続いて、お諮りいたします。
委員会提出の意見書案として、
総務常任委員会より意見書案第四号 二〇一六年度税制改正における自動車関係諸税の抜本的見直しを求める意見書が提出されました。
この際、意見書案第四号を本日の日程に追加したいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)御異議なしと認めます。
よって、意見書案第四号を、本日の日程に追加することに決しました。
なお、変更後の議事日程は配付のとおりであります。
~ 日程第一
委員長報告 ~
日程第一、これより議第百二号から議第百二十二号までの二十一件を一括議題とし、各委員長に審査の結果について報告を求めます。
まず、
総務常任委員長 井本裕明君。
◯総務常任委員長(井本裕明君)皆さん、おはようございます。
総務常任委員長の井本でございます。
委員会の報告をさせていただきます。
平成二十七年十二月第五回
宇佐市議会定例会において、当委員会に付託された議案五件について、去る十二月十五日第二委員会室において委員会を開催し、所管部・課長の出席説明を求め、慎重に審査いたしました。その経過と結果について報告を申し上げます。
まず、議第百二号 平成二十七年度宇佐市
一般会計補正予算(第四号)ですが、本委員会に係る今回の補正の主なものは、自治区集会所の修繕等に要する経費の助成について、要望件数の増に対応するため、補助件数の拡充を行う自治区
集会所建設補助事業に七百万円の増額。平成二十九年度までの統一的な地方公会計制度への移行に伴い、複式簿記に基づく財務諸表の作成に必要な
財務システム改修などを行う
電算システム改修に五百三十一万三千円の増額をするものであるとの説明がありました。
当委員会で審査した結果、本案の当委員会所管分の補正は必要であると認め、異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百十号 宇佐市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定についてですが、これは、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴い、本市における個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関し必要な事項を定めるため、条例を制定するものとの説明がありました。
委員より、「
マイナンバー制度は個人に番号を振ることによって管理し監視する、その点が大きな問題であり反対だ」との討論がありました。
当委員会で審査した結果、本案は賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百十一号 宇佐市職員の給与に関する条例の一部改正についてですが、これは、国家公務員の高齢層職員の昇給抑制措置を踏まえ、本市においても五十五歳を超える職員は、標準の勤務成績では昇給しないよう、所要の改正を行うものとの説明がありました。
委員より、働く人の賃金を上げて景気を回復させるという方向に向かっている中で、五十五歳昇給停止というのは、働く人に大きな打撃を与えるし、地域経済に影響を与えるため、同意できないとの討論がありました。
当委員会で審査した結果、本案は賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百十二号 宇佐市職員の退職手当に関する条例の一部改正についてですが、被用者年金制度の一元化等を図るための
厚生年金保険法等の一部を改正する法律による
厚生年金保険法及び
地方公務員等共済組合法の一部改正に伴い、改正を行うものとの説明がありました。
当委員会で審査した結果、本案は異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百十三号 宇佐市税条例等の一部改正についてですが、これは地方税法の一部改正に伴い、税の徴収猶予及び換価の猶予について、分割納付の方法や申請手続を定めるとともに、市税の納付書等への法人番号の記載に関する規定について所要の改正を行うものとの説明がありました。
委員より、「徴収の猶予など、緩和されたりして、負担軽減につながる部分もあるが、
マイナンバー制度に係る部分は反対だ」との討論がありました。
当委員会で審査した結果、本案は賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、
総務常任委員会の審査報告を終わります。
◯議長(中島孝行君)次に、
文教福祉常任委員長 今石靖代さん。
◯文教福祉常任委員長(今石靖代さん)皆さん、おはようございます。
文教福祉常任委員長の今石靖代です。
平成二十七年十二月第五回
宇佐市議会定例会において、本委員会に付託されました議案八件について、去る十二月十六日に第二委員会室において委員会を開催し、担当部課長に説明を求め、慎重に審査いたしましたので、その経過並びに結果を報告いたします。
まず、議第百二号 平成二十七年度宇佐市
一般会計補正予算(第四号)でございますが、本委員会の所管に係る歳出補正の主なものは、民生費関係では、子ども・子育て支援新制度の施行に伴う、保育所、認定こども園に対する施設型給付について、休日保育等の各種事業を実施することに対する加算措置及び
消費税引き上げ財源の公定価格への反映を行う保育所措置費三千五百二十九万五千円の増額など。衛生費関係では、
インフルエンザワクチン接種単価の上昇に伴う個人負担を軽減するための予防事業八百三十六万八千円の増額など。教育費関係では、宇佐市平和資料館に寄贈を受けた特攻兵器「桜花」の実物大模型を展示するための
スペース拡幅改修とあわせ、空調設備及びトイレの増設を行う
平和資料館施設改修工事五百四十九万四千円の増額などの説明がありました。
討論において、「保育料の滞納者に対して延滞金を課す内容になるので反対である」という反対討論や、「延滞金等は保育所利用者の資質向上等において必要な措置である」という賛成討論もありましたが、本委員会の所管にかかる補正予算は、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百三号 平成二十七年度宇佐市
介護保険特別会計補正予算(第三号)でございますが、補正内容につきましては、
介護サービス利用等の動向により、保険給付費における事業調整のための歳出項目の組み替えを行うものであり、累計予算額に変更はないとの説明でありました。
審査の結果、補正予算は必要なものと認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百八号 平成二十七年度宇佐市
介護サービス事業特別会計補正予算(第二号)でございますが、補正内容につきましては、平成二十八年度
妙見荘一般廃棄物収集運搬業務委託、平成二十八年度
妙見荘管理業務委託などについて債務負担行為を追加するもので、累計予算額に変更はないとの説明でありました。
審査の結果、補正予算は必要なものと認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百九号 平成二十七年度宇佐市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第一号)でございますが、今回の補正額は百二十七万二千円の増額で、累計予算額は七億一千四百二十七万二千円となります。
補正内容につきましては、前年度決算に伴う繰越金等の調整、平成二十七年度の
基盤安定負担金額の確定に伴う納付金及びその財源となる
一般会計繰入金の増額を行うものとの説明でありました。
審査の結果、補正予算は必要なものと認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百十四号 宇佐市
国民健康保険条例の一部改正についてでございますが、これは、
国民健康保険税の徴収猶予の取り扱いについて、宇佐市税条例に定めるところにより行うこととするため、徴収猶予規定の整備を行うとともに、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の施行に伴い、
国民健康保険税の減免の手続について、所要の改正を行うものとの説明でありました。
討論において、「
マイナンバー制度そのものに反対であり、さらに管理するシステムが広がる内容が含まれているので反対である」という反対討論や、「そもそも
マイナンバー制度は国で決まったものであり、宇佐市の条例において当該条文があるので、改正は必要な措置である」という賛成討論もありましたが、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百十九号 指定管理者の指定について(安心院児童館)でございますが、これは、
指定管理候補者として選定された
社会福祉法人宇佐市
社会福祉協議会に、平成二十八年四月一日から平成三十三年三月三十一日まで管理を行わせたいので、指定管理者として指定することについて議会の議決を求めるものとの説明でありました。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第百二十号 指定管理者の指定について(
安心院老人デイ・サービスセンター)でございますが、これは、
指定管理候補者として選定した
社会福祉法人宇佐市
社会福祉協議会に、平成二十八年四月一日から平成三十一年三月三十一日まで管理を行わせたいので、指定管理者として指定することについて議会の議決を求めるものとの説明でありました。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
最後に、議第百二十一号 指定管理者の指定について(
院内老人デイ・サービスセンター)でございますが、これは、
指定管理候補者として選定した
社会福祉法人宇佐市
社会福祉協議会に、平成二十八年四月一日から平成三十一年三月三十一日まで管理を行わせたいので、指定管理者として指定することについて議会の議決を求めるものとの説明でありました。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、議第百二号、百十四号については、委員長自身が討論を行ったため、委員長の職務を副委員長に代行していただきましたことも報告させていただきます。
以上で報告を終わります。
◯議長(中島孝行君)最後に、
産業建設常任委員長 衛藤義弘君。
◯産業建設常任委員長(衛藤義弘君)皆様、おはようございます。
産業建設常任委員長の衛藤義弘です。
委員会審査報告を行います。
平成二十七年十二月第五回
宇佐市議会定例会において付託されました議案十件、請願一件について、去る十二月十五日委員会を開催し、担当部課長の説明を求め、慎重に審査した結果、次のとおり決定しましたので、その経過及び結果について報告します。
まず、議第百二号 平成二十七年度宇佐市
一般会計補正予算(第四号)ですが、本委員会に関わる補正の主なものは、歳出では、
安心安全確保対策として、通学路にカーブミラーやガードレール等の整備を行う
交通安全施設整備費で六百万円、産業振興対策として、人・農地プランによる担い手への農地集積事業で八千二百二十五万四千円、大豆栽培の生産拡大を支援する
大豆産地拡大対策事業で一千四百三万八千円、災害復旧対策として、梅雨前線豪雨及び台風十五号災害の補助査定確定に伴う河川四件、農地九件、林道一件の計十四件の災害復旧費で一千百七十九万七千円の増額などです。歳入では、担い手への
農地集積推進事業費補助金など県支出金七千二十七万四千円の増額などとなっています。
審査の結果、本委員会の所管分は必要な補正予算と認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百四号 平成二十七年度宇佐市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第二号)ですが、今回の補正の主なものは、歳出では、機器点検整備に関わる一款一項二目の維持管理費などの増額。歳入では、
一般会計繰入金による財源調整を行うものです。
審査の結果、必要な補正予算と認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百五号 平成二十七年度宇佐市
簡易水道事業特別会計補正予算(第二号)ですが、今回の補正の主なものは、歳出では、一款一項の総務管理費で、安心院、
院内簡易水道維持管理費の増額。歳入では、消費税還付金及び建物災害共済金、
一般会計繰入金で財源調整を行うものです。
審査の結果、必要な補正予算と認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百六号 平成二十七年度宇佐市
公共下水道事業特別会計補正予算(第三号)ですが、今回の補正の主なものは、歳出では、
処理場施設修繕費の増額及び三款一項の公債費で利率見直しによる公債費の減額。歳入では、
一般会計繰入金により財源調整を行うものです。
審査の結果、必要な補正予算と認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百七号 平成二十七年度宇佐市
特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算(第一号)ですが、今回の補正の主なものは、三款の公債費で利率見直しによる公債費の減額。歳入では、
一般会計繰入金により財源調整を行うものです。
審査の結果、必要な補正予算と認め、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百十五号 道の駅「いんない」条例の一部改正についてですが、これは、平成二十八年度から道の駅「いんない」の管理運営について、食堂も含めた施設全体を指定管理者が行うこととするため、所要の改正を行うものです。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百十六号 市道路線の認定についてですが、これは、市道として新たに神子山団地四号線ほか七路線を認定するため、議会の議決を求めるものです。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百十七号 工事請負契約の変更についてですが、これは、平成二十七年六月第三回定例会において議決された、平成二十七年度
宇佐文化会館外壁ほか改修工事について、防水面積の増加などにより、契約金額を九十七万五千二百四十円の増額変更をするため、宇佐市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第二条の規定により、議会の議決を求めるものです。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百十八号 市有財産の無償譲渡についてですが、これは、昭和五十七年度
農林業地域改善対策事業で建設した共同畜舎について、土地及び施設を管理する上副畜産組合から譲渡申請があり、関係法令等による基準に適合するため、これを無償譲渡したいので、議会の議決を求めるものです。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第百二十二号 指定管理者の指定について(道の駅「いんない」)についてですが、これは道の駅「いんない」の施設管理を、
指定管理候補者として選定した有限会社エイトに、平成二十八年四月一日から平成三十三年三月三十一日までの五年間、指定管理者として指定することについて議会の議決を求めるものです。
審査の結果、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
最後に、請願第七号 農業と食の安全、国民の医療を守るためTPP大筋合意からの撤退を求める意見書の提出に関する請願ですが、これは、本年十月五日、閣僚レベル交渉で大筋合意に至った
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定に関して、国及び関係行政庁に対して、一、大筋合意の詳細と協定書本文を開示し、国会・国民の議論を保障すること、二、国会決議に違反する合意は撤回し、協定書の調印と批准を行わないことの二項目について要望する意見書の提出を求めるものです。
委員からは、「本件は大筋合意の段階であり、公表されていない推測の数字にすぎない。メリット、デメリットを含めて、年明けの通常国会で詳しく議論されると思う」。また、「国は大筋合意しているので、今さら撤退すべきでない。農業の厳しい面については、国は米の備蓄なども打ち出しており、もう少し状況を見るほうがよい」などの意見が出されました。
慎重に審査した結果、今後の国の情勢等を注視し、さらなる調査・研究を行ってから判断する必要があるという観点から、全会一致で継続審査と決定いたしました。
以上で
産業建設常任委員会の審査報告を終わります。
~ 日程第二 委員長報告に対する質疑・討論・採決 ~
◯議長(中島孝行君)日程第二、これより、委員長報告に対する質疑、討論、採決に入ります。
まず、議第百二号 平成二十七年度宇佐市
一般会計補正予算(第四号)を議題といたします。
ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
十三番 用松律夫君。
◯十三番(用松律夫君)皆様、おはようございます。十三番 日本共産党の用松です。
議第百二号、二〇一五年度
一般会計補正予算(第四号)について、不同意の立場から討論を行います。
もとより本補正で、自治会集会所の補助金や子育て支援など、市民要求を積極的に反映した予算計上には賛意を表明するのは当然のことであります。また、リスクの少ない三十年物の超長期の国債の購入によって、差し引き千四百四十三万一千円の運用益を確保できることになるなど、新たな基金の活用として注目すべき内容となっております。とりわけ、私が一般質問の冒頭で賛意を表明したように、所得制限なしに保育料の助成額を入学前まで拡大したこと、あるいは出産祝い金の新設増額、あるいは入学祝い金の新設増額などの方向を明らかにしたことは画期的なことであります。
ただ、同意できない一点は、
保育所システム改修業務委託として、延滞金の徴収システムを構築する予算が百二十九万六千円、八%の消費税加えて、計上されている点であります。
現在、延滞金の徴収を行っている県下の自治体は、大分、別府、中津、高田の四市のみにとどまっています。真面目に払っている保護者との公平性の確保という点では必要だという議論もあることも十分承知をしております。また、滞納そのものを容認するものではございません。
二〇一四年度七月、厚生労働省が発表した
国民生活基礎調査によれば、日本の相対的貧困率は、統計をとり始めて、一九八五年以来最悪の一六・一%に達しています。国民のおよそ六人に一人が貧困状態にあることを示しています。国際比較でも日本はOECD──
経済協力開発機構三十カ国中、アメリカに次いで二番目にその貧困率の高さが指摘をされております。中でも子供の貧困は深刻で、一六・三%に上っており、全国でゼロ歳から六歳までの乳幼児は六百四十万人、およそ、このうち百一万人が貧困状態にあると指摘をされております。また、宇佐市のゼロ歳から六歳までの人口が三千十八人とお聞きしましたので、約五百十人が貧困状態を余儀なくされていることになります。
先般マスメディアでも、年収二百万円以下のいわゆるワーキングプアが過去最高の千百四十万円にも達し、親の貧困のために子供の教育のおくれによる社会的損失は四兆円と試算されております。宇佐市の平均的な子育て世代、子供が二人の場合は、およそ三万七百五十円となり、負担が軽いとは言えません。児童福祉法第五十六条では、保育料の額について、家計に与える影響を考慮し、各市町村長はその額を定めることができるとしており、滞納を余儀なくされないような額の設定が適切だと考えております。
是永市長は、
定住満足度日本一を目指す市長として、先ほど申しましたように子育て支援への新機軸を次々に打ち出し、その拡充を図ろうとする矢先、この拡充策に逆行するような、この滞納延滞金の徴収システムは、現状では導入するべきではないと考え、不同意を表明し、討論を終わります。
◯議長(中島孝行君)ほかに討論はありませんか。
一番 中本 毅君。
◯一番(中本 毅君)皆さん、おはようございます。議席番号一番の中本 毅でございます。
議第百二号 平成二十七年度宇佐市
一般会計補正予算(第四号)について、私は賛成でございます。賛成の立場から討論を行わせていただきます。
今回の補正予算額は二億四千四百五十万円で、平成二十七年度の累計予算額が約二百九十九億円となるものですが、事業内容を精査してまいりますと、先ほど用松議員も賛意を示されたように、いずれも住民の皆様のお暮らしに欠くことのできない重要なものばかりでございます。
例を挙げてまいりましょう。第一に予防事業(インフルエンザ)につきましては、インフルエンザワクチンの接種単価が上がることに対し個人負担が増えることのないよう、差額を従来の助成額に上乗せする経費が計上されるものでございます。
第二に、自治区集会所建設費補助事業につきましては、自治区集会所の修繕等に係る補助金について、見込みを超える要望があったため、次年度に先送りすることのないよう、所要額が計上されるものでございます。
第三に、交通安全施設費につきましては、児童生徒の安全安心確保のため、通学路にカーブミラーやガードレールを設置する事業の要望に応えるため、必要経費が追加計上されるものでございます。
第四に、保育所措置費につきましては、子ども・子育て新制度の施行に伴い、休日保育などの各種事業を実施することに対する加算措置等が保育所措置費に追加計上されるものでございます。
第五に、災害復旧事業につきましては、梅雨前線豪雨や台風十五号により被災した河川や農地等の復旧事業費が追加計上されるものでございます。
以上のように、今回の補正により、住民の皆様の安全安心の確保や負担軽減が図られるほか、各種事業の遂行に必要な追加経費が計上されるものでございます。
先ほど不同意の討論ないし反対討論もございましたが、住民の皆様のお暮らしを一日たりとも停滞させるわけにはいきません。住民の皆様のよりよいお暮らしのために、私は本議会で予算案を可決すべきものと考えております。
以上で賛成討論を終わります。
◯議長(中島孝行君)ほかに討論はありませんか。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)討論なしと認めます。討論を終結いたします。
これより議第百二号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
◯議長(中島孝行君)起立多数であります。
よって、議第百二号は原案のとおり可決されました。
次に、議第百三号から議第百九号までの七件を一括して議題といたします。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)討論なしと認めます。討論を終結いたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)御異議なしと認めます。
よって、議第百三号から議第百九号までの七件は原案のとおり可決されました。
次に、議第百十号 宇佐市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定についてを議題といたします。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
十三番 用松律夫君。
◯十三番(用松律夫君)十三番、日本共産党の用松です。
議第百十号 宇佐市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定について、いわゆる
マイナンバー制度の条例の制定について、反対の立場から討論を行います。
この
マイナンバー制度につきましては、九月議会で私は五点にわたってその主要な論点を明らかにし、国への導入の中止を求めるとともに、市の予算計上に不同意を表明いたしました。来年一月の実施に当たって、改めて問題点が浮き彫りになっております。
第一に、この狙い、安倍自公政権は際限のない軍事費の膨張を要求する死の商人に応じ、来年度当初段階で五兆円を超す軍事費の計上を図ろうとしております。その財源を消費税の増税、年金、介護など社会保障の削減に求め、その一つの方策として、
マイナンバー制度の導入によって国民への管理と監視体制を強化し、絞り上げるシステムを強行している点であります。
一部に高額所得者の資産隠しを許さないために必要だという議論もありますが、高額所得者がその気になればいつでも海外に資産を移し隠そうとするわけで、そのようなことは、国税庁なり所管する税務署が本気になって摘発すればよいことであります。
マイナンバー制度の導入で狙っているのは圧倒的多数の我々中低所得者であります。収入だけでなく、資産まで捕捉する国民収奪体制の確立にほかなりません。
第二に、この二カ月余りのわずかな間でも、通知カードの発行、そして配布に伴うトラブルが全国でも身近なところでも多発し、不正事件につながろうとしております。今後ますます盗難、紛失、詐欺的な方法による番号の取得、あるいはなりすましなどによる情報の漏えいなどの被害はさらに増加することは、火を見るより明らかであります。三百九十億円も投じたあの不評のきわみの住基カードさえ、発行数はわずかでありますが、既に百四件のなりすまし事件が発覚し、破綻したではありませんか。また、世界で導入した国々が廃止や見直しを行っているではありませんか。
第三に、初期費用だけでも約三千億円の巨費が投じられ、年間経費も約四百億円を超すと言われております。こうしたビジネスチャンスに群がるIT企業と関係省庁の官僚との癒着と汚職の構造も明らかになっております。例えば二〇一一年以降、政府機関発注のマイナンバー関連事業は七十件で八百六十二億円を超えております。このうちマイナンバー構築のワーキンググループに委員を出していた九社が、何と全体の八九%の七百七十二億円を受注していたことも明らかになりました。しかも、そのうち少なくても十八件が随意契約であることも明らかになりました。この八百六十二億円のうちの七百七十二億円、これを受注した企業は、先ほど言った委員を出した富士通二百十六億円、日立が百八十八億円、NTT関連が百八十四億円、NECが六十五億円などとなっております。五十億円以下省略。こうしたIT事業による国民のプライバシーを食い物にする
マイナンバー制度は直ちに廃止すべきであります。
第四に、中小業者の名簿の管理とその漏えい防止に係る経費、これが経営の圧迫をもたらすこと、あるいは我々宇佐市の自治体にとっても、財政や人材確保などの負担増は避けられません。総務委員会でも時間外手当の突出した増額が指摘をされましたが、その一つが
マイナンバー制度のシステム構築に関わるものとされております。
今こそ党派を超えて、このように百害あって一利なしの
マイナンバー制度の廃止を呼びかけて、反対討論といたします。
◯議長(中島孝行君)ほかに討論はありませんか。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)討論なしと認めます。討論を終結します。
これより議第百十号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
◯議長(中島孝行君)起立多数であります。
よって、議第百十号は原案のとおり可決されました。
次に、議第百十一号 宇佐市職員の給与に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
十番 今石靖代さん。
◯十番(今石靖代さん)十番 日本共産党の今石です。
議第百十一号 宇佐市職員の給与に関する条例の一部改正について反対討論を行います。
これは、国家公務員の高齢層職員の制度改定に併せて、五十五歳を超える高齢層の市職員の昇給を基本的に停止するという内容です。県下の市では、今年の四月時点で実施は大分市、日田市、臼杵市、国東市の四市のみです。年齢差別とも言えるようなこうした人件費削減策は五十五歳以上の市職員の生計や生活設計を破壊し、後進の若手職員にも大きな不安を与え、多くの職員の仕事への意欲、モチベーションを低下させるものです。
宇佐市において、現在の対象人数は七十四人です。今、世の中は賃上げで景気を、経済を活性化させようという風潮です。国家公務員に準じた今回の市職員の昇給制度の見直しによる給与抑制は、広く働く人たち全体の生活水準や、引いては地域経済に影響を及ぼし、景気回復にも逆行することから、反対をいたします。
以上です。
◯議長(中島孝行君)ほかに討論はありませんか。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)討論なしと認めます。討論を終結いたします。
これより議第百十一号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
◯議長(中島孝行君)起立多数であります。
よって、議第百十一号は原案のとおり可決されました。
次に、議第百十二号 宇佐市職員の退職手当に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
(「討論なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)討論なしと認めます。討論を終結いたします。
これより議第百十二号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決すべきものであります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(中島孝行君)御異議なしと認めます。
よって、議第百十二号は原案のとおり可決されました。
次に、議第百十三号 宇佐市税条例等の一部改正についてを議題といたします。