くの観光客、長泉町を訪れているわけでありますけれども、そんな中で、ながいずみ観光交流協会、このジオパーク認定に期待するようなこと、どのようなものがあるのかお伺いします。 56 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 57 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  ながいずみ観光交流協会には、平成28年4月よりコミュニティセンター内に整備した長泉ビジターセンターの管理・運営をしていただくとともに、観光客に対して鮎壺の滝や割弧塚稲荷神社等町内のジオサイトの案内をしていただいております。  今後とも、伊豆半島ジオパークに関することや観光交流イベントに関すること、観光ガイドの運営や育成等、町の観光推進を牽引していっていただきたいと考えております。 58 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 59 ◯11番(木下章夫) 観光推進を推進していってほしいという、非常に町の期待は大きい答弁だと理解いたします。そういった中で、平成31年度の予算編成には、どのように今の答弁の内容を盛り込む予定かお伺いします。 60 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 61 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  現在、伊豆半島ジオパークに関する事業については、ながいずみ観光交流協会への補助金の対象事業に位置付けており、主翼を担っていただいております。  来年度についても、ながいずみ観光交流協会への補助金や伊豆半島ジオパーク推進協議会負担金等を予算化するとともに、町もジオパークの周知や普及に努め、町と協会で連携を図りながら事業の推進に向けて取り組んでいきたいと考えております。 62 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 63 ◯11番(木下章夫) 期待を盛り込むような答弁であったかということに、ちょっと疑念を感じるわけですけれども、具体的な予算については、当然次年度ということもあってお答えがないというふうなことだろうと認識しますが、ジオの観光におきましては、町外から700台ほど、既に2万2,000人以上のお客様が町内に訪れています。このように、長泉町にこれほど多くの方が来ていただけるような状況、これは継続するようにすること、このことは経済的効果も含めて、町にとって重要な課題であると考えます。  また、この来町していただける方たちは、長泉町のPRに対しても最大の機会だというふうに思われないでしょうか。町長、平成31年度予算、職員は新しい取り組みということについては、よほどのことがなければ次年度予算に具体的に盛り込むということはお答えすることができないでしょう。町長にお伺いしたいと思います。協会の予算、町長をはじめ多くの方が総会等に入り、その年間事業等の内容を見られているかと思います。しかしながら、協会の現行の予算は既存の年間事業計画を実施することがいっぱいで、なかなか新しいことに踏み込んでいける、ジオパークも含めてそうですが、踏み込めないでいるような状況であります。  ここに1つ、小冊子がございます。「ふるさと長泉の水のチカラをみんなで学ぼう!」という1つのパンフレットでございます。こういうような小冊子1つとっても、もっともっとジオパークに対して力を入れるべきものである。しかしながら、協会の中において、町が幾らPR、発信しようとしても、こういったことに踏み込めないでいるのが事実であります。だからこそ、私はあえて言うのです。先ほどの課長の答弁の中で、ジオパークに期待したい、そして大きく町を発信するんだという考え方が根底にあるのであれば、次年度においてはしっかりこの団体と協議し、先ほどの答弁の中で町の活性化や産業振興に期待していくのであれば、パンフレットを作る予算、そういったものも含めて、もっともっと具体的に予算をつけていくというふうな考え方が必要ではないかと思います。  今、ここでお答えするということよりも、町長、この課題に対して、しっかりと関わる、協会としっかりとこういったことについて向き合えるかどうかお伺いいたします。 64 ◯議長(植松英樹) 町長。 65 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  御指摘ありがとうございます。私も議員と同じように、もしかしたらそれ以上に考えているところでございます。 66 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。
    67 ◯11番(木下章夫) ありがとうございます。それ以上に考えるという言葉をしっかりと受け止め、それの実りをしっかりと確認させていただきたいと思います。ぜひ平成31年度予算増額を期待して、次の質問をさせていただきます。  本年1月、都市戦略、戦略というまちづくりの物々しい表現ではありますが、町として相当力を入れる事業であると推察されます。「ちょうどいいがいちばんいい」、町長懇談会でどのような意見があったのか。また、本年度、具体的取り組みについてお伺いします。 68 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 69 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  はじめに、町長懇談会でどのような意見があったのかということ、あと、続きまして、都市ブランド戦略ということで取り組んでいる、今年度の状況について答弁させていただきたいと思います。  町長懇談会については、今年度、町長と語ろう!”ながいずみ未来トーク”と題して、ただ単に陳情や要望の場ではなく、皆で町の明るい未来を描く、前向きな話し合いの場にしたいとの町長の考えのもと、町内を5地区に分け、6月から10月にかけて5回開催いたしました。  実施内容につきましては、町長から町の指標や取り組み状況についてプレゼンテーションをした後に、町の将来について参加者1人1人の気持ちや意見を皆で議論できるよう、ワークショップ形式で実施し、話し合いの内容を町長と参加者が共有する形で進めてまいりました。  その中で出てきた提案としては、生活道路の整備、歩道の整備、バス等の公共交通の充実、公園広場の整備、企業誘致の推進と働く場の確保についてが多い傾向でございました。また、町からの情報を求めている声が多く、広報等による情報発信をより一層強化していく必要があると感じております。  なお、都市ブランド戦略については、町の姿と題した町長からのプレゼンテーションの中で説明があり、参加者からはブランドシンボルの制作過程や、「ちょうどいいがいちばんいい」というブランドメッセージに込められた意味について学ぶことができました。「ちょうどいいがいちばんいい」という言葉はとても素敵で、長泉町にぴったりだなと思いました等という感想をいただいております。  次に、都市ブランド戦略の今年度の具体的な取り組みについて、少し申し述べさせていただきたいと思います。  本年3月に、長泉町らしさや長泉町のイメージを統一的、一貫性をもって情報発信するため、新たに町のブランドシンボルを発表し、行政、住民、事業者等が一体となってブランドシンボルを活用した情報発信を行い、町のイメージアップや認知度を高める取り組みを始めております。  本年度の取り組みとしましては、まずは、このブランドシンボルを多くの住民の皆さんに知っていただくために、広報ながいずみや町ホームページにブランドシンボルのデザインを取り入れるとともに、町内の公共施設等に横断幕等を掲出し、町外向けには、1日平均20万人以上が訪れる新宿駅東口の大型ビジョンに、首都圏の方々に向けて町の魅力を映像配信いたしました。  また、ブランドシンボルの活用ガイドブックを町ホームページに掲載し、行政以外でも広く町のブランドシンボルを活用していただいております。  その他、みんなで一緒に町をPRする取り組みとして、ちょうどいい宣伝部を立ち上げまして、Vリーグの東レアローズの選手の皆さんや町内出身でプロ野球千葉ロッテマリーンズの二軍投手コーチの小野晋吾さんにもちょうどいい宣伝部の部員になっていただいております。  また、より多くの皆さんにちょうどいい宣伝部の部員になっていただくために、一般向けのワークショップを開催し、インスタグラムを活用した情報発信や、高い評価がもらえる、インスタ映えする撮影方法についての講習を実施し、11月22日には長泉町の公式インスタグラムを開設いたしました。今後、都市ブランド戦略の専用のホームページの開設やパンフレットの制作等にも取り組んでまいります。 70 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 71 ◯11番(木下章夫) 今、答弁の中だけでも、力を入れているだけあって、目白押しであるんだろうなということで、その取り組みと成果には期待したいというふうに考えております。  色々答弁の中で、情報発信あるいは宣伝部等、こういったものにもちろん期待させていただくわけですけれども、こういった情報発信につきまして、こういったPR等は、当然今後の進め方の中にあるというふうに理解するわけですけれども、先ほど質問したジオパーク、あるいは今おっしゃられた都市戦略、これにつきましても情報発信、そしてPR、これには観光大使が必要ではないのかと考えます。そういった意味で、観光大使には子どもたちに人気の紙芝居で全国的にも有名なグッチさんこと後藤知彦さんを推薦したいと思いますが、お伺いします。 72 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 73 ◯行政課長(目黒健一) 今、御質問の部分で、まず都市ブランド戦略の関係での部分について、答弁させていただきたいと思います。  当町が進める都市ブランド戦略とは、都市のイメージを高めることにより、都市そのものの価値を向上させることにあります。  これにより、住みたい、住み続けたい、訪れたい等の意識や行動を呼び起こし、個別に進めている事業への波及効果も期待でき、住民の皆さんにとっても、自分の住むまちへの愛着や誇りにもつながり、都市として持続的に発展していくための原動力にもなるものと考えております。  このような考えのもと、特に今年度は町の魅力を若者目線で発信してもらうため、新幹線通学定期補助の対象となる大学生等の皆さんに、未来人ラボと称したワークショップに参加していただき、その中で、町の魅力を各自発掘し、インスタグラムに画像を投稿してもらう取り組みを計画しております。  このようなことから、議員御提案の観光大使ではありませんが、大学生等の、今まであまり町に関心を持っていなかった若年層の方を含め、町に関わる皆さんが町の広報大使であるという考えのもと、ちょうどいい宣伝部員として活動を継続し、積み重ねていくことが、まずは新たな町のブランドを確立させていくために必要な取り組みであるというふうに考えております。 74 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 75 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  平成30年6月定例会の一般質問でも同様の答弁をしておりますが、観光大使は町内外への発信の担い手として強力な助っ人になると認識しております。また、著名な方の発信は、有効な手段となると思われます。  しかしながら、町ではブランディング活動を既に実施しておりますので、まずは町のブランドを育むための行動を進めていきたいと考えております。したがいまして、ジオに特化した観光大使は考えておりませんが、民間団体等がそのような取り組みの動きがあれば、町としては必要な支援は行いたいと考えております。 76 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 77 ◯11番(木下章夫) どちらの答弁も、ジオパーク、そして都市戦略を観光大使を使って積極的に発信していこうというお答えがないようですけれども、ジオパークの方の答弁においては、ジオパークに特定した大使は考えていないということですが、団体等、そういったものの中から考え方があればというふうな条件みたいなものがあったわけですけれども、これはきっとその団体にお伺いすることによって、それがクリアできるということの環境を町の方に整えていただきたいなと思っています。  1つお伺いしたいのは、ジオパークに限定したものではないということでは難しいということですが、ジオパークというのは長泉町のブランド、先ほどブランディングという言葉が出たんですけれども、そのようにも私は思うんですけれども、この辺についてお伺いします。ジオパークは長泉町のブランドではないのかお伺いします。 78 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 79 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えいたします。  ジオサイト、鮎壺の滝も含めた町内にジオサイトあります。当然、それは1つの長泉町の観光の目玉として、これからもPRしていくことになるということで、それをブランドという形で表現していいのかどうかわかりませんけれども、今後も町の、いい意味での情報発信として進めていきたいと考えております。 80 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 81 ◯11番(木下章夫) 歯切れのいい答弁ではなかったと思いますけれども、先ほどの答弁の中でブランディングというふうなものを確立していくということが必要なのであれば、長泉町の誇れるものの1つ、これは今言ったジオももちろんそうです。しかし、子育てするなら長泉という言葉も、これまた長泉町にとってふさわしいものの1つであるというふうに考えます。そういった意味で、子どもたちに人気のある広報宣伝マンとしての大使が必要だと私は思いますが、町長の見解をお伺いします。 82 ◯議長(植松英樹) 町長。 83 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  先ほど来答弁していますように、ちょうどいい宣伝部というのが、町が今、議員がおっしゃられるような観光大使じゃないですけれども、そういう名称ではないんですけれども、情報発信する方々なんですね。たくさんの方々に、今、お願いをしてございまして、今御指摘の個人の方がそういうお仕事をしていただけるならば、その部員になっていただくことはやぶさかではないというふうに考えております。 84 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 85 ◯11番(木下章夫) 私が言うのは部員ではなくて大使というふうなことでございますけれども、次の質問は、長泉町に、広報、宣伝のためにイメージキャラクター、ゆるキャラが必要だと考えますが、見解をお伺いいたします。 86 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 87 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  平成29年11月定例会の一般質問でも同様の答弁をしておりますが、イメージキャラクター、いわゆるゆるキャラにつきましても、先ほどお答えしました観光大使と同じ考えで、町といたしましては、現在、イメージ戦略に取り組むことで他市町とは異なる独自性を出していきたいと考えております。  したがいまして、新たなキャラクターを制作することは考えておりませんが、民間団体等がそのような取り組みをするのであれば、町として必要な支援を行いたいと考えております。 88 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 89 ◯11番(木下章夫) 先ほどの答弁とほぼ同じだと思うんですけれども、私はこういう大使あるいはゆるキャラ、ブランドにこだわらなくていいのではないかと思います。一昨日の県の市町対抗駅伝においても、それぞれの自治体のかわいらしいゆるキャラが草薙競技場に勢揃いしていました。なぜ長泉町はないのかなと寂しく思いました。  観光大使やゆるキャラは、町の暖かさや夢を感じさせてくれるものの1つだと思います。ちょうどいいがいちばんいい、長泉町には観光大使やゆるキャラが必要なのではないんでしょうか。こういった件に関して、町の役員会議や各種団体、先ほどのワークショップ、各種協会、あるいは今後のワークショップで議題にしていただきたいと存じますが、お伺いいたします。 90 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 91 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  ゆるキャラ、また観光大使等については、先ほど答弁したとおりです。ただ、民間団体、これがそのような取り組みの動きがあれば、町として必要な支援はしていくということで答弁させていただきましたので、そのような動きは注視していきたいというふうに考えております。 92 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 93 ◯11番(木下章夫) 今の質問は、取り組みがあればではなくて、町からこのような内容について、議題としていただけるかとの質問です。 94 ◯議長(植松英樹) 町長。 95 ◯町長(池田 修) 町は今、都市ブランド戦略というのをやっているというお話をさせていただきました。今、議員が御提案のゆるキャラとかというのは、都市ブランドというよりもキャッチフレーズみたいなイメージだと思うんです。例えば、よその市町さんを否定するつもりは全くないんですけれども、そのまちの特徴的なもの1つを使って、それをゆるキャラというイメージにして売っているというふうに思うんですね。  長泉町は、今、若々しくて元気でいい町なんだ、住み続けたい町なんだという、総合的な町のイメージアップ、しかも、それをブルーと黄色、その融合部分を緑でというような、そういうところまで考えた、総合的なメッセージ発信を、今、させていただいております。  そういう中で、色々なお考えがあっていいと思いますし、議員がおっしゃるとおり、色々な町民の方が欲しいという声も聞いておりますけれども、今、そのようなまちづくりをさせていただく中で、私は今、作る、行動を起こすという考え方はございません。 96 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 97 ◯11番(木下章夫) 町長の考え方も理解しようとするんですけど、素朴に駅伝のときにゆるキャラがないなというのは寂しく感じたのは私だけではなかったように思います。ただ、1つ思うのは、ちょうどいいがいちばんいいというものであって、それを発信するのであれば、ちょうどいい君になるかもしれません。あるいはそれをバランス君とでも言うのでしょうか。どんなものであっても、私は長泉町はと言ったとき、何かアピールするのがあって欲しいなという思いを述べさせていただいて、次の質問に移ります。  次の質問は、公共事業、この費用対効果で、完成した事業の1つ、福祉会館横のテラス広場についてお伺いします。  はじめに、一般的公共事業に対する費用対効果について、町の見解をお伺いします。 98 ◯議長(植松英樹) 企画財政課長。 99 ◯企画財政課長(川口正晴) お答えいたします。  費用対効果という言葉の意味は、かけた費用に対してどれくらいの効果があるかということを前もって予測しておくことであります。一般的には最少の経費で最大の効果を得ることが望ましいわけでございます。  民間における費用対効果は、少ない投資でより多くの利益を上げるために、何にどれくらいコストを掛けるか、無駄なコストはないか等を測りながら、新たな投資や将来のリスク回避に活かしているとのことであります。  一方、公共事業は、営利を目的としないため、いかに少ない経費で住民の利便性の向上等社会への貢献度を高めるかが求められます。例えば、道路新設であれば渋滞の解消に伴う走行時間の短縮であったり、水道事業であれば良質な飲料水の安定供給、下水道事業であれば快適な住環境の整備を図るために行っております。  ただ、公共の場合、その効果の度合いについて、明らかに目に見えてわかるような定量的な数値で表すことが困難な事業もあり、効果の測定は難しいものもございます。 100 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 101 ◯11番(木下章夫) 費用対効果の説明は御教授いただきありがとうございます。このテラス広場、福祉会館横にできた、この施設、約1億円掛けて完成した施設と伺っております。この利用者の人数については何人ほどなのかお伺いします。 102 ◯議長(植松英樹) 福祉保険課長。 103 ◯福祉保険課長(井出雅人) お答えいたします。  福祉会館テラス広場につきましては、あくまでも平成28年度から2箇年で行われた福祉会館周辺整備工事の一環として整備されたもので、この整備工事全体の事業費は約1億7,000万円となっております。  整備工事の内容としては、福祉会館利用者用の駐車場の車1台当たりの区画を広げる等の、高齢者に配慮した駐車場への改修や、1階の児童館移転後の利活用を図るための駐車場の整備、隣接した保健センターの跡地の有効活用を図る等の環境整備として行われたものです。  その中でテラス広場については、保健センター跡地が傾斜地であることから、傾斜地の特性を活かす形で整備したもので、福祉会館の南側を流れる黄瀬川に面していることもあり、福祉会館の利用者の憩いの場や黄瀬川沿いのウォーキングコースの利用者の休憩場所、多世代の交流の場等として多くの方に自由に使用していただくものであり、正確な利用者数は把握をしているものではありません。 104 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 105 ◯11番(木下章夫) 1億7,000万円というお答えがあったので、そんなだったのかと思うとともに、利用者の人数は把握していないということです。ただ、その事業の目的の1つには、福祉会館を利用する方たちの憩いの場所としてというふうなものがあったというふうにお答えがあったかと思います。非常にそういうふうな声があったというようなことで、要望に応えるためにということでございますけれども、実際に、具体的にテラス広場ですね、駐車場等整備、それは必要性もあったかと思います。しかしながら、テラス広場建設に対するテラス、これについては要望がどのくらいあったのかお伺いします。 106 ◯議長(植松英樹) 住民福祉部長。 107 ◯住民福祉部長(秋山 勉) お答えいたします。  テラス広場については、福祉会館周辺整備事業の一環として整備したものであり、南側に黄瀬川を臨む河川景観に優れた傾斜地に建設したことから、福祉会館利用者の憩いの場としての利用や、ウォーキングをする方たちが気軽に立ち寄ることのできる場所とすることで、福祉会館周辺地域のイメージアップを図るものであり、住民の方からの要望等を受けて整備したものではありません。 108 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 109 ◯11番(木下章夫) 住民からの要望ではないと、驚きの答弁でありました。しかし、町民からの要望がなくて1億7,000万円も掛かる整備、テラス広場が必要だったのでしょうか。また、利用者も把握していないということでございます。テラス広場はなくてもよかったのではないんでしょうか、お伺いします。 110 ◯議長(植松英樹) 住民福祉部長。 111 ◯住民福祉部長(秋山 勉) お答えいたします。  先ほどから答弁しておりますように、こちらにつきましては福祉会館の周辺整備の一環として整備したものであり、保健センターの跡地が急傾斜地ということで、その急傾斜地を有効に活用するという中で展望テラスの方を設置したというものであります。 112 ◯議長(植松英樹) 町長。 113 ◯町長(池田 修) 住民の声がなくて整備したから驚きだという、そういうふうに聞こえましたけれども、行政がやることは必ずしも住民の皆さんが、逆に言うと住民の皆さんが要望すればやる、やれる、やるべきかでもないし、声がなくても率先して色々なことを考えながら環境整備、今回は保健センターがなくなる、移転をしたものですから、その箱が要らなくなったということ、それから、あくまでも環境整備という中であの場所を活かしたということで、行政の判断としてやらせていただきました。その予算を計上し、議会の議決も得て執行させていただいたものであります。行政は私が予算編成をすれば何かできるんじゃなくて、まさしく議会の議決なくして何もできないんですね。そういう中で、私は、議員はいわば無駄な施設だというお考え、お立場だと思うんですけれども、議会として、そうではなくて、私と同じ考えで議決をいただいたもので執行させていただいたということで答弁とさせていただきます。 114 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 115 ◯11番(木下章夫) 私は、必要なかったのではないかというのは、テラスそのものに対して要望がなかったというのは事実であって、少なくともあそこに関して擁壁だけで済むものであれば、費用面はもっと安価で済んだ構造であってもできたのではないかということであります。実際に、テラスという造るものが要望でない、こうであったらいいなというものではなくて、もっともっと現実的な、最初のこの項目は費用対効果ということを考えること、これはどんな考え方であったとしても重要な考え方の1つではないかと思います。ですから、この事業について……静かに。議長、忠告を与えてください。 116 ◯議長(植松英樹) 議場内では静粛に願います。質問者、質問を続けてください。 117 ◯11番(木下章夫) ありがとうございます。ただいまの質問につきましても、こういった事業について、ぜひとも費用対効果、そういったものを含めた上で事業の執行にあたっていただきたいと。驚いたというふうな言葉に対して、こうなったのだからという町長のお答えがありましたけれども、あえてこういった疑念が生じてしまった事業なんだということを述べさせていただいて、次の質問に移ります。  次の費用対効果につきまして、この後の質問につきまして、先のような疑問がわかないようにお願いしたいと思い、移りますが。継続事業の1つであります桃沢郷祭り、森の中のレストランの事業でございますが、この事業、過去4年、本年度も含めて5年目になるかと存じますが、各年度ごと、どのくらいの予算を掛けているのか。また、同様に、参加者人数は何人ぐらいかお伺いします。 118 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 119 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  平成26年度より桃沢郷まつりのリーディングイベントとして実施している森の中のレストランについては、来賓者は招待しておりません。町長からも参加費用を徴収しております。事業費と参加人数につきましては、平成26年度、約339万円、118人、平成27年度、約347万円、141人、平成28年度、約337万円、143人、平成29年度、約339万円、129人となっております。  なお、平成30年度につきましては、参加者148人でありました。現時点では、実行委員会に業務委託中であり、実行委員会の決算報告等が済んでおりませんので、控えさせていただきます。 120 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 121 ◯11番(木下章夫) 今、言う中で、各年度ぱっと見ても300万円を超えている予算、当初は600万円近く使われたというふうな話も伺っておりますけれども、参加者は、これは150名、ほとんど満ちていないということで考えますと、1人2万数千円以上の消費になるというふうに計算できるわけですけれども、この参加者1食当たり、そういう金額になるものについて費用対効果について、このことに対する町の見解をお伺いします。 122 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 123 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  森の中のレストランの参加費は、今年度4,000円で、1人当たりの費用として食材費の約2,500円分とその他の経費の一部を負担していただいております。
     森の中のレストランの運営費用につきましては、先ほどの事業費を参加人数で割りますと約2万5,000円となりますが、この費用には当日の食材費だけではなく、山田チカラシェフ監修経費、チラシの作成費や当日の演奏者の謝礼、調理に関する費用、賠償保険料、桃沢野外活動センターの会場使用料や設営費、その他消耗品等も含まれております。  また、費用対効果については、ふれあいウォーキングやジオサイトの紹介、桃沢工芸村で陶芸体験を実施することで、町内外、また県外の幅広い層に桃沢方面の魅力を発信し、桃沢地区の活性化に寄与するとともに、更に当日のメニューで使用した食材を求めて産直市や地元商店等の販売に結び付くことを目的とした地域への波及効果にもつながっていると考えております。 124 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 125 ◯11番(木下章夫) 町長にお伺いしたいと思います。過去の予算も含めて、ランチに1食1人当たり2万5,000円も掛けてイベントを行う自治体ってあるんでしょうか。しかも、町民人口の1%にも満たない150人ほどの満足です。1食当たり2万5,000円のランチの御感想をお聞かせください。 126 ◯議長(植松英樹) 町長。 127 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  飲み食いに使った経費は約2,500円で、会費4,000円をもらっているんですね。それで2万5,000円のランチというその表現はあたらないというふうに思っています。要はイベント経費なんですよ。イベントは何の目的かといいますと、桃沢地域の魅力の発信であります。先ほど来、ジオの発信だとかという質問もいただきましたけれども、まさにそれの桃沢版であるわけでありまして、経費を人数で割って幾らのランチの会という、そういう評価はあたらないというふうに思っております。  4,000円、私も払って食べました。おいしかったというのが感想であります。 128 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 129 ◯11番(木下章夫) おいしかったと、率直な御意見だろうと思います。ただ、2万5,000円が直接の1人当たりの経費ではないというお答えについては疑念を生じます。この事業を実施するにあたって、最終的には利用者人数がこの人数であるという事実、他への効果も含めてそうでしょうけれども、一般的に2万5,000円のランチはちょっと驚きであることは間違いございません。  事業の改善として、これだけの費用を掛けるなら、町民全体への効果、参加者増を期待して、全町的なマルシェ等、あるいは新しい取り組みの工夫として、総額予算を各町内会に配分をして健康づくりメニュー等を振る舞うようなことはできないのか。結果、多くの住民が喜ぶと思いますが、このような提案はいかがでしょうか、お伺いします。 130 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 131 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  議員の御提案のように、仮に森の中のレストランの町の予算を各町内会に配分した場合、1区当たり約7万円弱になり、この費用で地域の魅力を町内はもとより町外に発信し、地域振興及び地産地消を推進していくことはなかなか難しいと考えています。  桃沢郷まつりの趣旨につきましては、わくわく祭りや産業祭、福祉健康まつり等のイベントに加え、民間主催のイベント等様々な事業が市街地で展開され、賑わい創出が図られていることに対しまして、桃沢地区の活性化への課題を解決する方策の1つとして事業化されたものであり、桃沢の素晴らしい自然や地域産物を活用し、この地域でなければできない町の新たな取り組みとして、著名なシェフに監修していただき、多くの方がこの地を訪れていただく企画として実施しているものであります。  なお、ながいずみ観光交流協会主催による桃沢ワンデーチャレンジも桃沢地区の活性化事業の1つでもあります。  このような趣旨に基づき、来訪者や関連団体の交流、公共施設の利用促進、地産地消の推進、観光資源の振興、桃沢地区の魅力発信等であることから、議員が御提案していただいている内容とは趣旨が異なると考えておりますので、この事業を見直し、全町的に配分する等の考えはございません。 132 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 133 ◯11番(木下章夫) 御答弁の桃沢地域の活性化であったり、かつてバス路線廃止に対する対応の取り組みだということは理解はできます。しかし、4年経過した今、バスの路線はなくなりました。そして、やはり言いたいことは、どれほどの町民がそんな高いランチを食べにいくのかということであります。元長窪周辺の人たちも、もっと多くの町民が参加できるようなイベントであることを願っているのではないでしょうか。実際に参加する方たちが2万5,000円近く掛ける経費、ランチ自己負担が4,000円であったとしても、この事実を町民が理解できる事業なのでしょうか。もう一度、町民は理解できる事業なのでしょうか、お伺いします。 134 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 135 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  森の中のレストランに限らず、行政が公共事業として行っていることに対しまして、費用対効果等については、先ほど企画財政課長の方からも答弁をさせていただいたと思います。例えば、町が行っている各種コンサート等、これらについても入場料、この設定に対しまして、収益を目的でないということの中で、なかなか費用に対する入場料、これは収支は合わないわけです。  また、わくわく祭りの踊りに対しましても、参加料を徴収しておりませんが、これらが地域活性化や住民と企業、行政の協働に大きく寄与している。先ほど言った文化事業につきましても、この振興が、町の町民の高い文化や芸術に触れる機会、これを町民に提供することを趣旨としている事業でありまして、民間事業が事業を実施する場合と公共団体が行うものとは必然的に違ってくると思います。  参加費を設定すると、行政が地域振興や文化振興、地産地消、このために事業については、確かに収支が合うことは理想だと思いますが、公共事業が全てそうなるものではございません。森の中のレストランについては、先ほども答弁しましたが、地域活性化や地域資源の活用、地産地消の推進等の趣旨に基づいて事業を進めておりますので、御理解をいただきたいと思います。 136 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 137 ◯11番(木下章夫) 違う効果というものがあるというふうに理解したいと思いますが、初期からこの事業に対して求めているものが桃沢地域、この周辺の活性化が1つあるということの中で考えますと、参加される方たちの人数は118人、141人、143人、129人、140人と、全くその数字に変化が見られない。こういった事業に対して、本当にその効果のほど、そしてその実りを考えておいでになるのかということをあえて指摘させていただきます。本来であるならば、これだけの事業に、効果等に対する課題は難しいと理解させようとしているのかわかりませんが、私にはこれだけ費用も掛けているのであれば、それなりの成果、そして、もっともっと違う方法によってこの事業の本来である目的に近付けるような工夫、改善がきっと必要。でなけば、こういった事業は町民の皆さんからも普通に、「えっ、何やってるの」と言われるのが当然だと思います。平成31年度に対して、どのように進めるかはあえてお伺いしないで次の質問に移らさせていただきます。  次の質問は、費用対効果について、新規事業の質問です。新規事業につきましては、その質問項目が多いため、城山交差点新道路と新火葬場計画について限定してお伺いさせていただきます。  はじめに、城山交差点道路について、費用対効果及び町民利用者数について、町の見解をお伺いします。 138 ◯議長(植松英樹) 町長。 139 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  今御指摘の道路の可能性調査の事業については、先の定例会で説明をしておりますけれども、再度、この前提が間違っているといけないので共有させてもらいますけれども。御指摘の道路は池田柊線であったり下土狩文教線、高田上土狩線のような沿道の方々の利便性の向上や地域の活性化を目指したものではないんですね。私は県立静岡がんセンター近傍に企業誘致をしたいんです。企業誘致をするにあたって、現在の下長窪駿河平線が通勤時間帯渋滞をしていて、更にそこに渋滞に拍車を掛けるようなことであってはいけないということから、新たなはけ口としてのバイパス路線、既存の道路につなげる距離もそんなに長くないことを、今、可能性をあたっていますけれども、それが目的なんですね。ですので、町民が何人利用するかということで判断をするのではなくて、現在、渋滞に遭っているあの道路の利用者がどれくらい新しい道路を造った場合に回って代替道路になるのかということが判断材料であります。それを、まさに今やろうとしていて、後で担当課長が答弁しますけれども、それが目的の道路であるということを前提に、今後の質問があるならば質問をしていただきたいと思います。 140 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 141 ◯建設計画課長(水口 章) お答えします。  費用対効果、こちらにつきましては、現在、ルート案の検討材料の1つとして測量作業を行っている段階でありますが、これから、県立静岡がんセンター周辺の企業や、その従業員の方々に御協力をいただき、通勤ルートの洗い出し作業も予定しております。その上で、今後算出する概算工事費を基に効果を検証していきたいと考えております。  また、利用者数につきましては、先ほど申し上げました通勤ルートの洗い出し作業、こちらをした上で、まずは通勤時間帯の利用者数を掴んでいきたいというように考えております。 142 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 143 ◯11番(木下章夫) 先ほど、町長の答弁の中で誤解を招いてはいけないというふうな御指摘がありました。事実、誤解をしていました。しかし、それは情報が足りないからです。今、こうして町長が初めて、この事業計画には北部の、要は長泉町の未来、そういったものを含めた中での、この位置付けがあるんだよということの中で理解をしながら、この事業について進んでいるんだというふうなことの中だという位置付けは理解できました。  しかし、そんな中、9月議会において、この事業は国土交通省との協議の中で、この計画道路の事業予算が莫大になるとの答弁がありました。そういうような中で、この事業の町民負担はどの程度になってしまうのか。また、この事業計画は、今まで、先ほどの町長の夢というふうなものが長泉町の将来のというふうなことも考えながらであっても、今までこの計画は町の独自の予算で調査が進められているのか。更に来年度以降、県や国から調査費が補助金として支給されるのかお伺いします。 144 ◯議長(植松英樹) 町長。 145 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  何か、今初めて聞いたような質問だと思うんですけれども、ほかに、ここにいらっしゃる議員さん、そうでしょうか。全然違うと思います。とっくに説明をしてございます。そういう中で、今言ったような目的が達成されないならば、目的というのは渋滞解消にならないなら、私、これ、やりません。やらないので、住民の意見も聞くのではなくて、利用者の意見を聞きたいと思っていますし、1人で決めるんじゃなくて、そういう皆さんの意見を聞くということは、もう対象者が決まっているので、その方々の意見を聞きたいと思っていますし、予算については、まだ検討中でありますので、幾らだということは今現在申し上げられないんですけれども、あの位置に造るならば、企業さんの協力も得なければならないということで、そういう補償を含めて高額になるということが判断されるという意味で、莫大なという言葉を使ったかもしれませんけれども、そういう意味合いであります。  まだ調査でありますので、それについて国、県の補助金というものはつかないということを、今、想定の中で、調査をもう少し続けていきたいというふうに考えております。 146 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 147 ◯11番(木下章夫) 国、県から調査費が出ていないということでございます。利用者等につきまして、まだわからないということですけれども、少なくとも利用者の利便性、住民の満足度というのはどの程度か、ある意味、まだ利用数がわからないということで実態が把握されていないということになります。  町民にとっての効果は、通勤であったり通学であったり、生活道路としての要件が優先されるべきだというふうに考えます。そういった意味で、住民の満足度を確認しないで、町行政はもう調査を始めて3年以上経過しています。一体3年間の成果は何だったんでしょうか。町民はもとより議員にすら説明がなく、このような行政姿勢は許されるのでしょうか。  利用数も試算しないで、この新しい道路計画、やらないのだったら、満足しないんだったらやらないという言葉が先ほどありましたけれども、この辺、情報公開も含めて、どのように考えるのかお伺いします。 148 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 149 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  先ほど来申し上げています通勤時間帯の交通渋滞、この解消につながり、議員がおっしゃいます費用対効果、これがあると判断したならば、しかるべき時期に関係する土地所有者や地元自治会、住民等へ説明していきたいと考えています。 150 ◯議長(植松英樹) 質問中ですが、ここで暫時休憩をします。休憩中に食事をしてください。なお、再開は午後1時からとします。                 午前11時54分 休憩               ───────────────                 午後 1時00分 再開 151 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  木下章夫議員。 152 ◯11番(木下章夫) それでは、質問を続けます。  この城山交差点新道路、先ほど町長より、渋滞解消をする大きな目的だというふうなことは理解は、もちろんできました。ただし、この調査を始めて3年も経過している中で、町民の利用者数の試算はこれからだということの、今までの歩み方、このことについては、やはりある意味では疑念をもう一度投げ掛けさせていただき、そのことについて、本年度、しっかり取り組んでいただくことをお願いして、次の質問に移りますが、この項目の中の3番目と4番目の潜在的利用者数、そしてロケーションについての質問は割愛させていただき、これら大型公共事業の費用対効果、こういったものに対して公表すること、情報開示することは税を負担する町民に理解をしていただくために必要不可欠な要素だ、要件だと思います。  次の質問は、裾野市との火葬場計画に限定して質問させていただきます。火葬場計画の住民説明会、あるいは広報、新聞等で通知することは必要不可欠であると思います。しかしながら、内容はほぼ決定事項だけで、少数意見や、また、町民からの反対意見等、なぜこういったものを公表しないのか。また、経過決定に疑問を感じる町民や少数意見をも含めて、なぜ公表しないのか、このことをお伺いいたします。 153 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 154 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  町は、平成28年5月28日に開催しました、裾野市と共同による新火葬場整備に関する説明会において、参加者からいただいた質疑応答の内容は、少数意見、反対意見を含め、同年7月1日号の特集記事として広報に掲載させていただいております。  また、平成29年7月25日付けで都市計画決定した、裾野都市計画火葬場の決定について、平成28年12月15日、18日の両日において、両市町の住民を対象にした説明会を開催し、その後、原案の閲覧を行い、公聴会での公述の内容の全てをホームページに掲載しております。  これまでも答弁させていただいておりますが、裾野市長泉町衛生施設組合が策定しました新火葬施設基本計画について、骨子案の段階でパブリック・コメントを実施し、御指摘の少数意見、反対意見を含め、両市町の住民の皆様からいただいた意見の全てを両市町のホームページに公表させていただいており、その内容については、本年3月27日、本組合議会全員協議会において報告済みであります。  更に、長泉町住民意識調査報告書の中でも、自由意見として新火葬場整備に関する様々な意見を掲載させていただいており、その内容については、町のホームページにも掲載されております。  したがいまして、これまでも、結果発表だけでなく、少数意見、反対意見を含め公表しております。 155 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 156 ◯11番(木下章夫) 今の答弁では、ちゃんと反対意見ですとか少数意見も全て載せているよというようなことをお答えしていただいたわけですけれども、火葬場計画に対する反対意見、まだまだあったはずですよね。やはり特に5点ほど、ちゃんとそのことが載っていたかどうかということを確認させていただきますね。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  3つ目、町民説明会や議会には、現地建替えが不可能と建築基準法第51条、そのただし書き等も含めて、建替え不可能と虚偽の説明をしていたことであります。  4番目として、火葬場を建設するなら、町民より土地を寄附したいとの申し入れも長泉町は拒否しております。町内の別置の可能性をも、議会からその可能性への調査もとあったわけでありますけれども、否定した町。そういったことについても記載、あるいは広報されておりません。  また、裾野市、これは御殿場市境ではありますが、この火葬場建設ありき、こういった町内現地や別の場所である町内の、そして、三島市にあるみしま聖苑の利用等、費用対効果に対する比較表を作っていない、そういったこと。  更に建設コスト面では、昨年より14億円が約20億円近く高騰している。こういった事実、こういったことももっと積極的に公表する義務があるのではないでしょうか。  もう一度お伺いします。 157 ◯議長(植松英樹) 先ほど、木下議員の発言の中に、過去に削除された発言と同趣旨の発言がございました。後刻、議事録を精査して措置することにしたいと思います。  答弁をお願いします。答弁をお願いします。町長。 158 ◯町長(池田 修) 答弁していいということですので、答弁をさせていただきます。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━後半についても、もう公表しているというふうに理解をしています。 159 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 160 ◯11番(木下章夫) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 161 ◯議長(植松英樹) 先ほど、再び木下議員の発言の中に、過去に削除された発言と同趣旨の発言がございました。改めて議事録を精査し、措置することにしたいと思います。木下章夫議員。 162 ◯11番(木下章夫) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━しかし、これは今回の質問の中において、こういった反対に対する意見である、あるいは考え方であるということを真摯な考え方に基づいてお伺いしていったものであるかと思います。  ですので、こういったものについてもきちんとした内容の回答があってこそ、ものの事業を進める手順の1つではないかというふうに考えております。その辺について、どのようにお考えでしょうか。              (「暫時休憩お願いします」の声あり) 163 ◯議長(植松英樹) ここで暫時休憩をします。                 午後 1時10分 休憩               ───────────────                 午後 1時11分 再開 164 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  質問者は、次の質問を続けてください。木下章夫議員。 165 ◯11番(木下章夫) 先ほどお伺いした答弁がないのですけれども、その答弁を求めます。 166 ◯議長(植松英樹) 質問者に申し上げます。質問者の発言は、過去に削除の措置をされた趣旨の発言を繰り返しされております。質問としては認識しませんので、次の質問に進んでください。木下章夫議員。 167 ◯11番(木下章夫) 事業を進めるにあたって、反対に対する考え方そのものについて、その内容を深め、判断していく過程の中で重要な考え方、賛成することも、あるいは反対することも、ともに聞く耳を持って事業を考えていく、これは最も重要な事業の進め方の根本的な考え方であろうかと思います。その内容についてお伺いしているにも関わらず、答弁がないということ、そしてこの私が発言した内容を、過去において削除したからといって、今日、今ここで私が質問している内容は、まさにこの事業の進め方の手法について、その行政の進め方が適切であるかどうか、それを伺っているわけです。であるからこそ、先に課長が答弁された内容において、反対も全て公表している、そのような発言があったわけでございます。しかしながら、私はそれは事実ではないと。この事業に対する反対の考え方があることが事実であるならば、なぜそういったものも公表されていかないのか。それがあるからこそ、今、ここで改めて、ここで発言を削除し、そして答弁もしないということなのでしょうか。  もう一度、当局側にその考え方と答弁の内容をお伺いします。              (「暫時休憩お願いします」の声あり) 168 ◯議長(植松英樹) 暫時休憩をします。                 午後 1時12分 休憩               ───────────────                 午後 1時17分 再開 169 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。
     質問者に申し上げます。次の質問に進んでください。進まない場合は一般質問の発言を禁止する場合もございますので、御留意をお願いいたします。木下章夫議員。 170 ◯11番(木下章夫) 次の質問は、火葬場について、事業評価が内部評価になっているのではないか。評価の点数や、こういったものが曖昧で、評価基準に具体的数値を入れ込むこと、こういったものは必要ではないかと考えます。この辺についてお伺いします。 171 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 172 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  御質問の新火葬場計画に関する事業評価が内部評価になっていないかとのことですが、同計画は策定までに住民説明会、都市計画決定、基本計画策定等、様々な段階でパブコメ等を通じ、住民の御意見をいただき、評価いただいた上で、両市町議会で審議承認をいただいており、現在は、事業主体である裾野市長泉町衛生施設組合の計画でございます。  したがいまして、この新火葬場計画については、組合が推進しているものであり、現時点で当町の行政評価制度に基づいて、当町のみのルールで評価すべき案件ではございません。  今後も、当計画については、あくまでも両市町で構成される組合において共通の認識のもとで、進捗状況等の管理を組合議会の審議を経ながら行っていくものと考えております。  したがいまして、今後は、施設の運用が開始された時点において、事業主体である裾野市長泉町衛生施設組合に対し、事業の方向性や妥当性、費用対効果について事業評価を実施すべきであるという意見を提案していきたいと考えております。 173 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 174 ◯11番(木下章夫) 答弁の中では、行政の方で進めている、その評価、お答えとしては適切に進めているよというふうな答弁なんであろうかと思います。しかしながら、この質問をするにあたっては、この事業について非常に行政的な、内部での判断が主になっていて、その評価の点数を外部に求めてどうなんであろうかということに対する評価になっていないというようにも感じられます。感じられるといいますか、思います。  費用対効果、最後の質問に移りますが、この最後の質問は、城山交差点の方に関して、ちょっと伺います。費用対効果での質問は、町民モニタリング制度等を設けて、厳しい評価を受ける覚悟で事業を進めるための改善、工夫等、新しい取り組みはできないかということでございます。お伺いします。 175 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 176 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えいたします。  諸施策を推進する際には、計画段階において、住民アンケートやワークショップ、パブリックコメント等の手法を活用し、住民の皆様の意見やアイデアに耳を傾け、創意工夫を行い、可能な限り施策に活かしていくことは重要であると考えており、池田町長になってからは、住民生活に身近で、直接関連するような事業、例えば鮎壺公園整備、下土狩駅周辺活性化、本宿南公園整備、生活空間満足度向上事業、桃沢地域の公共交通のあり方等においてワークショップを行い、地域の意見を取り入れております。  しかしながら、議員御指摘の北部幹線道路は、その位置付けや取り組みを先ほど説明させていただいたとおりであり、まだ、その段階に至っていないものであると考えております。 177 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 178 ◯11番(木下章夫) モニタリング、町民の意見を聞く際には、計画の町民利用者数、3年経過してまだわかっていないということは、先ほど答弁していただいたとおりでありますけれども、町民にとっての効果というものは通勤であったり、通学、生活道路としての要件、本当に優先されるべきものであろうと思います。ぜひともそういったものを、この事業を進める際に際しましても、その費用負担額もしっかり誠実に公表し、決して決まった事業であるかのように誘導することなく、真摯に駄目出しを受けていただくような気持ちの中で、このモニタリングというふうな考え方をして、この事業を進めていただきたいと考えます。  それでは、項目一番最後になってきますが、長泉町、危機回避能力は赤信号だと、これについて質問させていただきます。  はじめに、町民の代表である議員は、各種事業が町民にとってどうあったら喜んでいただくかを考えています。町民の権利、あるいは利害関係をも含めてでございます。しかし、町民1人当たりの大型の公共建設事業の負担額や町民利用者数が議員にすら情報公開されない状況で、町政のチェック機能という責任を果たせないが、町の見解を伺います。 179 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 180 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  町の事業の執行状況に関するチェック機能としましては、当然に議会がございます。予算、決算の審議をはじめ、年4回の定例会における一般質問等を通じ、御確認いただいております。また、監査委員による毎月の出納検査や、定期・決算時の審査を行っていただいております。  その他、広報誌やホームページを介した情報提供や決算書がございます。この決算書の付属資料としまして、議員の皆様には毎年御覧いただき、御活用いただいております主要な施策の成果と予算の執行状況報告という冊子もございます。  この主要成果はまさに、議員から御指摘いただいた、実施した事業の事業費であったり、利用者数等の具体的な数値を掲載しており、チェックに御活用いただいているものと考えております。 181 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 182 ◯11番(木下章夫) 議会が最終チェック機能であることは、議員である私がよくわかっていることでございますので、部長に言われなくても理解はできるわけです。その中で、情報公開に配慮する姿勢というものはわかります。しかしながら、調査費を使って、建設費用が莫大になりそうだとの、先の計画道路であったり、あるいは遠くなってもやはり町民にとっていいんだろうと考えているような火葬場であったり、特に建設費用が莫大になりそうだという計画道路であっては、このような場合、世間ではどういうふうにするか。そんなに高いんだったらよしたら。もっとほかにやることがあるんじゃないのとなりますよね。  私が期待したいのは、高くても町民にとって必要があるならば、その町民の利用者数等、必要性に対する明確な回答です。町の情報公開に対する姿勢は、私から言わせればひどいですね。過去の事業にも、これに感じる部分は多々あります。  だから、町政のチェックができないのです。私が恐れるのは、今の町政は走り出したら止まらない状況ではないでしょうか。火葬場計画も前町長が走り出したとはいえ、赤信号、職員みんなで渡れば怖くないでは済まされません。みんなの税金ですよ。  情報公開によって、もっと良いアイデア、費用が安くなる知恵、ロケーションであっても、火葬場なら全く違う場所、あるいは道路ならば違うルート等、色々な意見、そしてアドバイス、考え方、そういったものを比較することができるのではないかと思います。町にお伝えしたいのは、決定したものではなく、町民にも議員にも判断できる情報公開をお願いして、次の質問にします。  新規事業の1つである火葬場計画について、完成後の経済的効果について、町は考えたことがあるのか、また、長泉町が持続可能な自治体を目指すならば、町への経済的波及効果は必要不可欠と考えます。この辺についてお伺いします。 183 ◯議長(植松英樹) 総務部長。 184 ◯総務部長(篠原一雄) お答えします。  経済効果とは、例えば、ある事業を実施した場合の経済に与える影響のことであり、一般的には予想されるもので、正確に測定できるものではございません。この経済効果を算出する際の基礎となるのが経済波及効果という考え方であります。この経済波及効果とは、例えば、新たな公共施設を建設する場合、建築業に新たな需要が生じ、その需要を満たすため新たな生産や消費といった活動が活発になることで他の産業にも好影響を及ぼし、雇用の増加や、賃金上昇、消費拡大と、連鎖的に影響が多方面に及ぶことといわれております。  町の行う公共工事等につきましては、当然ながら、営利を目的にするものではなく、住民ニーズへの対応や、行政サービスの維持、向上を図るうえで必要なこととして行っております。したがいまして、経済効果は必要なことではありますが、公共が行う事業は、そのことだけを目的にしているわけではないと考えております。 185 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 186 ◯11番(木下章夫) 私は、火葬場について、完成後の経済的効果について、町は考えたことがあるかということの質問です。それについて、イエスオアノーでも結構です、お答えください。 187 ◯議長(植松英樹) 副町長。 188 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  今、総務部長の方から一般的な経済効果、公共工事等の経済効果につきまして答弁いたしましたが、質問者の方から火葬場、新火葬場についての限定的なお話でありますが、こちらについても、この建物だけをもっての経済効果という考え方は、町としては持ってございません。 189 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 190 ◯11番(木下章夫) 私は、火葬場についても、その経済的効果も重要な要素の1つ、それが大切なものの1つではないかなと思って聞いたわけですけれども、残念ながらそのことは考えるものではないというふうなお答えでしたので、次に進みますが。  町で、施策を立案する決定会議と思われるような会議があろうかと思います。このような会議で幾つかの施策、あるいは施策、公共事業も含めてそうですけれども、こういった内容について反対意見を言う役職職員はいるのかどうかお伺いします。 191 ◯議長(植松英樹) 副町長。 192 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  町の施策につきましては、まずは担当部門内で十分に検討の上、新規施策または現施策の改革案等を作成し、施策検討委員会に諮り、審議・検討いたします。この施策検討委員会は、私が委員長となり、全部長級職員及び各部門の取りまとめを行う課長等、現在計11人で構成され、企画財政課を事務局とし、原則毎月1回定例的に開催してございます。  当該の委員会におきましては、提案のあった施策の内容等について、施策の目的の妥当性や期待される効果、経費の積算根拠等について、各委員から、担当部署からの視点や、今までの経験を踏まえた見解等に基づく意見が述べられ、活発な議論が行われております。  そして、国・県等の動き、住民ニーズ、将来的な社会情勢等も踏まえた上で、施策の承認・不承認を決定しており、提案部署の施策案が全て承認されるものではなく、不承認、または委員会としての意見を付し、再検討の上で再審議を命ずるケースもございます。  当然のことながら、私も含め、各委員からは町の将来にわたる発展や住民サービスの向上に向けた施策展開のために、提案部署からすれば意に反する厳しい意見が出て議論となることもあり、組織内において、何の議論もなく反対意見等もなく、施策が具現化するということはございません。  そして、この施策検討委員会で承認された施策は、町政運営の基本方針、重要施策等に関する事項を審議し、総合的な調整及び相互の連絡を行う、町の最終意思決定機関で、三役、部長級職員等で組織される庁議において報告され、審議の上、最終決定するものでございます。  したがいまして、まちづくりの指針となる町の総合計画を基に、実施計画策定時におきましても協議を重ね、中期的な施策の方向性を定めた上で、先ほど述べました施策立案の議論を経て、施策が具現化しているものでございまして、御指摘いただいているような、反対意見がないですとか、全く議論がないというような、結論ありきのような施策の立案ではないと考えております。 193 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 194 ◯11番(木下章夫) 私は、そういった会議に参加していないのでわからないんですけれども、イエスマンばっかりだと思っていました。しかし、答弁では活発な意見が議論されて、ときにきちんと駄目出しもされているんだと。しかし、そこまでありきではないんだというふうなお答えがあるのであれば、議員は要らないのかもしれないですね。  されど、先ほどの質問で疑問があります。事業の見直しや改善等、ときに事業仕分け等、最少の経費で最大の効果への取り組みがないと思いますが、見直し、改善、事業仕分け、やっているようには、今の答弁にはありますけれども、取り組んでいるのでしょうか、お伺いします。 195 ◯議長(植松英樹) 町長。 196 ◯町長(池田 修) 最近の事業を進めるにあたっては、必ず時限を切ってスタートさせています。3年とか5年とかという、そういう期間ですよね。その中で、あるいは補助金事業で始まった事業が、補助金が切れます、それはそのまま絶対にやるのではなくて、その時点で再度施策検討委員会に掛けるという、そういうルールがございます。したがいまして、国等の主導によった事業については補助金が終わった時点で、そうでない事業は最初からスタート時点を3年、5年と切ってございますので、それが終わった時点で再度継続するかどうかという議論を行っているところでございます。 197 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 198 ◯11番(木下章夫) 町長の答弁ではしていますというふうなことだと思います。先の質問に戻りますけれども、先ほどの森の中のレストラン事業で1人2万5,000円もかかる昼飯、ランチを提供する事業が、5年経過してもその成果というものに何かこれだなという理解、納得できるものが私は少ないようにも思います。ぜひぜひ進めている以上、活かしていただいて、よりいい方向に進んでいただくような考え方で進めていただきたいと思います。  次の質問は、何々ありきで大型公共事業が進む自治体は、町民主権、住民主権と言えるのであろうか。この何々ありきに入る主語は、福祉会館のテラス広場ありき、そして火葬場については裾野市ありき、道路については城山交差点ありき、以上3つの事業、それぞれが何々ありきではなく、住民が主権であることについて説明をしていただきたいと思います。 199 ◯議長(植松英樹) 副町長。 200 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  自治体がまちづくりのために様々な規模の事業を実施していく際には、議員が今回の質問の中でお話しいただいておりますけれども、住民の皆さまの要望、また、意見だけに基づいてスタートする事業ではなく、自治体自らが行政ニーズや将来的な社会情勢等を判断した上で、実施に踏み切る事業があり、これは国、県等、様々な行政運営においても同様でございます。  当町におきましても、事業スタートの主因はどちらであれ、事業の実施過程におきましては、様々な段階で、手法は一律ではないものの、住民の皆様の意向等を確認しながら進めており、最終的には、住民のまさに、先ほど議員からもお話がありましたが、代表であります議会におきまして御審議いただいて、承認いただくことで、初めて事業が具体化するものでありまして、結論ありきで住民主権から離れた事業展開が行われているとは考えておりません。  また、現町長就任後は、ワークショップ、タウンミーティング等、様々な場面や機会を捉え、今まで以上に若者から高齢者まで幅広く住民の皆様の声を聞かせていただきまして、これを各種事業にできるだけ反映するよう取り組んでおりますので、このような取り組みを引き続き行ってまいりたいと考えております。 201 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 202 ◯11番(木下章夫) 進める手法の中で、決して何々ありきでない状況で、町民が主権であるんだという、この自覚をしっかり進めていただいて、幾つかの事業等を進めていただきたいと思います。  最後の項目の質問になってくるかと思います。財政指数が良いというふうに自負している自治体に、危機回避能力があるのか。危機回避能力を高めるための具体的な方法をお伺いします。 203 ◯議長(植松英樹) 町長。 204 ◯町長(池田 修) 先ほど来、副町長も答弁しておりますけれども、町の事業を行うには、予算の編成、提案は私ができるわけですけれども、議会の議決がなければ、どの事業も執行できないわけであります。そこに議会の、あるいは議員活動の役割があるというふうに私は思っております。的を射た素晴らしい一般質問、明快な答弁、これによって行政運営、安心して任せられると町民に評価いただけるように研さんしようではありませんか。 205 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 206 ◯11番(木下章夫) 何か、この質問の内容については、何か議会に吹っかけてきたような感じがしないでもないんですね。それは最終決議機関が議会だということは、先ほども言いました。そして、部長、副町長、町長からも同じことを繰り返されて、先ほど部長の答弁に対して、議会が最終決議機関ではありますよと、わかっていますよということをお伝えしたばかりじゃないですか。それに対して、最終決議機関は議会だからということに対してのお答えでは、答弁になっていませんよね、町長。今の私の質問は、今、内部でそういうふうな状況はないんですか、そういうことを伺っているんですね。そのことについて、もう一度お伺いします。 207 ◯議長(植松英樹) 町長。 208 ◯町長(池田 修) 政策を進めるにあたって、内部で十分な議論をしているという説明を、答弁をさせていただきました。それで、ちょっと誤解があるといけないんですが、議会という後に議員活動という言葉を私は入れて、研さんしましょうというお話をさせていただきましたので、まさに議会と町長、当局が一体となった活動をすることで、町民の皆さんに理解をいただける、あるいは危機だなんていう言葉が出るような状況にないことにしていきたいですよねという、私は頑張りますし、質問者の皆さん、質問者に対しても、先ほど申し述べたとおりでございます。 209 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 210 ◯11番(木下章夫) 今の答弁も、私の質問にお答えしていないなと思います。幾つか質問していく中で、事業を進める手法について、私が危機感を感じて、今の町の施策の進め方に対して赤信号が灯っているのではないかなと、そこには財政は確かに色々な地域に行って、町長が赴いて、長泉町、財政力いいですねということをお話しされていることも知っております。しかし、その財政力に甘んじて、税金の無駄遣いが過ぎているのではないかなと思います。町民はそのことを知らないのです。  最後に、ここで、かつて国連の事務総長についた緒方貞子さんの言葉を引用します。「問題が生じたとき、賛成意見も反対意見も徹底的に洗い出します。そして判断します。」長泉町は反対意見を抹殺しています。将来の長泉町を憂う一議員として、平和ぼけしている長泉、町の危機回避能力は赤信号だと指摘します。ただいまの指摘を町長ほか職員一同、全員が真摯に取り組んでいただきたいと思います。本年最後の質問を終わるにあたり……(「終了」の声あり)最後のロスタイムがあったはずです。長泉町の更なる発展と未来永劫まで輝ける緑の里、豊かなる長泉であることを祈念し、皆様とともに良い年を迎えることができることを祈念して質問を終わります。御清聴ありがとうございました。   ──────────────────────────────────────── 211 ◯議長(植松英樹) 以上で、本日の日程は全部終了しましたので、本日の会議を閉じ、散会します。  なお、次回の会議日程は12月7日午前10時から会議を開き、議事は委員長報告、質疑、討論、採決等を行う予定でありますので、お知らせします。  どなた様も御苦労さまでした。                 午後 1時44分 散会   ──────────────────────────────────────── 会議の経過を記載し、その相違がないことを証するため、ここに署名する。           長泉町議会議長    植 松 英 樹           署名議員(11番)   木 下 章 夫           署名議員(12番)   大 沼 正 明 Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ 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