• "名護下水処理場"(/)
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  1. 名護市議会 2022-09-28
    10月11日-07号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    令和4年第208回名護市定例会              第208回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月 日│       令和4年9月28日 水曜日 午前10時       │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場 所│         名 護 市 議 会 議 場         │├─────────┼───────────────────────────────┤│開       議│      令和4年10月11日 火曜日 午前10時0分      │├─────────┼───────────────────────────────┤│散       会│      令和4年10月11日 火曜日 午後3時27分      │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 25名 欠  席 1名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───┐│議席番号│    氏  名    │出 欠│議席番号│    氏  名    │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  1  │  嘉 陽 宗一郎  │ 出 │  14  │  比 嘉 勝 彦  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  2  │  比 嘉 宏 正  │ 出 │  15  │  大 城 松 健  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  3  │  古波蔵  太   │ 出 │  16  │  翁 長 久美子  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  4  │  高 山 侑 三  │ 出 │  17  │  宮 城 さゆり  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  5  │  吉 居 俊 平  │ 出 │  18  │  宮 里  尚   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  6  │  石 嶺 康 政  │ 出 │  19  │  比 嘉 拓 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  7  │  福 澤 奈 美  │ 出 │  20  │  比 嘉  忍   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  8  │  嘉 数  剛   │ 出 │  21  │  金 城 善 英  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  9  │  島 袋  力   │ 出 │  22  │  大 城 秀 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  10  │  長 山 正 邦  │ 出 │  23  │  岸 本 洋 平  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  11  │  仲 尾 ちあき  │ 欠 │  24  │  神 山 正 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  12  │  金 城  隆   │ 出 │  25  │  東恩納 琢 磨  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  13  │  平   光 男  │ 出 │  26  │  大 城 敬 人  │ 出 │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員       1番 嘉陽 宗一郎   2番 比嘉 宏正 議事日程       別紙のとおり 会議に付した事件   別紙のとおり 会議の結果      別紙のとおり法第121条第1項による出席者              市 長  渡具知 武 豊              副市長  金 城 秀 郎 総務部長      比 嘉 一 文    企画部長      鎌 田 広 大 地域経済部長    平 得  薫     市民部長      仲 本  太  福祉部長      大 城 智 美    こども家庭部長   高 里 盛 克 建設部長      玉 城  勝     環境水道部長    佐久川 博 光 消防長       安 里  順     企画部・地域    宮 城 浩 二                      経済部参事 農業政策課長    宮 城 天 樹    園芸畜産課長    早瀬川 章 子 農林水産課長    宮 良 昭 宏              教育長  岸 本 敏 孝 教育次長      岸 本 尚 志議会事務局出席者 事務局長      屋 部 憲 克    次長兼庶務係長   大 城 秀 樹 議事係長      宮 城  建     庶務係調査法制   金 城  浩                       担当主査 議事係       島 袋 ちえり    庶務係       比 嘉 ちなみ 議事係       上 地  健     会計年度任用職員  玉 城 直 喜 ○金城隆議長 これから本日の会議を開きます。休憩いたします。                              休 憩(午前10時0分) (総務部長から農林水産部長の今定例会の欠席の連絡あり)                              再 開(午前10時0分) ○金城隆議長 再開いたします。 日程により一般質問を行います。翁長久美子議員、一般質問を許します。休憩します。                              休 憩(午前10時0分) (字句の訂正及び挿入あり)                              再 開(午前10時1分) ○金城隆議長 再開します。翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 ただいま議長のお許しがありましたので、市民ネット、翁長久美子、一般質問をさせていただきます。その前にご挨拶をさせてください。去る9月11日に当選させていただき、この議場でまた市民の代弁者として発言できることを本当に心より感謝でいっぱいでございます。初心を忘れずしっかりと4年間市民の目線で市民のための政治を頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。さて第207回6月定例会で21世紀の森公園内車両案内の表示看板について質問をさせていただきましたが、早急な対応をしていただき立派な看板が設置してあります。担当課の皆様ありがとうございました。その対応をご提案された市民からもお礼の一報がありましたので、本当にありがとうございました。それでは通告に従いまして一般質問をさせていただきます。事項1 道路行政について。要旨(1)信号機設置について。ア 為又中線、志味屋線及び県道84号線が交差する道路にはいまだに信号機が設置されておらず、車の通行を含め学生が横断する際にも大変危険な状況が続いております。この交差点への信号機設置については、県議会においても山里将雄県議が質問をされた経緯がありますが、公安委員会の答弁は「優先順位」と「市内での信号機移動で対応」でした。市民の安全安心、命を守るためには早期の設置を望みますが、進捗状況をお伺いします。イ 今年5月頃に為又区の区長から役員会へ白銀橋(スーパーホテル前)信号機の移動についての調査があったとの報告がありました。アの信号機設置と関連があるのかお伺いします。要旨(2)信号機の表示時間延長と右折矢印付き信号機の表示時間延長について。市道為又柳原線と県道84号線の交差点の信号機①と、市民会館前交差点の右折矢印付き信号機②の時間延長について伺います。①については朝の通勤・通学の時間帯だけではなく渋滞しており、②についても矢印に変わってから右折できる車両の台数は、常に二、三台です。せっかく右折矢印付き信号機が設置されていても渋滞の緩和につながっていないのが現状です。②については以前にも質問させていただきましたが、状況が改善されておりませんので時間延長について再度公安委員会へご提案いただきたいのですが、いかがでしょうか。事項2 第一学校給食センターの建設について。要旨(1)二見に建設予定の第一学校給食センター建設に係る工程表及び進捗状況についてお伺いします。事項3 沖縄愛楽園将来構想について。要旨(1)サウンディング調査の結果と進捗状況についてお伺いします。事項4 街灯設置について。要旨(1)為又1号線から名桜大学線に向けての街灯設置について第206回3月定例会で質問しましたが、「補助事業を活用するには各部署との調整が必要となりますので、早急に各課と調整を進めていきたい。」とご答弁されておりましたが、その後の進捗状況についてお伺いします。事項5 陶器の廃棄方法について。要旨(1)第207回6月定例会で、陶器の廃棄の際に使用できる5リットルの有料ごみ袋の販売について質問をしました。その製作費用がかさむためにごみ袋の単価が上がることや、一般廃棄物埋立処分場施設管理費に年間8,000万円ほどかかっていることも伺いましたが、陶器に関しては資源ごみと同じ条件でかごやバケツでのごみ出しとし、無料化をご検討いただけないかお伺いします。事項6 放課後児童クラブ運営補助金について。要旨(1)1クラブ当たりの利用人数と補助金額についてお伺いします。要旨(2)保育園で放課後児童クラブを運営する場合、利用人数の制限があるのかお伺いします。事項7 男女共同参画について。要旨(1)性の多様性を尊重する意味においても、パートナーシップ制度の導入をご検討いただけないかお伺いします。以上を一次質問とさせていただき、二次質問は自席にて行います。当局の皆様、よろしくお願いいたします。 ○金城隆議長 市当局の答弁を求めます。比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 質問の事項1要旨(1)、要旨(2)についてお答えします。まず要旨(1)ア、イについてお答えします。アにつきましては県道84号線と市道為又中線、志味屋線の交差点の信号機設置への進捗状況を沖縄県公安委員会に確認したところ、白銀橋(西)交差点の信号機を移設することで検討しており、当該交差点における信号機を撤去した後の道路形状変更について関係機関と調整中のため移設に時間を要しており、今年度中の信号機の移設については厳しい状況にあるとの回答がございました。信号機の設置に向けた取組につきましては、これまでも名護市と道路管理者であります沖縄県北部国道事務所からも名護警察署に信号機の早期設置を要望しているところではございますが、当該交差点では事故も多発していることから引き続き名護警察署と北部土木事務所に対し要望を継続してまいります。次にイについてですが、名護警察署及び為又区長にお話を伺ったところ、昨年11月と12月頃に為又区と宮里区において県道84号線交通環境に関する説明会が名護警察署により行われ、白銀橋(西)交差点の渋滞解消に向けた信号機移設とその後の交差点交通安全対策の3つの案の提示、また信号機移設先である県道84号線と為又中線、志味屋線の交差点への信号機設置について説明があったとお聞きしております。議員から確認のありました今年5月頃の件につきましては、名護警察署の説明内容を為又区長から区の役員に対してお伝えしたとのことであり、何かしらの調査があったとのことではないとお聞きしております。次に要旨(2)についてお答えします。議員からご指摘のありました市道為又柳原線から県道84号線交差点に向けての信号機につきまして、青色点灯時間が11秒ほどであることを確認しております。当該箇所につきましては本部方面へ右折する車両が多いこと、その右折車両が連なることでさらに左折車両も巻き込んだ渋滞が発生していることから、渋滞緩和のため信号機の時間延長を含めた対策を交通管理者である名護警察署に対し要望してまいります。次に、以前にもご質問がありました市民会館前交差点の矢印付き信号機につきましては、青色点灯が25秒ほど、矢印点灯が7秒ほどとなっていることを確認いたしました。当該箇所においても出退勤の時間帯や市民会館及び21世紀の森公園での催物の際に渋滞が発生していることから、再度名護警察署に対し矢印付き信号機の表示時間延長を要望してまいりたいと思います。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問の事項2要旨(1)についてお答えします。名護第一学校給食センターの工程についてですが、本年度中に造成工事に着手し令和6年度の整備完了を目指し鋭意取り組んでいるところでございます。現在、造成工事の発注に向けて沖縄防衛局や関係部署との事務手続に係る調整を進めており、11月から着手し令和5年11月までを予定しております。造成工事完了後に引き続き建築工事を行い、令和6年度に事業完了する計画となっております。なお供用開始につきましては令和7年度を予定しております。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 私からは事項3要旨(1)についてお答えいたします。国立療養所沖縄愛楽園の未利用地活用については、令和元年度に平成21年3月に策定した「国立療養所沖縄愛楽園将来構想」及び平成31年3月に策定した「国立療養所沖縄愛楽園土地等利活用基本計画」を踏まえた民間事業者等のアイデアを公募し、4者の民間事業者との対話を実施したところでございます。実施に当たっては事業説明会、現地見学会を開催して対話を行うというスキームで進め、4者の事業者より老人福祉施設、障害者保養施設、福祉系教育施設、その他商業施設等の提案を受けたところでございます。令和2年度から引き続き土地等の利活用可能性について調査を継続していくため沖縄愛楽園側と調整を進める予定でございましたが、長引く新型コロナウイルス感染症の影響により沖縄愛楽園の面会制限もあったことから、事業に関する調整が進められない状況が続いておりました。現在は、国の新型コロナウイルス感染症に対する措置も緩和されてきていることから、沖縄愛楽園や関係部署と調整し本年度からサウンディング調査を再開しております。本年9月に実施いたしましたサウンディング調査におきましては7者から提案を受けており、内容としましてはリゾート観光施設の提案が2件、福祉・医療系の提案が4件、教育系の提案が1件あったところでございます。今後につきましては、提案に対する沖縄愛楽園側として入所者のご意向でありますとか実現可能性などを整理いたしまして、沖縄愛楽園や地域代表等で構成しております「国立療養所沖縄愛楽園土地等利活用基本計画推進協議会」におきまして議論、検討を重ねながら必要に応じて事業者へ土地利活用について再度の提案を求めつつ、沖縄愛楽園や地域の意向を踏まえた事業者公募を実施できるように進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 私のほうからは質問事項4、質問事項7についてお答えしたいと思います。初めに質問事項4要旨(1)についてお答えいたします。先日の比嘉宏正議員への答弁と一部重複いたしますがご了承ください。本市では、市内の生活環境の整備並びに不良有害環境の排除及び犯罪の誘発を防止するとともに市民の安全安心及び青少年の健全育成を図るため、自治区などからの申請により街灯設置にかかる経費の一部補助を行っているところでございます。街灯設置につきましては自治区などで優先順位を決めていただき、名護市街灯設置補助金交付要綱に基づき補助を行い、自治区などで新規設置または既存の街灯のLED街灯への取替えを行っているところでございます。4月より為又区長と何度も調整しており、区の意見も伺っているところでございます。各組織等とも調整しながら今後計画的に設置していく予定ではありますが、活用できる補助事業などがありましたら積極的に活用し安全安心なまちづくりを推進していきたいと考えております。続きまして質問事項7要旨(1)についてお答えいたします。本市では男女共同参画のまちづくりを進めるため、平成15年度に「名護市男女共同参画計画 あい・愛プラン」、平成24年4月には、市民の共通の目標となる「名護市男女共同参画推進条例」を施行しております。平成25年度には計画期間満了に伴い第2次計画を策定し、前期計画5年間が経過したことから、令和元年度に第2次計画(改訂版)を策定しております。議員の質問にありました件につきましては、名護市男女共同参画推進条例において基本理念の一つに「男女の個人としての尊厳が重んぜられること、男女が性別による差別的扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重されること。」と定めております。第2次計画においても市民向け講座や講演会、市職員向け研修会、LGBTなど性の多様性について正しく理解するための啓発活動に取り組むこととなっております。現在の取組といたしましては、今年の2月、市職員を対象に男女共同参画社会に向けた意識づくりを図る目的として、男女共同参画講座「LGBT・性の多様性~これだけは知っておきたい!行政に必要な多様性の視点~」を開催しております。今後の取組といたしましては、今年度は第3次計画の策定に向けた基礎調査を行い、来年度に第3次計画の策定を予定しております。基礎調査の一つとして市民向けの意識調査でアンケートを行いますが、調査内容の中に「パートナーシップ制度の導入」についての設問を委託業者と調整し盛り込む予定でございます。その結果も踏まえてパートナーシップ制度の導入について計画していきたいと考えております。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 私のほうからは質問事項5要旨(1)についてお答えいたします。本市の有料ごみとしては、燃やしていいごみ、ゴム製品、その他プラスチック・ビニールごみ、そして陶器類の燃えないごみについて名護市指定ごみ袋を使用する形で、また粗大ごみについては粗大ごみ処理券を使用する形で市民の皆様にごみ処理費用を一部ご負担いただいているところでございます。本市におきましては、平成17年5月に国が廃棄物処理基本方針を改正し、地方公共団体の役割として「経済的インセンティブを活用した一般廃棄物の排出抑制や再生利用の促進、排出量に応じた負担の公平化及び住民の意識改革を進めるため、一般廃棄物の有料化を図るべき」との方針が示されたことから、ごみ有料化の検討を進め平成21年より実施しております。国の方針に示されたごみ有料化の目的としましては、ごみ排出者が処理費用を負担することにより、ごみになりにくい製品を選択することや過剰包装を断るなどごみの減量化の意識を喚起する、また資源物をごみにしないよう分別が徹底されてリサイクル率の向上を図る、ごみ排出量に応じた費用の応分負担を図る、徴収した費用をごみ処理費や中間処理費、ごみ減量化に関する施策に充当するといったことが示されております。本市でのごみ有料化を実施するに当たり、国の方針を踏まえ有料化の対象となるごみの種類について検討を行っております。燃やしていいごみ、燃やしていけないごみ、ゴム製品、その他プラスチック・ビニールごみ、陶器類の燃えないごみ、粗大ごみにつきましては、焼却か埋立ての処理方法しかなく、積極的にごみ減量化を図る必要があることから有料化の対象として決定しております。そのほか分別を徹底することにより資源物となる家庭用金属類や小型家電製品、瓶・ガラス類、空き缶、ペットボトル、古紙・古布、プラスチック製容器包装、有害ごみは有料化の対象から除外し無料としております。分かりやすく線引きしますと、資源化できるごみは無料で、焼却や埋立処分するごみについては有料としております。ただし焼却処分をするものでも、紙おむつにつきましては子育て支援、高齢者支援の観点から無料として取り扱っております。ご質問にあります陶器類の無料化につきましては処分費がかかっていることから難しいと考えておりますが、今後資源化できる技術が開発され普及してきた場合には、無料化について検討したいと考えております。しかしながら現時点では埋立処分する以外の処理方法がないことから、指定ごみ袋を使用することとしております。ご理解をお願いいたします。 ○金城隆議長 高里盛克こども家庭部長。 ◎高里盛克こども家庭部長 私のほうからは質問の事項6要旨(1)、(2)についてお答えいたします。まず初めに要旨(1)についてお答えいたします。令和3年度におきましては、市内20クラブに補助金を交付しておりまして、1クラブ当たりの利用人数は36人、補助金額は898万1,350円となっております。続きまして要旨(2)についてお答えいたします。放課後児童クラブを運営する場合につきましては、児童が相互に関係性を構築し1つの集団としてまとまりをもって共に生活したり、支援員が個々の児童と信頼関係を築いたりできる規模として、おおむね40人以下とする旨、「名護市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例」で定められておりまして、40人を大きく超える場合につきましては支援の単位を1つ増やして2単位に増設することが求められます。支援の単位を増やすことや新規の学童クラブの開所につきましては、市が令和2年度から令和6年度までの5年間の計画として策定している「第2期名護市子ども・子育て支援事業計画」に基づき、地域ごとの学童クラブ数を定め整備を行ってきております。現在、その計画どおりのクラブが設置されているところでございます。しかしながら市内学童クラブはもとより、保護者の皆様からも学童クラブの増設についての問合せなどがあることから、我々の方でも計画と現状に乖離(かいり)があるのではとの認識もございます。第2期名護市子ども・子育て支援事業計画につきましては今年度が中間見直しの年度になっておりまして、その見直しの基礎となるニーズ調査を今年の11月中に実施する予定となっております。そのニーズ調査におきまして増設が必要との結果に至った場合につきましては、その後の学童クラブの必要数を検討し、地域ごとの公募により事業者を募集し選定していければと考えております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 順を追って二次質問をさせていただきます。事項1の市道為又中線と県道84号線の交差点ですけれども、以前に事故件数も伺いました。件数にカウントされていない、通報されていない事故などもありまして、示談で済まされている方なんかもいらっしゃるわけです。その事故件数とかではなくて、新聞掲載になるような大きな事故は起こっておりませんが、ヒヤリハットは日常茶飯事に起きているのです。公安委員会の対応ではありますが、市民の命を守るために、安全安心な道路状況を維持するために名護市の皆さんがどのように要請をされているのか。私たちが一般質問をしますよね、そのときだけやるのか。年間を通して何度か要請をされているのか、その件についてお伺いします。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長
    比嘉一文総務部長 議会での今回のこういった質問、要望があった場合、それから緊急でそういう連絡が入った場合とか、そういったときには都度警察署のほうに要請等をしている状況でございます。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 部長、この一般質問のときと通報があったときと言っていますけれども、やはり定期的に信号機設置に向けてやってもらわないと。これに何年かかっていますか。かなりの期間ですよ。毎年毎年名護市内での信号機移設で対応してくださいと公安委員会は言われていますけれども、大きな事故にならないうちに早め早めの対応ということが大事だと思いますので、名護市としても要請の頻度を上げていただいて、頻繁に要請するような形でお願いしたいと思います。それと今の交差点に行かれたらすぐ分かると思いますけれども、停止線と横断歩道のラインが全然見えないのです。これは以前、消えかかっている停止線で止まらずにパトロールカーに捕まっている方がいらっしゃいました。停止線で停止をしなかったということで。でもそういう取締りをするのであれば、やはり横断歩道の停止線がはっきり、くっきり見えるようにしっかりとライン引きを要請していただきたいと思うのですけれども、この管理を行うのはどちらがやられるのですか。維持課が通報するのですか、この停止線と横断歩道については。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 市道等の停止線等につきましては道路管理者になりますけれども、横断歩道が擦れて薄くなっているとか、そういったものについてはこちらから警察署のほうにその辺の横断歩道の要請とかをやっています。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 この交差点、本当に危険な箇所であります。それでライン引きを、横断歩道のラインがしっかり見えるように、消えかかったらこれを補修し直すという形で、公安委員会も力を入れてほしいです。こういうふうに信号機がいつまでも設置されないのであれば、交通ルールとして、横断歩道があればドライバーがそれを意識して止まるという形になるので、この標示はしっかりとやっていただきたいことなので、それはしっかりと要請していただけるでしょうか。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 まず先ほどの答弁で停止線のほうは道路管理者ということで答弁しましたけれども、横断歩道と併せて公安委員会のほうになります。それから先ほど質問のありました何度もということでありますけれども、その都度、停止線につきましても横断歩道の擦れ具合につきましてもこちらのほうから要請をしておりますので、引き続き再度それについての要請は行っていきたいと思います。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 横断歩道と停止線のことについては、消えかかったらしっかりと補修し直すというふうにお願いをしていただきたいと思います。それと市民会館の右折矢印付き信号機ですけれども、国道58号への右折の矢印の点灯時間を長くしてほしいのです。市民会館側からと役所側から行く対向の右折に関しては、そんなに支障を来してはいないです。たしかさっき11秒とおっしゃっていましたけれども、それはあまり支障がないです。ですけれども市民会館側に右折する、そして名護市役所側に右折する、この国道58号の右折の矢印の点灯時間を長くしてほしいということです。これに関しては、やはり主要道路ですので那覇からとか、そして本部方面からもたくさんいらっしゃいますけれども、私も結構市民会館に向けては右折帯を利用するほうですけれども、黄色信号で直進の車がぎりぎりで行くものですから、行ったら2台しか通れないです。もしくは1台。この点灯時間の短さにいつも、いら立ってはいませんけれども、この信号を長くしてほしいなといつも思っているところでございます。この矢印付き信号機、市民会館側に右折するのと本通り、国道58号の信号機の右折矢印についてだけ点灯時間を長くしてくださいという私の意思です。その方向で要請ができるのかどうかお伺いします。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 議員がおっしゃっている矢印の点灯時間とか、私どもも確認をしてその辺についてはまた警察署のほうに要請等をしていきたいと思います。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 ぜひ国道58号の右折矢印は点灯時間を延長していただきたいと思います。それといま為又柳原線のスズキの丁字路の所ですね、その信号機です。先ほどご答弁がありました。7秒と言っていましたけれども、非常に短いです。直進がないので右折と左折だけですけれども、右折帯に車両がいっぱい並んでいて、それで左に行けない車がいるのです。もう入れない、入り込めない。この道路の幅が狭くてというか渋滞していて、右折帯の車両が長蛇の列をつくっているものですから、左に行く車が、左折帯に行けない状態になっているのが現状です。ですからこれはどうにか信号機の点灯時間をちょっと長くするような形でいかないと、朝夕は本当に大変です。どちらにも曲がれない状態をつくっているんです。市内の道路環境が分かる方は、途中で左に曲がる方は住宅地を通れば、21世紀ハイツのほうを通れば行けるのですけれども、知らない方はそこでずっと待っている状態です。ですからその信号機についてはぜひ点灯時間の延長をお願いしていただきたいのすけれども、もう一度ご答弁いただけますか。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、この右折車両が連なって左折車両も巻き込んだ状態ということでありますので、渋滞緩和のための信号機の点灯時間延長を含めた対策を再度名護警察署に対して要望してまいりたいと思います。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 ぜひ早急の対応をお願いしたいと思います。それでは事項2の給食センターですけれども、令和3年度の当初予算書に造成設計委託料と建築実施設計委託料が掲載されていて、令和3年度の補正14号では令和4年3月に造成設計委託料と建築実施設計委託料がマイナス1,300万円余りとなっているのです。それで令和4年度当初予算書では建築確認申請業務委託料と土木工事施工管理委託料、磁気探査委託料などが掲載されておりますが、この予算の状況についてご説明できますでしょうか。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 現在進めております新給食センター整備事業につきましては、先ほど言われておりましたとおり令和3年度から具体的な取組を進めており、令和3年度において造成設計委託料で1,172万6,000円、建築実施設計委託料として2,436万9,732円を執行しております。令和4年度から令和5年度にかけましては造成工事を実施する予定となっておりまして、令和4年度当初予算に工事請負費を計上しており、また令和5年度の造成工事等に係る予算を債務負担行為限度額として設定しているところでございます。なお建築工事に係る予算につきましては、令和5年度予算の計上に向けて関係部署との調整を進めていく予定としております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 前年度、令和3年度に予算が執行されてから造成工事、着工がこれからということですけれども、私の感覚では遅いなという感覚です。第二給食センターの工事もやはり急務とされていますので、第一給食センターの工事が完了しないと取りかかれないというご答弁だったので、これは供用開始が令和7年度ということなので、ぜひ令和7年度にしっかり供用開始ができるように進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。それでは事項3、第207回6月定例会においても沖縄愛楽園の将来構想について、前任の川野議員から質問があり、市長のご答弁で保育または福祉の専門学校と併せてスポーツ系の高等学校も現地を視察なさったとお話しされておりました。これからの調査でまた学校建設の件が提案されましたら、ぜひ学生寮も併せて、地域はやはり若い人たちがそこで生活すると活気づくので、ぜひこれは市からも要望していただきたいと思います。しかしながら屋我地中学校の跡地がありますよね、学校誘致に関してはぜひ中学校跡地をお勧めしていただきたいと私は個人的に思います。それと沖縄愛楽園敷地内には診療機能を持ち、広く市民が受診できる仕組みや、老保ですね、高齢者と保育、子どもたちが連携した施設などができればと個人的には考えておりますが、定住促進もやはり念頭に置いて、先ほどサウンディング調査ですか、いろいろ観光産業の方たちからも何か提案があったという、リゾート観光施設の提案があったというお話だったので、ぜひ定住促進の面からもそういうものも入れてやっていただきたいです。土地等利活用基本推進協議会ですか、その推進協議会のメンバーというのはどういった方々でしょうか。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 国立療養所沖縄愛楽園土地等利活用基本計画推進協議会のメンバーは誰かというご質問かと思います。メンバーとしましては沖縄愛楽園の園長、沖縄愛楽園自治会会長、屋我地振興会会長、それから饒平名区、我部区、運天原区、済井出区、屋我区の各区長、それから当市の企画部長と市民部長、それからオブザーバーとして厚生労働省の国立ハンセン病療養所管理室の室長、沖縄県保健医療部地域保健課の課長がメンバーになってございます。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 この協議会の皆さんでこれからサウンディング調査の結果も踏まえていろいろ検討をなさると思いますけれども、将来構想について本当に期限なく延々と続いているようなイメージしかないです。ただ時間が過ぎているように思えてならないのですけれども、市として何年先をめどとして計画されているのでしょうか。サウンディング調査が今回行われました。それをまた精査して協議会で諮っていって、それを検討した結果どういうふうにこれからなっていくのか。タイムスケジュール的なものがありましたらお話し願います。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 推進協議会で議論をされた内容を基に、国立療養所沖縄愛楽園の園長が指針を策定することになっております。その策定された指針に基づいて公募によって事業者を選定し、事業者決定などの契約手続等を経まして調査設計工事の流れというのが今後の具体的な流れになるのですが、具体的なスケジュールにつきましてはこれも含めて今後推進協議会で議論されていくものと承知をしているところでございます。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 これから精査をする、それを精査した後に園長のほうで指針を策定するということですけれども、では今回のサウンディング調査で終了ということでいいのでしょうか。それでその結果をもって調査していくという、検討していくという形で理解してよろしいでしょうか。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 先ほど一次答弁でも申し上げましたとおり、今回提案がございました内容について沖縄愛楽園側の入所者の方のご意向ですとか実現可能性などの課題も整理・検討した上で、もし必要であれば再度のサウンディング調査もあり得るというところではございます。ですので、これも今後、先ほど申し上げた推進協議会において公募条件等を整理していく中で、もしそこで必要ということであればサウンディング調査を行うと。必要でなければそのまま先ほど申し上げた流れに乗っていくということになりますので、これも今後議論されていくものと承知しております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 逆に沖縄愛楽園側からはこういうふうな構想でやってほしいというご意向はなかったのでしょうか。サウンディング調査というのはこちらのほうでやる、市のほうでやることですよね。沖縄愛楽園側からは要望がなかったのかどうか、こういうふうな構想として進めてほしいという意向はなかったのでしょうか。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 既に策定をしております基本構想、それから基本計画に基づいた内容でということで承っているところでございます。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 構想として、沖縄愛楽園側が何を望んでいるのかというのを前提にそのサウンディング調査もやってこられているという感覚で私は聞いていたので、それをお聞きしたのですけれども、やはり国立ですので沖縄愛楽園側の意向をしっかり聞いた上で、それを踏まえた上でサウンディング調査もやっていかないと。サウンディング調査を何回もやっているじゃないですか。ですからそのサウンディング調査をやる上で、それを基盤として沖縄愛楽園側が何を望んでいるのか、国が何を望んでいるのか、それを基盤として進めていっていただかないと、サウンディング調査を何回やってもそれがまた振り出しに戻るという形になるので、そうするとやはり進んでいかないので、もう何年間も進んでいないわけです。ですから早めに進めていくことを私たちは望んでいるので、ぜひそこの調整をお願いしたいと思います。頑張ってください。事項4です。街灯設置についてですけれども、前回のご答弁でも活用できる補助事業があれば活用していきたいということでありました。各区での新規の街灯設置については、皆さんもご存じのとおり年間2基となっていて優先順位が決まっています。民間地がある所をやはり優先的に設置をしていくという形で各区の区長は頑張っているところでありますが、維持管理費は各区が負担するのですよね。今回設置を要望している地域は、地番は為又ですけれども、ここを通る人はほとんどいらっしゃらないのです、為又区民の皆さんは。ここを利用するのはやはり学生で、近くのアパートに居住している学生だったり、ジョギングをしてそこを走っている学生たちとか、大半が学生です。ここで必要としている街灯の台数は17基です。本当に年間2基しか区では認められていないので、それに17基を入れていくと、1基1基入れていくと17年かかるわけです。その間に大きな事故というのが、被害がないかと心配している区民もいらっしゃって。ハブの捕獲数も為又は多いです。その多い中で、暗い中でハブにかまれたりとか、そういう被害が起きないかというのも心配なので、事件・事故から学生を守る意味でも名桜大学のほうに街灯の件について何か要請ができないのか。協力要請というか、そういうのができないのかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 先ほども答弁いたしましたが、4月頃から私たちも為又区長と調整しているところで、17基必要というのは把握しているところでございます。補助事業に関しましても補助事業があれば活用していきたいという考えを持っておりますが、しかしながら現在厳しい状況にあります。議員がおっしゃるように為又1号線に関しましては名桜大学への通学路となっておりますので、粘り強く名桜大学とも調整していきたいと考えております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 大学生の通学路になっていますから、その危険防止のために街灯というのはあると思いますので、ぜひこれは名桜大学と調整を図っていただきたいと思います。よろしくお願いします。事項5ですけれども、前回質問したときに、分かりやすく答弁をしてくださいと。私の口ではちょっと説明しにくいので、ぜひお願いしますということで有料ごみ袋の話があって。あのときに最終処分場の一般廃棄物施設管理費が8,000万円ほどかかるということで、これは理解してもらいました。有料ごみ袋についてはです。今回はかごでごみ出しができないかということをお伺いしたら、分かりやすく線引きしますと。資源化できるごみは無料で、焼却や埋立処分をするごみについては有料としていますという、本当に分かりやすいです。ぜひ市民の皆様にはこの答弁書を読んでいただいて理解してもらうしかないなということであります。この陶器類がやはり再利用できるような形で、できるときには有料ごみ袋が必要なくなりますよということになりますので、それまでは有料ごみ袋を使ってくださいということで私のほうからも伝えておきます。ありがとうございます。事項6ですけれども、この件につきましては1学童クラブに対して平均900万円ぐらいの補助がされていて、市内の学童クラブは運営されています。この開所について、第2期名護市子ども・子育て支援事業計画の中間見直しのために11月よりアンケートによるニーズ調査を行うということですけれども、この調査で増設が必要と判断した場合には、速やかに補助金の交付を調整していただけるのでしょうか。 ○金城隆議長 高里盛克こども家庭部長。 ◎高里盛克こども家庭部長 もちろんこのニーズ調査の結果次第で、その地域ごとに学童クラブの増設が必要ということであればそこは検討するという形になるのですが、補助金の交付につきましては市の要綱に基づく事業の実施が必要になってきますので、その辺については学童クラブの運営方針であるとか、その補助要件に合致する学童クラブもあれば独自の運営方針でやっているところもありますので、その補助対象に手を挙げないこともあったりします。今後の学童クラブに対する対応については、地域ごとのクラブの適正数、保護者のニーズ、学童クラブの考え方を基に総合的に勘案して判断していければと考えております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 このニーズ調査が終わって、増設が認められて増設しました。補助金が支払われました。その年度途中でもしかしたら入れ替わりがあって、また学童クラブを増設をしないといけない場合、その年度の中途であってもクラスを増やす場合は申請すれば補助金はいただけるという理解でいいでしょうか。 ○金城隆議長 高里盛克こども家庭部長。 ◎高里盛克こども家庭部長 年度途中で増設が必要になった場合につきましては、先ほど申し上げたとおり学童クラブの運営方針と合致するかというのをまず考えるというのが優先になります。そのニーズ調査の結果必要ということになった場合、外部の委員で構成される子ども・子育て会議というところもありますので、その辺の意見も聴きながら総合的に判断していきたいと考えております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 理解できました。それでは最後に男女共同参画のパートナーシップ制度についてですけれども、国会において同性婚が認められず、地方自治体の認可としてパートナーシップ制度の導入が進められている現状であります。男女混合名簿の導入や旧姓使用の導入、そして制服の自由化など様々な男女共同参画の質問をさせていただきましたが、LGBTへの理解はまだまだ浸透していないのが現状であります。地道な努力ではありますが、パートナーシップ制度の導入をぜひ前向きに検討をしていくような形でお願いしたいのですけれども、もう一度これについて答弁をお願いします。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 先ほども答弁いたしましたが、本市におきましても多くの事業をやりまして、パートナーシップ制度につきましても市民意識調査を進めているところでございます。今年度は第3次計画の策定に向けた基礎調査を行います。来年度第3次計画の策定を予定しておりまして、その中で市民向けの意識調査アンケートを行う予定となっておりますので、そのあたりをしっかり調査して進めていければと思います。また、ほかに糸満市、うるま市におきましてもいろいろな議論が出ていますので、そのあたりも調査しながら今後進めていきたいと考えております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 市民向けの意識調査でアンケートを行いますと先ほどおっしゃっていましたけれども、この市民向けのアンケートですけれども、どのような方を対象にアンケートを取られる予定ですか。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 市民におきましては、名護市に居住する二十歳から69歳の市民2,500人となっております。あと名護市内の公立中学校に通う中学2年生650人程度となっております。 ○金城隆議長 翁長久美子議員。 ◆翁長久美子議員 アンケートを取っていただいて、ぜひパートナーシップ制度の導入という形になればいいと思っています。頑張ってください。これをもちまして翁長久美子一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○金城隆議長 これで翁長久美子議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時1分)                              再 開(午前11時10分) ○金城隆議長 休憩前に引き続き会議を開きます。宮城さゆり議員、一般質問を許します。 ◆宮城さゆり議員 ただいま金城隆議長のお許しをいただきましたので、議席番号17番、礎之会、宮城さゆり、一般質問をさせていただきます。質問に入る前に所感と告知を述べさせていただきます。去る9月11日に執行されました名護市議会選挙におきまして、多くの有権者のご理解をいただきまして3期目に当選することができましたこと、そして支えていただいた多くの皆様にこの場をお借りいたしまして感謝申し上げます。ありがとうございます。また初心を忘れずこれからも頑張っていく所存でございます。これからも市民の声を受け入れ、子育て環境の充実、福祉の向上、経済振興、住みよい名護市づくりのために第15期の議員の皆様と共に切磋(せっさ)琢磨(たくま)し力を合わせて頑張ってまいります。これからもよろしくお願いいたします。1つ告知をさせていただきます。11月27日日曜日の午後2時、6時、2回公演の名護市民劇が3年振りに開催されます。渡具知武豊市長が実行委員長の名護市民劇は、社会福祉の推進発展を願う市民が主人公となり出演する、30年余りの歴史を持つ。障害のある人ない人も共に主役となり沖縄芝居、創作舞踊等の舞台が楽しめ、感動あり、笑いあり見どころ満載のステージです。また今回は記念の第30回を迎えるとともに、美ら島おきなわ文化祭2022の最終日の開催となります。多くの市民の皆様に市民劇にご来場していただいて、芸能文化に触れて盛り上げていただきますようよろしくお願いいたします。それでは通告に従いまして一般質問に入らせていただきます。質問の事項1 子育て支援について。質問の要旨(1)公立幼稚園について。これまでも一般質問において公立幼稚園の在り方について質問してきました。平成28年3月1日に「名護市立幼稚園今後の在り方について(方針)」が策定され6年あまり、保育を取り巻く環境の変化、多岐にわたる幼児教育・保育ニーズへの対応や子育て環境の整備に力を入れてこられました。これまでの幼児教育・保育の現状と課題についてお伺いいたします。質問の事項2 コミュニティバスについて。質問の要旨(1)コミュニティバスの取組について。ア 進捗状況について伺います。(運行期間、台数、管理方法)イ 運行ルートについて伺います。資料提供ありがとうございました。質問の事項3 農業振興について。質問の要旨(1)名護市は稼げる農業振興による第一次産業の活性化への支援を通して地域産業の創出、販路拡大等を図ると課題解決に向けた取組の方向性を示しております。そこで以下のとおり伺います。ア 第一次産業、農業を取り巻く現状について伺います。イ 耕作放棄地・遊休農地の状況について伺います。ウ 農家の担い手の育成支援について伺います。質問の事項4 教育行政について。質問の要旨(1)市内小中学校の英語教育の取組について。ア 英語教師の人数と配置について伺います。イ 外国人教師の割合をお伺いいたします。質問の要旨(2)直近3年間の市内小中学校の不登校児童生徒の状況についてお伺いいたします。質問の事項5 市民の声より。質問の要旨(1)名護市体育協会について。ア 解散した経緯についてお伺いいたします。イ 現在の状況についてお伺いいたします。質問の要旨(2)市民のウオーキングコースであり、またサンセットが有名なこともあり多くの観光客でにぎわう東江海岸地域ですが、草木が繁茂し防犯上からも危険を感じる状況にあります。沖縄県管理でございますが、市民が安全安心に活用できる環境が求められています。そこで以下のとおりお伺いいたします。ア 東江海岸に繁茂している草木の伐採整備についてお伺いいたします。イ 防犯灯設置についてお伺いいたします。以上を一次質問とし、二次質問は自席より行います。当局の皆様、答弁をよろしくお願いいたします。 ○金城隆議長 さきの通告により一問一答事項別の申出がございますので、市当局は事項別に答弁をお願いいたします。高里盛克こども家庭部長。 ◎高里盛克こども家庭部長 私のほうからは質問の事項1要旨(1)についてお答えいたします。名護市には現状で12園の公立幼稚園がございます。そのうち令和4年度において4園が休園となっており、また開園している8園のうち2園が在園児数10人以下となっております。幼稚園全体で見ますと令和4年4月1日現在、690人の定員に対し在園児数は合計で177人となっており、名護市として認可保育園などにおける5歳児保育の推進を図ってきた中で、公立幼稚園の園児数は年々減少している状況となっております。また、市内の教育・保育施設に関しましては待機児童の解消が課題となっておりまして、ゼロ歳児から2歳児の低年齢児で待機児童が多い状況となっております。その主な要因としましては、保育士不足が主な要因となっております。公立幼稚園の課題といたしましては、「名護市立幼稚園今後の在り方について(方針)」を平成28年3月に策定してから6年が経過し、認可保育所における5歳児保育が進むなど幼稚園を取り巻く状況も変化している中、休園が続く幼稚園施設の今後の活用方針や在園児数が少ない幼稚園の統廃合、または幼稚園の認定こども園への移行など保育施設等の状況も鑑みながら、新たな幼稚園の在り方を検討する必要性が出てきました。今年度、新たに子ども政策担当を設置して体制を整え、今後、就学前児童の保護者へ「子ども・子育てに関するニーズ調査」を行っていき、部内調整、関係機関との調整を行いながら本市の実情に合った幼稚園の在り方、休園中の幼稚園園舎の有効活用等、方針決定に向け段階的に取り組んでいきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 幼稚園の在り方を検討するためにニーズ調査を今後実施していくということでありますけれども、実施方法と対象となる子どもたちは何歳なのかお伺いいたします。 ○金城隆議長 高里盛克こども家庭部長。 ◎高里盛克こども家庭部長 ニーズ調査の実施方法等いたしましては、現時点では予定となりますが、ゼロ歳児から5歳児までの児童を対象としていまして、現在保育所または幼稚園に在園している園児の保護者の皆さんに対し、施設側の協力も得ながらニーズ調査票を配布することとしておりまして、また就学前児童全体のデータとただいま申し上げた在園児のデータを突合することで児童が保育園や幼稚園に通っていない世帯を抽出しまして、郵送で配布を実施する予定となっております。調査対象は全体で3,000世帯程度になるものと想定しております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 現状のニーズ調査は大事な部分でありますので、しっかりと調査をしていただきたいと思います。今後の幼稚園の在り方について、現在想定している検討から決定までのプロセスを教えていただきたいと思います。 ○金城隆議長 高里盛克こども家庭部長。 ◎高里盛克こども家庭部長 今年度が第2期子ども・子育て支援事業計画の中間見直しの年度になっておりまして、現在公立幼稚園12園の課題整理と今後の方向性についても定期的に部内調整を行っているところでございます。それと並行してアンケート内容の検討も行っておりまして、部内での調整後、外部の委員で構成する子ども・子育て会議の意見等を踏まえアンケートを実施する予定となっております。今年度はそのニーズ調査の結果なども踏まえながら当計画を更新するものとなります。新しい今後の公立幼稚園の在り方につきましては、アンケートの結果や更新される計画の内容を踏まえながら、関係部署との調整のほか、教育委員会や子ども・子育て会議などの意見等もお聞きしながら、次年度の早い時期から段階的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 しっかりと確認が取れましたのでありがとうございます。またプロセスにのっとってしっかりとやっていただければと思います。第2期名護市子ども・子育て支援事業計画もしっかりとそれを守りながら着実に進めていただきたいと思っております。環境整備は、例えば東江幼稚園は一昨年新校舎が整いました。幼稚園舎ができまして、なかなか子どもたちがいま定数に満たないという状況もありまして、10名前後になっている現状であります。環境は本当に整ってきたのですけれども、なかなか保護者のニーズに合わない現状もあります。制度があり、入園をしたいができない現状から、多くの保護者から私のほうに相談が何度も寄せられました。当局の皆さん、保育・幼稚園課のほうにも多分寄せられていると思います。そして名護市の幼稚園は12園ありまして、令和4年度においても屋我地、真喜屋、稲田、久辺の4園が休園となっております。開園している8園でもうち2園が10名以下という現状もありますので、そして4月1日現在690人の定員に対して現在園児数は177名とだんだん減少していく現状も踏まえながら、今後は保護者のニーズ、多様化も考慮し早急に方向性を示していただきたいと思います。制度への移行は時間も労力も要しますが、こども家庭部、そして教育委員会と連携を十分に図りながら就学前保育・教育サービス及び教育環境の整備、望ましい幼児教育の実現に向けて取り組んでいただきたいと要望いたします。次をお願いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 質問事項2の要旨(1)ア、イについてお答えします。島袋力議員への答弁と一部重複いたしますがご了承ください。まずアの進捗状況についてご説明いたします。現在の状況についてですが、今年度のコミュニティバス実証実験については、年度当初から運行ルート、運行ダイヤ、停車地として予定している箇所について交通事業者や施設等と調整を進めてきました。令和4年6月30日に今年度の第1回目の名護市地域公共交通協議会を開催し、今年度の事業計画、実証実験について説明を行っております。令和4年8月3日には第2回目の協議会を開催し、本年度の運行ルート、運行ダイヤ、運賃、割引適用等について承認を得たところです。今年度においてはこれまでの運賃無料での実証実験ではなく、運賃を有料とした実証実験となっており道路運送法第4条の許認可を得る必要があります。許認可に係る申請につきましては、運行事業者が沖縄総合事務局へ申請することとなっており、令和4年9月30日に運行事業者である株式会社琉球バス交通が申請資料を提出しております。認可されるまで2か月程の期間を要すると沖縄総合事務局から伺っております。運行の開始は令和4年12月を予定しており、令和5年3月26日まで土・日・祝日も毎日運行を実施してまいります。運行台数につきましては今年度3つの路線を実証実験するに当たり、名護市街地を循環する循環線で右回り左回りで各1台ずつ、轟の滝から御菓子御殿を縦断する南北線で1台、二見以北から名護市街地まで行き来する二見以北線で1台の合計4台の車両を投入し実証実験を実施いたします。車両の管理方法につきましては、車両自体はバス事業者が保有している車両での実証実験となりますので、名護バスターミナルで保管し管理していくことになります。続きましてイの運行ルートにつきましてお答えいたします。提出しております資料ですが、先ほど申し上げたとおり現在交通事業者が運行申請を提出している段階ですので、資料は最終の案となっております。今年度、先ほどご説明させていただいた循環線、南北線、二見以北線と3つのルートを運行することになりますが、循環線は名護バスターミナルや公共・商業施設、病院等が停車地として含まれているルートとなっており、名護市街地地域住民の買物や通院等の移動手段としての利用が想定されています。南北線は循環線と比べ観光施設が停車地として多く含まれたルートとなっており、地域住民だけでなく観光客等の来訪者にも利用していただけるようなルート設定となっております。二見以北線につきましては、二見以北地域内にある既存のバス停に停車しつつ、久志診療所やわんさか大浦パークにも立ち寄りながら名護市街地へ向かうルートとなっており、二見以北地域の方々が地域内の移動や名護市街地への移動手段として利用することができます。3つの路線が全て立ち寄る停車地としましては、これまでのコミュニティバス実証実験の利用実績を鑑みイオン名護店、名護十字路はこれまでと同様に全ての路線の停車地として設定しているところです。また、今年4月から運航が開始された高速船にも接続ができるよう名護市観光情報センターへも全ての路線が立ち寄ることになっております。多くの市民及び来訪者にご利用していただけるよう、市民のひろばでの広報やSNSの活用、パンフレットの配布やポスターの掲示を行っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 資料のルートを確認したところでございますけれども、最終案ということでしたが、さきに実証実験いたしました運行ルートには宇茂佐の森を停車地とするルートがございました。けれども今回は含まれていないというのを確認いたしましたが、そのことについてお伺いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 昨年度実施いたしました名護市街地周辺の実証実験では、東西線の運行ルートに宇茂佐の森を停車地として含んでおりましたが、循環線、南北線に比べ東西線は平均利用者が少ないことや路線バスが運行しているエリアであるため、今年度の実証実験では運行ルートに含まないこととしております。また公共交通空白地域を抽出する場合、バス停から300メートル内に含まれていないことが一般的です。宇茂佐の森では一部の地域のみ公共交通空白地域であることや、マイカー移動を主体としている状況でもあることから、今年度は運行ルートに含んでおりません。ただし人口も増加傾向である地域ですので、改めて検討を行い今後どうすべきか地域公共交通協議会で議論し判断していきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 さきの答弁からすると、宇茂佐の森は路線バスが通っていることもあるとのことで、今年度の実証実験では運行ルートに含まれないということでした。本当に目まぐるしく人口増となっている宇茂佐の森地域でございますので、今後地域公共交通協議会で検討し判断していくということでしたので、市民の声をしっかりと受け入れて市民サービスの提供の上でも宇茂佐の森を運行コースへ含む検討をよろしくお願いいたします。本格運用で導入するバスが、車両がEVバス、電気自動車として記載されておりますけれども、そのことについて詳しく説明をお願いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 昨年度から開催しております名護市地域公共交通協議会において、本格運行で導入するバス車両は昨年までと同様のガソリン車両の購入を検討しておりましたが、環境に配慮した車両の購入検討、今後の脱炭素社会への貢献等の要望がありました。国を挙げてのEV化普及促進の流れや那覇バスにおける電気バスの購入など、環境配慮に向けた取組の情報をいただいたことや昨今の原油高に伴う軽油価格の高止まりの影響もあるため、名護市においても電気バスの購入を進めていくこととした次第であります。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 それで購入するEVバスの、電気自動車の航続距離についてお伺いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 購入するEVバスの航続距離ですが、フル充電において230キロの航続が可能となっております。今年度に実証実験を実施する路線で、最長距離の路線は二見以北線となっております。1便当たりの距離が38キロ、1日6便の運行で総距離が228キロとなりますので、対応可能な車両となっております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 電気自動車は電気の充電が必要になりますので、そのあたりを確認したくて質問させていただきました。それとコミュニティバスの愛称はどのように決定するのかお伺いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 本格運行するコミュニティバスにつきましては、市民の皆様に親しまれ多くの方々にご利用いただきたいと考えており、コミュニティバスの愛称につきましては地域公共交通計画の施策でもお示しのとおり今年度で募集し、審査を行い愛称の決定をしていく計画になっております。現在、10月3日から募集を開始しており、10月31日が愛称募集の締切日となっております。名護市ホームページ、市民のひろば等で周知しており、直接投函の場合は名護市役所1階の総合案内、名護市民会館2階の政策推進課に応募用紙、応募箱を設置しております。そのほかウェブ、メール、ファクス、郵送で応募でき、応募はどなたでも可能となっております。愛称決定までのスケジュールとしましては、愛称募集を今月いっぱいまで行い、11月に内部での整理作業等を行い、12月の定例会終了後に審査会を開き愛称を決定していきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 この電気バスですね、SDGsの観点からも脱炭素や環境に配慮した車両の導入、コミュニティバスの運行を多くの市民が待ち望んでおります。12月から実証実験を実施していただくことについて、市民の生活を支える生活交通の確保、交通弱者への支援、観光地へのアクセスの向上を目指し、令和5年度の本格運用に向けて万全に取り組んでいただきますよう強く要望いたします。次、農業振興についてよろしくお願いいたします。 ○金城隆議長 宮城天樹農業政策課長。 ◎宮城天樹農業政策課長 事項3について私のほうで答弁させていただきます。質問事項3要旨(1)アについてお答えいたします。本市における農業の現状につきましては、農林水産省における統計データ「市町村別農業産出額(推計)」によりますと、直近3か年の本市の農業産出額が、平成30年は70億5,000万円、令和元年は62億4,000万円、令和2年は56億4,000万円と推移している状況となっております。続いて本市の農業従事者数につきましては、本市農業委員会が毎年実施している利用状況調査によりますと令和元年度は2,418人、令和2年度は2,242人、令和3年度は2,059人となっており、農業従事者数も減少傾向にある状況です。近年における農業産出額の減少につきましては、その要因として気象災害などの影響もありますが、新型コロナウイルス感染症感染拡大による外食需要の減退や、花卉(かき)などにおいては冠婚葬祭のイベントが減少したことによる競り価格の低下などが大きく影響しており、本市に限らず全国的にも同様の影響が生じているものと推察いたします。また、農業従事者の減少要因につきましては一概には言えませんが、農業の担い手不足が影響し農業従事者の離農者数に対し新規就農者数が下回っていることが結果として表れたのではないかと考えております。昨今の農業を取り巻く情勢は、自然災害や新型コロナウイルス感染症拡大などの影響に加え、農業用資材、肥料や飼料、燃料が高騰している状況にあり、農業者にとって大変厳しい営農環境にあると認識しております。続きまして要旨(1)イについて答弁いたします。遊休農地の現状について、遊休農地面積とその市内農地における割合についての直近5年間の推移としましては、平成29年度が269ヘクタール、全体の12.5%。平成30年度が269ヘクタール、12.19%。令和元年度が259ヘクタール、11.57%。令和2年度が245ヘクタール、11.35%。令和3年度が328ヘクタール、15.44%となっております。平成29年度から令和2年度までは遊休農地の面積が減少傾向となっていましたが、令和3年度より増加に転じたのは調査方法の変更によるものであります。しかしながら今後も農家の高齢化や担い手不足などの影響により、遊休農地の解消及び発生防止が課題となっております。その対策として農業政策課及び農業委員会では、沖縄県農業振興公社が行う農地中間管理事業の活用や人・農地プランに基づく地域での継続的な話合いを通じ、今後地域の農地は誰が担っていくのかなどの話合いを進め、担い手への農地の集約・集積を目指しているところです。また農業委員会においては農地利用状況調査に基づく農地の利用意向調査を実施しており、その意向調査結果に基づき農地のあっせんを行っております。続きまして要旨(1)ウについてお答えいたします。本市における農業の担い手、いわゆる新規就農者の育成支援につきましては大きく分けて「初期投資に係る費用の補助」、そして「就農定着を目的とした資金の交付」の2つの支援を行っております。まず初期投資に係る費用の補助につきましては、新規就農者が営農を開始するに当たり一般的には施設や機械を新規で導入することとなりますが、その初期投資に係る費用負担は農業参入の障壁となっております。そのことから就農後の経営発展に必要な機械・施設等の購入費用の一部を補助する事業として「経営発展支援事業」がございます。本事業は令和4年度中に就農を開始する認定新規就農者を対象としており、補助額の上限は750万円、補助率は75%となっております。続きまして就農定着を目的とした資金交付の支援になります。新規就農者は経験が浅く技術の習得や所得の確保などに課題があることから、青年の就農意欲の喚起と就農後の定着を図るため、経営が不安定な就農直後の所得を確保する資金を交付する事業として「新規畑人資金支援事業」がございます。本事業につきましても経営発展支援事業と同様に認定新規就農者を対象としており、交付金額は1人当たり年間150万円、交付期間は最長3年間となっております。また紹介した2つの事業では、単に購入費用の一部補助や資金交付を行うだけではなく、事業の中において新規就農者の経営確立に向けた支援を講じております。具体的には、「経営」、「技術」、「営農資金」、「農地」といった新規就農者の各課題に対応できる支援チームを構成し、定期的に関係者と共に新規就農者への助言・指導を実施しており、就農定着までの伴走的な支援に取り組んでおります。市といたしましては、この2つの事業を活用しながら今後の本市農業を担う意欲のある新規就農者の確保及び育成支援を農業政策の主要施策として取り組んでまいります。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 遊休農地の状況についてですけれども、遊休農地解消と発生防止に対し農地のあっせんに課題があるようですけれども、どのような課題があるのか。またその対応についてお伺いいたします。 ○金城隆議長 宮城天樹農業政策課長。 ◎宮城天樹農業政策課長 農家の皆さんが他人へ農地を貸すことに抵抗があることや、貸付希望のある農地の面積が小さいまたは分散しているため借り受け希望者との要望が合わないことがあり、あっせんがなかなか進まない要因の一つとなっております。人・農地プランに基づく地域での継続的な話合いを通じ、今後地域での話合いの場を活用しながら担い手への農地の集約・集積を進めてまいりたいと考えております。
    ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 遊休農地解消にはいろいろ課題があることも確認できましたけれども、市当局といたしましては地域に出向いて、しっかりと周知なりルールを徹底していただきまして、分からない部分も結構地域にはございますので、それをまた宮城天樹農業政策課長のお力で、またそして農業を営む方たちの力も借りながら支援をよろしくお願いいたします。次に、農業の担い手育成支援については新規就農者への支援事業の説明でしたけれども、過去3年間の実績についてお伺いいたします。 ○金城隆議長 宮城天樹農業政策課長。 ◎宮城天樹農業政策課長 本市で実施した新規就農者支援事業の直近3か年の実績になりますが、まず農業用機械などの購入費用を支援する新規就農一環支援事業におきまして、令和元年度は5名に対し補助総額3,527万円、令和2年度は2名の方に対し1,260万円、令和3年度は2名の方に対し1,452万2,000円を助成しております。続きまして新規就農者への資金の交付を行う農業次世代人材投資事業になりますが、令和元年度は20名の方に対し2,437万5,000円、令和2年度は21名の方に対し2,400万円、令和3年度は19名の方に対し2,352万5,681円の資金を交付しております。また新規就農者の経営力向上を図ることを目的とした農業経営講座を実施しており、令和元年度には11名の方、令和2年度には10名の方、令和3年度には9名の新規就農者の方に対し確定申告の支援を実施しております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 数多くの支援があることも伺いましたので、そして農業をこれから営まれようとしている方たちも大勢いらっしゃいます。その方々にまた周知等、広報をよろしくお願いいたします。農業は初期投資に莫大な費用負担がございます。農業に参入しようとするけれども、その壁は結構厚いものがありまして、農業従事者の負担を少しでも減少できるような、市としての様々なアドバイスをよろしくお願いいたします。次をよろしくお願いいたします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問の事項4質問の要旨(1)、(2)についてお答えします。まず初めに要旨(1)アの英語教師の人数と配置につきましては、小学校では県費負担教職員である英語専科の教諭、いわゆるフロンティアティーチャーが名護市内に4人配置されており、小学校13校中9校の英語活動を担っております。小中一貫教育校である2校については、中学校に配置されている英語教諭が小学校の英語活動を担っており、残り2校については担任の教諭が英語活動を担当しております。中学校につきましては、学校の規模に応じて県費負担教職員の英語教諭が配置されており、8校で合計25人の配置となっております。名護市独自の配置につきましては、日本人英語教師、いわゆるJTEを2人配置しており、小中一貫教育校を中心に6校の小学校を担当しております。次にイの外国人教師ですが、名護市の市費職員として小中学校英語支援員、いわゆるALTを12人配置しており、複数の学校を掛け持ちし全ての小中学校で授業をサポートしております。次に要旨(2)の不登校児童生徒の状況につきましては、小中併せて令和元年度で127人、令和2年度で102人、令和3年度で156人と、過去と比較すると増加傾向にあります。また今年度につきましては、8月末時点ですが100人の不登校児童生徒がいることを確認しております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 要旨(1)の英語教諭の配置についてですが、さきの答弁から市内小中学校へ配置の英語専科教諭、名護市独自の英語教諭の配置と外国人教師の現在の人員で英語教育の充実は十分に果たされているのかお伺いいたします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 小学校2校につきましては英語専科の教諭がいない状況もございますけれども、現在の人員で円滑に推進されていると考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 渡具知武豊市長も英語教育に力を入れていく政策を掲げておりますので、子どもの英語教育、学びの機会を充実させていただいて、これからも国際的に活躍できる人材育成の環境整備をしていただくようよろしくお願いいたします。そして1点だけですけれども、市民からの相談がありまして、日本語が全く話せない子どもがアメリカのほうから入学、転入してきたいという相談がありまして、この子は小学校5年生で全く日本語が話せない状況にありますけれども、その対応についてお伺いいたします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 名護市においても複数の外国籍または外国で生活されていた児童生徒が在籍しております。中には日本語が全く話せない子が入学、転入したケースもございます。そのような場合は、基本的には文部科学省が作成した外国人児童生徒受入れの手引に基づき学校管理職の役割や学級担任の役割などを参考に受入れを行っているところでございます。教育委員会としましては、本手引を基に学校と連携を図りながら支援を行っているところでございます。なお過去には学校からの要請に基づき、有償ボランティアを派遣し当該児童生徒の支援を行うなど必要な支援を行ってきたところでございます。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 では不登校の児童生徒への支援はどのようなものですか、お伺いいたします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 不登校児童生徒への対応につきましては、実態を把握するために毎月学校に調査を行っております。その調査等を踏まえて市生徒指導連絡協議会において課題の把握と指導助言及び教職員への研修を実施しております。また市教育相談学校訪問として指導主事や教育相談員などが毎年学校を訪問し、不登校やいじめ問題、特別支援教育等、学校の状況や課題を共有し指導助言を行っております。そのほかにも指導主事による毎月の担当校訪問や学校ごとのケース会議、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、生活支援課のこどもサポーター等と連携を図って支援しております。さらにあけみお学級における登校復帰に向けた支援や生徒指導支援者による不登校及び不登校ぎみの児童生徒への登校支援などに対応しているところでございます。特に生徒指導支援者につきましては8人を市内の小中学校に配置し、登校支援や登校してきた児童生徒に対する教室での支援、教室に入れない場合は個別に学習支援や相談業務など不登校及び不登校ぎみの児童生徒への支援を行っております。不登校児童生徒の学習の遅れにつきましては、各学校において定期的に家庭を訪問し状況確認を行い、その子の状況に応じてプリントの配布・回収をしたり、家庭に端末を持ち帰らせてオンライン上でコミュニケーションを図るなどしております。また学校に登校してきた際は個別の学習での支援を行うなど、あけみお学級においては室長及び支援員による個別指導を行い学習の遅れに対応しているところでございます。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 いわゆる不登校予備軍とされている欠席が10日から29日の児童生徒の状況を把握されておりますか。ご確認いたします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 不登校は30日以上の欠席となっておりますが、それに満たないものの10日から29日以内の欠席となっている児童生徒につきましては、令和4年8月末時点で小中学校合わせて45人となっており、教育委員会と各学校において不登校に陥らないよう不登校児童生徒と同様に支援を行っているところでございます。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 不登校児童生徒の質問をしたのは、夏休みが明けて1か月余り教育委員会においても様々な支援を行っていると答弁により確認できましたけれども、これからも児童生徒の発達段階、家庭の状況に応じて適切な支援機関へつなげていただいて、学校、家庭、地域と連携しながら子どもたちの学びと育ちを社会全体で支えていく仕組みづくりを、微力ながら私も支えていきたいと思っております。次をお願いいたします。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項5要旨(1)ア、イについて関連しますので一括してお答えします。さきの島袋議員、石嶺議員の答弁と一部重複しますがご了承ください。特定非営利活動法人名護市体育協会の解散につきましては、令和4年6月15日に当該団体の臨時総会において解散を決議されております。同月27日に当該団体が解散した旨の文書と役員による報告を文化スポーツ振興課にて受けております。解散の経緯につきましては、当該団体は21世紀の森体育館等の指定管理業務が終了し、人員不足や活動拠点を失ったことにより事務局運営が困難であったと伺っております。しかしながらこれまで実施されていた沖縄県民体育大会の選手選考会やスポーツイベントの継続、競技スポーツ活動の場を提供することを目的に、名護市スポーツ協会が令和4年8月19日に設立され、同月24日に沖縄県スポーツ協会に設立届出を提出し登録されております。特定非営利活動法人名護市体育協会の解散により、本市のスポーツ活動に様々な影響が懸念されておりましたが、現在は名護市スポーツ協会が県民体育大会の派遣事業を中心に取り組んでいる状況となっております。また派遣を断念しておりました各競技団体においても、選手選考会を再開するなど準備を進めております。本市の今後の対応といたしましては、新たな団体である名護市スポーツ協会と連携を図りながら市民スポーツ推進並びにスポーツ振興に取り組んでいきたいと考えております。続きまして質問事項5要旨(2)イについてお答えします。さきの比嘉宏正議員、翁長久美子議員の答弁と一部重複いたしますがご了承ください。本市では、市内の生活環境の整備並びに不良有害環境の排除及び犯罪の誘発を防止するとともに、市民の安全安心及び青少年の健全育成を図るため、自治区等に対して名護市街灯設置補助金交付要綱に基づき予算の範囲内において街灯設置にかかる経費の一部補助を行っているところでございます。街灯設置につきましては自治区などで優先順位を決めていただき、名護市街灯設置補助金交付要綱に基づき補助を行い、自治区などで新規設置または既存街灯のLED街灯への取替えを行っているところです。これからも区長と調整をしながら計画的に街灯設置に取り組み、安全安心なまちづくりを推進していきたいと考えております。 ○金城隆議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 私からは事項5要旨(2)アについてお答えします。東江の海岸につきましては、幸地川河口からホテルルートイン横を流れる河川の海側にかかる橋梁(きょうりょう)「名-204橋」までの海岸は沖縄県北部農林水産振興センターが管理している海岸で、名-204橋から世冨慶川河口までの海岸は沖縄県北部土木事務所が管理している海岸となっております。議員ご質問の幸地川河口付近から世冨慶川河口付近までの海岸については、草木が繁茂している状況を確認しております。沖縄県北部農林水産振興センター農村漁港班が管理している幸地川河口から名-204橋までの海岸については、「予算の範囲内で今年度中に除草及び剪定(せんてい)を行う予定」と伺っております。沖縄県北部土木事務所維持管理班が管理している海岸については、「東江海岸のうち、遊歩道への樹木等の繁茂がある約100メートルの区間について、年内に樹木及び除草の伐採を予定している」と伺っております。当該海岸はウオーキングコースやサンセットなどで名護市民をはじめ多くの方々が利用している場所となっておりますので、引き続き管理者である沖縄県に対しまして樹木の剪定及び除草を依頼していきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 名護市体育協会の件についてですけれども、市民より新聞報道にて名護市体育協会の突然の解散を知り心配の声をいただき、今後の名護市のスポーツ振興、今後の各事業についての影響に関する問合せを受けて一般質問に取り上げました。1点だけ確認いたします。名護市体育協会が保有していた財産等についての取扱いについてお伺いいたします。また当該団体の定款第55条の規定に基づき名護市へ譲渡されると説明を受けているとの答弁でしたが、譲渡がどのようなものなのかお伺いいたします。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 当該団体の定款第55条の規定において、法人が解散したときに残存する財産は名護市に譲渡するものとされております。現在でありますが、当該団体は清算業務に着手しておりまして11月頃に清算業務が終了すると伺っております。当局といたしましては、譲渡される財産について当該団体の清算人と確認をしながら譲渡手続を進めていきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮城さゆり議員。 ◆宮城さゆり議員 設立された名護市スポーツ協会には改めて感謝を申し上げます。そして地域経済部と文化スポーツ振興課の皆様には、またお力添えをよろしくお願いいたします。東江海岸についてですけれども、一部は8月にボランティア団体により伐採、除草整備もされている箇所も確認できました。ボランティア作業を計画、参加していただいた皆様には感謝申し上げます。またさきの答弁からしても、しっかりと沖縄県において整備されるということでしたので、伐採予定があるという答弁でしたので二次質問はございません。そして防犯灯についても、多くの議員からも防犯灯についての質問がございました。市民が安全安心に、まちづくりの観点からも早急に県と調整していただいて、防犯灯の整備に向けて取り組まれるようよろしくお願いいたします。以上をもちまして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○金城隆議長 これにて宮城さゆり議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午後0時9分)                              再 開(午後1時30分) ○金城隆議長 休憩前に引き続き会議を開きます。嘉陽宗一郎議員、一般質問を許します。 ◆嘉陽宗一郎議員 ただいま金城隆議長から発言の許可をいただきました。議席番号1番、礎之会所属、嘉陽宗一郎です。一般質問を始める前に一言ご挨拶を申し上げます。このたびの名護市議会議員選挙で初当選をさせていただきました。この場をお借りいたしまして、ご支援をいただいた全ての皆様に改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。今日はこの議場に、そしてネット配信からも私をご支援いただいた多くの皆さんに見ていただいています。いつも本当にありがとうございます。私は、皆さんと活動した日々を生涯忘れることはありません。27歳最年少、何者でもない私の挑戦を、皆さんは私たちの挑戦に変えてくれました。そして市議会議員選挙ですから私以外にもいろいろな方が立候補され、その立候補された全ての皆さんはそれぞれの分野でいろいろなすばらしい活動をされている皆さんで、そういった様々なつながりがある中で、私を応援しない理由ではなく、応援する理由を見つけてくれたことに本当に感謝していますし、そしてこの選挙戦を自分事のように取り組んでいただいたこと、その皆様への感謝とこれまでのご尽力に対し感謝をしながら、宗一郎を応援したのは俺たちだよと自慢をしてもらえる、そんな活動をしていくことをお約束いたします。そしてこの選挙戦では、私の至らなさから大変厳しいお言葉もいただきました。「27歳、まだ若い」と、「もっといろいろな経験をして議員を目指したほうがいい」という言葉もいただきました。そういった声も真摯に受け止めて、これからの議員活動の中で認めていただけるようしっかりと頑張ってまいります。2020年から続く新型コロナウイルス感染症の影響は、これまでの社会の在り方を大きく変化させました。昨日までの正解は今日の不正解となり、社会の変化のスピードというものは日に日にその速さを増しています。そういった中で、私たちはこれからも持続的に発展する地域をつくっていかなくてはいけません。そのためにはやはりこれまでこの地域を引っ張ってこられた先輩方の知識と経験に、これまで政治と距離のあった10代、20代、30代の若い人たち、そしてこれまでなかなか政治に声が届かなかったマイノリティーと言われている皆さんの声を融合して、1足す1が3にも4にも変化をしていく、そんな化学反応を起こしていく必要があると考えています。そしてその世代を融合する役割をやらせていただきたいのですと訴えて、今回の選挙戦では当選をさせていただきました。この議場にいらっしゃるどなたよりも若く、この議場にいらっしゃるどなたよりも人生経験、社会経験、そして議員としての経験が浅いということはしっかり認識をしております。先輩議員の皆様からご指導ご鞭撻(べんたつ)を賜りながら、そして市当局の皆様からもご指導ご鞭撻を賜りながら、渡具知武豊市長の掲げるもっと輝く名護市の実現に向けて、この1期4年間、全身全霊をかけて取り組んでまいる、そんな決意でございます。これからもよろしくお願いいたします。それでは通告に従いまして一般質問を始めさせていただきます。質問の事項1 名護市観光振興基本計画について。質問の要旨(1)令和2年3月に第2次の当計画が策定されていますが、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によって本市を取り巻く観光の状況も大きく変化をしてまいりました。現計画は見直しの必要があると思いますが、見解をお伺いいたします。質問の事項2 行政広報力・デジタル化行政について。質問の要旨(1)行政の取組を市民の皆様に知っていただくために、行政広報力を高めていくことが重要だと考えています。そこで以下についてお伺いします。ア 現在の取組と課題について。イ 石垣市が市独自のLINE@を導入し現在市民の約70%(3万6,500人)が登録をしています。石垣市のLINE@では市の取組を発信するだけではなく、市民からの相談もLINE@で受けられるように設計をされています。本市でも同様な取組ができると市民の行政に対する満足度の向上につながるかと思いますが、見解をお伺いいたします。質問の事項3 公民連携民間提案ワンストップ窓口(マジュン・コラボ名護)について。質問の要旨(1)民間と行政が連携し、課題解決や新たな価値の創出を目指すことは非常にすばらしいことだと思います。そこで以下についてお伺いいたします。ア 現在の募集状況・採択状況について。イ 事業化への課題について。質問の事項4 名護市の男女共同参画について。質問の要旨(1)先日行われました第3次名護市男女共同参画計画策定(名護市男女共同参画計画基礎調査)業務委託プロポーザル選定委員会による審査で、株式会社ディー・プランニング沖縄が最優秀提案者となりました。そこで以下についてお伺いいたします。ア 提案の内容について。イ 9月24日に豊見城市が県内3例目となるレインボー宣言をしました。本宣言は「性の多様性を尊重し誰もが生きやすい社会」に向けた取組であり、本宣言を契機に今後自治体が同性カップルを公的に認めるパートナーシップ制度の導入も検討する予定です。「あい(愛)があふれる男女共同参画の社会 なご」を男女共同参画の基本理念としている名護市においてもより踏み込んだ取組を進めるべきだと思いますが、見解をお伺いいたします。質問の事項5 道路行政について。質問の要旨(1)宇茂佐1754番地から1756番地(ひだか脳神経外科入り口)までの道路舗装及び排水整備について地域から要請があったと思いますが、進捗状況についてお伺いいたします。質問の要旨(2)県道84号線と市道為又中線の交差点への信号機の設置についてお伺いいたします。ア 事故の発生状況について。イ 信号機設置に向けた取組について。最後、質問の事項6 名護市庁舎について。質問の要旨(1)名護市庁舎等更新検討に関する基礎調査業務プロポーザル選考委員会による審査で、株式会社建設技術研究所沖縄支社が最優秀提案者となりました。その提案の内容についてお伺いいたします。 ○金城隆議長 休憩いたします。                              休 憩(午後1時36分) (議長から通告漏れの指摘あり)                              再 開(午後1時36分) ○金城隆議長 再開いたします。嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 すみません。質問の事項2の質問の要旨(2)が飛んでおりました。名護市DX推進計画の策定状況についてお伺いいたします。順番が前後いたしましたが、以上で一般質問の一次質問とさせていただきまして、二次質問は自席で行います。市当局の皆様、回答をよろしくお願いします。 ○金城隆議長 嘉陽議員より一問一答事項別の申出がありましたので、市当局は事項別に答弁をお願いいたします。(一括ではないかとの指摘あり)事項別に変更の申出がありましたので事項別とさせていただきます。宮城浩二地域経済部参事。 ◎宮城浩二地域経済部参事 質問事項1要旨(1)につきましてお答えいたします。令和2年3月に策定いたしました第2次名護市観光振興基本計画は、「自然とまちが融合した魅力あふれる“やんばる観光の拠点・名護”」を基本コンセプトに、「人と豊かな自然・文化を活かし、訪れた人の心と地域を豊かにする、活力ある協働の地域づくり」を目指す計画となっております。計画期間につきましては令和2年度から令和6年度までの5年間となっており、「様々なツーリストの受け入れ体制充実」、「観光振興の推進体制の確立・強化」、「マーケティング・プロモーションの充実」を図るための各種施策に取り組み、「名護市内への滞在促進」につなげ、本市の有する人材や豊かな自然環境、色濃く残る歴史・文化など、地域の持つ様々な財産を生かした持続可能な観光のまちづくりを推進する計画となっております。しかしながら、本計画を策定しました直後に新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るい、本市観光政策の取組にも深い影響を及ぼしており、議員お示しのとおり本市を取り巻く観光の状況も大きく変化いたしました。本市独自の観光統計では、観光入込客数は令和元年には646万人と好調に推移しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年は373万人、令和3年は209万人と減少傾向が続き、観光産業に大きな影響を与えております。このような状況を踏まえ、本市としましては新型コロナウイルス感染症を経た観光を取り巻く環境の変化に応じた対応策、近い将来に想定される観光復興時の地域住民への生活環境負荷、観光産業の人材不足等を想定した対策などの観点より、現在現行の基本計画の見直しに取り組んでいるところであります。また観光事業関係者からは、「観光客の回復に向けて人材や交通といった受入態勢の整備、本市への観光誘客アピールの強化、観光客視点のインフラ整備に注力してほしい」とのご意見もございました。本市では、8月1日付で株式会社JTB沖縄と包括連携協定を締結し、同協定に基づきまして株式会社JTBより観光分野の専門社員が本市に派遣されております。今後、本職員の知見を生かしつつ観光事業者や学識経験者等の関係者から意見聴取をし、現行基本計画の評価、検証を行い、現在の状況に即した計画へと見直していきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 なかなか計画の見直しというものは難しいのかなと思っていたのですが、柔軟な対応に感謝をいたします。今ちょうど見直しがなされているということでございますけれども、見直された計画はいつ頃から実施をされるのか教えてください。 ○金城隆議長 宮城浩二地域経済部参事。 ◎宮城浩二地域経済部参事 現行計画の見直しにつきましては、本年度内に計画を検証し、来年度初めに改定版の策定を予定しております。その期間については令和5年度、令和6年度の残り2か年の計画に反映させ観光政策に取り組んでいきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 迅速かつ柔軟な対応に心から感謝を申し上げます。名護市においては観光を中心に第三次産業が78.4%の就業率を占めている、非常に割合が多いわけでございます。この2年続いた抑制の中で、私も観光の業界におりましたので大変厳しい状況にございます。さきの新聞報道の中では観光客が戻りつつあるという報道もございましたけれども、この2年にわたる抑制でレンタカーは沖縄県内で30%減少しています。そしてスタッフの不足であったりスタッフのモチベーションの低下とか、民間の力だけではどうしようもない部分がやはりたくさんございます。そういった中で名護市が独自の観光業界の支援策を打ち出していただいたことは、我々業界にとっても大変ありがたいものでございました。この観光の復活、手前の補償とこれから2025年にかけて北部テーマパークだったりとか大阪万博、いろいろ注目が集まってくると思いますので、その手前の補償、そして長期のビジョンを示していただければと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。議長、次をお願いいたします。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 私からは質問事項2要旨(1)アについてお答えいたします。本市の広報力を高めるための取組として、発信の部分では市広報紙「市民のひろば」や市ホームページのほか、フェイスブックやインスタグラムといった市公式SNS、市公式YouTubeチャンネル、QABデータ放送、FMやんばるのラジオ番組などの媒体を活用して市政情報を発信しております。そのほかにも市民の方が市広報に触れる機会を増やすために、令和2年度にはこれまでの市の歩みを広報紙で振り返るパネル展でありますとか、令和3年度には広報写真や市民の方からの投稿写真を展示したギャラリー展を開催いたしまして、その際に実施をしたアンケート調査で広報に対する市民の声や意見の収集・把握を行いました。また、令和3年度に観光分野の情報発信について広報活動の取組を整理いたしました「観光プロモーション方針2022」を策定いたしております。同方針では市民や関係機関と連携した発信やその支援といった関係性の構築、これを重視した情報発信の考え方などを整理しておりまして、同方針に基づき市の効果的なプロモーションに向けた広報活動に取り組むこととしております。課題といたしましては「分かりやすく伝わる情報発信」の仕方が挙げられまして、具体的には市民のひろばについて行政用語やまわりくどい文章が使われていて読みにくいといったご意見を実際に市民の方からいただいております。また議員、冒頭にご発言がありましたとおり幅広い世代、特に10代、20代といった若年層にも市政への関心を高めていただく必要があるとも考えております。まちづくりを推進する上では市民の方と一方的ではない、相互的な市政情報の共有が大切だと考えております。市民のひろばなどの紙媒体においては、分かりやすさ、読みやすさに配慮し、どの世代にも親しまれる紙面作りに取り組んでまいります。また広報紙のような紙媒体とYouTubeやインスタグラムなどのSNSとをうまく連携させ、若い世代の方にも市政への関心を持っていただけるよう魅力ある戦略的な情報発信を進めてまいりたいと考えております。続きまして同じ要旨(1)のイについてお答えいたします。石垣市のLINEを活用した取組についてですが、石垣市DX課に確認をいたしましたところ、平成25年に市のLINEサービスを開始し、令和3年11月から各種機能を追加した石垣市公式LINEアカウントのサービスの運用を開始しております。主なサービス内容としては、住所異動届や証明書交付申請などの申請・届出機能、道路破損や不法投棄などの地域課題レポートや各種問合せ機能などがあり、市民に好評を得ているとのことでございます。名護市では、石垣市・宜野湾市とともに平成29年3月に沖縄自治体クラウド協議会を立ち上げ、主に基幹系システムの共同利用・運用に関して連携して取り組んでいくこととしております。また、令和2年11月にこの3市で社会全体のデジタル化に対応したスマートシティの実現に向けて、最先端のデジタル技術を積極的に活用する自治体クラウド・デジタルファースト共同宣言を行いました。そのような経緯もありまして、先ほど申し上げたような石垣市におけるLINEを活用した取組についても本市に情報提供を受けながら、名護市でもこうした取組を進めるべく公式LINEアカウントに実装するサービス機能等について関係部署と連携して検討しているところでございます。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 私のほうから質問の事項2要旨(2)についてお答えします。名護市DX推進計画の策定状況ですが、令和4年5月11日に名護市DX計画策定支援業務として公募したところ2社のプロポーザル参加表明があり、6月8日にプロポーザルを実施し優先交渉者を西日本電信電話株式会社沖縄支店に決定し、6月30日に契約をし事業を実施しております。契約期間は令和5年3月31日までとしております。DX計画策定支援業務は大きく2つの業務に分けられ、1つ目はDX推進計画の策定及びDX推進支援、2つ目が業務量調査となっております。DX推進支援としては、8月に全職員向けにDX導入研修を実施し、8月後半より業務量調査に着手しました。9月末に市役所の係を中心とした125部署より回答をいただきまして、10月末までに庁内各部署へ分析結果を公開予定です。分析結果を踏まえ、11月中にDX推進計画の素案を中間報告として策定の予定です。このDX推進計画の素案では、名護市としてDXに取り組む全体方針を決定し、その後業務量調査で可視化された業務多忙な部署を中心に一部業務の改善等を実施予定です。その業務改善や分析結果を踏まえ、年度末までにDX推進計画を策定し行政改革推進本部にて正式決定する予定であります。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 まず要旨(1)のほうから二次質問をさせていただきます。市の公式SNSのフォロワー数が伸び悩んでいるかと思っています。発信力を高めていくための施策が必要であると考えていますが、そのために外部のコンサルを活用していくといったことも検討していいかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 現時点ではSNS等のツールの運用について外注は検討していないところでございますが、フォロワー数の増加につなげるための取組として、市公式インスタグラムにおきまして市政情報を発信するアカウントとは別に本市の魅力を発信する専用のアカウントを令和2年度から運用しているところでございます。具体的には利用者の方からタグ付けいただいた名護の魅力的な風景やイベントなどの写真を再投稿したり、その写真を市民のひろばの紙面でも紹介をするなど市民の方との連携企画を実施しているところでございます。同企画を通してSNSから市民のひろばといった紙媒体にも呼び込むなど、市政情報に触れる機会の創出に取り組んでいるところです。今後も適宜SNSの活用手法を見直しながら、市民の方に市政への関心を持っていただくための工夫を考えていきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 市議になる前から、そして市議になってからより強く感じるのは、名護市は本当にいい取組をやられているなということであります。これは市長をはじめ当局の皆さんが職員を励ましながらいろいろなチャレンジをする機会を与えているからではないかと思っています。このいい取組がなかなか市民に、我々に伝わっていない部分があるのかなと思っています。このいい取組の効果を最大限発揮していくために、行政の広報力が非常に重要であると考えております。今回は市民に対して取組の見える化という視点でお話をしましたが、これはそれだけにとどまらず、例えば新しく別の場所に移住をしたいと思っている皆さんに、名護市に住んだらいいかもしれないねと思ってもらえる移住の促進にもつながりますし、新しく企業をつくろうとか一部機能を移転しようと思っている法人の皆さんの企業誘致にもつながる話だと思っていますし、農林水産業、そういった皆さんの特産品のブランド化にもつながっていくものだと思っていますので、戦略的に総合的な取組を期待しております。よろしくお願いいたします。次、イについてLINE@をいま検討していただいているということで大変うれしく思いますけれども、このLINE@のサービスを開始するのはいつ頃を予定しているのか教えてください。 ○金城隆議長 鎌田広大企画部長。 ◎鎌田広大企画部長 現在、公式LINEアカウントのサービス機能につきましては、市民の方にとって利便性を感じていただけるものとなりますよう関係部署と機能、内容の検討を進めております。サービスメニューの実装に当たりましては、申請や相談などの業務を実際に行っている関係部署の協力、連携が必要となりますので、まずは運用を含めた業務フローを確立した上で令和4年度末までに公式LINEアカウントサービスを開始し、実装できるものから、段階的にはなりますが各種機能を公開できるように取り組んでいきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 来年度からということで、非常に楽しみにしております。これからもよろしくお願いいたします。次にDX推進計画の状況についてご答弁ありがとうございました。この推進計画の中で、特に市民の皆様に対して影響する部分の記載とか、進捗等はどうなっているのかお伺いしたいと思います。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 国が示した自治体DX推進計画の中には、重点取組事項として6項目が挙げられております。まず1番目に自治体の情報システムの標準化、共通化、2番目にマイナンバーカードの普及促進、3つ目に行政手続のオンライン化、4つ目にAI、RPAの利用促進、5つ目にテレワークの推進、6つ目にセキュリティー対策の徹底の6項目です。このうち市民に直接的に影響がある事項としましては、まずマイナンバーカードの普及促進、次に行政手続のオンライン化が対象となると認識しております。重点取組事項の進捗といたしましては、6項目のうち4項目が令和7年度末までとなっておりまして、今後の取組方針、スケジュール等を名護市DX推進計画で明記したいと考えております。マイナンバーカードの普及促進、そして行政手続のオンライン化は令和4年度末までとなっており、このうち行政手続のオンライン化については市民総務室が取りまとめており9月9日にデジタル基盤改革支援補助金の交付決定を受けており、今後システム改修を行い年度末までに完了の予定です。マイナンバーカードの普及促進についても、市民総務室が所管をしております。令和4年9月定例会の金城善英議員への市民部長からの答弁にもありましたとおり、令和4年度末までにほとんどの国民が取得することを目標としており、かなり厳しい状況にありますが連携して交付率向上に努めてまいりたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 金城善英議員の質問の中にもありましたように、国ではマイナンバーカードが47%普及しており、県は37.9%、本市が29.9%と、まだまだ厳しい状況にあるのかなと思いますけれども、逆を言えば伸びしろがあるということで、先ほどお話をしました行政の広報力と連動しながら普及に努めていただきたいと思いますし、私も呼びかけをしていきたいと思います。市民の利便性が各段によくなるものだと思いますし、市職員の皆様の生産性が高まる取組であると思います。その生産性が高まればもっといい市民サービスが提供できるかと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。議長、次をお願いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 質問事項3要旨(1)ア、イについて関連しますので一括でお答えします。令和2年度から民間事業者の知恵や資金を活用し、市民サービスの向上につなげるために公民連携の推進に向けた取組を進めてきました。これまでにPPP/PFIに関する事業手法の検討について本市職員及び議員、民間事業者向けに勉強会等を実施してきました。取組を進めていく中でより効率的かつ効果的に公民連携を推進する方策を検討した結果、県外他市の事例を参考に令和4年度から民間提案のワンストップ窓口として「マジュンコラボ名護」の運用を開始したところでございます。提案の受付に当たっては、『テーマ設定型』、『フリー提案型』、『包括連携締結型』、『「0」系対応型』の4つの種別に分類しております。まず『テーマ設定型』では名護市が抱える特定の行政課題をテーマとして公表し、その案件に対するご提案を募集するものとなっております。今年度のテーマとしては2つ設定しております。1つ目が市民の多様化する悩みに対応するための福祉部の各課窓口を一元化するテーマで、2つ目に屋我地地区にあります国立療養所沖縄愛楽園の未利用地の有効活用を図るための土地利用に関するサウンディング調査の2つのテーマ設定を行いました。福祉部窓口一元化については、1社から他市での事例紹介や導入に向けたスケジュール、検討課題に関するご提案をいただき、9月末に1回目の対話を終了したところでございます。その内容を踏まえ、福祉部内で今後の対応を協議しているところです。沖縄愛楽園の土地利用に関しましては、7社のサウンディングを実施しホテルや療養施設整備に関するご提案などをいただいたところでございます。なおその対話の概要につきましては現在取りまとめ中であり、今後ホームページなどで公表を予定しております。次に、『フリー提案型』では、名護市が行っている業務全般に対し市民サービスの向上はもちろんのこと、財政負担の削減、市の歳入増を実現できるような自由な提案を募集しております。現在7社から提案をいただき、提案事業者との対話を重ねるととともに関係課等への情報提供や現状の聞き取りを行っているところでございます。『包括連携締結型』は、名護市と民間事業者等双方の強みを生かし協力しながら福祉・環境・防災・まちづくりなど行政課題解決に対応する協力協定の提案を募集するものとなっております。こちらにつきましては、2社から提案をいただいているところでございます。こちらにつきましても、提案事業者との対話を重ねるとともに関係課への情報提供や現状の聞き取りを行っているところでございます。また『テーマ設定型』、『フリー提案型』でいただいた提案で財政負担がなく明確に市民サービスの向上が見込めるものと判断された場合は、『「0」系対応型』として随意契約など早急に実施できるような対応を検討いたします。これら提案についてはPPP/PFI推進事業としてアドバイザー契約を締結する専門家からのアドバイスをいただきながら、提案内容が本市の民間提案制度の趣旨に沿った内容であるかを精査し、最終的に名護市官民連携審査会で事業化の可否について判断していきたいと考えております。事業化に当たっての課題といたしましては、いただいた提案について関連する部署との手続の進め方や本制度の民間事業者等への周知徹底などが挙げられます。制度の運用開始に当たっては、市職員及び議員の皆様に向けた説明会、市内民間事業向け説明会も実施したところですが、今後も年度当初など説明会等の実施により、庁内の協力体制の確立や民間事業者への周知徹底を行っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 課題の中で本制度の民間事業者等への周知徹底ということがございましたが、現在具体的にどのような方法で周知を行っているのか教えてください。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 年度当初には本制度及びテーマ設定型のテーマに関する説明会を実施いたします。また市民のひろばや名護市ホームページ、SNSといった市の広報媒体での周知、特定非営利活動法人などが運営するPPP/PFIに関するサイトの活用、記者会見、新聞記事への掲載など今年度に実施した広報活動を継続し、企画政策課の広報担当や関係団体などと協力しながら効果的な活動を行っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 こちらもやはり市民の利便性向上、そして市の課題解決のためにいろいろな企業のノウハウを活用しながら、それこそ1足す1が3にも4にも変わっていくような取組になると思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。議長、次をお願いします。 ○金城隆議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項4要旨(1)ア、イについてお答えいたします。初めにアについてお答えいたします。第3次名護市男女共同参画計画策定業務の委託先であります株式会社ディー・プランニング沖縄の提案内容につきましては、仕様書に基づき市民意識調査、事業所意識調査、関連データの収集・分析、法及び上位・関連計画の整理、現施策実施状況の点検、報告書などの作成、調整業務などについて提案がありました。独自提案といたしましては、中学生を対象とした学生意識調査と市職員意識調査の提案もありました。学生意識調査や市職員意識調査では「性別によって行動を分ける慣習・通念」についての調査を予定しております。続きましてイについてお答えいたします。イにつきましては、さきの翁長久美子議員の答弁と一部重複しますがご了承ください。本市では、男女共同参画のまちづくりを進めるため平成15年度に「名護市男女共同参画計画 あい・愛プラン」、平成24年4月には市民の共通の目標となる「名護市男女共同参画推進条例」を施行しております。平成25年度には計画期間満了に伴い第2次計画を策定し、前期計画の5年間が経過したことから令和元年度に第2次計画(改訂版)を策定しました。議員のご質問の件につきましては、名護市男女共同参画推進条例において、基本理念の一つに「男女の個人としての尊厳が重んぜられること、男女が性別による差別的扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保されることその他の男女の人権が尊重されること。」と定めており、第2次計画においても市民向け講座や講演会、市職員向け研修会など、LGBTなど性の多様性について正しく理解するための啓発活動に取り組むことになっております。現在の取組といたしましては、今年の2月に市職員を対象に男女共同参画社会に向けた意識づくりを図る目的として、男女共同参画講座「LGBT・性の多様性~これだけは知っておきたい!行政に必要な多様性の視点~」を開催しております。これからの取組といたしましては、今年度は第3次計画の策定に向けた基礎調査を行い、来年度に第3次計画の策定を予定しております。基礎調査の一つとして市民向けの意識調査でアンケートを行いますが、調査内容の中に「パートナーシップ制度の導入」についての設問を委託業者と調整し盛り込む予定です。その結果も踏まえましてパートナーシップ制度の導入について計画してまいりたいと思います。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 パートナーシップ制度の導入についてご検討していただけるということで、大変ありがたく思っています。この制度は当事者以外の皆さんにとっては何ら大きな変化はないかもしれませんが、当事者の皆さんにとっては、市としてしっかりと認めていただいているのだと思ってもらえる、そんな制度であると思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。議長、次をお願いします。 ○金城隆議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 それでは事項5要旨(1)についてお答えします。議員質問の道路につきましてはアパートや住宅、会社や病院などが隣接し、多くの市民が利用する私有地と里道が混合した一部未舗装箇所の道路となっており、地域要望として舗装整備が求められております。当該道路整備につきましては関係土地所有者との合意が必要となることから、令和3年度において宇茂佐区協力の下、当該道路整備に係る関係土地所有者の承諾を集めておりましたが、里道を占用しているおそれのある物件があることを理由に、一部関係土地所有者から承諾を得ることができなかった経緯がございます。その後、地域関係者と話合いを重ねた結果、令和4年7月において当該物件所有者より里道内の占用物の撤去について同意が得られたことから、本市において9月より里道の土地境界確認業務を実施しているところでございます。今後の予定としましては、11月までに里道内の占用物件の有無を確認し、地域関係者と合意形成を図り道路舗装及び排水整備に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。 ○金城隆議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 質問事項5要旨(2)について、ア、イは関連しますので併せてお答えします。県道84号線と市道為又中線の交差点での事故発生状況につきましては、交通管理者であります名護警察署に確認したところ、令和元年から令和3年までに人身事故が1件、物件事故が22件発生しているとの回答がございました。また当該交差点への信号機設置の進捗状況を沖縄県公安委員会に確認したところ、白銀橋(西)交差点の信号機を移設することで検討しており、当該交差点における信号機を撤去した後の道路形状変更について関係機関と調整中のため移設に時間を要しており、今年度中の信号機の移設については厳しい状況にあるとの回答がございました。信号機の設置に向けた取組につきましては、これまでも名護市と道路管理者であります沖縄県北部国道事務所からも名護警察署に信号機の早期設置を要望しているところではございますが、県道84号線と市道為又中線の交差点では事故も多発していることから、引き続き名護警察署と北部土木事務所に対し要望を継続してまいります。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 まず要旨(1)につきましては、その合意形成を図る中で宇茂佐区としてもいろいろとご迷惑をおかけした部分があったと伺っております。今いろいろと計画が進んでいるということで、地域の皆様が待ち望んでいる道でございますので、今後ともよろしくお願いいたします。要旨(2)につきましても翁長久美子議員からもご質問がございまして、これまでの議会でも取り上げているかと思います。事故も起こっているという状況で、今後もっともっと大きな事故が起こる可能性がありますので、引き続き強く信号機設置に向けた取組を進めていただけたらと思っております。質問はないです。次をお願いいたします。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 質問事項6要旨(1)についてお答えいたします。本業務の事業者選定に当たっては、老朽化が進む名護市庁舎や市民会館の現状と課題の整理、関連計画・社会動向等の調査、更新の方向性などの検討に関する基礎調査業務として公募によるプロポーザル方式で審査し、3者の応募があった中から株式会社建設技術研究所沖縄支社が最優秀提案者として決定しております。最優秀提案者である事業者からは、仕様書に定める業務内容に関する実施方針、手法に関する提案に加え、次年度以降の基本構想策定時に想定していた市民及び市職員向けアンケートの実施について独自提案をいただいております。市民アンケートについては、今月10月には市民のひろばや市のホームページでの告知とともに、各区の公民館に紙のアンケートを配布しているところでございます。現在、現庁舎及び市民会館の現状及び課題の調査を行っており、今後は他自治体の事例調査やアンケートの調査結果も踏まえながら、本市として必要な施設機能や構成を洗い出し、更新の方向性について今年度中に検討していく予定となっております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 来年度以降のスケジュールについて教えてください。 ○金城隆議長 宮城浩二企画部参事。 ◎宮城浩二企画部参事 来年度からは今年度の基礎調査を基に基本構想に入っていきたいと考えております。基本構想の中では、新たな施設の建設場所やどういった機能を取り入れていくかなど具体的な検討を行っていきます。その策定に当たっては市民の声をしっかり反映できるよう市民や有識者も含めた委員会等の設置、アンケートの実施などを積極的に行っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員。 ◆嘉陽宗一郎議員 この役所は災害時には災害対策本部機能を持つ場所でございます。しかし、現在この場所は海抜が3.7メートルしかないわけであります。来年度以降に新たな施設の建設場所の検討もあるということで、そういったことも念頭に置きながら計画を進めていただきたいと思います。ほかの自治体は商業施設を併設した役所もあったりとか、役所庁舎の建設に当たっては民間の資金や活力を生かしてなるべくコストを下げるような取組、そして市民の利便性が高い役所の建設を行っておりますので、そういった事例も既にリサーチ済みだとは思いますけれども、参考にしながら市民にとって誇りある庁舎を造っていただきたいと思います。そしてこの現庁舎は歴史的価値の高い建物でありますので、新たな活用についてもご検討いただければと思っております。人生初めての一般質問でございました。一般質問を当局へ送らせていただいて、当局の皆さんが本当に一生懸命答弁についていろいろな調整をされているということも議員になって初めて知ることができました。これから名護市をさらに盛り上げていけるように全力で頑張ってまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。これで私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございます。 ○金城隆議長 嘉陽宗一郎議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午後2時17分)                              再 開(午後2時28分) ○金城隆議長 休憩前に引き続き会議を開きます。宮里尚議員、一般質問を許します。 ◆宮里尚議員 今日最後の一般質問になっておりますが、あとしばらくの間お付き合いをお願いします。ただいま金城隆議長の許可を得ましたので、議席番号18番、礎之会、宮里尚、一般質問をさせてもらいます。その前に所感を申し上げます。去る9月11日の第15期名護市議会議員選挙において、支持者の皆様には大変お世話になりましたことに対しまして、この場を借りて厚くお礼を申し上げたいと思います。大変ありがとうございました。それでは通告に従いまして一般質問を行っていきたいと思います。質問の事項1 農業行政について。質問の要旨(1)天仁屋地区かんがい用水施設整備事業の今後の対応についてお伺いします。要旨(2)本島内においてサツマイモの病害が深刻化しておりますが、本市の状況についてお伺いします。要旨(3)沖縄県に拠点産地認定された本市の8品目の生産状況と課題についてお伺いします。事項2 港川護岸整備について。要旨(1)名護市大南一丁目3番5号付近から下港橋間の護岸整備について、調査結果を踏まえて名護市公共下水道ストックマネジメント計画に位置付けて整備を検討するとの答弁でしたが、現在までの各関係機関との調整状況についてお伺いします。要旨(2)港川河口付近の堆積海砂の除去と砂防堤の新設についてお伺いします。事項3 畜産行政について。要旨(1)本市の豚、肉用牛、ヤギの飼養戸数と飼養頭数についてお伺いします。要旨(2)名護市食肉センターの移転整備計画の進捗状況についてお伺いします。事項4 道路行政について。要旨(1)道路の維持管理についてお伺いします。事項5 環境衛生行政について。要旨(1)本市管轄内の不法投棄状況についてお伺いします。要旨(2)新設廃棄物処理施設建設事業の進捗状況についてお伺いします。事項6 新名護博物館について。要旨(1)新名護博物館建設事業の進捗状況についてお伺いします。以上をもって一次質問とし、二次質問は自席から行いますのでよろしくお願いいたします。 ○金城隆議長 市当局の答弁を求めます。宮良昭宏農林水産課長。 ◎宮良昭宏農林水産課長 では私からは質問事項1要旨(1)についてお答えいたします。天仁屋地区は昭和55年度から昭和62年度に実施された県営天仁屋地区畑地帯総合土地改良事業により、約70.7ヘクタールの農地の区画整理と併せ延長905メートルの幹線農道及び62路線の支線農道の整備が行われ、広大な農地が形成されております。しかしながら、かんがい施設が未整備のため農業用水の確保に苦慮しており、遊休地や耕作放棄地の増加も進んでいる状況があります。このような状況と地域からの要望を踏まえ、天仁屋地区かんがい用水水源調査検討業務を令和2年3月より実施し、水源調査の結果と営農意向を反映した必要水量を確保するための概略整備構想を策定いたしました。構想の内容といたしましては、畑からの流出水を集めて貯留する貯水池を2基設置、畑からの集水では不足する分を河川から取水する施設、貯水池からファームポンドへの送水施設、ファームポンドから受益地全体への配水施設となっております。令和4年2月4日に天仁屋地区会館において調査結果報告会を開催し、区長をはじめ農家の方々に施設規模や整備費、維持管理費用などを報告いたしました。その後も継続して意見交換をし、地元が懸念する電気代を抑えられないか検討いたしましたが、期待するような結果は得られませんでした。実現可能かつ地域が運営可能なかんがい施設整備に向け、散水方式について農家の方々の意見を再度確認する必要が生じております。報告会では施設整備のイメージが湧かないとの意見もありましたので、実際に供用しているかんがい施設の見学会を提案しており、令和4年度10月末の開催に向け天仁屋区と調整中でございます。今後も天仁屋区と農家の方々との意見交換を継続し、施設整備後の管理体制や受益となる範囲、事業内容など事業化へ向けての課題を共有し、地元の合意形成を図っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 早瀬川章子園芸畜産課長。
    ◎早瀬川章子園芸畜産課長 私からは質問事項1要旨(2)、(3)及び質問事項3要旨(1)、(2)について答弁させていただきます。まず質問事項1要旨(2)についてお答えいたします。議員ご指摘の病害については、「サツマイモ基腐病」のことと認識しております。サツマイモ基腐病は農薬などによる完全な防除は難しいとされ、平成30年に沖縄本島南部において国内で初確認されて以降、宮崎県や鹿児島県など県外にも拡大しておりますが、市内においては発生は確認されておりません。農研機構九州沖縄農業研究センターなどの研究によりますと、サツマイモ基腐病は病原菌を原因として茎と葉の枯死や根の腐敗を招く病害であり、種苗による伝染のほか土壌による伝染があるとされております。種苗伝染による発病は定植後1か月程度で発生が認められ、2か月以内にほとんどの感染苗が発病するとのことで比較的短期間で急増します。一方、土壌汚染による発病は種苗伝染よりもゆるやかに始まり、定植後一、二か月頃から発生し、以降延々と発病が続き発病株が増加していきます。防除の考え方としましては、圃場(ほじょう)に病原菌を持ち込まないこととされており、苗からの持ち込みを防ぐため種イモ専用圃場の設置、定期的な苗の更新、苗床の消毒及び苗や種イモの消毒による健全種苗生産が必要となっております。また病原菌が土壌中に集積することによっても発病すると考えられ、いわゆる連作障害の一つと言えます。そのため病原菌を増やさないための発病初期の防除対策や蔓延(まんえん)させない環境づくり、また病原菌を残さないための残渣(ざんさ)対策や土づくりも含めた計画的な輪作が重要であると考えられています。名護市においては令和2年度まで沖縄県からサツマイモの苗の提供を受け、希望する農家への配布を行っておりましたが、種苗法の施行に加え、こうした病害の拡大を懸念し県が対応を見直したことにより現在は苗の配布は行っておりません。一部報道でもありますように、県内でもサツマイモ基腐病の感染拡大を主な原因として紅イモの生産量が減少し、加工業者や卸業者に影響が出ていることは承知しております。現時点では市内農家からのサツマイモ基腐病に関する相談等はございませんが、本市としましても沖縄県の取組など最新の情報を注視していきたいと考えております。続きまして質問事項1要旨(3)についてお答えいたします。名護市において沖縄県の拠点産地認定されている8品目の状況としましては、ゴーヤーについては農家数、出荷量とも年々減少傾向にあり、令和3年度の出荷量は61.8トンとなっており前年比13.5トンの減少となっております。カボチャについては農家数は少しずつ減少している状況ですが、令和3年度の出荷量は前年度と比較して約23トン増の92.4トンとなっております。小菊、ドラセナ、アレカヤシの花卉(かき)類については、令和2年から始まった新型コロナウイルス感染症拡大の影響により様々なイベント等が中止になるなど花卉の需要が落ち込んだことが大きく影響し、令和2年度から令和3年度までの出荷量は減少傾向となっております。シークヮーサー、タンカンについては農家数、出荷量ともに年度によって増減が見られますが、令和2年度は表年であったことに加え台風の影響も少なかったため、令和元年度と比較して2倍以上の出荷量がございました。また令和3年度は裏年であったこともあり、出荷量は前年度より減少している状況です。最後にウコンにつきましては、令和3年度は約600トンの出荷量で前年度比111.5トンの増となっており、順調に出荷量を増やしているところです。拠点産地8品目の課題につきましては、これら拠点産地8品目に限らずほぼ全ての品目に共通する課題でもありますが、農家戸数の減少が課題であると考えます。本市としましては、その課題解決を図るために新たな担い手の育成や農作業負担の軽減及び効率化など沖縄県、JAおきなわなどの関係機関とも連携し取り組んでいきたいと考えております。続きまして質問事項3要旨(1)についてお答えします。まず本市の豚の直近3か年の飼養戸数と飼養頭数についてですが、令和元年が飼養戸数37戸、飼養頭数2万731頭。令和2年が飼養戸数32戸、飼養頭数2万1,445頭。令和3年が飼養戸数21戸、飼養頭数1万9,467頭となっております。続きまして肉用牛についてですが、令和元年が飼養戸数32戸、飼養頭数826頭。令和2年が飼養戸数33戸、飼養頭数917頭。令和3年が飼養戸数31戸、飼養頭数1,021頭となっております。最後にヤギについてですが、令和元年が飼養戸数144戸、飼養頭数1,217頭。令和2年が飼養戸数140戸、飼養頭数1,161頭。令和3年が飼養戸数103戸、飼養頭数1,003頭となっております。肉用牛については飼養頭数が増加している状況がありますが、豚及びヤギの飼養戸数並びに飼養頭数の減少については、新型コロナウイルス感染症の影響により飲食業の休業や観光客の減少、祝い事などのイベントの自粛により需要が減少したことが一番の要因であると考えられます。続きまして質問事項3要旨(2)についてお答えします。名護市食肉センターは、平成12年度から平成13年度におきまして沖縄県北部特別振興対策事業において設置された施設であります。令和3年度の年間の屠畜(とちく)状況は豚が10万7,253頭、牛が30頭、ヤギが827頭となっております。建物の耐用年数は38年となっておりますが、約18年残っている中、天井等が蒸気による結露で劣化し崩落などが起こり、機械設備等についても耐用年数が経過し不具合や故障が生じている状況であります。平成30年度に北部連携促進事業において機能高度化事業の実施を計画しましたが、最終的に操業しながらの大規模修繕が困難であることなどを理由に事業を取り下げ、平成30年11月26日付で指定管理者である沖縄県北部食肉協業組合より名護市議会宛てに「名護市食肉センターの移転整備について」の請願が提出された経緯がございます。名護市食肉センターの新築移転につきましては、令和3年10月に沖縄県畜産課が事務局となり「名護市食肉センター新築移転準備検討部会」を設置しております。本検討部会は、「移転整備協議会」の立上げに必要な事項及び移転までの期間の既存センターの運営方針について検討することを目的としております。検討部会の構成員としましては沖縄県畜産課畜産政策班長を委員長とし、名護市園芸畜産課長、北部食肉協業組合事務局長が委員となっております。これまで令和3年10月、12月、令和4年5月に計3回の検討部会が開催され、活用可能な事業メニューの検討、近年他県で整備された食肉センターの事業費比較、また現在の名護市食肉センターにおける修繕状況等も確認しながら協議を行っているところであります。しかし事業主体の決定や移転先、既存施設の耐用年数が残っていることなど多くの課題を抱えていることから、引き続き新築移転に向けた方向性などについて関係機関で協議を行っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 私のほうからは質問事項2要旨(1)と質問事項5についてお答えいたします。まず質問事項2要旨(1)についてお答えいたします。港川護岸整備につきましては、これまでに河川改修計画の策定に取り組んだ経緯がございますが、目的に合った補助メニューがなかったことから具体的な計画の策定に至っておりませんでした。これまで議員よりご指摘いただきました箇所につきましては、護岸の補修などを行い維持管理に努めてまいりました。港川につきましては、名護市公共下水道全体計画におきまして港川排水区における雨水幹線に位置付けられていることから、平成30年度より下水道事業による事業化に向けて取り組んでいるところであります。また、港川は名護市公共下水道ストックマネジメント計画に位置付けられており、令和2年度には下水道事業による事業化に向けて沖縄県と調整を行い、令和3年度には下水道事業における補助事業により現況調査を実施したところでございます。近年、全国的にも下水道施設の老朽化が進行している状況下において、下水道事業の役割を踏まえ持続可能な下水道事業の実現に向けた計画が必要となっております。ストックマネジメント計画といいますのは、持続可能な下水道事業の運営を行うため、明確な目標を定め施設の状況を客観的に把握・評価し、下水道施設の長期的な施設の状況を予測しながら計画的かつ効率的に管理を行うため、平成28年度より国が推進している計画となっております。名護市におきましても、下水道施設の老朽化対策として、平成28年度から令和元年度にかけて名護市公共下水道ストックマネジメント計画を策定してまいりました。繰り返しになりますが、港川につきましては名護市公共下水道ストックマネジメント計画に位置付けられており、施設の計画的な管理を行うこととなっております。ご質問の護岸整備についてですが、令和3年度に実施しました調査によりますと、大南一丁目3番5号付近から港橋間は、経年劣化は見られるものの現時点では護岸の改修ではなく、補修等を行うことで施設を維持できる状態である結果となっております。同区間につきましては、今後も劣化状況の把握に努めるとともに必要があれば補修等を行いながら施設の長寿命化に努めてまいりたいと考えております。また港橋から下港橋間につきましては石積み護岸であり、経年劣化による風化が進行しており全体的に隙間が多く石のかみ合わせが十分でない部分も見られることから、補強等を行う必要があるとの調査結果となっております。今後は沖縄県や関係部署とも調整を行い、事業化に向けて取り組んでいきたいと考えております。次に事項5要旨(1)についてお答えいたします。本市における不法投棄の状況といたしましては、環境対策課に通報があり対応した件数としまして令和元年度は36件、令和2年度は148件、令和3年度は105件、今年度は8月末時点で37件となっております。不法投棄につきましては、ふだん人目につかない場所から住宅地域まで市内全域で行われているのが現状であります。ごみの種類としましては、ペットボトルやビニール類、空き瓶といった生活ごみから、リサイクル家電や小型家電、タイヤなど多種にわたっております。特に多いごみといたしましては、ペットボトルや弁当がらといったポイ捨てされたごみや家庭から排出されたと思われる生活ごみとなっております。また冷蔵庫や洗濯機などのリサイクル家電も多くなっております。不法投棄の防止対策として、本市では週に1回から2回程度、河川沿いをはじめ、これまでに不法投棄された現場を中心にパトロールを実施しています。通報やパトロールにより確認した場合、地権者や管理者に報告し対応を促すとともに注意喚起のための看板設置を行い対応しているところであります。また市民のひろばへの記事掲載、ホームページに不法投棄関連ページを設けて周知するなど不法投棄の防止を呼びかけております。不法投棄されたごみの内容から、事業者から出された産業廃棄物である可能性がある場合は沖縄県北部保健所に通報し連携して対応しております。悪質であると判断される場合には、名護警察署とも連携し対応しております。次に要旨(2)についてお答えいたします。新設廃棄物処理施設建設事業の進捗状況につきましては、令和4年3月に契約を締結し、造成工事、施設の実施設計を行っているところであります。造成工事につきましては、現場の地質条件がよく梅雨時期の大雨や台風の影響を受けなかったこともあり、磁気探査業務や電柱移設工事等を行いながら、令和4年9月末現在、計画では44%の予定でしたが85%の出来高となっており、計画よりも順調に進んでおります。また施設の実施設計に関しては5月に建設予定地のボーリング調査を行い、その後、水道や電気の引込み位置、各施設の仕様等の細かい調整を行いながら年内の完了を予定しております。年明けからは建設工事に着手する予定であります。 ○金城隆議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 それでは質問の事項2要旨(2)と事項4についてお答えいたします。まず初めに事項2要旨(2)についてお答えいたします。名護市が管理する法定外公共物である普通河川の港川は国道58号の昭和橋の上流部分までとなっており、昭和橋から名護湾へ向けての範囲は沖縄県が管理する漁港区域及び漁港海岸保全区域となっております。議員ご質問の河口付近の堆積海砂の除去及び砂防堤の新設について、名護市としましてはこれまでも管理者であります沖縄県へ要望しておりますが、漁港区域を管理する沖縄県北部農林水産振興センターからは「現在、堆積している海砂等により、名護漁港施設及び漁業活動などに支障がないため撤去の必要性がなく、沖縄県による砂防堤の設置も考えていない」との回答がございました。当該箇所は漁港漁場法、海岸法及び河川法等の規制が重複しており、現在海岸法及び河川法の観点から沖縄県と北部市町村との行政懇談会において、河川の河口閉塞の対策等についても要望しているところであります。名護市としましては、漁港施設や漁業活動だけではなく漁村地域の生活環境保全や改善も必要であると考えていることから、国道58号の昭和橋から海岸付近まで堆積している海砂の除去や海砂の流入対策などについて、今後も関係機関と意見交換を行いながら課題解決に向け調整してまいりたいと考えております。次に事項4要旨(1)についてお答えします。議員から特に通学路についての質問と確認しておりますので、そのことについて答弁いたします。名護市が管理する市道は路線数が880路線で延長約368キロメートルとなり、そのうち児童生徒が通学路として利用している重点路線は25路線あります。市街地の重点路線といたしましては、名護小学校・中学校の通学路として利用している名護58号及び外廓線、大宮小学校は名護64号線及び宮里中線、大北小学校は大北6号線及び大北4号線、大宮中学校は志味屋線、名護高校は大西大北線、名護商工高校は宇座線を重点路線と位置付け除草作業に取り組んでおります。重点路線の除草作業については、4月から9月にかけて1回、10月から3月にかけて1回の年2回の除草作業を計画しており、その他の路線につきましては窓口相談や陳情要請及びパトロールにて確認した箇所を順次除草作業を実施しております。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問事項6要旨(1)についてお答えします。名護博物館は昭和59年に開館し、今年の3月1日で開館39周年を迎えました。現施設の老朽化等の課題を解消し、求められる多様なニーズに応えるため、また市民・県民の財産である名護・やんばるの自然や文化の未来への保全・継承に寄与し、観光振興に資することを目的として新館の整備事業を進めてきております。新名護博物館の開館に向けての進捗状況につきましては、今年9月に建築工事が完了いたしました。現在、屋外整備工事が令和4年11月末の完了予定で実施されております。また、展示物の制作・設置業務につきましては令和5年2月までに完了する見込みで、9月末の進捗状況としましては62%と、おおむね予定どおり進捗している状況にあります。開館につきましては、令和5年3月のプレオープンを目指しております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 順を追って二次質問をしたいと思います。事項1の農業行政について。本市は昭和45年に1町4村の合併によって誕生し、以降関係者の努力によって大型土地改良事業や栽培作物の多様化とともに農業従事者が数多く台頭するなど、生産活動が活発化して他産業からも大きく注目されてきた中で天仁屋地区も土地改良事業が導入されたと伺っております。天仁屋地区においては土地改良事業後、60年余の歳月が経過しカボチャ、サトウキビ、花卉などの農作物が生産されておりますが、いまだに農業用水の確保に苦慮しております。本市において真喜屋、辺野古、久志農業用ダムが建設されながら、一方では農業用水を有効活用していない地区もあります。現在では送水管の老朽化が進み、問題だと報道されております。また近年、県内でも農業従事者の高齢化や後継者不足により第一次産業への意欲の低下が懸念されている中で、天仁屋地区においては今後の展望を切り開き、農業後継者による生産活動が活発化していると伺っております。本市の農業総生産額は昭和59年度には90億8,000万円余と大きく伸び県内でもトップを占めておりましたが、社会情勢の変遷により年々減少傾向にあると伺っております。天仁屋地区の農業振興と本市の農業総生産額を上げるためにも、今後どのように考えていくのかお伺いします。 ○金城隆議長 宮良昭宏農林水産課長。 ◎宮良昭宏農林水産課長 天仁屋地区の受益内ではサトウキビ、カボチャ、ゴーヤーなどの野菜類や菊、アレカヤシなどの花卉類が生産されております。アンケート調査の結果、作物により必要とする用水量に違いはあるものの、ほとんどの農家が水不足を訴えている状況でございます。それに加え水をタンクにくみ軽トラなどで運搬して散水している農家が多く、大変な労力を要している状況と理解しております。またかんがい施設が整備されればサトウキビから高収益の作物への転換や生産拡大、品質向上を図りたいという意見も多く、営農意欲の高い農家も多い地域であると認識しております。我々といたしましても、できるだけ早く高収益の作物に転換できるよう地域との話合いを重ね、実現可能かつ地域が運営可能なかんがい用水施設整備に向けて取り組んでまいります。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 土地改良をしてから60年になるのですよ。いまだかつて農業用水を確保できない地域は名護市内のどこにありますか。一方では伸びましたけれども、有効利用されていない地域もあるのです。いま天仁屋地区においては一生懸命地域の皆さんが農業に従事しております。一番問題なのは農業用水です。これを60年間も放置していたということは、名護市の第一次産業に対して大きな問題じゃないかと思っております。先ほど課長がいろいろ述べておりましたけれども、この問題は名護市の農業振興の大きな問題であります。ですから早急に関係省庁、機関とも相談して農業用水確保に努力してもらいたいと思います。それから次、サツマイモの病害についてお伺いしますが、県内で生産されているサツマイモにはどのような品種があるのか。また本市で栽培されている品種についてもお伺いします。 ○金城隆議長 早瀬川章子園芸畜産課長。 ◎早瀬川章子園芸畜産課長 沖縄県農林水産部が発行しております「沖縄県のかんしょ品種」によりますと、県内で多く生産されているサツマイモの品種としましては、加工向け品種のちゅら恋紅、白夢きらり、青果向け品種として沖夢紫、また青果と加工用を兼ねる品種として備瀬などがございます。続きまして名護市内で多く生産されているサツマイモの品種としましては、ちゅら恋紅、V4、ちゅらまる、沖夢紫、備瀬などがございます。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に市内にサツマイモ生産農家は何戸あるのか。また主にどの地域で生産されているのかお伺いしたいと思います。 ○金城隆議長 早瀬川章子園芸畜産課長。 ◎早瀬川章子園芸畜産課長 現在、名護市内では18戸の農家がサツマイモを生産しております。少数ではありますが、割合的に多い喜瀬や幸喜などが主な生産地域となる名護地区をはじめとして、羽地地区、久志地区、屋部地区、屋我地地区の市内全域において生産されている状況であります。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に拠点産地8品目についてですが、農家戸数の減少という課題に対しまして担い手育成に取り組んでいくとのことでありますが、どのように取り組んでいくのか内容をお伺いします。 ○金城隆議長 宮城天樹農業政策課長。 ◎宮城天樹農業政策課長 担い手育成に関しましては、私のほうで回答いたします。本市における農業の担い手育成確保につきましては、初期投資にかかる費用の補助を行う経営発展支援事業、そして就農定着のために資金の交付を行う新規畑人資金支援事業を実施し、農業への人材の一層の呼び込みと就農意欲の喚起、定着を進めてまいります。市といたしましては、この2つの事業を活用しながら今後の本市農業を担う意欲のある新規就農者の確保及び育成支援を農業政策の主要施策に位置付け取り組んでまいります。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に事項の2 港川護岸整備についてですが、大南一丁目4番5号、隣の宝鮨付近にトックリキワタ伐採後の切り株が残っておりますが、この処理について市当局の見解をお伺いしたいと思います。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 ご質問のトックリキワタですが、護岸に根を張っており護岸に損傷を与えるおそれがあることから、維持課において令和3年10月に1回目の伐採を行い、さらに枝が伸びてきたことから令和4年9月に2回目の伐採を行っております。当該トックリキワタにおきましては完全に除去した場合、護岸が倒壊するおそれがあることから一部切り株が残っている状態となっております。現在残っている切り株につきましては、今後維持課と調整を行い撤去方法について検討していきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 港橋から下港橋間の護岸について、護岸の裏込めが空洞化しているのではないかと考えられますが、どのような対策を実施するかお伺いします。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 港橋から下港橋間の護岸についてですが、令和3年度の調査におきまして隙間がある箇所が数か所確認されております。この隙間の深さを測ったところ、深いところで約50センチあることが分かっております。護岸の改修を行うまではまだ期間を要することから、隙間をモルタルで補修する等、応急対策を行っていきたいと考えております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 港橋から下港橋間の護岸について、これは平成26年10月の市民のひろばにおいて名護市内の土木遺産として紹介されております。読み上げて説明したかったのですが、時間の都合上省略します。護岸の改修について、市当局はどのように考えているのかお伺いします。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 ご質問の区間の護岸につきましては、市内では見慣れない特徴的な石積み護岸であることは承知しております。しかし水路の管理者としましては、流水による浸食を防止し川岸を保護するという護岸本来の機能を確保することを最優先にする必要があると考えております。護岸の改修につきましては、関係機関などと調整を図りながらどのような工法で行うのか検討してまいりたいと考えております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次は港川の堆積海砂の除去と防波堤の新設についてですが、先ほどの部長の答弁で沖縄県と北部市町村との行政懇談会が行われたとのことでありますが、その状況についてご説明を願います。 ○金城隆議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 沖縄県の管理する海浜部分に堆積した海砂が原因であることから、令和3年8月に行われた沖縄県土木建築部と北部市町村との行政懇談会において、北部市町村から沖縄県に対し普通河川の河口に堆積する海砂の除去について要望しております。沖縄県からは、普通河川は市町村が管理し必要な整備を行うこととなっており、河口閉塞の改善についても市町村が主体となり取り組む必要があると、河川法で対応する旨の対応がありました。市としましては、普通河川の港川は名護市法定外公共物管理条例に基づく河川であり、当該条例の第2条第2号の定義において「河川法が適用又は準用されない河川、溝渠(こうきょ)、水路、ため池などでその敷地が市の所有に属するもの」と定められております。市の所有に属さない海浜部の対応につきましては、難しいと考えているところでございます。引き続き海岸法に基づく管理者であります沖縄県で、堆積海砂の除去を実施できないか考えているところでございます。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 先ほどの部長の答弁で、現在堆積している海砂等により、名護漁港施設及び漁業活動等に支障がないため撤去の必要性がなく、沖縄県による砂防堤の設置も考えていないとの答弁でありましたが、近年名護下水処理場側の護岸は海砂がひどく堆積して、現在砂浜を形成しております。荒天時や台風が東シナ海を通過する場合には、港川に流入してくることが十分予想されます。港川については地域住民の生活環境に影響を与えることから、その対策は重要な課題であります。ぜひ沖縄県と名護市も協力して海砂除去を実施していただきたい。そして港川は下水道の港川1号雨水幹線にもなっておりますので、下水道法や他市町村等の事例なども参考に検討するよう指摘しておきます。次に畜産行政について。これは本市におけるアグーの飼育状況についてお伺いしたいと思います。 ○金城隆議長 早瀬川章子園芸畜産課長。 ◎早瀬川章子園芸畜産課長 沖縄県の調査による本市のアグーの飼養状況ですが、令和元年度の飼養戸数は5戸、飼養頭数は244頭となっており、令和2年度は飼養戸数5戸、飼養頭数196頭となっております。令和3年度については飼養戸数6戸、飼養頭数141頭となっております。令和2年度から令和3年度にかけて新型コロナウイルス感染症の感染拡大により飲食店の休業及び観光客減少におけるアグーの消費が落ち込んだことで、付加価値の高いアグーから一般家庭で消費しやすい比較的安価な豚へ飼育を切り替えた農家がおり、その関係でアグーの飼養頭数が減少しているものと考えております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に道路行政について。市内の道路や横断歩道の白線が消えかかっておりますが、その対応策についてお伺いします。 ○金城隆議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 市が管理する市道の道路白線につきましては、いろいろございます。横断歩道、停止線、中央線、外側線等々ございますが、総務部長のほうから横断歩道の件につきましては公安委員会等々に要請してまいるという回答がございますので、私からは白線の件についてですが、道路パトロールにて発見または市民からの通報等により現場を確認し、交通量が多い路線や学校や病院など公共施設周辺の路線など緊急性の高い路線から順次区画線の修繕を実施しております。この区画線というのは、道路法で言う外側線ですね、外側の線は市が修繕できることになっておりますので、その対応をさせていただいているところです。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 以前にも指摘しましたが、大南一丁目8番2号のさくら印刷前に以前は横断歩道があったのですが、今では跡形もありませんがどうなっているのでしょうか。答弁はいいです。もう分かっておりますよ、これは。市民の生命、財産を守るのは常識じゃないですか。もう時間がありませんのでよく検討してください。次、環境衛生行政について質問しますが、新設廃棄物処理施設建設事業についてですが、先ほどの部長の答弁では造成工事の出来高が85%ということで順調に進んでいるようでありますが、残りの工事内容と完了時期についてお伺いします。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 残りの工事内容としましては、旧国道449号と工事用道路取付け部の一部切土工事とのり面保護工の種子団粒化材吹付工事があり、また事業地外では残土処分地の整形を予定しています。完成時期は年内の完了を目指し計画しております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 最後に施設の実施設計についてですが、現在答えられる範囲で結構ですので、施設の概要についてお伺いします。 ○金城隆議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 建設を予定している施設は焼却施設、リサイクルセンター、管理棟、計量棟、洗車棟、車庫棟、草木ヤードとなっております。主な施設についてですが、焼却施設は4階建てで煙突までの高さが40メートル、リサイクルセンターは4階建てで空き缶、ペットボトル、空き瓶、ガラス、燃えないごみ及び粗大ごみの4つの処理系統を有する施設となっております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次は名護博物館についてです。敷地東側ののり面崩壊について、地域住民にはどのように対応したのかお伺いします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 令和3年2月25日からの大雨の影響により、敷地東側ののり面の一部が崩落しております。崩落直後、のり面上部にある住宅の住民には請負業者よりのり面の崩壊状況について説明し、異常があった場合はすぐに避難し連絡するよう口頭でお願いしてきたところでございます。また、地元地域の大中区長及び当該地区の班長には、東側ののり面崩落に係る経緯及び現状について報告し、周辺住民には異変や異常があった場合の緊急連絡先等の文書を配布しております。さらに、のり面工事着手前に関係部署や周辺住民に対し、工事期間中のり面上部の道路交通制限等について文書にて通知し安全に工事を進めており、令和3年7月30日にのり面部の工事を完了、8月20日にのり面上部の道路工事を完了したところでございます。現在のり面の状況は特に変動もなく、植生も良好で安定した状況にあるものと考えております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 時間もありませんので、新館の職員体制と展示名についてお伺いしたいと思います。説明を願います。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 令和4年度より博物館の組織改正を行っております。学芸業務を充実させるための資料収集や保管業務、調査研究業務、教育普及業務に特化した学芸係を新設し、施設管理運営や庶務等に関する業務を担う管理係の2係の体制としております。新博物館の常設展示は、テーマ「名護・やんばるの自然と文化」に沿って海、山、集落及び川といった環境空間ごとに自然と暮らしのつながりを紹介していく展示を行います。また人物や戦争、人生儀礼、年中行事など、空間の再現ではなく時間軸に沿って説明したほうが分かりやすいテーマにつきましては個別にスポットを当てて紹介する予定となっております。その中で名護の文化である捕鯨をテーマとした展示は、県内においてもほかに例のない特徴的なものであり、ピトゥのレプリカ、骨格に加え、千葉県館山市から譲渡していただいたザトウクジラやマッコウクジラ、シャチなどの展示については迫力のある新博物館の目玉展示となる予定となっております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 最後に現博物館の跡地利用についてどのように考えているのかお伺いします。 ○金城隆議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 現博物館の跡地利用計画につきましては、現在まだ決まっておりません。現博物館の場所は溝原貝塚、名護番所跡のフクギ群及び番所跡の石垣を有し、文化歴史散策の由緒ある場所だと認識しておりますので、当該場所にふさわしい活用が求められると考えております。今後は教育委員会内で現博物館の跡地利用について検討した上で、公共用地の跡地利用計画のプロセスも踏まえて、現博物館の跡地利用について決定していくことと考えております。 ○金城隆議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 議席番号18番、礎之会、宮里尚、これにて一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○金城隆議長 これにて宮里尚議員の一般質問を終わります。 本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。                              散 会(午後3時27分)...