◎
高山 学校教育課参事 小学校においては3名の応募があり、うち2名を合格といたしました。
中学校においては9名の応募があり、うち3名を合格といたしましたが、1名が辞退したため
補欠合格者から1名を任用いたしました。
◆
松本 副
委員長 中学校の倍率3倍も決して多いとは言えませんが、
小学校の1.5倍というのは非常に低い倍率であると思います。
なぜ
応募者が少ないのか、また、
採用辞退者が出る理由についてどのように考えておられるのかお聞かせください。
◎
高山 学校教育課参事 大阪府全体として
任期付教員や講師の
希望者が不足していることが一番の理由だと考えております。
また、
辞退者が生じる原因につきましては、
受験者が複数の市からの
合格通知や
任用打診を比較した上で通勤時間等の諸条件を検討し、条件に合わない市を辞退するケースが多いと分析しております。
◆
松本 副
委員長 任期付教員の
確保に苦慮している
状況はわかりました。
確保した
教員の今
年度の
活用状況をお聞かせください。
◎
高山 学校教育課参事 昨
年度から
学校課題に応じた柔軟な活用を可能としており、今
年度の
活用状況につきましては
小学校では少
人数学級編制に活用しておりますが、
中学校では全ての
学校において
学校課題に応じた柔軟な活用を
実施しております。
◆
松本 副
委員長 35人
学級に該当する
学校には
学校課題に合わせて柔軟に使える
教員が
確保されるということだと思いますが、該当しない
学校の校長も自分の裁量で活用できる
教員を配置してほしいと思われるのではないでしょうか。
35人
学級該当校以外への
任期付教員配置について見解をお聞かせください。
◎
高山 学校教育課参事 副
委員長御指摘の要望も当然上がってくるかと思います。
しかしながら先ほども御答弁申し上げたとおり、
任期付教員のなり手が不足しており、
市単独での優秀な人材の
確保において
課題があるため、現在の少
人数学級制度を維持した上で35人
学級該当校以外へも
任期付教員を配置することは困難であると考えております。
◆
松本 副
委員長 大げさで失礼な言い方かもしれませんが、
教員の質は
子どもたちの人生を大きく左右すると思います。
また、
人材確保においてもさまざまな
課題があることがわかりました。市独自の
任期付教員制度の
改善が必要ではないかと思います。
教育委員会の御見解をお聞かせください。
◎
高山 学校教育課参事 これまでにも
任期付教員制度の多角的な
効果検証を
実施してまいりましたが、
学級の人数と
学力向上の明確な相関は見られておりません。
一方で、昨
年度は
東小学校において
任期付教員を活用した6年生の
教科担任制に取り組んだところ、授業がわかるという
質問項目の
肯定的回答が1学期の68%が3学期には83%に向上するという成果が見られました。
また、学期末テストの結果においても
正答率が5年時点と比較して10ポイントから20ポイントほど上昇しており、校長からは
教科担任制導入により児童の
学習意欲が上がっただけではなく、教師が
教材研究に費やせる時間が
確保でき
授業改善につながったとの報告を受けております。
このような結果分析や
人材確保上の
課題等を総合的に検証しながら、さらなる
任期付教員制度の
改善に
取り組みたいと考えております。
◆
松本 副
委員長 東小学校での
取り組みをお聞きして、
任期付教員を活用した
教科担任制の
実施はとてもよい
取り組みだと感じております。
教員1人当たりが受け持つ教科が減ることで働き方改革にもつながるのではないでしょうか。
今後、
教員になろうという人がふえるように
教員の
労働環境を
改善しなければならないとも思っておりますが、その点について
教育委員会の見解をお聞かせください。
◎
高山 学校教育課参事 教育委員会といたしましても長時間勤務の中で
教職員が疲弊していくのであれば、それは
子どものためにならないと考えております。
昨
年度も
タイムカードを導入することで
教職員の
勤務実態の把握を行うとともに、
学校閉庁日の導入、
部活動ガイドラインの
策定等、予算を伴わず取り組めるものについては速やかに
実施いたしました。
引き続き国・府の通知や
先進事例の
取り組みを参考に、
保護者や
地域住民の理解を得ながら着実に
教員の
労働環境を
改善することで、市全体の
教育力の向上につなげてまいりたいと考えております。
◆
松本 副
委員長 ありがとうございます。答弁にもありましたが、
教員の
労働環境の
改善は市全体の
教育力の向上につながるのではないかと私自身も思っております。早急に
任期付教員制度の
改善が必要であると考えます。早急な
改善を要望し質問を終わります。
○森
委員長 次に、
大倉委員の発言を許可します。
大倉委員。
◆
大倉 委員 それでは、私のほうからは
税教育について質問をさせていただきます。
これに関しましては私も非常に関心が高く、これまでの
文教こども常任委員会でも
門真市の
小・中学校における
税教育の
推進をお願いしてまいりました。
具体的には税理士さんや
税務署職員による
税教育の
出前授業の普及について取り上げてまいりましたが、現状において
市内小・中学校ではどの程度の
出前授業が行われましたか。それについてお答えください。
◎峯松
学校教育課長 税教育の
出前授業の
実施状況につきましては
平成29
年度では
小学校4校、
中学校1校、合わせて5校の
実施でありましたが、
教育委員会といたしましても各校における
税教育の
推進を図り、
平成30
年度実績においては
小学校6校、
中学校4校、合わせて10校と
実施校が倍増しております。
◆
大倉 委員 門真市においても随分と
出前授業を
実施する
学校がふえたということで喜ばしいことでございますけれど、しかしながらですね、聞き及んでいるところによりますと、近隣市で例えば大東市ではもう100%
実施をされております。
また、昨日もそうした
税務署関係の会議にちょっと出させてもらったんですけれど、
四條畷市も100%になったという報告を受けております。
門真税務署管内でいいますと守口、
門真、大東、
四條畷と4市にまたがっております。
門真市もぜひとも100%に近づけていきたいと、ぜひそのことをお願いしたいと思っています。
実際に
出前授業を開催すれば、とりあえずそれでいいという単純な考えで私が質問しているわけではないんですけれど、税の
取り組み、これについてはその
重要性を
子どもたちが正確に正しく理解することが大切で、その
子どもたちが暮らす
未来社会を明るくするために、とにかく大きく重要なことであると私は考えております。
そこに
税教育の
重要性があると思うんですけれど、この
重要性は全ての
子どもに当てはまることであり、そういう意味ではやはり全ての
学校で
出前授業を初めとした
税教育を進めていただきたいと考えます。
教育委員会としての今後の
税教育に対する
方向性を御答弁いただきたい。お願いします。
◎峯松
学校教育課長 今後の
税教育に対する
方向性についてであります。
平成29年3月告示の新
学習指導要領では
キャリア教育の
重要性が明示され、その
必要性が改めて認識されることとなり、社会的・職業的に自立するために、より直接的に必要となる知識として税金についても理解を深めることと示しており、自己の将来のあり方や生き方にかかわることとして税の仕組みについても考察を深めていくことが必要であるとしております。
教育委員会といたしましても
キャリア教育の充実は非常に重要であると考えており、その
教育実施の一環として
税教育の内容もしっかりと位置づけるとともに、
出前授業の活用についても、より積極的に各校が取り組めるよう働きかけてまいります。
◆
大倉 委員 ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
実際に先般ですね、
脇田小学校においてパナソニックパンサーズというプロのバレーボールの選手による体育の
出前授業を私それもちょっと見学させてもらったんですけれど、本当に
子どもたちの目が輝いて、真剣にその
プロスポーツ選手の一挙手一投足といいますか、集中をして、本当に充実した
体育授業であったなあとそんなことを思うんですけれど、こうした
出前授業を通して、
キャリア教育の充実を図っていただいて、
子どもたちの将来を生き抜く力、生きていく力というのは本当に今の時代大変重要になっています。そのことをしっかり念頭に置いて
出前授業を初め、こうした
税教育、
キャリア教育をしっかりと進めていただきたいと要望して終わらせていただきます。ありがとうございます。
○森
委員長 次に、
池田委員の発言を許可します。
池田委員。
◆池田
委員 公明党の
池田美佐子です。よろしくお願いします。
子どもの
読書についてお伺いします。
子どもの
教育を考えたとき
子どもの
読書が大切だと思っています。
読書は
子どもの感性を磨き、
表現力を
高め想像力を豊かなものにします。
先日、ソーシャルメディアで
読書通帳のことを見る機会がありました。5歳の女の子がうれしそうに50万円たまった
読書通帳を公開していました。それには
図書館で借りた本の日にち、本の題名、本の値段が印字されます。
キャッシュレスが進む中ですが、あえて可視化することでためる楽しさを身をもって感じることができるようになります。
子どもの
読書離れが進む中、
読書のきっかけとして
読書通帳を取り入れ、
図書館の
利用がふえているところもありますが、
門真市の
図書館ではこれまで
子どもの
読書活動推進についてどのような
取り組みを行ってきたかをお聞かせください。
◎牧薗
図書館長 子どもの
読書活動推進についての
取り組みでありますが、本市では
平成20年3月に第1次
子ども読書活動推進計画を、また、
平成28年3月には社会全体で
子どもたちの
読書活動を支えていくことを目指した第2次
子ども読書活動推進計画を策定いたしました。
これらの計画には
子どもが気軽に本に触れ合う環境や本の魅力を伝えること、また、
子どもが読みたい本や知りたい情報へ導く支援の体制づくりが重要とされております。
それらに基づき、乳幼児と
保護者に絵本を通して親子で触れ合うことの大切さを伝えるブックスタート
事業、
子どもが自然と本に親しむ環境をつくるための
図書館、保育園、幼稚園などでのおはなし会や約300冊の絵本の表紙を
小学校の教室いっぱいに広げた、えほんのひろばなどに取り組んでおります。
また、
読書記録を作成することで
読書意欲を高めることを目的とし、借りた本のタイトルなどの情報をシールで張りつける
読書手帳を配布しております。
◆池田
委員 わかりました。以前、私が佐賀県武雄市を訪れた際、武雄市立
図書館に行ってきました。TSUTAYA、スタバ、
図書館が一体になったもので、周りは山でそこを切り開いてできた感じですが大変にぎわっていました。緑や日の光を感じ、どの世代でも交流できそうな気がしました。
子どもたちは本を読むことで
学力向上も期待されます。現在、旧第一
中学校跡地周辺に計画が進められている生涯学習複合施設は
図書館機能が含まれています。今の
図書館は館内も狭く、駐車場もないため自転車で行くしかありません。
ぜひ市民の憩いの場、ゆったりと過ごせる工夫など明るく市民の安らぎの場となるような
図書館にしていただきたいと思いますが、計画されている
図書館はどのような
図書館を目指しているのかお聞かせください。
◎牧薗
図書館長 生涯学習複合施設における
図書館の計画につきましては
門真市生涯学習複合施設建設基本計画において策定しておりますが、その内容は現在の
図書館での
課題を踏まえ、それらの
改善も含めた
図書館とする計画となっております。
その計画においては幅広い世代の関心を取り込んだ
図書館資料が活用できるゆとりある滞在の場となることを整備方針として掲げており、特に重視すべき事項として、図書閲覧スペースでは明るさ、ゆとり、開放感のある空間づくりを行うこととしており、誰もが本に親しめる開放感のある
図書館を目指し取り組んでいるところでございます。
◆池田
委員 市立
図書館での
取り組みや今後の方針等はよくわかりました。
読書教育については市立
図書館だけでなく
学校現場においても
学校図書館を活用し、工夫された
取り組みを進めることが必要であると思っています。
小・中学校では
学校図書館司書が全校配置され、
子どもたちの
読書量をふやすためにいろいろな
取り組みがされていると聞いています。具体的にどのような
取り組みがされているのかお聞かせください。
◎峯松
学校教育課長 学校図書館における
読書量をふやすための具体的
取り組みについてであります。
小学校では100冊の本を読むことができた児童を全校集会で紹介する100冊運動の
取り組みや、
学校で独自に作成した
読書通帳を活用した
読書貯金の
取り組み、読んだ本の面白さを紹介し合い、相手に伝える技量を育むビブリオバトルに取り組んでいる
学校もあります。
中学校では
読書週間を毎学期に設け、期間中は毎日本を読むことを
推進する
取り組みや、図書部の活動の中で生徒が幼稚園や
小学校に読み聞かせに行く
取り組みを
実施している
学校もあります。
学校図書館司書による配架や選書の工夫、授業で活用する資料の収集やレファレンスの業務等、
学校図書館の
読書環境が
改善したことに加え、このような
取り組みが進んだことで
学校現場からは
学校図書館を
利用する児童・生徒がふえ、
読書に対する興味関心も高まっているとの声を聞いております。
全国学力・学習
状況調査におきましても、授業以外での1日当たりの
読書を全くしない児童・生徒が
平成29
年度小学校で36.2%だったのが、30
年度には27.1%に、
中学校で63.1%だったのが、30
年度には55.2%に減少するなど、不読率の減少という形で効果があらわれております。
◆池田
委員 すばらしいことだと思います。ぜひ
門真にも自然を感じられる新しい
図書館と、大人になっても心の財産になる
読書通帳の機械の導入を考えていただきたいと要望し質問を終了いたします。
○森
委員長 次に、吉水
委員の発言を許可します。吉水
委員。
◆吉水
委員 大阪維新の会緑風議員団、吉水です。よろしくお願いいたします。
ICTを活用した
教育について質問をさせていただきます。
今
年度、
市内小・中学校のICT設備が一新されると聞いております。今の時代、
教育にICTが活用されることは効果的かつ必要不可欠です。その中でも来
年度から
実施される新
学習指導要領ではプログラミング
教育の
重要性がうたわれております。パソコンを初めとしたICT機器を
子どもたちが活用することだけがプログラミング
教育につながるというわけではなく、いろいろな教科、学習の中でそういう機器も活用しながら物事を論理的に思考する力を育むことも、
門真の
子どもたちにとって身につけるべき重要なことであると考えております。
このようにICT環境が整備されることによって考えられる
子どもたちへの
教育的効果について、
教育委員会としての見解をお聞かせください。
◎植原
学校教育課参事兼
門真市
教育センター長
令和2
年度より
小学校、3
年度より
中学校で全面
実施される新
学習指導要領では言語能力等と並び情報活用能力が学習の基盤となる資質・能力であるとされています。
その情報活用能力を習得するためICTを日常的に活用する環境が整備されていることが必要であり、今
年度は全校に情報通信ネットワークを確立するとともに児童・生徒用のタブレットパソコンを導入します。児童・生徒がそれらを効果的に活用することで、収集した情報を主体的に捉え、問題の発見や解決につなげ新たな価値を創造していく力を育むことに寄与できると考えております。
また、新
学習指導要領に掲げられている主体的・対話的で深い学びを実現するためのツールとして、個人やグループでの調べ学習や蓄積したデータの整理や分析、また、プレゼン等にタブレットパソコンを積極的に活用することで思考力・判断力・
表現力の育成にも大きな効果があると捉えております。
さらに、
教職員用にも1人1台ずつのタブレットパソコンを導入することでデジタル化された教材資料の活用が容易となります。
児童・生徒の視覚に訴えるわかりやすい授業づくりが進むことで、
子どもたちの学習に対する関心・意欲・態度を高める効果が期待できると考えております。
◆吉水
委員 ありがとうございます。このICTは
子どもたちの
教育に効果的であると考えられる一方、昨今取り沙汰される
教職員の働き方改革に向けた活用も考えられるのではないでしょうか。
今後の展望も含め、
教育委員会としてのお考えをお聞かせください。
◎植原
学校教育課参事兼
門真市
教育センター長
教職員用のパソコンもタブレットに変更されることで、さまざまなメリットが想定されます。
例えば、
教員が作成した授業の教材をタブレットに編集、蓄積していくことで繰り返し授業に活用したり、
教員間での資料の共有も容易となります。
また、各会議においては個々のタブレットを活用したペーパーレス化を行うことで、会議時間の短縮及び資源の削減につながることが期待されます。
今後は
教職員の事務負担軽減が実証されている校務支援システムを導入することで、指導要録の作成や出席簿管理といった煩雑な事務作業の軽減も期待されます。今回の環境整備では将来の校務支援システムの導入も視野に入れ、インターネット等の外部と接続される環境と校務用の環境をサーバーで分離し、
教育委員会で一括管理することで校内情報セキュリティの強靱化を図っております。
今後も
教職員の事務作業の軽減を目指し、教師と
子どもが向き合う時間を
確保することで
子どもたちの健やかな成長を目指し、効果的に活用してまいりたいと考えております。
◆吉水
委員 ありがとうございます。具体例としてパソコンやインターネット環境等を活用し、欠席している児童・生徒に授業で取り組んだプリントのデータをスマートフォン等に送付するといったシステムがあるということも聞いております。
このようにICT技術の発達は目覚ましく、
教育現場もそのようなシステムの導入を積極的に進めていくことは
子どもたちへの
教育的効果のみならず、先ほど御答弁いただいたように
教職員の働き方改革に向けても一助を担うものであると考えます。
ぜひ今回整備するICTを有効に活用し、今後もより効果的な
学校教育そして
教職員の働き方改革につなげられるよう、ICT環境づくりを
推進していただきますよう要望し質問を終了します。ありがとうございました。
○森
委員長 以上で、通告による質問は終わりました。
これをもって
所管事項に対する質問を終了します。
以上をもって、本
委員会の審査は全部終了いたしました。
慎重かつ熱心に御審査賜り、まことにありがとうございました。
閉会に当たり、
宮本市長の御挨拶があります。
◎宮本
市長 閉会に当たりまして、一言御礼申し上げます。
委員各位には、熱心かつ慎重に御審査賜り、お願い申し上げました案件につきましても、全て原案とおり御決定を賜り心から御礼申し上げます。
この後、本会議におきましても原案のとおり御決定をいただき、今後とも皆様方の温かい御支援を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではありますが閉会の御挨拶とさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。
○森
委員長 これをもって本
委員会を終了します。
午前10時43分閉会
以 上