中野市議会 > 1991-09-11 >
09月11日-04号

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  1. 中野市議会 1991-09-11
    09月11日-04号


    取得元: 中野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-12
    平成 3年  9月 定例会(第5回)         平成3年9月11日(水) 午前10時開議---------------------------------------● 議事日程(第4号) 1 議案等付託 2 市政一般質問---------------------------------------● 本日の会議に付した事件………議事日程に同じ---------------------------------------● 出席議員次のとおり(26名)   1番    小林貫一君      14番    松島敏正君   2番    芋川武一君      15番    滝沢 忠君   3番    酒井 篤君      16番    土屋敬一郎君   4番    高橋和幸君      17番    小林東助君   5番    高木尚史君      18番    春原 勝君   6番    浦野孝一君      19番    頓所昭司君   7番    宮崎隆至君      20番    武田安雄君   8番    池田三政君      21番    長針 正君   9番    小野富雄君      22番    岩本博次君  10番    山岸昌弘君      23番    田中新司君  11番    芦沢邦幸君      24番    青木豊一君  12番    丸山忠雄君      25番    武田亥佐雄君  13番    田中 猛君      26番    荻原 勉君---------------------------------------● 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名次のとおり  議会事務局長   徳武栄一     書記       横田清一   〃 次長     徳永久夫      〃        宮澤章仁---------------------------------------● 説明のため議場に出席した者の職氏名次のとおり  市長       土屋武則君    総務部長     小林治己君  助役       小出敬一君    企画部長     宮川洋一君  収入役      山口和平君    民生部長     浦野良平君  教育委員長    町田益治君    福祉事務所長   佐藤善郎君  選管委員長    田中一雄君    経済部長     宮沢武夫君  監査委員     小林 勇君    建設部長     池田利政君  教育長      嶋田春三君    水道部長     伊藤明雄君  消防長      宮本 一君    商工観光課長   高野定雄君  教育次長     佐藤嘉市君    建設課長     小林盛康君  庶務課長     田中 正君    都市開発課長   樋口一男君  財政課長     宮沢 功君    水道課長     小林定雄君  農政課長     桑原文一君    庶務課長補佐   須原和彦君---------------------------------------(開議)(午前10時02分)(開議に先立ち議会事務局長徳武栄一君本日の出席議員数及び説明のため議場に出席した者の職氏名を報告する。) ○議長(荻原勉君) ただいま報告のとおり出席議員数が定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしてあります議事日程第4号のとおりでありますから、ご了承願います。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) ここで、今議会中に陳情書2件が提出されましたので、事務局長をして朗読いたさせます。 (議会事務局長徳武栄一君陳情書を朗読する。)●陳情第2号 老人性白内障眼内レンズ挿入手術についての陳情●陳情第3号 ゴミの収集についての陳情 ○議長(荻原勉君) 以上のとおりであります。--------------------------------------- △1 議案等付託             議案等付託表 陳情第2号 老人性白内障眼内レンズ挿入手術についての陳情 陳情第3号 ゴミの収集についての陳情                             以上 社会文教委員会 ○議長(荻原勉君) 日程1 議案等付託をいたします。 陳情第2号及び陳情第3号の以上陳情2件については、お手元に配付いたしてあります議案等付託表のとおり社会文教委員会に付託いたします。 社会文教委員会におかれましては議案等の審査を願い、9月17日午後5時までに議長の手元まで報告願います。--------------------------------------- △2 市政一般質問 ○議長(荻原勉君) 日程2 これより昨日に引き続き市政一般質問を行います。 〔建設水道関係〕 建設水道関係の順位1番 道路の安全確保について、17番 小林東助君。      (17番 小林東助君登壇) ◆17番(小林東助君) 道路の安全確保について市長にお尋ねをいたします。 台風一過、大変さわやかな朝を迎えておるわけでございますけれども、何よりもありがたかったことは台風が無事それてくれたことであります。おとといは朝から大雨洪水注意報が出されて、人それぞれいろいろな思いを持ったわけでございますが、私も大雨が来たらどうしようかということで、真先に頭に浮かんだことは紫岩に行ってみようということでございました。紫岩の下には伊沢川が流れておりまして、ちょうど紫岩のあたりで伊沢川が夜間瀬川に合流をするわけでございます。そしてその地点にオリンピック道路が通るわけでございます。そのオリンピック道路は私の承知しましたところでは県道中野・角間線の下を通ります。道路面から大体路面までは六、七メートルになる、それから紫岩での入口の道路幅員は13メートルになる、大体こんなようなことになるかと思うわけでございます。このことを考えてみますと、あの道路の下に幅13メートル、高さ、道との間のあれがありますから、約5メートルぐらいな穴があくわけでございます。このことは大変大きな問題であると言わなければならないと思うわけでございます。あの紫岩の箇所はまことに格好な自然堤防でございまして、中野の守りの大きな役割を果たしてきたところでございますが、その箇所に今申しましたように幅員13メートル、高さ5メートルくらいの穴、今の路面より六、七メートル下の路面とした穴があくわけでございます。ちょうどその場所は中野市水道用水の取り入れ口のすぐ下にあたるわけでございまして、ちょうどそこで伊沢川が夜間瀬川に入ります。もし洪水が予想されるような大水になったときには、恐らくそこで本流が渦を巻いて、高く水位を上げることが予想されるわけでございます。その地点にこのような大きな穴、自然堤防を無意味にするような穴をあけることについて、大変放置できない憂慮すべき問題であると思うわけでございますが、市長のこれに対する見解をまずお尋ねをいたします。 第2番目は県道中野・更埴線の問題でございます。江部交差点から吉田交差点までの間、ここは私もそうでありますが、どなたもここを通る人は車であっても徒歩であっても気持ちを引き締める、そういう場所であろうかと思うわけでございます。そこはご承知のように中野のまちの西の玄関口であります。高速道中野インターの供用が開始されますと、より多くの車がそこを通って中野のまちに入ることが想定をされます。また大勢の人に来てもらうようなまちづくりも進められているわけでございまして、そのことを想定せざるを得ないわけでございます。こういうような状況になったときに、まず交通安全が一番心配されるわけでございますけれども、いろいろと対応があると思います。これに対してどのような対応を考えておられるか、第2点お尋ねをいたします。 第3点は市道のことでございますが、間山温泉公園仮設浴場がオープンいたしまして、連日にぎわっております。市民の憩いの場として定着いたしたばかりでなく、市外からの利用客もだんだんとふえているような状況でございます。ピークでありました5月の連休のときには約1,000 人、車で 500台ぐらいが入ったと私は想定をしております。少ないときでも 100台くらいの車は入っていると思います。平均して 200台、 400人くらいの人がこの温泉を利用しておられると思います。ご存じのような地形でございますので、どうしても車で参るようになるわけでございますけれども、そういうような状況の中で、ふろでいい気分になっておられるお客さんの中から出てくる心配事の1つは、冬はどうなるのであろうかということでございます。あの幅の狭い急坂をたくさんの車が上りおりするときに、雪道で一体どうなるのだろうか、危なくないのであろうか、安全対策はどうなっているのであろうかということをちょいちょい耳にするわけでございます。とりあえずこの冬期間の対応はどのようでありますかお尋ねをいたします。 また、温泉公園完成の暁にはより多くの利用客が想定されるわけでございますけれども、それに対する道路対応はどのように考えておられるのかお尋ねをいたします。 以上3点、よろしくお願いいたします。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) まず、オリンピック関連のご質問にお答えを申し上げます。 ご質問の地点の夜間瀬川は完成断面として低水位護岸を設けておりまして、計画洪水量に対し問題がない断面であるというふうに見ております。オリンピック関連道路が県道角間・中野線をくぐる地点においては、伊沢川を橋で渡る関係から当然クリアランス、これは専門用語でありますが、要するにけた下高というふうにおとりをいただきたいわけでありますが、そのクリアランスが必要でございまして、伊沢川河床から約 7.9メートル上がるというふうに県から説明を受けておりまして、私は土木の専門家ではありませんから、専門家の十分であるとそういう説明について、安全であるというふうな判断をいたしております。 次に中野・更埴線についてのお尋ねでありますが、国道 292号が開通をした時点で交通量が大分減少をいたしたことがございます。しかし近年の車社会と言われる今日、増加することは当然増加すると見なければなりません。そういう意味ではお説のように安全確保に十分努めなければならん、そしてその当面の見方としては市街地への車の分散誘導を考えるということで対応したいというふうに考えております。 間山温泉公園の急坂路のご質問でありますが、現在の施設はご承知のとおり仮設浴場でございますが、市民の求める憩いの場として連日評判を高めておりますことは、それだけまた安全対策にも配慮しなければならん、ご質問のとおりであります。できるだけの、そしてまたなすべきことはやると、そういう基本姿勢で安全対策を講じてまいりたいと思います。 なお、むしろこれは私に対するご質問よりも専門家の建設部長から技術的な見解を含めて補完をさせますので、お聞き取りをいただきたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) 市長答弁に補足申し上げます。 紫岩のいわゆるオリンピック道路の関係でございますけれども、この計画は高架によりまして紫岩付近まで上りまして県道角間・中野線の下、約 7.5メーターでございますが、その下をくぐって伊沢川を橋で渡った後、夜間瀬川左岸に盛りたてで築造する、こういうふうに予定されているということでございます。この付近の夜間瀬川につきましては、ただいま市長の方から説明がございましたけれども、低水路護岸で改修済みでございまして、この低水路につきましては 100年確率の計画洪水量がのめると、こういうことでございます。そんなことで十分余裕を持った断面であるというふうに県からは聞いております。 なお、このオリンピック道路につきましては角間・中野線をくぐった時点から上り勾配で山ノ内方面へ行くと、そういうことでございますので、現在計画されている堤防からさらに1メーター高く上がる、現在ある堤防から1メーター上がるそうでございます。そんなことでございまして、先ほど申し上げましたように低水路護岸で既に洪水量はのめるということでございます。この低水路護岸からさらに現在の既設の堤防は約3メートルほど高いところにある、その高いところにある堤防からさらに1メートル計画道路は上がると、こういうことだそうでございますので、十分余裕があるとこんなことでございます。それから伊沢川からはくぐって、今申し上げましたように上り勾配になるわけでございますが、河床から約7メートル90、そんな地点に通る、こういうことでございます。お願いしたいと思います。 それから、次のまちへの西の玄関口、江部交差点吉田交差点の交通安全の関係でございますが、この道路につきましては県道でございまして、主要地方道中野・更埴線でございます。江部交差点から吉田交差点の部分につきましては、ご質問の中にもご承知の上でのことでございますけれども、家屋連檐地域であると、こんなことから拡幅等を事業化することは非常に難しいことではないか、地権者の皆さんの理解を得るにも非常に難しいのではないか、そんなふうに考えているところでございます。したがいまして、当面は江部交差点から吉田交差点の間の交通量を緩和するために分散誘導したいという考えを持っておりますが、それには既設の岩船中央線、これは区画整理をやっておりまして、駅南はまだできておりませんけれども、そういう道路を使わせていただく、それから須坂方面から来たものにつきましては県道の中野・小布施線へ分散するように持っていきたい、こんなふうに考えております。おかげさまで県道の中野・小布施線でございますが、老人ホームから篠井殿橋、間山へ上っていく交差点ございますが、その間につきましては本年度から交通安全対策事業として拡幅に着手していただいておりまして、地元協議に入っているところでございます。そんなことでいろいろ道路はあるわけでございますが、そういうものにできるだけ分散させていきたい、そういうことで交通緩和を図りたい、こういうふうに考えております。中野・更埴線につきましては県道でございますし、県とも協議もしてまいりたい、そういうように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、間山温泉公園の急坂路の冬期間の安全対策はどうかということでございます。この点につきまして間山温泉に通ずる道路につきましては市道が2本ありまして、それが間山温泉に通じているとこういうことになっているわけでございますが、この道路につきましては等高線にほぼ直角に上っていくとこういうことでございまして、勾配的には約10%ぐらいな勾配でございます。そんな急坂路であるということでございます。冬期間の道路の交通確保を図る、安全に交通確保を図るということにつきましては、やはり道路の勾配をとるのが一番いいのではないかと思うわけでございますけれども、それには道路を蛇行させて距離を稼がなくてはいけない、こんなことがございますし、新しい道路をつくっていくような形になる、そういうことでございます。こんなことでございますので、この新しい道路をたてるには地域の皆さん方、役員の皆さんとかあるいは地権者の皆さんの強い理解が必要ではないかというふうにも考えております。したがいまして、現況の道路において安全確保を図ってまいりたい、そういうふうに考えているところでございます。この路線につきましては約標高で 500メートル近くに位置しておりまして、冬場の厳しい状況が予測されるところでございます。そんなことから当面は大型除雪車によるきめ細かな除雪及び凍結防止剤散布車による消雪剤の散布、あるいは砂ボックス等の設置を行いたいと考えております。なお、将来的には廃湯の利用ができるかどうか、この辺も研究してまいりたい、そういうふうに考えております。 以上であります。 ○議長(荻原勉君) 17番 小林東助君。      (17番 小林東助君登壇) ◆17番(小林東助君) 質問を継続して行います。 第1点のオリンピック道路のことでございますけれども、先ほどのお話では 100年というような期間の中での安全確定というお話があったわけでございますが、その程度の考え方でいいのかどうか、地元の栗和田の人ばかりでなく中野市民全体の合意が得られるのであろうかという心配を持つわけでございます。たまたま栗和田を歩いておりまして、お年寄りの方から耳に入ったことでございますが、あの道路をあける、昔は何か角間・蓮停車場線と言ったようでございますが、あの線をあけるときに県の設計は紫岩を貫通して道路をつけるわけでございますけれども、いずれにしても自然堤防である紫岩の一部を崩して、そこへ道を通すわけでございますから大変心配をされたそうでございます。しかし道路という存在の大切さを考えて、結局通ったわけでございますけれども、そのときに中野町議会において、その県の設計よりも1 メートル以上道路高を上げろと、そういう決議をして県に陳情したんだと、それで結果はそうなったというお話を聞きました。私は具体的に資料を求めて図書館へ行ったわけでございますが、残念ながら図書館には中野町史が全部完備しておりません。そういうことで中野町史で見ることはできませんでした。それでは中野町の公文書を見ようと思って行きましたところ、これも未整備でございまして、どうにも調べることができなかったわけでございます。しかし、そういうことを栗和田のお年寄りが言っておられるということは、確かにあったんだろうと思うわけでございます。中野町史の私の調べたところでは昭和7年に昭和の初期の不景気を乗り切るための救農事業として7年、8年、9年と事業が行われているわけでございますが、そのときであったのかその前であったのか、ちょっと定かではないわけでございますが、いずれにしてもそういう心配の上に立って町会は決議をして、設計よりも1メートル以上道路を高くしたという事実があるわけでございます。これはその1メートルばかり高くしたからどうのこうのと技術的な問題ではなくて、そこに中野市民の願いと申しますか、恐怖感の裏返しと申しますか、そういうものを感ぜざるを得ないわけでございます。せっかくの絶好な自然堤防に今の道路面よりも 7.5メートル下げたところに大きな穴があくわけでございます。これは黙っていていい問題なのでありましょうか、ひとつもう一考をお願いをいたしたいと思いまして、重ねて市長にお気持ちをお尋ねいたします。 第2点でございますが、中野・更埴線の対応でございます。バイパスというか他の分散誘導ということで、岩船中央線とそれから中野・小布施線を考えておられるわけでございますが、私は西の玄関口であるとしますと、どうしても高速道インターから入ってくる車、そこから入ってくるよその車に中野へやっぱり入ってもらわないと、これ将来中野としてはおもしろくないわけでございまして、ただ通過されただけではおもしろくないわけでございます。ぜひとも中野に寄ってもらう、このことが中野立町の1つの大きな要素になると思うわけでございます。そうすると、どうしてもそこへあの道が大事になってくる、もしバイパスを考えるのならば高速道からちょっと少し回りになっても中野へ入る、まちへ入る道がもう1本ついていいんじゃないか、こんなことを思うわけでございますが、この点について重ねてお願いをいたします。今のご計画なりがありましたらお示しをいただきたいと思います。 それから、第3点の温泉下の急坂路のことでございますけれども、将来的な構想と当面の措置がお話されたわけでございますが、ぜひとも当面少なくともこの冬、事故が起こらないように万全の取り組みをお願いをいたす次第でございます。将来的なことで蛇行というようなお話がございましたけれども、道を1本で蛇行するのではなくて巡回道路のような形にした方が将来的によいのではないか、こんなふうにも思うわけでございますが、この辺のところについてのご見解もいただければお聞きをしたいと思います。 以上です。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) お答えいたします。 先ほど 100年確率の洪水とこういうふうに申し上げたわけでございますが、これにつきましては 100年に1遍出るほどの大洪水とこういう意味合いでございまして、これにつきましてはそれぞれ建設省等で河川断面を決めていく場合に、その河川の規模に応じて使っている、そういう数字でございますので、ご理解をいただきたいと思います。 それから、 7.5メーター下がって非常に危険ではないかということにつきましては、夜間瀬川につきましても山ノ内側でございますが、一応整備ができているとそういう段階でございますし、さらに先ほどの答弁で申し上げておりますが、道路面が 7.9メートル伊沢川より上がるとこういうことでございます。なお、合流点付近でございますが、夜間瀬川と伊沢川の河床を比較してみますと、約1メートル50ぐらい夜間瀬川の方が低いとこういうことでございます。そんな点からいきましても安全ではないかというふうに考えているわけでございますし、県に確認した段階でも、それは大丈夫だとこういうふうに言っておるわけでございます。 それから、西の道路の関係でございますが、中野・更埴のことでございますけれども、中野に入ってくる道が必要ではないかということでございます。それにつきましては確かにそういうことでございまして、今オリンピック関連道路等で有料道路でございますけれども、あけるというようなこともありますし、そんことからいきますとその道を使って国道 292へ、七瀬へ出まして、それから山ノ内方面へ行くということでございますが、さらにもう1本ということになりますと今、特に新しい計画は持っておりません。あえて言うならば、相生町線を今は立体、高速道を徐々に進めているところでございますけれども、それができた段階でそれを利用するというような格好にしていく、そんなふうなことしか今の段階では申し上げられません。よろしくお願いしたいと思います。 それから、間山の道路の関係でございますが、この道の蛇行といいますのは勾配をとるには蛇行させなくてはいけない、それには今の道ではだめで、新しい道を考えなければいけないのではないか、こういうことでございまして、いろいろな晋平記念館とかあるいは土びな資料館とか、そういうものを兼ね合わせた中での巡回道路とは、ちょっと性格が別ではないかというふうに考えております。そんなことで現在の道路を除雪等を完全にして使っていただく、それで先ほど将来的にはというふうに申し上げました1点には、そのお湯を利用したいわゆる融雪ですが、そういうものも研究してみたい、こういうふうに申し上げたわけでございます。 以上でございます。 ○議長(荻原勉君) 17番 小林東助君。      (17番 小林東助君登壇) ◆17番(小林東助君) 継続してお願いいたします。 市長にお尋ねいたしますが、 100年に1遍という確率でございますが、とてもそんなことでは、じゃ 100年以上たったら来る可能性があるということでございますから大変だと思うわけでございます。幸いに七瀬以北はオリンピック道路が公共道路になったわけでございますので、どうでしょうか、そんな穴あけてやるというよりも、あそこで平面交差にするように、聞くところによりますとちょうどあの紫岩の頭は眺望がよろしいので、計画の中にもあそこに車をとめて眺望を楽しむような場所もつくられるというようなことも耳にしておるわけでございますが、平面交差にすればせっかくの自然堤防が生き、中野市の守りになるわけでございますので、ぜひ中野市長としてはそういう方向でもうひとつお考えをいただけないだろうか、こんなことを思うわけでございますが、最後にその点市長のお考えをお聞きして質問を終わりにいたします。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇)
    ◎市長(土屋武則君) 道路でも河川でも万が一心配があるということは、これは許されないこと、建設部長は 100年に1遍というような表現を使いましたけれども、それは日本じゅうの河川、道路、そういうものの関連が、そういうものを基準にしてやられているということでありまして、 100年たたないうちにそれ以上の洪水が出るじゃないか、こういう反論につながるようなことではない、私はそういう意味で日本じゅうの道路設計、河川の計画だが、そういうものはそういうものを基準にしてやられているということでありますから、箱山だけが 100年に1遍の基準をとったことではない、それだけはご理解をいただきたいと思います。 それから、もう一つは箱山の高さ、そういうものと現在の夜間瀬川というものと、もちろん安全ということで確固たるものを確かめなければなりませんけれども、ご承知のとおり夜間瀬川は低水位護岸溝もできておりますし、以前のように鉄砲水が蛇行してくるというようなことでもない、そういうことですから私は先ほど県の設計について安全性については心配がないというふうに聞いている、そのことについてお答えを申し上げた。おっしゃるようなことが設計上取り入れられるかどうかということについては、これは県が直営で県施行でやるわけでありますから、場合によっては建設事務所の担当官を呼びまして、ご心配のような点についてはまた十分ひとつ研究をしていただく、議会の場で確かか不確かかというような議論よりも、むしろ現実的な議会としてのいろいろ研究検討をしていただく、私とすればむしろオリンピック対策特別委員会等で、それらについても十分ひとつ説明を聞いていただくということで、確かな手ごたえというものを持って、オリンピックを成功させるために中野市としてできるだけの協力をするけれども、安全性についても確固たるものを持って、これに当たるということでございますので、ご理解いただきたい。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位2番 中野駅西南部の開発振興について、11番 芦沢邦幸君。      (11番 芦沢邦幸君登壇) ◆11番(芦沢邦幸君) 11番 芦沢でございます。 私は中野駅西南部の開発振興についてご質問いたします。 中野駅西南部地域は駅南の区画整理事業によりまして大きく変貌、発展途上にあります。日一日と周辺の姿を変えていく状況は訪れる人たちを驚嘆させております。この大事業を導入を決断をされました市長さんを初め関係各位に大きな敬意と感謝を申し上げる次第でございます。 駅南の区画整理事業は昭和63年度に着工されて以来、順調に工事が進み、幹線道路である都市計画路線を初め、駅前通りの16メートル道路も姿を見せてまいり、舗装工事も始まっております。地域の人たちはもとより最近は県外からの事業の視察をされる人たちもあるようにお聞きをしておりますが、一様にすばらしい事業進行に目をみはっておられるところであります。地権者の皆さんはほとんどが農家であり、将来の土地利用計画等については期待と不安が入りまじる中で、それぞれ検討努力をされているところでございます。 さて、この地域から西南部一帯は中野西高校を中心にいたしまして岩船地区、西条地区、江部地区へかけての西部地区、さらには新保地区へ向かっての南部地区であり、駅南の区画整理事業によって中野駅より徒歩で15分程度と大変利便な地域でありまして、どんな用途にも適した地域であります。区画整理事業の成果をさらに一歩前進させるためには、この地域一帯の用途地域の見直しを含め、市街地に接するニュータウンとしての均衡を図るべきではないかと考えます。お聞きをするところによりますと、西部地区一帯の大半の地権者であります岩船地区におきましては、関係地権者のアンケート調査を行ったところ、大方の人たちが農振地域の見直しを望んでおられるとのことであります。市街地に接する地域環境等によって年々公共事業やその他によって農地の転換が図られ、将来へ向かって経営内容等の見直しに苦慮する人たちが大変多い状況であります。地域の環境条件、また農業経営の変化等を考えあわせるに、近くて通える職場の確保や中野市全体的な労働力の定住化を図るべく、準工業地域等への見直しをすべきであると考えます。全体的な見直しの時期であるかとも思いますが、市長のお考えをお尋ね申し上げて私の質問を終わります。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) 芦沢議員の地域の振興あるいは中野市の活性化のために大きな関心を寄せていただいておりますことに対して敬意を表する次第でございます。 ご質問の信州中野駅南地区と言われる、いわゆる西南の部分でありますが、これは昭和61年から西条、岩船地区の26.6ヘクタールについて土地の高度利用を図るため、そしてそのスプロール化を未然に防止するために、土地区画整理事業を導入実施していることは十分ご承知をいただいているところでありまして、現在のところこの事業の完了を目指して、重点事業として市の大きな仕事の1つとして全力を挙げて推進をしておるところでございます。この事業の実施地域に隣接する駅の西南部地域一帯については、一部土地改良事業によりましてほ場整備事業が実施をされておるわけであります。いわゆる優良農用地が含まれておるわけであります。そういう意味でまず農振、農用地との整合が先決になってくるということも、ひとつ念頭に置かなければならない、しかし市の将来発展の方向を考えるときに、地域の振興を図る上でこの駅の西南部地域は市街地に隣接をしていることはご指摘のとおりであります。有効活用の図れる地域、これもだれもがそう認めている地域でありまして、どのような土地利用計画を持つべきかという点については、中野市の今後の大きな課題として知恵を出し合い、みんなで研究をして1つの方針、方向を定めてまいらなければならないとういふうにも考えておるわけであります。たしか私の記憶では今やっております土地区画整理事業は平成7年完成、そしてそれには市費を11億余万円投入をすると、こういう大型事業でありますので、投資をしたその価値のある土地利用計画というものをぜひ見出したい、またそうでなければならないというふうに思いますが、今後とも地域の皆さんのご意見を聞きながら先ほど申し上げた優良農地との整合、その他も含めて土地全体の利用計画を研究したいと思っておりますので何分またひとつご協力を賜りたいと存じます。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位3番 市営住宅の電気容量アップについて、相生町先線の促進について、24番 青木豊一君。      (24番 青木豊一君登壇) ◆24番(青木豊一君) 青木豊一でございます。時間の関係で通告に基づきまして簡潔に質問をさせていただきます。 最初に、市営住宅の電気の容量のアップについてお伺いいたします。 50年代前半に建設された市営住宅は電気の容量が低いため、今日の電化時代に対応できないところもあります。現在も20アンペアまでの工事は個人負担はありませんが、それ以上になりますと個人負担が伴うことになります。今日の生活実態、部屋の状況等からも家庭用電気については20アンペア以上も公費で賄うべきと考えますが、お考えをお伺いいたします。 次に、相生町先線の促進についてお伺いいたします。 これまでもこの路線の持つ重要性、また法線決定後二十数年間経過し、関係者の置かれている現状から早期実現を繰り返し求めてまいりました。その後の取り組みと来年度の見通しはどうなっているか、また本予算にも補正予算が計上されておりますが、早期実現にはことしの数倍の予算が求められておりますが、その見通しについてお伺いいたします。 以上です。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) ご質問いただきました市営住宅の電力容量の点については建設部長から答弁をさせます。私としては一般的な家庭のアンペアそういうものを考えて要するに大人の判断をすると、そういうことも必要だと思いますが、ご承知のとおり公営住宅というのは国、県から基準を示されてやっておる部分もありますので、この点をまずご理解をいただいて建設部長から答弁をさせます。 相生町先線の促進ということでありますが、従来から鋭意努力をしておるところであります。しかし、ご承知のようになかなか私どもが希望する、また私どもが要望する事業費がなかなかつかないということで事業がおくれがち、あるいはその促進がままならないという面があるわけであります。国、県の関係機関に対しましては今おっしゃるように、年度ごとの補助金の枠を大幅にふやしてもらいたい、増額してもらいたいという陳情とそれから青木議員もご承知だと思いますが、都市局と道路局の所管2つありますのでその2つの局の仕事の部分について二道の陳情を重ねておるわけでありますが、未認可区間の新規採択について陳情を再三重ねてまいっております。今後もお説のようにその促進について努力をいたしてまいりたいと考えておりますが、地権者関係各位のご協力もお願いをしなければならんというふうに考えております。 実は先日上京いたしまして、建設省の関係課長以下と腹蔵のない話をしながら陳情をしてまいりましたし、先日もまた県の方へ強力に陳情してまいりました。いずれにしても中野市の市長の言っていることについては理解できる、できるだけの対応努力はしたい、こういうふうに建設省の担当課長も言ってくれてますので、私としては事業の促進に努力をいたしたいと存じます。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) 市長の答弁に補足を申し上げます。 最初に電気容量のアップでございます。これにつきましては先ほど青木議員の方からも20アンペアというような話出ましたが、これについては58年度以降は20アンペアということでやっております。いずれにしても県の標準設計に基づいて実施しているものでございます。昭和57年度に建設したものが15アンペアとこういうことでございますけれども、この15アンペアから20アンペアへの変更につきましては工事費は要らないとこういうことでございまして、入居者が希望されれば、その対応をやってまいりたいというふうに考えておりますけれども、これは中部電力の方へお願いすれば中電で施工してくれると、こういうことになっております。市の方へ申し込まれれば中継ぎというような格好で中電の方へお願いしてまいりたい、こういうふうに考えているところでございます。いずれにしましても市営住宅の場合には、いろんな生活様式があろうかと思いますけれども、大体20アンペアの容量があれば間に合っていると、こんなことで県でもそういう20アンペアということで進めているとういふうに考えているところでございます。30アンペア以上の変更ということでございますが、これには工事費の負担が出てきます。これは30アンペア以上を必要とする個人に負担していただく、こういうことでお願いしたいと思っております。いずれにしましても、市営住宅はさまざまな人が入るわけでございますので、個々の実情が異なるわけでございます。希望者においてそういうものについては対応をお願いしたいということでございまして、公費負担は当面考えておりません。模様がえとかそういうものも出てくるわけでございますけれども、こういうものとかそれからいろんな不明な点がありましたら、担当課の方へお話をいただければと思っております。15アンペアから20アンペア、20アンペアから30アンペアにするにしましても基本料金等が変わってまいりますし、やっぱりいろんな不特定多数の人が入る、そういう市営住宅でございますので、いわゆる県で示す20アンペアまでということで進めさせていただきたいと思いますので、お願いしたいと思います。 それから、相生町先線の関係でございますけれども、現在立体交差事業の用地買収を進めているところでございまして、平成3年度末には約80%の買収を完了する予定でございます。そんなことで努力をしているところでございます。さらに来年度からは一部工事の着手を検討しておりまして、今年度でございますが、工事の実施設計を行いたいと思っております。橋梁部分になるところの実施設計、あるいは取りつけの関係そういうものの実施設計を行いたいと考えております。この工事の着手によりまして未認可区間が早期に新規採択されますよう、従来にもまして関係機関に働きかけてまいりたい、こういうふうに考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) ここて10分間休憩いたします。(休憩)(午前10時59分)---------------------------------------(再開)(午前11時14分) ○議長(荻原勉君) 休憩前に引き続いて会議を再開いたします。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位4番 夜間瀬川の環境整備について、8番 池田三政君。      (8番 池田三政君登壇) ◆8番(池田三政君) 8番 池田三政でございます。 夜間瀬川の環境整備について質問をいたします。 最初に、一昨日先輩議員の岩本市政研究会会長による市長の政治姿勢についての一般質問の中で、市長への3期目の出馬要請に対し、土屋市長より継続中の事業、懸案となっている事業を多く残している中で、私自身の手で仕上げてみたいという大変前進的なご答弁を聞き、市民の大きな期待と願いにこたえていただいたものと深く敬意と喜びを表するものであります。来るべき21世紀に向けて誇りと愛着の持てる、よりよい中野市の発展のために意を強くして、引き続き市長としてご尽力いただくことを強く要望するものであります。 その土屋市長は、本9月定例議会の冒頭のあいさつの中で、夜間瀬川の本格的な改修が早期に着手となるよう国、県の方へ積極的な働きかけをしていくとの決意を述べられ、非常に深い感銘をしているところであります。夜間瀬川は信濃川水系における1級河川で志賀高原の水を集めた角間川、横湯川が合流し、数百年前は夜間瀬橋付近から大きく左に折れ、現在の中野市街地を通り延徳沖に流れ、中野扇状地をつくりだした川であります。その夜間瀬川は応永13年、西暦1406年になりますが、そのときの大洪水によりまして流路変更をし、十三崖に沿って流れるようになり、現在は柳沢において千曲川に注いでおります。その夜間瀬川は中野市の用水や上水道の水源として現在市民の生活を支えている重要河川であります。なお、国の天然記念物に指定されている長元坊の繁殖地の十三崖は、その応永13年の大洪水の際にできたものと伝えられています。夜間瀬川は平常時は流量が少なく、乾天時には越橋付近で渇水状態になることさえありますが、一たん上流地帯で豪雨があると、たちまち猛威をふるう危険性を持っております。しかも非常に勾配がきつい急流河川であり、堤防も老朽化し決壊、はんらん等による水害が発生しやすい川であります。過去の災害記録を見ましても昭和33年には台風21号の影響で夜間瀬川が大増水し、越橋上流 700メーター地点で堤防 200メーターにわたり決壊し、越、金井、四ケ郷地区で民家の流出、耕地の流水等大きな被害を出しております。また昭和57年、58年に連続して台風10号による大雨によって、数カ所にわたり右岸、左岸の両側の堤防に一部決壊をし、さらに最近では昭和61年の台風15号の豪雨により、3カ所で決壊の危険にさらされましたが、消防団員の懸命な防災活動により、大きな災害にならずに済んだわけであります。このように常に危険な状態にある夜間瀬川の河川改修については、昭和57年に発足いたしました中野市夜間瀬川改修期成同盟会により、毎年積極的な要望を推進してきたところでありますが、市当局のご努力によりまして危険箇所の堤防の補強、昭和61年には災害復旧により落差高による堰堤を夜間瀬橋より下流6カ所に設置していただき、逐次改修が進んでいることは国、県への誠意ある陳情の成果であり、感謝を申し上げるところであります。しかしながら、まだまだ十分とは言えません。災害はいつ発生するかわかりません。沿線住民が水害の危険にさらされることがなく、安心して生活ができるよう一層の河川の改修整備が望まれるわけであります。砂防地域の指定がされ、山ノ内のような低水位護岸工事の早期実現ができるよう期待をするわけでありますが、砂防地域指定への見通しとその状況についてお伺いをするわけであります。ご答弁をお願いいたします。 次に、夜間瀬川の河川敷の有効利用についてお伺いをいたします。 平成2年度、夜間瀬川沿線住民を対象として夜間瀬川に対するアンケート調査が実施されましたが、その結果を見ますと沿線住民は夜間瀬川を身近な存在の河川としてとらえており、レクリエーションの空間として親しまれていることがわかります。また、夜間瀬川の水辺で最も気にいっている点については、広々とした河原があること、水辺に近づきやすいことの回答が多く見られます。水辺づくりの方向として重点を置くべきこととしては、豊かな自然の保全と再生を図るとして、自然の景観についての重視と地域のレクリエーションの拠点としての整備が重要であるとなっております。河川改修や整備については、そのために要する費用がふえても水辺の美しさや潤いを配慮して行うべきだとして、河川の環境整備に対する住民の意識が高いことがわかります。美しく潤いのある水辺づくりのために、行政に期待することとして水質をよくすること、水辺沿いを歩いたり遊んだりすることのできる空間の確保を求めており、水辺が整備された場合、行いたい活動としては水泳、水遊び、運動、スポーツといった体を積極的に動かすことを目的とした回答が高くなっております。このように地域住民にとって夜間瀬川の環境整備への希望と、その有効利用への行政対応の期待が大きなものがあります。今年度竣工の高社大橋付近から平成5年度竣工予定の平成橋付近までの間に、自然にマッチした多目的な河川敷公園として整備をし、ゲートボール場やテニスコート等の運動施設、また家族で楽しめるレクリエーション施設等の建設をし、市民の憩いの場として利用したらどうかと考えるわけであります。 また、1998年に開催される冬季オリンピックの際に中野市内に駐車場を設置されるということでありますが、その駐車場についても夜間瀬川の河川敷を考えてみたらどうかとも思われるわけであります。県下17市で最も面積の狭い中野市において優良農地をつぶすことなく、いかに土地を有効に利用するかが今後の中野市の大きな課題であると思います。夜間瀬川河川敷の有効利用こそ中野市の将来の発展と北部地域の活性化に大きく寄与するものと思うわけでございますが、いかがでしょうか。中野市のシンボルである夜間瀬川の河川敷の有効利用について、どのように考えておられるかお聞きするわけでございます。 最後に要望を申し上げます。 現在、夜間瀬川水域に関係する用水堰として八カ郷堰を初め金井、赤岩、田麦、笠原、越堰がありますが、豪雨等により夜間瀬川が増水するたびに被害を受けている現状であります。関係地区の苦労も非常に多いようであります。行政として恒久的な対応ができないものかどうか、今後の課題として検討していただくことを要望し、質問を終わります。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) 夜間瀬川に関するご質問について、お答えを申し上げたいと存じます。 まず、お答えを申し上げる前に夜間瀬川の改修整備期成同盟会の皆さん方には、大変熱心に夜間瀬川の改修整備について日ごと活動をしていただいておりまして、この機会に心から敬意と感謝を申し上げる次第であります。 まず、砂防指定の見通しあるいは対策についてのお尋ねでありますが、夜間瀬川の夜間瀬橋から下流については河川勾配が50分の1から80分の1という勾配でありまして、河川としては急流河川に属し、洪水時にはお説のように乱流等による河床変動を繰り返しているのが現状でございます。このことから平成2年度、県において夜間瀬橋下から千曲川合流点までの7キロメートルに距離標を設置するとともに、河床の変動調査に着手をしてもらっております。砂防指定地域については、これらの基礎資料をもとに県河川課、あるいは県砂防課において協議をし、その担当課を決定したいというふうに県の方の説明でございます。いましばらく基礎データの収集に努めたいというふうにも言っておりますので、私も早期調査完了を待ちのぞみながら、これに大きく期待をしておるところでございます。県としては、現在上流で行っている国庫補助砂防事業の測量試験費で夜間瀬橋下からの模型実験が行えるかどうか、建設省と協議中というふうにも聞いておるわけでありまして、ご質問の中にありましたように期成同盟会、あるいは市の立場から強く要請をしてまいった結果、県の対応も非常に前向きになってきた、積極的になってきたというふうにとらえておりまして、今後に大きく期待をいたしておるところでございます。 また、夜間瀬川の整備については去る8月27日に、土木部長を初め各担当課長に私から県議も同行を願って強く陳情をしてまいりましたが、その内容は夜間瀬橋から笹川までの区間は山ノ内町と夜間瀬川の中で隣接をしているということでありますので、山ノ内町で陳情した際にも同等の要請を土木部長以下にお願いをした経過がございます。この考え方は従前、建設省の考え方を県が市に対して説明をしているものと受けとめておりますが、夜間瀬橋から上の今ごらんになってみえるような低水位護岸溝が完了するまでは、夜間瀬橋下流について着手することはできない、こう言っておったわけであります。しかし夜間瀬橋から上流についてはご承知のように整備ができましたので、これから夜間瀬橋から下について整備に着手をしてもらう、これが筋論であります。ただ問題は砂防指定をとるということがやっぱり大事だろう、大事だといいますか先決だろう、そういうふうに思いますが、いろいろ県と話し合いをしている中で、何とか一日も早く夜間瀬橋上流と同じような状態にするためには何をどうすべきか、あるいはどういう制度をどういうふうに使うべきかというようなことで、県も前向きに考えてくれているようでありますので、ご承知おきをいただきたいこんなふうに思うわけであります。 そこで、河川敷の有効利用という点についてのお尋ねでありますが、河川敷の利用についてはいろいろ考えられるわけでありますが、十三崖には天然記念物の長元坊が生息をしております。自然を配慮したものでなければならん、そういうものと競合するような河川敷の利用というようなことについては、これはまた問題があるわけでありまして、そういう意味の整合性といいますか、そういうものに配慮した夜間瀬川の河川敷利用というものを考えていきたいというふうに思います。そしてお説のように市民の憩いの場となり、また水に親しむことのできる親水施設等の整備ができればと私も考えておるところであります。夜間瀬川には夜間瀬川改修期成同盟会というものがございます。先ほどお礼を申し上げましたが、それらの皆さんと相談をしながらやってまいりたいと考えております。 ご質問の中に、その親水という意味で夜間瀬橋下流整備をしたらどうかというご説であります。ご承知をいただいていることなんですが、念のため申し上げておきますと、夜間瀬川の夜間瀬橋直下までは八ケ郷土地改良区の全水利権があるわけであります。したがって、極端に言えば八ケ郷の取水口に全水量を絞って夜間瀬川が水が流れない状態があっても、それは不思議がないわけであります。問題はよく見られるように渇水期になりますと夜間瀬川にはほとんど水がなくなる、こういうことがありますから、それを考慮すると水辺公園というような発想は、少なくとも八ケ郷取水口下流では考えにくい、そんな気がいたします。ただし河川敷を有効利用するということについてはお説のとおりでありまして、それにはやっぱり低水位護岸をやって、常時流れるところは一段深くして細くして、そしてその両側をいろんな意味で利用していくような考え方、それが現実的であろうと存じます。例えばゲートボール場というようなこともある、しかしこれはあくまで河川敷でありまして、河川管理者でありますところの知事が河川敷の位置利用というものを許可した場合にのみできるわけでありますから、河川敷内に永久的な、あるいは半永久的な施設をつくるというようなことは、これは無理があろう、こんな気がいたします。したがって、くどいようでありますが、低水位護岸をやって、その両側をならして、そしてそれを何に使うということは地域の皆さんと相談をしながらやっていくと、わかりやすく申し上げると夜間瀬橋から上流、山ノ内地籍で使われているような格好で、河川敷利用というものを考えなければならんというふうに思います。 そしてオリンピックに絡めて駐車場ということでありますが、今申し上げたように河川敷はあくまで一時占用といいますか、一時使用というものの許可でありますから、例えばオリンピックのために駐車場をつくったとしても、それはあくまでオリンピックの期間中というようなことになろうと思いますし、問題はそういうもので中野市が満足していいのか、もっとオリンピックをばねにして中野市の将来にわたるオリンピック活用といいますか、そういう判断がなければならないのではないか、まだオリンピックのための駐車場というようなものについては、県から全く構想も出ておりませんし説明もされてない、中野の市長、議長の名前でオリンピックについてシャトルバスに乗り換えるための駐車場は中野市内に設けてくれと、こういう意味の陳情をしているわけでありまして、これに対するまだ返事といいますか、明快な答えは出ていないわけでありますが、いずれにしても夜間瀬川の河川敷を有効に利用するというには地域の皆さんと、地籍の皆さんとよく相談をしてやっていく、それにはくどいようでありますが、まず低水位護岸をやって川の整備をするということでなければならん、こんなふうに思うわけであります。 以上答弁といたします。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位5番 水資源の確保について、都市景観の整備について、5番 高木尚史君。      (5番 高木尚史君登壇) ◆5番(高木尚史君) 5番 高木尚史でございます。 水資源の確保と都市景観の整備についてお伺いをしたいと思います。 最初に、水資源の確保についてお伺いをいたします。 水というものは私たちが生きていく上で、土やあるいは空気とともに大変生活の基礎をなしている重要なものであります。しかも水は私たちの生活環境の中で気体や液体、あるいは個体へとその姿をさまざまに変えて、その存在状況も雨や霧、あるいは地表の川や湖、あるいは地下水へとそれぞれ異なった様相で私たちの前に出現をし、私たちの生活から切っても切れないという大変大切な関係にあると言っても過言ではないだろうというふうに思います。中野市におきましても工業立地に伴いまして工業用水の増量、あるいは生活水準の向上など下水道の普及による増量など水の需要の増大を見込んで、水位変動の激しい地下水の依存から表流水への水源変更など、それらを求めた水源確保を長期計画の中でうたっております。また4年度完了を目指します第6次拡張事業でも、1日最大給水量を2万 2,000立方メートルに増加をさせるということを目的にしております。我が国古来の水の利用方法としましては、農業用水を中心として限られた水を広い面にわたって利用するために、上流で使用した水を再び下流で使用するという反復利用が一般的な利用方法でありました。ところが近年にわたってダム建設などによりまして上流や、あるいは下流の調整などの複雑で不自由な反復利用は次第に嫌われまして、独立した水利権が主流を占めるようになりました。一部自然地形に依存をした農業用水の反復利用は残っていますけれども、特にこの端的なあらわれが下水道利用というものにあらわれております。一たん取水をしたその水は一番最後まで行かなければ、この下水道を通じて流れないという、そういう変化需要を起こしてきております。それに伴いまして水の需要、あるいは水源の確保というものが今まで以上に大変、大切な課題になってきているというふうに思われます。そしてこれらの問題とあわせまして今日リゾート開発や、あるいはゴルフ場問題など産業廃棄物の処理問題など飲料水の水源や、あるいは水質汚染など環境問題を中心として、大変多くの国民の皆さんの注目を浴びるところとなっております。 また、千曲川の水を守るという立場から私ども中野市の中でも例えば株式会社ミヤマ工業の産業廃棄物処理施設の建設問題や、あるいは豊田村の産業廃棄物処理施設の汚濁水問題、これれはBODが700PPmという数値を示しましたし、あるいはそのほかにシアンやクロム、亜鉛などのそういった重金属類などが検出をされた結果、急遽汚水処理施設ができたということは皆さん、ご承知のことだろうというふうに思います。あるいは問題になっております千曲川河道の旧古川の埋め立て問題など、地域住民の水資源にかかわっての関心を大変大きく深めております。安全な水源確保というものは住民の健康を守る立場から市として、そのことをきちんと確立をしていくという行政の使命でもあるというふうに考えるわけであります。 水源問題に関しましては各地でゴルフ場の農薬使用や、あるいは有機溶剤の使用などが安全性の観点から論議がされています。長野市と牟礼村におけるゴルフ場問題は、今まさにその1つの例としてあらわれている問題だというふうに思います。水道水の安全性を確保すべく、現在では高度処理方法として中間塩素処理や生物処理、あるいは活性炭オゾン処理等などいろいろと着手研究が進められているようであります。この方法はあくまでも汚れた水を処理をするという事後処理方法であって、最初から安全な上水道を供給をするというその根源に当たってはおりません。そのためには河川の汚染をさせない、あるいは有機物質の使用などをやめるという、そういう努力も私たちはしていかなければならない問題だというふうに思います。 また、水源汚濁が進行することによりまして1981年の4月に厚生省はトリハロメタン対策というものを発表しております。これは水道水の水源がそれぞれ河川や、あるいは湖などから取水をしているわけですけれども、この原水の汚濁が進行すればするほど、浄水過程の塩素量をふやさなければならないということになるわけであります。そのことによりまして発がん性物質であるトリハロメタンというものの発生量が増加するおそれがあるという、こういうところから政府としてこのトリハロメタン問題についての対策を発表したところであります。さらに最近でも政府はことしの7月の22日に水質汚濁防止法の施行令の改正令を決めまして、発がん性のある有機溶剤トリクロロエチレンとテトラクロロエチレン、これを規制対象とすることを決めました。これは地下水汚染を防ぐという目的のために排水基準を適用するということにしたわけであります。中野市内でもこの有機溶剤を使用している企業があるというふうにお聞きをしております。あるいは建設省の北陸地方建設局では管内の1級河川の1990年度の水質調査結果をまとめました。千曲川水系でも生物化学的酸素要求量、BODと申しますけれども、このBODの基準値1リッター当たり 2.0ミリグラム以下を超えましたのは更埴市の千曲橋、そして中野市の立ケ花橋、さらに下流の飯山市の大関橋などが挙げられ、そしてこの汚濁は昨年よりも悪化をしたというふうに発表されました。 このようなことを考えてみますと、中野市の水資源をどのように守っていくのか、確立をしていくかということが大変大きな課題になるわけであります。そこでお伺いをするわけですけれども、その1つは大切な水を守っていくという意味から、漏水を防いでいかなければならないというふうに思います。その点で現在進められている石綿管の布設がえの進捗状況はどのようになっているのか、あるいはこれに伴いまして石綿管に使用されているアスベストによる健康障害というものが議論をされております。老朽化をしますとアスベストが剥離がされ、それによっていえば毒性、発がん性に結びつくというような議論があるわけですけれども、この辺の健康障害の問題についてもお伺いをしたいと思います。 2つ目には、中野市全体の中でそれぞれ各地に水源を持って現在でも取水をしております。これらの水源確保とその水の安全性について、どのような状況になっているのかお伺いをいたします。 3つ目は、旧千曲川河道古川のイージェック社による産業廃棄物の埋め立て事業が計画をされています。これはそれぞれこの議会の中でもいろいろ議論がされておりますけれども、別な視点から申し上げまして、今、古牧水源は埋め立て予定地から約5キロメートルほど下流にあります。そしてこの水源は地下16メートルから地下水をポンプアップをし、さらにこの地下パイプは千曲川から20メートルしか離れていないという、そういう水源地であります。この現実を考えてみたときに、この埋め立て事業と水資源という問題では、大変大きなかかわりを持っているとういふうに言わざるを得ないわけであります。そこでこの埋め立て事業が、水質汚染の心配に必ずや結びつくのではないだろうかというふうに心配をするわけでありますけれども、この点についての水質汚染の心配がないのか、その点についてお伺いをしたいと思います。 次に、都市景観の整備についてお伺いをしたいと思います。 箱山の採石問題については、この議会の中でもいろいろ議論がされております。自然保護の観点から議論がされましたし、あるいは角度を変えてみれば景観という問題からも大変大きな問題だというふうに思うわけであります。中野市のシンボルとしてある箱山が、遠くから見たときに赤茶けた肌を出しているという、そのことは景観として中野市にとってふさわしくないという、そういう議論が起きるのは当然だろうとういふうに思います。あるいは高社山のあの頂付近におきましての中継アンテナ問題も、景観上から好ましくないというような問題も議論がされました。このように直接私たちが視覚の中に飛び込んでくる自然や建物、あるいは風景というものは個々人の受けとめ方は違うにしましても、共通する美しさを保持をしていくということが望ましいことだというふうに思います。 中野市は、北信濃の中核都市として市街地の活性化が唱えられています。あるいは公的事業の中で駅南区画整理も進み、そして中野駅舎の新しい姿や、そしてその付近における図書館の建設など、その地域地域にマッチをした、そういった大きな要素というものをいつも直視をしなければならないというふうに思うわけであります。さらに国道 292号線の拡幅も発表され、さらにはオリンピックに向けて高速道、あるいはそれぞれの道路等の改良あるいは整備などが進むというふうに思います。それに伴いまして沿線における広告や看板の立地、はんらんなどが予想されるわけであります。さらに中野市としまして、ことしの3月20日の日に公民館の講堂におきまして、宮本忠長県建築士会長を迎えまして都市景観シンポジウムが開催をされました。建設部長も一パネラーとしてその中に参加をし、多くの意見を出していただきましたけれども、市民の皆さんからも中野市を住みよい郷土として守っていくために、それぞれ多くの角度から意見が出されました。まさに大きな関心を持っているというふうに言ってもいいというふうに思います。中野市の都市景観をこれからどのようにつくっていくのか、そういう今一番大切な時期にさしかかっているとういふうに思っております。私たちの住んでいるこの中野市をどのようにつくり挙げていくのか、多くの市民の合意などを必要とすると思いますし、あるいは広告のたぐいなどは表現の自由という大きな問題もそこにかかわりを持ってきます。それらの中で屋外広告や建物などを含めまして都市景観の整備をこれからどのように進めていくのか、具体的に対応していくのか、その辺の見解についてお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) お答えを申し上げます。 まず、水資源の確保についてのお尋ねのうち、漏水防止のための石綿管の布設がえの進みぐあいということでございますが、有収率向上を図るため第1次配水管再整備事業を昭和55年から、平成5年を事業年度として実施をしておるところでございます。平成2年度現在の布設がえ進捗状況は 80.75%というふうになっております。石綿管による健康障害という心配点でありますが、石綿による健康障害についてはアスベスト粉じんの吸入による健康への影響があると言われておるわけであります。しかしながら、石綿管については昭和63年2月の環境庁大気規制課長及び厚生省企画課長の通知によりますと、アスベストは固定され空気中に浮遊しない状態では、健康障害を起こすことはないというふうに言われておるわけであります。したがって、水道管についてはアスベストは固定されておりますので、健康障害への影響はないというふうに受けとめておるところであります。 次に、水源の確保あるいは水質の安全ということについてのお尋ねであります。水源の確保については地下水はまさに枯渇化の傾向にございます。現在第6次拡張事業を進めておりまして、上水道水量は1日当たり2万 2,000トンの確保がされておるわけでありまして、当面は安定供給ができる状態にあると申し上げて差し支えないと思います。ご参考までに申し上げますと、一昨年のあの渇水時期、夜間瀬川の取水量、そして古牧の取水量、両方合わせましても約1万トン近い余裕があったということでありますから、中野市の上水道水源の現在の必要量というものについては、一応安定確保されているというふうに申し上げて差し支えないと思うのであります。ただし今後、下水道が全域に普及をしてまいりますと、その上水道からの需要量、上水の需要量が大幅に増加されるわけでありまして、基本計画にもあるとおりいろんな意味で水源開発といいますか水源確保というものをやって、そして中長期の水需要に対する事業計画をきっちり持っていなければならん、こんなふうに考えておるところであります。 私の口から申し上げるのも少し体験的になって恐縮ですが、古牧水源は日量約1万 4,000トン弱、これに投入いたしました事業費が約31億円でございます。そしてまた基本計画等にうたっております山ノ内地籍の角間ダムに上水道を1万トン、中野市が参入する、俗に言う言葉としてはダム乗りを計画をするという場合に、恐らく中野市の負担部分が数十億円になるだろう、したがって高木議員の言われる水源確保はそう容易なものではない、したがってある水源を大切に使って、そして水の浪費をお互いに慎むと、市民の皆さんにもそういうことを理解していただく、これが何よりだと思うわけであります。 ただ問題は、中野市内に流れ込んできている水のうち水利権のない水というのは1滴もないわけであります。極端に言えば千曲川の取水についても、もう建設省はこれ以上は取水を許可しないというふうにはっきり言っておりますし、例えば夜間瀬川に流れ込んでくるその水はすべて八ケ郷の水利権、夜間瀬川、少なくとも夜間瀬橋から上は八ケ郷の水利権、そして赤岩、田麦というふうに先ほど池田議員からも話がありましたが、それぞれ水利権がついているわけで、したがってそれを上水道に振り向けるというならば、水利権を買い取るなり、あるいは譲っていただくなり、そういう話し合いがなければ今中野市に目に見える表流水、こういうものは上水道の水源として計画することは不可能、こういうこともひとつお互いに考えてやっていかなければならん、私の口から言うのもおこがましいと申し上げましたが、私の長い経験から言いますと、かつて水源のためのかんがい用水として我々の先祖が大変な苦労をして引き込んでまいっておる水としては、例えば深沢堰とか、そしてまた岩井、田上等の須賀川堰、田上堰と言われるようなものがあるわけで、しかしこういうものも、これからは中野市のともに大切にしなければならん水資源、財産であるという考え方を持って、そして実際に水利権を持ってらっしゃる地域の皆さんとよく話し合って、いかに中野市のための財産として活用させていただくかということも考えていかなければならん、そういう意味で差し当たっては田上堰といいますか、須賀川から持ってきている水は今全く水路の中に水が通ってない、要するに土水路のために水がもう来ない状態になってきているわけです。そして途中にはご承知の木島平のスキー場等があって、堰敷がスキー場になっているわけです。ですからそういうものもお互いに話し合って、いかにして中野市の将来の水資源として持続できるか、大事にすることができるのかということを一生懸命考えている最中であります。いずれにしても水利権というものがある以上は、その水利権者との調整を図って中野市の水源というものを大事にしていかなければならん、それだけはひとつ今後ともご協力をいただきたいということであります。 水質の安全性ということについてお尋ねでありますが、水道法の定める水質検査を定期的に実施しておりまして、厚生省の水質基準に適合した水道水を確保供給をしているというふうに申し上げ、またご理解をいただきたいわけでございます。 なお、観光開発等による水資源の汚染ということがありますが、今中野市の場合は先ほど申し上げましたように、ある水源の上流部分で観光開発等の計画があれば、それはまたそういう対応をともにしていかなければならんというふうに思います。 産廃埋め立てによる古牧水源の水質汚染の心配という点でありますが、これは古川地籍に絶対に汚染なり公害なりそういうものが出ないという保証、そういうものがこれからの世の中には絶対に必要だということですから、そういうものがはっきりするまでは少なくとも古川地籍の埋め立てというようなことについて、これを古牧水源と結びつけて議論することは差し控えたいということであります。少なくとも古牧水源の汚染があってはならないという立場で、今後も清潔な水を供給をしてまいりたいと存じます。 なお、建築物とか屋外広告とかについてのお尋ね、そして都市景観というようなことについてでありますが、これはもう当然でありまして、人間がそして中野市民が自然の中にどうやって調和して生きていくか、そして人間も生きられたり自然も保護されたり景観も保護されたり、これは当然なことであります。したがって自然保護、景観保護、あるいはその他の必要な中野市のとるべき道については、今後十分配慮していきたいというふうに思っております。 以上。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。(休憩)(午後0時01分)---------------------------------------(再開)(午後1時01分) ○議長(荻原勉君) 休憩前に引き続いて会議を再開いたします。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 5番 高木尚史君。      (5番 高木尚史君登壇) ◆5番(高木尚史君) 5番 高木尚史です。継続でお願いをしたいと思います。 最初に、水資源問題についてですが、アスベストの健康破壊問題でありますけれども、これは恐らく厚生省から通知が出ているということでありますけれども、私が考えるのはやはり例えば厚生省から出ているその中で、アスベストの浮遊粉じんを吸入することによって健康障害が起きる、したがって水道管のアスベストは俗に言う浮遊粉じんには入らないから大丈夫なんだと、そういうことだろうというふうに思うんですけれども、しかし考えてみると、この石綿管そのものが老朽化をすることによって、このアスベストそのものが剥離をしていく、その含まれた水道水を飲むということは、結果として浮遊粉じんを吸入したことと同一の状態になるわけですから、それによって健康障害が起きるということは当然のことだろうというふうに思うんです。そういう立場からするとやはり早急に、この石綿管の布設がえが 80.75%の進捗状況だというふうにお答えがありましたけれども、早急な布設がえというものは、健康というものを考えたときに必要になるのではないだろうかとういふうに思います。その辺で改めてご見解をいただきたいというふうに思います。 水源の確保についてです。それぞれやっぱりご答弁ありましたように、水源の確保というのは大変言葉では簡単な問題ですけれども、実際問題どういう水源を確保していくのか、あるいは水量を安全なものとして確保していくのか、あるいは一定量を確保していくという、そういった要件を満たさなければならないという点では大変大きな課題だというふうに思います。加えて水利権という問題も出されましたけれども、水利権も大変大きく影響してくるという、そういう認識では一致をしているというふうに思うわけです。 しかし、その水源問題について考えてみると、ゴルフ場の問題については先ほど申し上げましたけれども、今また新たに例えば山ノ内はスキー場のそれぞれ多くの設備が整えられていますし、その中でオリンピック問題もそうですけれども、競技場会場としてのスキー場の立地条件があります。その中で例えば競技コースを維持をするために、硫安の散布というものが大変最近大きな関心を呼ぶようになってまいりました。中には硫安の散布という問題があるから夏スキーを中止をしたという、そういうスキー場もありますし、山ノ内でもこの硫安散布の影響が、どういうところに出てくるのかという調査をするというようなことも報道されていました。そのようなことを考えてみると、やはり夜間瀬川水系なり、あるいは角間ダムの問題もそうですけれども、このように目に見えないところでの、環境破壊と水源の汚染というものが出てくるのではないだろうか、そういうやっぱり心配をするようになってしまうわけです。あるいは水源問題でいきますと、北部の工業団地を誘致をするということで、これから水質調査やあるいは地質調査が始まるわけですけれども、当然のように工業用水の水源確保というものが課題になるわけです。としますとやはり古牧水源にかかわって多かれ少なかれ、この水源問題というのは当然影響が出てくるのではないだろうかというふうに思っているところです。したがって、そのようなことを考えていくと水源の確保というものは大変難しい状況だろうというふうに思うんです。 中野市の今の現況を見ますと、例えば企画部には水政対策事業として水源推進確保のための関係団体との連絡調整を行う、そういった事業があるようでありますし、さらには中野市の水政対策調査会条例というものがあって、その第1条で総合水利計画について必要な調査研究をするために、この調査会を設置をするという、そういう機構もあります。そういった機構そのものの連携を密にしながら水資源や、あるいは水の安全性というものを確保していくという、そういうことが必要ではないだろうかというふうに思うわけです。例えば地下水問題申し上げましたけれども、一部の地域ではこの地下水を利用しているところが中野市でもございます。その中で最近耳にするわけですけれども、特にこの地下水問題は水利権とかそのような複雑なものがないがゆえでしょうけれども、その井戸を改めて掘削をする、その中で隣近所のその井戸がいわば噴出量が変わってくるという、そういった隣近所のトラブルのようなものが発生をしてきているというような、そういうことも聞くわけであります。このように水の問題というのはなかなか、それぞれの生活の中で大変な問題を抱えているとういふうに思うわけであります。 その中で古牧水源、市長から経費の問題も含めて出されました。確かに第6次拡張計画の中では古牧の東水源が1日 8,916立方、そして西水源につきましては 4,994立方メートル、合計1万 3,910立方の取水計画になっております。これは中野市の1日最大給水量2万 2,000立方メートルからいいますと、約60%をこの古牧水源で取水をするということになるわけです。そうしますと、この古牧水源をどれだけ私たちが安全な水源として、あるいは行政として確保していく、守っていくのかというのが大変大きな課題になりますし、市民の関心事にもなるのではないだろうかというふうに思うんです。そういう点ではこの古牧水源問題とイージェックが進めようとしている埋め立て事業の関連というのは、どうしても切っても切れない、そういう因果関係が出てくるというふうに思います。 先ほど市長の方から水源を汚すという、そういうことであってはならないという立場から反対という態度表明があったわけですが、これは1つには例えば今の埋め立て問題が築堤問題だけではなくて、そのほかに私たちの中野市民が利用する水源問題としても、その問題がきちっと確立ができなければ反対をしていくという、そういったことの理解をしていいのではないだろうかというふうに思うわけですけれども、いずれにしましてもこういった水の環境公害というものは熊本県の水俣病や、あるいは阿賀野川、神通川などの流域における公害問題など、これは目に見えてすぐ出てくるのではなくて後年にわったて出てくる、そういった公害の状況であります。したがって、これは後々の世代まできれいな水を残し、そして環境公害を残さない、健康を守り続けるという、そういう立場からこのことをきちっと確立をしていかなければならないというふうに思います。そういう点で県の環境影響評価準備書ですか、それが出ていないという状況の中で、公式なコメントそのものができないという現状にずっと来ておりますけれども、改めてこの埋め立て問題と古牧水源の汚染問題についてのご見解がいただければというふうに思います。 最後に、都市景観の整備についてです。今後十分配慮をしていくというご答弁でございます。しかし、これからのこの環境を含めて都市景観をどうするのかというのは、早急に進めていかなければいけないのではないかと思うんです。 といいますのは、先ほど申し上げましたようにオリンピック関連も含めまして、どんどん交通体系が進んでくる、それに伴って多くの業者やあるいは中野市内における建築物の構造、あるいは様相というものも変わってくるだろうと思うんです。それに先駆けてどのような方向で都市景観を守っていくのかということをつくっていくべきだろうと思うんです。きのう締め切られました長嶺ニュータウンのあの造成地も1つは建築協定というものをつくって、あそこの都市景観を守ろうということは大変大きな1つのモデル事業だと思うんです。シンポジウムの中でも建設部長が言ってましたけれども、あの地域の電線の地中化をするには約80億円ぐらいかかるんだというような見積があったというふうにお聞きをします。今、建物が建つ前のあの長嶺ニュータウンを見てみますと、電柱がものすごく立っている。そこを見ると、なるほどあの電柱のいわば目障りなものが目につくわけですね。建物が建てば、それはその陰に隠れるかもしれませんけれども、あのおびただしい電柱というものは1つの景観に大きな影響を与えているだろうと思うんです。そのことと同様に中野市内や、あるいはその道路の沿線における広告物あるいはいろいろな建物の問題というものは、それと同様に景観について大きな問題を投げかけてくるのではないだろうかと思うんです。したがって、そのようなことを具体的にこれからどのように進めていくのか、少し具体的な今後の対応などがあれば、その点についてご見解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) 石綿管についてはご質問のとおり、ただ全部市の事業はそうですけれども、計画的に財政的に整合させて可能な範囲でなるべく早くやるということであります。 それから、もう一つは古牧水源とイージェックとの関係でありますが、イージェックは公害があってはならないという前提で物を申し上げているわけであります。したがって、堤防だけで基準を云々するということではない、いずれもしかしおっしゃるように水俣病、あの発生時点がいつであったかは別として、あの当時と比べれば少なくとも今日は、どこの地点でもどの水でも水質検査というのは可能なわけであります。例えば石綿管あるいは古牧水源等について必要な水質調査というものもして、少なくとも安定を確認しなから水を供給をしていく、景観については人間が住む、そして住むために必要な条件、さらには個人の財産というものをどう公の立場で、最小限に犠牲をとどめながら最大限の景観保護、そういうものを考えていけばいいのかということで先ほどお答えを申し上げたとおりであります。 なお、細部につきまして担当部長から説明させます。 ○議長(荻原勉君) 水道部長。      (水道部長 伊藤明雄君登壇) ◎水道部長(伊藤明雄君) 市長の答弁で補足をして申し上げます。 アスベストの健康につきましては、先ほども市長から申し上げたとおりでございますけれども、繊維として空中に浮遊した場合にその状態にあると、人が吸入した場合には健康への影響があるというふうに言われておりますが、石綿管についてはセメント等で固定をされておりまして、地中に浮遊するという状態ではありませんので健康障害にはないというふうに考えられております。 なお、昭和62年の9月に東京都の水道局で実験をいたしまして、石綿管の使用による水道水その結果、水道水にアスベスト繊維が全く検出されてなっかたというようなことで、水道水については安全であるという報告がなされておりますので、私どもも現在の段階では安全であるという判断をしております。 それから、水質の安全性については、これは水道法に基づきましてそれぞれ所定の検査をしております。長野県の薬剤師会検査センターへ依頼をしまして検査をしているわけですが、全項目の検査等についても年1回、これは26項目もあるわけですが、そういった検査をしながら安全な水を供給をしております。また定期検査これも月1回、あるいはトリハロメタンの検査、それからトリクロロエチレン等の有機塩素系の化合物の検査、これらも義務づけによって検査をして、いずれも基準以内に適合をした水を供給をしているところであります。 以上であります。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) 市長答弁の補足申し上げます。 都市景観の関係でございますけれども、先ほどご質問の中でもございましたけれども、昨年初めて都市景観に関するシンポジウムを開催したわけでございますが、大勢参加していただきまして感謝しているところでございます。長嶺ニュータウンの関係でございますけれども、これにつきましては建物はもちろんでございますけれども、景観についてもモデル的団地となるよう建築協定の締結を予定しているところでございますが、既にご承知のとおりでございます。この協定では大型看板類の禁止、それから建物の高さ、色等の制限、それから緑化の推進及び隣接地との空間の確保等を盛り込みまして、景観対策に取り組んでいるところでございます。景観に対する施策、ことに広告物におきましては個人個人の利害にかかわるものでもございますし、また電線の地中化等においては整備費の問題等もあり、大変難しい面もあります。先ほど昨年のシンポジウムの中で長嶺の電線地中化に80億というふうに、議員さんの方からお話がありましたましたけれども、六十数億とそういうふうに申し上げたつもりでございますので、よろしくお願いしたいと思います。なお、マンホール式の場合でも16億ぐらいはかかるとこういうことだったわけでございます。しかし、中電の方針といたしましては、そういう団地にはいろいろメンテナンスも考慮いたしまして原則的には地中化しない、そういう方針だそうでございます。私どもの方といたしましては景観につきまして、県の景観対策検討事業というものが実施されておりますけれども、現在検討中でございますが、この検討を参考といたしましたり、幅広い関係者と相談することも必要であります。研究会の設置等今後の景観づくりの進め方を慎重に検討したいと考えています。本年も昨年に引き続きまして景観シンポジウムを予定しているところであります。市民の皆さんの景観に対する関心を一層高めるべく努力してまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしくご協力ご理解をお願いする次第です。 以上です。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位6番 浜津ケ池浄化と文化公園周年活用について、3番 酒井篤君。      (3番 酒井篤君登壇) ◆3番(酒井篤君) 3番 酒井篤でございます。 通告を申し上げた浜津ケ池浄化と文化公園の周年活用について、ご質問を申し上げたいと存じます。 3月議会におきまして、浜津ケ池のしゅんせつ浄化並びに湖畔の整備について市長さんより、工事によってはがれた緑の定着を待って取り組みたいというご答弁をいただきました。建設部長さんにお伺いいたしますけれども、既にもう計画の中に、頭の中に計画をされてガイドラインができているかもしれませんけれども、私はそういう立場から、もしもそういう計画ができておったとするならば、その中に私のこうしたご意見も入れて計画を立てていただきたい、そういう意味から質問したいと思います。 8月の17日に私は、出孫と娘4人で文化公園を約4時間をかけて散歩、見学をしてまいりました。新設されたミニカーも大変なにぎわいを見せていましたし、それぞれの施設も大勢の皆さんでにぎわっていましたが、夏の日が照りつけて汗だくの4時間でもありました。この散策の中で感じましたことは浜津ケ池の浄化のことであります。心なしか春先の濁りから青みが感じられるようになった浜津ケ池、徐々に緑が根づいてきたんだなあとしみじみと感じながら木陰で一休みをしていますと、ここに小川が流れていたらなあ、いいのにねえという声が近くで休んでおられたお客さんの方から聞こえてまいりました。汗だくで木陰に休んだとき、さらさらと流れるせせらぎに手を入れて汗をふく、自然の思いが言葉になったと感じたわけであります。浄化にはどうしても対流が必要でありますが、ボーリング等によって良質の地下水が確保できる地でもあり、人工小川を文化公園内につくって、流下させて浜津ケ池に注ぎ込む、また浜津ケ池の水そのものを人工小川に流し込んで、この両方の流下によって浜津ケ池浄化を図ったらと思うのであります。創造館から浜津ケ池の落差利用で小型水車の発電も考えられるのではないでしょうか。ポンプアップの節電も考えられるのではないかと思うのであります。浄化に必要な対流が、どのくらいの水量が必要なのか専門的な数値はわかりませんけれども、小川が流れ水車が回る、その景観と涼感、水が浄化されることによって、今まで絶えてしまったような蛍等いろいろなものが、ミズムシとか小魚とか水草、シジミ貝等がよみがえるようになるように思うのであります。清く澄んだ浜津ケ池がよみがえれば、釣り池としても立派によみがえります。その浜津ケ池がよみがえったときには、あの周辺に作付て、あらゆる果樹の観光農園的な利用も考えられ、それによって文化公園を訪れるお客様の数も今まで以上にずっとふえるのではないか、そんなふうに思うわけであります。どこにもシーズンとオフはありますけれども、できる限りの努力、工夫、アイデアによってせっかくの公園の活用を図るべきであると思うのでありますが、どうでしょうか。そのためにも浜津ケ池浄化に着手される計画の中で、また計画があるならばその中に組み込んでいただいて検討されることを、心からお願いを申し上げたいと思います。 また、総務関係で同僚の芦沢議員さんの方から施設の拡充面についてはいろいろとありましたので、私は省かせていただきますが、芦沢議員さんの申されるとおりであると思います。どうぞできるだけ早い時期に実現されるように、私からも心からお願いを申し上げて質問といたします。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) お答えいたします。 浜津ケ池の浄化ということと文化公園周年活用ということでございます。今ご質問の中にもございましたけれども、浜津ケ池の水の浄化につきましては本年3月議会で市長の方から答弁申し上げたとおりでございます。文化公園の草木の繁茂によりまして、降雨時における浜津ケ池の濁度もかなり低下してきていることは事実でございます。私どもとしては一日も早く文化公園の緑の完全復元に期待するところでありますし、また努力もしていきたい、そういうふうに考えているところでございます。現時点では浜津ケ池の堆積土砂のしゅんせつ等による浄化も非常にいい方法ではないかというふうに思われます。しかし恒久的な浄化を図るには浜津ケ池のいわゆる底、それから周囲の護岸でございますが、この構造と池自体の改修も必要ではないかというふうに考えておりまして、十分な検討が必要ではないかとそんなふうに思っております。 ご意見のボーリング等による地下水の利用についてでございますが、井戸の位置の選定のほか、その集水量等地下水確保の可能性、あるいは経済性等十分調査検討することが必要であることはご承知のところだと思います。また地下水を小川により公園内を流下させ、浜津ケ池へ流入させることにつきましても井戸の位置、あるいは公園施設等の配置状況等から水路維持の選定のほか、蛍というようなこともございましたので申し上げますけれども、蛍の生息を考えるならば必要な水路延長、それから勾配、水深、水温、流速等も考慮することが必要ではないかというふうに考えます。地下水確保とあわせ、その可能性を調査した上でないと判断できないというふうに考えております。しかし非常に貴重なご意見でございます。今後の池の浄化と文化公園の通年利用促進の対応策の参考とさせていただきたいと思いますので、またそれらについて前向きに検討してまいりたいと思いますので、よろしくご理解をお願いしたいと思います。 以上です。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位7番 片塩33号線先線、長嶺ニュータウン以北の道路計画について、4番 高橋和幸君。      (4番 高橋和幸君登壇) ◆4番(高橋和幸君) 4番 高橋和幸でございます。 通告しておいたとおり片塩33号線先線、長嶺ニュータウン以北の道路計画について、担当部長に質問したいと思います。 この件については西部丘陵開発の一環として計画されていると聞いております。丘陵を南北に走る道路でございまして、既に片塩地籍から文化公園に入り、長嶺ニュータウンの七瀬・大俣線のところまで完成しております。それ以北田麦、厚貝地籍を経て壁田松崎線に交わるところまででございます。高速道中野インターは平成6年供用開始に備え、関連道路が計画されて工事も着々と進んでおります。また西部丘陵に位置する北信濃ふるさとの森文化公園も4月にオープンして、市民の文化憩いの場として広く利用され、その北に位置する長嶺ニュータウンも売り出しが始まり、今議会冒頭、市長のあいさつにもありましたとおり大変盛況とのこと、まことに喜ばしいことでございます。長嶺丘陵は西に千曲川が流れ、東には市のシンボルである高社山、また東南には志賀の山々が望まれ、南は高丘、平野地区から、北は壁田の城山までそれぞれ違った趣のある景色が楽しめる絶好の景勝地でもあります。また現在進められておる北部幹線農道も高社山の中腹を走るよう計画をされており、今までと違った北信五岳を望むことができると想像できます。この2本の道が西と東に完成すれば中野の現在まで見られなかった顔が見られるだろうと、今から楽しみにしておるところでございます。 また 292の交通量解消について、冬期間スキーバス等の増加により七瀬交差点より江部交差点に至るまで、ラッシュのときは約1キロの区間でありますが、ひどいときには1時間もかかる現状です。この道の完成によりましてこれらの交通量も緩和できると思います。この道路については長嶺ニュータウンを造成するに必要な雨水下水を放出するため団地の北、田麦、厚貝地籍を経て千曲川に放出する水路、準用河川を建設する折、地権者また地元区への説明で既に12メートル幅道路計画を提示されております。また、山林を崩し地形を変えて農地造成と一緒に河川を建設したので、河川に沿って一部道路用地、約 500メートルほどの道路用地も既に確保されております。またその後の進展が2年ほど経過しておりますが、見られませんので、その後の経過説明と今後の建設見通しについて担当部長からお願いしたいと思います。 最後に、なるべく早い時期にこの道が完成されるよう要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) お答えいたします。 西部丘陵地域につきましては、昭和57年度に策定いたしました西部丘陵土地利用計画に基づき進めてきているところでございます。宅地造成、公園、農用地、工業用地等をまとめた大型プロジェクトでございまして、これらの計画を有機的に結ぶ幹線道路網の整備計画に基づいたものでございます。ご質問の道路は西部丘陵縦断幹線道路として位置づけているものでございまして、長嶺ニュータウンまでは今年度完成することになっております。以北につきましては準用河川の改修の際に、地元土地改良の計画とあわせ道路分を先行して買収し、さらに廓清水を横断する橋梁は計画費で実施したところでございます。先ほど 500メートルと言われた分は土地改良にあわせて先行買収したと、そういうものでございます。このようなことでございますので、長嶺ニュータウンまでの改良の目途も立ちましたので、今後以北につきまして計画を進めていきたいと、そういうふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位8番 緑の確保について、18番 春原勝君。      (18番 春原勝君登壇) ◆18番(春原勝君) 18番 春原でございます。 我が市における緑の確保についてお伺いをいたします。 この件につきましては3月議会でもお伺いをしたわけでございますが、改めてお伺いをいたします。ご承知のとおり地球環境の保全のために、緑を守り育てることは人類全体の使命でもあり、国際的にもいろいろな取り組みをされておるわけであり、国内においてもそれぞれの自治体において、よりよい生活環境をつくるための取り組みがなされておりますが、先日の新聞報道によりますと、岡谷市におきましては緑をふやし快適な生活環境をつくるために緑化大綱を作成し、あわせて緑のまちづくり基金を設立し、将来的には緑化条例を制定、緑豊かなまちづくりを進めるとのことでありました。我が中野市も光と緑のまちづくりを目指し、街路樹や開発に当たりましては緑の復元に努められておられるわけでありまして、着々と成果が上げられております。 一方、市民の関心はまだまだ低いのが現状であると思うわけでございます。このような現状の中におきまして、高速道の開通が近づき大型駐車場を有する大型店等の進出が大いに予想されるわけであります。既存の大型店やパチンコ店等あわせますと、駐車場の面積は大変大きなものになると考えられるわけであります。しかも駐車場のほとんどが効率だけを考え植樹をされていないものが大部分であります。このようなことから駐車場は我が市の緑の喪失の大きな部分を占めてまいるわけであります。行政においては真剣に緑の確保について取り組んでおられる。一方では遠慮なくアスファルトで固め、緑をなくしておるわけであります。まことに残念と言わざるを得ません。駐車場においても工夫次第では植樹をすることは、さして難しい問題ではないと思うわけでございます。木陰をつくり暑い日差しから車を守ることはお客様へのサービスにもなるわけであります。このようなことから一定以上の駐車場に対し、行政の指導により植樹をしていただき、緑化を推進される考えはないか。次に駐車場に限らず、市内全体の緑を守り育て、都市景観の面からも岡谷市のような緑化条例、あるいは緑の総量を確保するための条例等を制定される考えはないか、お伺いをいたすものでございます。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) お答えを申し上げます。 大変結構なご質問といいますかご提案でありまして、緑をより多くつくり出すことについては、おっしゃるとおり力を入れてまいりたいと存じます。例えば今やっております大規模な開発行為に対しては、地域開発事前協議の中で施工者あるいは事業者に対して、できるだけ植栽を実施してもらいたいということで、むしろこれは指導というよりも要請をしている等の例もあるわけであります。とにかく日常生活にとって緑というものは大切であります。おっしゃるとおり中野市が緑の誇れるまちにするようにしていきたい、そんな考えでありますが、条例で制定をして市民に協力を、あるいはまた理解を求めるかどうかということについては、もう少し研究をさせていただきたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 18番 春原勝君。      (18番 春原勝君登壇) ◆18番(春原勝君) 継続でお願いいたします。 ただいまの答弁では駐車場の問題については答弁がありませんので、改めてお伺いをいたします。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) おっしゃる駐車場というのは、ちょっと私意味がわからないんですが、駐車場というのは普通あれですね、商店とか企業とか、そして個人個人、そういうものに緑を植えろというには、これはやっぱりお願いをして植えてもらうと、すなわち先ほど結構なことだ、指導を申し上げ要請を申し上げて緑をふやしていくという、ただそれを条例で縛るということについては、もう少し研究させてくださいということですから、駐車場といわず中野市に緑にしたい場所があれば、それは大いに市も支援をして緑化を図っていくということであります。--------------------------------------- 〔経済関係〕 ○議長(荻原勉君) 建設水道関係を終わり、経済関係に進みます。 経済関係の順位1番 市民農園の整備について、15番 滝沢忠君。      (15番 滝沢忠君登壇) ◆15番(滝沢忠君) 15番 滝沢忠でございます。 市民農園の整備についてお尋ねいたします。 市民農園は旧西ドイツのクラインガルテン、通称小さな庭、イギリスのアラットメントガーデン、小区画農園、アメリカのコミュニティガーデン、交流農園と名称がそれぞれ異なりますが、先進諸国で広く普及されており、都市住民が土と緑に親しみ、安らぎとゆとりの生活を営む場として多くの人々に利用されております。我が国の状況を見ますと、農水省の調査では全国で約 3,500カ所、 550ヘクタールの市民農園が設置されており、長野県下にも 292カ所、43.7ヘクタールの市民農園が設置されているようでありますが、これらはいずれも1区画10ないし30平方メートル程度の小規模集合家庭菜園であり、付帯施設もなく、また景観上からも必ずしも美しいとは言いがたい状況のようです。近年我が国は世界最高水準の経済成長を経て、いよいよ経済大国から生活大国へさらなる発展を目指しており、国民の意識も生活水準の向上や自由時間の拡大等を背景として、物質的な豊さよりも生活や心のゆとり、また自然との触れ合いなどを重視する価値観の変化が進む中で、市民農園の期待が高まってきております。関係者からは都市部における緑とコミュニティの空間、農村部における都市農村の交流の場、高齢化社会の福祉機能、農作業を通じての自然教育機能等々市民農園の持つ公共的、多面的な機能に強い関心が寄せられております。これらを受けて国においても一昨年、農業者以外への農地の貸し付けを認める特定農地貸付法、昨年は農園と付帯施設の計画的な設備を促進する市民農園整備促進法を制定して、いよいよ本格的な市民農園整備に着手したようであります。 そこで私は、本市の立地条件と農村の実情を踏まえて、中野市らしい特色を生かした市民農園整備を積極的に推進すべきであると考えるものであります。地域の農業は担い手の減少と高齢化が進んでいき、また水田農業確立対策の減反等も相まって遊休、荒廃農地が増加しておりますことから、これら遊休地域資源を多面的に活用し、地域農業の新たな発展と農村の活性化を図るためにも、市民農園による都市農村交流の促進が有効と考えます。本市でも長嶺ニュータウンや各団地等の入居者を初め多くの市民の希望者があると思います。この市民農園整備への対応を早急に推進すべきであると思いますが、市の基本的な方向と当面の推進策についてお伺いをいたします。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) お答えを申し上げます。 近年、市民農園は非農家の人が自家用野菜や花の栽培、そしてまた生きがい対策、要するに土に親しむ、そういう意味からいいますと大変いいことだと思うわけでございます。前々から市民農園というものについて全然考えなかったわけではないんですけれども、ご承知のように中野市の場合は農業が非常にまだ盛んに行われている、熱心に行われている、また高度の農業をやられている、そういうようなことも考えて今まで具体的なものにはなっていなかったんですが、個々の土地所有者と非農家、複数の方々とのお約束でいわゆる市民農園的なものがやられておりますことについては、非常に好感を持って見ておったわけであります。今回市民農園整備促進法、そういうものがおっしゃるとおりできまして、県が市民農園の整備に関する基本方針というものを定めて、そして市町村に指導してまいっております。そういう意味で市民農園の開設に向けて具体的な取り組みをしたいと思いますが、内容については経済部長から補足をさせます。 ○議長(荻原勉君) 経済部長。      (経済部長 宮沢武夫君登壇) ◎経済部長(宮沢武夫君) 市長の答弁に補足をさせていただきます。 ただいまご提案のありましたように、用地につきましては遊休農用地や荒廃地を利用することを促進するために、農業委員会と十分協議をして取り組んでまいりたいと考えております。また、その場所でありますけれども利用のしやすい市街地周辺に市民農園を考えておりますが、区画の大きさ等につきましては利用者の要望等を取りまとめる中で、作業を進めてまいりたいと考えておりますので、よすしくお願いを申し上げたいと存じます。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位2番 中心商店街の活性化について、12番 丸山忠雄君。      (12番 丸山忠雄君登壇) ◆12番(丸山忠雄君) 12番 丸山忠雄です。 中心商店街の活性化についてお伺いいたします。 商業環境の激変で中心商店街の地盤降下は日増しに進んでおります。昭和56年に駅前の信州ジャスコがオープンして以来ジョイハウス、中野アップルシティ、コマキ、ヤマダ電機等とことしは本久という、次から次へと攻勢を受けて商業集積が町の中心から郊外へ移ってしまったのであります。平成2年3月にできました中野市商業ビジョン策定報告書の中に、こういうことが書いてございます。魅力ある市にはここがまちの中心であるということが市民にも、ほかから来た人にも一目でわかる場所がある、そしてそれは華やかな商店街でもあり、さらにいろいろな都市的施設が付属している場所が多い、このような中心地は市民にとっても他地域の人にも自慢できることの場所でもある。しかし、今や全国的に人口10万未満の都市ではこうしたまちの中心が失われつつある、中心のないまちが猛烈な勢いで増加している、中心部がなくなっているには2つの大きな理由がある。1つは大型店が中心部を外れた郊外店に出店することによって商業核が分散し、かつての中心街がまちの中心でなくなっているということである。2つ目は市や県がつくる大型の文化会館、市民会館、図書館、美術館、スポーツ施設などコミュニティ関係施設や市役所、公的施設などがまちの中心を離れた、用地の取得しやすい場所につくられているからである。こういう2つの大きな理由があるというように、この報告書は書いております。 また、昨日の信毎の岡谷市のことが書いてありまして、ちょっとご紹介します。中央地区では商店の店じまいが相次ぎ人口減少が著しい。JR岡谷駅一帯と市役所、文化会館、カノラホール、大型店、ビア・アピタ岡谷のゾーンを直結する延長1キロの中央通り、この両側に連なる中央町地区の商店の店舗数は1967年に 115店あったのだが、現在は69店と40%も減少、84年までの17年間の減少ペースは平均年1店、その後は年平均5店と減少に拍車がかかっている。店舗減少は人口減にもつながり、80年以降の市全体の人口減少率 4.3%に対し、同地区は約4倍の17.8%と市街地空洞化を浮き彫りにしている。最近では空き家のままの店舗が目立つ、現時点では市内に新たな商業集積可能地はなく、中央通りの商業の衰退は市全体の購買力、地元滞留率低下にもつながっている。このように新聞記事に出ておりました。 このような厳しい状況の中で近代化、活性化をしようと昭和58年に中野市総合計画をベースにした商業近代化地域計画ができ上がり、その商業近代化地域計画に基づいて再開発をしようと立ち上がったのが、銀座商店街の33地区の33ショッピングセンターの計画でありました。昭和58年から平成元年、4年までの6年間、市及び商工会議所のご協力、ご指導をいただきながら計画実現のために努力されたわけですが、結果的に再開発計画を断念せざるを得ない結果になってしまいました。その後、62年に中野市第2次総合計画が策定され、それをもとに商業ビジョン策定ができ上がりました。この商業ビジョン策定の報告書に基づいて生まれたのが、まちづくり委員会であるわけです。まちづくり委員会の中に活性化委員会があります。各商店街の代表で構成され、地元の意見の集約に努力されて、その要望書、意見書が提出されております。壮大な計画からユニークな意見までいろいろございます。例えば第1駐車場の有効利用に関するものが2つの商店街から出ております。道路拡幅の要望が3つの商店街から出ております。また、北信総合病院を中心とした医療ゾーンとか、電鉄の中野駅と協力して大ターミナル構想、図書館跡の有効利用等々たくさんの要望、意見が提出されております。そこでこの提出された意見、要望書を今後どのように調整し、集約し、どのような手順を踏んで実現していくのか、まちづくり再開発計画が一日も早く計画され、実施されることを熱望しているものですが、今後この計画の展望、また何年後を目途に考えられておられるかお伺いいたします。 余り長い時間がかかっては計画そのものが時代おくれになって、改めて見直しするようでは何もなりません。まちづくり委員会の積極的、精力的審議をお願いして質問を終わります。 ○議長(荻原勉君) 経済部長。      (経済部長 宮沢武夫君登壇) ◎経済部長(宮沢武夫君) お答えをいたします。 中野市のまちづくり協議会の下部組織として各商店会、あるいはまた街区ごとにまちづくり活性化委員会の組織をしておることにつきましては、ただいまご質問の中にありましたとおりでございます。これはまちの活性化を図るために何をしたらよいか、またどうしたらいいかという、その要望意見等をお願いをしてきたところでございます。その結果、まちづくり活性委員会は15商店会のうち14商店会に組織をしていただきました。また、その要望意見はハード・ソフト両事業を合わせて12の活性化委員会からの42項目にわたっての提案をしていただいてございます。去る8月の27日に第1回のまちづくり活性委員会を開催をいたしまして、今後これらの要望等をどのように活性化に生かしていくかという積極的な意見交換をお願いをしたところ、極めて活発なご発言をいただきましたことは議員さんもご承知かと存じます。今後はまちづくり活性化委員会で一応の方向づけをいたしまして、中野市まちづくり協議会で協議検討を重ねていただきまして、まちづくりの基本計画を策定をしてまいりたいという考え方でございます。したがいまして、これらの策定の中で活力と潤いのあるまちづくりを目指して、市民挙げて取り組んでいかなければならない問題でありますので、市、商工会議所、商業者、地域住民が一体となって積極的に取り組んで推進をしてまいりたいと存じております。 なお、先ほど後段、何年ぐらいかというご質問でありますが、ただいま私がお答えをいたしました内容を踏まえた中で明確にしてまいりたいと存じますので格別なご理解ご協力をちょうだいいたしたいと存じます。 以上でございます。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) ここで10分間休憩いたします。(休憩)(午後2時02分)---------------------------------------(再開)(午後2時17分) ○議長(荻原勉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位3番 広域観光の拠点づくりについて、7番 宮崎隆至君。      (7番 宮崎隆至君登壇) ◆7番(宮崎隆至君) 7番 宮崎隆至でございます。 広域観光の拠点づくりについて市長並びに企画部長に質問いたします。 長野県の調査では昨年度、長野を訪れた観光客は延べ1億46万人と初めて1億人の大台を突破したという、平成2年度のスキー場利用客も 2,052万人と、これも初めて 2,000万人の大台に乗り、しかも6年振りにことし4月、5月に開催されました善光寺の御開帳には、事前の予想を大幅に上回る 380万人の参拝客が押し寄せ、数字で見る限り観光長野は絶好調と報じています。また直接投資だけで1兆円、波及効果も考えると2兆円は下らないと関係業界がそろばんをはじく長野冬季オリンピックの開催決定は、新幹線並びに高速交通網の建設を一段と進め、交通の便が大幅に改善され、客もふえるということは皆の予測するところでございます。ところで観光関係者の話によりますと、善光寺や松代を回り小布施の北斎館を見て、中野市の晋平記念館を見学して湯田中で1泊といったルートが確立していると言われます。こんな中で広域観光の拠点としての晋平記念館を位置づけ、観光客のニーズに合っているかと考えたときに、複合的な楽しさに物足りなさを感ずるわけであります。魅力に乏しいということではないでしょうか。一例を申し上げて、大阪生まれで、昭和61年東大法学部を卒業し郵政省に入省、今度信濃中野郵便局長になられた29歳の新局長の言葉の中に、北信地方へは観光で小布施町に2度、湯田中に1度訪れているが、中野は残念ながら通過してしまって覚えていないということです。また今回の転勤で自分の同僚に長野市あるいは小布施町の北の市とか、志賀高原のふもとの市とか説明しないと赴任地をわかってもらえなかったと言われ、その新局長が全国レベルでの知名度を高めるまちづくりも必要ではないかという意見に接し考えさせられました。浦野議員も触れられていましたが、晋平記念館の年度別の入館数も初年度の62年3万 4,000人、63年度4万 4,000人、平成元年度4万 7,000、平成2年度4万 6,000人と推移し、特にことしの5月には善光寺の御開帳と関連するのか、1月で1万人弱の入館数を見ています。 では、隣の小布施町の状況はどうなっているかということで、私の知り合いで町会議員で総務文教委員長の神田さんから入手した資料によりますと、北斎館は昭和52年に開館され、当時は2万 5,000人ぐらいの入館があり、昭和56年ごろ8万 5,000人となったが、昭和57年に岩松院北斎の天井画が、テレビ新聞等で本物であるとかにせものであるとかという論議が頻繁に報道され、これが一種の起爆剤となり、観光客がふえ始めたとのことです。それに加えて町が推進した町並み修景事業が評価され、両方が相乗効果を出した。しかも民間のまるまる商店でまるまる堂がお互いに競って宣伝し力を入れてきたと、また町がさまざまなイベントを組んで誘客を図ったなどの結果、北斎館の入館数は昭和62年度で19万人、昭和63年度19万人、平成元年度で23万人、平成2年度で24万人、高井鴻山記念館は6万から8万人の入館数、岩松院は宗教法人ということで数字は明らかではないが、清掃料として1人 150円という方法がとれらているが、北斎館の65%は推定されるとのことです。特に昭和60年に入館数が15万人を記録した時点から、商店が町と歩調を合わせ統一した町並み修景事業として店舗の改造を行い、著しい伸びに一役買ったとのことです。年42万人となると1日平均 650名以上、バス10台ということですから、ピーク時のにぎやかさは想像に絶する感があります。とにかく隣の町までこれだけの人が訪れているわけですから、また今年度5月の晋平会館への入館数が、御開帳との関連からか月1万弱あったということを考えるときに、やり方によっては可能性はあるということです。最近の観光客は1カ所で複合的な楽しさを求める傾向の中で、記念館付近の施設整備の再構築を行い、魅力ある拠点をつくり出す必要があるのではないでしょうか。私どもが議員同士の中に部会を設け研究会をしている産業観光部会へもビデオを作成しアイデアを提案してきた人もいます。また体験コーナーを幾つも設置し1つのゾーンをつくったらとか、温室を含めた大花卉園を設置したらなど提案してきた人もいます。皆心配しているということです。このことに関する市長の方針をお伺いしたいと思います。 また、市政40周年高速道中野インター開通が重なる平成6年度に2週間ぐらいの大イベントを行いPRに努めたらと考えますがいかがでしょうか。市長にお尋ねいたします。 なお、平成4年から平成5年度に完成を予定されている晋平の里間山温泉公園の基本的な構想と記念館を広域観光の目玉としたときの関連性について企画部長にお尋ねし質問を終わります。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) お答えを申し上げます。 まず、広域観光の拠点づくりについてというご質問、そしていわゆる皆さんが既にもう研究議論をなさっていらっしゃること、それから日常の対話の中で話し合っていることについては、もう十分ご承知でありますので、あえて重複を避けさせていただきます。単刀直入にお答えを申し上げたいと存じますが、まず小布施町との比較でございます。小布施町は少なくともようかんのある町、売る店がある町、これはもう歴史的時間、距離からいきますと、これは中野と雲泥の差があるわけです。そして今おっしゃるように、ちょっとしたことが契機になったとは言いながら、全国的に知名度の高い観光拠点が小布施町にはもともとあるということであります。そしてもう一つはやっぱり今おっしゃったように町も議会も、そして観光関係者も小布施の場合はみんな協力し合っておりますが、大変失礼な言い方でありますけれども、小布施の町長さんに私が小布施の町として、あれだけのものに町費をどのくらいかけているんですかと、これは雑談としてお聞きしたんですが、町長さんに言わせれば、いや町はそんなに金かけてないんだと、一方、これも聞いた話ですから大ざっぱな数字というふうにお取りいただきたいんですが、ようかんの売っていらっしゃる皆さんは広告料だけでも年間1億をかけてらっしゃる、そういうものと我が中野市を比較してみますと、まず全国的に知名度の高い、いわゆる観光と言われるまちであったとは言いがたい今日までの歴史がある、そして中山晋平さんは知名度の高い、これは全国的なものですけれども、少なくとも晋平記念館を生誕 100年を機会に何としてもつくりたい、当時の空気からいけばそんなものつくってどうするんだと、そういう言い方は失礼かもしれませんけれども、そういう言い方をする人さえもあった。それがまだ昭和62年7月ということなんです。ですから、まさに中野市の観光あるいはまた知名度の高い、例えば中山晋平さんだって歴史が10年たってないとこういうところに中野市の観光のまだ弱みがあると思うわけです。そして中野でなければ買えない、あるいは中野でなければ見られないというもの、そういうものが要するに中野に金を落としてくれる、そういうようなものがあるかどうか、よく考えてみますとまことに少ない。ですから小布施町はご承知のとおり、中野市は県下17のうち77平方キロ、長野県一小さいまちなんですけれども、小布施町はさらにまた小さい、旧中野町くらいの面積の中で、そしてあれだけの中心に今申し上げたような、あるいはまた宮崎議員さんがおっしゃったような歴史観光の拠点がより集まっている。 ですから小布施町と中野市と連携をとって、さらに山ノ内町と連携をとって中野市の観光あるいは名所、そして中野市に金が落ちる、そういう発想、計画というものをこれからどんどん進めてまいらなければいけませんが、そう一時期にわかに隣の町がこうなっているのに中野市がこうだというのは、これは相当歴史的な時間を考慮して、それを取り返すための努力を今後するという発想でやっていかなければならん、そんな意味で山ノ内町だってそうだと思うんです。温泉があるから山ノ内温泉郷というものがあるから、そして志賀高原があるから、まさに志賀高原のごときは、もう既に志賀高原が高原観光地として売り出されて、もう数十年の歴史がある。ですから、そういうものの中で我が中野市は、いいところは大いにどんどんまねをし取り入れていくと同時に、これは行政だけではどうにもならない、ですからおっしゃるとおり議会の立場でいろいろ研究してくださったようなものも提供していただいて、そしてまちの人たちも商店街も市民も皆挙げて中野市のまちづくりというものを考えなければならん、そういうものの中で私は決して悲観をしてない、それは再三申し挙げているとおり中山晋平さんあり、高梨館跡あり、そしてさらには間山温泉もできましたし、そしてこれから考えられるものとしては、いろいろな文化遺産、そして何としても特産物をつくり出したい、そういうものの中に土びなもあるということでありますから、ぜひひとつお力を借りて中野市も人が寄ってくる、行ってみたいと、そういうまちにするための努力はお互いにひとつ協力しあって発展をさせていきたい、こんなふうに思っております。 細部につきましては担当部長から補足説明させます。 ○議長(荻原勉君) 企画部長。      (企画部長 宮川洋一君登壇) ◎企画部長(宮川洋一君) 間山温泉公園の関係について補足して申し上げます。 間山温泉公園はご承知をいただいているように、ふるさと創生事業による温泉資源を活用して、幼児から老人まで各層の人が温泉を中心に触れ合いの場、安らぎの場として利用できる公園として計画をしているものでございます。施設としましては温泉コミュニティ施設を中心としまして公園全体 2.5ヘクタールございますが、その中に三世代ふれあい広場とかコテージ村、ファミリーマレットゴルフ場などを整備する構想のものでございます。この間山温泉公園でございますが、自治省のふるさと創生推進事業とこの事業によって進めておりまして、晋平の里づくり事業というものの中に含まれておるものでございます。晋平の里づくり事業というのは晋平記念館を中心に、その周辺を文化触れ合いゾーンとし、間山温泉と間山森林公園を健康安らぎゾーンとしております。さらに東山公園の日本土人形資料館を、さらに高梨館跡も含めまして歴史探索ゾーンという位置づけをいたしまして、これらを結ぶ道路も含めて、それぞれの施設を関連性を持たせて一体的に整備をしようとするものでございます。この事業そのものを広域的な観光という視点から構想を立てたものでございまして、それぞれのゾーンを結びまして小布施町から晋平記念館、さらに日本土人形資料館から山ノ内町へと結ぶことを考えているものでございます。よろしくお願いいたします。 以上でございます。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 次に進みます。 順位4番 北部幹線農道の関連道路について、13番 田中猛君。      (13番 田中猛君登壇) ◆13番(田中猛君) 13番 田中猛でございます。 北部幹線農免農道に関連する道路についてお尋ねいたします。 北部幹線農免農道は、県道壁田松崎線より県道夜間瀬・赤岩線までの間の第1期工事は着々と進められ、高社大橋を含めて本年12月中に完成し、来年1月より供用開始となる運びとなりました。また第2期工事も深沢・柳沢間が今年度採択となり、設計協議が進められておりますことは地域住民にとってもまことに喜ばしいことであり、土屋市長を初め関係されております皆さん方のご努力に深甚なる敬意を表するものでございます。また、この路線の完成の暁は県道中野・飯山線のバイパス的路線として、中野市発展に大きく寄与するであろうことを思うとき、一日も早い完成を願ってやまないものでございます。 つきましては、この路線の計画された当初、壁田松崎線以南、国道 292号線までその計画の中にありましたのに、事業量が大きすぎるということでカットされてしまった経過がありましたが、何らかの形で 292号線まではつなぐ計画であると聞いております。地域住民の中でも早い時期にぜひつないでほしいとの強い要望がございますが、いつごろをめどに計画をなされ完成を考えておられますか、お聞かせをいただきたいと思います。 また、現在の計画では北は市道牧ノ入線までということでございますが、牧ノ入線以北もぜひ延長してほしいとの強い要望が地域住民の中にございます。延長される予定がございますかどうか、またぜひ実現してほしいものと考えますが、ご見解をお聞かせいたたきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) 北部幹線農道についてのお尋ねの中に、国道 292号線から県道壁田松崎線間がカットされたと、こういうふうにご質問がありました。そのとおりであります。それは事業量が長い、大きい、長すぎるということもありましょうし、もう一つは今やっております北部幹線農道というのは、正確には県営農林漁業用揮発油税財源身替わり農道整備事業、非常に長ったらしい名前、要約して言いますと、これは農業のために必要な道路ですよということでございます。したがって、壁田松崎線から 292の間については、農道として農林水産省が予算をつけてやる部分としてはなじまないじゃないか、したがってこれはほかの方法でやるなら考えなさいよとこういうことになった。したがって、それが1つある。ところがあれだけの距離を例えば建設省に持ち込んで今やるなんて言えば、全然見込みがないことないんでしょうけれども、それはもう何年先いくかわからない、それでは地元の皆さんの今、田中議員さんのおっしゃった一日も早くというご要望にはなかなか沿えない、そこでいろいろ考えておりますが、今考えておりますのは団体営の農道整備事業、これも農林水産省から補助をもらうんですけれども、農免とは別の事業費目の採択で何とか取ってもらえないか、こういう要望をしておりまして、今何年次にというご質問にはお答えできる準備がごさいませんが、できるだけ早く実現をするように最大限努力をいたしたいと思います。 なお、それから牧ノ入線から北の部分でありますが、ごらんのとおり高社山の山裾がずっと出っぱってきてます。したがって、あそこを少なくとも岩井東まで持っていくということになりますと、これは相当な事業量、事業費になる。しかも農道としてなじまない、あるいは農免農道としてはカットされていると、そういうことから考えますと、これも今申し上げた平岡地区と同じ発想で牧ノ入線から北を考えればいいのかどうか、むしろこの方がより難しい検討材料になると思っておりますが、いずれにしてもせっかくあける道でありますから、例えば年次がある程度かかっても、将来的には北の端から少なくとも国道 292号まではつなぐという一連の発想だけは、ぜひ大切にしていきたいと思っております。 ○議長(荻原勉君) 以上をもって通告による市政一般質問は全部終了いたしました。--------------------------------------- 〔関連質問〕 ○議長(荻原勉君) この際、ただいままでの市政一般質問について関連質問を許します。 関連質問は真に関連のあるものに限って願います。 初めに、総務関係について願います。 14番 松島敏正君。      (14番 松島敏正君登壇) ◆14番(松島敏正君) 14番 松島敏正でございます。 総務の順位4番 青木議員の冬季オリンピックへの対応についての関連でご質問を申し上げたいと思います。 オリンピック道路の整備計画の2次分が発表されたわけでありますが、この発表で夜間瀬橋下から山ノ内側の有料道路計画が一般道路として建設されることが決定をされました。これは地域にとっても大変結構な対応として受けとめているわけでありますが、第1次発表分の栗林から七瀬間だけが有料道路として建設されることに現実はなったわけであります。私は当初から一貫して、一般道路として公共事業対応で建設されるよう強く望んできたわけであります。また、全体計画を進めてこられる中で、有料道路として現在着手をされているわけでありますが、県は有料道路の料金収入と建設費の関係を1つの重要な要素として、この山ノ内側の無料化の説明をしているわけでありますが、現在有料計画である栗林・七瀬間の交通量と料金収入をどのように予測して工事費との対応をしているのか、ひとつお聞きをしたいと思います。 また、発表後、地元の皆さんは大変やり切れない気持ちで説明を受けているわけでありますが、現在その地域説明も行われているわけでありますが、十分な納得ができるよう地元対応をされなければならないというふうに思うわけでありますが、この点についてどのように対応され、今後進められるのかお聞きをしたいと思います。 また、私はいずれにしろそういう今までの経過から見ても、また地元の要望から見ても、なるべく早い時期に無料化ができるよう積極的な県への働きかけをしていく必要があるというふうに思いますが、その点についてはどのようにお考えになっているか以上お聞きをしたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) オリンピックについては、七瀬・栗林間について中野市がいろいろ県に強く要望し、そして県も有料道路の区間をなるべく狭くしますからと、こういうようなことで一般公共を入れたり有料を挟んだり、そういうような苦心をしてくれた。それは率直にいって私ども県がやっぱり中野市の要望というものを、ある程度大切にしてくれたとそう思ってるんですが、結果的にはおっしゃるとおり有料区間が中野市に残ったということでありますが、しかし全体として1期分については、それでいきましょうという話を市と県の間でお互いに話し合った経過がございます。したがって、現状ご理解をいただきたいと思います。 なお、なるべく早く無料化にすべきだという点については、これはおっしゃるとおりでありまして、オリンピックのためにあく道路であるというのが中心であって、そしてその波及的効果というのものは二の次である、そういう道路だからということで今後要望はしてまいります。事情をご了承いただきたい。 なお、手続等についてもし必要があれば建設部長から今日までの経過を申し上げますが、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) 市長答弁に補足申し上げます。 交通量の関係でございますが、これにつきましては県の方で約 4,700台という数字を見込んでおります。収入の関係でございますけれども、これは大型小型いろいろございますので、その辺はわかりませんけれども、いずれにしても約 4,700台で30年でペイできる、そういう見込みだということでございます。 地元説明の関係でございますが、既にご承知の点もあろうかと思いますけれども、1次分につきましては栗林、七瀬、それぞれ地元へ入りまして、栗林につきましては用地の買収まで進んでおります。七瀬につきましては格差協議まで進んでおりますが、まだ用地の単価等については妥結を見ておりません。なお、2次分の関係でございますが、それぞれ地元の区長さん方とご相談申し上げまして、日程等を決めて現在進めているところでございます。 以上です。 ○議長(荻原勉君) 14番 松島敏正君。      (14番 松島敏正君登壇) ◆14番(松島敏正君) 14番 松島でございます。継続してお願いしたいと思います。 今それぞれお答えをいただいたわけでありますが、特に市長さんの方からのお答えの中で、なるべく早く無料化にすべきという点では、その方向でのお答えがあったわけであります。私もぜひそういう意味では強力な今後の対応を強く望むわけであります。特にオリンピックという大きな国際的なイベントが1つの節目であろうかというふうに思うわけでありますが、そういうふうなことを1つのポイントとして、ぜひ無料化の実現ができるようにお願いをし強く要望するものであります。 地元との協議の問題でありますが、非常に今日までの経過と発表後の、とりわけ栗林・七瀬間の地域住民の感情といいますか受けとめといいますか、非常に厳しいものがあるわけであります。そういう中ではいろいろやはり地域の声、要求要望等を十分聞く中で最大限のそういう願いの実現をしていただくように、市の立場で積極的な対応を望むわけであります。この点については今後の地域との具体的な折衝の進め方等も含めて改めてお聞きをしたいと思います。 以上です。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) 有料道路というのを少し難しく言えば、財政投融資資金によってつくられる道ということですから、それはそれなりにルールというのがあると思うんです。しかしおっしゃることについては皆さんのお力も借りたりして、できるだけの努力はいたします。 ○議長(荻原勉君) 建設部長。      (建設部長 池田利政君登壇) ◎建設部長池田利政君) お答えいたします。 発表後、地元に非常に厳しいものがあるというようなお話でございますが、確かにそういうふうに受けとめております。また、発表そのものはとにかくといたしましても、オリンピック道路に関しましては地元からいろんな要望がございます。これにつきましては十分精査いたしまして地元の言う要望を県の方へつないでいきたい、そういうように考えております。 以上です。 ○議長(荻原勉君) ほかにありませんければ、次に社会文教関係について願います。 5番 高木尚史君。      (5番 高木尚史君登壇) ◆5番(高木尚史君) 5番 高木尚史です。 発言順位8番の青木議員のごみの回収について、関連をして質問をしたいというふうに思います。 プライバシー問題も含めて、このごみの回収問題について質問があったわけですが、実はきょう付の中日新聞に、これは全国版になるんだというふうに思いますが、ごみ袋に記名でホットな論争という大変大きな区画をさいた記事が載っております。このことはプライバシーか収集マナーかという、このことをうたっているわけですけれども、ここにこの中日新聞の記事の一たんをちょっとご紹介をしたいというふうに思いますけれども、1つは厚生省環境整備課によるとというコメントになっておりますけれども、名前を記入する方法を導入している自治体は正確に把握していないが、全国的には余りないという、また市民推進団体の意見から記入欄を設けたごみ袋を使っていた大津市では、昭和63年度に収集方法を変更した際、プライバシー保護論などから袋を自由化をしているという、そういうコメントがありますし、あるいは学者の意見も載っているわけです。これは学者としての意見ですから、この中野市の現状について直接私どもと議論をした経過がありませんから、それは学者の意見として参考にするわけですけれども、しかし今日やはりプライバシー問題が各方面で取りざたされている中で、透明の入れ物に入れて、それも名前を記載をしなければ回収をしないという、そこのところは大変大きな問題ではないだろうかというふうに思うわけです。きのうある衛生自治会の役員の皆さん、ある人とお話をしたわけですけれども、現在既にその収集袋の数量の希望取りまとめをしているというふうにお聞きをしました。そしてその希望の取りまとめの結果をお聞きをしますと、半分ぐらいのお宅は希望を出していないお宅があるということを言ってました。それは私の聞いた地区だけに限る問題かもしれませんけれども、そこでその方が心配していたのは、あの人たちはじゃどうやって瓶を出すのだろう、丸山議員が心配していましたように、どこかへ捨てに行くのだろうかということを心配をしていました。それだけやはり周知徹底がされていないのではないだろうかと思います。市長あるいは民生部長の方からも、市民の理解を得て収集をしていきたいというふうに言っていましたけれども、この現状の袋の希望取りまとめをしている段階ですら、まだ市民に周知ができていないという、それをなおかつ10月から実施をするということは大変問題があるというふうに私は思うわけです。したがって、市民の理解を得て収集処理をしていきたいという、そのまず根本的なところでもう一度見つめ直さなければならないのではないだろうかというふうに思います。 あわせて民生部長の方から以前の収集袋にも氏名の記載欄があった、そしてしたがって今回のものもそのようなものだということが言われましたけれども、それではお聞きをするわけですけれども、過去の無料の収集袋の氏名欄の記載が果たしてどれだけの確率であったのか、恐らくほとんどは氏名の記載がないまま、それが回収されたのではないだろうかと思うんです。その点でやはり同じような袋であるにしても、その記載がされていなかったというその事実をどのように評価をするのか、分析をするのかそこのところをきちんとしなければいけないのではないだろうかと思います。 加えて透明であるがゆえに、例えばあのお宅はこういうものを飲んでいる、あるいはこういうものを使っているというところは必ずや隣近所や、あるいはひいては広く流れるという要素も含んでいますから、プライバシー問題に必ずかかわりを持つというふうに思います。あるいは有料という20円という価格問題は別にして、その価格において搬出をするそのものに対する不公平感が出てきはしないだろうか、例えばひとり暮らしの老人が、いわば重いものを持つ力がない、その方が搬出をする量というものには限りがあるだろうと思います。若い人がその袋に入れて持ち出す量というものは、比較をすれば若い人が搬出をする量の方が多くなるのは当然だと思います。そうすると量による不公平感というものも当然出てくるだろうと思うんです。そのようにしてプライバシー問題や不公平感というものは当然この袋を使用することによって、それぞれに格差が出てくるのではないだろうかというふうに思います。公平感を持って進める行政であるという立場からすると、このところでも大きな問題点をはらむのではないだろうかというふうに思います。そのようにしてまだまだ市民の合意が得られていないという状況の中で、なぜ進めなければならないのか、その辺についての改めてのご見解をいただきたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 民生部長。      (民生部長 浦野良平君登壇) ◎民生部長(浦野良平君) お答えいたします。 資源ごみについて、当時の衛生部長さんが資源ごみの中にいろんなものが混入しており、紙袋であるので穴があいたり中身が出てしまう、こんなことでは困るということでナイロン袋にし、そして責任を持って出してもらうように名前を記入したらどうだ、こういう申し合わせがあったのが現状でございます。それで衛生部長さんは各区においてご指導していただき、ナイロン袋に氏名欄が印刷され、現在各戸に配布しているのが現状でございます。当時は1世帯当たり1カ月間の缶は1日平均2個くらいではないかという積算をし、つぶして1つの袋に 100個ぐらい入るものをつくったらどうだ、こういうことでつくりました。そして年間通じ1世帯大体6枚ぐらいでいいのではないか、こういうことで現在も全戸配布をしておりますし、これからも全戸配布をしていくものでございます。 なお、この袋の使用枚数は全市で約1割に満たないのが現状でございます。これは資源ごみを入れて出していただきたいとこういうことでお願いをしたわけでございますけれども、農作物やまたは衣類等を入れて使用されているのが現状であります。このように無償で配布したものが市民の皆さんのご理解が得られないので、市ではあっせんまたは無償で配布した袋以外は使用できないようにして、皆さん方のご理解をいただきたい、こういったことでお願いをしているのでございます。袋については他市町村、要するに関係課長会議、担当者会議で個人で業者から購入すれば大きいもので90円から小さいものでは40円程度かかります。一括して購入すれば20円で間に合いますから、市民の皆さん方のご負担を軽減するために実施したものでございます。 埋め立て地については、大俣区から現在の埋め立ての中に薬品や重金属の入ったものを捨ててもらっては困る、こういった強い要望があるわけでございます。こういったものに対応するためには要するにそういったものを入れて埋め立て地へ出していただかないようにするには、現在の方法しかないとこんなふうに思っておるわけでございます。 可燃物については現在出していただいている方法で収集を今後続けていく所存でございますから、プライバシーその他については問題がないと県のご指導もいただいております。 以上でございます。 ○議長(荻原勉君) 5番 高木尚史君。      (5番 高木尚史君登壇) ◆5番(高木尚史君) 5番 高木尚史です。継続でお願いをいたします。 今お答えがありましたけれども、もう一つ基本的に市民合意が得られて実施をするということは、それぞれ各家庭にご承知のように新しい大きなチラシが配布をされ、目の届くところに張ってほしいという、そういうものが配布をされています。今議論されている例えば氏名の記載方法あるいは記入をしなければ収集をしないという、その1項は全くそのチラシには書いてないわけです。市の広報等が出ているようでありますけれども、果たして市の広報は1月たてば、それはそれぞれのご家庭の保存をする方、あるいはそのまま処理をする家庭などあるわけですけれども、いつも目の前に見えるところに張ってあるそのチラシですら、そのことが周知徹底されていない、果たしてそれで市民の合意が得られて、ずっと続けられるだろうかというふうに思うわけです。 実は私どもは社会文教委員会、千歳市に先進視察に言ったときに、ごみの減量化やあるいはリサイクル問題でのことについて研修してまいりました。その中で千歳市はもう小学校から、いわば学校でのごみ問題についての学習をするための費用をかけて、それだけ勉強しています。そして社会教育の中でもごみ問題について周知徹底をするような資料をつくりながら、それぞれごみの減量化やあるいはリサイクル問題について取り組んでいます。しかし中野市の現状は、そういった周知方法についてはなかなかされていない、そしてたまたま例えば牟礼村の話が出ましたけれども、そういう町村もある、私も3月議会の中で減量やリサイクル問題について質問をしましたけれども、これほど早くこういう形で結論が出るとは思ってもいませんでした。やはりそれだけを考えると、まだまだ時間をかけてこの収集方法について周知を図っていかなければならないというふうに私は思うわけですけれども、そのようにしてチラシ問題についても、やはりきちっと対応がされていないというようなことも含めてどのようにお考えなのか、改めてお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) ごみの収集についてはいろいろご議論のあるところ、そしてまた確かにおっしゃるとおりプライバシーの問題その他を含めて十分配慮しなければならん、そのことについては私どももそのように考えてやってまいりたい。問題は例えば現在の衛生自治会あるいは衛生班の班長さん、そういう方々とそれからごみを一般的に出しているご家庭との中に立って市がどうすべきかということについて、ただいま民生部長が申し上げたような北信保健衛生施設組合としての話し合いも行われたようであります。担当課長同士で話し合いを行ったようであります。いずれにしても、ごみの問題については分別収集を含めて、市民の皆さんに基本的にはお互いにひとつきちっとしたごみの整理をしよう、そういう考え方を持っていただきたいということが願いでありますから、足らざる点は十分また協力要請をしてやってまいりたいと考えており、要はごみの収集はそれだけ切実な問題になっていると同時に、市民にとってもまたいろいろ影響のある問題になっていることは十分配慮してまいりたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 9番 小野富雄君。      (9番 小野富雄君登壇) ◆9番(小野富雄君) 9番 小野富雄でございます。 順位8番の青木議員の箱山等自然保護についてということで質問があり、また市長、民生部長の方から答弁があったわけですが、それに関連して若干の質問を申し上げたいと思います。 この問題につきましては8月、北信タイムス、またローカル等にトップ記事として大々的に箱山問題を掲載され、我々地元としても非常に多くの市民の関心があるということで改めて感じておるわけでございます。現在、箱山地籍で採掘また採石を行っておるのは2業者でございます。我々3階から委員会室から見たときに非常に赤肌が見えて痛々しく感じる、そこが松崎地籍の石沢建商という飯山市の業者が、そこで採掘をし採石をいたしております。今回新規採掘が出されたのは通称紫岩と申しますが、くびれ山地籍の場所でございます。現在取っておるその奥に、また新規に採掘をしたいということで申請がありました。そんな中で自然保護審議会が2回開かれ、また委員さんには現地等見られた中で、非常に現在やっておるのが当初の計画に従っておらない、緑化もされておらない、また当初の計画どおり整地も行っておらないということで、今回見送りというようなことで、先ほども答弁にございましたとおり北信採石から取り下げ申請があったということで、我々も当然あの地籍ではとても危険で採石ができない、そんな思いでもおったわけです。採石法へ行きますと保安のために60度以上の採石をしてはいけないということであるわけですが、あの山自体がもう50度ぐらいの勾配でありますので、ほとんど取るところがない、それに加えて非常に上の方に浮き石、大きな石がありまして工事をやるには非常に危険だ、そんな思いでおったわけでございます。たまたま地元としても協議会を中心に箱山採石特別委員会というものを結成いたしまして、現在ある2つの採石場の地権者、また会社、市民等も連絡とって今後どのような形で行うべきか、これから進めておるところでございます。 しかしながら、こないだの説明会の中で地権者の皆さん方は、うちの方から長丘丘陵を見れば田麦の方は山を切って畑にしとるじゃないか、また住宅団地をつくっておるじゃないか、また東山もブドウ団地をつくっておるじゃないか、何で箱山だけ目のかたきにするんだ、こういう声も実際にあるわけでございます。確かにあの山は石だけで、ほとんど木材も販売価値がない、20年間育てた木も道路があれば1反歩1万円ぐらいでチップ業者が持っていきますが、道がなければくれても持っていかない、そんなところでございます。それと何もできないし税金だけ納めているというようなことであるわけですが、あの箱山地籍が固定資産税に加えて都市計画税も加算されているという、そういう場所でございますので地元の皆さんの怒るのも当然だと、こんなようなことも一時考えたわけでございます。今後行政としてもそのようなことを踏まえながら、先ほど申しました特別委員会等もありますので、ひとつ行政の指導をいただきながら地元の理解を得るようにご努力をお願いしたいと思います。 それと現在取っておるところも、あと何年かは採掘する石があるわけでございます。このたびの申請のあのところはオリンピック関連道路が通るということで、あれ以上岩を崩すと設計前にうまくないというようなことで、建設事務所の指導等もあって奥に計画を持ったというようなことも会社から聞いておるわけですが、それにしても最初の計画が、我々は戸狩群道と申しておりますが、中野・角間線より低くは採掘しないというような約束で始まったと思うんですが、昭和51年に始まったわけですが、その後、4年に1遍ずつの契約更新の中で地元の地権者または区の関係者も知らないうちに、皆さん方この間ごらんいただいたとおり非常に深く掘ってしまった、夜間瀬川の河床より深いんじゃないか、そんなようなことで非常に危険に思っておる次第であります。あの山は安山岩ということで亀裂が入っておりまして、非常にもろい岩でございます。先ほど小林議員からもいろいろ夜間瀬川について、低水位護岸であるけれどもどうだということでありましたが、ことし、これ全戸配布になったと思いますが、あなたのまちは安全ですか、土砂災害危険箇所マップ平成3年版というのが各戸にありますが、ここでいくと非常に山ノ内には土石流、危険渓流というものが非常に多くあるわけです。中野市にもありますが、中野市は防災計画ではっきり出ておりますので、そういったことで非常にいつ土石流、土砂災害が来るかわからない、そんな場所でもあります。先ほど申しましたとおり保全には60度以下というものが必要なんですが、現在取っておるものを見ますと道路のそばぎりぎりまで垂直に掘ってある、あれでは非常に台風等、地震等来た場合崩れ、またそこに中野扇状地も土石流、土砂等で今日あるわけですが、そういった危険もないとは言い切れませんので、自然の堤防でありますので、あれ以上掘らないようにぜひお願いしたいと思います。そんな中で現在分の申請が出た場合には、それを認めていくというような民生部長の答弁もありましたが、それもぜひ前もって会社なり地元にいろいろアドバイスをいただきながら安全確保をお願いしたいと思います。これも先ほどの新規採掘の面もそうですが、中野建設事務所が指導して県の方へ申請を出した。そういったものの中で、市の建設部としては知らなかった。何ら連絡を受けない。民生部の方へ県から諮問が来たというようなことで、非常によくないわけです。今度の採掘におきましても建設の橋、道路をつくるばかりではありません。せっかくあるものを壊さないように、そういったものもひとつ庁内で十分連絡をとって安心して住めるような、そんなところにせっかく業者も入っておりますので、その辺お願いしたいと思います。その辺等もまたあの跡地計画等におきましても、これから地権者といろいろ相談もあろうと思いますが、市としても積極的な行政指導をいただきまして、何とか有効な跡地利用のできる、それがまた住民にすれば新しく石を取るというようなことのない原因にもなる、そんな思いもいたしております。そういったことでお願いをいたすわけですが、あの地籍が中野市と山ノ内町の境界にあたっております。すべて中野ではありませんので、現在の申請地の面積、中野市分、山ノ内分等もわかりましたらお願いいたしたいと思います。ぜひよろしくお願いします。 ○議長(荻原勉君) 民生部長。      (民生部長 浦野良平君登壇) ◎民生部長(浦野良平君) お答えいたします。 北信採石の松崎山の採石につきましては昭和53年から採石を初めておられます。第1回目は5万 2,230平方メートルでございます。第2回目が7万 550平方メートル、第3回目から山ノ内と中野市分が入ってきておりまして、合わせまして9万 7,523平方メートルで、中野市分は7万 1,245平方メートルでございます。4回目も同じでございます。5回目が今回出ましたのが11万 5,546平方メートルでございます。先ほどご答弁申し上げましたとおり、これにつきましては取り下げをしていただきまして、今後出てくる数字につきましては山ノ内、中野市と合わせまして5万 7,806平方メートル、中野市分につきましては5万 1,228平方メートルでございます。なお、今後につきましては関係者、地域の住民等のご意見を十分お聞きをした上で対応していきたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(荻原勉君) 14番 松島敏正君。      (14番 松島敏正君登壇) ◆14番(松島敏正君) 14番 松島でございます。 順位8番 青木議員のごみの回収についてに関連をしてお伺いをしたいと思います。 ごみの減量化あるいは資源化については、今は全く欠くことのできない重要な課題であり、当市でも今日まで市民的な努力をしてきたところであるというふうに私も思うわけであります。問題は市民の理解と協力という問題でありまして、これは市民の意識の高揚をどうするかという課題であるわけであります。分別収集にしてもなかなか徹底ができないできているというのが現実でありますし、先ほどの答弁でもせっかく配布されている無料のごみ袋も、現実には1割ほどしか使われていないというところにも顕著にその実態があらわれているわけでありますが、問題はそのどう市民に徹底をし理解を得て、みんながその気になってやるかという、そこのところの対応、努力がやはり欠けているのではないか、それが現実の問題としていろいろ議論の的になるような結果になっているというふうに私は思うわけであります。 先ほども高木議員から話ありましたように、社文でもことしは江別市と千歳市のごみの減量化、資源化の実態を視察をし勉強してきたわけでありますが、江別市ではことしからこの減量化、資源化に取り組んでいくということが6月の議会で方向づけがされて、これから取り組むというふうな実態でありましたが、千歳市では既に積極的な取り組みがされ、非常に実績を上げているということであります。そこから教訓を得て我々当市でも、この事業を成功させなければならないという立場で、委員会としても積極的な勉強を進めているわけでありますが、特にそれを成功させる上では1つは教育という問題、また2つ目には体制、組織的な体制という問題が必要だと思うんです。同時に行政の市民への対応、そういうものが必要になってくるというふうに思います。教育の問題では先ほども話ありましたように小学校の子供にもわかる、そういう本を教育委員会ともども力を合わせてやって非常にわかりやすく、これが全市民が使えるというもので徹底をしているわけであります。そういうふうな意味では我が市において大きなもの1つ配る、あるいは市報に載せてわかってもらう程度では、今日までの状況が変わらないということだと思うんです。そういう意味ではやはりこういう積極的な対応が必要だというふうに思います。また2つ目には組織の問題でありますが、実態は残念ながら各部落へ行くと、それぞれの責任者の方が1年ごとの交代で、なかなかそれが進まないという非常に厳しい部分があるというのが中野市の実態だと思うんです。千歳では 115名のいわゆる推進委員制度をつくって、その人たちが中心となってそれぞれの集落のこの事業の徹底のために非常に努力をしている、その成果として近ごろでは市民のごみに関する意識が高まり、資源集積所で手を汚し、さわやかな汗を流す実践活動の中からコミュニケーションが生まれ、まちの活性化に一役買っているというところまで前進をしているわけです。これは1年あるいは半年でできるわけではなくて、ここでも昭和56年以来年々その努力をされてきて、こういう成果を生んでいるということがあるわけです。 同時に組織的な問題では、町内会をそれぞれのブロックにして資源ごみの回収等も積極的に行い、ここではその回収された資源を売却をして、そのお金を還元をするという、そういうところまでやっているわけであります。ちなみに平成2年度では売り上げが 2,479万 9,000円、そして還元金が 1,739万 9,000円がそれぞれ自治会の方へ還元をされて、それがまた1つの大きなインパクトとしてごみの市民的な対応が進んでいるというふうな実態があるわけです。そういう意味からやはり今のごみの問題については、もっと市民に理解を得るための行政的な努力、あるいは今は衛生自治会が主体となって進めていただいておりますけれども、そこでの具体的なそういう市民への働きかけなどが非常に今、緊急に求められているというふうに思いますが、その点についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(荻原勉君) 市長。      (市長 土屋武則君登壇) ◎市長(土屋武則君) いろいろお話をいただきましたこと、参考になる点また足らざる点、さらに配慮すべき点、そういうことについては先ほど来お答え申し上げているとおり、とにかく市民の皆さんにごみの問題を一生懸命考えていただいて、そしてともにごみの処理をどうすればいいのかということでお願いをしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(荻原勉君) ほかにありませんければ、次に建設水道関係について願います。      (発言する者なし) ○議長(荻原勉君) ありませんければ、次に経済関係について願います。      (発言する者なし)
    ○議長(荻原勉君) ありませんければ、以上をもって市政一般質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(荻原勉君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。(散会)(午後3時27分)...