千曲市議会 2017-06-13
06月13日-03号
平成29年 6月 定例会(第2回)
--------------------------------------- 平成29年6月13日(火曜日
)---------------------------------------● 議事日程(第3号) 平成29年6月13日(火曜日) 午前10時 開議 第1
一般質問(
個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……
前記議事日程のとおり
---------------------------------------● 出席議員(21名) 1番 金井文彦君 13番 中村了治君 2番 北川原 晃君 14番 小山嘉一君 3番 滝沢清人君 15番 林 愛一郎君 4番 齋藤正徳君 16番 宮入高雄君 6番 中村眞一君 17番
和田英幸君 7番
倉島さやか君 18番
荻原光太郎君 8番
前田きみ子君 19番 中村直行君 9番 大澤洋子君 20番 原 利夫君 10番 袖山廣雄君 21番 宮坂重道君 11番
柳澤眞由美君 22番
和田重昭君 12番 小玉新市君
---------------------------------------● 欠席議員(1名) 5番 飯島 孝君
---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名 市長
岡田昭雄君
次世代支援部長 島田房雄君 副市長 山本高明君
経済部長 半田敏幸君
総務部長 大内保彦君
建設部長 小
根澤英児君
企画政策部長 北村勝則君 教育長 赤地憲一君
市民環境部長 上條 優君 監査委員 飯島仁一君
健康福祉部長 荒川愛子君
教育部長 安西治夫君
---------------------------------------● 事務局出席者氏名 議会事務局長 島谷 守君
議会事務局次長 小岩成夫君
議事係長兼調査係長 田中幸夫君 書記 佐藤太一君
---------------------------------------午前10時 開議
○議長(
和田重昭君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第1
一般質問
○議長(
和田重昭君) 日程第1、
一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 15番、林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) 皆さん、おはようございます。15番、
自由民主クラブの林 愛一郎でございます。今回の質問は、
屋代地区土地区画整理事業の今後の展開についてという大項目1点のみの質問でございます。30分の時間をフルに活用いたしまして、いろいろな課題等も整理しながら、お話を進めていきたいと思っております。 先月の5月21日の日でしたけれども、
区画整理組合の準備会が設立されました。総会には、議会のほうからも議長さん、それから委員長さん、そして市長さんも御挨拶にお見えいただきました。総勢240名の地権者で組織する
区画整理組合の準備会と、組合になるまでの準備を進める会ということでございます。そこで会長に私、選ばれましたので、その立場もありますけれども、本日は議会の一員、議員の立場でいろいろなこの
区画整理事業、信濃毎日新聞にも翌々日の23日ですか、農地の農振の除外の関係で、8年の
土地改良区の事業がなされた地域については、受益地が8年間は除外の申請ができないというような問題があるということを大々的に書かれましたけれども、この辺も含めまして
--地権者の中には、この問題をよく知っている人もいます。これを私も進める中で、そういう
ハードルがあることは承知しております。ですが、一般の市民の皆さん、それから、地権者の中でも会議にそれほど出てこられていないような皆さんにとっては、非常に不安要素の一つであることは事実であります。なので、今日は、市の考え方も含めて、いろいろな課題は多いわけですけれども、これだけの大きな
プロジェクトを進める上においては、課題はつきものですが、それらを一つ一つ明らかにした上で、それをクリアしていく中で、1つの事業として完成させたいとそういう思いがございますので、それを含めて市、市長のお考えを尋ねてまいりたいと思っております。 まずは、お話ししましたように農振除外、これが最大の
ハードルになるわけですけど、そのほかにもいろいろございます。それぞれの課題を列挙していただいて、それで、それぞれに障害になっている問題は何なのかということを明らかにしていただきたいと思います。そして、その上でこれらの
課題解決に向けた取り組みの方針ですね、これを市長の立場で表明いただく、これが一番必要なことではないかと、情報公開という立場からも求めたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
○議長(
和田重昭君) 答弁を求めます。
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) おはようございます。
一般質問2日目であります。 林議員の御質問にお答えいたしますが、まず、本当に林議員には、地域240名、最大35ヘクタールの開発面積、非常に御苦労をかけまして、おかげさまで先ごろ、準備会が設立をされました。本当に、この35ヘクタールの地域を開発するというのは、私ども千曲市にとっては、旧更埴市以来から
開発誘導地域として、上信越道ができたときからの悲願でありまして、そういった意味では、長い間、この地域を
開発誘導ゾーンと位置づけて、これまでもさまざまな計画にはそのように位置づけてやってまいりました。 そういった中で、
大型商業施設の
進出計画とともに、具体的に進めるには、どうしても240名の皆様方の同意を得なければ、一歩も前に進みません。こういった意味では、この開発、さまざまな法定のもの、ルールがたくさんあります。ありますけれども、最も根幹は、240名の地権者がどう考えるか、そして、我々千曲市が行政としてあの地域をどう開発するか、これがしっかりぶれなければ、一切の法定規制はクリアできるというふうに私は思っています。そういった意味で、過去にない大規模な計画でございます。 まず、
都市計画の協議や
農政協議などの手続、これは当然、議員御承知のとおりであります。この課題というのは、さまざま課題ありますが、地権者の皆様と連携を密にしながら、
事業目的であります持続可能な千曲市の未来像を描く、そういう趣旨や、国や県にこういったことを十分理解していただく、そして、関係機関の協力を得ながら進めていくというのが大事かなと、法定的な手続、細かく申せばたくさんありますが、これはここで申し上げませんけれども、そういった部分では全ての法律、そういった規則というものは、そこにかかわる方々の熱意とやる気さえあれば、何とかなるんだろうなと思っています。 そして、
区画整理事業の事業化に向けた課題では、
開発予定地域を既存の
中心市街地と周囲に広がる農村部をつなぐ新たな
まちづくりの拠点として位置づける、そして、
都市計画道路や
スマートインターなど、基盤の整備を進めること、高度な
土地利用を通じて
都市機能の集積を図る、大規模な交流人口と雇用、そして
経済波及効果を生み出す、
広域交流拠点としての地域の位置づけをはっきりしていく、こういった課題が一切ぶれることなく、国・県に話をし、説得をする、こういうことが大事かなと思っています。 これからさまざまなこういった部分では、関係団体の皆様方と協議をしたり、御要望したりしていかなきゃいけないわけでありますが、その整備に向けて、まずは我々もしっかり取り組んでまいりたい、そして、私たちは、最終的にはこの地域の持つ潜在能力、そしてそれを最大限に活かす、そういったことをしながら、企業をきちんと誘致をしていく、これが我々に与えられた使命かなと思っています。 いずれにしても、大規模な開発であります。35ヘクタール、過去にない開発であります。今後クリアすべき
ハードルは多くあります。国が進めている
地方創生、これを追い風にしまして、地権者の皆様の開発意欲を、あるいはそういう団結、そして、市のぶれない一貫性のある施策、これらをしっかりと持ちながら、
地方創生を追い風にさまざまな角度から問題を解決していく、そして、私たちが目指すまち・ひと・し
ごと創生総合戦略にも位置づけられたこの事業の実現をすることで、第2次千曲
市総合計画のスタートが切れるというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) ありがとうございます。市長からお答えを頂戴しました。個々の具体的な課題もお聞きしたかったわけですけれども、これもここでお聞きしていきたいと思っています。 総論として地権者のほう、一番大事なのは、地権者の皆さんがこの事業に賛同していただいて動き出すことだとおっしゃっていただきましたけど、私もそのつもりでずっと2年--になろうとしていますけれどもね--の間、やってまいりました。一番は、地域には過去にも何度も計画が浮上しては消え、浮上しては消えということを繰り返しましたので、地権者の皆さんも、なから承知はしているというのが一つあったと思うんです、そういう計画は常に上がってくると。ただ、今まで全部潰れてしまったので、今回も大丈夫かなという思いは最初からすごく強く地権者の皆さんはお持ちでした。やはり総論賛成の部分は、もうスタートを切った段階から「早くやってくれ」というお話を頂戴していましたので、ここまで来るのにそんなに時間はかからなかったのかなと思っております。 ただ、先ほどの
都市計画協議、それから
農政協議、ここら辺が課題だよという大まかな課題をおっしゃっていただきましたけれども、その
都市計画の協議の中でも、
都市計画道路、これは既に線引きはされているというか、そこは決定している道路なんですけれども、これも建物の、これから
大型商業施設がどこに入るかというのはわからないんですが、そういう位置決めをする際には、やはり35ヘクタールのど真ん中を道路が走っているような、今の
現状計画はそうなっていますね。そうすると、どうしてもそれが障害になるということがあります。そうすると、決定している
都市計画道路の線形を変更しなければならないというのが1つの
ハードルなのかなと。 それから、一番の大きなのは、国でやっていただければならない
スマートインターチェンジ、これも市でやれる話じゃないので、市から要望を上げるんですが、国で調査に入っていただいて事業化していただくまでに、日数もかかりますけれども、その道筋をしっかりとつけていかなければいけないということが1点あります。
都市計画絡みでいえば、一番のことは、そこにどういうまちをつくるのか、
用途地域はどうするのか
--用途地域と申しますのは、商業系のゾーンにするのか、住宅系のゾーンにするのか、あるいは工業系のゾーンにするのか、そういう色分けをこれからやっていかなきゃいけないんだろうと、順番からすると、それが一番先なのかなと私は思っているわけですけれども、それをきっちりとプランをつくって、そのプランをもとにして、あとは道路の話ですとか、それから
スマートインターの話ですとか、それを協議の場に乗せていくという作業が必要になるんだろうと思っております。 一方で、例の農振除外の件ですね。農振農用地、要するに、農地としてしか使えない場所に現在は指定されております。農振農用地を除外するというのは、一般のところであっても、非常にクリアするのに困難な話なんですけど、さらに
土地改良の関係で8年間はできませんよという原則の縛りがあります。 このごろ、今、農工法という法律が--今までは、工業・工場だけについては、農村の雇用を確保するために、工場の誘致をする場合には、そこの農振農用地の除外はオーケーですよという農工法という法律があるんですが、これを改正して、今度は
商業施設もオーケーですよという形で、今、国会で審議されております。通過したとお聞きしておりますけれども、新しく法律ができたことによって、まさに
商業施設の誘致を図って、これから市内に雇用を創出するという場合に、それが適用になるのか、その辺の協議もこれからだと思うんですけれどもね。
ハードルはあるんですが、先ほど言ったように、8年間全くできないというわけではなくて、そういう法律を、今、通過したばかりの法律ですけれども、それを使っていくことによって、多少時間はかかっても、テーブルに乗せることは可能なんだろうと思うわけですけど、それをやはり一般の皆さんにわかっていただけるような形でお話や説明をしていただかないと、総論って観念的な気持ちだけの問題でいくと、気持ちはわかるんですけど、やはり市の職員の皆さんにぜひお願いしたいのは、
一つ一つ行政のクリアすべき課題というのは、許認可の話ですから、これはもう行政マンのプロである皆さんがよく熟知していらっしゃる話なので、それを県あるいは国に対してぶつけて申請を上げていくという、そういう作業ですね、それを進めていただきたいと思っているわけです。 そこで、幾つもあるんですけど、例えば文化財の問題もあるんですけど、それほど
ハードルにならないと私は思っていますので、一番
ハードルになりそうな農振の除外の問題、それと
スマートインターの話、
都市計画道路、この3つに絞って、どういうお考えか、部長で結構ですから、課題を整理していただいた上で、解決策をこれからの取り組みについて表明をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(
和田重昭君)
半田経済部長。 〔
経済部長 半田敏幸君 答弁席〕
◎
経済部長(
半田敏幸君) 私のほうから農振除外の関係につきまして答弁申し上げます。 農林課を中心に、県・国のほうに農振除外のための協議、要望をしておるところですけれども、以前に
基幹水利施設補修事業という事業がありましたが、この法律の改正で、平成19年から
基幹水利施設ストックマネジメント事業というようになりました。これがまさしく8年未経過の関係でございます。 先ごろ、国のほうでは、農工法におきまして一部の改正がございましたですよね。それが今度は、あらゆる業種の施設等に該当するということで国のほうが進めておりますので、国のほうでまず指針をつくって、それに基づきまして県が
基本計画、それに基づきまして市が
実施計画ということになりますので、施設につきまして、国に対して、想定される産業の関係の事例を早く要望して、1つでも多くのうちに該当する
大型商業施設が該当するように、議員さんとともに、我々も県・国のほうに要望をかけていくという状況でございます。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 今のお話なんですが、実はこれ、市長会で問題になっているんですよ。多分、全国的な課題になってくると思っています。
農村工業導入法ができたときから、法律ですから、変遷はあるんですが、そういった中では、今、
ストックマネジメント事業で補修でもいけない、塗装してもいけないのかという話になるんですね。これは
大分グレーの部分があるかなと私自身は思っているんです。そういった中では、これから
農政協議ですから、だめじゃないんですよ。協議しなさいということなんです。その中でどういう
ハードルがあるかということになるんで、それがあるから全部できないというのはあり得ないと思っています。 そして、今、市長会にも私どもが提案して、
全国市長会に、そして国にそういった要望を出しました。そして、これから
農林水産大臣を含めて要請活動をしたいなと思っています。これは多分、私どもだけではなくて、よその県の市長もそういったことで出てくると思っておりますが、いずれにしても、この
農政協議に向けて我々は最善を尽くすということでありますが、法律的な改正等あります。確かに、農工法も5業種から今度枠を拡大するということで、そこに商業が入ってくる、これは国が基本方針を立てるということになっています。法律はもう通っているんでね。そこにきちんと入れてもらうということも一つの手かなというふうに思っておりましょうし、これからやる
農政協議をまず始めていかなきゃいけないもんですから、
農政協議の中で、こういった矛盾点、そして、やってほしいことをきちんと分けながら、私
ども関東農政局をはじめ、本省にも要望していきたいなと思っています。これは通常的な行政手続でありますので、しっかりとその辺は進めてまいりたいというふうに思います。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) ありがとうございます。農振除外についてはわかりました。 ちょっと整理しますね。今、答弁していただいていない部分についても御質問しますけど、今、農工法をすぐ適用してどうこうしようという、そういうふうにすぐ動くんじゃなくて、市長の先ほどの答弁はね、農振除外の要件で、今の本当にこの
ストックマネジメント事業、軽微な改修ですね。それまで原則論を振り回して、除外の申請すら上げられないということでいいのかというのを、市長会を通じて疑問提起をしているということですよね。これから協議の中で
ハードルをクリアしていこうというその道もあるということを、今、御説明いただいたと理解します。 農振の除外は一番
ハードルの高い問題ですけれども、2つのルートを模索しながら始めていただくということは、今おっしゃっていただいたんで、それは理解しました。 一方で、
都市計画と、それから
スマートインターの関係についても、概要で結構ですので、お答えいただければと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(
和田重昭君) 小
根澤建設部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) それでは、今、
都市計画道路の見直し、それから、
屋代SIC--スマートインターチェンジについての御質問でございます。
都市計画道路の見直しにつきましては、まず
区画整理、今回行う
区画整理の目的、どのような用途に伴ってどのような
区画割りをするかに伴って
都市計画道路の変更という形になるかと思いますので、それについては
区画整理準備会さんとも協議をしながら、どういう変更をしていくのかというのを検討していきたいというふうに考えています。 また、屋代の
SIC--スマートインターチェンジについてでございますが、こちらにつきましても、
費用便益等の分析などを現在行っております。それに基づきまして、また改めて
国土交通省さんの
関東地整さんのほうの相談会、そちらのほうにまた相談をかけながら、事業を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) ありがとうございます。
都市計画道路の変更については今の、私の
想像どおりなんですが、要するに、
都市計画の
用途地域、色分けですね、企業さんの意向も聞いてですけど、それできちんとしたプランを示した後でないと、道路の
変更そのものを検討する土台に乗らないということですね。 それと、
スマートインターについては、
関東地整と相談会ということですけど、昨年、たしかもう行っているんで、7月にね、もうちょっと煮詰めてピッチを上げていただければと思うんですけど、その辺だけ御答弁いただけますか。
○議長(
和田重昭君) 小
根澤建設部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) 去年、相談会に行きました。そちらのほうで幾つかの宿題をいただいております。その宿題の回答を持って、今回また伺うということで、事業としては順調に進んでいるというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) わかりました。ということで、各課で本当に多くの、部でいっても建設部、それから経済部、そして、旗は立っていませんけど、経済部の中にある
企業立地推進課とかね、いろんなところにお世話になりながら、これを進めております。だから、非常に大きな
プロジェクトであるということは理解しているんですけれども、ただ、1つ1つを見ると、非常に
ハードルが高い問題もありますので、とにかく今やるべきことは、2番目に入るんですけど、
区画整理の
組合設立準備会、ここでも協議を進めていかなきゃいけないことがあるんだろうと私は思っているわけです。それには、まずは、先ほど来出てきているように、
都市計画のプランですね。一番たたき台になる
用途地域ですとか、それも35ヘクタール部分について、色分けをした一つの
まちづくりのプランですね。それを素案としてつくっていくこと、これが第1段階なんだろうと。 一方で、
農政協議は並行して進めていかなきゃいけないわけですけれども、
都市計画の問題解決をするには、それをまずつくることによって協議の場に持ち込めるということになるんだろうと思います。
スマートインターについては、国で動かない限り、位置決めができませんので、これは
並行事業かなと。そうすると、
都市計画の部分が先行して動いていかないといけないんだと、順番をつけるとここが先だというふうに考えております。 そうすると、当然、地権者である準備会のほうでも、意向調査は既に終わっていますけれども、
土地利用に関する意向はこれでいいのか、こういう形につくりたい、そのプランをつくる際にも、参加していくような形が考えられるんですが、市としてこの辺、この2番の2項目、
区画整理準備会に協力を求めることは何かという質問なんですけれども、どのようにお考えか、御答弁をいただきたいと思います。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 今、議員のほうからお話があったのは、大事なことなんですね。一つは、やはり大きなプランをつくるときに、
農政協議がまず初めです。順番からいったら、
農政協議の調整完了後に、数年、今、1年から1年半と言っていますけれども、その後、
都市計画決定、告示、そして、
区画整理組合が認可という順序なんですね。そうしますと、まず、あの地域35ヘクタールに何をするのか、どういうまちをつくっていくのか、熟度が肝心であります。どこまで、例えば、
大型商業施設はここに入ります、
スマートインターはここに入りますという具体的な絵を持っていかないと、何をするんですかとなっちゃうんですよ。そうではなくて、きちんとした絵を描く。そのためには、まず、私たちが今求めているのは、
大型商業施設がこちらのほうに来ていただけるという確約がなきゃいけません、どこにどんなものがつくれるのか。 この間も、県の
建設部長、
油井部長にも来てもらいました。将軍塚の上からずっと景色を見たんです。課題はたくさんありますけど、「いいところだね」。その中で、やはり道路を変えるというのは難しい話じゃないんですよ。そのために
区画整理をやるわけですから、どうにでも変えられます、
道路構造令に沿っておればね。そうではなくて、どこにどういうものがはまるかという熟度を上げないとできないんです。関東地方整備局も、
スマートインターもそうです。「いや、わかりました」と、「希望はわかりますけど、どこにどんなことをしたいんですか」と、担当者の方々の意見は、関東地方整備局では、「工夫すれば、できないことはないですよ」と言われました。その工夫をどこでどういうふうにするのかというのを、今、
建設部長が答弁したように宿題があったんです。それをきちんと整理をしていきながら、次の
農政協議といいましょうか、スマートICは協議に持っていく、そして、
大型商業施設もここに入ってくることが確約したら、どんな規模のものができるかという構想を聞きます。駐車場を何台にするのかというふうにしていかないと、道路占拠も何もないんです。今は、35ヘクタール面的にざらっとそこを開発しましょうというだけでありますから、その熟度を高めていくことが大事でありまして、問題はこれからが勝負かなと思っています。そして、1日でも早く、
大型商業施設の側が
進出計画がきちんとこちらのほうに出してもらう、それからでないと、先に進まないかなと思っております。ですから、
区画整理の準備会の皆さん方には、そういったことを踏まえて、
開発予定地域の中で、きちんとここの35ヘクタールやっていくんだという意思統一、そして、さまざまな開発について御意見があれば、私どもに寄せていただく、あるいは、市とのそういったキャッチボールをしながら進めていくというふうにしていきたいなというふうに思うんですね。市と準備会がお互いに役割を分担しながら、計画の事業化に向けてどう連携・協力していくかということが、事業の速度を速めることになりますので、最も重要かなというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君)
都市計画より先に、
農政協議が先だよと、そのとおりなんですけれどもね、それが一番
ハードルが高いので、それを待っていて何もしないというのは困るということを申し上げています。なので、
まちづくりのプラン、
都市計画の姿、これは、素案としてはもう同時進行でつくっていく必要があると。それがないと、今の
スマートインターだって、どこにつくるかというのは、最終的に決定ですけど、市のほうで「ここならどうでしょうか」という、そういう提案もできると思うんですよ。そのように聞いています。ですから、こちらからプランを示して、そうすると、国のほうで「いや、ここはどうだろう。こっちのほうがいいんじゃないか」って、もうその辺のキャッチボールから入っていったほうが早いと私は思っているわけですけどね。 それと、一番大事なのは、
大型商業施設の確約だというお話ですが、それは取りつけるつもりでおります、準備会として。ほかの地区でもやっております。こちらに企業として進出したい企業さんは、基本合意書というのを締結していただいております。だから、他地区の事例を参考にして、いつやるかというタイミングの問題はあるんですけれども、相手にも配慮しながら、名前を出すことになりますので、今まで、我々の立場としては、御要望に従って伏せてきたわけですけど--既に名前は広がっていますけどね--一応、伏せてきたという立場をとっていますが、そちらのほうの確約書には名前が出ちゃいますので、これからはもうオープンになることを覚悟で基本合意を取りつけるという作業をしていきたいと考えております。 先ほどの
スマートインターの件も含めた
都市計画のプラン、これが大事だということに関してはいかがお考えか、ちょっとお願いします。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 議員御指摘のとおり、まずはプランをつくらなきゃいけないですね。今、
建設部長も答弁したんですが、
スマートインターも位置はほぼ決めて、概略図ですよね、もう御存じとおりだと思いますけれども、出しているんです。それに基づいて、まだ熟度が足りないということがあるんです。そこは宿題として整理をしながら協議していくと。先ほど申し上げたように、
農政協議が終わってから、次に
区画整理という順番ではなくて、同時進行をしていかないと間に合わなくなってしまうということなんですよ。できれば、相手方は、東京オリンピック以降になるべく早く着工できるような環境にしてほしいということがありますので、その間にその整備を進めていくということになります。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) 先ほどの話の中で、もう1点だけ市長に確認したいんですが、準備会として各企業、進出を図りたいという企業、これはアンケート調査も500社にやりました。まだ結果をもらっていないんですけど、そのアンケート調査の結果を見て、進出を図りたいという企業にアプローチをするわけですね。基本合意を取りつけるという作業をやる考えでいます。それについてコメントをいただけますか、市長のお考えを。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 35ヘクタールの開発面積に決めたというのは、
大型商業施設1店舗だけではないんですね。そこの35ヘクタールに全てこういった企業が入ってきますよとしないと、
農政協議に持ち込めないんです。そうしますと、35ヘクタール全部を潰すというのは、非常に至難のわざでありますので、もしかしたら、これからの手続の中で、
農政協議をしていく段階では、第1段階、第2段階、第3段階というふうにしてくださいねというふうに言われるかもしれません。いずれにしても、
農政協議のところでは、相当の熟度のものを上げていかないと、なかなか難しいかなと思っていますので、そういった意味では、今回のアンケートも、
大型商業施設を核として、そこにどういった業種のものを入れていったらいいのか、それも含めて、
土地利用計画全体とあわせて、整合性を持ちながら進めていくことが必要かなというふうに思っています。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) 2人だけで話せば楽な話なんですけど、あえてこの公開の場でやっているわけですが、私としては、まず、大きな大型の
商業施設、核になる、こことは基本合意を結びたいと思っています。ここを決めないと次に行かないと。だから、規模的に進出規模が小さいところについては、合意なんてことはしなくてもいいのかなと思っているわけですけど、まず1点、名前はもう承知しているのであえて言いませんけど、そことの基本合意を結ぶことについてのお考えだけお示しください。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 実は、35ヘクタールの中にその
大型商業施設が来るということの、これが一つの大きなスタート地点なんですね。ですから、ここは本当に
区画整理も大きなお金をかけます。そして、県も
都市計画道路の変更、403号につけかえとかあります。大きなお金がかかるんです。スタートしてからだめだったということでは困りますから、スタートする前にきちんと施設側の了解をとりながら、これにしっかりと施設が進出をしてくるということの確約をとっていくということは必要であるかなと思っておりまして、相手方の
大型商業施設側にも、そのようなことはできませんかという話は打診として既に行っております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) ありがとうございます。あえて公開の場でそういうお話を頂戴して、不安のないようにですね。もう本当に私のところにもいろんな問い合わせ来るんですけど、「本当に来るのかい」とかね、「どうなってるだい」とかね、信濃毎日でああやって書かれますと、今度は逆に「できるんかい」というそもそも論まで出てくるわけですけれども、いずれにしても、これはもう乗りかかった船で動いております。動いている事業であるからこそ、進めていくという立場はぶれませんので、市のほうの御協力も一段とスピードアップしていただくように、地権者もたらたらやっているのが一番困ると、これはもう役員会でもそういう話が出ていますので、よろしくお願いしたいと思います。 続いて、3番、今、地権者はいい、市も一生懸命やる、だけど、この情報が一番浸透していかなきゃいけないのは、市民だと思うんですね。大きな
プロジェクトであるからこそ、一般の市民の皆さんが果たしてこれに協力していただけるのか、あるいは、何かいろんな
プロジェクトがありますと、反対運動も出てくることがあります。そういうことのないようにいかなきゃいけない、それには情報公開が一番大事だなと。とりあえず市民の皆さんからいろんな御意見があるんでしょうけれども、御意見を聞く姿勢が大事なんだろうと思っているわけですけど、JAですとか、商工会議所、あるいは屋代地区の商店街組合、それから民間団体や一般市民の人たち等の意向を確認しながら進めていく必要があるんだろうと思うわけですけど、市としてのお考えをお聞かせください。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) まさにそれは大事なことでありまして、市も
中心市街地活性化計画をつくりました。その中で、商店街のこれからの発展方法、そして、新しい拠点との連携、こういったことでもって計画をつくっているわけでありますが、この計画、大きな計画でありますから、JAや商工団体、商店街組合、民間団体、それぞれ一般の市民の方も含めて、多くの賛同がなければ、やはりこれも難しいかなと思っています。今後、この事業の
まちづくりについての市民の皆様の意向調査や
経済波及効果の検証、あるいは、周辺に与える各種影響評価などを実施いたします。そして、その結果の公表を通じて、事業化に向けて、皆様の御理解と御協力が得られるような環境の整備を図っていきたいなと思っておりますが、これも本当にこういったものが来るんだよということの中で調査をしていかないと、ただやっても、皆さんわかりませんので、そういった状況をある程度詰まった段階で、どうすればいいのかということを含めて調査をしていきたいなというふうに思っております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) ありがとうございます。とかく、勝手にやっているという御批判を受けるのだけは、私の立場としても嫌ですし、一生懸命進めてきたことが無になるということは非常に悔しい思いをしますのでね。ですから、市の責務だと私感じていますので、地権者がそこまで配慮しろと言われても、これは自分のことだけで精いっぱいなので無理です。ですから、行政として、市として、やはり一般の市民を含めた関係団体の皆さん、影響のあるところは特に気を使って、いろんな御意見はあると思います。真摯な態度で聞いていただいて、じゃあ、どうすればいいのか、
まちづくりの中に反映していただくことを希望いたします。 最後になりますが、事業化への取り組み方針や進捗の公表のためにウェブ--これはホームページのことですけどね--の活用をということで質問させていただきます。 私も、この事業を参考にしているのは、ほとんどネットで見ています。
区画整理事業というのは全国各地にあります。でも、我が千曲市では、残念ながら、旧更埴では杭瀬下、それから、上山田時代に住吉の地区でやりましたね。もう1つやろうとしたけど、あれは我が議会で潰しちゃったので終わっちゃっていますけど、だから、過去の経験からしても、今いる職員の皆さんはほとんど経験ないんじゃないかなというふうに想像されるんです。一般の地権者を含む市民の皆さんも、
区画整理事業にはちょっと疎いというところがありますもんで、私を含めて勉強する機会を、これから準備会の中でやっていくわけですけど、とりあえずネットで各地を調べました。その中に1つ、山形県天童市、やはり同じ
大型商業施設を誘致して、既にオープンしている市です。そこは、議会でのやりとりまで含めて全部公開しています。
区画整理事業を第1歩目から進めてきた経過、そして、どんな問題があったか、議会でどんな議論があったか、それぞれ議場でこういうふうにやっているやりとりを動画つきで公開しているところがありまして、私はそこを参考にしています。ああいう姿で逐一問題点を提示しながら進めていくと、もう既に完成して、今、動かしている
区画整理事業なんですけれども、非常に参考になりました。同じようにこの地域、これだけの規模のことをやるんであれば、包み隠すことなく、全てオープンにした中で、問題点も、それから反対の御意見があれば反対の御意見も、そういったものを示しながら、一歩一歩解決を図っていくというやり方をホームページ、ウェブ上で公表しながら進めていくということを提案したいと思うんです。この間の特別委員会も、非公開という形になってしまいましたので、ああいう形ですと、なかなか情報が行き渡らないということもあります。ですから、なるべく情報共有を図るためにも、市で持っている情報、準備会で持っている情報、そういったものを整理しながら、ホームページの中に出していくと、一般市民の関心の中に置くということが、これだけの事業をやる上には必要なことじゃないかなと考えるわけで、専用のホームページを立ち上げたらどうかなと。運営が大変なら、我々のほうでもお手伝いできますので、できるところに頼めばやってくれますので、費用の問題は若干残りますが、それほど多額なものがかかるわけじゃないので、ぜひ前向きな答弁を期待しているわけですが、いかがでしょうか。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君)
大型商業施設というこの開発地域は、市民の関心、非常に高いですね。私もいろんなところ行きますけど、「大丈夫か」と、「早くやってくれ」という声がたくさん来ていまして、そのように肌で市民の方々の期待は感じているところであります。 そうした中で、今、議員御指摘のように、ホームページを使ったPRというのは大事でありますので、今まで
まちづくりニュースを発行したりしてまいりました。そして、我が千曲市の議会はオープンな議会でありますから、今日も、こういったCATVで生放送していますよね。こういったところを通じて、今の私どもと議員のやりとりは公開されているというふうに思っております。これからも、できる限り公開しながらやっていくことがいいのかなというふうに思っております。そして、ホームページはもとより、SNSの活用とか、さまざまな情報媒体がありますので、発信する側の気持ちさえあれば、できないことはないというふうに思っていますので、十分内部で検討をさせたいというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君) 林
愛一郎議員。 〔15番 林 愛一郎君 質問席〕
◆15番(
林愛一郎君) ありがとうございます。前向きな答弁だと受け取りました。 この間、私、赤地先生と一緒に屋代高校の同窓会の話の中で、役員会をやっているときに同じ意見が出ました。進捗を全部SNSで公表してくれと、じゃなきゃわからんと、寄附した人たちが--あれは寄附金でやっているんですけどね--寄附した人たちの思いに応えるには情報公開だというお話をいただきました。あのとき、はっと思ったんです。やはりこれは、寄附はもらいませんけど、関心が高い皆さんにお知らせするには、やっぱりありとあらゆるツールを使っていく必要があるなと。もちろん反対もあれば、反対も受け入れながら、決してそれを封殺することなく、貴重な御意見という形の中で扱っていくべきだろうと、これからの時代、これが非常に大事なので、まずこの事業でやってみようと思いますので、先ほど答弁いただきました。前向きな答弁なので、ぜひお願いしたいと思います。 以上、ちょっと時間は早いですけれども、質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(
和田重昭君) ここで15分間休憩いたします。 午前10時40分 休憩
---------------------------------------午前10時55分 開議
○議長(
和田重昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、18番、
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君)
自由民主クラブ、2番手、18番、
荻原光太郎でございます。通告に従いまして
一般質問を行います。 今回は1点のみでございます。公共事業等における予算の追加措置について今後の課題と対策を問うということで質問をしてまいります。 記憶に新しいところでは、戸倉上山田中学校のアスベストが新たに発見されたということで、解体撤去工事の変更請負契約がございました。3,000万円弱ということがありました。 今回、取り上げてまいりますのは、白鳥園の機器保守点検委託料の追加ということでございます。これをもとに、こういった追加の予算措置、これをどのようにこれから防いでいくか、そういった対策につきまして、最終の要旨は、こういったことが再び起きないようにどういった対策をとっていくか、そしてまた、責任の所在を明確にすることによって、市の負担を減らしていくべきではないかと、この2点についてお伺いをしてまいります。 それでは、白鳥園の機器保守点検委託料についてお伺いをいたします。 平成29年度一般会計予算に盛られた白鳥園の機器保守点検業務委託料345万6,000円について、以下の点についてお伺いをいたします。 1点目、対象となるヒートポンプは、国の「再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業」の補助金を活用しておりますが、このシステム及び補助制度を導入した目的と経緯を伺います。 2点目、同システムによる省エネルギー等の効果、経費削減の見通し。 3点目、新白鳥園開業後、1年余りでの追加予算措置でありますけれども、不具合の状況とこの不具合が判明した時期、また、保証や瑕疵担保責任の追及をしたのか、あるいはできなかったのか、これについてお伺いをいたします。 4点目、今回の経費負担は、修繕でなく、保守点検とすると、将来的に経常経費としてずっと負担するものなのか。 以上4点についてお伺いをいたします。
○議長(
和田重昭君) 上條
市民環境部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 荻原議員の質問にお答えします。 公共事業等における予算の追加措置についての今後の課題と対策について、1点目ですが、再生可能エネルギー熱利用高度複合システム実証事業についてであります。 東日本大震災以降、再生可能エネルギーの利用が重要視され、国の取り組みをはじめ、各自治体でも重要な施策の一つとして位置づけ、市民や企業等にも呼びかけて推進を図っています。 このため、本市においても、再生可能エネルギー推進のための取り組みとして、新白鳥園の建設に当たって、地域特性を生かす千曲川の豊富な伏流水を活用したエネルギーを導入することについて調査・研究し、検討を重ねました。その結果、豊富な温泉量を生かし、排湯熱を利用し、また、地下水も利用する複合熱源システムを導入したものであります。導入に当たりましては、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会の地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業の補助制度を活用いたしました。 なお、平成30年度までは、この事業の実証実験の期間中でございます。 2点目、システムによる省エネルギー等の効果、経費節減の見通しについてであります。 実証実験による平成28年度複合熱源システム成果報告書によりますと、システム効率の向上につきましては、当初、目標を11%アップとしていたものが、運転実績では35%アップとなりました。 また、複合要素に関する実証、冷熱源利用後の井戸水を温熱源として利用することで、成績係数を向上させるということにつきましては、当初、5%ぐらいであろうということであったんですが、運転実績では7%と向上しており、実績、実証ともに当初の目標値を上回っております。効率はよいのではないかという結果になっております。 今後も、この状況を維持していくとともに、さらなるエネルギー効率化策を模索しながら、本事業に取り組んでまいりたいと思っております。 続いて、3番目の新白鳥園開業後、1年余りの追加予算措置だが、不具合の状況と判明した時期、保証や瑕疵担保責任の追及はについてであります。 保守点検などの施設の維持管理費用については、基本協定で指定管理者が負担することになっておりますが、本ヒートポンプシステムは1年間はメーカー保証という形であり、平成28年度は指定管理者が負担しておりませんでした。平成29年度に向けまして、指定管理者から市に申し出がありまして、環境に配慮するための特殊な設備で、保守点検費用も、議員言われるように300万円以上と高額であるということでありまして、市で負担してほしいという旨の要望がありました。これを受けまして、市内部で検討し、設置の際に補助金の交付を受けていること、設備の効果についても、補助金の適用を受け、実証実験が行われているということから、市で負担すべきものと判断して、平成29年度予算に345万6,000円を計上したものでございます。 なお、昨年中に、ヒートポンプシステムの中の排湯管ですね、そこに大量の虫が詰まったために、10月と12月に排湯管の清掃と排湯槽の清掃を実施いたしました。 続いて、4番目ですが、保守点検費用を将来的に経常経費として負担するのかについてでありますが、今年度の保守点検につきましては、メーカーの基準に従って実施し、来年度以降は、その基準どおり実施した状況を見た中で、清掃などの保守点検回数について、最小限必要な回数とするよう努めていきたいと考えております。費用負担につきましては、実証実験期間の最中でありますので、平成30年度までは市が負担すべきと、そんなふうに思っております。それ以降につきましては、システムの稼働成績の向上による経費全体の節減効果を見ながら、指定管理者と協議をしていきたいと考えております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 質問の中で、経費の削減、金額がどのぐらい削減になったのか、エネルギー効率は先ほどお聞きしましたけれども、システムを導入する前、ガスのボイラーを使った場合と今度のヒートポンプシステムを使った場合の比較表、これはホームページに出ていましたけど、実際にはどのぐらいの経費の削減になったのか。 それから、さきほど不具合がわかった時期ですね。ちょっと私、聞き漏らしたのかもしれないんですけれども、その時期と大量の何が詰まったのか、ちょっともう一度お願いしたいと思います。虫ですか。
○議長(
和田重昭君) 上條
市民環境部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 荻原議員の再質問にお答えいたします。 省エネの効果、経費の部分についてでございます。 実は、報告書の中では、実際の経費の部分については示されていない部分がありまして、中で示されているのは省エネの効果ということで、原油の換算ベースで従来方式ですと、133.7キロリットル原油を使うということなんですが、導入方式では71.7キロリットルで済んだということで、62キロリットルの省エネ効果があったという報告の中に出ております。これについて、原油1キロリットル当たり幾らという単価がありますけれども、その単価についても、導入当時とまた違ってきていますので、今どのぐらいの単価というのは、ちょっと詳しくはあれですが、効果としては原油換算でということでお答えさせていただきます。 それから、大量の虫が詰まったということで、それは夏ごろから詰まり始めたのかなというような予想はしておりますけれども、10月と12月に清掃を行っております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) その大量の虫が詰まって不具合がわかったというのは、それじゃあ、10月ということでよろしいんですか。白鳥園が開業したのが15年10月ですから、保証期間ぎりぎりだったんでしょうか。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 保証期間の中に入っております。最初に10月、その次が12月ということでございます。保証期間の中で対応していただいております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) そうすると、初めの清掃点検は保証期間の中だったので、メーカー保証ということで施工業者がやったということでよろしいんですか。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 失礼いたしました。虫の発生の詰まった件につきましては、特に企業側に瑕疵担保があるとかということでございません。自然発生というようなことでございましたので、一応、これにつきましては市のほうで、緊急対応というようなことで負担をいたしました。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 使ったお湯を利用して、その熱源を利用して地下水を温めてシャワーなどに使う、こういうことですよね。これだけのシステムになると、1つのプラント、工場みたいなものじゃないですか。既製品と違って、その場でつくって納品すると、こういうことは非常に大がかりな設備ですよね。そのときに、この実証事業を国に上げるじゃないですか。そのときかなりコンサルタントに相談して、職員の皆さんも非常に苦労されてこれをつくり上げたと思うんですが、そのとおりにやって設計をして、それでつくり上げておけば、こういったことは起きないんじゃないですかね。そういうふうに思うんですよね。 虫が入ったと言うんですが、どこから入ったんですかね。そんな入る余地はないと思うんですけれども、その辺はいかがなんでしょう。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 浴槽等で使ったお湯を利用しているということで、浴槽からあふれたものとか、あとは使ったお湯ですので、そのときに一緒に入ってきてしまったのかどうかという、その部分ではないかとは思います。一応そういうことでございます。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 浴槽内には、髪の毛ですとか、油脂・脂、人間の体から出る脂だとか、そういったものは考えられますよ。だけど、大量の虫が浴槽のお湯の中に入るというのはちょっと理解できないんですが、よく御答弁ください。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 虫はアカムシということだそうです。川の近くというようなこともあると思うんですけれども、何らかの原因で入ってしまったということだと思っております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) そうすると、それは浴槽からのものじゃなくて、地下水からのものと考えていいんですか。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 排湯槽ということでございますので、使ったお湯が流れていくんですけれども、そこに流れ込むところで虫が入ったというふうに理解しているところです。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) そうすると、排管の途中じゃなくて、多分、ためる槽のところで入っちゃったという可能性しか考えられないんですけれども、それか、排湯をためておく槽があります。片方には井戸水をためておく槽がある。その熱交換をするわけでしょう。排湯の温かいのと井戸水の冷たいのを熱交換して使う。考えられるのは、どっちかといえば、井戸水のほうじゃないかと思うんですよ。その辺よく調べていただいて、これは設計管理の責任というのは問えないんですかね。こういうことも、この実証事業というのは、非常に先駆的で、うまくいけば全国に普及させたい、あるいは、戸倉上山田温泉の旅館でも使っていただきたい、こういう非常に高邁な理想を掲げてこれを申請していらっしゃる、その気持ちはよくわかります。 だけれども、ここの土地の特性だとかそういったものをよくわかった業者、これに設計管理を頼む、あるいは施工業者を選定する、そういうことをやらなければ、同じことが起きますよ、いつまでたっても。ということで、市長、いかがですか、こういうことの考え方ですけれども。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 大変申しわけありません。担当部局で十分な調査をしていなかったようでありまして、私も虫が詰まってそんなになるかなと思っておったんですが、いずれにしても、ここに虫が詰まらないようにしなくてはいけないと思っておりまして、それはどうすればいいかわかりませんけれども、ただ、一つは、さっき荻原議員が申し上げた御質問あったように、複雑な機械であります。ですから、実証実験の間で、どこにどんな不具合があるかわかりませんですね。やはり1年かそれぐらいは稼働してみないと、実際の機械がどこが不具合になってくるのか、あるいは何が原因なのかわかりませんけれども、そういった瑕疵担保責任の中で発生した事故でありますので、それらをこれから十分チェックをしながら、次の点検にはそういうことがないようにしていかなければいけないなということでありますので、また、管理する業者さんとも連絡をとりながら、その次の点検にも備えてまいりたいというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 市長がいちいちこんな細かいところまで目を通すということは難しいと思いますので、現場の担当課のほうでしっかりとチェックをして、チェックというのも、入札の段階でしっかりチェックをしないと、私ども議会に出てくるのは、建設工事請負契約ということで、もう即決で出てきちゃうわけですよ。議会としてチェックするというのは事後でないとできない。これは監査委員の皆さんも、事後でなければ、やった後でなければ、これを検証できないわけですよ。だから、こういった工事が始まる前に、入札の段階でしっかりとチェックをする、あるいは、設計業者を責任を持ってしっかりとチェックをしてもらう、こういうことがなければ、いつまでたってもこれは続くと思います。 それで、保守点検業務委託契約書、この中には瑕疵担保責任、はっきり書いてあります。だけれども、当初の建設、それから電気機械、それから今回の設備機器ですか、3つに分けて入札をやりましたけれども、そのときに瑕疵担保責任について明記しておりましたか、どうでしょう。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 明記してございます。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) そうすると、これは保証期間1年外れていても、施工業者に責任を負えるんじゃないですか。今回の経費、これは請求できるんじゃないですか、いかがでしょう。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 今回の虫の発生ということにつきましては、自然的な要素というか、業者による瑕疵というか、そういうところは認められなかったと判断をいたしまして、業者への責任には該当しないというふうに判断をいたしました。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) これは、ちょっと私は理解できないですね。やはり設計の業者も、これは地元の業者ですよね。何件か千曲市の工事を設計管理やっていらっしゃると思うんですけど、市内ではないかもしれませんが、実績があると思いますけれども、そういったところに設計業者、施工業者、こういったところに責任を問うべきだと思いますが、もう一度お願いいたします。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 議員からのそういった御指摘等がありましたので、その辺のところは再度検討してまいりたいと思っております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) じゃあ、検討して保証金をいただけるものでしょうか。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 建設工事の場合、瑕疵担保責任というのは、建物の構造体とか設備、みんなそうなんでしょうけど、清掃して管理しなかったことによる影響というのは瑕疵担保責任とれないですよね。もともとつくった構造体がどこかおかしいということだったら、瑕疵担保責任をつくってきちんとやっていかなきゃいけませんけど、だから、瑕疵担保責任と通常の清掃とは分けて考えなきゃいけないと思っています。ですから、清掃しておけばそういうことがなかったということになれば、それは瑕疵担保責任とは言えないですよね。その結果が今回このようになったというふうに思っておりますが、業者さんがどんなことでも全て責任を持てというのはちょっとどうかなと思っていますが、通常管理ってみんなやっておかなきゃいけないですね。清掃はきちんとしなくちゃいけないし、虫があるかないかも見なきゃいけないんです。それは日常的な管理を怠ったということしか言いようがないんですよ。 でも、瑕疵担保責任というのは、排管がこっちがこっちと間違えちゃってつながったとか、そういうものはいけないですよね。ですから、まず、プールでも何でもそうなんでしょうけど、でき上がったときに1年間は、あるいは数年間は、きちんと検査をする。不具合というのは必ず出てきますから、全く不具合が出ないなんていうことはあり得ないですよ。これは個人の家でもそうなんでしょうけどね。そういった意味では、瑕疵担保という法的に言っている責任と清掃がしなかったことへの責任というのを分けなきゃいけないなというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 構造的な問題ということで、一つは、虫が入る余地があったということで一つ、当初のつくったときの瑕疵があるんではないかということが一つ、今うかがえますし、じゃあ、清掃点検をするのは、指定管理業者が日々行うべきものであって、それの不具合によって市が負担するというのは、ちょっといかがなものか、このように思いますけれども、このシステムを導入することによって、経費の節減になりますから、このシステムを導入することによって、指定管理者に委託料は払わない、こういうことになったわけですよね。ですから、やはり指定管理業者にも、じゃあ、清掃の責任、それはないんですかということになると思うんですが、その辺はいかがでしょう。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 清掃をするということと、今、市長答弁いたしましたように、清掃するということはしっかりやらなければいけないという部分はあると思うんですが、瑕疵担保につきましては、構造的な部分ですね、建物、システムそのものに瑕疵があったかどうかというようなところで判断をいたしまして、建物自体に瑕疵担保があるかないかというところで判断をしていきたいと、そんなふうに思っております。お願いいたします。 当初、指定管理者には、清掃についてはお願いすると、依頼するというようなことはしていなかったということでございます。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 浴槽ですとか、施設の脱衣所ですとか、そういったところの清掃は当然やるけれども、じゃあ、設備、排管の部分は、それは指定管理者がやらなくてもいいよと、こういうことだったんですね。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) これは何と言いましょうかね、施設をつくって、それで何もないことはあり得ないんですよ。必ず何かあるんですが、それは想定できないですよね。虫が入ってくることを想定しておけば、初めからもうそこは管理をしますよ。 でも、そういうことがなくてそこに入ってしまったということは、それは設計上も悪かったかもしれませんけれども、でも、基本的に設計の間違いはないんですよ。そこのところはわかってほしいと思うんです。それは、どんな工事をやってもそうなんですよ。想定できないということはあるんです。初めから、先ほど荻原議員おっしゃるけど、全部職員がチェックをしたら、完璧に追加工事がなくなるかといったら、あり得ないですよ。必ず何かどこか出てくるというのは、これは人間がつくる建物でありますのであるんです。 でも、それを瑕疵担保責任の期間で見つけて直していく、そして、それから後、必要があれば、どういう点検をしていくかというのは、今度は施設管理全体の中で考えていかなきゃいけないんです。そういった意味では、今回、いい経験だと思うんですね。そういった意味では、まさか虫が詰まるというのは、職員も設計者も施工者も想定はしていなかったと思うんです。ですから、それがそういうふうになったということでありますので、これはどなたに責任があるかというよりも、きちんと施設運営管理していくにはそれが必要かなと。 そして、もう一つ、白鳥園に、皆さん議員さん方、御存じなんでしょうけど、今まで1億数千万の予算を組んでいましたよね、旧白鳥園。今、ゼロなんですよ。本当にそういう想定ができないということも中にはあるというふうに御理解いただければいいなと。完璧でやれれば一番いいんでしょうけど、その完璧を期すというのは、なかなか私どもはそういうふうに思っているんですが、完璧を期すというのは難しいんですが、これからも完璧を期す努力はしてまいります。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 旧白鳥園時代にも同じ源泉を使い、同じ井戸水を使っていたと思うんですけれども、その時代にはこういったことはなかったんですか。
○議長(
和田重昭君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) 多分、当時の白鳥園の給湯方法と今回の最新のエコ技術を使った方法というのは全く違うんですね。ですから、どちらかといいますと、単純なほうが事故はないですよ。複雑になれば複雑になるほど管理は難しくなってまいりますので、そのように御理解いただければありがたいなと思っております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 堂々めぐりになっちゃうので、また所管の福祉環境常任委員会でしっかりとまた現地調査などもしていただきたいと思います。 1つ気になるのが、保守点検の見積もりの中に、水槽類清掃整備というのが入っております、63万5,000円。これは源泉の水槽の清掃ですとか、熱源水槽の清掃ですとか、貯湯槽の水槽ですとか、あるいは水質検査、これの費用も入っていまして、これは旧白鳥園時代にもやっていたことでしょうし、通常の民間の温泉施設、あるいは旅館の施設でも、これは定期的に行うべきものなんですよ。これが含まれちゃっているんですが、この辺の考え方ですね。必ずこれはやらなきゃいけないもの、毎年やらなければいけないもの、これが今回、新たに保守点検のところに入ってしまっているというのは、これは指定管理者のほうの負担すべきものだと思うんですが、その辺いかがなんでしょう。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) このシステムにつきましては、非常に高度なシステムというようなことで、それで、実証実験期間中というようなことでございますので、正確なデータをとるために全て、清掃関係につきましても委託をしたというようなことでございます。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) この実証実験が平成30年度までということで、このシステムによるエネルギー効率、あるいは経費削減がしっかりできているということで国に上げるわけですよね。30年度以降、これはどうなるんでしょう。やはりこのことを続けていくためには、こういう保守点検が必要になってこようかと思うんですけれども、先ほどは様子を見てということでしたけれども、必ずついて回るものじゃないですか、いかがでしょう。
○議長(
和田重昭君) 上條部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 先ほど答弁申し上げましたように、30年度までは、この件については市で見るということで、それ以後につきましては、また回数と内容等をさらに精査いたしまして、指定管理者と協議をしながら進めてまいりたいと、そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 自然エネルギーの導入ということで、非常にいい考えというか、スタートだったと思います。それで、複雑なシステムになるほど、想定外が出てきてしまうということで、ちょっと相反する部分があるので、こういったことを導入するときには、しっかりと想定外のことがないように担当のほうで検討をしてスタートをしていただきたい、そう思います。 では、小項目の2に行きます。今後の課題と対策についてであります。 公共事業、特に土木、建築、機器導入などにおいて、高度な知識や経験、専門性が問われるが、これをどのように担保するのかお伺いいたします。 1つとして、公共事業等で行政職員だけで対処できないことがあると思いますが、現状と課題について伺います。 2点目、公共事業等で予算の追加措置が目につくが、入札の正当性、公平性に疑問が生じるが、所見をお伺いいたします。
○議長(
和田重昭君) 北村
企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) それでは、1点目の公共事業で行政職員だけで対処できないことがあるが、現状と課題はということでございます。 現在、土木、建築、設備機器に係る業務におきまして、市の技術職員での対応が困難であり、高度な専門的知識が必要となる場合につきましては、こうしたことに対応できる技術者等を有します長野県建設技術センター、それから、長野県
土地改良事業団体連合会、長野県住宅供給公社といった公益的な団体に外部委託をしまして、事業の執行に支障を来さないようにしております。 それから、2点目でございますが、公共事業等で予算の追加措置が目につくが、入札の正当性、公平性に疑問が生じるということにつきまして、入札は当初の設計図書等に基づきまして予定価格を算出し、正当性、公平性を保ちながら実施しております。 また、予算執行額の追加が必要となります工事着手後の増工につきましては、基本的には当初の設計図書にない予期せぬ事態が発生した場合が対象となりますので、その基本から外れた増工が行われないよう、しっかりチェックし、今後とも関係部署との連携を図りながら進めてまいります。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) 設計図書などで入札予定価格を決めます。それで、入札を行って、それよりも安いところが入札すると思うんですけれども、しっかりと設計ができていたり、導入する機器がちゃんとした物である、間違いがないという物であればいいんですけれども、言い方は悪いですけれども、粗悪品であったり、手抜き工事であったり、そういうことがあってはならないと思うんですが、その辺のチェックをどのようにしておるんでしょうか。
○議長(
和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 私の担当外になりますけれども、竣工検査においては、しっかり検査をされているというふうに考えております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) その竣工検査は、担当の課が行うということでよろしいんでしょうか。そういうことも専門家が立ち会ってしっかり行うんでしょうか。
○議長(
和田重昭君) 小根澤部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) 検査についてのお尋ねでございます。 工事費に関しましては、300万円以上のものにつきましては検査班というもので技術職員が班をつくりまして、土木技師もしくは建築技師が検査員となりまして、それぞれの検査を行っております。それにつきましては、補助検査員、それから、当時担当しています担当技師も立ち会いのもとで検査を行っております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) では、今回の白鳥園の場合はいかがだったでしょう。
○議長(
和田重昭君) 小
根澤建設部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) 300万円以上ということで、検査班の検査、設計書どおりにできているか、各種法令が守られているか等をチェックして検査をしたものでございます。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) ヒートポンプのシステムについても同じでよろしいですかね。
○議長(
和田重昭君) 小根澤部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) 設計仕様等に書かれているものが使われているかどうか等についてチェックをし、合格としたものだと思われます。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) それでは、今、建設が進められている戸倉上山田中学校、それから新体育館、それから、これから着工する予定の新庁舎、これらに対して建設工事の契約に瑕疵担保責任、これはしっかり入っていますね。
○議長(
和田重昭君) 北村部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 全ての契約において瑕疵担保責任が明示されております。
○議長(
和田重昭君)
荻原光太郎議員。 〔18番
荻原光太郎君 質問席〕
◆18番(
荻原光太郎君) それでは、今回、冒頭で申し上げたとおりに、市の負担をなるべく少なく、無駄な経費がかからないようにしていただきたい、それから、責任の所在をしっかりとしていただいて、それで、市の持ち出しが少なくなるように、そういった対策・対応をとっていただきたい、こういうことを申し上げて質問を終わります。
○議長(
和田重昭君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 午前11時36分 休憩
---------------------------------------午後1時 開議
○副議長(宮坂重道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、11番、
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 午後の1番、皆さん、こんにちは。議席番号11番、公明党、
柳澤眞由美です。 「美しさらしな」という雑誌が刊行されました。そして、姨捨駅には、超豪華寝台列車「トランスイート四季島」が停車しました。田植えが終わった棚田に上ると、改めて千曲川西岸の景色のすばらしさを実感します。 川東では、土地
区画整理事業についてたびたび地方紙で取り上げられて、市民の期待の高さを実感します。
地方創生総合戦略はいよいよ2年目に入り、千曲市でもゆっくりと進んでいると感じられます。 この6月議会の時期は、田植えの終わった田に映る田毎の月がきれいな季節です。議員の皆さん、市職員の皆さん、そして、市民の皆さんも我がまちのよさを棚田に上って堪能してください。 それでは、通告に従って順次質問をいたします。 大項目1、「教育改革は家庭教育支援から」千曲市の取り組みについて伺います。 これを見てください。家庭教育支援条例、これは各戸に市で配っていただいております。これが施行されてから1年がたちました。成果と今後の取り組みについて伺います。 この条例は議会提案でした。今議会に提出された報告第5号 平成28年度千曲市家庭教育支援条例に基づく支援施策の報告では、初年度、条例周知の徹底を重点に取り組まれたとのことですが、以下4点について伺います。 1点目、説明会を開催してみての状況、どんなことを確認されましたか。 2点目、総合教育会議、教育委員会定例会などで、家庭教育支援が議題となったことはありますか。話し合いの回数とその内容、会議録について、ホームページではなかなか確認できませんので、お答えください。 3点目、家庭教育支援の平成29年度重点施策は何ですか。家庭教育支援について、千曲市の明確な施策を市民へ示していただきたいと思います。 4点目、提案として、家庭に直接働きかける訪問型家庭教育支援体制を今から構築していきませんか。それが千曲市の教育改革のきっかけになると考えます。既にある地域資源を活用し、人材の連携を図り、市内13校、どこに対しても、人的にも財政的にも平等に支援を行うことを提案します。 この4点について御所見を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 答弁を求めます。 赤地教育長。 〔教育長 赤地憲一君 答弁席〕
◎教育長(赤地憲一君) 家庭教育支援条例施行から1年を経て、成果と今後の取り組みにつきまして、4点にわたり御質問をいただきました。 まず1点目でございます。条例初年度の取り組みの状況でございます。 議員御指摘のように、初年度でございますので、条例の周知に重点を置き、説明会を中心にして実施をしてまいりました。本条例の内容は広範囲にわたっておりますので、教育委員会事務局のほか、福祉課をはじめ、関係する所課と連携して周知に努めたところでございます。市内13校のPTA総会、あるいは育成会の総会等々で説明の機会をいただきました。 また、説明の内容につきましては、千曲市や学校の責務とともに、保護者の役割、あるいは、親になるための学びの推進についても触れさせていただきました。 2点目の御質問でございます。定例会等、議題の有無についてでございます。 教育委員会の定例会では、昨年、第1回目の定例会にて、また、社会教育委員会定例会におきましては、二度、協議事項として扱いました。 また、市長、教育委員会により構成されております総合教育会議では、千曲市の教育大綱を定める上で議題といたしました。 議事録につきましてでございますが、昨年度はこの条例の成立の背景とか、過程とか、周知の方向が中心議題でありましたが、その概略について議事録の中で公開しております。 3点目でございます。平成29年度の重点施策についてでございます。 これまでの学校における保護者を対象とする講演会等、また、PTAや育成会、区長会における啓発活動、このほかに、家庭のしつけ講座とか、生涯学習出前講座のメニューの充実と、そして、ただいま議員さんから御提言賜りました訪問型の支援につきましては、今年度新たに立ち上げられました家庭学習支援事業と、これを中心に福祉課との連携のもとで推進をしてまいります。 それから、情報の発信についてでございますが、全戸配布による啓発の活動、学校では校長による講話、保育園参観日等を含めて、あらゆる機会を捉えて周知に努めてまいります。 最後の4点目でございます。 各学校への支援のあり方につきましては、市内13校への人的、財政的支援、今後とも均等性、平等性を保ってまいります。 なお、どんなことを確認されましたかという御質問をいただきましたので、これについてちょっとつけ加えさせていただきますが、従来は、例えば、子供さんの非行とか問題行動につきましては、まずは学校、そして教育委員会と、こういうふうに責任があったわけでございますが、家庭教育支援条例の第3条で、保護者がその子供の教育について第一義的責任を負うと、そして、家庭教育の自主性を尊重しつつ、連携して子供の教育に当たると、こういうふうに議員の皆様によりまして条例を制定いただきましたので、いろいろな場で保護者と連携しやすくなっていると、こういう感じを持ちました。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) この家庭教育支援条例によって、保護者と連携しやすくなったという実感は持っていただけたということで、さらに福祉課、こども未来課等、関係部署との連携をして説明会などを進めたということで、大変、条例を制定・推進した1人としてありがたいお話でありましたが、一つ報告書の中で、子供たちのために、今、均等性を持って各校支援されていくということでございましたが、放課後子ども教室というのが我が市では1校、100万少しの予算をついて取り組まれております。これを全市、例えば、9校の小学校に広げていくということはお考えではないでしょうか。なぜ聞くかといいますと、地域学校協働活動推進事業で文部科学省も大きなお金、64億円ほどつけておりますので、その点についてお伺いいたします。
○副議長(宮坂重道君) 赤地教育長。 〔教育長 赤地憲一君 答弁席〕
◎教育長(赤地憲一君) 市内のある学校で放課後子ども教室と、これが評判いいというお話でございます。 議員御承知のとおり、これはいわゆる千曲型コミュニティ・スクールの立ち上がりとともに、次第に広がりつつある施策でございます。その学校に限らず、例えば、放課後に限らず、春休み中とか、そういうところで学習会が立ち上がっております。それぞれの学校の事情はあるかと存じますが、好ましい報告をたくさん聞いておりますので、気持ちとしては進めたいと思っております。 課題としては、教室分離型と申しまして、学校のいわゆる本館とか、そこから離れて設置するのが望ましいということがございますので、そうしたハードの面の課題、あるいは、スタッフが集まるかと、こういう課題もございます。 しかし、スタッフにつきましては、例えば、この春、五加小学校で、両中村議員さんのお力で、春休みに子ども教室を開催いたしましたところ、1日で50名が集まりまして、そのスタッフについては、つい数日前に卒業した6年生も来てくれたと、あるいは高校生が来てくれたと、そういう全体で盛り上がりが感じられますので、それほどクリアできないことではないかなと思っておりますので、いずれにしましても、前向きに考えてまいりたいと思います。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 今、大変いい例を市内の学校の中で行われているということをお聞きしまして、これはどんどん広げていただきたい、もちろん教育委員会がリーダーシップをとって、関連の部署と連携して進めていただきたいなという感じを今受けました。 教育基本法第10条で、家庭教育を支援するための必要な施策を講じるように定めておりますし、今言ったように、私たちもこの家庭教育支援条例をつくらせていただきましたので、今のように全9校で広げていただける家庭支援の一つのあり方を進めていただきたいと思っておりますけれども、やはり地域における家庭教育支援総合推進事業という形で、今言った家庭教育を支援する人材をつくったり、チームを組織化したりして、さまざまな家庭へのアプローチが必要ではないかと思います。 文部科学省では、家庭教育支援を広く全ての家庭に一体的に支援の展開と同時に、困難を抱えた家庭のそれぞれに個別の事情に寄り添う支援が同時に必要であるというふうに言っております。家庭教育が困難な現状の保護者へ、地域人材を活用した家庭教育支援チームによる学習機会の提供や相談対応並びに子供から大人までの生活習慣づくりの支援等を推進しています。最終目標は、支援の手から離れて自立していくということが大事だと思いますが、そういう意味で、全体的な支援と同時に、個に対応する家庭教育支援、それにはやはりチームをつくって、訪問型をさらに強化していく、構築をしていかなければいけないと思いますが、今、田原市というまちの取り組みをお聞きしたところ、家庭教育支援を行ったところ、いろいろな相談が来たと、その中で最も大きかったのはひきこもり、あるいは学業・進路の問題、そして、発達障害就労支援などの相談があったということです。そして、年代的に見ますと、15歳から19歳の年代の人が一番悩みを抱えて困っている。その次は、20歳から24歳、やはり公にアプローチすることと個にアプローチすること、これを両方やっていかなければ、困り感を持っているお子様、家庭を救うことができないかと思いますが、もう一度お尋ねします。
○副議長(宮坂重道君) 赤地教育長。 〔教育長 赤地憲一君 答弁席〕
◎教育長(赤地憲一君) 個に対する支援と、これにつきましては、柳澤議員さん、3月議会でこれを取り上げていただきまして、訪問の支援が始まったというところでございます。 たまたま先週の水曜日に、7日に、家庭訪問による指導、第1回目が行われました。対象は、お子さんが2人いらっしゃって、お母さんが子育てで悩んでいると、上のお兄ちゃんは中学3年生で、これからどういう進路をとればいいかと、そういう悩みをお持ちで、そして、市のほうにお申し出がありまして、第1回が実現したわけでございます。支援員が参りまして、勉強を支援すると同時に、お母さんに進路についてもアドバイスをして帰られたと。その後で、大変お母さん、お父さんから感謝をされたというお話がございます。これを本年度から立ち上がっておりますので、これを一層充実をしてまいりたいと思っております。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 始まったばかりではございますが、きっちりとした体制をつくっていただきたいと思います。 家庭教育は、全ての教育の出発点と、
岡田市長も教育大綱の中でおっしゃっていたかと思いますが、そういう家庭教育支援体制をしっかりと整えていただくことを期待して、次の質問に入ります。 健康福祉部から市民の皆さんへ、うれしい情報があります。私がかわって報告します。 4月に、市内2つ目のオレンジカフェが開設されました。もう一つ、6月2日ホームページをごらんください。静かにスタートした事業があります。認知症相談ケアサイト「これって認知症?」・「わたしも認知症?」が開設されました。市民の皆さん、不安を持っている皆さん、どんどんこのサイトにアクセスして体験してみてください。これはホームページだけではなく、スマホでも体験できるようになっていると思いますので、すばらしい福祉部の取り組みに感謝しつつ、2つ目の質問に入りたいと思います。 「ひきこもり」の実態と千曲市の施策は。 ひきこもりについて千曲市の考え方と実態調査について伺います。 今、全国的にひきこもりがクローズアップされ、この問題に積極的に取り組む自治体が増えています。 2016年9月、内閣府調査では、15歳から39歳でひきこもりの人は54万1,000人いると推計され、公式データがない40歳以上においても、ひきこもりの状況は深刻化が指摘されています。この調査結果から、ひきこもりについて千曲市の見解を伺います。 1点目、ひきこもりの担当窓口はありますか。 2点目、千曲市の28年度時点でのひきこもりの現状はいかがですか。 3点目、長野県精神保健福祉センターに平成22年に開設された長野県ひきこもり支援センターによれば、ひきこもり支援の現状調査として、26年度県内全市町村を対象に、ひきこもり支援実態調査を行ったそうであります。千曲市の課題としては、どのような報告をしましたか。 4点目、千曲市のひきこもりに対する今後の取り組みは何か伺います。
○副議長(宮坂重道君) 荒川
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕
◎
健康福祉部長(荒川愛子君) まず最初に、先ほど柳澤議員さんより紹介いただきました千曲市認知症相談ケアサイトについて、ありがとうございます。運用が始まりまして、6月から開始になりました。先ほど議員さんにも内容等、御紹介いただきましたが、今回、7月の市報においても、認知症の予防、相談、支援につきまして、情報を掲載する予定でおります。その記事の中に、ケアサイトにつきましてお知らせする予定でございますので、また皆様見ていただきまして、御活用いただくようお願いいたします。 では、質問いただきましたひきこもりの実態と千曲市のひきこもりの施策についてでございますが、御質問を4点ほどいただきましたので、お答えいたします。 まず1点目ですが、千曲市では、相談窓口としまして、本部の健康推進課精神保健係にその窓口を置き、ひきこもりの当事者や御家族への支援を行っております。 2点目ですが、ひきこもりの現状につきましては、国のガイドラインのひきこもり出現率に準じ、試算しますと、平成28年度時点での千曲市のひきこもりの当事者数は、およそ110世帯と推定されます。28年度は、そのうちの約半数近く、50件ほどの当事者または御家族の方について、家族と本人のためのつどいなど、市の相談支援事業を御利用いただいております。 続きまして3点目ですが、平成26年度、県が実施しましたひきこもりの支援実態調査ではいろんな課題がございますが、その中で当事者が支援を望まない、ひきこもり状態の長期化、キーパーソンとなる家族の高齢化等により、支援が途切れてしまうということの課題があり、市といたしましても、当事者等に対して粘り強く支援を続けることが重要と考えております。これらの状況から、今後の市としての取り組みですが、今後も引き続き、県のひきこもり支援センターや市の保健センターで、保健師などによる個別相談、家族以外の外部の方と交流できるひきこもり支援事業としまして市が行っております家族と本人のためのつどいの開催、また、家族以外の外部の方と交流できる今の支援相談を進める中、当事者や家族をサポートできる体制づくりを引き続き重ねて進めていきたいと思っております。 また、市の支援事業、相談窓口につきましては、より多くの方にわかっていただきますよう広く、広報等を活用し、啓発を行ってまいります。 さらに、就労支援につきましては、ひきこもり当事者の社会参加、また、経済的自立に向けて、福祉課内に平成27年度より設置しました就労支援センター「まいさぽ千曲」や千曲・坂城障がい者相談支援室等、関係機関と連携を図りながら進めてまいりたいと思っております。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) いろいろ取り組まれている状況を教えていただきました。 ただし、現実的に何人という調査は行われていないということですが、松山市で、この内閣府調査の推計を見て、民生委員の協力を求めて、まず自分のまちの実態調査をしようということを行ったというのがございました。また、先進地、秋田・藤里町においても、介護支援の社協のケアマネジャーさんが家庭訪問をする中でひきこもりの実態を正確につかんだということでございますが、そういう調査をする計画はありませんかということと、県のひきこもりサポーターの派遣を利用する計画はないでしょうか。2点伺います。
○副議長(宮坂重道君) 荒川
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕
◎
健康福祉部長(荒川愛子君) 再質問1点目でございますが、民生委員、社協のケアマネ等を活用し、実態調査についてでございますが、現在、調査という形ではなく、実態、また何人いるかということを把握するために、一人一人重ねて、調査という形ではなく、もちろん民生・児童委員さんにおきましては、地域での見守り活動を高齢の方から子供さんに至るまでお願いしてある案件がありますので、それを活用いたしまして、見守りの中からひきこもりの当事者等に気づいていただくことをまた重ねてお願いしていくように思っております。 また、その他実態把握ということで、現在、市の保健センター、また、包括支援センター、そして、社協--社会福祉協議会等で行っております訪問事業で実施している中から、ひきこもりの方に気づいていくということを重ね、一人一人発見、また、気づいていくということをつなげていきたいと思っております。 2点目、サポーターの派遣についてでございますが、市の相談窓口を進める中から、当事者また家族の状況に応じまして、必要と思われる場合は、活用を図っていきたいと思います。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 長野県には、長野県ひきこもり支援センターというものが、もう早く22年度から設置されて、いち早く設置されておりますので、こういうところの力をお借りしていくということが大事ではないかと思います。 また、先ほど、藤里町のお話、秋田県のお話をしましたが、ここでは実態調査をした後、5年で8割がひきこもりから自立、どうやってやったかというと、様子見だけの訪問はしないほうがいい、情報がないと本人が出ていくというか、そういう期待が失望に変わるということで、やはり出ていく先を多様に用意して、訪問活動の中でチラシとして置いてくる、本人がたとえ会えなくても、そういう情報を伝えるということで、相手に意欲を高める、そして、本当に発達障害や精神障害などの特別な問題でひきこもりになってしまったという方以外は、弱者扱いしない、自己実現の場をつくる情報を提供していくということが大事だというふうに言われておりますので、その点についてはぜひ情報発信をたくさん持って、家庭訪問に力を入れていただきたいと思います。 それでは、3点目の質問に入ります。 公共下水道排水設備指針と下水道接続率向上に向けてという質問です。 高齢者・障害者に優しい
まちづくりと下水道接続について。 下水道がうまく流れない、異臭がするなどの高齢者のお困りの声が上がっています。なぜ下水道に接続しているのにこんなトラブルが起きるのでしょうか。 そこで、4点について、市の見解を伺います。 1つ、こうした流れの悪さや異臭の原因について、市はどのような見解を持っていますか、伺います。 2つ、汚水桝について、下水道の効力を発揮するため、千曲市の指針は各家庭に頻繁に清掃を行うよう求めています。手足の不自由な方、高齢者や障害者で、さらにひとり暮らしや老老世帯、また、
積雪量の多い冬の時期は清掃が困難になりますが、そうした皆さんへの市の配慮はどんなものがありましたか。今まで配慮はされましたか。 3つ、配管の製品、技術の進歩、市民のこうした苦情の声などを考慮して、排水設備指針の見直しは行ったでしょうか。 4つ目、千曲市の排水設備指針は、平成8年10月1日から最終処理場に供用開始から適用されていると思いますが、既に21年経過しております。水回りの設備は常に進歩しているにもかかわらず、汚水桝を頻繁に清掃することや、目皿つきトラップますという特殊な物を設置することを求めている千曲市の設備指針は、今や市民に過度な負担を強要することものになっております。高齢者・障害者に優しい
まちづくり実現のためにも、早急に排水設備指針の見直しを行うべきです。さらに、新築・リフォームを考えているこれからの住宅設備の進歩や市民サービス向上の観点からも、指針を見直す姿勢が必要です。市の見解を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 小
根澤建設部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) ただいま、高齢者・障害者に優しい
まちづくりと下水道接続についてということで御質問をいただきました。 現状でございます。下水道の異臭等についての問い合わせでございますが、現在、最近ではございません。 また、下水詰まりの相談では、トイレットペーパーの大量投入による詰まり、アパートでの台所・お風呂でのごみ取り用目皿の長期未清掃による維持管理上に関するものはございます。 また、ごみ取り用目皿自体が異臭、流れの悪さの直接的な原因とは考えておりません。 また、各家庭には、目皿の清掃を行うようお願いしております。現在までのところ、手間がかかるとか、面倒だとかいう問い合わせはございません。 しかし、なぜ、目皿の設置について特殊という言葉をいただいたんですが、使われるようになったかということにつきましては、千曲川流域下水道上流処理区の終末処理場、そこへの負荷を軽減することができます。そのことによりまして、下水道使用料の値上げを抑えるというためのものでございます。そのため、市の排水設備指針に定め、排水設備工事を行う指定工時点に指導をしてまいりました。 しかしながら、今回改めて、終末処理場、千曲川流域下水道の加入市町村に確認いたしましたところ、現在では、シンク等に同様の機能があれば、ごみ取り用の目皿設置に関する義務づけがないというようなことも確認できました。 また、平成10年2月の供用開始後、排水設備指針の見直し、確かにしてございませんので、今後、高齢者・障害者の方にも管理がしやすいよう見直しを進めてまいりたいと思います。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 排水設備指針の見直しをするという答弁で受け取ってよろしいですね。 そういうことで、今、余り声はなかったということでございますが、私がいただいた声、あるいは、関係事業者の皆様からは、合併以来、何度も声を上げてきたが、なかなかくみ取ってもらえなかった、あるいは、改正までたどり着けなかったということを非常に伺っております。また、高齢者の皆さんが目皿の掃除ということがなかなかわからず、逆流して床が腐ってしまった等の大きな工事にも出会ったことがあるという業者の皆さんもおりましたので、今回、設備指針を見直すということで、大変進歩していくかと思いますので、高齢者・障害者の皆さんにも使いやすい、そして、清潔な下水道ということでよろしくお願いいたします。 最終処分場の負荷を軽減するために千曲市が努力してきていただいたことは、大変評価できるものでございますが、私も長野市等を調べにいったところによりますと、目皿をとっても問題は今ないという状況だそうでございますので、ぜひ早急に指針を見直ししまして、早くに市民の皆さんに、そして喜んでいただける工事につなげていただきたいと思います。 それでは、最後の質問に入ります。 清流「千曲川」を守るための水洗化率向上について。 4月の市報では、下水道への接続を求める記事が掲載されました。未接続家庭へ接続を促す施策について伺います。 「下水道への接続はお早目に」ということで記事が18ページに載りました。下水処理最終処分場、千曲川流域下水道事務所のホームページによれば、2017年5月11日現在、水洗化率、千曲市87.8%、長野市94.7%、須坂市94.4%であると発表されています。清流・千曲川を守っていくためにも、水洗化率の向上が求められていますが、工事資金融資あっせん・利子補給制度はどんな条件だったら利用できるのでしょうか。 水洗化率向上のためには、工事資金融資あっせん・利子補給制度の条件を緩和していかなければならないときではないでしょうか。例えば、ここの市報にも書いてありますが、3年以内に下水道に接続という条件を書いてありますけれども、下水道法の関係もありますが、これを3年以内の条件を撤廃し、例えば「水洗化ローン制度」といったような、いつでも接続するよう促すべき施策を推進したほうがよいのではないでしょうか。水洗化率向上につながるのではないでしょうか。答弁を求めます。
○副議長(宮坂重道君) 小
根澤建設部長。 〔
建設部長 小
根澤英児君 答弁席〕
◎
建設部長(小
根澤英児君) 清流「千曲川」を守るための水洗化率向上についての御質問をいただきました。 未接続家庭へは、供用開始から3年を経過する処理分区ごとに接続のお願いと、下水道法に基づく接続計画の提出を求める通知を出すことで促進を現在図っております。 水洗化率について、議員御指摘の数値は、千曲川流域下水道下流処理区の数値でございます。千曲市が属する上流処理区より5年早く供用開始をしているため、水洗化率が高い数字となっております。 ちなみに、上流処理区の長野市南部、坂城町、そして当千曲市の水洗化率でございますが、平成28年3月、同じデータでございますが、長野市南部で88.6%、坂城町77.7%、千曲市87.8%となっております。この数字を見まして、同上流処理区の他市町と比べましても、そんなに現在遜色はないのかなという感じを持っております。 また、融資あっせん・利子補給制度につきまして、供用開始3年以内で水洗化のためのローンを組んで工事をする方に、利子の半分を補給する制度でございます。下水道が市内のほぼ全域に整備された現在、供用開始3年以内の条件に当てはまる方はほとんどいらっしゃらないというのが現状でございます。 今後の水洗化率のさらなる向上のために、法律では3年以内の接続を義務づけていると、3年を過ぎると法違反というような問題もあるんですが、制度をより使いやすいものになるよう、他市町村の対応策などもちょっと参考にさせていただきまして、利用条件を緩和する方向で研究を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(宮坂重道君)
柳澤眞由美議員、残り時間1分49秒です。 〔11番
柳澤眞由美君 質問席〕
◆11番(
柳澤眞由美君) 大変緩和をしていきたいという前向きな答弁をいただきました。 長野市では、この3年以内という条件を外して、いつでもつないでいただくようにするというふうに、今、政策をとっているそうでございます。やはり3年はあっという間に時間がたってしまいます。お金の負担も大きかったということもありますので、ぜひこれを緩和してつなぎやすいように、そして、千曲橋のところで測っている水の数値がいい数値になりますように、皆様の御努力をお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(宮坂重道君) ここで15分間休憩いたします。 午後1時40分 休憩
---------------------------------------午後1時50分 開議
○副議長(宮坂重道君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、9番、大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 大澤洋子です。大項目4点について、
一般質問をいたします。20分という時間の中で進めなければならないので、駆け足で進むよう心がけておりますが、どうぞよろしくお願いをいたします。 最初に、ふるさと納税制度の問題です。 千曲市にとって、ふるさと納税が赤字になることはないのかについて伺います。 ふるさと納税は経費が多いため、自治体の手取りはゼロどころか、大幅なマイナスになるのではないかとの懸念があります。ふるさと納税制度は2008年に始まり、今年で10年目となります。納税者が応援したい自治体に寄附すると、一定額までは寄附額とほぼ同額の税額控除が受けられ、返礼品を選び、受け取れる仕組みです。自治体から見ると、寄附金を集めると収入が増える一方で、地域内の住民がふるさと納税制度で他地域に寄附すると、住民税を控除しなければならないため、税収が減ることになります。 長野県は、2016年度ふるさと納税の寄附額が2億9,100万円あり、一方の県民税控除額が3億4,300万円、赤字額が5,100万円になったと報道されました。また、下諏訪町でも同様に300万円の赤字になったとのことです。返礼品経費を差し引くと、昨年秋、県内で11自治体も赤字になっています。加熱している返礼品や手数料経費も減収要因になっているのです。 千曲市は、今までは赤字になっていません。しかし、現在のような返礼品競争を続けたならば、赤字に陥ることもあり得るのではないでしょうか。そうならないために魅力ある返礼品を出していくと考えるでしょう。 けれども、全国1,788自治体の寄附金総額は、控除額とほぼ同じであり、範囲内でそれぞれの自治体がプラスになったり、マイナスになっています。自治体間の競争によって、赤字になる自治体があってはならないはずです。多くは返礼品競争によって選ばれているのが今日のふるさと納税制度の問題です。このような危ういふるさと納税制度に依存を深めることで赤字になることはないのか、予算への影響や減収で事業財源に問題は生じないのかについて伺います。
○副議長(宮坂重道君) 答弁を求めます。
半田経済部長。 〔
経済部長 半田敏幸君 答弁席〕
◎
経済部長(
半田敏幸君) ふるさと納税が赤字になるということでございますけれども、実績でございます。 まず、平成27年度、寄附金ですけれども、件数は5,918件、金額ですけれども、1億7,635万7,372円、返礼品に要した経費ですけれども、7,935万1,171円でありました。 また、平成28年の決済見込みでございます。寄附件数は7,695件、金額は1億7,676万1,005円であり、返礼した経費につきましては8,658万2,346円でありました。寄付金額としては微増ですけれども、経費については件数の増加により発送費が増えております。 また、市町村民税の控除額でございます。これは約2,000万ございます。ですので、収入から発送経費、住民税の控除を引きますと、現時点では差し引き約7,000万ほどの収入がございます。 また、予算への影響や減収で事業財源に問題は生じないかということでございますけれども、千曲市のルールとしましては、前年の1月から12月までに御寄附をいただいた額を魅力ある
まちづくり基金に繰り入れております。その金額を翌年度の各種事業に充当しております。例えば、平成29年度の当初予算では、基金には約8,600万繰り入れておりまして、事業費約1億5,000万に対して、約8,600万の財源を充当しております。 それから、各種事業なんですけれども、従来から実施しております消防水利整備事業、それから、商工業の振興対策などの事業、22事業に対して充当をしております。これらの事業は、寄附があってもなくても、実施をしていかなければならない事業でございます。また、寄附金の使途の特定もございまして、稲荷山の重伝建の事業、姨捨の棚田保全事業につきましても、もちろん充当をしております。ですので、今現在、赤字という現象にはなっておりません。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 現在は赤字になっておりませんけれども、今後なることの心配はないのかどうか、その点について伺います。
○副議長(宮坂重道君)
半田経済部長。 〔
経済部長 半田敏幸君 答弁席〕
◎
経済部長(
半田敏幸君) 今年の平成29年度の予算、寄附金は1億3,000万となっておりまして、駆け込み状態もございます。昨年の2倍。 それから、これから6月15日の事業者への協力説明会では、現在、3割超えている物を3割以内ということで調整していきますので、千曲市の場合は、今後、赤字にならないと思っております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 私は、この制度は赤字になる自治体も出てくるというところから、千曲市のことも心配しておるわけですが、次の小項目2に関連しますので移ります。 返礼品を基準に寄附先が選ばれる状況の問題について伺います。 生まれたふるさと、応援したい地域に寄附するふるさと納税、例えば、1万円寄附すると、8,000円の地元住民税が安くなり、寄附した自治体から選んだ返礼品が届けられます。2,000円でそれ以上の物を手に入れる仕組みです。本来の目的から、通信販売の領域に入ったとの見方があるほどです。 総務省は、この4月、行き過ぎた返礼品競争を是正しようと返礼割合を3割以下とする目安を示した通知を出しました。 千曲市は2015年6月から、ふるさと納税を大幅にリニューアルして返礼品を拡充し、それ以降、寄附額も年間で1億円を超えています。昨年は1億7,000万円、先ほど説明していただきましたけれども、お礼の品・返礼品は、アンズ、シャインマスカット、ナガノパープル、リンゴなどの果物類や温泉宿泊券、そして、ホームベーカリーは349件の申し込みがあり、全体の7番目に多いとのことです。 本来の寄附行為は、ふるさとを応援したい気持ちからのものであります。そのためには、返礼品競争はしないことだと思いますが、市としての見解を伺います。
○副議長(宮坂重道君)
半田経済部長。 〔
経済部長 半田敏幸君 答弁席〕
◎
経済部長(
半田敏幸君) 返礼品を基準に寄附先が選べる状況の問題についてでございます。 本来、この寄附金という趣旨でございますけれども、ふるさとを離れた人が出身地に寄附をして、地元の活性に寄与するということが目的でございます。ただ、返礼品ありきの寄附がある風潮も多々感じております。 寄附に対する返礼品につきましては、今後も続けていく予定でございますけれども、これまで答弁しておりますように、節度ある返礼をするように、本来の制度の趣旨に合った寄附をしていただけるよう努めてまいります。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 市長は昨日の答弁で、「国の制度設計が悪い」と発言されました。どのように悪いと考えているのでしょうか、そして、どう正していこうとしていますか、伺います。
○副議長(宮坂重道君)
岡田市長。 〔市長
岡田昭雄君 答弁席〕
◎市長(
岡田昭雄君) ふるさと納税と、「納税」と言っているんですよね。ですから、当初は、まさか返礼品がこうなると思っていなかったと思うんですよ。それでスタートしたんですが、もうここまで来ますと、きちんと返礼品あるいは金額の上限、どういった物が適当かなど、やっぱりある程度は節度を持ってルールを決めないと、みんな勝手に今やっています。そうですよね。ある市は70億ぐらい集めるんですよ。そういったことがあるので、そこに何とかブレーキをかけることが今回総務省から来た通知だと思っているんですね。そういった中では、やはり節度の物というのは必要でしょうし、かといって、
地方創生の中でこのふるさと納税というのは、本当に大きな役割を果たしてきているんです。首都圏の大きな都市から地方のほうに寄附がされるわけでありますから、そういった意味では有効かなと思っているので、この制度をなくすことなく、そのためには節度あるルールをつくっていかなければいけないんだろうなということで思っておりまして、そういった意味でのルール設計といいましょうか、制度設計というのは必要なのかなというふうには思っております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 私は、国が地方の税収格差を調整する地方交付税の役割をしっかり果たすべきだというふうに考えております。そして、ふるさと納税制度という税金を自治体が奪い合う制度は変えていかなければならないというふうに考えております。 次の大項目2に移ります。 ギャンブル依存症支援対策について質問します。 小項目1、ギャンブル依存症の相談支援体制について。 政府は、カジノを解禁する統合型リゾート施設(IR)整備推進法施行を受けて、ギャンブル依存症対策の課題を検討し、その対策を強化する基本法案をまとめ、成立を目指しています。 しかし、本当の対策は、カジノを解禁しないことだと私は考えています。ギャンブル依存症は、病的にギャンブルにのめり込み、衝動を抑えられなくなる精神疾患です。仕事や家族よりもギャンブルを優先するようになり、家族関係や人間関係の破綻などを引き起こすとされています。治療は心理療法が中心となります。 政府が実態把握のために行った調査によると、依存症の経験が疑われる人は284万人になるとのことです。 千曲市においても、ギャンブル依存症で苦しんでいる家庭があります。借金や家庭内の人間関係、子供の養育など、多面的に問題が起こっており、解決の道のりは見えてきません。 市としての相談支援体制について伺います。
○副議長(宮坂重道君) 荒川
健康福祉部長。 〔
健康福祉部長 荒川愛子君 答弁席〕
◎
健康福祉部長(荒川愛子君) 今、御質問をいただきましたギャンブル依存症支援対策についてでございますが、パチンコや競馬などのギャンブルは、依存症のレベルになりますと、本人の意思ではやめられない、また、仕事や日常生活、社会生活にも支障が生じ、家族も巻き込むなど、深刻な状態に至る危険があります。 このような中で、千曲市では、現在、当事者や家族の方からの相談に対し、精神科医師との相談会の開催、保健師による個別相談など、支援体制を整えております。 また、長野県の県の精神保健福祉センターで開催されている依存症専門の個別相談窓口や当事者及び家族のグループミーティングなどを紹介し、病気に対する正しい知識と理解を深め、グループ活動を通じて依存症のない生活を目指すなど、回復のきっかけとして利用いただいております。 また、福祉課内に設置しました生活就労支援センター「まいさぽ千曲」でありますが、そこへの相談・支援も行っておるところでございます。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 依存症で困っている方は、今、答弁いただきましたそれぞれの機関につながって支援を受けていただきたいというふうに強く願っております。 依存症の回復には長い時間がかかります。しかし、その原因となる賭博場計画の問題が現在起こっています。 小項目2に移りますが、八幡の競輪場外車券売り場の計画について。 八幡のパチンコ店跡の空き店舗を利用し、競輪の場外車券売り場を設置する計画が出されていると聞きました。八幡地域の8つの区は、業者から説明を受け、全部の区長から同意書の提出があったことも聞きました。競輪の場外車券売り場は、長野県内にはつくられていません。以前、場外馬券売り場や場外舟券売り場の設置計画があり、市民の反対により設置されなかった経過があります。今回の場外車券売り場にしても、市民の不安や反対の声が上がっています。市として、業者からの説明を受け、対応すべきと考えます。PTA及び育成会より意見書が出されていることから、教育委員会としての判断するべく見解を伺います。 また、環境整備委員会(案)を設置して、意見書への回答することについて、市の考えを伺います。
○副議長(宮坂重道君) 上條
市民環境部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 八幡の競輪場外車券売り場の計画についてでありますが、場外車券売り場を開設するため、事業者が各区を回って説明会を開催し、許可申請に必要な同意書の提出を求めていることは承知しておりますが、市に対して具体的な説明はまだありません。 前田議員の御質問にもお答えをいたしましたけれども、一般論として、競輪事業の収益金は公共事業に使用される反面、場外車券売り場周辺の環境への懸念や交通問題、また、今、議員おっしゃられている依存症の問題などの面もあるように思います。そのため、それらの問題、全てについて、また引き続き必要な調査・研究を進めたいと思います。 次に、PTAや育成会からの意見書についてでありますが、これについても、まだ市への提出はありません。提出があった場合には、その内容についてしっかり受けとめて、適切な判断を行ってまいります。 環境整備委員会(案)については、全く市には説明がございませんので、関知しておりません。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 昨日の答弁で市長は、「関係機関と連携し、調査を始めたところです」と答えられました。関係機関はどこでしょうか、どのような調査をされ始めたでしょうか、伺います。
○副議長(宮坂重道君) 上條
市民環境部長。 〔
市民環境部長 上條 優君 答弁席〕
◎
市民環境部長(上條優君) 関係機関といいますのは、とりあえずは、今のところは警察の生活安全課のほうともちょっと連絡をとりながら、いろいろな情報集めをしているというようなところでございます。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 市では、行政では、業者からの説明、それから意見書など、一切来ていないということでございますけれども、そしてまた、昨日の答弁でも、民間の事業者の営業を妨害してはいけないと話されていました。 しかし、千曲市民は、新聞報道で知ってびっくりしたわけで、不安が日々強まっています。市民の生活を守るために、市は業者からの説明を受け、そして、対応を進めていただきたいというふうに考えます。後で困ったことにならないように、今、こういうふうに情報が出てきている中では、「業者からの説明、まだ来てないよ」というふうに待っているのではなく、業者から説明を受ける努力をしていただきたい、そして、市民の不安を拭っていただきたい、そのように考えております。 それでは、次に、大項目3に移ります。子供たちに地域の自然・歴史・文化の教育体験を。 小項目1、市内学校に赴任された教職員に地域の自然・歴史・文化の研修を。 千曲市内に赴任された教職員が市内の自然や歴史・文化について研修し、理解を深めていただき、授業を通して子供たちに教えてほしいと考えています。 千曲市歴史的風致維持向上計画が策定されました。地域の魅力を未来に継いでいくために、千曲市に来られた先生方の研修の機会をつくるよう提案します。 坂城町に行かれた先生の話によると、1日かけてバスで研修し、授業に生かすことができてとてもよいとのことでした。そして、千曲市でも同様のことが行われていけば、子供たちに地域のことが教えやすいとの提案でした。 千曲市内に来られた先生方に、千曲市内地域の自然・歴史・文化の研修の機会をつくることについて、教育委員会の方針を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 赤地教育長。 〔教育長 赤地憲一君 答弁席〕
◎教育長(赤地憲一君) 市内の学校に赴任された教職員に地域の自然・歴史・文化の研修の機会をと、こういう大変貴重な御提言を賜りました。 御指摘のように、千曲市の歴史的文化的遺産、そして、豊かな自然景観について、赴任してみえた教職員が自分の目で直接知ることは、地域を知り、子供たちを知るために非常に大切なことだと考えております。幸い、各学校の校長におかれまして、この重要性について理解をいただいておりまして、全ての学校において、時期は異なりますが、地域の学習の機会を持っているところでございます。例えば、屋代小学校においては、昨年度、公民館長さんを訪問され、それから、屋代を語る会の代表者を訪問され、屋代のまち・歴史について研修をいたしました。今年は、夏休み中に県立歴史館と森将軍塚古墳館にて学習を深めるというふうにお聞きをしております。 なお、大澤議員のお膝元の埴生小学校についてでございますが、昨年夏は、サクラ精機株式会社を訪問して研修をしております。新たに赴任して見えた職員の感想として、「こんなに近くに日本、世界に貢献している企業があるとは驚いた」と、こういうふうに言われまして、千曲市への認識を新たにしているというふうに承っております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) もう少し伺いたいところでありますが、時間が少ないので、次に進ませていただきます。 小項目2、子供たちに自然観察や体験する機会を。 千曲市では、小学校低学年からの遠足などを通して、野山を歩き、自然に親しむことを行っています。心身の健康増進に、各学校とも地域の山、ふるさとの山、毎日仰ぎ見ている山を目的地としています。高学年では、キャンプにおける冠着山や三峯山などへの登山を行っています。 と2014年6月議会で、教育長の発言がありました。 しかし、現在は、小学校9校のうち、4校は遠足が実施されていません。子供たちには、地域の自然観察や遠足など、体を使って経験する機会を多くしてほしいと願っています。 そのような折、大池自然の家主催で「千曲高原大池の春を歩こう!三峯山頂へ自然観察をしながらハイキング」が企画されていました。しかし、申込者が少なく、中止にしたとのことでした。 学校での遠足が実施されなくなっていること、他の教育施設で企画募集しても、申し込みが少なく、中止にするようになってしまうことは、大変残念なことと思います。実施する方策はとれなかったのでしょうか。子供たちの遠足など、自然観察や体験する機会を増やしていくための方策について伺います。
○副議長(宮坂重道君) 安西
教育部長。 〔
教育部長 安西治夫君 答弁席〕
◎
教育部長(安西治夫君) 子供たちに地域の自然・歴史・文化の教育体験をという御質問をいただきました。 御質問の5月21日日曜日開催予定でありました「千曲高原大池の春を歩こう!」の事業につきましては、市内小学校の生徒全員及び公民館図書館に募集チラシを配布し、4月28日から5月14日までの間、親子20名程度を募集いたしました。 しかし、申込者2組4名という状況でございまして、申込者の皆様の御了解をいただく中で、今回、中止としたものであります。 募集期間や募集チラシの内容がどうだったのか、関心を持っていただけたのか、反省すべき点があったと考えております。 事業につきましては、地域の豊かで美しい自然に触れ、その体験を通して豊かな感性と知識を習得し、親子のきずなが深まるなどの効果が期待できるものでありますので、引き続き実施時期、内容や周知・募集方法、周知期間を見直し、本年度中に再度開催できるよう検討してまいります。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 今年度中に再度行っていただくということで、とてもよいというふうに思います。 その前に、中止をする前にですけど、その判断をする前にもう少し何か呼びかけの策があったのではないかなという気がいたしますけれども、いかがでしょうか。
○副議長(宮坂重道君) 安西
教育部長。 〔
教育部長 安西治夫君 答弁席〕
◎
教育部長(安西治夫君) 再質問の関係でございます。 募集期間の関係で、5月21日施行ということでございまして、その前の前段で4名という結果でございまして、例年、もう少し人数が集まらないかということでやれればよかったんですが、そういった配慮が足りなかったという部分ございますので、それも含めまして、今年度、再度チャレンジいたしますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 自然の中で子供たちが伸び伸びと解放されて、力を蓄えていってほしいというふうに思いますので、良い企画でありますので、多くの人たちが参加をして実施につながっていけたらということを願っております。よろしくお願いをいたします。 次に、大項目4に移ります。北陸新幹線新駅設置の問題。 小項目1、新駅設置要望書に対する回答とその後の対応について質問します。 JR東日本長野支社へ、「北陸新幹線新駅設置要望書」を3月に提出しました。どのような回答だったのでしょうか。3カ月経過していますが、その後の誘致活動はどのようにされたのでしょうか。JR東日本本社や国への要望はされたのでしょうか。伺います。
○副議長(宮坂重道君) 北村
企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) どのような回答であったかとのことでございますが、その場では回答はございません。 また、国等への要望活動につきましても、まだ行っておりません。日程調整をいたしまして、早い時期に行いたいと考えております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 昨日の答弁で、「JRの経常収支が悪化しないことの意見がいただけるものと思っている。速達性、線形、勾配を考慮した地形についても、基準等をもとに意見をいただけるもの」とありました。いつJRからいただけるのか、いつまでにいただかねばならないのかについて伺います。
○副議長(宮坂重道君) 北村
企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 早い段階でいただければなというふうに願っております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) それでは困るのではないでしょうかというふうに私は思います。3カ月が経過しているのです。もう一度いただきたい。
○副議長(宮坂重道君) 北村
企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 私どもの思いを込めて出した要望書でございます。先方もしっかりと慎重に要望書及び需要予測調査を調べていただいているものだというふうに考えております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) それでは、いつごろ来るものかというふうに考えておられるのでしょうか。
○副議長(宮坂重道君) 北村
企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 先ほど申し上げましたように、私どもといたしましては、できるだけ早く回答をいただければというふうに思っております。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) わかりました。 次の小項目2に移ります。新駅誘致問題について市民と行政の討論会を。 「新駅問題から千曲市政を考える市民の会」が誘致活動反対のチラシを配布したところ、驚くほど多くの賛同署名やカンパが郵送などで集まっていると聞いています。新駅誘致については、いまだ多くの市民が疑念や反対意見を持っていることは御承知のことと思います。 「新駅に関する市民と行政の討論会開催の要望書」が提出されています。このことに対する市長の見解を伺います。
○副議長(宮坂重道君) 北村
企画政策部長。 〔
企画政策部長 北村勝則君 答弁席〕
◎
企画政策部長(北村勝則君) 市長への御質問でございますが、担当部長の私のほうから答弁をさせていただきます。 「新駅問題から千曲市政を考える市民の会」から「新駅に関する市民と行政の討論会開催の要望書」が提出されました。現在、担当部局において要望書の内容を検討しておりまして、今後、取り扱いについて担当の考えを市長に報告いたしまして、回答期限までに回答するべく準備を進めてまいります。 市長の見解をということでございますが、要望者に回答する前に、内容について要望者以外の方にお話しすることについては差し控えさせていただきます。
○副議長(宮坂重道君) 大澤洋子議員。 〔9番 大澤洋子君 質問席〕
◆9番(大澤洋子君) 市民の中には、さまざまなこの運動に対する疑念を持たれている方が6割いるという現実があります。溝を埋めて、そして、理解し合える形にするためにも、この討論会を開催してほしいというふうに思っております。ここでは回答してくださらないということは理解しましたので、誠意をもって、6月30日が期限となっておりますので、回答していただきたいというふうに考えます。 ただいまは、新駅についてお聞きをいたしましたけれども、新駅誘致の工程表を見ると、開業まで5年9カ月、国の認可を得るにはあと1年です。だから、返事をJRからの意見書、JRの収支がどうなのかというそのあたりの意見をいただく、それを待っているということでしたが、もう3カ月も過ぎているわけであります。それでいいのかなというふうに思いますけれども、鉄道運輸機構とJR東日本が協議をして、設備変更申請を国に提出し、国が認可するという流れになっています。千曲市の場合、今まで整備新幹線の開業区間に地元の請願を受けて新駅を設置した例はなく、国からの補助も得られない困難さを含んでいます。 先ごろ、石川県の請願による白山駅は、北陸新幹線新駅を断念し、期成同盟会を解散しました。与党の整備新幹線建設推進
プロジェクトチームが検討していて、
国土交通省やJR西日本が収支悪化になると否定的考えを示したことから、白山駅は断念されました。千曲市より請願駅設置の条件が進んでいるところでさえ断念することになったのです。千曲市の需要予測結果は、新駅の乗降客のうち、6、7割が新幹線長野駅、1割超が上田駅から利用駅を変更し、新規需要は200人余りです。JR東日本としての新駅に対する収支はどうなのか、鉄道運輸機構として新駅設置に工事が可能なのか……
○副議長(宮坂重道君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。 御苦労さまでした。 午後2時29分 散会
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