宝塚市議会 2021-06-04
令和 3年第 2回定例会-06月04日-05号
令和 3年第 2回定例会-06月04日-05号令和 3年第 2回定例会
令和3年第2回宝塚市議会(定例会)会議録(第5日)
1.開 議 令和3年6月 4日(金) 午前 9時30分
散 会 同 日 午後 3時 7分
2.出席議員(25名)
1番 田 中 大志朗 15番 大 島 淡紅子
2番 岩 佐 まさし 16番 田 中 こ う
3番 くわはら 健三郎 17番 山 本 敬 子
5番 川 口 潤 18番 池 田 光 隆
6番 となき 正 勝 19番 三 宅 浩 二
7番 伊 庭 聡 20番 冨 川 晃太郎
8番 村 松 あんな 21番 石 倉 加代子
9番 北 野 聡 子 22番 中 野 正
10番 寺 本 早 苗 23番 江 原 和 明
11番 浅 谷 亜 紀 24番 横 田 まさのり
12番 大 川 裕 之 25番 たぶち 静 子
13番 藤 岡 和 枝 26番 北 山 照 昭
14番 梶 川 みさお
3.欠席議員(なし)
4.職務のため出席した事務局職員の職氏名
事務局長 酒 井 勝 宏 議事調査課 辰 巳 満寿美
次長 加 藤 努 議事調査課 城 根 直 美
議事調査課長 松 下 美 紀 議事調査課 有 馬 美紗希
議事調査課係長 綾 野 礼 子 議事調査課 原 田 篤
議事調査課係長 山 田 伊公子
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
┌──────────┬───────┬──────────┬───────┐
│ 役 職 │ 氏 名 │ 役 職 │ 氏 名 │
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│市長 │山 崎 晴
恵│ワクチン接種担当部長│番 庄 伸 雄│
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│副市長 │井 上 輝
俊│子ども未来部長 │土 屋 智 子│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│技監 │恒 藤 博
文│環境部長 │立 花 誠│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│企画経営部長 │吉 田 康 彦│新
ごみ処理施設整備 │影 山 修 司│
│ │ │担当参事 │ │
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│行財政改革担当部長 │古 家 健
志│産業文化部長 │福 永 孝 雄│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│市立病院経営改革担当│中 西 清 純
│選挙管理委員会委員長│坂 下 賢 治│
│参事
│ │ │ │
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│市民交流部長 │上 田
健│選挙管理委員会事務 │清 水 美 明│
│
│ │局長 │ │
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│総務部長 │近 成 克 広│教育長 │森 恵実子│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│行政管理室長 │西 尾 晃 一│管理部長 │村 上 真 二│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│都市安全部長 │簗 田 敏
弘│学校教育部長 │橘 俊 一│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│危機管理監 │石 橋
豊│社会教育部長 │柴 俊 一│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│都市整備部長 │尾 崎 和 之
│病院事業管理者 │難 波 光 義│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│健康福祉部長 │赤 井
稔│病院経営統括部長 │島 廣 弘 二│
└──────────┴───────┴──────────┴───────┘
6.議事日程 次ページに記載
7.本日の会議に付議した事件
・議事日程分
・日程第1の代表質問(
市民ネット宝塚 寺本早苗議員、令和安全の会
北山照昭議員)
8.会議のてんまつ
── 開 議 午前9時30分 ──
───── 開 議 ─────
○三宅浩二 議長 おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
直ちに、日程に入ります。
日程第1、議案第55号令和3年度宝塚市
一般会計補正予算第5号及び議案第61号令和3年度宝塚市
特別会計宝塚市営霊園事業費補正予算第1号の以上2件を一括して議題とします。
△───── 日程第1 ─────
○三宅浩二 議長 昨日に引き続き、各会派の代表者から質問を行います。
順次、議長から指名いたします。
市民ネット宝塚を代表して、寺本議員の発言を許可します。
───── 代表質問 ─────
……………………………………………
1 市政運営の基本方針について
(1) 「あなたにOPEN」
ア 「市民と行政の協働によるまちづくり」の到達度と課題をどう捉えているか
イ 「市民がデザインするまちを実現するために行政がバックアップする」とあるが、市民とは。市のビジョンとの整合は
(2) 「教育をOPEN」
ア 専門職の活用と「子ども、保護者、教職員がそれぞれの立場で相談できる窓口を外部に設置」とあるが、現状と課題は。「足らず」は何か
(3) 「暮らし・経済をOPEN」
ア 人口減少や高齢社会に対応できる市立病院の在り方についての検討とは
イ 地域資源の活用による
再生可能エネルギー導入をはじめとする地域活性化について。市長が選挙で掲げられた「新たな産業創出」につながるのか
2 令和3年度の主要な施策について
(1) 都市経営
ア
自治体DX推進計画に沿った基盤づくりに向けた取組の内容と
スケジュールは
イ
経済的困窮者への
生理用品配布について具体的な方法は。児童生徒にも配布を
(2) 安全・都市基盤
ア
自然災害発生時の「自助」「共助」の備え等防災・減災に向けた啓発は進んでいるか
(3) 健康・福祉
ア
新型コロナ感染症ワクチン接種の進捗と対象者への予約など今後の課題は
イ 障碍のある人を地域全体で支える
相談支援体制について
(4) 子ども・教育
ア
子ども家庭総合支援拠点の
総合相談窓口について
イ 発達相談の充実に向けた専門職の配置について
ウ 「子どもの
貧困対策計画」の推進状況とひとり親家庭支援、
給付型奨学金について
エ 保育施設における待機児童の現状と解決策、
保育士確保策の効果は
オ
GIGAスクール活用推進計画における
授業ICT化の取組について
カ 不登校児童のための
教育支援センター小学部は早期の開設を
キ コロナ禍で「学びの継続」が困難になっている学生の支援について
ク 郷土の歴史資料が閲覧できる
デジタルアーカイブ・サイトについて
(5) 環境
ア 第2次宝塚市
地球温暖化対策実行計画及び第2次
宝塚エネルギー2050ビジョンの概要とポイントは
(6) 観光・産業・文化
ア
ウェルネスツーリズム推進事業について
イ アートを通した
観光まちづくり事業の成果と展望について
3 宝塚大橋の修復工事に伴う諸課題について
(1) 全国初の「
ガーデンブリッジ」として兵庫県が肝入りで建設した宝塚大橋を本市はどう評価しているか
(2) 橋梁の
耐震補強工事に続く修復工事において、舗装材の仕様変更、シェルターや花壇、
モニュメント、小噴水の撤去など大きな意匠変更が行われようとしている。県と市の協議の経緯と今後について聞く
(3)
観光プロムナード構想及び
野外アートミュージアム構想は生きているか
(4) 先人たちが築き上げてきた「
文化芸術都市」「
国際観光都市」として景観や緑、芸術文化などをどう守り、未来に継承していくか
4 山崎市長の政治姿勢について
(1) 先の市長選挙において「どの政党、どの議員とも等距離」と強調された真意は
(
市民ネット宝塚 寺本早苗 議員)
……………………………………………
○三宅浩二 議長 10番寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) おはようございます。
市民ネット宝塚の寺本早苗です。
通告に基づいて、令和3年度山崎市長の施政方針に対する代表質問を行います。
大きく4項目27問ありますので、簡潔に、できれば
心持ちアップテンポでの御答弁をお願いします。
項目1、市政運営の基本方針について。
1、あなたにOPEN。
ア、宝塚市協働の
まちづくり推進条例が施行されて来年4月で20周年を迎えます。市民と行政の協働によるまちづくりの到達度と課題をどう捉えていますか。
イ、市民がデザインするまちを実現するために行政がバックアップするとありますが、市民とは。また、市のビジョンとの整合について伺います。
2、教育をOPEN。
ア、専門職の活用と子ども、保護者、教職員がそれぞれの立場で相談できる窓口を外部に設置したいとありますが、現状と課題について。足らずは何かお答えください。
3、暮らし・経済をOPEN。
ア、人口減少や高齢社会に対応できる市立病院の在り方についての検討とは。
イ、地域資源の活用による
再生可能エネルギー導入をはじめとする地域活性化について。市長が選挙で掲げられた新たな産業創出につながるのかお答えください。
項目2、令和3年度の主要な施策について。
1、都市経営。
ア、
自治体DX推進計画に沿った基盤づくりに向けた取組の内容と
スケジュールは。
イ、
経済的困窮者への
生理用品配布について具体的な方法は。12歳から22歳の女性が対象とされていますが、社会問題となっている生理の貧困対策として児童生徒にも届けるべきではないでしょうか。
2、安全・都市基盤。
ア、
自然災害発生時の自助、共助の備え等、防災・減災に向けた啓発について。
マンション住人やコロナ禍での避難の在り方として在宅避難が勧められていますが、まだまだ周知されていないと実感しています。今後の取組についてお尋ねします。
3、健康・福祉。
ア、
新型コロナ感染症ワクチン接種の進捗と対象者への予約など今後の課題は。
イ、障がいのある人を地域全体で支える
相談支援体制について。新たな枠組みと課題についてお尋ねします。
4、子ども・教育。
ア、
子ども家庭総合支援拠点の
総合相談窓口について。
イ、発達相談の充実に向けた専門職の配置について。
ウ、子どもの
貧困対策計画の進捗状況とひとり親家庭支援、
給付型奨学金について。
エ、保育施設における待機児童の現状と解決策、
保育士確保策の効果は。
オ、
GIGAスクール活用推進計画における
授業ICT化の取組について。
カ、不登校児童のための
教育支援センター小学部は早期の開設を。
キ、コロナ禍で学びの継続が困難となっている学生の支援について。
ク、郷土の歴史資料が閲覧できるデジタルアカーブ・サイトについて。それぞれ説明をお願いします。
5、環境。
ア、第2次宝塚市
地球温暖化対策実行計画及び第2次
宝塚エネルギー2050ビジョンの概要とポイントについて。
6、観光・産業・文化。
ア、
ウェルネスツーリズム推進事業について。
イ、アートを通じた
観光まちづくり事業の成果と展望についてお聞かせください。
項目3、宝塚大橋の修復工事に伴う諸課題について。
これは、宝塚市の魅力づくりについてお尋ねします。
1、宝塚南口駅から武庫川を渡し、人々を宝塚大劇場や
手塚治虫記念館、
文化芸術センターへといざなう宝塚大橋は、1978年、昭和53年、全国初の
ガーデンブリッジとして兵庫県が肝煎りで建設したものです。この宝塚大橋を現在本市はどう評価していますか。
2、橋梁の
耐震補強工事に続く修復工事において、舗装材の仕様変更、シェルター、あずまやと呼ばれていますが、花壇、
モニュメント、小噴水の撤去といった大きな意匠変更が行われようとしています。このことをSNSや新聞報道などで知った市民の間に波紋が広がり、せんだって両岸の
まちづくり協議会を含む19団体からブロンズ像などの復旧とさらなる景観整備を求める要望書が市長に提出されました。この件について、県と市で、いつ、どのような協議が行われてきたのか、これまでの経緯と今後についてお答えください。
3、
観光プロムナード構想は、
観光集客施設が減少し環境がさま変わりした今も生きているのでしょうか。また、一帯には彫刻や
モニュメントなど15点以上の作品が点在しています。これらを生かす
野外アートミュージアム構想のようなものはないのでしょうか。
4、先人たちが築き上げてきた
文化芸術都市、
国際観光都市として景観や緑、芸術文化などの文化資産をどう守り未来に継承していくのか、当局の考え、さらに具体的な取組についてもお答えください。
項目4、山崎市長の政治姿勢について。
さきの市長選挙において候補者だった山崎市長は、どの党、どの議員とも等距離と強調されていました。その真意について伺います。
1次質問は以上です。
○三宅浩二 議長 山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 寺本議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず、市政運営の基本方針についてのうち、あなたにOPENの市民と行政の協働によるまちづくりの到達度と課題につきましては、本市においては、協働によるまちづくりを進めるため、これまでも市が保有する情報を市民の皆様と共有するように心がけてきました。今後も人口減少、少子高齢化の進行や様々な危機、社会情勢の変化に対応できる持続可能なまちづくりを進めていくため、市民と行政の協働を基本として、本市が抱える課題やまちづくりの方向性を市民の皆様と共有し、共にまちづくりを進めることがより一層必要であると考えています。
市民の皆様との協働によるまちづくりには従前から取り組んでおり、一定の成果が出ているものと考えていますが、一方で、
市民アンケート調査では、行政と協働の取組を行っている人の割合は低く、協働の担い手不足が課題であると考えています。
このような課題を解決するため、多くの人や団体がまちづくりに参画しやすくなり、地域活動が活発に展開されるように、
まちづくり活動に取り組む市民の皆様や団体を支援していく根拠となる、協働の
まちづくり推進条例を昨年10月に制定し、市民と協働のまちづくりの推進に取り組んでいるところです。
次に、まちをデザインする市民や市のビジョンとの整合性につきましては、市民は、自治会や
まちづくり協議会、
市民活動団体、個人で活動されている方のほか、事業者を含めた様々な主体であると考えています。また、市民の皆様の主体的な活動の支援に当たっては、市のまちづくりのビジョンを示す総合計画との整合性を図りながら進めていく必要があると考えています。
次に、暮らし・経済をOPENについての市立病院の在り方についての検討につきましては、本市においても人口減少と高齢化が進むことにより、入院患者数は2035年度をピークに減少すると見込まれています。将来の人口減少や高齢社会に適切に対応するため、現在の病床数や医療機能などを今後どのようにしていくのかについて、市立病院内で協議を始めています。その内容については、今後、策定を予定している新たな
市立病院改革プランにおいて示していきたいと考えています。
次に、
再生可能エネルギー導入をはじめとする地域活性化は、新たな産業創出へつながるのかにつきましては、本市の北部地域には
ソーラーシェアリング導入の実績があるほか、広大な県有林や酪農における牛のふん尿などの
バイオマス資源についても、現在、活用の検討を行っているところです。
これらが実現すれば、
木質バイオマスについては、将来的に
木質チップボイラーの燃料生産や販売、
バイオガス発電、肥料となる消化液の産出など新たな事業が起こること、それらが農業などと結びつくことで産業の発展につながるものと考えています。県においては、本市の近隣市町も対象とし、本市の
バイオマス資源の活用のほか、食の地産地消や環境学習なども含めて地域資源の活用に取り組むことで、脱炭素化などの考え方を踏まえた
北摂里山地域循環共生圏の構築を目指しており、その一環として、昨年度から、
本市北部地域の県有林の
木質バイオマスを活用し、
木質チップボイラーの燃料を生産する事業の検討を行っているところです。
本市においても
北摂里山地域循環共生圏事業に参画し、この実現を目指して新たな産業創出にもつながる地域循環型の先進都市を目指したいと考えています。
次に、令和3年度の主要な施策についてのうち、都市経営の
自治体DX推進計画に沿った基盤づくりに向けた取組内容と
スケジュールにつきましては、
自治体DX推進計画の実現のためには職員がデジタル技術とデータを活用し、関係する組織を横断して連携し、デジタルを前提とした業務フローに変革していく必要があります。
このために、本年度から2か年で
デジタル活用人材を育成するための組織基盤と
オンライン化や業務処理を自動化するためのデジタル・データ基盤を構築しようとするものです。
まず、組織基盤では、本年度から職員が一定の
デジタルスキルを習得するとともに、特に業務フローを見直す手法を学ぶ研修の実施や組織文化の変革に取り組む意識を醸成するための他の自治体など外部との交流の実施を想定しています。
デジタル・データ基盤では、AIやRPAを活用した業務処理の自動化などの前提となる
ペーパーレス化のさらなる推進を図り、職員が必要な情報にアクセスし、効率的なコミュニケーションや情報共有を図ることができる
ICT環境基盤の構築を進めます。
また、行政手続の
オンライン化を実現するために必要となる公的個人認証を搭載するマイナンバーカードの普及促進を図るとともに、個々の手続が一貫してデジタルで完結できるよう申請データを
自治体情報システムへ連携するための
システム基盤を来年度に構築する予定です。
さらに、各部局が保有するデータをセキュリティーや
個人情報保護に配慮しながら必要に応じて活用することが可能となるよう、データの整備、
データ分析基盤の構築を検討しています。
次に、
経済的困窮者への
生理用品配布の具体的な方法につきましては、コロナ禍において、経済的理由により生理用品の購入が困難な生理の貧困が学生に広がっていることが問題となっています。
本市では、
地域女性活躍推進交付金を活用し、18歳から22歳までの経済的に困窮している学生へ生理用品を配布します。配布に当たってはNPO法人に委託し、若者に多いデートDVをはじめとするDV相談や女性のための
各種相談窓口の案内を同封し、申込者に郵送します。今回の配布事業により相談窓口があることを周知し、相談のきっかけをつくり、不安を抱える女性の支援につなげます。
次に、安全・都市基盤についての自助、共助の備え等防災・減災に向けた啓発につきましては、
市ホームページや安心メール、防災の
フェイスブックなど、SNSで新しい生活様式を踏まえた日頃の備えとして、マスクや体温計、消毒剤などの
非常時持ち出し品の準備や在宅避難で備えるべき備蓄物資、家具の転倒防止などの情報発信に努めています。
また、コロナ禍においては、対面での出前講座の実施が難しいことから、Zoomなどを用いての
オンライン講座も取り入れ、地域での防災啓発に努めています。
本年度は、広報たからづか7月号に防災・減災に向けた記事を掲載し、コロナ禍においては在宅避難が基本であることについて啓発します。
次に、健康・福祉についての
新型コロナワクチン接種の進捗と対象者への予約など今後の課題につきましては、本市の高齢者に対する
ワクチン接種は、本年4月26日から高齢者施設に入所されている方に対して開始しています。施設ごとに接種体制が異なり、接種完了までには幅がありますが、大半の施設は今月中に2回目の接種を終える予定であり、おおむね順調に進んでいると認識しています。
そのほかの高齢者については、先月24日からソリオホール、東公民館、中央公民館のうち1日1または2会場で開始しており、先月26日までに305人が接種しました。
また、
ワクチン接種枠の確保が課題と考えており、これまで以上に
集団接種会場の確保と医師などを確保するための調整や個別接種のさらなる協力を医療機関に依頼しているところです。
次に、障がいのある方を地域全体で支える
相談支援体制につきましては、本年4月に本市が直営で
基幹相談支援センターを設置し、市内7ブロックの各地域に
委託相談支援事業所を配置することにより、
特定相談支援事業所との3層構造による
相談支援体制を構築しました。
相談支援体制におけるそれぞれの主な役割としては、
特定相談支援事業所は
サービス等利用計画を中心とした支援、
委託相談支援事業所は
特定相談支援事業所との連携による支援に加えて虐待対応など障がい
福祉サービス利用に限定しない支援、
基幹相談支援センターは緊急時の対応やそれぞれの相談員に対する助言とともに複数の関係機関との調整を含めた支援としており、それぞれの機関が連携を図りながら自らの役割を全うすることにより、地域に根づいた重層的な
相談支援体制を目指しています。
今後の課題としては、障がいのある方に対して地域に密着した身近な相談窓口として各地域の
委託相談支援事業所が設置されていることを市民の皆様に周知する取組や、児童、高齢、生活困窮の各相談機関や民生委員、児童委員などの
地域関係団体との連携を図りながら、
包括的支援体制の実現に向けた取組が必要であると考えています。
次に、子ども・教育についてのうち、
子ども家庭総合支援拠点の
総合相談窓口につきましては、子どもや家庭に関する相談体制の構築に向けて、まず、児童福祉や保健、教育の関係部署が必要に応じて情報共有や連携が取れる体制を整備するため、根拠となる子ども条例の一部改正に関する議案を今議会に提出しています。また、子どもや家庭から相談を受けている関係部署において、子どもや家庭に関する必要な情報を電子化し、共有するためのシステム構築を図ります。
子ども家庭総合支援拠点の中核となる
総合相談窓口は、新庁舎1階に、現在の
家庭児童相談室と、新たに設置を予定している発達相談に関する担当部署を置き、子どもやその家庭、妊産婦に関する困り事に対してワンストップで対応し、より充実した支援につなげるため、市民の皆様にとって分かりやすい相談窓口とします。
次に、発達相談の充実に向けた専門職の配置につきましては、様々な困難を抱える子どもや家庭に対して切れ目のない支援を行うため、健康福祉部から1名と教育委員会から2名、それぞれの部署で相談業務に携わっている専門職に、子ども未来部の職員として兼務発令を行いました。現在の相談業務と
子ども家庭総合支援拠点で行う相談業務との整理や部局をまたいで行う業務を調整し、総合窓口における発達相談の実施に必要な心理職や教育職といった専門職の配置に向けた準備を進めています。
次に、子どもの
貧困対策計画の進捗状況につきましては、本年度は、たからっ子育みプランの個別事業計画において、子どもの貧困に資する事業と位置づけた68事業に取り組み、その進捗管理を行っています。
また、次世代育成支援行動計画等推進検討会に子どもの貧困対策推進検討部会を設け、コロナ禍の影響も見ながら、子どもの貧困の連鎖を防止するため、庁内関係各課の連携を密にするとともに、関係機関とも連携し、支援に当たることとしています。
ひとり親家庭への支援については、これまでも経済的支援として児童扶養手当の支給や保護者の就職を支援するための高等職業訓練促進給付金、自立支援教育訓練給付金などの事業を実施しているところですが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている低所得のひとり親家庭への支援として特別給付金の支給を、昨年度は2回、本年度も先月から実施しています。
加えて、2018年度は、ひとり親家庭の抱える不安や課題に対して寄り添い適切な支援につなげるため、母子・父子自立支援員を1名増員して2名体制とし、相談体制の拡充を行いました。2019年度からは、児童扶養手当受給世帯のうち中学校2年生と3年生を対象にした通塾による生活学習支援事業を開始しました。
さらに、昨年度からは、ひとり親家庭が抱える養育費や親権などの様々な問題を支援するために、ひとり親家庭や離婚を考えている子育て家庭に対する無料法律相談を実施するなど、順次拡大を図ってきました。今後もひとり親家庭への支援について引き続き取り組みます。
次に、保育施設における待機児童の現状と解決策、
保育士確保策の効果につきましては、本年4月1日現在の待機児童数は、昨年度より83人減少し58人となりました。これは、昨年度に認可保育所分園の増築などにより受入枠を拡充したことや就学前児童数の減少などによるものと考えています。
本年度については、第2期宝塚市子ども・子育て支援事業計画に基づき、待機児童が多い武庫川右岸地区において、本年3月末をもって廃園した良元幼稚園の園舎を活用し、定員90人の私立認可保育所の分園を整備することとしています。
保育士確保策の効果につきましては、事業者が借り上げた賃貸物件に保育士が居住した場合の賃料を補助する保育士宿舎借り上げ支援事業を2019年度から開始しました。2019年度は3施設3名のみの利用でしたが、昨年度は6施設18名、本年度は、5月時点で11施設28名の保育士が事業を利用しており、利用者数は年々増加しています。保育士確保が困難な状況であることに変わりはありませんが、私立保育所の御尽力もあり、全ての私立保育所で認可定員を受け入れるために必要な保育士を配置し、弾力的運用として定員を超えて受け入れる児童数も毎年増加しています。
また、以前から本市と宝塚私立保育園連盟との共催でたからづか私立保育園見学バスツアー、たからづか私立保育園就職フェアを実施し、保育士確保につながるよう取組を進めてきました。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大によりバスツアーと就職フェアの実施を見送ることになりましたが、これに代わるものとして、職員による就職相談会を実施しました。本年度は、より多くの方に保育士の魅力を伝えるためにオンラインを活用した就職相談会などの実施を予定しており、引き続き保育士の確保に向け取組を推進します。
次に、環境についての第2次宝塚市
地球温暖化対策実行計画及び第2次
宝塚エネルギー2050ビジョンの概要とポイントにつきましては、まず、温暖化対策実行計画案では、2030年度の温室効果ガス排出削減目標として、基準年度である1990年度比で30%削減としており、これは、国が基準とする2030年度比で41%削減に相当するものです。対策については、ライフスタイルと事業活動、地域環境、循環型社会などを5つの柱として、主体となる市、市民、事業者ごとに具体的取組を定めています。
また、
宝塚エネルギー2050ビジョン案では、2030年度における再生可能エネルギーの電気と熱の目標として、家庭部門の自給率を20%、家庭・業務・産業部門の活用率を40%とするなど意欲的な設定を行うとともに、2030年度までの具体的な30個の目標としてチャレンジ30目標を掲げ、その目標に達成するため、住宅や業務・産業など6つの対象ごとの推進策をパッケージに具体的に取組を記しています。
策定のポイントとしては、消費エネルギーと再生可能エネルギーの整合を図って2つの計画案の目標値を定めたこと、国が表明した2050年温室効果ガス実質ゼロに向けた中間段階として、2030年における本市の目標を定めたことです。これら2つの計画は、先月、パブリックコメントを終えた段階であり、今後、環境審議会と再生可能エネルギー推進審議会を開催し、市民の皆様の意見の反映などを審議した上で策定する予定です。
次に、観光・産業・文化についてのうち、
ウェルネスツーリズム推進事業につきましては、本事業は、現在策定中の宝塚市観光振興戦略において、本市の持つ観光資源の可能性、観光客のニーズの変化、関心が高まる健康や自然、安心・安全への期待などを踏まえ、ウェルネスを実現するまち、たからづかをコンセプトに、地域資源の磨き上げと掘り起こし、積極的な誘客に向けた国内外への情報発信、持続可能な観光振興に向けた環境整備の3つの基本方針を掲げ、様々な取組を推進することとしています。
具体的な取組としては、官民連携による観光ビジネスの創出やウェルネスツーリズムを体現できる観光コンテンツ開発を支援する仕組みづくり、観光事業に対する地元の合意形成や参画などが上げられます。
本事業を推進することにより、市内に点在する様々な地域資源の磨き上げと掘り起こしを進め、宝塚ならではのウェルネスツーリズムを造成することで、持続可能な観光振興を実現し、観光消費額の増大を図ります。
次に、アートを通した
観光まちづくり事業の成果と展望につきましては、本事業は、文化芸術の振興を図ることから表現の場を創出することはもとより、アートを観光資源として活用することで、中心市街地への誘客、回遊性向上とにぎわい創出を図ることを目的に、昨年度から市の国際観光協会との共催により3か年計画で事業を実施しています。
コロナ禍において、自治体による観光・文化事業が一斉に中断される中で、コロナ禍における新たな文化創造活動を模索しようとするこの事業の趣旨に多くの市民やアーティストが共感し、小さくても魅力的な芸術パフォーマンスを市内様々な場所に分散し、長期間にわたり展開しました。
また、非接触型のデジタルスタンプラリーの実施に加え、特設サイトや公式ユーチューブチャンネルの開設による情報発信の充実などを通じて、新たな生活様式に対応するイベントの形を模索しました。その結果、事業期間中の参加人数は、動画配信の閲覧者数も含めると1万人近くに上り、飲食店への経済効果も含め、ウィズコロナ社会における新たな文化芸術振興や観光振興に向けた大きな一歩を市内観光関連事業者やアーティスト、企業、団体、教育機関などとの協働により踏み出すことができたと考えています。
事業2年目に当たる本年度は、コロナ禍の影響を注視しながらも、本事業の認知度向上や事業効果をさらに高めるため、市内の観光・文化・教育機関など様々な団体と連携しながら参加促進や来場者の回遊性向上、それによる経済効果を高めるための仕掛けづくりを行っていきます。
次に、宝塚大橋の修復工事に伴う諸課題についてのうち、宝塚大橋に対する本市の評価につきましては、宝塚大橋は、中心市街地である宝塚駅から宝塚南口駅までのエリアを歩いて周遊できるルート上にあり、橋の上には腰かけることのできる花壇や半円形のバルコニー、
モニュメントやあずまやが配置され、橋からの眺めは武庫川の水辺や山々の自然を感じることができる市街地のオープンスペースとして、市民の皆様をはじめ、観光客にとっても特別な橋であると認識しています。
また、他市にはない宝塚らしい景観であるとともに、周辺には歌劇や温泉、文化芸術施設など観光資源も豊富で、まちづくりに熱心な市民力の高い地域性も含め、貴重な資源と評価しています。
次に、県と市の協議につきましては、県は、老朽化対策、耐震対策として、橋の補修と補強工事を2018年度から着手し、舗装については県と調整し、県と市が連携して取り組んでいる武庫川周辺散策空間整備事業で位置づけた観光プロムナードの歩道仕様に合わせた洗い出し舗装に変更して、統一的な景観をつくり出すこととしました。
現在は、橋の本体に悪影響を及ぼす橋面からの浸水を防ぐ防水対策を実施するため、舗装や花壇、オブジェなどの構造物を撤去しています。
また、橋梁の補修補強工事着手前に工事全体の概要の説明を受け、本年1月には橋面の補修内容についても県から説明を受けています。
一方で、本市を代表する景観形成に関わることから、これまで県と市で問題を共有し、今後、歩道部分のデザインについては、周辺の風景にふさわしい景観や歩道利用状況、通行安全性、整備後の維持管理などに留意して、有識者などの意見を聞きながら、県と市が連携して検討することとしています。
次に、
観光プロムナード構想及び
野外アートミュージアム構想につきましては、
観光プロムナード構想は、本市の新しいまちづくりを誘導するアイデンティティーの形成を基本理念として1993年度に策定したもので、現在も観光プロムナード一帯の環境整備の基礎となっています。
花のみちや宝塚大劇場、
手塚治虫記念館をはじめとした武庫川左岸側と宝塚温泉から宝塚南口駅までの右岸側とは本市を代表する景観資源として多くの人に認知され、観光客にも人気の散策コースとして親しまれています。また、宝塚大橋から花のみち、宝塚駅周辺においては、現代彫刻や様々な
モニュメントが立ち並び、中心市街地全体がミュージアムのような魅力を有しています。
文化芸術都市を目指す本市としては、
野外アートミュージアム構想として取りまとめてはいませんが、中心市街地の豊富な景観資源を最大限活用し、野外アートミュージアムとしての機能を高めていく必要があると考えています。
次に、景観や緑、芸術文化などを守り、未来に継承していくことにつきましては、本年度策定予定の第2次宝塚市文化芸術振興基本計画において、今後10年間の7つの取組の方向性の一つとして「守り伝える」を掲げており、文化遺産や景観を守り伝え、市民が愛着を持てるまちづくりに取り組むことをうたっています。
本市のかけがえのない文化遺産や景観を含む文化資源については、市民や各種団体、そして行政が連携しながら、宝塚学検定やまち歩きなど、本市の歴史や先人が残した遺産を知り、学習や気づきのきっかけとなる取組を継続して推進していく必要があります。
引き続き、このような取組を通じて、市民ボランティアの育成や地域の総意の形成に取り組みながら、本市の文化資源を次世代に伝え、宝塚に愛着を持つ市民や来訪者を増やしていくことを目指していきます。
次に、私の政治姿勢についての、どの政党、どの議員とも等距離と強調した真意につきましては、私は、市長は、市民による直接選挙で選ばれることから、市民の信託を受けたその代表であるという認識を持っています。また、議会の議員の皆様も市長と同様に市民から直接選ばれた代表であるとの認識の下、政党などの区別なく、その御意見をしっかりとお聞きし、意見交換を行うことが公平・中立な市政運営に必要であると考えています。共に市民の信託を受けた執行機関、議事機関として市民の信託に応え、両輪として宝塚市の行財政経営を健全化し、適正に財源を分配していくことができるよう、批判や対立ではなく、対話と協働で本市を取り巻く様々な課題を克服していきたいと考えています。
教育に関する御質問につきましては、教育長から答弁をいたします。
答弁の訂正をお願いいたします。
環境についての
宝塚エネルギー2050ビジョンの概要とポイントについての御質問の中で、2030年度比で41%削減と御答弁いたしましたが、2013年度比で41%削減に訂正させていただきます。
○三宅浩二 議長 森教育長。
◎森恵実子 教育長 寺本議員の教育に関する御質問にお答えします。
市政運営の基本方針についてのうち、教育をOPENの専門職の活用と子ども、保護者、教職員がそれぞれの立場で相談できる窓口の設置の現状と課題につきましては、現在、本市の教育現場においては、県の制度の活用などにより、スクールカウンセラー18名、スクールソーシャルワーカー9名を配置しています。それぞれの職において担当する学校を決め、その学校に関わることができる体制を取っているものの、近年の社会情勢から、専門職一人一人が担任する案件数の増加とともに、それぞれの事案の内容の深刻化により、子ども、家庭、学校の支援のためには人員が不足している状況です。また、弁護士については、教育委員会で顧問弁護士を1名配置していますが、こちらも相談案件が増加し、内容も複雑化しています。
教育分野における専門職に対しては、課題や問題を抱えた子どもや保護者、そして学校との間に入り、中立的な立場で支援を行う役割も期待しています。
このような現状から、今後は問題の事後対応だけでなく、課題を早期に発見し深刻化させないような取組が必要であり、そのためには、日々の学校での出来事や子ども、保護者からの相談の中から課題や問題をいち早く見つけ、教職員だけでなく、福祉機関等と連携を図ることが大切です。
現在、相談業務については、虐待、いじめ、教育相談など様々な窓口で行っていますが、これらの相談業務についても学校と関係機関が密に連携を取り、子どもや家庭への適切な支援方法を検討し支援を行う必要があります。
そのため、今後はスクールロイヤーなどの先進事例の視察や外部の専門家からの意見を参考に調査研究を進め、専門職をより効果的に活用する仕組みを検討するとともに、専門職の活用により課題解決へと導けるような相談窓口の在り方についても専門家の意見を参考にしながら検討していきます。
次に、令和3年度の主要の施策についてのうち、都市経営の
経済的困窮者への生理用品の配布と児童生徒への配布につきましては、現在、教育委員会では経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者を対象に就学援助制度を実施しており、保護者の経済的な支援に取り組んでいます。
また、小・中学校の保健室には、児童生徒が急遽必要となったときに使用できる生理用品を配置しています。
小・中学校における
経済的困窮者への生理用品の配布につきましては、他市町の状況も踏まえ、今後、調査研究してまいります。
次に、子どもの
貧困対策計画の推進状況とひとり親家庭支援、
給付型奨学金につきましては、本市では、2019年度から市民福祉金の代替施策として、経済的な理由により大学等への就学が困難なひとり親家庭等の学生を対象に、大学等への入学時に1人20万円を支給しています。本給付金については、今後もひとり親家庭への経済的な支援として継続して実施していきます。
次に、
GIGAスクール活用推進計画における
授業ICT化の取組につきましては、昨年度末にGIGAスクール構想による児童生徒1人1台のタブレットパソコンを市内全学校に配備し、本年度から使用が始まっています。現在、各学校では、スタートプログラムとしてタブレットパソコンの基本的な使い方や導入ソフトの操作などについての学習を進めています。
タブレットパソコンを用いた授業づくりについては、現在作成中の
GIGAスクール活用推進計画に教職員がタブレットパソコンを活用した授業を進めるために必要な工程を示したタブレット活用スモールステップ表を記載し、段階的に使用レベルを高めていくこととしています。
具体的には、本年度中に全ての教職員がプレゼンテーション機能を用いた学習活動が展開できる5段階中のステップ3に到達できることを目標に置き、今後、各学校や教育研究課で研修を実施していくこととしています。また、将来的には様々な機能を用いてこれまでの授業実践とICTとのベストミックスを図りながら、より創造的な授業展開ができることを目指していきます。
あわせて、本年度は、市内学校の中からTGS、宝塚市版GIGAスクールリーディング・プロジェクト校を3校と家庭との接続を中心に研究を進めていく実証研究校を1校指定し、他市の先進的な取組やオンライン授業に向けての研究を始めています。その実践や研究の成果を全ての学校で共有することで、市内全体の授業のICT化を促進していきます。
次に、不登校児童生徒のための
教育支援センター小学部につきましては、本市では、不登校児童の学校以外の居場所を確保する必要性の高まりを受け、2019年度から、それまでは中学校における不登校生徒を受け入れてきた教育総合センター分室の一部を利用して、不登校児童についても段階的に受入れを行ってきました。しかし、発達課題などが異なる小・中学生を同じ施設内で受け入れるとなると、活動や成果、受入人数に制約がかかること、また、小学校から中学校への進学段階で区切りをつける必要があることなどから、昨年度より中学部と分離することを優先として、小学部の活動場所を教育総合センター本館の多目的室に移し、新施設の整備が完了するまでの措置として児童の受入れを行っています。そうした中、新施設として旧小浜工房館を利活用するめどが立ったことから、来年4月の開室に向けて整備を進めているところです。
次に、コロナ禍で学びの継続が困難になっている学生の支援につきましては、コロナ禍の影響により保護者の収入が激変したり、本人のアルバイト収入の大幅な減少により授業料の支払いが困難となるなど、経済的に困窮している学生への支援は早急に対応すべき課題となっています。
一方で、日本学生支援機構の融資制度や国の経済対策による給付制度、県や社会福祉協議会が実施する支援制度など多くの制度がありますが、十分に周知されていない実態があります。こうした現状を踏まえ、既存の様々な制度について案内する窓口を教育委員会に設置し、学生へのサポート体制を充実することで、学びの継続につなげてまいります。
また、コロナ禍の長期化により、一層家計が悪化し、国や県をはじめとする現行の支援制度では学びの継続が困難となる学生に対しては、新たな支援制度として、返済が不要な
給付型奨学金を創設し、本年度から運用できるよう、現在、制度設計を進めております。
今後、こうした新たな
給付型奨学金についても本市に設置する学生
総合相談窓口で御案内するほか、ホームページで周知するとともに、大学等にもお知らせするなど、制度周知を徹底し、学びの継続が困難になっている学生の支援に努めていきます。
次に、郷土の歴史資料が閲覧できる
デジタルアーカイブ・サイトにつきましては、宝塚市史のほか、市が所蔵する近世絵図、明治期からの絵はがき、西谷村役場文書のデジタル化を行い、様々なジャンルの資料から郷土について学べるように構成します。
また、国登録有形文化財松本邸の3Dビューアでは、バーチャルリアリティーの手法で内部を見学できるようにするほか、デジタル版たからづか文化財さんぽマップでは、スマートフォン上でマップを見ながら、市内に点在する文化財を散策することができるなど、市民が歴史や文化財により親しんでいただくための新たなコンテンツとして取組を進めていきます。
以上です。
○三宅浩二 議長 10番寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) それでは、2次の質問を行います。
時間の都合で絞り込みたいと思うんですけれども、まず、
経済的困窮者への
生理用品配布について、これの目的、配布だけが目的でなくDV防止、デートDVの防止など、啓発にも役に立つ、そちらを目指すと。メインは相談事業ということで理解をしました。
しかしながら、児童生徒への生理用品の不足についていただいた御答弁では、就学援助制度、これで保護者の経済的支援をしている、それから保健室用に急遽必要となったときの備蓄をしているということ。また、防災備蓄の中から無駄にすることなく学校にも、あとほかのところにもしかるべきところに回すようにしていることもこれまでも確認をしてまいりました。
就学援助制度の中には生理用品は対象外のはずですし、急遽必要となったときに使用できる備蓄とはちょっとレベルが違う話になっているのではないかなというふうに思います。
それで、この件については世界的な問題になっています。コロナ禍で顕在化してきた女性たちの経済的な貧困、大変さ、それと、もともと潜在的にあった女性特有の生理に対する困難、これがまた逼迫するというふうなことから、それが現実に世界的に問題になってきたということで、生理の貧困という言葉で社会問題になってきました。
この中で、日本でも動きが見られます。国会でも参議院の中で女性の公明党の議員さんがこれのことを問題に取り上げていました。これに対して、丸川珠代男女共同参画担当大臣も経済的な理由で生理用品を購入できない女性や子どもがいる。このコロナの感染拡大によって、女性が特に大きな影響を受けていることを踏まえ、文部科学省や厚生労働省と連携しながら、今後、何ができるか検討するという答えをされています。
そして、またこの日に、3月4日ですけれども、NHKで生理の貧困の特集というのがありました。ここ、私も見ていましたけれども、実際に子どもたち、小学校、中学生の子ども、高校生の生徒さんが、結局体育の授業とかやっぱり出にくいんですよね。これ、1年の4分の1の日数がここでロスが発生しているんです。現実には苦しんでいる子どもがいる。それがまた親に言えなかったり、親に言ってもネグレクトなどで手当てがされない場合もあります。どこにも言えずに一人で不自由な思いをしている子どもたちの存在をもう少し真剣に市として取り上げていく必要はあるんじゃないかなと思うんです。
まだ、今回、18から22歳の女性に対しては救済の手を差し伸べようとしていますけれども、学校への対応が今まで足りていたら、これは社会問題として取り上げられることはなかったはずなんです。その中で、各市の状況を見ながらというふうな教育委員会の御答弁もありましたけれども、現実には兵庫県でも動きが出ています。
6月1日に、毎日新聞でオンラインでは配信されていましたけれども、紙面化されたのは今日の新聞です。兵庫の自治体で広がる無償配布ということで、ここにも数字が上がっていますが、実際に国際NGOの調査では、生理用品の購入をためらったことがある、もしくは購入できなかった人が35.9%にも上る。複数回答で、収入が少ない11.2%、また高額だからという、9%経済的な困難を挙げていると。また、本当に長時間使ったりトイレットペーパーなどで代用するということで、3分の1の人たち、アンケートによっては長時間を無理やり使っている人は7割にも上るというふうな実態が報告をされています。
これが、まだ自分でアルバイトもできない子どもたちにとってどういうことなのかということは容易に理解できると思うんです。もう少し、前向きな、積極的な対応が必要なんではないでしょうか。
明石市も早速4月から公共施設、学校に生理用ナプキン8万枚配布、姫路市も1万5千枚を無料で受け取れるようにしていますし、神戸市は5月までに、市立の学校に、264校に3万枚配布というふうに、現実に動き始めている事態を見て、宝塚市としてはどうされるのでしょうか。
また、内閣府も地域子供の未来応援交付金という形で、ここに新たに生理用品の配布についてもメニューに加えています。本当にここ何か月かの間にこれだけ動き出したこの問題についてどのように対応するおつもりがあるのか、再度、確認をします。
○三宅浩二 議長 土屋子ども未来部長。
◎土屋智子 子ども未来部長 御紹介いただきましたように、現在、防災備蓄の生理用品の払出しを受けて、
家庭児童相談室やひとり親家庭などの相談業務の中で生理用品を必要とされている保護者、子どもさんに対して、家庭訪問や来庁されたときなどに適宜お渡しをしているという状況でございます。
今後の取組につきましては、また教育委員会とも協議をしながら検討していきたいと思っております。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) この日本教育新聞にも出ていました。政府が、これも4月ですけれども、子供・若者育成支援推進大綱の中に学校で生理用品を必要とする児童生徒への対応を求めることというふうにも盛り込まれています。やっぱり国の動き、各自治体の動きなんかを見据えて、ちゃんとしっかり見て、宝塚の子どもたちが本当に困ることがないように早急に対応をしていただきたいと意見を申し上げておきます。
次に、コロナ禍で学びの継続が困難になっている学生の支援について。
様々な制度についての紹介の窓口を教育委員会に設置すると。学生のサポート体制を充実するということで継続につなげていくという御答弁をいただきました。
家計が急変して、国や県の既存の支援制度で学びの継続が困難になる学生に対する新しい支援制度の創設というのを具体的にどのような制度を考えているのでしょうか。
○三宅浩二 議長 村上管理部長。
◎村上真二 管理部長 先ほどの教育長の答弁とも一部重なりますが、基本的にはいろいろ制度改革があって充実はしてきているんですが、どうしてもやはりまだこぼれてしまうといいますか、そこで適用にならないところがあった場合に、そこに関して我々はどういった対応ができるのかということで、本年度、今申し上げましたように、運用できるように、現在、制度設計を進めておりますので、そういった制度から漏れてしまう生徒さんがないように、学生がないように制度設計をしていきたいと考えております。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) この具体的な内容が聞きたかったんですけれども、既に宝塚で持っていた就学援助の基金について、残っている分もあるかと思いますので、これを十分に活用する、これも急ぐんです。今いる学生さんが本当にこれで辞めてしまったりすることが発生しているという状態なので、制度設計、その創設について急いで取り組んでいただきたいと思います。
次に、環境の問題です。
温室効果ガス、4月22日に菅首相が政府の地球温暖化対策推進本部で温室効果ガスの排出量を2013年度との比較で、2030年度に46%削減するという目標を示されています。これが我が市の今策定中の計画、ビジョンとの数字について、どういうふうに整合を取っていかれようとしているのかお答えください。
それと、これに伴いまして、菅首相のこの宣言に、国の方針を受けて、2050年度に実質ゼロといった新しい削減目標を掲げたことで、気候非常事態宣言をするところが自治体であったり団体であったりというのが急ピッチで増えているというふうに聞いています。国内でも90近い宣言が出ていると報道されていますが、本市としてはいかがでしょうか。宝塚市議会では、この気候非常事態宣言の検討に向けてということで全会一致で請願を採択しております。現状についてお答えください。
○三宅浩二 議長 立花環境部長。
◎立花誠 環境部長 我々今取り組んでおります第2次の宝塚市
地球温暖化対策実行計画の中で、温室効果ガスの削減目標という、2030年の目標を設定しております。我々は、既に国の取組の根拠に基づいて野心的な目標設定ということで41%という位置づけにしました。ところが、国のほうでさらに進んだ46%という数字が出てまいりました。これは、当初の国の算出根拠でいきますと、2013年度比26%というものが46%になったということで、我々としては、その積算根拠の部分を十分把握した上で今設定している41%をどう反映していくかというところで、もう一度見直していかないといけないと思っております。
ただ現在は、もう既に策定の段階にありますので、一度作成した上で、根拠が出てきた段階で、もう一度見直しをさせていただきたいなというふうに思っております。
それから、気候非常事態宣言の件でございますけれども、我々、議会での議決をいただきまして、直ちに環境審議会のほうに既に諮問しております。既に諮問と合わせまして2回ほど審議をしているところであります。その中で、一応やはり今の状況の中で、市民の皆様にもこういった気候の異常事態の状況というのを十分に知っていただく必要があるんではないかという意見や、あるいは、宝塚市におけるそういった非常事態宣言の必要性についてとかという部分も一部の意見としてございます。そういった意見の中で、最終的に我々としても、審議会としても対応を定めていくというところでございます。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) ちょっと私も、国が急に46に動いたのは、これは本当にびっくりでした。ただ高い削減目標を掲げることで気づきを促すという国の方策というのは一つ意味のあることなのかなと。それを宝塚市としてもやはり危機感を持ってもらうと。これまでも様々な啓発活動や学習の講座なんかで環境部門が頑張ってきておられるのは私もとても興味深く見てきているんですけれども、さらにやはり環境部の政策としてではなくて、市として取り組むんだというふうなやっぱり構えというか覚悟を市民と共にしていく必要というのは、意味は大きいんじゃないかなというふうには思っています。
それと、続きまして、
ウェルネスツーリズム推進事業について。
これは、宝塚市の観光の中にウェルネスという新しいテーマを掲げながら動いておられるということで、大変興味を持っているんですけれども、駅頭なんかに立っているときに、私はもともと自転車が趣味なので、サイクリングの人がいていたら、どこから来たのかとかちょっと聞くんですけれども、そんな中で、六甲山からずっと下りてこられた方、結構遠くから来られる方、そんな御意見とかを伺っていますと、西谷にやはりそういう拠点が欲しいと。簡単な設備でもいいから、西谷をコースの中に入れていきたいんだというふうな声を何件かお聞きしてきたことがあります。市内のサイクリングショップなんかでもそういうふうな計画というか、コースにするような話とかも聞いているので、ぜひとも一つのコンテンツとして取り組んでいただきたいと。ちょっとそういう取組の動きなんかも耳にはしているんですけれども、期待をしています。これは意見にとどめておきます。
続きまして、先ほどは山崎市長から、どの政党、どの議員とも等距離というその真意についてお伺いをしました。
大変公平・中立な市政運営をされていくということで、私としてはとても感慨深く受け止めさせていただきました。ただ、市長は政治家でなくというところは、市長の思いとしては、本当に市民の代表でいたいんだという思いとしては非常にピュアな感覚で、私も評価もさせていただくんですけれども、制度として、市長は政治家です、御存じのとおり。市長も議員も政治家として社会の中では認められていますし、市長は、行政の長として強大な権力をお持ちになります。釈迦に説法ですけれども、公人として言論に責任を伴うことになります。
その立場から、もう一点お伺いしておきます。二元代表について、先ほども二元代表制のことを説明されたんだと思うんですけれども、改めて制度としての市長の認識をお聞きしたいと思います。
○三宅浩二 議長 山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 まず、市長は政治家ではなくとおっしゃられておりますが、それは、私の1次答弁の中にそのような発言をしてはいなかったと思うのですが、それは、私の答弁の中からそのように聞こえたと、そういうことなんですかね。
それと、もう一つ、お答えです。二元代表制についてですけれども、これは、憲法第93条において、第1項で議会の設置、それから第2項で首長と議会議員とともに住民が直接選挙で選ぶと規定されておりまして、これを二元代表制と呼んでいます。一方、国では、選挙された議員で組織された国会が指名する内閣総理大臣が内閣を組織し、国会に対して責任を負うという議院内閣制が引かれています。こうした制度の仕組みから、国では、内閣を支持する政党とそうでない政党という与野党関係というのが生まれるんですけれども、地方議会においては、制度上、与野党関係というものは発生しないと理解しています。
また、二元代表制の特徴というのは、首長も議会も共に市民を代表するというところにあって、相互に抑制と均衡によって地方自治体の運営の基本的な方針を決定していくものと認識しています。議会が市長と対等の機関としてその地方自治体の運営の基本的な方針を議決し、その執行を監視し、また、積極的な政策提案を通じて政策形成の舞台となることこそ二元代表制の本来の在り方であると私は認識しています。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) 市長は政治家ではなくという発言については、後ほど確認をしたいと思います。私のほうはそのように、ほかの議員の質問にもそう答えられていたのではないかと思いますので、ちょっと確認させてください。
私、議員になったばっかりのときに、新聞記者のインタビューに答えたら、次の日の新聞に野党女性議員と書かれてびっくりしたことがあります。私も全く、国政と違って、議会はある意味、市長と両輪で市政運営を担っていくと、そして、またチェックをしていくと、健全な緊張関係が求められる関係だと。だから市長与党はあり得ないというふうにこれまで学習してまいりました。その姿勢で議員活動を行ってきました。なので、この与野党がないという御認識については、大変心強く思っていますし、これからも本当によい意味での緊張関係を保ちながら、また提案しながら、いろんな議論をしながら、よりよい市政運営に努めてまいりたいと私は思っています。
今回、代表質問で既に複数の会派から山崎市長の選挙用ビラについて、宝塚市の財政力指数は県下で4番目に高い、財政難はフェイクニュースと読める文書が記載されていた件を取り上げて説明を求めています。
市長は、これに対し、厳しい財政状況への認識をはっきりと示されました。一方でフェイクニュースと断じられた内容については、政治団体が作成したビラを見てそう主張している人がいるのは知っていると。お会いしたことない人ですというふうにおっしゃいました。それではちょっと説明になってないのではないでしょうか。政治団体OPEN宝塚は、山崎さんの事実上の後援会とお聞きしています。山崎晴恵さんと政策協定を結び、私たちが目指す基本的政策と合致する山崎晴恵さんを応援しますというふうにチラシには書いてありました。
この、みんなが持っている、うちにも2枚ありましたけれども、この写真、大きな顔写真とお名前とメッセージを添えてアピールされた裏側に、先ほどの文面が記載されていたわけです。あなたにOPEN、教育をOPEN、暮らし・経済をOPENと柱立てして書かれていた一文ですから、ちょっとこれは預かり知らんことでは済まされないと思います。この正しくない、あるいは誤解を招く表現がお名前入りで行われた以上、市長自ら撤回されるか釈明の弁がなされなければ、市民にも痛みを伴う行財政改革は始められないのではないでしょうか。職員もついてこないということで、再度、改めて、市長にこの表現についての説明を求めます。
○三宅浩二 議長 山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 OPEN宝塚が後援会と位置づけということですが、これは、私の後援会は現時点でまだコロナ禍で設立総会ができていないため立ち上がっていないので、後援会ではないというところを御理解いただきたいと思います。
フェイクニュースの文言ということですけれども、これに関しては、全く違う意図で書かれたものです。既にその説明を聞かれた方もこの中にいらっしゃるかと思うんですが、そのビラが作成されましたとき、私に関して全く事実と異なるうわさが流されておりました。それに関して、私は何人かの方々から呼び出されまして、事実はどうなのだと追求されました。そこにある意図というものも教えていただきました。
どういううわさが流れていたかといいますと、私が前市長の中川智子さんのめいであると、そういううわさが当時流れていました。その理由は、中川智子さんの旧姓がヤマザキさんだと。そして、私が山崎だと。そういうところで名字だけを取って、そしてさらに、中川智子さんの御親族がこの宝塚市にお住まいで、その方の娘だと、そのようなうわさが流れました。これに関して、世襲制は駄目だという、そういう意図で私に事実確認をしてこられた方が多々いらっしゃいました。呼び出されただけではなく、宅急便の方にまでそのようなことを言われる状況下で、それは違うんだと説明するためにその文言を入れたというのが実際のところです。
ただ、ビラを見たときに、その前に書かれている文言とつながってその文章が書かれていましたので、おっしゃるとおり、読み間違いをされるような状況になっていたと私も思っております。
ですが、私自身の財政に関する認識については、これまでも御説明さしあげておりますとおり、最初から厳しいものであると、そういう認識をしております。そして、現在、この市に入って、今回、答弁を何度もさせていただいておりますが、その中でもより厳しいこの財政状況に立ち向かうという決意を何度も御説明をさせていただいているところです。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) 前段の御親戚かどうかということを言われた話は、ちょっと私の質問とは関係ないところです。
それと、フェイクニュースは、この内容、今回の施政方針でもほとんどここは重なっている部分です。これを見て、選挙公報にも書かれていましたけれども、これだけ近い内容で書かれていたことが、これはほとんどの市民がやはり山崎晴恵さんの主張と受け取り信じた。これが御自身が執筆されたかどうかは問題じゃないと思います。そうとしか見えないビラだったということです。なので、これについて全く私は関係ないんだというふうな、ちょっとそうも取れる御答弁は残念です。
一旦、ほとんど市長の似顔絵入りですし、勝手に書かれたようなふうな御認識だとすれば、やはりそこについての何らかの分析というんですかね、やはりこう見えていることが選挙の早い時期に、選挙期間中は市長が自らの言葉で説明される機会があったかと思いますが、ほとんどの市民はこの紙を見て、そうなんだ、財政は安全なんだというふうに思った。信じたかどうかは別として、そういう主張する人だというふうに思ったことは一旦受け止められないと、やっぱり始まらないと思いますよ。
後援会ではないというふうにおっしゃっていますけれども、少なくとも政策協定をする関係であること、これからも施政方針にもそこの抜粋が出ているように政策を打ち出されていくんですから、そこはきちっと御自身の意思ではなかったことでも、出た以上は何らかの説明をされるべきだというふうに思います。最初はそういうふうには思っていなかったけれどもとかというその一言がやっぱり必要だったんではないかというふうに思います。
あと宝塚大橋についてです。
これは、御答弁いただきましたけれども、特別の橋だというふうな評価は今も市がしていると。ただ特別な橋でなくなろうとしていることについて、私は危機感を持ちました。
この洗い出し舗装というので、市役所の周りもそうなんですけれども、県道の歩道が地味な自然色というふうに聞いていますけれども、私は雷おこしのような舗装だと思っています。これで統一的な景観がつくり出すことができるというふうに担当者はこれで合意していた。いつ頃からこれを認識されていたのか。この橋はれんがタイルのままだと誰もが思ったはずなんですよ。ここもそうなるとは聞いてなかった。私たちもここの計画について一定聞いていましたけれども、橋までそうなるとまでは意識は全くしていませんでした。ここについて、もう一度、時期、またその思いなりをお聞かせください。
○三宅浩二 議長 簗田都市安全部長。
◎簗田敏弘 都市安全部長 宝塚大橋の舗装材の仕様変更についてでございますけれども、この件につきまして、平成31年2月、武庫川周辺散策空間整備事業に関して、市議会の皆様に資料配付をさせていただいております。その中に、県道の歩道空間を統一したイメージで整備する旨、記載しております。
この計画に合わせて、兵庫県は令和元年度から事業趣旨であるとか地元に説明した上で、武庫川右岸の生瀬門戸荘線、宝塚宝来橋南詰交差点から阪急宝塚南口駅方面に向かって、順次、歩道を自然色舗装改良を進めてきております。
宝塚大橋の歩道部の舗装材の変更については、整備前に兵庫県からどの程度の説明があったのかは私は十分存じておりませんけれども、橋の歩道部を含めて観光プロムナードの歩道空間を統一したイメージで整備することで、市民、あるいは来訪者の回遊性が高まって、事業目的である地域の活性化が促されるものと思って、そのように県と調整して事業を進めていただいております。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) これが、れんがよりアスファルトのほうが統一的な景観でいいと思われたとすれば、ちょっとその感性を疑わざるを得ないです。
植栽と
モニュメント、工事のために一時的に撤去されているのか永久に撤去なのかというところで市民の関心が大きくなっています。報道にもありましたけれども、機能優先なのか、それとも景観、文化なのかというふうに大きく掲載されました。ここが今のところ市民にとっては大きなところなんですけれども、どのように持っていかれようとしているのかお聞かせください。
○三宅浩二 議長 簗田都市安全部長。
◎簗田敏弘 都市安全部長 この工事の件につきましては、昨年8月頃から橋梁の補修補強工事の概要説明を受けております。その時点では、橋梁躯体の安全確保の観点から、当時から稼働していなかった水系施設、噴水ですね、は撤去、その他の修景施設は、防水工事に影響するならば撤去もあり得るという説明を受けておりました。
この工事は、昨年10月に工事着手されておりますけれども、工事を進める中で想定以上に橋梁躯体が劣化しているということで、本年1月に県から躯体の防水工事をしっかりとやらなければいけないということで、既設の花壇や修景施設の撤去も必要になったというふうな説明を受けております。
この説明を受けて、橋梁躯体を守っていくという観点から、そういう理由で花壇などを撤去するのはやむを得ないことかなというふうにも考えましたけれども、その後、この橋の果たしてきた役割を考えると、後々本市に与える影響も大きいと考えまして、説明を受けたのが1月で、2月に、早速、私と都市整備部長、産業文化部長3名そろって宝塚土木事務所へ行って協議を行っています。その後、年度が変わりまして今年度、宝塚土木事務所では、事務所長以下担当課長も人事異動で異動されております。そういうことで5月に再度3名で土木事務所へ伺い、問題の共有と今後の対応について協議してきました。
結果、まずはこの場所にふさわしい景観や安全性、維持管理面などに留意した空間デザインを県と市が今後連携して作成していくというところまで今確認してきておるところです。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) この橋のこれまで宝塚市が認めてきた景観、つくり上げてきた景観の、今、非常に大切なシンボリックな景観となっていることは、皆さんもよく把握され、理解されていると思います。
この橋自体なんですけれども、14億5千万かけて、当時、大工事として造られたこの橋について、今、これが舗装が変わり、植栽がなくなり、本当のっぺらぼうな状態になっている、シェルターもなくなってと。ただこれは、普通の橋ではない橋であることをしっかりと理解をしていただかないといけないと思います。
当時、これを造ったときの知事がこんな冊子、これは図書館の資料室にあるんですけれども、この冊子に書かれていた、当然担当課の皆さんはよく御存じだと思います。これをざっと読み上げますと、当時の坂井時忠知事です。「遠いむかしから、橋は、人々の生活活動の場を拡げ、他の地域との物資の流通や文化の交流などに大きく役立ってまいりました。小川をまたぐ丸木橋の時代から、大河にかかる鋼鉄製の長大橋まで、人類の科学技術の進展とともに、橋もまた進歩してまいりました。橋には、その時代、時代の歴史が刻みこまれているともいえましょう。私たちも、先人に負けないよう、次代に残す文化遺産として、立派な橋を創造したいと、日頃から念願しておりました。
ここに新装竣工なった宝塚大橋は、まさにその夢を実現したもので、従来の橋のイメージを大きく変え、文化都市宝塚にふさわしく、緑と、水と、彫刻を配した憩いの広場とも言える、橋上公園です。この橋は県が推進しております、豊かな風土と人間性の回復を求める、“新しいふるさとづくり”
モニュメントのひとつでもあります。
この宝塚大橋が、県民の皆さんをはじめ、宝塚市を訪れる人たちから、愛され、親しまれる、心のかけ橋となることを念願してやみません」と書かれています。
この橋自体が次代に残す文化遺産、そして新しいふるさとづくりの
モニュメントだというふうに高らかにうたわれています。
これを受け、当時の友金信雄市長は、これはちょっと長くなりますので抜粋しますけれども、この宝塚、阪神間におけるレクリエーションゾーンの一環として機能しながらというところで、昭和48年から県事業で架け替え工事が行われ、全国においてもユニークなものであると。全国初だった。住宅・レクリエーション都市、宝塚にふさわしい橋上公園を配し、住民の皆様方、宝塚を訪れる人々にとって優美な施設の誕生であるというふうに述べられています。
つまり、橋は、ただの通路として造られた道路ではない、歩道も含め。この歩道部分は公園として造られたんです。そこに大変な設計力を駆使して、これは一体としてデザインされたことが、こういう写真とか、当時の広報たからづかを見るとよく分かります。私たちはあまりにも慣れ過ぎて、通行しながらですけれども、上空から見たときに左右対称でどういう設計になっているのかとかと見たときに、本当に先人たちのこの橋にかける思いというのが伝わってくるわけです。
これを本当にまだ50年もたってないうちにすっかりとその橋のコンセプトそのものが変わるぐらいの変更が行われそうになっていることについて、やはり市として声を上げていただきたいと。本当に19団体もの、
まちづくり協議会含み、またこの文化団体、芸術団体、景観をテーマに活動している団体の皆さんが本当に短い間にこの問題を共有され、声を上げられたことについて、先日も市長もしっかりと受け止めていただき、毎日通られるということで、共感していただけたかと思います。これをどのような橋にしていくのかというところについては、今、どんどん関心が広まっていっているところですので、しっかりと県と協議をしていっていただきたいと思います。
ここがいろんな意見が、機能面重視の意見とかもありますけれども、159メートルの長さだということで、ここの一部、観光プロムナードで生きているということでした。そして、この橋自体が一つの、宝塚ホテルもない、ファミリーランドもない、ホテルは移転したんですけれどもね、でもこっち側にはない。ここをつなぐ、本当にこの橋自体が一つの観光のコンテンツになっていることは間違いがないと思います、先ほど言われた特別な橋であることは認識はされていると思います。
次に、この
モニュメントのことをお話しすると、この
モニュメント、この橋の上に4体あります。非常に有名な方が作られた
モニュメントですね。淀井敏夫さんの作られた「渚」、あと「鴎」、それと「愛の手」、これは新谷琇紀さんが作られた、どちらも兵庫県の方で記念館まで造られているような高名な彫刻家の方です。本当にパブリックアートとして、市民がこれまで慣れ親しみ慈しんできたような芸術作品をやはりなおざりにされることは許されないかと思うんですけれども、これについて再度、彫刻作品についてお聞きしたいと思います。
それと、駅周辺、この観光プロムナードの中にはこういうアート自体が15体以上あるということで、これまでも機会あるごとに言ってきました。この
モニュメントの一元管理の必要性と活用、これがやっぱり新しい魅力づくりにもなるかと思いますし、景観づくりにとって重要なことだと思うんですけれども、お考えをお聞きします。
○三宅浩二 議長 福永産業文化部長。
◎福永孝雄 産業文化部長 中心市街地には、御指摘のとおり、たくさん魅力的なオブジェが集積されています。一元管理ということなんですが、今はそれぞれにいろんな成り立ちの中で管理する部署というのが複数に存在している状況があります。それを一元管理にすべきかどうかということは、いろいろ議論はあろうと思いますが、ちょっと私どもとしましたら、アートのまちづくりというのをやはり中心市街地でこれからやっていきたいということから考えますと、そういう既存のオブジェをしっかり今まで以上に活用していくという観点を重んじていきたいと思いますので、活用という観点に立って、しっかり一元的にこれを活用していけるように、これは私どもの部で少し今まで以上な活用を考えていきたいなと、そのような認識でおります。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) 次に、景観は資源だと思うんです。特に本市のように、産業はないけれども、やはり宝塚というと歌劇と、もう一つ歌劇のやっぱりイメージの中でつくられてきたこの前の前の前の前の市長、正司市長が一流の都市にすると、ヨーロッパに負けない一流の都市にするという熱い思いを持って一つ一つつくり込まれてきた。このときは友金市長ですけれども、引き継がれてつくり込まれてきたエリアであることから、この橋の問題をきっかけに、やっぱり景観形成というのはどこかがコントロールしていかなければならないんではないかというふうに思います。民間の開発だけではなく、このように公共事業で景観が変わってしまうことがあるんだなということを気づかされました。
それで、景観デザイン審査会、これ、公共施設は対象外になっているんですけれども、やはり景観に大きな影響を及ぼす事業についてはかけていくという姿勢が大事なんじゃないかと思うんですけれども、実際に守っていくと。
先ほど文化芸術振興計画の中でとありましたけれども、実際にそれに実行力のある景観保全というか積極的な保全に向けて、演出に向けて機能するのがここかと思うんですけれども、お答えください。
○三宅浩二 議長 尾崎都市整備部長。
◎尾崎和之 都市整備部長 景観という視点でちょっと御質問をいただきましたので、私のほうから。
実は、景観審議会については、公共施設は対象物件になってないというのは議員が御指摘のとおりです。ここの考え方、ちょっとそれについて御説明させていただきたいんですけれども、例えば今回の道路について、これを例示して御説明させていただきますと、道路といいますと通行機能、実際通る機能を中心に考えがちですが、道路という機能は通行機能、交通機能といいますが、交通機能と空間機能、それと市街地整備機能というこの3つの機能を主の機能としています。何を言わんかといいますと、道路を造る人間は、計画する人間は、これらの機能をいかに満足さすかということを視点に考えています。まちづくりをやるに当たって、まちづくりにおいて、この道路がどのように機能し効果を発現するかと、こういう視点で整備していくわけなんですが、そういう意味では、主体的には私ども、市の中では事業者のほうがその主体性を持たせているというようなことです。
私ども、都市計画を担当します都市整備部につきましては、この公共施設と民、これらの景観を調和させていく、それによってよりよいまちをつくっていくと、こういうような仕事をしておるわけでございます。
そういう意味では、大事な景観につきまして、主体的に公共施設の事業施行者のほうが専門家の意見を聞く。例えば都計審の意見を聞く、この辺のことを考えながら、それを私どもが意見調整し、どういう方法が一番望ましいかということを個別に検討していきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) ぜひとも、個別とおっしゃいましたけれども、全体の都市デザインという視点でやはり考えていく部署が本当は必要だと思います。それで、それに必要なと思われるときにやっぱり専門家、有識者に聞くとか審議会に聞くとかというふうなことが必要じゃないかなというふうには思います。
○三宅浩二 議長 尾崎都市整備部長。
◎尾崎和之 都市整備部長 大切なのは、役割分担のお話をさせていただきましたが、いかに部署部署の意見調整をやっていくかということが大事なのであって、私ども、確かに都市全体の景観を担当している部署という認識でございますので、行われる民の事業もそうですし、官の事業もきっちりと景観という視点で調整していき意見交換していく。そして、宝塚市の景観をいかに保全し活用していくかということを大事にしていきたいと考えています。
以上です。
○三宅浩二 議長 寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) 今日は、もともとこの宝塚大橋、この議場にいる皆さん、知らない人はいないと思うんですけれども、本当に宝塚市が自慢の武庫川とあとは六甲山系、長尾山系の山並みというのが見える場所です。歌劇場を背景にして、れんがのタイルと、それとこの歌劇場の赤い屋根とが本当に一体となった宝塚にしかない魅力、ここが宝塚らしい、宝塚に来たと、宝塚に住んでいてよかったなと一番思えるところだと。
様々な観光協会がやっていますアート100選であったりいろんなところで、様々なところで宝塚市のブランド力を発信してきた大事な要所です。観光プロムナードの生命線です。私は県庁に行ったときにもそういうふうに熱く語ってきました。ここだけはというふうに言ってきました。
それで、本日、その美しい、宝塚市の広報がオープンデータとして持っていた、美しい景観、それから私が撮りためました彫刻、御紹介しようと思ったんだけれども、ちょっとぎりぎりのところで、代表質問でのルールがないということで、皆さんにお見せすることができずに本当に残念です。でも、見に来てください、ぜひ。本当にきれいな景観が今どうなろうとしているのか、今の現状と、ビフォー・アフターを1回見ていただければ、私が何を訴えているのかがよく分かっていただけると思いますので、ぜひ会派の控室、そこに本当はあるけれども、また見に来てください。
それと、市長におかれましては、先ほどの政治家ではないとの認識について、ちょっとほかの議員の答弁とも私はそのようにお聞きしていたつもりなんですけれども、確認をさせていただきたい。
それと、やはりいろいろ市民目線でというふうにおっしゃいましたけれども、やはり私たちには責任も伴います。誤解を招いた、少なくてもほとんどの人が誤解を招いたことについての説明がなかったのは本当に残念に思いますし、不誠実な印象を持たれかねないということを御理解いただきたいと思います。
もし、誤解を与えた、そういうつもりじゃなかったけれども、自分の名前入りで出たものにそういうふうに書かれたという場合については、やはりそれなりの説明と対応が必要だと。じゃないと、多くの人が知らないまま市長を評価し、この市の財政難についての認識があれっということになってしまうということについては少し危惧をしております。それは意見として、私の、
市民ネット宝塚の代表質問を終わります。
○三宅浩二 議長 以上で、
市民ネット宝塚、寺本議員の質問を終わります。
しばらく休憩します。
── 休 憩 午前11時20分 ──
── 再 開 午後 0時40分 ──
○三宅浩二 議長 ただいまから会議を再開します。
令和安全の会を代表して、北山議員の発言を許可します。
───── 代表質問 ─────
……………………………………………
1 新型コロナウイルス
ワクチン接種の申込みと接種について
(1) 市民の声より、「混乱が予測できる中で、なぜナンラ対策がされなかったのか」などあるが
(2) 自治会に依頼された予約用紙・封筒配布に協力する自治会数と協力自治会エリアの接種対象者数の総数は
(3) 自治会及び個人から郵送方式などによる予約受付により、予約受付業務が急増すると予測されるが、受け付ける市としての体制は大丈夫なのか
(4) インターネットや電話での予約と二重になる可能性があるがどうされるのか
(5) 接種希望医療機関との調整が必要になると見込まれるが円滑な調整はできるのか
(6) ワクチンは、予約受付数に応じ必要数は確保されるのか
2 厳しい財政状況に新市長はどう対処されるのか
(1) 山崎市長との対談で前市長は、「時には心を鬼にして、断行しなければならない行財政改革がある。みんなにちゃんと説明責任を果たして情報公開して、「協力をお願いします」とやっていかないと次の世代に大きなツケを残すことになります」と述べられていますが、後継市長として、市長選挙の結果を踏まえて、どう対処されますか
(2) 今後必要額の増加が見込まれる、市債管理基金100億円、公共施設等整備保全基金30億円の数値目標案と積立てはどうされるのか
(3) 「財政見通し」について
3 新ごみ処理施設整備事業、事業費について
(1) 新ごみ処理施設等整備・運営事業にかかる債務負担行為681億2,775万円(債務負担行為、令和4年度~令和29年度)の内訳について
(2) 施設等の整備費・20年間の運営事業費(DBO方式)とはいえ、高額になった要因は
(3) 国からの補助及び起債対象外になる事業と費用について(外構工事一部・管理棟一部・車庫棟・解体工事の一部等)
(4) これまで場内に埋め立てられてきた汚染土壌撤去及び解体工事に伴うダイオキシン・アスベスト(外壁・天井等)の除去と周辺住宅・住民への影響について
4 中山五月台小学校・中山五月台幼稚園の跡地と施設の利活用について
(1) 中山五月台小学校は、指定避難所として位置づけられ、選挙の投票所としても活用されているが、今後どうされるのか
(2) 建物について「公共施設(建物施設)保有量最適化方針」では、解体または転用とされ、「敷地全体での公益性の高い土地活用を検討する」との方向性が示されていますが、具体的にはどうされるのか
(3) 「解体するにしても『宝塚市学校施設長寿命化計画』との関係もあり、解体費用の予算化は厳しく、解体されずに長期にわたり放置されるのでは」との声もありますが、どうされるのか
(4) 開発業者からの寄附や立替え施行なども含めて、整備された地域の公共財産(小学校・幼稚園)ですが、地域の声はどうされるのか
5 「学校運営を巡る諸課題に対する今後の対応方針について」の通知後について
(1) 教頭の負担軽減「(1)管理職による職員退勤後の鍵締めの廃止、(2)教頭の授業時数(固定時間)の廃止については、本年4月から実施する」と通知されているが
(2) 職員会議の在り方の是正「令和3年4月から職員会議の議事録(議題、発言者、発言内容の概要、結果)を作成し、公文書として管理保管する」と通知されているが
(3) 2項目以外の運用及び徹底について
(4) 申入れ後における、教職員組合との交渉状況及びホームページでの公表は
6 宝塚大橋橋梁補修補強工事に伴う、ブロンズ像や花壇などの撤去について
(1) 「
ガーデンブリッジ」の経緯と今回の兵庫県による補修補強工事における宝塚市との協議経過について
(2) 撤去が計画されている、「渚」、「鴎」、「愛の手」のオブジェの残置について
(3)
観光プロムナード構想及び野外アートミュージアムとしての整備方針確立について
7 コロナ療養者や要介護3まで、郵便投票制度の拡大を早急に
(1) 宿泊施設や自宅での新型コロナウイルスの療養者を郵便投票の対象者にできないのか
(2) 介護保険の要介護状態区分が要介護3の認定者まで、郵便投票拡充が必要ではないか
(令和安全の会 北山照昭 議員)
……………………………………………
○三宅浩二 議長 26番北山議員。
◆26番(
北山照昭議員) 令和安全の会を代表して代表質問をさせていただきます、北山です。
傍聴にお越しいただいた皆様、雨の中にもかかわらず、たくさんお越しいただきましてありがとうございます。
それでは、質問通告に基づきまして、順次質問を始めさせていただきます。
まず、新型コロナウイルスワクチンの接種の申込みと接種について。
5月10日から65歳以上の方を対象に申込みの受付が始まりました。実は、私事ですけれども、市長選挙が終わってから鼠径ヘルニアの手術をいたしておりまして、市民病院に入院していたこともありまして、気になりながら連休明けになりましたが、担当部長に、テレビや新聞などで先行して実施されている自治体が大変混乱していると。宝塚はどうかということで、せめて年齢の区分を設けるとか、高い方にするとか、そういうことをしてはどうかということでお願いというのか、話し合いました。そのときに、事務的にはできないと。すなわち、事務量が多くなるので、今の体制ではできないということで、まさに、混乱するかもしれないけれども対応できないというのが、そのときの回答というのか返答でした。
10日から始まりました。予測されたとおり大混乱であります。連日、家族総出でコールセンターへ電話したが出ない。インターネットで申し込んだが、すぐにストップで終了になった。さらに、兵庫県や厚生労働省まで電話をしたがらちが明かない。電話が全く出ないので、市役所のほかの部署にも問い合わせたが、全く誠意がない。対応が不十分などという意見が、スマホや電話やはがきなどにより、1週間を超えても数多く寄せられてきました。
少し寄せられたはがきを紹介したいと思うんですけれども、コロナワクチンの件ですが、広報に掲載されている予約のコールセンターに何度も電話を5月10日よりかけておりましたが、話し中の音のみで混雑しているのだろうなと思っておりましたところ、本当は、今回の予約分はとっくに達していて受付は終了しているとのこと、驚きました。継続してかけ続けていれば、必ず通じるものと思っておりました。自分のばかさ加減がつくづく情けないです。せめて、回線を増やすなり自動音声なりでその旨を知らせていただければ、納得もでき、安心感ももてたのではないかと思います。
もう一人の方は、コロナワクチンの接種予約は、混雑が予測できる中で何らの対策なしに実施されました。宝塚市の市役所の人たちは、この程度の人たちだったのかと、それにしては、しっかり給料をもらっていると思いました。
もう一点、今回のコロナ
ワクチン接種について、宝塚はどうして複雑なのですか。開業医予約済み、接種日も決まっているところもある一方、6月1日よりコールセンターに電話するようにとあり、コールセンターは電話は殺到して、今すぐ高齢者にもっと簡単な予約する方法はないのですか。上越市のようにと。こんな御意見が寄せられました。
質問に入りたいと思うんですけれども、様々な意見や苦情が寄せられ、高齢者の方々、また、関心のある方々が今日も傍聴席に来られていますし、インターネットでも見られているという方がたくさん御連絡をいただいております。ぜひ、誠実に丁寧に誠意を持ってお答えをしていただきたいと思います。具体的な質問を通告に基づき行います。
はがきで紹介しましたが、市民の声として取り上げましたが、混乱が予測される中で、なぜ、何らの対策がされなかったのかなとありますけれども、お答えをお願いいたします。
次に、私は、中山五月台6丁目に住んでおりますけれども、隣の中山五月台自治会の会長と老人クラブの方が地元の開業医さんといろいろ相談いたしまして、自治会として申込みをまとめて受け付けて、開業医さんと相談するということが伝わってまいりました。私ところも近くに住んでいるもんですから、ばたばたとしましたけれども、そのことを受けて山崎市長が決断をされて、各自治会を通じてアナログ方式ですけれども、65歳以上の皆さんに新型コロナワクチンの申込みを受け付けるということで、近々、自治会を通じて申込用紙を配布するということが決められております。大変、私はいい決断だと思いますし、このことがスムーズにいってほしいと思っているんですけれども、まず、そのことも踏まえまして、2番目、5月15日付で各自治会に配付され、新聞などで広報された自治会に依頼しての申込みの受付ですが、自治会に依頼された予約用紙・封筒配布に協力する自治会数と協力自治会エリアの接種対象者数の総計は。
3、今後、自治会及び個人からの郵送方式などによる予約受付により、予約受付業務が急増すると予測されるが、受け付ける市としての体制は大丈夫なのか。
4番目、インターネットや電話での予約と二重になる可能性があるが、どうされるのか。
5番目、接種希望医療機関との調整が必要になると見込まれるが、円滑な調整はできるのか。
6番目、ワクチンは予約受付数に応じて必要数は確保されているのか。
それでは、2番目の質問に入ります。
厳しい財政状況に、新市長はどう対処されるのか。
市長選挙では、選挙に向けたプロパガンダ的な情報が流され、財政の厳しさを伝える情報の一方で、財政はおおむね良好とか、財政の厳しさを伝える情報をフェイクニュースなどとの情報が流されました。
まさに、さきの市長選挙は、財政が争点になりました。その中で、中川市政の継承か転換かという争いになりました。その結果、8万657票のうち、継承をということが2万8,885票、約36%であります。転換を求める票が5万1,772票、約64%です。すなわち、票としては、中川市政の継承を求めるのではなく、転換を求める票が圧倒的でありました。しかし、選挙の結果は接戦でしたが、山崎市長が当選されました。山崎市長は、私にとり、市長として相対する6人目の市長になります。私は、市会議員として、これまでどおり是々非々で臨みます。二元代表制に基づき、宝塚の持続的発展のため、市民の安全・安心のため、徹底した調査と道理ある主張をモットーに議論をさせていただきたいと、こう思っております。
昨年の3月に発足、設置された、宝塚市行財政経営戦略本部の会議で、この間、既に何回か明らかになってまいりましたように、クリーンセンターの建て替え、公共施設インフラの老朽化、学校の改築・長寿命化、市立病院の経営改善と建て替え、少子高齢化による扶助費・民生費の増加、人口減や新型コロナウイルスなどによる税収の減少など、厳しい財政状況は、今後ますます深刻になることは、極めて明らかであります。
山崎市長は、宝塚市政にとり、かつてない財政危機のときに市長に就任されたことになります。国や兵庫県もコロナ危機により財政が深刻になることは、今後明らかであります。交付金や補助金等も厳しくなることは極めて明瞭であります。
それでは、具体的な質問に入ります。
1、選挙後に読売新聞にも一部報道されましたが、1月の後援会報における山崎市長との対談で、前市長は、時には心を鬼にして、断行しなければならない行財政改革がある。みんなにちゃんと説明責任を果たして情報公開して、協力をお願いしますとやっていかないと、次の世代に大きなツケを残すことになりますと述べておられますが、後継市長として、市長選挙の結果を踏まえて、どう対処されますか。
2番目、今後、必要額の増額が見込まれる市債管理基金100億円、公共施設等整備保全基金30億円の数値目標、最初は明確に目標と書かれていたんですが、その後に、案と、こうなっているんですけれども、それの数値目標案と積立てはどうされるのか。
3番目、5月末に発表、公表された財政見通しについて、収支均衡の財政を目指す、確立すると表明されておりますけれども、当面5年間の収支見込みを明らかにしてください。
大きな3番目、新ごみ処理施設整備事業、事業費について。
1988年、昭和63年に稼働してから、既に33年、遅れに遅れて、今の計画では、焼却炉は2027年の竣工見込みであります。既に、過去に焼却炉が故障し、ごみが処理できなくなり、他の市にお願いし、市民にも収集の遅れで迷惑をかけることがあり、いつ故障してもおかしくないのが今の焼却炉の現状であります。そのことを踏まえて具体的な質問をいたします。
①新ごみ処理施設等整備・運営事業に係る債務負担行為681億2,775万、債務負担行為、令和4年から令和29年の内訳について。
②施設等の整備費及び20年間の運営事業費を含むDBO方式とはいえ、高額になった要因は。
③国からの補助及び起債対象外となる事業と費用について。私は、外構工事の一部とか管理棟の一部、車庫棟、解体工事の一部が補助及び起債対象外の工事になるのではないかと見ているんですけれども、そこを詳しく答えてください。
④これまで場内に埋め立てられてきた汚染土壌撤去及び解体工事に伴うダイオキシン・アスベスト、外壁とか天井等に使われているようでありますけれども、除去と周辺住宅及び住民への影響について。
4番目、中山五月台小学校・中山五月台幼稚園の跡地と施設の利活用について。
5月29日に、地域のスポーツ団体の方々と話合いをする機会がありました。その中で、統合に向けての説明でも数多くの発言がありましたけれども、住民一同が一番心配されていることでありますけれども、幼稚園がなくなり、小学校もなくなり、地域の活気がなくなってきているが、中山台地区を市はどう考えているのかと。こういう強い声がありました。
それでは、具体的な質問をいたします。
①中山五月台小学校は、指定避難所として位置づけられ、選挙では投票所としても活用されていますが、今後どうされるのか。
②建物について、宝塚公共施設(建物施設)保有量最適化方針では、解体または転用とされ、敷地全体の公益性の高い土地活用を検討するとの方向性が示されておりますけれども、具体的にはどうされるのか。
③解体するにしても宝塚市学校施設長寿命化計画との関係もあり、解体費用の予算化は厳しく、解体されずに長期にわたり放置されるのではないかと声がありますが、どうされるのか。
質問に当たりまして庁内にいろいろ聞いてみますと、どうもそのようですというような声が異口同音にありました。
④開発業者からの寄附や建て替え施行なども含めて、整備された地域の公共財産、小学校・幼稚園ですが、地域の声はどのようにされるのか。
大きな5、学校運営をめぐる諸課題に対する今後の対応方針について、の通知後について。
3月4日付で、宝塚市教育長から宝塚市教職員組合執行委員長に対して出された通知文書であります。
市長及び副市長とも協議され、市長の下に置かれている宝塚市教育総合会議でも報告され、市議会にも説明された文書であります。さらに、教育総合会議の検証委員である春日井先生は、安心・安全な場であるはずの学校で、逆に、教師によって子どもの命と権利が侵害されるという事態の背景には、学校組織の構造的な問題や学校の風土に問題があるのではないでしょうかと、このように指摘されております。
それでは、通知文書に基づき、具体的な質問をいたします。
①教頭の負担軽減。(1)管理職による職員退勤後の鍵締めの廃止、(2)教頭の授業時間、固定時間の廃止、4月より実施すると通知されております。
②職員会議の在り方の是正。令和3年4月から職員会議の議事録、議題、発言内容の概要、結果を作成し、公文書として管理保管すると通知されておりますが。
③とりわけて質問した2項目以外の運用、徹底については、どうなっていますか。
④申入れ後における、教職員組合との交渉状況及びホームページでの公表は。
6点目の質問に入ります。宝塚大橋橋梁補修補強工事に伴う、ブロンズ像や花壇などの撤去について。
5月20日付の読売新聞などで大きく報道されました。
文化芸術都市宝塚市の象徴であり、全国初の
ガーデンブリッジとして整備され、「愛の手」については、宝塚市でも大いに議論があった
モニュメントであります。5月27日には、山崎市長に対して19団体と2名の方から宝塚大橋の改修工事に伴うブロンズ像など、復旧とさらなる景観整備等に関する要望が要望書として市長も面談された上で提出されております。
それでは、具体的な質問をいたします。
①
ガーデンブリッジの経緯と今回の兵庫県における補修補強工事における宝塚市との協議経過について。
②撤去が計画されている、先日確認しますと、既に全て撤去されておりますが、「渚」、「鴎」、「愛の手」のオブジェの残置について。
③
観光プロムナード構想及び野外アートミュージアムとしての整備方針の確立について。
7番目。最後でありますけれども、コロナ療養者や要介護3まで、郵便投票制度の拡大を。
今年、宝塚市では、民主主義の根幹である選挙が続きます。4月に市長選挙、5月に県会議員の補欠選挙、7月には知事選挙、そして、近々執行する必要がある衆議院選挙と選挙が続きます。しかし、さきの県会議員の補欠選挙では、過去最低の30%を割る投票率になってしまいました。
ところが、選挙に参加する強い意志がありながら、大切な権利をやむを得ずですができない方々があります。5月16日の朝日新聞の社説より、5月20日の声の欄では、中山台地区の方が投稿され、投票制度の充実を求める意見が掲載されています。
それでは、具体的な質問をいたします。
①宿泊施設や自宅での新型コロナウイルスの療養者を郵便投票の対象者にできないのか。
②介護保険の要介護状態区分が要介護3の認定者まで、郵便投票の拡充が必要ではないのか。
以上、質問をさせていただきます。答弁いかんによりまして、続けて質問させていただきます。
○三宅浩二 議長 山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 北山議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず、新型コロナウイルス
ワクチン接種の申込みと接種についてのうち、混乱を見据えた対策につきましては、ワクチン供給量に合わせて、高齢者施設入所者から接種を開始し、次いで、集団接種を行うことにしました。
先月24日からの集団接種の開始の後、今月からは多くの医療機関で個別接種が始まることから、かかりつけ医を持つ方や近くの医療機関で接種を希望される方は、個別接種を希望されると考えていました。また、他市で実施されたような、年齢を区切って接種予約を受け付ける方法についても、個別接種の予約を受け付ける医療機関の窓口での混乱を避けるため、設定しませんでした。
このたびの状況を考慮すると、個別接種を実施する医療機関の情報や5月、6月における集団接種予約の上限の数のほか、ワクチンは十分に供給されることをしっかりとお伝えできていれば、市民の皆様の不安を軽減できたのではないかと考えています。
そのため、先月14日付の広報たからづか臨時号では、その時点での最新情報を掲載したほか、年齢により予約に区分を設け、コールセンターの回線の増設や仮予約による対応を行うとともに、個別接種の予約に関する情報を入れることで、市民の皆様への予約確保の不安感を軽減できるよう改善しました。さらに、今月下旬には、郵便による予約の受付も準備しているところです。
次に、自治会に依頼された予約用紙・封筒配布に協力する自治会数と協力自治会エリアの接種対象者の数の総数につきましては、昨日をめどに御協力をいただけるか否かの回答について、市へ提出いただくようお願いしており、昨日時点で、280自治会中215自治会から御協力いただけるとの回答をいただいております。なお、協力自治会エリアの接種対象者数については集計できません。
次に、郵送方式による予約受付体制につきましては、
ワクチン接種担当の体制は、先月26日付で
ワクチン接種専任の部長級と室長級の職員を新たに配置し、専任の課長級を1名から2名に増員しました。また、係長級1名と一般職員1名を増員し、専任5名から10名として体制を強化しました。
今回の予約受付業務に関しては、ワクチン担当では、実施手順の制作や事務の進行管理を行い、受付内容のデータ化や通知事務などについては、庁内職員による応援や事業者への委託により進めることとしています。
次に、インターネットや電話での予約で二重になる可能性についての対応につきましては、予約のシステム上で二重予約をチェックする仕組みを設けているため、市で把握している予約は重複を避けることができます。
また、郵送方式での予約についても、データ化した後、同様のチェックをする仕組みを設け、重複を避ける工夫をしていきます。
次に、接種希望医療機関との調整につきましては、郵便による予約においては、速やかな接種を優先するため、郵便番号などにより近隣の医療機関を案内できるよう調整する予定です。
次に、ワクチンの確保状況につきましては、今月28日の週までに高齢者全員2回分のワクチン数が確保されているとの連絡を国から県を通じて受けています。
次に、財政状況への対処につきましては、人口減少や少子高齢化などにより、市を取り巻く環境は急激に変化していくことが予想されるほか、パンデミックや大規模災害にも備える必要があり、これからのまちづくりを市民と行政が共に進めることを柱とする第6次宝塚市総合計画を着実に実行していくためには、これからの時代にふさわしい行財政経営の実現が急務となっています。
この実現に向けて、来月に策定予定の行財政経営方針と財政規律では、行財政経営に欠かせない財政基盤、組織基盤、デジタル・データ基盤の強化を図り、限られる経営資源を適正に配分するとともに、職員の働きがいを創出し、市民の皆様や多様な主体との協働、共創により、日々の暮らしに豊かさを実感できる価値を創造していくための変革と協働を進めることとしています。
変革には、これまで当たり前であったことを見直すことも必要となります。見直しを進めるに当たっては、市民生活への影響を十分考慮するとともに、市民の皆様と行政が正確な情報を共有することが重要です。そして、説明責任をしっかりと果たし、理解をいただくことで見直しを進め、日々の暮らしに豊かさを実感できるまちを、市民の皆様と一緒につくり上げていきます。
御質問の中に、前市長は、時には心を鬼にして断行しなければならない行財政改革がある。みんなにちゃんと説明責任を果たして情報公開して協力をお願いしますとやっていかないと、次の世代に大きなツケを残すことになりますと述べられているとの御説明がありました。私は、全て引き受けますとお答えしました。私は、前市長に、後継指名いただいておりませんので、残念ながら、後継市長という立場ではありませんが、バトンを渡された立場ですので、前市長の言葉はしっかりと受け止めていきます。この言葉のうち、説明責任を果たして情報公開をという部分は、あなたにOPENとして掲げております。そして、時には心を鬼にして断行しなければならない行財政改革があるという部分は、行財政経営の健全化の実現が急務であり、そのための決意を今会議で何度も答弁をさせていただきました。
今議会では、ビラの文言により、宝塚市の財政は問題ないと多くの市民が思っているとの御指摘があります。そのような誤解をした市民に対しては申し訳なく思っております。今後、財政に関する正しい情報を行財政経営方針や財政規律、財政見通しなどにより、市民の皆様へお伝えしていきます。
次に、市債管理基金と公共施設等整備保全基金の数値目標案と積立てにつきましては、昨年度の9月に開催した第3回宝塚市行財政経営戦略本部の会議資料として提出した宝塚市財政規律検討資料の中で、公共施設等整備保全基金残高を2035年までに30億円、市債管理基金残高を2030年までに100億円とする案を示したところです。
公共施設等整備保全基金については、公共施設などの維持更新に係る一般財源の増加に備えるために積み立てるもので、現在、策定中の財政規律案の中でも、数値目標として、毎年2億円以上積み立てることとしており、これを続けていけば、2035年には30億円以上残高を確保できる見込みです。
市債管理基金については、新ごみ処理施設整備に伴う公債費増に対応するために必要があると財政規律検討資料では見込んでいましたが、その後、建設費と運営費の総額の見積りが明らかになってきたことや、本年2月19日に新ごみ処理施設の整備が都市計画事業の認可を受けることにより、都市計画税を充当できることとなったことから、現時点では市債管理基金の残高を2030年度までに100億円とする必要はないと見込んでいます。実際の積立額については、新ごみ処理施設整備の入札により変動しますが、現時点での積立額の見通しについては、新ごみ処理施設建設基金と合わせて財政見通しの中で見込んでいるところです。
次に、財政見通しにつきましては、今般、本年度の6月補正後の予算案を基準とした財政見通しを作成したところです。
財政見通しの主な内容については、現在の本市の財政に係る諸課題を示すとともに、一定の前提条件に基づき、10年間の歳入と歳出を予測しています。
また、公共施設等整備保全基金や市債管理基金、新ごみ処理施設建設基金の積立額などを示すことで、現在、策定中の財政規律案の実効性を担保するものとしています。
現状をベースにした財政見通しでは本年度の収支はプラスであるものの、翌年度以降は収支マイナスが続くと見込んでおり、厳しい財政状況に対応するため、来月策定予定の行財政経営方針に基づき取組を推進していきます。
次に、新ごみ処理施設整備事業費についてのうち、新ごみ処理施設等整備・運営事業に係る債務負担行為の内訳につきましては、本事業は、設計・建設・運営までを一括してDBO方式で発注することから、総額として債務負担行為を行ったものです。入札前に建設費と運営費の内訳を公表することで、入札参加者に公表金額の上限額として捉えられ、提案の妨げになる可能性があり、結果的に市が不利益を被ることも考えられることから、入札前の現段階では、内訳の公表は控えています。
次に、施設等の整備費・20年間の運営事業費が高額になった要因につきましては、2016年に整備用地が確定していない段階で実施したメーカーの概算見積りにより、エネルギー回収推進施設とマテリアルリサイクル推進施設の建設のみの費用として250億円を想定していましたが、近年、ごみ処理施設の建設費は増加傾向にあり、特に最近では、働き方改革や大阪万博などにより、土木建築費が高騰しています。また、し尿処理施設の整備や現有施設の解体費、仮設施設の建設費、土壌汚染対策費やアスベスト対策費を計上したことにより事業費が増加したものです。
次に、国からの補助や起債の対象外となる事業と費用につきましては、エネルギー回収推進施設の建設の一部、焼却炉以外の解体費、ごみ処理施設に直接関係しない広場などの外構工事や管理棟のごみ収集関係に係る部分、駐車場などは循環型社会推進形成交付金の対象外となります。また、直接ごみ処理に関係しない工事は起債の対象外となります。費用につきましては、入札前の段階であることから、公表を控えています。
次に、汚染土壌撤去及びダイオキシン・アスベスト除去による周辺への影響につきましては、含有量超過の鉛については4か所に特定されており、外部処分地に全量撤去する予定です。ヒ素とフッ素につきましては、基準値を少し上回ったものが広範囲に点在しているため、地下水への影響を調査した結果、土壌汚染対策法の水質基準以下であり、基本的には、敷地内処理を検討していますが、工事期間中は工事による影響について観測井戸を設け、モニタリングを行う予定にしており、いずれも土壌汚染対策法に基づき適正に対応します。
解体工事に伴うダイオキシン・アスベスト除去については、廃棄物焼却施設解体作業マニュアルや建築物解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアルなど、各種マニュアルやガイドラインにより適切に実施します。
これらの関係法令やマニュアルを厳守することにより、周辺環境の保全を確保します。
次に、宝塚大橋橋梁補修補強工事に伴うブロンズ像や花壇などの撤去についてのうち、
ガーデンブリッジの経緯と今回の県補修補強工事における市との協議経過につきましては、宝塚大橋は文化都市宝塚にふさわしい緑と水と彫刻を配した橋上公園として、また、住宅・レクリエーション都市宝塚にふさわしい
ガーデンブリッジとして県が整備を行い、1979年に完成しました。花壇などの修景施設の整備に当たり、市も費用の一部を負担しています。
橋梁補修補強工事の着手前に、県から工事全体の概要の説明を受けました。また、本年1月には橋面の補修内容について説明を受けており、橋梁躯体の安全確保の観点から工事に伴う既設花壇などの撤去はやむを得ないと考えました。
一方で、本市を代表する景観形成に関わることから、これまで県と市で問題を共有し、今後、歩道部分のデザインについては、周辺の風景にふさわしい景観や歩道利用状況、通行安全性、整備後の維持管理などに留意して、有識者などの意見を聞きながら、県と市が連携して検討することとしています。
次に、「渚」、「鴎」、「愛の手」のオブジェにつきましては、現在、工事の都合上撤去されていますが、今後、県と連携して行う空間デザインの中で、本市の中心市街地の景観や芸術文化を牽引してきたことも踏まえ、その取扱いについて検討を行います。
次に、
観光プロムナード構想及び野外アートミュージアムとしての整備方針確立につきましては、
観光プロムナード構想は、本市の新しいまちづくりを誘導するアイデンティティーの形成を基本理念として1993年度に策定したもので、現在も、観光プロムナード一帯の環境整備の基礎となっています。
花のみちや宝塚大劇場、
手塚治虫記念館をはじめとした武庫川左岸側と宝塚温泉から宝塚南口駅までの右岸側とは、本市の観光文化の中心として多くの人に認知され、観光客にも人気の散策コースとして楽しまれています。
また、観光プロムナードには、
ガーデンブリッジとして日本の先駆けとして整備された宝塚大橋やS字にデザインされた宝来橋、周辺建物や河川空間も含めて、全体として洗練された景観デザインの下、整備を進めてきました。
さらに、著名な作家による現代彫刻や
モニュメント群もこの地域の特徴であり、中心市街地全体がミュージアムのような魅力を有しています。
文化芸術都市を目指す本市としては、中心市街地の豊富な景観資源を最大限に活用し、野外アートミュージアムとしての機能を高めていく必要があると考えています。
文化芸術センターの整備を契機にして推進しているアートを通じた
観光まちづくり事業も、野外アートミュージアムに通じる事業の一つと考えています。
新たなハード整備を進めるというよりも、今の資源をどのように生かすか、また、市民やアーティストが新しいアートを創出していくような方向性を重視しながら、野外アートミュージアムとしての魅力を高めていきます。
教育に関する御質問につきましては、教育長から、選挙に関する御質問につきましては、選挙管理委員会委員長から、それぞれ答弁をいたします。
○三宅浩二 議長 森教育長。
◎森恵実子 教育長 北山議員の教育に関する御質問にお答えします。
中山五月台小学校・中山五月台幼稚園の跡地と施設の利活用についてのうち、中山五月台小学校を今後どうするのかにつきましては、閉校後の中山五月台小学校は、建物施設の安全管理と維持管理費の抑制のため、建物内への進入を原則禁止し、電気やガスの供給を停止します。このため、来年度以降は、学校施設を指定避難所や選挙の投票所など、公共施設としての利用ができなくなりますので、代替機能の確保について関係部局と協議してまいります。
次に、敷地全体の土地活用の方向性につきましては、現時点では、具体的な方針は決まっていませんが、今後、宝塚市公共施設、建物施設、保有量最適化方針に基づき、関係部局と協議を進めてまいります。
次に、建物の解体につきましては、宝塚市学校施設長寿命化計画では、本市の保有する学校施設の老朽化の進行に伴い、今後10年のうちに学校施設の維持保全費が大幅に増加することが見込まれています。既存施設の解体にも多額の費用を要するため、今後、関係部局と協議し、できる限り早期に費用対効果が高く、公益性の高い活用方法について検討を進めてまいります。
次に、地域の声はどうするのかにつきましては、閉校した学校施設が地域の公共財産であることは十分に認識しています。今後、運用方針の決定に当たっては、宝塚市公共施設、建物施設、保有量最適化方針に基づき、地域との協議を進めてまいります。
次に、学校運営をめぐる諸課題に対する今後の対応方針についての通知後についてのうち、教頭の負担軽減については、学校運営をめぐる諸課題に対する今後の対応について、本年4月から具体的に取組を進めるため、職員団体へは3月4日付で通知し、3月9日に説明の機会を設定しました。
その後、3月12日に臨時校長会を開催し、教頭の負担軽減をはじめとする学校運営をめぐる諸課題への対応に関する方針を周知・徹底したところです。
なお、教頭の負担が大きかった鍵締めと授業の持ち時間については、既に本年度から廃止しています。
次に、職員会議の在り方の是正につきましては、本年度から議事録を作成することとしていますが、5月からは議事録の様式や取扱いを統一し、公文書として管理保管しています。
次に、2項目以外の運用及び徹底につきましては、まず、教育業務連絡調整手当については、本年度から当該手当の受給者を校長が任命した主任としており、校務分掌検討委員会については、特定の職員団体に加入する教職員のみで構成することがないよう、適正な委員構成としました。
また、主幹教諭の職務についても、本年度から各学校の校務分掌表において、主幹教諭を校長、教頭の次に位置づけ、さらに、その役割を明確に記載しています。
次に、教職員団体との交渉状況及びホームページでの公表につきましては、現在、教職員組合を含む職員団体との交渉経過や申入れ事項などを市のホームページで公開するよう準備を進めています。
今後も、引き続きこうした取組を継続することにより、学校が子どもたちにとって、よりよい教育環境となるよう、全力で取り組んでまいります。
以上です。
○三宅浩二 議長 坂下選挙管理委員会委員長。
◎坂下賢治 選挙管理委員会委員長 北山議員の選挙に関する御質問に順次お答えしてまいります。
コロナ療養者や要介護3まで、郵便投票の拡大を早急にのうち、宿泊施設や自宅での新型コロナウイルスの療養者を郵便投票の対象にできないのかにつきましては、公職選挙における郵便投票は、公職選挙法第49条第2項の規定に基づき、選挙人で身体に重度な障がいがあるものの投票について、政令で定めるところにより、その現在する場所において投票用紙に投票の記載をし、これを郵便等により送付する方法で投票を行うことができるという制度でございます。
新型コロナウイルス感染により、宿泊施設または自宅療養されている選挙人は、この郵便投票の対象ではありません。したがって、これらの選挙人は、一般の選挙人と同様、投票日の当日または期日前投票期間において投票所で投票していただくことになります。
しかしながら、これらの療養されている選挙人は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の規定により外出が制限され、事実上、投票が大変困難であり、本委員会としましても非常に遺憾に思うところであります。
こういった現状に対し、幾つかの県等の選挙管理委員会により、国に対し投票する権利を確保するための制度改正を求める要望がなされていました。昨日、6月3日、議員提出法律案で、この課題に対する特例法が衆議院に提出されました。
同法案は、新型コロナウイルス感染症により宿泊施設または自宅で療養されている選挙人及び海外から帰国後に宿泊施設で待機中の選挙人を郵便投票の対象にするというもので、公布の日から起算して5日を経過した日から執行するとしています。
本委員会としましては、国会での審議の動向を注視するとともに、情報収集を行ってまいります。
次に、介護保険の要介護状態区分が要介護3の認定者まで、郵便投票拡充が必要ではないかにつきましては、介護保険の要介護状態区分が要介護4及び3に認定された方は、その多くの方が投票所まで移動し、投票されることが困難であり、郵便投票の対象者の範囲拡大につきましては、前向きに検討すべき課題であると認識しています。
これまで、郵便投票の対象者につきましては、本委員会が所属する全国市区選挙管理委員会連合会が、2013年度から要介護4まで、2018年度からは要介護3まで拡大していただきたいとの要望を、国会及び政府に対し、毎年度行っております。
また、総務省が設置した投票環境の向上方策等に関する研究会は、2017年6月に公表された報告において、郵便投票の対象者を要介護3までとするのが適切との提言をされています。
2018年には、郵便投票の対象者の拡大に向けて、法改正の動きがあるとの新聞等による報道がありましたが、現在のところ、具体的な進展は見受けられません。引き続き、国会や総務省等の動向を注視してまいりたいと思っております。
○三宅浩二 議長 26番北山議員。
◆26番(
北山照昭議員) それでは、再質問を幾つか、時間的なこともありますので、少し絞りますけれども、順序を変えて質問をしたり、意見を述べていきたいと思います。
まず、7番目の郵便投票の制度について、選挙管理委員会委員長のほうから丁寧にお答えいただきまして、ありがとうございます。
4月11日の市長選挙は、前回が39.13で、今回42.65%ということで、少し非常に意味のある選挙というか、投票率も上がったんですけども、5月23日の選挙は、さきに言いましたように、過去の最低が31.28だったんですけども、宝塚では、初めて30%を切るという、本当に民主主義の危機ということもありますので、その点も含めて、広くやっぱり選挙の意味とか啓発とか努力していただくとともに、この郵便投票の制度についても、しっかり国・県、総務省に対して、しっかり働きかけていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
次に、宝塚大橋橋梁の補強工事に伴うブロンズ像などの件ですけども、さきに、寺本議員の代表質問でも詳しく取り上げられてきたことなので、再度、私がいろいろここで指摘するのは必要ないと思いますんですが、ただ、大事なことは、結局この話は、数年前から市に対していろいろ県のほうは説明をされていたにもかかわらず、そのことが及ぼす影響について十分認識せずに、どうも実質的には了解していたということの中でこういう事態が起きて、2月と5月に3名の部長が県のほうに行かれると、こういう事態の中で、しかも、それを市民の方から声が上がって動いたということで、やっぱり何か宝塚市は、こういうことに対して、しっかり、なぜ対応できなかったのか。県のほうは、相当長期的に事業としてどんどんやっていきますから、そのことに対して、私は技術系の職員であっても、宝塚の職員ですから、かつて、私この議会の中でアンプールサン法と言って、1パーセント法とも言うんですけれども、フランスの文化芸術家が創開して、やっぱり市の事業をする場合に、少なくとも一定のパーセントで文化芸術の予算を投入すべきだということを指摘して、この
ガーデンブリッジの当時は、そういう議論がすごく盛んにあって、積極的にやってきたんですけども、どうもその意識が、職員の中にやっぱりなくなってきているんじゃないかなと。そこが非常に私は残念です。そこを、もう一回しっかり、なぜ、こういう事態になるかというのを検証して、こんなことが二度と繰り返すことがないように。そうしないと、せっかく意味のある施設とか、こういうものがどんどんなくなってしまうというのはあり得ることですから、そこをちょっと1回、きちっと庁内というんですか、関係者で掘り下げるのはいろいろと言いたくないことかもしれませんけども、しっかりやっぱり検証しないと繰り返すことになるんじゃないかと思うんです。
ただ、1点だけお聞きをしておきたいと思うんですけども、このままいけば、市長も団体の方に約束されているように、当然これは、かつての
ガーデンブリッジの趣を大事にするとともに、改めて、新しくアート的な意味を含めて再整備するというのか、これは非常に大事です。やっぱりアートセンターに行くメインの道路ですから、そこで、味も素っ気もないことになったら大変なことなので、私は、宝塚市としては、県との協議の段階でも、必要なやっぱり財源は投入してでもちゃんと整備すべきだし、市として、やっぱり、かつてのときも市は一定の負担をしたんですよね。そのことからいって、ここまでの経過から見れば、市としてちゃんと予算も投入して、財政厳しいときですけども、ちゃんとするべきだと。そして、やっぱり市民の思いというのか、宝塚の一番すばらしい景観のところですから、大事にしていくべきだと思っているんですが、どうですか。
○三宅浩二 議長 簗田都市安全部長。
◎簗田敏弘 都市安全部長 宝塚大橋は、文化都市宝塚にとって、ふさわしい緑と水と彫刻を配した
ガーデンブリッジとして、県が1979年に整備を行いました。
当時、花壇などの修景施設は国の補助対象ではなかったため、市も整備費用の応分の負担をした経緯がございます。
今回、経過はいろいろありますが、これから行う修景施設の整備についても、前回と同じように国の補助対象にはならないと聞いております。今後、県との協議になりますけれども、市の意向も含めた整備をしていただくようにお願いしていく。逆に言えば、兵庫県からは応分の負担を求められるということが想定されます。市の財政状況を踏まえて、県へは、そこら辺の配慮をお願いしていきますけれども、こういった協議経過も含めて、庁内で十分に調整を図っていきたいと考えております。
以上です。
○三宅浩二 議長 北山議員。
◆26番(北山照昭議員) ぜひ、よろしく。これはやっぱり財政的なことも、大変厳しい中ですけどね、やっぱり宝塚にとって、今後、長く財産として、しかも、宝塚の最もすばらしい景観のところですし、言わば市民の誇りの場所ですから、必要な財源は投入してしっかり対応しないと、県にただ言うだけではいけないと思うし、やっぱり、どちらかといえば、市のほうの対応に明らかな不十分さがあったというのは明確ですから、その辺、ひとつよろしくお願いしておきます。
次に、最初のコロナワクチンの対策ですけども、5月10日からのことは、さきに御紹介しましたけれども、6月1日からも同じように実は市民の方からどんどん私も苦情というんか、幾ら電話してもつながらないということで、たくさんの苦情をいただきました。担当のほうにも、それぞれお願いしてきましたけども。なぜ、こうなるのかと思いながら、それぞれ私は、いわゆるかかりつけ医さんに行ってお願いしたらいいんちゃうかとか、いろいろと時間の電話の仕方も含めて、昨日の晩ぐらいにやっと落ち着いてまいりました。昨日までは、10時になっても電話がかかってくるので大変苦労していて、説明するのが、やっぱり市の不十分さは謝らないといけませんし、苦労をかけていることも謝らないけませんけども、安心をしてもらわないかんので、今後の報告もせないかんので、すごく時間がかかるんですけども、恐らく、市も同じことだと思うんですけども、やっぱり、そこら辺は、私は、今回5月10日からのことを考えると、宝塚市は何が問題かというと、結局、職員ファーストになっているんですよ。市民ファーストになっていないんですよ。職員がなかなか大変だからできないで対策を取っていないんですよ。全国の報道を見てください、どれだけ丁寧にやっているか。どれだけきめ細かくやっているか。この違いだと思うんですよ。私は、やっぱり本当に庁内挙げてこんなときにこそ、やっぱり市民を第一に考えないと。不安ばかりあおってしまっていたわけですから、ここは、やっぱりしっかり反省していただきたい。
ただ、担当部がほんなら全て悪いんかというと、担当部としては、総務部に人員要求はしていたわけです。ところが、総務部は、その深刻さ、事態を十分分かっていないから、もうちょっと詳しく計画を持ってこいと、こうなっていたんですよ。ここが問題なんですよ。なぜ、何かをするときに市民第一にならないのか。何回も思うんですけども。皆さん、市民の立場になって考えてくださいよ。1週間電話をかけまくっているんですよ、家族そろって。4人家族そろって4台の電話で電話した人もあるんですよ。こんな思い分かりますか。それはもう必死になって言ってきはります。恐らく、我々議員に皆そんなことが入っていると思うんですけども、非常に残念です。これは、私も副市長にもお願いして、何とかせなあきませんよということで、早速、市長の決断で必要な対処を取っていただいた。これは評価しますけども、本当は最初からするべきやったし、きちっとどう対応するか。各開業医さんとの対応なんかも、十分我々は認識していなかった。今の答弁にもありましたけれども、蓋を開けてみていろんなことが分かってきて、それで、私なんかも対応して、何とかという形で対応したんですけど、そこは、しっかりやっぱり今後これからますます事態は、数が多くなるわけですから。そういう面では、私さきにちょっと言いましたけれども、自治会を通じてというのは、皆さん非常に、今、大変280のうち215ですから。恐らく、急いで返事せないかん、あまり日程がなかったですから。早速、多くの自治会が対応していただいたことはありがたいし、すごくやっぱり皆さん逆に言えば困っているということの表れなんで、市長が決断していただいて、こういうことになったことは評価したいと思うし、ぜひ、きめ細かく。
今日も朝からNHKのテレビを見ていますと、東京の墨田区が一番進んでいるらしいんですけれども、選挙のノウハウをうまく活用して、選挙管理委員会の職員を対策本部に招いて、その対応で、やっぱり住民対応とか流れとか全部整理してある。
もう一つは、医師会との連携をすごく大事にしている。1週間に1回ウェブ会議で医師会と十分連絡を取っていると。これすごく大事ですね。ただ、これは長年の蓄積もなかったら駄目だと思うんで、聞いていると、やっぱり長年の間に信頼関係をつくってきたと思うんですけれども、私も、どうも医師会の方も大分それぞれ変わってきて、どっちかというと公正な方も積極的に受ける姿勢になってきておられますから、ぜひ、市長を先頭にして、医師会ともよく話し合っていただいて、次から次へ問題が起こりますから、それをやっぱり次から次へきちっと双方で協議して解決していくことが大事じゃないかと、こう思っています。
それから、情報の発信の仕方も、SNSで流すとか、ガラケーに対しても安全・安心メールで全部お知らせするんですよね。これ、僕、防災の方もすごくそれを聞いて、あ、そうやと。それで流したら全部行くわけですね。そういう点、やっぱり先進事例というんですか、どこの自治体も、やっぱり、いかに全ての市民に分かりやすく安心を持っていただくようにということでどんどんやっておられますから、宝塚もその点、やっぱりいろんな先進例も踏まえながら、要は、オール宝塚というか、宝塚にはそれぞれ担当部ごとに蓄積された経験があるわけですよ。それをもっと何で生かしはらへんのか。どこかの担当部でやれだけでは絶対進みませんから。この事業、当面やっぱり最大の事業なんで、ここで信頼を崩しはると、やっぱり、まだ新任の市長では無理やなという声は、正直言って聞こえるんですよ。私は、いや、それだけではないよと。やっぱりなかなか市の内部が少し、十分意思統一ができていないこととかね、説明していますけれども、そんなことにならないように、市長、大いにどんどん市長自身も必要な決断をしていただいて、現状もやっぱり私は、現場第一主義で何でも現場を見て事情もつかんで動くようにしているんですけれども、市長も、やっぱりいろんなこういう現場のことも把握していただいて、大変ですけれども努力していただきたいということを踏まえて要望にしておきます。
次に、3項目めですね。ごみ処理施設の整備事業。
当初からいろいろ言われていたんですけども、最大は700ぐらいになるかなというのは、ある程度分かっていたんですけども、言われていたんですけども、4月3日付の読売新聞では、選挙前、試算で250億円と言われていたんですね。それは、さきの答弁であった金額ですけども、3月号に共産党の市会議員団が出されたチラシでは350億と書かれているんですよね。ただ、その中で気になったのは、全て補助とか起債の対象になるのではないかというような報道内容になっていたんですけれども、実は、相当額の市単事業があるんですよね。もちろん、これは、補助とか起債対象になるように、いろんなこれは部長、先頭になっていただいて、いろいろ研究して、うまく乗らないようにしないと駄目なんですけども、ここは研究していただきたいんで、我々も、そらもう経験もあるんですからやっていただきたいんですけども、そうはいっても、やっぱり市単事業ってすごく大きな金額になりそうなんですよね。特に、地元としては、アスベストをどう処理するか。結局、アスベストも塗料の一番下地に使っていますし、天井にも使っています。今日、朝ちょっと、質問するに当たって、大変失礼ですけれども、改めてクリーンセンターに行ってきたんですけども、相当やっぱりあるんですよね。そうすると、そのための費用というのは莫大なもんなんですよね。しかも、汚染土壌を出すのも、これはどこまで補助になるのかどうかちょっと私は見込めませんけれども、相当費用がかかると。結局、予算書から見てみますと、20年間の運営費に相当するものは、大体1年に10億ぐらいですよね。そうすると、20年間で200億になりますよね。結局、建設費に相当するものが、漠っとすると480億と。結局、当初250億か350億と言っていたのが、480億まで膨れちゃったというんか、結果的には当然必要な金額なんですけども、この業界は、今、大変厳しいです。正直言って競争性がなくなってきています。しかも、建築物価はどんどん上がっています。答弁のとおりです。そういう意味では、いかに、これをこれから入札に向けていろんなことを乗り越えていかないけませんけれども、ぜひ、努力していただきたいと思います。
ただ、周辺の方々としては、さきに言いましたアスベストの問題とか、対応資金の問題とか、まさには、汚染土壌というのが、焼却炉、長年の歴史の中で全部過去、埋めてきたんですよ、実は。今回は、やっぱりきちっと外へ出していただくという条件で、周辺の方々にも私は理解を求めて、現地での建て替えを了解していただいたという経緯もあります。市長、副市長も何回も出てきていただいて、大変激浪でしたけれども、その辺のところは、ちゃんと約束だけではないんですけども、しっかり対応していただきたいなと、このように思っておりますんで、これも要望にいたしておきます。
次に、五月台小学校と五月台幼稚園の跡地と施設の利活用ですけれども、これも、私は実は非常に地元の方との話合いの中で、今、苦慮をしているんですけれども、五月台小学校は、この前、教育委員会にデータを聞きますと、昭和53年です。建ってからまだ43年です。だから、学校施設の中では、まだ新しいほうなんですよね、実は。そういう現状の中で、さきの答弁をよく聞くと、結局、統合したら、あそこは鍵を締めてしまって一切使わない。これで本当にいいんだろうかと思っているんですよね。非常に立派な建物で、屋上防水もやり直して、外壁の大規模修繕もやったところなんですよね。その施設をほったらかしにするということなんですよね。
公共施設のマネジメント計画では、人口が今後減るから、6.2%減らすや言うて、ちょっとも減っていないんですよ、このままいけば。私は、統合の話のときにも、どうするんや、早く考えてくれと。早くしないと駄目ですよと言っているんですけれども、ずっと先延ばしです。大体、答弁は、教育委員会と企画のほうとが、お互いに押し合いしはるんですよ。私は、どっちにも足を運んで言いますけども、どっちもあっちのせいや、こっちのせいやと、こうなっておるわけです。だから進まへんと。
例えば、五月台小学校は五月台中学校の小中一貫校を造るときに、代替地の学校として使う可能性があるんで置いておかなあかん。こんな意見もあります。ただ、ほかに転用すると。民間に売却すると。そやけど、これは全部調べたらどこも乗ってきません。あの立地条件とあの建っている位置から見て、なかなかうまく行っていない。だから、結局、置いておこうと。
桜台幼稚園というのが、かつて、あったんですけれども、実は、25年前に廃園になったんですよね。25年前ですよ。それで、一部地元でコミュニティーの施設で使っていたんですが、8年前に、別途利用するから出ていってくれと言われまして、私も、北山さん、説得してくれと言われまして、あんたら出なあかんでと。一切出と言って、やむを得んのでお願いしたんです。8年間、ほったらかしですやん。やっと今年、地域児童育成会の中山台小学校の育成児童会をつくるからといって、やっと解体できた。新しい、今、工事始まっていますけどね。これが現実なんです。今回、いろいろ庁内でも話を聞きましたけれども、今のままやったら、お互いに押し合いして、教育委員会が対応するのか、企画が対応するのか押し合いして、結果9年たってもあのままやと。結局どうなりますか。あんな地域にお化け屋敷ができてしまうんですよ。これが今の市政の現状なんです。これが、先送りの施策の最たるものなんですよ。約束と違います、これは。統合して、床を減らそうというのは、私はよく理解して、いろんな意見がありました。それでも、やっぱりそうしようと言って、一生懸命アナウンスしてやってきたわけですよ。しかし、何もしていないじゃないですか。このことを、やっぱり逃げずに。なんか、もう難しい問題になったらみんな逃げはるんですよ、皆さん。そやけど、地域に住んでいる者を地域で、こういう私みたいな立場だと、そうはいかんわけですよ。
この前、長尾南幼稚園の方も、いずれ廃園すると決まっていると。ところが、何も次の計画がないと。何も言わないとごっつ怒ってはります。当たり前のことなんですよ。公共施設です。これ、地域の財産ですやん。地域の財産を何もせんとほったらかして、お化け屋敷までにするんですか、皆さん。このままいったらそうなりますよ。どこが答えていただくか知りませんけど、答えてください。
○三宅浩二 議長 吉田企画経営部長。
◎吉田康彦 企画経営部長 今、議員から御指摘がありましたように、中山五月台小学校の今後についてということになるかと思います。
いわゆる、建物施設保有量最適化方針の中では、中山五月台小学校につきましては、解体または転用、敷地全体での公共性の高い土地活用を検討するという位置づけをしております。なかなか、御指摘のように、今現在、その方向性がきちんとお示しできていないというのが、今の実情かとは思います。
ただ、一方で、地元の方からも、今後どうしていくのかというようなことが御質問がある中で、今の現状を、今のように、少し引き続き使えないかというようなお声もいただいているところです。
今年2月、3月に体育団体の方でありますとか、あるいは、中山台地区の教育環境適正化検討委員会の方に対しまして、我々、それから、教育委員会のほうが併せて、この件について、少し資料も御提示しながら御説明を差し上げたところです。
その中でも、まず、我々、今後進めていく手順といたしましては、大きくは4つほどフェーズがあるというふうに思っております。
第1段階として、先ほど少しお話もございましたが、教育委員会として、ここの施設を、今後、本当にどう利用していくのか、しないのかというようなところの検討を進めていくということ、それから、それが、もし教育で使わないということになれば、公共的な活用がどうできるのかということを検討する。それが、さらにできないのであれば、民間活用ということで、先ほど非常に難しいということもおっしゃっていただきましたが、その辺の可能性については、まだ追求をしてまいりたいというふうに思っております。それが、さらに可能ではないということになれば、やはり、今後ここのところを建物を壊して土地のままに置くのかと、そのようなことも含めて、これは全9か年という間で一定の方向性を示していくということを、今、計画の中ではうたっておりますので、その期間の中で、方向性が最終的に示していければと、今、考えている状況です。
以上です。
○三宅浩二 議長 北山議員。
◆26番(北山照昭議員) これ、地域に配られた跡地利活用の検討方針というのが、今、部長が言われた内容なんで、私もよく理解しているんですけれども、やっぱり、地域の方の声は、幼稚園もなくなった。それも、いろんな意見もありましたけれども協力した。小学校もなくなると。これも、統廃合について、いろんな意見がありました。正直言って、地域での中心的な公共施設ですから、やっぱり学校として存続するべきではないかと強い意見がありました。しかし、それは、やっぱりみんなで理解し合って、市のほうがちゃんと対応してくれると。小中一貫校を目指してやるし、あそこについても、しっかり地元で利用できることも考えるんやということの中で、これ協力したわけですよ。これ、何年かかっていますか。もう3年ほどかかって議論して出てきた意見ですよ。ここまで来たら何もしていないじゃないですか。どっちの担当が悪いとか言っているんじゃないですよ。誰かが決断しないと、これ進まないですやん。このままいったら9年間決断できませんよ、恐らく。だって、桜台幼稚園のとき、そうですよ。8年前に出ていってくれと、私、頼まれたんですよ。そやから、吹奏楽の倉庫やらいろんな地域していたんですけれども、出ていってくれと。これも市のためやと言って、みんな出ていったわけですよ。そんな変に抵抗していませんよ。分かりました。8年間、ほったらかしですよ。こんなことを繰り返していたら、地域の方が言われるように、宝塚市は、この中山台には、これだけどんどんいろんな意味で課題が出てきているわけです。問題が出てきていることを放置するんかと、こうなってきているわけですよ。市との信頼関係、大きく崩れてきているんですよ。ここを、やっぱり誰が決断してくれるんですか、そうすると。そうしなかったら、これ、お互いにどこも決断できへんのですよ。だって、どの方式にするにしたって、すごくやっぱり予算も要るわけです、財源も要るわけですよ。だから、決断しないんですよ。これだったら、マネジメント計画なんて何なんやと。
長尾南の話も聞きましたけれども、この前、私もえらい怒られて、いや、実はうちはもっとひどいんですよとか言っていたんですけれども、そこは、やっぱりしっかり対応をしていただきたいと思うんですけれども、どうですか。誰が結論を整理していただけるのかな。
○三宅浩二 議長 井上副市長。
◎井上輝俊 副市長 今、言われている課題については、よく承知していますけれども、まず1点は、私のほうから教育委員会と政策に言ったことがあります。
あそこの学校というのは、まず、どこの学校もですけれども、やはり、地域の一つは活力というんですか、あるいは、拠点とか、そういったものに、今までは活用してきている施設であると。そうなると、マネジメントの方針は、よくこれはもう分かっていますけれども、その間の間に、やはりどうするんだということを、早く方針を出さなければならないということで、今、担当部長も言っていました、教育委員会では、本当に、将来、あの建物を活用する方策が、今後は一切ないのかどうか。これ、大きな問題になるやろうなと思っていましたので、そういったことを、まず、小中一貫校とかいう進め方の場合に、それが一つの活用としてされるのかどうかというのは、大きなことを考えておく必要があるから、それも考えてほしい。
それから、市としては、やはり、それがもしも使わないのであれば、あとどうするんだということは、やはり、早く結論を出さないと、今言ったように、あれ多分、電気を消して、そして、水も止めてしまってしたら、あのままでしばらく置いておくようなことになってしまうだろうと。そういったことは、一番、先ほど言われたようにいけないことだということは十分認識していますので、大急ぎで、そういったあたりを調整するようにという話をしております。
それと、もう一点は、じゃ、建物は、まず、そうにしても、そのまま置いてある、特にグラウンドとか、それから体育館とか、こういったものを、現実に今まで使っておられた方がたくさんおられるわけですから、そういった人たちの一時的な利用方法とか、そういったことについても、併せて検討をする必要があるというふうなことで、いろんな問題点を整理してほしいと言っております。
今の話の中では、地域の方との話合いの協議も踏まえて、市のほうとしては、暫定的にではどうする、それから、将来はどうするということについては、早急に、それは庁内で決定していくようにしていきたいと思います。
○三宅浩二 議長 北山議員。
◆26番(北山照昭議員) 今、副市長のほうからも話ありましたように、やっぱり、あの中山台ニュータウンは、1つの小学校と高等学校があって、幼稚園も2つあって、そういう教育を中心にして、まちが発展してきた。そこに、吹奏楽があったり、いろんなスポーツ関係でも、本当に有名な方が出たり、音楽関係でも、たくさんの音楽家というか演奏家が出てきた。そういうことが、まちのグレードを上げるというんですか、発展ですごく大きくなってきて魅力あるまちやったんですけども、その底が抜けていくというのが、やっぱり、じわじわえらいこっちゃなというのが、私もやっぱりそれは、あそこ、ほんまに統合ということでいってよかったのかどうかというのは、非常に、やっぱり今、市のほうの動きを見て不安になりますね、正直言って。やっぱり、私は、ぜひ、今副市長言われましたけれども、これは、やっぱり市はこういう難しい問題というふうになると、どうしてもお互いに決断できへんから、先送り先送りされるんですよね。そうすると、結果、余計どうにもできなくなってしまうんですよね。そこを、やっぱり課題としてしっかり捉まえて、やっぱり早く方向を出して有効活用するように、せっかく、まだ43年しかたっていない。本当に、見ていただいたらいいように、全然立派な建物ですから。幸い、今、グラウンドとか里山のほうは、少し地域で利用していただこうという方向で決まってきたんですけれども、あとのことは、まだ、そういう議論をしているという段階なので、ぜひ、積極的に対応していただくことを、まず、お願いというんか、御指摘をしておきます。
次に、学校運営をめぐる諸課題に対する今後の対応方針について。
かつて、前にもお話ししたことがありますけれども、教育長を務められた先生の方が、学校の非常識は世間の常識ですと、世間の常識は学校では非常識です、この本会議の場で言われました。それぐらい、宝塚の学校現場というのは、いろんな課題を抱えていました。そして、私も議員を務めさせてもらって長くなりますけれども、非常に学校長で学校経営の問題で苦しんで、名前はもう言いませんけれども自殺された方、教職員の職員関係の担当者が悩んで悩んで自殺された方、そんなことが、ずっと歴史としてあるんですよ。今の校長の持ち時間の問題にしても、何回も指摘して、やっと大分前の教育長が、自分の決断やと言って半分になっていたんですよ。それでも、10年ほどなっていたわけですから、今回いろんなこういうトラブルがあったこともあって、やっと常識が少しは通るというか、やっと、阪神間の尼崎の校長先生からもお手紙が来て、宝塚の問題はこれやでと。これをちゃんと解決せなんだら、ああいうことは、しょっちゅう起こるんやと。こういうことで長文の手紙を頂いて、私もお聞きしに行ったんですけども、今回、教育長を先頭にして、教育委員会挙げて対応していただいて、やっと、当たり前のことなんですけども、極めて当然のことなんですけども、やっぱり、基本的な学校経営とか運営の在り方、すなわち、基本がしっかりしないと、絶対、学校経営は成り立ちません。学校長を中心とする明確な運営体制があってこそ、安定してそこで豊かな教育の花が咲くと、私は確信いたしております。
今後、いろんなぶり返し的なことがあるかもしれませんけれども、断固として、少なくとも学校経営における責任体制を明確にするというのは当然のことですから。一般社会では当たり前のことですから、そこを、しっかり認識して対応していただきたい。
幾ら教育費をつぎ込んでも、多くの人材を投入しても、基本的な学校の体制がなかったら改善はできません。これまで、何回も私は見てきたし、議論も聞いてきました。さきの、取り上げましたけども、教育総合会議の研修員の先生が明確に指摘されるように、学校組織の構造的な問題、そこから構築される学校風土に問題がある。ずばり指摘されている。
今回そういうことで、当然のこととはいえ、宝塚の教育が、常識ある基本的な体制に戻ったということは、私は大変評価していますし、そういう意味で、関係者が大変努力されたことについては、私は高く評価して、これで、宝塚の教育は、新たな再生の道に進むんではないかと、このように思っておるし、強い確信を持っておるんですけれども。
何より、市長が言われたように、子どもの命と人権を大切にするという視点をしっかり持って、少なくとも教員のための学校ではないわけですから、子どもたちがあって学校が成り立つわけですから、そのことをしっかり認識して対応していただきたいと、こう思います。
幾つかのことについて質問するのもなんですから、森教育長が、3年間、教育長として務められ、私もいろんな意味で苦労されているというのは、よくよく分かりましたし、本当に困難な宝塚の中で健康のことも含めて心配していたんですけども、本当に、私は一個人ですけども、よくやっていただいた。本当に感謝しています。
今回、聞くところによると、退任の意向というのを少し述べられているようなんで、私は大変残念ですけれども、そやけど、私は止める立場ではないし、いろんな思いがあってやむを得ずだと思うんですけれども、教育長として、3年間のことも含めて、宝塚の教育のことについても含めて、あわせて、大変突然で申し訳ないですけれども、思いを聞かせていただいたらと、こう思っています。
○三宅浩二 議長 森教育長。
◎森恵実子 教育長 北山議員の貴重な時間をいただきまして、どうもありがとうございます。
4年半前、私たちは、いじめによる原因で貴い命を失いました。2年前には、教師の直接的な指導で転落するという、そういう事案もありました。命が助かったことは、生きていてくれたことが奇跡です。そういう中で、昨年の6月に、3年半たって、やっと自死事案の報告書が公表されました。私の胸に突き刺さっております言葉が2つあります。救えたはずの命が救えなかった。教員同士の信頼関係が築けていない学校風土があった。この2つです。
その後も、教師による不祥事が続きました。教師によって、子どもの命、権利が脅かされ、宝塚の教育、大きな信頼を損ねました。これは、1万8千人という子どもの命を預かっている私の責任の負うところだと思っております。
このようなことを二度と起こさない、その決心の下で再発防止策をつくりました。検証委員の皆様、市長、副市長の皆様に御意見をいただき、協議を重ねて策定をいたしました。魂を込めたと言っても過言ではありません。なぜかというと、この再発防止策は、亡くなられた子ども、遺族の方、そして、市民の方の約束だからです。その約束を実行していくために、大きな改革を行いました。まだ、始まったばかりです。しかし、目の前に子どもたちはいます。スピーディーに行っていかなければなりません。成果は、子どもや保護者が感じて実感してこそだと思っています。その届ける行動を教育委員会、学校が一丸となってやっていく、その大事な年だと私は思っております。
私は、教師出身です。若い頃は、100の施策よりも1人の教師というふうに教えてもらいました。私も常々、この議会でも、子どもたちの最大の教育環境は教師であるというふうに言い続けました。今、私がこの立場になって、宝塚の教師に対しての願い、思いは、誰よりも強いと思っております。
今、宝塚の教育が求められているのは、校長をリーダーとして、教職員が協働、協力して、チームとして動いていかなければいけない。組織づくりで取り組んでいくという、その意識です。子どもに異変が起きたとしても、信頼という土台がなければ、協力して問題に立ち向かう姿勢にはつながりません。先生方が頑張っていることも十分承知しています。でも、一方で、教師の4大病と言われる、うぬぼれ、マンネリ、甘え、おごり、そういうものがないかどうか、みんなで点検して払拭してほしい。そして、宝塚の学校が、子ども一人一人の命の根っこが育つ学校であってほしいと願っています。
学校は、保護者の方々、地域の信頼を得てこそ、その役割を果たすことができます。そして、教育委員会は、全力で学校を支援する。また、教職員の働く環境を整えていくことに全力を注ぐ。そういう1年のスタートにしていかなければならないと強く思っていますし、また、その志を責任を持って伝えていきます。
最後になりましたけれども、議員の皆様におかれましては、本当に教育に対しての御指摘、御意見に、私は多くのことに気づかされ、学びました。市民の声もたくさん届けていただきました。一緒になって取り組んでくださっていることを実感させていただきました。どうか、これからも宝塚の教育が成長できますように、厳しく御指摘ください。でも、頑張っているときには褒めてください。元気が出ますので。宝塚の教育が誇れるように、教育に携わるもの全てが全力で努めてまいります。どうか、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○三宅浩二 議長 北山議員。
◆26番(北山照昭議員) ありがとうございました。
宝塚の教育長が、3年任期ですけれども、確かに、前回も3年で交代される。非常にやっぱり残念です、正直言いまして。やっぱり、3年ではなかなか、森教育長、言葉の中で述べられましたけど、大変な決意でやっていただいたのはよく分かっています。本当は、私はいろんな事情があるのはよく分かっていますけれども、続けてほしかったと、このように思っています。今の、それぞれの言葉は我々議会人としてしっかり受け止めて、宝塚の教育がしっかり再生するというんですか、花が咲くように努力していきたいと思いますし、また、森さんも立場が変わるかもしれませんけれども、宝塚の教育のために、いろんな形で御支援なり発言をいただいたら幸いだと思いますんで、よろしくお願いいたします。
それでは、ちょっと残りの13分なんですけれども、財政について少し議論をしたいと、こう思っています。
さきの答弁で、私の質問で、前市長との対談の中で、時には心を鬼にして断行しなければならない行財政改革がある。みんなにちゃんと説明責任を果たして情報公開して協力をお願いしますとやっていかないと、次の世代に大きなツケを残すことになりますということについて、山崎市長のほうから、自らの言葉で、しっかり認識と今後の対応について答えていただいたということで、私は評価しております。ぜひ、選挙に当たっては、ちょっと私は立場は違ったんですけれども、これは、選挙が終われば、選挙は一つの結果としてしっかり受け止めて、この市の財政の健全化のために、言うべきことは言いますけれども、お互いに、これは二元代表制なんで、私たちは私たちの立場の中で、しっかり議論していきたいなと、こう思っております。
ただ、私は、まだ庁内の中というんですか、財政の担当者の中に、選挙前の議論というんですか、選挙前の意識が残っているんじゃないかというふうに思っています。私はやっぱり、今、大事なことは、今の財政の現実をしっかり、もう選挙終わったわけですから、選挙の前というのは、いろいろ忖度したりおもんぱかったりして、配慮がされたのかなと思います。だから、そこがおおむね良好なんてなことで、決算だけ見たらおおむね良好だと、こういうことなんですけれども、そういう言葉が出たわけですけれども、私は、部長も含めて、今は、やっぱり新しい市長の下で、市長も明確に言われているわけですから、過去のことを引き継ぐことはしないと。自分の判断で自分できちっと判断していくと言われているわけですから、やっぱり、担当者として、宝塚のことを本当に考えていただけるんだったら、あまり正直言ってごまかさずに、今の実態を明らかにしてほしいと思うんですよ。
この前、特別職の報酬について、議会で意見が出ました。聞いていただいたと思うんですけれども、極めて、それぞれ当たり前のことを言っているんですよ。そこが抜けていると言っているんですよ。今、何が問題なのか。財政が、どこまで大きな、今後、問題点を抱えているかというのを全部明らかにしてスタートしないと、スタートの時点で、一つでも曖昧なことが残ったら、それは大きな失敗になるんですよ。構えの問題ですから。そこを、私はすごくしっかりやってほしいなと思います。
いろいろ言葉を美辞麗句、この場でいろいろ使われます。私は、それは全て否定はしませんけれども、言葉でまたごまかすというようなことは、もうやめませんか。もっと正直に今の財政を語ることが、なぜできないのか。こういう場でなぜ言えないのか、非常に私は疑問です。
そのことを申し上げて、財政見通しの中で少し述べたいと思うんですけれども、財政見通しが、この前やっと発表されました。部長とは、私に対しては、前の週の火曜日に出すということやったんですけれども、議会前に出すということなので、結果的には1週間ほど遅れて発表されました。これは、私は一定の評価はしています。しかし、本当に、これが全ての今の宝塚市の財政状況を反映しているかどうかということについて、ちょっと、まず基本的に、ごみ処理施設の建設について4行ほど書いてありますけれども、よく見ると財政見通しの数値表に必要額を計上すると言っているんですけれども、私は、大事なところは、これは、一方では入札の結果を見ないと分からないとも書いてあるんです。確かにそのとおりなんです。入札の結果を見ないと分からないし、どこまでが補助対象になって、どこまでが起債対象になるか分からないと、これは当たっているんです。全て間違いではないんですけれども。
ところが、ここでは必要額を計上していると書いてあるんです。しかし、一番最大のポイントは、国の補助金や地方債を活用するとともにと書いてあるんです。なぜ、いわゆる、丸々市単の事業があるということを、なぜ書かなかったんですか。膨大な予算がかかるんですよ。今、担当部長からありましたけれども、当然、これ、補助対象に頭から入らない分はたくさんありますし、アスベストの除去の関係も、どの程度かかるか本当のこと言って分からないほどたくさんかかるんですよね。どうも天井にも使われているだろうし、いうことなんですけど、なぜ、これは、そういうことをちゃんと明記しなかったんですか。だから、議会の中でも誤解が起こっているわけですよ。丸々起債対象になる、丸々補助対象になるかのような議論が、さきに、失礼で紹介しましたけれども、堂々とチラシに書かれているんですよ。間違っているんですよ、これ。それは、あなたたちのデータが間違っているんです。データの提出の仕方が間違っているんです。だから、オープンになっていないんですよ、本当のことを。どうですか。
○三宅浩二 議長 古家行財政改革担当部長。
◎古家健志 行財政改革担当部長 財政見通しの中で、今回6月補正で債務負担で上げておりますものの新ごみ処理施設の681億円の分については、一定反映はしておるということは書いておるとおりなんですけれども、おっしゃるとおり、この財源については、国の補助金のほか起債、そして、一般財源の分も当然かかってくると思います。その中で、アスベストの分とか、そのほかの市の単独の事業の分については、詳細もまだはっきりしないという部分で、金額までは示せませんけれども、その辺りについては、今後、るる、これから説明の中でお話はさせていただきたいというふうに思っております。
以上です。
○三宅浩二 議長 北山議員。
◆26番(
北山照昭議員) しかし、ここには、財政見通しの数値表に必要額を計上したと書いてあるんですよ。何ぼ計上したんですか。これ、書いてあるんですよ。あなた方の作った資料に、財政見通しの数値表に必要額を計上したと書いてあるんですよ。言っている答弁が全く違うじゃないですか。計上しているんでしょう、何ぼか。なぜ、それを言わないんですか。なぜ、市単事業が結構大きな額になりますよということを言わないんですかと言っているんですよ。言っていないじゃないですか。何も書いていないじゃないですか。最大のポイントじゃないですか。そこ、後で答えていただきたいのと、もう一点、ちょっと時間の関係があるので言っておきたいと思うんですが、最近、宝塚市学校施設長寿命化計画というのが発表されました。ポイントは、改築は、50年ぐらいのサイクルで考えられていたのを、48年以上過ぎている相当古い建物については、65年を目安に改築すると、こういうふうに言われているんですよね。これ、今、62年の建物が、西山小学校の体育館、60年は宝塚中学校北校舎、同じく、西谷中学校の特別教室、技術と宝梅中学校の普通教室、59年は良元小学校。すなわち、これ、改築の年度の65年になるのは、あと5年たったら皆、改築になるんですよ。ところが、このことは、どうこれ反映していますか。財政見通しには何も書いていないじゃないですか。これ見ると、シミュレーションがありまして、この計画をやるためには、令和5年は65億ぐらい、令和6年は六十二、三億かかりますと、こう書いてあるんです。この分はどこへ行っちゃったんですか。全くこの記述の中に、学校関係の改築の予算、長寿命化の予算が、そういうことは課題として書いていないじゃないですか。ということは、教育委員会のことは無視ですか。これがあかんのですよ。教育委員会は、こんなん言うたら失礼かもしれんけれども、発言力が弱いんかどうか知りませんけれども、もう、そやけど逃げられませんよ、学校は。西山小学校なんか本当にガタガタですよ。なぜ、これをちゃんと書かないんですか。何も書いていないじゃないですか。やっぱり、山崎市長に、今の市政の現状を、あなた方はしっかりされないと。これ、私が言っているんじゃないですよ。ちゃんと計画に書いてあるんですよ。もうちょっと言うと、それ、実施計画ではどうなったかというと、それは、実施計画では、採択されていないから上がっていないんですよ。結局、ここでは改築計画をするということを前提に、長寿命化計画をすると前提に、5年は65億、7年は六十数億だと思うんですけど、ぱぱっとそれをせなあかんと書いてあるのに、実施計画では上がっていないんです。皆さん採択していないんです。こんなことをやっていたら、先送りばかりしている過去のやり方と同じじゃないですか。これで、本当に宝塚のことがよくなりますか。それがおかしいと言っているんですよ。
この間、去年の3月から、部長級を中心にして戦略会議ができた。何をしたんですか。1年半近づいてきているのに、何もしていないじゃないですか。これ、財政見通しを発表しましたけれども、あのときにも言ったように、財政見通しを立てるんだったら、それをこう解決します。アクションプランは同時に発表すべきでしょう。そうでなかったら、特別職の報酬だけカットする。管理職の報酬だけカットするでは、これは解決できないんですよ。根本的に、今の財政をしっかり捉まえて、28年から30年にちゃんとされているんですよ。なぜ、そのことをしないんですかと、こう言っているんです。
時間がないですから、このようにしますけれども、次の機会にしっかり質問しますので、本当に逃げずに宝塚のためですから、宝塚の財政は危機的なんです。それは、あなたたちが一番よく分かっているんです。ごまかさんと、言葉でごまかしたって進みませんよ。
以上で終わります。
○三宅浩二 議長 以上で、令和安全の会、北山議員の質問を終わります。
お諮りします。
ただいま議題となっている議案第55号令和3年度宝塚市
一般会計補正予算第5号及び議案第61号令和3年度宝塚市
特別会計宝塚市営霊園事業費補正予算第1号の以上2件は、12人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
次に、委員の選任については、宝塚市議会委員会条例第7条第1項の規定により、議長から指名いたします。
職員に委員名を朗読させます。
◎加藤努 議会事務局次長 予算特別委員会委員といたしまして、1番田中大志朗議員、3番くわはら議員、5番川口議員、6番となき議員、8番村松議員、9番北野議員、13番藤岡議員、15番大島議員、17番山本議員、20番冨川議員、23番江原議員及び25番たぶち議員を指名します。
○三宅浩二 議長 ただいまの朗読のとおり、予算特別委員会の委員を選任しました。
しばらく休憩します。
── 休 憩 午後2時32分 ──
── 再 開 午後2時50分 ──
○三宅浩二 議長 ただいまから会議を再開します。
日程第2、議案第54号、議案第56号、議案第59号、議案第66号及び議案第67号の以上5件の議案の撤回の件を一括して議題とします。
△───── 日程第2 ─────
……………………………………………
議案第54号の撤回の件
議案第56号の撤回の件
議案第59号の撤回の件
議案第66号の撤回の件
議案第67号の撤回の件
……………………………………………
○三宅浩二 議長 本件については、さきに総務常任委員会に付託をしていた議案第54号、議案第56号、議案第59号、議案第66号及び議案第67号の以上5件の議案について、市長から6月2日付で撤回をしたいので、議会の承認を求めるとの申出がありました。
撤回理由の説明を求めます。
山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 議案第54号、第56号、第59号、第66号及び第67号の以上5件の、特別職及び管理職の一般職の給与削減に係る議案の撤回につきまして、理由を御説明申し上げます。
これらの議案については、先月20日及び28日の2日間にわたって開催された総務常任委員会において審議されましたが、委員会からは、減額となる管理職員へ十分に説明がなされたか、給与減額の理由や減額により生じた財源の使途が不明確であることなど御意見、御指摘がありました。
こうした御意見等を踏まえ、これらの議案を撤回することについて、市議会の承認を求めようとするものです。
御承認を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○三宅浩二 議長 撤回理由の説明は、終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑及び討論を省略して、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから、議案第54号、議案第56号、議案第59号、議案第66号及び議案第67号の以上5件の議案の撤回の件を一括して採決します。
本件については、承認することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は、承認することに決定しました。
お諮りします。
ただいまの議決の結果生じた、議案第55号、議案第57号、議案第60号及び議案第77号の字句、数値等の所要の整理を行うことについては、議長に一任を願いたいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
日程第3、議案第77号令和3年度宝塚市
一般会計補正予算第6号を議題とします。
△───── 日程第3 ─────
……………………………………………
議案第77号 令和3年度宝塚市
一般会計補正予算(第6号)
……………………………………………
○三宅浩二 議長 提案理由の説明を求めます。
山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 議案第77号の令和3年度宝塚市
一般会計補正予算第6号につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ2億1,909万3千円を追加し、補正後の総額を、それぞれ844億5,135万6千円とするもので、款項の区分ごとの補正額は第1表のとおりです。
歳出予算の主なものは、子育て世帯臨時特別給付金を増額しようとするものです。
歳入予算の主なものは、子育て世帯臨時特別給付金給付事業費補助金を新たに計上しようとするものです。
よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○三宅浩二 議長 提案理由の説明は終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑、委員会付託及び討論を省略して、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから、議案第77号令和3年度宝塚市
一般会計補正予算第6号を採決します。
本件は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は原案のとおり可決することに決定しました。
お諮りします。
ただいまの議決の結果生じた、議案第55号及び議案第77号の字句、数値等の所要の整理を行うことについては、議長に一任を願いたいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
日程第4、報告第3号から報告第7号までの以上5件を一括して議題とします。
△───── 日程第4 ─────
……………………………………………
報告第3号 専決処分した事件の承認を求めることについて(令和3年度宝塚市
一般会計補正予算(第2号))
報告第4号 専決処分した事件の承認を求めることについて(令和3年度宝塚市
一般会計補正予算(第3号))
報告第5号 専決処分した事件の承認を求めることについて(宝塚市市税条例の一部を改正する条例の制定について)
報告第6号 専決処分した事件の承認を求めることについて(宝塚市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について)
報告第7号 専決処分した事件の承認を求めることについて(損害賠償の額の決定について)
……………………………………………
○三宅浩二 議長 提案理由の説明は既に終わっています。
お諮りします。
本件について、質疑、委員会付託及び討論を省略して、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから、報告第3号から報告第7号までの以上5件を一括して採決します。
本件は、承認することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は承認することに決定しました。
日程第5、議案第57号、議案第58号、議案第60号、議案第64号、議案第65号及び議案第68号の以上6件を一括して議題とします。
△───── 日程第5 ─────
……………………………………………
議案第57号 令和3年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号)
議案第58号 令和3年度宝塚市特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第1号)
議案第60号 令和3年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第2号)
議案第64号 宝塚市市税条例等の一部を改正する条例の制定について
議案第65号 職員の勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第68号 宝塚市職員の特殊勤務手当に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
……………………………………………
○三宅浩二 議長 提案理由の説明は既に終わっています。
お諮りします。
本件については、質疑を省略して、直ちに総務常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
日程第6、議案第63号、議案第69号から議案第71号まで及び議案第78号の以上5件を一括して議題とします。
△───── 日程第6 ─────
……………………………………………
議案第63号 令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算(第1号)
議案第69号 宝塚市子ども条例の一部を改正する条例の制定について
議案第70号 宝塚市立地域児童育成会条例の一部を改正する条例の制定について
議案第71号 宝塚市立幼稚園の設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定について
議案第78号 宝塚市個人番号の利用等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
……………………………………………
○三宅浩二 議長 本件については、一部の提案理由の説明は終わっています。
議案第78号宝塚市個人番号の利用等に関する条例等の一部を改正する条例の制定についての提案理由の説明を求めます。
山崎市長。
◎山崎晴恵 市長 議案第78号の宝塚市個人番号の利用等に関する条例等の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、先月19日に、
デジタル庁設置法及びデジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律が公布されたことに伴い、所要の整備を行うため、関係条例の一部を改正しようとするものです。
よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○三宅浩二 議長 提案理由の説明が終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑を省略して、直ちに文教生活常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
日程第7、議案第62号及び議案第72号から議案第74号までの以上4件を一括して議題とします。
△───── 日程第7 ─────
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議案第62号 令和3年度宝塚市水道事業会計補正予算(第1号)
議案第72号 工事請負契約((都)荒地西山線道路新設改良工事(その2))の変更について
議案第73号 工事請負契約((都)荒地西山線道路新設改良工事(その3))の変更について
議案第74号 市道路線の認定変更について
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○三宅浩二 議長 提案理由の説明は既に終わっています。
お諮りします。
本件については、質疑を省略して、直ちに産業建設常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
日程第8、請願第19号及び請願第20号の以上2件を一括して議題とします。
△───── 日程第8 ─────
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請願第19号 豊かな教育を実現するための義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願
請願第20号 「精神保健医療福祉の改善を求める意見書」を国に上げることを求める請願
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○三宅浩二 議長 本件については、朗読を省略して、直ちに紹介議員の説明を求めます。
まず、請願第19号を寺本議員にお願いします。
10番寺本議員。
◆10番(
寺本早苗議員) 請願第19号豊かな教育を実現するための義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願について、紹介議員を代表して趣旨説明を行います。
請願者は、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■さん、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■さん、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■さんです。
請願の趣旨です。
改正義務教育標準法が成立し、小学校の学級編制標準が学年進行により段階的に35人に引き下げられます。今後、小学校だけに留まるのではなく、中学校・高等学校での35人学級の早期実施が必要です。
加えて、文科大臣も、改正義務教育標準法にかかわる国会答弁の中で、30人学級や中・高における少人数学級の必要性についても言及しています。
学校現場では、新型コロナウイルス感染症対策による対応や貧困・いじめ・不登校など解決すべき課題が山積しており、子どもたちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況となっています。豊かな学びや学校の働き方改革を実現するためには、加配の増員や少数職種の配置増など教職員定数改善が不可欠です。
一方、厳しい財政状況の中、独自財源により人的措置等を行っている自治体もありますが、自治体間の教育格差が生じることは大きな問題です。義務教育費国庫負担制度については、2006年に国庫負担率が2分の1から3分の1に引き下げられました。国の施策として定数改善に向けた財源保障をし、子どもたちが全国のどこに住んでいても、一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請です。豊かな子どもの学びを保障するための条件整備は不可欠です。
こうした観点から、請願者は、2022年度政府予算編成において下記事項が実現されるよう、国の関係機関への意見書提出を求めておられます。
請願の項目
1、さらなる少人数学級についての実現や、教育条件整備のための財源措置を講じること。
2、教育の機会均等と教育水準の維持向上をはかるため、義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
議員各位におかれましては、しかるべき委員会に付託の上、満場一致で採択いただけますようお願いして、趣旨説明といたします。
○三宅浩二 議長 次に、請願第20号を大島議員にお願いします。
15番大島議員。
◆15番(大島淡紅子議員) それでは、請願第20号を紹介議員を代表して説明をさせていただきます。
請願者は、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■さんです。
請願の趣旨です。
2020年3月、神戸市西区の大型精神科病院の神出病院で、看護師ら6人による患者虐待が発覚しました。厚生労働省が実施した調査では、精神科病院でこの5年間に虐待が疑われる事例は全国で72件あります。これは、もはや、国内の精神科病院全ての問題です。全ての人の人権が尊重され、患者・利用者本位の精神保健医療福祉の改革が必要です。よって、以下の項目を内容とする意見書を国へ提出してくださいという内容です。
請願の項目です。
1、精神科病院の実態を調査しその対策を協議するため、家族や当事者も含めた第三者人権機関設置を検討すること。
2、病院を障害者虐待防止法の通報義務の対象に追加すること。
3、精神医療審査会に、精神障害者の家族や当事者を委員として加えるよう制度改正をすること。
ほか4項目、全7項目を請願しておられます。
しかるべき委員会に付託の上、満場一致で採択いただきますようによろしくお願いをいたします。
○三宅浩二 議長 以上で、請願に対する紹介議員の説明は終わりました。
お諮りします。
今、説明のありました請願第19号及び請願第20号については、文教生活常任委員会に付託の上、審査したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○三宅浩二 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
以上で本日の日程は全て終了しました。
本日はこれで散会します。
── 散 会 午後3時07分 ──...