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令和元年第4回定例会(第6日目12月12日)

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  1. 霧島市議会 2019-12-12
    令和元年第4回定例会(第6日目12月12日)


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    令和元年第4回定例会(第6日目12月12日)             令和元年12月霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和元年12月12日(第6日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│  │一般質問 德田 修和君(269ページ)          │      │ │  │  │      ・かごしま国体に向けた整備と課題について │      │ │  │  │      隼人健康温水プールについて       │      │ │  │  │     前島 広紀君(280ページ)          │      │ │  │  │      ・樹木の管理について           │      │ │  │  │      ・救急医療について            │      │ │  │  │      ・道路政策について            │      │ │  │  │     鈴木てるみ君(291ページ)          │      │ │  │  │      ・福祉部門の専門職の配置について     │      │ │  │  │      ・福祉の包括的相談支援体制について    │      │ │  │  │      ・がん対策について            │      │
    │  │  │     平原 志保君(304ページ)          │      │ │  │  │      ・障がい者雇用について          │      │ │  │  │      ・市内の小学校の英語教育の今後について  │      │ │  │  │      ・霧島市内の高校と地方活性化をどう結び付け│      │ │  │  │       るのか                 │      │ │  │  │     仮屋 国治君(318ページ)          │      │ │  │  │      水道事業包括的業務委託について     │      │ │  │  │      全天候型こども館について        │      │ │  │  │      ・令和2年度当初予算編成について     │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    山 口 昌 樹 君   議会事務局次長   冨 永 博 幸 君                        兼議事調査課長  総務調査グループ長 森   知 子 君   議事グループ長   原 田 美 朗 君  書    記    郡 山   愛 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   新 町   貴 君  企 画 部 長   有 馬 博 明 君   市民環境部長    橋 口 洋 平 君  保健福祉部長    茶 圓 一 智 君   農林水産部長    田 島 博 文 君  商工観光部長    武 田 繁 博 君   建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君  消 防 局 長   堀 切   昇 君   上下水道部長    柿 木 安 長 君  総務部参事兼    本 村 成 明 君   総務部参事兼    小 倉 正 実 君  総務課長                  財政課長  企画部参事兼    永 山 正一郎 君   企画部参事兼    出 口 竜 也 君  企画政策課長                地域施策課長  医療センター整備対策監 西 田 正 志 君   まちづくり調整監  池 水 清 人 君  兼保健福祉政策課長  上下水道部参事   坂之上 浩 幸 君   財産管理課長    田 上 哲 夫 君  兼水道管理課長  市 民 課 長   東中道   泉 君   スポーツ・文化振興課長 浮 邉 文 弘 君  国民体育大会    有 満 孝 二 君   子育て支援課長   砂 田 良 一 君  推進課長  長寿・障害福祉課長 堀之内 幸 一 君   健康増進課長    林   康 治 君  すこやか保健センター  島 木 真利子 君   観 光 課 長   寳 德   太 君  所長  建設政策課長    川 路 和 幸 君   建設施設管理課長  園 畑 精 一 君  土 木 課 長   西 元   剛 君   都市計画課長    三 島 由起博 君  消防局警防課長   松 元 達 也 君   牧園総合支所長   阿久井 洋 一 君                        兼地域振興課長  福山総合支所長   川 東 輝 昭 君  兼地域振興課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   中 馬 吉 和 君  教育総務課長    西   敬一朗 君   学校教育課長    芝 原 睦 美 君  社会教育課長    新 門 勝 利 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前 9時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより,本日の会議を開きます。   △ 一般質問 ○議長(阿多己清君)  本日の日程は,一般質問のみであります。昨日に引き続き,一般質問を続けます。まず,9番,德田修和議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○9番(德田修和君)  議席番号9番,霧島市政クラブの德田修和です。通告書に従い,2点質問いたします。1点目に,かごしま国体に向けた整備と課題についてお伺いします。燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会の開催まで300日を切りました。計画をしていた施設整備もめどがつき,各種競技がリハーサル大会を進めてきています。国体関連以外の大規模な大会も行われるなど,世間的にも国体開催に向けての期待が高まってきていると感じています。その中で,大会運営や施設利用に対して,施設利用者から不安な点もあるとの声も頂いています。そこで,かごしま国体に向けた整備の進捗状況と現在想定している今後の課題,施設のバリアフリー化など,身体障がい者等への配慮をどう考えているか見解を。隼人体育館など,競技開催予定の施設周辺の危険箇所に対する整備や対応は考えているのか見解を問うものであります。2点目に,隼人健康温水プールについてお伺いします。この施設は温泉を利用した歩行専用プールで,ほどよい水流の抵抗を受けながら歩くことのできるリハビリにも健康づくりにも最適な施設であり,近隣自治体にも見られない霧島市を代表する福祉施設であると認識しています。ただ,最近本市の進める公共施設マネジメント計画の中で,施設が閉鎖されるのではないかと利用者の中で不安の声が広がっています。私は,このような施設こそ利用促進を積極的に図り,存続させるべき施設の一つであると考えています。そこで,現在の利用状況と,施設利用の周知をどのように図っているか,今後の施設の在り方をどう考えているのか問うものであります。これで,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  德田議員から2問の御質問がありました。1問目は私が,2問目は市民環境部長が答弁します。1問目のかごしま国体に向けた整備と課題についての1点目にお答えします。鹿児島県では48年振りの開催となる,燃ゆる感動かごしま国体の開会まで,残すところ296日となりました。本市では,正式競技6競技,公開競技1競技,デモンストレーションスポーツ2競技を,市内15の会場で開催します。各会場となる社会体育施設の整備につきましては,各競技の中央競技団体から指摘のあった事項の整備など,大きな改修等は終了しています。また,馬術競技の会場となる牧園特設馬術競技場については,造成工事を終了し,現在は,障害飛越競技場や馬場馬術競技場,練習場など,馬場の整備や会場内の道路整備などを行っており,来年1月末を完成予定としています。なお,今後は,厩舎や本部棟など,仮設建築物等の整備を行う予定です。施設整備における今後の課題としては,10月までに実施した国体の競技別リハーサル大会で,会場のトイレに関する指摘があったことなどから,今後,対応してまいります。次に,2点目にお答えします。国体の期間中,各競技会場では,障害のある方が観覧されることを想定し,福祉席を設け,また,動線についても,仮設によるバリアフリー化を実施することとしています。次に,3点目にお答えします。今後,競技を開催する施設周辺に危険箇所が確認された場合は,ロープ等で危険箇所を囲うなどして立入りを制限し,さらに,看板などでも注意喚起をするなどの対応を考えています。いよいよ第75回国民体育大会の開催までカウントダウンの時期に入ったと感じており,市民総参加のもと,すばらしいスポーツの祭典として皆様の心に残る大会となるよう,今後も引き続き,あらゆる課題を想定しながら,競技団体や関係機関等と連携して準備を進めてまいります。 ○市民環境部長(橋口洋平君)  2問目の隼人健康温水プールについての1点目にお答えします。隼人健康温水プールは,平成18年度に,温泉を利用した歩行専用のプールとして供用開始されたものであり,平成30年度における利用者数は,延べ1万1,982人です。当該施設については,市や指定管理者のホームページに掲載しているほか,指定管理者が発行する利用者の声や施設の概要などを掲載した機関紙を,隼人市民サービスセンターや各総合支所,スポーツ・文化振興課の窓口に設置して御案内しています。次に,2点目にお答えします。本市は,平成27年3月に霧島市公共施設管理計画を策定し,将来にわたって健全な財政運営を維持しながら適切な公共サービスを提供できるよう,必要とされる取組を進めているところであり,隼人健康温水プールにつきましても,この計画に即して,今後における当該施設の在り方等を検討してまいります。 ○9番(德田修和君)  1問目から再質問に入らせていただきます。まず,整備進捗状況と想定されている今後の課題ということで,体育館等は一応のめどがついたよと。想定されているのがトイレの問題等ということであったのですけれども,先般,空手の大会を少し隼人体育館のほうで見させていただいたときに,照明が1個だけ点いたり消えたりしていたのが少し気になりまして,それがそういう仕組みなのか,何かの調整をしているのか。ちょっとよく分からないんですけれど,1個だけがちかちか点いたり消えたりしていると,何か不具合があるのではないのかなというふうに感じたわけですけれども,空調であったりとか,整備が今されているものの中で,運転してみて実際何かしらの不具合,何か調整が必要なもの等が出てきていないか確認を致します。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  今議員のほうからありました隼人体育館の照明につきましては,平成29年度に改修を行っております。8月にハンドボールのリハーサル大会となりますジャパンオープンハンドボールトーナメント大会を開催しておりますが,この段階では不具合は発生はしていなかったと記憶しております。その後,照明の不具合が1か所だけ発見されたとお聴きしておりますが,今月2日に施工業者のほうで対応はさせていただいたと聴いております。ほかの部分で改修を行って不具合等が出ていないかということでございますけれども,大きな部分でお聴きしている部分はないと感じております。 ○9番(德田修和君)  もう1年切っていますので,もし直前で何か出たとしても対応は遅れるかなと思いますので,今のうち,ちょっと注意深く様子を見ていただけたらなと思います。先日,これもフットサルで国分体育館のほうを利用されている方々から,ちょっと御指摘を頂いたのですけれども,窓ガラスに割れたときの飛散防止等の処置がされていないのではないかというようなお話を伺いました。ハンドボール開催予定の会場でもありますし,国体レベルの選手のボールの威力というのは,自分たちが想像し得ないような威力で飛んでいくのかなと思います。窓ガラスのほうに飛んで,割れて,そこに座っている人,また外にいる人等にガラスが飛んでけがあるとか,そういうような事故等も,ないとは思いますけれど,想定はされるのかなと思います。この国分体育館を含む5会場ですね。精華アリーナは大丈夫だとは思っているのですけれども,もし,そういう飛散防止等の対策がとれてないのであれば,事故防止のためにも,窓ガラスが競技のところから見えているような部分であったりとか,そういう所には飛散防止フィルム等の設置等,何かしらの対策が必要ではないかと思いますけれども,その辺はどうお考えでしょうか。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  国分体育館内の窓ガラスについては,2階席の部分の窓ガラスということでよろしいでしょうか。一応ハンドボールの協議が行われますけれども,ハンドボールにおきましては,競技の開催中は窓のほうにカーテン等がありまして,そのカーテンを閉める形になると思います。飛散防止という形でのカーテンということではないのですけれども,投げたボールが窓のほうに当たったとしても,直接当たらないような状況にはなるのかなと思っておりますので,今のところ国分体育館につきましては,飛散防止フィルムを貼る予定はございません。ただ,今ほかの会場のことを聴かれましたけれども,ちょっと考えてみますと,隼人の体育館の中で観覧室の壁の部分に一部ガラスがあります。ただ,そこの部分につきましては,本部席とか観覧席等が設置される予定になっておりますので,直接ボールが当たることはないのかなと感じているところでございます。また,会場のほうももう一回確認いたしまして,そのような部分がないかということを確認したいと思っております。 ○9番(德田修和君)  国体の開催中は,本当に十分に気を付けながら運営をされていくと思います。せっかく整備した施設でもあったりしますので,ここから先,国体前にもいろいろな大会も行われるでしょうし,今後もずっと利用していただきたい施設ですので,国体開催中はそういうような処置がされるのでしょうけれど,フィルム等であったらそんなに高いものではないので,ただ窓ガラスに貼るだけなのかなということもありますので,今一度点検して,もし今後の利用に対しても事故なく使えるような処置をするべきところがあるかどうかというのは確認しておいていただきたいと思いますけれども,国体開催とかとはちょっと別に,施設の管理としてはどのような見解をお持ちでしょうか。 ○スポーツ・文化振興課長(浮邉文弘君)  今の飛散防止フィルムの件でいきますと,窓ガラスは強化ガラスが使われていることも考えられますので,強化ガラスであれば割れて破損した場合でも飛び散ることはないと思います。また,そこにつきましては,こちらのほうで再度確認を致したいと思います。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,点検は求めておきます。また,国体の後にかごしま大会ということで全国障害者スポーツ大会のほうが行われるわけですけれども,本市では知的障害者のサッカーが予定されております。私も質問に際し,ちょっと言葉をどう表現していいのかも少し分からないので,ないようにはしますが,差別的な言葉がもし出てきたらお許しください。やはり選手はそれぞれ全国レベルでやられている方ですので,自分でもある一定の対応ができると思うのですけれど,やはりデリケートな対応というのが求められる部分も,中には出てくるのかなというふうに考えております。過去の大会等を通しての十分な調査,準備ということで,そういう想定できる部分とかを調査していることはありますか。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  来年の10月24日から26日までの期間で,燃ゆる感動かごしま大会第20回全国障害者スポーツ大会が開催されまして,本市では知的障害のある方が参加されるサッカー競技が開催されますが,競技会場として施設の部分で特別に改修が必要であるということはお聴きしていないところでございます。ただし,トイレなどに音声案内装置を設置したり,観覧席近くに特別に視力の弱い方に対して得点表示とか,案内をする白板等を設置するというようなことを県が仮設として行うというようなことはお聴きしております。 ○9番(德田修和君)
     ぜひ,万全の対応をしておいていただきたいと思います。全国障害者スポーツ大会というのはやっぱりそういう障害をお持ちの方も,その御家族もその競技を見ることで勇気づけられたり,新たな夢や希望を抱かれたりとかいうような大切な大会だと思いますので,ぜひ選手の皆さんがいつもどおりのパフォーマンスが発揮できるような環境整備に努めていただくよう再度求めておきます。先般,全国都市問題会議が本市で開催されました。本当に無事成功してよかったなと思っております。皆様本当にお疲れさまでした。その会議の開催期間で,宿泊施設の状況であったり,交通機関の状況,多くのデータであったり,問題点,何かしら準備をしておかなければいけないかなというような点が見えたのではないのかなと思っております。ここで具体的なところまでは申しませんけれども,国体開催にしっかりとその経験が生かせるように音頭を取った課であったり,関わった課等との意見交換であったり,十分な連携を図っていただきたいと思っているのですけれど,今のところはそのようなことをされているのですか。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  全国都市問題会議の開催される前には,施設関係の部分で企画政策課のほうと協議した経緯がございます。また,開催後につきましても,会場内の何か問題点等はなかったかということでお話は聴いております。また,当日私も会場に出向かさせていただきまして,バス等の輸送の状況,第2駐車場のほうでバスの転回等を行っておりましたので,その辺の状況等。あと会場内の売店等の状況等を見させていただいて,国体に対しての参考にさせていただいているところでございます。 ○9番(德田修和君)  あと,先ほどもちょっと述べましたけれども,宿泊施設等がどのような対応ができていたか。宿泊施設等でもう少しこういうところを注意していただければいいとか,あちらの施設側も何かしらの得た経験とかもあると思いますので,その辺もできれば聴き取り等をしながら対応を練っていただきたい。バスのピストン輸送は,本当にうまくいったなとは思っておりますけれども,ほかの公共交通機関,JRであったり,どういうような輸送状況であったのかとか,その辺も一応調査しておくべきではないかなと思いますので,その辺のほうはどうお考えでしょうか。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  現在,国体推進課のほうで輸送交通の部分につきましては,輸送計画等を策定していこうということで,現在プロポーザルに向けての準備を進めているところでございます。業者が確定した段階では今議員が言われたような部分まで折り込んで計画を立ててまいりたいと思います。 ○9番(德田修和君)  せっかくの経験ですから,しっかりと生かしていただければなと思います。次に入りますけれど,施設のバリアフリーについてです。答弁の中でも仮設によるバリアフリー化を実施するということで,先ほどお聴きした障害スポーツ大会においても配慮をしていくというような答弁を頂きましたけれども,これは先日議員と語ろかいで頂いた意見でありました。本市の体育施設は身体障がい者に少し優しくないのではないかというような趣旨のお話で,国分体育館についての話でありましたけれども,会場へ入るときの車椅子用のスロープの勾配がきついだとか,一人で車椅子が押せない,また会場に入ってからの段差が多いということで,普段の利用に対してちょっと苦慮する部分があるというようなお話も伺ったところでした。国体開催中はしっかりとした対応がされるとは思っていますけれども,これもせっかく照明であったり空調であったりきれいにした施設であれば,それが利用しやすい施設であり続けるために,今後は年次的にでもバリアフリー化という部分は体育施設も計画的に整備していかなければならないのではないかと思いますけれども,見解を求めます。 ○スポーツ・文化振興課長(浮邉文弘君)  現在でも施設利用者が安全に安心して使用できるよう施設整備に努めているところですが,国体終了後におきましても今議員がおっしゃったように,障がい者等に対応する配慮,全ての市民が安心して使用できる施設であるべきだと考えておりますので,状況等を確認いたしまして,支障があるような場合は,対応を検討していきたいと考えております。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,その際は先ほど障害スポーツ大会の準備でもありました音声案内まではちょっと難しいのかなとは思いますけれども,点字での案内であったりとか,その辺のほうも考慮しながら検討していただくことを求めておきます。三つ目に,危険箇所ということですけれども,競技会場周辺でまちづくり事業実施計画書などで,その地域から出ているような意見であったりとかで,競技開催地付近で危険箇所というような示され方をされているような所があるのかなと。その辺をまちづくり計画書などを参考に地域周辺を点検されたような経緯がございますか。 ○国民体育大会推進課長(有満孝二君)  国体推進課のほうで大会が開催されます競技会場周辺の部分について,まちづくり計画書を基に調査を行った経緯はございません。また,今議員から指摘がございまして,それらの部分についても,ちょっと今後調査していったほうがいいのかなと思っているところです。 ○9番(德田修和君)  ちょっと写真を出していただいていいですか。これは隼人運動場の南側です。隼人工業高校のグラウンドとの間になるのですけれども,ここは事業実施計画書に今は上がっていないかもしれないのですけれど,上がっていたことがある箇所になります。比較的に交通量も多く,譲り合いながらすれ違うような所で,脱輪事故も発生したことがあります。大きな大会を隼人運動場また体育館で行っている場合,また高校が近いですので雨が降っている日,隼人工業のグラウンドのほうで大会があるときなどは交通量だけではなく,路上駐車も少し見られたりとか,少し危険度が増しているような状況があります。これは架かっている橋も少しもう古く狭い橋ですので,ここでまた譲り合いでかなり渋滞を起こしたりすることがあります。西側に抜けていく道路とかまで含めて,もうこれは大会運営のためにも整備していくことというのは考えられないものでしょうか。 ○建設施設管理課長(園畑精一君)  先ほどの質問でもあったのですけれども,地域まちづくり事業実施計画書では平成29年度,30年度で要望があります。この路線は市道土地改良区~隼工西線という路線名で宮内原用水と並行して走っている路線でございますが,要望としましては,道路の拡幅で離合を容易にし,用水路側に歩道,フェンス等を設置してほしいという内容でございます。回答としましては,現在実施中の路線を優先的に検討していますが,要望件数が多いことから新規箇所の早期整備は難しい状況と回答しております。今市議が言われましたように,この箇所でやはり脱輪が発生しているということでございますが,今この場所で言えば最小幅員が4.5mでございます。普通車同士の離合は可能なため,現段階では拡幅の計画はしておりません。しかし,脱輪が発生しているという事実がありますので,今,写真にも写っていますけれども,路肩部が草で見えづらい状況やらございます。定期的な除草も行い,また通行者が路肩の確認をできる対策,また走行を誘導するライン等の検討をしたいと思います。あと,橋の部分ですが,橋の部分が4.3mの幅員でございます。それで,今言われたように離合ができる状態ではございません。その橋を含んで全体的な改良をしないと橋だけの拡幅というのはできないと思います。今の段階では全体的な計画はございません。 ○9番(德田修和君)  用水路も並走しているということで,かなり難しい条件等もあるのだと思います。ただ,写真で見ていただいたとおり,これは幅員はあるのですけれども,路肩は本当にちょっと分かりにくい。ちょっと写真では見えづらいのですけれども,これは用水路側にかなり落ちているような状態です。車同士はすれ違うことは可能ですけれども,特に通学時間等もありますので,そういうときに自転車も通ります。自転車が脇を通っているときも見ていて危ないなと思いますし,特に雨の日等は,隣は用水路ですから水位も上がっていたりすれば,車の脱輪ではなくて自転車が仮に落ちたりすると,本当に死亡事故にもつながり兼ねないのかなというふうに感じているところであります。道路幅員等の拡張であったり,歩道の設置というのは,さすがにやはりちょっと難しい,簡単には進めていきにくいのかなとは思いますけれども,フェンスぐらいはあってもいいのかなというふうに感じます。仮にフェンス設置だけというのは考えにくいものなのかお伺いしておきます。 ○建設施設管理課長(園畑精一君)  フェンスというか,転落防止柵のようなものでしょうか。写真でもあるのですけれども,今,路肩の部分に擁壁があり,その擁壁に基礎を打てばもたない状況でございます。打つとなれば,またその擁壁の中の舗装部分になるものですから,一段と路肩を狭めて通行が困難となるもので,柵の設置は困難と考えております。 ○9番(德田修和君)  それであれば,長期的な計画でも立てて,行く行くはできるように検討していっていただきたい。先ほど少し対策等も頂きましたけれども,ぜひ,国体開催時期だけにかかわらず,学生も多く通る場所ではありますので,ぜひ,事故がないように努めていっていただきたいと思います。前回も施設の質問等もしているのですけれども,市長より整備してこれから使っていく施設,レガシーと表現もされていたと思います。本当に末永く利用していただく施設として,しっかりとしたバリアフリー化,また周辺の安全対策,これ国体開催時期にかかわらず,その施設を安全に使えるようにするということに対して,今までのやりとり等を聴いてどのように感じられたかお伺いします。 ○市長(中重真一君)  国体に向けて選手の皆さんがすばらしいパフォーマンスを発揮していただけるような会場を整備することも大事ですし,また,その後に市民を含め多くの方々にその施設を使っていただくということ,これが国体の意義だと考えております。その中で,やはり,その後も利用する方々に本当に使いやすいと思っていただけるような施設整備に向けて計画的に取り組んでいきたいと考えております。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,来る燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会が事故なくすばらしい大会になることも願っております。そして国体にかかわらず,それぞれの施設が多くの方に感動を与えて愛される施設となることを今後も期待いたしまして,1問目は終わります。2問目に入ります。隼人健康温水プール,これは隼人の松永にある施設ですけれども,こちらのほうを利用されている方々,実際その施設にお伺いしても,ここはあと5年でなくなるらしいよというような話を利用者の方々がされているということです。実際,地域ごとに公共施設マネジメントの説明会のほうもされているということで,その中から資料の中で,令和元年度からの5か年計画の中で,他の施設と一本化していく説明をされていると,その資料のほうにも載っているということですけれども,確認を求めます。 ○スポーツ・文化振興課長(浮邉文弘君)  この健康温水プールですが,近隣に類似施設があるということで今回検討の対象としております。早急に結論を出すものではございませんが,公共施設管理計画に基づいて施設整備や利用状況等を見ながら,今後5年間で検討していくということになりますので,早急に施設をどうこうということではないことを御理解いただきたいと思います。 ○9番(德田修和君)  この5年間をかけてしっかりとした検討をしていかれることを望んでおりますけれども,まずそこの同様の施設があるというような考え方の点で少しお伺いします。国分総合プール等を同様の施設と考えられているのかなというふうにも思います。皆さんも利用されて御存じだとは思うのですけれども,プールサイドがかなり滑りやすい。気を付けて歩けばいいことですけれど,とても滑りやすくなっています。また,歩く専用のレーンを設けていたりとかしても,隣のレーンで泳いでいれば,ばしゃばしゃ水しぶきも飛んできて,なかなか歩けるような感じでもないのかなと。また,そもそも歩くためのプールではないですので,プールサイドだけではなく底面もつるつるとした造りをしていますので,なかなかうまく歩きにくいというようなところもあります。写真を出していただきたいのですけれども,これが健康温水プールになります。プールサイドも滑りにくい加工がされております。底面も滑らないように配慮されていて,見て分かりますとおり,手すりがあります。プール内も外側にずっと手すりが周っていますので,つかみながらずっと歩くこともできますし,見て分かるようにスロープもしっかりと付いていますので車椅子で入ることも可能です。反対側は右下の写真になりますけれども,緩やかな階段で降りられるようになっています。ほかのプールになると,やはりラダーといいますか,はしごで上に上がるというような形が一般的だと思うのですけれども,そもそもここまでバリアフリーを徹底して充実している施設はほかに見られないというふうに思っておりますし,ほかの施設で歩いたり,健康づくりでこういうリハビリ等をしようと思っても本当に健康で,体力的にも申し分ない方が歩くことしか想定されていないのではないのかなというふうに考えています。どういった方が利用するのか。その辺の用途をしっかりと理解した上で類似施設というものを選定していかなくてはいけないと思うのですけれども,これはほかの周辺の施設と一まとめにできるものなのか,見解を求めます。 ○スポーツ・文化振興課長(浮邉文弘君)  この松永の健康温水プールですが,全体の利用者数が1万1,982人と先ほど部長の答弁の中で申しましたが,その中で65歳以上の利用者が延べ9,210人ということで65歳以上の利用者が76.9%を占めている状況です。類似施設ということで,先ほど国分総合プールのことを言われましたが,そのほかに隼人健康温水プール,それからいきいき国分交流センターの温水プールもございます。施設の集約に関しましては,当然今まで利用されていた方が不便なく使えるということが前提になると思いますので,この近隣にある隼人温水プールを含めた4か所のプールでサービスの低下を招かないように,この場所を改良すれば同じように使えるとか,そういったものいろいろ検討しながら進めてまいりたいと考えております。 ○9番(德田修和君)  この写真のとおり,緩やかなスロープ,緩やかな階段。今ある施設のプールをこういうふうに改装すると,とんでもない金額になるのではないのかなと思いますし,それこそ,また歩行専用プールだからこそできている設備であると思いますので,ここはしっかりと考えながらしていかないといけないのではないのかなと。また,先ほども言いましたけれども,これからどういった方に必要なのか。どういう方々にこそ利用していただくべき施設なのかということを,もうちょっと周知の部分というのが不十分なんだと思います。利用状況のほうは示していただきました。1万1,982人,65歳以上が76.9%。一年の営業日数でいけば,ざっとですけれども一日三十五,六人しか使われていないのではないのかなと。本当であればもっと利用されて,人数が多過ぎて使えないからどうにか広くしてくれと要望が出るぐらい利用者があってもおかしくないような施設であると思っています。周知の仕方として,ホームページ等と利用者の声や施設の概要などを掲載した機関紙を総合支所等の窓口に設置しておりますということですけれども,ということは,そういう施設に行くか,利用者の声なんかの機関紙も,そういう何かしらの教室等に通われた方々への認知で,なかなかどういう用途かというのが分からないので,ホームページで検索していくということは考えられないのかな,施設の周知が不十分なのかなというのを答弁の中で感じたところです。幾つかそこで確認させていただきたいのですけれども,例えば,先ほど国体の質問をさせていただきました。アスリートのリハビリ施設として市内の学生であったり,実業団,また市内でキャンプを行うスポーツ団体等にこういう施設が本市にあるよと紹介したことはございますか。 ○スポーツ・文化振興課長(浮邉文弘君)  今まで紹介したことはございません。 ○9番(德田修和君)  本市は国分中央高校にスポーツ健康科もあります。全国のスポーツ選手も輩出しているところであります。第一工大や鹿児島高専等も頑張っておりますし,京セラの実業団等も頑張っていらっしゃるところです。この高校生の対応であったり,学生へこういうリハビリ施設もあるんだよというのは学校で教えてあげてもいいのかなというふうにも感じるのですけれども,教育部としてはここら辺の周知の協力という点ではどのようにお考えですか。 ○教育部長(中馬吉和君)  施設の有効活用を含めまして連携が取れれば,そういう周知については協力させていただきたいと思います。 ○9番(德田修和君)  スポーツのけが,骨折等,靭帯をやってしまったなど,いろいろなことで長く競技から離れるというときに,こういう施設はかなり有効なのではないのかなというふうにも感じますので,ぜひ,何かしら連携をとっていっていただきたい。また,独自のリハビリ施設を十分に持たない整形外科等の病院であったり,介護施設等,こういうところもリハビリに使っていただきたいと思っているのですけれども,そういうところに周知を直接図ったことはございますか。 ○スポーツ・文化振興課長(浮邉文弘君)  そういった周知等は図っておりません。 ○9番(德田修和君)  松永にある施設ですので,当然医師会医療センター等が近くにございます。せめてそことはしっかりとした連携をとっていかれたほうがいいのではないのかなと思います。そういうリハビリが必要な方々にこそ,こういうリハビリができる施設だというのは,これから十分に伝えていかないといけないと思います。同様に,小規模多機能施設であったり,グループホームなどの老人福祉施設などへも当然に健康寿命と生きがいづくり,そこは含めて周知をするべきだと思うのですけれども,多分こちらのほうもされていないと思います。どういう方が利用すべき施設なのか。そこら辺をしっかりと考えながら,それに合わせた周知というものが必要になってくると思います。今紹介されている周知というのは,やはりちょっとすべき周知がされていないなというふうに感じてしまうところです。また,その周知に加え,そういう施設等に行けば利用したくてもできない方々も出てくると思います。なぜ,それが利用できないのか。付き添い,介添人が不足しているのか。移動手段がないのか。そういった面もいろいろ問題点等出てくると思います。そういう問題点であったり,利用の促進であったりとか,やはりそこも保健福祉部等としっかりとした連携を図って調査していくべき場所であると思うのですけれども,この点,保健福祉部のほうではどう思われますか。 ○保健福祉部長(茶圓一智君)  貴重な提案ありがとうございます。私自身がこの隼人健康温水プールでそのようなことができるということを知りませんでした。すみません。提案があったように,またこの施設の利用が図れるように,医療センターともどのような利用ができるか協議してみたいというふうに思います。 ○9番(德田修和君)  先ほど同様の施設ということで言われましたけれど,少しこういった議論を交わしていただくと。本当に健康な方であったら,本当にどこでもいいんだと思います。ほかの施設も十分利用できますし,思い思いのスタイルで,思い思いの施設が利用できるのだと思いますけれども,この施設に限っては温泉も利用していますので,霧島市の特徴でありますし,十分にそういうパフォーマンスも持っております。以前質問で上げた日当山温水プール同様ですけれども,また,それに加え,ただのスポーツ施設ではないと。福祉施設であるんだというところをしっかりと考えていただきたいと思います。近隣自治体のほうも今からこれを造っていこうかなと思うと,今の御時世だと,どうしても予算の捻出に苦慮する。もう絶対と言っていいほどほかの近隣自治体では造れない施設なのではないのかなと思います。実際に市外の利用者も多いとお伺いしていますので,そこの福祉面というところも,ただのスポーツ施設ではないんだよというところも,この5年間の計画の中でしっかりと考慮しながら,公共施設マネジメントの選定を行っていただきたいとは思うのですけれども,今のやりとりを受けて市長はどのように感じられたか見解を求めます。 ○市長(中重真一君)  まずは,この周知についてからお答えいたします。先ほどスポーツキャンプ等でこの施設の紹介について,今の担当としてはしていないというような答弁もございましたが,私自身が幾つかキャンプの誘致活動に直接関わったときには,全ての施設をもって,こういった施設もありますというような形で誘致活動を行ったこともございました。やはりもう少しリハビリの選手等も連れてきて,こういったリハビリ活動もできるんですよといったところをもっとプレゼンしながら,スポーツキャンプの誘致等も行っていきたいと思っております。また,私の身内が膝をけがしていたときに,この健康温水プールの利用を病院のほうから勧められたことも実はごく最近ございました。病院として知ってくださっているところもあれば,まだまだ霧島市内でこういった施設があることを知らない病院もあるかと思います。そういった医療機関等また福祉施設等にもしっかりとこういった施設があるということを周知できればと考えております。健康温水プール,先ほどからございますように,まずは高齢者の方。そして障がい者の方が安心して使っていただけるプールであると思っておりますし,またリハビリにも本当に役に立つ施設だと考えております。今後その公共施設マネジメントの中で,この健康温水プールの特徴というものをしっかりと私たち自身も把握しながら進めていければと考えております。 ○9番(德田修和君)  ぜひ,このプールを,水をためている箱と一くくりにするわけではなくて,これはプールに限ってではないですけれども,今回通告させていただいたことはプールでありました。類似施設というところを,何をもって類似施設なのか。利用の仕方であったり,利用されている方々であったり,そういうことをしっかりと検討材料として入れて,今後しっかりとした選定をしていただければなと思います。公共施設マネジメント,本当に高い目標を掲げております。本市には本当に集約しなければならない施設も多くあるのだと思ってはおります。ただ,集約した後,その施設を閉鎖した後に後悔しても遅い施設というのも,この霧島市には本当に多く存在していると思っております。今回取り上げました施設は,利用度の推移,類似施設との比較だけではないです。これは繰り返しになりますけれども,誰が使うのか。これから迎える超高齢化社会,また地域包括ケアシステムの充実を図っていくための介護の在り方など,十分に考慮して,利用してほしい方々,利用してもらう最大限の努力をした上で判断しなければ,本当の公共施設マネジメントではないと改めて強く指摘いたしまして,私の一般質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,德田修和議員の一般質問を終わります。次に,13番,前島広紀議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○13番(前島広紀君)  霧島市政クラブの前島広紀でございます。平成29年11月の市議会議員選挙で多くの市民の皆様から御支持を頂き,3期目の当選をさせていただきましてから早くも2年が過ぎました。これからも引き続き子供や障がい者,お年寄りに優しいまちづくりを目指し,霧島市の更なる発展と市民福祉の向上のため初心を忘れることなく議員活動を続けてまいります。それでは,早速通告に従い,3項目について質問を行います。まず,樹木の管理についてでありますが,先日の同僚議員の質問において,緑の基本計画に基づいて市内に公園を設置しているとの答弁がありました。その公園には,桜などの樹木が植栽されることだと思いますが,最近ある公園におきまして,古いサクラの木がとても無残な剪定をされている現状を目の当たりにして,とてもむなしい気持ちになりました。その公園のサクラの木は,恐らく今後,樹勢回復することは絶望的だと思われ,どうしてそのような剪定をしたのか疑問であります。また,街路樹についても同様です。そこで,本市における街路樹,都市公園の樹木の管理はどのようであるかお伺いいたします。次に,市が指定している天然記念物としての樹木について,主なものとしてどのようなものがあるのか。また,その管理はどのようであるかお伺いいたします。2問目に,救急医療について。市長は平成29年の市長選におきまして,四つの基本方針と6か条の公約を掲げておられますが,その中の一つに誰もが安心できる医療体制の確立があります。本市においては,現在医師会医療センター建て替えの基本設計が行われているところで,病院施設はよくなっていくものと期待しています。そこで,本市における救急医療体制の現状はどのようであるかお伺いいたします。最後に,道路政策についてでありますが,私はこれまで市街地の道路整備について,何度となく一般質問を行っています。また,同僚の議員も交通渋滞対策の観点などから同様の一般質問を行っておりますし,市長も渋滞対策を公約の一つに掲げておられます。市街地の交通事情は,天降川のしらさぎ橋や国分中央の平和通線の開通などにより,大きく変化していると感じておりますが,市街地における人口の増加などに伴い,交通量は増加傾向にあり,幹線道路の一部では渋滞解消対策が喫緊の課題となっています。県道に関しては,県道60号国分霧島線の川跡交差点から重久の久保田交差点まで,朝夕の通勤ラッシュ時にはずっと車が連なっています。また向花五差路についても同様の現状であります。そこで,市街地の渋滞状況をどのように捉え,その解消を図るため市道整備をどのように進めていくのかお伺いし,以上で壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  前島議員から3問の御質問がありました。2問目は私が,1問目の2点目は教育委員会が,その他は建設部長が答弁します。2問目の救急医療についてお答えします。本市における日曜・祝日等の休日の一次救急医療については,内科・外科・眼科・小児科等の診療は,姶良地区医師会の在宅当番医制度により,歯科診療は,姶良地区歯科医師会口腔保健センターにおいて,姶良地区歯科医師会の休日歯科救急診療制度により実施しています。夜間の一次救急医療については,姶良地区医師会の協力の下,霧島市立医師会医療センターにおいて,霧島市夜間救急診療事業として,小児科・内科医師の当番制による準夜帯の救急診療を,年間を通して毎日実施しています。また,重症の救急患者に対する医療については,昼間は,二次救急医療機関である救急告示病院が対応し,夜間・休日は,病院群輪番制により,姶良地区を東部・西部・北部の3か所に分け,それぞれ担当となる病院が対応しています。さらに,より緊急性の高い医療については,急性期心疾患などの循環器系患者は循環器救急輪番制により,脳梗塞や脳出血などの脳外科系患者は脳外科夜間休日輪番制により対応しています。今後,高齢化社会の進展等に伴い,更なる医療需要の増加が見込まれることから,引き続き,関係機関との連携を図りながら,救急医療体制の充実に取り組んでまいります。 ○建設部長(猿渡千弘君)  1問目の樹木の管理についての1点目にお答えします。本市は,道路景観の向上や道路環境保全のために,主に主要幹線道路や市街地において街路樹を植栽しており,歩行者や車両の通行等に支障を与えないよう,樹木剪定と害虫駆除を年1回実施しております。なお,枝・樹形などの剪定方法は,県の植栽工事共通仕様書に基づき行っております。また,都市公園の樹木管理は,指定管理者が行っており,公園の利用に支障がないか点検し,支障がある場合は適宜剪定しております。 ○教育部長(中馬吉和君)  次に,2点目にお答えします。天然記念物は,文化財のうち,動物,植物及び地質鉱物で学術上価値の高いものを,国・県・市町村がそれぞれ指定しています。そのうち,本市における樹木に関するものは,国指定がノカイドウ自生地の1件,県指定が高座神社の社叢と福山のイチョウの2件,市指定がクロガネモチ,オガタマノキ,小ミカン,青葉の竹などの15件となっています。これらの指定天然記念物の管理は,基本的に所有者が行うこととなっていますが,生育不良や台風・地震などの災害等による被害については,所有者からの報告や,職員及び文化財保護審議会委員の調査により,その状況等を把握しており,必要に応じて,国や県に報告しています。 ○建設部長(猿渡千弘君)  3問目の道路政策についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。本市は,県本土の中央部に位置し,鹿児島空港や高速道路,鉄道を有する交通の要衝です。この地域特性等により,国分・隼人地域においては,多くの企業誘致や商業施設等の立地に伴い,道路交通量も増加しています。このような中,平成25年1月に,鹿児島県交通渋滞対策協議会から,霧島市内においては,県道日当山敷根線の向花五差路交差点を含む6か所が,地域の主要な渋滞箇所として公表されました。これらの主要な渋滞箇所の対策として,平成25年度から,県施行による奈良田団地前交差点から第一工業大学を通り県道国分霧島線につながる街路新町線と,それに接続する本市施行の国分中央高校西側に位置する街路山崎線の整備を進めており,この新町線と山崎線の整備により,向花五差路交差点や県道国分霧島線への通過交通量が軽減され,渋滞対策が図られると考えています。また,国道10号及び県道北永野田小浜線の渋滞の緩和を図るため,しらさぎ橋に接続する新川北線の整備を進めています。そのほか,本年度から本格着工する隼人道路の4車線化は,交通混雑の緩和や物流の円滑化が期待されるほか,並行する国道10号の渋滞緩和に寄与するものと考えています。なお,日常生活に密着している生活関連の道路については,利便性や安全性を確保することが求められており,道路の拡幅や部分的な改良は,地域まちづくり事業実施計画などの要望を踏まえ,地域の理解と協力を頂きながら緊急性や優先度を考慮し,整備を進めてまいります。 ○13番(前島広紀君)  それぞれ答弁を頂きましたので,これから質問席から質問を続けさせていただきます。まず,樹木の管理について,壇上でも述べましたけれども,道路沿線の街路樹や都市公園の一部などにおいて不適切な樹木の剪定を見ることがあります。それでは,具体的にまず最初に,牧園の国民休養地の北部にある公園のサクラの剪定についてでありますが,資料1の写真を御覧ください。赤丸のところでございますけれども,太い幹の途中から強剪定されております。夕方撮影したため暗くて見えにくいのですが,一番下の写真や資料2の写真で分かると思いますが,太い幹の途中から剪定されているため,細かい枝がほとんど生えておりません。また,資料1の真ん中の写真を見ていただくと分かると思いますが,幹の皮が剥がれ落ち,既に腐朽,腐敗のことですが,腐朽が始まっていることが分かります。何のため,このような剪定をしたのかを以前聴いたことがあります。それによれば,てんぐ巣病,鳥の巣病とも言いますが,それに感染していたから,この上の写真ですけれども。このように鳥の巣のように見える状態が発生することがありますけれども,その対策としてこのように剪定したのだということでした。てんぐ巣病はカビの一種が原因で起こる伝染病で,胞子が飛散することで広がっていきます。確かに,牧園のこの周辺一体にてんぐ巣病の症状が広まっていることを確認することができます。それで,恐らくこの公園のサクラにも多くのてんぐ巣病の症状があったのだと思われます。しかし,てんぐ巣病は小枝に発生し,それから先の小枝にはほとんど花が咲かないのが症状ということです。初期の段階であれば,その病床のこぶを取り除けば改善する場合もありますけれども,一般的には発病している部分から先の小枝を切り取って処置するのが普通のやり方です。一般にサクラの木は剪定にすごく弱く,時期や剪定の位置の見きわめがとても重要で,時期は落葉後の11月から12月頃。剪定の位置は枝の付け根のところがよいと言われております。なぜ,このように太い幹を切断したのか疑問に思います。また,もう一つ,この公園の管理において大きな間違いがございます。それは,根元に盛り土をしているところです。資料1の一番上の写真です。このように,根本に盛り土をしていることが大きな管理の間違いであることを指摘したいと思います。それは根本に盛り土をすることでほとんどの木が弱っていくのが普通です。私ごとになりますけれども,平成10年に樹木医の資格を取り,古樹,老木の樹勢回復のため数多くの治療を行ってまいりました。現在鹿児島県内には16人の樹木医が同様の活動を行っております。その中で,樹勢が弱くなった樹木について数多く目にするのは,根本の盛り土であります。その盛り土を取り除くと状態にもよりますけれども2年から3年で樹勢が回復することが多くあります。資料6を御覧いただきたいと思います。飛び飛びの資料整理で申し訳ないのですけれども,これは樹木医が樹木診断をするときの教科書ですが,この木の右下の根本の部分が盛り土をされているのが分かります。このように,盛り土がされた側にはキノコが発生しますという,字が小さいのですけれども,18キノコの発生,それと16の少し上のところにキノコの発生コフキタケというところがありますけれども,このように盛り土をした側には大体キノコが生えるのが普通です。コフキタケというのは,よく耳にしますサルノコシカケのことです。それと,飛び飛びで申し訳ないのですが,資料2の下のほう。これはヒコバエではないかと思われます。切り株などに生えてくる小枝のことですけれども,本体が弱りかけたときに後継樹木として種の保存のために生えてくることもあります。ソメイヨシノはヤマザクラの苗木にソメイヨシノの小枝を接ぎ木して生産いたします。したがって,この根本から生えてきている小枝は台木であるヤマザクラであろうと考えられますし,後継樹木はヤマザクラでもよいのではないかなと思います。また,根本に盛り土をしていなければ,ほかの株からもヒコバエが芽生えたものではないかなと思われます。以上のことを念頭に幾つかの具体的な質問に移りたいと思います。まず,国民休養地のこれらのサクラは,ほぼ樹勢回復の見込みはないものと私は思います。このまま無残な状態を残すのはとても見苦しいと思います。提案として,現在のサクラの木を根元から伐採し,てんぐ巣病に強いサクラの木を植栽したほうがよいのではないかなと思います。再びサクラを植える必要があるのかという疑問もあるかも分かりませんけれども,この地域の人々にとっては,春のサクラの時期の花見の場所として大切な場所であったのではないでしょうか。また,ソメイヨシノの寿命は短く,70年から80年程度とも言われますけれども,適切に管理すればもっと長生きもしますし,先ほど言いましたようにこの一帯のサクラにはてんぐ巣病が広く発生しており,今後の管理や課題になってくるような気がしますがどのようにお考えでしょうか。 ○商工観光部長(武田繁博君)  議員が御指摘の場所のサクラですけれども,国民休養地のサクラです。ここのサクラに平成25年から26年にかけて,てんぐ巣病が大発生しまして,そのときにこの剪定を行ったものと聴いております。その剪定の仕方ですけれども,剪定はその当時の指定管理者が行いましたが,恐らく専門的な知識がなかったためこのような結果になったと思います。現在では剪定後の切り口に墨汁を塗るなどして,その保護に努めているということでございます。サクラは全部で1,500本ほどあるということでございますが,いまだに樹勢がしっかりした木も中にはございますので,今後は議員が御指摘の木の保護の仕方等も指定管理者と協議を行いながら処理してまいりたいと思います。ただ,ここのサクラは非常に老木が多いということでございますので,そこら辺も考慮しながら今後管理したいというふうに考えております。 ○13番(前島広紀君)  確かに,この付近一体にはてんぐ巣病が蔓延しているのが分かります。その管理の仕方として,部長の答弁にもありましたように,古木の管理は大変厳しいところがありますので,考え方としてサクラが必要であれば後継樹木を早目に植栽していくことも必要ではないかなと思います。次に,清水ふれあい広場,国分北小の南側に接する部分でありますけれども,そこのことについて資料3の左上の写真ですけれども,これはサクラの枝を剪定したところの巻き込みが始まっている状況です。適切な位置で剪定するとこのように巻き込んでいくのですけれども,ここにおきましても問題は根元に盛り土がされているためにキノコが発生し始めております。下の写真も同様です。ここのサクラの木はまだ20年程度でありますことから,根本の土砂を取り除けば樹勢が回復する可能性もあるものと考えられますが,どのようにお考えでしょうか。 ○建設施設管理課長(園畑精一君)  どのような経緯で根本に盛り土がされたか不明ですけれども,やはり落ち葉などが掃きためられて,それが土となって盛り土になったと思われます。今議員から頂いた御意見はサクラの成長に支障があるということでございますので,こちらも指定管理者のほうと話しまして早急な除去を行いたいと思います。 ○13番(前島広紀君)  以上述べましたように,サクラに限らず樹木の根本に盛り土をすることは,樹木にとっては大変苦しいことになります。よく公園にサクラを植えたときに,2,3年するとサクラが弱ってきているところで,見てほしいといわれて現場に行きますと,大体は深植えが原因だと思われます。深植えということは盛り土をしたことと一緒のような状況になります。樹木の点検をするときにルートカラーというのですが,根本が広がっている状況が土の上に出ているのが普通の樹木です。山などに行かれてもほとんどの木はそういう状況で生育していると思われますので,今後におかれましては,樹木の管理におきましては,根本を十分確保するように管理していただきたいと思います。次に,資料3の2の左上のマツの木ですが,これは市民会館前のタギョウショウの剪定後の写真ですが,剪定の間違いを指摘したいと思います。本来のタギョウショウというのは右上のようにたくさんの枝が出ているべきなのです。一般的にマツ類はあのように切断した下のほうから新しい小枝は出てきません。左側の写真がその状態で多くの市民が訪れる市民会館前の広場の樹木にしては見苦しいと思います。地元の造園会社とも相談しましたけれども,この葉のついていない幹は,根元から切断するべきだと思います。8年ほど前にも同様の質問をしたことがあります。また,下のケヤキの木も同様にこの広場においてはもう少し手入れをするべきではないでしょうか。このことについてどのようにお考えでしょうか。 ○市民環境部長(橋口洋平君)  市民会館前広場のマツの件ですけれども,ここの市民会館前がもともと河川跡でありまして,地表に含まれる水分量が多いということです。この御質問のマツが山丘でも尾根に多く育成することから乾いた地表を好む植物の一つと考えられておりまして,市民会館前の湿った場所では給水量が多過ぎて枯れてきたことから,中心部を温存するために以前,専門の方にボランティアで剪定していただいたといういきさつがあるようでございます。今,議員が御指摘の剪定された形につきましては,いびつな形に見えますけれども,剪定時には最良の判断をされたものというふうにお伺いしております。今後のこの二つのマツとケヤキの管理につきましては,指定管理者と協議しながら,また専門の方の御意見をお伺いしながら対応してまいりたいと考えております。 ○13番(前島広紀君)  このタギョウショウというマツはアカマツでございまして,本来であれば関東より上のほうに大体生育するものですので,これを言うと元も子もないのですが,樹種の選定のまずさが最初からあったと思われます。しかし,今このような状態にあるのが現状ですので,これを処置する方法としては根元から切断するしかないのではないかなと私は思います。次に,街路樹でありますけれども,行ったり来たりして申し訳ないのですが,資料4の一番上のほうは参宮橋を鹿児島神宮の方向に過ぎたところのサクラの管理状態です。上の写真の右側に枝葉のない幹が放置されています。真ん中の写真は消防署入り口付近のクロガネモチの状況です。下の写真は県道60号線の山形屋付近のヨウコウザクラの状況です。時には,街路樹はないほうがいいのではないかという声を聴くこともありますけれども,観光を推進している本市におきましては,街路樹も観光資源になるのではないかなと思います。これらの街路樹の管理についてはどのようにお考えでしょうか。 ○建設施設管理課長(園畑精一君)  一番上の参宮2号線に植えられたサクラですが,道路が開設してから30年ほどになるのですが,同時に植えられたサクラでございます。両側の歩道に植栽されておりますけれども,やはり歩道やら通行者,沿線住民の方から支障があるということがありまして,サクラなのですけれども何度か剪定伐採をした経緯がございます。今,御指摘の1本はまだ大丈夫なのですけれど,2本はもう枯れておりますので,これは根元から伐採したいと思います。それと2番目の警察前のクロガネモチは,またいろいろな専門的な方の意見を伺いながら回復できるか。また,回復できない場合は伐採ということになると思います。3番目の山形屋前のサクラについては県の管理ですので,回答は控えさせていただきます。 ○13番(前島広紀君)  この一番上の写真におきましては,本当に見苦しい状態ですし,この左側のサクラにつきましても先ほどから申しております剪定する位置が間違っているからこういう状況になって腐っていっている状況です。その辺りをもう少し造園業協会などとも連携しながら技術を磨いていただきたいと思います。次に,市が指定している天然記念物としての樹木の管理についてお伺いいたします。樹木を天然記念物として指定する目的はどういうことでしょうか。 ○社会教育課長(新門勝利君)  文化財保護法に基づく霧島市文化財保護条例における文化財保護の目的としては,国や県に指定された文化財以外の文化財で,市の区域内に存するもののうち,重要なものについて,その保存及び活用のために必要な措置を講じ,もって市民の文化的向上に資するとともに,我が国文化の進歩に貢献することを目的とするとしています。 ○13番(前島広紀君)  今答弁いただきましたけれども,樹木が文化財として指定されることの意味が少しよく理解できない部分もありますけれども,それはそれとしまして,担当する部署はどこですか。 ○社会教育課長(新門勝利君)  教育委員会社会教育課になります。文化財グループで担当しております。 ○13番(前島広紀君)  先ほど壇上からの答弁におきまして,珍しい樹木としまして,青葉の竹があるということを答弁いただきましたけれども,私も樹木の指定を見てきたところですけれども,タケが天然記念物として指定されるのはとても珍しい話だと思いますし,現在の議長も以前の一般質問でこの青葉の竹を天皇に奉納することはできないかという一般質問したことがありますけれども,これは本当に珍しいタケで,その昔,天智天皇へ青葉を付けたままこの竹笛を献上したところ,音色が大変すばらしかったため,その後青葉を付けたまま献上するようになったと言われているという言い伝えがあります。こういう珍しいものもありますので,ぜひ,今後も管理を続けていただきたいと思います。次に,旧1市6町ごとの指定数はどういう状況ですか。 ○社会教育課長(新門勝利君)  国分から申し上げます。国分5件,溝辺1件,横川0件,牧園1件,霧島2件,隼人1件,福山5件,市の指定はその件数になっております。 ○13番(前島広紀君)  その中には個人宅もありますか。 ○社会教育課長(新門勝利君)
     ございます。個人宅の市指定天然記念物としましては,国分の中央にあります雄木のクロガネモチ。雄木・雌木とありまして雄木のほうになりますが,それが個人宅の樹木でございます。これは旧国分市の市の木として制定されたため指定されております。あと,霧島田口と国分川原にあるオガタマノキも個人宅の樹木でございます。 ○13番(前島広紀君)  先ほどそれぞれの旧市町の天然記念物の数を教えていただきましたけれども,それはほとんどが合併前の指定ではないかなと思われますけれども,合併後に指定されたものがありますか。 ○社会教育課長(新門勝利君)  先ほど牧園1件と申し上げましたが,これが牧園の大茶樹,お茶の木ですね。平成21年3月に合併後は指定しております。 ○13番(前島広紀君)  そのことについては,また後で述べたいと思いますけれども,横川には指定樹木がないということでございましたけれども,つい最近12月の当初の頃であったと思うのですけれども,公益財団法人鹿児島緑の基金の令和元年度樹木古木等緑の文化財保全事業調査業務の委託によって,鹿児島市の樹木医が横川の山ヶ野金山自治会所有のイヌマキノキの状態を調査いたしております。写真4の2の真ん中です。幹の一部に穴が開いたので自ら保全措置としてウレタンを詰めて処置したが,再び樹勢が弱ってきているとのことで,今後樹木医が保全治療を施すそうです。地元からは,市の指定を受けたいとの要望があるそうです。また,一度見に行ったことがありますけれども,横川には壮大なケヤキ樹林もございます。さらに,キリシマツツジについてですけれども,溝辺には200年から300年と推定される巨大な古木が2株あり,国分の春山においては3m以上もある数百本のキリシマツツジの群れがあります。市のお祭り広場駐車場には,能登から寄贈された100年以上の古木と国分ロータリークラブが植栽した100本の10年物のキリシマツツジもございます。また,市長宅には珍しいヤエキリシマツツジがあるとお聴きしております。本市においては,4月のキリシマツツジの開花の時期に合わせて個人宅をめぐるオープンキャンパス[288ページに訂正発言あり]を実施していることもあります。今後このような本市に存在すると思われる価値の高い樹木等を追加指定し,市民に親しんでもらいたいと思いますけれども,どのようにお考えでしょうか。 ○教育部長(中馬吉和君)  先ほど答弁の中でも申しましたように,その樹木が学術上価値があるものと判断されれば,また指定していく必要があるというふうに考えております。 ○13番(前島広紀君)  この樹木管理の最後に,鹿児島市の取組を少し紹介したいと思いますけれども,鹿児島市では,資料7のような一定の指定基準を設けて,文化財として指定されている樹木以外に条件に該当する樹木を保存樹として管理しております。時間の関係で説明は省略いたしますけれども,そしてこれらの樹木は資料5の一番下のところに記載してありますけれども,年2回樹木医が定期的に巡回して診断を行っております。そして,管理の助言も行っております。また,場合によっては樹勢回復措置も行っております。本市においても,新たに保存樹の制度を作るか,あるいは現在ある天然記念物の制度で,例えば造園協会などに依頼して巡回点検や樹勢回復支援などを行ったらどうかと提案いたしますけれども,最後に市長の一連の樹木管理に関する御意見をお伺いしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  まずは公共施設等に植栽してある樹木の管理,街路樹等につきましては,樹木医であったり造園協会であったり,専門家の意見を聴きながらしっかりと管理ができるように努めていきたいと思います。そして,この天然記念物についてですが,基本的には先ほど議員からも御質問がありましたように個人の家に生えているもの,また神社とかにあるもの,いろいろと植生している場所も違いがございます。基本的には所有されている方に基本的な管理はしていただいて,ただ,その中でやはり病気になったのではないかとか,最近元気がないとかそういったところがあると思います。そういったときには市としましてもどうすれば元気になるか,その木をちゃんと保存できるかというような支援等は,これまでも行ってきておりますし,今後も行っていきたいと思います。また,国,県が指定しているものもございますので,そういった関係機関ともしっかりと連携をとっていきたいと考えております。 ○議長(阿多己清君)  2項目目に入ります前に,休憩を入れたいと思いますが,1項目目は終わりですか。 ○13番(前島広紀君)  この件に関しまして,今市長からも心強い言葉を頂きましたけれども,福山のイチョウに関しましても市が予算設定して,樹勢回復をしたこともございますので,今後もそのことを続けていただきたいと思います。以上で1項目目を終わります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,前島議員の一般質問の途中ですけれども,ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午前10時32分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前10時50分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。前島議員の一般質問を続けます。 ○13番(前島広紀君)  先ほどのキリシマツツジのところにおきまして,4月のキリシマツツジの開花の時期に個人宅をめぐる企画をオープンキャンパスと申し上げたそうですけれども,オープンガーデンを言っているというふうに訂正をお願いいたします。植栽管理の間違いを指摘し過ぎまして時間配分を間違いましたので,道路政策を先にいきたいと思います。市道の整備計画及び市街地の交通渋滞については,まとめて質問させていただきます。第一次霧島市総合計画の実施計画書と,これまでのたびたびの答弁によれば,清水重久線は平成22年作成の都市計画マスタープランにおいて重要な道路と位置付けられており,既に概略設計を行っている。幾つかのルート案を比較検討しているが,多額の費用が必要なため,ほかの事業の進捗状況を見ながら事業に着手できるよう努めていきたいとの答弁が何度もこれまで行われてきておりますが,合併後の一大事業であった,しらさぎ橋も完成したことでありますので,工事に着手できないか,その辺りをお伺いしたいと思います。 ○建設部長(猿渡千弘君)  (仮称)清水重久線につきましては,議員が言われましたとおり,国分霧島線を補完する主要な幹線道路として都市計画マスタープランのほうに位置付けをしております。これまで答弁したとおり,内容については予備設計等を行って検討してきたわけですけれども,やはり多額な事業費が掛かるということと,財源の確保が難しいということでまだ事業化はしておりません。現在は,街路の新町線に合わせまして街路の山崎線を完成させるために,そこに重点的に予算を投資しているところでございますので,そういった今,整備しております路線等の進捗状況を見ながら整備ができるように取り組んでまいりたいと考えております。 ○13番(前島広紀君)  部長が課長の頃から同じようなことをずっと述べておられますけれども,何とか前向きに検討していただきたいと思います。その辺りに関しまして,この道路は奈良田橋から日豊本線をまたいで通る跨線橋が,今,清水橋の付近で止まっている道路でありまして,これから先どのように進んで行くのかということなのでしょうけれども,以前この辺りには区画整理の計画もございまして,その反対運動のためにこれが進んでいないのも事実でございます。しかし,県道60号線の渋滞緩和におきましては,これもとても重要な路線ではないかなと思いますし,私は以前から慶祥園の横の手篭川右岸を活用できないかというふうに提案しておりますけれども,このことに関しましては部長はどのような見解でしょうか。 ○建設部長(猿渡千弘君)  この(仮称)清水重久線につきましては,計画区間が1.2㎞ほどございます。非常に長い区間あります。その中に,手篭川であったり,郡田川が流れております。その堤防道路を利用するというのもルートの検討の中で検討しておりますけれども,全て堤防を使うとなると非常に河川が蛇行している状況もございますので,なかなか幹線道路としての位置付けとすればちょっと利便性であったりとか,通行的に全部を使うというのは難しいのかなと。一部そういった堤防を使うことによって道路用地が少なく済む部分もあったりしますので,計画する中でそういった部分を検討しながら進めていきたいというふうに考えています。 ○13番(前島広紀君)  先ほども述べましたように,区画整理の計画区域であった小畑の中を通ることは用地買収やらその辺りのことを考えると,なおさら難しいことではないかなというふうに思います。次に,資料8を御覧いただきたいと思います。現在工事が進んでいる山崎新町線については,山崎線は市道でありまして,新町線は県道ですので県の施行の工事となっております。この資料8の下のほうを御覧いただきたいと思うんですけれども,これは県のパンフレットから写したものでございますけれども,今言います,街路新町線というのは,この左側の交差点のところ,ここの左側の交差点の左にあるのは奈良田団地ですけれども,これから右側の方向にいく道路が新町線で,その下のほう,国分駅から来る道路ですけれども,手前の右側が国分中央高校ですが,この道路が山崎線,市道です。この県のパンフレットによりますと都市計画道路新町線の整備目的は,霧島市国分地域における慢性的な交通渋滞対策として,霧島市都市計画マスタープランに基づき道路整備を進めている。JR踏切を乗り越えるバイパス道路の整備により,向花五差路付近の渋滞が緩和され,物流の効率化,大隅地域から鹿児島空港へのアクセス道路としての機能向上を目的としているとなっておりますが,山崎線,新町線の完成はいつ頃と予想されておりますか。 ○都市計画課長(三島由起博君)  県施行の都市計画道路新町線については,第一工業大学付近の約500mのバイパス区間の工事が進められているところでございます。このうち,橋梁部分につきましてはおおむね完成しまして,現在その前後の改良を進めていると伺っております。また,市で施行しています都市計画道路山崎線につきましては,県が施行する都市計画道路新町線に接続する約150m区間の工事を進めております。このうち,橋梁部分がおおむね完成しまして,現在橋の取付部分の道路の改良を行っているところでございます。これらの両路線につきましては,来年開催されます国体に向けて整備を進めているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  資料8の真ん中の写真は,現在奈良田団地の付近の取付道路を工事している写真でございます。私も以前質問いたしましたし,またほかの同僚議員も質問しておりますけれども,敷根方向から第一工業大学方向に向かっていく場合に,大学交差点に右折道路の設置が必要であると思います。予算も承認されていると思いますが,現在の進捗状況をお伺いします。 ○都市計画課長(三島由起博君)  市で施工しております山崎線につきましては,令和元年度末の事業費ベースの見込みで約80%となっております。 ○13番(前島広紀君)  山崎線ではなくて国分銅田線。温水プールの付近の話です。温水プールから第一工大の交差点に向かってそこに右折車線を造る計画があると思いますが,その進捗状況をお伺いしております。 ○都市計画課長(三島由起博君)  失礼しました。今議員がお尋ねの県道の国分霧島線の第一工大前の交差点から国分総合プール側の路線のこれも都市計画道路の新町線で,市道の国分銅田線になりますけれども,そちらのほうにつきましては,本年度から測量設計に入りまして現在併せて建物の調査を今行っているところでございます。 ○13番(前島広紀君)  現在建設中の新町線が完成したとしましても,そこに右折車両が止まると直進ができない状況ですので,これはどうしても必要な右折車線というふうに考えますので,早目の完成をお願いしたいと思います。最後に,幹線道路,特に県道60号線の清水付近における渋滞に関しまして,その解決策の一つと致しまして,市民が日頃利用する生活道路の整備をすることで幹線道路を通らなくても済むようにすることが効果的ではないかなというふうにも思います。そこで,清水地区自治公民館では平成28年度頃からまちづくり事業計画におきまして,清水保育園から国分中学校の北東部へ通じる道路の拡張を要望しております。朝夕の通勤時に清水,重久,郡山地区から敷根方向に向かう車両が多いのが現状で,この道路は以前からある狭い小さな小道で,車が譲り合いながらでも離合できない状況でございます。要望は,道路拡張でありますけれども,最近は新しい家も建ち,用地買収も困難になってきているのが現状で,この区間に新設の道路を建設してほしいと提案したいと思います。地権者の協力も得られるように思います。そうすることで,この地域から国分プールまでスムーズに通ることができれば,県道の渋滞緩和に大きく寄与できるものではないかなと思います。最後に,市長の交通渋滞対策に対する意見をお伺いしたいと思います。 ○市長(中重真一君)  やはり霧島市内には渋滞する箇所がたくさんございます。その中で,先ほど御指摘がありました第一工大の市民プール側からの交差点改良につきましては,私が就任したときに,まさかあそこが計画に入っていないということには正直びっくりいたしました。今年度,先ほど都市計画課長が答弁したような内容で進めているところでございます。霧島市内では街路事業をたくさん行っておりまして,やはり国交省との協議の中でも街路事業を一つずつ片付けながら,またこれ以上数をなかなか増やせないというような状況もございます。そういった中で,国であったり,県であったり必要な機関としっかりと協議しながらどういった整備をすれば交通渋滞の解消につながっていくのか,しっかりと検証しながら進めていきたいと考えております。 ○13番(前島広紀君)  時間の配分を間違いまして,消防局及び保健福祉部にはお詫びを申し上げながら,次回質問することを約束いたしまして,一般質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,前島広紀議員の一般質問を終わります。次に,8番,鈴木てるみ議員から3件通告がされております。したがって発言を許可します。 ○8番(鈴木てるみ君)  議席番号8番,公明党霧島市議団の鈴木てるみでございます。議長の許可を頂きましたので,通告に従い,質問いたします。その前に,霧島市議会も新体制でスタートいたしました。私も故時任英寛議員が叫んでおられた議会改革の歩みを止めるなとの遺志を受け継ぎ,新議長のもと同僚議員の皆様とともに,更なる議会改革を推進し,市民に寄り添い,その思いを実現する議会を目指す決意を新たに致しました。また,10月より幼児教育・保育無償化がスタートしましたが,これは公明党が長年にわたり取り組んできた成果であり,多くの子育て世帯から経済的負担が軽くなったとの喜びの声が寄せられています。その一方で,保育の質の問題等の課題も指摘されておりますが,課題解決に向け,施行後の様々な声をお聴きするため,私たち公明党全国3,000人の地方議員が事業所と施設利用者へのアンケート活動を現在行っているところです。制度の更なる向上に向けて小さな声ももれなく国へ届けてまいります。それでは,通告いたしました3件について,一般質問を行います。まず第1項,福祉部門の専門職の配置について質問します。福祉部門では,生活困窮者,高齢者,障がい者,子育て,虐待など様々な対人支援を行っています。制度も複雑多岐にわたり,相談の内容も複雑化してきております。担当職員の配置異動は3年間のローテーションと聴いていますが,研修を受けて知識を習得しても3年すると異動になります。対人支援は生きづらさを抱えた人に寄り添い,伴奏し,信頼関係を結んでいかなければなりません。制度の知識に加え,コミュニケーション技術も求められます。市民に質の高い行政サービスを提供するためにも有資格者の配置は必要と考えます。そこで1点目,市は,社会福祉士・社会福祉主事の必要性についてどのように認識して採用,配置を行っているのかお尋ねします。2点目,昨日の新聞報道で,福祉部門の専門職の不足の記事が出ておりました。9月定例会で,社会福祉士の有資格者の人数を質問しましたが,総務課では把握していないとの答弁でした。その後,調査を行ったのでしょうか。3点目,資格を有する人材は適材適所に生かすべきです。そのためにも総務課が職員の資格を管理しておく必要があると考えますが,市の見解をお尋ねいたします。次に,第2項,福祉の包括的相談支援体制についてお尋ねします。平成28年6月に閣議決定された1億総活躍プランの中に,地域共生社会の実現が盛り込まれました。このプランによると,地域共生社会とは,少子高齢,人口減少によって地域社会が脆弱する中にあって,人々が様々な課題を抱えながらも住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけるよう地域住民同士が支え合い,地域を共につくっていく社会とされています。高齢者の支援を目的に創設された地域包括ケアシステムも,その後障がい者や子供の支援,複合的な課題にも対象範囲を広げてきました。さらに,国の指針では,市民が地域や他人の困りごとを丸ごと我が事として受け止め,関係機関との連携により解決を図られることとしています。そして,市町村に求められているのは,その丸ごとの困りごとを受けとめる総合的な相談支援体制づくりです。6月議会で福祉と教育の一元化について質問したところ,国の指針の包括的な支援体制の検討をしているとの答弁でした。そこで1点目,その後の進捗状況をお示しください。2点目,出水市では幼児虐待事件後,スピーディに体制の見直しが行われました。虐待だけではなく,市民の抱える様々な悩み事を一元的に受け止める相談支援体制は,今後私たちが目指すべき地域共生社会の基盤となってまいります。であるならば,包括的支援体制を早急に進めるべきではないでしょうか。市長の御見解をお聴かせください。次に,第3項,がん対策について質問します。日本ではがんと診断される人が年々増加傾向にあり,第3期がん対策推進基本計画においては,生涯のうちに2人に1人ががんにかかると推計されており,がんは国民の命と健康にとって重大な問題であることから,がん予防,がん医療の充実及びがんとの共生の三つの柱が掲げられました。今回の質問では,がん予防について市の考えを確認したいと思います。昔は症状が出てからでしか診断できなかったのが,検査方法の発達で無症状の段階から病気を早期に発見し,発症や進行をある程度は抑えることができるようになってきました。がんは今や治る病気であり,治療と仕事や学業との両立も可能な病気になってきました。市民の健康寿命延伸のためには,早期発見のためのがん検診は大変重要となります。そこで1点目に,本市のがん検診の受診率向上の取組を伺います。2点目として,検診の結果,精密検査が必要な人へはどのように対応されているのかを伺います。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  鈴木議員から3問の御質問がありました。2問目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。2問目の福祉の包括的相談支援体制についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。平成29年度に,国は,市町村に対して,社会福祉法に基づく市町村における包括的な支援体制の整備に関する指針を示しており,この中で,対応が難しい複合的で複雑な課題や制度のはざまにある課題等を受け止める相談体制を整備するための取組を求めています。このような中,本市においては,包括的相談支援体制の構築に向け,霧島市社会福祉協議会,霧島市包括支援センター,霧島市基幹相談支援センター,霧島市成年後見センター及び本市を構成員とする計6回の検討会及び2か所の先進地視察が実施されており,その検討結果が包括的相談支援体制検討会報告書として取りまとめられたところです。本報告書においては,包括的相談支援体制の意義や,本市における相談支援体制の現状,他市町における状況,本市における包括的相談支援体制の在り方等が整理され,また,その構築に向けた課題及び解決の方向性等が示されています。現在,本報告書の内容に基づき,本市における包括的相談支援体制の構築に向け,高齢者,障がい者,児童等に関する相談支援窓口の集約の可能性について検討しているところです。 ○企画部長(有馬博明君)  1問目の福祉部門の専門職の配置についての1点目にお答えします。本市におきましては,霧島市発足からこれまでの間,限られた人材の有効活用を図りながら,各種の政策課題に適切に対応できる組織・機構の構築に積極的に取り組んできたところであり,今後におきましても厳しい行財政運営が見込まれることなどから,職員数の適正な管理と組織体制の効率化を図っていく必要があります。このような中,毎年度,全庁を対象に事務量調査を行い,各課等における事務量や次年度に向けた組織改正等を踏まえ,社会福祉士や社会福祉主事を含む職員の採用や配置について検討を行っているところです。 ○総務部長(新町 貴君)  次に,2点目と3点目は関連がございますので,一括してお答えします。職員の資格については,霧島市職員の服務に関する規程第9条第2項において,試験合格,資格取得等の場合は,直ちにその旨を届け出なければならないと規定しており,これまで届出があったものについては,総務課において人事給与システムに登録していることから,社会福祉士の有資格者数の調査は行っていません。今後とも同規程に基づく届出がなされるよう徹底してまいります。 ○保健福祉部長(茶圓一智君)  3問目のがん対策についての1点目にお答えします。本市では,国の指針に基づき,胃がん検診を始めとする五つのがん検診を実施しています。がん検診の受診率向上に向けた取組としましては,子宮頸がん検診及び乳がん検診に加え,骨粗しょう症検診も併せて受診できる女性検診について,平成29年度から,検査日があらかじめ指定されている方式を,複数の検診日から受診者が選択し,予約できる方式に変更しました。この予約方式に移行したことにより,待ち時間の短縮が図られたところであり,受診者からも好評を頂いています。なお,この女性検診については,応対するスタッフは全て女性とし,土曜日及び日曜日にも検診日を設けるなど,子育てや仕事に多忙な女性が受診しやすい環境づくりに努めています。また,これまで,肺がん検診は単独で実施しておりましたが,平成30年度からは,胃がん検診及び大腸がん検診並びに腹部超音波検診と同時に受診することができるセット検診に変更し,市民の利便性の向上に努めているところです。次に,2点目にお答えします。がん検診の結果,精密検査が必要と診断された要精密者については,市が委託している検査機関と連携して対応しております。具体的には,検査機関が,要精密者の精密検査の受診状況を追跡調査し,その結果を基に,すこやか保健センターの保健師が,未受診者に対して受診の勧奨を行っています。 ○8番(鈴木てるみ君)  それぞれ御答弁いただきました。では,順次再質問させていただきます。まず1問目ですが,社会福祉士の資格保有者,人数を掌握していますか。そして,それは自己申告なのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  現在,総務課に届出がありまして,職員を管理する総務課のシステムに登録しておりますのは2人でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  では,その有資格者,社会福祉士の方を福祉部門の専任にするということではできないのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  ほかの自治体では,そのような方針のところもございますけれども,本市では職員を配置する際に本人の意向を自己申告する制度も設けております。それぞれの部署の専門職の必要性と,そういった本人の意向がマッチングすればそれが一番いいわけですけれども,現状ではそうでない場合もございます。しかしながら,福祉部門の専門職の必要性は十分理解しておりますので,例えば,今年度からは社会人枠の採用試験も実施いたしました。そのような中で,それぞれの保有資格にも着目しながら選考していくなど,社会福祉士の有資格者の総数を増やす努力をしていきたいというふうに考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  ぜひ,そのような努力を続けていっていただきたいと思います。ほかにも精神保健福祉士という資格もあるようですが,この資格を持っている職員の方はいらっしゃるのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  これは先ほど申し上げました総務課のシステムに届出があって登録しているということではございませんけれども,特定の部署に確認しましたところ,正確ではないかもしれませんが,今のところ2人いうことで確認したところです。 ○8番(鈴木てるみ君)  先日の松枝議員の質問で,学芸員はいるのかとの質問があり,以外に多かったので驚きました。福祉に限らず,有資格者は採用試験のときに分かるのではないでしょうか。システム管理していただけたらと思います。壇上からも申し上げましたが,昨日の新聞報道に児童虐待に向き合うと題して職員の専門性についての記事が掲載されておりました。記事によると,ある市の男性職員は4年前,虐待対応に当たる部署に初めて異動した。過去に培った環境衛生や交通などの知識は役に立たなかった。重要な判断に迷ったとき専門的な立場から指導,助言する人が近くにいないともありました。命に関わるようなときの不安はいかばかりかと思います。そして,出水市の安心サポートセンターも紹介されておりました。ここは先日視察に行ってきましたが,相談窓口を一元化し,迅速な対応を目指しておりました。驚いたことに,出水市は人口約5万人のまちでありながら,社会福祉士が9人配置されており,福祉部門内を異動してキャリアアップしているということでした。他市の調査とかはされたのでしょうか。社会福祉士の募集枠を設けて採用しているところはなかったでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  昨年度の県内の採用試験の状況でお答えいたします。昨年度,社会福祉士という資格の枠を設けて募集しましたのは,南九州市,薩摩町,湧水町,徳之島町の1市3町でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,資格を取得したい職員への支援というのはあるのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  その専門職が法的に必置とされている職につきましては,資格取得のための費用は全額公費で旅費も含めて予算措置をしております。また,そのほか,霧島市職員自己啓発研修に関する規程を設けておりまして,市政に関する専門的な知識又は職務の遂行に必要な知識,資格若しくは技能を自主的に習得しようとする職員に対しましてはそういった研修を受けやすい環境を作るために補助金を交付しているところであります。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,ここでケースワーカーの業務についても触れておきたいと思います。ケースワーカーは被保護者と信頼関係を築きながら,利用者の援助,自立に向け利用者に寄り添ったケースワークをすることが大切です。その一方では,不正受給がないか,収入,資産調査も行っております。信頼と疑いのはざまで大変ストレスを感じながらの業務であると聴いております。ケースワーカーのメンタルが保たれていなければ利用者に寄り添うことはできません。小田原市の生活保護行政の在り方検討会の報告書を見ると,ケースワーカーに病休者が多い理由が上げられており,改善策として社会福祉士,精神保健福祉士などの有資格者の採用や適正配置と共に,職員のキャリアアップなどを考慮した人事異動を行うというふうにありました。また,生活保護など市民生活にとって重要でありながら,評価されにくい職場を市長や副市長が訪問し,メッセージを送ることが現場の励みになる。これは,幹部職員の非常に大事なサポートであるとありました。この小田原市の報告書を真摯に受け止めていきたいと思います。癒し系の笑顔の山口副市長,特によろしくお願いいたします。少子高齢,人口減少,社会の構造の変化を見据え,国は地域共生社会の実現を目指しております。今後福祉の専門職の必要性がますます高まってくると予想されております。市民が安心して暮らせるよう,職員募集のときは社会福祉士,精神保健福祉士の採用枠を設け,福祉のスペシャリストを育てていただきたいと要望し,次の質問に移ります。2問目ですが,11月はオレンジリボン児童虐待防止月間であり,11月12日から25日はパープルリボン,女性に対する暴力をなくす運動期間でありました。子供に対する虐待,女性に対する暴力は心身に重大な影響を与える行為であり,絶対にあってはならない行為であります。私は2年前,平成29年12月定例会において,議員になって初めての一般質問で,配偶者暴力相談支援センター,配暴センターの設置をしてほしいと訴えました。包括的相談支援体制の質問の前に,配暴センターのその後の取組を伺います。まず,確認の意味で配暴センターの概要をお示しください。 ○市民課長(東中道泉君)  配偶者暴力相談支援センターとは,配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律,いわゆる配偶者暴力防止法に基づきDV被害者支援のための拠点として,配偶者等からの暴力の相談に応じ,被害者の一時保護や自立支援のための情報提供,その他の援助などの機能を果たす機関です。なお,これは施設の名称ではなく,機能の名称です。 ○8番(鈴木てるみ君)  どこか視察に行かれましたか。 ○市民課長(東中道泉君)  平成30年,昨年5月に当時の政策担当課である企画政策課と実施担当課である子育て支援課の関係職員で鹿屋市と姶良市を視察しております。 ○8番(鈴木てるみ君)  国は身近なところで支援することが望ましいとして,平成19年に市町村に設置することを努力義務としました。あと,鹿屋市と姶良市と県内ではどこが設置しておりますか。 ○市民課長(東中道泉君)  今年,令和元年10月1日現在ですが,知名町,薩摩川内市,鹿児島市,鹿屋市,姶良市,日置市,和泊町の7市町です。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,視察に行った感想をお聴かせください。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  視察の感想ということでございますが,私のほうが昨年5月に鹿屋市のほうにまいりましたので,その状況等について報告いたしたいと思います。まず,配暴センターの設置の経緯及び理由ということで,平成25年鹿屋市のほうが定めております配偶者等からの暴力防止及び被害者支援計画に配暴センター設置に向けて取組を進めていくという旨の記載がされたということで,これが一番大きな要因であったということでございました。あと,DV被害者が年々増加している傾向にあることなどから,相談及び自立支援,法的措置などを含め総合的な支援を行うために平成27年4月に設置を致しましたということでございました。視察を通じての所感といいますか,感想になりますけれども,鹿屋市のほうですがプライバシーに配慮した相談室の設置がされておりまして,相談しやすい環境というのが整備されておりました。それから,婦人相談員それと相談室の確保ということで,ソフトそれからハードの両面において検討が必要だなというふうに感じたところです。最後になりますけれども,被害者が安心して相談できるよう窓口の周知であったり,被害者に寄り添った対応を取るための相談体制について検討が必要だなというふうに感じたところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  DV被害者はもちろん,子供を虐待から守るために,一日も早い配暴センターの設置を要望したいと思います。その前に,すこやか保健センターのほうにお聴きしたいのですが,包括的支援の窓口が出来るのを待っていては遅いと思います。DVと子供の虐待は非常に密接です。出水市のような事件がいつ霧島市で起きても不思議ではありません。現場の保健師の皆さんから児童虐待を心配する声というのは上がっていないでしょうか。お尋ねします。
    ○すこやか保健センター所長(島木真利子君)  確かに気になる御家庭はございます。気になる御家庭を把握した場合には,私どもが関わるときといいますのは,子供さんも周りにおりますので,子育て支援課の子ども家庭支援室にまずつなぎます。そして,訪問を行いまして状況把握に努めながら一緒に現在見守っているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  包括的支援体制とは別に配暴センターの設置のほうも急いで進めていただきたいというふうに要望いたします。それでは,包括的支援体制の検討会は6回もたれたというふうに答弁にありました。2か所視察に行かれたというふうにありましたが,どこに行かれたのかお伺いします。 ○医療センター整備対策監兼保健福祉政策課長(西田正志君)  薩摩川内市と姶良市でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  答弁のほうは非常に前向きであるというふうな印象を受けたのですが,そのようなふうに理解してよろしいのでしょうか。 ○医療センター整備対策監兼保健福祉政策課長(西田正志君)  まだいろいろと課題等もございますので,その課題を一つずつ解決しながら進めていかなければならないというふうには考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私は市民の利便性から相談窓口は分かりやすく一元化してほしいという質問を今までしてきました。そして,今年の6月定例会では,福祉と教育だけでも一元化できないかと質問しました。そのときは包括的な相談窓口の検討をしているというふうな答弁であったのですが,国は地域共生社会の実現のためには包括的相談体制が必要であるというふうにしております。資料の1をちょっと御覧いただきたいのですが。質問です。国はなぜ地域共生社会の構築が必要であるというふうに言っているのでしょうか。 ○医療センター整備対策監兼保健福祉政策課長(西田正志君)  高齢化や人口減少が進み,地域,家庭,職場という人々の生活領域における支え合いの基盤が弱まってきているということや,暮らしにおける人と人とのつながりが弱まる中,これをまた再構築することで,人生における様々な困難に直面した場合でも,誰もが役割を持ち,お互いが配慮し,存在を認め合い,そしてときに支えることで孤立せずにその人らしい生活を送ることができるような社会としていくことが求められるということや,そのほかにも対象者別,機能別に整備された法的支援についても昨今,様々な分野の課題が複雑化したり,個人や世帯単位で複数分野の課題を抱え,複合的な支援を必要とするといった状況が見られ,対応が困難なケースが浮き彫りになってきていると。このような社会構造の変化や,人々の暮らしの変化を踏まえてのことというふうに考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  いまだかつてない人口減少がこれから起こります。高齢者は増え続け,医療費,介護給付費は膨らみ続け,8050問題はこれから顕在化し,親を亡くした子供は生活困窮者となっていきます。冬になる前には寒さに対する準備をします。これから日本には冬の時代がやってきます。そして,それはこれから何十年も続きます。急いで準備をしなければなりません。続きまして,厚労省のモデル事業のお話を少し紹介させていただきます。今年も200以上の自治体が参加し,首長が本気になっているところは勢いよく進んでいるというふうに伺っております。このモデル事業は県内でも鹿児島市,鹿屋市が取り組んでいるようです。資料の3は先進事例として香川県高松市を紹介しております。ほっとけん市民みんなでつくるほっとかんまち高松ということで,動画はホームページからも視聴できます。そして,資料の4が今度の新たなモデル事業の概要で,真ん中に新たな事業の内容ということで1,断らない相談支援ということで包括的相談支援体制のことが取り組んであります。国はこのようにどんどん進めておりますが,霧島市の取組はどうなのでしょうか。そこで質問です。地域福祉計画について伺います。まず,概要をお示しください。 ○医療センター整備対策監兼保健福祉政策課長(西田正志君)  地域福祉計画の概要ですけれども,計画が進められた地域,日常生活圏域におきまして,高齢者,児童,障がい者などの分野ごとの縦割りではなく,それぞれの圏域の実情に応じた形で,行政や保健福祉等の関係機関と市民が一体となって支え合うことができる地域の仕組みづくりに取り組むための計画というふうに考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  平成30年4月の法改正により,地域福祉法に包括的な支援体制の整備に係る事業に関する事項というものが盛り込まれて,地域福祉計画の策定を市町村の努力義務と致しました。本市の策定状況を伺います。 ○医療センター整備対策監兼保健福祉政策課長(西田正志君)  地域福祉計画は,上位計画の総合計画と,介護保険事業計画,障がい者計画などの分野別計画の中間に位置付けられるものでありますので,現在のところは未策定です。 ○8番(鈴木てるみ君)  これも早急に取り組んでいただきたいと思います。モデル事業はさておき,霧島型地域共生社会の実現について市長のお考えをお聴かせください。 ○市長(中重真一君)  御質問のまずは包括的相談支援体制についてお答えしたいと思います。1答目でもお答えしましたように,やはり対応が難しい,複合的で複雑な課題や制度のはざまにある課題といったものが霧島市の中でも発生しております。そういった中で包括的相談支援体制をどのようにつくっていくか,それが霧島市の課題の一つであると考えております。ただ,窓口を一本化する中で,人員の配置等,今,国体に向けた特別な人員配置等もある中で,そういった一つ一つの課題を解決しながら包括的相談支援体制というものを霧島市としてどのように取り組んでいけるかということについて,今後検討を重ねていきたいと思っております。質問は,もう一回。 ○8番(鈴木てるみ君)  地域共生社会の実現についてのお考えをお尋ねします。 ○市長(中重真一君)  地域共生社会,いろいろと今,議員から御指摘があった内容,先ほど申し上げましたようにやはり複雑多岐に渡っている福祉関連の問題の中で,霧島市として地域共生社会が実現できるように社会福祉協議会,またその他様々な関係機関としっかりと連携しながら地域共生社会の実現に向けて取り組んでいきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  市長の母校である早稲田大学のマニフェスト研究会顧問の北川正恭教授は,地方分権の時代は知恵を出したところだけが生き残ると言われております。褒め合うまち,霧島市民なら相手を思いやる心の素地はできております。どこよりもすばらしい地域共生社会がきっと実現できると信じております。20年後,30年後霧島市がどこよりもすばらしいまちになっているよう,皆で知恵を出し合って全庁的に取り組んでいただきたいと思います。次に,3問目に行きます。資料の5ですが,これは取材のときに健康増進課に頂いたもので,がん検診のことが表示されております。がん検診の申込みまでの流れを示してください。 ○すこやか保健センター所長(島木真利子君)  本市では,広報誌の4月号にセット検診,女性検診についての特集を掲載しており,その中で検診の必要性や日程,受診までの手続などについて説明しております。また,医療機関やストア等にも日程が載りましたチラシを置いております。まず,セット検診の流れから御説明いたしますけれども,セット検診は3年に1度,40歳以上の全市民にセット検診の希望調査を行いまして,そこでセット検診を希望された方には3年間は検診日の約1か月前にセット検診の案内が届くようになっております。指定日に御都合が悪い方は,全ての検診日程も同封しておりますので,御希望に合わせて受診できるという趣旨の案内もしております。次に,女性検診の流れでございますが,事前に検査機関への予約が必要であり,予約方法は,インターネットと電話がございます。自分の希望日に予約していただきますと,検診日の約2週間前に案内が届きます。その案内の中には,検診時間が記載されており,その時間に合わせて来所していただければ,乳がん,子宮頸がん検診を受けて,30分程度で終了しているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,登録者数と受診者数をお伺いいたします。 ○健康増進課長(林 康治君)  セット検診につきましては,受診を希望するかということにつきまして,登録制をとっております。登録者につきましては,3年に1回,40歳以上の方がいらっしゃる全世帯を対象に希望調査をしておりまして,最近では平成30年度に実施いたしました。この結果によりますと登録者は2万6,054人でございます。そして登録者のうち,がん検診受診者の人数につきましては,胃がん検診が4,603人,大腸がん検診が7,720人,肺がん検診が5,065人でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,市の目標と受診率をお示しください。 ○健康増進課長(林 康治君)  市の目標と致しましては毎年度,前年度の受診率よりも1%の受診率向上を目指しております。受診率につきましては,平成30年度でございますが,胃がん検診が6.21%,大腸がん検診が40.41%[同ページに訂正発言あり],肺がん検診が6.8%でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  大腸がん検診の受診率をもう一度お伺いします。 ○健康増進課長(林 康治君)  申し訳ございません。大腸がん検診の受診率につきましては,10.41%でございます。訂正してお詫びいたします。 ○8番(鈴木てるみ君)  全人口に対してのこれは受診率ですよね。職場や協会けんぽが配偶者向けに行っている人数とかというのは入っていないですよね,これは。 ○健康増進課長(林 康治君)  今おっしゃった,職場や協会けんぽ,そのような受診での人数は入っておりません。 ○8番(鈴木てるみ君)  では,実際の受診者数はつかめないので,このように低いのだなというふうに理解いたします。頂いたこの資料6のグラフでも県と比較して,県もそんなによくないなということで,低いというふうには思わないのですが,県が出している69歳以下の県内各市町村の受診率が一覧となってここにあるのですけれども,霧島市はいずれも19市の中で下のほうなんです。なので,今までもかなり努力はされているとは思うのですが,もっともっと受診率向上のために頑張っていただきたいなというふうに思います。受診しない人たちの理由をどのように分析されていらっしゃるのかお伺いします。 ○健康増進課長(林 康治君)  本市では,平成29年の本市の健康増進計画である健康きりしま21の策定時に平成29年4月から5月にかけて,成人を対象に健康意識のアンケート調査を行いました。この結果によりますと,検診を受けない理由と致しましては,多い順に「都合がつかなかったら」これが31.7%でございます。「費用が掛かるから」これが25.1%,「受ける必要を感じなかったから」が24.3%でございました。 ○8番(鈴木てるみ君)  実は私も先週がん検診のほうに行ってまいりました。多くの方が検診に来ていらっしゃいましたけれども,案内のスタッフの皆さんがたくさんいらして,大変気持ちよく検診を受けることができました。きっとまだ議員の皆さんの中にはがん検診を受けていらっしゃらない方もいらっしゃると思いますので,まだ検診の日程は余裕がありますので,ぜひ皆さん受けていただきたいというふうに思います。先ほど答弁の中で受診率向上の取組の紹介がありましたが,ほかにもあればお示しください。 ○健康増進課長(林 康治君)  検診当日の,検診のときの取組というようなことは,先ほどの答弁でございましたが,そのほかに事前に先ほどすこやか保健センター所長が少し説明いたしましたけれど,年度初めの広報誌の4月号に特集を組んで,がん検診の受診の必要性や検診の内容,料金などを掲載しております。また,毎月の広報誌のお知らせ版の日曜当番医の欄にもその月のがん検診の日程を掲載しております。また,受診や買い物の際にも市民に手にとってもらって読んでいただけるように,医療機関やスーパーなどにその年度の霧島市の各種検診の日程表のチラシを置かせていただいているところでございます。さらに特定検診の案内と同時にがん検診のチラシも同封していることや,1歳6か月児健診や3歳児健診の際には,保護者の健康管理としてがん検診のチラシを配布しているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  セット検診と女性検診を同時に受けるということはできますでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  女性検診の場合,受診者が女性であることから女性のスタッフが応対することと致しておりまして,受診しやすい体制を整えているところでございます。この女性検診とセット検診を同時に実施するとなりますと,やはり検診の種類が多くなり,煩雑になるということが考えられることや,検診者が増加することによりまして,駐車スペースの問題,このようなこともございますので,実際セット検診と女性検診を同時に実施するということは困難であると考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,国は特定検診とがん検診の同時受診というのを推奨しております。本市ではこの取組が可能な体制なのでしょうか。 ○すこやか保健センター所長(島木真利子君)  特定検診は現在,本市では姶良地区医師会に協力を頂きまして,63医療機関に委託しており,国保加入者の40歳以上の市民はかかり付け医で受診できるようになっております。これに複数のがん検診を併せて実施できるところとなりますと,医療機関が限られ,全ての方を受け入れられないのが現状でございます。このことから特定検診とがん検診を一緒に実施することは難しい状況です。しかしながら,現在特定検診は10月末までの実施でございますけれども,特定検診も受診率が伸び悩んでいるのは現状でございます。脱漏検診として,例えば40歳になられた方で特定検診もがん検診も未受診の方に対しまして,今後検診の受診の必要性等を理解していただくためにも,受診の機会をつくっていくということは非常に意義がありまして,受診率向上にもつながっていくのではないかと思います。 ○8番(鈴木てるみ君)  個別の受診勧奨,再勧奨,いわゆるコール・リコールによる受診率の向上は成果があるというふうに言われております。本市でもコール・リコールの手法は取り入れているのでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  現在のところ取り入れておりません。 ○8番(鈴木てるみ君)  厚労省が発信している新たなステージに入ったがん検診の総合支援事業実施要綱の中に胃がん,子宮頸がん,肺がん,乳がん,大腸がん検診において,個別のコール・リコールを強化することにより,がん検診の受診を促進し,がんの早期発見につなげ,がんによる死亡者の減少を図ることを目的とするというふうな記載があります。これはがん検診のリコールは受けていない人に「まだ受けていませんよね。早く行ってください」というお知らせを出して,郵送費に補助金が使えますよというふうに理解してよろしいですか。 ○健康増進課長(林 康治君)  そのような形で助成があるものでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  それではこの制度をぜひ活用していただいて,特定検診を受けていない方にがん検診の会場で特定検診も受けられますよというリコールをやっていただきたいと思います。それでは次に,要精密検査の結果が出た人への対応はどうされているのでしょうか。 ○すこやか保健センター所長(島木真利子君)  要精密者への対応でございますけれども,がん検診の結果におきまして,精密検査が必要とされた要精密者につきましては,まず市が委託しております検査機関が3か月後と6か月後に医療機関で精密検査を受診したかを調査され,その結果を基に要精密者に対してすこやか保健センターの保健師が電話や訪問により受診勧奨を行っております。また,各種がん検診後に早急に精密受診が必要だという方に対しましては,保健師が直接紹介状を本人に手渡しまして,説明を十分に行い,専門の病院を示しまして,受診を必ずしていただいているところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  資料の12です。精密検査受診率というのを挙げさせていただきました。大変高い受診率で,大変努力をしていただいているということは高く評価させていただきたいと思います。痛みも自覚症状も全くない人で,これだけのがんが見つかっているということです。精密検査の受診率と発見率をお示しください。 ○すこやか保健センター所長(島木真利子君)  平成29年度になりますけれども,胃がん検診の精密受診率でございますが,精密者数402人に対しまして,受診者数が385人の95.7%,大腸がん検診の精密受診率は要精密者数397人に対しまして,受診者数354人の89.17%,肺がん検診の精密受診率は要精密者数211人に対しまして,受診者数190人の90.05%,子宮がん検診の精密受診率は要精密者数88人に対しまして,受診者数78人の88.6%,乳がん検診の精密受診率は要精密者数72人に対しての受診者数67人の93.06%でした。次に,平成29年度のがんの発見率についてでございますが,胃がんの発見率は受診者数4,197人に対しまして,がんであった者が5人の0.12%,大腸がんの発見率は受診者数6,947人に対しまして,がんであった者が12人の0.17%,子宮がん検診の発見率は受診者数5,568人に対してがんであった方はいらっしゃいませんでした。乳がんの発見率は受診者数5,067人に対してがんであった者が16人の0.32%でございました。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,がんによる死亡というのは,どのがんが多いのでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  平成29年度の統計ですけれど,国におきましては肺がんが一番多い状況です。霧島市におきましても肺がんが1位となっております。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,他市の受診率向上の取組を紹介させていただきたいと思います。資料の8は静岡県浜松市の取組で,赤い文字で,がんにかかるのは日本人の2人に1人というふうに,これはがんは身近な病気ですよというふうに感じてもらうための取組だそうです。そして資料の9は,これは沖縄県那覇市の国民健康保険証で,上半分の保険証と下半分の特定検診とがん検診の受診券が一体となっているものです。一緒にすることにより紛失することをなくしたりとか,常に目につくようにして,意識を啓発していくという目的があるのだそうです。霧島市でも更なる努力をして,受診率向上に努力していただきたいと思います。今は入院せずに仕事を続けながら通院で治療する人も増えております。仕事と治療の両立をするため企業と交渉したり利用できる制度の紹介等の相談体制やアピアランスケア,これは治療で見た目が変化している人をケアする施術とも言われておりますが,こういったことも大切になってまいります。医療センターの新病棟にもそのような施設を充実させていただきたいと思います。あと血液1滴で,がんが発見できると聴いたことがありますが,詳しい情報がありますでしょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  先日,11月25日に新聞報道がされた内容を御紹介いたします。これによりますと,民間企業が開発したもので,血液1滴から13種類のがんを発見できる検査キットを開発したというものでありまして,がんにかかっているかどうかを2時間以内に99%の精度で判定できるというものでございます。そして2022年,来年にがん患者を対象に実証実験を始め,2021年から22年に人間ドックの血液検査などで実用化することを目指すとされております。これにつきましては,この民間企業と東京医科大学や国立がん研究センターが開発に協力したというようなことも記載されておりまして,将来は国の承認を取得し,公的保険が適用されることを目指すとされております。 ○8番(鈴木てるみ君)  将来実用化されれば,本市でもぜひ導入していただきたいと思います。最後にがん検診の受診率を高め,早期発見,早期治療を促進することは,市民の健康維持のためには非常に重要です。市民をがんから守るためにぜひがん検診の受診率向上に向けた積極的な取組をお願いして,私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(阿多己清君)  以上で,鈴木てるみ議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午後 0時02分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時05分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,10番,平原志保議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○10番(平原志保君)
     市政会の平原志保です。この場をお借りいたしまして,一言御礼申し上げたいと思います。市民の皆様には2期目の御支持を頂き早くも2年が過ぎました。これより残り2年もしっかりと市民の皆様の思いを,そして声を議会に届けたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。それでは続きます。令和元年も残り1か月を切りました。元号だけでなく消費税の増税,また反対に小さなお子さんのいる御家庭は幼児教育無償化など生活を取り巻く環境がいろいろと変わった年でもありました。そんな中,今月6日にはショックな報道がなされました。報道によりますと今年度日本で生まれた赤ちゃんの数が明治32年,西暦1899年の統計開始から初めて90万人割れと,過去最少となるのが確実となったということです。想定を超えて加速する少子化に危機感を感じた方も多いのではないでしょうか。今月下旬には厚労省より人口動態統計の年間推計が公表される予定ですが,今年の出生数は約86万人程度に留まる可能性を示唆されています。ちなみにこの3年の出生数の推移を見ますと,平成29年94万6,000人,平成30年91万8,400人,そして今年が86万人程度とマイナスになる数の大きさを実感するところです。残念ながら86万人の赤ちゃんも全員がすくすくと大人になるわけではありません。現在でも事故や虐待で命を落とす子もいます。病気や障害を持って生まれたり,途中からそのようになる場合もあります。少子高齢化の進む日本で心細いほど将来の働き手になる大人たちも減っていくことになるのです。ここで今回の一般質問に入っていきます。日本財団の資料によりますと,全国で働きづらさを抱えている人は1,500万人と想定されています。8人に1人の数になりますが,既に働いている方を考慮しても約600万人の方が何らかの理由で働くことが難しい人とされています。働きづらさの理由は様々です。15歳から64歳の難病患者は60万人,18歳から64歳の若年性認知症は3万1,000人,15歳から54歳のニートは145万人,15歳から39歳の引きこもりは54万人と,また20歳から64歳の刑余者は1万9,000人,そして今朝の新聞ではLGBTの方も働きづらさを抱えていて,たくさんいらっしゃるということも出ておりました。また,高齢者については,ハローワークの登録者45万人に対して就職者は7万5,000人と資料には出ております。2030年には全ての都道府県で人口が減少し,それに伴って労働数も減っていき,同年には600万人以上の不足が予測されていると言われています。そうです。働きづらさを抱える600万人と同じ数になっていきます。今,様々な理由があり働きたくても働けていない方々の力を借りないと近い将来の日本は世の中が回らなくなっていってしまうのではないかと思うのです。政府は外国人労働者の力を当てにしていますが,それと同時に今,働きづらさを抱えている日本にいる日本人の方々にも目を向けるのを忘れてはいけないのです。そこで伺っていきます。日本国内には障がい者の雇用の促進等に関する法律があり,2018年からは法定雇用率の算定基礎の対象に新たに精神障がい者も加えられています。働きづらさを抱えている方の中で唯一一般枠とは別に採用枠を持つのが障がい者の方々なのですが,庁舎内でのことを伺っていきたいと思います。一つ目です。現在,市役所内の障害を持たれている方への仕事はどのようになっているのか。二つ目です。市役所から障がい者就労継続支援事業所への仕事の発注状況はどうなっているのか。次に,小学校の英語教育について伺います。2020年4月より,いよいよ小学校で新学習指導要領が全面実施されます。小学校の英語がなぜ変わるのか,グローバル化が急速に進む中,英語でのコミュニケーションが必要な場面が増えていることや,国際共通語としての英語の重要性が高まり,学習開始を低年齢化している国が増えていることが背景にあると言われています。そこで伺っていきます。一つ目です。大田小学校,霧島小学校,永水小学校,そして霧島中学校では平成30年度と令和元年度に県指定の小中連携による小学校外国語教育を行っていました。今年度でこの事業は終わるわけですが,来年からの英語の正式教科化に向けて,この2年間の効果と見えてきた課題を教えてください。二つ目です。来年度,令和2年度は,英語の導入が始まり,5,6年生は英語が正式教科になり,そして現在の5,6年生がやっていた外国語活動を3,4年生がやることになりますが,そのことでの教員の体制などはどうなっていくのでしょうか。最後に昨年6月に閣議決定されましたまち・ひと・しごと創生基本方針2018には,高等学校が地域の人材育成において極めて重要な役割を担うと盛り込まれた旨の説明がありました。霧島市における高等学校を各地域のまちづくりの核として意識できているのか,そのための努力はされてきているのか答弁をお願いいたします。以上で壇上からの質問は終わります。 ○市長(中重真一君)  平原議員から3問の御質問がありました。3問目は私が,2問目は教育委員会が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。3問目の霧島市内の高校と地方活性化をどう結び付けるのかについてお答えします。本市では,平成27年10月に策定した霧島市ふるさと創生総合戦略の施策の一つとして,企業や教育機関,ハローワークなどとの連携による地域で育て,地域に根差す,新たな人の流れの創造を掲げており,高校生や大学生等の市内企業への就職による人口減少抑制や人材の確保,地域の活性化に取り組んでいるところです。その一環として,高校生や大学生等を対象に,市内企業による合同説明会や工場等見学会を実施する学生就職支援プロジェクトを推進しており,高校生等に市内企業の魅力を知ってもらい,市内への就職につなげるための機会づくりに努めています。また,市内の中学生,高校生,大学生等が本市の暮らしや未来について語り合い,市政に関する提言を行う霧島市青少年議会を開催し,高校生を含む青少年のまちづくりへの関心を高める取組を進めるとともに,頂いた提言を市政に反映させられるよう努めているところです。人口減少の克服や地方創生を実現するためには,市外からの移住・定住の促進に加え,本市で育った人材をいかに地元に留め,また,一度地元を離れた人材をいかに呼び戻して,今後一層の不足が予想される企業の労働力の確保はもとより,地域経済の活性化やまちづくりへの積極的な参画につなげられるかが重要であると考えています。今後も引き続き,市内の高等学校や高等専門学校,大学等と連携を図りながら,地域の未来を担う人材の育成や,学生の地元への就職,まちづくりへの参画の促進に努めてまいります。 ○総務部長(新町 貴君)  1問目の障がい者雇用についての1点目についてお答えします。市役所で障がい者枠として直接雇用しているのは1名です。この職員は,国のチャレンジ雇用制度を活用し,ハローワーク及び障害者就業・生活支援センターの支援を受け,平成30年4月から特別臨時職員として任用しています。主な仕事は,スクラップ記事や障害福祉関係の提出書類のデータ化及び総務課が所管するデータのチェックを日々の業務とし,他課の作業支援も随時行っています。また,直接雇用ではありませんが,障がい者の就労の場の確保を図る観点から,市営駐車場の料金徴収等業務と国分シビックセンターの電話交換業務を霧島市国分地区身体障害者協会に委託しており,合わせて20名の障害のある方々が働いておられます。 ○保健福祉部長(茶圓一智君)  次に,2点目にお答えします。平成25年4月1日に,障がい者就労施設等が供給する物品及び役務に対する需要の増進等を図ることにより障がい者就労施設で就労する障がい者,在宅就業障がい者等の自立の促進に資することを目的とするいわゆる障がい者優先調達推進法が施行され,本市は,同法に基づき,障がい者就労施設から優先的に物品等を調達するよう努めているところです。このような中,障がい者就労施設に対する発注の件数及び金額は,平成28年度が1件で2万円,平成29年度が1件で11万4,500円,平成30年度が2件で15万6,100円となっており,今年度においては,本市内における障がい者就労施設に対する発注の促進を図るため,当該施設が取り扱っている物品や受注可能な役務等を整理し,全庁に通知したところです。 ○教育長(瀬戸上護君)  2問目の市内の小学校の英語教育の今後についての1点目にお答えします。国は,グローバル社会で活躍できる人材育成を目指し,英語が使える日本人の育成に力を入れているところであり,令和2年度から小学校3,4年生で外国語活動,5,6年生で教科としての外国語を導入することとしています。本市におきましては,国に先行して,平成30年度から全ての小学校がこれらに取り組んでおり,令和2年度からのスムーズな開始を目指しています。教育委員会では,霧島地区をモデル地区として,小中学校における外国語教育の研究を支援し,効果的な指導法や教材等を蓄積してきました。この2年間の効果として,中学校英語教員が小学校を訪問し,小学校教員と共同授業をしたり,小学校教員が中学校英語教員の授業を参観したりすることで,当該地区の小学校教員の指導力向上が図られたものと考えています。また,中学校英語教員による継続的な指導力向上研修を通して,小学校教員は指導のノウハウを学ぶことができ,当該地区全体の英語教育に対する意識の向上にもつながりました。このように,外国語教育に係る指導力や意識の向上が図られた学校がある一方で,依然として外国語教育の実施に不安を抱えている学校もあります。教育委員会としましては,全小学校で外国語教育がスムーズに開始できるよう,本研究を通して蓄積した指導のノウハウ等を提供しながら,教員の授業に対するサポートに努めてまいります。次に,2点目にお答えします。小学校外国語教育は,外国語活動等支援員いわゆるAEAのサポートを受けながら,主に担任が進めることになりますが,小学校教員の中には,外国語教育の経験が乏しく,指導のノウハウを十分には持たない教員もいます。今後も,AEAがその専門性を発揮し授業や教材作成等に深く関わっていくことで,授業の充実及び小学校教員の指導力の向上を図ってまいります。 ○10番(平原志保君)  答弁のほうありがとうございました。それでは,1問目の障がい者雇用のほうから行きたいと思います。まず採用ですけれども,今,直接雇用というのは1名ということですが,募集のときもこの人数であったのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  募集といいますか,この1人につきましては1答目でお答えしましたとおり,国のチャレンジ雇用という制度を利用して採用しているものでございます。少しこのチャレンジ雇用について御紹介申し上げてみたいと思います。チャレンジ雇用とは,知的障がい者等を1年以内の期間を単位として各自治体等において非常勤職員として雇用し,1年から3年の業務の経験を踏まえ,その後再びハローワーク等を通じて一般企業等への就職につなげる制度でございまして,この関係で市で障がい者枠として雇用しているのが1人ということでございます。 ○10番(平原志保君)  このチャレンジ雇用ですけれども,1回切りのものなのでしょうか。それとも継続してこのプロジェクトというものはあるものなのですか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  ただいま申し上げましたとおり,1年から3年の業務の経験ということでございますので,まずこの今現在の1人については,その人の状態に応じて3年までは可能であるということになろうかと思います。その後再びということになるかどうかについては,またハローワーク等と協議をする必要があろうかと思います。 ○10番(平原志保君)  そうしますと今,こちらのほうで来ている方が知的障害ということで来られているということで,そうすると身体障害とかそちらのほうでの採用の方とかというのはいらっしゃらないということでよろしいでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  障がい者枠以外での現在の市役所における,雇用している障がい者の区ごとの人数を申し上げてみたいと思います。数字は本年6月1日現在でございます。身体障がい者が17名,精神障がい者が5名,知的障がい者は該当なしでございますので,17足す5で合計の22名でございます。 ○10番(平原志保君)  今,障害を持たれている方,入る前から障害があるのか,入ってから障害を持たれたのかはちょっと分かりませんけれども,働いていらっしゃるということですね。一般の障がい者枠というもので入ってきている方は今はいない,こちらのチャレンジ雇用以外は霧島市はいないということだと思うのですけれども,今後はコンスタントに一般枠とは別に障がい者枠ということで採っていく予定はあるのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  法改正があったという経緯もございますので,そういうことを現在検討しているところでございまして,今年度は手始めに現在やっていることとしましては,毎年私どもは全ての部署の事務量の調査というのを行っておりますけれども,そのヒアリングの中でそれぞれの部署において障がい者の方でも可能な業務はどういうものがありますかということで,様式の中に記入欄を設けまして,まずそういう洗い出し作業をやっております。その上で例えば常勤職員の採用試験の中で障がい者枠を設けていくのかどうかということを研究していきたいというふうに考えています。 ○10番(平原志保君)  そうしますと,また,これからということの話になっていくかと思うのですけれども,ぜひ今から準備していただきたいのが,例えば女性が職場に入ってきて,今はパワハラ,セクハラとかという問題がありますけれども,そのような勉強会を各企業,各市役所などもするような時代になってきました。今後これから増えてくるかもしれないこの障がい者の方々たちのためにも,そして我々のためにもぜひ勉強会などをしていただいて,障害を持つ方々と一緒に仕事をするというのはどういうことなのかというようなものをやはり準備していっていただきたいなと思っております。ここからはお願いなのですけれども,セクハラ,パワハラといったような研修会もあると思いますが,それと同時に多種多様な仲間たちと働くにはどうしていけばいいのかというような視点の研修会を,ぜひ定期的に開いていっていただいて,その土壌をまず市役所からつくっていただきたいと思います。この1問目のほうの質問はこれで終わります。二つ目に行きます。市役所から障害者就労継続支援事業所への仕事の発注状況の件です。こちらは物品調達を優先的にということでやっていただいているということなのですけれども,まず,これもこれからなのかなというふうな。数字で見たところ,平成28年度が1件,平成29年度が1件,そして平成30年度が2件ということになっているそうですが,物品を買うものではなくて,来ていただいてこちらで就業していただいたり作業していただいたりというのはないのでしょうか。 ○総務部参事兼総務課長(本村成明君)  先ほど答弁を申し上げたとおりでございまして,今議員がおっしゃられたようなことは現在のところは実施はしておりません。 ○10番(平原志保君)  霧島市内もA型,B型数多く増えてきております。私もよくそちらのほうに遊びに行ったり様子を見に行ったりするのですけれども,確実に皆様方,施設に通っている利用者さんも技術を身に付け,いろいろなことができるようになっていらっしゃいます。本当に最初はひきこもりで家から一歩も出られなかった方が,就業支援施設に通い出し,そしてそこからまた先に働きに行くということができるようになっているのですが,市役所は本当に多種多様な仕事があると思うんですね。これは探さないと出てこない仕事だと思いますが,ぜひ仕事を見付けて市役所の職員がわざわざやらなくていい仕事もたくさん中にはあると思います。そこら辺のものを振り分けて,このような就労支援事業所に仕事を振っていただき,いろいろな仕事をみんなでやれるような形にぜひ持っていっていただければ有り難いと思います。そうすることでその方たちが自信を付け,また一般の会社に復帰していけると思います。私が聴いた中では,ある障害をお持ちの方なのですけれども,何年もひきこもりで家にいらっしゃいました。障害もあるということで家から出ないで仕事もしないでという生活であったのですけれども,あるやはりB型の施設に通うようになり,少しずつ仕事をし出して今,企業にお勤めになりながら,そこで農作業の指導員として今度は来た障がい者の方に指導するところまで元気になられています。こうして本当に働けなかった,働かなかった方が,収入を得て仕事ができるようになっている例も本当にたくさんありますので,まずはそのベースを市役所から,この霧島市が先進地となるようなことをやっていただければと思うのですけれども,市長のほうその辺はどうでしょうか,御興味があるというか力を入れていきたいなという思いというのはありますでしょうか。 ○市長(中重真一君)  市役所の中の業務,事務作業等をどのように工夫していくか,これがまた職員の働き方改革へにもつながっていくことだと思っております。議員から今提案がございました障がい者雇用と,今また総務課,福祉等も含めて,検討しているところでございますので,今後市役所としてどういったことが取り組めるか,また検討を続けていきたいと考えております。 ○10番(平原志保君)  では,この先に期待し,来年に期待していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。では,次に移っていきます。小学校の英語教育の今後についてです。今回大田小学校,霧島小学校,永水小学校,そして霧島中学校での小中連携による小学校外国語教育についてですが,こちらのほうは関係者の方々に聴いてもとてもいい結果が出ているというふうに伺っております。こちらは中学校に今いらっしゃる英語の先生が三つの小学校に教えに行くシステムであったのですけれども,特に6年生は中学校に次上がるときに,そこの中学校からの先生が来てくださるということで安心感もあり,とてもいい時間になっているというふうに伺っております。また,霧島を担当している先生ではないですが指導員のAEAの先生方の中にもお聴きしますと,やはりAEAの先生が教えるのとはまた違った専科の先生が教えに来ているということで,担任の先生方にとっては,そこの部分の成績を付けていただくことができるということもあり,安心感にもつながっているのではないかというふうなお話を伺いました。さて,今回このプロジェクトというか,県からのものが今年度いっぱいで終わるということですけれども,その先に対して地元の小学校のほうではちょっと不安を抱えておりまして,同じようなふうに続けていけるのだろうか,同じような形で英語教育をやっていけるのだろうかというのを心配しているのですが,その辺りはどうなっていくのでしょうか。もうちょっと詳しく教えていただけると有り難いのですけれども。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  大田小学校,霧島小学校,永水小学校に霧島中学校の英語の教員が小中連携で外国語活動の研究を行ったわけですけれども,これは小中連携加配と,定員よりも1人多く教員を配置して行ったものですけれども,この配置について来年はどうなるのか,これについては私どもも今のところは全く分からないという状況です。 ○10番(平原志保君)  どうしても県のほうから来るものなので,霧島市でどうのこうのとやれるものではないとは思うのですけれども,やはりよかったものがまた少なくなるというか,できなくなってくるということほどちょっともったいないことはないので,何とか今,よくできている仕組みなので,これを継続できるようなほうで働きかけを一つしっかりと県のほうにお願いしていっていただきたいというのが希望なのですけれども,その辺の話などは県には強く言ったりできるのでしょうか。 ○教育長(瀬戸上護君)  おっしゃるとおり,来年の配置がどうなるかということは私どもも可能な限り継続してほしい,あるいはこれはほかの地区にも広げていきたい。更には英語だけではなくてほかの教科でも小中の。今の小学校で教科担任制なども話題になっておりますが,そういう広がりを持たせる取組であるということも県のほうには伝えておりますけれども,それがどこまで通ずるかということはありますが,引き続きできるように強く要請はしていきたいと考えております。 ○10番(平原志保君)  本当に強くお願いしたいというところでございます。今回,中学校の先生が加配教員ということでよろしいんですかね。そちらで来てくださったメリットを一つ強く言っておきたいのが,永水小学校などは複式になっているわけですけれども,やはり語学の部分で複式でやるというのはなかなか難しいところがあるというのが今回英語教育が入ってきて分かったところだそうです。確かに5年生,6年生で違うことをやるのに,同じ教室で1人の先生がというのはやはりちょっと難しいところがあるのかなと。そこを,その部分だけが今回先生が1人増えたことで担任と先生と,その中学校から来た英語の先生のおかげで5年生,6年生とそれぞれ単式の授業をする時間,やることができる。残りの後半また一緒にやることができるというふうな授業のめり張りを付けられたというのがとてもよかったというふうに伺っております。やはり中山間地域,子供たちが少なくなってしまっているわけですけれども,だからこそ中山間地域に来たほうがいい教育が受けられるかもというのは,売りになると思うのですね。私たち保護者はお家を買ってしまった人でも,やはり子供の教育となりますと,その家を預けてまで,貸してまででも,学校のそばに引っ越していったりする親は最近多いです。ぜひ魅力的な学校づくりの一つとしての視点からも地域活性化という視点からも,この学校教育,特に小中学校の学校教育には別な目線も入れて力を入れていただきたいと思います。こちらのほうは本当にお願いしかしようがないのですが,今回英語の授業というのが,霧島市のほうは平成30年度から続けているということで,時間数も今回70時間ということですが,これは変わらずそのまま70時間とれるのか。今まではちゃんととれていたのでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  3,4年生の外国語活動は週1時間,年間を35週というふうにして計算しますので35時間,5,6年生の外国語科,いわゆる英語は週2時間,年間70時間ということで,これまでもとれていましたし,今後もこれが規則で定められていますので,確保してまいります。 ○10番(平原志保君)  今までの実績があるので,心配がないのかなとそちらのほうは思っています。また次の教員のほうの話になってしまうのですけれども,霧島のほうではAEAの先生方にお願いしている部分も多いかと思うのですが,こちらの数というのは来年度足りる御予定でしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  現在10人のAEAがおりますけれども,来年度も10人を予定しております。 ○10番(平原志保君)  また,ALTの先生は来年度は何人でやっていただく予定になりますか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  これまでと同様5人でいきたいと考えております。 ○10番(平原志保君)  一つ確認なのですけれども,国のほうは5,6年生の担当教員というのは担任プラス専任教員という形で出してきていますけれども,霧島の場合はそうしますと担任プラス専任教員というのは,このAEAの先生ということになるのでしょうか。それともちゃんと資格というか教員免許のほうを持っていらっしゃる先生が付くことになるのでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  基本的には全ての学校で今年度並みの加配が少ない場合にはAEAの方で支援をしていくということになるのですけれども,このAEAの方々については教員免許を持っているという条件がありませんので,もう一人の先生を付けるためには先ほども申し上げたように,加配が付く必要があるということになりますので,今のところはどうなるかというのは申し上げることができないところです。 ○10番(平原志保君)  どこの県もどこの市もやはり人手不足というのもあったり,先生の数が足りなかったりというのもあると思うのですが,今までとちょっと大きく変わるのがやはり教科になるというところで,成績表を付けなければならないというところが今までとは大きな違いだと認識しております。やはりこの加配の専任の先生ということは,やはり成績表を担任の先生に代わって付けていただけるということもありますし,本当にできたらこの5,6年生のほうには加配の先生が付くことを強く求めていきたいと思いますし,求めていただいているとは思うのですけれども,よろしくお願いいたします。本当に分からないことだらけの英語教育なのですけれども,嫌でも始まってしまうということでしっかりとそこは混乱がないような準備で霧島市のほうもお願いしていきたいと思います。それでは二つ目の質問のほうを終わらせていただきます。三つ目になります。今度は高校の話です。霧島市内の高校と地方活性化をどう結び付けていくのかということの質問です。こちらもまた高校というものなので,霧島市は,中央高校以外は全部県立なので,なかなかお答えづらい部分もあるかと思うのですけれども,ちょっと私の思いを語らせてください。今回この高校のことを質問しましたのは,理由がありまして,横川での議員と語ろかいをしたときに,地元の小学校の話はまちづくりの中に出てくるのですけれども,近くにある高校のことは触れることが全くありませんでした。同じ霧島市といいましても高校があるのは牧園地区になるのかと思うのですけれども,そこには駅もあったり横川の方々にとっても十分生活圏なのですが,高校というものがちょっと抜け落ちてしまうのかなというふうなことをちょっと感じたところでした。学校というのはやはりいろいろな地域から毎朝子供たちがやってくる場所にもなりまして,そうしますと今言われている交流人口や,そういったものの一つにも入ってくるのかなというふうに考えます。そうなったときに霧島市都市計画マスタープランの案の概要が今年11月28日付けで配られたのですけれども,こちらのほうを見ていきますと,地域をまたがって高校に行く子供たちがいるわけですけれども,その高校に関して,全くこのマスタープランでは出てこないのですね。病院とかそういうものは含まれたりするのですけれども。高校というものがまちづくりの中に入ってこないというのにちょっと違和感を感じております。交通の欄などに観光なども入ってきていまして,人の流動,動きが書かれたりしているのですけれども,生活に密着しているはずの学校のことが出ていないというのは,ちょっと考えたほうがいいのかなというふうに思ったところでした。学校への通学には安定した交通手段というものの確保が必要だと思うのですけれども,それがない限りはその高校に通うことすらできません。そしてまた交通をまちの人たちも享受できるようにしていくべきではないかというふうに思っております。今回,この質問を出すときに,まち・ひと・しごと創生基本方針2018というのを読んでいたときに,高校というものが地域での目指すものとして,すごく大事なものとして扱われていたことが印象に残りました。まち・ひと・しごと創生基本方針2018の中で育成についてという部分があるのですけれども,これは先日文科省のスーパーサイエンススクールの指定を受けている鹿児島の錦江湾高校の学生さんたちがヤンバルトサカヤスデの効果的な防除策を考案したというニュースが出ておりまして,この高校はヤンバルトサカヤスデの大発生で困ったことがあり,これを除去するために何とかできないかというふうに研究したのがきっかけであったというふうに書いてありました。これが何か科学賞か何かを頂いたみたいですけれども,こういうのがその地域に密着したという点で,この育成においてというところにもこういう高校のことを指しているのかなと思い,読んでいてちょっとわくわくしたことがありました。霧島市でも国分中央高校ではスポーツそして園芸のほうなどでは,JAと協力して地域の子供たちに農業作業をやらせてみたり,また学校に子供たちが行ったりと,地域の人たちが行ったりというふうに密着しております。先ほどの答弁のほうでも御紹介していただきましたが学生就職支援プロジェクトの推進や,あと霧島市青少年議会など霧島市のほうも大変力を入れて,このソフト面というんですかね,育成という部分ではとても力を入れいただいているのは年々強く感じるところではあります。ただ,やはりこのまちづくりというのに視点を変えたときに,この高校というものが余りちょっとその計画の中に入っていないのではないかというふうに思うのですが,その辺りはどうお考えですか。 ○都市計画課長(三島由起博君)  今,質問のあった件について,まずちょっと都市計画と都市計画マスタープランについて少し御説明いたしたいと思います。まず,都市計画とは都市計画法において,都市の健全な発展と秩序ある整備を図るための土地利用,都市施設の整備及び市街地開発事業に関する計画と定めており,都市計画マスタープランにつきましては,本市が目指す都市の将来像を具体的に示し,都市づくりを進めるに当たっての基本的な方針を定めたものになります。また現在策定中の霧島市都市計画マスタープランは,第二次霧島市総合計画等の上位計画に即し,策定項目については国の都市計画運用指針に掲げています項目に沿って市町村のまちづくりの理念や都市計画の目標等で構成しております。なお,策定中の都市計画マスタープランの実現化方策において,協働による都市づくりの推進としまして,都市づくりを計画的に実現していくためには,市民等の理解と協力が不可欠であり,市民等の主体的な取組は地域の活力となり,魅力的な都市の形成へとつながることから,市民,事業者,大学等の教育機関,行政がそれぞれの役割を担いながら連携,協働した都市づくりを進めるとしております。大学等の教育機関の役割としまして,ノウハウを生かしたまちづくりの取組,都市づくりの各種施策への参加,教育による人材育成などを上げております。 ○10番(平原志保君)  都市計画のことは分かったのですけれども,その高校を入れたまちづくりの視点というのは,霧島市的にはどのようにお考えになっているのかというところなのですけれども,どなたかお答えできる方はいらっしゃいますか。 ○企画部長(有馬博明君)  お答えします。1答目で市長のほうから答弁を申し上げましたとおり,霧島市ふるさと創生総合戦略の中で,正しく先ほど議員もおっしゃられましたまち・ひと・しごとの視点も当然入れながら,このいわゆる若者の定着化でありましたり,就労支援でありましたり,そういったことを基本的にうたっているところでございます。もう一つには具体的な事例を申し上げますと,例えばその高校を核とした地域づくりというような視点で申しますと,議員も委員をしていただいております福山高校の活性化の協議会等につきましては,正しく高校再編に伴いまして,この地域から高校がなくなるのではなかろうかというその危機感から,地域の皆様方が立ち上がって,そして行政のほうからの協力支援を受けながら,福山高校という一つの高校というものを核にしながら,高校のことをテーマにしながらも,そこに集う皆様方が牧之原を中心とする福山地域全体をどう盛り上げるかというような議論も当然されていくわけでございます。それから先ほど議員も触れられましたけれども,ソフト的な様々な事業でございますと,これまでも霧島高校,それから福山高校を始めとして,あるいはそのほかの県立高校,あるいは中央高校も始めと致しまして,国体のカウントダウンボードから始まり,それからガストロミーに始まり,様々な市の施策で高校と連携しながらまちづくりを担っていただいているところでございます。市の大きな推進の中では先ほど申しましたまち・ひと・しごと創生の基本戦略2018の中で,高校に対する期待度がすごく触れられていたという議員からの御指摘でございますが,これは取りも直さず,高等学校は地域人材の育成において極めて重要な人づくりの拠点であるという意味から,高校のときにふるさとに親しみながら,ふるさとと連携しながら様々な取組を行うことが,一旦そのふるさとを離れて都会に出ても,そのことがきっかけとなってまたUターンして,この地に住んでいただくと,そういった視点の効果が高校教育の中には大きくあるという視点から,まち・ひと・しごとの総合戦略の基本方針の中に,そういった具体的な事例等もございまして,また地方自治体と高校が一体となった特色ある事業等を今後推進していくようなモデル校の募集というようなものも国のほうでもいろいろ進められていると,そういうような事情でございます。 ○10番(平原志保君)  ありがとうございます。今おっしゃっていただいたように,やはり高校での経験,地域課題の解決型学習などに取り組むことで地域資源を生かして,特色のあるカリキュラムを高校で実施することで,高校生には地域社会への当事者意識を芽生えさせていくという,また地域への愛着を持ってもらうというのも必要かと思います。核として魅力ある高校というのが前提になってくるわけですけれども,私も福山高校のほうに関わらせていただいておりますが,やはりそこに住む住民たち,学校だけではどうしようもできないこともあります。まず,今,普通科高校というものが主なのですけれども,今,ニーズ的には普通科高校というものではなくて,より専門的なものが求められたりしているところもあるので,やはり市のほうからももうちょっとどんな人材を霧島市から出していきたいのか,そのための高校は幾つも数は揃っているわけですから,それぞれの高校に特色あるカリキュラム,特色ある科目というんですかね,それを要望していくのも必要なのではないかと思うのですが,その辺りはいかがお思いでしょうか。 ○企画部長(有馬博明君)  基本的には県立高校のカリキュラムでありましたり,今後の方針につきましては,それは当然県の教育委員会等で基本的な方針は定められるものというふうに認識しております。ただ,過去におきましても,例えば栗野工業と牧園高校が合併して,新しい霧島高校を創立するときに,総合学科の中に観光地域であるということで観光ビジネスというような具体的なカリキュラムが生まれたこともございますし,そういった当然県としても,あるいはその地域とも協議をしながら地域の特性に合わせたそういったカリキュラム方式というのがこれまでの中でも議論されながら,そしてお互い協議しながらそういったものが具体化していったものというふうに認識はしているところでございます。 ○教育長(瀬戸上護君)  今の地域と高校との関わりといいますか,教育課程を含めてでありますけれども,この計画に文言として落としてある,落としていないにかかわらず,やはり学校はそれぞれ県立も私どもの市立もそうですけれども,地域に根差したというワードは常に持っております。そしてそれぞれの学科の特性を生かして,地域の人たち,また企業と一緒にやったりとか,あるいはいろいろな産業との結び付き,そういったものを総合的な学習の時間とかそれぞれの専門の実習とか等々で人材の支援を頂きながら魅力あるそれこそ学科の教育に努めているというのが実態でございます。そしてますますこれからそういう部分も強くなってきますし,実際に文言に書いていなくても,そういったことは行われているということはもう御存じだと思います。皆様大好きな国分の焼酎にも蔓無源氏という芋がGAPの認証を受けて,そしてやっているという,正にそういう地域の中で高校生がつくった物が生かされていると。そういうことはほかにもいろいろまたありますので,何もあそこということだけでなくて,これからはまた更にそういう活動を教育課程の中で生かしていくというふうに思っておりますし,直接は関係ないのですけれども,今,中学校と高校の校長連絡協議会というのもつくっております。そして地元の中学生たちが地元の高校はどんなふうになっているんだということもしっかりとまずは校長たちが理解して,そしておろしていくと。新しい学習指導要領も関わっていきますけれども,今の大学入試改革,どういう方向になっていくんだということも小中学校にもおろしているところであります。そういった地域に根差した教育を一体となってやっていきたいというふうに考えております。 ○10番(平原志保君)  分かりました。ありがとうございます。魅力的な高校,そして行きたくなる高校づくりというのをこれからはますますやっていかなければならないという時代だと思います。幸い霧島市には本当に多くの高校があり,その辺は恵まれています。ただ,その高校がなくなることでやはり人口に影響したりというような数字もデータとして出ていますけれども,やはりこの高校の今後の統廃合等は,地域社会に与える影響というのも大きいので,そうならないためにはやはり常に生徒が来る魅力的な学校づくりというものをやっていかなければならないのかなというふうに危機感を感じるところです。そして魅力的な高校,そして行きたい高校が霧島市にあるわけですが,そしてまたなっていくわけですけれど,そうなったときにやはり霧島地区,霧島市は高校に行くのに,この隼人・国分辺りならばそんなに問題はないのですが,その周辺地域は通うのに大変です。高校に行くことが大変で山からおりてきたり,下から中心地に来たりというふうに皆さん引っ越されたりするわけですけれども,この交通網の件,ちょっとこちら詳しく質問のほうで出していませんでしたけれども,高校を意識したバスや電車のことというのは考えていないわけではないと思うのですけれども,しっかりとちょっと考えていただきたいというのが要望なのですが,その辺はいかがなのでしょうか。考えてくださっているのでしょうか。 ○市長(中重真一君)  市立の国分中央高校,そして第一高校以外の県立高校の中で,それでは市がどういった支援ができるかといいますとやはり今,議員が御指摘されたような通学のしやすさであったりであります。その中で今回も愛甲議員から肥薩線の利用促進について御提言を頂きましたし,また市としても肥薩線の利用促進について,また減便がこれ以上進まないように取り組んでいかなければいけない。それはまた霧島高校への通学の安定にもつながってくることでございます。また,福山高校に関しましてもバス,時刻対応,どの時間帯で走るか,そういったことについて交通事業者と協議をすること,そういったところは霧島市として側面的に応援できるところでございますので,今回都市計画のマスタープランの中には高校が入っていないということで御指摘を受けたわけですが,これはあくまでも都市計画の将来像でありまして,先ほど企画部長からありましたように,霧島市ふるさと創生総合戦略の中で様々高校等の取組等も入っているところでございますし,実際福山高校の佳例川地区でのお田植祭であったり,霧島高校,隣接している保育園等との交流であったりいろいろと地域のためにお世話になっているところでございます。今後もそれぞれの地域にある高校が地域としっかりと連携をとれて,そしてお互いが活性化するような取組を進めていきたいと考えております。 ○10番(平原志保君)  ぜひお願いしたいと思います。しっかりと通いやすさというものも意識して線を引いていただけると有り難いと思います。あと最後に要望です。高校が人材育成ということで大事なものになっていきます。地域と高等学校をつなぐコーディネーターというものをつくっていくことを国のほうも求めておりますが,こちらのほうは霧島市としてつくる予定,育てていく予定はあるのでしょうか。 ○企画部長(有馬博明君)  まず,この霧島市内の高校で学ぶメリットという,まず御視点だというふうに思います。そのためのコーディネーターの在り方とかということにつきましては,具体的にこれまでも地域のNPOでありましたりとか,地区自治公民館長でありましたり,あるいはまちづくりのリーダーでありましたり,様々な方々が地域の高校の存続でありましたり活性化でありましたり,そういった中で行政とそれから市民とのいわゆる第三の公として,それこそパイプ役となって具体的に組織の動きをしていただいたり,様々な活躍をしていただいているところもございます。まち・ひと・しごとのまた2018,そしてこれからまた国が示す2019の新たな方針の中でそういったコーディネートの在り方うんぬんにつきましては,また今後十分に検討してまいりたいというふうに思います。それから人材育成という意味での霧島市内で働く,そして高校で学ぶことの豊かさというのは,この広報きりしまで今,毎月ミライ,ワク・WORKというコーナーを連載しております。これを見ますと霧島市内の高校を出て,そして霧島市内で働いている方,あるいはよその学校を出て霧島市内で働いている若者の姿が毎月掲載されておりますけれども,この中に霧島市内の企業で働く豊かさ,そして楽しさ,そして霧島市で生活することの喜び,そういったものが細やかに書かれておりまして,こういったことの一つ一つがこのまちで学ぶことの豊かさ,そして働くことのすばらしさを毎月毎月私たちに教えていただいているものだなというふうに思っているところでございます。 ○市長(中重真一君)  私,先ほど通学のしやすさという面で,一つ言い忘れたことがございます。今回の議会に高等学校等通学資金等貸与事業ということで提案しているところでございます。正に通学しづらい方々に,通学に,また経済的に通学で負担が掛かる方々にこの事業を利用していただきたいということ,また霧島市内の学生,県内の学生が減っていく中で市外からいかに霧島市内の高校に来ていただくかといったことを目的として計画した事業でございますので,また御理解を頂ければと思います。 ○10番(平原志保君)  終わります。ありがとうございました。 ○議長(阿多己清君)  以上で,平原志保議員の一般質問を終わります。次に,16番,仮屋国治議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○16番(仮屋国治君)  16番,仮屋国治でございます。「地方創生とは私たちの先祖がしてきたように山を守り,農地を守り,海をきれいに維持し,国土の成り立ちと伝統を守り,それを誇りにして地方で生活する人たちを心から尊敬して,応援する都市住民を増やしていくことにほかならない。そのことにより地方居住のムーブメントを起こし,出生率向上と多様な価値観を育み,子育て環境を実現していくことである」最近出会った総務省OB椎川忍氏の言葉であります。平成の大合併以降,霧島市はもちろんのこと,自治体の行政サービスはきめ細やかに格段のスピードで向上してきておりますが,自治体の生き残りをかけた人口減少対策はそのほとんどが小手先の政策に押し流され,足踏みを余儀なくされてきている現状にあります。令和2年度からは第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略がスタートしてまいりますが,国家行政の末端としての地方ではなく,人々が共に暮らす場としての地域の視点を取り入れたオンリーワンの霧島市のまちづくり,そのような霧島市の実現に思いをはせながら,一般質問に入ります。1問目,水道事業包括的業務委託について。使用水量の減少,節水型器具の普及による給水収益の減少を背景に,平成30年度から包括的業務委託による窓口民営化が開始されております。民間ノウハウを活用した業務の効率化,経費の削減による経営基盤の安定化を目指したものでありますが,1年半を経過した現在の状況はいかなるものか,その成果と課題をお伺いいたします。1点目,経費削減の平成30年度実績,平成31年度見込額をお示しください。2点目,当初予定の業務はスムーズに履行されているか。3点目,民間ノウハウを生かした事務改善,サービスの向上はどのような状況であるかお尋ねいたします。2問目,全天候型こども館について。中重市長の公約であります親子で楽しめる全天候型こども館につきましては,9月定例会において,施設改修工事に係る設計業務委託費504万円が議会の承認を得て入札の上,業者選定も終わったところではありますが,この事業の基本構想,事業計画に一抹の不安を感じております。そこで1点目,真に必要な施設なのか,再度市長の見解を問うものであります。2点目,総工費,運営形態,配置人員,年間のランニングコスト等をどのように考えているかお尋ねいたします。3点目,将来的に複数のこども館の設置を視野に入れているとのことでありますが,何か所くらいを想定しているかお尋ねいたします。3問目,令和2年度当初予算編成について。10月から始まりました幼児教育・保育の無償化が来年度の予算編成に及ぼす影響をどのように捉えているか見解をお伺いいたします。明快なる答弁を求め壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  仮屋議員から3問の御質問がありました。2問目の1点目は私が,その他は関係部長がそれぞれ答弁します。2問目の全天候型こども館についての1点目にお答えします。私の公約の一つである親子で楽しめる,全天候型こども館の設置については,県内で2番目の人口を有する都市であるにもかかわらず,雨天時に子供を連れて遊びに行ける施設がないとの子育て世代の声を多くお聴きし,子育て真最中の私も同様に感じていたこと,また,霧島市総合計画の市民意識調査においても「雨のときなどに遊べる施設が欲しい」「雨天時に子供を連れていけるところが少ない」などの意見が寄せられていたことなどを踏まえ,子育て環境の更なる充実を図るために整備を行うものです。このこども館は,いつでも好きな遊びができ,天気や時間を気にせずに過ごせる施設にしたいと考えており,ここでの適度な遊びの体験を通じて,幼児期における基礎体力や運動能力が向上し,発想力,想像力が育成されるなど,子供たちにとって,健やかな成長と学びの場になるものと考えています。さらに,今回,こども館の整備を予定している施設は,上野原縄文の森に近接していることから,豊かな森林や自然環境,太古の生活を伝える展示館などを併せて利用することができ,これにより子供の豊かな情操も育まれていくものと考えています。 ○保健福祉部長(茶圓一智君)  次に,2点目にお答えします。こども館の設置を予定している国分ハイテク展望台の改修費用につきましては,本年11月に,改修工事に係る設計業務委託契約を締結し,来年度の当初予算への計上に向け準備を進めているところです。また,遊具の調達につきましては,市民や対象者の意見をより反映したものとなるよう,民間事業者から広く意見や提案を求め,対話を通じて市場性等を検討するサウンディング型市場調査を実施しており,今月中に対話を行い,その結果をホームページにより公表し,市民の皆様から御意見を伺うこととしています。なお,運営形態や配置人員,年間のランニングコストにつきましては,現在,こども館設置検討委員会及び作業部会において検討しているところです。次に,3点目にお答えします。複数のこども館の設置につきましては,まずは,国分ハイテク展望台に設置するこども館の利用状況などを検証した上で,次の施設整備について検討したいと考えています。 ○上下水道部長(柿木安長君)  1問目の水道事業包括的業務委託についての1点目にお答えいたします。水道事業窓口業務等包括的委託は,水道管理課業務グループで行っていた業務を一括して委託することにより,経費の削減を行い,経営基盤の安定を図るとともに,民間手法を活用した事務の効率化及びサービスの質を高めることを目的に,平成30年度から開始いたしました。同委託により,主に人件費が大きく削減され,平成30年度決算では委託前の平成29年度と比較し,約1,750万円の削減効果がありました。本年度においては増税等の影響もありますが,委託前と比較して,1,500万円程度の削減となる見込みです。次に,2点目にお答えいたします。当初予定していた受付窓口業務や検針業務,滞納整理業務などの業務は問題なく履行されており,チェック機能として,業務履行報告会議を月1回開催し,履行状況の報告を受けるとともに,課題等についても連携しながら解決を図っているところでございます。次に,3点目にお答えします。受託業者では接遇マナーや未納対策を始め,各種業務の研修を定期的に実施しており,正確・迅速な事務処理に取り組んでいるところです。また,お客様からの宅内漏水修繕の依頼に対し,迅速に対応できるように受託業者での相談窓口を設けるなどの工夫も進められました。今後も,受託業者との協議や協力を進めながら,より一層の民間手法の活用による事務改善やサービスの向上を目指してまいります。 ○総務部長(新町 貴君)  3問目の令和2年度当初予算編成についてお答えします。我が国における急速な少子化の進行並びに幼児期の教育及び保育の重要性を踏まえ,総合的な少子化対策を推進する一環として,子育てを行う家庭の経済的負担の軽減を図るため,本年10月から幼児教育・保育の無償化が実施されました。当該制度の実施に伴い,3歳から5歳児及び3歳未満児の市民税非課税世帯の幼稚園,保育所,認定こども園等の利用料が無償となるほか,幼稚園の預かり保育,認可外保育施設等についても一定の条件及び範囲の下で,利用料が無償化の対象となっているところです。このような中,当該制度の本市の令和2年度当初予算への影響額につきましては,本年6月の定例会等で提案した幼児教育・保育の無償化に係る補正予算及び令和2年度当初予算の要求状況等を踏まえますと,今後の予算編成作業において更に精査することにはなりますが,令和元年度当初予算と比較したとき,歳出ベースで8億円程度の増額になると試算しています。 ○16番(仮屋国治君)  通告は謙虚に2問目にしておりましたが,再質問は真正面に,全天候型こども館から始めたいと思います。もういいかげん辛口な一般質問はしたくないなとずっと思っておったわけですけれども,今回は少し辛口になるやもしれません。失礼な話ではありますけれども,市長に就任されて以来,全天候型こども館のお話を耳にするたびに,何で全天候型こども館が公約の一丁目一番地なのだろうかと不思議に思っておりました。また,設置場所が決まりましてからは,この場所は児童生徒を対象にした科学館とか環境館とかエネルギー館とか,学びに資する館にしたならば,景観もよく先ほどの答弁にもありましたように縄文の森や立地企業もありますので,いい研修先になるのではないかなと勝手に思ったりもしておりましたけれども,そういう思いの中,再質問に入らせていただきます。本日の市長の答弁の中でやっとどんな子供たちを育てたいという言葉が出てまいりましたので,少しほっとしておりますけれども,事前評価表には雨の日でも就学前の乳幼児が遊べる場所を確保することで,保護者の子育てに対する充実感が満たされ,子育てに対する負担感が軽減されると記載されてあります。本当にそう思っていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  実際,今,霧島市の親子が雨の日に遊びに行ける施設が霧島市内に本当にありません。スーパーとかのゲーム置き場等ではたくさんの子供たち,親子を見かけますが,私も自分の子供が小さい頃,それであると鹿児島市のメルヘン館に行きましたら,たくさんの霧島市の親子と会います。そして,今度はこんなに多いと,と思いまして,次回はりぼんかんに行きますと,また,霧島市から来ているたくさんの親子に会います。そして,またそういった方々に何で霧島市にはこういった施設はないのでしょうねということはさんざん言われておりましたし,また,私の実家は保育所等をやっておりまして,そのまた親御さん,また,PTA関係の親からも,本当に霧島市でこういった施設がないというのは残念だと。既にまた自分自身も実際そういった経験をしておりましたので,雨の日でも遊べる場所。これを確保するということは霧島市にとって親子の触れ合い,また,そういったことも含めて一番大事なことだというふうに考えたところでございます。 ○16番(仮屋国治君)
     市長がやりたいと思っていらっしゃることと,やろうとしていらっしゃることが全然かみ合っていないのではないかというのが一番の疑問であります。本日は三つの観点から再質問をさせていただきますけれども,一つ目は,全天候型という冠に違和感を抱いております。全天候型という言葉が必要なのかという観点からお尋ねいたしますけれども,一問目,二問目はまず子育て談議だと思っていただければいいかと思いますけれども,晴耕雨読という言葉がございます。晴れの日は畑を耕して,雨の日には読書にいそしむという言葉がございますけれども,これが人間本来の自然の流れのライフスタイルではないのかというふうに思っております。特に今の子供たちには,晴耕雨読の生活スタイルが求められているのではないか。晴れた日には泥んこになって遊び回り,外で遊んで,そして,雨の日は家の中でお母さんが見守る中でお絵かきしたり絵本を読んでもらったり,ままごとをしたり,そういう自然の流れの中での生活が必要だと思うのですけれども,市長はどのようにお考えになりますか。 ○市長(中重真一君)  もちろん,絵本を読んだり,ままごとをしたりすることも必要だと思っております。ただ,雨が長く続いたり,また,兄弟が多くそういった梅雨時期であったり,いろいろな時期に家の中で子供にずっと一日じっとしていろというのも,それも大変なことでございます。また,近年は猛暑等もございます。夏に外で思いっきり遊ぼうと思ってもなかなか遊べないといったような実情もある中で,親子で一緒に遊ぶことができるような施設を整備することは必要だと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  子育て支援課長にお尋ねいたしますけれども,近年,発達障害の子供たちが非常に増えてきております。その原因をどのように捉えていらっしゃるかお知らせいただけますか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  発達障害の件でございますが,発達障害のある子供が増えている原因ということで,諸説あるようでございますが,一般的な見解ということでお答えいたします。以前は発達障害やその疑いがある子供と分からないことが多かったようでございます。平成17年の発達障害者支援法の施行により,市町村の1.6歳児健診,3歳児健診等で早期発見,早期療育が定められたことにより,スクリーニングの精度が高くなったことや,近年,発達障害についてマスコミで取り扱われる機会が増加し,また,インターネットでの検索などにより,広く知られるようになり,専門職への相談や医師への診察につながり,発達障害と診断される子供の数が増加していると言われているところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  私は原因を問うたわけでありますけれども,市長はこの発達障害の問題をどのように捉えていらっしゃいますか。 ○市長(中重真一君)  今,子育て支援課長も答えましたが,一番数が増えた理由は,昔は認識されていなかった発達障害というこの障害がまずしっかりと認識され,そして,またそういった療育に通う子供たちが出てきたことだというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  私どもが小さい頃も少なからずいらっしゃいましたけれども,各段に増えてきている。小中学校でも特別支援学級を始めておられて,非常に苦労されていらっしゃると思いますけれども,何ゆえにこの発達障害という子供たちが増えてきたか。私は食生活であったり,ライフスタイルであったり,昔のスタイルとは違ってきた世の中になってきたということではないかと思っております。諸説ありますけれども,脳の個性とか,子育てには関係ないとか,いろいろありますけれども,昔に比べて増えてきていることだけは事実でありますので,ですから,自然の流れに逆行していく世の中というのは,余り子供たちにもよくないのであろうというふうに私は理解しているわけであります。ですから,雨の日に遊べる場所を提供するのもいいですけれども,今,行政が取り組むべきところもこういう部分にあるのではないかというふうに私自身は考えております。いつか山口議員が自然の中で遊び学ぶプレイパークのような提案をなさっていました。最近は森の保育園など,全国で増えてきている傾向になっております。自然の中で子育てをしていこうとそういうのが潮流になってきているような気がしております。ですから,この全天候型という冠を付けることに関してあえて全天候型を付ける必要はないのではないのか,逆に自然の中に回帰していく流れのほうがいいのではないかというふうに,私は個人的に考えております。二つ目の視点は設置場所の観点から視点を変えて御質問を申し上げます。買い物をする際に,最寄り品と買い回り品という言葉があります。購買行動として,最寄り品と買い回り品です。最寄り品といえば洗剤とか,ちり紙とか,ティッシュと言いますね。そういう日用品であるということです。それから,買い回り品といいますとちょっとお金の掛かるものといいますか。家電であったり,家具であったり,宝飾品であったりとか,そういうものはいいところで買いたいといって買い回るわけでありますけれども,この子育て支援の施設は最寄り品と買い回り品に例えた場合,どちらになると市長は思われますか。 ○市長(中重真一君)  このこども館,雨の日に全ての親子に必ずそこに行けと言っている施設ではございません。なかなかお父さんが仕事の休みがとれない中で,久しぶりにとれた休みが雨の日であったときに親子でせっかくどこかに行こうといったときなどに,行ったりする施設であってほしいと思っておりますので,今の例えで言えば,買い回り品だというふうに思います。 ○16番(仮屋国治君)  残念ながら買い回りになってしまったわけですよね。そういうことで買い回りの中に親子連れがしょっちゅう顔を出せるかというと非常に疑問が残るわけでありますが,先ほどの答弁でもありましたように,10月から民間事業者の柔軟な発想や蓄積されたノウハウを施設整備に反映することを目的に,遊具等の設置に係るプランやアイデアを事業者から収集するサウンディング型市場調査を公募した。これは施政方針の中でありましたけれども,この状態は今,どのようになっているかお示しください。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  サウンディング調査につきましては,10月29日にホームページ上に公表しまして,現在,5社のほうから参加申込みがございました。[330ページに訂正発言あり]12月18日に対話。事業者との意見交換ということで予定しているところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  まだ,詳細が出てこないわけでありますけれども,この施設に出向いたら何か得られるもの,価値を高めるような設備,仕掛けが出てこないといけないのだろうというふうに私自身は思います。三つ目の観点,事業計画という観点から質問させていただきます。山口副市長,合併後,議会が承認せずにお蔵入りさせた大きな事業が二つありますけれども覚えていらっしゃいますか。 ○副市長(山口 剛君)  今,ちょっと途中市にいないこともございまして,少し確認したのですけれども,まず一番最初に浮かんだのが中央公園構想であると思います。あと一つが,具体的に言ったかどうかは覚えていないのですけれども,奥天降構想とかあの辺りかなという気は致します。 ○16番(仮屋国治君)  すみません,突然に振りまして,通告もしておりませんで。もう一つは,多分課長で担当していらっしゃったような気がしたのですけれども,一つは霧島中央公園構想,もう一つは,ローカルエネルギー館後の環境エネルギー館でしたか。私も名前は定かではないのですけれども,二つぐらいあったなというのがありまして,霧島中央公園構想のときには,建設が基本構想を持ってきた段階で二十数億円,全体で最終的には掛かるという話が出まして,中山間地域に森の公園は要らないということで蹴った記憶があります。残念ながら没になってしまいましたけれども,でも,よく考えますと今は国体の馬術の競技場で整備が始まっているということになろうかと思います。もう一つは,環境エネルギー館でしたか。ローカルエネルギー館の跡地利用ということで,山口副市長が精力的に話をもってこられたような気がしましたけれども,あれは側面でしたからでしたか。そこは単独施設で今までだめであったものの類似施設を同じところに造ってどうするんだということで,結局お蔵入りして駐車場化されたという経緯であったと思います。少し間違いがあるかもしれませんけれども,何かおっしゃりたいですか。 ○副市長(山口 剛君)  ローカルエネルギー館については,ローカルエネルギー館の検討委員会がありまして,さらに中身を充実させようという検討であったのですけれども,ちょうど私が企画部長のときで,それは本当にそうだろうかという話をして,議会が否決したとかいったものではなくて,内部検討の結果,もう一回,再度検討していくと。そして,あれは例えば,風車があったり,いろいろなエネルギーのモデルがあったのが,普及しているのではないかと。本来の普及させるという目的は終わったのではないかということで,議会ではなくて,市の執行部の中で議論して中止したものであったというふうに記憶しております。 ○16番(仮屋国治君)  どちらが正しかったかはいいとしますけれども,議会が否決した案件と行政が内部検討して引っ込められた案件と。二元代表制の行政と議会がうまく機能していたのかなというふうに感じるところです。今回のことをそうしなさいと言っているわけではありませんよ。ただ,まだその2点については議会で審議する材料がしっかりしておりました。今回の事業は予算委員会で傍聴しておりましたけれども,審査する内容がほとんどなかったという状況で,私は本会議で前川原議員が反対討論をされましたけれども,あれが正論だなと思いましたし,多勢に無勢でありますので,そして,市長の思い入れの施設でもありますし,やむなく私も賛成いたしましたけれども。ただしこれはラグビーで言えば,アドバンテージだと思ってくださいね。アドバンテージルールですから,次は分からないということですよ。議員の皆さんもいろいろ心配していらっしゃいます。不安がっていらっしゃいます。そういう思いで今日の質問に至ったわけでありますけれども,先日,これも山口議員が議会基本条例を取り上げられました。霧島市議会基本条例第8条,議会は市長が提案する重要な政策について,議会審議における論点情報を形成し,その政策水準を高めることに資するため,市長に対し,次に掲げる事項について明らかにするように求める。(1)政策の発生源(2)提案に至るまでの経緯(3)他の自治体の類似する政策との比較検討(4)市民参加の実施の有無とその内容(5)総合計画との整合性(6)財源措置(7)将来にわたるコスト計算となっております。何で求めないんですかと後ろの議員の皆さんに言っても答えは返ってまいりませんので,課長にお尋ねしたいと思いますけれども,この7項目のうち,3項目と7項目は全然明らかにされていないところでありますけれども,3項目目の他の自治体の類似する政策との比較検討。この点について検討された経緯があればお示しください。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  まず,こども館の調査を致しております。昨年度,2か所ほど調査を致しました。1か所目が鹿児島のりぼんかんでございます。りぼんかんのほうにおきまして設置目的といいますか,そちらのほうでは,やはり社会全体で子育てを支援するということで,本市と似たような位置付けになっているようでございます。それから,都城市のぷれぴかのほうを視察いたしました。そちらのほうも子育て世代の多様な活動を支援するということで安心して子育てができる環境というものの充実を図るということで設置目的等がされているようでございました。 ○16番(仮屋国治君)  りぼんかんはなんか聴いた記憶がありました。この2か所,調査をされたということであれば,今回の霧島市のこども館とどのような違いがあるか。同じようなものなのかどうか,ちょっと詳しく教えてもらえますか。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  鹿児島市の施設と都城市の施設につきましては,遊具,遊び場のほかに子育て相談といったものや,都城市においては,一時預かり場なども併用して行っているということで,本市のほうではこども館遊具を中心とした遊びの場というのを中心にやっておりますが,そこに違いがあったようなところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  7の将来にわたるコスト計算。本日の答弁でこども館設置検討委員会及び作業部会において検討しているところですと。これが変わらずの答弁なのでありますけれども,山口副市長,新規事業のこの事業計画の立て方をどのように思っていらっしゃいますか。 ○副市長(山口 剛君)  基本的には,前も山口議員の質問に申し上げましたけれども,総合計画があって,それぞれが政策をもっていて,その政策を実現するために,施策があります。その施策を実現するために事務事業がありまして,これでいいますとこの事務事業が政策,施策を実現するために必要かという地点で見るものだというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  その答弁がかみ合っていないから今もまたお尋ねしたわけでありますけれども,市民の税金を使って施設を造る。この施設が将来どうなっていくか。どのぐらいのお金を使って,どのぐらいの効果があって,どうなっていく。これぐらいのことは想定していかなければ事業計画というふうに言えないというふうに考えるわけですけれども,もう一度いかがですか。 ○市長(中重真一君)  9月議会に御承認いただきまして,今,設計業務委託契約を締結したところでございます。ですので,本予算としては,来年度の予算として上がってくる中で,そのときには,しっかりした中身が御説明できるものと考えております。 ○16番(仮屋国治君)  先ほどの質問は基本条例の第8条を執行部がどう捉えているか。どうすべきであると考えているかというのをお尋ねしたかったわけですけれども,実際のところはできていないわけであります。今後はこのようなことがないように,まずは求めておきたいなというふうに思います。ただいま市長に答弁いただきましたように,施設の中身も含めて次の会議でということでありましたけれども,実際のところ事業計画がおぼろげな状態なんですよ。このおぼろげな状態で何をあせっていらっしゃるのだろうかというふうに感じるのですけれども。何か急がれる理由がおありですか。 ○市長(中重真一君)  私も公約で掲げた事業の中で就任して2年が過ぎたところでございます。そういった中で任期中にこのこども館を設置するということを考えれば,順当なスケジュールではないかというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  これは税金の重みを感じていらっしゃらないのですよ。市民から頂いた税金を使って行政はサービスを行ってまいります。その重みを感じていれば,中途半端な計画で事業に入れないのですよ。検討委員会と作業部会で並行しながら,施設の内容も事業計画も考えていく。その中で設計業者を認めた議会も議会であります。私も私であります。次で蹴ったらこのお金がぱあになるわけです。そこのところは十分に御理解を頂きたいなというふうに思っております。この事業が子育て支援が目的といいますならば,私は各地区の図書館に併設するような形でいいのではないか。又は,地域総意でという観点から言えば,霧島市内,各地域に空地も遊休農地も山ほどあります。地域の方々や団体の方々がそういうところを安心安全なプレイパーク風に使いたいと。使ったらどうですかという話ができるのならば,そういう運営者の皆様方をバックアップしたり,サポートしたりする。そういうことが今,行政に求められているというふうに思っております。ただ,市長の決意は固いだろうと思いますけれども,どうしてもやり遂げたいという思いがあられるのであれば,ぜひ,先ほどおっしゃったように,次の段階までしっかりした施設整備計画,事業計画というものを御提示いただきたいと思います。茶圓部長いかがですか。 ○保健福祉部長(茶圓一智君)  ただいま市長のほうも答弁いたしましたとおり,現在,我々のほうでこども館設置検討委員会,作業部会で具体的な人員配置や,予算について検討しているところでございますので,次回までにはお示ししたいというふうに考えております。 ○16番(仮屋国治君)  部長は今日は,私には貴重な御提案ありがとうございましたとおっしゃいませんでしたね。先ほどは德田議員には,ちゃんと貴重な御提案ありがとうございましたとおっしゃいましたので,本定例会初めてだなと。聴き応えがあるなと思って聴いておりましたけれども,その一言に議員は救われるのでありますよ。部長もあと3か月であります。事務方として,喧々諤々一生懸命真剣に霧島市のために,このこども館のことも取り組んでいっていただきますよう要望しておきます。それでは,次にまいります。もっとこども館に時間が掛かるかと思っておりましたので,中身がちょっと薄いかもしれません。1問目の水道事業包括的業務委託について,再質問をさせていただきます。私も議会に出戻りましてから,半年ぐらいたった頃であったでしょうか。水道部を訪ねてみました。用事がありまして。そうしたら,玄関を開けましたらいらっしゃいませといって事務スタッフの方々が立ち上がって出迎えてくれるわけです。ほうと思いましてその思いでほくほくしながら2階に上がっていきましたら,がらがらがらっと入って行きましたら,ぶすっとした殺風景な風景が2階にあったわけであります。ああ,これが民営化だと思っていたけれども2階は違うのかなと思ってちょっとさみしい思いもしたわけでありますけれども,あれから1年ちょっとたっておりますので,部長も代わられましたし,スタッフも代わられたことだろうと思います。今,1階と2階の窓口の状況はどのようになっていらっしゃいますか。 ○上下水道部長(柿木安長君)  確かに,窓口業務に民間の会社が入りまして,以前の業務グループからすれば女性が増えたと。あと挨拶と声が大きいというのは感じます。ただ,2階に行きましても,2階のほうは水道工務課でございまして,それぞれみんな自分の立場というか,仕事に向き合って,お客さん自体が水道の設備屋さんであったり,専門の業者であったりいらっしゃるものですから,挨拶はするようには言っているのですけれども,そこに来られたお客さんの感じ方によっても違うのではないかなとは感じております。 ○16番(仮屋国治君)  私が感性がないんでしょうね。業者も市民でいらっしゃいますので,いろいろあるかもしれません。一つ工夫してください。工夫したらまた違うものが出てくると思います。工務店に行っても感じのいい工務店というのは山ほどありますよ。お願いしておきます。経費削減のところは当初の予定でいきますと年間1,400万円ということでしたから,当初計画ベースできているのだろうなというふうに思いますけれども,人件費のほかに削減されたものはありますか。 ○上下水道部参事兼水道管理課長(坂之上浩幸君)  人件費のほかに経費の負担を水道事業でもつのか。委託業者でもつのかという案分をしてありまして,その中で従来大きかったのは,検針員の検針料です。それが約年間5,000万円,それから,帳票類の印刷製本費,あとは燃料費とか,検針員分の保険料,備消品費です。その辺りが委託料の中に入ってまいりますので,その分は削減されたというふうに思っています。 ○16番(仮屋国治君)  委託先の負担が増えたという理解でよろしいですか。 ○上下水道部参事兼水道管理課長(坂之上浩幸君)  委託料にそれが全て入った総額で委託しているという考え方です。 ○16番(仮屋国治君)  ちょっとかみ合いませんけれども,当初の契約の中でその他附随する業務といったようなものも記載されているわけですけれども,追加で委託先に業務を追加した中身がありますか。 ○上下水道部参事兼水道管理課長(坂之上浩幸君)  部長答弁でありましたとおり,窓口業務において漏水修繕の問合せ等,その辺りの電話連絡がうまくいかずにやったりとったりする部分を受託業者のほうで一括して窓口で請け負うというようなことを工夫されているようです。 ○16番(仮屋国治君)  それは委託料は発生しないんですか。 ○上下水道部参事兼水道管理課長(坂之上浩幸君)  年間の包括委託料ですので,その中に含むという考え方です。 ○16番(仮屋国治君)  来年には事務所移転ということが出てまいりますけれども,移転する際の移転費というのは民間は民間もちですか。行政は行政もちですか。 ○上下水道部参事兼水道管理課長(坂之上浩幸君)  電算機機器等の設備関係はこちらのほうで全て負担することになっておりますので,それはこちらで負担するという形になります。実際に荷物を運ぶとかいうのは,恐らくまだ計画は立ててはおりませんけれども,こちらと一緒に運ぶという形になろうかと思います。 ○16番(仮屋国治君)  それと民間のノウハウを生かすということでありますけれども,いまだに生かされていない分野というのは何かありますか。 ○上下水道部参事兼水道管理課長(坂之上浩幸君)  平成30年度から始まったということで,窓口業務の主なものは親切な接遇,迅速で正確な事務処理,あとは滞納とかそういった収納関係の管理,検針業務といった部分になると思いますけれども,平成30年度から始まったことを考えますと,まずは今までの従来のやり方を踏襲する,そういう手法で今年度まできております。ただ,収納率に関しましては,若干の向上が見られまして,現年度分で平成29年度と比較して0.17ポイント向上したり,過年度分でも3.29ポイント向上しているという実績はございますが,これは契約の上で前年度よりも上回ることということで定めております。ですので,そこをクリアしているのですけれども,これも鹿児島市に出張徴収に行ったりされていますので,その効果もあろうかと思いますが,過去にそれを上回る実績もございますので,これはもうしばらく様子を見る必要があると。今後も一緒になってもうちょっと効率化とか,あるいは,民間ならではの手法とかに取り組んでいただけるよう協力,協議していきたいと思います。 ○16番(仮屋国治君)  業務遂行報告会を月1回開催しということでありますけれども,多分,業務改善等の打合せをなさるのだと思うのですが,この会議に三役の皆さんは出られたことがあるかどうか。出られたとすれば,その回数,民営化に対する認識といいますか,今の民営化の状況をどのように捉えているかお一人ずつお聴かせいただけませんか。内副市長のほうからでよろしいですか。 ○副市長(内 達朗君)  最初の質問の業務遂行報告会議には,出席したことはございません。また,今,民営化して何を感じているかという御質問でございますけれども,先ほど議員が最初におっしゃった挨拶があった,明るくなったというそういうところは非常に大きなところかなと思います。あと,職員のほうが事務量の業務の改善につながっていると思いますので,それは包括委託をした効果があるのかなと感じております。 ○副市長(山口 剛君)  私もその会議に出席したことはございません。中身については,今,内副市長が言われたこととほぼ一緒でございます。 ○市長(中重真一君)  この会議について私も出席はしておりませんが,包括委託の結果,先ほど出ましたような窓口対応がよくなったり,また,スピーディな対応をしてくれたといったようなお声をお聴きしております。 ○16番(仮屋国治君)  何度かはあるかと思っていましたけれども,毎回とは言いませんけれども,半年に1回でもどなたかでもよろしいですので,顔を出していただきたいなと思っております。現場の皆さんが,民間の方と協議をなさる,打合せをなさる,日常の改善会議になるかもしれませんけれども,私はこの窓口民営化は単なる委託先への下請ではなくて,かつて市長も民間との協働ということもおっしゃっていましたけれども,そのぐらい意味のあるやはり事業なのではないかなというふうに感じております。そこに三役の皆さんが顔を出されることで全然受け止め方,考え方が変わってくる。この会議を大事にしていただいて,この民営化というものに年間1億円ずつ払っているわけでございますけれども,これが最小のコストで最大の効果を生み出すには,こういうものも残らず吸い取っていく必要があるのではないかなと考えております。経費の節減,業務の効率化など,まだまだ民間に習うことは多いと思います。現場の皆さんでは気が付かないことも三役の皆さんには気が付かれるところもあるかもしれません。いいお手本が近くにあることでありますので,ぜひとも,取り入れていってくださるよう要望しておきます。それでは,最後になります。令和2年度当初予算編成について,幼児教育・保育の無償化が予算編成に及ぼす影響をどのように捉えているか。私は来年度は関連事業の廃止などを併せて数億円程度の余剰財源が出るものと勘違いをしておりました。この一般質問ではそういう余剰財源をどういう使い方をするのかという論点で臨みたいと思っておりましたら,打合せの段階でいや,そうではないんですよということをお聴きいたしまして,では,再質問はしないよということを言っておきましたら,それに植山議員も質問をされていらっしゃいますので,向こうでやってもらうからと思っておりましたら,植山さんが私に振りました。全く再質問なしというわけにはいきませんので,一つだけ確認させてください。先ほど歳出ベースで8億円程度の増額になると試算しているとおっしゃいましたけれども,逆に消費税交付金というものが増額になるはずだと思っております。この消費税交付金がどの程度増えるものなのか。差し引きしたときにはどのぐらいの勘定になるのかをお知らせください。 ○総務部参事兼財政課長(小倉正実君)  ただいま質問がありました地方消費税交付金でありますけれども,国におきましては,幼児教育・保育の無償化については,消費税率を10%に引き上げることによりまして,増収分の使い道を見直すことにより,必要な財源を確保するとされております。そのため,地方消費税交付金が増額されるものとは思っておりますけれども,その詳細についてはまだ確認できていないところでございます。 ○16番(仮屋国治君)  再質問も空振りに終わりましたけれども,マイナス勘定にならないことを祈っております。いずれに致しましても,市民の国民の貴重な税金であります。最小の経費で最大の効果を生み出す予算編成を求めまして,一般質問を終わります。 ○子育て支援課長(砂田良一君)  先ほどの答弁の中でサウンディング調査の参加事業者数を5社と申し上げましたが,4社でございました。訂正してお詫びを申し上げます。 ○議長(阿多己清君)  以上で,仮屋国治議員の一般質問を終わります。これで,通告のありました18名の議員の一般質問の全てが終わりました。以上で,本日の日程は全て終了しました。次の本会議は12月26日の予定であります。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 2時57分」...