• "専権事項"(/)
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  1. 名護市議会 2019-09-05
    09月11日-04号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    令和元年第196回名護市定例会              第196回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月 日│       令和元年9月5日 木曜日 午前10時       │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場 所│         名 護 市 議 会 議 場         │├─────────┼───────────────────────────────┤│開       議│      令和元年9月11日 水曜日 午前10時0分      │├─────────┼───────────────────────────────┤│散       会│      令和元年9月11日 水曜日 午後3時49分      │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 26名 欠  席 0名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───┐│議席番号│    氏  名    │出 欠│議席番号│    氏  名    │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  1  │  島 袋  力   │ 出 │  15  │  翁 長 久美子  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  2  │  長 山 正 邦  │ 出 │  16  │  仲 村 善 幸  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  3  │  大 浜 幸 秀  │ 出 │  17  │  比 嘉 拓 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  4  │  吉 居 俊 平  │ 出 │  18  │  宮 城 安 秀  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  5  │  川 野 純 治  │ 出 │  19  │  比 嘉  忍   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  6  │  石 嶺 康 政  │ 出 │  20  │  岸 本 直 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  7  │  仲 尾 ちあき  │ 出 │  21  │  金 城 善 英  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  8  │  金 城  隆   │ 出 │  22  │  大 城 秀 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  9  │  宮 城 さゆり  │ 出 │  23  │  岸 本 洋 平  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  10  │  宮 里  尚   │ 出 │  24  │  神 山 正 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  11  │  大 城 敬 人  │ 出 │  25  │  小 濱 守 男  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  12  │  東恩納 琢 磨  │ 出 │  26  │  比 嘉 祐 一  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  13  │  比 嘉 勝 彦  │ 出 │    │           │   │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  14  │  平   光 男  │ 出 │    │           │   │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員       17番 比嘉 拓也  18番 宮城 安秀 議事日程       別紙のとおり 会議に付した事件   別紙のとおり 会議の結果      別紙のとおり法第121条第1項による出席者              市 長  渡具知 武 豊              副市長  金 城 秀 郎 総務部長    祖 慶 実 季    地域政策部長  松 田 健 司 商工観光局長  小 野 雅 春    こども家庭部長 比 嘉 ひとみ 市民福祉部長  比 嘉 一 文    農林水産部長  比 嘉 克 宏 建設部長    玉 城  勝     消防長     照 屋 秀 裕 地域政策部参事 平 得  薫     環境対策課長  佐久川 博 光              教育長  岸 本 敏 孝 教育次長    石 川 達 義議会事務局出席者 事務局長    上 地  健     次長      新 垣 和 吉 議事係長    上 地 宏 樹    庶務係長    神 谷 智 子 議事係     宮 城  建     庶務係     津波古 利恵子 議事係     岸 本 健 伸    臨時職員    森 本 雅 也 ○大城秀樹議長 おはようございます。これから本日の会議を開きます。 暫時休憩いたします。                              休 憩(午前10時0分) (環境水道部長欠席報告あり)                              再 開(午前10時0分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程により一般質問を行います。仲村善幸議員、一般質問を許します。 ◆仲村善幸議員 おはようございます。議席番号16番、市民ネット、仲村善幸、これより一般質問を行います。質問事項の1 米軍事故について。(1)8月27日に起きた米軍ヘリの窓落下事故について市の見解を求めます。質問事項の2 日米地位協定について。(1)日米地位協定の改定の必要性について市の見解を求めます。質問事項の3 新基地建設問題について。(1)新基地建設に向けた大浦湾埋め立て予定地軟弱地盤改良のための政府による有識者会議の設置に対する市の見解を求めます。(2)大浦湾の移植対象サンゴの移植について県は「採補許可の判断はしない」としており、防衛局は大浦湾側の工事は不可能となっていると考えるが、市の見解を求めます。(3)辺野古新基地建設をめぐって、7月17日に県が起こした国土交通省の違法な関与による裁決の取り消しを求める訴訟と、8月7日に起こした県の承認撤回を取り消したことを違法とする抗告訴訟に対する市の見解を求めます。(4)久辺三区の下水道整備の宅内配管について、久辺三区または防衛局から連絡や相談がありましたか。答弁を求めます。新基地問題については、何度か質問をしていますが、よろしくお願いいたします。質問事項の4 学校教育について。(1)小学校の少人数学級の下限条件、25人以上の撤廃や改善が求められていますが、市の見解を求めます。市内小学校の1年生、2年生のクラス編制、学級数とクラスごとの児童数について資料の提出を求めます。質問の事項5、6は市民からの要望であります。質問事項の5 市道整備について。(1)伊差川少年野球場裏側を通る市道伊差川4号線の整備の進捗状況について説明を求めます。質問事項の6 市役所駐車場について。(1)西側駐車場の混雑が目立っており市役所を訪れる市民から苦情があります。混雑の原因と改善策について市の見解を求めます。以上で一次質問といたします。よろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 それでは、改めましておはようございます。事項1、要旨(1)についてお答えします。航空機からの部品落下は人命にかかわりかねず、あってはならないことです。再び起こらないよう万全の対策がなされるべきであると考えております。先日、防衛大臣が来沖された際に、原因の究明、それと再発防止及び速やかな通報について、米側にしっかりと求めていただくよう、市長から直接申し入れを行っております。その際、大臣からは在沖米軍四軍調整官等に対してしっかり申し入れを行う旨の回答を得ております。事項2、要旨(1)についてお答えします。日米地位協定は、刑事裁判権、米軍の管理権としての基地使用のあり方、環境汚染など、様々な問題点が指摘されております。米軍基地をめぐる諸問題の解決を図るためには、地位協定の改定も含めた検討が必要なのではないかと考えております。続きまして事項3、要旨(1)から(3)についてお答えします。まず要旨(1)でございますが、政府が設置した普天間飛行場代替施設建設事業に係る技術検討会は、護岸や埋立地などの設計・施工・維持管理を合理的なものとするため、技術的・専門的見地から客観的に提言・助言を行うことを目的として設置されているものと理解しております。要旨(2)についてお答えします。サンゴ移植を前提とした工事につきましては、採補許可なく進められることはないと認識しております。要旨(3)についてお答えします。議員のおっしゃる2つの訴訟につきましては、いずれも国土交通大臣の行った裁決の取り消しを求めたものと理解しております。普天間飛行場移設問題をめぐる法的な争いにつきましては、当事者である国と県の問題であると認識しており、その動向を注視するほかないものと考えております。続きまして事項6、要旨(1)についてお答えします。議員ご指摘のとおり、市役所西側の一般利用駐車場につきましては、各種手続き、例えば保育所の受け付け時期であるとか、あるいは確定申告の時期などでございますが、集中する時期がございます。混雑している状況が発生することがあり、市民の皆様にご不便をおかけしていることは承知をしているところであります。駐車場の混雑などの問い合わせがあった場合には、職員が巡回し長時間駐車している車両への注意喚起のチラシを張りつけるなど対応している状況です。引き続き、駐車場を適正に利用していただけるよう、駐車場管理について努力してまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 松田健司地域政策部長。 ◎松田健司地域政策部長 質問事項の3、要旨の(4)についてお答えいたします。お尋ねの宅内配管工事の件につきましては、現時点で久辺三区及び防衛局から特段の連絡や相談はございません。そのため、市として何らかの方針を決定しているということもございません。 ○大城秀樹議長 石川達義教育次長。 ◎石川達義教育次長 おはようございます。それでは私のほうからは質問事項の4 学校教育について。質問の要旨(1)についてお答えいたします。小中学校の学級編制につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律第3条第2項の規定に基づき、沖縄県公立小・中学校学級編制基準で定められております。その基準によると、学級編制は小・中学校ともに40人、小学校1学年にあっては35人とされております。しかし、今般の教育現場での状況から、現在沖縄県では「少人数学級編制に係る研究指定校」として、小学校一、二年生で30人学級編制、3年から中学校1年まで「35人学級編制」を実施しているところでございます。ただし、小学校一、二年生の30人学級編制につきましては、下限人数25人と定められており、その条件に合う学校が「少人数学級編制に係る研究指定校」に認定されているところでございます。事前にお配りしている資料にありますように、本年度、名護市では羽地小学校1年生、東江小学校1年生、大北小学校が一、二年生で30人を超えている状況があります。クラスが増加した場合、1クラス当たりの人数が25人以下となるため、「少人数学級編制に係る研究指定校」の条件を満たしていないということになります。市独自で教職員を配置することが厳しい状況にありますので、今年度は各学校の要望や実態を考慮して、支援者の配置がえを行うなどの対応をしているところでございます。 ○大城秀樹議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 おはようございます。それでは質問事項5、要旨(1)についてお答えいたします。ご質問の市道伊差川4号線については、起点を国道58号伊差川の大城モータース付近から、終点を県道名護宜野座線サンエー伊差川食品館付近までとする延長1,583メートルの道路となっており、当該道路の整備は、平成25年度まで運用していた道路整備プログラムで整備対象となっていた区間を1工区、現在運用している道路整備プログラム整備対象区間と位置づけられている区間を2工区として整備を行っていく計画となっております。1工区は、終点のサンエー伊差川食品館付近から起点向け約800メートル区間までを整備対象範囲として、平成24年度から令和元年5月にかけて整備完了したところでございます。2工区につきましては、1工区の整備完了地点から国道58号にタッチするまでの約780メートルを整備対象範囲と設定しており、これまで事業化に向け、地元区長と調整を行ってきた経緯がございます。ご質問の伊差川少年野球場裏側を通過する区間も2工区に含まれております。当該区間を事業化するに当たり、整備対象範囲の地権者の事業実施に対する同意が必要となりますが、去る8月23日までに全ての予定地権者の同意書が伊差川区から本市に提出されておりますので、今年度中に道路概略設計を実施し、補助事業採択に必要な図面の作成や、概算事業費の算出等を行った後、事業採択に向け、県に対し要望等の手続きを行っていく予定となっております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 答弁ありがとうございます。二次質問は事項6のほうから行いたいと思いますのでよろしくお願いします。毎日毎日混んでいるというわけではないのですが、平均して混んでいて、なかなかとめにくいというのが結構慢性化していると思われます。急ぎで用事を済ませたい人にとってみたら、かなりいらいらして、駐車場ではない所にとめたりして、いろいろ支障を来しているということも現にありますよね。その都度、現場を見てチェックしているということではありますが、職員がそこにとめることはできるのかどうか。とめられないということは聞いていますけれども、そこら辺の対策ができているのかどうかということと、あとは大きいところの市役所などは、警備員なども置いて整理しているところがありますけれども、名護市は今そういうことは考えていないでしょうか。お伺いします。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 まず1点目、職員の駐車はないのかという点でございます。職員については徹底しております。ただ、まれにですけれども、新年度が始まったばかりのころに、臨時職員ですとか嘱託職員、そういった事情をわからない方がいらっしゃることもございまして、これにつきましては、写真を撮って、グループセッションと言いますけれども、載せてきちんと指導をしているところでございます。また、長時間とめられている方につきましては、このように車に張り紙をして、早目にどけていただくよう注意喚起を促しているところでございます。それと、受付業務ができないかということでございますが、結構有料化している役所の駐車場というところには、そういった管理者と言いましょうか、受付業務をされているところもあるのですが、名護市としては、そこのところを何度か検討はしたことがあります。例えば土日について、有料駐車場として開放できないかということも検討したことはございますが、土日についてはそこまでのニーズがないということもあって、そこにつきましては、今のところ予定はしておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 ありがとうございます。職員駐車場も確保してほしいんです。職員の駐車場がなかなかないというのも問題だと思いますので、多分市も悩んでいると思いますので、できる限り、何らかの対策がとれるようにしてほしいと思いますし、常駐の警備員が無理だと言うのであれば、時期とか曜日とかによって混雑が極端なときに、きちんと案内をやってもらえれば、少しは市民もきちんと対応しているんだなということで、それなりに納得するところもあると思いますので、そこはやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。それから事項5の市道については大変ご苦労さまです。いくつか同意が取られていないということもありましたが、皆さんが努力なさって全て同意を取ったということで、大変ご苦労さまです。1工区はきれいにでき上がっているということと、それによってかわかりませんが、2工区の交通量も多くなっていて、狭くて危険な場所もあって、道がいくつかに分かれていたりする所もありますので、今年度中に具体的に動き出すということで、できれば来年度か再来年度には完成できるのかなという感じもありますが、いかがですか。 ○大城秀樹議長 玉城勝建設部長
    玉城勝建設部長 区の努力もありまして、対象地権者の皆さんから同意を100%得られておりますので、今年度、概略設計を行いまして、道路の線形案(3案)をつくりながら、来年については事業化に向けて、沖縄県と調整してまいります。その中で今、市が実施している市道等々もあって、その進捗の関係もございますが、できるだけ早く県に要望いたしまして、事業化していくように努力してまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 ありがとうございます。よろしくお願いします。次に事項4の学校教育についてですけれども、資料もいただきましてありがとうございます。この3校については31人から34人ということであります。学校現場からも話があったかと思いますが、父兄からももっと丁寧に、小学校1年生ですので、もっと丁寧にゆとりを持って見てもらえないかという意見も多いそうです。30人以上となると、やはり一、二年生、特に1年生は生活指導も含めて、学校での面倒を全て先生が見ないといけませんので、大変な任務だそうです。下限が25人以上となっていて、これを撤廃できないかということと、中城村は20人台にしてクラスを増やして、少人数学級を実施しているということがありますが、名護市としてはそういうことは考えられないでしょうか。 ○大城秀樹議長 石川達義教育次長。 ◎石川達義教育次長 30人以下にすることを名護市独自でできないかということですけれども、議員おっしゃるとおり、県内唯一、中城村では村独自で教員を配置して、少人数学級に取り組んでおります。県内では11市でも事例がない。北部12市町村でもそのような事例はございません。やはり財源がかかるということでございますので、それについては県が責任を持ってきちんとやるべきことだということがあります。名護市においてはいろいろな教育的な課題がありますので、現在、学習支援員特別支援教育支援員、それから生徒指導支援員を配置しておりますので、その方たちを活用しながら、そういう30人以上の学級については対応していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 小学校1年生は、一番重要な時期でもありますので、きめ細かに丁寧に指導していくということも大事だと思いますので、1学級30人を超え、33人とか34人になるとどうしても見落としてしまうとか、丁寧にやることも困難になってくることもありますので、議会にも陳情が出て、それから当局にも出ていますか。出ていないですか。今言ったように県にも働きかけていただきたいと思いますし、それから中城村方式といいますか、やはり1年生は大事ですので、1年、2年の子どもたちをきちんと育てていくという意味では、少人数学級にして、25人の下限というのを市としても、そこは財政的な措置も重なるということになるようですけれども、それでもやっていく価値はあるのではないかと思いますので、さらに県にも呼びかけながら努力もしていただきたいと思います。よろしくお願いします。それから次は質問の事項1、2、3に戻りますが、米軍事故について。名護市長からも要請したことがあったということですが、米軍は、すぐ同じヘリを飛ばしたりしていて、全く問題視していない。強行に演習を再開するということを行っていて、日本政府も中止とか自粛を今まで求めていましたけれども、今回はそれも求めていないと。岩屋防衛大臣などは、被害が生じたという情報がない。だから自粛は求めないということを言っているようですが、それについてはどう考えますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 確かに、報道によりますと海上であって被害がなかったということで、そのように国側ではおっしゃっているようですけれども、一次でも答弁いたしましたように、名護市としては市長から大臣に対してこのようなことがないよう、直接強く申し入れているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 普天間所属のヘリですよね。辺野古への移転をしようと政府は考えている。オスプレイも含めて、ヘリが移転されると、名護市でも墜落の危険であるとか様々なものが考えられるわけです。だから我々は辺野古に基地を造るべきではないと言っていますけれども、人ごとではないと思います。だから市長も要請をしたということかと思いますが、再度、米軍の重大視しない対応であるとか、国が中止や自粛を求めないということについて、逆に要請というか、抗議をしてもいいのではないかと思うのですが、どうですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 先ほども答弁いたしましたところでございます。市長から強く、一旦申し入れはしているところでございます。今後も、機会があれば市長からそのように対応していきたいと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 機会があればではなくて、機会をつくってやってほしいと言っているのです。何かのついでにやるということではなくて、これが海に落ちたから被害がないとか、国や米軍、アメリカの姿勢を正していかないとまた同じことが起きる。海だけではなくて陸でも起きているわけですから。海だから大丈夫だったとか、被害がなかったということで済まされない話です。だからぜひ名護市も、市長はもっと強く申し入れをしていただきたいと思います。それから次の事項2、地位協定のことですが、こういうことが起きるのは地位協定に問題がたくさんあるからだと思います。こういうことを日本政府やアメリカ政府がいう背景には、地位協定に根拠があると思いますが、先ほど改定も含めて検討が必要だと答弁がありましたけれども、どの辺に改定が必要だと考えていますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 一次でも答弁いたしましたところでありますけれども、刑事事件の裁判権ですとか、それから基地使用のあり方、環境汚染の問題等々、浮き彫りにされていることもございます。また、地位協定自身が1960年6月に締結されて以来、一度の改定も行われていないということもございますので、やはり時代に即した形での改定は必要ではないかと考えているところであります。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 おっしゃるとおり一度も改定されていないです。日本政府は改定を求めていませんよね。運用で対応していくということで、アメリカ政府と話し合っていて、改定を求めないという国の姿勢についてはどう考えていますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 おっしゃるとおり運用の改善ですとか、あるいは補足協定という格好で改定自体は行われていないというのが実情でございます。しかしながら、この改定の難しさというものは、例えば捜査機関の取り調べ中に、諸外国では弁護士の立ち会いがあるといったことですが、日本国ではそういったことがないという、世界の常識と日本の常識の違いといった部分もやはり影響しているのではないかと考えております。しかしながら、先ほども申しましたように時代に即した改定は必要ではないかと考えているところであります。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 世界の常識、日本の常識ではなくて、世界の常識、日本の非常識ですよ。様々指摘をされながら、改定しようという気持ちも全くない。しかも、この事故のことについては、基地の外での事故で現場を封鎖するという根拠法はないですよね。法律としてはないです。沖国大の事故とか、安部の墜落事故とか、様々な事故は全部日本を除外して、アメリカが占拠するということを行っていますが、だけどこれは、条文では書かれていないわけです。ただ、ある人の指摘でわかったのですが、地位協定の条文にはないけど、秘密の合意議事録というのが日本政府とアメリカ政府の間で交わされていて、日本政府は合衆国の財産について、日本にある合衆国の財産について、捜査、差し押さえまたは検証を行う権利を日本政府は行使しないという秘密文書が合意議事録としてあるそうです。それがあるというのはご存じでしたか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 その件については承知しておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 こういう合意議事録によって、米軍に現場を排他的に占拠させるという権限を日本政府が与えてしまっているのです。そこが問題だということです。地位協定には、アメリカが封鎖する権利を持つということを条文には一言もないのに、こういう秘密合意をやっている。そういうことも含めて、抜本的な改定が必要だというのは、そういうところからも指摘しないといけないと思います。それから今、沖縄県が他の国の地位協定調査についてというのをやっていて、ホームページにも載っていて、多分それも見ていると思いますが、この地位協定について、日本は日本国の法律が適用されていないです。そうですよね。だけど、県が調べたらドイツとかイタリアとかベルギーとかイギリスなどはほとんど、ドイツであればドイツの法律を適用するということになっているのです。日本だけではないかと思われますが、そういうことを日本国が国内法さえも適用できない。これは、独立国とは言えないということです。さらに事故の場合は、先ほど言ったように立ち入りも何もできない。だけど、今言ったほかの国は、立ち入りや証拠を押収することもできるんですよね。ですから、名護市としても、沖縄県としてもこういう努力をしていますので、地位協定の抜本的な改定を、先ほど部長からあったことも含めて、きちんと当事者、自治体として日本政府に抜本的改定を求めていくということが必要だと思いますが、市として、そういうことをやることは考えていませんか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 沖縄県軍用地転用・促進基地問題協議会などからも要請を行っておりまして、日米地位協定の抜本的な見直しについては、名護市も含めた形で要請しているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 今回の事故もこれまでの事故も、全て不平等な形で、米軍が、あたかも占領国であるかのような振る舞いをしているのを許してしまっているのが日本政府である。そういうことを明確にして、事件や事故が起きるのは日本政府の責任でしょうということだと思います。アメリカの責任だけではないです。しかも、運用で云々(うんぬん)ということで、改定も求めないということを明確にしているというのは、主権国ではないということがあって、これこそ日本は非常識。常識に対する非常識を世界に見せているということだと思います。それから、軟弱地盤のことですが、先ほど有識者会議が設置されていることは認識していますと言うだけの答弁でしたけれども、これでいいのでしょうか。今、名護に基地が造られて、しかも軟弱地盤が発見されて、そこがどういう状況になるかわからない。名護市にどういう被害、問題が起きるかもわからないというときに、人ごとのように設置されていることを認識していますということでは、行政の責任者、名護市民の生命、財産を守るという責任者としては無責任だと思います。前回も質問しましたけれども、岩屋防衛大臣は、これまで実施してきた調査で分布状況は把握できたと。これは新聞にも書かれています。さらに強度も、設計を行うに当たり十分だと。前回も部長が政府の見解としてあるということを答弁していたとおり言っているのです。この分布状況が把握できたということだけど、どういう分布状況をどのように把握したのか。あるいは強度も十分という場合は、なぜ十分と言えるのかという根拠について市は把握していますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 市として、その根拠を把握しているかということでございますが、そこまでには至っておりません。しかしながら、今回設置された技術検討会は、そういった方々はその分野の技術の専門家の方々でありますので、まずはそこのご意見を伺った上でということになろうかと考えております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 安倍総理、日本政府は、軟弱地盤であっても一般的な工法でたやすくできるのだと言っていましたけれども、岩屋防衛大臣はきのう、きょうの新聞で、難工事であるということを認めています。安倍総理が一般的な工法で十分できる、たやすいということ、岩屋防衛大臣が難工事だという認識が違っていると思いますが、安倍総理が言っていることと、岩屋防衛大臣が言っていることは、何を根拠にして言っているか、市は把握していますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 先ほども申し上げましたとおり、その根拠につきましては把握しておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 これまでずっとそういう答弁に終始して、丸投げをして、当事者である名護市は人ごとのように振る舞っているということ、だからこういうことができないのです。先ほど、技術検討会の状況を見てということを言っていましたけれども、技術検討会の清宮委員長は、辺野古の埋め立てのための大型ケーソン製造会社の子会社の取締役になっていて利害関係の当事者なのですが、これは把握していましたか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 利害関係人であるかどうかは把握しておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 利害関係者ではないということを把握していなかったというのは、大型ケーソンの製造会社の関係の取締役だということも認識していなかったということですよね。それから地盤改良の話が出ていて、地盤改良の設計変更業務を行うということになっているようですが、やっているところは日本工営・日本港湾コンサルタントの共同体の4者らしいです。新聞にもありました。このうち3者は、防衛省のOBが再就職している会社だということは把握していますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 新聞報道にあったかという記憶はございますが、具体的な把握はしておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 日本政府は現在、埋め立ては強行しているのですが、工期がどれだけなのか。あるいは総工費がいくらなのかも示していないということも新聞では書かれていますが、示していないということについて把握していますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 市としましても、防衛局のほうから工期などについての具体的にいつまでということは伺っておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 伺っていませんというのは、聞いたのですか。聞きはしましたか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 いえ、特に問い合わせをしたこともございません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 これは、今の地盤問題や建設の状況については問題だらけです。問題がたくさん指摘されていても、日本政府は耳をかさない。工期や総工費も示さないということは、名護市の場合、公共工事でこんなことはないですよね。これは、国はできるのですか。大変なことだと思います。ですから市長、賛成でも反対でもないと法律に従ってと言っていますけれども、少なくとも名護市に造られようとしているわけですから、この問題だらけがある中で、国は県に設計変更を申し出ると言っていますよね。少なくとも設計変更を申し入れたり、許可されるまでは工事を中断すべきではないかと思いますが、どうですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 設計変更を申し出ている等については、報道の中で聞いてはおりますが、現在、沖縄県と国のほうで訴訟になっているということを何度か申し上げて、その推移を見守っていくという立場に変わりはないわけですが、他方、その間も今指摘があるように工事も進んでいるという、そういった現状もあるわけです。当事者として何もしないのかと言われれば、そのような指摘に対しては、裁判の推移を見守るということだけ、としか言いようがございませんが、その判決がいつごろ出てくるかも今のところわからないという状況において、全体の進捗率としたらわずか2%程度という報道もあるわけですけれども、いつまでそのような状況をやっていくかということを常に問われてくるわけでございますが、現在のところは従来から申し上げているとおりの対応でございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 法に従うとか、賛成でも反対でもないと。今はその状況を見守るしかないと言っていますけれども、そういう姿勢を変えるべきではないですか。変えるべきです。現にこういうことが起きて、それによって名護市民に、名護市にどういうことがもたらされるのかということが懸念されている中で見守るというのは、市長としては無責任。国に全て丸投げで、国の言いなりになっていると言われてもしょうがないでしょう。市長、今の件はどうですか。丸投げで無責任ではないかと思いますが、見守るという姿勢を変えていくべきではないか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 見守るという姿勢は、選挙のときに市民にお示しをして、私はその判断で当選したと思っております。沖縄県も、このことに対してはいろいろなことを申し上げているわけです。だけど、そのまま工事が進んでいるという現状があるわけです。ですからそこが大変難しい問題で、何かを言ったからそれでいいのかと。何も言わないからそれはいけないのかということをおっしゃっているかもしれませんが、行政というのは法にのっとってしかいろいろな物事はできないということを、改めて感じているところでございまして、私の立場は以前から申し上げているとおりでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 選挙でそう言ったからそれを貫くということですけれども、これではもう現状にマッチしていないということです。どんどん基地建設が進められているのに私は関知しません、見守りますということでいいのかということを聞いているのです。もう一度伺います。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 繰り返しになりますが、沖縄県もいろいろなことで争っているわけです。その中で工事が進んでいるわけです。ですから、ただそこに対して物を言えばいいのかということで、無責任ではないかという話もございますが、それはいろいろな見方があるかもしれませんが、私の立場は従来から申し上げているとおりでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 これが答弁、市長の姿勢だということと理解します。これでは、将来の名護市に責任を持てる姿勢ではない、姿勢に立っていないと言わざるを得ません。国に丸投げで、逆に基地建設を推進する。再編交付金はいただきますということによって、基地建設がどんどん進んで、そういう役割を果たさせられているのが今の名護市長だと思います。それからもう一つ、普天間の運用停止期限を設定しないと、政府は軟弱地盤があるからと言っていますけれども、普天間の運用停止は軟弱地盤のせいにしているのですが、こういう問題ではないでしょう。危険性の除去でしょう。であれば、今すぐ普天間は、どういう理由があったにしても、どういう軟弱地盤があったにしても、工期が延びようがどうしようが、これとは無関係に危険性を、本当に除去したいというのであれば、少なくとも期限を設けなさいと言うことは当たり前のことであって、自分から言えば、即座に普天間は運用を停止するということが必要ではないかと思いますが、市としてはどう考えますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 名護市における代替基地建設事業につきましては、そもそもが普天間の危険性の除去ということが根底にあるかと思います。そういった中で、国がなかなか普天間基地移設についての時期を示せないということにつきましては、やはり市として申し上げるべきことはないと考えております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 次に進みたいと思います。事項3の(2)のサンゴ移植。きのう、きょうの新聞で、移植したサンゴの一部が死滅したということがあり、これはなぜ死滅したと考えられますか。市として、これについて何かコメントできますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 けさの報道によりますと、自然死ではないかという記載もございました。この原因については、これから調査が進むのではないかと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 サンゴを移植したのは夏の高温期、暑いときです。そのときも専門家から様々な指摘がありました。この時期にサンゴを移植するのは不適切だということでさんざん言われたけれども、政府は強行したのです。なぜ強行したかです。埋め立てを強行したいがためにです。サンゴを守りたいためではなくて、埋め立てを強行したいがために不適切な方法で移植を強行したに過ぎない。これが原因だと思いますが、どうですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 先ほども申しましたように、報道以上の情報は今持ち合わせてございませんので、答弁は控えさせていただきます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 大浦湾のサンゴが破壊されてきているのです。これについてコメントもできないというのは、もうだめです。それから政府は、大浦湾に7万8,460群体のサンゴを移植することとしています。この移植ができない限り、大浦湾の地盤改良も、もちろん埋め立てもできないという認識でいいですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 サンゴ移植を前提とした工事につきましては、採捕許可なく進められることはないと認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 知事の採捕許可が必要なのです。だけど、この7万8,460群体のサンゴを移植するにはどれぐらいの期間がかかると言われていますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 期間について明確な資料は持ち合わせてございません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 これまで申し上げたとおり、名護市は当事者ではなくなってしまっていると。国に全て丸投げをして工事を強行させる、そういう役割を果たさせられていると言わないといけないと思います。名護市がこういう態度であるから基地建設も、日本政府は市民や県民や世論の声を全く無視して強行することができているのです。それは名護市長の責任の一端は大きいと思います。これで一般質問を終わります。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時0分)                              再 開(午前11時10分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。平光男議員、一般質問を許します。 ◆平光男議員 おはようございます。ただいま大城議長からお許しが出ましたので、議席番号14番、にぬふぁぶし名護、平光男、一般質問をしていきたいと思います。質問事項の1 道路行政について。要旨(1)羽中18支線14-1号農道、仲尾566-1番地前の舗装整備についてお伺いいたします。要旨(2)羽地大川線土砂崩れ場所の現状はどうなっておりますか。お伺いいたします。要旨(3)第194回定例会でも質問した羽地中部支線17-3号、羽地中部支線6号の件は現在どうなっていますか。お伺いいたします。質問事項の2 二級河川の維持管理について。要旨(1)羽地大川河川内の雑草、立木等の除去と土砂のしゅんせつができないのか。お伺いいたします。要旨(2)川上区内の久場又川は、市の管理と思いますが、大雨等が降ったときに川の状況を確認したことはありますか。お伺いいたします。質問事項の3 羽地振興について。要旨(1)第195回定例会でも質問しまたが、鯉のぼり祭り事務局の話はどうなったか。お伺いいたします。質問事項の4 農業行政について。要旨(1)市の耕作放棄地解消に向けての取り組みを聞かせください。要旨(2)現在の名護市の放棄地の面積はどのくらいですか。お伺いいたします。要旨(3)何年前から耕作放棄地解消に向けて取り組んでいますか。お伺いいたします。要旨(4)その効果等もありましたら聞かせてください。以上、一次質問とし、二次質問は自席より行います。よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 さきの通告により、一問一答、事項別の申し出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。市当局の答弁を求めます。比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 それでは私のほうから事項の1、要旨の(1)と(3)について答弁いたします。まず羽中18支線14-1号農道、それから仲尾566-1番地前の舗装整備についてでございます。羽中18支線14-1号農道及び仲尾566-1番地前の農道、これは昭和56年度から平成4年度までの間に羽地中部地区県営圃場(ほじょう)整備事業で整備された農道でございます。当該土地改良区においては、平成27年2月18日に解散、そして平成27年11月10日に農道、排水路、のり面等の土地改良区の財産を名護市に譲渡されてございます。ご指摘の羽中18支線14-1号農道については、田井等公民館裏手側から延長240メートル、幅員4メートルの砂利舗装道路で、沿道には水田や農地、集合住宅、住宅等が存在してございます。近年、かなり住宅が増える傾向にあって、生活道路として利用されることも多い道路として確認してございます。現在の状況としまして、今後の利用状況を踏まえて、アスファルト舗装の整備に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。それから仲尾566-1番地前の農道は、字仲尾区に位置し、延長55メートル、幅員4メートルの砂利舗装道路でございます。この道路は農地、ビニールハウス、1戸の住宅が生活道路として利用されている道路になってございます。これは平成28年度に地元区長からもアスファルト舗装の要望がありましたが、当該道路は主にこの住宅が利用しているという現状があって、なかなか受益者が少ないということで、今後の状況を確認して判断するというお答えをしている経緯がございます。今後もこの場所につきましては利用状況を見ながら、検討してまいりたいと考えてございます。要旨の(3)でございます。第194回定例会で質問した羽地中部支線17-3号、羽地中部支線6号については、今年度実施設計を行います。次年度、令和2年度にアスファルト舗装の工事を、今のところ実施するという予定で進めてございます。 ○大城秀樹議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 私のほうからは事項1、要旨(2)についてお答えいたします。昨年4月に落石が発生した市道羽地大川線についてでございますが、平成30年9月27日の交通規制解除以降、随時道路パトロールを実施し、のり面の変状がないか、また道路に影響を及ぼすような新たな落石が発生していないかなど、確認を行っている状況でございます。現在は、のり面対策工事に先立ち、工事に必要となる用地取得に向けた用地測量業務を実施しております。完了次第、地権者と用地交渉を行い、今年度中に必要とする用地を取得する予定となっております。のり面対策工事については、用地取得が前提となっておりますので、早ければ令和2年度に工事を実施していく予定となっております。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 ご答弁ありがとうございました。羽中18支線14-1号については、ひとつよろしくお願いいたします。仲尾566-1番地前の農道については、平成28年度に区長名で要請が出されていると思います。その前にも出されたという話はお伺いいたしました。きのう、現場確認に行ったところ、水はけも悪く、地主の集荷場、出荷場所の倉庫もありまして、早急な対策をお願いしたいという要請がありましたが、今後努力してほしいと思いますけれども、いかがですか。検討ではなく、やりますという言葉をひとつよろしくお願いしたいと思います。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 現在、我々は砂利敷きの農道について、順次アスファルト舗装をしていくということで、名護市農業施設整備事業ということで、現在、9路線について準備を進めてございます。その中で、先ほど言いました羽地中部支線6号、羽地中部支線17-3号、3月定例会でお話がありましたものについては、今年度で実施設計を実施し、来年度、工事を進めていきたいと考えてございます。各地域からいろいろな要望がございまして、その優先度を勘案しながら、今現在実施しております。先ほどの仲尾566-1番地前農道の舗装についても、状況を勘案しながら、その周辺の受益者の皆さんとも相談しながら、できるだけ早い時期に整備ができるかどうかというのを、検討したいと考えてございます。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 仲尾566-1前については、農家の方、利用する方が砂利敷きを何回かやったとのことです。名護市がやってくれないので、自分で砂利を買ってきてやったということで、毎回こういうことであれば大変ということで、早目の対策をしていただくようお願いしたいと思います。これと、羽地大川線用地取得について、最近雨も多く、また同じことが起こらないように、市のほうでも巡回をしながら、安全に、あの辺は緑風学園に行く子どもたちもいっぱいおりますので、よろしくお願いいたします。次、お願いいたします。
    大城秀樹議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 それでは事項2、要旨(1)についてお答えいたします。沖縄県が管理する羽地大川河川敷内における草木の繁茂や土砂の堆積につきましては、去る令和元年第195回6月定例会において、平議員により、親川区の道路冠水について一般質問がございました。「冠水の直接的な原因かは不明ではあるが、河川敷内の土砂堆積や草木の繁茂により、河積断面の阻害が確認できることから、管理者である沖縄県北部土木事務所に当該河川の現状報告を行いたい。」との答弁を行っております。また、沖縄県北部土木事務所に当該河川の適切な維持管理について現状の報告及び情報提供を行っているところでございます。また、去る令和元年8月27日に開催された「沖縄県土木建築部と北部市町村との行政懇談会」におきましても、羽地大川を含む名護市内の二級河川のしゅんせつ要望を行い、沖縄県からは「氾濫等の危険性の高い箇所から順次、除草やしゅんせつ等を行っており、現在、我部祖河川、それから真喜屋大川について除草等を実施しており、羽地大川を含むその他の二級河川についても、氾濫等の危険性を勘案しながら対応していきたい。」との回答がございました。二級河川である羽地大川につきましては、地域周辺水路の流末となっております。当該河川にて堆積した土砂等による水位上昇が生じた場合、市管理の水路に支障が生じ、氾濫や道路冠水になる可能性があることから、沖縄県の動向を注視するだけではなく、市としましても台風や大雨時のパトロール時にあわせて、当該河川の水位状況を確認していきたいと考えております。続きまして要旨の(2)についてでございます。議員指摘の水路は、川上区内の山間部から農道を横断し、流末が二級河川、羽地大川となる市が管理する水路でございます。当該水路の台風や大雨時の緊急パトロールにつきましては、集落内の道路や市道羽地大川線とあわせて氾濫などがないか確認しておりますが、集落内は三面張り水路となっており、水路敷き内の土砂堆積や草木の繁茂箇所は見受けられませんでした。しかしながら、当該水路の流末となる二級河川、羽地大川につきましては、当該水路と取りつく箇所において、経年堆積したと思われる土砂を確認していることから、要旨(1)で述べたように管理者である沖縄県北部土木事務所にしゅんせつの要請を行っておりますが、市としましては、今後も引き続き台風や大雨時のパトロールを実施していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 県にもお願いするということで大変ありがとうございます。親川区、羽地大川での大雨等、今、本土でも大雨等で災害がいっぱいありますけれども、こういう状況で水かさが増すと、親川区の排水が全く機能しないので床上浸水、床下浸水が結構あるものですから、こうならないようにしゅんせつのお願いをしたいと思っております。早目の対策はできないものか、部長、ひとつこの辺はよろしくお願いしたいと思いますけれども、しゅんせつとか除草とか。今はこういう状況になっていますので。(写真提示)この河川から、早目の対策をお願いしたいのですが、どうですか。 ○大城秀樹議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 議員が今ご提示された写真も拝見しております。それもあわせて、北部土木事務所にも提供しておりますし、予算等の兼ね合いがありますけれども、非常に堆積状況が大きいところもございますので、また引き続き県のほうに強く要請をしてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 よろしくお願いします。それと名護市管理の河川ですけれども、砂防ダムがあるのは、部長、ご存じでしょうか。この砂防ダムに土砂がいっぱいで機能しないものですから、羽地大川本線に流れる堆積土砂のほとんどは、この河川から流れていっていると思われますけれども、確認をしたことはあるかどうか、お伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 上流側に、議員おっしゃる施設がございますが、砂防ダムとしての機能のものかというのは、確認はまだされていないところですが、砂防ダムよりも小規模的な施設がございます。それがもし砂防ダムということであれば、砂防ダムは通常河川の急流の所に土砂が流出しないように設置します。満杯になったときにこれが完成形ということになっていることから、砂防ダムである場合、取り除くというのはなかなか厳しいのかなと思いますが、議員から提供のあった写真、赤土、赤水の流出が写真で確認できます。去る先週、大雨が続きましたけれども、我々も巡視しております。現場を確認したら、そのときは、汚れた濁水が流れている状況は確認できませんでした。ただ、そういう時期、時期に、周辺の畑地を耕したりして、大雨が降った場合はそういう状況があるのかなと思いますが、これもまた区長とも連携を取りながら、そういう雨のときには現場の状況が確認できる体制を整えてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 どうしても砂防ダムの土砂を撤去しない限りは、ずっと本線に流れてくるものですから、ぜひしゅんせつしてもらいたいのですが、どうでしょう。これはもう満杯、今、親川区長も見えていますけれども、2人で撮った写真ですけれども、しゅんせつしない限りは、常時このように流れてきますので、砂防ダムの土砂の撤去をお願いしたいのですが、前は2メートルぐらいの枠があったのですが、これも満杯で、上が機能を果たせない状況になっておりますので、この辺をぜひやってほしいのですが、どうでしょう。 ○大城秀樹議長 玉城勝建設部長。 ◎玉城勝建設部長 現状を確認しながら行っているところではございますけれども、地域の皆さんの声をきちんと聞いて、調査してみないとわからないところがございます。その施設がどういう施設かというのも確認し、また山間部に入っていくところがありますので、時期を調整しながら、まずは現場の調査をやっていきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 今、本土でも大雨のたびに川の氾濫とか決壊がある状況ですので、早目の対策をよろしくお願いしたいと思います。議長、次、お願いいたします。 ○大城秀樹議長 小野雅春商工観光局長。 ◎小野雅春商工観光局長 私のほうからは事項3、要旨(1)についてお答えいたします。ことし5月に開催しました「羽地ダム鯉のぼり祭り」は、天候に恵まれ、10連休という日取りもよかったこと、令和元年の名護市の最初のお祭りという祝賀ムードであったことから、多数の来場者があり、成功裏に終えることができました。羽地ダム鯉のぼり祭りは、羽地地域のオンリーワンの祭りということではないかと、前回の定例会でも申し上げております。また、羽地の地域資源をより一層活用して本祭りの魅力を高めるために、地域とつながりが深い羽地支所内に、実行委員会の事務局として拠点を構え、地域の情報発信の場を確立することなど、羽地支所の機能を最大限に発揮させ、羽地地域の振興と祭りの一層の発展を図りたいとご説明申し上げました。しかしながら、7月16日の羽地区長会でご説明をしたところ、祭りの事務局を移管するに当たり、祭り開催の執行態勢に不安を持たれる区長も一部におられ、その後の羽地支所と調整の中で、来年度も従来どおり商工観光局で事務局を担い、地元特産品の販売、会場運営等、地域との調整は羽地支所の役割とし、予算支出や実行、運営委員会等の事務局業務は商工観光局で担うこととなり、連携を密にして祭りを推進することとなりました。なお、羽地区長会の会長には8月27日にその旨ご報告しております。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 では今までどおりということでよろしいのでしょうか。再度お願いします。 ○大城秀樹議長 小野雅春商工観光局長。 ◎小野雅春商工観光局長 より連携を密にして、お祭りあるいは羽地地域の振興のために進めてまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 名護市の三大祭りの一つとして、ひとつよろしくお願いしたいと思います。一緒にまた頑張っていきましょう。議長、次、お願いします。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 事項の4、要旨の(1)から(4)についてお答え申し上げます。要旨の(1)でございます。耕作放棄地解消に向けてですが、名護市では平成20年度から平成30年度までの11年間「耕作放棄地再生利用緊急対策交付金事業」を活用し、耕作放棄地の解消に努めてまいってございます。要旨の(2)でございます。直近の3年間における耕作放棄地は、平成28年度が259.5ヘクタール、それから平成29年度が269.4ヘクタール、平成30年度が259.9ヘクタールという現状になってございます。これらは毎年、農業委員によって調査される「農地の利用状況調査」をもとに耕作放棄地の面積を調査してございます。要旨の(3)でございます。これは平成20年度から平成30年度まで実施して175件、全体で70.77ヘクタールについて事業を活用して耕作放棄地の解消を行ってございます。要旨の(4)でございます。効果等でございますが、耕作放棄地再生利用緊急対策交付金事業を活用した品目別の実績としまして、サトウキビが70件で27.65ヘクタールを解消してございます。それからパインが13件で8.03ヘクタール、牧草地が28件で13.63ヘクタール、その他が64件で21.46ヘクタールを解消してございます。この事業を活用した再生農地の農地利用状況ですが、5年間は毎年耕作状況を確認し、農地利用調査も継続的に実施していくということで、現在も実施してございます。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 説明ありがとうございました。それを見ると、耕作放棄地はあまり減っているとは思えないのですが、我が当該区でもいっぱい耕作放棄地がありまして、隣の畑がかなりの迷惑をこうむっている地権者もおりまして、こういう対策とかができないものかどうか、もう一度お伺いします。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 耕作放棄地の解消につきましてはいろいろな理由がございまして、例えば別の者に貸しますと、もしかしたら自分が必要なとき、または自分の子どもや孫が必要なときに使えないのではないかというご心配もあるようですが、これまで農業委員会が農地の利用調査を実施してございます。農業委員会が農地を確認し、遊休化している農地の地権者に利用意向調査、これははがきで実施していますが、今後どう利用しますかというアンケート等も実施してございます。その調査をもとに遊休地化する農地を割り出しまして、市が地権者と協議の上、耕作放棄地の事業に結びつけてはございますが、調査が先行して、直接地権者と協議をするまでに時間を要したということがございまして、今後は、営農意向調査ということで、農業委員会の農用地適正化推進委員が農家の戸別訪問を実施して、直接農地の所有者と耕作者の意向調査を実施したり、聞き取りの中で所有者等の今後の意向等も確認しながら、支援につなげていけないかということを考えてございます。市はその状況を把握して円滑に、担い手や中心経営体へ農地の集積、集約化を図りながら遊休農地の発生防止、それから解消に努めなければいけないのかなと。迅速にこの調査をし、調整していきたいと考えてございます。 ○大城秀樹議長 平光男議員。 ◆平光男議員 今からははがきだけのアンケートではなく、今、農林水産部長が言われたように、戸別に行くということで、そうすると減少になるのかなと思っておりますけれども、耕作放棄地も区長たちと相談をしながら、農業委員も各地域にいると思いますので、各字を回って意見などを聞きながら、こういう畑の地主が大分迷惑をこうむっている地主もおりますので、こういう解消に向けてひとつ頑張って、耕作放棄地がなくなっていければと思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。以上で一般質問を終わります。 ○大城秀樹議長 平光男議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時41分)                              再 開(午後1時30分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。比嘉祐一議員、一般質問を許します。 ◆比嘉祐一議員 議席番号26番、議長のお許しが出ましたので一般質問に入ります。今回取り上げました質問事項は3点に絞ってまいりました。1番目は幼児教育、保育料の無償化について。2番目に環境行政について。3番目が名護市交流施設構想について。質問事項1の幼児教育、保育料の無償化について。これは今、非常に子どもを取り巻く環境も違ってきておりまして、また全国的に待機児童も減少の一途をたどっているのですが、しかし各自治体によってはまだばらつきがあるようでございます。この辺もひとつ、保育士不足も絡めて、我が名護市はどのようになっているのか。お聞きしていきたいと思っております。まず、要旨の(1)2019年10月から実施されます国の幼児教育・保育料の無償化の制度内容はどのようなものか。ひとつご説明をお願いいたします。要旨の(2)間もなく制度が開始されますが、その事務的対応はどのようになっているのか。この辺のご説明をお願いいたします。要旨の(3)現在、名護市が実施している保育料の助成制度との関連はどうなっているのか。要旨の(4)国の無償化は3歳児以上と住民税非課世帯のゼロ歳~2歳児が対象となっておりますが、そのほかのゼロ歳児から2歳児に対する市の対応はどのようになっているのか。要旨の(5)国が無償化することによって、市は財政的どのくらい軽減されるのか。幾分か、各市町村財政も緩和されると思います。この辺はどうなっているのか。ひとつお聞かせ願いたい。要旨の(6)待機児童の増減に影響はないのか伺います。現在、昨年度より、名護市も44人も待機児童が増えてまいりました。その辺を含めまして聞いてみたいと思います。質問事項2の環境行政についてでございます。これは現在、環境センターのある施設です。もう随分前から老朽化が進んでおりまして、修理とか修繕費でもって、それで今までもったと思います。これも踏まえて、今後令和5年度に新施設が安和に完成すると言われております。ここまでの経緯と、これまでずっと補修とか修繕した経緯も絡めて伺っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。要旨(1)新焼却処理施設建設の現在の進捗状況はどうなっていますか。要旨の(2)地元の安和区とは継続して協議しているのか。前々からこういう話が出ておりましたが、内容等に関しましては、どのように進んでいるか私どもは知りません。この辺も絡めてひとつ説明をお願いいたします。要旨の(3)現在の焼却処理施設は大分老朽化が進んでおりまして、新処理施設の完成までどのように維持管理していくのか。あと5年です。この辺の維持管理の方法についても、教えていただきたいと思います。質問事項3の名護市交流施設構想についてでございますけれども、先月31日の新聞に、名護市として名護市交流施設構想についてという構想を描いております。新聞を読んでみましても、全体的な事業内容とかはまだ把握しておりません。行政当局といたしましても、一応構想は立てておりますが、具体的な事業内容に関しては模索中だと思います。これを、こうなるであろうという想定のもとで構いません。この辺も含めてひとつ説明をお願いしたいと思います。以上、一次質問といたしまして、二次質問は自席よりさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 それでは質問の事項1 幼児教育、保育料の無償化について。それから質問の事項3 名護市交流施設構想についてお答えします。事項1、要旨(1)ことし10月から実施される国の幼児教育・保育の無償化の制度につきましては、急速な少子化の進行並びに幼児期の教育及び保育の重要性に鑑み、総合的な少子化対策を推進する一環として、子育てを行う家庭の経済的負担の軽減を図るため実施されるものです。その内容につきましては、認可保育所・認定こども園に通う3歳以上の児童の保育料については、世帯の収入状況にかかわらず無償、幼稚園に通う3歳以上の児童は世帯の収入状況にかかわらず上限月額2万5,700円の範囲内で無償となり、認可保育所や認定こども園に通うゼロ歳から2歳児までの住民税非課税世帯の児童についても無償となります。また、認可外保育施設につきましても、3歳から5歳児については世帯の収入状況にかかわらず上限月額3万7,000円の範囲内で利用料が無償化となり、ゼロ歳から2歳児の住民税非課税世帯も上限月額4万2,000円の対象範囲で利用料が無償化されます。幼稚園の午後の預かり等については、上限月額1,130万円(後に答弁修正あり)までが無償化の対象となります。なお、無償化の対象となるには、市町村から保育の必要性の認定を受ける必要があります。無償化の対象施設については、認可保育所、認定こども園、幼稚園に加えて、認可外保育施設、幼稚園の午後の預かり保育、ファミリーサポートセンター、病児保育事業等となります。次に事項1、要旨(2)について。10月からの国の無償化に向けての事務対応についてですが、本議会において上程しております「名護市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」をはじめ、関係条例・規則・要綱等の改正準備を進めているところです。また、保育システムの改修については、令和元年7月に保育システム改修契約を締結し、令和2年3月までに段階的に改修を行っていく予定となっております。一方で、説明会の開催や広報にも努めているところです。施設向けの説明会の開催についてですが、8月5日には市内認可保育所・認定こども園・小規模保育事業所・市立幼稚園・私立幼稚園・認可外保育施設に対して、国の幼児教育・保育の無償化に関する制度説明及び国無償化後の名護市幼保助成事業についての説明会を実施しております。また、9月2日にはファミリーサポートセンター向け説明会も実施しております。保護者や市民への制度の周知については、8月20日より私立幼稚園、うみのほし幼稚園のことです。在園児の保護者や認定こども園の預かり保育を利用している児童の保護者などに対して、順次、申請案内文及び広報チラシ等の発送を行っております。また、市民のひろば9月号や市ホームページにおいても広報しております。次に要旨(3)名護市が現在実施している保育料の助成制度との関連及び要旨(4)国の無償化対象外となるゼロ~2歳児に対する市の対応はどうなっているのかとのご質問については、関連しますのであわせてお答えします。平成30年9月より名護市では、国に先駆けて認可保育所・認定こども園・幼稚園・認可外保育施設の保育料について、世帯の収入にかかわらず助成しております。国の無償化実施後も名護市では引き続き、国の幼児教育・保育の無償化の対象外となるゼロ歳から2歳児の住民税課税世帯、市内認可外保育施設を利用するゼロ歳から2歳児までの住民税課税世帯の児童についても、上限月額4万2,000円の範囲内で保育料の助成をしてまいります。10月からの無償化に伴い、国においては保育所や認定こども園に通う3歳児以上のおかず代である副食費については、副食費免除対象者以外の保護者の実費負担を原則としております。名護市につきましては、平成30年9月より保育所及び認定こども園において3歳以上の主食費等の助成を行い、給食についても助成してきた経緯があり、副食費についても助成することとしました。助成額については、平成31年1月28日に開催されました国の子ども・子育て会議の資料「保育所等の運営実態に関する調査結果」では、食材料費に関する全国調査において、入所児童1人当たりの3歳から5歳児の主食費月額平均703円、副食費月額平均4,720円、合計月額平均5,423円が報告されていることから、名護市としましては、給食費総額は全国平均の5,400円を助成したいと考えております。その内訳ですが、副食費の設定については、副食費免除対象者に対する国が定めた加算額4,500円とし、給食費総額5,400円から副食費4,500円を引いた900円を主食費として設定しております。次、要旨(5)無償化による市の財政についてのご質問ですが、10月からの幼児教育・保育の無償化により認可保育施設等を利用する3歳から5歳児及びゼロ歳から2歳児の住民税非課税世帯の児童の保育料については無償となり、保護者の負担軽減となります。また、これまで国基準保育料より低く設定していた市保育料との差が縮小され、今年度の試算としましては、約1億円が削減される見込みとなっております。しかしながら、無償化された保育料及び副食費免除対象者分の副食費について、2分の1を国が負担し、4分の1を県と市町村がそれぞれ新たに負担することになります。さらに、公立保育所・幼稚園については、無償化となった保育料が全額市町村の負担となり、合わせて新たに約9,000万円市の負担が生じることから、今年度につきましては、差し引き約1,000万円市の負担が軽減されるものと試算しております。また、今年度に限り、国の特例交付金において4分の1市負担相当額を国が補助することとなっておりますが、特例交付金の算出方法等が示されていないため、今後補正での対応を予定しております。また次年度の試算については、保育料の無償化の算定事務や、今後国の公定価格が改定されること等から、現時点においては試算しておらず、それらが示されてからの対応となります。最後、要旨(6)待機児童数への影響についてお答えします。待機児童数については、平成31年4月1日時点において、保育の必要性の認定がされ、利用条件を満たしているにもかかわらず、保育施設に空きがないなどの理由により、待機となっている国基準待機児童数は45人となっておりました。令和元年7月1日時点での国基準待機児童数は89人となっており、4月時点と比較して44人の増加となっております。名護市はこれまでに法人保育所等の創設、増設を進めて平成31年4月には3,299人までに認可定員を増やしておりますが、保育士不足等により現在の受け入れが可能な利用定員は3,179人となっております。このことからも保育士不足が待機児童の大きな原因と考えますが、待機児童の増加の要因は様々であり、今回10月からの国の幼児教育・保育の無償化については、新聞・テレビ等のマスコミ等でも大きく報道されていることから、保護者の関心は高くなっており、今後も問い合わせや申し込み等の増加に伴い待機児童数についても増加するものと予想されます。質問事項1 幼児教育、保育料の無償化についての答弁は以上です。続きまして質問の事項3についてお答えします。質問の事項3 名護市交流施設構想について、質問の要旨(1)についてお答えします。名護市では、こども家庭部こども育成環境整備プロジェクトチームを担当として、子どもが安心して過ごせる居場所でありながら、子育て家庭の交流や相談の場となり、高齢者がかかわれる複合的な施設整備に向け、基本構想の策定を今年度行う予定です。現在、プロポーザル方式による委託先を公募中ですが、優れた能力を有する者から技術提案をいただきながら、地域の現状や課題をはじめ、周辺の状況のほか、住民・利用者のニーズに沿った施設の整備を総合的に検討し、また、隣接する新名護博物館との連携が図れる施設整備を推進したいと考えております。基本構想策定の際の具体的な検討事項としては、①施設の整備方針、②運営方針、③施設配置・土地利用計画、④前提条件の整備、立地、周辺環境、法規です。⑤施設機能の整理、⑥施設規模・諸室面積設定、⑦イメージ図の作成、⑧意匠・設備面での方針整備、⑨概算事業費の算出、⑩管理運営計画、利用者及び収支計画を含みます。⑪全体スケジュールの精査などを予定しております。また、昭和56年4月1日に事業開始した老朽化著しい名護市児童センターの機能もあわせ持った施設整備としていきたいと考えております。子どもが安心して遊べる場、親子が気軽に集える場、世代間交流の場、地域における仲間づくりの場となるような事業に取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 私のほうからは質問事項の2、要旨(1)、(2)、(3)について、お答えいたします。まず要旨の(1)でございます。新設廃棄物処理施設整備事業の進捗状況につきましては、新たな廃棄物処理施設整備に向けて、平成21年度に建設適地選定調査、平成22年度にシステム選定基礎調査、平成23年度に環境審議会における処理システム選定、平成24年度から平成25年度に整備基本計画の策定並びに建設候補地選定などの作業を行ってまいりました。特に建設候補地の選定につきましては、複数の候補地での説明会や視察研修を重ね、平成27年5月に建設候補地を安和区に選定しております。それ以降、安和区に対しては改めて説明会を重ね、平成28年4月に建設同意をいただき、平成30年1月に基本合意書を締結しております。安和区の建設同意を得た後、平成28年度から、基本設計業務、環境影響評価業務等を段階的に実施してきております。特に環境影響評価業務は、沖縄県環境影響評価条例に基づき行われる事業で、4段階の手続きを約4年間かけて実施することとなります。今年度は、3段階目となる準備書作成のための現地調査の実施を行っているところであります。現地調査は、建設予定地を含む周辺状況の確認を、四季を通して行う計画となっております。現地調査の進捗状況としては、平成31年2月から3月冬期調査が完了し、平成31年4月から令和元年5月に春季調査、令和元年7月から8月に夏季調査を完了したところでございます。今後については令和元年10月から11月ごろに秋季調査を予定しているところであります、現地調査については、今年度完了し、その後、第3段階となる準備書、第4段階となる評価書の作成を行い、環境影響評価業務終了後、令和3年度より実施設計並びに建設工事に着手し、令和5年度内の完成を目標に整備計画を進めているところでございます。次に要旨(2)についてお答えいたします。これまで、新施設建設について安和区と協議を重ね、平成28年4月に建設同意をいただき、平成30年1月に基本合意書を締結している状況であります。今後整備計画を進めながら、地域振興策等を含む協議となる基本協定や施設の管理運営内容を含む環境保全協定の締結を予定しているところでございます。また、進捗状況の報告等について安和区の行政委員会へ適宜行いながら事業へのご理解、ご協力をいただけるよう努めているところであります。最後に要旨(3)についてお答えします。焼却処理施設であります名護市環境センターは昭和52年12月に竣工(しゅんこう)し、昭和53年4月から供用開始しており、築42年を経過しようとしております。これまで必要に応じて大型修繕を行いながら施設の延命化を図ってまいりました。今年度においても炉内耐火物の修繕やガス冷却室、バグフィルター設備等の修繕を実施しております。補修・修繕については、日々の業務の中で管理・点検を行いつつ、安定した施設運営を確保するために適宜実施し、新施設の供用開始まで、現施設の機能を維持し、安定したごみ処理を継続していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 順を追って二次質問をさせていただきます。第1点目に、無償化による待機児童の増加原因についてでございますけれども、これは市として、今後どう分析していくのか。それともう一つは、名護市では昨年、9月1日より無償化を実施しておりますので、周辺自治体からの転入による増加等の影響もあるのではないかと思います。この辺はどのように考えていますか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 今のご質問にお答えする前に、先ほどの答弁に1点誤りがありましたので、訂正させてください。幼稚園の午後の預かり等についての上限額を月額1万1,300円のところを1,130万円と申し上げたようです。おわびして訂正いたします。すみませんでした。ただいまのご質問にお答えします。無償化による待機児童の増加原因については、十分なデータなどがないため分析は難しいですが、議員ご指摘のとおり、名護市では昨年9月より国に先駆けて保育料の無償化を実施していることから、市外からの転入についても待機児童増加の一因として考えられます。しかしながら、他自治体においてもことし10月から国の幼児教育・保育の無償化が始まることから、今後この影響は少なくなるものと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 県内の市町村では、現在保育士不足の状況にあるわけです。名護市でも同じ保育士不足の状況がある中で、定数をやむなく下げる施設も出てきていると思います。そのような中で、市内の保育所の間で、また市外の保育所からも、保育士は引っ張りだこです。奪い合いといいますか。引き抜きが多いという話も聞きます。定員を下げている施設の数と、定員の差はどうなっているのか。その対策を、今後名護市はどのように考えていくのか。この辺を教えてください。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 現在、認可定員より低い利用定員を設定している施設は4園あります。その定員の差は120人となっております。保育士の定着を図るための市の考え方ですが、保育士の正規雇用化を進めることが大切だと考えております。沖縄県においても、毎年、保育施設の実地指導を実施しており、保育士の正規雇用率を引き上げるよう行っているところです。名護市においても、県の補助金である正規雇用化促進事業を活用して、園に対する助成を行い、保育士の定着についても支援を行っております。平成30年度は12園35人が、正規雇用化促進事業により正規職員となっております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 現在、県でも保育士の処遇改善も図っていると答弁もあったのですが、これは保育士の確保など、市内保育施設それぞれ、今対応に追われているわけです。それで、名護市として保育所などの処遇改善についてはどのように考えているか。この辺改めてお聞きします。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 保育士確保につきましては、国の制度において、保育士の賃金等に係る処遇改善等の加算があり、教育・保育の提供に携わる人材の確保及び資質の向上を図り、質の高い教育・保育を安定的に供給していくため、職員の平均経験年数や賃金改善、キャリアアップの取り組みに応じた人件費の加算が平成25年度から実施されているところです。また、保育所等に勤務する非正規保育士の処遇改善を行い、定着促進を図ることを目的とした保育士正規雇用化促進事業についても実施しており、前年度については先ほど申し上げたとおり、12園35人の実績となっております。また、今年度におきましては、県が設置しております保育士・保育所総合支援センターと連携し、保育所バスツアーの企画を検討しているところです。これは、保育士・保育所総合支援センターが県内の保育士専門学校などを訪問し、来年3月の卒業生や10月27日に開催される沖縄県保育士合同就職説明会での参加者より参加者を募集し、名護市内の保育施設を対象に施設見学を実施するものとなっております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 認可外保育施設についても、保育の無償化の対象になっておりますよね。実際問題として、施設ごとで保育の質に差があると考えております。保育の質を担保するために、どうしても県の指導監督基準を満たす必要がありますよね。名護市内では、認可外保育施設は何園あって、基準を満たしている園がいくつあるのか。この辺を教えていただけますか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 認可外保育施設についてですが、名護市には8月1日現在9園あります。現在、沖縄県が実地指導の対象とする園は3園であり、そのうち、県の指導監督基準を満たす旨の証明書の交付を受けている園は1園となります。また、残り6園のうち3園は事業所等で働く従業員の子どものみを預かる事業所内保育施設であり、県の実地指導の対象外となっておりましたが、令和元年7月1日施行の児童福祉法施行規則の一部を改正する省令に、新たに児童福祉法上の認可外保育施設の届け出対象施設となったため、3園とも届け出がされており、今後県の監査対象となる予定です。ほか、3園のうち2園は企業主導型保育事業所という認可保育施設の基準に準じて整備され、運営されている園であり、認可保育所施設並みの保育の質が確保された施設となっております。残りの1園については、幼稚園併設型の認可外保育施設となっており、こちらは県の指導監査を受けた施設となっております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 最後にもう1点聞かせてください。10月からの国の無償化によりまして、ベビーシッターやファミリーサポートセンターについても無償化の対象事業となっておりますよね。これが認可外保育施設と同じく保育の質にばらつきがあると思います。それに対しても。もちろん認可外でもいい施設はございます。サービスのいい面もございます。質の担保として、これだけに対して実地指導監査を行うという考えを持っているんでしょうね。この辺はどうですか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 ベビーシッターについては、国において、今後新たに指導監督基準の策定が検討されており、県において指導監督を行っていくものと考えております。また、ファミリーサポートセンターについては、子どもを預かる「まかせて会員」について、会員登録時に合計24時間の講習を受けることになっており、また会員登録後にはヒヤリ・ハット事例や守秘義務、子どもへの対応の仕方などについて、毎月定例会などを行っております。ベビーシッターとあわせてファミリーサポートセンターについてもお答えさせていただきました。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 部長、どうもありがとうございました。続きまして環境行政に移りたいと思います。今までずっとそういった事業を続けてきているのですが、令和5年度に完成予定としていますよね。今、アセスの3段階目です。今後、順序というのはどのようにやっていくか、その辺を説明願えますか。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 今後、今年度から令和5年度までの事業の流れということでありますが、まず今年度は造成の実施設計を行いながら用地測量、土地鑑定、補償算定業務、それと発注支援業務を行います。令和2年度は引き続き発注支援業務を行いながら、都市計画決定などを行い、現在進めていますアセスで確認された場合は、貴重種保全措置実施計画の策定、用地購入、物件補償等を行います。令和3年度は、貴重種が出た場合は、その保全措置業務を行って、その後造成工事、実施設計、建設工事を発注し、令和5年度内の完成を目指しているということでございます。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 これから用地測量とか土地鑑定とかでそういった問題もたくさん含まれていると思います。それで今アセスは3段階目ですよね。あと時間がかかると思うのですが、頑張ってほしい。建設予定地の安和区、こういった施設は余り歓迎しないです。でも状況が変わってきています。現在、安和区との協議の中で、どのような条件が出されたのか。この辺も、これまで話し合ってきた経緯はあるのですか。お願いします。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 建設予定地の安和区で事業を進めていますけれども、その地域からの要望としましては、平成30年1月に交わしました基本合意書の中で、要望事項として生活環境整備等の地域振興事業と明記はされております。ただしかし、その中で具体的な要望は上がっておりません。今現在、安和区で安和区まちづくり構想・基本計画策定業務というものを地域で進めていますので、その中で具体的な要望事項などを、その計画書の中から上げてくるのではないかと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 僕が議員になって以来、ずっと修繕しながらもってきたわけです。名護市の環境センターの過去のこれまでの修繕費について、どのように推移してきたか。修繕費、この辺を教えていただけますか。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 現在、環境センターの過去10年間の修繕費ということでありますが、まず平成21年度から金額をお示ししたいと思います。平成21年度、1,276万2,750円、平成22年度、3,308万9,950円、平成23年度、229万9,080円、平成24年度は平成23年度の繰り越し分を含めまして1億3,233万5,706円、平成25年度、504万1,890円、平成26年度、853万2,000円、平成27年度、183万6,000円、平成28年度、668万8,692円、平成29年度、3,265万4,062円、平成30年度は3,436万8円となっております。10年間の合計、平成21年度から平成30年度までで2億6,960万138円となっております。今年度につきましては、当初予算で計上した分として2,602万8,000円、本議会で補正予算として計上している額が、2件の修繕費で5,215万7,000円の補正予算を計上をしているところでございます。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 9月定例会でもやはり5,000万円と9,000万円、合計すると3億円以上かかったわけです。この10年間でかかっているわけです。早くそういった施設を修繕費を使わずに早目に、完成までスムーズにやってほしい。修繕費もばかになりませんよ。私はこの間、環境センターに行ってきました。フレコンバック、トン袋。それにごみが入れられて保管されているわけです。どういったごみなのか。またその処分についてはどこがやっているのか。例えば、扇風機、小型家電製品、いろいろあるんですね。これはどのように処分をしているのか。いろいろ管理の問題もございますので、この辺も含めて説明をお願いできますか。 ○大城秀樹議長 暫時休憩いたします。                              休 憩(午後2時14分) (マイクを使うように議長より注意あり)                              再 開(午後2時15分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 現在、環境センターにフレコンバック、トン袋に入れてあるのは、2種類のごみがありますが、プラスチック・ビニールと小型家電の廃棄物でございます。このプラスチック・ビニールについては、市内の一般廃棄物収集・運搬許可業者が収集したごみを、一旦ヤードのほうで、その袋のほうに詰めかえているわけです。それをとってきて、環境センターのほうで、うちのパッカー車に積み込んで、現在それを中部北環境施設組合、それから浦添クリーンセンター、本部町今帰仁村清掃施設組合に持っていって処理をしているということであります。また、小型家電につきましては、県内の処理業者が限定されておりまして、我々が契約しているのは、2社と処理契約をしております。まず、1社は受け入れの量が制限されているというのと、もう1社は受け入れができる品目が限られているということがあります。その仕分けを一旦行っております。業者が受け取れるような形で袋に分けて、袋詰めをして、それを、県内の1社は株式会社拓琉金属、もう1社は有限会社クリーンアイランドに持っていって処理をしているということでございます。ですから、許可業者とかから持ってきているものを一旦袋に詰めて置いていますけれども、それを積みかえてそのまま処理をしているという状況でございます。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 それともう1点、環境センター内にある現在使用していないパッカー車がございますよね。あれを見たわけです。使用されていないパッカー車の処分についてどのようにやってきたのか。この辺をお聞かせ願いますか。四、五台あったかと思いますが、ずっと放置されていました。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 環境センター内に置いているパッカー車ですけれども、これにつきましては、ある程度年数がたって古くなった車に関して、年次的な更新計画を立てて、新しい車と買いかえたために、その車が廃車としてセンター内に置いてあるという現状があります。この車については、部品どりとかそういうもので使える可能性があるものですから、一旦センター内にありますけれども、市内の一般廃棄物の収集・運搬の許可業者とか、また自動車整備工場などが、こういった部品どりとかに必要である場合もありますので、それをまたその業者に案内をかけて、もし欲しい方がいたら入札等でその車を処分していくということで、その手続きを踏む間、センターに置いているという現状であります。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 今回の9月定例会でプラスチック・ビニールごみを県外への搬出に係る補正予算9,000万円がたしか計上されていますよね。それによって、最終処分場にストックされているごみを処分できると私は思っています。これから新たに発生するプラスチック・ビニールごみについては、今後どのように処理していくのか。この辺を説明してください。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境対策課長。 ◎佐久川博光環境対策課長 ビニールごみの処理のことについてでありますが、最終処分場に仮置きされているプラスチック・ビニールごみにつきましては、これまで処理費用が抑えられるように、県内の処理施設でどうにか処理ができないかということで、いろいろ検討してきました。平成31年4月、嘉陽区と交わした協定書、協議の中で、県内の処理施設を優先しながら、12月31日まで処理をしてくれという約束事もあります。また現状として、それが年内に県内の施設での処理が厳しい状況にあることから、今回、補正予算として県外への処理費を計上させていただいたところであります。そのごみにつきましては、その予算が可決されれば、それをもって処理をして、対応していきたいと考えております。日常入ってくるごみにつきましては、今現在、中部北環境施設組合、それから浦添クリーンセンター、本部町今帰仁村清掃施設組合のほうで処理をしてもらっております。今後もそこと継続的に処理ができるようにお願いをしながらやっていくということと、また県内の別の公共の施設にも協力体制の構築ということで、現在お願いしているところであります。また県内、民間の業者の処理施設においても、そういった処理ができないかということで、定期的に相談をさせていただいていまして、その業者で受け入れが可能だということであれば、その辺の処理体制の構築を、確立しながら、安定したごみ処理ができるように努めていきたいと思います。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 最後に、名護市の構想として今回、事業をしている交流施設構想についてですが、ここはあくまで構想だと思いますので。ちょっと聞きたいのですが、こういった施設をつくる、事業をするためには、やはり策定委員も僕は必要だと思います。現在、想定でいいですので、策定委員は何人ぐらいを予定しているのか。この辺をお聞かせ願えますか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 基本構想の策定委員についてお答えします。策定委員の人選及び人数については、今のところ検討中です。今回の施設整備に関連のある方々について内部で検討し、また外部委託業者からも提案を受けながら検討してまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 新聞等の内容を見ていますと、社会問題になっているいじめとか不登校とか、場合によってはドメスティック・バイオレンス、児童虐待なども社会的に問題になっていますよね。この施設は、総括的に考えて相談を受けられるような施設となるのか。一応想定としてでいいですよ。この辺も含めてどうお考えですか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 いじめ、不登校、DV、児童虐待等の諸問題も総合的に、子どもに係る諸問題も含めた総合的相談窓口について、施設内に設置していくことを視野に入れながら対応していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 非常に大切なことだと思います。真剣に取り組んでほしいと思います。そういった問題で総括的に考えていくためには、警察とか学校関係者と連携して進めていく必要があると思います。この辺のことも視野に入れているのですか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 総括的に考えていくために、警察や学校関係者と連携する必要があるのかというご質問ですが、現在、名護市において、名護市要保護児童対策地域協議会、略して要対協が設置されておりまして、その構成メンバーに警察や学校関係者等も含まれていますので、引き続き連携を図っていけるものと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 こういったすばらしい施設をつくることは、そういった状況を立派にやってもらいたい、そう思っています。このような複合施設の先進地があったらうんと行って、例えば参考としてネットに出てきます。問題はこのようなすばらしい施設ですから、先進地に行って、生のものを見て、聞いて、肌で感じる、これが一番大切なのです。ぜひともこういった先進地に行って研修してきて、参考にして、実現に向けてもらいたい、そう思っています。この辺はどうお考えですか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 先進地視察ということは大事なことだと考えておりますので、今後、予算を組めるように頑張っていきたいと思います。
    大城秀樹議長 比嘉祐一議員。 ◆比嘉祐一議員 ひとつ、大いに頑張っていただきたいと思います。これでもって一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○大城秀樹議長 比嘉祐一議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午後2時28分)                              再 開(午後2時39分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。東恩納琢磨議員、一般質問を許します。 ◆東恩納琢磨議員 ハイサイ、グスーヨ、チューウガナビラ。すみません、喉の調子がよくないので、喉を潤すために議場で水分補給をするかもしれませんが、ご容赦ください。それでは議長のお許しを得ましたので、東恩納琢磨、一般質問を行います。1 基地問題について。質問の要旨(1)市長は、県民投票の結果後も地元への基地建設については、国と県の動向を注視するとか見守るとしていますが、それは国防と外交は国の専権事項との認識からですか、伺います。(2)辺野古弾薬庫整備については、前回の定例会での私の質問に対して「弾薬庫設置については、日米の安全基準に合致しているか立ち会いも含めて防衛局に問い合わせる」との答弁でしたが、防衛局からの回答はありましたか。2 林業振興について。(1)名護林業生産加工販売事業協同組合(源河2534番288、源河3534番385)について、前回の私の一般質問では土地の賃貸借契約が終了しているとのことですが、契約解除手続きは終了したのですか。また、現地を確認したところ、ユーカリの栽培が行われているようですが、現在はどのような利用形態でしょうか。(2)名護林業生産加工販売事業協同組合が使用していた土地の分収造林契約については、市の顧問弁護士と相談して効力を失効したとの答弁でしたが、どのような手続きを行い、北部森林組合に事業を継承したのですか。資料の提出をお願いします。(3)名護林業生産加工販売事業協同組合の運営実態について、沖縄県中小企業支援課へ公文書開示請求を行っているとの答弁でしたが、開示されましたか。3 地域循環型・エコタウン低炭素促進事業について。(1)沖縄県では、八重瀬町で先駆けてバイオマス発電事業の実証実験を行い、実用化されています。本市としての取り組み状況と可能性等について伺います。4 市立図書館の利用者保護について。(1)8月31日の沖縄タイムスの報道によると、県内63館ある公立や大学の図書館のうち、3市立図書館が捜査当局からの令状のない任意照会に対して、住所、氏名、冊数の情報を提供しています。名護市立中央図書館も令状なしで捜査当局に情報提供を行っています。これまでも含めて、いつ、何回、どういった内容の情報提供を求められ、どのような判断基準で提供したのかご説明ください。5 鳥獣被害の対策について。(1)カラスやイノシシによる農家への被害状況は改善されているのか。また、今後の課題、予算措置等を含めてご説明お願いします。6 二見以北の4小学校の跡地利用について。(1)跡地利用の事業者とは協定書を締結し、名護市、当該区、事業者による年一回以上、連絡協議会を開催することになっていまが、2018年度は三原校区だけが開催されたとの答弁でした。2019年度の開催状況をご説明ください。以上、一次質問とし、二次質問は自席より行います。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 それでは基地問題についての要旨の(1)についてでございます。この基地問題、普天間飛行場の移設問題についてでございますけれども、国と県の見解に相違があることから、訴訟などの法的な争いにまで立ち至っているわけでございます。これら埋め立て承認をめぐる法的な争いについては、当時者である国と県の問題であると認識していることから、その動向を注視するということを述べてきたものでございます。続きまして要旨の(2)、辺野古弾薬庫の整備についてですが、沖縄防衛局へ問い合わせたところ、立ち入りについては回答を得られませんでしたが、「火薬類取締法の日本の法令及び米国の安全基準のうち、より厳しい基準に適用するよう整備を行っております。」との回答を得ております。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 質問の事項2、要旨(1)についてお答えします。名護市字源河2534番288と3534番385の市有地において、林業生産施設を目的としておりました名護林業生産加工販売事業協同組合との土地賃貸借契約は、平成31年3月31日をもって、契約期間満了により土地賃貸借契約は終了しております。したがいまして、契約解除の手続きは必要となりません。当該地におけるユーカリ栽培につきましては、土地賃貸借契約期間中に名護林業生産加工販売事業協同組合が林産物生産の目的でユーカリ栽培を行ったものであり、当時、栽培しておりましたユーカリが現在も残っている状況となっております。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 それでは私のほうから事項の2の要旨の(2)、(3)、事項の3、要旨の(1)、事項の5、要旨の(1)についてお答え申し上げます。事項の2の要旨(2)でございます。名護林業生産加工販売事業協同組合、これは名古屋市の東山動物園にて飼育されているコアラの飼料を安定供給するため、収穫したユーカリの葉を同園に出荷をしてございます。出荷については、12月~3月、冬場においては本土でユーカリが育たないということもあって、出荷しております。そのユーカリ栽培を行うため、本市所有造林地、源河でございます。面積として2万6,804平米について、名護市と名護林業生産加工販売事業協同組合にて分収造林契約を締結し、ユーカリ栽培の収益の2割を分収金として、平成元年から平成28年度まで納入してございました。平成29年度において、当該協同組合代表理事の死亡により、代表理事関係人、奥様でございますが、平成30年3月末で一切の業務を停止したことに伴い、収支清算書の提出がなされず契約不履行状態になってございます。ユーカリ栽培の技術を有した従業員も解雇されたと。平成30年5月に当該分収造林契約の今後の対応について、市顧問弁護士へ相談を行いました。当事者が亡くなっており、他の組合員がいない、または確認できない時点で自動消滅となり契約は無効であると。新たに契約しても構わないと。後日、組合員が出てきた場合は、契約不履行のために解除した旨を伝えることで問題ないと回答をいただきました。資料については特にございませんので、ご理解いただきたいと思います。その後、ユーカリ栽培の技術を有した従業員が沖縄北部森林組合で雇用されたこともあって、沖縄北部森林組合と平成30年9月3日付けで分収契約の締結に至ったという現状でございます。それから要旨の(3)でございます。令和元年6月14日に沖縄県中小企業支援課に対し公文書開示請求を行いました。令和元年6月26日に公文書部分開示決定通知があり、令和元年8月26日に受理した資料を提出してございます。沖縄県情報公開条例第7条第2号及び第3号により部分開示となってございます。不開示の部分については、役員以外の組合員氏名及びその他個人名、組合の代表者の印影、個人の印影、取引先企業名、取引先金融機関名、借り入れ先名、未払い先名、事業に関する取り扱い品、取り扱い数量が不開示ということになってございます。続きまして事項の3、要旨の(1)でございます。八重瀬町における取り組みとしまして、乳牛の排せつ物を利用してメタン発酵処理によるバイオガスから発電し、沖縄電力へ売電をしてございます。発酵残渣(ざんさ)の固形分は堆肥化、液体分は有機液肥として、サトウキビや牧草地等の圃場(ほじょう)へ散布をしてございます。堆肥については有料販売、液肥については無料散布をしているということでございます。八重瀬町で実施している事業の効果として、畜舎からのにおい軽減や汚水の流出の減少、それから液肥の適正散布による地下水汚染の低減、それから液肥を活用した圃場では、化学肥料を散布した圃場と同程度の収量・糖度を確保したという報告があると。それから家畜排せつ物に起因する環境問題の解決に大きく貢献し、耕畜連携による資源循環の取り組みが推進されているということでございます。名護市における課題としまして、家畜排せつ物に起因する悪臭や汚水処理対策の強化を図ることが、現在、畜産業の持続的発展における喫緊の課題だと考えてございます。取り組みとしまして、昨年度、課題解決に向け、メタン発酵処理によるメタン発酵処理事業とバイオガス事業の事業化の実現可能性の調査を実施してございます。それからメタン発酵処理事業は、畜産事業者等の現況把握をもとに、プラントの基本計画を策定し、プラントの規模設定やシステム構成について検討もしてございます。バイオガス事業は、メタン発酵処理事業の検討結果を踏まえ、発電機の出力規模設定や廃熱の利用方法について検討してございます。今年度、昨年度実施した実現可能性調査の結果を踏まえ、事業の具体化を目標に事業計画を策定することを目標として2つの事業を実施してまいります。1つ目は、地域循環型・エコタウン低炭素化促進事業ということで、養豚農家等から原料を採取し、バイオガス・液肥の生成シミュレーションを行い、実際に生成できるバイオガスと液肥について、量や成分等の分析を行います。それから基本計画をベースに計画内容を見直し、施設整備に係る事業計画を検討します。もう一つの事業は、本9月定例会に補正予算で提案しております脱炭素イノベーションによる地域循環共生圏構築事業ということで、事業関係者間の合意形成を図ることを目的として、原料調達先の畜産農家や副産物である液肥を利用する耕種農家をメンバーとした地域連絡協議会を設置すると。それから事業計画の検討内容や原料サンプルを用いた液肥の生成に関する実証試験とその利用についての情報発信を行うということで、今年度考えてございます。それから事項の5、要旨の(1)でございます。鳥獣被害でございますが、まず鳥獣被害、平成28年度被害金額が2,343万円、面積として631アール。それから平成29年度被害金額として1,325万円、被害面積553アール。平成30年度被害金額940万円、被害面積193アールの被害になってございます。カラスやイノシシによる農家への被害状況については、徐々に減少してはおりますが、被害防止対策事業はこれからも継続していく必要があると考えてございます。令和元年度名護市鳥獣被害防止実施隊というメンバーがございまして、18名が活動中でございます。猟銃免許所持者が13人、わなの免許所持者8人ということで活動してございます。それから有害鳥獣捕獲実績、まずカラスでございますが、平成30年度は5,171羽、それからイノシシが108頭でございます。イノシシの買い取り事業でございますが、実績としまして、平成30年度、1頭7,000円で購入してございます。98頭、68万6,000円分を購入していると。それからカラスでございますが、平成30年度で4,176羽、1羽1,000円で417万6,000円でございます。もう一つ、イノシシの対策としてワイヤーメッシュ事業がございます。これが平成30年度実績で、設置距離4,290メートル、事業費で461万8,000円。これにつきましては、資材費については全額県補助をいただいております。人夫工賃等については農家が負担するという状況でございます。ただし、このワイヤーメッシュ事業についても受益戸数が3戸以上集まらないとできないという要件がございます。それから整備による効用によって全ての費用を賄うことが見込まれることということで、費用対効果についても問われるということでございます。以上のことを踏まえ、今後の課題として国及び県補助金の継続確保について、少し継続されるのかなという懸念がございます。それからワイヤーメッシュ事業について、受益農家を3戸以上集められない生産者の対策をどうするか。それとワイヤーメッシュ事業において、農作物の収穫実績をもとに事業実施農家を採択する中で、新規就農者への事業導入が厳しいということで、この部分に対しても今後検討しなければならないと考えてございます。 ○大城秀樹議長 石川達義教育次長。 ◎石川達義教育次長 それでは私のほうからは質問の事項の4、要旨の(1)についてお答えいたします。このたびは、新聞等の報道により、利用者や市民の皆様に不安を与えてしまいましたことに対し、心よりおわびを申し上げます。令和元年8月31日の沖縄タイムスの報道につきましては、沖縄タイムス社からのアンケート調査により、「警察や検察から『捜査関係事項照会』の依頼を受けたことがありますか。」という内容でありました。名護市立中央図書館では、記録は残っていないが、恐らく10年以上前の事例で、個人の住所、氏名、冊数等の情報提供ではなく、警察より提示された利用カードについて、その利用者が「除籍されている者である」と答えたことがあり、そのことが今回の報道になっております。これまで中央図書館では、報道にある事例以外の捜査機関からの捜査関係事項照会等はなく、個人の利用情報等の情報提供は行われておりません。今後は、図書館での捜査機関への情報提供については、裁判所の令状の確認がとれなければ、提供しないという原則を徹底していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 平得薫地域政策部参事。 ◎平得薫地域政策部参事 私のほうからは質問事項6、要旨(1)についてお答えします。今年度の連絡会は7月17日に、旧久志小学校区において1回目を開催しております。連絡会の内容としましては、事業所開催の諸行事等を広く地域に周知し協力関係を築いていく、可能な範囲で施設を地域に開放する、計画をしている英語教室を充実させたい等の意見が事業所及び地域の双方からありました。9月18日に同校区は2回目が予定されております。今後も事業所との意見交換をし、地域連携を深めてまいりたいと思います。また、旧三原小学校、嘉陽小学校区の連絡会は、現在日程調整を行っており、これからの開催になります。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 それでは二次質問は質問の事項6、5、4ということで、順次質問をさせていただきたいと思います。二見以北4小学校についてですけれども、これからまた協議を行うということで、進めるということですが、久志支所は、結構いろいろな事業がありまして、それだけではなくて、やはりそれも久志地域の特色だと思います。この4小学校の跡地をどうしていくか。どのようにして地域と連携させていくかというのは、支所の大きな課題だと思いますし、これは地域の課題でもありますので、積極的に取り組んでいただきたい。そればかりではなくて、いろいろな行事もありますし、しかも来年はオリンピックを控えて、聖火の事業もあります。そういう意味から、久志支所の職員の増員も図る必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 平得薫地域政策部参事。 ◎平得薫地域政策部参事 確かに、議員ご指摘のとおり、地域団体の事務局の業務として、青少協のスポーツ大会や去る1日に開催されました久志駅伝大会、私が把握している今の段階では、これから開催されます大きな事業としまして、老人婦人運動会、市陸上大会、フラワーフェスティバル、青少協の実践発表会などがあります。また、先ほど議員からありました本市において、来年5月2日に開催されます2020オリンピック聖火事業などが控えております。今後も、今以上に支所職員が地域連携、地域の支援事業など、職員の意識向上に努めてまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 先ほど言い忘れましたけれども、わんさか大浦パークの指定管理もされていまして、今、そこも大幅に改革をしていこうというさなかですので、指定管理は久志支所ではないと思うのですが、やはり久志支所が一番近くにあるわけですから、そういう意味では久志支所が窓口になるべき場所でもあるので、そういった意味でも、ぜひ久志支所との連携を密にするような働きをよろしくお願いしたいと思います。続きまして事項の4の図書館についてですけれども、確かに捜査当局から名護市の図書カードを提示されたとのことで、利用されているかどうかの確認を求められた。そこで除籍されているということで、個人情報が流出していないということで、そこは一安心だと思っているのですが、それでも不安を感じている市民はいると思いますので、その不安をぜひ払拭していただきたい。そういう意味で、教育長から、この令状のない情報提供について一切応じないと職員に徹底していただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 岸本敏孝教育長。 ◎岸本敏孝教育長 先日の新聞報道により、日ごろから図書館を利用している市民の皆様に不安を与えたこと、改めておわび申し上げます。今回の件につきましては、一次答弁でございましたように、捜査機関から示された利用カードが除籍された者であると答えたことがあったという記憶から、アンケート調査に「ある」と回答したということを確認しております。図書館においては、捜査機関の情報提供について、原則として令状を確認した場合としておりますので、今後も、原則令状の確認ができない情報提供には応じないことを徹底していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 教育長、ぜひ徹底していただいて、市民が図書館を利用しやすいように、そして図書館というのは、市民にとって知恵といいますか、そういう文化とか知力を蓄えていく場所だと思いますので、ぜひ多くの市民が利用しやすい体制づくりをお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。それでは続きまして林業振興についてですけれども、まず事項の2の(1)です。ユーカリが残っているという話を聞いているわけではなくて、今もユーカリが栽培されている跡があるのです。それについて把握されているのか。現場を確認したのかをお伺いしているわけです。そのことについて具体的に説明してください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 担当課の職員が現場に行って確認をしております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 総務部長、これまで何回もやりとりをしているわけですから、こういうことを聞いているとわかっているはずですよ。あえて意地悪みたいに聞いたことだけを答えるのではなくて、現場に行ってどうだったかという報告まですべきではないですか。現場に行って確認しましただけではないでしょう。現場に行ってどうだったのか。栽培されているのかどうか。そういうことを聞いているのです。本当に意地悪ですよ、総務部長、答えてくださいよ。聞こうとしていることを。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 この件は、当時名護林業に勤めていた方が、現在北部林業に勤めてございます。先ほど一次答弁で解雇されたということで。その方に話を伺いますと、名護市と賃貸契約を結んだ敷地内に、当時ユーカリを植えたと。その中で、休眠状態になる以前に植えたものであって、現在分収で契約している場所に行く際に、自分で植えたユーカリがかなり繁茂している状況を見て、思い入れがあって除草作業もしていたということで、見ると、栽培がされている状況になっていると。ということで、これは分収契約等を交わしていない土地のため、今後は気をつけるということで、本人から事情も伺ってございます。現場も確認してございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 私は総務部長に伺っているわけです。あそこは一般財源で貸し出しをしているわけですから、財政課が管理しているわけですよね。現場を見たと。先ほど部長の説明では聞き取りをしたと言っているのです。現場を見ているのか、見ていないのか。先ほど見たと言ったのですから、その報告をしてください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 一次で答弁をしたつもりでありましたので、先ほどのような答弁をさせていただいたのですが、当時、栽培しておりましたユーカリが現在も残っている状況であると、一次で答弁させていただいております。ただ、議員がおっしゃるのは下草の状況かと思いますが、それについては先ほど農林水産部長からあったとおりでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 総務部長は、私の聞こうとしていることをあえてはぐらかしているようにしか思えないのですが、私はユーカリが残っているかどうかを確認してくれと言っているわけではなくて、栽培されているかどうかという話をしているわけです。一般質問にきちんと書いてあるじゃないですか。実際私は現場を見に行ってきたのです。そうすると、今農林水産部長が言っているのと全く違います。私は現場を見たのです。奥に行ったとき、そこは何も手入れがされていません。奥に行く手前の下草を刈ったと言っているのですが、下草を刈ったのではないのです。畑からユーカリがとられている跡もあります。なぜ下草を刈るか。道の下草ではないですよ、ユーカリ畑の下草が刈られているのです。その目的は、今後、収穫をしようと思っているからですよ。そこはもう一度確認してください。私は現場を見ていますので。それに時間をとられたくはないのです。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 本人から聞いたことですので、再度確認し、申し上げます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 現場を見ていないということですので、聞き取りだけではなくて、現場を見て確認をしてください。そしてもう一つ総務部長、手続きが終了したということですけれども、一方的に手続きが終了できるものなのか。現実に、あそこには名護林業が栽培していたユーカリがあるわけです。そのユーカリを、きちんと確認をとって、要するに承諾をもらってユーカリをどうするかというのも含めて解除ができると思います。期限が切れたから切れるということではないと思うのですが、いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 土地賃貸借契約については、期間の満了により既に終了しているという状況にあって、現在は契約が締結されていない状況になっているということでございます。ただ、当該施設については補助事業等々の絡みがありまして、今後どのようにしていくかという調整もありまして、現在、その動向と言いましょうか、調整を待っているところでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 契約が解除されているということですけれども、あそこには名護林業の栽培したユーカリ、それは財産です。それがまだ残っているわけですから、それをどう処理するかはきちんと対応しないと、手続きが不履行だと言われると思います。その辺をもう一度確認して、今残っているユーカリをどうするのか、処理するのかを、次の時期でいいですけれどもきちんと説明をしてください。あと、分収金についてですけれども、私が聞いているのは、北部林業に出荷しているという話ではなくて、分収造林契約、そこは先ほども話をしたとおりユーカリという財産が残っているわけです。その財産を、そのまま北部林業が受け継いでいくということですから、それはそのまま相手の承諾を得ずにできるのですか。弁護士と相談したと言うのですが、理事がわからない、判明しないからということですけれども、判明していないのですか。いろいろ調べてもまだ出てきていないということなのでしょうか。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 提出した資料も理事名簿というのはついてございません。これについては、沖縄県の農林水産振興センターの皆さんも、関係人と言われる人たち4人ぐらいに事情聴取をしたりしてございます。その中で、現在誰が理事になっていて、などということを県と市とで調査している状況でございます。その中で、この理事が確定されれば総会を開いて解散手続きを行うということで、県と調整をしながら進めてございます。顧問弁護士に、昨年5月に話をしましたところ、既に代表理事が亡くなっているということで、契約は無効であると。その継承についてもどなたかが継続するという意思表示もないということで、契約上、規定上の不備だということで、新しい北部林業組合に継承して構わないということで、顧問弁護士からの指導もございました。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 その公文書の公開で、所管している県は、理事がいるということは確認しているということです。それで調査をしているということですけれども、継承する意思がないという段階ではなくて、今は調査の段階なのに、既にそういう意思がないという見切り発車をして、別の北部森林組合というところに、分収金の契約については継承したということですけれども、継承する場合は、北部森林組合の総会の決議も必要ではないかと思うのですが、そういったことがやられたのかどうかというのと、先ほど言ったとおり、まだ検証している段階でそういうことを途中で断ち切ることができるのかどうか、どうお考えですか。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 分収契約の中で、毎年度報告をするということになってございます。そういった報告がないということで、規定上の不備ということで、契約不履行ということで契約は解除して構わないということでの指導になっております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 報告がないというだけで、ユーカリはきょうから栽培してあした育つわけではないですよね。何十年もかけてあれだけ育ってきたわけです。それを皆さんは、育ってきたユーカリの上のほうを切って出荷しているわけです。そういう意味では、財産を盗んでいることに値するわけです。その財産を処分もしないままにそうやってほかの業者に渡す、期限が切れている、報告がないということで、そういうことが一方的にできるのか。そこに渡すのは新しくつくっていくものならわかりますけれども、そこにある財産ですよ。その財産をそういう団体に受け渡すということではいかがなものかと思うのですが、常識的に通用することなのでしょうか。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 その部分についても、顧問弁護士との相談の中で、契約の相手方の意思が確認できないという状況の中では、分収契約の中でそういう状況になっていると。本来ならば特別清算人とか、そういうことを選任しなければならないのですが、その契約の規定上の不備ということで、それは構わないという指導がございました。契約の相手方として北部林業の理事会で了解を得ているということでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 いつの総会ですか。私はことしの総会の議事録を見ましたけれども、そこには、一切そういうことは書いてありませんけれども、臨時総会を開いたのでしょうか。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 契約は平成30年9月3日付けでございますので、その前の理事会だと思います。今、確認をしてまた後ほど報告いたします。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 そもそも名護林業組合が補助をもらっておきながら事業がされていない。それも経営者が亡くなったということですけれども、やはりここは組合ですから、経営者一人の責任ではないわけですよね。死んだ人に責任をなすりつけているような気もしますが、ぜひそこを整理してもらいたいという意味で、私は一般質問をしているわけです。その中で中小企業支援課に行くと名簿もあるということで、開示請求もしているのですが、結局その名簿が名護市に渡ってこないというのであれば、誰がこれを清算していくのか。それを清算していくためにどういうことをすればいいのか。このままいつまでもほったらかすわけにはいかないと思います。会計検査もあるわけですよね。その対応を私は心配して聞いているので、真剣に答えていただけないでしょうか。今後どうするつもりでしょうか。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 組合の許認可が中小企業支援課というところになっています。そこに、毎年度決算報告をすると。もう一つ、県の農林水産振興センターのほうで、先ほど言いました関係人に聞き取りをしているということで、そこと連携して名護市としても早急にこの問題を解決したいということでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 中小企業支援課に、毎年度報告するということですけれども、報告されているのが平成27年度までということです。それ以降の平成28年、29年度は報告されていないということなのでしょうか。ここにないものですから。 ○大城秀樹議長 比嘉克宏農林水産部長。 ◎比嘉克宏農林水産部長 そういうことでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 そういうことということではなくて、報告されるべきものがされていないということは、やはりもう少し、どういうことなのかを含めて、県に問い合わせをして、きちんとそれを精査するべきだと思いますので、今後のこともありますので、先ほど言ったことも含めて精査して、また次の機会に報告してください。よろしくお願いします。それでは基地問題について。市長、私は普天間移設の話をしているのではないのです。市長は名護市の市長ですので、辺野古の基地の話をしていて、国の動向を注視するということを言っているものですから。私が聞いているのは外交は国の専権事項という認識ですかと聞いているのです。よろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 国防及び外交が国の専権事項であるということを明確に規定した法律はないものと認識をしておりますが、地方自治法の第1条の2第2項において、国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務などを重点的に担うということが規定されております。一般的な意味において、外交・防衛、司法や治安といった分野などは、役割分担として国がやるべき仕事に該当するのではないかと思慮いたします。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 私も一般的には外交と国防は国が担うべきだと思っています。最近では、民間外交という形で積極的に民間の方々が外交をしている。特にウチナーは、世界に移民したウチナーンチュがいて、その方々がそれぞれの立場で沖縄のことをアピールしたり、外交をしているわけです。そういう意味では、もっともっと名護も民間外交をやっていただきたいと思うわけです。先ほど市長も、一般的にはという話なのです。だからそれに縛られているわけではないと受け止めるのですが、であるならば、地元で行われている辺野古の基地問題については、専権事項と言ってもそれは制約されているわけではないと。そういう意味では、名護市として積極的にその問題に発言をしていただきたいと思うのですが、これまで何度も国と県の動向を見守ると言っているわけです。そこでお伺いしますけれども、市長は常々、法律に従うということをおっしゃっています。辺野古に移すのはどういう法律に従って移そうと国は言っているのでしょうか。教えてください。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 移設に関してどの法律であるという明確な答えは持ち合わせておりません。法律上、持ち合わせておりません。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 どの法律かは把握していないと言いながら法律には従うと言ってきたのです。これは市長が言った言葉です。市長は法律に従うと言ったわけですから、その移設に対して、辺野古に基地を造ることに対しては法律事項だと、法律で定められている。だから私は法律に従うと思っていたのですが、そうではないということですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 今話をしているのは普天間の移設の問題ですよね。外交・防衛とは言っているのですが、普天間の移設問題のことを言っているわけですよね。ですから、このことについては、今、国と県が係争中であると。その結果を注視するということですから、その結果のことについて従うということでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、やはり認識が違いました。今、係争しているのは、裁判で訴えるということは、基地を造るか造らないかではなくて、手続きのことでやりとりをしているわけです。私が言っているのは法律で造ると定められているのかどうか。それに従うということを言っているのかと聞いているのです。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 違います。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ですから、何がどう違うのですか。裁判は、辺野古に造るか造らないかという判断ではないですよね。そこは理解できますか。手続きのことで裁判を行っているのです。市長が言う法律というのは辺野古に造ることですよね。それに対して市長は、どの法律をもって辺野古に造ると言っているのか。法律があるから法律に従うと言っているわけですよね。何の法律に従うのかと聞いているのです。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 これまで何度も申し上げておりますが、この移設問題ということについて、埋め立て承認をめぐる国と県の訴訟、そちらの訴訟が繰り返されているということでございます。ですから、その結果について注視をしていくということを再三述べているわけでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ですから、埋め立て承認というのは一つの手続きの話ですよ。問題をはぐらかさないでください。私がこの問題を一般質問したのは、実は石垣市で、石垣市長が国防は国の専権事項ということで配備を受け入れる、了解したという新聞報道があったので、市長も同じかというと、ちょっとニュアンスが違うみたいな話をしていますから、専権事項ではないということですね。そうすると、辺野古に基地を造ることは国の専権事項ではないということであれば、国は辺野古に基地を造るということを何をもって造ると言っているのか。そういう意味で、国の言い方を聞いていると閣議決定だと言っているのですが、その閣議決定ということで、辺野古に造るということを市長は認識しているのでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 先ほども答弁をいたしましたが、国防と外交は国の専権事項と考えるかという中で、専権事項ではないという話を私はやっておりません。そこはまず押さえていただきたい。先ほど来、繰り返しになりますが…、もう一つは何でしたか。休憩をお願いします。 ○大城秀樹議長 暫時休憩いたします。                              休 憩(午後3時31分) (質問内容の確認あり)                              再 開(午後3時31分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 すみません、そこについて整理はされておりませんが、移設をめぐるこれまでの経緯がいろいろあって、最終的に知事の埋め立て承認でもって工事がとり行われるという認識をしております。ですから、この埋め立て承認に対するこれまでの手続きの中での訴訟になっているものだと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、私が言っているのは、閣議決定があるからということで辺野古に基地を造るということで、市長は認識しているのかという話を聞いているのです。 ○大城秀樹議長 暫時休憩いたします。                              休 憩(午後3時32分) (答弁調整あり)                              再 開(午後3時34分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 閣議決定についてですが、平成11年の閣議決定だと認識しております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。
    ◆東恩納琢磨議員 ということは、市長は、閣議決定が平成11年にされたから、これは国の問題だとお考えでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 これは国の問題という話は、今の現状を私は言っているわけです。これまで何度も申し上げてきましたとおり、移設問題については、今、国と県が裁判をしているわけです。その現状について私は申し述べているわけでありまして、私はその閣議決定がどうのこうのという話をしたつもりはございません。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 あなたが、閣議決定は平成11年に行われていますと言ったから聞いているのです。だから、閣議決定が行われていなくて、その根拠、要するに裁判のこと、市長は裁判の行方を見守るということをおっしゃっているということでしょうけれども、裁判は直接基地を造るということではないのです。先ほどから言っているように手続きが妥当かどうか。先ほど言ったみたいに、今、基地を造る根拠を私は市長に聞いているのです。法律に従うという法律はどういう法律なのか。基地を造るという法律。 ○大城秀樹議長 暫時休憩いたします。                              休 憩(午後3時36分) (質問内容の確認あり)                              再 開(午後3時37分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 法律に従うというのは何の法律に従うのか、ということだと思いますが、これは今、国と県が係争しているその結果、結局国が敗訴すれば造れないわけです。ですからそういうことに従うという話でございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長は裁判の結果に従うということをおっしゃりたいということですね。私が言っているのはそうではなくて、法律に定められている、常々市長は法治国家と言うわけですから、辺野古に基地を造るのは法律がないとできないのです。それで、どういう法律で国は造ろうとしているのか。その法律に従うということで、市長はこれまで言ってきたのかというと、そうではない。裁判の結果だということであります。国は法律を示していないのです。法律をつくっていないのです。前の話ですけれども、一つの例です。小笠原で基地の実験場を造るということがありました。そのときに。小笠原の村長は国に対して法律をつくってくれと。そうしたらその法律に従いますということです。市長、そういう意味では、あなたは法律に従うと言うのですから、辺野古に造る、設置法ですね、ないのであればそういう法律をつくってくれと。あるという認識だったのかと思うと、そうではないのであれば法律をつくってくれと言うべきではないでしょうか。それに従うということではないのでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 今の段階になって法律をつくってくれと、そういう発言をしようとは毛頭考えておりません。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 今の段階ということではなく、市長が常々法に従うということを言ってきたので、この法律はどの法律かと聞いたら、今度は市長は裁判の行方だという話をしているわけですけれども、法律がないままに、辺野古の基地の建設が進んでいるということは認識しているのでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 これまでの一連の流れについては、法にのっとってということをよく国は言っております。ですから、その法にのっとって、これまでの埋め立て工事が行われてきたという認識でございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、これまでの基地建設については、国は法にのっとってということをおっしゃっていますので、ぜひ国に、「法にのっとって」の「法」は法律の何条かということを確認していただけないでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 私が今言ったのは、これまでの手続きの流れ、そのことについて言及したわけでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、ですから、その流れは法律にのっとってと言ったわけですから、その法律はどのような法律かと聞いているのです。問い合わせていただけないでしょうか。それだけです。 ○大城秀樹議長 暫時休憩いたします。                              休 憩(午後3時41分) (答弁調整あり)                              再 開(午後3時44分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 法律がないと基地が造れないと確認された判例の存在は知りませんが、その点も含め、県との訴訟で判断されるか注視をしたいと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 すり抜けないでください、市長。県との裁判はそういう問題ではないのです。先ほどから言っている手続きの問題で、そういう法律のことまで踏み込んだ判断にはならないのです。要は、そこまで言うということは法律がないということなのです。だから言えないわけです。辺野古に基地を造る法律はないのです。なぜか。それは、辺野古に基地を造るということは、地方自治体の権限を大幅に奪うことなのです。地方自治体の権限を奪う場合は、憲法95条に定められているのです。特定の地域、地方公共団体に適用される特別法を定める場合は、その地域の公共団体の住民の投票によって、過半数の同意を得なければならないと、きちんと憲法に明示されている。だから、小笠原でそういう話をしたら、国は引っ込めたのです。ミサイルの実験場を造ることを。そういうことを国に言ってくださいと言っているのです、市長。あなたはそれができるのです。法律に従うと言っているわけですから、法律をきちんとつくってください。そして国会で、その法律を通してくださいということをあなたが言うべきだと私は言っているのです。先ほどもありました。弾薬庫の中にあなたは入れないんですよね、市長。それは、地方自治の権限が奪われているわけです。ですから、ここに基地を造る場合は、法律が必要なのです。その法律を国につくってくれということを主張していただきたいのですが、市長、いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 国に対して、今指摘されたことを要請する考えはありません。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 それはどうしてですか。あなたは名護の市長として法律に従うと言っているわけですから、その法律をつくれと言うのは当然だと思うのですが、どうして言わないのですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 私が法律に従うというのは、既存の法律に従うということでございまして、今、新たな法律をつくるということを私から申し上げることは考えていないということでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、認識してください。辺野古に基地を造ることは新たなことなのです。ですから新たな法律が必要なのです。そのことを認識していただかないと、本当に市民の安全、財産は守れないと思うのですが、辺野古に造ることは普通のことなのですか。新たなことではないのでしょうか。もう一度お伺いします。 ○大城秀樹議長 暫時休憩いたします。                              休 憩(午後3時46分) (質問内容の説明あり) (議長より時間切れの注意あり)                              再 開(午後3時49分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 先ほど来かみ合わないのですが、新たな基地を造ることに法律が必要だという話かもしれませんが、現在、法律がないと基地が造れないということにはなっていないとも思っています。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 最後の答弁はきちんと議事録に載っていると思いますので、次回また質問したいと思います。これをもって東恩納琢磨、一般質問を終わります。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員の一般質問を終わります。 本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。                              散 会(午後3時49分)...