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  1. 世田谷区議会 2018-02-26
    平成30年  2月 区民生活常任委員会-02月26日-01号


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    平成30年  2月 区民生活常任委員会-02月26日-01号平成30年 2月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第ニ号 平成三十年二月二十六日(月曜日)  場  所 第三委員会室  出席委員(十名)    委員長         高橋昭彦    副委員長        桃野よしふみ                石川征男                加藤たいき                畠山晋一                福田妙美                中塚さちよ                村田義則                田中みち子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      菊島 進    調査係主任主事     三平公則  出席説明員    副区長         岡田 篤
      世田谷総合支所    総合支所長       内田政夫    地域振興課長      竹内明彦    副参事         羽川隆太   北沢総合支所    副支所長        西澤 滋    地域振興課長      長岡光春   玉川総合支所    副支所長        笠原 聡    地域振興課長      加藤政信    地域施設整備担当課長  蒲牟田和彦   砧総合支所    総合支所長       寺林敏彦    地域振興課長      林 勝久   烏山総合支所    総合支所長       進藤達夫   生活文化部    部長          田中文子    市民活動・生涯現役推進課長                堀込章仁    文化・芸術振興課長   大澤正文    人権・男女共同参画担当課長                若林一夫    区民健康村・ふるさと交流課長                泉 哲郎   地域行政部    部長          本橋安行    地域行政課長      舟波 勇    窓口調整・番号制度担当課長                嶋津武則   産業政策部    部長          久末佳枝    商業課長        小湊芳晴    都市農業課長      筒井英樹   清掃・リサイクル部    部長          原田茂実    管理課長        大石智康    世田谷清掃事務所長   畑中 健   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.議案審査   ・ 議案第 十六 号 世田谷区支所の設置及び組織に関する条例の一部を改正する条例   ・ 議案第 十七 号 世田谷区公共施設の共通使用手続に関する条例   ・ 議案第 十八 号 世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例   ・ 議案第 十九 号 世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例   ・ 議案第 二十 号 世田谷区立ひだまり友遊会館条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十一号 世田谷区立健康増進交流施設条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十二号 世田谷区区民健康村条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十三号 世田谷区立世田谷美術館条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十四号 世田谷区立世田谷文化生活情報センター条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十五号 世田谷区立男女共同参画センター条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十六号 世田谷区立区民会館条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十七号 世田谷区立区民センター条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十八号 世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例   ・ 議案第二十九号 世田谷区多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例  2.報告事項   (1) 平成三十年第一回区議会定例会提出予定案件(追加)について   〔同意〕    ① 世田谷区農業委員会委員任命の同意   (2) 平成二十九年度一般会計補正予算(第三次)について〔当委員会所管分〕   (3) 世田谷区立区民センターの運営について   (4) 世田谷区立奥沢東地区会館の工事休館について   (5) 奥沢まちづくりセンター基本設計(案)について(まちづくりセンターあんしんすこやかセンター社会福祉協議会との一体整備)   (6) 第四十回世田谷区たまがわ花火大会の開催について   (7) ボランティアマッチング事業の実施について   (8) (公財)世田谷区産業振興公社補助金の返還請求について   (9) 自動車事故の発生について   (10) その他  3.資料配付   (1) 行事予定等について   (2) 世田谷観光ホームページの開設について  4.請願の継続審査について  5.閉会中の特定事件審査(調査)事項について  6.協議事項   (1) 参考人の出席要請について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○高橋昭彦 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 本日の委員会について、朝日新聞社より撮影、録音の申し出が出ています。報道関係者への対応については、既に議会運営委員会において、会議の運営に支障を来さず、かつ、一、報道の公平性を保つ、二、照明を使用しない、三、報道の腕章を着用する、四、指定した場所から撮影する、五、傍聴者を撮影する場合は、傍聴者全員の了承を得ることを条件に原則として許可することと決定しておりますが、当委員会においても、この条件で許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 報道機関の方に申し上げます。撮影の条件として、会議の運営に支障を来さず、かつ、先ほどお話ししたとおり一から五までの条件のもとで委員会として撮影を許可いたしますので、よろしくお願いいたします。  それでは、本日は議案の審査等を行います。  1議案審査に入ります。  本日予定しております議案審査十四件の進め方ですが、まず、議案第十六号「世田谷区支所の設置及び組織に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十七号「世田谷区公共施設の共通使用手続に関する条例」を一件ずつ議題とし、その後の議案第十八号「世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例」から議案第二十八号「世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例」に至る十一件については、使用料の額の改定等に関する議案でありますので、一括して議題とし審査することとし、最後に、議案第二十九号「世田谷区多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例」を審査したいと思います。  議案審査をこのように進めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認め、そのように進めさせていただきます。  まず、議案第十六号「世田谷区支所の設置及び組織に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  本件について理事者の説明を求めます。 ◎内田 世田谷総合支所長 議案第十六号「世田谷区支所の設置及び組織に関する条例の一部を改正する条例」につきまして御説明申し上げます。  本件は、児童相談所の移管等を踏まえた保健福祉部門の強化を図るため、総合支所の組織を改正する必要が生じましたので御提案するものでございます。  内容につきましては、さきの二月五日開催の当委員会で御報告いたしましたとおりでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。本件について御意見がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 では、お諮りいたします。  本件を原案どおり可決することに御異議ございませんか。
       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第十六号は原案どおり可決と決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、議案第十七号「世田谷区公共施設の共通使用手続に関する条例」を議題といたします。  本件について理事者の説明を求めます。 ◎本橋 地域行政部長 それでは、議案第十七号「世田谷区公共施設の共通使用手続に関する条例」につきまして御説明いたします。  本件は、区立の公共施設の使用につきまして、共通の手続を定める必要が生じましたので御提案するものでございます。  内容につきましては、さきの委員会で御報告をしたとおりでございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆村田義則 委員 改めて、議案の審議なのでお伺いしておきます。  けやきネットの登録料、更新料の導入の目的についてですが、重複登録防止のためとの見解もありますけれども、これはごく一部の重複登録抑止のために九九%の団体、区民に負担を課すものであり、理解は得られないと思っております。今回の登録料、更新料導入の目的について、改めて御説明をお願いします。 ◎舟波 地域行政課長 けやきネットの登録料、更新料につきましては、けやきネットシステムが区民に開かれたオープンなシステムであるということを踏まえまして、この運営経費の一部を御負担いただくという趣旨でお願いするものでございます。 ○高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。  本件について御意見がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 今質問の中にもありましたけれども、重複登録を防ぐ目的という説明が当初ありましたし、その説明が変わったにしても、やはり正当に使っていらっしゃる方に新たな負担が発生するという部分については看過できないと思っております。  あと、運営経費の一部負担をしてもらうんだということについても、これまでの議論の流れから見ると、区民の皆さんの理解を得られるものではないというふうに我々の会派としては考えております。反対の意見として申し述べておきます。 ◆村田義則 委員 意見です。本条例については、我が党は反対をいたします。  けやきネットの利用については、登録料や更新料を新たに徴収するということになるわけで、新たな区民負担となります。地区会館や区民センターなどは、けやきネットに登録しなければ利用できないものであり、けやきネットの管理運営経費は、地区会館、区民センターの経費と一体に考えるべきです。そして、そもそも新しい利用者負担の導入指針の中で十分審議した上で結論を得るべきものと考えております。よって本件には反対いたします。 ◆田中みち子 委員 次の十八のほうにもかかってくるので、どこで申し上げたらいいかということがあるんですけれども、公共施設の利用の時間のところで、例えば次の十八号議案に出てくる区民会館の中ですと、世田谷の地区会館の中で料理講習室などがあると思うんですけれども、例えばこういった料理講習室なんかですと、お昼の時間帯に使うと考えたときに、午前と午後の時間の枠というのは大変使い勝手が悪いと思っています。ですから、今その時間の枠も午前と午後三つでということで、利用しやすいようには分かれていると思うんですけれども、細かく見れば、まだまだ改善の余地があると思っています。ですから、こういった料理講習室なんかのところでは、もうちょっときめ細かく、お昼の時間帯もまたがるような、例えば十時半とか十一時から三時、四時ぐらいまで使えるようにするという工夫も求めて、賛成ですけれども、工夫もしていただきたいということをお願いしたいと思います。 ○高橋昭彦 委員長 それは十八号での意見ですね。十八号のときにまたお願いします。十七号に対してはいいですか。 ◆田中みち子 委員 はい。 ◆あべ力也 委員 意見ですよね。今回の利用登録料として千五百円を徴収するということに関しては、大きな変更だと思っています。それだけに、もうこれは払い切りではなくて、こういう登録料の場合にはデポジットという考え方も僕はできたんじゃないかと。そうすれば、利用しなくなった場合には、使用料を返すというやり方もありますし、ずっと使われる方は利用料経費が運営経費に回って使われるというような考え方もできますから、いずれにしてもまだまだ考え方としてはいろんな考え方ができると思うんですけれども、とりあえずは、重複利用であったり、そういうことを解消すべきだという議会要望が、これまで長きにわたってされてきたという経緯がございますので、役所としては、それを捉えて今回大きく踏み出して何とかそれを解消しようという気構えが感じられるわけですけれども、この当委員会の中でも、利用料の徴収しっ放しということに関しては御意見もございましたので、とりあえずはこれでやっていただいて、今後デポジットという考え方も取り入れられるのかというふうに、ずっとこれでいくということではないでしょうから、改正の時点で、区民の意見等も入れて、しっかりまた新たな改正もしていただきたいと要望しつつ、今回の議案に関しては賛成させていただくということです。よろしくお願いします。 ◆石川征男 委員 けやきネットでのキャンセル料が一週間前に繰り上がっておりますけれども、果たして一週間がいいのかどうかというのは、キャンセル料を払った後のその再利用を考えていただきたいと思います。  なぜかというと、一週間だと多分次のメンバーの構成ができなくて、なかなか新しく申し込みできないので、もうちょっと前のほうがよろしいんじゃないかと思っております。要望です。 ◆あべ力也 委員 今、石川委員が言われたように、キャンセル料を徴収するというのは一歩前進だと思いますけれども、確かに再利用ということを考えれば、それ相応の期間をしっかりとるべきだということだと思いますので、この点については、また次回改正等のときにしっかり考慮していただきたいということと、利用に関しても、まだまだ枠としてあいている部分、早朝利用、この前ちょっと課長にも申し上げましたけれども、早朝利用は、高齢者の団体さんとかニーズがあると思うんです。今まで貸し出しをしていなかった施設の時間帯の考え方も含めて、今回改正をする内容と利用する区民の意見とかもしっかり聴取しながら、また今後の改正に向けた考え方もしっかりしていただきたいということも要望しておきます。 ○高橋昭彦 委員長 それでは、これより採決に入ります。採決は挙手によって行います。  お諮りいたします。  本件を原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○高橋昭彦 委員長 挙手多数と認めます。よって議案第十七号は原案どおり可決と決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 それでは次に、議案第十八号「世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例」、議案第十九号「世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例」、議案第二十号「世田谷区立ひだまり友遊会館条例の一部を改正する条例」、議案第二十一号「世田谷区立健康増進交流施設条例の一部を改正する条例」、議案第二十二号「世田谷区区民健康村条例の一部を改正する条例」、議案第二十三号「世田谷区立世田谷美術館条例の一部を改正する条例」、議案第二十四号「世田谷区立世田谷文化生活情報センター条例の一部を改正する条例」、議案第二十五号「世田谷区立男女共同参画センター条例の一部を改正する条例」、議案第二十六号「世田谷区立区民会館条例の一部を改正する条例」、議案第二十七号「世田谷区立区民センター条例の一部を改正する条例」、議案第二十八号「世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例」の十一件について、一括して議題といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認め、本十一件を一括して議題とすることに決定いたします。  それでは本十一件について、順次理事者の説明を求めます。 ◎西澤 北沢総合支所副支所長 それでは、議案第十八号「世田谷区立地区会館条例の一部を改正する条例」について御説明いたします。  本件は、使用料の額を改正しまして、使用時間の区分を変更するとともに、世田谷区立北沢二丁目区民集会所及び世田谷区立下北沢南口区民集会所を廃止し、あわせて規定の整備を図る必要があるもので、御提案するものでございます。  内容につきましては、さきの委員会で御報告したとおりでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ◎田中 生活文化部長 私からは、まず第十九号「世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例」、議案第二十号「世田谷区立ひだまり友遊会館条例の一部を改正する条例」、議案第二十一号「世田谷区立健康増進交流施設条例の一部を改正する条例」の三件につきまして御説明いたします。  本三件は、いずれも使用料等の額を改定するとともに、使用時間の区分を変更し、あわせて規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  次に、議案第二十二号「世田谷区区民健康村条例の一部を改正する条例」について御説明をいたします。  本件は、利用料金の限度額を改定するとともに、規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  次に、議案第二十三号「世田谷区立世田谷美術館条例の一部を改正する条例」について御説明をいたします。  本件は、使用料の額を改定するとともに、施設等を利用することができるものの範囲及び区内団体以外の団体の展示用施設の使用料を定め、あわせて規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  次に、議案第二十四号「世田谷区立世田谷文化生活情報センター条例の一部を改正する条例」、議案第二十五号「世田谷区立男女共同参画センター条例の一部を改正する条例」の二件につきまして御説明をいたします。  本二件は、いずれも使用料等の額を改定するとともに、規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  内容につきましては、いずれもさきの委員会で御報告したとおりでございます。以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。 ◎本橋 地域行政部長 私からは、議案第二十六号「世田谷区立区民会館条例の一部を改正する条例」につきまして御説明をいたします。  本件は、使用料及び利用料金の額を改定するとともに、規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  次に、議案第二十七号「世田谷区立区民センター条例の一部を改正する条例」につきまして御説明をいたします。  本件は、使用料の額を改定するとともに、使用時間の区分を変更し、あわせて規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  内容につきましては、さきの委員会で御報告したとおりでございます。以上、御審議のほどよろしくお願いします。私からは以上でございます。 ◎久末 産業政策部長 私からは、議案第二十八号「世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例」について御説明をいたします。  本件は、学童・ふれあい農園を廃止するとともに、使用料の額を改定し、あわせて規定の整備を図る必要があるので御提案するものでございます。  内容につきましては、さきの委員会で御報告したとおりでございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆村田義則 委員 まず、使用料改定の前提の部分について伺っておきたいと思います。つまり、適正な利用者負担の導入指針に沿ってこの使用料改定が行われるということがそもそもの原則と区はしてきたわけです。しかし、この指針は、前実施計画ができる前につくられた、平成二十二年につくられたものであり、我が党は実施計画の視点に基づいてこの指針の見直しを行うべきだと一貫して求めてきました。区はこれに対し、繰り返し見直しをすると表明してきました。ところが、現在の指針はまだ見直されていない平成二十二年のままのものであります。  また、今般の我が党の代表質問に対しても、区は区民生活を取り巻く状況は変化しており、新たな使用料見直しに関する指針の策定に向けて検討を進めると答弁しており、見直しの必要性は区も認めているとおりであります。  その見直しを行わないまま今回の利用料見直しに着手したことは遺憾であり、その結果、見直し案は区民生活や社会状況の変化、区の方針との間にもさまざまなそごが生じていると私たちは考えています。我が党は、改めて利用者負担のあり方についての基本的な議論を早急に行い、新しい使用料の見直しに関する指針をつくることを使用料・利用料改定の前提として求めるものでありますが、この点について区の見解を改めて伺っておきます。 ◎舟波 地域行政課長 今、委員御指摘のように、指針につきましては、税外収入確保の一環といたしまして平成二十二年十二月に策定したものでございます。現行の指針につきましては、施設使用料のほか、例えば保育園や学童クラブの関係も対象としておりまして、社会状況の変化も踏まえまして、今後見直す必要があると認識してございます。  見直しに当たりましては、現在公益性の度合いですとか、あるいは区民生活に不可欠かどうかの度合いで施設を四つの区分をして行っておりまして、これらにつきまして、もう少し明確にするような方向性が一つ考えられるかと思います。いずれにいたしましても、目安につきましては、平成三十年度中を目途に見直しを行っていくと聞いておりますので、それに向けて検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆村田義則 委員 では、個々の議案について少し伺ってまいります。  議案第二十四号「世田谷区立世田谷文化生活情報センター条例の一部を改正する条例」についてですが、その中で、とりわけパブリックシアターなど劇場の利用料について伺っておきたいと思います。  区の資料によりますと、パブリックシアターなど劇場系の利用者負担率は今回の改定をしても一六%程度ということで、今答弁もあった利用者負担の導入指針の考え方からいっても大変低いものになっていると思いますが、こういう利用料になっている根拠はどういうところにあるんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 まず、全体の運営経費の部分についてでございますが、文化生活情報センターにつきましては、劇場部分も含め生活工房部分がございます。その部分にかかわる人件費それから維持管理費等々を含めた形になっており、劇場部分については面積割りで出しているところでございます。また、使用料につきましては、現在貸し館公演について使用料を徴収しており、提携公演については入場料など一定の割合で使用料として徴収しておりますので、その分の割合で出しているところでございます。 ◆村田義則 委員 その貸し館というのは、年間の利用時間全体の大体何割ぐらいに相当するんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 前回の本委員会で、劇場経営方針のところで御説明させていただいておりますが、今現在、全体の二割前後ぐらいの状況になっておりまして、今後劇場経営基本方針でも、この割合をそんなに変えないような形で、今後も二割前後という形で考えているところでございます。 ◆村田義則 委員 このパブリックシアターの一日の利用料は、今回の改定で五十八万六千百五十円と大変高い利用料になります。パブリックシアターは座席数が少ないこと等も相まって、利用料がチケット代に大きくはね返っていると、実際のチケット代も大変高くなっております。  今貸し館として利用されているのは二割程度と言いましたが、残りの八割が自主公演だったり、あるいは提携公演だったりして、この利用料を大きく軽減するという形で使われているわけでありますけれども、しかし、それは実質財団がこの利用料について肩がわりして払っているのと同じ形になっているわけです。私はこの貸し館部分についても、利用料が大変高くて、区民の誰もが演劇文化に接することができるという点から言えば、今回の値上げは問題があるというふうに考えております。再検討されるべきだと思っております。  次に、前回も伺いましたが、区民農園についてですが、これは二〇%の値上げとなっていますけれども、前回、三年前と比べて維持管理費はどのくらいの値上がりになっていますか。 ◎筒井 都市農業課長 維持管理経費というのは、通常的な経常的なものにつきましては、約百五十万円程度上がっているということになってございます。 ◆村田義則 委員 前回は変化がないというふうに委員会で答えていたので、その訂正も含めて。いいですね。維持管理の委託料としては、千五百万円ぐらい上がっていると。(「百五十万」と呼ぶ者あり)百五十万円程度上がっているということですね。  これを計算すると、大体七%ぐらいですよね。前回からの維持管理費の上がっている率は。それに対して二〇%値上げをするというのは、値上げの率としては大き過ぎるんじゃないかと思っていますが、なぜ二〇%上げるんですか。 ◎筒井 都市農業課長 前回の費用として、二十五年度の段階では、負担比率として約三四・二%ということになってございまして、今回につきましては、突発的な経費とかがございまして、そちらの分であわせて二三・六%という形になってございます。  ですので、数量自体が若干減ってきているということで、上下変動があることから、そういう形をとっているところでございまして、二〇%ということにつきましては、今お話がございました適正な利用者負担の導入指針ということの中で、激変緩和を踏まえまして、二〇%という形をとらせていただいているところでございます。 ◆村田義則 委員 つまり維持管理経費の値上がり分ではなくて、別の観点で二〇%に値上げしたということですね。 ◎筒井 都市農業課長 維持管理経費の中で、通常的な管理業務の経費のほかに、廃園とか、あるいは新規の区民農園の設置ということがつながってございますので、そちらをあわせまして、そのような形をとらせていただいたということでございます。 ◆村田義則 委員 いろいろ言うと、私もいろいろ言わざるを得なくなるんですよね。  新規の開園経費、二十八年度は六百万円ぐらいついていますが、新規の開園経費はどのくらいあるんですか、毎年毎年あるんですか。 ◎筒井 都市農業課長 設備というのか、お借りしてこちらを区民農園として使っておるところでございますが、本委員会にも新規にする場合につきましてはそのたびに説明しているところでございますが、行ったり来たりしている、ある程度数量的には落ちてございますけれども、ほぼほぼ今のところ毎年動いてはございます。 ◆村田義則 委員 新規の開園はどのぐらいあるんですか、毎年そんなにたくさんあるんですか。 ◎筒井 都市農業課長 やっぱり地元の方から無償でお借りするということもございましたので、はっきり毎年どれぐらいということは申し上げにくいんですが、今のところ一園から二園というのはございます。 ○高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。  本件について御意見がありましたら、どうぞ。 ◆田中みち子 委員 先ほどは済みませんでした。例えばこの十八号や二十七号のところにかかわってくるんですけれども、今回の使用料の額を見直すと同時に、使用時間の区分も変更されていますが、例えば料理講習室などがあるお部屋があるんですけれども、今、新総合事業の介護予防・日常生活支援事業で、住民主体の支えあいサービスで、お昼を皆さんと一緒に提供するというところを世田谷区内で八十一カ所を目途に進めるという取り組みを福祉のほうで進めているんですが、実際使えるお部屋がないという声が大変多くて、それとまた、使い勝手が悪いというのも一方で聞こえてきます。  今これを見ると、午前と午後で枠が決まってしまっていて、午前中からお昼の時間を挟んで、十一時とか十時ぐらいから、二時、三時ぐらいまで通して使えるようでないと実際使い勝手が悪いと思いますので、ぜひこのあたりは、使い勝手のいいようにもう一度利用時間のところを見直していただいて、そういった枠も細かく設定いただくということを要望して賛成といたします。 ◆村田義則 委員 意見を申し上げます。今回の使用料の見直しにつきましては、この間の施設の管理運営経費の増加を踏まえ見直しの必要があると。そういうものに対して見直しをすると答弁しています。我が党は、経費削減の努力にもかかわらず、やむを得ない経費の増加に対しては、これまでの基本的な区民負担率を引き上げないものについては賛成をいたします。一方、新たな見直し指針による議論が必要と判断されるものについては、今回の見直しには反対いたします。  以上の観点から、各議案について賛否御意見を申し上げます。  議案第十八号、十九号、二十号、二十一号、二十二号、二十三号及び二十七号、以上七件については賛成いたします。  この間の質疑で、区民センターや地区会館など集会施設の経費については消費税増税や人件費が増加しています。一方、区の努力で電気代など光熱水費は減少していることが明らかとなっています。値上げはやむを得ない範囲であり、賛成といたします。  議案第二十五号「世田谷区立男女共同参画センター条例の一部を改正する条例」、先ほどの議案第二十八号「世田谷区立区民農園条例の一部を改正する条例」については反対をいたします。  基本となる委託料や維持管理費の増加分に対して、値上げの率が大きく、結果として利用者負担を上昇させる、そういう見直しになっています。これは今回の値上げの趣旨に反したものであり、反対といたします。  次に、議案第二十四号「世田谷区立世田谷文化生活情報センター条例の一部を改正する条例」については反対をいたします。  特にパブリックシアターの利用料は一日五十八万六千百五十円と高額であり、チケット代が高額となる要因となっております。一方、利用者負担率は約一六%と区民センター地区会館並みに低くなっており、利用料のあり方そのものについてきちんとした根本からの議論が必要だと思っております。よって本議案には反対をいたします。  次に、議案第二十六号「世田谷区立区民会館条例の一部を改正する条例」についても反対をいたします。  利用者負担の導入指針により、利用者負担率を三〇%以上にこの集会施設は設定していますが、実際に企業などが利用する場合と、区民の自主的団体が利用する場合の利用料が同一なのは、私はこの間の議会での議論も踏まえて問題があると考えています。例えばけやきネット登録団体などの利用料は、区民センター地区会館の利用料並みとするなど、導入指針の検討で改めて考え方を整理すべきと考えています。 ◆福田妙美 委員 今回の公共施設の利用料・使用料の改正についてですが、区からの御説明で、今回の消費税増税の影響もあり、今回は仕方なく改正をしていくということで、その点に関しては理解を示してはいるんですけれども、区からの説明におきまして、各施設の料金改正の割合ですけれども、そこの説明がまだまだ不十分な部分もあるかと思います。  我が会派としてずっと提案してきました新公会計制度が来年度から導入されます。それに合わせて、今後のランニングコストの見える化も進めていくことになると思いますので、それとあわせて、今後の公共施設の利用料・使用料に関して、的確な、適正なというところがさらに区民にも理解でき、また、今後公共施設が維持できるようなこういった改正を進めていけるようにということを希望して、賛成とさせていただきます。 ◆中塚さちよ 委員 世田谷立憲民主党・社民党は、この条例案に関しまして、これまでの説明にもありましたとおり、施設の利用状況であったり、また財政の状況等々踏まえた値上げというのは、計算等も細かく説明があったと思っておりますので、やむなしと思っております。ただし、地域の区民活動の保障、活動の拠点や居場所としての各施設の役割を認識した対応というのを求めます。  また、けやきネットの新たなシステムの導入ともあわせて、福祉分野との連携、先ほども委員の質疑の中でも出てまいりましたけれども、そうした福祉的な目的のために利用しているという方々がいらっしゃいますので、そうした地域活動団体の役割を把握して、今後それを踏まえていただきますよう求めます。賛成です。
    ◆加藤たいき 委員 各会派からいろいろ御意見がありましたが、公明党さんが言っていることも本当にそのとおりだと思っております。我が会派、自民党としても賛成はいたしますが、ニーズに合わせて、時代時代に合わせていろいろとこういったことを進めるのか進めないのか、その都度立ちどまっていろいろと考えていただきたいと思って、賛成いたします。 ◆あべ力也 委員 結論から申し上げますと、賛成をいたしますけれども、各会派から出ましたように、区民負担を求めるということに関して、区民に対して、しっかりとした説明責任、値上げをするという場合の値上げの根拠が、やっぱり区民の皆さんが納得できるような体制を今後しっかりつくっていただきたいと。定期利用値上げだからというのは決して理由にはならないですし、行政コストの中での利用者負担というのが、どういう割合ならば適正なのかということも、しっかり世田谷区として区民に説明していく責任もあると思います。  それと、今回利用の時間区分が改正になりまして、ちょっと細分化したということは一歩前進なんでしょうけれども、施設の有効利用ということで考えれば、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、今使われていない時間帯に目を向けて、多様な区民ニーズに応えていくという施設利用のあり方ということも、引き続き検討していただきたい。その点では、早朝の利用というのは、まだまだ可能性があると思いますので、その点については、検討していただきたいと要望しておきたいと思います。  深夜に関しては、騒音の問題であったり、近隣に対する配慮とかそういうこともありますから、技術的な問題とかも含めて難しい点はあると思いますけれども、あとは、そういう利用の早朝利用とかいうことになると、今施設管理に関してはマンパワーでやられているところがほとんどだと思うんですが、なかなか近隣の方に開閉館をお願いするということの負担がふえてしまうということですから、管理運営に関しては、機械式など無人での管理が可能となるようなシステム開発とか、そういうことも検討していただいて、より多くの区民に施設利用が可能となるような、次の改定に向けた検討を重ねていただきたいということも要望しておきたいと思います。以上で賛成といたします。 ◆桃野よしふみ 委員 さきの議会で、区職員の給与を上げる条例というのが可決されています。給与が上がる、すなわち人件費が上がるということは、こういった区民施設の維持管理経費も上がるということになります。こうした流れの直後にこの使用料・利用料の値上げというのは区民の理解を得られないというふうに考えております。よって我々の会派は反対ということで意見を述べさせていただきます。 ○高橋昭彦 委員長 それでは、これより採決に入ります。採決は本十一件を二回に分けて行います。  まず最初に、議案第十八号、議案第十九号、議案第二十号、議案第二十一号、議案第二十二号、議案第二十三号及び議案第二十七号の七件についてお諮りいたします。採決は挙手によって行います。  本七件を原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○高橋昭彦 委員長 挙手多数と認めます。よって議案第十八号、議案第十九号、議案第二十号、議案第二十一号、議案第二十二号、議案第二十三号及び議第二十七号の七件は原案どおり可決することに決定いたしました。  次に、議案第二十四号、議案第二十五号、議案第二十六号及び議案第二十八号の四件についてお諮りいたします。採決は挙手によって行います。  お諮りいたします。本四件を原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○高橋昭彦 委員長 挙手多数と認めます。よって議案第二十四号、議案第二十五号、議案第二十六号及び議案第二十八号の四件は、原案どおり可決と決定いたしました。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、議案第二十九号「世田谷区多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例」を議題といたします。  本件について理事者の説明を求めます。 ◎田中 生活文化部長 議案第二十九号「世田谷区多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例」について御説明をいたします。  本件は、男女共同参画及び多文化共生に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため条例を制定する必要があることから御提案するものでございます。  内容につきましては、さきの委員会で御報告したとおりでございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆加藤たいき 委員 確認なんですけれども、これはあくまでも理念条例という認識でいいんでしょうか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 今の御質問は罰則等がないかという御質問でよろしかったでしょうか。  確かにこの条例につきましては、区、区民、事業者の責務を述べてはおりますけれども、そのことに対しましての罰則は規定をしておりませんので、そういう意味では、委員おっしゃるとおり、理念をしっかりとつくっていこうという条例でございます。 ◆加藤たいき 委員 今、事業者に責務をという話があったんですけど、もう一回確認します。事業者に責務を負わすことはないということでいいんですか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 一応事業者の責務という規定がございまして、そこをおっしゃっているんだと思いますけれども、事業者の方の責務につきましては、条例の基本理念を踏まえて、男女共同参画及び多文化共生について理解を深めることというのがまず一つございまして、もう一つ、男女共同参画社会、多文化共生社会の形成に向けた必要な措置を講ずるように努めるということがございます。この二つが大きな責務となってございます。なおかつ、区の男女共同参画、多文化共生施策に協力するよう努めるということがございます。  こちらが区民の責務も同じでございますけれども、一応責務という言葉を使わせていただいておりますが、そのようなことで、事業者としてそういった役割を担っていただこうということでございます。 ◆加藤たいき 委員 今の事業者に努めるというその努めるというのは、区としてはどこまで入り込んでいく予定なんですか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 例えば外国人であること、それから性的マイノリティーであるというようなことを理由に、例えばアパートが借りられない、就職が難しいというようなことがあって、そういった御相談があった場合、これは区の施策ではございませんので苦情の対象にはなりませんけれども、そういう御相談があった場合に、その御相談に対して、相手方に対して必要に応じて御説明をさせていただくというようなことで、あくまでもそれは説得ですとか、何かこういうふうに変えてくださいというお話ではなくて、区の条例の趣旨を御説明をした上で、よりお互いにわかり合えるところ、多様性を認め合いというところなので、そういったところの趣旨を御説明した上で御理解をいただけるように、こちらが区としても努めていく。事業者さんがそういったことを受け入れてくだされば一番ありがたいわけですので、そういったところを区としては努めてまいりますので、それは決して強制するとか、そういう形で持っていくという話ではございませんので、そこだけ確認をしていただければと思います。 ◆加藤たいき 委員 安心半分、まだどうなのかなというのが半分、区の事業者に説明したときに、相手方がどう思うかというところがすごく、指導だと思ってしまう場合もあるということは区としても認識してもらいたいなというところがあります。  先日の定例会の質問でも、肯定的な意見とか否定的な意見というのは、違う角度からですけれども他会派からもあった中で、しかも、今までの委員会の中でも肯定的な意見、否定的な意見というのはいろいろあったと思います。多様性というのであれば、全部ひっくるめて多様性だと、改めて区としても認識して、この条例の運用方法というものもまた考えていただきたいなと思っています。 ◆あべ力也 委員 区の条例のタイトルにも多様性がございますけれども、そもそも多様性が日本の社会でも取り入れられてくる中で、先進的にそういうことを取り入れてきている国がいろいろあって、それを追従する形で日本も多様性の社会を築きましょうということなんでしょうけれども、ここのところちょっとはやりだったダイバーシティーという言葉がありますが、多様性にも段階があって、私は最終形としてはインクルージョンだと思いますけれども、この条例でいうところの多様性というのは、世田谷区としては、個々の違いを認めるというところまでのダイバーシティーなのか、それとも一つのコミュニティーの中にさまざまな価値観のある人が混在するインクルージョンなのか、その目的、果たしてどこが最終形で世田谷区は多様性を認め合う多文化共生の条例をつくるのかということは、一つの命題でもありますし、世田谷区の考え方がはっきりわかるものだと思うんですが、この点については明確にどういう回答ができるんですか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 この間、何回か御説明をさせていただいていると思いますけれども、どなたもということで、誰もが自分らしく尊厳を持って生きられる地域社会というようなことが最終的な目標であると思いますし、その手段といいますか、そのときに多様性をお互いに認め合って、また相手の人権を尊重するということが非常に大切なことだと思います。ただ、非常に大切なことですが、非常に難しい。おっしゃっているとおり難しいと思いますので、そういったことを一つ一つ、さまざまな要素があると思いますので、そこを積み重ねていくことが大切なのかなと思います。  今おっしゃっている最終的に一人一人の違いをどういうふうに共通なものにつなげていくのかというようなインクルージョンの部分というよりは、やはり今おっしゃった意味では、ダイバーシティーということで、多様性をお互いに認め合っていきましょうというところで、さまざまな問題が出てくればそれをまた皆さんで話し合っていくというような、区がこういうふうにしましょうということを、まず条例によって設定しましたので、それによってさらに進めていくというような、皆さんとの話し合いの中でそうやって進めていくということだと考えております。 ◎田中 生活文化部長 あべ委員から御指摘あったように、さまざまな段階があるというふうに思っています。今、若林からも御答弁申し上げましたように、非常に難しい問題でもあるので、まずはその違いを認め合うというところからやっていかなければいけないということではあると思いますけれども、今回の条例の基本的施策の中でも、例えば外国人であればコミュニケーション支援のようなものから、その地域に参画するための支援というようなことも基本的施策には盛り込んでいるところでございますし、基本計画のときにも社会的包摂ということを既に世田谷区としては申し上げていると思いますので、多様性を認め合いながら、さらにその人たちが地域社会の中に参加していくというところまで目指すという意味であれば、インクルージョンというところまで目指すというのは当然かなと思います。 ◆あべ力也 委員 アメリカは多様性を認め合う社会なんですが、それぞれの特性、または民族であったり、宗教であったりということでの一つのコミュニティーをつくると、それぞれのコミュニティーを認め合う社会なんでしょうけれども、日本はそれぞれの分断したコミュニティーをつくっていくことが目標ではないと思っているんですね。ですから、誰もが同じ地域社会の中で、同じような権利のもとに、国籍とかそういうのはまた別ですが、市民として同じ権利の中で暮らしていけるというのが一つの多様性のかなというふうに思っていますので、できればインクルージョンという形の方向性を目指していただきたいと思っております。  今、部長のお話ですと、最終形としてはインクルージョンをというようなお考えのようですので、その点については方向性は私と一緒なので、できればそういう方向でぜひ今後考えていっていただきたいということで一応賛成を、これはまだですね。質疑ですね。わかりました、以上です。 ◆村田義則 委員 基本構想の目指す方向に沿っての一つの具体化としての今回の条例の趣旨には賛成です。  ただ、同時に現実の地域の社会の中でさまざまな問題が起こってくるだろうと思います。例えばその一つについて、今政府も対応にいろいろ苦慮されていると思いますけれども、タトゥーの問題です。タトゥーの問題は、一方では文化の問題という側面もあるかと思いますが、例えば世田谷区のプール、それから川場村の温浴施設とか、ふじみ荘とか、タトゥーの問題について、区はどういう対応をしてきていて、この条例との関係で、今後何らか見直しをするとか検討するということはあるのか、基本的な考え方を伺っておきたいと思います。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 現状の温浴施設であるとか、プールの対応についてでございますけれども、例えばふじみ荘という高齢者を主な対象とする場所では、入れ墨やタトゥーをした人には御遠慮いただく旨を他の注意事項と一緒に館内に掲示をしているやり方をとっております。また、区民健康村では、宿泊利用の方が中心ということもありまして、特にそのような扱いはしておりませんし、どなたでも御利用いただいている状況でございます。また、プールのほうですけれども、総合運動場や千歳温水プール、中学校の温水プール等々でございますけれども、こちらにつきましては、ラッシュガードという上に羽織るものが、今泳ぐときでもそういったつけるものがありますが、ラッシュガードを着ていただくか、テープなどで入れ墨やタトゥーを隠していただいて御利用いただいているという状況にございます。  今後どうするのかというお話が今ございましたけれども、外国人の方の中には、宗教であるとか、文化、ファッション等のさまざまな理由で入れ墨をしている方が多数いらっしゃる一方で、日本には入れ墨に対して、タトゥーも一緒ですが、そういったものに対して独特のある怖いイメージといいましょうか、そういったものを持っております。入れ墨やタトゥーに関しては文化的な違いがあるというふうに考えてございます。  多文化共生推進の立場からは、互いの違いやさまざまな価値観を認め合うことを前提に、相互の理解が得られるように適切な情報提供に努めることが大切であると考えてございまして、区といたしましては、日本には入れ墨に対して独特のイメージがあること、また、外国人の入れ墨やタトゥーが文化であることの説明であるとか、理解を求めることが必要であると考えてございますので、今後しっかりと共通理解を図る取り組みを進めていきたいと考えてございます。 ◆村田義則 委員 多文化共生を進めていこうという世田谷区の施策ですよね。これは、私はこれからこういう条例もできれば、ある意味苦情と、世田谷区の対応に対して苦情という形で出てくる可能性は十分あると思っているんですね。条例に即して具体的に対応について見直しする必要があるだろうと思っている。  その苦情の問題なんですが、文化の問題での苦情はなかなか難しい問題があって、役所の措置に対しての苦情についての問題があります。もう一方で、民間の施設ですよね。例えば区内のお風呂、銭湯でタトゥーを隠せと言われた、あるいは入ろうと思ったら断わられたと。そういう外国人の方が苦情を申し立ててきたと、何とかしてくれと、うちの近所のお風呂、うちのアパートにはお風呂ないんだけれども、あそこに入れないと困るんだといった苦情が来た場合にどうするかと。  つまり区の施策に対する苦情、あるいは民間の中での区に対してのそういう是正を求める意見、それぞれ対応も違ってくると思うんです。その辺はどういうふうに考えて、どういうふうに措置しようと、苦情の対応について考えていますか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 今、分けて御質問いただきました。確かに区の施策に対しては、苦情という形に最終形としてはなっていくと考えてございます。まずは御相談をいただいて、そういうことで困っているんだと、また、それはタトゥーをしていることを差別しているんじゃないかというようなことで、区のプールだとか温浴施設に入れない、または何かを着てくれ、隠してくれと言うのはおかしいんじゃないかということで御意見をいただくことは想定はされると思います。  苦情に対してはしっかりと受けとめさせていただいて、区としてどのような、今は隠すことによって例えばお子さん連れの方、家族連れの方が、怖いというイメージがある程度ありますので、そういったものを一定程度払しょくしながら、隠すことによって共生といいますか、一緒にプールの中に入れるというような状況があるというふうに聞いていますし、お風呂に関しても、テープなどで小さなものは隠して入っていただくというようなことが行われているようですので、そういったことで、お互いに認め合うということが進めていけるのかなとは思います。その程度であったり、毎日使うところなので、そんなことではなくてもっとフリーに入りたいとかいろいろな御意見があると思いますので、その辺はしっかりと、どういう御意見、どういう考え方なのかということをしっかり受けとめて、当事者間のことでもありますので、そういったことはしっかりと区の施策、区の施設としては、今後早急にどういうふうにしていくのかということは考えていきたいと思います。できるだけ調整ということで、しっかりと多文化共生というところの視点からそういうふうにしていきたいと考えております。  民間のものについては、先ほど来申し上げているように、こちらから強制できる話ではもちろんないので、しっかりとお話を伺いながら、間に立つというか、相談をお受けして、できるだけ解決の糸口を探れるような形でしっかりと対応していきたいと考えております。長くなりまして済みません。 ◆村田義則 委員 今答弁を聞いていて、タトゥーに限らず、さまざまな我々が気がつかない文化の違いによる受けとめ方の違いというのはあると思うんです。  民間同士というか、人対人の問題では相互理解を促すような取り組み、啓発が必要だと思いますが、区の施策としては、それはそれできちんとした判断をしなくてはいけないんだろうと私は思っているんですね。例えばタトゥーの問題一つとってみても、だめですよということでいいのか、あるいは隠してくださいという言い方でいいのかということは当然判断が迫られる問題だと思います。こういう条例をつくるわけですから、ぜひその辺に対して区民にきちっと説明ができる、きっぱりした対応をとっていただくように要望したいと思っています。 ◆畠山晋一 委員 今の質疑にもあるように、まだまだ理解をしなければいけないところがあるなと。この多様性を認め合うという条例の中で、第七条のところに、差別的取り扱いをすることによって他人の権利利益を侵害してはならないというふうに記されているわけですよね。そうすると、これを条例でトップダウン式で進めるということに対しては、ボトムアップからの理解促進のほうが僕は大事なんじゃないかなと考えていて、自民党とすると、ボトムアップで地道に理解促進を進めるということを何でしないのかなというところに疑問を持つんですけれども、どうですか ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 基本的な考え方を区としてもお示しするということで、それが条例だと考えてございまして、今回条例を制定していただいた暁には、その内容をきちっと御説明できるようなQアンドA方式のものをお配りして御説明していくんですが、そのときに、単にこちらからQアンドAをお示ししてそれを読んでくださいというのではなくて、そこで当然御意見をいただいたり、それから例えば学校教育の中だとか、講座のようなところで、こちらから一方的な御説明というよりは御意見をさまざまいただきながら、しっかりとそういったところの課題を解決していくというようなことが、今まさに地域社会の中で求められているのかなと思いますので、委員おっしゃるように、ボトムアップもしっかりやりながらというところではあるんですが、起点として、まずこういった条例をしっかりとつくらせていただいて、その上でそういったものをあわせて進めていく。あわせるといいますか、それをもっと力を入れてやっていくというようなことが必要ではないかなとは考えております。 ◆畠山晋一 委員 つまりこの起点がないと、条例がないと、理解促進が進められない。実は自民党なんですけれども、条例の中の第二条第六号「性的マイノリティ 性自認、性的指向のあり方が少数」という、こういった性的指向とか性同一とか性自認の多様性はやっぱりきちんと理解をしなければいけないよねということで、自民党はこういうふうに理解促進をきちんとやっていこうよという活動を既に行っているんですよ、理解促進ということで。そういった理解促進もやっているけれども、区政のあり方とすると、どうしてもこの条例でもって、トップダウンに推し進める必要があるということですか。 ◎田中 生活文化部長 トップダウンで推し進めると言うと何か強制するように聞こえるかもしれないんですけれども、区としては、例えば固定的性別役割分担の意識の解消であるとか、多様な性に対する理解であるとか、多様な文化に対する理解であるとか、そういうことは少し前に比べれば大分進んできているとは思っています。  ただ、やはりまだそれでも十分でないという、もう少し進める必要があるというふうに考えている中では、やはり世田谷区としてどういう地域社会を目指すのか、多様性が尊重される誰でも暮らしやすい社会をつくりましょうという、そうした目指すべき地域社会像とか、それを実現するための審議会とか苦情処理とか、そういう細かいものを含めた仕組みであるとか、基本的にそのために何をしていくかという枠組みをはっきり打ち出すということも、やはり行政としては役割として持っているというふうに思っておりますので、この条例ではそれをはっきりお示しして、これを起点にして、またさらに、多様性を尊重する社会というのを進めていきたいというふうに考えているという趣旨でございます。 ◆畠山晋一 委員 自民党世田谷区議団に所属する私とすると、カムアウトできる社会ではなくて、カムアウトする必要のない、お互いに自然に受け入れられる社会の実現を目指しているんですね。すなわち条例とか、勧告とか罰則などを含む差別の禁止とは一線を画して、あくまでも社会の理解促進を図って、当事者の方が抱える困難の解消をしていかなければいけないというところを目指しているんです。  でも、この条例を拝見していると、カムアウトを前提としているように見受けられるんですけれども、それが逆に、こういったことが差別を助長するきっかけになるような危惧というか、不安とか心配があるんですけれども、どうですか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 本条例は、決して今委員がおっしゃっているカムアウトを前提としたということではなくて、そういう方がカムアウトするしないにかかわらず、例えば性的マイノリティーの方も住みやすい、暮らしやすい地域社会を目指すということになっておりますので、例えば地域社会の中でカムアウトしないとそういったところには行けないと、そういうことをしましょうということでは当然ございません。多様性をお互いに認め合うことで、そこでカムアウトすることによって多様性が皆さんにわかるから、それで多様性を認め合いましょうということでもないので、多様性を前提としたことを皆さんでしっかりと認識した上でやっていくというようなことを考えていますので、決しておっしゃっているような形でのものだったり、それからさっきもお話がありましたけれども、罰則があったり、勧告されたりということではございませんので、お互いにそういったことを認めていきましょうという、非常に手法は難しいと思うんですけれども、そういったことをしっかりとやっていきたいと考えてございます。 ◆畠山晋一 委員 手法は難しいということの中で、私たちのところに、この条例で特別扱いを受けることへの危惧をしている方もいらっしゃるんですね。そういった方にも寄り添った条例になっていくということなんですか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 今おっしゃっている特別扱いというところがなかなか、ちょっとその言葉だけではわかりにくいところもあるので、こちらの理解で申し上げますけれども、決して特別に性的マイノリティーの方、外国人の方を取り上げて何かしていくというよりは、特に一般の区民の方に正しい理解をしていただくために、今まで以上に情報提供をしっかりしていくとか、それから、さっきの話と少し矛盾するようですけれども、中にはカムアウトされている方もいらっしゃるので、そういう方のお話をじかに聞く機会がふえていくとか、そういう方のお気持ちがわかるように、何か文書的なものを見ていただくとか、そういったことを積み重ねていくことが、例えば性的マイノリティーの方、例えば外国人の方、そういった方々の理解を進めていくことになるのではないかと考えております。 ◆畠山晋一 委員 まだそうやって矛盾があるということで、自民党は、条例だけではなくて、条例よりも先に地道に理解をすることに努めることが大切だと考えていて、区政のあり方として、差別的取り扱いをすることによる他人の権利利益を侵害してはならないという自治体としてのあり方は大事なんだなと。  こういった地道なことは、我が自民党は行っておりますし、特別扱いすることじゃなくて、この条例のようにトップダウン式ではなくて、他人の権利利益を侵害してはならないということについては、むしろ地道にまずは自分の身近なところ、家族から、友達から、地域に住んでいる知り合いとか仲間に丁寧に理解していただくことで、差別的取り扱いをすることで他人の利益を侵害することをしてはならないということの理解をしていくことが大事なんだと考えているので、そうすると、不安というか、懸念、心配があります。 ◆あべ力也 委員 私はこの条例の条文構成の中で、一点欠落しているものがあるなと思う点があるんですけれども、それは他者を認め合う多様性と対極にあるのは、自分のアイデンティティーをいかに形成するかということだと思うんですね。多様性を認めることが、結果的には自分のアイデンティティーを再認識したり、何か発見したりすることにつながることだと思って、このことは一対の行為であって、他者を認めるということは自分を再発見することにつながるんですね。  ですから、もちろん男女であったり、多文化であったりということでの他者を認めるということと、自分のアイデンティティーをいかに形成していくか、育成していくかという視点も、私は個人ということで考えれば大事な視点であって、この条例の中にはそれは盛り込まれなかったわけですけれども、やはりそれぞれ世田谷の区民が、もともとのルーツなり、自分のアイデンティティーであったりというものを大切にしていくということに関しては、これは誰も否定することはできないわけですし、他者を大事にするということと同じことだと私は思うんですね。  この点については、どう補完していくのか。他者を大事にしなさいよということだけを推進していくのではなくて、他者を大事にすると同時に、自分を大事にするということが健全なコミュニティーをつくっていくことだと私は思うんです。この点については、部長、この条例の中には盛り込まれなかったですけれども、世田谷区民一人一人のアイデンティティーの形成ということに関しては、どういうふうな補完をしていくおつもりなのか、ちょっと伺っておきたいと思います。 ◎田中 生活文化部長 今まさに御指摘のとおり、多様性を認め合うということと、自分のアイデンティティーを大切にしていくということは、双方とても大切なことだと思っています。  私たちも、多様性を認めようということだけを特に、題名にそう入りましたのでそういうふうに受け取られるかもしれませんが、例えば第三条、基本理念というところをごらんいただくと、第一号では、「全ての人が、多様性を認め合い、人権が尊重され、尊厳を持って生きることができる」、第二号のところでは、「全ての人が、自らの意思に基づき個性及び能力を発揮し、多様な生き方を選択することができる」というようなことも記載しておりますので、そうした思いも含めたつもりでございますので、十分ここのところは説明してまいりたいというふうに考えております。 ◆あべ力也 委員 文言としての個人の個性であったり、アイデンティティーだったりという言葉が、文言としては盛り込まれておりませんので、部長が言われたように、そうした没個性的な条例にならない、それぞれの個性を認め合うという中に、自分自身のアイデンティティーも確立をしていくということの必要性もしっかりこの条文の中には込められているんだということを、しっかり伝えていっていただきたいと思います。これは要望しておきたいと思います。 ◆村田義則 委員 私、この条例に意見として一つあるんですが、第十条です。審議会の構成についてです。十条は、読み上げますけれども、「男女共同参画・多文化共生施策を総合的かつ計画的に推進する上で必要な事項を調査審議するため、区長の附属機関として、世田谷区男女共同参画・多文化共生推進審議会を置く」ということになっております。  先ほどのタトゥーの問題を例に挙げれば、これは行政の決断というか意思で変えることができるわけです。しかし、例えばこの間議会で議論になった同性パートナーの区営住宅入居などの問題については、これは議会で制度を変えなければいけないという問題もあります。タトゥーの問題でも、行政だけがタトゥーはだめですよ、あるいはタトゥー全部オーケーですよと言ったときに、やっぱり区民からもいろいろ意見も当然、先ほどの議論があったように出てくるだろうと思うんですね。  そういう問題、つまり区政の全般にかかわる問題について、なぜこの審議会に区民の代表機関たる議員を構成メンバーに一切入れないのかと、私はこれはちょっと納得いかないんですよね。前回も言いましたけれども。幾ら行政でこうしましょうと言っても、結局その後、議会でまた議決しなければいけない問題だって出てくるわけですね。そのとき、議会でだめですよと、あるいは議会が、審議会の理解が違いますよということだって起こり得るわけですよね。それが議会の仕事と言えば仕事なんです。だけれども、しかし、どういう議論が積み重なってきたのかということについて、議会側もきっちりと知っておく必要がある、あるいは一緒に議論していく必要がある。つまり審議会の中でも、議会の中でもさまざまな議論を反映する必要があるだろうと思うんですが、なぜ議員を入れなかったんですか。区の意見を聞きたいんですよ。 ◎田中 生活文化部長 区には審議会が、これのみならず、例えば地域保健福祉審議会であるとか非常に多くの審議会を持っていて、これと同じように、例えば行動計画であるとか、施策の進捗状況である進行管理であるとか、そうした役割を担っていただいているというふうに思います。  ここと議会とのかかわりという点は、だからこの審議会のみでなく全庁としての課題かなというふうに思いますけれども、ここでは、基本的には学識経験者であったり、当事者の方であったり、区民の方であったりということの御参画をいただいて、意見をいただくということを想定しておりますが、議会への情報提供が必要だというのは御指摘のとおりだと思いますので、例えば委員会で報告するとか、傍聴も当然設けていく予定でございますし、そうした形で議会とは十分なコミュニケーションを図りながら進めさせていただければというふうに思っております。 ◆村田義則 委員 それがずっとできてこなかったじゃないですか。例えば先ほどの同性パートナーの問題について言えば、議会ではずっと議論があったわけですよ。住宅委員会などはそのことを何一つ知らなかったじゃないですか。逆もあるわけですよ。  審議会全体の問題について、議会でのこの間の議論の結論は私も承知しております。それはそれとして、私が今聞いたのはそうじゃなくて、この審議会に議員を入れる必要はないという判断したのかということです。必要だと判断したけれども、そういうのが議会の中の決め事だとか、今までのルールがあるから遠慮したのか、その区の判断が聞きたいんです。もし必要だと判断したら、議会のほうに、その辺について必要だったらぜひ再検討してくださいとか、区のほうから要請することだってあり得ると思うんですよ。この審議会に本当に必要ないんですか、私は議員がどうしても必要だと思いますよ。 ◎田中 生活文化部長 必要でないという言い方が適切かどうかはよくわからないんですけれども、この審議会に期待する役割というのは、区の進める施策について、客観的な立場から、また、それぞれのこの分野について、例えば外国人の方の人権問題であるとか、男女共同にかかわる問題であるとか、そうしたことに専門的な識見をお持ちの学識経験者であるとか、私たちがなかなか日ごろ気づかないようなところを、本当に生の声を教えていただける区民の代表の方であるとか、そうした方々から意見を伺うということを主な目的としたいと思いましたので、これについてはそうした方々で構成するほうがよろしいだろうと判断したということでございます。 ◆村田義則 委員 つまり議員がいなくても構わないと。 ◎田中 生活文化部長 議会の議員の皆さんとは、こうした例えば常任委員会であったり、質疑であったり、いろんな形で御意見を伺ったり、私どもから報告をさせていただくチャンネルというのはあると思いますので、それを活用するということで進められればというふうに思っております。 ◆村田義則 委員 例えば私個人の意見で言えば、私としてもそういう学識経験者の意見を聞きたいんですよ、一緒に議論したいですよ。我々がいろいろ感じている地域の町の人々のこういう問題についての広範な意見を学識経験者の人にも私は伝えて、その中で結論として、行政の対応だって決まってくるんだと思うんですね。  私はそのことを強く求めておきたいと、この条例については、特にこの審議会の問題について私は意見があるということを申し上げておきたいと思います。 ○高橋昭彦 委員長 それでは意見に入ります。  本件について御意見がありましたら、どうぞ。 ◆石川征男 委員 それぞれ質疑の中でいろいろと申し上げましたが、ボトムアップからの理解促進よりも、区政のあり方としてトップダウンと感じざるを得ない条例についての不安や運用規定での民間業者への圧迫懸念がありますが、自由民主党としては賛成です。 ◆福田妙美 委員 公明党といたしましては、賛成といたします。  公明党の意見といたしましては、この条例に関しては、多文化共生を推進していくということを掲げてきた我が会派といたしましても、この条例は確実に進めていただきたいと思います。やはり世田谷区が姉妹都市交流も長年続けてきたこともあり、また今在住外国人の方も二万人、そしてオリンピック・パラリンピックも迎えていくということを考えていきますと、世田谷区として、しっかりと多文化共生を掲げて進めていくんだということを明確に打ち出していくことは大変大切なことだと思いますので、賛成でよろしくお願いいたします。 ◆中塚さちよ 委員 私どもの会派も、この条例は賛成でお願いいたします。先ほどこの条例に対してちょっと心配があるとおっしゃっていた自民党さんも賛成ということでは本当によかったなと思っております。  マイノリティーの方々がカムアウトしなくても自然に受け入れられる社会というのは、確かに理想なのかなと思うんですけれども、現実としては、マイノリティーの方々が受け入れられるためには、多数派に合わせて、多数派のような顔をして生きていかなければいないという心苦しさが、こうした条例をつくってほしいと言っている区民の声につながってきていると思います。やはり現状を少しでも早く改善していくためには、こうした条例というのが必要でないかなというふうに思います。多文化条例の本来の目的と趣旨が損なわれないよう、制度や施策の拡充を求めます。特に今後の行動計画策定の過程では、広範な区民の参加を保障し、差別禁止の実効力ある計画を提示することを求めさせていただきます。 ◆村田義則 委員 多様性を認め合うということを掲げたこの条例、今後の区政の運営にとっても大変重要な条例だと思います。また、議会の側も、先ほども話をさせていただきましたけれども、制度の問題、議会で議決しなければいけないような、この多様性に係る問題も出てこようかと思います。そういう問題も含めて、しっかりとこの条例の精神に立った区政の推進を求めて、賛成といたします。 ◆田中みち子 委員 この条例については、議会でも質問など取り上げさせていただきましたけれども、条例の七条のところに、性の違いに応じた体の健康支援とか、リプロの視点だとか、第三者機関による苦情処理というところもしっかり明文化されたということで、評価をさせていただきたいと思います。  それで、今生活文化部長のほうからも、性的役割分担というのが少しずつ改善しているというお話がありましたけれども、先日、乳児を抱えた二十代のお母様とお話をする機会があったんですが、本当は自分は仕事がしたかったと。だけれども、夫の理解が得られないで専業主婦ですというような声があって、自分も二十年ぐらい前に結婚したんですけれども、それから全然変わっていないなと思ったんですよね。やっぱり女性が輝く時代というところでは、こういう条例をしっかりつくっていただいて、平等に均等に機会というのがちゃんと保障されるように、しっかりとそれが担保できるような形のものにぜひしていっていただきたいというところでは、子どもたちへの教育とか、区民全体の啓発というのをしっかり行っていただきたいということを求めて、賛成の意見とさせていただきます。 ◆あべ力也 委員 結論から申し上げますと、条例には賛成いたします。  それで意見でございますが、区民を取り巻く情勢というのは、単一指向的な考え方だけじゃなくて、さまざまな多角的に検討しなくてはならないと思いますけれども、国でもヘイトスピーチの規制が法制化をされました。また、折からの人口減少社会を補完していくということで、政府は外国人の移民は受け入れないけれども、外国人の労働力の受け入れについては肯定的な閣議での発言もあるというような状況の中で、私はやっぱり労働市場の開放というのは、今後避けて通れないことではないかなと。いわゆる国際化は避けられないということで、その一つの日本の社会の地ならしの中で、こうした男女の問題であったり、多文化の問題であったりということを、地域の社会の中、また住民も含めて、行政も含めて、再検討、再認識をしていくということが、今、日本の各自治体にも求められている、または日本の自治体で暮らす住民にも求められていることではないかなと思います。  そういった今後の自治体だけではなくて、そこに暮らす住民の皆さんの責務としては、やはり国際化の中で、国際化されたそれぞれの都市の中でどういう住民として生活をしていくのかというしっかりとした考えを持つことが、私はそれぞれ求められていることで、先進的なロンドンであったり、パリであったり、ニューヨークだったりという都市におくれをとらない、国際社会、国際都市としての東京の一員である世田谷区としての責務をしっかりと果たしていけるような適切な条例をつくっていくということも大事でありますし、この条例によって、逆に埋没しない、個人としてのアイデンティティーを失わない、育成をしていくというような考えも、条例の中にもその考えを盛り込んだと部長が言っていますので、この点については期待をしながら、国際化に向けた世田谷のあり方を、この条例とともにしっかりと歩んでいければと思っています。 ◆桃野よしふみ 委員 先ほど他会派からも、これは理念条例なのかという質問がありましたけれども、大切なのは基本的な施策、第八条で定められていますけれども、具体的な取り組みだと思います。男女共同参画だとか、多文化共生施策というのは、当然これまでも区は取り組んできた課題だというふうには思いますけれども、この条例があるという状況になれば、よりここにしっかりと力を入れていかなければいけないということですから、やはり問われるのは具体的な施策だと思います。そこはしっかりやっていただきたいということも踏まえまして、それは意見ですけれども、私どもの会派は、本条例には賛成です。 ○高橋昭彦 委員長 それでは、これより採決に入ります。  お諮りいたします。本件を原案どおり可決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第二十九号は原案どおり可決と決定いたしました。 ○高橋昭彦 委員長 以上で議案審査を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ○高橋昭彦 委員長 次に、2報告事項の聴取に入ります。  (1)平成三十年第一回区議会定例会提出予定案件(追加)について、同意①世田谷区農業委員会委員任命の同意について、説明を願います。 ◎筒井 都市農業課長 世田谷区農業委員会委員任命の同意でございます。  主旨でございます。世田谷区農業委員会委員が一名欠員となったことにより、後任の委員を任命する必要が生じました。このため、委員候補者につきまして、平成三十年二月十九日の世田谷区農業委員会委員被推薦者等評価委員会におきまして、候補者を決定いたしました。このため、平成三十年度第一回区議会定例会に委員任命の同意の議案を提出するものでございます。  2の世田谷区農業委員会委員の候補者でございます。これにつきましては記載のとおりでございます。次ページに候補者の農業関係につきましての略歴を載せてございますので、参考としていただければと存じます。  お戻りいただきまして、3の今後の予定でございます。第一回区議会定例会で農業委員任命の同意をいたしまして、三月五日付で任命し、新委員の任期を開始するという予定となってございます。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 それでは、ここで理事者の入れかえを行いますので、少々お待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、(2)平成二十九年度一般会計補正予算(第三次)について〔当委員会所管分〕について、理事者の説明を願います。 ◎内田 世田谷総合支所長 平成二十九年度一般会計補正予算(第三次)につきまして、当委員会所管分を順次御報告申し上げます。  私からは、世田谷総合支所の補正予算につきまして、補正予算書に基づいて御説明をいたします。  補正予算書の七八ページ、七九ページをお開きください。  歳出予算の補正でございます。七八ページ、予算科目区分の目02支所費でございます。七九ページの右の欄を見ていただきたいんですけれども、4総合支所・出張所改築費の補正でございます。その中の2世田谷総合支所・出張所改築工事(世田谷総合支所)でございます。中身につきまして、上町まちづくりセンター改築工事につきまして、事業費が確定したため六百四十五万一千円を減額補正するものでございます。  世田谷総合支所所管分は以上でございます。 ◎西澤 北沢総合支所副支所長 それでは、私のほうから北沢総合支所の補正予算について御説明させていただきます。  まず、歳出予算の補正です。補正予算書の七八ページ、七九ページをお開きいただきたいと思います。  予算科目の区分目06区民施設費についてです。七九ページの説明の欄をごらんいただきたいと思います。2区民施設改修費の補正となります。2の北沢地域区民施設改修となりますが、これにつきましては、旧守山小学校跡地の複合施設開設に向けまして、旧守山小学校プール等解体工事を前倒しで行うため、工事費一億五百万円を増額補正するものでございます。  続きまして、繰越明許費の補正です。補正予算書の一二四ページ、一二五ページの繰越明許費補正調書をお開きいただきたいと思います。  一二四ページの項03区民費、事業名、北沢地域区民施設改修となりますが、これは、ただいま御説明しました旧守山小学校プール等解体工事につきまして、年度内に工事が終了しないため載せてございます。  北沢総合支所所管分については以上でございます。 ◎笠原 玉川総合支所副支所長 それでは、私からは、玉川総合支所の補正予算について御説明させていただきます。  まず、歳出の補正でございます。改めまして、補正予算書の七八ページ、七九ページをお開きください。  予算科目の区分目06区民施設費についてです。七九ページ、説明の欄、2区民施設改修費の補正でございます。3玉川地域区民施設改修ですが、これは、尾山台地区会館の改修工事につきましては、工事の前倒しに伴い七千七百六十七万円を増額補正するものでございます。  次に、繰越明許費の補正です。改めまして、一二四ページ、一二五ページの繰越明許費補正調書をお開きください。  一二四ページの区分項03区民費、事業名、玉川地域区民施設改修ですが、これは、ただいま御説明いたしました尾山台地区会館の改修工事が年度内に終了しないため計上したものでございます。  玉川総合支所所管分については以上でございます。 ◎寺林 砧総合支所長 私からは、砧総合支所の補正予算について御説明させていただきます。  同じく補正予算書の七八ページ、七九ページをお開きいただきたいと思います。  予算科目の区分目02支所費についてです。七九ページの説明の欄、3総合支所・出張所改修費の補正でございます。2の砧地域支所・出張所改修ですが、これは、成城二丁目砧総合支所会議室改修工事費が確定したため、五百十三万六千円を減額補正するものでございます。  次に、4総合支所・出張所改築費の補正でございます。5の砧総合支所・出張所改築工事(砧総合支所)ですが、船橋まちづくりセンターの新築工事費の確定による減額及びセンター北側擁壁工事の前倒しに伴い、一千四百六十八万三千円を増額補正するものでございます。  また、七八ページ、予算科目の区分目06区民施設費についてです。右ページ、3区民施設改築費の補正でございます。2の砧地域区民施設改築工事(砧総合支所)ですが、(仮称)希望丘複合施設増築等工事費が確定したため、六千五百七十万円を減額補正するものでございます。  次に、繰越明許費の補正についてです。補正予算書の一二四ページ、一二五ページをお開きください。  一二四ページの区分項03区民費砧総合支所・出張所改築工事の二千三百十万円ですが、これは、船橋まちづくりセンター北側擁壁工事が年度内に終了しないため計上するものでございます。  砧総合支所所管分については以上でございます。 ◎田中 生活文化部長 私からは、生活文化部の補正予算について御説明申し上げます。  歳入予算の補正でございます。六〇ページ、六一ページをお開きください。  予算科目の区分目02利子及び配当金についてでございます。六一ページの説明の欄にございます41国際平和交流基金の補正でございます。これは、基金積立金の利子収入額の変更に伴い、二十九万一千円増額補正するものでございます。  次に、42文化振興基金の補正でございます。こちらも同様に、基金積立金の利子収入額の変更に伴い、五万九千円増額補正するものでございます。  続きまして、歳出予算の補正でございます。七八、七九ページをお開きください。  先に、予算科目の区分目11文化・国際費でございます。七九ページ、説明欄の1文化事業費の補正でございます。文化振興基金への積立金として、先ほど御説明いたしました利子収入額の増額分、五万九千円を増額補正するものでございます。  また、2国際交流費の補正につきましても、同様に国際平和交流基金への積立金として二十九万一千円を増額補正するものでございます。  順番が前後いたしますが、次に、予算科目の区分目10健康村費でございます。同じページです。七九ページ説明の欄にあります1区民健康村維持運営費の補正でございます。1の区民健康村施設整備ですが、これは、区民健康村ふじやまビレジ温浴施設増築工事において、地盤改良工事等の追加工事、労務単価の上昇、工事延長に伴う工事費の増加に伴い、三千五百八十万五千円を増額補正するものでございます。  続きまして、繰越明許費の補正についてです。補正予算書の一二四、一二五ページをお開きください。  一二四ページの区分項03区民費、事業名、区民健康村施設整備の三億二千百四十六万四千円ですが、これは、区民健康村ふじやまビレジ温浴施設増築工事が年度内に終了しないため計上するものでございます。  生活文化部所管分については以上でございます。 ◎本橋 地域行政部長 私から地域行政部の補正予算につきまして御説明をさせていただきます。  まず、歳入予算の補正でございます。補正予算書の六六ページ、六七ページをお開きください。  予算科目の区分目04納付金についてでございます。六七ページの説明の欄、75非常勤職員等社会保険料(総合支所窓口案内)の補正(地域行政部)でございます。これは、総合支所窓口案内嘱託員、通称フロアマネージャーと呼んでおりますが、この採用時期を四月から六月に変更したことに伴いまして、本人負担分として徴収する社会保険料等を百五十六万九千円減額補正するものでございます。  続きまして、歳出予算の補正でございます。七八ページ、七九ページをお開きください。  予算科目の区分目02支所費についてでございます。七九ページの説明の欄、1総合支所維持運営費の補正でございます。  16総合窓口化の推進(地域行政部)でございますが、ただいま御説明申し上げました総合支所窓口案内嘱託員、フロアマネージャーの採用時期の変更によりまして、非常勤職員報酬及び共済費を一千三百二十万四千円減額補正するものでございます。  地域行政部所管分につきましては以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 それでは、ここで理事者の入れかえを行いますので、しばらく休憩をとりたいと思います。再開は五十五分です。よろしくお願いします。     午前十一時四十五分 休憩    ──────────────────     午前十一時五十五分 開議 ○高橋昭彦 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  報告事項の聴取を続けます。  (3)世田谷区立区民センターの運営について、説明願います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 世田谷区立区民センターの運営について、総合支所を代表して北沢総合支所から報告させていただきます。  1主旨についてです。各区民センターでは、区民が主体となった運営協議会が設置されており、これまで指定管理者としてさまざまな区民センター事業を独自かつ主体的に実施してきました。このたび区民センターに指定管理者制度を適用して十年が経過したことを受け、これまでの運営上の課題検討や、さらなる地域の活性化等に向けた議論を進めるため、区民センター連絡協議会を設置しました。この連絡協議会において、運営協議会活動の活性化や区と運営協議会の連携強化、施設管理のあり方と体制の強化等について検討を行ってまいりましたが、結果を取りまとめましたので報告するものでございます。  2これまでの経緯についてです。平成十年度までに全区民センターに運営協議会が設置され、十八年度からは、運営協議会が指定管理者として区民センター事業を実施してきております。二十九年度は、一度立ちどまりまして、区民センターの運営について検討することとし、区民センター事業については運営協議会へ暫定的に業務委託としております。二十九年度、三十年度は暫定的に業務委託とし、三十一年度からは新たな体制での運営開始を予定しております。  3区民センター連絡協議会についてです。(1)目的につきましては、主旨のところで申し上げたとおりで、(2)構成メンバーにつきましては、恐れ入りますが、ページをおめくりいただきまして、二枚目に別表1がございます。こちらをごらんください。各区民センター運営協議会の代表者、学識経験者三名、区から総合支所の支所長五名が構成メンバーとなっております。  かがみ文の表にお戻りいただきまして、一番下の4検討内容についてです。  (1)運営協議会活動の活性化等について、(2)施設管理のあり方と体制の強化についてです。  ページをおめくりいただきまして、裏面の5連絡協議会の開催状況をごらんください。開催状況につきましてはごらんの日程で三回開催いたしました。詳細につきましては、別冊区民センター連絡協議会開催経過を後ほどごらんいただきたいと思います。  次に、6の検討結果をごらんください。(1)としまして、運営協議会活動の活性化等についてです。区民センター連絡協議会において、各運営協議会の活動の現状や課題等について意見を出し合い、すぐれた点や工夫している点など情報の共有化を図った。各運営協議会では、若い世代の運営協議会事業への参加や地元団体等との連携、運営協議会の活性化等について、今回の議論を踏まえ、今後自主的に検討を実施していくこと。また、各運営協議会の活動プログラムの一覧表を作成し情報共有を図るとともに、協議会活動が区民に見える形となるよう検討を進めていく。さらに、今後も当該連絡協議会のような場を継続して設置していく。区は、運営協議会活動に関して、地域団体への協力依頼を行う等の連携協力に取り組んでいく。  (2)としまして、施設管理のあり方と体制の強化についてです。まず、区民センターは、地域住民のコミュニティーの形成を促進し、区民の福祉を増進することを目的に設置された施設であり、住民参加や地域の活力を積極的に活用することが求められている。運営協議会は、これまで町会・自治会、商店街などの地域住民により、民主的に組織、運営され、生涯学習事業等の区民センター事業に取り組んできた。このことから、区民センターの設置目的を踏まえ、地域の特性を生かした区民主体の自主的な活動を担ってきた運営協議会が指定管理者として区民センター事業を運営することが適している。一方、施設管理については、ほとんどの区民センターが図書館、児童館等との複合施設であり、施設を効率的に管理するためには、区が施設全体を一体的に民間事業者に業務委託することが合理的である。  以上、検討結果について説明させていただきました。  次に、7の今後のスケジュール(予定)についてです。平成三十年三月、選定委員会で公募によらず候補者を選定することの可否を行い、五月、常任委員会で適格性審査の報告、六月から七月にかけて、選定委員会で適格性審査を実施する予定でおります。九月に常任委員会で指定管理候補者を報告させていただきまして、第三回区議会定例会に指定管理者の指定について上程をさせていただく予定でおります。平成三十一年四月からは新体制での運営開始を予定しております。  私からの説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆加藤たいき 委員 説明の中で、検討結果で、地域住民のコミュニティーの形成を促進し、区民の福祉を増進することを目的に設置された施設と書いてありますけれども、今、世田谷区は五総合支所の中で数は結構ばらばらですよね。北沢と砧は一カ所ずつしかない中で、そういった状況で、その施設が足りていないとか、そういう議論はあったのかというところをまずちょっと教えてください。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 委員御指摘のとおり、支所別に見ると区民センターの配置の数というのはばらばらになっています。ちなみに、世田谷が四、北沢一、玉川三、砧一、烏山が三です。ただ、この施設の配置の考え方としましては、半径一キロの利用圏域ということで配置しております。ですので、こういう形になっているということでございます。  検討の中で、支所によって区民センターの数が違うということについては、そういう意見は出ておりません。それぞれの区民センターがそれぞれ地域の特性を生かして自主的に活動しているという内容で意見交換をいたしました。 ◆加藤たいき 委員 私自身、区民センターは幾つかしか行ったことがないので、全部行ったわけではないのでわかりかねる部分が多いんですけれども、運営協議会がメーンでいろいろとイベントとかをやってもらっていると思うんですけれども、予算とかは十二区民センターが一律同じ金額なんですか、それともそれぞれ結構まちまちなのかというところを教えてください。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 予算につきましては、大きな開きはありませんが、それぞれの区民センターでやっている事業も若干違いますので、一律ということではないです。 ◆加藤たいき 委員 それを聞いてちょっと安心はしましたが、私は全部で十二施設ある総合支所全部の方々と区民センターの運営について連絡協議会で話し合うのではなくて、やっぱり支所支所の場所、地域性が世田谷区は結構ある中で、地域ごとに集まって話をしたほうが深くまで話ができるのではないかと思っております。ということで、これは意見ベースになってしまうんですけれども、地域でぜひ話し合う機会を設けてもらったほうが私はいいと思うんですが、そこら辺はどうでしょうか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 実はその点については、我々もやる前に地域ごとでやるやり方もあるよねという議論はしました。ただ、今まさに委員御指摘のように、支所によっては一つのところもありますので、今回は長い運協の歴史の中で、一度も十二の運協が一堂に会して意見交換とか検討会をやったことはなかったものですから、一度それをやってみようということで、おっしゃるとおり、地域性が違うというのはあるんですが、今回はそういう趣旨で意見交換、検討会をやらせていただきました。 ◆加藤たいき 委員 十二で始まって、建設的な意見が出たならよかったと思いますけれども、ぜひ砧と北沢には申しわけないですけれども、地域でまず、世田谷だったら四区民センターで集まって話をできるような関係をつくって、横のつながりというんですか、しっかり連携をとって進めていってもらいたいなと思います。 ◆あべ力也 委員 ちょっと伺いたいんですけれども、各区民センターの運営協議会は、たしか町会であったり、商店街、PTAとかの代表の方がやられているケースが多くて、特に社会福祉協議会の会長さんなんかが兼務されていることが多いという認識なんですけれども、今現状ではどういう感じですか。それによってメリットもあれば、デメリットもあるというのは、結局いろんな会の兼務をされているということで、見通しはすごくつくんだけれども、いろいろなものを兼務しちゃっていて、時間的、体力的な問題が多々あるというようなことは前々から伺っておるんですけれども、その上で高齢化の問題とか、組織的な硬直の問題ということになってきているんだと思うんですけれども、その辺の認識はどうなんですか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 確かに委員おっしゃるとおり、私はほかのところの区民センター、運協については深くは存じ上げませんが、自分のところを見ても、やっぱり兼務している人が多いです。例えば前に町会の副会長をやっていた人、社会福祉協議会の人に限らず、いろいろ町会活動等を地域で活発にいろいろやっていらっしゃる方の兼務は確かに多いと思います。  もう一つ、おっしゃられていたように、ちょっと高齢化してきているというふうな状況がございまして、今回もそれぞれの運協の方々の意見を一堂に会して伺うことに、大変パワフルで大変元気で、活発に地域の特性を生かして主体的な事業をやっていただいているのが現状でございます。  ただ、やっぱり次の世代を考えたときに、いかに日ごろからやっている事業の中に若い人たちを取り込んでいくかというのは大きな課題でして、それを大きな課題として、それぞれの運協からいろいろ学校に働きかけるとか、いろんなところに働きかけをして取り込んでいるところ、また取り込んでいなくてどうしようかというところは、そういった若い人たちを取り込んでいるところを参考にしてこれからやっていただけるような形で、そういう意味で意見交換をしてきたという状況でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(4)世田谷区立奥沢東地区会館の工事休館について説明願います。 ◎加藤 玉川総合支所地域振興課長 それでは、世田谷区立奥沢東地区会館の工事休館について報告いたします。  資料をごらんください。最初に、1の主旨でございます。このたび奥沢東地区会館は、公共施設中長期保全計画に基づきまして、施設の安全性や機能を確保し、安定的に運営するため改修工事を実施いたします。  主な改修内容は、空調設備や給排水設備、照明設備の改修でございます。  経費の概算は、九千七百七十三万八千円でございます。  工事に伴う休館期間は、平成三十年六月一日から十月十六日までの約五カ月間弱を予定しております。  周知方法は記載のとおりでございます。  休館中は近隣にございます記載の施設を御利用いただきたいと思います。  奥沢東地区会館の施設の概要は7に記載のとおりでございます。  裏面をごらんください。こちらは奥沢東地区会館の周辺図でございます。  報告は以上でございます。
    ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対しまして御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (5)奥沢まちづくりセンター基本設計(案)(まちづくりセンターあんしんすこやかセンター社会福祉協議会との一体整備)について、説明願います。 ◎蒲牟田 玉川総合支所地域施設整備担当課長 それでは、奥沢まちづくりセンター基本設計(案)(まちづくりセンターあんしんすこやかセンター社会福祉協議会との一体整備)につきまして御説明いたします。  なお、本報告は福祉保健常任委員会とのあわせ報告となります。  1の主旨でございます。奥沢まちづくりセンター等の一体整備につきましては、平成二十九年二月に基本構想を策定いたしました。その後、基本設計を進め、平成二十九年八月に中間説明会を開催したところでございます。このたび説明会等の御意見を踏まえまして、基本設計案がまとまりましたので、その内容につきまして報告するものでございます。  2基本設計の概要でございます。(1)敷地概要、(2)建物概要につきましては、記載のとおりとなっておりまして、新たに購入しました奥沢三丁目十五番の敷地に、鉄筋コンクリート造、地上二階建て、延べ床五百八十一・三七平米の施設を建設いたします。  一階には福祉の相談窓口となりますまちづくりセンターなどを配置しまして、二階は活動フロアーとなってございます。  (3)基本設計(案)(概要)につきましては、恐れ入りますが、別紙図面をごらんください。右下のほうにページが振ってございますので、一ページをごらんください。  一ページは案内図と建築概要と面積表になってございます。左側、案内図をごらんください。現在の奥沢まちづくりセンターより、東急目黒線奥沢駅方面へ約七十メートル移動しました敷地に、まちづくりセンターあんしんすこやかセンター社会福祉協議会地区事務局を一体整備いたします。  おめくりいただきまして、二ページをごらんください。左側配置図をごらんください。敷地の形状がひし形で傾斜があることから、敷地の形状に合わせまして建物の設計を行ってございます。  自由通り側を主たる出入り口としまして、身障者用駐車場スペース、利用者用駐輪場スペースを配置してございます。また、自由通りから隣地に向かいまして約七十センチの傾斜があるため、主たる出入り口までスロープを設置してございます。  なお、職員用の駐輪スペースや雇用者用駐車スペースにつきましては、建物の北東側に設置してございます。  右側、一階平面図をごらんください。まちづくりセンターあんしんすこやかセンター社会福祉協議会地区事務局、相談室、活動コーナー兼相談室などを配置してございます。  三ページをごらんください。三ページの左側、二階平面図をごらんください。活動フロアー、印刷室、授乳室、防災倉庫、職員用ロッカー兼休憩室を配置してございます。活動フロアーにつきましては、間仕切りを設置しまして、二部屋で使用も可能となっております。各部屋が講義式で四十二名の定員を予定してございます。  右側、屋上の平面図をごらんください。屋上は設備スペースとなっておりまして、室外機や非常用自家発電機、太陽光パネルなどを設置してございます。  四ページをごらんください。こちらが東西南北の立面図になります。敷地が自由通り側以外はマンションや戸建て住宅となっておりますことから、プライバシーに配慮しながらも、自然光を取り入れる窓の配置となってございます。  図面につきましては以上でございます。  かがみ文にお戻りください。3施設の特色でございます。(1)配置計画等につきましては、利用者の利便性を向上し、誰もが利用しやすい施設としてございます。  裏面をごらんください。(2)平面計画等につきましては、一階に福祉の相談窓口の所管等を隣接して配置してございます。相互に連携して、効率的・効果的な事務運営を可能とする配置としてございます。また、活動フロアーにつきましては、複数の団体やさまざまな利用が可能になるよう、間仕切りを設置してございます。  (3)災害対策としましては、設置型発電機と災害対策用トイレの汚水槽を配置してございます。なお、発電機につきましては、騒音の発生が小さい、ガスエンジン、LPG発電機の設置を予定してございます。  4概算経費でございます。施設整備費は、基本設計、実施設計、工事管理、建設費の総額でございます。約三億七千百万円となってございます。今後、公共施設等総合管理計画に基づきまして、仕様の簡素化やコストを抑制するための工夫を徹底し、さらに建設工事費につきましては削減を図ってまいりたいと思っております。  施設の維持管理運営費につきましては、類似施設からの試算になってございますが、年間約九百八十万円を予定してございます。  5今後のスケジュール(予定)でございます。三月には基本設計、条例等の住民説明会を開催いたします。平成三十一年二月に工事に着工いたしまして、工事竣工、新施設での業務開始は、平成三十一年度を予定してございます。  説明につきましては以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (6)第四十回世田谷区たまがわ花火大会の開催について説明願います。 ◎林 砧総合支所地域振興課長 第四十回世田谷区たまがわ花火大会の開催について御報告いたします。  1の主旨でございます。第四十回花火大会にかかわる実行委員会におきまして、観客の安全確保を最優先に大会を運営するため、開催時期の変更が決定されたことにつきまして御報告するものでございます。  昨年八月十九日の第三十九回大会は、天候の急変によりまして中止となり、落雷等により九名の方が救急搬送される事態となりました。幸いにも大事には至りませんでしたが、区議会を初め、警察、消防等関係機関から、大勢の人が集まるイベントでの観客の安全確保策が求められたことを受けまして検討した結果でございます。  2の開催日時でございます。記載のとおり、花火大会につきましては十月十三日土曜日で、打ち上げ時間につきましても、一時間早めまして、午後六時から七時でございます。多摩川クリーン作戦につきましては、花火大会の翌日、十月十四日日曜日の午前八時から十一時でございます。  3の実施概要につきましては記載のとおりでございます。  4のその他でございますが、今までどおり、川崎市制記念多摩川花火大会と同時開催の予定でございます。  区民への周知につきましては、四月一日から区及び実行委員会のホームページで周知してまいります。また、本日午後二時以降、川崎市と同時に報道機関へ情報提供を行う予定でございます。  私からの説明は以上です。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(7)ボランティアマッチング事業の実施について説明願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 それでは、ボランティアマッチング事業の実施につきまして御説明いたします。  1主旨でございます。自然災害の発生等による社会貢献意識の高まりや、東京二〇二〇大会の開催などを背景として、ボランティア活動に対する区民の参加意識はますます高まってきております。区では、こうした機運を一過性のものとせず、ボランティア文化としてしっかりと定着をさせていくため、地域の人材と活動をつなぐボランティアマッチング事業を構築することとし、今年度に既に予算に計上させていただき、この間、準備を進めてまいりました。  本事業につきまして、平成三十年四月より本格的な運用を開始いたしますので、その概要を報告するものでございます。  2のボランティアマッチング事業の機能(概要)でございます。  まず、(1)として、人材バンクの構築でございますが、これはボランティア活動に関心のある区民が登録できる人材バンク、おたがいさまBANKと呼びますけれども、こちらを世田谷ボランティア協会と連携のもとで新たに構築いたします。特徴といたしまして、関心のある活動分野や、活用したい資格、スキルなどを登録していただくことで、登録者に対しさまざまな活動情報をその希望等に合わせて効果的に提供していくとともに、地域活動として人材を求める側のさまざまなニーズにも対応できる人材バンクとして、積極的な活用を目指してまいります。  (2)は、区ホームページ等の充実でございます。まず、区ホームページ内にボランティア総合ページを新たに構築いたしまして、地域活動の魅力等を発信するとともに、人材バンク、おたがいさまBANKへの登録案内を行います。また、区や活動団体等の募集いたしますさまざまなボランティア募集情報を一元的に集約、情報発信することで、地域の意欲ある人材が地域活動を探しやすい環境を構築するほか、ボランティア人材の育成に向けた講座等の情報も掲載いたします。  (3)でございますが、ただいま御説明した人材バンクと情報発信等の仕組みにより、意欲ある人材とさまざまな地域活動の効果的なマッチングを推進し、地域活動の裾野を広げてまいります。  裏面には、ただいま御説明しました事業のイメージ図をおつけしております。  説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 御質疑ありましたら、どうぞ。 ◆中塚さちよ 委員 質問なんですけれども、新しくつくられるホームページですか、区ホームページ内にのところですけれども、例えば地域活動をしている団体のほうが、こういう活動でボランティアを募集していますというのを掲載することができるものなのかと思うんですけれども、その中で、募集している側が登録者のリストを見ることができて、その中から、この人、うちに来てほしいなという人にアプローチをすることはできるんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 ただいまの御質問の件ですけれども、具体的に今ボランティア協会のほうで、団体の募集情報であったりという案内をしている部分もありますけれども、今お話しのように、登録している人材の情報というのは、ある意味登録していただいた方の個人情報にもなるかと思いますので、現時点でのイメージでは、こういう活動がありますよというような御案内を御本人に御案内することはできると思うんですけれども、団体サイドのほうに個人情報のようなものを、例えばリスト化するなどして送るというようなことは、情報の取り扱いとしては、そこまでの状況は考えておりません。 ◆中塚さちよ 委員 個人情報には配慮する形で、例えば年齢何十代、性別、こんなスキルがある、週何回ボランティアできるみたいなリストを募集する側が見られて、そしてアプローチできるような双方向的な仕組みのほうが非常にいいんじゃないかと思いましたので、ぜひ意見として、要望として。 ◆福田妙美 委員 私がよくお聞きするのが、東京二〇二〇大会が、ちょうど夏休みの時期になります。それで、やっぱり子どもたちにぜひボランティアでオリンピックに一緒に参加していったということを、世田谷区のほうで進めていっていただきたいという声はよく聞くんですけれども、ここのマッチングのところなんですが、どこに声をかけていくのかとか、あとは教育委員会とかそういったところとの連携はどうなのかというのが大変気になるところなんですけれども、そのあたりは今後どういうふうに連携していくのか教えていただけますか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 ただいまの御質問は、特に東京二〇二〇大会のステージにおいてということが中心かと思いますけれども、今回御説明した仕組みそのものは、二〇二〇大会以降のレガシーといいますか、マッチングを引き続きできるシステムを今のうちにつくっておくという意味でつくっているわけですけれども、二〇二〇大会そのものの部分は、今後直接的にかかわるボランティアは夏ごろに東京都のほうが組織委員会の募集する大会ボランティアと、その周辺の都市ボランティアという形で、現時点で九万人以上と言われているんですけれども、募集が行われます。  これは、東京都側の実施するものなのですが、今後世田谷区としても、馬事公苑とかありますので、それを補完する形で、何らかの形でボランティアを世田谷区として募集していくことになると思います。この点については、現在東京都の動きもにらみながら、スポーツ推進部のほうで調整し始めているところで、例えば今区で持っている国際課の関係のボランティアであったり、今後始まっていく観光ボランティアであったりというものもうまく合流していく。今お話しのあったように、例えば教育委員会だとか他の部なども含めたところで、二〇二〇大会をステージにした世田谷区のボランティアのメニューとして区民の方々にお示ししていくことになろうかと思っています。  この点については、これから東京都の状況等を踏まえながら、スポーツ推進部を中心に、関係所管と検討していくというような状況です。 ◆福田妙美 委員 今のお話で今の部分はわかったんですけれども、特にここの中では具体的にどのようなことがある意味できるのかというところなんですけれども、この内容でおおよそこういうことができるんだということはわかったんですが、今のマッチングというところで、そちらのほうで具体的にできる権限というんでしょうか、そういったものは何なのか、もう少し教えていただけますか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 この仕組みを入れることによって新たに広がる世界といいますか、何ができていくかということでございますけれども、まず今一つあるのは、いろいろ地域貢献をしたいんだけれども、例えば語学ができるとか、なかなか活躍のステージを見出せないというようなお声もいただいています。そういう方々については、この人材バンクに登録していただくことで、随時、例えば定期的なメルマガであったり、特技に関連したボランティアの活動情報であったりということがお知らせできるようになると思います。  一方で、地区によっては、例えば地元の町会だったりとかの中で、例えばボランティアを募集して、いろんな活動の中でボランティアさんが入っていただいてというのも実際にはあろうかと思いますけれども、大きな区全体に網をかける仕組みがないものですから、そういうつながりを持っているところは今できているんですけれども、なかなかそういう、人をもらうにしてもどこに言ったいいかわからないということもありますので、こういう仕組みが入っていけば、今、直接ボランティア、若い方とか、一定の経験を持っていたボランティアが入っていないというところも、ここを通してマッチングすることで、新しくそういう人材を使っていけるというような世界は広がっていくんだろうなと思っています。 ◆あべ力也 委員 基本的なことを伺いたいんですけれども、ここのマッチング事業で言っているボランティアというものの定義は、有償・無償ボランティアはいろいろありますけれども、我が国のボランティアというのは、どちらかというと有償ボランティアが主流というか、多いわけですけれども、これはどういう定義でボランティアということを言っているんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 この仕組みは、まずはさまざまなボランティア事業が、活動があるという前提のもとで、さまざまな活動を人に対して紹介していくというところで、広く人材を登録する仕組みになっています。その登録の段階で有償無償、かなり条件をつけているというよりは、多分今後登録者に対してさまざまな活動を御案内する中で、その活動主体のほうで、例えばこれは有償といいますか、行動費であるとか、交通費程度のものを出す出さないというものは個別の活動に応じて出てくるんだと思います。この登録の段階では、その辺のところは気にせずといいますか、広く意欲のある人を登録する、そのような考え方でございます。 ◆加藤たいき 委員 この個人情報の話を聞きたいんですけれども、世田谷区と世田谷ボランティア協会とどちらが集約していくんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 この仕組みは、形としては、今ボランティア協会がやっている事業も含めて、かなりその世界でボランティアということに関してさまざまな事業をやっているものがあります。人材バンクではないんですが、メーリングリストのような形で、今現在のおたがいさまBANKと呼んでいますけれども、今はメーリングシステムみたいなものは持っているんです。  その辺の今持っている財産、ボランティア協会としての活動や資源を考えますと、一番いいのはボランティア協会の自主事業として人材バンクをつくってもらって、区で補助をするという形になっております。つまり、個人情報については、ボランティア協会が自分の人材バンクの仕組みの中で、個人情報を入手しているという形態ございます。 ◆加藤たいき 委員 つまり世田谷区で呼びかけても世田谷ボランティア協会に個人情報がいくという認識でいいのかなと思うんですけれども、世田谷区ボランティア協会は、今どれぐらいの人数のボランティアの方が参加しているんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 実際の全てのボランティアの延べ人数というものはわかりかねるんですが、一つの数字としては、今持っているボランティア協会のメーリングリストのような、今回つくる人材バンクの前身になるような部分があるんですけれども、そのメーリングリストに登録している人数が今二千五百程度ということでございます。  今後、おおむねその二千五百という数字から拡大を図っていって、毎年五百人ずつぐらいふえていけばいいなという算段は立てております。 ◆加藤たいき 委員 先ほど福田委員からもあったんですけれども、時間の都合がつきやすいということでやってみたいという学生のボランティアの方々は結構いらっしゃると思うんです。これはボランティアの方々の年齢の下限とか上限を、つくっていく予定とかいうのはどのように考えているのですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 確かにボランティア活動によって年齢の部分はあるかと思います。例えば先ほど出ました東京二〇二〇大会の組織委員会で募集するボランティアなどは、下限の年齢として十八歳以上というような条件があるようです。  ただ、今後年齢の部分が、個々の活動に応じても多少変化してくる部分もあるのかなという気はしていますけれども、いずれにしても、大学生も含めて、お若い方の力を入れていくというのは大事ですので、個々の活動も含めて、そういった年齢条件も設定されていくのかなというふうに思っています。 ◆加藤たいき 委員 本当言うと、いろんな若い人に参加してもらえる環境をつくってもらいたいと私は思っているんですけれども、災害時の場合に限って言うと、中学生の方々の力が結構必要で、すごく大事になってくるので、そういったところの掘り起こしだったり、人材育成も含めてちょっとフレキシブルに考えてもらえたらと思います。 ◆田中みち子 委員 人材バンクの構築のところで、登録者に対してさまざまなボランティア活動情報を効果的に提供していくという意味では、関心のある活動分野とか、活用したい資格、スキルの登録は本当に大事だと思っているんですけれども、具体的にどういう活動分野があるのかというのは、今どんなところを想定しているのかをちょっと教えていただければと思うんですが。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 まず、関心のある分野、ジャンル分けの部分なんですけれども、現在のシステムの中では、おおむね八つぐらいのグループに分けて、まちづくりや地域交流だったり、災害だったり、あとはスポーツイベントといったようなジャンルごとに八つほどのジャンルを用意しまして、それに関連するボランティアの活動が出たときに、メルマガとかの形にして案内をしていると。  あと、資格、スキルの部分なんですけれども、一般的に考えますと、例えばホームページをつくったりするようなIT関係の技術であったり、語学であったりというのは考えられると思いますけれども、どういう部分をどう生かしたいか、それが資格ではなくてその人の経験だったりということもあると思いますので、何かメニューで選択するというよりは、少し自由に、こういった経験なり資格を生かしたいというようなことを、少し登録のフォーマットの中に自由に入れていただいてということを考えております。 ◆田中みち子 委員 そうすると、例えばジャンル分けのところで、本当に災害時でよく聞くのは、性暴力というか、被災したときにそれが本当に蔓延していると、どこの災害地に行っても聞かれるんですね。ですから、例えばそういったところのジャンル分けの部分では、本当にそういったところに特化したジャンルをつくっていただいて、それに伴って、こういう資格の人が必要ですよという感じの情報提供をしていただけると、本当に的確な方がボランティア登録としてなると思うし、また、それが本当にできれば、他の自治体に事例みたいな形で紹介していって、全体的にそこの部分での必要性を訴えていくことも重要だと思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 ただいまの災害のときの部分に限っての話ですけれども、ちょっと所管ではないのですが、現在、災害対策の担当のほうで、まさにその部分をボランティア協会と連携して、実際に起こったときのボランティアセンターのようなところをいかにつくっていくかというような仕組みは、たしか昨年度、形をつくったんだと思います。  その部分に関して、新しくできるこの人材バンクが、先ほど申し上げたように、災害ということで意欲ある方が登録されるとすれば、何らかの形でいざというときの人材供給のもとになるような、いい仕組みができればなとは思っていますけれども、その辺については、今後災害担当と詰めていきたいと思います。 ◆田中みち子 委員 ぜひお願いしたいと思っていて、特に支援の性暴力みたいなことだと、本当に地域に根差した感じで、顔の見える一対一の関係性をつくった中で解決できるというのがあるので、ぜひしっかり取り組んでください。お願いします。 ◆石川征男 委員 基本的なことをお聞きしたいんですが、ボランティア協会と、今度できるボランティアマッチング事業との違いというのは、どこが大きな違いなんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 現在の仕組みと今度新しくできる仕組みの違いということで申し上げます。  現在は、ボランティア協会のほうでもある程度の、先ほど二千五百名と申し上げましたけれども、一定のボランティア人材の情報は持っていますが、ボランティアの情報がほしいといったときに、このメールに送ってちょうだいというようなメールのアドレスを管理している程度、その情報がほしいと言ったその瞬間だけ存在する活動メニューを提供するような、非常に断片的な現在仕組みなんです。  今度は基礎的な名前以下情報も含めて、先ほど申し上げたような、どういったジャンルで活動を希望するのか、あるいはどんな経験なり、資格を持っているのかという、まさに人材そのものの登録、バンクとしてそこに人材バンクをつくることで、後々、例えば二〇二〇大会が終わっても、さまざまな地域活動に結びつけるような、その人材の大もととして使っていける、そのような仕組みになるものと考えています。 ◆石川征男 委員 例えば英語ができるから案内したいと。そうした場合に、ボランティア協会に登録したらいいのか、今度新しい事業に登録したらいいのか、区民の方は迷うと思うのよ。その辺はどうなんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 あくまで登録先というのは、ボランティア協会につくっていただく大もとの人材バンクであるおたがいさまBANK一つでございます。区のほうでは、そこも含めて、地域活動の重要性であるとかをアナウンスしながら、そのボランティア協会のつくるシステムに全てつなげていくということになりますので、同じようなものが複数するということではなくて、そこは区としても積極的にアナウンスをして、ボランティア協会の人材バンクに登録をつないでいてくということで、混乱のないようにはしたいと思っています。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 (8)(公財)世田谷区産業振興公社補助金の返還請求について説明願います。 ◎小湊 商業課長 それでは、(公財)世田谷区産業振興公社補助金の返還請求につきまして御説明申し上げます。  1主旨にございますとおり、世田谷区産業振興公社職員の通勤手当の不正受給に伴いまして、公社から補助金の一部返還の申し出がございました。  区といたしましては、公社に対して補助金の返還請求を行い補助金を返還させますので、本日御報告するものでございます。  2の経緯でございますが、前回の当委員会で御報告いたしましたとおりで、その後、公社は当該職員に全額返納させております。3の返還請求金額でございますが、金額は百十六万三千四百八十円でございます。  御説明は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対して御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(9)自動車事故の発生について説明願います。 ◎畑中 世田谷清掃事務所長 自動車事故の発生について報告いたします。  まず、事故の概要でございますが、発生日時、発生場所、相手方につきましては、資料に記載のとおりでございます。
     次に、事故の内容でございますが、恐れ入りますが、裏面の図をごらんください。世田谷清掃事務所の軽貨物自動車が収集した可燃ごみを運搬中、桜一丁目七番先の道路上において、前方から来た私立幼稚園の送迎バスを避けるため道路左側に停車していたところ、相手方車両に接触されたものでございます。  資料の表面にお戻りいただきまして、損傷の程度でございますが、区側、相手側とも人身被害はなく、物損につきましては、警察による詳しい現場検証においても、双方の車両とも傷や塗装付着などは見られず、損傷なしとなりました。  なお、本件事故につきましては、状況から見まして区は無過失と推定されるものでございますが、職員には改めて安全運転への意識づけのため啓発を行ったところでございます。  その後、相手方と示談交渉を進めておりましたが、双方被害がなかったことから、何ら債権債務が存在しないことを相互に確認する旨の文書を取り交わしまして、本件の事故処理は完了いたしました。  報告は以上でございます。 ○高橋昭彦 委員長 ただいまの説明に対して御質疑ありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次、(10)その他ですが、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、3資料配付ですが、レジュメに記載の資料を席上に配付しておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。  次に、4請願の継続審査についてお諮りいたします。平二七・二一号「新設された平和資料館において沖縄戦などの資料展示を充実させることなどを通じて、平和学習を深める体制を整えることを求める陳情」外二件を請願の継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認めそのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、5閉会中の特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。 1. 区民生活及び清掃・リサイクル事業について 2. 女性及び青少年対策について 3. 産業振興について とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、6協議事項に入ります。  まず、(1)参考人の出席要請についてを協議いたします。お手元の資料をごらんください。  これまでの間、理事者と協議し、四月二十五日水曜日午前十時から行うこととし、また、5その他に記載のとおり、各団体において人事異動があった場合は、開催日時においてその職責にあるものを参考人として出席を求めることとするとして、資料の案のとおり参考人招致を行うことで整理させていただきました。  日程を含めて、資料のとおり、参考人の出席を求めることでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 では、そのように決定をいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は年間予定の四月二十四日火曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 それでは、次回委員会は四月二十四日火曜日午前十時から開催予定とすることに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○高橋昭彦 委員長 そのほか、皆さんから何かありますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○高橋昭彦 委員長 以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後零時四十二分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...