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  1. 彦根市議会 2017-06-01
    平成29年6月定例会(第12号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(八木嘉之君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(八木嘉之君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、13番杉原祥浩君、および14番小菅雅至君を指名します。 ────────────────── 日程第2 議案第44号から議案第52号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(八木嘉之君) 日程第2、議案第44号から議案第52号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  20番長崎任男君。長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 4 ◯20番(長崎任男君) おはようございます。今季定例会で私は大きく2点についてお伺いいたします。理事者の皆様のわかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、弾道ミサイル飛来に伴う彦根市の対応について。  この問題は、昨日の北川議員とかぶる内容でもありますが、とても重要な問題でありますので、通告どおりお伺いいたします。  中項目1、4月25日の彦根市教育委員会からの配布文書について。  4月25日に彦根市教育委員会より、彦根市内の小・中学校に対し、「弾道ミサイル飛来に伴う対応」という内容の文書が配布されたと認識しております。この日は朝鮮人民軍の創建記念日に当たり、非常に緊迫した中で注意を喚起する文書であったと思っております。  そこで改めてお伺いいたします。この文書はどのような内容であったのでしょうか。 5 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 6 ◯教育部長(安居庄二君) 4月25日に県教育委員会事務局幼小中教育課長および保健体育課長から通知を受け、同日、市内小・中学校へ「弾道ミサイル飛来に伴う学校の対応について」を通知いたしました。
     通知内容は、臨時休業の取り扱いについて記載したもので、具体的には、午前7時までに屋内避難の呼びかけがあった場合、臨時休業とすること。午前7時以降始業までの間に屋内避難の呼びかけがあった場合も臨時休業としますが、登校中または既に登校している生徒等については、国から示されている避難行動をとるようにすること。始業後に屋内避難の呼びかけがあった場合は、避難行動をとるようにすること。以上の内容でございました。 7 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 8 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  この文書を受けた市内の小・中学校の教育現場の反応はいかがでしたか。 9 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 10 ◯教育部長(安居庄二君) 各小・中学校では、臨時休業の取り扱いにかかわる文書であるため、幾つかの学校から内容の確認がございました。 11 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 12 ◯20番(長崎任男君) 再質問いたします。  児童や生徒へは担任の先生から伝えられたのでしょうか。もし伝えられたのであれば、どのようにお話しされたのか、お示しください。 13 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 14 ◯教育部長(安居庄二君) 担任につきましては、教育委員会の方からメールでもって学校宛てに通知をさせていただきまして、学校から子どもを通じ、保護者に文書をお配りいただきました。 15 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 16 ◯20番(長崎任男君) 今の質問なんですけど、児童や生徒へ担任の先生からはどのように伝えられたのか、伝えられたのであれば、どのようにお話しされたのかということをお伺いしたので、再度お伺いいたします。 17 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 18 ◯教育部長(安居庄二君) 本件につきましては、児童・生徒の不安をあおるようなことがあってもいけませんので、教育委員会としましては、学校長に通知をし、学校長から担任を通じ、文書を保護者にお渡しするようにしたものでございまして、直接担任から児童・生徒に対して、その中身の詳しいことを伝えているものではございません。 19 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 20 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の3番です。  この文書を学校の現場サイドは、保護者に対し、メールや書面にて通知したと報告を受けておりますが、これは県教委からの指示であったのかどうか、メールや書面で通知するという判断は市教育委員会が独自にされたのかどうか、お伺いいたします。 21 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 22 ◯教育部長(安居庄二君) 県教育委員会からの通知は、「臨時休業の取り扱いについて、全県一斉の取り扱いとしたいので、ご協力のほどよろしくお願いします」という内容でした。通知の徹底を図るため、また、子どもが家庭にいる午前7時までの対応を求める内容であるため、市教育委員会で判断して、小・中学校長宛てに通知したものでございます。 23 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 24 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  これも再質問させていただきたいんですけれども、いたずらに不安をあおるなどといって保護者に伝えなかった市町もあるということを後から知ったんですけれども、そのことについて、彦根市の教育委員会としてはどのようにお考えですか。 25 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 26 ◯教育部長(安居庄二君) 議員おっしゃるように、この通知を学校まででとどめて、児童・生徒に文書等を渡されていないところがあることは承知をいたしております。しかし、この件につきましては、県教委の方から「臨時休業の取り扱いについて、全県一斉の取り扱いとしたいので、ご協力のほどお願いします」という文書でございましたので、この通知に基づき、市教育委員会で判断して通知をさせていただいたものでございます。 27 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 28 ◯20番(長崎任男君) そのような市町に対して、彦根市の教育委員会はどのようにお考えですか。 29 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 30 ◯教育部長(安居庄二君) 他市町の取り扱いについては、それぞれ他市町でのお考え、判断でされたものと考えておりますので、私がこの場で申し上げることではないと考えております。 31 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 32 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の4番です。  教育委員会と他の部局の情報共有についてお伺いします。  教育委員会は、この情報をどの部署と共有されたのか、お伺いいたします。 33 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 34 ◯教育部長(安居庄二君) 弾道ミサイル飛来に伴う学校の臨時休業についての内容でありましたため、教育委員会内で協議の上、学校長に通知をいたしました。翌日、市総務部危機管理室に通知内容について伝えております。 35 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 36 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の5番です。  私は、心配し驚いた保護者の方より連絡を受け、この文書の存在を知ったのですが、全ての情報を我々に知らせてくださいというわけではないんですけれども、我々議員や議会事務局に連絡がなかった理由を教えてください。 37 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 38 ◯教育部長(安居庄二君) 本件につきましては、臨時休業に係る内容であり、県教育委員会から市教育委員会市教育委員会から各小・中学校の通常の通知とした対応しましたことから、議員および議会事務局へは連絡いたしておりません。 39 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 40 ◯20番(長崎任男君) 再質問です。  なぜ我々に知らせていただけなかったかということなんですけれども、やはりそれはそれほど重要性がなかったと教育委員会は認識されているのか、それとも、議員や議会事務局、他の部局にはその日は知らせなくてもいいという程度の問題であったとお考えなのか、再度お伺いします。 41 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 42 ◯教育部長(安居庄二君) 学校の臨時休業は、基本、学校長の判断により取り扱われております。市教育委員会はその報告を受けているもので、臨時休業に係ることにつきましては、先ほども申しましたが、通常の通知でございますことから、議員の皆様にはご連絡をいたしておりません。  なお、例えば感染症等が発生した場合につきましては、これは学校の設置者である教育委員会の方が市議会の議員の皆様にご報告をさせていただいている。今回は、いわゆる通常の通知ということでございましたことから、ご報告はさせていただいていないということでございます。 43 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 44 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  この内容の文書は、いまだにずっと生きているといいますか、この通知はずっと継続されていると思うんですけれども、今後、同様の文書が出た場合、我々や議会事務局と情報を共有するというお考えはあるのかどうか、お伺いします。 45 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 46 ◯教育部長(安居庄二君) ただいま申し上げましたように、通常の通知として県の教育委員会の方からあった場合につきましては、議員および議会事務局への連絡は考えておりませんが、さらに新しい内容で、もしご連絡あるいはご報告をすべき内容である場合については、それは当然、議員の皆様にも連絡をしなければならないと考えております。 47 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 48 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の6番です。  私がこの情報を受けたのは、夕方、午後の6時15分ごろであったと思っております。事の真意を確かめるために教育委員会に電話をしましたが、終業時間の5時15分を過ぎていたこともあり連絡がつきませんでした。また、危機管理室に連絡をしましたところ、そのような文書がその日に配布されていることを危機管理室もご存じではありませんでした。このような場合、私たちや市民の方が情報を正確に確認するためには、どのような手段があったとお考えですか。 49 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 50 ◯教育部長(安居庄二君) 保護者の方が受け取られた文書につきましては、各学校から発出されたものであり、情報を正確に確認していただくためには、まず学校へ問い合わせていただくのが確実であると考えております。また、今回の件に限らず、勤務時間外の対応としましては、市役所内に宿直室がございますので、この宿直室に連絡をとっていただきますと、緊急の連絡網等によりまして担当部署に連絡が入り、適宜対応することとなっております。  しかしながら、今回、関係部局である危機管理室等との情報共有が翌日になったということにつきましては、今後の課題として再確認をしたところでございます。 51 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 52 ◯20番(長崎任男君) わかりました。よろしくお願いいたします。  中項目の2番に移ります。弾道ミサイルの飛来に対する彦根市の危機管理体制について。  北朝鮮は、ことしに入って9度の弾道ミサイルの挑発行為を行っております。先日発射されたのは巡航ミサイルということなので、弾道ミサイルとしては9度の挑発を行っているということでございます。5月29日の5時40分ごろ、北朝鮮東岸の元山付近から発射された弾道ミサイルは、約400キロ飛翔し、新潟県佐渡島から約500キロメートル、島根県隠岐諸島から約300キロメートルの我が国のEEZ、排他的経済水域内の日本海上に落下したとされます。また、G7の声明を受けて、北朝鮮の外務省報道官談話では、これまで日本国内の米国の侵略的軍事対象(米軍基地)だけが照準対象であったが、そのような日本の対応により、標的が変わるとの発言もあります。着弾点は着々と日本の領土に近づきつつあり、まさに緊張状態であると考えます。そんな中で、このような緊迫した北朝鮮問題に対する彦根市の危機管理体制についてお伺いいたします。  細項目1、弾道ミサイル飛来に対する彦根市の危機管理体制は具体的にどうなっているのか、お伺いいたします。 53 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 54 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 弾道ミサイルが発射され、日本の領土・領海に落下する可能性または領土・領海を通過する可能性がある場合には、国から全国瞬時警報システム通称Jアラートを活用し、弾道ミサイルに注意が必要な地域に対して、即座に情報が発信されるとともに、国民を守るために、警報の発令、避難措置の指示および救援の指示などをエムネット等を使用して都道府県や市町村に対して行われます。先日も北川議員にご答弁申し上げましたとおり、弾道ミサイルが発射される以前に国から警報の発令や避難措置の指示があった場合には、市ホームページメール配信システム災害用ツイッター、エフエムひこねによる緊急放送等の手段を用いて市民へ情報を伝達いたしますが、国からの事前情報がなく、弾道ミサイル発射後にJアラートが起動した場合は、エフエムひこねへの自動割り込み放送や市有71施設の館内放送、携帯電話のエリアメール緊急速報メール等で情報が伝達されます。  本市の国民保護計画では、県の国民保護計画に基づき、近隣府県や県内他市町村に弾道ミサイルが落下する事態が発生した場合には、私を本部長とする連絡調整本部を設置して情報収集を行うこととなります。  また、本市に被害が及ぶ場合においては、市長を本部長とする緊急事態連絡本部を設置し、関係機関との連携を図りながら対応を図るとともに、国から対策本部を設置すべき市の指定を受けて、国民保護対策本部に移行した場合は、災害対策本部第3号配備に準じて全職員を動員して、市民の皆様を守るため、避難指示の伝達や避難誘導等の対応を図ることとなっております。 55 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 56 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の2番でございます。  彦根市として知り得た弾道ミサイルの飛来などの部局間の情報共有の範囲はどのようになっているのか、お伺いいたします。 57 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 58 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 弾道ミサイルが本市に飛来する場合は、さきのご答弁でも申し上げましたとおり、本市では全職員を動員して国民保護対策本部を立ち上げて対応することとなりますことから、弾道ミサイルに関しまして周知しておくべき情報を入手した場合は、部局を限定せず、情報共有を図ることといたしております。 59 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 60 ◯20番(長崎任男君) 細項目の3番です。  北朝鮮が保有する弾道ミサイルは、射程距離や概要、用途により複数存在すると思いますが、それに対する認識と、どのような弾道ミサイルの飛来を彦根市としては想定しているのか、お伺いいたします。 61 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 62 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 平成28年版防衛白書では、北朝鮮が保有する弾道ミサイルとして8種類報告されておりますが、そのほとんどが日本国内を射程内におさめているとされていることから、本市も必然的に射程内に入っているものと認識しているところでございます。また、5月29日に発射されました弾道ミサイルは、新型の可能性があるとされておりまして、繰り返されるミサイル発射実験により、その技術的信頼性が向上し、打撃能力および発射形態の多様化が進んでいると見られ、本市としても注視すべき事態であると考えております。  お尋ねのどのような弾道ミサイルの飛来を想定しているかにつきましては、今ほど申し上げましたとおり、北朝鮮が保有する弾道ミサイルのほとんどが我が国を射程内におさめていることや、未知ののミサイルの保有も考えられますことから、事前に想定することは困難であると考えております。そのため、本市といたしましては、弾道ミサイルの種類にかかわらず、国や県と連携・協力し、被害を最小限に食いとめる対応を図ってまいる必要があると考えているところでございますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 63 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 64 ◯20番(長崎任男君) よろしくお願いいたします。  細項目の4番です。
     弾道ミサイルの飛来に対する情報は、私たちはテレビのニュースやインターネットの情報に頼るしかなく、彦根市よりは具体的な情報を聞かされておりません。その理由についてお伺いいたします。 65 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 66 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 私ども地方公共団体が入手する弾道ミサイル飛来に係る情報につきましては、国や県からの情報が主体となりますが、現在のところ、報道されている以上の特筆すべき具体的な情報はございません。  国からは、ミサイル落下時の行動等につきまして、市ホームページや広報紙等を活用し、住民への周知を図るよう依頼がありました。また、ミサイルが発射されますと、県の防災行政無線を通じて、国からミサイルに関する情報や国の対応などについての情報が送られてきておりますが、その内容につきましては、新聞、テレビおよびインターネット等で得られる情報の域を出ず、また、速報性もないことから、改めて情報提供を行っていないのが現状でございます。  本市といたしましては、市民の皆様に提供すべき情報を入手した場合には、迅速に、市ホームページ、彦根市メール配信システム災害用ツイッター、「広報ひこね」およびエフエムひこね等を活用して公表していきたいと考えております。 67 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 68 ◯20番(長崎任男君) 再度質問させていただきます。  先ほども何度も申すとおり、このような緊迫した状況の中で、この情報が市民に周知徹底されていると理解してよろしいのでしょうか。 69 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 70 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) ミサイル発射の情報だけに限定すれば、報道等での周知で行われていると考えております。発射情報に関しましては、市独自に流しておりませんので、その部分については、市からの情報が届いているという状況にはございませんが、報道等で周知されていると認識しております。 71 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 72 ◯20番(長崎任男君) 私には、彦根市内の方、もしくはこの庁舎の中でも、危機感を感じておられる方がほとんどだとはちょっと思えなかったので、再度質問させてもらったんですけれども、そういった場合、今のような体制で、万が一の対策本部は本当に立ち上げられて機能するのでしょうか、お伺いします。 73 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 74 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 対策本部につきましては、国からの指示がなければ設置できない法律上の規定となっておりますので、いまだそういった事態は発生しておりませんが、その前段であります連絡調整本部でありますとか連絡本部は市独自に立ち上げることが可能でございますので、これまでの自然災害に対する災害対策本部の設置等のノウハウを生かして対応してまいりたいと考えております。 75 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 76 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の5番に移ります。  北朝鮮が発射した弾道ミサイルの着弾を想定した避難訓練が必要ではないかと私は思います。昨日も北川議員からこの問題は質問されていると思うんですけれども、私は、地元の自治会組織や消防団を含めた実際に活動される方に重きを置いた住民の避難訓練が必要だと考えるんですけれども、それに対してお考えをお伺いいたします。 77 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 78 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 先日もご答弁申し上げましたが、弾道ミサイル飛来時には、国および県が主体となって対応を図ることとなりますことから、弾道ミサイルを想定した避難訓練につきましては、本市単独の実施ではなく、国および県の参加のもと、関係機関とも十分に調整を図る必要があると考えております。現在、県におかれましては、弾道ミサイルを想定した避難訓練の実施につきましては、他府県で実施されている訓練の情報を収集するとともに、近隣府県の動向を見極めつつ、今後の課題として検討するとされております。本市といたしましても、県での検討結果を踏まえて、訓練の必要性について検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 79 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 80 ◯20番(長崎任男君) けさのニュースでも放送されていましたが、山形県の酒田市だったと思うんですけれども、市でもこのような弾道ミサイルの飛来に対する避難訓練を実際にされているところがある。また、今日のニュース以外にも実施している自治体があると思います。そういった実際先進的にされているところもある中で、彦根市としては、そのような避難訓練を喫緊にする考えがあるのかないのか、お伺いいたします。 81 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 82 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 北朝鮮の弾道ミサイル発射に関する避難訓練につきましては、3月17日に秋田県で開催されております。議員ご指摘の山形県の酒田市につきましては、6月9日に実施されております。そのほか、ポータルサイトの方で確認しましたところ、全国的には6カ所実施されているところでございますが、それぞれ訓練の主体につきましては、内閣官房、消防庁、県、それぞれの市町の共同での主催となっておりますので、市単独でされているという情報には現在のところ接しておりません。本市で行う場合も、国・県、あるいは関係機関との連携を十分図りながら実施したいと考えているところでございます。 83 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 84 ◯20番(長崎任男君) 非常にこの問題は重要な問題だと思いますし、実際にそうやってやっているところもあるわけなので、積極的に県の方とか国の方にも呼びかけていただいて、一日も早い住民避難訓練の実施を実現されるようにお願いいたします。  続きまして、大項目の2番に移らせていただきます。  彦根市における次世代農業への対応策について。  私が住む彦根市の南部は、市長がおっしゃる地域の特色という意味では、緑と自然が豊かで、特に農業が盛んな地域であります。その反面、人口減少や実際に農業に従事される方々の高齢化が進み、若い世代の担い手が不足しているという問題は、地域の喫緊の課題であると認識しております。そこで、その対応について、彦根市として新しい取り組みを進めていくお考えがあるのかどうか、お伺いいたします。  中項目1、高密度播種育苗について。  5月17日の日本農業新聞に掲載されておりました高密度播種育苗とはどのようなものなのか、わかる範囲でお答えください。 85 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 86 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 高密度播種育苗による栽培とは、育苗箱にまくもみの量が、通常では苗箱1箱当たり150グラム程度で播種するところ、250グラムから300グラムの高い密度で播種し、1株当たりの植えつけ本数を従来と同じ3本から4本で移植することで、10アール当たりの育苗箱数が、通常では13箱程度のところ、5箱から7箱程度と大幅に少なくすることができ、低コスト化、省力化が期待される技術でございます。 87 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 88 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  その高密度播種育苗を実施することによって、どのような効果があるのか、お伺いいたします。 89 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 90 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 高密度播種育苗の効果としましては、苗箱の数が減ることによる育苗資材費などのコスト削減、田植えをするときの苗箱の運搬や苗の補充の回数が減ることによる作業の軽減、労働時間の短縮などが挙げられます。 91 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 92 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の3番です。  逆にデメリットはあるのでしょうか。 93 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 94 ◯産業部長(黒澤茂樹君) デメリットにつきましては、初期の病害虫防除を目的として苗箱に施用するタイプの薬剤では効果が十分に得られないことや、育苗期間が通常よりも短いことによる育苗管理の難しさ、小さな苗を植えるため、代かき作業や移植後の水管理によりましては欠株のおそれがあり、収量の減につながるといったリスクも考えられます。 95 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 96 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の4番です。  この高密度播種育苗の彦根市内での実績があれば教えてください。 97 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 98 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 高密度播種育苗によります市内の作付面積は、現在、市として把握しているものは、平成28年度は生産者1名で約1ヘクタール、平成29年度は生産者8名で約69ヘクタールの作付面積となっております。 99 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 100 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の5番に移らせていただきます。  資材費の削減や管理労力および移植作業時間の低減など低コストの技術として期待がされます高密度播種育苗ですが、この密苗の移植、つまりは田植えには専用の田植え機が必要だと私は理解しているんですが、こういった機械を導入するための取り組みに対する支援はどのようなものがあるのか、お答えください。 101 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 102 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご指摘のとおり、高密度播種育苗の田植えには、専用の田植え機かキットが必要となります。高密度播種育苗そのものへの直接的な支援策は現在ございませんが、既存の経営体育成支援事業や産地パワーアップ事業を活用いただくことにより、高密度播種育苗された苗を移植する田植え機の導入に対する支援が可能であると考えております。既にこれらの事業を活用した4経営体が、平成28年度に専用の田植え機を導入し、今年度に高密度播種育苗の田植えを行っているところでございます。 103 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 104 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  こういった低コスト技術に取り組むことに対する支援についてお伺いしたいんですけれども、この高密度播種育苗のような新たな低コスト技術に取り組むことに対する市の支援はどのようにしていただけるのか、お伺いいたします。 105 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 106 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 低コスト技術の普及につきましては、今ほどお答えさせていただきましたとおり、農業機械の導入補助を行っているほか、県や農協と連携しながら技術面での普及活動をあわせて行っているところでございます。今年度におきましても、県や農協による高密度播種育苗の実証ほ場が設置されたほか、先月には農協主催で実演会が開催されております。今後とも、低コスト技術の普及のため、市や県、農協が一丸となりまして、生産者への助言や指導等を行ってまいりたいと考えております。 107 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 108 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。ぜひとも進めていただけるようによろしくお願いいたします。  中項目の2番、耕作放棄地への対応について。  耕作放棄地の問題も非常に重要な問題であり、人材不足やイノシシなどの獣害問題、農業機械がかなり大型化されていますので、ほ場整備をされていないような未整備田には手間がかかり過ぎて、費用対効果も見込めず、結果、そのような土地は担い手もなく、耕作放棄地になりつつあるということを聞き及んでおります。  細項目の1番です。  彦根市が把握されている市内の耕作放棄地の面積はどれぐらいありますか。 109 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 110 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 平成28年度の彦根市内の耕作放棄地の面積は、約37ヘクタールとなっております。 111 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 112 ◯20番(長崎任男君) 細項目の2番です。  その比率は何%ですか。 113 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 114 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 市内の耕地面積2,886ヘクタールの約1.3%となっております。 115 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 116 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の3番です。  そのように耕作放棄地になってしまった原因についてお伺いしたいんですけれども、耕作放棄地になった原因として考えられる理由をお示しください。 117 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 118 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 耕作放棄地になった原因につきましては、農業者の高齢化や担い手不足、農産物価格の低迷、未整備田や生産性が低いなどのほ場条件が悪いことによるもの、さらには鳥獣被害による生産意欲の低下などが要因として考えられます。 119 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 120 ◯20番(長崎任男君) 細項目の4番でございます。  こういった耕作放棄地やほ場整備ができていない田んぼを集約して、新たに農地として利用できるように支援する、国や県、市の対応策があればお示しください。 121 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 122 ◯産業部長(黒澤茂樹君) これまで彦根市農業再生協議会によります耕作放棄地再生利用交付金を活用した耕作放棄地の解消活動や、農地耕作条件改善事業によりますほ場の大区画化への支援、農地中間管理機構を活用した農地の集約化などの取り組みを進めてまいりましたが、ご質問の耕作放棄地や条件の悪い農地を一挙に解決する方策としましては、大規模な土地改良事業のほかには、残念ながら現時点ではこれといった対応策が見当たらないのが現状でございます。  こうした中、実際の取り組みに当たりましては、耕作者の確保や地域の合意形成なども必要でありますことから、個別にご相談をさせていただく中で、活用可能な制度を案内してまいりたいと考えております。
    123 ◯議長(八木嘉之君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 124 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。この問題は、なかなか市単独でするのは難しい問題でもあるとは思うんですけれども、中間管理機構や県と国に働きかけていただいて、田んぼのほ場整備ができていないと、先ほども申しているとおり、大きな機械が入れないので、そういったところは田んぼの耕作者の方も受けられない、受けたくないという問題にも発展すると思います。そういった問題を何とか解決できるように尽力いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  今回、私は、テレビで報道されている弾道ミサイルの危機管理の問題と、地域での課題であります農業の問題に対して質問をさせていただきました。  弾道ミサイルに関しましては、一昨日、小林防衛大臣政務官と意見交換をさせていただいたこともあり、新たな情報の収集を常に心がけております。今後も、彦根市全体や地域の問題、あらゆる問題に取り組んでまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 125 ◯議長(八木嘉之君) 8番安藤博君。安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 126 ◯8番(安藤 博君) 6月定例会に当たりまして、2項目について質問させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  早速でございますが、大項目の1番目でございます。  議案第44号の事業についてということで質問させていただきたいと思います。  この議案第44号平成29年度(2017年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)の中から、記念式典開催事業と福祉センター管理運営事業に関して、質疑と質問を行いますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、中項目でございますけれども、記念式典事業に関してでございます。  彦根市功労者表彰事業と市制80周年記念式典事業は、昨年度の当初予算で441万4,000円が計上され、ことしの2月11日にひこね市文化プラザで開催の予定でありましたが、ご案内のとおり、三十数年ぶりの大雪のため中止を決定されたところでございます。その後、2月定例会の質問に対しまして、今秋に改めて開催をしたい旨の答弁がされ、今回、補正予算で計上されるに至っております。  そこで、以下、質問を行います。  まず、細項目1点目でございます。  記念式典の開催日を10月9日に設定された理由についてお聞かせいただきたいと思います。 127 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 128 ◯総務部長(犬井義夫君) ことし2月11日に中止いたしました彦根市制施行80周年記念式典については、秋ごろに開催する予定で調整をしてまいりました。講師の方の日程の都合や、より多くの皆さんに参加をしていただくため、前回の会場でありますひこね市文化プラザのグランドホールの使用が可能な10月9日を式典開催日として予定させていただいたところでございます。 129 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 130 ◯8番(安藤 博君) 10月9日の設定理由ということで、講師のご都合と、それから、前回ご案内を差し上げたひこね市文化プラザでということでございます。10月9日というのは3連休でございまして、秋でございますので行楽シーズンであります。その3連休の最終日に設定をされたということでありますが、これは特段3連休という意味合いはなかったのか、確認のため再質問をさせていただきます。 131 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 132 ◯総務部長(犬井義夫君) 特に3連休ということで意識をしたということではございません。 133 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 134 ◯8番(安藤 博君) わかりました。いずれにしましても、非常に行楽シーズンであるというところからでありますが、どの日に設定しようが、それは関係ないと言われたら関係ないのですが、その点について、単純に講師のご都合とひこね市文化プラザの都合ということで理解をさせていただきます。  次に、細項目の2番であります。  平成28年度当初予算では441万4,000円というのが計上されておりましたが、今回は125万円が減額されております。その減額理由についてお聞かせいただきたいと思います。 135 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 136 ◯総務部長(犬井義夫君) 昨年度の当初予算と今回の補正予算を比較し、減額となった理由でございますが、彦根市制施行80周年記念式典の中で予定をしておりました彦根市功労者表彰に係る経費として、審議会の委員報酬、表彰メダル、表彰状筆耕料など約106万円につきまして、既に表彰を実施しておりますので、補正予算では功労者表彰に係る予算は計上してございません。さらに、記念式典では、前回の式典で準備をいたしました市制施行80周年記念映像の作成費用や再利用できる一部看板などの物品費用など約20万円もございますので、合計で約125万円の減額となっているところでございます。 137 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 138 ◯8番(安藤 博君) わかりました。  今も若干触れていただきましたけれども、次の細項目であります彦根市の功労者表彰、その経費について、一部もう既に執行しているので今回減額になっているというご説明でございました。この彦根市の功労者表彰につきましては、2月28日に既にもう実施をされております。本来であれば、2月11日に記念式典で功労者表彰をされるところだったんですが、2月11日が中止になった関係で、たしかこれは秘書室かどこかでされたのかと思いますが、2月28日に実施をされています。私としては、ぜひ、多くの方がお越しになる、改めて実施される記念式典で功労者表彰をされるべきだと考えますが、その見解についてお聞かせいただきたいと思います。 139 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 140 ◯総務部長(犬井義夫君) 彦根市功労者表彰につきましては、ただいまもおっしゃっていただきましたとおり、平成29年2月28日に市役所の特別会議室にて表彰を済ませておりますので、改めて市制施行80周年記念式典の中で表彰式を実施することは考えておりません。しかしながら、議員ご指摘のとおりでございますが、当日配布いたしますプログラムに掲載をしたり、多くの市民の皆さんが参加される式典の中で受賞者のご紹介をさせていただくなどの方向で考えているところでございます。 141 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 142 ◯8番(安藤 博君) 再質問をいたします。  これは、確かに市制施行80周年の記念行事ということで冠はついていますけれども、2年に1回、2月11日に、彦根市に多大な貢献をされた方々を表彰されているということでございますので、私としては、せっかくそういったものを改めて開催されるわけでありますから、ぜひとも功労者表彰をされるべきだと考えますが、その見解について、今、総務部長のご答弁では考えていないということでありますけれども、本当にそれが正しい姿なのかと私は考えます。市長、見解があればおっしゃってください。 143 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 144 ◯市長(大久保 貴君) 2月28日に、特別会議室において厳粛な雰囲気の中で表彰をさせていただいたということで、一つの区切りになったと思っております。通常、2年に一度、功労者に対する表彰を行っておりますが、その通常の表彰に劣らぬような内容であったと私自身は感じております。したがって、今、総務部長がご答弁申し上げたとおりに、この10月9日に当たりましては、皆さんを改めてご招待させていただいて、その功績を皆さんにご紹介するとともに、皆さんとともに祝意を表したいということで考えております。 145 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 146 ◯8番(安藤 博君) ご招待をされ、せっかくそこまでお越しいただくのであれば表彰されたらいかがかと思いますけど、それこそ80周年の冠をつけて表彰の栄に浴される方々を心から彦根市として表彰される姿かと思います。ここはまだまだ時間がありますので再考をしていただきたい。これは強く要望しておきたいと思います。  次の細項目4番目でございます。  一定、先ほどの予算の関係でもお聞かせいただきましたが、2月11日に予定されていました式典は、彦根市制施行80周年、高松市・彦根市姉妹城都市提携50周年記念式典という冠の名で、ひこね市文化プラザグランドホールで700名を定員として、ミニコンサートと俳優の高橋英樹さんをお招きして記念講演を計画されていました。今回、125万円の減額というところは、あくまでも先ほどの功労者表彰の関係を含めて、あと、使える備品の部分の減額ということをお聞かせいただきましたので、そういう点からいたしまして、今回の式典内容について改めてご説明をお願いしたいと思います。 147 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 148 ◯総務部長(犬井義夫君) 彦根市制施行80周年記念式典の内容についてでございますが、ことし2月11日に開催を中止いたしました記念式典と同様の規模や内容を予定しております。具体的な式典の内容でございますが、補正予算を現在ご審議いただいているところでございますので、こちらのご承認をいただいた後、詳細について決定していきたいと考えているところでございますが、現在、近江高等学校吹奏楽部によるブラスバンドの演奏や俳優の高橋英樹氏による記念講演、また、姉妹城都市である高松市と姉妹城都市提携50周年記念フォトセッションなどを予定しているところでございます。 149 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 150 ◯8番(安藤 博君) 今ご答弁いただきました内容は、基本的に2月11日に本来予定していた内容と変更なしに進めたいということで理解をさせていただきました。2月11日に高橋英樹さんにお願いしていまして、急遽こちらの彦根市側の都合でキャンセルしたということでありますが、そういった関係からして、キャンセル料が発生したのかどうかわからないですけれども、今現状、補正予算で提案されている中でそれが措置できると理解していいのか、改めてお答えください。 151 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 152 ◯総務部長(犬井義夫君) 今お願いしております補正予算の中で賄うということで予定をしております。 153 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 154 ◯8番(安藤 博君) 高橋英樹さんについては、事前にアナウンスもされて、楽しみにされていた方もいらっしゃると思いますので、補正予算が通った暁には、速やかにアポどりをしていただいて出演依頼をしていただきたいと思います。  いずれにいたしましても、この秋にまた再度取り組まれるということでありますので、私としては、やはり功労者表彰を改めて実施され、多くの方々の前でご披露されるべきだと思います。それが本来、彦根市に多大な貢献をされた方々に対する彦根市の態度だと私は思いますので、先ほども申し上げておりますけれども、それは再考していただきたいと思います。  次に、中項目2番目であります。  福祉センター管理運営事業に関してということで、福祉センター管理運営事業予算では、福祉センターに設置する防犯カメラ増設として110万円が計上されておりますので、以下、質問をさせていただきたいと思います。  細項目の1番であります。  1月に発生した福祉センター不審者侵入事案を受け予算計上されています。この件に関しましては、議員には去る5月25日の全員協議会で説明を受けたところでありますが、これは公表も何もされていませんでしたので、改めてこの事案についてのご説明をお願いしたいと思います。 155 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 156 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本事案は、平成29年1月19日木曜日の午後1時30分ごろに、女性職員が福祉センター1階トイレに入った直後、人の気配を感じ、扉をあけると、扉の前に不審な男性が立っており、不審者はすぐさまその場から逃走したというものでございます。  事案発生直後に、総務調整官に助言をいただきながら、被害者、施設管理担当者、窓口担当者で防犯カメラの映像を確認し、不審者の特定を試みましたが、不審者と思われる人物が逃走する後ろ姿が確認できただけで、不審者の人物特定には至りませんでした。  以上でございます。 157 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 158 ◯8番(安藤 博君) この件に関しては、先ほども申し上げたとおり、議員に対しては全員協議会の中でご説明いただきました。予算を上げていただいておりますけれども、不審者を特定することに至らなかったという結論で今ご説明いただきましたが、まずここで、公表されていない理由について、当局としての見解をお聞かせいただきたいと思います。 159 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 160 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本事案につきましては、ただいまもご説明申し上げましたように、総務調整官に助言をいただきながら対応をいたしました。先ほど申し上げましたように、人物特定が映像上できないということでございましたので、その結果を総務調整官にお伝えしましたところ、これは警察に通報しても、犯人が特定できないということで、警察としても動きようがないからと、今後の防犯対策をしっかりするようにという助言、ご指導をいただいたところでございます。したがいまして、本件につきましては警察にも通報をいたしておりません。事件として扱ってはおりませんでしたので、あえてご報告は申し上げませんでした。  それと、この事案につきましては、結局未遂に終わったわけでございますけれども、女性職員にとってもセンシティブな内容でございますので、必要最低限の範囲のみの情報共有とさせていただいたところでございます。 161 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 162 ◯8番(安藤 博君) 今のご説明で、未遂であって、犯人が特定できなくて、総務調整官、この方は警察OBの方ですよね。そういうことからして公表しなかった、事件として取り扱わなかったということでありますけれども、仮にこれがそこに来ておられる市民の方々であれば、どんな対応をされたのかと僕は思うんです。確かに、女性職員がトイレから出てきて不審な男性が立っていたら、それはもう恐怖の中だと思いますが、ただ、再発防止であったりとか、そういうことを考えたときには、事件にするかしないかは、その調整官のご判断だったということで、防犯機能を強化しなさいという結論づけで今回110万円の予算計上をされているわけですので、それはそれでいいとしても、ただ、そういった事案があったということに対しては広く周知をしておかれた方が、犯人そのものを含めて抑止力になるのではないかと僕は思うんですが、その見解について、あくまでも調整官のご指導ということになろうかと思いますが、そのことも含めて、事案が発生したときにはお考えにならなかったのか、改めてお答えをいただきたいと思います。 163 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 164 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本事案が発生しましたときに、女性職員にもいろいろと情報を確認いたしまして、女性職員にとっても、これはショックな事案でもございますので、そういう大きな話といいますか、先ほども申し上げましたように、できるだけ情報については必要最低限にということもございましたので、あえて公表しなかったということでございます。  もしこれが市民の方だったらどうかということでございますけれども、これは、やはり被害に遭われた方のお気持ちもお聞き取りをした上での判断になろうかと思いますので、そういうことを総合的に判断した上で、総務調整官、これは警察OBの方でございますので、適切なご指示をあおいで対応したいと考えております。  以上でございます。 165 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 166 ◯8番(安藤 博君) 当局の見解としてお聞きしておきたいと思います。  いずれにいたしましても、そういった事案というのは別に福祉保健センターだけであるものではありませんし、他の公共施設でも起こり得ることだと思いますが、そのことを受けて、調整官のご助言を受けて、今回、110万円の防犯カメラの設置という形になりますが、細項目の2番ということで、不審者侵入事案に対する対策として、さまざまな対策案が考えられると思います。今回、防犯カメラ増設とされていますが、その経緯についてまずお聞かせいただきたいと思います。 167 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 168 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほどもお答えしたとおりでございますけれども、今回の事案について、既設の防犯カメラでは不審者の人物特定ができなかったことから、総務調整官の助言を参考にさせていただきまして、建物に侵入した不審者を特定できるように、各施設の出入り口に防犯カメラの設置が必要であると考えまして増設を行うものでございます。 169 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 170 ◯8番(安藤 博君) ご助言の中ということで理解をいたしました。  細項目3番に移りますけれども、今回の防犯カメラ増設台数は3台ということを、事前の説明でお伺いをさせていただいておりますが、その3台という根拠についてお聞かせいただきたいと思います。 171 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 172 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今回の防犯カメラの増設は、不審者の建物への侵入を監視、記録することを目的としており、防犯等に効果の高い施設の出入り口の映像を撮影しようとするものでございます。出入り口は、福祉センター本館2カ所、別館1カ所、男女共同参画センター1カ所の計4カ所でございますので、カメラ3台の増設、さらに1台の移設によりまして対応したいと考えております。 173 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 174 ◯8番(安藤 博君) 3台ということで事前にお話をお伺いしたら、たまたまレコーダーの空きのスロットが3台あるから3台だというお話もお聞かせいただきました。それがたまたま今おっしゃっていただいた出入り口のところで間に合うからという発想だと思いますが、これはあくまでも人の出入りのところの出入り口で、実際現場も見させていただいて、角度を変えるなり移設するところもご説明いただいたんですが、車両なり駐車場等々に侵入されている情報というのも、もし事件になれば非常に有力な手がかりになろうかと思うんですが、そういった点についてはお考えにならなかったのか。空きスロットが3台分あったからと、僕はそういう説明を受けたんですが、もし訂正があるようであれば、その点も含めてお答えいただきたいと思います。 175 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 176 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほどご質問がございましたように、確かに今、レコーダーのいわゆる物理的な制約と申しますか、8台のカメラの録画ができるということで、それ以上の録画機能はございません。その中で、出入り口が4カ所ございますので、既設のカメラを1台、出入り口の方に向けて対応しようと考えたところでございます。現在、既設のカメラにつきましては、駐車場側を主に映像で記録いたしておりますので、今回、新たにカメラを増設、移設することで、全体としての防犯機能は果たせるのではないかと考えているところでございます。 177 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 178 ◯8番(安藤 博君) 今、駐車場側も網羅しているとおっしゃいましたけれども、少なくとも今現状ある部分については、駐車場側としては、ウィズのところから西の方角で見られる部分ぐらいしかないのかと思います。出入り口としては、それは網羅できていないと思います。僕は何が言いたいかといいますと、せっかく予算計上されるのであれば、そういったところも考えられて、8台分のレコーダーで録画機能があって、ただ単に空きスロットが3台分あいているから、その3台を増設してやろうという、その考え方については一定理解できますけれども、どうせ予算計上されるのであれば、今後、この事案が二度と起こらないとは言い切れないということからすると、そういった車両の確認も含めた予算計上をされたらいいのにと思っているところであります。  次、細項目4番です。
     その根拠については理解をいたしましたが、防犯カメラは、犯罪の抑止力効果から、事件、事故の解決に導くためのツールとして活用されています。特に、解像度であったり、録画機能であったり、カメラ仕様は重要であります。増設される防犯カメラの仕様についてお尋ねをいたします。 179 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 180 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 増設する防犯カメラは、先ほども申し上げましたように、既設のレコーダーに接続するため、互換性の関係上、既設の防犯カメラとほぼ同じ仕様のものとなります。カメラの性能でございますが、カラーの38万画素で、近距離で人物特定が可能なものでございます。また、白黒となりますが、夜間撮影にも対応しております。  なお、既設のレコーダーは、ハードディスクの容量が1テラバイト、画像の保存期間は任意の設定が可能となっておりますけれども、彦根市福祉センター群における防犯カメラ等の設置および運用に関する要領、これに基づきまして保存期間を2週間に設定しているところでございます。 181 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 182 ◯8番(安藤 博君) 仕様についてはわかりました。レコーダーの部分での関係もあって、既存のカメラの仕様と同等のものと理解をさせていただきますが、カメラそのものというのは、ダミーとかもありますけれども、抑止力効果と、それから犯罪を解決するための効果というのが、最近は特にイギリスなんかのテロを見てもありますけれども、カメラの選択のポイントというのが、カラーであること、屋外に設置する場合は雨露をしのげるとかいったこと。それから、専用の機材ですね。今おっしゃったレコーダー。それから、その機材でどれぐらい録画をしていけるのかということ。最近は、先ほどおっしゃったような夜間に赤外線監視ができるかどうか、プラス、センサーライトを併用するというのが非常にいいと言われています。そういったことからすると、今おっしゃっていただいた既存のものをただ単におつけになるというのは、第1段階としては理解いたしますけれども、今後、そういった部分については新たに増設するなりを考えていただきたいと思います。  その点も含めて、5番目、今回の増設3台カメラの配置は、福祉センター建屋の出入り口に焦点を当てておられます。車両や施設外に対応できないと考えておりますので、本来なら、車両などを特定することも考慮し、駐車場内や市道への出入り口に設置することが必要と私は考えます。そこで、3台の増設で不審者侵入事案の対策となり得るのか、お答えをいただきたいと思います。 183 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 184 ◯福祉保健部長(牧野 正君) まず、既設の防犯カメラ5台につきましては、福祉センター敷地内を出入りする車両および施設外の人物をおおむね撮影できる場所に設置しており、今回、防犯カメラ3台の増設と1台の移設を行うことで、各施設の出入り口の撮影が可能となり、施設内で発生した事案への対応もできるものと考えております。ただ、万全を期すためには、議員ご指摘のとおり、市道への出入り口に設置することも有効であると思いますが、先ほど申し上げました彦根市福祉センター群における防犯カメラ等の設置および運用に関する要領の規定に基づきまして、防犯カメラの設置目的を達成することはもちろんでございますけれども、一方で、個人情報の適切な取り扱いの確保、それから、市民等の権利利益を保護するということもございます。こういったことをあわせて考えまして、既存のレコーダーを最大限活用し、かつ、必要最小限度の撮影範囲となるよう、防犯カメラ3台の増設と1台の移設を行うものでございます。 185 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 186 ◯8番(安藤 博君) 現段階での見解については理解いたしました。  ただ、6番目でありますけれども、新たな防犯カメラの設置を考えていないのかという問いをさせていただいています。今のお答えですと、今のところはないようなことでありますが、改めて見解を求めておきたいと思います。 187 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 188 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 防犯カメラは、犯罪の防止を目的とするものでございますが、プライバシーや個人情報の取り扱いにも十分留意しなければなりません。このことから、撮影区域は必要最小限度の範囲にとどめる必要がございます。今回、新たに3台の防犯カメラを増設することによりまして、設置目的を達成することができるものと考えておりますことから、現時点では新たな設置は考えておりません。  以上でございます。 189 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 190 ◯8番(安藤 博君) わかりました。何もかも防犯カメラを設置するという監視社会の中でというのもありますけれども、そういった事案があった以上は、考慮していただきたいと思います。  その点でいいますと、今回、福祉センターでの不審者侵入事案でございましたけれども、その他の公共施設でも起こり得る事案だと考えます。水平展開についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 191 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 192 ◯総務部長(犬井義夫君) 公共施設への防犯カメラの設置につきましては、各施設によって用途や構造などの特性が異なりますことから、各施設を所管しております施設管理者が、施設の現況に合わせまして必要性を判断し、それぞれ対応しているところでございます。  議員ご指摘のとおり、今回発生したような事案はほかの公共施設でも発生し得るところでございまして、各施設管理者が防犯カメラの導入を検討する上での重要な判断材料の一つとして、全市的に今回の事案を捉えていく必要があると考えているところでございます。  ちなみにではございますが、市役所本庁舎につきましては、出入り口付近に防犯カメラを設置しており、8月に移転をいたします彦根駅西口仮庁舎におきましても防犯カメラを設置する予定でございます。 193 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 194 ◯8番(安藤 博君) 世知辛い世の中といいますか、防犯カメラをつけなくてもいい世の中であればいいんですけど、今の時代はそういったわけにもいきませんので、そういったところの水平展開についてはよくお考えいただきたいと思います。  それでは、大項目の2番目、彦根市の減災対策について質問を進めていきたいと思います。  昨年は、熊本地震や鳥取県中部地震や多くの台風の来襲、糸魚川市大規模火災などの自然災害や人的災害がございました。まだまだ復旧復興途上であり、改めて被災された皆様にお見舞い申し上げたいと思います。  さて、今申し上げた災害は彦根市でも発生する可能性があり、災害を最小限に抑えるために、以下、質問を行います。  中項目の1でございます。  改正消防法により、平成18年6月1日より新築住宅については火災警報器の設置が義務化され、既存住宅は彦根市の条例により平成23年6月1日までに設置することになっていました。そこで、火災警報器に関して、以下、質問を行います。  細項目の1でございます。  彦根市における火災警報器の設置状況についてお聞かせいただきたいと思います。 195 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 196 ◯消防長(高田忠見君) 住宅用火災警報器の設置率につきましては、総務省消防庁からの通知により、毎年6月に調査しており、平成27年度の彦根市の住宅用火災警報器の設置率は82.29%、平成28年度は78.12%、平成29年度は81.2%でした。同設置率の調査結果は、毎年8月ごろに全国および各都道府県別に公表されますが、全国および滋賀県におきましても本市とおおむね同程度の設置率となっております。 197 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 198 ◯8番(安藤 博君) ありがとうございます。基本100%の設置ということで、当時は、改正消防法によって、消防団の方々のご協力もいただきながら、個別訪問していただいて設置普及に努めていただいております。このデータが正しいかどうかわかりませんけど、全国平均で今のところ81%ということでございますので、今お示しをいただいた彦根市の設置率についてはそこそこなのかと判断をいたします。  次であります。ちなみに、申し上げたとおり全国の設置率が81%でございますし、条例の適合率というものについては全国で66.4%でありまして、滋賀県が61.8%で順位的には35位ということでありますので、条例適合率についても推進をしていただく必要があると申し添えておきたいと思います。  次に、細項目の2であります。  火災警報器の設置義務化から10年を迎えております。設置状況等も含め、当局の課題認識についてお聞かせをいただきたいと思います。 199 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 200 ◯消防長(高田忠見君) 平成23年度の設置率は55%で、翌24年度には77%となり、多くの市民の皆様のご理解を得て設置が進みましたが、以降は80%前後で高どまりをしているのが現状でございます。住宅用火災警報器の設置は、全ての住宅に必要なため、これからも引き続き、住宅用火災警報器の重要性、有効性を広く広報し、少しでも早く彦根市内の全ての世帯に設置されるよう推進してまいります。 201 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 202 ◯8番(安藤 博君) ありがとうございます。いずれにしましても、100%設置を目指してご努力いただきたいと思いますが、この10年というのは非常にキーワードでございまして、次の質問に移るんですけれども、火災警報器の多くは電池式でございます。メーカーによって差異はあるものの、電池寿命は約10年と言われています。電池の寿命が近づくと、警告音や警告音声が流れる仕組みのものが大半でありますので、そういった電池切れ警告音等に対する問い合わせ等々が消防の方に寄せられていないかどうか、その現状についてお聞かせいただきたいと思います。 203 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 204 ◯消防長(高田忠見君) 住宅用火災警報器の電池切れ警報音等に対する担当課への直接の問い合わせは、平成27年度に、機器の不具合や電池切れと思われる問い合わせが1件、誤作動と思われる問い合わせが2件ありました。平成28年度以降は、電池切れ等に対する問い合わせは特にありませんでしたが、各自治会での防火防災訓練等において、指導員が住宅用火災警報器の設置推進や維持管理について啓発を行っている際に、個別にご質問をいただいたことはあります。 205 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 206 ◯8番(安藤 博君) これは、電池といっても、市販で売られている単3電池だとか単4電池ではございません。特殊な電池でございますので、放置をされてしまいますと、せっかく八十数%設置をしていただいているにもかかわらず、10年以上過ぎてくると電池切れになって、結果的に警報器の役目を果たさなくなってしまうということであります。  次の細項目の4番であります。  そういったことからいたしますと、多くの仕市民が電池切れにより警告音が鳴ることを認識していません。実際、こういった警告音が鳴ります、電池切れの音声が流れますと取扱説明書には書いてあるんですが、ほとんどの方々が電気工事屋とか施工されている方々につけていただいて、そのときには説明を受けているんでしょうけど、恐らく忘れていらっしゃる方がほとんどだということからいたしますと、行政として電池切れと電池交換の周知をする必要があると私は考えますので、その見解を求めておきたいと思います。 207 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 208 ◯消防長(高田忠見君) 議員ご指摘のとおり、本市としましても、住宅用火災警報器の電池切れに対する市民への周知は重要と考えております。  本市消防本部では、平成23年6月の既存住宅設置義務化となる前年の平成22年に、各自治会に対し住宅用火災警報器の共同購入を推進し、多くの自治会で共同購入をしていただきましたが、今後は多くの設置世帯において同時期に電池切れなどの不具合が起こることが考えられていることから、平成27年6月に、共同購入を実施された自治会長宛てに、日ごろの点検や電池切れ、本体の故障等に対応いただくよう、注意喚起のお知らせ文とリーフレットを送付し、自治会内での回覧等により周知いただくようお願いをいたしました。  現在は、10年を目安に電池や本体の交換を、自治会での防火防災訓練、火災予防運動における街頭広報や住宅防火診断、各種イベントにおいて啓発するほか、ホームページや市の広報紙、FM放送、消防テレホンサービス、自治会長会議の席上においても広報しております。 209 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 210 ◯8番(安藤 博君) 既にもう対策を打っておられるということでございますけれども、改めて周知の方をお願いしたいと思います。  細項目の5番でありますが、先ほども申し上げたように、電池そのものが特殊でありまして、市販はされていません。多分、一つの警報器に二つ電池が要るのかと思います。その電池が一つ約1,300円と言われていますので、仮に家に5台設置して、電池1個という計算でいけば、それでも6,500円かかってしまいますので、そういったことからすると、経済弱者の方々へのいわゆる補助というものについてもお考えいただきたいと思いますので、その見解について求めておきたいと思います。 211 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 212 ◯消防長(高田忠見君) 住宅用火災警報器の設置については、市民の方が条例に基づき自ら設置いただいているものであり、電池交換につきましても市民の皆様にお願いしたいと考えておりますが、今後は、電池切れの世帯が増えてくることから、経済弱者への補助については、他都市の取り組みなどを調査研究してまいりたいと考えております。 213 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 214 ◯8番(安藤 博君) ぜひとも研究していただいて、経済弱者の方々へのご支援もお願いしたいと思います。  ちなみにですけれども、電池の寿命は大体10年で、機器の寿命が大体15年と言われていますので、そういったことも踏まえて、消防の方で周知、それから経済補助の方もご検討いただきたいと思います。  それでは、続きまして、中項目の2番目、住宅用感震ブレーカーに関してお尋ねをしていきたいと思います。  平成25年12月に内閣府から感震ブレーカーの100%配備が提言されております。感震ブレーカーは、震度5以上の地震を検知すると3分後にブレーカーが落ちるというものでありまして、なぜ3分後にブレーカーが落ちるのかにつきましては、夜間発生時に対応するためということで、3分間は通電をさせておいて、その電気の明かりによって外へ避難できる時間を確保するためということであります。そこで、感震ブレーカーについて、以下、質問をしていきたいと思います。  まず、細項目の1番、彦根市としての感震ブレーカーの認識についてお尋ねをしたいと思います。 215 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 216 ◯消防長(高田忠見君) 東日本大震災、熊本地震を経験し、南海トラフ地震の発生が危惧されている中、大規模地震発生時における対策として、住宅の耐震化、家具等の転倒防止などとともに、電気火災防止対策は重要な課題であると考えております。  住宅用感震ブレーカーは、平成25年12月に中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループが、「首都直下地震の被害想定と対策について」の最終報告の中で、出火防止対策として設置推進されたもので、地震を感知すると自動的に電気の供給をとめるため、停電復旧時の通電火災対策には大変有効なものであると認識をしておりますが、本市としては、今のところ設置推奨に取り組んでおらず、市民の認知度はまだまだ低いものと考えています。 217 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 218 ◯8番(安藤 博君) 感震ブレーカーそのものをご存じない方は、おっしゃるとおり、多分、多くいらっしゃると思います。ただ、内閣府の方ではそういった提言もされておられますし、大体、地震が起こって電力がストップして、次に通電したときに起こり得るのが火災だと言われていますので、そういったことからすると、ブレーカーの機能というのは非常に役に立つと思いますので、感震ブレーカーをより多くの方々に知っていただくというのは非常に重要かと思います。  そういったことも踏まえて、次の細項目2であります。今度は平成27年3月に内閣府から感震ブレーカーの普及率25%以上を今後10年間で目指すという提言をされておりますので、彦根市としての設置普及の見解についてお尋ねしておきたいと思います。 219 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 220 ◯消防長(高田忠見君) 平成27年3月に首都直下地震対策推進本部基本計画が閣議決定され、住宅用感震ブレーカーの普及を推進させるため、特に延焼のおそれのある密集市街地の普及率を今後10年間で25%を目指すことが示され、平成28年3月には、設置を優先的に取り組むべき地域として、地震時等に著しく危険な密集市街地が公表されました。本市は、この優先的に取り組むべき地域には該当しませんが、これまでからの大規模地震発生時における電気火災の防止のため、住宅から避難する際にはブレーカーを落とすように指導しておりましたので、今後は感震ブレーカーの普及のあり方についても調査研究してまいりたいと考えております。 221 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 222 ◯8番(安藤 博君) 今、消防長がお答えになりましたとおり、内閣府が地震時等に著しく危険な密集市街地の築数、面積というものを公表されました。ちなみに滋賀県では大津市の2地区ということで、その面積は10ヘクタールというところで、おっしゃっていただいたように彦根市は該当しておりませんけれども、ただ、ブレーカーが上がったまま、要はいつでも通電できるような状態のままで、地震復旧のときに火災が起こり得る危険を考えると、やはり彦根市でもしっかりと普及の施策を打っていただきたいと思っておりますので、そこについてはぜひともよろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、最後でありますけれども、今度は平成28年でございます。平成28年3月に内閣府から感震ブレーカーの優先的な設置を求める地域が発表されたということで、今申し上げたとおり大津市であります。そういったことを踏まえて、静岡県の藤枝市、あるいは神奈川県の横浜市など、一部の自治体では既に補助をしておられると聞き及んでおります。先ほどの火災警報器の補助等も関連しますけれども、彦根市の設置補助の見解を求めておきたいと思います。 223 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 224 ◯消防長(高田忠見君) 本市におきましては、内閣府における検討委員会で提言された住宅用感震ブレーカーを優先的に取り組むべき地域には該当しませんが、今後は、住宅用感震ブレーカーに対する国の動向を見極めつつ、他都市の状況等を調査した上で、普及に向け補助制度も含めた有効な施策を研究してまいりたいと考えております。 225 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 226 ◯8番(安藤 博君) いずれにいたしましても、火災警報器、あるいは感震ブレーカーそのものについても、市民の皆さんの自己防衛の手段として法的な措置がとられているということからいたしますと、行政としてしっかりとそういった責務を果たしていただくためにも、周知であったり補助であったり、そういったところについては、検討や研究だけではなく、前向きな姿勢で取り組んでいただくことを切にお願い申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 227 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前10時32分休憩            午前10時49分再開 228 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  4番辻真理子さん。辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 229 ◯4番(辻 真理子さん) 6月の定例会におきまして、大きく三つの項目について質問をさせていただきます。誠意あるご答弁をよろしくお願い申し上げます。  大項目1、彦根市立病院産婦人科の更なる充実を求めて。  平成27年12月1日、今から約1年半ぐらい前になりますが、滋賀医科大学の村上教授のご紹介により待望の産婦人科医2名が着任されました。その後医師による分娩が再開され約1年が経過いたしましたが、産婦人科は順調に回復し、赤ちゃんの産声が多く聞かれるようになったのでしょうか。気になるところであります。
     平成27年10月14日に市立病院から提供されました資料によれば、平成17年度には年間552件、平成18年度には年間525件の大変多くの分娩があったとされ、当時、産婦人科には4名の医師がおられまして、これだけ多くの分娩があったということでございます。残念なことに、平成19年からは産婦人科医が1名となっていましまして、以後9年間は医師による分娩はなくなり、平成20年2月からは助産師さんによる院内助産所が開設されまして、年間14件から40件の分娩が行われてきました。  このような経過を踏まえまして、以下、質問をいたします。  中項目1、彦根市立病院産婦人科の現状について。  それでは、彦根市立病院産婦人科の現状について、基本的な質問をさせていただきます。  細項目1、現在の産婦人科の医師数は何人か。  現在の彦根市立病院の産婦人科の医師の数は何人でしょうか。 230 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 231 ◯病院事務局長(西山 武君) 産婦人科の医師の数は、本年6月1日現在で、正規職員4名、非常勤の嘱託医2名となっております。 232 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 233 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。  助産師の人数は。  では、医師による分娩が休止していた9年間、市立病院での出産を絶やさないために頑張ってきてくださいました助産師さんに感謝しつつ、その方々を含めまして、現在は何人おられますか。 234 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 235 ◯病院事務局長(西山 武君) 助産師の数は、本年6月1日現在6名であり、全て正規職員となっております。なお、そのほかに助産師資格を有する看護師が3名おり、近い将来、助産師として勤務させるため、現在、看護業務等の経験を積ませているところであります。 236 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 237 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にいきます。  産婦人科における看護師の人数は。  それでは、産婦人科を担当されている看護師さんは何名でしょうか。 238 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 239 ◯病院事務局長(西山 武君) 看護師は、診療科ごとではなく病棟ごとに配置しておりますので、産婦人科のみを担当する看護師数をお答えすることはできません。ちなみに、産婦人科、小児科および眼科の病棟である4階B病棟の看護師数の合計は、本年6月1日現在20名であり、全て正規職員となっております。 240 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。 〔4番(辻 真理子さん)登壇、資料掲 示〕 241 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にまいります。  彦根市立病院産婦人科における分娩の状況はでございます。  パネル1をごらんくださいませ。  平成28年4月からは医師による分娩が再開したわけですが、1年が経過いたしましたので、その後、分娩は順調に回復したのか、伺います。  参考までに、資料-1としてつくりましたので、ごらんください。  資料-1は、彦根市立病院で医師による分娩を取り扱っていなかったとき、つまり、平成19年に医師による分娩が休止いたしまして、平成20年というのはその次の年ですね。その年にそれぞれの医療圏で出生数と分娩数がどういう変化があったかということを示しております。  まず、左側の円グラフでございます。これは、東近江医療圏、湖東医療圏、湖北医療圏。東近江の医療圏は青い色で書かれております。湖東医療圏は赤い色で書かれております。緑色は湖北医療圏となっております。左側の円グラフは各医療圏ごとの出生数があらわされております。  続きまして、右の方の円グラフでございますが、これは医療圏ごとの分娩数をあらわしております。まず、東近江医療圏の青い色でございますが、これは出生数と分娩数がほぼ変わりません。ところが、湖北医療圏にまいりますと、出生数と分娩数に大いに違いがあります。また、湖東医療圏でございますが、こちらの方が出生数と分娩数で、かなり赤い色のところには変化があるということがわかります。この年は彦根市内で赤ちゃんが生まれた数が半分ぐらいになっているということがわかります。  もし医療圏ごとに分娩施設が整っているとすれば、出生数と分娩数は同じぐらいの割合になると思いますが、右の円グラフの赤い部分は緑の湖北医療圏にすごく影響を受けていることがわかります。つまり、この時期は、湖東医療圏の新生児の約半分近くが湖東医療圏およびその他の医療圏で分娩が行われたということがこの二つの円グラフからわかってくると思います。  これを見ていただきながら次の質問にまいります。  細項目1です。  平成28年度の市立病院産婦人科における分娩数は。  平成28年度の市立病院産婦人科における分娩数は何人でしたか。 242 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 243 ◯病院事務局長(西山 武君) 平成28年度の本院における分娩数は102件となっております。 244 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 245 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。  平成28年度の分娩数の目標は。  平成28年度の分娩数の目標は何人だったのでしょうか。 246 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 247 ◯病院事務局長(西山 武君) 分娩数の目標につきましては、医師による分娩を再開する際に年間150件と設定し、平成28年3月に策定しました彦根市立病院新改革プランにおいても、同じく年間150件としております。 248 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 249 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目3、目標に達していないようですが、その理由は何か。  目標に達していないようですが、その理由は何とお考えでしょうか。 250 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 251 ◯病院事務局長(西山 武君) 分娩数の目標である年間150件を達成できなかった理由は、特定はできませんが、幾つかの理由によるものと考えております。  まず、出産される方は、最初に受診した医療機関を選択されることが大半となっております。そのため、平成28年4月1日からの医師による分娩再開に先立ち、外来受診を拡充した平成27年12月以降に受診された方の分娩が年度後半以降に始まったことにより、総じて分娩数が目標数よりも少なかったのではないかと推測されます。  また、経産婦については、1人目を出産した医療機関で2人目以降を出産されることが多いため、新たに本院を選択される方が少なかったのではないかと推測されます。  そのほか、長らく医師による分娩を休止していたため、市民が医師による分娩再開を認知するまでに日数を要したことなど、さまざまな理由により分娩数の目標を達成できなかったものと考えております。 252 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 253 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、中項目3にまいります。  彦根市全体の分娩の状況は。  細項目1、平成28年度の彦根市全体における分娩数は。  平成28年度の彦根市全体における分娩数は何人だったのでしょうか。 254 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 255 ◯病院事務局長(西山 武君) 議員ご質問の分娩数につきましては、出生数に死産件数を加えたものとなりますが、現在、年度ごとの分娩数は公表されておりませんので、彦根保健所が人口動態調査出生票に基づき算出した暦年による出生数でお答えいたします。  平成28年1月から12月までの彦根市全体の出生数は1,010件となっております。ただし、これは最終確定値ではありません。 256 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 257 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。  市内の民間の産婦人科診療所における分娩数は。  平成28年度の彦根市内の民間産婦人科診療所における分娩数は何人だったのでしょうか。 258 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 259 ◯病院事務局長(西山 武君) 先ほどと同じ理由により、彦根保健所が人口動態調査出生票に基づき算出した暦年による出生数でお答えいたします。  平成28年1月から12月までの市内の民間産婦人科診療所での出生数は507件となっております。ただし、最終確定値ではありません。 260 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 261 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。  市内での安心・安全な出産のために、病診連携が必要では。  市立病院産婦人科では、医師による分娩は9年間休止されていました。その間、市内の2カ所の民間の産婦人科診療所で年間平均500件以上の分娩を担っていただきました。そのことに対して彦根市民は大変感謝していると思います。しかし、市立病院産婦人科での医師よる分娩が再開したわけですから、今後は民間と市立病院が、それぞれの特徴を生かして、互いに協力していくことが望ましいと考えます。今後は、どのような病診連携の姿を描いておられるのか、伺います。 262 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 263 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院は、湖東保健医療圏の中核病院として、産婦人科とともに小児科を標榜し、小児集中治療室の設置や高度医療機器の導入、職員体制の充実を図るなど、リスクの高い分娩にも積極的に対応できる体制の整備に努めております。  こうした本院の特徴を生かし、目指すべき病診連携の姿は、診療所で対応が困難なリスクの高い分娩は、診療所からの紹介により本院が積極的に行っていくという考え方のもとに、病診が相互に連携し補完し合う関係を構築することが重要であると考えております。  そのため、本院が積極的に市内診療所へ出向くなどして、周産期医療をめぐる地域の課題について情報や意見を交換するとともに、病診相互の信頼を確保し、この地域での顔の見える関係づくりに努めてまいりたいと考えています。 264 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 265 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、中項目4にまいります。  市民からの投書による不安にどう対応するのか。  皆様は資料-2をごらんいただきたいと思います。  市長選の最中に、4月19日付の地元紙に次のような投書がありました。この投書をもとに、以下、質問をいたします。  少し読んでみます。  「私の長女は現在、妊娠中で、彦根市立病院にかかっています。娘は比較的高齢出産のため、設備が整った病院がいいということで、市立病院に決めました。  市立病院は最近、産科医立ち会いの分娩が再開されたということですが、先日、4階(産科専門の)A病棟を見に行きましたところ、ずっと閉鎖されたままだと教えてくださいました。産前産後の方はほかの科の病棟に振り分けられて入院するそうです。」  少し飛びます。  「なぜ産科医が4人に増えたのに、病棟を閉鎖したままにしているのでしょうか。早急に本来の産婦人科病棟の再開を希望いたします。」  このような投書が掲載されたわけでございます。  この投書をもとに、以下、質問をさせていただきます。  細項目1、市立病院4階A病棟の産婦人科病棟はなぜ閉鎖されたままなのか。  この投書をされた方は、娘さんがお産をするというお母さんからのものであります。比較的高齢出産だから施設の整った病院がよいということで市立病院を選んでいただいた。ところが、産前産後入院するときは眼科・小児科がある4階B病棟になると聞かされたそうです。もともと産婦人科は4階A病棟だったのですから、医師による分娩が再開したときに、当然4階A病棟は再開されるべきであったと考えますが、なぜ閉鎖されたままなのでしょうか。 266 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 267 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 平成27年12月から、産婦人科医師を2名増員して3名体制となり、医師による分娩開始にめどが立ちました。このため、平成28年2月に、4階A病棟再開に向けて、産婦人科医師を初め、看護部、臨床工学科および事務局の職員で構成するプロジェクトチームを立ち上げて検討を行いました。  その結果、当時は分娩のための外来診療を開始したばかりであり、分娩者数はまだ少なく、一気に増加する見通しも立たなかったこと、また、病棟運営を維持するために必要な助産師および看護師の数が不足しており、新たに雇用する必要があったこと等の理由により、4階A病棟を産婦人科専用病棟として再開することは見送り、その後の分娩件数の増加や助産師の確保等の状況を注視していくこととしました。
     平成28年度の分娩数は、先ほどもお答えしましたとおり102件にとどまっております。そのため、現在の分娩数や婦人科の入院患者数を合わせても、4階B病棟で対応できております。また、本院の病床稼働率から見ても、全体として病床に余裕がある状況であります。  こうした状況において、4階A病棟を産婦人科専用病棟として再開すれば、助産師や看護師の増員配置、施設改修、備品購入などに多額の費用を必要としますが、それに見合う医業収入が確保できず、その結果として、本院の厳しい経営状況がさらに悪化すると懸念されます。  以上のような理由により、4階A病棟は現在まで再開に至っていないということであります。 268 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 269 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。  市立病院4階A病棟を産婦人科病棟として再開するためには。  投書にも、4階A病棟が再開しない理由について、病院からも回答がされております。しかしながら、市民からすれば、医師による分娩が再開したのだから、当然、4階A病棟は産婦人科の病棟として再開していると思うのが常です。私も投書があってから実際に現場を見に行きましたが、もともと産婦人科のナースステーションだったと思われる場所は、使われていない机や椅子が無造作に置かれていました。4階A病棟の入り口では通行どめのロープが張られていました。これでは、妊婦さんはもちろん、ご家族の方も不安に思うのは当然です。  そこで、この4階A病棟を再開するにはどうすればいいとお考えでしょうか。 270 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 271 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 先ほどのご質問に対してお答えしました理由により、現在のところ4階A病棟を再開する予定はありませんが、今後、分娩数や婦人科の入院患者が増加し、4階B病棟で対応できない状況になってくるようであれば、4階A病棟の活用を改めて検討する必要も生じ得ると考えております。  そのため、現在においては、まず分娩数が増えていくための取り組みが必要であると考えており、そのためには、患者さんのニーズに寄り添った環境整備を行うとともに、本院が安心・安全に出産できる医療機関としての機能を有することをさらに周知啓発していくことが重要であると考えております。  なお、議員ご指摘のとおり、現在の4階A病棟は、照明もなく、使用していない机や椅子等の仮置きもあり、暗いイメージを与えかねない状況となっております。今後、4階A病棟の導入部の照明を工夫したり、未使用のフロアをカーテンやつい立て等で遮蔽するなど、市民の皆さんが不安を抱かないよう外観に配慮するとともに、4階B病棟の運用においても、できる限り妊産婦さんやそのご家族が過ごしやすい入院環境となるよう、病床管理や室内備品等にきめ細やかな配慮を行い、利用者満足度の向上に丁寧に取り組むことにより、分娩数の着実な増加につなげていきたいと考えております。 272 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 273 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。  4階A病棟を再開するためには予算措置が必要ではないか。  まずは、助産師さん、看護師さんの確保、そして何より4階A病棟の再開設には予算措置が必要だと考えます。分娩台・腹腔鏡手術医療機器の更新はしていただきましたが、やはり出産前後の1週間の間、滞在する妊婦さんの気持ちになってみると、産婦人科専用の病棟が必要であると思います。設置者である市長はどのようにお考えでしょうか。 274 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 275 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 先ほどお答えしましたとおり、4階A病棟を産婦人科病棟として再開することにつきましては、分娩数が伸び悩み、今後も大幅な増加の見通しが立たない現状や、本院全体の病床稼働の状況、ならびに、現状のまま再開した場合、経営に及ぼす影響等を考慮し、現在のところ再開する予定はございません。  ただし、市内で安心・安全に出産をしたいという市民の皆さんの思いにできる限り応え、本院での出産を望まれる方が増えるよう、4階B病棟における妊産婦さんの入院環境の改善等につきまして、必要な予算を確保し、対応に努めてまいりたいと考えております。 276 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 277 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。  医師による分娩休止前の分娩数と収入はどれだけであったのか。  医師による分娩が休止される前の平成18年度の産婦人科の分娩数と収入金額はどれだけだったのでしょうか。 278 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 279 ◯病院事務局長(西山 武君) 医師による分娩の休止前である平成18年度の分娩数は525件、これに係る収入は約2億3,000万円となっております。 280 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 281 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目5にまいります。  分娩休止前まで収入が回復すれば病院への繰出金は減るのではないか。  公立病院を持つ自治体には、国からの地方交付税交付金に基準内繰入相当額が加算されて交付されてきます。そこで、現在、一般会計から彦根市が単独で繰り出している3から4億円余りの金額はかなり減るのではないかと推察いたしますが、見解を求めます。 282 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 283 ◯病院事務局長(西山 武君) 議員ご指摘の彦根市独自の繰出金約3億6,000万円につきましては、地域医療を担う不採算部門があるため、財務体質の強化を目的に、資本的資質の財源として、市立病院新改革プランに基づき、平成28年度において一般会計から病院事業会計に繰り入れられたものであります。  分娩件数が医師による分娩休止前までの状態に回復すれば、医業収益が増加し、経営改善に資することは間違いなく、基準外繰出金の減少にも影響を及ぼすものではありますが、今ほど申しました今回の繰り出しの趣旨、目的および使途から、必ずしもただちに基準外繰出金の算定と結びつくものではないと認識しております。 284 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 285 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、中項目5にまいります。  大学との連携は。  細項目1、大学との連携の重要性は。  一昨年の年末に着任いただいたお二人は、滋賀医科大学産婦人科の村上教授のご紹介によって実現したものです。大学との連携なくして今後の医師確保はかなわないと思われます。今後も医師を派遣していただくためにも、滋賀医科大学との連携は重要であると考えますが、見解を求めます。 286 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 287 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 議員ご指摘のごとく、本院における産婦人科医師を安定的に確保するためには、地元の滋賀医科大学を初め、大学等の関係機関との連携が非常に重要であると認識しています。そのため、これまでから、滋賀医科大学、京都大学および福井大学等からの臨床実習生の受け入れや、臨床研修プログラムにおける大学附属病院等との研修協力、非常勤嘱託医の派遣受け入れなど、関係機関との連携を図ってまいりました。  今後におきましても、大学等の関係機関との連携を一層深めていくとともに、これら関係機関への訪問等による医師派遣の積極的かつ直接的な働きかけを続けてまいりたいと考えています。 288 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。 〔4番(辻 真理子さん)登壇、資料掲 示〕 289 ◯4番(辻 真理子さん) ありがとうございました。  それでは、大項目2にまいります。  「福祉日本一」をどのように実現するのか。  中項目1、在宅医療・介護に必要なものは何か。  細項目1、在宅医療・介護の課題は何だと認識しているのか。  ここで資料-3をごらんください。  市長は、1期目の任期の中で、多くの議員から福祉日本一の定義について質問されました。さらに、今回の選挙においても福祉日本一を公約に掲げられました。  彦根市の人口は約11万人、そのうち後期高齢者と呼ばれる75歳以上は約1万3,000人、人口の11.5%であります。そして、介護における問題が生じるであろう2025年の段階では、実に23.6%が後期高齢者になると考えられます。  2025年までにはもう8年しかありません。厚生労働省では病院の病床減少を指示してきていまして、滋賀県では11.3%も減らすように言っています。そうであれば、それに対処するには、在宅医療・介護しか方法はないのかもしれません。しかし、まだまだ在宅医療・介護の普及が進んでいないのが現状です。  そこで、在宅医療・介護が思うように進まない課題はどこにあるのかをお聞きいたします。 290 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 291 ◯福祉保健部長(牧野 正君) ご質問のとおり、いわゆる団塊の世代が75歳以上となる2025年には、在宅医療・介護に対するニーズの増加が予想されます。医療や介護が必要な高齢者を在宅で支えるためには、利用者のニーズに対応できるよう、在宅療養支援診療所や訪問診療を行う診療所、訪問看護ステーション、介護サービス事業所等のサービスを充実させることが課題となります。  本市におきましては、3年ごとに策定する介護保険事業計画において、将来のニーズの予測をした上で、介護サービスの整備を行っておりますが、特に介護サービスに従事する介護職員につきましては、今後さらに不足が予想されますことから、その人材確保が課題となっているところでございます。  また、自宅で最期まで療養することは、家族への介護負担がかかるという思いや、急変時等の対応に不安があるといったことも、在宅医療や介護が十分進まない一因と考えております。 292 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 293 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。  「退院」と「在宅」の間に必要な施設があるのではないか。  先ほどの資料-3は、彦根市の後期高齢者のうち、青い部分は元気な高齢者、そして、ここの細かく分かれている方が介護を必要としている方でございます。  このグラフは後でもう一度使いますので、今度は資料-4をごらんください。  市立病院は急性期病院です。私の家族も、以前、脳梗塞で緊急入院して、約10年間寝たきりの生活でございました。介護認定4を受け、自宅の改造をいろいろやりまして、在宅医療・介護の環境を整えるまでにはそれなりの時間を必要といたしました。多くのご家庭では、在宅医療に必要な環境を整えることは非常に難しいのが現状です。  現在、本市の介護認定において、75歳以上で介護認定を受けている人は1,617人ございます。そして、要介護1以上の人、青と赤の部分を足しますと3,554人おられます。とりわけ現在の基準で特養に入れる要介護3以上の方が1,617人おられるということになります。後期高齢者の方のおおむね12%ぐらいに上ります。私が調べました限りでは、特養、有料老人ホーム、老健、サ高住、小規模多機能、グループホームのほか、療養病床の定員数の合計は1,300、これが現在の介護の現場の定員数でございます。これらの施設に入っている方は、ほかの市町村からの入居者もおられ、また、逆に彦根市民がほかの市町村に行っている場合もありますが、それをプラスマイナスゼロとするなら、今の段階では現在の方がほぼ賄えているという状況でございます。  これが2025年になりますと、同じ割合で介護認定があり、介護施設、病院の療養病床が現在と同じ1,300のままだとすれば、約半数、2025年の要介護3の方が、今のままの施設の割合では明らかに入所することができないということがわかります。病床が現在と同じとすれば、1,384人の方がどうしても施設には入居できずに在宅で暮らさなければならなくなります。そうであれば、病院から退院し、自宅で安定的に暮らせる時期は、仮に住むことができる場所が今以上に必要だと思います。  そこで、市立病院周辺の市有地を活用いたしまして、自宅での住まいが整うまでの期間、滞在できる介護施設が必要と考えますが、見解を求めます。 294 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 295 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 2025年に向けて、介護保険による施設サービス、住宅サービスや医療のニーズが高まることが予想されます。このため、医療に関しては、平成28年3月に滋賀県地域医療構想が策定され、今後の需要に応じて、県により病院と在宅とをつなぐ機能を果たす回復期や慢性期の病床数の整備等が図られることになりますが、介護保険の施設サービスに関しては、現在策定を進めております本市の第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画において、今後、必要となる施設の定員数、整備計画などを検討していく予定をしております。なお、施設整備計画に当たりましては、整備量の計画となるため、特定の場所を想定していくことは考えておりません。  以上でございます。 296 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 297 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。  ショートステイに関する必要な施策は何か。  介護を必要とする高齢者の方が精神的に安定して暮らすためには、在宅が一番いいと思います。長く暮らした場所で暮らす、地域という住み慣れたところで暮らすのが最適であります。ところが、かつて私も経験いたしましたが、介護をする家族の精神的・肉体的な疲労感というものは大変大きなものです。そのような意味からすれば、いわゆるショートステイが在宅で高齢者を見る家族にとっては大きな助けとなります。現在の市内でのショートステイの現状から今後の施設はどのようにお考えでしょうか。 298 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 299 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 短期入所生活介護、いわゆるショートステイは、できるだけ居宅で能力に応じ自立した日常生活を営めるよう、要介護者を短期間入所させて、入浴、排せつ、食事の介護やその他日常生活上の世話と機能訓練を行うことで、利用者の心身の機能維持と家族の身体的・精神的負担の軽減を図るものでございます。  平成29年6月1日現在、市内におけるショートステイの事業所といたしましては5事業所、計97床が整備されております。  今後の施策につきましては、現在、彦根市高齢者保健福祉協議会において、第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定を進めているところでございます。同協議会において、市民やケアマネジャー等へのアンケート調査を実施し、本市におけるニーズを把握した上で、議論を重ね検討してまいります。 300 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 301 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にまいります。  高齢者に寄り添う施策を。  細項目1、健康寿命を伸ばすためにグラウンドゴルフ場施設利用料の再検討を。  先ほどごらんになっていただきました資料-3のパネル、今はちょっと替える時間がないのですが、彦根市で介護認定を受けていない、いわゆる健康な後期高齢者の方は約70%近くもおられます。それらの方々は、グラウンドゴルフをなされるなどして自らの健康に留意されている方も多くいらっしゃいます。5月に彦根市のグラウンドゴルフ大会がありまして、そのときに参加されている多くの方々が訴えておられたのは、荒神山公園のグラウンドゴルフの利用料のシステムが、近隣市町のグラウンドゴルフ場にある年間利用券のシステムがなくて、そのたび精算する必要があるということには不評だということでございました。このシステムを改善し、さらに健康寿命を伸ばしていただければ、福祉に必要となる経費の削減にもつながると考えますが、お考えを伺います。 302 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 303 ◯都市建設部長(山本茂春君) 荒神山公園のグラウンドゴルフ場は、8ホール4コースからなり、平成26年度に日本グラウンド・ゴルフ協会の認定を受けたコースでございますが、利用料金につきましては、彦根市公園条例で規定する使用料として、個人使用の場合、半日410円でありますが、指定管理者の運営努力によりまして、1日410円として安く設定していただいているところでございます。  なお、利用料金の支払いシステムにつきましては、議員ご指摘のとおり、現在のところ、年間利用券による取り扱いは行っておりません。しかしながら、本市としましても、快適にご利用いただける利用料のシステムの改善は必要であると考えており、来園者のニーズを把握した上で、他市町でも採用されています回数券の導入について、指定管理者と協議を行い、価格面や発行した券の管理手法等の課題を整理しながら検討を進めているところでございます。 304 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 305 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、中項目3にまいります。  家族に寄り添う施策を。  細項目1、高齢者の希望する看取りの政策は進んでいるのか。  最近であっても、自宅でのみとりを希望する人たちは70%を超えています。きのうの滋賀県の発表の場合は、41.9%が自宅で最期を迎えたい、そう思いながらも、そのうちの58.4%は、それはかなわないだろうと思っておられて、そのうちの8.2%は最期まで自宅でと考えているというデータが出ております。本市では、みとりの場所についての希望に沿う施策は進んでいるのでしょうか。 306 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。
    307 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市が平成26年7月に実施しました第6期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画のアンケート調査では、「人生の最期をどこで迎えたいか」という問いに対し、一般高齢者の59.7%、要支援・要介護認定者の54.9%が自宅と回答されています。本市におきましては、希望に沿えるよう、在宅での療養支援を行う在宅療養支援診療所や訪問診療を行う診療所、訪問看護ステーションなどの充実に努めるとともに、医療や介護従事者の連携促進を目的として、多職種が一堂に会して顔の見える関係づくりのためのことう地域チームケア研究会や、各専門職団体による課題解決に向けた対応策を検討する在宅医療福祉仕合わせ検討会、また、病院や診療所の医師の意見交換や連携の場として、くすのきホームケアドクター交流会などの取り組みを行っております。また、在宅での療養やみとりに関する市民への普及啓発として、市ホームページでの啓発のほか、出前講座や市民フォーラムの開催、また、在宅医療福祉情報の森ホームページを開設し、医療や介護資源等に関する情報提供などの取り組みを進めているところでございます。 308 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 309 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  独居高齢者についての施策は。  独居高齢者が増えています。このような方々のためには、どのような施策を考えておられますか。 310 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 311 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 独居高齢者等を対象とする具体的施策としましては、独居高齢者等の栄養改善と安否確認を目的とした配食サービス事業や、独居高齢者等の緊急事態に対処することを目的とした緊急通報システム事業を実施しているところであり、今後もこれらの事業を継続して実施してまいりたいと考えております。  また、今後の施策といたしまして、さきに市民環境部長が答弁いたしましたとおり、独居高齢者等の世帯の一部に対し、ごみのふれあい収集の実施を検討してまいりたいと考えております。  さらに、地域包括支援センターによる相談対応や、地域での互助による支え合い体制づくりを推進していくための生活支援コーディネーターを配置するなど、独居高齢者の方も住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを進めているところでございます。 312 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 313 ◯4番(辻 真理子さん) ありがとうございました。  それでは、大項目3にまいります。  彦根城下町遺跡は誰のための施策か。  先日、不動産業の方から彦根城下町遺跡の認定が進んでいるという情報を得ました。確かに、本市の総合計画の中に「彦根城下町遺跡の認定を考える」という記載があったように記憶しています。以前、この情報を入手しました当時、たしか4月ごろだったと思いますが、その時点でインターネットで検索をしたときには、彦根城下町遺跡をキーワードに検索しましたら、総合計画の文書が出てきたのですが、現在はその文書は検索結果には出てきていません。そこで、ほとんどの市民が知らされていない彦根城下町遺跡について、以下、質問をいたします。  中項目1、彦根城下町遺跡とは。  細項目1、彦根城下町遺跡の範囲は。  今、認定作業が進んでいると思われるこの彦根城下町遺跡の範囲について、説明を求めます。 314 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 315 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 彦根城下町遺跡は、文化財保護法第92条に定める周知の埋蔵文化財包蔵地の認定を受けようとするものです。周知の埋蔵文化財包蔵地とは、土地に埋蔵されている文化財のことで、その範囲内で実施される土地の掘削等の行為については滋賀県教育委員会に届け出を提出する必要があります。今回は、特別史跡となっている彦根城と本来一体であった城下町について、文化財として保護し、発掘調査成果によって相乗的に彦根城の価値を高めるため、周知の埋蔵文化財包蔵地とするものです。  彦根城下町遺跡の範囲については、江戸時代後期の天保7年(1836年)に描かれた絵図である御城下惣絵図に基づき決定しており、特別史跡彦根城跡を中心とするJR琵琶湖線より西側、七曲りおよび芹川より北側の範囲となっております。  この絵図に基づいて遺跡とする面積については、約230ヘクタールとなっております。参考といたしまして、同じ周知の埋蔵文化財包蔵地は市内に207カ所ございますが、例えば佐和山城跡の面積は約200ヘクタール、荒神山古墳群の面積は約240ヘクタールとなっております。他の城下町では、姫路城、金沢城、松本城、松江城等の城下町が既に周知の埋蔵文化財包蔵地となっております。  以上でございます。 316 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 317 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  認定作業はどこまで進んでいるのか。  では、この彦根城下町遺跡の認定作業はどこまで進んでいるんでしょうか。 318 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 319 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 周知の埋蔵文化財包蔵地の認定につきましては、文化財保護法第96条に基づき、市町村等が遺跡発見届を提出し、都道府県の教育委員会が認定を行うこととなっております。本件につきましては、彦根市として、これまで市指定文化財の旧池田屋敷長屋門や旧彦根藩足軽組辻番所等で発掘調査を実施しており、城下町遺跡の遺構を確認してまいりましたので、今回、これらの調査成果を整理した上で、平成29年3月3日付で滋賀県教育委員会へ遺跡発見届を提出し、近日中には認定される予定でございます。 320 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 321 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。  彦根城下町遺跡が認定されたときに制限される行為は。  遺跡認定がされたときに土地所有者などが受ける制約について説明を求めます。 322 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 323 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 周知の埋蔵文化財包蔵地とは、文化財保護法に定められたものであり、その範囲内で実施される工事等の開発に伴う掘削行為について届け出が必要になるものです。この届け出に基づき試掘調査や立会調査を実施し、遺構が確認されれば本発掘調査を行い、遺構を記録保存いたします。史跡のように掘削行為や新たな建物の建設ができないということではなく、調査が終了すれば、基本的にはそのまま工事を着工できますので、制限が生じるものではございません。  以上です。 324 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 325 ◯4番(辻 真理子さん) 再質問いたしますが、全ての土地について届け出が必要になるということは法律解釈から納得できますが、全ての工事計画については、発掘が義務づけられるのでしょうか。 326 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 327 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 今回認定を受けようとする範囲内において土地の掘削行為等を行うということであれば、その届け出が必要であるということでございます。 328 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 329 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目4にまいります。  土地の発掘について、想定される期間は。  遺跡内の土地で建築工事などを行うには、文化財保護法による事前の届け出が必要とのことでございますが、届けてから発掘終了に要する期間はどの程度と想定しておられますか。 330 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 331 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 周知の埋蔵文化財包蔵地で実施する発掘調査の期間としては、立会調査の場合は工事中に立ち会って調査を行いますので、調査期間としては必要がなく、また、試掘調査の場合は通常1日で完了いたします。試掘調査の結果、遺構が発見された場合に限って本発掘調査となり、遺構の数量や内容によって調査期間は異なりますが、例えば一戸建て住宅程度の面積の発掘調査は約1カ月で終了いたします。なお、届け出は工事着工の60日前に提出しなければならないものでございます。このため、工事着工前に調査は完了いたしますので、基本的に工期が遅れるということはありません。 332 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 333 ◯4番(辻 真理子さん) 細項目5にまいります。  経済活性化に反するのではないか。  今でさえ、旧城下町地域の地価は下落傾向が続いています。一方、インターネットでは、彦根の土地は高く売れるとか、いろいろな情報がありますが、遺跡認定によって事業体が土地を寝かせておかなければならないようになれば、経済の低迷を招き、建物を建てることが先延ばしになる、そのような地域に進出する事業体がなくなり、経済活性化に悪影響を及ぼすのではないかと危惧するのですが、見解を求めます。 334 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 335 ◯文化財部長(馬場孝雄君) さきにも申し上げましたように、周知の埋蔵文化財包蔵地については、中堀より内側が指定範囲となっております特別史跡彦根城跡のように土地の掘削行為や新たな建物の建築が基本的にできないという制約はございません。適正に届け出が提出されれば発掘調査によって工期が延びることはありませんので、経済活性化に悪影響を与えるものではないと考えております。 336 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 337 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目6にまいります。  旧市内に居住する高齢者に不便を与えないのか。  旧城下町地域には、多くの高齢者がお一人で暮らしておられたり、老老介護のような状況で住まわれています。高齢者が住み慣れた場所で暮らすには、日常の買い物などに不便があっては成り立たないことです。そうであれば、市長のおっしゃるところの福祉日本一ができないことになるのではないでしょうか。市長の見解を求めます。 338 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 339 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 周知の埋蔵文化財包蔵地の発掘調査につきましては、埋蔵文化財という国民共有の財産の保護のために、市内に所在する207の遺跡を対象としておりますが、基本的に土地の掘削等に制限を加えるものではございません。保存する必要があるような遺構が見つかれば、開発側と保存のための協議をしてまいりますが、基本的には記録保存を行い、調査終了後は工事を着工していただけます。このため、適正に届け出が提出されれば、工期に大きな影響を与えるものでありませんので、高齢者に限らず住民にご不便を与えるものではないと考えております。  以上です。 340 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 341 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目7にまいります。  世界遺産登録の準備と位置づけているのか。  この遺跡認定は彦根城の世界遺産登録の準備とお考えなのでしょうか。 342 ◯議長(八木嘉之君) 山根副市長。 343 ◯山根副市長(山根裕子さん) 彦根城下町を周知の埋蔵文化財包蔵地とする作業は、世界遺産登録とは直接的には関係ありません。登録のために城下町全体を構成資産にすることは全く考えておりません。世界遺産登録のルールのもとで、世界の人たちが協力して保存管理したいと思うような価値を科学的に、そして確実に証明できる構成資産、つまり遺跡・建造物のみを厳密に選定し、必要な保護を行うつもりでおります。 344 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 345 ◯4番(辻 真理子さん) それでは、細項目8にまいります。  世界遺産登録は市民の合意があるのか。  彦根城の世界遺産登録は、歴代市長が選挙の都度、公約に掲げてきたものです。しかし、暫定登録から25年、本当に市民に、あるいは議会に正面切って問いかけたことがあったでしょうか。本当に11万市民が求めているのでしょうか。市民の中には、どうせ登録はできないのだから、あえて反対せずとも自然に消えていくという考えの人もいるのではないでしょうか。市民に正直に、メリット、デメリット、そしてドレスデンの市民の決断の実際を伝え、有識者と思われる人たちではなく、ここで暮らす市民の声をもっと聞くべきではないかと思います。誠実なご答弁を求めます。 346 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 347 ◯市長(大久保 貴君) 世界遺産登録につきましては、彦根市の魅力を生かしたまちづくりを進めていくために大変重要なことだと考えております。このたびの市長選挙におきましても、私は世界遺産登録を公約の一つに掲げたわけでありますが、世界遺産登録の必要性を多くの市民に認めていただき、力強く後押しをしていただいていると思っております。  暫定登録が平成4年でございますので、長い間、登録が実現されていないということをもって、おっしゃるように、多少諦めを持っておられる方もあるかと思いますが、私どもの立場としては、暫定リストに載ったことについて、きちっと国際社会から言われている宿題を果たして登録をしていくというのが責務だと考えておりますので、今後とも全庁挙げて登録に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 348 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔4番(辻 真理子さん)登壇〕 349 ◯4番(辻 真理子さん) ありがとうございました。以上で私の質問を終わります。 350 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前11時50分休憩            午後1時00分再開 351 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 352 ◯17番(山内善男君) 私は、今期定例会におきまして、2点の質問をいたします。ご答弁よろしくお願いいたします。  大項目1です。  大久保市長の選挙公約を問うということでお伺いいたします。  4月23日に市長選挙の投開票があり、大久保市長が再選されました。大久保市長が勝利したといっても、2人の対立候補の合計票2万票近くに対して大久保市長は1万5,311票でしたから、投票した半数以上の有権者は対立候補に投票しています。地元の新聞も書きましたが、市民は現市政に厳しい評価を下したとも言えます。  5月に臨時会がありましたが、定例会としては初めての議会となります。私ども日本共産党彦根市会議員団は、与党、野党という立場ではなく、市民に役立つことは推進し、相反することがあれば、市民の願いを対置して粘り強く修正のために頑張ることを表明してまいりました。  一つ目の質問は、市民の願いを実現する立場で、大久保市長が選挙で掲げられた公約を具体的にどのように実現されるのか伺っていきます。  中項目1です。  待機児童ゼロをどのように実現するのか、お伺いいたします。  「保育所やこども園の整備拡充をすすめ、待機児童ゼロをめざします」とは、具体的にどのようにゼロにしていかれるのでしょうか。
     細項目1です。  今年度の待機児童についてお伺いいたします。  今年度の待機児童数はどれだけあったでしょうか。 353 ◯副議長(安居正倫君) 子ども未来部長。 354 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 平成29年4月1日現在の本市の待機児童数につきましては20人となり、昨年度同時期の63人と比較して43人の減少となっております。 355 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 356 ◯17番(山内善男君) 今年度の待機児童数20人、これは、分母、全体の新たな申込者数が何人あって待機児童が20人となったのでしょうか。 357 ◯副議長(安居正倫君) 子ども未来部長。 358 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今年度の新規の希望者は846人でした。第1希望の入所施設の方に711人の方に入所していただき、残り135人の方が残ったんですけれども、2次希望と調整をさせていただきまして、最終待機児童数としては20人という形になりました。 359 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 360 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。新たに申し込みがあったのは846人、そのうち第1希望に入所できたのは711人、第1希望に入所できなかったのは135人、かなり具体的にお答えいただきました。どうしても入れなかったのは20人ということでした。  近年と比べますと、かなり待機児童数は減ったわけです。平成28年度が63人、その前の平成27年度が51人、その前の平成26年度が43人ということでしたので、20人という数字はかなり待機児童数としては減少できたと思うんですけれども、そもそもこれだけ減少した原因については、どのようなことが原因だったんでしょうか。 361 ◯副議長(安居正倫君) 子ども未来部長。 362 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 平成29年4月から平田こども園、それから、どんぐりけんだいまえ保育園、彦根かんがるー保育園が開園し、パレットが小規模保育事業に移行するなど、施設整備が進んだことが理由と思われます。 363 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 364 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。平田認定こども園、あるいは、どんぐりけんだいまえ保育園を開設していただいたこと、さらに、かんがるー保育園の方でも定員枠をつくっていただいたこと、これらが原因で待機児童数が減ったと確認をさせていただきました。  それでは、細項目の2番に移ります。  待機児童ゼロとするための具体的な手だてについてお伺いいたします。  待機児童ゼロとするために、具体的な手法と期限について説明をしてください。 365 ◯副議長(安居正倫君) 子ども未来部長。 366 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 待機児童をゼロとするための具体的な手法と期限につきましては、平成27年3月に策定いたしました彦根市子ども・若者プランに基づき、平成31年度末までに待機児童数ゼロに向けた取り組みとして、保育の量の確保としての施設整備と保育士の人材確保に努めているところです。  具体的な取り組みとしましては、保育の量の確保として、平田幼稚園を認定こども園に移行したほか、民間事業者による施設整備を進めております。  また、保育士の人材確保として、保育士フェアを確保し、潜在保育士や、これから保育士を志そうとする方に対し、彦根市内の保育所の様子や保育士の仕事、やりがいなどを伝えることで、保育士への興味や関心を高めてもらうほか、高校生保育所保育体験を実施し、高校生が市内の保育所で保育士としての仕事を体験し、進路選択や将来への就労につなげていきたいと考えています。さらに、現役の保育士に対しましては、保育士として働き続けられるように処遇改善に努めているところです。 367 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 368 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。民間の施設整備に努める、あるいは処遇改善に努めていくという話がありましたけれども、今年度、特に臨時やパートの保育士に対する市の助成措置を行っていただきましたけれども、さらに来年度から上増ししてこのような対処をしていただけると理解してよかったでしょうか。 369 ◯副議長(安居正倫君) 子ども未来部長。 370 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今年度、周りの状況等も考えさせていただいて対処させていただいたところです。来年度、それから次の年につきましても、周りの状況等を考えさせていただき、彦根市の財政状況等もございますので、いろんな方面から検討させていただきたいと思います。 371 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 372 ◯17番(山内善男君) やはり保育士の確保が待機児童ゼロを進めていく上でどうしても不可欠の問題だと全国的にも言われています。福祉や、あるいは保育士のいわゆる給料格差を他産業並みにしようとすれば、月額平均約10万円上げないと他産業並みにならないと言われておりますので、今年度、臨時職員の方やパートの方についてはかなり処遇改善の措置を行っていただきましたけれども、ぜひ正職員の方も含めて全体の底上げをしていただきますようにお願いしたいと思います。  それから、いわゆる民間施設の整備をしていただいたこと、あるいは平田認定こども園で定数枠をつくっていただいたことが、待機児童ゼロに近づけるためにかなり力になったと思いますので、そういう点からも、さらに来年度も含めて今後のご努力をお願いしたいと思います。  それでは、中項目2に移ります。  放課後児童クラブをさらに充実させるために伺っていきます。  「利用児童が増えている放課後児童クラブをさらに充実します」ということで公約をいただきました。  細項目1です。  指導員の認定資格研修に必要な経費を負担することに対する見解を伺っていきます。  認定資格研修の際に、交通費、日当などは彦根市では支払いがされていません。資料代だけなんですけれども、他の自治体はこれらをきっちり面倒見ているところもあるわけですけれども、これらの支給をぜひ行って指導員の待遇改善につなげていただきたいと思いますので、ご見解を伺います。 373 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 374 ◯教育部長(安居庄二君) 放課後児童支援認定資格研修につきましては、県が主体となり実施しているもので、平成27年度から始まりました。  この研修につきましては、彦根市や米原市といった近郊で開催されておりますので、交通費は支給しておりません。  また、土日に開催された本研修に係る賃金の負担についてですが、研修を受講して認定資格を取得した場合、その認定資格は当然本人に帰属します。平成29年度の本市の放課後児童クラブの場合、認定資格の有無により賃金単価が補助員の865円から支援員単価の1,178円と大幅な増額となりますことから、賃金は支給しないこととしておりますので、ご理解願います。  しかしながら、彦根市放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例第10条第3項に規定する放課後児童支援員の要件には、この研修の受講の修了が定められておりますことから、研修の受講を促進する上で、資料代につきましては市が負担しているところでございます。 375 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 376 ◯17番(山内善男君) 国の方では、放課後児童クラブを充実させるために、指導員の定義が曖昧であったということから、この研修を平成27年度から実施を始めたわけです。そういう点では、現在の指導員に対して、今後5年間でほぼ100%充足できるようにという国の考え方のもとに進められていると思います。初年度、彦根市は30人受講していただいたと聞いております。であるとするならば、私自身は、少なくともこの5年間については、一定の資格がないと放課後児童クラブの指導員として国としても認めないという方向で施策を打ち出してきているわけですから、それに応える自治体としては、放課後児童クラブの指導員に対して、いわゆる取っていただくことが、ある意味、義務づけられたという観点からすれば、自治体として責任を持つのは当然のことだと思います。そういう点でいえば、交通費や日当も普通は支払うのが当然だと思いますけれども、再度のご見解をお願いします。 377 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 378 ◯教育部長(安居庄二君) まず、今ほどありました交通費につきましては、先ほどもご答弁いたしましたように、研修会場が彦根市や米原市といった近郊で開催されておりますので、交通費は支給しておりませんのでご理解をお願いします。  また、賃金につきましては、先ほども申し上げましたように、補助員から支援員への単価が資格を取ったことで大幅に増額されるということで、本人にプラスにもなりますし、当然これは個人資格でもございますので、その辺のご理解をお願いいたしたいと思います。  以上です。 379 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 380 ◯17番(山内善男君) 参考に言いますけれども、東近江市では交通費や日当なども当然支払っております。近隣の自治体でこういう自治体があるということもぜひご認識をいただいて、労働者の待遇の向上のために自治体として責任を果たすということから、ぜひ再考いただきたいと申し上げておきたいと思います。  ちなみに、2015年は30人受講していただいたんですが、昨年は何人受講していただいたかわかりますか。もしわかれば。 381 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 382 ◯教育部長(安居庄二君) 昨年の受講者につきましては32名でございます。 383 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 384 ◯17番(山内善男君) 今後5年間で全体100%にしていくという国の方針があるわけですが、この進捗状況で5年で充足できるとお考えでしょうか。 385 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 386 ◯教育部長(安居庄二君) 充足できるかどうかということでございますが、結論から申し上げますと、充足できると考えております。これにつきましては、議員も今おっしゃっていただいたとおり、毎年大体30人ずつ受けております。ですから、平成27年度、平成28年度と合わせますと、約60人が受講を修了したと。全体の支援員が160人程度おりますので、そこからしますと残り100人前後になってきます。大体年30人前後ということになりますと、残す3年で約100人はクリアできると考えております。 387 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 388 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。大体5年計画で全体充足できると、計画どおり行っていただいているということで理解をさせていただきました。  それでは、細項目の2に移ります。  「放課後児童支援員等処遇改善等事業」を活用して常勤職員の配置をということでお伺いいたします。  現在、指導員のほとんどが非正規で不安定な身分で働いています。国の事業、放課後児童支援員等処遇改善等事業を活用して常勤職員の配置を行う考えはありませんか。お伺いいたします。 389 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 390 ◯教育部長(安居庄二君) 放課後児童支援員等処遇改善等事業は、平日に18時30分を超えて開所する放課後児童クラブにおいて常勤職員を配置する場合や、家庭や学校等との連絡および情報交換等を主担当として従事する職員を配置する場合に、その職員の賃金改善経費を国が補助する事業です。  本市では、現在、18時30分を超えての開所は行っておりませんので、この事業の対象外となっております。  また、家庭や学校等との連絡および情報交換等の業務につきましては、主任を中心とした指導員全員で行っていることや、平日は、児童が放課後児童クラブに来るのは15時ごろであり、指導員が児童の保育に直接かかわるのはそれ以降となることから、常勤職員の配置は難しいと考えています。  これらのことから、現在の放課後児童クラブの運営形態において常勤職員の配置は考えておりませんが、引き続き保育の一層の充実と資質の向上に努め、児童の健全育成を図ってまいりたいと考えております。 391 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 392 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。この中でも書いていますように、指導員のほとんどが非正規で働いていると。委託先では常勤にしているところもあるかと思いますけれども、それでも非常に低賃金で働かざるを得ない状況にあると思います。この国の事業を活用することによって、いわゆる常勤としての補助事業としての性格があるということと、それから、夕方6時半以降開設するということが決まりになっていますので、6時半以降開設するということは、今、やはりどうしても長時間労働で働かざるを得ないお父さん、お母さん方の状況もあると思うんですけれども、例えば東近江の場合は、各放課後児童クラブがありますけれども、ほぼ父母立ということで経営されており、彦根と運営形態が違うんです。それでも、やはり父母の要求に応えるために、ほとんどのクラブで午後7時まで開設をするということで、父母の要求にも応えることができるし、しかも、7時まであけていると国から常勤職員としての補助が入ってくるということで、働く指導員の処遇改善にもつながるということで、この制度を活用されているわけです。両面のメリットがあるということで、ぜひその活用を市としても検討していただきたいと思いますけれども、再度のご見解をお願いできればと思います。 393 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 394 ◯教育部長(安居庄二君) まず、父母の要求ということで今おっしゃっていただきましたが、私どもが保護者の皆さんからお聞きしている要望につきましては、今、18時30分以降を19時というお話がございましたが、逆に、例えば土曜日等でございましたら、今まで平成27年4月までは朝の8時半からお子さんをお預かりしていたものが、朝早くしてほしいということで、土曜日は前倒しの8時からにいたしております。平日の6時半以降を延ばしてほしいというよりも、こうした土曜日の前倒しを求められる声が多かったとまず一つお聞きしております。  また、指導員の処遇改善ということでございますけれども、これにつきましても、常勤ということをおっしゃっておられるわけでございますが、常勤としますと通常7時間45分ということになろうかと思うんですが、現在のところ、先ほども申し上げましたように、子どもたちが実際に来るのが大体15時ごろからということもございます。勤務としては13時からとなっておりますが、それは諸準備のために13時から来ますけれども、そうしますと、実質1日の勤務していただく時間としますと大体5時間30分ぐらいになる。だから、この時間が適当ではないかとも考えております。そういうことがございますので、今のところ、お預かりする時間を18時30分を19時までということは考えておりませんので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 395 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 396 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。私も東近江の実態を以前聞いたんですが、いわゆる常勤職員の主任と言われる方が2人、朝の10時半、または11時から出勤をされて、前日の反省も含めてその2人がされて、それからその日に臨むということになるわけです。大体各クラブとも10時半、または朝の11時からとお伺いしておりました。そういうことで、単に子どもを預かる時間だけ出てくるということではなしに、前日の子どもたちの状況はどうだったのか、だから、今日はどういう対策を立てて、指導員の方にどういうように面倒見てもらうのか、そういうことも話し合いながら十分余裕を見て指導に当たるとおっしゃっておりました。ぜひ、このようなきめ細やかな対応ができるような形での組織整備を、このような事業も活用して、将来的にはしていただけるように心を砕いていただきたいということを申し上げて次の項目に移ります。  中項目3です。  「老人クラブ等への支援を強化します」という公約も立てていただきました。  細項目1です。  「高齢者の生きがいや健康対策を推進するため、老人クラブ等への支援を強化します」の公約について、具体的に説明をしてください。 397 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 398 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 老人クラブ等への支援強化の取り組みといたしましては、まず、老人クラブ連合会の支援を主に進めてまいりたいと考えております。老人クラブ連合会につきましては、近年加入者が減少しており、組織の弱体化が進んでいる現状から、連合会への加入メリットを新たに生み出し、加入者を増加させるための取り組みが必要であると認識をしております。  ご質問の具体的な内容といたしましては、今年度から連合会の魅力づくりのための各種企画・立案や未加入単位老人クラブへのアプローチを行うためのコーディネーターを雇用する費用、各種講座等の実施費用、PR活動のための費用等について、補助金を増額して対応しているところでございます。今後は、このコーディネーターを中心として実施される活性化のための取り組みを支援してまいりたいと考えております。  また、単位老人クラブにつきましても、連合会が実施される新たな企画への参加を通じて、老人クラブ活動への興味を持っていただくことにより、単位老人クラブ加入者の増加につなげてまいりたいと考えております。  これらの新たな補助事業による老人クラブ会員の加入促進状況と活性化等について検証し、今後の高齢者の生きがいづくりや健康対策を推進してまいりたいと考えております。 399 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 400 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。  今お答えいただいたのは、連合会の加入メリットとか、いわゆる連合会に対するお考えや支援だったかと思います。一般的に老人クラブというと、各町に老人クラブがあって、どういう支援をしてもらえるのかと、特に各老人の方はそうなんだろうと思います。ということで、私が地域の方で聞いてまいりましたのは、今、各町の老人クラブに彦根市として支援がされているのは、会員数が30人以上の各町の老人クラブに対しては3万6,600円、会員数が29人以下になりますと2万1,600円、こういう補助があるということで、市長がこの支援を強化しますとなると、恐らくこれが増やされるのかということで一般的には受け取られた方が多かったと聞いたんですけれども、この単価はかなり数年前から同じ単価で来ていると思うんですが、この単価を増やすというお考えはないんでしょうか。 401 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 402 ◯福祉保健部長(牧野 正君) この補助金の単価につきましては、滋賀県の要綱に基づいて支出している単価でございます。今年度、新たに連合会への補助金を増額いたしまして、先ほどご答弁申し上げましたように、それぞれの各地域の単位老人クラブの会員の増加にもつながっていくものと考えておりまして、その状況を見ながら判断をしていくことになろうかと思います。現在のところ、単位老人クラブの補助金単価の増額については、まだ考えておりません。 403 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。
      〔17番(山内善男君)登壇〕 404 ◯17番(山内善男君) 市長の公約にも支援をしますとありますので、直接的にこのような支援をしていただくと、確かに上がったという直接的な市民の感覚というのはすぐ返ってくると思いますので、ぜひ市長も含めて検討をしていただきたいと思います。  それから、もう一つ、支出の仕方なんですけれども、私どもの町内でも言っておりましたし、近隣の町内でも、いわゆる補助金の申請が非常に複雑で煩わしいと聞きました。何人かの方から聞いたんですが、このような交付申請の手引きというのも出していただいているんですけれども、手引きを出さなければいけないほど、1町当たり3万幾らかの補助金を出すのに非常に煩わしい書類を出さなければいけないということで、今後、簡素化の考え方はないのかだけお聞きしておきたいと思います。 405 ◯副議長(安居正倫君) 福祉保健部長。 406 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 書類の複雑さということにつきましては、以前からそういうご要望がございました。これを受けて、現在の話でございますけれども、申請書類については必要最低限の内容とし、先ほどお示しをいただきましたように、手引き書を作成して、できるだけわかりやすくなるように改善に努めているところでございます。  また、書類につきましては、市のホームページの方にも掲載をいたしまして、その内容をダウンロードしていただくことによって申請をしていただきやすくするなどの改善も図っております。また、ご要望がありましたら、そういった申請書類のデータの送受信についても可という形で対応しているところでございます。  それから、これは当然のことでございますけれども、書類の書き方がわからないということで窓口でお見えになったり、あるいは電話でお問い合わせいただくような機会もございますけれども、そのときはできるだけわかりやすく職員が説明をして対応しているところでもございます。最近、報道で補助金の不正受給のニュースも聞くところでございますけれども、この補助金につきましては、たとえ1円であっても、市民の皆さんからいただいた大切な血税が財源になっているものでございますので、いろいろと申請に際して煩わしいと思われる向きもあるかもわかりませんけれども、適正な補助金交付ができるようにご理解をお願いしたいと思います。  以上です。 407 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 408 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。慣れない人については非常に煩わしいと思います。私も見せていただきましたけれども、予算書をつくり、さらに執行した後は決算書もつくりということで、非常に事細かに指示があると思います。ぜひ1枚でも簡素化できる状況をつくっていただきたいということを申し上げて次の質問に移りたいと思います。  中項目4です。  「土地改良区への技術支援など農業政策を推進します」という公約も掲げていただきました。  細項目1です。  土地改良区体制強化支援事業の今年度予算について伺っていきます。  土地改良区体制強化支援事業の今年度予算はどれだけ計上されたでしょうか。 409 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 410 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 今年度の当事業の当初予算額は223万6,000円でございます。 411 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 412 ◯17番(山内善男君) 223万6,000円、そのことを踏まえて細項目2に移ります。  土地改良区体制強化支援事業の現在の進捗状況について伺います。  この事業を進めていくということで、土地改良区の方で労働者を1名雇用するということだったんですが、現在の進捗はどうなっているでしょうか。 413 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 414 ◯産業部長(黒澤茂樹君) この事業につきましては、土地改良区の事務局・事業執行体制の支援と運営基盤強化の促進を図るため、今年度から新たに創設した事業でありまして、支援の方法につきましては、彦根市内の農地を受益に持つ八つの土地改良区から構成されます彦根市土地改良事業連絡協議会に対しまして、専門技術者の雇用に必要な経費を本市が補助する仕組みとしております。  しかしながら、今年4月の時点におきまして適任者の雇用に至らなかったことから、今年度は土地改良区組織の上位機関である滋賀県土地改良事業団体連合会へ技術的な支援を依頼されることとなり、そのために必要となる経費に対して支援をしてまいりたいと考えております。  なお、現在は、今年度の事業実施地区ならびに事業化の検討を行う土地改良区と彦根市土地改良事業連絡協議会事務局、滋賀県土地改良事業団体連合会において、支援内容の精査、確認作業などが行われております。 415 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 416 ◯17番(山内善男君) まだ雇用できていないということでした。  細項目の3です。  土地改良区の体制強化支援事業の条件の改善こそ急務ではないかということでお伺いいたします。  今お伺いいたしましたけれども、年間予算が223万6,000円、これは人を1人雇い上げる年間の費用ということなんですけれども、この費用だからこそ雇用できない、暗礁に乗り上げているということではないのかと思います。まともに雇い上げて出勤できる賃金に引き上がることが求められているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 417 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 418 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 彦根市土地改良事業連絡協議会からは、主に土地改良区で行われる業務の技術支援を求められましたことから、平成29年度に予定されております事業量および事業内容を考慮し、賃金、通勤手当、社会保険、雇用保険を積み上げ、補助額を算定しております。  本市といたしましても、事務局の体制や運営基盤の強化など土地改良区の将来を見据えた支援が必要であると認識しているところでありますので、今年度の支援の効果を勘案しつつ、条件改善も含めて今後の支援方法について検討してまいりたいと考えております。 419 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 420 ◯17番(山内善男君) ありがとうございました。私も農業をやっておりますけれども、特に稲枝の愛西土地改良区におきましては、それなりに職員もおりますし、国からの事業がおりてきたら、それぞれの町にそのメニューについて説明があって、それで取り組むかどうかということが聞かれるんですが、他の土地改良区については、職員の方が非常に少ないということで、国からのメニューがおりてきても、逆に、説明をして、これをやってほしいということを地元から聞いてしまうと、聞いてもやれないのでそもそも説明もしていない。同じ彦根市内で農業に従事していても、場所によって国の事業の説明を聞けるところと聞けないところがあるという非常にアンバランスな状況があるので、そういう状況ではやはり市としても責任を果たしたことにはならないのではないかということを申し上げていたところ、農林水産課の方で予算も見てもらって、土地改良区の方に労働者を派遣しようということで、このようなお金も積んでいただいて大変ありがたかったんですけれども、ふたをあけてみれば、なかなか雇用する人がない。今もおっしゃっていただきましたけれども、雇用保険や交通費、そういう費用も含めて年間二百数十万円ということですので、ぜひ、その条件面を引き上げ、十分手当をしていただいて雇用が確保できるように今後はつなげていただきたいということを申し上げて次の項目に移ります。  中項目5です。  図書館の早期建設について、ぜひ具体化をしていただきたいということでお伺いいたします。  「図書館整備基本計画に基づき、図書館整備に向けて歩みをすすめます」という市長の公約がありました。その具体化について伺っていきます。  基本計画がこの3月に出されましたけれども、基本計画では中央図書館、そして南部と現在の図書館の3館体制とされて、残念ながら、その中には建設時期が書かれておりませんでした。平成25年3月の「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について(報告書)」はどのように述べているか、伺ってまいります。  細項目1です。  「建設時期の考察」でどのように述べているのか伺います。  ことしの3月に出された図書館整備基本計画では建設時期について言及しておりません。これでは市民はいつまで待つのか疑心暗鬼とならざるを得ません。平成25年報告書の「新たな図書館の建設時期の考察」ではどのように述べていたでしょうか。お伺いいたします。 421 ◯副議長(安居正倫君) 教育部参事。 422 ◯教育部参事(西川利樹君) 議員ご質問の「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」の報告書は、圏域の図書館長、学識経験者などからなる湖東圏域内図書館整備等検討委員会において平成25年3月に作成されたものでございます。  当該報告書19ページにおきまして、「現下の厳しい財政環境にあって財政面からの考察」という中で、前置きとして、「本市が継続して取り組んでいる事業の事業費のピークが平成25年度から平成27年度の3年間に集中する見込みであると内外に報じられている現状で、図書館の建設時期を示していただくのは難しい問題である」とした上で、「新たな図書館の建設時期の考察」について、次のように述べられております。  まず、「今後、種々の検討を進めるにしても、拠点図書館の建設時期が不明では、今後のスケジュールや住民への十分な説明ができないままとなることを懸念する」とされています。また、「耐震化対策が未実施の現図書館に、本館・拠点館としての機能を持たすには、老朽化と狭隘化によって、施設の耐用年数からしても限界があり、その建設時期は、現施設の機能からしても今後5年以内が限界であると考える」と述べられています。 423 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 424 ◯17番(山内善男君) この報告書では、現施設の機能も今後5年以内が限界であるということで、平成25年に書かれているわけですから、昨年、またはことしあたりにもうできていないとだめだということになります。  このことを踏まえて次の質問に移ります。  細項目の2です。  「新たな図書館建設に向けての体制強化」の項で、組織・職員体制についてどのように述べられているでしょうか。お伺いいたします。 425 ◯副議長(安居正倫君) 教育部参事。 426 ◯教育部参事(西川利樹君) 当該報告書20ページの「図書館建設準備室の設置に向けた組織・職員体制について」では、「基本計画の策定の中で、主幹課の図書館はもとより建築担当課の技術的支援を得るなどの人的要員の確保と庁内連絡調整会議による実務的な推進体制を早期にとられるよう、強く望む」とされているほか、「新館建設の準備段階においては、司書資格を有する館長予定者を専任の準備室長に据えて早期に準備を進め、新館への移行作業と開館後の運営が一貫性を持って円滑に行われることが大変重要である」と述べられています。 427 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 428 ◯17番(山内善男君) 建設時期あるいは建設についての体制について、ここまで言及をして述べているわけです。  そのことを踏まえて、細項目の3に移ります。  「建設時期」と「体制」を具体化することが必要ではということでお伺いいたします。  建設時期と体制がまだ言われていないわけですけれども、市長の公約の中にも、図書館をつくるという公約はあるんですが、建設時期あるいは体制をどうするのかということについては言及がありませんでした。このことがどうしても具体化する上で必要だと思いますので、市長のご決意をお伺いいたします。 429 ◯副議長(安居正倫君) 教育部参事。 430 ◯教育部参事(西川利樹君) この平成25年3月策定の「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」の報告書をもとに、本年3月、彦根市図書館整備基本計画を策定いたしました。平成25年3月時点以降、本市が新たに取り組む大型事業もあり、また、経済状況、財政状況なども異なってきておりますが、この図書館整備基本計画におきましても、中央図書館となる新たな図書館の建設においては、3館体制を基本に、加えて、「立地や用地取得の観点から判断して、河瀬学区、亀山学区が望ましい」と具体的に明記いたしております。  これを踏まえ、まずは用地の選定をと考えておりますものの、現時点でこの地域に市の保有する土地はなく、建設場所の選定も少し時間がかかるのではないかと考えておりますが、その手法につき検討を進めているところでございます。  その上で、現在市で進行中の他の大型事業との兼ね合い、また、財政状況といったものを見極めながら、今後の用地選定や基本設計、実施設計へと着実に進めてまいりたいと考えておりますことから、現在においては建設時期について明言できる段階にはございません。  また、組織、体制につきましては、このように事業を進めていく中で、必要な時期に、必要な組織、体制を整備してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 431 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 432 ◯17番(山内善男君) 担当の方でお答えいただいたんですが、やはりここのところは市長が直接答えていただいて、市長のお考えを市民の皆さんに知っていただくということが大事かと思います。私も議員になって、図書館の問題を取り上げてきましたし、また、市長とも議会の中で図書館の問題については何度かやりとりをさせていただきました。図書館の整備基本計画を作成してからという市長のお答えも何度かあったと思いますけれども、やっと3月にそれができたわけです。ところが、残念ながら、建設時期や体制も含めて書かれるのかと思っていたんですが、一番大事なところが欠落しているということですので、やはりここは市長の決断にかかっていると思います。最後、市長のご決意をお聞きしたいと思います。 433 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 434 ◯市長(大久保 貴君) ただいま担当参事がお答え申し上げましたとおりでございまして、さまざまな懸案がありますが、着実に少しずつでも進めていきたいと考えております。 435 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 436 ◯17番(山内善男君) 湖東圏域の図書館関係者が集まった報告書では、かなり彦根市が逃げられないような状況の報告書がつくられて、ほぼことしぐらいにはできるような形での報告書がつくられていたわけですけれども、ぜひ、その報告書も念頭に入れていただいて、非常に歩みが遅れているということを認識いただきながら計画の具体化を進めていただきたいと思います。  これ以上言っても前に進まないと思いますので、次の項目に移ります。  中項目の6です。  「荒神山古墳や肥田城跡など、地域の歴史の発掘と発信をすすめます」という公約を掲げていただきました。  細項目1です。  稲部遺跡について、市は国の史跡指定を受けるため努力するとしていますけれども、国の史跡指定を受けている荒神山古墳はほとんど活用されていないのではないかと思います。公約では「荒神山古墳や肥田城跡など、地域の歴史の発掘と発信をすすめます」とありますけれども、今後、具体的にどのように発信されていこうとされているのか、お伺いいたします。 437 ◯副議長(安居正倫君) 文化財部長。 438 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 国の史跡である荒神山古墳の活用については、古墳が民間所有であるため、所有者との協力関係の上で事業を実施していく必要があり、史跡整備については保存活用計画を策定する中で検討しなければなりません。このことは、史跡ではありませんが肥田城跡も同様であり、地域の皆さんとともに考えていく必要があります。  これまで、荒神山古墳については、平成23年度にシンポジウムを開催したり、市民対象の出前講座や荒神山自然の家との共催でウォークイベントを実施し、また、周知のための説明板も設置いたしました。また、肥田城跡についても、出前講座を開催したり、説明板を設置してまいりました。  荒神山古墳や肥田城跡は、文化財として単体でも価値のあるものですが、他の遺跡との相互関係によって、より価値が高まるものです。今回、稲部遺跡について非常に重要な価値が判明したことで、この稲部遺跡を核とした、より広域な歴史の検討が可能となってまいりました。今後は、他市の先進事例も参考にしながら、さらに積極的に、より広い範囲での歴史探索イベントの実施や、より詳細でわかりやすい情報発信等を図り、文化財保護への市民意識の高揚につなげてまいりたいと思います。  以上です。 439 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 440 ◯17番(山内善男君) ありがとうございます。  稲部遺跡が出現したということで、改めて荒神山古墳のことも勉強させていただきましたけれども、残念ながら、彦根市民の多くが国の史跡指定を受けているということ自体も知らない。確かにシンポジウムやウォークイベント、あるいは肥田城遺跡などは出前講座もしていただいたというお答えもありましたけれども、本当に市民一人ひとりのところに行けば、なかなかこういった取り組みが浸透していないのではないかと思います。  守山の下之郷遺跡について担当者にお話を伺いましたけれども、あそこはNPOの団体が二つあって、市の取り組みをする際にも、いつも協力をしていただいて、市民として盛り上げていただくような役割を発揮されるとおっしゃっていました。文化財の担当としましても、そういう市民の応援団をつくるという息の長い取り組みをしていく必要があるのではないかと思いますけれども、そのあたりのご決意などありましたらお願いしたいと思います。 441 ◯副議長(安居正倫君) 文化財部長。 442 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 将来的には、議員おっしゃいましたようなそうした応援団体も必要であると考えておりますが、まずは、「広報ひこね」やホームページ、また、関連するイベント等を通しまして、市民の皆様に対しまして幅広く文化財保護に向けての意識高揚を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 443 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 444 ◯17番(山内善男君) もう一つお伺いいたしますが、今、整備基本計画というお話もされたと思いますけれども、いつまでにどのような体制でおつくりになるつもりなのか、お伺いいたします。 445 ◯副議長(安居正倫君) 文化財部長。 446 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 今のところ明確な期限は設けておりませんが、先ほど申し上げましたように、古墳が民間所有でありますことから、まず、その所有者の方の合意を得た上で、どのような計画をつくっていくのがよいか、今後鋭意検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 447 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。
      〔17番(山内善男君)登壇〕 448 ◯17番(山内善男君) ありがとうございました。  それでは、中項目の7に移ります。  「稲枝駅西側地区の開発を早期に実現します」という公約も掲げていただきました。  細項目の1です。  芹橋彦富線の法線変更の地元説明はどのように考えていらっしゃるのか、お聞きいたします。  先日、稲枝まちづくり協議会で芹橋彦富線の法線変更について説明がありました。具体的に地元説明をどのように行われるのか、お聞きいたします。 449 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 450 ◯都市建設部長(山本茂春君) 芹橋彦富線につきましては、確認されました稲部遺跡保存のため、道路法線の変更方針をお示しいたしましたが、その法線につきましては、推定される重要遺跡範囲を避ける線形で検討しており、現在、安全性や円滑性を考慮した線形とするために公安委員会と協議を行っております。また、一級河川文禄川の横断部分の構造につきましても、滋賀県湖東土木事務所と協議を進めているところでございます。  今後は、法線変更に基づき、具体的な測量や設計に着手していく予定でございますが、事業を進めるには、地権者を初め地元の皆様のご理解、ご協力が不可欠でありますので、おおむねの線形が定まった時点など、適宜ご説明させていただきたいと考えております。 451 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 452 ◯17番(山内善男君) 先日、まちづくり協議会については説明していただいたんですが、同程度の説明を、いわゆる所有者集落について、具体的にどのような時点で説明されようとしているのか、もう一度お伺いいたします。 453 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 454 ◯都市建設部長(山本茂春君) 地元の説明につきましては、今ご指摘のとおり、協議会には概略の法線をもって説明をさせていただきました。今後は、そういった法線が決まりましたら、当然、地元の方、地権者の方に事前に説明に伺いたいと考えております。 455 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 456 ◯17番(山内善男君) 大体その時期はいつごろとなるんでしょうか。 457 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 458 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今のところ、各関係所と協議を進めておりまして、まだ詳細について決まっておりません。ただ、聞き及んでおりますのは、計画図から抜けている所有者の方がおられるということでございますので、まず、そういった方に早急に説明に上がりたいと考えております。 459 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 460 ◯17番(山内善男君) ぜひよろしくお願いいたします。  時間がなくなってきました。  中項目の8です。  「新市民体育センターとひこね燦ぱれすの一体的な整備」に大金を投入することは中止の決断をということでお伺いいたします。  54億円の大金を投入して新市民体育センターとひこね燦ぱれすの一体的な整備を行うという公約もあるんですが、現施設を利用することこそ必要ではないかという観点でお伺いいたします。  細項目1です。  市長公約を実現しようとすれば、新市民体育センターに54億円も投入することは、他の事業を行う上で支障になるのではないかと考えます。現市民体育センターを残す方策を県に申し入れて協議すべきですが、見解をお伺いいたします。 461 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 462 ◯市長(大久保 貴君) この問題は、これまでも何度もご説明をさせていただきましたとおりに、県におきまして、総合運動公園の再整備を計画されて、現在の案をつくられたわけでございますが、そのことによって市民体育センターの移設を余儀なくされるということで、やむを得ずその申し出を受けたわけでございまして、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 463 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 464 ◯17番(山内善男君) 私は今、彦根市公共施設等総合管理計画という昨年の2月に出された市の計画書を持っているんですが、その中の22ページで、いわゆる市の貯金と言われる財政調整基金の残高について記入があります。平成27年度が44億円、ところが、平成32年度では3億4,000万円まで下がるというシミュレーションを市当局そのものが出されております。そういう点では、本当に市民にとって必要な事業かどうかということを含めて精査をしていく必要があるということを申し上げて、次の項目に移りたいと思います。  大項目の2です。  学校給食を無償にということでお伺いいたします。  この6年間で、全国の多くの自治体で学校給食を無償にする自治体が出てまいりました。ぜひ、この無償化に彦根市も踏み切るべきだと考えます。  中項目1です。  給食費の滞納に関して、かけている労力についてお伺いいたします。 465 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 466 ◯教育部長(安居庄二君) 本市の小学校給食につきましては、同一メニューを各学校で調理し提供する単独調理方式を採用しており、会計につきましても、各学校で給食費の徴収等を行っております。  平成29年1月末現在の滞納状況は、滞納者数140人、滞納金額409万7,646円となっております。  回収につきましては、学校事務職員による未納が発生した場合の通知発送などの業務、それでも納入されない場合は、担任、教頭などによる電話での納付依頼や家庭訪問などを行っております。  次に、中学校給食につきましては、学校給食センターで調理・配送を行う共同調理方式を採用しており、会計は市の一般会計で管理し、給食費に関する事務全般を学校給食センターで行っております。  平成29年6月1日現在の滞納状況は、滞納者数79人、滞納金額181万6,130円でございます。  回収につきましては、担当職員による振替ができなかった場合の再振替を初め、督促状、催告書の発送、電話での納付依頼、訪問徴収を実施しております。それでも納付されない場合は、段階を経て法的手段に移行することとしておりまして、平成28年度につきましては、市議会でご報告をさせていただいたとおり、4件の支払督促の申し立てを実施したところでございます。 467 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 468 ◯17番(山内善男君) 無償化に踏み切れば、このような労力も要らないわけです。全国の4分の1の自治体が何らかの形で無償に踏み切っています。彦根市も無償化に踏み切るべきと考えますが、見解を伺います。 469 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 470 ◯教育部長(安居庄二君) 学校給食における児童・生徒の保護者が負担すべき経費につきましては、学校給食法第11条において定められております。本市におきましては、この規定に基づき、学校給食に使用する食材費の実費負担をお願いしているところです。就学援助費の中では、給食費の補助は行っておりますが、現在のところ、これ以上の給食費への補助については検討課題と考えております。 471 ◯副議長(安居正倫君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 472 ◯17番(山内善男君) 長浜あるいは米原では、給食の無償化や、あるいは保育料の無償化が行われています。 473 ◯副議長(安居正倫君) 11番和田一繁君。和田君。 〔11番(和田一繁君)登壇、資料掲示〕 474 ◯11番(和田一繁君) 今定例会におきましては、大きく2点ご質問させていただきます。理事者側の前向きなご回答の方をよろしくお願いいたします。  今回は、学区内における危険箇所の対応についてご質問いたします。  毎朝、夕方、登下校する児童を見守る地域のスクールガードさんや、近隣の自治会、商店街の皆さんから、久左の辻の交差点の昨年解体されましたビル跡に残る危険な防御パネルについて、不安の声が上がっております。こうした危険物を放置している業者に占有申請許可を出している執行部の皆さんに以下の質問をいたします。事故はいつ起きるかわかりません。また、今回、市長の強い彦根を創るための10の約束の第1項目めに、「全ての子どもが安心して学校に通える支援の輪を広げます」と公約に掲げていらっしゃいます。酌み取っていただきまして、ご答弁よろしくお願いいたします。  大項目1、長曽根銀座線交差点(久左の辻)の安全対策について。  中項目1、建物解体後に残る防御パネルの安全対策について。  一昨年から、長曽根銀座線交差点のビル解体に伴い、市道、県道を占有して防御パネルが設置されております。解体時にはガードマンを配置して歩行者の安全に努めておられました。しかし、解体終了後以降は、防御パネルを残し、現在まで放置された状態となっております。  細項目1、市として防御パネルによる通学路の危険性の認知について。  こちらが久左の辻の現状でございます。県道側、市道側の歩道を占有して、角地を囲むようにパネルが設置されております。市道である歩道を西から東、南方向へ向かう、県道である歩道を南の芹川から北、西へ向かう歩行者、自転車はお互いの前方の視界が全く見えません。この歩道は、上後三条、下後三条、橋向町、新町、大橋町の122名の児童が毎日登下校している通学路でございます。また、高齢者の多い地域でもあり、利用者も多い歩道でございます。担当課として、画像は何回か確認いただいていると思いますけれども、この歩道、通学路に対して危険を認知されているか、お尋ねいたします。 475 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 476 ◯都市建設部長(山本茂春君) ご指摘の銀座町交差点を含む市道の歩道に設置されている防御パネルにつきましては、ビル解体時に合わせて道路の占用を許可しております。道路幅員3メートルのうち、民地側の60センチメートルを占用するもので、残る2.4メートルが通行可能な幅となっておりますが、ご指摘の交差点につきましては、背丈を超える高さのパネルが見通しを妨げていることから、通行には十分注意が必要な状況であることは認識しております。 477 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 478 ◯11番(和田一繁君) 今、認識されているというご回答をいただきました。  それでは、細項目2、教育委員会は現場を把握しているのか。  正式な通学路でもあり、通学路安全対策事業において、子どもたちが安全で安心できる通学路にするため、通学路の合同点検結果に基づき作成された彦根市通学路交通安全プログラムの要対策箇所を設置するための予算化をことしもされております。通学路の危険箇所については、6月に合同点検し、危険箇所対策会議を開いて危険認定をしておられますが、現時点でこの現場を危険箇所として把握されていますか。ご答弁願います。 479 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 480 ◯教育部長(安居庄二君) 議員ご指摘の箇所につきましては、彦根市通学路交通安全プログラムにおける今年度の通学路の危険箇所として城東小学校より報告があり、教育委員会としても把握しております。なお、あらかじめ6月1日に危険箇所を確認し、児童の登下校時においても十分注意して通行するよう学校から周知しております。 481 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 482 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3、市道側の道路占用許可申請書による占用期間は。  市道側の道路占用許可に関して、占用期限をお示しください。 483 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 484 ◯都市建設部長(山本茂春君) 市道側の占用期間につきましては、当初、平成27年6月17日から平成27年10月31日までとなっておりましたが、その後、3回の工期変更が申請され、現在、本年6月30日までの2年間を許可しているところでございます。 485 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 486 ◯11番(和田一繁君) 再質問いたします。  市道側の申請に関しましては6月30日までということで、もう一度確認いたします。 487 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 488 ◯都市建設部長(山本茂春君) 市道側につきましては、本年の6月30日までとなっております。 489 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 490 ◯11番(和田一繁君) 細項目4にいきます。  申請者に対して現在どのような指導を行っていらっしゃいますか。 491 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 492 ◯都市建設部長(山本茂春君) 申請者に対する指導につきましては、危険が生じないよう適正に維持管理を行い、異常を確認した場合は速やかに申請者において点検および修繕を行い、事故の防止に努めるよう指導をしております。 493 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 494 ◯11番(和田一繁君) ただいまの答弁では申請をされているということでお聞きいたしました。  細項目5、彦根市道路占用規則第3条に違反していませんか。  第3条、道路を占用しようとするものは、占用前3日以前に次の事項を記載した願書を提出し、市長の許可を受けなければならない。  建物占用の目的、道路占有の期間、道路占用の場所、工作物、物件または施設の構造、工事実施の方法、工事の時期、工事の復旧方法、出願者の住所氏名とうたっておりますけれども、多分、私が最初に当局にお伺いしたときは、4月末で申請期限は切れているということで報告を受けておりました。その後、多分、しっかりと申請者の方に指導していただいて、6月30日まで期限を延ばされたということですけれども、この画像を見ていただいているとおり、この防御パネルに対して、誰の持ち物で、使用期間、出願者の氏名住所など全くそういったものが記載をされていません。これは全く看板には貼られていません。それでもしっかり確認をして申請されたんでしょうか。 495 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 496 ◯都市建設部長(山本茂春君) 当方としましては、解体工事届け時の業者等々について、全て確認はしております。 497 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。
      〔11番(和田一繁君)登壇〕 498 ◯11番(和田一繁君) これは第3条に違反をしていないんでしょうか。 499 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 500 ◯都市建設部長(山本茂春君) 道路占用規則第3条に違反ではないかにつきましては、規則第3条は占用期間に伴う手続規定となっており、手続は適正に行われていることから違反には当たりませんが、同規則第13条の中で、許可書の掲示を規定しており、占用期間中は、ご指摘のとおり、見やすい場所に許可書または写しを掲示しなければならないと定めておりますことから、この点につき、掲示がない状態につきましては規則違反ということになっております。 501 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 502 ◯11番(和田一繁君) 確かに彦根市道路占用規則では、別に13条にも、占有期間中、その箇所に許可書またはその写しを掲示しなければならないとうたっておりますので、やはり現場を見て確認しているんでしたら、その指導はしっかりとしていただかなければ、今でも小学生、児童、また近隣の方々、中学生がこの道を通っていらっしゃいます。そういう危険箇所でございますので、強く指導していただきますようによろしくお願いをいたします。  細項目6に関しましては、重なっておりますので、これは割愛させていただきます。よろしくお願いいたします。  細項目7、事故防止の安全対策は。  建築基準法第8条は、維持保全として、建築物の所有者、管理者又は占有者は、その建物の敷地、構造及び建築設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならないと規定しております。事故の事例の一つとして、2016年4月17日日曜日、東京都多摩市で風速30メートルを超える強い風が吹き、防音パネルが剥がれ落ちるなど、幸い死傷者は出なかったものの、あわや大惨事になってしまうところだったと報道をされております。このように自然現象によってさまざまな事故も想定をされております。  こちらも、たまたま現場の写真を撮りに行ったときに、やはり急に自転車が両方から入ってきたりとかして、本当に全く視界がありませんので、この部分に関しては非常に危険でございます。また、防御壁のパネルに関しましては、自転車のハンドルでこすったような跡がたくさん見受けられます。事故防止のための当局ができる安全対策をお示しください。 503 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 504 ◯都市建設部長(山本茂春君) 道路占用に伴い事故防止のために必要となる安全対策につきましては、占用許可の条件としまして、占用期間内における施設の安全管理および通行者への安全対策を申請者が責任を持って行うこと、道路の安全対策について事前に彦根署と協議することを条件としておりますので、これまでから、占用施設に不具合が生じた場合は、本市の指導により申請者側で対応いただいているところでございます。特に交差点では、自転車の出会い頭事故も起こっているとのことであり、申請者にカーブミラー等の補助施設の設置を求めることも考えられますが、本市としましては、現在許可をしております6月末以降は、撤去または敷地内への移設を指導しているところでございますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 505 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 506 ◯11番(和田一繁君) 4月30日から6月30日まで許可するときに、なぜそういうことを指導されないんですか。その2カ月間でもビラもつけられたはずですけれども、そのあたりをもう一度お伺いします。 507 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 508 ◯都市建設部長(山本茂春君) 当方としましては、許可をした以上は、そういった安全管理に努めてくださいという指導はしておりますが、具体的な方法については指導ができていないところでございます。 509 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 510 ◯11番(和田一繁君) 危険箇所でありますし、市長も全ての子どもが安心して学校に通えると公約でおっしゃっているんですから、まずはどこからするかというのは、もう答えは要りませんので、しっかりと当局の方で進めていただきますようによろしくお願いいたします。  それでは、細項目8、県道側歩道の占用の申請期限は。  県道側である県道206号神郷彦根線(芹橋雨壺山通り)の歩道の占用期限をお示しください。 511 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 512 ◯都市建設部長(山本茂春君) 県道側歩道の占用申請期限につきましては、滋賀県湖東土木事務所より平成29年6月30日までの許可と聞いております。 513 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 514 ◯11番(和田一繁君) それでは、市側と県道側も6月30日までということで理解してよろしいでしょうか。 515 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 516 ◯都市建設部長(山本茂春君) ガードパネルも一体ということでございますので、市と県、両方とも6月30日ということになっております。 517 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 518 ◯11番(和田一繁君) 県側のパネルに関しましても、一切申請者の記載はされておりませんので、そのあたりは県の方にも強く要望していただきますようよろしくお願いいたします。  細項目9番、滋賀県との情報共有ということで、この歩道に対して危険箇所であると認識し、県と情報を共有されていますか。 519 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 520 ◯都市建設部長(山本茂春君) 県道の道路管理者であります滋賀県との情報共有につきましては、これまでから市道と県道の交差点等で危険箇所を把握した場合、情報共有を綿密に行い、対策を講じており、本件につきましても、双方に寄せられた歩道における事故の危険性に関して情報を共有しているところでございます。また、本件の今後の対応につきましては、情報を共有しながら県と対応を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 521 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 522 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、県道を所有している県と市道を所有している市は、申請者が6月30日以降も申請をお願いされた場合はどういった対応をされますか。 523 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 524 ◯都市建設部長(山本茂春君) 本件につきましては、6月30日をもって申請は受けつけないということで情報共有をしているところでございます。 525 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 526 ◯11番(和田一繁君) それでは、撤去されると考えてよろしいでしょうか。 527 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部長。 528 ◯都市建設部長(山本茂春君) 本件につきましては、撤去ないし敷地内への移動ということになろうかと思います。 529 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 530 ◯11番(和田一繁君) よろしくご指導をお願いいたします。  それでは、大項目2、滋賀県が推進する事業との連動は。  中項目1、首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」について。  県は、JR東京駅八重洲北口徒歩6分、東京都中央区日本橋の一等地に1棟丸々滋賀専用の建物を運営し、滋賀の魅力を全国の皆様に向けてしっかり発信し、豊かな滋賀づくりを積極的に進めております。重要な首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」がことし10月にオープンいたします。三つの機能を担う総合的な拠点として整備されるそうで、一つは、さまざまな趣向を凝らして販売等を行う企画催事としての県産食材の飲食提供を行う食の体感、さらに観光物産PR活動等を行う情報発信、二つ目は物産販売、三つ目は、観光や移住交流等、滋賀への入り口となる水先案内役を担っている施設だそうです。  そこで質問をいたします。  細項目1、この拠点の連携、活用に対して市の考えは。  この拠点との連携、活用に対して市の考えをお尋ねいたします。 531 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 532 ◯企画振興部長(馬場完之君) 滋賀県首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」は、「『全国・世界から選ばれる滋賀』へ」を基本コンセプトに、東京で滋賀の魅力を体感できる場所となるように、滋賀県の魅力を実際に見て、触れて、食べることができる体験型の発信を行うとともに、滋賀県への誘引の役割を担う拠点として、ことしの10月に東京都中央区日本橋にオープンされる予定でございます。大変立地条件のよい場所でもございますので、本市におきましても、この拠点につきましては、本市の歴史・文化・伝統、また、自然環境や産業など、彦根の魅力を全国、世界に発信するための重要な場所であると考えておりますので、積極的に活用してまいりたいと考えております。 533 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 534 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、この拠点を活用する場合、窓口となる担当部・課は。  「ここ滋賀」は、滋賀県の持つ魅力を首都圏から発信すると同時に、独自に市、町の魅力も発信できる施設でございます。本年度、県庁内では、広報課、食ブランド推進室、商工政策課、観光交流局、企業誘致推進室など11部署で活用を見込んでいらっしゃいます。日本橋の一等地で使用料は無料でございます。市として近隣地域との連携、連動も必要ですが、地域間競争の波は着実に近づいております。積極的に仕掛けるべきだと思います。そこで、「ここ滋賀」の窓口はどこの部・課なのか、お示しください。 535 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 536 ◯企画振興部長(馬場完之君) 「ここ滋賀」の本市の担当部署は、企画振興部秘書政策課シティプロモーション推進室でございますが、「ここ滋賀」の活用に際しましては、シティプロモーション推進室ばかりでなく、観光、商工、移住等の分野の関係部署と連携しながら進めてまいりたいと考えております。 537 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 538 ◯11番(和田一繁君) 今お答えいただきましたけれども、細項目の3、もう一度、シティプロモーション推進室の役割、目的は。  以前、市長は、平成28年3月に彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定したことを機に、これから戦略的な情報発信が重要であり、本市への新しい人の流れをつくっていこうと思いを持ったところですとご答弁されております。「ここ滋賀」での戦略的仕掛けは、ただ観光誘客や誘致、物産販売ではなく、企業誘致の推進、移住交流促進など、まさにまち・ひと・しごと創生総合戦略の流れだと思います。市としても窓口を一本化して推進するのがシティプロモーション推進室だと思います。改めて推進室の役割と目的をお尋ねいたします。 539 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 540 ◯企画振興部長(馬場完之君) シティプロモーション推進室は、平成28年3月に、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定したことを契機に、戦略的な情報発信や、本市への新しい人の流れをつくる目的で設置したものでございます。また、本市のイメージやカラーを打ち出し、しっかりとしたコンセプトを確立していくとともに、情報発信についての戦略を立て、本市の売り込み方を考え出していくことが大きな役割であると考えております。 541 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 542 ◯11番(和田一繁君) では、細項目4、市としてことしの首都圏でのプロモーションをお尋ねいたします。 543 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 544 ◯企画振興部長(馬場完之君) 市として、ことしの首都圏、特に東京都になりますが、主なプロモーションを挙げますと、移住関連につきましては、1月に東京ビッグサイトにおいて、移住相談ブースにて相談対応を行いました。  国宝・彦根城築城410年祭関連につきましては、2月に「日本橋『日本百街道展』」でブースを設置し、また、3月に渋谷109においてイベントの紹介を行いました。  観光関連につきましては、3月に日本橋タカシマヤにおきまして彦根市の物産展を、また、4月には国立劇場におきまして彦根市のPRを行ったところです。  今後につきましても、彦根市のPRを引き続き首都圏でも行ってまいりたいと考えておりまして、「ここ滋賀」も活用しながら彦根市の情報発信を行ってまいりたいと考えております。 545 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 546 ◯11番(和田一繁君) 10月に日本橋の一等地にオープンされます。市としましては、今まさに築城410年祭が開催中でありますし、秋というのは彦根は非常に紅葉のきれいな時期でございます。錦秋のライトアップ等、いろんな秋の事業がございます。10月、「ここ滋賀」オープンと同時に、彦根市が先に情報を首都圏から発信できるような仕掛けを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  細項目5、他団体との連携、情報共有は進んでいるのか。  先月5月16日と、18日に、米原市にあります県文化産業交流会館と大津市にありますコラボしが21にて「ここ滋賀」に関しての説明会が開催され、両会場とも満員だったそうです。その後、5月22日から利用を希望する庁内各課、県内市町、公共団体から受け付けが始まっております。市以外の市内団体との連携、情報共有はどのように進んでいるか、お伺いいたします。 547 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 548 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先に、先ほどの答弁で、2月の日本橋のイベントを「彦根百街道展」と申し上げましたが、「日本百街道展」の間違いでございました。すみません、訂正しておわび申し上げます。  答弁です。  5月16日に滋賀県立文化産業交流会館において開催されました首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」商品選定・企画催事説明会に、本市からは産業部(地域経済振興課、観光企画課、農林水産課)および企画振興部(秘書政策課シティプロモーション推進室)の職員が出席してまいりました。同日の会場内では、本市の各地場産業関係、事業所等も参加されておられました。  また、市内団体との連携、情報共有につきましては、「ここ滋賀」の設置に関しまして、滋賀県から情報提供があった時点で、産業部から彦根商工会議所や各地場産業組合等に情報発信を行っているところでございます。 549 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 550 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、今現時点で申し込みされている団体等はございますでしょうか。 551 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 552 ◯企画振興部長(馬場完之君) 本市の地場産業であります繊維関係の業者から、今、1件申し込みを行っているという情報を得ています。 553 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 554 ◯11番(和田一繁君) 行政の各課からは、まだ今のところは申し込みとかはないということで理解してよろしいでしょうか。 555 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 556 ◯企画振興部長(馬場完之君) 現在のところ、行政あるいは商工会議所等はございません。 557 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 558 ◯11番(和田一繁君) ぜひ窓口でありますシティプロモーション推進室の方で積極的に仕掛けていただきますようよろしくお願いいたします。
     それでは、中項目2、ビワイチの活用について。  滋賀県が推奨しています自転車で琵琶湖を1周するビワイチ。インターネット旅行予約サービス楽天トラベルが、昨年宿泊利用実績をもとにしたサイクリングに人気の旅行先ランキングで、滋賀県の湖東(守山、近江八幡、彦根)が全国2位に、大津・雄琴・草津・栗東が8位と発表されました。統計は、全国300の宿泊エリア別に、「サイクリング」、「サイクリスト」とキーワードが入った宿泊プランの利用者が多かったエリアを集計して、1年間の利用者を対象に上位10エリアを公表したものです。ちなみに、1位は愛媛県、今治・しまなみ海道、3位は広島県、福山・尾道・しまなみ海道が入っております。名だたる地域を抑えて、滋賀県のこのエリア、守山、近江八幡、彦根が2位になっております。県交通戦略課によりますと、ビワイチを楽しむ方は、平成27年度になりますけれども、5万2,000人いらっしゃいました。滋賀県も、ことし4月から観光交流局内にビワイチ推進室を置いて、サイクリング振興に力を入れていらっしゃいます。このような現状を踏まえて、以下の質問をいたします。  細項目1、市としてビワイチに対しての期待は。  ビワイチの認知度が全国的に広がっております。日本一の琵琶湖をめぐるビワイチ、健康促進にもなり、今後も観光として家族とのきずなを深めるさまざまな効果をもたらす事業だと思います。民間大手旅行代理店が主催されておりますビワイチロングライド企画は、毎年交代で彦根、長浜を発着点として開催されております。2012年から6回開催されておりまして、昨年までで1万986名が参加されております。ちなみに、2016年度、彦根発着の開催では過去最多の2,260名の方が参加をされております。こうした背景を踏まえて、市としてのビワイチに対しての期待をお尋ねいたします。 559 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 560 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ご質問のびわ湖一周ロングライド、いわゆるビワイチロングライドにつきましては、ツアーの発着点になりますと、早朝の出発ということもあり、全国各地の方が宿泊を伴って参加されるため、観光消費額の観点からも効果の高いイベントであると認識しているところでございます。また、ビワイチの認知度が高まる中、本市の宿泊施設である荒神山自然の家におきましても、年々ビワイチを目的とした宿泊者が増加していると伺っております。  このようなことから、ビワイチは本市の観光振興にとって重要なコンテンツになり得るものと期待しており、昨年7月、彦根市、米原市、長浜市の3市長が、びわ湖・近江路観光圏活性化協議会の事業として台湾を訪問し、トップセールスを行った際にも、日本での旅行商品を取り扱うジャイアント・ツアー社に対し、ビワイチについての説明を行うとともに、モデルコースのご提案などについて意見交換を行ったところでございます。 561 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 562 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、市として、県とはどのように連携し発信していくか。  全国で第2位に選出されましたビワイチ観光でございます。市としてどのように県と連動してこのビワイチを発信していくのか、お尋ねいたします。 563 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 564 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 議員ご質問のとおり、滋賀県におきましては、今年度からビワイチ推進室を設置されたことにより、今後はこれまで以上に積極的にビワイチの推進に取り組まれるものと考えております。  本市としましても、これまでから、滋賀県とともに、ビワイチロングライドの実行委員会や、自転車を地域における公共交通体系の一つとして位置づけていくための取り組みを進める滋賀プラス・サイクル推進協議会などに参加してまいりました。さらには、守山市の呼びかけで去る5月25日に自転車やビワイチを軸とした滋賀の観光振興について語る会が開催された際にも市長が参加され、ジャイアント社の前CEOや滋賀県関係者、経済団体関係者と意見交換をされたところでございます。  今後は、ビワイチ推進室との情報共有を密にしながら、県が進めるビワイチの推進に呼応しつつ、本市への一層の誘客、また、滞在時間の延長による経済効果につなげることができるよう、本市における自転車を活用した観光の魅力の発信に努めてまいりたいと考えております。 565 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 566 ◯11番(和田一繁君) ぜひとも、本当に新しい観光のコンテンツですので、誘客の方をよろしくお願いいたします。  それでは、細項目3、民間のビワイチサイクルステーションに対しての支援は。  彦根市を通る湖岸道路で、コンビニエンスストアを中心に、民間が協力して数カ所、ビワイチ公認サイクルステーションが設置されていますが、市として今後どのような支援をしていくか、お尋ねいたします。 567 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 568 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ビワイチサイクルサポートステーションにつきましては、ビワイチをより安心して快適に楽しんでいただくためのサポート拠点として、トイレや空気ポンプ、工具の貸し出しなどを行うもので、湖岸道路沿いのコンビニエンスストアのほか、市内の一部の宿泊施設や店舗などにも設置されております。  本市としましては、今後、本市が発行します観光パンフレット等にサポートステーションの位置情報を掲載するなど、まずは情報の発信という形で側面的な支援を行ってまいりたいと考えております。 569 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 570 ◯11番(和田一繁君) そのあたりは、しっかりとホームページおよび観光協会さんとも連携して、目に見える形で進めていっていただければと思いますので、これは要望でよろしくお願いいたします。  細項目4、湖岸道路南部地域にサイクルステーションを併用した複合施設設置のための研究を。  年々ビワイチ観光の人気は上がっております。県も、湖岸道路の拡幅や走行スペースを確保するなど、ハード面でビワイチの環境整備に対して予算化をして推進しております。先月も、近畿地方整備局長がビワイチを体験され、道路の安全面や課題を自ら確認されるほど、県としても重要なミッションとして今後力を入れていく分野だと思います。彦根市エリアにおいても、湖岸道路で愛知川から彦根市に入ってからは、ただ走るだけの通過コースになっており、とまって、降りて、休んで、見て、食べて、買って、地元の方々と交流する、そういう見どころを案内する場所がないのが現状でございます。時間はかかりますが、今後、調査項目として、自然豊かな荒神山や、新海浜の琵琶湖、彦根梨など地元でしか買えない物産、農業レストランなどの複合施設など、国・県、民間の力もかりながら、日本一の琵琶湖で日本一のサイクルステーションが彦根にあると言われるように、今後研究課題として進めてはと思いますけれども、ご見解をお尋ねいたします。 571 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 572 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市としましても、ビワイチを活用した観光誘客を進める上では、サイクルステーションの充実を含め、サイクリストの受け入れ環境の整備が重要な課題の一つであると認識しておりますが、現在のところ、市として新たな施設を設置することまでは考えておりません。  一方、ご指摘の本市の南部地域には、既に地元の農産物を販売されている施設もありますことから、農業振興や地域経済振興の観点からも、既存の施設との連携の可否も含め、サイクルステーションを併設した複合施設の設置については今後の研究課題としてまいりたいと考えております。 573 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 574 ◯11番(和田一繁君) 大きなものですので、なかなか時間はかかるかと思いますけれども、まずできることからということで、細項目5に移ります。  ビワイチの誘導看板の整備について。  市内に入ってから、愛知川から彦根であったり、米原から彦根であったり、誘導看板が湖岸道路上の全て車目線にあり、非常に見にくいんですね。歓迎の意味でも、ひこにゃんのイラストを使いながら、今ですと稲枝からでしたら彦根梨とか荒神山とか、自転車目線でそういったいわゆる案内看板であったり名所の案内を設けるべきだと思います。ひこにゃんは既に全国区でもあり、彦根市の重要な広告活動を担うキャラクターでございます。さまざまな媒体を使い、全世界に配信されますし、今は無理かもしれませんけれども、自転車に乗るひこにゃんのイラストであったりとか、自転車とひこにゃんがコラボしているような、いわゆるビワイチ観光を見込んだ整備、来ていただいた方が、ああ、彦根市に入ったんだ、ここからは彦根なんだと思えるような、また、ビワイチでそのまま彦根を通過するのではなくて、こちらに行けば彦根城に行けるんだとか、夢京橋に行けるんだとか、そういったいわゆる観光の動線の案内看板をしっかりとつけるべきだと思いますけれども、ご見解をお願いいたします。 575 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 576 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 現在設置されております誘導看板が自転車目線では見にくいというご意見もお伺いしております。これに対しまして、ひこにゃんの活用も含め、自転車目線で見やすい案内看板や名所看板を新たに設置することにつきましては、予算の確保や関係者との協議・調整も必要となってきますが、まずは自転車利用者の皆さんのお声をお聞きし、その求められている内容、対応手法や必要性をしっかり吟味する必要があると考えております。 577 ◯副議長(安居正倫君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 578 ◯11番(和田一繁君) そのために滋賀県でも観光交流局内にビワイチ推進室を設けておられますので、本当に連携をしながら、ハード面、ソフト面はありますけれども、守山、近江八幡、彦根、いわゆる湖東というエリアでくくられておりますけれども、ビワイチの観光の方に彦根のビワイチ観光が一番よかったと思われるような工夫、看板の整備であったりとか誘導看板というのはすぐにできることだと僕は思います。そういった意味では、それは予算化しなければいけないですけれども、そのあたりはしっかりと観光を含めた中で、そこはシティプロモーション推進室なのか、観光企画課なのか、そのあたりはできるだけ一本化して進めていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 579 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩します。            午後2時43分休憩            午後2時55分再開 580 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  先ほどの山内議員の再質問に対する答弁について、教育部長から発言の訂正の申し出がありますので、これを許します。教育部長。 581 ◯教育部長(安居庄二君) 失礼します。先ほどの山内議員の「放課後児童支援員等処遇改善等事業」を活用して常勤職員の配置をの質問の再質問で、なぜ常勤職員を配置できないのかの答弁におきまして、子どもが来る時間を「5時」と申し上げましたが、「15時」の誤りでしたので、訂正しておわび申し上げます。申しわけございませんでした。 582 ◯議長(八木嘉之君) 6番小川喜三郎君。小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 583 ◯6番(小川喜三郎君) 久しぶりの質問の機会でございます。大変緊張しておりますが、よろしくお願いします。  まず、大久保市長、再選おめでとうございます。大久保市長の2期目の選挙戦に当たり、堅実でしなやかなまち「強い彦根」を創りますと、リーフレットには基本政策として、一つに、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略を着実にすすめます、二つ目には、国民体育大会と全国障がい者スポーツ大会の成功に向けた準備を推進します、三つには、強じんで魅力ある都市環境の整備をすすめますとされて、強い彦根を創るための10の約束を挙げ、選挙戦に臨まれました。  そこで、以下、具体的な施策について、市長のリーダーシップを発揮されるための考え方をお聞かせください。全ての公約がすぐに実行できるとは多くの市民も思っておられないと思いますが、市長が約束されました10項目について、それを実現するための方針を答えていただきたいと思っております。  まず、大項目の1、強い彦根を創るための10の約束であります。  全てお聞きすることはできませんけれども、すぐにでも実行できるもの、年次的に推進されるべきものなど、さまざまですが、順次お聞きいたします。  中項目の1は、10の約束のうちの一つ目ですが、子どもの未来を創るであります。  そこで、細項目の1は、学力を伸ばすための支援員や授業改善のための指導員を配置しますとありますが、滋賀県においても学力の向上に向けた施策が行われております。例えば、平成29年度の県予算要望では、小一すこやか支援員の県費による設置を要望されておりますが、その結果についてはどうでしたか、お伺いをいたします。 584 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 585 ◯教育長(善住喜太郎君) 平成25年度までは、滋賀県緊急雇用創出特別推進事業により小一すこやか支援員が配置されておりました。事業が終了いたしました平成26年度以降も、県費負担による小一すこやか支援員の配置を要望いたしておりますけれども、実現されていない現状でございます。しかしながら、小学校1年生においては、学校生活に慣れないこともあり、30人を超える学級では、担任だけではきめ細かな指導が難しく、市費による配置を継続いたしているところでございます。 586 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 587 ◯6番(小川喜三郎君) 継続をしていただいているということでございます。  それでは、細項目の2でございますけれども、小一すこやか支援員以外で県費または市費での支援員や指導員の配置についての県費がだめでも市費での配置をされる見通しについてお伺いいたします。 588 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 589 ◯教育長(善住喜太郎君) 市においては、小一すこやか支援員のほかに、特別に支援を要する児童・生徒のために、特別支援教育支援員を小・中学校に30名配置しております。また、日々の学校生活での困り事や、友達との悩み事などを児童・生徒に寄り添いながら相談を受けるふれあい相談員を小学校に7名、中学校へはハートフルサポート指導員として7名配置しているところでございます。全ての児童・生徒にとって学校が安全・安心な場所となりますよう、引き続き県費負担教職員の配置の要望を続けるとともに、本市におきまして、より安定した学校環境づくりのために、子どもたちの状況に応じた市費による講師や支援員の増員等を目指してまいりたいと考えているところでございます。 590 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 591 ◯6番(小川喜三郎君) 今のご答弁では、現状を維持すると考えればよろしいのか、あるいは加配も考えていくというお答えなのか、その辺だけ確認をさせてください。 592 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 593 ◯教育長(善住喜太郎君) 支援員とか指導員につきましては、やはり子どもがどのくらいそのことに困っているかとか、課題に応じて人数あるいは配置の期間、例えば小一すこやか支援員につきましては、今年度、9月までを12月までと延ばさせていただいたりしておりますので、そのようにきめ細かに状況に応じて人数あるいは配置期間等をさらに向上するように努めてまいりたいと考えているところでございます。 594 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 595 ◯6番(小川喜三郎君) 理解をいたしました。  それでは、中項目の2でございますけれども、10の約束の二つ目に、女性が輝くまちを創るでございます。  細項目の1としまして、市に「女性活躍推進室」を設置し、女性の社会参画を広げるとありますが、これはすぐにでも設置できるものと思いますが、そのお考えをお聞かせください。 596 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 597 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、本市では、市民環境部人権政策課に男女共同参画係を配置しておりまして、男女共同参画社会基本法や男女共同参画を推進する彦根市条例を踏まえて作成をした彦根市男女共同参画計画に基づき、男女共同参画社会の推進に関する各種施策を実施しているところでございます。  一方、平成28年4月には、女性の個性と能力のさらなる発揮と、仕事と家庭との両立の実現という課題をうまく連動させていくことの重要性を踏まえた女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、いわゆる女性活躍推進法でございますが、この法律が全面施行されたところであり、本市におきましても、この法律の施行を受けて、平成28年度に彦根市男女共同参画計画「男女共同参画ひこねかがやきプランII」の改定を行ってきたところでございます。  今後は、男女共同参画社会の実現を目指すとともに、女性活躍のための解決すべき課題に対応していくため、女性活躍推進室を設置していきたいと考えておりますが、どの部局に設置すべきかにつきまして調整を要するとともに、全体的な組織構成を踏まえた検討も必要であることから、これらの課題整理を行った上で早期に実現してまいりたいと考えているところでございます。 598 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 599 ◯6番(小川喜三郎君) 課題整理は必要かと思いますけれども、課題はわかっていると思いますので、すぐにでもできるものではないか。また、もう一つは、民間企業でも女性の社会参加、こういうものが彦根市役所が手本となるような活動といいますか、行政になるように期待したいと思うんですけれども、課題の解決には長くかかると理解するんですけど、すぐにでもできると思うんですが。もう一度お伺いします。 600 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 601 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほども申し上げましたが、どの部局に配置すべきかは、一つは、女性の職業生活におけるという部分もございますので、男女平等ということだけに限らず、女性がやはり職業生活でいかにワーク・ライフ・バランスを保ちながらお勤めいただくかということも検討していかなければならない。それによって部局はどこに配置することがベストになるのかということもございますし、全体的な組織の構成というものもございますので、時期の方が今ここではっきり申し上げられないのは申しわけないところでございますけれども、これらを整理いたしまして早期に実現をしてまいりたいと考えております。 602 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 603 ◯6番(小川喜三郎君) 早期に設置をしていただきますように要望とさせていただきます。  次に、細項目の2でございますけれども、全国的にも課題とされています保育所やこども園の整備充実でございますが、先ほども質問がございましたが、待機児童ゼロを目指すための市の施設整備のスケジュール的な考え方を明らかにしていただきたいと思います。 604 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 605 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 待機児童ゼロを目指す保育所やこども園の施設整備スケジュールですが、平成27年3月に策定いたしました彦根市子ども・若者プランにおいて、計画期間の平成31年度末までに待機児童ゼロを目指すための施策としまして、民間事業者による整備が行われないことを前提としたものですが、公立幼稚園を認定こども園に移行する計画となっております。  プラン策定以降の保育所やこども園などの整備状況につきましては、公立の平田こども園の開園を初め、認可保育所1園、小規模保育事業1園が新設されましたほか、私立幼稚園1園が認定こども園に、認可外保育施設2園が小規模保育事業に移行されました。また、平成30年4月には、定員90人の民間保育所の新設を予定しております。  なお、今後の公立幼稚園の認定こども園化につきましては、平成28年3月に策定いたしました彦根市立幼稚園・保育所施設整備計画を踏まえまして、民間事業者の整備状況や待機児童数の動向を考慮しながら、各園の老朽化に伴う整備更新を進めてまいりたいと思います。 606 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 607 ◯6番(小川喜三郎君) 彦根市の認定こども園構想もお聞きをしております。民間も新たに計画されているということでございますけれども、先ほどのご答弁でございますと、民間の施設整備が行われたということでの本市の公設の認定こども園なりの整備をする、いわゆる民間が行っていただくのが主体かと聞こえたんですけれども、彦根市独自としてのこども園構想の基本計画の中ででも随時整備をしていただきたい。今後、お申し込みも増えるのではないかと思っており、もっとパートに行きたいとか、いろんな子どもさんを預ける場所がないという事例も聞いておりますので、彦根市の積極的な施設整備につきましても、民間に頼らずにということで、基本計画どおりに進めていただきたいと思うんですが、その辺のお考えを再度お聞きいたします。 608 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 609 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今ほどのご質問なんですけれども、ことし、平田認定こども園の方を開園させていただきました。公立で初めて彦根市で開設させていただいたもので、いろんな課題等がありますので、その辺も実際に開園してからのいろんな状況等をこれから踏まえながら次のこども園については考えていきたい。民間の保育所につきましても新設等をされておりますので、民間の保育所の経営にもまた差しさわりがあるということで、もともと市の方で建てさせていただいていたものにつきましては、あくまでも民間事業所による整備がないということを前提として公立をどうしていくかという計画になっており、昨年、それからことしと民間の保育所も整備されておりますので、その辺のことも考慮しながら、平田認定こども園の内容等も見させていただいて、どうしていくというのがいいか、その後、公立のこども園化についても考えていきたいと思っております。 610 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕
    611 ◯6番(小川喜三郎君) もちろん予算も必要ですし、施設の整備につきましては十分わかっております。そういうことからいくと、子どもさんの数にもよりますし、あるいは、今おっしゃったような平田認定こども園についてもまだまだ課題があるということで、今後の参考にもしていただかないといけないということで一定理解をいたしましたので、次に移らせてもらいます。  次、細項目の3でございます。これも先ほど質問がございましたけれども、放課後児童クラブの充実についての構想をお尋ねいたしたいと思います。 612 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 613 ◯教育部長(安居庄二君) 放課後児童クラブへの児童の受け入れに当たっては、平成27年度から受け入れ対象を小学校6年生までとしており、小学校の余裕教室等の利用や放課後児童クラブ専用棟の建設等により、現在は希望する全ての児童を受け入れております。  今年度は、佐和山小学校において、児童数の増加に伴い、現在使用している放課後児童クラブ室を普通教室に戻す必要があるため、専用棟の建設に向けて設計を行い、来年度の建設を目指しております。ほかの学校につきましても、児童数の増加に伴い、放課後児童クラブの利用児童が増加すると見込まれ、かつ、現在の学校施設の状況から、余裕教室がなく、受け入れが困難になると予想されるクラブがある場合には、必要な施設整備を図ってまいりたいと考えております。 614 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 615 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。  1点だけ、今のご答弁ではございませんでしたが、今のところ午後6時半までということになっていますけれども、先ほどは土曜日がもっと早くから開園してほしいという要望もあるということでした。この時間延長については、要望が出てまいりましたら検討していただけるのかだけ再度お尋ねしたいと思います。 616 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 617 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、平日は夕方6時半まで、土曜日につきましては、先ほどご答弁申し上げましたのは、当初は朝8時半からであったものを、保護者の皆さんのご要望で8時に30分前倒しをしたというお話をさせていただきました。今回、夜7時にどうかということでございますが、保護者の方からご要望があった場合については、検討させていただくことは当然なんですけれども、そのことによりまして、例えば、児童を預けていらっしゃる保護者さんの負担金の問題とか、平日であれば、今、通常月6,000円でございますが、そうした負担金が必然的にその時間に伴って、例えば国の補助があるとしても、当然、市の負担分がございます。また、延びることによって、支援員の配置の部分につきましても、例えば10人いらっしゃる中の1人が6時半を超えてとなりますと、たった1人児童がいらっしゃっても、そこには基本2人の支援員をつけなければならないとか、こういう問題も出てまいりますので、そうしたことを十分に考えながら検討をしていかなければならない事項と考えております。 618 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 619 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかりました。  次に、中項目の3に移らせていただきます。  シニア世代の活躍の場を創るでございます。  細項目の1としまして、観光ボランティア・文化スポーツイベントサポーターなど、シニア世代の活躍を促進するシニアサポーターズクラブの創設ということがうたわれております。一部では自発的にボランティア活動に参加をされておられますが、市として早期に創設すべきと考えます。この件についてのお考えをお尋ねいたします。 620 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 621 ◯福祉保健部長(牧野 正君) シニアサポーターズクラブにつきましては、ボランティアに関する情報の集約や提供を行い、シニア世代の持つ知識や経験を有効に発揮していただくための仕組みづくりの一環として取り組んでまいりたいと考えております。高齢者の地域社会への高い参加意識を生かすためにも、早期の創設が必要であると認識しており、それによりシニア世代の活躍の場の創出につなげてまいりたいと考えております。 622 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 623 ◯6番(小川喜三郎君) 健康寿命の観点からも、やる気といいますか、やりがいといいますか、こういうものは確かに非常に大事なことでございますので、大いに門戸を広げていただき、早期に設置をしていただいて、多くのシニアの皆さんが活躍なり満足を得られるようなシステムづくりを早期にお願いしたいと要望しておきます。  次に、中項目の4でございますけれども、豊かな経済でまちににぎわいを創るでございます。  細項目の1では、観光人口を増やし観光消費額の増大策はどうでしょうか。今後の取り組みにつきましてお聞かせください。 624 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 625 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 観光消費額の増大策につきましては、平成28年3月に策定いたしました彦根市観光振興計画に基づき、順次実施してまいります。  具体的な取り組みとしましては、来訪リピート率向上のため、日本の城下町らしさを海外にも訴求できる景観形成と、飲食・買い物スポットの充実など観光消費を生む都市機能の整備、観光客の滞在時間を延ばすための泊まる・食べる・買う・体験のコンテンツづくり、夜間時間帯の二次交通の充実による夕食・夜間の飲食消費額の底上げなどに取り組むなどとしております。  今後も、実施します事業効果をしっかりと検証し、本計画をより戦略的に推進することで、観光人口や観光消費額の増大に努めてまいりたいと考えております。 626 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 627 ◯6番(小川喜三郎君) とりわけ観光消費額を増やすためには、滞在時間も問題でございますけれども、もちろん宿泊ニーズを増加させるというのが第一義かと思っております。その対策につきましては、海外も含めて啓発をしていくというご答弁でございますけれども、宿泊客を増やす施策といいますか、そういうものは具体的にはお考えになっていないか、もしありましたらお答えいただきたいと思います。 628 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 629 ◯産業部長(黒澤茂樹君) なかなか一挙に観光宿泊者を増やすというのは難しいと思いますけれども、先ほど和田議員のご質問にありましたが、ビワイチ等を積極的に彦根市の方にも誘客いたしまして、観光宿泊者を増やしていきたいと考えております。 630 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 631 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。よろしくお取り組みのほどお願いしたいと思います。  次に、細項目の2でございますけれども、小規模企業・地場産業の活性化の取り組みにつきまして、一定、方向性は出ているわけでございますけれども、市としての考え方をお聞かせいただきたいと思います。 632 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 633 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 小規模企業・地場産業活性化の取り組みにつきましては、平成27年度に策定いたしました彦根市地場産業活性化基本方針および行動計画に基づきまして地場産業の活性化に取り組んでおり、仏壇職人の後継者育成に対する補助金による職人育成や、バルブ業界と市内大学・高校との連携促進によりますインターンシップ等の拡大、ファンデーション業界による独自ブランドの開発など、成果が出てきている分野もございますので、今後も同基本方針および行動計画に基づき、取り組みを進めてまいりたいと考えております。  また、小規模企業に対する支援といたしましては、平成29年4月1日から小規模企業に対して指定要件を緩和いたしました彦根市企業立地促進条例を施行し、小規模企業の投資環境の整備を図らせていただいたところでございますので、今後、本条例に基づき、小規模企業の支援を図るとともに、創業支援等の取り組みについても進めてまいりたいと考えております。 634 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 635 ◯6番(小川喜三郎君) 再質問させていただきます。  地場産業活性化基本計画ですけれども、育成の部分もお話がございました。具体的な成果が上がっているというご答弁でございましたので、その成果についてお聞かせをいただきたいと思います。 636 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 637 ◯産業部長(黒澤茂樹君) まず、仏壇職人等の後継者育成の補助でございますが、平成28年度は4名の方が補助対象となりました。また、平成27年度は3名の方、平成29年度は6名の見込みでございます。  それと、創業支援等もやっておりますが、平成27年度は対象者が89名で創業された方が23名、平成28年度は支援対象者が126名で創業者数が18名となっております。  また、ビワライトにつきましても、今年度から彦根市の方で採用していただくということで、成果が上がっていると申し上げました。  以上でございます。 638 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 639 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。創業者も着実に増えているということでございますので、成果が上がっていると理解をさせていただきました。  それでは、中項目の5でございますが、安全で魅力あるまちを創るでございます。  細項目の1としまして、国道8号バイパスは一定、推進に向かって国の予算もつきましたが、現状をお知らせいただきたいと思います。 640 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 641 ◯都市建設部長(山本茂春君) まず、国道8号バイパスのうち米原バイパスの第9工区に当たります米原市入江から彦根市佐和山町までの2.2キロメートル区間の状況ですが、国が公表している直轄事業の事業計画によりますと、用地取得率は約98%、事業進捗率は約59%とされています。また、平成29年度につきましては、4億5,000万円の当初予算が計上されており、用地取得や平成27年度に着手された矢倉川高架橋りょう工事のほか、工事用の仮設道路整備が進められる予定でございます。  次に、米原バイパス以南の状況につきましては、特に渋滞の著しい外町交差点から高宮町の千鳥橋北詰交差点までを含む東近江市までの約20キロメートル区間について、計画段階評価を進めるための調査として、地域や道路交通の課題分析が行われ、昨年の12月の国における審議会での審議や、ことし3月には地域住民や沿線企業に対してアンケート調査が実施されたところでございます。また、道路を所管します滋賀国道事務所によりますと、現在は、抽出した交通課題に対する政策目標をもとに、今後の対応方針を検討しているとのことでございます。  国道8号の渋滞対策につきましては、近隣市町で構成する国道8号バイパス建設促進期成同盟会や商工会議所などとも連携し、米原バイパスの早期完了と彦根以南の早期事業化について、引き続き強く要望をしてまいりたいと考えております。 642 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 643 ◯6番(小川喜三郎君) 詳しくありがとうございます。平成29年度の国の当初予算でございますけれども、今4億円と私どもは聞いております。これは用地買収が中心なのか、あるいは、測量とか官民境界とか、いろいろな作業がございますけれども、この当初予算の4億円の内示額について、市として把握をされているのでしたらお教えいただきたいと思います。 644 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 645 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今もお答えしましたが、用地取得と、あと、矢倉川の高架橋りょう工事ほか工事用の仮設道路整備工事でございますが、市としてはやはり前進しているかと考えております。 646 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 647 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。着実に推進をしていただいていると理解させていただきました。  続きまして、細項目の2でございますが、国土強靭化計画の策定でございます。  いつごろまでに策定しようとしておられるのか、具体的な内容についてもお聞かせいただきたいと思います。 648 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 649 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) 市町村が策定いたします国土強靱化地域計画は、国土強靱化の観点から、地域へのあらゆる災害等を想定しながら起きてはならない最悪の事態を明らかにし、市民の生命、財産を守ることなどを目的として、主たるリスクと強靱化すべき分野を特定して脆弱性の評価を行いました上で、これに基づき防災の範囲を超えて総合的な対策を検討するもので、地方公共団体におけるさまざまな分野の計画等の指針となるものでございまして、国におかれましても、その策定を推進しておられるというところでございます。  国土強靱化地域計画は、地域防災計画と密接な関係にあると考えておりますが、本市の地域防災計画は、平成28年度に全面改定を実施いたしまして、今年度に計画の検証や不足部分の補完等を行うとともに、あわせて市民防災マニュアルを全面改定する予定でありまして、まずは地域防災計画を充実させた後に国土強靱化地域計画を策定してまいりたいと考えております。  また、現在、国におきましては、地方公共団体におけます総合計画と各分野の計画等の指針となる国土強靱化地域計画の関係性の整理でございますとか、昨年の熊本地震とか東日本から北日本を中心に大雨被害が発生いたしました台風10号などを初めといたしまして、近年発生しました災害を踏まえた取り組みの充実等を課題とした計画の見直しを進めようとしておられますことから、本市としましては、こうした国の動きをも見定めつつ対応してまいりたいと考えているところでございます。 650 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 651 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。  1点ちょっと理解しがたいのですが、今のお答えですと、地域防災計画をまず見直して充実させる。それから、強靱化計画については、あらゆる災害を想定してというお話の二つが一遍に出てきたわけでございますけれども、当然、地域防災計画は、今見直しをされたところでございますけれども、さらに充実して見直すということでございます。これと今のいわゆる国土強靱化計画との関係ですけれども、上下ということではなしに、お互いに災害を防ぐための施策を計画としてつくり上げるということかと思うんですが、その辺についてちょっと私自身は理解ができませんでしたので、もう少しわかりやすくご説明いただきたいと思います。 652 ◯議長(八木嘉之君) 川嶋副市長。 653 ◯川嶋副市長(川嶋恒紹君) まず、一つ目は、国土強靱化計画は地域計画でございますけれども、これの位置づけといたしましては、市で定めております幾つかの基本的な計画、これは総合計画も含むものでございますけれども、それから、大きくは地域防災計画もございます。こういった計画のさらに全体を補完する、いわゆる国の方ではアンブレラ計画とおっしゃられていることもあるんですけれども、全体を包括、俯瞰する観点で定めていく計画ということの位置づけでございます。そして、地域防災計画そのものは、災害が起こりましたときに、あるいは起こる可能性のあるときに防災体制を配備する、あるいは啓発、周知していく、災害が起こった段階で避難等の行動に出るということでございますけれども、強靱化計画につきましては、その部分以上に、まずは市民の生命、財産を守ることを前提といたしまして、リスク評価、例えば橋脚、河川、道路でありますとか、どこが一番弱い部分で、どう弱いのか、そういった評価も含めて洗い出しを行いまして、それへの対応を総合的に進めていく計画と言われているものでございます。 654 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 655 ◯6番(小川喜三郎君) 具体的にありがとうございます。  それでは、中項目の6でございますけれども、魅力ある文化とスポーツのまちを創るでございます。  細項目の1では、都市公園に健康遊具を設置されることは、市民も大変喜ばれると考えますが、その構想につきましてお聞かせをいただきたいと思います。 656 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 657 ◯都市建設部長(山本茂春君) 本市におきましては、新たな都市公園の整備や既存の都市公園の再整備の際には、地元自治会や利用者の方々のニーズなどをお聞きし、整備計画を策定するなどして進めているところでございます。また、既存の都市公園における遊具など施設の更新時には、数種類の施設を地元自治会などにご提案させていただいた上で、実際に整備する施設を決定しているところでございます。  こうした中で、今後の少子高齢社会の到来を見据えた場合には、高齢者の利用も含めた幅広い利用者のための遊具の充実も必要と考えております。このことから、今後の都市公園の整備に際しましては、積極的に健康遊具を設置することで、気軽に運動できる環境づくりを進めてまいりたいと考えております。 658 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 659 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。大変市民に喜ばれる遊具かと思いますが、今のご答弁では都市公園という限定でございますが、ほかにも開発のための公園だとか、そういうのは地元で管理されておりますのでなかなか難しいかとは思うんですが、そうした中にも多くの市民が利用されるような公園もございますので、その範囲につきましてはどのようにお考えか、再度お尋ねします。 660 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 661 ◯都市建設部長(山本茂春君) 都市公園以外の開発に伴います公園等については、当然、民間さんの公園でございますので、彦根市がこういった方針でいくので、ご協力についてお願いしていけたらとは考えております。 662 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 663 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。行く行くは、市が設置するのか、あるいは、地域でもそういうものを広げていただけるというか、連合会などで一定の公園に、補助が要るのかどうかは別として、長寿社会に貢献するような公園であってほしいという思いを持っておりますので、またご検討いただければありがたいと思います。要望とさせていただきます。  最後に、中項目の7でございますけれども、人と人とが支えあう絆のまちを創るでございます。  細項目の1としまして、人が集えるまちづくりであり、世代を超えた絆で支えあうまちづくりとして、現状の市の施設でも十分活用は可能かと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。 664 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 665 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 第2次彦根市地域福祉計画の基本理念である「支えあい 信頼しあい つながりあえるまち彦根」を目指すに当たり、誰もが気軽に寄り合える身近な場所づくりは大変重要であり、各学区(地区)社協では、高齢者や障害のある人、児童を対象としたふれあいサロンが、地域の自治会館等を活用し開催されております。また、住民や自治会、事業所、団体等全ての人が、地域の困り事を我が事として考えられるよう、我が事・丸ごとの地域づくりを進めるに当たり、地域のボランティア力強化とともに、こうしたボランティアの活動拠点の確保も大切でございます。  このように、いつでも気軽に寄り合える身近な場所や地域ボランティアの活動拠点としては、現在、地域にある自治会館や公民館が多く使用されておりまして、そういう意味で、現状の市の施設だけでは不十分であると考えております。 666 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。
      〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 667 ◯6番(小川喜三郎君) 支え合う社会づくりというのは大変重要かと思いますし、これはまちづくりでございますけれども、自治会であったり各種団体であったりが、会員不足であったり、活動のリーダーが不足したり、あるいは役員のなり手がないとか、そういうことがまちづくりの閉塞感といいますか、きずなでつながれるようなまちづくりは少なくなってきたと考えております。先ほどの質問でも、老人クラブの関係もそうでございますけれども、そうしたことで新たなまちづくりを検討していかなければいけないと私自身は思っておりますので、人と人とが支え合えるようなまちづくりというのを目指していただきたいと思うんです。この点については、先ほどのご答弁では、地域の自治会の会館であったりを利用して、あるいは、地域の皆様が、ふれあいサロン、私も一時はかかわっておりましたけれども、自治会に参加者が少なくなって中止となったわけです。こうしたことも含めて、やはり地域社会を支えていただけるリーダーを必要とするのではないかと思うんですが、この辺のまちづくりについてはどのようにお考えか、もしお考えがございましたらご答弁をいただきたいと思います。 668 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 669 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今、少子高齢化が進行し、そして、核家族化や単身世帯が増加し、生活様式の価値観の変化に伴いまして、議員おっしゃいましたように、地域のつながり、きずなというものが薄れつつございます。こうした地域のふれあいの基盤となります場所としましては、より身近な自治会館、あるいは地域の公民館がふさわしいと。そういった中で、しかるべきリーダーの方、恐らくこれはどこの自治会あるいは団体でも言えることでございますけれども、団体を引っ張っていただく強力なリーダーシップを持ったボランティア精神の高い方がおいでになります。先ほどボランティア活動の拠点としてもと申し上げましたが、今、社会福祉協議会を中心に、ボランティアの養成講座等を力を入れてやっていただいています。そういった方がそれぞれの地域でリーダーになっていただいて、活動の輪が広がればと期待をしているものでございます。  以上です。 670 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 671 ◯6番(小川喜三郎君) ご答弁では、少子高齢化でいわゆる各種団体のリーダーのなり手がないとか、そういうことの趣旨ではなかったかと思います。核家族化だとかそういうことではなしに、地域のきずなというのは、高齢化も進んでおります現実はございますけれども、それだけが、地域での各種団体や自治会など、さまざまな活動団体のリーダー育成といいますか、リーダーになる人がないという原因かと。これは今後ますます進んでまいりますので、社会福祉協議会の講座もご紹介がありましたけれども、そうしたことを行政として、市として今後どうしていくのかという方針をここで検討していく時期ではないか。あるいは、将来的にこういう方法でやろうではないかということが、これは議員も含めてでございますけれども、大きなまちづくりの課題ではないかと思うんですね。いわゆるお互いが助け合うという、これは福祉であったりいろんな分野でもございます。災害のときもそうでございますが、こうした人と人とのつながりが希薄化していくのをどう解決していくのかという考えを行政としても重要課題として取り組んでいっていただきたいということで質問しておりますので、もう一度、リーダーも含めまして、そのようないわゆる市として、行政としてのまちづくりについてのお考えがございましたらご答弁をいただきたいと思います。 672 ◯議長(八木嘉之君) 小川議員に申し上げます。施設の活用の考え方についてお尋ねでございますので、今、リーダーなり、人の質問に変わっていっておりますので、その辺、整理をしていただきたいと思います。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 673 ◯6番(小川喜三郎君) 提出しました項目外という議長の判断でございますので、要望としておきます。よろしくお願いいたします。  続きまして、大項目の2に移らせていただきます。  大項目の2は、議案第44号平成29年度(2017年度)彦根市一般会計補正予算(第2号)のうちの石寺稲里線道路改良事業におけるラウンドアバウト事業についてでございます。  この事業は、2013年6月の改正道路交通法により、現状の交差点における右回り通行として定義され、国土交通省は整備の適用条件と留意事項を提示し、その導入の目安として1日の交通量が1万台未満とされております。本市ではかなり交通量の多い交差点ではないかと私は考えるわけでございます。  そこで、中項目も同様でございますが、細項目1といたしまして、まず、ラウンドアバウト(環状交差点)の設置の目的はどのような内容か伺います。具体的にお聞かせをいただきたいと思います。 674 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 675 ◯都市建設部長(山本茂春君) ラウンドアバウトは、交差点を主に環状に整備し、車両は時計回りに進み、目的の方向へ出る道路構造でございます。このラウンドアバウトは、近年、全国的にも整備が進んでおり、交通信号機に頼らずに交通制御ができるとともに、大きな衝突事故を抑制できるなどメリットが実証されております。また、平成25年6月の道路交通法の改正では、このラウンドアバウトが交差点として定義され、道路交通安全を所管する警察庁でも推奨されています。  なお、本市におきましては、このような全国的な状況や導入効果を鑑み、整備効果が期待できるものとし、周辺の交通状況や地域の皆様のご意見などを総合的に判断し、整備を進めてまいりたいと考えております。 676 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 677 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。具体的に内容につきましては理解をさせていただきました。  細項目の2でございますけれども、当地、いわゆる石寺町地先に導入すると決定された理由は何か、お聞かせをいただきたいと思います。 678 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 679 ◯都市建設部長(山本茂春君) ラウンドアバウトを石寺町地先に導入することを決定いたしましたのは、当該交差点では、近年、車両の衝突事故が発生しており、地域からは安全対策のために交通信号機設置の要望があること、また、稲枝北小学校の通学路に指定されていることや、導入に際して新たに必要となる用地が少なく済むことが主な理由でございます。 680 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 681 ◯6番(小川喜三郎君) 私も何度か、他市でございますけれども、いわゆるラウンドアバウト交差点は使わせていただいております。  細項目の3でございます。  私の知る範囲では、県内での導入は守山市に1カ所のみで、近畿圏内でも京都府南丹市と大阪府堺市の各1カ所のみでございまして、導入には効果があまりないのではないかと考えておりますけれども、今回の導入に対して市としてどのような考えでおられるのか、お尋ねをいたします。 682 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 683 ◯都市建設部長(山本茂春君) ラウンドアバウトは、平成28年度時点で、滋賀県内においては守山市の1カ所、全国的には55カ所が整備されております。また、ラウンドアバウトは、平成20年に愛知県豊田市において国内で初めて整備されたものであり、比較的新しい整備手法でございます。  なお、現在、滋賀県においては、米原市、竜王町など、各市町で21カ所の導入検討をされていると聞き及んでおり、増加する傾向にあると考えております。  近年、地域からは交通信号機設置の要望が非常に多いものの、警察からは、信号機の維持管理面を含め、新たな設置は困難であるとの回答を得ております。このことから、信号機に頼らない交通制御を考えていく必要があり、大きな衝突事故が抑制できるラウンドアバウトの導入は有効であると考えております。 684 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 685 ◯6番(小川喜三郎君) 効果はあるというお話でございますけれども、通常の交差点ですと、信号さえあれば用地は必要ございませんので、クロスさえできればよいということになりますが、この事業では多くの用地の購入なりを必要とするわけでございます。この辺、県内でも、先ほどのご答弁では、米原市とか竜王町とかの市町で21カ所検討がされているということでございますけれども、本市は初めてでございますので、事故防止には大いに効果があるというお話でございましたが、費用対効果の面ではどのようなお考えをお持ちか、ご答弁をお願いしたいと思います。 686 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 687 ◯都市建設部長(山本茂春君) ラウンドアバウトの費用対効果につきましては、効果としましては、やはり事故の減少がまず第一かと思います。その中で、今ご指摘がございましたように、用地取得にかかる費用でございますが、この費用に対して、果たして交通事故の抑制が大きいのかと言われると、疑問も残るところではございますが、やはり大きな衝突事故をなくすためには、こういったラウンドアバウトによって費用対効果が望めるのではないかと考えておりますが、全ての交差点でというのはちょっと難しいかと考えております。 688 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 689 ◯6番(小川喜三郎君) 今回の設置の予定箇所につきましては、割と見通しもよいところでございますけれども、私が何回か通らせてもらったところでは、非常に見通しの悪い京都市の駅前のクロスした交差点をラウンドアバウトに変更されたということで見させていただいたわけでございます。確かに事故防止には、見通しが悪いのに、みんなとまってくれて事故が減少したと評価をいただきました。ただし、面積を必要としますので、用地の確保に大変苦労したという担当者のお話も伺ったわけでございます。今後は、そうしたことも視野に入れながら効果の実証をお願いしたいと思います。  細項目の4に移らせていただきます。  今回の予算では詳細設計との説明でございますが、この詳細設計の具体的な内容につきましてお聞かせいただきたいと思います。 690 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 691 ◯都市建設部長(山本茂春君) 本6月市議会定例会で上程させていただく補正予算の内容といたしましては、ラウンドアバウトを整備するための詳細設計でございます。この詳細設計は、交通量や車両条件、地域条件を把握し、円形の大きさなどの構造や仕様を決定するものになります。また、今後は、この詳細設計に基づき、用地取得や道路改良工事を行うこととなります。 692 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 693 ◯6番(小川喜三郎君) 詳細設計の後に用地の確保であったりということでございますので、一定、交通量だとかいろんな調査を事前に今回の予算の中で実施されますので、おおよその内容、現状が具体的にわかるのではないかと思います。  それでは、細項目の5でございますが、詳細設計が完了しましたら、先ほど用地の購入ということもございましたけれども、今後の事業内容を時系列にお聞かせいただきたいと思います。 694 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 695 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今ほどもお答えしましたとおり、今年度は道路の構造や仕様を決定する詳細設計を行う予定としております。なお、この詳細設計がまとまりますと、新たに必要な用地の範囲が明確となることから、次年度以降で用地取得を行うための境界確定や面積計算などの用地測量を行い、地権者の皆様に用地取得のお願いをしてまいりたいと考えております。その後、用地取得が終わりましたら工事に着手していくことになります。 696 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 697 ◯6番(小川喜三郎君) また通告外と言われるかもしれませんが、時系列ということですので、用地が買えれば事業の予算が立てられるのかと思うんですけれども、実際にこの交差点が完成するのは、おおよそで結構ですので、見通しがございましたら、いつごろにということをお教えいただきたいと思うんですが。 698 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 699 ◯都市建設部長(山本茂春君) 完成予定でございますが、今ご指摘のとおり、用地取得や財源確保などによって左右されますが、おおむね平成31年度をめどに進めてまいりたいと今のところは考えております。 700 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 701 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。早期に完成して新たな交差点の現状が学べるのではないかと思います。  細項目の6に移らせていただきます。  社会資本整備総合交付金の交付決定により補正予算を計上されましたものですが、実施設計や事業用地の取得など、今後の事業費も社会資本整備総合交付金の対象となると考えますが、いかがでしょうか。お伺いをいたします。 702 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 703 ◯都市建設部長(山本茂春君) ご承知のとおり、今般、補正予算に上程させていただくのは、国の社会資本整備総合交付金の内示を受け、交付決定を受けたことによるものでございます。当該事業は、交通の円滑化や通学路の安全対策に寄与するものであり、詳細設計から用地測量、用地取得、そして工事までが交付金の対象事業となります。このことから、次年度以降につきましても、国に対しまして積極的に交付金の要望を行ってまいりたいと考えております。 704 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 705 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。今後とも引き続き予算の確保に向けましてお願いをしたいと思います。  最後に、細項目の7でございますけれども、将来的にこのラウンドアバウトの導入につきまして、先ほど県内でも多くの市町で導入の検討をされているということでございますので、もちろん場所等によってもできないところもございますし、そうした観点を考えまして、本市でも今後導入を進められる考えがあるのか、お尋ねいたします。 706 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 707 ◯都市建設部長(山本茂春君) 今後、新たな交通信号機の設置が困難な中、有効な交通制御や交通の円滑化、また、大きな衝突事故の抑制などの安全対策を考えますと、ラウンドアバウトは大変有効な手段であり、前向きに導入してまいりたいと考えております。まずは、この石寺町地先で導入するラウンドアバウトの成果を検証し、今後の導入につなげてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 708 ◯議長(八木嘉之君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 709 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございました。以上で質問を終わらせていただきます。 710 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後3時59分休憩            午後4時14分再開 711 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番野村博雄君。野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 712 ◯12番(野村博雄君) 限られた期間の中で計画、準備をしていただき、ご関係者の皆様に大変なご努力をいただきましたブルーインパルスの展示飛行、そして、今そこにある危機、眼前に存する危機として、北朝鮮の弾道ミサイル飛来に対して、市としていかに市民の生命と財産を守るか、この点について質問を考えておりましたが、質問項目が重ならないようにということで会派内で調整をさせていただきました。私は、それ以外の3項目についてご質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  まず、本市におけるふるさと納税についてご質問をさせていただきます。  平成29年4月1日付で、総務大臣より、総税市第28号「ふるさと納税に係る返礼品の送付等について」としまして、返礼割合を3割以下とするようになどの内容の通知が発せられました。本通知に対します本市の対応についてお伺いをいたします。 713 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 714 ◯企画振興部長(馬場完之君) 平成29年4月1日付、総税市第28号「ふるさと納税に係る返礼品の送付等について」、この総務大臣通知の内容といたしましては、ふるさと納税の募集に関する基本的事項や、返礼品のあり方、個人情報の管理など、大きく五つの事項につきまして、ふるさと納税に関する総務省の基本的な考え方が示されております。  中でも、今回の通知の中心となります返礼品のあり方では、ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品とされるプリペイドカードや商品券など金銭類似性の高いものや、電気製品や家具、貴金属など資産性の高いものは返礼品としないこと、市民には返礼品を送付しないことに加え、初めて寄附額に対する返礼品調達価格の割合を3割以下にするように指導されております。  本市では、平成29年2月市議会定例会におきまして、返礼割合を現行の約2割5分から約5割とする平成29年度当初予算をお認めいただいたところではございますが、今回の通知を受け、ふるさと納税本来の趣旨を踏まえ、約2割5分から約3割までの拡充とし、寄附額の増加を図ってまいりたいと考えております。また、ふるさと納税の募集に関する基本的事項や個人情報管理など、その他の事項につきましては、従前から通知の内容に沿った対応としているため、問題はないと考えております。  なお、ふるさと納税の返礼品に関する業務につきましては、今年度から民間事業者に委託する予定でございまして、今回の通知の趣旨、方針を踏まえた上で、民間事業者のアイデアを取り入れながら、魅力ある彦根の返礼品をお送りできるよう努めてまいりたいと考えております。 715 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 716 ◯12番(野村博雄君) 本市におきましては、ふるさと納税による寄附額よりも市民税で減税をしている額の方が、例えば平成27年におきましては2,700万円ほども上回っているという現状がございます。この現状を踏まえまして、さきの平成29年2月定例会におきましては、自主財源の確保に向け、ふるさと納税制度を生かし、積極的な事業展開を図るとされています。その方向性に変わりはないか、ご確認をさせていただきます。 717 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 718 ◯企画振興部長(馬場完之君) ふるさと納税に関する取り組みにつきましては、今回のふるさと納税に係る返礼品についての総務大臣通知の趣旨を踏まえまして、現行の約2割5分から約3割までの拡充となりますが、2月定例会でお答えしましたとおり、業者のノウハウを取り入れながら返礼品の工夫を図ることや、ふるさと彦根応援寄附制度そのもののPRを図りながら、自主財源の確保に向けて積極的にふるさと納税の制度を活用してまいりたいと考えておりますので、その方向性は変わるものではございません。 719 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 720 ◯12番(野村博雄君) 先ほども申し上げました総務大臣からの通知を受けまして、これまでの返礼割合による競争から、返礼割合3割を一つの目安としまして、その中でいかに工夫ができるか、いかにそれぞれの市町やふるさと納税の魅力をアピールできるか、このような競争になってきたとも言えるかと考えます。一層の創意工夫と、魅力的なふるさと納税に向けて、本市の今後の取り組みについてお伺いをいたします。 721 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 722 ◯企画振興部長(馬場完之君) 議員ご指摘のとおり、全国の自治体の多くが3割までの返礼割合となった場合、豪華な返礼品に頼るのではなく、限られた返礼割合の中での創意工夫が必要となってくると考えております。  本市におけるふるさと納税に関する今後の取り組みといたしましては、返礼割合を現行の約2割5分から約3割に引き上げるとともに、効果的なPRと事務の効率化を図るため返礼品に関する業務を委託する予定でありまして、公募型プロポーザルにおいて選定した事業者と協力し、民間のアイデアや柔軟な発想を取り入れながら、9月からの返礼品のリニューアルを目指しているところでございます。  特産品については、従来から量よりも質を重視し、観光資源を活用した体験型サービスや宿泊サービス、オリジナルの旅行プランなど、彦根のさまざまな魅力が伝わるような内容としてきましたが、今後もこういったことを基本とし、さらに彦根ならではの特色があり、多くの方にとって魅力的な返礼品を用意するとともに、インターネット、新聞、雑誌等の多様なメディア、媒体を活用し、歴史や文化、また、ひこにゃんなど本市の魅力を積極的に発信してまいりたいと考えております。 723 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。
      〔12番(野村博雄君)登壇〕 724 ◯12番(野村博雄君) 今後とも積極的な取り組みをいただきますことをお願いさせていただきまして、次の公共下水道事業についての質問に移らせていただきたいと存じます。  未整備地域の解消へ向けての努力はということで、ちょうど1年前の平成28年6月の定例会におきまして、彦根市公共下水道事業・第5期経営計画にかかる私の質問に対しまして、このようなご答弁を頂戴しております。「今後も引き続き国や県などへ要望活動を積極的に行い事業費を確保するとともに、未整備地域の解消に向けて努力をする。」未整備地域の方々にとりましては、家のリフォームであったり建て替え時期など、本当に人生設計にもかかわってくる切実な問題であるとも言えると思います。未整備地域の解消に向けまして、引き続き最大限の努力をいただいているかどうか、この点につきまして改めて確認をさせていただきます。 725 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 726 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 本市の下水道整備状況は、平成28年度末現在、人口普及率81.7%で、平成27年度末に比べまして1.2ポイントの増加、整備済面積2,175.4ヘクタール、整備済管渠延長547.3キロメートルでございます。平成28年6月定例会で答弁しておりますとおり、未整備地域の整備を進めていくには、いかに多くの社会資本整備総合交付金を受けられるかが最大の懸案事項と考えております。  このため、平成28年度に、東京で地元選出国会議員の皆様や国土交通省下水道部長宛てに社会資本整備総合交付金の確保に向けた要望活動を行いました。その結果、平成29年度の社会資本整備総合交付金におきましても、平成28年度に引き続き、要望額に対して満額の内示をいただいたところでございます。  今後も、国や県に対して社会資本整備総合交付金等の要望活動を積極的に行い、事業費を確保するとともに、地域全体のバランスを考慮しながら未整備地域の解消に向け努力してまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 727 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 728 ◯12番(野村博雄君) 先ほども述べましたように、公共下水道の未整備地域の方々にとりましては、家のリフォームであったり建て替え時期など、人生設計にも大きくかかわってくる問題とも言えまして、当初計画をいただいた計画が遅れることがないように、計画に沿って整備を進められるように、本当に最大限のご努力をいただいているかどうか、この点について確認をいたします。 729 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 730 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 本市の下水道人口普及率は、先ほど答弁しましたとおり、平成28年度末現在で81.7%となりましたが、県内平均より8ポイント程度低い状況で、まだまだ多くの未整備地域を残しております。  本市の下水道整備計画につきましては、これまでの議会でも答弁しておりますとおり、平成33年度から着手予定をしております第6期経営計画期間内の最終年度である平成37年度には重立った地域の整備は完了する予定であります。  あわせて、滋賀県が実施いたします流域下水道幹線整備と調整を図った上で、農業集落排水施設(農村下水道)の供用開始時期の古い地区から順次公共下水道への切り替えや、その先となります新海浜一丁目、新海浜二丁目および田附町美浜団地の整備を行い、平成42年度には本市の全ての下水道事業を完了したいと考えております。  現在は、平成28年度から平成32年度を計画期間とします彦根市公共下水道事業・第5期経営計画に沿って、社会資本整備総合交付金を含む事業費の確保に努めるとともに、建設コストの削減や効率的な工事発注を進め、未整備地域の早期解消に向けて最大限の努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 731 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 732 ◯12番(野村博雄君) ご担当の皆さんには大変なご苦労があるかと存じますが、どうぞ、当初聞いていた予定よりもいつの間にか段々遅れてきているということがないように、しっかり計画どおり進めていただけるように、最大限のご努力、そして、その結果が得られることを望ませていただきまして次の質問に移らせていただきます。  未収金の解消に向けてということで、これも、平成28年の6月定例会におきまして、下水道使用料の未収金の解消に向けて、「より一層の未収金の解消に向けた取り組みを強化する。」このようなご答弁をいただいております。現在、数千万円にも及ぶ下水道使用料の未収金がございます。数千万円ですよね。これは大変な金額だと思いますので、その解消に向けて最大限の努力をいただいているかどうか確認をさせていただきます。 733 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 734 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 未収金の解消につきましては、平成27年度に部内に設置しました債権管理検討委員会において、滞納者の現状把握や情報共有を行った上で、個別に滞納整理方針を策定し、その協議内容や方針決定を、徴収事務を委託しております民間企業と共有しながら未収金圧縮に努めてまいりました。平成28年度におきましても、債権管理検討委員会において、適正に債権の管理を行いながら、滞納者の実態調査を徹底的に行った上で、滞納処分を強化し、未収金が高額化しないよう早期の債権回収に努めてまいりました。  これらの取り組みの結果として、平成28年度の下水道使用料の収納額は過去最高の金額となり、その徴収率につきましても前年度と同程度となる見込みでございます。  今年度につきましても、より一層の未収金の解消に向け、徴収事務に携わる者が一丸となって最大限の努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 735 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 736 ◯12番(野村博雄君) こちらもご担当の方に大変なご苦労をいただいていることとは存じますが、数千万円も未収金があるというのはゆゆしき事態だと考えますので、解消に向けてしっかりご努力いただけることをお願いさせていただきまして、次に、三つ目の項目でございます。  河瀬公園の整備につきましてご質問をさせていただきます。  まず、現在の用地の確保の進捗状況につきましてご確認をさせていただきます。 737 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 738 ◯都市建設部長(山本茂春君) 河瀬公園整備事業につきましては、昨年度において、総地権者数34名のうち23名の方の用地買収を終えております。また、今年度に入り新たに2名の方と契約を締結しており、現在の進捗率といたしましては74%となっております。なお、残りの用地買収につきましては、早期に完了するよう努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 739 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 740 ◯12番(野村博雄君) しっかりスピード感を持って進めていただけることをお願いさせていただきまして、次の質問に移らせていただきます。  これからの時代に合った公園整備をということで、まず、車社会への対応でございます。  自家用乗用車が一家に1台の時代から、大人1人に1台とも言われるようなモータリゼーションの時代になりまして、近くのコンビニに買い物に行くのも車で行かれるような方も増えてまいりました。それと同時に、路上駐車への世間の目も厳しくなり、これは公共に限らず、どこの施設においても駐車場の確保というのが非常に重要な問題となっております。後から駐車スペースを広げるということはなかなか難しく、できる限り広く駐車スペースを確保しておくというのが時代の流れになっているのではないかと考えております。本公園におきましても、路上駐車等で事故が起こることがないように、また、近隣の方々がお困りになることがないように、地元の近隣にお住まいの方々の意見を十分聴取し、しっかり反映をしていただいて、十分な駐車場を確保していただけるように求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 741 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 742 ◯都市建設部長(山本茂春君) 河瀬公園の基本計画におきましては、東西の2カ所に27台分の駐車スペースを設けることとしており、市内の同規模の公園と比較しますと、駐車スペースは大きく配置したものとなっております。基本計画を作成するに当たり、地元地域の皆様のご意見を伺いながら、駐車場の規模や施設の種類について決定したものでございます。現在、この計画をもとに実施設計に取り組んでいるところでございます。  今後におきましても、各施設の詳細につきましては、地元地域の皆様のご意見を伺いながら実施設計に反映できるよう協議してまいりたいと考えております。 743 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 744 ◯12番(野村博雄君) 私は、近隣の皆さんと話をしながら、ちょっと今の台数では不十分ではないかと考えているところでございます。駐車場が不足して一番ご苦労をかけるのは近隣にお住まいの皆様でございます。近隣住民の方々が長年そこにお住まいになられまして、その経験から発せられるご意見であったりご要望というのは非常に意味の深いものだと思いますので、そのようなご意見にしっかり耳を傾けていただくようにお願いをさせていただいて、次の交通事故の防止についてご質問をさせていただきます。  これまではほとんど地元の住民しか通らなかったような道路を、公園を利用される方々もご通行されるようになります。車が譲り合わなければ対向できないような幅の道路も公園の周りにはございますし、通学時間帯には、小学生や中学生、高校生もたくさん通られる道でございます。また、歩道や路側帯もない道路を、その町にお住まいのお年寄り等が田んぼや畑に行くのに一輪車や乳母車を押して通行されることも多い道でございます。また、公園予定地南側道路のT字路におきましては、小さい子どもたちが一目散に走ってきて、保護者にここではちゃんと立ちどまって車が来ていないか確認をしなくてはいけないよと注意されている姿もよく見受けられます。  このように、公園予定地の周辺の道路につきましては、町内の生活道路として子どもやお年寄りの通行が多い道もあるわけでございます。そのような現状を踏まえまして、周辺道路の整備も含めた交通安全対策を求めたいと思いますが、それについてお伺いをいたします。 745 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 746 ◯都市建設部長(山本茂春君) 河瀬公園の整備に伴います周辺道路の整備についての計画はございませんが、公園整備を進めるに当たり、地元地域の皆様のご意見を伺いながら、交通事故防止のため、安全対策について検討してまいりたいと考えております。なお、具体的な安全対策としましては、交差点マークなど注意を喚起する路面標示やカーブミラー、ポストコーンの設置なども考えられますし、また、小学校の通学路であれば、学校、警察との合同点検の上、路肩歩行部分のグリーン着色などの対策も講じられます。  今後は、地元のご意見をお伺いしながら検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 747 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 748 ◯12番(野村博雄君) 先ほどの駐車場の件もご一緒でございますけれども、図面上であったり理論上のお話だけではなくて、やはり現場、現地の実情をしっかり見て把握していただいて、そして、そこに長年お住まいの方のご意見も十分お聞きいただいて、そのような交通事故等がないようにしっかり対応をしていただきたいと思いますので、その辺を心からお願いさせていただいて、次の不審者等による事件等の防止についてお伺いをいたします。  近年、不審者等によって、人の目の行き届かない死角で、本当に幼い子どもであったり、あるいは女性の皆さん方が痛ましい事件に巻き込まれるニュースを耳にいたします。このような事件を防ぐために、死角を減らして見通しをよくして、そして、人の目が行き届くようにしていく、このようなことがこれからの時代の不特定多数の方が利用される施設に求められているのではないかと考えているところでございます。本公園におきましても、設計や配置、あるいは夜間の照明の照度等、そのようなことに十分な配慮をいただきたいと考えるところでございますが、この点についてお伺いをいたします。 749 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 750 ◯都市建設部長(山本茂春君) 河瀬公園の基本計画では、便所、四阿、遊具、植栽など、概略の施設配置を決定しておりますが、実施設計を進める中で、詳細の配置について、防犯等の安全面にも配慮し、公園外周からの見通しも確保し、可能な限り死角を低減できるよう設計してまいりたいと考えております。また、照明施設につきましても、夜間に公園内を見渡せるよう、公園内の照度を考慮しながら適切に配置してまいりたいと考えております。 751 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 752 ◯12番(野村博雄君) それでは、次の質問に移らせていただきます。  将来にわたっての維持管理等も見据えた設計をお願いしたいということで、この計画の計画当初より、神社の森の緑を活用するとされておりますけれども、そのように既に緑地は確保されているとみなされるかと考えます。新たに整備される公園部分については、災害時の避難場所として十分活用ができるような設計であったり、あるいは、公園内の樹木や草花の手入れや掃除等が、これからの将来にわたって大きな負担とならないように、これからの将来の維持管理も見据えた、その辺も十分に配慮した設計をお願いしたいと思っているところでございますけれども、この辺についてのお考えをお伺いいたします。 753 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部長。 754 ◯都市建設部長(山本茂春君) 公園整備後の維持管理につきましては、管理者である市が主体的に行うことになりますが、落ち葉の清掃等、日常的な管理につきましては、地元地域の皆様のご協力が不可欠であると考えております。その中で、植栽の種別や施設の規模等につきましては、地元地域の皆様が維持管理にご協力いただく上で、将来わたってご負担を低減できるような施設整備を考慮し、設計に反映してまいりたいと考えております。 755 ◯議長(八木嘉之君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 756 ◯12番(野村博雄君) 公園の整備の内容につきまして、車社会への対応を十分考えていただきたい。交通事故の防止につきまして、その周辺部分も含めてご検討をいただきたい。そして、不審者等による事件等であったり、あるいは、将来にわたっての維持管理も見据えた設計をお願いしたいということを心からお願いさせていただいて、そして、今回、部長もおかわりをいただきました。この河瀬公園については、長年いろんな経過を経て、本当にやっとここまでたどり着いてきたところでございます。これまでの経緯や流れをしっかり把握して、それを踏まえた上で、多くの方々のこれまでのご苦労、ご努力にしっかり応えていただけるよう、スピード感を持って皆さんが喜んでいただける公園を整備いただけるように心からお願いさせていただいて私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 757 ◯議長(八木嘉之君) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 758 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会します。  お疲れさまでした。            午後4時47分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...