○議長(
常盤信一君)
次に,日程第3,陳情第8号,
仮称ミニボートピア国分設置に関する
陳情書の取下げについてを議題とします。お諮りします。この陳情第8号については,陳情者から取り下げたいとの申出がありましたので,これを許可することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と言う声あり]
御異議なしと認めます。したがって,陳情第8号の取下げは,許可することに決定しました。
△ 日程第4 報告第4号
専決処分した事件の承認について(平成27年度霧島市国
民健康保険特別会計補正予算(第1号)の
専決処分につ
いて)から
日程第13 議案第57号 平成27年度霧島市
一般会計補正予算(第1号)について
まで
一括上程
○議長(
常盤信一君)
次に,日程第4,報告第4号,
専決処分した事件の承認について(平成27年度霧島市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の
専決処分について)から日程第13,議案第57号,平成27年度霧島市
一般会計補正予算(第1号)についてまで,以上10件を一括し,議題とします。提案者の説明を求めます。
○市長(
前田終止君)
はじめに,
屋久島町口永良部島の新岳の
爆発的噴火により,今もなお全島避難されている住民の皆様に深く御見舞い申し上げるものでございます。本市におきましても,平成23年1月の
霧島山新燃岳の噴火によりまして,
観光産業を中心に大きな被害を受け,一時的ではございましたが
避難生活を余儀なくされた方もいらっしゃいました。当時は,約300年ぶりとなる大噴火により,
地域住民の皆様の不安や
風評被害が広がる中,
全国各地から届けられた御支援や励ましのお言葉に勇気と元気を頂き,いつもと変わらない霧島を取り戻す大きな糧となりましたことを,つい昨日のことのように思い出すところでございます。
屋久島とは昭和39年に「
霧島屋久国立公園」として指定されて以来,
自然環境の豊かさを享受し,旧霧島町と
屋久島の
子供たちの
定期交流が実施されるなど,
つながりも深く,私も
県議時代に超党派でつくる
鹿児島県議会屋久島議員連盟の設立を呼び掛け,そして
支援活動の中心となり,
世界自然遺産国際会議の開催などに汗をかいてまいりました。同じ
国立公園に指定された地域として,平成14年1月には「
霧島屋久観光連絡協議会」を発足し,
相互交流や研修,
合同観光宣伝の実施など積極的に連携を図りながら,共に
観光振興への取組を進めてきたところでございます。また,
自然環境の保全につきまして
宮脇昭先生が提唱される,
ふるさとの木による
森づくり活動を通じた連携も深めているところでございます。このように,長年の間培われております
屋久島町とのゆかりの中で,本市と致しましては
噴火被害の第一報を受け,
避難生活を余儀なくされている島民の皆様への一助になればと,6月2日に本市で生産・販売しております関平鉱泉水を
支援物資として送らせていただき,現地に届きました4日に
荒木耕治屋久島町長から直接お礼のお言葉を電話にて頂戴したところでございます。また,これに先立ち6月1日には,本庁及び
隼人庁舎並びに各
総合支所の7か所に募金箱を設置し,
義援金協力の呼び掛けを始めましたほか,御希望があれば一時的な避難先として,
市営住宅での
受入態勢が整っていることもお伝えしたところであります。慣れない地での先の見えない
避難生活は,さぞかし御心労が絶えないことと拝察します。支援の輪が広がり,少しでも島民の皆様の元気につながればと念じながら,一日も早く
ふるさとの島に帰島され,避難されている
皆様全員が普段どおりの生活に戻られますことを心から願っているところでございます。さて,
地方創生における本市の
地方版総合戦略の策定におきましては,「住民・
産官学金労言」など,広く住民や
関係機関・団体の参画された公募による委員3人,女性10人を含む37人の
委員構成による霧島市
地方創生有識者会議を設置し,6月11日に第1回目となる
有識者会議を開催したところであります。会議におきましては,委嘱状の交付とともに,委員数37人の語呂合わせといたしまして,37人つまり『みんなで創ろう霧島の未来』をキャッチフレーズとして,共に「日本一の
ふるさと霧島」づくりに御協力いただきますようお願いしたところでございます。
霧島市議会におかれましても,「霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員会」を設置され,車の両輪となって推進していただいておりますことに深く敬意と感謝を申し上げます。今後,本市の持つ素材や,県下第二の都市としてのポテンシャルを生かし,
ふるさとに夢と希望を持てる
総合戦略の策定に向け,市民の皆様とともに「
オール霧島」で取り組んでまいりたいと存じます。次に,御報告とともに,市民の皆様を始め
関係各位に御礼を申し上げたいと存じます。5月27日に
笹川スポーツ財団が主催する「
チャレンジデー2015」に,2回目の挑戦をさせていただきました。この取組は,毎年5月の最終水曜日に
人口規模がほぼ同じ自治体間で,午前0時から午後9時までの間に15分間以上継続して運動や
スポーツなどの
身体活動を行った住民の
参加率を競い合うもので,昨年は,岩手県奥州市に惜敗しましたが,初挑戦にして57.8%もの
参加率を達成したことにつきまして高い評価を頂き,「金メダル」を獲得したところでございます。今年は昨年の雪辱を果たすべく「今度こそ必勝!」をスローガンに,
関係機関と共にいち早く取り組んでまいりました。その結果,本市の
参加者数は10万3,050人で,
参加率にして80.7%に達し,対する東京都小金井市は75.2%という結果となり,
見事勝利を収めることができました。また,全国で130もの自治体が参加する中,人口10万人を超え,さらに面積においては603km2にも広がるエリアを抱える自治体として,80%以上の
参加率は過去最高となり,「市民の皆様とともに達成した日本一の
参加率」であると,
大会本部から称賛の言葉を頂いたところでございます。今回の取組を通じまして,地域や企業,組織・団体などの皆様が協力・連携することの大切さを学び,体を動かし,汗を流すことの喜びを感じる貴重な機会とすることができたのではないかと存じております。このことは,今回の勝利が
霧島市民の皆様の更なる一体感の醸成へと
つながり,霧島市市制10周年に向けての機運も盛り上がっていくのではないかと期待しているところであります。この場を借りまして,改めまして市民の皆様方の御協力に心から感謝申し上げたいと存じます。それでは,本日ここに,平成27年6月
定例市議会の開会に当たり,3月議会以降,これまでの
市政運営の
状況報告を申し述べますとともに,今回,提案いたしております
議案等につきまして,その概要を御説明申し上げ,
議員各位を始め市民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。まず,
市政運営の状況につきまして,
総合計画の七つの
政策体系に沿って御説明申し上げます。一つ目の「快適で魅力ある
まちづくり」についてでございます。
生活基盤の充実につきましては,
空き家対策と致しまして,「霧島市
空き家対策基本方針」に沿って各般の
施策事業等の推進を図るとともに,5月26日に全面施行された「
空家等対策の推進に関する
特別措置法」の適切な運用を図るため,「霧島市
空家等対策協議会条例」の制定を本
定例会に提案しているところでございます。
交通体系の充実につきましては,3月30日,牧園町
丸尾地区の国道223号において,
丸尾滝橋が完成し,
当該地域の通行の安全性の向上を図ることができました。この橋は,
鹿児島県が平成13年から14年の歳月と約43億円の事業費を掛けて進めてきたもので,橋の長さが302mと
霧島市内の一般道に架かる橋としては最も長い橋となり,橋の南側に設置された歩道からは
霧島温泉郷のダイナミックな風景が広がり,旧道に接する丸尾滝の風景と合わせて,新しい
自然散策路としても期待されるところでございます。このほか,
国分庁舎北側の市道におきまして,歩行者の安全を確保するため,国の防災・
安全交付金を活用し,
幹線用水路上を歩道とする
整備工事が5月29日に完成いたしました。
防災対策につきましては,梅雨・豪雨時期を前に,5月12日に本市の
防災担当者などによる市内3か所の
災害危険箇所点検を実施したほか,5月21日には
上床公園周辺において,33の機関・団体約800人が参加して市の
総合防災訓練を実施いたしました。次に,
火山災害対策につきましては,6月3日に
市防災会議を開催し,
全国各地で
火山活動による災害が発生している中,霧島山御鉢の
噴火活動が活発化した場合に備えるため,平成23年3月に策定いたしました新燃岳の
避難計画やこれまでの対応策などを生かし,
警戒レベルの推移に応じた具体的な
避難計画を作成していくことといたしました。これら
災害箇所の点検や
防災訓練,
避難計画の策定などを通し,
防災関係者や地域の皆様との連携を強化し,災害の
未然防止と被害の
最小化策への取組を積極的に進めているところでございます。次に,二つ目の「自然にやさしい
まちづくり」についてでございます。
自然環境の保全につきましては,霧島山から全国に広がったとされる
キリシマツツジをテーマとした「第2回
全国キリシマツツジサミットin霧島」を,4月18日に本市において開催いたしました。全国から約250人の方々に参加していただき,各
保存地域の皆様との連携が深められたことにより,市民の皆様の関心の高まりを実感したところでございます。今後,
国分中央高校を始めとする
関係団体との連携を図り,
キリシマツツジの保存・増殖に向けた取組や,
キリシマツツジを
キーワードとした
環霧島地域における
地域活性化への取組の一つとして積極的に推進してまいります。
生活環境の向上につきましては,良好な環境を実現するために制定した「霧島市
生活環境美化条例」に基づき,今年度は7地区の
自治公民館を
環境美化モデル地区に指定し,
地域住民の皆様に,自主的に
環境美化活動に取り組んでいただいているところでございます。次に三つ目の「活力ある産業の
まちづくり」についてでございます。
農林水産業の振興につきましては,昨年11月23日に出水市で回収されたマナヅル1羽から,高
病原性鳥インフルエンザウイルスが検出され,11月29日に強毒性のH5N8亜型と確定したことを受け,本市と致しましては,直後の12月1日に「霧島市
家畜伝染病(
鳥インフルエンザ)
対策本部」を設置しました。その後,
情報収集と
ウイルスの
侵入阻止に向け,
関係農家への啓発や消毒用の石灰の配布,市民・
愛玩飼育者への
広報活動,空港・
ゴルフ場・ホテル・学校に対する
消毒活動の啓発や,海岸・河川・
ため池等の
野鳥パトロールの実施と
死亡野鳥等への対応など,
関係機関・団体の皆様とその対策に万全の態勢で取り組んだところでございます。その結果,県の
強化月間の期末である5月末時点において,市内の農場においては異常が見られず,
鳥インフルエンザの疑いの報告もなかったことから,6月4日に「霧島市
家畜伝染病対策本部」を解散したところでございます。次に,
霧島木質発電株式会社と
霧島木質燃料株式会社が霧島市永水に建設中でありました
霧島木質発電所と
霧島木質燃料工場が完成し,
発電能力5,750kwの
木質バイオマス発電が本格稼働されました。4月末時点で約5万2,000tの未利用材が燃料として集荷されたと伺っているところであり,間伐材の
有効活用及び
林地残材の利活用の促進が期待されているところであります。今回の
木質バイオマス発電所などの開所に伴い,資源エネルギー庁が今年発表した
固定価格買取制度の
市町村別認定容量によりますと,全国1位の
発電規模となり,
再生可能エネルギー100%地産地消の
まちづくりが強力に推進されているところであります。今後も引き続き
自然環境への配慮が適切になされ,また,地域の関係者の方々の理解が得られた
民間事業者の取組を支援してまいりたいと存じます。商工業の振興につきましては,
市長就任以来,積極的な
企業誘致を進め,本年度に入り,既に3件の
立地協定を締結し,合併後の
立地協定は43件となったところでございます。今後も,
関係機関と連携を図りながら
企業情報を収集するとともに,
工場用地の紹介や
補助金制度を積極的にPRするなど,県内外において
企業誘致活動を展開してまいります。産業の
活性化,雇用の安定的な確保につきましては,
地方創生の重要な
キーワードでもあり,
中小零細企業者の成長・発展に向けた取組を
関係機関が一体となって継続的に推進していくことが必要であることから,「霧島市
中小零細企業振興条例」の制定を本
定例会に提案しているところでございます。このほか,市内の
消費需要を喚起し,
地域経済の
活性化を図るための過去最高となる
発行総額12億円,
プレミアム率を20%とする商品券の
発行事業や,インターネットを活用した
販路拡大・
販売促進に関する事業及び
空き店舗・空き家の
有効活用による商工業・
地域経済の
活性化に関する事業など,様々な事業に積極的に取り組んでいるところでございます。観光業の振興につきましては,本市の新たな
観光資源として取り組んでおります「
九州オルレ霧島・
妙見コース」を利用した
外国人観光客誘致事業と致しまして,韓国からの観光客送
客コンテストを
鹿児島県
観光連盟と共同で行っており,3月にソウル市で行われました表彰式に出席し,霧島市への送客に御尽力いただいた
旅行会社を表彰するとともに,
航空会社及び
旅行会社に向けての
トップセールスを行ってまいりました。また,台湾からの
観光客誘致事業と致しまして,台北市と直行便で結ばれている都市を対象とした
観光プロモーションイベントが,6月18日から
チャイナエアライン等の主催によって開催されることとなっており,本市と致しましても
鹿児島県と連携して出展への準備に取り組んでいるところでございます。硫黄山
噴火活動への対策につきましては,昨年10月24日にえびの高原の硫黄山周辺に出されていた火口周辺警報により,硫黄山から半径1㎞以内が立入禁止となっておりましたが,5月1日には火口周辺警報のレベル2の「火口周辺規制」から噴火予報のレベル1の「平常」に引き下げられ,同日,硫黄山周辺の交通や登山ルートの規制が全て解除されました。本市と致しましては,直ちに案内看板の整備やホームページの更新を行ったほか,トレッキングマップの配布など,安全対策等の正確な情報提供に努めたところでございます。このほか,県の魅力ある観光地づくり事業を活用した霧島地区の霧島神水峡遊歩道が3月13日に,福山地区の惣陣が丘展望所が3月30日にそれぞれ完成し,地域の皆様と共に完成を祝ったところであります。今後,自然を生かした新たな
観光資源としての利活用やPRに努めてまいります。関平鉱泉所の整備につきましては,5月12日に起工式を執り行い,平成28年5月末の完成を目指し,本格的に新工場・事務所棟の建築に着手したところでございます。新工場におきましては,最新のプラント機器を導入し,より安心で安全な「関平鉱泉水」の製造に努めるとともに,
販売促進の一環として新ブランドのミネラルウォーター製造にも対応できる機器も導入してまいります。次に,四つ目の「育み磨きあう
まちづくり」についてでございます。2020年の国民体育大会
鹿児島県開催を控え,本市では,ハンドボール,馬術,剣道,銃剣道の全種目,サッカー女子,ゴルフ成年男子・少年男子及び公開競技であるグラウンドゴルフの開催が
鹿児島県と県の競技団体の間で決定し,全国から多くの方々が本市を訪れていただけることを期待しているところでございます。これに向け,本年度は,教育委員会内に室長以下3人からなる「
鹿児島国民体育大会準備室」を設置し,5年後の開催に向けて,鋭意準備を進めているところでございます。市民を元気付けるうれしい話題といたしまして,平成27年4月に開催されたロシアジュニア国際柔道大会女子52キログラム級で,
国分中央高校出身の前田千島さんが見事優勝されました。また,全日本選抜体重別柔道選手権大会女子78㎏級では,国分南中学校出身の濵田尚里さんが見事優勝されました。2020年の東京オリンピックや
鹿児島国体での活躍が大いに期待されるところでございます。いよいよ残すところ,あと138日となりました「第30回国民文化祭かごしま2015」につきましては,本市主催事業の本格的なPRなど,その準備を着実に進めているところでございます。中でもミュージカル部門の霧島演劇祭では,NPO法人きりしま創造舞台の皆さんが,新作「宇宙(そら)に願いを~沙羅(さら)と星たちの物語」を披露されることとなっており,5月9日には出演者のオーディションが行われたところでございます。このほか,少年少女合唱の祭典や霧島ダンスの祭典など,本番に向けての練習に励んでいただいているところであり,今後は,お見えになる方々に本市の魅力をより堪能いただけるような取組を進めてまいりたいと存じます。次に,五つ目の「たすけあい支えあう
まちづくり」についてでございます。子育て環境の充実につきましては,子育て家庭のワーク・ライフ・バランスの推進と致しまして,昼間,就労等により保護者がいない家庭の児童の健全育成に資するための「児童福祉関係施設整備事業」に取り組んでおり,放課後児童クラブの整備を計画的に進めているところでございます。平成20年度から上小川地区公民館を利用して放課後児童クラブを実施しております上小川児童クラブにつきまして,利用児童数が増加したことに伴い,手狭となっていた環境を改善するため,上小川小学校に隣接する場所に上小川児童クラブの専用施設を整備し,3月18日に完成いたしました。平成27年4月からは,新しい施設において56名の児童を受け入れており,放課後における安心で安全な環境整備の推進を図ったところでございます。国民健康保険制度につきましては,生活習慣病を未然に防ぐことで「健康寿命の延伸」と「医療費の適正化」を図るため,特定健康診査を5月から市内の医療機関62か所で開始いたしました。また,人間ドックにつきましては,一般・女性コースのほかに脳疾患予防コース・がん予防コースの四つのコースを実施しているところでございます。次に,後期高齢者医療体制の充実につきましては,生活習慣病の早期発見・重症化予防を目的とした長寿健診を,国民健康保険と同じ医療機関で開始したところでございます。また,1日人間ドック助成につきましても,国民健康保険と同様に,四つのコースを実施しているところでございます。次に,六つ目の「共生・協働の
まちづくり」についてでございます。市民参加による
まちづくりの推進につきましては,4月に地区
自治公民館長89名,自治会長854名,計943名の皆様を行政協力員として委嘱させていただくとともに,地区ごとに説明会を開催し,本市の基本的な事務などについて御説明申し上げたところでございます。今後も引き続き,共生・協働の
まちづくりを進める上で,最も大切なパートナーである地区
自治公民館長,自治会長の皆様と常に連携を取りながら,市政を運営してまいりたいと存じます。次に,中山間地域の
活性化策につきましては,新たな移住定住の促進対策として,この4月から「移住定住促進空き家活用補助制度」を創設し,家賃補助等により移住を推進し,定住のきっかけをつくるとともに,空き家の
有効活用を図っているところでございます。次に,
ふるさと納税の促進につきましては,タイアップ事業者及びお礼の品の数を昨年の約2倍とし,日本トップクラスの150品目に拡充いたしました。また,インターネットを活用した寄附方法も導入し,4月の1か月間で,昨年1年間の実績に匹敵する寄附件数,寄附金額及びお礼の品の発注件数となり,順調に推移しているところでございます。今後も引き続き,
全国各地において霧島ファンを増やし,財源の確保とともに,地場産業の振興,地域の
活性化を図ってまいりたいと存じます。人権の尊重につきましては,児童の情操をより豊かにし,人権尊重思想の更なる普及と高揚を図るために,4月から5月にかけて上小川小学校を始め市内6校で,「人権の花運動」を開始したところでございます。次に,七つ目の「新たな行政経営による
まちづくり」についてでございます。平成23年度から取り組んでまいりました公共施設のマネジメントにつきましては,今後の公共施設の管理運営の方向性や方針等を定めた「霧島市公共施設管理計画」を,県内の都市としては初めて,本年3月に策定し,公表いたしました。平成27年度は,この計画の初年度に当たりますことから,計画に沿って取組を進めてまいります。市民の皆様への市政情報提供の核となる広報誌の発行につきまして,3月に審査が行われました全国広報コンクールにおいて,広報誌が市の部で3席,広報写真が組み写真の部で1席,広報企画が入選となり,九州で初となる3部門同時入選という大変高い評価を頂きました。全国広報コンクールでの入選は9年連続となり,これもひとえに,取材に御協力いただきました皆様や配布していただく自治会を始め,市民の皆様の御協力の賜物と深く感謝しているところでございます。今後も引き続き,地域に密着した「見やすい,読みやすい,喜んでいただける」広報誌づくりに努めてまいりたいと存じます。市民サービスセンター「コア・よか」につきましては,市民の皆様のニーズにお応えするため,年末年始を除く午前10時から午後7時までを営業時間として,住民票の交付やパスポートの申請,交付などの業務を行っているところでございます。平成26年度の各種証明発行件数は2万101件で増加傾向にあり,パスポート申請件数は1,884件となっており,多くの市民の皆様に御利用いただいているところでございます。開設から8年を迎える本年7月には,市制10周年記念事業の一環として,開設記念式典を開催することと致しており,更なるサービスの向上と利用の促進を図ってまいります。最後に,「広域的な施策の取組」について御報告申し上げます。霧島ジオパークの推進につきましては,来る10月27日から3日間開催する「第6回日本ジオパーク全国大会霧島大会」に向けて,協議会会員である民間と行政において実行委員会を組織し,一体となって準備を進めているところであります。霧島ジオパークの魅力を国内外に向けて情報発信するとともに,地域におけるジオパークへの認知度や理解度の向上を目的として,様々な関連事業を実施しながら,大会の成功を目指してまいります。次に,錦江湾奥会議につきましては,5月19日に第8回の会議を姶良市で開催し,これまで専門部会で協議・検討した結果や現在までの取組についての報告などを受けたほか,平成27年度事業として,構成する
鹿児島市,垂水市,霧島市,姶良市のそれぞれの歴史を探訪する観光ツアーを実施する経費などの予算が決定されたところでございます。最後に,環霧島会議につきましては,5月22日に第16回の会議を本市で開催し,これまで専門部会で協議・検討した結果や現在までの取組についての報告などを受けたほか,平成27年度事業として,JR肥薩線,吉都線,日豊本線を巡る「環(ぐるっと)霧島周遊列車」の臨時運行や
合同観光宣伝に係る経費などの予算が決定されたほか,今後の火山災害に備えるため,えびの高原の硫黄山周辺の
火山活動に関する影響や対策を記録誌としてまとめることが提案され,了承されたところでございます。次に,本日提案いたしております
専決処分した事件1件,補正予算,条例に係る
議案等9件につきまして,その概要を御説明いたします。まず,議案第57号,平成27年度霧島市
一般会計補正予算(第1号)について御説明申し上げます。今回の補正予算は,国・県から事業採択等の通知があった各種事業費の計上,土地の取得議案として提案いたしております土地開発基金からの買戻しに要する経費及び
ふるさと納税寄附金額の見込み額増による経費などの予算計上を主なものと致しております。また,国の平成26年度補正予算で計上され,本年3月
定例市議会において平成26年度補正予算で予算計上いたしました「
地域住民生活等緊急支援のための交付金」,いわゆる「まち・ひと・しごと創生
総合戦略」に関連する「
地方創生先行型」の一部の事業について,内容を変更して予算計上いたしております。歳入と致しましては,それぞれの事業に対する国・県支出金等を特定財源とし,前年度からの決算剰余見込み額の一部及び財政調整基金からの繰入金を一般財源と致しております。なお,財政調整基金からの繰入金の一部には,平成21年度普通交付税で措置され,財政調整基金に積み立てておりました地域の雇用を創出するための「地域雇用創出推進費」分を活用いたしております。歳出の主なものと致しましては,総務費では,
ふるさと納税寄附金額の増額見込みに対する答礼品及び「
ふるさときばいやんせ基金」に積み立てる経費などを,
農林水産業費では,茶及び米の生産者が実施する機械設備の整備に対する助成に要する経費を,商工費では,土地の取得議案として提案いたしております,隼人町小田の土地取得に要する経費の土地開発基金からの買戻しに要する経費などを,土木費では,先月全面施行された「
空家等対策の推進に関する
特別措置法」に基づく協議会の設置に要する経費などを,教育費では,隼人学校給食センタープレハブ冷凍冷蔵庫及び横川運動公園大型合併処理浄化槽の経年劣化による設備の更新に要する経費の相当額などを,それぞれ計上いたしました結果,歳入歳出総額12億7,585万1,000円を追加計上し,補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ563億7,585万1,000円としようとするほか,第2表で地方債をそれぞれ補正しようとするものでございます。次に,報告第4号,平成27年度霧島市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の
専決処分につきましては,平成26年度霧島市国民健康保険特別会計において,歳入が歳出に対し不足する見込みとなったことから,歳入で国民健康保険税を,歳出で前年度繰上充用金をそれぞれ計上し,歳入歳出総額2億7,914万3,000円を追加計上することにより,補正後の歳入・歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ175億9,063万6,000円とする
専決処分を5月28日に行い,
地方自治法施行令第166条の2の規定に基づき,平成27年度の歳入を平成26年度に繰り上げて充用したものでございます。なお,このことにつきましては,平成26年度霧島市国民健康保険特別会計の決算上の措置として行うものであり,出納整理期間中に実施する必要がありましたので,
地方自治法第179条第3項の規定に基づき,その報告を行い,承認を求めるものでございます。次に,議案第49号,霧島市
情報公開条例の一部改正については,独立行政法人通則法の一部を改正する法律の施行に伴い,独立行政法人に関する規定を整理するため,所要の改正をしようとするものでございます。議案第50号,霧島市
企業立地の促進等による地域における
産業集積の形成及び
活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正については,
企業立地の促進等による地域における
産業集積の形成及び
活性化に関する法律に基づく,工場立地法の特例の適用を受ける同意
企業立地重点促進区域における丙種区域の西牧之原工業団地を牧之原学校給食センター用地として使用することに伴い,当該区域から除くことについて,所要の改正をしようとするものでございます。議案第51号,霧島市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正については,児童福祉施設最低基準の一部を改正する省令及び
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令により,保育士の数の算定に准看護師もみなすことができるようになったため,所要の改正をしようとするものでございます。議案第52号,霧島市
中小零細企業振興条例の制定については,平成22年6月に閣議決定された中小企業憲章により,社会経済における中小企業の位置付けが明確にされ,さらに平成26年6月に成立した小規模企業振興基本法において,小規模企業の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進するものとされたことを踏まえ,本市の企業数や雇用面において多数を占め,
地域経済活性化の担い手として重要な役割を担う中小零細企業の振興を図ることにより,
地域経済の
活性化と豊かな市民生活を実現するため,条例を制定しようとするものでございます。議案第53号,霧島市
空家等対策協議会条例の制定については,
空家等対策の推進に関する
特別措置法に基づき,
空家等対策計画の作成及び実施について協議する霧島市
空家等対策協議会を設置するため,本条例を制定しようとするものでございます。併せて,附則で協議会委員に弁護士を委嘱することによる報酬額を定めるため,霧島市非常勤の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の所要の改正をしようとするものでございます。次に,条例以外の議案について御説明いたします。議案第54号は,先の第1回
定例会で議決されました議決第34号,国分上小川地区コミュニティ広場建設用地のための土地の取得について,田1筆145㎡を145万円で追加取得するに当たり,議決事項の一部を変更しようとするものでございます。議案第55号は,霧島市土地開発社が保有する隼人町小田地区の原野,雑種地及び山林41筆8万6,577.28㎡を
企業立地の促進を図るため,10億4,883万4,137円で土地開発公社から取得しようとするものでございます。議案第56号は,霧島市消防局隼人分遣所及び横川分遣所に配備している高規格救急自動車をそれぞれ更新するため,5,508万円で,
鹿児島日産自動車株式会社から取得しようとするものでございます。以上,提案いたしております
議案等につきまして,一括してその概要を御説明申し上げましたが,よろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして,提案理由の説明と致します。
○議長(
常盤信一君)
ただいま提案者の説明が終わりました。この10件の
議案等に対する質疑は,次の本会議で行います。
△ 日程第14 選挙第1号
鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について
○議長(
常盤信一君)
次に,日程第14,選挙第1号,
鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙についてを議題とします。
鹿児島県
後期高齢者医療広域連合議会議員は,県内市町村の長及び議員のうちから市長区分6名,市議会議員区分6名,町村長区分4名,町村議会議員区分4名から構成されています。現在の広域連合議会議員が,平成27年7月1日をもって任期満了となることから,広域連合議会の議員の選挙に関する規則の規定に基づき選挙の告示を行い,候補者の届出を締め切ったところ,市議会議員から選出すべき人数を超える7名の候補者がありましたので,広域連合規約第8条第2項の規定により選挙を行います。この選挙は,同条第4項の規定により,全ての市議会の選挙における得票総数の多い順に当選人を決定することになりますので,会議規則第32条の規定に基づく選挙結果の報告のうち,当選人の報告及び当選人の告知は行えません。そこでお諮りします。選挙結果の報告については,会議規則第32条の規定にかかわらず,有効投票のうち候補者の得票数までを報告することにしたいと思いますが,これに御異議ありませんか。
[「なし」と言う声あり]
御異議なしと認めます。したがって,選挙結果の報告については,会議規則第32条の規定にかかわらず,有効投票のうち候補者の得票数までを報告することに決定しました。選挙は投票により行います。議場を閉鎖します。
[議場閉鎖]
ただいまの
出席議員数は25名であります。会議規則第31条第2項の規定により,立会人を指名します。立会人に3番,阿多己清議員,18番,塩井川幸生議員を指名します。候補者名簿はお手元に配付のとおりです。候補者名簿の配付漏れはありませんか。
[「なし」と言う声あり]
配付漏れなしと認めます。投票用紙を配付させます。
[投票用紙配付]
投票用紙の配付漏れはありませんか。
[「なし」と言う声あり]
配付漏れなしと認めます。念のため申し上げます。投票は単記無記名ですので,候補者名を1名のみ記載の上,点呼に応じて順次投票をお願いします。投票箱を点検させます。
[投票箱点検]
異常なしと認めます。投票を行います。点呼を命じます。
[事務局長の点呼に応じて順次投票]
投票漏れはありませんか。
[「なし」と言う声あり]
投票漏れなしと認めます。投票を終了します。議場の閉鎖を解きます。
[議場開鎖]
開票を行います。3番,阿多己清議員,18番,塩井川幸生議員の立会いをお願いします。
[開票]
選挙の結果を報告します。投票総数25票,うち有効投票25票,無効投票0票。有効投票のうち,前之園正和氏5票,上野一誠氏0票,新屋敷幸隆氏0票,湯之原一郎氏19票,上村環氏0票,菊永忠行氏0票,仮屋秀一氏1票,以上のとおりです。
△ 日程第15 霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員会の
中間報告について
○議長(
常盤信一君)
次に,日程第15,霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員会の
中間報告についてであります。霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員長の
中間報告を求めます。
○霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員長(植山利博君)
霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員会の1回目の
中間報告を致します。当委員会は,霧島市が策定する
地方創生に係る
地方版総合戦略について調査することを目的とし,これに積極的に関与していくために,平成27年3月11日に設置され,12名の構成員で調査・協議を行っているところであります。第1回目を4月15日に開催し,執行部から国・県・市の動向や策定スケジュール等の説明を受け,さらに第2回目を6月10日に開催し,霧島市
地方創生有識者会議の設置,(仮称)霧島市
地方創生総合戦略骨子及び策定までの今後の作業スケジュールについて説明を受けました。
総合戦略は10月中の公表ということで,非常に短期間での作業であることから,執行部が実施する様々な策定協議の時期に合致できるように,当委員会の
総合戦略策定に係る提言を行ってまいりたいと考えております。
議員各位の御理解と御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。そこで,第1回と第2回の調査結果を踏まえ,執行部に対し,次の2点の提言をしたいと思います。まず1点目は,アンケート実施によるものであります。執行部からは,1,600名を対象にアンケート調査を行うとの説明がありましたが,アンケートの回収件数を多くして,多くの市民の多様な意見を吸い上げるためにも,予算の兼ね合い等もありますけれども,可能な限りアンケートの実施件数を増やすよう提言するものであります。次に,2点目は,策定への若年層の参画であります。人口ビジョン及び
総合戦略の策定過程において,必要な助言及び提案を行う霧島市
地方創生有識者会議は,「住民・
産官学金労言」の参画の下,様々な業種の方や子育て世代,地域で活動されている方々などから,広く意見・提言をもらう会議として大変重要な組織であります。そこには,20歳代の方々の具体的な参画が見受けられない状況であります。したがいまして,そのような若者たちと霧島市
地方創生有識者会議を始めとした
地方創生総合戦略策定に係る組織との意見交換の場を設けて,就職や結婚に悩む若者の意見を聞き取り,それを基にして定住者拡大及び人口増等につながる具体的な施策の検討を進めるよう,当特別委員会全会一致での総意として提言するものであります。以上が,提言を含めた第2回目までの
中間報告でありますが,今後も引き続き,当委員会の目的達成のため継続調査をお願いし,報告を終わります
○議長(
常盤信一君)
ただいま委員長の報告が終わりました。ただいまの委員長報告に対して,質疑に入ります。質疑はありませんか。
[「なし」と言う声あり]
質疑なしと認めます。委員長の報告は,引き続き継続調査したいとのことであります。委員長の報告のとおり,継続調査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と言う声あり]
御異議なしと認めます。したがって,そのように決定しました。これで,霧島市
地方創生総合戦略調査特別委員会の
中間報告を終わります。以上で,本日の日程は全て終了しました。次の本会議は6月23日であります。本日はこれで散会します。
「散 会 午前11時08分」...