戸田市議会 2018-06-25
平成30年 6月定例会(第2回)−06月25日-09号
昭和23年に施行された旧
優生保護法は、知的障がいや精神疾患を理由に、本人の同意がなくても
不妊手術を認めていた。同法は平成8年に障がい者差別に該当する条文を削除して母体保護法に改正された。
厚生労働省によると、旧法のもとで
不妊手術を受けた障がい者らは約2万5,000人、このうち本人の同意なしに
不妊手術が施されたのは1万6,475人と報告されている。本人の意思に反して手術が施されたとすれば、人権上、問題がある。また、同様の
不妊手術を行っていたドイツやスウェーデンでは、当事者に対する補償等の措置が講じられている。旧法のもとで
不妊手術を受けた障がい者らの高齢化が進んでいることを考慮すると、我が国においても早急な救済措置を講じるべきである。
記。1、国は、速やかに旧
優生保護法に基づく
不妊手術の実態調査を行うこと。
2、その際、都道府県の所有する優生保護審査会の資料などの保全を図るとともに、資料保管状況の調査を行うこと。あわせて、個人が特定できる資料について、当事者の心情に配慮しつつ、できる限り幅広い範囲で収集できるよう努めること。
3、旧
法改正から20年以上が経過しており、関係者の高齢化が進んでいることから、的確な救済措置を一刻も早く講じること。
以上、
地方自治法第99条の規定により
意見書を提出する。
平成30年6月25日。埼玉県戸田市議会。
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、厚生労働大臣であります。
以上、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げまして、説明といたします。
○
三浦芳一 議長
議員提出議案第5号、10番、石川清明議員。
◎10番(石川清明議員)
議員提出議案第5号につきましては、案文の朗読をもって説明にかえさせていただきます。
ヘルプマークのさらなる
普及推進を求める
意見書。
義足や人工関節を使用している人、内部障がいや難病の人、または妊娠初期の人など、外見からは容易に判断が難しいハンディキャップのある人が、周囲に援助や配慮が必要であることを知らせるヘルプマーク及びそのマークを配したヘルプカードについては、平成24年に作成、配布を開始した東京都を初め、導入を検討、開始している自治体がふえている。特に昨年7月にヘルプマークが日本工業規格(JIS)として制定され、国としての統一的な規格となってからは、その流れが全国に広がっている。このヘルプマーク及びヘルプカードについては、援助や配慮を必要とする人が所持、携帯していることはもちろんのこと、周囲でそのマークを見た人が理解していないと意味を持たないため、今後はその意味を広く国民全体に周知し、思いやりのある行動をさらに進めていくことが重要となる。しかし、国民全体における認知度はいまだ低い状況にある。また、公共交通機関へのヘルプマークの導入など、課題も浮き彫りになってきているところである。よって、政府においては、心のバリアフリーであるヘルプマーク及びヘルプカードのさらなる普及、推進を図るため、下記の事項について取り組むことを強く求める。
記。1、心のバリアフリー推進事業など、自治体が行うヘルプマーク及びヘルプカードの普及や理解、促進の取り組みに対しての財政的な支援を今後も充実させること。
2、関係省庁の
ホームページや公共広告の活用など、国民へのさらなる情報提供や普及、理解促進を図ること。
3、鉄道事業者など自治体を越境している公共交通機関では、ヘルプマーク導入の連携が難しい状況にあるため、今後はスムーズな導入が図れるよう国として指針を示すこと。
以上、
地方自治法第99条の規定により
意見書を提出する。
平成30年6月25日。埼玉県戸田市議会。
提出先は、内閣総理大臣、厚生労働大臣、国土交通大臣であります。
以上、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げまして、説明といたします。
○
三浦芳一 議長 お諮りいたします。本案3件は、質疑を終結し、
委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」という人あり)
○
三浦芳一 議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
討論を終結し、採決に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」という人あり)
○
三浦芳一 議長 御異議なしと認め、討論を終結し、採決いたします。
本案3件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」という人あり)
○
三浦芳一 議長 御異議なしと認めます。
よって、本案3件は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
△閉会中
継続審査事項の
委員会付託
○
三浦芳一 議長 次に、各
委員長から、会議規則第111条の規定により、お手元に配付の
継続審査事項表のとおり、閉会中の
継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。本件は、申し出のとおり、閉会中の
継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」という人あり)
○
三浦芳一 議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
【参照】巻末資料349ページ
△
市長挨拶
○
三浦芳一 議長 この際、閉会に先立ち、市長より発言の申し出がありますので、これを許します。
菅原市長。
◎菅原文仁 市長 平成30年第2回戸田市議会
定例会の閉会に当たり、御挨拶を申し上げます前に、大阪府北部を震源とする地震に伴う本市の対応について報告事項がございますので、申し上げます。
初めに、去る6月18日午前7時58分に、大阪府の北部を震源とした、最大震度6弱を記録した地震が発生いたしました。この地震において犠牲となられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
さて、本市と災害時相互応援協定を締結している、震度6弱に見舞われた大阪府箕面市、そして震度5弱に見舞われた兵庫県伊丹市につきましては、災害対応や復旧・復興に際し、必要な支援をさせていただく旨を即刻、
危機管理監を通じて先方にお伝えしたところでございます。
また、このたびの地震では、新聞等でも大きく報じられておりますように、大阪府高槻市にて、登校時の児童がブロック塀の倒壊に巻き込まれて亡くなる痛ましい事故がありました。本市においても速やかに市内の小中学校及び通学路、また、全ての
公共施設の安全点検を行ったところでありますが。笹目中学校、美女木小学校の2校のブロック塀につきましては、建築基準
法改正前の状況であることから、至急安全対策を講じるよう指示したところでございます。この2校については児童生徒の安全を最優先で守るため、直ちにプールの利用を中止したとのことでございます。また、災害時の避難路となる緊急輸送道路、沿道を調査し、一定の高さ以上のブロック塀がある箇所に安全点検のためのお知らせを配布しているところでございます。このほか、公道に面した危険なブロック塀等につきましては、人身への被害や避難、救助の支障を来すおそれがあることから、現在、新たな補助制度の創設を検討しているところでございます。危険なブロック塀の撤去や改修等を促進することにより、市内公道の安全性を確保し、地震等における二次的な被害を未然に防止するとともに、引き続き既存の防災に関する諸制度の活用もあわせまして、災害に強いまちづくりを推進してまいります。
以上で報告事項を終わります。
さて、本
定例会は、5月23日に開会し、本日まで34日間の会期の中、議員各位におかれましては、慎重審議を賜り、御提案申し上げた諸議案につきまして、御決定をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。
この会期中、議員各位より賜りました御意見、御要望等につきましては、真摯に受けとめ、今後の市政運営に努めてまいる所存でございます。
結びに、議員各位におかれましては、体調管理には十分御留意いただき、今後とも市政運営に対しまして、より一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げ、閉会に当たっての御挨拶といたします。
△
議長挨拶
○
三浦芳一 議長 閉会に当たりまして、私からも一言御挨拶を申し上げます。
本
定例会も5月23日の開会以来、本日まで、皆様方には各議案等の審議に御協力いただきましたことを厚く御礼を申し上げる次第でございます。
これから梅雨本番、そして暑い季節に向かうわけでありますけれども、健康に留意されて今後もますます御活躍されるよう御祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。
△閉会の宣告
○
三浦芳一 議長 以上をもって本
定例会の日程は全部終了いたしました。
これをもって平成30年第2回戸田市議会
定例会を閉会いたします。
閉 会 10時52分...