• "蘇民将来符"(/)
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  1. 上田市議会 1996-07-01
    09月17日-一般質問-02号


    取得元: 上田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-10
    平成 8年  9月 定例会(第3回)議事日程 第 1 一般質問   (1)市政について   (2)市政について   (3)市政について   (4)市政について   (5)市政について   (6)病原性大腸菌O-157対策について   (7)市政について   (8)市長の政治姿勢について   (9)市政について   (10)市政について   (11)市政について   (12)市政について   (13)市政について   (12)水道事業と上下水道事業の一本化について   (13)市政について本日の会議に付した事件 日程第1(1)から(5)まで出席議員(32名)     1   番   上   原       憲   君     2   番   成   田   守   夫   君     3   番   丸   山   正   明   君     4   番   宮   下   昭   夫   君     5   番   柄   沢   荘   一   君     6   番   武   藤       弘   君     7   番   井   出   康   生   君     8   番   井   出       実   君     9   番   矢   島   昭   八   君     1 0 番   南   雲   典   子   君     1 1 番   土   屋   陽   一   君     1 2 番   手   塚   克   巳   君     1 3 番   田   中   正   雄   君     1 4 番   福   沢   正   章   君     1 5 番   石   川       幸   君     1 6 番   川   上       清   君     1 7 番   成   沢   捨   也   君     1 8 番   塚   田   基   男   君     1 9 番   藤   原   信   一   君     2 0 番   小   池   重   徳   君     2 1 番   金   井   忠   一   君     2 2 番   高   遠   和   秋   君     2 3 番   倉   沢   俊   平   君     2 4 番   土   屋   勝   利   君     2 5 番   小   泉   連   夫   君     2 6 番   甲   田   定   男   君     2 7 番   今   井   正   昭   君     2 8 番   桜   井   啓   喜   君     2 9 番   石   井   重   義   君     3 0 番   小   山   正   俊   君     3 1 番   小 宮 山       仁   君     3 2 番   石   川   美 和 子   君説明のため出席した者     市   長   竹   下   悦   男   君     助   役   平   尾   哲   男   君     収 入 役   等 々 力       寛   君     政策推進部長  田   口   邦   勝   君     総合調整参事  本   房   利   治   君     企画課長    小   出       俊   君     秘書課長    土   屋   朝   義   君     財政部長    宮   島   照   彦   君     財政課長    武   井       孝   君     市民生活部長  小   泉   健   一   君     商工観光部長  中   沢   宮   彦   君     農政部長    山   崎   晴   康   君     都市整備部長  大 井 戸   荘   平   君     建設部長    小   林   善   幸   君     消防部長    宮   本   智   夫   君     健康福祉部長     福祉事務所長  山   越       昇   君     水道事業     管理者     高   橋   邦   夫   君     教育長     内   藤       尚   君     教育次長    荒   井   鉄   雄   君事務局職員出席者     事務局長    清   水   健   吾   君     事務局次長   山   崎   正   幸   君     議事係長     調査係長    金   子   義   幸   君     主査      金   井   浩   一   君     主事      津 久 井       剛   君   午前 9時31分   開議 ○議長(上原憲君) これより本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問(1)市政について ○議長(上原憲君) 日程第1、一般質問を行います。 まず、市政について、武藤議員の質問を許します。武藤君。          〔6番 武藤 弘君登壇〕 ◆6番(武藤弘君) 通告によりまして、逐次質問をいたします。 まず初めに、ごみの有料化についてであります。21世紀に向けて、都市生活でのごみを出す新制度と、こういうことで県下17市の中で他市に先駆けてさまざまな論議を呼びましたが、7月1日から始まった記名式ごみ有料指定袋の導入により、自分で出したごみは自分で責任を持つということで、ごみの有料化時代に突入したのだと、このように言われております。上田市廃棄物処理審議会桜井委員長を中心に2年間で9回の会議をした中で、その中身が市長に答申され、ごみの有料化がスタートされました。上田市議会の中でも、ごみ問題の一般質問者も何ときょうの私まで入れますと26名となり、いかに真剣に議論されたかということであります。時によってはこの議場で、理事者との間でもはっとするような緊張した場面などもあったのも事実であります。新しいことに挑戦することは本当に大変でありますが、市長以下関係された皆様方には、私からも敬意を表するところであります。幸い理解ある上田市民の皆様方の大協力のもと、スタートしてから2カ月が経過した中でその問題点、また市民の要望などどのようなことがあるのか、そしてその対応については今後どのようにするのか、まずお尋ねをいたします。 指定袋の販売店は、市内で200カ所と聞いておりますが、どのように決められたのか、今後販売したいと申し込みした場合はどのように考えているのか。また、2カ月経過した中で、ごみ減量についてはどのようになったのか。そして、不法投棄などについてはどうか。コンポストの上田市内での利用者と、その助成金はどのようになっているのか。また、生ごみをバイオのパワーで処理する生ごみ処理機。悪臭も解決、堆肥に変身、簡単操作、維持費が安い、いいことだらけ。こういうことで、周辺町村では大分普及していると聞いておりますが、定価が6万8,000円と、値段が高いのが玉にきずと思いますが、上田市ではどの程度生ごみ処理機に助成をしているのか、その普及についてもお尋ねをいたします。 また、家庭でごみを燃やす焼却炉について、環境問題も若干心配されますけれども、焼却炉についての助成はしているのかどうかお尋ねをいたしまして、私の第1問といたします。 ○議長(上原憲君) 市民生活部長。          〔市民生活部長 小泉 健一君登壇〕 ◎市民生活部長(小泉健一君) ごみの問題につきまして、私の方からお答えをさせていただきます。 まず、指定袋の販売店の決め方、あるいはこれからの対応でございますけれども、この販売店につきましては、「広報うえだ」によりましてお知らせを行うと同時に、大型店、薬局、金物店等、販売が可能な店、これを電話帳から拾い上げまして、これが約400店でございますが、説明会の開催の通知を申し上げまして、説明会を2月の段階でございますが、2回にわたりまして開催をいたしました。また、各自治会長さんからも、自治会で希望されるお店を推薦をしてもらったところでございます。そんなことで、現在取り扱っていただいております店の数は約250店舗に上っております。この取扱店の数につきましては、業者との配送の関係についての委託契約もありますので、無原則に拡大するということはできないわけでございますけれども、また来年度ということで考えてまいりたいと考えております。 次に、燃やせるごみの減量の状況はどうかということでございますけれども、これにつきましては、先日市長の提案説明の中で申し上げたところでございますけれども、7月、8月、2カ月間の実績を見ますと、燃やせるごみでは28%減量されたということでございます。集積所から収集されるごみは43%減ったと。クリーンセンターへの持ち込みが17%逆にふえております。その結果、全体では28%の減量と、こうなったわけでございます。燃やせないごみにつきましても、前年同期と比べますと7%減量しております。 不法投棄の状況につきましては心配したわけでございますけれども、先輩各市等の状況と同様に、目立って発生している状況ではございませんけれども、今後ともパトロール、啓発活動を続けてまいりたいと考えております。 次に、堆肥化容器の助成金でございますけれども、これは平成4年度から始めておるわけでございますけれども、2分の1以内、3,000円限度ということで補助を行っております。この間の申請件数は3,710件で、補助基数は4,221基ということになっております。 生ごみ処理機の助成はしているかということでございますが、これは本年度から補助制度を設けまして、3分の1以内で1万円限度ということで補助をしております。今までに36基の申請がございました。 焼却炉についての助成ということでございますけれども、これにつきましては補助制度はございません。補助はしておりません。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 武藤君。          〔6番 武藤 弘君登壇〕 ◆6番(武藤弘君) 今、ごみの有料化について部長の方から答弁をいただいたわけですけれども、その前に市民の要望、あるいはいろんな諸問題、打ち合わせ事項が山ほどあるわけですけれども、いずれにしてもその答弁はまだいただいておりません。よろしくひとつお願いをいたします。袋のサイズについて、小さい袋から始まりまして、寝たきり老人、いわゆる弱者に対する優遇措置までについての答弁をお願いいたします。 しかし、今答弁を聞いておりますと、総体的にごみ問題も順調にいっていてよかったなと、このように思います。その陰には、環境業務課の皆様方の4カ月にも及ぶ市内での説明会。時には祈りたくなるようなこともあったのかなと、このようにも推察をいたします。また、市の職員の方も、朝早くからボランティア活動の1つとして地域住民のごみの出し方の指導に当たったということ、さらに各自治会長さん中心に指導もあり、市民の皆様方のご理解をいただきスムーズにスタートができたのかなと、このように思います。先日袋町の自治会長さんと会いまして、今回のごみの有料化は本当によかったと、有料化がきっかけで袋町が本当にきれいになったと、視察に来てもらってもいいし、また市のモデル地区に指定してほしいと、飲食する場所だけに、今までの袋町とは全然ごみ問題は違います、胸を張ってこのように話をしてくれました。袋町のごみは40年近く頭痛の種であったと、ごみの集積場には一つの袋の中に不燃物、可燃物が混入したものが山積みになっていたと。そのため、「臭いね、何とかならないのかね」の言葉が日常のあいさつ用語だったと言われていた中、袋町商工振興会では、市より率先して不燃物にも手をつけ、画期的なチケット方式を導入したということで、岡崎会長はこんなに効果があるとはと、大変喜んでおりました。やはりその裏には、自治会長さんを初め商工振興会長さんの並々ならぬ努力があったものと思います。 さて、質問に入りますが、可燃ごみは当初予想のとおり減量効果がはっきり出ているわけでもありますが、過日の新聞報道によりますと、不燃ごみが大量に出て、上田市の不燃物処理施設は春先より施設からあふれ出しているのだと、こういうことでありました。しかし、7月、8月は前年比7%の減ということですが、今回可燃ごみは有料化の大改革をしたわけでありますが、不燃ごみは市民に分別を呼びかける程度の変更になっております。不燃ごみ対策について行政の考え方をお尋ねをいたします。 また、生ごみ処理機の助成のことについても質問をいたします。小県郡6町村、和田村だけが私のこの資料から抜けておりますけれども、生ごみ処理機に対する補助額が、近隣町村での最高額が武石、長門町では定価6万8,000円に対して5万円の補助、最低は真田町の2万5,000円、ほかは3万円。平均いたしますと3万6,000円と、周辺町村ではこのようになっております。上田市では、先ほどの答弁では、生ごみ処理機に対する補助金は1万円ぽっきりと、こういうことでありますが、大幅な補助はできないのかお尋ねをいたします。周辺町村ではどの家庭でも土地があるために、生ごみは穴を掘って土に戻してあげるということであり、生ごみ処理機は不要だと、私はこのように思うのであります。むしろ土地の少ない上田市の方が生ごみ処理機を普及させなければいけないのではないのか。先日馬場町の若林さんが生ごみ処理機を購入したということでその話を聞きましたところ、においもなく、全く不思議に堆肥になるのですと、このように話をしてくれました。上田市もごみを有料化すると、年間約2億円という大きなお金が浮いてくると言われた中で、さらにごみの減量化を推し進めるためにも、生ごみ処理機の普及と大幅の補助金のアップについても、ここでお尋ねをいたします。 また、焼却炉についても環境問題が若干心配とはいえ、上田市では補助金がゼロということですが、周辺町村では1万2,000円から1万5,000円まで補助金を出して、ごみの減量化を図っているところが大半であります。上田市の中心部では焼却炉は無理としても、周辺部に行きますとまだまだ空きスペースがあり、隣近所にご迷惑がかからないような場所はたくさんある中で、焼却炉の補助についてもお尋ねをいたします。 なおまた、ごみが減った一つには、市民の皆様方がずくを出して分別資源収集に協力をしたということであり、自治会によってはスチール製の小さな小屋が市内のあちこちで見受けられますが、そのスチール製の物置というのでしょうか、これはどのような形で自治会にいただけるのか、お尋ねをいたします。 また、可燃ごみが減った分資源ごみが大幅にふえたということでありまして、自治会別に収集をして、そのバックマージンのシステムはどのようになっているのか、お尋ねをいたします。 ごみアドバイザーについてどのようなことをやるのか、その中身について、また、来年の4月から適用される容器包装リサイクル法についてもお尋ねをいたしまして、次の質問に入ります。 新幹線開通と観光についてであります。いよいよ新幹線の開通が来年の9月ということで工事の方も着々と進められ、終盤に近づいていると、このように聞いております。過日縁がありまして、新幹線の駅舎を視察しましたところ、温泉口から見た塩田平、その山並みはすばらしいと感じた次第であります。上田駅舎も来年の春までには、蔵風のすてきな駅舎になるということで、その工事が今急ピッチで進められているわけでもあります。また、今までの信越線も第3セクターにより、しなの鉄道株式会社としてスタートいたしました。住民の足として、今までと同じように運転されると聞いております。そんな中、東京から長野まで26年間走り続けた「あさま号」も、その役目を終えて姿を消すことになるのであります。 そこで、質問の1つとして、新幹線で上田から東京まで1時間15分で行くと聞いております。新幹線が開通すると、1日何本ぐらい走るのか、料金の方は幾らぐらいになるのか、また特急クラスはとまれるのかどうか、その陳情はやったのかどうか。例えば東海道線の「ひかり号」とか、あるいは「こだま号」があるとすれば、「ひかり」クラスですね、「ひかり」クラスは駅の利用者がどのくらいあればとまるのか。今の上田駅の乗降者数の予想ではどうなのか。とまらないとなった場合、利用者をふやすその努力は、行政としてはどう考えているのか。そして、特急クラスの「ひかり」もぜひ上田にとめてと、今後の陳情などをどうするのかお尋ねをいたします。JRから上田は熱心だなと言われるように、大いに働きかけるには今がチャンスです。ダイヤが決定されてからではどうにもなりません。どうか、高速道の二の舞にならないように努力をしていただきたいと。いいですね、この辺もあわせてお尋ねをいたします。また、北陸新幹線の車両名の決定はどのようにして、いつごろまでに決まってくるのか。 2つ目として、マルチメディア上田は、市長の話によると九州に会議に行ったときに、情報センターのある上田市さんですかと、このように言われたという中で、上田市の情報センターは全国的にも有名であるので、ここに新しくなる上田駅舎の中にも、何らかの形でマルチメディア上田のPRはできないのかどうか。また、待合室周辺には上田らしいPRはどのように考えているのか、観光案内板など含めてお尋ねをいたします。 3つ目として、総合観光案内所が12月ころまでに駅舎の中に完成すると、このように聞いている中で、今までの案内は上小8市町村の案内でしたけれども、新幹線が来るとその倍の16市町村の広域観光案内となるわけであります。駅長さんも市の職員も3年前後で異動されている中、観光案内所の専門職を1人張りつけてもらいたいと思うがいかがか。今がチャンスということで、新幹線の来るときにやらないと手おくれになると思うのであります。さらに、観光案内所の運営はどのようなやり方でやるのか、お尋ねをいたします。10年後には、上田地域も必ず観光地の上田駅として脚光を浴びることと推察をいたします。 4つ目として、観光案内所の話が出ましたので、定観バスの運転についてもお尋ねをいたします。今現在、上田駅から定観バスは上田交通の古塔めぐり、JRの冬紀行などが運転されておりまして大変好評と、このように聞いております。そんな中、新幹線の開通に合わせて上田発信州の国宝めぐりの定観バスを運転したらいかがか質問をいたします。これは、自分の田んぼに水を引く意味での質問でありませんので、間違いのないようによろしくお願いをいたします。 上田駅始発で上田城、更埴にあります県立歴史館、善光寺、松本城、大法寺、別所温泉泊まり。翌日は国宝安楽寺ということで、長野県の国宝7カ所あるうち、4カ所の有名な建造物が一挙に見られるということであります。そこで、質問の5つ目として、東京から東海道新幹線、東北新幹線、上越新幹線を利用しての、大体1時間15分くらいの距離で、180キロで到達する駅での定観バスの運行状況はどうなっているのか。また、北陸新幹線の軽井沢駅、終着長野駅の定観バスはどのように運行されているのか、お尋ねをいたします。 次は、駐輪場についてであります。この春駅周辺の放置自転車が一斉に整理され、処分された自転車は何と248台と、このように聞いております。そんな中、上田市も遅まきながら駅の隣接に1,100台収容の駐輪場ができるということで、年内には完成すると伺っております。また、この夏の駐輪場の祈願祭が過ぎ、太陽が照りつける中汗をふきふき、市街地整備課の職員でしょうか、はみ出し自転車を1台1台抱え上げて整理をしていたということであります。今まで上田駅周辺の放置自転車が景観を悪くしていたのであり、裏返せば上田市の力でもあったのかな、このようにも思います。長野市より14年、松本市より16年おくれてやっとできる上田駅周辺の駐輪場。さて、その駐輪場が完成した暁には駅周辺の歩道にとめてあった放置自転車もなくなり、景観上すっきりするものと期待されているわけでもあります。 そこで、質問の1つとして、駐輪場も1,100台で対応できるのかどうか、ほかに考えはあるのかどうかお尋ねをいたします。 2つ目として、放置自転車防止条例案、その中身について、整理区域についてはどこからどこまでのことを言うのか。違反駐輪に対する考え方。 3つ目として、市営駐車場条例案についての中身。 4つ目として、駐輪場の年間売り上げ予想、駐車場の売り上げ予想。運営はどこがどのようにしてやるのか。民間の駐車場絡みもありますけれども、新幹線を利用しての丸々1日の利用者には、できるだけのサービス料金でやっていただいて、大勢の皆様方に上田駅を利用してもらいたいと思います。 以上で私の2問といたします。 ○議長(上原憲君) 市民生活部長。          〔市民生活部長 小泉 健一君登壇〕 ◎市民生活部長(小泉健一君) ごみにつきまして、ご質問にお答えをいたします。 指定袋有料化が始まって以来、市民からの要望事項はどのようなものがあるかと、こういうご質問でございますけれども、市政懇談会等で数多くの要望事項が出ておりますけれども、その中から代表的なものを拾って申し上げたいと思います。まず、袋のサイズが今30リッターと20リッター、家庭用でございますが、これがもう一回り小さい袋を入れてほしいと、こういう要望がかなりございます。これについては検討をしてまいりたいと、こんなふうに考えております。 それから袋が弱いと、もっと丈夫な袋をと、こういう要望がございます。これは材質ですとか量ですとか、いろいろ制約があるわけではございますけれども、そんな中から現在のものよりも強い質のものを検討してまいりたいと思っております。 不燃ごみについても分別収集をしてくれと、こういう要望がございました。これは議員さん、今改めて項目でご質問がございましたので、そちらで申し上げます。 それから、福祉といいますか、弱者に対してというお話でございますけれども、現在は生活保護世帯を対象に無料配布を行っております。現在135世帯が対象になっておりますが、そのほか必要なところにつきましては、これから研究をしてまいりたいと考えております。 それから、ルール違反のごみ、これを早めに処理をしてほしいと、それから指導を強めてほしいと、こういう要望があります。これにつきましてももっともなことでございまして、強力に努めてまいりたいと考えております。 それから、次に不燃ごみでございます。不燃ごみにつきましては、容器包装リサイクル法、これが来年4月から本格化するわけでございますけれども、これの適合基準にも従いながら、具体的に進めてまいりたいと考えております。高品質の資源化、缶、瓶、ペットボトル、このような分別を市民の皆さんから出していただく段階から、それぞれ分別をしていただくというような方法で、早急に進めてまいりたいと考えております。その実施計画につきましては、廃棄物処理審議会にお諮りいたしまして、環境衛生協議会でもご検討を願う予定でございます。 次に、生ごみ処理機の補助を大幅アップしてほしいということでございますが、近隣町村ではかなり高額の補助をしているということも、私も承知をしております。ただ一方、17市の状況を見ますと、まだ全く生ごみ処理機についての補助制度はないというところがほとんどのわけでございまして、ほかの市町村はともあれ、上田市は上田市として考えなければいけないわけでありますけれども、現在のところ1万円補助というところで普及に努めてまいりたいと考えております。 それから、焼却炉にも補助をつけてはというお話でございますが、議員さんもおっしゃられましたが、煙による害の苦情もかなりございます。環境に与える影響等も考えなければならないわけでございまして、しばらくの間検討させていただきたいと思います。 それから、ストックヤードでございます。スチール製の物置ということでございますけれども、これも制度を発足させたわけでございますけれども、15万円限度の10分の10以内ということで発足をさせまして、現在17自治会に補助を行っております。今後も引き続いて行ってまいりたいと考えております。 それから、資源ごみのバックマージン、自治会へ戻る奨励金の関係はどうなっているかということでございますけれども、これはその売上金に市の方でキロ2円の上乗せをいたしまして、それぞれ自治会にお返しをしておるところでございます。そのお金の使用方法につきましては、再資源化の活動費へ充てていただきたいということで自治会の方にお願いをしてございます。7年度実績で、一番多かった自治会では44万6,000円というような自治会がございました。 次に、ごみ減量アドバイザーの関係でございますが、これは現在自治会長さん方にその推薦についてお願いをしておるところでございますけれども、その業務につきましては、市民の立場からごみ減量再資源化について専門的、技術的に支援できる人、あるいはごみについての熱意を、一定程度の見識を持ちまして活動していただける方ということで、各自治会連合会単位で1人の推薦をお願いしているところでございます。そうしますと19人になるわけでございますが、もう1人そのリーダーを加えまして20人ということで進めております。業務の具体的な内容でございますけれども、堆肥化機器の使用に際してのアドバイスでありますとか実態調査、あるいはごみ減量再資源事業に対する提案、要望、あるいは評価というようなことを受け持っていただくということでございます。 容器包装リサイクル法の概要ということでございますが、この一番特徴的なものは、今まではほとんど市町村が責任を持たされていたわけでございますけれども、この容器包装リサイクル法では包装容器をつくっている業者、それを利用して中身をつくってそこへ入れる業者、そういう業者にも責任を持っていただくということが大きな内容になっております。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 建設部長。          〔建設部長 小林 善幸君登壇〕 ◎建設部長(小林善幸君) 新幹線の運行状況につきまして何点かお尋ねでありますので、順次お答えをしてまいりたいと思います。 新幹線の運行状況につきまして、JR東日本鉄道と鉄道建設公団に問い合わせをしておりますが、ダイヤや料金等、お尋ねいただいた具体的なことにつきましては、現段階では決まっていないということであります。現在これらのことにつきまして検討をしている段階であると、そういう回答でございました。このため、わかっている範囲のことを申し上げてみたいというふうに思います。 まず、北陸新幹線のダイヤと料金についでありますが、参考までに申し上げますと、上越新幹線の下り東京・新潟間では、1時間におおむね2本から3本の本数が運行しております。これはある公団の職員によりますと、現在の信越線の特急の本数程度ではないかと言っておりました。これまでの特急料金は、鉄道のキロ数で決まっておりますので、これを東京・上田間で見てみますと189.2キロであります。この距離を上越新幹線を例にいたしますと6,360円となります。現状の特急料金では5,750円でありますので、11%程度アップするのではないかと考えられます。 次に、特急クラスは上田駅にとまるかどうかでありますが、いわゆるひかりタイプがとまる本数の見通しについてお尋ねでありますが、これにつきましては現在予測ができない状況でございます。 特急クラスをとめるため、お客をふやす方法についてどうかでありますが、これは上田市の将来の発展にもかかわって大事な要素であると考えております。対応としましては、新幹線への在来線や電車、バスの接続の利便性を図ることが必要であろうかと思います。これは、民間の交通機関の協力が必要でございます。次に、滞在型の観光とか、広域的な観光ルートを設定したり、関連するイベントなどの事業を行うことが必要かと思います。次に、東京まで1時間15分程度はまさに通勤圏ということになります。新幹線利用の通勤者をふやす手だてを考える必要が出てくるかと思います。さらに、コンベンション等による客の誘致を図るといったことも必要かと思います。 次に、特急クラスをとめるための陳情は考えているかお尋ねでございますが、議員さん今がチャンスだというふうにおっしゃいました。これにつきましては、これまでは事務レベルで要望は伝えてきておりますが、近いうちにJR東日本へ周辺市町村代表の皆さんも含めまして、要望をしてまいりたいと考えております。 次に、新幹線の車両名についてでございますが、名前につきましてはこれから決めると聞いております。参考までに、上越新幹線の列車名、「あさひ」と「とき」でありますが、これは公募で決定されております。また、来年春開業予定の秋田新幹線の列車名「こまち」につきましても、ことし7月公募で決定されております。 車両につきましては、E2系という電車で運転されることが決まっております。この車両は北陸新幹線用に開発されたもので、特徴は高崎・軽井沢間の急勾配に対応するため高出力モーターを搭載したり、車体はすぐれたアルミ合金製で軽量化されております。最高時速は270キロメートルの動力性能があると聞いております。新幹線につきましては以上であります。 次に、駐輪場につきましてお答えをしてまいりたいと思います。まず、1,100台収容の施設で対応できるかでございますが、ことしの4月に上田駅周辺の自転車等利用者数調査を実施いたしました。この結果、上田駅お城口周辺への乗り入れ台数は421台ございました。また、お城口周辺からの乗り出し台数は393台でありまして、調査した日では、合計で814台となりました。このほか当日使っていない放置台数も含めますと、1,066台という結果が出ました。平日の出入り状況は、この台数の前後と見ております。したがいまして、現在の乗り入れ台数から見ると足りるかと思いますが、もし足りなければ今後研究してまいりたいというふうに思います。 一方、上田駅温泉口の方につきましては、上田交通別所線の高架化完成後に、高架下の利用を検討してまいりたいというふうに考えております。当面は南部保育園跡地の一部、約1,000平米ございますが、ここを仮設自転車等駐車場として利用を予定しております。 次に、自転車等の放置防止に関する条例案につきまして、その考え方を申し上げてみたいと思います。お城口に市営自転車等駐車場が建設されることに伴いまして、上田駅周辺の歩行者の通行の安全を図り、また良好な生活環境を確保するために、自転車等放置禁止区域を設定して対応をするものでございます。禁止区間でございますが、上田駅お城口広場を初めニューパールまでの通り、また秋和上堀線の上田西武デパートまでの両側の歩道、また駅前東側でありますが、二葉ビルのある通り、その辺を中心として区域を設定する予定でございます。この禁止区域を設定することによりまして、駅周辺での自転車放置をなくしてまいりたいというものであります。条例が施行されてからの放置自転車につきましては、条例に基づき市長が一定の場所へ自転車を移送、保管することになりますが、盗難、その他やむを得ない場合を除きまして、所有者から1,000円の移送保管費用を徴収することになります。なお、詳しくは今議会に条例案をお願いしてございます。 次に、市営駐車場条例案につきまして申し上げます。まず、料金体系でありますが、自動車駐車場につきましては30分以内は無料としたいと思います。これは、上田駅まで車で送迎する利用者の便と、それらの車が引き起こす駅周辺の交通渋滞を緩和するためであります。30分を超え1時間以内は200円、1時間を超え10時間以内は、1時間につき100円を加算、10時間を超え24時間以内は1,200円、24時間を超える場合は1,200円を加算するといった内容でございます。また、自転車等駐車場につきましては、一時使用24時間以内でありますが、一般が100円、学生が50円。定期使用につきましては、1カ月の場合一般1,500円、学生1,000円といった内容でございます。これにつきましても条例案をお願いしてございます。 次に年間の収入予測でありますが、新幹線開通後の需要も加味いたしまして、自動車駐車場で約6,500万円程度、自転車等駐車場で1,500万円程度、あわせて年間8,000万円程度を予想しております。 次に、駐車場の運営方法でございますが、自転車等駐車場に管理人を3人程度常駐させ、駐輪の指導、料金徴収、また駅周辺放置自転車対策、さらには駅周辺の市営施設となります南北自由通路、エレベーター、エスカレーター、市民コーナー、お城口トイレ等の管理業務を一括して行うようにしたいと考えております。管理業務のうち1人は市職員を配置し、駅周辺施設の苦情対応、緊急時対応、料金徴収等に当たり、あとの2人につきましてはシルバー人材センター等へ委託する方法を考えております。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 政策推進部長。          〔政策推進部長 田口 邦勝君登壇〕 ◎政策推進部長(田口邦勝君) 上田市がマルチメディアについて知られてきているというお話をお聞きしたわけでございますが、このマルチメディアにつきましては、上田市の個性として活用し、市の発展のため役立ててまいりたいと思っております。第3次総合計画の中でも学術研究都市を目指してということで、マルチメディア都市上田というようなイメージをできるだけ生かすことも必要と考えております。これまで先進的に取り組んできましたマルチメディア情報センターの施設、機能を生かしまして、これからも広域的に地域全体の構想で考えることも必要と思います。 ご質問にございました新幹線駅舎におけるPRでございますが、具体的には現在建設中の上田駅舎につきまして、上田市の顔ともなるものでありまして、現在日本鉄道建設公団、JR東日本と協議中でございますけれども、新幹線駅舎のラチ内コンコースにマルチビジョンの設置が計画されておりまして、最新の映像技術を生かしたものを外来者に向けて流したいという考えを持っております。また、新幹線駅舎につきましては、待合室、ホーム、あるいはホーム階段など、全体のレイアウトの中でもマルチメディア都市上田にふさわしいPRが、できるだけ表現できるよう工夫も凝らしてまいりたいと思いまして、これにつきましても、現在JR東日本と協議してまいっているところであります。 それから、新幹線駅舎と一体的機能ということで、橋上駅舎内にも市民コーナーが設けられるわけでございますが、ここにつきましては、影絵コーナーを配置し、そうした中でも上田らしさを盛り込んでいきたいと思います。観光案内板を含めてというご質問でございますが、それらにつきましては、先ほど申し上げました現在ある電飾掲出板を、そうした上田らしさのPRに近づける、あるいはそういう考えのもとでできるだけ表現するということで考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(上原憲君) 商工観光部長。          〔商工観光部長 中沢 宮彦君登壇〕 ◎商工観光部長(中沢宮彦君) 新幹線と観光についてのご質問の中で、商工観光部の関係する部分、順次お答え申し上げます。 まず、新幹線上田駅の観光案内所がオープンする際には、長期的にやはり観光案内ができる専属の職員が1名必要ではないかと、こういうことでありますし、またその運営についてどう考えているかといことでございますが、新幹線上田駅の観光案内所は、ご案内のとおり新幹線上田駅建設期成同盟会に加入をしている16の市町村の皆さん方に参加を予定して、現在取り組みを進めているわけでありますが、開通後は相当利用者も増加するし、さらに利便性の向上と、こういうことを図っていかなければいけませんので、現在の1名体制から3人の専任の職員を雇用していったらどうかと、このように現在考えておるところでございます。そういう中で、この案内所が新幹線駅勢圏に及ぶ広域観光を担当するわけでありますので、やはりこの広域の観光の地域内をよく知っている人が大切であるわけでありまして、ご質問にもありましたようにキャリアとか経験、こういうことのベテランの職員の登用といいましょうか、そういうことも広く考えていきたいなと、このように思っておるところでございます。 また、運営についてでありますが、現在のところは行政を主体とした運営組織を設置いたしまして、いろんな方針を決定してきているところでありますが、しかしながら民間の皆さん方にもいろんな動きも出ているわけでありまして、その中には広域で各種団体が参画いたしまして、千曲川温泉王国建国の動きもあるわけでありまして、広域観光の展開によっては組織の再検討、こういうことも必要ではないかと、このように考えております。 それから、定期観光バスでございます。信州の国宝めぐりを上田で運行できないかということでございまして、大変国民の財産でありまして、まして信州地域でのすばらしい素材を生かした、信州の国宝めぐりのご提案をいただいたわけでございます。現在、信州の鎌倉古塔めぐり等も行っておるわけでありますが、さらに上田の魅力や厚みを増すためにも、上田市を起点とする広域観光コースの一つとして組み立てができるかどうか、これはやはり旅行者やバス事業者の皆さん方とも研究をしてみたいと、このように考えております。 次に、東京・上田駅間の等距離における都市の駅での観光バスの状況、あるいは軽井沢、長野駅での運行状況どうなっているかということでございます。まず、東海道新幹線で静岡駅でございますが、これは180キロあるわけでありますが、現在5つのコースに分かれて定期観光バスが、季節によって違いますが出ておるわけでありまして、例えば駿河湾散策コースというのがAコースからBコースまで出ておりまして、日本平、土呂遺跡、羽衣の松など、大体日本平を中心といたしましたバスが4コース、さらにイチゴ海岸と船上バーベキューコースが、やはりこれも出ておりまして、現在5つのコースが静岡では出ています。さらに、上越新幹線で水上駅でございますが、これは151キロでございますが、これは奥利根探勝コースということで、現在1コース出ておるわけでございまして、主に谷川岳ロープウエー、天神平など、ここら辺が中心になっております。東北新幹線の那須塩原駅でございますが、ここは157キロございますが、ここではさわやか那須高原ということでございまして、那須ハイランドパークや那須りんどう湖など、ここら辺が中心に出ている状況になっております。また、県内の軽井沢駅では5つのコースが出ておりまして、浅間高原さわやかコース、あるいは軽井沢メルヘン、浅間高原ウインドー、志賀白根パノラマ、浅間高原ハイライトと、このようにそれぞれ、これも時期的なものはございますが、現在5つのコースができておりまして、軽井沢そしてまた白根横手山等まで定観バスが出ていると、こういう状況でございます。長野駅では3コース出ておりまして、善光寺・川中島、そして戸隠高原アイスクリーム工房、鬼無里おやきの体験等で、それぞれ現在3コースが出ていると、こういう状況でございます。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) ここで15分間休憩いたします。          午前 10時 30分   休憩          午前 10時45分   再開 ○議長(上原憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 武藤君。          〔6番 武藤 弘君登壇〕 ◆6番(武藤弘君) それぞれ答弁をいただきました。 答弁の中でも、上田市での可燃ごみが43%減ったという中で、さらにごみアドバイザー制度を導入し、ごみのないクリーンの上田市にする理事者側のこの意気込みに対しては評価をしております。しかし、答弁にありましたごみ減量化にさらに協力しようとする市民の要望、バイオの処理機、1万円ぽっきりということですけれども、県下17市ではほとんど助成はしていないということであります。長野市の場合では2万円を補助しています。上田市は上田市、上田方式という答弁でしたけれども、やはりごみ減量化によって、年間2億円という大きなお金が浮いてくるのであって、こういうごみ減量に、さらに協力をしようとする市民に対しては、このバイオの処理機、生ごみ処理機に対して1万円ぽっきりではなくて、上小では平均3万6,000円も補助しているのですから、もう少し大幅な助成をしていただきたい、ここではこのようにお願いをしておきます。 さらに、このごみ焼却炉についても、町中では環境問題がありますので心配ですけれども、やはり一歩室賀の方に行きますと、わずかな小さい紙切れぐらいはどこの家庭にでも出るというようなことで、やはりこの辺も考えていただければありがたいなと、こんなふうにここではお願いをしておきます。 それから、ごみの有料化について答弁漏れが4つほどありますので、部長の方からひとつ答弁をしていただきたいと思います。 それから、簡易包装のごみについては答弁なかったわけですけれども、三重県の四日市市などでは簡易包装懇話会、こういう会議を設置されておりまして、商工会議所とか商店街連合会、あるいはまた製造業者などで構成され、消費者の理解と協力を求めているということであります。また、これからは結婚式のシーズンということで、帰りには大きな袋をいただいて帰ってくるわけでありますが、あけてみるとおいしいものは中身がほんのわずかで、大半がごみであります。そんなところからも改善をするよう、簡易包装の指導の方も、ひとつ行政理事者として一日も早くスタートをされることを私は期待をしております。 新幹線と観光についても答弁をいただきました。周辺町村と合体で、近いうちに大々的に特急クラスも上田駅にぜひとまれるようにと、こういう陳情をすると、こういうことで前向きな答弁でございます。上田市の将来を見るときに、駅を抜きにしてのまちづくりは考えられないのであります。駅の発展と地域の活性化を市民の立場から盛り上げようと、上田市の商工業者が中心になって、近くJRと市民の会(仮称)を結成すると、このような話も伺っております。これは明らかに新幹線の特急クラスも上田駅にとまってもらうことをねらっての市民の会と、このように聞いております。上田駅にもぜひ特急がとまれるように、官民が一体となって、さらに上田駅を利用する周辺町村にも呼びかけをして、行政としても陳情に陳情を重ねて、粘り強い運動をひとつしていただきたいと思います。 マルチメディアのPRは、十分中は考えると、こういう前向きな答弁をいただいております。 定観バスについても答弁をいただきました。これからの定観バスも広域的ルートの観光が目玉になるのだと、このように言われております。関東周辺では国宝の建造物が4カ所見られる定観バスは、今のところどこでも運行されておりませんので、ぜひ上田発信州の国宝めぐりの定観バスが運行されますよう再度祈願をしておきます。 ちょっと余談になって恐縮でありますが、過日長野県の東京事務所の商工観光課に立ち寄ったところ、県下の観光地のパンフレットは山積みに並べられておりました。別所温泉のパンフはありましたが、しかし残念なことに上田市のパンフレットが一枚もありませんでした。ことしの3月にせっかくこのようなすばらしいパンフレットができておりますので、一日も早く送っていただきたいと思います。1日300人ものお客様が訪れている場所だけに、いいですね、商工観光部長、ここではこのようにお願いをしておきます。 放置自転車についても答弁をいただきました。長野市の駅前などには、1台の自転車もありません。最初が大事かと思いますので、この辺もよろしくお願いをいたします。 次は、さわやかな質問ということで、淡水魚水族館建設についてであります。場所は北陸新幹線の斜張橋のそば、小牧に昔からあります水産庁の中央水産研究所上田庁舎、こちらは水産庁の管轄で淡水魚の研究をしております。この隣接には、空きスペースがまだ十分あります。鉄道の斜張橋では、日本一の上田ハープ橋、千曲川にかかる優美な姿が上田の新名所となっております。あの場所は水も豊富ですし、魚の研究をしておりまして、千曲川に面した一連の観光コースにもなると、このように思うのであります。また、その隣接にはカエル、タニシ、カワニナやトンボがすんで、ホタルが乱舞するような川をつくったらと思います。なお、あの付近は信濃国分寺史跡公園、国際音楽村、須川湖、上田創造館、メディアランド上田、信州の鎌倉、別所温泉と、数多くの観光拠点が点在しております。新幹線の車窓から見た日本一県営上田淡水魚水族館、いいではないでしょうか。私ども子供のころには、田んぼの小川に行ってはどじょっこ、ふなっこなどとるのが何よりも楽しみの一つでもありました。しかし、最近ではアユとコイは別として、ナマズ、サスリの話一つ聞かない。まことに寂しい限りであります。過日の新聞を見ますと、下伊那漁業組合で、高森の大島川にカジカがすむ川にということで150匹を放流されました。また、7月18日には小海小学校の児童が相木川にカジカ1,000匹を放流し、カジカのすめる川にと願いを込めて放流されたと、このように報道されました。カジカについては、千曲川の本流では昭和20年代には上田でも見られたが、近年の自然環境の変化に伴い、現在では佐久町より上流に限られているとのことであります。身近な水や環境の大切さ、川に親しむきっかけになってほしいと、8月31日に上田東小学校の3年生の生徒が、千曲川で学習の一環としてアユのつかみ取りを行ったと新聞報道をされております。時代の流れで希薄になった人と川との関係をもう一度考え直す場にしたいということで、9月9日から2日間、飯山市で開催された第4回96千曲川シンポジウムが行われました。 さて、市長も昨年ドイツのイン川を視察し、そのすばらしさに感動され、また我がふるさとの千曲川を再認識されたのではないかと思います。来年の夏には、上小漁業組合などに協力を得ながら、千曲川での写生大会、釣り大会、魚のつかみ取り大会など親子で参加し、楽しんでもらおうと盛りだくさんのイベントが計画されているところでもあります。さらに、千曲川賛歌の制作発表もされていることは、市民としても喜んでおります。私ども子供のころから見なれている千曲川もやっと世に出ていくのかなと、このように思うところでもあります。今は心の時代、ふるさとの時代、昔のよき思い出など残そうではないかと、夜の中も大変変わってきております。また、かわいい子供たちのために、孫たちのために、ぜひ日本一の県営淡水魚水族館をつくって、他市にない上田市特有のものにしていくことが私どもの責務かと思います。観光の拠点として、また地域活性化にも連動するのではないでしょうか。小牧には平成11年夏ごろまでには上田新橋もでき、上田駅からも車で5分の近距離でもあり、第3セクターの仮称信濃国分寺駅からも近い場所にありまして、美しい我がふるさとの千曲川との一連の考えの中で考えたらと思います。上田市はちょうど千曲川の中間に位置しており、また上田地域は魚の種類も多いと言われておりまして、春のツケバ漁、夏の風物詩アユ漁と、千曲川ラインの中では淡水魚水族館には一番適地かと思います。 この水産研究所は昭和16年開所をされましたが、53年間一切人を寄せつけず、淡水魚の研究一筋に今日までやってきたところでありますが、ことしの7月20日、海の日に合わせて53年ぶりに初めて一般公開されたのであります。職員の話によりますと、「見学者が100人くらい来るといいね」、こんな会話がされていた中、250名の見学者があったと大変喜んでおりました。私も見学しましたが、昔懐かしい珍しい魚たちが30種類水槽の中で泳いでいたのであります。日本で代表される淡水魚の水族館は、大きいところでは2カ所と、このように聞いております。1カ所は埼玉の県営淡水水族館、もう1カ所は琵琶湖の博物館の中にあるということであります。県下には代表されるのは、立科にあるアミューズメント淡水水族館、この辺が代表されると思います。淡水魚の水族館というのは、ご承知のとおり山の上よりかもやはり海岸端、あるいは川のそばが一番理想ではないのだろうかなと、こんなふうに思います。また、上田市の第3次総合計画の中にも、千曲川周辺の整備、周囲の山々と千曲川の雄大な流れを背景とした、上田をめぐる観光ルートの整備、観光客の滞留時間を長くする工夫ということも盛り込まれているわけでもあります。そんなことで、ぜひひとつ日本一の県営淡水魚水族館の建設をしていただきたいと思うがいかがか、その考えをお尋ねをいたしまして、私の質問を終わります。
    ○議長(上原憲君) 市民生活部長。          〔市民生活部長 小泉 健一君登壇〕 ◎市民生活部長(小泉健一君) ごみの関係につきまして、具体的な質問をいただきましたところはお答えしたつもりなのですけれども、結果として大変申しわけありません。 市民要望の中で、自治会未加入者に対する対応という問題があるわけでございますけれども、これにつきましては20リッター袋の無料配布を行った折に、これはアパート等に住んでいる方が自治会未加入多いわけですけれども、大家さん等からの届け出をしていただきまして、それによりまして処理をして、現在も指導をしております。かなり浸透しているというふうに理解をしております。また、自治会でも自治会長さん方にも大変ご努力をいただいております。今後とも引き続き未加入者対策には力を入れてまいりたいと考えております。 それから、外国人の皆さんに対する対応でございますけれども、これは5カ国後のパンフレットをつくりまして、これは女性会議の会員の皆さんに大変ご協力をいただいたわけでございますけれども、作成しまして啓発に努めております。アパートの大家さん、あるいは飲食店等を職員が訪問しまして、直接お渡しをしたりして指導をしているところでございます。 それから、学生でございますけれども、学生も自治会未加入者と全く同様の対応をしております。また、長野大学と信州大学には職員が訪問いたしまして指導を行っております。学生のところが特にルール違反が多いというような状況ではないというふうに認識をしております。 それから、事業所のごみでございますけれども、これも市内に9,000の事業所があるわけでございますけれども、パンフレットやらどういうふうに出しているかというふうな実態調査、あるいは2袋まではステーションを使ってもいいということになっておるわけでありますけれども、その資料の申請書等をお送りいたしまして、啓発に努めておるところでございます。また、事業者団体等からの要請によりまして、説明会も医師会でありますとか飲食店組合でありますとか、幾つか行っております。 以上、4点について申し上げました。 ○議長(上原憲君) 市長。          〔市長 竹下 悦男君登壇〕 ◎市長(竹下悦男君) 淡水魚水族館建設、非常にユニークな、なおかつこの上田に適するご提言をちょうだいしまして、はっといたしておるわけでございます。確かに昨年はドイツのイン川も視察させていただきまして、非常に川をきれいに、そして自然との調和の中で上手に地域の基礎をつくっているということで感激いたしてまいりましたが、まだこの千曲は急流のゆえもあってか、ドイツにはまだまだ実績として遠いという実感でございましたが、この淡水魚の水族館ということになりますと、日本じゅうでも2カ所しかない内水面の試験場でございますので、まず国、そして県、そしてまたその次は市というふうになってくると思いますので、十分研究、検討をさせていただきまして、まず関係のところへ当たってみたいと思います。どうも水からつくるということになりますと、これ大変お金もかかるわけでございますので、そこら辺含めて研究をさせていただきます。 △(2)市政について ○議長(上原憲君) 次に、市政について、丸山議員の質問を許します。丸山君。          〔3番 丸山 正明君登壇〕 ◆3番(丸山正明君) 上田市の将来像について質問をしてまいります。 上田市では、既に第3次総合計画を新しい時代にふさわしい市民生活の実現とまちづくりを進めるための行財政運営の総合指針として、平成8年度を初年度として平成17年度までの10年間の計画である基本構想、平成12年度までの5年間の計画である基本計画、また21世紀の初頭の都市像を描く長期ビジョン、望ましい土地利用の基本方向を明らかにした国土利用計画、つまり上田市計画などで構成されております。第3次上田市総合計画を推進していく上において、どうしても見落としてはならない部分を順次質問してまいります。 まず最初に、新規学卒者の就職状況についてお聞きします。地域経済の主力であった2次産業がバブルの崩壊により、また世界的経済の流れの中で落ち込みが続き、今まで上田市の大手企業も大量採用していたが、平成2年度では新規求人者数が2万2,115名あったが、平成6年度では1万3,180名に減少しております。市内の大手企業でも、年によってはゼロに近い新規採用企業もあらわれてきております。このままでは優秀な人材が地元で就職ができず外に出ていってしまう。このことが長く続きますと、上田市の人口構造自体も大きく変わってしまうおそれがあります。上田市としてできる範囲内で、地域の産業の構造をどのように考え基盤整備していくのがよいのか、お聞きしたいと思います。また、上田リサーチパーク及び東山周辺の開発についてもいつごろどのように行うのか、あわせてお伺いしておきます。 次に、上田市の農業基本計画では、生産性の高い農業の育成、生産基盤の整備、農用地の有効利用、担い手と経営体の育成、ふるさと農業育成等を挙げておりますが、上田市の農家数が昭和50年度には8,050戸ありましたが、平成7年度には5,400戸に減少しております。また、農業の就業年齢を見ますと、60歳以上の人たちが農業就業者の70%に達しております。つまり、農家人口の70%を60歳以上で占めておるのが現状であります。このことによりまして、今後ますます人手不足が原因で優良農地が遊休化して、やがては荒廃農地になってしまうおそれがあります。私、このごろ受託者組合の人たちとお話しする機会がございまして、いろいろお話をしたわけでございますが、基盤整備をした水田ならば、1人で10ないし20ヘクタールぐらい大型機械等を使って耕作ができるので、借りて米づくりをしてもよいが、畑地は御免ですの返事が返ってきました。リンゴ、ブドウ、桃等、上田市の農業の基幹産業でありますが、永年作物は一家族で幾ら頑張っても1ないし1.5ヘクタールぐらいしか耕作ができません。また、普通畑に至っては、貸し手はあっても借り手がないというのが現状でございます。したがいまして、どんなにすばらしい計画を立てても、農家の就業者の高齢化の波によって押しつぶされてしまうおそれがありますが、この点をどう考え、今後の上田市の農業をどうするのか、その対策と土地利用について、特に集積の進まない畑地についてどうするのかお聞きしておきます。 次に、心のふれあう健康で優しい地域社会を築くを大きなテーマとしまして、健康づくりの推進、医療の充実、社会福祉の充実、高齢者対策の充実と、基本計画では4本の大きな柱がありますが、平成8年9月1日現在の高齢化率が上田市では17.7%、寝たきりの人が479名、独り暮らしが1,166名、痴呆性が61名となっております。人間、成人してから一生懸命働いて年をとり、寝たきり、またはそれに近い状態になったとき、本人にしても家族にしても、初めて日常生活が大きく変わり、どうしたらよいのか困惑することになります。この対策として在宅介護の方法と、特別養護老人ホームに入居する方法と2通りありますが、特別養護老人ホームに入居している人は上田市では約220名ぐらいだそうでございます。また、入居を希望して自宅で家族の世話になって在宅介護をしていただいて、入居の順番待ちをしている人が百数十名おると聞いております。また、特別養護老人ホームでは、入居者1人に対しておよそ28万円ぐらいかかっているそうでございます。入居者の収入財産によって差はあるのでございますが、月に平均1人4万円前後の負担となっており、したがって28万円から4万円を引いた残り約24万円、つまり24万円の2分の1が国の助成金、補助金、残りの2分の1が市の負担となっております。特別養護老人ホームで入居者1人、上田市では月に12万円ずつかかるわけでございます。したがって、年約130万円ぐらい、市では特別養護老人ホームに入っておる方に負担しているわけでございます。また一方、これに対して入居待ちしている在宅介護者に対しては年額6万円、もしくは9万円しか市では出しておりません。同じ状態の人たちが、かなり不公平な扱いをされているのではなかろうかと思います。ちなみに県外の一例を見ますと、江戸川区では在宅介護者に対し月5万2,000円、年にして約62万円ぐらいの慰労金を出しておると聞いております。したがいまして、在宅福祉制度の現状と、今後十年ぐらいの望ましい制度の方向をどう考えるのか、また介護慰労金も含めて、市はどの程度負担できるのかをお聞きしておきます。 次に、道路問題についてお伺いします。昭和30年代は、長野市、松本市、上田市は、かつて長野県の三大都市と言われ、文化、経済においてもそう大差はなかったと思われます。昭和40年代に入り本格的な高度成長時代に入り、市長のかじ取りにより市の発展が大きく変わった時代であったと思われます。長野市、松本市においては、それぞれ幹線道路を優先的につくり、高度成長時期もあり、幹線道路沿いは企業、商店の進出により瞬く間に埋まり、相乗効果によって企業、商店、人口がふえ、今や長野市の人口は35万5,000、松本市では20万5,000人、上田市では12万2,000人と大きく水をあけられた結果となっております。このことは、何といっても幹線道路の整備率であったと思います。この当時、上田市を例にとってみますと、昭和40年代に上田バイパスの話が持ち上がりました。一人でも反対者があればこの道路の建設は難しいといった、地元の説明会での当時の市長の考え方もあって、20年もおくれてやっと上田バイパスができ上がったと、こういう経過があります。そこで、道路事業に長い年月がかかれば社会情勢も変わってきますし、そんなとき都市計画や道路計画の変化をどう織り込んでいくのかお聞きしておきます。また、都市環状道路等の進捗状況と、今後の見通しについてもあわせてお伺いします。 次に、先ほども申し上げましたとおり、歴史的に見て幹線道路整備が大幅におくれ、これが上田市の経済、社会の発展を鈍らせていったもとではなかろうかと考えられるわけでございます。このように、幹線道路づくり、まちづくりにおいて、相乗効果をもたらす最たるものと考えられるが、上田市、松本市、長野市の都市計画道路の整備率、改良延長及び延長のキロ数がおわかりになりましたらお伺いしておきます。また、そのことによって、第3次上田市総合計画の都市計画道路等の整備と今後の見通しについてもあわせてお聞きします。 次に、上田市も道路、橋、駅前整備、学校、東山開発等、次々とハード事業が組まれておりますが、このもととなる市の予算も年々大きくなってきております。いずれにしろ、今後とも上田市も大型予算の編成は避けて通ることはできないと思われますが、この低成長時代、今後の財政運営を含めた決意のほどを市長にお伺いしたいと思います。 また、先ほど申し上げましたとおり、農地が高齢化が進むにつれて、今後相当の面積が畑地を中心として耕作できない土地が多くなってきます。このことを踏まえ、優良企業の誘致や住宅の整備をしながら、固定資産税など市税の増収を図るしか大型予算を組む方法はないと思いますが、それにはどうしても土地利用計画との関連を無視することはできないと思います。そこで、事業を推進するに当たって土地利用計画、つまり上田市計画まで踏み込んでこのことは検討しなければならないと思いますが、今後どうしていくつもりかお伺いして、私の第1問といたします。 ○議長(上原憲君) 商工観光部長。          〔商工観光部長 中沢 宮彦君登壇〕 ◎商工観光部長(中沢宮彦君) 順次ご答弁を申し上げさせていただきます。 まず、新規学卒者の就職状況はどうかと、こういうことでございます。ことしの平成8年3月の新卒の就職状況でございます。公務員と求人申し込みをしなかった事業所を除く職業安定所の資料ございますが、中学生が10人、高校生が442人、技術専門学校が21人、そして専修学校が215人、短大、高専が289人、大学卒業生が346人、こういうことでございまして、合計上田小県管内には1,323人が管内に就職をしていると、こういう状況になっております。こういう状況の中で、少し落ってきているのではないかと、こういうご質問でございますが、管内の就職状況を年度別に見てみますと、平成元年が1,468人新卒者が入っています。ことしの平成8年では1,323人と、こういうことでございますから、元年と比べますと145人の減と、こういう状況でございます。なお、バブル崩壊期の平成3年に比べると130人ほど平成8年は増加していると、こういう数字の状況になっております。 そういう状況の中で、新卒者の就職状況の中で特に今年度、3月の卒業者の動向ということで申し上げさせていただきますと、管内の卒業生は2,498人おいでになります。そのうち進学希望者は1,961人でありまして、78.5%が、言うなら進学希望者ということでございます。就職希望者は483人ということでございまして、こういう状況の中で、今年度高校生に対する求人数は、この管内だけで919人の求人要請が職安に入ったと、こういう状況になっております。 続きまして、人口構造のことでございます。将来を見据えてということの中でございますが、大変人口構造の推測というのは難しいわけでありますが、現在の高齢化や少子化と、こういう状況の中で一定の推測を立てるというわけでありますが、そういう中で今回第3次総合計画の中では、就業人口での数値というのを申し上げてあるわけでありまして、ご質問にもありましたように、平成2年基準年でありますが、平成17年には14万人の人口にしようと、こういうことであります。その中で、産業構造の中では第1次産業が平成2年の基準では5,000人おいでになりますが、これが平成17年では3,500人ということでございまして28%の減となっておりますが、第2次産業におきましては平成2年には2万6,000人でございますが、平成17年には3万2,000人という推測をしております。さらに、第3次産業におきましては3万人という推測が3万9,000人と、こういうような状況でございまして、全体に就業人口の構造からいきますと第2次、第3次産業が増加していくと、こういう状況になっております。 それでは、このような就業人口の推測をどのような裏づけで進めるかということでありまして、ご質問にありましたように産業構造、そしてまたリサーチパーク等の関係の中でどうなっているかということでございます。基本的には、市としましては国や県の施策を取り入れて、それに上田市独自の施策を組み合わせまして、インフラ整備と条件づくりに取り組んでいくということは基本的に考えておるわけでありまして、具体的には第3次総合計画に盛り込ませていただいてありますように、やはり既存企業の育成強化、技術の高度化を図るとともに、新たな産業興しといたしまして新映像系等の知識集約型産業を上田市の将来を背負う産業の一つと、このように位置づけまして、マルチメディア情報センターを地域の核といたしまして、そしてまたこれに関連する関連ソフト産業の誘致や、学術研究機関の誘致を、あるいは誘致設置をしていきたいと。そして、頭脳立地集積を図るために、例えばハイテク繊維センターや、あるいは海面科学技術総合研究所等を東山未来の丘の推進とあわせまして考えていったらどうかと、このように第3次でもうたわせていただいておるわけでありまして、こういう中で、私どもとしましてはこの計画を現実に、具体的に進めていきたいと、このように考えているところでございます。また、リサーチパーク内におきましても研究開発や、あるいは情報系の企業さんが大分進出がされまして、相当リサーチパークが今厚みを持ってきております。そして、マルチメディア情報センターを利用して技術開発、そしてまた新しい産業創造を願って、デジタルファクトリー利用協議会や、県工科短期大学校との連携のもとに交流会や人材育成、情報ネットワークづくりに、まさに産・学・官の連携を図りながら取り組んでいきたいと思うわけでございます。こういう状況の中で、いつごろどのように開発をしていくのかと、こういうことでございますが、申し上げましたような研究機関の誘致等を核に考えておるわけであります。そういう状況の中でこれらの動きを見ながら、何としてもやはり条件整備を整えまして、ご質問のように優秀な人材が上田に定着できるような、そんなやはり条件づくりに取り組んでいきたいと、このように考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 農政部長。          〔農政部長 山崎 晴康君登壇〕 ◎農政部長(山崎晴康君) 高齢化等に伴います畑地の荒廃化、そういったものに伴います上田市の農業発展のための施策、どのような対応をしていくのかというご質問でございます。 平成7年度におきまして、農業従事者の高齢化率は56%というようなことになっておりますが、この耕作放棄地の関係につきましては、農業センサスを見ますと268ヘクタールと、このような数字になっておるわけでございます。さらに、今後につきましても高齢化は進んでいくということで、これらの畑地等における荒廃地はさらに増加がされるというふうに見ておるわけでございます。そういう状況の中で、上田市の農業の維持発展をどのようにするかということでありますが、まず基本的にはやっぱり我が国の食糧事情等につきましても、自給率については非常に低い数字を示しているわけでございまして、国内の農産物生産をある程度基本に考えていくときには、やっぱり将来に向かって農業地は確保をしておかなければならないわけでございます。そういうことで、第3次総合計画におきましては、水田では1,600ヘクタール、畑地で1,100ヘクタールの優良農地を確保するということを設定をしてあるわけでございます。しかしながら畑地等の利用につきましては、ご指摘ございましたように借り手等を探しても使ってくれる方がおらないというようなお話でございます。まずそのためには、農地の流動化によりまして専業農家、あるいは地域で営農組織等を今後つくっていく皆さん方、あるいはまた、そういった畑地等の一時的に管理をしていくというような組織づくり、このようなものをつくっていかなければならないのだろうと、こんなふうに考えているわけでございます。 また、そして畑地につきましては、上田市の場合圃場整備等の整備が非常におくれているということで、単なる農道等の整備では、やっぱり面的に土地利用がうまく使えないというようなことでありますし、やっぱり圃場整備というようなことは将来に向けてまずやっていかなければならないと、こんなふうに考えているわけでございます。そして、特に農地の流動化につきましては、農業委員会等を中心に農業関係者、これ一致協力のもとに流動化を進めるというようなことをやっていきたいと、このように考えているわけでございます。また、将来に向かっては学童農園、あるいは市民農園、こういったものを通じまして農業に対する消費者、あるいは市民の皆さん方のご理解を得るというような努力もしていきたいと、このように考えております。そして、農地の農業以外での利用ということもこれは必要になってくるわけでございますが、これらにつきましては、上田市の土地利用計画との整合を図る中での他用途への転換ということも必要と考えて、第3次総合整備計画の中でも位置づけをしております。そのような考えのもとに努力をしてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(上原憲君) 健康福祉部長。          〔健康福祉部長 山越 昇君登壇〕 ◎健康福祉部長(山越昇君) 上田市の将来像についてのご質問の3点目で、特別養護老人ホーム等の入所待機者の増加対策、また在宅介護の充実につきまして何点かご質問をちょうだいいたしました。逐次お答えを申し上げたいと思います。 最初に、つい先ごろ14日、総務庁が発表されまして、先ほどのお話のとおりでございますが、65歳以上の全国の高齢化率がついに15%を過ぎて15.1%というふうになりました。また県内では、やはりこれもふえまして19.3%というふうに、非常に予測以上の速さで高齢化率が進んでおります。上田市も先ほど議員さんがお話しのとおりの、8月1日現在ですと17.67%ということで、人口的には2万1,600人余というような状況になっております。そして、特別養護老人ホーム等の入所している皆さん方と、そして在宅でいらっしゃる、特に介護慰労金との比較というような中でのお話がございました。そういう中で、上田市の状況を申し上げたいと思います。特別養護老人ホームへ入っていらっしゃる関係で、実績で申し上げますと、上田市では7億3,100万円ほど措置費が必要になっておりまして、本人または家族が負担をしている金額が1億3,900万円、それで国が2億9,600万円、残りの半分を負担をしております。ということは、上田市も税から、一般財源から2億9,600万円余の支出をしておると、こういう実態でございます。年間を考えますと、月額負担をしている金額は約5万円でございまして、市の負担分は月額10万8,000円という状況でございます。10万8,000円ですので12カ月でお1人約130万、市費がつぎ込まれているという状況がございます。そういう中で、現在の9月の待機状況でございますが、普通の養護老人ホームをお待ちになっていらっしゃる方が24名、特別養護老人ホーム、寝たきりの皆さん方、お待ちになっている方が112名、そして痴呆性老人、この方が28名ということで、合計140名の皆様方が施設入所を希望し、待機をしている状況でございます。ご指摘のようなこういう状況の中で、国においても数年前から施設福祉中心というものから、在宅福祉を中心にということで、大きな方針の転換をして進められております。一番はみずから助けるということで自助努力が一番でございますが、そしてともに助け合うという互助、共助と。一番共助という言葉がよく使われております。そして最後は公の助け、行政の関係になりますが、公助と。自助、共助、公助の有機的な連携の中で寝たきりになっても、それこそ住みなれた地域で暮らしたいという希望も非常に多いわけでございまして、在宅福祉の充実を図っておるところでございます。また、在宅福祉制度の現状と今後10年間程度の望ましい制度ということのご質問もございました。 最近では、まだ国会には提出されておりませんが、介護保険の導入というような方向がございます。そういう中で、サービス基盤の整備と、また財源の確保というようなことで検討を進めておるところでございます。上田市におきましても、ヘルパー、デイサービス、ショートステイ、この在宅福祉の三本柱、これを中心に入浴サービス、配食サービス、訪問看護、訪問訓練、介護支援システム等の在宅福祉の整備を一生懸命で進めております。平成8年度ベースで考えた場合、ヘルパーさんとかデイサービスとかショートステイ等々のお金を考えた場合に、在宅で寝たきり老人1人当たり、年額57万5,000円、実績でございますが、在宅の方は57万5,000円の費用を支出しております。また、独り暮らしのご老人につきましては、お1人当たり年額7万2,000円ほどの費用を支出していると、これが現状でございます。いずれにいたしましても、今後とも保健福祉計画を見直しながら、デイサービスセンター等いろいろな施設等の整備を進めて、少なくとも介護保険に必要なサービス基盤整備を実現すべく努力してまいりたいと、こんなふうに考えておるところでございます。 私の方からは以上でございます。 ○議長(上原憲君) 都市整備部長。          〔都市整備部長 大井戸 荘平君登壇〕 ◎都市整備部長(大井戸荘平君) 道路計画についてお尋ねがありました。将来道路網の計画はどういうふうに立てるのかと、こういうお話でございましたが、道路網の計画といいますのは、私ども都市計画法に5年に1度、その都市の基礎的な調査をしなさいと、こういうふうに都市計画法で定められておりまして、それをもとにしまして約20年後を目途に将来の交通量等推計いたしまして計画を立案すると、こういうことでございます。現在でございますけれども、上田市の交通体系でございますが、平成3年、4年に上田都市圏総合交通体系、これは1市4町1村、坂城を含めました上田市を取り巻く周辺の市町村でございますけれども、この交通体系をもとに都市環状とか市街地、都心環状とか、こういうものの道路網の計画変更を今お願いしたいということで、説明会等の都市計画の変更の手続に入っていると、こういうことでございます。 それから、長野、松本に比較して道路網の整備がおくれているのではないかと、こういうことでございまして、3市の比較状況ということでございました。長野市でございますけれども、93路線、総延長258.89キロメートル、改良延長が100.54キロメートル、整備率でございますが、39%です。同じく松本市、47路線、延長90.65キロメートル、改良延長40.13キロメートル、整備率44%。当上田市でございますが、20路線の都市計画道路がありまして、延長も86.25キロ、改良延長24.81キロ、整備率29%でございます。私どもも精力的に都市環状道路等整備を国、県と一緒になって上田市の道路整備をしているわけでございますけれども、高速道、新幹線に対応するような上田バイパスとか上田坂城バイパス、それから都市環状、駅環状等の都市計画決定路線がここへきてぐんとふえましたものですから、整備率が若干落ってきているということでございます。 それから、駅環状等ほか都市計画道路の現在、それから将来の計画ということでございました。駅環状道路につきましては、143号線の温泉口へのアクセスというふうなことで、現在事業中でございます日本たばこ産業さんの前の交差点からガス会社に向かいます、通称ガス通りというのですか、その通りは私ども都市計画道路の名前としますれば南天神町常田線ということでございますが、事業化しておりますのが今現在410メートル、幅員10メートルでございます。それから、温泉口の駅前広場6,000平方メートルを含めて、先ほど申し上げました南天神町常田線との間50メートルほどあります。アクセスするところですが、これが20メートルの幅員で事業を実施中であります。このものにつきましては、北陸新幹線上田駅開業に合わせるべく、来年秋の北陸新幹線開通までには完了させていきたいと。ただ、これにつきまして上田交通の別所線の立体化がございますが、この部分につきましては1年ぐらいはおくれるのではないかと、こういうふうに予想されます。 引き続きまして、その先でございますが、駅環状の事業化をしておりますその先、上田ガスの方へ向かいますのと、上田ガスの東側の熊野小路という踏切がございます。そこの部分、これにつきましても、今現在事業化しておりますものがなから見通しがついてまいりましたので、国等の方へ事業採択に向けて今要望しているところでございます。それから旧職安跡、これの前のところでございますが、再開発と合わせてグリーンホテルさんまでの間、これにつきまして470メートルほどございますけれども、これにつきましても再開発に合わせて早期事業化できるように努力してまいりたいということでございます。先ほどの残りのガス会社の熊野小路あわせました通りの延長460メートルでございます。 それから、都心環状のその次でございますが、上田駅川原柳線、これは上下横町の部分でございます。私ども事業化しておりますのが延長440メートル、幅員16メートルでございまして、これは平成10年度を完成目途ということでやっております。その間になりまして、グリーンホテルさんから鷹匠町の部分でございますが、この部分につきましては先ほど申し上げましたような報告の中でも、都心環状というのはこういうものだということで路線変更生じておりまして、これにつきましても地元の関係者の皆さんのご理解、ご協力を得るよう一生懸命説明会等をお願いしまして、できるだけ早い時期に都市計画の変更をしてもらいたいと、こういうことで進めております。 それから、上田南地区連絡道路の一部でございますが、私ども仮称上田新橋の建設でございますけれども、第1期工事ということで延長680メートル、幅員14.5メートル、今年度平成8年度秋から事業着手する予定でございますけれども、平成11年夏完成を予定しております。今年の秋から下部工に着手するということで考えております。 続きまして、このほか私ども市街地の幹線道路を担当しておりまして、生塚新田線、これは東信病院の前のところの山洋電気さんのところからずっと上田駅大星線の方へ抜ける道でございますけれども、延長470メートルで幅員16メートル、これも今年度から事業着手しまして、11年度完成目途にしておりますし、それから歴史的地区環境整備ということで、柳町、紺屋町の周辺の歴史的な景観を守ろう、通過交通を排除しようというようなことがございまして、それに伴います木町から大手町にかけます柳沢病院さんの方から安藤病院さんのあの通りでございますけれども、諏訪部伊勢山線、延長350メートル、幅員12メートル、これも今年度から実施、着手しまして、14年度完成目標ということで考えております。 それから大門町の通り、ご案内のように随分進んでおります。延長520メートル、幅員16メートルございまして、こちらの方は62度から実施しておりまして、来年度完成目途ということで進めております。 先ほど申し上げましたように計画延長、相当長いものでございまして、投資効果があるというところから事業着手ということでございます。投資効果というのは5、6年で完成をするという目標、年はそうでございますが、延長では約500メートルから600メートルぐらい、こんなようなことで今事業化しているということでございます。いずれにしましても忙しいところから今手をつけているところでございまして、整備率おくれておりますけれども、精力的に整備していきたいと、こういうふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 建設部長。          〔建設部長 小林 善幸君登壇〕 ◎建設部長(小林善幸君) 幹線道路につきまして、その進捗状況をお尋ねでございます。現在進めております主な幹線道路の担当部分につきましてお答えをしてまいりたいと思います。 まず、川辺町国分線でありますが、その先線としまして、国道18号線から国道バイパス2期工事の計画路線と接続するまでの間、延長730メートル、幅員13メートルで、平成6年度から実施をしてきております。現在地元自治会、対策委員会、地権者の皆さんのご理解をいただき、用地買収を進めております。平成11年度には供用開始ができますよう国、県に要望をしているところでございます。 次に、築地バイパスでありますが、下之条地区から国道143号線の福田地籍まで、延長1,850メートル、幅員25メートルの計画でありますが、暫定2車線、13メートルの事業を現在県により進められているものであります。この路線は、平成10年度末完成を目標に工事を進めております。 次に、都市環状道路につきましては、築地バイパスの続きになります。国道143号線から主要地方道別所丸子線の二ツ木峠付近までの延長8,070メートル、幅員27メートルの4車線道路として都市計画決定をするための作業を進めております。これまで計画の沿線自治会11カ所の説明会も行ってきておりますが、全地区の同意をいただくよう引き続き努力をいたしまして、ことしの11月の長野県都市計画地方審議会に提案を予定しております。都市計画決定をいただきましたなら、築地下之郷バイパスで2期工区、また鈴子バイパスの早期事業化を県に強力に要請いたしまして、全線の早期完成に努めてまいりたいと思います。 そのほか、市道の幹線道路につきましては、重要な幹線道路から拡幅改良に努めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(上原憲君) 市長。          〔市長 竹下 悦男君登壇〕 ◎市長(竹下悦男君) まず、在宅の寝たきり老人の皆さんに対する介護慰労金についてお答えをさせていただきます。 実は、平成7年4月から介護慰労金を年額6万円、それから非課税世帯には9万円ということで、申し上げるときもまあまあかなというつもりでやったわけでございますが、全県バランスを見ると、その結果は今は必ずしも背が高くない、こういうわけでございますし、私自身も施設福祉よりも在宅の皆さんに力をいれなければいけない、こういうふうに思っておりますので、できるだけ倍額と言えばいいのか、大いに財政状況も勘案の上、答えをつくるべく研究をさせていただきたい。いずれにしろ来年度予算案をつくる中で研究をさせていただきます。 それから、財政、大型予算編成をしておって、これからも続けなければいけないと思うがどうかということでございますが、全くご指摘のとおりでございます。東信の母なる都市としての貫禄も示さなければいけないわけでございますし、近隣の市町村長の皆さんも、上田の都市機能、都市機能と、必ず私の顔を見るとそうおっしゃいますので、私も追い詰められておるわけでございます。その限りでは、私どもも3次総合計画の創造・活力・ときめきのまちと言っているからには、そうした抜本的なものをつくらなければいけないし、さらにまた高速道、新幹線というような速いものが来る時代でございますので、そうしたことによって魅力あるまちがあって、そしていろいろな人たちが交流をできるような、そうした場所をつくらないと、結局ここの経済の進展もない、文化の振興もない、こういうことになると思います。ご指摘のとおりだと思いますので、これからも選択を厳しくして大規模事業、特に道路等の環境づくりに懸命に努力しなければ上田の発展を疎外してしまう、また近隣の発展を疎外してしまう、こういうふうに思っておるわけでございますから、重点的に勇気を持って対応してまいりたい、こういうふうに思っておる次第でございます。国の方も財政事情が大変厳しく、財政規模の4倍もの借金を背負って行政運営をしておるわけでございますから、国も起債でもって対応できるものは前向きにやってほしいという声もございますが、私も起債制限比率いっぱいの線までは、できるだけ努力をして環境条件を整えるようにしてまいりたいと思います。 そうしたことの一環として、税収の面で固定資産税も有益になるように、またそうした土地利用計画を立派にやるべきだというご提言でございますが、ごもっともでございます。私もそうした意味で、そしてまた高速道時代、高速交通網時代、結局このまちの魅力度ということに結果的にはなるわけでございます。そうしたことにはそれらしい土地利用計画をつくるということが、またそうしたまちをつくるということがまずあって、そして初めて企業の誘致であるとかということが果たせると、こう思っておるわけでございます。上田市の過去の歴史を見ましても、住宅団地の造成というようなことは実際問題行われてこなかったわけでございますが、今年度のうちからどういう組織体制でやったらいいかを検討し、来年度から住宅地の団地化というか、つくるべきまちづくりというようなことを土地利用計画の中で進めてまいりたい、こんなふうにも思っておるわけでございます。そして、その立派な土地利用の中で魅力あるまちをつくり、そして財政収入も図っていきたいと、こんなふうに思っております。それには職員の英知をいつも申し上げていることでございますが、立派に結集して、そうしてまたこうした職員がよそとの人脈の交流といいますか、そうしたものを図って、付加価値がどんどん上がるようにすることも同時にやらなければいけない、こんなふうに日ごろ考えて、職員ともそういう対話をいたしておるところでございます。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(上原憲君) ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。          午前11時55分   休憩          午後 1時       再開 ○副議長(今井正昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 丸山君。          〔3番 丸山 正明君登壇〕 ◆3番(丸山正明君) 先ほどの質問の中で、特に在宅介護者に対して、市長、ただいま来年度の予算の中から大幅な増額を考えていきたいというご答弁をいただいたわけでございますが、どうか福祉全体の見直しの中で、それから他町村とのいろいろなものを加味しながら、日本で一番進んでいる、先ほど申し上げましたとおり江戸川区では月額5万円も出していると、こういうこともございますので、どうかその辺の増額については十分な増額をお願いしていきたいと、かように希望します。 それから、先ほどいろいろな形でご答弁をいただいたわけでございますが、第3次総合計画、この10年間でいろいろ行うわけでございますが、特に幹線道路等については優先順位によって、例えば平成8年度から17年度までの間に、最初の1、2年に幹線道路をつくることによって、残りの7年、8年というものが、非常に上田市に対する相乗効果があらわれてくると、こういうことを十分考えていただきたいと。そのためにご努力をお願いしたいと思います。 それぞれの立場でご答弁をいただいたわけでありますが、市長を初め関係職員が上田市の将来へ向かって、特にハード事業を中心に取り組んでいることに対して敬意を表します。さらに上田市のおくれを取り戻すと同時に、さらなる市政の発展のために市政の継続についてと、それから今後の事業推進に当たりプロジェクトチームなど組織して、一般市民、理事者、市職員、議員等のノウハウ等の意見を聞いて進めるべきと思うが、市長はこの辺の問題をどう考えておるかお聞かせ願いたいと思います。 次に、物産館についてお尋ねします。上信越自動車道は11月中旬、全線開通の見通しとなってきました。このことにより、関東、東京圏、中京、関西圏はもとより近隣の交流が活発となり、文化、観光面はもとより、特に経済面で交流の発展が著しくなると思われます。そこで、上田市では東の玄関口にふさわしい上田菅平インター周辺を中心に、高速交通時代に対応し、上田菅平インターチェンジ利用者に上田地域のイメージアップ及び誘客宣伝を図るため、仮称上田物産館を上田菅平インターチェンジ周辺に設置し、上田地域の物産の展示及び販売施設、観光案内、道路交通案内等、地域情報の提供施設、飲食の提供施設、大型駐車場等をJA信州神科支所周辺を中心に、2ないし3ヘクタールの規模で展開、設置をしていく基本的な考え方を9月議会に示されたわけでありますが、私ことしの3月議会のときに、一般質問で物産館の建設について質問したわけでございますが、その中で、答弁として研究委員会をつくって進めていきたいという答弁をいただいたわけでございます。その後の経過についてどうなったか、今後どういう組織体系で地元、JA、市との接点をどう行っていくのかお聞きします。また、何年ごろ何をどう建設していくのか、どんな予定があるかもあわせてお聞きしておきます。 それから、JA信州の農機具センターの横のところに、前の高速道路の公団で使っておりましたJVの事務所があったわけでございますが、そこが一応仮物産館的な形で進めていくというようなことで、地元とのいろいろお話をしたわけでございますが、実際にそこの部分についてどういう形で進めていくのかあわせてお聞きしておきます。 また、料金所を出て神科バイパスと接合点、つまり上田市街地へ向かうロータリーの部分があるわけでございますが、物産館予定地へ直接出入りできるように、この部分の道路の出入りの設置をすれば非常に便利になると思いますが、このことも考えておられるのかあわせてお聞きしておきます。 次に、上田バイパスの2期工事についてお尋ねします。上田市の第3次基本計画の幹線道路網の整備、基本計画の広域幹線道路の整備、また国道整備の中で、一番先に上田バイパス2期工区の早期完成に向けて積極的に取り組むとあるが、いまだ事業認可にもなっていないのが現状であります。また、上田市の第一中学校移転が平成11年ごろになるわけでございますが、国分寺裏の高台に一中が新設され、都市計画道路にのっとり小牧橋より北へ向かい、国道18号線を渡り日信工業のところを地下トンネルとして第一中学校建設予定地まで道路決定されておるわけでございますが、さらにそれから先北へ向かい約1,700メーター行きますと、ちょうど上田バイパスとサンラインの接点につながります。また、この路線は上田市の都市計画の市街地環状道路として位置づけられております。この部分、約1,700メーターが上田バイパスの2期工区に当たるわけでございます。よく考えてみますと、上田菅平インターから上田市の千曲川を渡った、特に左岸へ向かう一番近道であり、だれでもわかるアクセス道路として非常に重要な道路となるわけであります。特に、左岸には信州の鎌倉、別所温泉等いろいろなものがあります。上田インターをおりた人たちに案内するにしても、だれもがわかる左岸への直進道路が一本もないのが現状であります。したがって、上田バイパス2期工区建設に向けての市の対応は、今まで少しなまぬるかったのではなかろうかと思うわけでございます。また、建設へ向けてのめどはどうなっているのか、市として国に対してどういう対応をしていくのかお聞かせください。 また、国の事業だからといって、地元の地権者はこの計画が発表されて既に20年近くもたっております。地権者も世代交代の時期になっており、一日も早い建設を望んでおります。早期建設を図る方法として、国道がだめなら県道、または市道としての建設を考えてもよいと思うが、そのことは可能か。いずれにしても、一日も早くこの道路が実現できることを望んで、私の第2問といたします。 ○副議長(今井正昭君) 市長。          〔市長 竹下 悦男君登壇〕 ◎市長(竹下悦男君) お答えをさせていただきます。 市政の継続性でございますが、継続性ということは行政にとっては非常に大切なことでございますけれども、財政事情とか今までの足取りとか、そうした総合的な組み立て問題の中では、やっぱり積極的に改めるべきは改めて選択を厳しくして、そして公正な市政をやると、常にやっていることではございましょうが、やっぱり市長がかわれば若干そこら辺は変わると、こういうふうにはご理解を賜りたいと思うわけでございます。私も上田は高速道、新幹線というのが見えるにしては若干対応が遅かったのではないかと、こういう反省をいたしておりますので、そこら辺の対応はどうしても早目にやらなければいけない、そういうふうに思っておるわけでございます。 それから、ご指摘のプロジェクトチームなどをつくって、広く意見を聞くべきであると、そういうことも一面では大切だと思いますし、また立派な議員各位におかれましては、いつもいつもこうした問題をお考えいただいているわけでございますから、議員の皆さんからも積極的にそういうご提言を聞くなどして、立派な事業推進、または計画づくりに努めてまいりたい、こんなふうに思っておるわけでございます。先ほどご指摘あった物産館につきましても、そうした意味で真剣な対応、これはお金がうんとかかるというだけの問題ではなしに、やっぱりあの地域を上田のトータルデザインの中でどういうふうに押しつけていくかと、こういう問題でもございますので、そうしたことで真剣に研究をしてまいりたいと。もちろん有識者、それから奥の方の真田町のまた玄関でもあるわけでございますので、そうした連携も一緒に、また別所温泉初め観光地との対応というようなことも真剣に考えてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。 ○副議長(今井正昭君) 政策推進部長。          〔政策推進部長 田口 邦勝君登壇〕 ◎政策推進部長(田口邦勝君) 仮称物産館につきまして、上田菅平インターチェンジの開通に向けてどのように取り組み、今後どのように扱っていくかということでございますが、お話の中でまず経過でございますけれども、これはこの議会におきましても、特に神科地区ご出身の議員さん各位からそれぞれご質問等も承り、このインター周辺の基本的には開発の中心事業として考えてまいってきたところであります。特に、昨年暮れに入りまして、神科地域の振興会及び神科連合自治会の皆さん方から、仮称でございますが、観光物産館のインター周辺整備という建設の要請がございまして、それに合わせまして上田市、商工会議所、JA信州うえだによる担当者の事務打ち合わせといいますか、そういうもので確認し、現地調査等を踏まえて進めてきたわけであります。その後、庁内の関係各課の職員及びただいま申し上げましたような関係団体の皆さん方と3回にわたり研究委員会に近い会議を持ちまして、その後さらに最近になりまして真田町の皆さん方にも参加していただきまして、こうした研究を進めてきてまいったところであります。特に地元、JA信州うえだの皆さん方とは、直接その用地がその農協の用地を大変お世話になるということもありまして、検討を深めたわけであります。 次に、この構想でございますけれども、これから正確には立ててまいる、内容を詰めていくということでありまして、現在何年ごろ、どのような施設を建設するかということについては未定であります。いずれにいたしましても、本年度この用地全体につきましては、おおむね2から3ヘクタールを予定しておりますので、その中における課題整理、あるいはこの用地利用がどのようにすると有効になるかという、いわばマーケティングに近いような調査、分析等も行いまして、平成9年度以降の実施計画で具体的に考えてまいりたいと思っております。 それから、3番目にございましたJAの農機具センターの横にございました公団事務所の跡でございますけれども、現在JA信州うえだの方でこの用地を借用して開通時に向けて直売所をそこで行うということになっております。ここの仮物産館という位置づけを明確にしていないわけでございますが、いずれにいたしましても、先行して物産館機能の一部を含め、農協の皆さん方には直売所という形で大変ありがたいことで先行していただいておりますので、今後策定される物産館構想と一体的に考えてまいることが適当であるいうふうに考えております。 それから、次に、第2インターのロータリーとのアクセスでございますが、直接出入りができるよう考えているかということでございますが、この用地につきましては、私どもも大変そういう点でのアクセス性は解決していかなければならないというふうに考えておりまして、今日直接公団、県、あるいは関係機関とはまだ交渉をしてございませんけれども、そうした機能が高まるように考えてまいりたいと思っております。この物産館につきましては、上田地域の物産展示販売、あるいは道路観光案内、道路交通案内等の地域情報の提供施設、あるいは大規模な施設での大型バス対応の飲食の提供施設、大型駐車場、トイレ等、複合的に地域の皆さん方の要望も踏まえて考えておりますので、これから関係者の皆さん方といろいろなご相談申し上げまして、またここに含まれております諸課題を克服して、せっかくつくるのですから上田市の東の高速道から入る玄関口としてふさわしい施設にしてまいりたいと、こんなふうに考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○副議長(今井正昭君) 建設部長。          〔建設部長 小林 善幸君登壇〕 ◎建設部長(小林善幸君) 上田バイパス2期工区の見通しにつきましてお答えをしてまいりたいと思います。 ご指摘のように、事業化が大変おくれております。第2期工区につきましては、高速道開通後は左岸へのアクセス道路として一層重要な機能を持つわけであります。このため去る6月6日には、建設省長野国道工事事務所長に対しまして市長、市議会議長、議会の国道バイパス特別委員長の3者により2期工区の早期事業化と、とりあえず市が現在改良事業を進めております川辺町国分線の接続まで、1.8キロメートルの早期着工を陳情していただいたところであります。このほか市長が建設省に出向く都度、関係の担当者にお願いをしてきているところであります。現在上田市における国の直轄事業になります国道バイパス事業は、上塩尻地区から国道143号築地バイパス交差点まで1.6キロ区間の供用を目指す上田・坂城バイパスの用地買収と、仮称上田大橋の下部工事が進んでいるところでありまして、建設省はまずここに集中して平成10年度末完成を目指している状況であります。こうした事情もありまして、上田バイパス2期工区の事業化は、今のところめどが立っておらないという状況でございます。だからといって、ただ順番を待っているわけにはまいりませんので、今後とも機会あるごとに国に働きかけを行いまして、早期事業化を目指してまいりたいと思います。また、議員各位の皆さんのお力添えもお願いをいたしたいというものであります。 なお、上田バイパス2期工区は、国道バイパス事業として国の直轄事業でございまして、あくまでも国が行う考え方であるようであります。その事業化及び建設につきまして、県または市が対応するということは大変難しい状況でございます。 以上でございます。 △(3)市政について ○副議長(今井正昭君) 次に、市政について南雲議員の質問を許します。南雲君。          〔10番 南雲 典子君登壇〕 ◆10番(南雲典子君) 通告に従い順次質問をしてまいります。 初めに、腸管出血性大腸菌O-157について伺います。この件につきましては、先の市長提案説明でも語られ、また議会に対しましては過日の全員協議会で報告がされておりますが、市民の皆様に対しては保健所からの注意、また広報によるお知らせで注意の喚起はあったものの、上田市内で発生した経過も新聞、テレビを通じて知るのみで詳細についての情報はありませんでした。本年5月8日、岡山県邑久町の幼稚園で発生、その後8月末までの3カ月間で11名の犠牲者を出し、台所を預かり家族の生命を守る母として、主婦として、余りの痛ましさに何とも言えない怒りを覚えるとともに、法定伝染病に指定されたにもかかわらずいまだ感染源の特定、また治療法も確立していない現状に、一日も早い治療法を願わずにはいられません。普通大腸菌と呼ばれる菌は、1ないし2ミクロンほどの小さな細菌で、家畜や人の腸内に産生し、ほとんどは無害であり、人に下痢を起こすものを病原性大腸菌と呼び、5分類に分けられるそうです。今回のように死亡者を出すような毒性の強い菌として、O-157、H7と細かく分類がされ、現在はその大腸菌群も173分類されているそうです。このO-157は赤痢菌と類似のベロ毒素を生み、昭和57年、アメリカでハンバーガーが原因の集団下痢症で初めて見つかり、家畜のふん便中にこの菌が時々見られ、食品を通し人に感染するとされておりました。健康な成人の多くは、この菌が体内に入っても自然治癒されているそうですが、乳幼児、高齢者等が溶血性尿毒症症候群などの重い合併症などを引き起こし、死に至るとされております。そうした中での予防対策として、食品の十分な加熱や衛生的な処理、また万一感染発症した場合や2次感染防止等の徹底が大切であるとされておりますが、それらの対応について何点かお尋ねをいたします。 1つに、上田市内での発生状況、2つ、学校、保育園、福祉施設等、集団給食関係者への予防対策、またホームヘルパー等の訪問家庭での食品管理についての対応、3、そうした現場への食材納入者への対応、4、環境衛生面でのプールや福祉施設のおふろの感染防止、5つ、公共下水道や農業集落排水場での処理施設の対応状況、6、し尿処理施設清浄園、また家庭雑排水浄化センターの流出水の対応、7、飲料水を管理する水道局として、市営水道、県営水道、また簡易水道や飲用井戸水についての対応、またこの飲用井戸水の調査が以前指摘をされておりましたが、その後の調査はどうなったのか。また、受水槽設置者への対応等をお聞かせください。 次に、上田市の組織についてお尋ねをいたします。昨年5月、市民の視点に立った行政サービスを行い、簡素で効率的な組織として統合し、活性化、動態化を図る政策推進型の組織とする。そのポイントは、政策推進機能の充実であるとして発足がされ1年余が経過をしました。そこでお尋ねをいたしますが、1つ、市民の視点に立ったわかりやすい組織になったのか。2つ、簡素化、活性化が窓口の統一、一元化としてどのような部署で具体的に行われたのか。3、主幹課制はどのように機能しているのか。また、参事、主幹、副主幹と言われるスタッフ職、担当制の具体的な機能、役割について。4、これらを踏まえた上でどの改正も行われておりますが、政策推進部、都市整備部の新設に伴い、大きなプロジェクト推進が目立つ中、市民に直接かかわる身近な問題への対応の評価、健康推進部、市民生活部再編成により、市民に最も身近な部としてわかりやすい窓口となったのかの評価もお聞かせいただいて、第1問といたします。 ○副議長(今井正昭君) 健康福祉部長。          〔健康福祉部長 山越 昇君登壇〕 ◎健康福祉部長(山越昇君) 市民の皆様に大変不安を抱かせております、人の命にかかわる病原性大腸菌O-157の対策等についてご質問をちょうだいいたしました。 まず、最初の質問でございますが、市の発生状況ということでございます。当上田市におきましては、去る7月27日に発表になったわけでございますが、市内の高校1年生の女子の方が感染をしているという発表がございました。保健所に確認いたしましたところ、一般的な食中毒の状況で単発性であると、そしてまた患者は快方に向かっているというようなことでございますが、住所、氏名、学校名等はプライバシー保護のために公表はできないと、こんな状況でございました。それから、ずっと過ぎまして8月の9日金曜日にやはり、市内の中学校には通学はしておらないわけですが、年齢的には14歳の女子の方が感染をされたという発表がございました。病状は快方に向かっておるという内容でございます。そして、じきの13日の火曜日でございますが、やはりこの14歳の女子の方の弟さんがO-157の検出が出たということで、かといって症状的なものは余り出ておらないというような状況で、当市内では3名の方が発生を見ております。 次に、ヘルパー等で家庭訪問、食品管理等の指導をしているのかどうかというご質問でございますが、対象者が主に高齢者という事柄がございます。訪問家庭の中で食品管理について常日ごろから留意しているわけでございますが、特にこのO-157の全国的な流行と申しますか、感染状況というようなところから、保健所、また県の社協さんからもいろいろとご指導のご通知がありまして、ヘルパーは食品衛生指導の実施を徹底をし、予防に努めておるという状況でございます。 次に、食材納入業者に対しまして指導をしておるかと、状況はどうかというご質問でございますが、健康福祉部関係では養護老人ホーム報恩寮、ここには100名のご老人が毎日生活をしておりますし、また産院、そしてまたお子さんの乳児院等いろいろございます。そういう中で、栄養士が直接発注をしたり、また研修に当たっておりますし、保育園では当番の給食員が研修にそれぞれ当たっております。その都度発注をしました食材の鮮度、また産地等をチェックをいたしまして、場合によっては取りかえをお願いしておるという状況もございます。とにかく、O-157について非常に気をつけておるという状況でございます。 次に、保育園のプールの感染防止策とか、また福祉施設のおふろの感染防止策はどうなっておるかということでございますが、O-157の関係で、固形及び顆粒塩素剤を使いまして、残留塩素濃度が0.4ppmから0.7ppmになるよう1日に何回も測定をして、そして保育園ではプールを使用しております。また、福祉施設でございます高齢者センターとか報恩寮、産院、乳児院等のおふろにつきましては、使用後は逆性石けん、オスマンという液でございますが、これで消毒をし、毎日対応をしておると、こんな状況でございます。 私の方からは以上でございます。 ○副議長(今井正昭君) 教育次長。          〔教育次長 荒井 鉄雄君登壇〕 ◎教育次長(荒井鉄雄君) それでは、私の方から学校給食からの面でとりました予防対策につきましてお答えを申し上げたいと思います。 学校給食の食中毒の予防につきましては、これに限らず日ごろから最大限の注意を払って予防に努めておるところでございます。今回のO-157によります食中毒の発生につきましても、私どもの方にあります2つの給食センター並びに自校給食実施校5校ございますが、この関係者に緊急に集まっていただきまして、問題点、それから予防対策について検討いたしまして、意思統一を図って今まで対処してきたところでございます。 具体的な対策といたしましては、衛生管理の徹底ということで特に洗浄と消毒に力を入れてまいりました。また、調理場の配慮では、生野菜の加熱処理を実施をいたしたところでございます。それから、生徒への健康状態の把握ということで、一番中心は手洗いの励行ということで生徒に注意を払ってきたところでございます。また、一番何と言っても発生のもとになります給食の従事職員につきましては、その職場の清掃はもとより、特に職員の健康管理には注意を払っていただきますとともに、保菌検査を実施してきたところでございます。 また、学校にプールがございますが、プールにつきましてもいろいろと騒がれていたわけでございますけれども、残留塩素の濃度のチェックをいたしまして発生防止に努めてまいりました。 ことしは例年行っております夏休みの給食施設の一斉清掃につきましても、貯水槽の中を清掃いたしますとともに、ほかの機器類につきましても消毒を念入りに実施してきたところでございます。特に調理過程で細菌を完全に死滅させるためには、やはり食べ物が完全に加熱されているかということが大事でございまして、中心温度計を用いまして、75度でございますが、そういった加熱の状況を確認いたしますとともに、文部省並びに県教委の指導もございまして、ことしは8月19日でございますが、始まります第2学期からは、献立表を今まで立ててまいりましたのを全部変更いたしまして、生野菜の完全加熱を行ったわけでございます。特に調理の段階では、菌が混入するおそれがありますあえもの等につきましては、できるだけ控えてまいったところでございます。また、給食従事者からの感染防止、予防のために、調理作業の段階で使います使い捨ての手袋につきましては、今まで以上に使用しながら、それぞれの調理過程ごとの手洗いを合わせまして予防に努めてきたところでございます。 また、保菌検査につきましては、8月からは従来行っておりますサルモネラ菌、それから赤痢菌の検査に加えまして、O-157も1つの検査対象に加えたところでございます。 それから、学校給食の食材納入業者に対しましての指導でございます。これにつきましては、日ごろから安全な食材の納入、それから生産地の把握、食材の衛生管理についてお願いをいたしてきておるところでございますが、O-157の食中毒が発生をいたしましたのを機に、さらにその徹底を文書でお願いをいたしたところでございます。8月には学校におきます抜き打ち的な一部食材、これは主に野菜と肉類でございますが、抽出しまして、O-157がないかどうかの検査をいたしましたが、結果はすべての食材においてO-157は検出されなかった状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(今井正昭君) 建設部長。          〔建設部長 小林 善幸君登壇〕 ◎建設部長(小林善幸君) 下水道処理施設でのO-157対策についてお答えをいたします。 下水道処理施設での衛生管理につきましては、各種の病原菌等の流入があるものとして、職員や作業員の教育指導を日ごろから徹底する必要があります。また、農業集落排水施設につきましては、地元の処理組合に毎日の点検、清掃作業をお願いしてありまして、組合員に対する衛生管理を特に配慮する必要がございます。O-157検査につきましては保健所の指導もありまして、下水浄化センターにおきまして8月12日に流入水、処理水、放流水の3検体を保健所に持ち込み検査をいたしましたが、3検体ともO-157は検出されませんでした。また、農集排施設につきましては、放流水の大腸菌群数や残留塩素の検査結果を保健所に報告してございます。O-157対策につきましては公共下水道、農集排施設ともに公共用水域への影響を考慮いたしまして、大腸菌等の滅菌のため塩素注入の増量を指示してございます。また、さらに公共下水道施設の職員や作業員に対しましては手洗いの励行等、衛生管理の再確認を指示いたしました。また、農集排施設には衛生管理の徹底と注意文書の掲示を行いましたほか、これまで固形石けんを使っておりましたが、この問題以降ポンプ式薬用石けんを使用しております。今後発生状況を見ながら、O-157の検査を初め大腸菌群、残留塩素等の検査を実施しまして、作業員や組合員への感染と公共用水域への病原菌の流出を防止してまいりたいと、このように考えております。 ○副議長(今井正昭君) 市民生活部長。          〔市民生活部長 小泉 健一君登壇〕 ◎市民生活部長(小泉健一君) 私の方からは家庭排水浄化センターと清浄園での対応についてお答えをいたします。 ただいま下水道の方からの答弁がございましたけれども、同様の対策を講じておるわけでございますけれども、家庭排水浄化センターにつきましては、放流水は全部下水道へ排除しておりますので、下水浄化センターでO-157についての対策は講じているということでございます。ただ、通常定期検査は月1回行っておるところでございます。 それから、清浄園につきましては、ご承知のように上小広域の分野になるわけでございますけれども、私の方で立場をおかりして答弁をさせていただきます。通常、今までは放流水の検査、pH、BOD等の大腸菌群数も入りますけれども、月3回行ってまいったところでございますけれども、このO-157対策としまして、そこへ残塩濃度、塩素の残りの濃度ということですね、また大腸菌群数の検査、これを週2回、月に8回に強化をして実施をしております。また、職員の健康管理、手洗い等については徹底をさせております。 以上でございます。 ○副議長(今井正昭君) 水道事業管理者。          〔水道事業管理者 高橋 邦夫君登壇〕 ◎水道事業管理者(高橋邦夫君) 市営水道、県営水道の対応状況についてどうかと、こういうご質問であります。 まず、市営水道について申し上げたいと思います。この食中毒問題につきましては、6月下旬ごろから新聞報道等で報道があったわけでありますが、直接10万市民の命を預かる浄水施設という立場で、十分な管理をしていかなければいけないということで早速に指示をしたところでもあります。特に上田保健所の方からも7月の早い時期に指導の通知がありました。そんなことで、それらの通知等をもとにしまして水道水の水質の管理の強化、この中には幾種類かあるわけですが、水質検査の励行、それから水質の非常時への対応策、塩素消毒の徹底、渇水時の衛生対策というようなものが主なものであるわけですが、これらの内容についての十分な管理強化、それからまたトリハロメタン対策等の水道水質管理の徹底と、こういうようなものについても指導通知の中にあったわけであります。水道局としましても、これらの通知をもとにしまして、水道技術管理者が水道局には配置されております。この技術管理者を中心としまして、浄水管理センターに対しまして各施設の安全、衛生面での点検を実施してまいりました。局内における具体的な安全対策ということにいたしましては、5つぐらいの対策に分けて実施をしてきたところであります。 最初に、直接水にかかわります職員、それから場内に出入りをする関係の業者があるわけですが、それらの衛生管理の励行と、こういうことで衛生面での意識、それからまた手洗いの励行等があります。また関連をいたしまして、全職員、それからまた関係の業者についての衛生管理のほかに健康管理と、こういうような立場から、職員、作業員等の検便等の実施をいたしたところでもあります。全員陰性という結果を得ているところでもあります。 いろいろとこのようなことで、直接携わる職員に対する衛生管理、さらにまた最も気を使っていかなければいけないと、こういうことで上水処理過程の衛生管理の強化であります。特に、染屋、石舟浄水場におけます塩素消毒管理の強化と、こういうことになってきます。大腸菌等についても、塩素消毒で完全に消滅させることができるわけでありますので、これらについての配慮が一番必要でありました。配水池の残留塩素の管理と、こういうことになります。それからまた施設点検の強化ということであります。石舟浄水場、染屋浄水場、2つの浄水場があるわけですが、そこの中に6つの配水池、タンクがあります。それらの毎日測定、それから市内の各所に主要な配水池が幾つかあります。またポンプ施設があるわけですが、週に1度、2度といった点検の実施、さらにまた一番末端の配水池、例えば岩清水であるとか上室賀等、そのほかに3カ所ほどありますが、遠くなるにつれて残留塩素がなくなってしまうわけですが、それらについて次亜塩注入設備がなされております。それらに対する点検の強化と、こういうことで残留塩素がなくならないような十分な配慮が必要であると、こういうことで点検を実施してきているところでもあります。配水池のほかには水質検査体制の強化ということで、担当職員が配置になっておりますので、毎日の検査、これは直接水にかかわります原水、沈殿水、浄水などについての検査であります。それからまた上流ダム、ダムの上流から神川の下流に至るところまでの水質検査についても留意をしたところでもあります。 このほかに、簡易水道への衛生管理、それからまた市内の井戸水を直接飲んでいる家庭があるわけですが、特にそういう家庭についての水質検査に、直接保健所の方からの協力依頼等もありましたので、それらについての検査実施、井戸水を飲んでいる家庭につきましては、幾つかの家庭においては陽性という結果が出ておりますので飲料には十分適していないと、こういう結果も得ておりますので、それらの結果については直接保健所の方からご指導をいただいたと、こういうことであります。 さらに、県水道につきましては、直接照会をしたところではありませんけれども、同じ水道事業体として、これらの対応策については十分な意が配られているはずであります。 以上です。 ○副議長(今井正昭君) 政策推進部長。          〔政策推進部長 田口 邦勝君登壇〕 ◎政策推進部長(田口邦勝君) 上田市の組織につきまして、昨年5月に実施し、おおむね1年を経過いたしまして、一定の評価についてご質問いただいたわけでございますが、まず第1点に、市民の視点に立った市民にわかりやすい組織になったかという点でございます。これまでの組織につきましては、大変長い年月使いなれ、親しまれた名称ということもありまして、これの定着には少し時間が必要であると思っておりました。今回の市民にわかりやすい組織づくりにつきましては、改正の目的の大きな一つでございまして、現在この点につきましては徐々に市民に定着してきたものと思っております。 次に、組織の簡素化や活性化ということで、特に窓口関係の内容等についての具体的な点も含めてということでありますが、簡素化や活性化という点におきましては、まず今回の組織の統廃合によりまして課数及び係数を減少し、課数におきましては5課、係におきましては18係を減少したわけでございます。この簡素化の中で特に重点的な機能といたしましては、これまで窓口がどこかわからないと言われたような点につきまして、機能の一体化ということで考えたものが、医療、保健と福祉の窓口の一体化であります。また、支所機能の市民課への一元化、さらには下水道課への農村下水道の一元化、あるいは市街地整備の体制における、それぞれの機能分担を柱とした簡素化、活性化であります。また、特にこの中では今回の組織改正の大きな視点でございますが、大部屋制ということで、できるだけセクト主義に陥らないような体制づくりを試みているところであります。 次に、主幹課、スタッフ制及び担当制についてでございますが、その機能と役割につきましては、主幹課制の導入目的につきましては既に組織改正の折にも触れましたけれども、もう一度振り返りますと各部局での計画立案、政策形成の統一性と強化、さらには各部局内の連絡調整機能を強化いたしまして、目的達成効果の向上、組織の活性化を図るということで主幹課制を導入したわけであります。また、スタッフ職につきましては、特定行政課題の事務処理に積極的かつ効率的に対応するために導入し、組織のポイント、ポイントに配置したものであります。また、担当制につきましては、事務事業の内容、需要に応じた動態的対応ということで、組織の硬直化と肥大化を排除するため導入したものであります。主幹課制及びスタッフ職等については、その機能が十分発揮されていないところもいまだ見受けられるところもありますけれども、各所属所において職員一人一人が各自の職務を再認識するとともに、それぞれの機能が十分発揮され、より一層政策推進が図られるよう組織全体でさらに努力していきたいと思っております。 次に、部の改正も行ったわけでありますが、とりわけ政策推進部、都市整備部、健康福祉部、これらの評価、あるいはこの大きなプロジェクトが行われる中で、市民の身近な窓口体制等の内容も含めましてご答弁申し上げたいと思います。この部の改正につきましては、組織の中核となる部の体制でございまして、これもるるご説明申し上げますとちょっと時間がかかりますので、特にその内容とするところの中心でありました政策推進部につきましては、計画立案、調整機能の充実による政策推進体制の整備が整ったという状況であります。また、健康福祉部の設置によりまして、先ほど申し上げました保健、福祉、医療の一体的な推進が図られているところであります。また、都市整備部の設置によりまして市街地整備、駅周辺整備を総合的に推進するという体制が整っております。改正による成果につきましては、いまだすべて十分というわけにいきませんが、柔軟に見直しまして所期の成果が上がるよう、職員の意識改革と人材育成を通じて進めてまいりたいと、そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(今井正昭君) ここで15分間休憩いたします。          午後 1時59分   休憩          午後 2時 15分   再開 ○副議長(今井正昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 南雲君。          〔10番 南雲 典子君登壇〕 ◆10番(南雲典子君) それぞれご答弁をいただきました。さまざまな場で、それぞれ担当の方々の並々ならぬ対応に感謝申し上げるとともに、市民の命を守るためになお一層のご努力をお願いをしておきたいと思います。 ご答弁いただきました市内の発生に伴った部分のO-157に関する感染源、感染ルートの解明はされたのか、お伺いをいたします。 次に、それらを踏まえて、学校現場での2次感染予防の対応はどのようにされているのか、また先ほどお話のありました給食センター利用の小学校、中学校がありますが、調理から子供たちの口に入るまでの時間、いわゆる配送に要する時間の配慮、対応はどのようにされているのかもお聞かせください。 この一連のO-157の報道で、原因は食肉にあるのではないかとか、大阪堺市のカイワレダイコンが原因かと知らされるや、食肉業者、野菜生産者、そしてさまざまな飲食料小売業者や一般飲食店へと波及し、死活問題にまで発展、新聞紙上をにぎわすO-157関連の報道のない日はありません。 そこでお伺いをいたしますが、農政部にあっては、1つ、こうした野菜生産者への影響をどのようにとらえられ対応をされているのか。2つ、中信地方、東信地方、いわゆる北佐久、南佐久の生産者とどう違うのか、聞き取りはされているのか。3、農協との連携はどう対応されているのか。また、商工部にあっては中小企業者、またこうした生産者に対し金融支援が打ち出されておりますが、1つ、そうした調査はされたのか、2つ、こうした問い合わせはあったのか、3、ちまたでは飲食業者や小売業者の悲鳴が聞こえてまいりますが、どのように状況を把握され、対応されているのかお尋ねをいたします。 私ども主婦も、大方がカイワレダイコンと聞けば買い控え、輸入肉と言われれば安くても買い控えると、ニュースのたびに思いが揺れるのも確かです。しかし、最近になって少しずつではありますが、地元産のレタス等野菜を購入し食べている様子がスーパーなどで見受けられます。こうしたこと一つをとってみても、冒頭に申し上げました市民への情報提供のあり方で変わってくるのも事実です。O-157を寄せつけないための手洗い、加熱、冷蔵庫に対する過信、買い物の際の生ものは最後に買うこと、夏の暑い時期の山の水、井戸水への注意、下痢をしたら入浴を控え2次感染を防ぐ、下痢、腹痛、発熱時の早期受診等、もう少し細かな配慮が欲しいと思いますが、そうした情報提供はどうされているのか。また、問い合わせ相談窓口のお知らせはどうされたか。こうした対策については国、県から膨大な指導通知があらゆる分野にわたり出されておりますが、上田市の対応はどうなっているのか、また上田市独自の発生防止策の対応はされたのかお聞かせください。 次に、先ほどご答弁がありましたが、下水道処理施設、農業集落排水施設において汚泥、いわゆる泥が出るわけですが、その処理、処分はどうされているのか。また、水道水にあっても、塩素処理をされた、いわゆる蛇口から出る水の安全性の確認はどのようにされているのか。またもう1点、水温の上昇に伴い、先ほどお話ありましたトリハロメタンの低減化による人体への影響、また安全性についての取り組みをお聞かせください。また、再度伺いますが、受水槽設置者への対応はどうされているのかもお聞きいたします。 組織につきましても先ほどご説明がありましたが、主幹課及びスタッフ職、担当制にあっては効率化を図りながら導入をし、それぞれの分野でまた考えたいと、こんなお話がありましたけれども、この中で一つ、この主幹課制の中で、それぞれ部下の人たちから見ても課長と主幹の2つの頭に戸惑いはないのか、また事務処理上の流れに支障がないのか、主幹、スタッフの存在感、決裁権のない中で、その任にある方々をどう評価されているのかお尋ねをいたします。 当初、駅前整備の一本化、中心市街地の活性化、景観行政、保健と福祉、ごみ減量化推進、国際女性行政、総合的な情報化の推進、下水道整備、それぞれの分野をスクラップ・アンド・ビルドで行うとした組織改定でありました。土地政策や住宅政策の推進の具体的な窓口が見えない部分がありましたが、先ほどの丸山議員の質問に市長の方から来年に向け検討する旨がありましたので、大いに期待をしてまいりたいと思います。 また、今現在各方面で行われている市政懇談会において市民から指摘があります。「まちづくりの相談に行ったが、どこが対応してくれるのかわからない」との発言がありました。窓口に伺うと、市民の話を一応聞き、「あ、それは向こうの課です」と、その課に行き同じ話をもう一度。一つは答えてくれてもまた次の課へと回されます。以前同様の質問をして窓口の一本化、連携のあり方をお願いをした経過がありましたが、余り変わってはいないように思われます。市民の一人から、最近一般新聞紙上に掲載された、市の大型プロジェクトのことを尋ねると、「あ、そうですか、こちらではわかりません」と、「きっと向こうの課でしょう」との対応に、大変憤慨をしておりました。市民にしてみると、市役所の職員は当然こうした計画についてはわかっているととらえております。伺う窓口にしても福祉の話を土木や農政分野には伺いません。両極端な例えですが、市民もそれは承知をしております。願わくば、尋ねた窓口でわからなかったら、庁内電話でこういう方が見えているが、ちょっと来て説明をしてほしいと関連係に来てもらったら、その職員も担当分野以外を知ることができ、お互いにそれぞれが何をどうすればよくなるのだろうと、新しい案が出ないとも限りません。また、それが不可能というのであればこんな相談で行くが、そこでいいかどうか市民に簡潔な対応ができないか。横の連携、縦の連携のあり方をどのようにとらえられているのかもお聞かせください。 女性政策につきましても、イベント企画からもう一歩踏み込んだ意識向上のための庁内女性連絡会の開催、また以前質問をさせていただきました働く婦人の家との連携。働く婦人の家の事業も、勤労者家庭支援施設として男性も女性も働き続けやすい環境づくりを推進するための事業を行うとしている中で、女性の持つ特質をより導きやすい社会づくりのための、女性係との横の連携を取りながら、ともに活動のできる場づくりを図るべく率先垂範の施策の推進、また情報政策の推進についても、ますます大きく難しくなっていく内容の中での組織のあり方についてどのようにされていくかお考えをお聞かせいただいて、第2問といたします。 ○副議長(今井正昭君) 健康福祉部長。          〔健康福祉部長 山越 昇君登壇〕 ◎健康福祉部長(山越昇君) 何点かについてご質問をちょうだいしたわけでございますが、まず最初に上田市のO-157の感染源、感染ルート、これは解明ができているのかというご質問でございます。市内で発生いたしました2件につきまして、保健所で家族並びに家族関係の事情聴取によりまして、必要な周辺調査をそれぞれ7月27日に33カ所、また8月9日に関しましては8カ所、それぞれ周辺調査を実施したと聞いております。残念ながらいずれも感染源、感染ルートは解明ができなかったということでございます。 次に、市民への啓発、情報提供はどのようにしておったかというお尋ねでございますが、保健所さんの指導を得まして、チラシの配布や、また「広報うえだ」等によりまして予防対策、そしてまた症状が出た場合の対応、一般的な衛生管理等につきまして7月1日、これは早めでしたので食中毒の注意でございます。そして7月16日、8月1日、8月16日号というふうなそれぞれの広報でO-157の予防を呼びかけましたし、また有線放送、またケーブルビジョン等にもお願いをしておるところでございます。 次に、市民からこれまで相談はどんなような相談があったかというお尋ねでございますが、下痢、プール利用を中心に20件ほどの相談がございました。市では発生後の7月29日に助役を長とする上田市O-157連絡会議を設置をして、事務局を健康推進課に設置してございます。市の窓口として設置をしてございます。健康推進課の方へ問い合わせている状況では、下痢をしているけれども、O-157の症状はどういうものなのか、また医者へ行った方がいいのかというような問い合わせ、そしてプールへお孫さんを連れて行きたいのだけれども、プールへ行っても上田市のプールは大丈夫かというような問い合わせ、そしてまた生野菜を食べてもいいのか、大丈夫なのかというような問い合わせがございました。一例でございます。 次に、国、県の指導に対する上田市の対応はどうなっておるか、また医療機関の対応はどのようになっておったという問いでございますが、一番は衛生管理の徹底と、これが一番でございます。そして保存食の確保等、今後2週間保存をしておくようにというような事柄で、当市といたしましては予備費執行を行って素早く対応をしていただいたと、こんな状況でございますし、医療機関関係におきましても、上田市の呼びかけで8月2日に上小地区包括医療協議会を開いていただいて、医療機関との対応、そしてまた保健所の方からもより各医療機関の方へいろいろとご指導、連絡等をしていただくというふうな方向づけをしていただいておるところでございます。 私の方からは以上でございます。 ○副議長(今井正昭君) 教育次長。          〔教育次長 荒井 鉄雄君登壇〕 ◎教育次長(荒井鉄雄君) 学校給食の立場からの2次感染防止策に対しましてのことにつきまして、お答えを申し上げます。 学校内におきます感染防止につきましては、教師、それから児童生徒がまず第1は、O-157での特徴を正しく正確に理解をすること。それからさらに、その予防策を理解することが大変重要でございます。これに対します対応のマニュアルにつきましては、先の県主催におきます学校給食の主幹担当課長会議におきましても通知が出されまして、それに従いまして進めておるところでございます。学校に対しましては、できるだけO-157の性質、それから感染時の症状、予防方法を伝えまして、児童生徒に対しましては食事前、それから用便後の石けんによる手洗いの指導を徹底いたしてまいりました。さらに教師によります子供たちへの健康管理にも十分意を用いていただきまして、徹底をしておるところでございます。 それから、給食の配送時間の短縮でございますが、学校への配送時間につきましては、従来から食中毒予防の面から、O-157の対応前からできる限り配ぜん時間に合わせて調理するよう努めておるところでございます。調理から食事までの時間短縮につきましてはより一層、今後も引き続きまして配慮をいたしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(今井正昭君) 農政部長。          〔農政部長 山崎 晴康君登壇〕 ◎農政部長(山崎晴康君) 農政関係での対応ということでございますが、まず上田市におきます生産者の関係でございますが、たまたま上田市の場合にはレタス等につきましては春レタスというようなことで、今回のこの時期に出されたものがなかったというようなことで、レタスについては特別な影響はなかったわけであります。キュウリにつきましては7月下旬ごろ、やっぱりそういった影響ですか、値下がりがございまして、その後8月にかけまして徐々に回復し、現在のところは7月上旬並みの単価というようなことになっております。そういうことで、生産者の資金需要等、そんなことがあるのかどうかというようなことを、農協を通じて生産者の皆さんに意向を聞いたというようなことをしてきたわけでございます。しかし、来年度の作付等につきましての生産者の意欲というようなことが、減退していくというようなことも懸念されているということで、安全性のPRというようなことについて、農協等を通じて推進していきたいと、こんなふうに考えております。 それで、佐久等との関係でございますが、東信地区対策会議というものを設けまして、野菜等の取り扱いの安全な扱い方というような営農指導を経済連、農協を通じ一体的に指導をしてきたところであります。また、生産物の安全性等につきましては、東信地域一体という考え方での消費拡大の宣伝というようなことをしてまいりまして、市としてもそれらについての協力をしてきたということでございます。 食肉関係等につきましては、センターでの安全管理面についての指導というようなことで、県とも一緒になって向上等で話し合いをしてきた状況であります。 以上であります。 ○副議長(今井正昭君) 商工観光部長。          〔商工観光部長 中沢 宮彦君登壇〕 ◎商工観光部長(中沢宮彦君) 中小企業への影響の関係で調査をしているのか、また金融対策についてのご質問でございます。中小企業の皆さん方に対する影響調査は実施をしています。これは、一つは県で地方事務所経由で商工会議所、あるいは商工会によりまして調査をしたものと、上田市では商工会議所にヒアリング実施調査を依頼をいたしました。その結果でございますが、商工会議所の調査件数は32件でございます。上小地方事務所関係では24件で、合計56件の調査をしておりますが、そのうち6割に影響が出ていると、このような調査結果が出ておるわけでございます。特に製造の食肉関係や、卸、小売、そしてまた飲食、こういうところに影響が出ておりまして、多いところでは60%、平均といいますか、大体多いところが10%から20%の間が多いと、こんなような調査結果になっております。 それから、金融対策等は一体どうなっているかということでございます。一つには、国の方で中小企業信用保険法によりまして、特定業種といたしまして肉製品の製造業、あるいは生菓子の製造、惣菜、野菜、生鮮魚介類等卸、この皆さん方等の13の業種を特定業種として指定をしたわけでございます。その中で、企業面では中小企業制度資金、これは倒産防止資金も含めての適用と信用保証協会の保証枠の拡大を実施をしておりまして、限度額3,000万、利率2.7%、期間5年ということでありまして、これの特定業種によります金融の、言うならば取り扱い期間は8月の26日から11月の30日まで。一つは国でこのような対応をされています。上田市においても、これは不況対策扱いというようなことで既に相談にも乗ってきておりまして、これは限度額2,000万、利率2.7%、期間7年と、こういうことでありまして、既に3件、これは8月に実行済みでございまして、2,370万円の融資を既に申し上げてございます。 以上でございます。 ○副議長(今井正昭君) 市民生活部長。          〔市民生活部長 小泉 健一君登壇〕 ◎市民生活部長(小泉健一君) 受水槽を設置している方への対応ということでのご質問でございます。保健所とタイアップをいたしまして、啓発活動を行っておるところでございます。上田市といたしましては、9月1日号の「広報うえだ」で3点について注意をお願いをしております。1つは、水の残留塩素の有無について検査をしてくださいと。2つ目には、清掃を実施してください。最低でも年1回は清掃を実施してください。それから受水槽に傷、亀裂等がある場合には、直ちにその補修を実施してくださいと、こういうようなことでお願いをし、啓発をしておるところでございます。 ○副議長(今井正昭君) 水道事業管理者。          〔水道事業管理者 高橋 邦夫君登壇〕 ◎水道事業管理者(高橋邦夫君) 塩素処理による安全性はどうやっているかと、こういうご質問であります。浄水場の配水池におきましては、大腸菌などの殺菌のために塩素注入をしているところであります。水道の蛇口、家庭の蛇口から出る塩素の適度というのが通常0.2から0.5ppmぐらいに抑えております。そんなような塩素管理をしているところであります。さらに、その維持のために市内に18カ所で、毎日の残留塩素の測定を委託処理しております。異常があれば、その家庭からすぐに報告が来ると、こういう状況になっております。また、水質担当の職員についても、定期的にこの残留塩素の調査をして、安全な管理に万全を期しているところであります。特に浄水場の方から遠距離にある半過地区、上室賀地区、岩清水、須川地区等におきましては、残塩が少なくなってまいりますので、小型次亜塩注入装置を設置いたしまして、常に塩素を補充しながら安全性を保っているところであります。このように、水道水は塩素殺菌をしているために大腸菌群は当然にゼロであるわけですが、蛇口から出た飲み水が若干の残留効果がありますが、この水道水を容器に入れて幾日も置いておくと、塩素がゼロになってしまいますので、雑菌が繁殖をして危険性がありますので、注意が必要であります。 それから、トリハロメタンの人体の影響、安全性についてということであります。トリハロメタンの発生の過程につきましては、浄水場で水道水の浄化処理のときに大腸菌などの殺菌処理に使います塩素と、それから浄水場に流れ込んできました有機質の結合によって発生がするものであります。その浄水場における処理方法というのは、全国いろんな方法をとっておるわけですが、一般的にはどこの浄水場でも発生がし得るおそれのあるものでありまして、これをいかに抑制し発生をしないようにするかというところに浄水施設としての管理、それから水質管理の難しさがあります。この浄水場に流れ込んでくる有機質につきましては、上流の生活排水、それから工業排水、工場排水、ダム湖などにあります有機質を含んだもの、一般的には腐植質、フミン質というふうに言っておりますけれども、このメタン系の分子と消毒用の塩素が反応をして有機塩素化合物が生じてくるということで、これらによって生じたものがトリハロメタンというふうに言われておるわけですけれども、このトリハロメタンの中には、クロロホルムであるとかブロモホルムとか、ジブロモクロロメタンとか、ブロモジクロロメタン、この4種類を総称して総トリハロメタンと、こういうふうに言っております。特にこの中で最も人体に発がん性のある物質ということで、クロロホルムがあるわけですが、このクロロホルムが比較的発生しやすいと、こういうおそれがあるわけであります。浄水場としても、こういう物質の発生がないように十分な態勢をとっているところであります。 そのトリハロメタンの安全性と、こういうことでありますが、安全性の取り組みにつきましては2つほどの考え方があります。1つは、水道原水の汚染の状況から見て、殺菌用の塩素の濃度の強弱、これの判断の適切さということになってまいります。それからもう1つは、トリハロメタンの発生の少ない段階での塩素処理をすると、こういうことになるわけですが、染屋の浄水場、石舟の浄水場については緩速ろ過池によっての処理でありますので、有機質が完全に除去されて、一番最後に塩素処理をするという後処理をとっております。そんなことで、トリハロメタンの発生は十分抑えられていると、こういうふうに考えております。これらの体制についても、毎日24時間体制で実施をしておりまして、安全性に努めているところであります。 ○副議長(今井正昭君) 建設部長。          〔建設部長 小林 善幸君登壇〕 ◎建設部長(小林善幸君) 下水処理施設から発生する汚泥の処理状況についてお答えをいたします。 下水浄化センターで発生します汚泥は、まず濃縮して水分を減らします。消化槽に送られるわけでありますが、ここで汚泥中の有機物を分解して汚泥量を減らします。次の脱水設備で脱水ケーキとなりまして、最終の焼却設備で焼却する工程を経ます。焼却により病原菌の心配のない灰が、産業廃棄物処理業者の手により埋め立て処分をしております。汚泥中に含まれる病原菌は、汚泥消化タンクの中で汚泥中の有機物を無機化するとともに、細菌類を死滅させて衛生上安全なものとなります。また、下水汚泥や焼却灰は、分解試験や溶出試験によって重金属の含有量を定期的に検査をしておりまして、埋め立て後の環境に対する安全を図っております。現在の下水浄化センターの汚泥焼却炉は、耐用年数も過ぎ老朽化が激しいため、平成5年度より施設更新による改築を進めてまいりましたが、ことしの10月から試運転に入り、12月には完成する予定であります。焼却炉の完成により処理能力がアップするので、今後心配ないと思います。 一方、農集排の6処理施設より発生する汚泥につきましては、濃縮引き抜きの工程で処理する計画になっておりまして、現在上田清掃事業共同組合に収集運搬を依頼しております。し尿処理施設の清浄園に投入をして処理をしていただいております。こちらの汚泥の方は一般廃棄物の扱いということになります。農集排施設では、工場等で重金属が発生するおそれがある施設は接続されておりませんので、汚泥中の重金属等の検査は特に実施しておりません。 以上であります。 ○副議長(今井正昭君) 政策推進部長。          〔政策推進部長 田口 邦勝君登壇〕 ◎政策推進部長(田口邦勝君) 組織改正で3点ほどお尋ねございましたが、まず主幹課長制でございます。この主幹課長につきましては、具体的には部内の実施計画の策定、あるいは予算の作成、決算の取りまとめなど部長の補佐役としての位置づけをしておりますので、職制の中で十分機能するよう、これからも進めてまいりたいと思います。 次に、まちづくりなどの相談を通じて、対応が今までと変わらないというような具体的事例も含めましてご質問あったわけですが、いわゆる組織の横の連絡についてであります。ただいまのようなご指摘の事例が相変わらずあったということは、私ども大変この組織改正を通じて残念であります。市民にとっての市役所であるということを職員にもっと徹底してまいりたいと思います。確かに庁内では各部課間の情報が一元化されていない、あるいは情報交換報告システムが不十分である点も否めないところでありますが、地方分権や社会変革の進む中で、組織改正などを通じまして職員としてもっと問題意識や動機づけを明確にしてまいることができるよう、また研修を通じて人材育成も積極的に進めるということを考えております。政策推進部といたしましては、庁内報というものを発行いたしまして、市の事業について各部課を越えて理解、協力体制をとるような体制を整えているところであります。 次に、3番目の女性政策の推進についてでありますが、イベントから政策への女性の問題の転換が図られてきているところであります。この女性政策につきましては、ご指摘のとおり今日の女性の社会参画の中で果たす役割も大きなものがございまして、政策的な視点から政策推進部が担当しているわけであります。現在の組織の中で、それぞれ計画立案、相互調整等については所管課係が決定されていますので、職員各自がその職務を再認識をいたしまして、関係部課と連絡を密にして協力体制により業務を遂行できるよう図ってまいりたいと、こんなふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。 ○副議長(今井正昭君) 南雲君。          〔10番 南雲 典子君登壇〕 ◆10番(南雲典子君) それぞれご答弁いただきました。 ちょっと時間が足りなくなってまいりましたので何点か省きますけれども、今回この質問に当たり、保育園、学校、給食センターと歩く中で、食材が変わるたびに前かけ、包丁、まないた、手指の洗浄、消毒がされ、調理時間が大幅にふえる中で、子供たちの生命を守るべく一生懸命に働く給食関係者、また学校長、施設長、栄養士と見事な連携プレーで、それぞれが知恵を出し合っている姿に大変感激をするとともに感謝の思いでいっぱいでした。子供たちにあっても、これは中塩田小学校の児童代表による児童集会での発表なのですけれども、ちょっとご紹介させていただきます。「みんなが気持ちよく過ごすために」ということで、「このごろ新聞やテレビのニュースでO-157について多くやっています。給食の先生は、何度も手を爪の中までたわしでこするようにして洗うなんて大変だろうなと思いました。それに、生野菜を出せないのでゆでたり煮たりすれば大変だし、ビタミンがとれないので毎日苦労しているんだろうなと思いました。学校には多くの友達がいます。みんなが気持ちよく生活するために、一人一人ができることがあります。それはきれいに手を洗うことです。運動会の練習が始まりました。汗や砂ぼこりで汚れます。そんなとき、石けんで手を洗わないと汚れは落ちませんね。みんなが気持ちよく過ごせるようにしたいものだと思いました。運動会の練習を元気よくできるように、手洗いやうがいをしましょう」と、このように一生懸命に取り組む姿がとてもまぶしい限りです。堺市にあって、一人の感染者も出さなかった小学校が1校ありました。衛生管理の徹底が惨禍を未然に防いだとしておりました。今後このような衛生管理の徹底強化は、現場関係者への新たな負担増への対応が課題になると思われますが、財源の少ない分知恵を働かせる担当者の並々ならぬ情熱と、それを支える市長を初めとする行政側の深い理解と決意を、危機管理の責任と愛情を持っていただきたいと願わずにはおられません。 組織につきましても、職員の皆さんそれぞれが一生懸命なのは十分わかっているつもりでおりますが、市民の指摘に対してはともどもに真摯に受けとめ、その職にあることを誇れるお互いでありたいと思います。組織体制も弾力的に対応されるということですので、スムーズな施策推進に期待を申し上げたいと思います。 最後に、市長にお伺いいたしますが、提案説明の地域情報化推進に向け、工科短大の宮沢正幸教授を総合コンダクターとしてお迎えし、上田地域新映像産業推進協議会の体制充実を上小地域と北御牧村を包括し、上田地域広域行政事務組合を事務局に産・学・官一貫の推進を図ると、積極的な意欲展開に期待をするわけでありますが、そうした中、中核都市上田として近隣をリードすべき大きな課題が、まさしくマルチメディア都市上田を全国にアピールするときであり、上田市の体制の中で情報政策を専門的に担当し、日々研究する専門家を置くことが対外的にも避けられない状況かと思われます。今の体制の中で、おのおの真剣に取り組んでいただいている状況は十分理解をしているつもりでおりますが、やはり限度もあるのではと懸念をする一人でもあります。より積極的な展開に向け課題が山積する中、どのようにとらえられ、お考えになられるのかお尋ねをして、3問といたします。 ○副議長(今井正昭君) 市長。          〔市長 竹下 悦男君登壇〕 ◎市長(竹下悦男君) 情報関連についてお答えをさせていただきます。 確かにマルチメディア情報センターをつくりまして、地域の情報化、全体を進めるということでございますが、ハードの方のトレーニングと、それから事務のシステムのトレーニングが足りておりませんので、そうしたものを穴を埋める意味で、上田地域映像産業推進協議会なるものをつくりまして、そして両方ある程度わかる、長野県工科短期大学校の宮沢正幸先生、またはその学校の先生方とか、長野大の先生方、そしマルチメディア情報センターの北条所長を初め、また国の方の後藤次長等と関連ございますので、みんなで寄ってたかってハードの方とソフトの方と戦略を考えようということで、これをつくっておるわけでございますが、今その先端組織というようなことについてでございますが、一応広域の方に所管を置いてやるということですけれども、実際問題はマルチメディア情報センターの側にあるのが一番いいことで、やがては技術形成センターの中でそうした事務局を巣づくって展開しようと思っていますが、今は広域の事務局の中に置いています。ですから、なかなかみんなが同じ場所へ集まりづらいのでちょっと困っております。 それから、市内部の体制につきましても、一応企画課の中にそうしたセクションがあるわけでございますが、そこら辺がちょっと連係プレーが若干とりづらいと、こういうふうになっておるわけで、これらをいかに穴埋めするかということで懸命に対応しようとしておるわけでございます。 先ほどのご質問、ご指摘の中で、ある市民がある質問をしてお聞きにまた見えて、そうしたらいっぱい聞いていくうちに、どうやらうちのところではないらしいというご反省もありましたが、私自身も実は市役所へ電話をして、そこだろうと思って電話をして、私の声とわかりませんから担当者いないからわからないという返事があったわけでございます。部長会議の際に、担当者がいなくてわからなければ係長が出て答える、係長が出て答えられなかったら課長が答える、課長が答えられなかったら部長が答えるのが組織の常道であって、そのことを頻発してはいけないぞと言っているのですけれども、そこまでは教養を積まないとなかなかできないわけでございます。そういう場合には、できれば企画課は一応ノンセクションということでございますから、企画課へ飛び込んでいただくとどこどこどこが集まれというふうにすぐなるシステムには一応なっています。この場合も、正直申し上げるとやっぱり教養の深さがいるわけでございまして、教養というのは何とか研修会やったからいいというのではなくて、毎日の仕事の中でそういうことを習得していかなければいけない。したがって、部長や課長がいかに日ごろトレーニングをしているかということに終結するわけでございます。情報化の問題全体を含めて、やっぱり終局的に、マルチメディアという機械をいかに合理的に使うかではなくて、最後は人の問題でございます。人が人と上手にネットワークできる、システムができる、それはどこから飛び込んでもそういうふうになれるというような、そうしたやっぱり日ごろのトレーニングがいるのだと思うわけでございます。そういうわけで、これからも一生懸命やりますけれども、マルチメディアオンリーについての組織は、先ほど申し上げましたように研修センターができた暁に、あそこへ巣づくって対応してまいりたい、こんなことで今暫定的に広域の事務所の中に場所を置いているというようなことで、物理的にも若干不便を来しておりますことをご了承いただきたいと思います。 以上です。 △(4)市政について ○副議長(今井正昭君) 次に、市政について福沢議員の質問を許します。 福沢君。          〔14番 福沢 正章君登壇〕 ◆14番(福沢正章君) 通告に従いまして順次質問をさせていただきます。 今回は、大きく分けて3つの質問でございます。まず、信濃国分寺跡史跡公園の整備について、次に蘇民将来の里づくりについて。公共用地の植栽の管理についての質問をさせていただきます。 最初は、まず信濃国分寺跡史跡公園関係について幾つかお尋ねしてまいります。その1つは、国分寺その史跡と公園などは当地域の誇れる文化として、歴史、史跡中心の遺跡発掘により実証されました確たる文化を発展させてきた起源地であります。上田市として、それぞれにどのような位置づけで考えているのでしょうかというのがまず1つ。 2つ目に、信濃国分寺跡資料館の史跡公園としての最終的な目標、整備計画についてお尋ねします。 3つ目でございますが、史跡公園内の建造物、万葉植物園、植木等の保守、維持管理、修景等についてお聞きいたします。 4つ目は、資料館の保守、什器、器物等の維持管理でございます。 5つ目につきましては、国道18号線沿いの北側に買収取得されております敷地、公園整備予定地がありますが、その今後の整備計画についてお尋ねいたします。以上について順次お尋ねしてまいります。 質問に入る前に、信濃国分寺の成り立ちにつきまして、大切なことでありますのでちょっと触れておきたいと思いますので、議長よろしくお願いします。信濃国分寺は、白鳳14年、西暦685年、天武帝14年に、天武帝は国家仏教的色彩を持って全国に寺院造立の意を示されました。これが国分寺の始まりと言われております。天平13年、西暦741年、聖武天皇は、全国に国分寺を建立することを天子の命令として告げられました。詔によりますと、その国分寺を全国に68カ所をつくる。その環境、整備条件として次のとおりに決められてあったようでございます。それは、一つに、一丈六尺の釈迦無二の尊像をつくり、大般若経各一部を写しむること。一つ、七重の塔一区を敬造し、天皇直筆の金光明最勝王経の模写を一部に安置すること。一つ、僧寺を金光明四天王護国之寺、尼寺を法華滅罪之寺と称すること。一つ、僧寺には僧20人、尼寺には尼僧10人を置くこと。一つ、金光明経と法華経各10部を写し供え置くこと。毎月8日には金光明経の法華経を転読すること。月半ばに至るごとは、戒羯磨を使用すること。毎月六斎日には、公私ともに漁猟殺生はしないこと。国師はよろしく常に健康を配ること。僧寺には封戸50戸、水田10町歩、尼寺には水田10町歩を官より施入すること。建立の場所は必ず好所を選べなどであります。建立の場所は必ず好所を選べとは、国家として、国の華として仰ぎ見るのによい地形であること。水害等の憂いがなく、長久安穏の場所であること。3つ、人家の雑踏から離れていること。4つ、人が集合するのに都合よく交通至便のところ。5つ、国府に近いところ。6つ、条里区画の拘束を緩徐すること。7つ、南面の土地であること、このようなことが国分寺建立の地として選定条件であり、決定するまでには容易ではなかっただろうと思われます。このように厳しい条件のもと、日本には仏教が伝来したのは、欽明天皇の戌午とし、西暦538年に、あるいは欽明天皇13年、552年に百済の聖明王が釈迦仏金剛像を朝廷に献上したのが最初とも言われます。このように極めて厳しい条件のもと、勝保2年、西暦750年信濃国分寺が建立されたのであります。日本に仏教が5世紀中期に渡り、約200年後の7世紀中期にただいま申し上げたような条件のもとに国分寺が建立されたものであります。このように厳しい選考条件を乗り越え、全国各地68カ国に建立された幾つかの国分寺は、その地その地にそれぞれに見合うお上、中央政権、朝廷との関係を持つことができ、中央の文化が比較的容易にとれることができ、関係を持つことができたことと思います。1200年以上前の8世紀のことでありますので、何とも申し上げられませんが、それなりのその情報が都から得られ、あるいはこの地から情報が送り伝えられたことになります。それだけの文化が、人材がこの地にあったからこそではありませんか。それだけに、大きな文化集積がこの神川の地にあったに違いありません。 ここで、まず1つの質問でございます。信濃国分寺に対する上田市のお考えをお聞きしてまいります。現在このようなことから、私たちは責任ある地域の子孫としてこれを考え見たときに、現況の信濃国分寺跡史跡については、前段申し上げたとおり厳しい選考条件のもとに建造された事実に対して、これにふさわしい管理の状況とはお世辞にも言えません。まことにお粗末な扱いと言うよりほかないと思いますが、いかがでしょうか。皆さんが言われますように極めて残念でしかありませんと、こう言っております。これについて、上田市教育委員会として、どのような位置づけでとらえて考えているのでしょうか、お聞かせください。 その2は、国分寺資料館、史跡公園はいまだ未整備であり、整備途中であると思います。最終的な整備目標、整備計画はどのようなものかお尋ねいたします。最近、新幹線、第一中学校移転用地、国分産業団地と、上沖に集中している大きなプロジェクトがあります。さらに、川辺町国分線、小牧線先線、国分バイパスそれぞれに遺跡などがあり、また発掘がありました。これから発掘出土される歴史的な重要な文化遺産、今後も集積される重要で貴重な文化的資料遺産の保存などを含め、その対応についてお聞かせください。これらのものを保存、保管、展示し、後世に我々の責任として残し、語り伝えるものにふさわしい展示管理していけるスペースがあるのでしょうか。その状況をお聞かせください。最終的には信濃国分寺の伽藍配置をもとに復元していく考えはあるのかお聞かせいただきたいと思います。 その3でございます。公園内及び周辺の樹木の管理、遺構の整備と全体の修景維持管理についてお聞かせいただきます。現状ではほとんど手が入っていない公園内及び周辺の樹木の管理、遺構の整備と全体の修景維持管理、これについて今後これでよいと思うのかお聞かせいただきたいと思います。今後はどのようになされていくのか作業手順を、あるいは修景等について具体的にお聞かせください。 4番目でございます。資料館の保守、維持管理、営繕について現状ではどのような保守、維持管理、営繕を行ってきているかお聞かせいただきたいと思います。 5つでございます。国道18号線の北側に、買収済みの敷地8,526.41平米、2,583坪が平成元年度から5年にかけて、平米当たり6万3,250円、買収総費用5億3,900万ほどで買収されております。現況では残念ながら国分寺史跡公園どころか極めて問題であります。近隣の皆さんに大きな迷惑をかけているところであります。というのも、雑草、タンポポ等のほ場として、育苗、種の採取場となり、害虫の養殖、繁殖場ともなっております。近隣の皆さんには大変ご迷惑をかけているところでございます。今後当面の間、この対策はどのようになさるおつもりかお聞かせください。このようなことを踏まえ、今後は近隣の皆さんに家庭菜園とか、もとの耕作者の方にしばらくの間何かをつくってもらうとかなどを含めて、どのような対応をなさるのかお聞かせください。 5つ目でございますが、この用地8,526平米の利用について、どのような計画があるのか、その全体計画、全貌を具体的にお聞かせいただきたいと思います。そして、その計画を年次計画でお聞かせください。 5番目でございます。上田市と文化庁の考える文化とは、近隣の皆さんにタンポポ、雑草、害虫等の被害を構わずほっつけておくことが、それなのか。時節柄景観整備を云々と論議されている折、このように整備も手入れもせずにはた迷惑も気にせず迷惑かけるのも文化か、この辺が大切なことでございますので、教育委員会の基本的な考え、心の内をしっかりとお聞かせください。 6番目でございます。今後も当然のことJR南側より東山道があったとされているところまでの間、南側周辺を買い足していくことと思われます。そうすると、これからも同じようなことが起こると思います。この辺についてもお聞かせいただきたいと思います。文化庁と上田市教育委員会としての基本的な考え、今後のために確認をしておきたいのでお聞かせいただきたいと思いました。 まず、第1問とさせていただきます。 ○副議長(今井正昭君) ここで15分間休憩いたします。          午後 3時 12分   休憩          午後 3時29分   再開 ○議長(上原憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 教育次長。          〔教育次長 荒井 鉄雄君登壇〕 ◎教育次長(荒井鉄雄君) 信濃国分寺の整備につきまして多くのご質問をいただいたわけでございますが、順次ご答弁をさせていただきます。 信濃国分寺公園は、史跡保存環境整備事業といたしまして昭和41年の10月に学術調査の成果をもとにしまして計画がなされまして、2年後の昭和43年に埋め戻し式の基壇復元方法によりまして造園工事が実施されまして、完成されたものでございます。特徴といたしましては、整備に当たって奈良時代の国分寺が回想できるような場面をつくりますとともに、もう一つの大きな理由は市民の憩いの場として親しめるよう整備をされてきたところでございます。その中で管理が適正に行われているかどうかということでございますが、もう一つ、この国分寺の特徴といたしましては、僧寺と尼寺の築地塀跡にはドウダンツツジを植えまして、各基壇にはソイルセメント、黒のアスファルトで保存しながら基礎の確認場所には花鉢を配置しまして、当時の国分寺の規模などが回想できるような仕組みになっております。全国に国分寺が68カ所あるわけですが、このうちでもって史跡として整備されているのは23カ所でございまして、34%が整備されているというふうに聞いております。そんな中でも、上田市の史跡につきましては、先ほども申し上げましたとおり基壇復元方式という方法によりまして、基礎等の確認がはっきりとわかるようにできておりまして、この方法は全国的に見てすばらしい保存方法であると、しっかりしているということで位置づけられておるところでございます。特に僧寺と尼寺が近接をいたしまして存在しているという点では、全国的に見てもまれな遺跡でございまして、我が国の古代遺跡の中では非常に重要な存在でございます。教育委員会もそういう位置づけでおるわけでございます。当市といたしましても、歴史的価値の高い極めて重要な文化遺産でございますので、この遺跡を保護し長く後世に伝えていくためには、やはりそれにふさわしい整備を行いまして、市民の皆さんの歴史を学ぶ場として、また憩う場といたしまして活用される必要があるわけでございます。そこで、先ほどるるご指摘をいただいたわけでございますが、おっしゃられますとおり管理の面では十分行き届かない面がございまして、市民の皆様にご迷惑をおかけしている面がございます。この点につきましては、今後十分意を用いてご批判を受けないように対応を考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、最終的な整備目標、整備計画はどうかということでございまして、周辺のところからいろんな発掘資料がどんどん集まってくるが、その保管スペース等はどうかというご質問をいただきました。資料を保存する収蔵庫は資料館の地下にございますが、現状ではあと約十年ぐらい保管するスペースがあるのではないかと、こういうふうに考えております。それから、展示室でございますが、これは2階でして、内容は旧石器時代から国分寺がありました奈良、平安時代までの資料を中心に展示をいたしておるところでございます。特別展示室には若干狭い感があるわけでございますが、常設展示室の方はスペースが余裕がございますので、そういったのも使いながら展示がえをしながら資料を公開してまいりたいと、こんなふうに考えております。 それから、最終的に信濃国分寺の伽藍配置をもとに復元していく考えはないかと、遺構全体の計画に対するご質問でございます。ご承知のとおりこの遺跡内には伽藍があるわけでございますが、国道18号線並びにJRがちょうど遺跡にかかっておりまして、推定でございますけれども、金堂築地塀中門の一部がちょうどJRにかかっておるということでございますので、史跡通りの建造物を復元できるかどうかは検討の余地がございます。全国で68カ所国分寺がございますが、発掘調査がそのうち23カ所、その23カ所のうちで建物を復元しておるところが3カ所ございます。前橋市、七尾市、香川県国分寺町でございますが、こういった既に建物の復元ができておるところがございますので、その辺を参考にしながらどの方法がよいか検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 次に、公園内、それから周辺の樹木の管理、遺構の整備等、全体の修景維持管理についてはどうかというご質問でございますが、従来の樹木の管理につきましては、近隣の建物を目隠しするというような植栽に終始していたわけでございますが、今後はやはり全体の修景を配慮しながら樹木の管理をしていくことが大事ではないかと考えております。具体的には国道沿い、あるいはJR線沿いの防音を兼ねました植栽を手始めといたしまして、史跡公園全体の修景を意を用いまして実施してまいりたいと、こんなふうに考えております。なお、イコウの整備につきましては、やはりせっかくできました施設ですので、草刈りを中心といたしまして、市民の皆さんに憩いの場として有効に利用していただけるように配慮してまいりたいと考えております。 それから、資料館の保守、維持管理でございます。資料館もできてから大分たつわけでございますが、その中で目立ちますのは、入っていただいて横両サイドの手すり並びに足元のタイル等が傷みがひどいわけでございますし、外のトイレも大分利用者が多くてにおうわけでございますが、やはり入り口の手すり、タイルの傷みにつきましては応急的な改修はしてきたところでございますが、根本的な改修が必要ではないかと思っておりますので、この辺も検討させていただきたいと思います。それから、トイレの改修につきましては、ちょうど今あの地域が下水道の本管を布設しておるところでございますので、できるだけ早く水洗化ができるように意を用いてまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 それから、こちらから向かって国道18号線北側の敷地の整備計画についてご質問をいただきましたが、大分雑草が生い茂っておりまして、皆さんには大変ご迷惑をおかけいたしておるところでございます。私どもといたしましては、毎年6月、7月、8月に各1回ずつ草刈りをしておるわけでございますが、なかなか思うようにいかないわけでございまして、この辺のところは今後もより一層意を用いてまいりたいと思います。この敷地につきまして、家庭菜園の提案があったわけでございますが、史跡公園ということで、文化庁の補助も非常に補助率が高いわけでございまして、県を含めまして10分の9の補助を得て取得した土地でございまして、やはり補助の目的に外れたような使用は難しいわけでございますので、家庭菜園は困難というふうにご理解いただきたいと思います。 それから、今後の利用計画、全体の全貌を含めてということでございますが、先月文化庁の調査官が上田市に参りまして現地を案内した際にも、国分寺につきまして幾つかのコメントをいただいたところでございます。基本的には、まず第1にはやはりしっかりした全体計画を策定することが大事ではないかということで、しかるべき委員会の設立も検討いたしておるところでございます。その後発掘調査を実施する態勢を整えまして、発掘調査をして全体を含めました整備計画を立ててまいりたいと思います。年次計画をということでございますが、整備研究委員会的なものをつくりまして、年次計画の策定をいたしてまいりたいと思っております。 それから、何回か出てくるわけですが、近隣の皆さんにご迷惑をかけているが心の内をということでございます。なかなか発掘調査も市内で幾つか手がけておりましてそこまでいかないわけで、そういった面でも草の管理を大事にしていかなければならないわけですが、基本は近隣の皆さんにご迷惑をかけないようにという基本でございますので、その方向に従いまして進めさせていただきたいと思います。 それから、今後周辺を買収していくと思うが、どのような対応をしていくかということでございます。主には、僧寺と尼寺が南側にあるわけでございますが、そこを囲います築地塀の推定地内、この推定地内にも個人の住宅地がございますし、僧寺と尼寺の築地塀の間にもございますので、そこら辺を買収の対象にしていくということでございまして、全部で25件ほどあるようでございまして、面積でいきますと1万3,300平米ということでございますが、やはりここのところは地権者の皆様がおいででございますので、ご理解をいただきながら逐次買収を進めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 福沢君。          〔14番 福沢 正章君登壇〕 ◆14番(福沢正章君) ただいま答弁をちょうだいしたところですが、まだ何となく見えてこないというのが実態だろうと思いますが、いずれにしろ先ほど申し上げたとおり、国の方からたくさんの補助金をいただいているからと、だからこそしっかり整備しておかなければいけないのではないか、私はこう思います。殊に先ほど申し上げましたとおり、大変に希少な状況でございます。日本に仏教が伝わってから200年後にあれができて信濃国分寺と、こういう状況でございました。そこには恐らく国府が近くにあったでしょうし、その国府が今どうなっているか、いまだちょっとわからないような状況でございますが、しかしそういう歴史的な配慮の中で上田市がいかにこの地域、神川地域が希少な地域であったかということは、やはりこれで実証されているわけでございます。それにしてみては、草の中に国分寺があって、そしてまた一生懸命皆さん方が植えたその木が今は枯れて、あるいはもう大木が余りにも育ち過ぎてしまって、切ってどこかへ寄せなければいけないと、こんなような状況かと思います。さらに、万葉植物園等々につきましては、なるほどパンフレットなんか見るとすばらしい、これはと思うような写真があります。しかし、実際行ってみるとその木がほとんどなくて、実際は草の方の丈が大きくて、その万葉で植物であるものがどこかに隠れてしまっていると、こういうのが実態でございます。どうかひとつ一度見学なさっていただいて、遠く行くばかりが視察ではなくてそういうのをまた見るといいのではないかと思いますが、ひとつよろしくお願いします。時間があればもっともっと具体的にお尋ねしたいところでございますが、また時間があればお尋ねすることにいたしますのでよろしくお願いします。 次は、蘇民将来の里づくりについてであります。ここでは、蘇民将来の里づくり事業は下堀バイパスで終わりですかというところでございますが、私はそうでなくて、蘇民将来の里づくりをこれに加えて国分寺を中心とした文化、美術、教育等の地域拠点づくりにすることはできないだろうか。そして、竹内八十吉という立派な方がおりました。今、上田市においてどのような位置づけをされておるのかお尋ねします。それから、神川地域で輩出されました著名な名作を一堂に展示できる美術資料館等についてはいかがなものか。そして、神川地域で公民館活動の中の一環として文化祭が行われてますが、そういう蘇民将来生涯学習塾、いわゆる生涯学習、そして文化美術体験実習館等については、集積があるだけにおもしろいのではないだろうかというようなことの観点から質問してまいります。 蘇民将来の里づくりは、通称下堀バイパスのみで終了するのですか。また、これに合わせて里づくり事業として国分寺を中心とした文化、美術、教育等による地域拠点づくりをする、このようなことを考えているかどうかお伺いをいたします。前段に申し上げましたように、国分寺にまつわる歴史、文化は、当地神川大字国分よりほかにはなく、すぐれたものがあります。なおかつ貴重な誇れるものがたくさんあります。蘇民将来のお守りから始まる伝統文化遺産、これ一つ見てもご理解いただけることと思います。ドロヤナギの木を育成から始まり、彫刻、絵入れ、文字書きなど、この地域の皆さん方の一生懸命力を合わせ役割分担を決めて、そしてそのプロセスそれぞれ一つ一つを見てもそれなりの文化、歴史が、あるいはそこに感動というものがひしひしと伝わるものがあります。今でも神川公民館主催の文化祭に出展を見ても理解できますが、今もって蘇民将来の里として誇れ、地域に密着した文化、美術、芸術の集積を残しております。ぜひ市長、一度お出かけいただいてごらんいただいて、皆さんに励みのお言葉とねぎらいの言葉をかけていただければ、皆さんもまた一生懸命やるのではないだろうかと思います。必ず身近なところにこんなにすばらしい文化が神川にあったのかと、また改めて感銘していただけるものと思います。そして、先人たちの築いた文化、そのまま伝承にふさわしい間違いなく今後もっともっと目を向けていただけるようなことは受け合いと思います。先ほどは、信濃国分寺について申し上げたところでございますが、これにまつわる周辺の歴史関係については、当然よくご承知いただいておるものと思いますが、改めてもう一度お聞きいただきたいと思います。そして、またその後答弁をいただきます。また、くどくどですが、ひとつ議長、よろしくお願いいたします。 1504年、永正元年、村上建国入道から始まる上青木の龍洞院でございます。そして、1806年、活文和尚、上青木龍洞院に来られまして、1829年、文政11年、活文禅師のもとに佐久間象山が入門されました。活文より薫陶をただいて、勉学に励んだことは余りにも有名でございます。ほかにも有名な学者がたくさん輩出されております。そして、1642年、寛永18年、岩下太鼓岩に雨ごいが始まったと。そして今でもそう変わらない水不足でございます。そして、彫刻工芸美術でございます。1814年、文化11年、上沢村に万蔵の子として竹内八十吉が生まれたのでございます。1845年8月に、竹内八十吉は国分寺金堂高梁欄間に彫刻したのでございます。しかし、ここで彫刻いたしましたが、余りにもせこ過ぎて笑われましたので発奮して京に上り、修行し、腕を磨き、帰って再びせこ過ぎて笑われた高梁をはぎ取り削り取り、張り木をして削り彫り直したということを伝えられております。今もその跡が残っていると言われます。竹内八十吉の郷土に残された彫刻の代表されるものは、堀川神社の本殿、諏訪形荒神宮の本殿、横町伊勢宮本殿、太郎山神社の本殿、金昌寺太子堂の彫刻等は有名なものでございます。この中で特にすばらしい彫刻は、千曲川の川べりにあります上田橋と小牧橋のほぼ中央に、諏訪形というところにお社、諏訪形荒神宮本殿があるということでございます。 そして、明治31年、山本鼎の父一郎氏が大屋にて病院を開業されました。これにより山本鼎と信州の結びつきができるわけでございます。その後山本鼎は、大正6年2月、金井正、山越修蔵と、児童自由画教育、農民美術について話し合いをいたしました。そして、自由画の奨励、農民美術の振興に努められました。大正11年12月に農民美術研究所が大屋に竣工したのでございます。そして中村実氏が、この農民美術研究所の開所一番、受講生として地域にて募集いたしたわけでございますが、このときに申し込んだのが中村実ただ一人であったと言われております。その後、たくさんの門下生があるわけでございますが、このときにはまだまだそういう状況ではなかった。ただ一人中村実がここにいると。そして実氏は、山本鼎の最初の受講生であり、唯一の弟子であったわけでございます。さらに、この中村実氏は何とかしてこの農民美術を外国に向けて輸出をしようと、販路、生産基盤の確立、終戦後厳しい世情の中で敢然として農業者の生産基盤の高揚、生活基盤の高揚に闘ってこられたことは、今もって語りぐさになっているところでございます。この中村実氏の実の弟、中村直人は、山本鼎の紹介で彫刻家吉田白嶺氏の内弟子となり、自分の彫刻を築いたものであります。21歳で院展で初入選、31歳で院展彫刻部同人、33歳で新聞展の彫刻部審査員となりました。43歳にして彫刻家として確たる地位を築いてきた日本を離れ、フランス、パリに移りました。そしてガッシュと出会うことになります。ガッシュの影響を受けて、彫刻家としてでなく画家直人としてパリの画壇でデビューをしたのであります。そこで一躍脚光を浴び、そして自由画の確たる地位を築いたのでございます。 このようにして、文化、美術、芸術、教育と多彩な多くの人材を世に送り出し、影響力を各界に持たせ活躍した実績は顕著なものがあります。上田市、県下はもちろん、日本を代表する文化の拠点であったことを重視することも必要ではないだろうかと思います。この神川の歴史、文化、美術を一堂に集積する考えと、蘇民将来の由来、本来の考えをもっと積極的に世に知らしめさせられた里づくり、拠点づくりは考えてはいかがでしょうか、こう思うのでございます。蘇民将来の製作にちなみ、木工、彫刻、文字入れ、絵入れと多岐にわたる文化がある、これを大切にする伝統文化の保存と合わせて直系二代目中村実氏にご協力をいただき、農民美術の文化的遺産として保存することはいかがでしょうか。これに合わせて、彫刻文化、画家たちの築いてこられた集積を今後どのように考えていくのか。つまり鼎、直人、八十吉、中村実、この実績を一堂に集積してこそ上田の文化を語れるのではないだろうかと思います。活文禅師の功績等についてもほかにはかり知れないものがあります。これらについて、今将来を含めて拠点づくりすることについて研究する必要があると思うが、いかがなものでしょうか。八十吉、鼎、直人、実を中心とした美術館についてはいかがなものでしょうか。総合的に蘇民将来の里づくりとして一堂に集積して美術館を考えてもよいのではないだろうかと思います。お聞かせください。 そして、竹内八十吉の彫刻された建造物が、ただいま申し上げましたように上田市にもたくさんあります。そして、それなりの価値があると思いますが、この位置づけられているものについてはどのように考えているのか、また文化財的保護、保守、安全維持、この管理状況についてお尋ねしておきます。そして、現状と今後についてもあわせてお聞かせください。 上田市美術館構想の中で、前段申し上げております美術家がたくさん残している作品、その位置づけについていかがかお聞かせいただきたいと思います。先ほど神川地区の文化祭にも若干触れましたが、当地区の文化、美術、芸術はかなりすぐれたレベルの高いものがあると思います。この集積を大切に、蘇民将来、生涯学習、文化美術体験実習館をつくることについてはいかがかお尋ねしておきます。 さて、公共用地の植栽と防虫駆除管理、雑草の刈り取りについてお尋ねいたします。一つとして、行政業務の範疇ではあるが、すべてとは言わない。市民にも市民が担う自治体公務というか、それに近い責務というものがあってもよいのではないだろうかと思います。行政と市民、支援できることについては、その範囲でそれを支援する政策と施策についてお伺いをしてまいります。植樹祭に配布する苗木について考えてみようと。3番目です。公共用地の雑草、植栽管理と防虫駆除についてお尋ねいたします。緑の日に配布さる樹木を公共用地に植樹することはいかがなものでしょう。そして、最後に上田市の景観と市長の考える景観とはどのようなものか、以上について順次お尋ねをしてまいります。 公共用地もたくさんの種類と場所があります。特に、景観を求めて整備されることを目的に、各種の施設が準備され整備されているにもかかわらず、効果が見えてこないというように、市民に浸透されず理解にもいまひとつと思います。市民には景観とはどのようなことか、いまだPRが不行き届きであると思う。また、まちは私たちの住むところであり、清潔にきれいに美しくするためにどうすればよいか。景観の主君はだれか、だれのためにあるのか、市民のためか、行政のためにあるのか議論をされ尽くさなければならないと思います。いかがなものでしょうか。比較的よその市町村から移り住んでくる皆さんは関心を多く示す傾向にあると思います。やはり少なくとも自分の住むところの環境はいつまでもよいところで、きれいで美しいところをと願うのはだれしも同じことと思います。市長も心からときめきを感じるすばらしいまちをと、我を捨てて骨身を惜しまず精力的に、時間関係なく市民の幸せを願って頑張っておられます。その姿勢と考えには心より感謝を申し上げるところであります。しかし、それも先を余り急ぐため何かを忘れてきたり、置き忘れてきたり、時には自分でどこぞしまい込んでしまったり、こんなことが往々にして見られますが、ただいま前段申し上げました国分寺の質問にこれにも当たる部分があろうかと思います。このようなまちづくりのために、市民みずからが自己啓発し、市に提案し提言でき参画できるよう、それを市民が担う自治体公務の責務として、そのために施策をどのように考えているのか、上田市として何をやるべきと考えているか、原則的には明確にしておくべきと思いますが、これについてご意見をお伺いいたします。申しているような観点から国、県、上田市、自治会、JR等の所有する公共用地、その他にもたくさんありますが、その樹木の手入れ等の管理、雑草の刈り取り、これに取りつく害虫駆除、これらについてどのような対策を講じているのかお聞かせください。 植樹と苗木の配布についてお尋ねしてまいります。毎年緑の日、緑の祭りに上田市一般市民を対象に苗木の配布をされております。市民には大変好評であります。市内の緑化に大変有効であると思います。しかし、せっかくの苗木もいただいてきただけで家に植えずにそのまま枯らしてしまっているものが結構多いようにお聞きしております。また、最初は小さくかわいらしい苗木も、何年かたつにつれて大きくなります。それが過ぎますと植えた場所、小さな庭には、時には邪魔になったりして困る場合があります。したがって、せっかく大きく成長した木をどうしても切り倒さなければならなくなります。年間大きな数字で配布された苗木も、大きくなれずに枯れてしまったり切られたりします。この樹木も一花を咲かせずじまい、まことに気の毒であります。非常に歩どまりが悪い状況にあるようであります。ちなみに数字で見ますと、本年平成8年に配布された全数が7,400本、その前の年、平成7年度には8,500本となっております。これを10年で見ますと7万、8万という膨大な数字になるのです。数字の上ではそれだけの数が残っているはずでございます。しかし、実際にはそうふえていないのが現状ではないだろうかと。こんなようなむだ遣いをし続けるのでなく、例え一部でも公有地の空き地等に植樹することを基本としてはいかがなものでしょうか。一例ではありますが、神川小学校は市内の中に数ある学校のうち一番樹木の少ない学校と言われております。このような公共用地に植栽する、また道路敷地内の邪魔にならない空き地部分、直進道路の方面と、また大小河川の方面等の空き地などに植樹するところはたくさんあると思います。それに、上田市緑を植える日などを決めて住民参加による植樹、各自治会関係、老人会、ボランティアグループ等で、苗木の配布を要望されるところには優先的に配布をされて、こういうことについてはいかがなものでしょうか。 もちろん、上田市の景観整備の一環として扱うことが条件であり、ある程度は地区場所ごとに植樹する樹木の種類を慎重に扱い、植樹する樹木の種類を取り決めておいて10年、50年、100年のスタンスでとらえてほしいと思います。殊に下堀バイパス、蘇民将来の里、道路の歩道わきに植樹される予定のドロヤナギの木は蘇民将来符のお守りの原木であります。これについては、地元の一員として特にお気を使っていただきましたことについて改めて御礼申し上げます。このようにその地に役に立ち、ゆかりがあり、関係の深いその地にあったものを植栽することを市民合意をしておくことにより、市民の皆さんも積極的な啓発により住民参加ができ、または景観の意識高揚にも役に立ち、ニーズを浸透させるにも下手なPRを広告するより効果的ではないだろうかと思います。いかがでしょうか。何の施策も政策もないところでは何もできはしないし、何も生まれもしない。それら施策を意思決定について、あわせてそのお考えをお聞かせいただきたいと思います。これにより、上田市の主君として責任ある市民の責任と考える景観とは何ぞや、そのかぎが解けてまいります。市内各家庭でもただ単純に考える植栽から景観へとそれぞれの考えも変わっていくものと思います。景観意識の高揚に役に立つものと思われます。市長にこれらについてお考えをお聞かせいただき、また上田市の景観とは何かを含めて、今後のために確認の意味において再度お尋ねをしてまいります。 以上、平成8年9月の質問といたしますが、前段を含めて心の伴う答弁を期待しているところでございますが、また改めて次の機会に、議会に再質問の要らないような答弁をお願いするものでございますが、まず2問といたしまして時間ありましたら、また改めて。2問目といたしますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(上原憲君) 市長。          〔市長 竹下 悦男君登壇〕 ◎市長(竹下悦男君) お答えをさせていただきます。 蘇民将来の里にかかわる多彩な文化、また歴史というものを踏まえて、市長はそれらしい美術館であるとか教育的なそうした場をつくる考えはどうかと、こういうふうにお聞きされたと思います。ご指摘ございましたように、確かに山本先生は自由画教育運動を通して日本で本当に輝ける歴史をつくられましたし、またそれ以前にもそうしたすばらしいものが、歴史が幾つかあったわけでございます。そういうことを考えれば、私ども個性化、個性化といつも申し上げておる中で、それぞれそうしたものが必要になる。上田はおかげさまでそういう文化水準の高い歴史的遺産が幾つかあるわけでございます。私自身も立派な美術館が欲しいなということを常々思っておりますが、それごとに一つずつつくっておりますと、また財政的な問題も伴いますので、どうしたらいいものかといつも実は悩んでおるわけでございます。山本先生、中村実先生、それから直人さん、そうした流れも、本当にここの文化を象徴しているとは思いますので真剣に考えたいわけでございますが、ではどこへどういうふうにレイアウトしたらいいか。非常に今ここでわかりましたと、ではそこへやりましょうと、すぐ答えが用意されていないわけでございまして、大いに研究をさせていただいてトータルとして、ああ、やっぱり上田はそうだったのかと、こういふうに一番言えるようなことにしていきたい、こういうふうにも思っておる次第でございます。 しなの鉄道になりまして、そして新駅設置というようなことについても、国分寺のそばへ駅をつくるというその発想も、そうしたゆかりの地を生かしたい、そしてまたそういうものの可能性を探ってみたい、こういう気持ちであの駅、またそうした美術館みたいなものができなかった場合に、あれだけの駅広場をどうやって、やっぱり今に生きる我々の生活の中へ取り込んでいくかというようなことも考えられますので、そんなことも考えておるわけでございますのでこれから大いに議論をし、またその方向づけを見出してまいりたい、こういうふうに思っております。 それから、景観の問題でございます。景観は確かに一人一人の財産であり、一人一人の所有物であっても、景観はその地域全体の公共のものでございます。私自身もそうした認識の上で、そしてこれから生きる若者たちがおれたちのふるさとだと言って誇りを持って帰るには、すばらしい、美しい、心に残るふるさと景観でなければいけないと、こう思っておりますので、そうしたことも真剣に対応しようとして、建築一つ一つについても、また樹木一つ一つについてもそういう議論を今戦わせておるところでございます。植物の専門家に言わせますと、植物こそ我々よりもずっと敏感に地域の環境、地域の土壌、そういう中で生き残りをかけて生きているので、それらに順応できる植物であり、樹木であり、またそうした景観でなければいけないということを、今度長野県の自然保護研究所長になられた宮脇先生、それから昨年お見えになったハノーバー大学のリチャード・ポット先生ともどもそういう主張でございますので、真剣にそういうことを考え、どの通りはどういう樹木がいいのか、どの通りはどういう花の方が似合うのかというようなことを真剣に検討するべく、公園緑地課というようなものもつくって対応しておるわけでございます。これにつきましては、我々もお役所流の指導理念だけでは不可能でございまして、地域の皆様ともども一緒になって市民参加の中でそうしたものを築き上げていく不断の努力が要る、こんなふうに思っておるところでございます。議員各位におかれましても、何とぞご協力を賜りますようお願いをも申し上げ、答えにさせていただきたいと思います。詳しいことは、また段取り等については、各部長からお答え申し上げます。 ○議長(上原憲君) 農政部長。          〔農政部長 山崎 晴康君登壇〕 ◎農政部長(山崎晴康君) 公共用地の管理等につきましての害虫駆除、また植樹、苗木の配布等につきましてご質問をいただきました。 まず、害虫駆除の関係でありますけれども、上田市といたしましては、アメリカシロヒトリが発生する少し前の時期、いわゆる第1化期と第2化期があるのですけれども、その時期を適期と見て市の広報、あるいは市民を対象とした回覧板等で撲滅の協力をお願いをしているということでございます。そういう中で、特に自治会内での公共施設等につきましては市から薬剤の配布をしておるところでありますし、また防除機の貸し出し等をして防除等のご協力をいただいているところであります。その他の公共用地等につきましても、管理者においての駆除をお願いをしております。植樹の苗木の配布等につきましてのご指摘もいただきましたが、これにつきましては4月の緑の祭りを設定し、市民のいわゆる家庭緑化を中心とした苗木の配布を行っております。ですから、比較的低木、あるいは株というような樹種が多いわけでありまして、5、6種類を選定しましてその中で1つを持っていっていただくと、そんなようなことで家庭に合ったものを持っていっていただいていると、こんなふうには思っておりますが、ご指摘ありましたように、中には管理が行き届かなくて枯れてしまうというようなものもあるように聞いております。 それで、また市民参加による緑の日を決めて、そういったようなときに配布している木を使ってやったらどうかというようなご提言でありますが、今のところ、今まではこのようなことをやってきた経緯はございませんけれども、緑化推進月間であります4月から5月30日まで、または都市緑化月間、これは10月から11月、この2カ月間という時期がありますが、こういう中で市民参加による植樹というようなことを決めていきたいと、こんなことを検討していきたいと考えております。そして、そういう中で苗木等につきましても、植栽につきましては上小地域の中で扱っておりますもので、そういった皆さん方とも相談をさせていただく中で、苗木等についても研究させていただきたいと、こんなふうに思います。 それと、植樹に対する、いわゆる樹種とか景観等を配慮したもので、何でもかんでもどこに植えてもいいというようなものではなく、ある程度こういう地域などにこんなものがいいのではないかというようなご提言をいただいているわけですけれども、特にこの樹種の選定等に当たりましては、街路樹等に適する樹種、あるいは公共用地の工場とか、あるいは家庭等に適するもの、または生け垣等に適するようなものというようなものを、この地域に合った個性ある緑づくりを進めるというようなことで、どんなようなふうに進めていくかというような市民向けのマニュアルというようなものを作成して、緑化の推進を図っていきたいと、このようなことを進めさせていただきたいと、このように考えております。 ○議長(上原憲君) 都市整備部長。          〔都市整備部長 大井戸 荘平君登壇〕 ◎都市整備部長(大井戸荘平君) 景観について、市長の方からご答弁申し上げましたけれども、もう少し、今市の方は何をやっているかというようなことについてちょっとご答弁させていただきたいと思います。 今お話がありましたように、市民にとって愛着と誇りの持てる都市ということにするためでございまして、市民とともによりよい景観形成に取り組む事項を景観条例で定めさせていただきました。これは市の責務、市民の責務、事業者の責務というものをうたわれておるわけでございます。景観づくりの主体はあくまでも市民の皆さん、先ほど市長の方から話ありましたが、市民の皆さんでございますけれども、市民だけではございませんで、行政とお互いに長期間協力し合い、取り組むということで初めて効果があらわれてくるのであろうと、こういうふうに思っております。市民の皆さんや事業者の皆さんの意識高揚を図ることが最も、まず一歩として大事だということでございまして、現在11月に予定をしておりますけれども、景観講演会の開催とか上田市景観賞の表彰、これも11月表彰したいと、講演会のときにしていきたいと、こういうふうに思って、あるわけでございますけれども、現在募集中でございます。景観の写真展、これは10月下旬か11月上旬等を予定しておりますし、それから広報紙以外のメディアも活用しまして啓発用PRも積極的に進めております。テレビ放映とか、団体等の説明会、広報車による景観の市民への広報活動、パンフレット等を作成するというようなことでやっております。それから、地域ごとに自主的に景観協定が締結されると、各地域の特色を生かした景観形成というのがございますので、そういうこともやってもらうということでございまして、それが理想的になるわけでございますけれども、この一つ、第1号が4月の中旬に国道144号沿線まちづくり協議会をご認定させていただいたところでございますけれども、このような芽があちこちで出てきております。 景観づくりの自主的活動の認定をさせていただきまして、市としましてもご支援していきたいということでございますが、今地元とお話をさせていただいたり、研究をさせていただいたりというところは、例えば花いっぱい緑化というようなことで、豊殿地区であやめの里づくりの実行委員会の皆さん、幹線道路とか公共施設周辺へアヤメを植栽しまして、お祭りをしながらということで活動されておりますので、そこら辺のところを私どもと研究させていただいている、ご支援させていただくような方向に持っていきたいということでございますし、東前山の自治会でございますけれども、10万本のガクアジサイの植栽委員会というのがございまして、これは塩田城址から塩野神社までの1,200メートルの間の遊歩道をガクアジサイで埋め尽くすということでございまして、大変なご努力をされていおるわけでございます。こんなようなことについても、いい方向に行くようにご支援差し上げていきたいということでございます。景観、やっぱりその目的に沿ったものが将来まで続くように、私ども景観条例に基づきましてご認定申し上げるということ、それからご支援申し上げるということでございます。それぞれ今1つ、2つほど例を挙げましたけれども、そういうの出てきておりますので、市民の皆さんにも自治会なりそういう一つの団体としての動きを大事に育てていきたいと、こういうふうに思っております。よろしくお願いします。 ○議長(上原憲君) 教育次長。          〔教育次長 荒井 鉄雄君登壇〕 ◎教育次長(荒井鉄雄君) 先ほど、竹内八十吉の作品はどんなものがあるかというご質問でございましたが、八十吉の作品といたしましては、国分寺の金堂の欄間の彫刻を初めといたしまして、堀川神社本殿、諏訪形荒神宮本殿、横町伊勢宮本殿、太郎山神社本殿、幸町の金昌寺太子堂がございます。それぞれの所有者に管理をお願いしておるところでございます。 ○議長(上原憲君) 市民生活部長。          〔市民生活部長 小泉 健一君登壇〕 ◎市民生活部長(小泉健一君) 公共用地の雑草の刈り取りにどのような対策を講じているかと、ご質問でございます。公共用地、民有地等空き地の雑草対策については、近隣にお住まいの皆さんの健康、財産、農作物等保護のために、空き地の環境保全に関する条例と、これが制定されておりまして、この条例に基づきまして美観の保持、あるいは環境衛生を維持するよう、雑草が繁茂している場合には所有者、あるいは管理者等に刈り取りの勧告をしておるところでございます。公共用地、公道、道路等の雑草の除去など、環境整備につきましては所有者はもちろんでございますが、その周囲にお住まいの方、またその場所を利用される方が一体となってこの雑草除去というものに取り組むべきであると、そういう意識の高揚を図るなど啓発活動について努力をしてまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(上原憲君) 福沢君。          〔14番 福沢 正章君登壇〕 ◆14番(福沢正章君) 答弁ありがとうございました。 今竹内八十吉のここにあるという話はわかりました。今ある程度、私もわかっていますが、そのほかにあればなお、これ貴重なものですので、ひとつしっかりと管理お願いしたいという中で、私の今お聞きしたのは、今どういう状況の位置づけであるかと。それと今後どういうぐあいに保守、維持管理をしていくかと。時によっては文化財等々の指定するのにも値するのではないだろうかというような感じのことを今申し上げたわけですが、ひとつ時間がありましたらまたお聞かせいただきたいと、こういうふうに思います。 それから、景観でございますが、景観につきましては、今何となく言葉だけがひとり歩きしていると、こういう感じに見えます。殊に実際問題一人一人の住民がそういうことわかっているのだろうかと、こんなこと思います。下堀の蘇民将来の里の話も今私いたしましたが、ぜひここでもって景観協定を結ぼうではないかと、それはいいことだと、そんなことならいいことなら一緒にやろう、ではこんなとこにこういうものができる、それは困ると、こういうことなのです。その辺が実はこれこれこれで、ああそうか、そういうことならおらも積極的に協力すると。こういう事実を見ても、やはりもう少し深く掘り下げて話し合いをしていく必要があるのではないだろうかと、私はこう思います。殊に沿道についての景観協定については全体的に上田市の市道、殊に各自治会に一カ所ぐらいずつ、これから通りは上田市と自治会と景観協定を結ぼうではないかと、ひとつ少なくても自治会に一カ所ぐらいはいいではないかと、こういうような発想をあることによって、そうかい、ではそれならおらちのうちもこういうぐあいにするわ、うちつくるのにおらはもう少し塀は引っ込めてこういうものをつくるわいと、こういうことに私はなってくると思うのですが、それが結果的には飛騨の高山であったり、そういうような集積ができる。今、上田市には景観という集積はほとんどありませんので、そういうところから始めていかないと、何かひとり歩きだけして上っ面、雲の上走っているような感じでいますので、ひとつその辺のことを、どういうぐあいに下に根づけられるか、根っこをどうやって植えるか、この一つを考えていただきたい。私も景観の委員として出ますが、その辺はひとつご指導いただきながらやっていきたいと、こう思います。よろしくお願いします。 それから、美術でございますが、美術につきましては、早く直人、それから鼎、そしてまた実、さらには八十吉、こういうものを含めてちゃんとしておかないと、どこかに散っていってしまうのではないかと、その辺がぼつぼつタイムリミットだぞと、そういうことをよく神川の皆さん方に言われるわけですが、そんなことを含めてこれからどうしていくのかということを教育長ですか、次長の方からひとつその辺のことをもう一度認識をお願いしたいと、こう思います。 それから、万葉の植物園のことを先ほど申しましたが、これについても今の答弁の中ではちょっと万葉の植物園簡単に軽く感じているなと、私こう思うわけですが、万葉という字のごとく、やはりそれだけのものの表現をしたならば、やはり先人の皆さん方がそういう状況につくったということ、それはやはり我々もしっかりと重きに受けとめておかなければいけないことだろうと思います。殊に私の言いたいことは、せっかく昔何十年前か知りません、何年前か知りません。そこに植えた木が、そのときも結構お金はかけただろうと思うのです。ところが、全然手入れをせずじまいのしているうちに、いつの間にか木が枯れていく、あるいは木がぶくぶく、ぶくぶくでかくなり過ぎてしまったために、木は根っこから切らなければいけなくなると。そういうお金はむだなお金、二重投資、三重投資をするわけです。そうすると、そのお金はただ我々の言う税金のむだ遣いになっているのではないかと。こういうことはしっかりと受けとめなければいけない大きな問題だろうと思うのです。常々市長も皆さんに言っているとおり、最少の経費で最大の効果を上げるということはやはりその辺にもある。一度金かけたものは絶対後では金かけない。これは基本ですからこれをやっていただきたい。予算がないから、だからいいと。予算がなかったら、ないからこそ大切に扱うことが必要ではないだろうかと思います。予算がなかったら、やはり先ほど申し上げておるとおり、市民みずからが啓発できる、そして自治体公務というものについての責務をやはり市民一人一人も若干なりとも担っていくという姿勢を施策的に、政策的に、皆さんにお願いをしていくということも必要なことだろうと思います。そういうことができれば、市長の熱き心もやはりだんだん、だんだんと達成されていくことであろうし、また市長の考え方も、なるほど市長の言うことはそういうことだったかいなということも理解いただけると、私こう思います。そういう意味で、皆さん方も一つずつの事業、仕事がそういうことに、もう少し高いところの面から、また下の面からもよくご理解いただいた中で、やはり事業の遂行を果たしていただきたい、こう思います。 以上について、再度答弁をいただいて終わりといたします。ありがとうございました。 ○議長(上原憲君) 教育長。          〔教育長 内藤 尚君登壇〕 ◎教育長(内藤尚君) 国分寺史跡公園の整備計画をやはり見直して、草の問題とかあるいはどこへどういう建物を復元していくのか、そういうことまだできていないわけです。掘ったけれども、後はそのままになっていたということが正直のところです。ですから、ここで今公園をどういう形でやっていくか見直していかなければいけないと思います。私は、その中で一番は、地域にやはり根差していなかったというところを反省として挙げています。だから地域の方に、国分寺資料館があそこにあって史跡公園があるのだと、だからみんなで盛り上げていきましょうと、それからまた地域の人たちのためになるようにあそこも使えるようにしていかなければいけないなと、そんなことを思っています。 それから、先ほど生涯学習の里ということもおっしゃいました。そのとおりであります。あの近くにある神川小学校が時々草むしりに行ってくれているようですが、それももっと学校教育の中に位置づけて、地域にある文化財を大事にすることが実は学校教育にとっても大事なのだと。そんなことで生涯学習の一環として学校も地域も、そしてもちろん先立つ教育委員会がもっと計画的にやっていかなければ、この問題は確かに草の問題になってしまうかと思います。この点は十分反省しながら取り組んでいきますので、よろしくまたご助言願いたいと思います。 以上です。 ○議長(上原憲君) 教育次長。          〔教育次長 荒井 鉄雄君登壇〕 ◎教育次長(荒井鉄雄君) 竹内八十吉の作品を文化財指定できないかというご質問でございますが、文化財の指定に当たりましては、文化財保護審議会がございまして、そこにやはり委員のメンバーの中にも彫刻専門の方もおいでですので、そういった皆さんにお諮りする中でどうするかは対応させていただきたいと思います。 それから、万葉植物園の関係でご質問いただいたわけですが、やはり公金でできたものですから、それを生かされる方法を考えなければいけないというふうに思っております。お金がなければ知恵を出せということでございますので、職員も知恵を出しながら、また地域の市民の皆さんにもアドバイスやアイデアをいただいて、いい公園にしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(上原憲君) ここで15分間休憩いたします。          午後 4時32分   休憩          午後 4時49分   再開 ○議長(上原憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、申し上げます。議事の都合により、本日午後5時を過ぎても会議を続行しますので、ご了承願います。 △(5)市政について ○議長(上原憲君) 次に、市政について井出実議員の質問を許します。井出君。          〔8番 井出 実君登壇〕 ◆8番(井出実君) 通告に従い市政についてお伺いいたします。 初めに、住宅政策についてお伺いいたします。住まいは国民生活の土台です。快適でゆとりある住まいの確保は、生涯設計の社会、生活創造の社会を実現する上で、欠かすことのできない基本的条件です。しかし、我が国の国民生活の現状を見ると、衣、食、住のうち衣と食は高度成長を経て曲がりなりにも欧米先進国と肩を並べる水準に到達しましたが、住の方は少なくとも平均的に見る限り、いまだに極めて不十分な水準にとどまっていると言わなければなりません。我が国が世界のトップレベルの高所得国になった現在において、改めて住生活の抜本的な改善を迫られていると言えます。もうすぐやってくる21世紀の国民生活の新しい土台づくりのため、ゆとりある快適な住生活をすべての国民にミニマム、すなわちその時代の生活水準に適合した国民福祉最低水準の保障をすることを目指していかなければならないと思います。 そこで、上田市の現状を見てみますと、住宅総数は平成5年現在4万3,900戸であり、これを居住所帯の有無別に見ると、居住所帯のある住宅は3万9,670戸、90.4%を占め、居住所帯のない住宅は4,230戸、9.1%となっております。また、居住所帯のある住宅の所有環境を見ると、持ち家が2万6,540戸、66.9%、借家が1万2,750戸、32.1%となっております。また、公営住宅の状況は、平成8年現在、県営住宅1,104戸、市営住宅1,520戸であり、千曲川両岸に約半分ずつ立地しております。現在平成8年度重点事業として、市営住宅内堀団地建てかえ事業を平成6年から13年へ向けて旧住宅118戸を除去して、新住宅128戸を建設を目指し、第2期附帯工事等が進められておりますが、とかく今までの住宅対策は、県や市による土地区画整理事業や住宅団地造成事業に力を入れてきましたが、将来の人口増加も考慮して、今後も良質で低廉な宅地の供給を図るため、上田市の自然環境の特性を生かした、新たな住宅用地の計画的な開発や市街地の再開発を進める必要があると思います。 そこで、公営住宅に関して何点かお伺いいたします。上田市の公共賃貸住宅は、古くは木造を中心に供給しておりましたが、近年は簡易耐火2階建てから耐火構造を中心とした供給となっていますが、公営住宅建設初期の住宅には耐用年数を経過した住宅が数多くあり、円滑な建てかえ事業の推進による良好な住宅の供給が望まれております。これまで、住居改善や建てかえによる住宅の改善を進めてきましたが、いまだに多くの老朽住宅を有しているのが実情です。今後は上田市の住宅需要に合った住宅の供給を図るとともに、入居者の適切な住みかえ及び定住の確保を図り、一体的な再生計画に基づいた建てかえの推進が求められております。このような上田市の公共賃貸住宅の状況を勘案して、今後の10年から15年間の適正な公共賃貸住宅の供給を行うために、県営並びに市営住宅を対象に公共賃貸住宅再生マスタープランが平成5年3月に策定、結果がまとめられておりますが、それに基づいての現状と今後の取り組みについてお尋ねいたします。 次に、公営住宅の入居基準の改正の具申についてお尋ねいたします。1人当たりの県民所得が平成3年の292万円余りをピークに下落しておりますが、また各自治体の経済活動の総生産の実数によっても、地域の所得差が自治体ごとにかなり出ております。平成3年長野市では300万円余り、上田市では284万円余りとなっております。勤労者の一所帯の一カ月収入が、自治体ごとに所得差があるということでございますので、市営住宅についても同じことが言えるということです。具体的に申し上げますと、夫婦で働いて2人の扶養親族があって月38万円余り等の収入では、県営、市営の一種の入居申し込みはできません。これが全国一律に行われているところに弊害があるわけでございます。自治体独自の基準設定の時期が到来していると受けとめておりますが、これは建築住宅法で確かに国で定められていますので、どうにもならないわけですが、県あるいは関係会議等で国に強力に具申をお願いいたす次第ですが、この点についてお尋ねいたします。 次に、市営住宅の応募状況についてお尋ねいたします。最近の入居者の応募倍率は、約2倍と聞いておりますが、第1種住宅では一般家族と新婚所帯の応募が多いが、第2種住宅は一般家庭と単身者の応募比率が高くなっている傾向とのことですが、昨年また本年の応募者数と入居者数の状況についてお伺いいたします。 次に、9月16日「広報うえだ」にも掲載されておりましたが、年2回の1月、6月募集以外の補充入居者募集の効率のよい対応策についてお尋ねいたします。入居者においては、入居資格の条件が具備していれば入居申し込みを行い、一日でも早く入居したい気持ちはだれもが同じであると思います。また、市民のサービス向上を図る上からも、また財政面からも、空き家が出た場合は小まめに補充入居者募集を推進すべきと思いますが、市町村によっては毎月受け付けを行い、入居者のスピードアップを図っているところもありますが、市としての取り組みについてお尋ねいたします。 次に、公営住宅使用料の未収入対策であります。公営住宅の戸数が増加するのに比例して滞納額も増加する傾向にあります。その状況と未収家賃の解消について、市としてどのように対応しているかお伺いいたします。入居者の皆さんの声を聞くと、使用料の振り込みは銀行のみで、身近な郵便局などでもできないものかと、できれば非常に便利であると、こんな方法も検討されてはと思いますが、市としての対応をお尋ねいたします。 次に、公営住宅の敷金の果実の使用方法についてお尋ねいたします。公営住宅法によりますと、敷金の運用にまつわる利益は、入居者の共同の利便のために使用するように努めなさいと規程されております。上田市では、敷金は定期預金など高利の運用をしていると推察いたしますが、その果実である利子を財源として入居者の共同の利便に使用していると思いますが、その事業について具体的に示していただきたいとお尋ねいたします。 次に、市営住宅の入居申し込みのしおりについて提案いたします。現在建築指導課で配布している市営住宅の入居申し込みについては、入居資格必要書類など記載されたものと団地別一覧表とがセットになったものですが、市民にとってみれば、もう少し詳しく懇切丁寧な内容に記載されたしおりの要望が多いわけですが、申し込みから入居まで、入居手続及び入居後の注意事項、市営住宅の位置図などをセットにして一冊のしおりに作成してあげればと思いますが、その取り組みについてお尋ねいたします。 次に、県下初、国、上田市の家賃補助特定優良賃貸住宅についてお尋ねいたします。特定優良賃貸住宅は、ファミリータイプの賃貸住宅が不足している状況を踏まえ、中堅所得者向けに居住環境の良好な賃貸住宅を供給しようとする法律に基づき、民間と国、県、市から建設費補助を受けて建設した賃貸住宅で、収入基準など一定の要件を満たす入居者の方に、国と市が一定間家賃の一部を補助することより、入居者の家賃負担を軽減する住宅ですが、入居者募集が9月2日から10日の間に行われました。その反響とまた今後の推進についてお尋ねいたします。今後の上田市の住宅政策については、第3次総合計画の中にもありますが、住民ニーズや若者の定住を考慮に入れたライフスタイルに応じた宅地住宅、供給、特に高齢者向け住宅など環境を重視した環境共生住宅等の検討、整備の促進が大切であると思いますが、その具体的推進、取り組みをお尋ねいたしまして第1問といたします。 ○議長(上原憲君) 都市整備部長。          〔都市整備部長 大井戸 荘平君登壇〕 ◎都市整備部長(大井戸荘平君) 住宅政策についてご質問いただきました。私ども公営住宅を建設管理しておるわけでございますけれども、公営住宅は、ご案内のように住宅困窮しているということで、低所得者向けに対しまして低廉な家賃で賃貸するという目的で始まりまして、公営住宅法によりまして入居基準というものは定められております。お話のように、地方公共団体等の独自の見直しができないかということでございますけれども、公営住宅法によりまして入居基準というものが低所得者向けということでございまして、一律に定められておるということでございます。ただ、そのような声があるとしますれば、私どもも県下の建築管理しているそれぞれの団体にも照会しまして、入居基準の緩和ということがあるかどうかということも調査いたしまして、今後どうするか考えてまいりたいと思っております。また、今回公営住宅法が改正になりまして、入居基準の緩和というようなことでございますけれども、種別の廃止とか建てかえの要件の緩和とか用途廃止の要件の緩和とか、公営住宅法、そういうことについて部分的でありますけれども、緩和の方向で動いております。 2番目のご質問に先にお答え申し上げました。済みません。続きまして、公営住宅のマスタープラン、確かに私ども持っております。それにつきましての状況と今後の取り組みということでございます。私ども、今現在公営住宅、市営住宅の管理しておりますのは、千曲川の右岸地区に14団地、市営住宅でございますが、712戸、左岸地域に11団地808戸、全体で25団地の1,520戸を管理している状況でございます。市営住宅の今後の取り組みということでございますけれども、お話にありましたように現在内堀団地の老朽化に伴いまして建てかえ事業をやっているわけでございます。これは、今までは118戸ありましたものを128戸に建設中でありまして、13年度までかかります。当面は、この当団地の建てかえ一生懸命やっておるわけでございますが、その後いろんなところで耐用年数とか老朽化した団地が最近目立っております。その辺のところのものについて老朽度等を加味しなから、住宅再生プランに基づきまして積極的に建てかえ事業に取り組んでいきたいということでございます。 県営住宅の状況でございますけれども、千曲川の右岸に5団地739戸、左岸に5団地357戸、全体で10団地の1,096戸管理しているわけでございます。県営住宅の取り組みでございますけれども、今まで千曲町とか、それから緑が丘とか、そういうものの建てかえ事業行われているわけでございますけれども、この次は私どもと事業主体変更しました別所の団地、これが全部県営住宅になりましたので、別所の団地86戸につきまして90戸程度に建てかえをするということで、既に入居されている皆さんに建てかえの説明会を申し上げております。これを説明会と同時に、今8年度で建てかえの基本計画を策定中ということでございまして、その後実施計画をつくりまして、それから建てかえの事業に進んでいくということでございます。そんなようなことで、近々別所については県営住宅の方は建てかえ事業が始まると思います。 それと、次に、公営住宅の申込者数とか入居者数の関係でございまして、平成7年度分の状況を申し上げますと、7年につきましては、これ普通でございますが、1月と6月に2回募集を行います。7年の場合でございますが、申込者は114名でございました。そのうち入居された方が60名、それから入居を辞退された方がございます。自分のちょっと場所等がというようなこととか、時間が待てないとかということで辞退される方がございますが、これは34名でございます。そんな状況でございました。平成8年の状況でございます。現在のところまででございますけれども、これも1月と6月に2回募集を行いまして、申込者数が145名でそのうち入居された方が70名、入居を辞退された方が25名ということでございまして、現在のところ入居待ちの方が50名ございます。ここ数年のことでございますけれども、比較的市営住宅にも新しいのとちょっと古いものがございますが、新しい住宅に申込者が集中しております。そのためになかなか入れないというような状況がございますが、比較的建設年度の経過している古い住宅につきましては申込者が減少傾向でございます。古いもの敬遠されるようでございまして、そのものにつきましては、大変私ども、困窮しておられない方が申し込んでいるのかなというような感じを持っております。郊外にある住宅というのがまことに申込者、本当に少ないわけでございます。さらに、年配の方と若年の方で希望住宅というのは随分変わります。年配の方は安くて便利なところというご希望でございますし、若年の方は新しいものを好むというようなことでございます。そんなような希望住宅に分かれておりまして、なかなかバランスがとれていかないということでございます。申し込みされても辞退されるという方が多いのはそういう関係ではないかと思っております。 それから、公営住宅の申し込みのスピード化ということでございますが、1月に一遍ぐらいということでございましょうけれども、やはり私ども抽せんをいたしまして、入居順位を決めているということでございます。先ほど申し上げましたように、人気のあるところは随分と申し込みがありますから順位が長くなりますし、それからちょっと敬遠されると言ってはいけませんでしょうけれども、なかなか入居申し込みがないような住宅については申込者が少ないものですから順位が少なくなります。そこで、全員入っていただくというようなことになりますが、まだあきが出てきます。そういうものに対しまして、私どもあいているといけないものですから随時臨時的に公募をして、その分の空き家解消をしているということでございまして、できるだけあいたところで臨時的に募集をしていきたいということでございますが、人気のあるところにつきましてはなかなかあかないものですから、こういうような募集をしてもなかなか入居順位というのが遅くなりますので、その皆さんからは不満が出てくるという状況も考えられます。 次に、公営住宅の未収家賃の解消ということがございます。家賃の徴収につきましては、私どもこれお貸ししているものですから、月末に納期限ということにしておりまして、月末に口座振替、または納付書によりまして直接収納しております。月末口座振替でございまして、いろいろな引き落とし、公共公益分の引き落としがいろいろなされるわけでございますが、私ども一番最後になってしまうものですから、引き出しができないというような状況が生じるようでございまして、この皆さんにつきましては次の月の上旬に再度振替日を設けておりまして、そこで徴収するという形をとっております。未収家賃確かに出ております。その対策といたしましては、月始の振替日でまだ落ちなかった場合は督促状とか、数カ月たちますと催告書によりまして納付依頼をしております。また、私ども日常的に一人の嘱託職員に集金、返済指導というようなことをずっと行っておりまして、随分成績を上げているわけでございますし、職員も夜間の徴収ということで手分けで徴収を行っているわけでございます。これも相当の効果があるということで、やはり訪問していくと効果があるということがございますので、今後これにつきましてもずっと続けて実施してまいりたいと、こういうふうに考えております。また、どうしてもということでございます皆さんにつきましては連帯保証人がついておるわけでございますから、滞納住宅使用料納付指導依頼と、債務履行請求というものを行いまして、滞納整理の強化してまいりたいと、こういうふうに思っております。 それから、市営住宅の使用料の納付場所で郵便局というお話がございました。私ども、市が指定する納付先が指定金融機関と収納代理金融機関ということになっております。郵便局の取り扱いというご希望もございます。このことにつきましては、今後研究課題とさせていただきたいと、こういうふうに思います。 次に、公営住宅の敷金の果実の使用方法ということの、どんなものに使っているかということでございますけれども、私ども果実の使用方法につきましては、その財源としまして市営住宅内の共同施設、集会所とか遊園地とか、共同的なものがあるわけでございますけれども、そういうものに使わせていただいておりまして、入居者の共同のものの利便のための財源ということにさせていただいております。 次に、市営住宅の入居申し込みのしおりの工夫ということでございまして、今現在あるものをやっぱりベースにしますけれども、ご提案ありましたような方法で、より見やすいものに工夫していくということで努力してまいりたいと思います。 次に、上田市特定優良賃貸住宅の最近募集しましたものについてということでございます。これご案内のように20戸完成しまして、入居募集をしましたのでございますけれども、私どもの方、市の方へと、それからこれを管理していただく、これは建設者のほかにその賃貸住宅を管理している会社がございますけれども、そちらの方へ電話で照会が60件ございました。来訪者が40人ありまして、かなり反響があったように聞いております。一回目の募集では全戸埋まったということではないようでございまして、さらに再募集ということで皆さんにPRを兼ねながらまた再募集を近いうちにやりたいと、こういうこと考えております。 それから、いろいろな世代の流れ、社会の流れに対して住民ニーズがだんだん変わってくる、そういうものに対応するような住宅はというようなことでございまして、私ども特優賃とか、これからは民間の皆さんがお建てになった、私どもの基準は一応特別優良賃貸住宅と同じでございますが、私どもの一応の住宅指定、民間の住宅を借り上げるという方法もこれからやっていきたいと、こういうふうに思っておりまして、ただしこれは私どもの基準、ひとつやっぱり私も借り上げるものですから、そういう基準に適合するような住宅をつくっていただきまして、それを借り上げるということでございます。これも特別優良賃貸住宅と同じように20年間借り上げまして、その間に家賃補助等を行っているわけでございますけれども、そんなような住宅も考えておりまして、特に市街地の中心部活性化に寄与するような高齢者対応とか、若者対応とか、いろいろなものにつきまして、そういうような需要がどのくらいあるかというようなことを少し勉強しまして、中心市街地に相当のものをということで考えております。ただこれは、私ども今までの公営住宅と違いまして、建設と管理ということでございませんで、民間の皆さんのお力をお借りした上で公営住宅として借り上げるという方法になりますので、皆さんのまたご協力、それぞれの開発の関係の皆さんのご協力もいただきながら、中心市街地の人口増を図ってまいりたいと、こういうふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) 井出君。          〔8番 井出 実君登壇〕 ◆8番(井出実君) ただいま答弁いただきましたが、未収入対策をお聞きしたわけですが、概略どのくらいあるか、ちょっとわかったら数字的なことをお聞きしたいと思います。 また、今部長の答弁にもありましたが、借り上げ住宅、ちょっと提案申し上げますが、これは神奈川県の藤沢市がホロン・シルバー館と名づけまして、民間の土地所有者の方に国や市の定めた基準に合った賃貸住宅を建設していただき、住宅に困窮する高齢者に良質な住宅を低廉な家賃で提供する事業です。借り上げ住宅は国の定めた要綱に基づき建設した住宅を市が20年間借り受け、管理、運営を行い、特に建て主のメリットとしては、建設に当たって共同施設等の整備費などの補助が受けられる。市では20年間借り上げますので、安定した収入が得られる。入居者の募集、管理は市が行うので煩わしさがありません。また、入居者のメリットも、国と市で家賃の一部を補助しますので、負担が軽減され低廉な家賃で入居できます。高齢者向けということで特に段差の解消、手すりや緊急通報装置の設置など高齢者へ配慮した住宅ですが、再度市としての対応をお尋ねいたします。 次に、生涯学習についてお伺いいたします。現代は教育の時代と言われ、教育に対する国民の関心がかつてなく高まり、そして年齢にかかわりなく学ぶことへの欲求が高まっています。既に物質的な一定の豊かさを実現した今、その豊かさを真の豊かさに高めていくために、社会の主体者としての人間そのものの豊かさを追求すべき段階に来ていると思います。週休2日制などによる余暇時間の増大、高齢者人口の増大、価値観の多様化に伴って個人の生活の中で仕事以外の活動に対する関心が強まっています。市民のさまざまな自己表現の要求に対応するためにも、ますますこの生涯学習の果たす役割は大きいと思います。こうした中、平成2年に生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に関する法律が施行され、文部大臣から諮問された生涯学習審議会では、平成4年5月に「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興策について」と題して答申しました。それによりますと、今後一層重点を置いて推進すべき4つの具体的課題が示されております。1つに、社会人を対象とした体系的、継続的なディカレント教育の推進。2、一人一人の学習の成果を生かしたボランティア活動の推進。3、青少年の学校外活動の充実。4、時代の要請に即応した現代的課題に関する学習機会の充実でありますが、上田市としては平成5年3月に上田市生涯学習基本構想が策定され、市民一人一人が1000年を越える歴史がはぐくんだ上田の文化に誇りを持ち、この長い伝統を生かしながら市民みずから学び、つくり、参加し、だれもが触れ合える生涯学習を、そして市民みずからの学習活動の積み重ねにより、21世紀に向けてさらに上田市が文化都市として発展していくことが期待されると、構想では述べております。そこで、生涯学習を推進する上で何点かお尋ねいたします。 生涯学習情報センターを通して、世代を超えた市民の交流を図るためにも、知識や技術を持った市民がボランティアとして活動することのできるような開かれた体制の構築をする上からも、こうした受け皿とも言うべき生涯学習情報センターの設置と、地域住民の生涯学習をさらに推進するための公民館等の施設整備計画はどのように進めていくかお尋ねいたします。 次に、生涯学習団体の活動を積極的に支援するとともに、市民が生涯学習を進めていく上でリーダー的役割を果たすことのできる人材の育成、発掘と活用の推進をどのように進めていくかお尋ねいたします。私は市民の中からスペシャリスト、Uターン、人生の達人とも言うべき高齢者、専門職の人材のリストアップをし、幅広い中から住民参加の人材育成等も大切かと思いますが、市としてのお考えを聞かせください。 次に、開校して本年で11年目、高まる生涯熱の中でますます人気を集めている放送大学、最大の課題は関東地域に限られている放送授業の受信エリアを全国に拡大することですが、文部省はこのほど通信衛生CSを利用して、来年度から全国どこでも受信可能にする方針を決めました。ケーブルテレビが導入されている上田市においてはターミナルをつければ視聴可能ではありますが、そうしたつけなくても視聴が可能になれば、大勢の市民が利用することもできるわけですが、こうしたことも市として研究してみてはと思いますが、市としてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 次に、かつてお隣の東部町では、町ぐるみで生涯学習を推進するため、住民、行政と企業の連携のあり方を探るため、町内企業を対象に各社の社会的貢献活動や企業内教育の実態などをつかむアンケート調査をいたしました。それによりますと、関心は高いが、実際は忙しくて手が回らないという現状が明らかになりました。また、今後の取り組みについては、活動したいとする企業が67%を占めました。早速町生涯学習課は、夜間の生涯学習講座をふやすなど、企業の人たちが積極的に参加できる受け皿づくりを進めたとしておりますが、上田市でもこれと同じことが言えるのではないかと思います。そこで、応援しますあなたの生涯学習、日々変化する社会の中で、市民一人一人が個人として、また地域社会の一員として、さらには職業人として、生活をより豊かに充実したものにするため、企業や各種団体、サークル等が取り組む自主的な学習活動に講座を派遣する生涯学習出前講座を提案いたします。この事業は、市の単独事業として行い、石川県の金沢市で行っているものです。原則として1企業年1回として受講者15人以上として、講師の謝礼、送迎は教育委員会が行い、28の講座メニューの中から選んでいただき、昨年も約1,500人の参加者があったそうですが、こうした出前講座を市としての対応をお尋ねいたします。 また、市民の生涯学習に対する意識調査によると、日常行っている活動としては同好会、サークル活動、自治会、PTA、逆にボランティア活動が少なく、学習活動については新聞、雑誌等による学習が多く、サークル、研究会、公民館等の学級・講座となっております。学習しない理由としては、時間がない、情報がない、仲間がいないが多く、学習する機会を見つけられないため、学習しにくいことがわかりました。講座、学級をする手段としては、広報紙、テレビ、新聞、ポスター、チラシとなっていますが、学習しない理由として情報がないという回答が多いことを考慮すると、講座、学級など幅広く市民に知らせる工夫が今後必要となっていますが、東部町は一目でわかる生涯学習まちづくりカレンダーを半年ずつ作成し全戸に配布しておりますが、今後市としてのPR方法を兼ねた対応をどのように進めていくかお尋ねいたします。 次に、生涯学習とはみずから学ぶということが主要となります。その趣旨からしますと、公民館主催の講座等はその講座が終了した後も受講者が継続して学ぶことが大切であります。しかし、現状では各種の講座継続者には冷たいというか全くの補助等がございません。これらについて、今後市としてどのように対処されようとするかお尋ねし、第2問といたします。 ○議長(上原憲君) 都市整備部長。          〔都市整備部長 大井戸 荘平君登壇〕
    都市整備部長(大井戸荘平君) 未収金額の明細ということでございました。平成7年度分でございますけれども、現年分が899万4,000円余、滞納繰越分が2,086万円余でございまして、合計で2,985万5,000円ほどございます。 それから、借り上げ住宅につきましては、先ほど申し上げましたように特に市街地について、それから高齢者向けをということで20戸程度のものでございますけれども、高齢者向けにつきましては手すりとか浴槽とか、私どももそういうもので段差をなくすとか、そういうようなものにつきましてできるだけそういうものの補助をするというようなことも考えましたり、それからお一人で住まれるというような場合でございますので、35平米ぐらいのものでも借り上げたいということでございます。ただ、今現在建てかえている市営住宅72平米ぐらい、相当の広さを持ったものでございますけれども、高齢者単身というような対応もするということで、その半分ぐらいのものでも基準に合ったものであれば借り上げていきたいということでございまして、なるべくそういう方向で進んでいきたいと、こういうふうに考えておりますのでよろしくお願いします。 ○議長(上原憲君) 教育次長。          〔教育次長 荒井 鉄雄君登壇〕 ◎教育次長(荒井鉄雄君) 生涯学習につきまして幾つかのご質問をいただきましたが、若干順序が狂うかもしれませんが、ご容赦いただきたいと思います。 最初に、生涯学習情報センターの設置についてご質問をいただきました。生涯学習の場といたしましては、私ども教育委員会におきましては公民館、図書館、博物館、それから各種のスポーツ施設等が多くございまして、大変いろんな場所でもって学ぶ場所を設定いたしまして、それぞれ個々に学習機能を持っておるわけでございますが、生涯学習社会を迎える中では、やはりこのセンター的な機能が必要になってくると思うわけでございます。そんなこともございまして、第3次の基本構想の中には生涯学習センターの設置が位置づけられておるところでございます。このセンターを中心といたしまして、行政であります公共施設を初めとしまして、教育施設、企業間でネットワーク化が図られることになれば、上田市の生涯学習体制がより一層整備されてくるのではないかと、こんなふうに考えております。他都市におきましては、市民会館の中に生涯学習センターが設置されておるところもございますし、あるいはまた単独で学習センターとして設置されておるところがあるわけでございますが、それぞれの設置内容はまちまちでございまして、うまく機能しておるところもあれば、あるいは設置しただけというようなところもあるというふうに聞いておるところでございます。生涯学習は、大変にすそ野が広いわけでございまして、どのような方法が効果的であるかと、機能を発揮するかということにつきましては十分に検討を加えてみる必要があるのではないか、こんなふうに考えております。したがいまして、現在のところは具体的にお示しをする段階には至っておらない状況でございます。 次に、公民館の施設整備についてはどうかということでございますが、現在公民館は6館ございまして、それぞれ過去の経過の中で中学校単位で設置されておりまして、地域におけます生涯学習の拠点として活用をされておるところでございます。設置が早かったことから、生涯学習につきましても学習の場として定着を見ておるところでございます。中央公民館は昭和60年に建設されまして、11年ほど経過するわけでございますが、センター的な役割を果たしておるわけですが、他の5館につきましては昭和40年代に建設されたものでございますので、年数が経過しておりまして、今進めようとしております生涯学習の社会に対応できる機能があるかどうかということになりますと、若干疑問を感ずるところでございます。また、施設の整備計画の具体的な内容でございますが、公民館の持つ多面性、あるいは生涯学習を進めるという面からは、やはり今後は単独で会館をつくるのもいいわけですが、他の施設等の整備も考えながら、上田市全体の計画の中で、やはりトータル的に物を考えていく必要があるのではないか、こんなふうに考えております。その辺のところを考慮いたしまして、今後第3次構想の中で具体的に検討してまいりたいと、こんなふうに考えております。 それから、学習リーダーをどのように進めていくかということのご質問でございますが、生涯学習を進める上におきましては、やはり学習リーダー、あるいは学習の相談相手になります存在が不可欠でございます。上田市民が学習を始める際には、また学習をより深める際には、やはり気軽にできるような人材リーダーバンクが必要であるというふうに考えております。現在人材リーダーバンクをどのようにやったらいいかと、進めたらいいのか、関係します自治体からも資料を取り寄せておるわけでございますが、指導の種目をどのようにするか、人材発掘をどんな手段でやるのか、活用方法等々いろいろと研究をしておるところでございます。 次に、公民館などの身近な講座に参加して、さらに学習を深めたいという人に対しての関係で、学習グループに対してのご質問でございます。公民館は、主催の講座が終了いたしますと、学習継続を希望する受講者に対しましては、自主的な学習グループの結成を呼びかけておるところでございます。現在公民館を利用している団体の数は、6館をあわせますと342団体がございます。そのうちの大半が学習グループを組織をいたしておるということでございまして、公民館ではこの学習グループを公民館利用団体として位置づけまして、学習継続の援助として会場の無料提供をいたし、一方、学習相談にも乗っておるところでございます。講師等に対する謝礼等いろいろあるわけでございますが、やはり学習は自主性を保障するという意味からいたしますと、これは生涯学習のすそ野は大変広いわけでございますし、学習グループ参加者の会費で賄われておるというのが現状でございますが、やはりこの線で今後も進めていったらいかがかなと、こんなふうに考えております。 それから、放送大学の件でございますが、放送大学は諏訪市に県内ではあるわけでございます。昭和60年3月に諏訪広域で6市町村が学習センター誘致の陳情をしまして、2年後に設立された経過がございまして、そこではやはり学習センターは面接事業、いわゆるスクーリングが主目的でございまして、再聴講室や図書室等がございます。そんな中で、上田の市民もここを利用しておると聞いておるわけでございます。この生涯学習センターというものは、やはり市民の学習活動の支援ということが大変大事な使命でございまして、やはりこの中で放送大学というものは、市民の生涯学習の機会の一つといたしまして大変重要な役割を果たしておるわけでございまして、ぜひともこの放送大学を取り入れていく必要があると、参考になるというふうに聞いておるわけでございます。現在のところ、県内では大町、諏訪、上田が受信できるような体制になっておるわけでございますが、ケーブルビジョン等におきましてはコンバーターを利用することによって市民も利用できるわけでございますが、それ以外にお金をかけないでというご質問でございますが、これにつきましては非常に技術的な問題がございまして、ここではお答えできかねるわけですが、関係するしかるべき専門の皆さんにもご相談をしながら、検討をさせていただきたいと思っております。 それから、企業とも連携をとりながら、大変企業も忙しいので夜間の講座、生涯学習出前講座についてのご質問をいただいたわけですが、生涯学習を進める上におきまして、企業への働きかけは大変大事であるというふうに思っております。提案の金沢の出前講座は、学習の機会を受け身でなくてこちらの方から積極的に提供していく方法でございまして、上田市ではまだ実施されておらない分野でございます。しかし、当面のところは先ほども申し上げましたとおり、大変すそ野の広い分野でございまして、たくさんやるべきことはあるわけですが、当面はリーダーバンクの設置と学習メニューづくりを中心としてやらせていただきたいと、こんなふうに考えておりまして、やはり基礎がためをしっかりやってから次のステップへ入っていかなければいけないのではないかと、そんなふうに考えております。すばらしいご提案でございますが、今後の生涯学習事業を具体的に進めていく中で、検討の対象にさせていただきたいと思います。 次に、東部町で生涯学習町づくりカレンダーのご質問をいただきました。ソフト面の充実という立場からのご質問であるというふうに承ったわけでございますが、上田市のソフト面の対応につきましては、中央公民館を中心といたしました6館体制の中で、地域の要望、あるいは地域の特色を生かしながら進めておるところでございまして、特に館長は常勤の職員ということもありまして、その内容はほかの自治体に劣るものではないと、こんなふうに感じております。住民への周知につきましては、県下でも先進的に生涯学習のための機関紙「教育うえだ」を月に1回発行しておりますし、6公民館では地域単位でそれぞれ工夫をしながら「公民館だより」を発行するなど、周知を図ってきておるところでございます。さらにはまた、情報ネットワーク「猿飛くん」、あるいはUCV等も利用いたしまして、住民への周知が図られておるところでございます。ご提案の生涯学習カレンダーも周知の手段でございますが、先ほども申し上げましたとおり、幾つかの周知方法を講じておりますので、今後の周知方法を総合的に検討する中で、参考にさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(上原憲君) ここで15分間休憩いたします。          午後 5時42分   休憩          午後 5時59分   再開 ○議長(上原憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 井出君。          〔8番 井出 実君登壇〕 ◆8番(井出実君) ただいま答弁いただきましたが、最後に生涯学習の問題を提起し、市長の所信をお伺いいたします。 自然の豊かな上田市は、1000年の歴史と文化の生きるまちです。1000年の歴史の節目節目に、信濃の政治、産業、文化、宗教の中心的地位を占めてきました。市民一人一人が1000年の歴史がはぐくんだ上田の文化に誇りを持ち、これらを生かしながら市民みずから学び、つくり、参加し、だれもが触れ合える生涯学習を力強く推進していくことが大切と思います。大正時代に進取的な風土の中で、青年たちの手で生涯学習の先駆的な活動として評価される上田自由大学が開かれた地でもあります。また、上田市民憲章には、「私たち市民は、みずからの英知と努力により、さらにすばらしいまちにする願いを込めて、ここに市民憲章を定めます」とうたわれております。第3次総合計画のサブタイトルとして、「学術研究都市を目指して」となっております。また、本年は市制施行日大正8年5月1日よりちょうど77年、喜寿に当たります。これらの意味も踏まえ、これからの生涯学習をさらに推進するためにも、生涯学習都市宣言を提言いたしますが、市長の所信をお伺いいたしまして、以上で第3問といたします。 ○議長(上原憲君) 市長。          〔市長 竹下 悦男君登壇〕 ◎市長(竹下悦男君) お答えをさせていただきます。 その前に、先ほど教育次長の方からもお答えを申し上げたところでございますが、私見ではございますが、社会教育はそれぞれの人が学習をしたい、そして生きがいを自分なりにつくりたい、そして人と触れる中でその生きがい、より高いものを求めたいという、そうした内在的要求、そうした人たちが集まって、なおかつ特に社会教育、または高齢化社会でもございますので、関係者の中にそうした既に造詣、蓄積、文化をお持ちの方がいらっしゃるわけだと思うわけでございます。それを人材バンクというふうにも申し上げられるかもしれませんが、そうした皆さんも出てきて、そして同じ場所で関係者と触れ合いながら教育をしていくと、こういうことが非常に大切である、そういう場の学習が社会教育ではないか。したがって、金沢市の例を云々するわけではございませんが、出前して教えてやるというのではなくてみんなで集まって、もっと言えば押しくらまんじゅうをする中で本当の教育とは何か、本当のボランティアとは何か、そして自分なりの不足しているものをその中から見つけ出してやっていくというのが社会教育であり生涯学習ではないか、こんなふうに私は思っておるわけでございますので、そうした場づくり、そういうことを非常に大切にしていきたい。こっちからお金をやるから皆さん手を挙げてみていただけませんかというような出前方式でないものを本当につくって、地域の厚みにしていかなければいけないと、こんなふうに思っている次第でございます。 続きまして、今生涯学習宣言というような、そうしたことはどうだと、こういうお話でございますが、確かに今井出議員がおっしゃいますように、この地は1000年の歴史もありますし、私は本当にすばらしいところだと思っております。ここで呼ばれております信州の学海なるもの、禅宗が栄えた時代に、松代出身の無関普門が非常にここで本当の原点の勉強をし、京都へ行って学び、そして中国杭州へ行って学んで帰ってきて、京都の南禅寺をつくった。しかし、私をつくったのは信州の別所塩田であったと、こういうふうにみずから語るほどのやっぱり厚みもございました。また、ずっとこっちに来ましては、確かに大正ロマンの時代ではございましたが、自由大学、これも大変な日本で確たる教育活動ではなかったかと思います。また、先ほどお話に出ておりました山本鼎の自由画運動、それも大変教育を刷新する、また芸術とは何ぞやということにまで言及するに値する、本当の社会教育活動であったというふうにも思うわけでございます。私は、そうした意味でこういうことがすばらしくなるには、それだけのやっぱりその地域に厚みを持つ、いつの時代もそうした厚みの中から私は生まれてきたと思っております。ぜひこれからみずから学び、みずからつくる、そしてみずから参加して、そしてお互いに触れ合って、本当の生涯学習というものを展開するということは非常に大切であって、ぜひぜひそういうことをやっていきたいと思いますけれども、今ここでばんと都市宣言までいくには、まだ幾つかの段階と厚みづくりのためのそれを踏んでいきたい。素朴でもいい、上田らしくてもいい、きらきらしていなくもいい、そういうものをつくって、そしてそれが住民運動になったり、ある面では文化になったり、ある面では福祉になったり、そうしたものの積み上げの上に、そうしたある程度形が見えてきたときに宣言都市というようなステップを踏めればいいなと、こういうふうに思っておる次第でございます。大変貴重な、すばらしいご提言ちょうだいしたことに感謝を申し上げ、お答えを終わりにさせていただきます。 ○議長(上原憲君) お諮りいたします。 日程はいまだ未了でありますが、本日はこの程度にとどめ延会したいと思います。これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(上原憲君) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれにて延会することに決しました。 次回は明18日午前9時30分から会議を開きます。 本日はこれにて延会いたします。   午後 6時  7分   延会...