合志市議会 2012-09-19
09月19日-05号
平成24年 9月 定例会(第3回) 平成24年第3回
合志市議会定例会会議録 第5号平成24年9月19日(水曜日) ――――――――――――――――― 議事日程 第5号 平成24年9月19日(水曜日)午前10時00分開議 第1
一般質問 ――――――――――――――――本日の会議に付した事件
一般質問 松 井 美津子 議員 上 田 欣 也 議員 後 藤 修 一 議員 尾 方 洋 直 議員 ――――――○――――――
出席議員氏名(21人) 1番 西 嶌 隆 博 君 2番 松 本 龍 一 君 3番 後 藤 修 一 君 4番 濱 元 幸一郎 君 5番 上 田 欣 也 君 6番 青 木 照 美 君 7番 坂 本 早 苗 君 8番 尾 方 洋 直 君 9番 濱 口 正 曉 君 10番 坂 本 武 人 君 11番 吉 永 健 司 君 12番 神 田 公 司 君 13番 来 海 恵 子 君 14番 木場田 孝 幸 君 15番 松 井 美津子 君 16番 木 村 祐 一 君 17番 今 村 直 登 君 18番 丸 内 三千代 君 19番 東 孝 助 君 20番 島 田 敏 春 君 21番 池 永 幸 生 君 ――――――○――――――
欠席議員氏名(なし) ――――――○――――――説明のため出席した者の職氏名 市 長 荒 木 義 行 君 副市長 藤 井 勝 公 君
会計管理者 山 戸 宇機夫 君
総務部長 合 志 良 一 君
政策部長 濵 田 善 也 君
健康福祉部長 古武城 卓 君
事業部長 齋 藤 正 昭 君
教育委員長 髙 見 博 英 君 教育長 高 村 秀 夫 君
教育部長 大 島 泉 君
総務課長 中 島 正 剛 君
財政課長 中 村 誓 丞 君
市民課長 久 留 伸 二 君
環境衛生課長 上 山 幸 顕 君
商工振興課長 古 荘 一 也 君
福祉課長 大 嶌 和 弘 君
健康づくり推進課長 安 武 祐 次 君
建設課長 米 澤 俊 一 君
教育審議員 上 田 陽一郎 君 指導主事 草 場 博 志 君
学校教育課長 青 木 洋 治 君
人権啓発教育課長 西 川 正 則 君 ――――――○――――――
事務局職員出席者 議会事務局長 後 藤 一 男
議会事務局次長補佐 出 口 美 子
議会班主幹 大 山 由紀美
議会班主幹 田 嵜 勝 ――――――○―――――― 午前10時00分 開議
○議長(
池永幸生君) これから会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。 ――――――○――――――
△日程第1
一般質問
○議長(
池永幸生君) これから日程第1、
一般質問を行います。 質問者に申し上げます。 注意事項については、
一般質問の初日に申し上げております。ご留意願います。 これから
一般質問に入ります。 まず最初に、
松井美津子議員の質問を許します。
松井議員。
松井美津子議員の
一般質問
◆15番(
松井美津子君) 皆さんおはようございます。15番、
松井美津子でございます。通告に従いまして質問をいたします。 市長のホームページの中に、9月議会、暑くなるか寒くなるかということがございましたけれども、今日は是非熱くなって答弁をしていただきたいと思います。 最初に、人権の
まちづくりについてということでお伺いをいたします。8月26日は1789年に
フランス人権宣言が採択された日です。人権に関する無知、無視、あるいは軽蔑が腐敗の原因と宣言の条文にあります。感動的なパラリンピックが閉会をされましたが、閉会式のテーマは啓発でした。自らも難病である
ホーキング博士は、「人は皆違い、基準はない」と挨拶をされています。「みんなちがって、みんないい」、そして「人もクジラも魚も皆、同じ生命。浜の石や鈴ですら、等しく尊い」とあらゆるものをいつくしむ童謡詩人、金子みすゞさんの詩は多くの人に命や心の大切さを訴えています。今いじめの問題が大津市の事件を
きっかけにニュースで取り上げられています。今のいじめは暴行、恐喝、あまりにも残酷です。今立ち上がらなければいけないのは私
たち大人だと思います。中学生がどのような思いで逝ったのかと思いますと、本当に胸が痛みます。社会全体ではどんなことがあってもいじめは絶対にいけないということを再認識する必要があるのではないでしょうか。いじめを目にしても見て見ぬふりをして第三者に伝える勇気がなければいじめは続きます。長いものには巻かれろ的な風潮に流され、自分の意見が言えないような社会は変えなければいけないし、
子どもたちが勇気を出して伝えられる環境を
教育現場につくることが教育者の責任ではないかと思います。人権につきましても、一人一人の心の中にある人を慈しむ心が啓発されていけば、かたつむりの速度のように差別は少なくなっていくと思います。 6月2日に行われました
ハンセン病啓発講演会、「しがまっこ溶けた」に参加をいたしまして、心から感動いたしました。桜井哲夫さんの詩に、その生き方に圧倒されました。桜井さんは、間違った法律で決められて体は隔離されているけど心まで隔離される必要はない。過酷な環境の中でもここを
国立療養所と思わないで国立大学と思うようにした。常に学び続ける姿勢と真っ直ぐな心からほとばしる詩に壮絶な人生を乗り越えて来られた自信を感じましたし、人はどんな苦しみに遭っても希望を見い出せるとわかりましたし、桜井さんの人としての温かさが丸ごと伝わってきました。勉強する目的は大きな深い心を持った魅力ある人間になることだと思っていますが、まさに桜井さんと正美(チョンミ)さんはそういう人でした。 さて、この講演を聞いてみんな泣かれていました。泣かれていたというよりも号泣をされていた人が多かったと思いますけれども、それぞれにいろいろな思いがあって感動されてたと思いますが、
講演会終了後の
アンケートの市民の集約した声を聞かせていただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君)
西川人権啓発教育課長。
◎
人権啓発教育課長(
西川正則君) おはようございます。お答えいたします。講演会には330名の市民の方が参加いただきまして、そのうち248名の方から
アンケートの回答を頂きましたので、幾つかご紹介いたします。「ある施設の介護員です。日々の勤務の中悩みもありますが、私の中のしがまっこも溶けました。再び頑張れそうです」それから、「常に自分と向きあって自分の良心に嘘をつかないように生きていきたい」「改めて
自分自身を見つめ直すいい
きっかけとなりました」「心の奥深く残ることが本日はたくさんありました。人の心の弱さ、醜さを改めて思い起こしました」「とても心に残る話でした。
自分自身の中にある差別の心を常に問いかけていく必要を感じました」「今日の日は本当に大切な日になりました」といったことを多くの方が述べられております。そして、そんな思いを言われた方は大抵最後に「ありがとうございました」と言っておられます。 以上です。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君)
アンケートを書かれた方は、きっと自分の心にしっかりと何か向き合われて見つめられて、本当に自分の心を啓発された方が本当に多かったんだと思います。講演会の
啓発内容については、本当に100%というか本当に成功をしたと思うんですけれども、市民の声の今の感想と共に、感想を交えて課長の感想を聞かせてください。
○議長(
池永幸生君)
西川人権啓発教育課長。
◎
人権啓発教育課長(
西川正則君) お答えいたします。私もとにかく本当に感動いたしました。心を揺さぶられると言いますか、そういった感動でした。先ほどご紹介しましたように、
アンケートの回答には講演を聴かれて素直な感動をはじめ「ありがとうございました」と表現されている感謝の言葉、さらにこれまでの生き方を振り返ったり、あるいはこれからこんな生き方をしていきたいと言ったことなど、本当様々な方たちのいろいろな思いが短い文章の中にしっかり凝縮されているのが多くありました。 私はもちろん講演でも感動しましたけど、やはり市民の皆さんのそんな感想、思いに触れてまた感動をいたしました。講演会当日、客席の一番後ろである女性が本当にさめざめと泣いておられました。そんな姿も非常に印象に残っております。 また、市民の皆さんは
アンケートに次のようなことも書いておられます。「今後、
子どもたちも学ぶ機会があるので話し合いたいです。
子どもたちやこれからの世代の人たちにも伝えていきたいと思います。今まで
ハンセン病の知識をほとんど知らないまま過ごしてきたが、今日DVDや話を聴いて涙が止まりませんでした。特に、合志市は恵楓園もあり、一人一人が啓発に努めていかなければならないと思いました。これからもしっかりと心に刻み、たくさんの人に伝えていきたいと思っています。こんな素敵な講演会を本当にありがとうございました」といったことを市民の皆さん書いております。やはり担当課といたしましては、市民の皆さんにこういった思いになっていただくことが啓発の一つの大きな目的の一つだと思います。そしてそれを実践していただくことで啓発の広がりとなりまして、参加された人たちが講演の中身でありますとか感想、思いをしっかり他の方々に伝えていただく、いわば啓発の実践者となっていただければと願っております。 これからも市民の皆さんがそんな思いになってくださるような講演会なり研修会なりを開催していきたいと、開催していけるように努力したいと思っております。 以上です。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 内容的にも本当にすばらしい講演で、市民の方もそうやって感動されておりますけれども、その割には参加者が少なかったと思うんですけれども、去年はこんな人権の講演会362名参加されています。本当にもっとたくさんの方が参加されればまたすごい啓発ができたと思うんですけれども、参加者においても何か毎年毎年固定されてるんじゃないかなということを感じますし、今年の
参加者数とどの年代が多いのか、そしてまた
アンケートで今後の講演会に対して市民の方からのすごい意見とか提案とかがあったと思うんですけれども、それを今後どのように生かしていくのか伺います。
○議長(
池永幸生君)
西川人権啓発教育課長。
◎
人権啓発教育課長(
西川正則君) お答えいたします。先ほど申し上げました330名参加がありました。年代につきましては20代から70代以上の方まで本当様々な市民の皆さんの参加がありました。特に多かったのは、やっぱり50代、60代の方の参加が多かったようです。 提案ということですが、市民の方のご意見に「せっかくのいい講演なのにやっぱ参加者が少ないのが残念。PR不足、もっと多くの人が参加するように工夫が必要。もう少し内容の良さをアピールした方がよい」といった意味合いのご意見を複数の方から頂きました。今後はさらに参加呼び掛けの方法や内容につきまして工夫をしていきたいと思います。また、市民の方の中で、「講演の中でやっぱり上映されたDVDが非常に良かったと。できるだけ多くの人に見てほしい。
出前講座で見せて啓発をしたらどうか」といったご提案も頂きましたので、講師の金さんのご厚意で上映されたDVDを2枚コピーをさせていただきまして、今
人権啓発教育課の方に保管をしております。今後、市民の方への貸し出しとか、あるいは
出前講座等でも活用していきたいと考えております。 以上です。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) その
アンケートの皆さんの声の中にも参加者が少ないのが残念ということで、やっぱりもっと多くの人が参加する工夫をしなければいけないんじゃないかという声もあったということですけれども、その講演会にも費用がかかっておりまして、市民の皆様の税金です。参加者を増やすという
コスト意識がなかったらいけないのではないでしょうか。これは人権の講演会以外にも言えることだと思うんですけれども、集客に関して踏み込んで工夫される必要があると思います。先ほどこういう感じでDVDを作成してもっと広げたいとか、そういうこともありましたので、本当にもっともっと多くの方が参加していただけますように、そしてまた
出前講座でもしっかりとたくさんの方に啓発ができるように工夫をしていただきたいと思います。そしてまた、講演会とか研修会に参加された方には啓発が進みますけれども、本当に毎年同じような参加者では本当に残念です。新たな人権問題として
インターネットでのいじめがどれだけ深刻化を知る必要があると思います。
ネットいじめは24時間待ってはくれません。
子どもたちが
ネット犯罪に巻き込まれる事件も本当に増えていると聞きますし、最近増加している
スマートフォンにおきましては、
無線LANを利用しますと
フィルタリングが解除されるという危険もあるそうです。そういう
インターネットでの危険性というのも詳しく知ることができる講演会というのを設けてはどうでしょうか。新たな参加者も増えまして、
人権啓発の広がりにつながると思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(
池永幸生君)
大島教育部長。
◎
教育部長(大島泉君)
インターネットによるいじめや
ネット犯罪に今
子どもたちが巻き込まれる事案が発生をいたしております。
教育委員会としても大変深刻な問題であると認識をいたしております。 平成20年4月に「合志市
人権教育・
啓発基本計画」を策定をいたしておりますが、この中にも
インターネット上での差別情報や
差別落書き、プライバシーに関する情報の開示など、差別者の特定が不可能で陰湿かつ巧妙な事件、問題が発生していると記載もいたしております。 昨年、
松井議員の方から
e-ネットキャラバンに関する
一般質問を受けまして、昨年9月に行政、小中学校、
人権啓発運動団体の三者で構成しております人権・
同和対策連絡会議におきまして、
県警本部少年課の警部に来ていただきまして、「
インターネット等を利用した
児童ポルノをはじめとする子どもを取り巻く被害の現状と
学校現場や家庭での対策について」と題して研修も行いましたが、想像を超える
子どもたちの被害の現状が明らかにされました。今後はそのような現状も踏まえまして、小中学校や
青少年健全育成市民会議などと連携して
講演会等を開催し、更なる啓発に努めていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) この
インターネットの危険性の講演会については今まで何回も質問しておりますので、具体的に決めてやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 そしてまた、平成20年12月の定例会、そして昨年の6月に「人権の
まちづくりについて」ということで質問をいたしました。
人権尊重の精神を全市民に築き上げ、
人権意識の高い
まちづくりのために
人権尊重都市宣言をという質問をしています。市長の答弁におきましては、「
宣言セレモニーではやっても意味がない。宣言をすることには前向きでも現時点でその宣言が意味する目的、差別をなくすことだけが目的なのか。宣言することによって施策に、または予算に優先順位を付けるというものであるのか、
自分自身に決断をしていない」と答えられています。私も
セレモニーの
お飾り宣言ではいけないと思っています。でも、6月の「しがまっこ」の講演を聴いた時に、
菊池恵楓園という療養所がある市に住んでいる者として、何らかの役目があるのではないかと実感をいたしました。それはその
人権都市宣言をして何が何でもというのではありませんけれども、心からそういう何か熱きというか感情が湧き上がりました。 本当に水俣病で言われなき差別をされ苦しんだ人が
チッソ本社に駆け付けまして訴えた言葉があります。「人間としてどう思うな、あんたも人間、私も人間、あんたは東大を出たかもわからんばってん、切れば同じ血の出るばい」患者さんたちは人間としてどう思うなと、同じ人間として生きた生身の人間の苦しみ、痛みを感じてほしかったと心から叫んでおられます。このことは人権を考えるときに全ての人権問題に通じると思っています。
人権宣言をしたからといって差別がすぐに解消するとは限りません。もちろんそうです。しなくても啓発は進みますし、進んでいます。でも、市民一人一人が
人権意識を高めて差別のない住みよいまちになるための一つの
きっかけになるんじゃないかと思っています。九州では太宰府市が
部落解放同盟からの請願書を出されて
人権都市宣言が行われています。千葉県松戸市におきましては、短い文章の中でコンパクトにまとめられております。市長の見解をお伺いいたします。
○議長(
池永幸生君)
大島教育部長。
◎
教育部長(大島泉君) お答えいたします。
人権尊重都市宣言、これにつきましても、これまで何度か
松井議員より宣言の必要性についてご質問を頂いているところでございます。議員もおっしゃるように、
人権宣言が差別の解消にすぐにつながるかというと、すぐにつながるものではないというふうに考えております。本市には、
自治基本条例、自治の最高規範となる
自治基本条例がございます。この第4条の中に、自治の
基本理念として、市民が差別されることのない一人一人の人権を尊重するということもうたっております。まずはこの条例についての周知と理解を進めていく必要があるのではないかというふうに考えております。 以上です。
○議長(
池永幸生君) 荒木市長。
◎市長(荒木義行君) 私も講演を聴いた時に、素直な心で聴けるという、本当に近年私も涙が出たわけでもありますけれども、素直な心で聴ける講演というのは本当にそんなにあるものではないんじゃないかというふうには思いました。 先日も来海議員の質問の中でも「親学のすすめ」というような質問がございました。私は、これは極端な言い方ですけども、この国がもし結婚をする前の前提条件として親学の
義務教育課程を修了して結婚をすると、ぐらいまでになっていくんではないか、極端な言い方ですけれども、そう感じたこともあります。
学校現場で何を教えるか、どこまで教えれるのかというような問題も行きつくと実は大人社会の問題ですね。このいじめの問題も子どもの間は素直です、無邪気です。ですからいじめてることに違う快感を覚える、またそのことが悪だということが自分で理解できない。そういった増長が大人になって大変な問題になっていく、それが結婚をして親になったら、そこで学んだ子どもは果たして
学校教育だけで治るのか。まさしくこの人権もいじめもそういった、実は一つ一つの積み上げで解決をしていかなきゃならない時間との戦いということになると思います。そういった意味では、大変この
宣言自体は私自身は意味がある、また意義があるというふうに思っています。まだまだなぜ今
担当部長に先に答えていただいたかは一目瞭然であると思いますけども、まだ行政と政治家である私とのギャップが埋まらないと。そこも
自分自身としては政治決断でいいじゃないかということでありますけども、実はショッキングなこともありました。
県民体育祭が先般行われました。多くの方々があちらこちらからお見えになって、当然私のところにもお見えになって、いや、合志市は頑張ってますねと。合志市の市民の方々によく聞くと、住みやすいですよという言葉が返ってきますと。ただ、市長が誰か知らないと。わかりますか、関心がないことには皆さん方は本当に知ろうという努力はしないんですね。ですから、
アンケートを書いてくれた方はみんな心が溶けた。しかし、数がどんどん減っていく、集める努力をする、中にはノルマと称して何人出してください、こういったお願いまでしなきゃならない。これが本当に広がっていく大きな運動になるのかなというふうな気がします。ですから、今
担当部長が申し上げたのは、
自治基本条例の中でもしっかりとうたってあるということ。この
自治基本条例すら知らない、そういう市民の方がいる。要は関心がないということになるんだろうと思っています。ですから、人権の問題をはじめいじめもそうです、親学のすすめもそうでしょう、全てにおいて行政並びに今問題としている合志市のいろんな諸問題に対して市民の関心を高める、こういった努力というのは我々行政と、または
区長連絡協議会等をはじめいろんな団体があると思います。とにかく繰り返し繰り返しそういった問題、テーマを提供していく。この努力を続けていくことではないかと。そういった意味からすれば、宣言が一番早いとは思いますけども、まだまだその宣言をするという決断には私自身は至っておりません。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 予想をしていたような答えでございましたけれども、今回でこのことについては3回質問をいたしました。私自身も宣言をすること自体が目的ではありませんし、でもこの場で人権問題についての議論ができたことが私はとても何か啓発につながればということで思っています。 9月5日に新聞の報道によりますと、
国内アドバイザリー委員会の方が恵楓園を訪問されまして、差別克服とか
人権教育とか療養所の現状について話し合いがしっかりとなされております。この日本財団の取り組みにまた期待をしたいと思っています。 そしてまた、アウシュビッツの
強制収容所から生き延びた精神科医のお医者さんがいらっしゃいますけども、重苦しい収容所の中で、この方が言われるんですけど、「一人残らず、意味なく苦しみ、死ぬことは欲しない」と死ぬ覚悟をした収容所の
仲間たちに希望を与えられるんです。どんな人でも生きる意味のない人はいませんし、
アンケートの中でもその教育の中で
子どもたちにもっと
ハンセン病とか部落問題とかあらゆる人権問題について質の高い
人権教育に取り組んでいただきたいという
アンケートの要望もございましたので、そういう
人権教育に取り組んでいただきたいと思いまして、この質問を終わります。 次に、
市民サービスについてお伺いをいたします。行きたくなる市役所についてということで、経営破綻したJALが驚異的なV字回復を果たしまして、この9月に株式再上場するというニュースがございました。京セラの稲盛会長が就任して以来、
アメーバ経営というのが注目をされています。会長が一番心掛けているのが親方日の丸的な企業体質の改革だったと言われています。それまでJALはどんぶり勘定で
コスト意識がなく利益に対して責任を持つ人間がいなかった。そこであみ出されたのが
アメーバ経営だそうです。 市役所は利益を目標にするところではありませんけれども、市民の血税を使うには
コスト意識と支出計画についてはしっかりと持つことが必要だと思っています。職員の
意識改革について、
住民自治基本条例にもありますように、市民全体の奉仕者であるし、市民とのパートナーとして質の高い職員を目指し、その中には
接遇マナーも入っています。市民に対しておもてなしの心で対応し、人を引き付ける人間力を磨くことが大事だと思います。職員の中には自分の担当ではないからと笑顔もなくそっけなく対応されることもあります。そうじゃない人もたくさんいらっしゃいます。挨拶、笑顔、親切な対応は当たり前のことです。どんな仕事でもシンプルに人を喜ばせてお金をもらう。喜ばせるということは、人や社会に貢献するということです。どう対応すれば市民の方に喜んでいただけるのかを考えて業務に就いていただきたいです。 先日の事業仕分けの中に職員研修事業が入っておりました。483万5,000円の多くの費用をかけて職員研修が行われております。このことに対して費用対効果が、この費用に見合った効果が出ていると思われますか。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。研修の費用対効果が出ているかという問いでございますけれども、昨年研修を行っておりますのはメンタルヘルス研修、それから人事評価制度の研修、そして市政研修、また男女共同参画づくりの講座、また
人権教育研修ということで行っているところでございます。それらの中からそれぞれの職員が学び取ることは大変大きかったと思います。費用対効果は出ていると、そういうふうに認識しているところでございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 費用対効果は出ているというお答えでしたけれども、専門知識を得る研修も大事ですけれども、何よりも人への対応とか電話でのやり取りとか、現場での研修というか、そういうのも必要ではないでしょうか。例えばコンビニとかホテルとかいった民間の企業に一日でも研修に行けば接遇という面でもたくさんのことが勉強になると思います。「井の中の蛙大海を知らず」では今の厳しい時代には通用しないと思います。どんどんオープンな場に身を置いて刺激を受けることが大事ではないでしょうか。職員が
意識改革をして変わっていけば、ソフト面で市民の方の行きたくなる市役所に変わると思うんですけれども、お考えを伺います。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。接客、電話対応等の接遇につきましては、合志市職員必携の中で心構え等を行いまして、挨拶、接遇に関することなどを記載いたしまして、来庁舎には必ず挨拶をすること、またお辞儀なども行うこと、来庁者になったつもりで窓口の対応等に心掛けることなどをやっているところでございます。やはり来ていただく、行ったときに明るい市役所であるということは、これは本当に大切なことだと私たちも認識しているところでございます。市民の皆様が職員に何を求められているのかというのを今一度考えながら研修に生かしていきたいと、そういうふうに考えているところでございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 頭で、言葉でしっかり理解させようと思っても、やっぱり現場での一日の研修というか、すごく重みがあると思うんですよね。その現場での研修を行うことはされないんですね。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。新人職員につきましては、異業種交流ということでネットワーク時代におけるリーダーの育成に関しましてということで、合志市内の中小企業等新人社員合同研修会に職員を派遣いたしまして、新人職員の研修を行っているところでございます。先ほども申し上げましたように、かなりの内容で職員研修等を行っておりますので、今後そういった形で現場の研修が可能かどうかは今後考えていきたいと、そういうふうに思っているところでございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 次に行きます。より便利な市役所ということで、ワンストップサービスの実現と市長はよく言われておりますけれども、証明書の発行とか申請とか届出とか収納支払とか福祉、または市営住宅の相談とか、市民が利用する窓口の集約をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。例えば子連れの人なんかは下で福祉の相談をして、2階で市営住宅の相談をして3階に行って子育て支援に関しての相談をするって、本当に何箇所も行かなくちゃいけませんよね。そういうのを本当に早くワンストップのサービスということで実現をしていただきたいんですけれども、どうでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 合志
総務部長。
◎
総務部長(合志良一君) 今議員言われますように、この職場でのワンストップサービスについては今までもいろんな形でご意見をお伺いしているところでございます。よその状況、近隣状況を見て見ますと、この53平方キロの中で四つの庁舎と支所があるというような行政については、かなり
市民サービスとしては行き届いていることだろうというふうなところで判断をしておりますが、庁舎の中に入って1階に行く、2階に行くというようなことも現状としてはありますので、なるべく窓口で総合窓口的なところで一括してワンストップサービスができないかというようなことについては、今もまだ検討をしておるというようなところでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) よろしくお願いします。そして、また昨日庁舎のことで木場田議員が質問をされておりましたけれども、行きたくなる市役所に生まれ変わったと言われるハード面でですね、新潟県長岡市という所では、建物を新築、市役所がされたということもあるんですけれども、建設費においても住民参加型市場公募地方債で募った市民からの資金もその庁舎の建設に充てたそうなんですね。昨日市長は、頭は生きているうちに使えってことを言われましたけれども、本当に今からは知恵の時代だなということを感じています。この庁舎は、環境にも配慮をされてて、雨水を使ってトイレの洗浄をしたり太陽光発電の導入、そしてまた屋上緑化、市民生活と一体化した徹底したエコ市役所に生まれ変わっています。これが何と言っても経費削減につながるんではないでしょうか。市役所なのに屋根付き広場が設けられて舞台も設置されまして、ここでミニライブとか展示会とか結婚式とかも行えて、市民が自由に利用できる空間になっているそうです。市民の方が今度の市役所はオープンな空間がいい、気軽に自由に来れる、用事を済ませた後にも休憩したりできるのがいいと、本当に市民の方に好評な市役所に生まれ変わったそうです。こういう市役所ができれば楽しいだろうなってことも思いますけれども、市長はふれあいミーティングの中でも市役所の将来構想というのを描いておられますけれども、ソフト面と同様に、このハード面においても庁舎を建て替えるというか、そういうことについてはまだ未知の部分ですけれども、そういう既成概念にとらわれない市民のための行きたくなる市役所ということで考えていただきたいと思いますけれども、考えを伺います。
○議長(
池永幸生君) 荒木市長。
◎市長(荒木義行君) 一応お断りしておきますけれども、まだ建て替えるとは言っておりませんので、そういった検討は白紙の状態ということでありますから、夢のようなアイディア、それは大いに取り入れていくべきではないかというふうに思います。 特に、うちは女性の職員の方々に私はお願いをしていることがあるんですけど、鏡を自分の机のところにお客様から見えないところに置いとけと。暇があったら笑う練習をやれと言ってるんですね。うちの女性職員、特にきれいな人が一杯おるんですね。きれいな人がブスッとしてると、何かそれこそますます冷たく感じてしまう。こちらも男性も当然同じことでもあります。 今、ワンストップサービスの話もありましたけども、本当に早急に結論を出したいと。とにかく結論というか早くやりたいと思っております。それにはどうしても一部やりましたけど民間委託等の話も当然一緒になって出てきますので、早く提案をしたいなというふうに思っております。 これ個人的なんですけども、先ほど異業種交流という話もされましたけども、総合支援員になる資格を前提として、1月ほどの民間に出向で出して人事、経理、こういった勉強を邪魔と言われるかもしれませんが学んでくるぐらいないと、やっぱり幹部にはもうなってはいけないのかなというふうに個人的には思ってます。既に、他市ではある一定の職に就くときには民間に出向でほとんどの市が行って職員が勉強してます。そしてそれを自分なりに評価をして、それを現場に生かすと。その相手先は自分で探してくる。そういう徹底した外を知る、民間を知る、世の中を知るということなんでしょう。そういったことも取り入れておられますので、あれもこれも取り入れようということはできませんが、できればそういった考え方を持ちながら、やはり世間を本当に知ってもらうと自分たちの苦労、大変さもよく比較をしてもらってもいいと思うんですね。プロポーザルという話で、私のところに職員からはどんどん出して提案をしていいようになっているんです。しかしそれがゼロということもあるんですね。これも私自身、何で私のところに上がってこないのかなというのがあります。こういった問題もたまには職員の方々とお話をするんですけども、こういったのも俗にいうスパイではありませんけども、誰かが何か中心にやったと思われるんじゃないかと職員が躊躇しているところもあるのかなという感じもあります。また、逆に言うと私が職員からやっぱり嫌われているのかなというのも実感するわけですけれども、こういった問題も含めて、やはり本当に市民の方々が来やすいということは、やはり職員間の空気も非常に和やかというふうにならなきゃいけないんだろうなと。まず、いろんなことをやる前に内からですね、やっぱり変わっていくというふうにしていかなきゃならないというふうに思っております。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 市長が言われましたようにというか、私も女性職員本当に笑顔が少ないって思います。もったいないなと思いますし、家にたくさん鏡があると美人になると言われてますし、そういう本もたくさん読んでいただきたいと思います。 次に移りたいと思いますけれども、住基カードの多目的利用についてということで伺いますけれども、住基カードは便利さが満載でいろんな利用ができますけれども、これ6月議会において「便利・簡単・安心なコンビニ証明書交付サービスについて」と言って伺いました。その時、課長は合志庁舎、西合志庁舎、須屋支所、泉ヶ丘支所、そして日曜開庁業務にあたっているからとコンビニ交付は考えていないと答えられております。けれども、その業務の時間帯において朝8時半から5時15分まで役所はですね。日曜日は9時から13時までと開いておりますけども、これは決して住民の多様なニーズに合っているとは思っておりません。コンビニ交付サービスは自動交付機の維持管理によるサービスに比べまして、導入コストやランニングコストが本当に安くなりますし、運用面の人的負担も要らない、そしてまた操作方法におきましては、セブン-イレブンが対応をしてくれます。利用者側からは、自治体の窓口が開いてない日でも朝6時半から23時の間サービスを受けることができます。合志市以外でもセブン-イレブンのどの店舗からもこの交付サービスが受けられるということです。セブン-イレブンは合志市内にも何箇所もありますし、自治体が発行する住基カードを利用すればセブン-イレブンの約全国1万4,000店舗のマルチコピー機から入手することができます。2013年の春からはローソンとサークルKサンクスも参入すると言われております。住基カードの普及が今後の課題となりますが、多様化する住民の行政ニーズに対応していくためにも取り組む必要があると思いますけれども、どうでしょうか、考えていただけますか。
○議長(
池永幸生君) 久留
市民課長。
◎
市民課長(久留伸二君) お答えいたします。住基カードにつきましては、平成15年8月25日から始まりまして、希望する住民の方に対して交付をしております。現在の住基カードは、平成21年4月20日から新しくなっておりまして、本人確認機能が偽造防止等のために強化されたものとなっております。カードは顔写真付きと写真なしの選択ができまして、写真付きであれば運転免許証同様に本人確認の必要な窓口で公的な身分証明書として利用することができるようになっております。また、ICチップにつきまして、公的個人認証を格納しますと税の申告のe-Tax等が利用できるようになっております。 そこで、ご質問の多様的な利用の件に入りますけども、本市につきましては、多目的に利用できるものは現在ありませんが、多目的に利用できるものとしましては、議員もご承知のとおり様々ありまして、実施している自治体の主なものとしましては、1、2例を挙げてみますと、一つ目は証明書自動交付機やただいまご質問がありましたコンビニ等の設置の交付機を利用しまして、住民票の写しとか印鑑登録証明書等の交付サービスがあります。また、二つ目としましては、印鑑登録証や図書カード機能等を住基カードへ持たせてワンカード化へのサービスの成果も上げられております。県内におきましては、先般の
一般質問にもありましたように、益城町の方がサービスの提供を実施をしております。 本市におきましても、今後市民の方に対するサービス提供を検討しなければならないと考えておりますけども、現在国におきまして社会保障・税番号制度、いわゆる「マイナンバー制度」、これが先の国会では法案成立までには至っておりませんけれども、検討がされております。住基カードを改良した新たなICカードを交付することが予想されますので、制度の今後の動向に注視していく等が優先的に重要と考えておりまして、現在のところ多目的利用は考えておりません。 以上です。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) では、そのマイナンバー制度が法律が決まりましたら、また考えていただきたいと思います。 次に、空き家対策について伺います。5年に一度、総務省の住宅・土地統計調査におきまして、2008年10月現在で757万戸、前回の2003年度に比べて97万戸全国では増えているそうです。総住宅数に占める空き家率は13.1%、全都道府県では1割を超えていて、全国的な空き家傾向であると分析をされています。本市では、この空き家、把握できておりますか。
○議長(
池永幸生君) 合志
総務部長。
◎
総務部長(合志良一君) 本市におきます空き家の状況でございますが、今議員からお話がありました住宅・土地統計調査の結果では、これ平成20年の調査結果になります。アパート等もありますので、全体でこの調査では2,140戸の空き家が存在しておるというようなことに、数値としては出ております。そのうち、一戸建て住宅が620戸と報告がされておるところでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) 空き家にも老朽化した住宅とか使える住宅とか様々な空き家があると思うんですけれども、この老朽化した放置された空き家というのは放火とか倒壊の危険、ごみの不法投棄等地域の安全を脅かしていると言われています。増える空き家に対しまして問題ありと思っている自治体は7割を超えるそうです。合志市もそのように思ってらっしゃるのかもしれませんけれども、現在の建築基準法には建物の維持・保全について所有者の努力義務を規定する程度などで、倒壊寸前の所有者にも強制的に解体を促すような内容はこの法律には含んでいないというのが現状ではないでしょうか。自治体独自の取り組みといたしまして、解体費を補助したり、熊本県におきましては八代市が国の空き家再生等推進事業を活用して解体費用を国が補助をしているそうですけれども、国交省の補助は人口減少の市町村とか過疎地というのが条件でございますので、本市には当てはまらないと思います。長崎市におきましては、勾配が多いですので空き家率が15%といって全国で一番高いんですね。ここは持ち主からの寄附を条件に市が除却をいたしまして、跡地を公園にしたり駐輪場にしたり有効活用をしているところもあります。けれども、自治体の対応には限界があるということで、空き家の適正管理を進めるために条例を制定するところが増えております。条例の中身としましては、空き家の所有者に対して著しい老朽化による倒壊の恐れ、自然現象による建物の飛散、雑草の繁茂、ごみの不法投棄、火災や犯罪を誘発するなどの状態にならないように適正な管理を求められる内容を記して市民の安心・安全という点からも条例制定を進めている自治体が増えておりますけれども、本市での現状というか、今後の取り組みについてのお考えを伺います。
○議長(
池永幸生君) 合志
総務部長。
◎
総務部長(合志良一君) 今、議員が言われました、いろんな心配することについては市も同じ考えを持っておるところでございます。今後、さらに生活環境の保全等防犯の
まちづくりというようなことを進めるためにも、倒壊の危険がある空き家、あるいは廃屋の所有者に対しまして勧告や指示を行うなどを定めます空き家対策、この条例制定につきましては、市長から今も指示を受けて検討するというふうなことで行っているところでございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) よろしくお願いします。そしてまた、いろんな事情によりまして家を空き家にしなければならない方も増えております。今後また空き家が増える傾向にあると思うんですけども、今モバイルハウス、ゼロ円ハウスというのが注目をされておりまして、この本を書いた建築家の方も空き家の古民家を活用して住んでおられますけれども、若い方のためにモバイルハウスを広める努力をされております。彼のように古民家を借りたい人もおりますし、有効活用できる空き家については市民に情報発信できるような仕組みというか、そういう空き家バンクなども検討されていけばどうでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 古荘
商工振興課長。
◎
商工振興課長(古荘一也君) それでは、お答えいたします。今、議員がおっしゃられたように、空き家バンクにつきましては、空き地・空き家等の有効活用を通して定住人口の増加を図ったり地域の活性化につなげていくことを目的にしているものでありまして、自治体が地元住民から住宅、空き地とか空き家に関する情報提供を受けまして、それを物件情報を収集・蓄積しウェブサイトを、ホームページ等でそれらの物件情報を公開するというようなものでございます。熊本県の市におきましては、現在菊池市、玉名市、宇城市、天草市において導入をされているところでございます。 実施自治体における課題としましては、所有者との協議並びに空き地・空き家の調査等の調整が難航することから、バンクへの登録件数が伸び悩んでいるというふうに聞いております。 本市におけるこの空き家バンクの取り組みにつきましては、合志市商工会に商業部会というのがありますけれども、それに市の商工振興課の職員も参加しておりますけれども、先だって空き地・空き家にもう一つ空き店舗の有効活用についてというテーマで検討が開始されております。先日、第1回目の会合が開かれております。この商業部会におきましては、最終的には空き家や空き店舗を活用した地域に密着した商業の再生及びそれによる地域活性化を目指しているところでございますけれども、まずはその商業部会におきましては現状を把握することが必要ではないかという話が出ております。現状を把握し、空き地・空き家を求めている方へ市が情報提供するだけでも空き地・空き家を求めている人とマッチングになりますので、すぐ有効活用につながるのではないだろうかという話になっております。 この空き地・空き家の情報を公開するためには、所有者の意向等の問題もありますけれども、この商業部会の中でもまずはこの空き家バンク制度の実現が空き地・空き家対策の効果的な手段の一つではなかろうかというふうに認識をしているところでございます。 市といたしましても、商工会の商業部会にも協力していただきまして、空き家バンク制度の導入に向けて早急に検討していきたいと考えるところでございます。 終わります。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) よろしくお願いします。 次に、生活保護のキャリアサポートについてということで伺いますけれども、高齢化や景気低迷によりまして、生活保護を受ける人が210万人を超え、国では3兆7,000億円に達し、自治体の中には予算の1割を超えたところもあると聞きます。もちろん、その高齢者や障がい者等働けない人には必要な制度です。65歳以上が4割を占めるそうですけれども、失業等による現役世代も増えていると言われております。本市におけるここ数年の状況を教えていただきたいんですけれども、ちょっと次まで言ってから教えてください。 今、この制度は様々な問題を抱えていると言われております。受給者のモラルハザードで働いて収入があるのに申請しない不正受給者も増えてるそうですし、受給者の医療費は直接行政が医療機関に支払われるので、その制度を悪用して必要以上に健診を行う過剰診療も問題だと言われております。市民の中には年金5万円台で本当につつましく生活をされている方もいらっしゃいます。本当にその方はあの戦争の時の大変な生活を思えばまだまだ何とかやっていけると、本当に頭が下がる生活をされております。本当に必要な方が申請されていない場合もあります。 このように、真面目に年金保険料を払って国民年金を支給されている世帯よりも生活保護世帯の方が収入が高くなる事態も起きております。生活保護制度だけを見直せば済むという問題ではありませんし、本当に困っている人には入りやすく、働けるようになった人には自立につなげていく自助のサポートをして出やすい施策が必要だと思います。 熊本市でも
一般質問におきまして取り上げられておりましたが、熊本市は政令市でもありますので、ハローワークの窓口を設置すると報道をされておりました。本市では今後どのように取り組まれていくのか。例えば、自立に向けて、例えば欧米では生活保護に長期依存している人に減額とか打ち切りを通達いたしまして経済的インセンティブをつけるように、その人の生活習慣を改善させ働く準備としてボランティア活動を進めて自分の力で生きていけるように誘導したりして自立を促しているというところもあります。けれども、その自立を促すためには現状として受給者のフォローとかチェックをしきれていない現状もあると思いますし、またそういうことをする職員というかケースワーカーというか、そういう人手が足りないのも現状ではないでしょうか。熊本市におきましては、
一般質問でも嘱託職員を採用するということで答弁がなされておりました。生活保護を受けていらっしゃって、長い間長期に依存するだけじゃなくて働けるようになった方には、やっぱりそういう市がサポートをするというか、そういうことが必要だと思いますので、サポートをする自立促進に向けての有効なプログラムというか、考えていく必要があると思うんですけれども、市の現状と有効なプログラムというか、そういうことを考えていらっしゃるのであれば答えていただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 大嶌
福祉課長。
◎
福祉課長(大嶌和弘君) それでは、
松井議員のキャリアサポートにつきましてお答えいたします。 現状ということですけども、まず合志市の生活保護の現状を申しますと、生活保護世帯は7月末で167世帯、270人でございます。保護率は千分の1で申しますと4.83パーミルとなっております。県下14市の中でも少ない方でもございます。しかし、相談件数とか申請件数は少しずつでもありますけども増えてきております。この167世帯のうちに単身世帯が111世帯、66.5%となっております。内訳としましては、高齢者世帯が73世帯、そのうち63世帯が単身となっております、44%。母子世帯が19世帯で11%、傷病世帯が27世帯で16%、障がい者世帯が24世帯で14.4%となっておりますが、その他に稼働世帯ということで18歳から65歳までは稼働年齢ということになりますので、その稼働世帯が24世帯あります。この稼働世帯が年々増えてきている状況でもございます。 ご質問の自立を促す自助のサポートをする施策についてでございますけども、議員が言われますキャリアサポートとしては、今のところ行っておりません。このキャリアサポートに代わるものといたしまして、県の緊急雇用創出基金補助金、10割補助なんですけども、これを利用しまして就労支援員を昨年、平成23年7月から嘱託で雇用しております。生活保護の稼働世帯等につきましては、この就労支援員と担当ケースワーカーが連携をとりまして、本人の能力、適性等を勘案いたしまして、仕事についてのアドバイス、また対象者の方とハローワークに一緒に行きまして、ハローワークとも連携をとりまして、被保護者の自立に向けての支援を行っております。 この就労支援員を設置しまして、幾つかの世帯は就労につながりまして、平成23年度では生活保護からの脱却7件が図られたところでもあります。少しずつでございますが、効果が表れてきております。 また、熊本県でも自立支援に向けての事業を取り組んでおりますので、その中で対象世帯につきましては、内容の紹介をいたしまして、自立支援に向けての事業としまして幾つかの世帯は取り組んでいただいております。この県の自立支援プログラムの実施と共に生活保護受給者の自立助長に向けて取り組んでいるところでもございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君)
松井議員。
◆15番(
松井美津子君) いろいろと努力をされていると伺いました。稼働世帯が24世帯あるということで、今後また引き続き就労に向けてサポートしていただきたいと思っておりますが、昨日の新聞に新潟市のことが載っておりまして、生活保護受給者が施設でボランティアということが載っておりました。社協を通じて施設の中でボランティアを1日3時間行っていらっしゃいまして、そこで受給者の方がボランティアをした感想を述べていらっしゃるんですけれども、「病気で仕事をやめて家に閉じこもり気持ちが真っ暗だった。ここで楽しく作業をさせていただいて気分が軽くなり、少しは役に立っているかなと思う。もっと作業をしたい」と喜びを語ってらっしゃいます。このように、いろんな自治体におきまして努力をされておりますので、またしっかり就労の
きっかけになるように頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。終わります。
○議長(
池永幸生君) これで
松井美津子議員の質問は終了しました。 ここで11時10分まで休憩します。 午前11時01分 休憩 午前11時10分 再開
○議長(
池永幸生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これから、上田欣也議員の質問を許します。 上田議員。 上田欣也議員の
一般質問
◆5番(上田欣也君) 5番、上田でございます。今回、四つの課題について質問したいと思います。 定例会の会議録が昨年からまた配られるようになりまして、これを読んでおりますと大変勉強になります。自分が言ったことをよく覚えていなかったりというちょっと恥ずかしい思いもありますけれども、他の議員さんの質問とそれに対する答弁とか、ちゃんと聞いていたつもりが改めて会議録を読み返しますと、鋭い指摘と示唆に富むご意見があることに気づき、大変勉強になります。この道路ネットワークの件につきましても、1番の道路ネットワークの充実について、昨年の6月議会でも取り上げていますので、自分で読み返してみました。その後の変化と言えば、土地利用検討委員会で様々な視点から議論がなされ、合志市重点区域土地利用計画書が作られたことであります。 本市の第2期基本計画においては、仮称土地利用計画検討委員会で総合的な土地利用の検討の中で道路ネットワークの計画を進めますという記述があることから、この合志市重点区域土地利用計画書を見て見ますと、例えば各拠点地区の土地利用イメージの合志庁舎前地区においては、道路交通に配慮し、導入する機能や規模を検討する。また飯高山・群山南部地区では、道路交通に配慮し、導入する商業の規模や配置を検討するなどと書かれていますけれども、道路ネットワークについては具体的なことは何も書かれていないようです。 まず、市としてはこの道路ネットワークという言葉というか、道路ネットワークの概念、これをどのように考えておられるか、その定義をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 齋藤
事業部長。
◎
事業部長(齋藤正昭君) それでは、道路ネットワークの定義とはということでお答えいたします。 道路は、住民の生活、それから経済社会活動、そういったものを支える最も基礎的な社会資本であることは言うまでもありません。このため、高速道路から生活道路まで地域が真に必要とする道路の整備、それから渋滞の解消、それから通学路の交通事故対策、また防災・減災に資する道路の整備、そういうことで道路利用者にとって快適で安全・安心な道路網を整備する、このことを道路ネットワークの充実という施策で捉えているところでございます。 以上です。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 確かに、総合計画の中でも施策の課題として、「地域内の主要幹線道路の渋滞解消を含めた計画的な道路網の構築を図っていく必要があります」とあるように、渋滞解消が市民の道路に関する満足度を上げる一つの方策だということは疑えないところです。渋滞解消ということでは、この1年具体的な進展として、JT熊本工場前交差点、県道住吉熊本線と県道大津西合志線、ここの改良が挙げられると思います。実感として有り難いことに、この渋滞の緩和がかなりなされているようでございます。 国土交通省九州地方整備局をはじめ、同九州運輸局、熊本県、熊本県警察本部などでつくられている熊本県交通渋滞対策協議会というのがございまして、この8月に
インターネットを使った九州の渋滞に関する意見募集というのをやっております。ただいま集計中かと思われますが、この結果については合志市でも参考になることがあるかと思いますので、担当課の方で是非後日確認していただき、生かしていただきたいと思います。この
インターネットを使った意見募集、パブリックコメントですけど、このお願い文の中に、「自動車交通による渋滞は人流や物流の所要時間を増加させ、到着予定時間の遅延などにより諸活動を阻害し、日々の生活や産業活動に大きな影響をもたらしています」と交通渋滞の悪影響について定義してあります。 私としては、当初この渋滞解消対策を早く進めてもらいたいという趣旨でこの
一般質問を考えていたのですけれども、いろいろ調べたりしているうちに、もっと大事なことが他にあるのではないかというふうに少し考えが変わりました。道路ネットワークの充実の施策においては、こうも書いてあります。「市内道路についても国道、県道へのアクセス道路の整備を行うとともに幅員の狭い生活道路の解消を行います」というのがあります。 しかし、ここにちょっと問題がありまして、今朝の熊日では今月の21日から秋の交通安全運動が始まるという記事がありまして、その熊日の記事によりますと、「県内では子どもの事故は減少傾向だが、県警はいつ事故に巻き込まれるかわからないと注意を呼び掛けている」とあります。皆さんご存じのように、子どもの安全のためとして行われている集団登校の現場で車両が飛び込んで1人と言わず数人の子どもが犠牲になるという場合もあります。ちょうど、児童生徒の通学及び下校時は交通渋滞と重なることが多いと思われます。幹線道路の渋滞を避けるために生活道路、通学路に侵入して来る車両が多いことは皆さんご存じだと思います。各小中学校では、この生徒たちの通学路をどのように把握しているか、ここでお尋ねしたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 青木
学校教育課長。
◎
学校教育課長(青木洋治君) お答えいたします。通学路の確認につきましては、毎年学校、PTAによる危険箇所調査というのが行われておりまして、その報告に基づいて
教育委員会の方に報告が上がってまいります。それに基づきまして、危険箇所の改善についての要望等が上がってまいりますので、その都度関係課と連携しながら児童生徒の安全・安心な通学路の環境整備に努めているところでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) このやっぱり毎年というのが非常に大事なところで、新しい住宅がどんどん建っておりまして、それに伴い車の流れも当然変わります。危険箇所もそれに比例して減るというより増えることの方が大きいかと思われます。こういうところに本当の意味での道路ネットワークの充実というのが考えなければならない問題として浮上してくるのではないかというふうに今回思ったわけでありますけれども、そこまでちょっと私も、それから先はまだ考えの整理もできておりませんので、今後の私自身の課題ともしようと思います。 再び、この合志市重点区域土地利用計画書に戻りますと、道路ネットワークの計画についての具体的な記述は、公共交通でつながった階層型多極集中拠点による都市構造というところのようです。「コミュニティ生活拠点はできるだけ多くの人が徒歩または自転車を使って移動できるように配置し、都市中核拠点やコミュニティ生活拠点などの各拠点をバス網によって便利に移動できるようにする」と書かれていますけれども、ここには道路という言葉は出てきません。バス網によって便利に移動できるようにするという公共交通充実の視点は大変重要なことで、それを打ち出したことは大変評価できることですけれども、残念ながら道がない。つまり浮いてしまっています。公共交通ネットワークをつなぐための道路ネットワークに関しては、新たな計画というか、見直し、そういうものが具体的にあるのかどうか、お伺いします。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) それでは、道路ネットワーク関係でございますので、建設課の方でお答えいたしますけれども、この答えが質問の内容とあっているかというのはちょっとありますけれども、私なりに考えましたことを答弁したいというふうに思います。 道路ネットワークにつきましては、先ほど部長からも答弁がありましたとおり住民の生活基盤でありますので、我々建設課といたしましては幹線道路、それから生活道路問わずに整備をしていきたいというふうに思っております。 それから、今度開発等で人口、それから経済活動が変わるというようなものにつきましては、土地利用の検討委員会あたりで意見を出しながら、こういう道路が必要だというふうな意見を出しながら今後の道路ネットワークの構築に努めていきたいというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 荒木市長。
◎市長(荒木義行君) 今ご指摘の土地利用計画が浮いているという話がありましたけれども、どれを意味して言っているのか私分かりませんが、ただ、新しい道路ネットワークと簡単に言いますけれども、今土地をどうやって集約していくかという考え方が基本になければ、土地の規制をしている国、県との話し合いはできないわけですね。その中で、例えば大津植木線のバイパス、これも有り難い構想でありますし、御代志の交差点の十字交差点、これも大変有り難いことですね。ただ、その中で今須屋地区、または旧合志の南部地区、こういったところに新しい道路をつくるということになれば、住宅をどれだけ移転をさせなきゃならないかということで、私たちの考え方は今そちらの方の開発を促進するつもりはございません。ですから、多極分散型という形で今調整区域の9割の中の、特に農村社会、こういったところのサービスというものを充実をさせていきたい、または雇用をどう促進をしていくのかということの感覚で全体的にどういった場所が開発をできるのか、または住民の方々がどういったものに期待をしているのかというのが、この土地利用検討委員会でいろいろ議論をいただいたものでもありました。道路を簡単にここにつくるとかいう話は、今公共事業が約50%近く削減されている今の合志市の財政の中で、あまり唐突に道路をこうやってつくる、あれをつくるというのは企業誘致とか、または新しい団地をつくる、そういったものと併せて提案すべきものであって、今一つのテーマとして土地利用をどう方向性を持っていくのかということの考え方の中で、道路をいたずらにここにつくるというほど今財政上、そんなに余裕はないということもご理解いただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 私も新しい道路をつくるというのはなかなか難しいということは分かります。現在の市道の維持補修にもお金がかかりますので、それをじゅんぐりやっていくだけでもかなりの費用も時間もかかるというのも分かります。ただ、新しい道をつくらないまでもネットワークというのは既存の道路をどこを主軸にするかというか、そういう考え方がネットワークではないかと私は考えます。そういう意味での、どちらかというとソフト面、先ほどの通学路の問題もありますけれども、そういうふうなビジョンをやっぱり描くべきではないかと思うんですけれども、また再び土地利用計画書に戻りますけれども、最後の方にサイクルタウンが取り上げられております。これも、かなり先見性のあるといいますか、これからの時代に適した考え方ですので、こういう意味では本当に土地利用計画書の着眼良かったと思っておるところです。 そこにある文章では、「本市の地形は比較的平坦であり、また道路交通網もさほど混雑しておらず、かつ景観の良さを加味すると、自転車で移動するには条件が良い環境である」と書かれております。しかし、これを自転車通学の問題と考えると、また別の視点が必要になります。この件は通学路の問題になってきますので、また次回、機会があるときに譲りたいと思います。 また、何度も熊日さん引用で申し訳ありませんけれども、6月30日の熊日に、熊本都市圏総合交通計画協議会の第2回会合についての記事があり、10月から11月に対象世帯12万世帯に交通実態調査の調査票を郵送するということでありました。この調査は、合志市のこれからの道路ネットワークの充実にも間違いなく役立てられる、当然公共交通ですね、と思いますので、その結果及び分析がまとまるのを待ってまたこの先を私としては質問、提案やりたいと思います。 続きまして、総合的な雨水対策についてでございます。この件は、前回、第2回定例会において青木議員も質問されていますし、先日の木場田議員の質問でも取り上げました。私は、短時間での集中豪雨ですぐに浸かる場所、側溝などで排水されずに道路を川のように流れる場所、ここを今後どうするかについてお尋ねいたします。短時間の集中豪雨に限りませんけれども、大雨になると必ず冠水する箇所というのをよく聞きます。この具体的な箇所についての把握はできておりますでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。集中豪雨が降ると冠水する場所ということでございますけれども、合志市の大池地区、それから小池地区、それから木原野地区、それから恵楓園前が一応冠水の応急処置はしておりますけれども、完璧ではございませんので、大雨がちょっと時間が続くと冠水するというようなところでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 実際はその雨の量にもよりますけれども、大小にかかわらずもっとたくさんの場所で冠水というか、一時的なものかもしれませんけど、いわゆる浸かる場所、道路がたくさんあるかと思います。なかなかこれも費用がかかることですので雨水排水対策も一遍にはできないかもしれませんけれども、やはり順番にやっていくにしても、その優先順位を決める基準、少なくとも基準ははっきりしておくべきではないかと思います。また、先日、7月の豪雨の時に浸かった所だけではなく、また新たな宅地開発が進むと、それによって排水しきれない場所というのがやっぱりこれはどうしても出てくるのではないかと考えられます。そういう対策もとにかく「1、2時間待っときなっせ」と言えばある程度落ち着くかもしれませんけど、昨日木場田議員の質問でもありましたけれども、先ほど述べた通学路の問題とも絡んできて、やはりその1、2時間でかなり危険な場所があります。ですから、やっぱり順番に何とかしなくてはいけないかと思いますけれども、この点はいかがお考えになりますでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。先ほどご質問の中でも言われましたとおり、集中豪雨に対しましては、道路側溝では排水しきれないというようなことは皆さん分かっていただけると思いますけれども、そういう時に毎回大雨が降ると冠水するというような場所につきましては、大池地区におきましては本年度から雨水計画の計画を上下水道課の方で作っておられますので、そちらの方で調整池等をつくる予定で今計画をされているところでございます。 それから、他の地域につきましても、実際全体的な雨水対策をどういうふうにするのかという全体的な計画を作ってどこに調整池をつくるのが一番最適なのかというような計画書をつくる必要がございますので、そこらあたり上下水道課、それから県、いろいろな関係機関と協議をしながら計画書を作れるように努力していきたいというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 合志市は様々な大学や企業と包括連携協定を結んでおります。その中にこういう雨水排水対策とか豪雨のこととか研究されてる先生が多分いらっしゃると思います。それだけの協定の数はあると思います。是非、そういう方を探していただいて、いろいろなご提案を引き出してもらいたいと思います。 次の緊急時の通行止めや避難勧告の在り方、この件は昨日、先ほどから何度も申し上げますけど木場田議員の質問と重複しますので、割愛いたします。 次に、電力の地産地消についてお伺いしたいと思います。新しい学校給食センターに太陽光発電設備の導入をということですけれども、そもそも電力は発電した場所で消費することがロスも少なく最も効率的であります。新らしい学校給食センターはオール電化なので太陽光発電設備の導入などで電気代を節約することを検討すべきではないかと思いますけれども、この点について
教育委員会のお考えをお伺いいたします。
○議長(
池永幸生君)
大島教育部長。
◎
教育部長(大島泉君) 新しい学校給食センターに太陽光発電設備の導入をということでございますが、新しい給食センター、大体年間で1,600万円ほど電気代がかかるんじゃないかなというふうに考えております。 太陽光発電設備につきましては、当初設計の段階で設置についても検討が行われております。その中で、オール電化につきましては、電力割引として試算ではございますけども、厨房契約割引で約150万円、オール電化割引で約84万円、合計で年間234万円の割引が適用されるということになっております。ただし、電化厨房割引につきましては、厨房で電気を使用している時間帯に太陽光発電の電力を使用すると割引が適用されないということもございまして、当時太陽光発電設備の設置を見合わせたというような経緯がございます。ただ、昨年の東日本大震災の原発事故を受けまして、今自然エネルギーの重要性が叫ばれております。原子力発電に代わる再生可能エネルギーとして普及促進も図られております。給食センター新しくなりましたけれども、オール電化の厨房設備ということで、太陽光発電設備については大変有効と
教育委員会としても判断をいたしておりまして、既に導入について検討をいたしているというところでございます。 以上です。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 大変心強いご答弁をいただきまして、ありがとうございました。 ここでまた、合志市重点区域土地利用計画書が出てきますけれども、このデータ編にエコエネルギーの導入促進に関する事例として、長野県飯田市における例が取り上げられています。これは、一般住宅向けなんですけれども、こういう事業計画プランを公募することも一つのアイディアではないかと思われます。なかなか職員削減の中でいろいろやらなければならないことも
教育委員会でもあるかと思いますので、この太陽光発電というか自然エネルギーを利用するプランを、先ほどの包括連携協定の大学も含めてですけれども、社会実験のテーマとしていろいろな意見を聞くということもあっていいのではないでしょうか。 一つ補助金の例として、6月19日の熊日に、被災地、これは被害があった場合を想定してですけど、被災地の防災拠点の電源確保策として、熊本県は本年度から5年間で県や市町村庁舎、小学校など計約50か所に再生可能エネルギーによる自家発電設備や蓄電池の設置を進めるというのがありました。この計画は、現在行われております9月議会の補正予算で計上されるというふうに書いてございましたので、こちらの方も目配りを欠かさず、何とか50か所のうち1か所でも、給食センターとは言いませんけれども、誘致できるようにお願いしたいと思います。 次に、食育基本計画について質問したいと思います。この件につきましては、今年の3月議会で学校給食を取り上げた時に若干触れておったんですけれども、今回は一歩前に進めるべきだということで市の考えをお聞きしたいと思います。前回は内閣府の食育推進基本計画が平成23年度から27年度までの第2次に入っているということをお話したのですけれども、国の方針に基づき、県では平成18年3月に熊本県食育推進基本計画が作成されております。平成22年で第1期が終わり、こちらも23年度から第2次計画に入っているところです。平成24年4月現在、県内では31市町村でこの食育推進基本計画が策定されておりますけれども、合志市ではまだ作られておりません。ただ、学校では食育に関する計画を作っているとの答弁が
大島教育部長からあっております。これは全ての学校で作成されていますか。
○議長(
池永幸生君)
大島教育部長。
◎
教育部長(大島泉君) 各学校では、年度当初に学校経営案というのを作成いたしますけれども、この中で食に関する指導計画も盛り込むようになっております。この指導計画の中では、各教科で食に関する内容を取り上げていろんな体験活動、または給食との関連を図って総合的な指導、それから給食では偏食をなくす、そういうような指導計画案が作られております。全ての学校でこういうのが、指導計画書はなされているということでございます。 以上です。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) それでも合志市全体から考えれば学校給食がひょっとしたら食育といいますか、食事としては一番しっかりしてるのではないかと思われます。これはもう皆さん多分どなたも同意されることではないかと思います。ただ、家庭での食事まではどうなっているか分からないというところが、これから成長期にかかる
子どもたちにとっては心配な部分でもございます。 この熊本県健康食生活・食育推進計画の概要版は、私もたまたまこの間見つけたんですけど、総務課の前のパンフレットの棚に何部か置いてありました。この計画案は、愛称というか「くまもと食で育む命・絆・夢プラン」と名付けられております。この中に基本施策が幾つかありまして、その一つにライフステージに応じた食育の推進というのがございます。 まず最初に、「むぞらしか子ども・子育て期」、おおむね0歳から18歳、ここに一部学校給食も含まれるかと思います。 次がおおむね19歳から64歳の「がまだす働き盛り期」となります。これは、先ほどの生活保護のことで言えばいわゆる稼働年齢というか、それと重なる部分かと思います。 さて、この後に「いきいきおたっしゃ長寿期」、おおむね65歳以上というのが続き三つの段階に分けてあるのですけれども、このむぞらしか子ども・子育て期とがまだす働き盛り期に食事をおろそかにしたら健康上どういうことになると考えられますでしょうか。
健康づくり推進課長、お願いします。
○議長(
池永幸生君) 安武
健康づくり推進課長。
◎
健康づくり推進課長(安武祐次君) 大変いきなりの質問ですけども、食というのは非常にやっぱ栄養という部分、体をつくる部分、そういった部分になりますので、食育が崩れてきたら栄養失調だったり、あるいは取り過ぎたら今言うメタボリックシンドロームだったり基準的な体重の増加ということで体の体調を壊すというような形に進んでいくんではないかと、あると思います。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 正解です。正解というのはあまりおこがましいですけれども、実際県の計画の中で心配されているのは、これは子どもの時からの食生活が大変関係していきますけれども、メタボリックシンドロームとか、それに伴う生活習慣病を非常に危惧してこの計画はできている部分でもあります。ですから、ここまで言えば分かるかと思いますけれども、これは当然合志市の「健康都市こうし」の理念に合致することではないかと思われます。 続きまして、その基本計画の2に健康食生活・食育のための環境づくりというのがございまして、そこには県と関連機関との連携による取り組みとして「くまもとうまか楽しか食卓の創造と継承」という項目がございます。ここに挙げてあるのは、食文化の継承や地元農林水産物を生かした料理の提案に取り組むという具体例が上がっておりますが、このことを普通なんと呼ぶでしょうか。
事業部長、お願いします。
○議長(
池永幸生君) 齋藤
事業部長。
◎
事業部長(齋藤正昭君) 私も県の食育推進計画を読み取りましたら、そのようなことがここに書いてありますので、今議会の最終日に提案します地産地消条例、提案しておりますけども、地産地消じゃなかろうかというふうに思っております。ただ、今日の熊日に、食品購入安全性より価格ということで国産品志向が過去最低という形で載っておりましたので、非常にそういったことも含めて危惧しております。 以上です。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 補足まで含めてありがとうございました。確かに地産地消もこの中に含まれております。何で皆様にちょっと意地悪だったかもしませんけどこういう質問したかといいますと、この熊本県健康食生活・食育推進計画は、県庁内では教育長、環境生活部、商工観光労働部、農林水産部、健康福祉部の中の計18課が対応している施策というか計画となっております。つまり、これこそ合志市に先行して31市町村でこの、それぞれに名前と内容は違いますけれども、この計画が策定されておりますけれども、実際はそこまできちんとした計画が作られるかどうかは私も詳細には見ておりませんけれども、あまりそこまでいっているのではないかと思うんですけれども、「健康都市こうし」を掲げる以上、これこそ全庁横断的なプロジェクトとして是非取り組むべき政策ではないかと思います。個別にはいろんな事業をやっておるわけですけれども、これを束ねるというか、やっぱりどっかで協力する部分があってはじめて、道路じゃありませんけどネットワーク、チームワークの行政になるのではないかというのが私が考えるところです。一つ、私の思い付きで加えるならば、ここに例えば生涯スポーツというのを各年代ごとに取り入れれば、さらに健康都市も盤石な計画になる可能性があるのではないかと思います。 さて、この県の計画では、平成29年までに県内全市町村で策定されることを100%の目標値としているのですけれども、ここまで言えば当然計画を何とかせないかんなと皆さんお思いになったと思うんですけれども、合志市は個別計画があるからつくらなくていいんじゃないかということを県に対して言えるのかどうかということをお答えいただきたいと思いますけれども、市長、いかがでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 安武
健康づくり推進課長。
◎
健康づくり推進課長(安武祐次君) 食育推進計画というのを策定ということでございます。その上には、健康増進計画というのもあります。これについても作らなきゃならないということになっておりますので、合志市としては25年度に健康増進計画ということで、この中には食育推進計画も織り込む形で作り上げていきたいという今の計画で持っております。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) どうもありがとうございました。平成25年度に健康増進計画を策定ですか、もう実行に入るということですか。
○議長(
池永幸生君) 安武
健康づくり推進課長。
◎
健康づくり推進課長(安武祐次君) 計画につきましては、単年度で即できるということではありませんので、一応今年度24年度中にいろんな健康づくり事業だったり、そういったものの分析を行うということにしております。そういった資料を今年度中にできるだけ集めて、そして25年度には先ほど言われた、いろんな連携する課というのがありますので、そういったものを作り上げて25年度では策定という形にしたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 上田議員。
◆5番(上田欣也君) 県の計画にはその辺、国、県からの流れもわかりやすい図で書いてございまして、県の取り組みは策定年度はそれぞれ違いますけれども、熊本県食育推進計画と熊本県健康増進計画は並列してございます。当然、合志市としては食育推進計画をその中に組み入れるということでも構わないかと思うんですけれども、県の上といってはこの地方分権の時代にあれなんですけど、国の方では食育基本法と健康増進法というのがあります。この健康増進法も次々に中身の方は見直されていることはご存じかと思いますけれども、先日、再春荘の健康講座に私も参加して、多分私が一番若かったと思うんですけど、そこでは関節の専門の先生でしたので、そういう歩行困難にならないためにはとか、そういうお話をされたんですけど、その前に国の法律がどうなっているかと延々と話されて、来ていらっしゃった高齢者の方にはちょっと退屈されたかもしれませんけど、私にとっては大変ためになりました。その膝関節とか要するに歩行に支障が出る原因に肥満というのがありまして、これはいわゆる悪のトライアングルというか、順番はどれが先か分かりませんけど、その個人差があるかと思いますけど、膝が悪くなって歩けなくなったから太る、また更に動きが困難になってということでどんどん生活習慣病が悪化するという例をおっしゃいました。だから、とにかくスポーツというか運動などが必要でそれが全部関係しているということはお分かりいただけると思います。ですから、今お答えいただきましたように健康増進計画の中に食育推進計画的なものが含まれるということで、やはり食事をいかに大事にするかということは、これはもう食習慣というのはやっぱり子どものときから変わりませんので、今議会でも何度も出てきましたけど「子育て日本一の
まちづくり」、この中でもやっぱり、あと親学というのもありましたね。子どもに何を食べさせるか、その教育も必要になるかと思います。好き嫌いが皆さんひょっとしたらあるかもしれませんけど、好き嫌いの一番根本は離乳食の時に食べさせているかいないかということも聞いたことがあります。ですから、この食育というのは、食育の育は教育の育でもありますけども、教育からとった育じゃないということを皆さん記憶していただきたいと思います。ひょっとしたら国はそういうつもりでしているかもしれませんけれども、私はやっぱり育ち育みという意味での大きい意味での育だと思いますので、今後健康増進計画を含めて計画を作るというのはなかなか魂を入れるのは大変なことですけれども、留意しながら様々な意見を聞き、しっかり勉強していただいて、私もいろいろまたこれから勉強していかないといけないと思いますけれども、熊本県内においては後発ですので、これがナンバーワンになれるような計画を是非一緒になって作っていければと思います。 これで私の
一般質問を終わります。
○議長(
池永幸生君) これで上田欣也議員の質問は終わりました。 ここで暫時休憩します。午後の会議は、午後1時から開きます。 午前11時55分 休憩 午後1時00分 再開
○議長(
池永幸生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これから、後藤修一議員の質問を許します。 後藤議員。 後藤修一議員の
一般質問
◆3番(後藤修一君) 皆さんこんにちは。3番、後藤修一です。通告に従い、質問をさせていただきます。一部通告しました質問の要旨に削除、変更等がございますので、ご容赦いただきたいと思います。 最初の質問は、狭あい道路、狭い道路についてです。実は、去年の12月議会で里道について私は質問させていただきました。質問の趣旨は、里道、狭い道路については、そこに隣接している住居がある限り、4メーター以上の道路にすることが大変重要です。そのためには、住居を新設する際、セットバック、つまり道路の中心から2メーター後退しなければなりませんが、その時がチャンス。つまり、地権者に後退部分の土地を速やかに行政に寄附を促し、分筆に要する費用は行政で負担できないかとの内容でした。行政の答弁は、研究するとのことでしたが、今回の質問は、狭あい道路についての国、市町村の最近の動きとそれに対しての合志市の今後の取り組みについて再質問させていただきます。 まずは、社会資本整備総合交付金に狭あい道路についての記述があると思いますが、その内容について教えてください。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。社会資本整備総合交付金事業の中の狭あい道路整備促進事業につきましては、本市では実施しておりません。道路関係の補助事業につきましては、この総合交付金事業でやっておりますけれども、狭あい事業については取り組んでおりません。 その事業内容についてご説明をいたします。この事業につきましては、老朽化した家屋の建て替えの円滑化を図り、狭あい道路の解消により安全な住宅市街地をつくるというような目的で実施された制度でありまして、調査測量の費用、分筆登記費用、舗装、そういうものにかかる費用が対象となりまして、国から2分の1の補助があるというものでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 今の答弁では、本市では実施してないということなんですけども、制度そのものとして国が2分の1補助をすると。住環境を整備するという観点から実施されていることだと思います。 続きまして、近隣の市町村の動きについてお伺いします。熊本市では、市道及び里道中心後退部分の寄附要望の方法、また菊池市においては狭あい道路の整備事業についてがあります。内容をそれぞれ説明していただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。県の補助事業の担当課に問い合わせましたところ、近隣の市町では菊陽町、それから菊池市が実施されているということでございました。 まず、菊陽町でございますけれども、年間2,000万円ほどの予算を取っているそうです。両端が道路法による道路、国・県道、市道等に連絡している狭あい道路を有効幅員で6メーターにするというふうなことを基本に整備をやっているということでございました。議員おっしゃるように、住宅が建て込んでいるところではないというような話でございました。中心後退部分の寄附と用地買収によって土地を取得し整備を行うと。本市でいう道路改良事業のようなものというふうに思ったところでございます。分筆登記等につきましては、当然町の方でやっているということでございます。 それから、菊池市の場合でございますけれども、民家が立ち並んでおります4メーター未満の市道や里道、そういうものについて中心後退した土地を無償譲渡、もしくは無償使用の承諾があった場合に整備しているようであります。用地買収はしていないというふうなことでございます。23年度で、工事費で110万円程度、それから分筆登記費用が210万円程度だったというふうに聞いております。 熊本市の場合は、先ほど言われましたとおり4メーター未満の市道や里道について中心後退した私有地を市の条件を満たせば寄附を受け付けて、市の費用で分筆所有権移転をするというようなものでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 今のお話聞きますと、熊本市も菊池市も菊陽も、その狭あい道路、狭い道路の取り組みが既に私はできていると思います。私が申し上げたいことは、地権者に新設に伴いセットバックした際は、その後退部分の土地を速やかに行政に寄附を促して、分筆に要する費用は国、地方自治体でもう既に負担しているところもあるんですね。しかも、ちょっと私も調べてみたんですけど、熊本市では地権者が無償で提供した寄附部分は、舗装などの整備をするとしているようであります。 合志市のホームページでは、市長メッセージとして行政・議会の責務は、市民が毎日を安全に安心して暮らせる地域づくりを行うことが重要だと述べております。私も全くの同感です。その責務の一環として、市民の住環境を整備することは大変重要な施策ではありませんか。災害、事故が起こった場合、消防車、救急車、パトカー等の通行に支障があってはいけません。狭あい道路を広げることは、市民の安全・安心、ひいては市民の財産、生命を守ることです。是非、合志市においても狭あい道路の対策を講じてほしいのですが、いかがでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。本市の狭あい道路整備につきましては、他の集落とか公共施設に連絡する道路につきましては、道路改良事業ということで狭い道であっても道路改良事業で5、6メーターの道路をつくっているというような状況でございますけれども、ご質問の須屋等の住宅地で住宅が立ち並んでいる場所のセットバックした部分であるとか、そういうものにつきましては、私道等整備事業というのを合志市ではやっておりまして、市からの補助金を受けまして、その住んでおられる方々が発注者となって中心後退した部分も含めて整備を行うというような事業で、皆さんそういう形で事業に取り組んでおられます。私道等整備の申請の際に、寄附等の協議をすれば、先ほどおっしゃったように寄附してもいいというような方がおられるかもしれませんけれども、土地の分筆費用に最低でも2、30万円掛かります。隣接地との境界確認とか、そういうものも必要となります。そういうこともありまして、今現在なかなか積極的にそういうお話をしているということではありません。 ちなみに、建設課の24年度の予算で土地家屋調査士等に調査・測量等をお願いする費用を250万円ほど計上させていただいておりますけれども、この予算を全部使ったとしても10件ほどの分筆費用しかないというふうなこともございまして、そういうことでなかなか積極的に寄附をしていただけないかというふうなことはいたしていないところでございます。ただ、先ほどありましたとおり、そういう方々の安心・安全を守るためには、何かをせにゃいかんというふうなことでありますので、今年度事業仕分けの方に私道等整備事業があがっておりまして、改善というようなこともあっておりますので、その要項あたりを見直しをしなきゃいけないというふうに考えておりますので、そういうものと併せて予算措置も含めて検討させていただければというふうに思っております。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 私が去年里道について質問をさせていただいた時には、研究するという答弁でした。今回の今の答弁を聞きますと検討するに格上げされております。非常に私は一定の評価をさせていただきたいと思います。 それでは、引き続き次の質問をさせていただきます。次に、がれきについての質問をさせていただきます。去年の3月11日、東日本大震災が発生いたしました。地震、津波、そして原発事故により2万人以上の方がお亡くなりになり、多くの方が被災されました。改めてご冥福とお見舞いを申し上げます。 さて、直近の経済指標では、7月の景気動向指数、8月の景気ウォッチャー指数ともさえない数字で景気はやや足踏み状態だと思われます。ただ、7月の日銀支店長会議においては、復興関連需要などから国内需要が顕著に推移するとの日銀総裁の声明があり、東北地方では活気を呈しているようであります。 ところが、頭の痛い課題があります。それは、被災地のがれき処理の問題です。8月7日の関係閣僚会議では、震災によるがれきの推計量は13の道県で3,120万トンに上がったとしています。 そこで、今年3月頃に環境省から各地方自治体に対しがれき受け入れ要請があったと聞いていますが、その要請内容と合志市としての対応はどうされたかについてお尋ねをいたします。
○議長(
池永幸生君) 上山
環境衛生課長。
◎
環境衛生課長(上山幸顕君) お答えいたします。議員の相互扶助のお考え、誠にもっともだと思います。今回の国の受け入れ要請につきまして、本年3月に国から熊本県へ災害廃棄物の処理に関する広域的な協力の要請がありました。放射性物質に汚染された廃棄物の受け入れについての不安があり、県内市町村に対する説明会の要請が熊本県から行われ実施されたものでございます。 4月25日に環境省から広域処理について説明会が開催されました。内容としましては、東日本大震災により岩手県で約476万トン、約11年分のごみ、がれき、それから宮城県で約1,569万トン約19年分の災害廃棄物が発生し、一部を広域で処理できないかということで処理をお願いするというものでございました。広域処理の量につきましては、岩手県で57万トン、宮城県で344万トン、合計401万トンを広域処理でお願いするというものでございました。また、対象となるがれきにつきましては、放射性物質が不検出か微量のものとの説明でございました。 この件につきまして、本市におきましては菊池環境保全組合の方で処理を行っておりますのでそちらの組合と協議しましたところ、本市の廃棄物処理施設である東部清掃工場や楽善埋立処分場の状況が、施設の老朽化に伴う処理能力の低下や埋立地の容量が残りわずかであるといった点もありまして、また、菊池環境保全組合構成市町4市町になりますが、そこから排出される廃棄物処理のみで処理能力に限界を迎えている状況であるというようなことで、できる限りの協力は行いたいとの意向はありますが、早急な対応はできないという結論に至りました。このことについては、その当時市民の方からも幾つかの質問と意見等が出ておりましたので、6月の広報で市民の方へ周知したところでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 今の答弁によりますと、現在の清掃工場、埋立処分場ではなかなか対応はできないということで、致し方ないのかなというふうに私は思います。 ところで、がれきの受け入れを表明もしくは受け入れを実施している自治体は東北が中心です。圧倒的に被災地で受け入れをしているのです。あと、関東、東海の一部と聞いております。九州では北九州市が受け入れを表明し、宮城県との間で災害廃棄物の処理に関する基本協定書を締結して、何日か前のニュースでも出てましたけど、既にがれきの搬入が実施されております。私は、この北九州市の行為に対し深い感銘を受け、大いに評価したいと考えております。がれきについては大変です。被災地の方が一番大変です。私たち日本人はその大変さを共有し、がれきの処理、受け入れには積極的に協力しなければならないと考えます。 今年、3月11日のワシントンポスト紙に元特派員が、昨年の悲劇は日本の停滞から目覚めさせるのに失敗したとの投稿を寄せました。つまり、東北の人々には国民は同調と支援を惜しまず、それは絆という言葉に要約されたが、自治体ががれきの受け入れを拒否していることに落胆したとのことでした。海外からは、そのように見ているんでしょうね。 ただ一方、国民感情はどうかといいますと、内閣府が8月4日発表した環境問題に関する世論調査によりますと、東日本大震災で発生した震災がれきを被災地以外で受け入れる広域処理について、進めるべきだと賛成する人が9割だとする調査結果を発表しております。もちろん、震災がれきについては放射性物質が検出されないなど安全性が確認されたものとしております。菊池環境保全組合では新環境工場を平成33年度に完成に向け協議を重ねていると聞いておりますが、新環境工場が完成して、これは市長に是非お答えいただきたいと思うんですけど、もちろんその時にはお互い今の立場はないかも知れません、仮の話で申し訳ありませんが、今回のようにがれきの受け入れ要請があった場合、どう考え、どう対応するかお尋ねをしたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 荒木市長。
◎市長(荒木義行君) 仮説の話ということはもちろんできないわけですね。話した以上はやはりそれは政治的な判断ということになるわけですけれども、26年までにはこういった容量ですね、どこにつくるかどういった機種でやるのかと併せて、どういったどれぐらいの容量でその施設整備にあたるのか。これはもう全事業費が確定をしますので、それまでにはそういった議論も当然しなきゃならないと思います。今、上山課長の方も言いましたように、後藤議員からの提案というのは、どこでどういった方々が被災に遭うかこれは分かりませんので、相互扶助、地域を超えた相互扶助という観点では大変意義ある質問だというふうに思っております。 そういうことも鑑みながら、できればその環境工場のどれくらいの容量を必要かというときの話としては、私の方からも提案まではいけないと思いますけども、会議の一つの案件という形では提案をさせていただきたいと思っております。 なお、一部補助金というのがこういった震災がれきを受け入れる場合の補助金もあるようでもあります。ただ、その容量をした場合に、おおむね3分の1が補助で残りは自己負担ということにもなりますので、議論はしますけども、当然地域住民のいうなら容認、または意見の集約、こういったものも必要になるのではないかというふうに思います。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) はっきり言って答えづらい質問だったんではないかなと思います。私が述べたいことは、日本では総論賛成各論反対という考え方が一般的であります。がれきの問題だけではなく、三党合意に伴う消費税引き上げでも、国民に負担を強いる以上国会の議員定数を削減すべきだといっても遅々として議論は進まない。つまり、個人及び団体は自分たちに不利益を被ることに反対なんですよ。今、海外からも注目されている今こそ、この問題を再度考えてみる機会になればと思い質問をさせていただきました。 続きましての質問は、がれきでも火災が発生した後のがれきの処理です。過去5年間で合志市で発生した火災の件数と延焼した家屋の数字を、簡単で結構です、教えてください。
○議長(
池永幸生君) 上山
環境衛生課長。
◎
環境衛生課長(上山幸顕君) お答えいたします。過去5年間の火災の発生件数でございますが、平成19年から平成23年度までの合計件数で、火災発生件数が38件、そのうち建物火災が25件、年平均で5件の発生でございます。 それから延焼という部分での質問もあったかと思いますけど、平成22年の発生の火災の際、隣家への延焼が1件あってると聞いております。ただ、延焼件数につきましては統計を取っておりませんので、今の内容だけしか分かりません。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 火災の発生件数は年38件ぐらいあるというふうなお話だったんですけども、その火災が多いか少ないかというのは他市町村との比べるデータがありませんので何とも言えませんが、そんなに多く発生するものではないと思います。 それでは、延焼した家屋のがれきの量がそれでどのくらいあって、どう処理をされているか、これも簡単に教えていただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 上山
環境衛生課長。
◎
環境衛生課長(上山幸顕君) お答えいたします。延焼したがれきの量と処理方法ということでございますが、延焼したがれきの量につきましては、菊池環境保全組合では受け入れを行っておりませんので、受け入れを行っている有明広域行政事務組合に問い合わせましたところ、平成23年に二つの組合施設で火災がれきを受け付けておりまして、4件の11.51トンと8件の43.46トンという数字を聞いております。平均しますと、1件当たり4.58トンの火災ごみが出ているということでございます。これにつきまして、菊池環境保全組合におきましては、この火災がれきの受け入れ処分は行っておりませんので、本市で発生した火災がれきにつきましては、産業廃棄物処理場で処分されているというような状況でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 今の答弁によりますと、清掃工場、現在の埋立処分場で対応できないと、産業廃棄物として取り扱うということだと思いますが、それでは火災によるがれき処理に要する費用、およそどのくらいで、その負担はどなたがするのか教えてもらいたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 上山
環境衛生課長。
◎
環境衛生課長(上山幸顕君) お答えいたします。家屋火災のがれき処理は、家屋を解体するための重機借上げ費や人件費と解体した木材や不燃物を運搬する車両の借上げ費用、それから廃棄物処理業者に処理を依頼する費用を合わせた費用になります。 廃棄物の処理費用は1立米当たり4万円前後と聞いております。解体に要する費用や運搬に要する費用は家屋の大きさや被災の状況により変わりますので一概には言えませんが、合計しておおよそ100万円から200万円ほどかかるのではないかと考えております。 費用の負担につきましては、被災された家屋の持ち主の方が負担するということになっております。大抵は火災保険で対応されているものと思います。被害総額の1割程度が残存物取り片付け費用として支払われているというようなことを聞いております。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 今、1件当たり100万円から200万円ぐらいの費用を要するというようなお話で、これ結構高額ですね。 それで、もちろん個人が負担するわけですけども、他市町村でこの火災による被災者に対するがれき処理の支援状況をしているところがありますか。また、合志市についてはいかがでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(
池永幸生君) 上山
環境衛生課長。
◎
環境衛生課長(上山幸顕君) お答えいたします。火災による被災したがれきの受け入れ、支援を行っている自治体ということで調べましたところ、熊本市と有明広域行政事務組合、玉名市、玉東町関係の組合になりますけれども、そちらの方が支援を行っているということでございます。いずれの市町も罹災証明書で確認した後に処理手数料の減免を行う形で無償受け入れが行われているというような状況でございます。ですから、処理費用の分の減免ということになるかと思います。 合志市の状況はということでございますので、菊池環境保全組合に確認しましたところ、旧杉水埋立処分場のときは、平成16年までですけども受け入れを行っていたそうでございます。受け入れは破砕機等の処理施設がありませんでしたので、原形のまま埋め立てていたというような状況でございます。しかも覆土についてはある程度の期間を置きまして実施しておりましたので、悪臭とかハエ、カラス等の害も発生しやすい状況であったと聞いております。 現在の楽善埋立処分場は、平成10年に埋立てを開始されていますが、建設当時周辺住民に迷惑をかけないために組合の方針としまして、埋立物は悪臭、カラスの害を防止するため、無機質に準じた不燃ごみを破砕機にかけて直径3センチ以下のものとしまして、それを清掃工場の焼却灰と、その二つを埋め立てるということに決められております。そのため、木片の直径10センチを超えるもの、長さ2メートルを超えるものや家屋解体や改造にかかる廃材や瓦、ブロック、基礎石、コンクリートのがれき類は搬入を禁止するということで、適正処理困難物ということになっておりまして、受け入れができないという状況でございます。 このようなことから、先ほども申しましたが、火災に遭ったがれきについては産業廃棄物処理業者へ依頼し処理をしていただくようにしているというような状況でございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 今の答弁によりますと、熊本市、あと玉東の方ですかね、一部そういう支援をされているところがあるようですけども、合志市においてはほとんどその支援はないというふうに把握させていただきました。家屋及び建設物については、通常火災保険に加入いたします。なぜなら、民法709条で定められた失火責任法、つまり軽過失によって火災を発生させた場合、それによって被害を被った隣近所に対しては、損害責任を負わなくてもよいとなっているからであります。したがって、他人の失火によって家が延焼した場合は、自分で責任を持って対応しなければなりません。被災者にとって家を建て直すことだけでも大変です。その上、火災によるがれきの処理も自分でするとなると泣きっ面に蜂、あまりにも被災者の負担が重いと考えます。 そこで、合志市として被災者の火災によるがれき処理に対して支援をお願いしたい。火災はそんなに頻繁に起こるものではありませんし、また被災する確率は合志市民皆同じであります。困った市民に対し、支援するのは合志市の務めだと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 合志
総務部長。
◎
総務部長(合志良一君) 火災がれき処理に対する支援というようなことで、市の務めではないかというふうなお話でございます。火災等の災害により住家に被害を受けられた方に対しましては、その処理に対する支援というふうなものではございませんが、市には合志市災害見舞金支給条例及びその施行規則を制定しておるところでございます。被害の状況に応じまして、この火災も対象になるわけですが、全壊の住家に対しましては10万円、半壊の場合は5万円というふうな見舞金をお支払いをしておるというような状況でございます。 議員も言われますように、火災の災害に備えるためには火災保険、災害保険等がございます。建物に被害を受け新たに建て直す、または修理するといったことも必要ですし、がれきの処理も当然必要になってまいります。損害保険に加入していただいておればその辺の費用が支払われますので、万が一の時にも安心できるというようなことになるわけですが、大規模な災害時のがれき等の廃棄物は行政側で処理を行うということになっておりますが、火災におきましては、今申し上げましたように、また議員も先ほどから言われておりますけれども自己責任、自己防衛として損害保険に加入していただくようにお願いをしたいというようなことを思っているところでございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 少し安心しました。災害見舞金で全壊で10万円、半壊で5万円出るそうですね。一般的に、火災保険は先ほど上山課長が言われたように、残存物取り片付け費用保険金として、これ損害保険額の10%、これを支払っているみたいですけども、それにしてももしこういう被災に遭われた場合は、その被災者は大変なんですね。是非、今後ともその被災者の立場に立った対応を切望いたします。 それでは、最後の質問は、小学校の部活について質問をさせていただきたいと思います。 まず、部活動の目的、これは何でしょうか、教えてください。
○議長(
池永幸生君) 草場指導主事。
◎指導主事(草場博志君) 部活動の意義、目的につきましては、スポーツ、運動や文化に興味を持った児童生徒が自主・自発で集まって同じ目標を一緒に取り組むということで、心技体と言われる心と技術と体力を磨いて心身ともに健全な人格を形成するということの場という上で極めて効果的な教育活動だというふうに捉えております。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 心技体ですね。確かにこれは非常に重要なことではないかなと私も考えております。これについては、後ほどちょっとコメントをさせていただきたいと思います。 それでは、部活動の実態とその成果について教えていただきたいと思います。なお、部活動の実態はどんな部活動があるのか。体育系、文科系に分けていただいて、通告いたしました部員数は結構でございますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(
池永幸生君) 草場指導主事。
◎指導主事(草場博志君) まず、実態についてですけども、小学校と中学校分けてご紹介いたします。運動部の方では、野球、ミニバスケ、サッカー、バドミントンと、野球とサッカーが非常に人気のある部活ということで活動しております。文化面では、百人一首を行っている学校が2校あるということでございます。一方、中学校の方では、運動部活動は小学校の部活動に加えてソフトテニス、卓球、柔道、剣道など10種目以上の部活動が実施されております。文化部では、合唱部、吹奏楽部、美術部という部活動が活動をしております。 成果についてということでございますけども、本年度の成績を見ると、非常に例年以上に活躍の多い年でございました。中学校では、西合志中学校の陸上、棒高跳びで全国大会で4位というものをはじめ、西合志南中学校の剣道団体で全国大会ベスト8、合志中の水泳では全国8位という輝かしい結果を残しておりますし、小学校では、西合志東小のオーケストラ部が九州大会において3年連続金賞を受賞するという非常に名誉な成績を残しております。私が西合志町の学校の方に赴任しまして、確か7、8年ぐらい前だったと思いますけども、西合志南中学校の方では中体連の全国大会で剣道、それから柔道においてそれぞれ日本一の選手を輩出しているという実績もございます。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) いろいろあるみたいですね。百人一首というのはびっくりしました。そういうのをやっているところがあるんですね。大体体育系が多くて、特に野球、サッカーに人気があるというようなお話だったようです。また、部活の成果も大変すばらしい結果を出されているようです。 それでは、小中学生が今後進学、社会人となりますが、その部活動の体験が将来
子どもたちにどう影響を与えるのか。分析されていれば教えていただきたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 草場指導主事。
◎指導主事(草場博志君) 分析ということではございませんが、一番の影響という点では、部活動で学んだ挨拶や礼儀、それから忍耐力や連帯感、そういったものが将来にわたって豊かな人間関係を築いてくれることだというふうに思っております。この力は企業が求める基本的な資質としても非常に重要視されておりまして、社会でしっかり通用する人材を育成できるものだというふうに考えております。 また、部活動によって運動をたくさんすることでたくさん栄養を取る、たくさん運動することで睡眠を取るということで、運動、栄養、睡眠のサイクルが繰り返されて、時間を大切に使うということなどを含めて規則正しい生活ができるようになるというふうに思っております。 また、規則正しい生活によって
子どもたちはやる気や集中力というものが育ってきて、学習意欲の向上にもつながるというふうに思っています。ひいては、学力が向上することで進路選択の幅が非常に拡大するということにつながるという点においても、非常に良い影響を与えるものというふうに考えております。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 全く今お話されたように、本当人格を形成するとか、やっぱり挨拶、そういう点でも非常に私、部活というのは大事なことではないかなと思います。 それで、これは私の私見なんですけども、部活について私の今感じてるといいますか、
子どもたちが部活動を通じて得るものは、私なりの考え方なんですけども、部活動に集中すること、汗を流すこと、チームワークを通じ友達ができること、礼儀正しく挨拶ができること等、その他たくさんあると思いますが、私は負けること、失敗することも大変重要だと思います。部活で優秀な成績を上げ九州大会、全国大会に出場する
子どもたちは称賛に値します。でも、大半の
子どもたちは大会では負けてしまうんですね。人それぞれ受け止め方が違うと思いますが、この負けることでいろいろ学ぶことができます。
子どもたちが大人、社会人になっていく上で、とても貴重な体験になると私は思っております。今のは私見でございます。 そこで、最後の質問といいますか、囲碁を小中学校の部活に取り入れていただいたらどうかという提案をさせていただきます。まずは、囲碁について簡単にPRをさせていただきます。 囲碁の始まりは、4000年ぐらい前の中国だと言われております。日本では今から1300年ほど前の奈良時代、くしくも合志がちょうど誕生した頃だと思います。遣唐使として活躍した「吉備真備(きびのまきび)」が中国から伝えたと聞いております。また、平安時代には貴族のたしなみとして好まれ、枕草子、源氏物語にしばしば囲碁の描写が出てまいります。しかも女性が囲碁を打っているんですね。江戸時代に入りますと、幕府は囲碁を国技として本因坊、井上、安井、林の4家に禄を与え、御城碁、この御城碁とは「将軍自らの御前で、この4家で対抗戦をすることです」が実施されました。昭和に入りますと、時の本因坊秀哉名人の引退碁が有名です。家元家最後の引退碁を観戦記者、ノーベル文学賞の川端康成が小説「名人」として出版をいたしました。囲碁という静の世界の激しさと静けさを描写した秀作です。是非読んでいただきたいと思います。 また、囲碁とは武道と同じく礼に始まり礼に終わる、とてもすばらしいゲームです。そして、老若男女問わず誰とでも碁が打て、すぐに友達になることができますし、碁盤と碁石があればお金もかかりません。さらに、最大の効用は集中力が養われ考える力が身に付くことだと言われております。 実は、神奈川県を中心に中学進学受験の進学塾を経営しているある会社は、小学生に学習塾で囲碁を取り入れているようです。つまり、
子どもたちの学力向上に大いに役に立つからでしょう。今、中学校では体育の授業に柔道、剣道等の日本の伝統的な武道を実施されています。囲碁はそれ以前から日本人に親しまれ、現在に至っております。この文化的で情操教育にも役に立つ囲碁を
子どもたちに伝承できればすばらしいことです。 先の3月議会で来海議員の学力向上の質問の中で、教育長が23年度合志市中学校の全国標準学力検査の平均値は50.1で全国標準が50とほぼ同じであるが、目標には達していないという答弁がございました。囲碁を取り入れれば目標を達成することができるかもしれません。
教育委員会のご見解をお願いいたします。
○議長(
池永幸生君) 高村教育長。
◎教育長(高村秀夫君) 後藤議員の熱い囲碁に対する思いを聞かせていただきました。また、部活動についても、先ほど本当にありましたように、合志の
子どもたち本当に成果を上げておりますし、負けること、失敗することで学ぶということも当然あって非常に、今学校では先生たちの指導が生徒に素直に入ってきていると。素直に入ってきて
子どもたちがその成果を出してきている状況じゃないかなということで、私は非常に頼もしく思っているところです。 囲碁については、今お話を聞きまして、改めて囲碁の素晴らしさを感じさせていただいたわけですけども、やはりよく言われますように、やっぱり囲碁とか将棋も含めましてしっかりやっぱり頭を使う、思考力を使う、集中力が高まるということで、やはり効果があるということを言われておりますし、私もそうだと思っております。 囲碁とか将棋に対して、やっぱり
子どもたちの関心は結構高いものがあるというふうに思っているところです。私の経験でいきますと、中学校にいたんですけども、中学校の3年生の男の子なんですけども学校で、休み時間等で先生が囲碁をする先生がいてそこに集まってきて子ども同士が、中学生同士が囲碁やらやってたということ、これまでもいろいろあったんですね。その中でびっくりしたんだけども、中学3年生になって囲碁のプロになりたいということを言いだした子がいるんですよ。独学でずっとやってきてるんですよね。そして、親は反対するんですけども、両親を説得をして卒業前に大阪の専門学校に行った子がいるんです、実際の話なんですね。今ではプロにはどうもなれなかったみたいなんですけども、そういう関係の仕事をやっているということをお聞きしているわけです。 このように、
子どもたちの中には当然関心を持っている子どももいると思います。じゃあ、それでは部活動にできるかというご質問なんですね。一つは、やっぱり議員の囲碁に対する見識、識見がちょっと高いんですけども、指導者の確保、指導できる指導者を確保するということ、それから
子どもたちがそういう興味関心を持つような
子どもたちを増やすということは大事じゃないかなと思っております。可能性としては、部活動も導入の可能性はあると。 それから、もう一つはコミュニティスクールを合志版が進めてますので、これは地域の人材を学校の教育活動にしっかり取り入れていこうという取り組みなんですね。そういう中に、地域の方に囲碁が得意な方等がいらっしゃれば、そのあたりが学校の教育活動の中にボランティアとして活用していくこともできるんじゃないかなと。小学校ではそういうクラブ活動みたいな趣味や興味がある
子どもたちと一緒に活動することもできるんじゃないかなというふうに思っております。すぐ部活動として実施できるかどうかは分かりませんけれども、可能性としてはそういう指導者の確保であるとかいうことを考えたり、また地域の人材をしっかり学校に取り入れていくということでは、非常に効果的な部分であるんじゃないかなというふうに考えております。大変いい提案をいただいたというふうに思っております。
○議長(
池永幸生君) 後藤議員。
◆3番(後藤修一君) 皆さんは、左脳と右脳の話はご存じだと思いますが、左脳は思考や論理を、右脳は五感を感じた感覚、感性の脳です。囲碁をすると右脳が鍛えられ、きれいなものをきれいだと感じたり、人にやさしくできたり、ひらめき力がアップします。さらに、相手を思いやる気持ちが出てくると言われております。囲碁を始めれば
子どもたちの目がより輝きが出てくるかもしれませんし、いじめなどなくなるかもしれません。私も囲碁の愛好家です。そしてボランティアとして
子どもたちに一生懸命囲碁を教えている友人もいます。今の答弁では可能性はあるということだったんですけども、私、友人も含めて全面的に協力をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。是非、小中学校の部活に囲碁を加えていただきますように切望して、質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(
池永幸生君) これで後藤修一議員の質問は終了しました。 ここで午後2時5分まで休憩いたします。 午後1時54分 休憩 午後2時05分 再開
○議長(
池永幸生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これから、尾方洋直議員の質問を許します。 尾方議員。 尾方洋直議員の
一般質問
◆8番(尾方洋直君) 8番、尾方洋直です。今日の一番最後になりましたけども、質問の通告に従っていきたいと思います。最後でございます。よろしくお願いいたします。 今、日本、中国の尖閣問題が非常に話題となっております。早い終止符を打つことが両国にとって一番大事なことだと思います。やはり中国というのはフィリピン海峡、インドネシア、あの海域をやはり自分の資源のこれから先の問題として非常に勢力を伸ばしつつあります。そすと、今度アメリカはアジア太平洋重要政策として、またそれこそ両方でにらみ合っております。その中で、先日の尖閣問題が発生しました。あくまでも私は中国はアメリカの出方を見ていると思います。皆さんもそう思ってらっしゃると思いますが、何せこの問題が広がらないように、またアメリカも大変でございます。宗教問題もあります。ということで、早い解決を望みたいと思います。 それでは、通告しました倫理に対する認識に入ります。合志市では、職員による不祥事、あまりありませんけども、合併後に3件ほど私は記憶しております。まず、消防車の車検問題、これの車検代の横領、それから集金用のつり銭を机の中に入れとった、それの盗難、そして病気療養中の休暇中に海外旅行に行ったということがありました。これらの不祥事、当人もさることながら管理者の責任能力も問われると思います。日常起こるべきことが起こらないためにも、この原因についてどういった問題があったか。そして、その後どういう対策がなされてるか、それをお伺いします。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。合志市の職員の不祥事につきましては、合併後4件の報告があっております。年次ごとにご説明をいたします。 まず、平成17年の7月の事例につきまして申し上げます。これは合併前ということですけれども、その後の処置等が合併後に行われましたので、これも含めてご説明をしたいと思います。男性職員が重量税とリサイクル料の不適正な処理及び消防団員出動手当の一部を着服したため、本人を懲戒免職の処分としたところでございます。これは公文書偽造により発見が遅れたことでありますので、対処といたしましては、領収書等確実にチェックするように体制を整えたところでございます。 次に、平成20年10月の事例でございます。男性職員が同僚職員の現金を窃取したため、停職3か月の処分といたしました。これにつきましては、職員の綱紀粛正を図るとともに、私物の現金等の保管につきましては、むやみに机等に保管しないように注意を喚起したところでございます。 それから、平成21年の1月の事例でございますけれども、男性職員が交通事故により中学生の2名を負傷させたため、減給10分の1を2か月間の処分といたしております。これは、正当な通勤路以外の道路での事故ということもありましたので、綱紀粛正を図りまして通勤路の見直し、また一部道路についての通行不可としたところでございます。 最後に、平成24年2月の事例でございますが、女性職員が病気休暇中であったにもかかわらず海外旅行をしていたため、減給10分の1の1か月の処分といたしました。病気休暇中は治療に専念するものである。同様の事件を起こさないよう、全職員に対し綱紀粛正を図ったところでございます。 以上です。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 今述べられましたように、やはり一つの職員たちの気の緩みということが大きな問題であったろうと思います。今、この問題、実はやはり民間企業としてはリーマンショック以来、大変な不況にあえいでおります。明日は身を切られるか、また会社がなくなるか。そんな中で、やはり公務員というのは恵まれているという、そんな見方があります。事故、そして不祥事を起こした本人、それとやはり管理者としての毎日のチェックがなされていたんだろうかどうか。本当に今聞きましたところ、今チェックがなされてるということでした。本当にこの問題が起こる時、やはりそれが足りなかったと思いますけども、その感想をお願いします。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。それぞれの事例によっていろんな事象がございますけれども、やはり管理者として目配り、気配り、その辺のところも足りなかったのではないかと思います。 また、それぞれで今お答えしましたように、管理体制の甘さもあったんではないかと思っているところでございます。そういったものを対応できるように、それぞれの事例にあわせていろいろな形で態勢は整えてきたと、そういうふうに考えているところでございます。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 私も先ほど申しましたように、合志市は大変よく管理者、職員も一生懸命やっておられるという感じはいたします。県でも県の教職員が今年の1月から5月までに11人の教職員が摘発されているという記事がありました。これは5月までです。6月の記事だったと思います。 それで、県としては全職員に不祥事の根絶を目指して、あなたは大丈夫ですかという一冊の冊子を出しました。このことについて、見識ある県職員ですよ、就業の1年生に出すようなことを全職員にやはり配らなきゃいかんだった。本当に残念なことだと思いますけど、このことをどのように感じられますか。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。平成22年3月に、熊本県
教育委員会が作成した冊子を見てみますと、平成12年度から平成21年度までの10年間に免職者38人、停職者30人など理由は様々でありますけれども、毎年不祥事による懲戒処分が行われ、このような状況が続けば教育に対する信頼が崩れるかもしれない、危機的な状況のために作成されたものと推測いたします。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) これは、やはり先ほどおっしゃいましたように、やはり監督者として自覚、見識が足りない。漫然としたことで毎日を、仕事やってるんじゃないかと思われます。 実は、またちょっと例題を出します。高遊原南消防署の職員が、隊員が無免許、結局1回も免許を取ったことのない職員が入隊していたと。そして車を運転して捕まりました。上司もやはり免許証の確認を怠ってた。必ず確認をしなければならないという、そういう業務を怠ってたということです。この当人は、処罰が停職3か月ということでありました。この処罰に対して、合志市であればどのような処罰が与えられたんでしょうか。お尋ねします。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。市役所職員につきましては、各課長により課員の免許証の確認を行っているところでございます。それにより、有効期限切れの防止はできていると思っております。 もしお尋ねの合志市職員がそのような事件を起こした場合の処罰につきましては、「合志市職員の交通事故防止対策及び処分基準に関する要綱」に定めているとおり、状況に応じて処分されることとなっております。また、上司に対しましても指導監督不適正との処分がございます。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 私は、このまだ若い、この入ったばっかりのその隊員が、この3か月で終わったということは、処分がですね。私はやはり世の中のこの見方というのが本当に今後のことにならない、勉強にならないと思います。若いんですから、良かったらクビにするべきだと思います。しかしこれは、やはりよそでは再生できると思います。そのような、やはりちゃんとした処分もやらなきゃいかん。よそのことですからそれ以上は言いませんけれども、こんなことをやはり合志市としてもその人の将来にわたってやはり考えていくべきだと思います。よろしくお願いをいたします。 それでは、この熊本県、なかなか飲酒運転がなくなりません。職場、そして同僚、家庭、飲食店等でやはりこの飲んだら乗るなと認識ができるまでは周囲でやはり注意をし合う、注意を促しあう、そのことが大変重要だと思います。 福岡市では、3人の子どもが犠牲になる大変痛ましい、許せないような事故が職員によって起こされております。福岡市としても、これに対して、飲酒運転撲滅カードというカードを作り、職員みんなに配布されました。携帯電話に貼るだとか、パスポートに貼るとか、いろんな形でやっておられました。しかし、ここ3、4年たつと一人もこのことを覚えていないということでした。やはり何回も何回も繰り返しながらやっていかなければならない、こんな重大な事故を起こしても誰もが忘れ去ってしまうという現象があります。合志市も非常にこの公共交通がなかなか通勤の足としてならないという形で、飲酒の機会もあるでしょう、お互いに乗り合いで来られることもあると思いますけども、10時過ぎた場合には絶対飲まないと、そういう職員に対しての教育はなされているんでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) お答えいたします。市役所の職員に限らず、飲酒運転や酒気帯び運転は、これは絶対やってはならないということは、これは当たり前のことではないかと考えているところでございます。市役所内では、事あるごとに綱紀粛正や注意喚起を行っています。具体的には、庁議の中で翌日に勤務がある場合は10時前までに飲酒をやめること、また同じように翌日勤務の場合は深酒はしないことなどを職員に庁議で決定して通知を出しているところでございます。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 今、庁議で行っておられると聞きました。これにつきましては、やはり先ほど申しますように、毎日のことだと思うんです。そして絶対なくなってもまだ続けていかないかん問題じゃないかと思います。これは合志市市内の高校生が八景水谷の自衛隊の近くで、飲酒運転による事故ではねられて亡くなりました。このことについて、何か市役所でそれぞれ協議をされ、またこういう犠牲、
子どもたちがよそにおいても犠牲にならないような、何かそういうことについての何か検討があったんでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 荒木市長。
◎市長(荒木義行君) この高校生の通夜、私も行きました。場内からはほとんどすすり泣きの状態であったと。本当に痛ましい事故であったなと思っております。このことだけに限らず、日頃この飲酒運転というのは一人の将来を潰すことも当然にあります。また、こういった痛ましい事故を起こせば相手方の、ご遺族の問題等もあります。ましてや、全国の公務員にもこれは波及をする、そういった重大なことにもなります。ですから、このことが教訓というよりも、これは365日常に考えておかなきゃならないということで、先ほど中島課長の方から10時以降はもう飲むのやめろということを通知しましたけど、私はそれ以上に疑っております。ですから、抜き打ち検査用のアルコール検知器、これを全部、合志、西合志全てに配備するように言っております。それで臭いがすれば即刻処分するという形で厳しく私は言っておりますので、それでもなおかつ飲む人は役所をお辞めになって、朝からゆっくりとどうぞ24時間お飲みになればいいんではないかと、それぐらいに厳しく指導をしているところであります。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 市長の答弁にありました。本当にこの飲酒運転についての問題、あまりやはり考えが甘すぎると思います。本当に私も飲んだ次の日に検知器で測っていました。確かに10時間以上たつと出ないと思います。そういうようなことで、是非今言われたように全員市長の気持ちをくんでいただいて、絶対ないように進めていっていただきたいと思います。飲酒運転はこれくらいにいたしますが、一つ。福岡では自宅以外では飲まないでくれという通達をした。それでもやはり事故が起こるんですね。悲しいかな、そんなことも起こっております。 次には、合志市の職員の不祥事ですけども、今回監査委員から切手の払い出しの指摘がありました。その原因究明をお聞かせください。
○議長(
池永幸生君) 中島
総務課長。
◎
総務課長(中島正剛君) 今回の監査委員さんからの切手に関するご指摘といいますのは、在庫等が多過ぎるという部分と、その管理が徹底されているかという部分のご指摘だったと思います。 それにつきましては、合志市の公金管理委員会におきまして、在庫が5万円の部分は管理者で管理をしなさいと。また、5万円を超える部分につきましては
会計管理者の方に預けなさいと、そういうふうなことが規定をされたところでございます。また、それと他に併せまして、月に1回、課長等による在庫の確認、これを台帳で確認して記載しなさいと。そういうふうな指示が出されたところでございます。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 内容については私もよく分からなかったもんですから。とにかく、たかが切手でございます。しかし、そういうことが全体に波及してくるんじゃないかと思いましたもんですから、最後にこのことを申し添えておきます。 今度は、次のいじめの問題に入りたいと思います。実は、滋賀県の大津市で中学2年生の子どもが自殺に追い込まれたということで、いじめ問題をどのように分析されているかということでございます。いじめ問題と自殺との関連性はなかったと大津の教育長が言われて、大変問題となりまして、委員長は襲われてけがまでされたということで。このことについて、どのように受け取られたでしょうか、お尋ねします。
○議長(
池永幸生君) 高村教育長。
◎教育長(高村秀夫君) いじめ問題については、本当に今日本国中で、全国で自殺等が起きてまして、非常に心を痛めているところです。 その前に、学校の役割をちょっと話をしてみたいんですけども、当然学校は勉強をするところであるんですけども、私はもう一つは
子どもたちの社会性を育てるところ、非常に重要じゃないかなと思っているわけですね、集団生活ですので。それから上級生、下級生、いろんな関わりの中で育てていくという役割があるんじゃないかなと思っております。そういう中で、子ども同士のいろんな関わりの中でこのようないじめの事案というようなのが出てくるわけですね。 まず最初、いじめって本当に、すぐいじめ、いじめとなってきますけども、いじめの定義というようなのがありますので、少しお話させていただきたいと思っています。文部科学省が平成19年に出したいじめの定義というのがあります。それによりますと、要約しますと、いじめはいじめられた児童生徒の立場に立って行うものとするという言葉があります。それから、いじめとは心理的、物理的な攻撃を受け精神的な苦痛を感じているものとすると。なお、起こった場所は学校の内外を問わないという、こういう定義があるわけですね。これからいきますと、やっぱりいじめというようなのはいじめられた側の児童生徒の立場に立って行うということになってくると、いじめられたという訴えがあればそれもいじめとしてきちんと捉えていかなきゃならないというふうに捉えているところです。 このようなどこにでも起こり得る問題であるんですけども、起こってはならない自殺問題だと思っております。 お尋ねの、大津市の中学2年の男子の自殺したことにつきましては、実はこの男子の自殺は昨年の10月自殺を行っているわけですね。それから9か月をたった7月4日に新聞で報道されたわけです。その新聞の報道が、「自殺の練習を強要」という見出しなんですね。これが非常に大きなインパクトがありまして、いじめに対する認識が非常に強くなったわけです。その中の
教育委員会の見解ですけども、教育長が見解を述べられると思いますけども、そこで言われたのは、新聞には教育長は、いじめの存在は認めたが、一貫していじめと自殺の因果関係は判断できないと主張しているというふうに書いてありました。新聞によるとですね。ここの、私はいじめと自殺の因果関係というようなところが非常に難しいんじゃないかなというふうに思っております。いじめには被害者と加害者が当然いるわけで、それぞれの言い分といろんな主張があると思いますけども、そこにはやっぱり刑事事件として警察が入って捜査をすることもあるでしょうし、最終的には判断ができない場合には裁判となって争うということになってきます。教育長がいじめと自殺の因果関係を判断できないというコメントを出されたけども、これに対してはやっぱりそこでもし本市で起こった場合に、因果関係があるというまで判断できるのかと言われると、私は非常に難しいんじゃないかなというふうに思っております。どこがこの事例から大きな問題になってきたかといいますと、問題点が3点あると思いまして、1点は、いじめられているのも先生も目撃していたという記事があるんですね。つまり、いじめられたということ、いじめがあっていたというのは教員も認識を、見たけどもいじめというまでに学校全体として捉えきれなかったというところ、つまり早期発見・早期対応ができなかったということが一つの大きな課題だと思います。 それから2点目は、自殺があったあと生徒への
アンケートが実施されてるけども、その
アンケート実施に対して、学校がその事実というようなのを隠していたんじゃないかなと。つまり隠ぺいしていたんじゃないかなということで、学校及び
教育委員会が隠ぺい体質があるということで大きく批判をされているところだと思います。 それから3点目は、この事案に対しても関係機関との連携、これができていなかったんじゃないかなと。つまり警察とまた連携をすること、または市長部局と連携をして第三者による調査委員会を立ち上げるなりいろんな対応があったんじゃないかなと思いますけども、そのような連携ができてなかったところに問題が大きくなってきたんじゃないかなというふうに捉えております。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 今、説明がありました。いじめは見ていたけども先生がいじめと感じなかった。また、隠す、隠ぺいがしてあったんじゃないかということです。また、関係機関との相談、そういったことを怠っていたんじゃないかということです。いろいろと私もこの問題について聞きますと、まだまだいろんな問題がある。いじめた側の家庭の問題もある、いろんなことで隠さないかんこともあったということで聞いております。 次に入りながら、この今言われた三つの問題も取り入れてやっていきたいと思います。文科省で全小中学校でコミュニティスクール導入を促しています。しかし、なかなか対応ができてないのが多いということで新聞にも載っておりました。昨日、来海議員の質問の中で、合志南小学校が取り入れているというような話を聞きました。このコミュニティスクール、文科省のあれですけども、地域民営学校で学校運営の採決機関と位置づけられているということです。学校内で採決機関として入っていかれるということで、そういう問題があってなかなか閉鎖性があるということでありましたが、合志南小学校では、このコミュニティスクールが導入されていると思っていいんですか。ちょっと回答をお願いします。
○議長(
池永幸生君) 上田
教育審議員。
◎
教育審議員(上田陽一郎君) 地域に開かれた学校づくりということで、今おっしゃいましたコミュニティスクールというのがございますけれども、端的に言いますと、訪問者や地域の目がまず学校に向くということ。そして、子どもへの教育に関心をもっていただくということが一番大事かというふうに思います。また逆に、
子どもたちが地域の方々を知る、そうしたところでお互いに交流の機会が増えるというのも大事になるんではないかというふうに思います。 合志版のコミュニティスクールというのは、学校運営協議会というのは設けませんので、教職員の人事等についての意見を申すということはありませんけれども、それでも今言いましたような相互の交流が大いにできるようにということで導入をして、合志南小学校もその先進的取り組みを行ったということです。 結果的には、地域の方がいろんな行事とかに参加していただく、学習支援もしていただく。そうしたことで学校の教育活動が充実して、
子どもたちが本当に学校楽しいと思うこと。今日は一日楽しかったな、充実して帰れる。そういった毎日を送ることができれば、やはり
子どもたちのいじめ問題あたりも少なくなるんじゃないかなということで、コミュニティスクールはそうした面でも効果があるんじゃないかと考えております。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 文科省が言ってるコミュニティスクールじゃなくて合志版のコミュニティスクールということですね。確かに今おっしゃいました地域の方々と触れ合う、そういう機会をつくっていって学校は楽しいなという感じになります。そういったことで、やはり学業にもそれが役に立つんだと思いますし、後からまた申しますけども、本当に南小学校はいじめが少ない学校ですね。県に出してあるトータルを見ると、確かに少なくなっています。 もう一つ、西合志南小学校でボランティアがずっと進んでおります。あそこももうやがて6年か7年になると思います。上須屋の方、須屋の方、いろんなことで地域の方々が見守っていらっしゃいます。そのことに対して、学校側は感謝の会、年間に3回ぐらいその地域を見回っている方々を学校に来ていただいて朗読の問題、私が行きました時にはコーラスを聞かせる。また他にもいろいろと取り入れてるという話を聞きました。やはりここでも、やはりいじめは少ない学校だなと思いました。その辺、何か報告受けられておりますでしょうか。西合志南小学校の問題です。
○議長(
池永幸生君) 高村教育長。
◎教育長(高村秀夫君) 今議員がお話がありましたように、私もやっぱり学校と地域の方が一体となっていろんなことに取り組んでいただいてると。たくさんの方が学校に来られる。学校も情報を学校だよりであるとか、いろんな方で情報を提供されている。そのことに対して、地域の方が学校の教育内容を把握して、安心して学校を見てもらっているという形で、非常に、今学校の名前は合志南小学校、西合志南小学校の名前が出てきましたけども、非常に今そういう関係で地域と学校が一体になって子どもを育てていく環境ができているというふうに、私もそういう自覚をしておりますし、大変喜びに思っているところです。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 私、あまり小さい字が見えないもんですから拡大してきましたけども、施策、マネジメントシート、この中で書いてあることが、問題行動、いじめ、暴力を起こした児童生徒の数というのが4名と書いてあるわけですね。今言ったように、いろんな学校で少ないですと今言い方をしましたけども、少ないじゃなくて4人って書いてあるんですね。ということは、他はどんな見ても4件しか起こってないという感じがするわけです。それは内容はよく分かりますけども、この4名ということは不登校の未然防止と解決を図るために、これに書いてあるあれですよ。いじめ・不登校対策委員会の開催や学校関係機関との連携を強化する委員会メンバーで開催されていると。不登校委員会が開催されていると書いてあります。年に何回ぐらい開催されるんでしょうか。
○議長(
池永幸生君) 上田
教育審議員。
◎
教育審議員(上田陽一郎君) お答えします。いじめ・不登校対策委員会というのは、各学校にも組織してございますけれども、合志市としても設置しておりますのが本市のいじめ・不登校対策委員会で、これは5月、10月、2月の年3回実施をしております。構成メンバーですけれども、小中学校の校長代表が1名ずつ、それから各学校のいじめ・不登校担当者が10名になります。それから適応指導教室の相談員が3名おります。それにスクールソーシャルワーカー、子育て支援課の家庭児童相談員、それから
学校教育課ということで入っておりますので、総数20名で組織をしているところです。 主な協議内容ですけれども、いじめ・不登校問題の現状を情報交換し合うということ、あるいは具体的な対策とか学校への働き掛け、それから解決のための学校、家庭、地域、それから関係機関の連携、協力というのを話しております。 それから、この3回の会では、必ずその後に中学校区ごとにまた分かれまして協議も行って、より丁寧な情報交換を行って小中学校の連携というのも図っているところです。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 今お答えになりましたように、大変20名でですか、年間3回あるし、また中学校でもやっておられる。いろんなことで細部にわたっての会議でございます。大変でございますでしょうけども、よろしくお願いをいたします。施策マネジメントの話を先ほど言いました。これで、我々はこれだけ見ながら、じゃあ合志市のいじめの実態が分かるかということなんです。 それで私は今日このいじめの問題に取り組んでまいりました。何回読んでもこれだけじゃ分からない。それで背景を見ることがこれではできないならば、やはり地域の人、少なくとも地域の
子どもたち、親御さんたち、そんな方の話を聞きました。それは、全然違うんです、数字が。これ何か何百人単位で話があるんです。いろいろとあります、それは。 熊本県の
教育委員会では、このいじめ対応の手引書を出しております。この中にはいじめを許さないとかいろんな形で入っています。約29ページにわたってあります。ちょっと中を抜粋して焼いてきました。この中に、チェックリストとして
アンケートによる調査等が行われておりますけども、手引きの内容は、いじめられたことがある子どもの学年別割合、誰からいじめを受けましたか、どんないじめを受けましたか、誰に相談をしましたかということでずっと載っております。その中に、
アンケート調査も入っておりまして、実は
アンケート調査による熊本県の調査結果が抜粋されました。小学校では2万1,811名、全校生徒の20%、中学校では7,060人、12.9%、高校まで入ってますけども、それは言いませんけども。そのように大変大きなたくさんのいじめがあっております。 本市では、去年県のいじめ
アンケートに、
子どもたちに
アンケート調査を行い、その内容は、いじめられたことがある生徒は、冷やかし、からかい、悪口、脅かし文句、嫌なことを言われる、仲間外れ、集団による無視をされる、軽くぶつかられたり遊ぶふりをして叩かれたり蹴られたりする、ひどくぶつかられたり叩かれたり蹴られたりする、金品をたかられる、金品を隠されたり盗まれたり壊されたり捨てられたりする、嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをさせたりさせられたりする、パソコンや携帯電話で誹謗中傷な嫌なことをされる、今でもいじめは続いているという、この
アンケート内容であります。この
アンケートの調査が本市では去年の11月施行されました。
アンケート調査の結果、合志市の
子どもたち5,500人おります。その中の15%、大体さっきのパーセントと似てるんですよ。決して離れてない、820人以上が何らかのいじめにあったことを、認知していることを分かりました。 そこで、施策マネジメント、この820名の中で先生方大変な苦労してその相談に乗ったり解決策をやってこられた。残った数が、繰り越しをされる数が4件であるということが分かりました。本当に、私は最初、このマネジメントを見た時に、大変なことが起こってると思いました。合志市の小中学校で学校の
教育現場では、いじめ問題を隠さないことが大事だと。
子どもたちがいじめられている、そういうことを見出し、見つけ、聞きつけ、いろんなことをする、そういうことを見抜くことがいい先生だということを念頭におきながら、そんな考えを今までは隠して、私のクラスにはいないわという感じだったと思うんですけど、もう絶対、私のこの合志市の小中学校には隠ぺい体質ではありませんと言われました。私は、
子どもたちの世界にいじめに遭ったこと、またいじめたことがないと言っている子どもは大変少ないと思います。遭っていないということは大変少ないと思います。あってよいとは言ってません。しかし、人間動物社会、いじめに遭うことが大変多いと思います。これから先、社会人になってもやはり通じていく。それを乗り越える力を付けることも学校の教育じゃないでしょうか。 岡山のノートルダム清心学園の渡辺和子理事長、私もこの間こんなことしよったら、たまたま家内が私に先生の本を持ってきました。「置かれた場所で咲きなさい」という本です。その中に、「人はどんなに厳しい峠でも乗り越える力を持っている。そして、苦しさを乗り越えた人ほど強くなれる」と書いてありました。
教育現場にとって悩ましい問題でありましょうが、
子どもたちの成長の上でいじめがなくなることはありません。決していじめゼロということはないと思います。それらを乗り越えられる、そういう力強い指導を合志で続けていっていただきたいと思います。 それから最後になりました。このお金かけてやってるマネジメントシート、もう少し分かるように制作できないでしょうか。これは要望として伝えておきます。 それでは、次の問題に入ります。少なくなってきました、済みません。市道の保全について、これは昨日木場田議員からも出ました。ある説明を聞きました。昨年の解決件数だそうです。百年ぐらいかかるんじゃないですか、解決するまで。誰も生きてないと思います。そんなことで、これいいんでしょうか。この市役所になった土地から税金を取ってる。10年以上のやつはもう返さなくてもいいと。こんな考え、私はおかしいと思います。私は泥棒ですかと言いたいです。役所の合志の職員は泥棒ですか。こんなことをしてね、そして売買して土地をもらって道路にしてる。それに対してまた地主から税金もらってる。だから、この年間に5人という解決、職員さん一生懸命やってられるの分かります。しかし、こういうことについては、やはり財政も使うべきです。これを今やって片づけておかないと、先々私は合志市の発展はないと思います。本当によく考えてください。開発もできないんですよ、こういう問題があれば。市長もこの間、南小学校の運動場の問題は最後の決断としてやられました。こんなことです、こんなことでもしてやっていくわけです。まして道路のことについては、もうちょっと真剣に取り組んでくださいよ。だから、いつまでやる。この問題はいつまでに片づける。この返事を頂きたいと思います。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。未登記の処理につきましては、昨日木場田議員にもご説明いたしましたけれども、できるもの、時間をかければできるもの、それから時間とお金をかけてもかなり困難なものというようなものがあると思いますので、その三つぐらいに分類いたしまして、できるものからやっていきたいというふうに思っております。できるものに分類されたものであっても、先ほど後藤議員にも申し上げましたとおり、新しく分筆図面を作る必要がございます。少なく見積もっても1件2、30万円の費用がかかります。そういう費用をかけてでもやっていかなければならないと思います。議員が言われるように、後々大きな費用、裁判費用等が必要になるとも限りませんので、未登記の処理につきましては、着実に進めていきたいと。いつまでというふうなことを言われましたけれども、できるものから順次やっていきたいというふうに思います。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) 今の担当者、その当時のことは分からないと思います。しかし、誰が原因をつくったんでしょう。このことを考えてください。だから、今日いつまでと言いません。市長、是非指示してください。いつ、こういうことをやりなさいという指示をしてください。よろしくお願いします。時間がないので、これくらいにします。 それから、私が23年度の12月
一般質問で行いました、やはり都市計画、開発については、先ほど市長が言われました財政がかかります、道路問題についてもそうです。しかし私は以前申しましたのは、開発行為のときにフリーハンドで都市計画、市で道路計画をしてください。そしてそれを図面化してくださいと言いました。その当時の部長は、市長からもそのことは言われておりますという返答でした。本当に市長から言われてあれば、私は何らかの計画を今されてると思うんですけども、お答えください。
○議長(
池永幸生君) 米澤
建設課長。
◎
建設課長(米澤俊一君) お答えいたします。昨年4月、市で策定いたしました合志市重点区域土地利用計画の飯高山、群山南部地区におきましては、今後開発を入れていくというような計画の中で一本道路を入れて、その計画に応じた開発を誘導するというような計画で進んでいるところでございます。 以上でございます。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) それは図面化して、どこかで閲覧できるようにしてあるんですか。それとも開発行為のときにそれをゼネコンに見せてこういう計画がありますと、ここには9メーター、また10メーター、そういう計画をしてありますと。それでこれに協力して開発をやってくださいということを言えるような形にしておかないと、私はできないと思います。 もう時間がありません。次に入ります。 次は、新エネルギー対策です。今の政界、どういうことになっていくのか全然分かりません。とにかく我々としては原発依存度がどういうふうに考えていかなきゃいかんのか。代替発電があれば、それはもう原発ゼロでもいいでしょう。しかし、いろんなことを考えながら合志市の発展のためにどのようにしていったらいいか、これは市長がお考えだと思います。市長、ご答弁をお願いします。
○議長(
池永幸生君) 荒木市長。
◎市長(荒木義行君) メガソーラー、新エネルギーの前に、今道路の話がありました。ちょっとだけ説明させてください。 1か所は、市街化に編入をするという形で今県と協議を開始したところですね。そのための必要条件として、道路をつくる。これは官でつくらないとできないということが必須条件ということになるんですね。それと、例えば尾方議員がお住まいの須屋地区、ここの私は開発の規制を少し逆に遅らせたいと思ったんですね。というのが、このまま開発業者がどんどんどんどん地区計画が開発可能地域という指定をしてあるもんですから拒否ができないんですね。そうすると、住宅がはりついた後にまた道路をつくり直すという二度手間の馬鹿な行政の一番最たるものですけども、こういったやり方がどんどんどんどん踏襲するもんですから、しかしそれもできないんだそうですね、行政の作為のことになってしまいます。ですから、これからやるものに関してはその二度手間にならないというのが教訓として生かして行きたいというふうに思ってます。 この新エネルギー、メガソーラー、実は今日、給食センターの質問がありました。その中で、私は実は答弁をしなかったんでありますけれども、ここだけではなくて、屋根貸し、屋根の上にソーラーを、これを事業としてやっていけないかという形である企業に提案をいたしております。行政の屋根だから行政が利用するためにつくると言ってもですね、売電ができないんですね我々は。あくまでも買うというだけですから、売電事業として捉えていくなら新しいソーラー事業という形でやっていくし、そうすればうちは賃料が入ってきますので、こういったのが費用対効果で貸した方がいいのか、自前でつくって使った方がいいのか、そういうのも並行して研究しなさいという形で指導をいたしております。 それと併せて個人住宅、これは屋根の上にソーラーを付ける、これは政策としては是非続けていきたいというふうに思っております。国がどうなっていくかちょっと分かりませんけれども、できればこれは多分国も県も引き続き続けていくんだろうというふうに思いますので、一緒にやりたいと。また、企業として土地を、うちは農地は、これのメガソーラーの用地には使えません。ただし、今開発可能地域というところに2、3の相談は来ているという報告は聴いております。できればそういった民間の土地、また民間の情報があれば積極的に働き掛けをしていきたいと。それは施策の一つとして捉えていきたいというふうに思っております。
○議長(
池永幸生君) 尾方議員。
◆8番(尾方洋直君) よく分かりました。代替エネルギー、それについてやはり取り組んでいかなければならない。しかし、合志市にはなかなかそれ他では考えられないと思います。だから、一つ今あるようなこんなファンドを使ったようなメガソーラーの施設もできるわけですね。いろんな手があると思います。今のうちにやはりそういったことを手掛けていかなければならない。そのようなことで、是非合志市の経済発展、財政確立という面でやっていってもらいたいと思います。 それでは、これで質問を終わります。一番最後になりましたけど、ありがとうございました。お世話になりました。
○議長(
池永幸生君) これで、尾方洋直議員の質問は終了しました。 ――――――○――――――
○議長(
池永幸生君) 本日の最後は、休会についてお諮りします。 明日20日は、議事整理等のため休会にしたいと思います。これに異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
池永幸生君) 異議なしと認めます。したがって、明日20日は休会とすることに決定しました。 次の会議は、9月21日の午前10時から開きます。 以上で、本日の予定は全て終了しました。ご苦労さまでした。 午後3時05分 散会...