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平成7年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 1995-11-30

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  1. 長泉町議会 1995-11-30
    平成7年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 1995-11-30


    取得元: 長泉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議長(芹澤)  皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員は18名で議員定数の半数に達しております。よって、平成7年第4回長泉町議会定例会は成立いたしましたので、ただいまから再開いたします。本日の会議は皆さんのお手元に配付してございます日程表のとおりです。なお、鈴木信夫議員が本日都合により遅刻する旨の連絡がありましたので、お知らせいたします。 日程第1:これより通告による一般質問をおこないます。質間者に申し上げます。質問の内容により、答弁者及び答弁者の順序が質問者の希望より異なることもありますが、ご了承をお願いいたします。これより、順次質問を許します。 質問順位    1番。 質問内容    1.癌センター誘致に総力を         2.南部地区センターの整備について 質問者     八木 秀英議員、9番。 2 9番(八木)  では、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。癌センター誘致に総力をということで質問をいたします。昭和57年度以降静岡県における死亡原因の第一位は癌と言うことで、4人のうちの1人が癌が原因で亡くなっております。今や癌の克服は国民的且つ県民的課題として捕らえていかなければなりません。このような現状を踏まえまして、先頃県としては21世紀における静岡県の癌対策の中枢機関として、(仮称)静岡県癌センター東部地区に設置する方針を固めたわけであります。そして、当、長泉町としては東部地区の他のどの自治体よりもいち早く癌センターの候補地として誘致に名乗りを上げたわけであります。また、町民も誘致に向けて約2万5,000人の署名を行うなど、大きな期待を寄せております。しかしながら、町民の中には癌センターは単なる研究機関では、と思っている人もまだおられるようです。行政は広報広聴活動等をもっと積極的にすべきであります。癌センター公共医療施設、つまり病院であるということをもっと町民に知ってもらい、町民に正しく理解されるよう努力すべきです。町民に正しく理解されることで、癌センター誘致活動にも更に一段と弾みがつくものと思われます。癌センターに関する、広報広聴活動について町の考え方を伺いたい。  次に、医療水準が低いと言われる東部地区にとって、県の癌センター東部地区に設置するということは朗報であります。更に、医療水準を一層引き上げる方策として、今後は広大な土地の確保や、民間活力の導入なども含めて、癌センターを中心として、リハビリセンター・正看護学校・医療機器研究機関等の設置等、医療団地的な施設の整備等についても検討がされていくものと思われます。癌センターの開院までのスケジュールにつきましては、他県の例などを見ますと、基本構想の策定から開院まで、少なくとも5年ないし6年程度を費やしておりますので、県もこれらを視点にいろいろと検討をして行くと、やはり、これくらいの時間が必要であろうと考えておるようであります。従って、21世紀初頭の開院ということで、今後のスケジュールを決めているとのことであります。県では県内外の学識経験者等からなる「静岡県癌センター基本構想検討委員会」を設置し、10月24日には第1回「静岡県癌センター基本構想検討委員会」を開催しております。そして、今後数回、検討委員会を開催し、委員会の中で癌センターの担うべき機能や、運営体制、更には立地場所や全体スケジュールなどについて、癌専門家の意見や提言を伺いながら、来年3月を目途に基本構想を策定していくようであります。なお、平成7年度版の厚生白書によりますと、医療は国民経済の中で大変大きな位置を占めており、産業連関表を使って、医療部門波及効果を見てみますと、医療部門の生産1単位が他の産業に与える影響、いわゆる影響力係数と言われますが、これが約1.8になっておりまして、医療部門の他産業への波及効果は大きいわけでございます。従って、今度の癌センター等地域経済の活性化に、それなりにいろいろと良い影響を及ぼすものと考えられます。それに加え、医療団地のようなものが周辺に配置されるようになれば、人材の確保等、地域経済に与える影響力は計りしれないものがあります。このように、癌センター地域経済に与える効果に着目をして、ここで新たに東部地区の有力2市、A市とB市の2市が誘致に名乗りを挙げ、それぞれに誘致候補地として交通の利便性や広さ等、条件の良い用地を用意し、強力に誘致活動を展開しているとの話も聞いております。当町としてはかなり厳しい状況になることも考えられますが、当町は近隣市町の中で、公共の医療施設を持っていない唯一の町であり、癌センター誘致は当町にとって公共医療施設を持つには、千載一遇チャンスであり、最初で最後のチャンスと思われます。町・地域の発展のため、長泉町民のため、町政100年の計に悔いを残さぬよう、町の総力を挙げて取り組み、どのような事態にも迅速かつ大胆な対応で、万難を排して、癌センター誘致に取り組んで行くべきと考えます。当町は癌センター誘致にいち早く名乗りを挙げたことや、後から次々と誘致に名乗りを挙げた他の市や町よりも交通の利便性や環境等で優位にあったものと思いますが、ここにきて新たにA市・B市が、それぞれの新幹線駅から利便性が良い、幹線道路沿いの用地を用意し、満を持して誘致に名乗り出たことは、かなりの自信があってのことと思われます。果して、A市・B市の好条件の候補地に対抗して誘致を勝ち取ることが出来るのか。候補地選定の詰めに入って来ている今、選定委員会が新幹線駅や東名インター、今後は第2東名インター東駿河湾環状線等、交通の利便性が良く、北に霊峰富士、南に駿河湾が一望でき、自然公園・竹類植物園ビュッフェ美術館井上文学館など、様々な環境に恵まれ且つ住民の誘致活動も活発な「水と緑と文化の町」長泉町に候補地を指定してきた場合、選定委員会の意向に即し、町が対応出来るか否か、言いかえれば町長に思い切った政治的決断が出来るか否かが、癌センターの誘致を成功させる鍵と言っても過言ではありません。癌の克服は今や私たちの生活の中で極身近な切実な問題となって来ています。癌センターの誘致を成功させる為に、町長がいかなる決断を下すのか、町長の思い切った決断を私は望みます。全町民もその決断によって、癌センター誘致が実現されるならば、必ずや理解をされまして、支持・支援をされるものと確信をいたします。これまでの流れや県の状況等を含めまして、町長の決意のほどを。忌揮のないご所見を伺いたいと思います。 3 議長(芹澤) 町長。 4 町長  皆さん、おはようございます。これから3日間、一般質問をお受けするわけですが、宜しくお願いを申し上げたいと思います。それでは、ただいまの八木議員癌センターの問題につきまして、お答えをさせていただきます。昨年11月、県知事が県議会において、静岡県東部地区への県立癌センター設置構想を表明され、以来、本町を含め7市町が誘致に名乗りを挙げ、それぞれが運動を展開してきております。長泉町としてもご案内のとおり、町民の有志による誘致の為の横断幕や懸垂幕の設置、更には約25,000名による署名運動が実施されました。私としても交通の利便性や環境の良さ、更に住民が熱望している旨等を訴え、いろいろな関係方面への働きかけを精力的に行って参りました。既に静岡県におきましては、医療関係者学識経験者23名による静岡県癌センター基本構想検討委員会が設置され、本年度末の取りまとめを目標に癌センター建設基本理念・機能・規模・立地条件運営体制地域社会との連携等が検討されております。そして、委員会において開業は西暦2001年とし、その機能としては検診・治療の為の病院機能や、研究機関等を兼ねたものとする旨等の方向が示されておりますし、ベット数も相当大規模に検討されている旨を伺っているところであります。現在の医療水準は日進月歩しておりますが、依然として最近の静岡県における死亡率は癌によるものが特出しておりますし、長泉町においても死因や国保の医療費も同様の状況にあります。そして、私たちの身近な所でも栗原議員をはじめ多くの方々を癌で失っております。また、治療についてもより高度な医療を求めて東京の大学病院へ行かれる住民の方々の話を多く伺っております。私としては、身近な所に最先端を行く癌に対する病院が出来ることは、長泉町の住民の為、どうしても必要であると思っております。この度の県の構想は私たちにとって、願ってもないことであり、千載一遇チャンスであると考えております。八木議員のお話のとおり、長泉町のl00年の計を考えますと、設置場所選定の詰めの時期に入っている今、悔いを残さぬように私も全精力を傾けて取り組んでおります。そして、今後も更に県知事と関係者に精力的に働きかけをしてまいりたいと考えております。場所の選定については、言わば他の6市町との競争であり、状況に応じて私もいろいろな決断をしなければならない場面もあり得ますし、議会の皆様や住民の方々にご協力とご理解をいただかなければならない場面も出て来ることとなると思います。いずれにいたしましても、長泉町住民のため、そして、静岡県民のため、私も精一杯頑張りますので、宜しくご理解・ご支援をいただきたいと思います。以上、お答えさしていただきます。 5 議長(芹澤) 企画広報課長
    6 企画広報課長  広報活動と言うことでございますけども、今、県から新聞或いはテレビによって、いろいろ癌センターについての状況が報道されまして、それなりのPRに努めているところでございますが。私たちとしても、ただPRと言うか、住民に理解をしていただかなければならないところもあるんですけども、現在、今、町長が申し上げましたとおり、県の委員会におきまして、機能等が検討されているところでございますし、他市町とのいろんな競合と言うことの状況が徴妙な状況でございますので、これから県の委員会等の動きを状況を見ながら、場合によっては住民のより理解を深めるような広報活動に努めていきたいというふうに考えております。以上でございます。 7 議長(芹澤) 9番。 8 9番(八木)  広報活動等については十分頑張っていただきたいわけでありますけども、先般、新聞等によりますと、今まで県では癌センターと言うものは、話としては出て来ているんですけども、形としては非常に慎重な形の中で、高度医療施設というような言い方で今までやって来たわけですけども。先般、県の総合計画審議会における中で、新世紀想像計画という中で、ここではっきりと東部地区への癌センターの整備という形で、重点施策の中ではっきりとした形を盛り込んで来ました。いよいよ、県も本腰を入れてやる気になって来たのかなあという気持ちと、先程、私も言いましたけど、用地の選定の詰めと言うのはここから始まるのかなあという気がいたしております。と、申しますのは、この検討委員会が今月の27日に第2回目の検討委員会を開催されております。その中で、取りまとめて言えば、運営体制について議論がなされた。それもかなり激しい議論がなされたというような形を聞いております。なかなか、そういうものは表へは出てこないようで、町にちょっと調べてもらえないかということでお話をしましたけども、全然、そういうものは表へ出てこないようであります。しかしながら、激しい議論が交わされたという事実だけはテレビ等によって報道されております。そういう中にはそれぞれの形の中で、激しいかけひきが行われおるということも凡そ推測がつくわけであります。と申しますのは、先般発行されております建通新聞等によりますと、ベット数は600と言う形で出ておりました。しかしながら、そこで交わされた議論の中で最終的に凡そ500ぐらいがいいだろうという形が出て来ました。それはそれなりの形の中で、議論が交わされて、そこに落ちついて来たのかなあと。それと、医師をどういう体制で組んで行くのかなというお話も出ておりました。そういう中で、医師はその都度、派遣されて来る医師ではなく、そこに専門的に先端医療に取り組んでいくような形の医療体制、そういうものを取って行くのがいいだろうというようにも出て来ました。経営の部分も出て来ました。すると、先程、私が申しましたいろいろなスケジュールの中で言いますと、今度はいよいよこの立地場所、そういうものが次回の段階ではそろそろ出て来るのかなあというような気がします。かなり切羽詰まって来ているような状況ではないかなあと。町長も先程、決意を述べられました。しかしながら、こう言う状況の中ですので、それ程激しい議論も交わされいるという状況の中では、町長としては精一杯の表現をされたのかなあというような理解をいたしますけれども。ここで新たに出てきたA市・B市の2市、当然、町長・町当局も情勢は情報その他によってある程度集約されているのではないかなあと思います。私の知る限りを申し上げれば、B市については用地は無償で出してもいいよ。A市については約30万坪程度です。それ位の用地を私有地として確保してあります。それも、幹線道路沿いの用地であります。まあ、B市についても幹線道路沿いの用地であります。双方ともと言いますか、B市においてはその市に新幹線の駅を有しております。東名のインターチェンジも有しております。A市については確かにそこには新幹線の駅はございませんけども、当町と同様に新幹線駅と称する物を、そこからの利便性と言うものを見てみますと、当町にとって相当厳しいなあと。図面等を広げて見ますと新幹線駅から、この長泉町にあるかのような所の距離の所に、その候補地を有しております。そういう中で、今までの町長のその決意、それだけで本当にそういうドンと構えて、「さあ、これだけの物を用地を用意してあるから来てくださいよ」と言える、相撲で例えれば横網のような市であります。片方は東部の今までだったら、中心となるべき市であったでしょう。しかしながら、勢いと言うものはB市の方に今、移っているかに見えます。B市のそうした体制の中、A市の起死回生を狙うそういう体制の中で、果して長泉町と言うこの小さな固まりが本当に五分に戦って行けるのかどうか。そういうものを考えると、私は大変心配です。本当にその程度の意気込みだけだったならば、恐らくA市・B市もそれなりのものを持って行くと思います。先程申しましたように、用地を無償で出してもいいよというのは、それなりの決断もいったと思います。それなりの市会や市民の皆さんの理解というものを得ているはずです。また、A市におきましては、国有地を払い下げて貰う、市に払い下げて貰う、そうした中で用途についてのある程度の縛りがあったやに伺っております。その中で用途を変更して、それまでも誘致をして行こうという意気込みと、それに同調していく空気と言いますか、そういうものがその市に出来上がっているという中で、町長のもう少し踏み込んだ、政治生命を賭ける、それくらいの意気込みを示して欲しいと思いますけど、どうなんでしょうか。 9 議長(芹澤) 町長。 10 町長  八木議員の今の質問の内容でございます。私もある程度は承知をしている問題でございますが。今、言われましたA市・B市、ともに人口ひとつ考えてみますと、今、お話のございましたいずれもズバリ申しまして20万以上の市でございます。私の所3万4,000ちょっとと言うことでございますが、私なりに手前味噌の考えになりますが、いろいろ今、新幹線のお話も出たわけでございますが、それはそれといたしまして、その他、県東部、場合によれば県下一円から、先程からお話の出てます患者、癌は勿論ですが、それ以外の患者も飛んで来るであろうことは当然想定されるわけです。ご存じの北は県境小山或いは神奈川県からもきっと飛んで参る方も出て来るでしょう。それから、例の環状線の続きがご存じ伊豆縦貫道、下田市まで道路整備の暁は60kmというに伺っております。これも時速60kmで参りましても1時間で来れるというような、ちっと勝手が強いかと思いますが、私なりにその辺の状況も分析しているわけです。ただ、今、八木議員が言われましたある程度のことはいろいろ想像も含めまして、今の例えば検討委員会の流れにしても、承知はしているわけでございますが、それ以上のことはなかなか掴み難いわけでございます。特に、最終的に決断を下すでありましょう石川知事が最終的にどの辺まで頭の中に置いてくれているかということが、なかなか読み難いわけですが、今まで丁度、話が戻りますが、石川知事が県議会へ報告したのは昨年の11月30日、今日でございましたので、その今日の様子が明日の静岡新聞へ載ったのが、スタートになるわけですが、丁度1年経過したわけでございます。私なりに折りに触れて、知事にもいろいろ、先程から話が出てます2万5,000人の町民の皆さんの署名簿も提出させていただいてございますし、衛生部長立会いの場でお渡ししたわけでございますが、出来ると思うことは最大限頑張ってやって来たつもりでおりますので、後、今お話の政治生命をかけても誘致に頑張れと言う、これは私に対して叱咤激励していただいているということでございますので、それは本当に誠に有り難うございますということですが、ただ、政治生命をかけても今の状況から行きますと、なかなかそれ以上の読みは難しいなと。27日に第2回目の検討委員会をやられまして、その晩にテレビでも放映されたのを私も見ているわけですが、だから県庁へ毎日のように飛んで行って、知事に会ってというだけにもいかない事情もございますので、暫くは静観しながら、最終的には知事が判断して結論出すわけでございますが、そういったことに対しまして、静かにひとつ見守りながら油断なくということで申し上げたいと思います。私が政治生命かけたから必ず来るとかね、かけないから駄目だったよということにならないように、その辺はひとつあくまでも、今、八木議員からお話の出たのは20万以上の両市でございますがね。その他の市町も断念したということは聞いておりませんので、やはり、長泉町他6市町の首長が町をあげて或いは市をあげて、誘致したいであろうことは十分想像をしておりますので、そんなことを考え合わせながら、こうおさおさ怠りなくという格好で、引き続いて可能な範囲対応して行きたいと。知事にもこの件の話につきましては、折りに触れましてね、私なりに陳情お願い申し上げておりますので、後は来年度へ入って結論が出るように伺ってますので、それを静かに見守りたい。ただ、ただ見ていればいいというだけにはなりませんが、いうことでございますので、先程からお話申し上げておりますとおり、場所の問題その他、重大な決心をしなきゃあならないなということは私自身も決意しておりますので、長泉町議会の皆様にも、或いは町民の皆さんにも、こういうことでございますというお話を申し上げて、ご支援ご協力を篤とお願いするということに、或いはなるであろうということを私も考えながら進めておりますので、是非、そんなことでご理解をいただきたいと思います。後、そんなに長期ということではないわけですから、来年の2月か3月には当然結論が出て参ると思っておりますので、その間も怠りなく油断無く対応して行きたいということで考えておりますので、引き続いて、ご支援ご協力をお願い申し上げまして、お答えになったかどうか分かりませんが、勿論、政治生命うんぬんと言うことも勿論でしょうけど、それだけではすまないことということも私も理解しておりますので、最大限の努力をはらいます。お答えになったかどうか分かりませんが、ご理解いただきたいと思います。 11 議長(芹澤) 9番。 12 9番(八木)  これ以上答えられないのかなあという気がするんですけどね。私としては町長が思っているほどはっきり言って甘くは見ていません。と言うのは、確かに県知事の言われたのは、静岡県東部に癌センターを設置したいと。それとあと1点、富士山が見えて、駿河湾が見える所がいいよという言い方をしたことは町長もご存じだと思います。富士山が見えて、駿河湾が見える所が当長泉町だけかと言いますと、私も心配でA市・B市の所、A市の所は見えないだろうという方もいましたけども。私、行ってみますとよく見えるんですね、駿河湾も。なかなか、近く良く見える。B市についてもちょっと高い所から見える。癌センターならそれなりの規模の建物を建てるでしょうから、当然、逆にB市の場合にはガンガン見えますがね。富士山もちょっとスカートが無いから恥ずかしいかなというぐらい愛鷹山がないものですからね。綺麗に見えるんですがね。それと、環状線、東名等を含めた中で、利便性のお話がありました。確かに、長泉町から見るとそういう見方が出来るんですけども、下田市や、具体的に名前が出ましたから、小山町あたりから来るとすると、B市に行くのも15分も此処よりも遠ければ行っちゃうんですよね。まあ、1時間もかけて下田市の方から来れば、それから15分というのはほんの一瞬ですよ。そういう部分からしますと、本当にただ、やるだけやったから、もうそろそろ後は静かにしていれば来るのかなあと言うふうなあれは難しいのかなあと。政治は生き物ですから、九分九厘こうだというふうに決まっていても、どんでん返しというものはあるわけです。やはり、人が決めていくんですね、人が。人が決めるということは、どれだけ熱心さが決めていくと思うんです。長泉町がA市・B市と同等なぐらい力・人口も当然あるでしょう。財政そういう部分に、それからインフラの整備、そういう部分で同等に戦えるならば、今の町長の意気込みを持ってすれは、私はもう十分来ると思うんですよ。ただ、当町に比べて人口だけでも8倍の規模、市の誘致そのもの、私有地そのもの、そういうものの大きさ、行政範囲、そういうものを考えていくと、果して今の意気込みだけで通用するのかな。それは当然、言葉では表せない形の中で、それなりに頑張っておられると思います。知事にも会われたというようなお話も聞きました。町長は簡単におっしゃられましたけれども、知事に会うということはなかなか大変なことなんですよね。A市やB市ぐらいになれば、サッと行けば会えますよ。たかだか3万の所の人口を抱えた所の町長が知事に会いに行くということは、それで会っていただけるということは、それなりの熱意や考え方というものがある程度向こうに通じているのかなあ。そういうことも考えますけども、やはりここは当初申し上げましたように、本当に近隣の所は小さな町まで、公共の医療施設というものは皆持っているんですよね。交通の利便性、おそらくこの東部の地域の中で、中心である長泉町、こんな便のいい所にだけないですよね、公共の医療施設というものが。おそらくこれは先程申し上げましたように、最初で最後、こんなチャンスはないと思います。町長に先程らいより、もう用地についても何についても、本当に何がなんでもこの5年6年というスケジュールの中、県の方決まっているわけですね。そういう中で用地を何としても確保して行くんだと。A市・B市の場合、もう持っているわけですね。だから決まればトーンとやる。だから、長泉町の場合にはどうかって言ったら、これからもう正念場ですよ。だから、町長もそれなりの腹をもってすれば、当然、癌センター誘致については議会も町長と一緒に静岡の方へお願いに行っているわけですね。当然、議会もそれなりに町長に少しでもお手伝い出来るものがあればという形の中でやって行かなければならないと思うんですよ。私も町長にこれだけお願いしている以上、そりゃあ微力ですけども、何でもお手伝い出来るものがあったらして行きます。町民もおそらくそうでしょう。そういう中でもう一度、もうこういう形の中で決心を決めて行くんだというものをある程度お示しいただきたいなと。どうなんでしょうか。 13 議長(芹澤) 町長。 14 町長  大変、力強いご質問いただいて、私も感激しているわけでございますが、先程から話題の出てますA市・B市ですね。21万ちょっと、片方は23万ぐらいですか。と言うことの人口を要しておりますので、その最高責任者の市長も私以上に強い力を持っているはずでございます。八木議員がおっしゃる通りだと思います。ただ、私の所を考えますと、3万4,000人の町民が後ろにいらっしゃるわけですね。私、いつでも東京へ行こうが、知事に会おうが、県庁の部長クラス等々にお会いする度に、俺の後ろには3万4,000人の町民がいるんだよと言うことを忘れたことはないわけでございます。従いまして、もうちょっと強い決意を述べろと言うことでございますが、いろいろの状況判断の中で、さっきお話申しました県庁へ足繁く行くのがいいことか、その間、こちらでいろいろのことを想像し、打つ手はいろいろ私も出していただいてます。そんな中で最後まで、くどいようですが、最終的に決めるのは石川知事でございますので、おそらく石川知事もご存じ、県庁にも実施の当時から長く出向等でお出でいただいている知事でございますので、長泉町の事情も、今、八木議員の言われました沼津の事も、名前言っちゃあ悪いですが、もう一つ大きな市のこともね、百も頭に入っていると思うわけです。そんな中でございますので、今日の時点では勿論長泉町に決めたぞなんてことは知事も言いようがないわけですが、それを目指して頑張っているわけでございます。これは議員の皆さんにも、さっきお話のですね、大挙、知事にも再度お願いに行くぞということで、同道いただかなければならない時が出てこようかと思いますが、その時は今お話の皆さんも町民の代表でございますので、長泉町を挙げてということで考えさせていただきます。これ以上、強い決意と言いますと、どうなるかと言うことでございますが、A市・B市両市長にも負けないだけのファイトで望んでいますので、何も遠慮することないわけですね、大きな市でも。俺は長泉の町長を仰せ付かってるんだよということで考えておけばいいわけでございますので、あくまでも具体的に場所の問題が最終的には決まって来るわけですが、それにつきましても、何処になるか分かりませんが、いずれにいたしても知事の考え、ここならいいよという所に検討付けて来るでしょうから、こっちの都合も勿論あるんですが、それは二の次にしても、最優先的に癌センターの用地候補地については、決めさしていただかなければならないと。いろいろ議員の皆さんの中にも、そんなこと言ったってとことが或いは出て来るかも分かりませんが、それは一つ今、八木議員から言われました千載一遇の好機、100年の将来の計ということは私も考えてます。と言うことでございますので、これ、長泉町の癌センターではない静岡県の癌センターですが、東部の地域の全域の皆さんの癌から守ること。それから、県下一円の県民の皆さんの健康状態を癌から守ること、これは当然でございますけど、いろいろの意味で、地の利がいい、八木議員の言われました条件、三つ四つございます。その中で一番、長泉町民が町をあげて、町民の皆さんがそれこそ、全町民をあげて歓迎しようとしている、誘致しようとしているいう姿勢ですね。これは申し訳ないけれど、A市・B市の市民には絶対負けていないということは、私も確信しておりますので、その辺も知事の条件の一つにあるようにも伺ってますので、地元の市民・町民の皆さんの受入れの気持ちはどうなんだろうなと言うことは漏れ承っておりますので、その面から行きましても、いち早く2万5,000の署名簿、提出してあるわけでございます。知事も随分長泉町長手回しがいいなあって笑いながら、受理していただいた経過もありますので、その辺も私なりに町民あげて誘致を歓迎しているんだよということの姿勢は、知事にはもう理解をいただいているなあということを私自身も考えておりますので、あくまで気を緩めることなく、油断することなく最終の目的は我が長泉町へ県立癌センターということで、一日も考えは変わってませんし、今後なお深く静かにということで、お願いの筋は油断無くやっておりますので、その程度しか申し上げられないのが大変、申し訳ないわけですが、来年3月迄には具体的に場所も決めるぞと言うことの結論は出ているわけでございますので、それに向かって油断なくひとつ進めて行きたいと考えますので、是非ひとつ、最後まで宜しくご支援ご指導いただきたいと思います。以上でございます。 15 議長(芹澤) 9番。 16 9番(八木)  なかなか、こう、後一言という所が出て来ません。それなりの難しい問題もあるのかなあという気もいたします。ただ、並々ならぬ、そういう決心と言うものも端端に伺えますので、誘致に成功するか否かは別といたしまして、いろんな形の中で諸作業というものを、これからしていかなければならないものではないかなあというような気もいたします。先程申しましたようにA市・B市、特にB市についてはインフラの整備は完全にされておりますし、A市についても長泉町に比べれば、それなりのインフラの整備されております。長泉町もいろんな形の中で、ここで道路の整備が始まっていますけども、今まで大きな道路等の話になりますと、必ずこれが通過道路だよ。長泉町民の為の道路ではないとか、いろんな形を言われて来ましたけども、そういう癌センターとか、そういうものは誘致されて、ピシッした形になると通過道路ではないわけですね。始めてその道が活かされ、自分たちの為に活かされ、町の為に活きて来るということですから、何としても頑張って欲しいなと。今までいろいろ言われる中で、道路や何かそういう整備を進めて来たわけですけどもね。そういうものが何とか活かされるようになってほしいなということで。いずれに致しましても、この問題については3月議会で又いずれ質問をさせていただきますので、次の質問に入らせていただきます。  南部地区センターの整備についてということで質問をいたします。町の南部地域は人口が密集している地域にも係わらず、町内の他の地域に比べ、公共施設が少ない現状にあります。このように不平等な状況は早期に解消しなければならないと考えます。そこで、この度、南部地域に設置する南部地区センターに対しましては、地域住民も大きな期待を寄せており、私も一日も早く開設出来るよう努力すべきと考えます。町は開設目標をいつ頃にスケジュールを組んでいるのか。また、施設の規模・建設費用・概算はどの程度を見込んでいるのかをお伺いをしたいということです。次に、南部地区センターの施設利用の方法等についてでありますが、役場窓口業務の実施、防災施設・コミュニケーション施設等として、施設の効率的かつ総合的な利用方法につきまして、大きく分けて次の5点について町の考え方をお伺いいたします。1点目といたしまして、役場本庁とのオンライン化を図り、各種窓口業務の実施をということで。  1点自といたしまして、戸籍に関する事項。2点目といたしまして、住民基本台帳に関する事項(これは転入・転出等でありますけども)。3点目といたしまして、印鑑に関する事項(これは印鑑登録や発行等についてであります)。4点目といたしまして、埋葬及び火葬許可に関する事項。5点目といたしまして、軽自動車税のうち、原動機付自転車の登録・廃止(これは125CCまでですか)。6点目といたしまして、町税の証明の交付に関する事項。7点目といたしまして、地価公示に係わる図書の閲覧に関する事項。8点目といたしまして、国保・年金に関する事項。こうしたものの窓口業務のサービスを実施すべきと考えますけども、この点についての町の考え方をお伺いしたいということでございます。  2点目といたしまして、地域防災の拠点として最大限の活用をということであります。公共施設の数が少ない、南部地域の現状の中にあって、南部地区センターは地域防災の拠点としての活用も期待されるところであります。災害時には南部地域の拠点として機能・対応が出来るように十分な施設を整え、更にそれらそうしたものを活用出来る体制づくりにすべきであります。そして、重要な施設であります大型の耐震防火水槽については、当然、設置するものと思いますが、被災時の停電等に対応出来るように、太陽光発電等の設置が必要と考えますが、これらの地域防災の拠点としての活用についての町の考え方をお伺いしたいと思います。  3点目といたしまして、調理室(厨房施設)の充実をということであります。厨房施設の設置及び設備内容などにつきましては、文化センター建設草案の時点でも問題になりました。また、センター関連事業として文化祭・各種文化講演会など、当然、開催されることと思いますが、どの活動を行うにしても、調理室(厨房)は必要であります。まして、阪神大震災でも厨房施設の重要性が指摘されており、防災施設としても充実した厨房施設に、また、料理教室等にも利用出来るような形で設置すべきであります。この点についての町の考え方をお伺いしたい思います。  4点目といたしまして、地域各種同好会の活動の場、確保をということであります。地域で活動をしている同好会は、将棋囲碁同好会・盆栽愛好会・カラオケ同好会・シャギリ保存会・大正琴グループ・生け花教室・尺八同好会・ダンス同好会等々、数多くあり、それぞれのグループが活発に活動されておりますが、活動の場を確保するのが大変困難な状況にあります。中でもダンス同好会等は場所取りに大変苦労していると伺っております。町では生涯学習の推進等、各種団体の活動及び育成には常に努力をされておりますが、このような現状を改善する方策として、南部地区センターの活用をどのように考えているのか、お伺いをしたいと。  5点目といたしまして、地域の活動に支援をということであります。地域の活動、例えば南部地区の各自治区会・老人会・子供会・婦人会・自主防災等の活動の支援。また、町との関連行事では、各種説明会、選挙投票所等としての活用。それに、地域福祉として保健相談・検診等の保健行事、そうしたものの実施。独居老人給食サービスの実施など、南部地域における各種活動に対して支援をして行くべきと考えます。この点についてどのように考えているのか、お伺いします。以上の5点につきまして、町の考え方をお伺いしたいと思います。 17 議長(芹澤) 企画広報課長。 18 企画広報課長  南部の地区センターの一件につきましては、いろいろ検討しているところでございますけども、このお話のとおり南部地区、概ね、東海道の新幹線から南側の本宿・竹原・高田区、これらで約8,000名の方が居住しておられます。また、お話のとおり地震・災害時等で南部の広域場所も南小のみということで、公共施設が他には殆どございません。このような状況の中で、昨年、本宿区・竹原区・高田区の3区長から戸籍住民票の取扱い、役場の出張所、また、生涯学習の場として更に地域防災対策の拠点として、多目的機能を持つ南部地区センターの建設についての要望を町に出されたところでございます。特に、地域防災対策活動の場として早急に施設建設が求められておるところでございますので、今回の議会に実施設計等の補正を上程させていただいておるところでございます。今、官庁内関係課によりまして、南部地区センター建設検討委員会を設置して、いろいろ検討しているところでございますけども、先ず、場所についてはほぼ南部地区の中心であります竹原区の公民館付近に話を進めさせていただいておるところでございまして、スケジュールでございますけども、今年度、補正を今、上程させていただいたものの実施設計をする予定でございます。更に、来年度は建設、その後平成9年度に入りまして、1、2ヶ月で電算のオンラインシステム機器等を設置しまして、今のところの予定ですと、平成9年6月頃には開設が出来るんではないかというふうに考えております。次に、施設の規模等でございますけども、これも今、検討委員会でいろいろ検討しているところでございますし、これから実施設計を含むということでございますので、確定的ではございませんけども、一応、敷地が1,100m2、本体は耐震耐火構造の鉄骨構造2階建て延べ面積が約630m2ぐらいを考えているところでございます。建設費用につきましても、これもこれからのことになると思いますけども、一応、3億ぐらいはかかるではないかというふうに踏んでおります。次に、利用面でございますけども、先ず、窓口事務についても、これも関係課からいろいろ調整をしているところでございますけども、オンライン化を図りまして、いろいろ実施して行く計画でございます。具体的にはお話にありましたような住民課関係では戸籍事務、各種の戸籍事務或いは住民基本台帳事務、また、印鑑登録事務或いはいろんな各種の証明の発行、税関係の証明の発行等、オンラインで出来るものは出来る限りそこで対応してみたいというふうに考えておるところでございます。更に、地域防災の拠点としての活用法についてでございますけども、これは南部に、冒頭に申し上げましたように、公共施設が少ないということで、いざ災害時の時の災害弱者の避難場所としての活用が出来るんではないかなというふうに考えておりますし、また、防災拠点等になるわけですから、飲料水に利用出来るような耐震防火水槽等も設置も考えておりますし、災害対策器材の配備或いは災害時の避難生活か出来るような機能も若干設置をしてみたいというふうに考えております。更には、これは神戸の災害でもいろいろ良い所があったというふうに伺っているんですけども、最近の新しいエネルギーを使っての太陽光発電、これがいろいろ話題になるというところでございますけども、これらについても少し勉強して、出来れば考えてみたいというふうに思っておるところでございます。更に、調理室の話でございますけども、これは災害時にこれも神戸の教訓でございますけども、焚き出しが出来るような施設を作っておきたいと。平常時はこれは料理教室等でも活用できるんではないかなあというふうに思いますんで、これらについても考えてみたいというふうに思っております。更に、地域の同好会等々の地域活動についててございますけども、当然、施設があるわけですから、地域防災の拠点としてだけではなくて、いわゆる生涯学習の場として或いは地域福祉の場として、出来る限り多目的に活用がして行ければというふうに考えております。これらによって、いろいろその南部地域の団体等も非常に身近な所で活用が出来るではないかなあというふうに考えております。いずれにしても今申し上げましたのは、基本的な私たちには考え方でございまして、更に、これが実施設計を含む中でいろんな場面で委員会等で協議をしながら、この辺の詰めをさせていただきたいというふうに考えております。以上です。 19 議長(芹澤) 9番。 20 9番(八木)  他の所管課で何か、今の企画課長の補足することがあったら、ご答弁ありますか。ありません。では、そういうような方向で検討されているということは当然、各所管課ではそれに対応した形で、これから取り組んでくれるというふうに私は理解していきます。それでは、やはり3億円というような形の中で、概ね、金額財産の部分が出て来ました。それくらいの費用はかかるだろうと。それから施設の部分についても出て来ましたけども、ただ今言われたいろいろな施設を実際入れて行く中で、今、言われた大きさの中で納まるのかなあというような気もしないではありません。いずれにいたしましても、この町内の各公共施設の現状を踏まえまして、南部地区センターの機能水準をより一層こう引き上げる為には、もっと十分な用地確保も必要不可欠になってくるのではないかなあというような考え方も一部あります。あと1点、この、やはり、この地区センターの建設に対しては多額の費用が必要でありますが、防災施設ということもありますので、極力安全かつ不安のない施設、また、地域住民が満足出来る施設にして行く必要があるのじゃあないのかなあと。そうした中で、この限られた財政の中ではなかなか難しいこともあろうかと思いますけども、やはりいろんな形の中で、可能な限り多くの補助金を獲得するなかで、その町行政としての最大限の工夫と努力というものはして欲しいと思います。だから、この補助金と言うのはなかなか曲者と言いますか、いろいろ探って行きますと、かなり補助率が違うものなんていうものがあるものなんですよね。そういうような工夫等十分注意をしながら、何とか出来るだけ取れるものは取って欲しいなあと思うんですけども、そういうようなことについて、どのようなお考えでしょうか。 21 議長(芹澤) 企画広報課長。 22 企画広報課長  来年度事業を計画しておるところでございますので、既に、いろんな県の関係、場所等は協議をしておりますが、私たちも出来る限り補助金或いは起債、こういったものを活用させていただきというふうに今後も努力をして行きたいと思います。以上です。 23 議長(芹澤) 9番。 24 9番(八木)  それでは私の一般質問を終わります。どうも、ありがとうございました。 25 議長(芹澤) 次に。 質問順位    2番。 質問内容    1.雨水の地下浸透施設による地下水の保全を         2.工業団地内企業に町民の雇用を         3.施設行政を問う 質問者     下山 登議員。4番。 26 4番(下山)  通告に従い順次お伺いいたします。先ず始めに、雨水の浸透施設により地下水の保全をということでお伺い致します。昨年に続き本年も記録的な暑さと干天続きで、各地で水不足の為に飲料水はもとより、灌漑用水等も不足し、大きな社会問題になったことは記憶に新しいことでございます。幸い私たち長泉町は富士山水系、愛鷹山水系の地下水に恵まれ、飲料水は心配することなく、また、灌漑用水も箱根用水・桃沢用水により大きな水飢饉もなく、そして畑地帯におきましても、畑地帯総合整備事業によって灌漑施設が一部ではありますが整備されております。このように水に対しては非常に恵まれた地域であります。水と緑の町として、誇りの持てる町であります。しかし、地下水や河川の源は大小の湧水が集まって河川として形成されております。それは雨水が地下に浸透することにより、地下水になったり湧水になったりして、私たちに恵みを与えてくれておるわけでございます。しかし、最近では愛鷹山麓にはゴルフ場をはじめ、大規模な工業団地や住宅団地等で開発が進み、雨水の浸透が出来なくなったり、雨水の浸透がしにくくなっている状態であります。雨水の浸透に最も寄与していると言われる水源、涵養林が減り、また、保水力の豊かであった自然林が人工林、特に当地方におきましては檜林とか、杉林になってきております。この人工林もコスト面で間伐や管理がされない為に荒れてしまい、地用水を雨水が流下し、雨水の浸透は益々難しい状況になって来ております。そして、市街地においては道路は舗装化され、河川用水は三面張りのコンクリート製になり、雨水の浸透出来ない条件が重なって来ております。このままの状況が続くならば、地下水や湧水も減少してしまい、我が町が誇りとしている水を中心とした潤いのある泉のまちづくり、泉八景構想も無くなってしまうかもしれません。次代にこの豊富な地下水を引き継ぐことは、私たちに課せられた責務であろうかと存じます。過去に何回か、先輩議員の方々が雨水を地下に戻す施策を提言したり或いはご質問をしておりますが、いろいろの条件の中で、あまり進んでいないのが現状でございます。そこで、重ねてお伺いするわけでございますが、先ず、地下水の保全について、町長の所見をお伺いしたいと思います。 27 議長(芹澤) 町長。 28 町長  ただ今の下山議員の、雨水の地下浸透施設による地下水の保全というご質問に対しまして、お答えさせていただきます。近年の環境問題ひとつ取ってみましても、都市河川の氾濫或いは地下水の低下、湧水の枯渇化或いは地盤沈下、こういった問題が起きているわけでございます。この原因と言いますのが、今お話のございました森林の荒廃或いは大規模開発、また、河川水路のコンクリート化等があろうかと思います。雨水が地下に浸透しなくなったこと並びに地下水の過剰な汲み上げ、こういったことが大きな問題になっているわけでございます。こうした中で、富士山或いは愛鷹山系及び今お話の箱根山系の狩野川流域においても、地下水の利用の合理化や節水の重要性、それから地域の水循環を踏まえて、地下水の涵養ですね。こういったことも大変必要なことになってくるわけでございます。国や県或いはご存じの4市3町からなっております黄瀬川・大場川流域、水循環システム対策協議会というのがございますが、そんな中でもいろいろ検討しているところでございます。いずれにしても、広域的に取り組んで、こういった水の問題は大変これから重要な問題になるわけでございますので、検討を進めて行きたいということで考えておりますので、宜しくご理解いただきたいと思います。 29 議長(芹澤) 4番。 30 4番(下山)  ただ今、町長が保全につきまして十分検討を考えて行くというようなことでございますが、最近、雨水浸透枡の設置ということが叫ばれておるわけでございますが、降った雨は出来るかぎり地下に浸透してもらいたいわけでございます。しかし、土質や地形により浸透しにくい地域、また、浸透すると危険な地域もあります。浸透性の良い地域では非常に効果も大きいわけでございますが、現在町において、そういう浸透施設がどのようになっているのか、お伺いいたします。 31 議長(芹澤) 土木建築課長。 32 土木建築課長  お答えいたします。現状の町の浸透性の排水口と言いますか、排水枡。そういうものの状況のご質問でございますけども、現在町で行っております道路上の浸透枡、こういうものは今現在4ヵ所ございます。場所については中土狩地先、それから下土狩、これは鮎壼の部分もありますけども、下土狩箇所が2ヵ所。それから本宿地先ということでございます。それから浸透性の側溝、こういうものも対応している所がございます。これにつきましては3ヵ所ございまして、西区の所或いは新屋町下地先或いは駅の分譲地と言いますか、開発した部分。そういう所に現在採用しておるところでございます。以上でございます。 33 議長(芹澤) 4番。 34 4番(下山)  先輩議員がいろいろ提言をして、町でもそれに対応していただいておりますが、更にそれを進めてもらいたいわけでございますが、地下水や湧水を大切にする地域ではですね、これを真剣に取り組んで実施している地域もかなりあるわけでございます。例えば、東京都の小金井市におきましては非常に数多い湧水があったと聞いております。しかし、開発が進んで、その湧水が枯渇してしまったということで、東京都或いは小金井市で、個人の民家の中に、住宅の中に雨水浸透枡を設置していただき、その結果、湧水が復活したという話も聞いております。また、水の都と言われるお隣の町でも3年前から個人の住宅地内に設置し、それに対して助成を行っておる所もあります。設置基準も始めは一部地域に限られたということでございますが、最近では全地域に設置をさせてもいいということで、助成を行っているようでございます。私たち長泉町は非常に浸透性の良い地域が数々あるわけでございます。例えば、砂礫の土質等は非常に良く浸透いたします。そういう地域を調査して、是非やっていただきたいわけでございますが、なかなかローム層だとか、或いは盛土の地域、或いは崖淵の浸透すると危険な区域もありますが、そこらも十分調査して、浸透性の良い地域にそのような浸透枡、或いは個人の住宅地に設置をする考えはないかどうか、そこらをお伺いいたします。 35 議長(芹澤) 土木建築課長。 36 土木建築課長  お答えいたします。ご質問は宅地の方々の方へ浸透枡の普及をというような提言的なご意見だと思いますけども。宅地化が、先程町長の答弁がありましたけども、かなり進んで来まして、田畑そういうものも少なくなってきております。そういう中で、そういう田畑の持つ保水や湧水の能力、こういうものが低下して来ているというような中で、道路等についてはアスファルト或いはコンクリートと言うことで、不浸透領域、こういうものがかなり進行してきまして、地下へ浸透して行かないというようなことで、そういう水が悪水として河川へ流入しているということで、いろいろな状況があります。浸透枡そういう見地から地下水の保全というような見地から浸透枡の設置をというようなご意見でございます。これも先程ご質問者のお話もございましたけども、前々の議員の方々からも質問がございまして、地下水の浸透施設をどうだというようなご意見もございます。そういうなかで、先程町としても場所によりまして採用している部分がございます。これらの大きな要因としまして、ご質問者のお話もございます地質ですね。地質に非常に左右されるということで、浸透性の善し悪し、こういうものが地質によって緩和されると。それと、先程らい出てます浸透枡或いは浸透のトレンチ工法と言いますか、そういうものが考えられるわけですけども、そういうものの維持管理、こういうことの2点が大きな課題があるではないかなあというふうに考えております。先程、町が設置した地下浸透枡のそういう所を見てみますと、まだまだ十分に機能発揮しているとは言えない部分もあると、こういうふうにあります。それには先程言いました地質的にも問題があるのかなあというふうに考えるわけでございます。地質でございますけども、ご存じのように黄瀬川から以東、南、下土狩地先までは相当数の溶岩流が長泉町の場合流れております。その上に表土があるわけですけども、砂礫層或いは関東ローム層の粘土層、そういうものが1mから2、3mズーッと堆積しているというような状況の中で、一般的にはそういう層から溶岩流、それからその下の下層路盤になりますと、かなり浸透性がない、不浸透性の層というような、この地域は一般的に言われているというような状況の中で、透水性が良くない層になっているのかなあというような考えも一方ではあると思います。こうした中で浸透枡を普及をということでありますけども、今、述べましたような形の中で、そういうものを踏まえた中で、これから技術的にもいろいろ検討して行かなければならないじゃあないかと思います。先程、三島市の、隣の例がございましたけども、三島市さんでは平成4年の4月から、県下に先駆けて雨水浸透施設設置費補助金交付要綱ということで、一般住宅の、住宅の世帯が対象と言うことで、排水枡或いはトレンチ工法等を設置する場合について、それなりの補助金をして行こうということで取り組んでいるということで、現状ではその設置数ですが231基ということで194軒。これは1住宅について2基・3基、面積の広い所にはそういう形があろうかと思いまして、そういうような結果でやっておるということで、しかし、補助金を出して設置はしているけども、その後の追跡調査は及んでないよというような方法で、これが3年4年経過した中で、目詰まり等の問題がどういうふうにこれからして行くのかなあというような話もございます。そうした中で、いろいろな経過がありますけども、先程も町長が述べましたように、広域的に今、国・県、4市3町からなる黄瀬川・大場川流域水循環システム検討協議会、こういうものも今、検討しているようでございますので、その辺の意見を踏まえた中で検討・研究をして行きたいというふうに考えております。 37 議長(芹澤) 4番。 38 4番(下山)  是非、技術的にも非常に難しい面もあろうかと思いますが、是非、私たち町の基本構想の中にも水資源の確保と保全については、強く打ち出されておるわけでございますので、宜しくお願いいたします。この雨水を地下に浸透させることは地下水の保全と同時に、災害防止にも大いに役立っておるわけでございます。最近では雨水のカイヨウ工法と言う難しい名前を使ったりしまして、雨水地下浸透貯水池等も考えられておるわけでございます。工業団地や住宅団地或いは公共施設に採用されはじめております。特に当町におきましても、大手企業におきましては、工場内に大きな浸透枡を造ったりして、その効果を追跡して、非常に効果があるというようなデーターも出ております。そういうようなことで、いろいろこれからは地下水保全に対して考えて行かなければならない時代に入ったのではないかと思います。そして、この地下に雨水を溜めることによって、災害を防ぐと同時に地下に浸透させたり、或いはその水を再利用するという大きないろいろな効果もあるわけでございます。特に、これから整備が始まろうとしております(仮称)総合運動場に雨水の流失抑制等、雨水の再利用を兼ねた浸透貯水池を作る計画があるかどうか、お考えをお伺いいたします。 39 議長(芹澤) 施設整備課長。 40 施設整備課長  それではお答えします。(仮称)長泉町総合運動場の基本計画につきましては、ご質問の雨水流失抑制の目的の為に、敷地南側に調整池を設置する計画であります。しかし、調整池につきましては雨水を地下に浸透させることは、先程建設課長が言いましたように、相当、地質その他いろいろなもので大変と言うこともありますので、調整池の特にこの地区につきましては、調整池の南側に環状線が走る計画になっております。そういうことから、浸透した雨水が環状線に悪影響を及ぼすことも当然考えられるわけでございますので、今後、建設省ともに十分協議の上、検討して行きたいというふうに考えております。また、調整池に雨水を溜めて、当然、芝や樹木等の灌水用として活用するにつきましては、当然、年間の降雨量或いは上水や井戸水との経済的な対比等のことも考えながら考えて行きたいというふうに考えます。また、この総合運動場につきましては、大部分が道路とか、歩道とかいうことと違いまして、地下浸透性の高い芝生や植栽帯に覆われています。この中の駐車場や園路につきましても地質調査、先程歩道から言いましたように地質調査、それから硬度計算の結果を考慮しながら、当然、今後検討して行かなければならないというふうに考えております。以上です。 41 議長(芹澤) 4番。
    42 4番(下山)  是非、十分検討をしていただきたいと思います。特にあの地域は藤生川と言う川があったわけでございますが、以前は湧水が多く流れておりまして、あの地帯、水田が耕作されておったわけでございますが、最近では本当に水がしみ出ているというだけで、流れも何もないような状態になって来ております。幸い藤生川も今年、整備がされまして非常に綺麗になったわけでございますが、河床をコンクリートにするでなくて、そのまま自然体に戻していただきまして、あれは非常に自然に優しい工法だと、私たち評価しているわけですが、私たち地域の貴重な財産であります地下水や湧水が、これから枯渇しない施策を真剣に取り組んでいただくようお願いして、この質問を終わりといたします。 43 議長(芹澤)  はい。暫くお待ち下さい。これにて暫時休憩します。再開は午後1時とします。休憩中に食事を済ませて下さい。                        休憩  11時30分                        再開  12時58分 44 議長(芹澤)  午前中に引き続き会議を再開いたします。4番。 45 4番(下山)  では2番目の地元企業に、地元町民の採用をということで、質問させていただきます。我が町は緑豊かなバランスのとれたまちづくりを推進しながら、時代とともに調和ある工業都市に脱皮を目指し、環境の整備された工業団地の建設に取り組み、優良企業を誘致し、財政の安定化と雇用の創出を作りだしてきました。しかし、日本経済もバブルの崩壊により厳しい経済環境の中で、昨年に続き今年も求人倍率に見られるように、就職難は深刻であります。一昨日28日の総務庁の発表でも完全失業率は最悪だと、新聞では報道しております。何処のこ家庭でも子息に一生懸命で勉強させ、そして高い学費を払い、いざ卒業の時点を向かえて、就職をしようとしても職が無い或いは勤める場所が無いということになると、本人はもとよりご家庭の苦労も大変なものだと思います。地元雇用の創出を願い、当町では59年に長泉工業団地をつくり、また、平成元年には富士長泉工業団地をつくり、そして、優良企業を誘致したわけでございますが、特に、その富士長泉工業団地についての雇用の状況について、先ずお伺いいたします。 46 議長(芹澤) 産業課長。 47 産業課長  お答えします。ご質問にもありましたとおり、優良企業の誘致としましては、主に富士長泉工業団地が考えられると思います。そのうちで、大手4社の平成7年度の新卒の採用状況を問い合わせしましたら34名でございました。そのうち5名が長泉町民であるというようなお答えでございました。取り敢えず、宜しいですか。 48 議長(芹澤) 4番。 49 4番(下山)  今、産業課長のお話でありますと、非常に少ないような数字でございますが、全体の中で何名ぐらい、あそこで雇用されているのか、そこら分かりますか。大体で結構でございますが。 50 議長(芹澤) 産業課長。 51 産業課長  手元に資料が無いものですから、後ほどお答えさせていただきたいと思います。すみません。 52 議長(芹澤) 4番。 53 4番(下山)  平成6年度の行政資料によりますと、長泉当町の就業者総数は1万6,783名、その内に長泉町に住み長泉町に就職している方は9,068名、長泉町以外から長泉町内の企業に就職している人は7,715名、長泉町に住んでいて長泉以外で就職している人、これが8,684名であります。誰しもが町内に住み、そして町内の優良企業で働けるような施策が必要かと思われます。団地内が、今、工業団地内の優良企業が現在増設工事を行っておるわけでございますが、それらの採用の見込み等が分かりましたら、お聞きしたいと思いますが。お願いいたします。 54 議長(芹澤) 産業課長。 55 産業課長  先程の採用状況と同じでございますが、一応、富士長泉工業団地の大手の4社の採用見込みを伺いまして、平成8年度の採用見込みの人数でございますが、36名程度であるということで、この36名につきましては、町内の居住者か、町外の居住者か、と言うことはまだ決めてないというような状況でございます。尚、その他にパートで就業している方が24名おりまして、11名の方が町内の方がパートで勤務されておるというような状況でございます。以上です。 56 議長(芹澤) 4番。 57 4番(下山)  総就業人員から見ると、町内から勤めている人は非常に少ないような気がするんです。あの優良企業誘致する時に、やはり、大きな一つの柱として地元雇用の拡大ということはあったと思います。そこらをですね、誘致する時の条件と言いますか、そこらの取決めと言うのはあったのか、ないのか、お聞きいたします。 58 議長(芹澤) 産業課長。 59 産業課長  富士長泉工業団地内企業につきましては、先程、平成元年に出来上がったわけでございますが、その元年の9月に町と立地協定を結んでございます。それで、雇用政策の一翼を担うように地元雇用の優先を、この立地協定の中で約束してございます。以上でございます。 60 議長(芹澤) 4番。 61 4番(下山)  そのような協定を結んであるわけでございますので、こういう就職難の時には率先して町も雇用の拡大に努めていただきたいと思います。  続きまして、第3番目の質問にさせていただきます。福祉行政について、お伺いいたします。福祉に厚い、そして思いやりのある町であると私たちも自負しておるわけでございますが、それと同時により福祉の向上に努力し、長泉町に住んで良かったと実感のもてるまちづくりを町民誰しもが望んでおるわけでございます。私、閉会中に北海道釧路ケンの標茶町という所へ行きまして、福祉事業についての行政視察を行いました。標茶町は財政指数は32.7%、高齢化率18%という人口1万600人の小さな町でございましたが、福祉に対しては非常に手厚い町だと自負しておりました。軽費老人ホーム或いは高齢者福祉住宅、そしてディサービス事業或いは町内に町立病院だとか、非常に福祉に、言われるように厚い町でございました。国が進めております新ゴールドプランを先取りしながら施策を行っておるという話でございました。私たちの町も高齢化率は急速に進み、平成12年には計画の14.4%を上回る15%以上になるのではないかと予想されておるわけでございます。地域福祉計画の4本柱とも言うべき高齢者福祉・障害者福祉・児童母子福祉や、それを支える町民全体の福祉事業が12年を目処に平成4年度から計画がされ、既に3年を経過しております。この計画が順調に走っているのか、そこらについて先ず、お伺いいたします。 62 議長(芹澤) 福祉課長。 63 福祉課長  ただいまの下山議員の質問にお答えいたします。先ず、地域福祉計画の件ですけども、平成4年度に策定いたしまして、以来、順次、各項目の事業を推進して来ております。それで、地域福祉計画は今お話がありましたように、計画年度が平成12年迄と、2年度までということになっておりまして、この年度内に計画された事業を推進して行くということになります。それで先ず、地域福祉計画の中では、一番事業の項目が多い高齢者の福祉ですけども、これが前からの何て言いますか、継続して行う事業を含めまして、34件の事業が盛られておりますけども、その内、既に29件を事業化しております。それで、まだ、高齢者福祉の中で取り組んでないと言うのが在宅福祉総合センター設置事業というのが盛られておりますけども、これが事業化されてない。ただ、この事業については今年一部用地取得させてもらいまして、来年度設計、それから平成9年度に立ち上げたい、いうような計画を持っておりますし、それから、高齢者福祉の中の高齢者レジャー農園事業とか或いはボランティア活動貯蓄制度導入事業等がありますけども、こういった事業も順次実施に向けて推進して行きたいというふうに考えております。それから、次に障害者福祉の関係でございますけども、やはり、項目的には27件盛られておりますけども、この内22件は既に事業の実施ということで進んでおります。それから、この障害者福祉のまだ取り組んでない、いわゆる、未実施のものとすれば手話ヘルパーの派遣事業だとか或いは心身障害者生活寮の整備、それから精神障害者の小規模授産所というようなものが残っておりますけども、これも平成8年度以降、一応実施出来るということで進めて行きたいというふうに思っております。それで次に、児童母子福祉の福祉事業ですけども、この事業については12件の事業項目が盛られておりますけども、これは全て実施ということでございます。従いまして、地域福祉計画は全体的に見て一応目標年度までに達成するものというふうに考えています。以上です。 64 議長(芹澤) 4番。 65 4番(下山)  是非ひとつ、事業が順調に立ち上がるようにお願いいたしますが。特にこの計画の中で町の行財政、又は社会情勢の変化に機敏に対応する為に計画的に見直しをして行くと言われております。地域福祉の4本柱の一つであります障害者福祉の小規模授産所は、現在行っておるわけでございますが、昭和56年に設立され既に15年を経過しております。狭い職場の中で、身体にハンデを持った人達がお互いに助け合い協力しあって仕事をしております。施設については職場も非常に狭く、また、食事時には手狭で立って食べている方もあるような状況でございます。施設の整備充実を見直す考えはないか。お伺いいたします。 66 議長(芹澤) 福祉課長。 67 福祉課長  ただいまの心身障害者の小規模授産所、いわゆる、ほほえみの作業所の増築の問題ですけども、一応、この施設は県の補助基準の中のB型ということで定員が20名に定められています。それで、現在20名が通所している関係で定員一杯ということになっておりますけども、お話のように確かに中へ入ってみますと、狭い感じはいたしますけども、この20名の定員の枠は守りたいということで考えておりますので、特に、この施設をあそこへ増築というようなことは現時点で考えておりません。それで、少し障害が重たい人達が通う、いわゆる悠雲寮に生活訓練ホームというのがあるわけですけども、その施設と相まって、施設を利用しながら、こういった関係の方々への福祉のサービスを進めて行きたいということで現在考えています。従いまして、将来的には同施設が必要になる時期が来るかもしれませんけども、当面では増築、それから新しい施設の設置ということは考えていないというのが現在の時点でございます。 68 議長(芹澤) 4番。 69 4番(下山)  今の施設の増築というのはあまり考えていないというようなことでございますが、少しずつ手を入れて、非常に仕事のし易いような改善と言うか、それはやっぱり必要だと思いますが。そこらの点も十分配慮して、取り組んでいただきたいと思います。そして、そこに働いておる方々、特に社会への自立を目指し、大変努力しながら指導している方々がおるわけでございますが、その方々の待遇というか、それも非常に貧しいではないかなと気がするんですが、そこらについて改善の余地はあるのか、ないのか。お伺いいたします。 70 議長(芹澤) 福祉課長。 71 福祉課長  そこで指導を行っている職員の方の待遇ということですけども、一応、職員の待遇につきましては、基本的には役場の方で決めていただいた、何んていいますか、数値でもって契約しているということです。と言いますのは、ほほえみの作業所には3名の嘱託の職員をお願いしておりますけども、この方々への賃金の契約は毎年役場でもって、町の方で数値を出してくれますので、その数値に準じて契約しているということが実態でございます。 72 議長(芹澤) 4番。 73 4番(下山)  是非、非常に大変な仕事でございますので、是非そこらの待遇改善というものもひとつ考慮していただきたいなと思います。  では、続きまして、高齢者の働く場をということで、ご質問させていただきます。高齢者に生き甲斐のある働く場の創設をということでございますが、地域福祉の中で高齢者福祉が4本柱の一つになっております。平均寿命が延びて、人生80年時代を迎えておるわけでございますが、健康で生き甲斐のある高齢者社会に相応しい保健福祉が必要であります。高齢者と言いますと直ぐに老人であるというイメージがありますが、そうではなくて、実年者とか或いは熟年者として、社会参加や生き甲斐づくりに施策がしていただきたいなと思うわけでございます。いろいろなアンケート調査を見ても分かりますように、誰しもが健康であるならば働きたいという強い希望があるわけでございます。そこで、社会参加のための条件整備や長い企業活動或いは社会活動の中で得た技術や経験を生かし、生き甲斐づくりが出来る仕事場、作業センター等を作り、シルバー人材センターの充実を図る考えはないか。お伺いいたします。 74 議長(芹澤) 産業課長。 75 産業課長  その前に、ちょっと、先程の富士長泉工業団地の従業員の数でございますが、一応、9社で490名の従業員を抱えてございます。それで、この490名の内、新たに町内居住者の従業員の数ですね。それにつきましては、約60名程度であるというふうな従業員の数でございます。大変、失礼しました。  それで、シルバー人材センター設置についてでございますが、ちょっと経過を申し上げますと、昭和63年の3月に会員103名をもって設立されまして、今年の4月には会員が200名に増えております。現在は220名程度になっております。これに伴いまして、今年の5月に社団法人として県から認可をいただきまして、現在、受託事業費も1億円を越えております。この受託事業の1億円、町の比率でございますが、公共事業が20%と、民間企業が59%と、それから個人・一般家庭が21%という割合になっております。それで、ご質問の作業所等につきましては、襖の張り替え等の場所もなくということで、設置要望を伺っておるところでございます。しかし、設置につきましては、福祉会館全体の利用計画もあるというふうに伺っておりますので、福祉課と十分協議をさせていただきまして、作業所等の配置を検討し、今後前向きに対処して行きたいと考えております。以上でございます。 76 議長(芹澤) 4番。 77 4番(下山)  前向きに対処していただけるということで、承っておきます。今後ですね、この福祉行政について健康で明るいまちづくりを進めるように、是非お願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 78 議長(芹澤) 質問順位    3番。
    質問内容    1.夢ある農業について         2.農地の確保について 質問者     遠藤 昭三議員、11番。 79 11番(遠藤)  通告に従いまして順次質問させていただきます。時間も沢山あるということでございますけども、種があまりありませんので、そんなに長くは出来ませんけども、ひとつ明確なるご回答をお願いいたします。宜しくお願いいたします。  はじめに、夢ある農業について、私たちはいつも農業問題について、我が町の農業は零細農業であるということをいろんな資料で見ております。しかし、私も零細農業であるという実感がそれ程湧かないでいました。しかし、ヨーロッパ研修、オランダの農業、この農業見まして、オランダの国がいかにこの土地を大事に使っておるかと。そのことについて、痛切に反省し、また、これに感じたわけでございます。と言うのは、あそこはいわゆるヨーロッパでも酪農王国でございます。この国の道路と道路の間の狭い所、また、インター周辺の、そういう所も全て牧草を作っております。そして、私たちが行った時には、丁度、それを乾燥してロール巻きというな乾燥に巻いて、運搬しておりました。そして、放牧でございますけども、土手・水路のこの狭い所、これも非常に工夫されている。大動物が放牧出来ない所には綿羊を放牧しておる、狭い所でも。綿羊であれば坂でも放牧出来るということで。そういうことを見て参りました。そして、また、デンマーク農業については、前にお話しましたけれども、農業に携わっている方々、デンマークは農業者でなくても農地を確保出来るという中で、若者が、私たちが視察した所は若き夫婦が農業を営んでおりましたけれども、本当に夢がある、喜んでやっている、希望がある。それを痛切に感じました。そして、この間、北海道の視察研修によって、またまた、北海道の雄大な農業、丁度、馬鈴薯の収穫期でございました。そして、馬鈴薯を収穫するのに大型機械で、機械の名前は分かりませんけれども、とにかく、手を触れないで馬鈴薯の収穫。こう、水車のような、ああいう大きな物が横に付いておりました。それで、収穫して、自動的に出来るという。また、広大な見渡すかぎりの、目を見張るよな素晴らしい農地に麦が既に蒔かれておりました。私、冗談に言いました。これじゃあ、私が播種したならば、これはこんなに真っ直ぐ出来ないで曲がってしまうじゃあないかなと。途中でこんな居眠りをすると、そういうようなことを感じました。しかし、これは素晴らしい、こういう所で、私も思わず洩らしました。「やあ、ここへ来て、ひとつ農業やってみたいな」と、そういう夢を感じました。私は、それを見るにつけても、我が町のこの零細農業というものをより強く感じたわけでございます。そして、しかし、この本当に、北海道以上にアメリカの農業、カリフォルニアの田んぼは1枚が40ヘクタールと、報道されておりますけども。そういうのを聞くにつけ見るにつけ、如何に我が町の農業が、我が町の農業だけではありません。日本の農業の零細性というものを強く感じました。そういう中で、私がこれから夢ある農業について、いろいろ質問させていただきますので、宜しくお願いしたいと思います。先ず、農産物のウルグアイラウンド、この全面自由化によって、この私どもの農業、これは本当に手厳しく打撃を受け、そして、今までの農業をやっていたではとても夢なんてない。若者が皆、他の職業に走ってしまう。そして残ったのは、今、当町でも殆ど主体が、下長あたりですと65以上かな。そういうような状況でございます。しかしですね、これをこのまま放っておいたでは、これから世界の食料危機、これが叫ばれている時、今のように我が国が経済力の優位に立っている時はいい、後進国が追いついて来た場合、経済力の追いついて来た場合、これは非常に苦しい立場に。これは今までどおりに輸入が入って来るかどうか、そういうとこを考える時に、どうしてもこれは、保って行かなきゃあならない。そこで、当町でも町の熱心な指導により、農業ビジョンが平成3年から平成5年と言うことで計画されましたが、その状況はどのようになっているか。お伺いします。 80 議長(芹澤) 産業課長。 81 産業課長  お答えします。長窪地域農業ビジョンの状況についてでございますが、3年から5年にかけまして、平成6年の3月にビジョン研究会の報告書が町長に答申されました。その後、各4地区、元長・上長窪・下長窪・南一色毎に地元で推進委員会が設置されまして、平成7年度のソフト事業が検討されました。それで、具体的に平成7年度には視察研修会や講演会等の実施により、それぞれの事業計画に対しまして、地域住民への掘り起こし活動を図るべき推進してまいりました。それで、特に集落ビジョンでございますが、各地区毎に申し上げますと、元長窪地区につきましては、農業集落排水事業がメインとなりまして、後は観光農業・市民農園ということで、農業集落排水につきましては浜岡町を視察して参っております。観光農業につき、観光農業とそれから市民農園につきましては、相良町・富士宮という地区を視察研修して参っております。上長窪地区につきましては、第2東名インター周辺の農地の利活用ということを踏まえて、松本市の緑農住区の整備事業を視察研修して参りました。下長窪地区と南一色地区につきましては、市民農園或いは農民市場というような中で、元長窪地区と同じ所でございますが、富士宮の市民農園或いは農民市場等々の視察研修を実施したところでございます。それで、もう一つ、長窪地域農業ビジョンの柱になっております作目別ビジョンにつきましては、引き続き平成7年度に農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想という構想が国の方で指定されまして、それにつきまして平成6年度に指定を受けてございまして、その構想につきましては3月に、長泉町は13の営農類型を定めさせていただきました。この基本構想に基づきまして、経営の改善計画を農家に指導しまして、改善計画が策定された農家を対象に認定農業者として35名に今年の8月30日に認定書を交付し、認定農業者をスタートをしまして、現在引き続き行っておる状況でございます。以上のような状況です。 82 議長(芹澤) 11番。 83 11番(遠藤)  ただいま、後進国と言うことを述べましたけれども、発展途上国ということに訂正いたします。  農業経営基盤強化促進事業を、基本構想の樹立について、お伺いしますけども。所得目標年間840万円、これは夫婦2人で経営面積2町歩、年間労働時間2,000時間、これはどのように算出されたか。お伺いいたします。 84 議長(芹澤) 産業課長。 85 産業課長  先ず最初に、農業経営基盤強化の促進に関する基本構想を長泉町は定めてございますが、その13営農類型を申し上げますと、専作経営が9種類、複合経営が4種類ということで、これにつきましてはいろいろ基本構想ということで、印刷製本してお配りしてあるかと思いますが、そちらの方で、また、委員会等で詳しく説明して参りたいと思います。今ご質問の、所得目標につきましては長泉町は840万というような構想になっておりますが、その算出根拠でございますが、県の方で基本方針の目標額が800万から1,000万円というふうに設定されておりまして、この800万から1,000万の800万の下限を基礎としまして、長泉町におきましては給与所得及び公的年金等に係わる雑所得の収入金額等に関する調べ、これは平成3年度に行っております。それにおける県平均を100とした場合、長泉町の指数は105でございまして、800万に105を乗じまして840万円としたというような経緯でございます。それから、年間労働時間につきましては、国の方で経済審議会労働省委員会の報告書によりますと、平成4年5月でございますが。それと、生活大国5ヵ年計画、これは平成4年の6月に閣議決定されておりますが、1,800時間というふうにされておりますが、いろいろ推進委員会等を通じまして、長泉町の場合につきましては週40時間で、年間を50週というふうに設定した場合におきまして、最大限の労働時間を2,000時間にしたというような経過がございます。以上でございます。 86 議長(芹澤) 11番。 87 11番(遠藤)  一応、そのようなものが打ち出されて来ておりますけれども、現在の農業の在り方、我が町の農業、北部においては蔬菜が主でございます。そして、夫婦共で2,000時間の時間ではとても2町歩の耕作は出来ない。これは作物によりますけども、なかなか時間的に余裕が、サラリーマンの倍ぐらい働かないと追いつかないというような、実際はそのような状況でございます。そこで、それでは農業に対する若者、この夢が全然無くなってしまう。どうしたらば、農村青年に夢を与えて、後継者として活躍してもらえば、これにはやはり、私は前々から申し述べておりますけども、縦の農業、この蔬菜等によっては安定的な価格が得られない。そういう中で縦の農業もございますけども、最初に先ず、農産物のこれを、それでは路地栽培を如何に時間の短縮出来るか。これは共同作業、そして販売についてはやはり共同的に生産者から消費者へ行くようなシステムがないか。そういう販売、生産販売、この面について何か対策がございましたら、お伺いします。 88 議長(芹澤) 産業課長。 89 産業課長  ご質問の前にちょっと、長泉町の状況を申し上げたいと思います。過去の当町の畑作地帯につきましては、基盤整備率が非常に高いということで、補助整備並びに畑灌施設等が設置されておりまして、農業経営の向上には適した圃場かというふうに考えております。また、価格安定をさせる為には、流通面を考えあわせまして、定量安定出荷や量販店との契約栽培が必要かと考えております。尚、当町の特産物であります白葱等の特産物は産地形成としての意向が必要であり、市場側の利用に対応出来る生産量の確保が重要かと考えております。この為、先程申し上げました認定農業者の経営改善計画の中には規模拡大を目指してございますので、それを満たすべく農用地の利用集積を図って行きたいと。その為には農業委員会のご協力を願い、支援して参りたいと、こんなふうに考えております。それで、ご質問の共同作業等についてでございますが、水稲や四つ溝柿等で実施されておりますが、当町の軟弱野菜を中心としました多種多品目でございますので、経営作目によっては共同作業は困難であるというふうに考えられます。また、共同工場につきましては水稲を主体に行われておりましたが、最近では畜産農家の貿易業務等に見られる程度でございまして、減少している状況にございます。なお、共同作業・共同工場等では農家個々の経営改善計画にございます規模拡大には限界があるではないかなあというふうに考えておりまして、最近では農家が規模拡大するにつきましては、法人化の方向に進んでおります。いわゆる有限会社や農事組合法人というような法人を設立しまして、なおかつ、従業員を雇用しまして、そういうような法人化の農業経営に移行しつつあるというのが現況でございます。以上でございます。 90 議長(芹澤) 11番。 91 11番(遠藤)  この、共同圃場、これもあれですけども、もう一つですね、災害等の場合にですね、天候等によって、非常に打撃を受けたというような場合のですね、補償制度。こういうようなものはあるのか、どうか。それについて、お伺いします。 92 議長(芹澤) 産業課長。 93 産業課長  補償制度と言うことは価格補償のことを言っているかと思いますが、価格補償につきましては、国の段階で野菜指定産地を受けていれば、補償を受けることは可能でございますが、当町では以前、秋冬キャベツが対象になっておりましたが、どうしても昨今の傾向によりまして、作付け面積の減少によりまして、指定産地から除外されまして、価格補償の地区外というふうになっております。当町のような都市近郊型農業では、指定産地を受けることは今後も難しい状況かというふうに考えております。以上です。 94 議長(芹澤) 11番。 95 11番(遠藤)  農業の路地野菜、現状においては非常に不安定であると。不安定であれば、これは夢は求められない。そういうような要素が沢山ございます。そこで、縦の農業ですね、施設農業、こういうものが、これからはやはり考えて行かなければならないと。花等は施設を持って、産業課長、申されたとおり、雇用しているというようなお話でございますけども、この施設農業に、やはり、これ、我々は農業者は目を向けて、そしてそこに夢を見出すという、非常にそういう意見がございます。若い農業従事者は、これからは共同作業、共同圃場、共同販売、そして施設農業によって確実なるものを、確実に収入を上げて行きたいというような、非常に夢がございます。そこでですね、この施設農業に対して、これから当町では目を向けて、そしてこれを何か補助施策がないか。それについて何かあったら、お伺いします。 96 議長(芹澤) 産業課長。 97 産業課長  今、施設農業、施設野菜或いは花の温室或いはハウス栽培等につきまして、非常に若い農家の方が希望を出しております。中には、施設野菜等につきましては、4~5人のグループを形成しまして、量販店と契約栽培をしているところもございます。それで、花等につきましては農地の規模拡大をしたいということで、非常に要望が出ておりまして、町の農業委員会とも懇談会を設けまして、特に、八分平地区につきましては、農地の貸し借りが出来ないかということで、農業委員さんにも地権者の意向を聞いていただきまして、それで利用権の設定をされた例も幾つかあります。今後もそういう希望の農家につきましては、農地の流動化を図ってまいりたいというふうに考えております。特に、施設農家につきましては、いろいろ経営基盤の資金が必要になってございますが、先程申し上げました認定農業者の中に施設農家或いは花の栽培農家等につきましては、35名の中に入って来ております。そうしますと、この認定農業者に対する融資制度という制度が新しく確立されてございます。2種類ございまして、設備資金であります農業経営基盤強化資金(通称)スーパーエル資金と言っておりますが、これが限度額が1億5,000万程借り受けることが出来ます。それで、運転資金としまして、農業経営改善資金という資金があるわけでございますが、(通称)スーパーエス資金と申しておりまして、これが5,000万の、一般の場合は5,000万借り受けることが出来ます。ごめんなさい。一般の場合500万と、運転資金につきましては。畜産と施設園芸につきましては、2,000万というような限度額がございます。このスーパーエル資金・エス資金、いずれも低利の融資制度でございまして、特に設備資金でございますスーパーエル資金につきましては、町の利子補給制度がこの9月から発足いたしております。それで、現在のこの設備資金の利率につきましては、3.5%になっておりまして、国から1%、それから県と町が0.25%利子補給しておりまして、国・県・町で合わせまして1.5%の利子補給をされております。従いまして、3.5から1.5を引きますと実質金利は2%というような提示になっておりますんで、これらの活用を推進しておるところでございます。実際的には認定農業者を8月30日にしたわけでございますが、一応それ以降、2件ほど要望があって、現在審査の手続きを取っている最中でございます。そんな状況でございます。 98 議長(芹澤) 11番。 99 11番(遠藤)  どうしてもですね、零細農業を救う道は施設農業、そういうことしか考えられないと私は思いますので、ひとつこれからこの農業問題、そういう若者に夢のある、夢をみていただくと。この施設農業と言うものを是非この進めながら、量販店等の契約、そういうものを町が仲介しながら、安定農業を図れるよう、是非、強力に進めてもらうようにお願いしまして、この夢ある農業、これを終わります。  続きまして、農地の確保についてです。皆さん、ご案内のとおり、我が町はいろいろな面で道路その他の開発で農地は優良農地は年々減っていくと。そういう中で、どうしても、農業をやりたいという方もございます。それから、第2東名周辺開発その他、そういうような事業をやるについてもですね、どうしても俺は農業をやるだと。農地が借り地でなければ嫌だよと。借り地でなければ私は嫌だよという方もございます。総論は賛成でも、各論になるとなかなか進まないのが現状でございます。そういう中で、農地の確保はやはり必要ではなかろうかと思います。しかし、当町の中で、どうしたならば農地が確保出来るのかということについて、何か案がございましたら、お聞かせ願いたいと思います。 100 議長(芹澤) 産業課長。 101 産業課長  お答えします。第2東名それから東駿河湾環状線、それから並びにアクセス道路等の道路用地によりまして、また、公共事業でございます(仮称)総合運動場の建設等によりまして、優良農地の減少が進んでおりますし、また、今後も進んでまいります。その道路用地並びに公共用地の農地の提供者の中には今後も農業を続ける為に、代替地を希望する方も少なくはありません。具体例としまして、(仮称)総合運動場の代替地につきましても、現在把握しているだけで22件、約1.8ヘクタールあります。また、今後、第2東名関連の代替地を含めると、どの程度の面積が必要になるか、現時点では把握が難しいところでございますが、インター周辺の畜産農家或いは優良農地等を考えますと、今後の農地の確保につきましては、代替地の希望面積が出てくるではなかろうかなあというふうに考えておりますので、それらの面積を十分検討したうえで、農業委員会等の斡旋等の協力を得まして、今後、農業を営農を続けて行くという方々につきまして、農地の確保につきましては対応して参りたいと、こんなふうに考えております。以上です。 102 議長(芹澤) 11番。 103 11番(遠藤)  替え地等は、やはり、長泉町の限られた農地の中では、段々至難になって来るという中で、新しい農地を何処に求めるか。これは非常に大変な問題でございます。いろんなものを作っていない人でも、いよいよ替え地に出して下さいよと言うと、なかなか首を縦に振りません。貸せるだらいいでしょうと。替え地の人は借りるじゃあいやだよと。代替えでこれを確保したいだよという中で、それではやはり優良農地というものを何処かに求めて行かなければ、これはなかなか難しいという中で、これは私の考えでございますけども、西細尾と、これと東細尾のあれは上が切れております。水路は途中から出来ておる水路でございまして、こういう所を埋めていったらば、非常に優良農地が確保出来るなと思うわけですけども、そのようなことはどのように考えるか。お伺いします。 104 議長(芹澤) 都市計画課長。 105 都市計画課長  ご質問にお答えします。具体的に今、遠藤議員が言われました東細尾と西細尾の、そこを埋めて農地というな質問ですので、都市計画課で今、第2東名・環状線いろんなことに携わっておりますけど、基本的には産業課長が申し上げましたように、実際に優良農地等がこれらの道路計画に基づいて潰れるわけです。現実にこれまでの元長・上長の対策委員長、地元へ出向いている範囲ですと、代替え農地を求める方も、希望の方も現実にあるわけです。しかし、現在のところは昨年からセンター杭が打たれて、これから正に設計協議をはじめ、最終的には個々の地主さん達の幅杭、道路用地で現実どの程度かかるかというな作業があります。それによって、潰れる個々の農家の方達の面積が、今後確定するわけです。それを基に用地単価が発表されたり、いろんな用地交渉に入るわけですけど、現実に代替え農地を希望している方はある程度あるということは把握しているわけですけどね。どの程度の面積だとかと言うことが全部、これらの作業を進めないと分かりません。従いまして、そういう道路関係につきましては現実には産業課長が言いましたように、どちらかと言うと、後継者の問題等もあって、今ある農地を手放してもいいと言う方もあるわけです。そういう方達、皆、適用される農地で基本的には対応したいと。但し、それらが代替えの農地がそれでは十分間に合わないというようなことになりますと、今言われた東細尾・西細尾、それも民地ですと。どちらかと言うと今、現状は山林とか原野になっておりますのでね。それらが特にこれから始まる第2東名等は長泉地先を合わせて、長泉地先は特には沼津も含めてですけども、堀割だとかトンネルで、膨大な残土が出る予定です。それらの処理だとか、合わせてそれを埋め立てて、農地だとか、手法が考えられるわけですけどね。それらを今、県にお願いしまして、調査を優良農地になるかどうか、今言われた所の。お願いをしているところで、多少それにはいろんな問題点があるわけです。現実には今言った森林だとかと言うとこでございますので、森林を許可が下りるのかとか、用地取得、今、個人の方が取得しているわけですよね。そういう取得を誰が事業主体でどういうふうにやるのかとか。それと、下流のここ埋め立てた場合の河川の対する影響はどうなのかとか。それと一番、今、ネックになっているのは、代替え農地ということですのでね、用地交渉が始まりますと、それぞれ単価が提示されまして、お金で清算される方はお金でというなことで。今言った、ここを仮にもし、農地に埋め立てすると、用地取得がはじまって工事にかかるっていうのは、まだ後なんですよね。従いまして、いよいよ残土処理だと言うと、契約が全ての方々がされていると。同時期に代替え農地が斡旋が出来ないといういろんな問題点があるわけですよね。税法上の代替え資産の猶予と言うのは2年だそうですから、それらのことが可能かどうか、いろんな問題点がありますので、いずれにしろこの調査結果を県がやっていただいている、調査結果を踏まえて、それによって検討して行きたいと思っております。以上です。 106 議長(芹澤) 11番。 107 11番(遠藤)  農地が沢山あれば、代替えもスムーズにいくという中で、今後この問題については、研究・検討、是非お願いしたいという中で、ひとつ町長のお考えを、ここでお願いしたいです。 108 議長(芹澤) 町長。 109 町長  ただいま、産業課長と都市計画課長がお答えした通りですがね。なかなか一口に第2東名の残土と言うことは無造作に言えるわけですが、ご存じ、残土が出るのは具体的工事に入ってからということですね。ですから、その前の基本調査が大変大きな問題になるわけです。今、瀬戸課長がお答えした通り、県でそういった作業はやっていただいておりますし、道路公団の方へも、そういう申し入れは私からもお願いしてございます。従いまして、具体的に進むのはもうちょっと先になるわけですが、いずれに致しましても、代替えの農地を要求されることが当然考えられるわけですね。大変、道路敷或いはそれを中心とした基盤整備をやって行く中で、代替えの農地の希望者も出て来るはずでございますので、具体的にまだどのくらい必要なことかという面積の纏めも出来ていないのが現実でございますが、そんなことも、もうちょっと先へ行って踏まえた上で、対応を進めて行きたいということで考えます。遠藤議員が言われますように、俺はどうしても農業をやって行くだよということでございますと、その辺の農地の確保については、長泉町としても当然、大事な問題になりますので、そんなことを頭に置きながら、今後進めて行きたいと思います。 110 議長(芹澤) 11番。 111 11番(遠藤)  以上をもちまして、私の質問を終わります。どうも、ありがとうございました。 112 議長(芹澤)  以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、本日の会議を閉じ散会いたします。次回の会議日程は12月1日、午前10時から会議を開き、議事は本日に引き続き一般質問を行う予定でありますので、お知らせします。ご苦労さまでした。                        散会  14時04分 Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...