豊岡市議会 2012-12-11
平成24年第5回定例会(第3日12月11日)
平成24年第5回定例会(第3日12月11日) ────────────────────────────────────────────────
平成24年第5回
豊岡市議会定例会(第3日)
平成24年12月11日(火曜日)
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平成24年12月11日 午前9時30分開議
第2日(平成24年12月10日)の議事日程を援用
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本日の会議に付した事件
日程第2 報告第18号〜報告第20号並びに第 117号議案〜第 157号議案〈専決処分したも
のの報告について、ほか43件〉一括上程
各議案に対する質疑並びに一般質問
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出席議員(25名)
1番 升 田 勝 義 2番 峰 高 正 行
3番 関 貫 久仁郎 4番 芝 地 邦 彦
5番 井 上 正 治 6番 田 中 君 代
7番 嶋 ア 宏 之 8番 椿 野 仁 司
9番 岡 谷 邦 人 10番 野 口 逸 敏
11番 門 間 雄 司 12番 福 田 嗣 久
13番 伊 藤 仁 14番 伊 賀 央
15番 村 岡 峰 男 16番 奥 村 忠 俊
17番 綿 貫 祥 一 18番 森 田 健 治
19番 岡 満 夫 20番 木 谷 敏 勝
21番 広 川 善 徳 22番 森 田 進
23番 青 山 憲 司 25番 古 池 信 幸
26番 安治川 敏 明
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欠席議員(1名)
24番 宮 田 弘
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
局長 井 ア 和 義 次長 原 重 喜
主幹 木 下 和 彦 庶務係長 宮 代 将 樹
調査係長 中 川 光 典 技能職員 藤 井 正 吾
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説明のため出席した者の職氏名
市長 中 貝 宗 治 副市長 中 川 茂
副市長 真 野 毅 技監 藤 田 宜 久
総務部長兼会計管理者 杉 本 正 憲
政策調整部長 齋 藤 哲 也
政策調整部参事 早 水 博 子 防災監 森 合 基
消防長 石 橋 重 利 市民生活部長 足 田 仁 司
健康福祉部長 上 田 利 幸 経済部長 谷 岡 慎 一
コウノトリ共生部長 本 田 互
都市整備部長 田 中 孝 幸
上下水道部長 中 貝 稔
上下水道部参事 一 幡 和 之
城崎総合支所長 新 谷 博 志
竹野総合支所長 太田垣 健 作
日高総合支所長 飯 田 正 巳
出石総合支所長 羽 尻 知 充
但東総合支所長 縺@垣 享 文 教育委員 中 川 幸 男
教育長 石 高 雅 信
代表監査委員 作 花 尚 久
農業委員会委員 岡 田 義 弘
選挙管理委員会委員 畠 中 隆 夫
教育次長(総務・社会教育担当)
選挙管理委員会委員 正 見 英 子 西 村 昇 一
教育次長(こども担当)前 場 芳 幸
監査事務局長 吉 谷 英 司
選管事務局長 井 瀬 邦 夫
農業委員会事務局長 縺@垣 吉 嗣
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◎午前9時30分開議
○議長(芝地 邦彦) ただいまの出席議員数は25名であります。
よって、会議は成立いたします。
これより本日の会議を開きます。
まず、本日の会議に欠席届のありましたのは、宮田弘議員であります。
次に、本日の議事運営について、
議会運営委員長の報告を求めます。
18番、森田健治議員。
○
議会運営委員長(森田 健治) 本日の議事運営についてご報告いたします。
本日は、この後、昨日に引き続き、第7番目の伊藤仁議員から質疑、質問を継続いたします。
なお、本日も会議の状況により適当な時点で延会することとしておりますので、あらかじめご了承の上、議事運営にご協力をお願いいたします。
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◎日程第2 報告第18号〜報告第20号並びに第117号議案〜第157号議案
○議長(芝地 邦彦) 引き続き、昨日の議事を継続し、質疑並びに一般質問を続行いたします。
なお、質疑、質問はくれぐれも重複を避け、簡潔に行っていただくとともに、当局答弁についても要点を押さえ適切、簡明になされるよう、強く要望しておきます。
次は、13番、伊藤仁議員。(拍手)
〔伊藤 仁議員 登壇〕
○議員(13番 伊藤 仁) 皆さんおはようございます。13番の伊藤仁です。久しぶりの一般質問となります。3月の代表質問以来の登壇でございますので、温かく見守っていただけたらというふうに思っております。
昨日、職員の皆さんに期末勤勉手当が出ました。総額8億208万円が支給されたそうです。たんす預金にならないように、議員の皆さんも夜の街へと繰り出していただけたらというふうに思っております。
それでは、通告に従いまして、一般質問に入ります。
まず最初に、特別職の成果について、まず市長にお尋ねをいたします。
今期は平成21年の選挙において中貝市政がスタートを切りました。人口規模は小さくても世界の人に尊敬され、尊重される町、小さな世界年を目指すために3つの課題を掲げられました。第1に、地域の固有の資源、固有の歴史、固有の伝統、固有の文化に根差したまちづくり、第2に、環境都市の実現では、コウノトリの野生復帰をシンボルとしたまちづくり、第3に情報発信戦略を掲げ、知られなければ存在しないのと同じだとされます。
残る任期もわずかとなりました。今期4年間の成果については、昨日の議論で答弁をいただきましたので、私からは合併特例債の期限もございますし、豊岡市の当面する課題についてどのようにとらえられているのか、お答えください。
次に、市長の任期について。
長期政権には反対の考え方を持っております。3期12年あれば、思い描く市政は行えると考えており、3期もすれば後任に譲るべきであります。ただ、中貝市政も旧豊岡市で1期、新豊岡市で2期、これをどうとらえるかということになります。環境都市の実現、環境と経済の融和も進んできたのではないか、まだ道半ばとして再チャレンジされるのか、昨日の答弁で、いましばらく時間をいただきたいと答弁されています。いましばらくとはどれぐらいなのか、ご答弁願います。
次に、副市長にお尋ねをします。
中川副市長は各課の事務事業及び会計課の事務を担当され、任期期間も残り5カ月を切っております。多忙な市長のもとで働くとなると大変であろうと推察をいたします。真野副市長は、全国で1,371人の公募の中から選任され、特に行政改革や職員の能力向上、企業会計、出資法人の事務に当たられ、副市長の中で役割分担をし、責任も分担されていると理解をいたします。
就任当時の思い、コストをできるだけ削減して効率のよい行政運営ができ上がったのか、コスト意識を持った職員は多く育ったのか、両副市長に責務と成果を述べていただき、残る課題等があればお答えください。
次に、教育長にお尋ねをいたします。
教育長になられて長いですね。旧豊岡市の中貝市政とともに歩まれておられます。この間、いろいろな改革を行う時間もあっただろうと思います。10数年間教育長として実務をリードされ、成果を述べる機会も少なかろうと思いますので、自画自賛の機会ととらえていただきまして、それと残した課題がありましたらお答えください。
次に、第2項目め、新庁舎建設と組織体制についてお尋ねをいたします。
新庁舎建設も7階まで躯体工事が進み、迫力を感じる建物となりました。工期については25年3月の完成予定が、現
庁舎補修工事に時間を要したとし、7月の25日まで延期されました。その後の引っ越しについてはどのようにお考えでしょうか。引っ越しするには最低3日は必要だとお聞きいたします。引き渡しを受け、1週間後には柳祭りがやってまいります。それまでに完成式典を終えていただきたい。そうしますと、翌日の26日金曜日から27日土曜日、28日日曜日と引っ越しを行うのか、27日の土曜日から29日の月曜日にかけて行うことになります。いずれにしましても平日を1日加えての引っ越しとなります。市民のご協力が欠かせなくなってまいります。市民の皆様のご迷惑を最小限度にとどめるには、早々に判断し、周知しておく必要がございます。どの時点で決定し、ご協力を得ていかれるのか、ご答弁願います。
次に、遅延による経費増についてお尋ねをいたします。
現本庁舎の補修工事に伴うものとして、補修工事にかかる追加費用は発生しないと結論づけられておられます。そうであるならば、現庁舎は4カ月も余分に工事が必要だったことになります。そんな見立てがあるだろうか。設計監理が工程の責任を負うべきだと思いますが、見立てを間違えたのであれば、建築JVにおいて期限内におさめる努力をすべきであり、遅延による膨らむ経費も出てこようかと思います。議会では6月議会もこのアイティを借りなくてはならない、北但
事務組合事務所も延期しなくてはならない等、遅延による影響額は幾らになるのか。遅延による経費増は再度建築JVと協議すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
次に、
庁舎建設工事による地元貢献について伺います。建築契約書でもうたわれておられますが、下請として地元貢献を金額で示しますと、資料をいただきますと9億2,300万円となり大きな金額ですが、地元は潤っているのか。また、地元以外の下請金額もわかれば、お答えください。
次に、支所組織の体制について伺います。
25年度から1課2係体制として市民サービスに当たるわけですが、総合支所から支所へ、部レベルから課レベルへ格下げして政策調整部の傘下に位置づけます。そこでお尋ねしたいのが課レベルの支所に部長級を置き、1課体制に集約したにもかかわらず課長級を3名置く理由をお答えください。
続きまして、3項目めの
NOMOベースボールクラブについてお尋ねをいたします。
1月上旬より所属選手が豊岡に来られ、活動を開始いたします。迎える準備も整いつつあるということで安心をしております。
NOMOベースボールクラブは社会人野球ではありますが、個人の最終目標はプロ契約を目指しています。このような高いレベルの練習が身近で見られることはわざの習得につながり、子供たちの夢をより近づけてくれるものだと考えております。豊岡市を始め、但馬全体の野球熱が高まり、但馬から甲子園を目指そうという機運も高まることを期待いたしております。
個人的な思いではございますが、豊岡市内の高校の中で、但馬一円から入学できるのは総合高校です。総合高校に但馬の球児を集合させれば甲子園も夢ではないというふうに考えております。中学生の
硬式野球クラブチームにかかわっておりますが、ことし4月に、9人いた卒業生は7人が県内外の甲子園強豪校に入学しました。来年度も数名の入学者予定がございまして、遠くは九州の強豪校を受験する子もいます。出石にも
硬式野球チームがございます。但馬には連盟は違いますが4つのクラブチームがあります。この子たちの受け皿となる高校と指導者がおれば、但馬からの甲子園も夢ではないと考えております。ぜひ
NOMOベースボールクラブの力もかりて但馬の悲願を果たしていただきたい、このような思いを持っております。
さて、
NOMOベースボールクラブの地元貢献は、豊岡に本拠地を置いていただいただけで豊岡の知名度が上がり、地域貢献につながっています。市長総括説明によりますと、来年の1月から小・中学校を対象に野球教室を開催されると伺いましたが、どのような開催となるのか。また、活動計画をお聞かせください。
次に、施設整備についてお尋ねをいたします。
コウノトリ球場を中学校の硬式野球で何度か利用させていただいたり、
高校野球但馬大会や
甲子園兵庫予選大会が行われておりましたので見学に行かせていただきました。その際、毎試合、
ファールボールは駐車場方面に飛んでいっています。
中学校硬式野球の練習試合の際は、車の屋根に直撃し修理をいたしました。球場事務所に尋ねますと、保険はかけていないということなので、連盟の保険で対応いたしました。
高校野球但馬大会の際にも
フロントガラス直撃で破損をし、この際も高野連の保険で対応されたと聞きます。
修理に至らないまでも車に当たっている光景はよく見かけます。
コウノトリ球場で言わせていただければ、バックネットの幅が短過ぎます。せめて三塁ベンチまでは囲うべきであり、現状より15メートルぐらいになろうかと思います。このことにより、事故の大半は防げるというふうに思います。植村球場で言わせていただければ、スタンドまでボールが入りますと、スタンドの幅が狭く、その先は駐車場であります。防護ネットが必要ではないかとの思いで質問をさせていただいております。プロを目指す選手の打球ですから、最低限度の備えは必要だと思いますが、いかがでしょうか。
4項目めのいじめ問題についてお尋ねをいたします。
大津市の中2男子自殺を受けて、文科省が
全国教育委員会へ緊急調査を行い、9月の22日までに報告を取りまとめられました。ことし4月から9月の半年間に全国の小中高などの把握したいじめは14万4,000件を超え、倍増したと報道がございました。昨年の約7万件の2倍を超えております。兵庫県に至っては、1,904件で、昨年の1.8倍だそうです。豊岡市の現状はいかがでしょう。取り組み状況についても答弁願います。
今回、文科省の緊急調査で倍増した要因は何だったとお考えでしょうか。最新のいじめは、暴力や無視など精神的ないじめにとどまらず、インターネットや携帯電話の普及により、メールや掲示板利用により誹謗中傷したいじめがあると聞きます。豊岡市はどうなのか、現状と利用者への対応についてお答えください。
次に、5項目めの東保育園整備についてお尋ねをいたします。
26年4月に
私立認定保育所の開園を目指し、9月議会には
敷地整備事業費が予算化され、動き出しております。今年度には整備が完了いたします。今後の予定としましては、今議会、建設事業費の債務負担行為の議案が通り次第、設置運営法人の公募を予定され、2月末には運営法人を決定されます。そこでお尋ねしたいのが、公募に参加する法人が見込まれる中で、法人もこれまでに経験を積んだ法人が参加をしてこられます。何に重きを置き、どのような審査が行われるのかお尋ねをしまして、1回目の質問とさせていただきます。あとは自席にて行います。
○議長(芝地 邦彦) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) 私もぜひ伊藤議員や野茂さんと一緒に甲子園で応援をしたいというふうに思っております。
課題についてのお尋ねをいただきました。いっぱいありますけれども、特に3つ大きな課題があるというふうに考えております。
1つは
危機管理体制です。市役所自体の防災体制というのも着実に前に進んできておりますけれども、今後見込まれる職員数の減、あるいは過疎地における自助、共助の力の減少、こういったことを考えますと、改めて豊岡市全体としての
危機管理体制、災害体制をしっかりと築き上げる必要がございます。形ばかりの体制ではなくって、本気で、リアリズムに基づいた体制をつくり上げていかなければいけない、そのように考えてるところです。これはぜひ来年度、そのような方向を豊岡市として探れるように準備をしたいというふうに考えております。
また、医療の体制も依然として危機にあります。幸いにして豊岡から声をかけまして、但馬全体でドクターカーの配備がなされ、大活躍をいたしております。また、周産期につきましては、但馬のお産が危ないということで、いただいた任期の最初にそのことを訴え、但馬じゅうの関係者に声をかけて、周産期の体制をつくることが決まりました。来年はいよいよ豊岡病院において着手まで来ておりますけれども、しかしながら産婦人科の状況というのは依然として危機にありますので、あとはどっちが早いか。新しい周産期体制ができるのが早いのか、あるいは高齢の医師が離脱していくのが早いのか、もうその勝負のような状況になっております。こういった医療ということも含めて、安全安心の体制をしっかり築き上げていく、このことが大きな課題だと思っております。
2つ目は行財政の危機への対応です。昨日来もお話ししているところでありますけれども、平成28年度から合併特例が切れていく。そのことによって、豊岡市の財政は大きな打撃を受けることになります。それに対する備え、対応をどうするのか。一人一人の職員の
モチベーションを上げて、組織としてはスリムになるけれども、しかし生産性は下がらない、そのようなイノベーションをどのように起こしていくのか、これが2つ目の大きな課題です。
3つ目は小さな世界都市の実現に向けてさらなる歩みを進めるということです。コウノトリの取り組みを通じ、あるいはラムサールの認定を通じ、そして
世界ジオパークの認定を通じて確実に豊岡は小さな世界都市の方向に歩んでると思います。しかしながら、実感として、今一歩、突き抜けかけているけれども突き抜けてはいない。そういう状況にあるように思います。ここを圧倒的に突き抜けていって世界の中で輝いていく、豊岡自身を輝かせていく、それが大きな課題だと思っております。
また、そのことに合わせまして、特に小さな世界都市の市民を育てる、このことも大きな課題だと思っております。子供たちです。日本を代表する劇作家の平田オリザさんの言葉をかりますと、日本はこれまで子供たちを上り列車に乗せることばっかり考えてきたと。上り列車に乗せて都会に行けと、いい大学に行っていい会社に入って、そして日本を支える人材になれと。これとても大切な道筋でありますけれども、その反面として、ふるさとは荒れ果ててまいりました。東京に行って世界を支え、世界の競争に勝ち抜き、日本を支えるというその人生もすばらしいけれども、豊岡にいて、豊岡に帰ってきて、この地域を支え、そしてお互いに支え助け合いながら最後は死んでいく、そういう人生もすばらしい。豊岡を支える人材をどう育てていくか、このことも負けないぐらい大切だと思っております。
これはひとえに教育委員会のことのみならず、地域を挙げて、この地域を支える人材を育てていく。豊岡にいながらも、豊岡に根差しながらも、しかし意識や行動の翼は世界に羽ばたいていく。そういった子供をどう育てていくか、このことが大きな課題だというふうに考えております。
それから、出処進退についてのお尋ねもいただきました。昨日お答えしたとおりでございます。もう年が明けますと来年度予算の編成作業が本格化いたします。その作業をやりながら、さて自分の選挙はどうするかというようなことを考える余地っていうのはなかなかございません。私としては、その将来も見据えたことを踏まえたしっかりした予算編成をしたいというふうに考えておりますので、当面そのことに全力を挙げたい、このように考えております。
したがいまして、一体しばらくというのはいつかというお話がございましたけれども、まずは予算編成に全力を挙げるということでご理解を賜ればと思います。
その他につきましてはそれぞれから答弁をさせていただきます。
○議長(芝地 邦彦) 中川副市長。
○副市長(中川 茂) まず、今まで在籍中の実績についてでありますけども、これも9月議会でしたか、森田進議員の答弁でお答えしたとおりでありまして、私は超多忙な中貝市長の補佐役というようなことで、自分なりに徹してきたつもりであります。専ら仕事というのは、対外的にどうこうということよりも内部的に市長協議であるとか、経営戦略会議の際の案件の論点整理でありますとか、あるいは何か部署で問題があった場合に、それを緊急に市長協議が必要なのか、そうじゃないのか、その場でさばけるものなのかと、そういったことでありました。
私も伊藤議員と一緒でありまして、非常に控え目な性格でありますから、特にこれをやったというようなことは申し上げるべきものはほとんどないと思ってます。従来から言っておりましたけども、健康福祉部におりました関係で健康ゾーンのことであるとか、あるいは地域公共交通、そういった会議の委員長もやっておりましたから、そういった部分には特に意を用いてやってきたつもりであります。
今後の課題ということについては、先日来、議会での一般質問で多くの議員さんから指摘されておりますが、職員がどんどんこれから減っていく、今でも減っているわけですけども、その中で本庁と支所とのいかに連携を図っていくのかということ、それから昨日の峰高議員にもありましたけども、職員の
モチベーションをいかに高めていくかと、そういった研修のあたり、そのあたりが大きな課題かなというふうに思ってるとこです。この質問についてはこのあたりにしまして、先を急がせていただきます。
庁舎の引っ越しの時期についてでありますけども、これは庁舎の完成時期であるとか、あるいは完成後の関連工事の状況、それから市民の利便性、安全、防災面等さまざまな角度から検討し、決定していく必要があるというふうに考えてます。特に庁舎完成後も敷地内では一斉に解体工事が始まりますし、その後も外構も引き続いてあるということから、課題としては工事車両が多く往来する中で、来庁者、それから職員のための安全な動線の確保ということと、もう1点は、やはり周辺での最低限の市民、あるいは公用車の駐車場の確保、これが大きな課題であろうかというふうに思ってます。
いろんな面から検討を行ってまいりましたけれども、やはりこの決定に当たっては、市民の利便性の確保、それから行政サービスの効率化と、それからもう1点は災害対策で、現在は本部とそれから城南庁舎に実動部隊である都市整備部がおるわけですけども、災害面というふうなことから一日も早く、これ一体化する必要があると、そういった観点から新庁舎の移転時期につきましては8月に一斉にといいますか、もちろん段階的ではありますけども、8月中にすべての部署を移転する方向で、現在検討を進めております。詳細な日程につきましては、引っ越しに伴う業者が決まった段階で決定をしていきたいというふうに考えてるとこです。
それからもう一つ、庁舎建設のおくれということで、設計士の見立てに誤りがあったんではないかというご指摘があります。これについては、現本庁舎の躯体の状況というのはつくられた当時の施工に起因をしていたということがあります。もう何せ80年前の状況でありますから、今と技術が全然違うというふうなことがありました。当然、これは事前にコンクリートを抜き取って、そして強度試験であるとか、あるいは中性化試験なども行ったり、あるいはレーダーによる配筋の調査、それからサーモグラフィーによる剥離の調査等も行っておったわけでありますけども、設計時においては、庁舎を事務を行いながらそういった調査を行っておりまして、庁舎の損耗の、傷みぐあいといった、ふぐあいについてはなかなか発見することが不可能であったといった状況であります。したがって、特に設計上問題があったというふうには考えておりません。
それから、経費の面でありますけども、これは先ほど議員がお触れになりましたが、特に一番大きいのがこの仮議場の費用、これが115万2,000円、それから山王町の仮庁舎には情報ネットワークが入っておりませんので、それが期間が3カ月間延びることによる回線使用料、これは8万4,000円ほどであります。ただ、その分は確かに費用としてはふえるわけですけども、仮に予定どおり5月に新庁舎に引っ越しできておったと、そういったことを想定した場合に、当然従来の庁舎と、それから新庁舎では面積が違うわけですね。市民もそうですし、職員も、それから議員の皆さんもそうですけども、1人当たりのスペースも広くなってきてるということから、当然光熱水費については従来とはそれ以上にかかるといったことが容易に予測されます。
したがって、先ほど金額を申し上げたわけですけども、必ずしもトータルでいえばその分が全く余分にかかったというふうなことは言えないのではないかというふうに考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) 私の方からは、私の成果、実績、それと私が持ってる課題ということについてお答えさせていただきます。
成果につきましては、チームの成果でございますので、私自身は民間企業出身の副市長として民間企業での経験をいかにこの組織に生かしていくのかというのが貢献だというふうに考えて、2つのことに注力して仕事をしております。
1つは行政の中で民間の経営感覚を導入するということで、コスト意識の徹底、成果への追求等を通じて職員の意識改革を図っているというところでございます。意識改革がじゃあ、どんどん進んでるのかと言えば、少しずつであろうというふうに考えております。やっぱり仕事の仕組みそのものを変えていかなきゃいけないということで、今現在、事務事業評価そのものの改革を通じて職員の意識改革が進んでいかないかという取り組みを始めております。
2つ目が豊岡市役所と民間との協働というところを推進しております。市長の補佐としまして、メガソーラー、エコポイント制度など、エコバレー戦略やアンテナショップ、「サザエさん」のテレビ放映などの情報発信力の強化等、大交流などを推進してきております。エコバレーも大交流も民間企業、NPO、市民の方、そういう方の協働なしには進められないプロジェクトがほとんどでございます。また、エコバレーにつきましては、アクションプランをつくるときには、市民また企業のお知恵をかりながら、政策そのものを一緒に検討していけるような形で進めたいというふうに考え、進めさせていただきます。
今回、大交流につきましてもできるだけ民間のインプットをいただきながら、ベクトル合わせて地域で一緒になってやっていけるような形をつくっていきたいというふうに思っております。
課題ですが、先ほどから話がありますとおり、合併特例期間の終了に伴う財政の危機が目の前に迫ってくる中、どうやって市の活力を減速させないで行政のコストを削減していくのかというところだと思ってます。この課題につきましては、やっぱり市役所そのものの仕事の仕方の改革だけではなく、また地域のコミュニティー、組織のデザインそのものの改革、そういうところが必要ではないかというふうに考えておる次第でございます。
私の方からは以上です。
○議長(芝地 邦彦) 教育長。
○教育長(石高 雅信) 私の方から、まず最初に教育長としての成果と課題についてのお尋ねがございました。教育長としての成果というよりも、次長を始めとしまして職員の頑張りによります教育委員会の取り組みと、その成果についてをお話しさせていただきたいと思います。
豊岡市の教育につきましては、「ふるさとを愛し ふるさとの未来を拓く こころ豊かな人づくり」を掲げて学校教育並びに社会教育に力を入れてきました。とりわけゼロ歳から15歳を対象にしました教育行動計画を作成して、子供の育ちを1本の木に例えて、乳幼児時期を根っこづくり、そして小学校入学以降を幹づくり、そしてそれを取り巻く家庭や地域を土づくりとして、これら3つの視点に立った取り組みを学校、家庭、地域の役割分担と連携のもとに着実に現在進めてるとこでございます。
とりわけ、根っこづくりにつきましては、豊岡市独自のスタンダードカリキュラムや、あるいはすくすくプログラムを作成するとともに、幼児期におけます運動遊びを先進的に進めてきましたし、さらに保幼小連携教育を充実していく中で、就学前教育の充実に努めてきました。また、幹づくりでは、小学校、中学校の連携教育を進めてきました。さらに土づくりにおきましては、家庭の力を高めるための3つのメッセージの配布や、地域の力を高めるために子どもと心でつながる市民運動推進協議会を設立し、「顔でつながり、声でつながり、心でつながる」、このことをスローガンにして夏休みのラジオ体操顔見知り運動や、さらに中学生を地域の祭りや運動会などそういった行事に参画させ、地域の子供は地域で育てる、そういった取り組みも行ってきたところでございます。さらに、本年度からは豊岡家族の日を設定し、家族が触れ合う時間をつくり、家族の、家庭のきずなを深める取り組みを始めたところでございます。
生涯学習の視点では、生涯学習の拠点施設の整備としまして、図書館は豊岡市図書施設の整備・ネットワークの基本計画に沿って、本館と分館のネットワーク化と分館の整備を完了しました。また、地区公民館は、豊岡市地区公民館整備計画に基づき順次整備を行っており、平成26年度までに西気公民館を整備する予定にしております。
最近では、全国各地から認定こども園、あるいは小・中連携教育、運動遊び、学校園庭の芝生化、さらに文化財など豊岡の教育について学びたいというふうな視察あるいは照会、さらには職員の派遣が相次いでいるとこでございます。
今後生じてくる課題としましては、やはり一つは少子化がこれからますます進む中で学校のあり方、とりわけ学校統合を含めた学校のあり方をどうしていくのかという視点、さらには子育て支援について地域とともに検討してくことが一つの課題として上がってくると思いますし、さらに昨今の子供たちの様子見てましたら、家庭でしつけ、学校で学ぶ、そして地域で育てる、そういった役割分担をしっかりと徹底し、それぞれの教育力を向上させる、そのことも大きな課題であろう思います。また、乳幼児から高齢者に至るまで、人生のライフステージに対応した生涯学習講座など学習機会の充実と提供も今後課題となってくると思います。あわせまして、最後に、所管する多くの施設の老朽化に伴いまして、整備、統合等も今後出てくるものと考えております。
続きまして、豊岡市におけるいじめの現状と取り組みについてのお尋ねがございました。今年度の本市のいじめの現状につきましては、この11月末の時点で小学校で4件、中学校で5件の報告があり、その後の対応によりすべて解決したと確認しております。
いじめの対応につきましては、さきの9月議会でも答弁させていただきましたが、まずいじめのない、またいじめを許さない学校、学級づくりに取り組むことが大切だと考えております。そこで、本市におきましては平成19年度より豊岡市独自の取り組みとして、5月、9月、2月を子どもの心を理解する強化月間に位置づけて、アンケート、あるいは教育相談、さらには人間関係を把握するためのさまざまな調査等行い、きめ細かく児童生徒の内面理解に努め、心の通い合う人間関係づくりと深い信頼関係づくりに努めながら、いじめの加害者、被害者をつくらない取り組みを進めてきました。
また、今後につきましては、アンケートや教育相談ではあらわれない子供の内面を理解するために、学級集団の状態や、あるいは児童生徒の意欲、さらには満足感等を測定しますQ−Uテストの導入についても現在、検討を進めてるとこでございます。
いずれにしましても、こうしたアンケート、教育相談だけではなしに、やはり日々の教育活動をどう充実させていくかということが非常に大切であると思います。そういった面で、子供たちが日々の教育活動におきましてもみずから考えて行動できる、そういった児童生徒を育てていくことが大切であろうと考えております。
続きまして、文科省の調査で倍増した理由についてはどうであったかというお尋ねもあったと思います。文部科学省の今回の調査によりまして、議員ご指摘のように、相当数のいじめの件数が報告されております。この件数について、文部科学省の分析によりましたら、なぜこういった報告がたくさんいたのかということにつきましては、子供が以前よりも学校で積極的にいじめ被害を相談するようになった、そういった結果であるということを文部科学省の方は分析しております。
豊岡市におきましても、先ほどお話ししましたように、11月末現在で9件のいじめの件数が報告されてます。これは例年に比べて増加しております。このことはやはり文部科学省の分析と同じように、子供からの相談がふえたこと、このことが一つ挙げられますし、もう一つは各学校で夏季休業中に事例研修等によります教師のいじめの認知能力、そういったものの高める研修を行った、そのこともあわせて、いじめの兆候をより早く発見することによって今年度はいじめの件数がこういった形での9件という形に結びついたんじゃないかと思っております。
最後に、小・中学生のインターネットや携帯電話利用への対応ということで、掲示板等の利用状況、あるいは誹謗中傷の書き込みへの対応についてのお尋ねがございました。今年度は掲示板への誹謗中傷事案が小学校で1件ありました。そして中学校では、だれだれを無視しろという内容のメールが数名の生徒に送られるという事案が1件ございました。しかし、いずれの事案も加害者を特定することはできなかったため、被害者の児童生徒への心のケアを中心とした対応を行っております。
対策としましては、児童生徒が加害者にも被害者にもならないように、各学校において以下のような取り組みを行っております。
一つは保護者や児童生徒を対象として、インターネット、あるいは携帯電話の被害や情報モラル向上に向けた学習会の実施、それからもう一つは「ネット上のいじめに関する対応マニュアル・事例集(学校・教員向け)について」、そういったものについて活用して校内研修を行い、教師の指導力を高める。それから3つ目としましては、道徳、あるいは学活の時間等を利用して、豊かなコミュニケーション能力や望ましい人間関係の育成に努めることによって、情報モラルを向上させる、こういった取り組みも行っております。また、豊岡市青少年問題協議会におきましても、「ケータイ・ネットから子どもを守る豊岡宣言」を決議し、この豊岡宣言の普及啓発のため、広報紙への掲載や学校、PTA、あるいは青少年健全育成団体にチラシを配ったり、街頭キャンペーンを展開してきました。さらに、それを受けまして、豊岡市青少年補導委員協議会では、本年度、外部講師を招聘したセミナーも開催して115人が受講されてきたとこでございます。
いずれにしましても、この情報機器に関する指導で非常に難しい点は、買い与える人と指導する人が全く違うということなんです。本来、買い与える人が指導しなければ、こういった問題は根絶しないんではないかと。だから買い与える人は保護者、指導するのは学校の先生、この形態そのものが私はおかしいんではないかなということを強く思っております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 庁舎建設の地元貢献について、答弁させていただきます。
工事請負契約の締結に際しまして、地元配慮を条件とする協定書を取り交わしております。協定書で明記いたしましたものは3点ございます。1つは、建設工事現場内における飲食のほか、現場事務所で必要とされる事務用品等の調達は市内業者を100%使用すること、2つ目は、工事の施工に際し、地元業者で施工が可能な工事については、市内に本店及び本市との契約権限を有する支店等を置く業者を下請人として発注すること、3つ目は、建設資材等の購入に際して、市内業者から調達が可能なものは可能な限り市内業者を活用することでございます。さらに、建築工事におきましては、契約金額の20%以上を市内業者に下請発注することを義務づけております。
伊藤議員には資料でお示ししておりまして、お触れにもなりましたが、本年9月末におけます地元配慮の金額をご紹介をさせていただきます。飲食、事務用品等の調達につきまして、建築工事で約680万円、機械工事で約265万円、電気工事で約394万円となっております。次に、建設資材等の購入につきましては、建築工事で179万円、機械工事で241万円、電気工事で853万円に上っております。下請人の発注につきましては、建築工事で約10億1,433万円、機械工事で約898万円、電気工事で6,100万円となっており、総額で約10億8,431万円、契約金額に対しましては19%の割合となっております。
この数字が示しますように、地元の潤いに大いに役立っているものと判断をいたしております。なお、地元以外への下請金額は承知をしておりません。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 私からは、支所の体制についてのご質問にお答えしたいと思います。
近い将来訪れる市の危機的状況に対応した組織の準備といたしまして、総合支所を部から課へ改編いたしますけども、支所には引き続き、地域固有の課題への対応や地域災害対策本部の設置が必要と判断し、このような配置としております。
支所長は
政策調整部参事として市全体を見る中で、それぞれの支所管内の地域づくりや本庁と支所、さらには支所と支所を連携させることで地域を守り発展させる重要な役割を担っていると考えています。
また、災害時の避難勧告などの重責を担う地域災害対策本部長として部長級の配置が必要であると考えております。支所では本庁の多くの部や課や係と広い分野の調整を図り、今とできる限り同じ職員を配置し、現在の行政サービスを維持したいということ、さらには災害時の地域災害対策本部体制、現在、防災課の方で4部体制を検討していただいておりますけども、その構築、維持が必要と判断し、総合支所とも何度も協議を重ねた結果、課長級を3名配置するというふうなこととしております。
職員の配置人数につきましては、現状とほぼ変わらない職員配置に向けた検討を、今現在進めているところでございます。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 私の方からは、
NOMOベースボールクラブの活動計画と地元貢献につきまして答弁させていただきます。
NOMOベースボールクラブの活動の予定につきましては、おおむね次のように伺ってるところでございます。
3月から11月の間は、日本野球連盟等が主催します社会人野球大会の本選に出場するため、地区予選に出場されます。そのため、選手は週6日、午前9時から午後1時まで、こうのとりスタジアムを中心に市内3球場のいずれかで練習を行います。さらに通常の練習に加えまして、練習試合も数試合は行うというふうに伺っております。また、12月から2月の間はシーズンオフで、週3日以上但馬ドームで午前9時から正午まで基礎トレーニングを中心に練習される予定でございます。
選手の移動に使用しますマイクロバスには、コウノトリや玄さんのイラストとTOYOOKAの文字がラッピングされ、また、選手のユニフォームには右肩にコウノトリとTOYOOKAの文字が入り、豊岡の広告塔として活躍していただくことを期待しております。
そのほかに青少年健全育成事業として野球教室を開催されます。これは、野球を通じて青少年にスポーツの楽しさやすばらしさを伝えるため、堺市では年間約10回開催されていたようでございます。本拠地を本市に移転後も、市内の小・中学生を対象に未経験者から競技者まで幅広く野球教室を開催していただくようにお願いしてるところでございます。
また、
NOMOベースボールクラブは地域密着型チームを目指されており、地域での活動や講演会活動を通じ、市民との交流を図り地元に貢献していただきたいというふうに考えております。例えば、柳祭りで市民と一緒に踊っていただいたり、あるいは城崎でのふるさと祭りではブース出展をしていただくなど、市内で行われるイベントにご参加いただき、豊岡市を一緒に盛り上げていただきたいというふうに考えているところでございます。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 教育次長、総務担当。
○教育次長(総務・社会教育担当)(西村 昇一) 私の方につきましては、施設整備というところでお答えをさせていただきます。
本年度はバッティングゲージや防球ネットを購入いたしました。硬式野球での練習、試合の場合、場外に出れば議員ご指摘のとおり危険な状態でございます。球場の外には駐車場や散策コースなどもあり、人的被害、物損被害などの危険も高いことから、使用団体からも防球フェンス等の安全対策をとの整備要望も承っておるところです。
球場利用時の安全確保の第一義的責任者は利用者にあるというものの、球場管理者として各種補助メニューを積極的に活用しながら、こうのとりスタジアム、植村直己記念スポーツ公園野球場、さらに出石総合スポーツセンター野球場につきまして、現在の防球フェンスの延伸など安全対策をこれから検討したいと考えておりますので、よろしくお願いします。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 教育次長、こども担当。
○教育次長(こども担当)(前場 芳幸) 平成26年4月開園予定の東保育園を運営する法人の決定方法についてお尋ねをいただきました。
法人の選定につきましては、市の職員と外部委員で構成します選定委員会を設置をし、その中で、保育所の運営に対する経営理念や意欲、及び基本的な運営の考え方と地元に対する理解や連携が見込めるかどうか、そして経営状況が良好かどうかなどを重点といたしまして、総合的に判断した上で選定をし、その選定委員の意見を踏まえまして、市として決定をしたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 済みません。それでは順次再質問をさせていただきます。
まず市長にお尋ねしますけども、豊岡市にいろいろな課題が今残ってますよというお話をいただきました。これは市長がされるかされないかは別としまして、豊岡市の課題であろうかというふうに受けとめさせていただきます。
そして、進退のことですけども、新年度の予算編成に全力を挙げるんだというお話もわかるわけですが、そのことと進退をどうするかということは私は別問題だというふうに思っております。逆に、新年度予算、いつごろ上がりそうですか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 予算編成作業そのものはもう1月に本格化をし、おおむねの形ができてまいります。ただ、国の方の状況はどうなるかわかりませんので、例年と同じようなスピードといいましょうか、タイミングでできるのか、あるいはずれ込むのか、今は何とも言えないと。ただ他方で、市議会には提案をしなければいけませんので、当然、その1週間前議運、あるいは印刷、そういった時間を見た上で予算は組むことになろうかと、このように思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 4年前もこのやりとりをした記憶がございまして、12月議会では明言されたんだけど、新年早々には明言されたという記憶をしとるわけですけども、いずれにしましてもいつ明言されたからどうこういうこともございませんけども、引き続き意欲があるんですねということだけ、再度お尋ねします。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) そういったこと自体の表明のタイミングについてはもう少し先になろうかと、このように思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) また任期がもう残りわずかとなっておりますので、引き続きの意味も含めまして、豊岡市の課題整理を一度きちっとしていただいて、引き続いて再任されるのか、引き続いていかれるのかわかりませんけども、その点、よろしくお願いをいたします。
次に、副市長にお尋ねをいたします。市長が今、明言を避けられておりますので、副市長も言いにくいかと思いますが、再任についてのお考えはいかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 2人の任期も私の任期よりも後のことでございますので、したがって、次期の市長がだれを副市長に選ぶのかということになろうかと思います。したがって、私も答えることはできませんし、いわんや2人の副市長が、選ばれる側の方でありますので、これはもう答えようがないとしか言いようがありません。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) それでは、質問を変えます。
中川副市長、行政経験も大変豊富でございますし、市長の下で4年間副市長として活躍もされてきました。いうことで、市長が余り明言を避けられておりますので、一度副市長の再任ということもございますけども、裏方よりもトップに立ってやってみよういうような意欲はございませんか。
○議長(芝地 邦彦) 中川副市長。
○副市長(中川 茂) そのような気持ちは全くありません。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 今度、真野副市長にお尋ねをいたします。
途中からという、この豊岡市に参戦したということになるわけですけども、真野副市長に期待をされたというのはやっぱり意識改革が一番大きいんだろうなと。やっぱり公共ではできないことを進めていただきたい、進めていただけるもんだという期待が大きかったかというふうに思います。
この企業会計等いろんな会計を見る中で、民間との違いというのは一番に感じられた方でもあろうかというふうに思います。使命でありました、市役所内で民間感覚をどれぐらい植えつけただろうなと、自己評価をしていただきたいわけですけど、いかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) 統計的なものをとったわけではございませんので、どう答えていいかわかりませんが、とにかくもともとやっぱりそういう気持ちのある人たちが元気に仕事をやっていける。つまりは今の中でやっぱり意識を高く仕事をやっていく、そういうことで民間の人とも一緒に話を聞きながら進められていく、そういう人たちがどんどん元気に進んでいけるような形にはなってきてるんじゃないかなというふうに思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 民間ですと、数値をはっきり出してそれに向かって進んで、その結果責任をとるのも代表、その地位にある方がとるといった流れが普通だと思います。こういった行政になりますと、ほとんど目標数値を持たないんですよね。そしてだれが最終的に責任をとるかっていったら、だれもいないような、私はこのために腹を切りましたと、なかなか見えてこないのが行政ではないかというふうに思っております。そういった意味でも副市長には腹を据えて、この豊岡市の改革に取り組んでいただかなければなりませんし、悲しいかな、数値というのがはっきり出ないのもこの公共じゃないかなというふうに思ってはおります。3年3カ月ですか、この間を一生懸命奉仕していただいて、合格点がどこに、我々はどういうふうに真野副市長の浸透ぶりを対極にいて観察、結果が見れるのかな、何かそういったヒントをいただけませんか。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) どうお答えしていいのか本当にわからないんですが、先ほど申し上げましたとおり、行政の中でできるだけ職員の意識についてコスト意識だとか民間感覚だとかいうのは少しずつ入ってきてると思いますし、またいろんなところでやっぱり民間の方の知恵、そういうものをおかりして仕事をやる部分というのがふえてきております。そういうところについては、私が中でいることで、こちらの意識と民間の意識、そこの合わせの部分をどういう形でやっていくのか、そういうところで仕事をさせていただいているというようなところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) せっかく今、真野副市長に来ていただいて、そういった感覚を植えつけていただいてるんですけども、それがもうみんなに浸透してるといった結果でもないと思うんですよね。となりますと、やはり真野副市長には今後も頑張っていただかなければならないのかなというふうに思っとるわけですけども、また、市長は次の市長の任命に当たると言われると思いますけど、個人的な思いでよろしいので、せっかくここまで来たんだからもうちょっと頑張ってみようとか、そういった意欲はございませんか。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) 先ほど市長が言われたとおりで、私自身は9月までありますので、精いっぱい仕事をしてチームの成果に結びつけたいというふうに考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) せっかく植えつけて種をまいた時点で逃げ出すことのないようによろしくお願いをしたいというふうに思います。
続きまして、教育長にお尋ねをいたします。教育長と呼ばれて、旧豊岡市時代から教育長をされて、今期ももう2期目になられるんですかね。大ベテランとしてこの豊岡を引っ張っていただいております。いろいろな今後の人口減、少子化に当たって、新たに心配される問題として統廃合等のことも聞かせていただきました。これはもう時代の流れで仕方がないといえば仕方ないわけですけども、いろいろとご苦労いただく中で、地域住民との間に立って今後も頑張っていただきたいと思っておるわけです。今後につきましての進退等、まだまだ頑張っていくよとか、そういう考え方についてはいかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 教育長。
○教育長(石高 雅信) 先ほど、2人の副市長の答弁と同じように、私自身も残された中、一生懸命、今与えられた仕事をやるだけだと思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) はい、わかりました。どうぞよろしくお願いをいたします。
次、新庁舎建設と組織体制について再質問をさせていただきます。最初私らは土壌改良だとずっと言われてきて、ついこないだまでそのつもりでおりました。そしたら、急遽こんなことを、現庁舎の補修に時間がかかりましたよと、えらい急な展開で話が変わったなと受けとめております。そういった土壌改良のせいに長い期間されてきた、そして調べたら違いましたよと。その間にもわかっていたはずなんですけど、どうしてこの時点で話が変わったのか、再度説明をお願いします。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) おっしゃるように、急なお話でございました。ただ、私も、市も、それから建築JVもそのように考えておりました。6月の議会でこのようにご報告させていただきまして、その後、なぜ工期のおくれが生じたのか、それからその責任はどこにあるのかということにつきまして、これからしっかりと調査をしていきますというふうにお答えさせていただいたと思います。
その後、本当に詳しく工程表を見ます、そして業務日誌に記された日々の実績、こういったものを照合してまいりました。そういたしますと、市と建築JVが認識しておりました土壌汚染対応によるというものではなくって、設計時には予測できなかった、先ほど副市長からも答弁させていただきましたが、現本庁舎の躯体の状況による、その影響の方が大きかった。それが専門の言葉でいいますと、クリティカルパスというそうですが、全体工程に一番影響を与える工程、それがその補修工事であったということが判明したということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) このおくれた原因が今度補修工事によるものだと、80年前の古いものだったから見落としたんだと言われるわけですけども、業者責任は全くないんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 先ほど、これも副市長の方から答弁させていただいたとおりですが、いろいろと調査を行ってまいりました。ただ、その調査にもできる限りの調査はしてきたんですが、やはりそれだけではわからないところもあって、実際に一番外側のしっくいをきれいに取り除いてみないとわからないものがあったということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) その見立てですけども、わからなかったにしましょう。わからなかったということで、4カ月間の補修工事が必要になったということです。それは請け負った業者側には多少の責任を感じるんであれば、工期が7月の25日と言わずとも早めようという、責任追及はされないけど迷惑はかけたと、その分後期頑張りますよといったお話はないのか、それを入れて7月25日なんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) これは建築JVにはもともと責任はないものと思います。つまりは、どちらかといいますと設計のことをおっしゃってることと思いますが、先ほどから何度も申し上げておりますように、この設計の方につきましても予見できるものではなかったということでございまして、設計業者についても特に責任は問えないものと考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) そのあたりを私も確認したいと思いまして、協議録の資料請求をいたしました。返ってきた資料請求の答弁がございまして、まだ電気や機械の返事をいただいてないから出せないんだと。私はこの工期が4カ月もかかった、その辺で当局とJVとのやりとりを、協議書を出してくださいよと。別に電気工事さん、機械工事さんの議論を聞きたいと言ってるわけじゃないですね。設計であるとか建築工事さんとの、もう結論に至ったわけですから、結論に至った協議録を資料要求したんですよね。で、出していただけなかった。それはなぜでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 市長の総括説明でも触れさせていただきましたが、残念ながら電気と機械のJVにつきましてはお返事をちょうだいしておりません。したがいまして、それにつきましてはお出しをできないということはぜひご理解を賜りたいと思います。
それから、先ほどのご質問の中で、責任を感じてもっと早くなるように、工期が早くなるようにできないのかというようなご質問もございましたが、私たちも少しでも早く完成できないかということで、業者、それから設計監理をしております業者、私たち市とずっと協議を進めてまいりましたが、やはりもう7月25日が今の状況では精いっぱいという結論に至ったということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) それで、7月25日に受け渡しをしますよという再契約になるんでしょう。そうなりますと、そうであるのに引っ越しは徐々にして、8月いっぱいで引っ越しを完了したいというような答弁があったかと思いますが、それはなぜでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 今申し上げましたように、工期が7月25日でございます。したがいまして、それから幾ら頑張っても引っ越しは8月になってしまうということでございまして、最大限早めた数字がその8月ということはご理解をいただきたいと思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) それでしたら、8月はお盆あたりを集中的に考えられているのか、8月末までにということなのか、いかがですか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) これにつきましても、先ほど副市長の方から答弁させていただきましたが、備品等搬入いたします業者が決まりましてから、細かくその点を詰めていくことになります。
ただ、一度に全部署が引っ越しするわけにはまいりません。基本的に土日を中心にして引っ越ししていくわけですが、この土日にはこの部署が、この土日にはこの部署がという格好で幾つかに分かれて引っ越しをしていくと。それにつきましては業者が決まりましてからしっかりとどのようにするのかいうことを詰めていくということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) そうなりますと、市民の皆様には一個も迷惑かけませんよ、土日、土日でしますよという理解でよろしいんでしょうか。当初の予定でありますと、ゴールデンウイーク3日間かけて一斉にやるんだということで理解しとったわけですけど、やり方も方法も変わったわけですね。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) すべて土日でできる、それが理想でございますが、残念ながら、先ほど質問の際に伊藤議員さんからもお触れになりましたが、一番問題なのはやはり基幹系のサーバーでございまして、これが果たして土日だけでできるのかというとなかなか難しいというふうに今は判断をいたしております。
これももっともっと詰めていく必要はございます。例えば、建物につきましても建築確認の完了検査が済むまでは、もうきっちりとできていても使用できないという制限がございます。そういった制限がある中で、どんなことができるのかいうあたりも詰めまして検討していきたいと思いますが、場合によっては臨時的な閉庁ということも考えないといけないのかなということは考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) ですから、そのあたりが早いこと結論を出していただいて、市民の皆さんに迷惑かけるならかけますよということで、早い段階の判断をしていただきたいというのが趣旨です。今、いつですかというわけにもいきませんけども、その気持ちだけ酌み取っていただけたらというふうに思います。
遅延によります建築JVとの結論は達したというお話でございました。電気、機械のJVとの結論はいつ出そうなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 早くお返事をくださいいうことは何度も申し上げておりますが、電気も機械の方のJVもいましばらく時間が欲しいということでお返事をいただけてない状況でございます。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) それはいつまでにくださいよとか催促してることもないんですか。年内には最終返事もらえるんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) この12月議会が始まりますので、ぜひ12月議会が始まるまでにお返事をちょうだいしたい、それからこの一般質問が始まるまでにぜひ返事が欲しい、こういう格好でいろいろとお願いはしてきておりますが、向こうさんには向こうさんのやはり事情もあるようでございまして、いろいろまだ内部的な手続が済んでいない、こういうことだと思います。
12月中にもらえるかという保証はちょっと私もできませんが、そうなるように期待をしております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) すぐに返事をくれない理由といいましょうか、別に自分とこに被害がなければ、はいはい、わかりましたで済むんですけども、それだけ返事に時間を要しているという要因は何でしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) それは具体的にはどういう協議が内部でなされてるのかわかりませんが、今まで私どもとの協議の中では、電気や機械につきましては、要は建築工事がおくれてしまったから私たちはもうどうしようもなかったんですということもおっしゃっておられました。そのあたりがあるのではないのかなというふうに感じております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 建築工事がおくれたから、新たな予算が発生するから返事がおくれているという勝手な理解でよろしいでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) それは建築JVさん、電気JVさん、内部でどういう協議をなさっているかわかりませんので、その点につきましてはそうだともそうじゃないとも言えないというところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 次に、地域貢献についてお尋ねをします。地域貢献で、元請さんの中で下請金額を提示し契約書にうたっているのは建築工事だけです。今、先ほど金額等の説明がございまして、全体としてはまだ19%というお話もありましたけども、建築工事の下請に出す金額の最低としまして20%だという契約がございます。今ちょっと計算しますと、建築工事が約40億円、それでもう既に10億2,990万9,077円が下請として支払われております。この金額を見ますと、もう既にこの段階で25%に至っております。となると、もともとの契約書をつくる段階で、この最低20%は下請に回してくださいよという契約書自体が、見積もりが甘かったというか、低かったというふうに理解しますが、いかがでしょう。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) まず、契約金額の20%という数字をうたっておりますのは、これは建築工事についてでございます。まずその点、よろしくお願いいたします。
それから、その数字が甘かったのではないかというふうにおっしゃっておられますが、これは逆に言いますと、JVの皆さんが大変地元のために頑張ってくださっているというふうに、そのように私たちは考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) いやいや、それは大変いいことなんですけど、えらいもうこの時点で20%どころかもう25%超えてますので、見立てはどうなのかなという思いで質問をさせていただきました。私も先ほど来言ってますけど、これは建築工事だけの話をしとるんですよ。
次に、支所体制について移ります。支所の1課2係体制についてです。もう一つ、先ほどの説明でわからなかったのが、1課体制に集約するのに課長級だけは3人置きますよと、今と変わりませんよと。課自体が半減してるのに、偉い人ばっかり頭数そろえたって、防災面で人が多いということはいいんですけども、役職さんが多いということとはまた防災面、比例しないと思うんですよ。役職さんが多いから防災面が強化されるんだといった理屈にもならないと思います。最低限の人の配置であったり、そういったことでふやすことによって強化されるんだということは素直に入ってくるわけですけども、そういった意味で、何で1課2係体制に変更するにも役職だけはそんなようけ置いとくんですよという説明をもう一度お願いします。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 1課2係体制といいましても、今現在2課4係の1課2係の仕事を全部なくしてしまうというわけではなく、それを統合させる形で考えております。2つの課を1つの課に統合して、1つの支所というふうにすると。それから、4つある係の2つずつを統合するような形を考えておりまして、係の仕事をすべてそこの支所からなくしてしまうというわけではありませんので、そこで行う仕事量、それからサービス、それは今と同じような状態で残していってサービスを維持していくというふうに考えていますので、そこで仕事がなくならない以上はやっぱりその仕事を取り扱う職員も必要というふうなことになりまして、課長級ではあるんですが、係の分も役割分担をして受け持っていかざるを得ないのかなというふうに思っております。
それと、防災面なんですけども、先ほど防災課の方で地域災害対策本部を4部体制で考えてもらっているというふうに申しましたけども、そういった中で、それぞれの部の部長というのが係長級ではやはり荷が重いのかなというふうなこともありますので、そういったことも踏まえて、そこに課長級を配置するというふうなことで、部長級である本部長といろんな面で相談、協議をしながら減災対策を行っていくというふうなことにするがために、3人の課長級を配置をして、平常のサービスの維持とともに取り扱ってもらうというふうに考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 現在の職員とほとんど変わりませんよと。課長級等の配置もほとんど変わりませんよということです。それだったらわざわざ1課2係にしなくても2課4係でよろしいですよ、ね。1課2係にさせるんでしょう。見た目だけは半減させましたよと、これ見せかけの行革じゃないんですか。いかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 先ほども申しましたけども、第2次行革で1課2係に支所を縮小していくというふうなことがございましたので、そういったことを1つずつ遂行していくというふうなこともございますし、先ほども申しました、近い将来、市に訪れる危機的な状況、こういったときの対応にやっぱり組織も改編していかないといけないということもございますので、そういった一つ一つの準備といたしまして、今回、予定どおり行革の計画でありましたとおりに1課2係というふうな形に変えまして、少しずつ縮小した形でもサービスが維持しながら遂行できるようにというふうなことで、訓練の期間というふうに考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 市民サービスを低下させない、防災面を低下させない、そのために今と変わらない体制に組んでるんですよと。ところが、言葉だけは、それならそれで2課4係に置いとけばいいじゃないですか。それでも1課2係と、もう本庁方式でやりますよといったときにもうその計画は入ってました。でも体制は現在を維持するんであれば、そのときに1課2係と言うてたからそれにこだわる必要もあらへん。2課4係でいいじゃないですか。だから、中身は何にも変わってないのに、見せかけの行革じゃないですかって聞いとんですよ。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 確かに今現状を見ればそのように感じられるかもしれませんけども、例えば防災時の対応といいますか、災害時のいろんな判断をする段階で、今現在ではなかなか本庁方式で一括で5支所、地域を見ていくというふうなことがなかなか困難だというふうなこともありますし、そういったあたりが、市長の答弁にも、ほかの議員さんの答弁にもありましたけども、科学的なシステム、そういったものも今後取り込む中で、そういった判断ができた段階では名実ともな形がつくり上げられるのかなというふうには思っております。
○議長(芝地 邦彦) 防災監。
○防災監(森合 基) 防災面が若干話題になっておりますので、私の方からも一言、申しわけございません。
今、参事の方からもご説明ございましたけども、やはり現場での災害時、特に避難情報等発信については、現場での情報、現場での判断というのが、この重要性というのは位置づけは変わらないというふうに今考えております。
それで、22年から今日まで、総合支所がしっかりあるという中で、人を派遣してるという現状にございます。そしてまた市政懇談会等でもどんどんどんどん人が減っていくかというような住民の不安というのも現実的にございます。今の段階では、可能な限りにおいて、先ほど参事の説明にもございましたけど、現在検討してるのが支所が今、5部体制にあるのを少しでも減らそうと、集約しようということで4部体制。支所長の重要な避難の判断というのを補佐する立場の人間ていうのはやはりそれぞれの部に必要であろうということで課長級ということをご配慮っていうか、防災の面で対応していただいてる現段階で、昨日来の議論にございますように、これから先、特に28年度以降については、人がもう減ってしまってその体制も維持できなくなる、そういうときにどういうふうにするんだというのはこの次の段階で、ちょっと私どももまだ成案ございません。検討はさせていただきますけれども、少なくとも現段階で、行革云々の話は私どもの正面ではございませんけれども、防災について特段の配慮を今、もらっているという現状で、それは私どもの立場としては非常にありがたいなというふうに感じております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 計画ですから仕方ないんですけども、何も変わらないのに言葉だけ変えようっていうふうに受け取りましたので、ちょっとそういうやりとりをさせていただきました。
政策調整部の傘下に位置づけることとなります、今後。支所長の部長級ということでございますけども、イメージとしまして
政策調整部長って、部長級の参事を、その下の参事が各総合支所に配置されるという、部長級の配置というのはそういった理解でよろしいでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) そのようなイメージをしていただいたらいいと思います。政策調整部で全体の施策等々の全体を見ながら、それぞれの支所の地域固有の課題への対応ですとか地域振興、そういったあたりに中心となってそれぞれの地域担当というふうな形で配置をされるというふうな形をイメージしていただいたらいいかと思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 職員体制もほぼ変わりませんよというご説明もいただきました。それは正職だけのことを言われてるのか、今配置されてる嘱託、臨時等も含めてのことを言われてるのか、ご説明願えますか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 嘱託職員はそれぞれの専門的な分野で任務についていただいておりますので、その仕事が必要なくなれば配置もなくなるかと思いますし、臨時もその臨時的な業務が終了する時点では、それは配置がなくなる可能性もございます。それが続くような場合はそのままの状態になろうかと思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) ですから、25年4月はどうなんだということを聞いてるんですし、総合支所が特別多いですよね、ごめんなさい、城崎総合支所は飛び抜けて人員配置が多いんですけど、これは何ででしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 城崎総合支所は窓口あたりを、気比地区を受け持っているというふうなこともあって、以前の支所……(発言する者あり)申しわけありません。今現在では温泉課が総合支所の1つの部の中におりますので、ほかとはまた違った構成となっております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) そういって部から課レベルに下げていくのに、温泉課は城崎に今後も置いておかれるんですか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 城崎の支所と、支所が課というレベルになりますので、温泉課はまた課としての同じレベルで、一つの支所の建物の中に同居をするというふうな形になろうかと思います。それで、温泉課も同じ政策調整部の中に位置するというふうな形に今のところ考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) その温泉課ですけど、なぜ城崎だけの温泉にとらわれておるのかなと。ほかにもたくさん各地域に温泉がございますし、そういった意味で本庁に持ってきてもいいんじゃないかと思いますが、いかがでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
城崎総合支所長。
○
城崎総合支所長(新谷 博志) 温泉課につきましては、湯島財産区というものがありまして、その財産区のいろんな事務だとか外湯の運営等を行う機関でありますので、以前から城崎に置いておるということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) ですから、その事務を城崎に置いとかなあきませんかって聞いとるんです。
○議長(芝地 邦彦)
城崎総合支所長。
○
城崎総合支所長(新谷 博志) 湯島財産区の泉源とか、それから外湯とか城崎にありますので、城崎に置いておくということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) もう一つ、この本庁方式からいろいろと総合支所から支所に変える、そして部レベルから課レベルに下げるんですから、一度その辺もひっくるめて検討をお願いしたいなというふうに思います。
次に、
NOMOベースボールクラブに移ります。野球教室とか地域密着活動でイベント参加、スポーツ講演会をNOMOクラブに請け負っていただくわけですけども、NOMOクラブが請け負うのか、野茂さん本人が参加してくれるという理解でいいのか、いかがでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 請け負っていただくのはあくまでも
NOMOベースボールクラブということでございます。理事長が直接指導ということもあるというふうに、堺ではあったというふうに聞いておりますけども、ただ日程等の関係があって年に何回程度、野茂さん自体が直接指導されるかということについては明らかではございません。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 済みません。野球教室をされる際のことをお伺いしたいんですけど、子供たちにどういった声かけを考えられておりますか。
○議長(芝地 邦彦) 教育次長、総務担当。
○教育次長(総務・社会教育担当)(西村 昇一) 野球教室につきましては、現在のところまだ精査しておる最中ですが、今年度中につきましては、今、少年野球、中学生の指導等で3月までに3回程度はお願いしたいなというふうに考えております。これはもう9月の補正予算のときにもご説明させてもらったとおりです。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) その際ちょっと気をつけていただきたいのは、野球だから野球部に声をかける、各小学校、中学校、野球部に声かけましたよだけでは困るんですよね。私がかかわってるクラブチームというのは野球部に入ってませんから、学校クラブに団体競技に入りますといろんな面でご迷惑をおかけしますので、単独の陸上部であるとかほかの部に入っておりますので、全体として声かけをしていただけたらなというふうに思いますけど。
○議長(芝地 邦彦) 教育長。
○教育長(石高 雅信) 実態としては十分理解できるんですが、ただ、そのときに軟式のボールを使うか、硬式のボールを使うかによって指導形態が全く変わってくるんですわ。今、私たちが考えてますのは、少年野球、中学校の野球です。これすべて軟式です。今、議員さんがご指摘されたのは、硬式のクラブがたまたま豊岡と出石にある。そこまで拡大してやるとなると、非常に指導形態が難しくなってくると思いますので、私たちは一応軟式野球、軟式のボールを使っている団体に対しての少年野球教室いうことで考えております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 確かにそうなりますと、NOMOクラブも指導が難しいだろうなというふうに思います。硬式野球と軟式野球では、とり方、打ち方、全然ボールの弾み方違います。そんな状況でNOMOクラブが軟式野球を指導するというのは、どんな指導されるんかな。逆に見てみたいなという気でおります。
NOMO CUPを野茂さんは毎年開催されております。ことしで10回がこないだ終わってるはずです。市内の少年野球大会を平成26年1月にドームで開催予定と資料をいただきましたが、これは確定されたものでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) NOMO CUPにつきましては、
NOMOベースボールクラブの方で、豊岡市内だけということではございませんけども、市内外の少年野球チームによる大会を26年1月に開催したいという予定を持っておられまして、既に但馬ドームの方の予約等入れておられるというふうなことをお聞きいたしております。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) 11月の29日、夕方のニュースですけど、スーパーニュースアンカーに野茂さんが出演されておりました。元近鉄の金村さんとの対談をされておりました。その際、豊岡に移るんですねと、野茂さん自身も大変楽しみにしてるんだといった対談をテレビで見ておりました。
そこで、開催について心配されるのがNOMO CUPは少年野球の硬式大会なんですよね。硬式野球にはボーイズリーグ、ヤングリーグ、リトルリーグとそういった上位のチームを招待して野茂さんがNOMO CUPをしてるんですね。ただ野茂さんが言われてたのは、豊岡には硬式野球ないんですよねと。堺から今度豊岡に会場移すと、豊岡に皆さんに来てもらわんなんですよねと、そういうことをちょっと心配まじりに発言をされてたのを私はテレビで見ておりました。
ですから、豊岡で開催が今決まってるんでしたら、やっぱり豊岡の地元チームも参加してもらうように仕掛けてほしい。豊岡には硬式チームはないけども、せっかくNOMO CUPを豊岡で開催してくれるんであれば、その仕掛けをやってほしいなというふうに思いますが、いかがでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) その件につきましては、
NOMOベースボールクラブの方に伝え、今後の予定の中で協議を進めたいというように思います。
○議長(芝地 邦彦) 13番、伊藤仁議員。
○議員(13番 伊藤 仁) ぜひお願いをしたいと思います。この豊岡に野茂さん来てもらって、NOMOも認知度が上がる、金村さんもまた取材で豊岡の方行かせてもらいますよと言うてくれてた。そして、近畿圏内からリーグを違う、またいだ少年たちを豊岡に呼んできてくれると。受ける豊岡がチームがないから参加できませんよと、軟式の指導ぐらいは行きますけどというのではちょっと寂しいので、せっかくNOMO CUPが豊岡で開催されるなら、ぜひやっていただきたいというふうに思います。
こうのとり球場と植村球場につきましては、安全対策をとっていただけるということで聞かせていただきましたので、安心をして私の質問を終わります。
○議長(芝地 邦彦) 以上で伊藤仁議員に対する答弁は終わりました。
────────────────────
○議長(芝地 邦彦) 暫時休憩します。再開は11時20分。
午前11時06分休憩
────────────────────
午前11時20分再開
○議長(芝地 邦彦) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次は、22番、森田進議員。(拍手)
〔森田 進議員 登壇〕
○議員(22番 森田 進) 22番、森田進でございます。
中国の周の時代の文王軍師、姜太公が著しました「六韜」の中に、天下は一人の天下にあらず。すなわち天下の天下なり。天下の利を同じくする者はすなわち天下を得、天下の利をほしいままにする者はすなわち天下を失うと書物にございました。またマネジメントには2種類あって、漁師マネジメントと庭師マネジメントがあると言われております。かつて、中国の大漢帝国は、愛の本質を深く理解した庭師マネジメントがつくり出したものだと言われております。
また、アサヒビールが業界第1位のキリンビールを追い抜くために新製品開発に臨むとき、そのビールの価値を競い合わせ、どうしても引っ込められないビールの価値を社員から集めたところ、キレとコクとこのパラドキシカルの逆説的な2つの価値を組み合わせてできたのがアサヒスーパードライビールのようでございます。アサヒビールの……(発言する者あり)飲んでますか。
この互いに相入れない感覚だが、妙に納得感があると。アサヒビール社があえてパラドキシカルな組み合わせをしたのは、これからの時代に矛盾を越え、恐れないメッセージの必要性を感じたからだと言われております。静かだけど厳しい、優しいけど強い、単色かつ淡彩なメッセージでは、人々に驚きも楽しさも与えることはできない。このパラドキシカル、逆説的というらしいですけど、きのう教えてもらったんですけどね、な発想の考えを今の自分の考え方に取り入れながら、今後、生きていきたい、このように思っております。
それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。当局の明快なる答弁をよろしくお願いいたします。
それでは、大きな1番目として、市長の政治姿勢について何点かお尋ねいたします。
平成17年の1市5町の合併は、振り返ってみて行政改革、補助金カット、固定資産税、水道料金の値上げ、本庁と総合支所に分けられる行政サービスは向上したのか、低下したのか、6つのまちは発展したのかどうか、合併して約8年がたとうとしている現在、合併後2期8年の市政を振り返ることも重要なことではないかと考え、市長の総括感想と、特に副市長2人制をとられておりますが、内外の評価認識をどう認識されているのか、まずお尋ねいたします。
次に、都市像についてお尋ねいたします。
コウノトリ悠然と舞うふるさと豊岡を都市像としてまちづくりを推進されてきました。今では、豊岡の空をコウノトリが悠然と舞っております。過日も、私は円山川の堤防を散歩しておりますと、頭の上を5羽のコウノトリが回ってくれました。頑張れ、頑張れと言ってくれてるのかどうかわかりませんけども、すばらしい光景を感じました。そこで、コウノトリをシンボルとしたまちづくりの成果とは何なのか、お尋ねいたします。
次に、台風23号の教訓として防災監を配置され、災害に対する安心安全対策に鋭意努力されていることと思いますが、市民生活の災害に対する安心安全対策は確保できているのかどうかお尋ねいたします。
次に、合併時には、各市町の市民生活に直結した小さな市民サービスが行政のスリム化ということでさまざまなサービスが打ち切られ、不満の声もかつてありました。が、現在、市民全体の社会的弱者対策、交通弱者対策、環境衛生対策、高齢者対策等々、市民の生活を取り巻く生活環境は合併後どう向上したのか、お尋ねいたします。また、市長は、合併時に1市5町を真珠に例えられましたが、それぞれ各市町はどのように発展したのか、お尋ねいたします。
さらに、明年4月には市長の改選期を迎えますが、さきの9月議会で私の質問に対し市長は、12月議会で態度を表明するや否やの答弁をいただいておりますが、さっきからの質問者の答弁を聞いておりますと、結論が出とるような感じにいたしますが、あえて私は地元の区長会長でもございますし、ぜひとも今後の進退についてはしっかりと聞いておかなければならないと思いますので、改選期に対するお考えや決意をお尋ねいたします。
次は、3番目としまして、豊岡病院の負担金見直しとそれに関連した質問であります。構成市予算にかかわる問題でありますので、お尋ねいたします。
今回の見直しでは、患者利用率割が10%から40%にはね上がっております。いかなる根拠、理由があって40%になっているのか、お尋ねいたします。
また、患者、利用者の観点から見ますと、京丹後市を含め京都府の、豊岡病院組合病院の利用患者数は、資料によりますと、入院で過去5年間延べ7万2,227人、年平均1万4,445人、外来で平成19年から平成23年の5年間で9万3,165人、年平均1万8,633人、さらに分娩件数では過去5年間で、日高、豊岡両病院を合わせて129件利用されております。今申しました数字は、京都府として集計したものでありますが、今回、利用患者数割合を10%から40%に引き上げ、豊岡市の負担が約1,100万円増額するようでございますが、医療受診に垣根はございません。どこで診察を受けようと自由でありますが、病院の構成住民は医療を守るため、また病院経営のため、血税を投じているわけであります。
京丹後市を含め京都府の利用患者数は、入院、外来を含めて16万5,392人、分娩件数129件、これだけの方々が利用されているようでございます。今回の見直しは、利用患者数にウエートが高いようでございますが、お隣の京丹後市は構成市ではございませんが、京都府民の医療を守るために豊岡病院が貢献しているわけでございますので、組合構成市町の首長として、京都府もしくは京丹後市に対して、京丹後市の地元住民の医療を守るという観点から、何らかの京丹後市に対する負担を求めるアクションを起こされてはどうかと思いますが、市長のご所見をお尋ねいたします。
次に、山宮発電事業についてお考えをお尋ねいたします。
資料によりますと、投資が約5億円、維持管理費が1億4,000万円、20年間で収益が3億8,000万円となっておりますが、この予測の正しいか、間違ってないかをまずお尋ねいたします。また、この発電事業は、市民生活の上にどのようなプラス影響があるのか、お尋ねいたします。さらに、国が買い取り料金を決めたのに対して、民間企業の事業参加がふえることが今後考えられます。そうした背景の中、行政が民間に協力、協賛をすることは異を唱えませんが、なぜ行政として取り組まなければならないのか、その必要性についてまずお尋ねいたしまして、1回目の質問とさせていただきます。あとは自席で行います。
○議長(芝地 邦彦) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) まず、この2期8年の総括といいましてもまだ4カ月ございますので、そんなせっぱ詰まってる感じはしないわけでありますけれども、総論としての感想をお尋ねいただきました。
一つは、合併してやるべきことというのはまず一元化ということがございました。これはもうサービス水準なりがすべて違いますので、それを一つにするということ、これは不可欠の作業でありました。考えてみますと、合併前に一緒に合併をなし遂げました他の町長から、こんな仕事は頼まれても嫌だと。つまり、サービス水準が総体的に落ちるところは見ると、これ必ず恨まれると。上がった方はじっと黙っとられるということで、このばらばらなものを一つにするという作業というのは、だれかがしなければいけないけれども、それは憎まれ役になる、決してよくは言われないということがございました。そのことをご質問いただいて思い出しておったんですが、一元化についてはおおむね適切にできたんではないかというように思っております。
それから、真珠のネックレスなんてこと言ってまいりましたけれども、6つの個性的な町が一つになって、一つ一つが輝きながら全体として輝かせる。その道はまだ半ばでございますけれども、少なくともその方向性というか基礎はできてきたのではないかと、そのように思います。また、町全体の旗印として小さな世界都市の実現を掲げてまいりましたけれども、これも着実に歩んできたのではないか、このように思っております。
ただ、まだ大きな課題がたくさん残っております。先ほどの別の議員への答弁でお答えしましたけれども、
危機管理体制の確立、それから行財政、恐らく過去の豊岡市の最大の困難にどのように立ち向かうのか。議員がパラドキシカルというような言い方をおっしゃいましたけれども、スリム化をしながら生産性を上げるという、言うならば、相入れないものを同時になし遂げる、このことを実現をしなければいけないという大きな課題がございます。
さらに、いま一つ突き抜けかけている、しかし突き抜けていない小さな世界都市の道を圧倒的に突き抜けさせていく、こういった大きな課題があるものというふうに考えております。
それから、副市長2人制についてのご質問もいただきました。もともと収入役、副市長、市長三役でさまざまな意思決定等行ってきたものを収入役という制度がなくなりましたので、全体のトップマネジメントの機能をちゃんと維持をする、あるいはさらに突っ込んで強化をする、こういう観点から2人制を採用したものでございます。そのトップマネジメントの機能を維持、あるいは強化するという意味では、この2人制というのは成功であったのではないかというふうに思っております。
ただ、市民の側から見ますと、目に映るのは市長だということになります。副市長というのはどうしても市長の補佐役、あるいは代理ということでございますので、市民の皆さんの目から見たときに副市長がもう何かホームランばんばん打って目立ってるというようなことは、これはもう基本的にないということだろうと思います。
ただ、私自身が実際見てみますと、先ほど言いましたように意思決定の負担が相当大きゅうございますので、その前段階のさばきを2人で分担をしてるっていうことでございまして、意思決定そのものの適正さ、あるいはスピードというものを担保する上で大いに役立ってるものと思います。
2人の個性もございまして、一人は大番頭のようなことで職員の気持ちを配慮しながらも、職員に成りかわって市長をしかるというようなことがありますし、もう一人の方は民間の経歴もあり、民間企業とのやりとりというものが相当早くなってきておりますし、職員の経験というものも一緒に仕事をする中で相当養われてきてるように実感として持っております。
そういうことで、今後ともこの2人体制というのは不可欠なものと、このように考えてるところです。
それから、改選についてのお尋ねをいただきましたけれども、これはきのうからお答えしてるとおりでございまして、当面やるべきことは来年度の予算をしっかりとやると。それは遠い将来も見据えながら、そのことも反映した予算をつくるっていうことでございますので、私としてはそのことに全力を挙げたいというふうに思っております。
加えまして、組織をスリム化しながら、なおかつ生産性を上げるというこの二律背反のことを実現するために、どういう道を歩んでいけばいいのか、実はまだ暗やみの中にあるという実態でございます。そのための道筋をきっちりと新年度予算の中にも盛り込んでいく必要がございますので、私自身の時間というものはすべてそこにつぎ込みたい、このように考えてるところです。
1市5町の発展がどう図られたかというお尋ねもいただきました。1つは格差是正ということと、一つ一つの個性を生かしながら、全体として真珠のネックレスとして輝く、この道を2つ柱としてやってまいりました。
格差是正につきましては昨日お答えをしたとおりでございます。真珠のネックレス論でございますけれども、この点でいけば、豊岡の合併は幸運な合併だったのではないかというふうに思っております。
豊岡は都市機能を中心的に果たすということが求められておりまして、総合健康ゾーンでありますとか豊岡駅前広場、あるいは第2次霊園、こういったことの整備を進め、その機能の強化を図ってまいりました。城崎は奇跡の温泉街というふうにみずからも述べているわけでありますけれども、その魅力を高めるという施策を着実に打ってきたつもりです。竹野はたけのスタイルという旗印のもと、また新しい魅力としてジオツーリズム、こういったものを掲げて、その可能性が具体化しつつあります。日高は神鍋もございまして、スポーツっていうことを通じた振興、あるいはジオパークの拠点、そして北近畿豊岡自動車道が着実に進んできてることを生かして企業誘致を行ってまいりました。最近、豊岡市が行った企業誘致はすべて日高地域でございます。こういったことも進めてまいりました。出石はこれはもう伝統でございまして、永楽館の整備等出石の色合いを染める努力もしてまいりました。但東は山間部にございますけれども、最近ではきずなプロジェクトということを旗印にして生かす努力をしてきている。統一をするということ、あるいは格差を是正するということに加えて、それぞれが個性を発揮できるような基盤整備について意を用いたところでございます。言うなれば、その辺が基礎はできつつあると。あとはその上で住民の皆さんと行政が一緒になってどこまで先へ進めるか、こういうことではないかなというふうに考えております。
その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) 私からは、山宮の発電事業について答弁させていただきます。
まず最初に収益、20年間で約3億8,000万円のこの予測は正しいのかというご質問だったと思います。山宮の発電事業というのは1期と2期ありまして、初期の投資額がトータル5億円ということになりますが、合併特例債が活用できますので、実質的な一般財源の負担というのは約1億7,000万円ということになります。
維持管理費が約1億4,000万円。これは20年間にかかわる運転の費用、点検費用、借地料、保険料なども含まれております。また、部品の交換等を大規模な改修や事業完了後の撤去費、これも含んだもので7,000万円を見込んでおりまして、支出合計では3億8,000万円という数字になっております。
これに対しまして収入なんですけども、法律で定められましたキロワット当たり42円で、20年間に基づく売電収入というのが約7億6,000万円を見込んでおります。したがって、先ほどの支出と差し引き、約3億8,000万円が収益として予測してると。ですから一般財源ベースでの話ですが、3億8,000万円の収益が確保できます。これは計算上でございます。
収入につきましては、ただ計算なんですけども、収入についてはもう政府が20年間キロワット当たり42円で買い取りを保証しておりますので、ここをところは多少、年間ベースで発電量が天候によって変わるとこありますが、20年間押しなべていくとほぼこの収入というのは入るだろういう推測をしております。
また、予想でき得る補修なんかも含めて、経費はほぼリストをしておりますので、経費面で大きな追加のマイナス要素はないのではないかというふうに考えておりまして、収益面でリスクは少ないプロジェクトではないかと思っております。
それと、ご質問がありましたのは、市民生活にどんなプラスの影響があるのかということだったと思います。もちろん、本事業は単にメガソーラーの投資効果というだけではなく、市内のメーカーとの共同によりまして市内産のパネルを活用し、環境都市豊岡エコバレーを一層アピールできるということです。これにより、本事業だけででなく、さらなる太陽光発電が市内で広がり、そして市内企業のソーラーの出荷量や市内業者による工事が進めば、市の経済発展、雇用の維持、税収のアップなどにつながってくるというふうに考えております。
また、発電で得られました収入につきましては、豊岡版エコポイントなど環境施策の財源にすることにしております。この事業とこの事業から生まれた収益を使った事業により、多くの市民、事業者の方が再生エネルギーの地域資源の活用と域内循環に取り組んでいただけると。そういうことで循環型の社会の構築が進んでいくことを期待してるところでございます。
最後の質問が公共として取り組むべきものなのかと、民間主導でやればいいんじゃないかというご質問だったと思います。できれば、もう民間主導でやるのが得策だと思っております。しかしながら、但馬地域におきましては、他の地域に比べまして日照量が少ない、また積雪など不利な条件がありまして、大手の民間事業者は42円というこの魅力的な売電価格が決定されることしの3月1日まで、但馬で太陽光発電事業をしたいというような興味は全くございませんでした。こんな不利な地で、なかなか事業としてはやれないよなということだったと思います。
また、そういう状況ですので、豊岡市内において民間業者が取り組もうとする場合につきましては、但馬の不利な条件下で収益を上げようとしたい。そうすると、コストダウンに向け、単価の安い、今、中国製のパネルが物すごく余ってまして、それを使用するだとか、市外の事業者を利用するなど、そういうことで市内産のパネルの使用や市内業者の活用など域内経済の循環というのは非常に難しいだろうということを予測しておりました。
また、エコバレー構想を推進してきた豊岡市としては、売電価格が有利な期間、この3年間なんですが、全量買い取り制度の開始24年から3年間でございます。この間、スピード感を持ってやる必要がありましたので、市が先導的な取り組みをしてきたということでございます。そういうことによって、太陽光発電事業に取り組んで、市内経済の域内循環を図りたいということでやっております。とにかく利益が出る構造をちゃんとつくりながら事業推進し、それによって市内の民間事業者主導の太陽光発電事業が一層進むようなことを期待してる次第でございます。
私の方からは以上です。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 私の方からは、市の都市像でコウノトリをシンボルとしたまちづくり等につきまして答弁をさせていただきます。
日本野鳥の会の会長でコウノトリファンクラブの会長でもございます柳生博さんが、確かな未来は懐かしい風景の中にあると表現をされております。豊岡市のコウノトリをシンボルとしたまちづくりは、田結地区の生物多様性保全の取り組みなどに代表されるように、確実に現実のこととなってきました。人間は、自然と共生するようにしか生きていけません。そして、そのヒントは懐かしさを覚えるような過去の暮らしぶりにあります。そのようなことを感じるまち、まさにノスタルジーを感じるまちになってきたのではないかというふうに考えております。
しかし、豊岡のまちづくりは懐かしさを感じるだけではなく、現実に確かさを感じ、強さを持ち合わせたまちを取り戻す取り組みを進めてまいりました。単に郷愁に浸るのではなく、確実な戦略と、その基盤整備の実現を図りながら、コウノトリをシンボルとしたまちづくり、まさにその道を歩んできたというふうに考えてるところでございます。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 防災監。
○防災監(森合 基) 私の方から、市民生活の安心、安全対策ということでお答えいたします。
ご指摘の23号被害、それに対する国の激特事業がご承知おきのとおり終了いたしまして、堤防の強化、河床掘削また排水機場の能力アップというようなことが行われております。ハード面では以前よりも安心、安全のための対策は進んでいると。それから、同じく国の河川整備計画、これも検討中でございまして、またこれに先んじて必要な整備というのは、緊急治水事業として現在も行われております。
これらハード面の改善の一方で、私どもとしてはいざとなったら逃げるというソフト対策、こちらの方も重要であるというふうに考えておりまして、特に行政の力が及ぶ範囲が限られてくる現状で、市民あるいは地域がみずから判断をしていただいて、防災上の行動につなげて安心、安全を確保していただけるような情報の提供、それからそのために必要な手段の整備、啓発や訓練などに力点を置いて努力をしておるところです。
具体的には、防災行政無線の全戸配布でございますとか、防災学習会の継続的な実施、それから防災ワンポイントの放送とかエリアメールの利用、それから孤立する可能性がある集落への衛星携帯電話の整備、それから最近では沿岸部における津波避難場所の指定明示と、それから訓練の実施というようなことも実施をいたしました。これ以外に恒常的に出前講座、それからワークショップ、自主防災組織リーダー研修会の実施ということも行ってます。また、今後新たに土砂災害危険度予測システム、このようなものの導入も進めてまいりたいというふうに考えてます。
安心、安全対策は確保できたのかというご質問ですけれども、防災上これで十分安全というようなことは、確保できたというようなことは恐らくないというふうに思っておりますんで、市が置かれた環境の中で最善を目指して努力を続けているのが現状であるということでご理解いただきたいというふうに思います。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 市民生活部長。
○市民生活部長(足田 仁司) 私からは、合併後の安全と環境衛生についての取り組みの重立ったものについてご報告をいたします。
まず、ごみ処理につきましては、合併時に収集方法やごみ処理手数料等の一元化を行いました。また、ごみ処理費用の公平負担を目的としました指定ごみ袋制を導入いたしまして、ごみ減量と再資源化の施策も統一して実施をしてまいりました。現在、ごみの分別排出及び収集方法につきましては、市民の皆さんに定着をし、適正にできているものと考えております。
また、防犯灯につきましては、合併時に市と地元区との管理区分をルール化しまして、市管理の防犯灯と地元区管理のものを明確にしてまいりました。この市管理分につきましては、地元からの要望を受け、設置基準を満たす箇所には防犯灯を設置してきてところでございます。また、地元区が設置する場合には、上限はありますが、設置費の2分の1を助成する制度を設けておりまして、今年度からはLEDの防犯灯に対する助成の上乗せも行っております。
また、初めての取り組みといたしまして、地域グリーンニューディール基金の事業を22年、23年度で行い、海岸線でありますが、人や車が立ち入れないところの漂着物の回収処理を船舶を使っての作業を実施してまいりました。
その他、環境衛生に関する事務につきましては、本庁、各総合支所での分担を明確にしまして、市民からの声に適宜対応することで、おおむね市民生活に不便はないものと考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 上下水道部長。
○上下水道部長(中貝 稔) それでは、私の方からは、上下水道の合併後の向上した件といいますか、についてご報告をさせていただきます。
上下水道事業におきましては、市町合併に伴いまして各市町の多くの施設を引き継いだところでございます。水道事業では、合併時に佐野浄水場に各町施設を一括管理できるようにというような遠方監視装置、集中監視装置を構築し、適切な維持管理を行うことで常に安全、安心な飲料水を安定的に供給するというようなことに努力を日々いたしておるところでございます。
また、下水道事業におきましても、おおむね面整備は完了いたしております。各処理場、管渠の施設維持に現在努めておるところでございます。
水洗化率につきましても、平成23年度末におきましては90%を超えておりまして、環境保全にも大変寄与してるというふうに考えております。
今後、市民の皆様には不便をさせないように日々上下水道課の職員一丸となって頑張ってまいりたいと、そういうふうに考えているところでございます。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 公立豊岡病院組合の負担金の見直しにつきましてお答えをいたします。
まず、患者利用割合の関係でございますけれども、従来の公立豊岡病院組合の分担金の構成市間の負担割合は、応能割を50%、応益割を50%としておりまして、このうち応益割のうち40%を病院規模割、10%を患者利用率割としておりました。今回の見直しによる構成市間の負担割合は、均等割を10%、応能割を10%、応益割を80%としており、応益割のうち40%を病院規模割、40%を患者利用率割としています。今回の見直しでは、応益割を50%から80%に引き上げ、利用に見合った負担にすることがポイントの一つでありました。その結果、患者利用率割を10%から40%にすることを構成市間で合意したものでございます。
それから次に、利用に見合った負担にするのであれば、京丹後市への働きかけはどうかというふうなご質問をいただきました。
公立豊岡病院組合の構成市である豊岡市と朝来市の患者の占める割合は77.5%で、京丹後市から公立豊岡病院組合の病院を利用している患者数の統計はありませんが、京都府全体での患者の割合は6.2%になっております。また、香美町など但馬内の構成市以外の患者割合は14.6%で、京丹後市からの利用者よりも多い状況にございます。逆に、豊岡市民であっても公立八鹿病院や久美浜病院、香住病院などを利用されている方もあり、お互いに持ちつ持たれつの関係にあります。こうしたことから、京丹後市へ分担金を要求することにつきましては現在のところ考えておりません。
なお、公立豊岡病院組合では、分娩料、時間外診察料、非紹介患者初診加算料、室料差額につきまして構成市以外の方は2から3割増しの料金を設定することにより、構成市からの多額の歳入、繰り入れを行ってることへの配慮を行ってるところでございます。よろしくお願いいたします。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 暫時休憩いたします。再開は午後1時。
午前11時56分休憩
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午後 1時00分再開
○議長(芝地 邦彦) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
午前中の22番、森田進議員の質疑、質問を続行いたします。
22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 先ほどから、市長や各部長の答弁をいただきましてありがとうございました。
確かに、市長が副市長については大変高い評価をされておりまして、1人はご意見番で、1人は民間の意識を職員に導入させるという非常に不可欠なこの2人の副市長制度だと、こういうふうにおっしゃっておるわけですけども、一般市民から見たら、副市長ってそんなに必要かいやという声がよくちょこちょこ聞くわけでして、なかなか見えてないと、市長は前に出るけど副市長の姿がなかなか見えないという、そういう素朴な意見がございましたんで、お尋ねしたわけでございますけども。
それでは、少しちょっと立ち入ってお聞きしたいんですけども、市長は4年間で任期が切れます。その次に、退職金もらってかわります。副市長は退職金というのは出るもんですか。それから、年間の人件費は副市長はどれだけかかってるんでしょうか、その辺はお答えできますか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 副市長につきましても退職金はございます。
また、人件費でございますが、しばらくお待ちください。まず、退職金の方からお知らせをします。市長につきましては、退職金につきましては……(発言する者あり)失礼しました。年収でございます、しばらくお待ちください。
市長につきましては……(「副市長、副市長だ」と呼ぶ者あり)副市長。失礼しました。副市長につきましては1,077万円ぐらいでございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 年収が1,077万円ですね、副市長1人に。
退職金はどのぐらい出るんですか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 副市長につきましては834万円でございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 市長は幾らですか。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 市長の退職金につきましては1,741万6,800円でございます。(「何だって」と呼ぶ者あり)1,741万6,800円でございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 年収が1,077万円、退職金が834万円、すごい金額が支払われるということですね。これを市民が聞いたら、姿が見えない、何をしとるんだという声があるわけですけども、このあたりをどのように市民にわかりやすく見せるかというのがこれからは必要だろうと私は思うわけですけども、どうそれをしていくかなと、年収に見合ったことを本当に。市会議員が36万円の報酬をもらってると、どんなことをしとるんだいという、こういう声が出ました、よくありました。そこで、議会基本条例というものをつくって、議会の姿というものを見せるようにして、今回、条例ができましたわけですけども。今、副市長がこういう2人制で、市長は相当高い評価をされておるわけですけども、この副市長のあり方といいますか、そういった中身をもう少しわかるような、そういう働きをわかるような仕組みというものはつくれないもんでしょうかどうか、その辺はお尋ねしたいんですけど。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) あんまり意味のないことだと思います。といいますのは、個々人のプレーをしてるわけではございませんので、森田議員が報酬に応じた働きをしてるのかというような個人よりも、豊岡市役所が組織としてどうしてるかということが重要でございますので、個々人がどうしてるかと言い出すと、では部長はどうだとか、課長はどうかとかいう議論になります。それを市民の皆さんが一々知ってるか知ってないかということは、あんまり大きな意味をなさないんではないかというふうに思います。特定の個人がどういう働きをしてるかということを一々市の側がそれを市民の側に公表する必要性はないものと、むしろ豊岡市が全体として何をやってるのか、このことが一番大切なのじゃないかというふうに思います。
また、代表ということですから絶えず私が外に出ますけども、個々の職員は、今たまたま副市長の話をしとられますけれども、では部長はといって知ってる市民はおられるか、同様のことでございますので、これはもう構造上やむを得ないものと、そのように思います。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 副市長の行政マニュアルというんですか、行政というのは前例主義が結構多いわけですけども、今まで、副市長というのは今回新たにできましたわけですけれども、副市長のマニュアルというものはあるもんですかどうか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) ちょっとご質問の趣旨がよくわかりませんけれども、マニュアルというものはつくっておりません。要は市長の補佐役をすること、担当する部署のさまざまな相談に乗り、論点を整理して私の判断を仰ぐこと、これが基本になります。あるいは、私の代理としてさまざまな会合に出かけていくこと等々ではないかというふうに思います。もともと半分政治部門と行政部門の両方を持つ市長の補佐でございますので、マニュアルというようなものにはなじまないものと、このように思います。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) マニュアルがないということで、副市長の個人的な判断で行動してるというふうにとらえていいんじゃないかと思うんですけども。そこのプレーで、その働きで年間1,000万円、退職金が800万円、これだけの高額がいただけるというのはすごいことだなと思うんですけどね。だから、そんなに必要なのかと。今、先ほど市長がおっしゃいました、私のかわりに行ってる、私の補佐役やと、政策判断のいろんなことをしてもらっとるんだと、それだから必要なんだと、こういうふうにおっしゃってますけども、本当にそれだけの報酬は払わなきゃいけないもんなんでしょうかなあと思うんですけどね、そこら辺がちょっと。市民はそう思うんですよ、何で副市長がそんな高額が必要なんだよと、何をしとるんだいというふうな、一般によく聞くもんだからこういう言っとるんですけど、何でこれだけの報酬を払わなければならないほどの価値があるのかということを、これは報酬委員会が決めたことですと言ってしまえばそうかもしれませんけども、そのあたりの見解といいますか、教えていただきたいですね。報酬を妥当かどうか、妥当というかどうかというのはおかしいですけども、それだけの仕事の中身から見てどうかなあと思うんですけどね。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 議員がお触れになりましたように、特別職の報酬は報酬審議会でもって適切なものと認定されたものをそのまま採用いたしておりますので、私たち、私も副市長もそうですけれども、要はそれに恥じない仕事をしてるかどうかだというふうに思います。少なくとも私としては市民には損はさせてない、そういう仕事をしてるつもりでありますし、2人の仕事ぶりもそのようだというふうに思います。市民に対して恥じることがないかどうか、そこをよくお互いに検証しながら、市民のために頑張っていければなあ、森田議員、地元の区長会長さんでもございますけれども、そのよしみをもって申し上げたいというふうに思います。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 人の仕事の評価というのは、これは自分ではわかりません、人が決めるもんでございますので。だから、人の意見というものは、やはり当然素直に聞いていかないけないと思っておりますので、私が副市長の仕事ぶりを見てこの金額が妥当とか妥当でないとか言える立場でもございませんし、そういうことを言うつもりではございませんけども。ただ、副市長としてこの報酬が本当に妥当かどうかということだけを見解としてお尋ねしたかったということでございますので、認識をその辺にしていただきたいと思います。
確かに市長は2期8年間、合併して一生懸命頑張ってこられました。私は本当に尊敬しております。本当に1市5町のばらばらの個性のあるまちをまとめて、ここまでも立派にコウノトリを中心としたシンボルとしたまちづくりをよく頑張ってこられたなと、こう思うわけでございますけども、やはり竹野、但東といった地域は人口減少、なかなか活性化しない。本当に悲惨な状況、役所周辺は本当に閑散としてる、こういった状況が生み出されておるわけですけど、市長ですらよくわかっておられると思いますけども。このあたりの反省は、何がどうだったのかということを、なぜこうなってしまったのか、何が足らなかったのか、こういう面を、通告はいたしておりませんけども、こういう流れから質問をさせていただきますけども、なぜ活性化できなかったのかなあと、この8年間。但東、竹野、いろいろとまちづくりのことはおっしゃっておりますけども、実際は若者の定着もない、商店街は閑散としてしまってる、そういった状況の中で、なぜ発展しなかったのか、このあたりの感想があればお答えいただきたい。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 直接の原因は、まず人口減による購買力の減、これが経済を冷えさせたことがあろうかと思います。なおかつ、社会的な移動というもので田舎を子供たちが去っていっているというふうなこともあろうかと思います。複合的な原因があろうかと思います。問題は、日本じゅうそうなわけでありますけど、それに対してどういう姿勢で取り組むかということが重要だろうと私は考えています。
昨日も、違いというものを個性と考えるのか、それとも格差と考えるのかといったことをお話をいたしました。そして、これまでの過疎対策というのはその格差を是正するということをひたすらやってまいりました。一生懸命、例えば道路をつくった、何かをつくった、でも過疎は一向に歯どめがかかっていない。ここは、私自身は、物の考え方の転換が要るのではないかというふうに思っております。そういった転換はこれまでも徐々になされてきたわけでありますけど、まだまだ足りないと思っています。自分たちの置かれてる状況をむしろ個性ととらえて、そこで延ばしていく。昨日、クリタマで大変有名な西垣さんが、兵庫県農業賞をとったということで市長室にお越しになりました。あの卵かけご飯は、恐らく豊岡の町中でやっていればあそこまでははやらなかっただろうと思います。まさにあの但東の地のあの条件を個性と考えて、そこを生かしたというとこがあの方の成功につながってるんじゃないかというふうに思います。
格差是正はもちろん自由ですけれども、余り長い間格差是正ということだけを地域振興の柱に据えてきた。そのことのツケが、私は日本じゅうに来てるんではないかというふうに思います。格差是正をしながらも、その地域の特色というものを個性ととらえて、都会との違いを個性というふうにとらえてどのように生かしていくか。実際に成功してるところは日本じゅうになるわけではありません。豊岡がまさに全体としてそういう方向に行くべきだというふうに思います。
幸いにして、今、但東の例を出されましたけれども、「“きずな”プロジェクト」という旗印のもとにその基礎をもう一度やり直そうというか、つくろうと、こういった動きが出てることを私は大変うれしく思ってるところです。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 話しし出したら切りがないんですけどね、やはり合併してその地域が発展していくために努力することが行政として大切なことです。今、市長がおっしゃる個性のある、一人一人がいろいろ頑張って一生懸命になって、その中に光る人がぽんぽんぽんぽん出てきたと、これでその地域が発展したとは言いがたいと思うんですね。やはりその地域が、先ほど僕がいろいろお尋ねしましたけど、安心、安全な対策が全部できてあると、生活環境もよくなったと、こういったことを実感することが合併した効果というものがあるべきなんです。
ただ、市長が今までおっしゃるのは、ぽつんぽつんとした、一人か二人か、何人かの人の成功例を見てこの地域が発展したというふうにおっしゃったんではちょっといかがかなと思いますので、但東や竹野、なぜ発展してないんだというふうに言ってしまいたくなるんですね。このあたりの手だては十分であったのかどうかということをこの2期8年間の総括の中でどう考えられるんかなと思うんですね。
いろいろ芽は出てきとるとおっしゃいますけども、実際はあの但東町、私もよく行きますけども、本当に役所の前も閑散としております。ああいったような状況を、合併する前にあの地域の住民はこんなことを望んでいたかどうかと。望んでないはずです。合併すればよくなるだろうと思ってた。こういった状況が現実の社会で今起きとるわけです。これに対して市長もよく頑張ってこられましたけども、実際この問題についてはどう反省し、反省ということはおかしい、感想としてどうなのかなあと。竹野にしてもそうです、あの立派な庁舎もできてるけども、果たしてあの周辺がどうなったんだと、こう市民は、ふと私は素朴に思うんです。合併したときにもっとあそこに力入れるべきだったんじゃなかったんだろうか、ここにもっと力を注ぐべきではなかったんじゃないかと、こういろいろと思うわけですけども、この8年間一生懸命やってこられましたけども、但東、竹野のあの駅前、市役所周辺が閑散としてることについて、どう反省し、考えておられるのかなあと思うんですけど。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 3町と1市1町で合併するか1市5町でするかという議論がなったときに、3町なんかやめろ、1市5町でしろというふうに演説をたしか森田議員がしておられた姿を思い出しました。そういう意味では、一緒に同じ考え方でもって1市5町の合併を進めてまいりました。
もともとはこの合併というのはバラ色のもとに進めたのではなくって、このままほっておけば、1市5町がばらばらでいるとどこも沈没をしてしまう。合併をしたから過疎になったのではなくって、もう合併の前から過疎は進んでいて、このままいくとその程度がどんどん進んでいって、一つ一つではもう立ち上がる力もなくなるだろう。だから、みんなで力を合わせてこれに対処しようというのがそもそも豊岡市の合併の論理でありました。したがって、決してバラ色を描いたわけではございません。ただ、1市5町がそれぞれ非常に個性を持ったまちでありますから、ばらばらよりも一緒になることによって、言うなればとてもいろんな果物が入った果物かごができて、対外的な魅力が大きくなるはずだ、そのことを期待をして合併に臨んだ、そういったこともございました。その意味では、まだ十分その効果が出てるところまでは来てないというふうに思います。それはまさにこれからの大きな課題なんだろうというふうに思います。
ちなみに、私、西垣さんの話しましたけど、そのことをもって但東が発展したなんて言ってるつもりは全くございませんで、物の考え方として、その地域の個性を生かすという方向に完全にかじを切っていく必要があるのではないか、そのことを申し上げたところです。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 大変申しわけございませんでした。私の先ほどの副市長の年収に対する答弁の数字を間違えておりましたので、訂正をさせていただきたいと思います。
端数は切らせていただきますが、1,149万円でございます。1,149万円でございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 合併したときに、市長、各市町が真珠に例えて輝きますということを我々だれも夢を描いたわけですわね。合併したときにはみんなが集まって、そして個性を伸ばしてすばらしいまちにしようということでみんなが心を一つにしたと思うんです。そして今、振り返ってみてもう8年がたつ、この間に市長は一生懸命、副市長2人置いて、そして海外に出て、いろいろと豊岡をアピールしてきました。
その中にあって、やはり但東で合併特例債というのがどれだけ使われたんだ、竹野でどれだけ使ったんだという論理にも発展。なぜ合併特例債が出るのか、これはまちの発展のためには、ハード事業にしても、ソフト事業にしろ合併特例債というものを使ってこのまちを発展させようということでできる借金だろうと思うんです。今、道半ばと市長はおっしゃいますけども、今後この但東、竹野あたりについて、こういった合併特例債というものを使って、もう28年まではわずかですけども、こういったものの恩恵といいますか、合併特例債を使って、こうなるんだというものが今後考えられるのかどうか、考えておられるのか、そのあたりがありましたら教えていただきたい。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 2つのまちを随分強調して出されるのは大変失礼なことではないかというふうに思います。豊岡全体をどうするかということはとても大切でありまして、何か2つのまちが息も絶え絶えになってると言わんばかりのような言い方をされるというのは、2つまちに住む方々にとっても、これは意にそぐわないのではないかとまず思います。
合併特例債を使って何かをやるというのは論理が逆転をしております。その地域の活性化をするために有効な事柄は何があるのかとなって、それがハードであるとするならば、その財源として合併特例債を使うということがメーンでありますから、合併特例債があるので何かをするというのは、今申し上げましたように、そもそも発想が違うのではないかというふうに思います。したがって、今後残された期間はそう長くはないわけでありますけれども、合併特例債自体が使える期間ですね、あるいは使える枠の中での容量というのはそんなに大きくはございませんけれども、もし本当に竹野なり但東なり、あるいは他の地域でもそのことが有効であるということであるならば、それは果敢にそういう政策をとることになろうかと、このように思います。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) ひとつ今後のために、そういった但東、竹野を私は指摘しましたのは余りにもあの地域行ったときにその活性が少ない、活性化してないと思いましたから、特定な竹野、但東という表現をしたわけでございますけども、どこともそんなに活性化してるわけじゃあございませんけども、やはりその点に重点を当てて今後はしてあげることも地域のためには必要じゃないかなあと。合併したことのやはりよかったなあと言えるために、そういったことを今後考えていただきたい。
だから、但東や竹野に行って合併してよかったですかと聞いたときに、よかった、本当によかったと言う人が何人おるだろうかなと、豊岡市内で合併してよかったかいって、よかったと言う人が何人おるだろうかなあ。やはり不満が出たり、いや、よかった言う人もおったり、さまざまな人がおるからこれはやむを得ないことやと思いますけども、やはり合併特例債が使えるという一つの大きな政策の中で、但東や竹野にもそういったウエートを置いてあげることも今後必要だと思いますので、ひとつ考えていただきたいなと思います。
それから、改選期の考え方については、市長はきのう答弁したからそれだけやと、こういうふうにおっしゃいまして、もうそれ以上はないと。9月質問したときは、12月には、私は、12月議会ぐらいにはいろんな質問出ますから、そのときには態度をいろいろと言うつもりですというような言い方を答弁されとったと思うんですけど、記憶ありますか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 私の記憶は、どうせまた12月にいっぱいお聞きになるんでしょうねとお答えしただけだったと思います。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) そうでしたか、そういう答弁でしたか。いやいや、そうだと思ってましたけども、そこでお尋ねしたいんですけども、市長、きょうは言わへんと。今度は3月に決意表明をされる予定ですか。いつそれは自分としては、予算を組んだり、いろいろと来年の展望、豊岡の将来の展望を考えたり、正月にこたつの中で考えられるかどうかしりませよ、自分は豊岡市政を担うのか担わないのか、その辺の決意というのは大体いつごろぐらいには発表できそうな予定は心の中にはあるんでしょうかね。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) よく考えてみたいと思いますけれども、少なくとも予算編成に全力を挙げるいうことを申し上げております。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) ぜひ予算編成に力を入れてください。それから結論が出るだろうと思っておりますけども、今、世の動きは維新の会とか、若い女性が市長になったり知事になったり、さまざまな動きが出とる中で、豊岡もその市長、中貝宗治一人でずっといこうという環境が整うかどうかもこれはわからない状況でございます。選挙戦ともなると、やはり大変頑張らなきゃいけないと思いますので、あんまり悠長な考えで予算編成ばっかり頑張っとるわけにはいきませんので、その辺のことも含めて心の準備というものを聞かせていただければ、やっぱり我々も支援するしないは別としても、心づもりというものが必要ですので、とってもアバウトな考え方を教えていただければ幸いかなと。
いや、実は、区長会でこの前そういう話も出とりましたんで、聞いとるんですよ。よろしくお願いします。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 先ほど来お答えてるとおりでありまして、そもそも出馬するかしないかというのは次の4年間何をするのかということをきっちりとまとめる必要がございます。それから、具体的に今、どんな人が出るかもわからへんから選挙戦になったら大変だという話がございました。出馬表明をするということは、選挙の準備に入るということでございます。それは非常に細々したことまで考えていく必要がございまして、今私はそんなことをやってる暇はないということでございます。やるべきことは、まずとにかく予算をしっかりと上げること、先日来お話ししておりますように、今度の予算というのは平成28年度以降の大要を見通した上でやる必要がございます。これは相当なエネルギーを要することでございますので、私としてはそこを全力を挙げたいという、こういったことを申し上げてるところです。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) よろしく、頑張っていただきたいと思います。
豊岡病院の分担金の見直しにつきまして、応能割ということで、利用患者数で10%から40%になるということはわかりました。私がその構成市長の首長に、市長にお願いしたいことは、患者はどこに診てもらうのもこれは自由だと思います。しかしながら、久美浜、京丹後市のこの住民の医療というものを豊岡病院が相当守ってるんじゃないかと思うんですね。それは香美町も温泉町もだというふうな先ほど答弁ありましたけども、やはり過去からずうっと京丹後市、久美浜町の方がたくさん豊岡病院に受診にお見えになってるけども、豊岡病院の体制が完璧だから医療が守れるわけですので、そのあたりを何ら京丹後市に負担や助成金を求めることは、私は首長として行かれるべきじゃないかと思うですけど、市長の所感はいかがでしょうかなと思うんですけど。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 京丹後からたくさん患者に来ていただいてるというのは、それは営業する側から見ればお客様か多くて大変ありがたいことだというふうに思います。ただ、そのことと負担金を求めることは全く別だと思います。負担金を求めるということは、それはつまり構成市の中に京丹後に入ってくださいということになります。その瞬間に、では久美浜病院との関係をどうするのか、京丹後市が持っている他の病院との関係をどうするのかということを整理しなければなりません。
さらに、構成市になった瞬間に、豊岡病院組合は、京丹後市の医療についても責任を負うことになります。そのような負担を、つまり負担金が入れば得だというのはただのお金の足し算ではそうかもしれませんけれども、一体わざわざ京丹後市の医療のあり方まで豊岡病院組合は責任を負って考えるのかと。例えば、久美浜病院の医師が少なくなってきた、豊岡病院から医師を派遣してほしい、こういう話に必ずなります。あるいは、豊岡病院の分院をつくれという話が出てくるかもしれない。したがって、事は単に負担金をもらえば済むというような単純なことではございませんので、京丹後市から負担金をもらうような交渉する考え方は全く持っておりません。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) ドクターヘリが、今、視野としては鳥取一部、京丹後市一部をエリアにしてドクターヘリは豊岡病院に患者を運んで来て、診察をしてるわけですわね。今、市長は、医療は全体に久美浜の分までも医療を考えていかなあかんから大変な負担がいろいろとかかってくると、負担金だけではないという言い方されましたけど、私はそんなことは当然のことはわかっております。それを含めて首長として行かれないのかなと、絶対行かんということをおっしゃるんだったらもうどうしようもないでしょう。どない言ってもしようがない、行かないということでしたら。絶対行かないんですね、交渉には。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 行く必要を全く感じておりません。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 今回の見直しで1,100万円一般財源から出さなきゃいけない、どう思います、これは。利用患者割に今回値上がりするんですね。京丹後市の住民の皆さんも豊岡病院に来て診てもらっとるわけですね。豊岡病院の医師、医療機械、すべての経費、いろんなさまざまなものに対する負担金は、豊岡市民の、
朝来市民の一般財源から出しとるわけです。そういう中で、市長は全然丹後には交渉行かないということですか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 全額を構成市が見てるわけではありません。構成市が見る分と病院組合の本来の営業で見る分というのはちゃんと区分けがなされています。病院組合自体がみずからの営業で見るべきものというのは、つまりたくさんの患者に来ていただいて、そのことによって収入が入る、だからこそ返せるということであるわけでありまして。したがって、京丹後からたくさんお越しいただいてるということは、豊岡病院組合みずからが負担すべき費用をその収入でもって受け取ることができるということでありますので、これは大変ありがたいことだと、このように思っています。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 要するに京丹後市にはそういった患者利用の部分については患者負担になってるから、当然患者としては払ってますよ。だけど、その京丹後という、久美浜、それから京丹後市の、京都府の医療の一部をこんだけ10何万人も、年間3万何人も診察してるわけですわね、豊岡病院が。多くの住民の医療を守っとるわけですわね、豊岡病院が。そのあたりを強調して京丹後市等も折衝する気はありませんか。私がもし首長ならば行きますけどね。これだけ豊岡市民や
朝来市民が負担してるんだよと、何とか応援してもらえないかとか。赤字続きです、何十年間と赤字続きの豊岡病院組合、この中で、その構成市長の首長として市民の、住民の血税を使って負担しているわけですから、この負担金を一銭でも少なくするためには関係市町に交渉に行く気は、私だったらあるんですけども、市長はありませんか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 何度言われてもありません。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) ありませんという答える中にはそれなりの理屈があってのことでしょうけども、私だったら行きます。これは食い違い、どうしても合わないから仕方ないと思います。要望としては、市長がもしあの組合の管理者をやめてなかったら、この発言はなかっただろうと思うんですけどね、本当に、その辺は私の想像の域です。
それから、発電事業の件でございますけども、行政がやらなきゃならない目的というのは、使命というのは何ですか、なぜやらなきゃいけない。今、関電は値上げを各事業所に、また国民に負担をしようと求めてきております。その中で、行政が発電事業して、それでお金をもうけよう、そしてその金は市民にまた負担させてる、このようなことを行政が本当にして何がエコなんですか、何が地域交流ですか、このあたりのもう少し明快なる論理を教えていただきたい。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 豊岡は、環境経済、豊岡エコバレーを目指して市のまちづくりを推進をいたしております。こういった国の全量買い取り制度がきたことから、太陽光発電による採算性といいますか、経済性が生まれてきておりますので、そういった太陽光発電によりまして市内経済の域内循環、それから太陽光エネルギーの地産地消、そういったことを目的としてしてるわけでございまして、またその売電収入によりまして豊岡市が行ってますエコポイント制度の活用にも進めていきたいというふうに考えてるところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 先ほど、収益が7億円で、差し引きで3億8,000万円はもうけるというようなことを副市長の答弁でございましたけど、今、政策部長の答弁では、市民にも影響があるようなことをおっしゃっとりますけども、かつて私がアイティの駐車場の将来予測をシミュレーションされて、旧豊岡市のときに、必ずこの駐車場はもうかりますよとこのようにシミュレーションして、毎月毎月これだけの駐車台数があって、これだけの確保をできます、だから絶対大丈夫ですと言った、そういった中で、このアイティの駐車場に、豊岡土地開発公社の問題についてはオーケーをしてきたところでございますけども、いかにせん、途中から破綻するような状況になってきたわけです。
今、今回のこの3億8,000万円が必ず大丈夫ですというところに私は非常に疑問を感じるんです。雪が降って、大雪がなって、太陽パネルがつぶれて使えない、発電できないような状況が来て、そのときの発電量は減るは、押しなべて20年間で3億8,000万円がどこに確実にお金が入るなんていう証拠があるんだろうかなと、どこに確信を持って言えるのかと思うわけですけども、そのあたりの確信はどうなんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 一番の不安点につきましては、今ご指摘もございました、自然条件の中でございますので雪がどういう積雪量があるのか、そういったことによって当然発電量に関しても変動がございます。また、災害等でパネルが傷むという不安の関係につきましては、保険加入で対応していきたいというふうに考えてるところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 保険対応って、もう少し具体的に教えてください。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) この太陽光パネルの発電所に関しましては、保険を掛けることによりまして、そういった災害時の保障をしていただくような形で考えておりますので、そういった考え方で担保といいますか、災害時の危険度を減らすというふうな考え方でおります。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 今後いろいろと行政があっちやこっちらと太陽パネルを、そういう太陽光発電事業を展開されるようなニュアンスのことをおっしゃっておりましたけども、私はこういった国が42円という価格を決めて、いつこれが42円が50円になったり20円になったり、金額がばらつくことって当然あり得ることなんですね。このようなものに行政が積極的に取り組むということは、いかがかと私は思えてならんのです。やっぱり民間の業者がこういうことをしたいから、ぜひ行政として補助していただきたいというふうなスタンスをとるのが本来やと私は思うんですけども、そのあたりの考え方をもう一度整理してお答えしていただきたい。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) 今回の定量の買い取りというのは、基本的に政府が20年間42円で買い取りますと、これを保障しますということです。値段的には、また1年たてば、普及してきたら下がっていくというような形になってくるかと思ってます。この3年間でどれぐらい普及するのか、そういう形で進められてるんで、値段がいいうちにやっておかなきゃいけないというところをお話ししました。
民間のところに関しましては、もちろん遊休の土地をお持ちの民間の方がいらっしゃったら、それは事業として十分成り立つと思いますので、どんどん投資をされてやられるということに対して、豊岡というこの不利な地域でも事業としてはやれますよということを、豊岡市が最初にお示しをしていくというような形でいいんじゃないかというふうに考えておるわけでございます。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 結構なことでございます。リスクを市が背負って、まずやってみて、あかんかったらだめですよ、よかったらやってください、こういったことを市がやろうということですから、市民の皆さんの税金を使ってやろうということですか。
○議長(芝地 邦彦) 真野副市長。
○副市長(真野 毅) ご説明しましたけども、収入に関しては、こんな42円で20年間売電で保障してくれるようなビジネスはなかなかないわけです。ですから、今回42円、20年間という政府が発表した途端にいろんな会社が、企業が、これ3月ですけども、参入してきてるわけでございます。そういうところで、我々自身がまずビジネスとして成り立つということです。収入が基本的に年間の日照量いうのは、雪があって3カ月とまったとしても、発電ができなくなったとしても収入は入るというような形で、年間収入を考えれば入るということで、リスクというよりか収益として確実に上がってくるというのはほかのビジネスに比べて非常に高いものでありますので、市役所が何か税収をしてそれをリスクを冒してという表現をされましたけども、反対にこの事業というのは非常にプラスになる可能性が高い、それが安定してるという事業でございますので、その点ご理解いただけたらと思います。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 今はそういうふうにおっしゃいますけど、これから20年間なんて先はだれもわからないんです、先のことは。そういうのにこれを本当に行政が取り組んでいいのかどうかということを、私は一番危惧するんですよ。そのことを言っとるんですよ。中身は確かに3年間だか4年間かはお金が入るとおっしゃっておりますけど、しかし、あすはわからない。果たしてこんなことに5億円もお金を使ったり、いろんな維持費を1年間の、20年間の維持費が1億円も2億円も使って保護をやるべきかどうかということなんです。これはもっともっと広く民間の方々にどんとんやってもらって、民間ならすぐでもやめれるんです。役所はやったらなかなかすぐに手を引くことできないんですよ。どんどんどんどん維持管理費を使っていかなきゃならなくなってくる。こんなことに市民の皆さんの税金を使うことがいいのかどうかということを言いたい。幾らもうかりますと言っても、20年間先なんてのはわからないわけですよ、だれも。それをさももうかるようなことを言って、もうかるんでしょうけども、市民の皆さんの税金を使うことは本当にいいのかどうかということを何ぼ考えてもすっと納得はしにくいんです。先のわからないことに投資をするということは、そのあたりどうなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 今は42円、売電価格での議論をしているわけでありますけれども、そもそも太陽電池の普及を市がすべきなのかどうかということの原点に立ち戻ってみれば、これはもう積極的に進めるべきであると言わざるを得ません。現にこれまでも、学校を例えば耐震改修をするために19キロワットとか20キロワットの発電装置を設置してまいりました。庁舎をさわるといえば建ててきた、それはまさに自然エネルギーの利用促進をしなければいけない、あるいはエネルギーの多様化を進めていかなければいけない、あるいはエネルギーの地産地消を進めていかなければいけないという日本全体の課題があって、その中の一員として豊岡市も責任を果たしてまいりました。この姿勢はこれからも変わりません。
そうしたところに、さらに42円という売電価格が提示されて、そして今まで学校であるとか、いろんな公共施設につくってきた太陽電池は全くペイをしておりませんけれども、でも環境対策の一環としてやってきた。それが今回はそのことのみならず、ペイをする可能性が十分できてきている。しかも、合併特例債が使えますので、実質の市民負担というのはぐっと下げることができる、こういった条件でございますので、利益を得るというのと同時に、エネルギーの多様化を図り、自然エネルギーの利用を図る、そのことを進める、このことについては市はむしろ積極的にやるべきであるというふうに考えております。
加えて、なかなか豊岡の日照量から見たときに、もともと構造的にペイがしにくい。市がやればペイをするというのは合併特例債が使えるからこそペイをするのであって、民間でもってこれを任せたのではなかなか豊岡では広がらないだろうという見通しがございます。もちろん小さな規模で課題を極端に簡単なものにすればペイをするという可能性出てくると思いますけれども、それをやってる限りは量的なものは望めませんので、豊岡において量的なものを望むとすれば、ここは市が一肌脱ぐ必要があると、このように考えてるところです。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) これは見解の相違やと思います。そう思って市の方としてはやられるか知りませんけども、やはりこれは民間でもっともっと自然エネルギーというものをどんどんどんどん開発させて、また施業させて、どんどん進めていくことが行政のする仕事だろうと私は思えてなりません。特例債が使えるからいって、それをして、借金をして、その借金の負担はまた市民に返ってくるわけですから、こういったようなことを繰り返すことが本当に自然のエネルギーを使うということは大事なことかもわかりませんけども、私はもう一つ考えなければならないと思うんです。これは100%ベストではないと思うんですね。ベターかもわかりませんけど、ベストではない。もう少し投資のあり方も含めて、これが本当に豊岡市民にとって日常生活の市民生活にプラスになるなら、私は反対はいたしませんけども、やはりもう少しそういう市民生活にどのような影響があって出てくるのかつかめないんですよ、私は。ちょっとその辺がわからない。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 最初に、山宮でのこの事業の説明をさせていただいたときに、豊岡市自身の太陽電池の設置についての今後の方針というものを策定をし、議会にお示しをしました。これまでも豊岡市は、先ほど申し上げましたように、学校に太陽電池を設置し、あるいは公共施設に設置をしてまいりました。ちょっと今手元に数字がございませんけれども、恐らくもう何億円も要ってるはずです。その割には一つ一つの規模が小さいものですから、キロワット当たりの単価がべらぼうに高くついてる。そこで、方針としては、20年でもってペイできないようなものについては最低限の設置にとどめる、3年とか5年とか。20年以上で、20年以内に国の補助金とかがあって市の一般財源ベースでペイできるものであれば、これについては引き続き10キロワットとか20キロワットを設置しましょうというような方針を決めて、今までですとあんまりペイするかどうかにかかわらず20キロワットとか設置したものをやめたその分を、今度はメガソーラーの方に投入しますと、こういうことを申し上げてまいりました。したがって、これまで豊岡市がやってきた事柄に比べるとより大きな成果が出て、そして市民負担はより少ないということでございますので、この点についてはすぐれた政策であると、このように考えております。
○議長(芝地 邦彦) 22番、森田進議員。
○議員(22番 森田 進) 私が幾ら言うてもすぐれた政策だとおっしゃるなら、私の勉強不足だと思いますけども、しかしながら、余りにも市民に影響が出るならいいんですけども、具体的な、それが実感としてつかめないままこういうふうな3億8,000万円もうかると言われてもちょっとなかなか理解しにくいとこがございますので、この辺にとどめたいと思います。
以上です。質問終わります。
○議長(芝地 邦彦) 以上で、森田進議員に対する答弁は終わりました。
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○議長(芝地 邦彦) 暫時休憩いたします。再開は午後2時。
午後1時48分休憩
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午後2時00分再開
○議長(芝地 邦彦) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次は7番、嶋ア宏之議員。(拍手)
〔嶋ア宏之議員 登壇〕
○議員(7番 嶋ア 宏之) 7番、会派清流の嶋ア宏之でございます。
ことしも残すところあと20日となりました。きのうからの急な大雪に体の方がついていかない状態で、早速、足腰に反応が出てきております。野田首相は、8月ごろから近いうちにの解散を約束したにもかかわらず、ずるずると引っ張り、3カ月以上過ぎた11月16日、急遽衆議院の解散宣言がなされました。マスコミ等では早くて11月22日、遅くとも12月16日ということが取りざたされておりました。このような年の瀬、12月の総選挙は、1983年の中曽根首相のときの通称田中判決解散以来のことで、29年ぶりということになるようです。
12月16日の投開票は、新しい政権で予算編成を始めるぎりぎりの日程とされているようですが、政権の枠組みづくりや特別国会での首相指名を考えると、新政権発足までは10日前後必要とのことです。年内に内閣が発足するか微妙で、来年度予算編成作業が越年になるのは確実な状況のようです。このことからも、来年度予算が執行できる時期も大幅にずれ込むと思われます。民主党からは解散の前より離党が進み、大同団結の第三局が乱立し、離合集散、12もの政党が名乗りを上げ、準備不足状態の混沌とした状況での選挙戦が展開されております。
一方、北朝鮮は、4月の失敗にも懲りず、昨日10日から22日の間の午前7時から正午に南の方向へ人工衛星と称して長距離弾道ミサイルを発射するとのことで、またまた物騒な状況になっております。正確性、信頼性の全くないミサイルですので本当に困った代物です。きのうの報道では、1段目のロケットエンジンに技術的な欠陥が見つかり、1週間延期され29日までの間となったようですが、無期延期にしてほしいものです。
ことしの津居山ガニは、解禁日を含め、しけが続き数が確保されず、価格が昨年同時期の倍近くになりましたが、12月になりいつもの相場に回復しているようです。ことしから本格的に豊岡市のコウノトリタグをつけた高級ガニがデビューしております、一度はご賞味いただきたいと思います。冬の味覚の王者松葉ガニの効果で港城崎はほぼ例年どおりの活況を呈しております。
前置きが長くなりましたが、これより通告に基づきまして質問に入らせていただきます。
最初に、平成25年度予算編成についてお伺いいたしますが、この項目はきのうの同僚議員の答弁で詳しくお聞きしましたので、簡潔にお答えください。
過日、当局より9ページにわたる平成25年度予算編成方針が配付をされました。その方針に沿ってお尋ねいたします。
その前に、まず平成24年度予算の執行状況についてお伺いいたします。
今年度予算は、新市発足後最大規模の積極予算と位置づけられており、一般会計で492億円、合計で803億円という大変大きな予算が組まれておりましたが、上半期が既に終了しております。現在までの執行状況及び今後の予算の見通しと、事業と当初予定との進捗状況についての問題点についてお尋ねします。
また、特例公債法案の成立のおくれによる地方交付税の執行遅延の影響についても、具体的にお知らせください。
次に、平成25年度の予算編成方針についてお伺いいたします。
前年度との相違点及び特に留意している点があればお聞かせください。
次に、編成方針における財政構造上の課題についてお尋ねします。
まず、一般会計における地方債の現在高と市民1人当たりの地方債額及び1人当たりの実質負担額についてお知らせください。
また、財政構造上の課題として、地方交付税に大きく依存している極めて不安定で脆弱な体質であり、比喩的に例えて、歳入では確実に一般財源が32億円減少するにもかかわらず、相変わらず歳出は肥満体形のままであるため、合併特例期間が終了する平成28年度以降の財政の姿を全職員が深く認識した上で、着実に歳入歳出改革を断行していかねばならないとされていますが、このような体質から脱却するために、平成25年度において具体的にどのような政策を考えているのかお尋ねをいたします。
次に、自主財源の確保についてお伺いいたします。
まず、市税を始めとする経常的な歳入の安定的な確保と、さらなる増収を図るための具体策についてお尋ねいたします。
また、受益者負担の適正化及び未利用土地の売却促進の具体策についてもお知らせください。
さらに、広告事業など、自主財源の確保策及び、とりわけ増加し続ける滞納への具体的な取り組みについてもお聞かせください。
次に、編成の基本方針についてお伺いいたします。
基本理念として、まちづくりの根底には命への共感と歩いて暮らすを置き、予算要求に当たっては常に意識し、その理念を反映させることとされておりますが、今年度新たに歩いて暮らすを基本理念の中に入れられた理由をお聞かせください。
次に、予算編成の柱の中で3つの柱が示されておりますが、まず、限られた財源の重点配分の施策についてですが、まちづくりの方向性である小さな世界都市及び4つの危機からの脱却への具体的戦略に係る要求については、集中的、重点的に財源配分をするとされていますが、具体的な施策についてお知らせください。
また、予算編成の柱で前年度との相違点について、その理由をお聞かせください。
次に、その他会計について1点お伺いいたします。
本市土地開発公社についてですが、これも昨日、同僚議員の答弁で詳しくお聞きしましたので、簡潔にお願いいたします。理事会の意見を尊重し、当面の間は存続することとし、今後の運用に当たっては一般会計の買い戻し時期を明確にするなど、さらに厳格なルールを設定して運用するということになった公社の将来的なあり方及び必要性についてのご所見を再度お聞かせください。
次に、支所のあり方についてお尋ねします。
これもきのう、きょうと同僚議員からの質問がございました。来年度からの改編として、第2次行革大綱の基本方針に基づき、1課2係体制とし、部から課レベルの支所とし、政策調整部の組織に位置づけされるとされておりますが、まず、平成25年4月からの体制についてお聞きします。
通常の体制について、人員配置も含めお知らせください。
また、災害時の体制及び職務権限についても人員配置を含めてお願いをいたします。
次に、今年度から地区からの要望に迅速に対応し、地区内の環境改良を進めるために、道路、水路等の小規模な補修について支所等の権限で執行できる地域対策費が各総合支所に確保されたようですが、現在までの執行状況について具体的にお聞かせください。
また、今後の見通しと問題点につき、ご見解をお聞かせください。
次に、認定こども園についてお尋ねいたします。
市長説明にもありましたが、9月の建築基準法の改正により設計の見直しが行われ、年度内の完成が無理とのこと、約3カ月のおくれが出ており、現時点での完成は6月末になるとのことですが、まず最初に、当初の計画と変更点、見直した点についてお聞きします。
次に、来年4月の開園が二、三カ月おくれる原因と理由についてお聞かせください。
また、開園までの臨時の対応と問題点についてお伺いします。
最後に、新しい園舎を楽しみにしている園児や保護者、地域への説明はどのように考えているのかお聞かせください。
以上、1回目の質問といたします。あとは自席で行います。
○議長(芝地 邦彦) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) 私からは、まず予算編成方針について、前年度との違いについてお答えをいたします。
前年度の予算編成方針との違いですけれども、行財政の危機感を以前にも増して強く打ち出してるところが大きな違いです。合併特例期間の終了が間近に迫っておりますので、これまで以上にそのことを強く意識して、換骨奪胎というふうに言っておりますけれども、仮に今効果のある政策であったとしても、より効率的に目的を達成できる政策を考えて入れかえていく、そしてスリムにしながら生産性を落とさない、こういったことを政策立案に当たっての柱として強く求めてる点、この点が大きく違います。
また、基本方針の中で、全職員のベクトルを合わせるために、まちづくりの根底に命への共感、それから歩いて暮らすを置くこととし、施策の隅々にこの2つの理念を浸透させようとしている、このことが上げられます。
また、これを踏まえての留意点の主なものですが、1つには、本市の財政事情、財政健全化への取り組みの中で、事務事業の整理統廃合を進め、市民サービスの質の維持向上を目指して換骨奪胎すること、合併特例期間終了後も必要な事務事業なのかを職員及び組織みずからの責任において検討すること、これが1つ目です。それから2つ目ですが、基本方針の中でまちづくりの根底に命への共感と歩いて暮らすを置くことといたしております。それから、小さな世界都市を実現するために、具体的な戦略も掲げてるところです。
また、予算編成の柱の中では、職員数が減少する中で、市民と行政との役割分担の再検討や、そもそものその施策は元が取れているのか、その視点で事務事業を見直すこととしてるところです。
また、基本理念の中に歩いて暮らすということをあえて入れた理由は何かとお尋ねをいただきました。
歩いて暮らすまちづくりの目的といいましょうか、理由が3つあります。1つは、このまま進みますと社会保障が制度としてパンクをしてしまう。2つ目に、もう過疎化し、高齢化しているコミュニティーばかりでありますけれども、そういった中で、例えば寝たきりの方が1人でもふえてくると、その方にとっても大変のみならず、そのコミュニティー全体が崩壊してしまう。したがって、コミュニティー維持のためにもみんな健康でいる必要がある。3点目に、そもそもお互い生まれたこのたった一つの命、大切であり、健やかであってほしいという共通の願いがあります。それを市民全体で認識しながら進めていこうということで、歩いて暮らすまちづくりというものを条例化をいたしました。
これを条例化をして施策を進めるに当たり、特に意識したことがございます。それは従来の健康に係る政策が仮に健康政策というならば、健康まちづくり政策へとハンドルを切らなければいけないということがございます。従来の健康づくりというのは、例えば教室にメタボの方に集まっていただいて、保健師だとか運動の指導者が頑張って運動したら、そしたらやせましたよねということをやってまいりました。これは引き続き大切なんですけれども、そもそも歩けといったって歩道がなければ人は歩くことはできない、逆に美しい風景と歩道があれば人はほっといても歩く。とするならば、健康を進める上で大切なことは、従来型の健康政策のみならず、まちのあり方そのものが変わっていく必要がある。こういったことで、健康政策から健康まちづくり政策への転換ということを言ってまいりました。
そうしますと、健康福祉部だけが頑張ればいいということではなくて、豊岡市の行政にかかわるすべての部署がいわば総がかりでもってどうすれば人はほっといても歩くようになるのか、どうしたらほっといても人が健康づくりをするようになるのか、そういったことを考えて実践する必要がございます。その意味で、予算編成に当たって、自分のやってる仕事というのが健康とどのようにかかわるのか、そのことを意識しろと、こういった趣旨で基本理念の中に据えたところです。
その他につきましては担当から答弁をさせていただきます。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 最初に、24年度予算執行状況につきましてご答弁させていただきます。
まず、現在までの予算執行状況でございます。
一般会計の歳出予算執行状況につきましては、第3号補正予算後の予算総額に23年度からの繰越明許分を加えました予算額535億8,131万7,000円に対しまして、12月10日現在の支出の予定額でございますが、281億5,760万4,000円で、執行率は52.6%というふうになっております。部署別で、予算規模の多い部署から順に申し上げますと、政策調整部が予算額106億4,175万円に対しまして執行率が54%、健康福祉部が予算額75億756万円に対しまして、執行率50%、総務部が予算額64億2,474万円に対しまして、執行率は29.5%などとなってるところでございます。
次に、今後の見通しと問題点でございます。
例年、年度末には予算の執行が大きくなる傾向がございます。各部署ではそれぞれ事務事業の進行管理を行ってるところですが、さらに各事業の進捗状況を常に見きわめ、おくれている事業については年度内の事業完了に努めるなど、進行管理を徹底してまいりたいというふうに考えてるところでございます。
次に、地方交付税の執行遅延の影響でございます。
特例公債法案が11月16日に可決されましたので、本来11月2日の交付予定のものが法案成立後の11月19日に交付になりました。普通交付税は40億8,780万円が交付されたところでございます。その間の資金不足の手当てといたしましては、財政調整基金からの繰りかえ運用22億円と、一時借入金7億円の資金調達をしたところでございます。その利息は56万5,000円が発生をいたしております。また、本来基金で運用してれば得られた利息2万円の損失があったということでございます。
遅延の期間が比較的短期間であったことから、本市において予算の執行を抑制することなく各事業の進捗にも大きな影響はございません。
続きまして、財政構造上の問題点の中で、地方債の現在高について答弁をさせていただきます。
平成23年度末現在の一般会計の市債現在高でございますが、578億807万円でございまして、平成22年度と比較いたしまして約22億円、21年度と比較して51億円減少してます。また、合併当初の平成17年度と比較いたしましても約96億円減少いたしてるところでございます。
次に、市民1人当たりの地方債額でございます。
平成23年度末現在の市民1人当たりの市債残高は660万円で、平成22年度と比較いたしまして1万8,000円、平成21年度で比較いたしまして4万4,000円減少しております。また、合併当初の平成17年度末の市民1人当たり72万9,000円と比較いたしますと、6万9,000円減少いたしてるところでございます。しかし、22年度の類似団体との比較では約1.6倍もの残高であり、依然高い水準にあることは間違いございません。
次に、1人当たりの実質負担額でございます。
地方交付税算入額を除きました23年度末現在の1人当たりの実質負担額は、理論数値ではありますが、16万8,000円でございます。平成22年度と比較して2万円、平成21年度と比較して8万8,000円減少いたしております。また、平成17年度末の1人当たり30万2,000円と比較いたしますと13万4,000円減少してることとなります。
次に、虚弱、肥満体質脱却のための施策でございます。
歳入面では、合併特例債終了後を見据え、財政構造をしっかりとしたものにしなければいけないというふうに考えております。そのためには、現在取り組んでおります経済成長戦略を着実に実施し、成果を上げることが必要でございます。市税を始め、経常的な収入の安定的な確保を図るとともに、使用料、手数料などの受益者負担の適正化、未利用土地の売却や広告事業などによる自主財源の確保など、不断の努力を続けなければいけません。
歳出面では、民間活力等の活用、事務事業の統廃合や手続の見直しによる効率化、簡素化を図るとともに、予算執行においては慣例や前例にとらわれず、すべてにわたって総点検を行い、不要不急の事業の削減に努めてまいります。また、議会での指摘や決算審査結果等を予算に適切に反映するほか、積算の厳格化、さまざまな面での歳出の抑制に取り組む必要がございます。また、25年度は第2次行政改革の仕上げの年度でございますので、大綱に定める人件費の削減、施設維持管理経費の一層の削減と収入の確保、負担金改革なども着実に実施していくことといたしております。
それから、自主財源確保の中の受益者負担の適正化の具体策でございます。
受益者負担の原則に基づき、適正な受益者負担を求めることは、維持可能な姿勢を推進する上で極めて重要な観点でございます。第2次豊岡市行政改革大綱における公共施設のあり方の改革方針において、利用者の増や適正な受益者負担のあり方など、徹底した利用収入の増が上げられております。
このような中で、平成25年度の使用料、手数料の見直しに先行して、市または教育委員会が後援する事業の施設使用料の3割減免、並びに冷暖房費及び附属設備使用料の減免の見直しについて検討を進めてまいりました。その結果、市または教育委員会が後援する事業の施設使用料の3割減免の撤廃につきましては、平成25年4月から適用したいというふうに考えております。また、冷暖房費及び附属設備使用料につきましては、さらに検討を重ねることといたしております。
新料金設定以降3年を目途に見直しを行うこととしております使用料、手数料につきましては、平成25年度に全面的な見直しを行い、実態に即した適正な受益者負担に資することとし、自主財源を確保していくこととしておるところでございます。
次に、未利用地の売却の具体策でございます。
市で管理をいたしております普通財産の土地や物品等、また土地開発基金や土地開発公社が保有してる土地などで将来的な利活用計画が定められていない財産を対象として、去る11月1日から11月20日までの間、「市有財産売却・貸付秋の大セール」と題してキャンペーンを行いました。その結果、2件の土地と2件の物品の売却により約1,930万円の収入確保が図れたところでございます。申し込みのなかった土地につきましては、今後、随時募集という形で申し込み順で売却等を進めてまいりたいというふうに考えております。また、25年度につきましても、引き続きキャンペーン等を積極的に行いたいと考えてるところでございます。
次に、広告事業の具体策でございます。
市の広告事業は、平成17年の市町合併後、市広報で広告を行ってまいりましたが、本格的な広告市議は平成20年度からスタートいたしました。以後、毎年市内部で全庁的な職員組織として設置しております豊岡市広告事業検討委員会で検討し、拡充に努めております。
広告事業収入は、平成20年度は284万円、平成21年度は313万4,000円、平成22年度は322万6,000円、平成23年度は253万9,000円となっております。さらに、市民課等の窓口封筒やくらしの便利帳のように広告入りの現物をいただき、歳出削減につながってるものもございます。
平成25年度の広告事業の具体策といたしましては、市広報や農業共済だより、ごみ収集カレンダーなどの発行物、市ホームページバナー広告、美術展ポスターやチラシ、市の施設の壁面やエレベーターなどへの有料広告を考えています。引き続き、広告入りの現物の提供により歳出削減を図ってまいりたいというふうに考えているとこでございます。景気低迷等によりまして広告収入の確保は困難な状況が続いておりますが、委員会を中心にさらに効果的広報媒体や手法の検討をしてまいりたいと考えております。
次に、滞納対策の具体策でございます。
具体的には、滞納債権ごとに目標徴収率、具体的な施策を組んだ滞納対策アクションプランを作成し、このプランに基づき各課で滞納解消に取り組んでおり、平成25年度におきましても、自主財源の確保のため同様の取り組みを推進していくことといたしております。
なお、24年度末の目標徴収率につきましては、22年度以降分は滞納額の14%以上の削減、平成23年度発生分は滞納額の31%以上の削減に設定し、基本となる文書、電話、訪問による督促徴収を始め、分割納付の相談、連帯保証人からの聴取、財産調査、差し押さえなど強化促進をしていくことといたしております。
また、債権の管理適正を期するため、(仮称)債権管理条例の制定に向けた検討も行っていますし、来年4月から滞納対策の強化の観点から新たな組織の検討も行いたいと考えてるところでございます。
次に、予算編成の柱の中で、重点配分施策の考え方でございます。
平成25年度の予算編成につきましては、命への共感と歩いて暮らすのまちづくりを根底として、小さな世界都市及び4つの危機からの脱却への具体的戦略に係る要求について、集中的、重点的に財源配分をすることといたしております。具体的な実施事業及び配分等については設定をいたしておりませんが、各課からの予算要求に際しては、命への共感の観点、歩いて暮らすまちづくりの視点、環境都市の実現、豊岡エコバレーと大交流でございますが、との関連性を示すように指示をいたしてるところでございます。また、査定に際しましては、小さな世界都市及び4つの危機からの脱却の観点から十分に検証することとしており、これらの実現に向け特色ある財源配分をしたいと考えてるところでございます。
次に、前年度との相違点でございます。
基本的には大きな相違点はございません。先ほど、市長が申し上げました予算編成方針での相違点でも触れましたが、市民と行政との役割分担の再検討、事務事業の見直しでございます。その他といたしまして、平成25年度が第2次行革の仕上げの年度であることから、第2次行革大綱実施計画等に定める項目について改めて点検確認を行い、予算要求に反映をさせることといたしております。
次に、その他会計で、土地開発公社のあり方等でございます。
本市の土地開発公社の資産と債務を比較した場合に、現時点では土地開発公社の資産残高は簿価で12億円であり、債務残高の約6億5,000万円と比較して資産残高が上回ってるところでございます。また、先般、空港周辺用地の買い戻しがなされたこと、民間売却を行っている都市計画事業代替地につきましては、時価を基礎とした価格でもって早期廃却促進が図られていること、市街地商店街東部活性化事業用地は来年度に買い戻しが行われる予定であることから、資産の売却促進が進んでおり、自動車教習所第2期分を除いて、いわゆる長期で塩漬けとなっている土地はございません。このような状況から、公社解散についてとりたてて急ぐ必要はないというふうに判断したところでございます。
また、存続に至った根拠でございますが、公社における用地の先行取得では主に年度をまたぐ先行取得が可能であること、民間からの資金調達のみで機動的な対応が可能であること、公社が先行取得した土地は、後年度、一般会計が買い戻す際に補助や起債の制度に乗ればその制度の対象になることなどが市のメリットとしてあることから、公社を存続することといたしたところでございます。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部参事。
○
政策調整部参事(早水 博子) 私からは、平成25年度4月からの支所のあり方についてお答えしたいと思います。
先ほど議員がおっしゃったとおりで、そのまま繰り返しになるようなことになりますが、平成25年度の体制につきましては、第2次行政改革大綱で示された基本方針に基づきまして、総合支所2課4係を1支所2係体制とする方針としています。ただ、これは1つの課、2つの係を全くそこから削除をしてしまうのでなく、統合するような形で1支所といいますか、1課2係体制とする方針となっております。
政策調整部に各支所を位置づけまして、地域固有の業務を担当する係と、住民異動や税証明、税申告、それに保健福祉等の窓口業務を担当する係の2係とすることとして調整をしております。また、平常時の住民サービス維持と災害時における地域災害対策本部に努めるために必要な職制配置といたしまして、部長級の配置と課長級3名の確保を図るとともに、平成25年度につきましては、現状とほぼ変わらない職員配置に向けて検討を進めておりますが、人数の配置の具体的な作業につきましては職員課が所管するところでありまして、確定するにはまだもう少し時間がかかるのではないかと考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 市民生活部長。
○市民生活部長(足田 仁司) 自主財源の確保という項目で、市税等の安定確保のことについてお尋ねがございました。
まず、市税の滞納状況について申し上げますと、平成23年度決算において滞納として翌年度に繰り越した金額は、市税が8億770万円で、前年度からの約2,440万円の減となっております。また、国民健康保険税が約6億5,368万6,000円で、同じく前年比で858万6,000円減少いたしております。特に市税につきましては、平成19年度以降毎年度前年度比で減少してきておりまして、滞納は確実に縮減していると認識をしております。
また、具体策としまして、滞納対策としましては、処分が必要と考えられるケースには早期に財産上の調査に着手するということで努めております。こうした取り組みが滞納額の縮減にもつながっているというふうに考えております。調査財産としましては、不動産、預貯金、債権、車両など個々の状況に合わせて実施をしておりまして、その財産状況の把握は市税債権を確保する手段であるとともに、滞納者の生活実態を認識することにもつながるというふうに考えております。
また、市税の安定確保のためには、各税の課税客体の捕捉も重要であると考えており、実態調査の取り組みも行っております。具体的には、市県民税においては扶養実態の調査、固定資産税においては航空写真等による課税客体の調査、償却資産や入湯税においては帳簿等の帳簿調査等となります。課税の公平性を確保するためにも、今後も積極的な取り組みを行っていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 防災監。
○防災監(森合 基) 次の25年4月からの支所体制のうちの対防災面ということで申し上げます。
災害時、支所に開設をいたします地域災害対策本部、これは本部事務局を含めまして現在5つの部で構成しておりますけども、このうちの避難部と救護部につきましては、活動場所が主に指定避難所であることから、2つを統合いたしまして地域避難救護部として全部で4部の体制に整理をしたいというふうに考えてます。その4部ですけれども、地域本部長のもとで、支所に配置をされております課長級3名と、それから本庁の方から課長級1名を加えました4名により運営をすることを今考えております。
なお、地域本部長の対災害上の職務権限ですけども、現在と変わらず、管内の最高責任者として機能してもらいまして、避難情報の発令などを含めて災害対応に当たってもらうという考えでおります。
それから、人員配置ですけども、やはり先ほどもございましたように、具体的な職員の配置人員数、これについて25年4月の人事異動等を踏まえて、本庁と支所のバランスを考えて年度当初に決定をしたいというふうに考えてます。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) それでは、私のからは、地域対策費の現在までの執行状況はどないだということのご質問にお答えしたいと思います。
地域対策費として実施をしております道路、水路等、区内環境改良事業の現在までの執行状況ですけども、本庁と総合支所分の予算額1,800万円に対しまして、支払い済み額1,067万5,000円と現在実施をしております発注済み額193万7,000円を合わせまして、執行済み額が1,261万2,000円となっております。執行率としましては70.1%となっております。
また、今後の見通しと問題点は何か、また有効に活用されているかというお問いですけども、この事業は今年度から設けられました事業で、1事業当たりおおむね30万円程度の事業費で区内の道路や水路の修繕などを行っております。地区からの要望に幅広く対応するため、事業の対象は余り細かく限定せず、柔軟に対応する事業としております。また、総合支所長の権限で予算執行できるため、迅速な対応が可能となっております。今年度末までに残りの予算を執行する予定であり、特に大きな問題はなく、有効に活用されていると考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 教育次長、こども担当。
○教育次長(こども担当)(前場 芳幸) まず、港認定こども園の当初計画と変更点のお尋ねをいただいております。
港認定こども園の設計に当たりましては、当初建築基準法が既存の園舎と増設の園舎の接続を認めていなかったために、やむなく新旧園舎をつなぐ渡り廊下を吹きさらしで進めておりました。その後、9月の建築基準法の施行令の改正で、既存園舎と増設の園舎の接続ができるようになったことから、将来にわたって園児の利便性に配慮できるようにということで、園舎を接続することに変更したことによるものでございます。
続きまして、二、三カ月のおくれの原因と理由のお尋ねでございます。
9月の建築基準法施行令の改正で、既存園舎と増設の園舎の接続ができるようになったことから、設計の見直しを行ったことによるおくれに加えまして、設計監理を請け負った業者の設計業務がおくれたため、現時点で約3カ月のおくれが生じているということでございます。
それから、開園までの対応と問題点をお尋ねをいただいております。
新しい港認定こども園では短時間児と長時間児の保育が必要なため、新園舎完成までの仮園舎として港保育園と港西幼稚園の両施設を利用することにしておりますが、この2つの施設の間には距離があるために、園児の両施設間の移動が課題というふうになっております。そのために、港保育園と港西幼稚園の保育室や遊戯室をいつどのように使用するのか、保育士と、それから幼稚園教諭と協議を行いながら、保育や給食に支障を来さないように努めたいと考えております。
また、新しい施設が完成するまでの間は、港東地区から港西地区へ通園することが課題となっております。完成するまでは専用の通園バスで港東地区の短時間児を港西地区の仮の港認定こども園まで送迎することといたしております。
それから、保護者、地域への説明についてのお尋ねでございます。
本当に、新園舎のおくれで園児、それから保護者、地域の皆さんに大変ご迷惑をおかけして申しわけなく思っております。保護者、地域への説明につきましては、現在、認定こども園が来年度の園児募集中であることから、まずは入園申し込みの際に、3月末完成としていた港認定こども園の施設整備工事がおくれること、それから4月から工事完成まで港保育園と、それから港西幼稚園を利用して港認定こども園を開園すること、それから港西から港東へ運行するとしていた通園バスを新園舎開園まで港東から港西地区に運行すること、改めて保護者、地域の説明会を開催することについて書いた文書をお渡しをいたしております。また、港東、港西の両PTA会長や港保育園の保護者代表にも説明をするとともに、港地域のすべての区長あてに説明の文書を送付いたしております。
今後、工期を見きわめた上で、1月中に保護者や地域の皆さんを対象にしました詳しい説明会を開催する予定といたしております。どちらにしましても、保護者や園児の皆さんに不安や不便をおかけしないように努めていきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) それぞれからご答弁をいただきました。それでは、順次再質問をさせていただきます。
まず最初に、平成24年度予算の執行状況についてお尋ねします。
いただいた資料によりますとおおむね順調に執行されているようですけれども、その中で特にコウノトリ共生部が25.1%の執行状況、あるいは都市整備部が30.5%と若干低目の執行率のように思われますが、この理由についてご見解をお聞かせください。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) コウノトリ共生部の執行おくれといいますか、支出済み額が少ない点に関しましては、まず地籍調査委託業務が執行率としては低い金額になっております。また、農業共済事業特別会計への負担金が上げられます。大きなものではその2点でございます。
都市整備部のでございますと、雪害対策事業費につきましてはほとんど執行されてない、これ当然のことなんですけども、その分がございますし、また統合型の地理情報個別システムの構築委託料、これにつきましても着手はなっておりますが、支払いの方がまだございます。また、稲葉川の土地区画整理事業、こういった項目となっております。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) ありがとうございます。
特に都市整備部の場合、雪害対策費がまだ残ってるというのは十分わかります。これからしっかりと年度内には消化され過ぎて、多分また補正を組まないかんような状況になるかもわかりませんけれども、よろしくお願いをいたします。
それから、地方債についてなんですけれども、これもいただいた資料によりますと地方債残高が23年度末で570億円で、対前年約4%ぐらい減少して、24年度末644億円で対前年約11.5%増加しておりますけれども、その理由について、23年まではちょっと減少ぎみで来てたんですけれども、24年度になって、24年度は非常に大胆な予算立てになっておりますけれども、その影響でしょうけれども、これの理由をお聞かせください。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) それは、議員さん言われましたように、大きな事業ということで庁舎の整備事業を合併特例債の発行を予定いたしておりますし、また但馬空港周辺整備事業の関係につきましても合併特例債を充てておりますので、この関係で非常に今年度は大きな市債発行となることから、24年度末の見込みが少し増加をしてる状況でございます。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) それから、またいただいた資料によりますと、地方債現在高から交付税算入額を引いた一般財源負担額に対する市民1人当たりの実質負担額が平成21年度で25万6,000円、平成22年度が18万8,000円、平成23年度が16万8,000円となっております。この資料では理論数値としてありますけれども、一方、後期基本計画、そちらの方の第6章第3節の2で効率的、効果的な財政運営の推進ということで、209ページに出てるんですけれども、ここで市民1人当たりの地方債残高が平成22年度をベースにしておりますけれども、これは27万8,000円となっておりまして、きょういただいた資料では18万8,000円だったんですけれども、そちらの基本計画の方では27万8,000円となってるんですけども、この数字の違いというのはどういったことからなんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) これに関しましては、庁舎建設事業で24、25多くなってくる、それから先ほど言いました空港周辺もございますし、また広域ごみの建設事業の負担、こういったものも起債対応を考えておりますので、そういったところで27年にはそれぐらいまで上がっていくだろうという試算をいたしてるところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) ありがとうございました。
それからもう1点、これは数字ではないんですけれども、予算編成方針の中で、まちづくりの方向性は小さな世界都市ということが今までから言われておりましたけれども、ことしに限ってこれにサブタイトルがついて、小さな世界都市に住む市民という何か小見出しいうんですか、サブタイトルがついておりますけど、これは、これを目指すことになっておりますけれども、この意図をするところは何なのか、その理由をお知らせください。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 特に、市民ということで加えております。それに関しましては、人づくりという観点で、子供たちの人づくりにも目を当てた施策展開をしていくという考え方で市民を加えてるところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) 全体的に予算編成の方針については大体わかりましたけれども、最近の傾向としまして、きのうも出ておりましたけれども、本予算で当然上げなければならないような大規模な事業が補正で上がってくるとか、あるいは生煮え状態の事業が上がってくるように最近特に思います。もちろん予算の裏づけがなければ検討、熟議もできないとは思いますけれども、我々議員に対してもう少し頭出しを早くしていただけるようになると、検討する時間が十分とれてさらによくなってくるんじゃないかというふうな気がいたしますが、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 議会の方からもご指摘をいただいてるとおりでございまして、やはり大規模事業、特に当初予算で計上すべきでございますし、当然のことながらその事業に関しましては熟度を十分議論をし、政策決定がなされたものが上がるべきだというふうに思っておりますので、できるだけ当初予算で査定を行っていきたいというふうに考えておりますが。ただ、どうしても場合によればその事業計画が何らかの理由によりましておくれるとなりますと、補正予算で対応してでも早期にやる事業なのかどうか、こういった判断も必要になってまいりますので、そういった場合には十分議会の皆さんにもご説明を申し上げた上で、ご理解をいただきながら進行させていただく場合もあろうかと思いますけども、本来的には大規模事業、特に新規の事業に関しましては、当初予算で計上すべきものというふうに考えてるところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) くれぐれも事業はなるべく年度内で完了していただくような方向でよろしくお願いをいたしたいと思います。
それから次に、支所のあり方についてお尋ねします。
これもいただいた資料の地域対策費なんですけれども、7割ぐらいの進捗状況で全体的にはなっておりますけれども、日高総合支所が特に執行率が高くて、一応もう今の時点で100%執行されております。その反面、但東総合支所が43.5%と若干執行率が低いように思いますけれども、これに対する理由があればお聞かせください。
○議長(芝地 邦彦)
但東総合支所長。
○
但東総合支所長(繩_ 享文) 執行率が43.5%と低いわけでございますけれど、現場確認のおくれによるものでございます。11月下旬にあと残りの現場確認をいたしておりまして、見積もり等を徴集しているところでございます。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) その辺もなるべく早目早目の手を打っていただけるように、よろしくお願いをいたしておきます。
それからまた、いただいた資料によりましたら、城崎総合支所と出石総合支所では、それぞれ今後の見込みを含めまして100%完遂されないような、例えば城崎では4万8,000円ほどですけれども、出石では9万3,000円ほど不用額いうんですか、これ、今後の見込みでも上がってきてない金額が出てきてますけれども、これに関してはどのようなことからでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
城崎総合支所長。
○
城崎総合支所長(新谷 博志) あと残り4件につきましては、大体見積もりをしたときにそのような数字でありまして、あとの残りました4万8,000円につきましても、なるべくなら使っていきたいというふうに思っております。
○議長(芝地 邦彦)
出石総合支所長。
○
出石総合支所長(羽尻 知充) 残りの事業につきましては3事業を予定しておりまして、今見積もりをとっとるとこでございまして、今は残が出るということになってますけども、100%使うような予定でいきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) せっかく支所長の権限が振るえるところですので、しっかりと使っていただいて、地域の環境整備に役立てていただきたいというふうに思います。残しておっても何もならないと思いますので、せっかくついた予算です、しっかりと執行していただけるようによろしくお願いをいたします。
それから、この地域対策費、今年度出てきたんですけれども、つけていただいたんですけれども、各総合支所長の地域対策費に対する評価と今後の方向いうんですか、について感想があればそれぞれ簡単にお聞かせいただきたいと思います。
○議長(芝地 邦彦)
城崎総合支所長。
○
城崎総合支所長(新谷 博志) この事業につきましては、事業の対象が余り細かく規定をされておりませんで、柔軟に対応できること、それからまた支所長の権限で執行できることでスピード感を持った対応ができると、そういう事業だと考えております。
○議長(芝地 邦彦)
竹野総合支所長。
○
竹野総合支所長(太田垣健作) 同様でございまして、今後におきましても、やはりこういう予算があれば住民に対して効果的な執行ができていくものだと考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
日高総合支所長。
○
日高総合支所長(飯田 正巳) 同様に、日高の方も広範囲の中で区長、農会長等からの要望が結構入っております。それで、本庁に上げる分、支所で行える分を配慮しまして、有効に取り扱っております。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦)
出石総合支所長。
○
出石総合支所長(羽尻 知充) 同様でございますけども、迅速に対応ができるということで、市民の方から大変喜ばれております。この事業がさらに充実、拡大できればと思っているとこでございます。
○議長(芝地 邦彦)
但東総合支所長。
○
但東総合支所長(繩_ 享文) 同様でございまして、今後もあればよいなと思っております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) きのうの答弁でもありましたけれども、各支所ともごく少人数の体制にこれからなってしまうわけで、少数精鋭の気概を持って力強い支所運営をしていただきたいと思います。そのためにも、せっかく設けた地域対策費でございます、地域に根差したきめ細かな迅速な活用が可能なため、今後もしっかりと支所長権限で活用していただいて、地域の環境整備に役立っていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
最後に、港認定こども園についてお伺いをいたします。
定員が80名になると聞いております。これだけ多くなってくると、仮園舎の調理室とか遊戯室、あるいはトイレ等のキャパの問題は十分あるのでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 教育次長、こども担当。
○教育次長(こども担当)(前場 芳幸) 仮園舎の規模につきましては、港保育園と、それから港西の幼稚園を有効に活用したいというふうに考えております。ご指摘ありますように80人の園児が利用することになりましても、基準面積につきましては十分確保できるというふうに考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) それから、既存施設と新施設の設計変更で渡り廊下が増設されるというんですか、認められたということで設計変更になっておりますけれども、これによりまして予算規模に変更があるのかどうか、その辺1点お願いをいたします。
○議長(芝地 邦彦) 教育次長、こども担当。
○教育次長(こども担当)(前場 芳幸) 今現在、設計に取り組んでいただいてる最中でございますので、どれぐらいな金額変更になるかということについてはちょっとまだ把握しておりませんけれども、今までは建物の間に渡り廊下だけだったんですけども、今度は屋根と壁もできますので、多少金額は膨らむんじゃないかなというふうに考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 7番、嶋ア宏之議員。
○議員(7番 嶋ア 宏之) せっかく楽しみにしていた園児とか保護者とか地域、こういった方々になるべくなら1月中ということになって、年末になってしまいましたけれども、早い時期に十分な説明をお願いをして、理解を十分に深めていただくということが非常に大事になってくるんじゃないかというふうに思います。一日も早い施設整備ができますことを願っております。
以上で質問を終わります。
○議長(芝地 邦彦) 以上で嶋ア宏之議員に対する答弁は終わりました。
────────────────────
○議長(芝地 邦彦) 暫時休憩いたします。再開は午後3時5分。
午後2時54分休憩
────────────────────
午後3時05分再開
○議長(芝地 邦彦) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次は、9番、岡谷邦人議員。(拍手)
〔岡谷邦人議員 登壇〕
○議員(9番 岡谷 邦人) 障害者基本法の公布日である12月3日を基点とし、障害者の日である12月9日までの1週間を障害者週間と定めています。国民の間に広く障害者福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした週間です。
障害はだれにも生じる身近なもので、身体障害者の半数は18歳から64歳の間の病気や事故によるものです。聴覚障害や心臓、腎臓などの内部障害、精神障害や自閉症等の発達障害など外見ではわからない障害もあり、うつと診断される人は国民の15人に1人の割合だと聞きます。国内の身体障害児者366万3,000人、知的障害児者54万7,000人、精神障害者323万3,000人と言われています。官民にわたって多彩な行事を集中的に実施、障害や障害のある人に対する関心、理解を深めるための啓発、広報活動など、さまざまな取り組みが行われたところであります。
しかし、寒い中での熱を帯びた衆議院選挙戦のさなか、埋没してしまった感があります。改選後の選良議員におかれては、福祉施策充実に向けた頑張りはもちろんのこと、経済活性化、特に疲弊した地方経済の活性化対策を期待いたすものであります。
デイサービスセンターの譲渡についてお尋ねをいたします。
デイサービスは、日中に仕事や幼児のある家族にかわって介護するサービスとして重宝されています。10月30日、市民福祉常任委員会で管内の複数のデイサービスセンターを視察いたしました。視察した現状と感想は、利用者の半数以上が車いすを利用、平均年齢は八十五、六歳、話しかけても表情は動かず、無表情で無感動のような方がたくさんいらっしゃいました。また、デイサービスを心から楽しめていないような方もお見受けいたしたところであります。あわせて、利用者の中にはリハビリが必要な方もおられるとの概念を持っており、リハビリの現場にも出くわすものと思っていたのですが、リハビリの機器、スペースを備えているセンターはありましたが、視察の間でもリハビリの現場に出くわすことはありませんでした。
今議会すべての市立デイサービスの廃止の議案が提案されており、平成25年4月1日より現在の指定管理者に施設を民間移譲する計画となっています。理由は、デイの利用実態は認知症の症状のある方が8割を占めていることによる利用環境の変化を抑えたいこと、あわせて現在の指定管理者の管理運営実績が良好であることを勘案しとされています。管理運営実績が良好とは、どのような尺度を持ち、何をもって良好とされているのかお尋ねをいたします。
また、今年4月社会福祉法人による竹野デイサービセンターに係る民間移譲のあり方についての要望書が出されています。要望書への対応はどうだったのか。
また、11月15日、同じ社会福祉法人による竹野デイサービスセンター購入依頼についての要望書が提出されています。これへの対処はどのようになっているのか、お聞かせをください。
訪問型歩行訓練事業について。
視覚に障害を抱えた方にとって歩行は大変困難なことです。目の情報で歩いてきた方にとって、特に突然に視力を失ったとき、目に頼らずに歩行することは容易なことではありません。目が不自由になった途端歩行をあきらめる人もいると聞きます。家族も心配して外に出さないこともあります。家の中ばかりで過ごすと心身によくないことは、高齢者やほかの障害者と同じ切実な問題です。しかし、歩行訓練を行うことによって外出も可能になります。視覚障害のある人が盲導犬や白杖を使って外出されている姿を見かけることがあります。2007年の日本眼科医による国内視覚障害者は163万7,000人と推定されています。県内で視覚障害者手帳を持つ人は約1万7,000人と新聞記事にありました。
視覚障害から歩行困難になった場合、通常半年から1年以上視覚リハビリ施設で指導を受け、自宅へ帰ることになります。しかし、指導を受けても自宅へ帰ると道の状況が異なるために歩けないという問題が起きています。この問題に向け、歩行訓練士が指導する訪問型歩行訓練事業に県内では神戸、西宮、宝塚、淡路、洲本、たつの、伊丹、播磨の8市町が取り組まれています。県においては2006年、7年に試行的に取り組まれた経緯もあり、他の市町にも導入を促すため、初年度に限って訓練士の派遣費用などを補助する制度を検討されています。点字ブロックや点字図書、音声誘導装置の設置などの充実はもとよりですが、そのもととなる訪問型歩行訓練士派遣事業に取り組む必要があるのではないかと考えます。当局のご所見を伺います。
リハビリ難民について。
心筋梗塞、手足の骨折では入院は150日が限度、脳卒中では180日が限度、入院によるリハビリ日数制限で回復期を経て慢性期に入った脳卒中など、高次脳機能障害の後遺症に悩む患者はふえています。療養病床の削減などにより障害や不安を残したままの状態で退院せざるを得ない状況です。
リハビリ治療を通して入院から在宅へ、医療から介護へのスムーズな移行を目指すものの、十分なリハビリ治療が受けられない状況がふえつつあります。家庭での自立や社会的自立を目指すリハビリ治療は機能回復や改善、残った機能を低下させないためのリハビリの継続が何よりも大切です。高齢者や患者の方が安心して、さらに身近なところでリハビリを継続して受けられることは大切なことと考えますが、介護老人保健施設でのリハビリの算定は一定期間の3カ月であり、個別のしっかりしたリハビリは受けられません。リハビリを受けられない方がふえる一方で、運動機能の回復を目的とした介護サービスや施設は不足している状態が続いているように感じます。結果、満足なリハビリができずに寝たきりになる可能性が高くなる深刻な事態を招くことになります。高齢者の場合、寝たきりになってからでは取り返しがつきません。
運動機能に特化したリハビリ型の介護サービスを提供できるデイサービスセンターの取り組みが全国に広がってきています。利用者のクオリティーライフの向上や機能維持は、あわせて将来の介護保険料にもはね返ってくる可能性のあるよいサービスではないかと考えます。
当市の例ではリハビリを重点化した例はありません。リハビリ型の介護サービスに取り組む必要があるのではないかと考えます。当局のお考えと合わせ、設置の可能性についてお聞かせをいただきたいと思います。
障害者優先調達推進法の取り組み状況について、障害のある方が自立した生活を送るためには就労によって経済的な基盤を確立することが重要です。このため、障害者雇用を支援するための対策を進めるとともに、障害者が就労する施設等の仕事を確保し、その経営基盤を強化する取り組みも重要であります。これまで障害者就労施設等への仕事の発注に関しては、民間企業を始め、国や地方公共団体等においてさまざまな取り組みが行われてきたところです。
このような観点から、この取り組みをさらに推進するため、国等による障害者就労施設等からの物品等の調達を推進するために必要な措置を講じることを定めた障害者優先調達推進法が平成24年6月20日に成立、平成25年4月1日から施行されます。
法律の概要は、国、独立行政法人及び地方公共団体等は物品等の調達に当たって優先的に障害者就労施設などから物品等を調達するよう努めるとともに、毎年度障害者就労施設などからの物品等の調達方針を作成するとともに、当該年度の終了後、調達の実績を公表することとしています。
国及び独立行政法人等は公契約について、競争参加資格を定めるに当たっては法定障害者雇用率を満たしていることに配慮するなど、障害者の就業を促進するために必要な措置を講ずるように努めること。また、地方公共団体及び地方独立行政法人は国ともに準じて、必要な措置を講ずるように努めることとしています。現在の市の調達状況についてお聞かせをください。
また、次年度より施行される障害者優先調達推進法について、物品などの調達方針作成はどのようになっているのか。公契約についての検討配慮についてはどのようにお考えになっているのかお尋ねをいたします。
緊急医療情報キット及び足こぎ車いすの導入について3月定例議会で質問をいたしました。緊急医療情報キットの導入については、有効性を基本としてどのような対応なり課題があるのか、先進事例も調べた上で導入の可否について決定したい。足こぎ車いすは従来の車いすとは違い、リハビリの効果が期待できる。総合的にはリハビリ目的として有効だ。デイサービス等への導入については、導入されている専門家の意見を伺いながら研究を進めていきたいとの答弁をいただいたところであります。その後の緊急医療情報キットの調査はどのように進み、可否の決定はどのような状態なのでしょうか。
また、足こぎ車いす導入について専門家の意見はどのようなものだったのか、そしてその研究はどのように進んでいるのかお尋ねいたします。
高年齢者雇用安定法について、平成25年4月には厚生年金の定額部分の支給開始年齢引き上げがあります。60歳から65歳への引き上げが完了すると同時に、報酬比例部分の支給開始年齢の引き上げが始まります。60歳で定年退職した後に継続雇用がなければ年金支給開始まで年金も賃金もないというブランク期間が生じることを回避するため、希望すればその全員を継続雇用制度の対象にしなければなりません。改正高年齢者雇用安定法が平成25年4月1日より施行されます。労働人口の減少とあわせ、高齢者雇用に対する追い風となりますが、一方で、国内はもとより、市内の雇用そのものは縮小の方向にあります。また、必要な人材と高齢者とのミスマッチといった課題もあろうかと思います。豊岡の現状についてお聞かせをください。
豊岡市も60歳の定年制をとっています。地方公共団体の対応については今後どうなるのか、お聞かせを賜りたいと存じます。
以上、第1回目の質問といたします。
○議長(芝地 邦彦) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) 私からは市立のデイサービスセンター指定管理者の管理運営実績についてお答えをいたします。
デイサービス事業につきましては、介護保険関係法令において、入浴、排せつ、食事等の介護、生活に関する相談、健康事態の確認等、日常生活上の世話などのサービスを行うものと定義され、そして人員、設備及び運営基準などが定められております。その運営基準の中でサービスの提供については、居宅介護支援事業所のケアマネージャーが利用者の心身状況や置かれてる環境等に応じて作成するケアプランに沿って、デイサービス事業所が具体的な介護計画を作成し、それに基づき行うこととなっております。
したがいまして、法令が遵守され適切なケアプラン及び介護計画に基づいて必要な介護等のサービスが安定的に提供される限りにおいて、良好な運営がなされているものと判断しております。
さらに、このことにつきましては、すべてのデイサービス事業所について、毎年県がチェックリストの提出を求めて確認及び指導を行っているほか、定期的に実地による指導監査が実施されておりますが、市立デイサービスセンターには大きな不適切事項や苦情等はないと聞いております。
また、指定管理施設として毎年管理実績に係る事業報告書の提出を求め、使用許可、職員配置、緊急対応、保守点検、苦情処理、その他全14項目について管理業務の自己評価及び市の所管課による評価を行っておりますが、おおむね適切に業務が行われていると評価しております。
なお、近年の多数のデイサービス事業者の新規参入の状況にあっても、着実な利用者が確保され、大規模修繕等の特殊要因を除けばおおむね安定した収益が確保されてることから、利用者への接遇や介護技術等サービスの質的な面でも利用者から高い評価を得ているものと考えるところです。
その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。
○議長(芝地 邦彦) 中川副市長。
○副市長(中川 茂) 私からは高年齢者雇用安定法と地方公共団体の対応につきましてご答弁申し上げます。
今回の高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部改正では、法律の第9条、高齢者の雇用確保措置に関する内容、これが主な内容になっとるわけですが、実はこの法律の中の7条において、国家公務員及び地方公務員については適用除外というふうな位置づけにはとりあえず法的にはなっております。
しかしながら、国家公務員におきましては、国家公務員の雇用と年金の接続に関する基本方針、これが本年3月に示されています。また、これを踏まえて、地方公務員につきましても同様に、地方公務員の雇用と年金の接続に関する制度概要(案)が示されました。内容については、先ほど議員がお触れになりましたけども、定年退職する職員が再雇用を希望する場合、任命権者は定年退職の翌日、再任用職員として採用するといったこと、そして、この案に基づく具体的な制度改正案については今後検討すると、そういった内容が示されておりました。本年10月終わりの臨時国会で所要の法律案を提出すべく準備をされておったわけでありますけども、理由は諸般の事情によりとだけしか記されておりませんけども、この法律案の提案がなかったといった状況であります。
豊岡市においても、これの対応をどうするんかということであるわけですが、これの検討に当たりましては、まず再任用される職員がどういった職務を担うんかといったこと、それから行革を進めてるわけでありますけども、その給与のあり方をどうするのか、それから年齢構成の高齢化によって組織の活力の維持といった問題、それから、今一番大きいと思われるのが、新卒者を含めました新規の採用者の就職への影響と、いろんな問題が想定されております。多分、そこの部分が諸般の事情っていうことになったんだろうなというふうには推測はいたしております。
したがって、本市といたしましても、これらの再任用に当たりましては、先ほど申し上げました問題について十分慎重に検討していく必要があるというふうに認識をいたしております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 健康福祉部長。
○健康福祉部長(上田 利幸) 社会福祉法人によるデイサービスセンターの購入依頼等の要望書につきましてまずお答えをいたします。
社会福祉法人からは4月20日付で竹野デイサービスセンターに係る民間譲渡のあり方についてとした要望書をいただいておりまして、これは隣接の特別養護老人ホームとは連絡通路でつながっておりまして、譲渡先として選定してほしいというような要望でございました。
これについては、11月15日に法人にお越しをいただきまして、9月議会の市長総括説明のとおり指定管理者に移管することとあわせまして、通路につきましては撤去したいということについてお伝えをしたところでございます。また、11月15日付で同じように要望いただきました竹野デイサービスセンターの購入依頼の件につきましては、今回の市立デイサービスセンターの民間移管の実施方針による移管先事業者選定の考え方を踏まえて回答させていただいたところでございます。
回答内容につきましては、移管先は現在の指定管理者、これは社会福祉法人の豊岡市社会福祉協議会でございますが、指定管理者に移管するとする方針から、購入の申し出にはお答えすることはできない旨回答いたしております。
それから、次に、訪問型歩行訓練事業についてのお尋ねにお答えをいたします。
訪問型歩行訓練事業につきましては、現在、神戸市、西宮市などの9市町が取り組みを行っております。そのうち、伊丹市は今年度からスタートした兵庫県の補助制度を利用しまして事業を開始しており、それ以外の8市町については障害者自立支援法に基づく地域生活支援事業として実施をしております。
本市における視覚障害を理由とした障害者手帳所持者は平成23年度末で293名となっておりまして、そのうち最も重い1級については65名となっております。
本市では、現在のところ本事業の取り組みを行っておりませんが、今後、当事者である視覚障害者団体等の意見も聞きながら検討を進めてまいりたいと考えております。
それから、次に、リハビリの関係でのお尋ねがございました。
リハビリ型の介護サービスにつきましては、高齢者の身体機能の維持や回復を支援するサービスとして重要であると考えております。
現在、豊岡市内には訪問リハビリと通所リハビリの事業所がそれぞれ2カ所あります。平成23年度の実績は、豊岡市外での利用を含めまして、実利用人数は月平均323人で、給付費の年額は約1億9,360万円となっており、年々増加している状況にございます。
豊岡市内においては登録者が定員に達してる事業所もありますが、登録者が他のサービスを利用する日には待機者の方が利用できるように対応されているというふうに聞いております。
本年3月に策定しました豊岡市老人福祉計画・第5期介護保険事業計画では、リハビリ型の介護サービスの計画値は自然増を見込んでおります。今後も利用者のニーズの把握に努め、必要に応じて事業参入を促進し、サービスの提供の確保を図りたいと考えております。
それから、次に、救急医療情報キットの関係でございます。
救急医療情報キットにつきましては、県下におきまして本年度12市3町で導入されてると承知しております。本市におきましては、本年度障害者を対象に、本人の住所、氏名、生年月日、医療機関、緊急連絡先等や周囲に理解や配慮していただきたい情報、障害特性などでございますが、これを記入した災害時障害者サポートファイルを作成し、本人が携帯することで救急時や災害時に対応する事業を、障害福祉に関する関係者の連携、支援体制づくりの場である障害者自立支援協議会が進めておられます。
高齢者におきましても、救急医療情報キットは有意義で必要なものと判断し、導入に向けて対象者の範囲、事業経費及び申請、配付、情報の記入等の実施方法につきまして、他市町の事例を参考に各関係団体とも協議を進めながら検討してまいりたいと考えております。
次に、足こぎ車いすの関係でございますが、足こぎ車いす導入に当たっての専門家の意見ですけれども、当該商品の取り扱い代理店で福祉用具専門相談員の方によりますと、ペダルを着脱するなどの準備に補助者が必要であること、それから段差の乗り越しが難しいこと、足の固定などにより通常の車いすより移乗に、乗り移るのに時間や手間がかかる、それから室内での利用がしづらいこと、価格が30万円と高価などの理由によりまして、例えば1週間程度の貸し出しをしても、なかなか販売やレンタル契約まで結びついていないと伺っております。
また、豊岡病院のリハビリ棟の理学療法士の方に聞きますと、使用される対象者が少なく、足でこぎ、手でハンドリングをするなどの動作が大変でなかなか自由に使いこなせない。また、常時スタッフがつく必要があるなどから、リハビリ棟のスタッフからは新たな導入の要望は出ていないということでございます。
また、通所リハビリテーションをされている介護老人保健施設に聞きますと、エルゴメータやニューステップなど、既に足こぎ、手こぎを行う運動器具を導入しておりまして、足こぎ車いすの導入については予定していない。リハビリについては理学療法士や作業療養士等が個人個人のその日の体調に合わせ、適切に負荷等を調整し、そばについている必要があるので、自由に動き回ったりするような器具については導入が難しいとのことでございました。
このような状況でありますので、リハビリを目的としてデイサービスセンター等への導入は、現状ではなかなか難しいと判断いたしております。
なお、3月議会以降の取り組みといたしましては、足こぎ車いすを特集したNHKの番組「サキどり」の放送についてのお知らせを市役所職員向けに行ったほか、市内でリハビリを行う介護サービス事業者2社へもファクスによりお知らせをしたところでございます。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 物品調達と調達方針につきまして答弁させていただきます。
まず物品調達でございますが、本市におきます備品、消耗品、役務提供サービス等につきましては、従来から中小企業の育成、地域の産業振興及び雇用促進に資するため、市内業者で調達可能なものは極力市内業者を中心とした指名競争入札又は競争見積もりによりまして発注をいたしております。
障害者の方々が働く施設からの物品購入等につきましては、地方自治法施行令の規定によりまして随意契約によることができるとされておりますことから、市ではこれまで市内の小規模作業所から市役所で使用するゴミ袋、ウエスについて年間契約を締結し購入をいたしております。ただ、小規模作業所からも、今申し上げました物品につきましては配達の都合がございまして、旧豊岡市内の庁舎のみで使用する分にということで対象となっております。
次に、調達方針について申し上げます。
この方針を作成するためには、まず市内の障害者就労施設に受注可能な商品があるのか、また受託可能なサービスがあるかを確認いたしまして、市のニーズに合った製造、作業能力があるかを把握する必要がございます。
その上で、他の市内業者の経済活動を制約したり、受注機会の確保に影響が生じていないか等についても検討をしていく必要がございます。
今後もこれらのことに十分配慮しながら、国、県等関係機関の方針を参考として、内部協議を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 経済部長。
○経済部長(谷岡 慎一) 高年齢者雇用安定法につきまして答弁をさせていただきます。
改正高年齢者雇用安定法は、厚生年金の支給開始年齢が引き上げられることによって無年金、無収入の人が発生することを防ぐため、一部の例外を除き、希望者は年金が支給されるまで働けるようにするものです。
そのため、企業は平成25年4月までに、@定年を65歳まで引き上げる、A継続雇用制度を導入する、B定年制度を廃止するの3つのうちのいずれかの制度を導入しなければなりません。現状について担当するハローワーク豊岡に確認したところ、市内だけの状況は把握されておられませんが、但馬地域の従業員31人以上の企業では、現時点では約4割の企業が法改正に対応できておりません。
よって、ハローワーク豊岡では制度の周知徹底を図ることとされておられまして、また1月からは、厚生労働省がテレビCMを流す予定だということでございます。
法改正への対応はハローワークが行うこととなりますが、豊岡市としても制度のPR等、関係機関と連携して行いたいと考えております。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 大変失礼をいたしました。答弁漏れがございました。公契約についてのことでございます。
この障害者優先調達推進法におけます公契約とは、国や地方公共団体等が当事者の一方となる契約のこと。その相手方対して対価を支払うものというふうに理解をいたします。
この公契約について、競争参加資格を定めるに当たって、法定障害者雇用率を達成している事業者に配慮する等の必要な措置を講ずるよう努力することが規定されております。
本市の取り組みといたしましては、例えば法定障害者雇用率を達成している建設工事業者に対して、格付等級のための加算点を与えたり、試行的に導入しております総合評価落札方式の技術点に加算するなどが考えられます。
しかし、本法律には地方公共団体は国の措置に準じて必要な措置を講ずるよう努めるというふうに規定されておりますので、今後示される国の詳細な方針を受けて、本市において可能な措置を入札審査会等で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) デイの件ですが、社会福祉法人から4月に要望書が提出されたと、資料いただいた分では返答9月というふうになってます。この間の5カ月というのはどういう状況であったのか。向こうからのアクションとかこちらからのアクションは何もなかったんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 健康福祉部長。
○健康福祉部長(上田 利幸) 具体的にこの間、法人との間でやりとりというものはございませんでした。その間、こちらも検討してるときでございましたので、新たなことについてお伝えしてるということはございません。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) それに引き続いて、11月に改めて施設購入依頼の要望書が出てきてます。金額も2,000万円というふうに記載があったと思います。
市長は財政厳しいといいながら、こういう要望は方針が決まってますからということで安易に断ったのか、いや、もう一回内部で検討する価値があるんじゃないかと思いますし、今回補正予算の中での560万円の通路の解体費用が上がってます。例えば改めて考えてその社会福祉法人でやるということになれば、その通路の撤去費用も不要になってくる。こんなふうに思いますが、そのあたりの検討はなされたのかいかがか、どうでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 健康福祉部長。
○健康福祉部長(上田 利幸) 確かに11月に購入の申し出ということでいただいておりますけれども、そうだからといって、竹野のデイだけを特別に扱うということができないというふうに考えておりまして、やはり統一的にといいますか、今回11施設について民間移譲するということで決めておりますので、それが適当であろうということの中で法人には回答させていただいたということでございます。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) それと、改めて議会へも公平公正、透明性のある移管先の決定をしてほしいということで陳情が上がってきております。その辺の公平性、公正性、透明性はどう確保されてるのかお聞かせください。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 今回の現指定管理者に移管するという方針につきましては、利用者への配慮ということを最優先に考えて選択したところでございます。どのような方法で移管するかということにつきましては、あくまでもこれは市の専管事項であろうなというふうに考えておりますので、法人からにつきましては、今議員がおっしゃったような要望書が出るというふうなことも聞いておりますけれども、やはり不満があってもといいますか、歳入希望事業所から不満があっても、それは仕方がないものというふうに考えております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) それと、9月定例会で市長が現指定管理者に移譲するという分は認知症の方が8割、大半を占めてると。それに悪影響を及ぼさないように現提供者にしたいというようなお話がありましたが。いろいろほかの職場から聞きますと、非常に異動の多いというんか、離職者があったり入れかわりが激しい職場だというふうに聞きます。市長がおっしゃったのと少し現状は違う、私はそういうふうに認識をいたしておりますし、社協の職員さんも嘱託であったり臨時であったりパートであったりという方が介護職でやられてる。非常に、それを考えること自体で非常に異動の多い職場だなということも感じ取れようかと思います。そのあたりのとこは社協に移管するから嘱託職員さんきっちり異動させずにというような、そういうお話はされてるんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) そこまでのお話はしておりませんけれども、ただ、やはり環境を変えないということについては、認知症の方対するケアの重要な事項として、これまでからも言われておるところでございますし、現在の利用者見てみますと79.3%、約8割が認知症の方というふうなこともございます中で、やはり一層認知症の方へのケアということについてはきちんと対応していただく必要があるなというふうに考えておりまして、そういうことについては改めて法人の方に、社会福祉法人3社ございますけれども、申し上げたいというふうに思っております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) じゃ、実際に社協が運営してる分について、利用者が社協の管理運営がこういうサービスができます。そういうとこもしっかり把握して利用されてるのか、そのあたりは把握されてますか。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) サービスの基本の部分と、それからそれぞれの事業所によりまして、例えば今月のメニューはこうですよというふうなことについては、それぞれその月の前に計画などをつくって、それもお示しする中でサービスが提供されていると存じております。
したがって、どの事業所でどういうサービスが行われているのかということについて、つぶさに承知してるわけではございませんけれども、そういうことに従ってサービス計画がつくられ、サービスが提供されているというふうに考えております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 質問のこの要旨の中にも基本は公募すべきだと、私は今でも思ってます。本も何冊か読ませていただくんですが、指定管理者制度は原則として公募、プロポーザルだというのは、どの本を読んでも書いてある。ただし、地方公共団体が直接指定することもできるけども、議会の承認は必要ですよということはちゃんと載ってます。
やっぱり僕は禍根を残さないためにやっぱり基本に返って公募にする。これが一番ベターだと思いますがどうでしょう。公募しなくって決めちゃった、それも一つはおっしゃるような理由があって可能かもわかりませんが、やっぱりほかの事業者から見るとどうしてなんですかって、やっぱり疑念が残っちゃうと思うんですよね。その辺のクリアはどうお考えなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 指定管理についてお触れになりましたけれども、私たちはそもそもこの福祉分野の指定管理という制度そのものに疑問を持っております。3年とか5年とかのタームで変わり得るということは、実は介護福祉の現場の雇用状況を極めて不安定にしている。議員が実際に職員の異動が大きいとおっしゃいましたけれども、それは、実はこの福祉の介護分野の構造的な、実は状況になってしまっているということで、私たち自身は大変憂いております。
今回それを移譲しようとするのは、将来建てかえのときの負担を市の負担から外すべきだという財政上の理由もございますけれども、もう一つは、もう永続的にやってもらうことによってその職場の雇用環境を安定をさせ、そしてそのことによって質の高いサービスを確保すべきだ、こういった考え方がそもそも背景にございます。
したがって、私たちといたしましては、今回の移譲がさらに変化を激しくする、そういった引き金を引くべきではない。こういう考え方に立ちました。
先日来、前回からもそうでありますけれども、認知症の方への対応が私たちの一番の基本だということを申し上げてまいりました。例えばですが、日本神経学会が監修して、脳神経内科学等の認知症に関する多数の研究者が合同して認知症疾患治療ガイドラインというものを発表しておられます。これによりますと、認知症による暴言、暴力、徘回といった行動症状及び不安、幻覚、妄想、睡眠障害等の心理症状は環境やケアの影響を大きく受けるとされています。また、このガイドラインの中では、さらに認知症ケアの原則としてなじみの関係の環境を継続させること、なじみの人間関係をつくって安心、安住させること、高齢者は変化に弱いので急激な変化を避けることと示されております。
また、これ以外にもこの認知症のケアの介護の分野で大変著名な理学療法士であります三好春樹さんの文章を読みましても、認知症ケアの7大原則が上げられておりますけれども、1つには環境を変えない、それから2つには人間関係を変えないといったことが指摘をされています。
もちろん、議員もご指摘になりましたように、仮に現在の指定管理者に移譲したとしても、その中での担当者が全く変わらないことを保証するものではありません。しかしながら、少なくともこれを自由競争でもって選ぶとすると、そこのところを劇的に変えることに引き金を引きかねない、こういったことがございます。
もともとこの分野について、私たちはもちろん財政状況も大切でありますけれども、お金をもうけることを目的にしてるんではなくって、あくまでこの福祉の分野での適正な方法は何なのかということでございますので、私たちとしては注意深く態度をとるべきである。このように考えたところです。
もちろん、条件はもう決めた上でサービスの内容に照らして競争させるという選択肢、あるいは金銭的により多くの提案をしたところを選ぶという選択肢、そして、今回私たちが採用した選択肢、3つについて相当時間をかけて議論してまいりましたけれども、豊岡市の姿勢としては環境を変えないということを最重視して現在の指定管理者に移譲すべきである。このような判断に至ったものでございます。
したがいまして、透明性ということについては何ら恥じるものはない。ただ、そのこと事態をご理解いただく努力というのはさらに必要なものと、このように考えてるところです。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) もともと社協にやろうという案はもう既にことしの1月か2月には決定されとったいうとこですよね。戦略会議あって政策調整会議があって、1月25日には担当課提案で移管方法非公募、こういう決定のなされた協議がなされておるという、これに沿っての協議がなされておる。ですから、もう既に決定をされてから1年ぐらい。問題が起きたのが9月ですから、それまでにいろいろ話の中でどうされとったんかなと思うんですが、そのあたりの動きはこれには、いただいた資料の中には全く載ってないんですが、いかがなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) その間につきましては、方針を決定いたしまして以降、現指定管理者にということの中で、現指定管理者の意向も聞く指導もございましたので、そこらあたりとの調整に時間をかけていたというところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 多分残念なのは、民間事業者や社協やすべてのデイサービスを提供されてる事業者からの意向は全然調査されてない、これを読む限りそう思います。その辺がちょっと手落ちだったんじゃないかなと思いますが、そのあたりはいかがでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 今回の移管に当たりましては、移管方法決めます中で、現指定管理者にするのか、それとも公募にするのかということでかなり議論もしていただいたところです。その中で、特に現指定管理者、それから公募ということで考えておりましたので、改めてその中で、デイサービスを運営してる事業者について意向を聞くとかいうふうなことについては考えませんでして、例えば公募するなら公募するということでやるべきだというふうに思っておりましたので、それ以外の対応についてはとっておりません。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 訪問型歩行訓練に移ります。
歩行訓練士というのは資格が要る。結構難しいようなお話も聞きます。豊岡で雇用するようなことは無理だと思うし、但馬には多分歩行訓練士いらっしゃらないと思うし、それから神戸のアイライト協会に数名がいらっしゃるように伺っております。
但馬3市2町はこの訪問型取り組んでおりませんから、そのあたりで歩行訓練士を但馬長寿の郷に派遣いただくような取り組みはできないんでしょうか。いかがでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 歩行訓練士の派遣事業所としましては県下では2カ所ございます。神戸アイライト協会と関西盲人ホームとこの2カ所ございます。
今、議員おっしゃいましたように、長寿の郷ということではなくて、やはり例えば豊岡が利用をするとなると豊岡市に来ていただくということで考えるべきでないかなというふうに思っております。
ちなみに、ことし訪問型の歩行訓練士の派遣事業をやっております伊丹市の状況を申し上げますと、経費が1回1万6,000円ということで契約してるそうでして、これは歩行訓練士の派遣謝金ということで1時間当たり5,000円の単価の3時間1万5,000円と、それと旅費が1,000円、交通費が1,000円ということで、1回当たり1万6,000円。都合10回の利用で一つの訓練が終わるというふうに聞いておりますので、本市で導入なればこれを参考に計画するべきでないかなというふうに感じております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 手帳保持者が65人ということですから、非常にマイノリティーなサービスになろうかと思いますが、ぜひそのあたりは心して取り組んでいただきたいなとこう思いますので、またぜひ研究を進めていただきたいと思います。
次に、リハビリ難民ですが、デイサービスを社協に移管するわけですけども、これは提案ですが、中で1つはリハビリに取り組めるようなデイもやってほしいという、そういう取り組み可能だと思うんですが、そのあたりはいかがなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 実は、本格的なといいますか、リハビリということになりますと、どうしても医療ケアということになります。したがって、例えば訪問リハビリなり通所リハビリの指定基準がございますけれども、当然ここには、例えば医師を置くことですとか、それから理学療法士を置くことだとかということがございまして、そういうスタッフがいないとできないということでございます。現在、例えば長寿の郷からの理学療法士を何回か派遣してもらって、デイサービスセンターあたりでそういうリハビリを単発でやっていただくということはできるかなというふうに思っておりますけれども、それを訓練として行うということになると、やはりちょっと難しい面もございます。
したがって、なかなか導入するにしてもそういう難しい人員的な配置の面で難しい、そういうふうに感じております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 5期の介護保険事業計画でもリハビリの大切さいうのはいっぱい載ってます。在宅リハビリ訪問とか訪問リハビリテーション、介護予防訪問リハビリテーション、通所それぞれ上げておられて数値目標も上げておられる。ずっと右肩上がりでふえてきてる現状にあります。数値目標も上がっておりますが、僕はあわせてこういうことをやって介護度1の方が何年間かおられましたけど、そういう成果も僕は上げてもらったら、成果が見える方がもっとおもしろいと思うんで、そのあたりもぜひ、今後数値化できるんだったら数値化してもらいたいなと思います。
それと、過日、テレビだったか雑誌だったかちょっと覚えてませんが、パワーリハビリで脳梗塞の方、半身麻痺してる方が、自分では機械がつかめないけども、そこに足を乗せて理学療法士がその機械を動かす。それだけで効果があらわれてるというような、パワーリハビリの効果という分で相当あるんだというようなことを載せておりました。ぜひこの辺もあわせてご検討いただきたいと思いますが、いかがなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 今回の介護保険事業計画の中でも、計画書の中で述べておりますが、訪問リハビリ、あるいは通所リハビリともにサービス供給体制としては充足してる状況とは言えませんということで書かれております。これは先ほど申し上げました、やはり人的な確保が非常に難しいということもあって、なかなか参入も進んでいないという状況あるように思っております。
ただ、リハビリそのものにつきましては、議員おっしゃるように、非常に効果があるものというふうに感じておりますので、できるだけ事業参入が行えるような、診療所なんかでもこれできますので、ただ、そういう希望があるかどうかがわかりませんけれども、それについても検討してまいりたいと思っております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 訪問リハビリや介護予防訪問リハビリ、これはシルバーステイと出石医療センターの2カ所が今提供してるということなんですが、これをふやす方向、例えば豊岡に1カ所、これだったら旧豊岡に1カ所、出石に1カ所ですから、各旧の町にも1つずつぐらいあってもいいなと思います。
それから、通所リハビリテーションや介護予防通所リハビリ、これもシルバーステイ、愛の園、高橋診療所の3カ所しかありません。これも僕は旧町に1つずつぐらいはあってもいいんかな、こんなふうに思います。通っておられる方はほとんどが高齢者の方だと思いますので、ぜひ足の便も考えたらそんなことも取り組んでいただきたいなとこう思います。
障害者優先調達推進法について再度お尋ねをいたします。
すべての事業所かどうかわかりませんが、ある事業所は浜坂土木事務所や豊岡土木事務所から仕事を受注してます。街路樹の剪定であったりポケットパークの清掃、これだけで200万ぐらいになってたんかな。植樹管理業務なんかで新温泉町土木事務所から年間75万、それからパーキングの清掃、ごみ拾いなどで豊岡土木から84万円、年というような事業を受託されております。豊岡でもできる分はあると思うけども、豊岡の分を調べたんですが、市ではそういう委託をやっておられない、授産施設に。今後は考えられるかどうかお尋ねをします。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) これはまず、法でそういったものを買いなさい、サービスを使いなさいという法律でございます。先ほど申し上げましたが、豊岡市の今やっている状況の中では、確かに、今お話聞きましてもまだ不足してるなというふうに実感をいたしておりますし、先ほど申し上げましたが、どのような商品があってどのようなサービスができるのか、提供されてるのか、そして市の方の求めてるものは何なのか、この辺をきっちりと整理して進めていきたいというふうに思います。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 今年3月に策定された障害者福祉計画の中にもいろいろ数値は上げていらっしゃるんですが、1年に110%ずつ5年間ふやして委託事業数や金額もふやそうという計画になっておるんで、じゃあ、どんなことを、どんな事業を移管されるんですかという資料を要求したら、あくまでも伸び率から計算しただけで、どの事業をやるかというようなとこは決めておりませんということでした。
以前、もっとできる部分があるんちゃうかということで市長にもお願いをしたら、ご答弁で、事務事業を拾い出してどんなものができるか検討させるというお話をいただきました。それ以後、102カ所だったか、102種類だったかふえてきたと思うんですが、そのあたりはその後計画的には何も進んでないと思うんですが、いかがなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 実は平成23年度ですが、緊急雇用の就業機会創出事業というのがございまして、その中で障害者受託作業関連事業、これを1年にわたって実施をしてまいりました。これは法人に委託をしまして2名の職員を雇用していただきまして、但馬管内の企業等を訪問してもらって、障害者雇用の理解を深めること、それからまた企業への授産製品の販路拡大ですとか、企業への実習受け入れなどについて啓発をして回ったところです。
その効果もありまして、授産製品の販路拡大に伴って大幅な売り上げがあったことですとか、それから受託作業におきましても、企業にとどまり公民館等への作業受託を行うというようなことで成果が出ていると感じておりますので、今後もこの法律の施行とあわせて、これらについても啓発をしていきたいというふうに思っております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) それと、障害者の法定雇用率が来年4月1日から1.8%が2%に上がります。豊岡でどれぐらい56人以上の企業があるか知りませんが、これも従業員50人以上というふうに、56人が50人以上という数値に変わります。これによって何名かは障害者の人数がふえるんかなと、そういうふうに期待をいたしているところです。あわせて、今年11月27日から障害者雇用法定雇用率の中に精神障害者も取り組もうという新たな取り組みを今検討されてます。このことによって障害者受け入れ企業はどうなのかなって、ちょっと心配もあるわけですが、その辺のサポートについては、何かもし精神障害者も雇用率の中に算定して雇用しなさいということになれば、サポートする側の分の検討は何かお考えなんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 答弁願います。
○議員(9番 岡谷 邦人) なかったらないでそう答えてもらったら結構です。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 特に、今議員おっしゃったように精神障害者の方も雇用率の中に入るということがございますけれども、特にそれに伴って、市としてこういう啓発していきたいだとかということについては、現在考えておりません。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) 市営住宅もそれこそケアホーム、グループホームに来年度から考えてられる。この辺の取り組みもあわせてご検討をお願いしたいと思います。
僕はやるなというんじゃなくてぜひやってほしい。いいことやと思ってますからお願いをしたいと思います。
医療キットについては、障害者を対象にサポートファイルでやろうかという部分と、高齢者にも検討を広げたいというふうなご答弁だったと思いますが。高齢者、これ単身じゃなくって高齢者世帯ということなんでしょうか、単身と限らずに、どうなんでしょう。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 現在検討しておりますのはひとり暮らしの高齢者の方と、それから高齢者世帯ということで検討いたしております。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) ぜひ単身者も広げてほしいと思います。病弱な方も単身者で、年齢若くてもあろうかと思いますから。そのあたりの目配りをお願いをいたしておきます。
高齢者雇用安定法についてですが、公共事業団体もお話も聞きました。再任用について、再任用をどんどんふやせばいいかというわけにもいかないと思います。職場の活性化もあろうかと思いますし、そのあたりの調和はどの程度のことでお考えになってるのか、わかればお聞きしたいと思いますが。
○議長(芝地 邦彦) 中川副市長。
○副市長(中川 茂) これは先ほどご答弁したとおりでありまして、さまざまな課題があるということで、現実には具体的な協議というのはまだ入っておりません。これから検討を開始するという、そういった段階でございます。
○議長(芝地 邦彦) 9番、岡谷邦人議員。
○議員(9番 岡谷 邦人) そのあたりも配慮していただきたいと思います。以上で終わります。
○議長(芝地 邦彦) 以上で岡谷邦人議員に対する答弁は終わりました。
────────────────────
○議長(芝地 邦彦) 暫時休憩いたします。再開は午後4時15分。
午後4時08分休憩
────────────────────
午後4時15分再開
○議長(芝地 邦彦) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次は、6番、田中君代議員。(拍手)
〔田中君代議員 登壇〕
○議員(6番 田中 君代) よろしくお願いいたします。
8番のつばさ田中君代でございます。外は大分暗くなってまいりましたし、また雪も降ってまいりました。できるだけ早くというふうに自分自身も思っておりますし、多分皆様の要望もそういう目がちらちらというふうに動いておりますので、そのとおりにさせていただきたいと思います。しばらくおつき合いくださいませ。
それでは、まず質問に入ります前に、私はある地方紙の教育新聞をとっとるわけなんですが、そこに書かれておりました編集長のエッセイの記載がございましたので、少し読ませていただいて最初の質問に入りたいと思います。
周期があるわけではないと思うが、いじめが原因とされる悲しい事件が数年置きに大きな社会問題になっている。そのたびにいじめをなくそうという大人のメッセージがむなしく聞こえる。いじめはれっきとした犯罪である。しかし、被害者は幼過ぎて法に訴える術を知らない。そして、教育の専門家の数の多さをあざ笑うかのように、いじめは今も大人の目の届かないところで起きている。大人にできることはないのだろうか。
随分前のこと、作家の落合恵子さんに70歳を超えた女性から長い長い手紙が届いた。中学2年の孫が冬休みに祖母の家に遊びに来たことが書かれていた。仮に彼の名を大介としておこう。大介には顔に大きな赤いあざがあった。幼かったころそのあざが原因でいじめられて泣いて帰ってくると、祖母は大介をひざに乗せて優しくこうささやいた。おばあちゃんはな、大介が大大大大好きだよ。大介の鼻も耳も目も頭も赤いあざもみんな大大好きだって。大介は年末年始を祖母と一緒に過ごした。そのうち、自分の家に帰るものだと思っていたが、冬休みが終わっても大介は居座った。学校に行く意欲がないように思えた。祖母は直観でいじめに遭っているのではないかと思ったが、学校に行かない理由は聞かなかった。一緒にご飯を食べ、時には一緒に料理をつくった。大介の両親からは毎日のように何やってるんだという電話がかかってきた。祖母は長い人生、少しぐらい回り道をしたっていいよと軽くかわした。
ある日、大介は学校のことを祖母に話し始めた。やっぱりいじめられていた。それはこんなことだった。大介のクラスで1人の女の子がいじめられていた。それをいつも見ていた大介は、かつて小学校のころ自分も顔のあざのことでいじめられていたという古傷がうずき出した。いじめっ子に向かって叫んだ。いじめはやめろと。いじめのターゲットが女の子から大介に移った。おまえのあざを消してやるといじめっ子らは真冬に校庭の水道を全開して大介の頭を捕まえ蛇口の下に入れた。上半身ずぶぬれになって帰宅した。母親からどうしたのと聞かれても、何でもないとしか答えなかった。親に話して先生に伝わったらもっといじめられるとわかっていた。
ある日の放課後、教室で数人に押さえつけられズボンとパンツを脱がされた。下半身裸のまま教室の床に正座した。だれかが前をかくしても後ろからも見えるぞとはやし立てた。そのとき、1人の女の子が羽織っていたカーディガンを脱ぎ他の数人女の子のカーディガンも集めて袖のところを結び、これで隠しなと言って大介に放った。大介はそれで腰を隠し立ち上がった。
大介は最初祖母に笑いながら話していたが、祖母がぼろぼろ涙を流しながら聞いていることに気づいて、途中から涙声になり、あの女の子のことを僕は一生忘れないと語り終えたとき、声を上げて泣いた。
祖母はどうしたらいいのかわからなかった。考えて考えて出てきた言葉は、遠い昔いじめられて泣きながら帰ってきた大介をひざの上に乗せて繰り返しささやいた言葉だった。ばあちゃんはな、大介のことが大大大好きだよ。おまえの鼻も耳も目も頭も赤いあざもみんな大大大好きだ。ばあちゃんはいつだってここにいる。つらかったらな、いつでもここに逃げておいで。ここはおまえの心の居場所だ。だからたった1つしかないものをむだにするなよ。
数年後、大介は小学校の教師になった。僕のように心に傷を持った人間が学校に必要だと思うと祖母に話したという。いじめを苦にして自殺するんじゃないんだ。わかってくれる人がだれもいないことが苦しくて自殺するんじゃないか。子供の心に寄り添える大人にならなくては。できることはあるという記事が載っておりました。皆様のお感じをまたそれぞれで思っていただけたらと思います。
それでは、通告に基づき順次お尋ねをしてまいります。
まず最初に、女性の社会進出について、豊岡市男女共同参画の取り組みや環境整備等、9月議会でもお尋ねいたしましたが、男女がともに豊かに暮らせる社会をつくることを目指した取り組みの成果が余り進んでいないように感じました。
そこで、今後もいろいろな啓発事業を進めていかれる中で、まず当局の職員体制の現状がどうかということの認識についてお尋ねをいたします。
また、9月議会でモデル地区の選定の取り組みをということもございましたので、その状況もあわせてお示しをいただきたいと存じます。
次は、豊岡駅前及び駅通り商店街の活性化についてお尋ねをいたします。
まず空き店舗の利活用、2つ目には交流人口の増大を図る受け皿づくり、3つ目には観光協会の維持や任務について、また4番目には毎年行われている祭り、それからイベントなどの取り組みのお考えについて、その活性化策があればお示しください。カバン・アルチザン事業の現状等についてもお答えをいただきたいと存じます。
次に、道路問題についてお尋ねをいたします。
豊岡病院線道路が来年の春の開通とお聞きしていますが、この時期はいつごろでしょうか、お尋ねをいたします。
2つ目に、八条地区内の道路整備についてお尋ねをいたします。
今議会にご提案いただいている市道認定の路線の南北の延長部分に路肩のくぼみ、また陥没箇所などの補修の整備の対応について、ぜひお願いしたいのですが、いかがでしょうか、お尋ねをいたします。
3つ目に、私がずっと気にかかっているのですが、JRアンダーの抜本的対策について、9月議会でもお尋ねをしながら再質問をせずに終わってしまいましたので、改めてお尋ねをいたしたいと思います。
除雪対策について。
このことにつきまして質問に入るまでに一言お礼を申し上げたいと思います。
きのうの除雪の際には、ことしといいますか、今年度では初めてなんですが、今までにない丁寧な除雪がされました。幅は広く道路の雪はアスファルトが見えるほどだったということでございました。生活道路もいつもよりたくさんの場所をあけていただきました。本当にありがとうございました。皆さんからも本当にきょうは雪が降ったのによかったでというふうなお言葉もちょうだいいたしました。どうぞ、このままこの冬をそのとおりにしていただきたいなというふうに思っております。
そこで、質問に移りたいと思いますが、生活道路の除雪のできないところの問題はどういうふうな問題があるのかお聞かせください。また除雪機購入の効果と期待度についてお聞きいたしたいと思います。
次に、地域コミュニティーのあり方について。
これも何度かお尋ねしてまいりましたが、地域内の連携のあり方について、さらにまたお尋ねをしてみたいと思います。お考えをお示しください。
最後に、デイサービスの民間委託について。
安全・安心を保証されるのかどうかの確認についてお尋ねをいたします。
また、2つ目には在宅介護のあり方の対策についてもお尋ねをいたしたいと思います。
以上で第1回目の質問とし、あとは自席で行います。ありがとうございました。
○議長(芝地 邦彦) 答弁願います。
市長。
○市長(中貝 宗治) 私からは駅通り商店街の活性化に関するご質問のうち、交流人口の増大を図る受け皿についてお答えをいたします。
この中心市街地活性化基本計画のリーディングプロジェクトでありますカバン・アルチザン・スクエア事業、それから南庁舎別館の利活用事業等により、市街地の新しい顔をつくって、市内外から広く来訪者を集客したいと考えております。特にカバン・アルチザン事業ですが、カバンストリートのちょうど中心部にできることになります。カバンストリート自体ももともとは商店街の振興、それからかばんの振興、ということにあわせまして観光の振興、この3つをねらうものでございました。カバン・アルチザン・スクエア事業もこの3つの目的達成に大きく資するものと考えております。
具体的にはこだわりのかばんを販売するセレクトショップでありますとか、日本有数のパーツショップ、こういったものをつくられることになっておりますので、多くの観光客を引きつけ交流人口の増大につながるものと考えております。
また、南庁舎別館につきましては、お菓子をテーマににぎわいの拠点をつくるといたしておりますけれども、このカバンストリート、あるいはカバン・アルチザン・スクエアと相まって観光客の方々にもお越しいただけるのではないか、このよう期待をいたしております。
さらに、菓子祭の前日祭をこれまでにやったところ、非常に多くの方々の参加を得たところではございますので、こういった時々のイベントとも組み合わせることによって、この中心市街地における交流人口の増大を図っていきたいと、このように考えているところです。
その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 私の方からは、男女共同参画のモデル地区の指定をして取り組んでいただいておりますので、それについて答弁させていただきます。
本年度は男女共同参画を地域や職場から進めていくために、新たに市内3地区を選定をいたしまして事業を進めていただいております。3地区に関しましては、豊岡市の山本区、日高町の土居区、竹野町の三原区でございます。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) 男女共同参画に関しまして、役所、庁内の考え方、様子についてご質問ちょうだいいたしました。
女性の登用につきましては、従来から十分意識をしておるとこでございまして、女性であるということだけで登用を見送るというような考え方は全く持っておりません。適材適所の原則に従いまして配置しているものでございまして、結果的に今の状況となっているということでございます。
ちなみにでございますが、管理職ということになりますと課長級以上でいきますと、男性が118人で女性が8人、大きな差がございますが、これは数字のとり方でございまして、もともとの母数字で男性と女性の大きな数字の違いがございますので、それだけの差はないということはご理解をいただきたいと思います。
ちなみに、新規採用等を考えましても、合併以降につきましても女性の方が多い年もございます。大体、今合併以降につきましてはほぼ同数ぐらいの、具体的な数字はちょっと持ち合わせておりませんが、ほぼ変わらないぐらいの採用になっているものと思います。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 経済部長。
○経済部長(谷岡 慎一) 私からは豊岡駅前の駅通り商店街の活性化についての質問にお答えをさせていただきたいと思います。
まず、空き店舗の利活用についてでございますが、今、中心市街地では宵田商店街の大型空き店舗を活用したかばんの拠点施設でございますカバン・アルチザン・スクエア事業を進めているところでございます。
現在、この事業以外に市として空き店舗の利活用策の計画ありませんが、今後の展開としましては、中心市街地活性化基本計画のリーディングプロジェクトでございますカバン・アルチザン・スクエア事業及び南庁舎別館利活用事業が推進され、商業活動が活発になることによって空き店舗の利活用が促進されることを期待いたしたいというふうに考えています。
続きまして、観光協会の案内所の位置と任務についてのご質問をいただきました。
観光協会につきましては、市内各地域に組織されておられまして、それぞれの地域の特性を生かして独自の取り組みを展開されるとともに、各地域の相互連携による情報発信や誘客イベントの実施などに取り組まれておられます。
特に豊岡観光協会におかれましては、豊岡を訪れる方たちを受け入れる玄関口の一つ、JR豊岡駅舎に設置されておられます。その役割としては、玄武洞公園やカバンストリート、コウノトリの郷公園など、豊岡地域の案内のみならず、各地域の情報収集も積極的に行っておられて、市全域の総合案内所としての役割も担われておられるところでございます。
また、現在利活用策について検討しているいちご駐車場については、中心市街地に観光客を引き込む市街地東部の玄関口として、インフォーメーション機能の設置についても検討をしているところです。
続きまして、各種祭り、イベントの活性化策についてのご質問がございました。
市街地では毎年4月に菓子祭前日祭、7月に駅通り商店街によるサンスト夏の夜市、8月に柳まつり、10月に大石りくまつり、また、毎月第4日曜日には宵田商店街によるカバストマルシェなどのまつりやイベントが実施されておられます。それぞれのイベントについては実施主体が違いまして、イベントの目的も域外からも集客を狙ったものや、地域住民向けのものなどさまざまでございます。
このため、市街地において実施されるイベントについて、そのあり方や効果について改めてとらえるとともに、関係者の方々と調整しながら、あるべきあり方についての検討を詰めたいというふうに考えております。
最後に、カバン・アルチザン事業の現状についてのご質問もございました。
カバン・アルチザン事業を展開する宵田商店街の空き店舗につきましては、去る11月28日、所有者であった同栄商事株式会社と豊岡まちづくり株式会社とで売買契約が締結されました。その後、12月中旬に不動産の移転登記と売買代金の支払いを行う予定と聞いております。
また、カバン・アルチザン事業に係る建物の改修等に関しまして、経済産業省の中小商業活力向上事業の活用に向け豊岡まちづくり株式会社により申請の準備が進められております。また、人材育成事業の運営に対しましては、豊岡鞄協会と豊岡まちづくり株式会社が連携して、社団法人日本皮革産業連合会、あわせて経済産業省に事業提案を行われ支援を要請されてるところでございます。
こういった補助制度の活用への準備等につきまして、市も必要な支援を行っていきたいと考えています。
また、カバン・アルチザン事業については豊岡まちづくり株式会社が運営主体となりますので公募は行いません。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) それでは、私の方から道路問題につきまして、まず豊岡病院線の進捗状況ということでご質問を聞いております。
まず、国道426号の豊岡バイパス、今、第3工区ということで、市道京極線からJRの山陰本線をくぐりまして、市道三坂納屋線の間、270メーターの区間につきまして、兵庫県が事業主体となりまして進めております。当初、24年度末を完成ということで目指して進められてきたわけですけども、現時点ではおくれが生じているとお聞きをしておりまして、平成25年度のできるだけ早い時期の完成を目指したいということでお聞きをしております。
それから、2つ目になりますけども、八条地内の道路整備ということで、JR山陰本線沿いの九日市上町地内の道路につきましては、生活道路として交通量も多い現状でございます。地域の住民の大切な道路となっていることから維持管理に努めているところでございます。除雪につきましても、地元要望もありまして、昨年度から除雪路線に追加したところでございます。ご質問のくぼみとか補修、その辺の作業には今後とも努めてまいりたいと思います。
市道南高校アンダー部分の改修ということなんですけども、これにつきましては、平成22年度に路面の舗装の改良を実施したことによりまして路面状況は改善されたと考えております。しかしながら、道路、路肩にある両側の水路が断面が小さいということで、ごみが詰まる状況でもございます。田中議員がみずから清掃されている姿も、私も2度ほど拝見しております。大変ありがとうございます。来年度、この水路整備を検討したいと、そのように考えております。
それから、除雪の関係ですけども、まず、市の除雪につきましては、主要な幹線市道、指定通学路等を中心に除雪作業を行っております。市による除雪で重機が入らない、道路が狭いとこなど、限界があるという場所もございます。できるだけ今後も、やはり地区の皆さんのご協力をお願いしたいと、そのように考えております。どうしても危険だという場合には、また連絡をいただきまして、市の除雪隊の職員が立ち会いをしたいと、そのように考えております。
それから、除雪機の購入拡大の効果と期待度についてということなんですけども。
これにつきましては、生活道路等の除雪を行うために、区が購入する除雪機についてはその購入経費の一部を補助することによりまして緊急的に整備を図り、地域の災害対策、対応能力を高め、また、地域住民が安全に安心して暮らせる町づくりに効果があるものと期待をしております。
今後も実施期間であります平成27年度まで除雪機の緊急整備事業の周知を図ってまいりたいと、そのように考えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) デイサービスの民間委託に関しまして、安心・安全を保証されているか、また在宅介護のあり方についてのご質問にお答えをいたします。
高齢者の福祉施設等につきましては、国の省令基準に示す人員配置、設備及び運営基準等の要件を満たした上で指定を受け介護保険サービスを提供しております。
指定を受けた施設等につきましては、介護保険制度の公的性格から、事業者には適切なサービス提供だけではなく、法令遵守責任者の設置と業務管理体制の整備状況の届け出が義務づけられるとともに、事業者のサービスの質の確保と向上を図るため、福祉施設等の運営については、県、市による指導監査を実施しております。したがいまして、各施設等において、基本的には同様のサービスを受けることができると理解しております。
また、利用者からの苦情につきましては、各事業所の苦情相談窓口を始め、市、県及び、国保連合会においても受けることができます。サービスの質の低下が見られるようであれば指導を行う場合もございます。
それから利用者の不安の解消、苦情に至る事態を未然に防ぐため、市では介護相談員を設置しておりまして、施設を訪問して直接利用者から話を聞いています。現在は福祉施設を中心としてサービスの現状を把握し、利用者の相談に応じておりますが、今後は通所介護施設等も対象とし、利用者のサービス向上につなげていきたいと考えております。
それから、在宅介護のあり方でございますが、高齢者の増加に伴いまして介護の必要な方も増加しておりまして、施設での介護は定員に限度があるため、今後は在宅での介護が重要になってくると考えております。
24時間対応可能な在宅サービスの供給体制の現状につきましては、市内の訪問看護ステーションのうち、本年7月に開設した事業所を含め、現在民間事業所3カ所が24時間体制をとっているところです。また、24時間365日の支援体制である小規模多機能型居宅介護事業所が豊岡圏域に1カ所あり、来年には出石圏域にもう1カ所が開設予定となっております。
なお、家族による在宅介護を支援していくため、介護保険制度の見直しにより、今年度から24時間対応の定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスのメニューも新設されておりますが、市内にはまだこのサービス提供事業所がないという状況です。24時間対応の訪問介護や訪問看護サービスの供給等の対策につきましては、利用者からの要望など、そのニーズと供給体制の関係を十分に判断する必要があると考えています。
今後は利用者のニーズ動向を的確に把握しながら、必要に応じてサービス提供事業者の確保に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) たびたびの答弁漏れがあったようでございます。大変申しわけございません。
地域内の連携のあり方についてご答弁申し上げます。
アパート住まいの増加などがございまして、居住形態の変化や住民意識の変化などによりまして、一部の集落では以前に比べつながりの希薄化が生じているということは耳にしております。しかし、各地区内での情報等の連絡につきましては、各地区の状況に応じましてさまざまな工夫や努力がなされているものと考えております。
市といたしましては、個々の集落へ個別に取り組みを行うことはできませんが、コミュニティの必要性をより広報するとともに、豊岡というまちの魅力をさらに高めることで住民の地域への意識を高めていきたいと、このように考えております。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございました。
それでは、順次再質問に入らせていただきたいと思います。まず最初に、男女共同参画の当局職員のあり方についても、やはりまだまだ、女性の方が多く採用されているといいながら、やっぱり本来の男女平等といいますか、共同参画という形には、なかなかほど遠いものがあるのではないかなというふうにも思いました。
さらに、これは続いていく事業といいますか、今後、こういうふうなだんだんと女性が社会の中に出向いていけるような環境をつくっていくところから始まらないと、自分の思いだけで社会に出ていこうといっても、やっぱり家族を取り巻く環境、また自分を取り巻く環境などによって、女性という立場の弱さといいますか、やっぱり自分は女性ということであっての存在感というものがあるわけですから、その中で、地域の中に、また会社の中にというふうに出ていうこと思うと、ある程度そういう犠牲も払わなければいけないということで、やっぱり環境整備が今まだ不十分な段階であろうというふうに思っておりますが、その件につきましてはどうでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 9月にもご質問をいただいておりまして、なかなか男女共同社会の参画というものが、なかなか女性の参画が進んでないというのが現状でございますし、市の方でもいろいろな事業の取り組みをしているところでございますが、なかなか進んでいない状況でございます。また、22年度にしました市民意識調査でも、意識の上では男女が共同して、やはり分担をすべきだということはわかってるわけですけども、実際行動としてはそういう状態になってないということでございますので、今後ともやはり地道に環境づくり、また自分の意識の変換ということも含めまして進めていく必要があるというふうに考えているところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) お答えいただくわけでございますし、私もその件につきましては十分理解もしとるわけでございますが、まず、女性が一番障害になるというか、自分が一番環境整備を十分にしてほしいと思うときは、やはり子育ての年齢であろうかというふうに思います。その子育てが今いろんな形で、認定こども園に変化していって、例えば幼稚園になってみて、その2年幼稚園に行く者については保育園には行けないというふうな形で預かれないというふうな状況もありますし、また勤務状態によっては保育園とか幼稚園とか、そういう時間帯だけに働くということは大変無理があるということで、なかなかそういう現状が打開できないということは今のご答弁でも理解するわけでございますが。せめて、子育て支援の充実ということについて取り組んでいただくというふうな方向、さらにまたこの事業評価につきまして、事務事業評価の中でも、余りこの件についてはいい評価が出てはいないわけですけれども、やはりこれからの人口減少の中で、しかも女性の方が大変長く生きる期間というか、元気な期間が多いというふうにまだありますので、どうしてもやっぱり家庭の中でもまず一番高齢の、例えばおばあちゃんですか、そういう年齢の者が元気でおるということであれば、やっぱり社会全体を見たときに、そのような状況が生まれてくると思います。
それぞれにやっぱりもう今の若い方は男女平等で学業も積まれ、いろんな見識も積まれての中でございますので、できるだけ今の子育て支援の年齢からそういう社会に出ていかないと、高齢になってから出ていこうといってもなかなかこれはできるものではないというふうに思っておりますので、この辺について、子育て支援のあり方についてのお考えだけちょっとお聞かせくださいませんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
政策調整部長。
○
政策調整部長(齋藤 哲也) 子育て支援につきましては教育委員会サイドでも実施をしていただいてるとこですが、なかなかそこだけで子育て支援ができるわけでもございません。やはり社会全体で子育て支援をしていく。各方面していくということが重要ではないかというふうに思います。
直接政策調整部の方でことしも初めて取り組まさせていただいたのは、子連れママの再就職チャレンジというふうなことで、非常に相対してご相談を受けるというふうなことをしましたんで、参加人数は非常に少なかった、参加者7名ということで少なかったわけですけども、具体的に個別のご相談申し上げるというふうな事業展開も今年度初めてさせていただいたりしてますので、そういったところも含めて、やはり社会全体で、行政ばかりではなしに民間事業者等も含めて応援をしていく社会づくりが必要であろうというふうに考えます。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) 今のご答弁も聞きまして、できるだけそういう方向で進んでいきたいというふうなご答弁もいただきました。これにつきましては、直接具体的にこういうことを聞くというふうなことを申し上げていなかったことをおわび申し上げたいと思いますが、お答えいただきまして大変ありがたいと思っております。
また、これは行政だけの問題ではなくて、やはり企業、受け皿の企業であるところが子供を預かるような、例えば私の記憶の中では豊岡病院なんかは豊岡病院の保育園があったと、今でもあるのかどうかちょっと私は承知しておりませんが。そういうふうに、企業がそういう形で応援をしていくというふうな形をとれば、やっぱり仕事と家庭の両立、さらにまた男性の育休というふうなことの普及といいますか、PRも会社の方ではこういうことをしてるというふうなことで、ご主人の方が子供の面倒を見ながらお母さん、お母さんといいますか、奥さんと交互に家庭の中を回していくという方法で男女共同参画というものが家庭の中か生まれないと、どうしても社会ばっかり言っててもいけないんですけれども、家庭からつくろうと思っても、やっぱり受け皿は社会ということになりますので、やはりこういう行政とそしてまた企業とこういうふうな方向で進んでいけるような方向でしていただきたいと思います。
せんだって、11月29日に神戸新聞ですけども、仕事と家庭の両立という形でいろんな団体の取り組みが載っておりましたので、こういうこともやっぱり進んでいるのだなというふうな実感も持っておりますので、行政の方にいたしましても、やはりそのことには気を緩めず、こつこつと長期戦で頑張っていただきたいということをご要望を申し上げたいと思います。
それでは、次のお尋ねをしてまいります。豊岡の駅を含めた駅通り商店街の活性化ということでお尋ねを申し上げました。今、ご答弁をいただきます中で、市長からアルチザン事業とか南庁舎の、それも含めて利活用、また庁舎が新しくなるということで大変活性化になるのではないかという意気込みも聞かせていただきました。また、部長からもアルチザン事業の中身がどんどんと進んでいってるというふうな心構えといいますか、そういうこともお聞きする中で、やっぱり私はそこの宵田の商店街を中心にして大交流が起きたりとか、あるいはまたそこの部分だけがにぎやかになるのではなくて、やはりJRがある以上、また駐車場がある以上、私はやっぱり車での来客、さらにJRを使っての来客ということも含めて、やはり私は一体のものとして商店街の活性化というのは豊岡駅から、今でしたら宵田まで。それともう少し進んで小田井とか、あるいはまたT字型に伸びれば豊田商店街が大変本当に閉まってしまって買い物が十分にできないというふうな生活の方からの市民の声も聞いておりますが、そういう────────町を通り越して宵田町まで行くということは、大変大交流が起こりにくいのではないかと、観光バスぐらいなら直接そこに出ますけども、それ以外のものではなかなかやっぱり運んでいただけないと。
そうすると、市長がおっしゃるように、豊岡の町は健康づくり、そういうことで歩く町をつくりましょうというふうなことでございますので、健康も兼ねて、住んでいる市民もそこがにぎやかになれば歩くということもございます。そういうことも兼ねて、健康づくり、そしてまた駅通りの商店街の活性化、一つずつを分かれてするのではなくて、一体となってやっぱり頑張っていかなければ、どうしてもここの部分が何年たっても、せっかく駅ができたのに、せっかくアルチザン事業で宵田町ができたのに思うようにいかないというふうな結果になるのではないかという危惧をいたしますが、その点についてのお考えを少しお聞かせください。
○議長(芝地 邦彦) 本日の会議時間を議事の都合上あらかじめこれを延長します。ご了解いただきたいと思います。
答弁願います。
経済部長。
○経済部長(谷岡 慎一) そもそも商店街が空洞化したのは、もともとの地域住民がそこを使っていたのがなかなか使わなくなって、郊外店舗に移ったということが主因だというふうに思います。ですので、商店街に人を呼び戻すためには、それなりの仕掛けも要りますし、また再発見するといったことも要るんだと思います。そのためにも、アルチザン事業であるとか南庁舎別館は観光客を取り込むといいますか、外からの人を取り込む、日常的に豊岡はある程度集客性を持ってますので、周辺地域の人々も取り込む、そういったことを目指してこういった事業をやっておりますので、まさにこういったきっかけづくりを通じて中心市街地の活性化に取り組んでいきたいと思っています。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ご答弁をいただきます中で、私はやっぱり、以前は中の住んでた人がお店をやってたということは、もう皆さん重々ご承知のわけなんですね。だからといって、あのままの状態では、例えばこういうことがございました。観光案内所にお尋ねになったお客様がお昼ご飯食べに行くとこはどこかないかというふうなお尋ねがあったと。どこを紹介しようかなと思っても、自分たちの覚えるところではアイティと駅前の食堂と、それに市庁舎の前の方にございますお店と、それがほんなら特別何がどうだと聞かれたときに、この食べ物がここはもう特においしいんですわという自慢するお店、こういうものがないというふうなことで、大変ご案内するのにも困ったというふうなことも聞いておりますので、その辺についても、やっぱり私はそういうことにまず取り組んでいって、今、いろんな新聞を読んでおりましても、新しい食材を使ったお料理、また同じ食材でも新しいメニューというふうなことで、いろんなものが載っておりますので、やっぱり豊岡からもそういう発信できるようなところをつくっていただきたいなというふうに思います。
これは外に対してなんですけども、例えば市民に対して今の活性化をどう見るかということ。毎日通るのはやっぱり市民だと思うんです。でも、市民にかわいがってもらおうと思えば、商店街の活性化をしなければあそこをわざわざ歩いて通るということは、よっぽど体に自信がある人といいますか、歩くのに毎日それを仕事にしてらっしゃるような感じでやられるわけですけども、楽しんで歩くということでは、なかなかあの状態では行けないので、その辺をもう一度部長にお尋ねしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦) 経済部長。
○経済部長(谷岡 慎一) まさに、南庁舎別館の利活用につきましては、お菓子をテーマにして、日常的に非常に親しみのあるもので提案をお願いをして、6事業者が手を挙げられておられますので、ぜひそこの選定の中でも中心市街地の活性化が生きるようなところを、いいところを選びたいなと思っております。
また、アルチザン事業を同時にやってますが、これは商店街の関係者から聞いたところですが、非常にこういった話を聞いて、新聞等で見られた方が、ここはいいとこになるんじゃないかと思って、空き店舗がないかということの問い合わせも数件あったということも聞いています。
ですので、やっぱりこういった動きがあるということできっかけづくといいますか、この中心市街地にもう一度目を向ける機会になると思いますので、こういったことを、まさに今やってるところでございますので、こういったことが実を結ぶように期待をいたしたいと思っております。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。ぜひ本当に、いつも進行形でなかなか具体的にこうだということが出ないというのが私の性格上大変気がもめる話なんですが、やっぱりアルチザン事業とともに、それができて成功してからこちらに移るんではなくて、先ほどもいいましたように、一体化をして活性化をしていただきたいなという思いでおります。
大変小さいことでもございますけれども、駅の観光案内につきまして、大変わかりにくいんですよね。地元の人でもわからないのに、探さないとわからない。どこにあるのっていう感じなんです。そうではなくて、いろいろと事情はあるとは思いますけども、やはり玄関口、豊岡駅は玄関口と考えるならば、観光の案内所というかそういうものが、例えばグッズも売っておったり、ちょっとしたキオスクだけの売店ではなくて特産品が売ってあったりとか、そういうやっぱり観光協会というかそういうもののあり方というのを考えていかないと、何も知らんけどアルチザン事業のとこにぽんと行くなんてことはなかなかないわけでございます。ですので、やっぱり豊岡駅の周辺を集客するというふうな形であって、そして宵田のところにご案内すると、それからまたお菓子のやかたにご案内すると、こういうふうな形でいけば、一挙両得といいますが、同じするならもうちょっとましな町おこしをしてほしいなというふうに思いますがいかがですか。
○議長(芝地 邦彦) 経済部長。
○経済部長(谷岡 慎一) なかなかいろんな交渉の中であそこの場所に落ちついた、また移動形態についてもなかなか制約があるというふうに聞いておりますので、なかなかあそこの場で、今ご指摘の点を満たすのは難しいんだろうと思います。むしろ打って出て、じゃどっか居を構えるかというと、そこは賃料かかったり、さまざまな問題がありますので、そういったご指摘のあったことを観光協会にも伝えたいと思います。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) 今からどうのこうの言ってもできてしまいました。ですので、あそこの場合をもう少し何か、こちらが案内所とかいうふうな看板といいますか、そういうものでもつくっていただければ、別に場所を動かさなくても、あれ以上のものができないとおっしゃるなら、それをもう少しPRしていくとかいうふうにしてグッズを売ったりなんか、また店頭売りで、きょうも行ってまいりましたが、やはり前に置いておったグッズなんかの残りがちょっと積んでありましたが、一向に売れないというふうなことでございました。それで買う人はめったにないんじゃないかなというふうに思いました。ですので、よろしくその辺もお願いいたしたいと思いますし。
また、もう一つ小さいことになりますが、トイレがございます。そのトイレが大変、どういうんですか、きのう入ってびっくりしました。障害者が入られるトイレの便座は温かい。普通の人が入る、健常者が入るトイレの便座は冷たくてもう跳び上がりました。もうあんなトイレ、きれいなんですけど、あんな真冬の寒いときの夕方に、私びっくりしまして、本当にあれでした。それから子供さんの女子の方にはちっちゃいトイレがついてるんですけども、それがきれいにお掃除はされてるんですけども、何かのあれではげたんでしょうね、タイルというか塗料というか、それがちょうどトイレで汚れたというか、そんな色になってるんですね。ですから、子供さんはそんなとこにまたげて、なかなか用が足せないというふうな親御さんの状況があろうと思いますし。さらにまた、障害者のトイレの中には壁にぺたんとひっつけるチャイルドシートというんですか、おむつかえるシート、こういうなんがあって、別に広さには全く関係がなくて要らないときは畳んでおいたらいいというのがあったんですが、女子トイレに入りましたら、本当に赤ちゃんのベッドが、木の赤ちゃんのベッドが置いてあるんですよ。それはそれとして、狭いんですけど入れました。ですけど、それは後から置かれたものであって、決して最初の計画ではなかって、だれかか言われて置かれたんだろうと思いますが。ある日、そこに寝ていた人がいたということで、これもちょっと問題は大きくなりませんでしたが、そういう事例もございます。その辺の取り組みなんかにしましても。
さらにまたきのう、きょうと雪が降っております中で、駐車場から豊岡駅に向かう間、私たちのような地元の者はブーツも履いておりますが、電車からおりてこられた方を見てましたら、大抵ビジネスマンは革靴を履いておられるんですね。滑ってこけられた場合は自己責任ということになるんですが、せめてそれぐらいのサービスは従業員の中で交代で雪を歩道の部分ですから、ちょっとはねるぐらいな配慮があっても、また来ようかなと豊岡にというふうな思いをされるんではないかということ、大変小さいことですが、これらについてどのようにお感じになりますか、部長、よろしくお願いいたします。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) 今、ご指摘ございました駅前のトイレ、その辺のことにつきましても、もう一度ご指摘の中をよく確認をしてみたいなと思っております。
ただ、歩道を歩かれる方、除雪ということは大切なことだと思いますけども、やっぱり使われる方につきましても、やはり豊岡は雪のまちですんで、やはり長靴を履いたりスノーブーツ、その辺の常時履いていくっていうことも大切なことじゃないかなと、そのように感じます。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) 済みません。大変時間が少なくなってまいりましたが、もう一つ、アルチザン事業に思うことが私はたくさんあるんですが、市民の方がこのアルチザン事業ということについてご存じなのかというと、私の知り合い、大変女性が多いんですけれども、それって何っていうことで、具体的にお話をするんですが、ああ、私らには何の関係もあらへんわ。かばんも要らんし、もう何かそんなん見に行ってもあれやなというふうなことなんで、やっぱり女性というのは購買力がすごいですよ。お金ないない言いながら。ですから、女性がまず腰を上げて動き出したら、これは大変な経済効果が生まれると思うんですよ。そしてまた食べるところ、休むところ、よっこらしょと休んでむだ話するのが女性の長生きのこつなんです。
そういうことで、豊岡のまちは長生きのまち、そして健康のまち、病気ではなくて健康なまちをつくるというふうな市長のお言葉もいつも聞くわけですが、そういうふうな取り組みがなかなか市民には見えていないと。
コウノトリばっかりかわいがっとんなったらええがみたいなことを言う人もあるんです。いろんな人言うことありますよね。10人おれば十人十色で。これが個性ですけれども、やっぱり私たちぐらいな年齢になったら、もうないんですよ、余り。そしたら、やっぱり安心・安全のまちっていうのは豊岡というふうに市長もおっしゃってます。その辺についても、ちょっとお考えをいただきたいなと思いますが、市長、お願いできますか。
○議長(芝地 邦彦) 市長。
○市長(中貝 宗治) 歩いて暮らすまちづくりの基本的な考え方は、人々のライフスタイルの中に入ること、歩くことが組み込まれるということです。ライフスタイルの中に組み込まれるためには、例えば歩道の整備が要るということで歩道の整備に向かいましょうってなるわけでありますけれども、従来から商店街も考えによっては、そこに買い物に行くということは必然的に歩くということですから、歩いて暮らすまちづくりという上でも商店街はとても大切だというふうに思います。
これをサービス過多で、注文いただければ、電話でもいただければ配達しますなどと高齢者は全く外に出てこれなくなりますから、意識して出ていただくような仕組みをつくっていく。このことが健康対策ということでも大切ですし、中心市街地の活性化ということでも大切ではないかというふうに思います。
組織を挙げて歩いて暮らすまちが実現するように努力をしてまいります。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) 市長、大変心強いご答弁をいただき、つい来期も頑張っていただきたいなというふうな思いも改めていたしましたが、それはまた別の話でございます。
そこで、一番気になっておりますアルチザン事業が今度行われるわけですが、それの受け皿といいますか、事業主体が豊岡のまちづくりという株式会社ということで、これまで私は初めて、こんな見たことがなくて、50%以上の出資になったら議会に報告しなきゃならないんだよということで出てきたんですが、たまたま17期だけを見まして私は驚いたんですが、純利益かなと思ったら、当期純損失が780何ぼって、もうこんな聞いたこともないような莫大な利益かと思えばマイナスなんだと。こういうところにさらに18期の仮決算みたいなものが出ておりますが、4,000万円のあれをもらってもまんだあかんのだよとみたいな。そういう4,000万円でしたか、ですね。そういうふうなものが補助金収入として入ってきても、150万円ですか、こういうふうな形で三角がついておると。そしてまた今までのトータルの決算書を見まして、私これ当期だけじゃなくて今が700万円の赤字かなと思ったら、何と何と、4,170万4,480円という累積が載ってるわけなんですね。こういうところに本当にいつまでも、17年間ですか、いつからこうなったんかは知りませんが、こういう会社に豊岡の将来ですよね、これからを託して事業をするには大変私は不安を感じますが、トップを変えた、従業員も一部変えるとか、こういう取り組みをするんだという経済部長のお話も聞く中で、本当にこれは太鼓判を押していただけるんでしょうか。もう一度お聞きします。
○議長(芝地 邦彦) 経済部長。
○経済部長(谷岡 慎一) この事業を取り組むに当たってさまざまな経営改善の努力がなされました。また、この事業についてはかばんがなかなか地域の中で買うところや見るところがきっちりないと。民間の店舗でそういうことをされてるとこありますが、こういった大きなところではないといったところを一挙に解決するようなところでもありますし、人材育成も取り組むということで、これも年来の課題のことでございました。こういったことを取り組むことでありますので、ぜひ豊岡市としても期待をして成功するように祈念をいたしているところでございます。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) 本当にもう失敗は許されないというふうに私は思っておりますので、ぜひ良好な運営になることを望み、また市民我々全部がその時代に沿った生き方といいますか、そういうものに努力しないといけないなというふうな思いでおりますので、ぜひよろしくお願いをいたします。
だんだんと時間がなくなりますので、次に進みたいと思いますが、道路問題について、豊岡病院線426号というんですか、ところが24年度末でというとこら辺で、25年のできるだけ早い時期ということで、私もあの状態で3月までで大丈夫かなと毎日通りながら思うんですが、これは豊岡市の事業ではないので自由にはならないと思いますが、この道路ができないと新円山大橋からかかってきた道路から八条線の学校の方に回るあそこの幅員が大変危険な状態を、最初私も指摘しましたが、それがまだ約1年これからも続くというふうなことになります。その辺のとこら辺で、私はできるだけ早くという時期を大体いつごろにするというふうに地域の方に言えばいいんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) 先ほどお答えさせてもらったように、平成25年度の早い時期という言われ方をされております。だから、現在残されてる残工事、それの工程を再工程をつくられていると思いますので、それがわかり次第公表はされるというふうに感じております。
ですから、議員おっしゃられるように1年ということではなしに、25年度の早い時期ということですので、よろしくお願いします。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。その他の道路問題につきましては、八条地区内の道路整備につきましては、今回市道認定ということで議案も出ておりますので、ぜひ除雪につきましても今後とものご協力をお願いしたいと思います。
最後に、その道路の問題でのJRアンダーにつきましての抜本的な対策ということで、私は、部長が見られたのは2回かもわかりませんが、私はあれを終生忘れずに自分で、あそこが自分の庭だぐらいに思ってますので、この前もちょっとちゃんとやってきましたけども。結局、あれは勾配が下に流れずに途中で寄せ合う形になりますので、ちょうどJR線の真下なんですよ。そこから水が吹き出てということですから、勾配を変えない限り、幾ら穴を埋めてもどこを埋めても全然だめなんですよ。そんな簡単な工事ができれへんのかなと、私素人ですが思うんですけど、どうなんですかね。あれができないと私困るんですが、毎日。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) JRの南高校アンダーのとこにつきましては開所が1カ所ございますよね。そこに持っていく水路というのをやっぱり整備をする必要があるのかなと思います。その水路が今小さいということで、議員には大変迷惑かけとるかなと思いますけども、その辺の改修を考えてみたいと思います。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。開所だけではなくて、開所に水がたまってなくても下がりません。要するに勾配が悪いんです。そこのところを何遍も言いますが、受け皿が大きくなっても入らないものは入らないんです、押さないと。そこに泥がたまりますので、ええかげんな舗装というか、砂利を固めたようなアスファルトは敷かないでほしいと思います。とるのが大変でございます。あれがヘドロになりますので、その辺で環境課の方もそれをとりに来てと私が電話するたびにまたかとおっしゃるんじゃないかなというふうに心配をしながらいつも電話をかけておりますので、ぜひともこれはもう今回で最後にしますので、できたときにはお礼を申し上げます。力いっぱい頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。お答えを聞きましょうか。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) 測量等させていただきまして、高さの調整もさせていただく中で設計をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。じゃあ、よろしくお願いします。
除雪対策でございますが、先ほどから言いましたように、大変本当にきれいに、また本当に広くあけていただきまして、地区の方、また地区内外の方から城南町の方の方も、とにかく今回は業者がかわったんかなというふうな思いで喜んでおられましたので、ぜひともこのままお願いいたしたいと思いますが。ただ、一番困るのが重機が入らないところで、しかも区長さんもおられ役員さんもおられるんですが、その方たちも大変ご高齢であり、たまに若い方がおられてもお仕事があるということで、なかなか外にも出られへんという生活難民がふえております。
そこで、外に出れば道はあいとるんだけど、そこに出るまでの間の辛抱ができないという。こけたらまた自分、骨が折れたりしたら大変だいうことで出られないということもあったりしまして、お店も遠くなったし大変だということを毎年のように聞きますので、やっぱりこれは電話をすればその都度その都度来ていただけるということなのでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) 基本的に除雪の指定路線を除雪で回っております。その中で、さまざまな除雪路線以外のとこから苦情の連絡をいただいております。基本的に現場に出向くということにしておりまして、その中で、本当に危険だなという判断があれば排雪等の作業をやっていくとか、その辺の判断を現地でして帰ってくるというふうにしております。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。ぜひそのようにお願いしたいなというふうに思いますので、我慢をしてあけながら、またどうしてもというときにはお願いするようにということでお聞きをしておきますが。除雪機の購入の効果ということもお聞かせいただきましたし、また一覧表もいただきましたが、旧豊岡市内でというのでは全然なくて、大変大きな金額ですので、小さい地区が購入して買うということはなかなか難しいのかなというふうに思いますが、この辺のPRについてはなさっているんでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
都市整備部長。
○
都市整備部長(田中 孝幸) 議員の手元に行ってる要求資料の中身につきましては、現在の予算が1,000万円の段階の交付決定をさせていただいた地区名でございまして、最終的に今回補正も上げさせていただいておりまして、33地区に今度予算が通れば交付決定を出したいと思っとるんですけども、その中身につきましては、豊岡地域では8地区、竹野地域では11地区、日高地区では9地区、出石では2地区、但東で3地区、そのような状況になっております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。購入しやすい金額のものであれば地域もすぐに手を出されるんでしょうが、一部の補助金ということで、大変財政が困難な中で要るんだけど買えないという状況もあろうかと思いますが、できるだけそういう補助を27年度までということになってございますが、雪が毎年このように降るようであれば、またこの方にも要請をし、また助成も少しふやしていただくような格好になればなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
地域コミュニティーのあり方についてご答弁もいただきましたが、今の地域コミュニティーのあり方というのでは、各地域によって状況が異なるというふうなおっしゃり方もしましたし、私もそのように思っておりますが、最近は個人情報とかいうふうなそういう形の法律といいますか、そんなものがあって、区の役員さんとか隣保長さんの一覧表の配付とか、民生委員さんの電話番号が書いたようなものとかいうものが各個人に配付されないというか、手元にわたってこないというふうなことがあるかというふうに承知するんですけども、これは事実なんでしょうかね。
○議長(芝地 邦彦) 総務部長。
○総務部長(杉本 正憲) すべての名簿がどうかということにつきましては、ちょっと私も承知いたしておりませんが、少なくとも自治会長さんであるとかそういった名簿につきましては、先ほどおっしゃいました法律の関係がございまして控えております。以上です。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) 一番お困りになるのはお一人暮らしの方であり、1軒だけぼつんと点在するようなお家であるということで私は大変心配するわけなんです。それに、民間のあれでいろんな形が新聞がとってなかったら連絡するとか、ヤクルトがとってなければどうだとか、牛乳がとってなければどうだというふうな方法で要請をされてるようなこともございますが、何はともあれ隣保とか区とか、こういう小さいところが一番やっぱりつながっていきやすい、伝わりやすい。そしてまた、本人さんも連絡がとりやすいが、要するに自分では行けない。お電話しようと思っても、例えばそういうものが配ってあっても、電話番号だけは載ってないいうふうなことも聞きます。そんなことでコミュニティーのあり方というものが本当に私たちか思ってる福祉につながるコミュニティーなのかということに大変疑問を持ちますので、その辺のところも一度検討していただきたいなというふうに思いますし。また、民生委員さんの定年ですか、そういうものがしかれたというふうなことも聞きますが、その辺につきましてもちょっとお答えいただきたいかなというふうに思います。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 民生委員さんにつきましては、特に定年ということじゃなくて、改めて新規に委嘱します場合に、75歳だと思いましたが、以上超えた方についでは委嘱しないということがございますけれども、それが定年ということになる、で言うとそうなるのかなというふうに思いますが、そういうことはございます。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。民生委員さんもずっとしていただいとった方については、もう本当によくわかられるのでというもので、福祉委員さんと協力して会報も配っていただいたりとか、情報も入れていただいたりとかということで気配りは私どもの地区ではなさっていただいておるんですが、そういう制限があってくると大変だなというふうに、意欲はあるけどできないんだなということがありますので、新たにということであれば、今してらっしゃる方は延長できるということで理解すればよろしいですね。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 新たに市の方で推薦しますといいますか、例えば任期満了になって新たに推薦しなくちゃならない。あるいは欠員ができて、その地域で推薦をお願いせなならんという場合にその年齢の制限というのはございますけれども、それに抵触すれば推薦をしないといいますか、そういうことで進めております。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございました。この辺についてももっともっと聞きたいんですけども、これはまた何回もまたお聞きするかもしれませんが、この問題は終わるわけではございませんので、引き続きの質問をさせていただきます。
最後にデイサービスの民間委託につきまして、既に11の民間団体に委託するということは決定、決定についての指定業者の公募のあり方、あるいはまた既存の施設を受けるというふうなことでいろいろと議論はございましたが、それはそれとして、私も十分に聞かせていただきましたが、大変少し疑問も持ちながらそのことについては触れずに、そこに通ってらっしゃるといいますか、デイサービスに通ってらっしゃるような方々にいろいろと民間に移ることによってのサービスの低下、それからまたいろんな事情で事業者の独断というわけじゃないんですけども、そういう形で制限されるようなメニューがあってはならないというふうに思いますので、それについての保証の問題がどうかということで確認をさせていただきましたんですが、その件につきましてはいかがでしょうか。
○議長(芝地 邦彦)
健康福祉部長。
○
健康福祉部長(上田 利幸) 現在は指定管理ということで運営いたしておりますが、実際には民間の社会福祉法人が運営をしているという状況でございます。それを今度民間に移譲するということでございますので、何らそこにサービスが異なってくるというものではございませんし。それから先ほど申し上げますように、サービスにつきましては介護保険法に定められたサービスでございますので、人員基準等も定められております。その範囲内で、これは最低基準ですから、これを守ってサービスを提供していただいてるということでございますので、民間に移管することによってサービスが低下するだとかということについてはご心配にならなくていいのではないかというふうに思います。
○議長(芝地 邦彦) 6番、田中君代議員。
○議員(6番 田中 君代) ありがとうございます。ぜひそのように管理体制を整えていただきたいなというふうに思いますし、定期検査だけではなくて、上司の方が直接訪問なさって現場見られるということも大変大事なことかなと思います。よろしくお願いいたします。
最後に、在宅介護が一番これから問題になろうかと思いますが、この件につきましては、なかなかできませんので、これはまた次回ですけども、看護師、医師の確保に十分また努めていただきたいなというふうに思います。終わります。
○議長(芝地 邦彦) 以上で田中君代議員に対する答弁は終わりました。
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○議長(芝地 邦彦) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(芝地 邦彦) ご異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。
次の本会議は明12日午前9時30分から再開することとし、議事日程は本日のものを援用いたしますので、ご了承願います。
本日はこれにて延会いたします。ご苦労さんでございました。
午後5時21分延会
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