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  1. 世田谷区議会 2018-02-26
    平成30年  2月 文教常任委員会-02月26日-01号


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    最終取得日: 2023-05-03
    平成30年  2月 文教常任委員会-02月26日-01号平成30年 2月 文教常任委員会 世田谷区議会文教常任委員会会議録第二号 平成三十年二月二十六日(月曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十名)    委員長         安部ひろゆき    副委員長        高久則男                石川ナオミ                和田ひでとし                河村みどり                風間ゆたか                たかじょう訓子                そのべせいや                上川あや                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      岡本俊彦    調査係主任主事     村上由希恵  出席説明員    教育長         堀 恵子
      教育委員会事務局    教育次長        志賀毅一    教育総務課長      淺野 康    学務課長        内田潤一    幼児教育・保育推進担当課長                須田健志    学校健康推進課長    末竹秀隆    教育環境課長      桐山徳幸    副参事         秋元勝一   教育政策部    部長          工藤郁淳    学校職員課長      梅田 享    教育指導課長      青木雄二    教育相談・特別支援教育課長                松田京子    新教育センター整備担当課長                増井賢一    副参事         板澤健一    副参事         加藤敏久   生涯学習部    部長          花房千里    生涯学習・地域学校連携課長                土屋雅章    中央図書館長      會田孝一   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.議案審査   ・ 議案第四十五号 世田谷区立学校施設使用条例の一部を改正する条例   ・ 議案第四十六号 世田谷区立郷土資料館条例の一部を改正する条例  2.報告事項   (1) 平成三十年第一回区議会定例会提出予定案件(中間日)について   〔報告〕    ① 平成二十九年度世田谷区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書の提出   (2) 平成二十九年度補正予算(当委員会所管分)について   (3) 教員が子どもとかかわる時間の拡充について―「学校における働き方改革」を踏まえて―   (4) 「いじめ防止基本方針」の改定を踏まえた今後のいじめ防止の取組について   (5) 平成二十九年度「十四歳の成人式」の開催結果について   (6) 教科「日本語」の検討の経過について   (7) 第八回世田谷ガリレオコンテスト科学コンテスト)の実施結果について   (8) その他  3.請願の継続審査について  4.閉会中の特定事件審査(調査)事項について  5.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 本日は、議案審査等を行います。  1、議案審査に入ります。  まず、議案第四十五号「世田谷区立学校施設使用条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  本件について、理事者の説明を願います。 ◎花房 生涯学習部長 それでは、議案第四十五号「世田谷区立学校施設使用条例の一部を改正する条例」につきまして御説明をいたします。  本件は、学校開放施設などの施設の管理運営経費の一部を負担していただく使用料について、適正な利用者負担となるよう使用料を改正するものでございます。  内容につきましては、二月五日の本委員会にて御報告したとおりでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部ひろゆき 委員長 それでは、意見に入ります。  本件について御意見がありましたら、どうぞ。 ◆そのべせいや 委員 我々の会派といたしましては、前定例会で区職員の給与を上げていながら、今定例会で、直後に、区職員の給与という形ですけれども、維持管理経費を上げるということに関しては区民の理解を得られるものではないと考えますので、反対させていただきます。 ◆たかじょう訓子 委員 我が会派は、代表質問でも表明したように、こういった使用料、利用料などの見直しについて、私たちは、低所得者への配慮を基本として、区民負担の見直しに当たっては、事業の継続性と政策目的を踏まえるという観点がないということを指摘し、指針を見直すように言ってまいりましたけれども、それも、現在に至るも見直しがされていません。  今回の件について検討する段階で、利用料について、維持管理費などの項目で実際と比べて上がっているのか、上がっていないのに値上げをする場合などについては反対と。そして、もともと使用料が高いといった場合も問題があると判断するということでいろいろ検討してきましたが、今回もこの件については、使用料を上げる理由がないのではないか。維持管理費などを聞いてみましたところ、利用料は三年前と比べても下がっているという状況がわかりましたので、それならば上げる理由はないということで反対いたします。 ◆風間ゆたか 委員 うちの会派は賛成ですけれども、特にこの学校施設に関しては、地域に根差した団体が使っているケースも多いかと思います。一方で、けやきネットを通じて遠くのところから利用している人たちもいますけれども、それを一緒くたに値上げしていくということに関しては、もう少し考えることがあったのではないかなとも思っています。  今後は、利用団体に関しては、学校側が把握している部分もあるかと思いますけれども、教育委員会としても、特に高齢者団体ですとか、地域団体の活用実態みたいなものはきちんと把握した上で、地域の人たち、特に高齢者団体とか障害者団体等が高くて使えないということにならないように、福祉的な観点もきちんと持ってサポートしていくことに教育委員会としても取り組んでもらいたいと思います。 ○安部ひろゆき 委員長 それでは、反対、賛成の意見がございましたので、これより採決に入ります。採決は挙手によって行います。  お諮りいたします。  本件を原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○安部ひろゆき 委員長 挙手多数と認めます。よって議案第四十五号は原案どおり可決と決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 次に、議案第四十六号「世田谷区立郷土資料館条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  本件について、理事者の説明を願います。 ◎花房 生涯学習部長 それでは、議案第四十六号「世田谷区立郷土資料館条例の一部を改正する条例」につきまして御説明をいたします。  本件は、郷土資料館集会室の管理運営費の一部を負担していただく使用料について、適正な利用者負担となるよう使用料を改定するものでございます。  内容につきましては、二月五日の本委員会にて御報告したとおりでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 以前いただいた資料の中で、郷土資料館の中の集会室についてですけれども、利用者の利用率のところの住民の負担率がゼロだったんです。これは、三年前と比べてゼロだったということは、利用がなかったということでしょうか、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。 ◎土屋 生涯学習・地域学校連携課長 郷土資料館の集会室につきましては、立地されているところが非常に特殊ということもあるのですが、利用されています主な内容が、ボロ市の保存会の実行委員会とか、そういった会議体がほとんどでして、いわゆる減免で利用料がかからない状態で使用しているところがございまして、有料で利用している実績がなかったということでございます。 ○安部ひろゆき 委員長 それでは、意見に入ります。本件について御意見がありましたら、どうぞ。 ◆そのべせいや 委員 先ほど議案第四十五号に対して申し述べたのと同じ理由ですけれども、区職員の給与が上がっていながら、維持管理費が上がったので条例を改正するということでは理解が得られないと考えますので、反対いたします。 ◆たかじょう訓子 委員 私も、先ほどの議案第四十五号の理由とほぼ同じですけれども、今回の見直しについては、第一、指針が見直されていないという状況のもとで、負担率が三〇%以上と、他の施設と比べても、もともと高いと考えておりますので、値上げには反対という立場です。 ○安部ひろゆき 委員長 これより採決に入ります。採決は挙手によって行います。  お諮りいたします。  本件を原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○安部ひろゆき 委員長 挙手多数と認めます。よって議案第四十六号は原案どおり可決と決定いたしました。  以上で議案審査を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 次に、2の報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)平成三十年第一回区議会定例会提出予定案件(中間日)についての報告、①平成二十九年度世田谷区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書の提出について、理事者の説明を願います。 ◎淺野 教育総務課長 それでは、平成二十九年度世田谷区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書の提出について御説明させていただきます。  まず、主旨でございます。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第二十六条の規定に基づき実施いたしました世田谷区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の結果につきまして、世田谷区議会に報告書を提出いたします。  本件につきましては、この間、教育委員会で六回にわたり取り上げ、御議論等を踏まえ決定されましたので、今定例会の本会議の中間日に御報告させていただく予定であります。  次に、2、点検及び評価の目的ですが、記載のとおり、(1)は、教育委員会の主な施策や事務事業の取り組み状況について、進捗状況、課題及び今後の取り組みの方向性を明らかにすることにより、効果的な教育行政の一層の推進を図ること。また、(2)は、教育委員会みずからが行った点検、評価の結果について報告書を作成し、これを区議会に提出するとともに、公表することにより、教育委員会の責任体制の明確化を図り、開かれた教育委員会を推進することでございます。  次に3、点検及び評価の対象につきましては、昨年度と同様に、第二次世田谷区教育ビジョン・第一期行動計画の取り組み項目と開かれた教育委員会の推進の合わせて十九項目でございます。また、特に力点を置いて横断的に取り組む第一期行動計画リーディング事業より、重点的に点検、評価をする項目を設定しまして、二十九年度は情報教育とICTを活用した事業の推進、体力の向上と心身のたくましさの育成、また、子どもたちが体験、体感する機会の拡充の三項目といたしました。  また、4、学識経験者の知見の活用につきましては、点検及び評価を行うに当たりまして、法律の規定により教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図ることとされており、これまでの世田谷の教育施策を十分理解し、第一期行動計画における到達点を見据えた知見をいただくという観点から、昨年度と同様に記載の三名の学識経験者の皆様に御意見をいただいております。  5の点検及び評価の結果につきましては、別添の冊子にまとめております。恐れ入ります、冊子の三ページをお開きいただけますでしょうか。三ページですが、点検・評価の対象項目となります重点的に点検・評価をする項目の三項目を一番上の部分に書かせていただいています。また、下に、第二次世田谷区教育ビジョン・第一期行動計画の取り組み項目を太枠で囲んでおります。十九の項目を対象に、項目ごとに点検、評価を行っております。  開いていただきまして、四ページをごらんください。先ほど御案内いたしました重点的に点検・評価をする項目ですが、現状と課題、取り組み状況、また右側ですが、取り組み成果と学識経験者からの意見、それから取り組みの方向の項目で整理しております。そちらで三つの項目について記載しております。  少し飛びますが、一二ページをお開きください。こちらからが取り組み項目ごとに、左ページに取組の方向と年次別計画を記載しております。なお、年次別計画につきましては、進捗状況により必要な見直しをしており、修正箇所は下線で表記しております。また、右ページでは、平成二十九年度の実績としまして、目標、それから取組実績・成果を記載しまして、実績等を踏まえて課題・今後の取組等にまとめております。  最後に、飛びますが、五〇ページ以降になりますけれども、三人の学識経験者の皆様から総括的な御意見を頂戴しております。
     恐れ入ります、かがみ文にお戻りください。6の今後の予定でございます。冒頭に申し上げましたように、三月二日に区議会へ点検及び評価の結果について報告書を提出させていただいた後、点検及び評価の結果をホームページや区政情報センター等で公表する予定となっております。  御説明は以上でございます。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 それでは、(2)平成二十九年度補正予算(当委員会所管分)について、理事者の説明を願います。 ◎淺野 教育総務課長 それでは、平成二十九年度補正予算(当委員会所管分)につきまして御説明させていただきます。  本補正予算は三次となりまして、第一回区議会定例会に御提案させていただいて、企画総務常任委員会において御審議をお願いしている案件でございます。その中で、教育委員会の所管事項に係るものにつきましてお手元の資料にまとめておりますので、これに沿って御説明させていただきます。  資料をごらんください。1の補正額(性質別)の(1)の教育費でございます。今回補正額は総額で三億七千五百三十二万一千円の増額で、補正後の予算額は二百九十三億六千三百六万円となってございます。  続きまして、下の(2)の職員費でございます。今回補正額は千三百四十七万五千円の増額で、補正後の職員費総額は二十四億千五百五十九万二千円となっております。  次に、下の2の関連歳入歳出科目の補正内容をごらんください。(1)の歳入です。まず、都支出金につきまして、防災機能強化のため、東京都公立学校施設トイレ整備支援事業補助金の交付決定に伴う財源更正によりまして、小学校が三千二百一万九千円、中学校が七百八十一万八千円、それぞれ増額となってございます。次に、財産収入及び寄附金でございますが、寄附金の積み立て及び基金運用利子の増によりまして、八百七十二万四千円の増額になっております。次に、特別区債でございますけれども、奥沢小学校の用地取得費につきまして、年度間の平準化を図るため、特別区債を記載したことに伴い、一億一千万円の増額になってございます。  次に、(2)の歳出をごらんください。まず、①の教育費でございますが、要保護・準要保護児童に対する扶助につきまして一千七十六万四千円の増額になっております。これは、就学援助による準要保護児童への中学校進学時の新入学用品費につきまして支給額を増額することに伴うものでございます。次に、下の小学校用地買収につきまして、一億二千二万六千円の増額になっております。これは、奥沢小学校用地の取得に伴い増額するものでございます。次に、中学校維持管理につきまして、五千六十八万一千円の減額となっております。これは、奥沢中学校の用地を遺贈により取得したことに伴い、賃借料が不要となったため減額するものでございます。次に、義務教育施設整備基金積立金でございます。これは、先ほど歳入のところで申し上げました寄附金の積み立て及び基金の運用利子の増額分、八百七十二万四千円に加え、昨年度末の寄附金七万円、基金積立金の増額分として二億七千八百三十四万六千円、合わせて二億八千七百十四万円を増額補正するものでございます。続きまして、民家園改修工事でございますが、八百七万二千円の増額補正となっております。これは、次大夫掘公園民家園の改修工事を前倒しで実施することによるものでございます。  続きまして、②の職員費でございます。職員費は、学校に勤務する区職員等の給与が該当いたします。今回、特別区人事委員会勧告に基づきまして、職員給料及び勤勉手当支給月額が増になったことに伴い、千三百四十七万五千円の増額補正を行うものでございます。  続きまして、下の3の繰越明許費をごらんください。先ほどの歳出の項目で御説明いたしました次大夫堀公園民家園の改修工事が年度内に終了しないために来年度に繰り越すものでございます。  以上が一般会計補正予算第三次の教育委員会の所管事項にかかわるものでございます。  御説明は以上です。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 (3)教員が子どもとかかわる時間の拡充について―「学校における働き方改革」を踏まえて―について、理事者の説明を願います。 ◎淺野 教育総務課長 それでは、教員が子どもとかかわる時間の拡充について―「学校における働き方改革」を踏まえて―につきまして御説明させていただきます。  1の主旨でございますが、教員が質の高い授業・教育活動を実践するためには、教員が児童生徒と向き合い、十分にコミュニケーションをとる時間や、授業計画の作成、研究、研修などに充てる時間が必要でございまして、第二次世田谷区教育ビジョン・第一期行動計画では、教員が子どもとかかわる時間の拡充をリーディング事業に掲げ、校務改善に取り組んでまいりました。この間、国や東京都から学校における働き方改革に関する提言等が出されておりますが、これらのことも踏まえまして、これまでの取り組みをまとめるとともに、今後の方向性について報告させていただくものでございます。  下の2、第二次世田谷区教育ビジョン・第一期行動計画での取組みをごらんください。こちらの第一期行動計画での取り組みとしましては、まず、(1)の財務、人事、文書の各システムの導入がございます。事務の電子化を行い、事務の効率化等を図りました。導入の時期等はこちらに記載のとおりでございます。  下の(2)の給食費収納の公会計化をごらんください。教育委員会事務局による一括した給食費の収納管理を行うことにより、学校の教職員等の事務負担の軽減を図りました。平成二十九年度から二つの中学校を除く全中学校で導入しており、来年度四月からは全小中学校で公会計化の実施予定です。  次に、(3)の教育支援チームの設置です。学校だけでは対応が難しい課題について、これらの課題に適切に対応し、深刻化の未然防止、早期解決を図るため、二十七年度より心理、社会福祉、法律等の専門家で構成される教育支援チームを設置し、専門的指導助言を実施しております。平成二十八年度には、また体制を拡充しました。なお、教育支援チームの構成についてはこちらに記載のとおりです。  次に、(4)の夏季休業期間中の休暇取得推奨期間、いわゆる学校休業日という言い方をしておりますが、そちらの設定についてです。小中学校の夏休み期間中に休暇等を取得しやすい環境づくりを行うため、八月十三日から十五日までの三日間を学校休業日といたしました。恐れ入ります、裏面をごらんください。平成二十八年度には、小学校六校、中学校四校でモデル実施しまして、今年度から全小中学校で実施しております。  続きまして、(5)の中学校の部活動への支援です。十八年度より、部活動を中学校の教育活動として明確に位置づけ、保護者や地域の人材の協力を多様な形態で生かす部活動支援員制度の運用や、大会参加費等の補助を行いました。今年度は、監督や部活動指導員など、平成三十年一月一日現在ですが、延べ四百五人の部活動支援員の活用を図ってございます。  次に、(6)の通常の学級における人的支援の充実です。配慮を要する児童生徒が在籍する通常の学級を支援するため、教育センターから学校へ派遣を行う従来の学校支援員制度を見直し、二十八年度に一校に一人の学校包括支援員を配置する支援体制を整備いたしました。また、支援員を補完する支援要員の配置時数の拡大であるとか、地域ボランティアと協働した要約筆記ボランティアモデル事業、また、小一サポーターモデル事業などの人的支援を行いました。  続きまして、3の第二次世田谷区教育ビジョン・第二期行動計画での取組みをごらんください。来年度からスタートします教育ビジョンの第二期行動計画におきましても、引き続き教員が子どもとかかわる時間の拡充をリーディング事業に掲げさせていただいております。なお、こちらは「教員が子どもとかかわる時間」で、「と」と「が」が逆になっていて、大変申しわけございません。こちらにおいて、学校における働き方改革という視点も視野に入れまして、第一期行動計画での取り組みの検証や、国や都の動向等を踏まえながら取り組みを進めてまいります。  具体的には、以下に丸ぽちをつけて記載させていただいておりますが、先ほどの学校休業日につきましては、これまでの実態や影響等を検証しまして、教職員がより年次休暇等を確保できるよう、その拡充に向けて検討を行います。また、今後、部活動の適切な活動時間や休業日の設定を行うためのガイドラインが国や都から示される予定となっております。こうした動向等を注視しながら部活動のあり方を検討するとともに、部活動支援員制度の充実を図るための検討を行ってまいります。さらに、不登校の未然防止から初期対応、継続支援の各段階に応じまして、福祉、保健、医療などのさまざまな関係機関や専門家の皆様による多角的な支援の連携、また、ネットワークによる支援体制の構築が必要でございますことから、現行の教育支援チームの拡充を検討して、三十三年度までに複数チームを設置する予定としております。また、教育総合センターの教育相談・不登校対策機能及び学校支援機能につなげてまいります。さらに、学校の人材だけでは配慮を要する子どもたちへの十分な支援が難しい場合などにおいて、就学、就園を支援する特別支援教育巡回チームの設置に向けて取り組んでまいります。次に、人的支援ニーズの高まりを踏まえまして、学校の規模などに応じた学校包括支援員の配置について検討するとともに、引き続き、支援要員の配置や地域ボランティア等との協働を図り、通常の学級における人的支援を充実してまいります。また、その他としまして、世田谷教育推進会議などで御意見をいただきながら施策の充実を図っております。  最後に4のその他ですけれども、今後、教員が子どもとかかわる時間の拡充のこれまでの取り組み、また、今後の方向性につきまして、区立小中学校及び幼稚園の教職員やPTAなど、地域の方々とも意見交換などを行いながら、働き方改革の視点も踏まえ、施策を推進してまいります。  御説明は以上です。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆たかじょう訓子 委員 2の(4)のところですけれども、夏季休業期間中の推奨期間を十三日から三日間と設定してモデル実施したわけですけれども、この結果というか、教員の方からの御意見などはどういったことが上がってきたのでしょうか、ちょっと教えていただければ。 ◎淺野 教育総務課長 こちらにつきましては、やはり休みやすいということで、設定することについては肯定的な意見をいただいております。なお、こちらにつきましては、夏季休暇であるとか年次有給休暇をとってくださいということではなしに、基本的に土曜日の勤務等を振りかえてということを基本に考えております。ただ、例えば、事務の方から、先生が休むことによってその日に清掃を入れたいとか、そういうような意見等もございましたけれども、基本的にこちらにつきましては、まず学校に電話が行かないということで保護者の方とかに周知しております。具体的には、土日は、いろんなところの土日と一緒ですけれども、平日の場合には教育総務課のほうで電話を受けるという形です。ですから、学校には休むことを推奨しているんですけれども、そういったことで負担軽減にはなったというふうに伺っております。 ◆風間ゆたか 委員 この報告の、教員が子どもとかかわる時間の拡充ということについては違和感があると、うちの会派ではずっと言ってきているわけですけれども、それぞれの取り組み自体は効果があると見ています。ただ、これが本当に教員が子どもとかかわる時間の拡充につながっているのかということについては、今の報告を聞いても全くわからない。今年度については、実際かかわる時間は拡充されたんですか。 ◎淺野 教育総務課長 今、委員御指摘の時間ということで、例えば何時間とか何分拡充されたという把握については、申しわけないんですけれども数字としては持っていないです。例えば、今まで給食費の徴収であるとか、実際に先生がかかわっていた部分につきましては、確実に負担感の部分も含めて減らしていけたのではないかと考えてございます。 ◆風間ゆたか 委員 例えば、働き方改革といって、民間だったら、かかわる時間を拡充するために働き方改革をやるんだというふうにしたとすれば、定性的に何となくふえたみたいなことだったら通用しないわけです。具体的に一人当たり何時間向き合っている時間がふえたということをきちんと集計して、これだけ効果があったという検証をしなければ、そのやったこと自体について意味があったかどうかということがはかれないと思うんです。何となくこういうことがずっと続いてきてしまっているので、教員の働き方改革、子どもとかかわる時間の拡充、このことについてはいつまでたってもゴールが見えないということになってしまうんじゃないかと思うわけです。  実際に教員と民間企業の従業員とでは、給与に関して時間感覚も違いますから、難しいところはあると思いますけれども、勤務時間の中の特に授業以外のところで、どれぐらいの割合が実際に子どもと向き合えているのか、そのことについてはきちんと効果を検証していく必要があるんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎淺野 教育総務課長 今、委員おっしゃられた視点は大変大事なことだと思っておりますので、来年度以降、かがみ文の4のその他にも書いてございますけれども、実際に現場の校長を含めて一般の教員の声、それから地域の皆様の御理解がないと進められないというところもございますので、PTAとか地域の声ということも確実に把握します。ちょっと時間として何分どうだったというものが出せる部分と出せない部分があるんですけれども、そちらについてはなるたけ定量化するといいますか、そういった形で把握等に努めていきたいと考えます。 ◆風間ゆたか 委員 我々議員の立場として、この取り組みに効果があったのかどうかということをチェックしていく役割としたときに、これでは何もチェックができないんです。今あった4の話というのは、全く効果検証と関係のないところであって、教員が子どもと向き合う時間をどれだけ確保できたのかという観点でいったときに、地域は関係ないんです。教員があくまでも子どもとどれだけかだから、そこに対して地域を巻き込んじゃうと、地域はこう言っているというようなことが入ってきたときに、教員はその二の次になってしまう。  地域は大切ですけれども、この検証に関しては、きちんとそれぞれの教員が、それは自己評価でもいいですが、教員が対前年と比較してどれだけ子どもに向き合っている時間が一日当たりふえたのかとか一週間当たりふえたのかみたいなことを、少なくともアンケートをとるとか、そういう形で定量評価をしていかなければ――やっている取り組みは、私は否定していません。だけれども、このタイトルにある目的が本当に達成できたのかということについては検証できませんから、もう少しそのあたりは工夫していかなきゃならないのではないかと思います。  1で報告された先生方の点検、評価の意見とかを見ましたけれども、そういうところについては細かく書いていないものの、評価項目によってきちんと書かれていない部分があるみたいなことを書かれているわけじゃないですか。まさにこれはそういうことだと思うんです。きちんと評価していないと思うので、このこと自体をこれから進めていくということであれば、きちんととっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。 ◎淺野 教育総務課長 委員が言われましたように、教員の声をきちんと聞くということは大事だと思っております。今後ですが、四月に入ってすぐに定例の合同校長会等がございますので、これまで教育委員会としてやってきた取り組みをまとめたものをお配りしたいということで、そちらに対して、その取り組みの方向性等についても御意見等をいただきたいという部分。  それから、今、アンケートという話もございましたが、そちらに対して、教育委員会はこういうふうに考えてやってきたんですけれども、教員の皆様等の、その方向性に対する意見であるとか、今、委員からおっしゃられました実際にどれだけ向き合う時間ができたのかの部分ですけれども、そちらにつきまして集計等をまとめて、施策を考えていきたいと思っております。 ◆和田ひでとし 委員 第二期行動での取り組みの中の四番目のぽつに「『特別支援教育巡回チーム』の設置に向けて」とありますけれども、この特別支援教育巡回チームについて詳しく聞かせていただけますか。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 配慮を要するお子さんが通常学級の中でふえているということ、それから就学相談等もふえているので、就学後にそのお子さんの状況を見て、どういう対応をしたらいいのかということをきちんと現場を見て把握して対応していくということで、特別支援教育巡回チームの設置を今、第二期特別支援教育推進計画の中で掲げております。三十・三十一年度に推進チームを検討して、三十二年度から開始する予定でおります。 ◆和田ひでとし 委員 どういった方がこのチームを組んでいかれる予定なんでしょうか。 ◎松田 教育相談・特別支援教育課長 お子さんのそれぞれのニーズによって違います。例えば肢体不自由のお子さんの場合ですと、知的におくれがない場合などだと、理学療法士だとか作業療法士とかドクター、そういった方も含めて、そのお子さんに合った専門の方たちで結成したチームでいきたいと考えております。 ◆高久則男 委員 学校の先生の働き方改革で負担を軽減して、授業に、また、子どもと向き合う時間にしっかりと取り組むようにするために、教育支援チームが設置されてずっとやってきましたということなんですけれども、前ちょっと聞いたときには、世田谷区の教育支援チームは結構重い課題に対して取り組みをしていて、件数的にも百件ぐらいという話を聞いたのですが、例えば二十九年度の今時点では、この教育支援チームがかかわり合っているのは何件ぐらいなんでしょうか。 ◎板澤 副参事 今、委員おっしゃいましたように、昨年度で百三十件弱ございました。まだ集約は終わっておりませんが、今年度も、継続案件を含めまして、ほぼ同程度、またはそれ以上の部分の対応を今進めているところでございます。 ◆高久則男 委員 ほかの自治体では、こういった同じような教育支援チームがあって、そこでは四百件、五百件という数を対応していたということで、かなり初期の段階から、先生のほうから専門チームが案件を抜き取って、その専門チームがしっかりと現場で対応するような仕組みを、品川区だったかはやっていたという話を聞いていたんです。今後、世田谷区でも、三十三年度までに複数チームにして、教育センターと当然連携してやっていくということなんですけれども、そういった拡充するということには、この教育支援チームで、重い課題から、また逆に軽い課題――重い、軽いという見分けは難しいと思うんですが、そういった課題をしっかりと支援チームが引き継いで先生の負担を軽減していくというような認識でよろしいのでしょうか。 ◎板澤 副参事 今、委員おっしゃいますように、現段階につきまして教育支援チームというのは重い案件を対応するというチームでございますが、初期対応につきましては、教育相談室等の対応が今は行われております。今後、教育総合センターを見据えまして、その相談機能、また対応機能を一元化していくという方向性もございますので、そういった中では、初期対応をどれだけ速やかにやっていくかというところが大きなポイントになってまいりますので、初期対応から、また重い案件から、こういったケースに柔軟に対応できるようなシステムにしていくというところは大事かと思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 (4)「いじめ防止基本方針」の改定を踏まえた今後のいじめ防止の取組について、理事者の説明を願います。 ◎板澤 副参事 私からは、「いじめ防止基本方針」の改定を踏まえた今後のいじめ防止の取組について御報告させていただきます。  資料をごらんいただければと思います。まず、1の主旨をごらんください。平成二十五年九月のいじめ防止対策推進法の施行、及び同年十月のいじめの防止等のための基本的な方針の決定を見据えまして、区教育委員会といたしまして中学校におけるいじめ防止プログラムを推進してきたところでございます。さらに、平成二十九年三月に、文部科学省がいじめの防止等のための基本的な方針を改定したことを踏まえまして、区といたしまして、今年度、いじめ防止基本方針を改定いたしました。このことをもとにしまして新たに検討しております小学校におけるいじめ防止に関する取り組みについて御報告をさせていただくものでございます。  2のいじめ防止基本方針の改定については、民生委員やPTA、警察、小中学校の代表等を委員として組織いたします世田谷区いじめ防止等対策連絡会における協議等を踏まえまして、平成二十九年十二月に改定いたしたところでございます。参考といたしまして、一枚めくっていただきまして、別添、資料として、いじめ防止基本方針をおつけしたところでございます。中を見ていただきますと、下線を引いた部分が今回の改定の部分となってございまして、基本的にこれまでのいじめ防止基本方針につけ加えを行った、あるいは具体的にしてきたというものでございます。御確認をいただければと思っております。中でも、六ページをお開きいただければと思っております。下のほうにございます(4)いじめの早期発見の4つ目のぽちの中の二行目になりますが、この改定におきましては、傍観者にしないという点を重視してございます。  かがみ文にお戻りいただければと思っております。3をごらんください。これまでいじめ防止につきましては、いじめの加害者及び被害者への対応が中心となっておりましたが、この改定を踏まえまして、新たに傍観者の存在にも着眼いたしまして、小学校におけるいじめに正面から向き合い、みずから考え行動するためのプログラムの開発を進めてまいりたいと思っております。(1)にございますように、フィンランドのKiVaプログラムといういじめ防止のプログラムを初めとした先進的な取り組みを参考といたしまして、小学校におけるプログラムを開発いたします。開発に当たりましては、(2)にございますように、区立小学校の校長や生活指導担当の教員等をメンバーとする検討委員会におきまして検討、実践、検証を進めてまいります。また、アドバイザーといたしまして、(3)にお示しましたように、KiVaプログラムなど、いじめ防止に関する研究を進めていらっしゃいます大阪教育大学の戸田先生にお願いする予定でございます。  今後の予定といたしましては、4にありますとおりでございます。  私からの報告は以上でございます。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの報告に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 いじめ対策はこれまでいろいろ求めてきましたけれども、一つは、傍観者に対して焦点を当てるのが重要だということは私も言ってきまして、去年の五月か、戸田先生にも実際に話を伺いに大阪へ行ったりしていますけれども、ここでの課題というか問題は、日本国内においてKiVaプログラム自体を使うとなると料金が発生するんじゃないかという懸念があるわけです。それについては、戸田先生とお話ししたときにも、やはり日本の中でそういったプログラムの使用料という概念がないものですから、教育委員会としてやっていくのは難しいなと私も感じたわけです。戸田先生は、これをうまく活用している自治体は関西のほうではあるという話もしていたので、その辺は世田谷ではどのように進めていく予定なんでしょうか。 ◎板澤 副参事 今、委員おっしゃいますように、KiVaプログラムそのものにはライセンス料がかかるということで、現実的な問題としてはかなり困難なところがございます。そういったことも私どもは戸田先生に伺いまして、日本の風土に合う、これまでの指導に合う、また、これまでの指導を積み重ねた中でこのKiVaプログラムの考え方を生かした指導ができるだろうという話を伺っております。  そういった中で、大阪で各学校の取り組みを支えていらっしゃるというお話をいただきましたが、区といたしましては、この大阪での取り組みを踏まえて世田谷区版としてつくっていけないかという先進的な取り組みを戸田先生も進めていきたいというお考えがございますので、教員としてこれまでの経験をうまく集めながら、この要素を踏まえた形で区としての独自のプログラムとして開発していくというところを目途に、アドバイスをいただきながら進めていきたいと考えてございます。 ◆風間ゆたか 委員 あと、小学校に送付とありますけれども、これを実際に進めていく人が誰なのかというのがすごく問題だと思っていて、私もこういうプログラムづくりとかにかかわってきた手前、学校の先生がそれを習得してやっていくということにとても大きなハードルがある。先ほどの働き方改革じゃないですけれども、やはりなかなか忙しい中で新しいプログラムを習得してそれをやっていくには、相当な意欲のある先生たちでなければならない。なかなか新しいことに挑戦するということにならないんじゃないかと思うんです。  せっかくそういう意欲ある先生が学校でやってみたとなっても、三年か五年したらまたほかの学校に行っちゃうとか、もっと言うと世田谷から出ていってしまうみたいな問題もあったりするわけです。これは各学校に送付しただけじゃ絶対根づかないわけであって、各学校に担当の先生を置いたりするのか、それとも全教員がこれを習得していくような研修体制を組んでいくのか、そのあたりはどういうふうに考えていますか。 ◎板澤 副参事 委員おっしゃいますように、ただ送付だけでは定着がなかなか難しいところがありますので、まずは管理職研修、あるいは説明会等で、この趣旨、内容について説明してまいりたいと思っています。  あわせまして、ここに周知というのがありますが、生活指導主任、あるいは教育相談担当、こういった者が学校の中ではいじめ防止やさまざまな点での中心となる教員でございますので、こういった研修の中でも、このプログラムの配慮点、留意点についてはしっかりと伝えてまいりたいと思っております。  また、いじめ防止にかかわる研修会は、初任者、あるいはさまざまな経験に応じた研修の中でも取り上げておりますので、こういった中でも周知をする中で、学校への周知、また啓発を図っていきたいと思っています。 ◆風間ゆたか 委員 最後にしますけれども、最初に配られた点検、評価の資料の中でも工藤先生が評価してくださったんですけれども、Q―Uプログラムを全校で入れたということで評価されて、これは私も提案してきたことですから、Q―Uプログラムでまず早期発見、芽を摘んでいく、それとプラスしてこのKiVaプログラムをやっていくということがもし定着すれば、相当先進的な取り組みになると思います。文科省もかなり予算をつけて、いろいろなこのいじめ対策については推進しようとしている一方で、なかなか各教育委員会というか、都道府県単位での取り組みになっちゃったりしていて根づいていかないみたいな課題があると思うんです。そのあたりは、世田谷区としてかなり先進的に取り組んでいくということであれば、文科省の予算とかも含めて、今後、もう少し発展――世田谷版のいじめ対策というのは全国をリードするような取り組みになっていくんじゃないかという期待感もあるんですけれども、そのあたりはどうお考えですか。 ◎板澤 副参事 まず、Q―Uにつきましては、おっしゃいますように、区内全公立学校で行っている県もございます。このいじめ防止プログラムにつきましては、これも今、戸田先生と調整中ではありますが、実施した後の子どもの変容をしっかり捉える必要があるだろうと伺っております。そういった中では、このQ―Uの中の項目を活用して検証していく、子どもの意識の変容を捉えていくことは極めて重要だということがございますので、開発したプログラムとQ―U、この調査の連携を図っていきながら効果の検証を図っていくというところは進めていきたいと思っております。また、そういったものを踏まえまして、文部科学省の予算ですとか、こういったものについては、内容もまた改めて確認しながら、どういうふうに使っていけるのかというところは研究していきたいと考えてございます。 ◆和田ひでとし 委員 いじめ防止に向けての取り組みで、今回、特に四月から道徳が教科化になるということが重要だと思っているんですけれども、この基本方針の三ページに「『特別の教科 道徳』を中心とした道徳教育において」と書かれているんですけれども、その中で、「いじめに正面から向き合うことができるよう道徳の授業の改善を図る」とあります。これはどういうふうに改善をするおつもりなのか、具体的に聞かせていただきたい。 ◎板澤 副参事 今回、この道徳の教科化にあった大きな一つの要因といたしまして、いじめの内容にかかわるものがつけ加わったというところがございます。こいった中で、子どもたちが教科書を活用しながら、実際のいじめの場面につきまして、具体的な実践の状況、また自分の状況、こういったものを踏まえながら考えて議論をしながら、どういった行動が必要なのかというところを自分のことのように考えてやっていくという授業が今後進められるというものでございます。  これまでは、被害者と加害者というところで、自分は関係ないところがあったかと思いますが、これからは、関係ないではなくて、自分だったらどういうふうにこれを解決できるのか、いじめをとめられるのかというところを自分のものとして考えていく、こういった授業になっていくかと考えております。 ◆和田ひでとし 委員 教科化になるとはいえ、限られた時間だと思いますので、やっぱりそれなりの工夫が必要だと思います。そういったところをしっかりやっていただきたいと思います。  以上です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 (5)平成二十九年度「十四歳の成人式」の開催結果について、理事者の説明を願います。 ◎板澤 副参事 私からは、平成二十九年度の十四歳の成人式を開催いたしましたので報告させていただくものでございます。  資料をごらんいただければと思います。こちらにつきましては、各区立中学校の生徒会の代表者で構成いたします生徒会サミットが企画、運営をして、中学校一年生に向けて提言を行うものでございます。今年度で十二回目を迎えまして、二月三日土曜日の午後、世田谷区民会館において開催したところでございます。  当日は、約六百五十名の中学校の生徒、そして二百名以上の保護者、地域の方に御参加いただきまして、トータル八百名以上、約九百名近い方の御参加をいただいたものでございます。  内容につきましては4をごらんいただければと思います。テーマにつきましては、「これからの社会を生きる私たち」と設定いたしまして、積極性や思いやり、いじめ防止、挨拶の大切さなど、各ブロックで自分たちの生活や役割を見詰めながら、各学校における生徒会活動で実践してきたことを、ニュース番組、あるいは百人一首大会、ダンスなど、生徒自身が趣向を凝らしまして工夫した形式で発表を行ったものでございます。  裏面をごらんいただければと思いますが、閉会式では会場全体で合唱をするなど、二年生と一年生の一体感が感じられた会となりました。  なお、5以降には、参加者からお声をいただいたものを掲載させていただいたところでございます。ごらんいただければ幸いです。  報告は以上でございます。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆そのべせいや 委員 確認なんですけれども、生徒会サミットという組織体と十四歳の成人式とのかかわりはどのようなものか確認させてください。 ◎板澤 副参事 生徒会につきましては、各学校で組織されまして、各学校の子どもたちの生活、あるいは環境、こういったものの改善を、自分たちで話し合いをしながら具体的な行動をしていくものでございます。  十四歳の成人式につきましては、各学校の取り組みにとどまらずに、情報を共有しながら、お互いのよいところを参考にして、さらによりよい学校生活にしていこうというもので、各学校の代表者が一堂に会しまして情報交換をしながら、具体的に実践したものをこの十四歳の成人式で発表するという会になってございます。 ◆そのべせいや 委員 生徒会サミットの組織体がどのようなかかわりかということについて。 ◎板澤 副参事 生徒会サミットにつきましては、各学校の生徒会の代表者が集まった会でございまして、年間、土曜日等に七回ほど集まりまして、各学校の取り組みを情報共有する場でございます。 ◆風間ゆたか 委員 十四歳の成人式の取り組みについては毎年報告を聞いていて、とても評価をしているところです。一方で、二分の一成人式が小学校にはあったりなかったり。大体の学校ではあるんでしょうけれども。教育委員会としては、二分の一成人式と十四歳の成人式と、小中学校一回ずつ成人式をやっていくのかという見方もあるわけですけれども、それぞれどういう位置づけなんでしょうか。 ◎青木 教育指導課長 まず、二分の一成人式につきましては、各学校の教科横断的な取り組みの中で学年が行っている、いわゆる教育課程内の活動であるということで考えています。意義としては、自分の成長を振り返り、さらなる努力を誓っていく、その間に、周りの方への感謝の思いも持つということでございます。  十四歳の成人式につきましては、今、報告させていただいたように、生徒会活動、自主的な活動から各学校での取り組みを共有したり、それを協議することでさらによいものをという取り組みと、それを中一の生徒に対して発信して、次の生徒会、自主的な活動を充実させていくという位置づけでございます。 ◆風間ゆたか 委員 十四歳の成人式の説明にあったことも含めて、向かっている方向性等は非常によいと思うんです。ただ、一方で、二分の一成人式の話というのは、今、報告があったところばかりではなくて、各学校結構ばらばらで、親への感謝の押しつけ的なものがあったりとかという問題がずっとあると思うんです。世田谷の九年教育と言っているのであれば、十四歳の成人式の位置づけだったり、二分の一成人式の位置づけというものは、もう少し統一感があったほうがいいと思いますけれども、いかがですか。 ◎青木 教育指導課長 今、委員からお話がありました二分の一成人式については、課題として、今おっしゃったような感謝の場面について、子どもたちの自然な気持ちからではないものがあったり、さまざまな御家庭の環境への配慮というところでも難しさがある、あるいは、工夫しているということも聞いております。その中で、基本的には各学校の指導の中ではございますけれども、今、申し上げたような留意点については、子どもたちの心の問題、あるいはこれからの家族との問題、さまざまございますので、そういったものを確認しながらよりよい活動になっていくというところが必要だと考えておりますので、状況の中で、校長会、あるいは教科の中での話し合いなどで情報収集に努めたいと考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 (6)教科「日本語」の検討の経過について、理事者の説明を願います。 ◎加藤 副参事 それでは、平成二十九年度、教科「日本語」の検討の経過について御報告いたします。
     資料をごらんください。最初に1、主旨でございます。教科「日本語」の開始から十年がたった節目の昨年度、平成二十八年度ですが、教科「日本語」検証・検討委員会を設置しまして、取り組みの検証とこれからのあり方等についてさまざまな協議をしたところでございます。  その中で、世田谷の子どもたちは、言葉に対する関心が高く、自分なりの考えを持つ子が多い、特に小学校低学年では朗誦を通して日本語の響きやリズムを楽しんだり親しんでいる様子が見られるなどが挙げられておりました。一方で、小学校高学年では、朗誦だけでなく、深く考える内容の充実が求められる、中学校では、複数の領域を複数の学年で学習したほうが効果的ではないか、二度の学習指導要領の改訂により、他教科との関連から題材等の精選が必要ではないかなどの課題が明確になったところでございます。  これらのことから、まず、新学習指導要領の構成に合わせまして、教科「日本語」の目標を新しく、知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性の三つの能力に分けて明示するとともに、改訂の方向性の提言を十二項目にまとめた報告書を昨年度作成したという経緯がございます。  本年度、二十九年度につきましては、昨年度の報告書を受けまして、内容の検討及び教科書の改訂作業を計画的に進めてまいりました。その経過及び新しい教科「日本語」のあり方や構成等について御説明いたします。  次に、昨年度からの検証、検討を踏まえまして、平成三十二年度からの新学習指導要領実施に合わせた計画につきましては、2、全体のスケジュールに記載のとおりでございます。  続きまして、3、本年度、平成二十九年度の検討の経過について御説明いたします。本年度の推進組織ですけれども、学識経験者や小中学校の校長、幼稚園長を委員とする教科「日本語」検討委員会を親部会として設置いたしました。そのもとに、授業実践等の豊富な経験がある副校長、副園長等、教員を委員とする教科「日本語」作業部会と幼児教育作業部会を設置いたしました。そして、昨年度の報告書を受けまして、九月の文教常任委員会で御報告させていただいた次期学習指導要領と教育課程の編成についての考え方におきまして、新しい教科「日本語」の内容の検討や時数、総合的な学習の時間との関連等について、関係者に説明して御理解を得ながら、検討委員会を六月から四回、両作業部会を四回から五回、表に記載のように開催いたしまして、具体的な検討や作業を進めてきているところでございます。  表中の七月から八月に記載の教科書の内容等についてのアンケート調査につきましては、各学校の教科「日本語」リーダー及び教科「日本語」担当の教員を対象に実施したものでございます。調査内容は、教材ごとの評価と、自由記述による意見聴取であり、教科書改訂における参考資料の一つとして活用しているところでございます。詳細につきましては、現在作成中の報告書に掲載する予定でございます。  続きまして、裏面をごらんください。本年度の教科「日本語」検討委員会の協議から、4、新しい教科「日本語」のあり方や構成についてまとめさせていただきました。  まず、あり方につきましては、主なものを四点挙げさせていただきました。①としましては、幼児教育から中学校三年生まで、季節、日本の四季についての内容を系統的に学ぶようにすることでございます。②としましては、小学校では、言葉の響きやリズムに関する内容を低学年に多く、じっくりと考える内容を高学年に多くなど、発達段階に応じて学ぶようにすることでございます。③といたしましては、中学校では、これまで大切にしてきた自然観、人生観、社会観について、偏りなく各学年でバランスよく学べるようにするということでございます。そして、④としましては、読書、新聞教育、演劇教育など、新学習指導要領で重点とされている事柄について具体的な内容を追加することでございます。  次に構成でございますが、まず、幼児教育につきましては、幼児の特質と小学校との系統性を重視し、言葉や日本文化に親しみ、表現することができる教材を作成し、子どもの学びをつなげていくということを考えております。続いて小学校でございますが、教科「日本語」の授業時数につきましては、言葉の力の基盤を醸成する時期であることから、一年生三十四時間、二年生三十五時間で、現状と同様としております。また、三年生から六年生は、必修として、教科「日本語」の目標に照らして、全ての学校で基礎的、基本的な学習を十八時間実施いたします。選択には十七時間分の内容を目的別に設定し、総合的な学習の時間とあわせて柔軟に教育課程を編成できるように改訂を進めてきております。中学校の必修、選択につきましては、小学校三年生から六年生と同様の考え方でございます。また、これまで学習する学年を決めていた哲学、表現、日本文化の領域を統合して、それぞれの内容は各学年でバランスよく配置するように進めてきております。  続きまして、このようなまとめを受けまして、5、新学習指導要領実施までの準備でございます。まず、新しい教科「日本語」の内容の一部を実施するとともに、これからの総合的な学習の時間のあり方について研究する学校、学びやモデル校を指定して、その成果を広く区内に発信してまいります。さらには、教科「日本語」と総合的な学習の時間の計画と指導のあり方、教育課程の編成の考え方などをテーマに研修を実施し、管理職を含めた教員のスキルアップを図るなど、各校における準備や実践を支援してまいります。  最後に、6、来年度の体制についてでございます。来年度は本年度と同様に、教科「日本語」検討委員会、作業部会、幼児教育作業部会を継続して、現行教科書の発行元である大修館書店の協力を得ながら、教科書改訂や幼児教育教材の作成に向けた作業を進めてまいります。  なお、先ほども少し触れましたけれども、現在報告書を作成中でございます。まとまりましたら御報告をさせていただきます。  報告は以上でございます。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆風間ゆたか 委員 教科「日本語」についてはずっと同じことを言ってきていますけれども、幼保・小・中連携という観点、特に幼保に入れていくことが進んできているところについては評価をしているわけですけれども、果たしてそれが連携なのかといったところが、この前の報告も今回の報告を通じても全く見えてこないわけです。幼は区立の幼でいけるんでしょうけれども、保のほうではどうなのかというところは、どんな感じですか。 ◎加藤 副参事 保育所につきましても、まずは、教育要領の中の幼児教育編に教科「日本語」につきまして触れておりますので、そのことについて保育所の園長会へ説明し、何かあれば意見を聴取しているところでございます。 ◆風間ゆたか 委員 今の話は区立保育園に限ったことですか、私立も広がっていますか。 ◎加藤 副参事 世田谷区の保育園長会ですので、区立も私立もその中にはメンバーとしては入っているところでございます。 ◆風間ゆたか 委員 区の園長会に私立も参加しているんでしたっけ。実際に入っているのであればいいですけれども、園長会で言ったからそれが進められていくって、特に私立の場合はそういうわけでもないと思いますけれども、そのあたりはどう課題認識がありますか。 ◎工藤 教育政策部長 区立園長会と私立園長会はそれぞれ別の組織で機能させていますけれども、今、お話しいただいている幼児教育の部分は、そういう意味では公私問わない課題を持っているものの、それぞれの母体というか、公立と私立では、当然区としてのかかわり方を変えていかざるを得ないところがあるかと思っています。そういう意味で一番大事なのは、全ての幼児施設が共通の認識にたどり着けるものは何であるか、ちゃんと説得力のあるものを整理してお示しする、そのプロセスが大事だと思います。一方的にこちらで考え方をつくり上げて、これをやってくださいでは、到底通じないと思っていますので、そういった点については注意をしながら、適切に、情報ギャップが出ないように、それぞれの母体組織のほうにも情報提供をしていきたいと思っています。 ◆風間ゆたか 委員 ということは、私立にも情報提供をしているんですねということなんですけれども、幼児教育に関して力を入れていく、教育センターにもそういう機能を設けていくというところが世田谷区はお金をかけてやっていくことだから、そこは期待しているわけです。特にこの教科「日本語」を未就学児に提供することができるというのが、これからの世田谷区の教育の特徴の一つになっていくんだとしたときに、区立だけではなくて私立へということも求めてきたことなので、今、確認をしました。  もう一つずっと言ってきたことが、均質性のところから、前回のときにも求めましたけれども、小学校三年から中学校にかけて、学校によって、場合によっては、教科「日本語」が十八時間のところと三十六時間、倍ぐらい使ってやるところも出てくるということに関しては、どうなんでしょうねということは言ってきたわけです。これは、現場の先生方だったり、現場の管理職の価値観によってこの時間が変わってきてしまうものだとしたら、それは本当に問題があることだと思うんです。今までこうやってきたからそのまましようだったりとか、教科「日本語」が得意で、教えるのが好きだからそういうふうにしようみたいなことになってきたらいかんと思うわけです。  ということから、今回も作業部会で検討委員会報告書を作成予定とありますけれども、きちんと来年度の体制のところで、各学校の取り組みに関して、それぞれの学校が何時間使ったのか、そのことに関してはどんな効果があったのかということを効果検証していって、時間というのは常に見直していく体制をつくるべきだと思うんですけれども、いかがですか。 ◎加藤 副参事 委員おっしゃられるとおりだと考えておりますので、そのことについては、次年度もしっかり検証しながら、研修も含めて進めてまいりたいと考えております。 ◆石川ナオミ 委員 先ほどの風間委員の効果検証というところにもつながる質問でございますが、均一化ということは非常に大切だと私も思っております。例えば、この教科「日本語」の言葉の響きですとか、こういったものを子どもたちに伝えていくということで、これまでも実際に、吟詠、詩吟の講師をされていらっしゃる方が学校に出向いて、子どもたちに実際の音の響きを教えるということもあったと伺っております。実際にこの講師の方にも話を伺うと、子どもたちの反応も非常によいということも伺いました。  実際にこういう外部講師を招いてやる学校と、そうでない学校も出てくるかと思うのですが、そうしたところの外部講師を派遣するという、学校によっての裁量もあると思いますけれども、比率というのはどういうふうな――こういったのも学校単位で決めていくことなんでしょうか、それとも教育委員会が指導に入るのでしょうか、このあたりをまず教えてください。 ◎青木 教育指導課長 今、お話がありましたように、教科「日本語」の時間、それ以外にも、総合的な学習の時間ですとか社会科の時間ですとか、あらゆる時間の中で、学校が、子どもたちの実態と地域の方々の教育資源というのでしょうか、ゲストティーチャーをお招きして授業を展開しているという例は多くなっておりますし、これからも進んでいくことであると思います。  子どもたちにとっては、本物であったり、専門家のお話を聞く、体験するということは、大変教育的な効果も大きく、各学校が進んでいるところですけれども、その実施の仕方については、今申し上げたような実態や学校の支援状況というところでなっております。そうした情報について共有をしながら、学校にとって、現在の子どもたちにとってどういうことが重要であるか、体験としてどういうことを積み重ねていくことが重要であるかというところを検討しながら各学校が進んでいるところでございますが、教育委員会としては、そうした情報、有効な活動などを知らせていったり、新教育センターの中でもそうした情報、あるいは人的な情報を集約しながらということを検討してまいりたいと考えております。 ◆石川ナオミ 委員 よい取り組みをしている学校などの情報公開をして、効果検証をしっかりとやっていただきたいということを要望しておきます。 ◆そのべせいや 委員 選択が十七時間分になって必修が十八時間分になったというお話がこれまでも出ていて、進めたい方も、この教科「日本語」に余りポジティブな印象を持っていない方もいらっしゃる中での中庸の案を出されてきたなという印象もあります。  選択十七時間分ということになりますけれども、逆に、この十七時間分を教科「日本語」に使わない場合は、総合的な学習の時間に関してはもちろん学校にお任せすることになると思いますけれども、教育委員会としては、その十七時間分をどんな活動に使ってもらいたい想定があるのでしょうか。 ◎加藤 副参事 選択の内容につきましては、教科「日本語」の基本的な内容、例えば、言葉の響きとリズムをふやすことを目的とするような取り組み、あるいは総合的な学習の時間と同じ目的である探求型や問題解決型の取り組みをふやすという学校と両方あるかと思っておりますし、それに応じた資料を目的別にそろえていきたいというふうに考えております。  総合的な学習の時間につきましては、世田谷区はこれまで半分、教科「日本語」を実施してまいりましたので、改めて総合的な学習の時間のあり方、テーマ、それから今後求められる例えばプログラミング教育等々の新しい課題について、次年度四月から新たな研修会、研究会を設けて進めたいと思っております。 ◆そのべせいや 委員 先ほど風間委員から、教員の方は非常に忙しくてという話も先ほど取り上げられていましたけれども、そうしたことで選択の内容が変わってくることがないように、教育委員会もそうですし現場の方々としても、本当に必要なことは何なのかということを十分判断した上で、この十七時間もそうですし、残りの総合的な学習の時間も使っていただければと思います。要望にしておきます。 ◆たかじょう訓子 委員 今、教科「日本語」の教科書について作業部会で検討ということなんですけれども、必修の部分と選択の部分を選んで、どういうふうに教科書をつくっていくかということを今後やっていかれると思うんですけれども、これについて、以前より教員の方からは、準備が大変であるとか、本当に子どもたちのためになる準備をするための時間が大変かかってしまうというような声が大変多かったと思うんですけれども、この辺について、どういう方針で要求に応えていくのかということをちょっと伺いたいと思います。 ◎加藤 副参事 教師の最も負担になっているのは教材研究や授業の準備というふうに捉えておりまして、教材やワークシートを準備して、学習内容を調べて生徒や児童に説明できるようにしておくということが大変ということを私も聞いております。これまで指導案集や解説集を発行してきたところですが、このことについては課題として捉えておりますので、新しい教科書の編集の工夫としましては、例えば書き込みのワークシートや解説を教科書の中に最初から入れ込むというような改善を考えているところでございます。 ◆たかじょう訓子 委員 教員の方がこの教科「日本語」に対して、これは本当に並々ならない準備が必要だとか、本当に大変だという声が多いですから、ぜひ工夫をして進めていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 (7)第八回世田谷ガリレオコンテスト科学コンテスト)の実施結果について、理事者の説明を願います。 ◎加藤 副参事 それでは、第八回世田谷ガリレオコンテストの実施結果につきまして御報告いたします。  お手元の資料をごらんください。1、実施日程でございますが、一月二十七日土曜日に最終審査・発表会を実施いたしました。  2、応募状況といたしましては、全体で二千八百七十七点の応募があったところでございます。本年度からは、従来の自然科学に関する研究作品に加えまして、プログラミング等の科学技術に関する作品も募集したところでございます。  3、審査の(2)にお示ししておりますように、第一次審査で選出された九作品につきまして、烏山区民センターホールにおきまして入賞者による研究内容の発表を行い、作品及びその発表内容に対する審査を実施し、優秀作品の表彰を行いました。審査には、区内大学から東京農業大学、東京都市大学の先生、区内法人から一般財団法人材料学技術振興財団の研究員の方、世中研理科部会の校長先生を初めとした委員の方々に当たっていただきました。最優秀賞としてガリレオ賞三点と優秀賞六点が選ばれたところでございます。  恐れ入りますが、裏面をごらんください。ただいま申し上げました九作品につきまして、こちらにお示ししたところでございます。最優秀賞のガリレオ賞は、奥沢中学校二年、池内優莉さんの「セミに耳はあるのか?」、上祖師谷中学校一年、池内佐保さんの「ソラマメのゆで汁の色」、砧南中学校一年、鈴木類さんの「微生物の生態反応について」の三名に決まりました。そのほか優秀賞はごらんの六人となりました。  表面にお戻りください。当日は、入賞作品のほかに、次点としまして入選作品十三点をパネルで展示させていただきました。また、生徒たちの発表後、東京都市大学准教授、太田豊氏に「でんきのちから」をテーマに講演を行っていただきました。当日の参観者につきましては、発表生徒の御家族や友達、学校関係者など百十三名でございました。入賞者、入選者への副賞の提供等に御協力いただいた区内大学、法人等は、4、協力にお示ししているとおりでございます。  終了後、審査委員からは、どの作品にも創意工夫が見られてよかった、コンテストが定着し、確実にレベルが上がってきている、会場に展示した作品についても特別賞などで表彰していきたい、プログラミングの研究は大変興味深く、これからますます盛んになっていくので、募集の仕方や審査方法などもさらなる工夫が必要だと思うなどの意見をいただきました。次年度に向けまして、さらに改善を図ってまいりたいと考えております。  報告は以上でございます。 ○安部ひろゆき 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆上川あや 委員 裏面の受賞者のところを見ていて、応募総数二千八百七十七点で、受賞者が九人いるうち三人が奥沢中学校ということで、すごく集中しているなという印象を抱いたりしたんですけれども、これはどういうふうに理解したらいいでしょうか。指導する先生の力ということなんですか。奥沢中学校が九人中三人で、桜丘中学校が二人みたいなことなんですけれども。 ◎加藤 副参事 これといった確証はないんですけれども、実際の審査につきましては学校名を隠していますので、奥沢中を特にということではないのですが、偶然三名ということなのか、あるいは小学校時代から、または幼少期からの科学への好奇心といったものなのか、その辺は明確な根拠はないんですけれども、なぜなのかというのは、奥沢中学校にも少し聞いてみたいと思います。 ◆上川あや 委員 そんな疑うつもりもないんですけれども、よく作文コンクールとかでも、すごく熱心な先生がいて、そこばかり受賞者を出すなみたいな学校があるような印象があるので、ちょっと伺ってみました。わかりました。 ◆河村みどり 委員 先日、青空委員も議会で取り上げておられましたけれども、私も当日参加させていただきました。この研究テーマというか、子どもたちの発表を伺って、皆様とても科学の意欲をそそられるような研究発表だったんです。発表の仕方だとかさまざまな部分で、科学もそうですし、発表力だとか、さまざまな観点ですばらしいガリレオコンテストだなと感じたわけなんですけれども、第八回目ということで、今まで会場はどちらでやっていたんでしょうか。 ◎加藤 副参事 昨年度は成城ホールを活用させていただいたり、区内さまざまな施設で進めてきたところでございます。 ◆河村みどり 委員 百十三名ということで、今も御説明がありましたけれども、御家族の方とかお友達だとかとおっしゃっておりましたけれども、烏山のホールの中で、割と前列のほうがかなりあいていたんです。このコンテストは本当にすばらしかったものですから、器の部分もあるんだとは思うんですけれども、より多くの中学生の皆さん、また地域の方々、小学生の方々とか、ぜひより多くの方が参加できるような開催ができたらなと思いました。要望ですけれども、よろしくお願いします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 次に、(8)その他ですが、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部ひろゆき 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 次に、3請願の継続審査についてお諮りいたします。  平二七・一号「新学習指導要領にのっとった中学校教科書の採択についての陳情」外一件を閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部ひろゆき 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 次に、4閉会中の特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。 1. 児童生徒の教育環境について 2. 生涯学習について とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部ひろゆき 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 次に、5協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は年間予定である四月二十四日火曜日午前十時より開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部ひろゆき 委員長 それでは、次回の委員会は四月二十四日火曜日午前十時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━安部ひろゆき 委員長 そのほか何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○安部ひろゆき 委員長 特にないようですので、以上で本日の文教常任委員会を散会いたします。     午前十一時二十六分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...