丹波市議会 2019-12-26
令和元年第105回定例会(第7日12月26日)
○
議長(
林時彦君)
質疑なしと認めます。
これをもって
質疑を終わります。
これより、
討論・採決を行います。
初めに、
議案第133号「
丹波市災害弔慰金の
支給等に関する
条例の一部を改正する
条例の
制定について」の
討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
討論なしと認めます。
これで
討論を終わります。
お諮りいたします。
議案第133号は、
委員長報告のとおり可決することに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
異議なしと認めます。
したがって、
議案第133号「
丹波市災害弔慰金の
支給等に関する
条例の一部を改正する
条例の
制定について」は、
委員長報告のとおり可決されました。
次に、
議案第156号「
市有財産の
無償貸付について(旧
遠阪小学校)」の
討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
討論なしと認めます。
これで
討論を終わります。
採決は起立によって行います。
お諮りいたします。
議案第156号は、
委員長報告のとおり可決することに賛成の
議員は御起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
林時彦君) 起立多数です。
したがって、
議案第156号「
市有財産の
無償貸付について(旧
遠阪小学校)」は、
委員長報告のとおり可決されました。
ここで暫時休憩いたします。
休憩 午前9時40分
───────────
再開 午前11時11分
○
議長(
林時彦君) 再開いたします。
ただいま
市長から、
議案第157号「
丹波市特別職の
職員で
常勤の
職員の
給与及び旅費に関する
条例の特例に関する
条例の
制定について」が提出されました。本件を
日程に追加し、
追加日程第1として直ちに
議題とすることに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
異議なしと認めます。
したがって、
議案第157号を
追加日程第1として直ちに
議題とすることに決定いたしました。
〜
追加日程第1
議案第157号〜
○
議長(
林時彦君)
議案第157号「
丹波市特別職の
職員で
常勤の
職員の
給与及び旅費に関する
条例の特例に関する
条例の
制定について」を
議題といたします。
議案の朗読を省略し、
提案説明を求めます。
市長。
○
市長(
谷口進一君) (登壇)
議案第157号「
丹波市特別職の
職員で
常勤の
職員の
給与及び旅費に関する
条例の特例に関する
条例の
制定について」御説明を申し上げます。
まずは、このたび発覚しました
水道部職員によります
虚偽有印公文書作成及び同
行使事案に関する一連の
不祥事と平成30年度
丹波市一般会計歳入歳出決算不認定に係る不適正な
事務処理、並びに
議案の訂正や撤回が頻発していることに関しまして
議員各位を初め、市民の皆様に御心配と御迷惑をおかけしましたこと、改めまして心から深くおわびを申し上げます。
これまで、たび重なる
不祥事につきましては、9月の
定例会におきまして、適正な
事務処理、
事務執行と
コンプライアンスの徹底を求める決議これを頂戴したところであり、市民の皆様の信頼を回復するため、
コンプライアンス基本方針に基づき、さらなる
法令遵守の推進や
組織風土の改善に取り組んでいる中での
事案でありますので、その取り組みが形骸化していると言わざるを得ません。
まず、
水道部の
不祥事につきましては、
公営企業管理者を廃止して以降、私も
責任者として定期的に足を運び、直接管理も行ってきた中での
不祥事であるとともに、これまでも
水道部において
不祥事案件が発生していることを踏まえると、
市長としての
責任は非常に重いとこのように考えております。また、さきの第103回
定例会で
空き家利活用地域活性化事業等の不適切な
事務などによりまして、平成30年度
丹波市一般会計歳入歳出決算の不認定を受け、市政への信頼を大きく失う結果となりました。
今
定例会におきまして、決算不認定に対する
措置状況を
報告させていただいたことを機に、その
責任についても明確にしなければならないとこのように考えています。さらに、今
定例会では4件の
議案の撤回と2件の
議案の訂正を
お願いしたところですが、こうした
議案の撤回及び訂正はことしに入ってからでも計11件にも及びまして、これは議会を混乱させ、また
議案のみならず
市のさまざまな
資料等に対する信頼を損なってしまいました。
これらの
事案につきまして、職場全体で
危機意識を必ずしも共有できていなかったのではないか、このようにも考えており、
市行政の
責任者として私
自身の
責任を感じるとともに、
非常事態であるという
危機感をもって改善に取り組んでいかなければならないとの
思いを強くしております。
平成27年3月27日、
丹波市不正事務処理に関する
第三者委員会の分厚い
最終報告書の最後に
委員長の
大内ますみ氏の言葉として、以下のように記されております。「ひとたび
不祥事を起こせば、それがなければもっと建設的なことに使える資源をいかに多く使うことになるか、本来注がれるはずの
市民サービスの機会を損失していることに
思いをはせるべきである。」今回もこの失われた信頼を取り戻すことは一朝一夕にはできませんが、
職員一人一人が自覚をもって
再発防止に取り組んでいきたい、このように思っております。このことは明日の仕事納め式の
市長訓示の中でもしっかりと伝えていきたい、このように思っているところでございます。
今回提案します
条例につきましては、
先ほど申し上げました
不祥事案及び
不適切事務に関し、
包括管理監督責任を果たすため、令和2年1月から3月までの3カ月分、
市長と副
市長の給料を10%相当減額するものでございます。減額の月数、率につきましては、過去の
事例等を考慮した結果、厳しい内容としたものでございます。また、副
市長につきましては、このたびの
空き家利活用地域活性化事業補助金の
交付決定等の
事務におきまして、
最終決裁権者として
事業執行を承認したことを重く受けとめ、
市長と
給料減額の月数、率を同じものとしたところでございます。
市議会並びに市民の皆様に深く陳謝を申し上げ、今後も引き続き厳しく見守っていただきますよう
お願いを申し上げます。
○
議長(
林時彦君)
提案説明は終わりました。
これより
質疑を行います。
議案第157号について、
質疑はございませんか。
17番、
西本嘉宏議員。
○17番(
西本嘉宏君) それでは、お尋ねをしたいと
思います。まず、
市長は12月の
議会運営委員会におきまして、今のような一連の
不祥事の
責任をとるということで、来年1月分の
市長給与20%、鬼頭副
市長は10%の減額をする予定みたいなことを発言されましたよね。その後の
記者会見でも同じような趣旨の発言をされております。今回
提案内容は、ここに今提案されたように
市長10%3カ月、副
市長10%3カ月となってるんですけども、その当時
議会運営委員会で
報告された内容から変わっているんですけど、それはどういうことでしょうか。
○
議長(
林時彦君)
市長。
○
市長(
谷口進一君) 確かあれは12月16日であったかとこのように
思います。その議運に臨みます際に、やはり
市長、副
市長の
責任はという必ずそういう御質問が出るであろうと、このように私も思っておりましたので、その件につきましては数日前からじゃあどのようにその場合には
自分で腹を決めようかということを
自分なりに考えておりました。その結果を議運、そして当日は
記者会見もございまして、ひょっとしてマスコミの方々からも聞かれるかな、案の定やっぱりその
責任はという話がありました。そういうふうにお答えをしたことがそれが
新聞記事にもなりました。
ただし、その後同日でありましたが、やはり撤回そして修正、訂正その
議案の話が出ました。そのことも受けまして、やはり言ったらまだ舌の根も乾かないうちにという大変に私もそのことについては大いに恥じ入りました。その間でいろいろ考えた末、1カ月20%ではなくて、その期間につきましてもやっぱり3カ月間、ある意味ではこの反省の期間を長くとりたい、そしてパーセンテージは全体で言うと20%から10%の3カ月、そのようにさらに
自分自身で厳しい
処分をしようと、このように考えたところでございます。
自分自身の
給与減額をどうするかいうことにつきましては、まさに誰にも相談がすることのできない一身専属的なそういう判断とこういうふうに思っておりまして、私はいろんな事例も考慮に入れながらこれが一番妥当ではないか、このように思ったところでございます。
○
議長(
林時彦君) 17番、
西本嘉宏議員。
○17番(
西本嘉宏君) 確かに
特別職の
処分は自ら決めるべきだというのは当然の話でありますが、
市長はそのときに発言されたということは、それはそれで
自分の判断でしょうけれど、しかし出てきたものはそれと違うという結論がね。その中に何があったのかとその間にいうことです。軽くなっていないのは確かなんですけれども、むしろ重たくなっていると、それがどういう
自分の判断にされたのかと、重くなったいうのは。そのときの感じと今の現状、提案されとる中身についてなぜ変わったのかということを明確に
お願いしたいのと、それからもう1点、副
市長は今最後というか
提案説明のときに最後のほうで、
空き家利活用地域活性化事業補助金問題を挙げられました。副
市長も当初は議運では10%1カ月でしたよね。今回提案は10%3カ月、つまり20%総額的にはふえているんです。これもそれは
市長、当初から副
市長は
空き家対策の担当でそれを決裁してきたというのはわかっておられたはずなんでしょうけれど、じゃあその議運で出された
自分の言葉は、副
市長にも何の相談もなしに
自分の
思いだけで言われたんでしょうか。先それで
お願いします。
○
議長(
林時彦君)
市長。
○
市長(
谷口進一君) どうして1カ月20%が3カ月の10%になったのかということにつきましては、やはり申し上げましたまさにその日に
議案の撤回、そして訂正が出てきたということに加えまして、12月20日の日には
水道部の
職員に対しまして6カ月の
停職処分という大変に重い
処分を私
自身が申し渡しました。そのことに関しましては本当にやるせない
思いでございました。はっきり申しまして、お金が動いたわけではありません。どうしてそういうことになったのか、本人の資質という意見もありましたし、私
自身今現在もまだ十分に100%納得ができたわけではありません。周囲のいろんな人の評価を聞きましても、何で彼が、そんな人ではなかった、誰もがそういう評価をいたします。その中での
処分ということになりまして、私の気持ちの中でも揺らぎといいますか、やっぱりもう少し重い
処分を
自分自身に科そうとこのように思ったということでございます。
副
市長の
処分につきましても、本来私の半分でいいとこういうふうに思っておりましたが、なぜそうならなかったかということにつきましては、私も副
市長と相談をしたその結果でございます。
○
議長(
林時彦君) 17番、
西本嘉宏議員。
○17番(
西本嘉宏君) 今の事情を聞きますと、20%から30%トータルですね、3カ月というのはそういう
思いでされたというのはわかりました。
ただ、副
市長が当初10%1カ月であったものがここのところにきて10%、同じように
市長と3カ月とこうなりました。それは
先ほど説明があったような
事案だったことはわかりますが、副
市長をそれだけ重く、重くというのはちょっと表現が、発表しとったときよりも重くなったということは、逆に言えば
市長と同等というのは私ちょっとそこが解せないんですね。
例えば
水道部の
先ほども
議員総会でありましたけど、
事業管理者は置かないけれども
市長がその業務に当たるということで、これは
最終決裁権は
市長にありますよね、
水道部の。ところが副
市長は、多分ないと思うんです
水道部は。そういう点でいけば、その
空き家利活用の決裁と
水道部の分と見たら私は副
市長の
処分されるのはそれでいいと
思いますけど、むしろ
市長のほうが副
市長の重さからいうたらもう少し重いんではないかというのが私の
思いなんですけど、そういうことは考えられなかったんでしょうか。
○
議長(
林時彦君)
市長。
○
市長(
谷口進一君) これはむしろ副
市長からの
申し出でもございました。本来私の半分でいいとこう思うわけでありますが、副
市長自身もやはり
自分の立場、その
責任というものを感じてお互いに話をした結果として、むしろ副
市長のほうをこう上げたということでございます。
○
議長(
林時彦君) 17番、
西本嘉宏議員の
質疑は終わりました。
ほかに
質疑はございますか。
12番、
太田一誠議員。
○12番(
太田一誠君)
議案第157号「
丹波市特別職の
職員で
常勤の
職員の
給与及び旅費に関する
条例の特例に関する
条例の
制定について」の
質疑を行います。
1ページの提案の趣旨につきまして、
水道部職員による
虚偽有印公文書作成及び同
行使事案に関する一連の
不祥事、平成30年度
丹波市一般会計歳入歳出決算の不認定、
議案訂正及び撤回の頻発等を踏まえて
包括管理監督責任を果たすため、提案するというふうに書いてあります。趣旨がそのように述べられておりますが、
先ほども
市長がおっしゃったように議会としても過去にこういう訂正とか
不祥事があったときに、議会のチェック機能いうか
責任として地方自治法第100条を伝家の宝刀として出したわけです。その宝刀が出されてもなおかつ、その後こういうふうな形で
市長が
処分されなければならないということについては、個人的にも悔しい
思いがします。
この
議案第157号が出るに当たって、この
議案に関して何かそのこのテーマにされた理由いうんですかね、ほかにそのこの
議案以外の出し方いうのはなかったんでしょうか。
○
議長(
林時彦君)
市長。
○
市長(
谷口進一君) この
議案以外の出し方というのはなかなか難しゅうございます。私
自身の
責任の取り方としては、やはり現時点では、このような形で
給与の減額をするということだとこのように思っております。
○
議長(
林時彦君) 12番、
太田一誠議員の
質疑は終わりました。
ほかに
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
質疑なしと認めます。
これをもって
質疑を終わります。
お諮りいたします。
ただいま
議題となっております
議案第157号は委員会付託を省略し、直ちに採決を行いたいと
思いますが、御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
異議なしと認めます。
これより
討論・採決を行います。
議案第157号の
討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
討論なしと認めます。
これで
討論を終わります。
採決は起立によって行います。
お諮りいたします。
議案第157号は、原案のとおり決することに賛成の
議員は御起立願いいたします。
(
賛成者起立)
○
議長(
林時彦君) 起立多数です。
したがって、
議案第157号「
丹波市特別職の
職員で
常勤の
職員の
給与及び旅費に関する
条例の特例に関する
条例の
制定について」は、原案のとおり可決されました。
〜
日程第2
総務文教常任委員会調査報告〜
○
議長(
林時彦君)
日程第2、「
総務文教常任委員会調査報告」を
議題といたします。
本件について、
総務文教常任委員会小橋委員長の
報告を求めます。
小橋委員長。
○
総務文教常任委員長(
小橋昭彦君) (登壇)
令和元年8月26日開催の
議会運営委員会において協議された要望第15号及び
令和元年10月16日開催の
議会運営委員会において協議された要望第18号に関して、
総務文教常任委員会の所管
事務として調査しましたので、調査結果を
報告いたします。
本調査は、
報告書の一つ、調査事項二つ、調査の目的にも記載しておりますとおり、
令和元年8月19日付で受理した要望第15号ガバナンス・
コンプライアンスの遵守と協議について(要望書)及び
令和元年10月7日付で受理した要望第18号山南中央公園案の協議録にかかる要望書において指摘のある、山南地域統合中学校の場所の決定にかかる
市長部局と教育委員会との協議録が作成されていないことに関して、その実態を確認すべく
令和元年11月11日に
市当局から聞き取りを行っております。
3、調査の経過では、聞き取りで確認した
市当局の考え方を記載しておりますので朗読いたします。文書の不存在について、
丹波市・一部
事務組合情報公開
審査会から厳しい指摘、ここに書いてあるところの記載の内容です、があったことは真摯に受けとめている。2つ目に今後、重要な案件の記録は残していくが、今回の文書の不存在については、違法性はないと判断している。3つ目に
丹波市法令遵守推進委員会
委員長名で適正な文書作成についての
職員への注意喚起を行ったということでありました。
4、調査の結果については、引き続き朗読をさせていただきます。
本件について調査の結果は以下のとおりである。
(1)繰り返される政策決定文書の不作成について。
本件については、要望書提出者からの請求に応じる中で、
令和元年10月1日付で
丹波市・一部
事務組合情報公開
審査会から
市長及び教育長宛の答申書が出されている。その中で
審査会からの意見として、次のような厳しい指摘がなされている。「当
審査会として、改めて本件請求のような
事案に直面して、依然として政策形成の過程を明らかにする文書が作成されないでいることは極めて嘆かわしい事態であると考える。
市に対して、市民に対する説明
責任・アカウンタビリティの一層の確保と文書管理制度等の体制の整備のための取り組みを強く要請するところである。」
ここで「改めて」というのは、平成25年9月20日付の
丹波市クリーンセンター整備・運営
事業に係る同
審査会からの答申書を踏まえてのもので、その中でも同様の指摘の後、「今後こうしたことが起こらないような措置を講ずる必要があるものと考える。」と結ばれております。政策形成過程を公文書に残す重要性は、議会でも繰り返し指摘してきたところであります。にもかかわらず、こうして再び繰り返されたことについての
市長及び教育長の
責任は極めて重い。
(2)
コンプライアンスと説明
責任についてでございます。
政策形成過程の透明化に向けて基盤となるのは、
職員の
コンプライアンス意識である。
丹波市自治基本
条例第34条には「説明
責任」として次のようにうたわれている。「
市長は、市民に対し、市政に関する政策及び計画の立案、実施、評価及び見直しについて各段階における意思決定過程の情報及び結果の事実をわかりやすく説明しなければなりません。」一方、平成28年9月に策定された
丹波市の「
コンプライアンス基本方針」では、説明
責任に関する記述が全くありません。
委員会において事例研究を行った中では、大阪府河内長野
市や三重県亀山
市、宮城県美里町などの
コンプライアンス推進指針、あるいはハンドブック、ガイドラインなどで市民への説明
責任が柱の一つに取り上げられるなどしており、公文書の適正な作成と管理の重要性について触れられています。
公文書の作成は、市民への説明
責任を果たすためのものであり、情報公開と一体となったものであります。
丹波市においても、早急に
コンプライアンス基本方針の見直しを行い、組織のあり方を検討するとともに公文書の作成と管理について、
職員の理解と浸透を十分に図られたい。
(3)議会における議論充実のための政策形成過程の透明化について。
丹波市議会基本
条例第12条に政策の形成過程の説明として、次のようにあります。「議会は、重要な政策について、論点を明確にし、政策水準の向上と市民への公開のため、
市長に対し、次に掲げる事項の説明を求めるものとする。」以下、あげられている事項は(1)政策の発生源、(2)提案に至るまでの経緯など、8項目であります。議会における議論を充実し、住民の福祉向上に資するためには、公文書による確かな根拠をもとに調査を行い、議論することが重要であります。
市当局に対しては、政策形成過程の透明化を強く求めるものである。
以上、
総務文教常任委員会の調査
報告とさせていただきます。
○
議長(
林時彦君)
委員長の
報告は終わりました。
これより、
委員長報告に対する
質疑を行います。
質疑はございませんか。
14番、藤原悟
議員。
○14番(藤原悟君) 委員会のほうで大変よく調査されまして、詳しく書かれております。1点だけです。4番に調査の結果ということで作成されております。具体的には
市当局への要望なり、
市と書いてあるんですけども、これは当局がどのような格好で伝えるというか
申し出とかされる予定ないんでしょうか。
○
議長(
林時彦君)
小橋委員長。
○
総務文教常任委員長(
小橋昭彦君) この場をかりての調査
報告ということで考えております。
○
議長(
林時彦君) 14番、藤原悟
議員。
○14番(藤原悟君) 特段その委員会から
議長へ提出して
申し出とかそういうのは考えていないということですね。
○
議長(
林時彦君)
小橋委員長。
○
総務文教常任委員長(
小橋昭彦君) 現在は考えておりません。
○
議長(
林時彦君) ほかに
質疑はございますか。
16番、西脇秀隆
議員。
○16番(西脇秀隆君) 大変よく研究されて敬意を表したいと
思います。ただ1つだけ、
先ほど小橋委員長が3ページ目ですかいね、情報公開と一体となったものであると、これ一対という字が書いてあるんですけども、これはどうかなと思うんですけどそこらどうでしょう。
○
議長(
林時彦君) 暫時休憩いたします。
休憩 午前11時40分
───────────
再開 午前11時40分
○
議長(
林時彦君) 再開いたします。
小橋委員長。
○
総務文教常任委員長(
小橋昭彦君) 申しわけございません。もし一体と申し上げていたら一対の言い間違いでございます。訂正いたします。
○
議長(
林時彦君) ほかに
質疑はございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
質疑なしと認めます。
これをもって
質疑を終わります。
〜
日程第3
民生産建常任委員会行政視察報告〜
○
議長(
林時彦君)
日程第3、「
民生産建常任委員会行政視察報告」を
議題といたします。
本件について、
民生産建常任委員会から委員会行政視察
報告書が提出されております。
民生産建常任委員会太田一誠委員長の
報告を求めます。
太田一誠委員長。
○
民生産建常任委員長(
太田一誠君) (登壇) それでは、
民生産建常任委員会から委員会行政視察
報告を行います。
民生産建常任委員会では、去る10月9日から10月10日にかけて3
市行政視察を行いまして、大阪府大東
市において地域包括センターの取り組みについて、それから奈良県の生駒
市においては都市公園と障がい者福祉について、また三重県大台町においてはオフセット・クレジット(J−VER)
事業の視察を行いました。概要につきましては、委員会行政視察
報告書のとおりでございますが、要点を口頭で
報告させていただき、まとめにつきましては朗読をもって
報告にかえさせていただきたいと
思います。
まず、大阪府大東
市の地域包括センターの取り組みについてです。1ページの(ア)をごらんください。
大阪府大東
市では、介護予防等日常生活総合支援を主とした総合
事業に取り組んでおられており、ヘルパー業務を緩和する措置として住民が新たな介護の担い手として参加できる仕組みを考案しています。具体には、2ページのローマ字スモールaとスモールbに記載しておりますとおり、地域資源の洗い出しを行い、生活サポート
事業(時間貯金)といった新たな取り組みで住民の介護に対する意識を高め、介護不足を補っております。
次に、2ページの(イ)をごらんください。介護サービスの提供者と
利用者の意識改革について記載しております。
大東
市では、介護を必要とする高齢者が再びもとの生活に戻れるようトレーニングのサポートを行うことで、介護給付費の大幅な削減に成功しております。より重度の
利用者に予算を割くことで、大きな成果を上げています。
それでは、以上のことも踏まえて、まとめを朗読いたします。
大東
市は、地域資源を存分に活用した総合
事業を行っており、平成30年度には3億5,000万円以上の介護給付費の削減を実現させました。高齢化が進む中、介護人材のマンパワー不足と財源確保に向けた先進的な取り組みは、当市も参考にできるのではないかと考え、次の2点をあげます。
一つは、地域資源の洗い出しと生活サポート
事業についてであります。当市は、大東
市と異なり農業が主産業であることから、農業従事者を介護サービスの新たな担い手と期待することは難しい。しかし、文化・芸術・スポーツ等で活躍する元気な中高年は大勢おり、この年齢層に目を向けて、大東
市のような生活サポート
事業(時間貯金)を展開することはできないだろうか。同
事業については、前述した通りだが、
自身が将来、介護サービスを受ける立場になったときの担保として時間貯金を行い、
自身が優先してサービスを受けられるのであればニーズは多いと考えられるため、当市でも取り組めないか検討すべきである。
二つは、地域包括支援
事業における介護専門職と地域住民の意識改革による介護給付費の削減である。大東
市では、介護サービスの
利用者がヘルパーに任せっきりにするのではなく、
自分でできることは
自分で行い、自らが努力しリハビリを推進していく仕掛けや虚弱高齢者をふやさない取り組みとして、住民主体の仕組みづくりが展開されていた。当市では、元気な高齢者づくりの取り組みとして大東
市と同様に「いきいき百歳体操」を早くから取り組んでおり、元気な高齢者の基盤づくりに成果をあげている。これからは、介護サービス
利用者が日常生活に戻れるようサポートを行い、削減された介護給付費を財源として、より重度の
利用者に予算を使うことができるよう検討すべきである。
次に、奈良県生駒
市の都市公園と障がい者福祉について説明をいたします。4ページのイをごらんください。
生駒
市では、
市・企業・社会福祉法人が連携し、都市公園内で障がい者の就労支援に取り組んでいます。平成29年の都市公園法の改正により、社会福祉法人が都市公園を独占できることが可能になったことにより、障がい者の雇用の場として商品加工や産品の製作・販売が可能となり、継続した作業ができるようになりました。障がい者の就労支援や山麓公園の活性化にもつながっています。
要点を
報告いたしました。それでは、概要につきまして、まとめの部分をまた朗読いたします。
生駒
市は、官と民が一体となって障がい者の就労支援に取り組んでおり、平成30年9月には生駒山麓公園(都市公園)内で企業・社会福祉法人・行政が協力し合い、障がい者の社会福祉施設の
事業を展開した。当市の施設でもその取り組みが参考になるため、以下の二点をあげます。
一つは、
関係機関との調整であります。生駒
市は、平成29年都市公園法の改正に合わせて国・県との協議、指定管理に係る協定変更や障がい者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の整理、建築基準法、都市公園法の見直し等を十分なスケジュール管理を行いながら
事業の開始に至っております。民間だけでは取り組むことの難しい部分を行政が支援する体制が構築されていることは当市においても参考になります。
二つは、官と民が一体となり就労支援を積極的に取り組んでいることであります。季節によって集客に偏りのある施設において、経営面での安定は難しく、そのため障がい者の経済的な自立支援が難しいことが課題でありました。しかし、公園の占有が可能となり、食品加工や産品の製作・販売が可能となったことが、閑散期における安定的・継続的な作業を生み出し、障がい者の安定した自立支援につながっています。当市でも指定管理施設も含め、就労支援を検討すべきであります。
最後に、三重県大台町のオフセット・クレジット(J−VER)
事業についてでございます。大台町では、平成23年からクレジット認証を受けており、とても早い段階から取り組んでいます。5ページの(イ)に記載しております森のエコステーションについては、住民が古紙等の再生利用可能資源を当施設に持ち込むとお買い物のポイントに還元され、車の持ち込みに要したCO2と町有林が吸収するCO2を自動的に相殺できる仕組みでございます。たまったポイントは、町内の提携店の商品券と交換でき、CO2削減に向け住民の意識高揚にもつながっております。
それでは、まとめ部分を朗読いたします。
大台町は、町土の約90%以上を森林が占めており、カーボン・オフセット
事業にいち早く着目し、多くの先進的な取り組みを実現しています。森づくりにも尽力されており、当市でも参考となる点を次にあげます。
一つは、森のエコステーションの取り組みである。カーボン・オフセットは、企業等が削減困難となったCO2の排出量をクレジット購入で穴埋めするものが一般的でありますが、大台町では住民参加型の取り組みをJ−VER購入企業とともに実施し、住民のCO2排出削減に対する意識の高揚に繋げています。ただし、早期に着手した大台町と比べて、当市がカーボン・オフセット
事業に今から一から取り組むには、相当の労力と森林整備に長けた人材が必要となるため、森のエコステーションの様な住民参加型の
事業に注力すべきであると考えます。
二つには、森づくりに必要な技術の促進についてであります。大台町では、前述したとおり将来の森づくりに必要な技術の促進に大台町苗木生産協議会と一体的に進めている。当市では平成24年に
丹波市森づくりビジョンを策定しており、森づくり協議会や林業普及推進員とともに森林整備に努めているが、今後は森林環境譲与税を活用し、自然配植技術、パッチディフェンス、地域性苗木の生産のような技術の促進に向けた取り組みを検討すべきであります。
以上、民生産建常任委員の行政視察の
報告とさせていただきます。
○
議長(
林時彦君)
委員長の
報告は終わりました。
委員長報告に対する
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
質疑なしと認めます。
これをもって
質疑を終わります。
以上で、
民生産建常任委員会行政視察報告を終わります。
〜
日程第4
議員派遣の件〜
○
議長(
林時彦君)
日程第4、「
議員派遣の件」を
議題といたします。
本件は、
議員の派遣について、
丹波市議会会議規則第165条の規定に基づき、議会の議決を求めるものです。派遣の内容につきましては、令和2年1月21日に開催される阪神
市議会議長会
定例会及び2月14日に開催される第261回兵庫県
市議会議長会総会に副
議長を派遣するものです。
本件は、
質疑・
討論を省略し、直ちに採決を行います。
お諮りいたします。
「
議員派遣の件」は、原案のとおり副
議長を派遣することに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
異議なしと認めます。
したがって、「
議員派遣の件」は、原案のとおり可決されました。
〜
日程第5 閉会中の
継続審査について〜
○
議長(
林時彦君)
日程第5、「閉会中の
継続審査について」を
議題といたします。
各
常任委員会、
議会運営委員会の
委員長から、各委員会において
審査、調査中の事件において、
一覧表のとおり
丹波市議会会議規則第110条の規定による閉会中の
継続審査の
申し出があります。
お諮りいたします。
委員長からの
申し出のとおり、閉会中の
継続審査とすることに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
林時彦君)
異議なしと認めます。
したがって、
委員長からの
申し出のとおり、閉会中の
継続審査とすることに決しました。
第105回
丹波市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。
本
定例会は、去る12月2日に開会いたしまして以来、2日間の会期の延長を含めまして本日までの25日間にわたり提案されました
令和元年度
丹波市一般会計補正予算及び各特別会計補正予算を初め、
条例制定並びに
条例改正
議案など、多数の重要案件について終始極めて熱心に御審議いただき、本日ここに閉会の運びとなりましたことは、
議員各位の御協力のたまものと心より感謝を申し上げます。
さて本
定例会でも、
議案の撤回4件、訂正2件という事態に陥りました。
先ほどの
市長からの反省の弁をいただきましたが、当局におかれましては、撤回、訂正また
追加議案など、制度上は認められている手続とはいいましても、慢性化している現状を重く受けとめ、9月
定例会最終日に議会から提出した適正な
事務執行と
コンプライアンスの徹底を求める決議に基づき、
職員力の向上に向けた改善策、対応策の検討を早急に
お願いするところであります。
なお、
審査、審議に際しまして、
議員から提出されました意見、提言等はもとより、各委員会
報告書の指摘、改善意見などにつきまして、十分に御検討いただき格段の御配慮をいただきますよう
お願い申し上げます。
本年も残すところあとわずかとなり、日ごとに寒さも厳しくなってまいりますが、
議員並びに
市長を初め、当局の皆様におかれましては御自愛いただき、すこやかに新年を迎えられるよう心からお祈りを申し上げ、閉会に当たっての御挨拶といたします。
ここで
市長から御挨拶をいただきます。
市長。
○
市長(
谷口進一君) (登壇) 第105回
丹波市議会定例会が閉会されるに当たりまして、一言お礼の御挨拶を申し上げます。
まず、
議員各位におかれましては、12月2日から本日までの本
定例会におきまして、
令和元年度
丹波市一般会計補正予算案、各特別会計補正予算案や
条例制定案を初め、数多くの重要案件につきまして慎重かつ熱心に御審議を賜り、御承認賜りましたことに対しまして、心から厚く御礼を申し上げます。
また、本
定例会では、9月
定例会で不認定となりました平成30年度
丹波市一般会計決算につきまして、
事務の適正執行に向けたその後の措置について御
報告を申し上げたところでございますが、加えてたび重なる
議案内容の修正や
議案の取り下げ等、今回の
事務処理の反省を踏まえ、改めまして
市役所をあげて適正な
事務執行に努めていきたい決意を新たにしているところでございます。
今議会の開会中は、
議会運営委員会におきまして
市長の
職員への向き合い方、これに関しまして異例の意見交換会が当局幹部
職員を交えて開催をされました。これだけ多くの
事務ミス、さらには
不祥事の発生に
市長として何を感じ、今後どう対処していくのか等との大きな課題が私に投げかけられたとこのように理解をしております。そのことを受けまして、私なりに幹部
職員から忌憚のない意見聴取、そしてレポートの提出、さらには職場訪問、そういったことを通じました課題の把握に今後とも努めてまいりたいと考えているところでございます。
また、不適切な
事務、
議案の取り下げ、訂正など
市議会を初め、市民の皆様の信頼を大きく失ったことの
責任として、私と副
市長の
給与を減額させていただいたところでございますが、ただしこれをもって
責任を果たしたとは全く考えてはおりません。今後、市民の皆様からの信頼を回復していくため、また市政発展に向けより一層努力してまいりたいと考えておりますので、
議員各位におかれましては、引き続き御指導、御鞭撻を賜りますよう切に
お願いを申し上げます。
また、加えまして
市議会におかれましては、旧
遠阪小学校活用の件、最後まで大変熱心、慎重な議論の上、御可決いただきました。心より感謝を申し上げます。御指摘にありましたとおり、課題は多くあります。その中で本件が
丹波市のみならず、全国で廃校活用に悩む自治体にとって起死回生のモデルケースとして
事業が成功しますよう、
市としても可能な限りバックアップをしてまいりたい、このように考えております。
最後になりましたが、今後ますます寒さ厳しい時期となります。
議員各位におかれましては、体調管理にはくれぐれも御留意をいただきまして、さらなる御活躍を御祈念申し上げます。
まことに簡単ではございますが、本
定例会の閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
○
議長(
林時彦君) これで本日の
会議を閉じます。
令和元年第105回
丹波市議会定例会を閉会といたします。
大変御苦労さまでございました。
閉会 午後12時01分...