上越市議会 > 2012-06-15 >
06月15日-04号

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  1. 上越市議会 2012-06-15
    06月15日-04号


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    平成24年  第3回(6月)定例会 平成24年第3回上越市議会定例会会議録(4日目)                                 平成24年6月15日(金曜日)出 席 議 員    1番   石  田  裕  一          2番   櫻  庭  節  子    3番   田  中     聡          4番   滝  沢  一  成    5番   波 多 野  一  夫          6番   中  川  幹  太    7番   鴨  井  光  夫          8番   大  島  洋  一    9番   小  林  和  孝         10番   平 良 木  哲  也   11番   上  野  公  悦         12番   草  間  敏  幸   13番   笹  川  栄  一         14番   山  崎  一  勇   15番   瀬  下  半  治         16番   武  藤  正  信   17番   宮  崎  政  国         18番   内  山  米  六   19番   柳  沢  周  治         20番   橋  爪  法  一   21番   杉  田  勝  典         22番   上  松  和  子   23番   塚  田  隆  敏         24番   佐  藤     敏   25番   渡  辺     隆         26番   飯  塚  義  隆   27番   江  口  修  一         28番   永  島  義  雄   29番   石  平  春  彦         30番   近  藤  彰  治   31番   本  城  文  夫         32番   瀧  澤  逸  男説明のため出席した者 市    長  村  山  秀  幸 副  市  長  野  口  和  広       副  市  長  山  岸  行  則 教  育  長  中  野  敏  明 理    事  市  村  輝  幸       総務管理部長  土  橋     均 企画政策部長  竹  田  淳  三       財 務 部 長  池  上  治  樹 防 災 危 機  永  野  正  昭       自 治・市 民  笹  川  桂  一 管 理 部 長                   環 境 部 長 健康福祉部長  野  澤     朗       産業観光部長  柴  山  弥  松 農林水産部長  川  上     宏       都市整備部長  小  林  総  明 教 育 部 長  秀  澤  光  夫       会 計 管理者  馬  場  和  明 ガス水道局長  田  中  孝  司 総務管理課長  高  橋  正  弘       秘 書 課 長  市  川     均職務のため出席した事務局職員 事 務 局 長  栗  本  修  一       次    長  高  橋  和  則 議 事 係 長  高  原  る み 子       係    長  廣  田     聡 主    任  新  部  あ  き議 事 日 程  第1 会議録署名議員の指名  第2 一般質問本日の会議に付した事件  第1 会議録署名議員の指名  第2 一般質問 石田裕一、小林和孝、櫻庭節子、滝沢一成、上松和子、石平春彦  会議時間の延長                                                   午前10時0分 開議 ○瀧澤逸男議長 これより本日の会議を開きます。                        〇 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○瀧澤逸男議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において波多野一夫議員及び橋爪法一議員を指名いたします。                        〇 △日程第2 一般質問 ○瀧澤逸男議長 日程第2、一般質問を行います。  1番、石田裕一議員。〔石 田 裕 一 議 員 登 壇〕 ◆1番(石田裕一議員) 皆さん、おはようございます。1番、新人の石田裕一でございます。〔「頑張れ」と呼ぶ者あり〕 ◆1番(石田裕一議員) ありがとうございます。  初めての登壇ですので、ちょっと時間をいただきまして、一言ごあいさつさせていただきます。地域社会に貢献したい、そんな強い思いでこの上越市議会議員に挑戦いたしました。すばらしい仲間と、そして多くの市民の皆様から御支援をいただき、議員活動をスタートさせていただきました。きょうまで約2カ月、まだ右も左もわからない私を諸先輩議員の皆様から優しくお声がけいただき、そして同期の新人議員からも刺激をいただき、さらには議会事務局の皆様にも優しく教えていただき、毎日進んでおります。本当にありがとうございます。  この上越市議会が1つのチームとしたら、今回から新しいチーム、これから上越市が変わる、議会が変わる、この32名のメンバーに選出された責任を持ち、瀧澤議長をキャプテンとし、他の議員と連携をとり、上越市の発展のために貢献していきたいと思います。  村山市長初め各部課長様、さらには上越市職員の皆様、これからもお世話になると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。  それでは、通告どおり質問させていただきます。私の質問は、1点、いきいきスポーツ都市宣言に基づくスポーツ振興についてでございます。市では、平成22年3月にいきいきスポーツ都市宣言をいたしました。宣言文によりますと、「私たち上越市民は、生涯にわたりスポーツに親しみ、健康な心とからだを培い、ふれあいと支えあいの輪を広げ、活力あるまちを築くため、ここにいきいきスポーツ都市を宣言します」と宣言し、今まで2年経過しましたけれども、さてその趣旨は市民に浸透しているでしょうか。そして、その成果があったでしょうか。そこら辺をお聞きしたいと思います。  いきいきスポーツ都市宣言に基づくスポーツ振興の2点目ですけども、平成23年8月に50年ぶりにスポーツ基本法が改正され、国及び公共団体の役割が重要になってきたと考えられます。日ごろからスポーツに親しんで活動している人への支援やスポーツを行う人をふやす施策についてお聞きしたいと思います。  スポーツ振興の3点目は、各地区に今総合型地域スポーツクラブがありますが、私も浦川原でそのクラブの運営に携わっておりますけども、運営費用の工面など、会員減少、本当に困難な状況が今現状であります。そのスポーツ振興の観点から、総合型地域スポーツクラブに対する支援など、どのようにお考えなのかもお聞きしたいと思います。  以上、市長、関係部局のお答えをお願いいたします。〔石 田 裕 一 議 員 質 問 席 に 着 く〕 ○瀧澤逸男議長 中野敏明教育長。〔教 育 長 登 壇〕 ◎中野敏明教育長 おはようございます。石田議員の一般質問にお答えをしたいと思います。何か私も緊張した感じになってしまいまして、戸惑っておりますけど、元気いっぱいお答えしたいと思います。  最初に、いきいきスポーツ都市宣言に基づくスポーツ振興について、宣言の趣旨が市民に浸透しているかとのお尋ねにお答えをいたします。いきいきスポーツ都市宣言は、トキめき新潟国体の成果を一過性のものとしないために行ったものであり、市が目指すものは、宣言の趣旨を踏まえて市民みずからがスポーツ活動に参加し、地域や世代を超えてコミュニケーションを深め、スポーツを通してつながり合う市民の姿であります。また、生涯にわたってスポーツに親しみ、心身の健康づくりに励みながら、地域の活力づくりに貢献する市民の姿も目指すものであります。市では、体育施設への横幕やのぼり旗の設置、ホームページへの登載等の広報活動に加え、市民の多様なスポーツニーズに対応しながら、する、見る、支えるスポーツ活動を支援する取り組みも数多く行い、宣言の趣旨の具現化を図ってまいりました。例えば市民のスポーツ活動への参加を通年利用されることの多い学校開放事業での小中学校の体育館稼働率で見ますと、平成23年度で73%、24年度で74%と年間を通したスポーツ活動が定着している様子がうかがえるところであり、スポーツに対する市民の関心の高まりとともに、宣言の趣旨が間接的にでも市民の皆様に届いているものと考えているところであります。今後もスポーツを通した心豊かで活力あるまちづくりが市民共有の意識として広がっていくよう、市民参加型のスポーツ振興施策を展開をしてまいりたいと考えております。  次に、日ごろからスポーツに親しんで活動している人への支援やスポーツを行う人をふやす施策についてのお尋ねにお答えをいたします。市では、ドリーム・ベースボールや上越体操祭など、市体育協会や傘下の競技団体と連携した各種のスポーツ大会を通じて市民のスポーツ活動への参加促進を図ってまいりました。また、今年度開催予定のえちご・くびき野100㎞マラソンでは、給水所などで支援活動をする3,000人を超えるボランティアや沿道で声援を送る多くの市民の姿があり、スポーツを支える市民意識が着実に醸成されていることを物語っています。このほかにも、競技人口の拡大を目的として、初心者や初級者レベルの市民を対象とした小中学生ハンドボール教室、一般対象のグラウンドゴルフ教室などのスポーツ教室を今年度は9事業開催し、段階的に自主運営組織として自立していけるよう支援する取り組みも行っております。今後も市民のする、見る、支えるスポーツ活動を支援するため、市民ニーズを把握しながらスポーツ振興施策を展開し、スポーツ人口の拡大に努めてまいりたいと考えております。  次に、総合型地域スポーツクラブに対する支援をどのように考えているかとのお尋ねにお答えをいたします。総合型地域スポーツクラブは、生涯スポーツ社会の実現に向けた地域におけるスポーツ環境整備のための国の重点施策として位置づけられ、地域に根差して、多世代、多志向、多種目により活動しているクラブのことでございます。平成15年以来、市内には総合型地域スポーツクラブが13クラブ設置され、1市当たりのクラブ数としては県内随一の数となっておりますが、議員御指摘のとおり、市内のクラブの中には運営面で厳しい状況にあるところが存在することも承知しております。市では、総合型地域スポーツクラブに対して設立準備の年から設立後の5年目までを対象に活動支援の補助金を交付するとともに、総合型地域スポーツクラブ連絡会を設立し、クラブ運営の手法や事業の企画、運営上の問題点などについて意見交換をする場を提供してまいりました。今後は、自立的、安定的な運営を行っている総合型地域スポーツクラブの先進事例に学ぶ機会を設定するなど、市内の地域スポーツクラブの運営全般に係る支援に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) それでは、もう少し質問させていただきます。  スポーツは、私は健康づくり、仲間づくりだと常日ごろ思って活動しておりますけども、スポーツ都市宣言をして、ここにいらっしゃる皆さんは体育館に行かれたことありますでしょうか。体育館にほんの2年前にぽっと、スポーツに親しみ、上越スポーツ都市宣言、さわやかな汗を流しましょう、触れ合いの輪を広げましょう、元気あふれる上越市をつくりましょうというただ垂れ幕が飾ってあって、私は毎週体育館に行っておりますけども、ああ、何かこんなこと始めたのかという感じなだけで、こんなにスポーツにかかわっている私がそういうふうに感じているだけなのに、市民の方は本当にスポーツを通して活動していこうというふうに、思いになるでしょうか。ホームページとかで発信しているとかと言っていらっしゃいましたけども、教育長は。私はやはりもっとちょっと情報発信を、されているかと思うんですけども、スポーツを意識している人でもそういう感じなのに、私はやはりスポーツを意識してやっている人はいいと思いますけども、スポーツをまだ  余りスポーツが苦手な方もいらっしゃると思いますし、市民の中には、そういう人たちにもやっぱりうまく情報発信をしていっていただきたいなというところもどういうふうにお考えかもお聞きしたいと思いますし、私も知らなかったんですけども、新人研修のときに健康福祉部の野澤部長さんが40代から64歳までの介護認定率が上越市1番ということで、それって私はすごい危機感だと思っていまして、きのう介護保険料の捻出の話はありましたけども、私はもしこの上越市の40代から60代、働き盛りの人が介護認定率が1番というそれがもう最下位ぐらいで、みんな健康になれば、介護保険料がきっと下がってくるのではないかなというふうに考えているんですけども、きょうはまだ野澤部長に質問するレベルではないので、質問はしませんけども、もうちょっと勉強して、次回は野澤部長にも質問させてもらいたいと思いますけども、やはりスポーツはもしかして健康づくりに対して一つの手段かもしれませんけど、多分健康福祉部では食生活からそこら辺もやっていると思いますけども、私はぜひ体育課だけではなく、健康福祉部の健康づくり推進課というところありましたでしょうか。そこらともしっかりやっぱりこれからはリンクして、連携してやっていかなければいけないと思いますし、そこら辺のことも踏まえて、もう一度情報発信に関してお答えいただければと思います。 ○瀧澤逸男議長 秀澤光夫教育部長。                 〔教 育 部 長 登 壇〕 ◎秀澤光夫教育部長 お答えを申し上げます。  体育館等に横幕であるとかのぼり旗、それを掲げているだけで果たして市民にどこまで周知が行き届くんだと、そういう御質問かと思います。それで、議員おっしゃるとおり、まずいきいきスポーツ都市宣言をしているということを知ってもらうことも大事なんですが、都市宣言を知ってもらったから、じゃそれで市民の方がスポーツをするかという問題とはやはり違うと思います。本来は、先ほど教育長が御答弁申し上げたとおり、市民の方に生涯にわたってスポーツに親しんでもらって、心身の健康づくりに励みながら、それがひいては地域の活力づくりにもつながる、そこが目的でございますので、もちろん知ってもらうことも大事なんですけれども、その目指すところの本質的なそういったところを充実させていく、それがやっぱり私どもの使命ではなかろうかと思っております。先ほどの教育長の答弁の中では、学校開放事業だけちょっと例にとってお話をさせていただきましたけれども、それ以外にも少年スポーツ活動育成事業であるとか、あるいは一般スポーツ活動推進事業であるとか、あるいは議員からの御質問でもございました地域スポーツクラブの育成事業であるとか、そういう全体的、全般にわたるスポーツ活動を育成するための事業を通しながら取り組んでいる次第でございますので、御理解をいただきたいと存じます。  以上でございます。 ○瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) これからも努力していかなければいけないと思いますけども、先ほどイベントの話がありまして、上越市もこの前の高田城ロードレース、近藤議員も走られたようですけども、100キロマラソンこれからもあったり、いろいろ、そういうイベントはやっぱりスポーツに、導入段階なので皆さんに来てもらうためで、私はすごくいいことだと思うんですけども、私健康って一日でならないと思っているんです。やっぱり毎日歩く、週に1回スポーツに触れ合う、月に1回みんなと集まって体を動かすというやっぱり毎日の積み重ねが大事だと思うので、やっぱりそういう活動をもうちょっと、イベントだけではなくて、もうちょっとそういうみんなが、そうなると私はやっぱり上越市は今介護保険料とかの問題もありますが、健康の問題があるので、そこら辺をうまくリンクさせて、若者に情報発信していっていただければ、いかなければいけないんではないかなと私は思うんですけども、そこら辺どうでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 中野敏明教育長。                  〔教 育 長 登 壇〕 ◎中野敏明教育長 スポーツは、人間がつくり上げてきた文化というふうに思いますが、スポーツ文化というふうに思っています。これは、文化はやはり人間の生活が豊かに、これは単なる物質的な豊かさでなくて、本当に健康、先ほどありましたけど、そういうものも含めた本当に豊かな生活を、スポーツばかりじゃありませんけど、芸能であったり、あるいはいろんな音楽活動であったり、さまざまな美術活動であり、そういうものはみんなやはり豊かな生活を営むために私はあると思います。そういう意味で、見るスポーツであったり、もちろんするスポーツばかりでなくて、見るスポーツであったり、見て楽しむということもたくさんありますし、それから支えるということで、恐らく石田議員さんも指導者として、サッカーでしょうか、御指導いただいていますが、そういう若手の育成をする、自分も楽しみながらされると、そういうようなさまざまなかかわり方が私はあるというふうに思っていまして、そういう意味で、例えば市民の皆さんが豊かに生活をしていく、スポーツにかかわるという意味では、先ほどイベントのお話ございましたけども、高田城ロードレースにしても、米山山麓ロードレースにしても、あるいはことしまた行われますけど、くびき野100㎞マラソンにしても、日ごろから、私も歩いたり、走ることは最近していませんけど、やっていますと、一生懸命それを取り組んでいる方がおられます。そういう方がそのイベントを目指して、あるから、それに向かって日ごろから取り組んでいるということもありまして、そういうふうにして参加をしていくという、そういうことも、イベントを通して、イベントに向かって、目標にしてやっていくということもありますので、単なるイベントで、人を外から集めるだけじゃなくて、地元の皆さんがそういうところで参加をできる、そういう機会をたくさんつくるということも極めて大事なことかなというふうに思っておりますので、そういうような取り組みを一層充実していく必要があるんじゃないかと。私ももうほとんど土日、市長さんもそうだと思うんですけど、いろんなスポーツの大会に行ってあいさつをさせていただくのもほとんどありまして、土日はたまには休みたいなと思うぐらいに出ています。それぐらいさまざまなスポーツ大会、これはこの間もゲートボール大会ございましたけど、最高齢の方が男性が94歳、女性が95歳、本当にたくさんの皆さんがお集まりですし、それから少年少女のそういういろんな大会、武道の大会があったり、さまざまな大会ございますが、本当にそういうことを考えますと、行ってみますと、本当に皆さんがもう市内の各地のスポーツ施設でもって本当に活発に活動されている姿を見ております。そんなことを考えますと、施設の稼働率も大変よくなってきておりますし、市民の皆さん方に国体以来非常にスポーツ熱というのは高まっている。私は、スポーツの力というのは極めて大きいだろうというふうに思っておりますので、今後ますます石田議員さんの御指摘のように健康につながる、そういうスポーツにもなるということで進めてまいりたいというふうに思っています。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 健康面での御指摘もございましたので、答弁申し上げます。市では当然健康を目指す運動、活動の中に運動も取り入れておりまして、地域の中に運動普及推進員さんというのをお願いしております。もとより健康の3大要素、睡眠、栄養、運動でございますけども、私も運動がもともと専門でございますが、脳の中の活動として、やはり睡眠と、それから栄養はまだ本能的領域ですが、運動は既に、今教育長もおっしゃったように、文化的な領域に移ってきておりまして、意識をしないと活動しないという生命体の現状がございます。したがいまして、栄養指導や睡眠指導よりも運動指導が難しいと、こう言われている現状の中で、我々としてはスポーツという言葉だと比較的競技スポーツに思考が動いてしまいますけれども、そうではなくて、日常の活動として、身体活動としてとらえて、普及してまいりたい。この辺については、スポーツ都市宣言の精神と相まって、私どもとして基礎的な活動として今後もしっかりやらせていただきたいと、このように思っております。よろしくお願いいたします。
    瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) 野澤部長、ありがとうございました。  それでは、ぜひ中野教育長の話もわかりますので、私ももうちょっと見守らせていただいて、また質問させていただきたいと思いますけども、次、スポーツ基本法が変わりまして、市が、国と地方公共団体なので、市のやっぱり役割が重要になってくると思われますけども、私スポーツ基本法のちょっとパンフレットがあったので、文部省のほうから引いてきたんですけども、全部読んでいる時間もないので、あれなんですけども、昭和36年にスポーツ振興法というのが制定されて、それから50年ぶりに今度スポーツ基本法という形で新しく制定されまして、もう皆さん御存じかと思うんですけども、それでその条文の中に、第1章にもあるんですけども、国、地方公共団体の責務というところがありまして、国、地方公共団体は、基本理念にのっとったスポーツに関する施策を策定し、実施する責務を有することが定められていますと書いてありまして、第5章に国の補助ということがありまして、国は、地方公共団体に対し、予算の範囲内において、国民体育大会、全国障害者スポーツ大会実施等に要する経費などの一部を補助します。このほか、学校法人の設置する学校のスポーツ施設の整備やスポーツ団体の行う事業に対し、予算の範囲内において、一部を補助することができます。地方公共団体の補助ということで、地方公共団体は、スポーツ団体が行うスポーツの振興のための事業に必要な経費の一部を補助することができますというふうになっていまして、先ほど私(2)で日ごろからスポーツに親しんで活動している人への支援、スポーツを行う人をふやす施策についてお聞きしましたけども、2年前でしょうか、学校開放とかジュニアの育成は、青少年育成の関係から、多分体育館使用するにも無料になったんです。無料だったら、教育長、どうですか。利用しますか、施設って。そこら辺もお聞きしたいと思いますけども、だからジュニアは無料なんです。多分ここで先輩議員さんが話を出してくれたのか、体育課の職員が頑張って、青少年育成のために頑張ろうと施策をやってくれたのか、私はそこら辺わかりませんけども、私もジュニアの育成やっていて、すごく助かったし、さあ、ジュニア頑張って体育館で練習しようというふうにやっていますけども、じゃ我々世代、健康が一番危うい我々世代、高齢者、ゲートボール頑張っていましたけども、そこら辺の世代がやっぱりきちっと使用料払ってやっているわけです。若者も今就職がなかったり、地域からどこかへ出ていってしまったり、高齢者も年金がもう減らされて、介護保険料いっぱい引かれて、使用料も払えないから、ゲートボールをやめていくという現実は私は現場で感じております。やはりそこら辺の世代の助成を少し何か私はしてほしいし、そこら辺の施策は何かないか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 秀澤光夫教育部長。〔教 育 部 長 登 壇〕 ◎秀澤光夫教育部長 お答え申し上げます。  議員のほうから、青少年に関しては体育館の使用等に関して減免があるけれども、もうちょっと幅広く世代を見たときに、その辺の考え方はどうなんだろうかという御質問かと思います。それで、青少年については御案内のとおり教育的な見地から減免をさせていただいているところでございますが、一般に公の施設につきましては公共の福祉の向上を図るために設置した施設でありますことから、市民が利用しやすいように、できる限り低廉な使用料としてまずは設定させていただいているというところは御理解いただきたいと存じます。減免につきましては、施設の利用に公益性があるかどうか、あるいはその方の負担能力等々から支援が必要であるか等などを判断基準としておりますが、最終的には利用者個人の利益につながるような教養、趣味、体力づくり等の活動について減免の対象と現在はなっていないというのは、これは実情でございます。使用料、施設を利用する方々からまずは公平に等しく負担をしていただく、そういう公の施設の使用料の意義というところはぜひとも御理解いただきたい。先ほどの例で言いますと、例えば学校開放の体育館につきましても夜の9時まで開放させていただいたり、あるいは土曜日、日曜日等も開放させていただいたりすることによって、少なからずやはり施設の維持管理の費用がかかっていることはこれ間違いございません。それをすべて使用料という形でいただいているわけでは決してございません。それをできるだけ安く抑えるように、財源的に市のほうでも援助をしながらやらせていただいているというところは事実でございますので、ともかく公の施設を公平に使用していただくための負担というところにおきましては御理解をいただきたいと存じます。  以上でございます。 ○瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) それを言われると、もう私も今度立場が立場なので、何も厳しいことは言えないんですけども、全部無料ということではなくて、少しでもという思いがありますので、ぜひ何とかジュニアが無料になったのも検討していただいて、我々世代、高齢者の世代、ぜひ支援を考えていただきたいなと思いますけども、それとあわせて3番の質問に、(3)に移らさせていただきますけども、私が今かかわっておりますけども、上越市はやはり合併前にかなり総合型地域スポーツクラブが各区、多分あのとき1市町村に1つという何か国か県の施策があってスタートしたので、上越市は合併前にかなりそういう動きがあったので、これだけ、13団体が今、お話ありましたけども、総合型地域スポーツクラブがあるんですけども、確かに5年という限られた期間でしたけども、間違いなく市から助成をいただいて運営はスタートしていますけども、私時間がなかったんですけども、全部回れなかったんですけども、柿崎、大潟、頸城、名立、三和、板倉、浦川原、安塚、旧上越市内はちょっと回れなかったんですけども、回って話をいろいろ聞いてきました。そんな中で、やはり市からの補助金があって、それであと柿崎と大潟はtotoですか、サッカーくじの助成金、かなり厳しい縛りがあるみたいなんですけども、それがあって、何とか運営をしてきたと。実際本当はスポーツクラブですので、独自に活動していくわけですので、クラブ長がいて、当然事務局、事務手続をする、そういう人が事務所にいて、やっているわけなんですけども、実際そういうふうに事務員を置いてやっているところは本当に数少なくて、本当に地域の人がボランティアで活動しているわけなんです。ボランティアって本当に大変です。報酬はゼロですし、自分の大切な時間です、土日もなく。それを提供して、地域のために、地域の皆さんのスポーツ振興のために力を注いでいるわけです。私は、そういう人たちにぜひ、何百万じゃないですけど、何万円でもやっぱり支援をしてやる必要があるんではないかと思うんですけども、そこら辺、地域スポーツクラブ、それに関してもし私の思いも込めてお答えいただければと思いますが。 ○瀧澤逸男議長 中野敏明教育長。                  〔教 育 長 登 壇〕 ◎中野敏明教育長 地域の総合型のスポーツクラブというのは、先ほどお話しのように国の重要な施策として立ち上げられたもので、それぞれの地域でこれを立ち上げる、まさに自主的、自立的な組織をつくっていくということで支援をしてきたという、立ち上がりに当たって、実は県のほう、新潟県の場合、各市町村、それぞれ希望に応じて、スポーツ派遣という社会教育主事、この人を、おおむね大体体育の教員が割愛をされて、そして社会教育主事の資格を持った方が入って、そして1年間なり2年間なり努力をされて、地域の皆さんをまとめて、そしてクラブを立ち上げると。昨年、23年度に文科省の国の表彰を受けた三和のスポーツクラブありますね。これなんかもそういう方が入って、努力をされて、そのおかげでできた。今その派遣の社会教育主事の制度は、みんな県はなくしてしまいました。したがって、新たにそういうのを立ち上げるというのは非常に厳しい状況に、立ち上がりは随分エネルギー必要ですけど、立ち上がって、なおかつ経営がうまく動いているという、運営がうまくいっているという意味で三和のスポーツクラブが表彰されたということであります。また、頸城も自主運営として非常にうまくいっているんですけど、それぞれやはり資金の面について苦労されていると思います。それも三和の場合ですとそれなりの、例えばスポーツジムへ行きますと言えば大変なお金かかるわけです。それだったら月5,000円なら5,000円とかいうぐらいのお金を出して、これは会員制でやっていくという、ちょっと高いですよと言うけども、民間と比べればやれるんだろうというような形でやっているところとか、あるいは町内会の応援をいただいて、頸城の皆さん方はそんな形でやっているとか、さまざまな自主運営をされているところは相当な努力をされているし、それからまた先ほどのボランティアという話ありましたが、ボランティアの精神、そういうものを持ったすばらしいリーダーがおられるというところなんです。そこは、非常にうまく回るということになるわけです。そんな形なので、そういう先進事例といいますか、成功事例、そういったものを協議できるような、そういう場所を用意しようというので連絡協議会というものをつくらせていただきますから、そんなところで研究をしていただいたり、あるいは他県でもうまくいっているところはありますから、そういった方の支援をいただいて、そして自分たちのあり方をもう一回見直してみるというような、そういった形の支援、側面的な支援になるかもしれませんが、やっていきたいというふうに思っています。 ○瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) 今三和区とか頸城区とか話が出ましたけども、確かに三和区にもちゃんとクラブマネジャーがいますし、ちゃんと核となる人がやっているので、きっとスポーツ団体、どこのスポーツクラブも核となる人がいるので、何とかやっていますけども、浦川原に関してちょっと説明させてもらいますけども、当初570名ぐらい会員がいたんですけども、ことしの決算で、大変浦川原私頑張っていて恥ずかしい話なんですが、257名と半分、300人ぐらいもう会員は減少いたしました。なぜかといいますと、少子化問題もあります。浦川原、大島、安塚もかなり子供の数は減っておりますし、使用料の問題がはっきりなってきたときに、クラブの例えば3,000円、5,000円の払うお金プラス体育館使用料、団体でみんな払って使用しているわけです。二重負担だから、どっちに入っていてもメリットないから、もうやめさせてもらう、そういう若者の団体。安く料金は設定しているといいますけども、やっぱりみんなその1,000円、2,000円を節約してやっているわけです。だから、できれば私はスポーツクラブをもっと盛り上げるために、スポーツクラブに入っている人には少しだけ体育館を使うときに何かメリット、入っていたら何かメリットという、少しでも何かそういう支援をちょっと考えていただけないかなという、そういう思いもあるんですけども、ちょっとまたその質問はあれですけども、少子化の話で、上越タイムスにすごくいい記事が載っていまして、私の地元の安塚中学校の生徒がジュニアのころとかすごくバレーが一生懸命で、頑張っているんです。本当にジュニアはすごくどこの地区でも頑張っていると思います。ここ潮陵中学と合同チームで今回、それもバレーって6人でやるんですけど、6人で優勝したと。すごく少子化なんですけども、こうやって頑張っている子供たち、ジュニアなので、中学校行って、みんなスポーツをやめちゃった子もいたと思うんです、ジュニアのときは頑張っていても。そういうやっぱりこういう、そして下の記事では八千浦中学と名立中学の野球の球児が合同で励まし合って活動していると。私は、こういう子供たちをやっぱり育てていかなきゃいけないし、こういう子供たちを指導している私ら年代もやっぱりきちんとバックアップしていかなきゃいけないなというふうに感じています。競技力の向上もやっぱりスポーツクラブも目指していますけども、ここ隣に五十嵐圭君というバスケットの上越でも頑張っていらっしゃるこういうスター選手が出てきていますし、こういう選手がいるとやっぱり上越も励みになりますし、ぜひやっぱり、スーパースターではないですけど、育てていかなきゃいけないと思いますし、そうなると私は体育課だけではこの20万都市のスポーツ振興を支えることは大変だと思いますし、やっぱりせっかくこれだけ上越地区に各区スポーツクラブがありますし、ぜひそこら辺の支援をしっかりすれば、各地区で、少子化でも、しっかり立派なスタッフが育っているわけですから、ぜひそこら辺を考えていただきたいと思いますけども、どうでしょう。もう一回お願いします。 ○瀧澤逸男議長 中野敏明教育長。〔教 育 長 登 壇〕 ◎中野敏明教育長 先ほどいろんな新聞の記事で私も大変喜んでおりますけども、私も最近の平成19年、20年と県の中体連の会長をさせていただきました。とにかく小さい学校でチームが組めない、参加できない、1つの学校で。合同でチームをつくって、子供たちに日ごろやっている好きなスポーツの大会出たいと、そういう子供たちを何とかできないかという中で合同チームの提案をさせていただいて、今そういうふうに実現をしていて、そういうことは余りなかったんですけど、だんだんそういうふうな形で、少子化の中で1つの学校がまとまって出れないというときがあちこちに出てきているなというふうに思いまして、今回そういう成果が上がったということは大変すばらしいことですし、学校だけの練習じゃなくて、合同で練習できる、そういう機会もつくればいいのだなと思っておりますので、それは日ごろから、小さいときからそういうふうな取り組みがなされていく中で、そして地域の皆さん方、学校の応援があってそれができるんだろうなと、こんなふうに思っています。そういう地域の皆さん方の取り組みの中ですばらしい選手が育っていくというのはとても大事なことで、五十嵐圭選手は上越市のスポーツアドバイザーとしてお願いをしておりますけど、そういうスーパースターといいますか、選手が出てくれる、この地から生まれていくということは大変いいことですので、そういうことができる地域の皆さん方の支援をどういうふうにつくっていけばいいかというようなこと、あるいは支えてくれる皆さん方をどういうふうに支援できればいいのかというようなことも、これからまた今の総合型スポーツクラブの支援ともあわせながら検討させていただきたいというふうに思っています。 ○瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) ぜひ今後私も、先頭に立ってではないんですけども、そういうふうな思いで頑張っていきたいと思いますし、ぜひ教育委員会、体育課のほうもそういう支援をしっかりまたちょっと見直していただいて、イベントはイベントでいいと思いますけども、日ごろからのやっぱりスポーツ振興を考えていっていただきたいなというふうな思いはありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  村山市長の声が聞けなかったので、ちょっと聞きたいなと思いますけども、私の大潟の知人のお母さんは、村山市長はスポーツマンというイメージがあって、あこがれていたということで、やっぱりなかなかやるなと思っていたんですけども、村山市長はやっぱりスポーツマンであられますし、ですから国体も成功し、スポーツ都市宣言されたと思いますし、ぜひ私は村山市長のスポーツ振興に対する今私の質問を聞いていただいた思いを一言いただきたいなと思いますけども、お願いできますか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 私自身のスポーツの経験はともかくとしまして、私は今から十五、六年前にチャンピオンスポーツ、アスリートを育てる仕事をしました。これは、国体を目指しながらの10年前のスタートでありましたので、そのときにはチャンピオンスポーツを育てる、トップアスリートを育てる、その仕事でありましたが、そのころ新潟県では総合型スポーツクラブをつくっていくんだと、地元では隣の妙高市がその先鞭を切って、市全体の中で大きなクラブをスタートさせるという県内でも取り組みの早かった部分かなと今昔のことを少し思い出しています。私は、先ほどから石田議員からお話あったように、私たちが小さなころは青年団があり、そして地域のスポーツや地域の文化や、伝承文化含めて、そういう伝承する、つなげていくという作業が地域の中には確実に残っていたんだろうと思います。しかし、その青年団もなくなり、婦人会もなくなりという時代が大きく変わってきた中で、国の指導の中で総合型スポーツクラブという制度を取り込みながら、地域の人材の育成、健康の増進、そういうものを地域で物事をやっていくという取り組みになったんだろうと思っています。こういうことを考えますと、それはひとえにボランティアにお願いするということが非常に大きい。そして、子供たちがたくさんいたときには学校のクラブで対応ができた、そういうものがどんどん、どんどん時代が変わってくる中で、地域において、地域の皆さんの自発的なボランティア精神の中で支えられていく、そういうふうに変わってきたんだろうと思っています。そういうことからすると、ボランティアもエコも心に余裕が、気持ちに余裕がなければできないことでありますので、まさにお一人お一人の気持ちに訴えて物事をやっていく、その難しさがあるんだろうと思います。ですから、合併したときの、今度は次の段階ですが、上越市が合併した段階で、各地区にあった体育協会、体育協会が上越市全体の体育協会の中にどんな形でつながるような手法をとったのか。これは、残念ながらつながっていないということも合併においての大きな取り組みの少しの線が動いた部分なのかなと思っています。そのことから、今お話しのように地区地区に総合型スポーツクラブをつくる、その母体がその当時あった町村の体育協会が母体になっていく、そういう形の中で生まれてきた。そうすると、そのつながりが地域で完結しているもんですから、補助金という、また育てていくためには地域の中だけで対応するという問題も出てきている。これは、長い歴史の中で、時間軸の中で見れば、そういう過程があるんだろうと私は思っています。しかし、ここに来て、先ほど担当、野澤部長が話したように健康とスポーツ、だけどスポーツすれば長生きするわけでもありませんが、健やかな生活、精神的にも含めて、そのためのスポーツの効用というのはもう当然我々が承知しているわけですので、そのことを地域で、どんな人材の皆さんに、そしてまた集まってもらいながら、つないでいく、時代をつないでいく、そういう活動がうまくいくか、いくような方法を、これは教育委員会だけではなく、上越市全体でもとらなきゃいけないかなと思っています。スポーツという言葉一つですべてが語れなく、先ほどのするスポーツ、見るスポーツ、そして支えるスポーツ、これがスポーツだというカテゴリーの中で、スポーツに対するそれぞれの市民の皆さんの気持ちも多様化していますので、そのことをしっかりとらえながら、地域の総合型スポーツクラブの実情をしっかり見ながら、どういう手当てができるのか、これからやっぱり関係するところと検討していく必要があるのかなと思っています。スポーツは、やっぱりすばらしい文化だと思っています。 ○瀧澤逸男議長 1番、石田裕一議員。 ◆1番(石田裕一議員) ありがとうございました。私も市長と同じ思いです。  今後も、きょうは余りうまくまとめて質問ができなかったかもしれませんけども、これからも健康とつなぎ合わせてスポーツ振興のまた質問させていただきたいなと思ってはおりますけども、スポーツクラブも13ありますけども、飯小学校区のこれはもう休止しています。やっぱり一たんつくったものをやめるということというか、活動できなくなるということはやっぱりもうすごく大変なことだと思いますし、ぜひ今12、活動しているこれはなくさないように、ぜひ支援をしていっていただきたいなと思いますし、最後に、じゃ話しさせてもらいますけど、スポーツ都市宣言の中に「健康な心とからだ」と、心というとこがやっぱりありまして、先日野澤部長、また済みません、福祉の話で、ひきこもりの今回補正がありました。ありましたよね。それもありましたけども、私の近所の38歳ぐらいの男の人もいろいろちょっと苦がありまして、最後は自殺という形に追い込まれたんですけども、やっぱりそこら辺で私は地域としての責任も感じていまして、それをしっかりやろうという上越市の試み、これからやっぱり期待していきたいと思っていますし、やはり我々世代でも複雑な社会なんです、今市長言っていましたけど、昔のこういう、本当に昔あったそういう家庭、地域のつき合いが少しずつ変わってきた。それはしようがないと思いますけども、だけど、どこかでやっぱりまたきずなを強くしていかなきゃいけない、そういう時代がやってきたと思います。だから、そこら辺もやっぱり考えて、私も頑張っていきますし、ぜひ市長を初めここにいらっしゃる部課長さんも先頭に立って、例えば体育館でスポーツ週1回やっていただければ、ああ、野澤部長体育館来ているなと思って、また、じゃ私も行こうかという、福祉課の職員が30人行けば、もうすごいあれになると思いますし、体育課も秀澤部長さんも行ってやれば、体育館盛り上がるんじゃないですかね。私はぜひ、私も頑張りますので、ぜひ上越市の皆さんも頑張っていただきたいと思いますし、済みません。あと1つ、ちょっと寂しいのが、各地区にスポーツクラブあるんですけども、これ余談だと思って聞いていただきたいんですけども、うらがわらスポーツクラブが浦川原にあるのに、浦川原の総合事務所の職員さんは何か無視して、何か入ってくれなくて、できればその区にあるんだから、一緒に入って活動していこうという、そういう職員のやっぱり意識も私はあっていいんじゃないかなと。野澤部長どこの地区かわかりませんけど、その地区のスポーツクラブへ入って、活動していただければ盛り上がっていくと思いますし、職員の皆さんにもぜひ今後御支援いただきたいなと思います。済みません。余談でしたけども、以上で終わります。 ○瀧澤逸男議長 9番、小林和孝議員。               〔小 林 和 孝 議 員 登 壇〕 ◆9番(小林和孝議員) 皆さん、おはようございます。小林和孝です。新人のスタートであります。  今ほど石田議員から新人の気持ち述べていただきましたが、私もこれまで二言目には春日山のふもとでというようなことで口にしてまいりましたが、今この皆様と、先輩の皆様と同じところに、仲間に加えていただきまして、春日山の本丸に上がった気持ちでございます。これまで新人研修ですとか、皆様のいろいろな御助言いただいてまいりましたが、これまで春日山見上げてきたんですけども、本丸、頂上に登りますと、日本海から頸城平野、すべて見渡せるわけで、議員としてはやはりそういう広い目、見識が必要だということを本当に身をもって感じさせられております。まだ今右も左もわからないところでございますが、関係の皆様、議員の先輩の皆様、これから御指導いただいて、議員としての責任の一端をきちんと果たせるように努力してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、発言通告に従いまして質問をさせていただきます。最初に、その春日山城跡の整備促進及び観光振興についてであります。春日山城跡は、中世の山城としてはその規模の大きさからも全国屈指の城跡であり、さらに戦国の名将上杉謙信公の居城であったことから、上越市民の大切な宝であり、心のふるさとと言うべきものでもあります。それゆえ、平成27年の北陸新幹線開業に向け、義の心謙信公の地いざ出陣、これを上越地域共通のスローガンとして臨んでいるところであります。観光イメージとしても、上杉謙信公のふるさと上越、これを確立すべく、その取り組みがなされているところであります。  そこで、この貴重な遺産、財産である春日山城跡の整備促進についてお尋ねしたいと思います。上越市が全国に誇る春日山城跡を風雨や宅地開発による損傷や破壊から守り、後世に継承するとともに、地域学習の教材、観光資源としての利活用を推進し、その景観については明治末から大正初年ごろ、おおよそ100年前を目指す、これを目的として、現在第3次春日山城跡5か年整備事業が進められているところであります。この前の第2次の整備事業では、史跡春日山城跡保存管理計画書、これが改定され、春日山城跡の保存、管理、活用の基本方針というものが改めて明確にされたところであります。  さて、この第3次春日山城跡5か年整備事業、この中で大部分、大きな部分を占めるものが土砂崩落防止工事というものですが、これは着手されてから本年で6年目となります。この工事のスピードを加速して、必要な崩落防止工事というものを新幹線の開業までに完了させて一つの形をつくる、こういうお考えはございませんでしょうか。現在の進捗状況とともにお伺いしたいと思います。  さらに、発掘事業、これも進め、復元可能なものについては復元させていくということも必要ではないかと思います。まだまだ未着手のところもあると聞いておりますし、埋蔵文化財センター裏、史跡広場、総構と言われる部分でしょうか、公有地化されて10年が経過しておりますが、その整備の方向性というものも定まっていないように思います。発掘調査等には非常に長い期間がかかるということも承知しておりますが、春日山城跡の魅力、見どころというものをふやしていく一つの方策かと思います。このような発掘調査事業の推進、これについての考えをお伺いしたいと思います。  次に、春日山城跡の観光資源としての利活用についてお伺いしたいと思いますが、古くは1969年の「天と地と」、最近では2007年の「風林火山」、2009年の「天地人」など、NHK大河ドラマで上杉謙信公、春日山城が全国的に放送されました。従来知名度はあったわけですが、これらの放送で観光的にはブームを起こしてまいりました。しかしながら、この地を訪れた方々はといいますと、いま一歩、何となく物足りなさを感じられたのではなかったでしょうか。謙信公の地を訪れていただいた観光客の方々に十分に散策、観光し、ゆっくり食事をして、買い物をしたり、そういうことで満足して帰っていただける施設、これを整備する必要が経済効果の面からも必要なのではないでしょうか。そのために、埋蔵文化財センターの敷地を利用して大型観光バスの駐車場を整備し、またその場にバスで来られた100人から150人の方々が食事のできるレストラン、そして休憩できる休憩コーナー、また地元の産物、農産品、海産物、観光品などの販売コーナーを備えた施設を建設してはどうか、これについてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。  しばらく前に、やっと春が来た春日山を歩いてみました。あちこちに大雪の傷跡が見られ、ここを気持ちよく散策するにはその整備にどれほどの労力がかかるんだろうと、そんなふうに改めて思わされました。また、毘沙門堂を下って直江屋敷から千貫門まで、これを海側を回る道は既に崩落でなくなっておりまして、子供のころにはよく通った道なのですが、早く手が打たれていればと思うと残念なところです。  この春日山の整備については、地元の春日山城跡保存整備促進協議会の皆さん等が春日山清掃など各種事業を行っていただいておりますが、上越教育大学の学生さんはもとより、春日中学校の生徒さんも最近では大勢参加してくれるようになっております。まさに春日山城跡保存管理計画書がうたう4つの理念のうちの一つの地域住民と協働で育成する歴史景観、これに合致するものではないかと思います。このことは、地域の意識高揚に大きく貢献していくものと考えます。これらの活動を応援する意味でも質問させていただきました。  次に、春日地区への常備消防の設置について考えをお尋ねいたしたいと思います。近年災害が多発し、火災や救助活動などで消防の任務は大きなものとなっております。このたびの魚沼地区でのトンネル爆発事故でも上越消防から救助活動に出動したり、さきの3・11東日本大震災でも救援活動に出動するなどの活動については承知しているところでありますが、この平成23年度における上越管内での火災発生状況、これは41件でありまして、前年度、22年から比べますと22件という減少になっておりますが、救急出動件数については9,251件で、22年度よりは421件の増加となっており、上越管内としては1時間に1件のペースでの出動となっております。搬送人数はといいますと、8,878人、このうち急病ということは62%の5,482人、一般の負傷については1,450人、そして交通事故では732人が搬送されております。高齢者の増加とともに出動件数も増加傾向となっており、一刻も早い出動対応というものが求められていると思います。  このような現状において、上越市の人口の1割を抱え、住宅等も密集している春日地区には、高田、直江津の常備消防から通報から5分での到着、理想とされておりますが、このような5分での到着というものが困難な状況となっております。現状のままでは春日地区が災害過疎地になってしまうおそれもあり、ことしのような豪雪では、その被害の拡大というものも懸念されるところであります。北陸新幹線の開業を控え、山麓線を活用し、五智、春日、金谷、大和をカバーできる春日地区周辺への常備消防の設置、これは被害を最小限に食いとめる方策であると考えますが、消防につきましては上越地域消防事務組合の管轄になるところですが、上越市として春日地区周辺への常備消防の設置、これを働きかける考えはないか、これについてお尋ねしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。              〔小 林 和 孝 議 員 質 問 席 に 着 く〕 ○瀧澤逸男議長 中野敏明教育長。                  〔教 育 長 登 壇〕 ◎中野敏明教育長 小林議員の一般質問にお答えをしたいと思います。私からは、春日山城跡の整備促進及び観光振興に関し、土砂崩落防止工事と史跡内の発掘調査、総構えの整備に対するお尋ねにお答えをいたします。  最初に、土砂崩落防止工事につきましては、以前から崩落が認められていた二の丸の東斜面、謙信公の銅像がございますが、銅像西側の道路わき及び直江屋敷の北斜面の3カ所を計画対象とし、平成19年度から順次工事を行っております。工事の実施に当たりましては、国指定史跡内であることから、連続繊維補強土工と呼ばれる特殊な工法を採用し、施工後に人工物が露出しないよう景観に配慮するとともに、観光客の皆様が大勢来られる時期を外し、秋から冬にかけて行うことにより、安全性の確保に努めながら進めております。このようなことから工事期間は長期に及び、これまで二の丸東斜面の工事が完了し、現在は銅像西側の道路わきの工事を行っておりますが、3カ所合わせた進捗率は約30%となっており、全工事の完了には今後10年ほどの期間を要するものと考えております。  次に、史跡内の発掘調査についてお答えをいたします。御案内のとおり、春日山城跡は約400ヘクタールに及び、豊かな自然をあわせ持つ全国屈指の山城であり、現在の第3次春日山城跡5か年整備事業では、今から約100年前に撮影された古写真の姿に景観を復元することを目的に、当面は発掘調査ではなく、植生管理に主眼を置いて進めているところであります。また、春日山城史跡広場に連続する総構は、城の外郭にめぐらした土塁と堀に囲まれた地域であり、平成12年に史跡に追加指定されました。この土塁と堀は、東城砦から埋蔵文化財センターに至る1.2キロに及んでおり、春日山城跡を特徴づける大変重要な遺構であることから、春日山城史跡広場と同様に復元整備すべきとの御意見もいただいているところであります。しかしながら、整備には莫大な費用と時間が必要となりますことから、現在地元の春日山城跡保存整備促進協議会の皆様が実施されているカキツバタなどの植栽や散策道の整備等の環境美化活動、また春日山城史跡広場管理組合の御協力をいただきながら行っている草刈り等を継続していくことにより、史跡としての良好な環境保全に努めてまいりたいと考えております。  私からは以上であります。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 私からは、最初に埋蔵文化財センターの敷地を利用して観光施設を設置する考えはないかとの御質問にお答えをいたします。  埋蔵文化財センター周辺の駐車場につきましては、施設既存の駐車場として約50台分を確保しておりますが、大河ドラマ「天地人」の放送を機に開催した企画展の来場者に対応するための臨時駐車場として、施設横の敷地にさらに約200台分のスペースを整地したところでございます。現在も上杉謙信公をテーマとする企画展を開催中でございますけれども、春日山への来場者がピークとなる連休やお盆などの時期においても、大型バスや乗用車の受け入れはこの臨時駐車場と既存の駐車場で十分対応可能と判断しているところでございます。また、レストランなど、主に団体を対象とする大規模な飲食施設につきましては、過去民間事業者からも提案をいただいたところではありますけれども、周辺には都市計画法上の規制があり、またさらに遺跡のエリアにおける恒久的な構造物の建設については遺跡発掘調査が必要となり、多額の調査費用がかかるなどの理由から、その計画が断念されたというふうに承知しているところでもございます。このことを踏まえながら、市がみずから新たな施設を設置するという状況にはないものと考えているところであります。  次に、春日地区への常備消防の設置についてのお尋ねにお答えをいたします。この御質問は、消防事務組合の議会がございます。議員もおられます。私自身は、市長として今承知し、また理解をしている状況をお話しさせていただきながらお答えをさせていただくことを事前に御了解いただきたいと思います。上越地域消防事務組合は、昭和47年5月に当時の上越地域2市9町8村により消防事務及び救急救助事務を共同処理するために設立され、現在では1本部、6消防署、2分遣所の組織体制のもとで、管内住民の安全、安心の確保に努めているところでございます。組合設立から40年を経過する中、この間、管内の人口動態や世帯分布は著しく変動しており、また交通インフラの飛躍的な進展など、消防、救急業務を取り巻く社会環境は大きく変化をしているところでもございます。こうしたことから、上越地域消防事務組合では管内の高齢化や核家族化などの進行への対応や特に救急需要が大幅に増加する業務の実態などをとらえ、迅速かつ効率的な事務執行の観点から消防庁舎の適正配置などについて議論が交わされてきたところであるというふうに承知をしています。具体的には市町村合併後の平成17年に開催された第1回組合全員協議会において、消防署や分遣所の配置の適正化と消防拠点施設の構築も含めて検証してはどうかと問題提起があり、以来庁舎整備のほか、指令施設の更新や消防救急無線のデジタル化などについて、さまざまな角度から検討が進められてきたところでございます。また、昨年東日本大震災が発生し、多くの消防庁舎が地震と津波で被災し、機能しなかった教訓を踏まえ、施設の立地場所そのものの適切性や消防署施設の防災機能の強化を含め、さらなる検討課題も生じたものと考えているところでございます。こうした中、常備消防の施設整備につきましては、同組合が5年ごとに策定する整備計画に基づき、計画的な整備を進めてきたところでございまして、これまで6消防署、2分遣所すべてにおいて耐震補強を行ったほか、高規格救急車の導入、東頸消防署の改築や指令施設の更新などを実施してきたところでございます。今後は、消防団を含めた消防力強化の観点や救急業務の動向なども踏まえる中で、新幹線周辺の新たな地域、市街地形成などの状況も視野に入れながら、管内全域における消防防災力の向上を図っていく必要があるものと考えておりますことから、特に財源確保の見通しを初め、さまざまな課題も多くあります。お尋ねの春日地区における必要性も含め、今後の組合消防施設のありようについて、組合、妙高市と当市の担当者で十分知恵を出し合いながら協議、研究が進められていくよう願っているところでありますし、また消防事務組合の議会においてもその議論を、活発な議論をお願いしたいと考えているところでございます。 ○瀧澤逸男議長 9番、小林和孝議員。 ◆9番(小林和孝議員) 今ほどの城跡の整備について、改めてまた御質問させていただきたいと思いますが、史跡広場、総構部分につきましては中世の広大な山城としての実利用をするために公有地化されたものということで、これをいつまでも、今ほど確かにいろんな制約がある中で発掘が難しいということではございましたが、その取得趣旨あるいは現状から見まして、植栽、草刈りだけでこのまま続けていくには余りにも惜しい。何とかこれを発掘調査することで観光面でも魅力アップさせ、さらにそのほかに活用の道が広がっていくのではないかと思われますが、その点について着手に向けての可能性というところでお考えはございませんでしょうか、お聞きいたしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 中野敏明教育長。                  〔教 育 長 登 壇〕 ◎中野敏明教育長 先ほどお答えをさせていただきましたけど、今はいわゆる景観を100年前ですか、大正元年のあのときの春日山城の形に近づけていくために、そういう方向へ向かって今さまざまな草刈りをしたり、伐採をしたりという形になっているんです。これは、確かに発掘をしたり、そういうさまざまなものをさらにつくったりすると大変な莫大な費用がかかるということももちろんありますけれども、これ私の手元には、これは今第3次になりますけど、第2次、この管理計画、ここの中に伊藤正義さん、鶴見大学のいわゆる城郭史、この専門の先生が巻頭言に書かれておりますけど、遺構主義から景観主義というふうに書かれておりまして、それに基づいて景観をそういう時代の春日山城というあの景観を維持をしていっていこうじゃないかというのが一つの方針となって、そしてまたもう一つは、先ほど議員もお話しになったように、今非常に活発になってきております春日山の整備促進の会の皆さんとか、いろいろ、青苧の会の皆さんとか、そういう形で皆さん方から市民協働型で景観づくりに取り組んでくださっているという形で今進んでいるということでございます。この伊藤先生のお話も、これ読んでみると、本当につくづくそうだなと思うのは、上杉景勝公が会津に移封されていって、その後に堀氏が来るわけですけど、しかし堀氏はそこから数年もいないで福島城に移る。なぜあんなすばらしい適地である、すばらしい場所である城から、洪水もあるかもしれない、そういうところに城を移したのか。いつまでたってもそこに住んでいる領民はあの春日山城と上杉謙信公を重ね合わせて、あの山を見る限り、自分は越後の国守としてこの国を守ることはできない。いつまでたってもこの地の国守になれない。そのぐらいあの山そのものが上杉謙信公である。だから、領民の皆さんもそれをずっと見ていたという話をここに書いてあります。そのときに何かそこにどういうものがあったかといって地下にある遺構を掘ってみるというそんな、そこに物を持っているんじゃなくて、皆さんの思いはあの山に、春日山というあの姿に皆さんが謙信公と重ね合わせているんだと。ですから、あの時代の姿に今移していくべきではないかというふうな、あの春日山城をそういう昔の当時のものに近づけていくことそのものがやっぱり皆さんの春日山に対する愛情、愛を、もう一回思いを持たせることにつながるんじゃないかというような方針が、それにのっとって今取り組まれているということでございまして、草刈りの活動も、本丸に土を運ぶ運動も、まさに子供たちも一緒になって、市民ぐるみであの春日地区の皆さん方が本当に一つのきずなをつくる、そういう一つの取り組みにもなっている。それを続けていくことで春日山城が、日本の国の5大山城と言われていますけど、恐らく日本一になって、これを川村先生などが、現在川村先生なんかがこれを国宝にするんだというような思いを持っておられますから、それは必ずしもそういうものを発掘されたからじゃなくて、市民皆さんが本当にそういう思いを持って、市民活動、そして運動しているそのものも含めて、そういう国宝への道も出てくるんじゃないかなと私は思っております。草刈りの活動、植栽のカキツバタを植えるあの活動も、それもみんなすばらしい私は活動であって、そういう方向に、目的に向かって進んでいく一つの姿ではないかなと私は思っております。  以上です。 ○瀧澤逸男議長 9番、小林和孝議員。 ◆9番(小林和孝議員) 城跡の史跡としての側面については、私も新たにまた理解いたしたところでありますが、私これまで希望の持てる上越市、あるいは地域の活力を発揮させ、上杉謙信公の義の心、これを大切にした安心、安全で住みよい社会、これを目指して訴えてまいったわけですが、第四次観光振興5か年計画というものの中で市長も冒頭すこやかなまちづくり、この実現には暮らしの糧を得ることができるという安心感が求められている。これが基本のところにあるというふうにおっしゃっているのではないかと思います。また、当市の基幹産業の未来にはなかなか厳しいものがある。そういう中で、国の成長戦略にもなっている観光、これにとって新幹線の開業というのはまたとないチャンスである。観光というものは、あらゆる産業に関連するすそ野の広いものであるので、全国的に知名度の高い上杉謙信公、これを市のイメージとして確立して、本市の魅力を発信していくということに私の趣旨も通じているというふうに考えておりますが、そういう中で市の中心的なイメージとしている春日山城跡、上杉謙信公、これはその価値、非常な宝であります。ですので、この観光資源としてはさらに生かしていかなければならないのではないでしょうか。少しでも有益に生かしていきたいというところでありますが、例えば最近の謙信公祭、ガクトさんや北村一輝さんといったゲストも大物ではありましたが、宿泊や飲食、またそれらに供給する食材供給なども含めて、その経済効果というのが3億から5億円台というような試算もあったかと思います。最近では皆様の努力で、例えば春日山神社の境内ではおもてなし武将隊の皆さんが演武などでもてなしてくださる。そして、気持ちよくなったところで、埋蔵文化財センターで企画展があります、謙信公と春日山城というような案内されれば、気持ちよく向かっていけるかと、そんなふうにも感じておりますが、今まで資金の不足等ということにもありまして、例えばこれまでにも提案があったかと思いますが、一口城主でありますとか、例えば熊本城ではこういうものについて3年半くらいで5億円を集めたという実績を伺っておりますけども、こういうものについては城主手形というものが発行されて、市内各所の有料施設に無料で入れるというような手形も発行されているということで、入場が無料でも、訪れていただければそれなりの効果が出ていくというようなところのものかと思われます。この上越市の中心に据えている春日山城跡、これを十分に活用して、少しでも糧になるべきだと私は思っておりますが、その辺いかがなふうにお考えでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 柴山弥松産業観光部長。〔産 業 観 光 部 長 登 壇〕 ◎柴山弥松産業観光部長 お答えいたします。  議員も御指摘のとおり、昨年第四次観光振興5か年計画、これに基づいて、市の観光イメージとして上杉謙信公、そして重点エリアとして今春日山をとらえているという状況です。昨年からの取り組みの一端を申し上げますと、まさに地域経済の波及効果という必要性の観点もありますが、今市の観光の課題の中で、来客の概要を見ますとイベントによる集客というのが非常に高いウエートを占めております。この中で皆さんから来ていただいて、おもてなしをどういうふうに醸成していくか、ここら辺に力を入れていく必要があるんではないかという部分も含めまして、春日山、謙信公のここはどういうふうにPRをしていくかという部分も一端がございますけども、13区の要は市内全体のおもてなしをどうつくり上げていくかという視点も必要ではないかということで、上杉謙信公時代にそれぞれの、これは出城と言っていいんでしょうか、安塚を初め板倉、柿崎等々にそれぞれお城をお持ちになられたという背景もございますし、そこが戦場になったという経過もございますけども、そういうような歴史的史実、これをやはり市民の皆さんが情報を共有することによって、その当時の歴史的背景を皆さんと、上杉謙信公の遺徳をしのぶという面もあわせて、共有する必要があるんじゃないかということで、昨年来から花ケ前先生のお力添えもいただきながら、市民の皆さんと教室、研修、講演を開いております。それぞれの総合事務所の皆さんからも御協力いただいて、上杉謙信公の時代的な背景、そしてそれぞれの地域でどのような活動が行われてきたか、これらも皆さんと一緒になって検証しようということの取り組みを進めております。まさにおもてなしの醸成という部分では、今新幹線の行動計画を核に広域連携、それから食のおもてなし、そしてまたモニターツアー等、これらにおいては今春日山のモニターツアーも始めようとしておりますけども、いろんな仕掛けづくりが必要だという部分で今整理、課題を進めているというような状況でございます。 ○瀧澤逸男議長 9番、小林和孝議員。 ◆9番(小林和孝議員) では、今後各種の取り組みについて遅滞なくまた進めていただければというふうに思います。  次に、先ほどの常備消防の設置ということで改めてまた御質問させていただきます。ダブるところもあるかと思いますが、状況を考え、また経年、年数の経過等を踏まえていろいろお考えいただいているようでありますけども、私自身消防にかかわってきた経緯もございますが、私のころは地域の分団、消防分団員として仕事を持ちながらかかわってきたわけでありますが、それだけにまた後継の分団員というものの確保もなかなか難しい状況で、これについては市内全域どこの消防分団も多分同じような現状かと思いますが、それだけにやはりここで常備消防に頼る、常備消防力の充実というものが地域としてはまた望まれるところかというふうに思います。また、春日地区周辺で言いますと、山麓線もありますし、高速道路も近いということで、その機動力というのはかなり発揮できていくものと思いますし、これまでいろいろ世界じゅうであらゆる災害というのが起きているわけですが、上越市もこの2月の大豪雪、あるいはゲリラ豪雨、地震、そして地すべりということでさまざまな災害が発生しているという状況で、いかなる災害の発生に対しても最小限で被害を食いとめるというのは確かに行政に課せられた使命であるというふうに思います。  私ごとといいますか、この5月ぐらいに岩木地内で、ゴールデンウイークかと思いますが、芝火災が発生しました。芝火災ということで、民家の住宅火災ではないので、少し受けとめ方も違うわけなんですが、私としては有線放送でその情報を聞きまして、住宅火災ではないということで、1つ危険度としては自分の中でランクを落とすわけですけども、その中で岩木という自宅からも近いわけで、芝火災はいいけども、どこだろうということで地図で調べましたところ、意外と民家が近い、どちらかというと住宅地の外れのような形の場所でありましたので、消火作業の妨げにはなってはいけないと思いましたが、様子を見に行った次第なんですけども、私がそれだけちゅうちょ、あるいは調べたりして時間がかかっていたわけですが、私のうちからも2キロないところではありますが、私の到着と常備の到着がほぼ同じようなタイミング。確かに火災につきましては近隣住民の方々の協力というか、努力で、初期消火ということで消しとめられたわけですが、これが実際内容がもっと深刻であった場合にどうだったんであろうかというと、やはりここはその不安というのを消せないなというところは私の中ではございました。  また、昔の話で恐縮ですが、私も先ほどもありました消防に携わっていたころに、春日消防部というところの所属で、具体的には大豆消防班ということになるんですけども、積載ポンプ、可搬のポンプにつきましては本部の消防部の積載車に1台と、私ども消防班には、当時まだ二十数年前でしたので、リヤカーに積まれておりまして、そのころちょうど春日中学校できたぐらいでしょうか、火災発生の一報が入りまして、私どもの管轄でもありましたし、一番近いところのポンプでありましたが、いかんせんリヤカーに積まれているということで、一瞬悩みましたが、義務感というか、リヤカーを引っ張って出たわけですが、ほどなく誤報であったという連絡で、それぞれ皆引き返してくるわけですが、非常に重たく感じながら引き返してきたわけですが、ポンプとしてはほかのポンプと能力的には変わりはないわけで、その場に向かえば消火作業できるわけなんですが、実際リヤカーに載っていた。あの時代リヤカーに載っていては全く無意味、ほとんどポンプ小屋の隣、周辺でなければ威力がないわけですが、そういう中でそういった地域を管轄していたということは非常に矛盾といいますか、用をなさない部分があったんではないかと、今にして思えばそう思うんですが、今ほどのお話の中でも確かに時の経過で、いろいろな状況の変化の中で考えていただけるというお話でしたけども、実際災害は待ってくれないわけで、実情とすればそういう危機も発生しているわけであります。そういう中で、こういう密集地、あるいは重要施設もある中で、さらなる働きかけをして、できればこういうころまでに働きかけたいというところがあればお聞かせいただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 市民の皆さんに安全だと思ってもらい、安心して暮らしていただけるための大きな取り組みとしての消防というのは非常に極めて大切だと思っていますし、そのことをないがしろにすることはできないというふうに思っています。この地区は、上越地域消防事務組合の中での常備消防と4,500人もの善意ある消防団員の皆さんによって、このことがある種守られているということであります。今の上越市の都市化の進展に伴って、どういう状況で、どの対応ができるかということを絶えず注視しながら見ていく必要があると思います。1本部の6消防署、2分遣所ということがどういうエリアをカバーできるのか、エリアをカバーするときに、先ほど小林議員もおっしゃったように、何分ぐらいで行くのかということになると思いますが、最近の社会においては火災というよりも救急救助というものも随分多くなってきていることで、そのことにも思いをいたしながらエリア設定をしていくことが必要なんだろうと思います。それには人の集積するところをどうやってカバーするかということでありまして、当初17年、合併した当時のころには春日地区というものもその空白地帯だという議論があったようにも私も市長として聞いていますが、そういうことの経過の中で、新幹線ができ、新しいまちづくりが始まってくる。そうすると、この1本部、6消防署、2分遣所という常備消防をどうするのか、そしてそれぞれの地区にある消防団がどういう形で機能をしていくのか、これを連携しながら、きちっと見定めながらエリアを決め、そしてまた消防署が必要なのか、分遣所が必要なのか、そのことの組織体制も常備消防にとってはまた議論されていくんだろうと思っています。そういうデータをきちっと整理をしながら、消防議会のほうにもお諮りして、今後検討されていくことだと思いますが、今小林議員御指摘のように、急速に住宅化していく中での市民の皆さんの消防、そしてまた救急救助、そのことをどうやって守っていくかということについては大きな課題だと思いますので、私も消防団の関係の内容を含めてしっかりと連携をとって、先ほどの答弁と同じくなりますが、研究、また検討していく必要があるというふうに思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 9番、小林和孝議員。 ◆9番(小林和孝議員) どうもありがとうございました。城跡の整備あるいは観光促進、そして常備消防等々の問題について御見解ありがとうございました。今回最初の質問でありましたが、今後また調査研究いたしまして、またの機会に御質問させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。  以上で終わります。 ○瀧澤逸男議長 この際、しばらく休憩いたします。          午前11時38分 休憩                                    午後 1時 0分 再開 ○瀧澤逸男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  2番、櫻庭節子議員。〔櫻 庭 節 子 議 員 登 壇〕 ◆2番(櫻庭節子議員) 櫻庭節子です。新人、無所属でございますが、午前中の2人の新人議員とともに私もこのようにして市民の皆様の意見を議会の壇上から代弁することのできる立場に立てたという喜びをかみしめております。それと同時に、もう一つ、市民の皆様の前でこれははっきりと言っておかなくてはならないことがございまして、私は選挙運動中、どうしても自分を引き上げるために先輩議員の特に男性議員の皆様をちょっとこきおろしたような表現も使ってまいりました。しかし、皆様、本当に聞いてください。上越市議会の先輩議員の皆様、私が思っていたような方ではありませんでした。本当に優しく、党派、会派を超えていろんなことを私たちに教えてくださり、手をとり合って、何とか上越市をよくしていこう、そういう気持ちを私たちに与えてくださいました。私は、本当にこれ掛け値なく感謝しております。感動しております。これから皆様とともに一生懸命勉強して、上越市をよくしていこう、そんな思いにさせていただきましたこの上越市議会に私も立てたことを本当に感謝しております。そのような気持ちを一言ごあいさつさせていただきます。〔「頑張れ」と呼ぶ者あり〕 ◆2番(櫻庭節子議員) ありがとうございます。  それでは、通告に従いまして市長に質問させていただきます。私たち新人議員は、今後の議員活動の手引きとして、皆さんもそうでしょうが、研修を受けました。この研修の中で行政の各課の部長さん、課長さんから来ていただき、毎日教えをいただきながら、市政、行政全般についての知識を学び、それからさまざまな施設に視察に参りました。本当に行政というのは私たち市民の生活のすべての分野に責任を持たなくてはならないんだということを本当に改めて感じさせていただき、その一つ一つの分野にさまざまな課題があるということも改めて自覚いたしました。その中で、私は一体さまざまなこの課題の中の何を解決し、何に向かって一生懸命進んでいったらいいんだろうかということを考えましたとき、どの課題、どの問題も大変大切ではございますけれども、私の脳裏に浮かんだのは上越の未来というキーワードでした。私たちの未来、すなわち若い世代の人たちが上越に希望を持つことができなければ、私たちの未来もない。若い世代の人たちが喜んで働き、安心して家庭を持ち、子供を産み、この上越でいつまでも暮らしてみたい、そんなふうに思っていただく、そういう市政、そういう行政が一番大切なんではないかということを考えさせられました。  では、私たちが若い人たちが今希望を持つことができるような、そのような内容が今私たちの市政の中でどこに見つけられるだろうか、また雇用を生み出すことができるような取り組みというのは何があるんだろうかということを考えました。私の脳裏に浮かんできたのは、越後平野を真っすぐに突き進む新幹線の姿でございます。北陸新幹線が上越市にやってきます。そして、私たちはこの新幹線を舞台として全国に私たちの名前をとどろかせ、そして市外から、県外から来られるお客様に上越の持つ歴史的文化財産、そしてすばらしい自然の宝を堪能していただくことができる、そういうチャンスが開くわけでございます。私は、このチャンス、このときを本当に市民は待ち望んで、このときを最大限利用して、私たちの上越市を全国に紹介していかなくてはならないということを感じました。これは、もう既に市長さんも答弁の中で、また日ごろの市政の説明の中で毎日言われていることでございます。こんなすばらしいチャンスが今私たちの目の前に広がっている。  しかしながら、じゃ現実に私たち市民の間でこのすばらしいチャンス、果たして実感として受け取られているんだろうか。商売をする人は、そろばんをはじきながらそのときを待っているんだろうか。13区の人々は、よし、新幹線が来たらこういうふうにして、こうやって私たちのところにお客様を呼んでこよう、そんなふうに盛り上がっているんだろうか。そんなことを考えましたとき、現実的に見るならば、残念ながらそのような盛り上がりは市民の中には見られません。私、先日ある会場で呼ばれまして、宴会の席で新幹線のことに関して熱く語りました、新駅に対して。そしたら、ある男性が、いや、櫻庭さん、それはわかっているけど、新幹線は来るんだろうけど、一体上越の駅でその新幹線とまるんかね、本当に。一体何人がここにおりるんだろうね、そんなふうにまで言われました。そのくらい残念ながら市民にとってまだ新幹線は私たちのプロジェクトにはなっておりません。一体どうしてこんなことが生まれたんでしょう。市では、駅名の募集、それから委員会を立ち上げてまちづくりを研究する、そして地権者の皆様によっての開発、その計画も進んでいる。さまざまなことをしているのに、しかし市民の中には盛り上がりが見られていません。一体これはどうしてかということを考えたとき……〔「駅名が悪いからだよ」と呼ぶ者あり〕 ◆2番(櫻庭節子議員) それは、駅名だけの問題では私はないと思います。それは、私たち市民の目に、この新幹線を使って上越市がどうやって全国に打って出るかという明確な新幹線を使ったこの経済発展、地域おこし、上越市の活性化の明確なビジョンが、市主体のビジョンが見えてこないからでございます。申しわけございませんが、私の目からもそれは余り見えてきません。  先日視察に行きました、新幹線の駅。すばらしい駅舎が今建設中でございます。しかし、その横を見れば、道路は整備されていない、何の建物も建っていない現状でございます。東側は、並行在来線の事情もあって、新幹線駅舎が完成するまでは手をつけられない。西側は、民間の皆様によって今後誘致があって、そこに何か建設されていくだろう。そして、今あるのは、広々とした田んぼに遺跡発掘の現場だけでございます。この遺跡を通して多くの人に上越に関心持ってもらうんだという学芸員の皆様の御説明を私たち4人の議員は黙って聞いておりました。どうして私たちにはこの新幹線の駅周辺をもっともっと活性化して、もっと何かアトラクティブな、とても魅力的なものを建てて、そして市民の本当に意識がここに集まってくるような、そういう取り組みができないんでしょうか。確かに上越市の新駅の立地は長岡アオーレのような中心市街地ではありません。ひょっとしたら上越には財政困難な事情があって、箱ものなんかつくる、そんな余裕はない、そういう現状かもしれません。ですけれども、先ほども言いましたように、私たちが本当にまたとないチャンスとして迎えているこの新幹線新駅の建設に対して、もっと市民全体が盛り上がりを受けるような、そのような取り組みをしなくて、どうやって全国の人に上越市を伝え、上越市のよさを宣伝していくことができるんでございましょうか。私は、これは上越市民にとっての死活問題だと思っております。今私たちがこのチャンスを生かさないで、いつ生かせるのかということをまず聞かせていただきたいと思います。  そして、第2点、もしお金がない、財政が困難だというのであれば、これは地元の皆様の意見を一生懸命代表しながら進めていらっしゃるほかの議員さんたちにとっては嫌な言葉かもしれませんが、厚生産業会館、そして水族館、それらの建設をたとえ一歩横に置いて、3年後に延ばしてでも、今は新幹線新駅中心の開発、もしくはそれに匹敵するような、上越に魅力を感じさせるような、大きな呼び込みをするような、そんなような魅力的なものを建てていく、そういう方向に意識を向けてはいけないんでしょうか。その点について、もう既に水澤議員が過去の議会において聞かれたことは承知しております。しかしながら、私はあえてこの問題をもう一度市長にぶつけ、市長さんからの今後の展開に対して、その可能性が本当にないものなのかどうか、どうしてできないのかということを納得がいくように説明していただきたく思います。よろしくお願いいたします。〔櫻 庭 節 子 議 員 質 問 席 に 着 く〕 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 櫻庭議員の一般質問にお答えをさせていただきます。新しい発想で、熱く、またそのお気持ちをいただきました。御答弁させていただきます。  新幹線を活用した振興策に関し、新幹線新駅前に多くの人が集まる施設を建設はできないのかとのお尋ねにお答えをいたします。新幹線の開業は、広域的な交通結節点としての当市の優位性がさらに高まる、また転換期であり、その一大事業であるというふうに考えております。新駅周辺に形成する新しいまちは、新幹線をおり立つ人が最初に触れる当市の顔になる場所となりますことからも、その町並みの形成につきましては、長野―上越間の工事実施計画の認可以来十数年にわたり、地権者の皆さんを初め多くの市民の皆さんと話し合いを行うとともに、議会とも議論を積み重ねてきたところであります。平成22年度に策定した新幹線新駅周辺の土地利用方針や新幹線駅周辺地区まちなみ形成構想は、こうした話し合いの成果が結実したものであり、現在はこれらの方針や構想に基づいた整備を鋭意進めているところでございます。具体的には約30ヘクタールに及ぶ土地区画整理事業や信越本線移設事業、アクセス道路の整備、さらには駅前広場や自由通路などの公共空間の整備などに取り組んでいるところであり、そこには、厳しい財政状況の中ではございますが、極めて多額の事業費を投入し、新駅を初めとする新たな公共都市基盤の機能が十分に発揮できるよう整備を図っているところでございます。また、公共施設に隣接する商業地域につきましては、その多くが民有地でありますことから、これまでも申し上げてまいりましたとおり、民間の資金力やノウハウによって整備されることを基本としつつ、今定例会において提案した新幹線駅周辺地区まちづくり業務委託により、市も地権者の皆さんとともに企業等への情報発信を行うなど、土地利用方針に定めたゲートウエーとしての特性を生かした整備、質の高い新都市空間の形成、既成市街地の機能の強化に向けた取り組みを行うことといたしております。このように新幹線新駅周辺では市と地権者の皆さんがそれぞれの役割のもと、連携、協力しながら整備を進めているところであり、市といたしましては議員御提案のような施設を新たに建設する予定はございませんが、多くの方々が集い、行き交う上越市の新しい玄関口にふさわしい魅力と機能を備え、100年先も愛されるまちづくりを地域の皆さんとともに進めてまいりたいと考えております。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) まず、私が2点感じますのは、新幹線を中心として私たちが上越市をどんなふうに全国に売り出していくのかという観点、そういう点から申し上げますと、一体どのような方針で、どのようなビジョンで人々を上越市に呼び込んでくるのか、一体上越の売り、中心をどこに置くのか、そういう内容が一般市民の目にはよく映ってこない。ここがとても重要な問題だと私は思っております。なぜなら、どんな小さなプロジェクトでも、事業でも、やはり参加する人たちが本当にそれをやりたいと思い、自分もそこに協力したいと思い、自分もそこで何かをつくっていきたいと思っていただけなければ、どんな小さな試みもうまくいきません。そのためには市民全体が本当に興奮して、北陸新幹線のやってくることを待ち望むような、そういう仕掛けが必要であるということを感じます。じゃ、もし現地に大きな建物を建てることができない、資金もないということであれば、一体どういうふうにして全国の皆様をこの上越の魅力を気づかせていくことができる、そこに持っていくことができるようなビジョンを今現在私たち上越市がクリアに見せることができていないと私は感じております。関係の部署の企画政策部の部長はそう思わないかもしれませんけど、私はそれが実際には市民の目にはまだ見えていないと思っております。その点に関して何が足りないんでしょうか、それともできているのにそれがただ市民の前に伝わっていないだけなんでしょうか、その点に対してお答え願いたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 団体、そして市民を含めての具体的な取り組みの方向性、そしてまた現在取り組んでいる内容については担当部長から詳しく御説明をさせていただきますけれども、今ほど櫻庭議員のお話しになるように、一過性のものではない新幹線を生かしていくまちづくり、これは私にとって大きな上越市が抱える課題だというふうに思っています。そのことの中で、新幹線の開業時にビルが建っていれば、そして大きなお祭りがあれば、そのことが上越市が新幹線を招き入れたことによる大きな価値だというふうには即断できないだろうと私は思っています。何となれば、新幹線が開業し、5年後、10年後、この上越地域が一人一人の人々の暮らしぶりが変わり、新幹線が通ったことによってこれだけ私たちのまちが変わった、暮らしが変わった、よくなった、そのことが思えるためのまちづくりが必要であり、その一過性のものでの取り組みは、それは開業時のイベントであったり、いろんな話題に上る提案であったりするかもしれませんが、私たちは新幹線をそういう長い時間軸の中で使っていくんだろうと私は思っています。そのことからすると、上越市が持っている地域の価値、これは自然を含めて、人の価値も含めて、産業の価値を含めて、そのことを総動員で上越を売り出していく必要があると思います。教育もあり、医療もあり、福祉もある。農業もある。そういう観点の中で、観光一つでなく、それぞれの中で事業を起こしながら、関係する皆さんたちが知恵を絞りながら、新幹線を利用したまちづくりの中で自分たちの対応できる範囲は何なのか、どうやって自分たちが抱えている資源、価値を売り出していくのか、そのことを今真剣に市民の皆様、大勢の皆様に輪を広げながら考えていただいているわけでありますので、私自身は例えば駅におり立ったらオペラハウスがあるとか、駅におり立ったらこれだけの話題性のある建物がある、ランドマークになるかもしれませんが、そのことが新幹線が将来的にも長い時間軸の中で活用される、そのときに長く結びつくものではないと思いますし、一人一人が、まさに議員おっしゃるように、市民一人一人がかかわるんであれば、将来この新幹線が市民の暮らしとして一人一人のものになる、そのための取り組みをこれからしていく必要があるんだろうと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 新幹線を生かしたまちづくりということでございます。我々なかなか見えないという御指摘ございます。確かに私2年ほど前、各区に回って新幹線のお話をしました。そのときに本当にどこに駅があるかわからないというようなお声も聞いておりました。その後、昨年ですが、30団体、これは当市だけではなく、5市の方々と語り合って、官民の方々も一緒になって、今33団体になっていますが、新幹線を生かしてこの地区をどうやって元気にしようか、どうやって全国にアピールしようか、そんな思いを持ちながら団体をつくったところでございます。まさしく北陸方面、それから長野方面、そして長野を通って、例えば中京方面、時間が極めて縮まります。1時間以上縮まる。大阪のほうにも縮まります。まさしくビッグチャンスです。そういうときに交流人口をふやすためには、上越市だけでなく、例えば妙高の資源、佐渡の資源、妻有、それから柏崎の資源、こういうものも一緒にして、我々の玄関口の機能を高めていこう、そんな話も今具体的にしておりますし、例えばモニターツアーをしようとか、そういう具体的な取り組みも今しております。それから、新幹線そのものは道具でございます。今市長答弁ございましたが、QOLというのを一つのキーワードとして据えようと。生活の質を上げていこう。ここで本当に、新幹線を使って、ここに住んで、ここから学校に行ける。例えばお医者さんがここに来てくれる。それから、ここから例えば都会のコンサートに行って日帰りできる。そんなことも一つの道具ではないか、道具として使えるんではないか、そんな話も今キーワードとして話しております。例えばですが、広がりとしたら、上教大の中でことしカリキュラムとして取り上げていただきました。1年生の方々が授業の中で、新幹線を使ってこのまちをどうやって元気にしていこうか、どうやって生活の質を高めていこうか、そんなことも今取り組んでおります。いろんな取り組み、まさしく農業から産業、工業、そして観光、それから医療、福祉、教育、いろんな取り組みを今まさしく自分たちの力の中で何ができるかというのを種出ししながら、3年後、そして3年後の後、何十年後、それを見据えながら取り組んでいこうということで今進めているところでございます。なかなか見えないという御指摘でございます。ぜひ見えるような努力も我々していかなければいけないと感じておりますので、ぜひお力をかしていただければと思います。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 御説明いただきました。  まず、済みません。ちょっと前後してしまうんですけれども、この新幹線新駅周辺にどうしてもイベント性の高い、そういう建物もしくは施設を建設していく、もしくは水族館それこそ駅のほうに持ってくるとか、そういうことができないという根拠については私、申しわけございません。1回聞いてもよくわからないので、もう少し具体的に、何と何が障害になって、それは絶対に考えられないことなのか、ひとつ説明いただけますでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。               〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 新幹線の新駅周辺ですが、まず新幹線はゲートウエー、玄関口としてとらえています。新幹線の周辺に集客施設をつくる、それも一つの考え方かもしれませんが、新幹線を通して、うちのまちに来ていただく、うちの地域を使っていただく、うちのまちが元気になる、そんな仕掛けが必要かなというふうに考えています。それから、新幹線でございますが、今これはいろんな計算ございますけど、1日3,000人から3,500人くらい、一つの考え方として26往復くらいとまるというのも、これまだ確定ではございませんが、そんな考え方も一つとしてあります。1日3,500人として、年間計算しますと120万人くらいの方があそこに集まるという非常に大きな集客施設というふうにとらえることもできます。新幹線の新駅におり立って、そこで上越市に触れていただく、それから上越市、上越地域、新潟県の中に出ていただく、そんな機能をぜひあそこに集積しようという考え方で今いろんな取り組みを進めているところでございます。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 私の見方としては、一般市民の感覚として、大きな建物が建つとか、劇場が来るとか、でっかいドームがあるとかいうのは本当にわかりやすい、本当に上越市は新幹線を利用して集客して、ここからどこかに行くんだというのがわかりやすいものであると思います。その可能性が本当にないのかどうか。また、駅そのものにそこがないんだとしたら、ではそれ以外の場所で、例えば次に建設を予定されている厚生産業会館が本当にそこで上越を使ってイベントをやってみようというような会館になるのかというと、厚生産業会館の計画ではそれほどの規模ではないと思いますし、そして、じゃ上越の水族館が東洋一の水族館になれば、確かにその水族館ゆえにここに来てくださるということもあるとは思いますが、そういう計画であるとも聞いておりません。一体私たちは、あちこちに分散されてあるこの本当に文化財  とってもいいものをたくさん持っているんですけれども、何となくまだ魅力が本当の意味で全国に紹介されていないんではないかと思うこの文化財、自然の宝をどんなふうにしてアピールしていくのか、そのアピールの方法が私たちにもっともっと見えてこなければならないと思います。まちづくり行動計画というのも読ませていただきましたけれども、まだまだ概念の段階でとまっておりまして、じゃ具体的にどういうふうにしたらいいんだろうか。先ほども同僚議員の質問に、春日山を謙信公の地としてもっともっと観光に使っていくためにこうしたらいいんじゃないかということの意見もございました。一体どこでどのようにして私たちはもっともっと上越の魅力をアピールするんだろうか、その非常に市が求心的な、その中心になって市がそれを指導し、どんどん進めていかなくてはならない時期ではないだろうかという危惧があるのでございます。それに対してどんなビジョンがあるのか、もし新幹線新駅中心に大きな建物を建てることはできない、そうする必要もないとおっしゃるのでしたら、それにかわるアトラクションといいますか、魅力をどのようにして全国に訴えるつもりでいらっしゃるのか、そこに対して質問させていただきたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。               〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 まず、ここの上越市が求心力を持つ、これは私は上越市が市の格といいますか、市民、ここに住んでよかった、ここに住み続けたい、そんなことを実感するのが一番大きな要因ではないかなというふうに私自身は考えております。その中で、新幹線を担当しておりますので、新幹線を切り口としてということでいろんな取り組みを今組み立てているところでございます。今お手元にあります行動計画だと思いますが、これにつきましてはまだそれは構想の段階です。ことしは、今各市、各団体、いろいろ持ち寄りをしながら、予算的には3,000万くらいの予算を持って、自分たちの持っている資源をまず磨きをかけよう、それから外から見たときにどんな魅力があるのか、これを発信できるように仕掛けていこう、こんなことを具体的に話しております。これは、市役所、当市だけではできないと私は思います。新幹線というのは極めて広域的な連絡手段です。東京だけではありません。関西もあります。それから、全国からも、そしてもしかしたら世界からも呼べるかもしれません。そんなことを今みんなで話しているということですので、市だけではなく、民間の方々、それから生活している方々の御意見、そんなものも聞きながらやっていこうということで今考えております。具体的に足を出しつつあります。見えないという御指摘があります。これは、私どもの努力が足りない部分もあるかもしれません。ですが、ぜひ見ていただきたいということも訴えております。例えばですが、新駅の駅名の話が何回かありましたけど、1年前からやっておりました。全国に募集をかけて、1万2,000くらいの方々が応募をかけていただいています。それによってアクセス数も相当ふえてきたということで、そんな意味では1つ上越市の注目度が上がったかなということも考えております。こういうことを1つずつ積み重ねながら、27年3月開業いたしますが、それはゴールではないというふうに私は認識しておりますので、そこは1つ大きな目標地点ではございますが、そこをスタートとして、上越市が住みやすく、住み続けられる、そして全国からも上越市っていいまちだねと思われるような、こんなことをみんなと一緒にやっていきたいなというふうに思っております。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 努力されているということでありまして、それが見えないのは残念であると、そして私たちにももっと関心を持ってほしい。はい、そのとおりです。私たちは一人一人が、もう議員を含めて、市役所の職員の皆様も全員、新幹線を売る、私たちのやっているプロジェクトを売る、そういう意識を持っていかなくてはならないと思います。それこそ暮らしがよくなるという表現で、大変穏やかな表現でいらっしゃいますけども、私はもう台所を預かる、そういう身分としては、この経済の状況、上越市の置かれている立場は本当に深刻だと思います。まず第1に、今部長もおっしゃっていましたけれども、ここに住む人がここを好きでいてくださらないといけない、ここに住みたいと思ってくださるまちになっていないといけない、若い人たちが、来年高校卒業し、専門学校卒業した若い人たちが上越で花を咲かせてやろうと思っていただかないといけないんです。1人の若者が上越から去っていく。それは、結婚して子供を産むにはお父さん、お母さん、2人いなきゃいけないわけですから、1人が去れば、3人の人口が失われるぐらいに深刻な問題でございます。私たち上越は、若者にとって本当に魅力的なまちになっているんだろうか、若者だけではありませんけれども、そういうことを考えたとき、私が言いたいのは、新幹線の到来というのは大変なチャンスだということであり、私たちがこのチャンスを利用して、本当に希望的なまちづくりをするんだ、そういうことに取り組むことが本当に一刻も大切で猶予のないことだと申し上げているんです。10年後、20年後、30年後のまちづくり、それは確かに大事でございます。けれども、この調子で若い方々が上越から離れていったら、10年後は本当に大変な状況になるし、30年後は私たちはいないかもしれません。そういうことを考えると、私たちはそのような悠長な立場でやっていていいんだろうか。私たち全員が商売人になって、そろばんをはじいて、上越にどうしたらお金が来るんだろうか、どうやったら私たちがもっともっと活発にビジネスを起こしていけるんだろうか、産業を興せるんだろうかということを、もちろん上越だけの問題ではございませんけれども、ほかの市と提携しながら、もっと熱心に、もっと意気込んでやっていかなくてはならないのではないかということを感じますと、私はまだまだ市の取り組みが足りないということを感じます。市民の皆様からいろいろな意見を持って出ていただく、それがもちろん大切ですけれども、市民の皆様は毎日の生活で本当に大変でございます。そういう広域的な視点でなかなか見れない立場にもございます。そのためにやはり私たち行政に携わる側からそれを発信して、もっと具体的に押していかなくてはならないのではないかということを感じますとき、市の取り組みがまだまだ不足ではないかという質問でございます。市長、いかがお考えでしょう。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 櫻庭議員のおっしゃることと私自身も同じで、5年、10年先、人の暮らしがどう変わるかということでありますが、今ほどの御意見の中で1つお話しさせていただければ、18歳、卒業した子供たちがこの地域でということですが、新幹線で通勤できることもありましょう。新幹線で通学できることもありましょう。新幹線が持っている多面な、多様な価値というものを我々が生かしながら、一人一人が暮らしを営んでいくということになるわけであります。今熱弁されましたけれども、新幹線の駅周辺に大きな建物のできることが新幹線の開業に向けての市民全体の盛り上がる取り組みだとは私自身は率直に思いません。その中で多様なものをどうやって織りまぜながら、それぞれのシナジーを発揮しながらまちづくりをしていくか、そのことのまちづくりの中での時間軸もきちっと我々はとらえながら対応をしていく。そして、行政ができることと民間がやること、その役割分担をきちっと分けながら、まさに民間の力を使ってやっていただくことの大きさというのが十分あるわけですので、そのことも踏まえながら議論していく、そしてまた検討していく、そしてそのことによって私たちが地域のものを確実に発信していく。私は、具体的には病院の院長さん、10以上ありますけど、院長さんの会議の中でよくお話をします。医療と福祉の中で上越がどういうまちぶりになるのか。院長先生方は、まさにこの上越が持っている急性期の強い医療の力、その力と福祉の力を持ちながら、この上越にどういうものが価値があるかということを発信しながら、この上越に新幹線を利用したそういうニーズを持った皆さんに訪れてもらう、そのことはきっときっかりと受け皿をつくっていく、そんな議論も片方ではされています。すべてを語ることはできませんが、それぞれの立場の中で一生懸命頑張っていただいていることも御理解をいただきながら、今櫻庭議員の熱心なお話をお聞きしたわけでありますので、私たちが、行政ができるもの、民間との役割分担でやるもの、そのことの調整というのも十分あるということでございます。見えない部分をこれからきちっと見えるようにしながら、議員おっしゃるように、この上越市議会の議員の先生方の皆さん、そして市民一人一人がこのことに関心を持つための努力をしていきたいと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 民間に対する働きかけもしているということでございますが、民間というのは本当にシビアな、非常に厳しい目でもって、もうけが出るのか出ないのかという判断をしなければ、できなければ、私たちが願っている場所に願っている建物を建ててくださるということができにくいというのは私の一般的な考え方でございます。そういうことを見るときに、民間を引っ張ってくるためにも、官、行政からの働きかけがとても大切ではないか。行政が、市が、市民が本当にここまでやっているんだ、ここまで盛り上げているということが見えてこなくて、民間がのこのこと大きな建物を建ててくださるわけがないわけですので、その辺一体行政から民間に対する働きかけ、どのようなものが今までなされてきて、どのような結果であるかを聞かせてください。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 駅周辺の誘致に関するお話かと思います。民間極めてシビアだというのはこれ事実でございます。行政もこの間極めてシビアにやっていかなければいけません。行政が税を財源としてやっております。ただただお金を出すということではなく、どういう投資効果があるのか、地域にどういう貢献するのか、これはきちんとはかっていかなければいけないというのは、私そのように感じておるところでございます。この間の働きかけということでございますが、これも何回か御紹介させていただきました。2年間、今清水建設というところにコンサルティングをお願いしながら、駅周辺の開発の手法、それから可能性について地権者と一緒に勉強してまいりました。100社を超える方々にアンケートをして、今具体的な数字は持っておりませんが、60社の方々から、くらいですが、御回答をいただきながら、実際のヒアリングを進めてきております。新幹線周辺の地域については大変魅力的だけど、まだ自分たちの事業展開するには時期が早いというお答えが多くのところでございます。それから、この経済情勢ですので、すぐに出るということはかなわないということもございます。少し、ほんの数社ですが、具体的な話を聞かせていただきたいというのもございます。まだ非常に厳しい状態というのはこれ現実の話です。そんな中で、今般提案させていただきました、この議会に提案させていただきました地権者の皆さんと一緒にあそこの土地について情報発信していこう、それからいろんな情報を集めていこう、そんな取り組みを具体的に進めるような準備を今しているところでございます。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 地権者の皆様の組織というのは、自分たちで自分たちのまちを興していこうという組織のコンセプトは大変すばらしいなと思います。しかしながら、それには本当にたくさんの調整が要るでしょうし、私がもし地権者でしたら、自分の土地ですので、お金にはしたいと思いますけれども、本当にそれが上越にとって、上越を売り出すのにどんな仕掛けが一番必要なのかというような立場で見ていくことはなかなか難しいと思います。もちろんそこで、そこに行政のサポートを入れ、意見を入れていくということなんだと思いますけれども、私はあくまでもそこにもっと市が主体となってビジョンを示していく必要があるんではないかと思わされます。今の現状を見ますと、部長さん怒るでしょうが、申しわけありません。私も頭にくると少しこういう言い方いたしますので、言わせていただきますけど、今の現状を見ると、まるで市の責任を何か地権者さん組織に丸投げしているようにも見受けられます。もちろんその土地、土地の地権者さんですのでという言い方ありますけれども、ですけれどもこれは本当に上越の玄関口としてのまちづくりだということを考えたとき、もちろん皆様とともにまちをつくっていく、長い年月かければ、きっとすばらしいものはできるんじゃないかと思いますが、私たちはそんな長い年月を待っていられるのかというポイントから見ますときに、もう少し早く上越の玄関、新駅をもっと魅力的にするべきではないかというのが1点。それと、先ほども言いましたように、そうでないのなら、どこに上越の魅力を持ってきて、どこにお客様をして上越駅でおりる、そういう環境をつくるんだろうかということを考えますと、その構想についてもう一度お聞きしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 新幹線を使われて新幹線の駅におり立つ方、これは駅前に用のある方はほとんどいないと思います。上越市に、上越地域に、新潟県に、そして上越、直江津港から例えば佐渡に行く方が上越駅におり立つ、これは必然だと思います。上越市におりる、ここに来ていただく、ですので上越市の魅力をつくっていこう、こんな取り組みを今、先ほど来何回かお話ししておりますが、そんな取り組みを今官民挙げてやっているところでございます。これが3年後を一つのゴールにしていこうと。例えばJRさん、JR6社がDC、デスティネーションキャンペーンというのをやっていただきます。JR6社が全社挙げて売り込みます。これは開業の前、1年前に新潟県を取り上げるというふうに今お聞きしております。その前後、開業前の2年前ですので、来年プレDC、それから開業の年にはポストDCということで、3年間続けてJR各社が盛り上げていただく、新潟県を売り込む、こんな取り組みも具体的にはしていただくようなお話も伺っております。これは、県と一緒に我々が一生懸命話ししながらやるようにしていただいて、JRさんもそういうのを受けていただいたというふうには理解しているところでございます。そういう取り組み、1つではありません。いろんな取り組み、生活の質を上げる取り組み、こんなものもしていく。これが上越駅におり立つ人々を確保する、そのための必要なことだというふうに考えます。  それから、駅周辺の地権者の方々ですが、丸投げというお話がありましたが、そんなことはありません。その前段には、御存じだと思いますけど、まちなみ形成構想というのをこれ1年以上かけて地権者の方々とも意見交換しながら、地権者の方々直接的には入っていませんが、どんなまちをつくっていこうということで相当広くやっております。市民の方々にも議会の方々にも御意見聞きながら、駅周辺をこんなまちにしていこうと、ここにおり立った方をどうやって迎えようかという構想をつくっております。これに基づいて、今厳しい財源の中ですけど、きちんとした整備を27年3月に向けて今やっているということでございます。地権者の方々との話し合い、これは具体的には2年前から、まさしくひざ詰めでやってきました。議員が御指摘のとおりいろんな利害がありますので、全員がうんと言うわけにはいかないということが前提ではありますけど、19人の代表の方が月に1回ないし2回、夜10時までかけて、まさしくひざ詰めで、どうやってまちをつくっていこうか、こんな話をしていただいています。どうやって売り出していこうかという話をしています。その一つの到達点として、地区計画というものをつくりました。あそこは商業地域ですので、建物の高さの制限とか、そういうものもありません。いろんな制限もありません。ですが、例えばビルの壁面を少し下げようとか、植栽をこういうふうにみんなで統一感持とうとか、ここのところは少し高さを抑えよう、射幸心をあおる業種は御遠慮いただこう、そんな話も具体的に地権者の皆様と一緒にしております。いろんな利害がある中で、みんなして地権者の皆さんもまとまりながら、まちをつくっていこうということで今進めているところでございます。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 駅周辺の地権者の皆様の土地については納得いたしました。  では、その駅周辺に建物を建てることはできないし、アトラクションも必要ない。駅にまずおり立っていただいたお客様を上越市の各地に引っ張っていくんだ。その引っ張っていくための構想が私はやはりまだ見えていないということを申し上げているんであります。JR6社の企画、すばらしい。JRさんに頑張っていただきたいと思います。一体上越市は何ができるのか。それを皆さんの問題だと言っているのではなくて、上越市民の問題なんです。ですけれども、それを火つけて、計画して、ルートを、道筋を立ててあげるのは、やはり計画、企画力のある、そして全体を見渡せる、そういう者たちでなければ、それをつくれないと思います。ですので、そういう意味からして、市の企画政策部がそれを率先してやっていかなくてはならないのではないかということを考えますと、じゃ周辺には何も建てない、建てられない、そんなの必要ない、それは上越の魅力のある土地にどんどん引っ張っていけるからというんでしたら、その魅力のあるところは何で、そのために魅力をもっと再現するために一体市は何をしているのか、これから何をしようとしているのか、そのビジョンを教えてください。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 上越市に来られる方々、上越市に魅力、これは観光だけではないとは思いますが、観光が非常に交流人口には大きな役割を果たすものと認識しております。そんな中で今観光振興5か年計画、第四次、これは春日山を中核にしながら上越市の持っている観光資源、これを売り出していこうということでいろんな取り組みを、具体的に今私すぐには申し上げられませんけど、具体的に取り組みを随分やっております。それから、例えば産業の面で見れば、産業の方々、ものづくりで相当頑張っておられます。ビジネスユース、ここの直江津の乗降客数を見ると、少し上下はありますが、半数を超える方々がビジネスユースだというデータもあります。ものづくり、それからここの商業、そういうものが元気にならなければ、そういう方々がおり立つ必然性がないということで、上越市産業振興の取り組みも随分鋭意精力的にやっておりますし、例えば農業についても上越発の農産物、これは農協側でも今、先ほど申し上げました連携会議の中に参画していただいて、農協さんが上越発の、上越からの農産物、これを発信していこう、上越の食を磨きかけよう、そんなことも今取り組みを進めようとしております。先ほど市長がお医者さんの話もされました。お医者さんが例えば通ってこれるような、そんな仕掛けができないか、そんな話も今進めているとこです。具体的に1つずつやっております。これといって一発逆転のものはなかなかないとは思います。ですが、上越の魅力を上げる、そして上越だけでなく、広域の連携の中でここの格を上げていく、北陸新幹線をたくさん使っていただく、そんな仕掛けをぜひ市民の皆さんとも、それから民間の皆さん、そして広域の皆さん、一緒にやっていこうということで今一生懸命頑張っていますので、ぜひお力をかしていただければと思います。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 私たちの微力な力でよろしければ、本当におかしいたします。どんなことでもいたします。このチャンスを逃したら、私たちは本当に大きなビジネスチャンスを失ってしまうということを感じさせられます。もちろん長い期間かけて新幹線を利用したまちづくりをしていくわけでございましょうが、先ほども言いましたように、私たちを取り巻く環境は非常に厳しいので、本当に若い人たちがここに残っていただけるようなまちづくり、それを真剣に考えていかなくてはならないということから考えますと、余り悠長に構えることはできないというのが私の本音でございます。そして、具体的な取り組み、今申し上げることはできませんがとおっしゃいました。全部が全部でなくてよろしいと思います。ですけれども、少し旗を振って、ここはこんなふうにやっていますよ、頑張っていますよ、ここでたくさんの人を、もっともっと数多くの人に上越に来てもらいましょうという、そのような見える努力が必要なんです。市民がそれを見れないと、一体本当に真剣に新幹線についてやっているんだろうかという、そういうさめた、そういう反応が毎日私の目に見えてまいります。これではせっかくの皆様の努力も実らないのではないでしょうか。ですから、私たちは一人でも多くの人がこれに関心を持って、本当に取り組まれていっていただくような、そういう仕掛けを考えていかなくてはならないということを思いますとき、これは本当に企画政策部だけではなく、観光振興課だけではなく、たとえどのような部署にあっても、それこそガス水道局にあっても、私たちがこの新幹線を通して上越をどんなふうに売っていくんだというような、そういう意識を持って働いていかなくてはならないのではないかということを感じる次第です。ぜひこの具体的な取り組みの中からやはりもっと市民に見えてくる形のものをアピールしていただいて、そのアピールをした結果、市民が本当に盛り上がってきたという結果を出していただきたいと思いますので、この具体的な取り組みの中で何か今後大きく宣伝しながらやって、市民の心が集まりやすい、見えてくる、そのようなものがあるんでしょうか、お聞かせください。 ○瀧澤逸男議長 竹田淳三企画政策部長。〔企 画 政 策 部 長 登 壇〕 ◎竹田淳三企画政策部長 まず、庁内の体制でございますけど、まさに全庁挙げてということで、新幹線開業、これは大きなチャンス、これは揺るぎない事実でございます。いろんな部署で、いろんな気づきの中で、新幹線を使ったらどうしようか、新幹線が来たら、まち、生活がどうやって変わるのか、そんなことは考えていただいていますし、我々セクションからも情報を出しております。なかなか足りないという御指摘かもしれませんが、1つずつ、地道な部分もありますので、ぜひそういうのは目につくところはまた教えていただければと思います。具体的に市民の方にどうやってやるかですが、1つずつ、例えばお祭りや何かのときを使って、例えば観桜会のときにはブースをつくっております。佐渡から、柏崎から、各ところから来ていただきながら、自分たちのところをアピールしていただいたり、それから新幹線が来たらどうなるのか、そんなこともみんなに、子供たちからお年寄りまでアピールしながらやっております。それから、例えばこれはわかりづらいかもしれませんけど、ホームページとか、それからマスコミの方々、いろいろなイベントのときに取り上げていただくような、そんな方策もやっております。そして、1つずつ、本当に1つずつなんですけど、各活動している団体の方々、例えば先ほど農協とか言いましたけど、農協とか、上越教育大学とか、学生さん相手、それから子供たち、小学校の授業の中、そういうのでも取り上げていただきながら、新幹線が来たら生活がどうやって変わるんだ、こんな気づきのところもやっております。そして、大きく外に発信するための先ほど申し上げましたモニターツアー、そういう取り組みも今やっております。1つずつ積み上げる、こういうことも必要です。例えばジャンパーをつくっていこうとか、それからチラシ、それからのぼり、看板、そういう取り組みもしています。一つ一つやっております。ぜひ市民の皆様から見えるような工夫、これも必要だというふうな認識はしておりますので、機会をとらえながら市民の皆様の中に入って、新幹線が来ます、生活がこういうふうによくなるんじゃないでしょうか、こんな取り組みができるんじゃないですか、そんな投げかけもぜひこれからもやっていきたいというふうに考えます。 ○瀧澤逸男議長 2番、櫻庭節子議員。 ◆2番(櫻庭節子議員) 私が感じますのは、本当に市民が一体となって、このチャンスを逃さずに、ビジネスチャンス、教育のチャンス、すべてを使って上越をアピールしていくことができたらなと、その1点でございます。そして、本当にそのことを成功させるためであるならば、ほかのことを多少後回ししてでもそこに集中していくべきではないのかな、そのくらい深刻な状況ではないのかなというのが私の考えでございますけれども、ぜひ具体的な取り組みをもっと見えるようにしていただきたいことと、それからたくさんある観光地のうちのどれか1つでももっと集中的に投資して、何かおもしろい仕掛けをつくって、そして売り出していくことができるような、そんな工夫をしていただきたいというお願いをいたしまして、私の質問といたします。ありがとうございました。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。〔滝 沢 一 成 議 員 登 壇〕 ◆4番(滝沢一成議員) 新政の滝沢一成でございます。通告に従いまして質問をさせていただきます。きょうは、3つ質問させていただきます。  1つ目、高田区の中心市街地等の活性化について。項目1、旧高田共同ビルと大和デパート跡地の開発の現状を見ると、2核1モールという根本的なコンセプトが揺らいでいるように私には思えます。高田地区中心市街地活性化の推進に向けて、この2核1モール、つまり高田共同ビルを1核、大和デパート跡地の新ビルを1核、そしてその間の商店街を1モールという、そういったコンセプトをさらに発展させた新しいコンセプト、まるっきり否定してということではなく、発展させたコンセプトを打ち出すお気持ちはないでしょうか。  小さな項目の2番目です。後回しにされたくない(仮称)厚生産業会館の話でございます。(仮称)厚生産業会館の建設地及び施設概要について、現在方向性が示されつつありますが、末永く市に、また市民に資する公共施設となるためには、市民との対話を初め、重ねての検討が必要と思われますが、どうでしょうか。  3番目、先ほど話にも出ましたけども、長岡市ではこの4月の1日にアオーレ長岡というものができました。あのアオーレ長岡が開館以来、会議室や市民交流ホール等が大いに利用され、また周辺の空き店舗もほぼなくなってきたと聞いております。劇的な変化がある。当市においても例えばこの(仮称)厚生産業会館等の施設を駅前に持ってくることが、新幹線開業効果と相まって、中心市街地の活性化や並行在来線の利用度アップ等に役立つと考えられますが、市長の御見解はいかがでしょうか。  大きな項目の2つ目でございます。大規模な公共施設の管理について。今回私が大規模なと取り上げますのは、これは担当者にお伝えしてありますが、学校は含めません。例えば具体的にはこの木田庁舎、上越文化会館、リージョンプラザ、そして市総合体育館、こういったものを指しております。こうした大規模な公共施設の管理において、これまでどのような指針を策定し、修繕計画を立て、修繕を実施してきたか。また、これらの修繕計画の策定方針、それはどうであったのか、お聞きしたいと思います。  小さな項目の2番、施設の管理を委託している諸団体がありますが、その諸団体に対し、管理、点検及び修繕等について、どのような指導をされてきたのでしょうか。  3番、市の資産である公共施設の長寿命化、これは私がそういうふうに言っているわけですが、あるいは延命化といったたぐいの計画はございますでしょうか。  4番は、それに関連します。市の財政状況をかんがみて、既存施設を適宜に修繕し、長寿命化を図るべきと考えますが、市長のお考えはどうでしょうか。  5番、(仮称)厚生産業会館等の新しい施設を建設する際に当たっては、これだけに限りませんが、建設する際には、将来の大規模修繕や、あるいは半世紀後かもしれませんが、建てかえ等を長期的に見据えて当たるべきだと考えますが、どうでしょうか。  そして、3つ目でございます。大きな項目3つ目、がらっと話がかわります。合併後の全市一体感の醸成について。毎回の議会に出てくるような気がいたしますが、今回も出ておりますけれども、やはり私も聞かざるを得ないと考えております。合併から7年、8年、いわゆる13区から、合併してもよいことは一つもなかったという声が少なからず聞こえてくるような気がいたします。市長の御見解をお聞きしたいと思います。  また、全市一体感のさらなる醸成に向けて、これからどのように取り組んでいかれるつもりか、お聞かせください。  以上、大きな項目3つ、よろしくお願いいたします。〔滝 沢 一 成 議 員 質 問 席 に 着 く〕 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 滝沢議員の一般質問にお答えをさせていただきます。  最初に、高田区の中心市街地等の活性化に関し、2核1モールを発展させ、新たな新しいコンセプトを打ち出す考えはないかとのお尋ねにお答えをいたします。平成14年の旧長崎屋高田店の撤退以降、旧高田共同ビル再生事業による複合施設及び旧大和上越店との間で形成する2核1モールによるにぎわい創出を目指した取り組みが行われてまいりました。しかしながら、平成22年に旧大和上越店が撤退したことから、私は直ちに高田中心部再生会議を立ち上げ、高田開府400年や北陸新幹線開業をも見据える中で、喫緊の課題である高田中心部再生に向けた対応を図るため、市民代表を初め地元関係者と協議を行い、高田中心部再生プログラムを官民協働で作成したところでございます。現在これを受けて2核1モールの再構築による商店街の活力向上とにぎわいの創出に向け、2核と商店街それぞれの役割を明確にした上で、旧高田共同ビル再生事業では生鮮三品を扱う店舗や飲食店などの誘致のほか、住宅施設や文化交流施設などの整備が進められており、一方大和跡地拠点施設整備事業では日常利便店舗や飲食店などの誘致のほか、にぎわい交流広場などの整備が行われることとなっております。また、本町商店街では生活の豊かさにこたえる専門店街としての魅力を高めるとともに、2核の集客力を生かし、回遊できるショッピングモールを形成することといたしております。このようなことから、高田中心部再生プログラムに掲げる事業が着実に進められることによって地元の皆さんの生活の利便性が向上し、また公益施設の有効活用による広域的な集客が図られるとともに、商店街において各店舗がみずから魅力の向上を図る取り組みが行われることにより、本事業の目的である商業集積地としての活力とにぎわいの向上が図られていくものと考えているところでございます。  次に、(仮称)厚生産業会館の建設地及び施設概要の重ねての検討についての御質問にお答えをいたします。(仮称)厚生産業会館の検討に当たっては、平成22年度から庁内検討委員会で施設概要や建設地について検討を行い、昨年12月からは広く市民の御意見を伺うため、公募の市民や学識経験者など10名の委員で構成する整備検討委員会を設置し、これまで5回の検討委員会と建設候補地や市内の類似施設の視察を行い、建設に向けた具体的な検討を進めてきたところでございます。また、議員の皆さんへも昨年から3回の所管事務調査において説明を行うとともに、その中で寄せられた御意見に加え、さまざまな団体からの要望内容なども整備検討委員会に報告し、議論を行っていただいているところでございます。今後は、今月末に第6回整備検討委員会を開催し、委員会としての最終報告をいただく予定となっており、その最終報告を受け、基本構想案の検討を進めることといたしております。いずれにいたしましても、今まで私がキャッチボールトークなどで直接市民の御意見を伺う場面もありましたし、今後パブリックコメントを実施することはもとより、高田区地域協議会や議会へ説明するなど、さまざまな機会をとらえ、多くの市民の御意見を伺いながら、基本構想を取りまとめてまいりたいと考えています。  次に、(仮称)厚生産業会館の建設地についての御質問にお答えをいたします。(仮称)厚生産業会館の建設場所の検討に当たっては、各候補地におけるメリット、デメリットをさまざまな観点からお示ししながら、整備検討委員会において検討を行っていただいているところでございます。具体的には、御指摘の中心市街地の活性化や並行在来線の利用をも含め、周辺地域に与える効果や影響、既存道路網での交通渋滞の可能性や周辺の駐車場の有無、また建設コストなど、さまざまな観点から検討を加えていただいているところでございます。先ほどもお答えいたしましたとおり、今後委員会としての最終報告を受け、広く市民の御意見をお聞きしながら、基本構想を取りまとめてまいりたいと考えています。  次に、大規模な公共施設の管理に関し、これまでの管理、修繕と今後の修繕計画策定方針についてのお尋ねにお答えをいたします。市の公共施設は、市民の皆さんから安全に、また安心して御利用いただくことが最も基本であると考えております。このため、緊急の場合を除き、施設の現状や設置後の経過年数などを踏まえ、さらに財政状況を勘案する中で、適切なタイミングで計画的な修繕や改修工事を実施するよう意を用いてまいりました。特に現行の耐震基準が定められる以前に建築した庁舎や学校などの施設については、耐震診断・設計・改修事業計画により耐震性の有無を確認し、必要な改修工事を実施してきたところでございます。また、市の施設全体においても今後さらに老朽化が進んでいくことは御案内のとおりでありますけれども、必要な修繕や改修を的確に、かつ計画的に実施するため、昨年10月には、観光施設など今後相当数の整備が見込まれる施設について、大規模改修などを行うための整備基準を盛り込んだ整備計画を策定したところでございます。具体的な修繕の事例を申し上げますと、昭和51年の竣工後36年が経過した木田庁舎では、上越市第5次総合計画の策定に合わせ、平成26年度までの大規模修繕計画を定め、トイレ、エレベーター、中央監視室制御盤の改修を実施したところであり、今後は窓サッシの改修、外壁や空調ダクト等の劣化診断を行うとともに、その結果に対応した修繕、改修を行うことといたしております。このように計画的な修繕や改修工事を実施することによって、市民から施設を安全に御利用いただくことができるばかりではなく、長期的な財政負担の軽減をも図ることが可能となることから、引き続き適切な維持管理を行ってまいりたいと考えております。  なお、去る4月3日の暴風災害において総合体育館の防水シートが破損、飛散し、施設が利用できない状況となっており、利用者だけでなく、周辺にお住まいの皆様にも大変な御迷惑をおかけいたしておりますことをおわび申し上げますとともに、このことを教訓に、適時かつ計画的に修繕等を行うよう改めて指示したところでございます。  次に、施設管理の委託団体への指導についての御質問にお答えをいたします。施設管理を委託している団体には、委託契約書や協定書において、善良なる管理者の注意をもって施設の維持管理を行うべきことを明示するとともに、日常業務に係る施設管理、点検、また軽微な修繕を実施するよう指示いたしております。また、施設を長期にわたり維持していく上で必要な修繕や改修工事は基本的に市において実施するものと考えておりますことから、特別な指示、指導を行うことなく、市が直接対応しているところでございます。  次に、公共施設の長寿命化計画についての御質問にお答えをいたします。最初にお答えいたしましたとおり、市の公共施設の維持管理においては、市民の皆さんから安全に、安心して御利用いただくことを最大の目的として、修繕及び改修工事を行ってきたところでございます。施設の物理的な耐用年数を延ばし、資産価値の保全や用途に応じた機能の維持を図るような長寿命化計画については、耐震診断・設計・改修事業計画のほか、平成15年に竣工した市営子安住宅1号棟において長寿命化への工夫を盛り込んだ子安団地再生計画を策定しております以外は、長寿命化を目的とする計画は策定しておらないところでございます。なお、市営子安住宅1号棟については、躯体部分と住戸内部分を分離するスケルトン住宅方式を採用し、およそ100年以上長もちする躯体部分と間取りや内装の変更が容易な住戸内部分から成る構造となっており、施設の高耐久化と20年から30年サイクルで時代の変化等に対応できる施設となっているところでございます。  次に、既存及び新設施設の長寿命化についての2点の御質問は関連がありますので、あわせてお答えをさせていただきます。施設の長寿命化は、予防保全の視点を盛り込んだ維持管理計画に基づく定期的な修繕や大規模改修等を実施することで施設をより安全に、安心して御利用いただけるとともに、財政支出の軽減と平準化につながるものと考えております。既存施設においては、最初にお答えいたしましたとおり、整備計画等によって適切な時期に点検と必要な修繕、改修を行い、長期間使用できるよう努めてまいりたいと考えております。また、新しく建設する施設においては、長寿命化の視点を踏まえた事業実施に意を用いてまいりたいと考えております。  次に、合併後の全市一体感の醸成に関し、13区の住民の皆さんの声に対する私の見解についてのお尋ねにお答えをいたします。平成17年1月1日の14市町村による合併は、行財政基盤の確立にとどまらず、生活圏と将来構想をともに共有する14市町村が上越地域の維持、発展のため、大げさではなく、運命共同体としてともに歩み、新しい時代に見合った新たな自治体を目指して進められたものと承知をいたしております。それから7年が経過し、私もこれまで多くの市民の皆さんから合併についてのさまざまな感想や御意見を伺ってまいりました。そして、合併した当時、13区の皆さんの思いと合併前上越市の皆さんの思いには大きな温度差があったことを改めて感じたところでございます。議員御指摘のとおり、災害時に地元出身の職員が減って不安である、顔のわかる職員が減り、役所が遠くなった、総合事務所の職員数が減り、寂しくなったといった不安や不満の声があることは十分に承知いたしております。その一方で、例えば町村の時代に比べ、災害時の対処が迅速かつ的確で安心感が持てる、行政サービスの水準が総体的に向上している、行政改革が進み、効率化が高まったといった前向きな声をお聞きする機会も多いことも事実でございます。このように市民の皆さんの合併に対するお考えは、物の見方や立場、価値観、また総論と各論の違いなどから裏腹であったり、場面によっては変化するものと考えておりますので、客観的に評価することはなかなか難しいと感じております。私といたしましては、市民の皆さんと力を合わせて、人と人、人と地域、地域と地域のきずなをしっかりと築きながら、すこやかなまちづくりを進める中で、市民一人一人が地域に愛着と誇りを持ち、ずっと住み続けたいと思うまちをつくり上げていく所存でございます。  次に、全市一体感のさらなる醸成についての御質問にお答えをいたします。市政運営における私の基本姿勢であるすこやかなまちづくりは、現代社会において失われつつあるさまざまな関係性やきずなをつなぎ直し、新たな関係性を構築することが基本であり、人と人、人と地域、地域と地域、いろいろな分野の関係性の再構築が市全体の一体感の醸成に大きく寄与するものと考えています。特に地域間の関係につきましては、地域自治区を核として、各地域の個性を生かす取り組みによって地域が輝き、さらには輝く地域同士が認め合うことにより新たな地域間の連携が生まれ、そこに新たな関係性が築かれます。そして、その連鎖により、上越市全体が一体感のある輝くまちづくりになっていくものと思っております。例えば中山間地域の振興策として、大島区と吉川区の中山間地の集落が連携し、移住者の受け入れや農業の担い手育成を支援する民間の組織が設立されました。また、安塚区では山菜などの特産品を生かしたイベントを実施し、市街地から多くの方が参加され、中山間地域と市街地に住む市民が相互に理解し合う気持ちをはぐくむ動きに発展した例もございます。さらには、塩の道のつながりをもとに生まれた柿崎区と牧区の住民交流など、住民みずからが地域の歴史資源に磨きをかける活動により、新たな地域間の交流も生まれてきております。私といたしましては、このような多様な関係性の再構築への継続的な取り組みが市民の一体感のさらなる醸成につながるものと考えています。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) ありがとうございました。  まず、1番目の高田区の中心市街地の活性化について再質問させていただきますが、まずこの活性化というものの原点をちょっと見てみたいなと思いますが、現在の高田地区の中心市街地の活性化の状況、具体的にどうですかというんではなくて、市長はどう感じていらっしゃるのか。採択、不採択なんて問題も直近にありましたけれども、そういったことに、その直近のことだけではなく、今全体どう進んでいるかと感じていられるかということをお聞きしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 率直に申し上げまして、高田中心市街地の老齢人口だけ見ても35%弱ということで、これは上越市の平均を大きく上回っているわけであります。その地域において、商店街、そして今なくなった2つの核をどんなふうな形で生かしながら、住まっている人が多くなる、住んでいる人が多くなる、そしてそこに足を運んでくれる人を多く迎え入れる、そのための努力というのは、地域、そしてまたこの事業を実施する国土交通省、新潟県、経済産業省、そしてまた上越市、こういう行政の力、国民、市民の税金を投入しながら、地域の人たちの本当の頑張り、そしてまたその地域のにぎわい、そして自分たちの住んでいるところに確実にその描いたビジョンを実践するという強い思いの中で進めていくべきだと思っています。その中には当然リーダーである人材の育成も必要でしょう。そしてまた、そのことを迎え入れる仕掛けも必要でしょう。安易なことに流れることなく、その将来像を描いた、そこに向かって、それぞれに関係する方々がそれぞれの立場での最大限の努力をしていくことが必要だと思っています。何しろ市全体の平均からしても多くのポイントが上がっている、高齢化をしているという地域ということの中で新しい活性化をするんですから、ふだんの状況ではなく、もう一回そこにお互いが認識をさらに深めながら取り組んでいく真剣さ、その頑張りが必要な地域だというふうに思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) よくぞ市街地の老齢人口触れてくださいました。私が住んでいる北城町も、あるいは事務所がある西城町も、確かに35%とか、そういった数字になっています。よく老齢といいますと中山間地が出てまいりますが、実は町なかも深刻である。そして、その方々がどう暮らしていくのかというよりも生き抜いていくのかということがやはりこの中心市街地の活性化の一番の命題であると思いますが、さて中心市街地を活性化しましょうというそのかけ声があるわけですが、もう一つまた市長のイメージをお聞きしたいんですが、市長にとって、にぎわいのイメージというのは、高田に限定いたしますが、どういうイメージになるのでしょうか。例えばアーケードができたころのあのわあっと人がいた、そのころ私こちらにいませんでしたけども、たまに来ると、すごく人がいるなというような感覚でしたが、ああいったものまで目指したいのかどうなのか。ちょっとまくら話になりますけど、ウサギとカメの競争という、100メートル競争という小ばなしがございます。同じスタート地点からカメとウサギが用意ドンでスタートすれば、これは最初からウサギが勝ってしまう。ところが、100メートルの間の50メートルのところにカメを立たせて、カメを置いて、そしてウサギはゼロのところから始める。用意ドンと。さて、ウサギはカメを抜けるでしょうか。それは抜けるに決まっている。しかし、ゼロメートルからカメがいた50メートルまで来ると、カメは少しながら進んでいる。またその進んでいるカメのところまでウサギが近づくと、さらにカメは進んでいる。それを繰り返したら、いつまでたってもウサギはカメを抜けませんという、そういうお話でございますが、にぎわいを求めるというのはどうもこのパラドックスに私似ていると思います。どこまでも、どこまでも求めても求め切れない、達成感を得られないものである。であるならば、その達成感を得られないにぎわいを求めていくのではなく、今現実この世界の中でどこまでにぎわえばよしとしようじゃないか。それは時間的な限定もあるかもしれませんし、そのあたりのどこまでいったらよしとしようといったような、なかなか難しいかもしれませんが、そういった市長のイメージといいますか、どこまでいったらにぎわいと、ここまでいけばいいじゃないかというその指針といいますか、そのあたりのお考えをお聞かせいただきたい。よろしいでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 人口減少期に入り、高齢化が進み、少子化というものが同時進行している、その時期におけるにぎわいをどうとるか、とりわけ高田の中心市街地におけるにぎわいをどう見るか、それはお一人お一人が違うんだろうと思います。年をとったせいでしょうか、私自身が高田のまちのにぎわいを感じるときには、昭和53年でしょうか、私の恩師であった高校の野球の監督が高田商業高校の監督をされ、甲子園へ行ったときに、あの大和デパートの前で私自身もその凱旋のときに見たときのイメージを、高田というまちのすごさというのを、あのとき高田にはなかなかなじみはなかったんですが、そんなことを思いながらも、それはせんないことだろうと思っています。しかし、片方で百万人観桜会と言われる観桜会が毎年繰り広げられている。その100万人出た皆さんがどれだけこの高田のまち、お菓子屋さんもあり、おせんべい屋さんもあり、古い100年を超えるような本屋さんもある。そのまちに懐かしく足を運ぶ方がどれだけいるか、そんなこともどこかで思いをしています。そして、高田の商店街、中心市街地の中に実際に商店をされながらお住みになっている方がどれだけいるのか、そのことも担当の職員に調べていただきたいということで調査をしましたが、なかなかその数字が出てこないんです。それも不思議なことだと思いますが、そういうことを含めながら、空き店舗があります。そういう現実を考える中で、今の中心市街地の活性化の事業を展開したときにどんな姿になるのか、それは百万人観桜会、そして回遊型の文化関係のイベントを含めて、あの地域にどんどんそのときそのときのいろいろな仕掛けをしていくことによって、あの地域の商店街も、そしてまた文化的な公共の施設を使うことも、そしてあそこをぶらぶらと若い人たちが2人で歩くことも、そういう町並み、またまちであってほしいと思いますし、そういう景色が見れることをイメージをしていますが、この時代の大きな変化の中で、実際には住む方がたくさんおられるということの中からすると、その活気というのは確実に出てくると思いますし、その人たちがこのまちのよさをまた織り込んでいく、そしてそのところに、まちに人を引き込む、そういうそれぞれの努力とその循環の中でまちに活力が戻ってくるというふうに思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) 今おっしゃった中で若干私見を入れますと、イベント型のにぎわいというのは余り私は信じていない。もともと私イベント屋でございますけれども。やっぱり日常的なにぎわいというものを、ささやかでもいいから、そこにちゃんと息づく方々がいる。それは、市長、後半で同じようなことをおっしゃいました。共通した気持ちだと思いますが、そういったものを目指すべきではないかなと私は思っております。空き家の話がありましたが、例えば西城町、非常に空き家が多いです。統計とっているわけではありませんが、ほかの城町よりも多い気がします。こういったところに、その空き家の隣にはひとり暮らしのおばあちゃんがいるというようなことも、これも中山間地と同じようにある状態でございます。そういったことを考えたときに、やはり中心市街地の活性化というものが日常を活性させるものであってほしいなと私は思っております。  さて、あと20分。厚生産業会館の建設についてお聞きしたいと思います。一言で言いまして、なぜこんなに急ぐのですかということをお聞きしたいと思います。先ほどのお話もいただきましたように、検討委員会というものが5回既に開催された。平成22年度以来いろいろな庁内での検討を重ね、そしてその大団円的に整備検討委員会が5回開催され、この6月27日には6回目、どうも聞くところによると、そこでほぼ場所を特定するのではないかというやに聞いておりますが、さらには7月か8月にはパブリックコメントを出す、10月には基本設計に入ろうと思っていると。なぜそんなに急ぐんでしょうか。まず、その急ぐ理由をお聞きしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 5回、6回の検討委員会でいろいろなことが決定されることを急ぐというふうにお話しになっているのか、そのことが少し私はわかりませんけれども、実際には私自身が市長に就任させていただくということの中で市民の皆さんにお訴えをし、そして取り組んできた、取り組まなければいけないというふうにして考えておる施設であります。この施設が、今の状況でいけば、私の任期の中には実現しないというような状況になっておりますので、これもまたお約束を守ることにならないなというどこかで思っていますので、その面での急ぎということからすると、私自身のお約束したことがなかなか難しいということになるのかなというふうに思っています。そういうことの中で、基本的にスケジュールを組んでいって、そして何回、回を重ねながら次の手順をというのが提案させていただく一つのロードマップでありますので、急ぐ、急がないという表現はどういうところから来るのかわかりませんが、一定のロードマップの中で進めてきているというふうに思っていますし、具体の作業においても5回、6回の検討委員会、それがまだ議論が尽くさないようであれば、その会は当然延ばす必要もあるでしょうし、委員長においてその裁断が下されるんだろうと思いますが、そういう状況にあるんだと思っています。  具体的な内容は、担当部長のほうからお答えさせていただきます。 ○瀧澤逸男議長 小林総明都市整備部長。〔都 市 整 備 部 長 登 壇〕 ◎小林総明都市整備部長 お答えをいたします。  検討委員会の検討状況でございますけれども、先ほど市長からも答弁をさせていただきましたが、昨年12月から検討委員会を設置し、検討を進めてきております。その中で、庁内検討委員会で検討した厚生産業会館の概要といいますか、それらをもとに、1つずつ論点、例えばホールと公民館を合築するのかしないのか、ホールの規模はどういうものが、どういう利用を想定するのか、座席は可動式にするのか固定式にするのか等々、一つ一つ論点、建設候補地も当然そうでございますけれども、そういう論点を1つずつ、1回1回の委員会の中で委員の皆様から御議論をいただきながら検討を進めてきたという結果として、前回までで、まだ残っている課題はございますけれども、今月末の第6回で最終的な報告がいただけるんではないかというふうに今考えているところでございます。そういう意味では、検討を急いでいるとか、そういうことではなくて、一つ一つ論点の検討を進めてきた結果であるというふうに考えております。  以上でございます。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。
    ◆4番(滝沢一成議員) なぜ急いでいるように見えると私が申し上げたかというと、頭かしげていらっしゃいますが、まだ市民総意の形成に至るまで機が熟していないと、そういう意味でございます。先ほど市長の御答弁の中で、委員長判断によっては延びる、これはありがたい話です。そうしていただければいいと思います。なぜ市民の総意がまだ熟していないと私が感じるかといえば、幾つかございます。御案内のとおり、3月2日に(仮称)厚生産業会館、JR高田駅前建設に関する嘆願書というものが出されています。これは、本町3丁目、4丁目、5丁目商店街振興組合、高田駅振興会、高田駅前通り雁木の会、高田本町まちづくり株式会社、株式会社イレブンビル、高田まちづくり株式会社、ここから出ております。そして、これは議員の皆さんにも御案内行っておりますけれども、6月11日付で要望書というものが出ています。要望書、(仮称)厚生産業会館を高田駅前に建設することを要望します。これを出しているのは寺町まちづくり協議会、浄興寺大門通りまちづくり協議会、仲町まちづくり協議会です。ほぼこの2つの要望書、嘆願書によって、高田駅を取り巻く諸団体、そして町内会が結束して出しているという状況になっております。また、今議会でも委員会の中で、なぜ10人程度の整備検討委員会で決められていってしまうのかという声が出ています。強く強く出ておりました。また、高田公園内が駐車場その他で一番問題がないというが、そんなことはないでしょう、事実誤認ですという、そういう意見も出ております。これは、そういう声が出ているということでございますが、また先ほど市長も触れられましたが、市長の高田でのキャッチボールトーク、そこでもやはりぜひ高田駅でつくってほしいという声が出ております。市長、やっと市民は今、事場所のことを限定してお聞きしますけれども、さあ、どこがいいかと今本気で考え始めたようなところがあるんです。今まで考えていなかったとは言いませんが、今本気で考え始めているところがある。ここで今月の末の検討委員会で1つに絞られましたといったことが出てくると、これは何かと問題を起こすんではないか、問題となるんではないかと私は思っております。市民の心はまだまだ熱く、流動的であります。もっともっと民意を酌み取っていただけないかと思いますが、あるいは時間をかけていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 今までお話にあった内容については、要望書、嘆願書の内容については、その検討委員会の中で同じ項目、同じ観点に立っての議論が随分なされたというふうに担当からは聞いています。ですから、検討委員会の中での一定の委員長にお願いした結論というのは、その形の中でどう出るかは別にしても、出てくるんだろうと思います。そのことを私自身が、行政がどうするか、それはパブリックコメントもあり、地区の協議会にもかけたり、そしてまた議員の、この議会の皆さんにも御報告しながら御意見をいただくというその手続がその後に出てくるわけですので、私どもが、私が議会なり市民なりに訴えていくときのその一定の判断をいただく資料を検討委員会にゆだねたわけでありますので、すべて市民の気持ちをそこの中にゆだねたということには、委員会のありようからして、なっていないわけであります。ですから、それを受けた後、一定の手続をする中で市民の御意見を聞くというふうにして私自身がお話ししているわけでございますので、委員会の責任ではなく、委員会が委員会としての責任としてきちっとした報告を私がお受けするという立場にあるのかなと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) その言葉をいただきたかった。やはり市長のグランドビジョン、そこに沿ったもので市長に御判断いただけると、そういうふうにしていただきたいと思っております。  先ほどの答弁の中で、やはり地域協議会にも諮問するというふうにおっしゃいました。これはぜひやっていただきたいのですが、さきの中川幹太さんの一般質問の際、市長はこのようにおっしゃっていました。どんなまちをつくるのか、どんな地域の未来図を描くのか、この地域はどうあるべきか、地域自治の真価を問う場、それが地域協議会だと、そういった御見識を示されましたが、どうでしょう。まさにこの高田区の地域協議会で厚生産業会館の建設の場所を議論するということは、それに沿ったことではないでしょうか。もちろん地域協議会というのは性質上そういうものではなく、1カ所に絞ってから、さてこれでいかがですかと聞くのが普通であるということはわかった上でございますが、市民の意見を聞くという意味では、20人の高田区の市民が集まっている地域協議会でそこまで踏み込んだことをやってもいいと私は思っております。それについて今答えられるものかどうかわかりませんが、いかがでございましょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 地区の協議会に対しては私自身が考えていることを御諮問申し上げて、答申をいただくという手続になろうと思います。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) 次は、それぞれどこの候補地から選ぶかというその話をさせていただきたいと思います。  私は、厚生産業会館の新設というと、やはりどうしても旧市街の活性化に結びつけざるを得ないという直観、予感を、感触を持っております。駅前での建設は、確かに駐車場の問題等があるかもしれない。土地の問題もあるかもしれない。しかし、それでもなお活性化という視点から非常に魅力的であると私は思っております。市長、この魅力というキーワードでくくるならば、現在上がっている3つの候補地、それぞれどういう魅力があると市長はお感じになっていらっしゃるか、どこが一番強み、あるいは魅力があるとお考えになっているか、それをまずお聞かせください。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 魅力の観点も含め、メリット、デメリットを委員会に今ゆだねておりますので、委員会の報告を待ちたいと思っています。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) まちづくりのグランドデザインからの視点というのもあると思います。角度を変えますが。こうした建物は、当然40年とか50年、あるいは長寿命化というものを図れば70年とあり続けるかもしれない。これからの子供たちにとっては、自分のふるさとの原風景になってくるわけです。子孫に残せる景色をつくりたい、当然そういう御配慮もなされていると思いますが、どういう施設であってほしいか、これは場所ではなくなってきておりますが、どういう施設であってほしいとイメージされているのか。設備としてあれがあって、これがあってという企業の定款のような話ではなく、情景として、あるいは市民の財産としてどういう形であってほしいかというところを、また漠然とした質問ではありますが、そうしたことがグランドデザイン、市長のビジョンというものになってくる気もいたしますので、お答えいただけたらと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 上越市民の多様な社会活動、そしてまた地域活動における拠点であり、そのことが地域の皆さんにとっての安心、安全の場であるというふうになるような施設であってほしいなと思っています。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) グランドビジョンからは私にはちょっと見えなかったんですが、さらに角度を変えて、BバイCという視点からどこがいいかという話を市長にお聞きしてみたいと思います。BバイCといいますのは、先ほども出ましたが、アオーレ長岡の成功を見ると、どうしてもBバイCを考えたくなってくる。アオーレ長岡では、4日1日の開館以来、公共施設がコンベンションなどさまざまな会場として使われてきて、予想以上の活況を呈している、これは長岡の担当者の言葉でございます。予想外、予想以上でありましたと。そして、記者会見資料を見ますと、オープン1カ月のアオーレ長岡、約20万人が来場した。比べるものがないから、20万人が多いか少ないかは別としてですが、そこに見過ごせないものがある。アオーレ効果と中心市街地の状況変化、アオーレ効果の発現により、中心市街地の状況が少しずつ変わろうとしています。JR長岡駅前の飲食、物販施設は客足、売り上げとも好調、日常的な人通りも回復の兆しで、イベントがないときでも、日常でも、中の施設のナカドマというんですか、ナカドマやテラスのテーブルでは待ち合わせ、会話や食事、読書を楽しむ市民の方々が多く見受けられます。また、公共交通を利用した来場者は昨年比で6%増加、市内循環バスの運賃収入は昨年比で6%増加している。そうした効果が既にもう見られている。BバイC、そういった現象が見られている。コンベンション、会議、もし会議に出て、1泊この高田のまちに泊まっていくとなると、ある試算では1人当たり2万から3万落としていくと、500人来れば1,000万です。こう考えると、この厚生産業会館も外貨を稼ぐ施設というものにならないかなとどうしても考えてしまうわけです。本来の目的である文化的なホール、集会場、それは第一義である。それは崩さずに、第二義的に会議場などに供する。それは、やはり駅前につくるというのが私はベストではないかなと思います。新幹線新駅におり、並行在来線を使って、運賃を使って、並行在来線で高田に来て、そしてその施設を使い、高田のホテルに泊まり、仲町で食事をし、翌朝はきっと寺町に散策にも行くかもしれません。そして、高田駅前や本町通りで買い物をし、土産物をして帰っていく。これだけ費用対効果が望める絶好のチャンス、つまり高田駅前にこれをつくるというチャンスをみすみす見逃すことはないと私は考えております。しかも、財政難の折です。駅前以上の場はないと思うのですが、市長、いかがお考えでございましょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 今ほどアオーレの例を出しながらの滝沢議員の御意見だということで拝聴いたしました。私自身は、先ほどから申し上げていますとおり、検討委員会の報告を受けて、その内容の中での私自身の判断をしていく必要があるんだろうと思っています。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) 先週聞き捨てならないニュースが入ってまいりました。政府の行政刷新会議で中心市街地活性化事業補助費ですか、それは廃止の方向に決まったと、その委員会で、会議で決まったということです。また、これはかつて市長もおっしゃったことですが、全国の中心市街地活性化事業でこれといった成功例がないと厳しい査定がその場でもなされたと、これは御存じだと思いますが。  結局決断されるのは市長だと思います。どこにつくったらいいか、それは市長が決断されるかと思います。そして、それを私たちが審議をさせていただく。さきの3月議会で、そのころ在籍していらっしゃった水澤議員の一般質問で市長はこのようにお答えになっていらっしゃる。検討委員会では、公共交通のアクセス性、駐車場などの利用者の利便性の観点だけではなく、だけではなく、中心市街地の活性化や周辺に与える影響など、さまざまな観点から検討を行っていただいています。これは、先ほどもおっしゃいました。市としても検討結果を踏まえ、多くの市民に喜んでいただけるよう検討を進めますと、これは3月のお答えですが、先ほどと同じようなことをおっしゃった。中心市街地活性化に御自身でも触れていらっしゃる。また、市民の多くの方、これは安塚の方でも、また柿崎の方でも納得するような、そういったものを、こういう考えだから、ここにつくるんですということをやはり市民の皆さんにお伝えいただきたいと思います。ぜひ市長がお考えになるおさまりのよい結論を出していただきたいと思っております。今は痛みが伴うけれども、未来の子孫に、さすがの見識であったと言われるような場所を選んでほしい、お決めいただきたいと思っておりますが、これは質問にしないでおきましょう。よろしくお願いいたします。  さて、あと6分。大規模な公共施設の管理について、先ほどさまざまな整備基準をつくってやってきたと。やってきたと私も信じましょう。信じたいと思いますが、であるなら市総合体育館のあの惨状は一体何か。暴風といっても35メートル。35メートルで屋上のシートが吹っ飛ぶんであれば、沖縄や四国の体育館はみんな屋根が吹っ飛んでいます。毎年吹っ飛ぶことになる。やはりちゃんとした管理がなされていなかったのではないかと想像がされます。また、文教経済委員会でも御担当者が、平成14年、16年と部分的な修繕をしたが、それ以外は修繕はしませんでしたと明らかにしています。つまりやはり定期的な管理は行ってこなかったと言わざるを得ない。これが事あそこのことだけではなく、市の大規模施設に共通するのではないかと私は恐れているわけです。市の財産、市民の財産である施設の管理がやはり万全ではなかったと私は思うのですが、重ねてお聞きしたいと思います。担当部長。 ○瀧澤逸男議長 池上治樹財務部長。〔財 務 部 長 登 壇〕 ◎池上治樹財務部長 お答えさせていただきます。  先ほど市長のほうから御答弁をさせていただきました計画の御説明をさせていただきたいと思います。まず、耐震診断・設計・改修事業計画でございますけれども、こちらは名前のとおり耐震診断、その診断に基づいて、新しい耐震基準による耐震指標を持っていない、こういう建物につきましては設計、さらにそれに基づく改修工事を計画的に実施するために平成18年度に策定され、毎年度の実施計画を立てながら更新しておる計画でございます。これ、この対象となります新耐震基準以前に建築された施設でございますけれども、こちら206施設ございまして、基本的に子供たちが利用する、多数の市民が利用される、また避難所として利用される、こういうものの優先順位のもとに順次耐震診断を実施した上で、耐震指標を満たしていない施設は必要な耐震補強工事等を行ってきたところでございます。その結果、23年度末現在で耐震診断実施に着手しております施設が195施設、全く未実施の施設が11施設、耐震診断の結果、耐震指標を満たしている施設が28施設、満たしていない施設が167施設あり、うち123施設につきましては既に補強工事を完了、また着手しておるところでございます。今年度もこの計画に基づきまして、しっかりと耐震診断をやっていこうというふうに考えておるところでございます。  それから、もう一つ、整備計画でございますけれども、こちらは平成22年度の事業の総ざらい、こういうものの結果に基づきまして、非常に種類の多い建物につきまして、これは学校や幼稚園や、それから観光施設等でございますけれども、こういうものにつきまして必要な耐震補強工事、またさらには施設をより快適に、衛生的に、またさらには安全に使えるようにやるために、一定の基準に基づきまして順位づけを行って、これに基づいて、平成24年度からこちら32年度の計画でございますので、今後この計画に基づきまして、しっかりと安心、安全、さらには延命化ということも踏まえまして整備を行っていきたいというふうに考えておるところでございます。また、これ以外にも必要な大規模な施設につきましては個別の修繕の計画、こういうものをつくりまして対応してきたところでございまして、先ほど市長のほうから木田庁舎の話をさせていただいたところでございますけれども、ああいう一つの例として、そういうような計画に基づいてやっておるところでございます。  以上でございます。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) これまでの計画がどれだけのものであったかというのは想像するしかないのだけれども、これから先はきちんとした計画をつくってやっていただきたい、そのように思っております。公共施設の長寿命化というのは、ある意味新しい私は市民サービスだと思うんです。市民の財産、市の財産であるものを延ばしていく、守っていくことができるわけですから。例えば今私は長寿命化あるいは延命化と言っておりますけれども、こうしたことをどう考えていかれるか。長寿命化という言葉を使わなくてもいいんです。財政のことも考えて、維持管理をこれまで以上に計画的にやっていく、寿命を延ばしていく、100年建築ぐらいの発想でいこう、そういったことをこれからの指針にぜひ織り込んでいただきたいのですが、市長、いかがでございましょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 さきの新潟トキめき国体のハンドボール会場になったリージョンプラザの屋根からの水漏れが随分激しいという話がありました。しかしながら、その指定管理者から大規模な屋根の修繕をというのに上越市に随分話がありましたけれども、上越市はそれになかなかこたえなかったということを私自身はしっかりと記憶しています。これは財政的な問題だったと、当時は、そう思います。そういうことを含めながら、施設そのものの管理を、日常的な管理をどれだけするかによって確実に施設の延命と施設に対する愛着を持ちながら大事に使っていくと、使ってもらうということにも芽生えてくるわけでありますので、小さな要望をきちっと受けとめることによって大きな利用が出てくるということにもなると思います。そういうことから含めて、事はあってもなかなか動けなかったという状況からすると、今ほど議員おっしゃったように、計画が本当にあったのかねということにもなるわけでありますが、これからは厳しい財政の中で新しい施設にかえていくことがなかなか難しい状況ですので、そのことをきちっと計画の中に、予算の中にも組み込みながら対応していくことが肝要だろうと思っていますので、そのことについては心を、意を用いながら予算編成、そしてまた計画の、定期的な点検を含めての計画については確実にやっていく必要があるというふうに思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) ありがとうございました。安心いたしました。  さて、あと4分。合併後の全市の一体感について。やはり4月の選挙に触れざるを得ないと私は思っています。私も、高田が私のいわゆる地盤でございますけれども、しかしいわゆる中山間地、あるいはいわゆる13区というところも歩かせていただきました。数多くの皆さんに会って、話を聞きました。そして、必ず聞くようにしていたのは、合併していかがでしたかということは聞いて回った。私の聞いた数の母数が少ないのかよくわかりませんが、ほぼ100%、合併しなかったらよかった、合併してもいいこと一つもないわという答えがある。ただ、これについては先ほど市長がおっしゃられたように、そのときの見方、立場、あるいはその場の雰囲気というものがあったり、よかったですかと聞けば、いや、よくなかったと答えるというのは人情でもありますから、そういったさまざまなファクターがあると思いますが、しかし大体蔓延している気分というのは、合併して何かいいことあっただろうかという、そういう疑問であることは否めないと私は思っております。なかなか根深い問題だと思います。やはり昨年9月の杉田議員の質問にお答えになっている言葉がある。これも先ほども同じような言葉を言われましたが、また私も繰り返しますが、各地域がそれぞれの個性や特性を生かしながら他の地域との切磋琢磨を進めることがその地域を輝かせ、ひいては上越市全体を輝くまちに導いていくものと考えています。市民が自分の地域に愛着を持ち、他の地域をも認め合いながら新たな関係性を構築することが基本であり、市民の一体感の醸成にもつながるものと認識していますと。先ほども言われた。まさしく私もこうだと思います。まことにこれは正しい言葉だと思う。しかし、現実にはなかなかそこに達し得ていない。先ほどのまちづくりみたいなもんです。現実的にはなかなか達成できない。市長は、こういうふうにおっしゃったこともある。合併してまちはよくなった、このことを自信を持って語ってもらえるための努力はこれからも不断にしていかなくてはならない。具体の話は、先ほどいろいろ上げていただきました。具体の話は結構です。市長のこれからの一体感に向けてさらに御決意等あれば、お話しいただきたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 私は、市長にさせていただいた22年の3月、施政の方針を皆さんに訴えたときに、人と人、人と地域、地域と地域の関係性を新しくつくっていくことがこの上越市にとって必要だと思いました。それは、平成17年の合併のときにあったこと、そして私が副市長として1年数カ月お世話になった中で、合併してよくなかったという話もあちこちで聞く。しかし、それは何なのか、いつもそのことを問うてきました。その問うてくる中で、それぞれが持っている、私自身の持論ですが、それぞれの14市町村が持っている個性、私はその個性そのものの異質の共生というふうにずっと言い続けて今もいます。まさに異なった価値を持っている人たちが一つになる、そこには確実に大きなエネルギーが発するというふうに思っていました。あるものとあるものがぶつかる、そのことの中で、あるものとあるものがぶつかることによって、そこにエネルギーが発する、そのエネルギーが新しいまちづくりのまたエネルギーになるというふうに思っていましたが、その地域と地域、人と人、人と地域、そのぶつかり、そのコミュニティーの中のエネルギーがなかなかぶつかりがないんだろうと。我々は我々、人は人、そのことの中で何もお互いのエネルギーを発散しながら前に進んでいくエンジンにならないというのが私自身の率直な感じでした。このことは、市民お一人お一人が合併に期待したものは何なのか、そして新しいまちができるということはどうなのか、そのことを実感としてお持ちになっておられたからこその落胆であるのか、お持ちでないことで、前とのただ単に旧町村との比較の中でそうおっしゃっているのか、そのことがなかなか私は、22年の3月、なかなか見えなかったという思いの中で、この関係性の再構築というものをお話をしたわけであります。それは何かというと、一体感の醸成、上越市が新しいまちができて、一つになりながら、あの地域の、あの町村の皆さんも、このまちの人も、みんな一緒になりながら他を思いやり、おらんとこでもいい、おらんとこは我慢するから、おまんとこ頑張んないという市民、また地域があちこちに出てくる、その中でお互いの力が発する。それは、合併前上越市と13区それぞれの関係もありましょう。13区同士の関係もありましょう。そういう関係性、多様な関係性の中で、人、地域、そのことにもう一度目を向けながら、そして市民に訴えかけていくことが必要だという思いが強かったのがそのときの今、自身が考えて、皆さんにお訴えしたことであります。このことの中でも、地域は一つであれば、その中での地域振興は、Aという村とBという町が一緒になって、この地域を一緒に、何かそれぞれの個性を発揮して、一緒にやっていかんかねという、これも地域の連携であります。そういうことが新しい事務所の地域振興の観点の中にも含まれてくるんだろうと私は思っていまして、そういう観点の中でも一体感の醸成というのは可能だ、その芽出しとして、その手だてとしてそういうものも取り組んでいきたいということを再三お訴えしておるわけでありますが、私もいろいろなところに出ると、合併して何もいいことがなかったわねと言われることについて、7年たちますが、非常に残念なことだと思っていますが、私自身がこれからも最大限の努力をしながら、まさに一体感の醸成、このまちにみんなが住みたい、おらこの地域にいても、あの人たちが、あの町場の人がおらのことを見てくれるから、頑張る。また町場の人たちは、あの地域で頑張っている人たちがいるから、おれたちも頑張ろう、そういうお互いの関係ができてくる、それが一体感の醸成なんだろうと思っていますし、上越市の合併の未来図だったんだろうと思っていますので、あのとき語った、平成17年のときに語った上越市の未来を今やっと来たねという時期が早く来ることを心から期待をし、また私自身が頑張らなきゃいけないと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 4番、滝沢一成議員。 ◆4番(滝沢一成議員) 真摯なお答えありがとうございました。本当にこれまでの7年間がそうであったならば、これからの7年間と限るわけではありませんが、そこはとても大事な時期であると思います。新幹線もやってきます。  なぜ市の一体感が必要かというと、私はやはり都市間競争に勝つためだと思うんです。市民の中での融和ということだけではなく、富山に、あるいは長岡に、長野に勝つ上越、強い上越をつくるためにもやはり一体感はつくっていかなくてはならないと私は思っています。市長ももちろんそうした視点を、認識をお持ちだと思います。  また、一体感というのは20万市民が持つ、共通して持つ郷土愛だと思うんです。もう郷土愛、愛なんだと。ユングなんかを持ち出すまでもなく、無意識の中で持っている共通認識、あるいは共通の物語を持つこと、神話を持つことだと思っております。我が祖国という言葉に近い感覚で、我が故郷と言えるようになれたらいいなと思っております。市長の先ほどのお言葉は、そういうことを私に想起させました。  市長のすこやかなまちというのは、私はすばらしいコンセプトであると思っております。どうか、繰り返しになりますが、今は痛みは伴うけれども、未来の子孫にとって、あのころの人々はさすがの見識を持っていたと、そういったかじ取り、まちづくりを進めていただきたいと思っております。これは質問はいたしません。ありがとうございました。 ○瀧澤逸男議長 この際、しばらく休憩いたします。          午後3時 3分 休憩                                   午後3時25分 再開 ○瀧澤逸男議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  22番、上松和子議員。〔上 松 和 子 議 員 登 壇〕 ◆22番(上松和子議員) 私は、さきに通告をいたしました2項目について質問をさせていただきます。  1つ目は、高齢者のボランティア活動についてです。今週の日曜日、10日に我が町内で敬老会が開催されました。お元気な方たちが大勢集まられ、歌に踊りにととてもにぎやかに開催をされました。よく子供は未来の宝と言われますが、戦中、戦後を生き抜いてこられた方たちも本当に体力的にも精神的にも強く、まさに社会の宝だと考えております。今後もお元気な高齢者の方々がふえていくことでしょう。  昨日の一般質問で介護保険料についての質問がありましたが、私も選挙戦に絡んでさまざまな場所を回る中で、保険料が高いという市民の方の率直な声を数多くお聞きしました。保険料が高いことについては、それなりの原因があることは承知をしているつもりです。それに対してさまざまな対策が必要ですが、突き詰めてみれば、要は介護状態にならないこと、このことが重要だと考えます。また、人のために役に立てること、社会のために役に立てることは、人生に張り合いを持って生きていける大事なことだと思います。  当市における高齢者人口を見てみました。介護保険料の市民説明会の際に示された昨年10月1日現在の数字で、総人口が20万5,324人、そのうち65歳以上の方が5万3,408人、うち介護認定者数が1万1,984人、認定率が22.4%となっておりました。この数字から見れば、認定のない高齢者の方がすべてお元気な方であるとは言い切れませんが、お元気な方も多くいらっしゃることは事実です。  当市には高齢者の方もボランティア活動ができるシニアサポートセンターや美助っ人さんのボランティア活動がありますが、果たして多くの方がそれぞれの場で活動されているでしょうか。実態はどうかをお聞きをしたいと思います。  次に、介護支援にかかわるボランティア活動を行った65歳以上の高齢者に対し、実績に応じて換金可能なポイントを付与する介護支援ボランティアポイント制度を導入してはどうかという点について質問をいたします。  ここで東京都稲城市の高齢者ボランティア制度について紹介をいたします。東京都稲城市では、高齢者のボランティア活動をポイント換算して交付金を支給する介護支援ボランティアポイント制度を全国に先駆けて実施をしています。元気な高齢者にボランティア活動の道を開き、介護予防に役立てるとともに、交付金の支給により実質的に介護保険料の負担を軽減するというものです。制度の対象は65歳以上の市民で、市社会福祉協議会でボランティア登録した人、この方たちが市が指定するボランティア団体で介護支援のボランティア活動をすると、施設や団体が手帳にスタンプを押印する仕組みとなっています。スタンプは、1時間程度の活動で1つもらえ、1日で2つまでとしております。10個台で1,000ポイント、20個台で2,000ポイント、50以上は5,000ポイントなど、評価ポイントに換算できるようになっています。ポイントは年に1回合算し、その数に応じて年間最大5,000円の交付金が指定口座に振り込まれ、介護保険料の支払いなどに使えるというものです。稲城市の制度をそっくりそのまま当市にといっても、課題はいろいろと出てくると思います。しかし、元気な高齢者が生きがいを持って生活をしていくということは大変重要なことと考えております。高齢者が元気になることにより、ひいては医療費の削減にもつながってまいります。稲城市のような取り組みができないか、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  大きな質問の2つ目は、介護マークの使用、普及についてです。最初に、介護マークとはどのようなマークなのかを紹介をしたいと思います。これは、少し大きなこういうマークです。こういう介護マークというのがあります。これは、遠くの方は見えないと思いますけれども、これ介護の介という字がオレンジ色と緑色の文字ですが、人が人を支えているという、そういうようなデザインになっています。この介護マークは、介護する人が周囲の人に介護中であることを理解してもらうためのもので、一般的に縦7センチ、横10センチほどの大きさのマークを首から下げるケースに入れて使用します。職員の方たちも今首から名札を下げていらっしゃいますけれども、そのような使い方で首から下げるケースに入れて、介護中であるということを周りの方たちに知らせているものです。  介護を必要とされる方がふえてきている中で、特に認知症の人の介護は他の人から見ると介護していることがわかりにくいため、周囲の人から偏見や誤解を受けることがあります。例えば駅やサービスエリアなどのトイレで付き添うとき、また男性介護者が女性用下着などを購入するときなど、一見周囲の人にとっては不自然な行為に思われがちです。このようなときに介護マークを首にかけるなど、介護者であることを周囲に知ってもらうことで、介護者の精神的負担が軽減されます。私自身も認知症の家族がおりましたが、男性でしたので、2人だけで出かけたときなど、出先でトイレに行くときに戸惑うことがありました。  この介護マークは、静岡県が昨年発案した取り組みですが、厚生労働省も介護マークの活用と普及について、昨年12月13日付の事務連絡として、各都道府県に対し、管内市町村へ情報提供をするよう呼びかけており、その後全国の自治体で導入が相次いでおります。最近では、山形市が今月1日からこの取り組みを始めました。介護マークを受け取るには、まず市に登録をします。不正に使用されることを防止するためです。そして、あくまで希望者に配付をされます。  介護マークは、その利用の内容から、使用している人のみが知っているだけでは意味がありません。介護マークの意味を広く知ってもらい、使用している人を温かく見守る必要があります。そのことにより、介護者の心理的負担は軽減されます。介護する人が介護中であることを周囲に理解してもらうための介護マークを当市でも使用、普及させることが重要と考えますが、市長のお考えをお聞かせください。  このマークを静岡県が発案したわけですけれども、著作権は静岡県にあります。しかし、全国で利用するということについては使用料は一切かからないということで、場所によっては、各自治体で取り組んでおりますけれども、裏に市の名前だとか、また違うマークを入れたりというふうに活用しているところもありますし、またこれが名札だけではなく、ワッペンといいますか、腕章であったり、また前かけのように使用するというさまざまに各自治体でこれを活用しております。当市でもこの介護マークを使用、普及させることのお考えをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。              〔上 松 和 子 議 員 質 問 席 に 着 く〕 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 上松議員の一般質問にお答えをさせていただきます。  最初に、高齢者のボランティア活動に関し、当市におけるシニアサポートセンター等のボランティア活動の実態についての御質問と介護支援ボランティアポイント制度の導入についての御質問は関連がございますので、あわせてお答えをさせていただきます。まず、シニアサポートセンター等の活動状況についてでございますが、平成23年度末のシニアサポートボランティアは150人の提供会員と405人の利用会員の登録があり、同じく高齢者への支援を対象とするボランティア助成事業、美助っ人さんを含めますと、年間5,912件の活動が行われているところでございます。これらの事業は、日常生活における支援を対象としており、掃除、話し相手、買い物、食事介助といった利用が多く、提供者は1時間当たりの定額を受け取ることとなっております。当市のシニアサポートセンターは、高齢者相互の助け合いという目的があり、元気な高齢者の皆さんにボランティア活動の場を提供することで御自身の健康増進や介護予防、さらには社会参加や地域貢献を通じて手助けを行いたいという思いを具現化させることで、元気な高齢者の張り合いにもつながっているものと考えているところでございます。したがいまして、御提案の介護支援ボランティアポイント制度を新規事業として立ち上げるよりも、むしろそれぞれの事業を開始して以来10年以上が経過する中で、市民に定着しているこれらの事業をより一層充実するよう注力してまいりたいと考えているところでございます。  次に、介護マークの使用、普及についてのお尋ねにお答えをいたします。介護マークは、介護する人が周囲から偏見や誤解を受けることがないようにすることを目的に、静岡県において昨年4月に策定され、同年12月に厚生労働省から介護マークの普及について各市町村に情報提供があったところは今ほど上松議員のおっしゃったとおりでございます。上越地域では、既に公益社団法人認知症の人と家族の会新潟県支部において同様のベストやマーク入りのプレートの貸し出しを行っている実績がございます。この間、在宅で介護をされる個人などに100件を超える貸し出しをされており、利用されている介護者の方からは、周りの見る目が変わり、温かく対応してもらったなど、非常に役立っているとの声があるとお聞きをしているところでもございます。当市においてもこれまで手当給付やリフレッシュ事業など、介護者支援事業に積極的に取り組んできているところでありますので、介護者支援の視点から、公益社団法人が行う介護マークの貸し出しについて普及、啓発に努めてまいりたいと考えておりますし、その後要望がございますれば、その辺の取り組みについても検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) ありがとうございました。  マークのほうからお聞きをしたいと思います。100件くらいの方が、100人くらいの方が利用されているというお話なんですけれども、そのほかに要望があればという今御答弁いただきました。要望があればというのは、どういうふうに把握をされることなんでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 認知症の皆さんを介護している方々の状況というのをきちっと把握する中で、そういうものを普及していくという作業、普及、啓発作業が進んでいきますので、その中でそれぞれの状況があります。それを今の公益法人に照会することもありましょう。その数、そしてまた要望の内容が地元で対応するべき状況であるかないか、認知症だけでない部分も出てこようと思いますので、そういうものも検討する中で対応を考えていきたいというふうにして思っているところでございます。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) ありがとうございます。  私も認知症の方ということで紹介いたしましたけれども、今御答弁あったように、障がい者の方もこれは利用されるということで、また中には一時的に、障がい者ということではなく、入院をして、そして例えば御主人が奥様の下着を買いに行くとか、そういうようなことで一時的なときにも借りられるという、申請をするわけですけれども、そのように利用しているというところもありました。今市長からまた御答弁いただきましたけれども、今のお話を聞いていると、何か受け身のような感じがしまして、この介護マークを使用することが何かずっと先のような気がするんですけれども、その点はいろんな方からの御要望がないとできないというような、要望がなければできないということなんですけれども、その点をもう一度ちょっと明確にお聞きをしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 以前思いやりの駐車場の件で上松議員からお話しいただいた中で、担当部局は非常に消極的といいますか、対応について研究するという状況がありましたが、その翌日には県からその状況があったというようなこともございまして、現実に対応した経緯があります。ですから、私どもは確実にお使いになる手法を含めて、今現在の認知症、公益社団法人から受けている方が100名前後でしかおられませんので、そのことをいろんな状況で普及できるという場合の対応も検討しなければいけませんので、その片方の研究と、そしてまた発行することによって介護の誤解や、そしてまた偏見から遠ざかるということができるということも今の状況では頭の中では十分理解できますので、そのことを研究させていただきながら、取り組む方向で検討したいというのが私の趣旨でありますけれども、この内容を少し調査しなければという、その気持ち、そういう状況にある方がどういうことかというものをある程度調査をして、その対応に向かっていきたいと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) この介護マークのことにつきましては、私も先ほど別なもう一つのボランティア活動の件で、保険料が高いというようなお声があったというようなことで、選挙に絡んで回らせていただく中で、介護マークがあるんだけど、欲しいんだけどというようなお声が複数ありました。こちらからお話ししたわけではなく、先方のほうからそういうような御要望が複数あったので、これはやっぱり市として前向きに取り組むべきではないかなと。それにしても、市長が言われるように、要望がないのにこちらからするというわけにはいかないでしょうから、それなりの、どういうふうな希望の方がいらっしゃるのかというのをある程度把握をしなければ進められないとは思いますけれども、実際に100人くらいの方がもう利用されているということで、知っている方もいらっしゃる。でも、知らない方もいらっしゃる。せっかく100人くらいの方が利用されているのに、知らない方のほうが多いかなという気がします。これは、1つはなるべく要望もまとめていただいて、研究していただいて、少しでも早く市として取り組んでいただきたいというふうに思っておりますし、それからこの介護マークを読めば、ここに介護中と書いてありますので、見れば介護中だということはわかるわけですけれども、でもこういうマークをつけている方に対してはやはり気を使っていかなければいけない。このマーク遠くから見て、あのマーク何だろう、これはどういうものなんだろうというふうに知らないというのではいけないと思うんです。ですし、例えば100人くらいの方が利用されていれば、もっと市として、こういうマークがありますと、もっと周りでその方たちに気を使いましょう、もし手を出せるところがあれば、お手伝いできるところがあればお手伝いしましょうという、やっぱりそこは今度普及のところにまた、お知らせを、周知をしていくというところにつながると思うんですけれども、それは実際に市として取り組まないのに周知だけするということではどうなのかなという、実際に使用して、それを普及させて、そしてそれを周知をさせていくということにつながっていくんだと思うんですけれども、多分私の周りで欲しいという方もいらっしゃいましたけれども、知らない方のほうが圧倒的に多いかなという気がします。その点のお考えをお聞きしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 今市長が御答弁申し上げたとおりでございますが、今実態として新潟県は先ほど申し上げた社団法人が運営されていると。私どもとしては、まず今おっしゃったように、その社団法人がおやりになっているところを応援しましょう。今議員がおっしゃったとおり、普及、啓発に努めましょう。その段階において、今全県下でそれを取り組まれようとしておられます。それを新潟県の場合各自治体ごとにやったほうがいいのか、その社団法人の活動を支援していくのがいいのか、県もいろいろ逡巡されている部分もございますので、市長が御答弁申し上げたとおり、現在の進みぐあいを見ながら、必要に応じて、市の出番だということになれば、そこはしっかりと対応させていただきたい。その出番の一つは、まずは普及活動であろうということでございます。実際に、おっしゃったように、経費のかかる話ではございません。このマークをダウンロードして、印刷して、プラスチックケースに入れるということですので、実際にはそういうことよりも、むしろ今おっしゃっていただいたような社会的認知であろうと思いますので、そこら辺の取り組みをまずやらせていただく上で、とてもその社団法人では賄い切れない配布枚数だと、これはそれぞれの自治体でやりましょうということであれば、もう率先してやらせていただきたい、このように思っております。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) しつこくて申しわけありません。その話し合いといいますか、検討するというか、それはいつごろをめどにということになるんでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。               〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 ちょっと表現が、話し合いとか、そういう大げさなものではなく、今も現実に新潟県支部の方とこのカードの利用についてお話をさせていただいておりますので、当然そちら側の思いもございます。私どももやるつもりで市長も答弁したとおりでございますので、時期を見ながらということでございます。実態として今市長が申し上げたとおり、その100枚というのをどうとらえるかは別でございますけども、まだまだこれからの普及だと思っておりますので、そこにしっかりやらせていただきたい、このように思っております。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) わかりました。よろしくお願いをしたいと思います。  それから、ボランティア活動について質問したいと思います。今ほどシニアサポートセンター、それから美助っ人さん等の状況もお聞きしました。こちらのほうも実際は活動していらっしゃる方がいらっしゃいますけれども、私はもっと多くの方がかかわってもいいんではないかなというふうに思っています。そうではないので、ほかのところでこういう形でやっていますということを御紹介したわけなんですけれども、シニアサポートと、それから今美助っ人さん活動されて、5,900、これも延べ人数になるんでしょうか。今現在これで、大体これくらいの数かなというふうなお考えでいらっしゃるのか、少ないのか、多いのか、そこら辺はどういうふうにしてお考えなのか、お聞きしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 お答えいたします。  そもそものお話から少し申しわけございません。まず、当市のボランティア制度は、今御質問いただいた自治体よりも10年早くスタートしております。我々も御質問いただいたときにこれらの自治体に少しお話は伺ってみました。1つは、全くボランティア活動を経験せずに、この流れにのって、このポイント制度に入った自治体がかなり多いということが1つございます。もう一つはねらいでございますけども、議員も御質問の中でちょっと触れられましたが、実はこのボランティアポイント制度の一つは、介護支援という名称がついておりますとおり、どちらかというと介護保険の中の話でございまして、介護施設に出かけていただいて、それが具体にどのように介護保険料の抑制につながっているかというのは少し想像が難しいのですが、ねらいの一つにどこの自治体も介護費用の削減というのを上げられております。それをポイント制度で補おうという仕組みでございます。そのことの仕組みの発生の違いがまず1つありますのと、今実態として申し上げたとおり、数が多いかというのはなかなか評価は難しいですが、現実に6,000件にならんとする御利用がある。具体的に私たちは2つの仕組みができていまして、まず一般的なシニアサポートセンター、そこで1時間500円が払えない方のために実は美助っ人さんというのがサブシステムで動いている。これは、非課税の方は100円でできる。その400円を市が埋めるという仕組みでございますけども、そのような仕組みの中で今動いているときに、ポイント制度という新たなものを入れた場合にかなりの混乱があるのではないかと私たちは現場では危惧しているところでございます。これ率直な話でございます。そういう点におきまして、私どもとしては今この利用をさらにさまざまな面から、市長が答弁申し上げたとおり、もう少し力を入れて、活用されるよう、また参加される方がこれから団塊の方もふえてまいりますので、登録者が今ボランティア150人、登録、要するに利用会員が400人に対して提供会員150人というのがシニアサポートセンターの人数バランスです。そこをやはりもう少し提供側をふやしていくような活動をやらせていただきたい。そのことが今うちの市の場合では、ボランティアも含め、バランスがとれた政策になるのではないかということを考えたということでございます。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) わかりました。市のお考えはわかりました。  シニアサポートセンターの活動にしても、本当に高齢者の方々でお元気な方々がたくさんいらっしゃいますので、ボランティア活動されているわけですけれども、しかし150人というのは本当に少ないなというふうに思っています。こちらを今後やはり高めていく、多くふやしていかなければいけないというふうに思いますけれども、これは具体的に今の段階でどこに力を入れてふやしていこうというふうにお考えでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 1つには、こういう制度をつくった場合に、要は需要側がまずあって、供給側があるわけでございます。今400対150でありますけれども、これはある意味バランスがとれている状況でもあります。なかなか難しい申し上げ方になりますけども、やはり介護であるとか支援を受けることについて、介護保険はもう保険ですので、それはもう自分として権利としてお使いになられるんだけれども、やはりどうしてもボランティアというのはなかなかこの地域の風土と申しましょうか、そういうものでなかなか外に出てこない。私どもとしては、その部分も非常に重要だなと。もう一つは、やはりお願いをして登録しても、日々固定的な活動がないとなかなか続かないという面もございます。そういったことから申し上げれば、やはりどちらかというと需要の喚起が少し大事かなというふうに思っております。供給側については、お気持ちがある方はたくさんおられることは承知しておりますし、我々としても他部局とも連携しながら、このことは、人をふやすことはそれほど難しいことではないのではないかと思っておりますけども、もう少し需要が起きてきて、お願いだと、こう気楽に言える、そしてそれをつなぐ仕組みになればなというふうには思っております。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) 済みません。そうしますと、需要をふやす、そのことについてはどういうふうにされるお考えでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。               〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 今都会に行きますと、これがビジネスになっております。すなわち、お年寄りがひとり暮らしの中で困ったものをサポートする。これは、極端に言えば食材なんかはもう完全に商売になっているわけですが、我々として今ある仕組みを、やはり先ほどの介護カードと一緒ですけれども、しっかり周知をさせていただいて、困ったときに、単純な助け合いではなく、もう一つ働くことで生きがいを持つ方もいらっしゃる。そこが、500円というお金ではありますけども、つながることによって、お互いにいい状態になるんじゃないかと。そういうようなことも含めて、この制度の周知をさらに徹底させてみたいと、このように思います。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) ありがとうございました。  この周知なんですけれども、これは周知の方法はさまざまあると思います。これは、需要と供給のお話ありましたけれども、本当にお元気な方がたくさんいらっしゃるので、ある時点では、もうどおんと、上越お元気な方がたくさんいらっしゃいます、もっとボランティア活動、外に出ませんかというような、もう本当にキャンペーンを張るぐらいの取り組みもあってもいいんではないかなというふうに思っています。周知をするという、お声がけをしていくというようなことで今野澤部長のほうからお話があったわけですけれども、そこら辺はどうなんでしょう。今ちょっとお話ししたように、どおんと打ち出すというようなことはいかがなもんでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 今この制度の運用の中でポイントとなっている組織、地域包括支援センターがかなり一生懸命やっていただいています。地域包括支援センターは、要介護者のみならず、介護予防も含めて、介護状態になっていない方のお年寄りの情報も当然持っています。そういうようなところが地域を回る際に、例えば制度の周知を努めるというようなこともあっていいのかもしれません。いずれにいたしましても、ボランティアというのはキャンペーンをしてというのもある意味必要でしょうけれども、やはり地道に必要な人とやりたい方をつないでいくという非常に基礎的な部分で、しっかりとした足取りで、今までも10年やってきて、今6,000件というところまで来ているわけです。これをどう評価するかというのはなかなかいろんな御議論ありますけれども、我々としてはやはり困った方がいたときに、一つの手段として少なくとも思いついていただけるというような周知にはこれからも努めたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 22番、上松和子議員。 ◆22番(上松和子議員) わかりました。ありがとうございました。  本当に周りにはお元気な方がたくさんいらっしゃいます。そして、またその力を必要としている方たちもたくさんいらっしゃると思いますし、さまざまな形で声をかけていただく。キャンペーンを張るということに対しては、どうかというようなお話もありまして、形はどうであれ、また広く市民の方たちにボランティア、高齢者の方のボランティアということも社会貢献になるということを何らかの形で市民に周知をしていくという形で取り組みをしていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○瀧澤逸男議長 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  29番、石平春彦議員。               〔石 平 春 彦 議 員 登 壇〕 ◆29番(石平春彦議員) 石平春彦でございます。7期目に入りました。先ほどの新人の皆さんの大変熱い思いの質問に、改めて新人のころを思い出しました。初心に返って、常に立ち返りながら私も頑張っていきたいと、このように思っているところでございます。よろしくお願い申し上げます。  それでは、私はさきに通告をいたしました大きく3点について市長に質問をいたします。まず、大きな質問の1点目は、再生可能エネルギーの導入推進についてであります。この点について、私は昨年9月議会の一般質問で脱原発依存の推進の一環として取り上げましたが、そこでの議論も踏まえ、またあれから1年近く経過した中での事業展開の方向性も含め、市長のお考えを改めてお聞きするものであります。  人類の存亡にかかわる地球環境の危機からの脱却、すなわち気候変動などの地球規模での環境問題の解決に向けて、低炭素社会の構築が国際社会の共通の課題となって久しいわけでありますが、その上に、特に我が国においては昨年の3・11の原発過酷事故を教訓に、根本的なエネルギー政策の転換が迫られることとなりました。すなわち、この間、非化石エネルギーの代表格として低炭素社会に向けた救世主のように位置づけられてきた原子力発電の終えんの始まりであり、その速やかな縮小・廃止と再生可能エネルギーの飛躍的な導入普及が喫緊かつ長期的な課題となったのであります。そして、そのことは、クリーンはもとより、リスク分散で災害にも強い地域主体の自立・分散型エネルギーシステムにシフトするということであり、言いかえれば、地域社会をリードする自治体としても、域内でエネルギーを確保していく責務を負うことになるということであります。つまりエネルギー分野でも文字どおり地産地消という観点が必要となってきたのであり、これからはおのおのの自治体がエネルギー分野で当事者能力を持ち得るかどうかが試されてくると言っても過言ではありません。したがって、3・11以後の時代基調の中で、再生可能エネルギーの導入推進について、これまでのモデル的啓発的な域を根本的に乗り越えて、自治体としてスピード感を持って積極的全面的に展開していかなければならないと考えるものであります。  そこで、1点目は、改めて再生可能エネルギーの導入推進についての基本的な考え方を明らかにしていただきたいと思います。  2点目は、前回の一般質問の御答弁で示されたとおり、本年度新規に再生可能エネルギー導入計画の策定が事業化され、基本方針が策定されることとなっておりますが、その検討状況と具体的な事業化の見通しを明らかにしていただきたいと思います。  3点目として、基本方針の策定は策定として、これと並行して、これまでの取り組みをより積極的に進めることは可能であり、また必要でもあると思いますので、そのような視点でお尋ねをいたしますのは、住宅用太陽光発電システムの補助金についてであります。前回もこの点を取り上げ、現在の1キロワット当たり2万円は県内の他の自治体に比べてもいかにも低いので、7万円程度に引き上げるべきではないかと提案をいたしました。私は、24年度の予算化に当たって何らかの対応があるものと期待をしておりましたが、残念ながら見送られました。ぜひとも速やかに増額すべきと考えますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  次に、大きな2点目として、病院事業の消費税過払い問題についてお尋ねをいたします。この問題について、私はこの間一貫して、国税当局に対し、かたい決意で消費税の返還要求を行うべきこと、そして一方で再発を防止するためにも速やかに行政内部の問題点を徹底的に検証するとともに、責任の所在を明らかにし、組織としてのけじめをつけるべきであると強く求めてまいりました。後段の部分については、前回、昨年の12月議会で市長は、市役所全体の責任であり、そのけじめも市役所全体としてつけるべきものと答弁されましたが、具体的な処分のない、言葉だけの一般論では深い組織的な反省や再発防止に向けたかたい決意を示したことにはならず、このような状態をずるずると続けていたのでは市民の理解も信頼も到底得られないだろうと思います。しかし、その議論については平行線が続いておりますし、限られた時間でもありますので、今回はこの部分を残して、前段の返還要求についてのみ質問をさせていただきます。  そこで、この件の5月10日付の市長から議長への報告書によれば、5月7日付で国税不服審判所長から裁決書が送達され、その内容は審査請求を棄却するというものでありました。そして、市の今後の対応として、裁決内容を精査した上で、請求人である上越医師会と協議するとされました。あれから1カ月以上が経過をいたしましたが、医師会との協議はどうなったのでしょうか。市長は、前回の御答弁で、裁決の内容によっては原処分の取り消し訴訟を起こすことも含め、消費税の返還を受けるべく、引き続き医師会の協力を得ながら最善を尽くすと答えておられました。私は、当然この姿勢を貫き、速やかに裁判所に提訴すべきと考えますが、今後の方針を明らかにしていただきたいと思います。  次に、大きな3点目として、土地開発公社保有地の不適切な民間売却について、昨年12月に続いて質問をいたします。すなわち、今泉スポーツ広場整備事業用地の一角で、現在新幹線建設工事を進めている鉄道・運輸機構の事務所などが暫定的に建っている土地のことであります。残念ながら前回は公社による買い戻し交渉の事実そのものについて答えていただけませんでした。したがって、質問の1点目は、前回の繰り返しになりますが、買い戻し交渉の事実とその経過を明らかにしていただきたいのであります。また、前回随分丁寧に担当職員に質問の趣旨を事前に説明したわけでありますが、当事者として事実を知り尽くしている事務方がこの点についての一連の経緯を市長に十分説明していなかったとしたら、それはどのような意図によるものかをあわせて明らかにしていただきたいと思います。  2点目は、買い戻し交渉は中断したのかということであります。再取得は現在考えていないという前回の結論的な御答弁からすれば、どこかの時点で中断したものと思われますが、それはいつ、どのような理由によるものかを明らかにしていただきたいと思います。  3点目、4点目の質問は、この問題の本質にかかわる内容であります。前回も若干申し上げましたが、実はこの土地を含めた今泉スポーツ広場の扱いは、上越市が新幹線新駅周辺整備事業に着手するに際し、地元の合意と協力を得る上での懸案事項の一つであったという事実であります。結果としてこの約束をほごにするということになれば、10年後のだまし討ちということになり、ここに来て新幹線新駅周辺整備に重大な支障を来す事態になりかねないと言わなければなりません。少なくとも行政の信頼は失われ、末永く語り継がれることになるでしょう。  そこで、10年前の経過を若干申し上げます。平成13年2月に、地元の住民組織である新幹線新駅周辺地区まちづくり懇談会、これはちなみに会長は私でございます。その他の役員は、大和地区の各町内会長、そして商工会と農家組合の代表であります。このまちづくり懇談会が1年半の地元協議を踏まえて当時の宮越市長に要望書を提出し、その中に、移転代替地を速やかに選定し地元に提示する。その際、今泉スポーツ広場とは別に確保し、広場はスポーツ・文化ゾーンとして今後も整備するとの1項目を掲げました。その後、和田地区町内会長会も2度にわたり今泉広場の存続を含めた予算に関する要望を市長に行っております。当時は、まだ今泉スポーツ広場は新幹線事業の移転代替の候補地として想定され、存続が危ぶまれる状況でありました。宮越市長は、この要望に対して、スポーツ広場は水辺プラザが完成したら廃止。半分は移転代替、半分は民間売却などと答え、参加者の失望を招きました。仮にあのままの行政の姿勢が続けば、恐らく新幹線事業に対する今のような地元の協力は得られなかったことと思います。  その後、市長が交代したため、木浦市長にも同様の要望書を提出しましたが、平成14年5月に、今泉スポーツ広場等の必要性について十分認識した上で引き続き検討するとの前向きの回答をいただきました。そのような中、14年度は新幹線新駅周辺整備の事業着手に向けた最終的な準備の年となり、地元説明に対する協力体制の機運醸成も含め、市と地元役員とのたび重なる協議が行われました。そして、新駅周辺と既存市街地の一体的な整備を骨子とした全体計画図が作成され、その中に今泉スポーツ広場の存続と総合的整備促進も位置づけられたのであります。この結果をもって始められた地元説明会は、平成14年12月19日の町内代表、地権者代表への説明会を皮切りに、12月24日の北陸新幹線建設促進まちづくり協議会大和地区部会への説明会、次いで12月26日から平成15年1月7日まで、木浦市長と中川助役が出席して直接理解を求めた町内会別の住民説明会というように地区内くまなく行われ、それぞれ今泉スポーツ広場の存続と総合的整備促進を項目に掲げた整備計画図に基づいて説明がなされました。このような取り組みは、その後、平成15年2月から行われた延べ100回にもわたる関係住民に対するアクセス道路整備事業説明会と土地区画整理事業説明会の導入部となり、土地区画整理事業の地権者だけで約200人、土地区画整理事業とアクセス道路の整備に関連して移転などの影響を受ける家屋が約150軒という直接の利害関係者だけでも大変な数に上る大事業にもかかわらず、大きなトラブルもなく、比較的スムーズに合意形成と協力体制が築かれていったのであります。  このように当初の取り組みを丁寧に積み上げていった結果として今日の円滑な事業進捗があるという歴史的事実を重く受けとめるべきであり、引き続き住民への約束を守っていくことは為政者の基本的な責務ではないかと思うのであります。当時、市と公社の間でどのような行き違いがあったのかは私にはわかりません。しかし、同時期に旧中央病院跡地の民間売却をめぐって社会問題となり、公社の理事長と職員が処分を受けたことがあったことを考えると、当時は関係者との合意形成もない中で、やみくもに民間売却に走るという慎重さを欠いた傾向が公社にあったのではないかと推測されます。このような中、売買契約の2年後に指摘を受けて、誤った行為の重大性を認識し、直ちに買い戻し交渉に向かった判断は、前回市長が感じられたという不可解なことでも何でもなく、当時事業着手に向けて現場で汗をかいたり、その大変だった事情を知っている者であれば、極めて当然のことであったと思います。  そこで、以下質問をいたします。3点目として、新幹線新駅周辺整備に向けた地元合意の前提として今泉広場のさらなる整備も要望・約束されていた中で、しかも公共用地の中央部を虫食い的に民間に売却したという当初の行為は、前市政が買い戻しに向かった事実を踏まえたとしても、市長は見直すべきものだったとは考えないということでしょうか、お聞かせください。  4点目として、同趣旨の別表現になるかと思いますが、今泉スポーツ施設整備事業としての位置づけが変わらない以上、今泉スポーツ広場の総合的整備促進の原点に返り、新幹線新駅周辺整備に協力している地元の住民感情を考えても、また合理的な土地利用という観点からも、引き続き買い戻しを含め、何らかの原状回復策をとるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。  以上、御答弁をよろしくお願いを申し上げます。              〔石 平 春 彦 議 員 質 問 席 に 着 く〕 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 石平議員の一般質問にお答えをさせていただきます。  最初に、再生可能エネルギーの導入推進に関し、基本的な考え方と導入計画策定の検討状況及び事業化の見通しについての御質問は関連がございますので、あわせてお答えをさせていただきます。東日本大震災以降、国のエネルギー政策の見直しの中では、中長期的には化石燃料や再生可能エネルギーなど複数のエネルギーや省エネルギーを組み合わせながら原子力発電への依存度を引き下げていく方向が示されており、このことは広く国民的合意が得られる中で進んでいくものと私自身も思っております。特に再生可能エネルギーについては、震災前と比べ、格段にその重要度が高まっており、導入を加速させる必要性が叫ばれておりますが、さらなる技術革新や普及を進める制度の整備、普及に伴う低価格化などが相互に影響し、推進されることで、より一層の導入促進が図られていくものと考えています。また、来月から再生可能エネルギーの全量買い取り制度が始まりますが、民間事業者の参入により大規模なものの導入が加速されることも考えられるほか、家庭における導入の取り組みもあわせて推進していく必要があるものと承知をいたしているところでございます。こうした背景を踏まえ、市といたしましても早期に再生可能エネルギーの導入を促進していく必要があると認識する一方で、現状での導入コストの高さを初め、積雪や落雷といった地域特性に影響されるリスクなど、当市がこれまで得た経験則から慎重な判断を要する面もあると考えています。そのため、当市における再生可能エネルギーの推進政策については、地域特性に適したエネルギーを導入していくこととし、エネルギーの地産地消や地域の振興、あるいは災害時にも利用可能な電源など、新たな視点もあわせ持ちながら、今年度、市が目指す再生可能エネルギー導入に関する基本方針を策定するとともに、来年度には具体化に向けた実施計画を策定することといたしております。現在基本方針策定業務を委託する業者を決定したところでございまして、現状把握や再生可能エネルギー導入の可能性についての調査の実施と並行して、環境審議会の部会に有識者を加えた拡大検討委員会において導入方針についての協議を進め、基本方針に反映させていくことといたしております。なお、この基本方針については中間取りまとめを行い、平成25年度予算に一部反映することができるよう努めてまいりたいと考えています。  次に、住宅用太陽光発電システムの補助金増額についての御質問にお答えをいたします。当市の住宅用太陽光発電システムの補助金については、再生可能エネルギーの導入の必要性について意識啓発を促すとともに、地域における再生可能エネルギーの比重を高めることを目的に、個人住宅への設置に対し補助をするものであり、現在1キロワット当たり2万円、上限を3キロワットで6万円としているものでございます。この補助制度は平成10年度に始まり、国が補助を一時中断した期間も当市は一貫して補助を継続し、平成21年1月に国が補助を再開した後も、インセンティブを与える意味合いから、補助単価を減額しつつも制度を維持してきたものであり、当市の太陽光発電システム普及に一定の成果を上げてきたものと考えています。今年度の補助の申請期限は5月末でありましたが、予算枠を超える応募をいただき、予算枠に合わせて抽せんとさせていただいたところでございます。このことは、昨年の大震災以降電力需給の逼迫が懸念される中で、電力の地産地消や自前の電力の確保が注目されてきたほか、住宅用太陽光発電システムの低価格化が進んだこととあわせて、余剰電力の固定買い取り価格がキロワットアワー当たり42円と高い水準が維持されていることなどから、太陽光発電システムの導入に対する市民の関心が高まっていることのあらわれであると考えています。したがいまして、この機をとらえ、太陽光発電システムの導入をより一層促進するとともに、地域経済の活性化に資するためにも、予算措置について前向きに検討させていただきたいと考えています。  次に、病院事業の消費税過払い問題についてのお尋ねにお答えをいたします。昨年9月8日に高田税務署の処分を不服として国税不服審判所に審査請求書を提出しておりましたが、本年5月7日付で審査請求を棄却する裁決書が5月9日に郵送されました。このたびの審査請求の争点は、平成22年12月21日付の協定の取り消し、無効が国税通則法第23条第2項第3号の法定申告期限後に生じたやむを得ない理由及び同法施行令第6条第1項第2号の契約の成立後生じたやむを得ない事情に該当するか否かでありましたが、国税不服審判所はいずれも更正の請求に対して該当しないとの判断を下したものでございます。この結果につきましては、これまで一貫して過払いとなった消費税の更正請求が正しいものであるとしてきた当市の主張が認められなかったものであり、大変残念に思っているところでございます。国税に関する不服申し立て制度においては、裁決を知った日の翌日、すなわち5月10日から6カ月以内に裁判所に対し、国を被告とする原処分の取り消しを求める訴えを提起することができるとされており、現在弁護士や会計士等の専門家に見解を求めているところでございます。いずれにいたしましても、引き続き上越医師会の協力を得ながら、最善を尽くしてまいりたいと考えております。  次に、土地開発公社保有地の民間売却に関する4つの御質問は関連がありますので、あわせてお答えをいたします。昨年の12月市議会定例会において議員の一般質問にお答えいたしましたところですが、今泉スポーツ施設整備事業用地につきましては、上越市土地開発公社、以下公社と申し上げますけれども、公社が昭和49年から50年代前半にかけて企業団地を整備するために取得したものでございます。その後の社会経済情勢の変化などから、昭和51年以降、その一部を県立上越養護学校用地や県営今泉住宅用地として売却し、さらに野球場や多目的広場などを整備し、活用してきたところでございます。  お尋ねの民間へ売却した土地につきましては、公社が取得して以降、体育施設などに利用されることはなく、また他の公共事業等に利用する計画のない土地となっておりました。こうしたことから、公社において当該用地の将来の必要性や公社の経営健全化の観点も踏まえて検討をした中で、平成15年に民間企業に売却されたものと認識をいたしております。その後さまざまな可能性を想定する中で、公社の担当者がその売却先と話をしたようでありますが、それ自体は買い戻しを前提としたものではなかったというふうに聞いています。  昨年12月市議会定例会においては、これまでの対応や事実関係等について担当の職員から説明があり、その上で私自身の考えとして、当該用地を民間に売却するとした当時の公社の判断は適切であったものと申し上げたところでございます。しかしながら、平成15年に売却が適当と判断して売り払った土地に関し、その売却先とさまざまな可能性について話をするというのは不自然な感じがいたしましたし、このことにより、議員も含め、関係者に誤解を与えたとしたならば残念なことであると思っています。  いずれにいたしましても、今泉スポーツ施設整備事業用地においては県営住宅や県の特別支援学校、市の今泉スポーツ広場やラーバンセンターなど、土地利用は定まっており、当該用地がどのような位置関係にあるにしても、現時点において公共事業等に利用する計画がない土地を公社に取得依頼することは市としては考えておらないところでございます。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) それでは、再質問をさせていただきます。  最初のほうからさせていただきますが、まずもう少し具体的に、今策定作業に入るという状況だというふうに受けとめましたけれども、私の問題意識は、昨年の3・11以後の状況の中で、よりスピーディーな形で対応をしていく必要があるのではないかということで、確かに十分に検討するということからすれば、予算化、当初予算の中でやるというのも一つの方法であったと思いますけれども、もっとスピード感を持ってやっていけなかったのかということの問題意識がある、基本的には。他の自治体においても相当23年度の中でそのような取り組みをして、そして当然国においても24年度でいろいろな事業を立ち上げているわけでありますので、それに対して自治体として申請をして、例えば24年度のニューディール基金の事業なんかについては先ごろ交付の決定が行われて、十数カ所ですか、そういう自治体も決定をされたという状況もあるわけです。だから、やはり自治体としての意気込みといいますか、その方向性において、もう少しスピーディー、スピード感を持ってやっていく必要があるのではないかという問題意識を持っているもんですから、ちょっとこの点を質問させていただいているわけですけども、そういう中でその辺について、事業を今始めている最中ではありますけれども、その辺についての市長のお考えはいかがなもんでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 公共に対するものもありますが、民間に対する啓発を含めてのものもありますので、その基本方針をきちっと市民の皆様にお示ししながら官民それぞれの立場での普及を努めていくという必要もあるという観点から、本年度基本方針を今まとめる作業に入ります。先ほど答弁させていただきましたように、そのことのスピード感という状況の中では、みずからできることを含めて、25年度予算には一定のものを計上しながら取り組んでいくというふうに考えております。この基本方針が市民にも、そしてまた行政の我々にとっても大事な大きな方向性を示す内容でございますので、今回そのまとめをしたいというふうにして予算をお願いしているわけでございますので、その中での対応を25年度以降取り組んでいきたいと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) 3点目の太陽光発電システムの補助の部分にも関連するんですけれども、私はこの部分については市長も積極的な御答弁されたと思っておりますけれども、当然やるためには予算化が必要なわけですから、そういう意味では一部反映させて25年度ということもありますけれども、補正予算で対応するということも考えられると思うんですけども、3点目の質問に関連してどのようにお考えでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。                  〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 今年度、3・11以降の状況、すべて変わってきました。来月からは買い取り制度が始まります。そういうことを敏感に察知した民間の皆さん、市民の皆さんがその手を挙げていただいたことについては非常にありがたいと思っています。その中での今回抽せんということにもなりました。はっきり言いますと、当初の予算組みをする中で、どういう状況かというのは随分議論しました。この単価についても一たん下げた経緯もありますので、どうだろうかと、件数はどうだろうかといぶかることもありましたが、そういう状況で今回の予算化をさせてもらったんですが、結果としては抽せんになるということでございますので、年度内は単価についての内容は動かすことはなかなか難しいだろうと思っていますので、御要望がある方々の内容をとらえながら整理をし、新しい25年度以降については全体の推進する方策の中において、どういう単価がいいのか、そのことも検討していきたいと思っているところでありまして、24年度はそういう形の対応を、手を挙げた方についての、使っていただくことをお願いできればなと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) そうしますと、増額といいますか、全体の事業費としての増額をされるというふうに理解していいのかどうかということと、それから来年度は単価を引き上げた形での対応をすると、こういうことでよろしいんでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 予算組みをどうするかは別にしても、今石平議員のおっしゃったような内容で対応をしたいと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) ほかの質問もあるので、余りここで長くはできませんけれども、単価の関係を言いますと、やっぱり県内では低くても4万円ぐらい、大体7万円ぐらいのそういう状況にあるわけです。限度額もそれに応じて高くなるわけでありますけれども、ぜひ先進的な環境都市というふうに言われてきた上越市でありますので、そんなことも含めながら、思い切って、県内の状況を勘案しながら、ぜひ思い切った形のものにしていただきたいなと、このように思っております。その辺については、この場ではまだ答えられないでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 次年度の予算にかかわることの内容でありますので、きちっと精査をしながら、市民の皆さんにしっかりと受け取っていただける、また再生可能エネルギーの普及に努められる、そういうものを予算組みの中でまたお諮りしたいと思っています。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) 2番目の病院事業の消費税過払い問題についてお尋ねしておきますが、もう1カ月以上たっているわけなんですけども、例えば何がネック、今まで随分時間がかかっていますよね、ここに来るまでの期間。ですから、改めてそんなに深く掘り下げて何かを考える必要があるのかどうかというのは、はたから見れば少し疑問なんですけども、どのようなことを具体的にネックといいますか、課題があるというふうに考えておられるのか。基本的に前回の御答弁があったような形で、提訴に向けてやるというふうなことにならざるを得ないと思うんですけども、そこをもう一度お願いしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。               〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 お答えいたします。  私たちの主張、それからこれまでの税務当局の見解、さらに今回の国税不服審判所のものは両方、両者とも一貫してございます。その中において、市長が答弁で申し上げたとおり、次の段階に進む、これはもう裁判でございますけども、そこに進むに当たって、今弁護士、会計士等の専門家に見解を求めている、すなわちどのような戦略、戦術でいくのか、裁判がどのような状況になるのか、これは今までの判例も含めて、さらにもう一度精査しているということでございます。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) もう一度確認させていただきますけど、要するに訴訟に向けて具体の協議をしていると、こういうことでよろしいんでしょうか。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 市長がお答えしたとおりでございますが、弁護士や会計士等の専門家に見解を求めている、要するに今、次の段階に向けて検討しているということでございまして、その内容について、いわゆる全般的に次の段階に進むかどうかも含め、当然ながら検討しているということでございます。
    瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) ちょっとそこがわからないんです、最後のところが。次の段階に向かうかどうかを含めてというのは、じゃどこへ向かうという可能性があるんですか。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 方向として向かっていくというのは向かっていくことでございましょうけども、当然そこに向けて検討することはありますし、その検討というのは検討でございますので、弁護士や会計士等の専門家に見解を求めながら今考えているところだということについては、それ以上のことはございません。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) ここで時間とっている暇はないんですけども、要は提訴に向けて具体の検討をしているということでよろしいんでしょう。 ○瀧澤逸男議長 野澤朗健康福祉部長。〔健 康 福 祉 部 長 登 壇〕 ◎野澤朗健康福祉部長 繰り返しの答弁で恐縮ではございますけども、提訴に向け、弁護士や会計士等の専門家に見解を求めているところでありますという市長の御答弁のとおりでございます。提訴を含めてということでございました。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) ですから、提訴に向けて具体の検討、協議をしているということしかないですよね。  それで、大きな3番目の部分に行きたいと思いますが、どうもはっきりしないというか、すっきりしないということなんでありますけれども、買い戻しを求めたものではないと、さまざまな可能性として売却先と話をしたということなんでありますけれども、買い戻しを求めたということを私は当事者として、当事者というかな。当事者、それから照会をしたという立場といいますか、その都度、その都度の具体の中でのこととして、私は買い戻しをするということに向かって対応しますということで話を直接聞いているわけです。ですから、私はここで何で質問しているかといえば、それを今現在の行政の立場というのはあれですから、行政としてそのことを確認してほしいから、言っているだけであって、わからないで聞いているわけではないんです、私自身は。ですから、ここでまた言った言わないという3年前の話のようなことをしたくはないですので、申し上げておきますけれども、そういう事実関係は実際に私は、出せと言われれば幾らでも出しますけれども、そういう事実関係というのは私自身も持っているわけです。ちゃんと当時の事務局長が買い戻しに向けてやっていますという報告も受けていますし、そして確認書を交わすために取り組んでいますということも話をされていますし、余り具体の話まではしませんが、そういう形の中で来ていることであります。ですから、それを今のこの段階の中で何か話を違った形で問題にされるということ自体は、私は何かそこに何か裏にあるのではないかという疑念を持つんです。むしろ今、前回と、それから今回もそうですけど、答弁をしていただいた中の中身自体が非常に何かそこの裏に何かがあるのではないかと。事実関係を確認していただければ、とりあえずはそこでまず済む話なわけですので、そういう形の中でなぜそういう事実関係を明確にしてもらえないのかということが私には非常に合点がいかないことでありますので、その辺をもう少し事実どおりに御答弁をいただきたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 ほとんど一緒にかかわった職員が退職をしていまして、この事務所から離れているのが状況があります。ですから、職員からの伝聞で聞いた内容を含めながら、そしてそのことの内容で語ったものを整理をしながら、今職員と一緒に事実関係として御報告申し上げました。先ほど石平議員からお話あったように、14年にいろいろな議論がされていた。当時の土地開発公社の理事長は、当時の中川助役さんであったと思います。土地開発公社の理事長がその約束を、仮に約束をして、地域に入っておったとすれば、15年度に土地を売却することは本来あり得るんだろうかというのが率直な疑問です。これは率直な疑問です。そういうことがあった中で、2年後か1年後かはわかりませんが、2年後、買い戻しという話が出た。その買い戻しの話が出たときに、どういう形で買い戻しの話が出たのか、それは私も細かくは詳細は承知していませんけれども、何で買い戻しをしなければいけないかという公社に対する働きかけはどこにあったのかはわかりませんけれども、その理由もわからない中で、公社の担当者、当時の事務局長かもしれませんが、事務局長はいろいろなことで動いたということですが、組織として、土地開発公社の組織としてそういうふうにして決定したものの中で売却をした、2年後に買い戻す、そういう状況にはなかったというふうに、また担当者がそういうふうに話しているというのを私は今職員から聞きながら、それも事実だとして今答弁申し上げたということでございますので、御理解いただくといいますか、議員との事実の違いがあるんであれば、またお話しいただければと思っているところであります。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) 新幹線の事業をめぐって、ちょうど、これは今になってから後のことを考えて、いろいろ調べた上での話ですけれども、中期経営計画、13年2月の、そして14年2月の見直し、そういうものと並行ではないですけど、少し後追いといいますか、少し時間差がありながら、新幹線新駅周辺整備事業の着手に向けたいろんな準備がダブった形で行われてきたという経過もあるんです。これ後から考えると、そういう形になるのかなと思いますけれども、そういう経過の中で、それは中期経営計画の中である程度やったのかもしれない、計画を立てたのかもしれない、今泉スポーツ広場の部分について。それはあるかもしれないんですけども、少なくともそういう状況の中で、事業着手に向けて、地元の住民との合意形成の中でそういう方向性が、1年、2年ぐらいの間で大分変化があったんだと思います。宮越市長の時期と木浦市長が交代した時期と。それからまた、ある程度進捗、事業推進に向けて進捗をしていった時期とが。そういう中での相違といいますか、変化があったのだろうと思うんです。私は、内部的な話はわかりませんが。そういう中で最終的に地元に説明に入った過程の中でオーソライズされていった、地元との関係でですよ。そういう部分が実際にあったというのは、これは資料を見ていただければわかるわけで、限られた資料ですけど、これは行政の資料じゃなくて、私のほうがいただいた資料ですので、あれですけれども、そういう形になっていったというのはこれまた1つ事実なわけです。それが2年後に、どういう事情は別にして、その事実が、これはおかしいんじゃないかという指摘をした中で、当時の理事長、それから常務理事、それから事務局長。事務局長の場合は事務局長の前に常務理事と理事長が買い戻しに向けて早急に対応しますという話になっていった。事務局長もその後に、そういうふうにしますということで、そこから始まっている話なんです。平成17年の6月6日だったと思います。そういう状況の中から始まっている話でありまして、その後も時期を見ながら、こちらから連絡したこともあるし、あるいは向こうから報告をした場合もありますけれども、そういう少なくとも相手の、相手方の会社名を言いながら、言って、そして買い戻しに向けてこのようにやっています、あるいはこのようになってきました、あるいは確認書を交わします、交わす予定でこのようにやっています。その後の事務局長においても、年に3回ほどは話に行っていますという話になっているわけで、なっているというか、私には報告いただいているわけです。ですから、それは事実関係として全く私はおかしいと思います。これは、やっぱりどこで何がなっているのかと。私から言わせれば、歴史的事実をどうもないものにしていこうというふうな、何か裏に大きな黒いものがあるのかというふうなことも勘ぐらざるを得ないのでありまして、その辺をぜひまたもう一度お願いしたいと思います。 ○瀧澤逸男議長 村山秀幸市長。〔市  長  登  壇〕 ◎村山秀幸市長 私も担当部長もこの話は、私は12月のときに初めて聞く話でした。担当部長は、今回その職員から聞く、また職員が聞き取りをしたということの中での聞いた内容があると思いますので、具体的にはまた詳細は部長のほうから答弁させていただきますけれども、私自身の、これはかかわっているといいますか、その話を聞いたのが昨年の12月でございますから、余りはっきり、今までのことは全くわかりません。私自身はしらふで、白紙のうちでその話を聞いたわけです。平成12年に貸し付けを始めていた土地を15年に売却し、そして17年に、2年後には買い戻しをしなきゃいけない。土地開発公社の理事長がそこにかかわっていた。そしてまた、理事長が貸し付けをしたものをわざわざ企業に売却をし、そして2年後、どういう関係かはわからないけれども、買い戻しをするという状況がある。それは、私は白紙のうちに聞いた私にとっては非常に不可解だというのが率直な気持ちです。これは、全く何もない状況で聞くわけですから、こういうことがあり得るかというふうにして私は思いました。そう思った中で、12月の段階でも担当の職員にどうなんだというふうに聞いてもらいましたら、当時の担当者は公社という組織として買い戻しとして動いたんではないというような話を私は報告を受けていますので、これは石平議員からすると事実か事実でないかは別にして、私が受けたのはそういう内容です。ですから、公社全体として受けたわけでない。逆に言うならば、公社が買い戻すには市が買い戻す理由があるかないかというような議論を考えれば、全く買い戻す状況にはなかったというようなことも話があったというふうにも聞いていますので、これは先ほどの私が聞いている事実、伝聞ですけれども、聞いている事実を今私は素直にお話ししているんで、何ら当時の木浦市政がどうしたということでなく、公社自身の抱えていた状況の中での問題かなと思っていますので、当時の公社の理事長、そしてまた公社の関係する常務等々の皆さんの対応した事柄が今石平議員が質問された内容とはどうも私自身は符合しないというのが率直な気持ちでございますので、御理解いただきたいと思いますし、また細かい内容について具体の話は担当部長からお話しさせていただきますが、全く私は随分話が違うもんだなというふうに聞いているのが今の状況でございます。 ○瀧澤逸男議長 池上治樹財務部長。〔財 務 部 長 登 壇〕 ◎池上治樹財務部長 お答えさせていただきます。  ただいま議員のほうからお話がございました議員とこちらの公社の事務局長との話し合い、場があったということはこちらも承知しておるところでございます。また、その場において公社の職員のほうから相手の民間会社のほうといろいろな可能性を踏まえながら話をしているということをお話しさせていただいたということも私も事実として聞いておるところでございますので、中身の若干違いはございますけれども、そういう先生と、それから民間会社と話をしたという事実については一致しておるところでございます。  また、住民の方々と、地元の方々と合意があったというような話でございますけど、私も当時のところを調べ、また担当部局からも聞いておるところでございますけれども、地元からの要望内容の一つとしまして、今泉スポーツ広場の存続と総合的整備促進というものが資料として住民説明会に出されたということはこちらも確認をしておるところでございます。ただ、その場、この位置づけといたしましてはあくまで要望の一つでございます。そしてまた、先生、議員のほうから先ほどお話ございました平成14年度に何度か話し合いが住民の方と行われたという中で、今泉のスポーツ広場を総合的に整備するといった説明というのは行っていないということ、また説明会の出席者の方からこれに関する要望や意見等は特に出てはいないというようなところを確認をしておるところでございまして、今泉のスポーツ施設を整備するというところが住民の方々との約束であったというところにつきましては私たちの認識と少し違うところでございます。  以上でございます。 ○瀧澤逸男議長 29番、石平春彦議員。 ◆29番(石平春彦議員) 約束であったということについては、そういう認識のもとに、合意形成のために汗をかいたんです。これは、あなたがそういうふうにおっしゃっても、事実問題としてそういう形で合意形成をなされてきたという事実は私が当事者として本当に一番よく知っていると私は自負しております。そういう形でやってこれたんです。今現状でこういう形になってきたのは、いろんなトラブルがありますけど、上越市の中でもいろいろまだ懸案事項でトラブルありますよね。だけども、あれだけの事業の中でほとんどトラブルなしに円滑に進捗してこれたというのは、あの当時の最初の出だしがそういう形の中から始まっているということをぜひわかっていただかなきゃ困ると思います。それが1つと、時間がありませんので、公社の取り組みが中期経営計画そのものが、今泉広場の関係からすれば、じゃ今どうなっているのかということも考えていただかなければならない。今のこの状況の中で冷静に考えた場合に、あの公共の用地の中で、あの部分だけが民間に渡っていて、どうなる  今後の見通しもつかないような状況というのは、それでいいのかということをいま一度考えていただきたいということを、時間がありませんので、きょうはこの辺にして終わりますが、真剣に考えていただきたいと、このように思います。 ○瀧澤逸男議長 以上で本日の一般質問を終了いたします。  本日は、これにて散会いたします。午後4時52分 散会...