小野市議会 2018-03-26
平成30年第410回定例会(第4日 3月26日)
平成30年第410回定例会(第4日 3月26日) ┌────────────────────────────────────────────┐
│ │
│ 第410回
小野市議会(定例会)会議録 │
│ │
│ │
│ │
│ 平成30年3月26日(月)(第4日) │
│ │
│ 開 議 午 後 1時30分 │
└────────────────────────────────────────────┘
第1 諸報告 (1)平成29年度
定期監査結果
報告書等
( 1件)
(2)
小野市国民保護計画の変更について
( 1件)
第2 議案第1号〜議案第7号
予算特別委員会審査報告、
同
審査報告に対する質疑、
討論、表決
2.
議員提出議案
請願第 1号
治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を求める請願
午後 1時30分
〜開 議 宣 告〜
○議長(山中修己君) それでは、これより、4日目の会議を開きます。
お手元に配付いたしております
議事日程に基づき会議を進めてまいります。
これより日程に入ります。
〜日程第1 諸報告〜
○議長(山中修己君) 日程第1、諸報告であります。
監査委員から、
地方自治法第199条第9項の規定により、平成29年度
定期監査結果報告書及び
財政援助団体等監査結果報告書が提出されております。
次に、市長から
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第35条第8項の規定において準用する同条第6項の規定により、
小野市国民保護計画書が提出されております。
以上の件について、それぞれ、その写しをお手元に配付いたしております。
以上で諸報告を終わります。
〜日程第2 議案第1号〜議案第7号〜
○議長(山中修己君) 次に日程第2、
予算特別委員会の
審査報告であります。
去る3月12日の本会議において、
予算特別委員会が設置され、委員長に川名善三議員、副委員長に
河島三奈議員がそれぞれ就任されました。
それでは、議案第1号から議案第7号までの以上7件を
一括議題といたします。
予算特別委員会に審査を付託いたしました議案7件について、審査の報告がありましたので、委員長の報告を求めます。
予算特別委員長 川名善三議員。
(川名善三君 登壇)
○16番(川名善三君) それでは、ただいま議題となっております議案第1号から議案第7号までの以上7議案について、
予算特別委員会における審査の経過及び結果をご報告申し上げます。
当委員会は、去る3月12日の本会議において設置され、
予算総額約368億円となる平成30年度
一般会計、
特別会計及び
企業会計の予算案の審査を付託され、その後、3日間にわたり終始熱心に、そして慎重な審査を行いました。
審査に際しましては、議会の持つ
監視機能の重要性を認識しつつ、厳しい
社会経済情勢、
財政環境の中で、
健全財政を確保しながら市民のニーズをどう反映していくかなど、平成30年度予算について、慎重に審査をいたしたわけであります。
審査の過程におきまして、各委員から指摘、意見及び要望等がありました事項につきましては、お手元に配付いたしております一覧表のとおりでありまして、今後当局で十分に検討をいただきますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、今後とも
市政運営に当たりましては、議会の意見も十分尊重されるとともに、
社会経済情勢の変化を的確にとらえられ、
経費支出の効率化を図りながら、引き続き
健全財政を堅持され、今後の
市政伸展のため、なお一層のご尽力をいただきますようお願い申し上げる次第であります。
次に、
予算特別委員会の審査の結果について、ご報告申し上げます。
審査の結果については、お手元の
委員会審査報告書のとおりでありまして、議案第1号及び議案第2号については、
反対討論があり、採決の結果、賛成多数をもって2議案とも可決すべきものと決定した次第であります。
残り5件については、
反対討論はなく、いずれも
全会一致をもって可決すべきものと決定した次第であります。
以上で、
予算特別委員会の審査結果のご報告とさせていただきます。
○議長(山中修己君) 委員長の報告は終わりました。
ただいまの
委員長報告に対して、質疑の希望はありませんか。
(「なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君)
委員長報告に対する質疑の希望はありませんので、これにて質疑を終結いたします。
続いて、討論、表決に入りたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
これより、討論、表決に入ります。
議案第1号 平成30年度
小野市一般会計予算及び議案第2号 平成30年度
小野市国民健康保険特別会計予算の2議案について、討論の希望がありますので発言を許可いたします。
藤原 章議員。
○9番(藤原 章君)
日本共産党の藤原 章でございます。私は主として、議案第2号 平成30年度
小野市国民健康保険特別会計予算に反対するものですが、関連して、議案第1号 平成30年度
小野市一般会計予算には、
国民健康保険特別会計繰出金の中に「その他繰出金2,782万8,000円」がありますので、その部分のみ反対をいたします。
反対の要点は、
一般会計からの
法定外繰り入れをもう少しふやして、
国民健康保険税を、せめて
据え置きにするべきであるということです。
議案第16号に
国民健康保険税の
引き上げが提案されています。
議員協議会のご説明では全体で約2.4%、
世帯構成によっては2.5%から2.7%の
引き上げになる案が提案されています。一方、
小野市国民健康保険特別会計予算の収入面では、
収入不足を補う措置として、基金を5,200万円
繰り入れており、
一般会計からも法定分のほかにその他
一般会計繰入金として2,782万円計上されています。ところが、この
法定外繰入金は、
予算特別委員会のご説明では、子供の医療費を高校3年生まで無料化していることに対する国の
ペナルティー分を補てんするための措置であるとのことでした。
これはこれで評価できますが、残念ながら保険税を減額するための直接の
繰り入れではありません。私は、たびたび申し上げていますが、今の国保税は既に
支払い能力を超えるほどの高さになっています。今回の試算でも、夫婦2人が
介護保険料の対象になる4人世帯で、
事業所得220万円、妻が
専従者給与86万円の場合、
保険税額は44万7,600円とのことです。これは大変厳しい。しかも
国民年金が2人で39万円を超える。とても払えないほどの
社会保険料負担になっています。また、高齢者の皆さんの年金は改善されず、収入はふえていません。加えて、今期は
介護保険料が値上げになります。まさに
ダブルパンチです。
ですから私は、国保税は減額とは言わないまでも、せめて
据え置きになるよう、
一般会計からの
繰り入れをするべきであると考えます。
格差と貧困が広がる中、一層、市民の暮らしを守る市政が求められていると思いますので、議案第1号と第2号の
関連部分に反対します。どうか議員の皆様のご賛同をお願いしまして、
反対討論といたします。
○議長(山中修己君) これにて、議案第1号及び議案第2号についての討論を終結いたします。
これより、最初に議案第1号を採決いたします。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。本案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
(「起立多数」)
○議長(山中修己君) ご着席ください。
起立多数であります。
したがって、本案は原案のとおり可決することに決定しました。
次に、議案第2号を採決いたします。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。本案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
(「起立多数」)
○議長(山中修己君) ご着席ください。
起立多数であります。
したがって、本案は原案のとおり可決することに決定しました。
議案第3号から議案第7号までの5議案について、討論の希望はありませんので、これにて討論を終結いたします。
これより、議案5件を一括して採決いたします。
本案は、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
したがって、議案5件は、原案のとおり可決することに決定しました。
〜日程第3 議案第14号〜議案第25号、請願第1号〜
○議長(山中修己君) 次に、日程第3、各
常任委員会の
審査報告であります。
去る3月12日の本会議において、各
常任委員会に審査を付託いたしました議案第14号から議案第25号まで、及び請願第1号の以上13件を
一括議題といたします。
本件について、審査の報告がありましたので、各
常任委員長の報告を求めます。
初めに、
総務文教常任委員長 川名善三議員。
(川名善三君 登壇)
○16番(川名善三君)
総務文教常任委員会の審査のご報告を申し上げます。
当委員会に付託されました議案は、議案第15号、議案第22号、議案第23号及び請願第1号の以上4件であります。
委員会を去る3月23日に開催し、当局及び
紹介議員から詳しく説明を受け、その後、慎重に審査を行いました。
審査の結果につきましては、お手元の
委員会審査報告書のとおりでありまして、議案第15号、議案第22号及び議案第23号については、
反対討論はなく、
全会一致をもって可決すべきものと決定した次第であります。
また、請願第1号については、
賛成者少数で不採択とすべきものと決定した次第であります。
何とぞ
議員各位におかれましては、当委員会の決定にご賛同を賜りますようお願い申し上げまして、
総務文教常任委員会の
審査報告といたします。
○議長(山中修己君) 次に、
民生地域常任委員長 河島三奈議員。
(
河島三奈君 登壇)
○11番(
河島三奈君)
民生地域常任委員会の審査のご報告を申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第14号、議案第16号から議案第21号まで、議案第24号及び議案第25号の以上9件であります。
委員会を去る3月23日に開催し、当局から詳しく説明を受け、その後、慎重に審査を行いました。
審査の結果につきましては、お手元の
委員会審査報告書のとおりでありまして、議案第16号については
反対討論がありましたが、採決の結果、賛成多数をもって可決するべきものと決した次第であります。
残り8件については、
反対討論はなく、
全会一致をもって可決すべきものと決定した次第であります。
何とぞ
議員各位におかれましては、当委員会の決定にご賛同賜りますようお願い申し上げまして、
民生地域常任委員会の
審査報告といたします。
○議長(山中修己君) 以上で、各
常任委員長報告は終わりました。
ただいまの
委員長報告に対して、質疑の希望はありませんか。
(「なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) 各
常任委員長報告に対する質疑の希望はありませんので、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第14号から議案第25号まで、及び請願第1号の以上13件について、これより討論、表決に入りたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
これより討論、表決に入ります。
議案第16号
小野市国民健康保険条例及び
小野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、討論の希望がありますので、発言を許可いたします。
藤原 章議員。
○9番(藤原 章君)
日本共産党の藤原 章でございます。私は、議案第16号
小野市国民健康保険条例及び
小野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論をいたします。
本議案に
国民健康保険税の
引き上げが提案されています。
議員協議会のご説明では、全体で約2.4%、
世帯構成によっては2.5%から2.7%の
引き上げになるとのことでございます。
反対の理由は、先ほどと繰り返しになりますので省略いたしますが、要するに、今の国保税は既に
支払い能力を超えるほどの高さになっているということでございます。また、高齢者の皆さんの年金は改善されず、収入はふえていない、加えて今期は
介護保険料が値上げになります。まさに
ダブルパンチです。
ですから私は、国保税は減額とは言わないまでも、せめて
据え置きにするべきであると考えます。
格差と貧困が広がる中、一層、市民の暮らしを守る立場から議案第16号に反対をいたしますので、どうか議員の皆様のご賛同をお願いいたしまして、
反対討論といたします。
○議長(山中修己君) これにて、議案第16号の討論を終結いたします。
これより、議案第16号を採決いたします。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。本案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
(「起立多数」)
○議長(山中修己君) ご着席ください。
起立多数であります。
したがって、本案は原案のとおり可決することに決定しました。
次に、請願第1号
治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を求める請願について、討論の希望がありますので、発言を許可いたします。
藤原 章議員。
○9番(藤原 章君) 藤原 章でございます。続いて、請願第1号の
賛成討論を行います。
請願第1号
治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を求める請願が委員会で不採択にされましたことは、まことに残念であります。私は本請願は、採択するべきであるという立場で討論をいたします。
治安維持法は当初、「国体を変革し、又は
私有財産制度を否認することを目的として結社を組織し、又は情を知りてこれに加入したる者は10年以上の懲役又は禁錮に処す」というものでございました。しかし、1928年と1941年に改定され、最高刑は死刑になり、
目的遂行罪や
予防拘禁が加えられて、大変恐ろしい法律になりました。
また、初めは、
共産主義者・
社会主義者の取り締まりに限るとされていましたが、次第に拡大されて、
労農政党、
労働組合、
農民組合、
文化団体などへの弾圧が行われました。
小野市でもわかっているだけでも2人が検挙、投獄されました。
また、自由主義的・
民主主義的知識人、文化人などにも広がり、三木清や河上肇なども逮捕、投獄されました。
宗教団体も大本教、天理教、
キリスト教などが弾圧され、創価学会は初代
牧口常三郎氏が獄死、二代
戸田城聖氏も投獄されています。その
犠牲者数は請願書に記載してありますが、これはまだ確定した数字ではありません。
この法律の施行には、特高警察が大きな役割を果たし、
国民監視、言論・
思想統制に加え、
小林多喜二のように取り調べ中の拷問・虐殺もありました。また、女性に対する取り調べは凌辱というべきものでした。
治安維持法は、まさに
恐怖政治の
法的武器であり、戦争を遂行する道具として猛威を振るいました。
治安維持法は、GHQの指令により、1945年10月15日に廃止され、拘束されていた人たちは釈放されましたが、残念なことに国は何の謝罪も賠償もしていません。戦後の
民主主義国家をつくる上でも、真剣に総括、反省し、賠償すべきであったと思います。
1993年の
日弁連人権シンポジウム基調報告でも「他の
戦争被害補償に先んじて補償がなされなければならないのに、それが放置されているところに、日本の戦後補償のゆがみが端的にあらわれている」と指摘しています。
日本国憲法第17条は、「公務員の不法行為により損害を受けた時は賠償を求める事ができる」と定めており、現在の国のありようを見るとき、戦前の教訓を改めてかみしめるべきではないか、そのためにも
治安維持法の犠牲者に対する
国家賠償が必要と考えますので、議員の皆様が本請願にご賛同いただきますようお願いをいたしまして討論といたします。
○議長(山中修己君) これにて、請願第1号の討論を終結いたします。
これより、請願第1号を採決いたします。
本請願に対する
委員長報告は、不採択であります。請願第1号を採択することに賛成の議員の起立を求めます。
(「
起立少数」)
○議長(山中修己君) ご着席ください。
起立少数であります。
したがって、請願第1号は不採択とすることに決定しました。
議案第14号、議案第15号、議案第17号から議案第25号までの以上11件については、討論の希望はありませんので、これにて討論を終結いたします。
これより、議案11件を一括して採決いたします。
本案は、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
よって、議案11件は、原案のとおり可決されました。
〜日程第4 議案第29号〜
○議長(山中修己君) 次に、日程第4、議案第29号 小野市教育長の任命についてを議題といたします。
陰山教育長の退席を求めます。
(陰山教育長 退席)
○議長(山中修己君) 議案の朗読を省略いたしまして、理事者側から提案理由の説明を求めます。
市長。
(市長 登壇)
○市長(蓬莱 務君) 議案第29号 小野市教育長の任命について、
提案説明をいたします。
議案書の29ページであります。
現教育長 陰山 茂氏の任期が、平成30年3月31日で満了となりますので、その後任といたしまして、同氏を再任したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会のご同意を求めるものであります。
陰山氏は、昭和41年4月に兵庫県高等学校教諭として教育現場に着任され、その後、兵庫県教育委員会の教職員課長、兵庫県立教育研修所所長、兵庫県教育委員会
教育次長という教育行政の重責を担われ、平成15年4月から小野市教育長として、脳科学理論に基づいた本市独自の16か年教育の実践など全国から注目を浴びる教育施策を推進してこられました。
加えて、河合小中学校を初めとした市内全中学校区での小中一貫教育の推進など、教育制度の大きな変革期に臨み、強いリーダーシップをもって学校現場を指揮し、また教育施策を展開できる経験豊富な教育者であります。
つきましては、小野市の教育長として最適任者であると考えますので、ご同意を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上、
提案説明といたします。
○議長(山中修己君) 提案理由の説明は終わりました。
お諮りいたします。
ただいま上程中の議案につきましては、同意人事案件でありますので、議事の順序を省略し、直ちに表決に入りたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
議案第29号について、これより、採決に入ります。
本案は、原案のとおり同意することに決定してご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
したがって、本案は、原案のとおり同意することに決定しました。
退席者の着席を求めます。
(陰山教育長 着席)
〜日程第5 議員の派遣について〜
○議長(山中修己君) 次に、日程第5、議員の派遣についてを議題といたします。
お諮りいたします。
平成30年度に予定している議員の派遣について、お手元の資料のとおり、議員を派遣していきたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
よって、お手元に配付しました「議員の派遣について」のとおり、議員を派遣していくことに決定しました。
お諮りいたします。
ただいま、議員の派遣について議決されましたが、派遣場所、派遣期間等に変更があった場合、その決定については、議長に委任されたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
よって、そのように決定しました。
〜日程第6 各
常任委員会及び
議会運営委員会の所管事務調査申出〜
○議長(山中修己君) 次に、日程第6、各
常任委員会及び
議会運営委員会の所管事務調査に関する件について、それぞれの委員長から、会議規則第98条第1項及び第2項の規定により、お手元に配付いたしております一覧表のとおり、閉会中の継続調査をしたい旨の申し出がありました。
お諮りいたします。
各
常任委員長及び議会運営委員長より申し出のとおり、それぞれ閉会中の継続調査に付すことに決定して、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(山中修己君) ご異議なしと認めます。
したがって、各
常任委員長及び議会運営委員長より申し出のとおり、それぞれ閉会中の継続調査に付すことに決定しました。
〜閉 会 宣 告〜
○議長(山中修己君) これにて本会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。
よって、今期定例会はこれにて閉会いたします。
〜議長挨拶〜
○議長(山中修己君) 閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
今期定例会は、29日間にわたり、終始慎重にご審議いただき、ここに全議案を滞りなく議了し、閉会の運びとなりましたことは、市政のため、まことにご同慶にたえません。
ここに、
議員各位のご精励に対し、深く敬意を表する次第であります。
特に、
予算特別委員会につきましては、長時間にわたって慎重な審査を賜りましたご精励に対し、深く感謝を申し上げる次第であります。
今後とも開かれた議会を目指し、さらなる議会の活性化、円滑な議会運営に皆様方の一層のご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げる次第であります。
また、市長を初め市当局各位におかれましては、真摯なる態度で審議にご協力いただき、感謝いたしますとともに、その過程で述べられました
議員各位の意見等につきましては、今後の市政執行に十分反映されますよう希望するものであります。
最後になりましたが、市長を初め当局の皆様方におかれましては、健康に十分ご留意いただきまして市政進展のため、なお一層のご活躍を賜りますようお願い申し上げるとともに、報道関係各位のご協力に対し、厚く御礼申し上げ、まことに簡単粗辞ではございますが、閉会のご挨拶といたします。
どうもありがとうございました。
それでは、市長から閉会に当たり、発言の申し出がございますので、お受けいたします。
市長。
〜市長挨拶〜
○市長(蓬莱 務君) 本日、ここに29日間にわたる第410回市議会定例会が閉会されるに当たりまして、一言御礼かたがた、ご挨拶を申し上げます。
さて、
議員各位には、今期定例会に上程しておりました平成30年度各会計当初予算を初め、平成29年度各会計補正予算、また、条例制定や新庁舎建設に係る契約議案など各重要議案につきまして、終始、熱心かつ慎重にご審議を賜りましたこと、心から厚く御礼を申し上げます。
特に、今期定例会では、新年度当初予算の審議に際しまして、
予算特別委員会を設置していただき、連日にわたり、熱心にご審査を賜りました。
そのご精励に対しまして、衷心より敬意を表したいと存じます。
ご決定をいただきました平成30年度の新年度予算でありますが、いよいよ本格的に建設工事に入ります市役所庁舎の移転新築、ひょうご小野産業団地の整備といったビッグプロジェクトに代表される「夢」と、小野市のこれまでからの強みである県下一の子育て支援を目指した「子ども」、そして先手管理によるシニア世代の生きがいづくりを目指した「高齢者」の3つのキーワードを中心とした予算といたしております。
来年度におきましては、市税収入は、10年ぶりに70億円を超える約71億円と、今年度に比べ、約1億5,000万円、率にして2.2%程度ふえる見込みでありますが、地方交付税は逆に約9,000万円減を見込むなど、市を取り巻く経済情勢は、依然として厳しい環境であります。
しかしながら、人口100人当たりの職員数は0.539人と県内最少クラスでの業務遂行や徹底した行財政改革の実施により、まさに「地方から国を変える」そんな思いで取り組んでまいりました。
高校3年生までの医療費の無料化と就学前の4・5歳児の保育料の無料化を継続するとともに、新たに健康づくりや介護予防、ボランティア活動等への参加を側面から支援するおのアクティブポイント事業などの新規事業にも取り組んでいく予定といたしております。
その一方で、市の預金に当たる基金残高は、平成30年度末で6年連続で90億円台を確保できる見込みであり、市の借金であります市債残高は、新庁舎建設等により、約197億円になる見込みであります。しかしながら、後に地方交付税として国から補てんされるなど、可能な限り国の有利な財政制度を活用していることから、市の実質的な負担額は、約3分の1の約60億円におさまる見込みであります。
このため、実質的な借金返済の割合を示す実質公債費比率は、ほぼ横ばいの4.8%程度となる見込みであり、また、次世代が負担するべき借金の指標である将来負担比率は、マイナス18.8%と、県内29市の平均のプラス57.2%や、いわゆるイエローカードである早期健全化基準350%と比較しましても、依然として健全な領域にとどまる見通しでありまして、引き続き将来にツケを回さない財政運営を堅持してまいりたいと考えております。
さて、今期定例会におきましても、一般質問を通じまして、
議員各位からさまざまな視点で、貴重なご意見やご提言をいただきました。そこで、再度、総括をさせていただきます。
まず、
河島三奈議員からのご質問でございましたが、小野市におけるDV対策についてであります。
いじめしかり、DVしかり、一番大事なことは、情報を共有化し一元化して、組織として対応することであります。県や警察との連携を含め、小野市においてはリスクマネジメントの仕組みシステムができております。何よりもDVは犯罪であります。防止対策等について、国から指針が示されている中で、学校教育においても小野市独自の啓発に取り組んでいるところであり、現時点においては、今の体制の中で対応できていると考えておるところであります。
次に、久後議員からの質問でありましたが、「住むならおの」への取り組みについてでありますが、行政も経営であり、単にどんな移住者でもふやせばよいというものではなく、経営者として担税力、つまり税を納める能力があり、元気で活躍できる人たちに来てもらいたいという厳しい側面があることを認識する必要があると申し上げました。
小野市においては、いち早く子育てしやすい環境を整えてきたことにより、ゼロ歳から14歳の年少人口割合は14.6%で県下29市中で一番高く、また合計特殊出生率も平成17年以降、1.44から1.63へと大きく上昇しております。結果として、住みよい環境が整い、若い人たちの数がふえるという見える成果につながっておるところであります。
また現在、県と共同でひょうご小野産業団地の整備を進めておりますが、小野市における誘致戦略の基本的な考え方といたしましては、一つには、異なる業種、異業種を誘致すること、二つには、小さくてもできれば本社機能を有すること、三つには、設備投資やあるいは水の使用、また雇用者数の多い企業を誘致することであります。しかし、まずは来ていただくことが重要であり、さまざまな角度から検討しながら、県と共同で進めてまいりたいと考えております。
なお、加西市においても、小野市と同様に県が同時にコンペティターとなる工業団地の整備を進めていることに対しては、経営のトップとして既に県の企業庁に対し、まずは一日も早く、小野市における新産業団地の投下資本の回収を進めるよう、強く申し上げているところであります。
すなわち、間違いなく、最優先は小野市であるということと、加西市の報道発表されたような、いわゆる県との共同事業方式というのは、現時点では全くそれが成立しているということではないという裏づけにつきましても確認をいたしておりますので、念のために申し上げておきたいと思います。
次に、富田議員からでありましたが、消防署北分署についてでありますが、危機管理におけるハード整備の本質は、ソフト面の整備にあります。
平成26年から消防職員をふやし、指揮命令系統における体制整備と人材育成を行ってまいりました。また、市内全域どこでも10分以内に到着可能な体制を構築するという明確な成果を検証した上で、これは整備したものであります。
今後、消防団北分団との連携を深め、相互の情報の共有化や効率的な活動が行える体制を整えてまいります。
特にこれ重要なことは、3つの拠点になるわけでありますので、その情報の共有・一元化、つまりマネジメントをどうするかということは、すなわち組織の肥大化は機能の低下を招くとよく言っておりますけれども、したがって2つが3つにふえたから便利であるということよりも、3つになれば余計連携をとらなければ、その効果を発揮しないと、そういうことを特にご留意いただきたいというところであります。
次に、高坂議員からのご質問でありましたが、仕事と子育てを両立するための支援についてであります。
多様な働き方がある中で、どの環境を選ぶかは、その人の生き様であり、我々は、多様な価値を認め合う社会、多様な選択ができる社会、そして、それを皆が評価する社会を目指すべきであります。働く環境に支障があれば堂々とそれを言える環境を整えることが、真に自立した社会であります。そこに行政が小手先で関与した公金を支出することには限度があり、根本的な解決にはならないと申し上げました。
この件につきましては、日ごろから何回も申し上げておりますけれども、市民みずからの自立を促すそういう社会こそが小野市の本来の求めるべき道である。これは理想かもしれませんが、小野市は他市とは違う。小野市は「変えよう」というのは、まさにリーダーシップをとって変えるで、「変わろう」というのは市民みずからがどこよりも早くこの件に関しての意識改革を図ろうということが、全ての政策に優先されるということであろうと思います。
次に、小林議員からでありますが、男女共同参画の推進についてでありますが、「啓発から実行へ、実行から成果へ」をキーワードに行動指針として、具体的目標を定め実行することが重要であります。
小野市では、自治会役員への女性参画を積極的に進めてまいりましたけども、持続可能な環境づくりが課題であり、PDCAのマネジメントサイクルの中で十分な検証をした上で、従来の延長線上ではない大胆な発想による提案に対しては、予算面等において積極的に支援をしてまいりたいと考えております。
自立を求めながらも男女共同参画に対する積極的な案については、さらに支援をしていきたいということであります。
情報発信についてでありますが、平田議員からでありました。
情報発信についてでありますが、災害時等において、さまざまな情報を収集し伝えることも必要でありますが、大事なことは、情報を共有化し、そして一元化し、自治会や消防団などのさまざまな、いわゆるリスクマネジメントに対する組織が一つの指揮命令系統のもとに一体的に機能できる仕組み、そしてシステムを構築することであります。
情報化社会の進展に伴い、直ちに仕組みを大きく変えるのではなくて、互いに顔の見える環境にあるという小野市における、その小野市ならではの地域特性を最大限に生かしながら、SNS等の利用については補完的に活用してまいりたいと考えておるところであります。
次に、岡嶋議員からでありますが、今後の小野市の将来像についてであります。
行政も経営であるという一貫した基本理念と行政経営戦略4つの柱は、これまでも、そしてこれからも決してぶれることのない基本的な考え方であります。政治とは無限の理想へのチャレンジであり、市民の目線に立って市民とともに「もっともっと小野市を変える」という強い意思と覚悟を申し上げました。
住みよいまちにするためには、まずは、安全安心の確保が重要であり、その上で、“医療”と“教育”の充実、そして“働く場”の確保の3つがリンケージした取り組みが必要であります。
小野市においては、医療は、人口1,000人当たりの医師数は4.2人で県下、29市12町でありますが、41市町中、第1位であります。教育では、川島隆太教授の脳科学理論に基づいた16か年教育や小中一貫教育、そして雇用の確保においては、充足率100%の工業団地に加え、新産業団地の整備も進めているところであります。
とっぴなことをするのではなくて、重要なのは、今、目の前にあることをきちんと取り組むことであり、加えて、今後の方向性として、高齢者が元気で活躍できる環境をつくるために、今後は高齢者にウエートを置いた施策ということを念頭に展開していくことを申し上げました。
ある面では、子育ては、今後も充実した環境をどこよりもやっていく予定でありますが、しかし、高齢者戦略というのを新たにこれからしっかりと研究をしてまいりたいと思うところであります。そのためには、高齢者が真に求めていることは何なのかと、ここをしっかりとらえないと、一般的な高齢者の要望をそのまま受けてやるということでは、大きな問題があろうとこう思っております。
これは、多様な価値観があるわけでありますから、高齢者といってもいろんな価値観があります。ゆえに、十分な調査なり研究が必要であろうということだろうと思います。
次に、前田議員からでありますが、人工知能の活用についてであります。
近い将来、AIによって、いわゆる人工知能によって、仕事の仕組みとか人間関係とか、学校教育などあらゆる場面において、官民問わず、今、当たり前のように評価されている仕組みとかシステムが根底から変わる社会が来ることは間違いないと考えております。
重要なことは、変化にいつでも対応できるように、日ごろから最先端の情報を理解しながら、情報化戦略の変化を見きわめる目を持つことであると考えております。
この件につきましては、壮大なこれからの情報化戦略の中でどう世の中が変わっていくかについて、その意識改革が必要であると。と同時に、小野市もこの4月に発表いたしますけれども、情報化戦略の組織を一部変更することになろうと思っております。
こういった先手、先手で情報化戦略に対する対応をしてまいりたいと。まさに、それにおくれをとったら、全く今までとは違う形になるであろうということを私たちも予測いたしておりますので、その点、ご理解いただきたいなと思います。
次に、竹内議員からでありますが、空き家対策についてでありますが、小野市では住民に危険が及ぶような特定空き家については、行政と議会とそして地域が一体となって取り組み、全国に先駆けて行政代執行まで盛り込んだ条例を制定いたしました。
結果として、行政代執行まで至ることなく所有者が自主的に処分されるという成果につながっております。
しかし、それ以外の空き家に関しましては、固定資産税の問題やイニシャルコスト、また、このイニシャルコストというのがいわゆる廃棄するための、つぶすためのコストでありますが、また個人の、いわゆる田舎でありますから、情とかあるいは地域特性などさまざまな事情がある中で、さまざまな対応策が考えられますが、まずは、公金を支出することについて、市民住民のコンセンサスを得ることが必要であると考えております。
どうしても安全を優先するならば、私は、公金支出について決断したいと思いますが、しかし、なぜここが公金支出されて、なぜここが公金支出でないのかと、この辺のところについてはかなり議論が必要であろうとこのように考えておりますが、しかし、これは国家的なレベルで待ったなしの今環境にあるということだけは十分認識していく必要があろうとこう考えております。
次に、藤原議員からでありますが、買い物弱者支援と移動販売車についてであります。
これからの来るべき超高齢社会において、どう先手管理で手を打っていくかについては、固定観念にとらわれない多様な“検討”と多様な“研究”が必要であります。
もはや行政だけで全てを担える時代ではなくて、「受益と負担」そして「持続可能性」がキーワードになってまいりますが、そのためには、何よりも市民住民の強い熱意とそして覚悟が必要であると申し上げました。
これらにつきましては、今後、この買い物弱者というのは、いろんな先進地を調査をしながら、そして小野市は小野市のこの地理的特性というのを理解しながら、やはり、どの方向が一番いいのかということは研究していく必要があろうとこう考えております。
以上、これらのご意見やご提言につきまして、これを真摯に受けとめ、今後の
市政運営に生かしてまいる所存であります。
なお、くどいようでありますが、椎屋邦隆議員、河島信行議員に対しましては、大多数の市民の代表である全議員の約9割もの方の賛成により、議員辞職勧告決議が可決されております。議会制民主主義がとられている我が国の法制度下においては、市民の強い思いがその勧告決議に込められていると。この決定に反して、市民から負託を受けた市長として、ご質問等にお答えすることは、まさに市民に対する背任に当たる行為があると認識をいたしているところであります。
今後、両議員から、一つには、河島信行議員の明らかに事実とかけ離れた「うそ」の情報を流布されていることについて、これについては、ご本人も既にあちこちで認められておるようでありますが、二つには、市民からの疑義に対して、政治的圧力を利用し隠ぺいしようと画策したその事実、これらの2件の件、そしてまた、椎屋議員の
地方自治法第100条に基づき宣誓まで行った委員会での証言内容と、議員資格ありと決定される根拠となった兵庫県知事に対し提出された主張書面の内容の明らかな食い違い等について、いや、そうでないならそうでないと政治家として市民に対し、みずからの言葉で説明責任を果たされない限り、今後は一切の答弁はできないということを私は申し上げてきました。
このことについては、つまり市議会にしても、辞職勧告決議が重いんだという認識を持っていただきたい。
ただ、私は、公共の場での公開討論会でもいいというご提案もいたしておるところであります。何らそれに対して、今もご返事がないということであります。恐らく、このままいくと、恐らく次の議会も、そして小野市の各行事についても、市が主催する行事についても参画は認めないということになろうかと思います。この点は十分認識をしていただきたいし、堂々と説明の場をいつでも設けますから、皆さんの前で説明したらいいし、何だったら市民100人、200人集まって、その場でエクラホールでやったらいいじゃないですか。堂々とやりましょうということを言っているんですよ。笑っているんじゃないですよ、あなた。そういうことであります。
このままいったら、私はもう河島信行議員はうそつき議員であるということを挨拶のたびにその冒頭で言わなきゃならないし、椎屋議員につきましては、今もなお雲水の生活をされているということは、私は大変なことだろうと思う。まともに風呂も入らず、証言どおりですよ。どうやって生活されているんかなと。私は雲水の生活をするということは、発言されておりますけれども、なかなかできることではないと思いますね。これからまだ寒いときもそうでしょうし、暑いときもそうでしょうし、風呂も入らずにどうやっているんかなと。私は、大変だろうと思いますよ。
そういうことはともかくとして、それらを含めたことを、要は、百条委員会で言われたことを、もう一回堂々と皆さんの前で説明してください。まずは、国会でもそのような発言に対するいわゆる証人喚問もあるわけですから、小野市も証人喚問をやったらいいんじゃないですかね。
要するに、我々は公金で生活している以上は、疑問に思うことは大勢の前ではっきりさせなきゃならないと、好むと好まざるにかかわらず。議会だってこのまま放ってんやったら、知ってて知らんふりをする不作為の連鎖をそのまま続けるんかということであります。
私はそのことに対しては、我々はともに市民と堂々と向き合わなければならないということを改めて申し上げておきたいと思います。
いろいろ申し上げましたが、今年度も残すところわずかとなり、いよいよ平成30年度がスタートをいたします。
御存じのとおり、いよいよ4月には消防北分署がオープンし、市内全域において10分以内に救急隊が到達できる体制が整うということになります。
また、隣接する新学校給食センターの稼働、そして5月には、地域住民みずからが主体的に運営し、新たな観光資源として再生する関西最後の秘湯といわれる鍬渓温泉がオープンをします。
このほかにも、市役所新庁舎建設工事の本格化やイオン北側のソロ池では商業施設の誘致とともに、噴水によるライトアップも開始いたします。
また、県と市の共同事業で取り組んでいるひょうご小野産業団地の整備も平成31年度の一部分譲開始に向け着々と進んでおり、小野市初となる全天候型タータントラックを有する浄谷黒川丘陵地における多目的運動広場も平成31年度の完成を目指し、順調に整備が進んでおります。
小野市はこれまでにないスピードで大きく進化し続けているところでありますが、グローバルに見たときに、世界ではまさに、それとは比べ物にならないスピードでIOT、そしてAI化に伴うイノベーション、インフォメーションによる大変革の時代に突入しております。
我が国の平成30年度における人工知能関連予算は、約770億円と過去最大規模となっておるわけでありますが、海外に目を転じますと、中国で4,500億円、アメリカでは5,000億円と、つまり日本の770億円と比較すると本当に少しということでありますが、日本とは比べ物にならない規模とスピードにより、幅広い産業でこのいわゆる情報化戦略が進んでいるということであります。
例えば、自動車業界においては、電動化、自動化、IOT化により、もはや電機メーカーでも自動車をつくり出せる時代になってきており、自動車部品を扱う会社は、これまでの企業戦略を一から見直さざるを得なくなっております。
また、金融業においても情報化技術の進展に伴い、資金調達の多様化や銀行を介さずに決済ができるようになるなど、これまでの伝統的な銀行業務そのものが消えるかもしれないといった、産業構造自体の変革に直面いたしております。
きょうの日本経済新聞等でも、銀行の、ほかの新卒の採用者はどんどんふやしていくわけですけれども、銀行は一気に採用を減らしてくるというような形になっておるわけです。ある意味で私も申し上げましたけれども、人口減少によって、今は大変な人手不足でありますけれども、いずれ好むと好まざるとにかかわらず、どこかで均衡してくるだろうというような時代が来るかもしれません。
人工知能であるAIもあと20年、これが一つの転換期になるんですけれども、人間を上回ると言われております。中にあって、好むと好まざるとにかかわらず、我々、自治体の業務においても、その多くがAIに置きかえられる時代がすぐそこまで来ているといっても過言でありません。
今、庁舎は、この20年、そして50年先を目指して今建てておりますけれども、ひょっとしたら30年後に、こんなぜいたくな庁舎は誰がつくったんやと言っていうことが言われるかもしれません。ないことを願っておりますが、やはり全く構造が違う形になっている。そのときは、庁舎の半分は市民のために開放できるような拠点に再整備すればよいというようなことも考えておるわけでありますけれども、当然、そういうことも視野に入れなけりゃいかんというほど、これからの予測しがたい、そういう状況であると。
しかし、イノベーションが進もうと、AI化が進もうと、その目的と本質というものを見きわめることが重要であり、その際に我々が忘れてならないのは、行政も経営であるという一貫した基本理念と、より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか、このことは何ら変わらない、追求するという“行政の使命”には何ら変わりはないであろうとこう考えております。
ご承知のとおり、ことしは、明治の改元から150年の節目を迎えているわけでありますが、その時代の転換期にあって、新たな価値観を創造し、時代を動かしていったのは、これから「どうなるのか」を考えた者ではなくて、加えて、これから「どうするか」を考え行動した者たちでありました。
もっともっと小野市を変えるために“どうするか”、それを構想し、実行するのは、今まさにここにいる我々であります。
いつの時代においても、今我々がどんな時代を生きているのかを見きわめる洞察力、それらを行動につなげる構想力、そしてそれらを実行に移す決断力こそが、激動の時代を勝ち抜くために求められているということであります。
そして、大きな時代の転換期において、小野市がさらなる飛躍を遂げるためにも、いま一度、看脚下、足元を見るという我々の原点である、徹底した市民を顧客ととらえた“顧客満足度志向”を徹底するとともに、「行政も経営」であるという一貫した基本理念のもと、「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか」を徹底して追求してまいる所存であります。
議員各位には、これから、何かと慌ただしい時節柄ではございますが、健康には十分、ご留意されまして、今後とも小野市発展のためにさらなるご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
閉会 午後 2時32分...