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  1. 大田区議会 2018-02-26
    平成30年 2月  地域産業委員会−02月26日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成30年 2月  地域産業委員会−02月26日-01号平成30年 2月  地域産業委員会 平成30年2月26日                午前10時00分開会 ○松本 委員長 それでは、ただいまから、地域産業委員会を開会いたします。  初めに、本委員会における今定例会中の審査予定についてお諮りいたします。  タブレット型端末に配信しております、所管事務報告事項等一覧のとおり、本日は、まず、付託議案4件の提出者の説明及び質疑を行います。  続いて、新規付託分の陳情2件の理事者見解及び質疑を行い、その後、継続分の陳情について状況変化がないか確認をいたします。  以上の後、補正予算及び他の常任委員会でも報告が予定されている、「大森西地区公共施設の再編について」を除く所管事務報告について、理事者からの説明のみを行いたいと思います。  そして、次回委員会開催予定であります明日、27日は、付託議案の討論及び採決、新規付託分の陳情の取扱いの決定を行います。  その後、補正予算の説明及び質疑、続いて、「大森西地区公共施設の再編について」の説明を行った後、本日の報告分も含めた所管事務報告の質疑を行いたいと思います。  また、3月6日、火曜日も委員会の開催を予定しており、新規に付託される議案や陳情があれば、その審査を行い、またこの日につきましても、所管事務報告を受けたいと思います。  以上のとおり進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○松本 委員長 では、そのようにさせていただきます。委員並びに理事者の皆様、円滑な委員会運営にご協力のほど、よろしくお願いいたします。  それでは、本委員会に付託されました4件の議案の審査を行います。  効率的に審査を行うため、タブレット型端末に配信してございます、「地域産業委員会議案審査所管事務報告事項等」の付託議案審査の左側に記載の上程順(案)のとおり審査を進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○松本 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  まず、第17号議案 大田区特別出張所設置条例の一部を改正する条例及び第18号議案 大田区立文化センター条例の一部を改正する条例の2件を一括して議題といたします。
     理事者の説明を求めます。 ◎吉澤 羽田特別出張所長 私からは、地域力推進部資料番号1番に基づきまして、第17号、第18号議案、大田区特別出張所設置条例等の一部を改正する条例につきましてご説明させていただきます。  羽田特別出張所の位置の変更、羽田文化センターの位置の変更及び使用料を設定するため、条例改正案を提出させていただきます。  本日の委員会にてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。  改正の理由についてでございますが、羽田特別出張所及び羽田文化センターにおきましては、老朽化による改築工事を現在実施しており、仮設庁舎にて運営しているところでございます。  平成30年10月に改築工事が終了いたしまして、同年、11月下旬ごろに新設で運営を開始する予定でございます。これに伴いまして、羽田特別出張所移転並び羽田文化センターの移転及び集会室、体育施設の使用料を設定するにあたり、各条例の改正が必要となるため、本議案を提出させていただきます。  移転後の住所につきましては、それぞれ1の(1)、2の(1)、(2)に記載のとおりでございます。各条例の施行期日につきましては、工事の進捗状況などを勘案し、規則で定める日を施行日といたします。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 私からは、同じく大田区特別出張所設置条例等の一部を改正する条例、第17号議案につきまして、資料番号1番の資料に沿ってご説明いたします。  蒲田西特別出張所の一時移転のため、条例改正案を提出いたします。本日、委員会にてご審議いただきますよう、よろしくお願いいたします。  蒲田西特別出張所は、平成29年11月15日の本委員会で報告をさせていただきましたとおり、大田都税事務所への庁舎移転をするための改修工事を行い、その後、移転いたします。特別出張所の一時移転のため、条例の改正が必要となるので、本議案を提出いたします。  蒲田西特別出張所の位置は、現在の西蒲田七丁目12番7号から西蒲田七丁目11番1号となります。  条例の施行期日については、工事の進捗状況などを勘案し、規則で定める日といたします。 ○松本 委員長 それでは、委員の皆様のご質疑をお願いいたします。 ◆黒沼 委員 蒲田西の特別出張所のほうは、住所はほとんど変わらずだと思いますが、羽田のほうはかなり変わります。それでいくと、この老朽化もあるのですけれども、恐らく平成28年3月にまとめられた大田区の公共施設適正配置方針に基づいてやっているのかなと思いますが、それでいいのでしょうか。 ◎吉澤 羽田特別出張所長 計画につきましては、委員おっしゃるとおりでございます。 ◆黒沼 委員 これの17ページのところの数値目標というのがありまして、ここでの適正配置に基づいて改善方策を実施した場合の一例ですが、一つは、この数値目標ですが、面積削減による更新コストの縮減、複合化等による管理運営費等の縮減、これが一つあります。これについて、この出張所との関係で、複合化との関係で、今、報告できる内容はあるでしょうか。 ◎小泉 地域力推進課長 複合化につきましては、羽田特別出張所及び羽田保育園の施設のあったところに羽田特別出張所、また、区民活動支援施設文化センター等を複合化で集約するということになりますので、全体の面積については、ちょっと細かい数字は、今申し上げることはできないのですけれども、複合化に伴う効果としてあると理解しております。 ◆黒沼 委員 まだ、ちょっとよくわからないのですが、これは、政府の全国の自治体に画一的に方針を指示した統廃合、集約化、複合化、床面積の縮小を求める公共施設等総合管理計画というのがあります。これは、一つの目標は、少子化対策なのですね。  それで、大田区は、この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を見ても、人口計画を見ても、あと40年間人口削減にはなりません。そうすると、また建て直す日が来るわけですが、今度の老朽化しているとはいえ、この国の方針の人口減、少子高齢化の到来に備えたことはしなくても、首都に人口が、大田区で今人口が増えているわけですけれども、逆にそのことに適した計画でなければならないと思います。  ということは、一つ、地域コミュニティの拠点となる施設は、身近な地域ごとにあることが望ましいと思うのですね。それで、ましてや高齢化社会に向けた場合、足腰が弱るわけですから、より分散した配置、住みなれた地域で生活できる施設の整備が、求められていると思います。ですから、これは、政府の目標は、随分かい離しているのですね、大田区の状況と。正反対。  ですから、少なくとも、今日、お聞きしたいのは、このとおりにやってしまうと、人口減とそれから、高齢化社会にもしかして合わない計画になってしまう。そうした場合に、今申し上げた、身近な地域ごとにあることが望ましいし、高齢化社会に向けた配置、住みなれた地域で生活できる。出張所もそうであるということでいくと、せっかくの建て直す時期に、この羽田特別出張所は、萩中一丁目まで入ると思うのですけれども、あれは、七辻なのです。できたときは、いたし方ない。こういうときにこそ、住みなれた地域で生活できるためには、例えば、本羽田ぐらいの真ん中に置くとか、そういうことを検討されたかどうか。いや、いいや、萩中一丁目なんて我慢してもらえれば、今までどおりだから文句も出なかったし、ということなのか。どんな考えで決められたか、この住みなれた地域との関係でどうでしょうか。 ◆安藤 委員 今、黒沼委員から、いわゆる地域のど真ん中という考え方だと思うのだけれども、それは、事前に、やはり羽田出張所管内の各町会長、それから、いろいろなご活動している団体の方、それからあと、文化センターを利用されている方々といろいろな形の中で、長く話し合いを積み重ねた結果が今日の結果になったと。そのように、私は、理解しています。 ◆黒沼 委員 今、答えてもらいました。であるならば、この政府の方針は、公共施設等の最適な配置を検討するにあたっては、まちづくりのあり方にかかわるものであることからということで、今、安藤委員の言ったことなのですね。それで、多分長くはなかったと思うのです。この計画がつくられてからわずかですから。平成28年なので1年くらいですよ。長くはないですね。  そうすると、個別施設老朽化対策等を行う事業実施段階においてのみならず、総合管理計画策定段階においても、議会や住民への十分な情報提供等行いつつ、策定することが望ましいと定めているのです。  でも、安藤委員の発言は、このことをやったのですよということだと思うのですね。ちょっと理事者にお聞きします。この1年近くの間に、どのように十分にやられたのでしょうか。 ◎吉澤 羽田特別出張所長 説明の場におきましては、住民説明会を29年4月に行っております。その後、必要に応じて町会長会議などでも、説明をしているところでございます。 ◆黒沼 委員 萩中町会からは何も出なかったですか。 ◆安藤 委員 今の所長は代わったばかりなので、前の経過については多分わかっていらっしゃらないと思うし、申し伝えがあれば別ですけれども、萩中町会の会長及び萩中町会の役員の方々と、それから、またあそこにあるいろいろな商店街の方々とそういう話し合いをきちんと進めた結果です。  最大の原因は何かというと老朽化です。男も女も同じトイレを使ったりとか、それから、エレベーターがなかったりとか、いわゆる建物自体が、今後想定される災害対策等について、地域の情報収集の中心として役割を果たせるかということについて、かなり疑問の点が多かったと。そういうことを考えて、地域からこぞって早く建て替えを進めてほしいということでお願いをしてきたと。そういう結果になっております。 ◆黒沼 委員 今の説明はとてももっともらしく聞こえるのですけれども、二つあるのですよ。おっしゃるように、この老朽化対策をやるというわけですね。それで、今のお話は老朽化です。もう一つは、総合管理計画があるのですよ。どういうまちをつくって、どういう未来にしていくか。それはどうされたのですか。 ◆安藤 委員 先ほども申し上げたとおり、いわゆる地域防災の観点から見ても、羽田地区は東京都でも大変危険度の高い地域になっています。その中で、やはり情報収集の要である特別出張所の役割というものは、非常に大きいという考え方がございますので、当然そういった内容からも検討した結果、今日の形になったということでございます。 ◆黒沼 委員 私は、違う考えなのですが、羽田出張所はこのような複合化計画が来る前に、もっと早く建て直すべきだったと思います。それで、今日まで放っておいたことこそが、今おっしゃったような老朽化対策緊急事態が生まれた。ある意味では、大田区が怠けていたと言うしかないではないですか。金がないわけでもない、それから、地域の要望がないわけでもなかった。もっと耳を傾けて答えていれば、できたのではないかなということが、一つあります。 ◆安藤 委員 区議会議員がだらしないから、そうなった。 ◆黒沼 委員 それは、まだ、わかりませんけれども。いや、頑張ったと思いますよ、区議会議員は。  そういうことにおいて、今やるのであれば、この総合管理計画実施段階においての高齢化社会の見方がちょっと欠けてはしないか。その点の検討が、もっとやってもらいたいな。いわゆる住みなれた地域で生活できる施設の整備と。  最後に、これだけお聞きします。この点でも検討されたのでしょうか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 委員のほうからいろいろご意見が出ておりますけれども、今回の羽田一丁目と羽田四丁目の施設のコンセプトでございますが、保育園を駅に近い羽田四丁目のほうに持ってくるということで、まず利便性を向上させる。また、高齢者施設につきましては、出張所と集会室を同じ建物にして、体育室については、駅近のところに持ってくるという配置になってございます。集会室にいらっしゃるような高齢者の方は十分元気な方が多いと思いますので、羽田地区大変フラットな地域でございますので、自転車を含めて十分ご活用いただける範囲の中に文化センターが入っているのかなと考えております。 ◆黒沼 委員 やはりどう見てもこれは、老朽化に対しては適切にというか、遅きに期したぐらいのことでやっていらっしゃると思うのですけれども。総合管理計画策定段階において、これからどんな大田区になるかという点で、この公共施設適正配置方針というのは、人口減を想定したやり方で、こちらの大田区の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、こちらの計画は、それを克服するための計画で、これとこれは正反対なのですよ。非常に矛盾した二つの計画を持って、大田区は進めていらっしゃる。  そのときに、片方の計画だけでやると、もう一方の計画が実らなくなるのではないかと私たちは思っていて、この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、こちらも含めて、今後この公共施設の複合化をやるときは、特に学校なんかは、今後考えていただきたいなと思っているのですけれども。最後にお聞きしたいのは、公共施設適正配置方針と「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、何が違っていて何が同じなのでしょうか。私は、ちょっと矛盾していると思うのですけれども。 ◎鴨志田 地域力推進部長 上位計画下位計画という概念は、あるのかもしれませんが、実際に、各地方自治体においては、その自治体が直面している課題というものがそれぞれ違っていて当然だと思っております。  大田区につきましては、当面人口が微増という中で、公共施設のあり方をどう適正配置していくかという問題の中で出てきて、作成した計画でございます。人口は微増でございますが、当然高齢者が増えて少子化という状況は変わりがありませんので、高齢者の施設について、どういったように今後置き込んでいくのがいいのか、そういった観点からも、今回大田区としては、羽田一丁目施設、羽田四丁目施設、それぞれについて利便性を考えた配置と考えております。 ◆黒沼 委員 改めて区の出した方針ですが、将来人口推計のグラフを見て、40年間、年少人口は変わらないのですよ。少子化ではないのですよね。増えていってないのは残念ですが、減りはしない。だけど、確実に高齢化は、増えていくのです。そうすると、区の施策は、この高齢化にしっかり対応した公共施設でなくてはいけないのではないかな。子どもは減ってはいないけれども、増やしていく仕事は当然あるわけで、これは増やす仕事なのです。「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は。  そうすると、国が一番悪いのだと思うのですけれども、この画一的に地方と都市を一緒にしてしまって、複合化した公共施設を建てなさいということそのものが矛盾しているのはわかっているので、区も苦しんでいるとは思うのですけれども、この人口の変化を出した以上、これに見合った公共施設、もちろん保育園も児童館も老人いこいの家も、こういう施設も考えていってもらいたいなというのは、西糀谷老人いこいの家で考えさせられる件があったものですから、今回も高齢者施設はあるわけでね。出張所を中心に、この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」と公共施設適正配置方針を考えて矛盾していると。これは、一緒にやると大変ですよ。  そうすると、では、どちらをどうするかということでは、私はこの公共施設の点では、区債を発行してもいいということと交付金がないことだから、区はこれを断っても、多分何の罰則もないのですよ。地方は益がありますけれどもね。ですから、これは国の言いなりにならないで、区が独自にできるのではないかなと思っているのです。  ですから、何のうまみもないでしょう、国から。それで、ただ老朽化が来ていて、どうするかということですから、補助金もおりてこない以上は、この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」と公共施設適正配置方針で、本当にこの高齢者人口は確実に増えているし、年少人口は維持されている。それに見合った施策をやっていけばいいのであって、ここは区の独自性で区民を守ってもらいたいと思うのですけれども、最後、部長、どうでしょうか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 一部繰り返しになりますが、区が直面している課題というものは当然あるわけで、それは各自治体において違っているものだと思います。当然、大都市と地方の過疎の都市では、直面している課題が違っていると認識をしております。私どもとしては、そうした区の直面している課題に適した形の中で、羽田一丁目施設、羽田四丁目施設については、適正な配置をしたと考えているところでございます。 ◆北澤 委員 これからの特別出張所の改築というか複合化というのは、これからどんどん進んでいくものだと思うのですね。ですから、先行的にやるところというのは、これからのモデルになると思うのですけれども、例えば、その六郷の出張所は先に複合化されましたけれども、そういうところを検証した上で、例えばあそこが使い勝手が悪かったからもっとこうしようとか、先行事例から何か改善点を見出して、そこから次の建築に生かすということはされていますか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 六郷地域力推進センターについては、地域包括支援センター出張所が同じ建物に入ったということと、それから、規模として大規模な会議室、集会室がつくられたのが特徴です  区としては、この二つの方針について、出張所において実現をしていきたいといった計画を持っていますので、その地域包括支援センターとの合築が非常に効果的だという中で、羽田特別出張所においても同じことを計画していたという内容でございます。 ◆北澤 委員 そうですね。やはりこれからは、もう地域の人に細かな配慮ができるように、地域包括が一緒になって入るということは重要だと思うし、やはり地域の人たちが顔を合わせて集まることができる集会室があるということも必要だと思うのですけれども、例えば集会室の規模はどんな規模が一番使いやすいとか、和室があったほうがいいとかないほうがいいとか、いろいろな細かな点というのは、やはり検証していきながら次の施設に生かしていくべきだと思うのですけれども、六郷なんかは、例えばアンケート調査だとか、意見を聞くということはされているのでしょうか。やはりあれだけ立派なものをつくったわけですから、やはり次のところに何か生かさないともったいないと思うのですけれども、でき上がった後に、区民から意見を聞くということというのはされているのでしょうか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 当然、日々お使いになっている方の使い勝手、あるいは運営上の課題というものは、日々、出張所に寄せられております。  なかなかハード面でここをというのは難しいことがあるのかもしれませんが、主にソフト面においては、運営上の課題については、可能な範囲で対応できていると考えております。 ◆北澤 委員 ぜひやはり一個一個検証していっていただきたいなと思います。今、実際、どうかわからないのですけれども、できたてのときに伺ったときに、六郷では、和室をつくったのだけれども、ほとんど使っていないという話も聞いたので、やはりつくるにあたっては、その利用がどのくらいあるのかということをよくよく考えてからつくるべきだと思うし、では、その後、また新たな企画を考えてもいいと思うのですけれども、やはりその使われている状況というものを確認しながらやっていっていただきたいなと思います。要望です。 ○松本 委員長 それでは、本日は、継続といたしまして、討論・採決は明日行いたいと思います。  次に、第19号議案 一般財団法人国際都市おおた協会に対する補助に関する条例を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 私からは、第19号議案 一般財団法人国際都市おおた協会に対する補助に関する条例についてご説明を申し上げます。資料番号2番をご覧ください。参考資料としては、定款のほうも添付させていただきますので、あわせてご覧をいただければと思います。  まず、制定の理由でございます。区は、国際都市おおたの実現に向けて、全区的で持続的な展開を図るため、一般財団法人国際都市おおた協会を平成29年12月21日に設立をいたしました。  法人業務の開始を平成30年4月1日から予定しているため、区が、協会の運営及び事業に対して行う補助に関して必要な事項を定めるため、今回、議案として提出するものでございます。  施行日でございますが、平成30年4月1日でございます。  補助金の対象事業についてでございますが、3の(1)から(8)に記載をさせていただいております。管理運営費として給与などの人件費、消耗品費などの一般管理費がまずございます。  事業運営費としては、コミュニケーション支援生活支援など、多文化共生の推進に関する事業費。そして姉妹・友好都市等との交流などの国際交流の推進に関する事業費。そして、区内企業、元海外駐在員ですとか、海外駐在経験のある国際交流ボランティア、そして、留学経験のある日本人学生など、グローバル人材の育成や活用を行うため、国際人材育成国際協力に関する事業費。その他、情報収集調査研究及び広報に関する事業費がございます。  補助金交付に関して必要な事項及び手続については、要綱で定める予定でございます。主なものとして、補助金交付の申請ですとか交付・不交付の決定、状況報告実績報告、あと、精算や補助金の返還などについて定めていく予定でございます。特に、状況報告実績報告については、区としてしっかり把握して本委員会にも報告するなど、運営状況をしっかり検証していきたいと思っております。  次のページをご覧ください。国際都市おおた協会の概要についてでございますが、これまで、本委員会ではご報告をさせていただいておりますが、改めて簡単にご説明をさせていただきます。  平成29年12月21日に、一般財団法人として設立いたしまして、平成30年4月1日に開設予定となります。  目的についてでございますが、定款第3条にあるとおり、協会は国際都市おおた宣言で表現された観光の魅力、多文化共生の大切さ、産業の力強さを伸張させるため、大田区における国際交流及び国際協力活動支援国際人材の育成を地域の力との連携・協働を通じて推進して、もって地域の活性化に寄与することを目的といたしております。  組織についてでございますが、評議員7名、監事2名、理事長を含む理事8名、そして事務局で構成をしております。  設立時の拠出財産でございますが、定款第5条にあるとおり、区から出資する400万円となります。基本財産は300万円、運営財産は100万円でございます。  主たる事業所の所在地でございますが、区役所の住所でございます蒲田五丁目13番14号でございます。移転先である大森まちづくり推進施設改装工事のため、4月からは、区役所の9階の1室を借りる予定でございます。住所は区役所と同一という形になります。その後、7月に移転する予定となっております。  規則・規程につきましては、4月からの開設にあたって、必要な規則・規程を理事会にて設定をしてまいりました。内規に関するもので事務を執行するために必要な規程として、事務局の組織及び庶務に関する規程を定めております。職員の雇用条件を示すもので、採用に必要な規則・規程として就業規則などがございます。  また、就業規則及び給与規程に附随する規程として、職員の研修や旅費などの規則を定めております。  あと、契約に関するもので、事務を執行するために必要な規程として、契約事務規程を定めているところでございます。  ご審議のほどをどうぞよろしくお願いいたします。 ○松本 委員長 それでは、委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆黒沼 委員 ちょっとまだ勉強不足もあるのですけれども、この定款でいくと、今回、一般財団法人なのですが、以前の財団法人はいろいろ制約もあったようなのですけれども、この今回の法律は、法律の要件さえ満たせば誰でも設置できるとなったと聞きました。そうすると、今の一般社団法人同様に、公益性も求められないと書いてあったのです。  だけど、今日の説明を聞くと、この第3条の目的はかなり公益性の高いもののように受けとめられます。そうすると、なぜ一般財団法人にして、公益財団法人と呼ばれるものがあるみたいなのですが、その公益財団法人にしなかったのか。ここは、何でしょうか。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 まずは、第1点としては、公益財団法人にするためには、ちょっと細かい内容は、わからないですが、いろいろな制約がございますので、今の段階では、一般財団法人としてやらせていただくのですけれども、将来的には、公益財団法人も視野に入れてやっていくべきだと思うのですが、そういったこともありまして、一般財団法人というところでさせていただいております。 ◆黒沼 委員 そうすると、一般財団法人は、要件さえ満たせばということの一つに、300万円以上の基本財産があればできるとなっています。  それで、今回なぜこのことに対して補助金が必要なのか。ここのでいくと、第7条と第8条に事業計画及び収支予算。そして、事業報告及び決算があります。これは、基本的には、この出資金とともに大田区の補助金がなければいけないのか。何の収支でやられるのですか。収入源と。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 まず、この初めの400万円というところでございますが、これは12月に設立をさせていただきまして、まず基本財産は財団法人の規程でございますので、この300万円はなければいけないと。  あとの100万円については、理事会とか評議員会を当然いろいろ運営していきますから、そういったもろもろの金額がかかっているというところでございます。  今回の補助金については、来年度、管理運営ですとか事業運営、そういったものをしていくための予算を計上させていただいて、それを補助という形でさせていただくために、設定をさせていただいているところでございます。 ◆黒沼 委員 そうすると、この400万円の範囲内で活動していくというわけではなくて、初度調弁のような形で、最初はお金がないので、まずお金を出してあげますよということなのか、来年からもうまく自力でできなかったら出しませんよということなのか、ずっと補助金が必要な団体なのかと、それはどうなのですか。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 現段階では、来年度、設立したばかりでございますし、区の事業も引き継ぐ形でございますので、まず補助金をいただきたいというところでございます。  これがずっと続くかどうかという件でございますが、これは、ちょっと運用しながら、見きわめていきながら、また議会のほうにも報告をしながら、その辺を決めていく形になっていきます。  それで、将来的には、やはりその補助金がなく、自主運営できればいいのですけれども、そういった状況にあるかどうかということを踏まえて、今後ちょっと検討していきたいと思っております。 ◆黒沼 委員 そうすると、この役員といいますか、理事。一般社団法人ではないのだから、社員はいないのですよね。財団法人だから、理事と評議員がいて、その報酬は、年額80万円以内で行わなければならないとなっているようですけれども、この金額の決めようによって決算と違ってくると思うのですね。  それで、この補助金ももらう以上は、最大限の努力をして報酬もその点も考慮したものになっていかなければいけないと思うのですけれども、どう考えていいのですか。報酬、給料ですね。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 報酬については、こちらに定めてあるとおりでございますけれども、その辺は、やはり周りのといいますか、いろいろ状況も考えながら、きちんと状況にあった報酬を決めていきたいとは思っております。 ◆黒沼 委員 これは、ちょっとあれですけれども、評議員も出るのですか。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 評議員も出ます。 ◆黒沼 委員 町会連合会の方もいるのですけれども、例えば、この前も聞いたのですが、小松ばね工業株式会社、代表取締社長、小松氏とか、全日本空輸株式会社の副支店長、現役で多分そちらが主で、給料をもらうと思うのですね。  それで、こちらからも収入をもらうと思うのですけれども、専従ではないと思うのです。そこら辺は、どう見るのですか。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 専従ではないですね。報酬については、出席をしていただいたときにお支払いをその分だけということになります。 ◆黒沼 委員 大田区も様々な役職をやってもらうときに報酬は出ているのですけれども、この財団法人については、何らかの基準、参考になるものはあるのですかね。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 基準といいますか、当然区には、ほかにも財団法人をやっていますから、そういったところを見ながら、参考にはさせていただいているところでございます。 ◆三沢 委員 前もちょっとお聞きしたのですが、今回のこの事業の対象なのですけれども、3の(3)から(6)あたりがそれに近いことを書いてあると思うのですが、居住者向けというのは、割とmicsおおた、多文化共生推進センターとかが請け負っている部分があるかなと思っているのですけれども、ここの補助金で多文化共生の推進に関する事業とかと何かすごく重なっているような気がしていて、そこのすみ分けはどうされるのですか。両方多文化共生を行う、何かそういう推進をより実務的なのがmicsおおた、もう少し大枠がこちらみたい感じなのですかね。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 今考えているのは、micsおおたのほうは、相談業務、翻訳通訳、これを主なものに考えております。  それで、多文化共生については、こちらのほうが、やはり当然外国の方、区内在住の外国人をはじめいろいろな外国人の方がいらっしゃいますから、それと日本人の方が交流できる形。あとは、やはり協会のほうは、そういった区民の方に対していろいろなところに主体がありますから、そういったところとつなげて、コーディネートをして、それでいろいろ事業を広げていく形で考えております。 ◆三沢 委員 今の話を受けますと、そうするとほかの関連部署だと、もちろん観光・国際都市部もありますし、micsおおただと観光協会とかいろいろあると思うのですけれども、何かシステム上つながったり、連携しやすい環境をつくったりとか、そういったこととかもあるのですか。
    ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 当然、観光協会ですとか、産業振興協会、そういったところと一緒に連携をしながらやっていく形にはなっていくとは思いますけれども、具体的に何かというのは、ちょっとまだ、そこまではいっていない状況でございます。 ◆三沢 委員 もし、本当に突き詰めてやっていくのだったら、そういったシステム上の課題というのも、一つ一つ精査していく必要が、今後、あるのかなと思っていますので、これは要望をしておきます。  あと、もう一つなのですけれども、全体的に事業の内容が、このインバウンド中心の気がするのですけれども、やはり国際都市をうたうのであれば、来てくださる方に対してのアプローチも大事ですけれども、やはり内から、打って出ていくというアウトバウンドという言葉が合っているのかわからないですけれども、外向きなそういう発信というか、出ていくみたいなことというのは、何か事業としてお考えなのですか。 ◎高野 国際都市・多文化共生推進課長 これも、やはり一つの例として、国際協力というところで、例えば、ボランティアの方で、いろいろな経験がある方が、そちらのほうに海外のほうに行ける状況をつくって、情報提供しながら、事業を進めていくというのが、外に出ていくことでもございますし、あとは、大田区の魅力というのは、観光とも関連してくると思うのですけれども、そういった情報を発信していくというところも、事業としてはやっていく形にはしていきたいなと思っております。 ◆三沢 委員 国際都市というのは、私は、少しいつも軽い違和感があるのですけれども、自分たちが宣言するものというよりは、周りが認めてくださる言葉だと思っておりまして、それが神戸市であったり、横浜市であったりとかも。  そうすると、インバウンドを、おもてなしをしたら国際都市かというと、私はいつも少し違和感があるのですよ。やはり周りが、ほかの諸外国が、大田区と言えばそうだよね、羽田と言えばそうだよねと認めていただけるような取り組みにも、ぜひ注力していただけるとうれしいなと思いますので。要望です。 ○松本 委員長 それでは、本日は、継続といたしまして、討論・採決は明日行います。  次に、議員提出第2号議案 中小企業次世代人材確保支援条例を議題といたします。  提出者の説明を求めます。 ◆黒沼 委員 それでは、提出者を代表して説明させていただきます。  本会議場で様々適切な質問をいただきましたので、それにお答えいたしました関係上、時間の節約も含めて、その他を省かせていただければと思いますが、そこに追加させてもらえますと、これが当時の実態調査でまとまった今後の方向性と、それから、今後の調査全体を通じて把握されたポイント、そのポイントに基づく今後の方向性の6点が出されているのです。  当時、私どもの質問に対して、当時の産業経済部長の方は、大田区が先取りして、ほとんどこれに対する方向性に関してはやっておりますので、改めて検討する組織もつくらないし、基本的には先取りしておりますという答弁でした。  それで、その結果、去年度の決算書に基づきますと、185ページですが、ものづくり人材育成事業の中に、次世代ものづくり人材育成事業等と書いてありまして、ここに書いてある内容は、ほとんど説明会とか研修会とかで、これに対する未然に廃業を防ぐための対策。技能継承、人材確保、次世代への技能の継承、地域単位あるいは事業者グループによる技能継承、若手人材の確保の取り組みの実施支援というのが、私は、いまだに取り組まれていないのではないかという認識をしています。  もう一つの5番目の新規創業、新規立地に。 ◆伊藤 委員 資料はないの。資料がなくては、今、話す内容というのは、わからないのだよ。 ◆黒沼 委員 資料はあるよ。今、出したほうがいいの。 ◆伊藤 委員 違う。どこに出てくるの、タブレットの。 ◆黒沼 委員 それはない。 ◆伊藤 委員 資料なくて、どうやって審議しろと。 ◆黒沼 委員 違うよ。あるものと思っているからですよ。 ◆伊藤 委員 何で。出しているの。 ◆黒沼 委員 だって、いつも出ているではないですか、予算書。全員持っていますよ。 ◆伊藤 委員 違う。議案の中身だよ。 ◆黒沼 委員 議案の中身は、資料はないよ。いずれにしても。 ◆伊藤 委員 委員長、それでいいの。これ、議案審議できるの。 ◆黒沼 委員 出したほうがいいですか。でしたら、コピーさせてもらいますけれども。 ◆伊藤 委員 出していなければ、審議にならないではない。 ◆黒沼 委員 では、そうしましょうか。 ◆伊藤 委員 しましょうではなくて、何で出していないのですか、今日。 ◆黒沼 委員 いやいや、私は、これぐらいは別にいいかなと思ったの。 ◆伊藤 委員 では、その姿勢でやってください。これ、議案の資料を出さないままの提案でいいのかなと思えば、それでいいですよ。 ◆黒沼 委員 どうしますか、委員長。コピーはすぐできますよ、これ。 ◆伊藤 委員 コピーではないよ。これはペーパーレスなのだから、タブレットに載せなければだめではないか。 ◆黒沼 委員 では、いいですよ。いいと思ったのですから。 ◆伊藤 委員 いいということなのだから、では、なしにしましょう。その程度のものだということだよ。 ◆黒沼 委員 いや、その程度のものではないですよ。  それで、では、もう一つは、5番目の新規創業、新規立地に関する方策で、技能継承、人材確保、次世代への技能の承継で、若手人材の確保の取り組みを促進するための支援と書かれているのです。  それで、これに応えたものが、まず出ていない。この間、時間がたったのですが。そこで、相談していますけれども、1週間前かな、東六郷でこれを聞いてきました。輸入したアルミなどの原材料から工作機械のねじや金具をつくっている従業員3名くらいいる小さな工場ですけれども、ここで研磨用ねじでは、第2次安倍政権の発足前の1本6,500円が、8,000円払わないと輸入で手に入らなくなってしまった。1キロ200円から325円ぐらい上がっているそうなのですけれども、これでは、給料は上げられないし、ボーナスも出せない。社長は、二人の従業員に目をやり、悲しげに話したということがあって、そういう実態なのですよ。  こういう大田区の実態を放置してはおけない。本当に、だから六郷工科高校の方を含めて、そういう方々が誇りを持って就職をして働いて、ハローワークが認定している新卒扱いの3年間等々に支援金を出して、本当に一生懸命仕事をしてやってもらいたいなという実現の思いを込めて提案させてもらったのです。 ○松本 委員長 では、委員の皆さん、ご質疑をお願いします。 ◆伊藤 委員 まず、その説明しようとする姿勢が全然足りないなというのが、今の言葉だけ聞いていったって、何を言っているのだか全然わからないよ。理事者が出している議案でこんなことはないでしょう。必ず資料をつけてきますよ。それについて一々細かく聞くのは自分ではないですか。だったら、同じぐらいのものは最低限出さなければ。ふだん要求しているのだから、それ以上のものを出すのが普通だと本来だと思いますよ。人には厳しく、自分は甘くはだめですよ。  もう1点、本会議場で黒沼議員は、質問に対して答弁する前に、これは委員会で聞いてくれと。あたかも本会議場で聞く質疑が、やる必要がないかのような発言をしている。おかしいではないですか。委員会委員会ですよ。  それで、本会議が、その提出に関していろいろな質問をする場面がちゃんとあるのですよ。そこに対してなぜああいうことが言えるのだろうか。本会議場では、答弁をしたくなかったと捉えざるを得ない。本会議場では大勢の人が見ているし、全ての議員が見ているし、もっと言えばデジタルサイネージで放送しているし、そういうところでは答弁をしたくないと思わざるを得ないことを発言したけれども、あれはどういう意味なの。 ◆黒沼 委員 最初のは、研究すれば研究するほど、これから改善を尽くしますが、今回の提案の内容は、そんなに初めてのことでもないし、実情、日ごろあることだし、これでいいなという思いで出しました。  もう一つは、質問された方が自民党の方でした。少人数の会派で、この審議する地域産業委員会に会派の中で出る人がいない人であれば、あんな発言はしなくて、丁寧にその場で。それがルールだと思っています。  でも、質問したのは自民党の方でした。伊藤委員も自民党ですが、その方が出る委員会ですから、委員会で必要なことは、あれ以外のことは、今日ですけれども、ぜひ審議してもらいたいという思いです。これはいいでしょう。 ◆伊藤 委員 第三者が言うならわかるのですよ、今の話。  でも、提出者が、答弁者自身が、そんな話、それはほかの場所でやりましょうなんてことはあり得ますか。役所がそんな答弁をしたことが1回でもありますか。それに対して、ふだん良しとしていないでしょう。やはり聞かれたことには、そこで真摯に答えるのが、提出者としての義務ではないですか。  その上で、より数字が必要だとか、今までの経緯を調べないとわからないことが、そういうものであれば、委員会でもっともっと深めることはありますよ。議論を深めることはありますよ。ただ、本会議場で聞いていいのですよ、システムとして。それで、ほかの人たちが、それは委員会でやればいいのではないかという意見は、それは当然ですよ。  だけど、答弁者自身が、答える義務がある人が、それは、今は答えたくないよというかのような、後で委員会でやればいいでしょう的なことを言うのは、議会に対して失礼ではないかと。議会のルールを外れているよということを言いたい、まず。違いますか。 ◆黒沼 委員 私は、全く逆で、委員会を重視するからこそ、そう言ったのですよ。全部あそこで済んでしまえば、委員会を無視になってしまうではないですか。それよりも、委員会というのがあるのだから、そこをうんと重視して、委員会で十分にやりましょうということは、委員会の必要性を感じて、それを重視して。伊藤委員、逆ですよ。委員会を重視するからそう言うのです。 ◆伊藤 委員 では、委員会に来ていない一般の人たちに、会派の人たちには、質問を聞かせてあげるのは、どういう意味がありますか。意味があると思って、あそこで質問をしましたよ。 ◆黒沼 委員 質問をする人は、誰でも質問の権利があるのですよ。だから、どんどんやればいいのです。ただ、今回はたまたま自民党だけでした。そこにはお答えしたのですよ。そこの自民党は多数会派でいらっしゃって、この委員会でも人数がいますから、その会派としていいではないですか。ですから、委員会を重視したのですよ。 ◆伊藤 委員 だったら、私が言っているのは、答弁者がそういうことを言うから、それはおかしいよと言っているの。答弁者というのはそういうものではない。自分は提案を通してほしいのだから、何回でも、なるべくなら答えさせてもらいたいと思うべきなのですよ。それを逃げるような、自分で答弁を消極的にすることをみずからするから、提出者としてふさわしくないよと言っている。  それから、ではそんなことを言えるのだったら、二度と共産党としては、全部の委員会にいるのだから、質疑をできなくなってしまいますよ、本会議場で。それは、委員会でやってくださいということを、最初から言われてしまいますよ、理事者に。いいのですか、それで。 ◆黒沼 委員 私の答弁の内容は、見て、もし許可があれば。 ◆伊藤 委員 答弁の前に言ったから私は怒っている。再質問の際に。 ◆黒沼 委員 違いますよ。精いっぱい、丁寧過ぎるぐらい答えたつもりです。本会議場では、ちょっとふさわしくないかなと思うぐらいに、委員会で述べるのと同じぐらいに、なぜ3年なのかを含めて、就職する前に、もし滞納があったらどうするかなどについても、ちょっと細か過ぎるかなと思うのを含めて、本会議を重視して、しかも、委員会重視からもやったつもりなので、ご理解いただければ幸いです。 ◆伊藤 委員 本当にそういう気ならば、答弁の仕方が違いますよ。そうしたら、大きいところだけ答えて、再質問が終わったときに、それ以上のことは委員会でやりますと。その流れがきちんとわかっているなら、我々だって納得しますよ。  それを答弁する前から、我々、質問通告をしているものに対して、こんなものは委員会でいいのですという言い方をしたから、そうではないでしょうと。まず答えるべきものを答えた上で、それ以上のものがありましたら、委員会でもっとやりましょうというのが、本来正しい姿勢ではないですか。提案者として。 ◆黒沼 委員 テープを起こしてもらえればわかるのですが、私が言ったのは、これからお答えしますけれども、私がお答えする以外につきましては、委員会でやってください。そういうことですよ。これはちょっと見解の違い。 ◆伊藤 委員 見解ではないです。全員が聞いているのだから、そんなきちんとした答弁ではなかったよ。最初にいきなり、委員会でやるべきはずなのに、こんなところで聞かれて迷惑だ的な印象でしたよ。 ◆黒沼 委員 違います。印象は、そう受け取ってしまわれた。 ◆伊藤 委員 だって、そのつもりで言っているのだから、そちらが。そういうつもりで言ったのでしょう、嫌みのつもりで。 ◆黒沼 委員 全然、正反対です。 ◆伊藤 委員 正反対ではないですよ。本当に真摯に反省をまず、求めておきますよ。議会のルールを、質問していいのですよというルールがあって、そのルールにのっとって質問をしたものに対して提案者として、まず真摯な形で答弁しないと通るものも通らない。いいですか。通したいという気持ちで、真面目に答えなければだめですよ。やじならいいですよ、やじなら。だけど、答弁者なのですよ。答弁を求められて、自分たちが答弁させてくれという立場なのですよ。一度でも多く答弁をさせてほしいよと、なるべく多く説明したいよという立場でいなければだめではないですか。違いますか。 ◆黒沼 委員 いろいろ述べていただいたのはありがたいのですけれども、私の答弁に対する評価は、一言もなかったのですね。それで、恐らく答弁を評価していただければ、質問していただいたことに感謝申し上げ、真摯に答弁を用意し、そして、丁寧に答弁を申し上げ、そのことはわかるはずです。 ○松本 委員長 では、中身の質問をしましょうか。 ◆大橋 委員 提出者に質問いたします。  まず、この条例ですが、年齢制限というのはあるのでしょうか。 ◆黒沼 委員 年齢制限はありません。 ◆大橋 委員 年齢制限がないということは、対象人数は何名と考えているのでしょうか。 ◆黒沼 委員 対象人数は、この全数調査をしたことを参考にいたしました。それで、3人以下のところが50%ですから、3,463社の半分は、約3人以下の零細企業。ここはほぼ家族企業で、雇用はほとんどありません。  ですから、これは雇用とは別の対策が必要で、考えたのは、4人から9人が1,158社、10人から19人が408社、20人から29人は154社、20人から49人が92社で、1,842社でした。それで、1,842社の39.2%が社内で若手従業者を育成し、技術技能を継承したいというアンケートが出ておりました。これをかけ算すると、約722社になります。それで、722社で、ほぼ2人ぐらいずつ平均して雇用したと見て、計算をさせていただきました。  そうすると、約1か月掛ける12か月掛ける722社で、約1億7,000万円で済む予定です。 ○松本 委員長 対象人数は、何人かと言っているのです。 ◆黒沼 委員 対象人数は、1,440人ぐらいです。722社で2人ぐらい雇う予定です。それぐらいでしょう。 ◆大橋 委員 人数に関しては、各企業によって状況が違うと思いますけれども、これは、月1万円という、もう一度根拠を教えていただけますか。なぜ、この月1万円にした。 ◆黒沼 委員 根拠は、これも本会議のときに質問を受けて答えた内容ですけれども、この全数調査のときに、私どもが大田区に要望をして、雇用状況も調査項目に入れてほしいと。それにもかかわらず、入りませんでした。よって、社長の、経営者の給料とか、従業員の平均給料がわからなかった。独自に、やむを得ず、そのときに調べた結果をご報告申し上げて、そうすると、約100社調査した内容ですが、2,000円から3,000円が、仕事の時間単価で仕事を受けていたと。それで、平均して2,000円だった。実際は3,500円ぐらいないと、社長の給料が出ないということがわかったのです。それで、その中で平均給与を社長が20万円、社員が24万円、非常に高齢化している状況もありますけれども、出てまいりました。それで、ちょっと狂うと社長が出ない程度なので、せめて1万円ぐらいの奨励金を出すことによって、非常に意欲が出て、元気が出るということ。  それで、もっともっと出せればいいのですけれども、いつも大田区が言う限られた財源ということを配慮して、そうしたということです。 ◆大橋 委員 これは、1人最大幾らの支援を受けられることになるのですか、最大。また、予算規模はどのくらいを考えていらっしゃるのですか。 ◆黒沼 委員 予算規模は、今の人数の計算からして約1億7,000万円。そして、1社平均限度は100万円にして、ですから、約10人ぐらいの雇用をした会社もある。それで、住宅リフォーム助成と同じように、予算が限度が来ればそれで終わりという考え方です。 ◆大橋 委員 1人最大幾らに。 ◆黒沼 委員 それは、1万円しかありません。 ◆大橋 委員 1人1万円の援助で終わりですか、これ。 ◆黒沼 委員 そうです。1人1万円です。1万円掛ける12か月掛ける3年間。 ◆大橋 委員 それを聞いているのですよ。 ◆黒沼 委員 36万円ということです。 ◆大橋 委員 この後、交付の時期というのは、どの月、何か月ごとの交付の時期になるのでしょうか。 ◆黒沼 委員 交付の時期がここに書いているように、ちゃんと会社と雇用契約を結んで、働き始めた、その月から出ます。 ◆大橋 委員 交付の時期ごとに区長に対し申請しなければならないとあるが、この交付の時期ごとの「時期ごと」というのは、何か月ごとなのですか。 ◆黒沼 委員 交付の時期ごとは、これは要綱で決めてもらうことにしてあります。細かいところまでは、私たちは決めません。だって、区の実情があるのですから。そんな、あまり越権行為はしないですよ。 ◆大橋 委員 では、4番目の申請のあったときは速やかに審査をし、必要に応じ調査を行う。この速やかな審査、必要に応じた調査というのは、どういった審査・調査をどういった方々で行う考えでしょうか。 ◆黒沼 委員 学生が卒業して、すぐ就職するわけですので、そこから収入が発生するわけですから、その発生に支障のないように速やかという意味です。  それで、審査するその方々は、よく大田区で経験済みの大田工連とか、町工場の審査委員とか、その経験を生かして、区が要綱に基づいて決めればいいことだと思います。そう考えています。 ◆大橋 委員 あと、所得制限はあるのでしょうか。 ◆黒沼 委員 所得制限はありません。なぜかというと、こういう方々はほぼ、本会議でも言いましたけれども、非課税に近い状況が普通だと考えているからです。 ◆大橋 委員 続いて、第9条の部分なのですが、区が行うこの条例にかかわる調査、その他、この条例に関連する事業に協力するよう努めなければならないと。この条例に関連する事業というのは、どういった事業を言われているのでしょうか。 ◆黒沼 委員 具体的にいいますと、この大田区の産業振興協会、あるいはこの決算書、予算書に基づいている後継者育成の項目にかかわる点だと考えていいと思います。 ◆大橋 委員 あと、この条例をちょっと調べさせていただいたところ、八王子市の条例とほぼ丸々同じ内容でして、違うところと言えば、市長を区長、あと八王子就職ナビというところを大田区、東京都の企業情報システム。あと、奨励金のこの金額、出し方が違うだけで、あと、全文ほぼ一緒でありました。
     それで、ちょっとお伺いしたいのですが、八王子の条例が公布されたのは平成27年3月27日です。この状況を当然、景気も少しずつ徐々に変わってきておりますし、状況も変わっておりますが、一つ、情報ナビなのですが、これは数もかなり違うと思うのですが、その辺はどうなのでしょうか。 ◆黒沼 委員 産業振興協会に相談して、ちょっと決めましたが、4,360社等の実態調査の中で、始めたのは1か月前ぐらいですから、2,609社登録されているのです、大田区で。  それで、この前、答弁を申し上げましたけれども、しっかい調査を今、振興協会がやっておりまして、すごいなと思うのですが、できるだけ全ての会社が、ここに登録するように鋭意、3月をめどに今年度も努力しているという、すごくいい話を聞きました。ぜひ頑張ってくださいと言ったのですけれども、そういう状況です。 ◆大橋 委員 所管にお聞きします。この情報ナビの情報が何かわかったら教えてもらえますか。 ◎宮本 工業振興担当課長 情報ナビというのは、八王子の情報ナビのこと。八王子市の情報ナビにつきましては、就職をあっせんする、就職のマッチングとか、そういった目的を持った情報ナビと聞いております。  それで、大田区内には企業のデータベースというのが二つありまして、まず、一つは、中小企業振興公社のデータベースと連動した企業データベース。黒沼委員がおっしゃっていただいたような、2,600社程度のデータベースということが、もう一つあるのですけれども、もう一つは、おしごとナビという企業データベースがございます。こちらのおしごとナビにつきましては、やはりその就職のあっせん・求人を目的としたデータベースになっておりまして、現在、132社の登録があるという状況でございます。 ◆大橋 委員 随分数の違いがあると思うのですが、この大田区の就職ナビには、保育士も入っていると思うのですが、保育士には、処遇改善の補助がついておりますが、そういったところには、どうお考えでしょうか。これは、提出者に。 ◆黒沼 委員 二つのナビがあるのは知っているのですけれども、今回の基準は、やはり大田区に届けている会社であることを証明するという意味で、東京都全体との関係でのナビなのですけれども、2,600社程度のナビにさせてもらいました。  それで、今おっしゃってくれた、本当にいい質問をしていただきましたけれども、一つは保育士の処遇改善を始めた大田区は経験を持っているので、それをうんと広めてもらいたいという気持ちもあります。それを拡張・拡大した施策にして、この製造業等のこちらのほうにも、一つの経験を保育士で持ったわけですから、それを生かして広めてもらいたいというのと同じです。拡張です。 ◆大橋 委員 ちょっと意味がよくわからないですが、保育士の方々にも、さらにこの奨励金を受けることができるということなのでしょうか。 ◆黒沼 委員 ちょっと確認しますけれども、このナビに保育園はありますか。ないですよね。 ◎宮本 工業振興担当課長 中小企業振興公社のデータベースにつきましては、2,600社という数値は、主に製造業のデータベースになっております。  一方で、おしごとナビの132社につきましては製造業が一番多いのですけれども、保育士でありますとか、その他サービス業も含めたデータベースという形になっております。 ◆黒沼 委員 多分、私の認識は間違いなかったようで、入っていないようですから、そうしました。 ◆大橋 委員 もう少し明快な回答をいただきたいのですが、提出者から。もう一つ、先ほど言いました八王子市とほぼ丸々同じ内容です。  それで八王子市の状況は、大田区とはやはり違う状況だと思います。大学の数にしても違うと思いますし、この趣旨は、八王子市と大田区はちょっと違うと思うのですが、この辺、これは所管にちょっと聞きますが、もし情報がわかれば教えていただけますか。 ◎宮本 工業振興担当課長 八王子市のほうに確認しましたところ、地域の事情としまして、八王子市には大学が25あると聞いておりまして、その大学の人材の流出等の抑止、こういったことも含めて、そういった地域性の中で、こちらの人材確保条例というのを決めたと聞いています。 ◆大橋 委員 あと、ちょっとこの根幹にかかわることですが、この中小企業の人材確保という部分、私は、ただこの奨励金をお渡しするだけがそうではなく、いろいろな課題があると思うのですが、この人材確保という観点、これは、所管はどのように思いますでしょうか。 ◎宮本 工業振興担当課長 人材確保でございますけれども、大田区は、やはりその技術力の高い企業が集積して、高い競争力を有しているというところであるかと思います。それで、企業の皆様にお伺いしますと、やはりその人材の定着というところが、技術力の高さやその競争力を身につけるために非常に重要だと聞いているところでございます。  そうした中で、区内ではインターシップ等による取り組みを進めて、企業の技術をよく知って、技術に誇りを持って、定着して育成を広げていくという取り組みが進んでいるという認識でございます。 ◆大橋 委員 あと、この定着には、働く環境というのも非常に重要だと思うのですが、その辺は所管、ちょっと中小企業からお声を聞いていたら教えてもらえますか。 ◎宮本 工業振興担当課長 働く環境というところで、就職希望者がどういったところで企業を選ぶかというところでありますと、最近は、若者の意識の変化というのも背景にあって、企業を選ぶ際には、勤務時間でありますとか、休日でありますとか、そういったところも非常に重視して企業選びをしているというところもあるようでございまして、ハローワークなんかに聞いても、窓口ではそういうお話がされているというところでございますので、そういった観点も、就職のマッチングとか、そういった取り組みにおいては重要かなと考えております。 ◆黒沼 委員 私も、実は、八王子市に視察をしてきました。確かに、条件は違うのですけれども、すごく学んだところは、八王子市の行政が地域の中小企業から意見をよく聞いて、何が必要かというところで、最初見捨てていたのですけれども、国が小規模事業というのを改めてやり始めているのです。  それは、非常に提出書類は難しい、ややこしいのです。その援助制度をつくったそうなのです。その援助制度の中から、これだけではなくてということで、独自に生み出したのが、この支援金事業。セットでやっているのですね。国の制度をうまく活用するように、そこの提出書類の作成援助をしながら、それだけでは足りないところを見出して、八王子市が独自で始めたことによって喜ばれているということも学んできて、大田区でも、国の事業の使い方があるのですけれども、しかし、あまり複雑にすると活用しづらいので、独自の事業を提案させていただいたということを学んできた次第です。 ◆高山 委員 この奨励金の交付なのですけれども、月1万円で3年間ということなのですけれども、4年目から実質1万円給料が下がってしまうということに、普通に考えればなりますよね。あるいはそれを補おうとすると、企業のほうが4年目からは、1万円余計に給料を負担してあげないと減額になってしまう。その辺はどうお考えですか。 ◆黒沼 委員 もっと続けられればいいとは思うのですけれども、3年間というのは、私どもの調査に基づいて、ほぼ、ここに書いてあります旋盤とか、普通の工作機械などは、3年間で十分技術を身につけられると。つまり仕事ができるようになる。1万円の差を自分で稼げる、会社に貢献できる力が出てくる。ただ、原子力とかになると、ちょっと5年ぐらいかかって。ですから、そういう意味では5年ぐらいも必要かなと思うのですけれども。でも、圧倒的には、その機械ですから、1人前になったらマイナスの部分を克服して、自分が生み出す富とそういうことは違ってひとり立ちできて、その給料の関係も稼げるようになる。これは、当然のことだと思います。 ◆高山 委員 自分で3年間、腕を磨いて、4年目から仕事をとってこいというのはなかなか難しい話だと思うのですけれども、それとは別に、一方で3年間、こういう形で月1万円、補助していただけるということで、企業側が4年目から給料を下げないようにするために、最初の3年間は給料を1万円低く支払いをする。  それで、補助金をもらってちょうど相殺させるようなことになった場合には、どういう対応を何か考えていますか。言っている意味、わかりますか。 ◆黒沼 委員 わかります。わかりますが、よくそこまでお考えになるなと思うのですけれども、今の町工場を見ている限りは、私どもの知っている限り、この100社もそうでしたけれども、自分の給料を払わなくても、社員を大事にするのですよ。トヨタとか、大企業とは全然違うのです。社員なしではうちは成り立たないと。  だから、今のような発想はないとは言えなくて、あるかもしれませんが、全体的には社員こそ宝、社員こそ大事にという考えを尊重したつもりでやりました。 ◆高山 委員 はい、わかりました。 ○松本 委員長 それでは、本日は継続とし、討論・採決は明日に行います。  次に、審査事件を一括して上程し、陳情の審査を行います。  今回、本委員会には、新たに2件の陳情が付託されました。  それでは、まず、30第1号 (仮称)新蒲田一丁目複合施設に音楽ホールを求める陳情の審査に入ります。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○松本 委員長 なお、審査時間を考慮し、書記の朗読は省略といたします。  理事者の見解をお願いいたします。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 私からは、(仮称)新蒲田一丁目複合施設に音楽ホールを求める陳情に対して、理事者見解を述べさせていただきます。  大田区民センター音楽ホールは、施設の老朽化が著しく、平成30年3月31日をもって閉館することとしています。この音楽ホールは、長年、区民に親しまれてまいりましたが、最近の稼働率は、平成27年度52%、平成28年度54%となっています。  利用定員は、731名です。施設利用者数の内訳は、400名以下が、平成27年度、86%、平成28年度、78%と約8割を占めています。  一方、500名以上の利用は、平成27年度、27件、うち企業利用が11件、平成28年度は49件、うち企業利用が27件となっています。500名以上の規模の利用は、企業が約半数を占めており、一般の方の利用は、全体の利用件数の1割に満たない件数となっております。  音楽関係の利用状況は、平成27年度、29%、平成28年度、29%と全体の約3割を占めています。  施設利用者数の規模では、400名以下が、27年度、28年度ともに、約95%を占めており、500名以上は、平成27年度、3件、平成28年度、4件にとどまっています。  なお、CDレコード制作会社による演奏収録は行われているものの、平成27年度は実績がなく、平成28年度、6件となっております。  以上から、(仮称)新蒲田一丁目複合施設に整備するホールは、これまでの利用実績を踏まえた規模とし、地域の身近な活動の場として多目的に利用できるホールとします。地域活動に適した一定の音響効果を持たせ、地域団体の音楽発表会のほか、講演会やイベントなどに活用できる機能を整備してまいります。 ○松本 委員長 それでは、質疑をお願いいたします。 ◆黒沼 委員 少ないとはいえ、このデータはまともだとすれば、このホールが小さくなった場合に、一定のメンバーとしてここまでやってきた、1回、ちょっと最初、聞いたかと思うのですけれども、例えば、アプリコとか、どこかでやれる施設はあるのですか。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 蒲田地区には、アプリコが1,477席、それから、区民プラザ大ホールが509席ということで、比較的大規模な音楽ホールが集積している地域と考えております。 ◆黒沼 委員 値段のほうは、どうですか。利用料金。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 値段のほうは、音楽ホールが全日使用した場合、5万3,500円。アプリコ、えー、区民プラザ大ホールが14万2,600円と、金額的には開きがございます。 ◆黒沼 委員 やはり今の時世、本当に値段が決定的なときがほとんどです。14万円と5万円では、2回、3回ぐらい借りられる値段の差なわけです。  もし、このアプリコが、もっと8万円ぐらいに下がって、どうぞというなら話はわかるのですけれども、14万円にしておくと、区内の住宅と同じなのですが、幾ら3万戸空いていても、高い値段ではないに等しい。これだと使えないということになるわけです。あるからどうぞと言われても、こういう声が聞こえてきませんかね。5万円から14万円では借りられませんよという。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 大田区としましては、利用実態というところから500名以上の利用実態が1割に満たないというところを考慮しまして、現在の利用実績を踏まえた規模として考えております。 ◆黒沼 委員 本来は、やはりこういう音楽ホールは、恐らく古くて使わないことがあるかと思います。本当に古いのですよね。  ですから、新しくしたら、この利用料率がばっと上がることも考えられるのですよ。みんな使おうということで。しかも、駐車場も新たに変えたとすると、あそこは、車もなかなか置けない状況ですから、違うと思います。そういう想定もしてくれないと、今の状況がこうだから、そして、あとから使う人は、ちょっともう困ってしまいますよというのだと、困るのですよ。  ですから、まずつくるというのが一つあるわけですね。それとともに、最初に、申し上げた区の施策が出張所の複合施設ということで、面積を縮小せよということですから、縮小しているのですよ。それで、空き地が生まれるのです。それで、ついでにそこのところは、今度は蒲田西特別出張所の工事の関係で、仮施設で使ってしまうおうということになっているのですが、そうではなくて、計画の目的が後で考えますになっているのです。  それで、これは、非常に無責任で、何で空けたのに、区民が望んでいる様々な保育施設とかをもっと拡充するとかをしないで、国の言うとおりで縮小ありきなのですよ。  それで、これ、縮小は、最終的にこれに書いてあるのですけれども、売却もあり、条件があるのですね。民間の商売に力を貸しなさいという政府の言い分ですが、大田区は、そうしないと思いますけれども、ここまで言うとおりになっていて、縮小だけあって、区民ホールがこうなる。しかし、あとどこかで使えと言われても、14万円のところしかない。5万円がね。そして、困ってしまう。そうすると、例えば、100歩ゆずって、ここのところを使っていた方々が、アプリコを使わなければならないときに、5年間ぐらい激変緩和で6万円ぐらいで使っていいですとか言うならわかるのですけれども、やめざるを得ないではないですか、これだと。14万円でやれると思いますか。5万円でやっていた方々が。やれないでしょう、恐らく。利用者に聞いてみましたかね、そこら辺。申しわけありませんが、14万円で借りていただけますかと。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 繰り返しになりますが、利用実態としましては、400名以下がほぼ8割ということでございますので、また、500名以上につきましても、隣にあります富士通の企業が使っているという実態がほとんどでございます。そういったこともございまして、利用実態を踏まえた規模を想定しているところでございます。 ◆黒沼 委員 富士通が使うと、何なのかな。富士通に使ってもらっては困るから、区民ではないという意味なのですかね。富士通は自分でつくってくれという意味なのですかね。あんな広い土地で。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 今回、731名の規模、そして、音楽ホールという音響効果を求める陳情でございます。規模としましては、400名以下が、先ほどから繰り返しになりますけれども、約8割を占めている利用実態がございます。また、音楽関係の利用実態としましても、約3割が音楽関係の利用ということで、そのうち400名以下が、95%を占めているというところでございます。そういった利用実態を鑑みまして、施設の規模は、利用実態に合わせた規模。そして、音響効果に関しましては、地域の団体がお使いいただけるような音響効果、それに適した音響効果を整備していく、そういった考えでございます。 ◆黒沼 委員 改めて、区民のためにという考え方に立てば、本当はシミュレーションでやってほしいのは、新しくつくりかえた場合に、どれだけ皆さんがお使いになるかということをやってもらいたい。本当にお使いになると思いますよ、規模的にも。  それをやらないで、今のままだけで比べては、ちょっと判断がつきかねますというのと、もし富士通がそんなに使っているのだったら、よくわかりませんが、企業の場合はちょっと割高にしたりして、区民を優先させる考え方も取り入れて、区民の利用がもっと増えるようにということもできないわけではない。  そういうことは考えたことはないでしょうか。新しくなった場合のシミュレーションとそれから、企業との差をつけて区民を優先にできないかどうか。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 今後の利用形態、利用料金につきましては、近隣の施設等、また施設の規模、そういったことを勘案して検討してまいりたいと思います。 ◆黒沼 委員 ここはちょっとその専門家はいないのですけれども、私も、設計技師の経験から見ても、長寿命化というのは、もっともっと大事にしたほうがいいし、平和島ユースセンターは、今そうなっているのですけれども、国もそう提案しているし、技術的に区民センターがだめだ、長寿命化にも耐えられないとなったのかというと、いまだに納得できる報告をいただいていません。ということは、私は、まだ長寿命化でもやれるなと思っています。  ということは、あのままく体だけ使って、平和島ユースセンターと同じように同じ広さで内容を変えればいいのではないかなというのをいまだに思っています。それを納得させてくれる人はいないのですよ。 ◎深川 施設整備課長 今回の大田区民センターにつきましても、設計といいますか、計画当時、この構造体を委員がおっしゃるように長寿命化して使うのかどうか、改築をするのかという検討を重ねた結果として、今回の計画となっております。 ◆黒沼 委員 それで終わりなのですよ、いつも。どういう検査をやって、どういうレントゲンでやってみて、そのコンクリートは傷んでいた。また、本当は鉄骨が6本入らなければいけないのが5本しか入っていなかったとか。それで、だめだとなるわけですよ。検討したというのは、そうやったのでしょう。 ◎深川 施設整備課長 少し専門的な話になりますけれども、コンクリートの劣化の状況とかをちゃんと現地にて調査等をして検討しております。また、鉄筋等につきましても、設計当時のものが入っていることも確認しておりますし、耐震性についても確認をしました。そういった総合的な検討の結果、今回の計画に至っております。 ◆黒沼 委員 あと、何年でだめだとなったのですか。 ◎深川 施設整備課長 長寿命化した場合には、新築当時からおおむね80年程度、建物を使うことを想定しております。  それで、今の建物の状況を考えて、今後、耐用年数、残り使えるかどうかという中で、長寿命化して使うより、改築したほうが、合理的で機能が上がると判断しております。 ◆北澤 委員 今の計画としては、利用実態に合わせた規模を計画しているということでいいのですよね。 ◎深川 施設整備課長 そのとおりでございます。 ◆北澤 委員 大田区の中にある音楽ホールがバランスよく配置されているということが大事だと思うのですね。やはり大きいものをやりたいときにはアプリコでやるし、小さいときは大田文化の森でいいやとか、やはりいろいろなタイプのホールがあると、区民は使いやすいと思うのですね。  そういう中で区民ホールというものを考えられるのが、とてもいいとは思うのですけれども、利用実態に合わせた規模にするというだけでは、ちょっとさみしい気がするのですけれども。つまり、もっともっと利用できるような形を推進していこうとかという。せっかく新しくするわけですから、運営する側の人たちの意識をもっともっと活用するように、こんなふうにホールをつくろうとかという、そういう新しい意志というのはないのでしょうか。  例えば何が言いたいかというと、では、障がい者団体が何か演劇で元気になってもらいたいとか、地域の子どもたちが何か発表する場をもっとつくって、稼働率を上げようとかという、そういうことを含めて考えていっていただければと思って、ちょっとお聞きしたいのですけれども。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 新しいホールにつきましては、委員ご指摘のとおり、より多くの方に使っていただこうということを考えております。  現在のホールにつきましては、階段状になっておりまして、稼働椅子ではございませんということで、目的がかなり限られているという現状がございます。新しいホールにつきましては、音楽発表のほか、フラット化できるようなホールのイメージも検討しておりまして、より音楽以外のものにも使っていただけるように、検討しているところでございます。 ◆北澤 委員 それを聞いて、とてもうれしく思います。やはり区民の税金でつくられるホールですので、一部の音楽愛好家だけが使うというのではなくて、広くいろいろな人たちが使えるような工夫をしていくことが重要だと思うし、これによって地域が活性化するだとか、いろいろな世代の人たちが活性化するような計画も含めて考えていっていただきたいなと思います。要望です。 ◆大橋 委員 もう一度、理事者の方にちょっと確認なのですが、この陳情にあるCDレコード制作会社が、演奏収録にたびたび使用されていましたということなのですが、ちょっと理事者の実績回答がちょっと違う気がしたので、そこをちょっともう一度お答え願います。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 こちらのCDレコード制作会社なのですけれども、実態のほうを調べますと、ご利用いただいているのは、1社ということになっております。  このホールは、築47年たっておりますけれども、実際、ご利用いただいているのは、平成22年から開始されておりまして、年間1件から8件程度というところで推移しているところでございます。 ◆黒沼 委員 アプリコ等の同等のホールの稼働率だけ教えてくれませんか。十分に入れるのかな、この方々が使うとすると。 ◎上田 文化振興課長 アプリコの稼働率でございますが、大ホールは82.5%、小ホール85.5%でございます。 ◆黒沼 委員 相当使われているのは、結構なことなのですけれども、これで、本当に区民センターを使っていた方々は入れるのかなということとともに、シーズンがもし重なったりすると、これは稼働率82%でしょうから、ときによってはほぼいっぱいのときもあるのかな。そうすると、本当に使えるかどうか、ちょっと首を傾げる状況で、ここを使ってくださいといって一言で済むのかな。しかも、値段が高いということが言えますが、改めて、やはり利用団体にその旨、聞いてもらいたいのです。その方々は、いや、使えますよとなるのかどうか。それで、いいですよとなるかどうかですね。  今日は、ちょっと答えられないかな。ちょっと次回、判断しなくては。 ◎鴨志田 地域力推進部長 今まで、繰り返しご説明していますが、非常に500名以上の利用の方々は、少ないという実態がございます。そういった実態を踏まえて、区民プラザなり、アプリコなりをその団体の方々が選択をしてお使いいただければと考えているところです。 ◆黒沼 委員 この際、こういう陳情が出たときに、もっとよく皆さん、フランスとかに行って、芸術の場に触れてくるところがあると思うのですが、安いのですよ、とにかく文化・芸能を見るのに。日本は高いのですけれども、このアプリコも含めて、5万円と14万円の差であると、あり得ないのですけれども、値段が下げるということはできませんかね。 ◎鴨志田 地域力推進部長 逆のお答えになりますが、逆に同じ規模の音楽ホールを新設でつくった場合には、当然新しい分だけ値段が上がるということが、理屈の上では想定されるところでございます。 ◆黒沼 委員 これは、もう考え方の相違になるのですけれども、基本的に行政がやる場合は、区民税を納めています。それで、区民税の範囲内で可能な限りやっていただいて、あとは、電気料金とか、掃除の料金とかをとって、耐用年数のもとをとるのは、民間会社ですから、貸借対照表に基づいて、減価償却があるわけですから。  しかし、行政はそれを考える必要がないとすると、できるだけ利用料は、上げない。この考え方は、大田区にちょっと足りなくて、どんどん使用料が民間並みになっていく。これは、違うのではないかなと思っていて、今の部長の考えですが、その考えは、どうですか。ずっとそんなのは、上げる必要はないですよ。 ◎鴨志田 地域力推進部長 施設を利用される方につきましては、利用されない方との当然、公平性という観点から、適切な受益者負担を求めることは、当然だと考えております。 ◆黒沼 委員 その考えではなくて、できるだけ区民に触れていただく。できるだけ、その受益者負担とすれば、全員が受益者になる。この考えでいいではないですか。そうすると、受益者負担なんてなくなるのですよ。みんなが使えるのですよ。使えない人と使う人と分けてしまうからそうなるのであって、そうすると、使えるための料金を安くすること、きれいにすること、使いやすくすること、三つだと思うので、ぜひその考えに立って、受益者負担という考えをなくして使いやすくしないと、この区民センターから使えなくなった方々が、多分路頭に迷う。それでいいのですね。これこそ受益者負担で、マイナスの稼働になってしまうではないかと思います。 ◆大橋 委員 今のこの黒沼委員が言われている件は、ちょっとこの陳情の審査の趣旨からちょっと外れるのでは。これは、委員長、どうでしょうか。 ◆黒沼 委員 この大きさのまま残してほしいということからですよ。  そうするためには、そこで使っている方々のことが保障されないと、この陳情が生きてこないではないですか。そうすると保障できないというわけですよ。ただ、14万円のところに行ってくれということですから。あと、新しくすれば高くなりますよということですから、ちょっともう救われない。
    ◆北澤 委員 もう利用料金は示されていましたか。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 いえ、まだこれからの検討ということになります。先ほど、部長のほうから申し上げましたが、区のほうで決めております受益者負担という考え方を踏まえまして、今後検討していく形になります。 ◆北澤 委員 規模から言うと、中ぐらいのところなので、中ぐらいの利用料金に大体なるだろうという考え方ではいいですよね。 ◎荒浪 蒲田西特別出張所長 いえ、まだ利用料金につきましては、検討段階に入っておりません。今後、繰り返しになりますが、受益者負担の考え方、また、周辺施設の利用料金等を踏まえまして、適切な価格を検討してまいりたいと考えております。 ◆北澤 委員 この陳情者は、料金のことは特におっしゃってはないですけれども、今までの状況を見ると、やはり区民としては割と地域の学校だとか発表会だとか、本当に庶民が使うというイメージがあるので、そんなに高くないほうがいいとは思うのですけれども。  あと、すぐれた音響効果を求めていると、それは大丈夫ですよね。確認です。 ◎深川 施設整備課長 音響の件ですけれども、先ほどお話をさせていただいたとおり、音楽だけのホールとしての機能ではなくて、椅子をしまって、床面での活動もできるホールを目指しております。そういった関係から、すばらしい音響とまではいかないのですけれども、それなりの音響設備は設置したいと考えております。 ◆黒沼 委員 やはり受益者負担という考えはよくないと思います。みんなに使っていただく、全員が使った場合、受益者負担はどうなるのですか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 理論上の話ですが、全員が使うということは、ちょっと想定しがたいのかなと考えております。 ◆黒沼 委員 考え方としては、区の施設をつくった場合は、目的別もありますけれども、その方々に、その地域性も含めて可能な限り使っていただくという考え方が一番ですよ。そうすると、受益者負担となると逆なのです。使いにくくなるのですよ。ちょっと使わなくなってしまう。そうすると、使ってもらいたい考え方が消えてしまうではないですか。そこのところはどうですか。 ◎鴨志田 地域力推進部長 委員、おっしゃいますように、当然、区としては税金でつくる施設でございますので、高い稼働率ということを目指すのは当然でございます。その中で、適正な負担をお願いしたいというところでございます。 ◆黒沼 委員 その高い稼働率をまず一番基本に置いていただいて、使用料とは何か、利用料とは何かということをもう一度考え直していただきたい。要望だけしておきます。 ○松本 委員長 それでは、本日は継続といたしまして、明日の委員会にて各会派の取扱いを含めたご意見を伺いますので、よろしくお願いいたします。  次に、30第4号 馬込文士村記念館(仮称)開設のご検討への陳情の審査に入ります。  原本を回覧いたします。  (原本回覧) ○松本 委員長 なお、審査時間を考慮し、書記の朗読は省略いたします。  理事者の見解を求めます。 ◎上田 文化振興課長 今回の陳情でございますが、まず、昨年12月1日に地域産業委員会で取扱いました陳情との相違点を確認いたします。  第一に、陳情の代表者が馬込文士村ガイドの会の会長に変更され、提出されております。第二に、陳情の件名が、「馬込文士村記念館(仮称)開設に関する陳情」から、「開設のご検討への陳情」と変更されております。第三に、陳情の趣旨及び理由が、「単独の記念館を建設し」から、「独立した記念館の開設を検討し」との内容に変わっております。  陳情者の趣旨は、「新たに独立した記念館の建設を求める陳情」から、「単独の施設に限定せずに、記念館としての施設の開設を検討してほしい」との内容に改めたものと受けとめております。  以上の内容を確認した上で、改めて馬込文士村の意義についてでございますが、大正時代末期から昭和時代初期にかけて、多くの文筆家や画家、書家といった芸術家が居住し、互いに交流しながら創作活動を行い、コミュニティを形成した地域が、後の時代に馬込文士村と称されるようになったものと捉えております。その上で、区は、馬込文士村を区を代表する文化遺産として捉え、その歴史を後世に継承すべく、これまで取り組んできております。  これまでの区の馬込文士村に関する取り組みでございますが、まず、郷土博物館3階の常設展示室では、馬込文士村コーナーを設け、作家である尾崎士郎や宇野千代のほか、版画家である川瀬巴水などの資料を展示しております。  その馬込文士村コーナーの広さでございますが、平成21年度のリニューアルの際に2階から3階に移設し、コーナーも充実させ、現在では3階の約2分の1、90平米、展示スペースの25%、4分の1を占めており、20名の文士の資料を約200点展示しております。  その中でも特に人気のある版画家、川瀬巴水の作品でございますが、昭和5年に制作されました「馬込の月」は常設展示しております。そのほか、川瀬巴水の作品は毎月2枚入れかえ、展示しております。そのほか、文士たちが活動していた施設を保存し、記念館として一般公開しております。龍子記念館、尾崎士郎記念館、熊谷恒子記念館、山王草堂記念館でございます。そのほか、文士村の資料を展示し、一般公開している馬込文士村資料展示室がございます。  郷土博物館は、昭和54年11月に開館し、平成31年、2019年に開館40周年を迎えます。エレベーターをはじめとした設備の老朽化の問題もあり、来年度、郷土博物館のリニューアルを目的とした基本構想、基本計画を策定する予定でございます。  郷土博物館のリニューアルに向けた基本構想では、郷土博物館のセンター館としての役割を検討する中で、現行の常設展の一つである馬込文士村に関する展示・位置づけについても改めて検討し、リニューアル後にいかに充実した形で馬込文士村を示していくことができるか、検討していきたいと考えております。 ○松本 委員長 委員の皆様、質疑をお願いいたします。 ◆北澤 委員 今の説明だと、今、3階の2分の1の90平米を文士村の展示にしていて、川瀬巴水の絵は月に2枚飾っているということなのですけれども、それで十分だとお考えでしょうか。 ◎上田 文化振興課長 川瀬巴水につきましては、人気であるということで例示として出させていただきましたが、馬込文士村コーナーでは、そのほか20名の文士につきまして展示しておりまして、約200点展示しております。入れかえにつきましては、定期的ではございませんが、必要なときに、随時、機会を捉えて展示がえをし、全てではございませんが一部入れかえ等もしております。 ◆北澤 委員 文士と言われている方が80名から100名いらっしゃるということで、入れかわりをしたとしても、20名の文士の資料ですよね。巴水の作品もたくさんある中で毎月2枚ということで、本当はもっと展示したいのだけれども、足りないという思いを学芸員の皆様は思っていらっしゃるのかどうかと、その辺のことがちょっと知りたいのですけれども。 ◎上田 文化振興課長 これまで、馬込文士村に関しましては、特別展を機会を捉えて開催をしてきているところでございますので、また機会を改めまして、常設展のほかにそのような特別展という形で見せていこうと考えてございます。 ◆北澤 委員 特別展のときに、とても喜ばれて、たくさんの来館者があるのは、知っていますけれども、私も近くに住む者としては、もっともっと巴水の絵は、特に見たいなと思いますし、ほかの文士の人たちの資料も見たいなと思いますし、村岡花子の展示室が移転してしまいましたよね。  それで、全部資料は東洋英和女学院に寄贈されたと思うのですけれども、もしかして、郷土博物館がもうちょっと規模が大きかったら、郷土博物館に寄贈というお考えを持ってもらったのかもしれないなということもちょっと思ったものですから、ちょっとそんな質問をさせていただきました。 ◆黒沼 委員 説明されたリニューアルというのは、模様がえみたいなものかもしれませんが、この陳情との関係でいくと、例えば陳情に応えようとすれば、もう1フロアを上に上げて、独立館と同じような文士村フロアというか、そういうのをやると、この指針は合うのかなと思うのですけれども、この模様がえみたいな簡単なものだと、今のままでは少し変えますよぐらいの報告だけなのですけれども、もう少しリアルに。 ◎上田 文化振興課長 郷土博物館は、第一種低層住居専用地域でございまして、容積は今の状況でいっぱいでございます。  ですので、中の展示スペースを今後、どのように広げていくか。特に、1階のフロアは入り口だけでございますので、その辺も考えながら、少しでも多くのスペースを確保したいというのが、現在の考えでございます。 ◆黒沼 委員 この単なる模様がえ程度ではなくて、できるだけの拡張を含めて、陳情と同じような方向でいきたいということでいいのですか。 ◎上田 文化振興課長 馬込文士村につきましては、できるだけ今の展示スペースよりも広げていきたいと考えておりますし、展示のあり方、見せ方、具体的なところにつきまして検討はしていきたいと思います。ただ、郷土博物館としての広さは、今の現況のままでございますので、どこまで広げられるかは、ちょっと今後、きちんと精査してまいりたいと考えております。 ◆三沢 委員 ここの「独立した記念館の開設を検討し」というところについて、また、件名のこの「開設のご検討への陳情」という、この「検討」という言葉について理事者との確認をしたいのですけれども、いわゆる現存施設のリニューアルとか、配置とかの変更にとどまるのか、それとも、建て替えとかも含めるのか、それとも、新しくつくるのも含めるのか、そういう全体的なあり方を今後、どうしていくかみたいなのを検討するという言葉の意味なのか。それとも、先ほども言ったすごく小さいリニューアルとか、そういうのを検討しようという意味なのか、どちらで捉えていらっしゃいますか。 ◎上田 文化振興課長 我々としましては、陳情者の趣旨は単独の施設に限定せずに、記念館としての施設の開設を検討してほしいと改めているものと考えております。 ◎町田 スポーツ・文化担当部長 今のご質問でございますけれども、今回、築40年ということを迎えて、建物そのものの老朽化というのが大きな原因でございますけれども、このリニューアルというのは、その建物というよりも、今まで郷土博物館が担ってきたその機能というのを、改めてもう一度見直してみましょうと。そういう大きな視点の中で、その次に、いろいろな先ほどの建築条件の問題ですとか、資料がいろいろなところに分散をしているとか、課題がございます。そういうものも改めて検討した上で、どのような方向にしていくのかということを、大きく捉えた考えた方でございます。 ◆三沢 委員 大枠での検討という、前者の理解ということでよろしいのですね。建て替えましょうとかというつもりも私はないのですけれども、そういうのも一つの選択肢として、またそのリニューアルとか、見せ方をしっかりするとか、容積率、馬込のところを建て替えのときに、どうするかとか、いろいろな考え方があると思うのですけれども、散らばっているものをどうやって集約して、より視認性を高めるかとか、来場しやすくするかとか、そういった大枠の検討をしましょうという理解かな。そこだけ確認させてください。 ◎町田 スポーツ・文化担当部長 基本構想・基本計画という考え方ですので、一番初めのところでは、今、委員がおっしゃったように、広い視点で考えながら、1年間の中で、その次の計画に向けた考え方も整理しなければならないので、広く捉えながらも、次年度に向けてある程度、具体性を持った構想をつくっていこうと、そういうイメージでございます。 ○松本 委員長 それでは、本日は継続として、明日の委員会にて各会派の取扱いを含めたご意見を伺いますので、よろしくお願いいたします。  次に、継続分の陳情について、状況変化はございますでしょうか。 ◎小泉 地域力推進課長 継続分の陳情でございますが、「一般社団法人田園調布会運営に関する陳情」について申し上げます。  住民監査請求の監査の結果についてでございますけれども、本日が請求人らへ結果を公表する期限となっておりますけれども、現時点で地域力推進課のほうに監査の結果が届いておりませんので、結果につきまして、明日の委員会のほうで報告をさせていただければと考えています。  「馬込文化センター・馬込区民センターにエアコン設置を求める陳情」については、状況の変化はございません。 ○松本 委員長 委員の皆様、よろしいですか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○松本 委員長 次に、調査事件を一括して上程いたします。  補正予算及び「大森西地区公共施設の再編について」を除く所管事務報告について、一括して理事者の説明をお願いいたします。 ◎林 青少年健全育成担当課長 それでは、地域力推進部資料番号25番、平和島ユースセンターの整備に関する実施設計(案)の概要についてご説明いたします。  平和島ユースセンターの整備につきましては、去る平成29年7月14日の本委員会におきまして、基本設計・基本理念等(案)を報告したところでございます。このたび、平和島ユースセンターの実施設計(案)ができ上がりましたので、ご報告いたします。資料に沿ってご説明いたします。  まず、1枚目は、平面図でございます。向かって一番左側、こちらは、1階の平面図でございまして、研修室、食堂等、現行の施設位置と同様でございます。既存棟のこちらの現行施設、既存棟とお呼びしますが、その右側に増築棟を設けまして、2名の洋室、それから、公園利用者の利便性を高めるため、シャワー室等を整備する予定でございます。そして、その下でございますが、収用人数増に合わせまして、新たに研修室3を設置する予定でございます。  平面図の中ほどでございます。既存棟の2階でございますが、6名から20名の和室及び指導者室を合わせまして、計83名の宿泊が可能となるよう整備することを考えております。このために、入浴室を既存棟の中に置き込むことが難しくなりました。浴室棟ということで、この既存棟のちょうど西側になりますが、浴室棟を整備する予定でございます。  そして、その右には、2名の洋室を10戸整備することを考えております。  そして、一番右側でございます。3階でございますが、体育室は現行の広さとほぼ同様でございます。  そして、その横を体育室ホール、エキスパンジョイントでつなげまして、洋室10戸を整備することを考えております。体育室の面積は変えることが難しいのですが、体育室ホールを設けることによって広々と使っていただくよう考えました。  2枚目でございます。2枚目は立面図でございます。3段になっておりまして、真ん中より左側の一番上、こちらは平和島陸橋側から見た正面玄関の図でございます。  その右側が、ツインのお部屋を整備する増築棟側から見た既存棟の見え方。  そして、立面図の中段でございます。一番左側が野球場から見た浴室棟の建物面、中ほどは野球場から見た建物面、そして、一番右側は首都高速1号羽田線から見た建物面でございます。  そして、一番下でございますが、向かって左側、キャンプ場から見た建物面、そして、その右は、既存棟から見た増築棟の建物面でございます。 ◎上田 文化振興課長 私からは、資料番号46番、大田区伝統工芸士の認定についてご報告をさせていただきます。  まず、制度概要でございます。区は、伝統工芸士の社会的評価の向上を図るとともに、伝統工芸に対する区民の興味・関心を喚起するため、区内在住の伝統工芸士を認定する制度を創設いたしました。初めてとなる本年度は、下記の方々を認定いたしましたので、ご報告いたします。  なお、制度の創設につきましては、平成29年12月1日の地域産業委員会で報告済みでございますが、審査基準は、制作実務年数12年以上あり、現在も、その制作に従事していること。二つ目、高度な技術力を習得していること。三つ目、区の事業への貢献実績があること。以上、3点でございます。  認定された工芸士の紹介でございます。本阿彌光洲氏(刀剣研磨)でございます。制作実務年数は55年でございます。  宮ア静花氏(日本刺繍)でございます。制作実務年数は54年でございます。  伊東孝夫氏(東京三味線)の制作でございます。制作実務年数は48年でございます。  裏面でございます。春原敏雄氏(江戸表具)、制作実務年数が55年でございます。  吉澤均氏(江戸和竿)でございます。制作実務年数は24年でございます。  また、個人の評価、プロフィールは記載のとおりでございます。  認定後の広報についてご報告いたします。区民の伝統工芸の興味関心の喚起を図るため、認定者の情報を大田区ホームページ、ツイッター等、各種媒体へ掲載をいたします。  また、区の様々な文化事業でご協力いただき、区民に伝統工芸士の活動をPRいたします。その一貫で、2月28日から3月13日まで開催いたします「おおたの文化フェア in GRANDUO」の期間の前半、3月6日まで制作実演を行います。  また、本阿彌氏につきましては、制作実演できませんので、略歴等、パネル展示により紹介する予定でございます。  続きまして、資料番号47番をご覧ください。大森海苔のふるさと館開館10周年記念式典の開催についてご報告いたします。  平成20年に開館いたしました大森海苔のふるさと館でございますが、開館10周年の節目を迎えるにあたり、記念式典を開催したいと考えております。地域産業委員会の委員の皆様には、ご招待状を送付する予定でございます。  また、こちらの式典は、来年度開催予定でございますので、30年度予算の議決後執行となります。  日時は、4月15日でございます。時間は、午前9時30分から10時50分でございます。場所は、大森海苔のふるさと館前で、雨天時は館内でございます。  内容でございますが、式典、太鼓演奏、フロアートーク、ギャラリートークと考えてございます。そのほか、10周年記念の関連事業につきましては、以下に記載しているとおりでございます。 ◎五ノ井 観光・国際都市部副参事〔文化計画・施設担当〕 私からは、資料番号48番、馬池洗(まいせん)散歩「もっと知りたい勝海舟〜馬池洗で海舟に出会う〜」の開催についてをご説明させていただきます。  まず、1の開催目的でございますが、まち歩きに絶好の地である「馬池洗(まいせん)」の魅力を、勝海舟をキーワードにご体感をいただくものでございます。  今回は、各特別出張所で発行されております地域情報紙の編集委員の方々にご参加いただきまして、見て楽しんでいただき、内容や勝海舟の魅力を情報紙に掲載していただこうというものでございます。  これらの取材記事を通じまして、区民全体に「馬池洗」の魅力やまち歩きへの参加意欲を高めていただき、同時に江戸無血開城150年にあたる本年、(仮称)勝海舟記念館開館に向けた機運醸成を図っていくものでございます。  対象は、各特別出張所の地域情報紙編集委員の方々でございまして、日時は、平成30年3月24日、土曜日、13時からで、募集する人数は、各地域から1、2名程度でございます。  コースでございますが、大田区立郷土博物館、池上本門寺、洗足池(旧清明文庫)、こういったところをめぐってまいります。  なお、洗足池と池上本門寺の間は、電車を利用しようと考えております。 ○松本 委員長 それでは、質疑は、次回といたしまして、本日は調査事件を一括して継続といたします。  最後に、次回の委員会日程でございますが、明日、2月27日、火曜日、午前10時から開会いたします。  なお、明日は、補正予算の事項別明細書を忘れずにご持参ください。  以上で、地域産業委員会を閉会といたします。                午後 0時01分閉会...