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平成30年第 4回定例会(第5号 9月18日)

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  1. 三条市議会 2018-09-18
    平成30年第 4回定例会(第5号 9月18日)


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    平成30年第 4回定例会(第5号 9月18日) 平成30年三条市議会第4回定例会会議録(第5日目) 平成30年9月18日(火曜日)     平成30年9月18日 午前10時開議  第1.  報   告  第2.  市政に対する一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  日程第1.    報   告  日程第2.    市政に対する一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――― 出席議員  22名        1番  長 橋 一 弘 君        2番  坂 井 良 永 君        3番  馬 場 博 文 君        4番  野 嵜 久 雄 君        5番  河原井 拓 也 君        6番  酒 井   健 君
           7番  岡 田 竜 一 君        8番  山 田 富 義 君        9番  小 林   誠 君       10番  西 沢 慶 一 君       11番  森 山   昭 君       12番  笹 川 信 子 君       13番  野 崎 正 志 君       14番  名古屋   豊 君       15番  杉 井   旬 君       16番  佐 藤 宗 司 君       17番  武 石 栄 二 君       18番  阿 部 銀次郎 君       19番  佐 藤 和 雄 君       20番  久 住 久 俊 君       21番  横 山 一 雄 君       22番  西 川 重 則 君 ――――――――――――――――――――――――――――― 欠席議員  なし ――――――――――――――――――――――――――――― 説明のための出席者   市  長     國 定 勇 人 君    副市長      若 山   裕 君   教育長      長谷川 正 二 君    理事兼総務部長  駒 形 一 興 君   理事兼市民部長  渡 辺   健 君    福祉保健部長   近 藤 晴 美 君   経済部長     長谷川 正 実 君    建設部長     笹 川 浩 志 君   行政課長選挙管理委員会事務局長      財務課長     三 巻 正 志 君            小 林 和 幸 君   高齢介護課長   佐 藤 和 明 君    健康づくり課長スポーツ振興室長                                  村 上 正 彦 君   商工課長     片 野 義 孝 君    農林課長     渡 辺 博 之 君   建設課長     太 田 峰 誉 君    建築課長     渡 辺 信 行 君   上下水道課長   藤 澤 美智明 君    教育部長     栗 山 貴 行 君   小中一貫教育推進課長            消防長      升 岡 謙 治 君            髙 橋 誠一郎 君 ――――――――――――――――――――――――――――― 会議事務に従事した議会事務局職員   事務局長     渡 辺 一 美 君    次長       吉 田 賢 幸 君   係長       坂 内 幸 雄 君    主任       目 黒 正 人 君   主事       澁 谷 友紀恵 君 ―――――――――*=*=*=*=*=*―――――――――       午前10時00分 開議 ○議長(阿部銀次郎君) これより本日の会議を開きます。  出席全員であります。  議事日程を報告いたします。  本日の議事は、お手元に配付いたしました議事日程第5号によって行います。  直ちに議事に入ります。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ◎日程第1.  報  告 ○議長(阿部銀次郎君) 日程第1、報告。  報告は、請願付託についてであります。お手元に配付いたしました請願文書表のとおり、請願1件を受理いたしましたので、その請願第3号を総務文教常任委員会に付託いたします。  以上で報告を終わります。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ◎日程第2.  市政に対する一般質問 ○議長(阿部銀次郎君) 日程第2、これより市政に対する一般質問を行います。  発言通告表の発言順により、9番、小林誠さんに発言を許可いたします。9番。   〔登壇〕 ○9番(小林 誠君) おはようございます。通告に沿って一般質問を行います。  最初に、防災についてお聞きします。  大きく2点質問いたします。  まず、(1)、大阪北部地震7月の西日本豪雨、台風21号、北海道での震度7の地震これは平成30年北海道胆振東部地震と命名されましたが、立て続けにこうした大規模な災害が発生しています。このことから、三条市の対応についてお伺いいたします。  6月からの4カ月余りの間、毎月のように大きな災害が日本列島を襲っています。これらの災害を見ていると、その地方特有ということではなく、いつどこで起こっても不思議ではないと感じるものばかりでした。いつ我が身に降りかかるかもしれない、そのときどう行動すれば身の安全を確保できるのか、これを市民全体で考える必要があると考えます。そして同時に、行政として三条市の対応はどうなっているのか、備えは十分なのかを改めて伺いたいと思います。  大阪北部地震では、学校のブロック塀の倒壊で小学生が亡くなりました。これを受け、全国で学校の調査が行われ、三条市内でも小中学校のブロック塀については調査を行い、必要な措置がとられたとのことでした。  しかし、通学路には民家のブロック塀なども多数存在しています。こういった調査や対応などはどのようになっているのかお伺いいたします。  9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、台風21号が北海道を襲った直後、最大震度7の地震が起きました。震源近くの厚真町では、大規模な土砂崩れが発生し、36人が犠牲となっています。  震度6弱の札幌市内では、清田区において広範囲な液状化が生じ、道路が大きく波打ち、住宅も大きく傾いて、被災エリアの約4割が建物に入ることも危険な状態だと伝えられています。  今回の地震被害をテレビや業界誌の速報レポートなどで見てみますと、地盤構造が違うので、全く同じとは思いませんが、山沿いに続く集落、水田を埋め立てて造成した団地群など、この三条市でも同様の風景が見受けられるように感じます。  今回の地震で液状化の被害があった札幌市では、ハザードマップ液状化危険度図で可能性があると規定され、注意喚起が行われていたとも聞いています。三条市でも昭和初期には水田で人口の増加に伴い宅地となったところも多くあり、強い地震があった場合、液状化が起こる可能性がないとは言えないと思います。そのような場所について把握されているのかお伺いします。  それから、三条市はことし大雪だったこともあり、山の木々が大きく伐採されているところが目につきます。大雨や地震などがあった際、地すべりが起こりやすくなっているのではないかと心配ですが、災害に対して影響はないのか、伐採の実態を把握されているのかどうか、あわせてお伺いします。  三条市は、平成23年3月、市民向けに三条市豪雨災害対応ガイドブックを出しています。内容は、平成16年の7・13水害を踏まえて作成されたものです。平成23年7月の7・29水害にも十分対応したと思いますが、最近では気象庁の防災気象情報の提供の仕組みが変わるなど、災害への対応も変わってきています。それらに対応するようなガイドブックの見直しが必要なのではないかと考えますが、見解を伺います。  あわせて、このガイドブック豪雨災害対応だけではなく地震やそれに伴う土砂災害、液状化、さらには豪雪時の対応など広く防災に対応するようガイドブックの見直しも必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。  次に、(2)、三条庁舎高層棟耐震補強は行わず、劣化を防ぎ延命させるとの見解だが、具体的な対策を伺うについてです。私は、6月定例会でこの三条庁舎高層棟の耐震化について、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づいて、特に不特定多数の者が利用する大規模建築物について調査した要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果において、対象となる建築物のうち、三条市役所三条庁舎高層棟新潟市役所の分館のみが大規模な地震における衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性があると指摘されていることについて、これでもまだ耐震補強はしないのかという趣旨の質問をしました。  これに対して副市長から、高層棟の耐震補強工事は困難、引き続きメンテナンスをしっかり行うことで建物の劣化防止を図るとの答弁がありました。  地震は、いつ来るかわかりません。規模も活断層による地震の場合、とんでもなく震度の高いものになる可能性もあります。さらに、地震は時間も選んでくれません。1日400から500人もの人の出入りがあるというこの庁舎において、その地震のリスクから耐震補強は必須だと考えますが、改めて耐震補強についての見解をお伺いします。  そしてまた、当面工事を行わないとするなら地震のリスクをどのように減らしていくのか、具体的な対策はどうとろうとしているのか伺います。  私は、平成20年の第5回定例会で、4階の議員控室と事務局の間の間仕切り壁部分の床が議員控室のほうから見て2センチほど沈み込んでいることを指摘しました。その後、議員控室側の床を平らに盛ってしまったんですけれども、本来は建物のレイアウトを見直して、重量物の配置を変えるべきだという趣旨で発言したものです。  現在この場所は、事務局側の書架付近の床で約2%の傾斜がついています。コンクリートの床が長期的にどの程度のたわみまで大丈夫なのか、激震時に床が抜けてしまうのかどうか全くわかりませんが、劣化を防ぐというならこういった状態を見直すことが必要なのではないでしょうか。メンテナンスについて具体的にどのようなことをやって劣化を防止しようとしているのかお伺いします。  次に、2、道路の維持管理についてお伺いします。  子ども議会でも道路のでこぼこを何とかしてほしいと要望されている三条市の道路の維持管理について伺います。  今下田地域では、下田中学校だよりが全戸に回覧板で回っています。この夏休み中の下中生徒の活動が伝えられているのですが、その中に8月17日の子ども議会に1年生の佐藤さんが参加し、國定市長に堂々と通学路の安全確保について質問し、丁寧な答弁をもらいましたと記載されていました。  子ども議会発言通告表を見ますと、私たちの住む地域の下田地域では、道路がでこぼこになっていたり、歩行通路が狭かったり、自転車通学するときにとても危険なところがあります。中には白線の内側が段差になっていて、しかも車がよく通るので何度か転びそうになったことがあります。歩道をつくるという大きな工事ではなくてもいいので、子供たちが安全に通学できる道をつくってほしいと思っていますという発言要旨でした。このように子供たちでさえも三条市の道路がでこぼこで危険だと考えています。  そこで、パネルをつくってきました。(パネルを示す)この場所は、下田中学校から長沢小学校へ向かう途中の押しボタン式信号機のある交差点です。ここは、通学路になっているわけなんですけども、この春、中央部分というか、脇のところを舗装、補修した跡があるんですが、数カ月たってまたそこがへこんでいる状態です。周りには砂利などもまだ散乱して、歩くのにちょっと支障があるのかなというふうになりますし、そもそも通学路ですので、これはいかがなものかと思います。  (パネルを示す)それから、次はこれ、井戸場の堤防沿いの市道ですが、ここは補修工事をする予定があると聞いています。ここは、数年前に舗装し直したと思うんですけども、その後このように広範囲にわたってアスファルトが剥離しています。深いところをはかりましたら4センチほどありました。近くの大島工業団地から来る大型トラックが通ると、積み荷がはね上がって大変うるさいと近所の方が言っていました。  また、かつて高校生のバイクがこのでこぼこのせいで転倒したという話もあるそうです。  このでこぼこ道路については、6月定例会で我が会派の西沢議員からも質問させていただきました。そこでも述べたんですが、私たち共産党議員団は、昨年の11月からことしの3月にかけてアンケート調査を行いました。  その中で市政に力を入れてほしいことは何ですかという設問に複数選択で答えてもらったところ、1番目は税金や国保、介護保険料などの負担軽減、2番目が税金の無駄遣いをなくすでした。それに続いて生活道路などの整備促進が3番目に多く、特に道を直してほしいというコメントが多数寄せられていました。  ちなみに、隣の見附市では、来月市議会議員選挙が行われることもありまして、地元の共産党議員団アンケート調査を行い、結果が出たということで見せてもらったんですが、これを見ますと、市政で力を入れてほしいことはという設問に対して、1位が国保税、介護保険料の負担軽減、2位、税金の無駄遣い削減、ここまでは三条市と同じなんですが、3位が地域医療の充実、4位が高齢者福祉の充実、5位が子育て支援、保険料の軽減と続いて、生活道路網の整備というのは第11位という、ほとんどランク外に近い要望事項となっていました。  ちなみに、日本共産党新潟県委員会のこういった政策の担当者の話では、こういう市民アンケート生活道路などの整備という項目が上位に来る自治体は珍しいとも言われています。  定例会等における議会の委任による専決処分の報告の損害賠償の額の決定及び和解についての中で、たびたび道路に関する損害賠償額が上がっています。  市民や、何より子供たちが通学時に感じるほど道路状況が悪いのは、それなりに理由があるはずです。市としてはどのように受けとめ分析しているのか、お伺いいたします。  私たちは、道路維持費などの予算がほかの自治体に比べて少ないのではないか、それが原因で道路の改善要望に応え切れていないのではないかと考えまして、平成30年度の当初予算ベースで、土木費の中の道路橋梁費のうち道路維持費道路新設改良工事工事請負費について、隣の見附市の予算書、これはインターネット上のホームページに出ていましたので、比べてみました。  三条市は8億5,150万円、見附市は3億6,600万円でした。ただ、三条市と見附市では財政規模も違いますし、見附市の道路の延長は三条市の3分の1ぐらいですので、これを道路延長で割って1キロメートル当たりで比較してみました。これによると三条市は76万2,310円、見附市が95万5,614円となり、見附市は三条市の約1.3倍の予算で道路維持、改良などの工事費を見ていることになります。道路維持管理のお金のかけ方についてどのように考えているのか、見解を伺いたいと思います。  でこぼこの補修についてもお聞きします。先ほどパネルを見てもらいましたけども、全面補修が困難でも、穴になった部分の補修というのは、連絡があるとすぐ行われているようです。  しかし、先ほどの下田中学校の交差点のように、一旦埋めても大型のトラックなどが頻繁に通るとまたすぐ穴になるということで、これは抜本的に対策しないとだめなところも数多くあるのではないかと思います。道路補修の方法などについても現状を見直す必要があるのではないかと思いますが、見解をお伺いして、1回目の質問を終わります。   〔小林 誠君質問席に着く〕 ○議長(阿部銀次郎君) 副市長。   〔登壇〕 ○副市長(若山 裕君) 三条庁舎耐震補強の関係でお問いでございますので、私から答弁いたします。  6月定例会の三条庁舎の耐震に関しての私の答弁は、大きく3つのポイントがございました。  1点目は、低層棟については耐震補強工事を実施する方向で検討する。  2点目は、高層棟については基礎の支持力の関係で、工事をするとその補強工事の重さでこの建物そのものが不同沈下を起こしたり、斜めに傾いたりしてしまうおそれがあるので、一般的な工法では工事実施がなかなか難しいと考えている。ただし、工事の工法は日進月歩であるので、低層棟の検討とあわせて高層棟についても工法等の検討を進める。  3点目は、メンテナンス等を十分に行って劣化を防ぐと、こういう内容でございました。  基本的には、現在もその方向感に変わりはないところでございます。  現在の状況を申し上げますと、庁内の検討チームを立ち上げまして、御心配の高層棟については免震工法であるとか、より軽量なアルミニウム素材耐震工法等について検討を進めているところでございます。  あわせて、Is値で0.6以上が安心だと言われているわけですけれども、そこに至らないとしても、どの程度Is値を引き上げることが可能なのか等についても検討を進めております。  また、低層棟については耐震補強工事とあわせて壁の補強等も一部必要かと想定されますので、それらを考えたときに例えば工事を実施するとした場合に執務をどこでやればいいのか等、財源の問題等も含めて総体的に検討を進めているところでございます。  これらについては、その検討結果を新年度予算編成の形で反映してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 私からは、防災に係る何点かのお問いにお答えいたします。
     1点目、災害対応にかかわるお問いでございます。水害及び地震発生時には、職員が迅速に災害対応できますよう、それぞれのマニュアルを作成しており、土砂災害においても同様に避難発令基準を定めるなど、本市において想定される災害への備えを行ってございます。  また、同マニュアルの実効性を高めるため、毎年水害を想定いたしました総合防災訓練を実施し、訓練終了後は直ちに問題点を洗い直すなど、マニュアルの見直しを行っております。  これまでも申し上げておりますように、発災時において市に課せられた最大の責務は人の命を守ることであり、引き続き災害対応マニュアルの実効性を高めていくことが重要であると考えております。  次に、液状化に関するお問いでございます。市内において液状化の起こる可能性のある具体的な場所等については、つまびらかには把握してございません。  次に、ハザードマップのお問いでございます。現在のハザードマップにつきましては、平成22年度に策定いたしましたものを全戸配布したところでございます。こうした中、信濃川、刈谷田川及び五十嵐川に係る新たな浸水想定区域が公表されたことから、まずは現ハザードマップを基本として、速やかに改定版を作成し、改めて市民の皆様に周知してまいりたいと考えてございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 農林課長。   〔登壇〕 ○農林課長(渡辺博之君) 私からは、防災に関して、ことしの大雪で倒木、伐採されたことによる地すべりの影響についてのお問いに対してお答えいたします。  倒木処理によって地すべりが起こりやすくなるとは一概には言えないと考えております。むしろ混み過ぎた森林や大径木となった森林など、未整備の森林のほうが大雨等に起因して崩落する危険性があるものと認識しているところでございます。  引き続き、林業振興とあわせ防災の観点からも関係者とともに適切な森林整備を進めてまいりたいと考えております。  また、この冬の大雪による倒木の処理につきましては、林道沿線等においてはその森林の所有者や地元自治会等によって処理が進んだものと認識しているところでございます。  山中の倒木状況を調査することは、現実的に難しいと考えているところでございます。  以上です。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 私からは、道路の維持管理について何点か御質問をいただきましたので、答弁いたします。  初めに、子ども議会でも御指摘いただきましたように、通学時に感じるほど道路状況が悪いということに対しての市の受けとめ方等でございます。市道の補修につきましては、道路巡回パトロールの強化や市民の皆様からいただく情報などをもとに現地を確認した上、穴などを確認した際には直ちに補修し、大きな事故とならないよう安全の確保に努めておるところでございます。  今回子ども議会から通学路の道路状況に対する御指摘をいただいたところでございますが、今後通学路に対する補修要望等につきましては、三条市通学路安全推進会議での意見も含めて対応し、通学路の安全確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、他の自治体と比べました予算について御指摘をいただいたところでございます。今回舗装の修繕の予算に限りまして近隣の市町村と三条市の予算規模がどのようなものか確認しているところでございますが、1キロメートル当たりの補修費といたしましては、三条市が41万2,000円であるのに対し、燕市が10万5,000円、加茂市が2万1,000円、見附市が54万6,000円となっており、近隣の自治体と比べましても大きく離れることなく、適切な範囲におさまっていると捉えているところでございます。  次に、道路の補修方法について御指摘をいただきました。舗装の補修工法につきましては、御指摘のとおり工法の選択を誤りますとその後の耐久年数に影響を及ぼす可能性がございます。このため工法を選択する際には専門の舗装業者と市の職員とで検討し、適切な選択を行っているところでございます。  また、御指摘いただきましたように簡易な穴埋めの補修につきましては、補修後経過を観察し、必要に応じて抜本的な補修につなげているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 建築課長。   〔登壇〕 ○建築課長(渡辺信行君) 私からは、三条庁舎4階の床の傾斜についてのお問いにお答えいたします。  重量物がある書庫等においては、耐荷重の基準をクリアしておりますけれども、かかる負担を軽減して建物の長寿命化を図っていくために、議員御指摘の配置の変更についてもあわせて検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(阿部銀次郎君) 小中一貫教育推進課長。   〔登壇〕 ○小中一貫教育推進課長髙橋誠一郎君) 私からは、通学路のブロック塀への対応についてお答え申し上げます。  私どもが建築基準法に適合しているか確認しがたい通学路における民地のブロック塀等についてでございますが、目視による確認は終えているところでございます。  学校施設において危険と思われるものは、随時改修を行ってまいりますが、民地のブロック塀等については、全ての危険を完全に除去することができない状況でございますので、みずから危険を回避する力を身につけることも大切であると考えておりまして、児童生徒には防災教育の機会を捉えて指導を徹底してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) それぞれ御答弁ありがとうございました。  まず、防災について一問一答で再質問しますけれども、今通学路のブロック塀については目視によって確認を行っているということでした。民地に関しては確かに三条市の権限が及ぶわけではありませんので、すぐに撤去してくれとかと言いづらいものだと思いますけども、しかし建築基準法に違反する場合もあるわけですので、違法なブロック塀については調査した段階でその民地の人にそういう危険があるというようなことを伝えられているんでしょうか。それともただ行政で確認したというだけで終わっているんでしょうか。その辺をお聞きします。 ○議長(阿部銀次郎君) 答弁してください。小中一貫教育推進課長。   〔登壇〕 ○小中一貫教育推進課長髙橋誠一郎君) 教育委員会の対応といたしまして、目視によって明らかに危険なのではないかと思われる部分については、子供たちに随時指導しておりまして、教育委員会と職員についても場所を把握した上で安全確保の対策を学校に指導しているところでございますが、民地にあるブロック塀がどのような形になっているのか、今現在教育委員会では把握していないものでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) 教育委員会の対応としては、そこが限界だと思うんですけども、ただ違法建築物じゃなく違法工作物に当たる場合があろうかと思うんです。教育委員会としてそれをもし把握したとして、教育委員会だけで終わっているのか、それとも建設課なりそういったしかるべき――三条市は特定行政庁ですから、そういった判断というか、そういったものはあってしかるべきじゃないかなと考えるんですが、その辺はどのようになっているんでしょうか。 ○議長(阿部銀次郎君) 建築課長。   〔登壇〕 ○建築課長(渡辺信行君) ただいまの特定行政庁として建築基準法を見ていくものとしてはどうなのかという問いでございますけれども、私ども特定行政庁としては、ここが危険だから見てください、またここが危ないんじゃないかという通報があった場合には、外から見ただけではわからず、中に控え壁とか、そういったものがあるかも確認しなければ適法であるかどうか判断できませんので、所有者の同意をいただいて確認します。そして、違法であったり、また既存不適格ということも考えられますので、設置の時期とかそういったものを勘案して、その結果を所有者にお伝えするところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) ありがとうございました。大変よくわかりました。  先ほどの教育委員会の答弁を聞いていて、昔雪崩の危険な時期になると雪崩に注意するようにということで道の歩き方をいろいろと教わったことをちょっと思い出したんですけども、そういう感じで危険なところをどういうふうに通学していくのかということについては、ぜひ子供たちがそういったことに巻き込まれないように、よくよく子供さんたちに伝えていってほしいなと感じました。  それから次に、液状化について把握しているかと先ほどお聞きしたんですけれども、把握していないということでした。最近の事例を見ていくと、震度7が来るかどうかわかりませんけども、震度6弱ぐらいで液状化が起こる場所もあり、特に水田だったところとか、今回は谷を埋め立てたところで起こったようですので、特に三条市の四日町の三条駅から本成寺にかけてのあの道路は、終戦直後周りが全く水田だったということが写真で確認できますし、興野周辺、そもそも名前が興野ですから、後から造成したところだと思うんですけれども、昔水田だったところは大変広いわけです。  そういったところは、やはり液状化の心配があると思うので、その辺は把握しておく必要があるんではないかと思います。今把握していないということですけども、これから把握する計画というか、予定はあるのかどうかお聞きします。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 液状化に係る再度のお問いでございます。  先ほど答弁では、つまびらかな場所は把握しておりませんとお答えいたしましたが、現時点において国土交通省などが作成し、公表しております液状化しやすさの傾向を示しました新潟県内液状化しやすさマップの内容については把握できます。それに基づいて今後検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) それから、伐採の実態について把握しているのかどうかお聞きしましたが、伐採の関係で土砂崩れ等があるかどうか一概に言えない、調査は難しいという答弁だったんですけども、森林の伐採にはそもそも市町村の許可等が必要ではないのでしょうか。伐採について調査することは全く難しいということがちょっと腑に落ちなかったんですが、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(阿部銀次郎君) 農林課長。   〔登壇〕 ○農林課長(渡辺博之君) 伐採に関するお問いでございます。伐採に関しましては、届け出制になってございます。  それと、面積についてのお問いでございました。倒木被害に関する状況につきまして、南蒲原森林組合に問い合わせましたところ、今冬の森林保険の関係でございますけども、組合員からの問い合わせ件数といたしましては20件、被害面積としては9.6ヘクタールであると聞き取りをさせていただいたところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) ありがとうございました。  それから、三条庁舎耐震補強についてなんですけれども、先ほど副市長から6月定例会のおさらいをしていただきましてありがとうございました。  その後どういうことをやっているかということについてもお答えいただいて、チームを立ち上げ、免震工法ですか、いろいろ検討しているというお話で、ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。ただ、一般的な工法だと支持力の関係で不同沈下等が起こるというようなことをずっと言われているんです。それは現状の建物に、例えば柱に抱き合わせをして補強するといった場合に支持力がそのまま既存のくいに伝わって不同沈下等が起こるのかなと私は理解していたんですけども、最近新潟市に行く機会がふえていまして、新大病院の古いほうの建物なんかを見ていますと、それぞれ耐震補強した跡があるんです。単純に抱き合わせということではなくて、下のほうはやっぱり別にくいを打って別個に基礎をつくって支持を分散させているのかなと思うような工法が見受けられますし、三条市の税務署ですとか警察署などの建物を見ても何かそういうふうに感じます。それで、免震を検討するということですが、支持力の関係で不同沈下が起こるんではないかということで、既存の建物に補強工事をすることは無理だというふうにずっと答弁されているんですけども、そういうことからすると無理ではなくて、そういった外側の補強も検討する余地があるんではないかとふと感じます。その辺を再度、ちょっとしつこいようですが、お聞きしたいと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 副市長。   〔登壇〕 ○副市長(若山 裕君) 三条庁舎高層棟耐震補強工事についての再度の御指摘でございます。  先ほどの答弁がちょっと言葉足らずだったとしたら申しわけなく思いますけれども、免震でやるということではなく、例えば免震工法とか、より軽量なアルミニウムブレス素材での工法とか、もろもろ検討させていただいているということの一例で申し上げたわけでございます。  今御質問者御指摘の、例えば基礎の補強についても幅広く検討していく中で一つの選択肢としては検討させていただきたいと思いますが、今技術スタッフから聞いている話では、三条庁舎は敷地面積が狭いため、今御指摘いただいたような基礎の補強はなかなか難しいということでございます。  いずれにいたしましても、もろもろのやり方、新しい工法等について、幅広に検討させていただきたいと思いますし、また先ほども若干触れましたけれども、オール・オア・ナッシングといいますか、Is値が必ず0.6以上でなければいけないのかということ、限られた工法の中でどこまでIs値を上げることができるのか、それが費用対効果の面でどうなのかということも含めて検討させていただきたいと。必ずしもこれをやるということではありませんけれども、検討させていただきたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) 柏崎市は、駅の近くに新しい庁舎を建てるようですし、魚沼市も新しく庁舎をつくるということで今進められているようです。  私は、決して新しい庁舎をつくれと要望しているわけではなくて、当然財政的なものもありますし、豪華な庁舎を早くつくれなんていうことではなくて、市民の方、それから三条庁舎に勤めておられる方、こういった方が大変多数いる建物ですので、やはり地震があったときに何かあっては困ります。それから、今までの答弁の中でも三条庁舎の機能が失われたら栄庁舎だと言っていますけども、すんなりいくかどうかもそれはそうなってみなきゃわからないわけですし、できることならこの三条庁舎でいろいろな仕事が引き続き行われることがいいわけですので、そういう点からもやっぱり耐震補強は前向きに考えていかなければならない問題だと思う、そういう観点から今までずっと質問してきているつもりです。  そういう点では、必ずやるということではないという答弁でしたけれども、それでも前向きに検討しているようですので、ぜひ検討を進めて、やっぱり地震への備えをしていただきたいなということを要望しておきます。  続いて、道路の維持管理についてお伺いします。  先ほど修繕の予算を近隣の市町村と比べたということでした。実は私もこの連休中にあちこちのホームページを見て、できる限りの資料をとって計算してみたんですが、確かにおっしゃられるとおりに三条市よりも多いのはこの近隣では見附市ぐらいで、あとは大体どっこいどっこいかなというのが私の偽らざる感想なんですが、ただ先ほど加茂市の例を出されましたけども、加茂市は1キロメートル当たり2万円ということで、大変少ない金額です。そもそも道路予算がほかと比較してもべらぼうに少ない。  道路にかけないから、道路は悪いのかなと考えてみたら、そんなに道路が悪いという印象も受けていません。そうなると、道路の状況というのはお金のかけ方だけじゃないのかなというふうにまた改めて堂々めぐりするような話なんですが、そうなると何で三条市だけ市民からこんなに道路がでこぼこだと指摘されるのか、この辺が非常にわかりにくいわけですし、実感として車で走っていると道路の状況がそんなにいいとは思わないわけなんですが、担当している建設課としてはその辺をどのように分析しているのか、改めてお聞きしたいと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 道路の維持管理に対しますさらなる御質問でございます。  周辺市町村と三条市で客観的に何が違うのかというところで考えられるものの一つといたしまして、管理している道路の延長というものがございます。三条市は約1,100キロメートル、燕市につきましては962キロメートル、加茂市につきましては256キロメートル、見附市につきましては350キロメートルでございます。  先ほど答弁申し上げましたとおり、道路の安全性の確保ということにつきましては、道路の巡回パトロール、また市民の方々からの通報をもとに現地を確認させていただいているところでございます。そういう観点からいいますと、管理の対象とする道路パトロールの延長が長いところも1つあるのかなと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) 三条市は道路が長いからそうなんじゃないかということで、確かに三条市は長いんですけど、三条市よりまた長いところは県内にいっぱいあるんです。新潟市、長岡市、上越市、佐渡市、村上市、十日町市、柏崎市、三条市と、道路の長さ順に並べるとこのように続くんです。ですから、三条市は県内でも8番目ぐらいということで、そんなにばか長いわけでもない。  それこそ新潟市は、全国で4番目に長い市道延長ですし、長岡市も全国で17番目だということで、そういう点ではただ長いから目配りがというのは――じゃ、ほかのところはそんなに悪いのかといったときに、さほどでもないということになると、確かに道路パトロールが行き渡らないということがあるかもしれませんけども、やっぱりそういうところにかけるお金が少ない、人員が少ないからということになりかねないんです。  堂々めぐりみたいなことになってしまうので、この辺の分析はこれぐらいで、指摘だけしておきますけれども、市民からこういうふうに毎回いろいろ言われ、子供からもでこぼこだと言われる。そういう状態を何とかするために、指摘を受けたところはすぐ工事するとか、補修工事なんかの迅速さというのは大事なんじゃないかと思います。その辺は、予算がついてやる予定になっているなどということも聞きますけども、実際の工事のスピードとしては、例えば年内にやるとか、なるべくでこぼこが発覚した春先ないしは夏場にかけてやるというふうな明確な指針のようなものがあるのかどうかお聞きします。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 明確な指針は特にございませんが、職員が現地を確認した上で、大きな事故となるようなものを発見した際には直ちに補修する、そうでない場合は効率性という観点のもと、補修を行っていくということで考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 9番。 ○9番(小林 誠君) わかりました。  1回目の質問でも言いましたけども、道路の穴に落ちて車が破損したというような損害賠償がちょくちょくあって、非常に目につくときもありますので、そういったことのないように、また子供たちが通学するときに安心して通れる道路行政を一生懸命やってもらいたいということを要望して、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 次に、13番、野崎正志さんに発言を許可いたします。13番。   〔登壇〕 ○13番(野崎正志君) おはようございます。それでは、議長からお許しを得ましたので、通告のとおり2点について一般質問を行いますので、よろしくお願いいたします。  初めに、がん対策のさらなる取り組みについてであります。  日本人の2人に1人が一生のうち1度はがんになるというデータがあります。また、最近テレビや新聞を見ていても、がん保険のCMや広告が目に入ることが比較的多いと感じます。働きながらがんとともに生きる時代へ変化していると感じております。  国の指針となる第3期がん対策推進基本計画がことしの3月に閣議決定いたしました。基本計画の目標は、がん患者を含めた国民ががんを知り、がんの克服を目指す。1、科学的根拠に基づくがん予防、がん検診の充実。2、患者本位のがん医療の実現。3、尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築とあります。  資料によれば、今回の計画ではがん予防を第一の柱に据え、禁煙や生活習慣の改善、検診の受診率向上、発がん因子となるウイルス、感染症対策などによるリスク軽減と早期発見を掲げたこと、新たにがんを知り、がんの克服を目指すをスローガンに、予防、医療の充実、共生を3本柱としたとあります。研究や人材育成、教育などの基盤整備を進めるとのことであります。  がんになった後、治療を受けながら、また治療が終わった後に普通の生活を送るための支援が課題として残っており、そうしたことから今回の計画に、がんサバイバー、がんと診断された方への支援が盛り込まれております。  具体的な予防では、がんのリスクを減少させるための1次予防では、成人喫煙率12%以下との目標を堅持し、新たに妊娠中の喫煙をなくすこととしております。  がんの早期発見、早期治療につながる2次予防では、自治体が行う検診の受診率が30から40%台であるのを50%に、要検査とされた人の精密検査再検診率が現在65から85%であるのを90%にそれぞれ引き上げるとしています。  職場での検診支援へ、1年以内に職場におけるがん検診に関するガイドライン(仮称)を策定するとしています。
     医療体制の充実では、患者の遺伝情報に基づいたがんゲノム医療を進め、またAYA世代のがん診療体制の整備を促進する。  また、高齢患者のがん治療についても、診療ガイドラインを策定するとしています。  共生については、ふえている働くがん患者への支援へ、3年以内に治療と仕事両立プラン(仮称)を策定するとともに、がんになっても住みなれた地域で生活できるよう緩和ケアも推進するとしています。  このほか、希少がんを統括する体制を2年以内に整備する、そのような計画であるとしております。  そこで、当市のがん対策のさらなる取り組みのうち、検診率の向上でまず各種がん検診受診率についてであります。現在はどのようになっているのでしょうか。見解をお伺いいたします。  次に、アピアランス支援についてであります。アピアランスとは外見を示す言葉で、がんのアピアランス支援とはがん治療による外形変化への影響を支援することであります。  2015年9月定例会の一般質問で、私は本市としても抗がん剤治療による副作用で脱毛に悩む方に医療用ウイッグの購入費助成制度の導入を検討すべきと考えますが、市当局の見解をお伺いいたしますと質問しています。答弁では、今後国、県の動向を注視していきたいとのことでありました。  本市でもアピアランス支援などががんとの共生の観点から新たな課題であると考えます。他自治体での取り組み事例を調査研究されていると思いますが、その後検討は進められたのか、当局の医療用ウイッグ等の助成制度を含め、がん患者へのアピアランス支援の取り組みについて見解をお伺いいたします。  次に、フレイル予防の推進についてであります。  フレイルとは、虚弱、老衰とも呼ばれ、元気な状態と介護が必要な状態の中間の状態をいい、年を重ねて心身の活力が低下した状態のことであり、より早期に発見、対策できれば回復度も高くなります。  高齢者の大多数が虚弱になるとの研究結果があり、身体機能の虚弱を意味するフィジカルフレイルだけでなく、認知症につながりかねない精神、心理の虚弱であるメンタルフレイル、人や社会とのかかわりが低下した状態であり、社会性の虚弱を意味するソーシャルフレイルの3つがお互いに重なり合い、影響し合うとされています。  このことから、しっかりかんでしっかり食べること、運動すること、社会参加することをバランスよく実践することが非常に大切であるということが東京大学高齢社会総合研究機構の千葉県柏市での大規模な調査の中でわかりました。  栄養とからだの健康増進調査から得られる知見をもとに、フレイル予防の考え方とフレイルの兆候をチェックするプログラムが全国に広がっている状況であります。年をとって心身の活力、筋力、認知機能、社会とのつながりが低下した状態をフレイルといいますが、多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て要介護状態になると考えられています。  自身のフレイルをチェックする方法として、同研究機構はフレイルチェックというプログラムを開発しました。新たな健康増進活動として、市民の手による市民のためのフレイル予防をする、イレブンチェックなどでは自分でシールを張ることで弱点を自覚し、気づき、自分事として自覚できるとしています。介護が必要になる手前の状態、フレイル、虚弱を防ぐ取り組みが注目されています。早期に対策をとれば、健康な状態に戻ることもあるためであります。  そこで、介護予防のためフレイルの兆候をチェックする仕組みを全国に先駆けて導入した千葉県柏市の事例を紹介します。同市社会福祉協議会主催で開催されていますフレイルチェック講座では、用意スタートと言いながら、たったったったっを5秒間でたくさん言ってくださいと滑舌の状況をチェックすることから講座がスタートします。市内在住の65歳以上の男女約30人が滑舌のよさや握力をはかるテストなどを受けています。  柏市では、フレイル予防の取り組みを2015年度から始めております。市内に約30カ所ある地域包括支援センターなどで月1回以上、年40回程度開催している状況であります。11項目の質問で滑舌、握力などをテストしております。  講座では、簡単なフレイルチェックからスタートし、参加者は両手の親指と人さし指で輪っかをつくり、ふくらはぎの一番太い部分を囲むテストに挑戦しています。指の輪っかですき間ができている人は、筋肉量が減っていて、転倒や骨折のおそれがあるとしています。  また、お茶や汁物でむせることがありますか、昨年と比べて外出の回数は減っていますかなどの11項目の質問に青と赤のシールを張って答えるイレブンチェックを実施しています。赤が多い人ほどフレイルの兆候が強いということであります。これらを確認することで、高齢者が自身の心身を知り、改善への取り組みを始めてもらうことが狙いであります。  同講座では、フレイル予防に栄養、運動、社会参加の重要性を強調しています。チェック後は、筋肉のもととなるたんぱく質を摂取しよう、サークルやボランティアなど自分に合う活動を見つけようなどのアドバイスが行われております。  参加した70代女性からは、社会性が基準より低かった、ひとり暮らしなので意識して外出するようにしたいとの声がありました。  柏市福祉活動推進課では、2015年度の事業開始から参加数が延べ2,100人を超えたことに触れ、フレイルチェックで赤信号の項目が明確になり、日常生活を見直す人がふえているとしています。  当市や自治体の多くは、介護予防事業として筋力トレーニング等に重点を置いた運動教室を実施しています。しかし、運動習慣のない人から見れば、定期的に通い続けることはハードルが高い場合もあるとしています。このため、高齢者自身に衰えに気づいてもらい、自発的に健康づくりを促す手段として考案されているのがフレイルチェックであります。  これまで神戸市、静岡市、その他政令指定都市など20の自治体で介護予防事業として取り入れており、今後さらに広がっていくものと見られております。  そこで、当市においてフレイル予防の現状について、どのような取り組みが行われているのか、またどう考えているのか、見解をお伺いいたします。  次に、介護予防についてであります。日本は、今人生100年時代とも言われる人類が経験したことのない超高齢社会を迎えています。日本人の平均寿命は、男性で約81歳、女性で約87歳まで延びています。  ここで重要となるのが健康寿命であります。健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活をおくれる期間のことを指すとしています。厚生労働省の平成25年簡易生命表によれば、平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約12年の差があるとしています。  三条市の人口構造の変化、高齢化の推移でありますが、総人口は1,000人程度のペースで年々減少し、65歳から74歳は2021年度の1万5,293人をピークに急速に減少します。75歳以上の人口は、2030年度まで増加を続け、その後減少していきます。  また、ひとり暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯の推移の見通しについては年々増加し、2030年度には総世帯に占める割合の約4割がひとり暮らしの高齢者か高齢者のみ世帯になります。  要介護認定者の推移と将来推計については、要介護認定率はほぼ横ばいに推移しており、後期期間は微増となる見込みであると推計されています。要介護認定率は全国、県より低く、要介護認定者は軽度者が多いと推計している状況であります。  これからの超高齢社会に向けた介護予防の推進では、健康でさまざまな活動に参加できる元気な高齢者をふやしていく、また元気な方は支援する側になっていただくとしています。  フレイル予防については、栄養、運動、社会参加の3つの柱があります。当市における介護予防の取り組みの方向性としては、外出機会や社会参画機会の拡大を推進しています。介護予防への取り組みとともに、フレイルの対策が急がれます。適切な介入、支援により、自立状態を維持しながら年を重ねることが重要であると考えます。  当市の介護予防の取り組みにおいて、外出機会や社会参画機会の創出につながるきっかけの1歩事業や通いの場の活動は、フレイル予防における社会参加の一つの柱として位置づけられるものです。そこで、これらについて介護予防の取り組みとしてどう推進されているのか、見解をお伺いいたしまして、1回目の質問といたします。   〔野崎正志君質問席に着く〕 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) フレイル予防の現状とどのような取り組みが行われているのか、あるいは介護予防の取り組みとの関連性について御指摘いただきましたので、私から答えさせていただきます。  高齢者のフレイル予防につきましては、人との交流や社会とのつながりを持ちつつ、栄養バランスのとれた食事をし、身体活動量を高めていくことが重要と捉えているところでございまして、日常的に出かけたくなる、あるいは歩いてしまうという意識せずとも健康で幸せになれる、ひいては介護予防にも資するまちづくりを目指してきたスマートウエルネス三条の取り組みと相通ずるものがあると考えているところでございます。  こうしたことから、ステージえんがわ事業であったり、きっかけの1歩事業などによる外出機会の創出、あるいはセカンドライフ応援ステーションを核とした社会参画活動の創出、栄養バランスが偏りがちな孤食の回数を減らしていくための共食であったり、体操などのさまざまな活動を行う通いの場の充実に現在取り組んでいるところでございます。  今後こうした取り組みをより効果的な施策に展開すべく、現在高齢者のライフスタイルやニーズ等を把握する高齢者100人インタビューを再度実施しているところでございまして、このインタビューを通じまして年代別に異なる趣味や関心の対象など行動を起こす動機につながるポイントを分析し、さらなる外出や社会参画を促す取り組みを検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 健康づくり課長。   〔登壇〕 ○健康づくり課長(村上正彦君) 私からは、がん対策のさらなる取り組みについて、2点お答え申し上げます。  まず、各種がん検診受診率の現状でございます。平成29年度の受診率につきましては、胃がん検診が27.7%、大腸がん検診が41.7%、肺がん検診が66.2%でございました。また、子宮頸がん検診と乳がん検診は、2年に1回の受診が推奨されておりますことから、平成28年度、29年度の2カ年の受診率の合計でお答え申し上げますが、子宮頸がん検診が30.7%、乳がん検診が66.7%となっております。  次に、アピアランス支援についてでございます。抗がん剤治療の副作用に伴う脱毛による医療用ウイッグや乳房切除術後に乳房補正具等を使用することは、費用の面の負担はありますが、生活を送る上で精神的な支えになるものと考えております。  そこで、県や市町村の事業として医療用ウイッグ等の購入費助成を実施している自治体があることは把握しておりますが、新潟県及び県内の市町村では現在実施しておらず、全国的にも実施が少ない状況であることから、引き続き保険適用や補助等の国の財政措置や他市町村の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) それぞれ答弁ありがとうございました。  最初に、がん対策のさらなる取り組みについてであります。  がんは早期発見、治療が大切であるし、また治せる病気へと今変化しつつあります。そこで、検診の受診率向上において、以前国は女性特有のがんである乳がんや子宮頸がんの検診を受けられる方に無料クーポン券を配布し、胃がんや大腸がんについても個別の受診を促すコール・リコールを推進してきておりました。また、対応しておりました。  そこで、受診率の向上対策において市としてどのような取り組みを行ってきたのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 健康づくり課長。   〔登壇〕 ○健康づくり課長(村上正彦君) 受診率の向上対策につきましては、乳がん、子宮頸がん検診については、国が定める年齢の方を対象に無料クーポン券を配布しております。また、胃がん、大腸がんは、過去に受診された方で今年度の受診申し込みをされていない方を対象に、そして肺がん検診は今年度未受診の方を対象に受診勧奨を行っております。  あわせて、協会けんぽと共同で各種がん検診の受診勧奨を行うほか、検診会場の見直しやがん検診と健康診査を一緒に受診できるセット健診の実施を行うなど、受診率の向上に努めているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) 受診率向上に向けてセット健診とかコール・リコールも推進しているということであります。  次に、今ほども答弁がございましたが、以前国の事業として大腸がんの無料クーポンを配布して受診率の向上が図られてきたと思いますが、それにかわる受診率の向上のための助成といいますか、この辺についてはどのように考えているのか、見解をお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 健康づくり課長。   〔登壇〕 ○健康づくり課長(村上正彦君) 肺がん検診の胸部レントゲン検査につきましては、現在無料となっておりますが、肺がん検診の喀たんによる検査や胃がん、大腸がん検診の助成につきましては、国、県の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) ありがとうございました。  次に、アピアランス支援についてであります。このことについては、国の施策、また公明党がん対策推進本部のメンバーが7月19日に加藤勝信厚生労働大臣に対して、がん対策の充実に向けた提言を行っております。その中で、医療用ウイッグなど治療に伴う外形の変化に対応するアピアランスケアの実態調査と研究を行い、支援のあり方を検討するように求めています。今ほども言いましたように国と地方との連携は大切であると考えます。  そこで、当市においてもがん患者への社会参加応援事業として、アピアランス支援である医療用ウイッグや胸部補正具の購入費の助成について、どのように考えているのか再度見解をお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 福祉保健部長。   〔登壇〕 ○福祉保健部長(近藤晴美君) アピアランス支援についての再度の御指摘でございます。  御指摘のとおり、国と地方の連携は大切であると捉えておりますし、公明党がん対策推進本部が国に対してアピアランスケアの実態把握と研究を行い、支援のあり方を検討するよう求められたとのことでございますので、繰り返しの答弁で恐縮でございますが、引き続き国の財政措置や他市町村の動向を注視してまいりたいと考えてございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) ありがとうございました。  次に、フレイル予防の推進、取り組みについてであります。  まず、要介護認定者についてであります。要介護認定率は、三条市においては全国、県よりも低い状況ということであります。国や県と比較すると軽度である要支援認定者が多く、要介護認定者が少ないということであります。  この傾向は、以前から変わらないのか、またいつごろから今のような状況になっているのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 高齢介護課長。   〔登壇〕 ○高齢介護課長(佐藤和明君) 三条市全体の要介護認定者の中の軽度と言われる要支援者の割合についてでございますが、認定制度で要支援が1と2に区分された平成18年度以降、県と比較しますと5ポイント以上の差を保ちながら、継続して高い状態で推移しております。  全国の割合との比較では、国の26.4%に対し、市は26.7%で、ほぼ同率であった平成20年度から徐々に差が開き始め、平成29年度では国の27.4%、県の23%に対して、三条市は32.3%と高く、認定者全体の3割以上を占めるようになり、国、県と比較しますと要介護3から5までの中重度の割合の減少とともに、軽度化が進んできているものと捉えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) ありがとうございました。  次に、栄養、運動の観点からでありますが、口の筋力の衰えには今後注意していかなければなりません。1点目に、残っている歯が20本未満、2点目に、かむ力がやや弱い、3点目に、舌の力がやや弱い、4、滑舌の低下、5、かたい食品が食べづらい、6、むせがふえてきた、これらのうち3項目が当てはまるとオーラルフレイルと定義されています。  4年前と比較する調査においては、オーラルフレイルの人は要介護認定や死亡のリスクが正常な人の2倍以上であったとのことであります。  口の筋力の衰えからかめない食品がふえると食べられる食品が偏り低栄養になってしまう、そのような身体機能の低下が起こるとされています。  そこで、三条市では口の筋力の衰えと低栄養の予防についてはどのような取り組みが推進されているのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 高齢介護課長。   〔登壇〕 ○高齢介護課長(佐藤和明君) 高齢者が集まる地域の通いの場におきまして、かむ力や飲み込む力などの口腔機能の向上や栄養バランスの重要性について知っていただくための講座を開催しており、その講師として歯科衛生士や栄養士を無料で派遣しております。  また、生活機能の低下が見られる高齢者を対象に実施しております複合型通所事業、これは通所型サービスC事業でございますが、この事業において運動器の機能向上や認知症予防のプログラムに加え、口腔機能の向上や栄養改善に関するプログラムを実施し、生活機能全体の改善を図っておるところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) 次に、社会参加の観点からであります。  三条市は、先ほど市長から答弁がございましたように、スマートウエルネスのもと、ステージえんがわでの各事業などにより社会参加を非常に推進しているということであり、高齢者の身体活動、また文化活動、ボランティア、地域活動の有無を聞き、フレイルのリスクとの関連を調べた結果においては、文化活動やボランティア活動に取り組んでいる人はフレイルのリスクが低いことがわかっているということであります。  そこで、当市においては高齢者の意欲や能力等を最大限に引き出し、個々のニーズに応じた社会参画を促進するセカンドライフ応援ステーションがありますが、このセカンドライフ応援ステーションにおける高齢者の活躍状況についてお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 高齢介護課長。   〔登壇〕 ○高齢介護課長(佐藤和明君) セカンドライフ応援ステーションにおける高齢者の活躍状況でございます。  セカンドライフ応援ステーションには、就業やボランティアなどの活動を希望する方が登録されており、その数は平成28年度末の408人から29年度末には681人に増加しまして、本年8月末現在で793人となっております。  活動機会へのマッチング状況は、平成29年度実績で3,471件となっておりまして、中でもボランティア活動の件数が最も多く、98%の3,410件となっております。  今後は、就業分野における活躍の場を拡大していくために、高齢者の活動ニーズを把握しながら、働き続けられる環境づくりにも取り組んでまいります。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) 次に、ハッピーボランティアについてでありますが、これは団体等からの依頼に基づいてボランティア活動を行った場合には市が謝礼金を支払って、社会参画活動を通じて介護予防、健康づくり等をするものです。  そこで、今後のハッピーボランティアの方向性についてどう考えているのかお伺いいたします。
    ○議長(阿部銀次郎君) 高齢介護課長。   〔登壇〕 ○高齢介護課長(佐藤和明君) ハッピーボランティアの現状と考え方でございます。  高齢者介護予防有償ボランティア活動事業、通称をハッピーボランティアとしておりますが、平成29年度活動実績は2,681回、月当たりにしますと223回となっております。  主な活動内容は、公園等の維持管理や公共施設における子供の見守り、イベント運営補助、小中学校での簡易作業でございます。活動されている方からは、役に立ててうれしい、生活に張り合いができたなどの声が聞かれております。  平成30年度からは、これらの活動に加え、ひとり暮らし高齢者世帯等の見守り、安否確認や介護施設等における介護支援ボランティアを実施しまして、生活支援分野への活動範囲の拡大を進めているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) ありがとうございました。  次に、フレイル予防についてでありますが、2週間の寝たきり生活は7年間分の筋肉を失わせる、体を動かさないことで筋肉がどんどん減ってしまう危険性があるとされております。筋肉が減少すれば、転倒や骨折をしやすくなったり、外出の頻度が下がってしまうために認知症のリスクを高めてしまうなど、悪影響があるとされております。  そんな中、三条市においてはさんちゃん健康体操が身近なところで続けられ、介護予防体操として行われております。そこでフレイル予防におけるフレイルチェックができないものか、またさんちゃん健康体操の参加者の現状はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 高齢介護課長。   〔登壇〕 ○高齢介護課長(佐藤和明君) さんちゃん健康体操の定期会場におきまして、毎年てんとう虫テストといいます推定歩行年齢を測定する体力測定を実施しており、その中で生活機能についても簡易な自己チェックを行っております。平成29年度では、194人の方から御参加いただき、生活習慣を振り返る動機づけや体操を継続する意欲の向上に効果があったものと捉えております。  御指摘のさんちゃん健康サークルを初めとする地域の通いの場におけるフレイルチェックの導入につきましては、引き続き研究してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 13番。 ○13番(野崎正志君) 今回フレイル予防の推進について質問させていただいたのは、実は今健康寿命が非常に話題となっておりまして、また介護と医療のこれから、今後の社会動態、非常にお金がかかるとか、そういういろんな現状があるからであります。そんなことから、介護と健康な状態の中間にあるフレイル予防は今後重要視されるものと考えております。  そこで、最後の質問になりますが、このフレイル予防を各地域で進めるボランティア、市民のフレイルサポーターの養成については三条市としてどのように考えているのかお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 福祉保健部長。   〔登壇〕 ○福祉保健部長(近藤晴美君) 市民フレイルサポーターの養成についての御指摘でございます。  市民フレイルサポーターという名称ではございませんけれども、現在介護予防のサポーターとしてさんちゃん健康体操の出前講座や定期会場の運営を担っていただくさんちゃん健康体操サポーターを養成しており、これらの活動を有償ボランティア活動の対象とし、また地域における介護予防の取り組みとして進めているところでございます。  今後は、同サポーターを初め、ボランティア活動をしている高齢の方々などを対象に、リハビリテーション専門職を講師として、ゲームなどの楽しみの要素も加えた介護予防に効果のあるレクリエーションに関する講習を実施する予定でございます。この講習を受講された方々から地域で活躍していただきたいと考えているところでございます。 ――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 次に、3番、馬場博文さんに発言を許可いたします。3番。   〔登壇〕 ○3番(馬場博文君) それでは、議長のお許しをいただいたので、一般質問を行いたいと思いますが、話す前にちょっと一言述べさせていただきたいと思います。  一般質問の発言順は、他市では届け出順のところもあるそうですが、三条市ではくじ引きで決まって、今回、私新人議員なんですけども、13番目、最後の大トリになってしまいました。一般質問を通告したら重複する質問がやっぱりかなり多くあって、先輩議員がもう質問してしまうと、新人にはすごい、ああ、どういうふうにまた質問すればいいんだろう、同じことばっかりだなと思う部分もあるんですが、先輩議員の方々には違う観点から攻めればいいんだよとか言われたので、いろいろ考えてみたんですけども、初心者マークというか、まだ若葉マークの私には違った観点で質問することもなかなか難しかったので、重複部分があって、本当に同じような答弁をさせるようなことがあると思いますが、その辺はぜひともよろしくお願いしたいと思います。  できれば初心者マークの1年間は、早目に一般質問させたらどうだなんていうような温かい心があれば、4年後の選挙に立候補する新人もふえるんじゃないかと思いますが、それは議会運営委員会でやれとか言われるかもしれませんし、皆さんの目が怖いので、早速一般質問に移りたいと思います。  日本の多様な魅力を発信するための海外拠点として外務省が設置するジャパン・ハウス・ロンドンにおいて、バイオロジー・オブ・メタル、メタル・クラフツマンシップ・イン・ツバメサンジョウ、燕三条金属の進化と分化と題し、燕三条工場の祭典を基軸とする企画展が9月6日からスタートし、そして13日には、麻生副総理のお出迎えで、何と英国のウィリアム王子が訪問され、その様子が全国ネットのテレビニュースで報道されたり、ウエブ上でさまざまな記事がアップされたり、(実物を示す)また16日の新潟日報の一面にこうでかでかとオールカラーで載せてもらったりして、本当にこの金属加工のまち燕三条が日本のみならず世界へ広報できたと思っております。  ここでお聞きしますが、今回國定市長もオープニングレセプションに出席し、視察されましたが、現地の反応はどうだったのか、またこの2カ月間にわたる企画展を通じてどのような成果を期待しているのかお聞かせください。   〔馬場博文君質問席に着く〕 ○議長(阿部銀次郎君) 市長。   〔登壇〕 ○市長(國定勇人君) ジャパン・ハウス・ロンドンで開催されております燕三条地域の企画展について、2点御指摘いただきました。  まず、私自身が現地を訪れたときの感想はということでございます。オープニングレセプションでございますけれども、日本の関係者もいたわけでありますが、もちろん現地、イギリス国内からも多くの方々から参加いただきまして、都合200名もの方々から御参加いただき、盛大なスタートを切ることができたと思っているところでございます。  会場構成もジャパン・ハウス・ロンドンのスタッフの方々が主導する中で、私どももお支えしたわけでありますし、その中には燕三条工場の祭典実行委員会だけではなく、庭園の郷保内を中心とする保内の庭師の方々からもサポートいただき、この企画展全体が成立していると思っているところでございますが、全体構成として大変シンプルでありながらも情熱を感じられる極めて質の高い内容となっているなというのが実感でございます。  平日におきましてもこのジャパン・ハウス・ロンドンが位置しておりますケンジントン地区は、人通りが非常に多い地域でもありまして、もちろん土日のほうが見た感じ、中に入ってくるお客さんの数も多いなとは感じましたけれども、だからといって平日が閑散としているということは決してなく、基本的にはいつのぞいてもにぎわっていることが印象的でございました。  とりわけ私が見ましたのは、日曜日にギャラリートークがあったわけでありますけれども、本当に気軽に立ち寄られているロンドンの方々が私たちの地域のものづくりの奥深さ、あるいはその背景にあります伝統、歴史といったものに熱心に耳を傾けておられる姿、あるいは私自身は目にすることができませんでしたけれども、数々のワークショップに定員を上回る方々から御参加いただいたりということでもございますので、出だしとしては非常に好発進だったのかなと思っているところでございます。  こうした中で、今後2カ月間にわたる企画展を通じてどのような成果を期待しているのかということでございます。6月のオープンから3カ月を経ていない状況の中で、既に12万人を超える方々から御来場いただいていると伺っているところでございますので、まさにそれだけの方々から足をお運びいただくこのロンドンの地で、燕三条のものづくりの認知度と地位が高まることそのものでもう十分な私は効果があると期待を寄せているところでございます。1階部分には燕三条の製品だけではなく日本全体の製品のショップがあるわけですけれども、私自身が1階にいるときにもかなりまとめ買いをするロンドンっ子が多く見受けられている中で、この2カ月間の間だけでも即時的な売り上げの効果も見込まれると思っておりますし、そうした方々の声が伝聞していくことによって私たちの地域の認知度、地位が再び高まっていくことも期待されるのではないかと思っております。  こうしたことを一つ一つ積み重ねていくことによって、直接訪れていただくインバウンドの拡大、あるいは新たな海外の販路の開拓につながるビジネスチャンスの創出についても大いなる期待を寄せているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 御答弁ありがとうございます。  國定市長が三条市にお越しになるずっと前、私は今58歳で、三条市で最初に勤めたのが三十何年、40年ぐらい前になりますけども、三条市とか燕市というのは日本のNICSと一時やゆされた時代もありまして、金物卸商の方々もうちら現場の工場にどこかよそでつくった品物を持ってきて、これと同じものつくれとか、500個だったら幾ら、1,000個だったら幾らなんて言われた時代もあったんですけども、今の経営者の方々が本当に一生懸命努力して、燕三条がこんなふうに全世界に誇れるブランド力のあるまちに育ったことは本当に心からうれしく思っております。ましてやウィリアム王子が、玉川堂でしたけども、鎚起銅器を体験したり、金型をさわってくれたりする姿を見て、本当にうれしく思っております。  では、続いての質問に移りたいと思います。  道路の除雪状況に係る情報発信について質問いたします。  本年1月11日から14日にかけて、日本の上空には強い寒気が入り、冬型の気圧配置の影響で雪が降り、新潟県では平野部を中心に大雪となったところがありました。三条市では、JR信越本線の東光寺駅、帯織駅間において普通列車がこの大雪により立ち往生し、乗客らが一昼夜を車内で過ごすなど、ニュースで大きく取り上げられたことは皆さんの記憶に新しいところだと思います。  また、翌2月4日から8日にかけて、日本付近が広く強い寒気に覆われたため、北陸地方を中心に大雪となり、福井市では昭和56年の豪雪以来37年ぶりに積雪140センチを超える大雪になったほか、三条市においても日中の気温が氷点下の真冬日が続き、水道管の破裂や路面凍結による交通障害、断続的に降りやまない降雪による空き家の倒壊など、市民生活に大きな支障を来したところです。  その後、9日に寒気は一旦弱まったものの、11日から13日にかけて、日本付近は再び強い寒気により断続的に雪が降り続き、その結果、市内は近年にない積雪量となり、市や建設業の皆さんは24時間体制で除雪に当たったものの、スムーズな市内移動ができる状態まで除雪するには相当の時間を有したために、市内各地において大渋滞が発生し、通勤、通学、通院などに影響が出たところです。  本当に帰れずに車を置いて徒歩で移動されたという非常に危ないこともなさった方も多いと聞いております。  当時市では、ホームページ上で大雪に関する情報発信はしていたものの、現在の除雪実施状況や今後の見込み、今の道路渋滞の状況など、市民が知りたい地域の生活道路の生の情報が十分発信できていなかった、不足していたのではないでしょうか。市民の皆さんは、除雪に関する情報がタイムリーに発信されていれば、それに基づいて最善の行動を選択すると考えます。  私の知人や市民の中にもいたんですが、みずからフェイスブックでグループを組んだりして、あとはツイッターといったソーシャルネットワークサービス、いわゆるSNSを通じて道路除雪による通行どめや渋滞情報などをリアルタイムに入手したり、例えばどこの病院に行きたいんだけども、燕市のここから三条市の済生会病院に行きたいとか、三条市内のここからそこに行きたいとか質問しますと、それに対して近くを通った方がこういう道を通ると行けるというような感じでいろんな情報を発信したり、また地元インターネットメディアからの地域情報を参考にしている市民も多くいらっしゃったと聞いています。  このように緊急時には多くの市民がSNSやインターネットを重要な情報源として参考にしている様子がうかがえます。雪国に住まう私たちにとって、降雪に伴うある程度の交通障害はやむを得ないことと市民も認識しているとは思いますが、今回の大雪、豪雪に見舞われたような場合、市民へのタイムリーな情報発信が重要であると考えます。  そこで、これらの情報発信に対する市の認識についてお伺いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 除雪状況等に関する情報発信についてのお問いにお答えいたします。  今冬の大雪に際しましては、タイムリーな情報発信ができなかったことが市民の不安を招いた大きな要因だと考えてございます。  そこで、現在ホームページはもとより、ツイッターなどのSNSのほか、渋滞の状況を監視する定点カメラや除雪の状況をタイムリーに確認できますGPSを用いた除雪システムなどによる情報発信体制を構築しているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 御答弁ありがとうございました。  今ほど答弁にあったように、市民は市が今どこで除雪していて、今後どのように除雪していくのかという生の道路情報を得ることで、通学、通院などで外出する際の交通手段や行程を選択することができますし、何よりも先を見通せることで安心すると思います。  今回の大雪の際、除雪情報など何もない中、自動車で外出し、結果的に渋滞に巻き込まれ、進むことも戻ることもかなわず、何時間も車内で過ごしたという方が多くいらっしゃいましたし、いつ家の前の道路除雪が行われるのかがわからず、ストレスに感じる方もいらっしゃったと思います。  このような事態を未然に防ぐためにも、特に大雪の際にはリアルタイムでどの道路がどんな状況なのか、また渋滞情報はどうかなど、全ての市道の情報は困難だとしても、主要道路について何らかの形で情報発信していくことは、交通障害の解消や市民の安心の醸成につながるのではないでしょうか。  こうした観点で、市内主要道路の現況を把握するために、交通量の多い市道や吹きだまりが予想される等の除雪ポイントに定点カメラを設置し、リアルタイムに情報発信していくことの重要性について市の見解をお伺いします。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 市道等へのカメラ設置についての御指摘でございます。  議員御指摘のとおり、市民の皆様から大雪時の渋滞状況等を把握していただく上で、定点カメラを利用した情報発信は有効であると捉えており、現在カメラの設置場所や費用対効果などを総合的に検討しているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 御答弁ありがとうございます。  先日私が聞いた話ですが、マスコミ関係のある企業では、幹線道路に面した場所に定点カメラを設置し、その画像をパソコンやスマートフォンで誰もが無料で閲覧できるサービスを行っているとのことでした。今のところ、それは三条市では1カ所だけですけども、この企業では今後こうした取り組みを三条市内で拡大したいと考えていると話してくれています。  こうした企業の動きもありますので、今後は例えば市が設置場所を提供し、民間企業が定点カメラを設置するというように、官民が役割分担しながら連携、協力していくことで市民に対してリアルタイムに情報発信できる体制を構築していくことをお願いして、この質問を終わりにしたいと思います。 ○議長(阿部銀次郎君) 行政課長。   〔登壇〕 ○行政課長(小林和幸君) 議員御指摘の官民が連携したカメラの設置というスキームも含めて、より有効で費用対効果の高い体制について検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) ありがとうございました。  続いて、内水対策のためつくられた地下調整池の効果について質問させていただきます。  旧一ノ木戸小学校の跡地利用に関して、平成26年に市民から社会福祉法人以外、NGOやNPOなどの施設、民間の福祉施設、作業所などの誘致、もしくはそのような団体に廉価で提供してはどうでしょうかという御意見が寄せられた中、三条市は旧一ノ木戸小学校跡地の利用につきましては、この地域は大雨が降りますと道路が冠水して交通に支障が出たり、床下浸水することがしばしばあり、内水対策が急がれている地域であることから、まずは安心して住めるまちにするため、利用することといたしました。具体的には、跡地の地下に一時的に雨水を貯留する調整池を埋設することで道路の冠水などを防ぎ、地上は地震などの災害時における避難場所として利用できる広場を整備する予定としていますと回答しました。  それで、平成28年4月に一ノ木戸ポプラ公園としてオープンさせ、今まで冠水に悩まされてきた近隣住民はその効果の大きさをすごく期待しておりました。  ここでお聞きします。この地下調整池は、どの程度の降水量に対してつくられたのですか。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) お問いの地下貯留施設につきましては、東三条第1雨水幹線と同一系統の排水施設でございますので、それを含めて回答させていただきます。  公共下水道の東三条第1雨水幹線排水路が昭和53年度策定した計画能力で、時間最大降雨量41ミリ、流出係数0.5として平成12年度に整備し、雨水排除を担ってきたところでございますが、近年の局地的な集中豪雨や上流域の都市化の進展により、計画流量を超えてたびたび浸水被害をもたらすため、この幹線排水路沿いにある旧一ノ木戸小学校跡地を利用し、超過流量の流出を一時的に抑える地下貯留施設を平成27年3月に設置し、あわせて上流の西大崎一丁目地内に五十嵐川に直接排水する西大崎ポンプ場を平成27年6月に設置し、現在運用しております。  これにより、現在の都市環境で対応できる時間最大降雨量は37ミリ相当と思われます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 御答弁ありがとうございます。  8月6日の早朝に29日ぶりに雨が降り、新聞報道によると降水量は午前4時から9時までの5時間に50ミリ、午前6時から7時までの1時間は雷を伴い、35ミリであったとあります。  そして、一ノ門わくわく保育園近隣では、(写真を示す)この写真のように、8月6日は1時間ぐらいの雨でこのように冠水してしまいまして、車の通行ができず、ちょうど通園時間だったため、一ノ門わくわく保育園の利用者の多くが子供を預けることができずに不便を来しました。  住民の方からは、地下調整池の効果を行政から聞かされていたのに、全く効果がなくがっかりしたという声をかなり多くお聞きしました。  また、13日の一般質問で応急診療所近辺は冠水しなかったと答弁されていましたが、市民の方からあの辺で車の通行ができないところもあったというようなお言葉もいただきました。  ここでお聞きしますが、8月6日当日にこの一ノ木戸ポプラ公園地下調整池はどのように機能したのですか。 ○議長(阿部銀次郎君) 建設課長。   〔登壇〕 ○建設課長(太田峰誉君) 8月6日につきましては、建設課職員が市内各所の貯留施設などの稼働状況をパトロールしている状況であります。  御指摘の一ノ木戸ポプラ公園の地下にあります当地下貯留施設につきましても、隣接する雨水幹線から約2,500立方メートル、25メートルプールに換算しますと約5杯分の雨水が流入し、貯留していることを確認しているところでございます。  そのため雨水幹線の負担軽減はもとより、下流域への浸水被害に一定の効果が出ていると認識しているところでございまして、地下貯留施設としての機能を果たしていると捉えているところでございます。 ○議長(阿部銀次郎君) 3番。 ○3番(馬場博文君) 今回の豪雨で冠水した場所の改善については、13日の8番議員の質問に答弁されて、そのことも聞いたんですけども、何分よくわからなかったというのが現状でして、市民の方々にまだ途中でいろんなところも改善しているようなことをおっしゃっていたので、もう少し素人でもわかるような易しい言葉で答弁していただくことを最後にお願いいたしまして、私の質問を終わりにしたいと思います。よろしくお願いします。
    ○議長(阿部銀次郎君) 建設部長。   〔登壇〕 ○建設部長(笹川浩志君) 先日8番議員さんに御説明申し上げましたが、近年の集中豪雨の増加や計画規模を上回る豪雨の多発で、整備済みの区域におきましても浸水被害が発生するなどの被害リスクが増加していることから、現在雨水整備水準、流出係数の見直しを図ることとしており、具体的には時間降雨強度41ミリを51ミリに、流出係数0.5を0.65程度に見直してまいりたいと考えております。  また、今まで設置してまいりました既存施設を最大限に活用した一層効率的、効果的な雨水計画に見直しを行い、今年度中に計画を策定する予定としております。その際、新しい雨水計画の中で御指摘いただいている箇所につきましても、地形の特性や浸水を起こす要因等を洗い出し、面的整備など軽減に向けた対策を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(阿部銀次郎君) 以上で市政に対する一般質問を終了いたしました。 ―――――――――*=*=*=*=*=*――――――――― ○議長(阿部銀次郎君) 以上で本日の日程は終了いたしました。  次の会議は来る10月3日午前10時に開くこととし、本日はこれをもちまして散会いたします。  午前11時59分 散会...