霧島市議会 > 2013-09-05 >
平成25年第3回定例会(第4日目 9月 5日)

ツイート シェア
  1. 霧島市議会 2013-09-05
    平成25年第3回定例会(第4日目 9月 5日)


    取得元: 霧島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    平成25年第3回定例会(第4日目 9月 5日)             平成25年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成25年9月5日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬─────┐ │日程│事件│    件                  名    │ 備 考 │ │番号│番号│                            │     │ ├──┼──┼────────────────────────────┼─────┤ │1 │  │一般質問 新橋  実君(164ページ)           │     │ │  │  │      ・入札制度及び落札の現状並びに工事完了後の支│     │ │  │  │       払を含む今後の対応について        │     │ │  │  │      ・霧島市の海岸の護岸整備について      │     │ │  │  │      ・今後のまちづくり計画について       │     │ │  │  │     時任 英寛君(186ページ)           │     │ │  │  │      ・財政経営健全化について          │     │ │  │  │      ・安心・安全なまちづくりについて      │     │ │  │  │     脇元  敬君(196ページ)           │     │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について          │     │ │  │  │      ・市の税,使用料の徴収について       │     │
    │  │  │     秋広 眞司君(211ページ)           │     │ │  │  │      ・教育行政について             │     │ │  │  │      ・天降川の環境保護について         │     │ │  │  │      子宮頸がんワクチン接種について      │     │ │  │  │      ・市長の政治姿勢について          │     │ │  │  │     有村 隆志君(226ページ)           │     │ │  │  │      ・選挙の投票環境について          │     │ │  │  │      ・春山緑地公園の施設整備について      │     │ │  │  │      ・高齢者の肺炎予防について         │     │ │  │  │     木野田恵美子君(235ページ)          │     │ │  │  │      ・いじめと体罰の根絶を図る取組について   │     │ │  │  │      ・育み磨きあうまちづくりについて      │     │ └──┴──┴────────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。      1番  宮 本 明 彦 君      2番  前 島 広 紀 君      3番  有 村 隆 志 君      4番  志 摩 浩 志 君      5番  中 村 正 人 君      6番  脇 元   敬 君      7番  松 元   深 君      8番  秋 広 眞 司 君      9番  池 田 綱 雄 君     10番  徳 田 拡 志 君     11番  山 浦 安 生 君     12番  厚 地   覺 君     13番  新 橋   実 君     14番  仮 屋 国 治 君     15番  常 盤 信 一 君     16番  脇 元   操 君     17番  植 山 利 博 君     19番  塩井川 幸 生 君     20番  久 保 史 郎 君     21番  岡 村 一二三 君     22番  木野田 恵美子 君     23番  池 田   守 君     24番  下深迫 孝 二 君     25番  吉 永 民 治 君     26番  今 吉 歳 晴 君     27番  細山田 為 重 君     28番  蔵 原   勇 君     29番  田 代 昇 子 君     30番  前川原 正 人 君     31番  時 任 英 寛 君     32番  西 村 新一郎 君     33番  宮 内   博 君     34番  徳 田 和 昭 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     なし 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    濱 﨑 正 治 君   議事調査課長    隈 元   悟 君  議事グループ長   宮 永 幸 一 君   書    記    村 上 陽 子 君  書    記    甲 斐   平 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   南 田 吉 文 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   平 野 貴 志 君  企 画 部 長   川 村 直 人 君   生活環境部長    塩 川   剛 君  保健福祉部長    花 堂   誠 君   農林水産部長    中 村   功 君  商工観光部長    萬 德 茂 樹 君   建 設 部 長   篠 原 明 博 君  消 防 局 長   塚 田 修 二 君   会計管理部長兼   邉 田 政 弘 君                        会 計 課 長  水 道 部 長   馬 場 勝 芳 君   危機管理監     德 田   純 君  総括工事監査監   上 原 良 仁 君   安心安全課長    酒 元   博 君  秘書広報課長    有 馬 博 明 君   財 務 課 長   新 町   貴 君  工事契約検査課長  堀 切   昇 君   税 務 課 長   谷 口 信 一 君  収 納 課     徳 田   忍 君   企画政策課長    山 口 昌 樹 君  行政改革推進課長  茶 圓 一 智 君   共生協働推進課長  田 實 一 幸 君  環境衛生課長    満 留   寛 君   保険年金課長    橋 口 洋 平 君  健康増進課長    森   多美子 君   林務水産課長    石原田   稔 君  耕 地 課 長   柿 木 安 長 君   商工振興課長    池 田 洋 一 君  観 光 課 長   藤 山 光 隆 君   建設政策課長    川 東 千 尋 君  建設施設管理課長  長谷川 俊 己 君   土 木 課 長   有 馬 正 樹 君  建築住宅課長    矢 野 昌 幸 君   都市計画課長    池之上   淳 君  下水道課長     島 内 拓 郎 君   管 理 課 長   小 松   太 君  水 道 課 長   原 田   修 君   消防局警防課長   竹ノ内   優 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   宗 像 成 昭 君  教育総務課長    久 保 隆 義 君   学校教育課長    山 口 幸 彦 君  生涯学習課長    津 曲 正 昭 君   国分図書館長兼   冨 永 克 義 君  兼隼人図書館長               国分教育総務課長                        兼メディアセンター所長  国分中央高校事務長 西 田 正 志 君  選挙管理委員会   石 塚 信 也 君  事務局長 6.会議のてん末は次のとおりである。              「開 議  午前 9時00分」 ○議長(仮屋国治君)  これより本日の会議を開きます。本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。13番,新橋実議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○13番(新橋 実君)  13番,新橋実です。市民の皆様方の声を市政へ届ける新風会の一人として,通告に基づき質問します。暑い夏も終わったと思ったら9月に入り,大雨や雷雨,また台風の接近と今でも異常気象が続いており,全国各地で大きな被害を出しています。我が霧島市でも昨日台風が駆け抜けて,土砂崩れ等の災害が発生したとの報告を市長より受けました。速やかに対応策を講じていただき,今後予想される台風等の防災対策に万全を期し,住民の安心・安全の確保に努めていただきますよう改めてお願いいたします。それでは,質問に入ります。明快で前向きな答弁を求めます。まず,入札制度及び落札の現状並びに工事完了後の支払を含む今後の対応について,5項目について質問いたします。一つに,過去3年間の指名競争入札及び一般競争入札の落札率はどのように推移しているのか。二つに,耐震・大規模改修工事の予定価格は,非常に厳しい現状があるように聞くが,実情にあった単価等が計上されているのか,工事途中での設計変更など十分対応できているのか。三つに,業務委託(測量設計・建設工事設計監理等)の予定価格については公表されていない。また,公共施設の耐震診断等の工事では,入札の不調が非常に多いと思うが,その主な理由をどのように考えているのか。四つに,県では,業務委託においては,業務人・日数を示しているが,霧島市で公開できない理由は何か。五つに,工事完了検査後の工事資金の流れはどのようになっているのかお伺いします。次に,2項目めの質問に入ります。霧島市は,錦江湾沿いに長い海岸線を保有しています。東日本大震災においては,海岸線の多くが津波によって破壊され,多くの住民の尊い命が失われました。錦江湾は内海で,大きな津波等は来ないから大丈夫だと感じている方も多いと思いますが,数十年以上前に整備された護岸で安心・安全なのか,とても心配です。そこで,一つに,霧島市内の海岸線の延長はどれほどあるのか。二つに,市内の海岸の護岸整備は,いつ頃施工されたのか。三つに,特に護岸と接地している集落の数はどの程度あるのか。四つに,湾内において地震や津波が発生した場合,被害の想定はどうなっているのか。五つに,護岸整備委員会等開催された経緯はあるのか。六つに,今後の海岸の護岸整備計画を市としてどのように考えているのかお伺いします。次に,3項目めの質問に入ります。霧島市も高齢化が進み,今後多くの自治会が限界集落になると考えられます。現在,自治公民館単位で行われている地域まちづくり支援事業がありますが,小さな自治会単位までその輪が広がっていくには,まだ多くの時間が掛かるような気がします。そこで,質問します。一つに,市長はこれから10年後の霧島市のまちづくりをどのように考えているのか。二つに,敷根地区や下井地区,広瀬地区等を含め,救急車両等が入れない道路が数多く存在するが,市として今後,区画整理等を考えた施策を含め,その対策をどのように考えているのか。三つに,市長がマニフェストで示している医療体制の充実について伺います。霧島市立医師会医療センターにおいては,今後市が予算を講じて建物等の改修等を行うとしています。現在,姶良郡医師会が指定管理者として運営されておりますが,市民のための救急医療には程遠い感じがします。今後,民間病院等に移管することも含めた医療センターへの転換を図る考えはないかお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  新橋議員から3問につきましての御質問でございました。3問目の1点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁させていただきます。新橋議員より,市長は10年後の霧島市のまちづくりをどのように考えているのかという率直な御質問でございました。3期目の自分というのがあって,それにつないでいくという大前提が当然あるわけでございます。私は,初代霧島市長としての2期8年,市政運営を担わせていただいて,これまで一貫して市民が主役の信念の下,民意を第一に,現場主義を最優先として,誰もが「このまちに住みたい,住んで良かった」と実感できるような,日本一のふるさとだというふうに思えるようなふるさとづくりを目指して,霧島市のまちづくりの方向性を示す羅針盤でございます「第一次霧島市総合計画」をはじめ,各種施策の基本計画の策定や,合併協議会で新市に委ねられた調整項目に対する方針の決定などに取り組むとともに,合併直後の多大な行政需要や新たな課題に対応するために徹底した行財政改革に努めながら,「世界にひらく,人と自然,歴史・文化がふれあう都市」の実現に向けて,各種施策にスピード感を持って積極果敢に取り組んできたところでございます。思いますに一番大事なことは,2期8年やってみて,そしてまたこれからを見据えて,私が次の3期目も頂けたとするならば,当然今後の5年,10年に向かって具体的なことを,更に思い切った今まで決断できなかったようなことも,もう本当に腹を据えて決断をしていくような姿勢というものも,もっともっと必要かなというふうに思っております。それと,特に私たちの市の持つ特性,これは薩摩・大隅両半島のど真ん中,地理的優位性,それが南九州のど真ん中,しかも空港を持っている。そして,平野部には多くの,地方都市にしては伸びゆく人口を持っている。そして,山間部を中心に観光地帯というものがあり,そしてその間で立派に農業も力を持っている。農・商・工連携を取りながら,我がまちの特性をしっかりともっと生かす様々な施策に果敢に積極的に勇気を持って取り組んでいく姿勢を,今後に対しては示したいと思っています。結果的に1年を超え,3年を超え,5年を超え,やがて10年になっていくだろうと思います。よって,大基本は皆さん方に市の総合的な計画,これをお示ししております。それに基づきながら,大きな幹に枝と葉っぱ,枝ぶり,そういうものをしっかりと担っていこうと決意を致したところでございます。悠久の歴史と文化,豊かな自然と環境,恵まれた交通立地など,無限の可能性を秘めていると考えておりますので,今後とも引き続き,「第一次霧島市総合計画」に基づき,私が先頭に立って,行政と「地域力」・「市民力」,そして「共生・共働・共助」しながら,「元気!霧島・市民力のまちづくり」に取り組み,市民の一人一人が幸せを実感できるようなことが十分に努力できるまちづくりに邁進してまいりたいと考えているところでございます。 ○建設部長(篠原明博君)  3問目の今後のまちづくり計画についての2点目にお答えいたします。御質問のありました敷根地区,下井地区,広瀬地区等の既成市街地の住環境の改善につきましては,平成21年度に策定いたしました霧島市都市計画マスタープランの中で,「道路が狭隘で木造老朽住宅の多い地域においては,住宅の建て替えに合わせた狭隘道路の解消やオープンスペースの確保等を誘導し,安全で快適な住環境の向上を促進します」と定めておりますことから,主に住宅の建て替えに合わせた狭隘道路の解消等による対策を考えております。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  次に,3点目についてお答えします。医療センターは国立病院再編成に伴い,平成12年7月に旧隼人町が国から譲渡を受け,旧姶良郡医師会が管理運営を行う公設民営型病院として発足いたしました。合併後,霧島市が引き継ぎ,平成18年度からは指定管理者制度により,病院運営は姶良地区医師会が行っているところです。本医療センターは,公設民営型病院としての13年の歴史において,政策医療や急性期医療の実施,小児科・内科夜間救急診療事業,姶良地域輪番制での循環器ネットワーク事業,また二次救急病院群輪番制など,民間では対応が困難な治療の実施や様々な事業を行ってきており,姶良・伊佐保健医療圏域の中核病院として大きな役割を担っています。また,救急医療の現状についても,救急車受入件数が年々増加し,平成24年度は年間1,664件と市内最多の救急受入れを行っているところです。なお,今後の医療センターの在り方としては,「霧島市立医師会医療センター施設整備基本構想」にお示ししておりますとおり,中長期的運営を考慮すると,今後も地方公営企業法の一部適用による公設民営方式を継続していくことが最善であると考えております。その理由としては,「公的役割を発揮していること」,「市民の立場に立った政策医療が可能であること」,「医師の確保ができていること」,「地域医療連携体制を確保していること」,「姶良・伊佐保健医療圏域の中核病院としての役割を果たしていること」などが挙げられます。このようなことから,現在のところは,民間病院等に移管することも含めた医療センターへ転換を図ることは考えていないところです。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  1問目の入札制度及び落札の現状並びに工事完了後の支払を含む今後の対応についての1点目についてお答えいたします。指名競争入札及び一般競争入札の落札率について,平成22年度から平成24年度までの過去3年間の結果をそれぞれ申し上げます。平成22年度建設工事の指名競争入札で95.5%,一般競争入札で89.8%,平成23年度は指名競争入札で95.6%,一般競争入札で94.8%,平成24年度は指名競争入札で94.8%,一般競争入札で95.4%となっております。また,業務委託については,平成22年度指名競争入札で87.1%,平成23年度指名競争入札で83.5%,平成24年度指名競争入札で86.9%となっております。次に,2点目についてお答えします。耐震補強工事や大規模改造工事などの単価につきましては,県の工事実施設計単価表を用い,その単価表にない単価は建設物価や積算資料等の刊行物を参考にしたり,あるいは見積書を徴収したりして単価を決定しております。なお,工事実施設計単価表について県から単価改正の通知があったときは,執行伺前に最新の単価に入れ替えて入札いたしております。工事途中での設計変更につきましては,現場から設計変更協議があれば発注担当課が現場の確認を行うとともに,請負者と協議して変更が必要であると認められる場合は変更手続を進め,設計内容の変更や契約金額の変更についてもお互いに協議書を交わし,双方合意の上で変更契約を締結することになります。次に,3点目についてお答えします。耐震診断業務委託につきましては,耐震診断等の参考になる意匠図面,構造図面,確認申請書及び構造計算書などの各種資料を提供する場合,受託者の負担を軽減できることから,標準業務人・日数を低減することができます。この提供できる図面一覧は,耐震診断業務委託内容書に明記し,閲覧時に指名業者に渡しております。このようなことから,不調になった要因の一つには,指名業者の確認不足等もあるのではないかと考えております。次に,4点目についてお答えいたします。建築の設計業務委託等については,平成21年1月7日に改訂された「建築士事務所の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬基準(国土交通省告示第15号)」の中で,積算基準が詳細に記載され,公表されています。霧島市においてもこの基準の下で積算しておりますので,「業務人・日数」の公開は特に考えておりません。ただ,算定方式が複雑なため,市の意図する設計内容の把握に業者が困難を来しているのも事実であります。今後,算定条件の明確化に努め,閲覧書に記載するなど検討いたします。最後に,5点目についてお答えいたします。工事完了後の工事代金の支払については,検査完了後,工事契約検査課から「検査調書」・「工事検査結果復命書等」の書類を発注担当課へ提出し,工事発注担当課から会計課へ支払のための書類を提出します。会計課では,建設工事請負契約書及び業務委託契約書に基づき,正当な請求書を受理した日から,工事代金であれば40日以内に,業務委託等であれば30日以内に支払を行っているところであります。 ○建設部長(篠原明博君)  2問目の霧島市の海岸の護岸整備についてお答えいたします。市内の海岸は国土交通省所管と農林水産省所管及び一般海浜地などに分かれておりますが,関連がありますので一括してお答えいたします。まず,1点目の霧島市の海岸延長は,隼人町小浜から福山町磯脇まで全体で3万3,053mであります。国土交通省が所管する海岸は,小浜海岸,永浜海岸,敷根海岸,福山海岸,福山港海岸及び一般海浜地などの計2万1,349mであります。農林水産省が所管する海岸は,永浜漁港海岸,真孝海岸,住吉海岸,国分海岸,下井海岸の計1万1,704mであります。次に,2点目についてお答えいたします。本市の護岸整備につきましては,国土交通省所管分は,昭和26年のルース台風による高潮被害が大きかったことにより,高潮対策として昭和27年から年次的な護岸整備が行われてきております。また,農林水産省所管の農地海岸は歴史が古く,江戸時代後半から明治初期に築造されております。戦後,代行干拓事業,ルース台風の災害復旧事業,昭和37年から49年までの直轄国分海岸保全事業で護岸の整備が行われてきました。しかしながら,堤防の老朽化が進んだことや,高潮・越波による塩害を防止するために,これまでも県営海岸保全事業による改修等を繰り返しながら現在に至っております。3点目についてお答えいたします。海岸沿いにある集落でございますが,隼人地区で小浜・富隈,国分地区で広瀬・湊・下井・敷根,福山地区で小廻・中央・大廻の地区自治公民館がございます。次に,5点目でございますが,管理している県に問い合わせましたところ,護岸整備委員会等開催されたことはございません。なお,農地海岸につきましては,霧島市と姶良市で結成している国分海岸保全事業促進期成同盟会があり,毎年現地調査を行い,海岸整備に関する要望等を行っております。最後に,6点目でございますが,国土交通省所管の海岸におきまして,県では台風時の高潮や冬期波浪等による被害が生じやすい海岸を対象として施設整備を実施しており,今後も引き続き計画的に海岸保全施設の保全整備を図ることとしております。また,農林水産省所管の海岸につきましては,県で護岸の耐震調査を実施しており,その調査結果を基に整備計画を作成することとなっております。市といたしましては今後,施設の老朽化している部分の補修,地震時の津波による被害対策などについて県に強く要望してまいります。 ○危機管理監(德田 純君)  海岸の護岸整備の4点目についてお答えいたします。被害想定は現在,県が取りまとめ中であります。早ければ年末までに提示される予定であり,現時点ではその前提となる災害想定までが示されております。示されている災害想定で本市に影響を及ぼす想定は,地震に伴う津波は10通り,海底噴火に伴う津波は2通りが想定されており,地域によって若干の差はございますが,地震による最大の津波高は,南海トラフ巨大地震時の2.5mであり,海底噴火によるものは桜島東方沖の場合で8.9mが予想されております。なお,護岸の有効性についても被害想定の中で取りまとめ中であり,今のところは,護岸が破壊された場合と護岸が破壊されなかった場合の2通りの災害想定となっております。 ○13番(新橋 実君)  それぞれに答弁いただきました。再質問を行います。まず,学校の耐震化大規模改修工事についてですけれども,耐震診断大規模改修の設計が行われているわけですけれども,解体してみないと分からないという部分が多々あるわけですね。現場を確認して予期しない状況が発生したときなどの対応について,またある現場においては,室内の高さを確認したら床の高低差が約10㎝もあったというような話も聞きました。こうした場合,工事を進めていくにはどこかが負担して施工しなければいけないと思いますけれども,その責任の所在と予算措置等をどういうふうにされているのかお伺いします。 ○教育総務課長(久保隆義君)  校舎大規模改造工事及び耐震診断につきまして,教育総務課でも対応しておりますので,教育総務課のほうでその分については答えさせていただきます。大規模改造工事や耐震補強工事などは,議員おっしゃるように取り壊してみないと分からないというようなこともございます。設計図面と現場が工事に入ってみたら異なっていたという場合でございますが,この場合,担当者が毎週現場で開催される工程会議に出席をしておりますので,その中で工事の進捗状況でございますとか,あるいは現場が設計と違ったというようなそういう問題等についても協議をしております。その協議を踏まえまして,設計変更及び変更契約等が必要な場合においては双方協議をいたしまして,設計変更及び契約変更もしているところでございます。実際,平成24年度の実績でございますが,教育総務課の工事請負費の分で変更契約をしたのが15件,金額にいたしまして1,073万2,300円ございます。このうち大規模改造工事につきましては8件,923万6,500円ございますので,そういう現場と設計が異なった場合には,このように協議をして変更契約を締結しておりますので,担当課といたしましては,十分協議の場でそういうのが検討されて,適切に工事がなされているのではないかと考えているところでございます。 ○13番(新橋 実君)  結構変更もされているということで確認したところですけれども,昭和40年,50年代,高度成長時代と言うんですけれども,こういう時代に造られた建物は,本当に忙しさに追われ,一部不安なものが多いと言われているわけです。そういった中で,市は耐震診断大規模改修の設計を依頼されるわけですけれども,これでそのときにどこまで現状の把握に努めていらっしゃるのか。やはり全てを把握することはできないわけですが,設計についてもいろんな問題が生じると思うわけですけれども,その辺はどういうふうにお考えですか。
    ○総括工事監査監(上原良仁君)  今,議員のおっしゃったことについて,現場はいろいろ把握することがあると思いますが,やはり現場を見て,その中でお互いにチェックをして,双方合意の上で変更なりするのが正しいのではないかと思っております。 ○13番(新橋 実君)  変更が15件はあるわけですけれども,どれだけの工事があったかというのはまたあれですけれども,私が聞く範囲では,なかなかやはり設計事務所が設計から監理までして,業者が請け負うとなると,やはり設計事務所は自分が設計変更するということで一抹の不安というか,市との関係が芳しくなくなるというようなこともあったり,そういうことで,なかなかそういうことを示さないというようなことも聞いております。それが業者の負担になっているのではないかと。この1,073万2,000円というお金が,設計変更がされているわけですけれども,そういった部分が本当に市のほうに伝わっているのかなと思うわけですけれども,その辺の確認というのはどんなものですかね。 ○教育総務課長(久保隆義君)  先ほども申し上げましたように,市役所の担当者及び設計監理業者,それと請負業者,毎週工程会議を開催しておりますので,そういう場でそういうことがあれば,業者のほうからも協議の議題として挙げていただければ,こちらとしてもちゃんと対処してまいります。 ○13番(新橋 実君)  そういった中で,だから設計事務所としては,やはりそういったことをなかなか言えない現状があるのではないかと思うわけです。霧島市もいろんな設計事務所がいらっしゃいます。鹿児島から来られる設計事務所も結構いらっしゃるわけです。やはり,そういったところは,もしそういうのが結構出てくれば,それなりに自分のところがこれだけのいろんなあれがあったというようなことで,もう次は指名に入らないのではないだろうかというような,そういったことも考えながら工事も施工も設計もされていると思うわけです。だから,そういったことが実際ないように,大分少ないとは思いますけれども,やはり業者としてはそういう一抹の不安というのもあるみたいです。大規模改修とか耐震改修というのは非常に厳しい予算の中で,結構工事を請けていらっしゃるわけです。そういった中でそういうのまで負担が重くなると,非常に業者も大変というような状況も聞いておりますので,今後そういうことがないようにしていただきたいと思いますけれども,積極的に1週間に一回,工程会議もされているわけですけれども,その辺をしっかり詰めていただいて,そういった負担がないようにしていただきたいと思いますけれども,もう一回お伺いします。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  私どもの部門で,今,耐震診断,改修するところは教育総務課,それから建築住宅課が担当しているところでございますけれども,そちらのほうにもこちらから指導していきたいと思います。 ○13番(新橋 実君)  それでは,次に入ります。工事完了後の支払についてお伺いします。支払について先ほど説明がありました。工事契約検査課から「検査調書」・「工事検査結果復命書」,そういったのを提出して会計課のほうへ支払のための書類を提出しているということでしたけれども,40日という期間で非常に支払が遅いと,何とかもうちょっと早くできないかと,結局書類が届いてから会計のほうに届いてそこで待っているのではないかというようなことですよ。そういうことを聞くんですけれども,その辺はどうですか。 ○会計管理部長兼会計課長(邉田政弘君)  支払帳票の回付につきましては,定例の口座振替の支払予定日は,政府契約の支払遅延防止等に関する法律に抵触しない範囲の最後の木曜日として事務処理を行うよう,各課のほうに対してお願いをしているところです。その日にちにつきましては今答弁があったとおりなんですが,業者様の諸事情によりまして,早期支払を受けたい場合は工事事務担当者に御相談いただければ支払予定日を早めることは可能であり,また過去,支払日を早めた例もございます。業者様の諸事情によりまして早期に支払を受けたい場合は,支払資金の準備もございますので,早めに工事事務担当者のほうへ御相談いただければ,支払に応じることができるというふうに考えております。 ○13番(新橋 実君)  工事金額というのは前もって分かるわけですよね。それなりの予算措置というか,それだけのお金を蓄えているのが当たり前ではないんですか。今言われますけど,それから何か準備をされるような話ですけれども,その辺はどうですか,もう一回。 ○会計管理部長兼会計課長(邉田政弘君)  おっしゃるとおり,資金管理につきましては支払予定日というのを設けておりまして,それぞれ各課によってその支払予定日に登録をしていただき,そこに資金の準備をしております。そういったことで,今申し上げましたように木曜日が定例の支払日ですので,それぞれ担当課がその支払日に合わせて資金登録をしておりますので,そこの部分につきましては資金は準備をしております。ですから,そこを早める場合には,事前に申出をしていただいて,その支払日を早めていただかないとまた資金の準備ができませんので,そこのところはやはり業者様のほうから工事事務担当のほうへ申し出ていただいて,工事担当のほうで対応するということになるかというふうに思います。 ○13番(新橋 実君)  県などにおいては,今,任意でと言われましたけれども,早急に支払を受けたい場合は申出書というのがあるわけですよね。それに書いて,原則請求を受けた日から14日以降の支払希望日に支払うこともあるそうです。任意ということですけれども,やはりそういった書式をしっかりと作られてやるべきではないかと。霧島市内の業者は中小零細企業が非常に多いわけです。40日も掛かると会社の存続にも関わるところもあると思いますよ,たまには。やはり支払が遅れることで死活問題になると思います。市内業者を育成する面においてもこれは大事なことだと思いますけれども,市長,いかがですか。 ○市長(前田終止君)  社会経済が大変厳しい中で,厳しい経営をなさっているところは正に議員御指摘のとおりだというふうに想定できます。よって,関係する担当の者たちとも,今までの私の政治人生の中でも年に一,二回はそういう話を聞いた時期もございました。よく分かります。よって,何かいい,おっしゃるような指摘に基づく公正・公平な,そしてまたそういう当然やらなければならないものに対する支払制度の在り方,よく検討させて対応させていただきたいと存じます。 ○13番(新橋 実君)  そういうことがないように,できるだけ早めに,工事が終わって書類はすぐ送られると思いますので,2週間くらいで何とか対応できるように,これは要望しておきますのでよろしくお願いします。次に入ります。入札についてはより良いものをより安く施工していただくといったことで,実施してきているわけですけれども,またその内容と低減幅についてはどのようになっているのかですね。全ての事業所に総合的なコスト縮減の必要性が行き渡っていると考えていらっしゃいますか。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  市のコスト縮減については,各発注課でコスト縮減のほうを行っております。ちなみに24年度の成果についてお答えいたしますと,平成24年度のコスト縮減件数で全体で107件です。全体が422件の工事に対して107件が該当しております。これが全体の25.4%を占めております。それから,縮減額は工事契約の53億3,507万2,000円のうちの2億4,444万9,000円,これと合わせて,これを率でいきますと全体の4.4%という形で縮減をしているところでございます。 ○13番(新橋 実君)  結構縮減には,五つの縮減について,一つ目に工事施工コストの低減,二つ目に工事時間的コストの低減,三つ目にライフサイクルコストの低減,四つ目に工事における社会的コストの低減,五つ目に工事の効率的向上による長期的コストの低減ということで,五つうたわれているわけですけれども,二億数千万円の縮減はできたということですけれども,それが業者の負担にはなっていないのかですね。結局,今のこれはもうほとんど工事に関することで,仕事の中身ではないと思うんですけれども,その辺についてどうですかね。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  今おっしゃるのは,業者のほうでは負担にならないかということですか。[「はい」と言う声あり]一応これにつきましては,設計事務所なりに担当のほうでまたそれを見ますので,計算をする中で,またどのほうが縮減が,例えば流用度とかそういう関係もありますが,そういうのを含めて担当のほうでそういう方法とか,そういうのをしているところでございます。 ○13番(新橋 実君)  縮減は結構図られているということで理解したわけですけれども,今,建築・土木工事においては今年の4月から型枠大工・鉄筋工など人件費が大幅に増額されているわけですよね。しかしながら,非常に職人が少なくなっており,人数の確保も厳しいといった現状を耳にします。下請業者に地元の業者を使いなさいといったことで,下請通知書等も取られているわけですけれども,市あるいは設計事務所が見積りを行う中で,地元業者から見積りを取って,それが実際工事に反映されているのか,確認をされているのか,元請業者も単価や予算などが合わないときは,下請として使いたくても使えないというような状況もあるわけですけれども,どうでしょうか。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  設計事務所のほうに地元でできる工事については地元の業者のほうから見積りは取ってくださいという指示は出しております。その中で一番安い単価を採用するわけですけれども,業者のほうにもなるべく地元の業者を優先して使ってくださいということは指示をしております。ただ,それが結果的に全て地元の業者の採用になるかどうかはちょっと何とも言えないんですけれども,なるべく地元の業者をやはり優先して使っていくというのは基本的な考えであります。 ○13番(新橋 実君)  下請通知書ということでこれも取られているわけですけれども,だけどなかなか使いたくても,先ほど言いましたように,予算が本当に設計事務所が実際,地元業者から見積りを取って,先ほど言いましたけれども,それをその予算書に書いていらっしゃるのか。それとも,地元だけではなくて,例えば鹿児島の設計事務所であれば鹿児島のところからも見積りを取られたりすると思うんですけれども,そういった内容とかいうのは御存じですかね。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  私自身は細かい所まで見るわけではございませんけれども,最後に設計事務所のほうの成果品の検査をする段階で,見積書をどこから取っているかというのはある程度見ますので,例えばこれについてはできるのではないかというのであれば,やはりまた追加をしてくださいというような指導はしております。 ○13番(新橋 実君)  今,市長がやっていただきました今度のリフォームの工事の中で,非常に地元業者が潤っているというか,工事が多すぎて職人さんが間に合わないというような話も聞きます。だから,それが実際こちらの市の工事のほうにどういうふうな形で反映されているのか,ちょっと私もまだ把握はしておりませんけど,そういうこともまた調べていただきたいと思います。また次に,先ほど設計業務委託についてちょっと話をしましたけれども,業務人・日数について,これについては県では公開しているわけですよね。県のほうでは公開されているわけです。県のほうと霧島市がやっていることですね。これはどう違うんですか。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  積算の基となる指針は一緒ですので,中身については変わりません。ただ,県がなぜ公表しているかという理由については,こちらのほうではちょっと把握しておりません。市としましては業務人・日数だけ公表して設計内容が把握できるわけでもございませんので,先ほど申しましたように中身についてもう少し業者のほうも分かりづらいという声はあります。特に改修ですね,それが市のほうがどういうふうに図面を求めてくるのか分からないというようなことはありますので,そこにつきましては何らかの形で示さないと,業者のほうも積算ができないのではないかというふうに考えております。 ○13番(新橋 実君)  それを公開することで予定価格は明らかになるわけですかね。不調になって改めて業者の入替を行い,設計の中身を変更して,また再入札を行うわけですよね。こういうことが結構続いているわけですけれども,そちらのほうが私は無駄だと思うわけですけれども,その2点,お答えください。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  建築住宅課の分につきましては余り不調というのはございませんけれども,絶対ないということはございません。ただ,こちらのほうでも閲覧をしていただくときに見落としというのがあるみたいでございますので,どうしてもこちらが今の閲覧書の中で最低これだけは見ていただきたいという所については,印を付けるなりして,お互い見落としがないように努めてはおります。 ○13番(新橋 実君)  中身をもうちょっと分かりやすくするということなんですけれども,県はこれでやっているわけですけれども,非常に分かりづらいということで多分不調になると思うわけですね。しっかりとそういうことがないように,ないようにというか,できたら私は公開してほしいわけですけれども,それが予定価格に本当にそのまま反映するのであればですね。県はそれを出しているわけですよね。県は出しているけど霧島市は出していないということであればどうかなと思うんですけれども,これは専門のあれですけれども,部長,もう一回お願いします。どうですか。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいましたように,業務人・日数を一応表記することで,議員おっしゃいますように予定価格にある程度もう直結するというようなことでございます。現在,この委託設計につきましては予定価格の事前公表は致していないわけでございますので,そういった業務人・日数を明確に示すことは,市の今の方針と若干違ってくることになる。ただ,おっしゃいましたように複雑ないろんな積算をされる状況において,途中経過において確認できない,分かりづらいところについては,やはり明確に示すべきだというふうに考えているところです。 ○13番(新橋 実君)  そこら辺をしっかりとやっていただきたいと。分からないときは,設計事務所から市のほうへ問合せもあるわけですよね。その辺はしっかりと対応されているわけですよね。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  入札前に質問という形でいろいろ来ます。それについてはこちらのほうでできるだけ詳しく回答いたしております。 ○13番(新橋 実君)  今後は,今,課長が言われたようにできるだけ分かりやすい形で,これが公表できないのであれば,また対策を講じていただきたいと思いますので,どうかよろしくお願いします。続きまして,測量設計の業務委託のほうですけれども,これはランク付けはされていますかね,それとも,またランク付けできない理由がありましたら,もしランク付けされていないのであれば,お伺いします。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  今,ランク付けの質問でございましたが,霧島市では平成23年度に初めて市独自の建設工事についてやっております。それから2年ごとの定期の24年度,25年度,これについても工事はしているわけですが,業務委託については県をはじめとして,格付をしていない自治体が大部分を占めているという,そのようなことから,うちのほうでは現時点ではやっていないところです。 ○13番(新橋 実君)  県がやっていないとか,よその自治体がやっていないからランク付けはできないということですか。もう一回確認します。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  業務委託の指名につきましては,やはり指名委員会の中で,建設工事の指名基準に基づきまして,それに準用してやっておりますので,特に今のところは支障はないということでございます。 ○13番(新橋 実君)  その業者の中にもいろんな業者がいらっしゃるわけです。人数を10人以上抱えているところもあれば,一人二人でやっているところもあるわけですね。そういったことで指名のほうはされていると思うわけですけれども,これまでこの測量業務委託については1,000万円を超える入札も全て指名競争入札で行われています。今のところ市のほうでは決まっていないわけですけど,なぜ一般競争入札にできないのかですね。鹿屋市では一般競争入札の対象範囲を測量設計業務委託まで広げて,全ての工事において一般競争入札としております。また,指名競争入札は,指名競争を一般競争に変えることで多くの業者に入札の機会を与えられると思います。談合を防止するために施行された制度であるのに,指名競争だと多くても10者ほどしか指名されていないと思いますけれども,今後もそのような形で進めていくのかお伺いします。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  現時点におきましては,そのような形でやっていくところでございます。 ○13番(新橋 実君)  市長,いかがですか。1,000万円以上の工事について,土木・建築は一般競争入札になっているわけですけれども,測量業務においてもやはり1,000万円以上を超えるこういう業務委託工事があるわけですけれども,その辺については中村副市長はどう思われますか。 ○副市長(中村 孝君)  委託業務につきましては,市内の業者の方々というのは全体的にはやはり少ない状況でございます。こういった中で,市内でできるものは市内で,そしてあと市内の業者が対応できないものは鹿児島県内で,なおかつ市内に支店等を置いている業者の方々,そういった方々を中心に指名しているわけでございます。また,さらにそういった施工能力を見たときに,県内でできないものは全国の県外の業者も含めて指名をするという状況でございます。これまでの業者の方々の実績とか,あるいはそういう経営状況,信用度,そういった施工の状況に基づいて指名いたしておりますけれども,一般競争となりますと,やはり県内に限定するのか,あるいは全国にするのか,いろんなケースが出てまいりますが,どこまでどういう形で格付をするかということも関係してまいりますので,当面はやはり業者の施工の実績とか状況,そういったものを勘案しながら,できるだけ市内の業者を指名できるように考えているところでございます。今後検討していきたいと考えております。 ○13番(新橋 実君)  今,副市長が地元業者をと言われましたけれどもですね。地元業者にできる限り発注したいと今言われておりますけど,その実情はどのようになっているか。実際,霧島市のホームページから入札情報を確認すると,市外業者が100万円くらいの工事から入札に参加して実施をしているわけです。地元の業者ではこれは施工できないんですか。どうなんですか。 ○副市長(中村 孝君)  指名に当たりましては,これまでの実績とかそういったものを見ながら勘案しておりますけれども,少額なものについても市内の業者でできないと,あるいは市内の業者で設計可能な業者の数が5者に満たない場合は,やはり市外の業者を含めて入札をしていると,こういう状況でございますので,一概に額によって全て市内とかそういうことにはならないです。内容によって指名していると,こういう状況でございます。 ○13番(新橋 実君)  だけど,地元業者も約20者くらいいるわけですね。そういった中で,それではちょっとお伺いしますけれども,市内業者の受注率はどのようになっているのかですね。件数と受注金額を示していただきたいと。また,平成24年度の実績も私もここに持っておりますけれども,その中には市内の一部業者がその多くを受注しているようですが,その受注率,金額はどの程度になっているのかお伺いします。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  平成24年度の業務委託の受注状況でございますが,受注件数は全体で151件,受注金額が全体で5億9,606万2,950円であります。うち市内業者は67件で,率にして44.4%,受注金額は1億7,379万4,950円で,率にして29.2%であります。次に,市内支店は26件で,率にして17.2%,受注金額は1億3,081万9,500円で,率にして21.9%であります。それから,市外業者は58件で,率にして38.4%,受注金額は2億9,144万8,500円で,率にして48.9%となっております。 ○13番(新橋 実君)  それは資料でちょっと頂きたいわけですけれども,その市内の一部業者がその多くを受注していると。そこは確かに霧島市内で一番大きい業者だと思います。そこはいろんなところに入っていくわけですから,やはり地元優先ということで,そういうような形で受注に対して勉強されていると思いますけれども,そういった状況もありますので,今,市長も聞かれてある程度分かったと思います。全てを把握するのは私も分からなかったわけですから,まだ市長は分からなかったと思うんですけれども,市外業者が非常に多く受注しているわけですね。地元でできるところも,聴けば,地元でできるのではないかというようなことも業者に聞きます。もうちょっとその辺は把握していただきたいと。先ほど副市長も言われていましたけど,今後検討すると言われましたけれども,その中でやはり今後の地元業者の育成方法として,建築コンサルの場合はJⅤを組織して入札に参加するようになっていますよね。だから,この測量設計の業務にしても,これも金銭面などを考慮すればJVを作っていくべきではないかと思うんですけれども,そういったことに対して指導とか,そういった今後の方策としてどういうふうに考えているのか,ちょっとお伺いします。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  24,25年度の申請受付状況については,建築関係建設コンサルタントの業務については市内に本店のある2者又は3者での共同企業体での受付をしておりますので,建設コンサルタント,土木のほうについても可能であると思っております。 ○13番(新橋 実君)  できればそういった指導をしていただいて,できるだけ地元の業者が入札に参加できるような形でやっていただきたいと思いますけれども,指導をしていただけますか。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  そのとおり指導していきたいと思います。 ○13番(新橋 実君)  続きまして,この入札制度について,昨年私が談合情報の指摘をして,ここで一般質問をしたわけですけれども,落札額の見直しをお願いし,昨年10月から新たな形が決定をして現在実施されております。しかし,今回,先日行われました水道部の入札で,入札金額が明らかに操作されている入札が行われています。私のほうに資料が来たわけですけれども,内容は,落札された業者から5番目の業者までの入札金額が5,000円刻みで応札されていたということです。その全ての業者が地元の業者であるということですね。そのほかの応札された業者は失格した業者を含めて全て地域外の業者だったそうです。不信を抱くなといったほうがおかしいと思いますが,水道部長,総括工事監査監のほうの見解を求めます。 ○水道部長(馬場勝芳君)  今御指摘がありましたように,9月3日に行われました水道部の2件の一般競争入札のうち,1件,牧園町での工事でございますけれども,これにこの結果を見てみますと,落札業者を含めて上位5者が5,000円刻みで応札をしているということがございました。これだけ見るとおっという感じが致しますけれども,しかしながら全体的に13者が参加をいたしておりまして,まず1,300万円代が6者,1,400万円代が1者,そして1,500万円代が5者,そして落札した業者よりも安い価格で応札されている方もいらっしゃる。その方は当然最低制限価格を下回っているということで失格になっておりますので,こういうことから判断しますと,一般競争入札としてちゃんと競争原理は働いているものと,談合が行われたというようなことは断定できないものと考えております。 ○総括工事監査監(上原良仁君)  入札執行結果についてですが,今,水道部長が言われたとおりでありますが,これにつきましては入札前に談合情報とかそういうのもありませんでしたし,今この結果から見るとそういうことかもしれませんが,正常に入札が執行されたというふうに考えております。 ○13番(新橋 実君)  今そういうふうな形で5,000円刻みという形で,1,300万円の工事が地元業者だけで5者,そういう5,000円刻みでしたと。問題はないと言われましたけれども,やはりちょっと不信を抱くわけですね。今後そういうことがもしまたあった場合,水道部長,どういうふうに考えられますか。そのままで問題はないと。今後もそういうことが起こった場合,問題ないと思われますか。 ○水道部長(馬場勝芳君)  今ちょっとそれとは別件でございますけれども,この最低制限価格の設定方法を改めたことはもう御承知のことかと思いますけれども,これによりまして今年度入りましてから水道部のほうで一般競争入札9件発注をいたしておりますけれども,その全てが最低制限価格ぎりぎりのところで落札されております。毎回失格者が出ております。そういうことで,非常に最低制限価格の設定方法を見直したということで,我々水道部といたしましては大変喜んでいるところでございます。安くで受注されて良い工事をしていただくということになりますと,あと執行残があるわけですので,それをまた別なところに流用して工事ができるということで,非常に有り難い結果だと思っております。しかしながら,今回のようなことが続いて,先ほど言いましたように談合というのが,5,000円刻みで13者がずっとこれをやったらこれは談合だというふうに,やはり大きな疑いを掛けないといけないわけですけれども,今回たまたまこういう結果がございましたけれども,これまでこういったことはございませんでしたけれども,こういうことがもし続くというようなことでありますと,やはり業者のほうにも一言事情を聴くなりしないといけないのかなということは思っております。 ○13番(新橋 実君)  そういうふうな形で今後は指導もしていただきたいと思います。昨年この見直しが行われてから非常に,私もいつも入札結果を見ているわけですけれども,水道部については本当に一杯一杯で1,000円で落ちたり,極端に言えばそれくらい厳しくなっています。前の落札率でいけば,もう金額は分かっているわけですから絶対その金額で取るわけですけれども,今は全然分からないわけです。全然というかある程度は,本当に僅かの差で落札できないところもあるわけです。これは非常に良かったと私も思います。今後もこういったおかしな情報というか,私のほうにこれは来たわけですけれども,そういったことがないような形で私は指導していただきたいと思いますので,どうか,これは要望しておきますので,よろしくお願いします。続きまして,2項目めの海岸の整備について質問に入ります。敷根地区や小浜地区については,私は非常に集落が海岸と接していると思いますけれども,現状のままで護岸が良いのか,地震や津波に耐え得る構造であるのか,まだ今調べていらっしゃるということでしたけどですね。これは現状を見ればある程度分かると思いますけれども,昭和26年10月にルース台風が鹿児島県に上陸した後,錦江湾奥の海岸付近が壊滅的な被害を受けているわけです。その後,海岸の護岸整備が行われているわけですけれども,それから60年が経過しようとしているわけです。東北大震災ではありませんけれども,ああいうそこまでは来ないと思いますけれども,今ではやはり地域の方も非常に心配されております。危惧されております。今年度中には大体その結果が出るのではないかということでしたけれども,その辺の公表について,今後の,もしどういう状況かというようなこと,その辺も含めて何か考えていらっしゃることがあったらちょっとお伺いします。公表等についてどういうふうな形でやっていくのかですね。今年度中には分かるというような課長の答弁でしたけれども,よろしくお願いします。 ○危機管理監(德田 純君)  今の議員の質問につきましては,その護岸のことも含めて今後どうするかということだと思いますが,私どもの危機管理のほうでやっているところにつきましては,地域防災計画の中でこの津波に対する避難計画,これをどう作っていくかということを今検討しているところでございます。これにつきましては今データが全部出そろってから最終的な形になりますので,やりますと今年度末までに何とか作り上げて,来年度の防災会議にかけて皆様方の承認を頂いていきたいというふうに考えているところでございます。
    ○13番(新橋 実君)  先ほどの危機管理監の答弁の中で,桜島東方沖の場合で8.9mの津波が予想されると。今の現状ではとてもが耐え得ることはできないと思うわけですけれども,非常に集落も近いわけですよね。こういう予想はされているわけですから,もうちょっと早く,県とか先ほど言いました国土交通省の所管もあるわけですけれども,やはり現状を分析することが私は大事だと思うわけですけれども,県が今やっているということですけれども,今後は市も,県に任せているのではなくて市から早目に地域の住民の方の意見も聴きながらやることも大事だと思いますけど,その辺はどうお考えですかね。 ○危機管理監(德田 純君)  今の件につきまして,現在,各避難所,それから避難場所,津波からの避難場所をどこにするかということで現地を回りながら確認をしているところでございます。先ほどの災害想定については7月に県から示されましたので,それを受けましてまず災害想定の中で一番危険であろうという福山地区について8月,安心安全課長と共にそれぞれの地域を見まして,地形的なものでどこが大丈夫だろうかと。あと,そこにある避難所が耐え得るものかどうかというようなところを今,見ているところでございます。事後,それぞれの自治会長と話合いをしまして,どこが一番安全な避難場所になるんだろうかというようなところを進めていきながら,津波避難計画のほうを策定していきたいというふうに考えているところでございます。 ○13番(新橋 実君)  その避難所への行き方も,先ほど言いましたけれども,敷根地区,下井地区,小浜地区ですかね,非常に道路が狭かったりして,そこまで行くのが非常に困難だというところもありますので,それは後のまちづくりのほうでちょっと話をしますけれども,私の住んでいる敷根地区では,県の担当者を呼んで現状を確認してもらいながら,傷んでいる所については少しずつですけれども修繕をしていただいております。また,地域まちづくりでもそういったいろんな御意見があります。護岸の改修や波消しブロック,こういった移設等をしてもらえないだろうかという予算要求も,一応予算要求というか,そういったことも市のほうへも出しているわけですけれども,こういった多額のお金が掛かるようなことについては今,手つかずの現状があるわけです。だから,市として,今言われましたけれども,公民館からいろんな要望が出ているそういったものに対しては,できるだけ早目にそういう県のほうとも対応していただきたい。打合せをするなり,そういったことも,これは非常に大事なことだと思うんですよね。そういったことを含めてお願いしたいと思いますけれども,もう一回そこをお伺いします。 ○危機管理監(德田 純君)  地域防災計画の中での避難ということに関しましては,地区の意見等を聞きながら計画のほうに反映をさせていきたいと思います。ハード面につきましては私どものほうの所掌でございませんので,それはハード面の担当のほうからお答えいただきたいというふうに思います。 ○建設部長(篠原明博君)  今,議員おっしゃいますように,本市の海岸は,相当延長が長いわけでございます。それと,海岸の管理・整備につきましては,先ほど答弁申し上げましたように,国土交通省関係,農林水産省関係,様々でございます。それでまた,その築堤の経緯もまた様々でございます。当然ながら施設そのものは大分年数が経ちまして老朽化しているという実情は,我々も確認をいたしているところでございます。今,議員おっしゃいましたように,それぞれの地域地域にそういった老朽化施設の補修等の要望がたくさんございます。そういったものを含めて先ほど話を致しましたけれども,県のほうでもそういった耐震あるいは津波等による改修等も前提において計画されますけれども,現実的に非常に老朽化の厳しい所で早急に対応しないといけない箇所も多々あるようでございますので,そこら辺につきましては私ども市も積極的に地域のお話を聞きながら,県のほうに強く要望してまいりたいと思っております。 ○13番(新橋 実君)  市長,私がなぜこんな質問をするかと言えば,やはり海岸付近にいらっしゃる方は非常に怖いというか,ああいう津波が起こった後ですので,やはりそういったことに対して本当にこの護岸が安心なのか安全なのか,そういったことを一日も早く知りたいというような気持ちを持っているわけです。しかし,いまだに県と協議をしても,小さい工事はしてもらっているけど,本当にこの護岸が大丈夫なのか,そういったことがなかなか見えないわけですね。だから,そういったことにできるだけ早目に対応していただき,危険であれば波消しブロックを上げるとか,どういうふうな形になるか分かりませんけれどもそういった対応を。大震災が過ぎてからもう約2年半以上経っているわけですね。そういったのも考えればやはり大事だと思いますけれども,市長はいかがですか。 ○市長(前田終止君)  東日本大震災後2年余でありますが,日本中の海岸地域に住まわれる方は今,議員御指摘のような心理が働くのはもう本当によく理解できます。そして,南海トラフ巨大地震,これらを想定されて,学者先生方の大きな指摘が,将来に向かって必ず起こり得ると。しかし,それは明日かもしれないし数百年後かもしれないと。こればかりは分からないわけですね。しかし,分からない,見えないものに対するしっかりとした対応を,今を生きる私たちが対応せざるを得ないというところでございます。最大で,南海トラフ巨大地震程度の規模の場合,湾奥にあっても2.5mくらい,そしてまた,もし湾奥の海底火山の噴火によった場合は8.9mというような想定がされて,これはもう先般マスコミで報道をされているわけでございます。当然私のほうもそのようなことに対しまして,しっかり不安を少しでも払拭し,対応できることを,まずは隗より始めよで,しっかりとこの辺の標高はこういう標高でありますよというようなことを既に開示いたしているところでもございます。県とのこの手の話合いの一応海岸保全等々についての国交省絡み,農水省絡み,県が主体的になっておやりになる。特に地元自治体として,隣接する姶良市,そしてまた私ども霧島市,力を合わせて,両方同じ悩みを持っておりますので,連携して声も上げているところでもございます。今後,更に具体的な対応・対策,例えば防災マップ,その更に精度の高いもの,避難経路・避難場所,そして起こり得ることに対する最大の備え,危機管理,更にどうあるべきか関係者とも協議を進めながら,地元の皆さんにもまた声も聞き,あるいは説明もやがてまとめてできるような機会も得たらなと思っているところです。 ○13番(新橋 実君)  今後,県との協議も踏まえて安心・安全な海岸整備に努めていただきたいと思いますので,どうかよろしくお願いします。それでは,3項目めの質問に入ります。市長も8年間でこれまで様々なまちづくりを展開しておられました。先ほどいろいろ話を聞きました。だけど,今後ますます高齢化社会に進んでいくわけですね。これはもう事実です。現在,市民の足としてコミュニティバスやデマンド交通が運行しております。中山間地ではバス停まで行けない高齢者も非常に増えているわけです。そのためには,デマンド交通への移行等も私は必要ではないかと考えております。自助・互助・公助とありますけど,一部負担を上げてでもやはり今後も対応していく必要があるのではないかと思いますけれども,その点と,あと現在運行している霧島・溝辺地区の利用状況,それはどういうふうになっているかちょっとお伺いします。 ○企画政策課長(山口昌樹君)  デマンド交通の利用状況についてお答えいたします。現在デマンド交通実証運行を行っている地域は,霧島地区永水地域及び溝辺地区有川地域であります。霧島地区永水地域の平成23年度の月平均の利用車数は120人,24年度の月平均の利用者数は125人で増加しております。溝辺地区有川地域につきましては24年12月から実証運行を開始し,25年3月までの利用者数は166人でございます。 ○13番(新橋 実君)  今,人数を言われました。この永水地区,この有川地区ですよ。この高齢者,車を持っていない方だと思うんですけれども,この方の人数は把握されてないですね。私もちょっと言っていないですけれども,どうでしょうか。 ○企画政策課長(山口昌樹君)  ただいまの2地区について,今こちらで把握している人数でございますが,登録者数が霧島地区の永水地域につきましては56人,平均年齢が75.8歳,溝辺地区の有川地域におきましては45人が登録していらっしゃいまして,平均年齢75.4歳でございます。 ○企画部長(川村直人君)  今,企画政策課長のほうから登録者数を申しましたけれども,それらの方々が自家用車を保有されているかどうかというのは,現在のところは調べておりません。 ○13番(新橋 実君)  今,霧島市でもあるNPO法人が,国分・隼人地区に限って車を持っていない方に対して病院とか商店街とかそういった所に,前もって連絡すれば連れて行ってくれるというような,そういった運行をされているわけですけれども,その利用者もインターネットに載っていますので,ある程度把握はしているわけですけれども,やはり高齢者というのは自宅からそのバス停まで行くのが非常に厳しい方が多いわけです。バス停に行くんだったら,もうタクシーを呼んでタクシーで行こうかと。ところが,タクシー代ですれば二,三千円もうすぐ掛かってしまうわけですね。病院に行くにしてもどこに行くにしても。だから,私はデマンド交通がいいのではないかと思うわけですけれども,市長は今後の進め方としてどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  健康年齢が事実,歳を重ねられても十分な人は,今,議員御指摘のバス停まで行くというのは苦にならないと思うんですね。しかし,一方,自宅の周辺で生活をしていくこともやっとと,庭から出ることももうほとんどないという方にとっては議員御指摘のとおりだろうと思います。そういう場合,やはり玄関口まで車で往復というのが,どうしても理解してあげなければならない体力であられるのかなと思います。ですから,きめの細かい行政サービスを,あるいはまた取組を,地域においてあるいはNPOにおいてやるならば,その辺をしっかりと地域に根差して,一人一人と向き合う,地域の特徴ある対応というのが求められているのかなと理解いたします。 ○13番(新橋 実君)  今現在,デマンド交通に係る予算はどれくらい掛かっていますか。 ○企画政策課長(山口昌樹君)  有川地区の25年度の見込みといたしましては,78万円程度を見込んでいるところでございます。 ○企画部長(川村直人君)  永水地区につきましては,24年度でございますけれども運行経費が156万6,600円,それから収入が22万5,450円でございますので,費用といたしましては134万1,150円でございます。また,有川地区につきましては運行経費が25万2,000円,運賃収入が2万2,870円,差引き22万9,130円でございます。ですから,永水地区につきましては月平均約11万2,000円,それから有川地区につきましては月平均約5万7,000円といった状況になります。 ○13番(新橋 実君)  このデマンド交通というのは何人以上,例えば一人でもいいんですかね。4人やはり乗っていかないといけないのですかね。その辺はどうなんですか。 ○企画部長(川村直人君)  お一人でもそういった登録をされておりまして希望があればするわけですけれども,できるだけ乗り合わせをしていただかないと,先ほど言いましたように経費のほうに跳ね返っていくわけです。また,先ほどの御質問でもいわゆるドアツードア,自宅の所まで行ければいいわけですが,仮に4人乗って来られますと,ずっと回っていかないといけない,時間も掛かる,経費も掛かる,そのようなことで,できるだけ集まっていただいて,そこから乗っていくというようなことをお願いしておりますので,今後もその使いやすさとあるいはその時間,それから経費,それらを総合的にやはり勘案して運営をしていかなければならないと思っております。 ○13番(新橋 実君)  それでもバス停に行くよりは大分いいのではないかと思いますので,私はこの負担を多少上げてもいいのではないかと思うわけですよ。実際今,幾らで運営されているか分かりませんけれども,その場合にしても私はまだずっとそちらのほうが,デマンド交通に変えていったほうが私はいいと思いますので,今後そういった状況も勘案しながらまた検討していただきたいと思います。次に入ります。先日,福山町の福沢地区で運動会が開催されておりました。大雨が降っていたので体育館を利用して,300名を超える住民の方が参加されてにぎわっておりました。駐車場も満杯で,一部道路に片側駐車している車もありました。そのほとんどが70歳以上の高齢者の方です。皆さん非常に元気でお力を頂いたことに勇気が湧きました。楽しく集う場所があって,多くの方たちが同世代の方たちと一緒に交流されており,非常にうれしく思いました。しかし,その隣に設置してあるトイレがとても傷んでおりました。市長も来られていたので分かっていらっしゃるかも分かりませんけれども,大会当日,女性用のトイレのドアが外れて,けがをされた女性がいらっしゃったらしいです。その方は顔のほうをけがをされたみたいですけれども,くみ取りでもあり衛生上もよくありません。早目に多くの方が使用できるようなトイレに改修するべきだと私は思います。地区の公民館から教育委員会へ要望も出されているということでしたが,できるだけ急いで水洗トイレの移行も考えた対策はできないかと思いますけれどもいかがでしょうか。 ○教育部長(宗像成昭君)  体育施設・社会教育施設等のトイレの洋式化につきましては,計画的に取り組んでまいりたいと考えております。また,今回のトイレのドアの件につきましても,9月1日の運動会の席上で館長さんのほうから御依頼がありまして,早速福山の教育振興課のほうで見積りを依頼をいたしまして,昨日修繕の発注をしたところでございます。 ○13番(新橋 実君)  今のトイレはくみ取りで,非常に,何かシロアリもあるというようなことで何とか改修したいというような話もあったんですけれども,やはり水洗から進めていくべきではないかと思いますけれどもいかがでしょうか。 ○教育部長(宗像成昭君)  トイレの洋式化に併せまして,水洗化のほうも取り組んでまいりたいと思います。 ○13番(新橋 実君)  今後増えていく高齢化社会に対応したまちづくり,こういったことは大変大事なことだと思います。健康で長生きができる集落の形成が必要になってくるわけですね。そうした意味で,こうした集いの場の施設整備は大事だと思いますので,市長,その辺もしっかりと考えていただきたいと思います。これから限界集落がますます増えていくと思いますけれども,そうした地域への対策はどのように考えているのか。現在行っている集落支援費の制度だけで対応できると思いませんけれども,いかがでしょうか。 ○企画部長(川村直人君)  特に高齢者の方が多い,いわゆる議員御指摘のような限界集落と一般的に言われているわけですけれども,今後そういった地域が増えていくということが予想されます。これらの地域の活性化ということで,今御指摘がありましたように,集落支援員の配置とか,それから様々なボランティア団体の方々がそれぞれの地域で地区の行事に参加をしたり,マンパワー事業なども実施をしております。しかし,それらだけではやはり不十分と。共生・協働のまちづくりを進めているわけですけれども,行政ができる分,地域ができる分,また外部の方々の協力を頂いてする分,様々な形があろうかと思いますので,今後もそれぞれの役割分担に応じて活性化を進めていかなければならないと思っております。そのためには,地域の方々がどういうことを行政のほうに望んでおられるのかというようなことも把握していくことが,非常に大事なことではないかなと考えております。 ○13番(新橋 実君)  自治会によっては本当に高齢者ばかりで,なかなかその声が届きにくいというようなことも聞きますので,そういったところでもしっかりと職員を配置されたりして,八百幾つの自治会もあるわけですけれども,公民館だけでは対応できないわけですけれども,そういったことも今後やっていただきたいと。霧島市はいまだに小型の宅地開発が主流で街並みの形成がなかなかできていないように私は感じております。先ほど壇上から言いましたけれども,これからは行政が主体となって大きな絵を描いて,市長,街路事業だけでなく区画整理等も含めたまちづくりの形成を図るべきだと,私は思いますよ。特に敷根・下井・広瀬地区ですかね,そういったことも思いますけれども,市長はどういうふうに思われますか。 ○市長(前田終止君)  それぞれの地域にまちづくり計画をお願いしながら,それを市域全体に全力を挙げて皆さんに語りかけ,もう早々と国分を中心に,また霧島などなど,どんどんその領域の範囲は広がっております。そして,今,議員御指摘の地域のまちづくり計画,区画整理事業など,やはり暮らす人にとって安心・安全,そしてまた使い勝手のいい,住みやすい,暮らしやすいまち構造,そういうものが求められていると思いますので,逆に言うと狭隘で消防車あるいはまた救急自動車,あるいはまた地域の暮らしにくさが感じられる部分をどう改善していくか。それを具体的に共生・共働・共助,そういう精神でお互いにどこまで熱意を持って,各リーダーたちがあるいは行政の担当者が,皆さん方と共にできるか問われているというふうに存じております。精いっぱいやらせていただきたいと思います。 ○13番(新橋 実君)  先ほど建設部長が狭隘な道路については,家の新築をしながら道路を中心後退で広げていくことだけを考えていらっしゃるようなことを言われましたけど,それでは私はその街並みの形成というのはできないと思いますよ。今後そういったところに新築される方がどれくらいいらっしゃるか,そういったことも把握はされていないと思いますけれども,しっかりその辺はもうちょっと大きな絵で描いていただきたいと思いますけれども,どうですか,部長。 ○建設部長(篠原明博君)  今おっしゃいましたように,各地域によってそういった狭隘道路等があり,防災上あるいは消防活動の場とか,あるいは建築のいろんな日照採光等に支障を来している実情は十分あるかと思います。おっしゃいましたように,私のほうが先ほど答弁申し上げましたのは,本市の基本的な姿勢を答弁させていただきました。地域によってはそういった,先ほど話がありました地域のまちづくり計画の中でそういった気運が高まり,何とかしようじゃないかという話があれば,当然そういった形の話合いもすることが可能ではあると思います。今後やはり各地域でいろんな計画をされるまちづくり計画の中で,それらを十分我々も情報として頂きながら,地域とよく話をしながら進めるのが大事だというふうに考えています。 ○13番(新橋 実君)  先日,農林水産部のほうから農振農用地の圃場整備の件で,今現在国分・隼人・溝辺で60町歩くらいまた圃場整備をしたいというようなことで,私たち敷根地区でも話がありました。こういったことで,今まで使われていなかった非常に手狭であった田畑が改良できるのではないかと,私は思います。住宅地とそういった田畑を住み分けしてやっていくことで,そういう土地区画整理等も進めていけるのではないかと,私は思います。もちろん地域の同意も必要なわけですけれども,今後,例えば地域がそういう同意があれば,行政として進めていく考えがあるのか確認したいと思います。 ○農林水産部長(中村 功君)  今,申されました市内において可能な所の圃場整備等の打診,あるいは地域からの要望があれば,進んでこちらも積極的に検討してまいりたいと思っております。 ○市長(前田終止君)  住宅地そのもののまちづくりの計画,あるいはまたその田畑・山林含めて様々な地域の本当に語らった末のこうもあってほしいというようなこと,後は最も大事なことは防災,そういうことに対してある地域が本当にこの地域の語らいを尽くしながら,こういう件が向き合う対応の必要性があれば,大いにこれはそのようなことこそ積極的に行政は十分な手立てをするべきだと,私はそう思っています。 ○13番(新橋 実君)  最後の質問に入ります。救急医療体制の整備ということで,今の医師会医療センターが救急医療の先端を担っているわけですけれども,非常に消防との連携も取れない中,なかなかうまくいっていないような気がします。やはり霧島市の救急は,全てそこの医師会医療センターが引き受けるくらいの気持ちを持っていただければ,私はそれが一番いいんです。そのために今回こういう質問をしているわけですので,今後そういった形の医療センターになるのか。最後に,そこの一点だけお伺いして私の質問を終わります。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  議員御指摘のとおり救急医療というのは喫緊の課題だと認識しております。そういったことから今回,医療センターの施設整備基本構想の中でも一つの方針といたしまして,医療センターにつきましては救急医療,いわゆる政策医療の担い手ということもありますので,その機能強化を図ると。そしてハード面におきましても,やはり救急医療や重症患者への医療機能強化のため集中治療室,ICUとかそういったものを整備するというようなことを方針として掲げております。そういったことから,やはり今後は医療センターの基本計画策定においていろんな議論を頂きながら,最終的には総合計画の目標であります市民の皆様がいつでも安心して適切な医療を受けられる,そういった体制を作っていくために最大限の取組をしたいと考えております。 ○議長(仮屋国治君)  以上で新橋実議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午前10時28分」              ―――――――――――――――              「再 開  午前10時45分」 ○議長(仮屋国治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,31番,時任英寛議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○31番(時任英寛君)  ただいま議長から発言の許可を頂きましたので,通告に従い順次質問をいたします。今任期中最後の一般質問となります。執行当局の明確な答弁を求めるものであります。さて,7月21日執行されました参議院議員通常選挙において,自民党,公明党の政権与党両党とも改選議席を上回り,衆参両院で安定多数を確保できたことに,ねじれ国会と言われておりましたことが解消なされました。国民の皆様に感謝申し上げますとともに,数の論理でおごることなく,喫緊の課題であります景気対策はもとより,国民目線,生活者のための政治の確立のため全力で取り組み,また連立政権内においても公明党らしさを失うことなく,国民の皆様の負託に応えてまいる決意であります。質問に入ります。1問目,財政経営健全化についての第1点,本市が合併し8年が経過しようといたしております。さて,合併当初,地方交付税の特例措置として優遇されてきましたが,その特例期限がやがて訪れてまいります。単年度で適正額に引下げになるとは認識をいたしておりませんが,今後の地方交付税の見込額の動向についてお伺いをいたします。第2点,今後見込まれる地方交付税の減収額,また昨年は固定資産の評価の見直し及び都市計画条例の一部改正により税収減の実情,さらには景気の回復感はあるものの,地域経済においては実態数値としての高揚感はなく,法人・市民,それぞれの市民税においても伸び悩みは引き続き顕著であり,今後においても大幅な税収の伸びは望めない状況の中で,地方交付税の減少は本市財政経営に大きな影響が生じる懸念ではなく,事実として認識し,その方策・対策を早急に講ずるべきであり,歳出削減の目標値は示されるものの具体策が明らかになされておりません。歳出削減については市長以下,市職員はもとより,市議会そして主権者たる市民の納得・理解の下で,共通認識の中で削減策を講じるべきであると思います。合併後,公共施設の数も増加し,しかも施設の老朽化も進む中,維持管理費も増加することは明らかであり,現在,公共施設マネジメント計画を策定し,今後の経営健全化への指針の一つとなるものと認識をしておりますが,計画の現状についてお伺いするとともに,歳出削減の具体策をお伺いいたします。第3点,1点目,2点目で述べましたように,歳入減については今後待ったなしの状況の中で,新たな財源確保の具体策及び本市会計の財政運営の展望をお伺いいたします。第4点,本年8月21日,政府は医療・介護など社会保障制度改革の道筋を定めたプログラム法案の骨子が閣議決定され,次期臨時国会へ提出される見通しとなりましたが,その中で医療関係では国民健康保険の運営主体を市町村から都道府県へ移行するとなっております。本議員が本議場において市長へ,全国市長会への重要課題として「国民皆保険制度」の維持安定運営のためしっかりと検討いただきたいと要請をしてまいりましたが,ようやく国において本格的な議論が始まろうといたしております。このことには期待するのでありますが,運営主体の移行についても平成26年度から29年度が目標値でありますことから,移行までは市が運営主体,保険者として運営責任が伴うものであります。国民健康保険特別会計の現状及び,課題と安定運営の具体策をお伺いいたします。第5点,下水道事業特別会計について,費用対効果・採算率を含め現状及び課題と安定運営の具体策をお伺いいたします。2問目に入ります。安心・安全なまちづくりについての第1点,本市の犯罪発生率が県下ワースト2位との数値が明らかになりました。一時期ワースト6位まで発生率が下がっておりましたが,残念に思いますとともに,本市議会においても防犯パトロール隊が結成され,地域の皆様とともにパトロールを実施しておりましたが,本議員自身,意識の薄れが出てきているのではないかと反省を致しているところでございます。本市の犯罪発生件数では,窃盗事案が多数を占めるとお聞きいたしております。中でも万引きについては全国的に増加していると報道がなされております。2009年の数字ではありますが,4,615億円,一日12.6億円の被害額との報告がなされております。本市の万引きの犯罪の現状についてお伺いをいたします。第2点,観光立市を掲げる本市にとって,犯罪発生件数の増加はイメージダウンにつながる案件と認識いたします。安心・安全が確保されての観光地であると考えますが,いかがでしょうか。そこで,全国には市民・地域の協力による防止策を講じている団体もあります。幸い我が市には防犯パトロール隊が多く結成され,犯罪防止に御苦労を頂いておりますが,新たに買物について御協力を頂き,万引き防止策の推進につなげられないかお伺いをいたします。以上で壇上からの質問を終わりますが,答弁のいかんによりましては再質問を議長にお願い申し上げます。 ○市長(前田終止君)  時任議員から2問につきましての御質問でございました。1問目の1点目から3点目までにつきましては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁させていただきます。1問目の財政健全化についての1点目にお答えいたします。本市の地方交付税の合併特例措置期間は平成32年度までの15年間で,うち平成28年度以降の5年間で段階的に特例措置が縮減され,平成33年度からは霧島市としての本来の配分額となる見込みでございます。さらに,国は平成21年度以降,国内経済の低迷などへの対応として,毎年1兆円程度を別枠加算分として増額した上で配分額を決定してまいりましたが,財務省は別枠加算の見直しを求めており,今後,別枠加算は廃止又は縮減の方向にあるものと認識をいたしております。本市の平成25年度の普通地方交付税の配分額は,去る7月23日に149億6,609万4,000円と決定されました。このうち,別枠加算額は9億円程度,合併特例措置分は約38億円程度と推計いたしております。このようなことから,今後地方交付税制度に大幅な変更がない限り,別枠加算分の9億円程度が減少していくこととなり,加えて合併特例措置分は平成28年から平成32年まで,毎年度8億円程度が段階的に縮減され,最終的に平成33年度以降は本年度に比較して約50億円少ない100億円程度になると予測をされております。次に,2点目にお答えいたします。本市では,平成18年度から5年間を計画期間とする経営健全化計画を策定し,平成33年度以降,財政調整基金からの繰入れを行わず,基礎的財政収支を均衡させ,歳出規模の適正化を図ることを目標といたしております。しかしながら,決算の歳出規模は平成21年度以降,おおむね550億円程度で推移いたしており,目標達成ができていないことから,行政評価等の結果を踏まえスクラップアンドビルドを更に推進し,課題解決に直結する事業に集中的に取り組むことといたしております。今後,国・県の補助事業や有利な起債対象の事業であっても,今まで以上に厳選する必要があると考えております。また,現在策定中の「霧島市公共施設マネジメント計画」におきましては,本市の住民一人当たりの公共施設面積が6.5㎡で,人口10万人以上15万人未満で合併した類似の都市の平均面積4.1㎡を大きく上回っていることから,施設の統合,複合化,転換,廃止などによる総量縮減が必要でございます。一方,保全していく施設につきましては長寿命化を積極的に実施し,施設の維持管理費用及び更新費用の縮減を図るなど,平成33年度以降の財政運営の適正化に向けた取組を加速させることが重要であります。次に,3点目にお答えいたします。新たな財源の確保につきましても,ホームページや広報誌への広告掲載などに取り組んでおりますが,今後は,ふるさと納税制度を一層推進していくために,積極的なPRを行ってまいりたいと考えております。また,健全財政を持続していくためには,収入と支出を均衡させ,予算規模の適正化を図りますとともに,社会経済情勢の不測の事態に柔軟に対応できるよう,財政調整に活用可能な基金を確保し,市債残高を一定程度縮減するなど,中長期的な視点に立って経営健全化計画等において具体的な目標を定め,たゆまぬ改革改善を続けていく必要があると考えております。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  財政健全化についての4点目についてお答えいたします。国民健康保険制度は,市区町村が保険者となり,加入者の保険税と国・県の負担金や補助金等のほか,市区町村の一般会計からの繰入金などの収入で事業運営される医療保険制度であり,全国的にも被用者保険に比べ「無職,失業者,非正規雇用の労働者などを含む低所得者の加入が多い」,「年齢構成が高く医療費水準が高い」,「所得に占める保険料の負担感が重い」といった現状があり,多くの団体が財政基盤の安定化に苦慮しており,本市におきましても同様の状況となっております。本市の平成24年度国民健康保険特別会計の収支につきまして申し上げますと,歳入合計145億8,568万円,歳出合計144億1,574円で,歳入から歳出を差し引いた額は1億6,994万円の黒字でございますが,これから翌年度において国へ返還が見込まれる医療給付費等負担金の超過交付分1億2,378万円を差し引きますと,黒字額は4,616万円となり,大変厳しい状況にあります。本市の国民健康保険事業の安定的な経営につきましては,現行の公費と保険税で賄うという制度の中では,保険給付費が上がれば,その分被保険者の皆様方に御負担をお願いせざるを得ないところでございますが,政府におきましては,先般の社会保障制度改革国民会議の報告を受け,「国保の財政上の構造的な問題を解決することとした上で,国保の運営業務について,財政運営をはじめとして都道府県が担うことを基本としつつ,保険税の賦課徴収,保健事業の実施等に関する市区町村の積極的な役割が果たされるよう都道府県・市区町村で適切に役割分担するために必要な措置を講ずる」といったことを内容とする社会保障プログラム法案の骨子が閣議決定されておりますので,今後これらの動向を注視してまいりたいと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  次に,5点目についてお答えいたします。下水道は,汚水を排除し,衛生的に処理して生活環境を改善し,公共用水域の水質保全を図ることで,安全で快適な都市生活を実現する基幹的施設であります。下水道事業は,地方財政上,公営企業として位置付けられており,汚水処理費は原則として使用料収入で賄うものとされております。現在,本市の下水道財政は,本来使用料収入で賄うべき汚水処理費を下水道使用料収入のみでは賄えず,不足分を一般会計からの繰入金で補填している状況であります。これらを改善するために下水道未接続世帯に対する訪問調査等を継続的かつ定期的に実施し,下水道接続を推進することにより使用料増収につながるよう努めております。 ○危機管理監(德田 純君)  2問目の安心・安全なまちづくりについての1点目についてお答えいたします。本市における万引き犯罪の現状については,管内警察署にお聴きしましたところ,認知件数で平成21年109件,平成22年150件,平成23年154件,平成24年188件となっております。また,刑法犯認知件数に占める万引きの割合は,平成21年12.2%,平成22年19.1%,平成23年17.7%,平成24年20.2%となっております。次に,2点目にお答えいたします。地域での万引きを含む犯罪防止対策については,行政や各関係機関が一体となって様々な施策を展開しているほか,合併後,「自分たちのまちは自分たちで守る」をスローガンに様々な形態の自主防犯パトロール隊が結成され,現在,98団体,9,067人が市全体で街頭活動等を展開しているところでございます。刑法犯の認知件数が年々減少し続け,平成22年中にはピーク時の平成16年と比べ,半数以下の785件まで減少するなど,地域住民主導による地道な活動の積み重ねが成果として表れてきたところでございます。しかしながら,このようなパトロール隊や市民の皆様の取組にもかかわらず,平成23年から2年連続で刑法犯の認知件数は増加しており,中でも万引きと自転車盗が多発していることから,これらを撲滅するために,官民が一体となった取組を行っているほか,自主防犯パトロール隊を市長と霧島警察署長の2名で訪問等を行い,更なる関係機関との連携や効果的な街頭活動の強化,あんしん・あんぜんのまち「霧島」の創造についてのお願いをしたところでもございます。万引き犯罪は,事業者の経営を圧迫する経済問題にとどまらず,ゲートウェイ犯罪の代表的犯罪の一つであり,青少年の健全な育成を阻害する社会問題でもあります。さらに,近年は外国人や高齢者の万引きが増加する傾向にあり,大きな社会問題でもあると認識しているところでございます。今後は,霧島市安心安全まちづくり推進協議会等を通じて,警察,関係団体,事業者,ボランティア団体等との連携を一層強化してまいりたいと考えております。また,万引き防止対策について先進的な取組をしている自治体等の事例を研究しながら,効果的な対策も検討してまいりたいと考えております。 ○31番(時任英寛君)  ただいまそれぞれに答弁を頂きました。今回の質問につきましては非常に地味で退屈な質問ではなかろうかと思いますが,特に1問目につきましても2問目につきましても市政運営の根幹に関わるものではないかなと,自分ではそのように認識いたしております。先ほど市長の答弁にございました「歳出削減を経営健全化の中で目標値として進めてはいるけれども,ここ最近の決算額を見れば550億円程度で推移している」と,これはもう現実でございます。しかしながら,先ほどの答弁でありましたように,将来的には50億円の歳入減となると。したがいまして,今550億円の決算額を出しておりますけれども,最低でも500億円に抑えなければならないという現状があります。そのことでいろいろと市長のほうから答弁がございましたけれども,それに加えまして,総務部長でも結構です,財務課長でも結構ですけれども,地方譲与税でございます。実は,先ほど国民健康保険特別会計で生活環境部長が答弁された中でございましたけれども,社会保障改革国民会議の報告というのがございまして,それを取りまとめたプログラム法案というのが次期臨時国会に出されてまいりますけれども,それに伴う社会保障と税の一体改革の部分につきましては,今回の報告書の中には具体的に示されておりません。その中で地方譲与税につきまして,車の重量税の見直しとかそれからガソリン税の暫定税率の見直しとかそういうのが国のほうで議論になっております。したがいまして,車の重量税等がもし廃止になるようでございましたら,この譲与税額も減ってくると認識をいたしますけれども,これで間違いございませんでしょうか,総務部長。 ○総務部長(平野貴志君)  そのように認識をいたしております。 ○31番(時任英寛君)  先ほど市長のほうからその削減の具体策についていろいろございました。具体策と言いましてもてもこれをどうするということではなくて,一つの方向性というのを示されたと思います。ただ,ここまできましたら50億円の削減というのは並大抵のものではないということを,私は認識いたしております。例えば,学校の大規模改修を今どんどん進めておりますけれども,これが10年,20年経てば,今度はまた改修費用が出てまいります,修繕料が出てまいります。それはもう半永久的に学校の施設というものはそういう経費が掛かっていくということでございますけれども,先ほど答弁の中でございました総量規制をしていかなければならないと。そういうことになっていきますと,当然のごとく学校の統廃合ということも視野に入れていかなければならない。結局,先ほど私が壇上から申し上げましたように,主権者たる市民の皆様の御理解を頂くような説明がなければ,この大幅削減というのはできないということを執行部の皆様方,もう既に認識・理解をされておりますけれども,やはり削減においては丁寧に説明をしていかなければなかなか進まない事案であるということを申し上げておきたいと思います。ただ,いずれにいたしましても,市が所有する財産等につきまして,処分できるものは処分していくという一つの方向付けというのも出されたわけでございますけれども,現実問題として,総務部長,普通財産で処分できるものというのはどの程度あるのか,把握されていらっしゃるのかお聴きいたしたいと思います。 ○総務部長(平野貴志君)  先ほど,一部市長から答弁申し上げましたように,現在,公共施設マネジメント計画を策定中でございます。これらの計画の策定が終わりましたならば,そういうところにつきましても把握ができて,今後の対応策がとれるのではないかというふうに考えおり,現時点ではまだ把握をしていないところでございます。 ○31番(時任英寛君)  昨日,宮本議員のほうからもございました。先ほど新橋議員のほうからもございましたけれども,そのいろんな施設の民営化というものについても踏み込んだ議論というのが今後,必要になってこようかと思います。やはり,そのことを念頭に置いて財政運営というものを行っていかなければ,やはり破綻というそういう2文字が出てまいります。行政が破綻するということはどういうことか。地域経済が破綻していくということを認識していただいて,しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。それと,公営住宅の件が昨日,宮本議員のほうから出ましたけれども,公営住宅の指定管理又はその民営化という考え方,そして中山間地の活性化のための市営住宅の建設とかそういうのも出ましたけれども,昨日出ました空き家対策,空き家を市営住宅とか公共住宅に,私有の財産を公有財産として買い上げて展開をするというそういう方策も,国のほうでの補助事業もあるようでございます。しっかりといろんな事業を組み合わせながら,そしてこの50億円の削減へ向けての御努力を求めておきたいと思います。それで,財政の基軸になるのは歳入でございます。新たな財源確保で市長のほうから答弁ございましたけれども,今後の歳入の推移を見ていきますと,やはり財政調整基金等を取り崩して8億円くらいずつの繰入れをしていかなければもっていけないという状況でございますけれども,新たな財源確保というのはなかなか難しいものでございます。そこで,ちょっと提案をさせていただきたいと思うんですけれども,今,軽自動車税というのは市に入ってくる市税でございますけれども,間違いございませんよね。確認をさせてください。 ○総務部長(平野貴志君)  非常に有効な市税の一つでございます。 ○31番(時任英寛君)  こういう御提案をいたしますと,うちにもトヨタ車体さんが企業として来ていただいているんですけれども,軽自動車が増えていけばうちの財政は潤っていくということも一つの考え方だと思うんですね。普通自動車を軽自動車に変えることによって,市としての税収は増加していくという考え方ができると思うんですけれども,そういうふうな考え方で取組というのはできるのかできないのか。これは当たり障りがある問題でございますけれども,総務部長,これは新たな財源確保といいますか,今ある税収を伸ばすという意味では,軽自動車に普通車を変えていただくということは非常に有効な手段だと私は考えますが,いかがでしょうか。 ○総務部長(平野貴志君)
     歳入の確保,税収アップという観点からの視点から見ますと有効な方法ではあろうかと思いますけれども,現在の制度の中で,またあるいはほかの角度から見た場合に,そのこと自体に特化してというのはなかなか難しいのではないかというふうに考えております。 ○31番(時任英寛君)  おっしゃるとおりでございます。いろんな自動車のメーカーもございますので,そしてまた人それぞれ志向が違ってまいりますので。しかし,現実問題として確実に市税として入ってくるということを認識して,やはり軽自動車というものをどういうふうに生かしていくかという,方策というのも考えていくべきだと,このように認識をいたしておりますので,また御検討を頂きたいと思います。それと,先ほどから8億足りないんだよというのがありました。市たばこ税は8億3,000万円入ってまいります。たばこを吸う人たちが倍になれば8億円浮くんですということを,これは答弁は要りません。後々またいろんな御批判が出ると思いますけれども。そういう考え方で,これは財政部門だけが知恵を絞っていくのではなくて,やはりその歳入確保について,これは歳入確保の検討委員会がありますけれども,やはり新たな発想の下で,いかに歳入を確保していくかということ。今ある市営住宅であったり保育料であったり,そういうものからの100%の当然その収入率ということだけではなくて,幅広く財源の確保にいろいろと御議論を頂きたいと求めておきたいと思います。次に,国保関係について申し上げます。これは,生活環境部長のほうから詳しく御説明がございました。今からの問題であると思います。ただ,いずれにいたしましても,先ほど現状が報告をされましたけれども,県内の市町村の30団体がもう既に23年度決算で赤字を出しているわけでございます。生活環境部長の報告を見る限り,これは赤字と申し上げても本当に変わらないような状況であると,全くの財政の幅というか,そういうものはないという,伸びしろというのはないという状況が国保の現状でございます。そこで,市長,やはりこれは都道府県に移行していきますけれども,市町村の役割というのも当然課せられてくるわけでございます。徴収であったり,事務手続であったりというのが出てまいります。しっかりと都道府県と協議をして,都道府県というか,うちにとっては県です。鹿児島県としっかりと協議をしていくということがまず大事であって,そして今の現状をしっかりと県に認識していただくということを求めておきたいと思います。それと,今,景気低迷の中で国保の条例減免を行っておりますが,県に移行した場合,県がそのような条例を定めない限り,霧島市民だけを特別扱いができるかと言えばできない状況にあるということも,私は認識をいたしておりますが,県が保険者になった場合,霧島市で独自の条例減免制度を作ってもこれは無効であると認識をしますが,これは間違いございませんでしょうか。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  現在,先ほど申しましたとおり,国のほうで社会保障プログラム法案の骨子が閣議決定されております。この中で,保険者を都道府県が担うとするということと,保険税の賦課徴収・保健事業の実施等に関することについては,市区町村の責務というような形でなっておりますけれども,制度自体がまだ確定しておりません。今後どうなるか。制度としては消費税の増税とか年金の問題まで含んだ,大きな問題を含んだ事案かと思っておりますので,今後の動向を見ながら,制度がはっきりしないと,その部分について,具体的な部分についてはなかなか申し上げにくいところでございます。 ○31番(時任英寛君)  要するに,市町村から都道府県へ移行すると。何の手立てもなされずに,このままいってしまえば,当然のごとく赤字の付け替えでしかないんですね。結局,県がまたその赤字の特別会計を背負っていくと。そして,そのしわ寄せがどこに来るかといえば,当然その加入者のほうに負担増としていくわけですので,そのあたりの消費税も含めて,また新たな財源として総報酬割というのも出てきております。この財源も含めてしっかりと全国市長会の最重要課題として取り組んでいただきたいし,またこの国の閣議決定プログラムに対しまして,全国市長会からも要請書・要望書,知事会からも出ております。やはりそういうものを踏まえた上で,これは国民皆保険制度,世界に冠たる保険制度であります。これを安定・運営するための方策を,本当に地方6団体も含めて国としっかりと議論をしていただいて,知恵を絞っていただいて,国民の不安・不満というものを解消していただくことを求めておきたいと思います。下水道でございます。数字的なものは出されませんでしたけれども,数字的なものが出ないということは非常に経営が厳しいということと認識をいたしております。ただ,部長のほうからございました公営企業と位置付けられている。公営企業であれば,水道もそうでございますけれども,病院もそうでございますけども,公営企業会計というのを導入いたしております。なぜ導入できないかといいますと,赤字だから。独立採算が取れないから,そういう形で特別会計で対応せざるを得ない状況にありますけれども,今,国が下水道,簡易水道につきましても言ってきているんですけど,簡易水道はもう水道部のほうで公営企業会計の中に取り入れております。この下水道事業につきましても公営企業への転換を国が指示してきていると思いますけれども,部長,お聞きになっておられますでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  下水道事業につきましてもそういった,将来的には企業会計といった形のほうに移行というふうな情報が入ってきております。 ○31番(時任英寛君)  したがいまして,単独でこの公営企業を下水道の公営企業としての,そしてまた会計として立ち上げをいたしますと,使用料でその処理費を賄っていかなければならない。となりますと,大幅な負担増といいますか使用料の値上げにつながってまいります。全国的には水道会計と下水道会計を一緒にしている自治体もございますけれども,今後の下水道の在り方ということを考えて,次のこの会計の維持というものを,これも要は今,水道部と建設部と別な観点で議論をされております。徴収につきましては,下水道料金を水道部のほうで委託をされまして徴収はされておりますけれども,そのことについて,しっかりともうちょっと根本的な部分から御議論を頂きまして,安定経営できるように求めておきたいと思いますけれども,ただ,前々からの議論で,平成27年度において下水道区域の大幅な見直しをするという答弁がございましたけれども,これについては変わっておりませんね。確認をいたします。 ○建設部長(篠原明博君)  今現在,下水道事業を公共下水道と特環事業でやっております。今おっしゃいましたように,使用料によってそういった事業の財政を賄うという前提に立ちまして,今定期的あるいは継続的にそういった使用料の増につながるような接続をお願いしております。また,国分・隼人,それと牧園地域によって使用料が不統一であるということと,それから今後,維持管理費・資本等の将来的なシミュレーションをしまして,そういったものをもろもろ全体的に評価をしながら下水道の在り方を検討しているところでございます。もちろんそういった事業の中で,平成27年に1回,そういった現在の事業認可というものが終了いたしますので,そういう時期に改めて下水道の区域を含めた事業の検討もしていきたいと思っております。 ○31番(時任英寛君)  現状で言いますと,一般会計から多額の繰入れをしている状況でございます。下水道を使用していらっしゃらない方からの税金もそこに含まれているわけでございますので,やはり計画範囲というものをしっかりと見直していただいて,健全な運営ができる体制を取っていただきたいと,このように思っております。ただ,下水道があったからこそ高層のマンションが,今この市街地にどんどん建っております。これは下水道の恩恵であると,そういうことを認識しております。下水道が悪だということは申し上げておりません。ただ,下水道で運営していく部分,個別合併浄化槽で運営していく部分というのをしっかりと立て分けをし,そしてどちらも採算が取れるような事業展開ということを求めておきたいと思います。それでは,万引きの件について入りたいと思います。先ほど危機管理監のほうから現状をお聞かせいただきました。市長もびっくりされたと思います。毎年,万引きが増えています。2009年の数字で申し上げましたけれども,4,615億円の全国の被害総額です。単純にはいかないんですけれども,これは消費税計算をしたら230億円の消費税が入ってこないのと一緒なんですね。消費税というのは私ども地方自治体に分配されるわけですので,だからおまけに店の売上げが減るということは,先ほどから税収確保を言っておりますけれども,その法人市民税であったり,その個人商店であっても所得が減るということによって市民税が減っていくわけなんですね。だから,ただ単に万引きを防止しようではなくて,市の財源の下支えになるその税収の部分を守っていかなければならない行政の責任というのもあるということを,皆さん御理解いただきたいと思います。今回,教育委員長には答弁者として出しておりません。教育委員会はこのことについては本当に道徳の時間ではございませんけれども,口を酸っぱくして子供たちに良い事・悪い事,これは犯罪なんだよというのを常にお話をされておられるということは認識いたしておりますけれども,ただやはり魔が差したというのがございます。そういうのもございますので,今後ともしっかりとそのような教育はなさっていただきたいなと思っているところでございますけれども,その中で防犯パトロールのことを申し上げました。全国的には万引き防止委員とか腕章があるんです。それを着けて店の中で買物をされると。そういうことをされる方にはその店がポイントをあげるというような制度もあるようでございます。お陰様で本市におきましては防犯パトロールの腕章がございます。これについて,私は新たに腕章を作って,そういう形をつくる必要はないかと思うんですけれども。ただ,警察署のほうも,万引き防止について店側にもいろんな御要望をされるそうですけれども,ただ余りにもその万引き防止の評価をしてしまえば,店のイメージダウンになるということで,嫌われる店もあると思います。今,私がこう申し上げましたから,市長が音頭を取っていただいて,みんなで防犯パトロールという腕章をして店に行きましょうと言ったら,これは大変なことになるんですね。防犯パトロールの人ばかりですから,ほかの方が非常に違和感を持ってしまうということもございます。だけど,効果は相当出ているというお話は聞いております。そこで,商工観光部長,今申し上げましたように,市長が音頭を取ってみんなで腕章を着けて行こうと言っても,店側が拒否されればどうしようもないわけですね。今後,商工会議所・商工会,そして小売店業界の皆様方とお話をしていただいて,いろんなまた先進地の事例を聞いていただいて,万引き防止のために役に立つ事業とかあれば,ぜひ導入をしていただきたいと思うわけでございます。先ほど壇上からも申し上げましたように,市長がいつもおっしゃる観光立市です。おまけに道義高揚宣言都市なんです。ところが,万引きはどんどん増えていて,犯罪発生率も県下で2番目にまたなってしまいました。これは不名誉な記録であり数字であると認識をしているのは私だけではないと思います。市長も本当に心苦しいとか,やはり憤りを感じていらっしゃると思います。そういう観光地において万引きが多い,置き引きが多いというのは,観光客の方は安心して観光地巡りができないという,本当に大きなイメージダウンにつながっていくと思いますので,このことについては今日初めて御提案を申し上げたことでございます。商工観光部もしっかりと,安心安全課の係ではないんですね,これは。安心安全課の係ではなくて,実際商工観光部としてどのように捉えていくかということを考えていただきたいとこのように思いまして,本日このような御提案をさせていただいたところでございます。いずれにいたしましても犯罪件数がぐっと減った時期があるというのも事実でございますので,しっかりと,それよりもまた下げるような,そういう目標をお互いが立てていただいて,この安心・安全なまちづくりのために市当局も,そして議会も,そして市民の皆さんもともどもに活動していこうということを申し上げまして,ちょうど時間になったようでございますので終わらせていただきます。 ○市長(前田終止君)  安心・安全パト隊,そしてまた現実の数値等についての御指摘でございました。98団体,9,067名の隊員の方々が頑張っておられます。確かに,御指摘のとおり平成23年,24年,2年連続この刑法犯の認知件数が若干増加をしました。これはもう御指摘のとおり残念なことでございます。ただ,私たち霧島市民の関係する方々が自信を持っていただきたいことは,合併前よりぐっと改善値をずっと5年間以上続けてきました。今もその努力は生きております。そして,霧島市のその合併前の悪かった数値よりずっと改善も,それこそ22年も23年度も24年度も,25年度はまだこれからでございますが,改善値は続いております。ただ,周りの自治体が,例えば人口が一万人前後とか,規模の小さい所が事の重要性にみんなそれぞれ各市も気付き始めて,合併をして大きな霧島市があれだけできるんだから,自分たちも努力し始めたらどんどん詰められてきた。うちのほうが改善しているんですよ,きちんと。でも結果,順位は変わってしまったというのが実態の部分もございます。ただ,万引き等の増加というのは,これは本当に憂うべきことですから,やはり改善はしつつも全体が良くなってきている中で困った傾向ですから,しっかりとお互い対応していかなければならないと,こう思っておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(仮屋国治君)  以上で時任英寛議員の一般質問を終わります。次に,6番,脇元敬議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○6番(脇元 敬君)  ただいま議長の許可を得ましたので,先に通告しております2点4項目について質問をいたします。議席番号6番,新燃市政クラブ,脇元敬です。この議場に送り出していただいてから間もなく8年,あっという間でした。誕生した霧島市を,市全域を,そして明日を担う子供たちが誇れるふるさとへ,未来へ,どうつないでいくのかといった広い視野,高い視点,大きな発想での提案,その一方,市のそして市民のプラスになる小さな地域の課題解決に向けた事業や取組についての提案,実になったもの,そうではなかったもの,そのあっという間の中で様々取り組んできたつもりでおります。いろいろな情勢の変化の中,また自然災害や人的な災害の対応をしながら更に前へ進めること,そしてこのすばらしいふるさとを次世代につなぐ,子供たちの心の根本に自信と誇りが育つようにとの思いを持っての行動が,私の活動の中心でした。この議場に再び帰って来れるかどうかは分かりません。全国でもトップクラスの改革を進めている霧島市議会です。選挙を経て新しいメンバーになっても市民の役に立とうと進めるこの改革が更に進むように,広い高い細やかな視点と向上心を持って取り組むメンバーが一人でも多くこの議場に集うことを願い,今回の質問に入ります。市長の政治姿勢について。霧島市が誕生して8年,この定例会の市政報告でも新市において調整・検討する項目の多くが方針決定済みとありました。前田市長は,合併し誕生した霧島市の初代市長として多くの課題を解決・調整してきたことと思います。中にはうまくいかなかったものもあるでしょうが,別の手法や方向転換をして成果を得てきたものと思います。市政報告の中では残り5項目とのことでしたが,市長自らが考えている今現在,道半ばいまだ成果が得られていないものは何があるのか伺います。その課題の中には道路整備・インフラ整備もあると思いますが,先日,新聞報道があった霧島温泉郷近くの丸尾の滝橋の完成後の旧道部分,そして橋から滝にかけての部分について,市としての対応・活用・整備方針等どうなっているのか伺います。次に,市の税金・使用料の徴収についてです。市が市民から徴収する税,使用料の現在の収納・納付状況・不納欠損等の状況はどうなっているのか。主たるものだけで結構です。示してください。その税・使用料において,市民が故意ではなく,手違い等により,また市側のミスにより納付がなされず,後日まとめて請求をするようなことがあるのか。また,その際,市はどのような対応をしているのか伺います。以上,市長,執行部の明快で簡潔な答弁を期待しまして,1回目の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  脇元敬議員から2問につきましての御質問でございました。1問目のアについては私のほうから,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁させていただきます。私の政治姿勢についてのアについてお答えいたします。初代霧島市長として市政運営を担わせていただき2期8年。私は一貫して市民が主役の信念の下,民意を第一に現場主義を最優先として,「開かれた市政」,「活力ある市政」,「公正公平な市政」の三つの基本姿勢をモットーに,「地域力」・「市民力」と私ども行政が「共生・共働・共助」して,「元気!霧島・市民力のまちづくり」に取り組み,誰もが「このまちに住みたい,住んで良かった」と実感できるような日本一のふるさとづくりを目指して,全身全霊を傾け,年中無休,何事にも全力投球で取り組んでまいったつもりでおります。市長就任以来,困難を極めた合併協議で新市に委ねられました数多くの調整項目に,関係各位の御理解・御協力を賜りながら,方針決定をさせていただき,霧島市の将来を創造した「第一次霧島市総合計画」を策定し,着実に市政の推進を図ってまいりました。現在の様々な課題につきましては,市議会や市民の皆様の声を聞き,誠実に反映させながら,後期基本計画にお示しいたしているところでございます。既に着手しているものの終了に至っていない施策を挙げ,その課題に対する私の思いを述べさせていただきますと,まずは今後とも「選択と集中」による行政経営の手法により徹底した行財政改革を更に進めてまいります。「快適で魅力あるまちづくり」を進めるために,犯罪発生率の軽減や防災無線などの整備を進め,災害に強いふるさとづくりを進め,何よりも市民の皆さん方の生命と財産を守ってまいります。また,長年のまちづくりの課題でございました「新川北線」や「しらさぎ橋」,「新町線のバイパス工事」など,市内幹線道路の早期完成を目指してまいります。さらに,国分中央地区の中心市街地や,隼人駅東地区や浜之市地区の区画整理を進め,市街地の活性化と住みよいまちづくりのために更なる努力させていただきます。「自然にやさしいまちづくり」を推進するために,一般廃棄物管理型最終処分場の完成と供用開始に向けて進めてまいります。「活力ある産業のまちづくり」を進めるために,お茶,黒酢,黒豚,和牛,果樹,花卉など,農林水産物や特産品の霧島ブランドの確立と更なる販路拡大を図ってまいります。観光業の振興として,新たな魅力ある観光拠点の整備を図り,鹿児島国際空港の所在都市として外国人を含む観光客の更なる誘客を図りたいと思います。さらに,商工業の振興や企業誘致を進め,雇用促進を図ってまいりたいと思います。「育み磨きあうまちづくり」を推進するために,年次的に校舎の大規模改造や給食施設の整備など教育環境の充実に努めてまいります。また,平成27年度に開催される国民文化祭の成功に向けた取組や,平成32年に開催される鹿児島国体への準備などを着実に進めてまいりたいと思います。「たすけあい支えあうまちづくり」を推進するために,霧島市立医師会医療センターの医療体制や施設の充実,地域での主体的な健康づくり事業の更なる推進,子育て環境の充実を図ってまいります。また,環霧島会議や錦江湾奥会議など,県境や市境を越えて連携し,共通する様々な行政課題の解決を図り,世界ジオパークネットワーク入りへの挑戦など,広域的な行政課題にも積極的に取り組んでまいります。これらの行政課題に積極的にスピード感・コスト感を持って取り組み,移住定住の促進を図り,人口を維持し増やしていけるような努力を継続してまいりたいと存じます。そのためにも,私自身,霧島市の(自称)営業本部長として,国内外の様々な機会でトップセールスと情報発信力を力強く生かしてまいりたいと思っております。今後もふるさと霧島市の可能性を広く,深く探り,「日本一のふるさとづくり」に挑戦し続けてまいる覚悟でございます。 ○建設部長(篠原明博君)  次に,1問目のイについてお答えいたします。現在,県が建設を進めている「丸尾の滝橋」につきましては,平成13年度に工事着手し,温泉地特有の過酷な自然条件の中,特殊な工法を駆使しながら,平成26年度の完成を目指して最終段階の橋梁工事が行われているところでございます。丸尾の滝の周辺一帯は国有林野であり,新しい橋を建設するために国から土地を借り受けて造られた仮設道路等につきましては,工事完成後に撤去されることになります。また,丸尾の滝に接続する既存の国道223号の一部区間については,国道としての役割はなくなることになります。この区間については,これまでも様々な観点から検討を行った経緯がありますが,現在のところ,市としての具体的な利活用策は決定しておりません。しかしながら,丸尾の滝は有名な観光スポットとして多くの来訪者が訪れる場所でありますことから,現在,道路を管理している県の意向も伺いながら,今後の活用策を検討してまいりたいと考えております。 ○総務部長(平野貴志君)  2問目の市の税・使用料の徴収についての1点目についてお答えいたします。なお,納付状況につきましては徴収率,不納欠損額につきましては千円単位で市税,下水道使用料,水道料金,住宅使用料の平成24年度の各状況について御答弁させていただきます。まず,市税の納付状況は,現年度分徴収率97.9%,滞納繰越分22.8%,不納欠損額といたしまして1億7,599万1,000円となっております。次に,下水道使用料につきましては,事業ごとにお答えいたします。国分隼人公共下水道事業の納付状況は,現年度分徴収率99.0%,滞納繰越分10.3%,牧園特定環境保全公共下水道事業の納付状況は,現年度分徴収率99.2%,滞納繰越分7.4%となっております。なお,両事業とも不納欠損はございません。次に,水道料金の納付状況は,現年度分徴収率97.9%,滞納繰越分86.6%,不納欠損額といたしまして113万5,000円となっております。次に,住宅使用料の納付状況は,現年度分徴収率98.6%,滞納繰越分8.5%,不納欠損額といたしまして9万円となっております。  次に,2点目にお答えいたします。まず,主な市税につきましては,地方税法第17条の5第3項で「賦課決定は,法定納期限の翌日から起算して三年を経過した日以後においては,することができない」となっており,さらに第4項で「地方税の課税標準又は税額を減少させる賦課決定は,前項の規定にかかわらず,法定納期限の翌日から起算して五年を経過する日まですることができる」と規定されています。しかしながら,固定資産税につきましては,第5項で「賦課決定は,前二項の規定にかかわらず,法定納期限の翌日から起算して五年を経過した日以後においては,することができない」と規定されておりますので,これらの規定に基づきまして遡って賦課や更正を行っているところでございます。また,支払困難な場合は,相談いただき,分納等で対応いたしております。使用料につきましては,公法上の債権であることから消滅時効は5年となっておりますので,税に準じて処理しており,使用料の未徴収事案が判明した場合は,後日まとめて請求することになります。なお,支払困難な場合は,税に準じて分納等適切に処理してまいりたいと考えております。今回,一部の使用料におきまして,遡及せず未徴収判明時から徴収を開始している事案もございましたので,改めて再度精査し,適切に処理するとともに,このような誤りが二度と発生しないよう再発防止策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(仮屋国治君)  ただいま脇元敬議員の一般質問の途中ですが,ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午前11時55分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 1時00分」 ○議長(仮屋国治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。脇元敬議員の一般質問を続けます。 ○6番(脇元 敬君)  再質問に入りたいと思います。それでは,1問目から順次いきたいと思いますが,市長のこれまでの道半ばの話,総合計画の後期計画に沿って答弁を頂きました。いろんな思いが伝わってはきたわけですけれども,またこれから新しい課題というのも目に見えているものもあるのではないかなと思うんですけれども,後期計画には載っていないような,これからここを,これをこうしたいんだというようなものがあれば,答弁いただきたいと思いますが。 ○市長(前田終止君)  これからのことということでお聴きでございますが,これは本当に何回もそれぞれの質問に対して申し上げていますが,しっかりと3期目があってという大前提でお話をさせていただきますが,これからもうすぐ来年にかけては国立公園の80周年でもあります。そしてまた,国民文化祭のしたたかな準備をしないといけない。そして,随分先の話であるけど,同時にもう準備に入らないといけないのが,スポーツの国体のほうもしっかり準備しなければいけない。そして,そうこうしている間に同時に,合併後の10年目という大きな節目も来るわけであります。そういうことで考えますと,向こう2年間の間の市政をどう手際よく準備をしていくかということがあると思います。それで,行財政改革を本当にしっかり進めながら,その上でございますけれども,あれから5年,あれから10年という合併を振り返るとき,10年目だからこそできる大きな決断もまたありかなとも思っております。ただ,今この場で多くのことをかれこれ思いを更に話してしまいますと,マニフェスト自身に最終的にぎりぎりにはなりますけど,詳しい話については委ねて発表したいと。しかし,大方針になる感じでありましょうけれども,マニフェストにできるだけの表現もしてみたいなと思っています。 ○6番(脇元 敬君)  一から十まで話をされると長くなるなと思いながら,ちょっとびびりながら質問したところです。よかったです。ありがとうございます。3期目があればというお話でございました。大いに期待をしたいと思います。それでは,1問目の2項目めですね,丸尾の滝周辺の整備についてお伺いしたいと思います。現在の丸尾の滝の周辺で一番の問題は駐車場だと思います。この丸尾の滝は丸尾自然探勝路,セラピーロード,ジオサイトでもあります。これからの状況によっては,更に駐車場が必要になるかと思います。今後,整備,これからということですけれども駐車場という観点,どういうふうにお考えでしょうか。 ○市長(前田終止君)  私の県議会議員時代からのこの場所は,大きな困難な問題が控えた場所でありました。丸尾の滝の両岸は,国道223号に紛れもなくルートそのものなんですけれど,垂直に立ち上がっている大きな岩山といいますか,山が立ちはだかって,そこを災害が起きないような網を強固に被せて,そして多くの観光客を,100万人を優に超える人たちを宿泊客でも受け入れてきた歴史があります。通りすがりの様々なものをいろいろと,年間何百万人という人が通っている道路でありますが,実は何回もそれこそ崖崩れをやっています。そして,駐車場は極めて限られております。ですから,この丸尾の滝橋,今までも既に13年少々掛かっているわけですが,あと2年近くの努力をしなければ完成には至りません。300mを超す橋が出来上がるわけですけれども,これが全面的に開通したら,今の駐車場対策に触れることができると思うんです。少なかった駐車場を思い切って一方通行に,丸尾の滝に行く人だけが行ける車道を限定して造りますよと。そして,片側通行にさせますよと。そして,足りなかったその部分を広い長い駐車場に置き換えますよというような発想なんかもありだなと思っております。そして,本当に滝を見る人たちだけが車を寄せ,そしてまた滝を見,ウォーキングされる方など,うまく周遊できるような安全性の高い道路に生まれ変わることができるのではないかと期待をするところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  新しい発想ですね。駐車場を道路に造っていくという発想もあるのではないかというお話でした。少し写真を出していただきたいと思います。今,工事をしている段階ですね。せっかくですから皆様に御紹介しようと思って,昨日の時点の写真です。これは橋ではございません。仮設の橋でございます。丸尾側から見たものでございます。次に,2番に行っていただきたい。これが反対側から,言うと旧霧島町側からのほうから向かったときに丸尾温泉を望んでいると。橋の脚が手前のほうはできているという状況です。次に行っていただいて。これが現場にあります丸尾の滝橋の完成予想図です。大変長い橋が,丸尾の滝を向こうに見ながらということで出来上がることになります。これを見ていただいても,大分丸尾の滝が先にあるなという感覚もあります。これまでの周辺の道路整備を見ていくと,この橋についてもしっかりとした歩道ができるのではないかなというふうには予想ができます。橋が完成すれば,ちょっと今先ほどありましたけれども,すばらしいウォーキングコースの一つにもなるのかなというふうにも考えます。セラピーロード,自然探勝路という観点もあります。そういった目的を持った整備,この旧道というのも考えていかなければいけないのかなと思うんですけれども,周辺を見渡して,どういう発想が浮かぶかなというふうにお伺いしたいんですけれども,いかがでしょうか ○市長(前田終止君)  約300m少々の橋が,15年の歳月を掛けながら,ざっと40億円という巨費が投じられて,この事業が推進されております。その橋の片側が歩道になるということで,県のほうから説明を受けております。県と国,力を合わせあいながら,大きな事業にもう十数年前ですが着手をさせていただき,やっと今,進捗率90%ぐらいですからね。ここまで来れたなという実感でございますが,その歩道の長い橋の欄干の部分に何箇所かこの際工夫もしていただいて,議員御指摘のような視点,例えば歩く楽しみの中でのこの橋のできた言われ,そしてまた新しい技術を開発しながら取り組まれたことなど,巨費が投じられたこと,新技術での開設,それでまた国立公園霧島,そしてまたジオパーク,あるいはまた丸尾の滝についてのジオサイトの紹介など,歩く楽しみも上手に入れて,そして丸尾は霧島国立公園の,俗に言う霧島温泉の中心部の心臓部ですから,そこに滞在をされた方々,おいでになる方々がそこから歩いて,自然林,照葉樹の林を真上から見たり,見下ろしたり,あるいは滝をまた歩いてみたり,あるいはまたぐるっと一周することによって健康づくりに市民の方々は興せられたり,状況によってはこの後これをしっかり造り切ったならば,神話の里まで既に来ている歩道の延長を順調に伸ばしていく。このルートはソウルオリンピックに荒木久美さんというオリンピック選手が高原地帯の強化合宿を長期的にしながら,それこそ自分を鍛えられた道でも有名ですけれども,歩くという目線と走るという目線と上手にこの道も生かすことができるのかなと思います。ですから,おっしゃるセラピーの関係も,また健康づくりをやっている人も,いろんな知恵が,今までの自然遊歩道と併せてもできるエリアですから,あとは地元の方々の支援を問いかけて,公共事業の特に道路・橋というものが,こんなにも素敵に生かされるということを実現していただきたいなと,逆にお願いをしておきたいと思います。 ○6番(脇元 敬君)  先ほど見ていただいたとおり,ぐるっと一周回れるわけですから,霧島温泉に宿泊をされた方,日帰りでも来られた方,ちょっとした散歩をするコース,ちょっとした森林浴をしながら歩くというコースができるかなと,そして桜島も望める,丸尾の滝もあるというような面白いコースができるかなというふうには思います。それでは,また写真を出していただいて,今度は滝自体です。これが丸尾の滝ですね。展望所のような小屋といいますか,東屋のような物ができています。そして,今そこの下のちょっと見えるんですけれども,ライトアップの照明が付いています。次の写真を出していただいて。これが拡大をしたものです。水銀灯が3基付いているように見えます。現在,ライトアップをされていますけれども,この状況,こういう現状,どういう状況なのか,観光課のほうで分かったら教えてください。 ○観光課長(藤山光隆君)  現在,丸尾のライトアップにつきましては,写真がありますように水銀灯が5基設置をしてあるということでございます。照明時間についましては午後5時から午後9時までというような形で,今,観光客のためにライトアップをしているというような状況でございます。 ○6番(脇元 敬君)  では,設置は市がしているということですね。管理は観光協会でしたかね。 ○観光課長(藤山光隆君)  議員がおっしゃるとおりでございます。 ○6番(脇元 敬君)  ライトアップをされています。ちょっと暗い感じもするんですね。よく見てみますと大分汚れている感じもします。そこら辺の管理,もうちょっと地元の私たちもできることをやらなければいけないなと先日見て思ったところでした。もう一度写真を出していただいて。これは私の発想です。プロジェクションマッピングという今,手法がございます。今,龍の絵が出ていますけれども,ウォータースクリーンに投影するという映像です。動画で出したかったんですけれども,今日はちょっとパソコンの調子が悪いということで静止画ですけれども,動画で動かしながら,そして音楽に出しながらというようなものでございます。プロジェクションマッピングというものです。こういうのができればいいなと,丸尾の滝にできないかなと思うんです。宿泊をしなければ,夜ですから見ることができない。夜この場に居なければ体験することができない,新しい霧島の売りというのができると思うんですけど,課長,いかがですかね。 ○観光課長(藤山光隆君)  先ほども,周辺の整備が,橋が完成した場合に,市長も述べられましたけれども,我々が今年の3月に策定いたしました観光基本計画の後期のプロジェクトの中でも,「歩く」ということをテーマとして今後やっていくということを考えております。そういう中では貴重な提言ということで,今後また検討もさせていただきたいと思います。 ○6番(脇元 敬君)  貴重な提言と受け止めていただければ有り難いです。突拍子もないことかもしれませんけれども,面白いなと思うので,私も大きな夢として共に取り組みたいと思いますので,よろしくお願いをいたします。それでは,先ほど絵で見ていただきましたけれども,橋から滝にかけての土地の所有者ですけれども,これは先ほど国有林という説明がありましたけれども,国ということでよろしいんでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  所有者は国でございます。 ○6番(脇元 敬君)  それでは,橋が出来上がった後,この土地を何か整備するというようなことが可能なんでしょ  うか。 ○建設部長(篠原明博君)  今現在は国有地でございまして,一部道路として供用されている場所でございます。現在は国道223号として県が一応管理をいたしておりますけれども,今後,道路以外に活用となりますと,そういった国あるいは県との協議が必要かと思います。 ○6番(脇元 敬君)  今,道路のお話をされましたけれども,滝の前の国道から橋の間の土地というのはどうですか。 ○建設部長(篠原明博君)  この一帯,道路を含めまして周辺全て国有林でございます。 ○6番(脇元 敬君)  将来的には何か整備が必要な場面も出てくるかなと思います。逆に何もしないというのもありかなと思います。橋から滝が見える・見えない,いろいろ考え方があるかと思います。また,橋が出来上がってみないと分からない部分もありますので,いろんな方策を模索していただきたいと思います。とにかく国道沿いにあるあの滝の良さ,環境を最大に引き出す方法を模索していただきたいと思います。ただし,先ほど同僚議員からもありましたけれども,余計な財産といいますか,ここは非常に危ないということでできた橋でございます。市道になって後々また問題が起こるといけません。できればです。これはできればですけれども,国道のままなのか,県道になるのかという形で管理をしていただくというようなものも,考え方としては,単純にもう市道になるよということではなくて,そういう管理をお願いしながら,地域住民からはこういう要望があって,こういう整備をしてほしいというようなことを要望していくようなことも,ぜひ考えていただきたいと思います。この点に関しては以上です。それでは,2問目に入ってまいります。先ほど税,そして使用料の徴収状況,不納欠損等の金額等をお示しいただきました。徴収率に関しては97%,99%,97%,98%と高い徴収率になっているなというふうには思います。しかしながら,不納欠損額というのを見ると1億7,599万1,000円という答弁がございました。1億7,000万円ですから,私の感覚では多いんだなというふうに思うんです。そして,そのまま不納欠損ということで入ってこないというお金ですから,もちろんこうならないように努力はされていると思いますけれども,きちんと納めた側から見ればちょっと不公平だなというふうに思うんですけれども,そういう感覚でよろしいですよね。不公平ですよね。 ○収納課長(徳田 忍君)  議員おっしゃるように,納税の公平さの観点から申しましたら,確かに不公平感はあろうかと思いますけれども,ただこの不納欠損に至るまでの過程というのもございまして,1億7,000万円ございます。このうちの3割が地方税法の第18条による時効という形で徴収権が消滅した部分,それから約7割が我々が執行停止という地方税法第15条の7第4項に基づきまして,執行停止をかけて,そして3年経過したというようなものでございます。ここに至りますまでには,いろいろ財産の調査ですとか,そういったもの,これが回収できるものかどうかというようなことを十分調査した上でこういう処理をしているものでございまして,不公平感という観点はあろうかと思いますけれども,法的に処理しているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  当然,公平を期して徴収をしているということでございます。しかし当然,当然といいますかこういった形で不納が生じていると,それが現実ということで先ほどの金額です。納める方,納めない方いらっしゃるということです。ひずみが生じていると私は思います。納めない方,滞納される方というのには何かペナルティみたいなものがあるのでしょうか。 ○収納課長(徳田 忍君)  我々,徴収を担当する係としましては,まず納めていただくことがもう一義でございまして,ですから財産の調査をいたしまして,財産あれば法に基づきまして差押え,そういった形で換価いたしまして税のほうに充当するという処置をしておりますけれども,先ほど申しましたようにどうしても見つからないような状況におきましては,不納欠損というような形で処理しているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  私が聴いたのは,何かペナルティがあるかということです。 ○収納課長(徳田 忍君)  ペナルティと言われますと,税の関係でございましたら,いろんな証明が出ないというようなことではないかというふうに思います。 ○6番(脇元 敬君)  滞納したりすると,そういった形で証明が受けられないというような,市民サービスが受けられない点も出てくるということだと思います。滞納とならないように,不納とならないように,先ほども答弁でありました,相談をして分納ができるということもございました。これもまた,数として示すのは難しいと思うんですけれども,いろんな方々がいらっしゃるというのが先ほどからありますので,分納されている件数というのはどれくらいの数になるんですか。 ○収納課長(徳田 忍君)  現時点での人数ですけれども,約3,000人というふうに把握しているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  3,000人という言われ方をしましたけれども,法人税も含まれていますか。 ○収納課長(徳田 忍君)  はい,含めております。 ○6番(脇元 敬君)  相談をして分納をしている。もちろん納めていないわけではありません。納めていらっしゃるわけですね。相談をして,この金額で納めていきましょうという話を決めてやっているわけです。こうして納付されている方々は滞納扱いになるわけですか。 ○収納課長(徳田 忍君)  納税は納期内納付ということでお願いしているところでございますけれども,先ほどの答弁にありましたように,納税の意識があるものの納期どおりに納付することが困難であるということで,本人のほうから申出がありました場合には,その時点で担税能力の確認等をさせていただいて分割納付を認めているところでございますけれども,この場合におきましてもその際は滞納の状態であるということ,それから本来の納期限を経過した場合にはその都度督促状等も届くといったようなことも御説明いたしまして,理解していただいた上で分納という形を取らせていただいているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  分納ということは滞納だということですね。はい,これはまた,もしの話ですが,この徴収といいますか,請求といいますか,もしそれが市側の何か手違い・ミス等で徴収・請求がされていないで,「見つかりました。5年間遡ってお支払いください」という場合,やはりこういう同じ扱いになるわけですか。 ○収納課長(徳田 忍君)  現在のところ,そういったケースというのを把握しておりませんけれども,ただそういった場合には,課税側のほうとの協議といった形にはなろうかと思いますけれども,徴収側としては,こちら側のミスというようなことでなければ,先ほどの前提がミスということでございましたけれども,そのほかの災害とかそういったことで受けられて,そういったことで徴収の猶予を受けられたと,そういうことをする場合もございますけれども,そういったケースが出た場合には,課税側との若干協議した上での取扱いになろうかというふうに考えております。
    ○税務課長(谷口信一君)  課税のほうで話をしますと,課税が誰のミスということは全く関係なく,過年度分にまだ取っていない税がある場合は,課税漏れがある場合は,それを追徴して行っているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  課税が関係なく,例えばミスであったとしても,同じように請求をしてお支払を頂く,分納であれば滞納扱いになるということだと私は今捉えました。私が市民から聞いたのは,償却資産の固定資産税でございました。償却資産の固定資産税です。これはどんな税ですか。市からはどんな形で請求がされますか。 ○税務課長(谷口信一君)  償却資産につきまして,固定資産税の場合が土地・家屋・償却資産と三つの課税客体がございますけれども,償却資産といいますのは事業をされている方,こういう方が事業の用に供されている資産ということでございまして,毎年1月1日現在の状態を1月31日までに申告していただくというようなことになっております。 ○6番(脇元 敬君)  今,答弁にあったように申告しなければいけないと。申告がなければ市側からは何も請求されないということですか。 ○税務課長(谷口信一君)  償却資産につきましては,それぞれ土地・家屋,正確な課税をするために調査をしているところでございますけれども,償却資産につきましては平成19年度から事業の業種とか,それからどこの税務署に申告しているか,そういう地区ごとに調査をいたしまして,現在正しい申告がされているかどうかというのを調査いたしまして,間違いというか,その間違った申告をされているような場合につきましては,遡ったりして課税をしているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  あくまでも見落としというようなことではなく,申請・申告なので,納付していなかった納付者・納入者のほうの責任だということで,遡って請求が来るということですよね。 ○税務課長(谷口信一君)  先ほどもちょっと言いましたけれども,償却資産は申告制だから遡っているということではございません。土地・家屋につきましても公正・公平な課税という立場から,間違いが発覚すれば,当然遡って,課税できる範囲は遡って課税をしております。 ○6番(脇元 敬君)  こういった場合も当然金額が大きいでしょうから,先ほどあったような分納という形で対応されているかと,そういう方々も多いかと,そういう事業所も多いかと思います。申告制が基本だから市からは請求はしないと。調べてみて,まとまってがばっとくるということでしたよね。そして,そのがばっと後から請求が来て,相談をして,分納という形になっても,分納をきっちりと納めてもその事業所・個人は滞納扱いになると。先ほど申しましたけれども,そういうことでよろしいですか。 ○収納課長(徳田 忍君)  そのとおりでございます。 ○6番(脇元 敬君)  まず,この状況を頭にちょっと入れておいていただきたいと思います。また,後ほどこの話をいたします。使用料に関して少しお話をさせていただきますが,先ほどの税と同じようにまとめて請求をするというようなことは,やはり使用料でもあるんでしょうか。 ○総務部長(平野貴志君)  そういう状況は,発生することは予想されます。 ○6番(脇元 敬君)  予想をされるということは,これまではなかったということですか。 ○下水道課長(島内拓郎君)  まず,下水道の使用料について,そういうことはなかったかという御質問にお答えします。これまではそういうことはありませんでした。 ○総務部長(平野貴志君)  そのほかの使用料についてもそういう事例はございません。 ○6番(脇元 敬君)  これまでは5年遡って徴収することはなかったという答弁でございます。今回,また私が伺って,少しこの場で取り上げようと思ったのは,下水道の使用料のことでございました。先ほど答弁にもありました。「これまで徴収していませんでした。今度から払ってください」と簡単に言っていますよ。遡って請求はありませんという通知が来たということですね。これは先ほどの話ではないですけれども,市側のミスだから遡って請求しませんよと言っているということでしょうかね。 ○下水道課長(島内拓郎君)  その事例につきましては7月に発生いたしまして,あくまでも市のミスでございました。そのミスの内容につきましては,1回,下水道の使用料というのは全部水道課のほうに一元化して徴収を委託しております。そこでまず水道の開栓というのと下水道の開栓という二つの操作が必要なんですけれど,この事例にいたしましては,水道につきましては開栓をして徴収が始まりました。下水道につきましては,そういう開栓という操作が行われなかったものですから,ずっと残ってしまったと。そして,そういう事例が発生したため,市側のミスによりそういう理解ができないのではないだろうかという誤った判断をいたしまして,もう遡及しませんという文章を出しました。 ○6番(脇元 敬君)  市民から見れば,私から見てもそうですけれども,先ほどの固定資産税のこと,そして今の下水道使用料のこと,どちらも市側のミスではないのかなと。請求していないわけですから。市民感覚ですよ。市民感覚ではそういう感じではないですかね。税と使用料の違いはありますけれども,不公平ではないかなと。一方は,徴収しない。遡って徴収しない。一方は,まとまってがばっときて払ってください,分納でいいですという話です。市民から見れば,納付するお金,市に納付するお金,税と使用料の違いはありますけれども同じ扱い,同じような感覚ではないでしょうか。不公平に感じるはずですが,市長,いかがでしょうか。 ○総務部長(平野貴志君)  まず,税でございますけれども,税につきましては地方税法の規定にのっとって様々な手続を行っておりまして,その中で申告義務があるものにつきましては当然にそういう手続を踏んでいただいて,そしてそれが明らかになった時点でこちらのほうも課税客体として認めていくということになります。一方,使用料につきましては,この下水道使用料の場合は,地方自治法に基づく使用料でございますので,時効が5年というふうに定められておりますので,公法上の債権ということで,その使用料の客体が使用料として徴収すべきそのときに当然発生すべきものでございましたので,その時点に遡って当然に徴収すべきものであると。ただ,その納付の在り方につきましては,先ほども御説明申し上げましたように,その方との協議によって分納なりそういう措置を取ることは可能でございますので,そういう申出に基づいてお話合いをさせていただいて,しかるべき用法を取らせていただくと,そのような流れになっております。ですから,それぞれの法の中でその取扱いについては定まっておりますので,それに基づいてやっていくというのがございます。ただ,今回の場合は,その法の取扱いについての理解がうまくできておりませんでしたので,その取扱いについて誤った取扱いをいたしましたので,それについてはこれから是正して,また適切なものができるように進めていきたいというふうに考えております。 ○6番(脇元 敬君)  公平を期してやっていただけるということで,答弁いただいたというふうに思います。では,先ほど申し上げました,税を分納されている方々が滞納扱いになりますという話をしました。これはある意味理解もできます。先ほど法律上の話,ずっとありました。理解はできます。理解いたしますけれども,滞納扱いになっていることで,先ほども少し挙げましたけれども受けることができない市民サービス,市の様々な手立て,こういうのが出てくるのではないかと思うんですけれども,何か思い浮かぶものがありますか。 ○総務部長(平野貴志君)  例えば,そのような方々がサービスを受けられる場合に考えられますのが,補助金でありますとかいったようなものにつきまして,一定の公平性等を保つために,例えば滞納のない書類・証明等を付けていただいて補助金の申請をしていただくというようなことがあろうかと思います。 ○6番(脇元 敬君)  滞納無証明が発行されないということですよね。本年度行っている,市長の肝いりで始まりました市独自の経済対策,「元気!霧島パワーアップ・プラン」,この中で先日始まった商品券,リフォーム助成事業などですけれども,その中に中小企業経営改善促進助成事業というのがございます。この事業の対象者の基準というのはどうなっていますか。 ○商工振興課長(池田洋一君)  この経営改善事業につきましては,商工業者が資金を借り入れた場合,その中で県の制度資金とか政策金融公庫等を借り入れた場合に,まず利子補給の補助金が発生いたします。その中で,今2%ということで行っておりますけれども,その利子補給を受けた方の中で経営状況が,売上等が今年度と前年度とのものが10%くらい,10%下回った方々等に対して利子補給プラスこの経営改善事業のセットで交付するというものでございます。対象者は商工業者ということで,先ほど言ったそういう経営的に売上げが10%減少した方ということでございます。 ○6番(脇元 敬君)  要綱にも「利子補給補助金交付規則に基づく制度資金借入事業者の事業者のうち一定の要件を満たす事業者に対し助成を行う」というふうに書いてございます。その一定の条件というのが前年度比決算で10%下回っている方々,そして商工会・商工会議所の会員で積極的にやっていらっしゃる方というようなことだと思います。つまり,利子補給制度を受けるためには滞納無証明が必要だということです。つまり先ほどの滞納扱いの方々は,この制度は受けられないということですよね。 ○商工振興課長(池田洋一君)  滞納無証明がないと,こういう補助制度を該当させることは困難と思います。 ○6番(脇元 敬君)  本年度始まって,本年度この事業を申請するときに滞納無証明が必要ありませんか。 ○商工振興課長(池田洋一君)  あくまでも申請時に滞納がないということで,商工会議所のほうで受付をしていると聞いております。 ○6番(脇元 敬君)  申請時ですね。ということは,本年度この事業が始まって,本年これを申請するときに滞納が無いということが必要だという理解を致しました。つまり,先ほど申し上げました,その制度資金は以前借りているけど,それ以降に大きな請求が来て分納にした。つまり滞納になった。それで,今年度始まったこの事業は受けることができないという方々がいるということでよろしいですか。 ○商工振興課長(池田洋一君)  この利子補給事業と経営改善事業につきましては,上期と下期で受け付けて処理を行いますので,私どものほうにはそういう事例はまだ届いていないということでございます。 ○6番(脇元 敬君)  私の今の認識では,この事業は受けることができないんだろうと思います。この受けられない方々の中には,当然前年度比1割減の方々がいらっしゃると思います。先の新燃岳の影響をもろに受けた事業所の方々もいらっしゃると思います。本当に苦しんでいる事業所,滞納はしていないんです。分納しているんです。相談して分納している。それをまとめて請求が来て,その突発的な大きな金額を払う余裕がないからです。本来ならこういった方々が受けるべき補助金ではないでしょうか。それが受けられない。受ける側の基準・線引きが必要だと思います。理解はします。しかし,何か対応ができなかったのかなと。その議案が上程されたときも申し上げました。やはり,その利子補給制度に準じているというところで,その縛りになったということで理解してよろしいですか。 ○副市長(南田吉文君)  今,税法によるところの滞納の見解と。そしてまた,市独自で実施しております利子補給についての見解,若干見解相違があるようでございますので,しばらく休憩を取らせていただけますでしょうか。 ○議長(仮屋国治君)  ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午後 1時44分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 1時54分」 ○議長(仮屋国治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。脇元敬議員の一般質問を続けます。執行部の答弁を求めます。 ○総務部長(平野貴志君)  ケースケースによりますけれども,市側に過失があって,その責を市が問うべきところのそういう事例の中で,様々なケースが考えられますが,その個々のケースに従ってそのものを判断していく必要があると考えておりますので,市のほうにそういう過失があった場合のそれぞれの滞納無証明とそういったような取扱いについては,検討させていただく余地があろうかと思っております。 ○6番(脇元 敬君)  そういう場合では検討をして,市なりの考え方でこれから基準が緩くなったり厳しくなったりするかもしれませんが,何か設けていこうと,その場その場でケースバイケースだということでよろしいですね。今回申し上げたのは,最終的にはその利子補給制度に準じている補助事業が市の市税を完納していることが条件だということで,滞納無証明を出せずにその補助事業を受けることができない方々がいらっしゃいますよということを述べたかったところでございます。制度資金を借り入れたときには完納だった。その後まとめて請求が来たので分納にしたから滞納になった。それで,今回の対象にはなっていないという方々がいらっしゃるという事実を知っていただこうと,この不公平感をぜひ検討・改善してほしいという旨の私の質問でございました。努力をしているものが報われる,努力が身を結ぶ,頑張っている大人が笑顔でいる,これは仕事もそうですし,地域社会におけるまちづくりの場面でもそうだと思います。大人たちが笑顔で頑張っているふるさと,それを子供たちが見ています。私の活動も我が子が見ています。楽しく働いているか。私は常に気を付けているつもりです。作家の司馬遼太郎さんが,「21世紀に生きる君たちへ」という文章の中で,子供たちに向けた思いを寄せています。彼は「自己を確立し,自分たちの中にある無限大の可能性を信じ,たくましい足どりで歩んでほしい」と伝えていると私は受け取っています。その可能性を広げるのは,今の大人たちの行動・判断だと思います。その大人たちが頑張れる,不公平感のない霧島市であってほしいと思います。子供たちへすばらしいふるさとをつなぐ覚悟,これは先日の市民ミュージカルでもこのメッセージを発していたと思います。そんな観点を持って,その上でめりはりをきかせた市政運営を期待しています。最後に,市長の決意を伺って,私の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  脇元議員より大所高所からの様々な視点に基づくお話でございました。今後の市政運営,そしてまた,今を生きる責任ということで両方考えまして,しっかりとお互いの,個人で言えば自己を確立していくという話もありましたけれども,市政としての地方自治体としての霧島市の自己,それを確立しながら明日に向かう,未来に向かう新しい方向性を限りなくみんなで取捨選択しながら,私としてはいずれにいたしましても,どの問題であれその方向性を大・中・小,連日決断をしていくわけでございますが,今後,財政が厳しい中にも選択と集中,そして決断,それを市政利益にかなう方向に最大限の知恵と力を寄せ集めて,最後は自ら責任を負う覚悟を持って臨んでまいりたいというふうに決断しているところでございます。 ○6番(脇元 敬君)  1点だけ確認をもう一度させてください。先ほどの答弁を頂いたところでのケースバイケース,検討するということは,今回の補助事業も対象基準を見直すよということでよろしいでしょうか。 ○総務部長(平野貴志君)  先ほど市の間違い,過失によってということを御答弁申し上げましたけれども,例えば先ほどのケースでありますと,事業資金の貸付けをするということになりますと,当然にお返しいただくことになります。その場合に,その税等の納付の状況によりましては,その経営状況等がうまくいかずに,例えばそのお貸ししたものが返ってこなくなる可能性等もあります。そういうものもございますので,現在のところでは今の取扱いを行っているわけでございますけれども,今回御指摘いただきましたように,市の過失によってそのような状況が発生した場合に,滞納とかそういう分納とかそのような状況が発生した場合におきましては,その補助金の取扱いでありますとか,そういう詳細のところにつきましては検討させていただく余地があろうかと思いますので,そういうところについて検討させていただきたいと。今回の場合のところにつきましては,またもう少し精査をさせていただきたいと思います。 ○商工観光部長(萬德茂樹君)  補助金自体の採択要件の見直しということではなくて,その市税の滞納がないことを証明する書類,これについて協議をするということでございます。 ○議長(仮屋国治君)  以上で脇元敬議員の一般質問を終わります。次に,8番,秋広眞司議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○8番(秋広眞司君)  私は,日の丸と君が代をこよなく愛する新風会所属の国分の秋広眞司であります。台風17号の被害も大したこともなく,当局の対応も情報開示も適切であったと理解しております。新危機管理監もしっかりと職務遂行されたようで安心いたしました。執行部の皆様,御苦労様でございました。さて,冒頭に,マスコミ等に尖閣の危機として連日報道されておりますが,その尖閣諸島において領海侵犯を繰り返す中国艦船に,仕事とはいえ昼夜を問わずしっかりと対峙をしていただいている海上保安官の皆様方,また領空侵犯への戦闘機のスクランブル発信,そして有事対応の厳しい訓練に連日取り組んでおられる陸・海・空の自衛官の皆様方,取り分け我が霧島市,ふるさとの郷土部隊であります陸上自衛隊国分駐屯地,また海上自衛隊の福山基地の各隊員の皆様方のその御苦労に対し,ふるさとの市民の一人として心から感謝を申し上げ,敬意を表するものであります。さて,韓国はあらゆるところで情報戦としてロビー活動等を展開し,そのプロパガンダにより近年アメリカ国内で慰安婦問題をめぐり,日本を不当に非難する構造物の設置が相次いでおります。アメリカ,カリフォルニア州のグランデール市やニュージャージー州のパリセイズ・パーク市の図書館前には,韓国の日本大使館前にある慰安婦の少女像と同じ仕様の像が設置されました。その少女像の碑には,「日本帝国政府の軍によって拉致された20万人以上の女性と少女像」と記されております。旧日本軍が少女らを慰安婦として強制若しくは拉致した事実はなく,現代歴史家の実証的な研究により,慰安婦の総数は一万数千人で,朝鮮人女性が2割の二千数人だったことも判明しております。うそも100回言えば本当になると言いますが,この従軍慰安婦の誤認をはじめ,南京大虐殺あるいは竹島,尖閣,靖国神社の問題,イプシロンを大陸間弾道弾だと言ったり,数々の一方的なプロパガンダが展開している韓国であります。極め付けは,去る8月26日,パン・ギムン国連事務総長の発言であります。「日本は反省しなさい」という命令口調で,日本政府の歴史認識や憲法改正の動きを公然と批判しており,内政干渉そのものであります。天下のパン国連事務総長の発言でもあり,中立性を求めた国連憲章第100条にも違反しており,今後,国際的な問題となるでありましょう。日本政府は情報戦に弱いとされる我が国外交の発信力を強化し,正しいプロパガンダづくりに努め,日系人・官民挙げて曲解を正していくべきであります。反日無罪の旗の下,いつまでこのようなことを続けるのか,全く困ったやっかいなお隣さんであります。正に「コーリャンまいった!」であります。今年の流行語大賞の候補に「やるのは今でしょ!」とかNHK朝ドラ「あまちゃん」から「じぇじぇじぇ」,そしてアベノミクス等が挙がっております。この候補の中にぜひ「コーリャンまいった!」が加えられんことを願うものであります。それでは,通告に基づき質問に入ります。まず,第1点目といたしまして,教育行政について伺います。その1,教科書採択についてであります。アとしまして小・中学と高校の採択方法・プロセスの違いを示されたし。イ,実教出版の1・2年生用高校日本史A・Bについて,東京都と神奈川県教委は「使用は不適切」と判断しましたが,当市教育委員会の認識と考え方を示されたし。ウ,中央高校ではイの教科書は採択されていないか伺うものであります。エ,しっかりした国際人育成のため,日本国を知り,国を守るための教育を充実すべきである。特に近現代史の必修が必要と思えるがどうか伺うものであります。その2といたしまして,中央高校屋上掲揚の国旗(日の丸)が半分切れて,しかも半旗の状態で放置されておりました。国旗を学校に掲揚する意義と管理責任の有無を問うものであります。2点目に,天降川の環境保護について伺います。その1,天降川の水質の検査状況とその結果について伺います。その2,河川敷の景観保持上,里親制度による美化事業が行われているが,進捗状況と定着のための施策を伺うものであります。その3としまして,寄り洲・中洲の現状と対策を示されたし。その4,支流,特に住宅地からの流入物の除去対策について示されたし。その5,ティラピアの繁殖と駆除の状況を示されたし。その6,ウナギの保護対策を示されたし。その7,アユ稚魚の取り過ぎ防止について,漁協との調整はできないか伺うものであります。3点目に,子宮頸がんワクチン接種について伺います。その1,ワクチンの販売が開始された平成21年から今年7月までの接種件数と接種後の副反応の件数について,国・県・当市別に示されたし。その2,副反応の治療計画はどのように把握されているか伺うものであります。その3,副反応の補償制度はどのようになっているか伺うものであります。その4,厚生労働省は今年の6月に定期接種を積極的に勧めないことを決定しているが,当市の対応を示されたし。その5,今後,一時的に当ワクチンの接種を全面中止し,まずは安全性を確保することが,地方や国の責任と思うがどうか伺うものであります。4点目に,市長の政治姿勢について伺います。その1,市長はもし当選したら,次の4年間,霧島市の何を重点にどのように進め,レベルアップしていくつもりか,具体的に主なものを簡潔に挙げられたし。その2,庁舎増築問題についての認識と熱意のほどはどうか伺うものであります。壇上からの質問を終え,再質問をいたします。 ○市長(前田終止君)  秋広議員から4問につきましての御質問でございました。4問目につきましては私のほうから,1問目については教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁させていただきます。私の政治姿勢について,4問目の1点目にお答えいたします。市長就任後,困難を極めた合併協議で新市に委ねられました数多くの調整項目に,関係各位の御理解・御協力を賜りながら方針決定をさせていただき,霧島市の将来を創造した「第一次霧島市総合計画」を策定し,着実に市政の推進を図り,今年度から後期基本計画をスタートさせたところでございます。11月にございます市長選挙におきまして,市民の皆様から3期目の負託を頂きました場合,市政運営の重点戦略といたしましては,後期基本計画に示しておりますとおり,前期基本計画において目標達成度が高い施策を更に伸ばす観点として「生活基盤の充実」,「子育て環境の充実」を,前期基本計画において目標達成度が低い施策の改善を図る観点として「農・林・水産業の振興」,「観光業の振興」の施策を重点施策として位置付け,個性豊かで様々な表情を併せ持つ霧島市の魅力や特性を生かしながら,市民と行政が協働し,県央の地域中核都市としてまちづくりを進めてまいる所存でございます。具体的な主なものの項目を挙げますと,行財政改革,災害に強いふるさとづくりや市内幹線道路の整備や中心市街地,区画整理など生活基盤の整備,一般廃棄物管理型最終処分場の完成と供用開始,霧島ブランドの確立と更なる販路拡大,新たな魅力ある観光拠点の整備などによる観光客の誘客対策,商工業の振興や企業誘致の促進,教育環境の整備,将来を見通した国民文化祭や鹿児島国体への対応,霧島市立医師会医療センターの医療体制や施設の充実,健康づくり事業の拡充,子育て環境の充実,環霧島会議や錦江湾奥会議,世界ジオパークネットワーク入りへの挑戦など,広域行政の推進などの行政課題に積極的にスピード感を持って取り組み,移住定住の促進を図り,人口の維持,増加に向けた取組を継続してまいります。そのためにも,私自身,国内外の様々な機会でトップセールスと情報発信を行ってまいります。今後とも,ふるさと霧島市の可能性を広く,深く探り,「日本一のふるさとづくり」を目指して挑戦し続けてまいる覚悟でございます。4問目の市長の政治姿勢についての2点目にお答えいたします。今回の国分庁舎の増築計画は,合併に起因するものであり,主たる目的は,「霧島市国分庁舎増築基本構想(案)」にお示ししておりますように,市民サービスを効果的・効率的に提供するとともに,利便性の向上を図るため,必要最小限の執務スペース及び会議室を確保することでございます。特に,市民生活に直結する福祉サービスを提供している福祉事務所は,狭隘なスペースの中で窓口が多岐にわたり混雑していることが多く,その上,スペース不足により業務を議会棟1階と行政棟2階に分散せざるを得なく,円滑な市民サービスの提供に支障を来している状況にあり,プライバシーに配慮した相談スペースの確保も十分とは言えない状況にございます。さらに,基本構想(案)では,市民の皆様の利用に供する部分,例えば図書館や公民館などには影響を与えないよう配慮しており,厳しい財政状況の中,必要最小限の執務スペース及び会議室の確保を最小限の経費で実施し,最大の効果を挙げることを目指しております。このようなことから,この基本構想(案)は,正しく私は市民目線に立った計画であるものと考えておりますが,先日なされました,この件についての「行財政・議会改革に関する調査特別委員会」の委員長報告では「両論併記」という最終結論でありましたことや,来る11月には市長や議員の改選を控えておりますことなどから,選挙後の新たな体制に方針決定を委ねたほうが良いのではないかということを,熟慮に熟慮を重ねた上で決断いたしました次第でありますので,御理解賜りたいと存じます。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の教育行政についての1点目,教科書採択についてのアにお答えいたします。小・中学校で使用します教科用図書の採択につきましては,教科書の改訂に合わせて4年に一度,3市1町からなります「姶良・伊佐地区教科用図書採択協議会」を組織し,地区として一本化した採択事務を行うこととなっております。教科書採択のプロセスとしましては,採択年度の当初に地区の採択協議会を立ち上げ,各学校における教科書研究及び地区教科用図書研究委員会の意見等を基に決定を行い,各市町教育委員会で採択するという流れになっております。また,高等学校で使用する教科用図書の採択につきましては,年度ごとにそれぞれの公立高等学校で教科書選定を行い,設置者である県や市の教育委員会が各校の採択希望を検討の上,採択を決定するという流れになっております。次に,イ,ウは関連がありますのでまとめてお答えいたします。今回,実教出版の高校日本史教科書について,東京都と神奈川県の教育委員会が「使用は不適切」と判断しましたのは,国旗掲揚・国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」との記述があることなどが根拠となっているものと,新聞報道等から認識しております。学習指導要領では「地理歴史」という教科の中から世界史が必修になっておりまして,日本史・地理の中から1科目を選択履修することとなっておりますことから,国分中央高校では地理を選択しており,当該教科書は採択されておらず,本市としては記述等の是非について判断する機会はありませんでした。次に,エについてお答えいたします。現在,高等学校においては,「伝統や文化に関する教育の充実」の柱として,世界史Aにおいても,「近現代史を中心とする世界の歴史を諸資料に基づき地理的条件や日本と関連付けながら理解させ,現代の諸課題を歴史的観点から考察させることによって歴史的思考力を培い,国際社会の中で主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う」ことを目標とし,「日本列島の中の世界の歴史」や「世界の一体化と日本」,「地域社会と日本」が内容の柱となっております。また,他教科においても,古典,武道,伝統音楽,美術文化,衣食住の歴史や文化などの日本文化に関する学習を充実させる視点で内容が見直されております。教育委員会としましては,これらを踏まえ,学習指導要領の趣旨に沿って,学校教育全体を通して「伝統と文化の尊重,それらを育くんできた我が国と郷土を愛し,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」という教育の目標が達成されるよう指導してまいります。 ○教育部長(宗像成昭君)  次に,2点目にお答えいたします。本年4月に霧島市旗を取り替えた際,国旗の状態を確認したところ,若干のほつれが見られたものの継続して掲揚していたところでございます。8月15日の終戦記念日にその日の意味を酌み,半旗にいたしました。その際,国旗の破損に気付き,新しい国旗を発注し,8月27日に新しい国旗を掲揚したところでございます。国分中央高校では生徒に我が国の国旗と国歌の意義を理解させ,これを尊重する態度を育てるという学習指導要領の趣旨を踏まえ,国旗を掲揚しているところです。国旗の管理につきましては,所属長である校長が責任を持って管理し,雨の日も風の日も常時国旗を掲揚していますことから,今後は国旗の破損等がないよう十分注意してまいります。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  2問目の天降川の環境保護についての1点目にお答えいたします。本市は鹿児島湾の湾奥部に位置し,地形的に閉鎖性が強いことから,河川環境への影響が最も大きい生活排水の対策を推進し,公共用水域の水質の向上を図るため,平成20年3月に策定した霧島市生活排水対策推進計画に基づき,これまで公共下水道の整備や合併処理浄化槽の設置促進を行うなどの対策を進めてきております。この生活排水対策推進計画の進行管理を行う目的から,毎年,市内の河川61地点の水質調査を行ってまいりました。天降川水系につきましては,23地点の水質調査を行っております。昨年11月に実施した水質調査結果によりますと,河川の汚濁指標として用いる「生物化学的酸素要求量」BODが,天降川に係る環境基準値2㎎/Lを超えた地点は1地点で,その他の地点は全て環境基準値以下となっております。今後も霧島市生活排水対策推進計画に基づき,公共下水道の整備や合併処理浄化槽の設置促進を行うなど,天降川をはじめとする市内の河川の水質保全対策に努めてまいります。次に,2点目についてお答えいたします。平成23年5月に,自治会や企業,ボランティア団体などと市が連携して共生・協働により,河川の景観保全のための美化活動等を行い,水辺の環境保全と美化活動を推進することを目的として,霧島市河川景観保全アダプト(里親)制度を施行いたしました。本年8月末現在,河川アダプト団体として登録をされた88団体において,この制度を活用し,距離にして約35㎞,面積にして約15.5haの河川堤防法面等について,年2回以上の草払いやポイ捨てごみ等の収集・処分等に取り組んでいただいております。本市といたしましては,これらの団体のアダプト活動に対する支援として,活動面積に応じた活動支援金の交付や,市の加入する保険の適用,登録団体名を表示した看板の設置,刈った草等の運搬及び処分などを行っております。今後も引き続き,ホームページや広報誌などでの周知やアダプト活動の報告の場を設けるなど,本制度のPRに努め,参加団体の増加を図ることにより,本制度の定着化を推進してまいりたいと考えております。次に,3点目についてお答えいたします。河川管理者である県は,現在,国の補助事業である「総合流域防災事業」により,河川の流下能力や背後地の状況等を勘案し,浸水被害の恐れのある箇所を中心に,寄り洲・中洲の土砂の計画的な除去作業を行っております。事業計画期間は平成22年度から26年度までの5年間であり,天降川下流域を中心に,現在まで8万6,000m3の土砂が除去されております。県では,今後も事業計画に基づいた対策を実施されますが,本市におきましても治水上,緊急性の高い箇所においては,その都度,現場を確認しながら県に要望してまいります。次に,4点目についてお答えいたします。天降川の管理者である鹿児島県では,支流からの生活用品等の流入物対策について,今後現場を確認し,除去の必要性があれば随時対応していくとのことであります。本市といたしましては,現在,ごみの発生抑制対策としまして,不法投棄禁止の看板設置や,海岸漂着物発生抑制啓発パンフレットの配付などを行っております。今後も引き続き,河川管理者である県や霧島市環境保全協会など関係団体と連携し,河川へのごみの発生抑制への取組を行い,河川の環境保全に努めてまいります。 ○農林水産部長(中村 功君)  次に,5点目にお答えいたします。ティラピアは,アフリカと中近東に分布していましたが,食用にするため世界各地の河川に導入され,臭みもなく非常に美味で一般的な食材として流通しておりました。日本に導入されたティラピアは,シクリッド科のナイルティラピアで,流通名は「イズミダイ」又は「チカダイ」と呼ばれています。ナイルティラピアは,外来生物法に基づく輸入・販売・飼育などの規制の対象となっていないものの,生態系への悪影響が懸念される生物で,平成17年に環境省が要注意外来生物に選定しております。漁協にお伺いしたところ,「ティラピアの個体数は確実に増えているが,テナガエビを含めコイ・フナ・アユなどの食害も確認できず,生態系には影響してないと推察している」とのことであり,このため,漁協では通常の釣り対象魚として取り扱っております。次に,6点目にお答えいたします。ウナギの保護対策については,平成24年度,県内のシラスウナギ漁獲量が過去最低を記録し,その対策として県ウナギ資源増殖対策協議会では,漁獲規制強化として20日間の漁期短縮と,親ウナギ漁についても県内水面漁場管理委員会で禁漁期間を2か月間延長することを決定しております。市内天降川水系内水面漁協組合でもこの決定を受けて同様に実施する予定であります。また,ニホンウナギが激減しているとして,本年2月1日,絶滅危惧種に指定されたところであります。次に,7点目にお答えいたします。アユ稚魚の採捕に関する漁協との調整については,県内の各内水面漁業協同組合が毎年採捕量の許可申請を県に行い,その許可を受けて採捕量が確定いたします。本市の採捕量は近年,年間約3,500から4,000㎏で推移しており,このうち義務付けられている自河川放流を約1,000㎏行っております。アユの漁獲量は約1万7,000㎏で横ばいの状況であり,漁協からはアユの極端な減少は見られないと報告を受けております。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  3問目の子宮頸がんワクチンについてお答えいたします。子宮頸がんワクチンの接種は,平成23年から国の基金事業に基づき,任意接種として中学1年生から高校1年生の女子を対象に,接種費用の公費助成により開始され,本年4月から予防接種法に基づく定期予防接種となっております。1点目についてお答えします。本市の子宮頸がんワクチン予防接種件数につきましては,平成23年度が5,934件,平成24年度が1,511件であり,平成25年度は7月までで272件であります。副反応の件数については,平成21年度から本年3月までに国全体で1,968件と厚生労働省が発表している以外は,市町村個別の件数等を公表していないため把握できていないところでございます。次に,2点目と3点目についてお答えします。定期予防接種を受けた後,副反応が疑われる症状が発症した場合は,通常の診療行為で治療が行われ,診断した医師から厚生労働省に直接報告されます。その後,副反応と判定され,生活に支障が出るような障害を残す健康被害が生じた場合は,国の審査・認定を経て,法に基づき補償されることになっております。次に,4点目・5点目についてお答えします。本年6月14日付けで,厚生労働省は子宮頸がんワクチンの定期接種の対応について,積極的な接種勧奨を差し控えるとともに,希望する対象者には接種する機会を確保するよう勧告しました。これは,接種後に強い痛みやしびれなどを訴える事例が発生していること等を踏まえ,国の専門家による部会において,現段階で定期接種を中止するのではなく,さらに報告された症例を評価し,改めて判断することとされたことによるものです。市におきましては,国の勧告を受け,本年6月17日付けで保護者に対しワクチン接種の有効性やリスクを理解した上で,接種する・接種しないを判断するよう通知いたしました。また,医療機関に対しましては,国の勧告の趣旨を踏まえ接種対象者の保護者等に説明した上で,希望者には接種を行うようお願いいたしました。子宮頸がんワクチンは,法に基づく定期接種として実施されております。現在,国において,有効性や安全性の観点から検討されている状況ですので,今後も引き続き,その動向を見守ってまいりたいと考えております。 ○議長(仮屋国治君)  ただいま秋広眞司議員の一般質問の途中ですが,ここでしばらく休憩します。              「休 憩  午後 2時35分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 2時50分」
    ○議長(仮屋国治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。秋広眞司議員の一般質問を続けます。 ○8番(秋広眞司君)  それでは,再質問をさせていただきます。まず,教育行政についてでございますが,教科書の選択方法,これは回答の中では,小・中学校は4年に一回,それは地区の採択協議会で決定したものをそこの教育委員会が認定していくというような形,それから高校は1年ごとに改定をされる,その決定は校長先生が決定をして,教育委員会がそれを認めていくという理解でよろしいんですか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  そのとおりでよろしいと思います。 ○8番(秋広眞司君)  東京都と神奈川県ですね,不適切とした内容ということですね。実教出版という個別の出版会社を名指しして不適切であるというぐあいに指摘したわけですけれども,これについてお伺いをちょっといたしますが,そもそも教科書のこの採択は,一番上の文科省でこれでよろしいですよという教科書を定めて,その中から選択をしていくという形なんですけれども,この実教出版の例の教科書の日本史A・Bについては,やはり文科省で許可されたものが,このような東京都あるいは神奈川県教委が不適切であるという判断をしているわけですけれども,ここらの整合性をどのようにお考えですか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  今回の実教出版の教科書のことについては,先ほど教育長が答弁いたしましたように,実際の中で,採択の中で話題にしませんでしたので,特にそれについて教育委員会で研究等をした経緯はありませんが,一般に指導要領を踏まえて文科省の検定を受けた教科書が,その地域地域においてみて,またその学校や地域の実態に応じて適切であるかどうかというのは,全国の中では幾つかの例があるというふうに把握しているところでございます。 ○8番(秋広眞司君)  これはいろんな意見がありますけれども,私は文科省のその選定方法が間違っていると思うんですよ。はっきり言ってですね。だって,学習指導要領にはそのようにきちっと指導しなさいとうたってあるのに,それと反対のような教科書を文科省が選定するということ自体がおかしな状況で,これは水掛け論になりますし,ここで終わりますが,私はそのように思います。教育行政のエの項ですけれども,国を守るための教育を充実すべきであるということで質問をしておりますけれども,それには学習指導要領等できちっとうたってあるという回答でございましたが,私はあるテレビ番組で世界の学生たちの討論会を見たことがあるんです。日本の学生は非常に生真面目で発言をするんですけれども,外国の学生と違うところは自国のことを話さないんです。自国の文化やいろんないいところを,歴史やあるいは国の領海や国防のことなんかを全然話せないんですね。これは教育の欠陥だと,私は思うんです。今までそのような教育をしてきていないから,そのようなことになると思うんですけれども,アメリカやインド,ロシアあるいはいろんな国の方がおられましたけれども,必ず自国のことをきちっと誇りを持って話している。それは意見が違っても,それは認め合っているんですね,学生たちがですね。だから,日本人も国際人となるためには,そのようなきちっとした発言をできる学生あるいは青年に育てていかなければいけないなということを痛感したわけで,それが近現代史の中で見つけられるかなという思いから,近現代史を必修にしたらどうですかという質問をしているところですが,それについての御見解を再度お伺いいたします。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  現在,世界史のほうは国の中で必修ということで,日本史は選択になっているということは先ほど申したとおりでございますけれども,今度の高等学校の学習指導要領の改定の中で,世界史の中においてみても近現代史等を中心とした形で,我が国のことについて詳しく学習できるような形で,指導要領そのものも改定されてきているというふうに把握しております。したがいまして,中学校までの学習をベースに世界という視野で,世界史という歴史をしながらも,実質的には実際の現代史,日本を取り巻く状況等について学習する機会は中央高校の場合でも,そういう選択をした場合でもあるんだろうというようなふうに考えておりますが,御案内のようにそういうような国の中でもそうですけれども,議員仰せのとおり,子供たちが大きくなって自国のことを自慢しながら世界に向けて活躍できるためには,今の指導要領にのっとりながらもそういう教育をしていくことは大切なことだというふうに把握しております。 ○8番(秋広眞司君)  歴史の教科書の中で,やはり近現代史というのは,習う時期が一番最後になってしまうんですね。受験勉強なんかと重なって,そこはふっ飛ばされる可能性がものすごく現場の先生方に聴くと多いそうですね。ですから,これをきちっとしていくことはどうかということで申し上げているところですが,副読本か副教材として活用している事例があるのか。なければそれを活用していただきたいという要望なんですが,どうでしょう。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  歴史の教科書に限らず,各学校で補助教材というような形で使う場合には,学校のほうで選定をされて,それを所定の手続きを取って,学習の中で使うというような仕組みになっているところでございます。市のほうで,特に近現代史等について,この補助教材を使ってということで選定をしているわけではございませんけれども,教科書を中心に必要な補助教材等については適宜判断されながら,学習に使用されているものというふうに捉えているところです。 ○8番(秋広眞司君)  分かりました。次に,領土についてお伺いします。ここに地図がありますけれども,熊本の教育委員会が作った地図でございまして,これは熊本県の全高等学校,二百数箇所あるそうですが,そこの全教室に配付して貼ってあるということでございます。大変立派な教材として活用しておられるわけですけれども,やはりこの地図を見てみましても非常に小さいですね。部分的にしか載っていないところが多いんですけれども,これはきちっと国土地理院長の許可を得て,いろんな地図をミックスして,広い地域の国境と,もちろんこの北方領土の境もきちっと示されておりますし,サハリンとの国境,竹島の国境,尖閣諸島の国境,それから沖の鳥島,これだけの広い国境がきちっと示されておりますし,ぜひこれを中央高校でも,あるいは小・中学校は35校プラス17校ありますけれども,ぜひ取り入れていただきたいという希望がありますが,いかがでしょうか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  熊本県の取組については,非常にいい取組がされているんだろうと思います。現在,学習の実態において,上掲資料という形で地図等をしている学級というのを,全ての学級でということではないんだろうと思うんですけれども,その時期時期に,例えばかなり大きなサイズの地図等を学校には教材として配付をしておりますので,学習のときに日本全体を見ながら,北から南からという眺める機会というのは,大いに必ず授業の中で取り上げなければならないようにもなっておりますので,それについては指導をしていきたいと思います。今,お示しになりました国土地理院の許可の下で作られたものだろうと思いますので,そのあたりにつきましても研究していく必要があるのかなと思いました。いずれにしましても,地図の全体像を見る中で,それぞれの学年段階において,学習の中で教材としてきちっと示されるということが一番大事だと思いますので,現在配付しております教材等の有効活用につきましては,また管理職研修会等できちっと指導できるようにしたいと思います。 ○8番(秋広眞司君)  国家の条件として,領土と領域,それから国民,それから主権というものの三つの要素があるわけでありまして,その一つでありますので,子供たちが今テレビで話題になる尖閣や竹島の問題等が出たときに,教室に来て「ああここだな」という確認ができればすばらしい教材になると思うんですよ。ぜひ前向きに検討していただきたいことを要望しておきます。続きまして,国分中央高校の関係ですけれども,中央高校の半旗についてでありますが,これは市民の方からの情報提供がありまして,私が写真撮影をしたところ,ナンバー1を見せてください。このような状況。ナンバー2を見せてください。これがはっきり分かりますかね。国旗が半旗になっていて,あれは半分曲がっているのではないんです。ちぎれているんですね。赤いところまでちぎれている状況。見るに見兼ねて市民の方が通報してこられまして,学校のほうにも連絡したようでしたので私は連絡しなかったんですが,1週間経っても,先ほど日にちは訂正をされましたけれども,日にちのところをちょっと見せてください。8月26日に撮影したんですよ。ですから,1週間ちょっと放置されていたという状況で,市民の方も大変心配されておりました。教育長が一生懸命,スポーツ健康科もつくられて,成績もいい成績をとってきて,学校の外側の壁にはいろんな成績が表示してあります。すばらしい状況を見ながら,上を見るとこういう状況ですから,やはりギャップが大きいですからね。中央高校の誇りをきちっと保っていただくためには,しっかりした管理体制をしていただきたいという要望であります。これについて二つお願いがあります。一つは国旗,これを通年掛けて掲揚されておられます。毎日上げ下げはしておられませんね。そういう学校が多いんですね。それはそれで結構ですけれども,その国旗の材質を,市庁舎のほうは荒天用に変えていただきました。ぜひ,丈夫なのがありますので,教育委員会のほうから学校のほうへそれに変える通達をしていただきたいということと,もう一点は,8月15日,これに半旗を掲げる法律の定めがないんです。ですから,これを統一していただきたい。学校で半旗になったり,全部掲げてあったりしておりますので,これをきちっと統一して,半旗にするならすると,しないならしないということで統一をしていただきたい。その半旗に関する条文が何かありますか。お伺いします。 ○教育部長(宗像成昭君)  日本におきましては,この半期を掲げるべき期間を明文化した規定はございません。ただ,政府あるいは各省庁からの依頼によりまして半旗にしているときがございます。 ○8番(秋広眞司君)  半旗にするのはこの8月15日もするかしないかですけれども,もう一つは皇室の御不孝があったときに,これは通達がその都度あると思います。この8月15日については私の調べたところによると,昭和57年の閣議で決定をされて,政府,地方自治体,民間で半旗とすることを進めるというような閣議決定がなされている。それを忠実に守っておられたのは中央高校だというぐあいに認識しておりますので,ぜひ全学校で統一して,上げるなら上げる,下げるなら下げるということで指導を徹底していただきたいと要望しておきます。それから,先ほど申し遅れましたけれども,日本青年会議所(日本JC)がアニメで学ぶ日本領土・領海ということで出しております。ナンバーXを出してください。全国の小・中学校で副教材として活用してほしいということでパワーポイント等を利用して,50分のアニメの映像ということで,国境は海上であること,海の面積は世界6位の広さを持つこと,海底に豊かな資源があること,広い領域を海上保安庁や自衛隊が守っていることということで,しっかりとうたってあるみたいでございます。私も見たことがないんですが,ひとつ研究していただいて,ぜひ取り入れていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  今,お尋ねの青少年版領土・領海意識醸成プログラムというものですが,私もいい機会でしたので,小学校版と中学校版を見せていただきました。先ほど出ました地図で示すというのと違って,国境や領土等について学習する教材としては,非常にいい構成になっているなというようなことで,個人的な感想を持ったところでございますけれども,学校におきましては指導要領の中で,我が国の位置と領土,それから北方領土が我が国の領土であることなど,我が国の領域をめぐる問題についても学習することになっているのはもう明らかなようでございますので,教科書その他の資料を活用しながら学習を進めているところでございます。本資料につきましても,映像教材として各学校において非常に有効な一つだということで,学校に対しては情報提供をできるようにしていきたいというふうに考えております。 ○8番(秋広眞司君)  髙田教育長はどのようにお考えでしょうか。一緒でしょうか。 ○教育長(髙田肥文君)  中央高校の国旗につきましては,先ほどありましたように閣議決定がなされて,そして8月15日には半旗を掲げるように学校,企業,その他いろんな所へ通知が来ておりましたので,それに準じていたということでございます。破れていたことにつきましては改めて買い換えて,丈夫な物に変えたいというふうに思います。そしてまた,この領土につきまして,私がここに持っております中学校の地図の中でも,一番の裏表紙にしっかりと枠で囲んで,日本の領土はこの範囲だというふうになっております。こういうことを常にこう,学校の中でもしっかりと,裏表紙の一番分かりやすい所だと思いますので,そういうことが徹底できるように校長会等で念を押していきたいと思います。そしてまた,今,学校教育課長からもありましたように,そういうことも紹介をさせていただきます。 ○8番(秋広眞司君)  これで教育行政については終わります。次に,天降川の環境保護についてでありますが,回答では水質検査を行われたということで,1か所だけ2㎎/Lの値が出たということでございますが,具体的にその地点を示すことはできますか。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  1点,基準値を上回った場所については,久留味川の鍋田入口で水質検査したところが,2.6㎎/Lという結果が出ております。 ○8番(秋広眞司君)  2㎎/Lを超えて2.6㎎/Lということでしょうが,これは原因は何か特定できましたか。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  河川の場合は,ほぼ基準値の2.0㎎/L以下になっているところでございますが,用排水路等につきましては2.0㎎/L以上の所が多数ございます。そういう中で,この久留巳味の鍋田入口につきましても,この排水路の関係から数値が上がっているというふうに思われるところでございます。 ○8番(秋広眞司君)  ちょっと矛盾点を感じたんですけれども,先ほどは1地点しかなかったということでしたけれども,その用排水路からのあれが多数あるという発言だったですけれども,そこは矛盾していませんか。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  天降川水系の中で30地点,水質調査をいたしております。そういった用排水路について7地点がございますが,それについては純粋な河川という捉え方ではございませんで,排水路・用水路等の水質ということでございます。 ○8番(秋広眞司君)  37地点という捉え方でいいんですか,こちらは。どうですか。 ○環境衛生課長(満留 寛君)  天降川水系の中で調査いたしておりますのが,水質調査を実施しておりますのが30地点ございまして,用水路・排水路がそのうち7地点でございまして,残りの23地点を先ほど部長のほうが,23地点の結果として1地点が基準値を上回ったということで答弁いたしたところでございます。 ○8番(秋広眞司君)  23地点プラス7で30地点ということで,その中で1地点だけオーバーした所があったという理解でよろしいですね。分かりました。それでは,2点目のアダプト制度でございますが,88とおっしゃいましたけれども,これは主に天降川の大きな河川のどこどこ,全地点で88か所という意味ですか。場所をちょっと,多い所をどれくらいあるというような説明はできませんか。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  河川ごとの団体数でございますけれども,多いほうから申し上げますと,天降川で25団体,それから手篭川で21団体,郡田川で18団体,検校川で12団体,清水川で3団体,霧島川で3団体でございます。あと,高橋川,鎮守尾川,長谷川,笛吹川,石坂川,狭名田川等でそれぞれ1団体ということでございます。 ○8番(秋広眞司君)  天降川を私は見させていただきました。看板を設置してあるということでお伺いしましたので,その確認に行ったんですけれども,ナンバー4の写真を見せてください。これは「ごみを捨てるな」ですね。ナンバー5は,これは犬の糞ですね。このような看板が多くてですね。ナンバー6を開けてみてください。やっと一つ見つけました。政党の違法な看板の隣に「橋之口自治会」という,これがその言われる看板なんですか。確認をいたします。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  そのとおりでございます。 ○8番(秋広眞司君)  ナンバー7を開けてみてください。これがどこの業者が清掃していただいているのか分からない草の中にある状況でしたので,こういうことはいけませんので直していただきたいと思いますが,全体的に見て河川のこの夏の段階でですが,河川の清掃されている所は一,二か所でした。だから,里親制度が根付いていないのかなという感じがあります。ですから,この看板は非常に有効な力を発揮すると思いますので,ひとつしっかりと看板を立てていただいて,分かりやすい設置をしていただきたいと思います。それは,競争意識の向上の効果がありますし,市民に対する企業の宣伝効果もあります。それから,社員の社会奉仕教育にもつながりますので,そこらで里親にしっかりとこの役目をしていただく,無料ですから,ボランティアですから,しっかりと役目を果たしていただくということをするためには,この看板が有効なんです。これをきっちりとしていただきたいということをお願いしますが,市長はいかがですか。 ○市長(前田終止君)  アダプト制度,そしてそれに積極的に意思を固めて企業・組織団体・地域社会・個人が手を上げていただいて,ボランティアに満ちた精神で目の前の道路やら河川,それを愛護していくという非常に大事な価値ある活動でございます。議員御指摘のとおり,しっかりとこの区間についてこれだけきれいなのは,この人たちが頑張っているんですよということが見事に分かるような努力が,年間を通じてしっかり示されるべきことだというふうに存じております。そして,見えなくなった部分についても,今は草の成長が非常に早くて1週間か十日前,しっかり全体をきれいにしていても,もう三日,五日でかなり成長をして,そのような立てる場所の工夫,その成長に言わばめげない,よく見える場所に誇らしく立てていく努力をさせたいと思います。 ○8番(秋広眞司君)  ナンバー8のこれは,侏儒どん橋の所に綺麗に植えてあるんですね。これが日陰になって,草は生えないようですね。非常に効果的だなと思いました。このバナナ,誰が植えているのか分かりませんけれども,非常にきれいです。ですから,景観上も雑草が生えなくていいなという感じで見ましたので,ひとつ研究をしていただきたいと思います。要望しておきます。次に寄り洲・中洲の現状ですけれども,非常に手遅れ状態になっておりますので,これも一つ提案ですけれども,京セラホテル前の寄り洲の所はきれいに護岸整備がなされていて,そこは大雨のときはふっかぶりますけれども,そうでないときは市民の散歩の場になっております。ああいう場所を,例えば多摩川の景観を見てみますと,やはり野球場やら公園がいっぱいあります。ああいう場所を広めていくという手法が私はいいような気がいたしますが,そこに市民の目線も向いてきますので,きれいにしようという感覚も出てきますので,そういう広い場所はいっぱいありますので,ぜひ検討していただきたいということを,これも要望しておきます。次に,生活用品の流入についての除去対策ですけれども,これは回答はありましたかね。もう一回,回答をお願いいたします。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  4点目の回答でございますけれども,再度申し上げます。天降川の管理者でございます鹿児島県では,支流からの生活用品等の流入物対策について,今後現場を確認し,除去の必要性があれば随時対応していくということでございます。本市としましては現在,ごみの発生抑制対策としまして,不法投棄禁止の看板設置,それから海岸漂着物発生抑制啓発パンフレットの配付などを行っております。今後も引き続き,河川の管理者であります県や霧島市環境保全協会など関係団体と連携し,河川へのごみの発生抑制の取組を行い,河川の環境保全に努めてまいりたいと考えております。 ○8番(秋広眞司君)  ありがとうございました。それはこれで結構です。結構といたします。ウナギの保護対策ですけれども,いろいろ回答を頂きましたが,完全養殖の道ですね。これについてのお話はありませんでした。完全養殖はどの程度まで今進んでいるのか。その影響が霧島市のこの漁協の関係にはどのように影響してきているのか。実情が分かりますか。 ○農林水産部長(中村 功君)  ウナギの完全養殖のことについては情報を持っておりません。勉強をしておりません。ただ,日本国内でウナギを食べる,そういったことで,日本で消費されるウナギの99%が捕獲したウナギを使っているということです。ですから,養鰻業者あるいはウナギを利用する飲食店等については,ウナギが減少していくということはかなりの影響が出てくるかなというふうに思っております。 ○8番(秋広眞司君)  分かりました。時間がありませんので次にいきますが,アユの稚魚の取り過ぎということで,アユを毎年,このアユ漁に参加しておられる遊漁者の方からは,今年は非常に少ないと,漁協は大変余計に取っているのではないかなという要望を受けての質問です。漁協はこの採取したアユの稚魚を売って収入を得ているわけですけれども,一番大きな日当山天降川漁協ですか,これの年間の売上げは幾らぐらいになりますか。 ○農林水産部長(中村 功君)  後ほど報告させてください。申し訳ありません。 ○8番(秋広眞司君)  報告がないと質問が続かないんですが,まあよろしいでしょう。補助金がせっかく漁協へ出されている面も含めて,この漁協との調整をきちっとしていただかないと,遊漁者が非常に嘆き悲しんでいるという実態がありますので,漁協の手取り分は幾らかなということをお伺いしたわけですけれど,後もってということですので,またそれが出た時点で質問いたします。 ○農林水産部長(中村 功君)  先ほど御質問の漁協の中で一番大きい所の稚魚の販売額でありますが,約1,390万円ほど上るようであります。 ○8番(秋広眞司君)  それを漁協の人数で割ると一人頭幾らくらいという,漁協員がもらえるようになるわけですか。漁協の役員等でも違いますでしょうけれども,その内容・内訳は分かっておりますか。手取りのですね。 ○農林水産部長(中村 功君)  計算まではちょっと今できませんけれども,今この漁協において組合員が27名いらっしゃいまして,実際採捕される採捕者の方が12名いらっしゃるというふうに聞いております。 ○8番(秋広眞司君)  その採捕者と別な採捕者でない組合員との手取りの差があるんですかということをお伺いしているんです。 ○林務水産課長(石原田稔君)  日当山天降川漁協の場合を言いますと,売上げから内水面の漁連がありまして,ここに10%,それから採捕者,採る人に対しまして60%,それから組合のほうには20%,それから採捕に掛かる経費が10%となっておりまして,組合には全体の20%,それを組合員で分配するという形でございます。 ○8番(秋広眞司君)  採捕者の一人勝ち,一人勝ちというかそういう感想ですね,60%。これはどこでどうやって決めるんですか。採捕者のこの認定の方法はどうなっていますか。 ○林務水産課長(石原田稔君)  分配につきましては,各組合で決めておりまして,例えば2分の1を採捕者,組合が2分の1というようなところもあるようでございます。 ○8番(秋広眞司君)  漁協の中の改革も必要だなというぐあいに実感をいたしました。そこらも含めて一般のアユを採取する釣り愛好家に対しては,やはりしっかりと今後もアユを見逃していただいて,もともと天然にいたアユですから,漁協がこれを採取権があるということもいかがなものかなと。みんなの天降川ですからアユを取るのは自由だろうなと思っていたところ,やはりこんな漁協がいっぱい取っているという実情がありますので,ひとつ協議をできるところからしていただければと思います。最後に,子宮頸がんを飛ばしまして,市長の政治市政についてお伺いします。庁舎増築問題について,今議会での提出は見送るという回答でしたけれども,その主な原因は何でしょうか。 ○市長(前田終止君)  答弁の中でも申し上げましたけれども,行財政・議会改革に関する調査特別委員会の委員長報告,両論併記という最終結論でありましたこと,時期尚早という声も中間報告でもあり,議会内もそれこそ拮抗している声もある。そういうことなど踏まえて熟慮に熟慮を重ねた結果,選挙後の体制に委ねたいという決断をさせてもらったところでございます。 ○8番(秋広眞司君)  50名近くの市民の方にお伺いしました。身障者の方,お年寄りの方,そして子育て中のお母さん方にお尋ねしましたところ,やはり早く造ってほしいと,私たちには後が時間がないんだということで,とても時間を気にしておられる。早く造ってほしいという要望が,これが市民サービスの一番のポイントではないですか。社会的弱者の声をしっかり聞いてやってもらいたかったんですが,選挙の票が減るからやらないというようなふうに受け止めました。非常に残念であります。終わります。 ○議長(仮屋国治君)  以上で秋広眞司議員の一般質問を終わります。次に,3番,有村隆志議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○3番(有村隆志君)  公明党霧島市議団の有村隆志でございます。ただいま議長の許可を頂きましたので,通告に従い質問させていただきます。はじめに,選挙の投票環境について。今回,7月21日に行われました参議院選挙で,全国的に投票率が下がり,本市でも下がったわけでございますが,さて投票環境の無効投票の改善,本市ではなかったのですが,投票用紙の誤記入防止についてどのように取り組まれるのかお伺いします。次に,市民の皆様が期日前投票をするときに投票日に行けない理由を書く宣誓書についてですが,投票所入場券の裏に宣誓書欄を印刷して有権者に発送し,期日前投票の推進によって利用者を増やし,加えて投票所で宣誓書記入,時間が掛かる例もあり,市民の皆様の利便性を高めて投票率の向上を推進する考えはないかお伺いします。次に,春山緑地公園の施設整備についてです。この施設の使用開始から市民の皆様も多く利用している中で,新しい施設なのですが,会場への仮の案内板は立ってあるのですが,分かりにくいので大きく目立つ看板は設置できないか,またグラウンド前での見学者が今年の夏のように暑いときには日陰がないので,テントではなく常設の施設はできないかお伺いします。3番目に,高齢者の肺炎予防についてですが,肺炎による死亡率は全年齢層で肺炎は日本人の死亡率の第4位,霧島市でも死亡原因の第4位になっております。特に75歳を超えてから肺炎による死亡率は男女共に急激な増加が見られているという報告があり,その対策として肺炎球菌ワクチンを利用しての予防に助成はできないかお伺いします。以上,壇上からの質問を終わりますが,答弁いかんでは質問席からの質問をさせていただきます。
    ○市長(前田終止君)  有村議員から3問につきましての御質問でございました。3問目につきましては私のほうから,1問目につきましては選挙管理委員会が,2問目につきましては農林水産部長が答弁させていただきます。3問目の高齢者の肺炎予防ワクチンの予防接種費用助成についてお答えいたします。  肺炎の3割が肺炎球菌によるものと言われており,肺炎球菌ワクチンの接種により,高齢者の肺炎球菌感染症の減少はもとより,新型インフルエンザ等に感染しても,死亡や重症化を抑制できること等,その効果は認められております。現在,高齢者の定期予防接種としてインフルエンザワクチンの予防接種を行っておりますが,肺炎球菌ワクチン接種は任意予防接種であることから,希望者が自己負担により接種されているところでございます。予防接種は,これまで多くの病気の流行の防止や感染症による患者発生や死亡者の大幅な減少に多大な成果を挙げております。このような予防接種の意義から,国においても高齢者の肺炎球菌のほかに,子供の水ぼうそう・おたふくかぜ・B型肝炎の4ワクチンの法定定期接種化について,ここ数年検討されているところでございます。また,平成24年5月,国の予防接種部会において,高齢者の肺炎球菌ワクチンについても定期予防接種の疾病として広く接種を促進することが望ましいが,その前提として,ワクチンの安全性や安定的な供給・実施体制の確保,継続的な接種に必要となる財源の確保が必要であるとの提言が出されております。この提言を受けて,国においては平成25年度末までに結論を出すべく検討されているとお聞きいたしております。したがいまして,今後も引き続き,その動向を注視してまいります。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  1問目の選挙の投票環境についての1点目についてお答えします。無効投票の改善,そして投票用紙の誤記入防止についてですが,本年7月21日に執行されました参議院議員通常選挙の選挙区の無効投票数の内訳を申し上げますと,無効投票の総数1,214票,投票総数の2.47%が無効投票となっております。そのうち「白紙投票」が424票と最も多く,無効投票の34.93%,次に「単に雑事を記載したもの」が356票,29.32%となっています。投票用紙の誤記入防止について,選挙時に全世帯に配布しています啓発チラシに無効投票の事例を掲載し,無効投票の防止の呼び掛けをしています。また,投票所において投票用紙を交付する際には,選挙区は「選挙区の投票用紙です。候補者名を書いてください」,比例代表は「比例代表の投票用紙です。名簿登載者名か政党名を書いてください」と十分に説明をしてから交付しています。2点目についてお答えします。投票所入場整理券に期日前の宣誓書の印刷についてですが,期日前投票の宣誓書につきましては,不正投票を防止する観点から,期日前投票所で記載していただいており,昨年9月議会でも答弁しておりますが,その後の選挙において,期日前投票者数は増加傾向にありますので,本人確認の方法等を含め,今後研究してまいりたいと存じます。 ○農林水産部長(中村 功君)  2問目の春山公園の運営についてお答えいたします。春山緑地公園の多目的グラウンド部分については,平成24年度で完成し,全面供用を開始し,これまでに土曜日・日曜日を中心に多くの方に利用され,大変好評を得ているところでございます。本公園は平成25年度の完成を目標としていることから,本年度は,案内看板を県道国分霧島線に3か所,施設につきましては補助グラウンドや駐車場整備のほか,グラウンド周辺への植栽,トイレの増設等の整備を計画しております。 ○3番(有村隆志君)  まずは,順番に沿って再質問させていただきます。投票環境というところでございますけれども,今まで旧市町の投票所で投票されていたんですけれども,例えば横川の方がもう牧園に行ったほうが近いとか,溝辺の方が横川に行ったほうが近いとか,それからその逆もあるかもしれないですけれども,そういったところの解消を検討,今後そういうのを検討していただきたいという御希望もありますけど,そこら辺はできますでしょうか。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  集中改革プランの中で投票所の再編ということで挙げておりますが,投票所につきまして,これまでも投票所の見直しを行いまして,いくつか投票所の変更を行っております。先ほど議員がおっしゃいましたように,横川地区で隣のまちの投票所が近いということで,そういう自治会もあるんですが,昨年そこの自治会長様方にも相談しまして,そういうふうに変更することができますというお話を申し上げたんですが,やはり兼ねて行き慣れた投票所が行きやすいということで,そのことにつきましては今のままでよろしいというふうに回答を得ています。 ○3番(有村隆志君)  そうして住民の皆様の声を聞きながら,今後また変更することもあると思いますので,多くの方の意見を聞いて進めていただきたいと思います。次に,無効投票ということで,ここにもありましたように多事記載が356票あるということで,私も当日行かせていただいて,あったのを記憶しているところでございます。もう一回そこの部分も啓発するという意味で後から言いますけれども,そういった部分の啓発をもう一回考えていただきたいなと。それから,今回うちの霧島市ではなかったんですけど,よその市では参議院のその選挙区と比例との票を担当者が間違えて出してしまったという,そして無効になったと。この中でマニュアル化というところの部分で,私が何でマニュアル化と言うと,まず色が違うと思うんですよ。その都度,色が違うということが,投票用紙が違うので,そこまで含めて皆様にお話を出して,そしたら来る方もやはりこの色だと,違うとおっしゃいます。出す職員の方も,出すときに色まで言うわけだから,間違って出すということはもう有り得ないことですので,そういった意味で検討をお願いしたいと思います。そこら辺はどうでしょう,できますでしょうか。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  先ほども言いましたが,啓発チラシのほうにも無効投票の記載例を表示しておりますが,またチラシのほうにも投票用紙の色とか,投票用紙が2枚ありますと,事務的に交付を間違うことも今回の参議院選では他市町でありましたが,色をまた啓発チラシのほうにも載せるような形で検討してまいりたいと思います。 ○3番(有村隆志君)  そのようにぜひ検討をお願いいたします。これはもう,私も開票に立ち会いましたけれども,職員の方は朝5時くらいから起きられて,当日の開票の作業のことなんですけれども,早朝から深夜,朝方まで掛かったわけですけれども,開票会場が隼人体育館でしたけれども,かなり暑かったと思うんですけれども,そこら辺はどういうふうにお感じになられましたか。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  今年7月21日,隼人体育館で開票を行ったわけですが,非常に暑い中で大変だったと思います。また,今後も選挙の時期にもよりますが,寒い時期,暑い時期の投票・開票になりますが,事務局でもまたその対策について検討していきたいと思います。 ○3番(有村隆志君)  それからもう一つは,ちょっと私が思うには,今回少しだけ時間が遅れたんですけれども,後でお聴きしたところ機械の不具合も少しあったとお伺いしましたので,やはり開票作業を早くするという意味では,私も何回か立ち会ってきた中では機械の性能がすごく良くなってきているというふうに思います。そうすることによると,やはり開票作業を早く終わるためには,その読み取る機械をもう少し台数を最初から増やしてあれば,その開票時間が1時間遅れたという中では職員の皆様にも負担になると思いますので,ここら辺はちょっと検討して台数を増やされたらどうかと思いますので,そこら辺の検討もお願いしたいと。そうすると,先ほどありました環境,機械ですので,あまり暑いと誤作動ということもございますので,そこらも含めて検討していただきたいと思います。どうでしょうか。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  今回の参議院選の開票での機械の不具合ということで,投票用紙の読取機の件だと思います。投票用紙の読取機につきましては,これまでの選挙でずっと使用しておりますが,今回の参議院選から新たに部品を一部導入したところがありまして,そこの不具合がありまして,業者のほうでその後にまた検証をいたしまして,不具合については原因が分かったということですので,次回選挙からは大丈夫でございます。 ○3番(有村隆志君)  大丈夫だということですけど,そこも含めてぜひもう一回検討をしていただきたいと思います。それから,期日前の入場券の裏面の宣誓書のところでございますけれども,回答を頂いた中では「本人確認の方法等を含め,研究してまいりたいと存じます」ということで,少し進んだのかなというふうに思います。ただ,その中で,これは静岡県で3年くらい前の記事なんですけれども,こういう記事がございましたので,ちょっと参考にしたいと思います。21日投票・開票の参院選で,今回のものですかね,有権者が期日前投票をするときに投票日に行けない理由を書く宣誓書について,県内10市町村は,投票所入場券の裏に宣誓書欄を印刷して有権者に発送したと。期日前投票の浸透によって利用者が増えることに加え,投票所での宣誓書記入に時間が掛かる例もあり,有権者の利便性を高める手段として広がりを見せていると。静岡県新聞社が県内全市町選管に聞き取り調査したところ,今回裏面に宣誓書を設けて送付したのが,伊豆,沼津,御殿場,藤枝,御前崎,菊川,袋井の7市と小山,長泉,森の3町,参院選から導入した長泉町では,これまで宣誓書の記載に手間取る有権者がいた。選管を担当する神山雅彦行政課長は「円滑に投票できるようになれば,投票率アップにもつながるのでは」と期待しているということもございました。10市町村のうち,5市町は,6月の知事選から始めたと。藤枝市は,宣誓書用紙に書く際,周囲の人に見られているようで,心理的に負担という有権者の声も受けて導入を決めたと。同市選管によると,知事選では期日前投票を利用した方,約7,000人のうちほとんどが事前に記載して投票されたということでございます。県内で最初に導入したのは御前崎市で,県外の事例を参考に昨年4月の市長・市議選から取り入れたと。選管担当者は,「宣誓書を用意する必要がなく,コスト削減にもつながる」と効果を語っておられます。そのほかには,島田市では2011年の県議選から選挙啓発チラシの裏面に宣誓書を印刷し,新聞折り込みとして配布していますと。県選管それぞれ工夫して期日前投票を呼び掛けているという記事がございました。ぜひ本市でも,宣誓書のことなんですけれども,会場に行って独特の雰囲気があります。それで本当に書くということに慣れていない方はうまく書けないことがあるというふうに聞いておりますので,どうかそこらを,ここでもあったように書いて持って行けば,ほとんどの方が書いて持って来てくださるということですので,そこら辺の検討をぜひ今回からでもできないかということを考えているんですけれども,ただ,ぜひこの検討をされているということであれば,今からということ,今回私たちのある市長選・市議選には時間的にもう間に合わないのかなという気がするんですけれども,そこら辺はどうですか,間に合いませんか。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  今回の11月17日に予定しております市長・市議選につきましては,今から入場整理券の様式の見直し,はがきなのか封書なのか,今現在4名列記にしておりますが,それを3名にするのか2名にするのか,あと通信運搬費,印刷製本費の予算等もございますので,今回の選挙にはちょっと難しいと思いますが,その次の選挙からは検討してまいりたいと思います。 ○3番(有村隆志君)  ぜひ今回からと強く希望するので少し申し上げさせていただきますけれども,資料を出していただけますか。この宣誓書は玉野市のものなんですけれども,インターネットでダウンロードできます。そして,自分で書いて持って来るという形のものでございますので,何も印刷が間に合わなくても今からこの用紙さえ決めていただければ,配付する必要もなく,自分でインターネットでダウンロードされて書いて持って来てくださるということでございますので,そこら辺の検討はちょっとできないかお伺いします。 ○選挙管理委員会事務局長(石塚信也君)  そこにつきましてもまた事務局内で検討してまいりたいと思います。 ○3番(有村隆志君)  ぜひ,できるような格好でお願いしたいと。先ほども読み上げましたけれども新聞の広告まで載せて,傾向としては期日前も増えてきているということがございますので,投票率の向上につながると思いますので,強く要望しておきます。次に移ります。春山緑地公園の施設整備ということでございますけれども,この公園はいろんな利用ができると思うんですけれども,この公園の設備計画と言うんですか,その利用目的,今後トイレも考えているということでございましたけれども,ほかにどういったことを考えていらっしゃるか,あればお聞かせください。 ○農林水産部長(中村 功君)  今この春山緑地公園の利用につきましては非常に好評を得ておりますけれども,実態としましては土日が多くて,平日はほとんど今のところ利用がされていない状況であるようであります。25年度を最終の整備の年度としておりますが,今年整備する項目も極めてたくさんございます。それについては施設内の物,あとトイレ,それとまたソフトボール・野球用のダッグアウトを,それぞれまた整備するということもあります。それと,現在,土日以外の平日が非常に少ないということで,これ以外の種目についてもできないものかという検討もしてみたいというふうに考えているところであります。 ○3番(有村隆志君)  私もつい最近ちょっと行かせてもらいまして,土日だけしか使っていないんだろうなという思いは本当にしました。それで,今回,私も同僚議員の先輩から国体の関係の話がございましたので,今回はちょっとソフトボールの会場ということには決まらなかったわけですが,その要綱の中を見ると,やはり「ナイター設備があることが望ましい」というのが一行入っておりましたけれども,それはまた別な話かもしれないですけれども,要は土日以外に使うためにはやはりそういった設備もあったほうが,あそこは大きい声を出してもそんなに迷惑を掛けるような場所ではないので,ナイター設備なんかも考えたほうがいいのかなと。それから,少しありましたけれども,サッカーですね。サッカーとか,あと土日以外は空いているということであれば,グラウンドゴルフ,あとハンドボールなんかもいいのかなと思いますけれども,そういったほかの種目もできるような,公式の試合でなくても練習ができるよという形で,となるとサッカーというのはゴールが要りますのでそういったものの整備だとか。それから,グラウンドゴルフですとそういったもろもろのボールだったり,打つときの台であったり,いろんな物があるのかなというふうに思いますので,そこら辺もちょっと検討していただきたいと思います。話が前後しましたけれども,もう一つは子供さんたちが,今年のように暑いときの,さっき言いましたそのテントも,やはり今六つくらい用意していただいているということでお伺いしました。だけど,実際は4面使って,今回9月にソフトボールの大会をされる方がやはり12張りくらいは要るなというお話でございましたので,それを思ったときに,もう少しそこら辺増やしていただけないかということと,将来的にはやはり子供さんたちが土日使っていらっしゃる,とするとお子さんであり,父兄の方が来られて,やはり暑いときにはちょっと大変なのかなと。中には子供さんを連れて授乳させたり,でも少し陰があったほうがいいんじゃないかというふうに思うんです。そこら辺を含めて整備という点で,何点か言いましたけれども,今後検討していただけないかなというふうに思っているところですが,どうでしょうか。 ○農林水産部長(中村 功君)  利用の促進のためにできる種目をもうちょっと増やしたいというのは,先ほど申し上げましたように,今後検討をしたいと思ってはおりますが,あとその日陰・木陰が少ないということについては植栽を行う予定ではありますが,そう簡単に木陰になるということもございませんので,ほかにいい方法がないかというのも含めて考えたいと思っております。 ○3番(有村隆志君)  ぜひ,そのようにお願いいたします。次に,市長から答弁いただきましたけれども,高齢者の肺炎予防ワクチンのところでございますけれども,余り言い過ぎるといけないんですけれど,やはり命,大事だと思いますのでどうか検討していただきたいと思います。それで,少しもともとのところから,最初,老人保健法というのがあって,それから後期高齢者という形に移っていったわけですけれども,老人保健法を読むと,最初に「予防」とぴしっとうたってあります。それで,新たに後期高齢者の部分になると,そこら辺がぼやけているのかなという感じもするんですけれども,今後,国の動向,定期接種ということでございますけれども,県が今,事業主体でその後期高齢者の部分で75歳以上の方が,ちょっとこのデータを見ますと,75歳以上の方が,結構肺炎による方がそういった死亡の原因になっているのかなというふうに思います。それで,鹿児島県の鹿児島県医療費適正化計画というのが今年25年3月に鹿児島県から発表され,その資料の中を見ますと,やはり平成23年度,ちょうど2年前のデータになりますけれども,本県の県民医療費は6,034億円となっています。うち後期高齢者が2,593億円で,県民医療費の43%を占めるということでございます。ということは,ここに対策をしないといけないということで,医療費の抑制という部分で,これは県がしないといけないと僕らが言ってしまうと,では市はそれどうするのという話になりますので,定期接種化ということもおっしゃいましたけれども,県はまた鹿児島すこやか長寿プラン2012という,これを昨年出していますけれども,この中で「こころ豊かで活力ある長寿社会を目指す」と,そして主要施策の中で,「健康づくり・疾病予防の推進」,「高齢者医療の適切な推進」の中で「予防啓発を」ということでうたっておりますので,国もですけれども。それと,もう一点ですね,緊急性があるかというところなんですけれど,これはちょうど消防局に行って,少しどうかなと,病名の診断がついていないので,救急車で運ばれた人の中で,呼吸器系の方が何人くらいありましたかということで,そのうち65歳以上は何人くらい,傾向しか分かりませんけど,大体の件数を教えていただきましたので,136件の呼吸器系で救急車が走っているそうでございます。その中で65歳以上が99件あったということでございますので,肺炎だったかと,それはちょっと分からないところではございますけれども,そういう必要性があるというふうに認識しますので,ここでお聴きしたいのは,そういった県のほうとそういった実態があるのか,県が事業主体であるわけですから,県のほうでこういった施策も出しているわけですので,要望とか,その協議とか,そういうのはされたことはないんですか。 ○健康増進課長(森多美子君)  県におきましても市におきましても健康づくりという点では,予防に重点を置いていることは間違いありません。ただ,予防接種につきましては,やはり法に基づいた実施ということで,特にそれを県で定期予防接種に先駆けて取組をしようとか,してほしいという要望等は考えておりません。また,県のほうでもやはり国の法に基づいての実施を予防接種についてはしておりますので,そういう検討はなされていないものと考えております。 ○3番(有村隆志君)  していないということで,少し論点を変えて,もう一度元に戻りますけれども,このワクチンは,では世界的にはと,ちょっと大きいような話でございますが,2010年現在ですけど,世界61か国で一応,ワクチンとしては承認しているそうでございます。その中で,アメリカ,カナダは65歳以上の全ての高齢者に接種を奨励しているそうでございます。では,EUはどうかというと,多くの国がというふうに書いてございました。国内では2010年5月28日現在では全国257市町村で接種が大事だということでやって,一部公費負担が行われているということでございますが,本市では先ほどおっしゃったけど,やっている地域はあるというふうに聞いておりますが,どこか分かればお示しいただけますか。 ○健康増進課長(森多美子君)  平成25年9月現在におきまして,県内では16市町が助成を行っております。全国では800余りの自治体が助成を行っているということでございます。また,近隣では姶良市,湧水町が,姶良市におきましては24年5月から,湧水町におきましては24年8月から助成を開始しております。現在の16市町の中で,離島がそのうち12市町でございます。離島以外では出水市,姶良市,さつま町,湧水町という形になっております。10月1日から鹿児島市が助成を開始するということです。 ○3番(有村隆志君)  この中で,少し私もお聞きした中で,離島のほうで12市町あるということで,この辺がちょっと参考になるのかなと思って,どうして離島がされているかと,これは予測になるかもしれません。どういう意味からされているか,分かれば御回答を頂きたい。 ○健康増進課長(森多美子君)  離島においては医療機関が少ないこと,緊急事態に対してすぐに対応が難しいということから,予防に,特に予防接種で予防できるものはということで施策で行われているものと考えております。ただ,離島におきましては非常に対象者が少なくて,診療所に集めて実施するというようなやり方で接種が行われている所も多いようです。 ○3番(有村隆志君)  そのように離島の状況の中で要ると,必要だということでやっていただいている,やっていらっしゃるということでございますので,国の接種を待つということでございますけれども,本市においても医療関係の特別委員会を立ち上げた中で,やはりそこら辺もテーマになっているのではないかと私は思いますので,霧島市独自で市民の皆様の健康の実現への一歩として,ぜひこのワクチンの推進を,もともとこの死亡率が高いのが原因だということですので,それは具体的に病院まで遠いとか,いろんな事情があったり,また介護を受けていらっしゃる方とか,一定の条件を決めて,まずはそこら辺から取り組んでいくのも一つの施策かなと思いますので,これはやれば確実に効果が出るというのはもう分かっているわけだから,私はこれのことを説明するところはもうないと思っております。そういった,まずは早くそういった施策を実行していくときだと。国ができない理由を並べているとしか私には思えません。やるかやらないか,守るか守らないかというところでございますので,ぜひ早く予算化をしていただきたいと強く求めて,部長,考え直すお考えはないですか。 ○健康増進課長(森多美子君)  有村議員から再三肺炎球菌ワクチンの助成についての一般質問もこれまでにも出されておりますけれども,肺炎の3割が肺炎球菌による肺炎だという,先ほど申し上げました。本市も22年には死亡の第2位に上がって,少し大変なことになったなということも私どもも認識いたしましたが,23年にはまた3位に落ちております。そして,23年度の死亡が170人です。全死亡1,341人の中の13%が肺炎による死亡でございました。この肺炎死亡の90%近くが75歳以上の高齢者であるということは事実でございます。ただ,3割の肺炎の原因である肺炎球菌ワクチン,肺炎球菌には80種類ぐらいあるんです。その中で,現在行っている肺炎球菌ワクチンは23価,23の種類に効果がありますということでございます。高齢者の肺炎球菌による死亡に対しては8割程度の効果があると見られておりますけれども,ただ接種率が,現在各自治体で助成をしているにもかかわらず,ちょっと隣を言って申し訳ないんですが,湧水町の場合は24年度から開始して11%,姶良市におきましては13%というように,全国的にも約1割という形の接種率しか上がってこないんです。そういったときに,その1割という人はどういう人たちかということを考えますと,やはり半分の3,000円くらいをきちんと負担ができる人,生活が豊かで病院に自分で行ける,割と元気な方々の接種は今行われているのではないかというふうに見ております。本市ではやはり体の弱い人,あるいは負担金を払わずに全員がインフルエンザワクチンのように受けられるような接種率を高められる時点でやるという考えを持ちますと,やはり定期予防接種に移行したときであるというふうに考えております。効果という面のことも考えまして,あと先ほど議員がおっしゃった予防という意味では,現在,介護予防の中でも口腔機能を高める教室を開いたりして,嚥下障害が起きないように,そういう嚥下による肺炎も多いんですよということ。あと,やはり持病を持った基礎疾患のある体力の弱った方が,肺炎で亡くなっていますよということを考えますと,全体的な健康づくりが必要になってくると,介護予防事業が必要になってくると考えておりますので,現在の介護予防事業や健康生きがいづくり事業,そういった事業を強化していきたいと現在では考えておりますので,定期予防接種化を待っていただきたいと思います。 ○3番(有村隆志君)  最近,日置市の定期検診のお話で,格段に受診率が上がったということでございますので,ここらも含めてやはり努力を,市民の皆様と一緒になってやることがぜひ大事ですので,やはりそこらも日置市がやったということですので,うちにできないことはないと思いますので,どうか我々も協力しますので,一生懸命頑張りたいと思います。最後に,市長にマニフェストにこのことを書かれませんかということで,私の質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  健康増進課長が県内外,国レベルの動き,そしてまた県内の動向等,よく情報も収集して,お聞きのとおりでございます。議員御指摘の点など念頭に置きながら,国の動きも平成25年度末と言いますと,あと半年そこそこの期間でございます。マニフェストの検討などしっかり検討もしてはみたいと思います。どうなるかまだ分かりません。今後とも一緒になって頑張ってまいりましょう。 ○議長(仮屋国治君)  以上で有村隆志議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。              「休 憩  午後 4時17分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 4時30分」 ○議長(仮屋国治君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。次に,22番,木野田恵美子議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○22番(木野田恵美子君)  議長のお許しをいただきましたので,先に通告いたしました2件につき質問をさせていただきます。その前に,平成17年11月,市議会に送っていただいて,早いもので8年になろうとしております。14年間の中の最後の一般質問になります。14年前を振り返りますと,私もまだ少しは若かったようです。今は能力・体力共に下り坂を滑り降りるようなそんな感じになってしまいました。母親の立場でいじめの問題などについて,みんなの幸せを願って微力ながら取り組んできたつもりでございます。今年の夏は日本国中猛暑に悩まされ,熱中症が続出,各地ではゲリラ豪雨が多発,なのに水不足が深刻化,人口降雨機で雨乞いの装置がされるなど,異常気象で自然が怒り狂っているのではないのかと思わざるを得ませんでした。集中豪雨,土砂崩れ,河川の氾濫など大きな災害を受けられた方々には何ともお気の毒で,心からお見舞いを申し上げます。それでは,質問に入ります。1問目,いじめと体罰の根絶を図る取組についてお尋ねいたします。大きな社会問題となっているいじめと体罰について。はじめに,本市のいじめの実態について,平成24年度,小・中・高校でいじめとして報告を受けた件数は何件あったのでしょうか。2点目,生徒に実施したアンケートでいじめが判明したとき,教育委員会は学校への対応・指導はどのようにされるのですか。3点目,陰湿化しているとされるインターネットを使ったいじめの対応は,どのような方法でどのような取組をされるのか伺います。4点目,市内全ての学校の生徒にいじめストップカードが配付されていますが,効果についてどう捉えておられるのかお尋ねします。5点目,平成24年度,教育委員会は各学校に暴力を防ぐための体罰の実態調査をされたことがあるのかどうかお尋ねいたします。次に大きな2点目,育み磨きあうまちづくりについて伺います。「いざ行け!きりしま探検隊」について,6泊7日の日程で市内の小・中学生40人が参加して,海・山・ものづくりなど,ふるさと霧島のすばらしさを肌で感じるとともに,世の中を生き抜くために必要な想像力やコミュニケーション能力を高めるための取組として参加した40名の小学生と中学生の人数はどのような割合だったのでしょうか。ものづくり維新館で作られたものは何を作られたのか。ほかにもどのようなことを学習されたのかお尋ねいたします。以上で壇上からの質問は終わりますが,質問席から順次お尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○市長(前田終止君)  木野田議員から2問につきましての御質問でございました。2問目につきましては私のほうから,1問目については教育委員会が答弁させていただきます。2問目の育み磨きあうまちづくりについてお答えいたします。「育み磨きあうまちづくり」の中の,「青少年の健全育成」については,私のマニフェストにある「わんぱくきりしまっ子」育成プランの中で,霧島錦江湾国立公園をはじめとする本市の豊かな自然環境や歴史,文化財,伝統行事,地場産業などの豊富な素材を活用しながら,異年齢集団による自然体験活動を通して,生命や自然を大切にする心や他人を思いやる優しさ,社会性,規範意識,郷土愛などを育むとともに,高い志を持って次世代を担うリーダーとなり得る心と体のバランスのとれた感受性豊かな「きりしまっ子」の育成を目指し,地域体験活動,高等教育体験活動,自然体験活動を実施いたしているところでございます。「いざ行け!きりしま探検隊」は,7月21日から6泊7日の日程で,小学生36名,中学生4名,合計40名が参加し実施いたしました。この事業では,早朝に起床し,海抜1,700mの韓国岳に登山をして日の出の観察や,海抜0mの錦江湾でのいかだ釣り体験をはじめ,本年度,新たに取り入れた山ヶ野金山での探検活動や,上野原ビジネスプラザ内にある「ものづくり維新館」での学習活動も行いました。「ものづくり維新館」では,自動車のカットモデルやDVDを見ながら,その構造や製造工程,環境への配慮など,様々な工夫や取組について学びました。また,歯車やベルト,モーター,車輪などの41種類199個の部品を自由に組み合わせて,「動くおもちゃ」を各グループで作り,動きの原理などを学び,実際に体験し,創像力や思考力,応用力を養う機会を子供たちは得ることができたと考えております。この6泊7日の体験により,子供たちは,ふるさと霧島のすばらしさを肌で感じるとともに,世の中を生き抜くために必要な創造力やコミュニケーション能力を高めてくれたものと確信いたしているところでございます。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目のいじめと体罰の根絶を図る取組についての1点目にお答えいたします。平成24年度9月に実施されました文部科学省のいじめ問題に係る緊急調査における本市のいじめの認知件数は,小学校2,606件,中学校571件,合計3,177件でありました。そのうち,平成25年3月末までに,1件を除いて解消いたしております。この1件は,インターネット上のいじめでありまして,関係者を特定できなかった事例であります。2点目にお答えいたします。教育委員会では,学校に対して「いじめを1件でも多く察知・発見し,1件でも多く解決する」という基本姿勢に立ち,「いじめは決して許されない」,「いじめを繰り返さない」という毅然とした対応をとるよう指導しているところであります。いじめに気付いたら,担任一人が抱え込むことなく,学年会や校内の生徒指導部会等で組織的かつ速やかに対応できるよう指導しているほか,必要に応じて指導主事等を派遣するなど,学校への支援を行っているところであります。併せて,本年度よりいじめ問題対策支援室に警察OBの相談員を配置し,児童・生徒や保護者が教育委員会や学校以外に気軽に相談できる環境を整備したところであります。3点目にお答えいたします。インターネットによるいじめの対応につきましては,インターネット以外のいじめと同様に関係者からの聞き取りなどを行い,解決を図ります。ただ,インターネットによるいじめは,その匿名性の高さや時間・場所に制限されない点など確認が難しくなります。そこで,未然防止策として,メディアセンターによる保護者への情報モラル向上に向けての啓発活動や,学校を通じて家庭へのインターネットや携帯電話等を利用する際のルール作りや,フィルタリングの設定などを行うよう指導を行っております。また,悪質なものや深刻な場合については,インターネット接続業者や警察及び県の事業である「学校ネットパトロール」と連携しながら迅速かつ適切な解決を図ることといたしております。4点目にお答えいたします。「ストップいじめカード」を含めた広報等によりまして,児童・生徒及び保護者がこのような相談窓口があることを知ることができ,また携帯できますので,24時間必要なときにすぐ利用できるメリットがあると考えております。5点目にお答えいたします。平成24年度,文部科学省による「体罰に係る実態調査」が1月に実施されました。体罰については,決して許されない行為であり,児童・生徒の心身に深刻な悪影響を与え,教員等及び学校への信頼を失墜させる行為であると強く認識しております。教育委員会としましては,体罰の厳禁について,通知文等での周知や管理職及び運動部活動顧問等研修会で未然防止に向けての指導の徹底を図り,教育の原点である教師と児童・生徒,保護者との信頼関係の構築と心に届く指導の充実に取り組んでいるところであります。 ○議長(仮屋国治君)  ここで申し上げます。本日の会議時間は,議事の都合によりあらかじめ時間を延長し,木野田議員の一般質問終了まで続けたいと思いますので御了承ください。 ○22番(木野田恵美子君)  それでは,順次質問をさせていただきます。はじめに,2問目の「いざ行け!きりしま探検隊」のほうからお尋ねをしたいと思います。小学生が36名,中学生が4名という,中学生の割合が大変少ないんですけれども,何班に分かれてどういった,4名の中の中学生がリーダーとして活動をしたのかどうか,その辺のところを,何班に分かれてどのようなスケジュールでなされたのかお尋ねしたいと思います。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  まず,4班に分かれて活動しております。それと,中学生が4名でしたので,それぞれがリーダーとなってもらって活動しました。 ○22番(木野田恵美子君)  そして,サポーターというのはいらっしゃらなかったのか。引率者の先生は何名だったんですか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  それぞれの班に1名ずつ付いております。それと,そのほかにも数名スポーツをするものが引率しておりました。 ○22番(木野田恵美子君)  数名と言われますと,数がもし分かっておりましたら,何名で行かれたのかお尋ねします。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  教育委員会の関係者が7名,それとボランティアで2名,計9名でサポートしておりました。 ○22番(木野田恵美子君)  この参加した40名の中には女子生徒も入っているのでしょうか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  男子と女子の割合を言いますと,男子が28名,女子が12名という割合です。 ○22番(木野田恵美子君)  この事業はいつから始められたのか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  平成22年度から始まりまして,今年で4回目になります。 ○22番(木野田恵美子君)  どなたか教育委員会の方で,8月22日だったと思うんですけれども,NHKのテレビで愛媛県の教育委員会が,ちょうどこの霧島の体験活動と全く似たような取組をされているのが放映されたのですが,御覧にはなりませんでしたか。どうだったでしょうか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  たまたまテレビをつけておりまして,断片的にでしたけれども,マッチの話が出てきたところまでは聞いておりました。 ○22番(木野田恵美子君)  私もちょうどスイッチを入れたときに半分くらい済んでいるところでしたので,小学生の男の子が帰りたいと言って,うちに帰りたいと言って泣き出して,駄々をこねている,その場面から見たんですが,霧島の場合は小学生でホームシックになって帰りたいと言った子供はおりませんでしたか。
    ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  そのような子はおりませんでした。ただ,登山があったりとか,体を使って,体力を非常に使うこともあったり暑かったりしたので,体力的には厳しかった部分もあるかとは思います。 ○22番(木野田恵美子君)  私はちょうど霧島と活動が似ているなと思って興味があったものですから,愛媛県の教育委員会に2回ほど電話をしまして,生涯学習課青少年教育課の方にお尋ねしましたら,本当に親切にいろいろと教えてくださったものですから,何か霧島にもないもので参考になればと思いまして,ちょっとお話をさせていただきたいと思ったんです。この愛媛県の場合は,生徒が42名なのに152名の応募があったということでございました。霧島はその子供を募集されるのは,何か学校ごとに通知をして,子供たちが自ら出たというのですか。それとも,募集の方法について何かありましたら教えていただきたいんですが,どうでしょう。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  応募につきましては,学校にもお願いをして応募をしていただくようにしておりまして,25年度は89名応募がありました。40名ですので,昨年経験をした子とかそういうのは除外をしまして,初めての子を優先してというような形で選んで来ていただきました。 ○22番(木野田恵美子君)  それでは,ちょっと愛媛県の教育委員会が行っているのと少し霧島の場合は規模が小さいだけで,ほとんど似たような感じの活動だったと思います。その事業名も御五神島無人島体験事業というのだったんだそうです。そして,そちらは10日間,10日間だったから子供が泣きだしたんだなと私は思うことでしたけれども。引率の先生も15名,そしてほかにサブリーダーとして愛媛大学の教育学部の生徒さんが6名,6班に分かれてサブリーダーの方が一人ずつ付かれたんだということでございました。宿泊が9泊10日だったそうですので,そして愛媛県の場合は始められたのが昭和62年から今年でちょうど25年になるとおっしゃっておりました。それで,24年度からはNPOにお願いしているということでございました。どちらも子供をたくましく育てる野外学習として大変いい取組だなと私は思うことでございます。子供たちが何かひ弱な,過保護な子供が多いですので,そしていじめが今大変多発しておりますので,思いやりとか,そしてみんなで共同生活をして社会性を養ったり,そういうことには大変役立つ事業ではないかなと,ずっとこれを続けていってほしいなと,愛媛県が今25年になるとおっしゃいましたから,愛媛県のようにずっと続けてやっていただけたら立派な子供たちが,元気なたくましい子供たちが育ってくれるのではないかなと思うことでございます。愛媛県の場合はもう1,000人以上の子供たちが体験をしたことになりますと教えてくださいました。そういうことで,それからものづくり維新館は,私は勉強不足でどこにあるのかな,鹿児島市かなと思っておりました。鹿児島市に維新館がありますから,あそこの場所に行って勉強されたのかなと思っておりましたら,国分のこれはどこでしたかね。上野原でしたね。そして,動く自動車みたいなのも作られたんですね。子供たちの取り組んだときの子供たちの喜びといいますか,何かやったというような気持ちですごく感動したのではないかなと思うんですけれども,子供たちはどのような反応をしましたでしょうか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  この探検隊をしたときに,探検マップというのを作って,地図の上にここではどんなことをしたというのを子供たちが書くようになっていますので,そこの中に子供たちが書いた文書をちょっと紹介したいと思いますので。そのものづくりのときにはパズルみたいなICKYEというものを使ってものをつくるというようなことでしたけれど,役割分担と片付けが大事だと。そういうことをしたことによってそういう感じを持ったということですね。そして,DVDを観たと。それで,半分に切った車を見た。安全の工夫,ぶつかったときに前の部分がぐしゃぐしゃになるようにしてあると。それから,燃費を良くする工夫がしてあって,ガソリンと電気を使うんだと。それから,地球に優しい工夫がしてある,トランクの部分をトウモロコシで造ってある。それから,まとめとしては,安全のためにルールを守る,地球のために自然を守るというような感想を子供たちは書いておりました。 ○22番(木野田恵美子君)  大変いい体験をして,子供たちもまた喜びが大きいと思います。ちょっとお聞きしたことですので,愛媛のことをまたもう一つ申し上げますけれども,愛媛では全部持って行った食料は,全部10日間使うのではなくて,最後の一日は自給自足の日というのを設けて,みんなおかずは海に出て,自分たちで食べる魚や貝を調達してくる。そして,山に行っていろんな野菜とか,野菜になるような食べ物は山に行って調達してくる。そういうことで,最後の一日は自給自足の日を設けましたとおっしゃっておりました。そして,ご飯の炊き方もみんな飯ごうを使って,お鍋だけ一つずつ持って行って,そこは毎年25年も行かれるものですから井戸があるんだそうです。40年くらい前まで人が住んでいた所で,井戸があって,その井戸を毎年先生方や教育委員会の人たちがさらいに行ってきれいにして,そしてそれを使っていると。飲み水ではなくて,飲み水は全部持っていかれたんだそうですけれども,暑いですので海水浴をした後のシャワーの代わりに水を使ったり,そういうことに使いましたと言っておられます。霧島の場合はそのご飯の煮炊きはどのような,お釜とかそういったものを持っていかれたんですか。どうされたのかお尋ねします。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  基本的には施設に宿泊をしておりますので,特に自分たちで毎日何かを作るということはないんですが,ただ一日だけいかだで釣りをしたときに,その魚をさばいてみんなでそれを材料に夕食を作ると。ただ,今年の場合は魚が余り釣れなかったので,スーパーに買い出しに行って,魚を買ったわけではないですけれども,いろいろな料理をみんなで考えて,それぞれ班で作ったというようなことです。子供たちだけで作るわけではございませんで,教育委員会の職員が手伝いやサポートをしながら作ったというようなことで,夕食まで楽しんだということでございます。 ○22番(木野田恵美子君)  愛媛のほうは,今は何もかも豊かな時代で,贅沢に暮らしているから少し子供たちにも辛抱を,我慢させたい気持ちもあったので,マッチの数を決めて,一日は足りない分を配って工夫をしなさいというようなことで,そこでも子供たちに考えさせる場を与えましたとおっしゃっていましたが,霧島はそんなちょっと子供たちが苦労するような,我慢するとか,何かそういった経験をするような場面はなかったんでしょうか。 ○生涯学習課長兼隼人図書館長(津曲正昭君)  一番最初に,まず行くための準備は家庭だと,多分自分でする子もいるかとは思いますけれども,必ず準備は自分でいろいろなものをそろえて来なさいよというようなことから始まりまして,当然先ほど出ましたけれども,食事をした後の後片付けとか,そういうのも子供たちにしてもらいました。そのようなことが,子供たちにとっては兼ねてやらないことをやっているということで大変だったのかなと思います。 ○22番(木野田恵美子君)  そうですね。やはり,おうちでしないことを子供たちにやらせるということも大事なことだと思いますし,そしてその体験活動に行かれる朝は,霧島の場合もどうされたのかお聴きしたいのですが,愛媛の場合は開会式があって,保護者の方,子供たちがみんな集まって開会式と,そしてまた終わった日には閉会式もみんなでちゃんとやって,そして10日間一緒に過ごした友達と仲良くなったものですから,大変親しみを感じながらすごく明るい顔になって,今,兄弟がいなくて一人っ子とか,本当に寂しい,家庭でもやはり一人でしょぼんとしているような子供たちも多いですので,やはりそういった体験がすごく良かったと言って,西坂さんという方でしたけれども,この少年育成係の方が大変もう生き生きとしながらお話をしてくださいまして,また聞いてくださいとおっしゃることでございました。そういうことで,子供たちが本当にたくましく,思いやりのある子に育ってくれるように,ずっと続けてくださることをお願いしておきたいと思います。 ○教育長(髙田肥文君)  この平成22年度から始めている事業ですが,事前研修会を2回ですかね,保護者を集めて実施します。そして,今度は結団式は,また保護者が参りますので,そこでも私が行ってお話をしたりします。そして,やはりここの中の6泊7日というのは,全国でも非常に驚きの声が出るくらい長い体験であります。去年実施されました「縄文シティサミットin きりしま」の中でも私が紹介をしますと,普通は1週間の勤務が5日ですので,ほとんど長くても4泊5日が関の山だと,3泊4日が普通だと。これを6泊7日もしているというのは非常に驚きだということでありました。そして,前は去年・一昨年までですかね,縄文のかやぶきの屋根のあの中に1泊夜,何も電灯もない所に泊まらせたりしていましたので,そういう意味ではいろんな,無人島と同じぐらいの体験をしてきているわけです。今年実施しました上野原のものづくり維新館の写真が,そこに今,出しましたので,こういういろんな部品があります。これを使って子供たちはいろんな動くものをこうして作っていくわけです。グループごとにいろんなものができますので,風で動くものだったり,また電池で動くものだったり,いろんなことができるわけですね。そういう工夫によっていろんなものができるようであります。それから,カットボディと市長のほうが答弁なさったものをちょっと見てください。車を完全に真っ二つに切ってございまして,中身が全て見える状態。レクサス2500でございます。もう一つ,ほかにもありますのでちょっと見せてください。これが後ろ。反対側から見ますとどうもないようにありますが,完全に半分に切ってある状態。窓はこの状態でも電動の窓がそのまま下ります。正に日本の技術の高さをこうして見せていただいているなというふうに思います。私はこの事業の中で思っておりますのは,縄文の時代から,その経験から,そして最先端のこういう車のところまで,「いざ行け!きりしま探検隊」のこの6泊7日でいろんなものに触れ合うことができたのではないかなというふうに思っているところです。保護者の皆様方も,最初は結団式で,荷物を親が持って来ますが,今度はこの解団式ですね,そのときには逆に子供は全部自分で持って車に乗るようになります。私はその結団式のときに前も言ったことがありますが,私どもは元気な健全な子供たちを育てるのは当然でありますが,立派な大人を育てたいと思ってこの体験活動をさせていますというふうに申し上げたわけであります。そういう思いで続けてやっていきたいと思っております。 ○22番(木野田恵美子君)  本当にいい取組をしてくださっていると思って感謝しております。子供たちがたった6日間の間にそんなに成長するものなのかなと。本当に帰りのときには親御さんたちもまたびっくりされたのではないでしょうか。いろんなことをしてくださっておりますので,本当にまた来年を,また来年新しい人たちがそういう体験をして,少しでもたくましく成長してくれることを願っております。それでは次に,いじめと体罰のことについてお尋ねをいたします。いじめと体罰で子供の命が絶たれる痛ましい事案が次々に発覚して,社会問題となり,事の重大さを認識した政府は,今年6月21日,いじめ防止対策推進法を参議院の本会議で賛成多数により可決成立したと,2011年の大津市の中2男子生徒の自殺など深刻化する現状を踏まえた措置だったということです。6月22日付けの南日本新聞で報道されました。どうしてこのような平和な時代に,いじめ防止法を作らなければいけないほどいじめが起こるようになってしまったのかと。本当に打つべき手をみんなで考えるべきだと思うのですが,私はそう思いながら,今回またこのいじめ根絶を取り上げました。平成25年8月21日付けの南日本新聞に,いじめ相談弁護士「ひとはだ」という見出しで,学校で体罰やいじめ,自殺の問題が続出する社会状況の中で,専門知識を持つ弁護士が被害者遺族を救うための全国レベルのネットワーク発足に乗り出したとあります。25年の11月と言いますと,今年のまだ11月秋からですけれども発足ということですが,「学校・教育委員会に直接対応を」と大きく出ていますが,教育委員会としてはどのように受け止められたのでしょうか,お尋ねいたします。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  議員の仰せのとおり,残念ながらいじめの問題というのがなかなか解消しないというようなことについては,心の痛むところでございます。昨年度,文科省のほうで徹底した調査をされたときにも,日常報告されているものとは違って,びっくりするような数字が先ほど出てきまして,全国の中でも特に鹿児島県霧島市,数が多かったのは御案内のとおりです。ただ,思っているのは,霧島市だけが特に全国でいじめが多いということではなくて,真摯に今の段階で子供たちが考えていることをと考えたらと思っているところでございます。ただいま紹介のありました弁護士さんのネットワーク等については,これから防止法等が始まりまして,その下できちっと命を守っていくという,そしていじめ等を絶対許さないというための取組の一つだということで考えておりますので,本市としましてもそのような取組等について研究をしながら,今後対応を考えていかなければならないというふうに考えております。 ○22番(木野田恵美子君)  霧島もいじめが多いということですが,私は町議になりましたときに最初に教えられたのが,いじめはないと思っておりましたので,「地域の主婦の方がいじめで困っている」と,「今回は女性が議員になったんだから取り組んでください」と言われて,それからいじめに取り組むことになりました。そのいじめられた被害者のうちに聴きに行きましたところ,お父さんが「学校も担任の先生も全然対応してくれない」と,「これは自分で守るしかない」と思って,住民票を移して子供を転校させて,そして卒業させましたと。私が議員になる1年前の話でしたので,そのことを聞いて,私は本当に心が痛みました。そして,このいじめを何とか少なく,ゼロにするようにしたいと,そういう気持ちで微力ながら取り組んだわけでございます。そして,この前の新聞に作家の藤原正彦氏が書かれた「国家の品格」という本を書かれる方ですけれども,「いじめをなくしたければ子供たちに卑怯を教えなさい」と。「卑怯を教えることが一番だ」ということを書いておられました。「数人で一人をやっつけることは文句なしに卑怯である。いじめをするような卑怯者は生きる価値すらないということを,徹底して子供たちに叩き込みなさい」と言っておられます。「いじめを正すには,武士道精神の中にある弱者への思いやり,すなわち惻隠の情・憐みの情を取り戻すことです」と強く語りかけておられます。教育長はこれをどのように受け止められますか。 ○教育長(髙田肥文君)  藤原さんの「国家の品格」は私も読ませていただきまして,これは校長のときもこの中から子供たちにも訴えをした思いがございます。やはり,今おっしゃいました武士道の精神とか,また日本の中の伝統・文化を考えますと,そういう惻隠の情とかそういうものが非常に重要なことだと思っております。特に,私も小さい頃から卑怯なことをするなと。私は親からは「人にけがどんさすいめど」と言うことをよく言われていました。「石を投げて目に当たって失明したら,お前は一生そこを負って生きていかないといけないぞ」というふうに強く言われていましたので,いじめというのは正に心に傷をつけることだというふうにいろんな所で話をしてきました。正にそういう藤原さんのおっしゃる「国家の品格」の中の一国民として,そういう日本人としての品格をしっかりと子供たちにつけさせることが大事だと思っております。 ○22番(木野田恵美子君)  本当に安心いたしました。先生にちょっと難しい質問かもしれませんけれども,教育長はいじめの原因は何だと思われますか。 ○教育長(髙田肥文君)  いじめの原因はいろいろあろうかと思いますけれども,何か自分が偉くなったような,そういうものの考え方が出たときにいじめが起こるのかなというふうに思います。何か子供たちが劣等感を持っていれば,いじめられる側になるのではないかなと。自分にしっかり自尊感情を持っていれば,自分というのはしっかり,あれも駄目,これも駄目と思っているよりも,自分はこんないいことがあるというそういう自尊感情を持っていることが,非常に大事なことだろうと思いますし,こういう何人かでつるんでいじめようとする,そこには何か心のおごりとか何かがあるのではないかなというふうに思います。成長段階ではけんかをしたりいろいろすることはあると思うんですけれども,その域を超えてやることが,非常にこのいじめの問題の難しさであろうと思いますので,けんかはあったりいろいろするのは当然,今までも昔からずっとあったわけですけれども,そこに最近のものは陰湿さがつきまとっていることが非常に問題だと思っています。その原因というのをしっかりと一言で言うというのは非常に難しいわけでございまして,やはりどこかにそういう心のおごりやら何かがあって起こるのかなという思いを持っております。 ○22番(木野田恵美子君)  いじめ防止法という法律ができても起こり得ることへの防止をしなければいけないと,根本から取り組んでいかないといけないと思うんですが,しっかりと構えて子供たちに教え込んでいくことが,その先にも申しました卑怯ということなどを,特に学校にもそのことを指導していただいて,ぜひ子供たちの心を少しずつでもいいですから変えて,そういったいじめをするような子供の心を変えられるような取組をしてもらいたいと思っております。よろしくお願いします。次は,体罰についてお尋ねいたします。「一人の高校生が死を選んだ。遺書から原因は暴力というほかにない体罰だった」ということが,25年2月4日付けの南日本新聞に出ておりました。スポーツ評論家の玉木正行氏が自論コラムというところに掲載されておりましたが,この今のいじめ・体罰の多い時期に,これをみんなにどうしても知ってもらいたいという思いで書かれたのだと思いました。言葉を借りますと,「体罰は21世紀の現代社会に絶対存在してはならない。今回の桜宮高校バスケットボール部の事件以外にも,過去に多くの体罰による心の傷や指導死が存在した」と。ある高校で起きたことだそうですけれども,ミスした野球部の生徒に向かって,その指導者の先生が至近距離から体で覚えろと怒鳴りながら,全力で硬球を何発も投げつけ,生徒の体をあざだらけにする監督がいたと。「俺の手も痛いんだ」と叫びながら殴り続ける監督もいたと。そして,その生徒は「ありがとうございます」と鼻や唇に血をにじませながら涙声で応える選手の姿も,この玉木というスポーツ評論家は目撃したと書いておられました。今,それが指導死の温床と気付けなかった指導力のなさ,告発する勇気を持てなかったかつての自分が情けないと,恥じ入るほかないと書いておられました。なんともむごい仕打ちだなと,私もこれを読みながら本当に胸が痛むことでした。有り得ないことですけれども,もしこのようなことが霧島市に起こったとしたら,学校で起きたとしたら,教育長はどのような指導をされるのですか。これも難しい質問だと思いますけれども,お聴きしたいと思います。 ○学校教育課長(山口幸彦君)  先ほどのいじめと同じく,体罰の問題というのも非常に心が痛むところでございます。体罰が起こらないようにするための指導がまず教育委員会に求められているところですので,やってもやっても起こってしまうんですが,諦めずにまずはそれをやらなければならないというのが一番の取組だと思いますが,万が一体罰問題が発生した場合には,まずは事実関係のきちっとした把握が一番だろうと思います。そのときに,障害等を負った子供たちへの救護であったり治療であったり,それから家庭への誠意ある対応とよく言いますけれども,誠意というのは誠意を持って対応しましたと学校が言ってきますけれども,相手が感じて誠意であるとうことをかなりやはり強く言います。相手の子供さんやこの方々は本当にそれについてみて,きちっと理解していただけなければ相手に届いた誠意ではないですので,まずはそれをどんな形でするかというのを当事者及び校長のほうに指導をしながらということでございます。さらには,当然,関係を元に戻さなければならないと。例えば,教師と子供とかというのは,教師を戻すための次の段階の信頼関係の回復や,非常に心に大きな傷を持ちますので,これは時間が経てばというものだけでもありませんけれども,今言いました専門家のスクールカウンセラーやら専門の先生方の力も借りながら,まずはそのケアに努めていきたいというふうに考えているところです。大部分は,これまでに起こったものについてみても,子供もそれから保護者もそういう形で回復できたときには,再発防止としてどうするかというのを,また改めて起こらないようにというようなことで努力をすることでございます。学校に体罰を一掃するという気運が,ここまた一,二年の中には高まってきているとは思いますが,中にやはり自分がそういう指導を受けてきた指導者・教師の中には,そうされないといけないと。我々の年代の中には,とは言え,やはりそうしないといけないという一つの考え。私自身は,それを何十年も経って美化しているだけであって,殴られたりしたときには嫌だったはずなんですね。それは,後のフォローがうまくできている指導とセットになって,そういう厳しい指導も大事だと思っているのは我々もそうなのかもしれませんが,実際,成長期にある子供にとって,暴力に介在した形で,言うことを聞かせるという指導というのはあってはならないということでございます。したがいまして,そういう指導が行われていることがはっきりしたときには,残念ながら県教委とも相談をしながら,処分等についてもきちっとしたいと。処分が目的ではありませんけれども,そういう責任はきちんと取らせるということで現在も行っているところでございますが,とは言え起こらないように日々,今日も学校をやっております。起こらないようにまずは防止のための方策を,長年こういうふうにして議員さんも話題にしてきていただいております。その度に真摯にこれまでの取組を反省し,また明日からの努力を誓いたいと思います。 ○22番(木野田恵美子君)  事が起こりますと,テレビなどで報道されますときに,二度と起こらないようにという,いつもの言葉ですけれども,二度と起こる前に,一度も起こらないことにまず努めなければいけないのではないかと思うわけでございます。体罰も,今申し上げた玉木正行氏が書かれた記事でございますけれども,「体罰を全てなくすれば,スポーツはまちがいなく弱くなる」と言って,元スポーツマンの先生が,「異常な世界に一度身を浸せば,異常な世界の存在が見えなくなるのだろう」と。「これほど無知と想像力の欠如さをさらけ出した恥ずべき言辞はない」ということを断言しておられます。今,先生がおっしゃったとおりだと,先生の言葉と全く同じだなと思うことでございます。ですから,二度と起こらないというよりも一度も起こらせない,そういう根本から子供たちに先生にもそういうことをしっかりと指導していただくようにお願いしたいと思います。ここに新聞記事を,私はたくさん切り抜きをしておりまして,ここに鹿児島県の六反教育長の言葉でいいことが書いてございましたので,もう御覧になったと思うんですけれども紹介してみたいと思います。「先生たちには信頼される理想の大人像であってほしい」と。「先生に相談しても解決しないと言われるようではいけない。自分たちを見ていてくれる,そう子供たちが思えるように,教育委員会としては支援をしているんだ」と書いておられます。全くこれは鹿児島の教育は間違いなく良くなるなと,私はこの記事を見ながら思ったことでございます。これからの世の中を担っていく子供たちが心豊かにたくましく,そして思いやりのある子供に育ってくれることを願っておりますので,また教育委員会の先生方にも,これからはいじめと体罰についてしっかりと取り組んでくださることをお願いいたしまして,私は今度の質問が最後になりますので,どうかよろしくお願いをしておきます。 ○議長(仮屋国治君)  以上で木野田恵美子議員の一般質問を終わります。これで本日の一般質問を終わります。残りの5名については明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。              「散 会  午後 5時28分」...