中野市議会 > 2017-09-13 >
09月13日-04号

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  1. 中野市議会 2017-09-13
    09月13日-04号


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    平成29年  9月 定例会(第4回)          平成29年9月13日(水) 午前10時開議---------------------------------------◯議事日程(第4号) 1 議案等付託 2 市政一般質問---------------------------------------◯本日の会議に付した事件………議事日程に同じ---------------------------------------◯出席議員次のとおり(20名)      1番  芦澤孝幸君      2番  堀内臣夫君      3番  宇塚千晶君      4番  保科政次君      5番  青木正道君      6番  金子高幸君      7番  高野良之君      8番  松野繁男君      9番  小林忠一君     10番  阿部光則君     11番  原澤年秋君     12番  武田俊道君     13番  永沢清生君     14番  清水正男君     15番  深尾智計君     16番  芋川吉孝君     17番  町田博文君     18番  湯本隆英君     19番  青木豊一君     20番  荻原 勉君---------------------------------------◯職務のため議場に出席した議会事務局職員職氏名次のとおり  議会事務局長  保科 篤  〃 次長    中山貴弘  書記      中山 猛  〃       池田 亮---------------------------------------◯説明のため議場に出席した者の職氏名次のとおり  市長                  池田 茂君  副市長                 横田清一君  教育長                 小嶋隆徳君  選挙管理委員長             城本澄男君  農業委員会長              中村秀人君  代表監査委員              井本久夫君  総務部長                竹内幸夫君  健康福祉部長福祉事務所長       斉藤武美君  子ども部長               月岡篤志君  くらしと文化部長            佐々木 正君  経済部長                原  誠君  建設水道部長              山岸 功君  消防部長                高山真澄君  豊田支所長               久保利幸君  会計管理者               中沢好一君  教育次長                花岡隆志君  庶務課長                柴本 豊君  危機管理課長              三井浩一君  財政課長                酒井 久君  健康づくり課長             鈴木清美君  消防課長                池田悦智君  学校教育課長              小林由美君  生涯学習課長              神田和賢君  選挙管理委員会書記長          山崎幸正君  庶務課長補佐              戸田修三君--------------------------------------- (開議)(午前10時00分) (開議に先立ち議会事務局長保科篤君本日の出席議員数及び説明のため議場に出席した者の職氏名を報告する。) ○議長(深尾智計君) ただいま報告のとおり、出席議員数が定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配布いたしてあります議事日程第4号のとおりでありますから、ご了承願います。 本議会中にお手元に配布いたしましたように、陳情書 安倍首相の提起する憲法9条の改定に反対し、憲法を生かした政治の実現を求める意見書の提出を求める陳情が提出されております。--------------------------------------- △1 議案等付託          議案等付託表 陳情第3号 安倍首相の提起する憲法9条の改定に反対し、憲法を生かした政治の実現を求める意見書の提出を求める陳情                             以上 総務文教委員会 ○議長(深尾智計君) 日程1 議案等付託を行います。 陳情第3号について、お手元に配布いたしてあります議案等付託表のとおり、総務文教委員会に付託いたします。 総務文教委員会におかれましては、議案等の審査を願い、9月21日までに議長の手元まで報告願います。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午前10時01分)--------------------------------------- (再開)(午前10時02分) ○議長(深尾智計君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △2 市政一般質問 ○議長(深尾智計君) 日程2 これより昨日に引き続き、市政一般質問を行います。 順位9番 中野市消防団活性化計画について、13番 永沢清生議員。     (13番 永沢清生君登壇) ◆13番(永沢清生君) 13番 永沢清生です。 通告に従い、中野市消防団活性化計画についてお伺いいたします。 平成25年に制定された「消防団を中核とした地域防災力充実強化に関する法律」を受けて、中野市は、計画期間を第2次中野市総合計画前期基本計画の期間である平成28年度から平成33年度までの6年間とした中野市消防団活性化計画を策定しました。 そこで、はじめに、中野市消防団活性化計画の目的は何かをお伺いいたします。 次に、消防団員確保対策の一つとして、計画では、消防団協力事業所の認定数を平成27年度21事業所から平成33年度には42事業所と倍増の目標を掲げています。具体的にどう取り組まれるのか、お伺いいたします。 また、市として協力事業所への支援の考えがあるか、お伺いいたします。 次に、組織体制の強化についてお伺いいたします。 計画では、過疎、少子高齢化が進む中、複雑多様化する災害に対応するためとして、平成33年度に組織の適正化を掲げ、地域防災力の強化、自立を見据えた組織のあり方や適正規模の団員数について研究するとしています。しかし、既に団員確保の困難な地域があり、その地域も災害と無縁でないことから、計画年度にとらわれず一刻も早く組織強化の方向性を示していただきたいと思います。その考えがあるか、お伺いいたします。 次に、施設、装備の充実についてお伺いいたします。 計画では、消防団等自立強化法の制定に伴い、救助資材、機材や団員の安全確保のための装備について計画的に整備するとしています。そこで、どのような装備や資材及び機材を、どのようなスケジュールで整備されるのか、お伺いいたします。 最後に、消防団員処遇改善取り組み状況についてお伺いして、質問といたします。 ○議長(深尾智計君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 永沢議員のご質問にお答え申し上げます。 中野市消防団活性化計画につきまして、中野市消防団活性化計画の目的につきましては、団員の確保や女性団員の拡充、組織体制、装備等の充実強化などを図り、地域における消防防災の中核としての重要な役割を果たす消防団の方向性を定め、総合的かつ計画的に消防団の活性化を推進するものであります。 消防団協力事業所数の増加策につきましては、団員が働く事業所への働きかけや、公式ホームページにより制度の周知を行っており、今後も広報なかの等を通じまして広く周知を図ってまいります。 また、協力事業所への支援策につきましては、現在総合評価落札方式による優遇措置を行っております。 消防団の組織体制の強化につきましては、現在検討を行っておりますが、団員確保に苦慮されている地域があることも承知しておりますので、早い段階での方向性を示してまいりたいと考えております。 施設及び装備の充実につきましては、現在団員の安全確保のための装備や大規模災害に備えた資機材を優先し、計画的に整備を進めております。 施設及び装備の充実の細部につきましては、以下、消防部長から答弁させます。 処遇改善取り組み状況につきましては、県下消防団の状況を踏まえ、平成26年に報酬や手当の見直しを行ったところであります。 今後の取り組みとしましては、県内の店舗や施設に協賛をいただき、消防団員とその家族に割引サービスや特典を提供いただく、信州消防団員応援ショップ事業への加入促進に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。     (消防部長 高山真澄君登壇) ◎消防部長高山真澄君) 施設及び装備の充実の細部につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 装備や資機材の整備の内容につきましては、火災及び災害現場で活動する団員の安全確保の装備を優先として、火災時に着用する防火衣は、耐熱性、通気性等にすぐれた上下セパレート型防火衣一式を今年度から3カ年計画で整備し、また、安全性の高い救助半長靴を昨年度より5カ年計画で整備しております。加えて、水防活動時に着用する救命胴衣、ヘッドライト、防塵メガネマスク等の整備を進めております。 大規模災害時に備えた資機材としまして、チェーンソーを昨年度各分団に整備したところであります。今年度は、多数傷病者発生時に備えた応急処置セットやAED、団員間の連絡体制のためのトランシーバーを整備いたしました。 なお、AEDにつきましては、今年度から3カ年計画で各分団に整備してまいります。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) 本計画が団員確保のための取り組みであると、施策であるということは理解できました。 市長答弁の中で一つお伺いしたいのは、応援事業所協力事業所を倍にするわけですけれど、市で行う支援として、ただいま総合評価落札方式で優遇していくんだというような答弁がございました。これはどのようなもので、どのような事業所を対象にしているのか、お伺いいたします。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) お答え申し上げます。 当市では、消防団協力事業所に対する支援策としまして、入札での地域に対する貢献度ということで総合評価方式での配点がなされ、優遇措置となっております。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) どのような業態の事業所でございますか。 ○議長(深尾智計君) 消防部長
    消防部長高山真澄君) 市内の建設業協会等の社になるかと思います。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) 確かに建設業界だと思うのですが、入札でほとんど差の出ないところについてこういうポイントがあるというのは大変有効な手段だと、支援策だと私は思いますけれど、一方で、消防団員というのはあらゆる事業所におられるわけで、この総合入札方式で行う業態だけにとらわれないと思うわけですが、そのようなあらゆる違うところの業態の事業所についてはどのような支援ができると考えておられるか、お伺いいたします。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) お答え申し上げます。 サラリーマン団員の増加に伴いまして、協力事業所を推進して、事業所に対して消防団活動ができて、さらに理解が求められるよう、平日昼間の団員の確保に努めているところでございまして、全国では、この表示制度を導入している市町村が1,257市町村ありまして、当市のような優遇措置を行っている市町村は169市町村であります。13.4%ということで、そんなことで今後とも建設業界、また各種の事業所に推進を図っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) あくまで市の支援でございますので、偏ったものにならないように、ひとつよろしくお願いいたします。 次に、市に協力して「従業員を消防団員として活躍させたいんだ」という事業所があるわけですけれど、残念ながら「おらのところの事業所には若い人が入ってこないんだ」と、そういうお話を伺うわけであります。この事業所は社会貢献するような、消防に協力するような、そういう事業所なんだというのを、市のホームページでありますとか市の広報紙でありますとかに載せて、PRすることは考えられないでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) お答え申し上げます。 当市でも消防団協力事業所等につきましてホームページや広報紙などを活用して、今現在、引き続きPRしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) しっかりPRのほう、よろしくお願いします。 それと次に、組織の充実についてですけれど、今、答弁の中で、早い段階に方向性を示していきたいというようなお考えがございました。消防団見ていますと、今まで部長までやった人が、改めてまた団員から始めると。あるいは消防団、数多く名簿に連ねているんだけれど、全く活動していないという人があるわけで、そのような状況も踏まえながら検討を進めていただきたいわけですけれど、一方で中野の市街地に住居を構えながら地元の消防に協力していくというような、そういう方たちもおられますので、ぜひそのような消防団員に寄り添った方向、地域の消防を再編というか強化していただくように努めていただきたいと思うわけですけれど、お考えをお伺いいたします。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) ただいま団員の皆さんの活動の実態としまして、活動いただいている団員であったり、また、活動の少ない団員、調査をしております。この辺につきましても適正規模なのかについても今後検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) よろしくお願いします。 それでは、処遇改善についてお伺いいたします。 先ほど市長答弁の中で、平成26年度に報酬等見直したという答弁ございました。国の消防団の報酬についての基準はどうなっているのでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) 交付税の隊員費用につきましては、団員報酬額、団員につきましては3万6,500円となっております。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) 団員が年3万6,500円、班長が3万7,000円、部長が3万7,000円、副分団長が4万5,500円と、そんなような順番に上がっていくわけですけれど、当中野市は--これ上のほうも言わないといけないね、団長が国の基準では8万2,500円となっております。これが中野市になりますと、団長が1人なのですけれど年額27万5,700円と、副団長が15万1,000円、これ2人ですね。ずっとおりてきて、今言った班長、国では3万7,000円と規定しているわけですけれど、中野市は2万8,800円、団員が国では3万6,500円が、中野市は2万400円と、こんなようなことになっております。 とにかく、今市長言われた処遇改善ということになっているわけですけれど、900人からいる、あるいは1,000人からいる団員の頭を削って、一部の1人、2人に足しているというように見えるわけです。これで本当に処遇改善になっているかどうかというのは、甚だ疑問に思わざるを得ません。なっていないと指摘することができると思います。 それから、きょう一番言いたいのは、処遇改善、施策3ですね、処遇改善の中に、消防団員は自分と家族のことを後回しにし、危険が予測される中で指揮命令系統のもと行動しなければならないとありました。消防団員ですから、市長に命令されると家族を置いてでも市民の救助に赴くわけですけれど、消防団員は市民、住民の安全を守るわけです。この家族の安全というのは、市長、誰が守るのでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) 消防団員の皆さんには災害時に活動していただいておりますが、まずはみずからの安全、そしてまた家族の安全を確認し、確保し、それから活動いただくこととしております。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) 今家族の安全、もちろん家族の安全を守って、その上で出ろという部長の言うこともわかります。一方で、先ほど市長述べられました、処遇改善のために信州消防団応援ショップ、これもふやしていくとおっしゃっておられます。この消防団応援ショップがふえるに当たって、消防団の活動にこの文書が示されて、その消防団の活動に共感をして応援ショップになるわけですから、当然今、消防部長は家族の安全が先だというようにおっしゃいましたけれど、これを見て、応援ショップの方たちは応援ショップとしてなられるわけですね。その二重基準といいますか、こっちはいいけれど、この人たちには家族を守るんだよ、こっちの人たちには家族を守らずに住民のほうに先に行くんだよと言っているように私にはとれるわけで、そういうことにならないように、ちょっと考えていただきたいわけです。 それで、もう1点、消防団が結婚できるように取り組むというのもあるんですよ。この話を聞いてみますと、家族が消防団の活動あるいは訓練に快く送り出してくれるというのが消防団の希望であるわけだけれど、その点についてはどんなように消防団あるいは家族についてPRなさっているか、お伺いいたします。 ○議長(深尾智計君) 消防部長。 ◎消防部長高山真澄君) お答え申し上げます。 本年度からですけれど、従来行われてきたポンプ操法大会、またラッパ吹奏大会を大幅に見直しを行いました。新たに中野市消防団総合技術大会ということで開催したものでございまして、大規模災害に備えた応用訓練や救護訓練を取り入れまして、過酷な競技中心であった訓練を半減しまして、メディアにも取り上げていただき、住民の皆さんや団員の家族の皆さんにも広くPRできたものと思います。こういったことからも家族へのPRということで理解いただけるものと思っております。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 13番 永沢清生議員。 ◆13番(永沢清生君) ありがとうございました。 とにかく消防団員は地域住民、市民のために崇高な仕事をするわけであります。それでまた、市長の命令のもと駆けつけるわけであります。これは市職員も全く同じなのですけれど、そんなとき、市民の生活を守るのが消防団員であり、市の職員であるので、その家族を、市長、守っていくのは、これ市長の務めじゃないかと私は思うのですが、市長の考えをお聞かせいただいて、質問を終わりたいと思います。 ○議長(深尾智計君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 消防団の皆さん方には、本当に地域の防災、私たちの暮らしの安全・安心のために日夜ご努力をいただいておりますことに、この場をおかりして本当に御礼申し上げたいし、感謝を申し上げたいと思っております。 昨今の人口減少、そして地域の消防団員のなり手等々が少ないという問題に対しまして、国を挙げて、また消防団のこれからやっていく中で維持確保するために、さまざまな施策を講じているわけでございますけれど、今後とも、私自身やっぱり常備消防もございますけれど、消防団の活動というのは地域の安全・安心を支えるかなめであると考えておりますので、現場の声、それぞれ皆さんからお聞きする中で、よりよい消防団のありよう、また環境、そしてその団員の確保に向けまして、今後とも努力してまいる所存でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午前10時28分)--------------------------------------- (再開)(午前10時28分) ○議長(深尾智計君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) 順位10番 投票率の向上について、健康寿命の延伸について、文化財について、16番 芋川吉孝議員。     (16番 芋川吉孝君登壇) ◆16番(芋川吉孝君) 16番 芋川吉孝でございます。 通告いたしました3問について質問いたします。 同僚議員の質問と重複する部分もありますが、中野市は本年度発表された東洋経済新報社調査の住みよさランキングで全国43位にランクされました。全国の791の市に東京23区を含めた計814市区の中での全国43位です。中野市は大変住みよい市であることを認識いたしました。これは、合併前の両市村発足当時から、市長、村長を初めとする多くの市民、村民の皆さんの住みよい地域をつくるという高い意識が、合併後の現在まで継承されているからだと思います。大変誇らしいことであります。しかしながら、このようなすばらしい市に本年ランクされましたが、私はもう少し努力が必要な課題が何点かあると思います。 1つは、選挙の投票率の問題です。この件について質問いたします。 近年、選挙環境は大きく変貌しております。現中野市は平成17年に合併し、合併協議会での懸案でありました投票区域の見直しを35投票区から23投票区に改正、平成24年11月の市長選挙より実施されました。関係されました皆さんには、大変なご努力をいただいたと思います。 近年、全国的に投票率の低下が問題となっております。日本の歴史においては、江戸時代までは投票制度などは全くなく、戦争による権力争いが常でした。日本で最初に投票が行われたのは、1890年、明治23年、第1回衆議院議員総選挙からで、前年に大日本帝国憲法発布衆議院議員選挙法が制定されました。投票ができた人は満25歳以上の男性のみで、直接国税15円以上納めている人に付与されました。現在の貨幣価値にすると、私が調べた限りでは60万円ぐらいで、全国民の1%が投票可能でした。明治33年、納税条件を10円以上に引き下げ、大正8年、納税条件を3円以上に引き下げ、大正14年、納税条件撤廃、25歳以上の男性全員に選挙権が付与されました。1945年、昭和20年に満20歳以上の男女に選挙権が付与、初めて女性にも参政権が付与されました。このときの全国民の比率は、48%とのことでございます。そして、平成28年、満18歳以上の男女に選挙権が付与、70年ぶりに公職選挙法が改正されました。 国民の一部の人しか参加できなかった投票が、多くの人々の参政権獲得運動があり、著名人では幸徳秋水や女性では平塚らいてう、市川房枝らを初めとする人たちの長い間の大変な努力、活躍で、現在のように一定年齢以上の人は誰もが投票できる体制になってきたわけです。 しかしながら、近年の投票率を見ると、投票に行かない人の比率が大変多くなっており、当時の参政権獲得運動をされた皆さんは大変残念に思われているのではないでしょうか。 先日、中野市選挙管理委員会から配布いただいた選挙の記録の資料の中から、県内で他市と比較できる過去の選挙実績を拾い出してみますと、長野県知事選挙、平成18年63.37%、平成22年46.44%、平成26年40.09%、長野県議会議員選挙、平成19年52.72%、平成23年47.28%、平成27年43.91%、衆議院議員選挙、平成17年71.23%、平成21年73.78%、平成24年55.16%、平成26年50.74%、参議院議員選挙では、平成19年61.56%、平成22年60.04%、平成25年49.66%、平成28年59.34%。以上、一部例外もありますが、ほとんどの選挙で投票率が下がっております。 そこで、質問です。 中野市における投票率の実態について。 1、長野県内19市における投票率の順位はどうでしょうか。 2、期日前投票の投票率の推移はどうでしょうか。 3、前回の参議院議員通常選挙における18歳及び19歳の投票率はどうでしょうか。 2番目に、投票率向上へ向けての取り組みですが、投票区変更後に行った取り組みはどうでしょうか。 小・中学校における選挙に関する学習の状況はどうでしょうか。 3番目に、明るい選挙推進協議会は、現在多くの市内の有力団体の代表及び個人の皆さんで組織されており、選挙に対する各種活動に大変ご尽力をいただいており御礼を申し上げるところでございますが、この中野市の状況を打破するには、現在中心となって活躍いただいている明るい選挙推進協議会の皆さんにリーダーシップをとっていただき、市民みなで応援するしか方法はないのではないでしょうか。推進協議会の人員の拡大、活動の充実を提案しますが、いかがでしょうか。 次に、市民アンケートの調査結果に対する対応はいかがでしょうか。 2番目に、健康寿命の延伸についてお願いいたします。 最初に、中野市民の健康づくりに功績のあった前聖路加国際病院名誉院長日野原重明さんが、平成29年、ことし7月18日に亡くなられました。105歳でした。脳卒中の死亡率が高かった中野市の健康づくりを、中野市にゆかりのあった日野原先生にお願いしたのが始まりとのことです。 また、先生は、2000年に全国の75歳以上の人に呼びかけ、新老人の会を設立、自立と世界平和の実現を呼びかけ、全国で1万2,000人規模の団体に育てられました。そして、人生は後半が勝負と訴えられ、90歳で発行した「生きかた上手」が大反響を呼びました。 中野市へは、昨年104歳のときにも講演に来訪されております。早くから予防医学に努められた先生の功績はまことに多大で、心からご冥福を申し上げます。 それでは、質問です。 平成27年9月25日に、中野市は健康長寿のまち宣言をいたしました。健康長寿のまち宣言をした目的について。 中野市民の健康長寿の状況について。 1、平均寿命及び健康寿命はどのぐらいでしょうか。また、それぞれ県内19市における順位はどうでしょうか。 2番目として、特定健診における高血糖の方の割合はどうでしょうか。また、県内19市における順位はどうでしょうか。 3番目に、特定健診における血圧要指導域以上の方の割合はどのぐらいでしょうか。 健康長寿に対する取り組みについて。 保健補導員制度は長野県独自の制度で、発祥地は隣の須坂市です。長野県が男女とも平均寿命日本一になったのも、この制度が大きな要因の一つであります。ご苦労いただいておりますが、どのような活動をされているでしょうか。 2番目に、地域の保健予防活動は。 3番目に、市では高血圧及び糖尿病予防に対する取り組みは、どのように計画されているでしょうか。 そして、近年、サキベジという運動が長野市を中心に拡大しております。サキベジとは、食事時、まず先に野菜を食べるということでサキベジになるそうでございます。そして、1日7,000歩歩く、そして、コミュニケーションをとる、一緒に活動する仲間とのかかわりを持つ、この三本柱を中心にして健康長寿を目指し、寝たきりになることを阻止する運動です。これも故日野原重明先生の影響で運動が拡大しております。このように、野菜を摂取すること、そして運動すること、人と接することが健康には大変重要なことと思われます。サキベジ運動については、どのような感想をお持ちでしょうか。 もう1点、さらに野菜の成分の中でも、特に健康によいと言われる成分があります。中野市が2014年に災害時相互応援協定を結んでいる埼玉県坂戸市では、さらに進んだ運動をしております。坂戸市は野菜の中に含まれるビタミンの一種、葉酸に注目して、市内3大学と連携し、野菜を摂取するだけでなく、一人一人の葉酸摂取量を計測して、摂取することを目的とした葉酸プロジェクトを平成18年より開始いたしました。坂戸市からいただいた資料によりますと、葉酸は動脈硬化の危険因子を下げる効果があり、1日1人400マイクログラム、1マイクログラムが100万分の1グラムでございます、を摂取すれば、脳血管疾患や認知症にも効果があると言われており、アメリカでは平成10年から穀類への葉酸添加を義務づけたとの情報を得たのが始まりだそうです。世界でも約50カ国で穀類に添加されているとのことです。これによりアメリカは医療費が年々減少となっているようです。 中野市も坂戸市の葉酸プロジェクトの研究をしたらどうか提案いたしますが、いかがでしょうか。 3番目に文化財について。 中野市は、大変多くの文化財があります。これは、現在の中野市の生い立ちを知る上でも貴重なものです。地域の歴史を知り、文化財を知り、先人の思いを知ることも、郷土愛を育てるために大変重要なことと思います。 そこで、質問です。 中野市に存在する文化財について。 1、各種指定を受けた文化財の種類及びその数はどうでしょうか。 文化財の取り扱いに対する規制等について。 1、文化財指定の種別ごとに、その文化財の取り扱いに対する規制は異なるのでしょうか。 2として、各種指定を受けた文化財には、保存、展示に対する補助制度はあるのでしょうか。 3番目に、市内文化財の各種文化財指定について。 1、柳沢遺跡から出土した212点の文化財が重要文化財に指定された経過はどうでしょうか。 2番目として、昭和57年に大俣地区姥ヶ沢で発掘され、イギリス大英博物館の土偶展に展示、東京国立博物館にも展示された縄文時代中期前半、4,000年前の土偶です。高さ19センチの足のある有脚立体土偶です。市民の名称公募により、「姥ヶ沢ビーナス」と命名されました。狩猟文化の縄文時代の土偶は完全なもとの形に復元できるのは少なく、そういう意味では大変貴重な土偶です。また、縄文土偶は、岡本太郎がその美を認め、大阪万博の太陽の塔をイメージしてつくったというようなことでございます。ぜひ姥ヶ沢ビーナスを県宝とすべきではないでしょうか。 3番目に、今後市内で文化財指定を受ける文化財はあるのでしょうか。 以上で、最初の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 芋川議員のご質問にお答え申し上げます。 私からは、健康寿命の延伸につきましてお答え申し上げます。 健康長寿のまち宣言につきましては、中野市健康づくり計画、なかの健康ライフプラン21で健康寿命の延伸を目標に掲げ、健康づくりと疾病の予防、早期発見、適切な治療による重症化予防、さらには介護予防などの取り組みを推進しているところであります。 健康寿命の延伸を図るためには、生活習慣の改善を図ることにより、疾病の予防、重症化を防ぐことが重要であります。 これらのことを踏まえ、市民誰もが自分の健康は自分でつくるという自覚と認識のもとに、積極的に健康づくりに努め、健やかで心豊かに生活が送れることを目的として、市民と行政が一体となり、健康長寿のまちを目指すこととし、都市宣言をしたものであります。 保健補導員会につきましては、現在482人により中野市保健補導員会が組織され、地域住民の健康増進のため、さまざまな活動を積極的に行っていただいております。 高血圧予防及び糖尿病予防の取り組みにつきましては、保健予防活動の重点課題であると認識しており、各種事業を通じて活動しているところであります。 食事の際、野菜から食べ始めることなどのサキベジの運動につきましては、長野市の民間団体が進めているものであります。野菜から食べ始めることは、高血糖や糖尿病予防においては、食後の血糖値の変動を抑制できるとの研究報告もあります。 いずれにしましても、バランスのよい食事と運動、休養が重要でありますので、今後も周知、啓発してまいります。 坂戸市の葉酸プロジェクトにつきましては、認知症や脳卒中の原因となる動脈硬化の予防効果があるとされる葉酸に着目した事業であり、今後研究してまいりたいと考えております。 市民の健康長寿の状況、地域での保健予防活動、高血圧予防及び糖尿病予防の具体的な取り組み等につきましては、以下、健康福祉部長から答弁させます。 ○議長(深尾智計君) 教育長。     (教育長 小嶋隆徳君登壇) ◎教育長(小嶋隆徳君) 小・中学校における選挙に関する学習の状況についてお答え申し上げます。 小・中学校における選挙に関する学習の状況につきましては、学習指導要領の中で選挙の意義や議会政治について学習するよう定められており、小学校、中学校ともに社会科の授業において取り組んでいるほか、小学校では社会見学として市役所の議場を見学し、選挙や議会制度に対しての理解を深めております。 また、毎年、児童・生徒の皆さんには、市選挙管理委員会が主催する明るい選挙啓発ポスターコンクールに応募いただき、選挙について学習するよい機会となっております。 教育委員会においても、小学校の6学年を対象に、市政を身近に感じてもらうとともに、まちづくりに進んで参加しようとする意欲を育てることを目的に、合併前の平成10年度から子ども議会を実施しており、参加校については中学校区及び児童数を考慮して決定し、4年で全11校が参加できるよう取り組んでおります。 これらのことを通じて、今後も小・中学生に対し、将来の有権者としての意識を高める教育を推進してまいりたいと考えております。 続きまして、文化財についてお答え申し上げます。 本市の指定文化財につきましては、現在、国・県・市を合わせると69件であり、内訳は、有形文化財33件、無形文化財1件、有形民俗文化財5件、無形民俗文化財9件、史跡13件、天然記念物8件であります。 指定文化財は、法律で規制し、県・市は条例で規制することとなり、その内容は、現状変更や所有者の変更など一定の制限を課しておりますが、規制は、文化財を大切に後世に伝えるため法令に基づき行っているものであり、内容に差異はないものと考えております。 また、指定文化財の管理、保存等に係る経費に対し予算の範囲内で補助することができますが、現状、市内の指定文化財を所有する個人や民間団体に対しましては、保存や管理、継承をしていただくため、謝金をお支払いしております。 なお、国や県におきましても同様に、管理や修理が必要と判断された場合の補助制度があります。 柳沢遺跡の発掘調査は、柳沢築堤事業に伴い平成18年10月から行われ、平成19年10月に出土した銅戈、銅鐸などの出土品は、当時の東西交流のあり方を知る上で重要な資料として平成25年3月に県宝に指定された後、同年10月に県から本市に譲与され、その後、平成26年8月に国の重要文化財となっております。 市指定文化財でありますが、大俣の姥ヶ沢遺跡で出土した土偶の姥ヶ沢ビーナスの県宝への指定申請につきましては、市文化財保護審議会の意見をお聞きし、市教育委員会において検討してまいりたいと考えております。 今後、本市で予定している文化財の指定につきましては、現在、予定はありませんが、将来、指定文化財にふさわしいものがあれば,その時点で市文化財保護審議会等で審議したいと考えております。 以上でございます ○議長(深尾智計君) 選挙管理委員長。     (選挙管理委員長 城本澄男君登壇) ◎選挙管理委員長(城本澄男君) 投票率向上についてのお尋ねにお答えいたします。 県内19市における投票率の本市の順位につきましては、平成26年8月10日執行の知事選挙では40.09%で14位、同年12月14日執行の衆議院議員総選挙では50.74%で17位、平成27年4月12日執行の県議会議員一般選挙では43.91%で、選挙となった12市の中の12番目、平成28年7月10日執行の参議院議員通常選挙では59.34%で17位でありました。 期日前投票の投票率の推移につきましては、平成16年の参議院議員通常選挙から施行されておりますが、投票される人は着実にふえており、新市発足後の最初の選挙となった平成17年の衆議院議員総選挙のときは投票者総数に対する期日前投票者数の割合は13.83%でありましたが、平成28年の参議院議員通常選挙では32.67%であり、制度創設以来最大の割合となっております。 平成28年の参議院議員通常選挙における18歳及び19歳の投票率につきましては、全国では46.78%、県全体では45.32%、本市につきましては40.79%でありました。 投票区は、平成24年の中野市長選挙から、それまでの35投票区を23投票区に変更いたしました。投票区の変更に伴う投票率向上への取り組みにつきましては、交通弱者等への対策として投票所が約5.4キロメートル遠くなった中小屋区、牧ノ入区の有権者の皆様を、選挙日の当日、近くの投票所まで送迎しております。 また、平成26年の知事選挙からは、豊田地域を中心に、投票所からおおむね3キロメートル以上離れた行政区を移動しながら期日前投票所を試行的に開設しております。 このほかの投票率向上の取り組みとしては、期日前投票をされる方がふえてきており、投票環境の向上を図ることを目的として、平成26年の衆議院議員総選挙から、市内の大型商業施設において期日前投票所を試行的に開設しております。 また、平成26年の知事選挙から、本庁における期日前投票所にレッドカーペットを敷き、金色の投票箱を設置、さらに8月の選挙でありましたのでウォーターサーバーを設置し、ウエルカムドリンクとして期日前投票所により足を運んでもらえるような試みも行ってまいりました。 明るい選挙推進協議会を拡大して活動の充実を図るべきとのご提案につきましては、同協議会は現在28人で活動しており、区長会や老人クラブ連合会、母親クラブ、青年会議所等の団体から推薦をいただいた皆様を委員としてお願いしております。委員の皆様の活動としては、選挙時における大型商業施設や市内の高校での啓発活動のほか、成人式で新成人への啓発活動等にご協力をいただいております。 また、市内の小・中学校に呼びかけ、明るい選挙啓発ポスターの作品募集等も行っております。 選挙管理委員会が主体ではなく、市民の皆様方が主体となった同協議会の活動を充実していくことは、有権者がより政治や選挙に関心を寄せることにつながっていくと考えております。 活動が平日の日中であることなどから、これまで以上の人員の拡大や活動をふやすことにつきましては困難もあろうかと考えておりますが、今後他市の状況等も参考にしながら、どのような活動ができるのかを研究してまいります。 中野市民アンケート調査の結果につきましては、低投票率の原因を調査するため、平成28年7月の参議院議員通常選挙執行後に無作為に抽出した18歳以上の市民3,000人に対して調査を行い、1,025人の方にご回答をいただき、回収率は34.2%でありました。 アンケートの回答結果から低投票率の原因の一つには、現在の政治に対して不満または無関心である方が多いこと、また、関心をお持ちであっても、その思いを選挙において投票という行動に移されていない状況があると考えられます。 参議院議員通常選挙での投票の有無等に関する設問の回答結果からも、投票するという動議づけには候補者の存在が第一であると考えられますが、選挙管理委員会としましては、国民の意思表示としての投票という行動こそが重要であるということについての啓発に力を入れてまいりたいと考えております。 以上、投票率の向上についてお答えを申し上げました。 ○議長(深尾智計君) 健康福祉部長。     (健康福祉部長福祉事務所長 斉藤武美君登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(斉藤武美君) 市民の健康長寿の状況、地域での保健予防活動、高血圧予防及び糖尿病予防の具体的な取り組み等につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 平成22年国勢調査をもとに県が公表している数値によりますと、本市の平均寿命は、男性が80.34歳、女性が86.72歳、また、健康寿命は、男性が78.83歳、女性が83.52歳であります。県内19市中、平均寿命は、男性が14位、女性が16位、健康寿命は、男性が13位、女性が14位であります。 平成27年度の特定健診におけるヘモグロビンA1cが5.6%以上の高血糖の方は、全体の76.1%で、県下19市中、最も高い割合であります。 また、血圧要指導域以上の方は、収縮期血圧で全体の35.7%、拡張期血圧で全体の17.8%であり、ともに県下19市中、よいほうから4番目となっております。 保健補導員会の主な活動としましては、健診未受診者をなくすための働きかけ、保健補導員を対象とした糖尿病等の生活習慣病予防のための研修会の開催、ウオーキングなどの健康づくり事業の推進などであります。 地域での保健予防活動につきましては、主なものとして、健康教育では、本市の健康状態及び生活習慣病予防について、地域、保育園、小・中学校、事業所等に出向いて啓発活動を実施しております。 また、各種健診結果から精密検査対象者への受診勧奨及び重症化予防のため、保健師並びに栄養士が家庭訪問等により食事や運動を中心とした望ましい生活習慣のあり方等について個別に相談、指導を行うなどの活動をしております。 高血圧予防及び糖尿病予防の具体的な取り組みにつきましては、健診会場等での減塩や動脈硬化等に関する健康教育や自己血圧測定を勧めているほか、尿中塩分排泄量検査などを行っております。 また、店舗との食と健康に関する共同啓発を実施し、主食、主菜、副菜をそろえた食事に関する啓発や、特定保健指導などにより個別に保健指導を行っております。 さらに、運動習慣のきっかけづくりとして、ウオーキングバーチャルの旅事業なども実施しております。 本市は高血糖の方の割合が高いことから、広報なかの9月号で高血糖に関する特集を掲載し、啓発しているほか、国・県が進めている糖尿病性腎症重症化予防プログラムをこの地域で実施できるよう、現在、関係団体と協議しているところであります。 以上であります。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) ここで10分間休憩いたします。 (休憩)(午前11時03分)--------------------------------------- (再開)(午前11時13分) ○議長(深尾智計君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) ただいま答弁ありがとうございました。継続でお願いしたいと思います。 まず、投票率の向上についてですが、中野市はあんまりよくないということでございますが、長野県内19市の中で投票率の高い市というのはどんな市があるのでしょうか、お願いします。 ○議長(深尾智計君) 選挙管理委員長。 ◎選挙管理委員長(城本澄男君) 県内19市の中での投票率上位の3市でありますが、1位から3位までの順番で申しますと、平成26年の知事選挙では、飯山市、駒ケ根市、伊那市であります。同年の衆議院議員総選挙では、伊那市、佐久市、東御市であります。平成27年の県議会議員一般選挙では、佐久市、岡谷市、塩尻市であります。平成28年の参議院議員通常選挙では、千曲市、飯山市、伊那市であります。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) ありがとうございます。 それでは、下位の市は、3市ぐらい上げてもらえば、お願いいたします。 ○議長(深尾智計君) 選挙管理委員長。 ◎選挙管理委員長(城本澄男君) それでは、投票率下位の3市でありますが、下位からの順番で申しますと、平成26年の知事選挙では、松本市、長野市、上田市であります。同年の衆議院議員総選挙では、飯山市、長野市のうちの1区、そして須坂市であります。平成27年の県議会議員一般選挙では、中野市、長野市、松本市であります。平成28年の参議院議員通常選挙では、松本市、須坂市、中野市であります。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) ありがとうございます。 先ほど20歳未満の18歳、19歳の投票率について説明いただいたんですが、この投票率に関して、上げるのに何か問題はあるのでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 選挙管理委員長。 ◎選挙管理委員長(城本澄男君) 選挙権年齢が18歳以上になったことにより懸念されることとしましては、例えば高校3年生の場合、同級生、同学年で18歳と17歳が混在した状況となります。18歳の生徒さんは選挙運動ができますが、17歳の生徒さんは選挙権年齢に達しておりませんので選挙運動は禁止されております。同級生とのSNSなどでのやりとりの内容が選挙に関することとなった場合には、選挙運動とみなされるケースがあることも考えられます。 懸念されるもう1点としましては、高校を卒業して市外や県外へ進学または就職で転居された際に、住民票を本市に残したままでおられるケースがあろうかと思われます。選挙で投票する場所は原則として住民票がある市町村となっておりますので、転出した先で住民票を移していない場合には、新しい住所地での投票はできないこととなっております。逆に、そういった場合、不在者投票等によって本市で投票していただかないと、本市の投票率が必然的に下がってしまいます。こういったことについても、県の選挙管理委員会とも連携し、各高校へ周知を図っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) ありがとうございました。 先ほど長野県内の上位投票率の市と下位の市の説明をいただいたのですが、私、上位の市と下位の市では選挙に対する意識の差が違うのではないかと思いますけれど、意識を高めるには、より一層の啓発活動が必要と思いますけれど、選挙管理委員長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 選挙管理委員長。 ◎選挙管理委員長(城本澄男君) ほかの市の市民の皆様との意識の違いについては把握できませんけれど、本市の状況について市民アンケートの調査結果から推察いたしますと、市民の意識を高めるためには、仰せのとおり、より一層の啓発が重要だろうと認識をしております。そのためにも、明るい選挙推進協議会とも連携しながら、地道な啓発活動を実施していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) 低投票率の原因は、先ほど説明ありましたとおり、政治に無関心とか、自分の1票ぐらいは大勢に関係ないとか、また、中野市は比較的裕福だからとか、いろいろな投票をしない理由はあると思いますが、近年は投票に行く人のほうが少ない場合が多くなっているわけです。近くに投票所があっても、行かない人がおります。地域によっては、先ほどのお答えのとおり、高い地域、低い地域があることから考えると、やっぱり市民一人一人の意識を高めていただくことが大変重要かと思います。 世界一投票率が高いオーストラリアは90%を超えているのですが、これは投票に行かないと罰金だと。また、シンガポールは選挙人名簿から抹消されたり、また、ベルギーは罰金や選挙制限、中には国によっては罰金で、また入獄という国もあるわけでございます。それほどのことをすることもないと思いますが、義務投票でないのに福祉の充実している北欧の国々は大変高くなっております。 ぜひ、明るい選挙推進委員会が中心となっていただきまして市民の協力を求め、啓発活動を進めていただくことが大変重要ではないかと思います。せめて長野県の中位ぐらいを目指していただければと思います。 次にいきます。 2番目に健康寿命の延伸についてですが、先ほどお聞きしたら、中野市の場合、高血糖の人が大分多いということですが、原因がおわかりでしたら、ご説明をお願いいたします。 ○議長(深尾智計君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(斉藤武美君) お答えいたします。 なぜ、本市は高血糖の人が多いかとのご質問でございますが、直接的な原因は特定できないのが現状でありますが、一般的に高血糖の要因としますれば、肥満、運動不足、過食、糖質の取り過ぎ、ストレス、加齢、遺伝等が上げられますけれど、高血糖や糖尿病予防の研修会等で現在啓発をしているところでございます。 なお、本市の特定健診の問診結果から見ますと、運動や歩行などの身体活動をしている人が少ない傾向がございますので、高血糖の予防に限らず生活習慣病の予防として、身体活動を行ってもらえるよう啓発をしているところでございます。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) ありがとうございます。 それでは、次にいきます。 先ほど保健補導員会の活動の内容をお聞きしたんですが、市内で、ほかに健康づくりを目的とした団体はあるのでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(斉藤武美君) 市内におきます団体でありますが、中野市食生活改善推進協議会、それから中野市血圧測定友の会という団体がございます。食生活改善推進協議会につきましては、現在71名の会員で組織されておりまして、食育のボランティアとして食生活改善に関する知識と技術の普及などを行っていただいております。また、血圧測定友の会につきましては、現在29名の会員で組織されており、血圧測定に関する研修会や地域における血圧測定の実践活動などを行っていただいております。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) 健康づくり推進協議会というのを今説明いただけますか。これもあると思うのですが。 ○議長(深尾智計君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(斉藤武美君) 健康づくり推進協議会につきましては、昭和56年に発足、組織されまして、目的が市民の健康づくり対策を積極的に推進するため、健康づくりのための方策を協議する団体でございます。 以上です。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) ありがとうございます。 これらの血圧、そして糖尿関係も十分今後注意していかなければならない課題だと思います。健康長寿は誰もが望んでおります。さらに健康長寿になるには、先ほど市長の答弁の中にありましたように、自分の健康は自分で守るという意識が大変重要だと思うわけです。 次に進ませていただきます。 次に、文化財の問題についてですが、文化財も大変多くあるということでございますが、その中でも特に国指定及び県指定の文化財というのがありましたら、県宝も含めて、ちょっとご説明をお願いいたします。 ○議長(深尾智計君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 国指定の文化財につきましては3件ございまして、天然記念物の十三崖のチョウゲンボウ繁殖地、史跡高梨氏館跡、重要文化財の柳沢遺跡出土品であります。それから、県指定につきましては県宝が2点ございまして、鉦鼓、それから高遠山古墳の出土品。それから、史跡につきましては、栗林遺跡、中野県庁跡、高梨氏城跡、七瀬双子塚古墳、高遠山古墳、内堀館跡でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) 文化財、先ほど説明あったのですが、個人であるとか区であるとか、いろいろ所有者が違うのですが、それぞれ内訳がわかりましたらお願いいたします。 ○議長(深尾智計君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 文化財の所有者の内訳でございますが、いわゆる個人が所有している文化財につきましては16件、区・自治会が所有するものについては16件、保存会など団体が所有する物件は10件、それから宗教法人が所有する物件が10件、それから市と個人、あるいは市と団体などが共同で所有する物件が7件、それから市が単独で所有する物件が10件でございまして、県の所有する文化財は当市にはございません。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) 柳沢遺跡の212点の重要文化財、これは中野市にとっては大変な財産であるわけですが、これ人気はどうでしょうか。市立博物館の入場者、指定前とその後の推移というのがわかりましたら、お願いいたします。 ○議長(深尾智計君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 博物館に展示されております柳沢遺跡から出土した銅戈、銅鐸につきましての人気の関係でございますけれど、それらの出土品につきましては、平成25年から展示を始めまして、平成26年8月に重要文化財として指定をされたところであります。それ以降の博物館の入館者の推移でございますけれど、指定した月から少しにつきましては一気に増加をいたしました。その後は少し減ったりふえたりで横ばいの状態ということでございます。 入館者の関係につきましては、以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) 212点の重要文化財の中で銅戈、銅鐸、やっぱりたくさん出たところは、よそのところを見ると国宝になっているわけですが、国宝の申請をしたらいかがでしょうか、質問いたします。 ○議長(深尾智計君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 重要文化財のうち国宝の関係の指定というご指摘でございますけれど、文化財保護法では、重要文化財のうち、たぐいない国民の宝たるものについては、文部科学大臣が国宝として指定するわけでございます。この指定につきましては、重要文化財については現在国が指定するというようになっており、国にその権限が委ねられているということから、その辺の趣旨をご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(深尾智計君) 16番 芋川吉孝議員。 ◆16番(芋川吉孝君) それでは、可能性もあるということですね。 中野市には指定されていない文化財候補も、まだまだたくさんあると思います。それらもぜひ脚光を浴びるような機会をつくっていただきたいなと希望を申し上げます。 以上で、全ての質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(深尾智計君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午前11時30分)--------------------------------------- (再開)(午前11時31分) ○議長(深尾智計君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) 順位11番 農業振興について、「ふるさとづくり」について、観光振興について、市内企業への就職者増加策について、中野市総合防災訓練について、8月17日の大雨について、5番 青木正道議員。     (5番 青木正道君登壇) ◆5番(青木正道君) 5番 青木正道でございます。 通告に従いまして、順次質問させていただきます。 はじめに、信州黄金シャモによる農業振興について質問いたします。 長野県が開発し、信州こだわり食材として推進している信州黄金シャモを、県内19市に先駆け信州中野産としてブランド化を図り、生産量、販売額をふやす政策を市としてどのように考えておられるか、お伺いいたします。 JA中野市の平成28年度農畜産物の取扱高は278億8,736万円であり、うち畜産は0.3%の7,931万円であります。ちなみに、キノコは総取扱量の77%であります。信州黄金シャモの生産量を高めて中野市の強みをふやす観点から、少し説明させていただきます。 まず、県の信州黄金シャモの取り組みから申し上げます。 地域の競争力をつけるため、全国各地で「◯◯産地鶏」の開発が県主導で続々行われております。長野県では平成13年から長野県新品種の地鶏として開発に取り組み、平成17年に名古屋市とシャモの交配に成功し、肉色が赤みを帯び、焼いた後、黄金色になることから、「信州黄金シャモ」と名づけ、信州こだわり食材から県オリジナルブランド食材として、県農政部マーケティング室で推進しております。この信州黄金シャモは、2015年東京ビッグサイトで開催された全国食肉産業展の鶏肉部門で過去10回の最優秀銘柄で、食感とうまみが評価され、グランドチャンピオンを受賞した実績もあり、食肉業界では高い評価を受けております。 近年、鶏肉は消費者の健康志向の高まりでブランド鶏肉人気を後押しし、牛肉、豚肉と比べ割安感と低カロリー、低脂肪の鶏肉の需要が伸びていると言われております。農畜産物振興機構の調査によりますと、鶏肉の需要は12年連続で前年度実績を上回っているとの統計もあります。 県内では、東御市が国の「強い農業づくり交付金」、平成29年度予算201億7,400万円のうち1億2,000万円を活用し農事組合を立ち上げ、ワインと黄金シャモをセットで地域競争力をつけようとしております。 当市では、現在数人が県認定黄金シャモ飼育者の認定を取得し、県畜産試験所からひなを仕入れ、信州中野産信州黄金シャモを県認定飼育場として地域活性化に取り組んでおられます。販売先も決まり、増産を目指しているとお聞きしております。また、信州中野産信州黄金シャモで市内の食文化にも、黄金シャモを使った新たなメニューも開発されると期待しているところでございます。 そこで、信州中野産信州黄金シャモをブランド化するために支援いただけるか。また、支援いただけるとしたら、どのように支援いただけるかお伺いして、次の質問に移ります。 2つ目は、防災行政無線を利用したふるさとづくりについて提案したいと思います。 現在、防災、火災、市からの緊急連絡等に使用している屋外スピーカーによるシステムを利用し、一部地域で定時放送をしております。過去にも同僚議員も質問いたしましたが、ここ中野市には中山晋平、高野辰之という偉大な方々を輩出しております。そんな偉人たちのメロディーを定時放送で流し、日々日常の中にごく自然に取り入れるべきと提案いたします。例としますと、正午12時、または11時30分、そして夕方、夏は18時、それ以外の季節は17時に、季節によりメロディーを変えて、できれば地区ごとに希望のメロディーを流すということも興味深いと思います。これにより時間のめり張りがつくのはもちろんですが、屋外にいる子どもたちに帰宅を促す効果もあり、防犯の効果もあると思われます。 以前の同僚議員らの答弁には、放送がうるさいとの市民からの声があったとのことでしたが、大多数の方は歓迎していると思いますので、市内区長会と連携して、ぜひ実現を要望いたします。 3つ目は、信州中野観光センターと隣接する農産物直売所を共有化しての観光振興についてです。 信州中野観光センターと隣接する農産物直売所は、高速道信州中野インターに近く、中野市の出入り口に位置し、県内、県外からの観光客から見て、まさに中野市の玄関口と言えます。最近、特に利用者の皆さんの声として多くの要望があるのは、1、信州中野観光センターと隣接する農産物直売所は、駐車場も一緒なのに建物の入り口が別々なので不便で利用しづらい。2、信州中野観光センターと隣接する農産物直売所は、駐車場から見ると建物の外観は同じなのに、一たん入館しても一度外に出て、また入館しなければならず、雨の日は特に大変である。3、観光客、一般市民の利便性を行政は考えていないのではないか。以上のような利用者の声が多くなっているのが現状です。 そこで、私からの提案として、利用者の強いニーズをしっかり受けとめ、1、信州中野観光センターと隣接する農産物直売所との間の壁をぶち抜き、利用者が同一室内でお買い物できるよう利便性を図る。2、隣接する農産物直売所は主に新鮮な野菜、果物類に特化。3、信州中野観光センターは、中野市農産物の六次産業化した商品、例えば、みそ、しょうゆ、酒、ワイン、ジュース、ジャムなどに特化したらどうでしょうか。 私が調査したところ、ことし8月13日から16日までのお盆の来客数は、隣接する農産物直売所6,913人、信州中野観光センター991人、全体の割合は、隣接する農産物直売86%、信州中野観光センターと14%であります。建物を共有化すれば利便性に富み、信州中野観光センターへの入場者もアップ、隣接する農産物直売所としても内部を広く使えることにより、入場制限、待ち時間なども改善され、お客様のために役立つと考えられます。信州中野観光センターは平成7年、隣接する農産物直売所は平成8年に建設され、JA中野市が経営しております。国からの補助金で建設されたことも承知しております。信州中野観光センターも隣接する農産物直売所もそれぞれ違うわけでありますが、建設され、既に22年から経過しております。JA中野市と協議され、お客様の声を実現できますよう具体的に交渉していただきたく、強く要望いたします。実現できない理由ではなく、どうすれば課題を解決できるかをお尋ねいたします。 次に、市内企業への就職者増加策についてお尋ねします。 厚生労働省が発表した直近7月の有効求人倍率は1.52倍で、前月比0.01ポイント上昇。また、新規求人倍率は2.27倍で、前年比0.02ポイントの上昇。ここ中野飯山地区におきましても1.59倍、長野地区1.69倍と順調な景気状況に見えます。これはよいことではありますが、反面、都市部の大きな企業への就職が加速し、地方の企業はより深刻な人材不足に陥り、二極化する危険性をも含んでおります。今後ますます少子化は進んでいきます。中野市の企業におきましても、早くから人材確保が重要と思われます。企業努力はもちろんですが、現在市として市内企業への就職者増加策はあるか、また、今後考えている施策があれば、お伺いいたします。 次に、今回初めて開催されました中野市総合防災訓練についてお尋ねいたします。 実施状況について、市民、関係団体の参加状況はどうかお尋ねして、次に移ります。 最後の質問は、8月17日の大雨についてであります。 私の住む江部地区は標高340から330メートルと市内でも一番低い地域で、昔から水田が盛んな地帯であります。そんな立地から、市内に降った雨の大半が集まってきます。近年の宅地化により流下速度が速まり、降り方もスコールのような状況の中、1年に数回は人家、農地などに被害を与えております。 ことし7月の九州北部豪雨は記憶に新しいところであり、8月30日には東京周辺でも時間雨量約100ミリの降雨により、各地で甚大な被害が発生しております。気象庁も夏場は北海道を除き亜熱帯といってもいい状況であるとの見解もあるようで、百年に一度と言われる異常気象が毎年どこかで起きている状況です。 去る8月17日の大雨は非常にすさまじく、あっという間に河川はあふれ、道路は川となり、低い畑、田んぼなどは池となりました。地区内を通る国道403号は、深い場所で30センチぐらいの冠水をしており、地区内の道路も何カ所か含め通行どめにもなりました。住宅の被害では、床下に水が深さ15センチで流れているお宅もあり、その被害の大きさに驚きました。 ほかにも崖崩れ等、かつてない降り方がもたらした今回の被害状況についてお聞きし、災害復旧に関する市民の皆様からの要望、また、今後の対応、防御策などをお聞きして、壇上からの質問といたします。 ○議長(深尾智計君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 青木正道議員のご質問にお答え申し上げます。 まず最初に、1点目、農業振興につきましてお答え申し上げます。 県では、信州黄金シャモを信州ブランド食材の重要品目として位置づけ、普及に係る生産基盤の拡大、特徴、こだわりのある飼育管理技術の指導、流通、消費サイドへの売り込み等、一連の施策を展開しております。 市内には県の認定及び登録を受けた飼育者が1人おられますが、特徴あるブランド食材の振興や中山間地の遊休荒廃農地解消にもつながることから、今後飼育者の拡大に期待をしているところであります。 そのため、平成30年4月から活動を開始する予定の地域おこし協力隊3人のうち1人には、中山間地の遊休荒廃農地を活用した信州黄金シャモの飼育、ブランド化のための商品開発や販路拡大の業務に携わっていただく予定であり、今月1日から募集を開始いたしました。市の基幹産業の農業品目としてブランド鶏を振興することで、新しいグルメ食材の創出やほかの農業品目との相乗効果にも寄与するものと考えております。 市といたしましても、今後生産振興やブランド化の推進に積極的に支援をしてまいります。 次に、ふるさとづくりにつきましてお答え申し上げます。 防災行政無線による定時放送について、現在行っている地区はどれぐらいあるかにつきましては、日野地区、高丘地区及び豊田地域で定時放送を実施しておりましたが、防災行政無線(同報系)のデジタル化工事により機器の入れかえを行っているため、現在定時放送は休止しております。 今後、他地区への導入の考えはあるかにつきましては、デジタル化工事による機器の入れかえが完了する11月から、市内全域を対象として正午と夕方の1日2回の定時放送を行いたいと考えております。 次に、観光振興についてお答え申し上げます。 信州中野観光センターにつきましては、平成7年11月に上信越自動車道信州中野インターチェンジが開通すると同時に、本市の観光並びに地場産業の振興を図るため開設したもので、現在一般財団法人中野市産業公社を指定管理者に指定しております。 隣接施設との間に連絡通路を新設することにつきましては、当面は本来の設置目的である本市並びに周辺地域の観光案内所として情報発信の充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、市内企業への就職者増加策につきましてお答え申し上げます。 現在実施している施策につきましては、市といたしましては飯山公共職業安定所等が主催する北信地域合同就職面接会にIターン及びUターン者等が多数参加する現状を踏まえ、市内企業に対し同面接会に積極的な参加を呼びかけているところであります。 また、近隣市町村の高校生に対する就職先のPRとして、本市も会員となっている、きたしなの職業安定協会において、飯山公共職業安定所管内にある高等学校の就職指導担当教諭、管内各事業所の人事担当者などと情報交換会を開催しております。 今後も市内企業の人手不足が懸念されますので、広報なかのや公式ホームページへ市内企業の紹介記事を掲載するなど、広く情報発信を行い、雇用確保支援に努めてまいりたいと考えております。 なお、市内企業への就職者増加策の具体的な対策につきましては、今後、関係団体等と検討してまいります。 次に、中野市総合防災訓練につきましてお答え申し上げます。 中野市総合防災訓練の一環として実施した防災フェアの出展ブース数、来場者につきましては、原澤議員にお答え申し上げたとおりであります。 参加消防団員数につきましては80人であり、中野消防署からも20人が参加し、訓練の中心となっていただきました。 今後も参加してよかったと評価される訓練となるよう努めてまいります。 次に、8月17日の大雨についてお答え申し上げます。 先月17日の大雨につきましては、今市議会定例会の招集あいさつで申し上げたとおりであります。 被害の細部につきましては、以下、総務部長から答弁させます。 この大雨に関して市に寄せられた要望としましては、早期復旧を望む声が寄せられております。 今後の対応といたしましては、県と連携を図りながら、早期復旧に向け被災箇所を再度詳細に調査し、被災規模の大きいものについては国庫補助金の活用も視野に入れ、早期復旧ができるよう対応してまいりたいと考えております。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(深尾智計君) 総務部長。     (総務部長 竹内幸夫君登壇) ◎総務部長(竹内幸夫君) 先月17日の大雨被害の細部につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 先月17日、午後8時45分に大雨・洪水警報が発表されました。市内でも午後8時台に1時間に52ミリの大雨が観測されました。この大雨による被害は、先月31日現在ですが、住家の被害といたしまして、床上浸水2棟、床下浸水22棟、農業関係被害といたしまして、農地でのり面崩落など41カ所、農道で砕石流出1カ所、水路でのり面崩落など9カ所、林業関係被害といたしまして、林道で落石など2路線、公共土木施設被害といたしまして、道路でのり面崩落など24路線、河川で護岸の崩落で6カ所となっております。 以上であります。 ○議長(深尾智計君) 5番 青木正道議員。
    ◆5番(青木正道君) それでは、継続で順に質問させていただきます。 黄金シャモを使った農業振興につきましては、私の農業振興という中では2つの考えがありました。 1つは、荒廃農地の活用、その中で特に中山間地ということで、先ほど市長答弁の中でもありましたように、もう既に地域おこし協力隊を使ってやっていくという、そういったお言葉をいただきまして、いいことだなと改めて感心をさせられました。 もう一つは、私も農業関係のほうの仕事に携わっている中で、県が開発、推奨して宣伝までしてくれて、地鶏ブームも人気でありまして、高値で安定して、ひきにの商品と、こういったものは今シャインマスカット以外はないわけでして、そういったものをやることによって、初心者の方が新しく農業に参入していった場合にも、1人で何羽飼えるか、それによって広さがどうだ、そうすると養鶏場がパイプハウスで何平米で幾らかと。それと、回転がいいということで、ひなを仕入れてから90日で現金化できるわけですから、非常に効率よく、けがが少なくて、初期投資も少ないのではないかと考えられます。こういったマニュアルも多分県にはあると思いますので、そういった2つの側面からアピールすることは非常にいいのではないかと思っております。 これが量がまとまってきますと、当中野市におきましてもふるさと寄附金の返礼品、今は換金しやすいものがだめになってしまっております。そんな中でも、今の果樹、キノコ、それ以外にかわる、それにつけ加えての大きな返礼品になると思いますので、ぜひ積極的な拡大を市としてもお願いしたいと思います。量がふえればふえたで、こういったブランド食材というのは、ロットが大きくなれば販売先というのはどんどん大きなところがついてくると思いますので、そういった関係から農業振興のほうはお願いしたいと思います。 もう一つは、観光という側面、先ほど市長も答弁の中でありましたように、中野市の観光というと、誰がどう言ってもバラまつり、バラ公園、バラであります。私もバラ公園でいろんな方とお話をさせていただいた中で、じゃバラだけを見にきているのかと申しますと決してそうではなくて、ちょうど時期のサクランボ狩りとあわせて来られている方が大変多いと思います。これはやっぱり観光というものには食というものがついて回ると思います。 そんな中で、ある方たちは、公園で、これから食事に行きたいんだけれど、中野のほうにどこかにおいしいものありませんかというのもよく聞かれました。そういったときに、じゃどんなものが食べたいですかと聞くんですけれど、この中野の黄金シャモを使ったお店屋さんというのが中野で売り出していると、いわゆるご当地グルメという、最近あちこちで出ておりますが、非常に紹介しやすいと思います。一つが、おいしければ、今度はあっちの店に行ってみようとか、そんなこともあろうかと思います。 中野はキノコが全国一の生産量を誇っておることは、もう誰でもが承知しておりますし、果物についても品質は全国トップクラスであります。ただ、果物というのは旬がありまして、1年通しておいしいものが食べられるわけではありません。そこへもってくると、こういった鶏肉というのは1年を通して加工も保存もききますし提供できるということで、非常に観光にとってもプラスになろうかと思います。 地域、あちこちの中でご当地グルメというものがありまして、いろいろ例を挙げれば、皆さんもよくご存じなのは、喜多方ラーメンであるとか讃岐うどん、宇都宮餃子、ここら辺はもう有名ではありますが、長野県であれば戸隠そばだとかおやき、伊那のソースカツ丼、ここら辺も全て古くからのご当地グルメとして有名ではありますが、最近の中、まちおこしでつくったご当地グルメという中で、以前私、北海道の富良野に行ったときに初めて知ったわけですが、入ったお店でオムカレーというのがあって、オムライスがカレーの上に大きくトッピングされていると。で、聞いてみると、これがうちのご当地グルメなんですよと。それには定義がありまして、地元のお米、牛乳、チーズ、こういったものを使って、金額は1,000円以下でなければいけないと、こういったいろいろ縛りがあるそうです。 長野市内の長野ヤキメンなんていうのも、そういった縛りがある中で、長芋を使わなければいけないという定義も松代産の長芋でないといけない、こういった縛りがあって、こういったものをすることによって、長野市の農産物があわせて消費される、そして、商店街、飲食店の方々が楽しみながら開発していける、こんな方向になっていけばいいなと思います。 農畜産物ですから、市の農政ももちろんですが、JAと今後共同でこういった推進室をつくっていただいて、具体的な中長期的な目標、ビジョンをつくっていっていただければと思いますが、そこら辺、市長、どうでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 中野市の農産物の販促、そして並びに観光振興という点では、食の持つ重要性というのは私自身強く認識しているところでありまして、その推進室等、そういった組織立てをまずどうするかと。今現在私自身が強く思っているのは、やっぱり民間の事業者さん自体が、もろもろ聞き及びますと、自主的に最近活動を開始されておるようです。そういった団体の皆様を側面からご支援申し上げるような道筋をつくりまして、中野の食の振興、そしてさらには食材である農産物の販促に役立てるような筋立てができればなと思っておりますが、これから今議員から申し出いただきましたので、そういった手だても考慮に入れながら、視野に入れながら取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 5番 青木正道議員。 ◆5番(青木正道君) ありがとうございます。それでは、今後ともよろしくお願いします。 次にいきまして、ふるさとづくりですね、防災行政無線によるふるさとづくりということで、11月から全市内で放送になるということで大変喜んでおります。高野辰之先生、中野晋平先生のメロディーはもちろんですが、当市には久石譲先生もいらっしゃいます。ぜひそういったことも今後検討していただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 総務部長。 ◎総務部長(竹内幸夫君) 先ほど市長のほうから答弁申し上げましたように、同報無線のデジタル化にあわせて区長会にもご相談申し上げ、11月から定時放送をすることということで準備を進めています。曲目につきましては、中山晋平作曲のもの、高野辰之作詞のもの、それから、その他、麻衣さんに歌っていただいている「空みあげて」だとか、時期にあわせてはションションばやしや中野小唄というようなことを考えておりますので、今そんなことを詰めている段階でございますので、よろしくお願いします。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) ここで昼食のため、午後1時まで休憩します。 (休憩)(午後0時00分)--------------------------------------- (再開)(午後1時00分) ○議長(深尾智計君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) 5番 青木正道議員。 ◆5番(青木正道君) それでは、継続で観光振興についてお尋ねします。 昨年の12月の市議会定例会でも同僚議員から同様の質問があったかと思います。答弁は今回と同じ内容でした。この建てた意味もそれぞれ違うということも重々承知はしております。壇上からの質問でも申し上げたとおり、20年たって初期の目的は達成しながら、もう既に次のステップへ入る時期ではないかと思っております。 少し、この隣接する農産物直売所の状況をお話しすると、皆様もご存じのとおり、売り上げこそ県下ナンバー1ではないですけれど、これはもう商品単価の安さからでして、来客数は年間約50万人とも言われております、長野県でトップであります。土日はもう常に外に数十メートル、観光センターの入り口まで列が並んで、1時間待ちというようなこともあるようでございます。中も大変ごった返しておりまして、かごを持った方が歩くのもやっとこであると。なおかつ、人気なのがキノコ汁の提供を無償でしておりまして、中野市のメーンのキノコをそこで紹介しているわけですが、平日であって4杯、土日については11杯ぐらい出しているそうです。そのぐらいそこに、みそ汁を飲みながらお休みをいただいているという状況です。 観光センターの意味合いとしまして、やはり中野はもちろんですが、北信濃のPRを含め、いろんなパンフレット等置いてはありますが、できればそういったみそ汁を飲みながらくつろいでもらっている間に、不特定多数の人間がそこで大型ビジョンで中野市のPR動画を見るとなると、今後リピーターとして来たときに、じゃそこに行ってみようかと。先ほど同僚議員からありましたように、文化財、土器ですとか、そういったものもそういったところで発表することもできますし、ぜひ観光センターにいかにお客様を呼び込むか、それによって相手の農産物直売所のほうもメリットが出てくるんではなかろうかと思っております。 ぜひ、市長よく言われる、最少のコストで最大の効果を出すと。まさにつなげて、若干の立地は段差があったりすることはわかっておりますが、最少のコストで最大の効果を出すには非常に有意義でないかと思いますが、市長、その辺で感じることがあれば、答弁お願いします。 ○議長(深尾智計君) 市長。 ◎市長(池田茂君) ただいま観光センター、それから隣の農産物直売所の集客状況等お話伺いまして、先般もも信州中野を幅広く世間の人に知ってもらうということで、神宮球場でやってきました。3万5,000ですか、大入り満員の中で信州中野を宣伝したということは、これから結果とか効果がどのぐらいなものかというのは注意して見ていかなければいけないのですけれど、非常に集客のあるところというのは、やっぱり情報発信の重要な場だと私自身も認識しております。 また、あそこは高速道路のインターチェンジの入り口ということでもありまして、往来も数多くあるということで、そこから市内へいろんな、先ほどお話ございました中野市の物産品、それから今、文化財というお話ございましたけれど、そういったものを総合的かつ効果的に市内へ誘導するというような意味合いも持って活用することが、今お話を伺いまして一つの有効な手段なのかなと、ちょっと思った次第です。 したがいまして、ご意見を頂戴しましたので、今後ちょっと研究を重ねて、そのありようについて、また検討させていただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 5番 青木正道議員。 ◆5番(青木正道君) ありがとうございます。こればかりは相手があってのことですので、JAさんとの連携をしながらということになろうかと思いますが、前向きに中野市のためによろしくお願いしたいと思います。 続きまして、市内企業への就職者増加策ということなんですが、先日、8月に信州中野商工会議所の委員の方との懇談会がありまして、その委員の方からのお話がありました。市内で建設業をされている方ですが、その方いわく、5年前に会社の社員の平均年齢をはかったところ48.何歳、5年たって、ことしそれを計算したら、ほとんど5つ平均年齢が延びていると。そうすると、うちの会社はあと10年もたてばなくなってしまうと、切実な話をされました。その方は何をされているかというと、会社の前を通っている小学生に、「いいか君、10年たったらおっちゃんの会社に来いよ」ということで小学生のうちからつばをつけると、こんな冗談めいた話をしながらではありますが、実際には非常に真剣な内容で、これはその方だけに限らないと思います。 そんな中で今現在の政策、今後の政策というような中で、広報なかのを通じて発信するとありまして、広報なかのは全県でも非常にすぐれた広報紙だと私も思っておりますし、評価もされておりますので、ぜひ特集ページみたいなところで各企業さんの紹介というようなものをまたやっていただけたらと思います。信州中野商工会議所のほうで月刊誌、月間報を出しておりますが、これは会員のみにしか基本的にはいかないものですので、市民の方に幅広く情報を伝えるとなると、やっぱり広報なかのがいいのではないかと思います。 そんな中で私もそうなんですが、子ども3人のうち2人はもう県外で働いております。それはそれで就職ができてよかったなとは思っておりますが、心のどこかでやっぱり地元に帰ってきてもらいたいというのもないわけではないと。そんな中で子どもたちは自分で長野県の企業ガイダンスであるとか、いろんなところに出ています。もう一つの側面で、親に対して、地元にもこんな企業があるんだよということを当事者の子どもではなくて親に対して、帰ってきて長野で、地元でこういうところで働いてみたらどうかという親から誘導するような、そんな政策ということになるのですかね。そんな方向で信州中野商工会議所さんとも連携しながら企業PRを定期的に行っていけば、少しずつでも効果が上がってくるのではなかろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、中野市総合防災訓練につきまして、ことし初めての試みということでは、我々議員も参加させていただく中で非常に感心をさせていただきました。そんなことに大変評価させていただきます。 多分、国主体の中でこういったものがあるんだよというようなことでやられたのかと思ったら、関係の方たちが独自で考えてやられたということで、非常にそういったことに対しても敬意を払いました。 その中で今回同僚議員からの質問の中でもありましたとおり、毎年これから、ことしやったものをさらにもっとよくという中で、かまど型ベンチを紹介するとか、そういったこともありましたが、私が数年前は、まだ9月1日防災の日に、当時地域の役ということで会社を休んで出てということがありました。今回はお休みの日にやったわけですが、今回来ていただいている方は子どもさんを連れて独自にみずから参加しているという方がほとんどでありました。非常に内容も、いろいろなブースの方々がそれぞれにいろいろ説明していただいて、非常に有意義な防災訓練ではなかったかと思います。 提案なんですが、これからも一つ一つよくしていくという中で、最近はレスキュー隊が注目されているといいますか、テレビでも全国大会の模様が映し出されているという中で、当中野市にも昔はレスキュー隊の全国大会というんですか、そういうところに出場されていた経緯もありまして、もちろん今も隊員の皆様は訓練されていると思います。そういったことを、日々こんなことをやっているということも、ぜひ防災訓練の中でまた市民の多くの皆様に見ていただければ、日ごろの訓練の成果を見ていただいて隊員たちの士気も上がると、このように考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 総務部長。 ◎総務部長(竹内幸夫君) 今議員からご提案いただきましたことにつきましては、他議員にもお答えしましたように、今回のイベントでは、来場者からのアンケートを見ますと、非常に好評であったということで、引き続きこの方針で来年度も検討していきたいと思っておりますし、今、参加していただいた団体、企業のアンケートをまとめておりますので、そんな皆さんがどんなふうに思われたかというのもまた参考にさせていただくということと、それから、我々も自分でどんなところがまずかったかという検証をしながらやってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ただ、あとは消防との連携になりますので、消防でそういうような場を例えばつくれるのかどうか、あるいは今回のように子どもさんに体験していただく程度が精いっぱいなのか、そんなところも見きわめながら、来年度以降にまた防災フェアに反映してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 5番 青木正道議員。 ◆5番(青木正道君) ますます市民の皆様が訪れたく、見たくなるような、そんな防災フェア、防災訓練にしていただければと思っております。 最後の8月17日の大雨についてでありますが、質問というか、なかなか市の独自財源の中で抜本的な解決というのは難しいとは思います。先ほど市長申されているとおり、国庫補助金等も視野に入れてとあります。ぜひ県・国の協力を得ながら一日も早い、少しでも、一歩ずつでもいいですから、解決していただければと思います。 数年前にもなるとは思うのですが、やはりあそこは国道なものですから、それが通行どめとなるというのは、非常にいかがなものかと思っております。地域の大動脈ですので、今回はそれが夜中、11時ぐらいではありましたけれど、そういう時間帯であったからまだ交通量も少なかったわけですが、数年前は朝方からでしたか、ちょうど同じ場所が通行どめになった経緯がありました。やはりこれはもう地元をつなぐ大事な線ですので、そういうことがないように、これはもう国・県に対して強くお願いしながら、一日でも早い解決をしていただければと思います。 そんな中で私も夜区長たちと回りながらでしたけれど、市の職員の方々は夜遅くまで交通規制であるとか、また、次の朝は早くから情報収集に回っていただきまして、本当に感謝申し上げます。この場をかりて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。 そんな中で、最後は、これはもう一日も早く、少しでも国・県とつないでいただきながら、改善できることは改善していただきたい。それとあわせて、村内の小さな水路の改修等もまたお願いしたときにはやっていただければと。 こんなお願いを最後にしまして、私の質問を終わりとさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(深尾智計君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後1時15分)--------------------------------------- (再開)(午後1時15分) ○議長(深尾智計君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) 順位12番 「信州中野市」への名称変更について、ふるさと寄附金について、農業分野における国家戦略特区について、14番 清水正男議員。     (14番 清水正男君登壇) ◆14番(清水正男君) 14番 清水正男でございます。 通告いたしました3項目について質問させていただきます。 1件目といたしまして、「信州中野市」への名称変更についてお伺いをいたします。 この質問につきまして、私は何回も繰り返し質問をしております。また、同僚議員も質問されております。なぜなら、中野商工会議所の「信州中野商工会議所」への改名アンケートでは、会員の92%以上の賛成があり、改名されました。知名度が上がれば中野市全体の産業も活性化し、経済も活性化します。 また、昨年11月に商工会議所が特許出願しました乳酸菌PP165、この食べ物が腐りにくくなる乳酸菌の特許が取得できたあかつきには、すごい反響が期待でき、信州中野商工会議所は恐らくその名を全国にとどろかせると思います。そのときには、できれば「信州中野市」と願いたいところであります。 東洋経済新報社の全国住みよさランキングデータによるものですが、当中野市が昨年の72位から順位を上げて長野県トップの43位に入ったとのことでした。長野県で一番住みよい自治体と評価されました。このニュースを全国の皆様に認知していただくためにも「信州中野市」にして、さらなる経済の活性化と移住者あるいは定住者の増を図るべきと考えます。 平成25年の3月市議会定例会での同僚議員の質問会議録を参考に申し上げますと、平成24年度版郵便番号簿540ページの掲載住所のうちより、87カ所の「中野」という名称があると質問をされています。このように、中野市だけでは全国の皆様に認知していただくことは大変難しいと考えます。 例えば、先ほど市長のお話にもございましたけれど、先日の9月3日に行われました信州なかのナイター、3万人以上、大入り満員であったということでございますけれど、東京の神宮球場で行われましたが、信州なかのナイターが中野市の宣伝にどのぐらい浸透したでしょうか。 また、他方、信州中野のシンボルマーク使用業者限定とされています展示会、フーデックスジャパン、スーパーマーケット・トレードショー、この事業は企業、団体が中野市とタッグを組んで出展するショーでありますけれど、ここへの来訪者の認知度は非常に高いと聞いております。このような場面でもシンボルマーク、イコール自治体名のほうがより認知度が高まるところは疑う余地のないところではないでしょうか。 それでは、これまでの検討経過についてお伺いをいたします。 市民の皆様、中野市出身者及び各団体からの要望、要請はどうか、お伺いをいたします。 2番目に、前回この質問の答弁をいただきました中で、市長からここで一歩でもこの話を共通の土台に乗せ検討を進めていくとあります。その後、これまでの検討状況はどうか、お伺いをします。 3番目、市の名称変更について現在の市長の見解をお伺いいたします。 今後の対応についてお伺いします。 ①今後、名称変更に関する要望、要請等があった場合の対応はどうか、お伺いをします。 ②名称変更への費用を含めた具体的な検討を行う考えはあるかをお伺いいたします。 次の質問、質問2項目め、ふるさと納税制度、ふるさと寄附金についてお伺いをいたします。 ことしは過熱し過ぎた返礼品競争に総務省がストップをかけ、返礼品の割合についてはおおむね3割とするとの通達が出されたそうでありますけれど、国で決めた制度でありますから尊重していかなければならないとは思います。品目についてもいろいろ縛りがありますけれど、私たち中野市においては大変人気の工業製品の交換レンズも返礼品に含めないとされました。大変残念でなりません。 しかしながら、中野市にとっては逆に大きなチャンスと捉えることのできる制度の見直しではないでしょうか。なぜなら、全国に誇れる味と品質の農業生産物、六次産業化生産物、商業製品、いろいろたくさんあります。今回の総務省の見直しをもとに、中野市の返礼品見直し案を広い関係組織を立ち上げ検討されたらどうでしょうか。 質問の(1)として、返礼品に関する総務省通知について。 ①市長の見解はどうかをお伺いいたします。 ②総務省通知への対応はどうかをお伺いします。 (2)今後のふるさと寄附金への取り組みについて。 ①具体的な使途を示して、ふるさと寄附金を募集したらどうかをお伺いいたします。 ②ふるさと寄附金の紹介等を行うウエブサイトを活用したらどうかをお伺いいたします。 質問3、農業分野における国家戦略特区についてお伺いいたします。 長野県の農業分野、県内全域での外国人就労解禁特区指定、国に提案決定との新聞報道が6月15日にございました。特区内での外国人就労を解禁する国家戦略特区法改正案、当時は参議院の審議中でありましたけれど、既に成立をしております。その成立を見据えた対応とあります。 現在は母国で技能を生かしてもらうことを目的に、外国人を技能実習生として受け入れていますが、実習生は最長3年間在住できる制度とありますが、一時帰国が認められていない大変厳しい制度であります。一時帰国、また3年間の実習修了生は再入国できないとあります。 県はその制度を特区内では再入国できるよう要件の緩和を提案するようであり、当中野市としては日本一の生産量を誇るキノコ産業で多くの実習生が技能の習得に汗を流しています。今、キノコ産業も季節的に夏場には少し生産を控えるところもあると聞いている中で、夏場に超繁忙期を迎える果樹産業に外国人実習生の皆さんをシフトしていただき、果樹栽培の実習をしていただけるよう、中野市として強く県に要望していただきたいと思います。 また、さらに、農業を基幹産業とする中野市として、中野市の実態に即した実習期間単位をぜひ県に強く提案していくべきと考えます。 質問として、(1)長野県の農業分野における国家戦略特区指定への提案について。 ①市長の見解はどうか、お伺いします。 (2)今後の対応についてお伺いします。 ①国家戦略特区の指定を見据え、JA及び各種団体と連携し、外国人就労の受け入れを検討すべきと考えますが、どうか、お伺いします。 ②国家戦略特区の指定による外国人の就労を受け入れた場合の中野市農業への効果をどのように捉えられるか、お伺いします。 以上で、壇上での質問とさせていただきます。 ○議長(深尾智計君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 清水議員のご質問にお答え申し上げます。 1点目、「信州中野市」への名称変更につきましてお答え申し上げます。 市の名称変更への要望につきましては、信州中野商工会議所やふるさと信州中野会の会員の皆様のほか、会議等の出席者から私に直接お話をいただいております。 これまでの検討状況につきましては、市民アンケートのほか、先進事例の調査等を行っております。 ことし7月に実施した中野市民満足度調査におきまして、市の名称についてどのように思うかについて質問の項目を設け、アンケートを行いました。仮集計ではありますが、回答いただいた方のうち4分の3以上に当たる皆様が、中野市のままでよいという回答でありました。 現在の考え及び今後の対応につきましては、町田議員にお答え申し上げたとおりであります。 次に、ふるさと寄附金についてお答え申し上げます。 ふるさと納税制度につきましては、ふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みとして、平成20年度税制改正によって創設されました。 本年4月1日付で総務省から指摘のあった返礼品について、通知に基づき見直しを行うこととしました。総務省通知への対応につきましては、返礼品の返礼割合を3割以下とすること、電気・電子機器等の資産性の高いものは対象にしないこととしており、本市でも一部の返礼品を扱うことができなくなったことは非常に残念であると考えております。 具体的な使途を示して、ふるさと寄附金を募集したらどうかにつきましては、実施計画などにおいて事業の計画が具体化した段階で、ふるさと寄附金を充てることが適当であるか判断した上で募集を検討してまいりたいと考えております。 ふるさと寄附金の紹介等につきましては、広報なかの、市公式ホームページによるほか、民間事業者が発信しているふるさと納税に関するサイトにも掲載しております。 ふるさと寄附金業務につきましては、一般財団法人中野市産業公社に委託しており、ご提案のアドバイザーの活用については、現在のところ考えておりません。 次に、農業分野における国家戦略特区についてお答え申し上げます。 農業分野における国家戦略特区につきましては、長野県がJA長野県グループとともに提案されたもので、提案の内容は、外国人技能実習制度の要件緩和と専門技能を有する外国人の農業就労解禁であります。 外国人技能実習制度の要件緩和としましては、在留最長3年間は継続した実習期間でなければならなかったものを、期間内での一時帰国と再入国を認め、加えて、実習期間としての受け入れ農家等は一つの機関でなければならなかったものを、複数の実習機関での実習を認めたものであります。専門技能を有する外国人の農業就労解禁としましては、長野県一円での農業就労解禁の提案であります。 本市の農産物の生産形態からしましても、夏場の畑作や果樹農家から冬場のキノコ農家へと1年を通じての就労が想定され、有効な取り組みになると考えております。この提案が国の指定となることを想定し、国・県・JA等と連携し、受け入れ態勢を整えてまいりたいと考えております。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 継続でお願いいたします。 まず、「信州中野市」への名称変更についての中で、先ほど私壇上のほうでフーデックスジャパンあるいはスーパーマーケット・トレードショー、このことについて、私も具体的にわからないのでありますけれど、そこには中野市がかかわって企業、団体を、適切な言葉かどうかわかりませんけれど、中野市が先頭に立って進めて連携をしていくというようなことでありそうなので、この2つのことについて具体的な説明をできればしていただきたいのですが、お願いします。 ○議長(深尾智計君) 経済部長。 ◎経済部長(原誠君) それでは、私のほうからお答え申し上げます。 スーパーマーケット・トレードショーとフーデックスジャパン、それぞれ国内の量販店、小売店向けの大規模な見本市でありまして、毎年幕張メッセで開催されております。中野市では平成27年から参加をしておりまして、参加する形態としましては、市のほうで展示のブースを借り上げまして、そこに出展して自社の製品をアピールしたいという業者を、先ほど議員が申されたとおり、シンボルマーク活用事業者、そして登録してある方の中から希望者を募って参加しているというものであります。先ほど言ったとおり、国内の量販店、小売店の皆さんが集まってくる本当に大規模な見本市でありまして、フーデックスジャパンについては、そこにプラス輸出を意識した展示会でありますので、海外の展示も非常に多いというところであります。 平成27、平成28年度それぞれ参加してみたところでありますけれど、市内の業者の方も行ってみて、それぞれのバイヤーの方とお話をして商談もできているということでありますので、とても有意義な展示会、見本市に出展をしていると考えております。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) ありがとうございます。 私も今ご答弁いただいた内容は全部は知り得なかったのですが、市当局も先頭を切って中野市の産業振興に十分力を尽くされているということで、感謝申し上げます。 それで、先ほど市長のほうから、いろいろなところで「信州中野市」の名称変更について強い要望があったという答弁をいただきました。 それで、これまでの検討状況の中で、先進事例等を研究するということの次に、市の満足度調査をした結果、4分の3が中野市でよいという今、答弁をいただきました。私はこの答弁を、前回もはっきり申し上げまして、25%「信州中野市」がいいという、これは多過ぎるという質問をさせていただきます。なぜなら、全く市民の皆さん、高校生からお年寄りまでランダムにして、「中野市」と「信州中野」、どちらがいいですかという中では、本当に25%は私は多いなという感じがします。やはりこういうことは中野市の経済発展につなげていく大事なことでありますから、経済界を巻き込んで、そして経済界は経済界、県なら県、市民は市民、そこに信州中野市にしたらこうですよ、ああですよというメリット、デメリットをしっかりと示して、新たなアンケートをとっていただきたいと願うのですが、どうでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 総務部長。 ◎総務部長(竹内幸夫君) それでは、私のほうから。 ことしの7月に市民満足度調査を行った設問も、以前議員からも「中野」か「信州中野」かという二者択一の選択肢ではないかというご指摘もいただきましたので、今年度は、中野市のままでよいという選択肢、それから信州中野市に変更したほうがよいという選択肢、それからその他の名称に変更したほうがよいという選択肢と、市の名称は「中野市」で通称とか愛称で「信州中野」がよいという選択肢を加えて、アンケートをとったものでございます。 それで、今約4分の3と申し上げた数字は「中野市のままでよい」で、「中野市のまま」というのと、愛称あるいは通称での「信州中野市」というのを合計した数字で、「信州中野市」で変更したほうがよいという数字は現在のところ25%が平成26年度でしたが、平成29年度は18.2%という数字になっているということでございまして、今、仮集計と申し上げたのは、これを今議員がおっしゃるように、年代別に少しどんな年代で傾向があるのかというところまで分析をしたいと思っておりますので、仮集計というようにお答えさせていただきました。よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 今の答弁、大変私個人的には不満であります。というのは、やはり経済的にどのようにしたら経済が活性化できるか、産業が活性化できるか、こういうことを目的に市の名称変更については、先ほども申し上げましたけれど、メリット、デメリット、そういうことをやはりはっきりと示してアンケートをとっていただきたい。先ほどの答弁では、全くただ信州中野市がいいと、中野市このままでいいか、あるいはほかの名称がいいかというメリット、デメリットを示さない限り、それは皆さんの判断基準が全くノーマルで、やっぱりこの中野市の経済を活性化させるために、総合的にそれはしていたんじゃないかとか、そういうことをはっきり示してアンケートを再度やってほしいと思うんですが、いかがですか。 ○議長(深尾智計君) 総務部長。 ◎総務部長(竹内幸夫君) 議員がご指摘のように、メリット、デメリットというのは、それぞれ私どもが考えたり議員が考えられるのも多少メリットとデメリット違うかもしれませんので、意図的にメリット、デメリットをつけてアンケートをとることがいいのかどうかということも含めて、先進事例等でもどんなふうに話を進めていくかというようなことを聞いてまいっていたりすることとか、過去の歴史とかも踏まえて、その歴史をまず考えてからいろいろ議論しているというようなことを聞いてきたりということで、どんなふうにこの後の展開をしていけばいいかということは考えているところでございますが、まだその方針が決まっているということではないということでございます。 よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) それでは、市長にお聞きしますけれど、先ほどいろんな各種団体から要望、要請をお聞きしているということで、そういう皆さんの思いというものを市長はどのように捉えられているか。また、その皆さんの思う中での、市長の判断でいいんですけれど、どんなメリットがあるか、デメリットがあるかということを含めて、ご答弁いただける範囲でいいので、よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 私に対する要望につきましては、信州中野商工会議所、まさに経済、ご商売をされている皆さん、それから、これは私の推量に当たりますが、東京における首都圏ふるさと信州中野会の皆様、中野を離れて暮らしている皆さんが中野市を紹介する際に信州中野としていただかないと東京の中野区と間違って非常に難義をしているというようなお話のたぐいでございます。 一方で、私自身、清水議員のほうから今ある程度のメリット、デメリットを示してということなんですが、賛成意見は私のところにたくさん届きます、要するに賛成者。ところが、否定される、賛成でない、何しろ消極的な皆さんは、あえて声を大にしてなかなか声が私に届いてこない。 そこで、私の考えで今これから指示を出すところなんですが、信州中野を考えるという形でシンポジウムをやりたいと思っています。その中には、当然推進するべきだという形もございますけれど、そうではなくて、今ちょっとお話、総務部長から申し上げましたけれど、中野市の持っている歴史的な文化的な要素、中野市という、この中野という地名はどうなのか、そういうところにも地域に対する愛着を持って暮らしている方もたくさんいらっしゃるかと思います。そこで、そうしたものをオープンにしまして、賛成の方はこんなことを考えているのだなと、だからなんだなというようなことの相互理解を深める場を持ちたいと思っております。 またそういった席にも、ぜひともこれは実現したいと思うシンポジウムでございますので、ご参加いただければと思いますが、そうした手順を踏みまして、少しでも、長い間これも懸案となっておろうかと思いますけれど、全体の市民の皆様のご理解をいただく中で結果を出していきたいと、結論を出していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 今市長の答弁、まことにもっともでありますけれど、昨日の町田議員の質問に対しての答弁、今市長が言われたように、シンポジウム等を通じて市民の意見を広く聞くということで、これは大事な経緯なんで、ぜひ開催していただきたいと思います。 それで、シンポジウムをいつごろ、あるいは年に何回ぐらいやられる予定でいますか、ぜひお聞きしたいのですが。 ○議長(深尾智計君) 市長。 ◎市長(池田茂君) できるだけ皆さんがたくさん集まってもらえる機会を選定して実施したいと思います。回数につきましては、まずはキックオフをしてみないと何とも言えないということで、ここでは申し上げられませんが、少なくとも年度内には一度皆様にお集まりいただく機会を設けたいと思っております。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) ありがとうございました。市長の今のそういう思いを、ぜひ確実にそのシンポジウムをできれば数多く開いていただいて、判断をしていただきたいとお願いをしておきます。 次に、ふるさと納税のふるさと寄附金についてでございますけれど、総務省の通知があった中で、当市の工業製品唯一といっていいかなと思うのですが、交換レンズの返礼品を外したというお話ですけれど、これは具体的に総務省の見解を求められたんでしょうか、お聞きします。 ○議長(深尾智計君) 経済部長。 ◎経済部長(原誠君) 直接総務省からお話があったということはございませんけれど、総務省が市町村に発出した文書の中にそれぞれ総務省が趣旨に反すると思われる返礼品という例が記載されておりまして、そこから見ますと、本市の交換レンズはこれに該当するということでございます。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 私も新聞報道等で総務省の返礼品のまずいというものについては、工業製品の完成品が特に名指しで上がっている、例えば、テレビ、カメラ、掃除機、電化製品、パソコン等々、完成品が資産性が高くまずいということで返礼品から外すようにというような報道を見ているのですが、当市の返礼品はカメラじゃないですね、交換レンズなんですよ、その部品なんですよね。それについて私は総務省へ交換レンズを確認する価値はあるのではないかと思うので、ぜひ確認していただきたいと思うのですが、いかがですか。 ○議長(深尾智計君) 経済部長。 ◎経済部長(原誠君) 先ほど申し上げました国からの通知の趣旨に反するような返礼品の例という中に資産性の高いものの中でカメラがありまして、カメラの説明の中に、カメラのほかに交換レンズというのもしっかり明記をされておりますので、これに該当するということで対応したところでございます。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) そういうことであればやむを得ませんので。 次に、先ほど壇上の質問の中で寄附金の募集について、具体的に使途を示してということで募集したらどうかという質問をさせていただきましたけれど、私も前回の質問のとおり、こういうことはやっぱり「信州中野市」への名称変更にまずしたいのでお願いしますと。それで、信州中野市やるかやらないかはこれからですけれど、その結論出るまでに、そしたら音楽都市を自負する中野市ですから、市民会館あるいは文化ホール、名前はどっちでもいいんですが、それの建設のために募集したいというようなこと、そして前回の質問でも申し上げましたけれど、そのうちの半分は基幹産業の農業振興に使うような募集をしたらどうかと思います。 先日どこかの自治体で、諏訪市ですかね、バスのラッピング、ここに使いたいから募集するというような新聞報道にありましたけれど、中野市とすれば、バスのラッピングよりも市民会館をつくりたい、文化ホールつくりたい、ぜひお願いしますと、基幹産業の農業を元気にしたいんで、そこにも使いたいといったような使い道をはっきり示しての募集はいかがでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 総務部長。 ◎総務部長(竹内幸夫君) 現在もふるさと納税の選択肢の中に幾つかの分類がございますので、その中で該当するような分野でそれぞれ使わせていただいているということでございますが、議員のご指摘の件は、例えば諏訪市のバスのラッピングを例示で挙げていただいたように、具体的な目的を明示してということであろうかと思いますので、市長答弁で申し上げたとおり、実施計画などで具体的な事業が具体化したところで、これに充てるのが適当だというような判断をして、そこで方向づけをしてまいりたいということで今考えておりますが、もうちょっと広い使い方ができるということになれば、現在の分類でも十分対応できるのかなと思っております。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 今、総務部長の答弁いただいた中で、各施策にそれを充てるというのは非常に市民の皆さんに対して、ある予算でできるところへさらにふるさと納税をプラスしてやるということは、本当に市が潤うことは間違いないですね、と思います。しかしながら、市民会館をつくっていかなければいけない中野市なんですよ。それに対しては、やはり投資をしたいので、ぜひお願いしますという、そういう英断を、市長、してほしいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(深尾智計君) 市長。 ◎市長(池田茂君) ありがとうございます。確かにそういったいわゆるクラウドファンドみたいな形で、目的で資金を集めるということですが、今はまさに何も決まっていない状況で、こういうものを枠としてやりたいのですがお金をお願いしますというのも、ちょっとこれはなかなか世間常識からして難しいかなと。やっぱりある程度の青図なりが描けて、皆さんがそんな方向でねということになった段階については、資金についてはこういったやり方でやっていきたいと思いますというような、議員の皆様にお諮りして、そういった形で責任あるやはりファンドをつくるのが行政としての、また公の機関としての責務だと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 市長の手がたい計画には、本当に我々ちょっと頭が下がるんです。でも、ふるさと納税、中野市の場合、ここ一、二年、2億8,000万円いただいた中で、今までは返礼率が結構高かったのですけれど、これからは3割以下に抑えるということでありますから、同じ額がもし集まれば2億円ぐらいのプラスになろうかと思うのですが、それを10年積み立てても20億円ですよね、文化ホールできません。そういうところも市長のほうで英断して、こういうことをやりましょうというような検討をしていただく価値はあると思うのです。 そういうことでこの質問についてはここまでにして、ここにウエブサイトは、広告デザイナーとかというプロの方がいるはずなので、そういう方とコラボして、費用は発生しますけれど、費用以上の効果が上がれば私は提携してもいいのではないかと思うんですが、そういう点で、先ほどの市長の答弁は今考えてないということでありますけれど、ぜひ考えていただき、価値があるものであれば考えていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。 次に移ります。 農業分野における国家戦略特区について、このことについて6月に県議会が開かれまして、その県議会でも中野市出身の県議さんが質問をされています。ちょっと要約して読ませていただきますけれど、質問の趣旨は、農業分野における国家戦略特区への提案について、県では外国人技能実習制度の要件の緩和と専門技能を有する農業就労解禁をパッケージとする国家戦略特区を国へ提案すると聞いたが、提案の内容及びその特徴、また区域指定の見通しと、指定後に期待される効果ということで質問をされています。 その県側の答弁、ちょっと抜粋で読みますけれど、外国人技能実習生の受け入れが多い南佐久などの高原野菜産地、これは恐らく川上村のことを指しているのだと思うのですが、技能実習を行える期間が夏場に限定されて、制度上、2年目、3年目の技能実習が行えないという課題を抱えていると。新聞だと、川上村は7カ月しか雇用できないと。そうすると、7カ月で外国人を帰してしまうと。そうすると、その実習生が二度と入ってこられないと、実習生として。そういう制度。ですから、一時帰国が認められてないので、帰国してしまうともう来られないと。次の実習生をまた大勢集めるのに大変苦労しているというような新聞の報道でありました。このための今回の提案は、JA長野県グループと共同で、一つは実習期間中の一時帰国と再入国を認めるなどの技能実習制度の要件緩和、そして、そんな技能を持った外国人実習生の確保を図る。もう一つは、これらの専門技能を持った外国人の農業就労を全県で解禁するという2つを一体的に提案すると、このようなパッケージ型の提案は長野県が初めてだということでございます。 県内全域を特区として、JA長野県グループと連携して責任ある派遣事業者を確保し、高原野菜のみならず果樹や施設園芸、キノコなど、本県の多様な農業技術の習得を支援する仕組みを構築する点が特徴であると。区域指定がされれば、本県の農業経営者が求める専門技能を持った外国人雇用人材の確保が図られ、本県農業生産力の維持に大きく寄与することが見込まれますというような、抜粋ですけれど、そのような県会でのやりとりがございました。 中野市の農業において遊休荒廃地、それから耕作放棄地などの解消に役立つことは間違いないと思います。今は果樹関係の農家の皆さんは高齢化が進んでおりまして、やむなく後継者がないために継続できない方、他方、果樹生産は本当に細かく、優しく、一つ一つ、例えばブドウですけれど、1つの房に10回ぐらい手をかけます、1つの房に。そういう何度も手入れをして生産されています。とにかく人手が欲しいんです、その夏の繁忙期には。人手さえ確保できれば、今申し上げたほとんどのことが解決ができると思います。それは、高齢で農業の継続断念を考えておられる農家の皆さんも、今までの経験はあります、農業機械もあります、作業場もあります、もちろん農地もあります。人手の確保さえできれば、継続可能となります。また、家族農業だけじゃなく、使用人のおいでになる規模の農家の皆さんも、より栽培面積を拡大すること、また、そのことに取り組まれると思います。当中野市の農業に大きな希望と明るい未来が予感される大きな取り組みを、ぜひ中野市としてどこの自治体よりも積極的に県へ取り組んでいただきたいのですが、いかがですか、市長。 ○議長(深尾智計君) 経済部長。 ◎経済部長(原誠君) この件につきましては、JA中野市からも話が来ておりました。県のほうでこういう動きがあるようですけれど、もしそれが中野市で使えないようであったら、中野市独自でもいいからそういう特区をしてほしいという話があったのですけれど、県に確認したところ、今回のやつは中野市の菌茸、また施設園芸、あと県内ほかの市町村とのコラボも該当になるという話でございましたので、先ほど市長から答弁申し上げたとおり、この制度が長野県が採択されるということを前提にして、今後関係機関と準備を進めていきたいと考えております。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) はい、ありがとうございます。 夏場にキノコの実習生の皆さんが生産控えるような場面もあるということなので、その方がシフトできるような制度になっていますかどうか。 ○議長(深尾智計君) 経済部長。 ◎経済部長(原誠君) これは、年間を通して日本に見えられた方が、夏場は園芸、冬場はキノコというようなシフトは当然可能であると考えております。 ○議長(深尾智計君) 14番 清水正男議員。 ◆14番(清水正男君) 大変ありがたい制度で、果樹農家とキノコ農家がコラボできれば、本当に理想的な特区、この制度であると思いますので、ぜひ実現をしていただきたいと。 中野市の果樹栽培の場合ですけれど、施設栽培の農家の皆さんはおおよそ6カ月前後の雇用、施設栽培をされている方は6~7カ月可能かと思うんですね。ただ、露地栽培だけですと2カ月から3~4カ月ぐらいの人手確保がぜひ欲しいということで、先ほど質問の中で申し上げましたけれど、中野市の実態に即した期間の短期研修等も検討していただいて、県にぜひ働きかけをしていただきたいと思います。その答弁を求めて、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(深尾智計君) 経済部長。 ◎経済部長(原誠君) 今回のは、今国へ提案している段階でございますので、本当の細部はまだ承知をしておりませんけれど、中野市の実態に合った制度となるように関係団体と相談をしていきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(深尾智計君) 以上をもって、通告による市政一般質問は終了いたしました。--------------------------------------- ○議長(深尾智計君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 (散会)(午後1時59分)...