宝塚市議会 2021-11-11
令和 3年第 4回定例会−11月11日-01号
令和 3年第 4回定例会−11月11日-01号令和 3年第 4回定例会
令和3年第4回
宝塚市議会(定例会)会議録(第1日)
1.開 議 令和3年11月11日(木) 午前 9時30分
開 会 同 日 午前 9時30分
散 会 同 日 午前10時32分
2.出席議員(24名)
1番 田 中 大志朗 15番 大 島 淡紅子
2番 岩 佐 まさし 16番 田 中 こ う
3番 くわはら 健三郎 17番 山 本 敬 子
5番 川 口 潤 18番 池 田 光 隆
6番 となき 正 勝 19番 三 宅 浩 二
7番 伊 庭 聡 20番 冨 川 晃太郎
8番 村 松 あんな 21番 石 倉 加代子
9番 北 野 聡 子 22番 中 野 正
10番 寺 本 早 苗 23番 江 原 和 明
11番 浅 谷 亜 紀 24番 横 田 まさのり
12番 大 川 裕 之 25番 たぶち 静 子
13番 藤 岡 和 枝 26番 北 山 照 昭
3.欠席議員(1名)
14番 梶 川 みさお
4.職務のため出席した事務局職員の職氏名
事務局長 酒 井 勝 宏
議事調査課 辰 巳 満寿美
次長 加 藤 努
議事調査課 城 根 直 美
議事調査課長 松 下 美 紀
議事調査課 有 馬 美紗希
議事調査課係長 綾 野 礼 子
議事調査課 原 田 篤
議事調査課係長 山 田 伊公子
5.
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
┌──────────┬───────┬──────────┬───────┐
│ 役 職 │ 氏 名 │ 役 職 │ 氏 名 │
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│市長 │山 崎 晴
恵│産業文化部長 │政 処 剛 史│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│副市長 │井 上 輝
俊│会計管理者 │平 井 利 文│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│理事 │福 永 孝 雄
│選挙管理委員会委員長│坂 下 賢 治│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│技監 │恒 藤 博
文│代表監査委員 │徳 田 逸 男│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│企画経営部長 │吉 田 康
彦│農業委員会会長 │林 五 郎│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│行財政改革担当部長 │古 家 健 志│教育長 │五 十 嵐 孝│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│市民交流部長 │上 田
健│管理部長 │村 上 真 二│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│総務部長 │近 成 克 広
│学校教育部長 │橘 俊 一│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│行政管理室長 │西 尾 晃 一
│社会教育部長 │柴 俊 一│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│健康福祉部長 │赤 井
稔│病院事業管理者 │難 波 光 義│
├──────────┼───────┼──────────┴───────┘
│子ども未来部長 │土 屋 智 子│
└──────────┴───────┘
6.議事日程 次ページに記載
7.本日の会議に付議した事件
・議事日程分
8.会議のてんまつ
── 開 会 午前9時30分 ──
───── 開 会 ─────
○三宅浩二 議長 おはようございます。
ただいまから令和3年第4回
宝塚市議会定例会を開会します。
直ちに、本日の会議を開きます。
── 開 議 午前9時30分 ──
───── 開 議 ─────
○三宅浩二 議長 日程に入る前に、山崎市長から発言の申出がありますので、これを許可します。
─── 市長挨拶・諸報告 ───
○三宅浩二 議長 山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 本日ここに令和3年第4回
宝塚市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御出席を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
今回の
定例市議会には、さきに御案内のとおり、令和3年度補正予算案などの諸議案を提出していますので、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
また、損害賠償の額の決定に係る専決処分などの諸報告につきましては、
市議会議長宛て御報告していますので、御了解を賜りますようお願い申し上げます。
────── 会期決定 ──────
○三宅浩二 議長 会期についてお諮りします。
今期定例会の会期は、本日から12月20日までの40日間としたいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。
したがって、会期は40日間と決定しました。
───
会議録署名議員指名 ───
○三宅浩二 議長 次に、
宝塚市議会会議規則第122条の規定により、
会議録署名議員を指名します。
3番くわはら議員、5番川口議員、以上両議員にお願いします。
ただいまから日程に入ります。
日程第1、議案第108号から議案第122号までの以上15件を一括して議題とします。
△───── 日程第1 ─────
……………………………………………
議案第108号 令和2年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定について
議案第109号 令和2年度宝塚市
特別会計国民健康保険事業費歳入歳出決算認定について
議案第110号 令和2年度宝塚市
特別会計国民健康保険診療施設費歳入歳出決算認定について
議案第111号 令和2年度宝塚市
特別会計介護保険事業費歳入歳出決算認定について
議案第112号 令和2年度宝塚市
特別会計後期高齢者医療事業費歳入歳出決算認定について
議案第113号 令和2年度宝塚市
特別会計平井財産区
歳入歳出決算認定について
議案第114号 令和2年度宝塚市
特別会計山本財産区
歳入歳出決算認定について
議案第115号 令和2年度宝塚市
特別会計中筋財産区
歳入歳出決算認定について
議案第116号 令和2年度宝塚市
特別会計中山寺財産区
歳入歳出決算認定について
議案第117号 令和2年度宝塚市
特別会計米谷財産区
歳入歳出決算認定について
議案第118号 令和2年度宝塚市
特別会計川面財産区
歳入歳出決算認定について
議案第119号 令和2年度宝塚市
特別会計小浜財産区
歳入歳出決算認定について
議案第120号 令和2年度宝塚市
特別会計鹿塩財産区
歳入歳出決算認定について
議案第121号 令和2年度宝塚市
特別会計鹿塩・東蔵人財産区
歳入歳出決算認定について
議案第122号 令和2年度宝塚市
特別会計宝塚市営霊園事業費歳入歳出決算認定について
(
決算特別委員会付託)
……………………………………………
○三宅浩二 議長 本件については、さきに
決算特別委員会に付託をして審査が終わっていますので、委員長の報告を求めます。
15番
大島決算特別委員会委員長。
◎15番(
大島淡紅子議員)
決算特別委員会の報告を行います。
決算特別委員会では、密を避ける等
コロナ感染防止策を取りつつ、10月21日から28日にかけて5日間開催し、議案第108号から議案第122号までの15件の決算認定についての審査を行いました。いずれの議案についても、
地方自治法第233条第3項の規定により議会の認定を得ようとするものです。
主な審査概要を報告いたします。詳しい内容につきましては、お手元の
決算特別委員会報告書を御覧ください。
まず、議案第108号令和2年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定についてです。議案の概要は、
歳入決算額1,055億9,100万円余、前年度比247億3,800万円余の増、
歳出決算額1,036億1,400万円余、前年度比238億5,300万円余の増、
歳入歳出差引残額19億7,600万円余で、実質収支額15億1,300万円余の黒字となっています。
健全化判断比率は、おおむね適正な水準であり、
実質公債費比率3.7%、前年度比0.1ポイント悪化、将来負担比率18.9%、前年度比3.7ポイント改善、
地方債残高725億9,900万円余、前年度比10億4,400万円余の減、積立金残高142億1,800万円余、前年度比8億5千万円余の増、
経常収支比率95.4%、前年度比1.5ポイント改善となっています。
款別の構成比率は、民生費35.2%、総務費30.6%、教育費8.5%、衛生費7.8%、公債費7.3%、土木費6.2%、消防費2.6%等となっています。
主な質疑項目を款別に報告いたします。
まず、歳出です。
款1議会費では、ホームページの公開時期について、款2総務費では、
総合窓口化推進事業の
窓口アンケートについて、
公益施設管理運営事業の
指定管理者制度導入について、
固定資産税課税誤り再発防止のマニュアルについて、選挙常時啓発事業では、投票率について等の質疑がありました。
款3民生費では、各扶助費の不用額について、
ひとり親家庭生活学習支援事業の方向性について、
使用済みおむつ収集業務委託の成果について、
阪神福祉事業団ななくさ育成園の市民利用の促進について、生活保護費の
国庫負担金返還金などについての質疑がありました。
款4衛生費では、健康教育・
健康相談事業に係る目標値の設定について、
再生可能エネルギー導入推進事業について、ペットとの
共生都市推進事業の不妊、
去勢手術費助成金について、
病院事業会計補助金の
基準外繰り出しについて、
市立看護専門学校存続について、新
ごみ処理施設建設基金の必要額などについての質疑がありました。
款5労働費では、市の
労働行政事業と国事業との関係について、新型コロナに起因する解雇等への対策について、
シルバー人材センターの会員数減少について質疑がありました。
款6農林業費では、
農業次世代人材投資事業補助金交付以外の人材確保策について質疑がありました。
款7商工費では、
観光活性化キャンペーン事業の評価について、サマーフェスタの今後について、
若年層向け消費者教育・啓発事業の出前講座などについての質疑がありました。
款8土木費では、通学路の安全性や変更について、
既設公園整備事業の財源確保について、北雲雀きずきの森の活用について、市営住宅での
原状回復義務免除について、
空き家実態調査などについての質疑がありました。
款9消防費では、購入した
先端屈折式はしご車、消防車の公開について、
防災情報システム機器の効果などについての質疑がありました。
款10教育費では、昨年の
決算特別委員会での指摘による変化について、教員の勤務時間の長時間化への取組について、
市立小・中学校の
いじめ認知件数の増加について、
教育支援センター小学部の人員配置について、
学校管理費のうち工事請負費の不用額について、
県立特別支援学校の過密な状態について、宝塚自然の
家ログハウス風建物の使用木材について、図書館の成果目標などについての質疑がありました。
款14予備費では、一時借入金利子について、予備費の機動的対応について、歳計現金の規模と繰替運用について質疑がありました。
次に、歳入です。
市税等催告書の件数について、
地方消費税交付金の使途について、収入未済額や不納欠損に対する考え方について、市債残高の内容についてなどの質疑がありました。
次に、特別会計の審査を行いました。
まず、議案第109号、議案第110号、議案第112号の審査を一括で行いました。
議案の概要は、議案第109号令和2年度宝塚市
特別会計国民健康保険事業費歳入歳出決算認定について、
歳入決算額226億4,800万円余、
歳出決算額220億5,400万円余、
歳入歳出差引残額5億9,300万円余です。
議案第110号令和2年度宝塚市
特別会計国民健康保険診療施設費歳入歳出決算認定については、
歳入歳出決算額ともに1億700万円余です。
次に、議案第112号令和2年度宝塚市
特別会計後期高齢者医療事業費歳入歳出決算認定については、
歳入決算額45億9,500万円余、
歳出決算額44億4,600万円余、
歳入歳出差引残額1億4,800万円余です。
特定健診の受診率、減免制度の拡充、広報、周知、
国民健康保険の一部負担金免除について質疑がありました。
次に、議案第111号令和2年度宝塚市
特別会計介護保険事業費歳入歳出決算認定についてです。
議案の概要は、
歳入決算額214億9,600万円余、
歳出決算額207億2,700万円余、
歳入歳出差引残額7億6,900万円余です。
介護予防サービス等給付事業の目的達成について質疑がありました。
次に、議案第113号から議案第121号までの令和2年度宝塚市特別会計各財産区の
歳入歳出決算認定9件について、一括して審査をしました。
各
特別会計財産区の歳入歳出のそれぞれの決算額については、報告書を御参照ください。
次に、議案第122号令和2年度宝塚市
特別会計宝塚市営霊園事業費歳入歳出決算認定についてです。
議案の概要は、
歳入歳出決算額ともに1億9千万円余です。
なお、議案審査の最終日10月28日には、全体を通しての総括質疑を行いました。こちらも、詳細は報告書を御覧ください。
質疑終結後の討論では、議案第108号に反対の立場と賛成の立場で討論がありました。
採決の結果、議案第108号は賛成少数で不認定、議案第109号から議案第122号までは全員一致で認定をいたしました。
以上で
決算特別委員会の報告を終わります。
○三宅浩二 議長 委員長の報告は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
18番池田議員。
◆18番(
池田光隆議員) 議案第108号令和2年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定について、日本維新の
会宝塚市議団を代表して、不認定の立場で討論いたします。
令和2年度
決算そのものは黒字決算となりましたが、実質の決算としては、国からの
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や県からの補助金などにより総務費が膨らんだこと、
財政調整基金も取り崩すことなく、また基金のとりくずしやコロナ禍の中で令和元年度及び令和2年度における市の
取組事業等の停止などにより、市の財政状況が危機的にもかかわらずプライマリーバランスが保たれた内容と認識しています。
これらの補正予算がなければ、公会計上は赤字にならないかもしれませんが、実質の収支は厳しい状況であり、本市として新たな財源確保ができた取組であったとは思えません。
本来、改善していかなければならない債権管理についても、注意しておけば防げたはずのミスが、再三過去の決算時に指摘されていたにもかかわらず、相変わらず散見されたこと、宝塚市は財政上危機的な状況下の中で緊張感のある取組が求められていたと認識している中、今回の令和2年度決算におきましても、市の
マネジメントや取組に今後の着実な改善に対する
ロードマップが見受けられませんでした。市の取組に対しての本気度というものに疑念を抱かざるを得ない状況であったと感じました。
また今後、コロナが仮に収束の方向に向かった場合、予算編成においても、これまでのやり方などの見直しや上乗せ、横出し、人件費などを含む既存事業をゼロベースで見直していくことなどが以前から議論されており、黒字決算でありながら予断を許さない状況であり、全庁挙げて緊張感を持って取り組んでいかなければなりません。
教育委員会においても、大きな問題が起こった後に、過去からの反省と改善が見受けられませんでした。そもそも、問題の初期段階での改善をするという体制となっていないことが問題であると認識しています。
このような状況の中で、本市の財政状況を含め、厳しい状況を乗り越えていく
組織マネジメントができていると認めることができないと判断し、本決算において不認定とすることが適当であると判断します。
以上です。
○三宅浩二 議長 ほかに討論はありませんか。
9番北野議員。
◆9番(
北野聡子議員)
市民ネット宝塚の北野聡子です。
会派を代表して、令和2年度2020年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定について、認定することに賛成の討論を行います。
2020年度決算の主な特徴として、一般会計においては、
特別給付金給付事業などの
新型コロナウイルス対策関連事業費の増により、前年度と比較して決算規模が約30%の大幅増となりました。
収支については、市税及び交付金などの増や医療費の減などにより、一般会計の実質収支としては約15億円のプラスとなっています。これは、
標準財政規模の3から5%が適正な黒字額とされていることにも合致しています。なおかつ、
財政調整基金のとりくずしもなく、
地方債残高は約10億円減、基金残高を約8億円増やすことができた点も評価できます。
経常収支比率も1.5ポイント改善して95.4%となり、最近では一番よくなっています。
その主な事業として幾つか抜粋しますと、
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として実施された
特別定額給付金給付事業により、1人10万円を給付しました。加えて、
子育て世帯臨時特別給付金や
ひとり親世帯臨時特別給付金も給付しました。
さらに、
新型コロナウイルスワクチン接種事業では、
クーポン券作成や
コールセンター設置などで接種体制の構築が行われました。
また、
新型コロナウイルス感染症により影響を受けた
市内事業者を支援するため、賃料補助、休業支援金、
キャッシュレスポイント還元事業なども行われました。
その他、産後ケア事業では、産後の心身の不調や育児不安などがある産婦をケアし、相談体制も整えられてきました。
消防の35m
級先端屈折式はしご自動車整備事業では、このはしご車により目標物への接近が可能となり、水難救助や
崖下救助活動にも効果が発揮できるとのことで、
救急救助体制の強化がなされました。
続いて、
土砂災害特別警戒区域に指定された市所有地における急
傾斜地対策事業も、近接家屋の安全確保のため進められています。
新庁舎・
ひろば整備事業では、
河川側ひろばと
阪神健康交流センター側ひろばの工事が行われ、市民の憩いの場が広がります。
次に、米飯自
校炊飯実施事業では、唯一自校炊飯ができていなかった児童数の一番多い長尾小学校で自校炊飯が実現し、子どもたちに炊きたての御飯が提供されています。
市庁舎内の
総合窓口化推進事業では、おくやみ
手続きコーナーの設置により、必要な手続や申請がまとめられました。
また、訪れた人をもてなし、
文化芸術センターへといざなう、ときめきと憩いの空間として、より機能アップするための花の
みち舗装リニューアル事業では、花のみちの環境改善が図られました。
南海トラフ地震や武庫川の氾濫などの大規模災害が発生した場合に、一人でも多くの市民の命を守り、生活再建を図るための
防災情報システムが導入されたことも、災害に強いまちづくりの大きな一歩となりました。
最後に、
学校施設整備事業においては、コロナ禍での学校休校が長引き、夏休みを短縮したため、校舎の大規模改修は実施できませんでした。しかし、そんな中でも、子どもたちの健康や命を守るための
トイレ改修工事や体育館の老朽改修、養護学校の
廊下空調新設など、やり切ったことも評価できます。その後、予定されていた大
規模改修工事については、2021年度に実施されました。
この間、
補正予算対応も13回行われ、当初予算、補正予算どちらも議会が全会一致で可決し、そしてコロナ禍の中、これらの必要な事業が行われてきたことを評価して、決算認定に賛成の討論といたします。
○三宅浩二 議長 ほかに討論はありませんか。
12番大川議員。
◆12番(
大川裕之議員) たからづか真政会の大川裕之です。
会派を代表して、議案第108号令和2年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定について、不認定の立場で討論を行います。
令和2年度は、第5次総合計画の最終年度であり、本決算審査は計画期間である10年間の総括でもあります。宝塚市
行財政経営方針でも総合計画の実現や成果主義を掲げており、これからの決算審査では、成果という視点で総合計画の実現にどれだけ近づいているのかを審査することも大きなポイントになってきます。
つまりは、どれほどの事業をやったで評価するのではなく、その事業でどう成果を上げたのか、どう総合計画の実現に近づいたのかで評価すべきということです。そういう視点から考えると、評価できない点が数多くあります。
以下、5つの主な問題点について取り上げます。
まず1点目、第5次総合計画において、重点目標の1番に掲げている「市民と行政の協働による『新しい公共』の領域の拡充」についてです。
総合計画では、この重点目標の達成のために、市民自治をより進めることと市民の市政への関心を高めることなどに取り組んでいくとされています。しかし、10年を振り返ると、
自治会連合会は分裂し、
自治会加入率は低下、議決機関のある
まちづくり協議会を9から20へ増やそうと取り組んだものの、9つのまま変わらず、
市民アンケートにおいては、行政施策に関心がある割合も低下しています。
アウトカム指標での成果という意味では、市民自治をより進めることと市民への関心を高めることの両面で達成しているとは言い難く、評価できるものではありません。
また、
公共サービスの形は、今後、変化して行き、かつ人口減少等により地域の担い手の確保が難しくなることが予想されるため、これまでのように
公共サービスの提供を地縁団体に頼っていく仕組みだけでは成り立たなくなります。
公共サービスを提供する側、される側といった一方向での形ではなく、行政がデジタルによるプラットフォームを提供することにより、小規模な企業や個人が
サービス提供者となるコストを減らすことができ、いわゆるCtoCでの
公共サービス提供が可能になるはずです。言うなれば、メルカリのように、
一般ユーザーが
サービス提供者であり、購入者でもあり、また評価者にもなり得る、そういう新しい公共の形も当然想定しておかなければならないと加えて指摘しておきます。
次に2点目は、同じく重点目標に掲げた「
行政マネジメントシステムの機能強化と効果的運用」についてです。
ここでは、
PDCAサイクルの強化のためのツールとして、
外部評価制度を平成24年度に導入しました。しかし、第5次総合計画の
計画期間終了とともに、つまりは令和2年度終了とともに、この
外部評価制度も終了することとなりました。これは、効果的運用が行えるシステムではなかったと当局が自ら認めたことにほかならず、それに加えて、この判断を行うまでに9年もの期間がかかったことも問題です。
その点を当局に問いただしますと、評価すべき事業が多過ぎたため、変更という判断をするのに9年かかってしまったとの答弁があり、
PDCAサイクルの強化として導入したはずの
外部評価制度は、それ自身の
PDCAサイクルが回っていないという笑えない事態を招いてしまいました。
そもそもの原因は、
PDCAサイクルのスパンが長過ぎたことにあり、結果的に効果がないと感じていながら変更するのに9年もの時間を要してしまったわけです。
まさしく氷山の一角でありますが、ここに宝塚市役所が抱える組織の問題点があります。
改善のスピードを上げていくことが市民満足度につながりますが、そのためには、
PDCAサイクルのスパンを短くするための仕組みや意思決定を行える体制などを整備していく必要があります。週単位、月単位、年単位のそれぞれのスパンを意識しながら
PDCAサイクルを回していく組織への転換を図ることが組織基盤強化の一つであると指摘しておきます。
3点目は、公共施設
マネジメントについてです。
第5次総合計画では、財政の健全化のために公共施設
マネジメントを推進していくとあり、インフラ等の老朽化は、財政上の課題として常に挙げられてきました。
更新費用の試算では、40年を10年ごとに区切った最初の10年、つまりは第1期より第2期、第3期のほうが圧倒的に費用が必要なことが分かっているのですから、最初の10年で
マネジメントを効率的に進めるためのシステムや体制を整えて準備を終わらせておく必要があることは、経営の視点を持っていれば誰にでも分かることであるはずです。
しかしながら、施設
マネジメント課が公共施設
マネジメントの司令塔的役割を果たせるかと言われれば不十分で、この10年で最も進めるべきであった課題が最も進んでいない事態を招いています。これは、庁内に
マネジメント、特にトップ
マネジメントが機能していないことの証左です。
公共施設の老朽化を見える化するためのシステムは、月額5万円程度から利用できますし、明らかに予算上の問題というより、怠慢が原因であると言えます。よって、これを容認することはできません。
4点目は、市立病院の経営改善と市の関与についてです。
御存じのとおり、市立病院の経営改善は進んでいるとは言い難く、いまだに決算時に10億円を超える一時借入金が残っています。また、それに加えて、運転資金のための他会計借入金がそれ以上に膨らんでいます。慢性的な資金不足がいまだ改善できていない状況と言えます。
そんな中、市は、令和2年度に計24回、延べ68億円の一時貸付けを行っています。宝塚市会計事務規則第75条では、「会計管理者は、歳計現金を預金その他最も確実かつ有利な方法により保管しなければならない。」とありますが、答弁では、この規則に照らし合わせると、市立病院への一時貸付けは少し好ましくない管理であったと認められました。
市立病院への一時貸付けを行ったために歳計現金が減少し、わざわざ基金から繰替運用を行っている事実から考えても、市立病院は破綻状態にあると言っても過言ではありません。
ただ、退職手当組合への負担割合が過剰であったことにより現金が流失し、16億円ほどあるべき現金がない状態であることから、市が一定の支援をしていることについて、理解できる部分があることは付け加えておきます。
しかし、それらを勘案したとしても、そもそもの原因は、他市では病院の在り方について様々な検討を行い、手を打ってきた中にあって、本市だけが取り残されている状況をつくったことにあります。これは、将来のリスクを想定し、先手先手で手を打つといった決断をせず、先送りしてきたその体質にあるとも言えます。
一時借入金を長期固定負債に切り替えることが解決ではありません。単なる一時しのぎであることを踏まえた上で、迅速に建て替えも含めた在り方の方針決定と経営改善を行うべきと指摘しておきます。
最後、5点目は、教育における学校や
教育委員会の組織風土についてです。
令和2年度には、宝塚市の教育を語る上ではどうしても避けて通ることのできない大きな出来事が複数ありました。
まず、5月に、令和元年度6月に発生した市立中学校における重大事案、部活動中の転落事案の調査報告書を受けて、再発防止の取組がまとめられました。
次に、6月には、平成28年に発生した、いじめ自死事案のいじめ問題再調査委員会からの調査報告書が提出されました。
いじめ問題と教員、児童生徒の関係の在り方や宝塚市特有の学校風土、組織風土が問題であると意識が出始めて、どう改革していくのかと注目を集めていた10月には、さらに教員による事件が2件発生いたしました。
1つ目は、10月2日、逆瀬台小学校の主幹教諭による住居侵入罪での逮捕と違法な副業をしていたことが明らかになった事件、2つ目は10月12日に、部活中に背骨を折るという、長尾中学校の教諭による生徒への傷害事件です。
令和2年度の末に、ようやく様々な問題解決に着手したとはいえ、裏を返せば、このような大きな事件が起きるまで、また調査委員会や議会から多くの指摘を受けるまで、問題を認識しながら放置し、真摯に向き合ってこなかったことを考えると、組織風土や文化を変え切ってしまうまで気を緩めることは許されません。
いじめ問題、転落事案、教員の度重なる逮捕については、それぞれ被害に遭われた方々にとって、どれも終わった話ではなく、現在進行形の問題であるはずです。目指すべきは、変革の着手ではなく、変革の定着であることを教育長以下全ての教育関係者に対して指摘しておきます。
さて、5つの主な問題点を指摘しましたが、これらをまとめると、1、成果による評価、成果による見直しが不十分であること、2、適切な
PDCAサイクルの運用がなされていないこと、3、将来を見据えた経営視点やトップ
マネジメントが欠けていること、4、組織として問題を先送り、様子見する体質であったこと、5、問題に対して真摯に向き合わず、放置する体質がしみついており、改善が行えないことが宝塚市の問題として挙げられました。
市の最大の課題として財政問題が取り上げられますが、民間企業の場合と同様で、その背景には組織風土や文化、意思決定の基準、職員の行動など、財政悪化につながる組織上の問題が必ず存在します。それゆえに、民間企業の再建は、組織について、冷徹な自己分析に基づく強烈な自己反省から始まります。
例えば、日産は、トップ
マネジメントの欠如、セクショナリズムによる部分最適など、日本型
マネジメントの問題が顕著であったとの分析、反省があったからこそ、海外企業との提携、外国人経営者の招聘、日産リバイバルプランへとつながっていき、再建を行いました。
また、JALの再建においては、日本航空再生タスクフォースの調査報告書で、日本航空のこれまでの経営体質の特徴は、お上志向、内向き志向、先送り体質に集約できるとし、組織的なDNAが経営上、決して好ましくない体質を植え付けてきたと断じるところから始まり、京セラの稲盛和夫氏を経営者に招いて、社員が経営者目線を持って業務を行うアメーバ経営や、フィロソフィーによる企業文化の変革を行うことで再建を果たしました。
つまり、今、宝塚市が直面している問題は、先ほど挙げたような組織上の問題が背景となって引き起こされていると認識すべきなのです。
そういう意味では、宝塚市
行財政経営方針に沿った都市経営を行うという試みには、大いに期待しているところです。
戦略本部における議論が変わってきたと政策アドバイザーの上村先生が評価しておられましたが、新しく就任した山崎市長の下、経営陣である部長から変化の兆しが見えていることは、よい傾向です。ぜひ、全職員に浸透するよう進めていただきたいと思います。
思えば、第5次総合計画の10年間は、トップ
マネジメントの欠如が招いた組織の劣化が進んでいた時期だと言えます。経営トップである市長が、その場の思いつきや方針が定まらないぶれた態度を取ることで組織を振り回すことはあってはならないことですし、結果を恐れるあまり、決断を先送りすることは避けねばなりません。山崎市長には、しっかりと顔を上げて問題に対峙し、堂々と議会での議論に臨んでいただくよう希望するとともに、変革の先頭に立ち、組織に新しい力を与えてくださるものと期待しています。
最後に、繰り返しになりますが、もう一度言います。
財政問題の背景には、必ず財政悪化につながる組織上の問題が存在します。それは、これまで指摘してきたように、第5次総合計画の事業を進めていく過程で見え隠れしていたはずです。それを、10年間、根本的な解決に取り組まず、放置してきたことから目をそらすべきではありません。
今後には期待しつつも、これまでの10年で積み重ねられてきた前の市政におけるトップ
マネジメントの欠如や内向きのセクショナリズム、先送り体質などから決別する意味も込めて、本議案に反対したいと思います。
以上です。
○三宅浩二 議長 ほかに討論はありませんか。
24番横田議員。
◆24番(横田まさのり議員) 日本共産党宝塚市会議員団の横田まさのりです。
私は、議員団を代表して、議案第108号令和2年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定について、認定することに賛成の立場で討論します。
令和2年度を最終年度とした第5次総合計画は、これまでの総合計画とは異なり、市の人口減少、少子化、また高齢化の進行を念頭に置いた様々な施策を、ソフト、ハード面の両面から展開されました。
PDCAサイクルのスパンに関する課題はあったかもしれませんが、毎年、事業ごとのチェックは行われてきたと思います。
また、この第5次総合計画では、市民の方と協働の取組が示されたことが大きな点で、計画が示す方向性は決して間違ってはいなかったと思います。
また、令和2年度は、何より
新型コロナウイルス感染症という思いがけない事態に直面した、これまでにない年でもありました。
各自治体において様々な独自の取組が取られる中、本市においても、水道料の基本料金を3か月免除するほか、事業者への家賃補助、また子育て世帯臨時給付金やひとり親家庭臨時給付金などは、国よりも先駆けて市は実施しました。
コロナは、戦後最大の災害とも言われています。感染の恐怖とともに、貧困と格差を拡大させました。
学校が一斉休校という措置を取ったとき、給食の提供がなくなったことで御飯が食べられない子どもたちの貧困の実態、状況が一層浮き彫りとなりました。そんな中、困っている家庭に弁当などを配ってサポートする子ども食堂など、地域のボランティアの団体に対し、市は助成金を出すなどの取組も行いました。
一方、園芸振興事業では、コロナの影響でステイホームの時間が増える中、自宅でも園芸の魅力が楽しめるよう、園芸体験パックや作り方の動画配信などの取組が行われました。これを機に園芸の魅力を知ったという方も少なくないのではないでしょうか。
コロナ禍という暗い閉塞感の中、市民の心に優しい花を咲かせた園芸の役割は決して小さくなく、また園芸振興センターにおける植物の販売売上げが前年度比1.69倍になったという点においても、園芸の街、宝塚市の特色を生かした独自の取組として高く評価できる点だと思います。
教育現場においては、不祥事事案がありましたが、令和2年度は、宝塚市いじめ問題再発防止に関する基本方針が策定された年でもあり、その基本方針に基づいて、今後、具体的に計画が立てられていくという方向性が明確になったことは大きな意味があったと思います。
新型コロナウイルス感染症は、社会保障、医療の充実の重要性を私たちに改めて感じさせました。当初、マスク、防護服も足りないという過酷な現場で医療従事者の懸命な努力があり、市は財政的な面で市立病院をサポートしました。多くのコロナ患者を受け入れることができたのは、公立病院だからであり、市は今後も公立病院としての市立病院を支えていくという姿勢を堅持していただきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の影響は、これからも続くと思います。そんな中、今後も市民の命と暮らしに寄り添った市政運営を期待して、決算認定に対する賛成討論とします。
○三宅浩二 議長 ほかに討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 以上で討論を終結します。
ただいまから議案第108号令和2年度宝塚市
一般会計歳入歳出決算認定についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は不認定とすることが適当とするものですが、認定することについてお諮りします。
現在の出席議員は23人です。14番の議員は議場におりません。
本件は認定することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○三宅浩二 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
2番、5番、6番、9番、10番、13番、15番、16番、22番、23番、24番、25番、26番です。
起立多数です。
したがって、本件は認定することに決定しました。
次に、議案第109号から議案第122号までの以上14件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は認定することが適当とするものです。
本件は委員長の報告のとおり認定することに異義ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。
したがって、本件は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。
日程第2、議案第123号から議案第127号までの以上5件を一括して議題とします。
△───── 日程第2 ─────
……………………………………………
議案第123号 令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第9号)
議案第124号 令和3年度宝塚市特別会計
国民健康保険事業費補正予算(第3号)
議案第125号 令和3年度宝塚市特別会計
国民健康保険診療施設費補正予算(第2号)
議案第126号 令和3年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)
議案第127号 令和3年度宝塚市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第1号)
……………………………………………
○三宅浩二 議長 提案理由の説明を求めます。
山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 議案第123号から第127号までの以上5件につき、一括して提案理由の御説明を申し上げます。
まず、議案第123号令和3年度宝塚市一般会計補正予算第9号につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ21億7,760万4千円を追加し、補正後の総額をそれぞれ880億9,413万円とするもので、款項の区分ごとの補正額は第1表のとおりです。
第2表には繰越明許費の補正を、第3表には債務負担行為の補正を、第4表には地方債の補正をそれぞれ計上しています。
歳出予算の主なものは、企画調整事業、基金管理事業、自立支援事業、宝塚市
ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業、特別支援教育推進事業などをそれぞれ増額する一方、執行額の確定に伴う執行残などを減額しようとするものです。
歳入予算の主なものは、寄附金では一般寄附金や子ども施策に対する寄附金を、繰越金では前年度からの繰越金を、諸収入では後期高齢者医療療養給付費負担金過年度分返還金をそれぞれ増額しようとするものです。
第2表繰越明許費補正では、新庁舎・
ひろば整備事業のほか4件について追加するものです。
第3表債務負担行為補正では、広報たからづか等印刷製本費ほか14件を追加するとともに、都市計画道路荒地西山線整備事業小林工区工事契約の期間及び限度額を変更しようとするものです。
第4表地方債補正では、道路橋りょう整備事業債の限度額を増額する一方、児童福祉施設整備事業債の限度額を減額しようとするものです。
次に、議案第124号令和3年度宝塚市特別会計
国民健康保険事業費補正予算第3号につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ6億2,075万8千円を追加し、補正後の総額をそれぞれ224億6,150万6千円とするもので、款項の区分ごとの補正額は第1表のとおりです。
歳出予算の主なものは、基金管理事業において
国民健康保険事業
財政調整基金積立金を、償還事業において県交付金等返還金をそれぞれ増額しようとするものです。
歳入予算の主なものは、繰入金において職員給与費等繰入金を、繰越金において前年度からの繰越金を増額しようとするものです。
次に、議案第125号令和3年度宝塚市特別会計
国民健康保険診療施設費補正予算第2号につきましては、歳入歳出予算の総額からそれぞれ15万円を減額し、補正後の総額をそれぞれ1億1,804万4千円とするもので、款項の区分ごとの補正額は第1表のとおりです。
歳出予算は、医業において、月額で報酬を定める職員以外の会計年度任用職員に係る報酬を増額しようとする一方、人件費を減額しようとするものです。
歳入予算の主なものは、繰入金において一般会計からの繰入金を減額しようとするものです。
次に、議案第126号令和3年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算第3号につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ7億6,707万7千円を追加し、補正後の総額をそれぞれ231億9,606万円とするもので、款項の区分ごとの補正額は第1表のとおりです。
歳出予算は、基金管理事業において介護給付費準備基金積立金を増額する一方、人件費を減額しようとするものです。
歳入予算の主なものは、繰越金において前年度からの繰越金を増額しようとするものです。
次に、議案第127号令和3年度宝塚市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算第1号につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ1億4,343万7千円を追加し、補正後の総額をそれぞれ46億6,283万7千円とするもので、款項の区分ごとの補正額は第1表のとおりです。
歳出予算は、後期高齢者医療広域連合納付金において保険料等負担金を増額する一方、人件費を減額しようとするものです。
歳入予算の主なものは、繰越金において前年度からの繰越金を増額しようとするものです。
以上、5件につきまして、よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○三宅浩二 議長 提案理由の説明は終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑を省略して、直ちに総務常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
日程第3、議案第128号から議案第131号まで及び議案第134号の以上5件を一括して議題とします。
△───── 日程第3 ─────
……………………………………………
議案第128号 令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算(第4号)
議案第129号 宝塚市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
議案第130号 宝塚市立口腔保健センター条例の一部を改正する条例の制定について
議案第131号 宝塚市立宝塚自然の家条例の一部を改正する条例の制定について
議案第134号 公の施設(宝塚市立宝塚自然の家)の指定管理者の指定について
……………………………………………
○三宅浩二 議長 提案理由の説明を求めます。
山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 議案第128号から第131号まで及び第134号の以上5件につき、一括して提案理由の御説明を申し上げます。
まず、議案第128号令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算第4号につきましては、業務の予定量について、年間患者数及び1日平均患者数の見直しを行うとともに、収益的収入及び支出について、病院事業収益の予定額を2億1,150万9千円減額し、132億1,610万1千円にするとともに、病院事業費用の予定額を2億1,936万5千円減額し、132億650万7千円にしようとするものです。
内訳としては、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、本年4月から9月までの入院及び外来患者が減少したことから、医業収益の予定額を6億8,877万7千円減額する一方で、
新型コロナウイルス感染症対策関連補助金4億7,726万8千円を受け入れるとともに、職員数の変動などにより給与費を2億130万円、執行見込額の減少により経費を1,806万5千円、それぞれ減額しようとするものです。
次に、議案第129号宝塚市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、出産育児一時金に関して、来年1月1日から産科医療補償制度の掛金額が変更となることに伴い、支給総額を維持する内容で、健康保険法施行令の一部が改正されることを受け、所要の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。
次に、議案第130号宝塚市立口腔保健センター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、来年4月1日から口腔保健センターの歯科診療所が健康センター建物内に移転することに伴い、所要の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。
次に、議案第131号宝塚市立宝塚自然の家条例の一部を改正する条例の制定につきましては、現在、休所中の宝塚自然の家について、来年4月からの再開に向けて、設置する施設や開所時間などについての見直しを行うため、条例の一部を改正しようとするものです。
次に、議案第134号公の施設の指定管理者の指定につきましては、令和4年4月1日から令和7年3月31日までの間における宝塚市立宝塚自然の家の指定管理者として、一般社団法人宝塚にしたに里山ラボを指定しようとするものです。
以上、5件につきまして、よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○三宅浩二 議長 提案理由の説明は終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑を省略して、直ちに文教生活常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
日程第4、議案第132号、議案第133号及び議案第135号から議案第137号までの以上5件を一括して議題とします。
△───── 日程第4 ─────
……………………………………………
議案第132号 宝塚市建築事務及び住宅事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について
議案第133号 工事請負契約((都)荒地西山線道路新設改良工事(その2))の変更について
議案第135号 公の施設(宝塚市立
長谷牡丹園)の指定管理者の指定について
議案第136号 市道路線の認定について
議案第137号 市道路線の認定について
……………………………………………
○三宅浩二 議長 提案理由の説明を求めます。
山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 議案第132号、第133号及び第135号から第137号までの以上5件につき、一括して提案理由の御説明を申し上げます。
まず、議案第132号宝塚市建築事務及び住宅事務手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、住宅の質の向上及び円滑な取引環境の整備のための長期優良住宅の普及の促進に関する法律等の一部を改正する法律の施行により、共同住宅に係る長期優良住宅等建築計画の認定手続の見直しなどが行われることに伴い、所要の整備を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。
次に、議案第133号工事請負契約の変更につきましては、都市計画道路荒地西山線道路新設改良工事その2について、汚染土と一般土砂に区別した残土処理に変更することで減工する一方、コンクリート構造物の品質確保のためにひび割れ防止対策を追加するとともに、現地状況を踏まえた数量精査により変更が必要となったことから各費用に増減が生じたため、契約金額を1,158万5,200円増額し、4億4,247万7,200円に変更しようとするものです。
次に、議案第135号公の施設の指定管理者の指定につきましては、令和4年4月1日から令和9年3月31日までの間における宝塚市立
長谷牡丹園の指定管理者として、特定非営利活動法人西谷仕事人を指定しようとするものです。
次に、議案第136号及び第137号の市道路線の認定につきましては、都市計画法に基づく土地の帰属により、市道路線を新規に認定しようとするものです。
以上、5件につきまして、よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○三宅浩二 議長 提案理由の説明は終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑を省略して、直ちに産業建設常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
日程第5、石倉加代子議員の議員辞職につき許可を求めることについてを議題とします。
△───── 日程第5 ─────
……………………………………………
石倉加代子議員の議員辞職につき許可を求めることについて
……………………………………………
○三宅浩二 議長 本件は、
地方自治法第117条の規定により、除斥の対象となりますので、21番石倉議員の退席を求めます。
(21番石倉加代子議員退席)
○三宅浩二 議長 石倉加代子議員から、本日をもって議員を辞職したい旨の辞職願が提出されております。
辞職願の朗読を省略し、直ちに石倉加代子議員の議員辞職につき許可を求めることについてを採決します。
本件は辞職願のとおり石倉加代子議員の議員辞職を許可することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。
したがって、石倉加代子議員の議員辞職を許可することに決定しました。
以上で本日の日程は全て終了しました。
本日はこれで散会します。
── 散 会 午前10時32分 ──...