小美玉市議会 > 2009-06-08 >
06月08日-02号
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  1. 小美玉市議会 2009-06-08
    06月08日-02号


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    平成21年  6月 定例会(第2回)          平成21年第2回小美玉市議会定例会議事日程(第2号)                    平成21年6月8日(月)午前10時開議 日程第1 一般質問  (散会)出席議員(24名)      1番  岩本好夫君      2番  山本信子君      3番  福島ヤヨヒ君     4番  藤井敏生君      5番  小川賢治君      6番  萩原 茂君      7番  加藤吉博君      8番  関口輝門君      9番  山口良元君     10番  島田幸三君     11番  笹目雄一君     12番  橋本政美君     13番  古谷庄二君     14番  戸田見成君     15番  田村昌男君     16番  市村文男君     17番  木名瀬幸吉君    18番  大和田智弘君(副議長)19番  中村 強君     20番  磯辺 隆君     21番  荒川一秀君     22番  村田春男君     23番  大宅克彦君 (議長)24番  野村武勝君欠席議員(なし)---------------------------------------説明のため出席した者 市長          島田穣一君   副市長         鶴町和夫君 教育長         三輪義治君   市長公室長       沼田和美君 総務部長        大枝俊夫君   市民生活部長      藤枝房雄君 保健福祉部長      後藤一廣君   産業経済部長      伊野美也君 都市建設部長      島田 久君   小川総合支所長     日下部照雄君 玉里総合支所長     浅野 清君   教育次長        菊田源一郎君 水道局長        森島和久君   消防長         金谷正明君 会計管理者       重藤 勤君   監査委員事務局長    礒 敏弘君 農業委員会事務局長   遠藤恒夫君   秘書広聴課長      長谷川正典君 総務課長        坂本順子君   財政課長        金子政巳君---------------------------------------議会事務局職員出席者 議会事務局長      飯塚正夫    書記          平本喜代治 書記          酒井美智子   書記          坂本康一     午前10時00分 開議 △開議の宣告 ○議長(野村武勝君) ただいまの出席議員は24名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(野村武勝君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い順次発言を許します。--------------------------------------- △山本信子君 ○議長(野村武勝君) 山本信子君。     〔2番 山本信子君 登壇〕 ◆2番(山本信子君) 皆様、おはようございます。公明党の山本信子でございます。 質問に入る前に、喜びの言葉を一言申し上げます。それは、この議場に初めて女性の課長が座られたことです。私は、旧小川町時代から執行部の席に女性が何人も誕生することを願い、声に出してきました。ですから、坂本課長がここにいらっしゃることはとてもうれしく思います。男女共同参画社会実現に一歩近づいたような思いです。 それでは、最初の質問です。 順調に進んでいるかと思われます定額給付金についてです。 先日、回覧板で給付計画書が回ってきました。まだもらえないと言っていた方も、あれを見て安心したことと思います。申請書を送付した数に対して返送された数、給付が済んだ数はどのぐらいですか。また、トラブルはなかったでしょうか。 私が3月の定例会でお尋ねしましたDVの方などからの問い合わせはありませんでしたか。東京のある地域では、DV被害者の女性が夫の口座に振り込まれるのはおかしい、当然自分の分は別枠でもらいたいと訴えていた様子が報道されていましたが、本市においてはそのようなことはなかったでしょうか。このことを質問しましたときの答弁は、被害者の掌握が難しいので、警察などともよく連携をとってというような内容だったと記憶しています。 また、ひとり暮らしの方で、申請する段階で問い合わせなどはなかったですか。あったとすれば、どのように対応されたのか。民生委員の方々などにお世話になったりした方もいらっしゃいますか。 また、作業に当たられた職員の方はご苦労があったかと思いますが、少人数でも作業ははかどっていますか。 定額給付金が国会で決まらないうちは、野党が反対する場面や、街頭インタビューも余りよく思わない人ばかりをマスコミが取り上げていましたが、実際、支給開始になったら手のひらを返したように、あんなに愚策だの、なんだのとけなしていた野党の国会議員を初め、だれも文句を言わなくなりました。 私のもとへはたくさん喜びの声が届いています。80歳代の男性は、孫の車にETCがついたので、生まれ故郷へしばらくぶりに帰って海の幸をたっぷり食べてきたよ、まだまだ長生きしそうだとか、子供4人が温泉旅行をプレゼントしてくれたので、自分たちの分4万円は籐でできた回転いすを買ったので、立ったり座ったりがとても楽なのと話してくださる70歳代のご夫婦。近所の男の子は、お母さんに5段ギアつきの補助なし自転車を買ってもらったよと見せに来てくれました。小学校6年生の女の子は、母の日にお母さんには花を、お父さんにはシャツを買ってプレゼントしたら、おじいちゃんからお小遣いをたくさんもらったよと教えてくれました。まだまだ紹介しきれませんが、喜びの声がたくさん届いたことをお伝えしました。 次に、公共交通についてお伺いします。 かしてつバス専用道化事業は、法定協ができて、計画どおり進んでいますか。この事業が実現すれば、当然旧常陸小川駅前も整備されますか。バスターミナルになっている現場の状況は把握されていると思いますが、バス待合所を設置してくださったことは心より感謝申し上げます。雨が降っても、風が吹いても、台風でも来ない限りぬれないで済むようになりました。 今後、BRTの計画に合わせてぜひ検討していただきたいのがトイレです。今は、工事現場で使うような仮設のトイレが1つあります。そばにある街灯はついていません。トイレの周りは真っ暗です。先日、若い男女が車で来て、女の子がトイレに入っている間、運転した男性は、半開きのトイレのドアを車のライトで照らしてあげて使用していました。この現状をどう思われますか。借りようと思えば、今はコンビニでも、スーパーでもきれいなトイレはありますが。さらに自転車置き場がないために、雨にぬれた自転車に乗って帰る高校生がとてもかわいそうでした。旧常陸小川駅跡地の整備を強く望みます。 以前にデマンド交通乗り合いタクシー事業について質問された方がありましたが、その後この話は全く上がってきませんが、どのように考え、今後どのような交通整備をしようとしているのかお聞かせください。 また、小美玉市民交通動向調査の結果については、先日の全協の中でスライドを使い、詳細に説明を受けました。設問ごとの結果は大変わかりやすかったです。その中で、デマンド型タクシーのメリットとデメリットがまとめられていました。その結果、導入する計画を立てるのか、立てないのかお聞かせください。 調査結果説明の中で、最後に今後の課題が出ていましたが、どのような方法で検討していくのか。また、検討委員会などの設置も考えているのか。それによっては、かしてつバス専用道化事業計画への影響はあるのか、お聞かせください。 小美玉市民も高齢化へ進んでいることは間違いありません。自分で自由に行きたいところへ行けなくなる人たちがふえる現状と、どう交通整備を結びつけるのか難しい課題だとは思いますが、夢のある展望をお聞かせください。 3点目は、子供の食物アレルギーについてです。 近年、食物によるアレルギーは、乳幼児から大人まで急増しています。アレルギーを起こす食物を食物アレルゲンといいます。食物アレルゲンは、幼児や小児ですと、主に卵や牛乳、小麦、大豆などで、大人では小麦、魚類、甲殻類、ソバ、果物などが多いそうです。小さい子の場合は、適切に対応すれば自然寛解もあるが、大人は治りにくいと言われています。このアレルギー反応も、アナフィラキシーといわれる症状が起こるとぐったりする、血圧低下、意識障害など、とても危険な状態になります。アナフィラキシーを起こす可能性がある、あるいはかつてアナフィラキシーを起こしたことのある場合、緊急の対応方法を文書にして、学校や職場などに渡しておくことも大事なことだと言われています。以前は、アナフィラキシーショックに対して、駆けつけた救急救命士アドレナリン自己注射--商品名をエピペンといいます--これを使用することができませんでしたが、ショックによって本人の意識が低下している状態や、子供が保護者のいないところで発症した際など、自己注射が正しくできないことが考えられる場合、厚生労働省からの通達で、救急救命士が本人や家族にかわって打てるようになりました。また、文部科学省は、学校でアナフィラキシーショックを起こした児童に対して、教職員が緊急時に自己注射をかわりに打つことができるようにガイドラインを作成しています。生命の危険さえも引き起こす食物アレルギーの児童生徒は本市においてどのぐらいおりますでしょうか。家庭では食物を選べますが、学校給食はどのように対応していますか。お弁当を持ってきている子がいるとすれば、それによるいじめなどはないでしょうか。本市も新たな給食センターができます。センターにおいても、食物アレルギーの子供に対する対応は十分考慮されるかお聞かせください。 最後に、小美玉市の小・中学校の整備についてお尋ねいたします。 市内の小・中学校の図書室の本は十分足りていますか。調べの時間などは一度に何冊もの辞典や専門書を使いますが、学校からの要望にはこたえてあげていますか。新学習指導要領により教科書がかわります。また、小学校でも英語の授業も行うようになります。それに付随する参考書などの書物を買うだけの予算措置は十分だと思いますか。 ことし、理科だけに使える100万円を本市の教育委員会がいち早く申請されましたことは、県内でも何カ所もなく、すばらしいことだと思います。100万円を有効に使って、実験や体験を子供たちに十分味わわせてください。 今回私は、この質問をするために数校の学校訪問をしました。教育現場で先生方は、見えないところでとても苦労されているように感じました。例えば古い本を処分するにもお金がかかる。そのまま古い本があると新しい本が入らない。新しい本がふえればふえたで、それを管理するのも大変です。私が伺った学校はどこも、司書がいてくれたらとおっしゃっていました。図書委員だけではなかなかこなせない作業は、学級担任や教科担任が手伝っています。 1953年に学校図書館法が制度として発足した学校図書館専門的職員を司書教諭と呼ぶように理解しておりますが、本市において司書教諭の先生は何人ぐらいいらっしゃいますか。この司書教諭は学校図書館専門的職務を行うことが期待されていると思いますが、実際にはそうもいかないのが現実のようです。今後、学校図書館を充実させるため、また先生方の負担を軽くするためにも司書を置くことを考えていますか。もしその計画があるとすれば、私が考えるには、玉里の小学校3校で1人とか、中学校4校で1人とかというように、各学校1人ずつでなくてもかなり充実すると思いますが、いかがでしょうか。 今やIT社会と言われるように、ボタン1つ押せばあらゆる情報が得られ、携帯電話で小説が読める時代です。あえて本がなくても教科書があれば勉強するのに不自由は余り感じないかもしれません。しかし、辞典を使ったり、専門書を広げて自分の力で疑問をなくしていくことも大切な作業だと思います。本から得る考える力、生きる力は大きいものがあると思います。小学校での朝の読書時間やボランティアの方々による読み聞かせなど、本の大切さを教える先生方が、図書整理の作業が軽減されることを強く望むものです。 学校訪問の際、授業で使ったり、部活で使ったりする楽器も見せていただきました。特に小川南中・北中は余りにもかわいそうで涙が浮かびました。吹奏楽が好きで入部してきた子の楽器がありません。新入部員の分ではなく、本来の吹奏楽として編成される最低限の楽器がありません。修理不能の古い楽器やマウスだけ使って音を出す練習をして、コンクールに出るときは小川高校から借りて、短時間の猛練習で出場しているそうです。 学校は、備品の購入として50万円もらっても、楽器は高いので買えません。確かに吹奏楽は部活かもしれません。でも、市民の日にオープニングを飾ってくれたり、音楽のつどいで演奏したり、体育祭で盛り上げてくれたりもします。部活は授業外のものではないと思います。もし授業外とするならば、別枠の予算をつけるべきだと思います。1年間で全部買うのは無理でしたら、多年計画でぜひ予算をつけてください。あんなに音の狂ったシロフォン木琴の、こんな大きなのですが、この音盤が割れているために出るべき音まで音が達していないために狂った音のまま練習します。また、ティンパニーというこんな太鼓の大きなのですけれども、それはレバーを手で調節するものしかありませんので、音を出している途中にそれができないために、1つの決まった音だけで練習しています。そのティンパニーはやはりペダル式で、ペダルを踏めば音が変わる現代のものを小川高校から借りてコンクールに出たそうです。 最初買うときは大変かもしれませんが、1つ買えばずっともちます。今ある楽器は30年も前のものだそうです。ことし、幡谷理事長教育振興費としてくださった1,000万円、ほかに地域活性化経済危機対策臨時交付金の4億3,300万円、国は教育委員会から各自治体の財政当局に早急に働きかけ、財源を確保することが重要と言ってこのお金をくれました。ほかにもあらゆる財源を使って小川南中・北中だけでなく、教育現場の整備にもっともっと目を向けてください。 道路整備も大事、かしてつ跡地も大事、給食センターもサッカー場も計画どおりに進めたいでしょうが、建物は完成がおくれるのはつきものです。教育は待ってくれません。 21年度当初予算の数字だけを見ると、教育費が昨年の25億に比べ、ことしは34億円で、随分ふえているように思いますが、16億円の給食センター建設費分が入っています。むしろ昨年より少ないくらいです。教育現場は昔と大きく変わっています。社会環境の変化は児童・生徒に対し、生活や自然体験などの不足から人間関係がうまくいかなかったり、道徳意識の希薄化や凶悪犯罪の増加など、人格をつくり上げる過程に大きな影響を与えています。それによっていじめや虐待、不登校、精神的病など、さまざまな問題が起きています。そんな時代背景の中で、現場の先生方は21世紀を心豊かにたくましく生き抜ける体力や能力を持った児童・生徒になってもらいたいという強い情熱から、より広いものの見方や使命感を強く持ち、学校と家庭と地域が一体となった教育の充実と進行に情熱を持って努力されていると感じました。 市長は、常に教育第一といつもおっしゃっております。ないお金をあるように使うんだともおっしゃっております。この待ったなしの教育へ特段のご配慮を強く強く希望し、私の質問を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(野村武勝君) 山本信子君の質問の1点目、定額給付金の給付状況についてと、質問の2点目、かしてつバス専用道化事業についての答弁を求めます。 沼田市長公室長。     〔市長公室長 沼田和美君 登壇〕 ◎市長公室長(沼田和美君) 答弁に入らせていただく前に、一言お願い申し上げたいと思います。 ごらんのように、ちょっとのどを患っておりましてお聞き苦しい点があろうかと思いますが、精いっぱいお答えをさせていただきたいと思いますので、ご了承いただきたいと思います。 それでは、山本議員の1点目の定額給付金の給付状況に関してのご質問にお答えをさせていただきと思います。 先ほど、さきの質問のときに、高齢者等ひとり世帯等に対しての民生委員さん等の支援等についての答弁がありましたというふうなことで述べられておりましたですけれども、定額給付金の給付につきましては、民生委員を初め関係各位のご支援、ご協力により給付事務が順調に今進捗しておりますこと、まずもってお礼を申し上げたいと、このように思います。 さて、6月2日現在の定額給付金の給付に関する進捗状況についてお答えをさせていただきます。 対象となる世帯総数は1万9,474件でございます。これに対しまして、申請受付件数は1万7,633件、率にあらわしますと実に90.5%になってございます。これに対して給付件数でございますけれども、これまでに3回の給付を行ってございます。その件数等について、3回トータルで申し上げますと1万6,113件、全体の82.7%、こういった給付状況にございます。この給付額でございますけれども、約7億2,000万円と、こういうふうになってございます。 次に、同じく6月2日現在の子育て応援特別手当の給付に関する進捗状況でございますが、対象となります児童総数につきましては763人でございます。これに対しまして、申請受付件数につきましては721人、94.5%と高い率を示してございます。給付人数はこれまでに、これも定額給付金と同じく3回の給付を行っておりまして、656人、86.0%の方に給付をしておりまして、その給付額は約2,360万円と、このようになってございます。 続いて、トラブルの件でございますけれども、これまで、おかげさまでDV関係等も含めまして、大きなトラブルもなく事務が進捗しておりますが、今後は10月7日の申請期限までに一人でも多くの方が受給できるよう、調査及び啓発を行ってまいりたいと思います。少数な担当の中でも少数精鋭主義に立って問題のなきよう、十分心して努めてまいりたいと、このように思ってございます。 続いて、第2点のかしてつバス専用道化事業に関しましてお答えを申し上げます。 まず1点目に、過日説明も報告もさせていただきました小美玉市民生活動向調査の結果についてのご質問でございますけれども、この調査につきましては、本市における適切な公共交通のあり方について検討するため、市民の移動先並びにその移動手段等を把握する必要があったと、こういったことから全世帯を対象としてアンケートを実施したところでございます。 その調査結果から確認できたことでございますけれども、1つとして、市民の皆さん方の全体の回答率がちょっと低かったということでございます。さらに、2つ目に、他の市町村へのいわゆるモビリティ、移動ですね、他市町村への移動というものが比較的高い状況にあったということ。さらには、3点目に、通勤・通学時及び外出時ともに約7割は自動車を利用しているというようなことが明らかになったということです。そして、4番目に、外出する際には30から60代の方、この方たちは不便を余り感じていない傾向が見受けられたということです。5番目として、本市におけるバスの利用は低い状況でございまして、公共交通空白地帯が多い状況にあるということ。さらには、6つ目といたしまして、新たな公共交通の必要性に関しましては、約4割の方が「必要である」と、このように回答しているというようなことが出ております。そして、まとめたところの最後の7番でございますけれども、重要なサービスに関する設問、これに対しては、まず望んでいることは低料金であること、それから他の交通機関との乗り継ぎが簡単にできること、そして土曜日も日曜日も運行していること、こういった基本的なバスのサービスが重要だという回答が多く寄せられたというようなことでございます。 今回の調査によって得られたこれらの結果を踏まえまして、市といたしましては、今後新たな公共交通の必要性と、そのあり方についての検討を深めてまいりたいと、このように考えてございます。 なお、この調査結果につきましては、市の広報紙やホームページに掲載して広く市民の皆様に周知してまいります。 続いて、かしてつ関係の2つ目のかしてつ事業の計画は計画どおり進んでいますかというふうなご質問でございますけれども、かしてつバス専用道につきましては、ご承知のとおり、茨城県、石岡市及び本市において、茨城空港の開港に合わせて供用開始ができるよう整備を進めております。 現在は、特に安全にバスを運行させるための方策について、関係機関との協議を行っておりまして、これは協議が整い次第、実施設計や整備工事に着手する予定としてございます。 なお、本事業は、石岡市を含めた広域公共交通であるため、引き続き石岡市や茨城県など関係機関と協議を続けてまいりたいと、このように考えてございます。 かしてつ関係の3点目のデマンド交通乗り合いタクシーはどうなっているのかというようなことでございますが、本市におけるデマンド交通といたしましては、対象者が限定されますけれども、現在介護福祉課を窓口として、タクシー券配布方式による外出支援サービスを行っております。また、乗り合いタクシーに当たるものといたしまして、社会福祉協議会による在宅福祉サービスセンター事業及びヘルパーセンターによる交通サービスがございます。 このような特定された方々以外の一般の市民の皆様方は、市内の民間事業者、これは4社ほどあるわけでございますが、ここが運行するタクシーをご利用いただいているというのが現状でございます。 こうした状況にありますことから、先ほど申し上げましたとおり、今回実施いたしました市民生活交通動向調査の結果等を踏まえながら、ご指摘のデマンド交通あるいは乗り合いタクシー事業なども含め、本市の市域事情に即した適切な公共交通のあり方を検討してまいりたいと思っております。 なお、具体的には市民や公共交通の専門家、あるいは交通事業者などによる検討委員会を組織し、そのもとでさらに詳細な調査を行いながら検討してまいりたいと考えているところでございます。 かしてつ専用道化事業の最後の4点目でございますけれども、旧常陸小川駅前の整備計画については検討できますかと、こういったお尋ねでございますが、ご指摘のとおり、旧常陸小川駅前につきましては、法定協議会であるかしてつ沿線地域公共交通戦略会議、ここで策定された連携計画におきまして、地域のここは重要なコース結節点として位置づけられておるわけでございまして、バス専用道化事業をより効果的に推進する上で、さらに利用しやすい環境整備が求められているわけでございます。 常陸小川駅前敷地は、鹿島鉄道株式会社の所有地であることはご承知のことと思いますが、バス専用道化事業推進のため、軌道敷を含めた用地の取り扱いについて、現在親会社であります関東鉄道株式会社と協議を進めているところでございます。 また、先ほど申し上げましたが、バスの安全運行のための関係機関とも協議調整中でもございます。これらの協議が整い次第、法定協議会を初め、地元沿線住民の方々やバスを利用されている方々などからご意見等を伺いながら、旧常陸小川駅前の環境整備を進めてまいりたい、このように考えております。ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(野村武勝君) 山本信子君の質問の3点目、学校給食について、質問4点目、小・中学校の整備についての答弁を求めます。 菊田教育次長。     〔教育次長 菊田源一郎君 登壇〕 ◎教育次長(菊田源一郎君) 山本議員のご質問、第3点目、学校給食についてお答えをいたします。 平成20年度学校給食基本調査における調査結果によりますと、食物アレルギーのある児童・生徒の数につきましては、小学校12校中8校で28名、中学校においては4校中2校に4名の生徒が在籍している状況でございます。なお、食物アレルギーによる医師が処方する薬を投与できる自己注射を持ち込む児童・生徒はいないようであります。 これら食物アレルギーのある児童・生徒に対する学校給食での対応でございますが、保護者に学校給食に使用している食材、献立表を用いて事前にお知らせをし、保護者との協議の上、調理の段階でアレルギーの原因となる食材を除去したり、該当食材がある場合は弁当を持参していただいたりするなど、該当する児童の状況により方法は若干異なりますが、対応しているところでございます。 また、玉里給食センターにおいては、管内学校と連携を図り、食物アレルギーの児童・生徒が在籍する学校に対しましては、アレルギー物質の除去が困難な加工食品等を給食食材として使用する場合につきましては、原材料の配合表等を事前に配布したり、代替の可能な食材にかわりまして提供しているという状況でございます。 学校では、教員を含め関係者の適切な対応をできるようにすることが必要と考えますので、保護者や主治医等からの正確な情報を収集いたしまして、食物アレルギーのことを正しく理解するとともに、アレルギー症状や緊急時の対応方法を認識し、協力体制をとるなど、食物アレルギーのある児童・生徒及び保護者との連携を図りつつ、学校生活に対する不安を解消するように配慮しているところであります。可能な限り個々の児童・生徒の状況に応じた対応に努めてまいりたいというように思います。 次に、4点目のご質問、小・中学校の整備についてお答えをいたします。 初めに、学校図書の整備状況についてでございますが、学校図書館法に基づき設置され、文部科学省の定めた公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準に照らしながら各学校の蔵書を整備しているところでございます。現在の学校図書の整備状況ですが、小学校につきましては12校中2校が、中学校においては4校中2校が国で定めた標準冊数を下回っている状況であります。 小美玉市では、児童・生徒に本を読む機会を与える一つの手だてとして、公共図書館の活用も進めております。学校図書館の蔵書で足りない資料や参考書を補てんするとともに、購入までに至らない本等は、小美玉市図書館条例規則による関係団体貸し出しを活用するなど、一時的に借り受けし、児童・生徒がたくさん本と出合う機会の環境の整備を行っているところでございます。これらを活用している学校もあるようでございます。 今後の整備計画ですが、各学校間において蔵書数の格差がございますが、格差是正を図るためには引き続き財政状況を勘案しながら、蔵書図書の充実を図ってまいります。 司書教諭につきましては、各学校に配置されておりますが、学級担任を兼ねており、読書活動の推進と学校図書が十分機能するよう努めてまいりたいというように思います。 質問の中に、司書がそれぞれ何人いるかという部分がございました。各学校に資格を持っている先生方は1名というところが1校、それ以外については複数の先生が資格を持っているというような状況でございます。 次に、楽器等の整備状況ですが、音楽などに使用する教材用楽器につきましてはほぼ充足しているものと考えておりますが、吹奏楽など部活で使用する楽器につきましては、部員の多い学校では楽器が不足していたり、楽器を購入してから大分経過していたりという学校もございます。市といたしましては、部活用に限定した予算措置はしておりませんが、通常の教科で必要な予算と合わせまして教材用備品購入費として、学校規模や学校の要望も踏まえ学校ごとに予算を配分し、対応しているところでございます。楽器によってはかなり高額なものもあるため、順次整備をしてまいりたいというふうに考えております。 次に、運動器具、遊具などの安全点検につきましては、各幼稚園、小学校、中学校ともそれぞれの各学校において、目視、触診等による点検や使用前点検等で安全を確認しております。教育委員会におきましても、随時点検を行った際のふぐあい、学校からの報告等でこれまでも撤去、修繕等必要な措置を講じてまいったところでございます。運動器具、遊具にかかる事故等が起きないよう関係者の共通認識のもとに必要な安全措置を講ずることや、専門家による点検も必要と考えております。なお一層の安全点検に努め、幼児や児童・生徒が楽しく使用できるような安全確保に努めてまいりたいと思います。 以上で答弁を終わります。 ○議長(野村武勝君) 再質問はありますか。 山本信子君。 ◆2番(山本信子君) 図書の整備の部分ですけれども、小学校12校中2校、それから中学校4校中2校が規定の冊数を下回っているというふうに今聞こえたのですが、下回っているとすれば、充実していくというお話でしたけれども、どのように今後予算の中で解決していくのか、もう少し具体的にここを伺いたいです。 古い本の処分でもお金がかかるので困っていた学校もありましたので、そういう部分ももし手助けしてあげれば、新しい本を買うこともできるのではないかと思います。 それから、司書教諭につきましては、やはり各学校いらっしゃっても学級担任とか、教科担任を兼ねているために、なかなかその仕事を思うようにできなく、管理がとても大変という声もありましたので、その辺の司書教諭が少し負担が軽くなるような、本来の業務も力を入れてできるような、そういう計画もお聞きしたいと思います。 それから、楽器については順次予算措置というお話でしたけれども、これは計画を立てて、例えばことしはこの学校に2つなら2つ、それから来年はここに1つなら1つというふうに計画を立てたものを学校に示してあげると、学校としても予備費の中ではとても買えない楽器を、やがてはうちの学校も買ってもらえるんだなという希望を持って当たれると思います。 先ほど部活は授業外、部活で使うものについてはとありましたけれども、私、先ほどの質問の中で、部活は授業外という認識よりも、むしろ部活外で例えば吹奏楽の演奏一つとっても授業内で行うこともたくさんあるし、授業外という観点を少し、何ていうんでしょうね、学校でやるものは授業の一環であるという認識をもう少し持っていただければと思います。 答弁になかったんですけれども、別枠の予算をとるような、そういう措置をとってあげていただきたいと思います。そういうものが見えると本当に先生たちは、決して教育委員会に対しても、市に対してもわがままを言っていないと私は思いました。決して私にどうのこうのという愚痴をこぼした先生は一人もおりませんが、やはり教育現場で苦労している姿は、言葉に出さなくても感じるものがありましたので、もう少し、今本当に荒れている中で、本市は荒れている学校はありませんけれども、世の中が本当に荒れている教育現場で本当遅くまで苦労されている先生方を少しでも気持ちの上で、例えば楽器一つにしても、もう古くて音の出ないものよりも、新しい楽器が入ったという、そういう一つの喜びというか、そういうものがあれば、また励みになるのではないかと。小さなことかもしれませんが、私は感じましたので、その辺を強く希望し、今後やはり吹奏楽が好きで入ってきたという、例に挙げれば小川南中19名、ことしは新入部員が入ったと言っていました。先輩の分もないんだから、新入部員は当然ないし、指でプップッと音を出すような作業をしているけれども、それでも休まずに部活に来ているというお話でした。コンクール大会で成績がよければ、先輩は8月ぐらいまで部活をやっているそうですけれども、その後、今度自分たちに楽器が回ってくることを期待しながら喜んで部活をやっているというお話もありましたので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(野村武勝君) 再質問の4点目、小・中学校の整備についての答弁を求めます。 菊田教育次長。     〔教育次長 菊田源一郎君 登壇〕 ◎教育次長(菊田源一郎君) 山本議員さんの再質問にお答えをさせていただきます。 図書の関係ですけれども、先ほど小学校で12校中2校が、それから中学校で4校中2校が標準を下回っているという答弁をさせていただきました。 それぞれ小学校2校のうち1校につきましては79.3%、もう1校につきましては86.6%、中学校につきましては94.3%、77.8%というような整備状況でございます。これらの整備状況につきましては、先ほど議員さんの中からも司書の先生方、整備が本当に大変だと。これは担任を兼務しているということで、非常にその気持ちは教育委員会としても承知しているところでございます。 今後、これらの充足数の少ない各学校につきましては、予算的なこともございますけれども、その配分等も今後検討をしていきたいと思います。現在の予算措置につきましては、それぞれ小学校が平均40万円、中学校が平均60万円というような中で整備をしてございます。この辺も今後検討していきたいというふうに考えております。 それから、この4校につきまして、整備率の低い部分につきましては、それぞれの各学校の図書館の大きさというか、なかなかそれだけのスペースが確保されていない部分もございますので、そういうものを含めた中で現在これらの図書を配置しているということでございます。 当然、古い本を処分してそこに新しい本を購入ということになってくるかと思いますけれども、古い本の使い道については、破れたり、紛失したりする部分もございますけれども、古い本の活用についても今後学校と一緒に協議しまして、活用をしていきたいというふうに考えています。1つの方法につきましては、現在も実施している各図書館での、古くなったものについては児童プランというような中での活用もしていますので、そういうものを含めた中で、今後ほかの利活用も含め、古い本についても大事に使用していきたいというふうに考えております。 それから、楽器の関係でございます。先ほど答弁させていただいたように、楽器によっては高額のものもあるというようなことで、これらについてはそれぞれの学校の要望等を聞きながら、順次整備について検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、別枠の予算ということも検討してはというご質問でございます。これらにつきましては、ふるさと納税制度が小美玉市で設立され、ふるさと基金として使用限定というような形で積み立てされている基金もございます。そういうものを取り崩しながら、図書、それから楽器等にも使えるよう、いろいろ内部で検討させて有効に活用していきたい。それが寄附していただいた方のお礼に報いるかと思いますので、そういうものも活用しながら、今ご質問のありましたもの等にも充てていきたいというふうに考えております。どうかよろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。---------------------------------------福島ヤヨヒ君 ○議長(野村武勝君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 福島ヤヨヒ君。     〔3番 福島ヤヨヒ君 登壇〕 ◆3番(福島ヤヨヒ君) 改めましておはようございます。日本共産党、福島ヤヨヒ、通告に従い一般質問を行います。 本日は5点ほど質問させていただきます。 初めに、耐震診断結果の公表と対策についてお伺いいたします。 まず、学校校舎の耐震診断ですが、5月下旬ごろには結果が出るとのことでしたが、どのような結果が出たのでしょうか。報告はどのような形で行われるのでしょうか。 現在の教育委員会のホームページでは、1月の耐震化優先度調査結果しか掲載されていませんが、それによれば、優先度1と評価された校舎が10棟あります。うち堅倉小学校の3棟と小川北中の2棟については、建てかえのための設計が進んでいるところですが、同じく優先度1と評価された校舎についての耐震診断はどのような結果だったのでしょうか。 前回の3月議会でも私は質問させていただきましたが、この際の答弁では、学校施設整備検討委員会などを立ち上げたい、そのような回答をいただきました。この検討はいつごろされるのでしょうか。前回にも申し上げましたが、日本は地震大国です。いつ、どこで、あの阪神で起きた大地震に見舞われるか予想がつきません。早急な対応が望まれているのに一向に診断の結果すら見えてきません。診断結果を踏まえての対応は、どのようになされるのでしょうか。 建てかえの必要ありと診断された校舎に対しては、財政的にはどのように考えられているのでしょうか。今年度の予算のあり方から察するに、もし建てかえが必要な校舎が幾つかあったとすれば、教育委員会内予算でということになりかねないという事態が起こってくる可能性がありますが、基本的な考えはどのようになっているのでしょうか。子供たちの命を守る、この観点から早急な対策が必要ですが、その対策がどこまで進んでいるのかお聞かせください。 この件に対しては、しっかりした対策が講じられるまで、これからも何度でも質問させていただきます。 また、市内には、庁舎に加え公民館等公共施設が数多くありますが、これらの施設の耐震対策はどのようになっているのでしょうか。あわせてお伺いいたします。 次に、市民のボランティア活動を支える対策についてお伺いいたします。 多くの市民がさまざまなボランティアを行っています。一口にボランティアといいますが、福祉を支えるものから、生涯活動として行っているもの、子育てをサポートするものや、地域の活動を支えるボランティア、文化活動のボランティアなど、その形態は実にさまざまです。 しかしながら、現在ではそれぞれ担当のところでなければ、どのような団体や人がいるのかわかりません。ボランティアを受けたい人や行いたい人が相談に訪れる窓口とか、コーディネートしてくれる担当がいればもっと利用しやすい、されやすいと考えられます。 また、活動の準備ができる拠点としてのボランティアルーム、このようなものはないのでしょうか。道具が収納できるロッカーなど設置していただければ、活動の場はなお一層広がります。それぞれ団体の代表は多くの道具を自宅に保管し、家族に遠慮しながら活動を続けている人も少なくありません。それゆえに代表もなかなか交代できない。こういう現象も起こっています。安心して活動できる拠点、それはあちこちで構いませんが、少しずつでも構いません。これらのスペースをとっていただきたいと思いますが、また、それぞれのボランティア団体に見合ったルーム、ボランティアをコーディネートするセンター、窓口、これらの設置をお願いするものであります。 以前、美野里では、文化団体等をまとめたラクガクとか、メダカの学校といった冊子が発行されていました。今後、そのような冊子を発行する予定はあるのでしょうか。あわせてお伺いいたします。 続いて、市職員の研修についてお伺いいたします。 合併して4年目になった今、市民の間ではお役所がだんだん遠くなっていく感じがすると言われています。職員の異動が多く、知っていた顔ぶれ、職員の顔がどこにも見当たらない、そういう状態になっています。役所に出かけてくるのは用事のある人だけです。それでいて、「おはようございます」、「ちょっとお願いします」このような声をかけてもあいさつも返ってこない、ジロッと見られただけだ、もう行きたくなくなってしまった、こんな声まで聞かれる始末です。もちろん、親切でありがとうございました、このような礼状も戻ってきた、こういう話もあります。どれも本当の話です。やはり役所の中はすべて親切でありがたかった、礼状が来た、このくらい優しい、親切なところ、そういうところであってほしいと思っております。 ところで、職員としての職務、研さんのための研修は行われているのでしょうか。仕事に対する意欲やモチベーションをどう高めるかなど、民間で行われているような研修制度はあるのでしょうか。勤務時間と休憩時間はどのように定められているのですか。連日残業しても仕事が終わらず、それでいて手当もないみの~れの職員は実によく働いています。気持のよいあいさつが返ってくる、そういうところもあります。また、夕方5時半きっかり退庁、すぐに車のエンジンの音が聞こえてきた、こういうことを言われるような部署もあるやに聞いています。 私は、みの~れの職員に一度聞いてみました。なぜあなたたちは元気に住民に対応できるのですか。若い職員はこう答えてくれました。先輩を見ていると、そうありたいと思ったし、毎日やって来る多くの住民からパワーをもらって、一緒に仕事をしていくんだ、そういう気持ちになってくるからですと。必要以上に肩書きのある人にだけの対応は要りません。市民のだれからも慕われる職員、部下から信頼される職員、こういう方々にぜひともなっていただきたい。 昔は、近所の人が暇だからとお役所にやってきて、お話、おしゃべりをしていった、そんな話も聞いておりますが、今は用事のある人しかこのお役所にはやってきません。役所内のどこに行っても用事があって訪れた市民に対して、せめてあいさつの励行ができるような、接客マナーの研修を行っていただきたい。 また、市民の窓口に対するお願いですが、障害を持っている人、高齢者にも優しいいすでの対応をぜひお願いいたします。本庁舎においては立ったまま対応する、そういう窓口がほとんどです。いすで対応できる低いカウンターの設置をあわせてお願いするものです。 次に、公共交通機関のあり方についてお伺いいたします。 先ほども山本議員からも質問がありましたが、今回行われた市民アンケートはどのような結果報告がなされるのでしょうか。アンケートの回答数が少なかった、このように先ほど沼田室長はおっしゃいましたけれども、国の選挙とか、全国の知事選挙、これらの投票率から察すれば、私はそれなりの回答があったと見るべきではないか、そう思っております。大切なことは、このアンケートの結果をどう読み取るか、こういうことだと思います。 アンケートは、ともすると多数意見を重視する傾向にありますが、少数意見をどのように吸い上げるか、これが問題になってきます。いわゆる交通弱者といわれる高齢者や乳幼児を抱えた人、障害を持つ人など本当に困っている人をどう救うかが問われていると思います。私は、市民の人たちに聞かれました。今本当に困っている私たちに、一体いつになったら、これら公共交通機関にあやかれるのか。必要としている市民がたくさんいるのに、アンケートをとったりして意見を聞いているから、そう言っています。しかし、必要としている人がよくわからないスポーツ施設は、アンケートや意見を聞かずに決まってしまった。市長さん、一体何を考えているんですか聞いてきてください、そう言われました。 また、運転免許を持ち続ける75歳以上の人は認知症の検査を受けなければならなくなりました。そろそろ免許証を返上したい、そう思っているが、このままではいつまでも車を運転し続けるしかない。何とか早く考えてほしい、このように言われております。 ところで、今回のアンケート結果、業者によってまとめられたもの、実にすばらしくまとまっております。ここにこの冊子を持ってまいりましたが、本当にきれいにまとまっております。ところが、ここの中でどうしたらいいのか、住民がどう思っているのか、職員がどうしたいのか、そういう心が見えてきません。そして、この中でいろいろ事例も載っておりますが、その事例として挙げられているもの、それはこの地域のものではありません。石岡市や鉾田市、既に公共交通機関としてさまざまな方法、中でもデマンドタクシー方式をとっておりますが、それらの結果はここには載っておりません。遠い他県の結果を載せて、そして、この小美玉市と比較して、それでいいのでしょうか。アンケートはもっと身近な結果が欲しい、私はそう思います。そのためにも、もっと職員、市民がそれぞれ汗してつくり上げた結果が欲しい、私はそう思っております。 以前の町時代、美野里町、私もいろいろなことに首を突っ込んでおりましたけれども、そのときには何事手づくり感がありました。今のような方法でまとめられ、報告を受けたのでは、いわゆるお役所仕事、そういう感じがしてなりません。今求められているのは、身近に実感できる結果です。 現在、市内で運行されている四季健康館や医療センターの利用のための送迎の巡回バス、これはその路線に近い人しか利用できません。市内どこにいても格差が感じられないで、健康を保つためのおふろやプールに通いたい、病院にだれもが行かれるようにしてもらいたい、このような声を聞くたびに一日でも早く公共交通機関のあり方の検討をし、そのためのデマンド方式のタクシー等が実施されることを切に望むものです。 最後に、新型インフルエンザの対策についてお伺いいたします。 世界中を震撼させた今回の新型インフルエンザも、それぞれ対策が施され、幸いにして終息に向かっているようですが、改めて今回の対策措置についてと今後についてお伺いいたします。 小美玉市においては、対応についてのチラシ、5月3日には新聞折り込みで配布をされました。また連日、防災無線を通じて注意を呼びかけるなど、かなりの対策が講じられていましたが、実際に窓口の相談とか電話相談、どのぐらいあったのでしょうか。また、今回その対応が大変だったのは教育現場ではなかったかと思われます。学校行事が中止または延期となったものもたくさんあったかと思われますが、その基準はどのように決められていたのでしょうか。 そして、これからもまた新たなインフルエンザやその他の疾病が発生するおそれもあります。今後も十分な対策が講じられますよう要望いたします。 以上、質問は端的なものでしたが、それぞれ適切な答弁をお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(野村武勝君) 福島ヤヨヒ君の質問の1点目、耐震診断結果の公表と対策についての答弁を求めます。 三輪教育長。     〔教育長 三輪義治君 登壇〕
    ◎教育長(三輪義治君) 福島議員の教育問題についての校舎の耐震化結果とその対策ということにお答えいたします。 平成17年に建物の耐震改修促進法が改正され、耐震化の優先順位を決めるための耐震化優先度調査、耐力度調査を行ってまいりました。その結果を踏まえ、平成20年度に堅倉小と小川北中の基本設計が完了しました。また、平成20年6月18日付で地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律が施行されたことにより、学校施設について早急に耐震化を図るため、所要の措置を講じるものとされました。 そのことを踏まえまして耐震調査が済んでいる玉里地区の4小・中学校と幼稚園、小川地区の幼稚園と下吉影小を除く7小学校、2中学校、4幼稚園の校舎及び体育館等の耐震2次診断を平成20年度に委託いたしました。 耐震診断判定委員会においては、ほかの市町村からも判定依頼物件が集中しており、判定委員会での判定がおくれている状況でございます。しかし、その一部につきましては耐震診断が完了し、一部は繰り越し事業となり、現在も診断中でございます。今後、委託している診断結果がすべて出た段階で公表していきたいと考えております。 なお、国におきましては、Is値が0.3未満と判明した場合は改築等とありましたが、子供たちの安全性から早急の対応が求められているため、補強を進める方向になってきております。 本市におきましても、Is値が0.3未満の校舎等につきまして、当面の間、施設を継続使用する場合、耐震補強などを考慮し、適切な対策を講じ、大地震発生時等の児童・生徒の安全確保に取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(野村武勝君) 続いての答弁を求めます。 島田都市建設部長。     〔都市建設部長 島田 久君 登壇〕 ◎都市建設部長(島田久君) 福島議員のご質問、その他の公共施設の耐震結果と対策についてお答えをいたします。 小美玉市耐震改修促進計画につきましては、ことしの3月定例議会全員協議会におきまして、パブリックコメントの結果報告とあわせまして計画書の写しをご配付させていただいております。 本計画は、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づきます国の基本方針及び県の耐震改修促進計画に即した計画から、小美玉市の耐震化率目標を平成27年度までに90%と設定をしております。 本計画の策定に当たりましては、市内の公共施設を管理しております関係各課で策定委員会を設置しまして策定をしておりまして、今後の耐震診断や改修工事につきましては、それぞれ施設を管理しております担当部局で実施するわけであります。関係各課の連携をとりながら計画的に進めてまいりたいと考えております。また、平成22年度以降は耐震改修促進計画を策定していない市町村は、耐震改修に関します国土交通省などの補助が受けられないということでありますので、限りある財源の中で取り組んでいくこととなりますので、早急に検討委員会等を設置し、耐震化対策に関する検討を継続的に推進してまいります。 さらに、一般の住宅につきましては、現在木造住宅耐震診断士派遣事業の申し込み受け付けや、地震バザードマップを窓口等で配布しておりますが、今年度ハザードマップを増刷いたしまして各戸に配布するなど、市民の皆様に幅広く耐震化の周知を図ってまいりたいと思います。ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(野村武勝君) 福島ヤヨヒ君の質問の2点目、ボランティア活動を支える施策について、質問の5点目、新型インフルエンザの対策についての答弁を求めます。 後藤保健福祉部長。     〔保健福祉部長 後藤一廣君 登壇〕 ◎保健福祉部長(後藤一廣君) 福島議員の質問の2点目、ボランティア活動を支える施策についてお答えをいたします。 ボランティアは、行政とは異なる視点から、行政では対応しにくい多様な問題への柔軟な対応を行ったり、さらには新たな行政課題を発見し、それに対応していただくという活動もございます。したがいまして、行政、ボランティア、NPO法人はそれぞれ独自の役割を持ち、相互に補う対等なパートナーという認識があると思います。 このような中、私ども行政は、ボランティア活動を効率性という観点から安易に行政の肩がわりとして位置づけてはならないと思っておるところでございますが、現実的には、特に私のほうの福祉事業においては、ボランティアありきの施策の中で事業が進められており、何をするにもボランティアはなくてはならない存在でございまして、黙々と活動されておられる、その献身的な活動に感謝の気持ちでいっぱいでございます。 福祉のみならず大半のボランティア活動は、活動の場、対象、内容等において一定の社会的、公共的な性格を持っております。行政は、いわば広域性のあるボランティア活動に対してはパートナーという観点からも活動を支える支援を講じていかなければならないと思っております。本来ボランティア活動は、その名が示しているよう、参加する方の主体的な自発性によるもので、行政からの支援においてもボランティア活動の自発性を損なうような支援方法は慎むべきであり、あくまでも側面支援に徹するべきであると言われております。 その支援でありますが、活動内容によっていろいろの方策があると思います。活動のための基盤整備、活動環境の整備等については、共通するものとして進めていかなければならないと思っております。 また、まちづくりのパートナーという観点からも、まちづくり施策への参画、協働においてもさらに強固なものにしていく必要があると思っております。 以上、ボランティア活動を支える施策について申し上げました。 次に、福祉活動を中心としたボランティア団体について申し上げたいと思います。 現在、小川、美野里、玉里の3地区において、ボランティア連絡協議会を組織して活動をしていただいております。さらに、この3地区を1つに束ねた小美玉市ボランティア連絡協議会が本年3月に誕生し、福祉全般について熱心な活動を展開していただいております。 この連絡協議会の事務局は社会福祉協議会が当たり、それぞれの地区にコーディネーターを配置しております。市ではこれをボランティアセンター事業と位置づけまして、運営経費に対して補助金を交付しているところであります。 このボランティア連絡協議会には37団体、会員が770名加盟されております。この団体の中には、文化的活動をされている団体も幾つかございまして、その活動を生かして福祉活動にもご貢献をいただいているところであります。 このボランティアセンター事業でありますが、茨城県のボランティア施策もありまして、福祉活動を主とするボランティア団体と、それに関係する福祉担当部局、社会福祉協議会がかかわって立ち上げたわけでありますが、さらに輪を広げて文化活動ボランティアも、教育活動ボランティアも一堂に会しての事業活動、これが真にボランティアセンター事業でないかと、このように言えるのではないかと、このように思っているところでございます。 さて、ボランティアルームでありますが、玉里保健福祉センターには、1階にボランティア室がございます。面積は約16平方メートルでございまして、畳10畳敷き程度の広さでございます。主に玉里ボランティア連絡協議会の方々が利用しておりますが、面積的に狭いせいか、フル活用している状況ではないようであります。原則的にはボランティア団体が優先されるわけでございますが、会議室と同様の貸し出しをしております。 今回ご質問をいただきましたボランティアルームは、ミーティングにとどまらず、ボランティア活動の拠点となるべく、それなりの設備を持ったルームを設置できないかというものでありますので、玉里保健センターにボランティア室がありますので、ということではご納得いただけない、このように思っております。 今般の高齢化、核家族化等の進行により家庭機能が低下し、また近隣社会にお互いの助け合いといった人間関係が希薄になりつつあるその中で、人と人とのきずなを生み出すボランティア活動は、互いに理解し合い、支え合う社会の実現を促進するものであります。 また、長寿社会の真っただ中において、今後ふえつつある余暇と自分の持てる能力を生かすためにも、長寿を楽しみながら、地域社会の一員として、地域に貢献するボランティア活動を生活の一部分として位置づけることが豊かで潤いのある暮らしの実現につながるものと思っております。このことからも、これからのまちづくりはボランティアなくしてはあり得ないと言って過言ではないというふうに思っております。このようなことからも、ボランティアルームにつきましては前向きに考えていかなければならないと思っております。 そこで、先ほどボランティアセンター事業に申し上げましたけれども、現在のボランティアセンター事業を核にいたしまして、さまざまな分野で活躍していただいているボランティアの方々にも加わっていただき、大きなボランティアの輪をつくってはどうかと思っております。そのプロセスの中で、ボランティアセンター事業にふさわしい拠点としてのボランティアルームの設置について検討していくこととしてはどうかと、このように考えております。 新たな施設を整備することは現実的には難しい情勢でありますが、既存の空き施設の活用という方法もありますので、その方向で検討してまいりたいと考えております。 それから、ボランティアの活動する、要するにガイドブック的な冊子が旧美野里町時代に発行されておったと、ラクガク等ということで、これは私もかかわっておりましたのでよく存じております。生涯学習活動の一環として作成され、これが家庭に配布されておったわけでございます。この件も、先ほどボランティアセンターの輪を拡大していくというようなことを申し上げました。そういった中で、それぞれが関係する部署もございますので、そういったところも入りながら、そしてボランティア団体の関係団体の皆様にも協議をしなければ、これは検討していかなければならないことではないかと、このように思っておるところでございますので、きょうのところは余り具体的なことは申し上げられませんので、ご承知おきいただきたいと思います。 5番目の新型インフルエンザの対策についてお答えをいたします。 現在、メキシコなどで流行が始まった新型インフルエンザは世界じゅうで広がりを見せておりまして、国内におきましても6月7日現在で432人の感染者が出ております。このところの感染発生件数は以前ほどではありませんが、首都圏域にも感染者が出ており、いつ本県内に感染者が出てもおかしくない状況下にあると思います。 さて、今回の新型インフルエンザの国内発生に伴っての本市の対応でありますが、4月28日、世界保健機関(WHO)において、警戒レベルがフェーズ4に引き上げられ、新型インフルエンザと認定、さらに4月30日にはWHOは警戒レベルをフェーズ5に引き上げたことに伴いまして、本市においては4月30日に、市長を本部長とする新型インフルエンザ対策本部を設置し、関係部署に感染情報並びに対策について通知をいたしました。 翌5月1日から防災無線により感染予防について放送を行い、5月3日には感染予防に関するチラシを新聞折り込みにより市民の皆様に配布したところでございます。この間、かねてから調整中でありました小美玉市新型インフルエンザ対策行動計画案をまとめ、5月13日に開催しました対策本部会議においてこれを協議し、現在本行動計画に基づいて対策を講じているところであります。 現在は、フェーズ5を宣言し、パンデミック発生一歩手前という状況下にあり、国内においては5月16日に、国内初の新型インフルエンザ感染が確認され、本日現在、国内発生早期という第2段階の状況であります。 茨城県内においては感染は確認されていない状況でありますが、蔓延を防止するとともに、健康被害を最小限にとどめるため、国から通知のあった基本的対処方針及び確認事項を踏まえ、本市の行動計画に基づいて対策を講じているところであり、具体的には市民の皆様には感染拡大を防止するために手洗いとうがいの励行、極力人ごみを避けていただくよう、またせきエチケット等の徹底等について広報をしているところであります。 また、新型インフルエンザに関する相談につきましては、感染に関することについては原則として保健所に設置した発熱相談センターで受けることになっておりますが、市民の皆様のあらゆる相談に応じるため、平日はもとより土曜、日曜、休日等においても、四季健康館において保健福祉部の職員が交代でその対応に当たっております。 それで、相談件数がどのぐらいあったかというようなご質問でございましたけれども、この新型インフルエンザに関する相談というのはほとんど正直言ってございませんでした。実際にここにかかわるものは3件程度しかなかったというのが実情で、その日1日全く電話1本もなかったというような日も、正直何日かございました。 また、学校、幼稚園、保育所、介護サービス事業所につきましては、感染予防と今後の対応についての留意点等を通知するとともに、児童・生徒、入所者の感染情報に関しても報告する旨を通知したところであります。 今後、県内あるいは市内において感染者が発生したときの対応についても、基本的対処方針、確認事項及び行動計画に基づいて、それぞれの部署において方策を講じているところであります。 特に、保育所、保育園、介護サービス事業所につきましては、さらなる深刻な事態となった場合には、臨時休業の要請をする場合もありますので、今からその対応を講じておくよう、また介護サービス事業所においては代替サービスの確保を講じられる体制を検討するよう通知したところであります。保育所、保育園につきましても、臨時休業を行うとした場合、医業関係業務やライフラインに従事する保護者等で、保育サービスの利用が必要な場合もありますので、その対応について園長会議を開催するなどして協議をしているところであります。 そのような中、今回の新型インフルエンザの感染力は季節性インフルエンザと同様に感染力は強いものの、多くの患者が軽症のまま回復しており、治療については抗インフルエンザウイルス薬の効果があるとのことから、季節性インフルエンザと類似するところが多いとのことで、国の新型インフルエンザ対策本部は5月22日、今般のウイルスの特徴にかんがみ、行動計画をそのまま適用するのではなく、地域の実情に応じた柔軟な対応を行っていくこととする基本的対処方針を改定すると発表をいたしました。 この改定後の基本的対処方針における地域における対応でありますが、感染発生地域を2つのグループに分けまして、1つに感染の初期、患者発生が少数であり、感染拡大防止に努める地域と、もう一つ、急速に感染患者が増大し、重症化の防止に重点を置くべき地域に分けて対策を講じるとされております。 これを踏まえまして、市内において感染が確認された場合の対応でありますが、改定後のただいま申しました基本的対処方針を踏まえての小美玉市新型インフルエンザ対策行動計画をもとに各市の対応をすることになることはこれは変わりはないわけですけれども、この中で一番関心の高い、先ほど質問の中にもありました学校、それからまた保育施設、この臨時休業についてどのように対応するかと申し上げますと、感染の初期、患者発生が少数である場合は原則として市の全域、一定地域単位での休業を要請することになります。これが次の段階で患者が増加してきた場合には、患者が発生した学校・保育施設のみ臨時休業をすることになると思います。これは、患者が発生した広範囲の地域で、学校・保育施設等の臨時休業を行うことは、感染防止拡大には効果が薄いため、地域または学校すべてを対象に臨時休業の要請をする必要はないとのことからでございます。 ただし、通学する児童・生徒を感染から守るための特定の学校の臨時休業や学級閉鎖等の措置は考えられるとされております。 なお、学校・保育施設等の臨時休業については、原則として県の新型インフルエンザ対策本部、それから県の保健衛生部局等が要請するとされております。 いろいろ申し上げましたけれども、いずれにいたしましても、幸いなことに国内でも感染拡大がおさまってきたように見受けられます。一刻も早く終息に向かうことを願っております。 以上で答弁を終わります。 ○議長(野村武勝君) 福島ヤヨヒ君の質問の3点目、市職員の研修についての答弁を求めます。 大枝総務部長。     〔総務部長 大枝俊夫君 登壇〕 ◎総務部長(大枝俊夫君) それでは、福島議員さんの市職員の研修についての質問にお答えしたいと思います。 まず1点目、職員研修の実施状況についてお答えをいたします。 小美玉市では、職員研修を人材育成の一環として位置づけしまして、多様化・高度化する住民のニーズに的確かつ迅速にこたえていくために、個々の職員の役職や職務に応じた能力開発を進めているところでございます。 平成19年3月に小美玉市人材育成基本計画を策定しました。この計画の中での研修は、職務の遂行に必要な基本的な知識や能力の向上と高揚を図り、全体の奉仕者としてふさわしい職員の養成を行うことを基本としております。このようなことを効率的かつ体系的に習得することにより、組織力の向上と行政サービスの向上を目的として、研修の3本柱と言われる1つが自己啓発、さらに2つ目が職場内研修、3つ目が職場外研修を相互に連携させながら職員と組織が一体となった総合的な取り組みを推進しているところです。 具体的な研修プログラムを申し上げますと、まず、1点目は自己啓発ということで、自己啓発とは自分自身の意識や能力を高めることをいいまして、自分の費用と時間を用いて必要な知識や能力を身につけることでございます。一般には、自宅で行う学習や通信教育の受講、資格の取得などがあり、社会人としての能力開発の基本でございます。市では、定期的に資格取得調査を行いまして、人事異動や人事評価とともに活用を図ってまいりたいと思います。 2つ目の職場内研修でございますが、職場内研修とは、日常の仕事を通じて行われる研修でございまして、専門講師による集合研修や派遣研修と大きな違いがございます。上司などが職員の特性に応じたきめ細かな対応ができるばかりでなく、上司、本人の能力や人格の向上にも役立ちます。また、上司と部下との間に良好な人間関係を形成することも期待され、さらに職員の自己啓発に対する指導、助言を行うことができます。今後、人事評価制度の導入に伴い、目標設定面談やフォローアップ面談等が行われ、職場内研修が充実されるものと思われます。 続きまして、3点目の職場外研修でございますが、現在の職員研修は茨城県自治研修所への職員派遣によることが主となっており、小美玉市においても県内の市町村の職員及び県職員との合同研修により、専門知識の習得と他市町村との連絡調整を図るとともに、階層別研修へ派遣することにより、職員に応じた研修を行うため、毎年計画的に派遣しております。 平成20年度研修生派遣実績を申し上げますと、地方自治講座に3名、法政執務講座2名、訴訟法講座1名、行政法講座2名、民法講座2名、政策形成基礎講座2名、政策評価講座2名、そのほか女性のためのステップアップセミナー2名、人事評価研修1名、危機管理講座1名、住民と行政との協働推進セミナー2名、意思決定訓練講座1名、新規採用職員課程2名、そのほかメンタルヘルス講座2名、そのほか階層別研修として、第4部の職員課程が12名、新任係長課程が4名、新任課長補佐課程4名ということで、45名をこの研修に派遣しております。 そのほか福祉関係の研修、下水道の研修など、職場において必要とされる資格などの取得のため、積極的に研修を受けさせております。 また、県からの委任事務などの受け入れのため、県へ実務研修生として7名が研修中でございます。さらに公益法人への派遣や同和問題等に対して理解を深めるため、年間約80名程度を参加させております。 また、今後導入予定の人事評価制度についての理解を深めるため、定期的に人事評価研修会を開催しております。 続きまして、2点目の市民に対してのあいさつの励行という質問でございますが、あいさつは人間が社会で生活していく上での基本と言われております。明るく、さわやかなあいさつは人の心をやわらかくし、あいさつを交わすことで人と人とのつながりが強まります。家庭においては、あいさつをきっかけに家族の会話がふえ、きずなが深まったという事例も報告されております。あいさつすることがまず他人とのコミュニケーションをするという一つの意思表示でございますので、職員も職場内はもちろん、市民に対してもあいさつを励行し、庁議で周知をこれまでもしておりましたが、今後接遇の研修等も行ってまいりたいというふうに思います。 以上です。よろしくお願いします。 ○議長(野村武勝君) 福島ヤヨヒ君の質問の4点目、公共交通のあり方についての答弁を求めます。 沼田市長公室長。     〔市長公室長 沼田和美君 登壇〕 ◎市長公室長(沼田和美君) それでは、公共交通のあり方について2つほどご質問いただきましたですが、お答えを申し上げます。 まず、1点目の市民アンケート調査結果の公表に関してでございますけれども、市民生活交通動向調査につきましては、市内の全地域、そして全世帯を対象に実施した調査であるわけでございます。そういったことから、当然のことといたしまして、この結果につきましては、市の広報紙やホームページを通しまして市民の皆様に公表をしてまいります。 このことによって、アンケートに答えられなかった方々も含めまして、多くの市民の皆様が本市の公共交通の現状や地形を初めとする地域事情といったものに対する認識が深められるのではないかと、このように思ってございます。そして、ひいてはこれが交通問題に関する新たなご意見やご要望を生むインセンティブになるのではないかと期待を寄せているところでございます。 また一方、公表をすることによって、公共交通に対する関心が市民の中に広がり、そして高まっていくと、こういった期待もございますので、そうした意味からも積極的に調査結果の周知に今後努めてまいる所存でございます。 2つ目の今後のあり方の検討はどのようにするのかというふうなことでございます。 今回の調査では、市民が望んでいる具体的な交通システムのあり方を明確に把握できるような、そういった状況というものがございませんでした。この点については議員自身も先ほど質問の中で申し述べられているとおりでございます。 しかし、そんな中にあってもアンケートにご回答いただいた市民の約4割の方々が、新たな公共交通を求めているということが明らかになったわけでございます。したがいまして、これを尊重いたしまして、今後は市民や公共交通の専門家あるいは公共交通事業者などを含めた、これはさきの山本議員の質問にもお答えしましたけれども、そういった方々で構成する検討委員会を組織いたしまして、本市の地域事情に即した適切な公共交通のあり方をできるだけ早期に方針がお示しできるよう検討してまいりたいと、このように考えております。 なお、具体的な検討を行うに当たりましては、市民のニーズをさらに詳細に把握するための調査が必要になってくる場面も想定されるかと思いますので、議員が申されていた旧美野里町時代の手づくり感のある施策の進め方、こういったこと等についても、そういう場面でできれば表現ができればなと、このように考えてございますので、その際にはよろしくご支援のほどお願いを申し上げたいと思います。 以上でございます。 ○議長(野村武勝君) 再質問はありますか。 福島ヤヨヒ君。 ◆3番(福島ヤヨヒ君) それでは、再質問をさせていただきます。 まず1点目、耐震診断の結果についてですけれども、なかなか結果が出てこないと。だから公表できないんだというふうにおっしゃっていましたけれども、やはりできるだけ早くその結果がわかるように求めていただきたいし、公表もしていただきたいと。 その対策の中で、ちょっと申し上げましたけれども、今後は補強ということもあり得るというお答えでしたが、それらをひっくるめて予算措置、この考え方をお答えいただきたいと思います。 とにかく子供たちの命がかかっているんだ、この思いを担当の教育委員会だけではなく、市全体で考えていただきたい。市長さん、特にお願いをいたします。 2番目のボランティア活動については、丁寧に答弁していただきまして、ありがとうとお礼を申し上げたいほどでございます。将来的な展望まで考えていただいておりました。これからもますます高齢社会の中でともに歩く、こういう考え方が大事だ。健康で、いつまでも長生きができるというときには、お互いがパートナーシップを発揮できる、それがこの行政に今求められていると思います。保健福祉の問題だけではなく、答弁にもありましたように、横断的な考え方で、早急にボランティアをまとめ上げるんだ、こういうことを、これは要望としてぜひともお願いをしておきます。 それから、3点目の市の職員の研修でございますが、計画はとてもすばらしいと。実際に研修を受けている人もたくさんいる、そういう答弁でございましたけれども、現実にそれぞれの職員、能力、もっともっと引き出していただきたい。隠れた能力、多分職員の皆さんは持っていると思います。ところが、それがあらわれてこない、住民に感じられない。これはなぜでしょう。やはりもう一つの基本であったあいさつ、快く、感じよく、「おはようございます」、「こんにちは」、この声が庁舎また公共機関のそれぞれ出先のところで感じられません。住民はやはりそこで本当にがっかりしてしまう。こんな思いの人たちが本当にたくさんいるということをご承知おきいただきたい。特に肩書きのついた人に特別な敬意を表していただかなくて結構です。市民、すべての市民にせめてあいさつをお互いににこやかに、そんな感じができたらいいなと思っておりますので、こういうところをぜひとも上司として、お手本として、皆さんやってくださっていますが、部下の方たちがそれを感じ取れるように、命令ではなく、お互いに気を使いながら、ぜひともこれが励行できるような、そういう職員研修を行っていただきたいと、よろしくお願いいたします。そのような計画を立てていただきたいと思っております。 行革によって人員が削減されております。一人一人の能力が問われているとき。やはりそのためにも、先ほどボランティアということも申し上げました。ともにつくり上げていくという、それが大事だ。そのためにも、職員の方々にもっともっと頑張っていただきたいということは、頑張り過ぎると倒れちゃう人もいますけれども、お互いに支え合いながら明るい市内でありたいな、そういうことに努力をしていただきたいと思っております。 4番目の交通機関のあり方、アンケートの読み方をしっかりしていただきたいということはあわせて申し上げますけれども、交通弱者に対する対応、これをどう考えているのか。やっぱり本当に必要な人、考えます、検討します、これではもう高齢者の人は倒れてしまう。先ほど申し上げましたように、私いつまで自動車に乗っていなきゃいけないのか、もう本当はそろそろ免許証を返したいんだけれども、ほかに交通手段がないから仕方がなく乗っているんだと、こんなことを言う人もいます。この交通弱者、それから赤ちゃんを抱えたお母さん、自分で赤ちゃんを抱えて病院には行かれないと。民間のタクシーがあるんじゃないかとおっしゃるかもしれませんが、それでは公共交通機関のあり方として正しいとは思えません。ほんの一握りの人たちが利用できる今の巡回バス、コミュニティバスのときもありますけれども、これでは交通弱者に対する対策とは言えません。本当にこの対策をどのように立てていくか、もうちょっとその計画、何とかやっていきますという答えだけではなくて、実現可能な対策を実際は考えているんだということがあるのか、ないのかをお答えください。 先ほど申し上げました。スポーツ施設は意見を一つも聞かずに決まってしまったんではないかと。何でここの交通機関のあり方をみんなに聞いている、聞いていると言われているんだ、このように言われておりますので、ぜひとも本当に実現できるようなことはどういうことなのか、もし考え方が、まだまとまってはいないと思いますけれども、こういう方向で、できればいつまでになんておっしゃっていただければありがたいです。再度この点も答弁を求めます。 新型インフルエンザについては、実は5月1日に、私、「おくりびと」という映画会の実行委員会をさせていただきましたが、この日の朝、みの~れにインフルエンザの対策を何かちゃんとして、マスクとか何か用意してありますかと電話があったそうです。そのぐらい日本人というのは過剰な反応をする人がたくさんいます。過剰過ぎるのもよくない、私はそう思いますけれども、やはり過剰過ぎてもいい、そのぐらいの考え方としては対策を持っておいていただきたいと思いますので、今後何が起こるかわかりません。これは要望ですが、きちっとした対応をこれからもお願いいたします。 以上で再質問を終わります。 ○議長(野村武勝君) 再質問の1点目についての答弁を求めます。 三輪教育長。     〔教育長 三輪義治君 登壇〕 ◎教育長(三輪義治君) 福島議員の再質問にお答えいたします。 先ほどの質問の中でもありましたが、検討委員会はいつ立ち上げられるのかというお話でございますが、これにつきましては、できるだけ早期に立ち上げたいということで、今現在も市の職員のほうには督励しております。 それから、予算措置につきましてですが、先ほど申し上げましたように0.3以下は、初めは改築という話が国のほうでありましたが、一刻も早くということで、23年度までに、0.3以下であっても補強できるものは補強していっていただきたいということが県のほうからも出ております。それにつきましては、補強に係る経費、これについても補助金、経済危機対策と申しますか、そういう方向でそういう補助金を充てるというような話も国のほうから来ております。ただ、それらについて、今後担当のほうで果たしてこれが実行可能かどうか検討していかなければならないと。23年度ということが区切られておりますので、できればもちろん手を挙げて、すべて実施したいわけでございますが、その辺のところは担当のほうを交えて、財政のほうと相談しながら、一刻も早く耐震補強、23年度までには補強をすべてやりたいと思っております。 それと並行しまして、何回もしつこいようですが、堅倉小と小川北中のように建てかえというのも出てこようかと思いますので、その辺のところもありますので、今、この場で結論をきちっと申し上げることはなかなか難しいかなと考えております。 以上です。 ○議長(野村武勝君) 再質問の2点目、ボランティア活動を支える施策、並びに再質問の3点目、市職員の研修について、再質問の5点目、新型インフルエンザの対策についての点は要望でよろしいですね。 ◆3番(福島ヤヨヒ君) はい。 ○議長(野村武勝君) では、再質問の4点目についての答弁を求めます。 沼田市長公室長。     〔市長公室長 沼田和美君 登壇〕 ◎市長公室長(沼田和美君) 公共交通の今後のあり方についての具体的な、もう少し踏み込んだ答弁をというようなことでございますが、この後になりますけれども、木名瀬議員のほうから全く同じ内容のこれからの具体的な公共交通の計画についてというふうなご質問がございます。そのときに、ただいま議員が再質問の中で申し述べられたようなことを踏まえて回答をさせていただくというようなことでお願い申し上げたいと思いますが、いかがでございましょうか。 はい、そのようなことでよろしくどうぞお願いをしたいと思います。 ○議長(野村武勝君) この際、議事の都合によりまして、午後1時まで休憩といたします。     午前11時58分 休憩     午後1時00分 再開 ○議長(野村武勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------木名瀬幸吉君 ○議長(野村武勝君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 木名瀬幸吉君     〔17番 木名瀬幸吉君 登壇〕 ◆17番(木名瀬幸吉君) こんにちは。おとといの夜、サッカーがワールドカップへ4大会連続で出場するということで快挙をなし遂げまして、来年の南アフリカ共和国大会でいよいよワールドカップ、本当に日本国じゅう、今沸き立っていると思います。 それでは、通告に従いまして一般質問を行います。 最初に、茨城空港の開港についてでありますけれども、その中でつくばエクスプレスの乗り入れを進めたらどうかということについて伺います。 いよいよ平成22年3月に茨城空港が開港になります。現在急ピッチで準備が進められていますが、空港への交通アクセスとして現在考えられるのは、常磐線羽鳥駅からのシャトルバスの運行、常磐自動車道岩間インターからメロンロードを通っての車での乗り入れ、あるいはかしてつのバス路線で石岡駅から常陸小川駅までの利用と、大体こういうことになってくるかと思います。これは多くの人が思い描いていることかもしれませんが、あるいは夢のような話かもしれないけれども、茨城空港にやはり電車の乗り入れが何とかできないものかということであります。 利用者は、子供や高齢者も当然考えられるわけで、そうしたときに気軽に利用のできるのは何といっても電車であります。それには利用客が多くいることが前提になりますが、先ほど静岡空港の開港がありました。ここに来て民間の地方空港に関する記事が新聞等でも報道されていますが、仙台空港も鉄道の乗り入れをしたことにより利用客が大幅にふえたようです。国内の航空会社の就航が今後の話題になってくると思われますが、これからは時間をいかに正確に、有効に活用するかが求められてくるかと思います。 3月の第1回議会定例会で、総務常任委員会は、執行部の皆さんと航空自衛隊百里基地を訪問いたしました。島田市長も同行されましたが、これは合併特例債や再編交付金が百里基地周辺や茨城空港の開港に向けての事業に関連していることもあり、基地周辺の現地調査をするという目的で訪問いたしました。 防衛体制についてのスライドでの説明を受けたり、基地内を案内していただきました。管制塔から基地の全貌を見たときには、少年時代の大空へのあこがれと夢を思い出して感動したと同時に、茨城空港の開港に向けての思いが一段と強くなりました。大変お忙しいところ、重久司令にもお会いすることができました。司令から、百里基地での任務を遂行してきた中で、茨城県と小美玉市、そして茨城空港における思いを伺うことができました。パイロットですから、常に上空から茨城を見ているわけで、将来の活性化を見通す中で、茨城は将来性のあるところで、全国有数の農業県だと。たしか20年度は農業の生産額は全国第3位だったと思いますが、特に小美玉市と鉾田市が眼下に映るとのことで、すばらしい農業地帯が開けているとのことでした。 何か付加価値をつけて生産販売するのも大事だけれども、茨城のような農産物が豊富にとれるのであれば、いかに大消費地に新鮮な農産物を早く供給することができるのではないだろうか。消費者は、やはり身近に、手軽に、そして新鮮な農産物を待っている。その大生産地がこの小美玉市であり、茨城県だと。そして、大阪、福岡、札幌、沖縄に飛行機が就航すれば、それが実現できるのではないだろうか。 それから、空港への乗り入れ交通機関については、やはり鉄道だろうとも言っていました。利用者としては、車で安く上げるのもいい。高速道路を利用するのも確かにこれはわかる。だが、大切なのは時間ではないだろうかと。特に飛行機を利用するような人たちの価値観としては、いかに正確に時間で動けるか、間違いなく目的地に到着できるかが大切で、そのためには例えば料金が高くなっても、それに伴う経費が高くなったとしても、人間は時間の正確なほうを選択するのではないだろうか。特に茨城空港が観光だけでなくビジネス空港として、これから利用されることが多くなれば、それはなおさらではないだろうか。 茨城空港も首都圏、それに東京に直結することが理想であり、目標は何といっても経済の活性化であるということを感じました。話に熱が入りましてこんなやりとりがありました。 それと、3月28日の小美玉市民の日の記念式典の意見発表で沼田マサさんの話の中で、夢かもしれないがつくばエクスプレスを何とか茨城空港に乗り入れできないだろうかという話もありました。いわゆる市民感覚として、茨城空港を何とか成功させたい。ここへ各地から人々が訪れたときに、本当にここは便利だ、ぜひまた来たいと、そう思ってもらえるような空港であってほしい、そういう願いのお話だったと思います。こういう厳しい時代ですが、同じ市民の気持ちとしては、つくばエクスプレスが来たらどんなにいいだろうかと考えました。 そこで、私もエクスプレスがどんなものか、5月31日の日曜日につくばエクスプレスに乗ってきました。土浦駅からバスに乗って30分で筑波センターにつきます。地下駅になっていまして、ここを出発して田園地帯を130キロで走り抜けますが、ちょうど田植えが終わったばかりの水田地帯あるいはマンション群、そして住宅街を走りますから、風景もよくてとても快適でした。 途中、守谷駅からはかなりの人が乗って、流山、北千住、南千住、浅草を抜けて秋葉原となるわけですが、東京に近くなりますとさすがに人がふえてきました。乗ってみて、本当にエクスプレスが茨城空港に来たらかなりの人が利用するだろうと、そんな感じを受けました。もちろん実現に向けては大変なハードルがあるわけで、こうした市民の声を、市長、これからの茨城空港を取り巻く中で、県との会議や話し合い、あるいは中央のほうへもぜひこれらの声を伝えて、そして実現を目指していってほしいと思います。 2番目に、交通動向調査についてであります。 この件については、既に山本議員と福島議員の2人が質問をされていますが、同じ質問かもしれませんが、せっかくですので質問をいたします。 調査報告書にはかなり詳しく報告されています。そうした市民の声をどう生かしていくか、具体的に実現をしていくか伺います。 率直な声として、これは前にも話したことがありますが、市民は通勤・通学に公共のバスを利用できたらどんなにかいいだろうと思っていますし、親も子供の通学に朝晩の送迎で本当に四苦八苦しているようです。今は駅を利用しての電車通学が多いと思いますが、朝晩の送迎がそれでできれば親の負担の軽減において、どんなにかよいだろうと思っています。市として、この調査の結果を今後どのように生かしていくかを伺います。 市内巡回バスやデマンド交通、あるいはジャンボタクシー等が考えられますが、それぞれの特徴があるわけで、小美玉市としてどういう形態をとっていくかということです。 ちょっと紹介いたしますけれども、昨年、総務常任委員会において、市内巡回バスやジャンボタクシーについて、滋賀県に視察研修に行きました。 東近江市という、合併して11万7,000人の市があります。ここでは民間のタクシーを利用して年間2,100人の利用客があります。 さらには、旧八日市市ではちょこっとバスというバスが運行されていて、月に1万2,000人から1万7,000人が利用しているそうです。このちょこっとというのは気軽に利用するということで名づけられたそうで、八日市駅という大きな駅がありまして、時刻表では30分から40分間隔で朝の6時半にスタートしております。最終が夜の8時過ぎで、運賃収入は2,500万円、運行経費は1,600万円、それから県から4,500万円の補助があるとのことでした。 もう一つ、新幹線の停車駅でもあります米原市に行きました。人口4万1,000人です。ここでは、タクシーとコミュニティバスを合わせて11路線を民間のタクシーとバス会社に委託していました。ここで朝は6時スタート、1時間おきにバスが出ていて、最終は夜の8時、多いところで1日当たり150人から200人、少ない路線で七、八人と。観光客の経常的利用が見込める路線については、利用ニーズに合ったダイヤ調整を行っているということで、運賃収入が3,400万円、運行経費がかかっていまして1億2,700万円と、こういうことでした。 4番目に、京都市の醍醐コミュニティというバスも行きましたが、京都市内を周遊するだけあって、さすがに立派なバスターミナルと観光客とで、こちらはかなりの利用客があるようでした。地元のボランティアの人たちと協賛団体もかなりあって、そのバックアップが大きな力になっているようでした。 4つの自治体を訪問したわけですが、市の負担も当然あります。しかし、人々が行き交うことによりとてもにぎやかで、市の活性化には大きな役割を果たしているということです。 茨城県内においても、デマンドタクシーが石岡市を初め14市町村、コミュニティバスが土浦、ひたちなか、笠間市で実施されており、17市町村、無料バスが11市町村で実施されています。小美玉市においては、来年3月に茨城空港が開港するわけで、空港の利用客と市民の要望も非常に多くなっているわけで、もうそろそろ実現の時期だと思います。 続いて、3番、健康づくりについて伺います。 現在、市においてはいろいろな形で保健福祉や医療サービスが行われています。そうした中において、高齢者、いわゆる70歳以上、80歳代の高齢者がいかにして長く健康状態を維持していくか。自分の力で自由に生活ができる時間を長くするための予防や方策をどのようにしていくか。あるいは取り入れていったらいいか、そんなことについて伺います。 人間だれしも大きくなるに従って足腰に痛みが出てきます。これは年齢には関係ないと思いますが、70歳、80歳の高齢者になりますと、そうした足腰というのは日常生活をする上で大変大事であります。現在、市においても地域福祉計画などによって、地区の公民館や集落センターにおいて、専門家が出向いて指導を行っているとは思いますが、ただ、そこに出向くのには自分の足で行かなければならないし、これは毎日はやらないわけで、行きたいときに行けないと。しかし、足腰の痛みがいつ出るかわからないので、そうなったら少しでも痛みを和らげたいという気持ちがあります。当然医者に行って治療を受けるわけですが、治療と並行して行う健康体操がとても効果があるそうです。 これは、私の周りでも腰が痛くて民間の医療機関に通っている高齢者が何人もいまして、治療を受けているうちにNPO法人の事業とかで健康体操を始めたそうです。バスの送迎もあって、1回の時間が1時間30分ぐらいで300円でできるということで、20人近い人たちがその健康体操の指導を受けたそうです。3カ月間その体操をやったら、腰のほうも大分よくなってきて、痛みも和らいできてとてもよかったそうです。参加した人たちは、できればもっと続けてほしいという声がとても多いそうです。もちろんこれは治療とは別です。 民間の治療機関やNPO法人が、こうした健康づくりに関する事業を行うことにより、高齢者が元気で、自分の力で生活ができるということはとてもよいことだと思います。いわゆる人の世話にならないで生活ができることが一番理想的なわけであります。そうした健康づくりのための体操等を民間の医療機関やNPO法人などにおいて、委託をふやしていってはどうかということです。 例えば民生費の中の社会福祉費は23億2,847万円で、その中に社会福祉総務費、高齢者福祉費、障害者福祉費、老人医療給付費があります。これらの中に健康づくりというのを入れてもよいのではないでしょうか。 国民健康保険、後期高齢者医療制度、介護保険に、これらの医療保険制度があって充実した医療福祉サービスを実施しているわけですが、これからは予防のために健康づくりにも少しだけ目を向けていくのも大事ではないでしょうか。 民間で専門的な知識と技術があって、きちんとした指導ができれば、委託事業をさらに継続してもよいのではないかと思います。特に高齢者は10日ぐらい寝たら、もう寝たきりになると言われています。そうならないための予防対策としてのサービス事業を推進していってはどうでしょうか。元気で生活できる高齢者が一人でも多くいるのがいいわけでありますから、市としても積極的に取り組んでほしいと思います。 続いて、姉妹都市について伺います。 最初のほうで小美玉市民の日について触れましたが、小美玉市が合併して4年目を迎えることになります。3月28日に記念式典が小川文化センターで開催されました。天候にも恵まれまして、早朝より参加者の出足はとても好調で、800人以上が出席されたとのことでした。 小川南中のブラスバンドもパワーがありましたし、市内の全集落の代表者によるパズルは見ていてほのぼのとして、とても自分の集落に対する愛着が感じられました。区の位置がどこにあるかというのも見どころの一つでした。茨城空港推進委員会の皆さんによる企画運営がとてもよかったと思います。 そうした中で、福岡県飯塚市の齊藤市長による「地方空港とまちづくり」という、市の活性化に向けた記念講演がありました。1番食品の社長という企業人としての立場からの市政運営、地域の特産物を生かした市の活性化、地域の声をいかにまちづくりに生かしていくかなど、熱意あふれる講演を聞いて、大変感銘を受けました。 飯塚市といえば、五木寛之の有名な小説「青春の門」を思い出しますが、かつては炭鉱の町で栄えたところです。そういうことで、昔から食品産業の多いところと聞いております。議会研修で行きましたが、ここには嘉穂劇場といいまして、非常に由緒のある劇場もあります。この劇場は、10年くらい前の台風で大水につかりましたが、その後、俳優の津川雅彦を初め多くの人の募金活動で4億円が集まり、見事に復興したそうです。 さらに、構造改革の一つとして飯塚アジアIT特区というのがありまして、ここではトライバレーセンターという施設を中心に、産学連携でIT分野における大学、研究機関、産業支援機関、こうした企業がIT産業の振興に取り組んでおります。 そういうわけで、福岡空港もありますし、飯塚市と姉妹都市を結んではいかがでしょうか。 それから、小美玉市は、アメリカのアビリンとも姉妹都市を結んでいます。カナダのアバロン中学校とも交流がありますし、アビリンとは毎年行ったり来たりして大変交流が活発に行われております。来年3月にはいよいよアシアナ航空によってソウルと釜山に向けて1番機が飛び立ちます。これは気の早い話ですが、お互いにこちらから韓国を訪問したり、韓国から小美玉市へ人が来てからのことになると思いますが、韓国の都市とも姉妹都市を考えておいてもよいのではないでしょうか。アジアの中の隣国である韓国、アシアナ航空の就航を機に、こうしたことを念頭に置いて国際交流を図り、ひいてはそれが経済の発展につながっていくだろうと、大きな期待を持っています。 そうしたことで、国内と国外においての姉妹都市について伺います。 以上です。 ○議長(野村武勝君) 木名瀬幸吉君の質問の1点目、茨城空港について答弁を求めます。 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) ご苦労さまでございます。それでは、木名瀬議員さんの茨城空港についてということで、質問の1点目でお答えをさせていただきます。 つくばエクスプレスの乗り入れを進めてはどうかということでございます。 まず、茨城空港について、つくばエクスプレスの乗り入れを進めてはどうかについてお答えをいたします。 茨城空港へのアクセスは、現在、北関東自動車道や東関東自動車道、水戸線の高速道路を初め主要県道の整備など、来年3月の開港に向けて茨城空港関連道路の整備が鋭意進められているところでございます。 また、県内外の空港を利用する方々の利便性を図るために、1,300台の無料駐車場の整備とあわせ、主要都市あるいは最寄りの駅からのシャトルバスの運行についても、県が中心となってバス会社等々の協議を行っていると聞いております。 ご質問のつくばエクスプレスの乗り入れにつきましては、膨大な建設費が必要となることや、つくばエクスプレス沿線の自治体では東京駅の乗り入れを要望しているなど、つくばエクスプレスの茨城空港への延伸は、県より、当分の間困難な状況であり、実現に向けては長期的な検討課題と伺っているところでございます。 しかしながら、茨城空港の発展の上では、公共交通による利便性の向上は大変重要であるということから、昨年1月に本市を含む県央9市町村で組織いたしました県央地域首長懇話会においても、新規公共交通機関の整備促進策といたしまして、つくばエクスプレスの県央地域への延伸についての要望を行っていくということになっているところでございます。 市といたしましては、周辺市町村との連携をしながら、茨城県等への働きかけをしてまいりたいと考えているところでございますし、これから皆さんのそういう熱意というものを県や国のほうに伝えながら、実現に向けてスタートしたいということで考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 以上であります。 ○議長(野村武勝君) 木名瀬幸吉君の質問の2点目、交通動向調査についての答弁を求めます。 沼田市長公室長。     〔市長公室長 沼田和美君 登壇〕 ◎市長公室長(沼田和美君) 木名瀬議員2つ目の交通動向調査に関するご質問にお答えをさせていただきます。 まず、この調査結果でありますが、市内の全世帯を対象に行ったわけでありますけれども、回収率が26.2%と、私どもの事前の予測に反しましてその回収率が低い状況になりました。この26.2%の回収率は、同様の調査を行った他の自治体と比較しても低いことから、今後本市の公共交通のあり方を検討していく上で、この結果につながった要因の分析が重要な要素となってくるのではないかと、このように思っているところでございます。 そのほかの結果につきましては、最初にご質問をいただきました山本議員のご質問にお答えをしたとおりでございますので、改めての結果報告等については省略をさせていただきたいと思います。 第2点目のお尋ねでございます、調査をもとにしたこれからの具体的な公共交通の計画に関しましても、福島議員のご質問と重なっておりますが、若干視点を変えてお答えをさせていただきたいと思います。 今後、市民や公共交通の専門家、あるいは交通事業者等で構成する検討委員会を組織し、本市としての公共交通のあり方を検討していく方向性は、福島議員の質問にお答えさせていただいたとおりで変わりはございません。 そこで、先ほど福島議員の再質問にもございました今後の展望についてでございますけれども、これについて申し上げますと、今回の調査結果からしますと、公共交通の方向性といっても、本市にとってはコミュニティバスがいいのか、あるいはデマンド型タクシーが適しているのか、このことについては容易にその結論は見出しにくいような状況にあるのではないか、このように認識をいたしております。 その理由を具体例をもって申し上げますと、本市は市街地が分散しているため中心核がございません。これがある意味で影響しているのかなと思いますけれども、市民の皆さん方の移動先として、市内よりも市外の割合が高いと、こういう状況にあるわけでございます。このことから、これから隣接自治体との調整が、ある意味では必要になってくるというようなことが予測されますし、またその他の自治体との関係から、交通手段選定の件につきましても、それら等の調整が求められるというようなことで、その分、調整作業等については困難が伴うのではないかなと、このように予測をしているところでございます。 また、アンケートでは、車を持つ世代では移動に不便を感じていないと答える者が多い結果となったわけでございますが、その一方で、現実的には移動手段を持たない高齢者の皆様方などに対しましては、市が福祉の面から交通サービスに供しているというような現実もあるわけでございます。こういったことから、外的要因ばかりではなく、内部的対応についてもその整理が求められてくると、このように思ってございます。 また、一方、他の自治体のこれまでの取り組みを見てみますと、隣の石岡市がコミュニティバスの運行を、利用者が少ないという理由でこれをデマンドタクシーに切りかえたという事例もございますし、デマンドタクシーを運行しているところに関しましても、時間的ロスがあるために利用者が減少し、その運営が苦境に追い込まれているといった報告がされていた事例も少なくないわけでございます。行方市、あるいは稲敷市、こういったものがここにある意味で該当してきているのかな、このように思っているところでございます。 平成の合併を契機に、そしてまた地球環境問題のクローズアップとともに、多くの自治体が市民の足の確保を目指して、公共交通の問題に取り組んでいるわけでございますけれども、これまでのそれぞれの自治体の取り組みの道のりと、今後の前途は必ずしも明るいものではないというようなことを認識しておく必要があると、このように思ってございます。 しかしながら、こうした事情を十分踏まえつつも、今後はこの公共交通のあり方に対しましては、真剣かつ慎重な検討を組織を挙げて展開していかなければならないと、このように考えているところでございます。議員の皆さん方の側面からの温かいご支援を賜りますよう、お願いを申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(野村武勝君) 木名瀬幸吉君質問の3点目、健康づくりについての答弁を求めます。 後藤保健福祉部長。     〔保健福祉部長 後藤一廣君 登壇〕 ◎保健福祉部長(後藤一廣君) 木名瀬議員の質問の3点目、健康づくりについてお答えをいたします。 まず、地域で行われております健康づくり事業でありますが、市内老人クラブを中心に、地域公民館等に保健師が出向いて健康相談、健康体操を中心とした健康教室を実施しております。20年度中に行われました健康教室は、延べで124回、1,995人の方々に参加をしていただきました。 また、四季健康館、小川保健相談センター、玉里保健福祉センター等におきましても、リフレッシュウオーキング教室でありますとか、はつらつ運動教室、リズム体操教室等実施をしておるところでございまして、こちらも延べで1,776人の方々に参加をいただきました。 これらの健康教室は生活習慣病の改善と予防を目的としておるところですけれども、高年齢者に対しましても、これに加えまして介護予防の観点からも開催しているものであります。平成21年度、本年度におきましても同様な健康教室を実施してまいる予定でございます。 今までお話ししました健康教室は、市が主体となって実施している事業でありますが、市民の皆さんがみずから企画し、運営している健康教室もございます。これは、市が開催しましたリフレッシュウオーキング教室の修了者が声をかけ合って、自分たちで教室を立ち上げまして、四季健康館を会場に、自分たちで会費を集めて指導員を招聘いたしまして、定期的に活動をしているわけでございます。このような取り組みがさらに拡大することを期待しているところでございます。 また、市内には小美玉市シルバーリハビリ体操指導師会というボランティア団体がございまして、会員さんは11名おられます。このボランティア団体さんは、老人クラブや四季健康館等で行われる健康講座においてシルバー体操の指導もしていただいております。20年度におきましては、実に59回の開催にご協力をいただいておりまして、延べ969人の方の参加をいただきました。本年度におきましてもご協力をいただけるということでありますので、前年度と同様の開催を予定しているところでございます。 次に、医療法人やNPO法人に委託して、健康教室や健康体操事業、これを実施してはというようなことでございますが、平成20年度におきましては、健康予防事業の一環として運動機能向上教室を市内のNPO法人に業務委託をして実施しております。3地区において計32回実施し、延べ427人の方の参加をいただいたところでございます。本年度におきましては、さらに回数を72回にふやして、前年度以上の参加者を募る予定で現在準備を進めているところであります。 また、市内のNPO法人におきましては、独立行政法人福祉医療機構の助成を受けまして、地域密着型介護予防事業、これは高齢者を対象にして、体力維持増進のためのトレーニングを通して生きがいづくりを行うというものでありまして、また寝たきりでありますとか、閉じこもりを予防する健康増進活動を行う事業でございます。この事業実施の準備が市内のNPO法人において準備が整ったとの情報もございますので、今後におきましては、市民の健康増進を初め、介護予防の観点からも健康体操やリハビリ体操の取り組みを、これまで以上に進めていく必要があると考えておりますので、今後、医療法人やNPO法人に委託できるものはそのように検討してまいりたいと、このように考えております。 以上で答弁を終わります。 ○議長(野村武勝君) 木名瀬幸吉君質問の4点目、姉妹都市についての答弁を求めます。 藤枝市民生活部長。     〔市民生活部長 藤枝房雄君 登壇〕 ◎市民生活部長(藤枝房雄君) 木名瀬議員ご質問の4点目、姉妹都市についてお答えをいたします。 まず、1つ目の福岡県飯塚市と姉妹都市を進めてはとのご提案でございますけれども、議員が先ほどのご質問の中でも述べられておりましたが、飯塚市は当時炭鉱の町として繁栄をし、福岡県の中では福岡市、北九州市、久留米市に次いで4番目の人口規模、13万4,000人の都市であります。筑豊地域に位置し、生活、産業の拠点都市づくりとして、学園都市、ITを含めた新産業都市を目指しながら、まちづくり活動も活発に展開をされていると伺っております。また、九州の玄関口としての福岡空港が隣接しておりまして、アジアを初めとする各国からの留学生の受け入れや観光客の誘致を積極的に推進しているとのことでございます。 本年3月28日に小美玉市市民の日記念式典が盛大に開催されまして、飯塚市の齊藤守史市長さん、「地方空港とまちづくり」と題して記念講演もお願いをしまして、飯塚市のまちづくりに福岡空港がもたらす効果と、茨城空港に対する思いや期待を熱心に語っていただいたところでございます。まちづくり活動や地域の活性化事業の推進など、小美玉市と類似しておる関連のある町と認識をしたところでございます。 当小美玉市のまちづくりの基本理念であります人、もの、情報が集う新しい交流のまちづくりを推進する上で、大変大きな効果が期待できるものと考えておりますので、今後、飯塚市のご意向等も伺いながら、情報交換を行うなどさらに交流が深められるように検討をしてまいりたいと考えております。 次に、2つ目のご質問でございますが、アシアナ航空の就航に伴っての韓国の都市との姉妹都市についてお答えをいたします。 初めに、当小美玉市の姉妹都市の現状についてご説明いたしますと、平成18年10月3日に、アメリカ合衆国カンザス州アビリン市と姉妹都市を締結し、翌年の19年にはアビリン市より最初の訪問団、17名の訪問団をお迎えし、国際交流が図られました。平成20年度には小美玉市より19名の訪問団員を派遣いたしまして、派遣事業に参加した子供たちは、アビリン市の人々の優しさや大自然に触れ、なお一層の国際理解を深めることができたと思っております。 この国際交流事業は、国際交流協会が主体となりまして、海外都市との交流を深め、促進することを目的に積極的に実施をしているところでございます。本年度予定しておりましたアビリン市訪問団受け入れ事業につきましては、諸般の事情によりまして、姉妹都市であるアビリン市と連絡を取り合いながら、ご理解をいただきまして、まことに残念ではございますが来年度に見送りとさせていただいたところでございます。 また、来年3月に開港が予定されております茨城空港でありますが、国内線の航空会社はまだ決定はされておりませんけれども、国際線のアシアナ航空の就航が決定をされておりますことから、今後、韓国を初め海外から多くの旅行者をお迎えすると同時に、韓国へ旅行をされる市民の方々も多くなると推察されます。木名瀬議員ご提案のように、市民の方々、さらには国際交流協会からも姉妹都市締結のご要望がございますので、内部にて慎重に調査検討を行いまして、韓国のどちらの都市になるか、その都市のご意向なども伺いながら、国際交流協会にて審議をいただきながら、前向きに検討をしてまいりたいと考えております。ご理解をいただきますようお願い申し上げまして、答弁を終わらせていただきます。 ○議長(野村武勝君) 再質問はありますか。 木名瀬幸吉君。 ◆17番(木名瀬幸吉君) 1番のつくばエクスプレスに関しまして、島田市長より現在の茨城空港の周辺における交通アクセスについてお話がありました。本当に、現在、つくばエクスプレスが東京駅まで延伸の話が出ている。ただ、ちょっと私も言いましたように、非常に大きな事業ですけれども、それだけ市民の要望というのは多いわけであります。現在、いろいろな協議会でそういった話がでてきて、その中で話が出るということも聞きました。ただ、これは茨城、千葉、東京と、そういった関東を含める話でありますので、なかなか大変だと思いますけれども、またそういった協議会あるいは国・県等の中で話をぜひ出していただきまして頑張っていただきたいと思います。 それで、2番の交通動向調査についてでありますけれども、沼田室長から詳細に説明を受けました。大変慎重な答弁というか、26%の回収率ということでそういった感じだと思うんですけれども、これから検討委員会をつくって、その中で検討をしていくということで。ただ、それもいいんですけれども、私のアンケートの中での感じをちょっと述べたいと思います。 このアンケートの中で、通勤・通学、外出先では、石岡、水戸、土浦が多くて、「買い物、病院」で約54%ぐらいの人がいるんですね。それから、よく利用する駅では、羽鳥、石岡、高浜駅の順位になっています。それから、公共交通システムの必要度では41.7%が「必要」と。「どちらとも言えない」という人が32%いますけれども、やはり7割近くの人が必要を感じていると思っています。通行目的地では、市内よりも市外が多いということですけれども、市内では市役所、羽鳥駅、石岡駅、病院、高浜駅の順位になっています。回収で多かったのは羽鳥の492人、それから小川、羽刈、栗又四ヶ、野田の順で、これは人口の多いところの要望が強い傾向だと思っています。 こうしたことを見ますと、回答者の職業も会社員の人もいますし、若い人もいて、それほど回答者の年齢には差はなくて、どの年齢の人たちも大体平均的に回答しています。 それで、検討委員会をつくって慎重に検討していくということもあるんですけれども、ここへ来て、これだけの調査をして、やはりこれは前からの話ですけれども、実現する段階だと思うんですよ。また調査をして1年かける。例えば来年茨城空港が開港する。そういったときに、この茨城県の空港あるいは小美玉市への公共交通がないと、これは私は不便だと思うんですよ。ですから、検討委員会をやるのもいいんですけれども、具体的にいつごろまでに実現をするかという、そういった考え、あるいはいつごろだったら実現できる見通しがあるのか、そういったことを聞きたいと思います。 それから、3番の健康づくりについてでありますけれども、今、後藤部長から、いろいろなリハビリとか、それから各地域での話をまとめて聞きました。大体その中で最後のころにこうしたNPO法人とか民間医療機関への事業の準備が整ったという話がありましたが、そうすると、大体これは継続できるか、あるいは来年あたりからまた実施できるか、そういったことをちょっと聞きたいと思います。 4番の姉妹都市については部長からあって、これは本当に今私の気持ちあるいは願いを言いましたが、やはり相手方とのこともありますので、そういったことで相手方の意向を十分聞いて、ぜひ進めていっていただきたいと思います。 それで、2番と3番についての質問をお願いしたいと思います。 ○議長(野村武勝君) 再質問の1点目については要望でいいですね。 再質問の2点目についての答弁を求めます。 沼田市長公室長。     〔市長公室長 沼田和美君 登壇〕 ◎市長公室長(沼田和美君) 再質問にお答えをさせていただきます。 これからさらに調査をしながら、検討委員会を組織しながらというようなことになりますと、具体的な公共交通を実際に運行させることに関しては相当先になるのではないかというふうな、そういう印象を受けたというようなことかと思いますけれども、実際に今回の調査をもとに、どういう公共交通の体系が本市にとって最も望ましいのか。例えばデマンドタクシーとコミュニティバスをそれぞれ共存させるのか、それとも一つに統一すべきなのか。それから、これから実際に新たな交通体系を組むといたしますと、既存の現在市が走らせております巡回バス等との関係をどうするのか、あるいは福祉関係で行っている事業との調整がそこのところに必要になってくるということでございますので、そういう関係者を交えてやはり調整をして、具体的な交通体系のあり方をそこのところに決めていくと。 例えばデマンドタクシー型にするというようなことの場合には、当然民間の市内の、多分4社かと思いますけれども、タクシー会社との協議、こういったことも必要になってまいりましょうし、さらには市内の交通といいながらも、グリーンバスが走っています路線バスとの調整、そういうようなことを考えますと、当然バス事業者をそこへ入れて検討してくるというようなことになってまいりますので、決して調査によって先延ばしにするのではなくて、今回の動向調査の結果を十分踏まえて、これらを基本にしながら今後のあり方を検討委員会で組織をして、慎重に、本当に効率的な、そしてそれぞれ利活用が継続的に続くような状態のものをしっかりと検討してまいりたいと、こういうことでございます。 具体的にいつごろになるのか、これに関しましては、この場で軽々に申し上げられないのは、やはりこれから協力体制をとらなくてはならないタクシー会社、あるいは乗り合いバスを運行させております交通関係の会社、こういったところとの調整がそこに入ってまいりますので、具体的な時期等については明言をここのところでは避けさせていただきたいと。 ただ、先ほど来申し上げておりますとおり、早い段階からこの問題等については市として取り上げられている問題でございますので、早目にその方向性等について方針が出るように、鋭意努力をしてまいりたいと、このように思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(野村武勝君) 再質問の3点目、健康づくりについての答弁を求めます。 後藤保健福祉部長。     〔保健福祉部長 後藤一廣君 登壇〕 ◎保健福祉部長(後藤一廣君) 木名瀬議員の質問、健康づくりについての再質問にお答えをいたします。 先ほど医療法人あるいはNPO法人に委託しての健康教室について、20年度そして21年度の取り組みについてご説明をいたしました。 これは、今後特に介護保険の中の介護予防事業におきましては、特に特定高齢者、これは現在一般高齢者は1万1,000人おいでになるわけですけれども、このうちの5%、約550人が特定高齢者ということで、このまま何ら手だてをしないと、やがて介護が必要になってしまうだろうと言われる方が特定高齢者なわけでございまして、先ほど言いましたとおり、本市のいろいろなこういった健康教室、健康体操は、1つには市の保健師が対応するものがございます。そして、ボランティア団体の方々のご指導、ご協力をいただく部分があります。そして、専門的な立場で、我々のほうで委託事業としてお願いするのがこの医療法人であり、NPO法人でございます。こういった事業をこれからももっともっとこれを進めていかなければならないということから見ますと、さらにNPO法人に対しての委託というものはやっぱりふやしていかなければならないのかなというふうに思っています。 そういった意味を含めまして、今回、市内のNPO法人においては、地域密着型介護医療予防事業、これの適合事業所としてこれを県のほうに申請しまして、これの許可がおりておるわけでございますので、それは十分に活用していきたいと、こんなふうに思っております。 以上で答弁を終わります。 ○議長(野村武勝君) 再質問の4点目、姉妹都市については要望でよろしいですね。--------------------------------------- △小川賢治君 ○議長(野村武勝君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 小川賢治君。     〔5番 小川賢治君 登壇〕 ◆5番(小川賢治君) 5番、小川賢治です。 通告に従い一般質問をいたします。 まず、観光行政についてお伺いをいたします。 ことしの4月25日から5月6日までの大型連休期間の県内の入り込み客は161万5,000人と、昨年より22.4%増加したとあります。特に近隣地では、笠間の陶炎祭に30万2,000人、国営ひたち海浜公園には過去最高の29万2,900人が訪れたそうです。これも高速料金の値下げに加え、北関東自動車道が延伸して、常磐道と東北自動車道が接続したのも大きかったと思います。 私は、笠間市やひたちなか市、そして大洗町その他の観光地のある町にたくさんの人が集まる。そして、その経済波及効果ははかり知れないものがあるというふうに思います。経済波及効果について1つ例を挙げさせていただきますと、ことしの正月三が日、成田山の新勝寺に参拝した参拝客が300万人あったということです。そして、その一人一人が1,000円のおさい銭を上げると、寺では何と3億円の収入が入り、なおかつ地元の商店街では1,000円のお土産等の買い物をしたとすると、何と30億円の経済波及効果、直接効果をもたらすというお話を聞きました。 過日の茨城新聞に小美玉市商工会発足記念対談、まちづくりを語るの中で、島田穣一市長は、野村武勝小美玉市商工会長との対談の中で、茨城空港のある小美玉市として、観光PR紹介等で小美玉市のブランド品の作成とPRに知恵を絞っている状況だと。そして、茨城空港を利用した人たちの単なる通過点にはしたくないと、こういうふうに語っております。そして、必ず小美玉市に足をとめていただけるよう、その策を商工会と一緒になって検討していると、こういうふうに述べております。 私は、小美玉市が交通要衝地の利便性で、東は東関東自動車道、北は北関東、西は常磐道常磐線、南は6号国道、355と、どこからでもお客様を呼べる、そして来てもらえる環境やインフラが整っていると思います。にぎわいの創出ができる町として、これから市と商工会が連携して、観光行政をどう取り組みを推進していくか。そして、県内各市町村には観光協会が設立をされております。当市としてはまだ観光協会の設立がない状況ですので、市の考えをお伺いいたします。 次に、スポーツ施設基本構想に関する市民説明会についてお伺いをいたします。 先日、6月3日の全協で、スポーツ施設説明会の開催結果報告が発表をされました。12小学校区で開催され、延べ参加者数は市民180名、議員77名と報告されました。市民の関心はさまざまだったと思います。私は、竹原小学校区、玉里小学校区、橘小学校区の3カ所の会場に参加して、市民の皆様の意見を聞き、また市側の答弁を聞くことができました。 市民説明会の開催結果報告書の主な意見等に、私の今回の一般質問の事項、サッカー場に限定しないでということが入っております。体育館の整備の検討や、ゲートボールや、ラグビー、野外コンサートなどのイベントとしての利用、そしてウオーキングやジョギングのコースも考えているというお答えで、市民が利用参加できる施設としてはほぼ希望に近いのではないでしょうか。市の説明を聞いて理解が深まったことと思います。 そしてまた、体力、健康増進効果、管理運営計画の検討の中で、自治体においてはスポーツ等の健康づくりに重点投資することにより医療福祉の負担を減らす取り組みなどが行われていますとありますが、本市もこのスポーツ施設を多くの市民に利活用していただき、さまざまな健康づくりを行い、一人一人の体力及び健康増進につなげて、医療費の削減効果も期待できるのではないかと思います。 そして、参考として出ていました旧大洋村(現鉾田市)の医療費削減の取り組み例がありましたが、これも、私はこのスポーツ施設で取り組みができるものと思います。そこで、このスポーツ施設がスポーツの振興に市民の参加ができるよう整備をしてほしいとの市民からの意見を受け、今後の整備計画をお伺いいたします。 3点目、農政についてお伺いをいたします。 3月の第1回定例会でも農政についてはお伺いさせていただきました。言うまでもなく、小美玉市の基幹産業は農業です。そして、数少ない成長産業と言われております。企業発もうかる農業、JR東日本はことし4月、JAやさとと共同で農事組合法人みどりの線路を設立し、農業に本格参入したとありました。石岡市で地元の生産者とナガネギやニンジンなどを栽培して、JAや生産者とともに取り組むことでノウハウを共有して、リスクを減らして農業を推進できると、JR東日本は述べております。野菜は駅の飲食店で食材として利用し、将来は直接販売も検討すると言っております。企業の農業参入が進んでいます。農地利用の規制緩和で異業種からの農業参入がしやすくなったためのようでございます。 本市は、農業産出額で県内第5位、約200億円と有数の産出額を上げております。木名瀬議員も先ほど述べておりました。本市の伊野産業経済部長は、10アール当たり50万円を上げられる作物をつくり上げたいと、私に語っておりました。今後の成果を期待したいと思います。 日本の農業の収入の45%は補助金とのことです。補助金に頼らない新たな農業経営の行方が注目されるところと、私は思います。 さて、農地法の基本理念を所有から利用に転換する農地法の改正案が今国会で成立する見通しとの報道があります。その改正案の内容についてお伺いし、また、2009年度国の補正予算の中で、新経済対策「農地集積加速化事業」についてもお伺いをいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(野村武勝君) 小川賢治君の質問の1点目、観光行政について、質問第3点目、農政についての答弁を求めます。 伊野産業経済部長。     〔産業経済部長 伊野美也君 登壇〕 ◎産業経済部長(伊野美也君) 小川議員からのご質問がありました観光行政の取り組みについてお答えいたします。 小美玉市の総合計画には、周辺市町村との広域ネットワークの構築の必要性が位置づけされております。小美玉市は霞ヶ浦という観光資源を有しているにもかかわらず、古くから農業を主体とした1次産業が産業の根幹を形成していたこともあり、著名な観光資源が少ない地域であることから、広域ネットワークを構築し、周辺市町村とあわせて地域のPRや集客を図っていかなければならないとの考えから、このような位置づけをしているものでございます。 周辺市町村との連携としては、観光行政、観光事業を主体とした協議会として、水郷つくば国定公園協会が設置されております。また、観光行政を主目的としない協議会では、土浦・石岡広域市町村圏協議会や茨城県霞ヶ浦環境創造事業推進協議会などがあり、協議会を構成している市町村の特産品や見どころを紹介しています。現在のところ、ネットワークの構築には至っておりません。 このような中、水戸市周辺の市町村で構成されている県中央首長懇話会では、各市町村の観光地を巡る観光ルートの設定や、新たに観光分野に特化した組織づくりが議論されていると聞いております。さらに、本市を中心に隣接している石岡市、笠間市、茨城町、鉾田市、行方市、かすみがうら市で、事務レベルですが茨城空港周辺地域資源活用推進連絡会を組織して、茨城空港を主とした広域観光を協議、検討する場を設定しております。 また、本市において、空港対策課の所管となりますが、茨城空港利用促進協議会が組織され、その中の専門部会でさまざまな議論がなされていると伺っており、こちらにつきましては、今後市に対し空港の利用促進について提言をいただくことになっております。 いずれにしても、他の市町村に比べ観光資源の乏しい本市において、さまざまな機会で周辺市町村と協力体制をとりながら、市のPRをしていきたいと考えております。 次に、茨城新聞のインタビュー等で商工会のほうと一緒になって検討しているという項目でございますが、茨城空港の開港を控え、鉾田市、行方市と小美玉市商工会で地域振興を図る目的で、連携して実施できる事業などを協議、模索しており、過日、小美玉市商工会で第1回目の共同事業等の協議検討が行われております。今後、そういう中で市の支援できる項目等が検討なされていることになっております。 続いて、観光協会の設立の取り組みについてお答えいたします。 ご質問のとおり、この小美玉市の総合計画の中で観光協会の設立についての記載がなされております。観光協会については、県内の市町村で観光協会のない市町村、44市町村のうち6市町村が設置されておりません。市においては小美玉市だけが観光協会がありません。来年3月の茨城空港の開港を控え、積極的に小美玉市のPRを行っていかなければならないと考えております。今後は具体的に設立に向けての協議検討を行っていかなければならないと考えております。 最後に、観光行政は、行政のみで実施、達成できるものではありません。関係する多くの団体や組織、地域の皆さんのご理解とご協力があって、観光資源が観光地となり、それを維持発展させていくものだと考えておりますので、今後多くのご意見をいただきたいと考えております。 次に、3点目の農政についてのご質問にお答えいたします。 現在、国会において審議されている農地法改正についての概要について申し上げます。 食料の安定供給を図るための重要な生産基盤である農地について、転用規制の見直し等によりその確保を図るとともに、農地の借り貸しについての規制の見直し、農地の利用集積を図る事業の創設等により、その有効利用を促進することを目的に掲げております。 内容についてですが、6項目ございます。農地転用規制の厳格化、農用地域内の農地の確保、農地の権利を有する者の債務の明確化、農地を利用する者の確保・拡大、農地の面的集積の促進、遊休農地対策の強化でございます。 最初に、農地転用規制の厳格化についてですが、農地転用許可対象の拡大、違反転用に対する罰則の強化、都道府県が行う2ヘクタール以下の転用許可事務の適切な処理の要求についての検討でございます。 2項目めの農振農用地区域内の農地の確保についてですが、農用地区域からの除外の厳格化、都道府県に対する農用地区域内農地の確保に向けた措置の要求についてであります。 次に、農地の権利を有する者の債務の明確化ですが、農地の権利を有する者について、農地を適正かつ効率的に利用、債務を有する旨の法律上の明確な位置づけの検討審議でございます。 4項目めの農地を利用する者の確保・拡大ですが、農地を適正に利用する者の確保・拡大を図るため、賃借に対する規制見直しの検討を図ることであります。 5項目めですが、農地の面的集積の促進でございますが、公的な信用力のある機関が多数の農地所有者から農地の貸し付け等についての委任を受け、農地の利用者へ面的にまとまった形で貸し付けを行う仕組みを導入する検討であります。 最後に、遊休農地対策の強化ですが、すべての遊休農地を対象に対策が講じられるようにするなど、有効利用を徹底する仕組みへ見直しを図る検討でございます。 以上のことから、転用期待の抑制、賃借等による利用の促進を踏まえまして、国内の食料生産の増大を通じ、国民に対する食料の安定供給を確保するものであります。 いずれにいたしましても、農地法改正案につきましては、先ほど申しましたように国会で審議されている最中でございますので、近いうちに法の改正に伴い明確化されるところでございます。 続きまして、農政についての2点目のご質問にお答えいたします。 国の経済危機対策の一つであります農地集積加速化事業の概要でございますが、農地の貸し手が地域の面的集積組織、いわゆる市町村、地域農業公社、担い手協議会あるいは土地改良区等に6年以上貸し付けを任せて、借り手の利用する農地が1ヘクタール以上まとまると貸し出した農地10アール当たり年間1万5,000円が農地の貸し手に交付されます。今年度から最長5年分まで交付され、5年分を合わせますと10アール当たり7万5,000円になります。交付金の申請時期や方法など、詳細については現在国において調整されているところでございます。 以上です。 ○議長(野村武勝君) 小川賢治君の質問の2点目、スポーツ施設整備基本構想に関する市民説明会についての答弁を求めます。 沼田市長公室長。     〔市長公室長 沼田和美君 登壇〕 ◎市長公室長(沼田和美君) それでは、小川議員の2点目の質問に対してお答えをさせていただきたいと思います。 スポーツ施設整備基本構想に関する市民説明会につきましては、本定例会の開会の直前に開催されました全員協議会の席でご報告申し上げましたとおり、去る4月20日から30日にかけて、小学校区単位の12会場で実施をしたところでございます。 参加をいただいた方々からは、このような厳しい社会経済情勢のもとで進めて、市の将来の財政は大丈夫なのかと、こういった心配。さらには、需要見込みが過大過ぎるように思うんだがといった疑問。そして、昨今の冷え切ったこういった経済状況にあるからこそ前向きに取り組んで、市の活性化を図るべきといった期待。さらには、ただいま議員が申された市民自身の活用の観点から、サッカーだけに限定しないでスポーツ全体の振興につなげる事業にすべきであると、こういったご提案など、さまざまなご意見やご要望が寄せられたわけでございます。 これを受けまして、市といたしましては、今後基本構想で示させていただいております方針、理念、テーマ、これに沿って市民説明会で寄せられた意見や要望を本事業の具体的な計画に織り込んでいくことを念頭に置きながら、今後施設の内容やその規模、より現実性を帯びた利用者数を見込んでの利活用の想定、あるいは管理運営主体のあるべき姿、利用料金の設定、見込まれる具体的な事業効果等を内容とする基本計画を策定してまいりたいと、このように思っております。 なお、この計画策定に当たりましては、みんなが汗を流し、知恵を出し合うことが大切との観点に立って、市民、専門家、行政などの各層に参加を求めまして、参画と連携を基本に据えて推進をしていきたいと考えてございます。 加えて、このあり方に関しましては、基本計画策定を唯一の目的とするのではなくて、この策定作業を通して、ここに参画された方々が計画策定を通じての意識啓発、こういったことや、計画策定後の実践への責任、こういったことも感じていただくような方向を目指してまいりたいと考えてございます。このような進め方を行うことによって、本事業にかかわる方々の本気度が高まっていくということが期待されまして、このことによって本事業の成功がある意味で担保されていくと、このように思ってございます。 また、ひいてはこういったあり方がこれからの新たな時代に、新しいまちづくりのあり方の実現にもつながっていくものと、このように考えているところでございます。 結びになりますが、こうした高い志を持って本事業の推進に努めてまいりたいと、このように考えてございますので、どうか議員の皆さん方には今後とも温かいご支援を賜りますようお願いを申し上げたいと思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(野村武勝君) 再質問はありますか。 小川賢治君。 ◆5番(小川賢治君) 観光行政について再質問したいと思います。 設立に向けて検討していただくということでありますので、ありがとうございました。 市長に1点、ちょっとお伺いしたいと思うんですが、先ほど小美玉市商工会発足記念で述べられた点で、単なる通過点にはしたくないと。そして、小美玉市に足をとめていただけるよう、その策を講じたいというような新聞紙上での対談のお話がありました。その辺について、市長の考え方といいますか、観光行政を含めたこれからの方針といいますか、お聞かせいただければありがたいと、このように思います。この1点だけです。 ○議長(野村武勝君) 再質問の1点目についての答弁を求めます。 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) それでは、小川議員の再質問にお答えをいたします。 過日の茨城新聞で商工会会長との対談ということで、私も一緒に記事に掲載をさせていただいたということで、それを見られての質問だということでございます。 先ほど部長のほうからも答弁があったわけでありますけれども、私のほうからも考えの一端を述べたいと思います。 ご案内のとおり茨城空港が平成21年度末には開港の見通しが明らかになって、急ピッチで事業が進展しているという状況でございまして、当然、道路アクセス、さらにはターミナル、そしてその周辺の公園、空港公園なども整備をされるという状況がある中で、当市として魅力あるまちづくりを推進していかなければいけないだろうという考えのもとに、周辺市町村と常に協議もしておるところでございますけれども、ご案内のとおり鉾田ではメロン、行方でやはり同じ事業に農業を通してのメロンやニラの産地、さらには地元小美玉でもイチゴやハスやニラということで、農産物が非常に有利な立場で産地として生きてきているわけでありますけれども、こういう機会に、先ほど木名瀬議員が重久司令との会話の中でお話が出ておりました。全国にやはりそういう農産物の新鮮なものを調達できる基地であろうと、そういう中の小美玉市の茨城空港になってほしいなという話でもあるわけでありますので、そういうもののブランド化を図っていきたい。 さらには、ご案内のとおり霞ヶ浦という国の2番目の大きな湖がある。そういう自然を十二分に生かした、資源の余りない小美玉市であるわけでありますけれども、そういう少ない中での資源を有効に生かしていったらいいだろうということで、今回3月の定例議会にお願いをし、霞ヶ浦周辺整備基本構想を策定しようということで、あの自然をもっともっと生かして、茨城空港に来られた方々の観光のスポットを考えたらということで、一つの構想づくりに入ったということでございますし、また、先ほど来お話がありますように、スポーツ施設というのも当然観光イコールスポーツというまちおこしの一翼になればということで、新しいまちの起爆という考えのもとにスタートしてきたわけでありますので、それぞれ含めてこの地のできるだけ有利性を全国にPRしていきたい。そういう中では商工会と一体でなければ、これからの行政は難しいだろうということで、商工会と一つになってこの小美玉市のブランド力を高めていきたい。そして、この地に足をとめて小美玉のよさというものをそういう来訪者に感じていただきたいということの話の中で、1ページを商工会長との対談にさせていただいたということでございますので、ご理解をいただきたいと思いますし、今後の新たなまちづくりの一つとして観光協会が発足できれば、これをやはりまちづくりの起爆にしていきたいと思っているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上であります。 ○議長(野村武勝君) この際、議事の都合により2時45分まで休憩といたします。     午後2時29分 休憩     午後2時45分 再開 ○議長(野村武勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △萩原茂君 ○議長(野村武勝君) 次の通告者の発言を許します。 萩原茂君。     〔6番 萩原 茂君 登壇〕 ◆6番(萩原茂君) 皆さん、こんにちは。 本日最後の一般質問ということで、議長からプレッシャーをかけられましたので、少し頑張ってやっていきたいと思います。 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。今回は4点ほど質問をさせていただきます。 まず最初に、小美玉市医療センターについての質問をしたいと思います。 近年の財政状況の悪化に加え、三位一体の改革が拍車となり、自治体病院の経営改善はこれまで以上に重要かつ喫緊の政策課題となっております。 県内の自治体病院、笠間市立病院、筑西市民病院、県西総合病院も指定管理者制度の導入、統廃合などの具体的な検討、実施されているようになっているようです。そうした中、本市においては、医療センターの運営を指定管理者に移行し、地域医療の核として存続が図られたところであり、運営状況についても市議会の3月定例会一般質問で後藤部長より、指定管理者の熱心な取り組みにより、一度離れた患者さんが日を追うごとに戻ってきているということで、順調に運営されていると推測されます。 また、経営状況については、平成20年度の決算が出ないとわからないことだと思っておりますが、決算が出ていれば報告をお願いいたします。出ていなければ、でき次第報告をお願いいたしたいと思います。 今後は、指定管理者への移行のため、建物の改修工事や医療器具等の整備に多大な予算を費やした医療センターの安定的な運営の継続を図ることが必要不可欠であり、市民はもとより私も大変心配しているところでございます。 現在、医療センターは耐震や防水対策など問題を抱えていると思われますが、これらにどう対応して、指定管理者との契約期間後の継続について協議され、現時点の継続が可能な状況なのか。また、市として契約期間後の継続についてどのような方針をお持ちなのかお伺いいたしたいと思います。 2点目につきまして、老人介護施設の施設状況についてということで、小美玉には近隣も含め、介護サービスを受けられる施設がどのくらいあるのか。その施設がどのようなサービスを提供しているのかの情報を市民が容易に入手することはできない状況にあり、弊害が生じていると思われます。これは、一例でありますが、ある男性が脳梗塞で倒れ、幸い一命は取りとめたものの、右半身に麻痺が残ってしまい、介護認定を受け、病院が併設する介護老人保健施設に通所しながらリハビリに励んでいましたが、人数が多いことなどの理由から満足のできるリハビリが受けられず2年が経過したと。ある日知人から、近いところにこういう専門のリハビリを重視したデイサービスがあるんだよと聞いて、体験をしたところ、自分に非常に合っていると実感し、早く知っていれば体の回復はもっとよくなっていたのではないかと、後悔をしたとのことでした。 病院や事業所に従事するケアマネジャーが自分の施設に利用を抱え込むのではなく、利用者にとって適切な施設で、適切なサービスを受けられるよう、施設情報を小冊子にまとめ、世帯配布を行うなど、きめ細かな情報提供が非常に重要であると思われますが、市の考え方をお伺いいたします。 3番目の再編交付金事業について。 20年12月の定例会でも一般質問を行っておりますが、事業内容については前回やっていますので結構です。再編交付金事業は、米軍再編による訓練・移転受け入れ自治体に対し交付するものであり、その影響を最も強く受ける地域の環境の向上等を図ることが重要であると思われます。 そこで、本事業の19年度の繰り越し事業、及び20年度の事業実績と、今年度、21年度の計画をお伺いいたします。 その中で、事業内容について、地域の要望を受け入れた21年度の事業計画を立てているのか、その辺もあわせて、地元の要望を取り入れた事業計画が組んであるのか、その辺もお伺いしたいと思います。 それから、4番目のスポーツ施設基本構想について。 本基本構想については、過日、各小学校単位で市民説明会が実施され、私も幾つかの会場でお聞きしましたが、全体的にどのような意見が出て、各会場の参加者数など含め、どのような様子だったのか、また市としてどのような判断--市民の理解度及びその根拠--などをしているのかお伺いします。これは先ほども小川議員の質問の中で、全協で説明あったんですが、再度受けたいと思います。 さらに、この基本構想は、市民説明会を実施し、市民の意見や要望を十分反映させるものであると思われ、また説明会の通知もそのような内容になっていたと思います。 そこで、市民がスポーツを通じ、心身ともに充実した総合的な健康づくり等が可能な施設の導入などの意見や要望があったと記憶しておりますが、これら貴重な意見、要望は今後策定される具体的な計画に十分反映されるのかをお伺いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(野村武勝君) 萩原茂君の質問の1点目、小美玉市医療センターについての質問、2点目、老人介護施設の情報サービスについての答弁を求めます。 後藤保健福祉部長。     〔保健福祉部長 後藤一廣君 登壇〕 ◎保健福祉部長(後藤一廣君) 萩原議員の質問の1点目、小美玉市医療センターについてお答えをいたします。 医療センターの耐震問題等の施設整備及び継続可能な安定運営についてというご質問でございます。 医療センターでありますが、一昨年、指定管理者移行に伴う改修工事を実施しておりまして、外見上はとてもきれいな状態であります。一部に雨漏りがあるわけですけれども、特に目に見えて老朽化が進行しているとの状況ではないと、このように思われます。 とはいいましても、本館におきましては、昭和47年建築でありますので、築36年を経過しておりまして、耐震基準を定めた建築基準法改正前の昭和56年以前に建設された建物でありますので、耐震診断の対象になっていることは事実でございます。本市においては、公共施設の耐震化につきましては、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づき、小美玉市における建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的に促進するために、本年3月に小美玉市耐震改修促進計画を策定して、公共施設の耐震化を計画的に実施していくこととしております。今後は、この計画に基づいて耐震診断が行われることになります。 それから、20年度の医療センターの損益計算につきましては、速報値として出てはおるんですけれども、公立病院経営アドバイザーの方に内容を審査してもらっているところでございますので、現時点ではまだ公表の段階ではないことをご了承いただきたいと思いますが、この提出のありました損益計算の速報値では、年度計画には届かなかったようでありますが、営業利益の損失は指定管理料の範囲の中におさまっておる状況でおります。これは、あくまでも提出のあった速報値であります。今後、経営アドバイザーの評価を経て、病院事業運営評価委員会に図った上で公表してまいりたいと、このように考えております。 それから、指定期間5年後の病院経営のことについてもご質問がございました。この指定期間満了後の医療センターの業務のあり方、これは指定管理者と交わしました基本協定書にもこの部分が触れておりまして、指定期間満了後の医療センターの業務のあり方については、市長を通して管理者は今進められている公立病院改革や医療制度全般の見直し、それから指定管理者のそれまでの業務実績の評価、これが重要でございまして、評価とそれから指定管理者の意向、これらを反映しまして、そうしたことを全部踏まえて経営形態について新たに協議をしていくというようなことでございます。 まだ1年を経過したばかりでございますので、具体的なこのことについては、まだ正直、指定管理者と協議をしているというような状況ではございません。指定管理者なりにいろいろな思いとか、そういうものは我々に伝えてきている部分はありますけれども、もう少し状況というものを見守っていかなければならないというようなことでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 医療センターは市民のための医療機関として継続していかなければならないと考えておりますので、先ほど言いましたとおり建物につきましては計画的に進めてまいらなければならないというふうに思っております。 そして、医療センターの安定的な運営につきましては、当面は医師と保健師の確保であると、このように考えております。このことにつきましては、指定管理者に任せきりにするのではなく、市においてもできる限りの方策により取り組んでまいりたいと、このように思っております。 次に、質問の2点目、老人介護施設の情報サービスについてお答えをいたします。 介護保険制度では、高齢社会において、高齢者がたとえ介護が必要な状態になっても、その人らしい生活をみずからの意思で送ることができるよう、社会の実現を目指していることから、利用者本位、高齢者の自立支援、それから利用者による選択、これは自己決定といいますけれども、これを基本理念としております。 この介護保険制度の基本理念を実現させるための仕組みとして、平成18年4月の介護保険制度の改正によりまして、介護サービス情報の公表制度、これが施行されました。この介護サービス情報の公表制度は、介護サービスを提供している事業者に対して、介護サービス情報の報告、調査、公表を義務づけ、各事業者の情報を公平に公表することで、利用者やご家族がその事業者の比較、あるいは事業者が行っているサービスを比較検討し、よりよい事業者が適切に選択できるようにしたものであります。 一方、各事業者においても、介護サービス情報を公表することにより、よりよい事業者が利用者から適切に選ばれることを通じて、介護サービス全体の質の向上が期待できると、このように言われております。 この介護サービス情報の公表の方法でありますが、インターネットにより茨城県のホームページにおいて公表をしているところでございます。この情報は、今言いましたようにインターネットという情報媒体でありますので、市民の皆様には伝わりにくい部分もございますので、市役所の相談窓口、地域包括支援センター等を通じて、介護サービスが適切に利用できるよう、これらの情報を積極的に提供してまいりたいと考えております。 それで、ご質問のありました本市における介護サービスに係る情報の提供でございますけれども、これまでは市の広報紙おみたまに介護保険のしおりというPRコーナーを設けまして、これは1ページほぼ全面を使いまして、ほぼ毎回情報を提供してまいりました。 その掲載内容について振り返ってみますと、ご指摘の介護保険施設に関する情報は提供しておりませんでした。どちらかというと、相談や問い合わせの多い介護サービスを中心とした記事の提供でございました。市内には介護保険施設が9カ所、グループホームが6カ所、小規模多機能型居宅介護施設が2カ所あります。このほかにも、ご質問の中にありましたデイサービス、通所介護事業所、それから、通所のリハビリ事業所が合わせて10カ所ございます。 今後は、市民の皆様に介護保険制度をご理解いただくためにも、それから、いざ介護保険施設への入所が必要となったときの備えとして役立てていただくためにも、これらの施設等の場所やサービス提供内容等の情報提供を検討してまいりたいと思っております。とりあえずは、市のホームページに掲載することから始めていきたいと考えております。 また、介護保険の窓口には、介護保険制度をわかりやすく解説しました介護保険利用の手引を用意してありまして、介護についてのご相談や介護認定申請の手続のときにはこれを見ていただきながら、介護サービスの内容や利用方法等について説明をしておりますし、これをお持ち帰りいただいていることでございます。 以上で答弁を終わります。 ○議長(野村武勝君) 萩原茂君の質問の3点目、再編交付金事業についての答弁を求めます。 島田都市建設部長。     〔都市建設部長 島田 久君 登壇〕 ◎都市建設部長(島田久君) 萩原議員の質問、再編交付金事業についてお答えをいたします。 1点目、平成19年度繰り越し案件でありますが、地域振興福祉環境整備関係で4件で1億941万円であります。主なものにつきましては、防犯灯整備事業として百里飛行場推進周辺地域に200カ所、1,148万7,000円、次に、地区公民館整備事業として3地区で7,938万円、次に、防火水槽整備事業といたしまして4基で1,660万円、次に、青色パトロール車整備事業として194万3,000円ございます。 次に、教育関係では2件で6,407万1,000円であります。小川文化センターの映像視聴システム及びインターカム整備事業で467万1,000円、給食センター用地取得事業として5,940万円、次に、道路関係では984万9,000円。これは下吉影古新田の市道115号線実施設計を実施しております。消防関係では7,716万5,000円ということで、消防用車両整備事業として、ポンプ車、そのほか資材等の運送車を購入してございます。 また、平成19年度に防犯対策基金といたしまして500万円、まちづくり基金といたしまして2,500万円の基金の設立をしております。 以上、19年度といたしましては、事業費総額2億9,049万5,000円のうち再編交付金2億7,004万2,000円を充当しているところでございます。 次に、平成20年度の事業実績でありますが、地域振興福祉環境整備で7件、9,626万3,000円であります。これは、防犯灯整備事業として、百里飛行場推進周辺地区に230カ所で954万4,000円、地区公民館整備事業として3地区の設計で363万3,000円、そして解体工事を含む付帯工事、やはり3地区で1,152万7,000円、次に、防災水槽整備事業といたしまして、3基で1,569万7,000円、次に、寿荘用地取得事業費といたしまして4,537万1,000円、それに米軍移転訓練時等広報車購入事業といたしまして419万円、続きまして、小美玉市医療センター患者送迎車の整備事業として630万円でございます。 次に、教育関係で2件で9,075万3,000円でございます。小川文化センターの空調機の整備といたしまして5,743万3,000円、給食センター用地取得事業として3,332万円、次に、道路関係では道路整備事業として、5路線の測量、設計として4,194万8,000円であります。 次に、消防関係では、消防車両の整備事業といたしまして、消防用指揮車824万3,000円、それに消防機庫の詰め所事業といたしまして128万1,000円であります。それに基金といたしまして、防犯灯対策基金、小美玉市まちづくり基金のほか、新たに公民館維持管理基金、防災対策基金を設立いたしまして5,527万7,000円であります。 以上、20年度といたしましては事業費総額2億9,376万4,000円のうち再編交付金2億7,404万2,000円を充当しております。 最後に、21年度の事業計画でありますが、地域振興環境整備関係で、地区公民館整備事業として設計2地区でございます。建築が3地区で6,610万円、それに寿荘整備事業として7,900万円、道路関係では11路線の測量設計で1億900万円でございます。基金といたしましては、防犯灯対策基金、まちづくり基金、公民館維持管理基金の2,500万円であります。 以上、21年度といたしましては、事業費総額2億7,910万円のうち再編交付金2億7,404万2,000円を充当する計画でおります。 なお、今年度の再編交付金事業につきましては、地域要望の61カ所の中で最も多い道路整備を重点的に計画しております。今後につきましても地域の要望を踏まえ、計画的かつ効率的に事業の執行が図られるよう、引き続き努力をしてまいりたいと思いますので、ご理解とご支援をお願いいたします。 以上で答弁を終わります。 ○議長(野村武勝君) 萩原 茂君の質問の4点目、小美玉市スポーツ施設についての答弁を求めます。 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) ご苦労さまでございます。 それでは、萩原議員の4点目の小美玉市のスポーツ施設についてということで、同施設の住民説明会を実施して理解が得られたのかということの質問に対しまして答弁をさせていただきます。 スポーツ施設基本構想に関しましては、先ほど小川議員の質問に対しまして、市長公室長が答弁した内容と重複しますけれども、重複しても答えをということでございますので、重ねてご理解をいただいて答弁をさせていただきたいと思います。 4月20日から30日にかけて小学校区単位で12の小学校区におきまして、スポーツ施設整備基本構想に関する市民説明会を行ったということでございまして、その参加者は延べ257名ということで、市民の皆さんからさまざまなご意見が出たということでございます。 そのご意見の内容もということでございます。これも先ほど担当が説明しておりますけれども、私なりに説明をさせていただきますが、今このような社会情勢の中で本当に小美玉市の財政は大丈夫なのかという心配、そういう予算の活用、さらには今もっともっと先にやるべきことがあるんではないかというような話等々が予算に絡んでの質問だということでございます。 さらには、サッカー施設、なぜ今急にこの時期に出てきたのかというようなご意見、さらにはサッカーに特化しないで、多目的、お年寄りからお子さんまで、特に市内の皆さん方が有効に活用でき、健康づくりができるような場にならないか、よそから大勢来訪者をという話の中で、やはり地元優先にというような施設にしてほしいなというような話。さらには、あの広大な自然を破壊するのではないか、その自然をいかに残してくれるのかというような話。さらには、維持管理費が大変大きいだろうと。こういう維持管理費がこれからの孫子の負担にならないかというような心配の意見。さらには、健康づくりであるのであれば、もっともっと体育館や屋内・屋外を併用した施設にしたらいいだろうというような大きな構想のもとに進めていったらどうだろうというような話。また、後ろ向きの話ではなくて、もっともっと前向きに話を進めたら、皆さんよくこの話も聞いていただきたいような意見。さらには、茨城空港が開港するに当たって、この施設の整備については大きなまちづくりの活性化につながってくるんではないかというような話、まだまだたくさん出ておりますけれども、今思うままに、そして自分の整理した中での意見の内容ということでご紹介をいたしたわけであります。そのようなことを述べられておったということでございまして、説明会におきましては、市民から出されたさまざまな意見に対しまして、誠心誠意回答をさせていただいたと。一定程度の理解は得られたのかなと感じたところでございます。 さらに、そういう意見をどう反映していくんだというお話でございますけれども、これを受けまして、市といたしましては、今後基本構想で示させていただいた方針、理念、さらにはテーマに沿って市民説明会で寄せられた意見・要望等を本事業の具体的な中身に適切に反映していくことが大事だということで、施設の内容、その規模、より現実性を帯びた利用者数を見込んで利活用の想定、管理運営主体であるべき姿、そういったものを具体的な実行効果のある基本計画を策定してまいりたいということでございます。 先ほど、やはり沼田室長の中にもありました市民と協働で進めていくんだと。参画・連携を基本にとらえて推進していきたいということでございますので、私もそのような考えのもとに、これからのこの施設整備については真剣に皆さんの意見を聞きながら、そして専門家、そして行政、そして市民と一体となって計画づくりに取り組んでまいりたいということで考えておりますので、どうかご理解をいただき、そして皆さん方にも今後さらにご支援をいただきながら、この事業を進めていくということで考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(野村武勝君) 再質問はありますか。 萩原茂君。 ◆6番(萩原茂君) 詳細にわたりご答弁ありがとうございました。 最初、小美玉の医療センターについて、あちらの現在の小美玉市医療センターを見ますと、地域の病院としてはなくてはならない医療機関となっております。平成20年度の経営状況もあると思いますが、よく内容を検査して、長く医療センターが運営されるようにお願いしたいと思います。 続きまして、2番の老人介護施設の状況について、インターネットで云々と言いましたけれども、年寄りがちょっとインターネット引くといってもなかなか難しい問題で、いずれにしても、先ほど後藤部長から返答がありました、そういう提供するということですので、きめ細かなこういう情報提供ができることが一番だと私も思っていますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。 それから、3番目の百里に関する問題ですが、今度、12月の定例会でも言いましたけれども、210メートルキックバックしたわけですね。新しい滑走路を使っていると。騒音が約倍近くに地元はなっているわけです。確かに今、210メートル過ぎて、今度はまたF15が沖縄へ行って、ファントムが来たと。F15よりはファントムのほうが音が大きいわけですね。これ音が大きくなるのは当然。だから地元の方にも本当に我慢をしてもらうほかないと思う。 しかしながら、それには満遍なく、やはり地元の人に迷惑かからないように、苦情が出ないようにしてもらいたいと。それは確かに、私は町うちにいるんですけれども、本当に210メートル来ただけで、かなり地元の人は余計大変ですよ、倍近くになるわけですからね。本当に地鳴りがするような音ですから。その辺もちょっとやっぱり踏まえて、再編交付金事業についてはしっかりと地元から苦情が出ないように。 また、茨城空港ができる。そうするとまた、いろいろな今度は県と市も絡んだ形でその県へも要望が恐らく地元から出ると思うんですね、いろいろな問題が。その辺もやはり市のほうも頑張って、地元のためにやっぱり応援して、やはり地元を本当に安全・安心な地域でお願いしたいと思っております。大変本当に地元の方には非常にご迷惑かけているのは、私は同じ小川でも地域がありますから、本当に大変だなと思っております。その辺、市のほうも県を交えて一生懸命やっていってもらいたいと思っています。 それから、スポーツ施設について、市長のほうから市民説明会が終わり、再度管理運営計画の検討もなされたようなので、最後に、市長に結論をちょっとお聞かせ願いまして、質問を終わりたいと思います。 1番、2番、3番は要望で結構です。最後の1点だけ、市長にご答弁願えれば、これで終わりたいと思います。 ○議長(野村武勝君) 再質問の4点目についての答弁を求めます。 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) スポーツ施設整備に対しての市民説明会の中の最後の結論をということでございますけれども、これから基本設計に入ってくるわけでありますので、当然、先ほど申したように、市民と行政と専門家を入れて、きちっとした計画をしていくことが、これからスポーツ施設の成功につながってくるんだろうと思いますので、今まで進めてきたことを十分反映できるような時間をとりながら、さらには、これまで進めてきた皆さんのいろいろな角度のご意見というものを十二分に含んでの基本設計の中での話し合いを進めながら考えていきたいということでございますので、今後、この施設に向けての皆さんのご理解をいただくべく努力はしていきたいと思いますので、今後も変わらぬご支援をいただきたいと思うところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(野村武勝君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 次回は6月9日午前10時から本会議を開きます。 本日は、これにて散会いたします。 ご苦労さまでした。     午後3時23分 散会...