平成13年第122回名護市定例会第122回
名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────┐│招 集 年 月
日│ 平成13年 3月 7日水曜日 午前10時 │├─────────┼───────────────────────────┤│招 集 の 場
所│ 名 護 市 議 会 議 場 │├─────────┼───────────────────────────┤│開
議│ 平成13年 3月14日水曜日 午前10時 0分 │├─────────┼───────────────────────────┤│散
会│ 平成13年 3月14日水曜日 午後 3時40分 │└─────────┴───────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出 席30名 欠 席 0名┌────┬─────────┬───┬────┬─────────┬───
┐│議席番号│ 氏 名
│出 欠│議席番号│ 氏 名
│出 欠│├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 1 │我那覇 隆 樹 君
│ 出 │ 16 │宮 城 里 子 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 2 │小 濱 守 男 君
│ 出 │ 17 │荻 堂 盛 光 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 3 │長 山 隆 君
│ 出 │ 18 │屋比久 稔 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 4 │渡具知 武 豊 君
│ 出 │ 19 │大 山 政 照 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 5 │吉 元 義 彦 君
│ 出 │ 20 │宮 城 康 成 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 6 │宮 城 弘 子 君
│ 出 │ 21 │我喜屋 宗 弘 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 7 │東 江 新 公 君
│ 出 │ 22 │屋 部 幹 男 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 8 │島 袋 吉 和 君
│ 出 │ 23 │宮 城 慶 三 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 9 │神 山 敏 雄 君
│ 出 │ 24 │比 嘉 康 雄 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 10 │宮 里 繁 君
│ 出 │ 25 │比 嘉 祐 一 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 11 │長 山 一 則 君
│ 出 │ 26 │新 城 盛 康 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 12 │具志堅 興 作 君
│ 出 │ 27 │具志堅 徹 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 13 │島 袋 権 勇 君
│ 出 │ 28 │山 城 義 雄 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 14 │宮 城 義 房 君
│ 出 │ 29 │宮 城 康 博 君
│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│ 15 │大 城 秀 樹 君
│ 出 │ 30 │大 城 敬 人 君
│ 出 │└────┴─────────┴───┴────┴─────────┴───
┘ 署名議員 2番 小濱守男君 3番 長山 隆君 議事日程 別紙のとおり 会議に付した事件 別紙のとおり 会議の結果 別紙のとおり法第121条による出席者 市 長 岸 本 建 男 君 助 役 宮 城 常 吉 君 収入役 島 袋 利 治 君 調 整 監 具志堅 強 志 君 総 務 部 長 稲 嶺 進 君 企 画 部 長 末 松 文 信 君 市 民 部 長 岸 本 達 司 君 福 祉 部 長 玉 城 直 三 君 産 業 部 長 宮 里 尚 君 建 設 部 長 岸 本 慶 典 君 水 道 部 長 宮 里 武 尚 君 消 防 長 古波蔵 廣 君
ダム対策室長 岸 本 宗 孝 君 教育長 山 里 全 用 君 教 育 次 長 徳 本 哲 保 君
学校教育課長 大 城 康 正 君
議会事務局出席者 事 務 局 長 又 吉 武 志 君 次 長 玉 城 文 利 君 庶 務 係 長 比 嘉 幹 祝 君 議 事 係 長 友 寄 隆 史 君 議 事 係 吉 田 正 志 君
○議長(島袋吉和君) ただいまの出席議員は27名でございます。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
△日程により一般質問に入ります。 3番 長山 隆君、一般質問を許します。
◆3番(長山隆君) おはようございます。前日は安和の高級住宅街までご足労いただきまして大変ありがとうございました。 議長のお許しがありましたので、新風21、長山 隆、一般質問を行います。新世紀の
スタート議会において
トップバッターとして登壇できますことは、大変光栄に思います。これからの21世紀が平和で住みよい地球であるように願いたいものです。新世紀のスタートと同時に当安和区においては、長年の懸案でありました
ウシデークが市の
無形文化財指定を受けました。以前から区内では
文化財指定に向けて、いろいろと話し合いがもたれてきましたが、なかなか結論を出すことができず今回の運びとなったところであります。
ウシデークはいつ頃から始まったか、くわしい記録は残っていないといわれております。 私達が小さい頃から300年位前からといわれておりましたが、50年近く経った今でも300年位といわれております。なかなか歳をとっておりません。
ウシデークは首里の王様が年貢の取り立てできた時に踊ってみせたといわれております。沖縄で同じ日に
ウシデークが行われることはないと聞いております。 安和の
ウシデークは旧暦の9月1日に
ウシデークウガンを行い、その日の夜から16日の本番の日まで歌と踊りの練習が続きます。当日は夕暮れ時から始まり、安和区の発祥の地である岸本の神家の前で一節奉納してから神社前のアサギへ移ります。昔は16歳から60歳位までだったらしいのですが、現在は進学や平均寿命の延びによって80歳以上の老婦人も参加しています。服装は「
カミンチュ」が老人組。老人は紺地の絣に「ウアポー」というものを着用。中年組は「ハムイ」を着用、ハムイとは「ドキヌ」という絣の上着で、左前でひもで結んだものと「カンカン」という布地の七ひだあるスカートの模様のようなものです。2番手の若手組は、紺の絣に帯は前結びにして、はちまきは紫の布を頭に巻き背中に垂らしまた、両こめかみにも紫の布地をかぶらせ、履物は全員が「
アダンぞうり」だったそうですが、現在ではビニール系のぞうりを履くようになっています。神家で奉納後、「
カミンチュ」を先頭に小太鼓で拍子を取りながら、老人・中年組、全員紅白2組に分かれ、白組を先頭に入場し、神社前「アサギ」で左回りしながら円陣を作り、踊り手は拝手・押手・払い手・棒き手を組合せに、歌に合わせ進んだりとまったり、時には「ハヤシ」を全員で歌い、非常にテンポの遅い踊りであります。1年中で最も着飾る婦人達は、昔は
ウシデーク着をわざわざ新調したといわれています。「安和ぬショウバぬモウシャン小ぬかばさ、安和ぬみやらびぬにぅいぬかばさ」と歌われるように、藍の香りがアサギいっぱいだったようで群集を陶酔させたといわれております。古代においては、「
カミンチュ」を中心とした祭政一致の政治のしきたりから、婦人たちが奉納踊りの名のもとで1カ月以上の練習時間を置き、娯楽の少ない時代において婦人が開放される時であり、婦人の団結は村の団結だという考えのもとで行われ、現在でもその趣旨は尊重されています。無形文化財の難しいところでもあります。 これらは地域に伝承された貴重な文化財であり、保存継承することは地域文化の向上発展をはかることから地域おこし村おこしにつながると思い、すでに老人会、婦人会においては毎月第3水曜日を練習日と定め、区長を筆頭に区民一丸となって頑張っていく所存でありますので、市長をはじめ市当局の皆さん、そして議員諸公の皆様には、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、長々となりましたがこれより一般質問に入らせていただきます。 今回は施政方針より5点ほど質問させていただきます。よろしくお願い申し上げます。まず始めに発言要旨1、
家族介護支援特別事業、要旨の第2、
介護サービス適正実施指導事業についてであります。 発言要旨1、
介護保険制度が施行され一年になり、落ち着いたかにみえますが、本人のわがままや、家庭の事情による家族介護も少なくないと思います。そのために介護に疲れて殺したり、または疲れて倒れたり病気になったりと、介護する方の精神的苦痛やストレスは大変なものだと思います。 要旨の第2、少しでも介護人の負担を軽くするため、「
家族介護教室の開催や
家族介護用品の支給、
家族介護者の
交流慰労事業を推進し、
介護サービスの利用者の保護を図る」ために「
サービス適正契約の普及などいろいろな事業及び研修」がありますが、その内容について具体的にお伺いいたします。 発言の要旨3、
総合学習実践支援についてであります。平成14年度から「ゆとりのなかで生きる力を育む教育」を目標とした総合的な学習の時間が新設されるに伴い、各学校においては21世紀の変化の激しい社会を主体的に生きていくために、子供に「生きる力」をつけさせることが重要視されている。
学校支援ボランティアを募集し地域の人材を活用し子供達に社会の情報を伝え体験をさせることによって、心ゆたかな広い視野を持つ子供が育つと思います。先日の新聞報道によりますと、虐待死させた子供の遺体を
クーラーボックスに入れ、半年もベランダに放置してあったという事件もありましたが、母親の虐待を見ていた別の子供もいつしか母親の真似をし、虐待を続けたといいます。死亡した2歳の子供は、生きる力だったのか、それとも本能だったのか、死んだふりをしたといわれていますが、それが事実かどうかはともかくとして
家族ぐるみで虐待をするということは異常としかいいようがありません。母親にも兄弟にも「ゆとり」がなかったことだと思います。これからの教育は、二度とこういうことが起こらないように、年齢に応じた教育をしていくことが非常に重要だと思いますので、名護市における「
総合学習実践活動支援事業の取り組み」についてお尋ねいたします。 発言の要旨4、
子供サミットについてでありますが、九州・
沖縄サミットを記念して行われました「友好・
姉妹都市子供サミットin名護」が開催され、子供達に非常にすばらしい感動と夢を与えたことだと思います。「人と環境、その望ましい未来!」をテーマに、平和で住み良い環境を築くために何をすればよいのかについて、大人顔負けの討論が行われていました。参加した子供達も沖縄の自然や文化にふれ非常に満足そうな様子でした。また、サミットに取り組む考え方も外国の子供と日本の子供との間に若干の認識の違いが感じられたということです。日本の子供はこれを機会に普段学べないことをしっかりと学んでいこうと考えているし、外国の子供は自分の考えをしっかりと伝えていこうという姿勢だったそうです。単に学ぶだけでなく自分の考えや主張を述べ、その討論のなかにおいてお互いの違いを認め、新しい考え、違う価値観があることを認識できるようになって欲しい、それがまさに教育だと思いますので、このような機会を多くの子供達にも体験させてあげたいのです。そこで今後このような事業を行っていく計画があるかどうか、お伺いいたします。 発言の要旨5、
中心市街地活性化事業についてであります。大型店舗の進出や24時間スーパーなどの出現によって客足が遠のき閑古鳥が鳴き、「
シャッター通り」と命名されてから十数年位なると思います。北部の中核都市を形成する上においても非常に重要なことだと思いますので、権利者や
地域商業者のコンセンサスを得て、市の
総合基本計画にもありますように、すばらしいまちづくりができることを望んでおりますが、その進捗状況についてお伺いいたします。 以上、一般質問とし二次質問は自席から行いますので、答弁よろしくお願いいたします。
○議長(島袋吉和君) 市当局の答弁を求めます。福祉部長 玉城直三君。
◎福祉部長(玉城直三君) みなさん、おはようございます。長山議員の一般質問、発言の要旨の1、2についてお答えしたいと思います。まず
家族介護支援特別事業の中身について申し上げたいと思います。介護保険がスタートしてもう一年になります。昨年4月にあたふたとスタートしたという制度になりましたが、長短所を含めてまだいろいろと議論が進んでいる状況にあります。そういうなかで、特にこの
在宅サービス、在宅介護を中心とした展開をしようというのが、介護保険で叫ばれてきた中身ですが、在宅介護をするなかではほとんど、家族介護が中心になります。そういう点で、
家族介護支援特別事業というのは在宅介護の中心とした担い手である家族の皆さんの身体的、精神的または経済的な負担を軽減しようということで、13年度から新しい政策として打ち出されてきた中身であります。できるだけ高齢者の在宅生活というものが継続できるように、または維持向上ができるようにということで、市としてはそのなかに、4つのメニューの準備をしてございます。 1つは「
家族介護教室」というのをぜひ開きたいということであります。これは介護している家族の皆さんとか、それから支援をしている近隣の皆さんに「介護方法」であるとか「介護予防」とか、介護している家族の皆さんも長期間に及んでくると健康を損ねたりということがありますので「介護者の健康作り」についての知識や技術を、習得をしてもらうため教室を開きたいということであります。試みに年間2回ほどでもやってみたいとのことでございます。 それから「介護用品の支給」ということについて、介護にかかわる用品というのは、すぐ思いつくのは紙オムツであるとか、またはシャンプーのなかでも
ドライシャンプーとか尿パッドとか、こういう物などを支給していきたい。これは軽度の皆さんということではなく対象者は、介護保険の要介護度の4とか5とかいうもので、所得の低い皆さん、もう少しはっきりいいますと市民税が非課税の世帯の高齢者を抱えている家族に支給をしていきたい。だいたいいま私どもの予想では、100名前後いるとにらんでおります。年額にして上限で7万5,000円を基準としていきたいと思っております。 3番目に「
家族介護者の交流事業」というのを、ぜひやってまいりたいと思います。 この家族の皆さんを一時的にでも介護から開放して
日帰り旅行等を通して交流してもらおうと、一時的にでもリフレッシュをしてもらおうということであります。これは一気にできないとは思うのですが、10名程度、1人当たり2万5,000円位を目安にして、この13年度はやってみたい。 4番目に、
家族介護慰労事業。これは前にもいろいろと議論がございましたが、家族介護をしている皆さんへ慰労金を出そうという話がスタートの段階でもございました。議論はあったのですが、やっとスタートをするというかたちになります。この対象者は、重度のみなさん、要介護度4または、5に相当する皆さんで市民税が非課税の皆さん、それで過去1年間、
在宅サービスを受けないで家族でもっぱら介護をしている皆さんについて、年額10万円位を支給しようということであります。これも名護で約40名位おられるのではないかとみております。これが
家族介護支援特別事業で、いま市が進めていこうとしている中身であります。それからもう1つ「
介護サービス適正実施指導事業」というものも4つ位のメニューを準備をしていきたいと思っています。これまで介護については「
福祉サービス」ということも絡んで措置制度で全部展開をして、ある意味、利用者のみなさまからすると、かなり受身の側面がございまして、介護保険になって自分達からこのようなサービスを受けたいということでニーズを表明して、ある面では契約をするということですから、状況にマッチした契約ができるようにということで、非常に困っている皆さんもたくさんいるというふうにみております。 そのような意味では、いわゆるサービス、契約が適正にできるようにとのことで、「
適正契約普及事業」ということをまずやりたいと思います。これは、契約がスムーズにいくように相談窓口をぜひ
在宅介護支援センターに作っていただいて、年2、3回位、各域を回って相談を受けるということをしていきたいと思っております。
支援センター3カ所ございますから、その皆さんのほうに、この事業はぜひ委託をして相談にのってもらおうということであります。 「
サービス事業者振興事業」。たくさんの
サービス事業者が北部でも、名護でも生まれました。
サービス提供のかなめになる
介護支援専門員の連絡会というのは、名護がいち早く一年前に作ってスタートさせています。それから、訪問介護する事業所の連絡会も立ち上げて情報交換とか研修をやってきていますが、それに加えてその他の
介護サービス事業者の連絡体制を構築して、ぜひ研修とか情報交換をやっていきたい。
サービス事業者の
振興事業メニューとして展開していきたいと思っております。「
地域サービスマップの作成事業」。これは市内にあるまたは市の近郊にある
介護サービスの事業所、サービスの内容や特徴、場所などを盛り込んだ「
サービス情報マップ」を作成して、高齢者の方にお配りをして、情報提供がスムーズにいくようにしたいということで、
マップ作成をしたいということでございます。 4つめに
福祉用具購入であるとか
住宅改修事業者の研修事業、住宅を改修するというのは、身障者であるとか高齢者の皆さんの改修に関してかなり知識がたくさんあるという業者が非常に少ないという状況がございます。そのような業者の皆さんに対して、できるだけ介護保険の中身や、各地で展開している事例等を含めて、こういう事業者に
研修会実施をしていきたいという事業の中身であります。 走り出してあたふたとしたかたちで事業が進んでおりますが、国のほうもいろいろ手を打ちながら、メニューの提示をやりつつあります。ぜひそれに対応して市のほうでもできるだけスムーズな
サービス提供ができるように事業を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(島袋吉和君)
学校教育課長 大城康正君。
◎
学校教育課長(大城康正君) おはようございます。議員の皆様には、いつも学校教育に対してご理解とご支援をいただきまして、大変感謝申し上げます。それでは、長山議員からのご質問にお答えしていきます。まず「
総合学習実践活動支援事業」についてでありますが、長山議員からもありましたように、いま教育は大きく変わろうとしています。 特に、平成14年度から新教育課程が実施されます。そういうなかで今は、移行期であります。そして今回の教育改革の大きなキーワードは、「ゆとりのなかで生きる力を育む教育」ということでなされ、知識が実践で生かされない、それから体験不足、と大きな反省がありまして、そして国語・算数に次いで大きな時間数を割いた総合的な学習が新設をされたというふうになっております。そういったことが1つのポイントであります。そのなかで結局、総合的な学習の時間というのは各学校の相違を生かしながら、そして子供たちが自分で課題をみつけて自分で学んでいく、解決能力を培っていくというような大きなことが求められています。それで生きる力をつけていく。そのために従来の学習形態とは大きくかわっていきます。教科書がないのです。そういったなかで地域に即した教材を扱わなければいけない、そしてそのために学校においては地域にしっかり足をおろして「何があるのか」ということをみつけていかなければならない。その時に実際、子供達も一緒に足を運んでみつけていく、そして専門家をお呼びして話を聞くとか、それから実際に父兄や専門家に手伝ってもらい実践活動を推進するというふうなことになるわけです。ですから学校だけでやる授業は終わった。結局、そのために地域の人材が多数必要になってきます。そういったことから本市においてもぜひ新しい教育をどう支援するかという立場にたってやらなければならない。今12年度から移行期間として学校で35時間実施しております。次年度は50か70時間ということで実践活動を予定しております。そして14年度の完全実施に向けるというふうなことです。そういったなかで地域人材を活用推進するとお話しても、やはり学習を進めるガイドが必要になってきます。 そのために
教育委員会としては2ヶ年間、屋部小学校に研究を委託してまいりました。それから現在、次
年度大宮中学校に発表をお願いしております。そういったなかで小学校・中学校を指定して研究を進めていますが、こういった授業に役立てるためのガイドブックや
地域マップ等を作成する。県としても市としても、
推進委員会を各学校で設置していただきたいということで次年度、施策にも入れてあります。こういったことが、一つの大きな教育の流れのなかでかわっているということです。そして実際に、これまで地域といっても子供達が動く、人が動きますのでやはりそこでは、体験するための交通費とか、お話を聞くための講師の報償費とか、進めるための消耗品が必要になってきます。そういったなかで支援事業をうちながら、今回1学級7,000円ということで予算を計上いたしました。これからは開かれた学校づくりといっておりますが、お互い地域と交流することによって教育の方向がかわっていくと、大きく心にもつながるのではないかと期待をしています。これが総合的な学習についてであります。 2つ目に「
子供サミット」についてお答えをしたいと思います。友好・
姉妹都市子供サミット、先ほど長山議員からもありましたように、おかげ様で大変大きな成果を得て今学年終わることができました。サミットの主旨等について、報告書にありますように主として友好・姉妹都市の
子供たち相互の絆を深め21世紀に向け共に羽ばたく機会としたいということに、大きな主眼をおきました。これまで、友好都市、姉妹都市といってもなかなか子供達はわからない。結局、大人の社会のなかに友好・姉妹都市というようなことだったのですが、やはりこの機会を通して子供達が、私達の姉妹都市は海外のどこにあるんだ、ということで世界を身近に感じたかと思います。これが大きな成果になったのではないか、そして市民のなかにも大きく友好・姉妹都市がどこだということが印象づけられた機会になったかと思います。そのなかで話し合われた環境について、世界的な問題でもあるし、どうしてもクリアしなければならない問題です。そういったなか、子供達が前向きに話してくれたということで次年度から環境の日の設定を各学校で設定していきます。
子供サミットの経験をそのまま生かしていきながら、環境について考える機会を今後やっていきたいということで推進をしているところです。 それから今後についてでありますが、次年度は枚方で開催をするという方向で検討が進められています。そのなかで予算も計上されていると思いますが、その趣旨が生かされるように、友好・姉妹都市と連携を取りながら、今後子供がお互いの立場に立って伸びる、共に羽ばたく機会を、共に検討を進めていきたいと考えております。
○議長(島袋吉和君) 企画部長 末松文信君。
◎企画部長(末松文信君) それでは、長山議員の5番目の質問「
中心市街地活性化事業の進捗状況」についてお答えいたします。これまで私どもといたしましては、中心市街地の活性化事業につきまして、平成7年度に「市街地の総合再生計画」それから平成8年度に「市街地の再開発基本計画」それから平成9年度に「特定商業集積整備基本構想」さらに「中小小売商業活性化ビジョン」という計画をそれぞれ策定してまいりましたけれども、市街地の活性化に向けた方策、これらを検討してまいりました。しかしながら今日までまだ環境が整っていない状況にあります。そこで平成10年度、新たに再生の手法ということで「中心市街地活性化法」が施行されたところでございます。それに伴って新たな事業メニューが創設されたということがございます。私どもといたしましてもこれらの新たなメニューを検討した上で長山議員がおっしゃるように、地元の皆様のコンセンサスが得られないとこれは進められないわけですけれども、いま取り組んでいることを申し上げますと、再開発に向けた組織体制を作ることが必要だろうと、組合であるとかあるいはTMOであるとか、事業主体を設立させなければならないということで取り組んでいるところであります。そこで事業主体等が立ち上がった段階で、活性化法に基づいたメニューを検討して計画を作っていきたいと考えております。これまでは規模であるとか、そういったものが、かなり大きくてリスクも大きかったこともありますけれども、今回の新しいメニューでは建物そのものをリニューアルしていくことも含まれておりますので、具体的にできるかたちでこの事業について取り組んでいきたいと考えています。
○議長(島袋吉和君) 3番 長山 隆君。
◆3番(長山隆君) ありがとうございました。それでは最初の方からお聞きしていきたいと思います。 家族介護支援の家族の範囲は、一緒に同居している人だけが対象になるのか、それから隣近所に嫁と娘がいて介護して、その方が精神的な苦痛があって、この事業の支援が受けられるのか、それから旅行に行くときにそのような人でも家族介護の対象として少しの間、面倒をみてもらえるのか、また住宅の改修工事のために融資等があるのか、必ず介護者でなくてはならないのか、それとも身体障害者の方などは、少しの階段でも難しい方もいらっしゃいますけれども、こういうものの福祉関係で融資があるのかどうか、この関係で融資の金額や支援するものがあるのかどうか、住宅改良する場合には無利子で貸すなど、そういったものがあるかどうかお聞きしたいと思います。
○議長(島袋吉和君) 福祉部長 玉城直三君。
◎福祉部長(玉城直三君) まず、最初に、この家族介護をされている皆様の対象の範囲ということでお話がございましたが、基本的には家族が対象になります。ただし介護教室に関しては具体的に支援している皆様、地域や隣近所で支援している皆様も含めて対象になります。そういう点では、お金をやるとか、医療事業で介護をやるとかいう場合には、家族に限定されます。ご理解いただきたい。同居でなくてもよいです。近くにいて支援をしている家族であればよいということです。それから住宅改修に関しては、これは補助制度がございますから介護保険でもございますし、それから福祉メニューでもございます。ただ金額が限られてくるものですから、大きな改修はできない。段差を改修するとか手すりを付けるとかは、充分間に合う金額になります。そういう点では特別に借り入れするほどの中身ではございませんので、借り入れをする制度はないとご理解いただきたいと思います。
○議長(島袋吉和君) 3番 長山 隆君。
◆3番(長山隆君) この事業はスタートしたばかりなので、これからは市民の皆様の意見を聞きながら一緒に勉強しながら、介護して疲れ果てた人達が生じないような事業にしていただきたいと思います。 それでは、3番目の学校関係の件ですが、平成14年度から学校週休2日制が完全に実施されると思います。たしか平成4年に第2、第4の土曜日が休みになりました。その時によく教育関係でいわれていました、「子供を地域にかえして、ゆとりある生活をさせる」ですから地域でボランティア活動をさせて子供達に情操教育していくという目的で学校の週休2日制ができたと思います。これから10年を経て、来年度の4月1日から完全に週休2日になります。学校では、そのためにゆとりの時間として50時間あるいは75時間を持つと聞いておりますが、週休2日になった場合の子供達が地域に帰って、地域でのゆとりの時間をどういうふうにして考えているのか、お聞きしたいと思います。それからもう1つ、
子供サミットの件でありますが、いまお答えいただきました、大城教育課長は
子供サミットの裏方として事務仕事をしてきたことには、大変敬意を表するところでございます。素晴らしい冊子ができて、私はこの本に目をとおしました。 また屋部中でもロンドリーナの子供と枚方市の子供が4人きて、屋部中学校の子供達と交流会をもったことを、学校の先生や子供から聞かされました。沖縄の子供は外国人とゆっくり話をした経験があまりないようで、基地があって外人はたくさんいるけれども子供としては外国人に触れ合う機会が少ない、そういう意味で、始めのうちは言葉も分からなくて距離をおいていた屋部中学校の子供達も、あとで踊りを教えたりする時に体育館のなかで手を取り足を取り教えていたという話を聞いております。 ですからこのようななかから、子供達には自分も
子供サミットに出てこういう人達と話したいという意見があったものですから、計画として来年度は枚方市の子供達と行われますが、そういう機会をぜひたくさんつくって、名護市には名桜大学もあり、そこには外国人の留学生もいることですから、せめて年1回くらいはこういうかたちで名桜大学生と1つテーマを作って論議を交わしていくことができるものかどうか、この2点についてお聞きしたいと思います。
○議長(島袋吉和君)
学校教育課長 大城康正君。
◎
学校教育課長(大城康正君) お答えします。地域でのゆとりの時間というふうなことが確かに14年度からだいぶ出てきます。そういったなかでやはり学校において地域でどう過ごすか、という課題も今、話のなかでは山積している状態です。ですから、そういった過ごし方というものをやはり家庭のなかにどのようにかえしていくか、というのも大きな課題になるかと思います。そういったなかで現在、「家庭の日」というのが設定されているわけですが、なかなかそれがうまく機能していない。やはりこれからも、学校教育のなかでPTAそれから父母会等をとおしながら、地域でのゆとりの過ごし方について話し合いを進めていきたいというふうに思っております。 それから先ほどの子どもサミットでありますが、やはりまだ次年度についてこうだということはまだ十分検討されておりませんが、やはり子ども達がいろいろな場所、国際化のなかでどう自分を発揮していくかという機会を設定することが大変大切だと思います。ですから、今後どのように進めていくか持ち返って検討をさせていただきたいと思います。
○議長(島袋吉和君) 3番 長山 隆君。
◆3番(長山隆君) それから、各学校において
学校支援ボランティアの募集というかたちでいろいろな職種を書いた物を各学校でPTAの方から募集したと思います。これによって、どのくらいの件数がきたのか、どういった内容なのか、もし分かったら教えていただきたいと思います。それと、こういう人達を集めた名護市の人材データといいますか、こういうものが各学校から上がってきたものが一まとめになったものがあるかどうか、それも一緒にお聞きしたいと思います。お願いします。