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平成29年第4回定例会(第5日目12月21日)

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  1. 霧島市議会 2017-12-21
    平成29年第4回定例会(第5日目12月21日)


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    平成29年第4回定例会(第5日目12月21日)             平成29年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成29年12月21日(第5日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │議案│霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正について   │      │ │  │110 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │2 │議案│霧島市職員の給与に関する条例の一部改正について    │      │ │  │111 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │3 │議案│霧島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一│      │ │  │112 │部改正について                    │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │4 │議案│訴えの提起について                  │      │ │  │113 │                           │      │
    ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │5 │  │一般質問 下深迫孝二君(210ページ)          │      │ │  │  │      ・中山間地域の活性化について       │      │ │  │  │      水害対策について            │      │ │  │  │      国分中央高校について          │      │ │  │  │     仮屋 国治君(223ページ)          │      │ │  │  │      ・四つの基本方針と公約6か条について   │      │ │  │  │      ・第二次霧島市総合計画について      │      │ │  │  │      都市計画マスタープランについて     │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    15番  中 村 正 人 君     16番  仮 屋 国 治 君    17番  松 元   深 君     18番  池 田 綱 雄 君    19番  厚 地   覺 君     20番  新 橋   実 君    21番  植 山 利 博 君     22番  池 田   守 君    23番  下深迫 孝 二 君     24番  蔵 原   勇 君    25番  前川原 正 人 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長   新 町   貴 君   議事調査課長     冨 永 博 幸 君  議事グループ長  德 留 要 一 君   書    記     原 田 美 朗 君  書    記   川 野 洋 也 君   書    記     郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長  中 重 真 一 君   副  市  長    山 口   剛 君  副  市  長  内   達 朗 君   総 務 部 長    塩 川   剛 君  企 画 部 長  満 留   寛 君   市民環境部長     久 保 隆 義 君  保健福祉部長   越 口 哲 也 君   農林水産部長     川 東 千 尋 君  商工観光部長   池 田 洋 一 君   建 設 部 長    島 内 拓 郎 君  上下水道部長   堀 切   昇 君   総務部参事兼財政課長 山 口 昌 樹 君  総 務 課 長  橋 口 洋 平 君   隼人地域振興課長   平 原 一 幸 君  企画政策課長   永 山 正一郎 君   地域政策課長     西   敬一朗 君  市民活動推進課長 中 馬 吉 和 君   環境衛生課      出 口 竜 也 君  林務水産課長   川 東 輝 昭 君   耕 地 課 長    西 元   剛 君  商工振興課長   谷 口 隆 幸 君   観 光 課 長    八 幡 洋 一 君  建設施設管理課長 仮屋園   修 君   土 木 課 長    猿 渡 千 弘 君  都市計画課長   柿 木 安 長 君   水道工務課長     寺 田 浩 二 君  教  育  長  髙 田 肥 文 君   教 育 部 長    花 堂   誠 君  教育総務課長   本 村 成 明 君   国分中央高等学校   山 下 広 行 君                       事務長 6.会議のてん末は次のとおりである。              「開 議  午前10時00分」 ○議長(中村正人君)  これより本日の会議を開きます。お手元に配付しました議事日程に基づき,会議を進めます。これより議事に入ります。日程第1,議案第110号,霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正についてから,日程第4,議案第113号,訴えの提起についてまで,以上4件を一括し議題とします。これより質疑に入ります。1名の議員より質疑の通告がされておりますので,発言を許可します。まず,25番,前川原正人議員。 ○25番(前川原正人君)  議案第113号,訴えの提起について,質疑をさせていただきます。この報償費の返還の理由につきまして,平成25年から平成28年にかけて9回に渡り同一の個体を複数回使用し,虚偽の交付請求を行い10万8,000円の報償費を受けたということで,今回提起をされているわけです。シカやイノシシにつきましては,尾,両耳,個体写真の証拠品の提出を求めて確認をすることになっていると思うのですが,9回に渡り同一の個体を複数回使用したということですが,具体的な説明を求めておきたいと思います。 ○農林水産部長川東千尋君)  有害鳥獣捕獲報償費の交付に当たりましては,霧島市有害鳥獣捕獲報償費等交付要綱第3条の規定により,捕獲者は,捕獲実績報告書鳥獣種別ごとに定めた捕獲個体の一部と,個体写真を添えて提出するよう定めております。今回,訴えの提起を求める方につきましては,平成25年から平成28年に掛けて本市に捕獲実績報告を行っていたイノシシ6頭,シカ3頭の実績報告に,過去に使用した写真を再度使用し捕獲実績報告を行ったと考えられるものでございます。本市と致しましては,この方に対し,これまで数回に渡り聴き取りを行うとともに,文書にてすでに交付した10万8,000円の返還を求めてまいりましたが,結論が得られないことから,訴えの提起について今議会にお諮りするものでございます。 ○25番(前川原正人君)  今回,霧島市有害鳥獣捕獲報償費等交付要綱実績報告として,証拠品を添えて市長に提出し,証拠品の確認後は,これを焼却するものと規定をされているわけですが,その確認ということも含めて確証を得ているという理解でよろしいわけですか。 ○農林水産部長川東千尋君)  証拠品の提出につきましては,写真と共にしっぽ,耳などの現物を提出していただきますが,その都度焼却いたしますので現存しておりません。現在,私どもが判断しておりますのは,残された写真について,写真が虚偽のものであるという判断から,交付要綱に照らし,返還を求めているということでございます。 ○25番(前川原正人君)  この訴えの提起の内容を見てみますと,平成25年は1万2,000円,平成26年は9万6,000円,合計10万8,000円という内容になっているわけです。逆から考えますと,不当利得返還に係る問題を,市が市民に対して訴訟を起こすことになるんですが,証拠品の尾や耳が確認後,焼却されているとおっしゃいました。物的証拠がない中で,個体写真のみで訴えるわけですけれども,耐え得ることができるのかという懸念があるのですが,その辺についてはどうなんでしょうか。 ○農林水産部長川東千尋君)  先ほど申しましたように,写真が虚偽のものであるかどうかというところが一つの大きな争点になろうかと思います。私どもが見て,あるいは第三者の委員会も立ち上げて確認をしていただきましたが,この写真は以前出した写真と同じ個体であるという判断に至っておりますので,そういったことから,それが虚偽のものを提出したということであれば,これは先ほど申しましたように,交付要綱に違反していると。この報償費の交付要綱に照らして違反しているということで,それを基に返還を求めるという形を取ってまいりますので,その写真が虚偽のものであるかどうかを私どもとしては主張して争っていくことになろうと考えております。 ○議長(中村正人君)  以上で,通告による質疑を終結します。ほかに質疑はありませんか。               [「なし」と言う声あり]  以上で,質疑を終結します。続いて委員会付託であります。日程第1,議案第110号,霧島市長等の給与等に関する条例の一部改正についてから,日程第4,議案第113号,訴えの提起についてまで,以上4件については,お手元に配付しております付託表のとおり,所管の常任委員会に付託しますので,後ほどご覧ください。お諮りします。付託表に誤りがあったときは議長において処理することに御異議ありませんか。               [「なし」と言う声あり]  御異議なしと認めます。したがって,そのように決定いたしました。次に日程第4,一般質問を行います。23番,下深迫孝二議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○23番(下深迫孝二君)  23番,市政会,下深迫でございます。ただいま,議長の許可を頂きましたので先に通告を致しました3点について質問を致します。その前に先の11月19日投票の霧島市議会議員選挙におきまして多くの市民の皆様方の御支援を頂き,霧島市になりまして4期目,旧国分市時代を含めますと6期目の当選をさせていただくことができました。後援会を始め多くの市民の皆様に心から御礼を申し上げますとともに,選挙期間中にお約束申し上げましたとおり,この4年間を全力で取り組むことを,改めましてここにお誓い申し上げます。また,中重新市長におかれましては大変厳しい選挙戦を制し見事に当選されました。心からお祝い申し上げます。六つの公約を掲げておられるようですが,本市の現状を語る上で深刻な問題の一つとして,上場地域下場地域の問題がございます。1市6町が合併をして丸12年,国分隼人地区に人口が集中し,中山間地域である周辺部は過疎化に歯止めが掛かりません。お住まいの方のほとんどがお年寄りという,いわゆる限界集落が増え,そう遠くない将来,消滅集落という問題にも直面するかもしれません。中重市長には,中山間地域にも是非,足を運んでいただき現状をしっかり把握して,市政運営に取り組んでいただくことを強く要望するものでございます。それでは質問に入ります。第1点目に中山間地域の活性化について質問します。先ほども触れましたが,国分隼人の下場地区に人口が集中し周辺部においてはどんどん人口減少が進み,まちづくりや村づくりにも影響が出ています。移住定住策補助金制度は十分理解しますが,それ以外にどのような考えを中重市長はお持ちでしょうか。そこでお伺いします。一つ,人口減少の対策について見解をお伺いします。二つに,中山間地域の市道,林道,農道等の管理は十分か伺います。三つに,中山間地域簡易水道等について高齢化が進んでいく中で市民の生命を守るという観点からどのように考えるかお伺いします。四つに,ふれあいバスの運行の現状をどのように捉えるか伺います。大きな第2点目に,水害対策について質問します。昨年の台風により住宅や温泉などが浸水被害を受けた隼人地区京セラ国分工場前交差点及び国分市街地等排水対策が急務であると考えます。先の議会でも質問しておりますが,その後の取組について伺います。大きな3点目に国分中央高校について質問を致します。議員と語ろかいで広報広聴常任委員会の皆様方と語り合った生徒の中からの話で,小畑農場で使用している農機具等の相談があったとの報告を受け,文教厚生常任委員会現地調査を行い本会議での報告をしたところです。前市長におかれては9月議会で一部補正予算を上げていただき一部改善したとのことでしたが,そこで伺います。一つ,古い農機具等の更新に対する新年度予算措置の状況を伺います。二つ,実習地の排水対策やトイレの改修等の予定を伺います。以上,壇上からの質問を終わりますが,質問席からの再質問をお願いして終わります。 ○市長(中重真一君)  下深迫議員から3問につきましての御質問がありました。2問目については私が,3問目については教育委員会が,その他については関係部長が答弁いたします。2問目の水害対策について,お答えします。近年,梅雨前線豪雨や異常気象による集中豪雨など記録的な大雨が,全国各地で発生しており,本年7月には福岡県と大分県を中心とする九州北部で甚大な被害が発生しました。本市におきましても,豪雨時に冠水などが発生している状況がありますので,私の公約にも掲げておりますとおり,早急な排水対策を進める必要があると考えているところです。このような中,国分地区につきましては,長年の懸案でありました旧生協病院前の県道を横断する排水路の増設工事に着手しており,隼人地区につきましては,新たな排水機場の整備に必要な事業用地の取得などを進めているところであります。今後におきましても,現在行っている事業の早期完成に努めるとともに,新たな補助事業の導入による,より効果的な雨水管理総合計画を策定し,水害対策に取り組んでまいります。 ○企画部長(満留 寛君)  1問目の中山間地域活性化についての1点目にお答えします。少子高齢化の進展による人口減少問題は,本市のみならず全国共通の重要な課題であります。本市では,これまで中山間地域住民の皆様の安心・安全な暮らしを確保するため,道路や公園,観光施設,物産館の整備による交流人口の拡大を図るとともに,子育て支援センター放課後児童クラブ運営による子育てしやすい環境づくり,元気なふるさと再生集落への集落支援員の設置やマンパワー支援事業によるボランティア団体の派遣など,様々な施策に取り組んでまいりました。特に,本市の均衡ある発展を図り,活力に満ちた地域づくりを推進することを目的として,移住定住促進に取り組んできたところであり,移住相談窓口を経て中山間地域へ移住された方は,1,375人にのぼります。また,移住定住施策子育て支援などの充実による出生率の向上に加え,若者の定住化策等の推進による人口増加対策を講じることにより,2060年に,目標人口13万人を実現しようとする,霧島市ふるさと創生総合戦略を策定しており,この総合戦略に基づき,全国各地に霧島市の魅力をPRすることや移住を検討されている方へのきめ細かな支援,移住体験研修事業空き家バンクの実施などの取組を通じて,幅広い世代の中山間地域への移住定住を図っているところであります。今後さらに,交流人口移住者人口の拡大を図るために中山間地域における移住者の受入体制づくりや地域との橋渡し役となる移住ナビゲーターの育成など,地域と協働しながら中山間地域の活性化に努めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  1問目の中山間地域の活性化についての2点目にお答えします。市内には,現在2,434路線,延長約1,607㎞の市道があり,補修,修繕,草払い等が必要な箇所は,職員と公益社団法人霧島シルバー人材センターへの年間委託によるパトロールを通じて把握するよう努めており,緊急性のあるものについては早急に対応しております。また,豪雨や台風等の直後には年間委託している市内の建設業者が,路面や側溝の清掃,支障木伐採作業を含むパトロールを通じて速やかに対応することで通行の安全を確保しているところです。なお,中山間地域におきましては,人口減少や住民の高齢化によって手が行き届かなくなった集落外の草払いについては,シルバー人材センターや市内の建設業者に計画的に委託しております。次に,林道は,延長が約181㎞で,維持管理につきましては,利用者が安全に通行できるよう適時巡回を行っているところであり,豪雨や台風等による災害調査及び倒木処理などについては,規模に応じて業者委託を行いながら早期の対応に努めております。なお,草払い等につきましても各路線の状況を見ながら実施しているところです。次に,農道は,延長が約475㎞で,農道等の軽微な補修・修繕につきましては市民の皆様から数多くの要望をいただいており,その都度,対応が可能かどうか判断し,補修・修繕を行っているところです。農道等の草払いにつきましては,地権者や地域住民の協力により管理していただいている路線や多面的機能支払交付金事業等補助事業を導入した共同作業により実施している路線もあり,幹線農道の樹木伐採等の緊急性を伴うものについては,業者委託による早急な対応を行っております。人口減少と住民の高齢化が進行する中山間地域においては,地域の生活を支える上で市道,林道,農道等の管理が重要な課題でありますことから,今後も住民の皆様の御協力を頂きながら限られた予算の中で,適切な維持管理に努めてまいります。 ○農林水産部長川東千尋君)  次に3点目にお答えします。市民生活の中で,安全で安定的な飲料水の確保につきましては,最も重要なことと考えております。御質問の中山間地域における,水道法が適用されない小規模な簡易給水施設につきましては,合併以前に旧市町におきまして,様々な国,県の補助事業等を活用し,給配水施設を整備してきたところであり,この施設の管理,運営につきましては,地域の受益者の方々で行っているところであります。このような中,整備から相当の年数が経過していることから,施設の老朽化への対応や水源の確保に必要な取組に対し,本市としましては,補助制度を設けて施設の維持に必要な支援を行っているところであります。今後,施設の更なる老朽化による維持管理コストの増加,受益者の減少や高齢化に伴い,管理,運営が更に困難となることが想定されることから,今後におきましても,関係各課と連携を図りながら適宜対応をしてまいりたいと考えております。 ○企画部長(満留 寛君)  次に,4点目にお答えします。ふれあいバスは,民間の定期路線バスが運行していない地域や極端に路線バスの運行便数が少ない地域を中心に交通弱者等の移動手段を確保するため,民間のバス事業者に運行を委託し,平成20年度から市全域で本格的な運行を行っています。運行開始後は,利用実態等の分析・検証を行いながら,市民の皆様の行動特性等に配慮した運行に取り組んでまいりましたが,人口減少や過度のマイカー依存などの要因から,利用者数は年々減少傾向にあり,それに伴い,ふれあいバス運行に係る市の財政負担額も増加傾向にあります。このような中,本市においては,将来にわたり持続可能な地域公共交通ネットワークを構築すること等を目的に,平成28年3月に霧島市地域公共交通網形成計画を策定しており,昨年度は本計画に基づき,地域住民の皆様との意見交換を行いながら,ふれあいバスのサービス見直しに着手し,旧町界を越える路線や地域特性を考慮した地域拠点間を結ぶ路線の設定や医師会医療センターへのアクセス改善に取り組み,一部の地域においては,ふれあいバスからデマンド交通に移行するなど,大幅な見直しを行い,本年10月から見直し後の形態による運行を開始したところです。今後,啓発チラシ広報誌等を活用した利用促進にかかる取組を行い,利用状況を注視しながら,利用者ニーズなどに応じた必要な見直しを随時行ってまいりたいと考えております。 ○教育部長(花堂 誠君)  3問目の国分中央高校についての1点目にお答えします。国分中央高校園芸工学科の実習地である小畑農場につきましては,今年2月の第22回議員と語ろかいでの本校生徒による意見をきっかけに,文教厚生常任委員会所管事務調査による現地調査や質疑を経て,五つの御提言を頂きました。教育委員会では,この提言を真摯に受け止めるとともに関係者から意見聴取を行うなど,様々な観点から協議を重ねた上で,平成30年度当初予算におきましては,野菜や草花用温室等の修繕や管理機の購入などに要する経費の計上を検討しているところでございます。次に,2点目にお答えします。実習地の排水対策につきましては,大雨により農場周辺の河川が増水しますと,実習地の一部が浸水するおそれがあると考えられますことから,河川の管理者である県に対し,浚渫の要望を行ってきたところであります。このような中,今年8月には県による浚渫が終了したとのことでございますので,今後は,大雨時における排水の状況を注視してまいりたいと存じます。なお,トイレの改修等を含む実習棟の整備につきましては,議会からの御提言を踏まえ,農場全体の中短期計画を作成したことから,まずは,実習棟の整備を喫緊の課題として,計画的に取り組んでまいりたいと存じます。 ○23番(下深迫孝二君)  まず,中山間地域人口減少対策についてから再質問させていただきます。今いろいろやっていることは,部長のほうから説明があったわけですけど,やはり,もう少し思い切った対策をとらないと,今までの状況でいって大して変わっていないわけですよ。移住定住策について千何名増えたとおっしゃるわけですけど,亡くなっていく方のほうが多いんです。ですから人口は減っていくんです。増えていくほうには追いついていないというのが現状なんです。中重市長,今度は選挙でもいろいろと回られて,本当に感じられたと思います。下場の元気のある人の一票も,上場のお年寄りの一票も重みは一緒なんですね。もう少し霧島市全体を見ていただいて,中山間地域にもう少し,本腰を入れていかないと10年経った今日,中山間地域にとっては,いいことは起こっていないのです。先ほどの質問でも上場,下場と言うなというようなものもありましたけれども,私は国分の上場です。今回,新人の方が8名になられましたので少し説明をしておきますと,川原地区,木原地区,本戸地区,塚脇地区,平山地区,私どもの上之段地区,これは旧国分市の上場地域です。学校はその中に,4か所は小さなものがあるわけですけど,辛うじて特認生制度を導入して,特認生のおかげで学校も成り立っているという状況です。市長のマニフェストを見させていただいたのですが,中山間地域のことはあまり触れていらっしゃらない。ですから,思い切った発想を出していただいて,中山間地域の活性化に力を入れていただいたら,もう少し均衡ある発展が取れるのではないかと思いますけど,市長は役所に来られて一月経っておりませんので,今回はそういう厳しいことは申し上げるつもりもないんですけども,感想としてどのようなお考えをお持ちか伺います。 ○市長(中重真一君)  霧島市には,議員が御指摘のように中山間地域がたくさん存在いたします。また,そのそれぞれの中山間地域がいろいろな特色を持っているわけでございまして,各中山間地域それぞれの強みをまた,いろいろな資源を持っております。そういった資源を生かしながらどういった対策が取れるのか,人口減少又は定住についてどういった対策が取れるのか,市と地元としっかりと連携を取りながら,話をしながらこれから取るべき対策を取っていくことが必要だと感じております。 ○23番(下深迫孝二君)  国分隼人の下場については,市がお金を掛けているわけではないんですよ。民間開発で住宅も建っていますし,「来るな」と言っても便利のいいところに住むわけです。まずは,小学校,中学校が近い,そして,買い物が近い,病院が近いといったようなことで,皆さん街の中に集中して住宅等も建てておられます。市にとっては固定資産税等がたくさん入ってくるから有り難いことなんですが,今言ったように職員の皆さん方も今まで10年間やってきて,こういうふうに落ち込んで来ているんだということを,しっかりと受け止めていただいて,今までより変わったことも,発想的に取り入れていかないといけないと私は思っているんですが,企画部長,企画をされる一番の要の部長です。今までと同じことをやっていても変らないわけですよ。入ってくる人よりも亡くなっていく人のほうが多いということですから,思い切った発想で,企画部長,今どんなことを考えておりますか。こういう質問を出したということは,少なからず,マンネリ化した答弁ではなく,新しいことを言わないといかんなと寝ないで考えられたんだと思うんですけど,どうでしょう,企画部長にお尋ねします。 ○企画部長(満留 寛君)  中山間地域の活性化並びに[「ちょっと大きな声でお願いします」と言う声あり]人口減少対策ということでございますが,この自然減による人口減少の対策というのには,なかなか新たな対応,対策というものができていない部分もございます。ただ,先ほども答弁で申し上げましたように,中山間地域への移住定住ということで,地域政策課のほうにおきましては,いろいろ努力しながら対応しているところでございます。そういった中で,人口減少に歯止めが掛からない部分につきまして,減少していく地区自治公民館等への対応と致しまして,65歳以上の人口比率が5割を超える地区自治公民館につきまして,その中で地域活動が困難な状況になりつつある地区自治公民館5地区に対しまして,元気なふるさと再生集落と位置付け,集落支援員を配置しております。この集落支援員と地区自治公民館長の合同会議を毎年開催いたしまして,それぞれ活動報告を頂きながら,意見交換を実施しているところでございます。このような取組を行いながらそういった人口減少になった地区への対策というようなところも考えていかなければならないのかなと考えているところであります。 ○23番(下深迫孝二君)  いろいろ取り組んでいらっしゃるのは,私も長いことここに通っていますから分かっております。ただ,もう少し額に汗して,どうしたらこういうことができるんだろうというのが,ただ決まったものを横並びで流していっているというふうに受け取られても仕方のないのが,今の行政の在り方なんですよ。ですから,やはり,もっと市の幹部の皆さんが各地域に足を運んでいただいて,地域の特徴を生かしたとかと言うのは簡単なんですよね。だからもう少し,各部長,もう少し中山間地域に足を運んでいただいて,本当の生の声を聴き出していただいて,取り組んでいただくことを要望しておきます。中重市長になられてまだ1か月足らずですから,ここであまり厳しく申し上げても仕方がないことですから,今後の状況を見て,また質問をガンガンやらしていただきたいと思っております。それと市道,農道,林道については,逐次,整備もしていただきながら,やっていただいておりますけれども,こっちから連絡をしなくても,台風の後などはしっかり巡回をさせるということも大事だと思います。例えば,農道で造った,林道で造った,道路が完成した後に,今度は市道に編入していくといったような造り方を旧国分市でも相当されています。そうしたときに,一つ例を挙げますと,若駒学園から下に降りていく道路,林道を造るために市道だった道路をわざわざ林道に編入されているんですよ。市道のときは,草払いなどもできていましたけど,林道になったら林務水産課は予算が無いので思うようにできない。林道も完成してきているわけですから,これは,ぜひ,市道に戻していただきたいということを要望しておきます。そうでないと,今まで市道だったのを林道に格下げして,予算もなく草払い等も満足にできないというのでは,非常に困るわけですので,林道が完成して,林道につなぐための一つの入り口として,されたと思うんですけれど,また市道に戻していただけるように要望しておきます。それから,草払い等をシルバーの方や建設会社にお願いしていただいて,やっていただいておりますけど,先ほどの議員の質問でもありましたけれども,ひび割れした亀の子の背中のような道路も結構あります。延長も長いから一遍にはいかないんだというのも理解はしますけれども,例えば,役所の前とか,商店街のこういうところに亀の子の背中のような道路がありますか。ないんですよ。一部に限っては,きれいにされている。ただ,上場地域については,目の行き届かないところが多いわけですから,建設部長にお伺いしますけれども,やはり道路のパトロール隊,こういうものを立ち上げていただいて,定期的に巡回をしていただくこということが,私は大事じゃないかと思うんですよ。道路が壊れているところに車が落ちた,損害賠償の請求もくる。市が直接払わなくても保険で払うから痛みはないでしょうけど,それでは市の管理として不十分だと思いますけれども,パトロール隊みたいなものを作って,定期的に特に中山間地域には回していただくということはできないのか,お伺いします。
    建設部長(島内拓郎君)  確かに,議員がおっしゃったように,穴ぼこでタイヤが落ちてホイールを損傷したとか,そういう事故等がございます。また,職員のほうにも,一回現場に出たら同じ道ではなくて違った道を帰ってきて,順にパトロールするような心掛けをしております。それと台風時期におきましては,必ず巡視のパトロール用の黄色い車を出しまして,市民の皆様にも分かるような体制を取っております。 ○23番(下深迫孝二君)  パトロール車を出していらっしゃるというのは分かるんだけれども,台風が去って1か月も経って未だに回って来ないというときもあるわけですよ。さっきおっしゃったように道路の延長はものすごく長いわけですから,その全部を把握できないというのはあるわけです。そういう特別な場合は,班を二つ,三つ増やして回っていただくということは決して不可能なことではないと私は理解するんですが,仮屋園課長,あなたも発言したいという顔をしていらっしゃるようなので,どうぞ。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  ただいま議員のおっしゃられたように台風の後のパトロールにつきましては,1班で回りきれないことが多いですので,複数班を出して回るようにはしております。ただ,順番的にどうしても幹線道路から順番に入っていきますので,集落内の道路とかはどうしても後になってしまうこともございますが,努めて全部回るようにしております。それでパトロールの情報以外にも住民の方からの情報を頂ければ,速やかに対処するようにはしておりますので,情報のほうもいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○23番(下深迫孝二君)  決して,怠けていらっしゃるということを申し上げているんではないですからね。一生懸命,仮屋園課長も現場に走っていったり,やっていただいているということは,間違いないわけですので,この議場中ではっきりとそれを申し上げておきます。道路管理ができていないと事故が起こったりとか,いろんなこともあるわけですので,そこらを一つお願いしたいと思います。また,草払い等もこっちから連絡をしなくても,きちっと決まったときには決まったコースに掛かっていただくような手配もやっていただきたいということを,これも要望しておきます。次に,中山間地域の活性化の3点目に簡易水道の件がございます。合併しまして,簡易水道の数もかなり増えていると思います。私たちの地域もそうです。市に造っていただいて,地域が管理をしていくという簡易水道です。そういう中で,やはり高齢化が進んできまして,どうしても自分たちの手に負えない,その水源の元が便利な場所にあれば管理はできるんですが,そうでない場所も結構あるわけです。今後そのような水道等について,先ほども「受益者の減少や高齢化に伴い管理運営が更に困難になることが想定されることから,今後においても関係各位と連携を図りたい」という答弁を部長から頂きました。市の水道を引くには距離があり過ぎてお金が掛かり過ぎるといったような地域もあります。そのような水道があるところを今後,例えば,「市のほうで管理をしていただきたい」と申し出があったときには,市は受け入れていく考えがあるのか,それとも,あなたたちの地域の水道として使っているのだから年を取っても自分たちでやりなさいというお考えなのか,ちょっとそこらをお聴きしておきたいと思います。 ○農林水産部長川東千尋君)  中山間地域の小規模な給水施設につきましては,施設の老朽化でございますとか受給者の減少等から,議員がおっしゃいましたように,管理運営が難しくなってきている状況であろうと思っております。現在のところ,例えば,上水道区域に編入するといったようなことは,やはり多くの課題があることから,私どもとしては,国分地区の雑用水20か所程度につきまして管理をさせていただいているわけですが,そのような多くの課題を解決して上水道に持っていくというのは,なかなか早期の対応は困難であろうと思っているところでございます。内部でもいろいろと協議をしているところですが,そのようなことから組合でございますとか,地域の受給者の方々と関係課が今後も連携を図りながら市の補助制度,これまでも行っているそのような制度を活用しながら施設の維持管理に努めていくことが,やはり一番適切ではないかと考えているところでございます。 ○23番(下深迫孝二君)  水道局の部長もわざわざおいでいただいております。合併をして簡易水道を市の水道に編入と言いましょうか,換えた箇所は何か所くらいあるのか,全くないのか,まず,そこをお尋ねいたします。 ○上下水道部長(堀切 昇君)  合併後に簡易水道,集落水道等を水道事業で引き受けた件数でございますが,国分地区が2か所,隼人地区が1か所,福山地区が2か所で合計5か所でございます。 ○23番(下深迫孝二君)  できたらその場所,地域を教えていただけませんか。 ○上下水道部長(堀切 昇君)  地区につきましては,国分地区が後川内地区と芦谷地区の2か所,隼人地区につきましては,小田西地区でございます。福山地区におきましては,牧之原のほうですけど国師地区と福地の谷地区です。 ○23番(下深迫孝二君)  ということは,何か所かは編入をされていると水道部のほうに移管をされたという事例はあるわけですね。ということは,今後,そういう地域で管理が無理だと何とか市のほうでお願いしますという申し出があったときには,いろいろ検討もされるんでしょうけども簡易水道を市の水道として管理するということは,できるというふうに理解してよろしいですか。 ○上下水道部長(堀切 昇君)  水道事業につきましては,お客様の水道料金により運営を行う,独立採算ということを基本としている公営企業でございます。限られた水道料金の中で整備等をしていかなければならないと考えておりますが,今後,水道事業におきましては,節水型の社会,それと社会状況の変化により料金収入の減少,施設,設備の老朽化に伴う更新費用の増加等により財政状況等については,今後,非常に厳しくなるということが予想されております。このようなことから集落の飲料水等の生活用水等として,不可欠な集落水道等を継続的に維持することの重要性は十分理解しているところでございますが,水道事業への移管の要望等につきましては,水道法で規定される設備水準の確保や掛かる費用,これは受益者の方がお支払いなる水道料金,加入金など,あと,維持管理の条件等について,個別に検討して判断する必要があると考えております。先ほど申し上げました,5地区につきましては,単に引き受けたわけではございません。ここに至りましては,集落水道の水源の枯渇とか,水質がどうしても悪いということ,それと水道事業で行っております簡易水道が隣接した地区であったということから5地区を引き受けたということになります。 ○23番(下深迫孝二君)  いろいろ理由はお聴きいたしました。ですが今回,これから先,そういう地域はどんどん増えてくるんだということは市長,副市長,頭の片隅には置いておいてください。これから先,本当に,先ほども言いましたように,中山間地域の活性化策をどんどん打ち出していただいて,人口が増えてくればそういうことは問題ないわけです。現状でいけば,そういう地域もだんだん増えてくるんだということも頭に入れておいていただきたいと思います。次に,ふれあいバスの件で少しお尋ねします,随分,改善策は考えていらっしゃるようですが,やはり合併してもう12年なんですね。例えば,福山から国分に来る,あるいは溝辺から国分に来る。霧島から国分,霧島の場合は,電車が通っておりますから,何とか救われているのかなと思うんですが,やはり集落内を回っているバスだけでは,合併前であれば地区内だけでもいいわけですよ。だけれども,合併して1市6町が一つになったわけです。当然,お金も掛かる話です。路線バスの乗り継ぎなど,いろんなことを考慮されてということなんだけれども,もっとスピード感を持ってやっていただかないと12年経ってもまだ,地域間をつなぐふれあいバスも走っていない。合併特例債というのは,例えば,橋を造ったり,庁舎を造ったりとかそういうためだけに使うのではなくて,地域間をつなぐもの等についても使えると,道路等についてもそういったような記憶があるんですが,やはりもう少し,合併をして,みんなが利益を受けられるというやり方でないといけないんだと私は思うんですよ。特にふれあいバスの件,いつ頃までに,この合併したまちをつなぐ一つの路線ができるといったような計画をお持ちなのか,やはり期限を切ってやらないとだらだらやったのではいつまでたってもできないというのがあるわけです。もう一回,お聴かせください。 ○地域政策課長(西敬一朗君)  先ほど答弁でも申し上げましたとおり,ふれあいバスにつきましては,地域内のそれぞれの集落から地域の拠点へお連れするということを主眼に運行しているバスでございます。ふれあいバスで地域の拠点までおいでいただけると,例えば,JRとか路線バスとか,この路線バスが議員がおっしゃる各地区の拠点から隼人,国分につないでいるバスでありますけれども,こちらのほうに乗り換えが必要になりますけれど,乗り換えをしていただければ,おいでいただけるということを念頭にふれあいバスは,そのダイヤ等を考えております。ただし,これまでは議員おっしゃいますとおり,旧町境を越えての運行というものがございませんでした。それを例えば,横川の南部のほうにお住まいの方は,実は溝辺のほうに通院とか買物に行かれるという状況もございましたので,今年の10月からではありますけれど,そういう旧町境を越える路線というのも設定をしたところであります。今後も旧町の地域拠点が果たして今お住まいの方々の一番便利なところなのかというところも含めまして町境を越えた,例えば総合支所への便のほうが近かったりする場合もありますので,こういうところも含めて住民の方々の御意見を伺いながら,ふれあいバスのサービスの利便性向上を図っていきたいと考えています。 ○23番(下深迫孝二君)  地域の住民の声を聴きながら,というのはずっとこの方聴いてきているんですよ。霧島市になってから12年経ちましたから。中重市長,もう少しピード感を持って,弱者が救われる霧島市でないといけないと思うんですよ。お金を持った人はタクシーにも乗れるし,また,運転手付きの車でも乗れるわけですよ。本当に困っていらっしゃるのは,年金生活の皆さん方とかそういう弱者の人たちが「霧島市に住んで良かったな,中重市長になって良かったな」と思っていただけるような政策をスピード感を持ってやっていただくようにこれも要望しておきます。次に進みます。水害対策について,今回,隼人地区においては進めていらっしゃると。また,国分地区においても旧国分生協病院の前の暗渠というんですか,それを大きくして水はけがよくなるような対策を講じているというお話は聴いております。ただ,本当にこのまちの中が水に浸かる。私は住宅が水に浸かった経験はないんですけれども,住宅が水に浸かるほど惨めなことないですよ。これは行政の怠慢と言えば怠慢だと思っているんです。やはり,市民の安心安全ということで,常に言っていらっしゃるわけだから,であれば前田市長のときも申し上げました。「市長3億掛かろうが,5億掛かろうが排水対策をやりましょうよ。そういうお金であれば,私は反対しません」と一般質問で申し上げたことがあるんですよ。今回は,市長が変わられました。市長のマニフェストでも取り上げていらっしゃいます。「さすが中重市長は,若いだけあって早い」と言われるようなスピード感を持って排水対策をやっていただきたいと思うんですけど,内副市長,県とのパイプもたくさん持っていらっしゃいます。河川の中に土砂が溜まって,排水対策が非常に悪いです。そういうことで年が明けたらすぐ,動いていただきたいという思いもあるんですが,いかがでしょう,国分の排水対策の現状。 ○副市長(内 達朗君)  国分の排水対策でございますけれども,先日,国分の市街地は川跡という話がございました。川跡というぐらいですので水が流れていたということは低いということでございます。周りの水が集まりやすいということでございます。それから,隼人の姫城,日当山の辺りも天降川のほうを見ると堤防がございます。後ろのほうには,用水路が流れています。天降川の堤防もございますので,天降川の水位が上がると水が流れにくいという地形的な特性がございます。そういうことで,以前私がいたときだったと思いますけれども,総合治水対策の計画を立てまして,まちづくり対策を進めてきているのかなと思っています。そのおかげで国分生協病院前の新しい排水路ですとか,松永用水,宮内原用水の改修工事も始まっています。また,市長の答弁にもございました,新たな排水機場の整備の用地も準備をしているところでございます。そういう中で,なかなか進まないということでございますけれども,実は,平成27年度に下水道法が改正されまして,浸水対策に特化したことができるようになりました。また,平成28年度に創設されました効率的雨水管理支援事業というのがございますので,そういう制度が適用できますように市長の答弁にもございました,より効率的な排水管理総合計画を策定しまして,新しい事業での補助事業が導入できれば,スピード感を持って対応ができるのかなと考えています。そういうふうになるように,これから努力していきたいと考えています。 ○23番(下深迫孝二君)  努力していただくことを要望します。とにかく旧国分生協病院の前の暗渠が大きくなるかもしれません。京セラさんの国分工場がある所,あそこら辺もすぐ満杯になってきて道路が冠水しているんですよ,あの交差点のところは。やはり下の水路が狭いというのもあります。そして,海が満潮時の場合などは,特にはけないわけです。ポンプの設置をきっちとして,水をどんどん吸い上げて出せば,まずそういうことはなくなってくると思うんです。ですから,ぜひ,今回4年間,内副市長も任期を頂かれました。任期期間中に排水対策が全部完了したというぐらいのスピード感を持ってやっていただくことを,これも要望しておきます。時間がないので先に進みます。次に,中央高校の問題です。教育委員会としては,予算を付けていただかないことには買換えもできないわけですよ。それはよく分かっています。教育委員会の肩を持つわけではないですが,予算が付かないとどうしようもないというのはあるわけです。そこで,山口副市長,ソフト面の責任者として副市長になられました。今,市長のほうにも一覧表を渡しておくようにお願いしたんですが,見られましたかね。中央高校の生徒たちは20年も経過したような機械を使って実習をしているわけですよ。これが教育現場なのかなと私ども4月から文教厚生常任委員長ということで,11月初めまでしておりましたので,委員の皆さん方と一緒に現地調査をして,並べてある機械を見てびっくりしました。色はきれいに塗ってありますから新しく見えますが,もう部品が無いという機械もあるようなことを言われました。これは市長,教育現場ですよ。これは教育委員会の予算の中に付けるのではなくて,別口で,これからの農業を担っていく生徒たちが一生懸命,実習を受けてやろうとしているわけですよ。1,000万円も付けていただけば,20年過ぎたような多少の機械は買換えできますよ。スピード感を持って市長,まだ3月の当初予算には間に合います。どうでしょう,思い切って,市長のほうで予算を付けなさいと言えば,これはできるんですよ。市長が執行権を持っていらっしゃるんですよ。どうですか。 ○総務部長(塩川 剛君)  現在,平成30年度当初予算に向けて庁内において,様々な予算要求が上がってきておりますので,それについて今議論を進めているところでございます。当然予算を付ける前に,例えば,中央高校の農園については将来どうあるべきかといったような,そういう考えをまとめることが前提だと思います。そういったようなこと等で現在,中央高校のほうで中短期的な計画を作っていらっしゃるので,それらを踏まえたところで庁内の議論を進めていきたいと考えております。 ○市長(中重真一君)  先日,中央高校の小畑農場のほうも現地を見させていただきました。議会からも御提言があった内容もお聴きしております。また,私自身,小畑農園に行きまして様々な課題があるなということを感じたところでございます。これから必要な対策を,また教育委員会ともしっかりと話をしながら進めていきたいと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  今,いろいろ協議をしてということをおっしゃいました。議会が現地調査をするまで,そういう議論というのは全く出ていないのです。ですから,やはりもう少し,市長もいろんな現場に足を運んで,ましてや将来を担ってくれる子供たちが実習する場所なんです。排水対策も悪くて農場まで水が上がってきたということも言っていましたけど,なんか浚渫のほうは終わったということを聴きましたので,さすが教育委員会だなということも感じたところでしたけれども,まだ終わってないのであればこれは困ったもんだなと,それであれば副市長のほうにお願いするしかないかなと思っていましたけれども,終わったということですので安心いたしました。やはり,もう少しスピード感を持ってやりましょう。子供たちのために1,000万円掛ければ,これから10年は使えるわけです。個人の農機具は5年で減価償却するんですよ。それを二十何年も使わして,もう部品がありませんとか言われるような物では,実習はできないと私は思うんです。山口副市長も何かしゃべりたいという思いもあるでしょうから,今,あなたの思いとしてどのようにやっていきたいかということを一言お願いします。 ○副市長(山口 剛君)  中山間地域のことで,いろいろ聴きながら思ったことがありました。私は現役の頃,東京首都圏,大阪圏に行きまして,霧島市への移住をお願いするブースでいろいろ相談に乗るところに何回か行きましたけれども,いろんなブースがあって霧島市だけものすごく人が多いんです。なぜ,うちのブースだけ多いのかなと思ってお聴きしたんですけれども,そのときに霧島市の魅力は田舎の横に街があって,街の横に田舎があると。その方は1回移住をされたらしいのですが,そこは田舎暮らしに憧れて行ったんですけれども,どこまでいっても田舎だったと。では霧島市の魅力はここにあるのではないかと思っています。霧島市の中山間地域というのは,やはり魅力がいっぱいあるところであるというのを皆さん,まず,分かっていただきたい。例えば,福山の佳例川でウォーキングをしたり運動会があったり,私も個人的に遊びに行ってウォーキングなんかをすると,ものすごく魅力いっぱいなんですよ。だったら昨日市長も言われましたけれど,道路であったり,バスであったり,いろいろな意味で有機的につないでいけば,全体として霧島市の魅力が上がっていくのではないかなと。それを今後どうやっていくかというのが一番大切ではないかなというのは感じております。そして,佳例川のことを言いましたけれども,鹿児島大学の農援隊とか,それから福山高校の生徒たちがそこに行っていろいろやっていくと,そうしていけば,佳例川地区の魅力が上がっていくと,そういったものなども一つのヒントになるんではないかなと考えております。 ○23番(下深迫孝二君)  中央高校の件で,もう一点だけ申し上げておきたいのは,トイレがすごく狭くて汚い,昔の和式トイレになっておりました。あそこを若い女子生徒たちが使っているんだといったときに,トイレぐらいは早目に改修をしないと,県下第二の市ですよ,霧島市。一方では,県下,第二の市と言いながら,そういうところはちょっと遅れていることもありますので,ぜひ,トイレも見られたと思います。一遍にはいかないでしょうけど,スピード感を持ってやるということは,私は大事だと思うんです。こういうことを要望いたしまして,今回は,三役が初めて入って来られましたので,最初から厳しいことを言いますともう出てくるなと思われてもいけませんので,これで終わりたいと思いますけども,これから活躍されることを期待を申し上げまして,私の一般質問を終わります。 ○議長(中村正人君)  以上で,下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,16番,仮屋国治議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○16番(仮屋国治君)  16番,仮屋国治でございます。6年ぶりの一般質問でございます。初々しい気持ちでおりますが,浦島太郎とまでは申しませんが,横井庄一さんふうに申し上げますと恥ずかしながら仮屋国治,帰ってまいりましたといった心境でございます。思い起こしますと4年ほど前,9月定例会最終日でございましたけれども,この席よりアイシャルリターンと力強く宣言した私でございましたけれども,残念の極みではございますが,このような形で帰ってくることになってしまいました。お許しをいただきたいと思います。これも私の天命と得心し,これからの4年間,一議員として霧島市発展のために尽力してまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。さて,今,私には,二つの思いがございます。一つには,この4年間の思いでございます。前回の選挙に敗れ,一市民として過ごした4年間,行政も議会も縁遠い存在でございましたが,議会とは何ぞや,たまに耳にする開かれた議会,信頼される議会という言葉に少々違和感が生じてまいりました。霧島市議会は十分に開かれた議会であろうと確信するものであり,これ以上何をアピールする必要があるのか,大事なのはこのまちの霧島市のまちづくりが最優先されなければならないという思いでございます。そして,もう一つは,合併後の12年間の思いでございます。合併後12年を経過した今,市政発展の兆しは見えているのかという思いでございます。市民の大多数が何の不自由もなく暮らしておられます。日常のささやかな幸せを感じることもできます。しかしながら少子高齢化による持続可能な社会形成という時代の流れに年ごとに生活が萎縮していく市民の皆様の存在があるのも現実ではないでしょうか。行政にできることは何か,私は夢と希望にあふれる霧島市であってほしい,躍進を続ける霧島市であってほしいと願っております。そんな思いを胸に通告に従い一般質問に入ります。1問目,中重市長の四つの基本方針と公約6か条について,一つ,合併後12年の市政を振り返り霧島市の現状をどのように認識しておられるか,また,それは市長の基本方針と公約にどのように反映しておられるかお尋ねいたします。二つ,市政発展の礎となるべき最優先の課題と方策をどのように考えておられるかお尋ねいたします。2問目,第二次霧島市総合計画について,本定例会に提案されている霧島市総合計画策定条例の制定についての議案は,その中身と経緯についてどのような判断がなされたものなのか,今後のスケジュールと併せて答弁を求めます。3問目,都市計画マスタープランについて,本プランのまちづくりの整備方針に則り,現在まで注力してきた商業系地域と観光レクリエーション拠点の主なる事業,施策等並びにその成果をお示しください。二つ,今後,市長が積極的に整備に取り組みたい地域,事業,施策等は何かお尋ねいたします。3問とも中重市長まちづくりの基本的なお考えをお尋ねする質問ばかりでございます。今しかできない忌憚のない御答弁を求め壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  仮屋議員から3問につきまして御質問がありました。1問目については私が,そのほかについては関係部長が答弁いたします。1問目の四つの基本方針と公約6か条についての1点目と2点目は関連がございますので,一括してお答えします。本市における合併後12年間の市政運営につきましては,移住・定住促進施策による中山間地域への移住者の受け入れや企業誘致による雇用の創出,積極的な情報発信を始めとする各種観光関連施策による観光客の誘致など,一定の成果を挙げてきているものと認識しているところでございます。一方,私が,これまで様々な機会を通じて市民の皆様とお話をさせていただいた中では,本市の現状に対し,交通渋滞や豪雨時の冠水の問題,子育て環境の更なる充実などを課題として挙げる御意見を多くお聴きしているところでございます。そこで,私は今回の市長選に立候補するに当たり,このような市民の皆様の御意見やこれまでの市議会及び県議会における議員としての経験,さらに,私自身2児の父親として子育てに奮闘する日々の生活を通しての実感などを踏まえ,四つの基本方針と公約6か条を掲げました。今後におきましては,この基本方針や公約の実現はもとより,その他の様々な課題や今後の新たな行政需要等にも適切に対応していく必要がありますことから,どれか一つを最優先課題とするのではなく,広く市政全般に目配りをしながら各種施策を推進してまいりたいと考えております。私と致しましては,今後とも大多数の声なき声に耳を傾けながら,市民の皆様の安心安全な暮らしや利便性の向上に直結する施策,また,政策的効果や緊急性の高い施策は何かという視点で検討を進め,可能なものから順次スピード感を持って取り組んでまいる所存です。基本方針や公約に掲げました項目の中には,一朝一夕に解決することが困難なものも含まれているとは認識しておりますが,健全財政の堅持に十分配慮するとともに,市民の皆様や議員の皆様,関係各位の御意見等もお聴きしながら取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解・御協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。 ○企画部長(満留 寛君)  2問目の第二次霧島市総合計画についてお答えします。本市におきましては,これまで平成20年3月に策定した第一次霧島市総合計画に基づき,まちの将来像である「人と自然が輝き,人が拓く,多機能都市」の実現を目指し,総合的かつ計画的にまちづくりを進めてまいりました。この間,平成23年5月に地方自治法が改正されたことに伴い,市町村における総合計画の策定義務及び議会での議決要件が廃止され,総合計画の策定自体が市町村の判断に委ねられることになりました。このような中,本市と致しましては,本格的な人口減少社会の到来や経済・社会のグローバル化の進展など,本市を取り巻く社会経済情勢が大きく変化する中,これまで同様,本市のあるべき将来像やそれを実現するための基本的な指針が必要であるとの考えのもと,平成28年度から次期総合計画の策定に向けた作業を進めてきたところです。なお,平成27年第1回市議会定例会において,次期総合計画の策定に向けた作業を進める一方,その取扱いについては,次回の市長選後に,そのときの市長が判断されるべきとの市長答弁がなされたことを踏まえ,改選後の本定例会に総合計画の策定の根拠を明確にし,その策定手続き等について必要な事項を定めた霧島市総合計画策定条例案を提案したところであります。現在,第二次霧島市総合計画基本構想の素案をとりまとめ,12月12日に霧島市総合計画審議会へ諮問し,翌13日からパブリック・コメントを開始したところであり,本定例会において,本条例案が可決されましたら,同条例に基づき,平成30年第1回定例会に第二次霧島市総合計画基本構想案を提案したいと考えております。 ○建設部長(島内拓郎君)  次に,3問目の1点目についてお答えします。都市計画マスタープランは,市民の意見を反映させながら本市における都市づくりの具体的な将来像を確立し,地域別のあるべき市街地像,課題に対応した整備方針,都市生活・経済活動等を支える諸施設の計画等を定めるものであり,平成22年3月に策定し,計画期間を概ね10年間と定めております。当該計画に盛り込んでいる整備方針のうち,御質問いただいた商業系地域と観光・レクリエーション拠点に関する主たる事業・施策等並びにその成果につきまして,御説明します。商業系地域は,主な事業として,国分地区都市再生整備計画に基づき,国分パークプラザから京セラ鹿児島国分工場方面へ通じる平和通線や国分山形屋前の宮崎太陽銀行から東側へ通じる町の下2号線などの整備を進めております。このうち,平和通線は本年度で工事が完了する予定であり,国分市街地から市道国分~銅田線に通じる東西道路として,市民の利便性や安全性が向上するものと考えております。また,商業・業務,サービス,住居機能等の主要な都市機能の集積を図るため,隼人駅東地区土地区画整理区域内の用途地域を第一種住居地域から商業地域に変更したところであります。次に,観光・レクリエーション拠点は,先般,日当山西郷どん村に西郷どんの宿が完成したところであり,来年のNHK大河ドラマ西郷どんの放映と相まって,多くの来場者が見込まれており,本市の賑わい創出に寄与するものと考えております。次に,2点目にお答えします。今後,積極的に取り組んでいきたい地域,事業・施策等につきましては,現在の都市計画マスタープランが平成32年を目標年次と定めておりますことから,今後見直しを進めてまいります。その見直し作業の中で,土地利用に関する各種計画等との整合性を図りながら,土地利用の現況と今後の動向等を総合的に分析し,市域全体の有効かつ健全な土地利用と,新たなまちの魅力創出に努めてまいりたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  中重市長御当選おめでとうございます。昔の敵は今日の友でございます。今回の一般質問は,市長にエールを送りたいという思いで臨んでおります。昨日までの3日間の答弁を拝聴いたしまして,大したものだと,すばらしいという思いでお聴きしておりました。ただ,もったいないのは市長のもっと熱い思いが聴きたいというのが正直な感想でございます。もう1問残っておりますので,よろしくお願いしたいと思っております。優秀な行政マンの皆さんが横にも後ろにもいっぱいおられますので,また,今回の定例会中でありますと取り返しがつくのではないかと思っております。1問目の再質問に入ります。四つの基本方針と公約6か条について,想定内の答弁というか,こういうことしか答弁ができないのかなという思いではございますけれども,ここに市長の本音をお聴きできるということはなかったわけですけれども2点だけ,私が気になったところを市長にお尋ねをするということで,簡単な質問でございますので,思っていらっしゃるところだけお答えいただければと思っております。基本方針の1番目に公平公正な行政という項目を挙げておられます。これが現状の認識の中でどのような思い入れがあったのか,教えてください。 ○市長(中重真一君)  やはり,行政運営をしていく中で一番大事なことは,公平公正というところであると思っております。これはいろいろな分野においても,なかなか公平公正な部分がないんじゃないかというお声もお聴きしたりしておりました。やはり,一番の基本であるこの公平公正な行政運営,そこを自分自身,しっかり取り組んでいきたいという思いで,基本方針の中に入れさせていただいたところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  選挙期間中もそうでありましたけれども,牧園ばかりとか国分ばかりとか日当山ばかりとかいう話が聴こえてくるわけでありますけれども,私は,前田市政12年間は公平公正な行政運営であったろうと思っております。ただ,生活基盤の整備等は公平公正というのが不可欠だと考えるんですけれども,こと活性化事業,施策などは選択と集中の観点で進めていくべきだと思うんですけれども,その辺については市長はどのようにお考えですか。 ○市長(中重真一君)  活性化施策等につきましては,やはり限られた予算の中で進めていくべき課題でございます。その中で必要なところから,しっかりと選択しながらやっていくべき課題だと認識しております。 ○16番(仮屋国治君)  公正公平な行政運営の弊害といいますか,それを若干,最近,感じ始めておりまして,この12年間何もかもが,公平公正な行政運営でメリハリが効いていなかったような気がしているんです。それで,どうしてもここに何か造ったらここにはそれ以上投資できないとか,ではここにもこれだけ造ろうとか,何か全てがちまちましたような感じで納まってしまったような感じを受けております。お金を生むところと言いましょうか,生産性を高めるところとそれを還元するところ。このメリハリを付けた事業推進をぜひ,やっていっていただきたいなと思っております。それこそが上場も下場もないイコール,霧島は一つというところではないかと思いますので,市長に要望いたしまして,次の質問に入ります。次に人口問題にあまりにも言及がないのが気になっております。人口問題についてどのような認識をお持ちですか。教えてください。 ○市長(中重真一君)  人口問題につきましては,これから霧島市のまちづくりを進める上で,よりよい霧島市がつくられていけば,霧島市の場合は自然と人口が伸びてくると考えております。13万人都市をというような目標設定もなされているようでございますが,私は,これは以前から思っていることでございますが,よく何年後には人口が何人減少するからそれに合せて政策を打っていかなければいけないというような話もよく聴かれるところでございますが,その人口予測をひっくり返して人口を増やしていく,それが政治家であって市長の責任だと思っておりますので,様々な施策を打つ中で自然と人口が増えていくようなまちづくりができればなと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  市長,二,三問,答弁が早かった。その間の質問がありますので,お待ちいただきたいと思いますけれども,第一次霧島市総合計画では,終了年度の平成29年度に13万人という人口の目標設定がなされておりましたけれども,平成27年に策定されました,ふるさと創生人口ビジョンにおきましては,2060年に人口目標13万人を目指すと大幅に下方修正されておりますが,この経緯について担当部,簡単にお示しいただけないでしょうか。4年間いなかったもんですから,よろしくお願いします。 ○企画部長(満留 寛君)  霧島市ふるさと創生総合戦略におきまして,2060年に13万人に達成する目標を掲げております。その根拠といたしましては,結婚,子育て支援による出生率の向上,移住者の受入れによる人口の社会増,産業の活性化による雇用創出での若者の流出抑制を図ることと致しております。具体的な数値目標と致しましては,一つに,合計特殊出生率を2020年には現状の1.73から1.84への引上げ,2020年以降には段階的に引上げ,2060年には2.1を目指すという目標。二つ目に移住者の受入れにつきましては,平成26年度基準値の39世帯に,毎年,80世帯の移住を目指す目標。三つ目に人口流出抑制としまして,高校卒業時の就職者の地元就職率35.0%,大学等卒業時の就職者の地元就職率23%を2060年まで維持することを掲げているところでございます。このように人口の推移を検討する中でこのような形で,ふるさと総合戦略におきまして,2060年の13万人目標を設定いたしたところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  答弁が噛み合っておりません。2017年に人口13万人を目標設定していたものが,何故に2060年に13万人になったんですかという経緯を教えてほしいということを申し上げました。 ○企画部長(満留 寛君)  計算以上の人口減少,このようなものが10年前の時点で推計できなかったというところもあるのかなと考えています。 ○16番(仮屋国治君)  何か2017年が2060年に同じ推移するということは,非常に不思議でしようがないんですけれども,また,合併と同じで国にやられたのではないかと,若干,心配をしておりますけれども,市長はこの人口ビジョンについてどのように思ってらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  2060年に13万人,正直な話,私もだいぶ先の長い話だなというのは当初感じたところでございます。先ほども申し上げましたように,いいまちづくりを進めていけば人口というものは,自然と増えていくものと考えております。人口増のために何かをするというよりも人口が増えるというのは,まちづくりに伴って,人口というものは増えていくのかなと考えておりますので,必要な施策をしっかりと取り組んでいきながら,その結果,人口が増えるようなまちづくりを進めていきたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  2060年には,私はこの世にはおりません。市長も微妙なお年ではなかろうかと思っておりますけれども,やはり行政に携わる者として,先の長すぎるお話をしても非常に辛いものがあるなという思いがあります。第二次霧島市総合計画の終了する平成39年度,この辺りに13万人というものを,もう一度設定をしていただいて,このハードルを超えると,それに向かって今おっしゃったような,市長の行政手腕を発揮されるべきだと考えますけれども,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  今,議員から御指摘いただきました。また,そういった視点も考慮しながら検討してまいりたいと考えます。 ○16番(仮屋国治君)  人口一人当たりの交付税の措置額もばかにならない金額でありますし,どうか人口問題も総合的な検討を要望して,次にまいります。市政発展の礎となる最優先の課題と方策と申し上げたんですが,自分で言うのもなんですけれども,言い回しがかっこいいかなと思ったわけでございますけれども,それに見合った答弁が返ってこなかったのが残念でございますけれども,中重市長に対しましては,いろいろ期待をする声が大きいかと思います。それも変化を期待する声が大きい。それには,やはり人を引き付けるような錦の御旗が必要なのではないかなと感じているんですけれども,子育て環境日本一のまちづくりという看板があちこちに立っておりますけれども,これがそうだというような認識はお持ちではないのですか。 ○市長(中重真一君)  今回の一般質問で,子育て支援に対しまして,いろいろと御質問をいただいております。その中で申し上げておりますように,出産から結婚まで切れ目のない子育て施策を行っていく上で,総合的に霧島市で子育てができて良かったと思っていただけるような,そういった施策をこれからも検討しながら考えていきたいと思っております。 ○16番(仮屋国治君)  前前田市長は,私は,公平公正な行政運営と観光立市を目指して,市政に尽力されたと私は評価させていただいております。中重市長はなんだろうと市民の皆様は興味を持っておられると思います。どうか良き選択で霧島市を引っ張っていただきますよう要望いたしまして,次に入ります。二問目,第二次霧島市総合計画について,これも答弁が噛み合っていないような気がするんですけれども,中身についての判断を市長はどのようになされたのかということについて,再答弁を求めます。 ○市長(中重真一君)  議員が御指摘のように,ちょうど就任直後のこの第二次総合計画に対して,今回,条例提案となったところでございます。総合計画の基本構想は,基本理念,市の10年後の将来像,将来像を実現するための基本方針等で構成され,行政のみならず地域を構成する市民,事業者等の全ての主体が共有する長期的なまちづくりの将来ビジョンとなるものであると考えております。そのため同構想の検討に当たりましては,市民参加型のワークショップである「霧島未来カフェ」「霧島未来トーク」等の開催により市民参画を積極的に展開し,幅広い世代の方々の意見や大学,企業など様々な分野の有識者等の御意見を踏まえ,素案が取りまとめられたところでございます。企画部長の答弁にありましたように,この素案につきましては12月12日に霧島市総合計画審議会に対し諮問を行ったところでございますが,諮問に先立ちまして同素案の中身を精査,また,検討させていただいた結果,私の基本的な考え方と相違がないというところを確認させていただきまして,その上で諮問をさせていただいたところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  市長が精査をされて,それで合格ということであればそれでよろしいかと思っております。ただ,先ほども申し上げましたけれども,ふるさと創生総合戦略との兼ね合い,これはどのような取扱いになっているんでしょうか。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  ふるさと創生総合戦略につきましては,第二次総合計画のリーディング・プロジェクトとして走っているのではないかと考えておりまして,十分踏まえて基本構想の策定を進めているところです。また,今後基本計画等についても具体的にお示しする時期も来ようかと思いますが,この総合戦略を踏まえてリーディング・プロジェクトとして捉えて,策定をしているところです。 ○16番(仮屋国治君)  そのようなことであればよろしいんですけれども,先ほどの人口のところだけは,もう一度検討してくださいね。お願いをしておきます。山口副市長,お久しぶりでございます。大したことは聴きませんので御心配なく。第一次総合計画は,副市長が企画部長のときにリーダーとなって作られたというふうに記憶をしておりますけど,第二次総合計画を作るに当たって,できてしまったのか,何か思い入れがありましたらお聴かせください。 ○副市長(山口 剛君)  やはり,地方自治法の中で総合計画を作る,作らないというのは,各自治体の判断になってきたという中で総合計画を作りました。総合計画を今朝,眺めてみたんですけどやはり,この中に女性の視点を横断的に横串を通さんといけないねというのがありました。第一次総合計画のときも,そこを大事にしたつもりではいたんですけれども,今回も見ていけば,そこの部分が大事にしてあるということで,よくできているんじゃないかなと私は思っているところです。 ○16番(仮屋国治君)  霧島市の向こう10年間の道しるべとなる基本的な計画ですから,できますことなら市長の思いを存分に織り込んだもの作っていっていただきたいと要望をしておきます。次にまいります。都市計画マスタープランについて,少しここの質問はいろんな思いが入り混じってしまいまして,まどろっこしい質問になってしまいました。お詫びを申し上げたいと思っております。ですので,この再質問は,ストレートに聴きたいことをお聴きしたいというふうに思っております。一つには商業地域や観光レクリエーション拠点の中で力を入れていきたい地域はどこか,市長の思いを確認したかったわけでありますけれども,先ほど部長のほうから答弁がありましたように,なかなか道路とかいった線,施設である点の整備がほとんどであろうというふうに考えております。ただ,隼人駅東地区は面での整備ということになるのかもしれませんけれども,やはり活性化ということを考えていきますときには点と線をつないでいく,面としての整備というのが求められるものであろうと思っております。初日に植山議員が一般質問で,指摘されたようなことだと,私も同感でございますけれども,そういう観点からストレートに日当山地域の活性化についてお尋ねをしたいと思っております。この地域について,市長はどのような魅力を感じておられますか。 ○市長(中重真一君)  今回,日当山西郷どん村,西郷どんの宿が完成,そして市民の方への公開が始まったところでございます。日当山地区におきましては,日当山侏儒どんや日本で最初に家族湯が始まったといったような歴史と伝統がある地域でございます。また,日当山地区が持つ,特色を生かして,またそれに西郷どん村とリンクして,日当山地区がさらに盛り上がっていけばいいなというふうに感じているところでございます。
    ○16番(仮屋国治君)  先の一般質問答弁で,まち歩きのしっちょいどんの観光ガイドという話がありましたけれども,ワンストップで鹿児島神宮とか遠いところではなくて,しっちょいどんが案内できる,その地域の名所,旧跡等を確認をさせてください。 ○観光課長(八幡洋一君)  まち歩きにつきましては,霧島市シルバー人材センターで事務局を持っていただいております。その中で霧島シルバー観光ガイドしっちょいどんという組織がございます。これまで鹿児島神宮それから浜之市,国分,霧島神宮,国分城山公園,和気公園,犬飼滝コースに加えて,今回,新たに西郷どん関連周辺コースと山ヶ野金山コースという新たな案内ができる体制が整っております。その中で,御質問がありました西郷どん関連コースの案内については,おおむね三つでありまして,まず一つ目が西郷どん村から西郷どん湯,侏儒どん温泉石祠がございます。それから侏儒どん橋,泉帯橋,蛭児神社,西郷どん像,そして,西郷どん村に帰ってきていただいて,イヌマキの木と西郷どんの宿を見ていただく約2.5㎞,二つ目が,鹿児島神宮から石體神社,笑隈城跡,蛭子神社,西郷どん像,西郷どん湯,西郷どん村の3㎞,もう一つが湯本大権現碑,足湯,侏儒どん橋,侏儒どん温泉,西郷どん湯,蛭子神社,西郷どん像,西郷どん村の2.5㎞の3コースがございます。 ○16番(仮屋国治君)  いろいろあるわけですけれども,あの一角には坂本龍馬が船で渡ったという渡し場もあります。この4年間,結構,日当山のほうで時間を潰しておりましたので,詳しくなりましたけれども,山月荘跡の高台の公園に登りますと北には霧島連山,南には錦江湾桜島,西のほうを見ますと天降川といった感じで,非常に風光明媚な地域でございます。そこで日本一の家族湯群があって,西郷どんの宿が,今回整備されまして,できましたら今一体となった回遊性といいますか,ワンストップのまち歩きのできる地域として,ぜひ取組を進めていってほしいというふうに思っているんですけど,市長は豊後高田市の昭和のまちづくりの視察はされたことございますか。 ○市長(中重真一君)  ございません。 ○16番(仮屋国治君)  私は2回ほど行ったことがございますけれども,一角をぐるっと回って2時間ぐらい費やせる場所なんですけれども,地域性とか建物が近いものが結構あるものですから地元の団体などの活性化を考えておりますので,そういうところも踏まえて,これから力を頂ければというふうに考えておりますが,地域8団体からなる日当山温泉郷まちづくり協議会から平成27年11月と平成28年10月に天降川の河川敷整備による地域活性化についての陳情が出されておりますけれども,その後の取り扱いについて,お尋ねいたします。 ○建設部長(島内拓郎君)  御提案いただいた事業が,当地区の活性化につながることは十分理解しています。しかしながら住民の生命財産を守り,安心安全なまちづくりを行うためには,まずは,天降川と沿岸地域の浸水対策を優先的に取り組む必要があると考えております。現在,浸水対策事業を実施しているところでもあり,また,県へ天降川の河川断面を確保するための寄洲除去の要望も行っているところでもございます。陳情のありました地域活性化対策につきましては,浸水対策に一定の目途がついた段階で検討していきたいと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  今部長がおっしゃったのが,平成29年2月の回答書の中身でございますけれども,その後はどうなっているかということをお尋ねしたかったわけでありますけれども,治水対策に一定の目途がついておりませんか,お尋ねいたします。 ○建設部長(島内拓郎君)  治水対策につきましては,先ほどの下深迫議員の一般質問で内副市長が答弁したように,新しい補助事業が創設されまして,それに向けて今検討,これから実施ということに向かっていきます。それに伴う事業費というのが,結構多額になりますので,その後になるかと思っております。 ○16番(仮屋国治君)  金がないと言われると非常に厳しいものがありますが,やはり1問目で申し上げましたように生活基盤整備と活性化というのは一緒くたにしてほしくないなという思いがあります。今NHKの大河ドラマで追い風が吹いている中でございます。こういう中で,加治木の振興局にもこの件で御相談に行った経緯がありますけれども,県のほうは市がプランを作ってくれると前向きにやりますということも御回答も頂いている状況なんですけど,この中には国の水辺の楽校とか,川まちづくり支援制度を活用してやってくださいというようなお願いが入れてあるわけでありますけれども,内副市長,来ると思いましたでしょう。河川のプロでありますから水辺の楽校とか,かわまちづくり支援制度を使った整備に関われたことがございますか。 ○副市長(内 達朗君)  水辺の楽校,かわまちづくり支援制度については,存じております。ただ,今やっているのが川内川,肝属川で県管理の河川では確かしてなかったと記憶しております。[「最後のほうをもう一度」と言う声あり]県管理河川では,実施した箇所はないと記憶しております。 ○16番(仮屋国治君)  この制度については,国直轄の川内のほうですか,あちらでは利用されているんだけれども県の管轄しているところは,取扱いが少ないような気がしておりますけれども,河川のプロでいらっしゃる副市長がおいでになったわけですから,これを霧島市での初仕事として,まずは見てみてください,調べてみてください。そしてお力をいただきたいなと思っております。ここばっかい,日当山ばっかいという声に惑わされずに選択と集中ということも大事ではなかろうかと思っております。追い風が吹いているときに前向きな取組を望みまして,最後の質問に入ります。最後の質問でございますけれども,最近買い物客が姶良市や鹿児島市に逃げていったとか,霧島市には,若い人たちが遊べるところが少ないという話をよく耳にするようになったような気が致しますけれども,市長はいかがですか。 ○市長(中重真一君)  そういったお話を伺うこともございますし,また,その中で霧島市も新しい商店ができておりまして,そちらのほうの賑わいもすごいなというのを感じたこともございました。 ○16番(仮屋国治君)  結構,「姶良市に抜かれているよね」という話もよく聞きます。合併してから12年,ちょっと隼人駅東のほうは変わってきておりますけれど,マスタープランの中でも沿道型商業地ということで位置づけられている場所に川跡交差点から見次交差点に至る沿道が示されております。まだ,開発の余地が残されている隣接地域に,ソニー東側の農用地がありますけれども,十数年前から様々な事業者の話が出ては消え,出ては消えしている場所でもございますが,市長はここの土地利用については,どのようなお考えをお持ちでしょうか。 ○市長(中重真一君)  私は,議員から御指摘があった土地で稲を作っております。現在は,農地として使われているわけでございますが,鹿児島県内でも残された,平野部における空き地であるというふうな認識をしております。ただ,現状としまして,あの土地を例えば,埋め立てたとしたら,それこそ市街地の冠水,大変なことになります。今現在,湛水防除の機能としても,あの田んぼは機能しているところでございますし,また,県道北永野田小浜線は大変な渋滞がある道路でございます。そういったところを総合的にクリアしていきながら今後,考えていくべき問題だというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  聴くところ8割以上の方々が同意をなさっているというようなお話も聞こえてまいります。ただ,今市長がおっしゃいましたような冠水対策,渋滞対策,こういうものがしっかりとなされていかないと厳しいものがあると思っておりますけれども,これをただ,そういうことで放置しておきますと50年経っても100年経ってもこのまちは変わらないというような気がいたしております。霧島市を大きく変える地域なのではないかというようなふうに考えております。どうか調査研究だけは,進めるべきではないかと考えますがいかがですか。 ○市長(中重真一君)  今後の霧島市のまちづくりの中で,今議員御指摘のこの土地だけではなく,また,将来的にまちづくりが見込めるスペース,土地というところはまだ霧島市内にたくさんございますので,総合的に検討していきたいというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  それでは,前向きな御判断と御決断を期待いたしまして,私の一般質問を終わります。 ○企画政策課長(永山正一郎君)  先ほど,第二次総合計画目標人口について,13万人でいかがかという御意見を頂いたんですけれども,目標人口につきましては,基本構想の中に組み入れられておりまして,現在12万7,000人という人口を設定して審議会への諮問,パブリックコメントに掛けているところです。この12万7,000人の根拠としましては,ふるさと創生人口ビジョンで移住定住の数とか高校生や大学生の地元就職率,合計特殊出生率の推計,それらを現状の人口,今の人口から推計し直してやれば,12万3,000人ちょっという数字が出てくるわけですけれども,それよりはもうちょっと頑張らないといけないというような意味合いから12万7,000人という目標人口を設定しております。13万人は2060年の目標人口ということで,その経過の中では,いきなり13万人というのはちょっと難しいので,その途中経過の10年間は12万7,000人にという目標人口を定めているところです。 ○16番(仮屋国治君)  御丁寧に御答弁ありがとうございました。10年前は,平成29年度の推計人口12万3,000人くらいと見積もっていたわけですよね。それが今現在12万6,000人台でしょうか。話がなんかこの短距離100m走の10秒を切るか切らないかの話みたいな感じになっておりますけれども,先ほど市長もおっしゃいましたようなことで,どうか前向きな取組をお願いしたいと思います。 ○議長(中村正人君)  以上で仮屋国治議員の一般質問を終わります。これで通告がありました18名の議員の一般質問の全てが終わりました。以上で本日の日程はすべて終了しました。次の本会議は1月12日であります。 本日はこれで散会します。             「散 会  正      午」...