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  1. 世田谷区議会 2016-11-11
    平成28年 11月 区民生活常任委員会-11月11日-01号


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    平成28年 11月 区民生活常任委員会-11月11日-01号平成28年 11月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第十三号 平成二十八年十一月十一日(金曜日)  場  所 第三委員会室  出席委員(十名)    委員長         岡本のぶ子    副委員長        桜井 稔                石川ナオミ                上島よしもり                山口ひろひさ                平塚敬二                藤井まな                桃野よしふみ                高岡じゅん子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      月岡弘志    調査係主任主事     三平公則  出席説明員    副区長         宮崎健二
      世田谷総合支所    総合支所長       内田政夫    地域振興課長      山田 実   北沢総合支所    副支所長        西澤 滋   玉川総合支所    副支所長        直井基次   砧総合支所    総合支所長       寺林敏彦   烏山総合支所    総合支所長       進藤達夫   生活文化部    部長          田中文子    総合調整担当参事    原田茂実    文化・芸術振興課長   清水昭夫    人権・男女共同参画担当課長                若林一夫   産業政策部    部長          花房千里    商業課長        小湊芳晴    都市農業課長      畑中 健   清掃・リサイクル部    部長          松下洋章    管理課長        大石智康    事業課長        笹本 修    世田谷清掃事務所長   吉田宗史    砧清掃事務所長     辻  正   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 平二八・一一号 世田谷区立上馬地区会館用地使用方法に関する陳情  2.報告事項   (1) 平成二十八年第四回区議会定例会提出予定案件について   〔議案〕    ① 世田谷区立スカイキャロット展望ロビー条例    ② 世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例    ③ 世田谷農業委員会委員定数条例の一部を改正する条例    ④ 世田谷農業委員会の求めに応じて出頭した関係人に対する費用弁償条例の一部を改正する条例   〔諮問〕    ① 人権擁護委員候補者推薦の諮問   〔報告〕    ① 議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の決定)   (2) (仮称)世田谷区第三期文化・芸術振興計画策定に向けた懇話会の設置について   (3) 第五回世田谷区芸術アワード“飛翔”の受賞者決定について   (4) 世田谷区第二次男女共同参画プラン(素案)区民意見募集結果について   (5) 第十回都市農地保全自治体フォーラムの開催について   (6) 「都市農業トークライブ」の開催について   (7) 区民農園の閉園について   (8) 世田谷清掃工場対策検討委員会報告書について   (9) 自動車事故の発生について   (10) その他  3.資料配付   (1) 行事予定等について  4.協議事項   (1) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 本日の委員会に石川委員より遅参の届け出が出ておりますので、御報告いたします。  本日は、請願審査等を行います。  それでは、1請願審査に入ります。  (1)平二八・一一号「世田谷区立上馬地区会館用地使用方法に関する陳情」を議題といたします。  なお、本件につきましては、一名分の署名の追加があり、代表者を含め総計で二名となりましたことを御報告いたします。  ここでお諮りいたします。  本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、委員会を休憩いたします。     午前十時一分休憩    ──────────────────     午前十時五十一分開議 ○岡本のぶ子 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 「世田谷区立上馬地区会館用地使用方法に関する陳情」について説明をさせていただきます。  まずは、陳情に至る経緯について説明いたします。  現在、陳情者がお住まいの土地は、陳情者の祖父の方が昭和八年ころから、今の地区会館の土地ですが、隣地を通路とすることを条件に借地としてお住まいになっていたとお聞きしております。上馬地区会館の敷地は昭和三十九年に区が購入をいたしました。このため、陳情者の祖父の方は引き続き通路として使用する旨の嘆願書を区に提出、区がこれを認め、その後、昭和五十二年には水道管埋設のための行政財産使用許可の申請がなされ、以来、その承認がこれまで更新され続けてきたものです。  こうした中で、平成六年ころには、近隣の方々から、現在陳情者がお住まいの土地の木や草が生い茂り、家も適正に管理されていないとの苦情が入ったため、区は土地の所有者の長男の方に適正管理の依頼文書を送り、これを受けた土地所有者の長男の方が陳情者の父に適正管理の文書を送るということが行われました。平成十五年には、陳情者が当該の土地への転入届を提出されました。このころ隣地の方が陳情者に適正管理の文書を送り、土地所有者の長男の方も陳情者の父に適正管理の文書を出しました。その後、区も陳情者に何回かにわたり適正管理の依頼文を出したのですが、近隣の方々からの苦情がおさまる状況にはなっておりません。いわゆる囲繞地への通路の幅員については定めがなく、民法では必要最小限でよいとされております。  陳情にあります倉庫ですが、植栽を除く通路の部分の上には置かれておりません。監視カメラは、先ほど陳情者からもお話がありましたが、昨年度設置した人感センサーつきライトのことです。ごみを出す時間帯には、駐輪場には地区会館所有の二台の自転車があるのみであり、通行に支障があるとは認識しておりません。ここのところ陳情にありますようなお申し出はありませんでしたが、家屋の保善管理や樹木の伐採、搬出のためのお申し出があれば、別の場所に自転車を移すなどして全面的に協力をさせていただきます。  なお、上馬地区会館は、来年一月には転居、来年度早々には取り壊しを予定しているため、家屋の保善管理や樹木の伐採、搬出はより容易にできるようになるものと考えております。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆平塚敬二 委員 今の説明ですと、やはり陳情者がおっしゃったとおり、今までは家屋の修繕とか伐採に対してのお申し出はなかったということでよろしいですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 今申し上げましたように、ここのところということで、過去に平成十八年には、陳情者からイチョウの木を伐採したいのでということでお申し出がありまして、そのときには、地区会館の敷地に車をとめていただいて、それを搬出したという経緯がございます。 ◆平塚敬二 委員 そのときには地区会館の敷地の中で駐車をさせて搬出させたということですから、今後もそういうお申し出があれば、当然ですけれども、それは相談に乗るということでよろしいですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 もちろんそのつもりでございます。 ◆あべ力也 委員 土地所有者の陳情者からお申し出があれば全面的に協力をするというようなお話が今ございましたけれども、今後、現況が今と変わって駐輪場になるわけですね。御要望があった場合にそれに協力するということなんですが、今後の予定ですけれども、駐輪場は何か施設を敷設するような予定はあるんですか。立体にするとかそういうのはないですか。自転車は全部平どめですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 新しい駐輪場……。 ◆あべ力也 委員 そうです。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 新しい駐輪場は、平どめではなくて、二階……。 ◆あべ力也 委員 立体になる。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 立体です。 ◆あべ力也 委員 今、立体の計画をしている中で、例えば家屋修繕であるとか、樹木の搬出であるとかというような用途に協力する場合に邪魔になるということはないような計画なんですか。その辺はどうなんでしょう。例えば、中までトラックが入れるとか入れないとかそういうことも出てくると思うんだけれども、現状ではそこまでは考えていないんですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 新しい駐輪場のことでよろしいですか。 ◆あべ力也 委員 そうです。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 まずは、先ほど申し上げましたように、一旦取り壊しをしますので、そのときにはトラックが横づけできる状態にはなると思うんです。樹木の搬出だとか、家の保善のための搬出だとか何とか、そういったことは可能になると思います。それから、でき上がった後には、二メートル以上は一応あくというふうに聞いております。 ◆あべ力也 委員 そうすると、新たな世田谷区の駐輪場の施設ができた場合には、二メートルぐらいだから搬出用のトラックが入ったりするというのはちょっと厳しいのかしらね。そうすると、例えば世田谷区が新しい計画の上で工事をしたり何かして、今の建物が撤去をされたり、更地になった状況の中で、木村さんのいろんな要望があれば、逆にそのときにやっていただければいいんじゃないかなというふうな区の考えでいらっしゃるのかしら。 ◎内田 世田谷総合支所長 新しい駐輪場ですけれども、先ほど二階建てというお話をいたしましたけれども、正確には地上三階建てというところです。  通路の部分なんですけれども、車を通すようなということは想定していないわけですね。いわゆる人が通れる形の通路を確保するというところで、それが何メートルがいいのかということで、それは所管のほうで、今、土木のほうで調整をしている最中で、やはり区の財産は区民の財産ですので、そこをいかにして有効活用して駐輪場をつくるかというところがあります。そういう視点と、あともう一つは、今陳情者がいわゆる公道に出るための通路という部分がありますから、それを勘案して何メートル部分を実際問題通れるようなということで確保するかというところの話ですので、車を通すためのという概念は今のところないです。  ただ、実際上、建物が建った後に保全ですとか樹木の伐採等々をやる場合につきましては、現状、建てた後に、ではどういう使い方、あるいはあいているところにトラックが横づけできるのかというのは、その後の話し合いということになろうかと思います。
    ◆平塚敬二 委員 この敷地目いっぱいに建つ感じですか。公道まで駐輪場が建つ感じですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 今の地区会館は前が少しあいている形なんですけれども、駐輪場になりますと、通路部分を除いてですけれども、道路のほうまで建物が建つ予定になっております。 ◆桃野よしふみ 委員 当然管理不全な家屋をしっかりと区としても管理が行き届くように後押ししていかなきゃいけないと思うんですね。条例も可決されておりますし、ここに駐輪場をつくるんだから、これはどんどん老朽化したってトラックは入れませんよというと、やっぱりその条例の趣旨には反すると私は思うんです。だから、やっぱり最大限の配慮はしないといけないと思っていますし、例えば何らかの建物なり施設を、新しい駐輪場につくるにしても、必要なときには当然車が入れるような何かアイデア、例えばその部分はお母さんが乗るような、電動自転車が平置きするようなところを幾つか確保して、何かのときはそこはちょっと使えませんよと、トラックをつけますよというような形だとか、何かアイデアはあると思うので、繰り返しになりますけれども、今実際に老朽化していて、繁茂していて近所の方から苦情がある、だけど車が入れない、できませんというのは、これは当然不都合は生じていると思いますので、区として最大限の配慮は必要だと思うんですけれども、それは当然これから木村さんとお話し合いをされてこの新しい駐輪場の工事は進めていくということでよろしいんですよね。これも確認です。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 先ほど陳情者のお話にもありましたように、現在も駐輪場を所管する係長と陳情者の方とお話し合いをしているというふうに聞いております。 ◆桃野よしふみ 委員 ですから、お話し合いはするんだと思うんですけれども、先ほどの陳情者の説明を聞いていると、やはり区の対応に不信感は持たれているようなんですよ。話を聞いてくれなかったとか、威圧的だったということなんでしょうかね。なかなか物が言いづらかったということは実際感じていらっしゃるわけだから、その部分も含めて配慮をしていただけるのか、きちっと話を聞きながら進めていただけるのかということの確認なんです。話し合いは進めていらっしゃるんでしょうけれども。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 私どもにはそのつもりはなかったんですが、そういうふうに感じられたということでは大変申しわけなかったと思っているんですけれども、当然誠意をもって対応していきたいと考えております。 ◆高岡じゅん子 委員 一点、陳情者の方からお聞きしたことでとても気になったことがあるので、質問します。  水道管の埋設をしているということで、それについては更新を繰り返してずっと使っているということなんですが、やはりそこに住み続ける限りは、上水と下水があるということは暮らしていくために不可欠なものなので、それに関して、とめるというか、使えなくするかもしれないというふうに言われるということは、そういうふうに言われたというのが本当だとしたら大変プレッシャーを感じたことがあったのかなと思いますので、こちらの方がお住み続きになる限りは、やはり水道管の埋設許可ということに関しては円満に更新していく必要があると思うんですが、そちらに関しての区のお考えはどうでしょうか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 もちろん水道管が入っておりますので、それについては、先ほど御説明しましたように、昭和五十二年から行政財産使用許可の申請が出てきて、それをこちらも許可し続けてきたと、更新をし続けてきたという経緯がありますので、今後も申請があればそのようにしていく予定にしております。 ◆あべ力也 委員 一点は、今の高岡委員の話のちょっと延長ですけれども、今の申請があれば更新をするという話ですけれども、では、今後も世田谷区の所有をしている土地の現況の――今回変更が生じるわけですけれども、あくまで現契約に基づいてそれを更新するというような契約の仕方をするということでいいんですね。新たな契約はしないということですね。行政財産使用許可に関する新たな契約、例えば今、いわゆる通行利用をしている袋地の土地所有者の陳情内容に基づいて、例えば水道の利用に関してとか、今抱えていらっしゃるいろんな問題も含めて、新たな要望等を聞くということではなくて、初めに結んだ現契約に基づく契約ということで検討するということでいいんですよね。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 そのように考えております。 ◆あべ力也 委員 それと、ちょっとお聞きしたいのは、世田谷区はいっぱい土地があるから、同じような事例というのがほかにも、例えば区民の方が袋地の土地を持っていて、公道に出るところに世田谷区の土地があるというような事例というのは、今までもこういう紛争というのかな、そういうことはあったんですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 少なくとも世田谷地域にはないというふうに認識しております。 ◆あべ力也 委員 副区長、どうですか。今までに聞いたことはありますか。 ◎宮崎 副区長 こういう形での事例で陳情というところまで至っているというのは、私としてもちょっと記憶にないですけれども、ふだんも住民の方からお問い合わせいただく中で、双方ともにありますね。言ってみれば、そこの公有地における通路の扱いの部分についてのものが、例えば何らかの形で公共利用としているところに制約がかかっているじゃないかというところの言い分、それから逆に、やっぱりお住まいになられていますので、そこについてのものを、日常の生活を支障なくしたいということでの声と、両方あるというふうに認識しております。 ◆高岡じゅん子 委員 あともう一つ、玄関の前に当たってしまっている木ということについてちょっとお聞きしたいんですけれども、建てかえをするに当たって、多分世田谷区の建物は何でも緑化基準があって、新しいものだと特に緑化基準を満たしていかなければいけないということになると思うんですが、今後建てるに当たって、必ずしもその場所にその高木がなければいけないというのでなければ、今後、全体の緑化をきちっとしていく中で、緑のレイアウトに関しては考える余地というのはまだあるんじゃないかと思うんですが、その辺に関しての御見解を教えてください。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 新しい駐輪場のほうは、道路側のほうに植栽がされるというふうに聞いております。 ◆高岡じゅん子 委員 多分見ている感じだと、今あるところはとても日陰で奥のほうなので、道路側のほうに、見た人が、緑があっていいなというものをつくって、緑化基準を満たしたならば、後ろにある高木は必ずしも絶対に維持しなければいけないものではなくなる可能性があるというふうに理解してよろしいでしょうか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 御指摘の木は、今の駐輪場の設計によるとありませんので、恐らく伐採されるのではないかというふうに考えております。 ◎宮崎 副区長 今の件ですけれども、所管部が駐輪のほうの対応となりますので、今図面で見ている限りのことをお答えしておりますので、この後調整していく中で、近隣説明会等もしていますし、また、緑化の基準については当然区として遵守するわけですから、その対応で行っていきたい、このように考えております。 ○岡本のぶ子 委員長 以上で質疑を終わります。  それでは、本件に対する御意見と取り扱いについてあわせてお願いいたします。 ◆藤井まな 委員 民進党・社民党は、継続審議でお願いします。  陳情者からのお話を聞いて、あと区からの御意見も伺って、やっぱり信頼関係が築けていないということが今回わかったのかなというふうに思いました。先ほど桃野委員と区のやりとりもありましたけれども、自転車駐輪場がこの後できるということで、そのときにまた、区のほうも、陳情者の方も真摯に話し合いを進めていただいて、この問題を解決していただきたいと思いますので、そういった経緯を見守っていくという意味でも、継続ということでよろしくお願いいたします。 ◆桃野よしふみ 委員 我々の会派は、趣旨採択でお願いします。  先ほどから申し上げましたけれども、やはり管理不全な家屋の管理をしっかりと区としても促していくというのは当然のことだと思いますし、これは陳情者だけの問題じゃなくて、もはや周辺の住民の皆さんの問題にもなっていると思いますので、先ほど申し上げたように、駐輪場ができるタイミングというのは、趣旨説明者の方にとっても、近隣の住民の方にとっても、千載一遇のチャンスだと思いますので、ぜひこのチャンスを生かして、管理が行き届くようなアイデアをしっかり区としても出していただいて、あと先ほど申し上げましたけれども、陳情者の方が区に対してなかなか物が言えなかったというようなこともおっしゃっていますから、そこもしっかりと配慮していただきたいということで、おっしゃっている趣旨は、私どもはそうだなと思いますので、趣旨採択でお願いいたします。 ◆山口ひろひさ 委員 区の説明も聞かせていただいて、今度、駐輪場として新たに変わるわけですけれども、その間に更地になるチャンスもあるし、その後、駐輪場となれば二メートル以上の空間が確保されるということで、ここの陳情者の趣旨要旨、出ている部分は、年明けには十分解決されるのかなというふうに感じます。  陳情者の方も区に対して物が言えなかったということで、本当にチャンスだと思いますので、このときを狙ってぜひ区と十分に相談をして、近隣の方のいわゆる苦情を受けていると思いますけれども、そういう部分に関しても十分対応できるような、そして、本当に心地よい生活がその地でできるようにしていただきたいと思いますので、この陳情に関しては不採択とさせていただきたいと思います。 ◆平塚敬二 委員 私も、今さまざま議論させていただく中で、やっぱり大事なのは御相談なのかなというふうに思います。今、区の答弁では、御相談いただければしっかりと乗って、この陳情者の方の意向に沿いたいという思いもありますし、ここに書いてある文章を読んでしまうとかなり違っていまして、私は現場も見てきましたけれども、現実にもし木とかを伐採されて搬出するのであれば、今ある現状では、ちょっとトラックをとめさせていただければ十分運び出せるスペースは確保されています。この家は実はもう借地権ですから、接道していないので、建てかえはできないはずですね。修繕はできますけれども、そういう意味では、修繕に関しても、やろうと思って、しっかりと計画を立てて区に相談いただければできるのかなと思いますので、今後、ここも当然建てかえもありまして、そういう機会もありますから、しっかりと御相談いただいて、この陳情者の方がやっていただければ、今までのようなことなくきれいな家になるかと思いますので、この陳情に関しては不採択とさせていただきます。 ◆高岡じゅん子 委員 生活者ネットワークは、こちらは継続という扱いにさせていただきたいと思います。  今いろいろ御説明をいただきまして、やはり木村さんは本当にこれから話し合いを始めるということがわかりました。ここに、紙に書いていただいていますが、これから建てかえも起こり、そこの中でどんなふうにお互いに歩み寄っていけるかということをぜひ見守っていきたいというふうに思いますので、継続という扱いにさせていただきます。 ◆あべ力也 委員 役所の側の説明も、最大限に協力をしたいと、お申し出があればということでございましたので、結論から言えば、継続でお願いしたいと思います。  住民の公平公正の観点に留意をしていただきながら、御要望があれば、法の趣旨に沿って最大限の協力を区のほうにもお願いしたいと思います。結論としては、継続ということで見守ってまいりたいと思います。 ◆桜井稔 委員 我が党も継続でお願いします。  区と住民の皆さんとちゃんと話し合っていただいて、その上で結論に持っていくということで、継続でよろしくお願いします。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、本件の取り扱いについてですけれども、継続、趣旨採択、不採択と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでお諮りしたいと思います。  本件を継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 御異議なしと認め、平二八・一一号は継続審査とすることに決定いたしました。  ここで、理事者の入れかえを行いますので、五分程度休憩したいと思います。  それでは、十一時二十分より再開いたします。     午前十一時十五分休憩    ──────────────────     午前十一時二十一分開議 ○岡本のぶ子 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  2報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)平成二十八年第四回区議会定例会提出予定案件について、議案①世田谷区立スカイキャロット展望ロビー条例について、理事者の説明を願います。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 世田谷区立スカイキャロット展望ロビー条例について御報告いたします。  1の主旨ですが、キャロットタワー二十六階に設置されております世田谷区民会館第二別館の今後の事業展開の基本的な考え方と条例案を取りまとめましたので、御報告するものです。  2の運営上の課題でございますが、記載の三点を挙げさせていただきました。  3の今後の事業展開の基本的な考え方ですが、(1)施設全体を展望ロビーとして位置づけ、施設の目的を区民同士の交流を促進し、及び区の観光の振興を図ることとしております。  (2)事業者は、区民との交流促進事業等を実施いたします。①にありますように、飲食の提供を行いますが、施設目的との整合を図ることといたします。また、④にありますように、来場者には、個室でのパーティーやランチタイム等の利用時間を除き、東西の展望を確保するようにいたします。  (3)区は、利用回数の上限を設けた上で、事業者と連携して観光事業や交流促進事業を実施しますが、飲食物の提供を受ける場合は室料に当たる利用料金は免除となります。  (4)これまでどおり利用料金制を採用し、区は指定管理料を支払いません。ただし、ここで原則とさせていただきましたのは、例えば展望ロビー側のじゅうたんやカーテンはここ二十年間変えておりません。この無料の展望ロビー側のじゅうたん等のリニューアルは、事業者ではなく区が負担するものと考えておりまして、例えば指定管理の一年目に指定管理料としてお支払いすることなどを想定しております。  (5)事業運営に当たっては、管理組合管理費等で年間約三千百五十万円が必要となりますが、これは事業者の負担とします。  (6)収益が発生した場合の還元方法については、事業者からの提案を受けることとさせていただきました。  4の条例案の内容についてですが、記載の項目で、別紙1のとおりでございます。  別紙1をごらんいただきたいのですが、条例(案)でございますが、素案から主に文言の整理をさせていただきまして、大きな変更といたしましては、五ページの一番上、利用料金の減免の規定に、(1)の括弧書き、区長が別に定める額の飲食料金を納付する場合に限るを加えさせていただきました。これは先ほど説明させていただきました区が利用する場合の利用料金の減免の規定で別に定めるとさせていただきましたのは、損益の分かれ目となる飲食代金の額を事業者に聞いてから定めることができるようにしたものでございます。  次に、5の素案に対する区民意見募集の実施結果でございますが、別紙2をごらんいただきたいのですが、ここに区民意見を募集した実施結果をまとめさせていただきました。四人の方から御意見をいただきました。2の意見概要ですが、1は民間企業への誘致を行うというもの、2はイベント会場とするもの、3、4、5は農大ブランドを取り入れるなどのメニュー等に関するもの、裏面に行きまして、6、7は席の配置などに関するもの、それから、9、10は、二十六階までの動線や二十六階の明るさなどに関するもの、11はPRをもっとせよというもの、それから12は担当組織に関する御意見をいただきました。いずれも今後の事業展開の参考とさせていただきます。  一枚目の裏面に戻りまして、6の今後の予定でございますが、記載のとおり、条例案の提案は第四回定例会を予定しております。よろしくお願いいたします。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桜井稔 委員 ちょっと教えてほしいんですけれども、キャロットタワー管理組合管理費で年間三千百五十万円の支出が必要となるとなっていますが、これは今現在でも三千百五十万円の支出というのは事業者が払っているという――今現在どうなっているのか教えてください。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 今の指定管理はフジランドというところにお願いしているので、これはフジランドが支払いをしております。 ◆桜井稔 委員 それはやっぱり同じぐらいの金額で、三千百五十万円ということでよろしいんですか。 ◎山田 世田谷総合支所地域振興課長 ほぼ同じ額でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、議案②世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例について、理事者の説明を願います。 ◎原田 総合調整担当参事 世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例について御説明いたします。  世田谷区立北烏山東敬老会館の中長期保全計画に基づきます改修工事に伴います工事休館につきましては、本年四月二十五日の常任委員会で御報告したところですが、主にユニバーサルデザイン化に伴いまして、和室から洋室への変更等によりまして規定の整備を図る必要があるため、第四回区議会定例会に世田谷区立敬老会館条例の一部を改正する条例を提案するものでございます。  2の施設名称は、世田谷区立北烏山東敬老会館です。  3の改正内容ですが、恐れ入りますが、別紙の新旧対照表をごらんいただけますでしょうか。こちらにございます第五条の本文や、別表に記載のあります和室という表記を洋室に変更するとともに、括弧書きにあります舞台つきという表記を削除するものでございます。  かがみ文にお戻りいただけますでしょうか。4の改正理由等でございますが、施設の利用実態やユニバーサルデザインの観点から、施設の床面を全て平たんなシート敷きとして段差の解消を図るものでございます。これによりまして、先ほど御説明しましたように、条文中の文言を変更する必要があるため、条例改正を行うものでございます。  施行予定日は、平成二十八年十二月十日でございます。  御説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 いろんなところにこういうところというのはあると思うんですね。畳で、それを和室から洋室に変えていくことというのは、多分洋室にしたほうがいいという皆さんのいろんな声とかがあると思うんですけれども、区の方針として、建てかえるときに和室を洋室にしていくという方向性があるわけではないんですよね。これはほかの部分で同じようなことが起こったら和室は全部洋室に変えていくんですか。 ◎原田 総合調整担当参事 まず、大規模改修工事につきましては、ユニバーサルデザイン化というのが原則としてございます。その場合、車椅子等でも利用できるように洋室化が望ましいんですけれども、利用実態によっては、必ずしもそうしなければならないというものでもないと思います。  この施設につきましては、主に二つの高齢者クラブが会館を利用しているんですけれども、現状でも畳の上に机と椅子を出して使用している状況がございます。また、活動内容も、輪投げとか舞踏の練習などが主な内容でございまして、今回の工事に先立ちまして、フルフラット化のために洋室化したいということを御利用団体に説明しましたところ、ぜひそうしてほしいということでしたので、このようにしたところでございます。 ◆藤井まな 委員 多分そうなんだと思うんですけれども、今の話を聞いていてもそうなんですけれども、先にその方向性を出して、利用者さんがそれでぜひという話になっているわけですね。区内にいっぱいあるわけじゃないですか。例えばけやきネットで借りるところの大広間と書いてあるところは多分全部ほとんど畳じゃないですか。そういったところが今後老朽化になって改築になっていくところも出てくると思うんですね。そういうところは洋室に変えるんですか。ユニバーサルの観点からいくと、洋室に変えなきゃいけなくなってくるんですか。 ◎原田 総合調整担当参事 大規模改修に係ります区の全体的な方針は、私どもは把握しておりませんけれども、やはり主に利用される方々の意向というのは聞いて、内容を決定していくものだと認識しています。 ◆藤井まな 委員 またさっきと言っていることが違うじゃないですか。ユニバーサルの観点が先にあるんですよね。利用者さんの観点は後なんですよね。今の話だと利用者さんの観点が先だという話で、そういう答弁に聞こえるんですけれども。 ◎原田 総合調整担当参事 車椅子等の利用ができるようにということと、あと、トイレを多目的トイレにすることと、基本的な方針はございますので、フルフラット化、ユニバーサルデザイン化というのは原則として最初にあると思っています。 ◆平塚敬二 委員 確認だけ、今トイレは多目的化とおっしゃったんですけれども、洋式になるんですか。 ◎原田 総合調整担当参事 こちらの施設はそれほど広い施設ではないんですけれども、トイレにつきましては、多目的トイレをつくるとともに洋式化するというふうに聞いています。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、議案③世田谷区農業委員会委員定数条例の一部を改正する条例について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 都市農業課長 それでは、世田谷区農業委員会委員定数条例の一部を改正する条例について説明いたします。  1の主旨でございますが、農業委員会等に関する法律の一部が改正されたことに伴いまして、世田谷区農業委員会委員定数条例で世田谷区の農業委員の定数を定める必要があるため、一部を改正する条例を平成二十八年第四回区議会定例会に提出させていただくものでございます。  2の改正内容ですが、改正前の法律では、農業委員のうち、農業者の選挙による委員数のみを条例で定めておりましたけれども、法改正により委員の総数を条例で定めることとなったため、規定の整備を行うものでございます。  3の新旧対照表は別紙のとおりでございまして、4の施行予定は、新しい委員の任期開始日である平成二十九年七月三十日になります。  条例の改正については以上でございますが、今回の法改正では、次回の委員改選について規定が大幅に変更されておりますので、別添資料で御説明させていただきます。恐れ入りますが、資料、世田谷区農業委員会委員の改選についてをごらんください。  これは条例改正後の委員改選がどのようになるかをお示しした資料でございます。1の概要でございますが、記載のとおりでございます。  2の現在の世田谷区の農業委員定数につきましては、法律で直接定数を定めていた選任による委員五名と、区が条例で定めることとされていた選挙による委員十五名を合わせた二十名でございます。法改正によりまして総数を条例で定めることとなったこと、また、今回の法改正では、団体等からの推薦に加えて委員を広く募集することが要件となったことから、新たに公募による区民一名を追加し、総数を二十一名とさせていただきまして、条例改正案を第四回定例会に提案する予定でございます。  3の法改正に伴う主な変更点ですが、(1)農業委員の選出方法ですが、従来の選挙で選任という考え方はなくなりまして、今後は、推薦または募集の結果に基づきまして、区長が区議会の同意を得て任命することになりますので、全ての委員の選任につきまして区議会に御関与いただくこととなります。(2)の世田谷区における農業委員の構成です。委員の構成についても法改正によりまして規定上の制約はなくなりましたが、これまでの農業委員会の運営状況等を勘案の上、農業者十五名、農業団体役員二名、学識経験者である区議会議員の方三名につきましては、現行どおりとさせていただいた上で、公募による委員一名を追加することといたしました。  4の候補者の推薦及び募集についての諸規定は、現在、調整、準備中でございますので、(予定)といたしておりますが、(1)の農業者、(2)の農業団体役員につきましては農業協同組合から、(3)の学識経験者としての区議会議員の方につきましては区議会からのいずれも御推薦をいただくこととなります。(4)の区民につきましては、要件として、農業に関する識見を有し、農業委員会の所掌に属する事項に関してその職務を適切に行うことができる方を一名公募により選出することといたしております。  なお、委員全体の中には、最低一名は、農業委員会の所掌事項に関し利害関係を有しない者を含むことが法改正では規定されております。委員の選考につきましては、農業委員会の会長や外部識者、区職員等で構成いたします仮称農業委員候補者評価委員会を設置いたしまして、推薦を得た方及び公募に応じた方、公募者ということになりますが、それぞれの方について御評価をさせていただいた上で選出する予定です。  なお、資料に記載はございませんが、改正法の規定では、推薦、公募の状況は、区議会で御同意いただく以前、現段階ではおおむね一カ月程度前と想定しておりますけれども、情報を制御の上、公表することとなります。これは委員選出までの手続の透明性を担保するもので、今回の法改正の特徴となっております。  5の委員選出までのスケジュールは、裏面の資料に記載のとおりでございます。  また、委員が就任するまでの欠員補充等の考え方につきましては、6のその他として資料に記載させていただきました。
     説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 農業委員は、今までは選挙ということでしたから、これは選挙管理委員会の所管になっていたと思うんですけれども、選挙管理委員会のほうの改正ということは今後何か生じてくるという認識でいいんですか。 ◎畑中 都市農業課長 実は今までの農業委員会の選挙につきましては公職選挙法で公選という形になっておりましたので、それに基づいて選挙管理委員会で事務を行っていたということです。ですから、もとになっている法律が、いわゆる農業委員会の法律が変わってしまいましたので、公選という項目がなくなりましたので、選挙管理委員会の規程を直すということではなくて、選挙管理委員会としてのいわゆる選挙がなくなった、そういう形でございます。 ◆あべ力也 委員 選挙管理委員会に関する規程を直したりということはないということですね。 ◎畑中 都市農業課長 そのとおりでございます。 ◆桜井稔 委員 今の選挙とのことですけれども、これまで十五人を選挙していたということなんですが、具体的に、実際に農業委員の選出、選挙というのはされていたんですか。それとも十五人の定数そのままで出ていたのか、十六人か十七人出ていたのか、その辺をちょっと教えていただけますか。 ◎畑中 都市農業課長 記録の残るここ何回かの選挙につきましては、候補者の方と委員定数が同数でございましたので、無投票という形になっておりました。 ◆桃野よしふみ 委員 新しい公募の部分なんですけれども、スケジュールは出ていますけれども、具体的に公募というのはどういうふうな形で行われるんですか。 ◎畑中 都市農業課長 先ほど申し上げましたとおり、細かいところは今調整中でございますが、公募をする場合は、まず区民への周知といたしましては、「区のおしらせ」、あるいは区のホームページ、その他、できる限りの情報を出しまして、そこでいわゆる公募を募るという形になると思います。 ◆桃野よしふみ 委員 想定としては、資質は書いてありますけれども、具体的にはどういう立場の方を想定されているんですか。 ◎畑中 都市農業課長 ここに書いているとおり、資質といたしましては、農業委員会の事務、識見を有していなければいけませんので、基本的には、例えば農協からの推薦に入っていない農業者の方とか、あるいは農協に所属していない農業者の方もいますし、今は農業者ではなくなりましたけれどもかつて農業経験を長くやられてきた方とか、あるいは農業関係の学識をお持ちの方などが想定されると思います。 ◆桃野よしふみ 委員 ということは、具体的には、4の(1)、(2)のところと余りかぶらない形、違う形で御意見をお持ちの方というところは考え方の中に入るということでよろしいですか。 ◎畑中 都市農業課長 公募で選出されますので、基本的には組織推薦とかはないわけでございますから、仮に農業者の方であった場合でもそれなりのお考えの中で御意見をいただくようになりますが、例えば今、附属機関、審議会などで区民委員の方が全て入っておりますけれども、こちらですと御意見とかそういう部分はいわゆる識見がなくてもできるような形ですが、農業委員会の場合は行政機関でございまして、こちらのほうで処分決定なども行いますので、やはりそれなりの知識と経験等をお持ちの方が適切であるというふうに考えております。 ◆あべ力也 委員 今回は法改正によって、世田谷区の農業委員会の選出の方法と農業委員会の構成に関して新たに公募の区民を入れるということになったわけですけれども、そもそも法改正において公募の区民を一名追加しなさいという法律の改正があったというその法改正の趣旨は、世田谷区としてはどういうふうに受け取っているんですか。 ◎畑中 都市農業課長 農業委員会につきましては全国一律の法律ですので、二十三区ですと、農地のある区は十一区ありますけれども、設置されているところは六区ぐらいしかないんですけれども、全国的には農村地帯には全部農業委員会がございます。  この農業委員会なんですが、今回の法改正の趣旨的に言いますと、いわゆる地方のほうでよくあるんですが、耕作放棄をされて結局生産性が低くなっている農地が非常にありまして、農地を集約化していくという部分を国のほうでは考えていまして、その上で新しい農業者を入れると、これは法人も含めてですが、そういう考え方に基づいております。  ただ、そのときに、農業委員会は基本的に、農地を農地として利用する場合も権利移動の場合には許可権限を持っていますので、農業委員会のほうで一応調査をかけてやらなければいけないのですが、なかなかその機能が十分に発揮されていないというような部分を国のほうではお考えのようでございまして、それで、いわゆる今までの仕組みを変えて、その自治体に合ったような形でやっていくというような整理をしたというのが今回の趣旨だというふうに認識しております。 ◆あべ力也 委員 全体の趣旨はそうなんでしょうけれども、公募区民を一人入れるということの趣旨は、通例の今まで選んできた農業委員に新たな区民を入れるという趣旨というのは、それなりの根拠があって法改正をしているんだと思いますけれども、それを受け入れる区としてはどういう認識なんですか。 ◎畑中 都市農業課長 今の公募を入れた趣旨でございますが、考え方としては、団体等からの推薦に加えていわゆる募集をかけなさいと。実を言うと募集は公募とは限っていませんが、地域割りしたところからの募集でもいいですし、あるいは全区行政体の中からの募集でもいいですよという話なんですが、世田谷区の農業規模を考えた場合に、ここの地区から一人とかという話にはならないと思いますので、一応公募の方を全区から募集すると。  人数なんですが、今回の法律で言いますと、実は世田谷区の規模で考えたときには二十七名までの委員は置けます。ですが、今までは実は二十名までが限界の数でして、今までの人数はそれでやってきた。今回は実は二十七まで置けるんです。ただ、区民の方は条件つきみたいな形になりますので、逆に定数上限までふやすのは余り適正ではないのかなということで、法の趣旨で言ういわゆる運営の活性化を図るための募集ということですので、全区からお一人というような判断をさせていただいたところです。 ◆あべ力也 委員 そうすると、運営の活性化ということの観点で公募の区民を一人追加するということであれば、もちろん農業に関する知見がある方のほうが好ましいとは思いますけれども、全くそういう知見がない方が新しい考えを農業委員会の中で述べるというようなことも別におかしいことではないと思うんですね。その辺に関する整理というのはどうですか。 ◎畑中 都市農業課長 いい御意見だと思います。ただ、先ほど言ったように、農業委員会は行政機関としての適正性を担保しなければいけないところもありますので、今回スタートを切った初めての制度なので、今後、他の自治体とかでもどういう方が選ばれるのかまだ全然見えていませんので、そういったものを見ながら、世田谷区の諸規定で定めたものを永久に変えないわけではないので、その辺は今後の検討課題という形にさせていただきたいと思います。 ◆藤井まな 委員 僕が聞き漏らしていたら申しわけない。公募による区民のところの農業委員候補者評価委員会というのは何人ぐらいで構成されて、誰がやるんでしたか。 ◎畑中 都市農業課長 まだ組織していないのであれなんですが、農業委員会の場合は上部団体がありまして、東京都の場合は東京都農業会議というのがあるんですが、そこでの参考として出してきている中では、農業委員会の現在の会長とか職務代理という役職の方がいるんですが、そういう方とか、いわゆる行政機関の職員ということで、例えばうちで言いますと部長とかそういった職員、それから外部識者としては、農業会議なり学識経験者の方を入れるというような形の中で選ぶという形になろうかと思います。また、構成については検討中でございますので、今想定でお話ししております。 ◆藤井まな 委員 それは人数も決まっていないんですか。 ◎畑中 都市農業課長 人数もまだ決まっておりません。 ◆藤井まな 委員 公募をするという中で、ここに農業に関する識見を有しみたいなところが書いてあるということは、農業委員候補者評価委員会というところが多分大きな鍵を握ってくるわけで、ここがきっと実質的に決めるわけだと思うんですね。外部の人から見たときとか、もちろん区民とか、我々もそうですけれども、それなら納得できるみたいな構成というのはやっぱり必要だと思いますね。会議の中身じゃないですよ。メンバーの話をしていますよ。メンバーも、それなら公平に公募の方が選ばれるなというふうに、ある程度の方が見て、そういう評価ができるような評価委員会になるべきだと思いますので、これから選定するということですので、ぜひともそういう公平な観点だと思われるようなものになるように努力していただきたいなと思います。意見です。 ◆石川ナオミ 委員 私の不勉強で申しわけございませんが、現在の委員では、女性の構成はどのようになっているんでしょうか。 ◎畑中 都市農業課長 二十名の定員の中には女性の方は今一名もおりません。ただ、実は新しい法律の中では、年齢、性別等に偏りがないようにしてくださいという努力義務なんですが、入っておりまして、そういった趣旨も踏まえて選定して、推薦の場合もそうなんですが、推薦者、団体のほうにはお話ししてまいりたいというふうに考えております。 ◆石川ナオミ 委員 新たな構成をということですので、そうした幅広い意見を聞くためにも、やっぱり女性の視点というところもぜひ取り入れていただきたいと思います。要望としてお伝えします。 ◆高岡じゅん子 委員 私も要望なんですが、やはり公募による区民に関して、今、農業公園も含め農業に関して非常に関心があり、また識見も持っているような区民が育ってきていると思うので、そういった方たちもぜひこちらの公募によって、これからの農地の利用法、新たな使い方をつくっていけるような委員会になるようにというふうに期待したいと思います。要望です。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、議案④世田谷区農業委員会の求めに応じて出頭した関係人に対する費用弁償条例の一部を改正する条例について、理事者の説明を求めます。 ◎畑中 都市農業課長 それでは、世田谷区農業委員会の求めに応じて出頭した関係人に対する費用弁償条例の一部を改正する条例について説明いたします。  1の主旨でございますが、先ほどと同様でございますが、農業委員会等に関する法律の一部が改正されたことに伴い、規定の整備を図る必要があるため、本条例を平成二十八年第四回定例会に提出するものでございます。  2の改正内容でございますが、関係人に対する費用弁償条例で引用している法律の条項番号の変更に伴いまして、規定の整備を行うものでございます。  3の新旧対照表は裏面のとおりでございまして、施行予定は公布の日となります。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、諮問①人権擁護委員候補者推薦の諮問について、理事者の説明を願います。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 人権擁護委員候補者推薦の諮問につきまして御説明を申し上げます。  1主旨でございます。本件は、平成二十八年七月三十一日をもって辞任届けが提出されました委員一名の後任候補者を、また、平成二十九年三月三十一日をもって任期満了となります委員四名の後任候補者をそれぞれ平成二十八年第四回区議会定例会に候補者の推薦を諮問するものでございます。  推薦候補者名及び推薦団体は、2のとおりでございます。  3、人権擁護委員制度の概要でございます。委員は、区長から推薦を受けた候補者の中から法務大臣が委嘱をします。区長は、区議会の御意見をお聞きし、人権擁護委員候補者を推薦しなければならないとされております。  恐れ入りますが、裏面をごらんください。委員の任命に当たりましては、年齢要件、給与、任期、職務内容については記載のとおりでございます。なお、年齢につきましては、新任の場合は六十八歳以下の方、再任の場合は七十五歳未満の方と規定をされてございます。  次に、4で人権擁護委員の活動状況でございます。相談を初め、小中学生への啓発活動など幅広く活動をされております。また、次のページには、参考といたしまして、五人の人権擁護委員候補者の略歴を掲載させていただいております。御確認をお願いいたします。  もう一枚おめくりいただきますと、人権擁護委員の選任手続の流れ図をつけさせていただいてございます。今後の選任手続といたしましては、区長より東京法務局に推薦をいたしますと、東京法務局が弁護士会、東京都人権擁護委員連合会の意見を聞いた上で法務大臣に報告した後、人権擁護委員としての委嘱を受けることになります。  次のページには、平成二十八年十月一日現在の世田谷地区人権擁護委員の名簿をつけてございます。御参考にごらんください。なお、今回の候補者の任期につきましては、平成二十九年四月一日より平成三十二年三月三十一日までの三年間となります。  御説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 ごめんなさい、すごく細かい話なんですけれども、人権擁護委員候補者の略歴と書いてあって、四名の方が再任でどうですかという話だと思うんですけれども、略歴のところに人権擁護委員と書いてあって、(再任)と書いてあるのは、これが二回目の再任なのかなというふうに誤解をするというか、実際にそうなのか、この略歴の書き方がよくわからないんです。人権擁護委員(再任)が略歴に書かれているというのがよくわからないんです。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 わかりにくくて申しわけございません。一番最後の委員名簿のところにそれぞれの委嘱回数が書いてございまして、再任というふうに書いてございますのは、委嘱回数のところに複数回書かれているものでございます。 ◆藤井まな 委員 ごめんなさい、聞こえなかった。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 人権擁護委員名簿がございますが、この一番右の端のところに委嘱回数が書かれておりまして、ここに複数回書かれている方が既に再任をされている方ですが、今回もまた再任ということでという推薦になります。 ◆藤井まな 委員 それだとすると、例えば古川さんは再任されていない、今回が初めての再任になるわけですよね。違うんですか。初めての再任になるのに、(再任)と書いてあるというのがよくわからないんですけれども。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 こちらは間違いでございますので、訂正させていただきます。申しわけございません。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、報告①議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の決定)について、理事者の説明を願います。 ◎辻 砧清掃事務所長 議会の委任による専決処分の報告につきまして御説明申し上げます。  本件につきましては、本年七月九日に事故が発生し、七月二十八日の当委員会において発生報告させていただいたものでございます。  発生場所は、祖師谷三丁目十一番二号、マンション、成城ハイムの敷地内でございます。  恐れ入りますが、裏面をおめくりください。砧清掃事務所職員が運転する収集車両がマンション敷地内集積所で可燃ごみの収集を終えて、敷地から区道へ出ようとした際に、逆に一般乗用車が敷地内に入ろうと近づいてまいりました。このため、当事務所の収集車両が一般乗用車に進路を譲るべくバックしたところ、後ろに駐車していた乙の車両に接触し、一部を損傷させたものでございます。  表面にお戻りください。相手方車両後面一部損傷の物損でございまして、当方の過失十割でございます。  損害賠償額は、六十八万七千百四十九円、自動車保険により全額補填いたしました。  専決処分日は、十一月二日でございます。大変申しわけございませんでした。  報告は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(2)(仮称)世田谷区第三期文化・芸術振興計画策定に向けた懇話会の設置について、理事者の説明を願います。 ◎清水 文化・芸術振興課長 (仮称)世田谷区第三期文化・芸術振興計画策定に向けた懇話会の設置について御報告いたします。  1の主旨でございます。現在の世田谷区第二期文化・芸術振興計画の期間が平成二十九年度で区切りを迎えることから、これまでの取り組みも踏まえ、平成三十年度を初年度とする(仮称)世田谷区第三期文化・芸術振興計画の策定に向けて懇話会を設置し、検討を行うものでございます。  2の内容でございますが、お示ししてあります世田谷区の文化・芸術振興の課題と方向性について、そして、次期計画について御意見をいただきたいと存じます。  3、委員構成についてはお示しのとおりで、詳細については参考をごらんいただきたいと存じます。  4のスケジュールですが、十一月から翌年二月までの期間に三回の開催を予定してございます。なお、二十九年度には検討委員会を設置いたしまして、今回の懇話会の意見を初め、検討を行いまして、その後、議会への報告や御意見をいただくとともに、パブリックコメントを実施し、計画を策定してまいりたいと考えております。  報告は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(3)第五回世田谷区芸術アワード〝飛翔〟の受賞者決定について、理事者の説明を願います。 ◎清水 文化・芸術振興課長 第五回世田谷区芸術アワード〝飛翔〟の受賞者決定について御報告をいたします。  1の主旨でございますが、この事業は、世田谷区第二期文化・芸術振興計画の重点取り組みである次代を担う世代の文化・芸術振興の一環として、次代を担う若手アーティストの奨励と支援を目的として実施をしております。  2の募集につきましては、十五歳以上三十五歳以下を、舞台芸術部門につきましては四十歳以下を対象として公募をいたしました。  3の応募件数でございますが、総数四十三件、平均年齢は二十九・四歳となっております。  4に選考として、本審査会の委員をお示ししてございます。  5に受賞者及び受賞団体をお示ししております。  裏面をお開きください。6の今後のスケジュールでございますが、十二月三日土曜日に世田谷美術館講堂にて授賞式を行います。議会関係では、正副議長及び区民生活常任委員会委員の皆様に御案内をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。そして、来年度、世田谷美術館等において受賞者の発表をしていただく予定でございます。  なお、参考にプロフィール等を掲載してございますので、後ほどごらんいただければと存じます。  報告は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では次に、(4)世田谷区第二次男女共同参画プラン(素案)区民意見募集結果について、理事者の説明を願います。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 世田谷区第二次男女共同参画プラン(素案)区民意見募集結果についての御報告でございます。  1主旨でございます。世田谷区第二次男女共同参画プラン(素案)につきましては、平成二十七年七月から、学識経験者、関係団体、公募区民から成る世田谷区第二次男女共同参画プラン検討委員会を初め、庁内の男女共同参画推進会議において検討をしてきたところでございます。本プランは、男女共同参画社会基本法、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律にそれぞれ定められた市町村計画として策定するものであり、区の基本構想、基本計画の多様性の尊重を踏まえた計画素案として取りまとめ、区民意見募集を行いました。区民意見募集の結果と区の考え方についてあわせて報告するものでございます。  2の意見募集期間でございますが、平成二十八年九月十五日から十月六日の二十二日間区民意見募集をさせていただきました。期間中の九月二十四日土曜日にはシンポジウムを開催し、3の意見提出人数及び4の意見の件数にございますとおり、二十一人の方から三十四件の御意見をいただいてございます。件数の多いものを申し上げますと、男女共同参画社会の言葉の定義ですとか、プラン全体についての御意見とともに、プランへの直接の御意見ではございませんけれども、らぷらすの移転に関しての御意見がシンポジウムで多く寄せられました。  一枚おめくりいただきますと、5としまして、お寄せいただいた御意見と区の考え方を掲載してございます。いただいた御意見、区の考え方とともに、要点部分を太字で記載しておりますので、御確認いただければと思います。いただいた御意見につきましては、第二次男女共同参画プランの策定に生かすとともに、今後の事業の参考とさせていただきたいと考えてございます。
     一番最後のところですが、6の今後の予定でございます。十二月には区民意見募集結果等の公表を「区のおしらせ」を初め、区のホームページで行う予定でございます。また、現在いただいた区民意見や、十月二十四日に行いました第七回検討委員会での御意見、御提案などをもとに計画案を策定中でございます。今後、庁内調整等を経まして、平成二十九年二月の当常任委員会に計画案を御報告した後、三月には世田谷区第二次男女共同参画プランを策定する予定でございます。  なお、ここで一点、関連事項として御報告がございます。男女共同参画センターらぷらすにつきましては、三年ごとに運営事業者をプロポーザル方式で選定してございます。また、平成二十九年度から第二次男女共同参画プランがスタートすることから、本日の午後になりますが、プロポーザル実施手続の開始の公告を行い、外部委員の審査員を交えた審査委員会を経て、平成二十九年一月中旬に事業者選定を行う予定でございます。あわせて御報告させていただきました。  御説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では次に、(5)第十回都市農地保全自治体フォーラムの開催について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 都市農業課長 それでは、第十回都市農地保全自治体フォーラムの開催について御報告いたします。  このフォーラムは、都内三十八の自治体が協力し、都市農地の重要性を都民に発信するために開催するものでございます。  本年の開催日は十二月十日土曜日、会場は日野市民会館大ホール及び市民会館前オープンスペースで開催する予定です。本年度につきましては、日野市が毎年実施しております都市農業シンポジウムとあわせて開催いたします。  事業の内容ですが、市民会館では、フォーラム宣言、会員自治体の農業振興施策などをPRするパネル展示、そして、日野市の若手農業者の馬場裕真氏の講演がございます。また、市民会館前オープンスペースでは、都民への情報発信の一環として、都内各地域のJAの御協力により、都内産農産物の紹介と販売を行います。  なお、主催は三十八自治体でつくります都市農地保全推進自治体協議会、共催は東京都、事務局は練馬区となっております。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、(6)「都市農業トークライブ」の開催について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 都市農業課長 それでは、「都市農業トークライブ」の開催について御報告いたします。  このイベントは、良好な都市景観を形成し、食農教育等の場、あるいは災害対応用の空地ともなる都市農地の保善の必要性、重要性について広く区民に周知し、地産地消など都市農業のさらなる振興を目指しまして、世田谷区と目黒区及び両区を範囲としているJA世田谷目黒が連携して実施するものでございます。  本年の実施日時については、十一月二十三日水曜日の祝日、午前九時半から正午まででございます。  開催場所は、世田谷目黒農業協同組合のファーマーズセンターとなります。午前十時四十五分から開催予定の都市農業トークライブでは、世田谷区長をコーディネーターに、世田谷目黒農業協同組合の経営役員会会長、目黒区長らとともに、地産地消を切り口に都市農地保全のためのパネルディスカッションが行われます。また、イベントとして、世田谷・目黒産農産物の即売市、地場産野菜を使った料理やお菓子の試食など、地元の農産物を楽しんでいただける催しを予定しております。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では次に、(7)区民農園の閉園について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 都市農業課長 では、区民農園の閉園について御報告いたします。  区民農園、ファミリー農園でございますが、こちらでお借りしていた宅地化農地につきまして、このたび所有者の方より返還を求められたため、残念ではございますが、閉園することといたしました。  園名等の概要につきましては資料の1、現地案内図は資料の一番下から裏面に記載のとおりです。  なお、現在の農園の使用者及び待機者の方々への周知につきましては、不利益が生じないよう、個別通知及び農園内への掲示により実施いたしました。  ファミリー農園につきましては、本年度当初二十一園、九百四十二区画ございましたけれども、今回の閉園三園で減少する八十二区画と、九月の当委員会で御報告させていただきました新規開園の三園で増加する九十六区画の差し引きで、次年度当初は二十一園、九百五十六区画となる予定です。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、(8)世田谷清掃工場対策検討委員会報告書について、理事者の説明を願います。 ◎大石 管理課長 それでは、世田谷清掃工場対策検討委員会報告書について御説明いたします。  本件は、七月二十八日の当委員会に検討状況を御報告し、その後、取りまとめられました報告書を九月二十一日に情報提供させていただいたものです。  本日は、既に御説明申し上げた以外の主なポイントを中心に、概要版により説明させていただきます。まず、概要版の一ページ目には、1の基本的考え方、2の導入の経緯、一枚おめくりいただきまして、二ページ目には、3の世田谷清掃工場の現状、三ページ目には4の作業環境の改善に向けて、(1)に作業環境悪化の原因が示されております。これらは既に御説明申し上げた内容ですので、説明は割愛させていただきます。(2)当面の対策と効果につきましても既に御説明しておりますが、昨年度実施した対策の効果があらわれていることが示されておりまして、(3)追加対策、これも御説明申し上げておりますが、本年度から実施しているものです。これにより中期的に安定稼働を可能としております。  四ページ目をお開きください。5の故障停止の低減に向けての(1)故障傾向につきましては既に御説明しております。(2)故障停止低減対策に示される対策、中でも④でございますけれども、清掃・点検を追加することで、故障の大部分を占めていましたガス化炉本体と燃焼溶融炉の故障の低減に効果があると考えられるとしております。  6の長期的見通しでは、今後対策を着実に実行し、稼働に伴い各種データの収集を行って効果の検証を行うこととしております。この検証結果を反映させて整備工事の内容を検討するとともに、工事の実施に当たりましては、二十三区の安定的なごみ処理の観点から、清掃一部事務組合の一般廃棄物処理基本計画に盛り込むことが今回明記されております。ただいま説明いたしました詳細につきましては、報告書本編を後ほど御確認いただければと思います。  なお、清掃一部事務組合では、十一月十六日に区民との意見交換会を開催して今回の報告書の内容を説明することとしておりまして、委員の皆様には既に情報提供させていただいているところです。  区は、これまでも清掃一部事務組合に対しまして、安定的な中間処理体制の確保と工場周辺住民の皆様を初めとした区民の理解を得る取り組みを強く求めてまいりました。本年四月以降、世田谷清掃工場は安定稼働をしておりますが、区としても今後も状況を注視していくとともに、清掃一部事務組合に対して継続的監視の実行を求めてまいります。また、区として、清掃一組と区民との意見交換会の開催につきまして、「区のおしらせ」十一月一日号に掲載して周知を図るとともに、区のホームページ等により、本報告書の内容、世田谷清掃工場の状況や安定稼働に向けた取り組み等について区民の皆様にわかりやすくお伝えしてまいります。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 七月に中間の報告をいただいて、その後、またちょっと第二管理区域になるということで、それの理由としては、どうも建物自体にダイオキシンがしみついているのではないかというようなことが報告されていたというふうに記憶しています。  建物にしみつくほどダイオキシンが何回も建物内に漏れ出していたということはやはり絶対に否定できない事実だと、建物にしみついているというのが事実だとしたらそういうことになるというふうに考えていて、今でも私たち生活者ネットワークとしては、この建物の安全性に関しては物すごく懸念しているんですが、一番最近、十月、十一月でまた中間点検をして、十一月は予定以上に長く幾つかとまっていたような情報もちょっと聞いているんですが、この中間点検とかで特にどういうことをしていらっしゃるのか、安全確認の点でどんなことを特にしていらっしゃるかということを御説明いただければと思います。 ◎大石 管理課長 中間点検につきましては、通常の工場の定期点検の前に、どういう工事が必要なのかということをまずやるというのが第一段階でございます。  世田谷清掃工場につきましては、当然清掃といいますか、清掃・点検の追加ということがありまして、今回それをしているということをお聞きしております。また、当委員会でも御報告させていただいておりますけれども、ダイオキシン類の再揮発にはエポキシ樹脂系塗料で効果があるということで、これについては当委員会でも御報告申し上げましたが、来年三月の定期点検まで順次塗装をしていくということでございましたので、そういった対応をしたと聞いております。 ◆高岡じゅん子 委員 そうしますと、六月に清掃・点検を追加した以外にも、中間点検のときにも清掃・点検を繰り返していかないとやはりふぐあいが起こりやすいという状況はまだ変わっていないというふうに理解してよろしいんでしょうか。  あと、清掃・点検のために、中間のところをあけることによって粉じんがどうしても炉室内から出るのではないかということで、この粉じんの状況について、三ページ目の今後実施する追加対策の中のⅤ粉じん測定というのを非常に毎日やるようになったということを私たちは聞いているんですが、これで本当に安全というのはどのぐらい守れているんだとお考えでしょうか。 ◎大石 管理課長 一点目の中間点検における清掃でございますけれども、急にとまることのないように、こういう計画的に停止をして、詰まらないような清掃をしていくという趣旨でございます。  二点目の粉じんの状況についてですが、これまでもさまざまダイオキシン類、炉室内ということがありますので、清掃一組のほうとしても注意深く作業をしていると聞いております。 ◆藤井まな 委員 ダイオキシンもそうなんですけれども、それ以外のことも含めて、最近、世田谷清掃工場がとまった事例があったら教えていただきたいんです。 ◎大石 管理課長 私のほうで把握しているのは、計画的に停止をして、清掃・点検をしたということを伺っております。 ◆藤井まな 委員 最近だといつとまっているんですか。 ◎大石 管理課長 ちょっと失念いたしました。済みません。 ◆藤井まな 委員 最近、一番最後にとまったのはいつですかと聞いているんですけれども。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 まず、ちょっと誤解のないようにということで、一点補足をさせていただきます。  きょう御報告をさせていただいた資料の概要という報告書の最後のページにあります清掃・点検追加のイメージという図がございますけれども、こちらにございます定期補修工事というのは、年一回の法定の大規模なオーバーホールでございます。これについては、従来から世田谷清掃工場についてはこの時期に行っておりまして、本年度も一月から三月ごろにかけて、一号炉、二号炉を順次、いわば両方ともが長期間とまることのないように、少し時期をずらして工事を行っていくということであります。  一方、中間点検、ここで追加というふうにございますけれども、このイメージというふうにありますのは、今後こういうふうにしていくということでありまして、本年度については、定期補修工事の先立つことの約半年前の時期に中間点検というのを行っていると。これ以外の時期でというのは、清掃工場は日常的に、ちょっとしたメンテナンスの延長線上のような形で停止をするということは世田谷清掃工場に限らず年間を通じて間々あることでありまして、こういうことについても逐次情報は入りますけれども、基本、清掃工場への搬入などに影響のあるような停止というのは、平成二十六年度、二十七年度は再三起こりまして、議会の皆様にもその都度情報提供をさせていただいておりますけれども、そのような規模での停止というのは、本日の朝も念のため確認をいたしましたけれども、本年度に入りましてからは、中間点検以降は今のところございません。 ◆藤井まな 委員 ダイオキシン関連でとまったことはないということだと思うんですけれども、点検とかでとまることは間々あると話をされていましたけれども、間々あるというのは年間にどれぐらいあるんですか。 ◎大石 管理課長 普通、中間点検ですと二、三週間ぐらいです。定期点検になりますと、炉数によりますけれども、数カ月ということになっております。その間は搬入はできない状況というのがありますけれども、二、三日とまるというのもあるかと思いますけれども、主に世田谷清掃工場の場合は突然停止するのではなくて、そういうことのないように日常監視をする中で、一号炉をちょっととめてみて、どういう状況かというのはあるんだろうと思っております。 ◆藤井まな 委員 具体的に聞きましょうか。十月三十一日とかにとまっていませんか。 ◎大石 管理課長 日付はちょっと失念しておりますけれども、先ほど御説明したように、詰まって急遽とまらないように、日常的な監視の中で停止をしたということはあります。 ◆藤井まな 委員 あるじゃないですか。だから、それが間々あるというのは年間でどれぐらいあるんですかと聞いているんですよ。 ◎大石 管理課長 世田谷清掃工場のほうでは、今後こういうことのないように、常時監視をした中で、ちょっと危なそうだとなる前に、そういう作業をしていきたいということを思っております。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 委員御指摘の部分のところというのは、小規模なものも含めてとまった日数というお尋ねだと思います。本日御報告をさせていただいた概要版の資料の二ページ目の下のほうのグラフをごらんいただければと思うんですけれども、故障による休炉件数という経年の変化を示したグラフがございます。これによりますと、世田谷清掃工場の場合、年間を通じて十件から、多い年はそれを上回る、マックスで十五件というふうな年もございましたので、単純に同じ出現頻度であらわれるとしますと、月に一回ぐらいの割合でとめなくちゃいけないというふうなケースが過去においては発生をしていた、こういうことであります。 ◆藤井まな 委員 結果的にことしはそれで何日ぐらいとまっているんですか。 ◎大石 管理課長 正確な日数は把握しておりませんが、ここにありますように、流動砂の固化ですとか、焼却不適物が堆積しないように、随時監視をした中で対応しているということは報告を受けております。 ◆藤井まな 委員 一組の問題だということもあると思いますけれども、やっぱりそれは把握しておいたほうがよくないですか。そもそも何でとまっている日数が把握できていないんですか。 ◎大石 管理課長 私どもとしては、ダイオキシンがこれ以上漏れないということが第一優先だと思っております。例えば一号炉が、そういうことで、そういう作業ために一日、二日停止をするとしても、二号炉のほうは動いていますので、私どもの搬入、区民の皆様のごみの収集、運搬には支障がないということで考えております。 ◆藤井まな 委員 ダイオキシンが漏れないことが最優先なのはわかるんですけれども、例えばコンベヤーとかに何か詰まっちゃったりして取り除かなければいけなくなるわけですね。その取り除く作業とかで、そういったダイオキシンが漏れたりとか、粉じんが舞ったりしてという因果関係がある可能性だってあるわけですよね。だって、この間だって結果的に原因がわからなかったわけですよね。どこから漏れているかとか何とかと、全部塞いだみたいな話をしていたわけじゃないですか。とまるたびにそういうリスクがどんどん高まっていくということに因果関係はあるんだから、把握しておくべきじゃないですかということを言っているんですけれども。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 二十三区の清掃事業の中で、収集、運搬を担っていく私どもの役割と、中間処理を担う清掃一部事務組合の役割はそれぞれ別個のものとはいえ、委員の御指摘、まさにその二つは一体不可分で行っているものであり、かつ清掃工場には近隣にお住まいの住民の方もいらっしゃるんだという観点も含めまして、これまでも十分連携を図ってきたというふうに私どもとしては自負をしておりますけれども、具体に何月何日という詳細な部分まで手元に携えておりませんでしたことについては申しわけありません。今後、私どもとしても十分留意を図って、より一層の連携強化に努めてまいります。 ◆あべ力也 委員 これは私もちょっと未確認ですけれども、十月三十一日にダイオキシンが漏れたというようなことがあったということを区民の方がちょっとお聞きになっているんですけれども、これに関しての報告というのは一組から区のほうにあるんですか。これは報告がないのであればちょっと確認していただきたいなと思うんです。未確認でありますけれども、そういう情報があるんですけれども、どうなのかなということなんですけれども、どうでしょうか。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 先ほど来管理課長から答弁申し上げております今年度から測定なども充実をさせているというのは、いわゆる法に基づく厳密な極めて精緻な測定ということはもちろんこれまで同様行っていくんですけれども、非常に簡易な測定器、ハンディーなものであちこちをはかっていくというようなものを併用して今年度以降来ているわけでありますが、その中で、これはちょっと怪しいというふうな数字が出た時点で詳細の測定に入るというものは一部事務組合の内部でも行っていくとともに、そのような状況があった際には私どものほうにもこの間情報提供をいただいているところですが、十月三十一日ということについては、私どものほうで把握している範囲ではございませんでしたので、急ぎ確認をさせていただきます。申しわけございません。 ◆藤井まな 委員 あともう一個なんですけれども、報告書の二二ページの下のほうに押し込みファンと書いてある部分があると思うんですけれども、これは地下の部分のことなんですか、これはどこの部分なんですか。  何でこの話をしているかというと、ここにあるファンの部分から出ているガスが煙突を通さないでそのまま外に出ているんじゃないかみたいな話を聞いたことがあるんですけれども、そういうのは把握されていますか。もしも把握されていないんだったら、今後しっかり把握してお答えいただきたいんですけれども。 ◎大石 管理課長 確認をしまして御報告する等、対応したいと思っています。 ◆桜井稔 委員 まず、この検討委員会の報告書ですけれども、平成二十年に竣工して以来八年間さまざまな事故が起こって、ダイオキシン漏れが繰り返されて、焼却炉の停止というのが起こっているんですが、そのために世田谷区でごみの搬送先の変更などで四億円を使ったということがありまして、昨年、清掃・リサイクルの管理課長が、これはまことに遺憾だということで、抜本的対策の早期立案とか、安定的な中間処理体制の確保ということを求めてきていて、その上に立って、松下清掃・リサイクル部長が参加をして、こういう検討委員会報告書をつくりましたと。  率直に聞きますと、議会や区民のそういう声を受けて、部長はこの検討委員会に対して臨んできて、それが反映された報告書になっているのか。いや、そうではなくて、やはり一組の考え方が通されて、そういう報告書になっているのか、その辺のところを聞きたいんです。それを伺いたい。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 対策検討委員会の検討に臨むに当たりまして、まさに副委員長がおっしゃられたように、議会、区民の皆さん、地元にお住まいの方々の不安解消というところがその中でも最大の眼目であるというふうな意識を持った上で私は臨んでまいりましたし、そのことについては、一部事務組合としても相当認識を深められたものというふうに思っています。かつ、この検討の内容の中におきましても、プロセスの話は詳細は省かせていただきますけれども、世田谷区がこの委員に入らなければこの報告書の内容はこういうふうにはきっとなっていなかったであろうというふうに考えられるところが随所にあります。  そういう点では、一部事務組合としては本来望んだとおりの報告であるのかどうか、これは私はわかりません。あずかり知らないところでありますが、一部事務組合のみの検討委員会ということではなく世田谷区が委員として入ってきたこと、また、かつ外部委員も、学識経験者の委員の方ですけれども、加わっていただくということ自体も、世田谷区からの提案を取り入れて委員に入っていただくということがなされたということも含めまして意義のあったものというふうに考えております。区の主張も相当部分反映をされたものと考えております。 ◆桜井稔 委員 その上で、最後の結果の抜本対策の結論自身が、結局二十年間はこのガス化溶融炉を使う方向のほうがいいんじゃないかというような結論を出したんですけれども、私は、この八年間でダイオキシンが繰り返されて、焼却炉にたまるということが起こっている中で、さらに今後二十年も本当にこれを使えるのかどうかというのがすごく心配に思うんです。  それは、そういう比較検討で今のガス化溶融炉がいいんじゃないかという結論なんだけれども、私は本当に一刻も早くこの溶融炉の廃止というか、見直しというか、それがすごく求められると思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 今、副委員長から、ガス化溶融炉を使い続ける、しかも二十年ということでのお話がありました。この整備工事の内容を三つのパターンでこの報告の中で示しているわけですけれども、その三つのパターンのうちの一つはまさに副委員長が御指摘になられたとおり、改善継続として示されておりますが、残りの二つの検討ケースについても、この報告書の中で決して排除しておりません。一つの観点で設定をしまして、こういう観点でいくならばこの方式が一番得策ですよというものを複眼的にいろんな観点でこの中で分析をしている。一部事務組合の中で、コストと、その間のトータルの処理量というものを考えたときには、一定の与条件に基づいて試算をするならば改善継続が有利だというふうにここに書いていますが、実はこれはその与条件を変動させるとその結論が変わってきますというところもしっかり参考として載っているわけです。  この部分については、対策検討委員会の報告を受けて既に取り組んでいる当面の対策、また本年度から実施した追加対策、これらが果たして十分に機能するのかどうか、それによってちゃんと炉が動くのかどうかということによってこの与条件が変わってくるわけです。最悪の事態を考えたくはありませんけれども、あしたにでもとんでもないことが起こって全然動かなくなっちゃったといったら、ガス化溶融炉を二十年使い続けるというふうな話はそもそも成り立ち得なくなってしまいます。  したがって、そういったものをきちんとデータの収集をし、対策効果の検証を行った上で、整備工事の内容については直近の清掃一部事務組合の一般廃棄物処理基本計画の中に位置づけるということを明確にこの中にうたったというところも、これも含めて世田谷区の主張は生かされたものというふうに考えているところであります。したがって、そのような結論を明確に報告書の中で出したと、ガス化溶融炉をずっと使い続けるんだというふうなことを明確にこの報告の中で出したということではございません。 ◆桜井稔 委員 最後に、この追加対策というのでやられていますけれども、今後、何年越しでこの見直しがあるというか、この追加対策をやっていて、それをずっと続けるのか、それとも何年か後には見直すのかというのはあるんですか。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 本日御説明を申し上げました報告の概要版の最後の長期的見通しの中にございますが、平成二十八年度、本年度は、データ収集、稼働状況であるとか、実際の炉室内の環境測定状況であるとか、さまざまなデータ収集を行いまして、明二十九年度、三十年度までの間、要は本年度も含めますと三年間の間で対策効果の検証をしていくという中で、まさに副委員長が御指摘のようなところが有効性も含めて議論をされる。これで行けそうなのかどうなのかというところが整備工事の内容にも深くかかわってまいりますので、その整備工事の内容については三十年度、三十一年度をかけて検討をしていく、こういう流れになります。 ◆高岡じゅん子 委員 今データ収集のことが出たので、ぜひデータ収集についてもっと――はっきり言って、私も桜井委員がおっしゃったとおり、資料の一番後ろにある、大変楽観的な資料の11―4のこんなによく動いて、こんなふうに絶対採算がとれますというこの表については非常に疑わしいなと思っております。  ですから、先ほど言ったように、例えば稼働日数あたりとか、処理トン数あたりのコストとか実績をことしからきちっととっていただいて、本当にこの炉は動かして採算性があり、安全性があるものかということについて――データというのは怖いもので、とり方の方向によって、楽観的なものも悲観的なものも幾らでもつくれます。やはり世田谷区としては、区民の安全と、それから、一番うまくいかなかった場合でもごみが町にあふれるということはないんだという、そういうようなデータが二十三区一組から出てこない限り、この炉は受け入れし続けることはしがたいということをきちんと言えるように、どういうデータをとるかということも、きちんと二十三区一部事務組合のほうに言っていただくべきだと思います。  私がすごく心配しているのは、針金の絡んだものを取り出す、地下一階の大きく囲っているという炉室の中で、実際は粉じんがやはりどうしても多少は飛ぶものを必死に吸引してやっているというふうに聞いていますが、そこのところについての安全データというのは、飛んでいる瞬間どのぐらい出ていたかというピーク値みたいなデータというのは、多分技術的にもとるのがなかなか難しいんだと思うんですけれども、そういったものが出てこないんですね。出てこないだけに、多分安全と言われても、すごく心配な人は心配になっていくということが悪循環で起こっていると思って、やはり区民の信頼性ということでいうとこれは本当に問題があると思うので、まずデータのとり方について今後きちっと区のほうから申し入れていく考えがあるかということが一つ。  それから、対策効果の検証をするというまた次の新しい組織体が起こるのかなと、どこかで読んでそう思ったんですが、この組織体はどういうふうにつくっていくのか。できれば、不安に思っている地域の方とかの声が届くために、区民の代表とか地域の代表がこういったものに声をきちんとストレートに出せるような仕組みがつくれるのかとか、そういった見通しについて二点お伺いします。 ◎大石 管理課長 一点目に、収集するデータにつきましては、清掃一部事務組合に確認をしましたところ、作業環境改善のために測定、収集しているデータとしましては、ダイオキシンの炉室環境測定、あと、コプラナーPCB、揮発性有機化合物、粉じん、湿度、気温測定結果等と聞いております。二十九年度からは、これに加えて二酸化炭素も予定していると聞いております。あと、清掃工場ごとの一キログラム当たりの処理単価は一組のホームページでも掲載されておるところですが、そういったものも評価していくべきじゃないかというのは今後申し入れていきたいと思っております。  あともう一点、長期的見通しの中で、検討組織ということでございますけれども、これにつきましては、どういう組織体にするのか、これは今後検討すると聞いておりますが、可能であれば地元区として参加し、いろいろな視点から発言していくことで、部長からも再三申し上げていますけれども、区民の方々の不安を少しでも払拭できるように、また、私どもとしても議会での御指摘も踏まえて対応していきたいと思っておりますし、そういったものがいろいろ区民の方の安心につながるのではないかと思っております。なお、二十七年度に策定した一組の廃棄物処理策定計画では、二十三区側が委員として委員会に参加しておりますし、また、区民の方々には、清掃一部事務組合で説明会ですとかパブコメをやったと聞いておりますので、引き続き区民参加の仕組みの中で策定作業の取り組みを検討されるよう申し入れしていきたいと思っております。 ◆あべ力也 委員 実は私は世田谷清掃工場の近隣住民なんですね。近いところに住んでいるものですから、それで今、豊洲の問題で、豊洲の市場跡地というのは、以前東京ガスの敷地で、それで有害物質がいろいろ出たということですね。そうすると、それがその敷地全体の例えば地下水であったりそういうことに影響して、今、食の安全はどうなんだということで、東京都は再調査をしているというような状況なんですけれども、清掃工場に関しても、ダイオキシンの問題だったり、有害物質の問題というのが、単に清掃工場内だけにとどまらずに、その敷地そのものに影響を及ぼして、例えば地下水だったり、湧水であったりというような地域の環境に影響を与える可能性というのはなきにしもあらずで、豊洲の問題もそうですね。  ですから、いわゆる工場内の環境測定で有害物質が出ないというだけではなくて、敷地の土壌に関してもそういう調査ができないのかなと単純に考えるんです。私も家が近いものですから、こういう点については地域住民の不安とかそういうことを払拭するためにも、一部事務組合のほうに、そういう環境測定等、調査等をするというようなことに関しては区のほうから申し入れをしたりとかということはしているんでしょうか、どうなんですか。 ◎松下 清掃・リサイクル部長 まさに委員が今御発言になられたような課題認識のもとで、かつ法の趣旨にものっとってということなんですけれども、現在の世田谷清掃工場に建てかえた際、平成二十年に竣工しておりますけれども、平成十五年度でその前の清掃工場が停止して、解体をして新しく建て直すと。その間に実は土壌汚染調査を行っております。結局、なぜそのタイミングにやるかといいますと、清掃工場で建物が建っていないところの調査はやろうと思えばいつでもできるわけですが、建っていたところのほうがより大きな問題があるということで、建っていたところの調査をするというのは、実はできなくはないんですけれども、非常に複雑な工程を経なければいけない、斜めに調べるみたいになりますので、したがって、近隣の方々の不安払拭ということも含めまして、建てかえ時に基本的に測定をメッシュで行って、その中で、一部ですけれども、やはり有害物質が検出をされたので、これは議会にも御報告をし、近隣住民の皆様にも説明会などで十分に周知を図った上で土壌の入れかえを既に行っております。したがって、その際に相当詳細な調査はなされているというふうに考えておりますので、私どもとしては、土壌が動くものではないので、基本、現在の世田谷清掃工場において大きな何かしつらえの変化が出てくるようなタイミングには、また改めてしっかりメッシュを組んで、万遍なく調査をしていくべしというふうに申し入れていく心づもりはございますけれども、現時点で直ちに再調査というふうなことを求めるということは想定しておりません。 ◆あべ力也 委員 建てかえのときに詳細な調査をされているということですから、その時点では情報公開と説明責任を近隣住民にはある程度果たされているんだと思いますけれども、今現状ではダイオキシンが発生して、清掃工場がとまったりといういろんな状況が新たに発生をしてきているという中で、やはり近隣の皆さんの不安を払拭するためにも新たにそういう調査をしていく必要性もあると思うんですけれども、技術的な問題も含めてなかなか難しいこともあるんでしょうから、そういうことを勘案しながら、どういう方法が最善なのかも含めて検討していただきたい、これは要望しておきたいと思います。 ◆高岡じゅん子 委員 それから、一三ページにプラントメーカーから幾つかの、かなりお金がかかるような提案が出ていると思うんですね。そして、一番最後の四〇ページの今後のことについてというところに、安定的に稼働させていく方策に示すプラントメーカーの提案を採用することが妥当であるというようなことが出ていて、そこの中で、Ⅵについては二十九年一月の定期点検でやるけれども、残りの幾つかについてはどうするのかというのが見えないとか、つまり安定的に稼働していく方法として、この冊子の中で必要だと言われているものの中でまだ方策が決まっていないようなものもあったり、また、これはぱっと見てかなり経費がかかるものなのではないかと思うんですが、その辺に関して、今までの手直しに関してはほとんど川重がやってくれたというふうに聞いているんですが、対策委員会でこれをやってくれというふうにしてやっていく今後の手直しに関しては、どちらの費用負担になるということは何か決まっておりますでしょうか。
    ◎大石 管理課長 確かにこれまでの二重化ですとか、そういった緊急対策については業者が支払いをした。今後、二十八年度以降、検討委員会のあれを踏まえてさまざまな対応をしていく、追加対策、これにつきましては清掃一部事務組合が定期点検等の中でやっていくというふうに聞いております。 ◆高岡じゅん子 委員 ということは、結局区民、都民の税金でやっていくということで、そこの部分のお金も含めて、今後これが妥当なプラントかどうかということについて厳しく追及していくように要望したいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、(9)自動車事故の発生について、理事者の説明を願います。 ◎吉田 世田谷清掃事務所長 自動車事故の発生について御報告いたします。  1事故の概要ですが、九月二十六日午前九時十五分ごろ、若林一丁目四十番十一号付近交差点で発生したものです。  事故の内容ですが、裏面の現場状況図をごらんください。世田谷清掃事務所の職員は、臨時ごみ収集のため、軽小型トラックで移動しておりました。区の車両は、一方通行路から交差点を徐行にて直進しようとして一旦停止をし、交差方向の直進自転車、丙の通過を待っていました。さらに右方向より減速せずに自転車で来た相手方、七十歳代男性の乙が左折して、区の車両の運転席脇を通過するのを確認しておりました。その際に、乙がバランスを崩して区の車両の右後部に接触して転倒したものです。  表面にお戻りください。(5)損傷の程度ですが、乙は右肱打撲及び擦過傷、右後頭部打撲で、当方については損傷はありません。  2事後の対応ですが、乙とは誠意をもってお話し合いをさせていただいているところでございます。また、事故発生防止に向けて安全運転等の徹底を所内周知するとともに、交通安全講習会を実施いたしました。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆石川ナオミ 委員 確認ですが、この相手の方の現在の御容態はいかがでしょうか。 ◎吉田 世田谷清掃事務所長 比較的軽症といいますか、特に救急車を呼ぶような事態でもなかったものですから、大きな事故という認識は持っていないです。 ◆藤井まな 委員 この事故内容の下から三行目、丙が交差点を通過し終えたのを確認して発進しようとした際と書いてあるんですけれども、発進しようとした際ということは、この清掃車はとまっていたということでいいんですか。 ◎吉田 世田谷清掃事務所長 当職員としてはとまっていたという認識なんですけれども、相手方は動いていたというような認識だという状況です。 ◆平塚敬二 委員 それは、事故証明は警察を呼んでちゃんととっているの。 ◎吉田 世田谷清掃事務所長 警察署を呼びまして確認をしました。その際に、最初に相手方の方が、いわゆる大した事故ではない、自分がぶつかったということで、物損扱いということで終了したと。その後、御自宅に変えられた後で病院に行って、お話としては、区のほうの車両が動いていたのでぶつかりましたというふうに、ちょっと主張が変わってきたというところでございます。 ◆あべ力也 委員 そうすると、この事故自体は物損事故じゃなくて人身事故の扱いになったという認識でいいんですか。 ◎吉田 世田谷清掃事務所長 相手方がそのまま警察に申し立てをされていないので、現状としては当初の処理内容という扱いになっています。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、(10)その他ですが、何か御説明はありますか。 ◎笹本 事業課長 年末年始の資源回収、ごみ収集について御報告いたします。  本件については、十月末に各議員の皆様にポスト投函によりお知らせしたところでございます。例年どおりの日程で資源の回収、ごみの収集を行います。区民の皆様には、十一月一日より平成二十九年版の資源・ごみ収集カレンダーを全戸配布しておりますので、その一面に載せております。また、各集積所へ張り紙をすることなどで周知を図ってまいります。  御報告は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、3資料配付ですが、補足説明などはございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、資料については後ほどごらんになってください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、4協議事項に入ります。  (1)次回委員会の開催について、第四回定例会の会期中となりますが、十二月一日木曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、次回委員会は、十二月一日木曜日午前十時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 そのほか、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 なければ、以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後零時五十三分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...