次に、現状と課題です。
まず、施設についてですが、築51年の
類人猿舎や築38年の
爬虫類館などは施設の老朽化が著しく、また
展示方法も古いものとなっております。左側の写真はぞう舎の天井が劣化している様子です。右側は
類人猿舎ですが、旧来の
おり型展示で腐食も進んでいる状況にあります。
電気設備や
園内埋設の
給排水設備につきましても老朽化が進んでいる状況となっております。
また、園路につきましては勾配が急で、ベビーカーや高齢者の方の通行の支障になることや、作業車両と来園者の動線が混在するなどさまざまな課題がございます。
今後、老朽化した施設の
長寿命化対策を進めるほか、安全に配慮し、誰もが使いやすい施設などの整備を図っていく必要がございます。
次に、
動物展示についてです。近年、動物の購入が難しくなってきており、
八木山動物公園でも
ニシゴリラのドンが国内最高齢となっております。将来的には
アフリカゾウなどの高齢化が懸念されるところですが、2年ごとに策定している
展示繁殖計画により、
新規動物の導入や種の選定を戦略的に進めておりまして、
スマトラトラ、
アフリカゾウ、
クロサイ、
ホッキョクグマなど人気の高い
希少大型動物がそろっているということでは、全国的にも有数の動物園となっております。
グラフをごらんください。左側のグラフは動物の種数、右側は動物の点数になります。種数については、おおむね
指定都市の平均程度なのに対しまして、点数については平均を大きく下回っております。1種当たりの
展示頭数が少ないことから、ボリュームや動物の相互行動が少ないという点におきましては、魅力を欠いている面がございます。人気の高い
希少動物を導入するためには、飼育や繁殖、種の保存に関する技術力や実績などが問われるため、今後とも高いレベルで技術を維持向上させていく必要があるほか、
展示頭数の充実や動物本来の行動や能力を見ることができるよう、
施設整備や展示面での工夫が必要と考えております。
次は、
イベントについてです。左側の写真は
ホッキョクグマの生体について学んでいるところです。右側はサマースクールで子供たちが
飼育体験をしているところです。
八木山動物公園では、
ゴールデンウィークイベントや夏の
夜間開園などの季節の
イベントやゾウの鼻実験、猿山の
たき火観察会といった動物の行動や能力に焦点を当てた
イベント、そして
環境教育を目的とした
メダカ復興プロジェクトなど多様な
イベントを年間を通して実施しております。
また、先月のふれあい館のオープンにより、ヤギやヒツジ、モルモットなどとのふれあい体験や餌やり体験など、利用者がいつ来ても楽しめる常設の
触れ合いイベントや
環境教育の実施が可能となったところです。
今後は、これまでに実施した
イベントなどの評価検証を行うことによりまして、
イベントや
学習プログラムをより魅力的なものへリニューアルしていくとともに、より効果的な広報、
情報発信をしていく必要があると考えております。
八木山動物公園では、ことしの5月2日から6月末にかけて来園者に対し満足度や今後優先すべき項目についての
アンケートを行いました。動物園全体についての満足度は、満足、やや満足を合わせて74%と高い状況でございました。
グラフをごらんください。項目別に見ると、施設面での満足度が低く、今後優先して取り組んでほしい項目では、最も多かったのが古い獣舎の改修、建てかえとなっておりまして、継いで動物・自然に関する
イベントの拡充、動物種・点数の拡充などとなっております。
次に、今後の方向性についてです。まず、施設の
長寿命化等についてですが、今年度から来年度にかけて動物園全体の
施設設備の
現況調査を行い、その後設計に着手し、平成31年度までに設計を完了する予定としております。平成32年度以降、順次施設等の
改修工事に着手してまいります。
次に、
動物展示についてです。現状と課題でも申し上げましたが、
希少動物の導入のためには、飼育や繁殖などの技術や実績が必要となりますので、そうした技術のさらなる向上や計画的な
飼育動物の導入、展示の工夫などにより、魅力ある動物の展示を行ってまいりたいと考えております。これまで
スマトラトラやレッサーパンダ、
クロサイなどについて繁殖のための貸与を活用してまいりましたが、今後は他園との
動物交換も含め、一層の推進を図ってまいります。
種の保存につきましては、
シジュウカラガン羽数回復事業や
マダガスカル生物多様性保全事業に
取り組み実績を積み重ねてまいりました。また、
ホッキョクグマの保全に関する海外研修に職員を派遣するなど、国際的な活動を行ってきたところです。
今後とも
動物園水族館協会などと連携し、アメリカや
アジア地区の動物園などとも関係を構築していきたいと考えております。
写真をごらんください。左側の写真は
アフリカゾウの耳の後ろから採血のトレーニングをしているところです。このような日々の訓練によって麻酔などの使用回数を減らすことができたり、より安全な治療が可能となります。また、右側の写真は来園者にも人気の高い
スマトラトラですが、
上野動物園に次いで全国で2番目となる繁殖に成功しております。現在は、おととし導入した雄との繁殖に取り組んでいるところです。
次に、
イベントについてです。今後は集客が見込める特定時期の
イベントと、いつでも楽しめる
常設イベントをバランスよく組み合わせながら、年間を通して来園者が楽しめる魅力的な
イベントを実施してまいります。
左側の写真はふれあいの丘での
フリーフライトの様子です。右側は
理科出前授業での卵を使った
環境学習の様子ですが、ふれあい館を活用した
触れ合い体験や
学習プログラムなどを通じて動物に対する理解や愛着を深め、命の大切さを感じてもらうとともに、
自然環境保護の重要性について楽しみながら学んでもらう機会を提供していきたいと考えております。
また、動物の近況や
イベントなど興味を持ってもらえるような情報について、マスコミや旅行業界などとも連携しながら、多様で効果的な広報、
情報発信を行ってまいります。
動物園は実際に見たり触れたりして、動物をより身近に感じ、楽しんでいただく場であるとともに、動物の生体や行動についての知識、
自然環境保護の重要性などについて学ぶことができる
学習施設であり、思い出に残る貴重な体験ができる場でもあります。
入園者数の増加に向けて多くの発見や感動があり、何度でも来たいと思ってもらえるような魅力ある動物園をつくっていきたいと考えております。
最後に、
ホッキョクグマの映像が流れておりますが、多数の皆様の御来園を職員一同、
動物たちとともにお待ちをしております。
5:
◯委員長 それでは、ただいまの説明を含めて本件について質問等はございませんか。
6:
◯佐々木心委員 私から、
動物公園の現状と課題について順次質問をしていきたいと思います。
まずは、本当に説明をしていただいて、非常にわかりやすい資料をつくっていただいてありがとうございます。また、さきの
常任委員会でも動物園の高齢化が進んでいるということで、そういったところも配慮していただきまして、まずはありがとうございます。
資料を見させていただきまして、
最高入園者数が昭和53年をピークということで、私自身が、ちょっと自分の話で大変恐縮なのですが、昭和53年生まれなので、そのときに63万人が来園しているということで、そういった意味も込め、
八木山動物園のファンとして順次、よりよいものにしていきたいという思いで質問を進めていきたいと思います。
現状と課題1ということで、施設の部分でまず伺っていきたいと思うのですけれども、
類人猿舎、
爬虫類館、私も何度も足を運んだことがありますけれども、
爬虫類館については、冬期になると当然
温度管理が必要なので閉めたりすることによって、どうしてもにおいですかね、そういった部分が非常に多くなっていると。こういったところも老朽化の原因も当然あるかとは思うのですけれども、今後どのように
爬虫類館も含め整備していくのか、もう一度具体的に御説明をいただければと思います。
7:
◯八木山動物公園管理課長 爬虫類館を含めた
改修関係をどのように進めていくのかという御質問ですけれども、園内の施設、設備の
現況調査を今年度から2カ年かけて実施する予定としておりまして、その結果等も踏まえまして今後の
改修計画を作成することとしております。
8:
◯佐々木心委員 アンケート等でもありますけれども、
バリアフリー化のところでも項目があり、
爬虫類館については段差があったりというところで、改善の余地が非常にあるかと思いますので、その辺の視点を含めて改修をしていただければということで、こちらはお願いしたいと思います。
続いて、現状と課題2、
動物展示ということで質問を伺っていきたいのですが、ここの部分で高齢化が懸念ということで表示されております。御説明の中でゴリラのドン君、最高齢なんですね、国内では。万が一亡くなってしまって、新たに購入しようとすると、私の聞いた話だと1億円かかるということも聞いております。そういったところに予算をかけるというのはなかなか難しいかと思うので、項目で
新規動物の購入を戦略的に推進と書いているのですけれども、その下の資料の種数と点数というところで、種数の部分については平均より若干少な目だということで御説明をいただきました。一方で、点数については平均より大きく劣っておりますので、この辺に対して私自身の個人的な意見で言うと、動物園は今多様化しておりますので、
八木山動物園に来ると、これがメリットなのだと、これを見てくださいというのが必要かと思うので、
正直点数については、少し劣ってもいいので、種数の部分について、要は動物園が、こんなに多くの動物がいるのでにぎわっているのですよというところも含めて、どのようにお考えなのかをお示しいただければと思います。
9:
◯飼育展示課長 動物の種数及び点数についてお答えさせていただきます。
御指摘のとおり、
動物種数につきましては、今後の
長寿命化の調査の中身によって、まだ未定なところもございます。ここにつきましては、
展示繁殖計画等も踏まえながら、今後どういった種数で進めていくのか総合的に検討してまいりたいと考えております。
また、点数につきましても、先ほどお示ししましたとおり、大変減っている状況でございまして、見劣り感があるところもございます。そういったところを補いながら、種数、点数ともに充実した形にして、一番そこが来園者の方に対する
魅力アップにもつながると思いますので、充実した形で将来していければというふうに考えております。
10:
◯佐々木心委員 今の御答弁で言うと、点数も種数も並行してつくっていくということでございました。私自身はどっちをとれと言えば、点数は多少我慢しても、一番最初に言ったとおり、ゴリラのドン君、仮にもう一度購入しようと思えば1億円という予算がかかってしまう。そういった中で、やはりある程度の数の部分でにぎわしていただくということがいいのかなと思いますし、ただ一方で、動物園なんかのようなところは、
大型動物が目玉になってくるので、その辺うまくマッチングさせながら対応していただきたいと思いますので、ぜひによろしくお願いしたいと思います。
続いて、現状と課題ということで、
イベントということで記入になっておりますけれども、
イベントにつきましては、今もまた説明でありましたけれども、昨日まで
夜間開園をしていただいて、多くの来園者数が、しかもこういう天気の中で非常に
八木山動物園のような屋外の展示物、屋外の
イベント施設というのは天気に左右されやすいのですけれども、今回ずっと雨天でありましたけど、さきの
夜間開園については、速報でも構いませんので、どういう状況になっていたのかをお示しいただければと思います。
11:
◯八木山動物公園管理課長 先週木曜日から土曜日までの3日間に実施した状況でございますけれども、天気のほうはあいにくの雨模様の天気でございましたが、3日間のトータルの
入園者数が1万4256人ということで、昨年度に比べますと1,900人ほどの減少となっております。
12:
◯佐々木心委員 天気が悪い中でも、このようにある程度の一定の方に来園していただいているのは、やはり地下鉄ができたり、また来ていただく際の駐車場も整備されたからということで、動物園の皆様、そして交通局との連携も非常にマッチングしているのだなというところも認識しました。
続いて、来
園者アンケートについて質問していきたいと思います。5月2日から6月30日まで2カ月間にわたって
アンケートを行い、来園者の865名が回答したということで、内訳の図を示していただきましたが、私自身これを見たときに、1番、2番、3番の部分、上位三つについては、これはこれで当然非常に重要なところだと思うのですけれども、私自身着目したいのが、それ以降の四つの部分なんです。食堂・売店の充実、トイレの数の充実、そして休憩所の充実、
あと園内の
バリアフリーというところの部分で、食堂と売店の充実と休息所の拡充というのは、ここは正直私一つだと思うのです。売店で買われたものを休憩所で休憩する。なので、ここの
アンケートの部分を足し算すると400を超えるのです。要は、市民の皆様はここの部分を改善していただきたいのだという思いだと思います。
私自身も子供を連れて動物園に行ったときに、やはり休憩所が不足している。また、売店が偏ってしまっているというところは、やはり問題だということで、
一般質問でもさせていただきましたけれども、その辺についてどのように御認識なのかをお示しください。
13:
◯八木山動物公園管理課長 トイレとか休憩所とか、そういったお客様の
利便施設の部分での現状というのは、不足しているということでこちらとしましても認識しておりまして、先月オープンいたしましたふれあいの丘にはふれあい館、グーグーテラスにトイレを整備したところでございます。
今後、先ほども申し上げましたけれども、
施設設備の
老朽化調査を行ってまいりますけれども、その結果を踏まえまして、お客様の
利便施設につきましても
施設改修計画の中で検討を進めてまいりたいと思います。
14:
◯佐々木心委員 検討する際、
アンケートではこの資料を見ると下位のほうになっていますけれども、さっき言ったようにここの
部分足し算をすると、正直言って私は一番の課題だと思っておりますので、その辺については関係各位と協議しながら進めていただければと思います。
続いて、今説明の中でふれあい館ができて、その直前にはグーグーテラスもオープンしました。グーグーテラスがオープンしてはや4カ月が経過しまして、我々も事前に御案内いただいて、私自身もオープンしてから何度か足を運んだことがありますけれども、非常に立派で居心地もいいので、来園者の中には長く滞在してしまって、食事であれば大体三、四十分ぐらいのところを、どうしても居心地がいいので1時間ぐらい長居をされる方もいるということで課題だと聞いておりましたけれども、今現状どのようになっているのかをお示しください。
15:
◯八木山動物公園管理課長 先月オープンしましたグーグーテラスにつきましては、ほかの森の食堂とか、
アフリカ園売店とか、そういったところとはちょっと客層的には違っている部分もございますけれども、グーグーテラスがオープンしたことによりまして、ほかの
売店食堂への影響はないと伺っておりますけれども、それぞれに特色を出したお店ということで、実際に運営しております
公園緑地協会とも今後とも連携して取り組んでまいりたいと思います。
16:
◯佐々木心委員 既存の部分がどうなっているのかというのを伺っておこうかと思っていたところで、今先に御答弁いただいたのですけれども、要は私自身足を運んだときにでも、森の食堂ですか、
チンパンジー舎の上っていったところ、あそこ広いエリアなのですけれども、見ているとがらがらなんです。ただ、食事はおいしいという声は聞いておりますので、やはり椅子だったり机が老朽化しているから、そこに座らないのかなと。
八木山動物園は小さいお子様もいて、保護者の方が自分で弁当を持って行って食事をするのも魅力の一つだと思いますので、そういったところやはりグーグーテラスができてしまって、あそこが余りにも居心地がよ過ぎて、ほかの部分のところが見劣りしてしまっているので、ここについてはしっかり整備をしていただきたいなと思うので、もう一度御答弁をお願いしたいと思います。
17:
◯八木山動物公園管理課長 委員が今おっしゃられたように、
八木山動物公園では中央広場に
無料休憩所がございますけれども、グーグーテラスができたことによって、確かにそちらに滞留するというのはちょっと見受けられる状況にございます。
今後、先ほども申し上げましたけれども、施設の
改修計画、あと再
配置計画、そういったところで
食堂売店につきましても検討を進めていきたいと思っております。
18:
◯佐々木心委員 ぜひ休憩所全てが魅力あるものにしていただければと思っております。
施設の
長寿命化、
あと動物展示ということで、今後の方向性ということでお示しいただいているのですが、今後の方向性の3の
イベントについて質問させていただきたいと思うのですけれども、冒頭にもお伝えしたとおり、
八木山動物園、
年間行事計画を見ると非常に多くの
イベントをしております。さっきも言ったように
夜間イベントもそうですし、先ほど最後の動画であったシロクマに対しては、夏に弱いということでシャケをプレゼントしたりとかということをやっているのも認識しております。本当に多くの
イベントをやっていただいております。
ただ、なぜこれが市民の皆様に周知されていないのかなと。また、周知されたとしても、見て終わっているというのが現状なのかなと思っております。この対応で効果的な広報、
情報発信をしていくということになっておりますけれども、この点についてどのようになっているのか、具体に説明をお願いしたいと思います。
19:
◯飼育展示課長 イベントの広報周知の仕方についてお答えいたします。
効果的な周知が連動しなければ、
イベントの魅力等が伝わらず、ここは
イベントの企画と一体のものと考えております。従来ですと、仙台市広報またはホームページへの
アップ等というところにとどまっていることもございましたけれども、今現在民放の
情報番組とかコミュニティエフエムのエフエムたいはく、それから地下鉄の情報誌、こういった多様な媒体とも連携しまして
イベントの広報をさせていただいております。また、うみの
杜水族館の1コーナーに、当園の
イベント情報を月ごとに掲示していただいたりいたしまして、多様な媒体の活用をもってたくさんの周知を試みているところでございます。
20:
◯佐々木心委員 いろんなところで広報していただいているということで確認させていただきました。広報していただいて、最終的な目的はやはり来ていただくことだと思うのです。見た、聞いたを、いかに来てもらうかというところが非常に大事なところだと思います。これは当然
八木山動物園の
イベントに限らず、全ての
イベントに対してそうなのですけれども、やはり
八木山動物園はとにかく来てもらうことを第一に考えるべきだと思うのですけれども、その辺についてこれから見た、聞いたを、いかに来てもらうかということの施策について、どのように考えているのかお示しください。
21:
◯八木山動物公園管理課長 これまで来たことのない新たな来園者の新規開拓といった御質問でございますが、これまで
八木山動物公園では
市民センターで実施しております老壮大学がございますけれども、そちらの講座にこちらから出向いて、講演を行ったり、
あと動物園に逆に来ていただいて講演を聞いていただいたりとか、そういったところで高齢者を対象としたことをやっておりまして、効果として言えるかどうかというのはちょっとございますけれども、おじいさん、おばあさん、子供さん、娘さん、お父さん、それからお孫さんといった3世代でいらっしゃる来園者の方がふえているのではないかと感じております。
それから、子供のいない若者を対象とした
イベントとしましては、クリスマス
イベントなり、
あとバレンタインの
イベントなり、そういったところで若者を対象とした年齢層ということで実施しておりますけれども、今後いろんな年齢層に応じた、こちらで
情報発信したものを見たり聞いたりしてくれたもので来ていただけるように、今後も検討して取り組んでまいりたいと思います。
22:
◯佐々木心委員 ちょっとわからないところがあったのですけれども、来ていただいたところと高齢者ということ、当然高齢者を否定するところはないのですけれども、高齢者をターゲットにしているのかなという御答弁にも聞こえるのですけれども、当然これは市民の皆様に広く周知をして、市民の皆様に多くの世代関係なく来ていただく場所だなと思っておりますので、その辺のところを間違えないように対応していただければと思っております。
資料の一番最後の入園者の増加に向けてというところで、動物を身近に感じると、3点示していただいて、何度でも来たいと思える魅力的な動物園と書いております。そして、資料の中でも
入園者数、いろいろあって、リピーターやということで書いているのです。この資料を見ると、最初からリピーターありきの資料にどうしても見てしまうと思います。入園者というのは当然新規があって、リピーターなんです。その辺に対しての新規の対応、前に御答弁いただいているかと思うのですけれども、ここはちゃんと分けて対応すべきだと思うので、その辺についてリピーターについてはこの資料見ればわかるので、新規に対してどのように、当然これは仙台市民の皆様ではなく、東北、全国、県内、多くの皆様から来ていただくことが必要かと思いますので、その辺に対しての御答弁をいただければと思います。
23: ◯
八木山動物公園長 入園者増につきましては、これまでもさまざまな
イベントを展開したり、先ほど委員からも御指摘あったような情報につきましても、いろんな形で提供してきているところでございます。我々としては小さいお子さんから高齢者まで全ての人たちに足を運んでいただきたいと思っていまして、そういう中で例えば障害者に対してもドリームナイト・アット・ザ・ズーを昨年からスタートしたり、いろんな形で今進めさせてもらっています。
ただ、我々動物園といたしましては、そういうものをやるときに、我々動物園の資源、そういうものをしっかり明確にしながら、いろんな
イベントなり、そういうものを企画していかなくてならないと思っていまして、それは五感で感じられる動物園ということで、さまざまなところでお話をさせてもらっていますけれども、そういうものが感じられる動物園を基本に、先ほど管理課長が御説明したような
イベントの工夫なり、それから当然動物が主役でありますので、繁殖計画とか、そういう部分もしっかり今後検討させていただいて、1人でも多くの人に来ていただけるように努力していきたいと考えております。
24:
◯佐々木心委員 本当に前回の委員会ではキリンの件に触れてしまいまして、園長が涙ながらに訴えていただいて、そして職員の皆様も悲しみに包まれた中で、それこそ動物ファーストで、園の方たちが対応していただいていることは本当に認識しております。園長初め職員の皆様には本当に御苦労の念をお伝えしたいと思っております。
開園して50年が経過して、いろいろ資料をいただいて、施設、おりから自然に合ったというところで対応していただいております。最後にお伝えしたいのは、やはり動物園の魅力、時代に合った、そして何より動物に合った魅力づくりを、動物園の関係者だけではなく、局を挙げて、そして仙台市職員を挙げて対応していただきたいという思いがございますので、最後は局長に御答弁をいただいて私の質問を終わりにしたいと思います。
25:
◯建設局長 八木山動物園に関するさまざまな御意見、御質問いただきましてありがとうございます。
八木山動物公園、今園長初め、各課長からも御答弁させていただきましたように、職員一丸となって園の魅力を発信すべく、いろいろな
イベント、これもどんどん数をふやしてやっております。動物の種、点数も限られているわけでございますけれども、実は職員の数も限られている中で
イベントの数をどんどんふやすというのは、これは大変なことでございます。職員の方々の努力に、我々局としましても十分に応えられるよう、普段から意思疎通を図りながら、そしてまた最近ではふれあいの丘のオープンもございますけれども、何といってもやはり
地下鉄東西線という
アクセス性の向上の部分、非常にこれは全国でもまれなアクセスのよさと。これを最大のメリットとしまして、それを生かしながら、建設局のみならず関係局と連携を図りながら、仙台市民の方々に今後とも楽しんでいただける
八木山動物公園施設整備に努めてまいりたいと思います。
26: ◯庄司あかり委員 私からも伺っていきたいと思います。
まず、夜の動物園についてです。8月17日から19日までの3日間開催されまして、ライトアップされた園内で動物の幻想的な姿を見ることができたりですとか、夜行性の動物が活発に動き回る様子を見ることができるということで、大変魅力的な企画だと思います。ことしは残念ながら雨に見舞われて、昨年より1,900人来園者が減少したということですけれども、なお1万4000人を超える方がおいでになっているということです。
その中で、おいでいただいた方の反応、ことしはどうだったのでしょうか。まず伺いたいと思います。
27:
◯八木山動物公園管理課長 先ほども
入園者数の御説明をいたしましたけれども、昼間とは違う幻想的な光景、それから動物の行動を見ていただきまして、多くのお客様に楽しんでいただいたと思います。そして、お帰りになられるお客様、お子様と直接接しておりまして、皆さん本当に楽しかった、また来たいという反応がほとんど、多かったです。
28: ◯庄司あかり委員 本当に楽しかった、また来たいという声をかけていただいたということです。それだけ夜の動物園、市民からとても好評な企画だと思いますけれども、これ3日間の期間限定としているのは理由があるのでしょうか。やはり
動物たちへの負担なども考えて3日間となっているのかどうか伺います。
29:
◯八木山動物公園管理課長 3日間の期間限定としている理由でございますけれども、
八木山動物公園自体が夜間対応の施設となっていないため、照明設備等の追加対応が必要となることから、経費もその分必要となることから、現在は3日間の対応としております。
30: ◯庄司あかり委員
動物たちのことというよりは経費の問題だということなので、これは大変好評ですし、来園者の増加も見込めるものですので、経費についてはぜひ考えていただいて、充実を図るということも検討していただきたいと思っております。このような趣向を凝らした企画で動物園の魅力が一層市民に届く
取り組み、今後もぜひ進めていただきたいと思っております。
そして、現状と課題については、
施設設備の老朽化の問題が挙げられていました。
地下鉄東西線開業するのに合わせて、一部再整備を行ったと思いますけれども、それでどこまで改善することができたのか伺います。また、今後の改修の計画は残った部分、どのようになっているのか、あわせてお答えください。
31:
◯八木山動物公園管理課長 地下鉄東西線の開業を見据えて、これまでビジターセンターや西門広場のエントランス整備を行ってまいりました。また、地下鉄開業に合わせましては、アフリカ園につながるつり橋の整備など園路の
バリアフリー化を行いました。また、本年7月にはふれあいの丘がオープンするなど、施設の新設や改修を進めてきたところです。
今後につきましては、園内
施設設備の全面的な
現況調査を今年度から行いまして、その結果を踏まえて
長寿命化等の計画を策定しまして、施設等の再配置、改修を行う予定でございます。
32: ◯庄司あかり委員
バリアフリーなどは最優先で早急に進めていただきたいと思います。
動物の展示においては、飼育、繁殖等に関する技術向上、展示の充実が課題と記載されています。最近では
上野動物園の赤ちゃんパンダの成長が全国的にも注目されていますし、ほほ笑ましく見守られているところですけれども、動物の飼育、とりわけ繁殖についてはより専門的な知識と経験が求められるのだと思います。動物の種類によって対応も異なるということから、深い専門性を身につけるのは容易なことではないと想像するところです。そういった技術を習得するための飼育員の皆さんの研修はどのように行われているのでしょうか。説明でも御紹介を幾つかいただきましたけれども、もう少し具体にお答えいただきたいと思います。
33:
◯飼育展示課長 専門的知識や技術のスキルアップのため、これまでも日本
動物園水族館協会が主催します研究会、研修会等などへ積極的に参加することを初めとしまして、先ほどスライドにもありました鳥の
フリーフライトなどは、他園へ毎年1週間程度技術習得維持のための研修に行っております。また、昨年は
ホッキョクグマの繁殖に向けまして、海外研修としましてカナダにも行っているところでございます。
今後も各種勉強会、学会など引き続きさまざまな機会を捉え、積極的に参加していく考えでございます。
34: ◯庄司あかり委員 今のお話でもあったように、日本中あるいは海外にも行って研修をされているということで、ぜひ研さんを積んでいただきたいと思います。
7月にはアミメキリンのサクラが不慮の事故によって亡くなるという痛ましい出来事がありました。先月の委員会で佐々木委員の質問に答えた園長の御答弁から、園長初め、職員の皆さんが本当に深い愛情を持って
動物たちと接していることを感じました。それと同時に、24時間命を育むということの重さを改めて痛感いたしました。
そこで、獣医の体制について伺いたいのですけれども、通常時の診察などの体制と緊急時の対応はどうなっているのでしょうか。伺います。
35:
◯飼育展示課長 現在当園では7名の獣医が在籍しております。このうち動物病院を担当している者は4名となります。1年365日、最低2名以上を確保する中で、4名がローテーションを組んで勤務している状況でございます。
また、夜間につきましては、重篤な動物ですとか、それから出産を控えている動物等がいる場合は、これに4人のローテーションで対応しております。また、緊急時の対応につきましては、緊急時用の連絡網を整備しておりまして、この連絡網を通して参集する体制をとっております。
36: ◯庄司あかり委員 先ほど限られた職員というお話がありましたけれども、限られた獣医の体制の中でも、通常に加えて緊急時、夜間も含めて対応なさっているということです。
ふれあい館のオープンというのは、情操教育などにもよい効果が期待されると思います。資料の中でもふれあい体験や
学習プログラムなどを楽しみながら学べる機会の提供と書かれています。先ほど
八木山動物公園、アクセスも非常にいいんだというお話もありましたけれども、それを生かして遠足などで
八木山動物公園を積極的に活用してもらうなど、教育局と連携をとっていく必要があると思いますけれども、この点はどのように進めていらっしゃるのでしょうか。
37:
◯飼育展示課長 教育局との連携ですが、このプログラム作成の課程で教育委員会にも御相談して御意見をいただくなど、より内容の充実に努めてまいりますとともに、利用促進につきましては、ホームページなどのほかに直接プログラム資料を地下鉄沿線の学校に送付するなどして努めているところでございます。また、宮城教育大学等とも協定を結びまして、このプログラム作成を初め、
環境教育分野で連携をとっているところでございます。
38: ◯庄司あかり委員 連携もとりながら利用を促進しているというお話です。
最後に、ネーミングライツについて何点か伺いたいのですけれども、ことしの4月からセルコホームズーパライダイス八木山という名称になりました。契約期間は3年、契約額は年間555万円です。市民からは、長年親しまれてきた
八木山動物公園の名前を残してほしいと新聞への投書などでも声が寄せられています。名称が変わって4カ月たちますけれども、市民の反応、率直に言ってどうでしょうか。
39:
◯八木山動物公園管理課長 ネーミングライツ導入当初は、市民の方から名称変更になじみづらいといった御意見もございましたが、新しい名称での広報や
イベントの実施を行う中で、現在は余りそういった意見は寄せられていないところです。今後も新しい名称が市民の方々に親しまれるよう、十分な周知を図ってまいりたいと存じます。
40: ◯庄司あかり委員 4カ月たってなじんできたというお話なのかなと思いますけれども、ネーミングライツの収入、年間555万円ですね。例えば
動物公園の施設の維持管理費ですとか、
動物たちの餌代などに充てられることはあるのでしょうか。
41:
◯八木山動物公園管理課長 ネーミングライツの収入につきましては、施設の維持管理、動物の餌代を含めた経常的な運営管理費に充てているところでございます。
42: ◯庄司あかり委員 運営管理費に充てているということです。一方で、名称が変わったということで、例えば園長初め職員の皆さんの名刺をつくり直したりですとか、パンフレットを刷り直したりする経費、これも発生したのではないかと思います。総額どれぐらいかかっているでしょうか。
43:
◯八木山動物公園管理課長 名刺につきましては自己で負担しておりますけれども、パンフレット等の印刷につきましては、なくなるのを見込んで、その在庫管理を行いながら、その時期を見越して作成しておりますので、経常的な経費の中でやっております。
44: ◯庄司あかり委員 職員の皆さんが自己負担で名刺をつくり直しているということで、そういう費用はある意味見えないというか、職員の皆さんの中で発生しているということなのだと思います。
もう一つ、ネーミングライツで伺いたいのは、
八木山動物公園に電話がかかってきたときに、「はい、セルコホームズーパライダイス八木山です」と電話に出るのですけれども、「はい、セルコホーム」と言った時点で「間違えました」と電話を切られてしまうことがあると伺いましたが、これ改善されているのでしょうか。
45:
◯八木山動物公園管理課長 当初はお客様がなれない名称に戸惑う反応もございましたけれども、セルコホームズーパライダイス八木山の名称の後に
八木山動物公園をつけ加えるなどの対応もしまして、混乱するような事例は最近はございません。
46: ◯庄司あかり委員 さらに長い名前で答えるようになっているということですけれども、最初のセルコホームの時点で間違えましたとなってしまった方には、最後まで伝わらないのではないかなと思います。
ネーミングライツ、このあり方自体の問題ですけれども、対象となる施設は慎重に選ぶ、考えていく必要があるのではないかと思います。契約改定の時期には、市民からの意見ですとか、お電話をいただいて誤解された方の御意見なども受けとめて、財政局としっかり話をしてほしいなと思っております。これは要望でございます。
八木山動物公園が市民から愛される仙台市の宝物の施設として、ますます魅力を高め、発展していくことを期待して質問を終わります。
47: ◯岡本あき子委員 私からも何点か伺わせていただければと思います。
先日、ふれあい館にお邪魔させていただきました。前に私も札幌で
フリーフライト体験をして、ぜひ
八木山動物公園でもと期待していたところ、見事な
フリーフライトを見せていただいて感動させていただきました。
アンケート等で老朽化も進んでいるという中で、先日も伺ったときに気になったのが、意外と高低差もあったりするので、
バリアフリーもなのですけれども、一方でやはり動線がわかりにくいと思う方が多いようです。リピーターの方はなれていらっしゃるし、目的の場所に直行で向かわれると思うのですけれども、修学旅行で来たお子さんとか、初めて
八木山動物公園、セルコホームズーパライダイスですか、来られた方々からすると、ちょっと標準的な、こう動くと一通り見れるよとか、重立ったものが見れるよと、そういう工夫が必要なのではないかなというのを改めて思いました。
アンケート結果では、案内看板とか後ろのほうにはなっていましたが、ちょうど前に伺ったときも、台湾の方が御家族で来ていて、入園するときに園内ガイドを手に入れられないと、普通の看板ではなかなか日本語ばっかりの看板が多いという中で戸惑っていらっしゃったところが印象に残っていて、
アンケートは日本人の方が圧倒的に答えているので、苦にはならないと思うのですが、やはりそういう多言語対応というのは改めて必要なのだなと思いました。ぜひ後ろの順位だからということではない
バリアフリーと案内看板、あるいはそういうインバウンド、初めて来る方への対応はぜひ念頭に置いていただきたいと思います。
それから、方向性の中で施設の
長寿命化、それから
動物展示というのがありました。施設の
長寿命化は全体的に公共マネジメントプランでも当然必要なのですけれども、一方で
動物展示に関しても連動した計画というのが必要なのではないかと。どういう種類を今後導入していくのか、あるいは繁殖のために点数がどのぐらい必要なのか、
展示繁殖計画というのが書いてありましたけれども、これと施設の
長寿命化の平成29年、平成30年、2年間で設計をしていく中に、この
展示繁殖計画というのをどういうふうに連動させていかれるのか、その点お考えをお聞かせください。
48:
◯飼育展示課長 長寿命化等の
施設整備に当たり、園内の
施設整備の
現況調査を今年度から実施する予定となっておりますけれども、調査により改修が必要な時期が明らかになりますので、その見込みと
展示繁殖計画の整合性を図った上で、必要な
施設整備を進めていくこととなります。
49: ◯岡本あき子委員 既存の施設を改修していくことが、どうしてもこの
長寿命化という言葉からすると、それが前提なのかなと受けとめるのですが、一方で今後特に
希少動物とか新たな動物、先ほどドン君、今後の動物の導入とか、あるいは世代をつないでいくということを考えていったときに、先日テレビで拝見したのが、札幌市の丸山動物園もゾウを導入するに当たっては、既存の施設では国際条約的にもだめなんだと、施設を広くとらなければいけない、行動展示それから繁殖ができるような工夫もしなければいけない、いろんな条件がついていくと思うのです。そうなると、今までの既存の
八木山動物公園の施設の改修だけでは解決しないのではないかと思っています。
そういう意味でいくと、この繁殖計画、どういう動物をどう選んでいくのか。それと、この
長寿命化をしていく、あるいはもしかしたらもう
長寿命化ではなくて、ここは全く新しくしなければいけないんだ、そういう判断も必要なのだと思うのですが、そこら辺についてのお考えというのはどうなっていますでしょうか。
50:
◯飼育展示課長 動物の
展示繁殖計画につきましては、
八木山動物公園で2年ごとに改定して作成しております。この中には、
八木山動物公園が今後10年後、50年後と長期、中期、短期の中でどういった動物種を選定して飼育していくかということが総合的に計画を練られております。その要素といたしましては、希少性とか、それから野生、海外の状況、国内の状況の頭数等も全て踏まえた中で、入手の困難さ、それから来園者からの人気度、こういったものも全て総合的に判断した中で空き獣舎とか、それから
展示動物種に偏りが生じたりとかしないようなことを目標としまして計画しているものでございまして、この計画に基づいて施設の改修と一体で今後取り組んでいきたいと思っております。
51: ◯岡本あき子委員 ぜひ、単に今ある建物をベースにして、それを何とか使い切っていくというよりは、これからもっと魅力を持たせるためにはどういう園舎が必要なのかとか、どういう
展示方法がいいのか。何よりもやっぱり動物にとって快適であるべきというところを念頭に置いていただければと思います。
ちょっと意見が分かれるところだったのですけれども、先ほど佐々木委員が点数よりも種類だとおっしゃったのですが、私からすると、今申し上げたことを考えると、ある程度めり張りをつけて、繁殖を目指すとすると一定の点数も必要だということを考えると、
八木山動物園ならではというところをきちんと明らかにして、この計画というのもつくっていただきたいなと思います。
50万人ということで、ちょっとふえている、減っているという話はありましたけれども、やはり仙台市が誇る教育施設であります。また、仙台市のホームページでも最大のアクセス数を誇っているのも、このセルコホームズーパライダイスになります。先ほど1億円がかかって大変なんだという話がありましたけれども、それだけ非常に魅力的な動物園になったという誇りを持って、財政確保もしっかりとやっていただきたいと思います。
今後のその件については、これは局長でしょうか。園長でいいのでしょうか。では、
八木山動物公園長、よろしくお願いします。
52: ◯
八木山動物公園長
八木山動物公園ですけれども、毎日お客様を見ていますと、やはり動物を見て、笑顔で元気で帰っていくという姿を見ていまして、動物の力というものはすごいなと実は日々感じております。
そうした中で、我々としては今ある魅力で、動物ファンもそれぞれの動物種にそれぞれファンがおります。そうした人たちのことも踏まえつつ、これから動物福祉とか、そういう部分もありますし、そういう中で先ほど説明申し上げましたが、動物のボリュームだったり、あと相互間の行動というのですかね。そういうものも意識して、要は動物園ならではの、ならではを感じていただける動物園にすべきですね。これから関係部局とも協議しつつ、動物は主にブリーディングローンですので、ほかから導入するときにきちんと
八木山動物公園だったらいいですよと言っていただけるような施設にしていかなくてない部分がありますので、そういう部分も情報をいろいろ共有しながら、しっかり対応してまいりたいと思っております。
53: ◯菊地昭一委員 私のほうからも何点か、質問通告はしていませんでしたけれども、ちょっと気になるデータもありますので、現状と課題の中で園路が急勾配というのがありまして、これの
取り組みを知りたいのと、
取り組みをする気があるのかも含めて聞きたいのと、
アンケートの中で園内の
バリアフリーというのもあるのですね。これは恐らくどこかでラップしている部分かなと思うのですけれども、この辺の基本的な考え方はどのようになっているのかお伺いします。
54: ◯
八木山動物公園長 急な坂道が多いとか、そういう課題につきましては、我々も前から認識しておりまして、園路の要するに
地下鉄東西線の開業に向けて、若干ですけれども、園路のスロープを緩やかにしたりとか、つり橋をつくったりとか、さまざまな形で対応はしております。
ただ、全体的な部分でこれまで50年運営してきているわけですけれども、全体的な、例えばさっき御指摘いただいた園路もわかりづらいとか、そういうものも含めて、見直しをやはりしなくてならないということ、実は今考えておりまして、先ほど来から
長寿命化の調査から始まってというお話をさせていただいておりますが、そうした中でそういう部分についてもしっかり対応していきたいと考えております。
55:
◯建設局長 ただいまの
八木山動物公園長の答弁につけ加えさせていただきまして、
八木山動物公園、もともとの地形、自然的な地形の部分で大変急勾配があって、特に車椅子の方に、介護者の方から押すのも大変だというお声もいただいておりました。
そういった中で、当市議会からも御意見をいただいた中で、実は昨年度アシストつきの車椅子を導入させていただきまして、あの施設をまずは
バリアフリー化するということになると、もう時間とお金が大変大きくかかりますが、まずは本当に
バリアフリーの再前線という、一番お困りになっている方はやはり車椅子の方でございますので、その部分は導入させていただいてございまして、そういったところから一つ一つ、今園長も申し上げましたけれども、今後とも検討してまいりたいと考えてございます。
56: ◯菊地昭一委員 さすが局長ですね。私質問しようとしたんです、車椅子の件を。私去年行って、電動車椅子を押しながら園内を見てきたのですけれども、たしか今あるのが2台で、この前行った人は電動車椅子があるのかどうかというその表示というか、案内がちょっと不親切じゃないかという話もありましたので、基本的には
入園者数をある程度ふやさないと、そんな一気にふえないにしても、ふやしていかないと、財政に、整備するからお金を頂戴と言っても、
入園者数減っているんじゃないのと言われたら、なかなか局長も立場苦しいでしょうから、そのために
バリアフリーを進める中で、できるだけ金のかからない
バリアフリーを進めていかなきゃないと思うのです。何でかというと、先ほど老壮大学とありましたけれども、高齢者の人たちは
地下鉄東西線ができてから、
八木山動物公園駅でおりると、歩いてすぐ行けるわけです。私前にも1回質問したと思いますけれども、沿線の高齢者の人たちに対して、もっと
八木山動物公園に来てもらえるような施策を、
イベントをやる意味でも、
バリアフリーをPRしてほしいのです。ですから、今局長の答弁そのままでございます。それをもっとしっかり訴えてもらって、ゆっくり遊んでください、
動物公園で、しかも高齢者の方は入園料が安いじゃないですか、通常より。ですから、ゆっくり1日
動物公園で遊べるというのは魅力だと思うのです。ぜひこの辺を進めていただきたいということですので、局長、答弁は要りませんので、今答弁していただきましたので、ぜひこれから考えていただきたいと思いますので、以上です。
57: ◯菅原正和委員 1点だけちょっとお聞きしたいことがあるのですけれども、動物の購入が困難なり、動物の高齢化が懸念ということなのですけれども、これはどこの動物園でも今このような問題が起きているかと思います。そして、各施設では動物の健康を保ちつつ、どう公開していくのがいいのかということで、動物の長寿社会に向けた工夫をしていかなければだめだと。そういうことが言われているという記事を見つけました。実際、多摩
動物公園のチンパンジーは足を痛めまして、ちょうどコンドロイチンのサプリを与えたら歩けるようになったとか、あと井の頭自然文化園の看板であるゾウは、特製ドリンクの中に養命酒を混ぜたら食欲が湧いたということなのですけれども、動物も人間と同じように、これから健康管理をして、長寿で天寿をしていかなければだめかと思うのですけれども、その辺動物園ではどうやっているのでしょうか。
58:
◯飼育展示課長 他園の老齢動物に対する具体的な例示ありがとうございます。
八木山動物公園でも同様に老齢動物に対する対応をとっております。1例を申しますと、
アフリカゾウのメアリーは今
アフリカゾウの中でも国内で2番目に年を重ねておりますが、最近やはり関節が、体重も重いですので関節が痛んできております。大量のコンドロイチンを毎日バナナに混ぜてやっている状況で、そういったことで多少改善が見られます。餌やり体験とかでも非常に人気を博している動物ですので、今後もそういった年齢に合わせた中で、寒いときはより温かく、暑いときは少し涼しく、そしてサプリメント、ビタミンとかも加えまして、できるだけ長生きしていただくように取り組んでおります。
59: ◯菅原正和委員 ぜひとも、亡くなったらますます費用がかかるので、そういう面では工夫を凝らしていただいて、動物の長寿社会を乗り越えていっていただければと思います。
あともう一つなのですけれども、動物園の人気ランキングというのはやっているのでしょうか。
60:
◯八木山動物公園管理課長 動物園の人気動物ランキングということなのですけれども、正月開園だったかと思いますけれども、その際に
アンケートをとりまして、お客様から上位から3点ほど選んでということで記入していただきまして、それをとりまして、園内にも掲示しておりますし、やっております。
61: ◯菅原正和委員 ちなみになのですけれども、1位、2位、3位というのはどういう動物なのでしょうか。
62:
◯八木山動物公園管理課長 ちょっと記憶が定かではないのですけれども、上位3位までというのは大体決まっている部分が、固まっている部分があるのですけれども、
アフリカゾウ、
ホッキョクグマ、レッサーパンダとか、そういったところが人気がございます。あと、
八木山動物公園といえば
スマトラトラですので、
スマトラトラも上位に入っております。
63:
◯委員長 ほかにございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
64:
◯委員長 なければ、これをもちまして委員会を閉会いたします。...