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平成30年第104回定例会(第2日目) 本文 開催日:2018年06月19日
平成30年第104回定例会(第2日目) 名簿 開催日:2018年06月19日

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  1. 香美町議会 2018-06-19
    平成30年第104回定例会(第2日目) 本文 開催日:2018年06月19日


    取得元: 香美町議会公式サイト
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    2018年06月19日:平成30年第104回定例会(第2日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(上田勝幸) おはようございます。  昨日は大阪でマグニチュード6.1、震度6弱の地震が発生し、死者4名、それに多数の負傷者が出ました。また、交通も麻痺し、住民生活に多大の混乱をもたらしたとの報道がございました。つまり、自然災害の怖い、恐ろしさをまざまざと感じさせる出来事の発生でした。  香美町議会としましても、この場をお借りし、死傷者の方々に対し、哀悼の誠をささげるとともに、被災された方々に対し、一日も早く立ち直られますことを祈念しまして、挨拶とさせていただきます。  次に、町長より挨拶があります。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。  一般質問の前に、昨日発生をいたしました大阪府北部での地震の対応についてご報告をいたします。  今回の地震災害では、本日現在で4名の方が亡くなり、400名近くの方が負傷されました。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、一日も早い復旧復興をお祈りするところでございます。  情報によりますと、本町とフレンドシップ協定を締結しております吹田市においても、市内の一部で断水等の被害が生じていると聞き及んでおり、吹田市との連絡調整が前提となりますが、今日あるいは明日にも、本町の給水車による災害支援を実施したいと考えております。これは現状の実態把握を兼ねるものでございますが、今後必要可能な支援についても実施する方向で考えておりますので、取り急ぎの報告となりますが、よろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(上田勝幸) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、田野公大君、藤井昌彦君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(上田勝幸) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────
     日程第3 一般質問 ◎議長(上田勝幸) 日程第3 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  それでは、そのようにとり行います。  順次、議長において指名し、発言を許可いたします。  議長よりお願いしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものではなく、簡明にして、しかも内容のある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いしておきます。  それでは初めに、森利秋君の一般質問を行います。  森利秋君。 ◎森 利秋(15番) 森利秋でございます。通告に従いまして一般質問を行います。  その前ですが、ただいま議長並びに町長のほうからご挨拶がありましたように、昨日午前8時前に、大きな地震が発生をいたしました。まだ余震が続いているというふうに報道がありましたが、この地震が一刻も早く収束いたしますようにお祈りを申し上げたいというふうに思います。  それでは、通告に従いまして一般質問を行います。本日は1問を用意いたしております。  県立香住高校・若潮寮の移転後の利用について問うものでございます。県立香住高校の若潮寮、定員は58人、32部屋だというふうに伺っておりますが、8月末には新しい寮へ移転すると聞いております。移転後、一日市区にある現在の若潮寮は空となります。土地、建物ともに兵庫県の所有であることも伺っておりますが、このことを最大限に生かし、国の地方創生、県の地域創生の戦略に合致する移住・定住対策、結婚、婚活対策、また雇用対策等を含め、香美町の地方創生戦略の一環として跡地利用を検討すべきだと考えますが、町長の所見を伺うものでございます。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、森議員のご質問にお答えをいたします。  県立香住高校、若潮寮につきましては、昭和52年に建築をされ、平成23年に耐震改修工事が実施をされておりますが、建築後41年が経過し、老朽化が目立っていること、近年、男子入寮者が定員をオーバーしていること、女子の受入れ対応も必要になっていることなどから、現在、県立香住高校敷地内に新しい寮の建築が進められております。  現在の若潮寮の利活用につきまして、県教育委員会に確認をいたしましたところ、県庁内の各部局に照会、検討中であるとのことでございました。今後の手順として、仮に県としての利活用方針が見出せない場合には、地元自治体や民間への売却も検討されるとのことでございます。  さて、町としてこの旧若潮寮を香美町の地方創生戦略の一環として跡地利用を検討できないかというご質問でございますが、移住・定住対策の住宅として活用するためには、老朽化した施設の改修工事に加え、居室、風呂、食堂などを利用者のニーズに対応した施設として内部改修等を行う必要があり、そのために多額の費用を投資しなければならないことが予想されます。限られた敷地で改修工事に多額の費用を投じるのであれば、駐車場を確保できる更地を求めて新設するほうが、より効果的な施設になると考えられます。現在のところ、町として当該施設を移住・定住対策、結婚、婚活対策などの目的で取得して整備、活用することは、現在のところ考えておりません。  しかし、雇用対策の一環として、例えば意欲のある民間事業者水産関係団体などが当該施設を購入し、社員住宅や寮として利活用をお考えの場合には、社員住宅改修費補助金水産業振興事業補助金など、町として補助制度を設けておりますので、可能な限り支援をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  森利秋君。 ◎森 利秋(15番) 大体は予定どおりの答弁かな、やる気がないと、そんなふうに私は受けとめております。  今、町長からありましたように、県の教育委員会、財務課が担当だというふうに思っておりますが、1番として、兵庫県として、じゃ、利活用をどうするのか、まずこれが1番。2番として、次は地元の自治体としてどう対応されるのか。次に、自治体でだめだということであれば、3つ目の対策としては民間売却ということで、とりあえず県としては解体のことは考えておられないようであります。  移住・定住対策で使おうと思えば、確かに建物が昭和52年ということで、見る限り、私も中をのぞかせていただきましたけども、廊下なんかでも結構傷んでいる。あるいは部屋だって、先ほど紹介しましたように、定員は58人、中には4人部屋もあって、そんな格好で、でも、基本的には2人1部屋。大体部屋の大きさが6畳ぐらいでしたかね、一部屋がね。  確かに、改修しようと思えば改修費用はかかるんですか、今、町長から駐車場の確保の問題も出とりました。私は、企画課に去年からこの話は言っとるんですが、今の、じゃ、同じ移住・定住対策でやるなら、駐車場の確保もできる更地のほうがいいという、町長から答弁がありましたけど、現実にあの場所を企画課としてどこまで調査されたのか、ちょっと教えていただけますかね。駐車場問題、特にね。 ◎議長(上田勝幸) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 移住・定住、結婚、婚活対策としてこのような施設を建てるということでは、具体的には検討は行っておりません。 ◎議長(上田勝幸) 森利秋君。 ◎森 利秋(15番) いや、私はそんなこと言ってないんですよ。現在の、誰でもそうですよ、行政だって最少の経費で最大の効果を上げるということが眼目なわけでしょう。今、町長から駐車場問題も出たんですよ。駐車場もない。だったら、移住・定住対策としては町として考えるなら、別に新しいところがいいんじゃないかというのが、今、町長の答弁なんですよ。  私は、駐車場関係は調べてきました、私は一日市区の住民なんでね。歩いて2分以内にどれだけ駐車場スペースがあると思いますか。それは確かに今の寮にはないですよ。だけど、周辺を歩いてみましたか。2分以内でどれだけの駐車場があるか。結構あるんですよ。そこら辺もひっくるめて考えてはどうかなということがあるのと、1つに。  それから、話がちょっと余談になりますが、要は地方創生戦略の一番最大の眼目は人口ビジョン。人口の減少をいかに、食いとめることはできないでしょうけど、その幅を小さくするというのは最大の地方創生戦略の考え方だというふうに認識しておりますが、現在、町長、ここ5年ぐらいで香美町の人口がどれだけ減ったかわかりますか。答えてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 細かい数字は把握はしておりませんが、大体合併以来、年間に400人程度ぐらいは人口は減少が続いておりますので、ここ4、5年でやはり二千数百人の方々が人口減少、香美町では今続いとるというふうに認識をしております。 ◎議長(上田勝幸) 森利秋君。 ◎森 利秋(15番) 町長の答弁のとおりに、この5年で、平成25年から平成30年6月1日現在で見れば、平成25年が2万37人でしたか、平成30年6月1日で1万7,986人、トータルしますと2,051人。5年で割りますと、町長答弁のとおり、年平均で410人減っているというのが現状ですね。  一方、随分町も移住・定住対策は、地域おこし協力隊の協力も得ながら、結構確かに成果は上がってきております。結果を見ますと、地方創生戦略を立てたのもまだ2、3年前ということで、実績を見ますと、香美町の移住・定住施策利用移住者実績ということで、これも30年6月11日付のデータで見ますと、平成28年度で7世帯11名、平成29年度が10世帯で23名と、割合しっかり頑張ってもらっていて、それなりの成果は上がっておりますし、我が町の地方創生戦略の、「新しい人の流れをつくる」という基本目標の中で数値目標を挙げておりますが、若い世帯の新たな移住を5年間で50世帯ということで、ほぼえいやと決めた数値だったと思いますけど、ほぼでも予定どおりに来ているというのは、それは確かに評価はできるんですが、そうは言いながら、今申しましたように、町長も認識されているように、年間400人程度ずつ減っていると。これ、さらにもっと頑張らないといけない。  移住・定住対策はきちっとやってはおるんですけど、じゃ、それだけでもいいかといったら決してそうでもない。私、端的に、なぜいいかといいますと、例えばの話、今言いましたように駐車場は確保できるんです。この質問にも書いておりますように、所有者は兵庫県なんですね。私、あえてここに、「県の所有であることを最大限に生かし」というふうに書いとるんですよ。町長からも報告がありましたように、平成23年には耐震補強されている。そのこともあって、多分償却といいますか、もう壊してしまうということはまだ県にはないんではないかなということはあるんですよね。  であれば、確かに町長言われるように、改装費はかかりますよ。でも、これを使おうと思えば、一番私はネックになるのは後の解体だと思っておりますよ、解体ね。それ今、町長言われる、新しく建てかえたって金はかかるわけですよ。どれだけかかりましょうね、規模にもよります。だから、そういった県が所有であるということを、だから県の地域創生の戦略だって同じことなわけですよ。どうやって人口減は、できるだけ幅を少なくするか。国だって、県だって、町だって、目標は一緒なんでね。解体を県に条件をつけて、解体費用は県で持っていただきたいと。その間、町はきちっと整備して、移住・定住対策だと今、私が言っているようなことを展開してはどうかなというのが。  私、端的に言うと、なぜこの話を持ち出したかというと、全国にはいろんな町があって、それぞれ地方創生戦略に取り組んでいて、その中で、ある町では町自身が独身専用のアパート、男女のアパートをつくったと。そこから、それがもとになってそこでカップルが生まれ、カップルが生まれたら出ないかん。地元でまた住宅なりを確保してもらって、また子どもも生んでいただくというような、すごい非常にいい展開をしている町の事例もあるんです。だから、私、そこのところがあって、そういった事例もあるので申し上げとるんですよ。  思い切った手も打たないとね。もう見えているでしょう。香美町だって、新温泉町さんから今日、傍聴にも来られているようですけど、兵庫県下で消滅する町の第1位は新温泉町ですよ。香美町は5番でしたかね。そのレベルじゃないですか。どう転んだって防げないでしょう。だとしたら、町長、もうちょっと思い切った手を打たれたらどうですか。いや、いいですよ、これ、使わんと、町はやりますよ、新しくっていったら、それはそれでいいと思います。でも、現に今、それだけの建物がある。まだ私は十分使えるんではないかなと思いますよ。駐車場もありますし。  私は、今言いましたように、そういった世の中には事例もあるので、じゃ、独身男女のアパートにする。アパートという名前は適当かどうかわかりませんけど。別の若者受けするような名前を考えてもらったりして、そういう展開をしてはどうかな。そうすれば、移住・定住対策もしかり、独身男女であれば結婚対策、あるいは婚活対策。  それからもう一つ、雇用対策というのを挙げておりますけども、町長は雇用対策としては、要は町はやる気がねえんだから、あと県としては民間売却だと、3番目にね。であるなら、そこを民間で売却してもらったら、町は補助制度をつくっとるんで、あれは家をさわったときの改修費用ですね。それは十分わかっていますけど、ここの場面はそういうことではないと思います。それも適用になればええですけどね。それも視野に入れてもおかしくないんですけど、ただ、今のなぜ雇用対策を入れたかといいますと、香美町でも町外から従業員さんを雇用される方、あるんですよね、会社は。そこの会社に伺いました。じゃ、今の町外からの従業員のいわゆる住みか、その対策はどうされているんですかと言ったら、町なかのマンションを借りると。ただし、それももう限界に来ているという話も伺ったので、雇用対策もひっくるめてという話でこのことを言わせていただいていると。  確かに今、町長言われたように、本当にこれ、民間で、今言われたように、現実に漁協であれば、既に外国人労働者ということで、インドネシアから今22人ですかね。それからあと、特に水産加工業者なんかでも、今度は女性従業員で4カ所でしたか、ベトナム、中国、フィリピン、カンボジア。もう既に現場としてはもうそういう方を雇用してやっとられますよ。確かに、そういう手で使うのも悪くはないかなと思いますけど、そういうのが可能であればね。でも、それは町がやれば、そういったこともひっくるめて対策として非常に有効的な、私は格好ええと思いますけど、町長、取り組まれたら。もう一度、ちょっと答弁いただけますかね。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、先ほどの答弁でも申しましたように、県の建物であり、県の所有土地である。県は、香住高校の寮が新しくなるのに伴って、この跡地あるいは施設の利用を県として今お考えになっとるということでございますから、まず、県の方向がどういうふうになるのかということがまず大事だというふうに思いますし、目的のない老朽化した施設を、先ほど森議員からもありましたように、将来的に解体というようなものも町に責任がかかってくるようなものを、将来には解体は県にお任せして、現行町が使わせていただけるのかどうかという、まだ確認もできておりませんし、41年たった老朽化した施設を多額の費用をもって改修するのであれば、現行の今の若潮寮のある場所、利便性も含めて、これがうまく活用できるのかということもございますし、まずもって地方創生戦略といいますのは、これは香美町だけが取り組むものではありません。今、森議員からおっしゃいましたように、まず、県は兵庫県の所有する建物と土地を、新しい寮ができることによってどのように今後活用されるのかというのは、まず第一義に県がお考えになるということでございますから、我々としても、森議員のご質問をいただいたときに、今再質問でもございましたように、民間企業のよその地域から職員として、社員として採用された方々の住居はどうなんだろうか、あるいは、近年増え続けております但馬漁協のインドネシアの方々の住居に充てたらどうかというような議論も、内部ではさせていただきました。ただ、これはやはり現行の制度から考えますと、漁協に仮に県が無償譲渡なり、あるいは有償譲渡なりということであれば、漁協の皆さんの考え方もございますので、これには町としても側面からの支援はしっかりできるような体制も整っておりますから、そういうことについても漁協の関係者の皆さんのご意見も、このたびの質問をいただいてから聞かせていただきました。ただ、現行では、現行のインドネシアの船員さん方が今の倍になるとか3倍になるとかいうことは想定していないと。現在の漁協でも住宅については、町もわずかばかりの補助をしながら、現行確保されておりますし、特に問題となりますのは、やはり香住の港と柴山の港とでは、インドネシアの船員さん方を同じ場所に住んでいただくというのは、ちょっと考え方が、漁協もそれはちょっとやはり港付近に住んでいただくのが漁協としては、考え方はそっちのほうで持っているというようなご意見も聞いております。  まずもって、県が今後この施設をどうされるのかということが大事でございますし、目的や事業の計画もないままに、町がそれを例えば無償譲渡とか有償譲渡でいただいて、地方創生の戦略に使うというようなことは、現行のところ考えておりませんし、そういうことであれば、移住・定住対策にしても結婚対策にしても、別の角度から町の事業として考える。最初に香住高校の空いた寮ありきということで事業を組み立てるつもりは、現在のところございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。森利秋君。 ◎森 利秋(15番) 話が前後しますけども、県としては、先ほどの1番、県としてどうするか、2番として地元自治体としてどうするか、つぎは3として民間売却。  そんな中で、町長からも紹介ありましたように、私も財務課の担当者とは話をしております。その中でも、庁舎内、県の中では既にもうみんなに照会をかけていると。そうすると、県としての結論はそう時間はかからないんだろうと思うんですよ。  町長、私の質問の趣旨、もうちょっと読んでもらえますか。確かに今、私は自分の考え方の理想としては、男女独身用のアパート、そういった形で使ったらどうかというのは一番の眼目で言わせていただいとるんですが、ただ、今そうは言いながら、だから私は、跡地利用を検討すべきだと。私、いきなりやってくれとは言ってないんですよ。確かに今、町長言われるように、誰かって、じゃ、幾らかかるんだと。何もなしで誰も決める人はいませんよ。そんなことは言ってない。  だけど、どう考えたって、私の見通しとしたら、じゃ、県庁内で使えるんかと。確かに、水産関係であれば水産事務所が東港に移転するですとか、そんな計画もあるようですけど、でも、県が使われるというのは非常に難しいんじゃないかと。それは突飛な発想ですけどね。じゃ、村岡高校だって、今、町外からの学生がたくさん来て、町としては下宿代補助金にかなり出していますよね。村岡だけでも、もう年間1,000万かな。だとしたら、県が大胆な発想で、よし、なら村岡高校に来てくれる、下宿は今の若潮寮にしようかと、そんな発想でやってくれりゃええですよ。あと、スクールバスで運ぶと、村岡までね。いや、それだって、県だってやろうと思えばできんことはないん違うかなと思いますけど、そんなことは県は言われないでしょう。非常に突飛なというか、発想なんですけどね。  でも、香住高校の寮だって、町長、最初は何だったんですか。今の下宿代補助を始めたときに、私は冒頭から、町の補助金をつくったときに、町としては見通しを立てて、女子だけにやっているわけですから、香住高校の場合はね。ただし、町が下宿代補助をつくったから、成果が出てきたんですよ。私は今でも何て言ったか覚えていますけど、下宿代補助香住高校でやるんであれば、男子は男子寮で賄えると。女子だけの話。女子だけに補助を出しとったわけでね。それなら、町としてはきちっと県に対して女子寮を要望すべきだと、私は言いましたよ。  そのときに、町長は香住高校の校長先生と話をして、校長先生は、「今のところ、そんなこと、必要性を感じてない」というような答弁だったじゃないですか。それから何年ですか、私が言ってから、新しい寮になったの。今度は90人規模で、男子80人、女子10人だというふうに決め、立派な寮ができたじゃないですか。これでもう香住高校は安泰ですよ。潰れるようなことはない。同じような発想を私は村岡高校まで、話が余談になりますけど、教育委員会としてはやっぱり考えないかんと思っているんですよ、こういうものに派生してね。そこももう一度きちっと教育委員会としても考えておいていただきたいなというふうに思いますし、それから、町長、まず県がどうするかと、そんな、当たり前の話ですよ。でも、既に県が提示しているように、次は自治体なんですよ。自治体なんですよ。県がそんな、今もう既に庁舎内を回しているんですよ。結論をいつ出されるかは知りませんけどね。私は、早い段階で、「じゃ、香美町さんはどうですか」と来ますよ。いや、ええんですよ。だから、私は検討すべきだというふうに書いた意味合いの中には、県が町もだめだと。じゃ、民間売却。じゃ、民間売却として、今日日の香美町の中であの建物は売れるのか。余り見通しとしてはないんじゃないかなと。だとしたら、そこから勝負してもらってもいいんじゃないかと。先ほどの条件の話もひっくるめてね。  だから、それまでにはまだ時間があるんですよ。だから、私は検討すべきだというふうに言っているんですよ。町長、今の人口減を食いとめようと思ったら、なまじのことじゃできないでしょう。よその町と同じようなことをしとったって、間に合わないじゃないですか。それは目に見えているんだ。だから、私はこれをチャンスと見るのか、じゃ、町長言われるように、ただ改修費に莫大な金かけて、そんな効果ないんだというふうに思われるのか。そこなんですよ。  だから、私、無理は言いませんよ。もうええ加減、年くったら、大体何やっても五十歩百歩かなと、人生ね。ちょっとそんなところも出てきて、これ、ようないんですけど。でも、町長、まだ若いので、やっぱり思い切った施策を展開しないと。違いますかね。思い切った施策、移住・定住対策にしたってありますか。みんな、どこも一緒ですよ、自治体は。そら、何ぼか成果はありますよ。だけど、人口減が食いとめれるような、私はそんな施策だとは思ってませんし。機会があるなら、そういうものを捉えてしっかりと検討して、とりあえず検討ぐらいしたらどうですか。改修費、じゃ、一体幾らかかるのか。そら解体費まで行ったら、そらとんでもないですよ。それは新規でやったほうがいい。条件ですよ、条件。  だから、町長からもあったように、まず県がどうされるか、それを見てからでもええですし、別に町は、とりあえず静観して、町として受けんと言ったら、じゃ、県がもうこれで香美町としては終わりかなと。でも私は、私も商売人の一人なので、それならもっと条件よくしようと思えば民間売却まで待って、民間で売れんかったら、そのときが勝負だと。それでもいいんじゃないかな。そういう考え方ね。  だけど、中身はやっぱりきちっと精査して検討しとかないと、いざというときに対応できないですよ。今の答弁だと、新規でやること、町長、ようしないでしょう。こんな移住・定住対策にしたって。じゃ、ほかの町がやっているように、独身男女のアパートを自力でやりますか、新規に。もう一遍、町長としての将来像もひっくるめて、もうちょっとお考えを聞かせてもらえますかね。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 森議員からのさまざまなご提案がありますけども、仮に香住高校の旧若潮寮、これから空いてしまう若潮寮を地方創生結婚対策の男女のアパートなんて簡単気におっしゃますけども、町がアパートを建てるということは、これは集合住宅の町営住宅を運営するということになりますから、その中で男女の独身の方々にそこに来ていただくようにして、そこで出会いの場をつくってというようなことを町がすることかどうかという、まずそんなことを、町が独身男女に住んでいただく町営住宅を集合住宅で整備をして、そこでの男女の出会いを期待して結婚対策にするとか、移住・定住対策にするとか、そういうようなレベルの話で私は香住高校の寮を、この後どういうふうに県がなさるのか、仮に自治体も受入れる予定もない、民間事業者の方も払い下げの要望もないということであれば、これは県は解体をされて更地にされて、土地の処分をどうされるかということだと思います。香住高校の若潮寮のこれからの利活用が地方創生戦略というふうなレベルのものでは、私はないというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 森利秋君。 ◎森 利秋(15番) 今、町長、レベルレベルと言われましたけども、それは何のレベルの話を言われとるんですか。  それから今、やっぱり町長、私は、気になる発言ですよ、じゃ、男女のアパートなんて町がやるのかと。今だってそら、確かに町営住宅はありますよ。そらわかりますよ。でも、現にそうやってやっている場所があるということは、私は紹介もさせていただきました。じゃ、町長の頭の中には、企画課もひっくるめて、あるいは課長、戦略会議もあるでしょうね。そういう発想というのは全くないということなのかな。何ですか、ほかの町でやっているところはあるんですよ、今私が紹介したように。独身男女のアパートを町が建てて、そこまで地方創生というのを待ったなしでやっているところもあるという事例を挙げているんですよ。それじゃ、そういうものは町の施策にそぐわないんですか。あるいは、できないんですかね。とりあえず、できるかできないか、ちょっと答弁をお願いしますよ。本当にじゃ、できないのか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私が申し上げましたのは、町で今の若潮寮をアパートにするということは、集合型の町営住宅を運営するということですから、それがそこに入られた若い男女の方々の出会いの場であったり、結婚対策というようなことで、こんなことを自治体ができるわけはないというふうに思っとります。 ◎議長(上田勝幸) 森利秋君。 ◎森 利秋(15番) いや、だから、じゃ、全国で、一遍きちっと調べられたらどうですか、町長。私が紹介したように、多分これ、もうちょっと2、3年前に調べたので、多分宮崎県だったかな、調べたのは、ネットでね。余りにも遠すぎて、ちょっと視察にも行けんかったので、ネットどまりなんですけどね。でも、現実的にそういうところはある。香美町になぜできない。  町長は既存の住宅のことを言われましたけど、今後もそういうものの考え方や発想で、ずっとやっていかれるんですかね。私は、だから職員だってごっつい疑問に思っていますよ、事例に出して悪いけど。今のふるさと納税にしたってそうですよ。一体何なんですか、取り組み方は。どういう発想で何をやらないかん。私はそこら辺もね、姿勢が欠けているんじゃないかと思う。何のためにやるんですか。  もうこれ以上言いませんけども、とりあえずまだ時間はあるので、県の対応はどうなるか現実に今、県全体でふれを回されて、多分それも教育委員会の財務課に確認されたらどうですか。いつごろまでに結論が出る、次には香美町に来る、そこら辺もひっくるめて。いや、全然検討しないということであれば、もう話をする余地もないんでね。要は、香美町の姿勢はそういうことだということの認識で、私は終わるんですか。  とりあえず終わります。これ以上もう議論しても、議論にならんでしょうから。ありますか、答弁。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 例えば森議員、我々が、似たような形のことが最近もございました。但馬銀行から旧港支店、昔の但馬銀行の本店の譲渡のお話があった。そのときにも、これが地方創生戦略地方創生にもかかわるかどうかは、皆さんのご判断にもよりますけども、その当時は、銀行からのそういう意向もある、町として何かできることはないか、地域振興や商工業の発展のために。旧の商工会の本所が老朽化をして、近い将来、移転を余儀なくされるというような中で、建物の現状、あるいはその後の利活用について商工会とも協議をし、今改めて商工会の本所、香美町商工会の本所が銀行から無償譲渡をいただいた中に運営をなされとるわけでございますから、似たような話だというふうに思います。  県から、県としての今後の利活用が見込めない中で、香美町にそういうお話が仮にあるとするなら、検討はさせていただきます。先ほど申しましたように、既に漁協のインドネシアの船員さん方の寮としての活用はどうかというような思いもございますけれども、現行で香美町の総合戦略に沿った地方創生の中身の中の具体的な事業として、今の若潮寮のある場所だとか、41年たった老朽化した施設であること、これの改修を行おうとすれば多額の費用があること、また、広い道路に面したような場所に、香美町内にたくさん町有地があることもさまざま考慮する中で、現行としては県からいろいろなお話があったとしても、今総合戦略に沿った中身の中で、人口減少対策あるいは若者定住だとか結婚対策として、今の旧若潮寮を上手に活用できるというような妙案は今、町としては持っておりませんから、現行、今活用を見出す策は見出せてないというところでございます。  県から正式にそういうお話があれば、改めて町としてできること、民間への譲渡も含めて、民間企業の振興のためにそういうものが活用できるというようなきちっとした事業計画が立てられるのであれば、そのときに検討はさせていただきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 森利秋君。 ◎森 利秋(15番) まあまあ、後追いで、それでも一応県からそういった問い合わせがあれば、町としては検討していくと。まだ多少の時間的なことはあるだろうと思うから、それは町長のみならず、担当は企画課でしょうから、しっかりと下準備をしといてもらってね。じゃ、県から打診があったときに町としてどうするか、注視して見ていきたいと思いますので。  以上で一般質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で森利秋君の一般質問を終わります。  次に、寺川秀志君の一般質問を行います。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) おはようございます。  通告のとおり、一般質問をいたします。まず1問目は、新たな観光資源の構築についてであります。2問目は、香住駅舎のデザイン画の公開について。駅舎の関係も含めて、駅前広場はちょっと入札が伸びたんですけど、できるという前提で質問させていただきます。それで、3問目、農業振興地域の指定解除についてであります。  それでは質問に入ります。  町長、今回質問するに当たりまして、いろいろ考えとったんです。ジオパークマラソン、ジオパークマラソンが最初はどうかなという感じだったけど5回も迎えて、あとこれからは10回を目指すのかなという感じがしとるんです。当初のきっかけを見ていますと、やっぱり無名な人たちばっかりで、失礼な言い方ですけど、そうだったんです。その中で町が率先して支援するという中で、浜上町長も積極的にやられとるということで、実行委員長を含めて関係者、ボランティアも大変やってもらったんですけど、そら、当然認められないとあきませんけど、キーポイントはやっぱり町政。浜上町長が支援しとるよということがやっぱり一般のほうに安定感になって、ドタバタしながら前に進んだかなという感じがしております。  それが今回の新たな観光資源の構築について、考えとったら、似ているなという感じがしとるんです。話はまた、うまいこと今日は話ができるかもわかりませんけど、個々に話していることになるかなという感じで、今取り組ませてもらっております。  それでは質問に入ります。  新たな観光資源の構築について。余部クリスタルタワーは利用者が早くも10万人を超え、オープン以来、順調に集客が伸びております。その中で、にぎわいが続いておるんですが、しかしながら、観光業者の中には、遊覧船の再開を断念した今、余部を訪れる観光客の取り込みに、いろんな考えてされているんですが、やっぱりいろんな課題があって、なかなか、前へ立ちはだかって前へ進まないといっているのが現状ではないかなと思っております。  そんな中で、民宿業、小型一本釣り業等の代表者有志が、新たな観光資源発掘のため、民宿業者は以前からやっとられたカヤックを生かして呼び込もうと。また、最近は日本海のジオパークの関係では、これはだんだん増えてきておるんですが、小型一本釣りの業者の方は小型漁船、海上遊覧等をツールとして、志を同じくして一体となって団体をつくって、恵まれた自然の海を生かした新しい観光の目玉をつくろうと、アクションを起こされております。  また、当初はカヤックをツールとして手探りで始めた民宿業者の方も6名にもなり、協力者も増えてきており、関係者の方々は小型一本釣り業社ともども、香美町の海の観光の救世主になろうということで意気込んでおられます。  このような動きにも町も理解を示されて、任意の団体が大きな塊になるように、今こそ町、浜上町長も含めて支援をすべきではないかという考えを持っております。町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員のご質問にお答えをいたします。  残念ながら、遊覧船事業につきましては後継事業者が見つからず、再開を断念したところでございます。しかし一方で、民宿業者の方々3グループが、山陰海岸ジオパークスポットをカヤックで体験し、見れる、新たなアクティビティの取り組みが行われております。
     町といたしましても、香美町ジオパーク推進協議会を通じ、ジオカヤック講習、検定会を実施し、指導者の育成を行っております。また、ジオパークのアクティビティを推進していくため、本年度、ジオカヤック4艇を購入しております。カヤックの利用者は、平成27年度では140人でございましたが、平成29年度は419人と約3倍に増加をしております。  過日、議員の皆さんや観光関係者、商工会など、有志の皆さんで、京丹後市で行われております、漁船に乗ってジオパークの景観を海から眺める海上タクシーの取り組みを視察されたとお聞きをしております。地域のすばらしさを地域の方々が積極的にかかわり、売り出していくことが必要だと考えている中で、このたびの視察のように、議員の皆さんや住民の皆さんがジオパークの推進のために主体的にかかわっていただき、新たな観光資源の構築に向けて取り組まれておられることは、観光を進めていく上でとても重要だと考えております。本年8月には、ユネスコ世界ジオパーク再認定の審査を控えております。このように皆さんがジオパークに対する機運を盛り上げていただいていることにつきまして、感謝を申し上げるところでございます。  視察の中で、海上タクシーの実施に向け、皆様の中でどのような課題や問題点があるのかにつきましては詳しくお聞きしておりませんが、課題や問題点があるとすれば、その解決に当たり、町としてどのような支援ができるのかを検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、私も報告に来たわけではなかったんですけど、よくご存知でありがたいなと思っています。  京丹後で一緒に乗せてもらいまして、ジオパークのところが、大体香住としてはちょっと後追い的なことがありまして、それで、その後で意見交換をさせてもらいました。一番キーポイントが、やっぱり団体を、今度もカヤックと小型船です、一つの大きな塊で団体をつくらんと、なかなか途中でもう終わってしまうと。かといって、個々に観光協会とか観光課に、迷惑という言い方はおかしいですけど、やっぱりお世話になるよりは、側面から支援してもらうということをやらないと長続きをしないと。もうこのことを船長さんも、一番おかみさんは有名な人ですけど、言っとられて、そのとき、僕も普段はしゃべらないんですけど、同じ考えを、意見を言わせてもらったんですけど、そこが一番のキーポイントだと思います。  それから、今の町が支援しているということになると、やっぱり漁協さんも、お互いに、漁協さんもいい感触で船の船主さんには言っておられるんですけど、そういった相乗効果でなってくると、本当に香美町、香住ですね。香住香住と言うとあんまりあれですけど、同僚議員さんには村岡、小代の方もおられましたので、それを波及効果に、まだ向こうもどういう観光のあり方というのを考えていかれると思うんですけど、もうこれからは余り行政行政と言わずに、それでも名前は、ここの支援は行政の、いただかなければだめなんですけど、もうそういう方向に行きております。  先ほど、商工会の職員さんのことも出ましたけど、商工会さんもものすごい積極で、今度ばかりは何かにつけて最近、観光商工課が押されておるのと違うかと言われるほど、それぞれの団体が何かにつけてやって、自立しているという感じになってきております。  それから、今の小型一本釣りなんかも見せてもらったけど、我々香住の人間が見て、何とも何とも思わない風景なんです。それでもお客が来るし、1時間ぐらいのことで結構な代金も取れると。こんなすばらしいところ、比べたら、比べものになりませんけど、それでも一生懸命船長さんが説明、ガイド役をされていまして、それは行きてよかったなという感じがしております。  もう一つは、今のやはり宿のおかみさんがもともとカヤックをされとって、一緒に別の団体をつくって、一緒にやっておられるということで、そこはうまくいったなという感じがしております。  その中で、船長さんが話されたのが、ちょっと余談なんだけど、先ほど出ましたけど、今Iターン、Uターン、その中でいろんな人が来ると、やると。やっぱり、よそから来た人は、つまらんと思ったら帰っちゃうと。仕事がなじみがもうないなと思って、うまくいかなくなったら帰ってしまうと。やっぱり地元の人間がいろんな見出して、地元からやっぱり増やしていくんだということを考えなんだらうまくいかないということを言っておられて、それもなるほどなという感じがしました。一時は来られても、何年後を調査したらおられんかったの、ようけ、ありますので、それも考えて、町がどう、理解してもらって、やってもらうかわかりませんけど、それはちゃんとやらんとあかんなという感じがしております。  それと、もう一つには、団体によってスケールメリットというんですか、補助金も取りやすいという、国なんかの補助金も取りやすいということがあるということなので、どうして団体をつくっていくかと。まだまだ、一番心配しとったのは、漁業者の方のグループですね。あの人たちと組んでいかんと、別々にやっとってもスケールメリットのあれはないですしね。漁業者の方が同じように本当に組織をつくって、合体してやっていけるんかなという感じがしておるんですけど、その辺も町の支援があるということで精神的な支柱になってもらって、それでうまくいって、お金が入ったら順調に心も安らぐという感じがしておるんです。  もう一つは、新しい試みがあるもので、言っとられたんです、今の研修に行きてね。何がもつでとか、すぐあかんようになるわとか、ずっと言われてきとったと。それでも負けずにずっと行っとって、ここまで来れたということを船長さんも言っておられまして、その辺が、やっぱり支柱になるところがあったらいいということと、熱心にやる気のある人が固まって、団体でやったということでね。もうじき株式会社みたいなことをして、それで手数料かそんなのも本当はもらいたいと、紹介料なんかももらいたいという意味のことを言っとられて、今、同じようなことをされたみたいです、その団体が。  その辺も含めて、うまくちょっと説明ができなかったかもわかりませんけど、いかに公共の団体がその団体を支援するという形に持っていかないと、うまくいかないかなという感じがしております。  最初、当初は三田浜でカヤックを見せるということで、同僚議員さんと行ったんですけど、その中で、「寺川さん、あなた、町の支援をもらう、ミッションだから頑張ってきて」と言われまして、え、うまいことはめられたなという感じもしとるんですけど、受けた以上はやっぱり町の協力をいただくということに一生懸命になって、何とか、来年が本格でしょうけど、試験的でも夏にやっていけるかと。小型船のほうが心配なんですけど。それも顔ぶれ見とったら、みんなご存知でしょうけど、小型船の組合長かな、今のアワビをつくってられる三島さんですかいな、嶋崎さんですかいな、あの方が中心になっておられるんで、まあまあ、心配ないかなという感じはしとるんですけどね。それでも、人間一人一人が個々に形は営業するんですから、それがまとまれるようにするためにも、町の支援が要るなという感じがしていますので、その辺、町長、どうですかね。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、寺川議員からいただいとるような話が具体的に動き出しとるというようなことは、その当事者の方からもちょっと立ち話で聞いたことはございます。  町といたしましては、遊覧船の後継事業者が見つからなくて、これ以上の作業は断念させていただいたということがある中で、香住海岸を売り物にする新たな観光客対策の組織がおぼろげながらできつつあるというお話は、今、寺川議員から聞かせていただいたところでございます。これがきちっと組織化されて、業として成り立つような形になって、私としては、例えばその組織がきちっとした確固たる形ができて運営が始まる、そういうときには、町として、一面なくなってしまった遊覧船事業の代替案でございますから、そういうことに自らが手を挙げて、仲間を募って、組織化して、香美町の観光振興に役立とうというようなありがたい動きでございますから、そういうことにつきましては町としてもさまざまな形で支援は差し上げたいというふうに思います。  でき得れば、例えば組織化になったものがきちっとして業として成り立つような形になって、例えば今のそういう方々が組織化されて、ここを出発点に乗りおりをお客さんにしていただけるとか、インフラの整備につきましても、事業がきちっとした形でスタートするのであれば、町としても何らかの支援は考えていきたいと思いますし、できればそういう組織は香住観光協会の傘の中に一つの組織として産業団体の中に入っていただくことが前提になるというふうに考えとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 今の、後からまた質問しますけど、とりあえず小型船が、そこは間人のほうはとび丸タクシーという名前で、タクシーという名前を使わなくちゃいかんということでされとるんです。船長が自ら説明するという感じ。最近では、竹野のほうが、イベントがあったときに、プチクルーズという名前でやっぱりお客さんが乗って回っているということで。もともとは、遊覧船はスタート、創始者がおられるんですけど、今の自分のところの小型船に乗って行きたという、そこからスタートという遊覧船のスタートだったと思いますので、先の見通しとしては悪くないと思います。それでも大変、漁師さんが兼ねてするんだから、昼も出る、夜も出るというわけにいかんから、交替制になるから、団体を組んで有志がやったほうがいいんじゃないかという感じがしておるわけです。  先ほど町長言われましたけど、その中で、何もできた中で、はいといって乗って、町長、じゃなしに、固まりやすいなというところにやっぱり町長が、うまくいったら支援してやるんだというぐらいのことは言ってもらわんと、固まらんと思います。みんな言うのは、我々みんな個人主義だし、特に漁師さんなんかは一本釣りで一本でやっとるんだから、個々になかなか集まりにくいと思います。それも含めて、もう一つ、観光協会の中にということを言われたもので、その辺がどういうことまで含まれとるのかはちょっとわかりませんけど、昨日ある懇親会で観光協会長に会いまして、話はちょこっとしたんだけど、気になって、今日来るといって言っとられましたけど、僕、後ろを見ていないからちょっとわからんですけど、あんまり、僕らは、そこも既存の組織にお荷物になったらあかんなという感じで、自分らだけでやりたい。もうじき、今ちゃんとした法人格も取ってやるんだということを言っとられたもので、その辺が、香住の状態、僕もよくわかりませんけど、ただ単に自分がどうこうという、組織のほうに口を出す権限もないですので、どういう考えを香住の場合、持っておられるかわかりませんけど、その辺がちょっと、観光協会に入ってということが、なかなか気になるところなんですけどね。その辺、どうですか、もう一遍。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そういう組織が有志の皆さんによってきちっとしてでき上った中で、法人化されるというような場合にも、例えば町としてのそれぞれの3つの観光協会に補助金を出させていただいたり、さまざまな形で支援をさせていただいておる中で、法人化された香住海岸を一本釣り漁船で観光客を乗せて遊覧して回るような海上タクシーなるものができたときに、その法人化された団体だけに町が個別の支援ということはなかなか難しいというふうに思いますから、ただ、例えばそこに所属をされる船員の方々が、観光客に乗っていただくために船の改造が必要になったりということは当然出てこようと思いますので、そういうことについては何らかの制度をつくって、新たな観光の目玉に取り組んでいただけるような動きについては、それは支援はできると思いますけれども、あくまでやはり観光客の皆さんを対象にする事業者の固まりであったり、法人化された組織であれば、できれば香住観光協会の下部組織として、部会なり、一部分のそういう職種の会員として所属をしていただくほうが、我々としては支援の形がより町民の皆さんにもきちっと説明ができるというふうに考えとりますから、仮にそういう組織ができつつあるということであれば、そういう皆さんの前には私も考え方を直接お話しに上がらせていただく用意はございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) それで、我々は町長の精神的支柱をもらったらそれでいいんですけど、こういう、余りもうここで変なことを言うと、また団体の、怒られるかもわかりませんけど、ある団体は、しっかり組織さえ固まったら、別にほかのを当てにせんかって、国からちゃんと補助金を取るルートもあるんだよということを言っている方もあります。その辺はそれで、これからどうなるかわかりませんけど、ただただ、やっぱりやる者がみんな不安で不安で、集まってくるときに、漁協との関係もある中で、町長も支援してやるよと、ことを言ってもらったら、やっぱり安心かなという感じがしていますので、それは僕の外から見とる、僕は議員として町の対応をしてくれと言われている、それだけのミッションなもので、具体的にどういうというようなことを言う権利は僕はないんですけど、その辺もありますので、その辺は今、先ほど町長の言質をとったら、今の組織ができたら応援しますということで、それまでの会合には出させてもらいますということをもう一遍確認させてもらって、次に行こうと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 観光関係者の中で海上タクシーに向けての動きが加速して、きちっとした組織立ての、例えば中途でもそういう流れの中で私にそういう要望があれば、そういう席にもきちっと町の考え方を説明に上がらせていただきます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) やる気と実際動くのと、またわからない面もありますけど、僕自身はどこまでかかわったらいいかわからないもので、かかわってはないんですけど、何とかうまくいってほしいなという感じがしております。  それでは、2問目に入ります。  香住駅舎のデザイン画の公開について。先ほど言いましたように、残念ながら入札は広場がうまいこといかなんで、あと臨時会で提案されるということなので、大分前に書いた原稿なもので、そのまま読ませていただきます。  現在、駅前広場の整備は、設計、入札と順調に進み、もうすぐ現場での施工になると聞いているところであります。どんなふうにロケーションが変わるか、楽しみであります。  ところで、駅舎については、公募した香住駅舎のデザイン画をもとにしたパースができ上っており、建設に向けて動き出すと期待をしていましたが、現在はフリーズの状態から脱していないと理解をしております。駅舎建築に期待を寄せていた町民の中には、駅舎建築が風化しないように、駅前広場の完成を待って、デザイン画と建築パースを公表すべきだとの意見を聞くところであります。  駅前広場の整備完成を機会に公表して、制作にかかわった人たちの思いに報いるべきだと思いますが、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員の2問目のご質問でございます。  香住駅前周辺環境整備事業の実施に当たりましては、議員からのご提案もあり、香住高校絵画部の生徒さんにデザイン画を描いていただき、この絵を生かす形でJR協議用のイメージ画作成を香住区内の建築士対象コンペとして行ったところでございます。  施設所有者でありますJRとの交渉においては、まず、駅舎外観の改築を第一に協議を行いましたが、施工後の所有、管理区分等、折り合いがつかず、現段階での実現は難しいとの判断に至ったものでございます。駅舎以外の駅周辺環境につきましては、バス、タクシー、送迎車など、交通結節機能を整理し、利用者の利便向上を図るとともに、駅におり立ったときに見える景観、風景を整備し、かつてのにぎわいを取り戻したいとの思いの中で、駅前広場部分の改修工事を行うことでJRとの協議も大筋了解を得て、今年度に実施するものでございます。  今後につきましては、駅周辺環境整備事業としておりますとおり、駅へおり立ったときに見える景観、風景の修景として、例えば七日市交差点へ向かう道路、歩道、植栽の改修など、可能な部分について検討してまいりたいと考えておりますので、今後も各段階でこれらのイメージ、デザインを参考にさせていただくこととしております。  描いていただいたデザイン画につきましては、今後、香住区民祭等で予定しております公共交通利用促進にかかる啓発活動の中でご覧いただくようなことを検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 承知いたしました。  それでは、3問目に入ります。  農業振興地域の指定解除についてであります。香住区内にある耕作放棄地の中には、農業振興地域の指定を受けているところが随所にあります。このことが、有効活用のために雑種地として整備をしたいが、農業振興地域であるがゆえに、大きな岩盤となって目的を阻害しておるところであります。また、一たび豪雨になれば、耕作放棄地の荒廃が進み、さらなる荒れ放題の沼地になっていくのが現実であり、付近一帯は悲惨な状況であるため、今後の展望、発展が望めません。  防災の視点からも、町として指定解除に向けた取り組みを強化し、新たな有効活用のために町として一歩踏み出すべきだと思いますが、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、農業振興地域とは、今後おおむね10年以上にわたり、総合的に農業振興を図るべき地域であり、同法律に基づき、その指定は国の定める農業振興地域整備基本指針に基づいて、都道府県知事が行っております。  香美町におきましては、町土の全面積約3万6,908ヘクタールのうち、都市計画法に基づく市街化区域、規模の大きな森林の区域等を除いた地域が農業振興地域として指定されており、その面積は約5,223ヘクタールでございます。また、その農業振興地域内において、集団的、連担的に存在する農用地や土地改良事業の施行に係る事業区域内の土地などの生産性の高い農地と、農業上の利用を確保すべき区域として農用地区域が指定をされております。その指定は、町が定める農業振興地域整備計画の中の農用地利用計画において行い、本町では約1,552ヘクタールを農用地区域に指定をしております。農用地区域に指定した土地は農業上の用途区分が定められており、原則として、その用途以外の目的に使用することはできません。  ただ、町内でも過疎化、高齢化に伴い、農業を営む人が減少の一途をたどっており、農用地区域に指定されている農地であっても、耕作されなくなっている農地が年々増加している状況にありますし、場所によってはご指摘のように水はけが悪く、農作に不向きの土地もございます。  ただ、農用地区域の指定を除外するにはさまざまな要件が必要であり、水はけが悪く、耕作放棄地になっているからという理由だけで除外することはできません。農業振興地域の整備に関する法律の趣旨、目的や、町の農地に対する基本的な考え方は、農地は農地として保全し、食料生産の場として有効に利用することでございます。  また、農用地区域からの指定除外の要件を満たしたとしても、必ずしも雑種地等へ転用できるわけではございません。農地法の見地から、あらかじめ転用の許可見込みや当該土地の具体的な利用計画の内容を検討し、転用不許可と判断される案件は除外できませんので、農業委員会の確認、事前調整が必要となります。  いずれにいたしましても、農用地区域の指定を除外する場合は、転用事業の必要性、当該用地選定の理由、他に代替する土地の有無など、除外目的を明確にしていただく必要がございますので、個々の案件として現地を確認しながら判断すべきものと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) いろいろ書かれて、答弁、まともな答弁ですけど、全く違う例で、やる気があったらできるんだという例をちょっと言わせてもらおうと思うんですけど、町長も同期でして、竹中町長でして、それ以前に、今子浦のグラウンドに、団体を、グループを組んで、照明灯をつけてくれという陳情を一生懸命に団体でされていまして、結局は当時の、前の町長でしけ、あの人だと思うんですけど、は、できないと。団体の人らも、「やっぱり国立公園いうんだしけ、もうあかんわ言っとるわ」ということで、断念されたんです。そのときの理由が国立公園。いまだにある方は、「おかしいな、あれは」と言って、国立公園を理由に使われたんだから、いろいろ言っておられますけど、国立公園でした、あそこ。  竹中町長になられて、すぐに、矢田川だったんかな、すぐ手をつけられたのね。その後に照明がついたんですわ、照明がね。竹中町長がその後、すぐ就任で、今子浦のグラウンドは照明灯をつけられたんですわ。何だったんだなというね。だから、国立公園でだめだということが事実としたら、やっぱり熱意を持って、熱意があったのかなという感じがしとるんです。それで照明がついたと。僕自身はそう判断していますね。何があったかわかりませんけどね。  というと、やっぱり今の農振の話でも、ここはずっとすぐ外れるんだけど、役場の前はいろんな店できてね。今、僕の言っているところは年寄りが1人おって、「もうどうするんだ、こんなほっといて」ということに聞きますので、その辺は何とか解決を、いい方法で、そうする事で売却ができるとか、そのことがいいかはちょっとわかりませんけども、法律的には、ということで、どうなんかという感じがずっとするもので、その辺は先ほど言われましたように、具体的な事例で話を持っていったら、検討されて、なるところはなるかもわからんなという感じはしとるんですけどね。今の段階は、場所はどこだとか、具体的にこうだという話も全くしてませんで、一般論を聞くしかないですけど、その後は、直接、農業振興協議会でしたかいな、最後の許可を出すのは。ちょっとわからんですけど、その辺も含めて、なるかならんかわからんけど、僕も案外単純で、感情論でよう行くもので、クリアできるよという感じは出ませんかね。その辺だけ聞きます。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど寺川議員から、今子浦の照明のときのを例に出されて、例えば町が特殊な判断といいますか、個別の案件について、何らかのそれを実現するための方策を、私がこういう公の場でできるというようなことは言えるわけもございませんし、法にのっとった、ただ、一番問題なのは、個別の場所がおありになって、町民の方から寺川議員にそういう考え方についての議会での質問ということで、こういう流れになっとるとは思いますけども、先ほどの一般論でございますけども、例えば農用地に指定された全体の中の、先ほどありましたような水はけの悪いような土地があって、高齢化もなさっておって、そこの農地がもう農地として活用されていない耕作放棄地になっとるから、その部分だけを当てて転用を許可すべきではないかという考え方のご質問でございますけれども、まず、それをやりますと、例えば区域として農用地指定がある全体区域の中で、一部分だけ転用が可能なような許可を町が出したり、農業委員会が出したりしますと、当初の目的に沿った農産物の生産という重要な場所の環境が変わること、こういうことが一番問題になると思いますから、部分的に水はけが悪い土地の場所であったり、耕作に適さない場所であっても、全体の指定区域の中にある場所を、その部分だけ転用を許可するということを役場がやり出しますと、これは香美町の将来的な農業振興に対する大きなブレーキになるというふうに考えとりますから、個々さまざまな町民の皆さんからのご意見や、あのときのあの事業についての見解はどうだったかというようなことになりますと、私はその当時は当時で、きちっとした町の政策判断の中で行われてきたことだというふうに思いますし、こういう場で改めて部分的に個々の事案について、個人個人の理由に沿って町が許認可権限を行使するということは、私の頭にはもっぱらございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) それは当然です。先ほど、今の竹中町長の話も、いろいろ工作してできたということを言っとるわけじゃないですけね。どこか熱意を持って突破口があったのと違うかということを言っただけで、ちょっと誤解のないようにお願いします。前の人はそういう熱意がなかったのかなという、突破口、いうだけの熱意がなかったのかなということを言いたいだけでね。  またもとへ戻りますけど、農振の関係も、僕は個々に聞いていると、1反じゃなしに、近所、3反ぐらいのところで、地権者は別々で、それぐらいせなあかんでとか、聞いとるんだという話も聞きますので、その辺はここで町のほうがこうしたらいいということは当然言えないし、やる中で助言を得るというんですか、ことはしてもらえると思いますけど、その辺も含めて可能性ですね。可能性は、それを言ったらまたまずいですかね。どうなんですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私が町長として個別の案件にかかわるということは、さまざまな、いろいろな問題を引き起こします。ただ、許認可権限は農業委員会にも大きなものがございますし、やはり農業委員会は農業振興の立場で農地の保全や活用のための組織でございますから、なかなか個別の案件について特別扱いをするということはできないような感覚は当然持っとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) それで今、農業委員会と言われましたけど、別の組織はなかったですか。当時そこのときに、議会からも誰か一人、出てませんでしたかいな。何か団体の集まりで、そこで最終判断するという。県に具申する団体だったかいな。農業振興協議会だったかな、ちゃう。帰ってみんと、ちょっと調べて、出らんのだけど。わかりませんか。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 町の農業振興地域整備計画に関して、町の中で協議する組織は、香美町農業振興対策協議会というのがございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) それ、確認して、終わるわけにいきませんけど、これで大体のことは感じましたので、終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で寺川秀志君の一般質問を終わります。  暫時休憩いたします。再開は11時5分といたします。                              午前10時49分 休憩                              午前11時02分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、東垣典雄君の一般質問を行います。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 議席番号1番、東垣典雄。一般質問をいたします。通告に従いまして、2つの項目を質問させていただきます。  1つ目は、有害鳥獣対策を問うものであります。  1、平成29年度の捕獲頭数、猪199頭、鹿1,182頭で、平成28年度の捕獲頭数に比べ、猪539頭の減少、鹿356頭が減少している。この現象の要因は3月議会で質問をいたしましたが、その時点では調査中でということで、その要因を問うものです。  2、その要因に対する今後の施策を問います。  3、猟銃免許取得者、狩猟免許取得者による有害鳥獣捕獲とともに、被害防止には集落ぐるみで取り組み、自分の集落、農業、山林は自分たちで守る体制づくりが必要と考えますが、町長の所見を問うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員のご質問にお答えをいたします。  有害鳥獣対策を有効に進めていくためには、地域の被害防除対策と捕獲体制の強化が重要となりますが、平成29年度の捕獲頭数につきましては、先ほどありましたように、猪が199頭で対前年比73%減、鹿が1,182頭で対前年比23%減の捕獲実績であり、特に猪につきましては大幅に減少しております。  その要因について調査、確認するため、改めて兵庫県森林動物研究センターへ問い合わせをいたしましたが、猪は個体数変動が激しく、推定生息数を推計すること自体が非常に困難な動物であり、増加率の推定方法や適切な野外調査方法もないため、その生息数についての把握が困難だということでございます。よって、生息数や捕獲頭数減の要因の特定は難しく、3月の議会でも報告させていただいたとおりでございます。  ただ、可能性として、昨年はドングリ類が豊作であったため、里山へ余りおりてこなかったことや、冬の積雪が多かったことにより個体の死亡が多かったことも、一つの要因ではないかと考えられます。  今後の有害鳥獣対策に関する施策につきましては、これまでから実施しております有害鳥獣防除事業、新規狩猟免許取得者確保対策事業、くくりわな導入奨励事業等を継続して実施することにより、農業者及び有害鳥獣捕獲班員の活動を支援するとともに、捕獲班員による個体埋設処理の労力軽減策、より効果的な捕獲体制づくり等について、関係者と協議しながら一層の有害鳥獣対策を進めてまいりたいと考えております。  ご指摘のとおり、野生鳥獣による被害対策は地域挙げての被害防除対策が肝要でございます。集落周辺の農地や農作物の管理は、農業者だけでなく、地域を守るという意識のもと、集落の皆さんが野生鳥獣の生態や習性を学習し、日常的に調理残渣や農作物を畑に放置して、知らず知らずに餌づけてしていないかなど、気をつけていただく必要がございます。また、防護柵で囲うほか、出没のたびにしつこく追い払う、鳥獣の居心地を悪くするなど、鳥獣に対して隣接集落間で連携して徹底した威嚇行動を実践することにより、餌場としての魅力を下げ、集落や田畑に近づかせないことが最も有効だと言われとります。  それでも集落に執着する有害個体については、捕獲することも必要となります。捕獲活動に当たりましては、農家の皆さんにも猟友会捕獲班員として活躍していただくことが一番望ましいのですが、止めさしへの嫌悪感や抵抗がある部分もございますので、狩猟免許がなくてもできるわなの見回りや餌の補充だけでも地域農家よりご協力をいただければ、猟友会捕獲班員の作業が省力化され、活動がしやすくなると思われますので、各集落で捕獲体制づくりにご協力をいただければと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 私の感じておるところでは、猪につきましては、確かにとれにくくなったというふうなことを、狩猟免許を持っておられる方から聞いております。しかし、これまでは猪を捕獲してもなかなか値段が安くて合わないというふうなことがあって、とりにくかったらしいです。去年は、猪を結構いい値で買っていただけたというふうなことをちょっと聞きました。ですから、とりにくくなったのは確かですけれども、どうしてとるかという、動物との知恵比べになるというふうに思います。  今、捕獲をするのに狩猟免許が要りますけれども、今現在の猟友会の人数、それからわなの種類とかをお聞かせください。人数とかをお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 猟友会の香住支部、村岡支部、両方合わせまして、会員は70名でございます。香住支部において、銃の免許を持っておられる方が12名、わなの免許を持っておられる方が19名、両方持っておられる方が4名。村岡支部では、銃が9名、わなが41名、両方持っておられる方が7名という状況でございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 猟友会といいますか、免許を持っておられる方に聞きますと、これだけの人数で、1人がわなでしたら30、仕掛けることができるというふうに聞いております。それで、30を仕掛けようと思ったら大変な労力が要るというふうに思いますが、その辺、1人がどれぐらいわなをしかけているか、調査をされたことがありますか。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 約70名の猟友会さん、個々にそれぞれの方がわなを何カ所仕掛けておるかというような調査はしておりませんけれども、一生懸命やっておられる方で、30カ所近く仕掛けておられる方もありますけども、大半はそこまで至ってないと。何とも言えませんけれども、30カ所限界までやっておられる方は少ないということだろうと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今答弁いただいたように、30カ所をなかなか仕掛けれないというのが現状のようです。  それで、実は全国農業新聞に鳥獣害の関係の記事が載っておりまして、岩手県のほうの市ですけれども、この中に、いわゆる先ほど答弁いただきましたように、見回りや情報提供をする組織をつくっておるというのが出ておりました。鳥獣保護事業計画の中で、県によって違うかもわかりませんが、狩猟免許を持たない者が補助者として捕獲に従事できるというふうなことがあるようでして、いわゆる見回りとか情報提供ができるというふうなことで、自分のところの土地、それから管理している土地であれば、そこに被害があれば登録して、市のほうで安全講習、それからくくりわなの仕組み、それから鳥獣保護法の基礎知識などを研修して登録をして、補助者として活動するというふうなことをされておるようでございます。そういうふうなことで、補助者の組織をつくっておるということが全国の農業新聞に出ておりました。  このことは、今現在、狩猟免許を持っておられる方が限られております。今の新規に取得する場合に、いろいろ補助がありますけれども、なかなか人数が増えていないというふうに思っておりますが、この5年間で狩猟免許を取られた方が何人ぐらい増えたか、お答えをいただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 町の免許取得支援の事業の認定によって受けられた数は、平成26年がわなが2人、平成27年がわな3人と銃が1、平成28年度がわなが14、銃が1、平成29年度がわなはゼロで銃が1。制度ができました4年間で、わなが19人プラスになっておると。銃は3人プラスになっております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 19人と3人ですけれども、高齢化してもうやめられたという方もおって、実際、猟友会というかそういう組織で動かれる方というのは何人でしょうか。お答えを。今現在、増えたでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) わなの免許を新たにとられる若い方もおられますし、一方で、言われますように、高齢等でもう活動をやめられて、猟友会もやめられるという方もあります。全体的には、現在は70名程度ですけれども、減ったり増えたりしながら、大体現状維持が続いておるというような感じではあります。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) どうしても人数的に増加しないというふうなのは、大変なということが1つはあると思いますし、いわゆる狩猟免許ということがどうしても敬遠されるというか、私でもですけれども、狩猟免許といったら銃があれかなというふうなことを思ったんですけれども、いろいろ聞いてみると、わなでもあるわけです。わなというのは、といいますか、普段生活している中で、わなが仕掛けれるというところがあります。  それで、うちの集落でも、わなの免許を持っておられる方がずっと仕掛けて回っておられます。協力してしておるんですけれども、こういうふうな狩猟免許を持ってない集落、人がいない集落というのが特に大変だろうというふうに思います。ですから、今答弁いただきましたように、新しく応援隊といいますか、そういうふうな組織をつくって、この狩猟免許にいわゆる興味を持っていただいて、それからまたこの狩猟免許を取っていただくというふうなことを、こういうふうな組織づくりも1つは大事ではないかなというふうに考えますし、今までの電気柵をしたり、それは確かに評価できるんですけれども、さらに香美町として独自のこういうふうな取り組みを求めたいと思いますが、答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 狩猟者の捕獲班員の皆さんに対する情報提供、そういうものを組織づくりをしたらどうかというお考え、それには共鳴する部分もございますけども、そういうことは地域の農会なり集団、地域の営農組織、そういうことで、何も役場が介してそういうものの組織づくりに役場が手立てをしなくても、それぞれの獣害対策に悩む地域の中で、農会や地域の営農組織の中でかかわりのある捕獲班員の皆さんに情報提供をするような組織が、組織化しなくても、現行の中で情報提供ぐらいはできると思いますから、そういうところにまで役場が大きく踏み出すというのはなかなか難しい部分もございますから、地域の中で取り組んでいただくように、私どもからはお願いをしたいと考えとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 岩手県の例から言うと、やはり行政が関わって、鳥獣保護法の基礎知識、それからくくりわなの仕組み、そういうふうな研修が必要だというふうになっております。今現在の農会、それからそこの中でのいわゆる組織づくりとはまた別に、こういうふうな被害に遭って本当に困っておるというふうな人の協力なり応援も必要ではないかと私は考えますし、当然そういうふうな組織をつくらなかったら、農会で、今農会といいましても、ほとんどが勤めておられる方。だから、ほとんどの集落で輪番制みたいな農会長になっておりますので、そこでは解決はできないと私は考えますが、答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 実際に営農していただくのはその地域の方々でございますから、その土地で営農してない役場が介してそういう組織づくりに手を貸すよりも、獣害対策に悩むその地域独自に、そういう組織化なり情報提供の場というのは十分その地元でできるというふうに思います。  問題となりますのは、町としては、例えば捕獲班に加わっていただいとります、銃を保持していただくような方々の高齢化と、そういう方々が増えないことが問題でございますから、町としてさまざまな支援制度は設けております。ただ、役場がどのお方に猟銃の免許を取ってほしいなんていうことは言えませんから、問題はくくりわなにしても、わな、狩猟免許にしても、止めさしに対するさまざまな問題がございますので、そういうことについても地域の中でそういう人材を育てていくような形を模索しませんと、役場がどなたに狩猟免許を取ってくださいなんていうことは言えませんので、そういう対応はできるだけ地元でしていただく、そういうことに対する制度的な支援は町として行わせていただく、これが私は基本だというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今までいろんな施策をされていますけれども、今現在、入らないように防御するのが主であって、捕獲をして、それを次の段階につなげるというところにはまだ至ってないというふうに思いますので、ぜひこういうふうな組織をつくってしなければ、今これだけの狩猟免許の方ですので、この広い香美町をカバーできるのはなかなか難しいというふうに思います。ですから、講習会など、そういうふうなことを行政のほうで主導的にしていただいて、被害防止とそれから鳥獣の狩猟の関係に興味を持っていただいて、その中で狩猟免許を取っていただくというふうなことを、私はそういうふうな体制づくりが必要だというふうに考えますが、お答えをお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 120の集落のそれぞれの農地で、捕獲班員の方々に情報提供を行ったり、例えば狩猟免許を取るための予備群みたいな形での組織づくりというのは、なかなか難しいというふうに私は考えとります。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 120集落でなしに、いわゆる狩猟免許を持ってない方の集落、それから農地を集約したその地区の、興味あると言ったらあれですけども、積極的に獣害の被害を防止しようという人に集まっていただいて、研修なりそういうふうな組織づくりをすべきだというふうに私は求めたいと思います。答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) さまざまなご提案がございますけども、次から次にいろいろな組織をつくるということも大事ですけれども、現行そういう組織が機能するかどうかということも、将来を見据えて検討はさせていただきますけれども、なかなかそう簡単に、情報提供を含めて、狩猟免許を取っていただくための研修会、そういうものは別途、組織づくりがなくても町民の皆さんに呼びかける、あるいは集落単位の区長さん方、農会長さん方に申し上げて、町としてそういう研修会を行うということについては検討はさせていただきますけれども、そういう全町を挙げての狩猟免許を取っていただくための組織ということに今踏み込むつもりはございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今、29年度の捕獲頭数、目標に達してないんですけれども、この目標というのは、ただ数字的に出したものなんですか。そのための、目標を達成するための施策というふうなものは考えられてないんですか。答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 目標頭数につきましては、現行では平成28年度策定の香美町鳥獣被害防止計画に数字を挙げております。先般の議会でも、この目標に対する予算化の額が乖離しておるのではないかということもありましたけれども、あくまでこれは平成28年度、27年度の段階で見通しを立てて、頭数を設定しておるものでございます。ご承知のように、平成28年度は非常に多くの実績がありました。それを伸ばす形でこの目標もあるわけですけれども、現行では平成29年度は非常に、3分の1であるとか半分であるとかいうことで、実績が低かったんです。  ただ、それは目標はあくまで頑張って到達するということの中で、猟友会捕獲班員の皆さんともまた連携をとりながら、近いうちにまた打ち合わせ会やら、今、東垣議員から提案のありました、地域を巻き込んでより頭数を捕獲できるようなことは考えられないかというようなことも検討してみたいということで思っております。目標は目標として、なすがままではなしに、1頭でも多くの捕獲をということは当然考えております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 捕獲頭数がただ目標だけで終わらないように施策をしなければ、これはとんでもないことになります。  私の感じでは、里山、今とれにくくなっておりますが、実は山のほうに行きますと、私の集落は牧場があるんですけれども、牧場に行きました。この間、準備に行きましたら、もう採草地の牧草をことごとく食べております。先ほど申し上げました岩手県のそこにも電話してみましたら、鹿の被害で牧場を閉鎖せざるを得ないというふうなところが出てきておるようです。香美町でもそういうふうな、せっかくの但馬牛の放牧場が閉鎖、それか頭数を減らさなければいけないというふうな状況になりつつあります。そういうふうなことをどう感じているか、答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 言われるように、捕獲頭数の実績は平成28年度に比べて少なかったというのは、いろんな要因があると思いますけれども、今、議員さん言われたように、里に出てくるのが少なかったかもしれないけれども、奥地のほうにはたくさん生息をしておるのではないかと。  農林水産課としては、言われる部分も確かにあるなということで、奥地について、県の指定管理鳥獣捕獲等の事業がございます。これらについて県の猟友会等と調整しながら、県の農林事務所と調整しながら、奥地、例えば村岡区であれば妙見山あたり、作山の奥あたりのエリア、耀山のほうにも関係をすると思いますけれども、それから、香住区の三川周辺であるとか、そういう今まで手がつけられてなかったような奥地についても、今言いました指定管理の事業で取り組むことができないかということの検討を現在進めております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それと、頭数が減ったのに、まだ他の要因があるではないかというふうなことがあります。例えば猪なんかで、これまで販売できておったのがそこまでできないというふうなことがあるかもわかりません。それと、捕獲、止めさしの報酬費、それが適正なものかどうか。猟友会の皆さんの納得できるものかどうかというふうなことも検討いただいて、私が提案をさせていただいております対策の捕獲応援隊の結成といいますか、そういうふうなことを求めておきたいというふうに思います。この1項目めにつきましては、そういうふうな捕獲応援隊の結成を求めて終わりたいと思います。  次に2項目めの、幼稚園、小学校、中学校の熱中症対策を問うものであります。  近年の異常気象により、5月でも真夏日になり、既に5月25日に京都市の中学生で熱中症の症状を訴え、病院に搬送されたとの報道があります。本町の幼稚園、小学校、中学校の熱中症対策を問うものであります。昨日、豊岡では32.2度で、日本で一番暑かったというふうなことのようです。熱中症対策を問います。  1、熱中症事故を防ぐためには、温度と湿度の状況を適切に把握する必要があるが、どのようにして把握しているかを問います。  2、熱中症事故防止対策を問う。  3、各幼稚園、小学校、中学校のエアコン設置状況と、今後の設置計画を問うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、東垣議員のご質問にお答えをいたします。  まず、1問目の問いでございますが、各幼稚園、小学校、中学校の温度や湿度の状況把握につきましては、これまでも各園、各校に設置されている温度等で計測し、熱中症の予防に努めてきました。  その上で、本年度は各学校園に温度、湿度、熱中症指数が表示される温湿度計を5月に配付し、6月から9月までの間、普通教室、保育室、特別教室のうち、使用頻度の高い理科室、音楽室について、各学校園で毎日計測を行って状況を把握し、指数の高いときは特に子どもたちの状態に気を配るようにしていただいております。また、計測値につきましては、その結果を教育委員会に報告していただくようにしているところでございます。  なお、昨年度でございますが、香美町内の学校園で熱中症により救急搬送されたことはありません。体調不良等で、保健室での水分補給や休憩により回復した事例は、7学校園でございました。  以上で1問目の問いでございます。  次に、2問目の問いでございますが、熱中症対策について、毎年各学校園で適切に対応するよう指導をいたしております。本年度も平成30年5月18日付で、町内各校園所長宛てに、教育長名で、「熱中症事故の防止について」を通知するとともに、平成30年6月12日付で、環境省、熱中症関連普及啓発資料を送付いたしております。各校園ではこれらを繰り返し用い、職員会議などで熱中症対策についての研さんを深めていただいております。  これらの通知等の中で、依然として学校管理下における熱中症が発生していることや、熱中症の防止には、活動前の適切な水分補給などを講ずれば十分防ぐことができることを、改めて伝えております。また、児童・生徒が熱中症に罹患したと見られるときの初期対応や、日ごろの保健指導についてなど、熱中症予防についても再度徹底を図っています。  学校では、特に気温が上昇する時期には、こまめな水分補給をさせるとともに、気温や湿度の測定を定期的に行い、熱中症の危険があれば注意喚起を行うとともに、活動場所、活動内容等の変更を行っております。  3つ目の問いでございます。  各幼稚園、小中学校のエアコンの設置状況についてでございますが、香住幼稚園、香住小学校及び香住第一中学校では、全ての部屋に設置されております。また、その他の学校園においては、校長室、職員室、事務室、保健室、コンピューター教室について設置済みであります。さらに、特別支援教室、図書室及び会議室などの一部のみに設置しているところは、幼稚園2園、小学校6校、中学校3校となっております。  今後の設置計画につきましては、議員ご指摘の5月に発生した京都市のケースもそうであったように、熱中症は体育の授業、運動会の練習、部活動などの体育活動中に主に発生しております。学校内で体調不良を訴える例もありますし、近年の異常な気象状況を勘案し、学習環境を快適にして学力向上を図るという観点からも、各学校園に設置しております温度、湿度の状況を分析し、必要性も含めて、設置について調査検討してまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 5月に熱中症指数計というものを配られたという、各全部の学校に配られた、園に配られたということでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育総務課長、片山正幸君。 ◎教育総務課長(片山正幸) 配っておるところは、さきほどエアコンが設置されております香住幼稚園、香住小学校、香住第一中学校は除いた、幼稚園で言いますと8園、小学校で10校、中学校で3校の21学校園でございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) エアコンがあるところは熱中症指数計というのは必要じゃないという、外の気温というのははかるようにはなってないんですか。答弁お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) あくまで指数計のついた簡単な物なんですけど、家庭でも置いておられるところ、たくさんあるだろうと思いますけど、いわゆる冷房設備を持っている学校につきましては、以前からつけております湿度計と、それから温度計、これによって熱中症対策を現在行っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。
    ◎東垣典雄(1番) あと、中学校なんかの部活で、外で部活をされる、中もあるでしょうけども、その辺の熱中症対策はどうなっているでしょう。お答えをお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私も体育教師でございまして、私が体育を指導しているころから見ますと、非常に気温も上昇しておりますし、それからまた体育館、外の気温が上がっているし、湿度も高くなってきているのは事実であろうというふうに思います。  そして、もう一つは、子どもたちがもうちっちゃいころからいわゆる空調の効いた施設で大きくなっているということで、先般出された指数が下がってきていると。27度という指数になっておるわけですが、以前から比べて、例えば休息の休み時間をこまめにするとか、そして、休憩時間には必ず水を飲ませるとか、そして、外の場合につきましては帽子等を着用すると。そして、気温が31度、32度となるようなときにつきましては、やむを得ないときにはもう運動を中止して、そして別の運動を考えるというような手立てを各学校で、中学校では打っていることというふうに思っております。  27度と申しましたけど、28度でございますので、訂正しておきます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 熱中症とともに、小さい子どもですか、紫外線対策というのも、このごろ保育園なんかでしたら、後ろに、首筋に直射日光が当たらないようにとか、そういうふうな紫外線対策というのも講じられておりますか。答弁お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 保育園で今、昔なかった襟のついた帽子というのは、あれは紫外線ももちろんでしょうけど、熱中症対策にもなるであろうと。いわゆる頸椎を、ここを保護しているというところで、中学校、それから外で活動しているときには、紫外線、子どもたちによりますと、特に女性なんかは紫外線カットのものを塗っておりますし、以前であれば、そういうものは塗るなという指導をいたしておりましたが、今現在は許可をしているのが現状であろうというふうに思います。それは全員が紫外線対策をして外に出ているかということではなしに、気になる生徒については、皮膚の弱い子どもについては各個人でそれは、紫外線対策はしているというふうに捉えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それと、熱中症の予防といたしましては、こまめに水分を補給するというふうなことが必要であろうというふうに思います。それで、各学校で冷水器などの施設というふうなのは設置はされておるでしょうか。お答えをお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 冷水器につきましては、小学校は設置はございません。中学校につきましては、全ての中学校で冷水器を使用しております。設置して使用しております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 小学校ではいわゆる水分補給というのは特に対策はされていますか。お答えをお願いしたい。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 基本的に、子どもたちは水筒を持参してくると。今、非常に大きな水筒をぶら下げて登校しているような状況です。そして、どうしても足らない部分につきましては、各校園で補給水を、補給のお茶を用意しているというのが現状であるというふうに思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今、異常気象で、5月でも真夏日になりますし、昨日も日本一豊岡は高かったわけです。これからいよいよ気温も高くなりますし、熱中症の事故が起こらないように、万全の防止策を立てていただきますように求めまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◎議長(上田勝幸) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 議席番号4番、見塚修でございます。  一般質問の前に、昨日発生いたしました大阪北部地震によって犠牲になられました4名の方々に深く哀悼の誠をささげるものでありますとともに、けがをされた300名を超える方々、また被害に遭われた多数の方たちにお見舞いを申し上げたいと思います。  さて、最近のテレビ、新聞等、マスコミの報道を見聞きしていますと、国、国会、大学等を含めて、多くの大人社会はどうなってしまったんだろうというような、首をかしげる昨今でもあります。今回の質問も、この町に住むことに誇りを持ち、より豊かな住みよいまちづくりを目指してのパート5であります。  まず初めに、活力編であります。地域の課題、活性化にどう取り組むのか伺うものです。  人口減少、高齢化社会が加速している今日、町全体の活性化はもちろんではありますが、小さな拠点である目先、足元の地域、例えば地区公民館単位だとか、小学校区単位だとかの活性化が今こそ必要であると考えますが、町長はどのように取り組む考えかを伺うものであります。  その1つ、地域の現状、課題をどう捉まえているか。  2つ目、その解決策にどう取り組むのか。  3つ目、新しいコミュニティへの取り組みの現状と、今後の進め方はどうか。  以上、町長に伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  本町は120の行政区で構成されており、それぞれの行政区が地域活動の基礎的な単位となり、よりよい地域づくりに向けたさまざまな活動を行っておりますが、平成27年度の国勢調査では、高齢化率が40%を超える行政区は町全体で57集落あり、全集落の47.5%を占めるなど、多くの行政区で高齢化や役員の後継者不足が深刻化してきており、行政区の将来的な運営と活動の維持が難しくなってきている状態にあると認識をしております。  また、行政区における地域活動がさまざまな問題を抱える中で、高齢者世帯やひとり暮らしのお年寄りをどう支援していくのか、次代を担う子どもたちをどう育てるのかなど、地域の課題は広域化、複雑化してきております。  これらの地域が抱える多くの課題は、単一の行政区や団体における対応では対処が難しいため、自分たちの地域は自分たちで守り育てることを基本に置き、行政区内の支え合いを補完し、住民と行政がそれぞれの立場で役割を分担し、多くの住民が知恵を出し合い、連携協力しながら対処することがその解決につながるものであると考えております。  そこで、本年度から行政区内の支え合いを補完し、行政がカバーできない課題を小学校区や地区公民館の活動範囲を一つの単位とした地域で主体的に解決してもらいながら、行政とまちづくりを進める組織となる地域コミュニティ組織づくりに取り組むこととしております。新しい地域コミュニティ組織づくりについては、昨年度から職員による内部検討委員会を設置し、組織のあり方や果たすべき役割、町が行うべき支援策等の検討を進めており、本年11月をめどに、新しい地域コミュニティづくりの基本方針を策定し、本町における地域コミュニティづくりの方向性を打ち出す予定としております。  また、本年度においては、意欲のある地域に本町における新しい地域コミュニティ組織づくりのモデルとなる地域となっていただき、組織の設立に向けた取り組みや地域課題の洗い出し、地域における組織の見直し作業など、具体的な取り組みを進めていただく予定としております。地域住民の合意に基づいて設立される組織である新しい地域コミュニティ組織は、行政組織の一部となるものや、行政から受ける業務を行うのみの受け身の活動を行っていただく組織ではなく、地域住民が自ら考え、行動し、より主体的にまちづくりに参加することにより、行政と連携し協働する、まちづくりのパートナーとしての関係を築いていただく必要があると考えております。  モデル地域における組織設立に向けた取り組みは、地域の区長、自治会長をはじめとした住民の方々と議論し、慎重に進めながら、モデル地域と検討を重ねる中で見えてくる課題をともに考え、改善していき、その内容を町内全域での取り組みへつなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) かつて、地域によって取り組む年度だとか、取り組み方は違ったんですが、県民交流広場事業というのがありまして、それは金のことも含めて、それなりに大変意義があって、そのときには大きな事業等々も公民館単位でされていた。その後、交流広場事業がなくなった段階で、町から3年間、段階的に補助金を減らすというものの、それを継続するような補助的な要綱等もつくられて、それで活動してきていたのが現状だというふうに思っているんですが、今現在ではほとんどの地区がゼロになっているんだろうと。  そうした中で、今地域でどういうことが言われているかといったら、まず、金がなかったら何もできんのだわということが、まず言われる第一歩であります。だからその間に、そういう事業がなくなる間に、新しいコミュニティを立ち上げするためのいろんな取り組みをされてくれば、今この現在のような状況にはなってないんだろうというふうに私は思っていまして、そういう意味で、新しいコミュニティへの取り組み、町長先ほど言われましたけども、そういう取り組みだろうというふうに私も理解しているんですけども、非常に途中、途切れてしまうと、住民意欲がそのことによってなくなってしまっているというのが今の現状であるというふうに私は捉まえているんですけども、これをこれからまた再構築していかなければならない。  町長は、今後どういうふうなことでして、行政のてこ入れをされるのか。先ほどの答弁では、地域が自分たちの力で支え合って、また行政がそれを助けるみたいな言い方をされているんですけども、とてもそれでは動きようのないところまで来ているのが実態だと思うんですが、町長、どのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) いつも議員の皆さんから、新しいコミュニティのあり方についていろいろとご質問をいただくわけでございます。今、一番課題となっておりますのは、先ほども申しましたように、これからそれぞれの香美町内の公民館単位とか、あるいは小学校区単位での新しいコミュニティづくりのモデル地域を構築していって、香美町の新しいコミュニティづくりの考え方のもとになるようなものをモデル地域から進めようということで今、企画課を中心に検討しとるわけでございます。  ただ、今、議員からもご指摘があったように、かつての県民交流広場の事業、あるいは行政コストにかかわる問題として本町の財政難もあったりして、さまざまな地域活動が後退した部分もあったということは否めない事実でございます。  ただ、新しいコミュニティづくりとは言いながら、現行それぞれの自治会組織、あるいは住民生活に欠かせない部分を補完する町の支援策について、どんどんどんどんと新しいコミュニティづくりのために別のコストがかかるようでは、これは私は本末転倒な話だというふうな思いがいたしております。ただ、一時的にこれからモデル地域に手を挙げていただく地域、それから、町からお願いする地域の皆さん方には、現行の自治会に対する行政の負担とは別に、過渡期に係る新しいコミュニティづくりを構築するためのモデル地域となっていただくために必要とする財源については、これは一時的には行政コストも増えていって当然だというふうな思いがございますので、まず今抱えております、現行ではそれぞれの自治会単位では解決できない住民課題について、もう少し広がった単位での地元の地域コミュニティのあり方について検討させていただく。それには大きな課題があって、例えば公共交通とか、地域の見守り活動でありますとか、子どもたちに対応する部分とか、そういうものがどれだけ今の自治会組織と重複しない中で新しいものが構築できるかというのが大きな課題だと思いますので、さまざまな面でモデル地域を、少し時間はかかりますけども、モデル地域の皆さんにさまざまな検討を願う。これから企画課を中心に、そういう対応を図ってまいりたいと思います。  一番問題になりますのは、香美町の中でも小学校区単位、公民館単位とは言いながら、例えば香住小学校区を構成する地域と、また周辺部の村岡区、小代区、旧香住町の中でも長井とか奥佐津、それから余部、さまざまな地域によっていろいろな形がございますので、それが同じような町の対応でもって新しいコミュニティづくりというものができるかどうかも大きな課題だということは認識をしておりますので、その方向に沿って検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 第1問目の答弁のときには、町長の考えもかつてとは変わったのかな、いい方向に進むんかなと思って期待していたんですが、今の答弁を聞いていますと、ああ、また昔に戻ったんかなという気がします。  といいますのは、町長、一番初めの答弁のときの前段で、120の行政区の運営が役員等々のなり手がないから云々というようなことは申されましたけど、そのことは一つ一つの区での課題であって、地域の課題といいますか、いわゆるこの人口減少、高齢化社会に、新しい、みんなで支え合ってやっていこうという部分とちょっと違うんですよね。この学校単位だと、小学校単位だとか公民館単位でみんなが支え合って、いろんなことを、地域を盛り上げていこう、少子・高齢化社会に向けて、地域が何とか活性化できたらいいなという考えがまとまってくれば、先ほど言われた120の行政区、自治会等々の活性化も必然的にまた盛り上がっていくんだろうというふうに私は捉えていまして、今この新しいコミュニティというのは、行政区が運営できなくなったから、小学校単位あるいは公民館単位でそのことを補完しようというものではないんですよ。のが基本なんです。今までから企画課がそういうような言い方をされてきたから、私たちの仲間はいろんなところに視察に行って、勉強してきました。そのことが間違っているということが言いたかったから、我々は勉強しに行っとったんです。  一番初めの答弁の中で、やっぱりもう少し広くした行政区単位でそういうものを盛り上げようということを1問目に言われたから、あ、変わったんかなと思ったら、また2問目では町長がそういうことを言われるもんですから、困ったなと。それでは地域、小地域といいますか、公民館単位での地域の発展というのは図られていかない。当然そこが活性化されれば、できなかったらみんなで助けてあげようやという話は出てくるんですよ。そういう方向にぜひとも向かっていっていただきたいというのが私たちの願いでもありますので、もう一遍、内部でよく検討されていただきたいというふうに忠告しておきたいと思います。  これから、町長、あくまで住民主体だみたいな言い方があるんですが、どういうふうに行政は入っていかれるのか、ちょっと大変だろうなと思っているんです。自治会、区長会の区長さんを集めてこの話をしても、なかなか前行きできるような話ではないというふうに私は捉まえています。  お尋ねしますけども、昨年、町長、出前講座の制度を新しくつくられていましたけども、どのぐらい出前に行かれたか、まずお尋ねしてみたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 暫時休憩いたします。再開は1時5分といたします。                              午後12時03分 休憩                              午後 1時03分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、先ほどのご質問の中でございました出前講座の関係につきましては、今、見塚議員の地域からの要請に基づく1回だけだったというふうに考えておりますけども、その事業自体は、これからも町民の皆さん、それぞれの地域の方々に向けて対応する用意は、これからも継続して行う用意はございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 午前中の質疑の中では、地域コミュニティ、新しい地域コミュニティへの取り組んでいく方向性の考えが、町長と私と大きく違っているように思います。新しいコミュニティは、いわゆる小さな拠点をつくっていくんだという考えで、国のほうではまち・ひと・しごと基本方針の中でも、集落ネットワーク圏、小さな拠点の形成に対するいろんな施策に取り組んだり、いろんなことをやっていますので、いわゆる幹部会議等で新しいコミュニティへの取り組みのやり方について真剣に議論していただいて、その方向に向かっていっていただきたい。町長が言っておられる、いわゆる金の伴うことは云々というようなことでは、到底新しいコミュニティというのは進んでいかないというふうに私は思っていますので、そのことを要請して1問目の質問は終わりたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、見塚議員からご提案の新しいコミュニティづくりの考え方につきましては、3月にも西坂議員からのご質問もいただいております。モデル地域を選定するような作業にこれから入ってこようと思いますけども、少し私ども、企画畑の考え方を中心に、さまざまな対応をしておりました。ただ、3月の西坂議員のご質問、今の見塚議員からのご質問も踏まえて、公民館を主管しております教育委員会の生涯学習課の考え方も含めて、少し見塚議員のご質問とは、私どもの考え方とはそごがございますので、そこら辺は修正しながら、今走り出しとる最中でございますから、修正は幾らでもきくと思いますし、予算、私としても行政費用やお金のことばかり言うつもりもございませんし、一定の期間、新しいコミュニティの立ち上げまでに、少しモデル地域に対する費用負担だとか、それぞれの地域ごとの地域課題を解決するための時期的な費用のことについても検討はさせていただきたいと思いますので、改めて内部で協議をさせていただきまして、見塚議員、あるいは、3月議会の西坂議員のご質問の趣旨もよく踏まえて、これからの新しいコミュニティづくりに対応してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、2問目に入ります。  今回の議会では、交通事故あるいは道路管理過失等による損害賠償、委任専決の報告がなかったことは非常に喜ばしいことでありますけども、そうした中で、2番目の安心・安全編の、防犯カメラ及び公用車のドライブレコーダーの整備、設置について伺うものであります。  近ごろの犯罪、事件は目を覆いたくなるものがあります。これらの事件解決に防犯カメラやドライブレコーダーが役立っていることを、マスコミ等で報じられております。本町でもどんな事件が起こるのか、不安でもありますし、また抑止、防止的効果もあるというふうなことも聞いております。よって、次のことを伺います。  1つ目、防犯カメラの設置状況。これは民間企業等々のやつは除いていただいてでも結構です。設置状況とさらなる整備、設置策についてお伺いします。  2つ目に、公用車のドライブレコーダーの設置状況と、今後の設置計画について。  以上2点お伺いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  まず、防犯カメラでございます。防犯カメラの設置状況につきましては、町において平成28年度に香住駅前に1台、本年度、小代区に1台設置する予定にしております。また、町有施設でも、香住小学校、小代小学校等に設置をされております。民間の設置状況につきましては、金融機関、スーパーマーケット等で設置されておりますが、防犯カメラの設置について届け出の業務もありませんので、全てが把握できておりません。  防犯カメラの設置補助につきましては、平成28年度から自治会等による設置を促進するため、県の補助事業に係る町の随伴補助を実施してまいります。今年度も各区、自治会長へ、補助制度を活用していただくため、周知を図っております。この補助制度を活用して、平成28年度に5団体、平成29年度には2団体が防犯カメラを設置しております。引き続き各区、自治会長等へ補助制度を周知して、各区における防犯カメラの設置について支援をしてまいりたいと考えております。  次に、公用車のドライブレコーダーの関係でございます。ドライブレコーダーを設置する効果といたしましては、事故に遭遇した場合における状況証拠資料としての役割だけでなく、防犯上の効果及び運転する職員の安全運転への意識の向上にもつながるものと考えております。  現在、町が保有する公用車は204台ございます。そのうち、ドライブレコーダーを設置している車両は、マイクロバス2台、主に出張用車両として長距離を走行する車両3台、児童送迎用のスクールバス5台、一般事務に使用する共用車両1台の計11台あり、本年度購入予定の4台の車両にも設置することとしております。  今後の予定としては、新たに購入する車両には順次設置し、既存車両については一般車両の導入状況や効果を検証し、設置費用も考慮しながら、優先順位を決めて設置する車両を増やしていく方針でございます。優先順位としては、まず塵芥車、ダンプ、消防車及び除雪用車両などの作業用車両、次に、長距離を走行する出張用車両や、年間を通し、走行距離の多い車両、普通車両の順で整備してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 防犯カメラの設置がもう少し進んでないないかなというふうに思います。よくわかりました。  その原因が何だろうか、町長、お考えになったことがありましたら、もし、お答え願えたらというふうに思っております。  それから、ドライブレコーダー。順次整備していくということで、よくわかりました。  1番目のことだけ少し触れていただければと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁を求めます。
     町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の防犯カメラにつきましては、今年度のそれぞれの各区の区長会の中でも、区長さん方からその種のご意見も賜わっとるところでございますし、当然田舎とは言いながら、さまざまな事案が発生する今日において、防犯カメラを順次設置していただけるやな状況に持っていかなければならないと思います。  なかなか進まない状況、先ほども申しました、28年度5件と、29年度2件程度のことでございます。小規模の集落に対する財政負担が多いのかなというふうな思いもいたしております。ある程度世帯数の多い集落になりますと、自治会の費用につきましても、8万円程度の負担金については容易なものがあるかもわかりませんけども、世帯数の少ない集落、あるいは、例えば地域間にある交通の要所ですとか、さまざまな防犯カメラが必要になる場所がどっちの地域に属するのかというような自治会間の考え方の違いとか、そういうことが主にあるのかなというふうな思いがいたします。  そういうことが原因とするのであれば、小規模集落に対する防犯カメラの設置の補助金についても何らかの考え方をして、負担がやや軽くなるような措置も講じなければならないとは思いますけども、具体的になぜ設置が進まないかについては、調査もしておりませんし、我々としては現行の制度で各自治会に臨んでいただければという思いがいたしとるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) よく防犯カメラの設置が進んでない原因がわからないということなんですが、しかし、いろんなマスコミ等の状況から見て、非常に役立っているのかなという気がいたしておりまして、例えばこの香住から村岡に通じる、小代に通じる道路は1本しかありませんから、途中に例えば大乗寺橋の近所に1つ、それから、今の入江の近所に1つあれば、この2つで通り抜けるような車は全部映ってしまうわけですから、そのようなことを考えて、町のほうでここには必要だ、あるいは、子どもたちの通学のことを考えれば、ここには重点的に必要だというところを内部でよく協議されて、その部分については町内のある公共的な各種団体、連合自治会もありますし、地区の自治会もありますし、子ども連絡協議会、子連協もありますし、それから交通安全協会、PTA協議会等々、いろんな協議会、いわゆる町として、町の行政としてこの協議会がなかったら困るような協議会なんですよね、行政を進めていく上で。そのような協議会を上手に利用して、その協議会というのは、いわゆる県の補助残を町が全部持ったって、わずかな金しか要らないわけですから、絶対ここには必要だろうと思われるところは、町で率先的にそういう各種団体と協議されて設置するべきだと考えますが、町長、どのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに今、見塚議員からの再質問の中でおっしゃったとおりだと思います。  自治会が自治会として、その地域の自治会の中に属する世帯の皆さんの安心・安全を確保するための防犯カメラは、やはり自治会にお願いしなければならない。ただ、その設置場所がどこの自治会に属するかは別にして、町民全体の防犯意識の、防犯のための防犯カメラであれば、これはどこに設置するかは別にして、これは町が負担すべきものというふうに思いますから、今ご提言のありましたように、防犯協会だとか、交通安全協会だとか、警察や消防にかかわりのある団体にも相談を申し上げて、できる限り自治会の責任において設置をしていただかない場所については、これから徐々に順次増やしていくような方向で、内部で検討させていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ありがとうございます。先ほど言いました各種団体の部分というのは、県の補助が受けられるというふうに私は捉まえておりますので、ぜひともその方向で取り組んでいただきたいというふうに思います。  3問目に入ります。  3問目は教育編であります。学校園における環境衛生管理のうち、温度基準の遵守の状況について伺うものであります。  学校保健安全法に基づく学校環境衛生基準が改正され、平成30年4月1日から施行されております。そのうち、望ましい温度の基準は17度以上、28度以下とされ、この基準については健康を保護し、かつ、快適に学習する上でおおむねその基準を遵守することが望ましいものであることに類することとされておりますけども、本町の学校園の現状はどうでしょうか。また、遵守されていないとするならば、今後どのような措置を講ずるのかを伺うものです。  また、中学校における冷水器の設置状況についても伺うものです。  以上、教育長にお伺いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、見塚議員のご質問にお答えをします。  1つは、学校環境衛生基準による教室等における温度は、昭和39年以来、夏は30度以下、冬は10度以上であることが望ましいとされていましたが、近年の小学生の温冷感に関する調査において、27度から28度を超えると、「少し暑い」「暑い」「とても暑い」に回答が集中したという結果から、児童・生徒等の健康を保護し、かつ、快適に学習する上で維持されることが望ましい温度の基準が、17度以上28度以下に改正されたところです。  そこで、本町の学校園の現状はどうかというご質問でございますが、各普通教室には温度計が設置されており、教師は温度を確認して、暑い時期には窓を開け広げたり、持参した水筒でこまめな水分補給を指導しております。また、熱中症の危険があれば、注意喚起を行うとともに、活動場所、活動内容の変更等を行っております。学校環境衛生基準が28度以下に改正されたことに伴い、求められる教育環境がより厳しくなったため、現在各学校園に配付している温度、湿度、熱中症指数が計測できる温度計で現状を詳しく調べている状況でございます。  今後におきましては、計測した各学校園のデータを分析し、標高差や風通しがよいという立地条件による差の有無、エアコン設置の必要性などを含め、調査検討してまいります。  中学校における冷水器の設置状況は、香住第一中学校には2台、香住第二中学校、村岡中学校、小代中学校は各1台設置されております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) この質問に当たりまして、私は今年度の、『香美町教育の重点』を再度読み返してみました。基本方針の5に、「安全・安心な学習環境の整備」があります。その中に、学校環境衛生管理について一言も触れられておりません。どう考えておられたのかお伺いします。  また、学校環境衛生基準の一部改正が平成30年4月1日に施行され、この一部改正の前というのは平成14年2月5日にも一部改正がされて、そのときに、先ほど教育長が言われた10度から30度という基準が設定されたというふうに私は捉まえておりますけども、この30年4月1日に施行されました。文科省からは4月2日付で、各都道府県教育長と、あるいは知事に通知をされております。県から本町への通知はどうだったんでしょうか。  この通知がある前に、一般的には各自治体が予算化するために、国の動き等々が各自治体に示されるんじゃないかなというふうに思うんですけども、どうだったんでしょう。  また、空調設備がそれによって必要だというふうな考えが起きてこようかと思うんですが、その辺も含めて教育長のお答えを求めます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず、指導の重点の中でございますが、安全・安心で環境衛生のことが全然書いてないということで、大変申しわけなく思っております。十分そのあたりは考えておりますし、今後検討していきたいというふうに思っておりますので、ご容赦ください。  それから、県からの通知でございますが、県の保健体育課長から、4月12日に、「学校環境衛生基準の一部改正について」ということで、今私が一部お話しをさせていただきましたが、通知文が来ております。それを受けて、本町におきましては香美町教育委員会、こども教育課長名で、4月の翌日13日に、各校園につきましては学校環境衛生基準の一部改正について、通知をいたしております。そして、周知徹底を行うというふうな状況でございます。  したがいまして、学校基準の環境がより一層厳しくなったということで、冷房設備の設置についても検討に入らなければいけないというふうな状況でございますし、今の但馬地方、特に香美町でございますが、最高気温が毎年上がっているような状況にございます。平成27年度は33度、そして平成28年は34度、昨年度は36度と、最高気温になっております。これは、森におけます気象庁の観測データをもとにしておりますが、そういった意味でも一度、全ての学校園において温度がどうなのか、湿度がどうなのか、指数がどうなのかというあたりを、一度調査に5月の段階で全校園におきまして入ったような状況でございます。そして、まとめがまた教育委員会に報告されようというふうな状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 先ほどの東垣議員のときの質問も含めてですが、5月に湿度計、温度計のついた物を配付して、いわゆる温度を測って調査しているんだということなんですが、その後、どうされようとしているのかが全然見えてこないんですよね。見えてこないんです。だから、どうされようとしとるのか見えてこないので、その辺をまず1点聞きたいのが1つです。  教育長は先生でありますので、「遵守」という言葉ですね、これをどういうふうに捉まえておられますか。  以上2点、伺います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず、調査の件でございますが、一度温度、湿度、指数系、いわゆる熱中症の危険度というものを、この夏期を通して、どのような状況であるかと聞かれたときにきちっと答えができないという中で、しっかりとしたデータをもとに、今後もいわゆるエアコンの設置等も含めて、教室環境の検討に入らなければいけないというふうに思っております。  それから、「遵守」という言葉でございますが、これはやっぱり、基本的に通知、通達、法令等々、たくさんあるわけですが、しっかり我々は守らなければいけないと。守る努力をしなければいけないという思いであります。  ただ、今冷房設備のないところに28度をしっかり遵守しなさいと言われても、なかなか自然の力で温度を下げるわけにもいきませんし、そういうときにはこまめな水分の補給だとか、そして窓をいっぱい開けるとか、それから扇風機を今、以前から各教室に入れていただいておりますので、扇風機で風を送るとかいうふうな措置で、できるだけ28度。ただ、28度を超えると、してはいけないものというようなものはしっかり守らなければいけないというふうに思っておりますし、例えば31度以上になったら、激しい運動についてはもう全くやってはいけないと。それから、そういうふうな守り事がたくさんございましたので、そのようなことを遵守させるというふうなことで、今現在行っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 私は日本語も何もかも疎いもんですから、この遵守という言葉を辞書で引いてまいりました。「法律や規則などによく従い、よく守ること」とあります。その例として、「校則を遵守する」という使い方をするんだぞというような書き方がありました。だから、守らなければならないということなんですよね。  これ、4月1日の文科省からの一部改正についての通知、各都道府県に出したものの控えを見ていますと、そういうふうな書き方が書いてありまして、温度の基準について。「温度の基準については、健康を保護し、かつ快適に学習する上で、おおむねその基準を遵守することが望ましいものであることに留意すること」とあります。  教育長は学校現場の立場でありませんから、学校現場の先生だったら、教育長の答弁で仕方ないですよ。エアコンがありませんから、エアコンがない状態、学校ではどういう対応をしたらいいんだろうということを考えるのは現場なんです。  今、教育長はその立場じゃないんですよね。それを指導する、いわゆる指揮してそういう物を整備していかなければいけない立場なんですよ。そうしたら、整備するためにいわゆる費用が必要なら、町長部局にそれを整備してもらうように努めることが教育長の立場だというふうに思うんですが、その辺はどうお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、見塚議員が言われているとおりだろうというふうに思っております。私はやっぱり子どもたちが安心・安全に学校で教育活動が行えるという環境づくりをするのが、私の仕事だろうというふうに思います。  したがいまして、これに例えば冷房設備ということになってくると、予算を伴うということが当然出てくるだろうというふうに思いますし、その辺については町長部局のほうにも私のほうから提言をしていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 「提言をしていきたい」と今、言われるわけですね。これ、4月に通達が出ているんですよ。だから、それから後の予算の編成を組むのは、今回の議会で補正を組もうと思ったら組めるんですよ。莫大な金が要ると思うんですよ、はっきり申し上げまして。だから、私が質問しているから今年度、来年度にエアコンが全て整備できるというふうに私は思っておりません。  であるならば、少しずつでも、例えば5月に温湿度計を配られたら、厳しいところはもうわかってくると思うんですよ。やっぱり今からその予算化をして、今年度中に整備をしていかないと、来年の夏に今度は間に合わんのですよ。来年の当初予算で組んでも、夏には間に合わんのですよね、なかなか。やっぱりそういうことを考えると、6月議会に、この6月議会に補正でもなぜあげられなかったのか、不思議なんですよ、私からしてみれば。国の通達等々を本当に真摯に捉まえて、教育委員会、おっておくれるんかなと。子どもたちの安心・安全を考えておくれているんかなというふうに思うんですが、どうお考えですか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 当然、見塚議員ご指摘のように、子どもたちの安心・安全というのは当然守らなければなりませんし、ただ、今言われたように、冷房設備ということになってくると、全校園になってきますと莫大な予算はかかるだろうというふうに思っております。ただ今後、設置に向けて検討に入るわけですが、一遍には多分できないだろうというふうに思いますし、この辺は今後町長部局としっかりと詰めていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 町長、今の答弁、質疑、答弁を聞かれて、町長、どうされますか。子どもたちの安全・安心を守っていかなければならない町の立場として、やはり早急に取り組む必要があると思うんです。  しかし、一遍にはできません。莫大な金がかかると思います。私は試算もしておりませんけども、学校というのはわずか、極端な言い方をしますと、複々式はないですが、複式学級等の教室になると、莫大に広い中にわずかな子どもしかいない、天井も高いというような場所にエアコンを設置しようとすれば、相当規格の大きいエアコンが必要だろうというふうに思うんですが、その辺を含めて、今年度から少しでも整備して来年の夏に、これは特に条件の悪い学校があれば、特に急ぐわけですし、かつて聞いたことがある、村岡のほうでは、風通しがいいからそんなの要らんわいというような、校舎建築のときにそんな話もあったような話も聞いておりますけども、そうでない学校もやっぱりあろうかと思いますので、早急に調査されて、来年の夏に間に合うように、今年度の補正でも対応するようなことはお考えではないでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど教育長からの答弁がありましたように、この5月からの調査結果、まずそれが大事であろうかと思います。議員からは、全ての小中学校に全部というような、一気にということはできませんけども、その調査結果を踏まえて、まず一番生徒の、現行で過酷な状況にある学校、これが来年度の当初予算でどうこうということになりますと、夏には間に合いません。ですから、例えば仮に一番状況の悪い学校だけでも、来年度にどうだということになれば、この調査結果を待って、来年の夏に間に合うような対応ができるかどうかも含めて、内部で検討をさせていただきたいというふうに思いますし、今の国からの通達があったことについては、教育委員会はそれなりの考え方なり、内部での協議は進めておるというふうに思っとりますから、この夏の調査結果を踏まえて、今、議員がおっしゃいますように、例えば1校でも来年の夏に間に合うような態勢ができるのかどうかも含めて、この調査結果を待って、また議会の場でもきちっと報告はさせていただきたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ぜひとも子どもたちの、いわゆる生徒たちの安心・安全のために、環境整備は進めていく必要はあろうと思いますので、真剣に取り組んでいただきたいと思います。  最後に、ちょっと通告はしておりませんけども、議長の許しがいただければご報告いただければと思うんですが、昨日の地震によって、通学路のブロック塀の転倒によって、いわゆる生徒と、それから見守り隊の人、亡くなった4人のうち、2人が登校間でブロック塀によって亡くなられたわけですけども、この通達が多分もう来ているんだろうと。内閣官房長官から調査せよということが、昨日のニュース等でありましたので、来とると思いますが、その辺の対応を、これは学校施設ばっかりではなしに、通学路も含めてどのような対応をしようと考えられているのか。いや、まだ考えてないなら考えてないで結構ですし、それだけ答弁を求めて、私の質問を終わりたいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 地震の、7時58分という本当に子どもたちがまだそろってない、通学途中の子どももおる、バスに乗っているような子どももおるという中で、昨日の朝の段階で避難をしたところだとか、いろんな調査ものをしまして、やっぱりこのときには一時避難をして、しっかりと子どもたちの身の安全を確認しなさいというようなことを昨日の校園長には通知をしました。  あわせて、子どもが圧死するという痛ましい事件がございましたので、その辺の通学路、学校近辺のブロック塀につきまして、今朝通知を、報告を各校に求めておるような状況でございます。それについても直ちに調査ものを求めて、また予算がかかるようなところがございましたら、町長部局とも話をしながら進めていきたいというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  次に、藤井昌彦君の一般質問を行います。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 6番、藤井昌彦です。今回も議長の承認を得ましたので、通告どおり、6月定例会一般質問をさせていただきます。  まず、1問目なんですけども、公共施設の総合管理計画についてです。  平成29年度に公共施設の管理計画というのが出されて、30年3月には公共施設の個別管理計画というのが策定されました。この計画の肝といいますか概要というのは、現在の香美町の公共施設をこのまま維持管理していけば、膨大な経費がかかると。それが次代の子どもたちに負の遺産として残っていくと。これを何とかしなければならないということで、公共施設を長中期的に計画して、継続、譲与、取り壊し、総床面積の30%減少を目指していくというふうな、経費の節減を図るものだというふうに、私自身、そういうふうに捉えております。  しかし、これはあくまで行政のほうの意向であって、住民にとって本当に大切なもの、大事にしていかなければならないものは残していかなければならないと思います。また、住民にとって全く新規でも、新しいものにもつくっていかなければならないというふうに、私はそういうふうに思っとります。  今回作成された計画というのが、やっぱり地元や関係機関と十分話し合いをされて、調整をしていくことが大きな課題であるというふうに私は思っとります。その中で、特に昭和54年に建てられました旧美方町庁舎、小代地域局は約40年経過しておりまして、老朽化が目立ち、会議をしても雨漏りの跡が見られ、クロスもはがれ、天井のしみも非常にみすぼらしく感じられまして、これは小代のシンボル的存在であるのに、また、緊急時の避難所にもなっとります。やはり行政、地域コミュニティの中心であると思っとりますので、その辺についてお伺いします。  1、計画に対して、今後地元団体等とどのように交渉していくのか。  2番、特に小代地域局、小代総合センターは老朽化が目立つ。地域の中心拠点であり、新築建てかえを急ぐべきではないか。  3番、現在の規模とまではいかないが、コンパクトで機能性の高いものを求めるがどうかということです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員のご質問にお答えをいたします。  平成29年度に策定をいたしました個別施設計画における再編の方向性については、策定時点における町の基本的な方向性を示したもので、実際に再編を検討する際にはこの方向性を踏まえ、具体的な実施方法などについて、関係者と一緒に検討、調整を行うこととしております。  ご質問の、今後地元団体等とどのように交渉を進めていくのかということでございますが、再編の種類、またそれぞれの施設で関係者の範囲は異なりますので、一概に申し上げることは難しいのですが、再編の時期、種類、施設の分類などを考慮して、適宜検討を行っていくこととしております。  ご質問の小代地域局、小代総合センターについてでございます。昭和54年の旧耐震基準の建物であり、さらに老朽化により、3階の大会議室で雨漏りが発生し、2階の会議室に影響を来しております。個別施設計画における再編の実施方針としては、施設の老朽化が進んでいるため、施設を更新することとしますが、更新に当たっては地元住民代表等で構成する検討委員会を立ち上げ、整備内容について検討することとしております。  施設の現況は、1階が小代地域局の機能を有しており、面積にして825平米あり、執務室、更衣室、宿直室、印刷室、書庫として使用しております。2階及び3階が小代総合センターの機能を有しており、大会議室、会議室、研修室、防災放送室、書庫として使用をしております。合わせて1,123平米ございます。その中でも、3階のステージつきの大会議室は259平米有しております。  現在、更新に当たっては、庁舎内で建てかえまたは大規模改修について、小代地域局機能並びに小代総合センター機能を含めてどのようにするのか、検討をしているところでございます。施設を更新する場合には、今後数十年と長期に活用していくことになるわけではございますので、時代の変化に柔軟に対応できる可変的な施設にしていくことも検討し、早期に工事着手できるよう多方面から検討を行い、小代区の中心拠点施設となる建物として計画したいと考えております。
     以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 今、町長のほうから、検討委員会を立ち上げて建てかえというふうな方向で行くということなんですけども、個別管理計画の中で、総合評価が継続、更新というところと、2億4,600万というような数字が、2億5,000万か、この費用というふうなところが載っているんですけど、この数字の説明というのは、根拠といいますか、そういうのはわかりますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行の個別施設計画の中での金額の提示というのは、実施設計に基づいたものではございませんから、おおむねこのぐらいの金額が必要になるかどうかというような目安の金額で、全体の個別計画を勘案する中での一つの金額ということでございますから、これ以内で小代地域局を建てかえするとか、そういう議論ではございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 小代地区は、新屋の芝居とかカラオケとかという、文化協会というのが結構盛んでありまして、ぜひともそういうステージのついたそういうところというのも欲しいなというふうに私は思っていますし、やっぱり地域局というのは小代区民が集う、そういういろんなお話をしたり、顔を合わせたりするというふうなコミュニティの場というふうに私は考えているんですけども、その辺、町長として小代にこの地域局の意味といいますか、その辺をちょっと明確にお答えいただけたらありがたいなと思うんですけど。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 小代地域局は、地域コミュニティの場というわけではないというふうに考えている。これは役所の一部というふうに考えています。  ただ、議員がおっしゃいますように、総合センターとか現行の小代地域局の3階の機能につきましては、これは住民のコミュニティの場であったり、さまざま住民生活、あるいは小代区としてのさまざまな活動の拠点という意味合いはございますけども、地域局そのものは小代地域局ということでございますので、役所といいますか行政組織の一部というふうに考えとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 今回更新ということで考えていただけるのであれば、先ほど行政機能である地域局と、それに付随してコミュニティの施設、そういったものがやっぱり共有するようなものを考えていただければ、せっかくお金が生じることなので、できれば末永くやっぱり使っていけるような施設というのが望まれるところだと思うんです。  私は地域局の更新に伴って、やっぱりそこにいろんな地元の農産物の販売所であるとか、いろんな全天候型ウオーキング施設とか、リハビリ運動施設を有したようなものを、そういう健康を重視したような施設も一緒に集めていただいて、コンパクトシティ構想みたいな感じですね。そういう壮大な夢を持ってもいいんじゃないかなというふうに思っとんですけども、その辺について何か答弁ございますでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに現行の小代地域局の改築あるいは移転、そういうことの議論を今、内部で検討しとるわけでございます。先ほど答弁でも申し上げましたように、地元のさまざまな団体、各世代、各階層、さまざまな方々で検討委員会を立ち上げていただいて、議論はすべきものと考えておりますから、実際にそういうスケジュールの工程を小代地域局で今、組んどるところでございます。  今、議員からご提案のあったコンパクトシティの考え方については、今の役場の内部の考え方の中に、例えば観光協会でありますとか、さまざまな町に付随する施設もこの際に小代地域局の施設の中に共有するという考え方もあるのではないかという、私個人の意見は内部会議の中でも申し上げたこともございます。  ただ、コンパクトシティといいますのは、例えば現行、小代地域局の前に農協の新しい施設が数年前にできましたけども、そういう議論、時期を一にして議論が沸き上がったときには、例えば郵便局も、農協の施設も、小代地域局も、住民に対する総合センターも含めて、一つの地域あるいは建物の中にという考え方はできたとは思いますけれども、既に農協は別に建っておりますし、現行の観光協会が入っております施設も町有の施設でありますから、ただ、考え方の中の一つには、観光協会が入っております今の石楠花の、建っとる施設そのものも老朽化が激しいというような状況もあって、改修を部分的にしとるような状況でございますから、今度の議論の中に検討委員会の中でもんでいただく一つの要素にはなろうかと思いますけども、議員がイメージをされておりますコンパクトシティというのは、現行の小代のさまざまな団体の所在のあり方については、現行これから臨むやり方としては少し無理があるのかなというふうな思いがしとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 今の意見は私の意見なので、これが通るかどうかわからないんですけども、十分地元小代の地域の意見を聞きながら、やっぱり末永く使っていけるような施設というのを目指してほしいなというところを求めて、1問目は終わります。  では、2問目に入ります。  2問目なんですけども、空き家対策について。  1番、特定危険空き家対策の今後の予定について。  2番、空き家利活用の進捗状況と今後の展開について。  3番、空き家の精査(再調査を含む)の予定はありますかというところです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員の空き家の関係のご質問でございます。  まず1番目の、特定危険空き家対策の今後の予定でございます。老朽化し、放置された状態の危険な空き家の対策につきましては、藤井議員をはじめ、多くの議員の皆さんに幾度となくご質問をいただいているところでございます。このことから、所有者や管理者に適切な管理を促すため、第103回3月定例会において、香美町空き家等の適正な管理に関する条例を制定したところでございます。  特定危険空き家対策の今後の予定とのことでございますが、所有者や管理者に適正な管理を促すための助言、指導等を行うためには、条例第8条に規定しているとおり、まず特定空き家等に認定することが必要になります。特定空き家等の認定や空き家の適切な管理を促進するための空き家等対策計画の策定につきましては、香美町空き家等対策協議会でご審議いただくこととなり、協議会の早期な立ち上げが必要と考えております。このため現在、香美町空き家等対策協議会を設置するべく、委員の選出に当たり、各関係団体等へ委員の推薦を依頼しているところでございます。委員が決定をいたしましたら、早急に協議会を開催し、特定空き家等の認定に向けて協議をお願いし、できるだけ早く特定空き家等を絞り込み、認定し、所有者等へ助言、指導等の措置を行いたいと考えております。  また、生活環境を悪化させるとともに、第三者被害等への影響を回避するため、国、県の補助を活用した除却支援制度の導入を図るために、必要となる先ほど申し上げました空き家等対策計画の策定についてもご審議をいただき、検討してまいりたいと考えております。  なお、特定空き家等の認定や空き家等対策計画の策定までの間に、道路等に面した空き家の老朽化が進み、危険が切迫し、道路利用者等の第三者被害への影響を回避する必要性が生じれば、条例第14条に基づき、必要最小限の対応の検討も必要かと考えております。  最近、所有者不在の危険な空き家が町内でも多く発生し、周辺環境への悪化等が進んでおります。町としても協議会のご意見をいただきながら、早期対策に努めてまいりたいと考えております。  次に2番目の、空き家の利活用の進捗状況と今後の展開でございます。平成28年度から空き家の利活用促進のため、空き家バンク制度の取り組みを進めており、平成30年3月末時点で延べ31件の登録があり、そのうち、賃貸、売買契約合わせて17件の契約が成立しております。空き家バンクの登録を推進するため、町広報やホームページでの啓発に加え、今年4月に町外にお住いの空き家所有者を対象に、空き家バンク制度の説明チラシを配付して登録の呼びかけを行い、チラシをご覧になった方からお問い合わせや物件登録の依頼もいただいております。  さらに今年度から、空き家などを活用した社員住宅改修費補助金や、移住体験施設開設支援補助金制度を創設し、募集を行っております。今後、住居以外の活用も含めて、空き家の利活用を促進してまいりたいと考えております。  3番目の、空き家の精査の関係でございます。平成28年度に実施した空き家実態調査結果により、利用可能と判定された物件について、平成29年度に香住区、村岡区の現地確認を行い、空き家バンクの登録の呼びかけを行いました。今年度、引き続き小代区の現地確認を行い、登録の呼びかけを行ってまいります。  また、空き家実態調査により特定空き家と判定された空き家については、香美町空き家等対策協議会で特定空き家等のご審議をいただく前に、再度職員により調査をさせたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 危険空き家のことについて、1つだけちょっとお聞きしたいんですけども、先ほどから町長、議長、同僚議員からありました、北大阪の地震で通学途中の小学校4年生の女の子が壁の下敷きになったと。亡くなられたということで、例えば通学途中にそういう危険な空き家があればどういうふうな対応を考えておられるのかということをちょっとお聞きしたい。  それと、利活用については、今いろいろとご答弁いただきまして、大体わかりました。空き家の再調査なんですけども、私どもが福井県の坂井市に行ったときは、区長さんと町職員が同行して、空き家の調査をしたというふうなことがありました。最初の段階で、やっぱりもう地区の区長さんに調査をお願いしていたと思うんですけども、その辺、もう1回ちょっと振り返って考えてみてはいかがかなと思うんですけども、その辺について、その2点についてお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほどの見塚議員のご質問の中でも、昨日の地震によっての塀が倒れて、幼い子どもさんが亡くなったようなこともございます。これは先ほどの質問の中でも、ご意見を聞いとった中に、これは学校現場、ブロック塀だけの問題ではありません。今、議員からご指摘のとおり、これは同じ状況でございますから、昨日のような地震が我々の地域で起きた場合に、そこが通学路に面したようなところであれば、実際に屋根から瓦が落ちたりとか、倒壊しかけた危険空き家が子どもたちに降りかかるおそれもございますから、こういうことも含めて、これはブロック塀だけの問題ではないという認識もございますから、そういう部分については改めて通学路の確認を行う中で、危険空き家についても問題のあるところについては学校現場での把握をお願いしたいことは、私からまた後ほど藤原教育長にもお願いをしようと思っとるところでございます。  今の精査の関係でございます。平成29年に調査はさせていただいております。これは職員が行っておりますし、それまでに各区長さんにお願いして、危険空き家のもととなる調査を行っとりますので、改めてそれを白紙の状態から再度調査をするというよりも、29年度に調査してから、最近になってここに空き家が増えたとか、危険空き家の発生が、従来からの空き家が危険空き家状況になっとるような部分があれば、これは改めて何らかの機会にそれぞれの区長さん方にも協力の依頼は私どもの方からお願いをするということでございますから、全件改めて白紙の状態から危険空き家について調査をするというところではなしに、それから調査以降に増えた部分、あるいは、空き家になった住宅があるのかどうかも含めて、追加の調査ということで精査をしていく必要があるというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 最初の調査というのが十分にされているかというのも検証しながら、そういうふうに進めていっていただきたいなと思いますし、初めの危険空き家が通学路をということについても十分検討していただいて、昨日のようなことにならないようにしてほしいなということも求めて、3問目に行きます。  3問目です。耕作放棄地について。  1、過疎地域において耕作放棄地が増加してきました。町としての対策はどうされるのか、お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員の3問目のご質問でございます。  耕作放棄地については全国的に増加傾向にあり、ご指摘のように、香美町の中でも特に山間棚田の多い村岡区、小代区においては、その傾向が顕著にあらわれております。農業を経済基盤とする農山村、香美町にとって、農地の保全は非常に重要な課題でございます。  耕作放棄地の解消につきましては、これまでから農業委員、及び農地利用最適化推進委員による農地パトロールを通じて、その把握に努めてきております。耕作放棄対策として、把握した耕作放棄地については、その土地の所有者に利用意向調査を実施し、貸付け希望の土地については農地中間管理機構にマッチングをお願いしておりますが、その多くが山間部の条件不利地であることから、受け手がないのが実状でございます。要するに、生産効率の悪い農地は借り手がないということに尽きます。  また、町におきましては、これまでから中山間地域等直接支払交付金事業等により、条件不利地域の営農活動を支援するとともに、各集落においては人・農地プランに基づき、耕作放棄地を減らす努力もしていただいておりますが、農業従事者の高齢化と担い手不足から、抜本的な解決には至っておりません。  このような状況を踏まえ、国では守るべき農地を選定し、その守るべき農地を保全するという政策的方向性にございます。香美町におきましても、山間棚田を含め、全ての農地を保全することは事実上不可能でありますので、農振農用区域を中心に、まず守るべき農地とその他の農地に住み分け、整理し、守るべき農地については農地中間管理事業等を利用した担い手への利用集積、集約化、また、人・農地プランに基づく集落営農や作業の省力化、共同化、担い手への誘導などを進めるとともに、但馬牛を放牧して棚田を保全、活用するレンタルカウ事業等も推進し、耕作放棄の防止に努めてまいりたいと考えとります。  いずれにいたしましても、耕作放棄地の解消、農地保全の前提は生産性、収益性の高い農業振興であり、主要な担い手への農地集積、集約が基本だと考えます。コシヒカリ等の水稲栽培など、山間高冷地の地形や自然条件を生かした作物を中心に、今後とも農業振興施策を進めてまいりたいと考えとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 耕作放棄地なんですけども、今ありました農地中間管理機構の農地のマッチングというのは、香美町でどれぐらいあるのか。それと、人・農地プランというの、お話がありました。人・農地プランなんですけども、地域によって、例えば射添地区であれば16集落のうちの14集落が計画をしていると。一方、兎塚地区では14集落のうちの1集落しかしてない。香住区については、繁華街であれかなと思うんですけども、そういうちょっと地域によって開きがあるような気がするんです。その辺、ちょっとお答え願いたい。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) まず1点目の、農地中間管理事業によるところの、現時点での集約の面積のことだと思います。これは、県内では香美町は取り組みが若干おくれておるということを踏まえて、昨年の春から農業委員会が新しい体制になったということ、それから、農業委員会等に関する法律で、今までは、言うと農地の番人的なことが主であったわけですけれども、農地の利活用が義務づけられたという法的な改正を背景にしながら、農業委員会や利用推進委員と一緒に農地中間管理事業をいかに進めるかということを、ずっと話をしたり検証してきておるところでございます。  平成28年度末時点で、香美町の集約の面積の実績は3.3ヘクタールでありました。その後、利用権設定の更新の時期を捉えたりしながら、農業委員さん方も一生懸命手探り状態で接触していただいておりまして、現在5ヘクタール。わずかですけれども、伸びつつあります。今後、やり方も含めて活動を広げていきながら、何としてもこの面積を広げていかなあかんという状況でございます。  それから、人・農地プランにつきましては、今、議員がご指摘のように、旧々町ごと、兎塚なり射添なり、旧香住町なり、それぞれの地域で人・農地プランの策定するエリアが、集落ごとのところもあれば、旧小学校区単位でしておるところもまちまちでございます。ざっと言いますと、120区のうち42区でプランが作成されておるという状況です。3分の1でございますけれども、これにつきましても、地域の皆さんに農会長さんを中心に農地についての話し合いのお願いをし、また、集落からの要望も踏まえて、職員が夜、地域に出向いて話し合いを進めております。今年度、幾らかでも人・農地プランの作成が進むようにということで、今頑張って取り組んでおるところでございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 今の人・農地プラン、それとか農地中間管理機構による農地の集積ということがあるんですけども、まずこれ、私が思うのは、自分の集落あるいは近隣の集落、その集落に住む人が、一体この集落にある農地、田んぼをどのようにするかという将来的な展望をまず話し合うということが重要ではないかなと思うんです。やはり今、田んぼをつくっているのは70歳、80歳の人が主です。その人が今年、体調悪いから、春になってもうやめますわと言ったら、もうその後、後継者はいないというふうな状況というのが今の状況だと思うんです。  先ほど課長からありましたように、小代のある集落で、先日その会議がありました。私どもの平野地区というのは、平成14年から営農組合を立ち上げて、今、人・農地プランとか多面的というのはずっとやっているんです。最初はやはりいろんな人の意見があって、年を召した方は、「もうこんな田んぼ、ようつくらん」と。若い人は、「仕事があるから、とても農作業なんかできない」というふうな話し合いの中で、何度もいろんな話をして立ち上げたというふうな経緯があります。そのときに、平野地区では平野地区内に絶対に休耕田はつくらないという、そういう強い意志で始めたわけなんですけどね。集落にそういう強いリーダーシップを持った人とか、キーパーソンというのがやっぱり必要になってくると思うんです。  だからやっぱり、例えば国の施策で大規模化とか、こういう小規模な農家でするということは難しいと思うし、豊岡の六方田んぼと香美町の小さい田んぼ、これを一緒にするということはできないと思うので、この香美町に合った、耕作面積は少なくて、収益が少なかったら、やはり例えばうちの営農組合では、機械を完全共有化しております。コンバインもトラクターも、各農家のやつは全部組合が買い上げて、それを、一つの機械をみんなで共有して使っている、そういったこと。それとあと、中山間地のお金をとりあえず農家に返して、その半分を組合にいただいて、そういうこともしているし、あと、オペレーター費用も当たり前な金額ではちょっととてもやっていけないので、その辺を考慮しながら運営しているというふうな、各その地域、そういうところに合ったそういうことというのは、いろいろ考えればできるんじゃないかなと思うんです。  これはただ、自分のところの話で申しわけないんですけども、やはりそういったものというのがこれからの香美町の農業には必要じゃないかなと思うんですけども、その辺について町長のお考えをお聞きしたいです。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今まさに議員がご質問の中で、自らの平野の集落では耕作放棄地を絶対につくらない、そのためには地域のキーパーソンが必要だ、その思いには同感の思いがいたしますし、ただ、それぞれはその集落営農を担う組織の皆さんの総意でもって対応していただければ、私は現行ある耕作放棄地も、例えば平野の地域では絶対に棚田でも耕作放棄地をつくらないという思いで、作業コストあるいは機械のコストは高くついても、地域でその地域を守るんだというような、そういう高い志を持って取り組んでいただける地域ばかりではないというふうに思います。  同じ集落営農で対応していただく地域でも、やはり効率の悪い、既に耕作放棄地になっているような水田は対象としないようなやり方で、できるだけ集落営農に係る軽費を削減して、できるだけその組織に属する世帯の負担を軽くしようという思いで集落営農をなさっとる地域もあると思いますから、それはそれでその地域のご判断だと思いますけども、できれば平野地区のように、そういう思いでもってさまざまなコストがかかる部分は地域の中で吸収をしていただいて、荒れ地をつくらないというような集落営農組織が香美町内に育っていくのが、これは理想的ではあろうかと思いますけども、逆に、耕作放棄地に陥った水田を、それ以上に手間のかかるほかの農作物を栽培していただけるということは、これは難しいと思いますから、そういう農地については、私は本来的には地域の香美町内の農地としての分母から外すべきだというふうに思います。  これは、もう耕作放棄地、既に数十年も耕作放棄地がなされとるような地域を農地として復活するのは無理だと思いますから、そういう部分の事務的整理も含めて、香美町は耕作できる農地はこれからもずっとつくり続けるというような思いでやるべきかなという思いがいたしておりますので、できれば平野地区のように、そういう思いの集落が多くできてくだされば、我々の地域の農地も保全しやすくなるというふうな思いがしますから、できるだけ藤井議員のように、地域のキーパーソンになっていただく方々がそれぞれの地域で出ていただくような取り組みができればというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 当初は休耕田を絶対つくらないということで始まったんですけども、最近ちょっと増えてきまして、ちょっと組合員も高齢化になりまして、その辺も今後改善していかなあかんなというふうに思っとります。若い世代に続けていかなあかんなというふうには私も思っとりますし、今、息子にも、オペレーターに入れとりまして、保険にも入ってもらっとります。  いろんな話を町長とさせていただきました。やはり今後の農業、農地というのを、自分たちの集落というのを今後の将来像というのをつくっていかなければいけないというふうに思います。それを求め、そのとき行政のいろんなアドバイスとかそういうものをいただきたいなというふうに、それを求めて終わります。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 以上で藤井昌彦君の一般質問を終わります。  次に、徳田喜代子君の一般質問を行います。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) こんにちは。議席番号8番の徳田喜代子でございます。通告に従い、一般質問を行います。  少しお時間をいただいて、昨日発生しました、大阪方面の大きな大地震がございました。香美町でも震度3ということで、朝大きな揺れを感じましたが、被災された皆様の早急な復旧復興ということで、心から念じております。  それでは質問に入らせていただきます。本日は、世界・日本農業遺産の認定に向けてと、それから地域包括ケア病床の増床について、2問の質問を行います。  まず、1問目でございます。世界・日本農業遺産の認定に向けて問うものでございます。世界・日本農業遺産の認定を目指して、本年2月に「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会が設立されました。美方郡では明治時代に人間の戸籍に当たる牛籍台帳が国内で初めて整備され、但馬牛の厳正な個体管理や、資質と品位を重視した育種改良が進められ、美方郡産の但馬牛は日本の黒毛和牛のルーツとして広く知られています。  この伝統的な取り組みが農業遺産として認められ、農畜産業の振興と地域の活性化に資することを願い、次の項目について町長の所見を伺います。  1、認定に向けた取り組みの現状について。  2、推進協議会を構成している新温泉町、JAたじま、兵庫県等、関係団体との連携と活動について。  3、認定に向けた広報活動や情報発信について。  4、今後の展望と施策について。  以上よろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員のご質問にお答えをいたします。
     「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産の件につきましては、これまでも何度か説明させていただいているところでございますが、まず1点目の、認定に向けた取り組みの現状でございます。本年2月に、香美町、新温泉町、県関係機関や畜産団体、商工観光関係団体、自治会などで構成する、「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会を設立し、以来、幹事会が中心となって、日本農業遺産への認定申請書の作成を進めてまいりました。ようやくでき上がり、昨日6月18日に近畿農政局へ提出してきたところでございます。  今後は、書類による第1次審査、秋には現地調査、プレゼンテーションの第2次審査を経て、来年3月ごろに承認認定の地域が決定されることとなります。  次に2点目の、関係団体との連携でございます。全23団体で構成する協議会では、2月の設立総会、5月の臨時総会において、農業遺産認定に向けたさまざまな意見交換を行っております。認定申請書の作成作業をはじめ、今後の事業計画等につきましても、各団体の事務レベル担当者で組織する幹事会で緊密に連携し、話し合いをしながら進めております。  3点目の、認定に向けた広報、情報発信でございます。農業遺産認定には、やはり地域の盛り上がり、応援が重要でございます。畜産農家だけでなく幅広い関係者のご理解を得るため、7月2日にはJAたじま、美方畜産事業所において、自治会、観光協会、商工会など、協議会参加の関係者を中心に、認定登録を目指す意義についての理解を広げる場としてのシンポジウムの開催や、ポスター等、PR資材の作成を進め、地域内外への情報発信を行うこととしております。  4点目の、今後の展望でございます。認定に向けて、まず第1次審査にパスすることが先決でございます。ただ、全国の和牛改良に貢献してきた美方郡産但馬牛といえども、農業遺産への認定はそう簡単ではありません。協議会関係者が連携しながら、必要な取り組みを着実に進めてまいりたいと考えとります。  但馬牛は畜産関係者や和牛生産地域ではよく知られているものの、松阪牛や神戸ビーフに比べると、一般的にはまだまだ知名度が低いのが現状でございます。今後、兵庫県、JAたじま、香美町、新温泉町や両町畜産関係者等と連携しながら、美方郡地域の貴重な遺伝資源にこだわった改良を続け、資質、肉質の優れた子牛の生産を行い、規模拡大や新規就農者の確保に努め、美方郡産但馬牛のさらなる知名度アップを図るためにも、農業遺産として認められ、一層の付加価値化による但馬牛の生産拡大、畜産振興につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 丁寧に町長、答弁していただきました。それでは再質問を行いたいと思います。  このたび、美方郡産但馬牛を世界・日本農業遺産の認定に同時申請するということになりましたが、世界農業遺産への道のりは、町長が先ほどおっしゃっていましたが、生易しいものではないということで、気を引き締めているというような答弁でございましたが、まず、日本農業遺産に認定された後、世界農業遺産への申請という流れになるとお聞きしているところでございますが、日本農業遺産認定の審査結果は、先ほど、当初は2月ごろとおっしゃっていたんですが、先ほど3月というふうなことで、そのころに発表されるということでございますが、世界農業遺産認定申請や審査結果の発表への流れについて、もう少し、その後、どのようなスケジュールになってくるのかお伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 認定、世界と日本のそれぞれの農業遺産への認定に向けてのタイムスケジュールと申しますから、これからの事務的手順については農林水産課長に説明をさせます。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 今後の認定までに向けた具体的なスケジュール、大まかには先ほど町長のほうから答弁があったとおりでございます。  昨日、京都の近畿農政局に申請書を提出してまいりました。この申請書というのは、日本農業遺産への認定申請と、それからあわせて、世界農業遺産への、国の食糧、FAOですか、そこに申請をするための承認、それを両方とも事務的にはあわせて進めるということで、ダブルの申請書類を出しました。その後、今月の20日、あさって。あしたが締切ですから、全国から同様の申請がたくさん出てくると思いますけれど、まず書類審査、第1次の書類審査がございます。基本的には、出されたものは全て現地を回られるということで、国の審査官なり審査員が現地を見て回られます。おおむね9月、10月ごろだという具合に聞いておりますけれども、地域の盛り上がりの状況を見ていただきたいということで、例えば子牛の品評会であるとか、郡の共励会であるとか、それから但馬牛まつりだとか、いろんなイベントがあります。そういうものとあわせて現場を見ていただき、また、畜産農家の飼育の様子もご覧いただくという予定にしております。  その後、1次審査のパスが連絡があります。パスか落ちるか、ちょっとわかりませんけれども、1次審査がクリアすれば2次審査ということで、これは東京のほうでプレゼンテーション、それぞれの審査団体ごとに、審査員の皆さんに直接詳細な地域の資源の価値について直接プレゼンテーションを行うということで、最終的に2月とか3月とか、具体的にはあれですけれども、いずれにしましても今年度の末ごろには一定の結果が出されるというような見通しになっております。  仮に日本農業遺産に認定をされましたら、それと同時に、世界農業遺産への進達といいますか、そういうことも引き続いて進んでまいるという見通しでございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) それでは課長、今年度中ということで、来年の2月から3月ごろに2次審査、プレゼンテーションを行った後に、来年2月から3月に日本農業遺産の結果が発表されるということで、これにクリアしたら、その次、同時に既に提出していますので、世界農業遺産の申請が始まるということになるわけなんですが、世界農業遺産の審査はどのような形で進められていくのでしょうか。わかる範囲内でお答えいただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 日本農業遺産は、農水省が委嘱をした審査組織で審査をされます。それをクリアした後に、世界農業遺産、国連食糧農業機関、FAOですけれども、そこに日本国として認定申請をするということになります。世界的な国連の機関ですから、外国の審査員も来られますし、世界農業遺産に申請する場合は、申請書そのものも英語でつくり直す必要があります。  そういうようなことの中で、まだ世界農業遺産の認定に向けての具体的な方法なり中身については、そこまではまだ一歩手前ですから、承知をいたしておりませんけれども、いずれにしましても、世界中から同様の申請がある中の審査は、日本国内での審査と同じようなプロセスをたどっていって、決定になるものだと思っとります。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 先ほどの質問に関連するんですが、日本農業遺産の場合は農林水産省が制定したそういうふうな基準がございますね。それは日本語で提出されていると思いますが、同時に、このたび世界農業遺産についても申請をされたということは、英文ではなくて日本語で、そういう様式があって申請されたということなんでしょうか。基準がいろいろとまた日本と世界とは違うんですが、このたび同時申請したということは、そういったところもクリアしておられるのかどうか、再度お尋ねします。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 日本農業遺産と世界農業遺産、2つあるわけですけれども、既に以前もご説明申し上げたと思いますけれども、世界農業遺産というのは、もう既に10年ぐらい前から制度としてはあります、国連機関の中で。それに後追いのような形で、平成28年度から日本農業遺産という制度が農水省によってできたということです。  したがいましては、基本的な考え方は同じものですので、認定のために必要な基準というのは共通した項目でございます。大きく分けて、5つの観点があります。1つ目は、食糧及び生計の保証がなされているかということ、2つ目が、農業の生物多様性があるかどうかということ、3つ目が、地域の伝統的な地域システムが蓄積されておるかどうか、4つ目が、文化、価値観、社会組織が、その遺産を保全するための社会組織があるかどうか、5つ目が、ランドスケープにおいて特徴があるかどうかということでございます。  まず一番初めに、ちょっと誤解のないようにお願いしたいのが、この遺産になるのは美方郡産の但馬牛という生物なり物ではなしに、牛なら牛がそこの地域で生産されるシステムそのものが、そのエリアにおいて認定をされるということです。ですから、世界認定になっとる和歌山の梅であるとか、静岡のお茶であるとか、そのお茶がなるのではなしに、お茶を生産する過程での地域の文化なり、それから土地利用なり、生物多様性が保全されとるということが求められます。  したがいまして、我々はこの取り組みを始めた段階で、当初は、はっきり申し上げまして、天下の但馬牛の中の原々種、美方和牛ですから、そんなもん落ちるはずがないという具合に思っとったんですけれども、育種改良上の価値は十二分に認めるけれども、それは先ほど言いました5つの認定項目の中で、地域の伝統的な知識システムの中の一つ、育種改良の技術のそういうものでしかないということで、ただ単に但馬牛が優れておる血統を持っておるからということだけではなりません。歴史的には、先ほど議員さんからもありましたように、100年以上前からの牛籍台帳があって、一頭一頭個体を確認できる、そういう仕組みが、イギリスとほぼ同じ時期にこんな山奥で行われ始める。それが連綿と続いておることが価値があるというような歴史やら、それから土地利用上のこと、生物多様性、イヌワシがおるだとか、いろんな棚田の保全であるとか、いろんな観点がまとめられております、申請書の中に。それらが全て客観的に見て価値があるということが認められることが非常に大事でありまして、但馬牛の血統がいいからということだけではなりません。そんな仕組みになっとります。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 皆さん異口同音に、日本から世界にかけて、但馬牛のすばらしい遺産を認識されていると思いますが、現在の認定状況をちょっと調べてみましたら、今年の4月現在で、20カ国50地域が世界農業遺産に認定されているということで、日本はそのうち11地域、それから同じアジア圏では、中国は15地域認定されていて、ほとんど日本と中国で約半数以上の認定がなされているということで、世界遺産の価値を高めるためには、やはり全世界から、いろいろな地域から認定をしていくということが、国連の食糧農業機関の意向だというふうなことをお聞きしているんですが、このアンバランスな状態を是正していくために、国連食糧農業機関では日本や中国からはある程度、ほとんど出尽くしたとは言いませんが、全世界からの認定を受けるためには、今までよりは少し狭き門になるんでは、認定において狭き門になるんではないかというふうに考えられるわけなんですが、どうなんでしょう、その件については、本日は19日で、明日までですか、締切が。明日以降になったらある程度出尽くしてということで、国内ではどの地域からどういったそういう、どの地域が申請されているかということが把握できると思うんですが、現在の時点ではどうですか、把握はしていらっしゃいますか。お答えいただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) まず、前段のほうで、世界中から確かに国連機関がやっとる制度ですから、認定がされております。中でも、日本と中国は半分を占めておるということで、言われるように、もう日本ばかりというわけにはおそらくいきませんから、そういう意味では日本は狭き門の可能性はあるという具合に聞いております。ヨーロッパでも申請は少ないですけども、近年増えてきたということを聞いておりますけども、アメリカではまだ1件も今のところはありません。  そういう意味では狭き門ではありますけれども、1つ、この美方郡産で農水省の担当官やら、昨日も農政局の職員さんに言ったのは、今まで日本農業遺産に認定されとるのは耕種農業ばっかりなんです。梅であるとか、お茶であるとか、ワサビであるとか。究極の意義は、世界食糧機関ですから食糧の確保、保全ということ、そういうことの中で、食糧は耕種ばかりじゃなしに畜産も、牛も、豚も、鶏も担っとるわけですから、まだ畜産のネタがどうも少ないと。日本の中では少なくとも1件もないということで、とにかく美方郡産但馬牛が国内の和牛生産地でイの一番にとらないと、ひょっと例えば鹿児島であるとか、宮城であるとか、それをとった二番煎じではいかんという思いがありますから、畜産の中で何が何でもイの一番にという思いがあります。  そういうことの中で、現在の申請の動きの状況ですけれども、全国的な状況は私どもではわかりませんけれども、兵庫県の農政環境部さんのほうでちょっと調べておられるのでは、兵庫県内では南あわじ市が、「淡路島のタマネギシステム」というテーマで申請を、これは2回目のチャレンジですけれども、動きを持っとられます。それ以外に、大阪、滋賀、和歌山等々で、ミカンであるとか、栗であるとか、琵琶湖とともに共生してきたと、いろんなテーマで近畿圏内でも動きがあります。昨日も申請の段階で、我々の後ろに2件ほどもう待っておられたというような状況でございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) いろいろな動きがあって、畜産関係では美方郡産の但馬牛をイの一番に認定させたいという強い意志を感じられたんですが、課長、ご存知でしょうか、6月1日だったと思うんですが、島根県のほうの奥出雲町というところが、「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」ということで、たたら製鉄から生まれた棚田でブランド米をつくり、仁多米といって、これは東の魚沼、西の仁多と言われるぐらい、日本のお米のおいしい産地というようなことでよく知られているところなんですが、その仁多米が役牛で肉牛にされている仁多牛という、品種改良されているというようなことで、そういう畜産のほうも含めたこういう申請の動きがあるわけなんですが、ちょっと私も危機感を覚えて、美方郡産の但馬牛に比べるものはないというふうに、そういう思いはあるんですが、やはり壮大なスケールでそういうふうな、日本遺産のほうにもちょっとかかわっておられる町なんですが、こういったたたら製鉄に関するようなことで。  ですので、いろいろそういうストーリー性を持たせて、今度世界遺産、日本遺産に申請をされるということで、既に申請されているかどうかはわかりませんが、こういうふうなライバルも出現していますので、何とか美方郡産但馬牛の世界・日本遺産に申請、認定に向けて、皆さんの英知を結集していただきたいと思うんですが、町長、これについてどうですか。町長は推進協議会の会長ということで、そういうお立場で一生懸命取り組んでいらっしゃると思うんですが、美方郡産の但馬牛が認定されるというような、そういう強いお気持ちでしていらっしゃると思うんですが、可能性はどうなんでしょうか、お聞きいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、徳田議員からご指摘あったたたら製鉄の部分は、日本遺産のことじゃないですか。 ◎徳田喜代子(8番) 農業遺産。 ◎町長(浜上勇人) 世界農業遺産? ◎徳田喜代子(8番) 世界、日本、どっちかの、これ、一緒なんですけど。 ◎町長(浜上勇人) 農業遺産、それ、そういうことであれば、議員がおっしゃいますように、私どもの目指す日本農業遺産であり、世界農業遺産にそこの部分も申請がなされておるということであれば、非常にまたそこがどういうことになるかということでございますけども、私どもとしては、先ほど課長が申しましたようなジャンルの中で、但馬牛の美方郡産という、牛籍台帳をもとに100年間も続いてきた農業、畜産と美方郡産の但馬牛といいますか、そういうもののかかわりのシステムが認定されるということでございますから、先ほど課長が申しましたように、このたびの申請で美方郡産の但馬牛の関係が認定されなくて、仮に今おっしゃっとったようなほかの地域の畜産にもかかわるような、部分的にしても畜産にもかかわるようなものが認定されるということになれば、但馬牛の優位性について、ちょっと後退かなというような思いがありますから、今は新温泉町と県の関係機関とともに協議会を設立させていただいて、主に事務手続は香美町が主たる立場でさせていただいておりますから、何とか認定に向けて頑張っていきたいというふうな思いがいたしますけども、これが我々が思うように評価がなされければ、認定もいただけないということになりますから、今それこそさまざまな方面で、今度のシンポジウムの開催の含めて、認定に向けての動きを加速しとるところでございます。精いっぱいやるつもりでございますから、何とかと思っとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 町長、すごい強い思いで対応していくというふうなことで、私も心を強くしたんですが、プレゼンテーションが今年中には行われるというようなことでございますので、それが一つの、現地視察もございますし、プレゼンテーションもということで、まず日本遺産を通過することが先決でございますので、それを頑張っていただいて、壮大な但馬牛の、スケールの大きい但馬牛ということで頑張っていただきたいなというふうなことで、今後のそれこそ、また認定されるまでの町の、各新温泉と香美町、各関係団体のそういう各両町の盛り上がりということも大切でございますので、それで、先ほど情報発信としてポスターというようなこともこれからやっていきたいというふうなことでございますので、先日、ポスターに関しては香美町の地域のポスターが全国的にも第2位というようなことで、すばらしい成果を上げていますので、何とかこのポスターについてもご検討いただいて、すばらしいものをつくっていただき、全世界に発信できるようなものにしていただきたいと考えて、次の質問に移らせていただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 暫時休憩いたします。再開は午後3時0分といたします。                               午後2時45分 休憩                               午後2時58分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) それでは、2問目に移らせていただきます。  地域包括ケア病床の増床について問うものでございます。超高齢社会を迎え、そのニーズが高まっている地域包括ケア病床ですが、香住病院では平成29年6月より、一般病床50床のうち8床を地域包括ケア病床として開設しています。次の項目について、町長の所見を伺います。  1、地域包括ケア病床の運用状況について。  2、一般病床と地域包括ケア病床の病床稼働率について。  3、地域包括ケア病床の今後の展望と増床について。  以上、よろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員の地域包括ケア病床のご質問でございます。  高齢化が進展していく中で、住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供され、中核病院として他の医療機関との機能分担及び連携を推進し、患者が退院後も切れ目のないケアを受けられるよう各関係機関と協力して、地域における在宅医療を含む医療、福祉及び介護の連携体制、すなわち地域包括ケアシステムの構築が重要となってございます。  公立香住病院では、急性期治療を経過した患者、及び在宅において療養を行っている患者等の受入れ、及び患者の在宅復帰支援等を行う機能を有し、地域包括ケアシステムを支える役割を担うことを目的として、新改革プランに沿って、平成29年6月から一般病床50床のうちの8床を地域包括ケア病床として開設をいたしました。  運用状況でございますが、地域包括ケア病床では在宅復帰をスムーズに行うため、医師、看護師、リハビリスタッフ、在宅復帰支援担当者等が管理運営委員会を毎月開催し、協議、検討を行うなど、スタッフが協力し、患者や家族の意向を確認しながら、効率的に患者のリハビリや在宅復帰に向けた支援を行っております。  次に、病床稼働率についてのお尋ねでございます。平成29年度の入院患者総数は1万1,856人で、全病床50床に対する病床稼働率は65.0%でございました。このうち、地域包括ケア病床は6月からの10カ月間で患者数2,058人、病床稼働率84.6%となり、一方、一般病床は61.9%となりました。  最後に、今後の展望を増設でございます。地域包括ケア病床8床の開設が平成29年度の病院収支にもたらした効果について総じて申し上げますと、2,058人で約6,600万円の入院収益となり、一般病床であったと想定した場合の入院収益に比べ、約2,100万円の増収があり、リハビリスタッフ等を新たに配置したことに伴う費用の増などを差し引いても、約800から900万円程度の収支改善効果があったものと見ております。  地域包括ケア病床の対象となる患者は、在宅あるいは介護施設等に復帰予定で、入院治療により症状が改善したが、もう少し経過観察が必要な方、入院治療により症状が安定し、在宅復帰に向けて生活準備が必要な方、在宅、施設療養していて、一時的に入院して医療的管理が必要な方などであり、このような対象患者が今後どれだけ見込めるのか、それに対応する増床数はどうか、増設に伴う改修整備費はどうか、リハビリスタッフのさらなる配置はどうか等々、検討課題も多々ございますが、地域包括ケア病床の増設についてはその方向で検討を進めたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 急性期治療後の在宅復帰や施設復帰に向けた医療や支援などを一層充実させるために、この地域包括ケア病床というものが開設されて、一般病床より稼働率が、61.9%の一般病床に比べて、84.6%という高い稼働率で、昨年度の入院収益が、先ほど町長もおっしゃっていたように、深く地域包括ケア病床の開設が功を奏しているというふうに考えられています。  それに、29年度の収支のほうの報告を見ましたら、入院収益では前年度比の18.3%も増となっているということで4,663万円。医療収益全体では前年度より3.8%の2,648万6,000円の増ということで、全体的に7億2,849万1,000円となって、29年度の病院事業の損益は2,158万2,000円の黒字ということで、本当に久々にいいお話をお伺いして、前年度と比べても2,536万9,000円収支が好転したということで受けとめさせていただいているんですが、先ほども町長おっしゃっていましたように、これも地域包括ケア病床の開設が功を奏したということでございますが、どうなんでしょう、増設の方向に向かって検討したいというふうに町長おっしゃっていましたが、何床ほどの増床というふうなことはお考えになっていらっしゃいますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 具体的には、先ほど申しましたように、まだ何床増やすとかいうことではございません。ただ、一般病床と比べて利用率が高いということでございまして、そのことについて収支の改善も少し目に見えてきたということでありますから、一般病床の利用率から見ますと、地域包括ケア病床は80%以上ございますけども、現行でも、ただ今ぐらいのニーズですと、現行の8床で十分賄えるわけでございますけれども、これからのそういう患者さんのニーズがどれだけあるのかも踏まえて、ただ、今現行で8床が85%でございますから、ただ一般病床もこれは年々によって入院患者の数は変動してまいりますから、逆に、これ、地域包括ケア病床よりも一般病床の利用率のほうが高くなるような事態も考えられますから、大幅に増やすという方向ではありませんけれども、きちっとニーズも考えながら、増やすとすればもう少しというぐらいの程度だというふうに認識はしとるところでございます。  ただ、ご質問の趣旨は、病院の収支改善が主だったものなのか、地域包括ケア病床のニーズがどうなのかということで申しますと、これは病院収支の改善のためにしたということでなしに、現行の地域包括ケア病床の必要性については、開設までに、寺川議員からも当時、開設までにご意見を頂戴して、そういう議会からのご意見も尊重しながら病院経営にも資するという方向で、ただ収支改善を目的に地域包括ケア病床を開設したものではありません。社会情勢の変化によって、香住病院の50床の一般病床のうちにもそういう病床が必要ではないかという議論のほうが先行しておりますので、病院の収支ばかりを検討したわけではありませんので、そのことについてはご確認をいただければというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) もちろん現状では高齢化が相当進んでいるということで、今後2025年までにもまた相当数、高齢者が増えていくというような予想もされているわけでございますが、同じ香美町内でも村岡病院のほうでも、香美町に先駆けて平成27年度の10月ごろから地域包括ケア病床に取り組んでおられて、当初は6床だったんですが、その運用というんですか、それが改善されて、翌年度、1年後ですが、翌年28年の11月には12床増やして、すぐ対応されたんですが、12床増やして全部で18床というケア病床を増設されたということで、稼働率も同じような85.6%というような、87%、86%ぐらいに近い運用というんですか、高い数値を示しているということで、病院のほうの改善のほうにもつながったというようなこともお聞きしています。  それで、村岡の場合は42床という一般病床なんですが、一般病床のほうの稼働率が50.8%ということで、ケア病床より相当ちょっと低いというようなこともございまして、現在18床という形で運用されているわけですが、香美町の場合は、先ほどもおっしゃっておられましたが、ちょっと様子を見ながら、これから考えて進めていくというふうなことで、増やすにしてもそんなに大幅な増床はというようなことは見込めないというふうなことでございますが、どうでしょう、今後ますます予想される高齢化なんですが、スムーズにこうして安心して入院し、リハビリを行い、そして皆さん、多職種の病院のスタッフでサポートを受けて、安心して、今まで退院したらどこに行ったらいいんだというような、ちょっと患者さんにとっては不安感があったんですが、地域包括ケア病床に、それができたおかげでスムーズに在宅にも帰れ、それから施設へまた復帰するというような形が、スタッフのケアでスムーズに行えるということで、今後この重要性はますます増すのではないかというふうに考えるんですが、どうです、町長のお考えは。もう一度、再度お尋ねしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今年度中に香美町も高齢化率が40%になる見込みでございますから、潜在的な需要といいますかは多くなるとは申しますものの、現行の8床でまだ80何%、お願いをされとる患者さんを受入れる状況でございますから、これが極端に急激に増えるものではないというふうに思いますし、逆に、収支の改善がなされたといいましても、さまざまな費用を差引きますと、800万円、900万円といいますと、新たに正職員のスタッフが増床することによって必要になったり、その基準を満たさないというようなことで、看護師の配置ですとか、そのフロアの職員の配置にさまざまな支障を来して、スタッフの増員というようなことになりますと、1人程度の人件費の割合でございますから、収支改善の面で言いますと余り効果がないというようなことになりますから、まずは本当にどれだけのニーズがあるのか、現行の8床では対応できないのかというようなことのほうが優先すべき課題かなというふうに考えとりますから、そういうのはまた病院の院長を含め、事務局も含め、診療報酬のあり方、実際の病院の経営に資する方向で、なおかつ住民のニーズにもお応えできるというような対応が一番ベストだというふうに考えとりますから、これは具体的な試算に基づいて、今後の展開はこれから十分間に合うと思いますので、今後のあり方については病院内部でいろいろと精査をしておきたいというふうに考えとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 住みなれた地域で必要な介護やサービスが受けられて、安心して自分らしい暮らしができるということが、今のこの地域包括ケアシステムのそういう構築も香美町のほうでは一生懸命取り組んでいただいておりますので、さらに住民のニーズに応えていただきますようなそういう施策を期待しまして、本日の質問を終わりにいたします。どうもありがとうございました。 ◎議長(上田勝幸) 以上で徳田喜代子君の一般質問を終わります。  次に、橘秀太郎君の一般質問を行います。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 議席番号3番、橘秀太郎でございます。  一般質問の前に、昨日発生いたしました大阪府北部の震災におきましてお亡くなりになられた4名の方々に哀悼の意をささげたいと思います。また、被災されました方々の、自治体も含めて、一刻も早い回復を祈るものでございます。また、本日町長の朝のご挨拶にありましたとおり、友好都市へ対する給水車を出す準備があるという町長のお言葉がありましたが、大変良いことだと思うところでございます。  それでは、通告に従いまして一般質問を始めたいと思います。  日本をはじめ香美町におきましても、少子・高齢化は今に始まった問題ではありませんが、平成に入ってから限界集落という新たな言葉が誕生いたしました。限界集落という言葉がささやかれ始めた当初は、日本経済は景気もよく、バブル期で、地方において衰退していく地域があるということは今ほどさほど深刻な問題とはされていなかったと思います。  しかし、バブルが崩壊し、世界的に経済が停滞していく中で、長い不景気が日本も続きましたし、そのような中で、人口減少が始まってきました。主に一次産業で支えられてきた地方部では、若者の流出がとまらない、そのような状況になってきていました。そして、将来は消滅してしまうのではないかと、地方のほうが懸念されるようになってきましたが、これが限界集落の流れや現状だと思っております。  平成17年には香美町も3町による市町村合併が行われましたが、表面的には行政区域の人口は増えたものの、住んでいる人の動きが大きく変わるわけではありませんでしたし、地域での集落の衰退はとまらないのが香美町の現状でございます。
     そこで、全国的にも香美町においても、人口減少に伴う過疎地域の限界集落化が進行してきている中で、香美町における現状と課題、そして今後の対策について、町長の所見を問うものでございます。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、橘議員のご質問にお答えをいたします。  本年4月1日現在、町内には120の行政区があり、その中で高齢化率40%以上、50世帯未満の小規模集落が44集落ございます。また、高齢化率50%で、冠婚葬祭等、共同作業の困難な集落、いわゆる限界集落が27ございます。  町内の各集落、行政区はそれぞれコミュニティを形成し、独自の伝統や文化を持ち、歴史がございます。地域住民同士が相互に助け合いながら生活の維持向上を図り、冠婚葬祭等を共同で行ったり、草刈りや清掃等、農林漁業等の地域の生産活動の維持向上も図っております。そして、農林地や地域固有の資源、文化等の地域資源を維持管理する資源管理機能を果たしております。  平成28年度に実施をいたしました集落アンケート調査では、「今後、集落での共同作業や活動が困難と思われること」という設問に対して、用水路などの清掃が31.4%と最も高く、次いで、山林や農地の維持管理、道路の維持管理となってございます。また、「集落を活性化するためにはどのような取り組みが効果的だと思いますか」という設問では、移住を促進する取り組みが31.8%と最も高く、次いで、近隣の集落と連携する取り組み、集落資源を生かし、集落に収入が入る取り組みとなっております。  このように、各集落にはさまざまな課題もありますが、身近な暮らしの単位である集落、自治会を自らの力でよくする活動を展開することにより、既存集落を維持していきながら、他の集落との連携や相互協力を図っていただきたいと考えとります。町としては、地域コミュニティ活動の活性化を図るための事業助成金や、小規模集落の活性化を支援するための補助金、その他各種補助金などにより、今後も集落活動を支援してまいりたいと考えております。  他の集落との連携という面では、本年度から小学校区や地区公民館の活動範囲を一つの単位として、地域で主体的に課題を解決してもらいながらまちづくりを進める地域コミュニティ組織のモデル地域の立ち上げに向けて取り組むこととしており、集落活動の補完的な役割を担ってもらうことを期待しております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 今、町長の答弁にもございましたが、限界集落化していくことによってさまざまな弊害が生まれてくると思います。昔は、地方から都市部へ人口が流出するというのは今に始まったことではなく、もう昭和のころから当たり前にあったわけですが、それは当時問題が顕在化してこなかったのは、高齢化率の割合というか高齢者の割合が低かったから、地域がまだやっていけたという実状があったからだと思います。  しかし、今となっては高齢化率も、先ほど40%を今年超えるという話もありましたが、高齢化率もどんどん上がっていく中で、本当に昔地域でできていたこと、例えば葬式だとか、先ほども用水路、山林の関係の答弁もありましたが、どんどん何もできなくなっていくという状況が出てくると思います。それに伴って、水田等は昔から例えばため池の機能もあって、それによって例えば災害が防止されていたとか、そういう機能もあると思いますけども、そのようなことで土砂災害の危険も高まりますし、人が住まなくなることによって山林の間伐もできなくなる、そして鳥獣害も多くなってきて、山がどんどん荒れていくという状況が出てきます。  先ほど、限界集落の数が町内に27あるという答弁でしたが、全国的に見ても、平成28年の国交省の調査では、対象地区4万5,000強の対象地区の中で、1万5,568の限界集落が全国にあるということでした。比率で言えば20%強なんですけども、そのまた5年前の平成23年の調査では1万集落だったのを見てみると、1.5倍に5年間で増えています。近年の高齢化の社会の状況を見ていると、おそらくもっともっと加速度的に限界集落というのは全国的に増えていくんじゃないかなと思っております。特に西日本では、限界集落、全国の状況を見てみても、中四国が一番多いそうですが、この香美町においても人口が少ない、そして面積が広い、中山間地が多いという状況を見てみたら、香美町でも今は27かもしれませんけども、今後どんどん増えていくと思います。  そのような状況もありますし、例えば限界集落という定義なんですけども、高齢者、65歳以上の方が50%以上というのが限界集落の定義ではあるんですけども、これ、65歳以上というのが生産年齢人口に含まれないということで、65歳以上という定義になっているんですけども、現在の、全国的にもそうかもわからないですけども、香美町の状況を見てみれば、65歳の方ってまだまだ元気なんです。そして、70歳、うちの近所の人たちを見てもそうなんですけど、70歳でもまだまだ元気な方がたくさんおられますし、限界集落、山間部のほうに行っても、山間部の地区の方々を見ても、70歳以上の方が地区でどんどん頑張られておられる状況を見たら、本当に限界集落という定義が正しいのかなとも思うわけですけども、でも、それにしてもやっぱり根本的な問題は変わってないわけで、このようなどんどん地方が廃れていくという状況を町長はどのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 高齢化が進んで、限界集落もどんどん増えていくような状況になる、これはどのようにお考えですかというふうにお尋ねになりますと、憂うべき事態というふうに考えとります。  ただ、先ほどヒントでおっしゃっていただきましたように、現行の65歳が高齢者かどうかという議論については、よく小泉さんの息子さんなんかが、75歳が高齢者というのでいいんじゃないかというような議論もあったりすることを思えば、現行、香美町の第一次産業を担っていただいておる、特に漁業で行くと一本釣り漁業の方々ですとか農業者の方々、自営業の方々も含めて、65歳というのはお元気で、まだまだ生産活動に携わっておられる方はたくさんございますから、そういう面で言えば、まだまだ何とかできるようなこともあるのかなというふうな思いもいたしますし、現に香美町は介護認定率も高齢者の割には割と低いほうでございますから、お元気なお年寄りが多いということで、今も脈々とそれぞれの地域における営農活動も含めて、高齢者の皆さんが頑張っていただいとるという認識は持っておりますから、今そのことに対応すべき方策で効果的なものが、即効的なものがあるかといいますと、なかなかこれにそういうものが見出せてない状況でございますから、今の事態は本当に端的に申し上げますと憂うべき事態というふうに申し上げるしかないというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 限界集落の問題は大変根が深いとは思っているんですけども、限界集落の問題を語っていく上で、いろんなところ、ネットとかでも見ていましたら、コンパクトシティ化を進めれば限界集落の問題が解決するんだみたいなことを書いてあることもありますけども、コンパクトシティ化というのは、例えば幹線道路から数キロ離れたところに数軒家があるだけで、道や水道や電気を通さなければいけない。それ、経済的には確かに効率が悪いかもわかりませんけども、それを埋めていくためにコンパクトシティ化、先ほど同僚議員の中でもコンパクトシティ化という概念がありましたけども、先ほどのものは公共施設を固めていくというコンパクトシティ化なんですけども、集落を集約していくという概念でのコンパクトシティ化については、町長、どのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 確かに行政、インフラも含めて、行政コストという面ではそういう考え方も成り立つとは思いますけども、それぞれの地域独自に守ってきた伝統や文化、そういうものをこれからも将来に向けて脈々と続けていこうとするような考え方の中では、今のさまざまな集落があることを、例えばコンパクトシティと言われるような、1カ所にそこに住む住民が固まって、効率的な生活をしていくというようなものは、なかなか我々の地域にはなじまないのではないかなというふうな思いがございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 限界集落を語る上のコンパクトシティ化という議論なんですけども、私も本当、町長と同意見です。各集落というのは、そこになぜ集落があるのかというのを考えたら、なぜそこに人が住むようになったかということを考えていけば、やっぱりそこの地域に歴史があって、文化があって、何よりそこに住む人たちの思いがあってということで集落があったわけで、経済的やコスト的に確かに不利かもしれませんが、やはり限界集落となるようなところでも、私は集落は必要だと思っておりますし、例えば人間もそうなんですけども、人間というのは血管が体に通っていますけども、なぜ人の手が暖かいのかというのは、やっぱり毛細血管が通っていて、隅々に血が行きわたっているからこそ、人が成り立っているわけで、町も一緒だと思うんですよね。人口が集中しているところだけ面倒見ればいいのではなくて、やっぱりそうじゃないところ、山間部、都市部や幹線道路から離れているところでも、人がいればやっぱりそれなりの行政としての施策は必要だと思いますし、やっぱりそこにいる人たちと交流していく、生活していくというので、町全体が活気づいていくものだと思っとります。  昔はそういう、先ほどなぜそこに人が住むようになったのかということを言いましたけども、昔はやっぱり山間部でも農業や林業が盛んだったはずで、そこで経済が成り立っていたわけだと思うんですけども、そこで近年、日本、世界においても、食に対する安全というのが叫ばれていると思うんですけども、もともと近年需要の高まっている雑穀類とかは、もともと日本の山村がつくってきたものでありますし、現在の日本の農業、特に西日本の中山間地域での農業というのは、北海道の農業と違って大量生産がきかない、大量生産を前提としていない採算性の乏しい農業だとよく言われますが、そのかわり、村岡のお米にしろ、美方大納言でしたっけ、あの小豆にしろ、この地方における中山間地域における日本の農作物というのは、完成度の高さと安全性という大きな武器があると思っております。これを生かすようなことが、山間部、限界集落になるようなところでもできるのではないかなと思っておりますし、また小代、なぜ小代で但馬牛が素牛となり得たのかというのを考えたときに、やっぱりあれは山間地の谷があったからということがあります。  小代区をはじめとして、香美町、美方郡の畜産の状況を見てみましたら、若い畜産農家が多いという現状もあります。町内の若い畜産の人たちと話をしていたら、畜舎を広げたいけども土地がないんだと。やるところがないんだという話も時々聞くんですけども、そういうのを山間部の、廃村と言ったらおかしいですけども、限界集落のようなところでできるという可能性もあると思うんですけども、そのような取り組み、町としてできると思うんですけども、町長、どのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 畜産農家の方々が、土地がないから事業の拡大が難しいということで、さまざまな形でそういうお声が上がってくるようであれば、町としても何らかの検討はさせていただきたいというふうに思います。  ただ、現行の制度の中でも、さまざまな形で増頭につなげておられる事業者の方もたくさんおられるわけでございまして、そういう方々は、じゃ、何で事業の拡大が可能になっとるのかということも考えれば、全てが行政の助力がなかったらできないのかといいますと、そうではないという部分もございますから、そこもさまざまな機会を捉えて、そういう畜産団体の会合にもしょっちゅう出させていただいておりますから、そういう声は役場に向けて大きく出していただければ、施策の展開の中でできることはさせていただく用意はございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 先ほど町長からも、町がどんなことができるのかという話がありましたけども、やっぱり限界集落というのは地域の人がどれだけ自分なりに危機感を持っているか、そして解決しようとしているかというのが、まず一義的にはあると思います。でも、例えば高度成長の中、山村がどんどんどんどん人がいなくなっていってという社会情勢もありますし、住民努力だけではどうしようもない部分もあると思います。限界集落というのは、そのままにしておけばどんどんどんどん荒廃していって危険集落になっていき、消滅してくというのがもう段階的に通例となっておりますけども、香美町においても、戦後なくなった地域というのが何個かあるのは私も存じておりますし、そのようなことにならないためにも、今後町として現状把握をしっかりとして、限界集落となる前の状態の集落を見守っていくというか、なる前の集落に手をつけていくことが僕は大事だと思うんですけども、限界集落となる前の状態の集落、このような把握とか、なる前の集落に対しての把握というのは町はされているのかどうかというのをお聞きしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほどの見塚議員のご質問もあったり、3月議会では西坂さんからも、現行の地域コミュニティでの課題の抽出がございました。そういう部分において、現行でさまざまな集落の現況につきましては、地域コミュニティのあり方の中でさまざまなデータを今集めとる段階でございますし、これからも町の新しいコミュニティのつくり方をどうするのかというような中での参考にするための調査は今進めておるところでございますから、そういう中で集まったものが限界集落を復活させるための施策、これが新しいコミュニティづくりにも通ずる道だというふうに考えておりますから、現行、今さまざまな修正をかけながら、先ほど見塚議員のご質問もございましたように、現行走り出しておりますけども、目標とするものは1つでございますから、今の橘議員のご質問とあわせて、さまざまな行政手法を駆使して、限界集落を復活させるための努力はこれからもしっかりと続けてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 町内の集落、私も見て回ったときに、限界集落になる前の状態の集落も本当に多いと思います。どんどんどんどん高齢化していって、次の世代の夫婦が少ないとか、子どもがほとんどいないという地域もたくさんありますし、120ある地域の中で、半分ぐらいが本当にそんな状態なんじゃないかなという気がしております。  今データ収集されているということですが、本当に早急にそれをしていただいて、実状把握をしていただいて、そして行政が本当に一緒になって手を差し伸べるというか、行政も一緒になって集落の問題というのを、地域コミュニティの問題もありますし、それに町も僕はてこ入れしていかないといけないと思っております。今後、日本の出生率、香美町の出生率がどのように変化していくかは、将来のことなのでわかりませんけども、推計どおりに行けば、2050年には日本の人口も1億人を切りますし、香美町の人口も推計で言えば1万人を切るという状態に、そのような予想がされております。本当に限界集落の問題、まず本当に現状把握をして、そして集落の将来像をどうしたいのか、この集落を本当に、極端なことを言えば残すのか残さないのかも含めて、しっかりと集落の方々とそのコミュニティのことを情報共有、意識共有することが大切だと思っとります。  その上で、今後どうするか、農業、畜産に振興していくのか。町としては条件が不利なところにもそれなりの、僕はてこ入れするのが大事なんじゃないかなと思っておりますし、集落の問題で言うと、そこが持つ歴史だとか文化だとか、環境に対する価値観も、人によっては違うとは思いますけども、ふるさと教育を掲げる香美町においては、もう町民の方々は現在も将来においても、自分の地域が廃れるとか残らないとかいう状況は望んでいないと思っております。効率や経済の視点だけを見れば不利な地域も、農業や地域に対する思いでこれからも存続していく、そして、自然や環境もしっかりと保全していく、そして次の世代に地域全体を渡していくという、そのような思いでいますが、町長、最後に答弁、お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それぞれの地域での大きな課題、これを解決しなければ限界集落にも歯どめがかからないというふうに思います。それぞれの地域の皆さん方から、役場も一緒になってその地域の存続、あるいは復活のためのさまざまなご意見を頂戴しながら、町もしっかりと助力もし、お金もつけ、頑張ってまいりたいというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で橘秀太郎君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日6月20日水曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後3時37分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...