津久見市議会 2017-03-24
平成29年第 1回定例会(第4号 3月24日)
平成29年第 1回定例会(第4号 3月24日)
平成29年第1回
津久見市議会定例会会議録(第4号)
平成29年3月24日(金曜日)
──────────────────
〇
議事日程(第4号)
平成29年3月24日(金曜日)午前10時開議
第 1 議案第1号から議案第31号まで及び意見第1号
(
委員長報告・質疑・討論・表決)
(1)
総務常任委員会
(2)
社会文教建設常任委員会
(3)
予算常任委員会
──────────────────
〇本日の会議に付した事件
日程の全部
──────────────────
〇
出席議員(14名)
1番 井戸川 幸 弘 議員
2番 黒 木 章 三 議員
3番 髙 野 至 議員
4番 塩 﨑 雄 司 議員
原 案 否 決
平成29年3月15日
総務常任委員会
委員長 森 脇 千恵美
──────────────────
〔
総務常任委員長森脇千恵美議員登壇〕
○
総務常任委員長(
森脇千恵美議員) 皆さん、おはようございます。
総務常任委員会は、去る3月15日、
今期定例会において、本委員会に付託されました議案について、審査を行いましたので、経過と結果の御報告をいたします。
最初に、議案第3号、津久見市職員の勤務時間及び休日休暇等に関する条例等の一部改正について審査を行いました。
執行部からの説明の後、介護時間の新設で
最長連続3年、1日に2時間以内となっておりますが、午前午後1時間ずつ分けて使えますか、これまでの
使用実績はありますかという質疑に対して、午前午後と分けて使えますが、実績はありませんとの答弁がありました。
その他にも質疑はありましたが、審査の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第7号、津久見市
税条例等の一部改正について審査を行いました。
執行部からの説明の後、この
条例改正は消費税が10%に上がることを前提としていますが、平成31年10月で決定されたのですかという質疑に対して、平成28年11月28日施行の
地方税法及び
地方交付税法の一部を改正する法律等に消費税の
引き上げ施行日を平成31年10月1日に変更する旨の規定がありましたとの答弁がありました。
その他にも質疑はありましたが、審査の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第27号、津久見市
過疎地域自立促進計画の変更について審査を行いました。
執行部からの説明の後、
臼津葬斎場の件ですが、今後老朽化に伴って
改修工事をするようになると思いますが、具体的な説明をお願いしますという質疑に対して、平成29年度の
広域連合予算で外壁の調査や改修、
内部改修の
設計委託等の検査費及び委託費を設けています、平成30年度、31年度で事業を実施していく計画で
広域連合のほうで
事業計画を提案していますとの答弁がありました。
その他にも質疑はありましたが、審査の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第28号、津久見市
辺地総合整備計画の策定について(
大元辺地)の審査を行いました。
審査の結果、その内容も十分理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第29号、津久見市
辺地総合整備計画の変更について(
保戸島辺地)の審査を行いました。
執行部からの説明の後、
簡易水道施設整備工事について事業の詳細と効果を教えてくださいという質疑に対して、平成29年度に送水管を155メートル布設がえし、30年度と31年度で公園地の
配水池整備を2カ所整備します、それにより安心・安全な水道の供給につなげますとの答弁がありました。
審査の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第30号、津久見市
辺地総合整備計画の変更について(畑辺地)の審査を行いました。
執行部からの説明の後、議案書には住民の高齢化に伴い管理することが難しい状況だとあります、整備した後もやはり地区で管理するのですかという質疑に対して、平成29年度にしっかりその部分も含めて協議していくということでありますとの答弁がありました。
その他にも質疑はありましたが、審査の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第31号、
臼津広域連合規約の変更についての審査を行いました。
審査の結果、その内容も十分理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
最後に、意見第1号、「共謀罪」及び「
テロ等組織犯罪準備罪」法案を国会提出しないよう求める意見書(案)について審査を行いました。
提出議員の
補足説明の後、質疑を行いました。委員から、テロは
世界各地で発生しています、国民の生命と財産を守るためには
テロ対策は最
重要課題と認識します、国内の
治安対策として法案成立が必要なものと考えますので、本
意見書案については反対しますとの
反対討論がありました。
挙手による採決を行った結果、挙手が少数でありましたので、否決すべきものと決しました。
以上で、
総務常任委員会における審査の経過と結果の報告とさせていただきます。
〔
総務常任委員長森脇千恵美議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員)
社会文教建設常任委員長、
安藤康生議員。
──────────────────
社会文教建設常任委員会審査報告書
本委員会に付託の事件は、審査の結果、下記のとおり決定したので、
会議規則第110条の規定により報告します。
記
議案第 1号
専決処分の承認を求めることについて(財産(土地)の取得について
)
原 案 承 認
議案第 2号 津久見市
長寿祝品条例の制定について
原 案 可 決
議案第 4号 津久見市の
附属機関の委員等で非常勤のものの報酬及び
費用弁償に関
する条例の一部改正について
原 案 可 決
議案第 5号 津久見市
普通河川取締条例の一部改正について
原 案 可 決
議案第 6号 津久見市
国民健康保険税条例の一部改正について
原 案 可 決
議案第 8号 津久見市
介護保険条例の一部改正について
原 案 可 決
議案第 9号 津久見市
子ども医療費の助成に関する条例の一部改正について
原 案 可 決
議案第 10号 津久見市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部
改正について
原 案 可 決
議案第 25号
指定管理者の指定について(津久見市
臨海観光交流施設多目的広場)
原 案 可 決
議案第 26号
指定管理者の指定について(堅徳小キラキラ
児童クラブ)
原 案 可 決
平成29年3月15日
社会文教建設常任委員会
委員長 安 藤 康 生
──────────────────
〔
社会文教建設常任委員長安藤康生議員登壇〕
○
社会文教建設常任委員長(
安藤康生議員) 皆さん、おはようございます。
社会文教建設常任委員会は、去る3月15日に委員会を開会し、
今期定例会において、本委員会に付託となりました
審査事件について審査を終了いたしましたので、その経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案第1号、
専決処分の承認を求めることについて(財産(土地)の取得について)は、執行部から説明の後、質疑があり、答弁がありました。
審査の結果、その内容も理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり承認すべきものと決しました。
次に、議案第2号、津久見市
長寿祝品条例の制定については、執行部から、本市はこれまで80歳、90歳、100歳になられる高齢者の方に対して、
敬老祝い品を贈呈してまいりました、高齢化が進展していく中、
平均寿命は延びたものの、これからは
健康寿命延伸が大きな課題であり、また支援が必要な高齢者やその家族への支援、元気な高齢者の
活動支援など
高齢社会対策の充実を図っていく必要があります、このような状況の中、全体的な事業の見直しを進め、対象者及び金額の見直しを行い、新たに100歳の誕生日を迎えられた方の長寿を祝う津久見市
長寿祝品条例の制定をし、津久見市
敬老祝品条例については廃止するものでありますとの執行部からの説明の後、質疑があり、答弁がありました。
審査の結果、その内容も理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第4号、津久見市の
附属機関の委員等で非常勤のものの報酬及び
費用弁償に関する条例の一部改正について、議案第5号、津久見市
普通河川取締条例の一部改正について、議案第6号、津久見市
国民健康保険税条例の一部改正について、議案第8号、津久見市
介護保険条例の一部改正について、議案第10号、津久見市
個人番号の利用及び
特定個人情報の提供に関する条例の一部改正については、執行部からの説明の後、質疑があり、答弁がありました。
審査の結果、その内容も理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第9号、津久見市
子ども医療費の助成に関する条例の一部改正については、執行部から、これまで未就学児の通院及び未就学児並びに
小・中学生の入院に係る
助成対象保険給付に対して助成を行ってまいりましたが、今回その対象に
小・中学生の通院分を拡充することにより、当初の目的及び保護者の
経済的負担の軽減を図るため、所要の改正を行うものであります、
施行期日は平成29年7月1日からであるとの執行部からの説明の後、質疑があり、答弁がありました。
審査の結果、その内容も理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
最後に、議案第25号、
指定管理者の指定について(津久見市
臨海観光交流施設多目的広場)、議案第26号、
指定管理者の指定について(堅徳小キラキラ
児童クラブ)は、執行部からの説明の後、質疑があり、答弁がありました。
審査の結果、その内容も理解できましたので、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、
社会文教建設常任委員会における審査の経過と結果の報告を終わります。
〔
社会文教建設常任委員長安藤康生議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員)
予算常任委員長、
谷本義則議員。
──────────────────
予算常任委員会審査報告書
本委員会に付託の事件は、審査の結果、下記のとおり決定したので、
会議規則第110条の規定により報告します。
記
議案第 11号 平成28年度
一般会計予算の補正について
原 案 可 決
議案第 12号 平成28年度
国民健康保険事業特別会計予算の補正について
原 案 可 決
議案第 13号 平成28年度
公共下水道事業特別会計予算の補正について
原 案 可 決
議案第 14号 平成28年度津久見市
後期高齢者医療特別会計予算の補正について
原 案 可 決
議案第 15号 平成28年度
介護保険事業特別会計予算の補正について
原 案 可 決
議案第 16号 平成29年度
一般会計予算について
原 案 可 決
議案第 17号 平成29年度
国民健康保険事業特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 18号 平成29年度
津久見都市計画土地区画整理事業特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 19号 平成29年度
奨学資金事業特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 20号 平成29年度
簡易水道布設事業特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 21号 平成29年度
公共下水道事業特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 22号 平成29年度津久見市
後期高齢者医療特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 23号 平成29年度
介護保険事業特別会計予算について
原 案 可 決
議案第 24号 平成29年度津久見市
水道事業会計予算について
原 案 可 決
平成29年3月16日
17日
予算常任委員会
委員長 谷 本 義 則
──────────────────
〔
予算常任委員長谷本義則議員登壇〕
○
予算常任委員長(
谷本義則議員) おはようございます。
当委員会は、去る3月16日及び17日に委員会を開会し、全
委員出席のもと、第1回定例会において付託されました議案14件について審査を行いましたので、その経過と結果の報告をいたします。
最初に、議案第11号、平成28年度
一般会計予算の補正についてです。
歳出では、
保戸島診療所の運営、
鳥獣害等駆除対策、道路の新設・
改良工事等の
改修工事、
津久見小学校の
エアコン設置等について質疑がありました。歳入では、
国庫支出金及び
県支出金等について質疑がありました。
審査の結果、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第12号、平成28年度
国民健康保険事業特別会計予算の補正については、
基金積立金について質疑がありましたが、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第13号、平成28年度
公共下水道事業特別会計予算の補正について及び議案第14号、平成28年度津久見市
後期高齢者医療特別会計予算の補正については、質疑もなく、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
議案第15号、平成28年度
介護保険事業特別会計予算の補正については、
介護予防生活支援サービス事業等について質疑がありましたが、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
議案第16号、平成29年度
一般会計予算については、予算の総額を92億6,000万円とするもので、28年度当初予算と比較して4億6,200万円、率にして4.8%の
減額予算となっています。
歳出では、
議会中継、
庁舎建設、
ふるさと納税、
児童福祉施設費、
子ども医療費助成金、
地方創生人材育成事業、
市道徳浦松崎線、
津久見高校への支援等への質疑がありました。歳入面では、
人口減少による
交付税等への影響、財産運用、土地の売却、
繰入金等の質疑がありました。
討論では、
人口減少を食いとめるという部分で不十分であり、市民の負託に応える予算になっていないとの理由により
反対意見がありましたが、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
議案第17号、平成29年度
国民健康保険事業特別会計予算については、国保税の
滞納状況、広域化による影響等について質疑がありました。
討論では、市民への負担が大きく、
制度そのものに問題があるとの
反対意見がありましたが、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第18号、平成29年度
津久見都市計画土地区画整理事業特別会計予算については、
土地区画整理事業の
清算徴収金について質疑がありました。
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第19号、平成29年度
奨学資金事業特別会計予算についてですが、質疑もなく、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第20号、平成29年度
簡易水道布設事業特別会計予算については、保戸島の
水道管布設等について質疑がありましたが、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第21号、平成29年
公共下水道事業特別会計予算については、使用料の
滞納状況、
水洗化率向上への
取り組み等について質疑がありましたが、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第22号、平成29年度津久見市
後期高齢者医療特別会計予算については、質疑はありませんでしたが、討論において、年金がふえていないのに負担はふえ、高齢者の生活を圧迫している等、
制度そのものに問題があるとの
反対意見がありましたので、採決を行いました。
その結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第23号、平成29年度
介護保険事業特別会計予算については、
ボランティアポイント、
滞納状況及び
収納対策、
介護予防・
生活支援サービス事業等について質疑がありました。
討論では、保険料の負担が大きいため、市民のための制度が市民を苦しめる制度になりつつあるとの
反対意見がありましたので、採決を行いました。
その結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
最後に、議案第24号、平成29年度津久見市
水道事業会計予算については、
資本的支出、
建設改良費の
事業計画について質疑がありましたが、
全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、
予算常任委員会における審査の経過と結果の報告を終わります。
〔
予算常任委員長谷本義則議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 委員長の報告は終わりました。
これから、各
委員長報告に対する質疑に入ります。
ただいま行われました各委員長の報告について、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって、
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これから討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許可します。
13番、知念豊秀議員。
〔13番知念豊秀議員登壇〕
○13番(知念豊秀議員) それでは、通告に従いまして
反対討論を行います。
議案第16号、議案第17号、議案第22号、議案第23号について行います。
まず、議案第16号、平成29年度
一般会計予算について。
ことしの当初予算は、92億6,000万円と前年度と比べて4.8%の減額の予算となっています。その中には、8年前から市民と日本共産党が要望を続けてまいりました
子ども医療費の中学卒業までの完全無料化が予算化されたことは賛成いたします。
しかし、市民が求めている切実な願い、それは
人口減少を食いとめること、市内の経済活性化、若者の安定した雇用の創出です。その観点から見ると、人口を食いとめる具体的対策がありません。市民の生活を豊かにするために官製ワーキングプアの対策に有効な公契約条例の制定も明確な考えを持ち合わせておりません。
地方の衰退は、政府の失政に原因があることは明らかです。これまでの政府主導の地域振興策をしっかり検証し、今後に生かしていかなければなりませんでした。単に有効な振興策だからといって地方創生に飛びつけば、これまで同様の尻切れとんぼの事業になってしまうでしょう。自民党政府が進めているスーパーメガリージョンになる巨大都市圏の形成は、東京オリンピックの開催に向けたインフラ整備で首都圏に集中しています。相変わらず首都圏にさらなる人口集中を前提に計画を進めています。
地方活性化のためには、政治転換がどうしても必要です。地方の中小企業を支援し、雇用をふやす、エネルギーや食料の地産地消を目指す産業振興を図らなければなりません。そのためには、市の予算が津久見市内にどれだけ還流しているかが鍵になります。過去3年間、50件の物品購入、業務委託・リースなどの実績を調べてみると、実に市内業者の受注件数が54%しかありません。さらに、金額ベースだと全体の73%が市外業者が落札していました。金額の大きな契約ほど市外業者に行っています。ここにこそ大きな問題があることを指摘しておきます。
貧困と格差の広がりの中で、何よりも市民生活、家計を温める予算執行が強く求められています。市内経済への還流が少ない市内経済に貢献しない予算が多く含まれているため、賛成できません。
議案第17号、平成29年度
国民健康保険事業特別会計予算について、3月13日現在の滞納世帯数が372件あり、短期証の発行が183件、資格証明書が2件でした。
国保制度の中で生活保護基準程度まで負担が容認されているなど問題です。特に、中学生以下の年齢に対しても成人同様に均等割が賦課されています。そのため、子どもが多い世帯はますます貧困になってしまいます。
子ども医療費を完全無料に拡充したのは賛成ですが、国保
制度そのものが貧困に拍車をかけている実態があります。そのため、国保負担の拡充を真剣に国へ要求し、たとえペナルティーがあったとしても一般会計からの繰り入れをふやし、市民の暮らしを守るべきです。
議案第22号、平成29年度津久見市
後期高齢者医療特別会計予算について。
この保険料の滞納は35件ありました。ほとんどが通帳引き落としの特別徴収ですが、滞納者の中に年金を担保に借り入れをしていると先に金融機関が引き落としをするために、残金がない通帳から引き落としができないケースがあると説明がありました。
2008年に制度発足してから9年になりました。世界的に見ても、国で定めた公的制度で高齢者だけ別立てにした制度はありません。これからも高齢者の負担が重くなるばかりです。この制度は、高齢者を守るため、地方から声を上げ、一日も早く廃止をさせるべきだと考えます。
議案第23号、平成29年度介護保険事業特別会計について。
保険料滞納者は161件でした。
国の制度改定、要支援1・2が国の給付から外され、特別養護老人ホームは、要介護3以上が対象などによって、いよいよ保険料だけは払わされ、必要な介護サービスの確保が今自治体任せになっています。総合事業に移行してデイサービスの利用回数が減らされたなどの苦情が出始めています。
このような年寄りいじめの福祉切り捨ての背景には、この20年間、社会保障のあらゆる分野で負担増と給付減の制度改悪が国によって繰り返され、暮らしを支え、人権を守るという社会保障の機能は大きく損なわれ、逆に過重な保険料負担や自己負担が国民を苦しめ、低所得者が医療や介護から締め出される状況が深刻になっています。
安倍政権のもと、軍事費は過去最大の5兆1,251億円に達しました。5年前との比較で4,000億円も増額しています。一方、社会保障予算は、削られた自然増をさらに1,400億円も圧縮しました。国民には無慈悲な自然増削減路線を続けながら、軍事費は聖域にして突出させています。
市としても、国に対して住民の声を積極的に発信し、制度改悪を許さず、社会保障制度としての目的である高齢者の尊厳を大切に、必要なサービスをみずから選び利用できる制度にすることを強く求めて、
反対討論といたします。
最後に、意見第1号、委員会審議の結果は原案否決でしたので、原案に賛成の立場で討論をいたします。
「共謀罪」及び「
テロ等組織犯罪準備罪」法案を国会提出しないよう求める意見書(案)については、政府が安倍総理の外遊中、欠席のまま、3月21日、共謀罪法案を閣議決定し、国会に提出しました。この法案の国会提出に対し、日弁連や憲法学者らを含む広範な市民の批判、反対運動が起こっています。法案の中身は、対象犯罪が277に上り、2人以上で犯行の実行を計画するだけで処罰の対象になります。何が秘密かわからない秘密保護法同様、この法律も何が罰せられ、何が罰せられないか、ほとんどの国民にとって事前に理解できるものではありません。
テロ等組織犯罪準備罪の本質は、
テロ対策ではなく、3度廃案になった共謀罪と本質が同じであることは明白です。共謀罪は、近代刑事法を無視した内心を処罰する違憲立法であることも明白です。
そもそも日本は、テロに対して無防備ではありません。既にテロ防止に関する13もの国際条約を締結しています。爆弾テロ防止条約、ハイジャック防止条約、テロ資金供与防止条約、核テロリズム防止条約、人質行為防止条約などなど、
テロ対策として必要な法律を既に制定しています。
テロ対策に何が足りないかを明確にしないまま、既存の犯罪取締法の枠を広げようとしています。
国連が求めているのは、国内法の既存原則に従って必要な措置をとることだとすれば、共謀罪がなくても条約の締結は可能だとする日弁連の意見に正当性があるのではないでしょうか。国際犯罪組織防止条約の締結のための新たな法制定は無用であるばかりか、正当な市民運動にも大きな影響を与えます。
捜査機関による権限の拡大は、犯行前に共謀や準備行為を摘発することになれば、国民を日ごろから監視することになり、通信傍受や密告が横行し、行き着く先は自由が奪われた監視社会を私は想像します。既に特定秘密保護法、盗聴法も制定されています。共謀罪が成立すれば、無実の人を罪に陥れる冤罪がふえることは間違いないでしょう。277もの罪を準備段階で処罰できる近代刑事法の原則を覆す法案には断固反対することを表明して、討論といたします。
〔13番知念豊秀議員降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって討論を終結いたします。
これから採決を行います。
議案第16号、議案第17号、議案第22号、議案第23号及び意見第1号については、御異議がありますので、起立により採決いたします。
まず、議案第16号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第16号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第17号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第17号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第22号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第22号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第23号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は、
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、議案第23号は原案のとおり可決されました。
次に、意見第1号について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。
本件を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(
黒田浩之議員) 御着席ください。起立少数であります。
よって、意見第1号は否決されました。
次に、議案第1号から議案第15号まで、議案第18号から議案第21号まで及び議案第24号から議案第31号までの各議案については、それぞれ各
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
黒田浩之議員) 御異議なしと認めます。
よって、以上の案件は、それぞれ各
委員長報告のとおり決しました。
以上で、
今期定例会の議事は全部終了いたしました。
市長、挨拶をお願いいたします。
川野市長。
〔市長川野幸男君登壇〕
○市長(川野幸男君) 平成29年第1回市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る3月3日から22日間にわたり、議員の皆様には、本会議あるいは常任委員会などにおきまして、条例の制定や一部改正、平成28年度予算の補正、平成29年度予算、
指定管理者の指定等の議案の御審議をいただき、いずれも原案のとおり御賛同賜りましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
新たに迎える来年度は、大きな課題である新
庁舎建設に向け、中心市街地活性化や観光戦略との整合性を図りながら本格的に取り組んでまいります。さらに、福祉・保健・教育・防災対策の充実や産業振興、定住促進、インフラ整備にも国や県との連携を一層強化し、民間の力も活用しながらしっかり取り組んでまいります。
また、第5次津久見市総合計画のもと、それを下支えする津久見市行政運営執行指針を策定した上で、その着実な実行を果たし、誇りと自信に満ちたまち津久見に向けてオール津久見で取り組んでまいる所存であります。
議員の皆様には、引き続き一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
〔市長川野幸男君降壇〕
○議長(
黒田浩之議員) これをもって、平成29年第1回津久見市議会定例会を閉会いたします。
午前10時37分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議会議長
署名議員
署名議員...