雲仙市議会 > 2008-12-01 >
12月01日-02号

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  1. 雲仙市議会 2008-12-01
    12月01日-02号


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    平成 20年 第4回定例会(12月)出席議員(28名) 2番  大久保  信 一  君       3番  深 堀  善 彰  君 4番  進 藤  一 廣  君       5番  前 田    哲  君 6番  上 田    篤  君       7番  原 田  洋 文  君 8番  吉 田  美和子  君       9番  町 田  康 則  君10番  松 尾  文 昭  君      11番  森 山  繁 一  君12番  前 川    治  君      13番  町 田  義 博  君14番  小 畑  吉 時  君      15番  佐 藤  靖 弘  君16番  井 上  武 久  君      17番  柴 田  安 宣  君18番  小 田  孝 明  君      19番  岩 下    勝  君20番  福 田  大 東  君      21番  増 山  良 三  君22番  町 田    誠  君      23番  岩 永  基 和  君24番  荒 木  正 光  君      25番  中 村    勲  君26番  中 村  一 明  君      27番  石 田  德 春  君29番  元 村  康 一  君      30番  酒 井  八洲仁  君欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定に基づく出席       市長             奥 村 愼 太 郎 君       副市長            金 子 知 充 君       副市長            吉 田 博 幸 君       教育長            鈴 山 勝 利 君       観光物産まちづくり推進本部長 中 山 孝 君       総務部長           小 川 龍 二 君       市民生活部長         今 崎 正 敏 君       市民福祉部長福祉事務所長  辻 政 実 君       農林水産商工部長       酒 井 利 和 君       建設整備部長         島 田 英 俊 君       教育次長           塩 田 貞 祐 君       農委事務局長         東 信 一 郎 君       国見総合支所長        中 山 敏 君       瑞穂総合支所長        酒 井 忠 信 君       愛野総合支所長        朝 永 秀 人 君       千々石総合支所長       福 島 悟 君       小浜総合支所長        中 村 美 恵 子 君       南串山総合支所長       富 永 篤 君       監査事務局長         本 多 周 太 君       政策企画課長         畑 中 隆 久 君       会計管理者兼会計課長     溝 内 正 人 君議会事務局       局長             境 川 秀 生 君       次長             力 野 和 久 君       係長             本 田 理 恵 君       主査             和 田 香 恵 君       主事             松 尾 泰 浩 君平成20年12月1日(月)議事日程┌────┬──────┬──────────────────────┬──────┐│日程番号│議案番号  │件          名          │備  考  │├────┼──────┼──────────────────────┼──────┤│1   │      │市政一般質問                │      │└────┴──────┴──────────────────────┴──────┘第1 市政一般質問    9番 町田 康則 議員     1.農家を困らせているイノシシの対策について(市長)   22番 町田  誠 議員     1.身体障害福祉医療給付について(市長)     2.千々石漁港防波堤で発生した事故について(市長・教育長)   16番 井上 武久 議員     1.地球温暖化防止対策について(市長)     2.雲仙市農地保全事業補助金について(市長)     3.自治会集会施設の維持補修について(市長)     4.県立自然公園国崎半島について(市長)   25番 中村  勲 議員     1.国民健康保険と長寿医療(後期高齢医療)制度について(市長)     2.第14回全国棚田サミットについて(市長)     3.道路行政について(市長)     4.市営住宅の整備について(市長)   27番 石田 德春 議員     1.検討事項の議会報告について(市長)   10番 松尾 文昭 議員     1.入札制度の見直しについて(市長)     2.金融危機に対する商工業者への支援について(市長)=午前10時00分 開議= ○議長(酒井八洲仁君) おはようございます。ただ今から本日の会議を開きます。 議事日程第2号により会議を進めます。───────────────日程第1.市政一般質問 ○議長(酒井八洲仁君) 日程第1、一般質問を行います。 通告の順序に従って進めてまいります。 まず、9番、町田康則議員の質問を許します。 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) おはようございます。トップバッターでございますので、一生懸命頑張らせていただきます。 農家を困らせているイノシシの対策についてということで質問をさせていただきます。 市内のイノシシ被害の現状についてですとか、今後の防止対策についてということを聞きたいと思っております。 農家の方から、イノシシによる農作物被害の深刻さをお聞きし、実際には、被害が広がってきているのではないか。統計では、少なくなっているというのが出ているのですが、実際には被害が広がっているのではないか。また、住宅街でもイノシシが見られるようになり、市民の安全・安心を守ることからしても、対策は早急にしなければならないと思い、調査研究を始めさせていただきました。 2年前、愛野公民館で開かれたイノシシ対策についての講演会、この時は、県の農政課の鳥獣対策専門員の小寺祐二さんの講演でございましたが、それを私は聞きにまいりました。その時、電気さくが一番いいのかなというふうに思っていましたら、それでもイノシシの被害はおさまらない。農家の方に聞きましたら、収穫直前の水田がやられ、手間暇かけた1年間の結晶を一瞬にして失い、言葉を失うだけでなく、やる気まで失ってしまうと言われた時、これは、どがんかせんといかんと思ったわけであります。 まず、市内のイノシシ被害の現状についてということを出しております。 市当局へ私がお聞きしましたら、平成19年度は947万円という金額を表でいただきました。私自身、これはちょっと少ないのではないかと思い調べましたら、平成18年度は5,980万円だとわかりました。平成19年度にこんなにも減少した原因、理由はと、市の当局のほうへ聞きましたら、その時はわかりませんと言われましたので、もう調べて原因理由をいただけると思いますので、その点からまずお答えを願いたいと思っております。 また、市長には、対策をどうされようとしているのかをお答えを伺いたいと思いますので、どうか農家の皆さん方、また、市民の安心・安全のためにも、前向きな御答弁をよろしくお願いいたしまして次の質問は自席からさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁願います。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) おはようございます。町田康則議員の御質問にお答えを申し上げます。 農家を困らせているイノシシの対策についての御質問でございますが、増加する耕作放棄地や森林等の荒廃など自然環境の変化に伴い、イノシシの生態範囲が拡大し、その旺盛な繁殖力によりまして、農作物等への甚大な被害の報告がなされております。市といたしましても、イノシシの駆除に向け猟友会との年間を通じました委託契約によります駆除を行いながら、国、県の事業を活用し対応しているところでございます。 また、島原振興局農務課に事務局が設置されております島原半島野生鳥獣被害防止対策協議会を通じまして、種々の被害防止対策に努めてまいる所存でございます。 この残余につきましては、担当より答弁させていただきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 雲仙市のイノシシの被害額の推移についての御質問でございました。 被害額が平成18年度の5,900万円から平成19年度に900万円へ減少した原因についての御質問でございましたけれども、参考までに申し上げますと、県全体の被害額につきましても、平成18年度に3億8,036万円であったものが、平成19年度には2億990万円へと減少いたしております。原因につきましては、はっきりした要因は判明いたしておりませんが、被害防止対策の効果や生育環境の変化によるイノシシの活動の変化等が上げられるものと存じます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 被害調査ですね。この平成19年度は947万円、平成18年度は5,900万円ですから6分の1に減っております。これは何らかのきちっとした理由がないと、やはりおかしいと思います。そしたら、この被害調査というのは、どのようにして行われているのか、まずお聞きしたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) まず被害の調査ですけれども、これにつきましては、農家からその都度被害があった時に報告がなされておりますし、その集計をとっておるところでございます。 この原因がはっきり調査がなされてないという御指摘でございますが、これは今年減ったからといって、また来年も減るというような、そういった計算ができるようなことにはなっていないというふうに考えております。 先程申しましたように、その年の気候によっても被害がある年とない年もあるでしょうし、全体的に見ましても、県の集計を見ましても、特に、平成18年から平成19年にかけては県全体で言いますと50%程度減っているわけですね。ですから平成19年度につきましては、やっぱりそういった特定した要因は説明できませんけれども、全体的な何かの要因で減ったんじゃないかなというふうにしか説明ができません。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 今部長が言われるように、県全体で半分に減っている。そしたら、半分だったら、まだ、それは県全体と同レベルですからわかるのですが、6分の1ですよ。6分の1ということは、何らかの原因があるというのを、やっぱり担当としては調べる必要があるのではないかと。これは農家に対してもそういうふうにすべきだというふうに思いますが、それについてはどうですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) この要因につきましては、私たちも先程から出ておりましたように、小寺先生等の指導を受けながら、どんな調査が有効なのか、あるいは要因がどういった要因があったのかというのは研究をしてまいりたいというふうに思いますけれども、この平成18年から平成19年にしますと、雲仙市では16%に減ってるわけですよね。県の市町を見てみますと、減ってるところで鹿町町がありますけれども、これは前年の10%の被害になっておりまして、南島原市におきましても21%ということで全体的な減少をしている、そういった状況でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) それでは市町村被害調査イノシシによる農作物の被害調査の集計表がありますが、これで平成18年度は、長崎県下でこの雲仙市が佐世保市に次いで2番目に多いのですね。5,900万円、佐世保市が6,100万円でございます。2番目に多いということを市長は御存知でございましたか。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 正確には把握しておりませんでした。
    ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 担当部長、2番目に多いというのをどういうふうに受け止められましたか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) これにつきましては、市長の答弁にありましたように、国あるいは県、県が特にこの対策には積極的にやられておりますから、十分そういった指導を受けながら事業を進めて対策を講じていきたいというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 2番目に多いということは、やっぱりその広さ的には、この雲仙市が2番目に広いわけじゃないわけですね。市町村レベルで言いますと、もっと県下で広いところございます。そこの中で特に、イノシシ被害がこんなに2番目に多いということは、やはり何らかのきちっとした対策をとるべきであったというふうに思っております。 島原半島のイノシシの頭数はいかほどですかというのを前もって出しておりましたが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 島原半島のイノシシの頭数ということでのお尋ねでございますが、こういった頭数の調査はいたしておりませんので、はっきりした数字は申し上げることができません。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 私も島原振興局農林部農務課川口雅彦課長とか小橋和則主事とお会いしました。そして、このどれぐらいいるのですかというふうにお聞きしましたら、予想ですが1万頭はいるのではないかなというふうに答えられたわけでございますが、私もそこら辺、どんな根拠なのかというのわからなかったものですから、部長のほうは把握してらっしゃるのかなと思って聞いたわけでございます。 いろいろ調べてまいりまして、その中でイノシシが100頭今ここにいたとします。そのうちの50頭を捕獲しても、次の年は120頭になっているということを言われたわけですね。それはどういうことかなというふうに思ったわけでございますが、それについても調べていただきたいと部長のほうに出しておりますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 100頭のイノシシのうちに半分の50頭を捕獲をいたしたとしますと、50頭が残るわけでございます。その半数が雌であった場合、その雌が4頭ずつ出産いたしたといたしますと、100頭の子どもが生まれる計算となります。100頭の子どものうち3分の1程度の30頭は、1歳までに亡くなるというふうにされているため、翌年まで生き残った子どもの70頭と、もともと捕獲されずに残った50頭を合わせますと120頭程度になると、そういったことになるそうでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 私も、これはイノシシに対して、イノシシというのは、猪突猛進ですとか、よく言われて、何か能力がないだけみたいなふうに思って私どもおったわけでございますが、これについては、きちっと調査をしていかないといけないなというふうに思いまして、本当に100頭いて50頭とっても次の年に120頭になってる。そしたら、黙ってたらどんどん増えていくのですね。もちろん黙ってるわけにはいきませんから、いろんな対策をとっていかなければならないわけでございますが、シカは年に1回繁殖期、これもシカの被害も離島関係は多いのですが、年に1回で1回に生むのは1頭だけですね。しかし、このイノシシは、大体4頭から5頭、そのうち小さい子どもの時ちょっと死ぬと。年に1回繁殖と思ってましたら、ある文献を見ましたら、子どもが死ぬと秋にも生む時があるというわけですね。もちろん、ですから、これは全然減っていかないなと。年に2回繁殖することもあるというふうに書いてあったわけでございます。 1月から2月にかけて雌が発情し、妊娠期間が4カ月ですから、5月から6月に出産するということになっておりますが、イノシシの生態についてということで部長のほうにイノシシという動物を知るためにも、どういう動物なのか、ちょっと調べておいてほしいと言ったわけでございますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) イノシシの生態についてでございますが、調査をいたしました。警戒心が非常に強くて臆病で注意深く、あまり人前に姿を見せることはありませんが、反面、一たんなりますと、大胆不敵になることもあり、昼夜を問わずえさを求めて、主に通りなれたけものみちを移動いたします。 行動半径は2、3kmで、時期により広がりを見せ、跳躍力にすぐれ、1mほどは助走なしで跳躍し、よじ登ることができれば、2、3mの高さも楽に乗り越えることができるそうでございます。また、わずかなすき間でも通り抜ける柔軟さも持ち合わせており、臆病な性格ゆえに、定着と移動を繰り返します。鼻は敏感で、周囲のにおいや感触を探る際に使われる一方、70kg程度の石を動かすなど、力強く地面を掘ることが得意のようでございます。 味が濃厚で甘味が強いものが大好物であり、特に、芋類や根茎、タケノコを好み、昆虫の幼虫やミミズ等、何でも食べる雑食性であります。 雌は子どもや兄弟と群れを作りますが、雄は単独行動をし、交尾期には雌の群れに入る習性がありますが、縄張り性は低いようでございます。交尾期は年1回で12月から2月ころ、出産期は4月から6月ごろ、毎年平均4頭から5頭の出産でありますが、自然淘汰も繰り返され、野生での寿命は10歳前後と言われているそうでございます。 以上です。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 今ちょっと言われましたが、2mから3mもどうも飛び越えることができると。実際、2mというのも書いてございました。2mというたらすごい高さですよね。それで助走を大体しない。何でかと言いますと、物すごく臆病なものですから、そのだあっと走ってきて飛び越えるのじゃなくて、なるべく今草むらがあれば、草むらからぽっと出て、そこからすぐ飛び越えるというふうな行動をするのだと思っております。 イノシシや豚の臭覚は、犬にも匹敵すると。麻薬捜査犬じゃなくて、麻薬捜査の豚もございます。トリュフ探しのフランスでは豚なんかもございますね。ですから臭覚はすごく優秀なわけでございますが、学習能力についてはどうかと。学習能力も猿と同じぐらい高いそうでございます。 記憶力もすごいのですね。イノシシをつかまえて、色で区別する実験装置、それに入れまして、色パネルの下にイノシシが鼻で押せる回答ボタンがあり、色が正解した時に御褒美のえさが出る装置の使い方を覚える様子は、すぐにイノシシは覚えるそうでございます。6カ月後に再び同じ装置に入れて識別試験を行ったところ、彼らは実験の手法をすべて覚えていたということですから、記憶力もすごいということになりますね。 今部長が言われたように、何でも本当食べますね。穀類が稲、トウモロコシ、ソバ、麦、豆。野菜類がイモ、ナス、大根、コンニャク、キャベツ、カボチャ、トマト、ニンジン、白菜、キュウリ、落花生、スイカ、イチゴ、タケノコ。果物がミカン、リンゴ、ブドウ、柿、桃、ナシ、クリ。その他、シイタケ、ワサビ、お茶、葉たばこなんかも被害に出ておると。だから、もう何でも食べる。 山の中でイノシシのえさが一番少なくなるのは、8月から9月にかけて、この時期に大量に作られるのが稲なのでございます。この稲の成熟期は、イノシシにとっては食べ放題のバイキング料理があるようなものだというようなことを書いてあった本もございました。 それでは、どうしてこのイノシシを捕獲したらいいのかと。少しはやっぱり捕獲していかなきゃならないということで、日本全体で年間10万頭のイノシシが狩猟や駆除によって捕獲されております。しかし農作物の被害は減少するどころか、被害地域はかえって拡大しております。なぜか。それは、先程部長も言われたように、原因の1番は減反などによる耕作放棄地の拡大であります。イノシシは、先程言われたように臆病な動物ですから、夜暗がりの中を人目を盗むように田んぼや畑にやってきております。自分の姿が隠れる耕作放棄地は、ミミズも多くて願ってもないイノシシの楽園でございます、と書かれておりました。 また耕作放棄地のすぐ横に、芋とか稲などの田んぼや畑があると、ミミズよりもおいしいということで、そっちのほうに行ってしまうわけでございますが、イノシシの生態とこの耕作放棄地の拡大がダブると急増して、いくらつかまえてもなかなか減らないことになるということですね。 やっぱり、その駆除頭数ではなくて、駆除の対象が大切であると思うわけでございます。それはどういうことかと言いますと、山の中に100頭のもしイノシシがおってでも、実際にこの人間のほうに来て人間を困らせているイノシシというのは食害イノシシですね。そこ少ないわけですね。その2、3頭をどう駆除するかということだと思うわけでございますが、捕獲については、そういうふうな感じでやってらっしゃるのでしょうか。それについてお聞きしたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 捕獲については箱罠でありますとか、猟銃とかという方法がございますが、先程議員も御指摘をされておりますように、やっぱり今の状況でございますと、やはりとるだけでは被害は減らないだろうということで小寺先生も指導をされておりまして、やっぱり捕獲対策の他に、防護対策でありますとか、それから先程言われます耕作放棄地、その作物を作ってある畑のそばの耕作放棄地をそういった草刈り等を行うことによってそのイノシシが入って来にくいような環境にすると。そういった対策が必要じゃないかなというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) イノシシをとりますね。そうすると、とった分だけ、今度は残ったイノシシに適当な生活環境を提供しているようなものになるというふうにも書いてあったのですが、だからといって捕獲の意味がないわけではございませんですね。 すぐに数が減ってしまう条件をもっと厳密に管理して、その上で効率的な捕獲をしていこうということになるわけでございますが、山全体の先程の100頭のイノシシがいる時、山奥の純粋無垢なイノシシを10頭つかまえるよりも、田んぼや畑の周辺で人間と知恵比べをしながら悪さをしている食害イノシシを1頭捕まえたほうが被害は減少するそうでございますが、それはそうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) そこの生態といいますか、メカニズムといいますか、それをとったほうが有効かどうかというのは、私も研究をいたしておりませんけれども、有効であるというふうには思いますし、現在そういったところの捕獲もなされているというふうに思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 山に居場所がなくなって里に来たのではないかという方も農家の方おられたのですが、そうではないみたいですね。山に居場所がなくて里に来たというのは、この説はクマには当たってるそうでございますが、イノシシに当てはまらないと。田んぼのそばの耕作放棄地の問題で、これによって人間の生活圏への急接近となっているのではないかというふうに思っております。 特に田んぼなんかで、B級品、農家の方が市場に出す、これは出せないなというのをB級品なんかを売れないとして畑に残した野菜ですとか果物の山は、知らず知らずのうちに人間が行っているイノシシの餌づけになっていると。それらをめがけて食べやすくなるものですからという状況だというふうに思っております。 それでは、雲仙市内の猟友会員数をお聞きしておりますが、国見猟友会が35名、これは国見が9名、瑞穂8名、吾妻14名、愛野4名ですね。この他に雲仙市内には小浜猟友会というのがございます。これは27名、千々石6名、小浜15名、南串山6名、合わせて62名だそうですが、この年齢構成はどういうふうになっているのかとお聞きしておりますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) ちょっと私が聞き逃したかわかりませんが、国見猟友会が36名、それから小浜猟友会が26名でございます。年齢区分ですけれども、国見猟友会で申しますと、80代が2名、70代が4名、60代が10名、50代が13名、40代が5名、30代が2名でございます。ちなみに平均年齢は59歳でございます。 小浜猟友会につきましては、70代が3名、60代が10名、50代が9名、40代が2名、30代が2名でございまして、平均年齢が58歳となっております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) ここに猟友会の方々の調査がありますが、年齢別狩猟免許取得の推移というのがございます。1970年、ちょっと30年ぐらい以上前は、猟友人口というのが50万人いたのですね。現在は30万人を切っております。そしてまた、高齢化をしております。そして、新規に狩猟免許を取得する人も少なくなっております。やっぱり猟友会の人たちが一生懸命市のほうが頼んでとってもらってるわけでございますが、やっぱり高齢というのにはなかなか捕まえるのに年齢的なものもあるかと思いますが、それについて、この猟友会の方々以上に何か市として対策を考えてらっしゃらないのかなというふうに思って今年齢構成を聞いたわけでございますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 今の御質問は猟友会での銃による駆除以外にということで捉えて申しますと、今罠ですね。箱罠が主流になっておりますが、そういった箱罠の免許を取得していただいて駆除をふやしていきたいというふうに考えておりますし、そういった免許をとる際の補助も用意して推進をしておるところでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 農作物が被害に遭って、どうしてもやむを得ない場合、有害駆除の申請は、以前は県知事の許可が必要だったわけでございますが、平成11年、1999年の法律の改正によりまして、現在は市町村長の権限で対応できるように簡略化されたと聞いておりますが、それはそうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) そのとおりでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) それから、また平成19年度の9月からは、狩猟期間中で、所有する農地とか、その隣接地という制限はあるわけでございますが、農家が免許なしでも被害防止を目的に罠を仕掛けるようになったというふうに聞いておりますが、それは本当でございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 現在、免許なしで罠を仕掛けることはできません。議員が調査をされたのは、多分、特区のことを言われてるのじゃないかなというふうに思いますが、長崎県では申請において特区の申請をしておるようですけれども、その特区を雲仙市が仮に申請をいたしまして、ある地域を特区の地域というふうに指定をしていただきますと、免許がなくても従事ができるわけですけれども、それはあくまでも猟友会の方のもとでの従事という形になろうかと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) これは特区だけじゃなくて、これは全国的なものですから、もう一度ちょっと調べてみてくださいませ。 ただ、今さっき特区を言われましたので、長崎県には長崎有害鳥獣被害防止特区というのがございますね。 ここに特区の概要を調べていますが、箱罠の使用により、銃器以外の方法で有害鳥獣の捕獲を実施しようとするものが、その従事の中に、網、罠、狩猟免許所持を含めて有害鳥獣の捕獲を実施する場合は、その従事の中に網、罠、狩猟免許を所持していないが含まれることを認めるというものでございます。 県下で今14市町が特区になっております。長崎市、これは特別に独自でとっておりますね。壱岐市、対馬市、五島市、平戸市、松浦市、西海市、時津町、長与町、東彼杵町、その他まだ新上五島町、小値賀町とかありますけど、この特区は、私は被害がこんなに、その平成18年度には、県下で2番目に多い地域としては被害防止の特区は申請すべきじゃないかなと、認めるべきじゃないかなと思うわけでございますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) この特区の申請ですけれども、先程申しますように、この特区を設定するためには、猟友会の御協力をいただかないとどうしてもできないわけでございますから、今後、そういったことも考え合わせながら猟友会のほうにも御相談を申し上げてみたいなというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) ぜひ猟友会の方々と一緒になって、この銃を使うわけじゃないですね。これは、罠についてですね。罠については、ですから、捕まえた後のその処理というのは、また別だと思っておりますが、罠については、そういうふうな特区の申請をして、農民の方が自分たちにも勉強、これは安全講習会の開催とか、狩猟免許所持の適切な指示監督のもとにというのがございましてやるわけでございますけど、こういう特区の申請は、私はすべきじゃないかなというふうに思うわけでございます。市長、どうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) ただ今部長が答弁しましたとおりに、また、部長とも相談し、関係とも相談させていただきまして、狩猟免許所持の方々とも相談をして、どういったふうにすれば一番いいのかの設置について頑張ってみたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) ぜひそういうことを特区についても知らない農家の方も多ございます。こういうのがあった。そしたら自分たちも勉強して、箱罠については置いたりすることができれば、少しでもやっぱり自分の被害を最小限にくい止めるためにやりたいと切実に思っていらっしゃいますので、ぜひそこら辺についてはお願いしたいと思っております。 ここに平成20年9月12日の新聞の切れ端がございます。ここに「イノシシ大学開校」という記事がございました。「イノシシによる農作物被害が近年深刻化している県北地域で、被害軽減対策を効果的なものにするために、集落ぐるみの対策を推進しているが、地域において的確な知識を有した指導が不足している。地域に根差した効果の高いイノシシ被害軽減対策を行っていくために欠かすことのできない地域住民への相談相手、指導となるイノシシ対策インストラクターを育成するためイノシシに関する総合的な講義を開催する」と目的はなっております。 これを私新聞で見ました時に、この時の指導員は、県の農政課鳥獣対策班の小寺さんでした。2年前に私も講義を受けた方でございますが、この方が来年の3月まで7回の講義を受けて、インストラクターの認定書を出すことになっております。 イノシシ対策というのは、本当に勉強していけばいくほど、一つの自分のところだけでやってでもどうしようもない。どうしようもないというのは、効果はあるのですが、それでもどんどん来るようになる。ですから地域ぐるみでしなければというふうに思うわけですね。ですから、この県がイノシシ大学の開校をやったのは、この講義を通じて、そういう指導、専門的な相談相手を養成するためにこれを開いていると思うわけでございますが、これは、この雲仙市としても島原振興局のほうに開校してもらいたいというふうに思うわけでございますが、部長はこのイノシシ大学の開校は御存知でございましたか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) イノシシ大学は、県北のほうで実施をされているということは聞いておりました。これは先程議員が申されますように、インストラクターの養成をするための講座でございます。私どもといたしましても、こういった講座を島原半島でもというふうに考えておるわけですが、先程申されたように7回に分けて講座が行われるわけですね。 そうしますと、このインストラクター、いわゆる指導になるための講座を7回受けなければいけないという、そういった時間的な制約の中で、どれだけの方々がそれに参加していただけるのかなというのが、一番心配なところでございまして、もう少しそういった調査をさせていただいて、これは振興局に半島の対策協議会があるわけですから、要望すれば来年度でも開校ができるというふうに思います。 しかし、開校をしても受講する方がいらっしゃらなければ、非常にこれはもう失礼なことになることでありまして、もう少し慎重に調査をする必要があるのじゃないかなというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) この県北の受講数は何人だか御存知ですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 調べておりません。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) 受講人数は60人で、農家の方々や猟友会、市町村の担当だそうでございます。私は農家の方々はなかなかそういうのが難しい。7回も出て行って勉強するのはと。しかし、少なくとも市役所の職員の方々は、農林水産課の方々はそういうふうに受講をされて、農家の方々に直接指導するインストラクターになっていただきたいのですよ。そこら辺がまず基本じゃないかなと思うわけでございますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 職員ということでございましたが、私といたしましてはできれば農家、民間の方に優先的に講座を受けていただくということを念頭に進めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) もちろん、それは農家の方々が受けられるのが一番いいのですが、まず一番最初に言いましたように、平成18年度と平成19年度で6分の1に減っているのに原因がわからない。今そういう状態なのですね。雲仙市の減った原因がですよ。社会環境が変わったとかちょっと言われましたが、そんなに変わったのかなと思うわけでございます。 やはりこのイノシシ大学の開校というのは、することによって農家の方々の対策相談員を作っていただきたいなというふうに思うわけでございます。 雲仙市の有害鳥獣被害防止対策事業というのがございますね。年間1,061万円でございますが、ソフト事業がこれ捕獲奨励金が、今年が734万円、734頭予定されておりますね。 ハード面がワイヤーメッシュ、さく、電気さくなどですが、254万円。他のもろもろも入れて1,061万円になっておりますが、実際に言いまして農家の方々に聞きますと、何とかしてワイヤーメッシュ等、電気さくをしたいというのですが、市の予算があまりにも少なすぎて、いろんな要求が後回し、後回しになってるというふうにお聞きしたわけでございますが、ハードの事業をもっとふやすべきではないかなと、考えるべきではないかなと思うわけでございますが、それについてはどうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) ハードの取り組む事業費ですけれども、これはもう財源の問題もありますから、果てしなくというわけにはいきませんが、とにかく少ない財源の中で、どれだけ有効にそれを活用するかということでいきたいというふうに考えております。 議員さんの地元でございます小浜の山領地区ですね、ここでは平成18年、平成19年というふうに取り組んできておられます。まず、もともと電気さくで対策をとっておられた地区だったのですけれども、ワイヤーメッシュをかなり4km程度設置をされて、その後先程から話があってます耕作放棄地、そういった下刈りとか、イノシシが入ってこれないような環境にしていただいて、現在被害が減っていると、そういった状況があるわけですね。 これにつきましては、農家以外の方も集落単位で協力をしていただいておると。2日程度でワイヤーメッシュを一挙に集落で張ってしまわれたり、そういった全体的な協力の中で対策を講じられておるわけですね。そういったいい事例があるわけですから、金を入れるばっかしでは減らないなというふうに考えておりますので、有効的に使っていきたいと、そういうふうに思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) このイノシシ対策というのは、今部長が言われましたように、地域ぐるみで本当にしなければ減っていかないなというふうに思います。ぜひこういうふうな、ただしどうしてでもワイヤーメッシュを山領地区に張っていただいたのは、本当に感謝しているわけでございますが、もっともっとその市内の中には、そういうものをしたいという方もおられるようにお聞きしておりますので、ぜひそういうふうなところの点を考えていただきたいなというふうに思うわけでございます。 平成19年12月に鳥獣被害防止特措法が制定されました。ここにパンフレットがございます。これは、国が鳥獣被害防止施策を実施するための基本方針をまず制定する。市町村は被害防止計画を作るということになっているわけでございますが、被害防止計画はどうなったのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 雲仙市の鳥獣有害防止計画は、既に策定をいたしておりまして、現在インターネットでも閲覧できるように、市のホームページでも閲覧できるようになってございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) せっかくこの特措法ができまして、市町村が被害防止計画を作りました。ただし、これから具体的な措置がありますよね。そういう捕獲とか侵入防止策というのに力を入れるのが、その計画を作った根本だと思いますが、そこについて昨年度から本年度にかけて強化されているのでしょうか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 今御指摘をされておるのが、国の法律によりまして国が基本方針を出して、市町がそれぞれこの実施計画、防止計画を作って防止策を展開していこうと、そういった流れになるわけですけれども、これにつきましては、補助サイドにつきましては、国が直接事業採択をしようという内容になっておりまして、このためには協議会を立ち上げなければならないというふうになっております。 この協議会につきましては、まだ現在は立ち上がっていないわけですけれども、私どもとしましては、年度内にこの協議会を立ち上げをいたしまして、平成21年度から直接国から協議会へ補助金をいただいての対策になるわけですけれども、そういったことで取り組みを進めておるところでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) これは、もちろん県の方からいろんな財政支援が、80%ぐらい特別交付税で入ってくるのですかね。そういうふうなのがあると思いますが、ですから、実際上1万円かかった時には、市のほうとすれば1,500円ぐらいで済むかというふうに思っておりますが、これはぜひ早くそういうものを計画ができたわけですから、作られて、この具体的なあれをすべきではないかなと思うわけでございますが、市長どうでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) ただ今部長が申し上げましたとおり、年度内に協議会を立ち上げて、やっていきたいということでございます。そういうふうに私も理解させていただいてます。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) やはりこのイノシシの被害を食い止めるためには、イノシシが集落や里のほうへおりてくる要因を取り除く、それが第一じゃないかなというふうに思いますし、そして、今度は効果的な方法で囲むことですね。ワイヤーメッシュ等で囲む。それから効率よく捕獲すること、この3つではないかなと、このイノシシ対策としては思うわけでございますが、そこら辺についてどうですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) それはもう、先程から申しておるとおりでございまして、防護対策、2点目に住み分け対策ですね、それから捕獲対策と、この3点を有効に活用しながら、この対策でもってこの被害防止をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) イノシシ対策に関する情報は、農家の方々に聞きますと、友人や隣人から教えてもらうことが多いと。でも本当は役場、市役所から正確な情報を流してくれないかなという被害農家の意見があったわけでございますが、それについて部長はどう思われますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 私もそういうふうに思います。少しそういった住民への啓蒙、啓発がちょっと不足してるのかなというふうに思います。そういったことから本年度、あるいは来年度に向けて、今後やはりその集落単位での協力がないと、なかなかこれは減っていかないという面もございますので、もう少し啓蒙、啓発をさせていただきたいなというふうに思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田康則議員。 ◆9番(町田康則君) あと時間2分ございますが途中で切れるよりも、やはり農家の方々の話を聞くと、本当に切実なところがあるわけでございますね。ぜひ自分たちでも何とかしたいけど、いろいろできないところもある。そういうところは、やっぱり的確な指導を市の担当なり、市の当局から教えていただきたいというふうに思っている方が多いのです。 ですから、そこについて市の担当の中に専門的な知識を持った方を、イノシシ大学等も使いまして広めていただいて、そして実際の農家の方々に指導をしていただきたいというふうに思い、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) これで9番、町田康則議員の一般質問を終わります。……………………………………… ○議長(酒井八洲仁君) ここで、11時15分まで休憩いたします。=午前11時00分 休憩= =午前11時15分 再開= ○議長(酒井八洲仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 22番、町田誠議員の質問を許します。町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) 通告順に従いまして、私は千々石町の町田でございます。先程は小浜町の町田でございました。 今回の定例会は、私たち議員の任期最後の1年の最初の議会でありまして、特に襟を正して厳しい質問になろうかと思います。その点はよく御指導のほどをお願い申し上げまして、本題に入りたいと思うわけでございますけれども、身体障害福祉医療給付についてお尋ねいたします。 雲仙市では、身体障害の3級までが福祉医療の対象となっているが、他市では4級までが身体障害福祉医療の対象になっておるようである。この件は障害医療費助成制度一覧表を見ていただければよくわかりますが、疑問でならないのは各自治体でばらつきがあるようであります。公平でない理由を聞きたいわけでございます。 つけ加えますが、都市はもっともっと充実した医療や福祉、介護に力を入れている。 以前、合併前までは福祉医療費は毎月15日までに支払いすれば、月末には指定された口座へ振り込まれていたと思うわけであります。通常は、3カ月後に振り込まれていると思うところであります。 小浜町を例に挙げますと、1カ月という早い時期に手続を行ってくれていた。しかし、雲仙市になってから3カ月以上待っても入金がなされていない。役所にわざわざ出向いて問い合わせたところ、担当の職員が気をつけて見ておきますと言いながら、4カ月かかってやっと振り込まれた。本件も車を持っている人でないと、なかなか確認のために銀行、郵便局等には行けない。まして、お年寄りには大変な仕事である。不正に福祉医療費が使用されてはいないかなど、受給に疑問を持たれるような行為ですね、早急に原因を究明していただきたい。 上記の状態が続き、愛野の福祉事務所にも何度か足を運んだり、電話して話す中で、3カ月間の猶予があるのに、なぜ福祉医療の手続が遅れるのかと尋ねると、「手続する人がたくさんいるので、やりくりができない」と担当職員に言われたそうであるが、医療費受給にはこのような言いわけは全く関係ない言葉であり、このような事案を重く受け止め、職員の資質向上と配置について、市長に固く聞く。 依頼は職員に対しては弱者の立場であり、また、職員はあなた方のおかげで仕事をさせてもらっていることを忘れてはいけない。依頼は福祉課担当の男性職員に、どのようにやりくりすれば手続がスムーズにいくのか考えるように伝えた。 また、福祉事務所にいつ出向いてもあいさつするわけでもなく、すみませんと言っても伝わらない。丁寧に教えてくれる人はなく、いつも気分を害することが多かった。そこで体に障害または身体に何らかの疾病を持つ人の家族は、一体どこに相談を持ちかければよいのか、困っておられると思います。 私もインターネットで障害等級の件、後期高齢、福祉医療等の件を調べたり、東京中野区の身体障害相談員に電話し、いろんな相談、あるいはアドバイスを受け、相談員の方も、はっきり言って都市と地方とは比べ物にならないということをおっしゃっておったわけでございますけれども、あとは自席でまた答弁次第でお尋ねしますけど、本件については本席からは最後になるが、市長、相談員システムの充実化、これを今後どう考えておるか。 それと自立支援協議会、つまり赤ちゃんから成人、老人までの充実について、市長の答弁をお願いします。 次にいきます。これは千千石漁港防波堤で発生した事故について、まず防波堤管理の状況について、本件は御承知のとおり去る11月1日、千千石漁港防波堤において、本町中学3年生が友人と釣りに来て、テトラポットと普通言いますけど、これは多分シーロックというと思います。この上から海中に転落したと思われる大事故が発生し、私も漁協職員の案内で現場に行って、消波ブロックの上に上がって見ると、足がすくむほどの恐怖を感じた。 事故の再発防止策について、市の考えを聞かせていただきたいと思います。 当初、防波堤も補助事業の関係で、末端での手直しが厳しいこともよく理解できますが、防波堤に上る階段が2カ所ある。本件についても、市長の考えを聞かせていただきたい。 また、管理面から指摘すれば、誰が行ったか個人的に木製のはしごまで取りつけてあったが、市当局はこのことを確認していたのか。今後事故防止のため立ち入りを絶対禁止するなら、看板だけでは効果は薄いと思います。 転落事故の原因と再発防止について、転落原因というのは現場に行けばよくわかるが、ブロック1基が25tから45tというものを組み合わせ、干満の差で異なるが、海面までは約6から8m程度で大変危険な箇所であり、今回の事故を教訓に徹底措置をとるべきと思うが、あわせて市内港湾など、危険箇所の目視、あるいはその調査状況についてもお尋ねするわけであります。 次に、学校、市教委の対応についてお尋ねします。 今回発生した事故の対応状況、再発防止について、市教委がとった迅速な措置について尋ねる。あわせて学校側の対応についても尋ねる。 過去にも本町でテトラポットによる痛ましい事故が海岸で発生しているが、事故を絶対に風化させてはならない。市教委の考え、今後の取り組みについて聞かせていただきたい。 この席で最後になりますが、事故に遭われた子どもさんの一日も早い御回復を心よりお祈りし、壇上からの質問を終わり、あとは自席から質問させていただきます。 以上です。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁いただきます。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 町田誠議員の御質問にお答えさせていただきます。 まず、第1問でございますが、医療費給付の窓口対応の問題につきまして、御不審を招くような点があったとすれば、心からお詫びしたいと思います。そしてまた、そうした誤解を招かないように、職員ともども再度それぞれの対応に対して検討していきたいと思っております。 また、御質問の内容でございますけれども、一元的には、まず部長のほうより答弁させていただきまして、それらの中でいろいろと御説明をさせていただきながら、また再度の御質問にお答えさせていただきたいというふうに思うわけでございます。 また、防波堤管理の現状についての御質問にお答えさせていただきます。 現在、市内の9漁港には40カ所の防波堤が整備されておりまして、漁港の外洋に面している防波堤は16カ所でございます。 この防波堤管理の現状でございますが、漁業に支障を来す恐れのある箇所には、市及び漁業協同組合によりまして、駐車禁止や防波堤内への車両の進入禁止などの看板を設置いたしております。 また、漁港施設は漁業協同組合へ管理を委託しており、委託業務の中で施設の巡回や漁港の保全に反する行為の管理、監視、指導及び市への連絡を行っていただいているところでございます。 事故が発生いたしました千千石漁港の西防波堤は、平成元年より防波堤の延長工事が実施されておりまして、幾度かの改修を経て平成8年3月の漁港修築事業により、現在の防波堤が完成をいたしております。 当施設には、外洋の波の状況を確認する目的で、天端に上がる階段が2カ所整備されており、階段を上がった先をさくで囲み、さく外への立ち入りを禁止する看板を設置しております。 事故原因につきましては、雲仙警察署が調査中でございます。 市といたしましては、現在再発防止のため、各漁港の施設調査を行っており、また類似箇所につきましては、看板設置などの事故防止措置を講じますよう、準備を進めているところでございます。 残余の答弁につきましては、各担当より答弁させていただきます。 ○議長(酒井八洲仁君) 鈴山教育長。 ◎教育長(鈴山勝利君) おはようございます。町田誠議員の千千石漁港防波堤で発生をいたしました事故に係る学校及び教育委員会の対応についての御質問にお答えをいたします。 学校といたしましては、事故発生の第一報を受け、教育委員会と連携を図りながらその対応に努めてまいりました。 まず、保護とともに当該生徒の容体の把握に努め、事故発生時の状況把握と、一緒にいた生徒たちへの対応を行いました。 そして、臨時の全校集会や学年集会を開き、事故の状況について報告するとともに、臨床心理士、スクールカウンセラーの派遣を要請し、心の教育サポーターとともに生徒たちの心のケアを行いました。 さらに、PTA役員との連携により、全家庭の対応にも努めたところでございます。 また、生徒たちに二度とこのような事故が起こらないよう、その防止策のため現場の状況を確認し、PTA役員の協力を得ながら再発防止のための看板設置も行っております。 なお、教育委員会といたしましては、事故の一報を受け速やかに学校及び長崎県教育庁高校教育課児童生徒支援室と連携を図りながら、事故に遭った生徒の状況、一緒にいた生徒への対応、そしてまた学校への指導、支援を進めてまいりました。 特に、一緒にいた生徒への心のケアにつきましては、学校及び保護の意向をもとに数回にわたる臨床心理士の派遣をしてきたところであります。 また、市内の全小中学校に対しましては、事故防止の通知を出し、再度児童生徒の安全確保の徹底を呼びかけてきたところでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) 町田誠議員の身体障害福祉事業費給付についての御質問にお答えいたします。 まず、福祉医療費助成制度について御説明申し上げますと、この制度は身体に障害がある方や乳幼児、母子、寡婦の方々に医療費等の一部負担金から福祉医療費自己負担額を除いた額を助成することで、医療費の負担を軽減し、市民の福祉の増進を図ろうとする制度でございます。 本制度の対象につきましては、身体に障害がある方々のうち、身体障害手帳の1級、2級、3級をお持ちの方並びに療育手帳A1、A2、B1をお持ちの方が対象となり、乳幼児につきましては、就学前の児童、母子家庭の母につきましては、20歳未満の子を監護している方、母子家庭の子につきましては、18歳未満の子、寡婦の方につきましては、60歳以上70歳未満の女子で、扶養義務と生計同一でない方が対象となっております。 また、市が行う福祉医療費の支給までの事務の流れについて御説明いたしますと、まず福祉事務所及び各総合支所にて受け付けました受給申請書を、医療機関ごとに1月の診療日数に応じた支給額の算定を行う必要があるため、月末締めで集約し、高額医療費や付加給付費に該当しない場合は、申請月の翌月末に支給いたしております。 なお、高額医療費や付加給付費に該当する場合は、その額を医療費等の一部負担金から控除することとなっておりますので、高額医療費等の額が確定した後に、福祉医療費を支給することになります。 さらに、高額医療費等の額が確定するまでの期間は、加入されている保険制度によって異なり、国民健康保険の場合は、診療月から約2カ月、後期高齢医療制度の場合は、診療月から約3カ月、社会保険や健康保険組合の場合は、高額医療費支給決定通知書の提出や保険税の照会が必要になるため、4カ月程度を要する場合がございます。 従いまして、福祉医療費の制度上、市民の皆様の加入されている保険制度によっては、支給までに最長で4カ月程度を要する場合があることを御理解いただきたいと存じます。 また、御指摘がございました窓口対応の件につきましては、教訓としてよりよいサービスが提供できるよう、今後とも努めてまいりたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) おはようございます。先程市長答弁の中で、質問に答えてない4点がございます。私のほうから説明させていただきたいと思います。 階段が2カ所あるということで、これについてどのように考えているかというこの点でございます。 この点につきましては、先程市長答弁の中にもありましたけど、外洋の調査ということで、これは外せないということで考えております。ただ、安全面はどうかということで、天端のほうにさくを設けてございますので、そこまで行っていただけば、その外には出れないようになっておる仕組みでございます。そういうことからして、下の階段はやっぱり封鎖してはいけないのだろうというふうに考えます。 それから、木製のはしごの確認はどうなのかということでございます。この件につきましては、事故の報告を受け直ちに現地に赴きまして、初めて確認をいたしました。現在においては、そのような危険な物件ということで撤去させていただいております。 それから、看板だけではどうなのかというようなことです。この件につきましては、当地においては車両禁止の看板は置いてございますけど、人は立ち入り禁止というのがございませんもので、直ちに建設整備部のほうで作成をして、設置をしておるところでございます。これが、ただ今のところ簡易なものでございまして、十分今後検討しなけりゃいけない問題だと考えております。 それから、目視の件はどうなのかということでございまして、この件につきまして事故報告を受け、管内に9漁港あるわけでございますが、この管内の漁港すべてを防波堤、あるいは消波ブロック等の調査をいたしたところでございます。そういう状況を報告いたしておきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) すみません。先程漏れた分がございましたので、説明をさせていただきます。 一応福祉医療の雲仙市は3級までしかしてなくて、他市では4級までやってるが、その違いはどうかということでの御質問でございました。 一応この福祉医療制度というのが、県の補助にのっとった補助制度でございまして、本市も長崎県の基準が大体3級までということになっておりまして、4級までやられているところにつきましては、それぞれの自治体の判断で、どうしても単独で上乗せという形になりますので、そういうことで自治体の財政状況とか、そういう形で変わってくるということでございます。 以上です。
    ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) 今説明を受けたわけですけれども、辻部長、私が大体聞く趣旨は、こういう等級の件は今わかりました。このことはもう尋ねませんけれども、やはり住民はどこにこういうふうなことを相談すればいいのか。それで、答えを出しきらんような人が窓口におってもろうちゃ困るわけですよ。あなたを責めるわけじゃありません。 それで、住民はわからないから尋ねに行くわけですよね。そして、金子副市長、あなたも頭を振ってわかるように、やはり尋ねに行く人は弱者ですよ。それで、あなた方のおかげで仕事をさせてもらってるという、その魂胆のわからない職員がおっていいですかね。そのためには、私に仕事があるのだということを肝に銘じていただきたいと思うわけですよ。 だから、届け出が多いから仕事が延滞してるだとか、それは何も依頼に言うことないのです。その言いわけは必要ないのですよ。間違ってません、これを先に答弁くださいよ。金子副市長でもいい。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 町田議員御指摘のとおりに、行政というのは最大のサービス機関だということを私は思っております。ですから、その面で例えば弱者の方々、市民の方々が御相談に見えられた時に、十分な対応ができなかったということは、これはまた我々も厳しく反省し、そしてまた周知徹底を図らなければならないと考えております。 ですから、このことにつきましては、再度私たちも御指摘があったことについて、内部統一を図るために努力をさせていただきたいと思っております。 そしてまた、今後もやはり行政の人間として、パブリックサーバントという言葉をきちっと認識しながら、やはり住民の方々には対応していきたいと思っております。そのことにつきましては、やはり内部統一、そしてまた周知の徹底化を図っていきたいと思っております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) 次に尋ねます。例えば福祉事務所から病院、病院から福祉事務所に例えば書類を出しますね。申請書類をですね。それがコピーもなく、もし紛失した場合、依頼は何を証拠として請求できますかね。病院から直接担当がもらってきたと、福祉事務所に。算定するわけでしょ。それが依頼には全然コピーもないのですよね。 それがもし紛失したり、なくなったりした場合、依頼は泣き寝入りの感じ。そういうことは今までになかったろうと思いますけども、あったならあったと言ってくださいよ、ここで。それで、そういうことの事例があったかどうか。今まで紛失して、依頼に迷惑かけたとか。 それと、やはり住民が来た時にわからないのだから、丁寧に「あなたはここに座っとってくださいよ。向こうの課ですから、その担当を連れてきますから」というぐらいの配慮をしていいでしょう。あっちだから、こっちだからって依頼、市民の方を来た人を回すということは、あそこでは住民は緊張してますよ。特にこの福祉関係は、その点を十分認識して、理解できる方だけあそこに据えてくださいよ。 それで、そのコピーを紛失した時のセキュリティ、答弁願います。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) 申請書の紛失ということがなかったのかということでございますけど、今まで私が来てからは、そこ辺の報告は聞いておりません。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) この前聞き取りをしましたね。11月14日、その時に大体話したのですよね。これ名前もわかっております、担当はですね。だから、そういう事例があったのかどうか認められますかね。ああ、ほんと、やはり依頼が窓口に来られて、ほんと不都合なことを与えたという確信とれますかね。とれなければ、それなりの次のまた手段を考えますけどね、その点お願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) ただ今の御質問の件ですけど、一応担当、窓口の方にはそういうお話があった時に、そういう事例がなかったかということで一応確認はしたのですけど、なかなか本人はそれに思い当たる部分については、あまりないということでの回答でございました。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) そういうこと自体おかしいのですよね。名前を言いましょうか、ここで。あってるのですよ。こうやって実名で投書が入ってますよ。名前まで言いませんけど、フルネームで住所までわかってますよ。そして、行った時に、再三行くけどもわからない答えばっかりで、出向いていっても相談している相談のわからない答えを出すそうですよ。それ、どこに私は相談すればいいのかって、それで、おたくだけじゃなかけん、いっぱいつかえとるけん、申請書がつかえとるけんとか、それは口実でしょう。そんならそこの職員を増やして手厚くして対応するべきじゃないかなと私は思うわけです。住民の立場から考えますからね。 だから、そんなやっぱり逃げ腰の職員は、それなりのことを考えてもらわなくちゃいけないと思いますよ。そしたら、どこにこの住民のこういうふうな申請をする方は行けばいいのか。 それと、疑えば切りがありませんけど、病院から事務所に送られる。直で書類が行った場合、依頼には、それは全然見えない。それを落としたなりした時は、もう給付ができない。郵便局、銀行あたりで閲覧をしなければわからないて。 やはり、公的な機関は、みんな住民からすれば、職員はスペシャリストなのですよね。それで信頼された窓口なのですよ。あれは入金があったろうか、なかろうかで確認する人はまずいないと思いますよ。それで、1カ月、2カ月飛ばされても、ありゃわからんじゃったよということあることが多分多々あるかと思いますよ。それだけ信頼したい人ばかりですよ。それが、あそこにおるからというて大きい態度をしておってもろうちゃ困りますよ。だから、言いたいのですよね。わかりませんとか。 それで、市長、この相談窓口のシステムの充実化を図っていただいて、より一層、やっぱ今後、やっぱこういうふうなことが増えてきますよ。それで、やはり少ない予算で大きな成果の出るように、どっかを削ってでも、やはりやるべきではなかろうかと思うわけですよ、期待しますよ、市長、あなたに。できますかね。もう一度、答弁願います。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) ただ今御指摘でございます相談員制度でございますけれども、制度はございます。ですから、これは今御指摘のとおり、もう少しサービスが徹底いたしますように、制度を充実化していきたい努力をしたいと思っております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) そしたら、市長、これがそういうふうにでき上がる段階では、教えてくださいよ。そういうふうにしつつあるからと、こういうふうにしているからということ。なかった場合は、また3月の定例会で再度お尋ねさせてもらいますけれども。これはまたこれとしてまだ時間がたっぷりありますので、次に行きます。 この防波堤事故ですね。先程、島田部長もおっしゃいまして、階段はとれないということで、だったら、やはりあそこに入られないように、ぴしっとそれなりのさくをやっぱり補助事業の観点で私もわかります。 それで、そういうふうなことをしていただいて、漁協とすれば、とってもらってもいいのだと。行政さえオーケーすればいうところですよ。それで、そこの点を十分、費用対効果が出るように、事故がないようにしていただいて、どんなにしてでも、やっぱり入る人は入るのですから、そのやっぱり網かけはできないと思うわけですね。 それで、その点、よろしくお願いして、次に、教育長、最後に、私もあまり苦いものは言いたくありません。だから、今日は半分控えて、百歩引いてお話させてもらいますけれども、市教委の対応、学校側の対応、これについて、11月4日の午前10時からおたくの課長、あれは学校教育課長ですね。他2、3名でここで聞き取り調査をしました。それに私出向いていきました。本当は、通告書を出してるのですから、出向く必要もないのですけど、やはり議運で決まったことだからと思って出向いていきました。 そして、そこで質問項目を局長と読む時点で、これとこれは一般質問ではちょっと控えてくれんかと担当から言われましたけど、いつそういうふうな法令が施行されたのかどうかですね。私たちもお粗末ながら、やっぱり住民から負託を得て、議員としてここに来て発言の場を与えてもらっております。地方自治の観点から見て、そういうことは許されますかね。そして、私の内容を最後まで聞かずに、そんなら私これ説明もすることないのですよ。そして、この点についてはということをしきりに言うものだから、これを取り下げろということかと私言うたら、そうですと言うたけん、何があんたがそう言う必要があっとかって。そして、あとは局長と話すからというて、そしたら、局長がもうそこでぱっと時間をとったから。そういうことがいつ市教委のほうで権限が持たれるようになったか、答弁願います。 ○議長(酒井八洲仁君) 鈴山教育長。 ◎教育長(鈴山勝利君) お答えいたします。 法令的なことはないと思います。ただ、私どもの学校教育課長がそういう話をしたという内容は、子どものこと、保護のことの心情をおもんばかってのことだろうと思います。だから、今、ちょうどそのころは、事故があって3日目ぐらいですので、一緒に行った中学生の2人も非常に精神的に落ち込んでいるといいますか、そういう状況がございましたので、そういうこと、内容がよくわからない、質問の内容がまだその当時どこら辺までの質問なのかということがわからなかったこともあって、そういう対応したかと思いますし、失礼なところがあれば、また、戻ってから指導をきちんとしておきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) 教育長、11月14日なのですよね。事故は、多分11月1日と思います。それから、14日たっておりますね。それで、私は、そっちのほうには触れないのですよ。私が尋ねたいことはですね。私の質問要項を完全に消化し切らずにおって、ちょっと辞めてよということ言うものだから。そこで、引けということかと言ったら、はいて言うたものだから、これはおかしいと。局長ちょっと補足してくださいよ。事実でしょう。 ○議長(酒井八洲仁君) 局長は答弁する必要はありません。町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) いや、これがあったことは事実なのですよ。それで、暫時休憩をとってでも、はっきりこれをしたいのですよ。何で執行から、これは、そういう事情であってでも、こういうことをすること自体が寝た子を起こすようになるじゃないですか。私は、触れずにするっと通ってあったのですよ、ですね。教育長、あなたを責めるわけじゃないですよ。逆の立場になってみてくださいよ。厳しい選挙を勝ち抜いて、ここに話す場を与えていただいております。そういうことです。心境はどうですかね。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 町田議員の御質問に対しまして、質問取りをした時に、そういった誤解を招くような発言があったことは、心からお詫び申し上げます。 先程、教育長も申し上げましたように、お互いに意思の疎通が欠けていた部分はあったかもしれません。ですから、もう少し町田議員の御質問内容について注意を持って聞いておれば、また、そういった趣旨ではないということも理解できたかもしれません。そういった意味では、もし例えば、町田議員に対しまして質問をさえぎるようなことがあったことに対しましては、本当に心からお詫び申し上げたいと思います。 ただ、今、教育長も申し上げましたとおり、非常にナイーブな問題だったものですから、そういう意味では少し早とちりした部分があったかもしれません。お許しいただきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) 市長、よくわかります。それで、市長にこういうふうな人材を何でここに置くかというところまでは尋ねようと思ったのですよね。それで、私の説明、聞き取り調査をしてしまってから、いや、町田と、これはちょっと今こんな状態だから控えてほしいというなら、私もばかじゃないからそんなことは言いませんよ、尋ねませんよ。やはりまだ日は浅いから。そしたら、ちょっと今、ちょっと時期尚早のごとあっとですよとかなんとか言うから、それは引けということかと言ったら、はいと言うとですものね。こういう権利をいつ市長は与えたとかなと思っておったわけです。そういう教育長、状況なのですよ。私の気持ちは十分伝えてくださいよ。 それと、ここの部長、事故のあったところですね。ここは、以前も日ノ田海岸というところで事故があったわけですね。それで、そこは、多分、フェンスかなんか張ってある、千々石の支所長にちょっとお尋ねしますけど、フェンスはあそこ多分張って行けないようにしてあるとかなと思いますけど、その現状をちょっと教えてください。この前、何年か前事故のあったところ。わかっておれば、部長でもよかよ。 ○議長(酒井八洲仁君) どっちですか。福島千々石総合支所長。 ◎千々石総合支所長(福島悟君) 申しわけありません。現場を今確認はまだしておりませんで、申しわけありません。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 現場の確認なのでございますが、今回の場所とは若干離れておるということで認識をしております。ただ、その中まで行っておりませんで、たしかその先にも釣り客がおったというのを当日把握をしているのです。であれば、そこは、フェンスはなかったんだろうというふうにちょっと今ふとこう思いついたところでございますけれども、その辺、再度確認をしたいと。そういうことで先程、議員指摘のとおり、あくまでも安全が第一ということもありますが、その消波ブロックの効果、そういうことも考え合わせていろんなところの対応をさせていただきたい、このように考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) 部長、そういう考えで、しかし、フェンスをしてでも、やっぱり先程言ったように、行く子は行くのですよね。けど、やっぱり最小限度のバリケードみたいなとはしてほしいと思います。 それと、先程、福祉関係のこの件で私も疑問に思うのは、田舎に私ども住んで、同じ日本に住んで、いろんな面で格差がある。これがどうしても納得いかないわけですね。保険料、税金、年金の払いものは、当たり前に払わせて、受け入れサービス、助成制度が違う。これは、絶対やっぱり許されないことですよね。税金、年金、保険料は全部都市並み、都会並みに払わせられて、やっぱり受けるサービスは落ちるということは、どうしてでも許せません。こういうようなことについて、福祉担当の辻部長、やはり住民は、そういうふうなことも考えてるのですよ。だから、その点、どう思っておられるか。今後、そしたら、こういうふうにしてこうやろうかということが頭の中に今浮かんだら、ちょっとせっかくの機会ですから答弁願いたいと思います。払うものは、当たり前、都会と一緒のごと払って、受ける給付は、もう落ちるということじゃ、やっぱり公平さが足らんとじゃなかろうかという考えを持っておられる人もおるから、その点をここではっきり言うていただければと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) ただ今の御質問の件ですけど、今の日本の保険制度自体が、例えば今の国保の場合とか、社会保険とか、共済とかあるわけですけど、その中でもやっぱり高額医療というですかね、やっぱりその部分でも差があるわけですね、今の制度上はですね。だから、そういうことを考えまして、今の福祉医療制度自体は県のいわゆる事業ということで2分の1が県のほうから補助という形で来るわけですけど、どうしても県のほうの基準に見合う分しか市では、例えば、雲仙市の場合でも、県からのほうでも大体そうだと思うのですけど、4級までやっておられるところについては、何か大村市のほうがやられているということでは、ちょっと聞いておりますけど、他の市町村についてはほとんど県の基準に沿った形でやられてるということで、なかなか上乗せでやることにつきましては、やっぱり私たちの福祉予算の中で全体枠がある程度決まっておりますので、どっかを増やせばどっかを調整しなければいけないという、そういう状況もございますので、今の段階では大変厳しいのかなということでは考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) そしたら、福祉医療費の支給ですね。やはり15日までに病院に支払いすれば、その月末にその人の口座に振り込まれてあったと、合併前まではですね。そして、合併してから3カ月たっても振り込みがないと。これは、ずっと合併当初から続いたものですかね。そして4カ月目ぐらいにやっと振り込みがなされたという、この原因を教えてください。先程は、何回かちょっと触れられましたけれども、遅れる原因、具体的に教えてください。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) 国保の場合でいきますと、例えば9月に診療した分につきましては、病院が9月分をまとめて国保連合会のほうに請求をされるわけですね。それから、国保連合会のほうがまとめて審査等々をされてから、11月の初めに市のほうの国保ですかね。国保の場合は雲仙市が保険ということでございますので、国保のほうに行きまして、その分が11月の10日ぐらいまでに来るわけですけど、その後、国保のほうで高額のほうを算定された結果がうちのほうに、福祉のほうに大体20日ぐらいに来るわけですけど、その分を申請があった分とチェックしながら、そして、その月の月末に一応支払うように、普通はスムーズにいって大体そういう形に9月の診療分が11月の末に支給されるという形になっております。ただ、長くかかる可能性がある部分というのが、例えば、社会保険とか、そういう場合が、うちのほうには全くレセプト等が来ないわけですね。あくまで高額医療というのが、本人さんがそういった社会保険等に請求をされて、その高額の払い戻しがやっぱり組合によって若干違うわけですよね。だから福祉医療としては、そういった高額がいくら出たのかということの確認をして、その分から自己負担の800円なり1,600円を引いた残りを高額福祉医療ということで支給するということでございますので、そこら辺で社会保険のほうに確認とか、そういう場合もございますので、中にはどうしても時間がかかるという場合がございます。 以上です。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) そしたら、またさかのぼるわけじゃないけれども、申請が多いから、その手続きが遅れてるというようなことを部下のほうにそういうふうに回答をしなさいということを上のほうで言われたことがありますかね。その人が独断でそういうふうな返答を依頼にしたわけですかね。その点ちょっとお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 辻市民福祉部長。 ◎市民福祉部長(辻政実君) そういった指示はいたしておりません。 ○議長(酒井八洲仁君) 町田誠議員。 ◆22番(町田誠君) あなたの福祉部の部下が、そういうふうなことをやっぱり言ってるのですよね。とんでもないことですよ、これは。そういうことがあってるのです、あったらじゃないのですよ。あってるのです。それで、それをぴしっと調査して、やっぱり徹底した健全な雲仙市、信頼感のある雲仙市を作っていただいて、残念でなりませんよ、これは。いろんな面で怪文書、その他も今来てますよ。やはりきちんとして襟を正して、やっぱり光る雲仙市、自分のことじゃないですけど。市長ですね、やはり他市から見られても後ろ指のさされないように、完璧なとはいかないじゃろうけれども、もうちょっと障害医療制度、こんなのもかゆいところに手の届くようなことをやってほしい。 ただ、口先だけの行動に過ぎない、こういうことを依頼は恐る恐る来て、遠慮しながら窓口に来て、そういうふうな対応では動揺しますよ。何とか、今月も給付金を口座に振り込んでいただきたいという旨を伝えに来るのですから。そして、今度、銀行、郵便局あたり確認に行くのにも車を持たない人はやっぱり金がいるでしょう。それで、その点も十分理解した上で答弁のできる回答を下せるような人を、こういう窓口は重要なポストですから、市長置いてくださいよ。そういうふうなことができない人は、それなりの対応を考えてくださいよ。あまりにもこれは、聞いてみてずさんですよね。 それで、もう昼にもなりましたので、一応辞めますけど、市長に先程言うたように、これ相談員システムの件については、また、徐々にずっと御相談させてもらいます。 以上をもちまして、答弁することのあったら答弁していただいてもいいですけど、私の質問はこの席から終わります。 以上です。 ○議長(酒井八洲仁君) 答弁いりませんか。 ◆22番(町田誠君) あればもらう。 ○議長(酒井八洲仁君) それはないでしょう。……………………………………… ○議長(酒井八洲仁君) それでは、1時まで休憩いたします。=午後0時02分 休憩= =午後1時00分 再開= ○議長(酒井八洲仁君) 午前中に引き続き会議を開きます。 16番、井上武久議員の質問を許します。井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) 執行の皆さん、こんにちは。16番の井上武久でございます。議長のお許しをいただきましたので一般質問を行いたいと思います。 午前中、昼前は、少し天気も荒れ模様となってきましたけれども、午後からは師走というのに秋晴れのようなさわやかな天気になりました。私も今日の天気のような気持ちで一般質問を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 まず、第1項目の地球温暖化防止対策についてであります。 日本が議長国として去る7月に開催されました北海道洞爺湖サミットでは、地球温暖化変動問題が大きなテーマとなり、G8が2050年に地球温暖化ガス排出量削減を世界のグローバルな長期目標として共有するに至りました。 しかし、そこに至る道筋を決めるのは、個々の国、自治体、もちろん雲仙市もであります。企業、個人の行動に依存することになったようであります。 そこで、昨年の第1回定例会において私は環境問題とクリーンエネルギーについて取り上げ、市長の所見をお尋ねしたところでございますが、その後における雲仙市の取り組み状況について再度お尋ねをしたいと思います。 まず、平成19年3月の第1回定例会での一般質問における市長の答弁を確認した上で、次の4点に絞ってお尋ねをいたします。 まず、1点目に、長崎大学や長崎県環境部と連携して地域資源量の把握や開発計画、発生するエネルギーの活用法、風力を含めた総合的な研究を要請したいとの答弁でした。 また、風力発電推進市町村全国協議会に加入し、全国の動向の把握に努めたいとのことでしたが、このことについて現在までどのような取り組みをされたのか、お尋ねをいたします。 2点目に、雲仙市地球温暖化対策実行計画についてでございますが、どのような計画が立てられ、現在、どのような取り組みがなされているか。特に、地域の自然を生かしたエネルギーの利活用がどのように進んでいるのか、お聞かせをいただきたい。 3点目に、長崎大学との連携では、環境科学部が中心のようですが、自然エネルギーとの関わりでは、工学部との連携も必要ではないかと思いますが、今後、そのような考えはないのか、お尋ねをいたします。 最後に、自然エネルギーについての情報収集ということで、風力発電の先進地視察研修をされていますが、その結果と課題について、要点を絞って簡潔にお答えをいただきたいと思います。 それから、次に、2項目めの農地保全事業補助金、農地保全事業畑地かんがい施設の補助金制度についてをお尋ねをいたします。 雲仙市の基幹産業である農業振興対策として、農地保全の充実と農業振興に資することを目的に、農地保全事業補助金交付要綱による補助制度が設置されていますが、その要綱の規定を見ると、補助の要件として対象経費が10万円以上で国及び県の補助事業に該当しないものとあります。雲仙市の単独での農林道やかんがい施設及び排水路等の整備に関わる補助制度として期待のできるものでありますが、その運用手続きの具体的な流れと受益等からの申請状況と採択の状況についてお尋ねをいたします。 それから、次に、3項目めの地区公民館自治会集会施設の補助金関係についてお尋ねをいたします。 雲仙市内には、従来から自治会ごとに地区公民館があり、地域の集会施設あるいは自治会活動の拠点として利用されていることと思います。地区公民館施設が地域住民のコミュニティー活動に果たす役割はとっても重要なことは私が今さら申し上げるまでもなく、既に皆様方にも周知の事実であると思います。 平成18年3月に、雲仙市自治集会所等整備事業費補助金交付要綱が整備されておりますが、雲仙市補助金等交付規則に基づきこの要綱とあわせ、平成18年度予算からの運用になろうかと思いますが、これまでの補助金交付事業の実績等をお知らせいただきたいと思います。 4項目めの公園の管理についてお尋ねをいたします。 南串山町の国崎地域は、橘湾に細長く突き出た半島で、アコウ、ハマユウ、ソテツなどの亜熱帯植物が自生しており、白い砂浜と透明度の高い海など、自然環境にすぐれ、古くから海水浴や釣りなど、地域の方々だけでなく、町外の方々にとっても憩いの場として親しまれてきたところであります。 合併前の南串山町では、昭和54年度から本格的な自然公園づくりを目指し、県の補助を受けながら、遊歩道、給水施設、休憩施設、トイレ等の施設が年次計画で整備されてきたと思っております。しかしながら、年を経るとともに、施設も老朽化し、特に、水道施設、トイレは使用不能の状況になっているようでございまして、現在、使用禁止の掲示がされております。 先般いただきました平成20年度定期監査結果報告書の雲仙市各種公園等施設の管理状況でもこの国崎公園は、指摘がなされていたようであります。 いつの時期からそうなっているのかはわかりませんが、島原半島全体が県立自然公園に指定され、その中でも拠点的に整備する公園事業として認定され、県の補助金の交付対象となった施設について、それを維持管理していくのは当然、公園事業の事業主体である我が雲仙市であろうと思うわけであります。 そこで、公園管理についての市の基本的な考え方及び国崎地区施設の維持補修についての今後の方針についてお伺いをいたします。 以上であります。よろしく御答弁のほどをお願いいたします。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁いただきます。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 井上武久議員の御質問にお答えさせていただきます。 地球温暖化防止対策について、平成19年3月定例会での一般質問に対し今日までどのような取り組みがなされたかとのお尋ねでございますが、市におきましては、地球温暖化対策推進法に基づき、雲仙市地球温暖化対策実行計画を本年10月に策定し、市の事務及び事業から排出されます二酸化炭素量を平成25年度までに平成19年度比6%削減することを目指しております。具体的には、電気使用料の削減、燃料使用料の削減、省資源の徹底及び職員等の意識啓発の4項目を柱として、市役所自らが率先して、地球温暖化対策に取り組むことといたしております。 この他、毎月第1水曜日をノーマイカーデーとして取り組んでおりまして、本年12月10日から3日間行われます県下一斉ノーマイカーデー運動にも参加することといたしております。 また、雲仙市全体における地球温暖化対策につきましては、昨年11月に関係団体や県地球温暖化防止活動推進員、市職員等で構成されます雲仙市地球温暖化防止対策ESD協議会を設立し、本年7月には、雲仙市地球温暖化防止対策地域行動計画を策定したところであります。 この計画では、脱温暖化社会に向けた雲仙市の約50年後の将来像を6項目設定いたしまして、市民の皆様が日ごろの生活の中においてできますことから市内のあらゆる立場の方々が連携して取り組む必要があるものまで計49の行動内容として取りまとめております。 市といたしましては今後、本計画を市民や事業の皆様等に広く啓発活動を行い、地球温暖化防止対策への取り組みについてさらなる意識高揚を図ってまいりたいと考えております。 残余の答弁につきましては、担当より答弁をさせていただきますことをお許し願いたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 井上武久議員の御質問にお答えいたします。 県立自然公園国崎半島についてでございます。国崎半島は、昭和45年に島原半島県立公園に指定をされまして、昭和54年には長崎県新観光百選にも指定されている風光明媚な公園でございます。 夏にはキャンプ場として、また、年間を通していそ釣りや地元小中学校の遠足の場など、自然と触れ合う公園として市内外から親しまれている公園でございます。 お尋ねの公園の維持管理につきましては、現在、公園内にトイレ、炊飯場、あずまや等を設置しておりますが、本年8月、南串山総合支所より風雨や海水の塩害等により施設の劣化、破損の報告を受けておりましたので、直ちに支所と協議を行い、利用の安全確保のためトラロープを張りめぐらし、使用禁止の看板を設置したところでございます。 また、現施設の修繕が可能か調査を行い、復旧について協議中でございますが、国崎半島の自然や景観が損なわれないよう配慮しながらも、現在、危険な状況の解消に向け総合支所とも協議をしながら対策を講じてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 井上武久議員の御質問にお答えいたします。 まず、地球温暖化防止対策についてお答えさせていただきます。 雲仙市におきましても、昨年度より風力発電推進市町村全国協議会に加盟いたしております。現在、全国で59の市町村が加盟しており、県内では我が雲仙市を含め6市が加盟しているところです。 協議会の動向につきましては、本年度は、雲仙市は業務の都合により出席しておりませんが、7月に東京で開催され、会務報告の他、風力発電に関する各種課題や要望について議論されたとお伺いしております。 次に、エネルギービジョンの策定に関するお尋ねでございますが、市の総合計画においても、地球規模での環境エネルギー問題に配慮し、雲仙市における地球環境への負担軽減対策や新エネルギー供給に関する基本計画を策定することが明記されているところであり、長崎大学環境科学部と連携して、来年度の新エネルギービジョン策定について補助事業利用を含めて詳細に協議している段階であります。 今後、長崎大学との連携体制等について十分な協議を行った上で、議会にお願いをする時期がまいると考えておりますので、その節はよろしくお願いいたします。 次に、Eキャンレッジにつきまして、Eキャンレッジ協定は、長崎大学環境科学部と締結しておりますが、環境科学部のみでは対応できない分野が必要である場合は、当然他の工学系、医学系等、他学部の他、より専門的な圏域を行っている他大学を含めて事業を進めてまいりたいと考えております。 次に、風力発電のことにつきましてお答えさせていただきます。 昨年5月に、市の企画課と環境政策課の職員を同地に派遣し、施設見学及び意見交換を行っております。同地においては、発電に見合う風況が整っており、経営としては黒字であるとお伺いしております。しかしながら、雲仙市内においては、風況等の条件が厳しく、市営の風力発電事業では、採算性の確保が難しい現状であります。今後、策定予定のビジョン等の中で引き続き風力発電を含めた未利用エネルギー活用を含めて精査してまいりたいと考えております。 続きまして、自治会集会施設についてお答えさせていただきます。 自治会集会施設の維持、補修についてのお尋ねでございますが、雲仙市内の自治会組織が活動拠点である集会施設等を整備する際は、予算の範囲内で雲仙市自治会集会所等整備事業費補助金交付要綱に基づき補助金を交付しております。補助金額は、新築等の場合、総事業費の2分の1、限度額が500万円となっており、増改築等につきましては、補助金額が総事業費の2分の1ということでは変わりませんが、限度額は過去10年間の補助金累計額が自治会の戸数により50世帯未満は200万円、50世帯以上100世帯未満は300万円、100世帯以上150世帯未満は400万円、150世帯以上は500万円以内と規定されているところでございます。 また、新築等により限度額まで補助金を受給した場合は、翌年度の初日を起算日といたしまして、10年間は補助の対象とはならないことになっております。この補助金の交付を受けるためには、事業実施年度の毎年度11月末日までに事業認定申請書を提出しなければならないこととなっております。 補助金交付要綱の概要は以上のとおりでございますが、実績としましては、平成18年度は件数にして11件、補助金額820万円、平成19年度は10件、986万1千円となっております。平成20年度につきましては、件数は15件でありますが、現在も施行中の箇所がありますので、補助金額が確定していない状況であります。 先程申しましたように、認定申請時期が前年度の11月末日までとなっておりますので、自治会集会所の管理をされておられます自治会長への周知徹底を怠らないよう十分配慮して事業推進を図り、自治会活動の活性化を◎支援してまいりたいと考えております。(発言するあり)現在、平成20年度までの要望につきましては、一応予算の範囲内で決定をいたしておりまして、ほぼ達成されていると思います。平成21年度につきましても、現在まとめておりまして、それにつきましても要望箇所につきましては、予算を要求してまいりたいと考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 井上武久議員の御質問にお答えいたします。 農地保全事業につきましては、平成18年度より農林業の振興を目的として、農林道及びかんがい施設、改良等の工事を関係が行い、市が資材費等を補助する制度として実施しております。 その中のかんがい施設助成事業におきましては、畑かん施設ポンプ、配電盤、ボーリング、送水管等の改修を対象としておりますが、事業実施前年度の9月に申請を受け付け、事業実施年度の4月に補助の割り当てを行っているところでございます。 また、平成20年度より自然災害や突発的な事故により、改修不能となった場合に限り、ポンプの更新も補助の対象としているところでございます。 畑かん施設の申請状況でございますが、平成19年度に配電盤改修、配電盤保護のための避雷針設置、揚水バルブ等の交換の申請が3地区よりなされ、今年度に全地区で事業が完了したところでございます。 以上でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) 井上です。ただ今おのおの御答弁をいただいたわけであります。 まず、この1項目めの地球温暖化対策についてということからお尋ねなり、また、今日私提言も一緒にしたいと思っておりますので、進めていきたいと思います。 今、この地球温暖化防止対策についての御答弁をいただきますと、この前提案してから1年と10カ月ぐらいになるわけでありますけど、その間にこういった雲仙市地球温暖化防止対策等実行計画、行動計画ですか、こういったものも策定をされて、雲仙市でも地球温暖化防止の対策に取り組みがなされつつあると言った方がいいですかね、そのような感じがしたわけでございます。 それが、本当に市全体、市民の中にまだ広がっているのかな、広がっていないのかなと危惧をして聞いておったところでございます。 そこで、雲仙市における地球温暖化対策の流れをさらに強く推進していくために、雲仙市市内に有する資源のうち、風資源、あるいは太陽資源を生かした温暖化対策に、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思うところでございます。 その第1ステップとして、大がかりなものじゃなく、予算もあまりかからない小型化した発電施設を作ることではないかと私は思うわけであります。そのことが、地球温暖化に対して雲仙市も取り組んでいるということの、市民の目に見える形での主体的な姿勢を示すことにつながるのではなかろうかと思うわけであります。 こういった啓発的な取り組みは、言いかえれば環境対策のシンボルとして、多くの市民に共感できるアピールができ、大きなメッセージとして訴えることができるのではないかと私は考えます。 環境教育と実利をもくろんだ計画、つまり試みの案をここで私は奥村市長に提言したいと思います。それは、実利と環境啓発、教育を兼ねたクリーンエネルギー創生事業とでも言うべきものでしょうか。 この案について簡単に説明しますと、まず第1に、採算性重視の立場をとるということで、環境促進事業とはいえ、公金を使用するため、発電事業の採算性を重視しなければならないと思います。現状では、電力会社の買い取り価格、つまり売電価格が安く、電力使用料金のほうが高いため、市の公共施設で所有する電力の自家消費を基本とし、土曜、日曜日に発電する余剰電力は売電する。このことにより、設置することによる買い入れ電力コストが有利となるわけであります。 次に、施設の設置場所ですが、自家消費の多い場所に設置するということで、電気使用料が多い市庁舎が最適ではないかと思います。発電の種類は、市庁舎に建設する場合、海岸には近いが平地であり、風力発電事業の目安となる年間平均風速毎秒6mの確保が難しいので、その主体は太陽光発電になろうかと思います。 また、一方では環境啓発、シンボルマークとしてビジュアル性に富む小型風力発電機、出力1、2kw程度を補完的に設置するのも有効ではないかと思うわけであります。 電力の地産地消によって、日本の電力料金が高いことがメリットになって、発電施設を設置することによる買い入れ電力コストが大きくなるため、資本消化年数の短縮が可能と思われます。 太陽光発電の補完施設として、小型風力発電機の設置を提言しましたが、先程も申し上げたとおり、シンボルマークとしてビジュアル性に富む垂直軸の縦型風車や、景観調和を重視した風車の設置を考えると、この小型風車は環境啓発の趣旨を生かすため、市庁舎の他にも例えば小浜町の海浜公園や、南串山町のハマユリックス等の、市内各公共施設にも設置することが効果的ではないかと思われます。 先程も申し上げましたが、今回の提言の第1ステップとしては、太陽光発電施設を手始めに設置し、次のステップアップとしてぜひともシンボルマークとしての風力発電の設置が望まれますので、施設の設置、あるいは整備についてクリーンエネルギーについての各種補助、助成の制度があることと聞き及んでいますので、担当部局におかれましても、十分に研究、調査をされたいと思います。 環境問題については、具体的に目に見える形で市民の皆さんへアプローチしていけば、地球温暖化対策の確かな一歩を踏み出すことになるのではないかと思いますので、今後とも雲仙市の力強い取り組みに期待いたしまして、この件に関する私の質問並びに提言を終わります。 なお、ただ今提言いたしました内容についての試算は、今手元にありますけれども、本日は時間の都合上、説明を省かせていただきまして、後で担当課のほうへお渡ししたいと思います。 何か市長、私の提言に対して感じられましたことがあったら、一言お願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 井上議員から貴重な御提言をいただきました。本当に雲仙市が今後どういった形で市を宣伝し、そしてまた全国に発信していくか、この情報発信というのも非常に模索しております。 そういう面では雲仙を有しますし、あるいはまた有明海を有しますこの雲仙市が、一つの新たなクリーンエネルギーを開発することによって、行政とまた住民が一体となってこの環境問題を再考する機会をいただけるということは、非常にすばらしい提案でございまして、今おっしゃいましたように、補助制度でございますとか、いろんなまた国からの支援、あるいはまたさまざまな今後の助成制度につきましても、研究を重ねながら、そしてまた御提言も改めて再考し、そしてまた研究させていただきまして、これはまた私の今後の方針に取り入れられるかどうか、重ねて研究をしてまいりたいと思っております。御提言ありがとうございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) どうもありがとうございました。ひとつよろしくお願いいたします。 次に、二項目めの農地保全事業補助金関係についての再質問を行いたいと思います。 最初に、ポンプとかが入っているのを私も知っておったわけでありますが、この営農条件の整備として、ソフトとハードの両方の振興策がありますが、最初に取り上げるのは、やはりハード部分の基盤整備であろうと思うわけであります。 合併前の旧町時代から、各町ともに農業振興策を重要施策と位置づけまして、いろんな施設の整備が進められてきております。中でも畑地かんがい施設等の整備率は高いと思われますが、施設の老朽化が進み、改修や故障した場合の修理の必要性が発生した時の、受益よりの要望には十分対応ができているかについて、現在の取り組み状況をお尋ねしたいわけですね。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) ただ今の井上議員の御質問にお答えを申し上げたいと思います。 ちなみに、南串山のほうの畑かんは非常に進んでおりまして、もう既に25年以上経過しておるところでございます。そういうところからしまして、それぞれの畑かんの配管というのは非常に老朽いたしまして、漏水が多いということは聞き及んでおります。 基本的には漏水、まず点と線と面というのがあると思うのですけど、まずそういう老朽の小さい部分につきましては、基本的に受益にしていただきたいという考えでおります。 それから、その配管自体がある程度の線として長い距離で老朽をしているというようなことであれば、採択をしたいと、このようには考えております。そういうことで御理解いただきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) ありがとうございました。南串山地区の畑かん施設は25年以上経過しているというふうにおっしゃいましたけれども、昭和43年ぐらいから南串山は露地野菜栽培の地帯でありますので、基盤整備の前に、畑かん施設の整備がなされております。昭和多分43年ぐらいと思いますから、25年にまた20年ぐらい足した年月になるのじゃないかなと思うわけです。 そういった組合がうちだけで17カ所ぐらいあります。ということで、大変もう老朽化が激しいわけでありますけれども、ここでお尋ねをしたいわけですけれども、9月が申請時期だということなのですよね。従いまして、10月に例えば水中ポンプが故障した場合は、翌年の9月まで待って申請をしてということになるのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 先程25年と申し上げましたけど、40年を経過しておるということで、私もちょっと読み違いをしておりました。大変申しわけありません。 突発的なというただ今の意見でございますけど、突発的な事案につきましては、現予算で対応できるところから実施をしたいと、このように考えております。 また、そういう突発的な事案が出ることも今後予想されますので、平成21年度の予算につきましては、その辺を十分考え合わせながら予算を確保したいと、このように考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) ということは、もしも急に配電盤あるいは水中ポンプ、そういったものが故障した場合は、端的に申して緊急に予算を組んでいただけるということですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 基本的には、現予算で対応すると、現予算の中で対応するということにさせていただきたいと思います。 それと、どうしてもそういう機械、器具がそれをもってしなければ稼働しないという状況にあれば、直ちに補正予算なりとすることは十分検討していかなければいけないと、このように考えます。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) 現予算で対応するということは、聞かなくてもわかってるのですよ。私が心配しているのは、その前に部長、あなたにお尋ねしますけれども、野菜を栽培してるけど、絶対必要なものが2つあるのですよ。ちょっと答えてください。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) いろいろあるかと思うのですけど、まず私どもこの席では、土と水ということだと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) あなたがそういうことだから、この要綱の改正をしようとされないのよ。土と何ですか。一番大事なのはね、水と光なのですよ。太陽光線なのですよ、紫外線。水と紫外線があったら作物はできます。石の中だってできるのですよ。それくらい水というのは、作物を作る上で大事なのですよね。それが、9月の暑い時期に、干ばつの時期に水中ポンプが壊れてね、半年も1年も1年半も待てないわけなのですよね。 ですから、あなたたちがこういった金が出せないなら、じゃあ地元で例えば銀行から金を借りてかどうかして、借って、そしてそこにはめといて、後でその2分の1の優遇が受けられるのかどうか。 あるいは、この要綱を変えて、そういった場合には緊急予算を組むのかどうか、専決でやるのかどうか。旧町時代は専決でやってもらっておりました。そういうことを私は今日は聞きたいのですよ。答弁してください。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 先程申し上げましたように、平成21年度の当初予算ではそのようなことを考えながら予算を計上したいと、このように考えております。実際言われるように、畑かんというのは水がなくてはいけませんものですから、そういうことは21年度に計画をしたいと、このように考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) それでは、平成21年度からは、4月からはそういったことで急に故障して、そして査定に通るような状況であったら、受益には迷惑のかからないような予算措置ができるというふうに捉えていいのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 応分な予算どりというのは大変だと思いますが、200万円程度の予算は確保しなければいけないということで考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) いや、それ200万円ではね、200万円とか何とかじゃなくして、このあなた方がここに作っている農地保全事業補助金交付要綱、これはあなた方が作ったものなのですよね。何のために作ったかといえば、あなた方が仕事をしていく上で、どのような要項を作れば市民に一番利益につながるか。最小の経費で最大の効果を市民にあらわすことができるかという基本方針のもとに、この要綱はできているのでしょう。 だから、私はさっきも言ったように、水と光がなかったら作物はできないわけなのですから、この要綱は改められないのかということを、まずあなたの管轄ですから、あなたに尋ねてるのですよ。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 十分内容については精査させていただきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) そのように答弁してもらえばいいのですよ。現場の状況は、あなたが一番知ってらっしゃるのだから。それで役所の中で市長なり、副市長なりにあなたが提言して、それで一番市民の有利になるような、恩恵を被られるような要綱を作っていいでしょう。金額は一緒ですから、1年待たせて補助をするのも、1カ月待ってもらって補助をするのも、結局雲仙市は一緒でしょ。 その効果は、どれだけあるか計り知れませんよ。部長、この件よろしくあなたにお願いしておきます。 次に、この自治会集会施設の補助金関係について。 その前に、もう一点だけごめんなさい。この補助金のこの交付要項の3条の3項に、国及び県の補助事業に該当しないものであることと、ここに該当するのはですね。 それから、16条で国、県の補助または融資を受けて施行する事業についてはって書いてあるけど、これは「も」じゃないの。市長が特に必要と認めた場合に限り、別途助成することができると。この兼ね合いを説明してください。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) できればその農地の場合においても、国、県、そういう事業を採択したいと。ただ、これに抵触してない小さいもの、その他の事業にはっきり言って公共のものと受益というと、大別してその2点になるかと思いますけど、ここで言うのは受益負担を生じるところの事業について、この事業で採択するというものであります。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) ありがとうございました。次の3項目目に移りたいと思います。 この地区公民館、自治会集会施設の補助金関係についても、さっきのと全く同じことが懸念されるわけでありますけれども、これも受付締め切りが11月末となっているわけですね。もしも緊急な災害、誰やったかな、見舞われた場合の対策、緊急な災害というのはわかりますね。そういった場合も、やっぱり11月と決めてあるのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) この要綱によりまして、前年度の11月末日までということで要求をいただきまして、私どもが予算要求をさせていただきまして、予算が言えばつかないと、この事業ができませんものですから、緊急事態が発生した場合、今も何件か実はそういう御要望がございまして、緊急でできないのかという御質問がございます。 ただ、年度の途中でございますと、どうしてもまだ事業が進行中でございますので、その辺が終わらないと、まずその年度の事業費自体が決定をいたしません。そういうこともありまして、基本的にはもう予算に上がっている分についてのみしか対応できないというのが、現実ではございます。 ただし、執行残が万が一、年度末について出た場合につきましては、その辺の使途につきましては、緊急度を勘案しながら執行残の中で対応できる分については、考えをしていかなきゃならないと思っております。 以上でございます。
    ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) 執行残があった場合はとかと、こう言われますけれども、もしも台風とか、あるいはあってはならないのですけれども、火災とか、そういったことに見舞われた場合のことを私は聞いているのです。そういった時も、やっぱりこの要綱に定めてあるような措置をとられるわけですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) そういう火災とかの想定は普段いたしておりませんですので、要綱的にはそういうことをうたっておりませんので、今段階では、要綱に基づいて執行させていただきたい。そういう緊急事態が起きた時につきましては、またその時点で上司等と相談をすることになろうと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) この要綱の4条の2項に、ただし市長が特別の理由があると認める時は、この限りでないというのは、どういったことに該当するのですか、お答えいただきたい。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) これは書いてあるとおりで、この要綱にどうしても載らなくてでも、市長がどうしても必要だという判断がなされるものはあるということを想定して、こういう規定を設けておりますので、今それでどれをするのかということにつきましては、なかなか具体的な事例の中で判断させていただきたいと思っております。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) この要綱を作る時に、こういったものについては、この要綱は要綱で11月末までに提出しなければならないでいいけれども、特別にこういったことがあった場合はということで、市長の名前を出して特別の理由がある時はと、ここにうたってあるのじゃないのですか。それが私が先程言った火災とか、台風とかで決壊した場合に該当するのじゃないの。違うのですか。その特別の理由に当たるのは、大体こういったことなのですよというぐらいは説明できなきゃ、あなた方はこれは運用することできないでしょう、この要綱。違いますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 何遍も申し上げますけども、今現在そういう想定はしておりませんでしたので、あくまでも事案が出た段階で、それを市長の判断を仰ぐ時に、この条項を使って上げていきたいというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) それじゃ、私ちょっと市民から尋ねられた場合に、答えようがないのですよ。あなたはもういい。 金子副市長さん、あなたの御見解を。 ○議長(酒井八洲仁君) 金子副市長。 ◎副市長(金子知充君) ただ今の井上議員の御質問でございます。この自治集会所の件が、おっしゃられました台風とか火災とか、いわゆる緊急やむを得ないと申しますか、そういう場合については、当然に一義的には予算の範囲内というのはございますでしょうが、二義的、三義的には、やはりそれなりの対応をしていくべきだと、このように考えてます。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) はい、わかりました。やっぱりこれくらいの答弁をするように、部長も勉強しとってください。 いやいや、私たちも市民から聞かれた場合にですよ、やっぱりある程度の答えをしなければいけないものですから、聞くわけでございます。 次に、3項目目の国崎半島の公園の維持管理について。何か総務部長、今この後の維持補修をどのような方法でやるか協議中であるということでございます。いつごろその協議結果は決まるのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) この県立自然公園でございますが、非常に夏場のシーズンには利用客も多いというふうに聞いております。利用の安全確保、それから自然環境の保護、非常に重要なものがございます。特に監査委員から指摘を受けました危険な状況である施設につきましては、早目の撤去を考えておりますが、現段階でいつごろできるかというのは、財政的な問題もございまして、今後協議をさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) 長崎県立自然公園条例の第3条を朗読してください。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 長崎県立自然公園条例第3条でございます。県等の責務、県、事業及び自然公園の利用は、長崎県環境基本条例第3条に定める自然環境の保全についての基本理念にのっとり、優れた自然の風景地の保護と、その適正な利用が図られるように、それぞれの立場において努めなければならない。 第2項ですが。 ◆16番(井上武久君) それでいいです。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) この第3条のあなたが今朗読されました県、事業及び自然公園の利用。県はわかりますね。事業は雲仙市なのですよ。自然公園の利用は市民、あるいは県民、そこを利用される方は、優れた自然の風景地の保護、自然を壊すなよって。そして、それから適正な利用が図られるように、それぞれの立場において努めなければいけない。雲仙市が努めるのは、適正な利用が図れるように努めなければいけないということなのです。 でありますから、今はなるだけ早く整備をしていただきたいと思うわけでありますけれども、本当にこの自然との触れ合いの大切さというのが、今叫ばれておる時なのです。そういったことも勘案されまして、こういった条例に基づいてなるだけ早い時期に、あそこを立ち入り禁止じゃなくして、あれを外されるようにしていただきたいと思うわけであります。 以上、よろしくお願いなり要望なりいたしまします。 ○議長(酒井八洲仁君) 答弁いりませんか。 ◆16番(井上武久君) 答弁。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 自然公園も含めまして、公園というのは非常に市民に一番近いところに、身近な施設であるというふうに考えております。 そういったことから、管理不備等によって不慮の事故が発生しないように、今後十分な管理をしていきたいというふうに考えております。ありがとうございました。 ○議長(酒井八洲仁君) 井上武久議員。 ◆16番(井上武久君) どうもありがとうございました。よろしくお願いします。 これで私の一般質問を終わります。 ○議長(酒井八洲仁君) これで16番、井上武久議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(酒井八洲仁君) ここで2時10分まで休憩いたします。=午後1時52分 休憩= =午後2時08分 再開= ○議長(酒井八洲仁君) それでは再開いたします。 25番、中村勲議員の質問を許します。中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 25番、中村勲でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告順に従いまして意見を述べさせていただきます。よろしくお願いします。 通告1、国民健康保険と後期高齢医療制度について。 我が国の医療制度は、旧西ドイツのものを参考にして作られたそうでありまして、昭和2年に健康保険法が、昭和13年に国民健康保険法が施行され、そして昭和36年に国民健康保険法の全面施行が行われたことによって、国民皆保険となったそうであります。 さて、自営業や農漁業、定年退職等の一般市民が加入する国民健康保険は、行政単位で運営されているため、おのおのの市で納付額の差があり、市によっては相当な開きがあるようであります。 雲仙市から他市に住むと保険税が安くなるとの誤解を招く恐れがあるようであります。長崎県内でも、固定資産税にさらに国民健康保険税が加算されている市や町、加算されない市があるため、加算されている市は二重に納付していることになるわけであり、重税感があります。 また、今年4月から施行された75歳以上の後期高齢医療制度は、うば捨て山とか、老人いじめだとか、この制度に対する非難もあるようでありますが、後期高齢医療制度の納付金は、国保税より減額されている人もあると聞くが、今のままでは市民が納税額に対してよく理解されてないと思うので、両制度との関連や納付額について、全市民に誤解がないよう周知する考えはないか、市長にお伺いいたします。 通告2、第14回棚田サミットの成果と課題について。 今年10月16日から18日までの3日間、長崎市大中尾棚田、雲仙市清水棚田では、全国棚田サミットが全国棚田連絡協議会の主催で実施され、参加も1千人を超え、盛会であったと思いますが、その成果と今後の課題について、以下の点についてお伺いします。 1つ、来る12月14日に計画されております平成20年雲仙市民表彰受賞の中で、特別賞として岳棚田プロジェクト21と、千々石第二小学校児童が選定されていることにつきましては、地元のとしてありがたく感謝しているところであります。 さらに、このような団体あるいは学校ですね、全国棚田連絡協議会会長さんからの表彰等は考えられないか。我が雲仙市の関係団体のみでなく、例えば長崎市は、外海地区大中尾棚田、長崎市立神浦小学校児童及び関係団体、雲仙市は岳地区清水棚田、雲仙市立千々石第二小学校児童及び関係団体等、子どもたちの活動や地域の方々の御協力については、市長も十分御承知でありますので、多くは語りませんが、聞くところによると、木場地区では2年間にわたり棚田の歴史について調査研究をし、実際に田植えから草取り、そして収穫に至るまでの体験をし、その成果をサミット当日は大きな声で堂々と全国に向かって発表しました。 この体験は、これから成長していく子どもたちにとって、生涯忘れることのできない大きな財産であると思いますが、全国棚田連絡協議会長としての表彰は、市長は考えられませんか。 2番目に、サミットを執り行った市の主管課はどこか。済んだことでありますけれども、長崎市はどこか、何か、雲仙市はどこか。 3番目、サミット開催について、市の負担した費用はどのくらいですか。差し支えなければお聞かせください。 4番目、雲仙市内での宿泊数とおおよその経済効果はどうであったか。 5番目、棚田での将来の作物等の研究については、検討される予定はあるのか、ないのか、お伺いします。 通告3、道路行政について。 1、国道57号に通ずる市道龍下線の改良拡幅工事の進捗状況と早期実現について。 本件について私は、平成19年第2回定例会でも同様な質問をいたしましたが、島田部長の答弁では、国道57号と千々石漁港をつなぐ道路として延長120mを、平成18年度までに竣工する計画であったが、国道に接合する道路改良であるので、長崎県公安委員会との協議を経て、国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所と協議の結果、いろいろな条件があるので、今後は国土交通省とも再協議を行いながら、経済性、執行性、効率性などを考慮し、最良の方法で整備できるよう模索し、前向きに検討したいとの答弁であったと記憶しておりますが、その後2年近くなりますが、そのまま手つかずの状態でありますので、その進捗状況と早期実現についてお伺いするものであります。 2番目に、公共土木事業と農地保全事業に対する補助金を増額する考えはないか。 平成19年度の決算状況を見て、農地保全事業補助55件の2,804万9千円、また公共土木事業5件の603万5千円となっている。この両制度は地域では大変好評で、関係が有効活用できる制度と思うが、平成20年度事業として補助件数80件、事業費4,762万5千円計上されているが、平成20年度はどの程度の申請があり、申請に対する事業費の経過はどうなっているのか。また、平成21年度の要望は締め切られましたが、おおよそどの程度の申請があっているのか、お伺いします。 通告4、市営住宅の整備について。 老朽化した市営住宅の整備について、今回は千々石町の森馬団地についてお尋ねします。 ここには、AからC棟まで簡易耐火平屋建てがありますけれども、A棟で2部屋、C棟で1部屋空いておるのですね。空き部屋をそのままにしておくと、申すまでもなく風通しが悪くなり、部屋の傷みも早く、人が住むにはそのままでは恐らく住めないのではないかと思うが、室内をきれいにし、入居をふやす考えはないか。 また、損傷が甚だしい建物については、建てかえ計画等で対処したいとの答弁もありましたが、旧各町に老朽化した市営住宅もあると思うが、それぞれの計画についてお伺いいたします。 以上、本席からの質問はこれくらいにして、細部にわたっては自席で質問しますので、よろしくお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁いただきます。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 中村勲議員の、まず1点目の御質問がございますが、詳細につきましては、担当より御説明をさせていただきます。 2点目についてでございます。全国棚田サミットについての御質問でございます。 第14回全国棚田サミットにつきましては、本議会の冒頭、市長報告で申し上げましたとおり、雲仙市となって初めての全国規模の大会であり、多くの方々が雲仙市を訪れていただいたことは、大きな成果であったかと思っております。 このサミット開催のため、1年ほど前から準備に入り、市役所内でも観光物産まちづくり推進本部や千々石総合支所を中心に、横断的なプロジェクトチームを組織して取り組んでまいりました。 限られた時間の中で、連日夜遅くまで頑張ってくれた職員がいることも承知いたしております。まさに、日々彼らは一生懸命当日成功に向けて頑張ってくれたことを、ここに御報告申し上げ、そして彼らに対しましても、心から感謝申し上げたいと思っております。 サミット当日は、約140名の市職員が早朝のバスでの出迎えから駐車場、交通整理、会場の準備、後片付けなど、裏方として本当に一生懸命働いてくださいました。国見町から南串山町まで、すべての町からもまた約150名の市民ボランティア団体が、地元住民の方々と一緒になって棚田サミットを盛り上げていただきました。 清水棚田の現地見学会で配備いたしました750個の棚田弁当は、市内4業者が一致協力し、統一しましたレシピにより棚田米を中心とした雲仙市内の食材で作り上げたものでございます。参加からは大変好評で、駅弁として販売ができないかという御意見もいただきました。 また、瑞穂町のお茶農家が、このサミットにあわせ雲仙茶のペットボトルを開発したり、ヤマメの燻製など、新たな商品開発につながるきっかけ作りにもなっており、これもまたサミットの効果であると思っております。 今回のサミットは、長崎市と一緒に取り組んでまいりましたが、この御縁が現在進めておりますアンテナショップへつながったものであり、広域連携によります取り組みの先駆けとなった事業でもございました。 また、地元の皆様にとりましても、多くの参加が岳地区を訪れていただいたことは、今後の地域運営を考える上で大きなきっかけとなり、11月16日の岳棚田収穫感謝祭の折、青年農業との交流から棚田を保全していくための協定を取り交わすことができました。 さらに、サミットの参加にとりまして、一番感動していただいたのが、千々石第二小学校児童の発表であったと思っております。学校を挙げて事例発表に取り組み、学習の中で棚田のすばらしさを体験し、子どもたちが感じたままを発表してくれました。子どもたちにとりましては、発表を通して大きな自信を得たことが、私は一番の収穫になったとの話を聞いております。中には、農業を継ぎたいという児童もいると聞き及んでおり、地域の生活文化に触れ、その中から学んだことも大きな成果であると認識をいたしております。 棚田サミットを開催したことで、市民の方々を含めて全国に雲仙市をアピールすることができた上、市民にも雲仙市の誇れる宝物を御認識していただき、お金でははかり知れない経済波及効果があったものと確信しているところでございます。 また、当日お手伝いをいただきましたボランティアの方々からは、こんなにすばらしい全国大会を手伝わせていただき感謝していますとの言葉もちょうだいいたしました。合併から3年、市民が一つになって雲仙市をPRできましたことが私は一番の成果であったろうかと考えております。 今後の課題といたしましては、持続的に棚田が保全できる仕組みの構築が最終的な課題となりますが、その解決のためには、農業・観光・教育を含めた各関係部署が一体となってサミットの共同宣言でございます5つの項目を着実に推進するよう支援することが重要であると考えております。 なお、残余の答弁につきましては、担当より答弁させていただきますことをお許しください。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 中村勲議員の御質問にお答えいたします。 後期高齢医療制度が4月から始まり、いろいろな問題を抱えて実施されているが、対象に対する詳細な説明がなされているのかとのお尋ねでございます。 この制度が始まって8カ月がたちますが、先般、後期高齢医療の保険料と国民健康保険税との比較調査が国において実施されました。その結果、雲仙市においては後期高齢医療の被保険の約80%が国民健康保険から移行された方でございますが、そのほとんどの方が保険料が安くなっております。 さらに、低所得に対する保険料の負担の軽減や保険料の納付方法の変更等、制度の見直しが行われているところでございます。 長崎県の保険料の平均は、4月1日時点で5万8,638円でありましたが、本年6月に講じられた低所得に対する保険料の軽減策実施後は5万824円と13.3%の減となっています。 また、国及び広域連合においては新聞広報やパンフレットの配付などにより対象に対し、制度の周知とあわせて保険料の軽減策等につきましても周知を行っており、さらに、市におきましては、広報うんぜんへの掲載、自治会への回覧とともに老人クラブや民生委員等の会合などに出向いて説明させていただいているところでございます。 今後とも市民の皆様に対して制度を御理解していただけるよう、要望等がありましたら丁寧にわかりやすく制度の説明を行ってまいります。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 中村勲議員の御質問にお答えします。 市道千々石龍下線改良事業の進捗と今後の見通しについてのお尋ねでございますが、市道千々石龍下線につきましては、当初計画のとおり2車線で国道に取りつけた場合多額の費用がかかることから、計画の見直しを含め再検討し、公安委員会や国土交通省と協議を重ねてまいったところでございます。 その結果、施工を中断していました38mの区間を1車線で計画することにより、国道の拡幅を行わず、本市道を国道へ取りつけることで平成20年3月に協議が整いましたので、計画変更に伴い工事に必要な用地を確定し、地権の同意を得て、現在、所有権移転の手続を行っているところでございます。 今後の見通しといたしましては、平成21年1月末までに所有権を市に移転し、平成21年度の事業で完成させるよう計画をしているところでございます。 次に、公共土木事業、農地保全事業についてのお尋ねでございますが、この2つの事業は、地域の皆様が自ら整備した市道や農道等の費用について助成を行うもので、利便性の向上や活性化に大いに貢献しているものと思います。 事業の実施にあたり、実施前年度に申請を受け、単年度の割り当てを目標に調整しておりますが、本年度の公共土木事業につきましては申請21件の予算額2,300万円、農地保全事業につきましては申請48件の予算額4,500万円となっております。平成21年度につきましては公共土木事業30件、農地保全事業49件の申請がなされており、現在、担当課において精査しているところでございます。 厳しい財政事情の中ではありますが、この2つの事業は、地元の方からの要望も多い事業でございますので、他の事業との調整を図り、今後も可能な限り対応をしていく所存でございます。 次に、老朽化した市営住宅の整備についての御質問にお答えします。 現在、市内の市営住宅のうち、老朽化が進み将来は解体が妥当であると思われる団地や、募集を行っても希望のない団地が合わせて9団地ある他、市内45団地592戸のうち26団地118戸については耐用年限を過ぎている状況であるため、対応が必要であると考えております。 現在、市といたしましてはフロー対策としての建てかえからストック対策としての再整備へと展開してきた国の公営住宅政策に沿いまして整備を進めており、可能な範囲で修繕などを行いながら対応をしているところでございます。 市営住宅につきましては、居住世帯の急速な高齢化や老朽化した公営住宅の再生への取り組みが課題となっているところでございますので、今後も市営住宅のストック及び高齢に対応した住戸への改善を進めていくよう考えておるところでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中山観光物産まちづくり推進本部長。 ◎観光物産まちづくり推進本部長(中山孝君) 表彰について、子どもたちの取り組みに対して市として何か考えはないのかという御質問でございました。 今回の全国棚田サミットでは、長崎市の神浦小学校と千々石第二小学校の児童がそれぞれ事例発表を行っていただきました。御承知のとおり、その事例発表につきましては、多くの方々から大変すばらしい内容であったというふうな評価をいただいておりまして、特に雲仙市で発表いたしました千々石第二小学校の5、6年生の子どもたちも夏休みを返上して取り組んでこられた成果だと認識いたしております。 事務局といたしましては、両方の小学校に、まず実行委員会の会長名で感謝状を贈呈するよう現在準備を進めておりますし、また、担当の部といたしましても、今回の棚田サミット開催に御尽力をいただきました岳棚田プロジェクト21と千々石第二小学校を市民表彰の特別賞に推薦しているところでございます。 お尋ねの全国棚田連絡協議会からの感謝状ということにつきましては、長崎市と相談の上依頼をしてみたいというふうに思っております。 それから、御質問がございました、担当部はというお話でございましたが、雲仙市の場合は観光物産まちづくり推進本部が担当させていただきました。長崎市の担当は、長崎市の農林部の農業振興課が担当をいたしております。 それから、予算等についてのお尋ねでございますが、今回の棚田サミットにつきましては、総事業費が2,100万円かかっております。当市といたしましては、負担金ということで長崎市と同じ500万円ずつを負担いたしております。 それから、実績につきましてでございますが、現在集計中でございますが、今はっきりわかっていますのは、2日目の宿泊でございますけれども、雲仙温泉に330名、それから小浜温泉に70名の合計400名の宿泊をいただいております。 以上でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) それでは、4項目出しておりましたので、1番から質問していきたいと思いますけども、なぜ私がこういった質問をしたかといいますと、雲仙市に住んでいた方が諫早市に移転されたわけです。その方が国保税が半分ぐらいになったと言うのです。だから聞きたかったわけでございますけども、よく調べてみますと雲仙市は固定資産税に対して30%ぐらい国保税に回ってくるのです。しかし、諫早市はそれがないのです。 しかし、そうかといって全体的にどうかなと思って調べてみましたら、やはり平成19年度決算で雲仙市の場合は77億1千万円かかっているのです。そのうち国保税が19億1,899万円、全体の24.9%かかったわけですけども、この保険税のうちに固定資産税にかかる分がどのくらいかと調べてみましたら、その分は5.3%の849万6千円になったわけです。 だから、これだけ分が結局上乗せになってくるのじゃなかろうかなと思うのですけども、他市と比較してみましたところ、全体的には雲仙市の場合は、県下では上から5番目のようでございまして、だから、標準のモデル保険料というのがございますけども、これをずっと順番に多いところをいきますと、32万400円から始まって雲仙市は30万4,900円で5番目なのです。一番少ないところは21万1,600円というのがあるのです。 こういうふうに、やっぱり所得の多い人が多く住んでいるところは固定資産税まで持っていかなくても所得割だけでいいのです。 しかし、雲仙市のように田舎のまちは、どうしてもそれだけサラリーマンも少ないし給与も少ない関係で、どうしても固定資産税に持ってこなきゃいけないのかなと思うわけでございますが、ただ、願わくばそういった固定資産税でまた国保税まで払わんばいかんということを市民に思わせないためにもそういったことを理解してほしいと、こう思ったものだから私は一般質問をしたわけです。 インターネットを引いてみましたら、ぽっと出てきたのが、こう出ているのです。「住んでいる場所で年間30万円近い相違がある」と、こう出たものですから、これはおかしかないと思って調べてみた結果、やはり雲仙市としても、県下で5番目に高うございますけども、ちょっと無理も言えないかな思っているわけでございます。 でき得れば市長、私が願わくば、支出が77億円あるのはわかりますけども、固定資産の中でも収入を得る固定資産、それから収入を得ない固定資産があるのです。そうしますと、年をとって所得は減ったけれども、財産があるために固定資産税を払った、さらにそれに国保税までかかってくるのです。だから、そういう点はちょっと不公平じゃないかなと思うのです。 私に連絡があったその方は雲仙市に財産を結構持っておるのです。しかし、年をとっておるものだから所得はあまりないのです。諫早に移り住んだものだからばっと減ってきたのです。そういったことで中身はわかりましたけども、やはり、この二重税という重税感を与えない方策を考えられてはどうですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) ただ今の中村議員さんの御質問でございますけども、今御説明のとおり、雲仙市は国民健康保険税に関しては4つの方法で今課税をさせてもらっております。所得割、資産割、それから均等割、世帯割ということで、それで今おっしゃるように、資産割につきましては固定資産税額の30%をもって国保税の中に含めて徴収をさせてもらっております。 本当に今おっしゃるとおりなのです。ここ田舎におきましては所得がどうしても低い関係で、もし所得にこれを全部乗せますと所得のわずかの差で、そこに保険税の差がかなり出てまいります。 そういうことを考えますと、一定資産を雲仙市の方は持っていらっしゃいますので、それについては過去ずっとそういう形で出しておりますけども、応分の30%という負担をいただきながら、残りを所得割に課税しておりますと、こういうことで幾分かこういう方法をとることによって、逆に所得の格差についてもある程度緩和されているという側面もございます。 だから、これは当然その地域その地域で、いわゆる医療費を賄うために保険税を徴収しなければなりませんので、私たちは基本的にはその医療費を上げないような努力をまずはしたいと思っております。 それから、税につきましてはなるべく滞納がないように、掛けた分はいただきたいと、こういうことを原則にしておりますので、今の資産割につきましては、やっぱりこういう形で続けさせていただきたいという考えでおります。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 固定資産税のうち、かかってくるのが5.3%の849万6千円でございますけども、このうち、皆さんも御承知のとおり農地は荒れ放題です。先程誰かからも出ましたけども、イノシシの巣になっているということがございますが、そういった不動産にも固定資産税がかかる。そしてまた、それに国保税もかかっているわけです。そういう点をもう少し検討して分けられないかと思うのです。 だから849万6千円、これが全部農地でもなければ宅地でもない、貸家でもない自分の家でもないと、こうなってくるわけです。そのうちの何%かがそうなるのかということを積算できて、恐らく住宅はしょうがないと言うけども、働かない不動産税に対してまで国保税を掛けるのは酷じゃないかと思うのですけど、その辺どうですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 今、議員さんおっしゃるように、確かにそういう側面はあろうかと思います。 ただ現実的に、例えば土地についてはそれぞれ場所によって評価がありますし、価格も違ってまいりますので、町にある土地については評価も高いし、当然、税に占める割合も高くなっておりますので、本当に荒地ばかりたくさん持っておられて、それに税金がかかっておられる方ということに関しては、おっしゃるようなお話もあろうかと思いますけども、みんながみんな荒地ではございませんでしょうし、ある程度いい土地も持っていらっしゃるということも考えれば、今のような体制でさせていただくしかないのかなと思っております。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) その固定資産税の分税ができないということですか。面倒かけん、せんということですか。努力しようという気持ちはないのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 面倒かとか、しないとかじゃなくて、今、税を取る方法として、この方法を雲仙市は選択をしているということでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) この表をもらいまして、参考までに申し上げておきますけども、固定資産税に対して国保税がかかっていないところはやっぱり大きいところです。長崎市、佐世保市、島原市もです。諫早市、大村市、平戸市、ここもやっぱり、5つの市は取っていないのです。島原市もそうなのです。 だから、雲仙市も島原市とちょっと違うかなと思うのですけども、そのくらいは800万円ぐらい何とかならないのかなという気がするのです。そういう点をもう少し検討していただいて、重税感のないシステムをしてもらえないかなと思って質問をしているのです。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 先程も申し上げましたが、応能割と応益割というのがございまして、応能割というのはいわゆる資産と所得、それで、応益割が均等割と世帯割です。これを50%ずつ取るように制度でなっております。 資産をゼロにいたしますと、所得の分に50%全部掛けなければなりません。そうなれば、額的には同じ額をいただかないとだめなのです。制度が維持できませんので。やっぱりそうなった時は、先程も申し上げましたけども、所得の差で保険税がすごく出てまいります。 だから、固定資産税も一つの不均衡というような確かに側面もあろうかとは思いますけども、他市では、特に都市部においては資産を持たない方が多いものですから、アパートとかそういうところに住んでいらっしゃいます。そういう方に例えば資産を掛けようとしても掛けられませんので、逆に不均衡という側面が出てまいりますから、恐らく所得割1本で50%を取っているのだろうと思います。 雲仙市におきましては、御存知のとおり、皆さんほとんどの方が資産をお持ちですので、その資産につきましてそれぞれ所得と資産とで案分して50%をいただいているということでございます。よろしく御理解をいただきたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 私もわかるのです、中身は。わかるけれども、やっぱりそういったことを知らずに、雲仙市は何で合併したら税金が高かっちゃって、こう言われるのです。だから、そういうことを議員としてやっぱり説明するためにも知っておく必要があるのです。 ここで、平成19年度の決算で77億1千万円総支出がかかっておるのです。そのうち国保税が19億1,899万円、24.5%なのです。大体25%です。だから、ここのあとの75%、これは県の支出金とか繰越金、繰入金と、こういったものでできているわけです。だから、一般会計の繰入金から800万円ぐらいの繰り入れは増額できないかなと思っているのです。その辺どうですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 特別会計へ一般会計が繰り入れる場合は理由が必要でございます。今まで申し上げましたように、保険税で取る額というのは一定医療費からいろんな補助金を差し引いた残りを税で取るようになっておりますので、その分につきまして、例えば一般会計から繰り入れたら、それは大体原則に反するわけです。 一般会計から繰り入れるのは、従前は国保会計の職員の人件費なんかも国保会計で実は見ておりました。ところが、ここずっと制度が改正されまして、人件費は当然、いわば地方公共団体が見るべきだろうということで、その分につきましては変わりました。 以上でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 今年は40歳から74歳まで特別検診制度が実施されました。これまた非常にいいことだと思うのですけども、これに対する国保からの補助金、どのくらいなのか、おおよそで結構です。 それと、私この検診大いに結構でございますけども、この検診は病気が発覚して病院に行くのです。だから、その病気にならない方策を市全体でできないかと思うのです。歳をとってなかなか運動もしないものですから、地域ぐるみで軽い運動のできるシステムはできないかなと、全部が参加できるような。そうすると病気にならないと思うのです。 だから、検診の前に病気にならない環境を作る。老人が健康で明るいまちづくりという言葉でどうかなと思うのですけど、そういったことをひとつよろしく検討をお願いします。 参考までに申し上げておきますけども、この前テレビを見ておりましたら、東京都の日の出町で、町長さんが80歳だそうです。青木國太郎とおっしゃる方でございますけども、この人が日本一お年寄りに優しい町づくりをキャッチフレーズにしているのですけども、医療費の8,500万円というのは町民から全く取らないで、全部町が負担するということなのです。 その裏づけはどうしたかというと、やっぱり町の近くだから企業誘致なんかできたのでしょうけど、そういった企業の固定資産税が入ってくるからできるのだということですから、やはり雲仙市も、田舎だからできない町だからできるのじゃなくて、やっぱりそういった心がけでもっと固定資産税等が上がるような企業の誘致もひとつぜひお願いします。これは、一応これで終わります。 次に、後期高齢ですけど、ちょっと簡単にいきますけど、介護保険は最高が9万6千いくらです。それから後期高齢じゃなくて、国保税が最高59万円です。そうすると後期高齢の最高額はどのくらいですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 賦課限度額は年間50万円となっております。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 50万円ですか。先程部長の説明では、後期高齢に入ったら何万円か安くなると言われました。そうすると国保税の最高が59万円ですね。それと後期高齢が50万円ですか。 そうすると、家族で1人だけが75歳になって後期高齢、あとの配偶その他は75歳以下の方は国保でしょ。そうすると安くなりませんよ。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) 同一世帯で国保の方と後期の方がいらっしゃった場合、合わせて限度額になりますので、その場合は、すみません。後で答えさせていただきます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) いいです。 2番目に移ります。2番目のサミットの件ですけど、先程市長からも立派な御答弁がございましたし、本部長からもございました。その中で、長崎市は担当が農林部でありながら、雲仙市はなぜまちづくり課だったのかと、こう疑問を持つわけです。その点ひとつお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 中山観光物産まちづくり推進本部長。 ◎観光物産まちづくり推進本部長(中山孝君) なぜ観光物産まちづくり推進本部が棚田サミットを所管したのかというふうに思っておりますが、実は、私も昨年4月に着任した折に、初めて当時の観光商工部の観光課が担当しているということを知りました。その中で、今までの経緯をちょっと調べてみました。 そうすると、実は議員御承知のとおり、平成17年5月23日だったと思いますが、千々石町で長崎県棚田サミットが開催されました。その時に、全国棚田サミットの開催に当時の町及び地元住民の方が前向きに検討がされたということで、合併までは実はこの棚田サミットに関することについては、当時の千々石町の経済課が担当しておりました。 平成17年10月に雲仙市が誕生いたしました折に、雲仙市の産業経済部産業企画課というのが担当ということで、これはそこのメンバーに前任の担当がいたりとか、それから一部では農漁村整備課も担当になったということでございます。 それで、平成18年7月に雲仙市の機構改革がございました時に新しく観光商工部というのができまして、その中の観光課の誘致対策班が担当するようになった。この時のことを私自身は承知しておりませんけれども、当時のにいろいろヒアリングしますと、旧町で行われていた産業祭や各種イベント類のほとんどが全部観光課に集約されたというふうな経過があります。 また、ちょうど同じ時期に、当時千々石町で棚田を担当しておりましたが観光課に配置されたというふうなことで、そのまま実は続いたというふうに思っております。 なお、産業祭とか各種イベントにつきましては、平成19年4月に農林水産に関係することは農林水産環境部へ移行をさせていただいたというふうなことでございます。 そういう経過で私どものほうが今回、観光物産まちづくり推進本部が継続してやらせていただいたということでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 市長にお尋ねしますけど、これはどうかと思っているのですけど、こういうことを聞いたものですから、市長の考えをちょっと聞きたいのですけど、長崎市の市長が、この3日間は種をまく3日間だったと言われたそうです。そのことをお聞きし市長はどう思いますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 田上市長はどういうお考えでそういう発言をされたかわかりませんけども、まさに私自身もそういうふうな気持ちでおります。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) じゃ、その気持ちを語ってください。その気持ちを語ってください。そういう気持ちでしょ。種をまく3日間だったという気持ちでしょ。なら、その気持ちを語ってください。 この3日間は種をまく3日間だったとおっしゃったのです。だから、その気持ちは奥村市長も一緒だと今おっしゃいました。だから、その気持ちを話してくださいと言うのです。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 私は、田上市長が、どういうふうな種のまき方で、どういうふうに種をまいたという期間だったのかは承知しておりませんけれども、少なくとも私はこの棚田サミットということに関しまして、職員の方々が一体となって一つのイベントを成功させるために頑張っていただいたということ、そしてまた、地域の方々と一緒になって汗を流していただいたこと、そして、一つの目標を決めた設定日において成功をおさめられたことということに対しまして、非常に私は収穫のある期間だったなと思っております。 また、全国から寄せられるいろんな苦情処理に関しましても、あるいはまた、いろんな質問に際しましても、職員の方々がやはり寝るのも惜しんで頑張っていただいた。 一つに、例えば今まで小さな町で。 ◆25番(中村勲君) 結構です。ありがとう。結構です。わかりました。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 時間がなくなってしまうものですから、(「まだある」と言うあり)まだて言ったって、まだ3つあるけんな。もっと時間があれば、子どもたちが話したこともここにまとめているのですけども、説明したいけども、それは辞めます。 3番目です。島田部長にお尋ねしますけども、先程の答弁では、平成21年1月31日までに市と協議をして、その龍下線のことはまとめるとおっしゃいましたか。龍下線の件、もう一度お願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 平成21年の1月末までに所有権を移転するということでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) そうすると、所有権を移転するということは、あそこの横が約600坪と思うのですけど、市の土地が。そうすると、あのピープルさんの分の道路とまとめるということですか。 そしたら一応まとめて、工事はいつになりますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 懸案事項でございましたこの路線でございます。平成21年度中に発注し完了したいと、このように考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) ありがとうございます。 というのは、我々あの辺を通ると、あの辺の人からよく言われるのです。いつでくっとかないて、これは千々石弁ですけど。だから、こういうことをやっぱりちゃんと聞いて知っておかないと、こげんげなですばいと言わんないかんわけです。だから失礼しました。 それでは、2番目の公共土木は一番皆さんが自分たちでされる上においてはいいと思うのです。先程平成21年度は30件と49件で調整中とおっしゃいました。この場合の予算はどの程度考えられていますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 現在その調整中でございますけど、農地保全につきましては、平成20年度に1,500万円程度、3,010万円から4,500万円に増額をしていただきました。公共土木についても満額といいますか、いただいておるところでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 平成20年度満額とおっしゃいました。申し込んだところが3分の1の予算しかつかなかったとあるでしょ。それはどうですか。
    ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) この事業枠が10万円から200万円とございますので、例えば600万円、800万円と、こういう数字が出ると思います。そういった時に、その事業はできませんものですから、個人の受益負担というのが増額します。そういう場合にやっぱり継続というふうなことで、2年、3年と、あるいは5年というスパンになろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) あれは最高額は200万円て決まっておるのですか。 そうですか。しかし、できればそれは上げてもらってもいいのですよね。だから平成21年度は31件と49件の申請があったということですから、額はわかりませんか、どのくらいか。その額を今度は財政と協議をして予算獲得をしてください。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) その額は現在調整中でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 今年の9月に農業委員会で耕作放棄地を調べたのです、9月末に。そうしましたら、ほとんど道路のない、車が行かない、機械が入らない、そういうところが全部です。だから、あれに対して農業委員会の局長がいらっしゃいますけども、1万円から3万円の補助があるのです。それで補助金をもらってする人はいません。いても、その後耕作していないのです。 だから道路がどうしても必要なのです。だから強く言っているのですけど、この公共土木事業か、それで予算を大いに獲得してもらって、道路を自分たちでやろうというのだから、土地も提供してやろうというのだから、大いに申請額の確保をお願いしておきます。 それから市営住宅です。昨年は、この森馬団地のシロアリ駆除は大変ありがとうございました。お礼を申し上げます。 ここは私もたまに行くのですけれども、隣があいていて、夏です。それでかぎがかかっているものだから、カビが生えるというのです。だから、そういうのを何とか開けて風通しのできるシステムができないかという意見もあるのです。そういう点を本庁から行けなくても、支所のほうでそういったことの管理はできないものですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 議員仰せの地は、建物自体がブロック建てというような構造でございます。それのやはり管理という面で、現在政策的に開けにやっております。開けております。ただ今の管理につきまして、総合支所も随分お骨折りをいただいております。少ない人間でやっていただいております。今後その辺の意見も調整しながら進めていきたいと、このように考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) やっぱり建物があるからには壁を挟んだ隣の音が一番迷惑するのです、シロアリがおったり何かして。それが一番心配されていますので、大変でしょうけども、ぜひそういうこともしていただきたいと思います。 それから老朽化した建物を建てかえるという計画だと、こうおっしゃいました。そういう計画はどの計画があるのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 国の施策も再整備をしなさいということで、できるだけ、それを壊さずに有効に使いなさいというようなことでございます。 そういうことからして、昨年、議員仰せのシロアリ、それを端に発しまして、それでずっと点検を重ねております。そういう中で内部に入ってみますと、壁とか、そういうようなところについて随時といいますか、修理を施しているというようなことでございます。 新たにこれをリニューアルして新築という、これについてはまだまだ遠い先だろうと、やはりできるものから改築からしていただくと、このような基本方針で臨んでおるところでございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) おっしゃるとおりです。新しく建てれば、今入っている人たちをどこかに移ってもらわないかん。簡単にいきません。だから、あるものをきれいにして、そして1軒でも多く入れるようにしてください。 それで、参考までにお尋ねしますけども、千々石には、この森馬住宅の上に県の県営住宅があるのです。それから野田地区というところにも県の住宅があるのですけども、こういったところはあいているのです、あっちもこっちも。千々石第二小学校の下にも2世帯の住宅がある、これはあいているのです。こういうのを県と相談をして、入りたい人をもっと入れる工夫はできないものですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 島田建設整備部長。 ◎建設整備部長(島田英俊君) 今、中村議員からおっしゃったその地については、昨年の議会でも申し上げましたけど、県のほうに返還という形で処理をさせていただいております。 それから、他の地区の県営住宅等がございますけど、教員住宅というようなことで、ちょっと若干所管が違います。ただ雲仙市としては、やはり横の連絡をとりながら歩調を合わせていくべきだと、このようには考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) ぜひひとつ今の答弁のようによろしくお願いします。 いろいろお尋ねしましたけども、これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(酒井八洲仁君) 今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) すみません。先程の答弁漏れを答弁させていただきます。 後期高齢の限度額と国保の限度額の分についてでございます。国保は、まず4つ先程申しましたけど、4つの方式で出します。所得割、資産割、均等割、世帯割、それぞれで計算いたしまして、最高が医療分として47万円、後期高齢支援分として12万円、合わせて59万円分が1世帯当たりの限度額でございます。 後期高齢につきましては、被保険の均等割が4万2,400円、所得割が7.8%となっておりまして、これで計算して出した1世帯当たりの限度額50万円でございます。 その他に介護というのがございます。これが世帯当たりの限度額が9万円となっております。 以上でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 中村勲議員。 ◆25番(中村勲君) 介護保険は最高9万円とおっしゃいました。この前委員会の時に、どなたか知りませんけど、担当の人もそうおっしゃったのです。しかし、私自体は9万6千いくら払っているのだから、引かれているのだから、そんなことはないです。うそは教えないで。 ○議長(酒井八洲仁君) これで25番、中村勲議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(酒井八洲仁君) ここで、20分まで休憩いたします。=午後3時06分 休憩= =午後3時20分 再開= ○議長(酒井八洲仁君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 今崎部長より発言の申し出があっておりますので、これを受けたいと思います。今崎市民生活部長。 ◎市民生活部長(今崎正敏君) たびたび申しわけございません。先程後期高齢の限度額を1世帯当たり50万円と御説明申し上げましたが、申しわけございません。1人当たり50万円のことでございました。訂正させていただきます。 ○議長(酒井八洲仁君) 次に27番、石田德春議員の質問を許します。石田德春議員。 ◆27番(石田德春君) 27番、石田でございます。通告をいたしておりました1問について一般質問を行います。 年に4回定例議会が開催され、議員と市長との間で一般質問が行われ、その議会答弁の中でしばしば「検討してみたい」、「考慮する」、あるいは「努力してみたい」と結んで終わることが少なくない。公開の議場における言葉は、市長を初め答弁が議会を通して住民に約束したものでありながら、その後はこの言葉に対する責任を忘れ、すべてがその場限りのあいまいな答弁で終わったかのような態度が見られます。 従って、議会閉会後にはどのように対応をして検討したか、検討・努力したが結論が出なかったのか、その経過を次回の定例会で報告を願いたい。住民の代表である議員の質問に対し、最後まで誠心誠意を持って事にあたり、責任を負うところに市政の発展が期待され、住民の信頼にこたえることになる。次の定例議会時までには調査・検討事項の経過を報告することを約束してもらいたい。 さらに、議場における議員の一般質問は1年間にわたって相当の件数に及んでいる。中には行政執行にあたって貴重な建設的な提言も少なくない。一般質問は地域住民を代表する議員の活動にとっては執行機関を監視する議会の機能から見ても極めて重要な意味を持っているので、各所管ごとに直ちに措置したもの、二、三年かかるもの、何々計画に組み入れたもの、当分調査・検討を要するもの等に分類し、毎年おおむね12月定例会に報告するよう希望してやまないがどうか。 これも住民のために政治責任を負い、その代表機関の議会で行った答弁に責任を持って政治姿勢を明らかにしなければならない。執行にとって当然の措置であり、難しく考える何ものもないはずである。こうした努力が実って執行部の信頼が高まり、市政刷新に一躍を果たすことになるのではないか。市長の御答弁を求めます。あとは自席にて、答弁次第では再質問をいたしたいと存じます。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁いただきます。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 石田德春議員の御質問にお答えさせていただきます。 議会での一般質問等に対する答弁の中で、「検討をする」等の答弁をした分についてのお尋ねでございますが、議会中「検討する」と答弁をした案件につきましては、まず、懸案事項として、それらを整理・集約いたしております。その上で各担当部局、各担当課内で協議し実行に移しているところでありますが、相手方や関係機関等との協議・調整が必要でございまして、かなり時間の要する場合もございます。 そのため、各議会終了後、担当部局において懸案事項につきまして、その内容及び課題などを整理し、懸案事項に対する対策や構想について内部協議した上で、懸案事項に係る資料を作成させていただいております。 その後、担当部局が作成いたしました資料をもとに、私ども三役と担当部局により懸案事項についての説明会を設け、懸案事項についての方向性を協議いたしますとともに、市としての方針を決定させていただいております。 各担当部局におきましては、決定した方針等に基づき、再度具体的な対応策を協議・調整し、実行いたしております。 なお、説明会の中で明確な方針を決定することができない場合や、各担当部局におけます協議・調整の中で新たな問題点等が出てくる場合などもあり、1回の説明会でクリアできない懸案事項もございますので、そういった案件につきましては再度、次回の説明会等において協議を行っているところでございます。 そのため、「検討する」との答弁をした事項の経過につきましては、次期の定例会にはまだ検討中であったり、協議中であるとの報告しかできない事項もございます。 従いまして、次期定例会で報告できないかという御提案に関しましてはなかなか難しい面もございますが、市といたしましても何らかの御報告はすべきと考えており、今議会から検討中、進行中、完了等を区分いたしました様式等を定め、書面にて議会事務局に報告したいと考えておりますので、御了解を賜ればと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(酒井八洲仁君) 石田德春議員。 ◆27番(石田德春君) 平成17年の合併初議会から今回の議会まで述べ251名の議員の皆さんが一般質問をされておられます。従いまして、調査・検討事項等は相当の件数になるのではないかと私は思っております。 本日も市長を初め、建設部長あたりからは研究とか配慮答弁、検討あたりの答弁が帰ってきております。また、17番、25番の議員からも、前回の検討事項について再質問がなされております。ぜひひとつ書面をもって議会事務局に提出をするという市長の答弁でございますが、例えば12月のこの定例議会でそういった問題について報告を私、お願いしたいと思いますが、再度答弁を求めます。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 先程も申し上げましたとおり、さまざまな問題でまだ検討中、非常に答えられない部分もございます。ですから、今回議会にも、少し議会の方法が変わりまして、質問等につきましてもいろいろと議会の方式が採用されました。 できれば、我々としてもこの段階を踏みながら、今回は今までの懸案事項、それから、検討中と申しました事案につきましてまず文書で議会に御報告させていただきながら、一番、今、議員が御提案になりました方法につきましても早急に対応できるかどうかということも含めて検討させていただいて取り組みたいと思っておりますけども、いかがでございますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 石田德春議員。 ◆27番(石田德春君) 先程も申し上げましたとおり、やはり答弁が答弁されたことに対しては責任を持っていただきたいという意味からも、こういうことは必ず実行をしていただきたいと私思っております。 ですから、それは二、三年かかるものもあるでしょうし、その辺はありのまま報告をしていただければ私、いいのじゃないかと思います。そういうことで、ぜひこの問題は前向きに検討をいただいて、答弁できるようにひとつ御回答をお願いしたいと思います。 以上で、私の質問は終わります。 ○議長(酒井八洲仁君) 議事運営に御協力、誠にありがとうございます。 これで27番、石田德春議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(酒井八洲仁君) 次に10番、松尾文昭議員の質問を許します。松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) 10番でございます。今日最後の質問ということで、大変お疲れとは思いますけども、大変私も疲れております。早く終わりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 まず、1番目につきまして、入札制度についてでございますけれども、この件につきましては請願書も出されておりますけれども、企業にとりましては大変深刻な問題でもあるということで、あえて私からも一般質問をさせていただきます。 まず、2項目の最低制限価格及び予定価格の設定について質問をいたします。 これまで入札についてはいろんな不祥事が発生をいたしました。そのせいかどうかわかりませんけれども、平成20年度からは制度が大きく改正をされました。一つは最低制限価格の設定であります。これまでは予定価格の60%ぐらいのものが、今年度については80%から85%の間で設定をすることになっております。 最低制限価格が上がったことについてはよいのですけれども、80%から85%の間ということについては、毎回最低制限価格が変わることになるわけでございます。これではくじ引きを当てるようなものと同じようなことではないかというように思うわけですけれども、その方法をとられたその根拠については、どういうふうなお考えでこのような仕組み、方法をとられたのかということ、でき得るならば県並みの85%に最低制限価格を設定できないのかどうかということでございます。 それと、指名競争入札の場合、市内全域を対象とした業者選定に改めた、その中に地域性を考慮した選定ではなく、市内全域の業者から選定することとした。このことについては広報うんぜんに記載されてありますけれども、4月以降事業がある地域の業者は指名さえほとんどない、偶然とは思えないのですけれども、この改正点について、公平性、公正性を高めるためとあるが、このような方法がよいのかどうかお伺いをしたいということでございます。 でき得るならば、地域性を考慮した入札の方法をとっていただけないかどうか、このことによって大変業者としても無駄な経費を節約できるのではなかろうかというふうに思うわけですけれども、そのお考えはないかどうかということでございます。 次に、予定価格の設定については、予定価格算定から入札までの期間が長く、とても相場の変動、価格の変動、あるいは物品の変更などが発生することで、予定価格に狂いが生じる可能性が強くなる。長くても二、三カ月程度での実施が望ましいと思うが、その考えはないのかどうかということでございます。 それから、市内業者の優先活用についてでございますけれども、このことについては、請願書の中にもありますように、いろんな物品関係の入札、市内でできる物品については市内業者のみの入札ということでお願いをしたいということでございます。 それから、2番目の金融危機に対する商工業者への支援についてでございますけれども、現在、我が国はこれまでにない金融危機に見舞われており、地域の中小企業の経営環境は商工会発足以来最悪の状況になるということが懸念されていると言われております。 国といたしましても、緊急総合対策として10項目にわたる支援策、商工会へ金融支援体制強化のため、金融相談窓口を設置をし、中小企業の資金繰り相談に重点的に対応をするよう全国連からも要請があっております。 しかしながら、この国の支援についてはあまりにも規模が大きく、地方の零細企業に該当する支援策はほとんどないわけでございます。市の単独支援についても国の緊急対策資金の利子補給はするということでございますけれども、その利用は1件もないわけでございます。 同じ市からの支援を受けるならば、商工振興資金に対する利子補給をお願いしたいわけですけれども、そのことについては一部旧愛野町が国民金融公庫の資金のみ利子補給をしておった事例がございます。このようなことについても市独自の緊急対策として、せめて利子補給の助成をお願いをしたいということでございます。 他市においては現行20%であったのが今回、特に厳しい状況であるため30%を上乗せし50%にしたという市もあるわけでございます。利子補給についての考えはないのかどうか。 それから、雲仙市中小企業振興資金融資についても利用の枠が限られることから、預託金の枠を広げてほしいと思うのですけれども、その預託金の枠の拡充はできないのかどうかということでございます。あとは自席で再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁願います。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) まず、質問の第1点目でございますけれども、松尾文昭議員の御質問にお答えさせていただきます。 入札制度につきましては試行錯誤を繰り返しておりまして、最も最上という方法がまだ出ていない状況であります。ただ、公平公正ということを旨として今後も研究していきたいというふうに思っております。詳細につきましては担当部より答弁させていただきます。 2点目でございますが、金融不安に対する商工業者への支援についてのお尋ねでございますが、現在の金融情勢につきましては、アメリカのリーマンブラザーズの破綻以降、世界的な金融不安を招いており、国内におきましても特に中小、小規模事業所等に対する貸し渋りや貸しはがし等による資金繰りの悪化が懸念される状況が出てまいりました。 これに対し、経済産業省では、中小、小規模企業支援策として、緊急補償制度や政府系金融機関によります貸し渋り対策、平成21年度税制改正における税制措置などの対策が講じられているところでございます。 合併前に愛野町のみが実施しておりました国民金融公庫資金の利子補給制度につきましては、合併調整におきまして新市には引き継がれておりませんが、合併前、旧7町のうち5町で実施しておりました預託金によります中小企業振興資金につきまして雲仙市におきましても引き継いでおり、多くの事業の方からの利用をいただいておりますことから、さらなる融資枠拡大に向けて現在金融機関と協議しているところでございます。 また、今年度新たに原油価格高騰に対する金融対策といたしまして、中小企業事業が長崎県地域産業対策資金、原油高騰対策資金を借り入れたことによりまして発生する利子を全額助成する措置を講じておりまして、さらに先般の補正により、その限度額等を拡充したところでございます。 現在、市として各種制度の利便性や財政的な面も含め、国・県の施策と経済情勢を見極めながら有効な対策を研究しているところでございまして、まとまり次第議会とも御相談をさせていただき、対策を実施してまいりたいと考えております。 残余の答弁につきましては、担当より答弁いたさせますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 松尾文昭議員の御質問にお答えをいたします。 質問の順番と若干前後することがございますが、お許しをいただきたいと思います。 まず、物品に関する随意契約の場合の業者選定基準につきましては、雲仙市建設工事の指名基準の技術的に市内で対応可能なものは市内企業を優先することとの規定を準用いたしまして、極力市内企業への優先発注に努めております。 去る10月に実施をいたしました職員への予算編成説明会におきましても改めて地元企業への優先発注につきまして周知徹底を図ったところでございます。 ただ、これまでも議会で申し上げておりますが、限られた財源を有効に活用し、費用対効果を最大限配慮すること、さらには公正な競争を確保することも自治体としての使命でございますので、市内企業に市外企業を加えて見積もりを行う場合もあることを御理解いただきたいと存じます。 次に、建設工事の発注において地元発注工事に地元企業が選定されるべきではないかという御質問でございますが、この件に関しましては、入札審査委員会で1年をかけて慎重に審議を行いまして、平成20年度から市内すべての企業の受注機会が均等になりますように、市全域の企業の中から選定するように改正を行ったものでございます。 その主な理由でございますが、工事箇所に地域的なばらつきがあるため公平性が確保できないということ、それから、昨年本市発注工事で談合事件等が発生したこと等によるものでございます。 指名競争入札係る業者選定にあたりましては、私的な選定にならないようにするため、無作為に選定を行っております。 続きまして、最低制限価格についての御質問でございますが、昨年までは予定価格の3分の2以上を最低制限価格ということにしておりましたが、今年度から設計額の80%から85%の範囲で設定するように改めております。 県の制度等を参考に改正すべきではないかという御意見でございますが、現在の最低制限価格の設定につきましては、皆様の御記憶にもあるとおり、本年、県内他市での予定価格情報漏えい事件も考慮をいたしまして、その防止策の一つとして本市独自に考案した制度であることを御理解いただきたいと存じます。 ただ、企業の積算能力が反映できる制度の確立というのは必要であるというふうに考えております。現在、その見直しについて検討をいたしておるところでございます。 それから、予定価格の積算から入札までの期間の短縮についての御質問でございますが、設計積算におきましては年2回の単価改定が行われております。また、相場の変動、価格の変動においては、その都度単価の更新を行っておりますために、価格の差はさほどないのではないかというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) まず、入札制度についてでございますけれども、今総務部長のほうから答弁がありましたけれども、まず、この最低制限価格なのですけれども、80%から85%といったその間というその設定の仕方については、いろんな不正があったことも加味してというようなことがあったわけですけれども。 このことと、先程言う地域性を除いたというふうなことを考慮しない入札の方法、改正になっているということは、今この最低制限価格にしても、予定価格の80%にしても採算割れというような状態であるということと、地域を考慮しないということについては、先程落札の名簿を見ましても、指名に入った業者は、確かに何社かは入っているのですけども、ほとんど地域事業における業者の選定はなされていない。 確かに無作為に全域にわたっての選定をするというふうなことですけれども、それでは業者に対して、業者の立場に立っての考え方としては全然考慮していないということになるような気がするわけなのですが、ということは落札してでも合わない遠くの地域を入札して経費をかけて仕事をする、採算がとれない状態で企業自体はそう長くは続かないわけです。 まして、そこに参加した入札の他の業者については、落札でさえもないわけですから、落札してでも合わない状況だというのに、企業努力、当然やっぱりそういったこともあるわけですけども、そこら辺の実態をどれだけ把握されてのことなのか。また、これをそのままずっと続けられるのかどうか、そこら辺をお伺いいたします。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 先程申し上げましたとおり、平成20年度から実施をいたしておりますその地域性の廃止につきましては、要するに、先程申し上げましたが、市内全域に公平に工事が発注できておるような状況ではありません。 例えば特定の地域に工事が集中してしまうと、そうした場合に、工事が少ない地域においては非常に指名の機会も減ってしまう、それは公平性に反するという考え方から、市内一つの全域を地域性をなくしまして、指名の均等性、公平性を確保するのが最優先というふうに判断をいたしております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) 地域性については、確かに全域ということはわかるわけなのですけれども、何か地元を故意に外しているような気配さえすると、確かにそういったことはない、たまたまそういうことになっておるのかもしれませんけれども、その入札結果表を見ますと、ほとんどその地域で事業があった箇所についての業者は入っていないというのがほとんどです。 それを故意ということじゃないかもしれませんけども、たまたまかもしれませんけれども、できれば公平にといいますか、確かに偏る事業というものは地域ごとによってあるとは思うのですけども、それはそれとして、やはり分散して発注できる、指名をされるということはできると思うのですけれども、そこら辺のバランスよりといいますか、無作為ということのもうちょっと企業、業者の立場に立ったといいますか、指名をお願いしたい。 それと、先程の最低制限価格のことなのですけども、80%から85%、県が85%、県の中では90%にしてくれという要請も出ているという話も聞くわけですけども、そういった状況の中で、こういった形での入札ということをずっと続けるということであれば、全然仕事も足りたいといいますか、落札できない業者もかなり出てくるだろう、雲仙市内にはかなりの業者もおるとは聞いておるわけですけれども、その点公平にといいますか、取っても利益が出るようなといいますか。 ですから、80%でしてこういった物価高騰の中に諸経費がかなり上がっている。そういった上で遠くに行けばいろんな諸経費がかかるということを考えれば、私は85%でも厳しいのじゃないかなというふうに思っております。 できれば県のほうでもそういったいろんな要請があっている、90%にしてくれというふうな要請があっているということを聞いておりますし、ですから、今の80%から85%の間ということについていつまで続けるのか、ずっとこのままでいくのか、そこら辺をもう1回お願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 先程御意見のありました、地元を故意に外しているということを言われましたけども、そういうことは一切ございませんので、確認をさせていただきたいと思います。 選定の時にはランダムにすべての業者の方々が同じ回数の指名を受けられるように、そういう配慮をしっかり行っております。たまたまそういう地元といいますか、その工事の指名が入らなかったということはあるかと思います。それは当然の結果でございます。御理解をいただきたいと思います。 それから、最低制限価格のことでございますが、本年度から80%から85%の間、これは設計額のという、80%から85%の間という決め方をいたしておりますが、市長が冒頭申し上げましたとおり、これが一番いい方法だというふうには私どもは考えておりません。 従いまして、最低制限価格の見直しにつきましては、現在、担当課で作業を行っている段階でございまして、次の3月議会におきまして御報告ができるのではないかというふうに考えております、最低制限価格の見直しにつきまして。 以上です。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) 先程の地域性について公平にということについては大変失礼をしたわけですけども、確かに今、公平で扱っておるということについては、たまたまこういうことかな、そういう声もあるものですから、あえてそういった質問をしたわけでございますけれども。 それと、最低制限価格につきましては見直しをするということでございますし、できれば県並みに、できればそれ以上にというふうに思うわけですけれども、そこら辺よろしくお願いをいたしたいと思います。 私としては、地元業者が残って、やはり雇用も潤う、市が潤うような企業の、業者の育成というものも必要だというふうに思っていますし、これまでここ数年間の間にかなりの倒産、破綻した企業もあります。 今でさえまだその業者が多いのか、少ないのかよくわかりませんけれども、そういった状況ではございますし、このような状態が2年続けばもっと倒産件数は増えてくるだろうというふうに私は思っておりますし、それを落札しても何とかとんとんでいっている、ぎりぎりの線を今強いられておるというのが実態ではなかろうかなというふうに思うわけです。 執行部側とすれば、それはいくらかでも安く執行残を余計残して、その分仕事を与えるというのが住民にとっていいのかもしれませんけれども、しかし、企業の育成、企業誘致ということも考えながら取り組んでおる中においてそういった事態が発生しているということについては、マイナス要因になっているのではなかろうかなというように思っております。 それと、物品問題についてもそうなのですけども、先程公平にといいますか、地元の中でできることは、すべて地元の業者を指名をするということでございました。物品についても印刷物についてもそうなのですけども、例えば、印刷物の入札等について、業者がそんなに多くない、多くなければ、8社以上いなければ入札できないというようなことなのですが。 市外の業者を、その規定に沿わなければそうせざるを得ないということなのか、できればそういったことについても、やはり50万円程度の、50万円以下、随意契約でできるような物品、印刷物にしてもそういった、それは所管での発注かもしれませんけれども、そういった規定にこだわった入札指名の仕組みをとっているような感じを受けるわけなのですけれども。 そういったことについても、8社がいなければ入札できないのじゃなくて、業者がそれだけいても、50万円、あれは規制があるわけですか、50万円以下は随時契約、それ以上、そこそこの物品の入札にしても、やはり地元業者優先と、1人足らなくても、2人足らなくても、やはりそこだけでいいのじゃないかというふうに思うのですけれども、そこら辺の選定の仕方についてはどうなのですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 随意契約のことでよろしゅうございますか。(「それと、前後ぐらいの小額の」と言うあり)。 確かに市の契約規則というのがございまして、随意契約について申し上げますと、見積もりでいいという場合がございまして、2社以上という規定は確かにございます。要するに2社以上あれば要件は満足することになりますけども、市内にある事業所につきましては業種によりまして多かったり、あるいは極端に少なかったりということがございます。 随意契約による場合でも競争性の確保というのは、これは求められておるところでございます。例えば、仮にある業種で市内に2社しかいないと、そうしたら常に2社のみの競争に終わってしまって、その競争性の確保が非常に困難になるということも考えられます。また逆に数多くある業者から2社のみということにいたしますと、選定に公平さ、公正さというのが確保できなくなる恐れがございます。 こういうこともございまして、管財課におきましては随意契約手続上の留意事項と、その中におきまして、業者数がなるべく少なくならないようにというような選定をお願いしますという指導をしております。これは何社以上選定しなければならないというような指導はいたしておりません。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) でき得るだけ市内業者を利用するということで理解はしておるわけですけども、たまたまこの間見積入札で市外業者がとったという例がありました。その件につきましては、今度小浜のほうで行われる産業祭りの件のその印刷物でございます。 その印刷物については、50万円足らずの印刷物であったというふうに思うわけですけれども、その印刷物については、市内業者が3社か4社ぐらいしかいないということで、他の市外業者を入れ、市外業者が落札をしたと、その件についてどう考えられるのかと、産業祭というのは、自分たちが地域を盛り上げて何とか発展させようというためのその印刷物だってそうだと思うのです。それを市外業者がとって落札をした、情けない話じゃないかと私は思うのです。 ですから、そこら辺の選定の仕方、ただ50万円以下、そういった物品についてもわざわざ入れるのか。確かにその業者にとってもやはり市外業者のような品物はできないにしても、それはそれとして指導・指摘をするべきだというふうに思うのですけれども、そこら辺の考えをもう一つお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 確かにそういう御意見もあるということは承知をいたしております。しかしながら物品調達を任せられたその担当部局の使命と申しますのは、要するに、よいものをより安くというのが大原則であるのではないかというふうに考えております。これは物品調達に係る担当部局の話です。 最小の経費で最大の効果という要請も自治法上ございますし、通常行っております入札他見積もりにつきましては、まず価格を抑えることを目的ということにしております。限られた予算の中で効果を出していくためにはどうしても必要な方法ではないかというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) 確かに価格を下げるということは理解できるわけなのですが、やはり市内業者を育成していく上においては、そういったことも考慮に入れて、多少の格差はあったにしても、優先的に市内業者を利用するべきだというふうに思うのです。 確かにその印刷物にしても、市内の物品にしても、品物としては落ちるかもしれない。しかし、それはそれとして指摘・指導をしていくべきだというふうに思っていますし、そうでないと、地元業者を見捨ててといいますか、地元業者が今こんなに厳しい状況の中で入札をかけられ、一生懸命見積もりをして入札をした結果とられなかった業者もかなりおるわけです。いろんな入札関係においても。 そういったことを考えれば、かえって雲仙市の企業というものは衰退していくのではなかろうかというふうに思う。確かに、安くして執行残を残して他の事業をふやすということは、それは一番いいかもしれない。それがどれだけのメリットがあるのか。どれだけの差があるのか。 企業を残して、いろんな業者を残して育成していったほうがいいのか、他の事業をしたほうがいいのか、そこら辺の比較をした場合に、地域を考えた場合には、やはりいろんな業者、いろんな零細業者が一生懸命切磋琢磨して頑張っているわけです。 ですから、多少の、安く安くということはわかるのですが、育成する意味においては、やはりそういった業者についても、そういった業者といいますか、市内業者を特に優先に選定をしてほしいということでございます。 ですから、いろんな物品、印刷物にしてもそうなのですけども、それは他のいろんな建設物にしてもしかりだというふうに思っています。でき得るならば、そういった、大きい工事にあっても、分散した入札の方法だってしようと思えばできるはずなのです。一括した入札じゃなくて、部分的な入札もできると思うのです。その部分の分割的なその入札制度についてはどうお考えなのか。 ○議長(酒井八洲仁君) 御答弁願います。小川総務部長。 ◎総務部長(小川龍二君) 工事を分割して発注をしたらどうかという御質問でございますが、所管のほうに聞いてみますと、それだけまた経費が上がってしまうというふうに聞いております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) とにかくこの入札制度については、あくまでも企業の立場に立ってといいますか、雲仙市全体の企業を見渡した上での制度ということを考えていただきたいということを節にお願いをしておきたいと思います。 それでは、次の金融のことでございますけれども、先程市長から金融危機に対しての答弁がございましたし、国のいろんな緊急対策制度資金なんかの利子補給をするということだったのですが、その国の制度の融資については、雲仙市内に該当はほとんどいないわけです。800万円以上ですか、いろんな国の制度、緊急総合対策というのが今度打ち出されて、11月からこれの申し込みになっておるわけですけども、ほとんど雲仙市内にその該当はいない。 利子補給をするということですけれども、しかし、そういうことよりも、現に今いろんな国民金融公庫、あるいはマルケイ経営資金、あるいは普通のマルフの制度を今借りて一生懸命頑張っている零細の方がほとんどだと、ほとんどといいますか、約300軒あまりの人たちがおられるわけですけれども。 そういった人たちに対して愛野町で一部その利子補給をしておったわけですが、それについては国民金融公庫の国庫資金のみの利子補給となったのですが、先程他市と言いましたが、南島原市で今回、現行の30%を上乗せして利子補給をするというようなことが発表になっております。 それも早急にしなければいけないということで、議会の当初に上げて採決をされておると、それだけ向こうとしては中小企業に対してのそういった支援ということについて一生懸命取り組んでおられるということでございます。 ですから、雲仙市においてもできるだけ、どれくらいの率に応じての利子補給になるのか、そこら辺はわかりませんけれども、せめてもの30%、できれば50%の利子補給というものができないのかどうか、そこら辺どういうふうにお考えなのかお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 資金の問題ですけれども、南島原市がこの間、議会の冒頭で承認をされたようでございますけれども、雲仙市にありましては、合併当初、御承知だと思いますけれども、先程から話が出ておりました愛野町におきましては国民金融公庫に対する利子助成がなされておりました。 あと5町のその振興対策につきましては預託制度、いわゆる銀行に預託をして、それを活用して資金として利用していただくという方法でございました。合併調整の中で今の預託制度という形になっておるわけですけれども、南島原市は利子補給はしておりますけれども、預託制度はないわけです。 ですから、両方はしていないということは御理解をしていただきたいというふうに思うわけですけれども、やはりこういった資金が一番利用しやすいのかなというふうには感じております。平成19年度の雲仙市のこの預託金の制度からしますと、平成19年度が4千万円の融資額であったわけですけれども、平成20年度はその2倍の8千万円の融資額になっておりますから、現在、調べてみましたら約半分程度の利用があっておるようです。 ですから平成19年度にいたしますと、もうぎりぎりのところかなというふうに思うわけですけれども、まだ半分程度の活用ができるというふうに思っておりますので、十分そういったところを活用していただければなというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) まず、その預託よりも、この利子補給の件ですけれども、いろんな支援を国としても農業関係、中小企業関係としても何兆円というような金を投じておりますし、雲仙市としても農業、漁業関係に1億5千万円の支援をしておるという状況であります。 そういった中で、預託制度といいますか、振興基金制度と利子補給が同時にはできないというような答弁のように聞こえたわけですけども、まず、そういった緊急対策といいますか、この原油高であった時の対策と言うことに対して、商工業者に対するいろんな支援ということに対しては、この間の農業、あるいは漁業に対する1億5千万円の補正を組んだ時の答弁の中に不公平だというような質問があったというふうに思います。 その中で、とりあえずは第1次産業である農業に対して支援をしようというふうな市長の答弁でございました。 しかし、今、雲仙市の中には農業関係というのが約3分の1、消防団を業種別に比較をした場合に、3分の2はほとんど商工業関係の方々なのです。 そういった中で、その支援というものが何もないということについては、それは確かに不公平、この間の答弁の中でも言われたとおり、そうだと、とりあえず農業に対してということはわかるのですけども、確かに、どういった形で支援というのがしていいのかということも大変難しい面が商工業に対してはあるわけでございまして、それに対して最小限利子補給を国では3年間の間は何とかしましょうと、期限を切ってでも私はいいと思うのですけども、そこら辺の利子補給に対しての考え方をもう1回お願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) 最初の松尾議員の御質問に対しまして冒頭お答えしましたとおり、現在、国・県の施策と現在の経済情勢、特に年末でございますし、そういうことも含めれば有効な対策を研究しているということを申し上げました。 ですから、このことにつきまして我々は今どういうふうにしたら一番、先程もありますけれども、商工業者にとっても喜んでいただける施策ができるのかということも含めて今、調査・検討をしている段階でございまして、確かにスピードも伴うわけでございまして、ですから、早い時期に議会とも御相談をさせていただいて、そのこともまた含めて今後前向きに進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) よろしくお願いをいたしたいというふうに思うのですけども、もう一つの振興資金融資については預託金制度で1千万円で500万円ずつ親和と十八銀行でのこの要項を見れば、大体その預託の4倍、ですから、500万円だったら五、四2千万、合わせて4千万円の枠の中で融資をしようと、その融資についてメリットというのが、やはり金利が安いから、大体1.9%に設定をしてあると、要項の中にちゃんとうたってあるわけですけども、そういった1.9%で利用できるからということで、現在24名の利用がおります。 もう1件その融資を受ける人がいれば、もうその枠はいっぱいなのです。それが償還は5年、施設整備資金として借る場合は7年、運転資金として借る場合は5年ということで、5年間のサイドでないとその運用ができないわけです。 しかし5年間の過程で、今3年でまだ2年間はあるわけなのですが、もう1人借りれば2年間の人は、月々で返済でいくらかの資金はたまるかもしれませんけれども、1回転しないとその融資は利用できないというふうな制度だろうというふうに思うのですけども。 ですから、あと2年間の間に借れるだけの余力を持たせるために、その預託金の枠を広げてといいますか、1千万円を2千万円にしてといいますか、そうすることによって、あまり多ければ余っても困るわけです。余っても困るし、余ればとにかく銀行は融資する金額、利子に対してかぶらないかんという部分がある。 ですからこの要綱についても、もし枠を多くするならば、銀行からその枠をもらえる額が4倍でなく3倍であって、利息がとんとんくらいにならせんかなというふうに思うわけです。 ですから、この要綱で今いけば4倍ということになっていますから、2千万円枠を広げれば、その3倍、そうすれば6千万円で済むと。それで6千万円の枠の中であれば、あと2年間の融資は1.9%で融資できるというふうな仕組みになるわけですけども、そのことについてもあわせて検討をお願いしたいというふうに思うのですけど、いかがですか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 預託をいたしまして、最終的には商工業者さんのほうで借り入れをしていただくわけですが、その前には、金融機関の十八銀行さん、それから親和銀行さんと協調融資になるわけですから4倍、現在は4倍と1.9%ということになっておりますけれども、非常にこの銀行さんとしても厳しいわけです。1.9%で貸し出しするのは厳しいということで、今年度は非常に難航をいたしました。 けれども、やはり両銀行さんの御協力をいただいて、昨年度と同じ制度で運用をさせていただいておるわけですけれども、また来年度に向けては、今年の2月、あるいは3月で来年度の要綱を改正をしていかなければいけないわけですけれども、そういった厳しい状況ではあるということは私どもも認識をいたしております。 先程融資枠がないという話をされましたけれども、恐らく商工会のほうでは、昨年の融資枠を考えておられるのではないかなというふうに考えておりますので、先程私が説明いたしましたように、昨年の2倍の融資額になっておりますから、私としてはまだ十分余裕があるというふうに考えております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) 今、枠を広げたということなのですが、大体預託金が1千万円ということで、1年1年の更新ということになっています。それで500万円ずつを2つの金融機関に預託をして、その4倍を融資できるというシステムです。 そうすれば今24名の利用がいて、その残りがあと300万円ぐらいしかないということになれば、あとそれはずっと同じような形で預託をするわけですから、2年間は1人借ればもう借れないという状況になるわけじゃない。ちょっとそこら辺お願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 現在、私が調べております数字でいきますと、3,300万円ちょっとの、これは10月の末での数字ですからちょっと大きくなっていると思います。ですから昨年度までは融資枠が4千万円でありましたから、もうないわけです。しかし、今年度に限っては8千万円の融資枠でございますから、まだ十分あると、そういうふうに判断をいたしております。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) 8千万円ということはどういう、ちょっと私が今聞きよった、この要項を見ますと特別な融資を運用するために1千万円を取り扱う金融機関にということで1千万円を500万円ずつということでしょ。その4倍までの額を限度として融資をするということなのですが、そうすれば4倍ということは4千万円じゃない。両方合わせても。8千万円という、ちょっと。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 申しわけございません。私がちょっと説明の要綱が悪くて申しわけなかったのですけれども、要項が昨年度1千万円というふうになっておりまして、そのままで運用をさせていただいておりました。金額は、それが本年度当初予算で2千万円承認をしていただいておりますので、そこを改正をしたいと、改正をして2千万円、原資がですね。それの4倍で8千万円ということで説明をすればよかったのですけども、申しわけございませんでした。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) そうすれば、この要綱からして変えていかんばいかんじゃない。ですから私もそこら辺勉強不足で失礼ですけど、この要綱の中に、これは平成18年度に作成された要項なのです。これがまだ生きているというふうに思っていたものですから、そのまま1千万円ということ。 それと、今年その8千万円の融資額という、その8千万円の融資額なのですが、今、市が預託をする預託金についてはまだ入っていないと聞いたのですけど、それはどうなりますか。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) 先程申しましたように、非常に銀行さんも厳しい状態にございまして、この利率と協調融資の4倍というところがなかなか妥協点が見つからずに遅くなったものですから、そこら辺の実行が遅くなっておるというのは事実でございます。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) そのことについては早急に解決といいますか、この要綱にのっとった貸し付け、もう貸し出しを銀行はしていると思うのです。まだ預託は入っていないのですけれども、しかし借る人は1.9%と思って借るわけですから、その銀行は2%以上の要求をされておっても、これでいくべきだと思うのですが、それは早急にとにかく預託のほうを入れて、この要綱でいくというふうにしないと、借りた人は、じゃその差額の金利は誰が払うとかいうことになりますので、そこら辺よろしくお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 酒井農林水産商工部長。 ◎農林水産商工部長酒井利和君) その辺は、実際借りておられる方に迷惑がかからないように銀行さんのほうとも大体の話ができておりますので、早急に実行をしてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(酒井八洲仁君) 松尾文昭議員。 ◆10番(松尾文昭君) どうもありがとうございました。これで私の質問を終わります。 ○議長(酒井八洲仁君) これで10番、松尾文昭議員の一般質問を終わります。─────────────── ○議長(酒井八洲仁君) ここで教育長より発言の申し出があっておりますので、これを許したいと思います。鈴山教育長。 ◎教育長(鈴山勝利君) お疲れのところ申しわけございません。晴れの本会議席上におきまして、私の退任のあいさつの機会を与えていただきましたことにつきまして、まずもって議長を初め議員の皆様方に心から厚くお礼を申し上げます。 私こと本日をもって雲仙市教育委員会教育長としての任期が満了することに伴い、退任いたしたくかねて市長に願い出ておりましたところ、お許しを得まして、ここに教育長を退任させていただくことに至った次第であります。 私が本市教育長に御選任いただきましてから3年の長きにわたるわけでございますが、その間何らなすことなく退任いたしますことは、誠に心苦しく、申しわけない気持ちでいっぱいでございます。 しかし、私の退職は決してたいあってのことではございません。私の置かれている立場からいたしまして、この際かくすることが出所進退を潔くするゆえんでもあり、かつまた、何よりも自分自身にけじめをつけるべきであると考えたからであります。私の勝手な振る舞いにつきましては、何とぞ意のあるところお酌み取りいただきまして、お許しを賜りたいと存じます。 さて、省みますと、私が教育長を拝命した当時は、時あたかも市町村合併の流れの中で輝かしく雲仙市が誕生した直後のことでもあり、解決すべき幾多の課題等を抱えておりましたし、新市建設の理想に燃える市民の皆様の御期待は、教育行政に対しましても大きいものがあったことを思い出します。 このような情勢の中にありまして、奥村初代雲仙市長のもとで、私もまた初代教育長として雲仙市の教育行政に携わらせていただきました。その間、常に市議会の皆様方には温かい御指導・御支援を賜りましたが、もとより浅学非才の私にとりましては、手に余る厳しい試練の時と場もありました。 時には職員に対しましても無理を言い、限界を超える忍耐と努力を要請することもありましたが、職員も実によく頑張って披歴な私を助け、支えてくれました。 こうした心強いスタッフに恵まれ、ともに苦労を分かち合い、励まし合いながら新市の教育行政の基礎固めに参画できましたことは、私にとりまして畢生(ひっせい)の光栄であり、終生忘れ得ぬ思い出になるものと存じます。 改めてこの場をお借りして職員の皆さんに心から感謝を申し上げたいと存じますし、そしてまた、何よりも本議場においでの皆様方を初め雲仙市民の皆様方に対しまして衷心より深く深く感謝申し上げます。 私は、本日をもって皆様方とお別れをいたしますけれども、今日までの不行き届きの点につきましては幾重にもお許しをいただきますようお願い申し上げますとともに、今後ともこれまでと同様の御厚誼を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 最後になりましたが、謹んで雲仙市の限りない発展と雲仙市教育の一層の充実並びに雲仙市内の子どもたちが人・物・自然を大切にする心をはぐくみ、より健やかに成長してくれることを心から祈念いたしますとともに、皆様方の一層の御健勝、ご活躍、御多幸を心からお祈り申し上げ、甚だ意を尽くして言えませんが、退任のごあいさつとさせていただきます。本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。〔拍手〕 ○議長(酒井八洲仁君) ここで市長より発言の申し出があっておりますので、これを許します。奥村市長。 ◎市長(奥村愼太郎君) お許しをいただきましたので、鈴山教育長の御勇退にあたり一言ごあいさつを申し上げます。 鈴山教育長には、雲仙市の初代教育長として本市の教育行政の円滑な推進のため、誠心誠意御尽力をいただき、その重責を十分に果たしていただきましたことに対し、この場をお借りしまして心から厚く厚く感謝を申し上げます。 鈴山教育長は、合併以前の7町の間で相違のあった教育行政手法の共通理解と共通実践に取り組まれるとともに、職務に対する御自身の信念に基づき、教育行政に携わるの姿勢についてきめ細やかに御指導をいただいたことにより、雲仙市教育委員会のスムーズなスタートに多大な御貢献をしていただいと感謝しております。 さらに、新市の教育方針及び教育努力目標の制定に御努力をいただき、新市建設計画の基本方針であります、あすを担う人づくりと誇りあるふるさとづくりを教育の視点から広く推進をしていただきました。特に学校教育の忠実を念頭に、学校の統廃合や学校施設の耐震化改修、南部学校給食センター建設等、児童生徒にとって最善の教育環境の整備などに取り組まれ、また、社会教育関係では生涯学習の推進はもとより、市民運動や成人式、郷土芸能発表会の開催など、新市の一体感の醸成にも御尽力いただいたところでございます。 また、教育委員会事務局の職員によりますと、鈴山教育長は職員への信頼をもとに、職員一人一人の意欲と責任感を育ててこられたと伺っております。人との出会いを大切にされ、人を育てることを第一にその職務を全うされる御姿勢は、教職員はもとより市職員すべての範となり得るものと思っております。 最後に、鈴山教育長が退任されることは、雲仙市の発展にとって大きな痛手ではございますが、今後は健康に十分御留意されますとともに、退任された後におきましても鈴山教育長が信念とされておられた生涯学習推進の観点から、雲仙市の地域づくり、家庭づくり、そして、人づくりにお力添えをいただきますようよろしくお願い申し上げます。 3年間本当に御苦労さまでございました。心から感謝を申し上げ、そして、お別れにありがとうございました。
    ○議長(酒井八洲仁君) 本日をもって退任されます鈴山教育長に対しまして、私からも感謝とお礼の言葉を申し上げます。 鈴山教育長におかれましては、平成12年12月2日、長崎県教育委員会を退職後、愛野町教育委員会の教育長に就任され、平成17年10月10日まで愛野町の教育行政の推進に御尽力されてこられました。さらに平成17年10月11日、新たに誕生しました雲仙市教育委員会の教育長に就任され、本日まで雲仙市のあすを担う人づくりと誇りあるふるさとづくりを初め多くの事業推進に御尽力されました。 また、本市議会の運営に対しても常に真摯な態度をもって審議に御協力いただきました。ここに雲仙市議会を代表して、改めて感謝とお礼を申し上げます。 鈴山教育長におかれましては、今後とも健康に十分留意され、さらに御活躍されますことを御期待いたしております。本当に長い間お疲れさまでした。─────────────── 本日の日程はすべて終了しました。 次の本会議は明日2日定刻より開きます。 本日は、これにて散会といたします。お疲れさまでした。=午後4時36分 散会=...