世田谷区議会 2016-11-11
平成28年 11月 文教常任委員会-11月11日-01号
平成28年 11月
文教常任委員会-11月11日-01号平成28年 11月
文教常任委員会
世田谷区
議会文教常任委員会会議録第十号
平成二十八年十一月十一日(金曜日)
場 所 第五委員会室
出席委員(十名)
委員長 石川征男
副委員長 福田妙美
加藤たいき
三井みほこ
諸星養一
風間ゆたか
そのべせいや
た
かじょう訓子
上川あや
青空こうじ
事務局職員
議事担当係長 佐々木 崇
調査係主事 塚田大蔵
出席説明員
教育長 堀 恵子
教育委員会事務局
教育次長 岩本 康
教育総務課長 淺野 康
学務課長 林 勝久
幼児教育・
保育推進担当課長
大澤正文
学校健康推進課長 末竹秀隆
副参事 増井賢一
教育環境推進担当部
部長 志賀毅一
教育環境計画課長 須田将司
教育施設課長 佐々木 洋
教育政策部
部長 工藤郁淳
学校職員課長 秋元勝一
教育指導課長 齋藤 等
教育相談・
特別支援教育課長
松田京子
生涯学習・地域・
学校連携課長
土屋雅章
中央図書館長 會田孝一
副参事 青木雄二
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.請願審査
・ 平二八・五号
世田谷区立小中学校における「和楽器の表現活動」の推進に関する陳情
2.報告事項
(1) 平成二十八年第四回区
議会定例会提出予定案件について
〔議案〕
①世田谷区
中学校給食費会計条例の一部を改正する条例
②世田谷区立学校設置条例の一部を改正する条例
(2) 世田谷教育推進会議(第三回)の実施結果について
(3) 就学援助事業の認定基準の改定について
(4) 新
教育センターの整備に向けた検討状況について
(5) (仮称)世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョンの検討状況について
(6) 旧
世田谷区立若林中学校解体工事について
(7) 世田谷区立代沢小学校解体工事について
(8) 全国学力・
学習状況調査の結果について
(9) 教科「日本語」の検証・検討の経過について
(10) 小学校「
特別支援教室」の運営状況について
(11) (仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針(素案)及び
パブリックコメントの実施について
(12) 中央図書館機能拡充基本構想策定の取組みについて
(13) 文字・活字文化の日記念講演会『旅の不思議、書物の不思議』の実施について
(14) その他
3.資料配付
(1) 第六十八回
人権週間記念事業「講演と映画のつどい」
4.協議事項
(1) 行政視察について
(2) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午前十時開議
○石川征男 委員長 ただいまから
文教常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○石川征男 委員長 本日は、請願審査を行います。
それでは、1請願審査に入ります。
それでは、平二八・五号「
世田谷区立小中学校における『和楽器の表現活動』の推進に関する陳情」を議題といたします。
ここでお諮りいたします。
本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川征男 委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。
趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。
午前十時一分休憩
──────────────────
午前十時十六分開議
○石川征男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
本件に関して、理事者より説明願います。
◎齋藤
教育指導課長 それでは、私から、「
世田谷区立小中学校における『和楽器の表現活動』の推進に関する陳情」について御説明いたします。
まず、本件の要旨につきましては、先ほども御説明がありましたように、本区の小中学校における和楽器の指導の推進に向けて、まず一つ目としては、各学校保有の和楽器の種類と数量、教材や楽譜、実施時数、指導内容に関する現状の調査、二つ目としては、筝などの和楽器の補充、配備、教材開発、教師の
指導力向上策の効果的施策の段階的な実施を求めるものでございます。
では、本件に関する現状について御説明いたします。初めに、和楽器の指導についてですが、先ほども御説明ありましたように、和楽器の指導は以前は少なかったんですが、平成二十三、二十四年の現行の
学習指導要領の改訂の際に、中学校の音楽において三年間を通じて一種類以上の楽器の表現活動を通して、生徒が我が国の伝統音楽のよさを味わうことができるようにすることといった記載に変更されました。そこで指導の充実が求められているというふうにこちらも認識しているところでございます。
世田谷の小中学校は、こうした趣旨を踏まえまして、
学習指導要領及び世田谷区教育要領に基づいて教育課程を編成し、適正に授業を実施しているところでございます。なお、和楽器の授業時数につきましては、後ほど説明いたします。
次に、要旨に記載のありました
授業時数削減の影響というところですが、音楽の授業時数は、現行の
学習指導要領と一つ前の平成十四年度のものと比較すると、小中学校ともに同じ時数になっており減少していないんですが、ただ、二つ前の平成四年実施の
学習指導要領と比較しますと、減少しているところでございます。
では、要旨の一点目にある各学校保有の和楽器の種類と数、使用教材、指導方法、内容について御説明いたします。初めに、本区の学校が保有している和楽器の種類としては、いわゆる琴と言われる筝、それから三味線、太鼓などが多いのですが、一部の学校には笛なども少しあります。和楽器の保有台数は学校によって差がございますが、例えば中学校では平均で筝は十二面、三味線は二丁といった数でございます。使用教材、楽譜などは、先ほどもありましたが、基本的には器楽の教科書を用いております。器楽の教科書には、筝や三味線の楽譜、基本的な演奏方法などが写真つきでおよそ三〇ページ分掲載されているところでございます。
次に、指導時数でございますが、音楽の授業時数は全体として、中一で今、年間四十五時間、中二、中三が年間三十五時間となっております。そのうち和楽器の表現としては、教科書の標準的な計画では、三年間で大体七時間程度というような計画になっておりますが、本区は各校の平均でおよそ九時間ぐらいという形でございました。
二点目の効果的な施策の実施についてでございます。筝などの和楽器の補充配備ということですが、これは予算が伴うものですので、その範囲の補充となっていますが、現行の
学習指導要領に位置づけられたときから数をふやしまして、購入をしまして、以前に比べて各学校の保有台数も増加してきたところでございます。先ほどお伝えした数を保有してございます。保有台数が少ない学校もございますので、そこにつきましては近隣の学校から借りて指導するというシステムをつくっておりまして、そこで扱っております。また、
ゲストティーチャーとしてお招きいただいた講師の先生が三味線などを持参していただいて、それをお借りして加えて指導するというような学校もございます。
次に、教師の指導力向上につきましては、昨年度は世田谷区
教育委員会が実施する夏休み中の教科等の研修会で、全小中学校の音楽専科を対象として、西洋音楽と伝統音楽をつなぐというテーマで実際に筝や三味線を使用した研修を実施しました。また、文部科学省もこういった趣旨から、
伝統音楽指導者研修会というものをやっておりまして、二日間にわたってやるものがあるんですが、そこに昨年度も本年度も本区から教員を派遣していますので、今度一月の世小研では、その教員から指導方法を伝達、講習するというような形でやってございます。
ただ、和楽器の指導法につきましては、ピアノなどと違って大学時代にもたくさん練習しているという方が少ないこともありますので、こうした研修会だけではまだ十分とは言えませんので、先ほど申し上げましたように、
ゲストティーチャーの方とか地域の講師の方などもお願いしながら、指導の工夫をしているところでございます。
最後に、世田谷区における和楽器指導に関連するものとしては、教科「日本語」の関連で、全校実施の中で
歌舞伎鑑賞教室を実施してございます。これは中学校三年生の教科「日本語」の日本文化の授業の一環として世田谷区が独自に実施しているもので、各学校の授業で歌舞伎の歴史などを学んだ後に国立劇場に行って歌舞伎鑑賞をしています。その鑑賞の前には
教育プログラムという形で三十分時間をとっていただきまして、歌舞伎の見方の解説を受けますが、その中で歌舞伎の効果を高めるための和楽器の紹介というような時間もとっております。
また、小学校は六年生で
古典芸能鑑賞教室として狂言を鑑賞しているところです。そのほか部活動といたしましては、筝曲部とか、日本文化部などで活動を楽しんでいる者とか、あるいは山崎小学校の山崎太鼓とか、幾つかの学校ではそういった取り組みもしています。世田谷区の広報紙「せたがやの教育」の九十七号では文化系のクラブを紹介しましたが、その代表としては先ほどの筝曲部などの紹介をするほか、今度十二月に発行予定では、区立の八幡小学校の卒業生で雅楽師の東儀秀樹さんがおりますので、その
インタビュー記事などを掲載し、日本の伝統音楽を紹介するというようなことも取り組んでございます。
現在、新しい学習指導の改訂作業が進められているところですが、その資料におきましても、我が国の伝統音楽に親しみ、よさを一層味わえるようにしていくことなどが示されておりますので、
教育委員会といたしましては、今後も
学習指導要領に基づき、和楽器の表現活動の充実に努めてまいります。
私からの説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆た
かじょう訓子 委員 先ほどの趣旨説明の中でも、指導がとても大変だというお話と、それから今の説明でも、音楽の教員の方も専門で和楽器を勉強したという方は少ないだろうということで大変だと、ちょっと勉強したぐらいでは指導はできないんじゃないかというふうに私は今の説明で思いましたし、
ゲストティーチャーのこともぜひ進めていただきたいなというふうには思うんですけれども、実際に授業の中で
ゲストティーチャーを招いているといった学校などは多数なんでしょうか、それとも少ないんでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 まず難しいとはいえ、もともと子どもがある程度弾けるようになるという意味では筝が中心になって、三味線や笛などはやはり難しいんですが、筝の場合にはある程度音が出せるという意味では出せますので、そういった意味で音楽の専門の教員が研修をした場合には、筝についてはある程度指導ができていますので、
ゲストティーチャーでお呼びしているのは三味線の場合とかが多いところです。もちろん筝でお呼びしている学校もございますが、
ゲストティーチャーは三味線の方が多いというふうに聞いております。
◆た
かじょう訓子 委員 そうしますと、先生の数が足りていないということではなく、質も選べないと。例えば筝がいいと、指導もしやすいので、筝に偏っているということもあるということでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 やっぱり子どもたちが触れて、まず表現活動に親しむという意味では先ほどもありましたように、笛で一カ月かかるというのはなかなか教育的に難しいところがありますので、筝の場合にはまず音が出せて、楽譜を見ながら「
さくらさくら」などをやっていくところでよさを味わって、すごく興味を持ったお子さんなどは、学校によっては部活動がない部でも、その後一定時間、放課後などに練習する機会をとったりというようなことで、興味を持った子にもたくさんできるように、まずはきっかけとしては筝で導入される学校が多いというところでございます。
◆そのべせいや 委員 筝だと、一台でどのぐらいの価格になるでしょうかというところが一点目。
もう一点が、中学一年生が四十五時間、中学二年生、三年生が三十五時間の授業時数とのことでしたが、和楽器が七時間から九時間というようなお話があったと思いますが、それを除いた授業内容がどのようなものになっているのか。例えば
先ほど陳情者の方のお話によると、器楽の教科書なんかをお持ちされていましたが、器楽がどれぐらいで、ほかの音楽理論なのか、歴史なのか、声楽なのかみたいなものがどうなっているのかお聞かせください。
◎齋藤
教育指導課長 先ほど言いました
学習指導要領が改訂された平成十四年に大量に買っているときがありまして、そのときの値段なんですが、買ったものは筝、琴が約八万円ほどになっているようでございます。
それから、そのほかの指導時数につきましてですが、和楽器も洋楽器も器楽の中で指導するというところなんですけれども、実際には和楽器がそのぐらいで、いわゆる西洋楽器、
アルトリコーダーとかそういうものは三年間で十二時間ほどやっているのが標準的なところです。歌唱指導の部分が多くやっております。そのほか鑑賞というものとか、作曲などの創作とか、そういった形で三十五時間のうち半分ぐらいはやはり歌が多いです。ただ、今のカウントの仕方も五十分間ずっと歌を歌っているということではないので、メーンのテーマが歌ということですので、楽器の演奏などのときにはその辺をまぜながらやっているというのが実際でございます。
◆諸星養一 委員 先ほど課長のほうから、中学校で平均的にということで琴が十二面、三味線が二丁ということですが、それ以外、例えば先ほど趣旨説明者から楽器の種類、五つ紹介されていましたけれども、和太鼓等、尺八も含めて、それは置いていないということですか。
◎齋藤
教育指導課長 和太鼓につきましては、平均一台まではいかないんですけれども、中学校全体で二十ほどございます。それから、尺八は一つの学校にたくさんあるんですけれども、持っている学校としては尺八は二校です。そのほか、締太鼓を持っている学校が一校とか、大正琴が一校あると。やっぱりそういうのは数が少ない形で、三味線と筝がほとんどで、太鼓も平均的に一校に一台いくかいかないかぐらいというところでございます。
◆諸星養一 委員 それは学校の先生方によるんですか。それとも、
教育委員会として要求がなければ、別に購入する必要はないんだということなのか。
◎齋藤
教育指導課長 まずは、先ほど言いました平成十四年度のときに
学習指導要領が変わって必修になったときに、これは教育委員会のほうで中学校の校長会と連携いたしまして、中学校は四つのブロックがあるんですが、その四つのブロックに八面ずつ、
教育委員会として特別に予算を配当しまして一斉に買いました。最初のうちはブロックで回して、
教育委員会のほうで車も出して回すというような形でやっていたんですが、徐々に学校でも、学校予算の中で追加をしていった中で、各学校の平均で十二面というような形になってきたところでございます。
◆諸星養一 委員 ただ十二面といっても、三十名、三十五名いると三人に一面という話になってしまいますけれども、しかもそれが平均でしょう。少ないところはどのぐらいかというのは聞きませんけれども、そういうことになると実際に演奏する時間的な機会というのがどうしても弱まってしまうんじゃないかという気はするんです。その辺についてのお考えはいかがですか。
◎齋藤
教育指導課長 この辺は置き場所なんかの問題もあるんですが、各学校、洋楽器につきましても、例えば
ドラムセットは一セットで交代でやるとか、あるいはティンパニーとか、そういうのも全部交代でやりながらやるものでございます。
アルトリコーダーは手持ちで全員持たせるんですが、そのほかのものはやはり共有しながら音楽準備室における範囲とか、いろんなところで最大限やっていて、交代しながらですと学習も個別学習ということではなく、見てあげて教えながらというか、音を聞いてこうだよ、ああだよというのをやったりというような形で指導するので、三人に一台程度というのでは、もっとあればということはあるかもしれませんが、指導としてはある程度どうにかと思っております。
◆諸星養一 委員 もう一点、研修会をこの夏に開かれたということですが、これというのは継続して、そうした教師の指導力向上ということについて例えばどの程度、要するに毎年やるのか、それともたまたま今回研修会というものがあったのかということについては、今後ともしっかり継続してやっていただきたいと思いますが、その辺のところのお考えは。
◎齋藤
教育指導課長 夏季教科研修というのは、毎年テーマは少しずつ変えているところなんですが、昨年度は今言ったような伝統音楽のところをやりました。今年度は、音楽においてもICTを使ったものを少し紹介したりというような形をテーマにやったりとか、そのときのテーマで変えていますが、ただ、ことしは文科省の研修に出た者が、一月に世小研で教員の研修会がまた別に区教委の主催以外にやっているのがございますので、そこで伝達研修をやるようにこちらでもお願いしたりという中で、できるだけ触れる時間は確保していきたいというふうに考えております。
◆三井みほこ 委員 今、各学校にとりあえず十二面は必ずあるというのを聞いて、思ったよりあるんだなと思いました。この和楽器をいかに子どもたちが親しめる、触れることができる、もしくはもっと演奏することができるとなるためには、やっぱり先生方の指導力というか、どこまで和楽器に対する理解とか、深い思いがあるかとか、その辺なんだと思うんですよね。だから、そこを区として今いろいろやっておりますという話でしたが、今後どういうふうに進めようと思っているのかということと、あと部活動がある学校もあるという話だったので、そこを例えば授業の範囲で時数の関係もあると思うので、機運が盛り上がった学校は部活ができて、指導ができる先生もふやせるとか、そのくらいまでいけるようになるといいなと思うんですが、この辺の感触というか。
◎齋藤
教育指導課長 十二面というのは平均ですので、もちろん十二面ない学校もあるんですけれども、今言ったように、以前はやはり
学習指導要領にきちんと位置づけられていなかったところから、やっている学校、やっていない学校があって、鑑賞だけやっているところもあったんですけれども、今は
学習指導要領に位置づけられた中で、こうやって必修にするというところでやっております。もちろん音楽ですから、やればやるほどできるようになるというところではございますが、年間の時数の中でバランスをとりながら見ているところです。
今、
学習指導要領の改訂作業が進められていますが、そこでも日本の伝統文化などについてはより一層深めるようにということがございますので、この改訂の中でもしかしたらもう少し割合など、扱う時間なども出てくるのかもしれません。その中では、我々としても従いながらやっていきたいなと思っていますし、先ほど言った部活動なども、やっぱり子どもたちが好きなのは運動ばかりじゃないですから、文化系のクラブなども振興していくというのも大事だと思っていますので、子どもたちの興味関心が高まるような指導というのはやっていきたいと考えております。
◆青空こうじ 委員 自分は仕事柄、和楽器ばかりなんですけれども、和楽器って管理が大変なんです。琴の場合でも湿気はだめだし、必ず袋に入れてしまったり、三味線もさっき五万円と言ったけれども、ピンキリなんです。押せば音が出るというよりも勘ですから、出番なんかは、うちの場合は三味線とか太鼓で出てくるんですけれども、でもPTAをやっているときもつくづく思ったんだけれども、世田谷区はよその区に比べて、新年
子どもまつりとかのときに烏山の人たちがやったりとか、区民まつりのときに入り口の馬事公苑のところでも、子どもたちが笛とかをちっちきちっちきやったり、それからひょっとことか、おかめをやったりしながら踊ったりしているのを見ると、よその区に比べて、世田谷区は結構和楽器をやっているんじゃないかなと思うんですが、その点はいかがなんでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 私もいろんな区を回ってきた中では、今、委員御指摘のように、世田谷は教科「日本語」もありますし、いろんな意味で日本の伝統文化、和楽器などに親しむ環境はふえている印象はございます。
◆青空こうじ 委員 和楽器を教えられる先生は数少ないと思うんですよね。町会なんかには、よく浪曲をやったりする人たちがいると、三味線ができる人とか、尺八なんかでも民謡をやっている方とかがいますから、学校の先生がこの和楽器を教えるというのはちょっと難しいなと思うんですが、そういう点はいかがなんでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 先ほどもありましたように、ある程度基本を教えるというのは、音楽の専科として全ての楽器、全部のプロではないんですけれども、ある程度は教えられるというのは、まずはそこは最低限担保するんですけれども、やはりそれ以上、本当に奥深いところというのは、それにたけた方にはかないませんし、本物に触れさせるというのは大事だと思いますので、そうした中で、先ほどの
歌舞伎鑑賞教室のときに全部聞くと、やっぱり子どもたちも自分たちが出している音と全然違うんだなというのも感じたりしますから、そういった本物に触れさせるという意味では、地域の方に来ていただいて教えていただく、あるいは演奏していただく機会をふやすというのも大事なことかなと思っております。
◆青空こうじ 委員 お祭りのときに神社に行くと、必ず笛、太鼓ですよね。やっぱり日本のああいう楽器の音を聞いて嫌がる人は聞いたことがないんですよね。やっぱり日本人だなという、和楽器というのをどんどん、退化しちゃいけないんだろうけれども、心に残す音楽なので、ぜひそういう教科のほうも少し教えられればいいと思うんですね。学校の先生では無理なので、世田谷区ってそういう雅楽をやる方が結構いるので、そういう点を絶やさないようにぜひお願いしたいと思っております。
◆上川あや 委員 今、青空委員からお話があった関連ですけれども、地域に残っているおはやしを伝統を絶やさないように、地域の方々で頑張っていらっしゃって、子どものころから親しむというのは一つの鍵なのかなというふうに思ってきました。
インターネットなどでも世田谷に残っているおはやしの文化とかがアップロードされていて、私は余り伝統邦楽とかは特段興味があるものではないんですけれども、私なんかが
インターネットで動画とかを見ていても、なかなかこれはおもしろいなと思いながら見ていたり、あとこれは区教委がかかわっていらっしゃるのかなと思うんですけれども、毎年春先に世田谷区のおはやしの発表会とかも烏山とかどこかでやっていらっしゃったりとかして、こういうことはぜひ日本全体というだけじゃなくて、世田谷に残っている地域の音楽ですから、世田谷がやらなくて誰がやるのと私なんかは思ってきたんですね。こういったお子さんも交えての伝統邦楽、地域の邦楽を学ぶ機会というのは区教委もかかわっていらっしゃるというふうに理解してきたんですけれども、いかがなんですか。
◎齋藤
教育指導課長 私、ちょっと生涯学習のところを十分わかっていないところもあるんですが、学校では、まず全員に興味を持たせるという意味でいろんなことに触れさせるというところですけれども、その後、地域に残っているお祭りのときに笛をやったりというお子さんがいますけれども、そういうようなものについては、やっぱりこちらも振興するという意味では、生涯学習とも連携しながらやっていくべきことだなと思っております。
○石川征男 委員長 以上で質疑を終わりにいたします。
それでは、本件に対する御意見と取り扱いについて、よろしくお願いいたします。
◆三井みほこ 委員 茅原さんから、いろいろ指導法とか今回御説明もいただきましたが、本当に日本人として、日本の伝統文化、そして和楽器を初めとする日本のいろんな音楽等を私たちももっと親しんでこなければいけなかったと。私が子どものころは、今より機会が少なかったんですよね。世田谷区の方からいろいろ聞くと、今の子どもたちのほうが私が小学校のときよりやっているなと思っています。ただ、これは日本人としてのアイデンティティーというか、根っこの部分でもあるので、すごく大事にしていきたいし、世田谷区としてももっともっと推進していくべきと、そこは陳情者の茅原さんと同じ考えでございます。
今回、陳情要旨で1、2とありまして、今いろいろ説明を聞きますと、1の特に調査の部分については、今、区の報告からあったように、調査については取り組んでいるというふうに認識しています。
2の和楽器の補充と配備の点に関しては、十分というふうには現状言えないかもしれませんが、工夫しながら使っているということで、その辺は場所等のこともありますので、この辺で仕方がないのかなと思っています。そして、教師の
指導力向上策の取り組みということで書かれておりますが、その点について、多分和楽器を使った授業を先生方がするためには、もうちょっと先生方の意識とか、スキルの向上とか、その辺も不可欠だと思いますので、この辺の取り組みを区としてどこまでやっていくかというのを見きわめたいと思っています。
現状では、継続というふうに自民党は判断いたします。
◆諸星養一 委員 公明党として継続ということで臨みたいと思います。
茅原先生から説明をいただいておりますけれども、確かに現状として、例えば筝について平均で十二面ということについては、当然少ないところもあるわけで、そうしたことについて、やはりしっかりと補充すべきものは補充するということは必要ではないかなというふうには思っております。それは
教育委員会として、しっかり努力をしていただきたいというふうに思っております。
さらに、教師の指導力向上について、これは資質の問題も含めて、先生方も苦労されているということはまさに大変なことだなと。ただ、やはり先生として、少しでもそうしたことに取り組んでいただきたいなと。あわせて、やっぱり
ゲストティーチャーですね。地域の方々にしっかり御協力をいただくということも多く必要になってくるのではないかなというふうに思います。
そうしたことを含めて、さらなる努力を望むということを踏まえた上で、継続ということでお願いをしたいと思います。
◆そのべせいや 委員 世田谷民進党・社民党といたしましては、継続とさせていただければと思います。
陳情者からのお話も伺いまして、現場の先生方、指導される方からの声として、指導内容ですとか台数の補充のようなことに関しては、まだまだ検討をしていかなければならないというところと、今、
教育委員会事務局としても、世田谷では他区に比べては少なくとも取り組んでいらっしゃる。また、洋楽器の授業時数などと比較をしても、今後、和楽器の表現活動が、器楽の時間の中で和楽器をどれほど取り扱っていくかということに関しては、さらに検討していく必要があるという思いで継続とさせていただきます。
◆た
かじょう訓子 委員 日本共産党はこれについて、趣旨採択をしたいと思います。
確かに、音楽、文化ということを学ぶ上で、やっぱり時間数などが本当にこれでいいのかというのも含めて、そして、学校に置いてある楽器の偏在もあります。こういったことも子どもたちの日本の文化、楽器に触れるチャンスというのが一様でないということもありますから、こういったことも含め全生徒にチャンスがあるようにしていただきたいということもありますので、趣旨採択をさせていただきたいというふうに思っています。
また、部活動など授業だけでは時間数は足りないということです。授業だけでは体験授業で終わってしまいますので、そういったことではなく、長く系統的にできる部活動を興味があってやりたいという児童生徒が取り込めるように、部活動への指導もぜひ進めていただきたいということを要望しておきます。
◆上川あや 委員 私も態度としては、趣旨採択というふうに考えております。
要望事項は二点ございました。一つ目の調査というところは、先ほどの課長からの御説明を聞きながら、わかりやすい御説明であるし、ある程度現状というものが理解できましたし、調査という意味ではある程度しっかりされているんだなという印象を持ちました。
二つ目のところは、やっぱり教師の方の指導力、どういう教え方を授業の中でするのかということが鍵なのかなと思ってお話を伺いました。和楽器の表現活動の推進そのものというふうに捉えますと、手を抜かず、ぜひやっていっていただきたいと私は思っておりますし、音楽に親しむ時間は生涯にわたってすごくたくさんあるようでいて、やっぱり伝統邦楽は触れる機会が全体の中では圧倒的に少ないですし、廃れていってしまってはいけないことだなと思っているんですね。そういう意味ではほかの地域に比べると、都内で世田谷区はおはやしがよく残っているんですよと、前に議会質問しようかなと思って、事前準備で
インターネットでいろいろ調べたこととかもありまして、地域に残ること、子どもも交えてぜひ伝えていってもらいたいなみたいなことも思っておりましたので、これは事業外の活動になるのかもしれませんけれども、そういったことも視野に、ぜひこれからも引き続き取り組んでいただければということを要望いたします。
以上です。
◆青空こうじ 委員 うちの子どもも小学六年のときに野村さんのを見せてもらって、うちに帰ってくるとまねしたり、それから、中学のときには国立劇場で歌舞伎を見たりして、やっぱり帰ってくるとまねをする。日本の培った踊りとか楽器というのは、絶対に絶やすべきではないと思います。日本文化のためにも、ぜひこれはずっと続けていただければいいなと思っています。私はもちろん継続でお願いしたいと思います。
○石川征男 委員長 それでは、本件につきまして、趣旨採択、継続と意見が分かれておりますので、継続審査とすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川征男 委員長 異議なしということで、平二八・五号は継続審査とすることに決定いたしました。
以上で請願審査を終わります。
ここで、理事者の席を変更しますので、五分程度休憩といたします。
午前十時五十一分休憩
──────────────────
午前十時五十四分開議
○石川征男 委員長 それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、2報告事項の聴取に入ります。
(1)平成二十八年第四回区
議会定例会提出予定案件について、議案①世田谷区
中学校給食費会計条例の一部を改正する条例について、理事者の説明をお願いします。
◎末竹
学校健康推進課長 私からは、世田谷区
中学校給食費会計条例の一部を改正する条例につきまして、平成二十八年第四回区議会定例会に提出予定の案件となりますので、御説明させていただきます。
まず、1の主旨でございますけれども、第二次教育ビジョンのリーディング事業、教員が子どもとかかわる時間の拡充の実現に向け、学校給食費の公会計の導入に向け準備を進めております。学校給食費の公会計後は、各学校による独自献立、自校調理など世田谷区の特色ある給食事業を維持しながら、各学校で行っている給食費の収納管理等を
教育委員会が一括して行っていきます。区立小学校及び区立中学校において実施する学校給食に係る給食費について、特別会計の歳入歳出予算として管理運営していくために、世田谷区
中学校給食費会計条例の一部を改正するものでございます。
次に、2、改正内容でございますが、現行の条例におきましては、学校給食調理場であります太子堂調理場から給食を搬送する区立中学校の給食費に関する収入及び支出について、特別会計の歳入歳出予算として管理運営を行ってまいりました。今後、区立小中学校の給食費を特別会計の歳入歳出予算として管理運営をしていくために、規定の整備及び追加を行うとともに、条例題名を変更するものでございます。
続きまして、3、今後の予定でございますが、平成二十八年十一月、第四回区議会定例会に条例改正案を提案いたします。そして、平成二十九年四月一日からは、給食費会計条例施行、あわせて区立中学校での公会計開始、なお玉川中学校と芦花中学校は、平成三十年四月一日からの開始を予定しております。さらに、平成三十年四月一日からは、区立小学校での公会計の開始を予定しております。
説明につきましては以上でございます。よろしくお願いいたします。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○石川征男 委員長 それでは次に移ります。
②世田谷区立学校設置条例の一部を改正する条例について、理事者の説明をお願いします。
◎佐々木
教育施設課長 それでは、平成二十八年第四回区
議会定例会提出予定案件の世田谷区立学校設置条例の一部を改正する条例について御説明いたします。
1の改正理由でございます。平成二十九年三月に予定しております城山小学校改築工事の竣工に伴い、条例第二条に規定する学校の位置を変更する必要があるため、条例の一部を改正するものでございます。
2の改正内容でございますが、添付しております新旧対照表の下段、別表2の城山小学校の項をごらんください。学校の位置を仮校舎である旧若林中学校の位置若林五丁目二十七番十八号から、城山小学校の敷地梅丘二丁目一番十一号に改めるものでございます。
施行日は、平成二十九年四月一日を予定しております。
説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○石川征男 委員長 それでは次に移ります。(2)世田谷教育推進会議(第三回)の実施結果について、理事者の説明をお願いします。
◎淺野
教育総務課長 それでは、世田谷教育推進会議(第三回)の実施結果につきまして御報告させていただきます。
1に概要、2に日時・会場として記載させていただきましたが、先月十月二十二日土曜日に第三庁舎三階のブライトホールにおきまして、第三回の世田谷教育推進会議を開催させていただきました。当日ですが、第一部は、いわゆる地教行法に基づきます総合教育会議を区長部局のもと開催いたしまして、引き続きまして、第三回の教育推進会議を開催させていただきました。今回、ワークショップとしましては、テーマを二つ掲げておりまして、特別支援教育の充実、それから家庭の教育力向上に向けた支援ということで行いました。
3、参加者で書かせていただきましたが、公募区民やPTA、それから小中学校長、幼稚園長、学校運営委員の方など、全体としましては二十四名の方に集まっていただきまして、傍聴者の方を含めますと、全体では六十九名の方に参加していただきまして、ワークショップが開催されました。
4、ワークショップでの発表のまとめとなっております。一つ目としましては、特別支援教育の充実ということで、特別支援教育の理解を広げる、それから、子どもの学びのノウハウを先生同士で共有する。それから医療と学校とのかかわりであるとか、将来を見据えた子どもたちへの支援、具体的には就労やその他の生活の支援といった観点で議論がまとめられ発表されました。
裏面をごらんください。もう一つのテーマでございます家庭の教育力向上に向けた支援になります。こちらでは、親子が生きる力を家庭で育む、それからイベント・避難所運営訓練で生きる力を育む、大人のゆとりが子育てを豊かにする、それから読み聞かせから始める幼児教育といったような観点で議論がまとめられ発表されました。
下のほうになりますが、5、ワークショップの結果につきましては、今月、十一月七日開催の教育推進会議の第四回におきまして、教育推進会議の構成員でございます校長会長やPTA会長、学校運営委員、社会教育委員、それから青少年委員の皆様等に御報告させていただきました。今後策定を予定しております第二次教育ビジョンの次期行動計画等でこういった成果を活用してまいりたいと考えております。
御報告は以上です。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆風間ゆたか 委員 まず、このワークショップ参加者二十四名というその写真を見ると、ちょっと年配の方が多いように感じるんですけれども、二十四人という人数を
教育委員会はどう評価しているのかというのと、その年齢層は実際どうだったのかということについて教えてもらえますか。
◎淺野
教育総務課長 今回ですけれども、会場がブライトホールということで、それほど広くないところなんですけれども、四つのグループとして参加していただきました。その中で、ワークショップということですので四つのグループそれぞれに御議論いただくということですので、限られた時間という中では、それぞれの方の御意見を個人として十分に表明していただくと、そういった形でワークショップの参加者としては議論が深められたのではないかというふうに考えております。
あと年齢構成なんですけれども、正確な年齢まではあれなんですが、三十代ぐらいの方からお年の方まで幅広い形で参加していただきました。ちょっと構成は何人というのが今手元にないので、申しわけございません。
◆風間ゆたか 委員 公募区民十六名というのは、十六名しか応募がなかったのか、何人かいる中から十六人を選んだというのはどっちなんでしょう。
◎淺野
教育総務課長 募集としましては、全体として二十四名ぐらいということで公募したんですが、それで十六名の方が応募していただいた形になっております。それで、議論を深める中で十六名ということで、予定していた人数よりは少なかったということなので、現場を御存じの学校長の方等にオブザーバーで参加していただいた次第です。
◆風間ゆたか 委員 応募したけれども、少なかったから校長とか、そういう人たちに入ってもらって、何とか二十四名でワークショップをやったということなんですか。
◎淺野
教育総務課長 そういった部分もございます。ただ、昨年度におきましても、オブザーバーということで入っていただいた部分はございます。
◆風間ゆたか 委員 現場の方々は、そういう意見を表明する機会も当然あるでしょうし、常にそういうことを考えられている方々でしょうけれども、公募区民十六名の年齢構成も気になるところですし、この写真をぱっと見る限りでは、白黒でよくわかりませんが、年配の方々がちょっと多いのかなということを考えると、
教育委員会としては、もう少し今の現役の保護者とか、これから小学校に上がっていくような子育て世帯だったりとかというのを集める意向はないのかということと、そのための努力はしなかったのかということはちょっと気になるんですね。そこら辺はどうでしょう。
◎淺野
教育総務課長 今、委員御指摘のように、確かにもう少し多く参加していただけたらというふうに思っているところはございます。私どもとしましては、「区のおしらせ」であるとか、教育のお知らせとかでPRするとともに、学校とかPTAのほうにも働きかけ等は、連合協議会とかございますので行っておったところですけれども、今回の結果を踏まえまして、人数につきまして、もう少しPRの仕方であるとか、そういったことに努めてまいりたいと思っております。
第二回の前回のシンポジウムにつきましても、本委員会でちょっと人数が少なかったということの御指摘をいただいたところでございます。第四回の教育推進会議でも、ことし、年間を通しての部分で御報告させていただいて、やはり参加していただく仕組みであるとか、そういった働きかけについて教育推進会議の中でも御意見をいただいているところですので、今年度は推進会議を四回行ったんですが、そこら辺の反省も踏まえまして、シンポジウムの部分、それからワークショップの部分につきましても、PRの仕方であるとか、そちらにつきましては
教育委員会としまして、力を入れていきたいというふうに考えております。
◆そのべせいや 委員 確認なんですけれども、昨年の同じ会議の参加者は、公募の方は何人でしたでしょうか。
◎淺野
教育総務課長 昨年は、二十七年度十月十七日、同じく土曜日なんですけれども、ワークショップの参加者は全体で四十九名で、公募の区民の方は三十五名の参加になっております。
◆そのべせいや 委員 たしか昨年の説明ですと、大々的に広報してしまうと会場に入らないくらい集まり過ぎるので、余り大々的には広報しないとの話だったように認識をしているんですけれども、ことしも昨年度とほぼ同様の方法をとったら、たまたま人数が集まらなかったみたいな認識なのでしょうか。
◎淺野
教育総務課長 昨年度は、会場も世田谷区民会館の集会室ということで、今年度より広かったということがございますので、昨年度の募集人員というのは今年度よりも多かったんですけれども、御質問の部分ですけれども、たまたまという言い方はあれなんですが、結果として十六名の方にとどまったということです。ここら辺につきまして、先ほど委員からもお話しいただきましたように、私どものほうからも御説明申し上げましたが、ワークショップということですので、やはり余りにも人数が多いと一人が話す時間というのがどうしても限られてしまうので、そうするとワークショップを限られた時間でやるには、ある程度まとまった人数というのが大事だと思っておりますので、そこら辺を踏まえまして適正な人員等について考えてまいりたいと思っております。
◆そのべせいや 委員 話しやすい環境をということでしたので、テーブルの人数はふやさずにテーブルの数をふやしていくというような形で、区民の教育に対してのニーズを酌み取る努力を続けていただければと思います。要望です。
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○石川征男 委員長 (3)就学援助事業の認定基準の改定について、理事者の説明をお願いします。
◎林 学務課長 就学援助事業の認定基準の改定について御説明いたします。
まず、1の主旨についてでございます。平成二十五年八月より生活保護基準は約三年をかけまして、段階的に見直しがなされ、区では、見直しに伴い影響が生じる事業について、平成二十七年度末まで経過措置を設けておりました。なお、一定の影響がありました就学援助及び特別支援教育就学奨励費支給事業につきましては、引き続き従来の基準を適用し、二十八年度中に影響の分析を進めることとなってございました。今般、最新の生活保護基準による検証を行い、これまでの認定状況や子育て世帯への支援のあり方等を踏まえ、新たな認定基準の考え方を取りまとめたので報告するものでございます。
2の基本的な考え方でございます。まず一点目は、検証に当たりまして、平成二十七年度、一年間全ての就学援助申請データを使用し、最新の第七十二次生活保護基準を用いて算定した結果をもとに判断することとしております。二点目といたしまして、これまで就学援助を認定してきた世帯数については、子ども貧困対策の観点からも、生活が困窮している子育て世帯として引き続き支援していくため、新たな基準においてもできるだけ影響がないような設定にすること。三点目といたしまして、文科省から平成二十五年以降、複数回にわたりまして、生活扶助基準の見直しに伴い他制度に生じる影響についてという通知の趣旨を踏まえることとしてございます。
続きまして、3の改定内容についてです。就学援助の認定基準について、平成二十九年度以降は最新の生活保護基準を用い、その基準に対する倍率については、従来の一・二から一・二四を適用するという内容でございます。
恐れ入ります。別紙の就学援助の新たな認定基準の検証についてをごらんください。まず、検証に当たりまして、平成二十七年度末時点の一年間全ての就学援助申請データを使用し、基準額算定式における倍率一・二を変えて影響範囲を検証しました。
(1)の平成二十七年度実績をごらんください。これが実際の申請に対する認定と認定対象外のデータでございます。五千六百八十七件の申請に対して要保護二百八十五件、準要保護五千四十件を認定し、対象外が三百六十二件となっております。
(2)といたしまして、最新の第七十二次生活保護基準を用いて試算した結果、現行水準を維持しつつ、最も影響が少ない倍率が一・二四となりました。一・二四を適用した場合、準要保護の認定件数は五千六十一件で、プラス二十一件となります。区としては、この一・二四を適用したいと考えております。
(3)は世帯モデルケース別の所得金額の比較でございます。
恐れ入ります。本文表面にお戻りください。3、改定内容のなお書きの部分でございます。特別支援教育就学奨励費支給事業につきましては、国の算定要領において、従前の第六十八次生活保護基準を用いて審査事務を行うよう指示があるため、引き続き経過措置前の基準を適用してまいります。
次に、裏面の4、平成二十九年度就学援助事業に係る予算についてでございます。記載のとおり、今回の新基準適用に伴う影響はほとんどございません。なお、中学生の分が減額となってございますのは、今年度から新入学用品費を前倒しし、小学校六年生に支給するため、平成二十九年度からは、中学校分からの新入学用品費を減額しているためでございます。
最後に、5の今後のスケジュールにつきましては、記載のとおりでございます。
私からの説明は以上です。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆た
かじょう訓子 委員 就学援助で一・二四にした場合、影響がある認定数というのがプラス二十一件だということで、微増しているということでよろしいですか。
◎林 学務課長 御指摘のとおりです。
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○石川征男 委員長 次に移ります。(4)新
教育センターの整備に向けた検討状況について、理事者の説明をお願いします。
◎増井 副参事 新
教育センターの整備に向けた検討状況について報告させていただきます。
1の主旨ですが、新
教育センターの整備については、施設の機能面を中心とする(仮称)世田谷区新
教育センター構想素案を二十八年一月に取りまとめておりました。本委員会では、ことし二月八日の委員会にて御報告をさせていただいております。二十八年度に入りまして、(仮称)世田谷区新
教育センター施設基本構想策定委員会を七月に新たに設置し、今度は施設面の基本構想の検討を進めております。今後ですが、機能面に加え、施設面の検討を含めた(仮称)世田谷区新
教育センター構想(素案Ver.2)という形で整理をし、
パブリックコメント等を実施する予定でございます。なお、新
教育センター施設基本構想策定委員会ですが、地域住民代表など四名、基本構想検討委員会代表一名、区立幼小中学校関係者三名、区職員八名の全十六名で構成をし、二十九年三月までの期間で四回程度の開催を予定し、検討を進めているところでございます。本日は、現時点での検討状況について報告するものでございます。
2の現在の検討状況です。(1)の主な機能面の検討といたしましては、新
教育センターの組織運営の検討でございます。専門職の配置や研究員制度などを含め、組織イメージの検討をしているところでございます。
(2)の主な施設面の検討についてです。まず、①にありますように、新
教育センターの整備に当たっての基本理念や基本方針について検討いたしました。その内容ですが、一つ目として、新たな教育課題に対応できるフレキシビリティーの高い施設、また、幼稚園、保育園、小中学校の連携を促進できる施設、教職員が交流や対話を深めることができる施設、子ども、家庭、多様な教育活動に開かれ交流とにぎわいのある施設、教育にかかわる情報に気軽に触れることができる利用しやすい施設といった視点でございます。次に、②の施設整備に向けた諸条件の整理についてです。こちらは国有地の取り扱いですとか、東京都の補助五二号線の整備について、また、区の各条例を踏まえた整備条件の整理などを踏まえて検討を進めております。次に、③ですが、施設の地域開放や避難所機能の検討につきましては、平成二十七年九月に作成しております若林小学校跡地活用方針を踏まえまして、施設の地域開放や避難所機能について検討を進めております。④の施設の配置・ゾーニングの検討につきましては、諸条件を踏まえた施設配置の検討、新たな
教育センターの機能を踏まえたゾーニングの検討をしております。
施設の検討につきましては、現状を別紙の新
教育センター施設検討イメージにまとめております。別紙のほうをごらんください。まず、左側に新
教育センターの各機能がございます。こちらは昨年度取りまとめた新
教育センター構想素案でお示しした新
教育センターの六つの機能でございます。教育研究・教職員研修機能、教育情報収集提供機能、教育相談・不登校支援機能、幼児
教育センター機能、学校支援機能、そして地域連携機能の六つでございます。これら六つの機能を、中央の矢印でございますが、交流・対話・創造・研究・発信といったテーマで機能を集約し、機能の連携を促進する視点で検討を進めているところでございます。
中央、下のほうに施設検討の視点というところがございます。こちらをごらんください。まず、交流や対話、創造的な連携を推進する視点で、大きく交流スペース、交流ロビー、統合事務室という三つの場を考えております。まず交流スペースです。こちらは区立小中学校の教職員、幼稚園、保育園の教員、保育士、学校支援に携わる専門スタッフなどが集い、自由に交流をし、対話を深めながら、学習指導に向け、研究や教材開発を行う創造の場、また、アクティブラーニングを実践し、学年や教科を超えたカリキュラムマネジメントの推進など、広く世田谷の目指す教育を発進していく中核の場と考えております。
次に交流ロビーです。こちらは区民が気軽に立ち寄り、世田谷区の教育にかかわるさまざまな情報に触れる場、
教育委員会や区内の教育関係団体等による講座、イベントなどの情報に触れ、さまざまな活動を知り、区民の教育への参加、参画を促進する場、PTAや幼児教育、保育など教育関係の団体の活動の場を提供し、地域とともに子どもを育む場と考えております。
最後に、統合事務室ですが、こちらは学校や子ども、保護者等へのさまざまな支援を迅速、適切に対応していくため、学校のニーズや課題に対して専門性の高いチームを組織して、
教育センターの全ての専門スタッフを集約させ統合させる場を考えてございます。以上、三つの場を連動する、それぞれの施設機能を施設基本構想策定委員会にて御議論いただいているところでございます。
上部の右の図のほうですが、この視点を踏まえて機能の関連をイメージ化したものになります。イメージ図の下のほうになりますけれども、左下にパブリック、右下にプライベートと記載しております。左側は、地域に開かれ、誰でも利用できる空間に、そして、右のほうにいくほど、例えばプライバシーに配慮が必要となるような子どもや保護者への相談機能ですとか、併設を予定しています同じくプライバシーへの配慮が必要なほっとスクールのエリアのようにイメージ化を考えています。また、大きな四角の中に三つの濃い線で囲った空間がありますが、こちらが先ほど御説明しました交流スペース、交流ロビー、統合事務室になります。これらを核にしながら、ここにあるいろんな関連の機能をつないでいき、具体的な施設の配置やゾーニング策定など、策定委員会のほうで検討を進めているところでございます。
なお、最後に整備の予定地なんですけれども、右下のほうに新
教育センター予定地現況図というのがございます。現在若林小学校が入っておりますけれども、若林小学校の敷地面積は約七千三百平方メートルございます。こちらに国有地を含んでおりますが、新
教育センターの整備に当たりましては、国有地を返還した上での整備となります。また、敷地の南側に都市計画道路補助五二号線の整備が予定されています。その二つを除いて新
教育センターの整備の予定地は、おおむね約五千六百平米となる見込みでございます。
別紙の施設検討のイメージについての説明は以上になりまして、本文のほうにまたお戻りいただけますでしょうか。3、二十八年度のこれまでの取り組みと今後の予定についてです。まず、点の下に凡例を設けてございます。新
教育センターの整備に当たっては、新
教育センターの全体の構想を検討する新
教育センター基本構想検討委員会がございます。これは昨年度から機能面の検討を進めているところであります。こちらは昨年度、四回開催しておりました。今年度から新たに設置した新
教育センター施設基本構想策定委員会は、施設の構想をまとめる委員会で、いわば基本構想検討委員会の下に置かれたような委員会になります。若干紛らわしい名称になっておりますので、丸と四角という形で凡例をつけさせていただき、わかりやすくさせていただきました。
今年度のこれまでですが、記載のとおり五月二十三日に第五回の新
教育センター基本構想検討委員会を開催、その後、七月四日に第一回、九月二十日に第二回の新
教育センター施設基本構想策定委員会を開催しております。七月から九月にかけましては、教育推進会議、PTA、教員などへのアンケートを実施しております。今後につきましては、二十九年の一月、新
教育センター構想の(素案Ver.2)を取りまとめさせていただき、一月、
教育委員会、その後、二月の
文教常任委員会の場に報告をさせていただく予定でございます。なお、二月にはこの素案Ver.2に関して
パブリックコメントを行い、住民説明会も実施する予定でございます。その後、三月に新
教育センター構想案を取りまとめ、来年五月に新
教育センターの構想の策定を予定しております。策定後ですけれども、基本設計に入りまして、三十年度の実施設計、三十一年度から三十二年度にかけまして、若林小学校の校舎の解体、新
教育センターの建設工事を進めて、三十三年度の施設開設を予定しております。
今後、
学習指導要領の改訂が予定されております。また、
教育委員会のほうでは、三十年度からの第二次教育ビジョンの第二期行動計画の策定に向け検討を進めていくことになります。新たな
教育センターにつきましては、学習課程の工夫、世田谷区独自の教育の取り組みの推進、研究や研修の中核としてのあり方、就学前教育の推進の中核としてのあり方、子どもや保護者への相談支援、学校経営や学校運営を支える中核としてのあり方、また、それを支える施設の組織のあり方など、施設開設までにそれらの検討を深め、新
教育センターの機能面の具現化を図っていきたいと考えております。
長くなりましたけれども、私からの説明は以上です。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆三井みほこ 委員 ちょっとたくさんありすぎて、どこまでしていいかあれなんですが、まず、二十八年一月に機能面についての取りまとめで、これは報告いただいたということなんですけれども、今回、例えばこの横長の別紙の施設検討イメージということで、新
教育センターの各機能ということでいろいろ書いてありますが、例えば(1)の1)の一番上のことなんか、各機能というのは当然のことですよ。各学校に普及し、支援することが重要とか、それはもっともで、それは各機能じゃなくて、重要という前段の話を書いてあるんですね。例えば、(5)学校支援機能のところも、複雑・困難化する云々、学校の教育力を高めることが必要、そういうのはもちろん前提としてあって、だから各機能としてどうこうという話だと思うんですが、その辺の組み立て方の説明のイメージが、まずちょっと納得いかないということ。
あと前も、私はもともと機能として、世田谷区はこれだけ人口もいるし、何しろ教育は大事ですということを言ってきていますよね。そのために教員の指導力を上げてほしい、それは多分一致していると思うんですけれども、それでこのイメージの箱が必要なのかというと納得できない。特に今回示された二階の部分の例えば交流スペースと書いてありますけれども、区立小中学校の教員、幼稚園、保育園の教員、保育士、学校支援にかかわる専門スタッフが集い、自由に交流し、対話を深めながら、学習指導に向けいろいろなことを行う創造の場ということですけれども、先生方はやることがいっぱいあって、大変大変という声をいっぱい聞いていますよね。現場にもう一人でも先生が欲しいとか、カウンセラーの方をどうこうしてほしいとか、いろんな話がある中、わざわざここの交流スペースに誰がいつ来るんでしょうかということ、そんなスペースが必要なのかということですね。
そもそも現場の
教育センターは狭くて研修等ができない。夏休みとか、あいているときにどこかの学校を使って研修すればいいじゃないですかと私が言ったときに、それは理科の実験等々いろんなこともあり、現状無理なんですみたいな説明を受けたときが記憶をたどるとあるんですけれども、ここだと研修室の隣に科学実験室とか、未来型教室とかありますけれども、それより交流スペースみたいのがあって、そこに来る先生が本当にいるのかとか、あとはアクティブラーニングを実践しと書いてありますよね。交流スペースでアクティブラーニングを実践しというのもちょっと理解が不能です。アクティブラーニングを実践するのは学校現場ですよね。それに、アクティブラーニングをどうやって個々の学校で取り組むかとか、そういうことを研修するとしたら交流スペースでそういうことをやっていくのかなというのがちょっとよくわかりません。
どんどん一気に話してしまいますが、あとは小さいほうの紙の(2)の施設面の検討ということで、基本理念・基本方針の検討というところで、教育課題に対応できるフレキシビリティーの高い施設とか、さっきも言った対話ができる施設とか、子ども、家庭、多様な教育活動に開かれ、交流とにぎわいのある施設、これを世田谷はこんなに広くて、子ども、家庭とかに開かれると言っても誰が来るんでしょう。御近所の方ですよね。それをわざわざ
教育センターとして施設の検討の中に、基本理念とかの中に入れ込むのかという、多分、子どもとか、家庭とか、そういうのは身近な学校で全部カバーしていただければいいかなと。
教育センターでは、本当に教育の研究機能とか、教職員の研修とか、そこをやるものだと私は認識していたんですけれども、こんなにいろいろ書いてありますが、どうなんですかね。
それと、これを検討する委員の方たちに地域の方とかいろいろ入っておりますが、学校現場の先生方は実際にこれを見てどう思うんですか。これは必要だと本当に思うのかどうなのか。現場の声が反映できるのかとか、学校関係者というのは三名ですが、これはどういう人なのか教えてください。
以上、いろいろ言いましたけれども、それぞれお答えいただきたいと思います。
◎岩本 教育次長 さまざま御指摘をいただきました。一番最初に、左片の各機能、六つの機能を御説明していますけれども、これは当然やるべきことじゃないかと。それが新センターとどう結びつくのかという組み立てが、ちょっと納得いかないという御指摘をいただきました。六つの機能の中では、当然教育課題として取り組まなければいけないことが主に書いてある現状はございます。ただ、これは二月に御報告した基本構想の素案でお示ししているところですけれども、例えば教育相談は教育相談・特別支援教育課がやり、教育指導課もやっていたり、
教育センターの中で活動しているのは
教育委員会の比較的縦割りの組織が、それぞれその場所を使ってやっているという面があったり、これは我々も結局施設がなきゃできないのかという質問だとするとなかなかぴったりこないんですが、今の
教育センターについては、いわゆる研修の部屋という形になっていて、そこに来ていただいて集合研修をやったりという場になっています。
ただ、今の教育課題を考えると、もう少し有機的に、教員の先生方が自主的に集まっていただいて、いわゆるさまざま先進的な資料があったり、ICT環境があったりする中で、さまざまな研究グループとか研究団体がございますので、そういう方々に自主的に使っていただくような場も必要だろうというようなことで考えて、ここはそうなんですけれども、結局今の
教育センターであるとか、三階の
教育委員会事務局でやっていることを総合的に展開させていただきたいというのが大きなポイントです。
ちょっと質問の順番と違いますが、そういう意味で教員の方々が来るのかというお話では、教員の先生方にもアンケートをとっています。忙しいですから、なかなか平日の昼間に来るのは難しいものですから、これは超過勤務の問題等が出ますが、夜間とか土曜日をあけてもらうと使いやすいとか、いわゆる先進的な資料をそろえてもらえれば活用しやすい、ICT環境でデジタル化された教材なんかがそろっているとうれしい、あとは横の議論がしたい。結局、誰と相談しますかというアンケートの中では、校長先生とか上司と相談する場合が多いんですけれども、あとは同僚、前の同僚とかとあって、先生同士で悩みを相談し合ったりするような場も欲しいといったようなことがあります。そういった単純に研修室があって、部屋があれば、そこで研修すればいいじゃないかということじゃなくて、自主的な研修をしていただいたり、自主的に来ていただいて、そこで先進的な環境がある中でさまざまな材料、教材であったり、デジタル教材だったり、そういったものが使えるような環境をぜひつくっていきたいというような主旨でございます。
フレキシビリティーが必要なのかわからないというお話もあったんですが、結局、完成は平成三十三年ですけれども、今後十年、二十年を考えていくときに、現時点で最先端のICT環境だと思ったのが、多分五年後には古くなっている。教室のあり方も未来型教室なんて言葉を使っていますけれども、フィンランド等の教室とか、私はお話を聞いているだけですけれども、今の講義型の全員が先生の話を聞くような教室が、今後の教室のあり方なのかみたいな実験もできるような、いろんな教室の形態がつくれるようなのができないかとか、そういった意味ではフレキシビリティーのある施設をつくりたいという趣旨でございます。
家庭に開かれたという意味ですけれども、これは当然若林小の跡地ですので、地域コミュニティーで使わせてくれという部分はまずあります。それは地元の方です。あともう一つは、教育相談コーナーがありますので、ここについては総合相談をやる予定がございますので、今の
教育センターの教育相談を拡充する形になりますけれども、教育相談に来ていただける方々がさまざまな情報に触れていただけないかということであるとか、今はなかなか使われていませんけれども、今も教科書センターというのがあります。一般解放しているんですけれども、現に使っている教科書を閲覧する
教育センターの場所がありますけれども、それなんかも交流ロビー、入り口付近にやって、今子どもたちが使っている教科書とかを展示して情報の発信といいますか、そういったこともさせていただきたいというようなことを考えているところでございます。
◆三井みほこ 委員 もちろん平成三十三年度までには世の中もぐっと変わり、それに向けて教育も変わっていきます。それは同じように思っていますけれども、未来型教室を
教育センターにつくって何を研修するのか。だって、そこに生徒がいるわけでもないし、ちょっとその理屈が、何でここに未来型教室をつくらなきゃいけないんですか。ここでどうやって研修するのかが見えない。とにかく、ここにそんなにお金をかけるより、やっぱり大事なのは現場ですよね。
先ほど説明の最初のほうに、教育相談・不登校支援機能とか、そこも今はいろいろあるけれども、それぞれの場を集約してくるみたいなことをおっしゃいましたが、あと三階の事務局もどうこうという、例えばそれを集約してくることとか、事務局をこっちに移すことで逆に弊害はないんでしょうか、その辺はちゃんと検証しているんでしょうか。
◎岩本 教育次長 まず、未来型教室を私もうまく説明できていません。そこに教室をがちっとつくっちゃうというよりは、講義の研修とかができるような部屋をつくりたいという意味です。それはいろんな机の配置とかを変更できるような、模擬授業ができるような部屋をつくりたいという意味です。未来型教室はそこで研修をしたいという意味です。
あと、
教育委員会の組織につきましては、先ほど機能検討で組織運営の検討を進めていると申し上げましたが、基本的には学校支援機能については、新
教育センターのほうに集約するんだろうと。学校支援機能の今の中身は何かというと、教育相談の部分、特別支援教育の部分、あと教育支援チームといって、専門家、弁護士さんであるとか、臨床心理士さんとかがいらっしゃいますけれども、そういった専門スタッフなどが一度に集まってやっていきたいと考えていまして、そういう意味では
教育委員会の一定の組織が
教育センターの統合事務室に入ると。
弊害がないかという御指摘でしたけれども、そのときに一緒にいるのもメリットはありますので、そこについても十分検討を進めながら、いわゆる指導課の一部があっちに行ったり、特別支援教育の部隊が一部、新
教育センターに移ることもありますので、逆に言うと縦割りにならないか、意思疎通が疎くならないかというようなことは十分検証しながら、ただ、いずれにせよ一定の学校支援部隊は新
教育センターの統合事務室の中で、集団で対応する組織イメージで今は検討を進めているところです。
◆三井みほこ 委員 これをつくって、本当に世田谷の子どもたちの教育がよくなるのかとか、そこがちょっと。本当によくなるんだったらあれですけれども、先生方にとって夜間とか土曜日使えるとか、それだったらもうちょっと先生方に時間の余裕があるような現場のいろんなことを軽減してあげるとか、そっちができないのに夜間、土曜日使えますよと言われても、どうでしょうと思っておりますが、とりあえずきょうはこのくらいにします。
◎堀 教育長 今、担当の部長からもいろいろと説明させていただきました。先ほどスケジュールのところで、この施設が完成するのが三十三年ということで、第二期行動計画が三十年から四年間始まります。ですので、それを視野に入れながら、今、我々が検討している、三井委員からもお話がありますが、いろいろな現状と御懸念等を踏まえて、どういうふうに改善、拡充していくかというふうに検討しています。実は中での検討なんですが、三十三年の
教育センターができるまで何もしないということではありませんので、先取りしていろんなことを進めていこうということで、現在組織改正を検討しております。来年度以降、
教育センターのソフトの部分が少しでも実現できるような形で、組織改正を踏まえ施設ができる二年くらい前には、
教育センターが現実的に動くような二回目の組織改正も、もう一度していきたいと思っております。
この
教育センターはいろいろ御意見がありますが、今中央図書館、
教育センターのところにある二階、三階の部分と現在の
教育委員会の指導課を一部、それと教育相談、特別支援、こちらの分野が大変比重が大きくなっております。そういうところも踏まえて、もう一度いろんなフィルターを通して一つのものをつくっていこうということですので、それにさらに幼児教育の分野が入ってくると。ですので、今ばらばらにやっているところを新
教育センターという形でつくり直して、トータルマネジメントしていければいいなと思っておりますので、今、三井委員のお話にありましたように、子どものため、もちろん私どもも教員も勉強しておりますので、いろんな形で自由に使えるような施設、そういう形の機能も踏まえてつくっていければなというふうに思っております。
◆加藤たいき 委員 先ほどの三井委員の答えが漏れて、新
教育センター施設基本構想策定委員会の区立幼小中学校の関係者三名というふうに、それぞれ幼稚園、小学校、中学校から一人ずつのかなというふうに思いますが、この内訳をちょっと教えてください。
◎増井 副参事 幼稚園園長会の代表、それから小学校の校長会の代表、中学校の校長会の代表の三名に委員として入っていただいています。
◆加藤たいき 委員 ありがとうございました。三井委員の意見におおむね私も同意で、私、昨年から入ってきたので、これまでいろいろ議論があったんでしょうけれども、弦巻にある
教育センターでは手狭でできなくなったというふうには伺っているんですけれども、増改築とか、そういう話というのはこれまであったのか、まずその整理を教えてください。
◎増井 副参事 今の現行の教育会館という建物のことをおしゃっているかと思うんですけれども、教育会館自体を大きく広げるという話は検討の中にはありませんでした。
◆加藤たいき 委員 やっぱりこれは若林小学校の跡地があいたから、とりあえず箱物ありきでこの新
教育センターをつくっているんではないかなという、私の個人的な考えとしてはあるんですね。基本的にソフト面の話、幼児教育の推進だったりというのは非常にいいことだと思うんですけれども、これはどうも先ほど三井委員の話を聞いてからの答弁を聞いていると、未来型教室だったりという後づけのイメージで、だったら、今ある弦巻の
教育センターでも増改築してできる方法もあったんじゃないかなというふうに聞いている限りでは思ってしまうんですね。そういったことをなぜ話し合わなかったかということを、もう一回教えてください。
◎堀 教育長 新
教育センターの建設につきましては、第一次教育ビジョンの最後のほうで出てきました。教育関係者としては、できるだけ教育環境を充実していきたい、研修という環境を充実していきたいということで、第一次の最後のほうで出てきております。それと、本日の報告の最後のほうで、中央図書館の機能拡充ということで御説明させていただきますが、中央図書館の機能を拡充していくということが、別の図書館ビジョンでも出ております。
御案内のように、今の
教育センターの二階のところには郷土学習室がありますが、既にその機能が古くなってきております。ですので、そういうリニューアルも踏まえ、中央図書館の図書館としての機能を拡充する一方で、
教育センターの機能を拡充すると。ばらばらにあった
教育センターの機能、それと新たに求められている教育相談あるいは幼児
教育センター等も踏まえて、一つの
教育センターをつくっていこうという二つの考え方があって、本日のような報告となっております。
◆加藤たいき 委員 ありがとうございます。また、整理し直して、いろいろ伺いたいことを聞いていきます。
◆諸星養一 委員 統合事務室の中に、幼児
教育センターが括弧書きで入っていますけれども、この意味はどういうことですか。
◎増井 副参事 幼児
教育センターにつきましては、今後の開設以降、大きな機能になるということになります。ほかの機能もそうなんですけれども、基本的には施設全体を使ってやっていくと。幼児
教育センターにつきましても、当然保育園、幼稚園の教諭の研修といったこともありますし、研究機能を活用していくということが求められてくるかと思います。そういう意味では、全ての施設の機能を使っていくということになるんですけれども、核となる部分でありますので、念のためわかりやすく書かせていただいたというところもあります。
◆諸星養一 委員 全体を使うけれども、とりあえず中核的なということで位置づけを、ただ括弧書きで幼児
教育センターということは、私どもにとっては何か随分矮小化しているなというふうに受け取られちゃうので、そこは気をつけていただきたいなというふうに思います。
最初に戻るんですが、新
教育センター基本構想検討委員会をつくって、今までずっと協議しておきながら、施設について改めて新しい策定委員会を設けるという意味、ここには基本構想検討委員会の代表が一名入っていますけれども、その施設だけ取り上げて基本構想をつくるという意味合い、もちろん地域の住民の方々の思いというのも大事でしょうけれども、本来的には全区的な組織であるわけなので、そういう意味合いから別な組織をつくる、別の委員会をつくるという意味を教えてください。
◎増井 副参事 まず、基本構想の検討委員会という形で機能面の検討を先行したことなんですけれども、開設までに時間がまだあるということもありまして、機能面については時間をかけて検討していくことが必要ということで、まずは機能面と。それもこの間御指摘があるように、箱物優先ではなくて、あくまでソフト面優先ということで考えてきている構想ですので、まずはいきなり箱ということではなく、機能のほうを十分に議論していくということがスタートと考えておりました。施設面につきましては、やはり今おっしゃられたとおり、地域のいろんな声も含めて考えていく必要がありましたので、新たに組織をして進めてきたところでございます。
◆諸星養一 委員 実際的に
教育センターということについて、地域の方々がどれだけ理解しているのか、それも必要なんでしょうけれども、若林小全体のスペースの中で、地域の方々は
教育センター以外の敷地をどう活用できるかということのほうがむしろ関心は高いんじゃないかなというふうに、現実問題として私はそう思いますよ。もちろん全く入れるなという話じゃないんですけれども、機能面、ソフト面を練っていただいた上で、その次に施設をどうするかということのほうが、私はむしろスムーズに移行できるんじゃないかなというふうに、今さらそれを言っても詮ない話なので、もう始めておられるので、一応そんな考えがあるということだけ意見として申し上げておきます。
◎増井 副参事 先ほど説明の中で、今回の施設基本構想の策定委員会につきましては、地域住民代表等四名というふうな表現をさせていただいております。具体的には、このうち二名の方が地元の方ということになっていまして、残り二人の方は、区全体からの代表として出ていただいた区民の方というふうに御理解いただければと思います。これは世田谷区の教育にかかわる区民ワークショップというのを二十七年十一月に実施しておりました。無作為抽出で千五百人の方に参加を呼びかけまして、当日、二十一人の参加をいただいたワークショップなんですけれども、ここに参加された方にまた改めてお声かけして、委員になっていただいた経緯がございます。ですので、ここでは地域住民という表現をさせてもらってはいるんですけれども、広い区の中から参加された区民の方もいらっしゃるというふうに御理解いただければと思います。
◆風間ゆたか 委員 今の話はよくわからないんですけれども、ここの新
教育センター施設基本構想策定委員会は、地域住民代表等四名などなどで進めていくとありますけれども、その四名はどういう人なんですか。もう一度教えてください。
◎増井 副参事 まず、地域住民として若林地区の町会の方に御参加いただいています。また、若林地区の教育の運営委員の方に参加いただいています。区民のワークショップに参加された方につきましては、教育に関心のある区民の方ということで二名参加していただきました。
◆風間ゆたか 委員 全体十六名の構成も本当に理解できないんですけれども、学校の先生のための施設をつくると言っていながら、四分の一がそういう人たちであって、区の職員が半数を占めていて、現場の教員は一人もいないじゃないですか。全く意味がわからないですよね。だから、今のお三方の質問を聞いていて、なおさらおかしいなと思うのは、誰のための施設なんだということで、私は地域にも開放するというようなことは要求してきましたけれども、このままでいったら平日の日中、誰もいない施設になることは明らかですよね。そのことは前も指摘してきましたけれども、全国の
教育センターというような場所を僕も結構見てきましたけれども、どこも平日の日中に人はいないですよ。
新しく世田谷区で貴重なスペースが確保できたものに、同じようなものをつくるイメージしか今の説明では持てませんし、次長の説明があった夜間とか、休日とかに、本当に忙しくしている現場の教員の一体何割ぐらいの人が利用するのかといったときに、今の現場の先生の声を聞いていたら、そんな休日返上で勉強する、それは給料は出るんですかね。もし本当にそういうことをやるのであれば、そういう先生がどれだけいるかというのはもっとちゃんと調査して報告をしてほしいところです。それについてはどうなのかということを一つ答弁いただきたい。まずそれを聞きます。
◎岩本 教育次長 まず、施設基本構想策定委員会のメンバーのお話をいただきましたけれども、これは学校のいわゆる一般的な施設建設に当たる基本設計の前段階の基本構想という位置づけです。区職員八名と多く見えますけれども、ここには営繕担当とか、そういった職員も入ってもらっているという意味でございます。
現場の教員の話がありましたけれども、この間、教員にこういった委員会に出てもらうのはなかなか難しいんですが、現場の教員のアンケートは実施させていただいています。きょうは御報告はできていませんが、管理職だけじゃなく主幹教諭と主任教諭のアンケートは実施させていただています。その中で私が土日、夜間と申し上げたのは、先ほど超過勤務の問題がありますがと申し上げましたが、教員からはそういった時間もあけてほしいという要望がアンケートの中で上がっているという意味では、地域開放も含めて柔軟な対応ができないかということを、今後運営の中で検討していきたいという意味で申し上げました。
あともう一つは、これは少人数でございましたが、一応、先生方のネットワークの中でワークショップ的なこともやっていただいて、声を上げていただいたりというようなことはやっております。間接的な意見聴取にはなっておりますが、先ほど申し上げたように、実際にどこまで活用できるかというところは今後の課題でありますけれども、とにかく先進的な教材がそろってほしいとか、気軽に相談できたり会話できる場所がほしいであるとか、そういった声を多くいただいているというところでございます。
◆風間ゆたか 委員 今のところで問題なのは、主幹とかではなく、やっぱり役職のついていないというか、平の先生たちがどこまで能力を向上していくかということであって、その先生たちにそこまでの意欲のある人がそんなに多いとも思えないわけですね。だから、何でそこはアンケートをとっていないのかということは一つ気になりますし、そのアンケートをとった結果、平日の日中がらがらにならないということにはならないですよね。そこは平日日中、今見た形の中でスペースの大半はがらがらになるだろうということに関しては、それでいいと思って今設計というか、このイメージもつくってこられたのかどうか教えてください。
◎岩本 教育次長 にぎわいのある施設というのは、前から御指摘いただいているところです。ほっとスクールはにぎわいにならないですけれども、子どもたちは来ているということと、あとこれもちょっと二次的な要素になりますが、研修等で使わないときには、特に研修施設については地域開放するという前提で検討を進めています。
教育相談ですけれども、今の
教育センターにある教育相談のスペースは、直接いらっしゃれば相談は受けますけれども、分室と違って日常的に来所相談は受けてはいませんけれども、ここは分室のように来所相談を受ける総合的な教育相談をやっていきたいと思っていますので、相談者は来所していただきたいと思っています。
統合事務室については、学校支援チーム、学校支援課的なものを整備したいと思っていますので、ここから日常的に各学校に巡回をしたり、幼児教育の部分では、幼児教育のアドバイザーがここから出発するという意味で、区民とのにぎわいとは違いますけれども、そういった体制で検討しているところでございます。
◆風間ゆたか 委員 いろんなことがばらばら過ぎて、例えば新庁舎をつくろうと言って、そこに全て集中させようと言っている中で、
教育委員会の一部の機能だけは先に向こうに移っちゃうみたいな話が出てきたときに、区の全体の方向性とは異なるだろうし、にぎわいではないけれども、職員がしんとして働いているという、ほかの
教育センターの現場を見たことがありますから、区民の方が誰も来ないからすごく静かですよね。教育関係とか専門分野の方たちだから、静かに仕事をしている光景なんかを見ていたりすると、とてもにぎわいではないですよね。そういうものになってしまうんじゃないかということをずっと言ってきたわけですけれども、やっぱりそこは、これをやるつもりなんですねということの確認。
こういった
教育センターがかなり稼働しているというのは、都道府県の
教育委員会が持っている
教育センターなんかは毎日のように研修が入っていて、そこに常に先生たちが来て意見交換したりしてというのは見ていますよ。でも、区のレベルでそれができるんでしょうか。毎週各種研修があって先生たちが来て、ほかの小学校の先生たちとも交流するような機会が平日日中でもあるというふうに持っていくというんであれば、この交流ロビーとか交流スペースをつくる意味はあると思いますけれども、そういうふうに意図的に先生たちが集まる機会というのを設けもせずに場所だけ決めていくというのだと、平日がらがらという状況が続いちゃうんじゃないかと思いますが、その辺はいかがですか。
◎岩本 教育次長 今後の教員研修のあり方等については、さらに詰めさせていただきますが、要はこういう言い方はちょっとあれですけれども、まず一つは、幼児
教育センターの機能をまだちょっと詰め切れていませんけれども、一応避難所機能がございますので、広場を前提に残したいと考えています。その広場には、子どもたちが遊べる自然体験できるようなブースができないかと。そういう意味では、若いお母さん方が訪れていただけるような状況にならないかなという部分は考えてございます。
ただ、先ほど申し上げたとおり、先生方に使ってもらうのが一番の本旨でございますので、夏休み等は当然使いますけれども、平日昼間はどこまで、今、風間委員から御指摘いただいたような活用ができるのかというのはもうちょっと検討をさせていただきたいと思っています。
◆風間ゆたか 委員 広場を残すとか、そこに人が来られるようなというのは要望してきたことですから、それはそれで進めてもらいたいと思いますけれども、やっぱり場所だけ確保して、その後のソフト面を後回しにしちゃうと、結局そっちのほうは考えを変えることができませんでしたということになりかねないなと思っているわけですね。ほかの特別委員会なんかでも言ってきていますけれども、例えばほかにこういうスペースで成功している例として言えば、それこそこういったICTの環境とか、アクティブラーニングがしやすいような教室をつくるのであれば、区内の移動教室的に、定期的にそこに来て何時間かやっていくというようなことをやるんだとすれば、区内の児童たちが実際にいい教育を学べる場になっていくとは思うんですけれども、今の段階ではそんなことを予定しているわけでもないんですか。
◎岩本 教育次長 今御指摘いただいたのは、まさに箱が先行しているんじゃないかという印象を受けたということですが、当然そういうことも先ほど申し上げましたけれども、我々としては、基本構想で大体施設の配置等は決めたいという思いがあってやっていますけれども、来年、基本設計が同時並行で進みますが、教育ビジョンの第一期行動計画の検討をこれから始めますので、そういう中で教員の研修のあり方であるとか、先ほど申し上げた中央図書館機能の検討をする中で、郷土資料室の見直し、いわゆる子どもたちの移動教室のあり方も今後検討していきます。
あと不登校支援アクションプランも今後検討すると申し上げていますけれども、そういう意味では教育相談のあり方、学校支援のあり方についても同時並行で詰めさせていただいて、箱物的には構想、基本設計、実施設計という年次を刻ませていただかざるを得ないんですけれども、第一期行動計画とあわせた、先ほど申し上げた中央図書館機能の拡充、不登校支援アクションプランであるとか、幼児
教育センター機能のあり方であるとか、その辺も詰めさせていただいて、その中をここにぎゅっと詰めたいというイメージで検討しているのがうまく御説明できていませんけれども、御理解いただけるように、さらに検討を進めていきたいと考えています。
◆風間ゆたか 委員 きょうの説明は完全に箱ありきの話で、まず箱の話しか出てこなかったと思っていますので、そのことをあわせて話していかなければ議会もそうですし、区民の理解は絶対得られないと思います。相当なお金をかけてやることだと思いますので、それがこの別紙にあらわれていると思うんですよね。こんな雑な資料は本当にないですよ。例えば右下の図にあります国有地、区有地、区有地と書いてありますけれども、この国有地が使えなくなるというお話がありましたけれども、一体全体これはどこのスペースが新しい新
教育センターになっていくんですか、教えてください。
◎増井 副参事 コピーも薄くて申しわけありません。若林小学校の跡地ということになりますので、右上、国有地と区有地のところに斜線が引かれています。ここの部分は使えなくなるということと、下に都市計画道路補助第五二号という道路がかかっていまして、ここの部分が使えなくなるということになります。形としては、ちょっといびつな北側に少しとんがった土地を残した面積で、残りのところを使っていくということになります。
◆風間ゆたか 委員 であるとすれば、そこを太く囲んだりするような資料を出してこなければわからないし、今の面積、校庭はそのまま残すのかどうかというのもわからないし、コの字型にするのか、ロの字型にするのかみたいなことというのは、これからなのかもしれないですけれども、今の段階では北側の斜線が一部かかっていないところを含めて、どういうふうに活用しようということなんでしたっけ。
◎岩本 教育次長 建物配置計画とか、あと二回の施設基本構想を詰めさせていただきたいと思い、本日お出しできていません。そういう意味で、本日の説明趣旨は、この機会を逃すと来年二月にでき上がった素案を御報告することになると思い、経過として御報告をさせていただきたかったんですが、本日御指摘いただたような機能面についても、二月の御報告になりますけれども、あわせて十分検討させていただければと思います。
◆風間ゆたか 委員 さらに、その上の図ももっと謎で、これは鳥瞰図と思いきや、一階と二階が上下でつながっていて、矢印は動線かと思いきや、一階と二階がこんなに頻繁に行き来するエレベーターでもつくるんですかという、全くわからないんですよね。これはどういう見方をするものなんですか。
◎増井 副参事 この図は機能関連をイメージした図なので、本来は一階、二階という表現は入らないほうがよかったところはちょっと反省しているところではございます。ある程度、機能ごとのつながりを明確にするために矢印であらわしていまして、一階、二階というふうに決まっているわけではないんですけれども、そういったイメージを持ちながら、それぞれの機能をつないでいくということで考えさせていただきました。十分な説明ができる資料になっていなくて申しわけございません。
◆風間ゆたか 委員 これは一階、二階も決まっていない。確かに大研修室が一階と二階の間に入っているのも意味不明なんですけれども、これは枠囲みの大きさと実際に割くスペースというのは関連性はあるんですか。交流ロビーと交流スペースが全体的にはすごく大きくなるわけですけれども、大研修室とか、研修室自体は実はそんなに確保されていなくてというふうに見えてしまいますけれども、そういうことでいいんですか。
◎増井 副参事 この大きさ自体が施設の面積、広さということを直接的にあらわしているものではありません。あくまで中に入る機能を説明するために、物によって大きくなったりしているものもありますので、必ずしもこれが大きさではないというふうに御理解いただければと思います。まだゾーニングのプランではございません。
◆風間ゆたか 委員 だとしたら、ほっとスクールとか教育相談スペースは文字的にはそんなにないのに、こんなに大きい枠組みにしてあったりとかして、資料のつくり方としては本当にめちゃくちゃですよ。
あと、最初に三井委員が指摘したところを僕も指摘しておきますけれども、それも含めてちゃんとしたものにつくりかえて、委員会で報告してもらいたいと思いますが、片括弧の中に書かれている丸の後の文章なんですけれども、一番最初の教育研究機能に関しては、何々が重要ということで、それに関しての要点みたいなものが書かれている一方で、その次に関しては、実施とかというアクションが書いてあるわけですよ。その次を見てみると、やっぱり情報提供と発信とアクション、やるべきことが書いてあったりして、収集だったりとかが書いてある一方で、(5)の一番下ですけれども、学校支援の拠点機能という機能面の補足説明が書かれてあったりして、レイヤーが全くばらばらなんですよね。こんな資料を見せられて理解できるわけがないし、それぐらいのことはきちんとそろえてしっかりしたものを出してもらわなければ、区民にだって我々は説明できないですよ。
だから、別紙の部分に関しては、そういった問題だらけなので早急につくり直して、改めてちゃんと説明してもらう必要があると思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎増井 副参事 先ほど、次長からもお話しさせていただきましたけれども、この間検討している状況をお伝えしないままきていたということで、このまま素案Ver.2の報告という形では望ましくないということで、一旦出させていただきました。次にきちっとまとまった形で御報告させていただけるのは、素案Ver.2をお示しするときになるかと思います。ただ、こちらのほうでは随時検討している内容を整理して、もっとわかりやすい資料づくりを今後は進めていきたいと思います。
◆加藤たいき 委員 そもそも論で申しわけないんですけれども、今、風間委員もおっしゃっていましたけれども、新庁舎に建てかえる必要があって、
教育センターが外部にある必要があるのかなというふうに思ってしまって、産業政策部だったりが新庁舎に対しては集約すると言っているのに、教育関連のものはわざわざ外に出していくという明確な理由とかはあるんでしょうか。
◎増井 副参事 今回、区の庁舎の見直しに当たってということとは、そもそも切り離して当初スタートした検討ではございます。そのまま進んでいるというところが現状でございます。
◆加藤たいき 委員 そのまま進んでいるというのはどういうこと。新庁舎に集約するときには、
教育センターを入れようという考えは一切なかった。外部である必要が
教育センターではないということでいいんですか。
◎岩本 教育次長 庁舎も構想をお示ししていますけれども、庁舎の総床面積、何平米かが非常に大きなポイントになっています。その中で、三軒茶屋の産業政策部であるとか、当然本庁舎へ組み入れるかどうかという検討対象になりましたけれども、現
教育センターについては、成り立ちからして外部の施設であって、前に一度、風間委員から入るのが一番いいんじゃないかという御指摘を受けて、私も思ったところはありますが、いわゆる外部施設として、新庁舎検討の中で複合対象施設として検討されてこなかったというのは事実でございます。ただ、大研修室とか、
教育センターでの二百人規模の部屋とかを考えてございますので、一般的に職員の研修室も厚生会館とかにありますけれども、そういった部屋を本庁舎に組み込むというのは、面積的制約の中で非常に難しい部分があるのかなと思っております。現実問題として、もともと
教育センターというのは外の施設だよねと、本庁機能としては検討してこなかったというのが事実経過としてあります。
◆加藤たいき 委員 検討してこなかったということで、非常に残念な話だなというふうに思ってしまいました。二百人規模の集会室とかという話であれば、私は逆に本庁舎の中でつくってしまってもいいんじゃないかなという、明確な理由にはならないのかなと、
教育センターをつくる税金のほうが多額だなというふうに思ってしまいました。もういいです。
◆福田妙美 委員 今までいろいろな方からも御意見がたくさん出ていましたけれども、私もこの資料を見たときに、世田谷区の教育の課題が何なので、だからこういうふうなセンターをつくっていきたいなというのが明確にわからないので、多分混乱して、何でこういうふうになっているのかというところが皆さん理解ができなかったんだというふうにも思っております。
私たちが幼児
教育センターなどを拝見してきたりして、議会でも取り上げてきたんですけれども、一つ、福井県と京都のほうに行かせていただいて、それぞれ違った感じで幼児教育というのをやっていたんです。
京都のほうは、もともと小学校の跡地を活用している。ですので、そこの一部に保育園もつくる。校庭はそのまま残して、そこを公園にしている。なので、自然とお母さん方、子どもも遊びに来て、相談室というところはありますけれども、自然と相談ができるということで未然にさまざまなことを防いでいこうというような、そのやり方は非常にいいなと思っておりました。
しかし、福井のほうは、そういったものよりも本当に機能を充実していこうということで、教員を含めて、そういった現場の人たちを支えていくというようなことに力を入れていたということで、タイプは違ったんですけれども、それぞれよさがあると思いました。
世田谷区は、今回、小学校の跡地を活用していくというところが箱物自体は京都と似ているような形、そうすると立地条件とか、そういった校庭があるというようなところをどう生かしていくのかということを含めて、世田谷区の課題というのは、私が児童虐待という観点から勉強をしていたときに、世田谷区の方は、ぎりぎりまで相談ができないお母様方が、自分で解決しようとして苦しくなってきてしまうという傾向性があるというふうにお聞きしたことがありました。となりますと、このお母さん方も含め、お子さんも本当に早い段階で何か相談ができるような仕組みが必要なのかなというふうに認識はしているんですけれども、世田谷区の
教育委員会は今後、教育相談とか、不登校とか、さまざまな問題にも応えていこうとされていますけれども、そのあたりをどう認識して、これからどういうふうにこの
教育センターの中で入れていくのかなというところが、いま一つわからなかった。
また、本当に子どもたちのためにどういうふうにしていってあげたいのかというのが、やはりこの中から見えなかったということもありまして、それをしっかりと世田谷区の
教育委員会が、何をどこまで目指していこうとしているのかというものをもう一度見せていただきながら、だからこういうふうにしていきたいんだというのを示していただかないと、全く納得がいかないような状況であります。区としては、今どのようにお考えなのかお聞かせいただければと思います。
◎堀 教育長 本当に途中経過の情報提供、今回特に施設面ということの報告をさせていただきましたので、皆さんから御意見いただいたのはもっともだなと思ってお聞きしております。私どももここに至るまで、福田副委員長がお話しなさったように、京都を見たり、あと福井を見たりしてまいりました。ですので、今いみじくもおっしゃっていただきましたけれども、やっぱり幼児
教育センターの機能が重要で、保護者たちが集まってきて、相談ができるというものを一つ大切にしていきたい。その意味では、統合事務室にその方々も入って、同じテーブルで議論ができるような事務室をつくっていくことを念頭に置いています。
一方、やはり今、発達障害等を踏まえて、教育相談等の特別支援の対応が求められております。後ほどまた報告させていただきますが、その分野が大変広く大きくなってきていて、ただ、今の
教育センターでは不十分です。二十七年度から教育支援チームというのを弁護士、ことしは精神科を入れたりしてつくってまいりましたが、この機能も一つだけでは十分だとは思っておりません。理想的には二つ、三つ、つくっていく、あるいは五支所に合わせた対応も必要かなということを踏まえますと、その機能も拡充が求められていくと。そうやって、今、不登校の支援についてもありようを考えております。
ですので、ちょっと欲張りかもしれませんが、新庁舎の問題はありましたが、いろんな過程で議論した結果、やっぱり外につくっていこうということで、若林の跡地に今申し上げたようなことを盛り込んだ形で、組織改正も視野に入れながら取り組んでいこうというのは今考えておりますので、あと二回の検討会を踏まえてゾーニング、機能面の充実を図っていきたいと思っております。
◆福田妙美 委員 今、教育長からお話がありましたけれども、今のような方向性とかもしっかりと示しながら、御説明いただければというふうに思います。そうすれば、さらによい議論もできるんではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
○石川征男 委員長 それでは休憩いたします。
午後零時二十一分休憩
──────────────────
午後零時三十分開議
○石川征男 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。
(5)(仮称)世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョンの検討状況について、理事者の説明をお願いします。
◎大澤 幼児教育・
保育推進担当課長 それでは、(仮称)世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョンの検討状況について御説明させていただきます。
本件は、福祉保健常任委員会とのあわせ報告になります。
1、主旨でございます。本年六月より、世田谷区における幼児期の教育のあり方や方向性などを内容とする(仮称)世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョンの策定に取り組んでおりますが、その検討状況について御報告するものでございます。
2、これまでの幼児教育の充実に向けた取り組み状況でございます。(1)区立多聞幼稚園用途転換計画の推進です。平成二十八年四月に区立多聞幼稚園を区立認定こども園へ移行いたしました。移行に際しましては、これまでの幼稚園教育に加え、新たに保育の養護やことばの力の育成の視点などを加えた区立認定こども園カリキュラムを作成し、二十八年度より実施しているところでございます。現在職員の運営体制や預かり保育を含めた長時間保育など、区立認定こども園運営に関する検証を行っているところでございます。
(2)小学校への円滑な接続を目指したアプローチ・スタートカリキュラムの作成でございます。これにつきましては、私立幼稚園や保育園の参加を得て、小学校につなぐ幼稚園、保育園での園生活を示すアプローチカリキュラムや小学校に入学した子どもが新しい学校生活をつくり出していくためのスタートカリキュラムの作成を進めているところでございます。二十九、三十年度におきまして、区立小学校及び周辺の幼稚園、保育園でモデル実施及び研究、検証を行う予定でございます。
(3)幼児
教育センター機能の検討でございます。先ほども御報告がありましたが、平成二十七年度に新
教育センターの機能検討の一つとして、幼児
教育センターの機能検討を行い、保幼小の連携や保育士、幼稚園教員への相談支援、研修支援など事業展開の方向を示させていただきました。二十八年度、今年度につきましては、この事業展開の方向や今検討を進めております幼児教育・
保育推進ビジョンの検討等を踏まえ、具体的な幼児
教育センター機能の検討を進めているところでございます。
3の世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョン策定委員会での検討状況でございます。(1)アンケート調査の実施状況でございます。平成二十八年七月から次に記載しておりますアンケート調査を実施してきました。なお、小学校一年生の保護者及び担任につきましては、二学期に入りました九月にもアンケート調査を実施しております。現在調査の集計及び分析を行っており、来年二月に取りまとめる予定でございます。今後は、この集計結果や分析等を踏まえながら、ビジョンの内容やその後の施策にも反映させていきたいと考えております。
恐れ入ります。裏面のほうをごらんください。(2)世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョン策定委員会等検討状況でございますが、ここに記載しておりますとおり、これまでに二度の策定委員会及び専門部会等を開催してきております。
策定委員会等での議論を整理したものが、恐れ入りますA3判のほうになります。こちらをごらんください。論点整理では、幼児教育の背景・問題意識、それから共通する理念・価値観にかかわる意見、施策の柱・取り組みにつながる意見に分類して整理をしております。この間いただいております意見といたしましては、背景・問題意識からは、遊ぶための環境が乏しくなり、遊びを通じて学ぶ機会が減っている、あるいは家庭への支援も重要だが、社会の力――これは保育園幼稚園になります――も必要になってくるなどの御意見をいただいております。また、共通する理念・価値観にかかわる意見といたしましては、幼児期の遊びの質が注目されている中で、遊びのプロセスと発展が大きな課題である、世田谷の恵まれた文化的風土の中で必要とされる幼児教育を考えていきたい、学校という体系で考えるのではなく、子どもの発達しようとする力に沿って考える必要があるなどの御意見をいただいております。また、施策の柱・取り組みにつながる意見といたしましては、保育・幼児教育と小学校が双方で歩み寄らなければいけない、幼稚園教員は園外に出て他の保育を見るなど視野を広げることが大切、あるいは保育士は研修機会が多くないなど、小学校との接続や保幼小の連携、保護者や保育士、幼稚園教員の資質の向上などに御意見をいただいております。
次回の策定委員会につきましては、来週、十一月十五日に開催する予定ですが、これらの論点整理に基づきまして、世田谷が目指す幼児教育、保育の基本理念や施策の方向性などを取りまとめる予定でございます。
4の今後の予定でございますが、記載のとおりでございます。
説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆風間ゆたか 委員 かなり細かく調査をしているということに関しては、現状をよく把握するためにすごくいい取り組みだなと思いますが、一番最初の未就学児のいる家庭の現状調査でゼロから五歳児を持つ保護者の対象がなぜ六千名なのか。多分五倍ぐらいいますよね。何でこの人数なんですか。
◎大澤 幼児教育・
保育推進担当課長 今回、無作為抽出をしておりまして、ゼロ歳から五歳児それぞれのお子さんを持っている家庭、千名ずつを無作為抽出して、合計で六千名という形で調査をかけております。
◆加藤たいき 委員 裏面、園長、教員の方々の回収率が私は低いんではないか、一〇〇%あるべき内容だと思うんですが、そこら辺は
教育委員会はどう考えているんでしょうか。
◎大澤 幼児教育・
保育推進担当課長 これにつきましては、調査期間を小学校については二週間ぐらい設定させていただいておりまして、一学期については、実は七月に入ってから調査をしております。ちょうど学期末ということもありまして、その辺でお答えがちょっと伸びなかったのかなというふうに考えております。それからあと、保育園、幼稚園のほうなんですけれども、保育園については、これは認可保育園だけではなくて、認証保育所とか保育室、保育ママさん、これらについても調査をかけておりますので、かなり幅広い形で保育士さんについては調査をかけて、このような回収状況に現時点ではなっているところでございます。
◆加藤たいき 委員 保育園のほうはちょっと難しいかなと正直思ってしまったんですが、教員のを七月にやったということで、時期的にも考えてあげてもらいたいなという部分と、これは必須で一〇〇%返してくださいというふうに、現場の意見というのは非常に大事だと思うので、そこら辺は考えてもらえたらなというふうに思いました。
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○石川征男 委員長 (6)旧
世田谷区立若林中学校解体工事について、理事者の説明をお願いします。
◎佐々木
教育施設課長 それでは、旧
世田谷区立若林中学校解体工事について御説明いたします。
本工事は、旧若林中学校跡地活用方針二期に基づいて規定しました若林小学校の移転改築及び拠点保育園との複合化工事に先立ち、既存施設の解体工事を行うものでございます。十月十二日に一般競争入札が行われ、工事請負業者が決定したので報告するものでございます。
請負契約の内容でございますが、2の契約件名、3の所在地は記載のとおりでございます。工事概要でございますが、既存校舎、既存体育館、プールなど、敷地内の全ての建物を解体撤去する工事となります。
別紙の表面に案内図、敷地概要、撤去建物リスト、裏面に現況図がございますので、後ほどごらんいただければと思います。
かがみにお戻りください。5の請負業者及び契約金額ですが、契約金額は二億八千六百八十四万八千円、契約の相手方は株式会社内村工業でございます。工期は契約の日から平成二十九年十一月十七日でございます。今後のスケジュールでございますが、第四回区議会定例会に契約案件として提案し、議決後契約を締結する予定でございます。
説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○石川征男 委員長 それでは次に移ります。(7)世田谷区立代沢小学校解体工事について、理事者の説明をお願いします。
◎佐々木
教育施設課長 それでは、世田谷区立代沢小学校解体工事について御説明いたします。
本工事は、世田谷区立小・中学校の適正規模化・適正配置に関する具体的な方策第二ステップ及び公共施設整備方針に基づき決定しました代沢小学校の改築及び代沢まちづくりセンター等との複合化工事に先立ち、既存施設の解体工事を行うものでございます。十月十二日に一般競争入札が行われ、工事請負業者が決定したので報告するものでございます。
請負契約の内容でございますが、2の契約件名、3の所在地は記載のとおりでございます。工事概要でございますが、既存校舎、既存体育館、プールなど、敷地内の全ての建物を解体撤去する工事となります。
別紙の表面に敷地概要、撤去建物リスト、案内図、裏面に現況図がございますので、後ほどごらんいただければと思います。
5の請負業者及び契約金額ですが、契約金額は二億三千四百九万二千七百十円、契約の相手方は初谷建設株式会社東京支店でございます。工期は契約の日から平成二十九年十月十三日でございます。今後のスケジュールでございますが、第四回区議会定例会に契約案件として提案し、議決後契約を締結する予定でございます。
説明は以上です。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○石川征男 委員長 それでは次に移ります。(8)全国学力・
学習状況調査の結果について、理事者の説明をお願いします。
◎齋藤
教育指導課長 本年度の全国学力・
学習状況調査の結果が、九月二十九日に文部科学省より届きましたので報告いたします。なお、本年度は委託業者の集計ミスがあり、例年より一カ月以上おくれた結果公表となっております。
まず、1の調査の概要でございます。本年四月十九日に全国の小学校六年生全児童、中学校三年生全児童を対象に実施されたものです。参加児童・生徒数などは記載のとおりでございます。
(4)調査内容ですが、全部で五種類ございまして、国語と算数・数学につきましては、それぞれ主として基礎的、基本的な知識、技能が身についているかどうかを見る調査のA問題、それと知識、技能を活用することができるかを見るB問題となっております。また、質問紙調査として、学習意欲や学習方法、学習環境、生活等に関する調査を行っております。なお、昨年度実施されました理科は本年度は実施がなく、おおむね三年に一度の実施予定というふうに聞いております。調査の目的は、(5)に記載のとおりでございます。
続きまして、調査結果の速報値ですが、表の一番上の太線で囲んだ部分が世田谷区の全体としての平均正答率で、二段目が東京都、一番下が全国平均となってございます。本区の平均正答率は小中学校の全教科において、都や国よりも高く、全国的にも上位層に位置しております。なお、本区は例年三〇%程度、小学校六年生が私立中学校に進学するんですが、実際中学校三年生の段階で、また平均正答率が上位層を占めるというのはうれしい結果だなというふうに考えております。
最後に、3の調査結果の活用についてですが、各学校では、本調査から見える自校の状況や課題について、区や都の学力調査の結果の分析ともあわせて把握して、授業の改善に役立てるというのが今回の趣旨でございます。また、教育指導課では、本区全体の状況や課題などについて考察して、各学校の授業改善の参考になるように報告書を作成する予定でございます。現在作業中でございます。
その際、例えば国立教育政策研究所の分析結果によると、本年度の課題として、例えば小学校では国語のBの活用で適切な根拠に基づいて説明することとか、あるいは算数のBの式の意味の説明をすることとか、こういったことに課題があるというような全国的な課題がありますので、そういったところと本区の状況の分析を今年度は追加したり、あるいは過去の本区の状況との比較とか、そういったことをして課題を捉えて、教育課程の編成、指導計画の充実に間に合うように具体的な授業改善の方策に役立つ資料としてまとめたいと考えております。
報告は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆そのべせいや 委員 以前、議会でも報告のあった学習意欲ですとかに関しても載っている詳細の資料というのが、今御報告のあった報告書という認識でよろしいでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 そういった形でまとめる予定でございます。
◆そのべせいや 委員 今年度も御報告いただければと思います。
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○石川征男 委員長 次に移ります。(9)教科「日本語」の検証・検討の経過について、理事者の説明をお願いします。
◎齋藤
教育指導課長 それでは、本年度、教科「日本語」の検証を行うことにつきまして、五月の常任委員会で報告いたしましたが、本日はその途中の経過について御説明いたします。
まず、1の目的は記載のとおりでございます。
2の主なスケジュールでございますが、本年度、二十八年度より検証、検討を開始して、最終的には平成三十二年度の次期
学習指導要領の改訂実施時期を見据えながら進めていく予定でございます。
3の教科「日本語」の経緯ですが、教科「日本語」は御存じのとおり、世田谷区独自の教科として、平成十六年に教育特区の認定を受けて取り組んでまいりましたが、その間、平成二十三、二十四年度には現行の
学習指導要領の改訂がございましたので、その際には中学校の授業時数を少し減らしたり、領域の取り扱いが変化したり、あるいは教科「日本語」の狙いやカリキュラムの柱なども一部は変更してございました。
その際の変更というのは、資料を一枚おめくりいただいて、A4、横の資料1と書いてあるものが平成十六年度のもの、平成二十四年度のものという形で狙いなどを変えたところでございます。
恐れ入りますが、最初の資料にお戻りください。4、これまでの検証・検討の経過についてでございます。この表に記載のとおり、おおむね月に一回程度、委員会を開いてまいりました。六月、七月にかけましては、後ほど御説明いたします実態調査を実施いたしました。
また、八月の下旬に文部科学省から次期
学習指導要領の改訂に向けた審議のまとめが示されましたので、二枚めくっていただいた資料2、そのときの文部科学省のキーワードなどをイメージ図として載せてございますが、これからの時代に求められる三つの学力ですとか、アクティブラーニング、カリキュラムマネジメントなどの関係、また、一番下には幼児期の終わりまでに育ってほしい十の姿など、教科「日本語」の改訂においても背景として検討すべきものというのがございますので、こういった資料については九月、十月のときに議論してまいりました。
お戻りいただきまして、そこで今回の教科「日本語」の改訂、検証につきましても、これまでの成果や課題の検証をすること、それから、今後のあり方の審議などについて、前回の二十三、二十四の改訂のときよりも時間をかけながら進めていき、これからの時代に求められる学力の育成に向けて検討していこうという考えでございます。
では、実態調査につきましてですが、資料3と資料4を使いながら御説明したいと思います。まだ速報値という形でございますが、最初に資料4の二ページをお願いいたします。上段の四角の3、概要というところですが、この実態調査では、意識調査とことばの力に関する調査という二つの調査を行いまして、意識調査につきましては、小四、小六、中二、中三、それぞれ約千名ずつ、それから校長、副校長、あるいは教員も各学校で五名程度抽出し、保護者は各学校三学年ずつぐらいで出席番号ということで、無作為抽出で約千名に行いました。それから、卒業生は中二とほぼ同様の意識調査ということで依頼し、回収しております。下の段のことばの力に関する調査というものにつきましては、小六と中三を対象に約千名で実施してございます。
この意識調査の内容につきまして、簡単に御説明しますので、資料3のA3のものをお開きください。これはまだ速報値のデータだけを載せているものでございますが、一ページから順に小四、小六、中二というような順に並んでございます。一ページの小四のところで説明いたしますと、まず大きな問題としては、日ごろの生活の様子から、2)で勉強の取り組み方、いろんな社会問題に対する関心とか、それぞれの意識、3)が日本語の授業についてということで、前回二十四年度に調査したものと同様の問題も入れているところです。4)が他の教科と比べてどうなのかというようなところ、あとは記述式などでおよそ四十問が小四、小六、中二です。
それから、四ページ、五ページの中三は見開きになってございますけれども、後ほど御説明いたしますが、ことばの力の調査との因子分析を行うために、他の調査との共通問題などをふやしている関係で約六十問という形でやっています。管理職や教員、保護者の方には教科「日本語」の授業に関する子どもたちの様子などについて質問しているところです。
では、今のところの中間まとめということで資料4をお願いいたします。二ページの四角の4ですが、まず教科「日本語」の授業についてということで、これは先ほど申し上げました二十四年度にも同様の調査をしているので、そういった経年の比較をしたものと、学年別、こういったものでどうなのかというようなことを見ています。学年が上がるにつれて、好きな割合が減少しているというのが見られます。二十四年度に比べると、ちょっと好きの割合がふえているというところが見られます。
5番では、例えば今度は中三の教科「日本語」は好きですかというところと、自分の学校の成績などについてクロスで考えてみました。自分の学校の一般的な教科の成績が上位の子でも、あるいはちょっと苦手な子でも、好きの割合が余り減らないというのが教科「日本語」の特徴かなと思いました。点数で評価しないというのもあるのかなと思っております。
6番では、学年間の比較で気持ち、自分の考えなどを表現するのはどうなのかというところをやってみました。学年が上がると、一般的に肯定的な回答が下がるのですが、ここは小六よりも中学生のほうが自分の考えを表現するというのが上がっていて、次のページの7番でも、同じような設問31で友達の意見を知るというところでも同様な状態で、教科「日本語」の狙いとして考えを深めるというようなことをやっていますが、そこが小学校の内容の部分とどうなのかなという課題として出てくるところ、これは検討委員会でも出ているので後ほどまた触れたいと思います。
8番では、今度は同じような設問を教員と子どもとの比較でやっています。教科「日本語」が好きだというのを子どもで見て、教員のほうにも、あなたの教えている子はどうですかという比較をしてみたりするもの、教員が思っているよりは子どもは好きと言っているところかなと思います。
それから、9番では、例えば小中学校の教員の差、教科「日本語」に前向きに取り組んでいるかという意識の差では、やはり小学生のほうが、そう思う率が高い。ただ、9の下の段のように、考えを表現したり話し合ったりというところでは、やっぱり中学校も出ているというところから小学生の課題が出ているのかなと思います。
10番では、今度は教員の授業準備ですが、授業の準備のよく出てくる負担感ですね。設問16で聞いてみたところ、やはり小学校の先生は準備の負担感というのは、そう思う、一二%なんですけれども、中学校の先生は教科「日本語」の準備負担、六二%ということで、これは教員がいろんな教科を教える小学校と、自分の専門教科を教えるのが中心だという差もありますが、こんな結果も出ているというところです。
次の六ページの11番ですが、保護者のアンケートです。どの学年も賛成が多いということは出ていて、一定の評価は得ているんだなというところです。今、意識調査についてざっとお話をしましたが、先ほど出てきた全部の設問について、いろいろと特徴的なものは何かということを今はクロスをかけたり、あるいは委託業者とともに分析をして深めているところですので、これは中間報告ということですが、こういったことも参考にしながら今は検討委員会にやっているところでございます。
では続きまして、この下の12番、今度は中三のことばの力の調査について御説明いたします。今回は、教科「日本語」のテストというのはありませんので、ただ比較もしたいなと思ったものですから、朝日新聞社とベネッセコーポレーションがやっている語彙・読解力検定というものの四級を団体受検してみました。中三で抽出しながら千名ということで、合格者が五二%ですが、これはお伺いしましたところ全受験者の合格率と同程度ということで、ターゲットとしては高校生なども多いということなので、比較的いい結果が出ているのかなというところです。
13番以下は、検定の内容なんですけれども、こういった構成であることや、14番の出題設計ということで、辞書に書いてある中高生が知っておきたい日本語の知識や用法などがあったり、15番では、新聞語彙ということで、過去三カ月以内の新聞記事を使って時事的な文脈の中で文章の理解がどうかということとか、あるいは社会的な出来事の検定とか、これは語彙・読解力検定の説明というところです。
一〇ページの19番でございますが、これは語彙・読解力検定の合格はどうやって決めているのかというところなんですけれども、先ほど五二%が合格ですと言ったのが、クロスになっているところの左上の五百十三名、五二%が合格になっていますが、これは実際には、新聞語彙のほうの得点率で合格点が六〇%以上あるものと、辞書語彙のほうで三百点以上あるものを掛けていくんですけれども、見ていただきますと、新聞語彙というのが七一%、新聞語彙だけだと非常に高い得点率を上げていました。これはちょっと考えてみたんですが、教科「日本語」という取り組みのほかに、本区では中二を対象に新聞を読んで要約したり、あるいはそこの文章を読み取るという朝学習を週一回、全校で開始しているところですので、そういった意味では新聞を読むというようなことの成果が少し出ているのかなと考えております。そのほか、分布状況などが出ています。
次に、四角の22番でございますが、これが先ほどお話ししました語彙・読解力検定というのは、受験生にいろんな意識調査もかけていますので、本区の日本語に関する調査とその意識調査の共通の部分をたくさん入れまして因子分析をして、どんなお子さんがこのことばに関する意識が高いとか、合格になっているのかというようなところで分析したということの説明でございます。
実際のところですが、23、24以降でございます。まず、この因子の前に団体受検の学校について委託業者から説明があったんですが、過去に四級で団体受検したところはなかったそうなんですが、ほかは中高一貫の進学校ですとか、高一とか、受検している級は違うんだけれども、ほかの進学校と比べても遜色ない学習意欲とか社会への関心が出ているというので、世田谷の中三についてはいい結果が出ているということは、純粋にうれしいなと思いました。
因子分析の結果なんですが、24番以降に出てございます。例えば因子5ということで、学習意欲や多様性の思考とか、あるいは学習に向かう姿勢とかということも、これは合否に関係なく世田谷の子どもたちはそういったことについての関心は高い、学習意欲は高かったということを言われておりました。ただ実際、合格、不合格の中で差が出ているところとしては、この四角に囲んでいる因子2、批判的な思考・メタ認知ですとか、あるいは因子4、言葉への深い関心というところの差が、合格率に差があったのではないかということが因子分析で今出ているそうです。25以降も幾つか説明がありますが、ちょっと飛ばさせていただきます。
最後のほうですが、一五ページ、29番、今度は小六のことばに関する調査についてです。小六に対しては、ちょっと適当な一般のものがなかったので、世田谷区
教育委員会とベネッセで協力してオリジナル問題をつくって調査しました。構成としては、大問三問で、一問目は教科「日本語」に関する知識、2、3は言葉の活用に関する問題として、若干大問3のほうが難易度が高い問題にしてやってみました。同じく千名です。
回答の結果が30番ですが、正答率の状況としては、平均正答率は五七%でございましたので、平均正答率五七%よりも低い問題についてどうなんだろうかというのは、この矢印がついているものについて今回分析をかけています。
それについては、31番からでございますが、例えば大問1―1ということで四八%だったもの、これは百人一首を書かせる問題です。教科「日本語」で百人一首などを学んでいるんですけれども、ここで一首を完全回答で書かせてみました。四八%の子が正解なんですね。これは検討委員会でも議論になりました。四八%が書けたのは高いというのか、四八%しか書けなかったのかというようなところが議論になっています。
32番では、「少年老い易く学成り難し」の続きを選択でやらせてみたんですが、ここは二八%で余りできていなかったんですね。思ったよりできていないというのか、いやいや、教科「日本語」の授業というのは、こういうのを覚えなさいという形でミニテストをやったりするわけではないし、覚えるのが目的じゃないから、言葉のリズムや感覚を養うためのものだから、こういうものでいいんじゃないかとかというような議論が出ています。
33番では、今度は大問3―1、言葉の活用に関するもので、ここは二三%ということで、同じように二〇%台で低かったんですけれども、ここがちょっと問題だねという話をしています。話し合いをして、そういった問題の中を読み取って論点の整理をして書く問題にしたんですが、ここは小学校六年生にもう少しできてほしかったねという話が出ています。同じく34番も比較的長い記述の問題で三三%でしたので低いかなとか、そんなような形で今分析をかけているところです。
最後に36番ですが、ここも先ほどの中学生と同じように、学校の他教科の自分の成績というのと好き嫌いをクロスにかけてみたところ、これは小学生も同じように、自分の勉強の苦手、得意にかかわらず、苦手な子でも得意な子でも好きな割合はそんなに変わらないということで、これは教科「日本語」の小中学生の特徴だねというような話になっています。調査については概略をざっとお話ししましたが、またかがみ文にお戻りください。
かがみ文の裏面の5、検証・検討委員会の議論からでございます。現在、こういった形で六回までやっているんですが、今、学識経験者や、あるいは校長先生たちと話し合っているところでは、成果としては、小学生は低学年から児童がいろいろ朗唱して、言葉の響き、リズムを楽しむことは定着して親しんでいると。全校での取り組みも見られるというような話、中学校では、自分の感じたこと、考えることを伝えるということは、例えば都立高校の入試でも集団討論があるんだけれども、そういうところに役立った子もいますよという話、あるいは地域の
ゲストティーチャーと一緒に体験活動をしているのも、ある程度深めているんではないかというようなことは現状の中での成果として出ています。
課題として出ているのは、小学校はやっぱり高学年の学習内容が課題なのではないかと。もう少し深く考えるという内容やアウトプットを意識した表現活動もふやしたほうがいいんではないかというようなこと、あるいは中学校と小学校の難易度が急に、中学校一年生で哲学をやりますので、小学生と急にここが難しくなるねということとか、今、中学校では中一で哲学、中二で表現、中三で日本文化という形で学年ごとにやっているんですが、この辺もちょっと考えたほうがいいんじゃないかとか、あるいは下のほうでは教員の指導力、学校間の教科「日本語」の推進の差はどんなふうにしていくのか、あるいは先ほど言っていた教材準備に関する負担の問題も課題として出ています。
今後の方向性ということで、先ほどの実態調査や現状の把握の中から、これからの時代に必要な力というものを改めて考えながら、教科「日本語」で育成するのは何なのかということも考えていこうとか、あるいは先ほどもありました幼児教育の関係です。幼児教育のカリキュラムもつくっているところですので、例えば言葉遊びとか、そういったものについて、言葉の響きやリズムについては幼児教育でもできるんじゃないかということ、あるいは小学生での身体表現、中学校の内容の要素を取り入れること、それから中学校の学年別のこと、後半はこれからの力ということで、カリキュラムマネジメントという視点から、教科「日本語」の取り組みを個別のものとするのではなく、各教科とか教育課題の内容としっかり関連させていく必要があるんではないかということで、例えば問題解決的な学習、意志決定を育む思考力などももう少し題材として取り入れながら、ESDとかプログラミング的思考、主権者教育、キャリア教育とか今日的な課題がありますので、そういった内容を題材に加えながら、深く考えさせるということをやっていく必要があるんではないかということとか、オリンピック・パラリンピック、日本の伝統文化、地域学習等、そんなことも入れていくことが必要ではないかということで議論しているところでございます。
中間報告という形でちょっと早口で説明いたしましたが、こういった形で検討を進めて、また本年度まとめていきたいと思っております。
報告は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆三井みほこ 委員 課題のところで、中学校の教員の方が教材準備等に負担を感じているというふうに出ていますが、この辺は今後どういうふうにして解決していこうと思っていますか。
◎齋藤
教育指導課長 ここはまず前提として、どんな教材でも準備はするんですが、中学校の先生は、一般的に自分の教科以外のものをやるということに関する抵抗感が強いので、そこをもう少し理解が深まるような形で教材的に検討していく必要があると思っているのと、実際には総合的な学習の時間を減じてやっているところなんですが、総合的な学習の時間の準備と比べて、特に教科「日本語」は準備が大変ということではないと思っていますので、中学校の先生方にはやはりどの学年でどの指導体制でやるのか、今はその年によって担任が内容が違うものをやったり、あるいは内容に関連して、これは国語の先生がやったほうがいいよねという内容とか、それを担任がたまたま体育の先生だったりするとどうなのかとか、指導体制の問題なども考えながらやっていく必要があるんではないかなと考えております。
◆三井みほこ 委員 多分、その辺を本当によく検討というか研究していただかないと、クラスによって教科「日本語」の質が大分違ってきちゃうんじゃないかなと思って、その時間がすごくもったいないですよね。なので、中学校における教科「日本語」のあり方というか、進め方というか、本当によく検討していただきたいと思います。
○石川征男 委員長 要望ですね。
◆三井みほこ 委員 要望です。
◆風間ゆたか 委員 これは委託で幾らかかったんですか。
◎齋藤
教育指導課長 約五百万円でございます。
◆風間ゆたか 委員 僕はここにいたので、そんなものでこれだけできているならいいほうだと思うんですけれども、ただ、やっぱり質問とかがちょっと粗くて、何で好きかどうかを問うているのかというのは、これは
教育委員会の意図ですか。
◎齋藤
教育指導課長 設問の設計、分析についても、一緒にやっているというところで若干値段もあれなのかもしれませんけれども、好きですかについては、前回あった問題と共通のものも幾つか入れたほうがいいんじゃないかということで、残した問題でございます。
◆風間ゆたか 委員 中間報告で好きとのクロスが多過ぎて、私たちが問題視しているのは好きかどうかが問題なのではなくて、子どもにとって将来役に立つ授業がなされているのかどうかという観点からいくと、今、課長の報告にもあったように点数をつけられないからとか、授業自体は読んでいるだけでいいからとか、そういう要素も、楽さという意味では自分の子どもを見ていても容易にあるなというふうには感じていますので、やっぱりきちんとした検証をしてもらいたいなとまず思っているんですね。
今、三井委員からもお話があったように、すごく重要な観点だと思う。そもそも、これは日本語という授業なのということに関しての検証がなされていなかったりとか、触れられていない気がするんですけれども、哲学は日本語なんですかとか、日本文化は日本語なんですかとか、特に中学校の領域に関しては教科「日本語」という冠をつける意味がよくわからないことに関しての検証というのは、この検討委員会の中ではなされていないんでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 小学校の内容と中学校の内容についての差が激しいというようなことは議論でも出ていて、教科「日本語」というのは、ことばの力を大事にしようということの象徴として日本語というふうに創設時につくったのかなと理解しています。今のところ、このネーミングがどうなのかというのについては、これから少し議論をしなければいけないのかもしれませんけれども、言葉を使うという中でそれを考えたり、あるいは日本文化というのも、その中で先ほど出てきた実際には伝統文化のいろんな体験なども入れながらやっているところでございますので、それこそ総合的な学習の時間の要素の部分なども入っているものや、それから、本当に純粋に古典の朗唱も入っているということで、非常に広い概念であるのはたしかですので、ただ一定程度シンボルとして教科「日本語」という名称が定着しているのかなと今考えているところです。
◆風間ゆたか 委員 一般的に、哲学の領域は日本語というものに含まれるものではないし、日本文化も日本語ではないですよね。同じ日本がついているだけのことであって、そういったことも含めて、専門家とともに今後どうあるべきなのかということは検討する必要があると思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎齋藤
教育指導課長 意見の中では、例えば一般的に言う哲学と教科「日本語」でやっている哲学も違うから、その辺もわかりにくいんではないかという話も出ていますので、そういったことも含めて考えていきたいと思います。
◆諸星養一 委員 創設時の狙いというか、日本語の言葉の響きといった本来あるべき、要するに日本人として持っているべき資質の問題を学校としてしっかり伸ばしていくというか、その芽を出していくということが何より私は大事な部分なのかなと。その中で、教材が哲学であり、表現であり、日本文化であるのかというふうには思っています。ただ、一年生で哲学って我々も非常に難しいのに、何を勉強しているのか、何を学ぶのかなということは気になりますね。
しかも、ここの課題に書かれているように、先生方、学校間の意識の差、ここはやっぱりしっかり考えていただいて、世田谷として日本語をどう示していけるかということは重々、
教育委員会として考えていただきたいなというふうに思います。ちょっと総括的な話になって恐縮ですが、課長にその思いをお聞きしたいなと思います。
◎齋藤
教育指導課長 私の個人の思いという御質問だということになりますと、私は他区で教員をやっていたり、校長をやったりしている中で、この教科「日本語」という取り組みについて、最初はやはりよくわからなかったところもありました。やっぱり転任してきた教員も最初は難しいんだろうなというのは思います。ただ、もちろん担当をずっとしていく中で、今、委員からもお話があったように、しっかりと日本や地域のことを考えさせるこの狙いというのは、すごくいいものだなというのは一方で思いました。十分理解して、十分考えていく中で授業をつくっていくと、いい授業も中にはたくさんあるというのも見ています。
一方で、初めてやった方がその辺を十分わかっていない中でやっているというところの差も感じていますので、この教員研修という中では、教科「日本語」は中学校などは毎年必ず日本語の校内研修会を実施して、指導主事を派遣して、その趣旨がわかるような形での徹底をしたり、あるいはリーダーをつくって模範授業を見せたり、教科「日本語」に関するさまざまな研修は今までもやっています。
ただ一方で、これから本当に大事なものは何かと、先ほど風間委員からもありましたが、社会科も国語もそうですが、どの教科も時代の流れの中で少しずつ変えていって、これからの子どもたちに必要な力は何かといったときに、それを教科「日本語」というような世田谷が独自にやっているという意義がありますので、独自にやっているものの中でしっかり考えさせるとか、表現させるということについては大事なことですし、あるいは日本文化ということだけでなく、今議論の中で出ているのは、もっと世田谷の地域文化ということを題材に、これは日本文化を大切にしてというのがあるんですが、この狙いの中に世田谷の地域の文化も大事にしようということが大事なんじゃないかという議論もしていますので、そういった中でよりいいものにしていかなきゃいけないかなと思っております。
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○石川征男 委員長 (10)小学校「
特別支援教室」の運営状況について、理事者の説明をお願いします。
◎松田 教育相談・
特別支援教育課長 私からは、ことしの四月に開始いたしました小学校「
特別支援教室」の運営状況について御報告いたします。
主旨をごらんください。
教育委員会では、第二次教育ビジョンにおいて、ニーズに応じた特別支援教育の推進を重点事業に位置づけ、昨年三月には、世田谷区における特別支援教育の今後の推進のあり方をまとめ、さらにことしの四月には、その具体的な計画である世田谷区特別支援教育推進計画を策定し、特別支援教育の充実に計画的に取り組んでおります。昨年の四月、東京都から特別な指導が必要な発達障害などの児童に対し、全公立小学校で指導が受けられる
特別支援教室の設置の方向性が示され、区では、より多くの児童が指導を受けることができるよう、二十八年度からの導入を決定し、ことしの四月より区内を十六のグループに分け、巡回の指導を実施しております。全校で指導が受けられるようになったことから利用する児童が大幅に増加し、発達障害等の児童に対する支援が広がっております。導入後の運営状況や平成二十九年度に増設する予定の拠点校について本日は報告いたします。
2、「
特別支援教室」のグループです。この図については、これまでもお示しした図で繰り返しになりますが、二十七年度と二十八年度の違いをイメージ化したものでございます。左側の図です。二十七年度までは、情緒障害学級と通級指導学級に一部授業を抜けて児童が通っておりました。右が四月より開始したグループの図です。全ての学校に
特別支援教室を整備し、以前の情緒障害学級と通級指導学級が拠点校というものになり、拠点校に配置された教員が
特別支援教室を巡回して指導をしております。
特別支援教室は拠点校にも設置し、この図の場合には、一つの拠点校と二つの巡回校の三つが一つのグループで展開される図となっております。つまり、子どもが動く体制から教員が動く体制へ変更することにより、原則全ての児童が各学校に設けられた
特別支援教室で発達障害等の指導を受けております。現在その拠点校が十六校あるということです。
3の利用児童数についてごらんください。(1)図のとおりで、導入を発表した時点から申し込みの人数がふえまして、二十八年五月一日には五百四人、十月現在は六百人、今後も年度末に向かい増加していく見込みでございます。
(2)増加への対応です。指導の充実を図るために、区費の非常勤講師を拠点校に配置するとともに、在籍学級でのサポートを強化するために、支援員である学校包括支援員を増員しております。また、入室の希望も増加していることから、就学相談の方法を見直しまして、早期に支援につなげられるよう取り組んでおります。
恐れ入ります。裏面をごらんください。拠点となる学校については、昨年九月の常任委員会において、三校に一校程度を目途として整備に取り組む旨を報告しているところですが、その方針や現在の運営状況を踏まえ、現在の十六校から、平成二十九年には拠点校を二校開設し十八校にふやします。また、巡回のグループもそれにより一部再編し、巡回指導体制のさらなる強化を図ってまいりたいと考えております。また、今後も児童数の増加が見込まれるため、既存の
特別支援教室の指導のスペースの確保や教材等の整備についてもあわせて検討し、円滑な運営に努めてまいります。二十九年度予定の拠点校は八幡小学校と明正小学校を予定しております。
今後の主なスケジュールです。次のとおりになります。拠点校となる学校、またはグループの変更が生ずる学校、具体的には、八幡小学校のエリアと明正小学校のエリアの四校になります。千歳小、等々力小、奥沢小、玉川小です。約五十人ぐらいの児童が指導を受けております。その児童に関しては、拠点校から来る教員がかわることになります。学校の保護者等に周知をするとともに、保護者との相談や調整を丁寧に行ってまいりたいと思っております。また、児童自身の個別指導の計画などの情報については、学校間できちんと引き継いでまいりたいと考えております。
私からの説明は以上です。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆福田妙美 委員 詳細を少し教えていただきたいんですけれども、3の(2)の③相談方法を見直しというのがありますが、このあたりの詳細がもしわかれば教えていただきたいんですが。
◎松田 教育相談・
特別支援教育課長 相談については、就学相談の流れを今までやっておりまして、お子さんの様子としては心理学的な見地、それから教育学的な見地ということで、教育学的な部分については教員がお子さんの様子を把握していたんですが、通級のころは一つの学校にお子さんに集まっていただいて、お子さんの様子を見ていたという状況があります。そうすると、一度にお子さんの様子を見られる数が限られているために、例えばそのときに休んでしまうと行動観察というか、お子さんの様子を見るのがおくれてしまうというような状況がありました。今度は、自分の学校でお子さんの行動観察、様子を例えばスクールカウンセラーとか、それから特別支援教育コーディネーターに見ていただいて、校内で意見をまとめるというやり方に変えました。それにより、以前より早くて三カ月ぐらい相談が早まっているという状況になっております。
◆た
かじょう訓子 委員 拠点校に配置されている
特別支援教室の先生の数、そして、非常勤の方などの数を教えてください。
◎松田 教育相談・
特別支援教育課長 拠点校に配置されている先生の数は五十九人です。これは昨年度からの経過措置によって配置されている数です。そのほかに区単費で非常勤講師を配置しております。ですので、その非常勤講師は十六校の拠点校がございますので十六人です。そのほかに
特別支援教室専門員というものが東京都から配置されておりまして、それは全校に配置しておりますので六十三名になります。
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○石川征男 委員長 (11)(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針(素案)及び
パブリックコメントの実施について、理事者の説明をお願いします。
◎土屋 生涯学習・地域・
学校連携課長 (仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針(素案)及び
パブリックコメントの実施について御報告いたします。
現在
教育委員会では、区の文化財保護に関する施策を総合的、計画的に推進するため、(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針の策定を進めておりますが、このたびその素案をまとめ、十一月十七日に
パブリックコメントを実施するので御報告いたします。
1の(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針の(素案)について、(1)の主旨につきましては記載のとおりでございます。
(2)の(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針の検討についてでございます。本基本方針を策定するに当たっては、行政内部だけでなく区民や専門家からの意見を踏まえてまいりました。文化財保護審議会への諮問を行うとともに、区民意見を基本方針に盛り込むため、区民意識調査及び区政モニターアンケートを実施してまいりました。また、そのほかに十二月から一月ごろに区民参加型のワークショップを実施し、区民から意見を聴取する予定でございます。
(3)の(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針の考え方でございます。恐れ入ります。A3の概要版をもとに御説明させていただきます。表面をごらんください。左側には、主旨、概要、文化財施策の課題を記載しております。右側には、基本理念に関しまして記載しております。基本理念の関係性イメージにありますように、本基本方針の考え方のポイントは、文化財の保存、文化財の活用、行政と地域社会との連携の三つでございます。
恐れ入ります。裏面をごらんください。裏面には、基本方針、重点取り組み、文化財保存活用の体制整備を記載しており、基本方針として五つ挙げておりまして、内容は記載のとおりでございます。
右側をごらんください。重点取り組みとしまして、まず(1)の(仮称)世田谷デジタルミュージアムの構築についてですが、これまで区が調査、研究、収蔵してきたさまざまな形式の文化財関連の情報を体系的に管理し、区民に広くわかりやすい形で一元的に情報発信する仕組みをICTを活用して実現していくものです。デジタルマッピングを活用して文化財情報を地域とつなぐ機能や、二〇二〇東京オリンピック・パラリンピック競技大会や国際化の動向などを念頭に置いたユニバーサルデザイン機能、学校教育教材としての機能などを想定しております。
(2)の民家園の機能の再検討と事業の充実化につきましては、施設の整備を進めるとともに、周辺公園整備を契機として、当時の民家園周辺の原風景を再現し、民家園のボランティアの方々の協力をいただきながら、新たに拡張用地として取得予定の畑を活用した農業体験事業を展開します。また、こうした体験事業は外国人向けにも実施してまいりたいと考えております。さらに、郷土資料館などとも連携しながら、次大夫堀公園周辺の歴史や文化に関する事業などを展開してまいります。また、民家園での生活体験の充実も図ってまいります。
(3)の地域の文化財保護の担い手の育成についてですが、文化財を守り伝えていくことに区民の協力は不可欠となっておりますので、文化財ボランティア育成や連携、地域の無形民俗文化財の継承者の育成などに取り組んでまいります。
(4)の新たな区史編さんに向けた調査・研究の推進についてです。これまでも区史の編さんをしてまいりましたが、五十年以上が経過し、新たな区史の編さんについて政策経営部と連携して検討を進めているところでございますが、この取り組みと並行して、区の歴史文化の調査、研究を進めるとともに、
教育委員会が取り組んできた未調査の民俗調査などを進めるとともに、調査結果のデジタル化などを進め、冒頭御説明いたしましたデジタルミュージアムなどでの活用を図ってまいります。
(5)の世田谷の歴史・文化を物語る文化財群を一体として捉える取り組みについてです。先ほども触れました次大夫堀公園周辺の農村風景と民俗文化財の一体的な活用や世田谷の中世、近代の歴史を伝える世田谷城址や代官屋敷など、世田谷の歴史の特徴について、区民にわかりやすいストーリーを組み立てて、さまざまな文化財や風景、それを取り巻く環境などを一体的に保存、活用し、当時の生活なども交えながら伝えていく取り組みを進めてまいります。
なお、詳細に関しましては、別添の(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針素案を御確認ください。
恐れ入ります。A4のかがみ文のほうにお戻りください。(4)の今後のスケジュールでございます。十一月十七日から十二月八日までの三週間
パブリックコメントを実施します。十二月十九日には、
文教常任委員会にて結果報告をした後、平成二十九年二月に案を作成し、二月二十七日の
文教常任委員会に報告を行い、来年四月には本基本方針を公表する予定でございます。
恐れ入ります。裏面をごらんください。2の
パブリックコメントの実施についてでございます。本基本方針に区民の方からの意見を反映させるため、(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針素案を示し、
パブリックコメントを行います。十一月十七日に
パブリックコメント特集号が発行されまして、十二月八日まで
パブリックコメントの募集を行います。区政情報センターを初めとしまして、区政情報コーナー、区内出張所・まちづくりセンター、図書館などで閲覧ができます。
3の(仮称)世田谷区
文化財保存活用基本方針策定に関する関連事業についてでございます。本基本方針の策定にあわせて、文化財保護啓発に関する事業をプレイベントとして位置づけて、文化財保護の機運の醸成を図ってまいります。まず、本基本方針策定記念講演といたしまして、おととい十一月九日に前文化庁長官で東京大学名誉教授の青柳正規氏をお招きしての「文化財を地域で守り育てる」を実施いたしました。当日は、世田谷区民会館に約二百名の方がお見えになり、青柳氏による講演と区の文化財保護審議委員であります日本大学教授の重枝豊氏と青柳氏の対談が行われ、その対談の前後には区の無形民俗文化財であります等々力囃子、喜多見氷川神社の節分祭行事と神前神楽が実演されました。
なお、当日のプログラムを参考に添付してございますので、後ほどごらんください。そのほかの関連事業につきましては記載のとおりでございます。
私からの報告は以上です。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○石川征男 委員長 それでは次に移ります。(12)中央図書館機能拡充基本構想策定の取組みについて、理事者の説明をお願いします。
◎會田
中央図書館長 中央図書館機能拡充基本構想の取組みについて御報告いたします。
1の主旨でございます。図書館ビジョン第一期行動計画の基本方針である図書館ネットワークの構築に基づき、知と学びと文化の情報拠点である中央図書館の機能拡充に当たり、その基本構想策定の取り組みについて御報告するものでございます。
2、基本構想策定の目的でございます。中央図書館は、従来の図書館機能だけでなく、コミュニティーの醸成のための場の提供を初めとして、さまざま多様なニーズに応えることを求められ、民間活力の活用の運営マネジメントの役割も増大しております。また、建物は竣工後二十九年を経過していることも踏まえながら、新
教育センターの整備と同期を図りながら基本構想を取りまとめるものです。
3、新たな中央図書館機能についてでございます。新たな中央図書館機能のイメージでございますが、恐れ入りますが、裏面の中ほどからの新たな中央図書館機能イメージ図をごらんいただけますでしょうか。全体マネジメント機能としての中央図書館独自の機能と一般図書館機能に分けて整理しております。全体マネジメント機能につきましては、図書館行政の方針等の検討を決定する機能を初めとして、例えば子ども図書館機能や若者の居場所機能等、中央図書館独自の機能を例示しております。一般図書館機能としては、マネジメント業務を初めとした地域図書館とほぼ同様な機能があることをあらわしております。また、右側の矢印として、地域図書館、地域図書室、図書館カウンターまで図書館ネットワークを管理、調整するということ、また、学校図書館ともさらなる密接な連携が必要であるということをあらわしているイメージでございます。
今後、既存機能や新たな機能といった枠にはとらわれず、図書館機能の全体を見渡して、知と学びと文化の情報拠点としての中央図書館にふさわしい機能を備え、その機能を実現するためのゾーニングといったことも基本構想として取りまとめてまいりたいと考えております。
表面にお戻りください。4の策定委員会の設置でございます。基本構想の策定に当たりましては、策定委員会を設置して検討してまいります。委員構成につきましては記載のとおりでございますが、学識経験者や図書館で活躍いただいているボランティアの方にも御参加いただき、外部の意見を取り入れながら取り組んでまいります。なお、中央図書館機能拡充につきましては、第二期行動計画等々と整合性を図りつつ、区民意見を継続的によく聞きながら取り組んでまいります。
5の基本構想策定のスケジュールでございます。こちらにつきましては記載のとおりでございます。
恐れ入りますが、もう一度裏面のほうをごらんください。今後の全体スケジュールでございます。現
教育センターには、中央図書館や
教育センター等の複数の施設がございます。現行の三施設につきましての年度別の変遷を示した表でございます。それぞれの施設の関連性について表にいたしております。新
教育センターの設計あるいは建設が進んでまいりますが、また、二階の現在の郷土学習室について、体験型国際交流施設のリニューアルというようなことも検討される中、中央図書館は二十九年度からICT等の検討を行い、三十年度以降、一部機能強化や設計、そして、三十三年度が一つのキーポイントでございますが、新
教育センターが移転するというところを捉えまして、ここで改修工事を行い、三十四年度から中央図書館のリニューアルオープンということを想定しているものでございます。それぞれの施設の進捗が関連性を持ちながら、総合的に取り組んでいるものというふうに考えているものでございます。
説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆そのべせいや 委員 基本構想策定のスケジュールというところがあると思うんですけれども、その上に、引き続き区民意見を十分取り入れながらとあると思いますけれども、区民と言える方は、基本的には活動団体等の代表だとは思うんですけれども、利用者の意見をどのように反映させていくのかというのが、このスケジュールの中には少なくとも記載がないので教えていただきたいというところと、教育長が、先ほど郷土学習室、郷土資料館のリニューアルみたいなお話に言及をされていたと思うんですけれども、今の郷土学習室が体験型国際交流施設になるということで、郷土学習室という機能に関して今後どうなっていくのかお聞かせください。
◎會田
中央図書館長 委員からの初めの質問でございます。区民意見の取り入れでございますが、まずちょっと補足させていただきます。今まで中央図書館機能につきましては、従来から、まずは図書館ビジョンの策定というところで、PTAや町会、商店会の方も含めまして策定をし、いわゆる理念というところについてはここでつくられたと思っております。また、今、中央図書館でもさまざまな事業を実施しておりますが、そういった中でアンケートをいろいろ実施しております。もっと本をふやしてほしいとか、閲覧席をふやしてほしいとか、割と図書館を利用している方の意見というものを集約しながら行ってまいりました。また、この策定委員会の中でも、学識経験者と地域活動団体の代表の方にも入っていただくということを考えております。
また、今後ということにつきましては、この基本構想の報告で終わりということではなく、中央図書館につきましては、基本設計自体も恐らく三十一年ぐらいのスケジュールでございますので、少し間がございます。この基本構想というところで、まず骨組みを示させていただきまして、その上で、今後ももちろんアンケートでございますとか、世田谷図書館のときにはマーケティングということで、ウエブのアンケートみたいなことも試験的に実施させていただきました。いわゆる図書館利用者以外の方の意見もぜひ取り入れていかなくてはいけない、これが重要なことかと思っています。
また、梅丘では、中学生の方のアンケートということも実施して、そこではカフェやICTというものが多かったというお話はしましたが、少数意見としてですが、例えばバスケットをしたいとか、食べ物を食べたいというような意見もありまして、それはそのままではございませんが、やっぱり遊び心といいますか、そういう図書館学に言えばゲーミフィケーションみたいなものもなければいけないのかなということもわかってきたところでございます。こういったことを続けていきながら、基本設計のところでハード的にはかなり固まってきましたので、引き続きいろんな意見を取り入れていきたいという趣旨でございます。
◎工藤 教育政策部長 ただいまの質問の中で、体験型国際交流施設が現在の郷土学習室の場を使ってということで、現在の機能はどうなるんだという御質問をいただきました。現在の郷土学習室は二階にあるわけですけれども、今回この
教育センターの移転を待つ前に、一方で英語の教科化という動きがございますので、そこにも対応していかなければいけないということで、現在の郷土学習室を体験型の英語学習ができるコーナーに改めるものの、施設の位置づけとしては、図書館の機能をベースにそこを英語の体験学習の場という形で活用したいというふうに考えています。
現在の郷土学習室の機能はどういうふうにするのかということについては、郷土資料館が一つあるのと、先ほど文化財方針のほうで触れましたけれども、ICTのデジタルミュージアムという形で、今の時代に沿った特定の施設の中に閉じ込めない学習の手法をICTを活用しながら導入していきたいというふうに考えております。そのように幾つかの施策がそれぞれ関連を持って、取り組みを進めているということで御理解いただければと思います。
◆そのべせいや 委員 郷土学習室の考え方に関しては、お答えいただいたとおり進めていただければと思います。
利用者の意見を取り入れるというところに関しては、案ができて
パブリックコメントで終わりということにとどまらず、いろいろな方法で進めていただければと思います。
◆加藤たいき 委員 そのべ委員の関連なんですけれども、先ほどの新
教育センターの策定委員会には地域の方が入っているのに、こちらの中央図書館機能拡充基本構想策定委員会の中には、地域活動団体は入っていますけれども、地元の人だったり、利用者の方だったりを入れるとか、そういった考えはないんですか。
◎會田
中央図書館長 今回の図書館の基本構想の策定委員会につきましては、ボランティアの方というのは、図書館利用者のある意味代表の方というふうに考えております。策定委員会につきましては、このようなお示ししたメンバーで実施をさせていただきたいと思っていて、その後にまたワークショップというような形もあると思います。また、今まで図書館を利用していない方の意見というのもぜひお伺いしたいと思っていて、いろんな手法をとって区民意見を取り入れていきたいというふうに考えているところです。このような形で考えているところです。
◆加藤たいき 委員 基本的に区民の方々が使うということで、区民の方が入るというのが一番いいとは思うんですが、文教の視察で我々が岐阜のメディアコスモスに行って、館長は公募で民間の人を登用したというふうにおっしゃっていましたけれども、そういった視察をしてきながら、民間の方の意見をしっかりと取り入れる形も考えていかなくてはいけないんではないかなと思ってしまいました。いずれにしても、中央図書館は世田谷区にとって非常に大事な大事な図書館だと思うので、民間の方々の意見をもっと吸い取れる形をしていただければなというふうに要望をしておきます。
◆諸星養一 委員 目的の中に、中央図書館としてふさわしい規模、設備を有するハード、ソフトの両面から検討するとありますが、具体的に三階はほとんど今研修室になっているんですけれども、二階、三階にどういった図書館という機能を持っていけるのかどうかということについての考え方というのはどうなんですか。
◎會田
中央図書館長 今回の機能拡充といいますか、全体の構想としては、二階、三階だけをどうこうというよりは、地下一階、地下二階に閉架の書庫もあるんですが、そういったところも含めて全体を考えるという考え方だと思っております。例えば、くつろぎの空間等々、いろんな空間が足りていないなというのは痛切に感じるところですので、二階、三階については、そういったものを何とかできないかなというところで、今は図書館だけだと約五千平米程度、それに三千、四千平米がふえれば、その空間をいかに有効に活用していくかというところで、さまざま考えていきたいなと思っております。二階については、英語の話もございますので、図書館で言うと多文化サービスというものがございます。今は英語の読み聞かせ等も十分ではないところもありますので、あるいはボランティア団体の方の居場所もなかなかないというところもありますので、例えばそういったスペースにも活用したいなということで、さまざま考えていきたいと思います。
◆た
かじょう訓子 委員 先ほど加藤委員からも、区民の方の意見をぜひ聞いたほうがいいんじゃないかというふうな御意見がありましたけれども、私もそういった観点で言いましたら、今、ここに構想策定委員会の中には、障害者サービス録音図書作成等のボランティア活動団体の方というふうに入っていますけれども、ぜひ障害当事者からも、そういった団体からの意見なども盛り込んでいただければというふうに思いますので、意見を聞くという意味でぜひやってほしいという要望です。
◆風間ゆたか 委員 検討委員会のメンバーについて、中央図書館なので地元の人たちの意向をというところは私は必要ないと思いますけれども、例えば羽根木公園との接続を考えて、ワークショップをやりますみたいな話があったじゃないですか。なおさら中央図書館だけ全区民が使いますよ。私も下馬から行きますよ。下馬図書館ではなくて、やっぱり中央図書館のほうが豊富なので行ったりしますよ。中央図書館で全然違うエリアの人と会ったりとかもしますよね。ということを考えたら、やっぱり全区民が使える図書館にするために、みんなそれぞれ要望なり、意見なり、考えはあると思うんですよね。そういうものにしていくんだとすると住民参加型の構想を、これはこれでいいと思うんですけれども、あわせてやっていく必要があると思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎會田
中央図書館長 今、委員から御指摘のありましたように、こちらは中央図書館というところで、地域図書館と違うところは、やっぱり世田谷区に一つしかない中央図書館ですので、全区からいろんな方が御利用されるという意味合いが大きいと思います。大きな地域というよりは、全体から意見がいただけるワークショップ、アンケート、さまざまな形があると思いますが、実施してまいりたいと思います。
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○石川征男 委員長 次に移ります。(13)文字・活字文化の日記念講演会『旅の不思議、書物の不思議』の実施について、理事者の説明をお願いします。
◎會田
中央図書館長 続きまして、文字・活字文化の日記念講演会の実施について御報告いたします。
1の主旨でございます。図書館ビジョン第一期行動計画の基本方針であるゼロ歳児からの読書を支える図書館、大人の学びを豊かにする図書館を掲げているところですが、子どもの読書活動にかかわる人材育成あるいは区民の読書・学習活動の促進と図書館利用の契機というために、文字・活字文化の日を記念した講演会を実施するものです。
2、実施日時及び会場は記載のとおりでございます。
3、講師で、第二部の講師でございますが、世田谷在住の作家の沢木耕太郎さんをお招きして講演を実施する予定でございます。
4の実施内容でございます。第一部では、各小中学校で本の紹介等で推進役として活躍していただいている子ども読書リーダーによる発表を考えております。また、第二部で沢木さんの講演会というような二部構成を考えているところでございます。
5の周知方法、6の申込期間、7の申込方法は記載のとおりでございますが、裏面に参考としてチラシをつけさせていただいているところでございます。
なお、きのう現在の応募状況でございますが、定員三百名に対し約二百三十名程度というところでございます。委員の方もお時間ございましたらお越しいただければと思います。
説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆そのべせいや 委員 一応確認なんですけれども、せたがやコールということは、ウエブのほうでも申し込みができるということでよろしいでしょうか。
◎會田
中央図書館長 せたがやコールですので、電話での申し込みということになります。
◆そのべせいや 委員 ウエブ版のせたがやコールみたいなものはありますよね。それでは申し込めないという認識でよろしいですか。
◎會田
中央図書館長 ウエブ版というのは、例えば電子申請というような仕組みがございます。委員の御指摘の内容が、それとイコールなのかちょっとあれなのですが、現状としては電話またはファクシミリということでやらせていただきました。
◆そのべせいや 委員 裏面のチラシを見ても、ファクス返信用紙も別についているわけではないと思いますので、区ホームページ、図書館ホームページへの掲載というところもありますので、さまざまな方法で申し込めるようにするべきだと要望しておきます。
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○石川征男 委員長 (14)その他です。何かございますか。
◎須田
教育環境計画課長 私からは、世田谷区立小・中学校の適正規模化・適正配置に関する具体的な方策第二ステップに伴います北沢小学校の統合時期を決めるための話し合いについて御報告いたします。
なお、本件は九月一日の当委員会への御報告に続いての経過報告でございます。
四月に守山小学校と東大原小学校が統合し、下北沢小学校が開校し、子どもたちの交友関係も広がり、良好な人間関係を築きつつございます。
教育委員会といたしましては、このような現状から、下北沢小学校の新校舎が完成する平成三十年四月一日を北沢小学校と下北沢小学校の統合の時期の目安と考え、八月上旬に北沢小学校PTA役員、学校運営委員、北沢地区町会長の方々にお声がけをし、子どもたちを巻き込まないこと、地域住民同士のいさかいを起こさないことなどを念頭に、九月の御報告以降も、まず第二ステップの策定から四年目を迎え、これまで北沢小学校の保護者や未就学児の保護者の方々から統合時期が決定されていないことに対しての不安が上がっていること、また、北沢小学校、下北沢小学校の校長を初め教職員の方々とも話し合いを行い、子どもたちにとっては新校舎に一緒に入るタイミングが精神的な負担が一番軽く、円滑な学校運営に取り組めること、また、統合時期を明確にしないまま時間を費やす状況は、北沢小学校の学校運営に支障を来すことが懸念されることなどからを御説明した上で、PTA役員、学校運営委員、町会長と九月六日を皮切りに、九月二十三日、十月十九日、十一月八日の計四回の話し合いを行い、あわせて北沢小学校PTA、北沢土木管理事務所、北沢警察署の御協力を得ながら、通学路の合同点検を十月三日、十月二十日の二回実施し終了いたしました。
この間、統合時期を決めるのは時期尚早ではないかという反対意見をいただきながらも、統合に反対されている地域の皆さんとの関係をなるべく崩すことのないように、強引に進めるのではなく、共同司会という手法や傍聴人にも発言を求めるなどの工夫を行いながら、話し合いを粘り強く丁寧に続けてまいりました。これまでいろいろな御意見をいただきましたが、
教育委員会といたしましては、未就学児の保護者などの不安解消、また、円滑な学校運営などの視点から、統合の時期を平成三十年四月一日とし、今後関係所管と調整を行った上で、改めて当委員会に御報告させていただきます。
御説明は以上でございます。
○石川征男 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆風間ゆたか 委員 最後がよくわからなかったんですけれども、決めたということでいいんですか。
◎須田
教育環境計画課長 時点の話になりますが、きょうの時点では方針を決めた。これから手続がございます。
◆風間ゆたか 委員 この前の報告のときも方針は決めたという報告だった気がしますけれども、きょうの報告は理解を得たというのがつけ加えられる状況ですか。
◎須田
教育環境計画課長 今回の報告は、九月一日に報告させていただいた後に四回話し合いを行って、なおかつ合同点検を行って、何が課題だったのかという洗い出しを行って、今週の火曜日、八日に四回目の話し合いを終了させていただいたと。今後、
教育委員会としては、平成三十年四月一日を統合の時期と定めまして、これからまた改めて住民の方、保護者の方にも、こういう方針でいきたいという御説明をしなければいけませんので、その前にこちらに御報告させていただいたという次第でございます。
○石川征男 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。
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○石川征男 委員長 次に、3資料配付ですが、レジュメの資料が席上に配付されておりますので、後ほどごらんください。
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○石川征男 委員長 次に、4協議事項に入ります。
(1)行政視察についてですが、五月の当委員会におきまして、ICTを使った授業視察の提案がありました。この間、正副のほうで理事者とも調整をしておりました。また、委員の皆様には、視察の日程について御相談させていただき、十二月十九日月曜日に実施することでおおむね御了承いただいております。そうしてまとめたものがお手元の案でございますが、このとおり進めてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川征男 委員長 それでは、十二月十九日月曜日に開催予定の文教委員会にあわせて、案のとおり行政視察を実施することに決定いたします。
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次に、(2)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は第四回定例会の会期中である十二月一日木曜日午前十時から開催したいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川征男 委員長 それでは、十二月一日午前十時から開催といたします。
以上で協議事項を終わります。
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○石川征男 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石川征男 委員長 特にないようですので、以上で本日の
文教常任委員会を散会させていただきます。
午後二時散会
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署名
文教常任委員会
委員長...