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平成17年第5回定例会(第5日 9月16日)

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  1. 豊岡市議会 2005-09-16
    平成17年第5回定例会(第5日 9月16日)


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    平成17年第5回定例会(第5日 9月16日) ────────────────────────────────────────             平成17年第5回豊岡市議会定例会(第5日)                            平成17年9月16日(金曜日) ────────────────────────────────────────                          平成17年9月16日 午前9時30分開議 第2日(平成17年9月13日)の議事日程を援用       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件 日程第2 報告第13号〜報告第15号並びに第65号議案〜第93号議案〈専決処分したものの      報告について、ほか31件〉一括上程      各議案に対する質疑並びに一般質問       ───────────────────────────────                   出席議員(90名)        1番 加 藤   実         2番 一 幡   勉        3番 岩 田 幸之助         4番 木 谷 敏 勝        5番 上 坂 正 明         6番 岡 田 重 明        7番 渡 辺   毅         8番 滝 本   実        9番 伊 藤   仁         10番 湊 ア 康 雄        11番 岩 見 倬 史         12番 奥 野 初 見
           13番 田 中 英 裕         14番 谷 澤   誠        15番 長 岡   優         16番 木 瀬 秀 美        17番 稲 葉 康 介         19番 芝 地 邦 彦        20番 長谷川 幹 夫         21番 中 野 利 朗        22番 福 田 静 剛         23番 植 田 慶 一        24番 小 西 貞 夫         25番 寺 田 孝 夫        26番 榎 本 哲 郎         27番 金 澤 省 三        28番 金 子   實         29番 篠 原 和 三        30番 津 田   正         32番 加 藤 勝 一        33番 木多見 春 夫         34番 竹 村 貞 夫        35番 成 田 美 好         36番 森 田 健 治        37番 熊 本 善兵衛         38番 岩 崎 夏 雄        39番 堀 江 勝 美         40番 宮 垣 三 二        41番 青 山 憲 司         42番 宮 田   弘        43番 国 村   猛         44番 中 村 正 実        45番 谷 口 雄一郎         46番 峰 高 千 明        47番 三 輪 卓 右         48番 鷹 野 久 司        49番 谷 口 勝 己         50番 谷 本   昇        51番 岡 谷 邦 人         52番 堀 江 治 信        53番 吉 岡 正 章         54番 古 谷 修 一        55番 堀     正         56番 山 本 久 雄        57番 伊 賀   央         60番 西 川 金 吾        61番 結 城 紘 一         62番 椿 野 仁 司        63番 橘   卓 爾         64番 定 元   稔        65番 野 口 逸 敏         66番 原     甲        67番 若 林 悦 三         68番 岡   満 夫        69番 井 崎   昭         70番 稲 垣   薫        71番 広 川 善 徳         72番 森 岡   進        73番 古 池 信 幸         74番 中 家 和 美        75番 大 谷 英 子         76番 福 田 幸 一        77番 足 田 茂 樹         78番 瀬 藤 洋 行        79番 川 口   匡         80番 瀧 下 繁 喜        81番 水 口 和 美         82番 森 本 陸 夫        83番 綿 貫 祥 一         84番 和 田 貞 夫        85番 岩 崎 誠 喜         86番 大 井 昭 次        87番 森 井 幸 子         89番 安治川 敏 明        90番 武 田 厚 志         91番 村 岡 峰 男        92番 木 下 哲 学         93番 陰   良 夫        94番 稲 垣 のり子         95番 太 田 清 喜       ───────────────────────────────                   欠席議員(5名)        18番 植 田 佐 一         31番 谷 口 秀 夫        58番 木 谷 孝 行         59番 西 垣 善 之        88番 森 田   進       ───────────────────────────────                   欠  員(なし)       ───────────────────────────────                  事務局出席職員職氏名   局長         田 中 茂 樹  議事係長      松 本 幹 雄   次長         阪 根 一 郎  議事係主査     大 槻   稔   庶務係長       前 田 靖 子  技能職員      藤 井 正 吾       ───────────────────────────────                説明のため出席した者の職氏名   市長         中 貝 宗 治  助役        奥 田 清 喜   収入役        塚 本 信 行  技監        谷 川 俊 男   企画部長       神 尾 與志廣  行革推進室長    谷 岡 慎 一   国体推進部長     西 村 昇 一  総務部長      中 川   茂   防災監兼消防長    菅 村 和 弘  市民生活部長    植 田 政 由   健康福祉部長     岡 本 幹 雄  商工観光部長    砂 田 利 正   農林水産部長     太田垣 秀 典  建設部長      井 本 雅 士   建設部参事      福 井 與司光  企業部長      蘆 田 和 美   城崎総合支所長    齋 藤 哲 也  竹野総合支所長   神 田 美 稲   日高総合支所長    小 西 康 夫  出石総合支所長   多 根   徹   但東総合支所長    松 本 和 洋  教育委員長     久 本 良 光   教育委員       卯 野 敦 子  教育長       石 高 雅 信   代表監査委員     大 禮 謙 一  農業委員      田 中   寛   選挙管理委員会委員長 籏 谷 力 夫  選挙管理委員会委員 畠 中 隆 夫   教育次長       村 田 正 次  監査・選管事務局長 池 上   晃   農業委員会事務局長  井 谷 勝 彦 ────────────────────────────────────────                 ◎午前9時30分開議 ○議長(木谷 敏勝) おはようございます。  ただいまの出席議員数は90名であります。よって、会議は成立いたします。  これより本日の会議を開きます。  議事に入ります前に、ご報告いたしておきます。  まず、本日の会議に欠席届のありましたのは、植田佐一議員木谷孝行議員谷口秀夫議員西垣善之議員、森田進議員であります。  次に、本日の議事運営について議会運営委員長の報告を求めます。  69番、井崎昭議員。 ○議会運営委員長(井崎 昭) 皆さん、おはようございます。本日の議事運営についてご報告いたします。  本日は、この後、昨日に引き続き、第22番目の湊ア康雄議員から質疑、質問を継続いたします。  なお、本日も会議の状況により、適当な時点で延会することとしておりますので、あらかじめご了承の上、議事運営にご協力をお願いいたします。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 以上、報告のとおりご了承願います。           ────────・──・──────── ◎日程第2 報告第13号〜報告第15号並びに第65号議案〜第93号議案 ○議長(木谷 敏勝) 引き続き昨日の議事を継続し、質疑並びに一般質問を続行いたします。  なお、通告者が大変多数でありますので、質疑、質問はくれぐれも重複を避け、簡潔に行っていただくとともに、当局答弁についても要点を押さえ、適切、簡明になされるよう強く要望いたしておきます。  また、発言に当たっては、極力マイクを近づけた上で、明瞭になされるようお願いいたします。  次は、10番、湊ア康雄議員。(拍手)                〔湊ア康雄議員 登壇〕 ○議員(10番 湊ア 康雄) おはようございます。10番、会派希望の湊アでございます。議長のご指名をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  私は、この9月議会定例会は、在任特例期間の必要性を訴えました私たちにとりまして最後の議会であり、それぞれの地域の実情や課題を訴える最後の機会でもあります。住民の批判にたえ得るような議論が展開されなければならない、このように考えます。私自身がそのような議論ができるかどうかわかりませんけれども、以下、何点かにわたりまして質問をさせていただきます。  まず、合併に伴う職員の給与調整についてお伺いいたします。  豊岡市は、合併によりまして職員数1,116人という大変大きな組織になりました。職員の方々は、今、新たな職場で新たなまちづくりに向けて新たな決意で職務に精励いただいております。ところで、新豊岡市は、1つの市と5つの町の合併でございます。周辺の町ばかりによる合併とはその点で性格を大きく異にいたしております。とりわけ職員の給与、勤務条件は、市の制度と町の制度の間に大きな乖離がありました。このため、合併直後の議会、企画総務委員会に配付をされました平成17年度の豊岡市事務概要では、職員課の課題といたしまして、職員の給与調整が挙げられていました。そこには、合併旧市町では同一の基準により給与が支払われてきたわけではないので格差が生じている、新市においてこの格差を解消しないと、同じ新市の職員間で将来にわたって公平を欠くことになり、格差解消が必要であるというふうにされております。ご承知のように、合併前の5町では、職員の給与、勤務条件に関しては、県の町村会と職員団体とが話し合いによって得られた結論を双方が誠意と責任を持って履行をするという慣行がありました。話し合いによって得られた結論を成文化したものを、町村会準則、あるいは単に準則と呼んでおりますけれども、兵庫県下の70町はおおむねこの準則の制度と運用に基づいて、昭和36年以降今日までの40年余り、大きな混乱もなく給与管理が行われてまいりました。  そこでお尋ねいたします。労使双方が十分話し合って一定の結論を導き出す。導き出された結論を双方が誠意と責任を持って履行するという労使関係と労使慣行をどのように評価をされるのか。また、準則そのものをどのように評価をされているのか、お尋ねいたします。  次に、この在職者調整、切りかえは、どのような方針でどのように行われるのか、お尋ねいたします。また在職者調整の対象となる職員は何人になるのか、また調整の時期はいつなのか、その調整が行われた結果、おおむねどのようなことになるのか。この規則には資格基準表がうたわれておりますけれども、資格基準表どおりで昇格した場合と、今回の調整の場合とでは、例えば40歳時点で幾らの格差がつくのか、45歳時点では幾らの格差がつくのか、明らかにしていただきたいと思います。  それから、6級昇格は、人事評価制度、勤務評価制度に基づくとされておりますけれども、どのようなものになるのか、お伺いいたします。
     技能労務職の給料表は4月1日現在どのように改定されたのか、教育職給料表の廃止はいかなる理由によるものか、教育職給料表行政職給料表への切りかえはどのように行われたのか、豊岡市のラスパイレス指数はどうなっているのか、お尋ねいたします。  次に、技能労務職の定年についてお尋ねいたします。従来、豊岡市職の技能労務職の定年は63歳でありました。それがこの4月から60歳になりました。いかなる理由によるものか、またこの場合、年金受給権とのリンクはどのようになっているのか、さらに、60歳といえばまだまだ働き盛りでありますし、経験豊かな方々ばかりでございます。このため、60歳に定年となった技能労務職員の方々を再雇用する考えはないか、お尋ねいたします。  続きまして、大きな項目の2について、文化財を生かしたまちづくりについてお尋ねいたします。  この9月24日、国の特別天然記念物であるコウノトリが自然復帰をいたします。世界から注目される瞬間ではなかろうかなと、このように思います。尊敬され尊重される小さな世界都市を目指す豊岡市としては最高の舞台となり、文化財を生かしたまちづくりの上でも大きく貢献するものと思われます。豊岡市には、コウノトリのほかにも多くの文化財が存在をしています。これらを生かしたまちづくりを今後進めていくことが、新市の人格ならぬ市格を高める上でも、新市の一体性を醸成する上でも、有効な方法と考えます。  そこで幾つかお尋ねをいたします。  まず、伝統的建造物群保存地区についてお尋ねいたします。出石の旧市街地は、近世但馬の国を代表する出石藩5万8,000石の城下町として発達してきた地域であり、今も城跡や多くの寺々とともに整然とした町割りと伝統的なこの町家の家並みを残しておりまして、旧城下町の面影をよく伝えております。旧出石町では、この市街地を伝統的建造物群保存地区として保存すべく調査を実施しておりますけれども、その後の経過と地区指定の考え方をお尋ねいたします。  次に、此隅山・有子山城跡についてお尋ねいたします。この2つの山城は、平成8年国の史跡として指定をされたものでございます。これらの山城は、いずれも六分一殿として歴史に名を残した山名一族の栄枯盛衰を今に伝えるものであり、かつ此隅山城跡は中世の山城として、有子山城跡は近世の城として、当時の政治史や城郭史を示す貴重な遺跡である、このことから国の史跡として指定されたものでございますけれども、これらの山城の保存と活用についてお尋ねいたします。  続いて、永楽館についてお尋ねをいたします。既に同僚の議員から幾つか質問がなされておりますので重複は避けたいと思いますが、市長の永楽館を活用したいという並々ならぬ決意で復元が緒についたことを、大変うれしく、敬意を表する次第でございます。復元するのであれば、可能な限り最大限活用できるということは、私たちも夢でございました。しかし、劇場として復元するには、建築基準法適用除外建造物として認定をいただく県の建築審査会のハードルが大変高く、至難ということで、今日まで推移をしてきた経過がございます。これをどのようにクリアをされるのかお尋ねいたします。  埋蔵文化財についてお尋ねいたします。豊岡市域は、埋蔵文化財の宝庫といっても過言ではありません。大変多くの埋蔵遺物が出土いたします。気比から出土いた銅鐸を始め、新聞紙上をにぎわしました楽器の琵琶、栴檀やサケやシカやイノシシの描かれた木片、おびただしい祭司具等々、これらがどのように管理され活用されているのか、お尋ねをいたします。  登録文化財についてお尋ねいたします。登録文化財の指定の基準、その指定基準に適応した建造物の有無、今後の対応について、お尋ねいたします。  最後に、大きな3番目、図書館ネットワークについてお尋ねをいたします。  図書館は、生涯学習の拠点施設として、また住民の文化教養の場として、さらに情報発信や親子の触れ合いの場として、いまや市民から最も切望されている公的施設の一つとなっています。この市民ニーズにこたえ、今回、図書施設の整備、ネットワーク基本計画をまとめ、年次計画で整備されようとしている市長の英断にエールをお送りしたいと思います。とりわけ、図書施設の整備が合併効果を市民に直接提供できる極めて重要な事業である、このように位置づけられまして、その必要性を強調されたことにもエールを送りたいと思いますが、改めて市長みずからの決意をここでお聞きしたいと思います。  次に、図書館の分館と公民館図書室との制度上の違いは何か、お尋ねをいたします。また、具体的な整備計画では、どこでもだれでも同じサービスが受けられるように、貸し出し、返却、検索、予約などの図書ネットワークを図書施設にも拡大するというふうにされておりますが、開架スペースの拡大をどのように考えておられるのか、また、すぐに届く物流システムを構築するというふうにありますけれども、どのような方法で、どのようなスパンで手元に本や資料が届けられるのか、お尋ねいたします。  さらに、総合支所等を利用した図書施設の整備方針には、地域の特性を十分反映した顔づくりとありましたけれども、具体的にはどのような整備になるのか、お尋ねをいたします。  それから、公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準が平成13年7月に文部科学省から出されています。この省令が告示されたときに割愛されました専門委員会の報告参考資料では、9万3,000人の豊岡の場合、蔵書数が37万2,000冊、職員数35人とありました。私は今の豊岡の図書館でも大変立派な蔵書数だなというふうに思っておりましたけれども、新しい基準では、約その3倍近くが求められておるものでございます。これをどのようにとらえられておりますのか、お尋ねをいたします。  それから、ことしの7月、人類の長い歴史の中で文字、活字が知恵と知識の継承や豊かな人間性をはぐくむ上で大きな役割を果たしてきたとして、文字・活字文化の一層の振興を図ることを目的に、文字・活字文化振興法が制定されました。その第5条には地方公共団体の責務がうたわれておりまして、地域の実情を踏まえ、文字・活字文化の振興に関する施策を策定し、実施をする責務を有するとされております。いかなる施策が検討され、実施されようとしているのか、お尋ねいたします。  以上で第1回の質問を終わります。次からは自席で行います。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、町村会準則に関するご質問にお答えをいたします。  町村会準則は、職員組合とも交渉を重ねた上に整備されてきておりまして、労使双方の思いが反映された歴史ある制度であると評価をいたしております。しかしながら、時代は大きく変わりまして、労使が合意で決めたこと自体が果たして住民の目から見たときに妥当性を持つのか、こういった厳しい目が向けられる時代になってまいりました。したがいまして、町村会準則がその歴史の中で一定の合理性を持ってきたことは認めますけれども、現時点の状況に照らした検証が必要なもの、このように考えております。  ちなみに、合併により町村会準則を適用する団体自体も減少してきているということも事実だろうというふうに思います。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 多くの項目にわたりましてご質問いただきました。順にご答弁申し上げたいと思います。  まず、労使関係についての認識のお尋ねがございましたが、これにつきましては、あるべき姿というふうなことで私の方も理解をしています。現実に交渉をやっていく上においては、なかなか難しい部分もあるわけですが、当局としましても主張すべきは主張して、そして職員団体に対して理解を求めていくと、基本的にはそういうスタンスで臨みたいというふうに考えています。  それから、在調のどういったやり方でやるのかといったお尋ねがございました。この在調でありますが、合併前の1市5町では、それぞれ異なる給与条例、あるいは規則等に基づいて給与が決められておったわけですが、同じ学歴、あるいは経験年数、役職の職員であっても給与には格差がございました。合併に当たりましては、とりあえず合併前の給料を保障する、現給保障と言っておりますが、現給保障を行っておりますので、現在の状況というのは格差をいわば持ち越した状況となっています。この格差を調整するのが在職者調整でありますが、その具体的な調整方法につきましては、職員の就職時にさかのぼりまして、新市の給与基準で計算し直す方法が、一番その公平性の観点から妥当であるというふうに考えています。  各職員が旧市町における採用年月日に新市で採用されたとして、旧市町での承認年月日に新市で承認したものとして、新市の給与に関する規定により現在の職における給料を算定する方法であります。この算定結果の給料への切りかえにつきましては、算定結果が現在の暫定給よりも高い場合、これにつきましては算定結果の給料に切りかえることといたしますし、逆に暫定給より低い場合、この場合につきましては、合併に当たって現給保障としておりますことから、算定結果の本来の給料が今後の昇給で暫定給に追いついた時点で切りかえて調整を終えることと、そういった考え方でございます。  なお、この在職者調整につきましては、現在、職員組合側と協議を行っております。  それから次に、この在職者調整の対象は何人なのかということと、調整の時期についてのお尋ねがございました。議員の方では、1,116名というふうな人数もおっしゃったわけですが、その中から他団体からの、この人数というのはそもそも職員の定数条例に規定しております人数でして、実際の職員数とは若干多い数になっています。正規職員数が1,082名、このうちよその団体から派遣を受けている職員と、そしてことし、本年度新規採用の職員を除きまして、結果的には1,059名がこの在職者調整の対象ということになります。  実施時期につきましては、これはさきの議会でもご答弁申し上げましたとおり、10月をめどに開始をしたいというふうに考えています。  現在、各職員の個別の再計算作業を行っている最中でありまして、まだ7割から8割といった状況であります。それの結果を踏まえて、不都合な部分がないかといったこと、最終的なチェックを行ってまいりたいというふうに考えています。  なお、通常の実施時期は10月を目指しておりますが、一部の級の決定に当たっては、選考により行うというふうなことを考えておりまして、ただ、この選考の対象者につきましては10月1日はちょっと難しいと思っています。10月以降、できるだけ早い時期に実施をしたいというふうに考えています。  それから、調整の結果、おおむねどういったことになるんかといったことでありましたけども、これにつきましては、すべてのまだ計算をし終えておりませんけれども、現時点での中間的なものというふうなことでご理解をお願いしたいと思いますが、資格基準、新市における資格基準どおりで昇格した場合とは、この資格基準は次の給料表の級に上がるのに最低在籍すべき基準ということになっておりまして、旧町では、この資格基準どおりの運用はなされておったと。ところが、新市におけるその運用基準につきましては、それより少し厳しい運用となっておりますので、その差についてのご質問だろうと思います。  標準的なもので申し上げますと、計算いたしました結果では、大卒でありますと40歳で2号の差、つまり2年の差、そして45歳におきましても2号の差であります。また、短大につきましては、40歳で2号と六月、2年半の差、45歳で4号と六月の差といったことで、現在のところは試算をしています。高卒につきましては、40歳で3号の差、45歳で5号の差になろうかというふうに考えています。  それから次に、技能労務職についてのお尋ねがございました。技能労務職の給料表につきましては、合併時の一元化調整におきまして、合併前の豊岡市の例に調整をいたしております。1級の労務職につきましては、1号給12万4,300円から、42号給の35万1,400円、2級の技能職につきましては、1号給14万700円から39号給の35万5,800円の構成となっております。  ちなみに、各市町の技能労務職員の4月からの暫定給への切りかえに当たりましては、旧町での給料月額は、新市の給料表にないものにつきましては、その金額の直近上位の号給に位置づけております。  次に、教育職の給料表についてのお尋ねがございました。これにつきましては、合併前の1市5町の中で教育職の給料表を持っておりましたのは豊岡市と日高町だけでありました。他町につきましては、行政職の給料表を適用しておりました。この際の調整につきましては、実態としまして、幼稚園の先生と、そして保育士との職務の差がだんだんなくなりつつあるんではないかといったこと、さらには、合併をしたわけですから、将来の人事交流を考えた場合に、その前提としての給料の差がない方が行いやすいといった判断で、教育職給料表を設けずに行政職給料表を適用するといったことで一元化調整を行ったものであります。  それから、豊岡市のラスパイレス指数ですけども、これにつきましては資料でお示ししたとおりでございまして、16年度の指数、旧豊岡市が92.6、城崎町が94.7、竹野町が95.5、日高町が93.3、出石町が97.5、但東町が96.4というようなことでございました。17年度の指数につきましては、まだ算定をされていません。  それから次に、技能労務職の定年についてのお尋ねでございますが、なぜ63から60にしたのかといったことでございます。年金受給権とのリンクということで申し上げます。年金受給権につきましては、ご承知のとおり、平成6年と12年に制度改正が行われました。基本制度としましては、65歳から発生することとなっております。したがいまして、議員が多分おっしゃりたい内容はよく理解できまして、定年とのギャップが生じる状況となっております。こういった状況につきましては十分認識をいたしておりますけども、合併の一元化によりまして、旧豊岡市の労務職員であった職員については、定年の年齢を63歳から60歳に引き下げるといったことになったものでございます。この定年の引き下げの理由につきましては、合併前の各市町の職員について、旧豊岡市の労務職員以外はすべて60歳であったといったこと、さらには、県内の各市町におきましても、行政職、技能労務職の定年年齢はすべて60歳であったといった状況を考慮いたしまして、一元化により他の業種と同様の60歳といった年齢にしたものであります。  この定年年齢と年金支給開始年齢とのギャップをどう考え、また対応していくかといったことにつきましては、今後の課題ではありますが、この課題は単に労務職員だけに係る問題ではなしに、他のすべての職員、さらに申し上げるならば、本市の職員だけでなくすべての公務員、あるいは民間勤労者を含めた共通の課題であるというふうに考えています。  最後に、技能労務職の再雇用の方針といいますか、それにつきましてご答弁申し上げます。この再雇用の方針につきましては、既に新市の制度としまして職員の再任用制度が条例により定められております。しかしながら、これもさきの議会でもご質問があったと思いますけども、この制度につきましては、現実には旧1市5町において適用はいたしておりません。また、従来からこの再任用の制度とは別に、旧市町では嘱託職員の制度がございました。この嘱託職員制度につきましては当然新市に引き継いでおるわけですが、この嘱託職員として退職者を任用する場合もございます。すべての退職者を任用するといったことは到底できませんけれども、各事務事業の必要に応じまして、適切な人材があれば任用していくという考え方であります。  今後の方針につきましては、この条例に基づく再任用制度及び嘱託職員制度のいずれにつきましても、これまでと同様に必要に応じて任用していくといったことを考えておりますので、それを基本にこれから交渉等に当たっていきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) たくさんいただきましたので漏れがありましたらご容赦いただきたいと思います。  まず、伝統的建造物群保存地区の関係ですが、これにつきましては、保存対策調査報告書が平成14年3月に出されております。その後、都市計画道路の見直しの関係で作業が停滞しておりましたけれども、平成17年度になって都市計画廃止の手続が行われてきているという状況でございます。また、篠山市を参考にして保存条例案などの検討をしてきているということでございます。  それから、山名氏城跡の整備について、その保存と活用策についてということでございますけども、平成13年3月策定の山名氏城跡保存管理計画及び平成16年3月策定の基本計画、これらを踏まえた保存と活用に努めていきたいというふうに考えております。  それから、永楽館の関係で、建築審査会のハードルをクリアできるのかということでございますけども、地方公共団体の指定した文化財につきましては、特定行政庁である兵庫県が建築審査会の同意を得て指定した建物については建築基準法適用除外の建物となるという前提を踏まえまして、平成13年2月27日に建築審査会で同意されて、3月16日に県から、主要用途、博物館、芝居小屋として建築基準法除外の建物として指定されております。県教育委員会との協議も進めておりますし、今後、関係機関との協議も進めていく中で、課題解決に向けて努力していきたいというふうに考えております。  それから、埋蔵文化財の管理、活用方法についてでございますけども、現在、豊岡市では、施設としまして出土文化財センター、それから但馬国府・国分寺館、それからいずし古代学習館がございます。これらの施設で保存や展示をしているところです。なお、気比の銅鐸につきましては、東京国立博物館所蔵となっておりますし、楽器の琵琶、栴檀ほかレプリカですが、これはいずし古代学習館で展示しております。  それから続きまして、登録文化財の制度の概要ということでございますが、平成8年にできた制度で、対象は建築後50年以上の建物のうち、指定文化財以外の建造物で文化財として価値があるものが対象となっております。保存活用のための措置が特に必要なものを、所有者の申請を受け、国が文化財登録原簿に登録しようとする制度でございます。登録されますと、保存活用のための修理に係る設計監理費用の一部補助であるとか、固定資産税の優遇措置などが受けられるということになっております。  それから、図書館につきまして、公民館分室と図書館分館の制度の相違点というふうにお聞きしたと思いますが、これにつきましては、公民館図書室は社会教育法に基づき設置されておりますし、図書館の分館は図書館法に基づいて設置されております。その大きな違いとしましては、公民館図書室におきましては、一定地域内、公民館エリアですが、一定地域内の住民に対しサービスを提供する施設であります。図書館分館と違いまして、資料収集、保存の役割は持たないものというふうにされております。また、著作権法第31条により、図書館等において資料の複製ができることとされておりますけれども、図書館資料の複製が認められるのは、同施行令により、図書館法による図書館と規定されており、地域公民館図書室においては認められておりません。  それから、整備計画に関連しまして、開架スペースの拡大についてどうかということでございますけども、これにつきましては、今後の利用状況、財政状況、そういったことを踏まえながら、今後検討していきたいというふうに考えております。  それから、図書の配送、物流システムの関係でございますけども、現在考えていますのは、図書館を核として南北2つのコースを考えております。一つのコースは竹野・城崎コース、それからもう一つは日高・出石・但東コースということで、これはシルバー人材センター等に委託する中で配送をお願いしたいというふうに考えております。  それから、地域の顔づくりについてということでございますけども、新市6つのまちはそれぞれ海、山、川、温泉、歴史など、豊かな自然と古い歴史を有した特色ある地域であります。それらの地域の郷土資料やその類する資料、図書の収集に努め、地域の特色をできるだけ生かした図書の整備を図りたいというふうに考えております。参考までに申し上げますと、竹野でありましたら海とか北前船、城崎でしたら温泉であるとか文人墨客、円山川、それから日高でしたら山、スポーツ、植村直己等、それから出石でしたら出石の城下町の歴史等、それから但東でしたらちりめん、モンゴル、農業、そういったことが特色あるものではないかなというふうに思います。  それから最後に、望ましい基準についてということでございますけども、公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準というのが平成13年7月施行ということでございます。それに先立ちまして、平成12年の中間報告で出された資料として、先ほど議員の方がおっしゃいました数値が出ております。人口9.3万人であれば蔵書が37万冊、旧1市5町で合計しますと現在24万冊でございますし、職員が35人というふうになっております。これは現在は15人でございます。中間報告でこういう数値が出されたものでございますけども、13年7月の最終報告の段階ではこの数値は盛られていないということでございますし、これがどういう前提条件で出されたのかということもちょっと把握しておりません。参考にはさせていただくあれはございますけども、ですからこの辺も、整備充実を図っていくという視点では共通認識はとれるんですが、これも利用状況、財政状況等を絡めながら考えていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 済みません、1点答弁漏れがありました。6級の昇格について、人事評価制度に基づくというふうにいっているんだがどういうふうなことかというお尋ねがありました。  これにつきましては、係長が旧豊岡市と他の町では当てはめる給料表の級が異なっておりました。旧豊岡市ではすべて5級、そして他町におきましては5級とそして6級、2つにまたがっておったわけですが、これについて、今度合併の一元化の中で、とりあえず係長は5級にしようといったことで現在なっております。  ただ、5級の中で選考委員会を設けて、そして該当する者については6級に引き上げようといったことで今日までなっておるわけですが、その選考委員会で判断をする際に、ご質問がありました人事評価制度を参考にしようといったことであります。  この人事評価制度につきましても、これは実施をしておりましたのは旧豊岡市だけでございました。これにつきましては、簡単に内容を説明いたしますと、地公法に基づきましても勤務成績の評定というふうなことで、職員に割り当てられた職務及び職責を遂行した実績、勤務成績ですけども、並びにその執務に関して見られた職員の能力及び適正、そして職務の処理及び責任の度合いに応じて公正に判定をし、職員の能力開発及び指導育成に生かすとともに、公正な人事管理に活用していくといったことがあります。選考委員会で、じゃ、だれを5級から6級に上げるかという判断をするわけですが、何せ合併をして1,000人からの職員もおります。したがって、選考委員会でやはり公平に、客観的なその判断をしてもらうといったことから、ただいま申し上げました人事評価制度、それを参考に判断を求めたいというふうに考えています。  なお、この人事評価制度、勤務評価制度につきましては、これは6級の昇格だけではなしに、すべての職員につきまして、これは適用していきたいということで現在考えています。もちろん、その評価者というのは1人ではなしに、一次評定者、そして二次評定者というふうに分かれておりますし、それらに対する研修につきましても、本年11月に十分に研修を行っていきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 答弁漏れがございました。文字・活字文化振興法についてということでございます。  この背景としましては、近年、子どもを含む国民の文字離れ、活字離れが懸念される中で、平成17年7月に文字・活字文化振興法が施行されたところです。これにつきましては、平成13年に子供向けということで子供の読書活動推進法が施行されました。これを受けて、次は社会全体向けということで、この文字・活字文化振興法が施行されたというふうに聞いております。  なお、この解説を見てみますと、当面の課題は図書館の整備、充実だというようなことも記述がございました。豊岡市としましては、図書館を始め各公民館を中心に実施しております読み聞かせの推進、それから学校における読書時間の活用、その他あらゆる機会をとらえて文字・活字文化の振興に努力していきたいと考えております。図書の整備ネットワーク計画につきましても、この趣旨に合致しているのではないかなというふうに考えております。  なお、同法により、10月27日が文字・活字文化の日と定められましたけれども、例年、文化の日を中心とした2週間が読書週間としてさまざまな啓発が行われておりますけども、この日はその最初の日に当たるということでございます。  現在、豊岡市として文字・活字文化の日に直接関連した事業は考えておりませんけども、豊岡市立図書館では、読書週間を中心として例年10月から11月にかけて、芥川賞、直木賞であるとか、そういった各種文学賞の受賞作品展、それからボランティア研修会、交流会などを実施しているところでございます。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 多岐にわたっておりますので、一つずつ問うていきたいと思いますが、まず市長さんにお尋ねをしたいと思います。  今までは国公準拠で来たけれども、地域には地域の事情があるよ、民間の鋭い目もあるよというふうなお答えでございました。それでは、一体この豊岡市の職員の給与が、その地域の民間水準と比較をして、どの程度高いのか低いのか、その明確な基準をどこでどのように判断をされるのか、その点についてお尋ねをしたいと思います。  私の知るところによりますと、それぞれの市町では、そういった公平委員会はありますけれども、人事委員会というのは持っておりません。県だとか指定都市にはそういった人事委員会があって、それが民間給与の調査をするという機能を持っておりますけれども、個別の自治体ではそういう機能がありませんので、だからこの人事院勧告に準拠をしてきたという歴史が今日まであるわけですね。だから、今、市長さんの言われるように、地方には地方の実情があって、実態があって、そうはいかないよというふうに今ここで言われても、多くの職員は、あるいは公務員は戸惑われるんじゃなかろうかなと、こういうふうに思うわけであります。それなら、何が適当な基準なのか、そういった明確に判断できるものを市長さんみずからがお持ちなのか、その辺についてお尋ねをしたいと思いますし、今度の在調は、言ってみれば係長以下だけが対象になるというふうにお聞きをしておるんですね。なら、部課長さんたち、あるいは課長補佐さんたちの民間水準との比較は一体どうなのかというあたりもきちっと検証しなかったら、職員間の中で不公平が生じるんじゃないかな、このように思いますが、これ以上はお問いはしませんので、その点だけお答えいただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 市として明確なその基準といったものは持っておりませんけれども、先ほどおっしゃられた少なくとも人勧につきましては、これは従来、1市5町ともこれを尊重してきたはずですし、また、管理職についてのその給与水準がどうかといったことにつきましても、具体的に基準といったものは持っておりません。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 部課長さんたちは民間比較する明確なものを持っていないけれども、係長以下は引き下げるよというのでは、やっぱり、先ほども申し上げましたけれども、公平性を欠く、このように私は思いますし、そのように指摘をしておきたいというふうに思います。  それから、先ほど豊岡市のラスパイレス指数が92.6というふうにお聞きをいたしました。それからまた、個別の町のラスパイレス指数もお聞きをいたしましたけれども、あらかじめいただいておりました資料で、これを単純に平均をいたしますと、95.5ということになりました。町の平均ラスパイレス指数が。これはこの初任給基準ではどちらも、豊岡市も町職員も初任給基準は国よりも2号高いところからスタートしておるんです。この初任給の時点、採用の時点では格差がない。にもかかわらず、これだけ落ち込んでいくのはどこに原因があると思われますか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) これにつきましては、やはりその給料表の級が上がる資格基準年数表の違いであろうというふうに思います。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) まさにそのとおりでございまして、初任給、スタートの時点は国より高いけれどもだんだん落ち込んでいくよ、その差は、国では、等級別資格基準に基づいて一定の経験年数と在職年数をクリアをしたら上位の等級に上がっていくという、そういう慣行があるわけです。町の場合も、大体国の基準を横目で見ながら、町村会準則が制度化されてきたという経緯がありまして、その部分の差ではないかな、このように思うわけでございます。  私、給料管理を考える場合、給料の額が高いか低いかということよりも、公平であるかどうか、公正であるかどうかということが最大のポイントでなきゃならないというふうに思う一人でございます。そういった、国では一定の経験なり在職年数をクリアをしたら上位の等級に行くという運用が、たまたま豊岡ではそういうことが保障されてこなかったということが、この92.6という、言ってみれば、自治省の指導も、国が100なら地方も大体100前後というふうな指導が行われてまいりましたけれども、余りにも低い、このように思うわけですが、その点についていかがお考えでしょうか。お尋ねします。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 申しわけないんですが、国の状況につきましては十分に把握しておりませんので、何ともお答えしようがないんですが、少なくとも1市5町の中で、先ほどおっしゃいました、その資格基準の年数の適用といったものが明らかに市町によって異なっておったわけですね。これはやはり、議員も先ほどおっしゃいましたけども、この公平をいかに図っていくかということで、今回考えておりますのが、この在職者調整でありますし、しかも現給保障といったことで考えています。市町によっては、いきなりその本来のあるべき額に上げたり、あるいは下げたりするところもあるわけですけども、本市の場合については、現給保障をして、そして在職調整をしようといったことで、なだらかな公平化を図っているわけでして、そのあたりにつきましてはご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) ここは団体交渉の場でもありませんので、余り個別の課題で深く突っ込んでいこうという考えはありませんけれども、だとしたら、たまたま合併寸前に枠があって上位の等級に格付られた職員が何人もいらっしゃるわけです。たまたまその平成17年の4月1日に合併をした。この枠も随分狭められた。そのことで、本来上る予定だったんだけれども外れていった職員もたくさんあるわけですね。これはやっぱり、本人の能力だとか本人の属性にかかわらない部分であるわけですから、やっぱりその部分については何らかの保障がなければならないというふうに思いますけれども、その点についてはいかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) ただいまの点は非常に難しいところでして、我々としても頭の痛いところです。それなりの新市においてポストが確保されておれば、比較的そういった問題についても対処しやすかったと思いますけども、総数でポスト数が限られているといったこともありまして、そこについてはやはり職員も、どういうんですか、辛抱してもらわなければならない部分もあると。ぜひその点については理解をお願いしたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) ただいまの辛抱してもらわなきゃならない点もあるというふうにお答えをいただいたわけですが、何も職員団体の方々も100%職員団体の言うとおりにしてくれというふうにおっしゃっていないわけですね。  それで、試算をいたしますと、先ほど資格基準表どおりにのっている部課長さんもたくさんいらっしゃいます。それから外れて、今度調整によるこの見直しがなされる職員もあるわけですけれども、先ほど40歳時点と45歳の時点の格差の問題を問いました。そしたら、40歳時点でざっと2号、45歳時点では3号、一番、お答えいただいた範囲で開いていましたのは5号がございましたけれども、実はその実態としてはもっともっと大きな差があるわけです。職員によりましては10年、あるいは極端な例かもしれませんけれども、13年間これから昇級をしないというふうな例があるやにお聞きをいたします。それが実際なのかどうかはわかりませんけれども、あるいはそんな極端な運用はしないよということになるかもわかりませんけれども、制度上は少なくともそうだというふうなことがいわれておるわけですけれども、それについてどのようにお考えですか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 確かにご指摘のとおり、特に教育職、幼稚園の先生の場合には、その調整期間が10年に及ぶといったことも十分考えられます。一般職におきましても、先ほど2年、3年というふうなことも申し上げたわけですが、5級の扱い、それがそのままの状態であれば、調整期間というのは相当年数に及ぶ場合も考えられます。ただ、それがもちろん全員ではないわけですが、6級の係長が誕生しますので、そうなればその格差というものはもっと短縮をしてくるというふうに考えています。  これも議員もおっしゃいましたし、実際私どもも交渉していまして、職員団体の方からは、せいぜい3年だというふうなことも随分主張されてきました。ここで、じゃ、3年で在調を一たんやめて、その段階で昇級をするということになれば、また他の職員との関係で新たな不公平感を生んでくるというふうな結果になってまいりますので、これについてはこちらとしては年数はかかっても、もちろん仕事の士気といった問題はまたあるわけですけども、これについては基本線で組合の方と交渉していきたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) もう残りの時間が10分ということでございますので、これ以上申し上げませんけれども、やはり市長と職員の関係は厚い信頼と情愛と申しますか、そういうもので結ばれていなかったら、新市の円滑なまちづくりは進まない、このように私は思います。ぜひ正常な労使関係、あるいは望ましい労使慣行づくりについてご尽力をいただきたい、このように思いますけれども、お考えをお尋ねをいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) これは一番最初に答弁で申し上げました。実際、交渉に当たっている職員団体側はどのように理解をしているかわかりませんけれども、少なくともこれについては、本来あるべき労使関係、それに向けて私も誠意ある交渉に努めたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) ぜひそのようにお願い申し上げておきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。
     伝統的建造物群保存地区の指定をめぐりまして、先日、出石地区で説明会が行われました。住民の方々の反応はどうであったのか、お尋ねいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 出石におきます住民説明会でございますけども、全11カ所のうち、8月に7カ所で各1回行ったというふうに聞いております。内容としましては、伝統的建造物群保存地区制度の概要を中心に説明をさせていただいているということですけども、全体的には町並み保存に対する関心も高いと受け取れるというふうな評価をしています。ただし、出席数は住民の半数程度でありまして、引き続き具体的な制度内容等も踏まえ、住民学習会等を開催していく必要があるかなという感想を持っております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) この伝建地区指定にはさまざまな規制もありますけれども、一方で、この伝統的建造物群を地震やら火災から守る、そういった対策やら、あるいは景観を守るためのさまざまな方途が法制上も用意をされてございます。伝建地区の指定によりまして、伝統の景観を生かしながら地域の活性化を取り戻した地域が全国にたくさんございますし、その取り組みをきっかけにいたしまして、そこに住む人々の地域の連帯感が醸成されたというふうなこともございます。この伝統と地域の未来を共有する、そういうことで、この伝建指定をぜひ進めていただきたいものだ、このように思いますが、住民の方々に対する、第1回目でありますから概要の説明が中心だったというふうなことでありますけれども、そういう、なぜ必要なのかという周知というのか、住民の理解を深める対策について、再度お聞きをしたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) これにつきましては、既に14年3月の報告書の中で、位置づけとして、伝統的町並みがよく保存されており、文化庁による重要伝統建造物群保存地区としてふさわしいという、そういった内容が出されております。そういったことを踏まえて、その出石の城下町としてのいろんな各施設であるとか、景観であるとか、そういったことと総合的な絡みの中で、出石の特徴づけをこれから打ち出してくる、そういう流れの中で、今後とも広報であるとか、いろんな形を通じて、住民の皆さんへのPR、啓発等を考えていきたいというふうに思います。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 合併協の議論の中でも、出石地区が歴史と伝統ゾーンというふうなことで位置づけられております。ぜひその方向でご尽力をいただきたい、このように思います。  それから、山名城跡についてでございますけれども、指定後、一定の取り組みがなされまして、土取りが行われておりましたところを買収するとか、あるいはこの小野川歴史資料館、当時はそう呼んでおったんですが、古代学習館として整備をされた等々、一定の前進がありますけれども、平成9年にこの旧出石町は、文化財を活かしたモデル地域づくり事業の指定を受けております。この文化財を活かしたモデル地域づくり事業は、今まだ指定期間内なのかどうか、その点をお尋ねをいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 済みません、申しわけありません。ちょっと把握しておりません。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) それならばお答えをいたしますが、たしか平成9年から平成18年、あと1年残っておるというふうに思っております。今、此隅山は崩落が進んでおりまして、山の形状も変わろうとしております。ぜひ城跡の整備以前に、とりあえず土とめとか崩落防止策を講じる必要があろうかと思いますが、それらについて、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 私が聞いておりますのでは、此隅山の一部崩壊については、個人所有であるということで、さらに国史跡の指定地域外だということを聞いております。したがって、此隅山全体の保存対策ということでは、今後関係機関との協議も必要かなというふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 先を急ぎます。永楽館の整備でございますけれども、先ほど県の建築審査会の同意を得ているよというふうに回答いただきましたが、それはあくまでも博物館としての整備で同意をいただいております。劇場として建築基準法適用除外建造物として建築審査会の同意を得ようと思ったら、先ほども申し上げましたけれども、大変ハードルが高い、その点をどのようにクリアをされようとしておるのか、お尋ねいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 現段階では、あくまでも博物館、芝居小屋としての除外指定という方向で県との協議を進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) だとしたら、ちょっと市長さんの思いとは違ってくるんじゃなかろうかなというふうに思いますが、我々出石に在住する市民として見れば、やはり劇場として復元できたらな、されたらなというふうに思うものでございます。可能な限りそういった方向でもぜひご検討をいただきたいというふうに思います。  それから、もう一つ、この永楽館は明治期の芝居小屋として大変高い評価を受けておりますけれども、もう一つ、一昨日の同僚の議員からの質問にもありましたけれども、この永楽館のほかに、もと所有者でありました小幡家には、600点から700点に及ぶ歌舞伎の台本がございます。それから、大変グレードの高い歌舞伎衣装もございますし、小物を入れましたら、歌舞伎に関する資料が1,000点以上あるというふうに承知をいたしております。それに小幡家そのものは、明治9年に出石は3分の2を大火で焼いてしまっているんですが、その大火からも免れた建物ということで、芝居小屋と所有者の母屋と、それから台本と歌舞伎衣装、これだけまとまって集積をしておる、しかもそれが守られてきたというのは、文化庁の担当官をして奇跡に近い希有な存在だというふうな評価をいただいておるわけですが、これも個人所有であるため難しい面もあるわけですけれども、これらの活用方途についてあれば、お伺いしたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) この件につきましては、さきの議員でもお答えしましたけども、確かに歌舞伎衣装、台本等、貴重な資料がございます。ただし、個人所有ということでございますし、保存に当たりましてはそういった受け入れ施設等の課題もございます。したがいまして、そういった点で、今後、所有者の意向も踏まえながら検討していく課題かなというふうに思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 埋蔵文化財の管理についてですが、先ほど申し上げましたように、豊岡市域は大変その埋蔵文化財の宝庫でございます。これらをそれぞれの所管する施設で管理、公開をされておるわけですけれども、これを一堂に管理をして、そしてこの地域が一体歴史上どういう地域であったのか、どういう役割を果たしてきたのか、そういうことを明らかにするような施設が将来整備できないかどうか、その点についてお尋ねしたいことと、それからあわせて、埋蔵遺物を発掘する調査体制でございますけれども、学芸員の数と今後の発掘についてどのような体制で臨もうとされているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 資料館の整備をというご質問でございますが、現在、一堂に管理し公開する施設については特に考えておりません。現在の施設を活用していきたいというふうに考えております。  それから、発掘調査のスタッフでございますけども、現在8人おります。  それから、今後の発掘調査体制の考えでございますけども、各発掘専門員のお互いの情報、技術の共有であるとか相互応援体制を図る中で、現体制の中で克服していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 歴史はお金では買えない、このようによく言われます。また、保存対策は時間との競争でもございます。どうか世界に誇れるさまざまな文化財がたくさんある豊岡市でございます。これらの歴史的な遺産をきちっと保存をしながら、あるいは活用しながら、世界と次の世代に誇れるようなまちづくりを進めていただきたい、このようにお願いをいたしまして、最後に図書館の整備について、一、二、お尋ねをしたいと思います。  公民館の図書室を図書館体制の系列下に食い込めるのに、なお検討を要するというふうにうたわれておりますけれども、この理由は何なんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) ちょっとご質問の趣旨がよくわかりませんけれども、整備をしていく上での課題という意味でございましょうか。  現在、図書館は、各旧町におきましては公民館図書室という位置づけがされております。今後これを図書館の分館という形で移行していきたいというふうな考え方をしております。その場合に、いろんな職員の配置の問題であるとか、そういった課題が今後解決すべき課題として出てくるというふうに認識しています。 ○議長(木谷 敏勝) 10番、湊ア康雄議員。 ○議員(10番 湊ア 康雄) 質問の趣旨は、図書館は中央図書館にあって、そして分館があってというふうな、系列を一体化するということが望ましいというふうに私は思ったわけです。あえて、何ですか、公民館図書室というふうな形で法律も違うというふうな中で、あるいは指揮命令系統、行政組織上も異なっておるところに置いておくよりも、一体化した方がいいという意味で質問いたしましたし、なおそのことに疑念の余地がないにもかかわらず、検討をするというふうになっていたものですから、お尋ねしたわけでございます。  時間が参りましたので、ぜひこの新しい豊岡市が、多くの文化財の恩恵を享受できまして心豊かな暮らしができますように、また情報と知的集積施設である図書館が整備をされまして、合併してよかったな、そのように評価をされるまちづくりのために一層精励をいただくことをお願いをいたしまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で湊ア康雄議員に対する答弁は終わりました。           ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は10時50分。                午前10時40分休憩           ────────────────────                午前10時50分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、91番、村岡峰男議員。(拍手)                〔村岡峰男議員 登壇〕 ○議員(91番 村岡 峰男) 91番、村岡です。彼岸花、マンジュシャゲの花が間もなく咲こうとしています。茎が随分長くなりました。確実に夏から秋に季節は移りつつあります。  郵政民営化は是か非かだけしか問わないという異常な選挙戦を展開をした小泉総理率いる自民党が大勝する結果となった総選挙は終わりました。我が日本共産党は、民営化は国民にとっては百害あって一利なし、絶対反対を訴えて戦い、現状議席を維持し、確かな野党としての存在意義、悪政を追及し国民の声を代弁するという任務は、いよいよ大きくなったと痛感をしています。それはまた、豊岡市議会にあっても、言論の府にふさわしい議会をつくっていく上で、日本共産党の議員が必要だと、10月の市会議員選挙は頑張り抜きたいと思っています。  以下、通告に基づき質問します。  質問の第1は、昨年の23号台風被害の復旧事業の進捗について、お尋ねをいたします。  ことしの出水期までにハイウオータープラス50センチを確保する堤防のかさ上げは、どこまで進んでいるでしょうか。国道や県道など、道路との共用になっているところでは何の工事も見られませんが、いつになるのか具体的にお答えをください。  また、左岸側の一日市付近では、道路を堤防上から下におろして堤防のかさ上げもする計画だと聞きますが、どこまで道路を下におろす計画でしょうか。堤防の上部が破堤をした下水道処理場への進入路のつけかえは、この際、検討の余地はないのでしょうか。  河道掘削については、さきの議員への答弁もありました。以後の質問の中で触れたいと思います。  遊水地については、計画をされている中ノ郷を含む中筋の区長会の一員として、去る7月、三重県の伊賀市に視察もしてまいりました。淀川上流の木津川の両岸に2カ所ずつ農地を囲い、造成されていました。遊水地となった農地に補償をして、洪水時には水を引き込み、民家や工場を守るというものです。将来の宅地化を事実上認めないということも、このための補償もしています。しかし、今、中ノ郷で計画をされている遊水地は、洪水時には河川となる事実上の河川区域内です。3月議会でも同様の質問をしましたが、再度お聞きをしますが、河川区域内に堤防を築く体積だけでも洪水時の水位を上げることにはならないのか、国道でもある堤防を高くすることをまず優先すべきではないのか、計画の進行状況についてお聞きをしておきます。  次は、KTR鉄橋のかけかえは、激特事業として今後4年間の事業となっていますが、設計や今後のスケジュールについてお聞きをいたします。お答えをください。  さらに、山腹崩壊では、本庄境の3カ所のうち2カ所では工事も進んでいますが、残る1カ所についての工法と現状について、お聞きをしておきます。  次に、去る6日に九州を襲った14号台風は、昨年の23号台風の被害を思い起こす甚大な被害を九州各地にもたらしました。多くの市民がテレビを見ながら早くから避難の準備を始めていましたが、江本、今森や八社宮などでは、今度は3日程度の食糧を確保して我が家にいるんだという市民が多くありましたが、避難所の検討状況と市民への徹底はどのようにされるのか、お聞きをします。  次は、市長総括説明で、円山川水系自然再生計画なるものが報告をされています。コウノトリと人が共生する環境の再生を目指して、今後10年間で堤外の湿地の面積を3倍にふやすことなどの計画となっていますが、昨年の23号台風からの緊急治水対策事業の目玉的事業である河道掘削事業との関係で矛盾はないのでしょうか。  また、この計画は、今月じゅうには決定をされるとのことですが、計画案は広く市民の意見を聞くとしていますが、市民には今日までどこまで計画案は知らされているのか、お聞きをします。また、今月が決定ですので、既に市民からはどのような意見が寄せられているのかもあわせお答えをください。  また、この計画の中では小さな扱いではありますが、外来魚の駆除対策が入っています。ブルーギル、ブラックバスの繁殖が日本古来の水生動物に大きな影響を及ぼしています。幾ら水辺の整備をし、コウノトリのえさとなる小魚をふやしても、ブラックバスのえさになってはコウノトリもたまったものではありません。外来魚の駆除をどのように進めようとしているのか、お聞きをします。  次に、都市計画道路大開一日市線の見直しですが、県道港線を堤防の下におろして交差すると聞きますが、計画の内容は地元、特に地権者にどこまで説明がされているのでしょうか。また、交差点からの北伸はどんな計画で、地元への説明はどこまでされているのかもお聞きをしておきます。  さらに、大磯線ですが、なぜ今、廃止の見直しなのでしょうか。病院跡地の利用計画との関係では、重要な進入道路となる可能性もあると思いますが、いかがでしょうか。  最後に、豊岡市の特産として生産奨励されている神鍋キャベツの被害についてお尋ねをしておきます。収穫できなかった原因と被害の実態、また被害額、JAとはどんな協議をされ、豊岡市農政としての支援策は検討をされたのか、さらには来年以降の生産意欲に支障はないのか、農家の声はどのように掌握されているのか、お聞きをして、以下自席で行います。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、大磯線に関するご質問にお答えをいたします。  大磯線は、昭和51年に国道312号の混雑緩和のためバイパス道路として都市計画決定を行いましたが、現在、廃止するという内部の方針を固め、今後必要な手続をとっていくこととしております。  都市計画道路の国道312号に想定しました推定交通量は、これは当時の推定でありますが、1日当たり約2万台程度でありまして、その交通量を分散させ交通緩和を図ることを目的として大磯線を計画したものです。しかし、その後、市街地の拡大に伴い、豊岡市街地の東部に整備された広域農道に交通が流れるようになりました。さらに、平成17年5月に新豊岡病院が開院したことにより、国道312号の交通量は減少しているものと考えています。さらに、今後、国道426号バイパス整備や北近畿豊岡自動車道の整備により、国道312号の交通量が緩和されることが予想されます。新豊岡病院の開院、北近畿豊岡自動車道の整備を想定して推定した国道312号の計画交通量は、1日当たり約1万1,200台、計画当時は約2万台でありましたけれども、1万1,200台でありまして、混雑度はほぼ許容の範囲内であると考えられます。すなわち、交通緩和の観点から計画された道路でありますが、そのような必要性は特に大きくないという事態になっている。このことがまず第1の理由でございます。  また、大磯線が計画されております堤防の区間は、中央公園にも隣接し、市民の散策コースや柳祭りの際の花火の観覧場所として市民の憩いの場となっていることのみならず、南中学校生徒の通学路にもなっています。したがって、道路としての必要性は特に高くないということであるならば、そのような市民の財産を道路で分断し、あるいは静穏な空間をあえて壊すべきではないというのが第2の理由でございます。  そして、なぜ、ではそれを今このタイミングでというご質問でございますが、大きく2つございます。  1つは、昭和51年の計画でございますので、既に29年がたっておりまして、いわば全く動かない状態でありますし、市の財政状況等から見ましても当分動かせる状況にはございません。そうした中で、先ほど言いましたように、新たな道路計画が都市計画決定後出てまいりまして、どうも必要性が薄れている感じがする、そういったことから、本当に道路として必要かどうかという検討をこれまで進めてきたものでございます。都市計画道路というのは、その都市にとって骨格的な道路でありますから、市民のさまざまな行動もそれを前提に組み立てられることがしばしばございます。したがって、いつまでもあいまいなままで置いておくべきではないというのが、まず1つ目の、このタイミングでということの理由でございます。  2つ目は、治水との関係でございます。かねてから円山川の堤防で、決して強くない部分については、その堤防の強化をこれまで国に対して要望してきたところですが、この区間につきましては大磯線が都市計画道路としてございましたので、一体その道路やるのかやらないのか、その辺をはっきりすることを求められておりました。そうした中で、昨年の台風23号がございまして、国におきましては、激特事業として今後5カ年でこの部分の堤防強化を行うという方針を決定いたしました。そうしますと、この堤防の拡幅部分とこの大磯線の道路部分が重なり合います。したがいまして、堤防の強化を計画どおり進めるためには、大磯線を廃止するのか、あるいは堤防の強化と整合性を持った法線とスケジュール、つまり工事をするとすれば、同時にこれしなければ手戻りがございますので、整備スケジュールも整合性を持った形で新たな計画を策定する必要がございました。ところが、先ほど言いましたように、道路としてはそれほど必要ではない、しかもあのあたりの市民の憩いの場という観点から見たらすべきではない、こういうことでございますので、この問題をいつまでも引きずることなく、この段階で廃止の方針を決定したというものでございます。  ただ、都市計画決定に関する手続はこれからでございますので、その辺につきましては手順を踏んでまいりたいと、このように考えているところです。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 私の方からは、緊急治水関係の幾つかの点につきましてお答えをいたします。  まず、堤防のかさ上げでございますが、今年度の出水期までにかさ上げが必要なところについては国交省の方でやってまいりました。道路と共用する部分につきましては、土のうを設置して対応したところでございます。  ここのところが今後どうなるのか見えてこないというお話でございましたが、これにつきましては、現在、計画高水プラス0.5メートルまで築堤をするという基本的考え方で設計中ということでございます。発注時期ですが、今年度末から来年度の当初にかけて発注をしていきたいというふうに聞いております。  なお、工事施工に当たりましては、現実道路を共用しておりますので、その道路の交通に若干支障が生じる可能性がありますので、公安委員会等関係機関と十分な連絡調整を図りながら進めていくというふうなことでございます。  それから、一日市の堤防の下水道の処理場の斜路のお話でございましたが、あそこの部分につきましては、今現在進めておりますように、豊岡港線とともに堤防自体を強化をしていくというふうなことでございますので、堤防自体が上がっていくと、道路も上がっていくというふうなことになりますと、計画高水、ハイウオータープラス0.5で道路がその上に乗っかりますので、そこから下水の処理場へアクセスをしていくという形で支障がないというふうに聞いております。  それから、遊水地のお話がございました。一つの例を木津川でお示しになられましたが、この遊水地につきましては、これまでもご説明を申し上げておりますように、緊急治水対策ということで激特事業以降に行う事業として、河川の水位をさらに下げるための一つの施策として盛り込まれているものでございます。河川区域の中に堤防を築堤すれば水位が上がるのではないかというお話でございますが、河道掘削というのがございまして、ご承知のように、それをすることによりまして水位を下げて、確かに現在河川区域となっているところには堤防を築堤をいたしますが、河道掘削をして水位を下げて、その上で遊水地のエリアを確保して、洪水時にピークをカットして、その結果がパンフレット等でご承知のように、遊水地による効果として約30センチの効果があるというふうなことでございます。  それから、KTRでございますが、KTRにつきましては、初日の古谷議員からのご質問にお答えいたしましたように、現地で約1.5メートルかさ上げをしてかけかえをする計画でございます。平面交差している豊岡港線につきましては、ボックス構造で遮断機での通行がなくなります。現在、国交省とKTRとで設計協定について協議中であると。これが調いますと、設計ができる段階になりますので設計をして、設計ができれば事業費が出てまいりますので、事業費に基づいて負担に関する協議をして、その後、工事に着手するという運びになろうかと思います。  それから、がけ崩れのお話でございます。3カ所のうち2カ所着手をしておりまして、1カ所はほぼ終わっているというような状況でございます。残りの1カ所、真ん中の本庄境の部分でございますが、これにつきましては兵庫県が事業主体となって施行する予定でございまして、契約自体は去る8月9日にもう行われております。現在、本工事に向けての準備を進めているところでございます。当地区につきましては、避難勧告継続中でもありますし、市としてもできるだけ早期完成されるように県に要望してまいりたいと考えております。  工法ですが、今現在、発注後の工法は、吹きつけのり枠工と、それからアンカー工、それから取水ボーリング等を設置するというふうにお聞きをいたしております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは避難所の関係につきましてお答えをさせていただきます。  何人かの議員さんからも避難所につきましてご質問がございました。今回、見直しを図っておるわけですけども、それはあくまでも緊急的な措置として行っておるところでして、今年度、地域防災計画を策定をするわけですけども、その中で本格的な見直しは図ってまいりたいということでございます。  ただ、避難所として本当に議員がご指摘の利用可能な公共施設のない地域につきまして、民間の施設にも協力をお願いして確保、少しですけども、図っておる考えなんですけれども、ご指摘の今森、あるいは江本地区ですけども、本当に確保が難しいというのが率直な現状です。したがって、今までとは観点を変えて、例えば、あらかじめこちらからいろんな情報を提供いたしますので、そんなふうなことを勘案しながら、自動車であらかじめ早目に避難をしていただくとか、例えばそういうふうな観点も織り込んだ避難所、あるいは避難計画、そんなふうなものも必要になってくるのかなというふうな課題として認識をしております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 円山川の水系の自然再生計画につきまして、治水との関係はどうなるのかというご質問をいただきました。  円山川水系の自然再生計画につきましては、国県におきまして平成14年度から、地域の代表者の方、あるいは学識経験者の方などから成ります検討委員会が設置をされまして、いろんな協議検討がなされてまいっております。去る7月29日から8月26日にかけましては、市民の方々からいろんなご意見をいただくということでお願いもしてまいりました。そういったことも踏まえて、9月の下旬ごろには計画の策定がなされる予定であるというふうにお聞きをいたしております。  なお、この計画の中身なんですが、議員もおっしゃいましたけれども、堤外地の湿地面積を10年間で約3倍にふやしてビオトープ化を図るということを通じて、もう一つは魚類が遡上しやすいように井堰などの段差を解消するといったことが基本になっておりまして、いわゆる生物の多様性を図っていくというようなことが計画されております。  一方、昨年10月の台風23号の災害によりまして大変大きな被害を受けました。そういった中で、国交省の方では、平成26年度までの10年間で緊急治水対策が実施をされるというふうになっておりまして、そのうち前半の5年間を激特対策ということで、先ほどもお話がありましたけども、河川の流量の確保をするということで河道掘削等が行われるというふうになっております。この河道掘削の方法につきましては、いわゆる自然再生計画というものも検討されてまいりましたので、河川敷を一律的に深く掘っていくというふうな工法ではなくて、広く浅く掘るということによって流量の確保を図っていく。しかも、そういったことを通じて湿地の増大も図っていくというような工法が現在検討をなされております。つまり、治水と自然再生の両立というふうなことで検討がなされているという状況でございます。  それから、議員の方から、市民の声はどういうものがあったのかというご意見があったんですが、ちょっとそこまでは把握をいたしておりませんので、ご了承をお願いしたいと思います。  それから次に、外来魚対策でございますが、河川における生物の多様性の確保につきましては、コウノトリのえさ場としても大変重要なことであると認識をいたしております。在来の生物にとりましては、ブラックバスやブルーギルなどの外来種は大変脅威でございまして、生態系を壊すことになってくるということでございまして、河川等への持ち込みやリリースはしないよう、ぜひお願いをしたいというふうに考えております。  円山川漁業協同組合の方でも、これまでにも円山川水系におけるブラックバスやブルーギルの捕獲ということでお取り組みを願っておりまして、今後も積極的に行っていきたいというようなことをお聞きをいたしておるところでございます。  本年6月には、外来生物法が改正されました。ブラックバスの保管とか運搬等が規制をされておるわけですけども、本市といたしましても在来種の生態保全ということで、関係機関、団体、あるいは住民の皆さんと連携をとりながら積極的に外来種対策を検討していきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
    ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 答弁漏れがございまして、お答えをいたします。大開一日市線の話でございますが、これにつきましては初日の古谷議員からのご質問でも答弁させていただきましたように、激特事業による河川改修と、これに伴う堤防の整備と、県道豊岡港線の整備に伴いまして、大開一日市線のルート変更を行う必要がございます。現在、変更ルートを決定すべく測量の調査中でございます。今後、そのルートにつきまして図面等の作成を行って、まとまり次第、各関係機関との協議及び地元の説明会を行って、今年度末を目標に都市計画の変更を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 農林水産部長。 ○農林水産部長(太田垣秀典) 神鍋高原キャベツの関係でございます。大変ご心配をいただいております。ことし梅雨期前半の少雨によりまして、旧日高町の神鍋地域を中心とする初夏どりキャベツの市内の産地では、水不足によりまして生育が不十分な上に、害虫の食害に遭いまして甚大な被害が出ております。  出荷量が大体平年の2割程度ということでございまして、被害額というご質問もございますが、被害額、なかなか積算の仕方が難しいんですけれども、昨年の出荷単価などを参考にして積算をいたしますと、1億円近くになるのではないかというように思っております。  この初夏どりキャベツでございますけれども、県の南部産と、それから長野、あるいは群馬産、そういうものの端境期の出荷ということで、大体六、七月ごろ収穫をするということを行っているものでして、特によく暴落ということが言われるんですけれども、暴落というわけではなくって、いわゆる干ばつ被害が中心だということでございます。  市といたしましても、その干ばつの被害に見舞われた農家の皆さんが、今、議員からもございましたけれども、営農を継続する意欲が損なわれないというように、豊岡の農業改良普及センターや、あるいは県の関係機関、JAたじま、それから生産者団体と頻繁な情報交換も行いまして対応策について協議してまいりました。この結果、JAたじまにおきまして、生産者団体の要望を受けて、被災された農家に対して、1つは、資材代等の支払いに必要な資金の融資、それから2つ目が、来年のキャベツの作付に向けました種子代の補助、それから3つ目に、生産者団体への経費の助成という、そういう支援を決定されております。市といたしましても、当面の営農継続対策についての支援策と、将来に向けましての施策として、これはなかなか大変難しいことだというふうに承知をいたしておりますけれども、かんがい施設などの整備の検討を関係機関、あるいは団体と進めてまいりたいというように考えております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) それでは、再質問をさせていただきます。  まず、台風23号の被害からの復旧復興事業ですが、先ほどの答弁の中で、築堤について、特に道路との共用になっているところは、この堤防かさ上げ、いわゆる堤防強化、築堤の方向で、今年度から来年の当初に発注の方向だというふうに聞き及んだんですが、これは例えば出石川の右岸側、場所としては清冷寺の近くですね。ここは道を走っておっても相当低い、下がっています。昨年の台風のときも相当越流をしました。かつてはここは大型土のうを積むというふうに聞いておったんですが、ガードレールの横に小さい土のうがちょろちょろちょろと並んでいるだけなんですね。これで大丈夫なんでしょうか。大型土のうということはされないのかどうかということと、今言われた、築堤の方向だと、来年の春には発注という、これは今言った清冷寺のところも入っているんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 清冷寺のところに大型土のうを積むというお話があったということについて、私はちょっと承知をいたしておりませんが、車の通行がございますので、その幅員の関係から、大型土のうを積むことで支障があったのかどうかという問題点もあろうかと思います。現実は、今、土のうを積まれているというふうなことでございます。今、私自身は、その大型土のうを積むというお話は国からは聞いておりません。  今後、この区域ももちろん含めて設計をしてかさ上げをしていくというふうには伺っております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) 今後の設計、着工、工事されるということで、これはこれとして当然そのことを願うわけですが、低いところから、あるいは危険性の高いところからやっていただくということで、これは特にお願いをしておきたいと思います。ことしの出水期までにここは堤防を高くすることはできないと、道路があるから、したがって大型土のうだというのは、地元に対する説明ではそのように報告をされておりました。幸い今のところ昨年のような台風が来てませんから、なんですが、昨年の経験からいってもあと一月ぐらいはそういう台風の危険性が伴う期間ですので、今からでもそのような方向がとられれば、地元としては安心だなということを思っています。お願いをしておきたいと思います。  それから、避難所の問題ですが、私は公共施設がない、あるいは民間のそういう適当な施設がないという点では、江本、今森、私が住む八社宮も含めて、公共施設というのはもう市営住宅、県営住宅しかないんですね。高い建物はこれしかありません。昨年も市が指定したJAの営農センターに避難をした人は、結果として、もう帰ることができない、取り残されるということでしたししますが、これは前にも提案をしたんですが、市営住宅が今建設中です。次にも建てられます。この市営住宅の一角を避難所にもなるような、そういう部屋なり、あるいは施設をこの中に持つということは困難なんでしょうか。全くできない話なんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 建設部長。 ○建設部長(井本 雅士) 公営住宅の建設計画につきましては、それぞれ従来からの計画で進めておりますので、その部分を避難所で活用ということにつきましての検討というのはちょっとしんどいかなと思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) それはまた今後も一緒に協議をさせていただきたいと思います。  それともう一つは、台風が来たと、避難勧告、あるいは避難指示が出されると。逃げれだけでいいのかなと。この地域の住民は昨年の台風で大きな被害を受けました。しかし、ありがたいことに、1人の方が江本で亡くなりましたけども、じっとしておれば命に心配はなかったなというのが一つの教訓にもなっています。逆に、慌てて水の中を逃げたりした方が危険ではないかなと。溝にはまったらどうするか、あるいは車で逃げてる途中で車がとまってしまったらどうするか、いやいや、そうなるまでにもっと早く逃げんかいやということを市長は言われるかもしれませんが、住民の感情として、やはり逃げるのも大事だけども、去年の経験で家におった人の方が、家具を上げたり、結果としてよかった人もあると。だから、要は食い物やと。食い物さえしっかり3日、4日分確保しとれば、そこにおった方がええと違うかなという意見も随分聞きました。そういう意見の反映が、この前の14日の台風のときには、近くのスーパー、もうおにぎりもパンももうカップめんもあっという間になくなったんですね。先日の質問の答えの中で、よく売れてよかったという話もありましたが、それだけじゃなくて、これはもう逃げる前に食糧確保ということで走られたという結果なんですが、どうなんでしょうか、私は、ただただ逃げるだけではなくて、そういう方策も今後つくられる避難防災計画の中に盛り込まれるべきではないかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 今、議員のご指摘がございました。例えば、昨年の台風23号で本当に不幸にしてお亡くなりになった方の、例えばその全国的な事例なんかを見てましても、今、ご指摘のとおり、例えば避難をする道中ですとか、そんなふうなときにお亡くなりになっている不幸な例が本当に多いと。水そのものでお亡くなりになっている方というのは本当に少ないわけですね。したがって、豊岡の場合もそうであったと思いますけども、破堤によって流れ込んでくる水、あるいは内水が徐々に水位が高くなってくる水、そんなふうないろいろな種類といいますか、性質があろうかと思います。そんなふうなことを見据えながら、地域防災計画、あるいはハザードマップ、そんなふうなものを、今ご指摘の課題等を盛り込みながら検討してまいりたいなと。あるいは、市民への情報の伝達の仕方にしましても考えていきたいなというふうに思っております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) いずれにしましても、避難所の指定、あるいは避難所を検討するに当たっては、地元の住民の意見をしっかり取り入れていただきたいと。その地域その地域の実情をしっかりとつかんでいただきたいなということを思います。  それから、あと、河道掘削の関係で、私は今回の質問、円山川水系自然再生計画なるものについてちょっと深めていきたいなというふうに改めて思うわけですが、資料でいただきました。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  円山川水系の自然再生計画ですが、資料をいただきますと、この設立趣意書というのもついていました。この趣意書を見ますと、ことし、間もなくですが、コウノトリの放鳥があると。このコウノトリの放鳥にあわせて、自然界もコウノトリのいわゆるえさ場を確保するというのがこの円山川水系自然再生計画のこの大きな目玉だと、のっけからもうそのことばかりが書かれておるんですね。その中には、コウノトリは30年代は円山川の沿川で、あるいは湿地でここがえさ場だったと、だからそれを目指すということなわけですが、これはこれとして私は是としながらも、先ほども言った昨年の台風との関係で、円山川の堤外を今よりも3倍に湿地を広げると。昨年の台風以降、国交省がつくった資料ですね。河道掘削の資料と、それから今度の再生計画を見ますと、答弁の中では、この掘削で今度の計画の中でもそれはもう整合しておるんだということのように聞こえるんですが、どう見てもそうにはならないんじゃないかなと。どの図表を見ても、国交省が昨年つくったこの円山川緊急治水対策事業の概要の掘削のああいうやり方と、再生計画の中の掘削のこの計画のあり方と、これで整合性がとれているというふうに先ほど答弁ではそのように聞こえるんですが、本当にそうでしょうか。これでこの流域のこれに合わせた400万立米という、この土砂をこの再生計画の中でも同じように確保すると、流量は確保するということになっているんでしょうか。お答えください。  それともう一つ、先ほどの部長の答弁聞きますと、どうも人ごとのように、よそが計画をしとるというように聞こえる答弁なんですが、あなた自身もこの検討委員会の委員なんでしょう。ですから、どうもよそが計画したような答弁しないでください。あなた自身も参加をして一緒に検討されてるんですから。そういうことでお答えを後々いただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 私自身もメンバーでございまして、ちょっと言い方が悪かったのかと思うんですけれども、実は生物多様性の確保というのは大変大きな課題でございました。そういう中で平成14年度から国が直轄の河川、そして県の管理する河川を含めて、いわゆる円山川水系の河川について自然再生を図っていこうというふうな議論が始まりました。この議論の過程では、各関係地区も回りまして、住民の方々のお声もお聞きをするというふうなことも重ねてまいりました。基本的には、コウノトリの試験放鳥の中で、そのえさの問題もあるわけですけども、人間にとっていい環境というものを目指していこうというようなことも基本的には置かれておりました。  実は、その中で、そういう議論をする、計画をつくっていく中で、昨年大きな台風が来たということがございました。仮にそういう議論、自然再生の議論がなかった場合、そういう中で台風が襲来したという場合には、恐らく十分な議論ができずに、工法の面についてもいろんな難しい問題があったんでないのかなと思っています。結果的には、早くから自然再生についての議論を行っておりました。そういう中での台風23号でございましたので、その計画との整合性を十分図って工事を行う必要があるという議論も生まれてまいりました。  議員がおっしゃいます、そのいわゆる河道掘削の考え方の中で、自然再生ということが入ってないじゃないのかなというお話もありましたけれども、国交省の方とは常にその調整を行っておりまして、自然再生の議論の中にも国交省が中心的に入ってもらっておったわけですので、しかも今回の河道掘削についても国が事業される格好になりますので、当然そこではどういうふうな工法をとるのかなというふうな議論が生まれてくるわけでございます。  実は、市も交えて国交省一緒に議論を行ってまいりまして、流量の確保をするということについて、河道掘削の議論がありました。ただ、自然再生の考え方がまとまってきていますので、それをどういうふうにして河道掘削の工法の中に入れ込んでいくのかという議論をさせてもらいました。先ほどご答弁申し上げましたけれども、掘削をするという方法の中で、深く掘り下げるという方法ではなくて、むしろ面積をとって浅く広く掘削をするということを通じて、むしろビオトープ、そういった形態をつくっていこうというふうな議論で方針が一致をいたしておりますので、そのような方向で工事がされるものというふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) そうしますと、国交省の緊急治水対策事業の中では、河道掘削で現在3,900立米、これを4,900立米の量に、流れる量ですね。1,000立米の流下能力の向上だということが国交省のこの中に出されていますけども、それは確保できるということなんですね。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 流量の確保については、基本的な量は変わっておりませんので、ただ工法を変えて確保をするという格好にいたしております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) この計画の中で、本線下流ブロックにおける目標と整備メニューというのがあるんですが、これを見ますと、例えばひのそ島、これもこの半分はとるけども、半分は水際で残すと。あるいはこの下鶴井付近ですね。ここも水際よりも上の分の掘削はするけども、水際で湿地帯として残すと。あるいはこの上流、野上、あるいはこの上流についても、すべて掘削は、一部は川の中でとるにしても、ほとんどは水際で残して湿地帯で残すというふうに読めるんですね。これはもう出石川、あるいは円山川でもさらに上流まで同じようになっています。これで断面がとれるんでしょうか。そうすると、河川敷はほとんどもうこの湿地帯に変わってしまうということになると思うんですが、そうではないんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 現在、いわゆる円山川河川の中での湿地いいますか、それが60ヘクタールあると。これを約3倍にするということがございます。ちょっと紹介したいもんですが、国道178号の豊岡大橋がございますが、あの橋から右岸を、右岸の真下の方をずっと見ていただきますと、川の岸の部分にいわゆる土がぼこぼこ山をつくってございますが、あれが一つのビオトープという格好になります。実際あそこに行ってみますと、大変多くの生き物が行き来をいたしておりまして、ああいう形で、流量の確保をしながらビオトープをつくっていくという工法、これについてはもちろん国交省の方とも議論をさせてもらったんですけども、国交省も何とかその自然再生計画を受け入れる形で工法の検討をしたいということをおっしゃっていました。私どもの方では、うまくそのあたりを兼ね合いをとっていただいて工事を願えるものというふうに理解をいたしております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) いずれにしましても、この掘削で流量が多くなると、水位が下がるんだと。このことに対するこの住民の、昨年の台風以降ですね、住民の期待というのはやっぱりそれなりに大きいものがあると思います。そのことが、今度のこの計画で逆に後退をしてしまうということがあってはならないというふうに思うもんですから、河道拡幅問題、この湿地との関連でお尋ねをしています。  さらに、角度の違う質問なんですが、いただいた資料の中で、事務局を担当される財団法人リバーフロント整備センターというのがありますが、これはどこにこの事務所というのか、どこに拠点を置かれている財団法人なんでしょうか。さらには、日ごろ何をされているんでしょうか。余り聞いたことのない名前なもんですから、教えてください。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 私も明確なことは申し上げにくいですが、東京に事務所があると思います。それで、リバーフロント整備センターってその名のとおり、要は河川と生活との関係を議論をして河川を整備していくという少し、いわゆる従来型の河川を整備するというふうな意味ではなくて、親水性とか、それから河川の中の生態とか、そういうふうなものを考慮しながらやっていくためにいろんなことをやられてるというふうに私は理解をしております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) 円山川の再生計画ですから、やっぱり事務局も、豊岡なりこの付近でないと、まあそりゃ、今の時代ですから通信は発達してるというものの、こんなことでいいのかいなということを改めて思います。  それから、質問があっちこっちで大変申しわけないんですけども、どうも昨年の台風以降、それまで8回ほどの委員会をされて、台風以降は事実上もう、1回なんですね、中身の検討は。ことしの7月は第10回委員会というのをされて、もうここでは計画案の策定がされるということになってます。これで台風の教訓、経験がしっかり入ってるんかなということをまず1点、さらに疑問に思います。  それと、もう一つは、この中に答弁がいただけませんでしたけども、自然再生計画案の策定の後に意見募集、市民から広く意見を募るとありますが、これは市当局なり、あるいはここの国交省なり、県土木、県ですね、に意見は寄せられているんではないんでしょうか。リバーフロント整備センターですか、そこに直接、意見は寄せられるんですか。そんなことでは市民の意見、寄らないと思うんですが、どうも市民の意見まだ聞いてない、つかんでないということを言われたもんですから、お尋ねをしておきます。  同時に、市民から本当に意見を募る、そういう構えでこの計画は出されたり、地域の住民に知らされてきたんでしょうか。大変疑問に思いますので、お答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 国交省の方が中心になってコンサルを使ったという形で議論がされてきました。その中にもちろん豊岡市も加わってきたわけですけれども、実は7月29日から8月26日の間に、いわゆる意見募集という形で行われました。これについては、豊岡の国交省の事務所、そしてまた豊岡市では私どものコウノトリ共生課の方にも資料を置きまして、お越しいただければ見てもらって、意見をいただけるというふうな格好をとったんですけども、市の方にはお越しになっておらないと。ただ、国の方の豊岡の事務所の方にどういう意見があったのかについては、申しわけないんですが、確認させてもらってないというのが現状でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) 広く市民の意見を募るという、意見を聞くという、私どもも今度、市長の総括説明があるまで、こういう計画が進められてるのを知らなかったんですね。本当に知らない人、議員、何人ご存じの方があったんでしょうかね。ですから、それからいくと、市民の皆さんが意見を出せるような状況がセットされていたのか、大変疑問に思います。  それから、この計画の中を見ますと、再度、遊水地の問題に質問は移りますが、これまで地元に遊水地の説明は今後の計画ですと言いながら、例えば中ノ郷の現在の堤外田、水田が広がっています。この水田は遊水地がつくられた以降も水田としての利用は可能なんですというふうに私は地元で聞いてきました。ところが、この計画は全くそんな計画ではなくて、大規模湿地(遊水地)と、こうなっとるんですね、大規模湿地という。この中で湿地というのは、田んぼが乾田化されてきたから湿地が減ったという表現が何カ所かありますけども、大規模湿地ということはもう水田としての利用はしないということになってしまうんですが、そういう理解でいいんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 少し分けて考えていただきたいんですが、遊水地そのものは村岡議員がおっしゃいました事例の話と違うかもしれません。ここの場合は、用地を取得をして、河川管理者が管理をしていくと、そういうものでございます。ですから、官地として管理をしていく。官地として管理をした場合に、遊水地というのはそんなしょっちゅう使うものではございませんので、出水量が多い場合に遊水地を使ってやりますので、水を引き込んで洪水が去った後に水を出していくという形になります。ですから、遊水地の地盤そのものは低くなりますので、そこを円山川の再生計画の中では湿地として活用できないかということで提案をされてるものと考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) 現在、水田として使われとるところも官地部分もあるんですね。ですから、その点では地元の意向をしっかり取り入れていただきたいなということを思います。  それと、地元との問題でもう一つ、出石川の計画の五条大橋の上下流、堤外田が広がってます。この提外田は質の高い広大な湿地環境だと、水生生物、鳥類の生息場というふうにここに書いてあるんですが、地元ではこれは長く、ここを水鳥公園として整備をしてほしいと、そういう構想をずっと持ってきました。それとの点では、この計画はそのことが含まれた計画になっているんでしょうか。こんなのもやっぱり地元としてこの際、そういう計画を入れてくれやということを意見としては言いたいというふうに思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 議員ご指摘の箇所につきましては、従来から豊岡河川事務所も、河川環境という立場から、視点から整備ができないかということを検討されてきております。その考え方っていうのは変わってないと思います。今回、円山川再生計画の中でそういう位置づけがあるっていうことは、整備の時期っていうのは明確ではないとは思いますが、考え方自体は変わってないと思いますので、今後、具体化していく段階で地元の方と過去の経緯も踏まえて、協議をしながら進めていけるように市も努力していきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) この計画であと1点だけお尋ねをします。  中流域で人と河川とのかかわりの保全、再生創出という中に、環境学習拠点の整備ということで、川岸に環境学習拠点としてふさわしい地区を中心に整備をするというのがあるんですが、どのようなことが想定をされているんでしょうか。  といいますのは、土渕の円山川運動公園の川岸に護岸とあわせて階段状の整備がされました。これは水辺に親しむ、水辺まで階段でおりていけるということで、そういう学習の場にもなるということでつくられたんですね。ところが、2年でだめになりました。川の流れが底を洗って、その階段状の下は壊れてしまいました。そういう教訓をしっかり今度生かしていただきたいなと。川の堤外に構造物をつくって5年、10年としてしっかりそういう学習の場らしきものが残っとったってのは余りないんですね。それは十分、教訓化されるでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 基本的には環境学習に生かしたいいうことで、今、議員がおっしゃったような考え方も出てますが、まだ実施設計ができてませんので、具体的にどういう構造になるのかというあたりについてはこれからの問題かなと。議員が今おっしゃったようなことも過去にあったようですので、当然そういったことも踏まえて、整備するのであれば整備する必要があろうかなというふうに思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) あと外来魚の駆除問題で質問をします。  私、以前にもこの問題、旧豊岡市議会でも質問をしたわけですが、まず小・中学生にリリースはしないと、するなという指導をしていただけますでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 実は、平成13年にちょっとあったことをお話ししたいと思うんですが、工場公園の三宅というところに越す峠がございました。半坂峠といいますけども、大篠岡の集落から越えるんですけども、あそこの頂上を越えたあたりに立派な池いいますか、自然豊かな池がございました。そこにブラックバスを持ち込んだ方がありまして、そこにいろんな魚がおったんですけども、ブラックバスにやられてるという情報が入りまして、市も地区の方の協力を得て、池の水を変えて、ブラックバスの退治といいますか、そういったことをしたことがございました。そのときにそういう経験もございましたので、学校の方には、そういったものを持ち込んではいけないというふうなことを記したチラシの配布をしたこともございました。  基本的には、最初の答弁で申し上げましたけども、外来種対策を積極的に行いたいというふうに考えてますので、方法についてはこれから検討したいと思ってます。議員のおっしゃったのも一つの方法かなというふうに思ってます。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) 先日、8月の17日から円山川漁業協同組合が、豊岡や、あるいは上流部でこの外来魚駆除をやりました。そのときは、3日間かけてブラックバスが30匹とブルーギルが1匹とれたという報告を聞いてます。船を出して網でとってももちろんとれるわけですが、日常的に私はこのことを本当に追求しようと思うと、小・中学生の子供たちが釣りを楽しんでます。リリース、返すんですね。返してくれるないやと、その魚が外来魚で、古来の魚を食ってしまうんやということを学校教育の中でもしっかり言っていただきたいと。前に質問したときは、リリースは命を粗末にすることだから学校としては教えないということを言われて、何ちゅうことを言うんだと言ったんですが、今はそういう教育はされませんね。ブラックバスは退治をする、駆除をする対象だというふうに学校としては教えていただくんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) ただいまのご質問ですけど、具体的にそのことについて、私も現場におったわけですけど、確かにチラシ等で子供たちにそういったことを呼びかけたということはあると、いわゆるリリースしないというようなことについては指導したように記憶ございますけど、今後、そういったブラックバスあるいはブルーギル等の外来魚につきましては、企画と十分協議しながら、子供たちの指導については考えていきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) リリースをしないと同時に、私は市としても本格的にやっていただくんであれば、子供であろうが大人であろうが、ブラックバス、ブルーギル、持ってきてもらったら、1匹50円あるいは100円で買い取るというようなことを琵琶湖ではやられとるんですね。豊岡でもどうですか。ブラックバス1匹がコウノトリのえさ、何十匹を食っとるということを思えば、50円、100円出しても安いものだと思うんですが、どうですか。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 村岡議員の一つのアイデアということでお聞きをしておきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 91番、村岡峰男議員。 ○議員(91番 村岡 峰男) 私のアイデアというわけではありません、もう既にやられとるわけですから、そのことをやはり子供たちに呼びかけていただいて、釣り人口がふえること、大いに結構です。そして、コウノトリも喜ぶと、自然再生もできると、こんないい話はないわけですから、ひとつそういうことも子供たちにも協力願いながら、円山川の自然再生がなることを私も期待をして質問を終わります。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で村岡峰男議員に対する答弁は終わりました。           ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は午後1時。                午前11時53分休憩           ────────────────────                午後 1時00分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  次は、93番、陰良夫議員。                〔陰 良夫議員 登壇〕 ○議員(93番 陰 良夫) 93番、会派出石ありこの陰です。(拍手)ありがとうございます。盛大な拍手で迎えていただきましたこと、厚くお礼を申し上げます。  議長より発言のお許しをいただきましたので、一般質問、質疑をさせていただきます。  21世紀を一言であらわすなら、環境の世紀と表現されています。その世紀の初頭に自然と人とが共生し合える事業の代表的として、コウノトリの放鳥が9月24日に予定されています。まさしく豊岡市から国内外に向け、自然と人とが共生し合える環境を発信できることは喜ばしく、また一市民として誇りを感じておるところでございます。この事業の成功を心から祈るところでございます。  また、この事業は、言いかえれば、豊岡市ではコウノトリもすめるよい環境になっていることをあらわし、市行政として環境対策に重点を置かれてきたことを裏づけているものと思われます。
     そこで、環境対策についてを1番の質問に挙げながら、ほか3項目について、通告に従い、質問に入ります。  1、環境対策について。旧清掃センターの施設は9カ所あり、施設の種類は、最終処分場と焼却炉施設とで11カ所あります。今期補正で3,000万円で最終処分場造成費が組まれておりますが、これで最終処分場の造成、8カ所ある対象地についてはすべて完了になるのか、お尋ねをしておきます。  さらには、焼却施設は、要解体箇所が城崎、竹野、出石と3カ所あります。この解体計画の見通しについて伺います。  続いて、太陽光発電の取り組み状況についてであります。助成件数では、15年28件、16年32件で4件増加しているものの、補助総額では、15年840万円から16年795万1,300円に減額しております。1件当たりの割に換算してではありますが、15年30万円から16年24万8,000円であります。数字から見ても後退しているように感じるわけでございますが、いかがでしょう。幸い、本年度1,500万円の予算が組み込まれております。太陽光発電の取り組み状況をお尋ねをいたしておきます。  さらに、環境に対する関心度は日ごとに増しているものと思われております。当市として今後、特に何について力を入れていかれようとしてるのか。今後の環境対策の方針について伺います。  続きまして、農業振興策、2番でございます。獣害対策についてであります。駆除の15年、16年の実態では、豊岡市全体でイノシシ1,067頭、シカ1,547頭、猿14頭、ヌートリア196頭、その他215というふうになっています。また、その活動駆除費では、1,959万4,230円が投入されております。また、捕獲さくでは、15、16年で80基、313万5,903円、さらに防護さくでは15、16年で金網でメーター数で換算しますと2万6,305メーター、電さく等では36万749メーター、事業費で2つ合わせて7,257万2,135円で組まれております。そして、今言いました事業費全体の総額は、9,530万2,268円の費用が2カ年で投入されておりますが、その成果をどう認識をされておるのか、伺います。  次に、荒れる田畑の対策ですが、一つにはさきに述べた獣害により耕作意欲を失うのも一つの要因と考えられますが、今後、これらの田畑に対する対策が急務であると考えられますが、どう認識をされてるのか、対策について伺います。  豊岡市においても、高齢化は急速に進んでおります。農家においても例外ではなく、高齢化がより一層進んでおります。農業従事者の若手育成対策も急務であると考えられます。当局においての取り組み状況をお尋ねをいたします。  続いて、3番、地産地消についてお尋ねをいたします。前段の農業振興と深い関係がありますが、地産地消について質問いたします。  まず、学校給食材の納入等について、教育委員会としての基本的な考え方とあわせ、現段階での納入状況について伺います。  また、県が示しております推進方策として、地域段階では生産者、JA、市町教育委員会、そして消費者、保護者、県段階では農業団体、県民局等で具体的取り組み方が示されております。豊岡市としては現状をどう伝えてるのか、お伺いをいたします。  続きまして、C災害対策についてでございます。昨年の23号台風での復旧、復興の現状は、既に同僚議員の質問の答弁にもありましたように重複を避けさせていただきたいと思いますが、上半期に100%の発注、入札、そして17年度中の工事完了ということで答弁をされておりますが、これに対する予算面はいかがでしょうか、お尋ねをしておきます。  また、国、県の災害復旧事業は、今、着手されたばかりでもあります。県、国関係ではどうなっているのか、お尋ねをしておきます。  昨年の23号台風の被災がよみがえり、不安であったことしの台風14号、幸いにして停電や倒木、小規模な土砂崩れはありましたが、大きな被害なく、一安心しました。昨年の教訓を生かし、どうハードを、そしてまたソフト的に対策をとられたのか、伺いをいたします。  以上をもちまして第1回目の質問を終わらせていただき、次回からは自席で行います。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、地産地消に関するご質問にお答えをいたします。  地産地消というのは、その地域で生産された農林産物をその地域で消費することでありまして、消費者と生産者との相互理解を深める試みとして注目をされてるところです。  地産地消が進むことによりまして、生産者には販路の拡大につながる、少量でも出荷が可能である、消費者との結びつきが深まるなどのメリットがあり、また消費者にも、生産者の顔が見えて安心・安全である、それから流通の時間が短いことによって鮮度の高いものが手に入る、こういった効果が期待されるところでございます。  さらに加えまして、その産地内での流通でございますので、当然のことながら、輸送のエネルギーの消費量が、都市部の大消費地に送る場合に比べると圧倒的に少ない、そういったことから省エネ、あるいはCO2対策等でもその効果が期待をされてるところでございます。  豊岡市におきましても、後に詳しくは教育委員会の方から答弁をさせていただきますが、学校給食の中で地元産の米でありますとか、野菜、果物を使うといったことを暫時ふやしてきてるところでございますし、また、豊岡病院組合にも当然、入院患者の方々には食事が出るわけでありますから、そこでの利用も促してきたところです。  また、「コウノトリの舞」やひょうご安心ブランドなどの認証取得の奨励等を行いまして、ひょうご安心ブランドあるいは「コウノトリの舞」を地元で販売をするということで地産地消も進めてまいりました。  また、それぞれの地域での活力に基づく朝市が、この豊岡市でも随分ふえてまいりました。これも地産地消を支える一つの大きなセクターとして期待もいたしてるところでございます。  さらに、合併をして、豊岡市が非常に広くなったわけでありますが、例えば都市部まで行かなくても、城崎は消費という面から見ると、ある種、大都市であるというふうにも理解できます。毎日毎日あれだけたくさんの旅館で観光客の方々がご飯を食べ、あるいは農産品を食べるわけでありますから、こういったところへの地元産品の利用ということがさらに広がれば、地産地消が大きく広がっていくものと期待いたしておりまして、そういった試みも既になされてきたところでございます。  今後ともこの豊岡市内における地産地消がさらに進むように、行政としても精いっぱいの努力をしてまいりたいと考えております。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 助役。 ○助役(奥田 清喜) 私からは、環境対策の中で、特に太陽光発電の取り組み状況についてお答えいたします。  議員さん、おっしゃいましたように、21世紀は環境の世紀でございます。その中でも特に太陽光というのは、無限でクリーンな新エネルギーと言われておりますし、化石燃料を大幅に減らし、また、国際目標であるCO2削減に貢献できる、非常に有効な手段となっているとこであります。  しかしながら、設置コストが非常に高いということが導入の阻害要因となっており、思うようには普及していないというのが実情であります。旧豊岡市において、平成14年度から一般住宅を対象に、同システムの設置補助事業を開始、合併後も事業を継続しております。16年度は33件ほどございましたが、今年度につきましては、現在のところ16件の申し込みでございまして、議員さんの出身町でも1件ございます。合併によりまして、補助対象区域が広がったにもかかわらず、希望者としてはそうふえてないというふうなこともあるんですけれども、現状、昨年の約半分でございますから、この後、またたくさん申し込んでいただけますように、さらなる周知を行って普及に努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 環境対策についてのうち、旧清掃センターの焼却炉の解体についてのご質問でございます。  焼却炉の解体が必要な施設につきましては、現在、豊岡市内で旧城崎町と旧竹野町及び旧出石町の3つの施設がございます。この3つの施設のうち、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律第22条、財産の処分のこと、規定ございますが、その規定に基づき、環境大臣の財産処分、取り壊しの承認を受けた施設は2施設で、他の1施設については、これらの承認手続が必要となっております。  これらの解体につきましては補助事業の対象外であって、数億円単位の解体費が見込まれます。したがって、財政的にもかなりの大きな負担を強いられるものと思われます。したがいまして、焼却炉の解体につきましては、法的手続、施設の状況、また周辺住民への影響や財源等を考慮する中で、今後適切に対処してまいりたいと考えております。  また、最終処分場造成等計画につきましては、旧日高町の上郷最終処分場を除いた他の処分場につきましては、焼却灰等の周辺への飛散を防止するための造成、厚さがおおむね50センチ以上の覆土を施しております。開口部を覆うことがなされており、既に完了してるものと認識をいたしております。上郷の最終処分場につきましては、周辺の飛散は心配ないものの、閉鎖した現在では不要となった調整池があります。衛生上も好ましくないと思われますので、今議会に埋立地の造成工事に関する補正予算を提案をいたしております。今年度中に造成工事を完了したいと考えております。  2点目の焼却炉等のダイオキシン調査の状況ということでございますが、焼却炉のダイオキシン調査状況につきましては、実際に焼却炉を解体する場合には環境省から廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類暴露防止対策要綱が示されておりまして、この要綱に基づいて、解体施設だけでなくて、周辺環境の飛散を考慮しながら解体する必要があります。  したがいまして、今後、解体が必要な3施設につきましては、現在のところ、ダイオキシン調査を実施しておりませんが、解体が決まった施設から、この要綱に基づいて施設周辺への環境と健康被害調査を目的として、解体前の事前調査と作業中の調査を実施することになると認識しております。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 農林水産部長。 ○農林水産部長(太田垣秀典) まず、獣害対策の関係でございます。  2点質問がございましたが、まず、これまで駆除、防除対策を行ってくる中で、その成果をどう認識しておるのかということでございますけれども、今まで駆除対策あるいは防除対策、懸命に取り組んでまいりました。その結果、一応被害の状況でございますけれども、例えば平成13年度と16年度を比較してまいりますと、これは農業被害でございますが、13年度は85へクタール余りで、1億1,200万円余りの被害ということになっておりますが、16年度は58へクタール余りの7,000万円の被害額ということになっております。したがって、データで見る限りは、近年減少傾向であるということで、これは数字を見れば如実に、やはりああいう駆除あるいは防除対策は効果が上がっておるというふうに思っております。  ただ、耕作放棄地が拡大をしてきた、あるいは、例えば畦畔などがイノシシなどで崩れた、その被害をどうするのかという点についてのデータというようなことがまだこの数字の上にあらわれてまいっておりませんので、一概に喜ぶというわけにはいかんかもわかりませんけれども、数字の上ではそういうふうなデータになってるということで、被害は少なくなっておるという認識を持っております。  それから次に、このイノシシやシカの対策に関連をする中で、耕作放棄地も広く広がっておるというようなお話がございまして、恐らく質問の趣旨というのは、通告にもございますように、耕作放棄地の対策はどうだということも含まれておるというふうに理解をさせていただきまして、その点での回答もさせていただきます。  それから、農地の遊休化でございます。ご存じのように、雑草あるいは雑木の繁茂や、病害虫の発生というようなことで、近隣の耕作者に迷惑がかかるということだけではなくて、連担的な土地量が阻害されるというようなことで、優良農地の確保は困難になるという悪影響を及ぼしております。  また、一たん、遊休農地化をしてまいりますと、この農地を再び耕作可能な状況に戻すには、時間だけでなく、大変大きな労力がかかるということでございます。  したがいまして、市といたしましては、具体的には何回も申し上げておりますけれども、担い手の育成でございますとか、あるいは有害鳥獣対策、それから活性化施設の整備、その他、そういうふうなことですとか、特に中山間の地域ということになりますと、国において中山間地域等直接支払い交付金の制度というものが設けられまして、本年度から2期計画に入ってまいります。そういった制度を活用いたしまして、発生防止に努めてまいるという考え方でございます。  また、交付金の対象にならない地域ということもあるわけでございますけれども、特にこの点について兵庫県の方も審議施策ということで、遊休農地活用総合対策事業というようなものも新設をされておりますが、そういうふうなものも検討をいたしまして取り組んでまいりたいという考え方でございます。  それから次に、若手の育成対策をどのように考えておるかということでございます。これに関連をいたしまして、小西議員の方からご質問があったわけですが、若手の育成対策といたしましては、やはり農家の跡取りを農業後継者として育成をするというような場合ですとか、あるいは農家以外の出身者の方で、新たに就農をする意思を持つ方に対する就農支援を行う、そういう方法もあろうかというふうに思っております。特に農家の跡取りの育成という点につきましては、普及センターなりJAなり関係機関と連携もいたす中で、ビジョンの持てるような家族経営を実現するということで、特に家族の農業経営内での個人の地位ですとか、役割ですとか、そういうものを明確にするということで、今、県の方では、家族経営協定の締結も一つの方法だということで指導がなされております。そういう点についても推進をしてまいりたいというように思っております。  また、農家以外の出身者が就農をする場合には、例えば技術の習得でございますとか、農地の取得あるいは機械施設の導入、多くの障害というものがあるわけでございます。そのために、やはり行政、それから地域、それから農家、一体となりまして、若手の就農希望者とその研修受け入れ先の農家を支援するような、そういう総合的なシステムづくりというようなものも大切であろうかなというように考えております。  それから、災害復旧の関係で触れられましたが、主に道路ですとか、河川ですとか、そういうことが中心のご質問であったように思います。農業関係もたくさんの被害があったわけでございますけれども、特に予算面でどうかということがありましたので、これに限って回答をさせていただきます。  予算措置でございますけれども、今後その補助事業の追加の採択、あるいは採択されました事業量の変更、そういうふうなものの場合は別にいたしまして、今のところ当初予算あるいは今回の補正予算で対応できておるというふうなことでございますので、ご理解をちょうだいしたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企業部長(蘆田 和美) 環境対策につきまして、今後の取り組みはどうかというご質問をいただきました。  今議会でも再々申し上げてきたんですが、旧豊岡市でコウノトリと共に生きるまちづくりのための環境基本条例というのを制定いたしておりまして、これを受ける形で環境基本計画、そして環境行動計画を策定してまいりまして、総合的な指針と具体的な施策を提示させてもらっとるというとこでございました。これも、この計画も新市に引き継いでるという状況でございます。  さらに、今春には、豊岡市環境経済戦略を策定いたしまして、環境への取り組みが経済効果を生むことで持続可能となり、またその経済活動が環境をより一層よくしていくと、環境と経済が共鳴し合う関係ということで、そういう仕組みづくりを示してきたというとこでございまして、この戦略も新市に引き継いでるところでございます。  今後ともコウノトリもすめる環境こそ人間にとって大切で豊かな環境であるということを基本に据えまして、今申し上げました計画や戦略に掲げられております内容を新市全域で展開するように努力をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 学校給食についてお答えいたします。  学校給食の食材の選定基準というものがございます。基本的な考え方としまして、児童・生徒の心身の健全な発達に寄与し、かつ保護者の給食費負担を抑えるため、安くて良質で安全な食材を選定するという考え方でございます。  それから、本年1学期の給食で利用された地元農産物について見てみますと、全部で46品目、総量52.5トンの食材を利用しております。5つのセンター全体でトータルしまして、主なものとしましては、米が31.2トン、キャベツが7.9トン、キュウリが2.3トン、タマネギ5.0トンなどとなっております。  しかしながら、地元農産物につきましては、価格面、量の確保、規格等、食材の利用に一定の制約が生ずるものもございますから、すべての農産物を地元で賄うということは困難ではないかなと考えております。給食費とのバランス、栄養バランス等をかんがみつつ、地元食材の利用品目の拡大と増量化について、今後とも可能なものから取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) お答えします。台風23号に対する予算はどうかというご質問に対してお答えいたします。  建設部所管の公共土木施設災害復旧費の666件に関しましては、予算は既に計上されておりまして、これは造成も含めまして、すべて計上されております。  また、厳密に申し上げまして、今後工事の完成に伴いまして、工事に設計変更等が生じます。そのことによりまして、最終の3月には若干の増であったり、減が生じるというふうに考えております。  次に、県事業、国事業の進捗状況の関係ですけれども、最初に兵庫県事業であります、これは豊岡土木事務所所管の事業でありまして、公共土木施設事業について申し上げます。甲災といいますと、乙災が省工事、甲災を県工事と申しております。また、単災とも言っておりますけれども、429件あります。改良復旧が12件、緊急砂防、また地すべり、急傾斜地等が17件あります。いずれも9月末には99%の箇所を発注予定であります。  また、完了予定についてでありますが、大半は17年度末であります。しかし、改良復旧のうち3件につきましては平成18年度、また、2件につきましては平成19年度と伺っております。  次に、国の関係でありますけれども、緊急治水対策事業といたしまして、平成16年度より着手をされておりまして、平成26年度完了予定であります。  また、事業ごとに申し上げますと、激特事業ということで、河道整備であったりや築堤、または内水対策、堤防補強、強化、そして橋梁または堰の改築等がありまして、それらは平成21年度の完了予定となっております。  また、遊水地の整備でありますが、これは平成26年度を完了予定と伺っております。  なお、本年度出水期、いわゆる6月15日までの対応といたしまして、12カ所がすべて完成いたしております。  また、要望活動の状況ということですけれども、これも国、県に対しまして早期完了できますように要望をしておりますが、引き続き強く進捗を図るように要望をしたいと考えております。  次に、ことしの9月7日の台風14号の対策につきまして、建設部でのハード的な対応につきましてお答え申し上げます。台風の発生以来、気象情報の収集に努めるとともに、昨年の台風23号の被害箇所、また災害危険箇所、道路、河川等のパトロールを実施し、特に昨年の災害復旧工事中の箇所の二次災害の防止に努めました。  また、水防資材、例えば土のうの袋であったりや土砂、ブルーシート等も確保いたしまして、緊急時の対応に備えたということであります。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは、今、建設部の参事が申し上げました先般の14号にまつわる、主にソフト面での対応につきましてお答えをさせていただきます。  まず、第1点目が、これも避難所の関係で申し上げておったんですけども、市内の小・中学校あるいは市立の公民館であるとか、それらに毛布であるとか、そういう備品を配布をさせていただいております。  それから、2点目ですけども、これも今、先ほど参事が申し上げました、事前に土や、あるいは土のう袋、これは要望箇所等を含めて配置をさせていただきました。  また、これも事前ですけども、ボート、これらを消防団の分団に必要なところに配備をさせていただいております。  また、4点目ですけども、現在、情報収集あるいは伝達の検討会を持っておるわけですけども、その中で市民の皆さんにどのように情報を伝達することが最もわかりやすくて、スムーズなのかという点を含めて種々議論をしております。そういう中でいただいております意見を踏まえて、防災行政無線等の放送をさせていただいております。  5点目ですけども、これも国交省から以前にも報告しておりますけれども、タッチパネル、そういう水位情報あるいは雨量、それらがわかります情報をあらかじめ収集をさせていただいております。これは市内で6カ所設置がございます。  それから、発電機ですとか、あるいは船外機つきのボート、これらを本年度予算で購入をさせていただいております。  最後ですけども、竹野の支所につきましては、有線放送用の無停電装置を設置をさせていただいております。おおよそが以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 93番。冒頭での質問の答弁の中で、最終処分場の造成の関係、ちょっともう一度、お聞かせ願えますか。ちょっと私の方で聞き漏らしました。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 最終処分場の造成のことでお答えしましたのは、現在、予算に上げております上郷の処分地、これにつきましては閉鎖したものでありますけども、繰り返しになりますが、周辺に不要となった調整池がありますので、衛生上も好ましくないということで、今回、補正予算を提案をして今年度中に造成工事を完了したいということ、そういった意味であります。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) ということは、私の方で今、そちらから資料要求をさせていただいて見ておりますが、これで最終処分場としての一応の対応策は、8施設整っておるという解釈をさせていただきたいと思っております。  続いて、その焼却炉の関係なんですが、3カ所あります。今の先ほどの答弁の中で、年次的には何年ということは明確に言えないいう答弁でございました。であるならば、例えば予算組みをする中にダイオキシンの濃度によって解体予算が大きく左右するという部分がありますが、この解体の時期とあわせながら、ダイオキシンの濃度をいつごろ調べて議会の方に大体、工事予算を計上されるのか、概算要求を出しといて、そして補正でさらにそれを組まれるのか、その付近の体制の部分を1点と、さらに、この焼却炉の関係の施設の中で、解体時期が決まってないとするならば、今、その3施設はどういう現状にあるのかということをお尋ねしておきます。  1点目の中には出石しか私わかりませんが、出石は雨水の流出を下流に防ぐという対策の中で、焼却炉の煙突の部分にふたをしております。あるいはまた、焼却炉の施設が非常に屋根材が傷んで雨漏りがするということで、雨水の流出を防ぐために、雨漏りを防げるように、その上からまた屋根をつけておるわけですが、ほかの2施設についてはどのようになってるのか。あるいはまた、解体計画がずっと後になるなら、その対策はどうされようとするのか、その点をお尋ねしておきます。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) まず、1点目のダイオキシン類の調査の時期のことでありますが、これはまず解体の当然予算が要るわけですが、それが決まりましたら、例えば解体の時期が決まりましたら、それからさかのぼって、この要綱でそうだと思いますが、6カ月以内のダイオキシン検査のデータが必要であります。そのデータによってそのランクが決められておるようであります、ここに要綱ありますけども。その結果に基づいて、ランクで濃度といいますか、ランク1、2、3とか、そういったことでかなり予算額が違いますので、まずその6カ月以内にダイオキシンの検査をやって、その結果に基づいてかなりランクで金額違いますので、予算措置をして、非常に高い、高価な検査がありますので、それに必要なランクに基づいた予算をして、ダイオキシン検査を6カ月以内に行うということになると思います。  それから、2点目の現状で、出石につきましては現在、議員がお述べになりましたが、残りの2つの施設、つまり城崎と竹野についても、私も現場にも行ってみましたが、出石と同様と言いますか、出石よりか感触ではいいという状態ではない、同様な状況にあろうかと思います。今すぐいろんなものが流れ出すとか、そういった危険があるとか、そういう物質が流れるとか、そういったことはないと思いますけども、出石同様の程度ではないかと、そういった感触を持っております。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) ダイオキシンの濃度によって大きく解体費が左右されるということで、その期間が非常に国の基準で6カ月しかないいうことで本当厳しいわけですけども、先に上程をされてきてというふうになるのか、非常にその結果次第では金額が左右するということで大変になる。そういうことでは、やはり早目の計画と、そしてまた事前的な予備知識でダイオキシン類のある程度の調査を段階的にされることを強く要望して、そして前向きの取り組みをお願いしたいと思っております。  正式なダイオキシン検査になるのか、あるいはわかりませんが、経費をできるだけ引き締めながら、そのダイオキシン類の調査をしながら大体の概算の解体費を組んでいただけたらと考えております。  さらには、先ほど3施設の中で、出石以外、あるいはまた出石を含めて同じような施設の保存状況であるということを述べていただきました。私も、竹野では海から入り込んだところの入江のところ、入り込んだところにあるわけの施設だろうと感じておりますが、すぐにその辺のとこでは影響が出るものと出ないものとがあろうかと思っておりますが、いずれにしましても、解体時期が長期間ということになりますと、それらに対しての雨水がほかの場所に流れ出すのを防ぐ対策というのが必要になるんではなかろうかと考えるところですが、いかがでしょう。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 今後の当面の対策ということでございますが、先ほども申し上げましたように、建物そのものについては確かにかなり傷んでおりまして、そういった状況にあるわけですが、もちろん今すぐいろんなものが、有害物質が流れてどうこうとか、そういった状況はありませんので、当然そういったところには近づかない、そういったように注意も喚起をされておりますので、最低限の処置はとられておると思いますので、そういった状況で今後、行きたいと考えております。
    ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 冒頭にも言いましたように、コウノトリもすめる豊岡市、非常に環境がいい豊岡市というキャッチコピーの中に国内外に向けて発信をされようとしております。ぜひともこの焼却炉の旧施設の関係につきましても、早急な対応の中で市民が安心できるように、ひとつご努力の配備を、あるいは前向きな姿勢をよろしくお願い申し上げます。  続いて、太陽光発電の関係でございますけども、助役さんも言われたとおりでございますが、予算では昨年の実績の倍数、申込件数では今のペースで行けば、昨年実績どまりというような感覚もいたしております。PR不足ではないのかというようなことでお尋ねをするわけですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 合併をして世帯数がふえた割には少ないというふうなことがあるかわかりませんが、当初、この前段の段階で、かなり旧豊岡市で普及をしておるということもあろうかと思いますし、ちょっと横ばいということが言えるかと思います。  今後につきましては、この制度を十分にいろんな機会をとらえてPRをしてまいりたいと考えております。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 昨年実績で言いますと、補助総額が約800万円近く、795万円ほどあるわけですが、本年度予算1,500万円でございますし、新市になって半年たった現段階で16件の申し込みということで、あと半年ということで16件足しても32件ですので、この辺になりますと、やはり昨年実績ということ、予算はその倍額、ほぼ倍近いことが見てあるいうことでございます。ぜひとも豊岡市内の電気関係の業者さんとか、建築組合とか、それぞれの団体にPR等々をおろしていただきながら、名実ともに環境施策を行ってる豊岡市であるということをやはり示す必要があるんではなかろうかと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 議員さん、仰せのそのとおりだと考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) もう一つは、今後も太陽光発電がかなりの勢いで取り組んでいただけるものと思いますが、ほかグリーンエネルギー等々の導入については、いかが感じられておりますでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 昨日もこの問題があったかと思うんですが、基本的には太陽光を今ずっと推進を図ってるという状況がございます。  それから、もう一つは、公用車の面で、買いかえのときに、いわゆる環境に優しいというふうなことを基本に置いて導入も図っていきたいなというふうに考えてるとこでございます。  それから、ちょっと参考までに申し上げたいんですが、先ほど市民生活部長の方からご答弁申し上げたわけですけども、実は太陽光発電というのは、これは豊岡市で平成14年度から補助の方針をつくって始めてまいりました。あくまで当初、どうしても導入にためらいがあるという中で、何とか促進を図っていきたいというのが目的で施策をつくって進めてまいっているいう状況がございます。豊岡市の場合には、森の拡大作戦というふうな名称をつけておりました。ちなみに申し上げますと、個人の住宅で補助をしてまいりまして、約400キロワットほど設置を願っておりまして、面積に換算しますと80へクタールほどの山がつくれたというような状況がございます。  また、もう一つは、公共施設に対しまして、これはもういろいろと市の事業で建物をつくるという場合には、率先して設置をするというふうなことも考えておりまして、この辺についても合併した後、ずっと調べてみますと、城崎の総合支所なり、竹野についてはスノーケルセンターなり、出石は小坂小学校、但東では但東中学校ということで、それぞれ取り組みがなされておりました。公共施設で考えてみますと、約300キロワットのものが設置をされてるという現状がございまして、森に換算しますと約60へクタールというふうになっております。これからもできるPRを図って、促進を図っていきたいと考えてます。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) ぜひとも前向きの推進策でよろしくお願いいたします。  続きまして、農業振興の方に入らせていただきます。  先ほどシカ網とか、あるいは電さくとかいろいろ申し上げておりまして、非常に膨大な距離が出ております。昔で言いましたら、シカ、イノシシ等々は山の奥の方におったわけですが、今現在は、人間の方がおりの中で生活しておるような、そんなような感じもいたします。数字的に見られたときに、金額的に見ても、確かに13年度から14年度下がったように見えます。  しかしながら、これだけ毎年毎年、膨大な費用を投入し、そして、行政が費用を投入するだけでなく、農家の方々は、電さくにいたしましたら、一番下の線に草がかかっておれば効き目なしですので、草刈りはしなくてはならない。そして、電さくをしてちょっと低目であれば、今度シカが入り込んでくるから、シカ網を張らなくてはならない。うっかりすると、ちょっと電気が草に触れて流れてなかったら、イノシシが下をくぐって入ってくるいうことで、トタンをまたその外に張っておられるということで、農家の方の現状を見ますと、さくが二重、三重になっとるわけですね。この部分で農家の方の農事に対する手間を入れますと、多大なものがある。  今、数字的には確かに効果があると言われましたが、やはりこの効果は一時的にとまってしまうもんであって、もっともっとこれを毎年毎年、さくを張りめぐらせていくのか、こういうのはあくまで私の感覚でおしかりを受けるかもわかりませんが、応急的処置である、私はそのように思いますが、いかがでしょう。 ○議長(木谷 敏勝) 農林水産部長。 ○農林水産部長(太田垣秀典) ご指摘のこともよく理解ができるところでございますが、これまで申し上げておりますように、やはり決め手は駆除いうことに尽きるわけですが、やはり駆除、防除両面での対策をこれからも引き続き強力に進めていく以外に、なかなか妙案はないというふうに理解しております。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 非常に難しい問題であり、妙案はない、私もあるわけではございませんが、もうそろそろここら付近で、一つの施策の転換時期に来ておるんではなかろうか。あるいは、そういう意味では、個体数の削減といいますか、減らすために生殖機能の低下を促すような対応とか、あるいは山々にドングリの木を植えるとか、いろいろな施策の転換、全体的には個体数を減らすっていうのが大きな部分になろうかと思いますが、新しい施策の転換というものを余儀なくされるんではなかろうかと思いますが、いかがでしょう。 ○農林水産部長(太田垣秀典) これは議員もご承知かと思いますけれども、県の方もその辺のことは非常に重要に考えてまいっておりまして、例えば旧青垣町に今度、そういう点も含めた研究機関が設置をされます。期待をしてるところでございます。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 以前にも県の中で個体数を確認しながら、そして県下一斉駆除にも入るということを、1年前かの部分で一般質問で上げたときにも答弁をされておりました。これは旧出石議会のことでございましたが、県の方も対応策をとられておられると思いますけども、前向きの姿勢というのがなかなか見えてこないかなと思っております。  ここに、今月の9月の産経新聞の記事にありますけれども、環境庁は県境を越えた鳥獣の広域保護管理指針の策定ができるように鳥獣保護法を改正するということで、これは来年の通常国会の改正案を来年、国会に出すんだということが出ております。この部分の中で、今、県に与えられております一つの施策は、一つの法案では、クマや猿、シカなど、地域的に著しく頭数がふえたり減ったりしている鳥獣個体分について、都道府県知事が個体数調整や保護などの計画を定めた特定鳥獣保護管理計画をつくることができると規定されております。40都道府県で66計画が策定されております。これらを広域、ここでしたら京都府との関係で連携をするとかいうことにさらなる発展を法案で考えようとされておるわけですが、この資料はお手元の行政の方に渡っておりますが、こういうことの中では県に対する当局の要望等々はなされておるのか。あるいはまた、兵庫県はこの策定の中に、40都道府県の中に入っているのか、お尋ねをいたしときます。 ○議長(木谷 敏勝) 農林水産部長。 ○農林水産部長(太田垣秀典) 今、ご指摘の点につきましては、絶えず県の方に要望をいたしております。  なお、この40道府県で66計画が策定をされておるということでございます。特定の鳥獣の保護管理計画でございますが、兵庫県におきましては、特にイノシシでございます。第2期の保護管理計画というのが、これは既に14年度から18年度までの計画でございますが、策定をされておりまして、特に但馬では今の生息状況が1万2,000頭、シカ、生息をしているということで、これを5,000頭まで減らすという保護管理計画の状況になっておりまして、5,000頭まで減らすには毎年5,000頭ずつ駆除をしなくてはならないということで、今、取り組みを進めておるというところでございますが、実際にはこの半分程度の駆除の状況にとどまってるというようにデータとしては承知をいたしております。  いずれにしましても、今度の国の方のこの計画というのは大変重要なことで、大いに期待をいたしております。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 地域によって、例えば日高の方でしたらイノシシ、あるいはまた出石の方でしたらシカ、同じようにイノシシとか、地域によってその被害が異なります。海岸線では猿とかもありますけども、地域によって異なるわけですが、特に山間部の方に行きますと、イノシシ、シカがございます。  腹が立つのは、もう収穫期の、あしたとろうか言うた夜にみんなとられてしまうというようなこともありますし、あるいはまた、以前でしたら、春先からいっぱい山の木の芽が吹きますので出てこなかった。そして、秋口に木の実がなくなったころから出てくるというのが通常だったんですが、ここ一、二年はもう関係なしに、春も夏も関係なしに出てきて食い荒らしているのが現状でございます。稲につきましても同じようにさくをしながらつくっておるということでございまして、机上からの見方よりも、現地にやはり足を運んでいただいて、農家の方の悩み等々も十分聞いていただきながら、この取り組みを早急に県との対応の中で考えていただきたいと思う次第でございます。よろしくお願いを申し上げときます。  続きまして、荒れる田畑の対策ということでございますが、非常に地産地消も含めて、この獣害関係も含めて、全部関連をしております。農業関係につきましても、補助対象メニューはたくさんあるわけでございますが、本当に農家の人に対しましては、もう大変だ、大変だとよく言われて、私の耳の方にも入ってきます。  そういうことですが、この荒れる田畑の対策の中では、やはり圃場整備をした後についても、既にもう手をつけられずに草が生え茂る、あるいはまた、今、木が私の背ほどになっておるということでございます。もうこれらを解消しようと思えば、開拓という表現になるかもわかりません。先ほどの答弁にもあったように大変な作業になります。  今が私はタイムリミットであろうかと思っておりますが、その対策の一つとして、団塊の世代の中で2年後には約、全国で700万人の退職者が出ると言われております。この人たちをどのようにして対応していくのかというのも一つの名案になるだろうと思っております。団塊の世代ですので、この豊岡市あるいはこの近くで何人おいでるかはわかりませんが、その方々を農業の方に目を向けるっていうのも指標の一つであろうと思っておりますし、また、昔はUターン現象という言葉がございましたが、今では、土日を田舎の方で暮らして、そして月曜日から金曜日までは神戸とか京阪神で暮らして、それの繰り返しということでOターンといいますか、Oの字を書くわけですね、1週間のうちで、そういうようなことの対応策のそういう社会現象の中で、いかに豊岡市がほかの市町よりも手早く導入を計画されて、予算面もつけて、新しい耕作地を、個人所有のものですけども、手助けをしていただいて、そして、その人たちに貸し出すとかというようないろんな手だて等々が講じられないものか、視点を変えてお尋ねをいたすところでございます。いかがでしょう。 ○議長(木谷 敏勝) 農林水産部長。 ○農林水産部長(太田垣秀典) 今、ご指摘の定年帰農者の農業、農家への誘導ということでございますが、やはり非常に幅広い担い手を育成するという考え方は持っております。これまで特に認定農業者あるいは集落営農の育成ということがやはり中心ではございますけれども、この定年帰農者だけではなしに、あるいは女性の特に加工関係のそういう担い手もひっくるめて、誘導策を図ってまいる必要があろうというふうに思っております。ご指摘のことは重々よく承知をいたしております。JAあるいは県、一体的になりまして、誘導を図るべく考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 前向きの発言をしていただきました。ぜひともの前向きの取り組みに期待をいたしておきます。  それでは続きまして、若手育成の関係でございます。これも非常に難しい大変な課題かと思っております。例えば若手育成の中に、都会の方との交流をさせながらということの中では、一つには愛のキューピット役いうんですか、コウノトリ事業等々も県の関係でも進められております。そういうような後継者、あるいはまた嫁さん、婿さんということになるでしょうか。それぞれの部分の中でどんな対応が今後できるのか。今もコウノトリ事業を含めて豊岡市では精いっぱいやっていただいておると思いますけども、この点につきましてはいかがでしょう。 ○議長(木谷 敏勝) 農林水産部長。 ○農林水産部長(太田垣秀典) やはり小さい年齢のときから、あらゆる人に、広い意味で農にかかわる人をふやすことというのが、まず一番もとの段階で大事ではないかというように思っております。  それからさらに、新規就農者をふやす手だてということでございますけれども、最近よく言われておりますのに、これは市長の言葉の関連もあるわけですが、いわゆる豊岡の農業に対する外部評価を高めるということだというふうに、まず大事なことだと思います。つまり、コウノトリでもすめるような安全な地域環境のもとで生産をした農産物が、いわゆる地域住民の生活を支えていると、そういう理念の浸透というものが豊岡の農業に対する外部の評価を高めて、このことが優秀な農業者が豊岡で育つ素地になるという思いを持っております。  その上に立ちまして、先ほども申し上げましたけれども、やはり行政、地域、農家、一体となりまして、若手の就農希望者、それからその研修受け入れ先の農家、そういうものを支援をするシステムづくりというのがやっぱり必要ではないかというふうに思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) これらも解決する糸口いうのは非常に難しいと思っておりますので、この項につきましてはまた、これらにつきましても行政としての取り組みに期待を申し上げて、次の項に入らせていただきたいと思います。  地産地消の関係に入らせていただきます。中貝市長さんの方が答弁をされた地産地消、まさしくそのとおりでありまして、何も言うことはございません。全くそのとおりでございます。  ただ、教育関係の食材の関係につきましても、かなりの納入を地元からしていただいておるということでございますが、この地産地消の県の重点推進項目には3つございます。一つには、直売所等を通じた新鮮で安心なしゅんの農作物、農産物の供給拡大と、さらには県産農産物の圏域流通や地場加工による県内消費の拡大ということであります。これらについては市長さんの方からるる述べられたところでございますが、もう1点、重点項目の一つに、学校給食への地域農産物の供給拡大ということがあるわけでございますが、かなりの米とかキャベツ等々、今、答弁していただいたとおりでございますが、1年、2年、3年さかのぼったときに、どのような拡大方策を量的にはとられてきたのか、お尋ねいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 旧豊岡市の給食センターでの取り組みにつきましては、JAであるとか、農政課、そういったようなところとの協議の中で、どういったものが可能性があるのか、それと、具体的ないろんな条件がクリアできるのかどうか、そういったことを協議しながら順次これまで拡大してきたという経過がございます。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) それでは、学校給食の地産地消の関係ですけども、既に出石町では16年度から地産地消学校給食モデル事業の実施区域に入っておりますが、豊岡市、今は前豊岡市になっとるわけですが、給食はまだ一元化の段階になっておりませんのでお尋ねいたしますが、既に竹野町の給食関係の納入選定基準の中には、1項目の中に、供給能力という部分の中の4番目に、指示する品目、数量を指定する期日、場所に納入できること。また、地元産農作物の地産地消についても最大限の努力をすることというふうになっておりますが、豊岡市の学校給食関係では、選定基準の中には価格の部分の中で、規格品によれば最低価格の見積もり業者とするとか、あるいは品質品についても同じように最低価格の業者とすると云々とあるわけですが、どこを見ても地産地消の表現がなされておりません。この地産地消の県からの出てきた推進方策の出方につきましては、平成14年10月に既に発行されておると思っておりますが、これらについて豊岡の給食センターでの考え方をお尋ねしておきます。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) ご指摘のとおり、地産地消という言葉そのもの、表現そのものは選定基準等の中には出ておりません。  ただし、先ほども申し上げましたように、豊岡市全体として、教育委員会だけではなくって全体として地産地消を進めていくんだという、そういう方針のもとに、実質的には取り組んでおると自負しておりますので、そういった方向で今後とも努力していきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 地産地消を進めるに当たっては、どうしてもコスト高がつながってくるんではなかろうかと思っております。そういう意味では、旧豊岡市さんがされております最低価格を推し進められておるということでは、給食費の1食単価当たりでは確かに低うございますが、この地産地消を進めるに当たっては、給食単価が少し値上がりするんではなかろうかと思います。これについての考え方と、そして豊岡市当局の補助、助成対象がさらに枠を大きく組めるのかについてもお尋ねをしておきます。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 教育委員会としましては、給食の単価につきましては現行水準を維持したいという考え方でおりますので、その枠内でどういうふうに地産地消を進めていくのかということが、いろんな可能性を探る中で検討していきたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) 答弁漏れ。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 教育委員会とも十分相談しながら、補助のアップにつきましても検討させていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 93番、陰良夫議員。 ○議員(93番 陰 良夫) よろしくお願いいたします。  もう時間がございません。身近なところで生産された食べ物を食することを地産地消とし、その言葉には、その土地、気候で生まれた、育てた食べ物がその地域の人々の心と身体に最も優しいという意味が込められております。どうぞ子供たちに安全・安心な食材を供給するとともに、この地産地消の意味の持つものをしっかり理解をしていただいて、農業従事者あるいはまたこの豊岡に住む方々が安心して暮らせるすべての地域になっていきたいと、あるいはお願いします。  そういうことで、行政当局の絶え間なるご努力をお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で陰良夫議員に対する答弁は終わりました。           ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は2時15分。                 午後2時05分休憩           ────────────────────                 午後2時15分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、42番、宮田弘議員。(拍手)                〔宮田 弘議員 登壇〕 ○議員(42番 宮田 弘) 42番、会派希望の宮田です。よろしくお願いいたします。  通告順に従い、質問を行います。  最初は、台風23号を教訓にしてということで、一つ目に、安全・安心のまちづくりについてであります。小さい項目といたしまして、災害予測箇所の対処についてでありますが、市長は、豊岡市総合計画におきまして9月定例会の総括説明の中で、新たな歩みを始めた新豊岡市民が大きな夢と希望を抱き、安全で安心なまちを享受することができるような計画づくりを進めていきたいと考えていますと言われております。市民が安全で安心のまちとはどんなまちでありましょうか。  現在、公共土木施設災害復旧工事666件は順調に推移し、上期100%の工事発注ができそうな状況であります。また、農業施設も来年の作付に支障がないように復旧できそうであり、今までの当局及び職員の努力に敬意を表明いたします。そして、県の復旧工事も順調に推移し、堤防強化工事も用地測量に着手されるなど報告があり、安堵をいたしております。  しかし、台風によって被害に遭った箇所は順調に復旧工事が進んでおりますけども、構造物や施設が崩壊しないで被害に遭った箇所、つまり堤防から水があふれ、越水したり、滞水して床上及び床下浸水の被害が発生している地域もあります。  例えば竹野町の轟地区がそうでありますが、この地区は市長に要望書を出していると思いますが、こういった復旧工事に該当しないで被害に遭った地域の対処方法はどのように考えておられるのか。安全・安心のまちづくりのためにもこういった地域にも対策が必要であると思いますが、答弁を求めたいと思います。  次に、異常時対応についてでありますけども、越水箇所や滞水箇所の整備ができるまでの地域住民への対処方法はどうするのかが大きな問題であります。大雨や台風の場合は、事前に予測ができます。事前に予測できた場合の対処方法、つまり、事前に土のう袋の確保とか、袋に詰める土の確保、また消防団や自主防災組織との連携などが必要となります。場合によれば、地域住民の避難なども考えなくてはならないと思いますが、そういった異常時対応をどのように考えておられるのか、答弁を求めたいと思います。  次に、ハザードマップの有効活用についてであります。本年度内にハザードマップを作成し、各戸に配布することになっておりますが、ハザードマップは災害予測をするのに大変効果があります。しかし、このハザードマップも事前にどの程度までの、またどのような内容が入っているのか知らなければ、本当の効果はあらわれないというふうに思います。  そこで、ハザードマップの作成はどこまで進んでいるのか、また、どのような内容になっているのか、答弁を求めたいと思います。  次の項目に入ります。2項目めのアスベスト対策についてであります。実態調査の範囲と進捗状況でありますけども、市民会館や西気小学校にアスベストが検出され、アスベスト被害に市民の多くが不安を抱えております。市としてアスベストの実態調査の範囲をどこまで考えているのか、また、それに対する実態調査はどこまで進んでいるのか、答弁を求めたいと思います。  次に、アスベストの調査・結果判定でありますけども、アスベストの調査方法はどのような方法をとって実施しているのか、また、県、国等の指導はどのようになっているのか、そして、調査した結果についてどのように判定をされているのか、答弁を求めたいと思います。  次に、アスベスト対応策でありますが、調査結果による対応策はそれぞれランク別等によって異なる処置方法がとられると思いますけども、具体的な対応策について答弁を求めます。  次に、アスベスト対応策が対処できるまでの対応策についてでありますけども、アスベストが発見されたり、可能性がある場合には、それなりの対応策は必要になってきます。それを対処するには、それなりの期間及び経費が必要となってきますが、対処できるまでの対応策はどうするのか。具体的には、その施設の管理方法、また代替施設等をどのように考えているのか、答弁を求めます。  次に、市民への啓発についてでありますが、市民の皆さんはアスベストに対してとても敏感になっていると思いますが、市民へのアスベストに対する啓発や知識をもっと情報公開すべきであると思いますが、周知徹底をどのようにするのか、また、どんな対処方法を考えているのか、答弁を求めたいと思います。  次の項目に入ります。3項目めの地域活性化対策についてであります。観光資源の有効活用と活性化についてであります。ことしは、天候等にも恵まれ、夏季入り込み客も期待が持てたと思いますが、しかし、竹野浜では、私の見る限り、浜茶屋も例年より少なく、入り込み客も少なかったように感じております。実態はどうであったんでしょうか。資料をいただいた時点では集計ができていないという回答でしたが、その後、集計ができているなら、答弁を求めます。  そして、秋、冬へ向けての観光客増員対策についてであります。夏季入り込み客の資料をいただいてから秋、冬の対策を検討するのがベターであると考えておりましたが、資料がないので、秋、冬の観光客増員対策をどのように考えているのか、そして、観光資源の有効活用と施策をどのように考えておられるのか、答弁を求めます。  次に、地場産業の活性化であります。さらなる地場産業の活性化のためには、観光産業との連携を図り、相乗効果を図る必要があると思いますが、市長の考えはどうでしょうか、答弁を求めます。  次からの質問は自席で行います。誠意ある答弁を求めます。以上です。
    ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、秋、冬に向けての観光客増員対策についてのお尋ねにお答えをさせていただきます。  議員もご心配になっておりましたように、JR福知山線の事故等も大変大きな影響があったと思いますけれども、観光客が十分伸びない、あるいは減っていってるという厳しい状況にあろうかと思います。  特に最近では、秋、冬の観光シーズンを控えまして、主要交通機関であるJRの山陰線、福知山線の臨時列車運行休止のニュースが流れまして、これもJRが福知山線事故の犠牲になられた方々のご遺族への配慮という観点から、余り営業活動を表に出したくないということが背景にあったようですが、私たちにとりましては大変大きな衝撃でございました。  そこで、本市では、商工会、観光協会など関係する14団体とともに地域を挙げて、また香美町、浜坂町、温泉町とも連携を図りまして、8月22日にJR西日本の福知山支社長に対して、冬期臨時列車の運行確保について要望をいたしました。  その結果、臨時列車として、播但線のかにカニエキスプレスの運行継続と例年どおりのPR活動の実施、山陰線、福知山線及び播但線の定期急行列車への車両増結による輸送力の確保、さらには京阪神主要駅におけるキャンペーン会場の無償提供、具体的には、まず第一陣としてあすから3日間、大阪駅で北但馬の観光キャンペーンを行うことになっておりますが、そういった無償提供の約束もいただきました。さらに、京阪神主要駅における駅張りポスターの無償枠の確保をJRでしていただけることになりました。早速、豊岡市内の観光協会へお伝えし、急遽、キャンペーンの実施、駅張りポスターの増し刷りを計画していただきまして、このたびの補正予算に関係の補助金を計上いたしてるところでございます。  そのこととあわせまして、今、新市、この豊岡市の中の観光協会の協議会とお話をいたしておりますのが、当面、コウノトリが圧倒的にマスコミ等に露出をしてまいりますので、これを市挙げて売り出していこうと。コウノトリに引かれて一たび豊岡に来ていただければ、竹野の海でありますとか、カニとかも含めて、すばらしいものはたくさんありますから、とりこになっていただけるのではないのか。いわばその戦略的な先兵隊としてコウノトリを使おうということを今、お話をし、その具体的な段取りをしてるところでございます。  ちなみに、ここ最近のマスコミへの露出を見ましても、例えば9月11日には、TBSが報道特集で約30分間、コウノトリの特集をいたしました。城崎に至りましては、城崎温泉で有名な豊岡でコウノトリがというふうにセットで説明をされたところです。ほぼ同じ時刻に読売放送では、出石川のオオサンショウウオがかなり長時間扱われておりました。さらに、きのうまで、きのう、おとつい、その前と3日連続でNHKがコウノトリを取り扱っておりますし、それから関西テレビも、3日前でございましたけれども、かなり長い時間、コウノトリの特集をしておりました。さらに、新聞でも、先日、朝日新聞が夕刊の1面に、コウノトリの特集を載せる等、徐々にと言いましょうか、急速にマスコミでの露出度が高まっておりますので、秋、冬向けて、この豊岡市全体にお客さんにおいでいただけるような仕組みをぜひとも今後考え、加速をさせていきたい、このように考えているところでございます。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) 台風23号を教訓にして安全・安心のまちづくりということで、復旧工事以外での対策はどうかというご質問でありました。  小支流、渓流、また普通河川につきましては、関係地区に原材料、また主には生コンクリートであったりや、土のう袋であったりや、山土等の支給、また土木機械のリース等を行いまして、地域の方々に施工をしていただくようにお願いをいたしております。  また、2級河川であったりや、砂防指定河川等につきましては、管理者であります兵庫県豊岡土木事務所の方に要望したいと、このように考えております。  次に、異常時の対応ということで、地域住民への対処方法ということがありました。河川、水路等の水位が上昇し、また家屋等への浸水などの危険が予測される場合にありましては、地元消防団、また自主防災組織の方々と連携を密にし、早期に水防資材、土のう袋等のことでありますけれども、それらを早期に運搬を行います。  さらには、道路、河川、がけ地等のパトロールを行い、危険箇所の状況把握に努め、異常を発見すれば、速やかにその情報伝達を行いたいと存じております。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは、ハザードマップの有効活用ということでお尋ねをいただいております。  議員がおっしゃいましたように、災害予測に効果ありというふうに我々も同じような認識でおりまして、自分たちの災害リスクを把握をしたり、そういう部分で行政と住民とが共通認識を持つために本当にハザードマップというのは有効ではないのかなというふうに考えております。  現在、懸命に作業中なんですけども、県管理の河川を含めた市域全体のマップを作成したいというふうに考えておりまして、マップには浸水想定区域とその深さであるとか、あるいは避難場所、あるいは避難時の心得、あるいは避難勧告、こんなふうに関する事項、それから避難に活用していただくもろもろの情報、あるいは河川のはんらんの形態、あるいは水害に備えていただくための心構え、そんなふうなものの学習情報、こんなふうなものを織り込みたいというふうに考えております。そのほかにも盛り込みたいという内容はたくさんあるわけですけども、やはり見ていただいてわかりやすいということでないとというふうに考えておりまして、体裁等を含めてわかりやすいというふうなことを基本的な考えというふうなことで取り組んでおります。  行政だけの考えではなしに、マップにつきましては、委員会のようなものも設置をしまして、また民間の方あるいは学識経験の方にも加わっていただいて、検討をしていただきたいというふうに思っております。  また、ハザードマップにつきましては、先ほど申し上げました浸水想定区間図が必要でもございますので、現在、県の方におかれましても作成中だというふうに伺っておりまして、竹野川もその中に含まれておるというふうに聞いておりますので、今回のマップに反映することができるんではないかというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) アスベスト関連につきましてご答弁申し上げます。  まず、現段階における調査状況等の進捗状況、これにつきましてご説明いたします。市が所有をいたしております施設のうち、吹きつけのアスベストの使用実態調査につきましては、第1段階としまして、昭和56年までに完成した施設につきまして、目視あるいは設計図書等により実施を行ってまいりました。中には検体をとるとかいったことでも確認をいたしておりますけれども、現時点では調査を行いました施設といいますのは196施設でございまして、それらにつきましては一応調査を終えたということであります。  その中には、先日来、ご説明しております市民会館とか西気小学校とかいったものももちろん入っておりますし、教育委員会の関係の学校、それから公民館等につきましては、すべて調査を終えております。それから、福祉関連につきましても、保育園等は調査を終えております。さらに、例えば市営住宅等もあるわけですが、市営住宅等につきましても調査は行っております。  ただ、市の所有する施設の中で集会施設、特に5町にあります集会施設につきましては、ごく一部を除きまして、現在、調査対象からは外しておりました。その集会施設の設管条例で規定しております地区集会施設につきましては、数も多いわけですが、ただ、その大半が木造というふうなこともございまして、ここで言っている吹きつけのアスベストの可能性については、極めて低いんではないかというふうには判断をしています。しかしながら、今後その構造でありますとか、あるいは建築年次等を見ながら、目視等による調査につきましては実施をしていきたいというふうに考えています。  また、これは国の通知にもよるわけですけども、56年までに調査は終えたわけですが、さらに平成8年以前に竣工した建物についても吹きつけのアスベスト、そして、さらにはアスベストを含んでおる吹きつけのロックウールの使用状況についても調査依頼がございましたので、今後目視等による調査についても実施をしていきたいというふうに考えています。  それから、調査と結果の判定についてのお尋ねがございました。この吹きつけアスベストの使用状況の調査につきましては、先ほど申し上げましたけども、まず目視、あるいは設計図書等により実施をいたしました。目視の結果、吹きつけのアスベストの可能性がある施設につきましては、すべてこれは検体を採取し、専門の業者に検体検査を依頼してまいりました。検体検査につきましては、3種類のアスベスト、白石綿、茶石綿、青石綿につきまして、定性分析及び含有率の分析を行います。その分析結果によって、アスベストの有無及びその含有率を確認するといったことになります。  また、すべてではありませんけれども、空気中の、ある施設につきましては、市民会館、それから旧豊岡の中央会館、労働会館ですけども、そういった建物、西気小学校等もそうでありますが、空気中の濃度調査につきましても、5つの施設で実施をしております。これの結果につきましては、市長の方からも初日にご説明申し上げましたけれども、これは2時間をかけまして600リットルの空気を吸引して、1リッター当たりのアスベストの本数を測定するといったものであります。結果につきましては、すべてリッター当たり0.4本未満というふうなことでございます。  それから、対応策の中で、対応はそのランクによって異なると思うんだけども、具体的な内容はどうかというお尋ねがございました。検体検査の結果、アスベストが含まれているといったことが確認されますと、まずはその飛散防止のための対応策を講じる必要があります。吹きつけアスベストにつきましては、除去工事を基本といたしますけれども、応急的な措置としましては、まず、その当該施設への立ち入りを禁止をするといったこと。どうしても入らなければならないといったような場合には、防じんマスクを着用し、さらにその当該箇所については、シートであるとか、あるいはボードで開口部を覆うといった措置を講じることといたしております。そのほかにも封じ込み工事による飛散防止策も考えられますので、どういった工事を行うかということにつきましては、使用箇所等を考慮しながら個別に的確な対応をしてまいりたいというふうに考えています。  それから、例えば工事中等で対処できるまでの施設の管理、代替の施設の活用等はどうなっているかというお尋ねがございました。これにつきましても、アスベストの使用が確認をされて、飛散する可能性が大きい施設については、除去工事等の対応策を講じるまでの間につきましては、使用禁止あるいは立入禁止等の措置をまずとる必要があるというふうに考えています。また、応急的な措置といたしましてもシート等で覆う、そういった飛散防止を図ることも次の段階では必要になってこようかと思います。  使用禁止等の措置を講じるといったことになりますと、施設を利用される皆さん方には大変なご不便をおかけるすることになるわけですが、健康被害を防止するといった観点から、やむを得ない措置と考えています。使用禁止措置をとらざるを得ない場合につきましては、あらかじめ利用される方々に十分事情をご説明申し上げて、理解を得ることが必要だろうというふうに考えます。  なお、代替の施設につきましては、その施設を所管する部署におきまして、他に適当な類似施設があれば、それはもちろんそこを確保しお使いいただくわけですけども、確保ができないといった場合でありましても、この工事期間中の使用禁止措置についてはやむを得ないというふうに考えています。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) ご質問の中でアスベスト対策について、対処できるまでの対策についてお答えしたいと思います。  西気小学校につきましては、空気濃度調査を実施しまして、先ほど総務部長が申し上げたとおりの結果になったわけですけれども、しかし、使用者の不安感を解消するため、天井面をボール等の衝撃から保護し、アスベストの飛散防止を図るべく、10月中をめどに天井部の全面に石こうボードを張る工事を進める方向で検討中です。  なお、工事期間中、約1カ月程度かなと思っていますが、その間につきましては、同校の多目的ホールを代替施設として体育の授業等を行います。  なお、工事着手までの当分の間につきましては、天井に衝撃を与えないことを前提に、教師の指導監督を条件として児童の使用を認めることとしております。  それから、市民会館でございますけども、ここにつきましては吹きつけアスベストということで、除去を行うという方向で考えております。今後の対応としまして、10月中にアスベストの除去工事に着手したいと考えております。その工事期間中につきましては使用中止としたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 市民へのアスベストに対する啓発、それから知識の周知をどうかということでございますが、アスベスト問題は大きな社会問題となっておりますので、市といたしましても、市民の不安を少しでも和らげるために情報を提供してまいりたいと考えております。  方法といたしましては、市広報等を活用して市民に対してアスベストに関する基礎知識をお知らせしてまいりたいと考えております。なお、初回分につきましては、既に広報係の方に原稿を送っておりますし、今後につきましても、県等の説明会も近く開かれますし、そういったものをもとにして市広報紙等で周知に努めてまいりたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) それでは、私の方からは、地域活性化対策についてお答えをいたします。  まず最初に、夏季の観光客入り込み状況でございますけれども、本市におきます6月から8月までの3カ月間の夏季観光入り込み客は、まだデータがまとまっていないため正確にはわかりませんけれども、一部の施設を除いて、昨年に比べて減少の傾向にあるようでございます。特に竹野浜海水浴場の状況をお聞きになったわけですけれども、竹野浜海水浴者数につきましては、平成16年34万8,300人に対して本年は29万7,900人ということで、5万400人の減、率にいたしますと85.5%という状況で、15%近い減少となっております。その要因といたしましては、昨年の水害に伴う風評被害でありますとか、愛知万博への観光客の集中、さらには福知山線の列車脱線事故の影響、また、構造的な不況等が考えられます。  それから、次に観光資源の有効活用についてでございますけれども、コウノトリ、城崎温泉、竹野海水浴場、神鍋高原、出石そば、チューリップまつりなど、豊岡市は大変多くの観光資源に恵まれております。各地域に点在する恵まれた自然、歴史、文化資源などを、交通網、情報網で結び、特色をさらに生かし、磨きをかけることによって、今以上に光り輝くまちをつくってまいりたいと考えております。そのためには、観光振興の中心的役割を担っていただく豊岡市内の6つの観光協会の連携が不可欠となります。市といたしましては、6月29日に発足した但馬豊岡観光協議会の活動を積極的に支援いたしまして、人、物、情報の交流と共有を図り、地域の総合力を高めてまいりたいというふうに考えております。  さらに、地域のネットワークにとどまらず、他産業との連携も大変重要でございまして、市内て収穫された農林水産物を食材として地場で消費することはもちろんでございますが、物産品としての1.5次産品を地域の特産品と呼べるだけの質と量を確保し、観光とのタイアップによる相乗効果を目指していきたいというふうに考えております。  また、地場産業の活性化ですが、先ほど申し上げたようなのを逆向きになるわけですけれども、地場産業の振興についても、議員ご指摘のとおり観光産業との連携をより強めて相乗効果を上げていかなければならないというふうに考えております。ことしに入りましてからは、宵田商店街振興組合のカバンストリート事業におきまして、地場産業のかばんを取り入れて新たな観光スポットにしようといった取り組みや、さらに城崎温泉観光協会が実施された、ゆかたの似合うまち城崎温泉夏物語事業では、新豊岡市の各地域の特産品とゆかたファッションを組み合わせたイベントを開催されるなど、地場産業と観光が連携した取り組みが始まっております。今後とも本市の幾多の地場産業が観光と連携しながら、経済的効果が上がるような仕組みづくりなど、関係団体と協力しながら、できる限りの支援をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) それでは、台風23号の関係で、災害予測箇所の対処の部分なんですけども、台風23号の時点で、昨年の場合ですけども、豊岡市並びに竹野町にはどのぐらいの雨量があったのか、少し答弁していただけますか。 ○議長(木谷 敏勝) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) お答えいたします。  最初に、豊岡の観測地点で詳しくデータを持っておりません。ただ、国土交通省が豊岡市立野上流域での平均的な雨量を発表しておりますので、その数字を申し上げます。2日間の連続で227ミリ降っておりますし、そのうち12時間雨量が206ミリ、24時間雨量が242ミリとなっております。  それと、竹野町森本の関係なんですけれども、昨年の連続雨量ですけれども、299ミリ、そして24時間雨量が295ミリ、時間雨量が45ミリとなっております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) それで比較をしてみますと、逆に竹野町の方が多いというふうな結果でよろしいでしょうか。  それと、続けて言いますけども、昨年と同雨量の雨が降ったと想定しますときに、先ほど言いましたように轟の箇所では既に堤防を越えたというふうな事例を聞いているわけなんですけども、当局側から資料をいただきました。越水箇所なり滞水箇所はどのぐらいありますかという資料の中では、17カ所という数値が出てきたわけなんですけども、これが越水箇所なのか、滞水箇所が何カ所なのかはわかりませんし、被害の大きさもわかりませんけども、逆に17カ所あるのは現実だというふうに思います。結局その部分を、やはり床下なり幾らかの被害が出たというふうな感じでとりますと、そこのところはやはり何とかしていかない限りは、住民の方というのは安心できないというふうに思いますし、その17カ所のうち7カ所は竹野町にあるというふうな資料となっておりますけども、この辺の非常に何か竹野に偏ったような形なんですけども、規模の大きさがわかりませんから判断はしかねますけども、この辺の対策についてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) 最初に雨量の話がありました。森本で299という数字を申し上げまして、あと円山川流域は、これ平均的な雨量でありまして、例えば旧但東であったりや、そういったところはさらに大きい数字もありますし、ちょっと一概にここでは、円山川流域より竹野が多いかったということは一概に言えませんので、ご理解いただきたいと思いますし、さらに、資料を出させていただきまして、その資料は災害復旧工事以外での災害状況はということで、6月の定例会のときにも一部議員さんから資料要求がありまして、同じものを提出させていただきました。  その内容なんですけれども、それは公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法以外のところの災害であったりとか、各地域から要望があって、それぞれの旧市町が対応できなかったところが挙がっております。もしも具体的に申し上げるとすれば、河川であって河岸高が1メートル以下であったりだとか、市町工事におきましては60万円以下の工事であったりとか、また、道路にあっては2メートル以下の幅員、そのような小規模の箇所でありまして、それらの対応ということなんですけれども、最初に答弁申し上げましたが、地元の方々に資材等を提供する、そして私どもが使用機械があれば、それもリースをする。地元と市と協働で何とか予防防災工事をやっていこうという内容でもありますし、既に各町にあっては多くの箇所で対応している箇所もあります。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 前回の台風14号のときについては、この轟地区への対応はどのようになされましたか。 ○議長(木谷 敏勝) 竹野総合支所長。 ○竹野総合支所長(神田 美稲) 轟地区の対応につきましては、台風14号につきましては特に避難勧告等は出しておりませんし、地元協議の中で自主的に、公民館等が避難所に一時的になっておるわけですけれども、地区の集会施設、また、山間部におきます寺に第二次的な避難というようなことで協議いたして、対応していただくということにいたしております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) もう少しハード面が聞きたいわけなんですけども、例えば14号で大雨か降りそうということは予測しながら、それぞれパトロールとか配置につかれたいうふうなことを聞いたわけなんですけども、果たしてここの轟の前回越水した箇所について、事前に予測できたという可能性があるなら、逆に異常時の対応的な措置というのはとらなければならないというふうに思うんです。例えば土のうを準備するとか土を準備するとか、消防団、自主防災組織の活用とかというふうな部分になっていかないと、要はここの箇所については、県へ要請して、まだ工事発注とかという部分ではないですから、これから要望していこうというふうな感覚での回答ですから、それまでの間を14号のときにはどうされましたかということを聞いておりますので、再度お願いします。 ○議長(木谷 敏勝) 竹野総合支所長。 ○竹野総合支所長(神田 美稲) 14号の対応につきましては、越水箇所につきましては、事前に土を配布いたしておりますし、地元の消防団等で土のう積み等対処をしていただいておるというふうに理解いたしております。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) とりあえずは異常時の対応は、そういった越水箇所等が起きたところについてはとれているという理解してよろしいでしょうか。そういうふうに理解をさせていただきたいというふうに思います。  それから、轟地区からの要望書が出ているというのは、既に市長さんもご存じでしょうし、各担当課もご存じだろうというふうに思いますけども、5項目あるわけなんですけども、越水対策とかコンクリート張り工の亀裂の部分、橋脚付近の洗掘、ブロック工からの泥水の噴出、堤防の補強、こういった5項目が出されておりますけども、その辺の対応について回答願えますか。 ○議長(木谷 敏勝) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) お答えいたします。  ここにも7月の25日付で豊岡市長の方に要望書をいただいております。5項目ありますが、それぞれハード面のことが記述されておりまして、もちろん私どもも現場も承知し、さらには豊岡土木にも要望するわけですけれども、ただ、1点申し上げたいことは、新豊岡市になりまして、このような災害関連の要望事項非常に多くございます。ここで轟区のみはこうだということは申し上げられませんが、総じて関係区の要望実現のために全力で、兵庫県であったりや、国の方に要望したいと考えております。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) その辺の要望書の取り扱いについては、よろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、市長は7月13日に竹野町区長協議会に来られました。その中で、来年度事業へ向けて、この10月ごろから各地域との協議の場を持ちたいというふうに言われております。私が今質問しているような地域住民の要望とか声というのは必ず出てくるだろうというふうに思いますけども、やはり市長からのそういったヒアリングとかそういう場の中で、やっぱり安全・安心というのを求めております。その辺の市長の言葉を待っており、また、地域住民は期待しておりますけども、市長としては10月に向けてのお考えはどうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 私もその会議に同席しておりまして、確かに市長の方からそういう発言がございました。またこれは区長会、総合支所とも調整をいたしまして、そういった機会はまた設けていかざるを得ないなというふうに判断はしています。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) ぜひその場所で市長の口から、地域住民が安心できるような対話をしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次のハザードマップの関係ですけども、このマップの中には竹野町も含まれているというふうな形でお聞きしました。こういう中ですべてを網羅するというのは非常に難しいかなというふうに思いますけども、こういった越水箇所とか土石流の関係、そして急傾斜、崩壊の危険箇所等については、マップの中の方には表示されるような予定があるのでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 今、議員がおっしゃったようなことが課題でして、ただ、今おっしゃったような箇所をこのハザードマップの中に含めて記載をするとなりますと、非常に詳細なものになりかねないというふうに実は想定しておりまして、したがって、ハザードマップ自身の本来の役割というのかが、場合によっては薄くなってしまうんではないのかなというふうにも思っております。したがって、十分そのことを踏まえて、今検討中ということでご容赦をいただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) できるだけわかりやすく見やすいものを望んでおりますし、特に、1枚の紙でされるのか、その地域に合ったマップにされるのか少しわかりませんけども、やはりできる限りその地域に合ったマップということの作成が望ましいと思いますので、その辺の方もよろしくお願いしたいと思います。  そして、地域住民の方は逆にマップ、いいのをいただいてもなかなかよく読み取れないというふうに思います。まして避難勧告等避難指示がどうなんだというところの部分もありますから、その辺のところは、マップができても住民が上手に理解できるように手だてができるような方法というのは、何か考えておられますか。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 特効薬のようなものはちょっと思い浮かばないんですけれども、今おっしゃったように、とにかくわかっていただく、あるいはわかりやすいものでないとということを念頭に置いて、民間の方からもご意見を伺いながら作成してまいりたいというふうに思っています。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 私、一番肝心なのは、避難するときに、やはり避難指示と避難勧告、どっちがウエートが重いんだというふうな話もよく聞きますから、その辺の、防災無線等で放送される場合はそういう言葉を使われますから、そういう言葉の意味の内容といった部分も、どこかに赤書きでもしていただければ非常にありがたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。  次に移ります。アスベストの調査の関係ですけども、調査資料をいただいた中では、学校を含めた196施設ということで資料をいただいておりますし、先ほどもそういう答弁だったわけなんですけども、この部分については、恐らく56年度までの分ですか、その分ですから、それだけの施設だと思いますけども、実際には豊岡市のホームページの方ではすべての部分が載っておりまして、多分平成7年ですか、56年までが調べられて、57年度以降の部分が残っている部分ということで、541施設、学校を除いた施設がこれだけあるという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) そのとおりです。全体で学校施設を除いて540余り、そのうち56年以前のもので調査を行ったものが196ということです。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) そうしますと、青石綿、クロシドライトですけども、平成7年の法改正によりまして、製造とか輸入とか譲渡、提供または使用禁止というふうになっておるわけなんですけども、そうすると、平成7年の法改正ですから、それ以前の分については、本当に莫大な数というふうな理解をするわけなんですけども、この部分を含めての541という理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) もちろんそうです。全体で541ということです。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。
    ○議員(42番 宮田 弘) そうすると、541から、これプラスまだ学校施設があるかもわかりませんけども、196を除くと、相当な数が残っているというふうに私は思うわけなんですけども、その辺の作業が、逆にいつまで続くと言ったら語弊があるかもわかりませんけども、長期間にわたって、非常にまだまだこれから続けなくてはならないというふうに私は理解するわけなんですけども、その辺の日程とか工程等についてわかれば教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 調査につきましては、国の方から調査依頼が来ておりますけども、まずは平成8年以前ということ、それを次の目標に掲げたいと思いますし、その後で残りの分について、目視あるいは設計図書等でとりあえずは確認をしていきたいというふうに考えています。したがいまして、具体的なスケジュールというのはちょっとまだ今明確には申し上げられませんけども、大半が、大半といいますか、残りの中で数的にやはり一番多いと思われるのが地区の集会所あたり、それが70から80ぐらい多分あると思いますので、それは順次、先ほど言いましたように目視等で確認をしていきたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 目視調査の関係なんですけども、この調査については、担当による目視調査ということでホームページには書いてあるんですけども、この担当というのは市の職員のことを言っておられるのか。その辺のところは、逆にこの判定をしようと思えばそれなりの技術力が必要ではないかなというふうに思うわけなんですけども、市職員であるなら、そういった教育をした上で目視判定をされているのか。どのような目視判定をされているのか、その辺のところを答弁願います。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 現在までの目視判定につきましては、市の住宅建築課の職員、そこが中心になりまして目視を行っております。あと教育とか、財産を管理する財政課の職員等も一緒に今まで出ておりますので、とても住宅建築の職員だけでは数はさばけないと思いますから、臨機応変な対応はしていきたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) その辺のところは、教育で済むなら、できるだけ多くの人の手をかりながら、やはり早急に早く安心をさせるというのも一つの施策じゃないかなというふうに思いますので、余り長時間にかかると、また逆に市民の方も不安というふうな部分が出てきますから、できるだけ早目の調査で完了していただいた上で、次の手を打っていく必要があるんじゃないかなというふうに思いますから、その辺のところはよろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、この中では市営住宅がほとんど大丈夫というふうに出ているんですけども、私は逆に古い市営住宅を大変心配したわけなんですけども、その辺のところは、目視なり設計図書の中では、市営住宅、1市5町の分は大丈夫なんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 旧1市5町につきましても、支所を含めて目視あるいはその当時の設計図書で確認をして、その結果によると、直接のアスベストの吹きつけ、56年以前のものはないというふうに報告を受けています。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 逆に57年以降の部分、新しい住宅については不安があるという理解でよろしいですね。  それから、市民への啓発の関係なんですけども、もう少し有効な方策はないかなというふうに思います。先ほどの回答では広報なりというふうな話があったわけなんですけども、私はこれだけの資料を引き出したのは市の広報、ホームページなんです。こういったホームページ等をもっと有効に活用していただければ、多くの方がホームページでもっともっと詳しい内容が見れるわけですから、その辺のところもホームページ等、インターネットを有効に活用すべきだというふうに思います。  それから、このインターネットのホームページも、もうアスベストの関係、8月上旬からとまっておりますので、早急に新しい情報を出すような必要があるというふうに思いますが、その辺のところも答弁願いたいと思います。  それから、特に心配するのが、園児とか児童生徒、また、それの親の方々だというふうに思うんです。そして、生徒、児童のPTAの方々というのは、本当に子供が毎日そこに行くわけですから、非常に神経が敏感に、過敏になっているというふうに思うんですけども、その辺の対応について、児童生徒の対応についてどうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 西気小学校の関係でございますけども、当初天井、屋根裏材から発見されたという中で、空気中濃度を並行して検査するという作業をしておったわけですけども、その間放置するのかというようなことも議論したんですが、その段階で一応児童については使用中止というようなこと。それについては学校、それからPTA、それから地元の区長さん、そういった方々にもご連絡を申し上げてご理解をいただいて、当面の間、使用中止としますということにしました。  それから、今回いよいよ本格工事に入りますよと、それに当たって工事までは使用再開しますよということの判断した際にも、同じようにPTA、それから区長さん、学校に集まっていただいてそういったお話をしたり、電話で連絡させていただいたりという対応で、地元なりとの連絡は常にとってやってきております。  それから、学校長のサイドでは、教育委員会との協議の後、保護者向けに、こうこうこういう事情で使用中止にしますよと、こうこうこういう事情で使用再開しますよと、工事期間中はこうですよというようなことも、学校長名での文書配布をしておるという状況です。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 後でホームページの関係、次のときに言っていただきたいというふうに思いますけども、逆にそういう児童生徒に対する、父兄に対する対応はそれでいいと思うんですけども、児童生徒を不安がらせない、例えばアスベストとはというふうな教育とか指導、そういった部分についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 当然そういったことにつきましては、やはり小学校の場合は1年生からおりますので、なかなか理解することは難しいと思います。ただ、現在の体育館の中はどういった状況ですよということにつきましては、校長の方から、あるいは各学級担任の方から適宜そういった指導はなされていると、こういうふうに思います。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) こういった情報化の時代でありますので、ホームページによる啓発というものも当然選択肢に入ると考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 私が言っているのは、8月の9日からホームページがインターネット上で、こういうアスベスト関連の情報がとまっていますから、もうあれから1カ月以上たっている状況ですから、例えばこういう事例のところはこう直しましたとか、ここまで進んでいるというふうな情報が今載っていますのでね、それをだんだんと更新していかないと、いつまで、同じ情報ばかりではちょっとだめじゃないんですかと私は言ったんですけど。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 申しわけありません。これは教育委員会も含めましてホームページの内容の更新を図りたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 次に、地域活性化対策ですけども、先ほどの夏季入り込み客、竹野は随分ことしは落ち込んだというふうに聞いておりますし、非常に残念に思うわけなんですけども、昨年の資料を見ましても、昨年は逆に竹野町と日高町が上がっていて、あとの1市3町が全部下がっていたわけなんですけども、ことしは竹野も下がっているという状況になっております。市長の答弁にもありましたけども、秋、冬に向けて非常な努力をしていただきながら、地域の活性化をしていただきたいというふうに思います。その上で、今回観光協会等の補正もあるわけなんですけども、その辺が、あのぐらいの補正で十分いけるのかなという心配もするわけなんですけども、その辺のところは余り地域活性化のためには惜しまないで、もっとどんとやるというふうな気持ちを持ってほしいというふうに思いますのが一つです。  もう一つは、ポケット版の観光パンフレット作成ということになっておりますけども、これも有効な手段であると私は思っているんです。ただ、今どういう状況になっているのか、作成して完成しているのか、完成していないのかは私はちょっとわかりませんけども、その辺のところをやはり、前回の総括説明の中でも市長の説明がありました。やはりできたならできたとか、まだならまだとか、こういう活用の仕方をしてというふうな形にならないと、やはりなかなか地域の活性化には結びつかないんじゃないかなというふうに思いますけども、できればその2点、ご回答願います。 ○議長(木谷 敏勝) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) まず、補助金の関係ですけれども、今回補正で計上させていただいたのは、先ほど市長の方からご答弁申し上げましたJRの脱線事故に関連した冬のカニかにエクスプレスの臨時列車が運行しないといったような方針を受けての要望を行った結果、JRとしては、例えばキャンペーン会場の無償提供でありますとか、駅張りポスターの無償枠を確保するからそこに張っていただいたらいいですよといったような対応をしていただけることになりまして、それらを受けて、通常の年に行っておられるキャンペーン活動等については年度当初に予定をされておりまして、それに対する補助等も行ってきておりますが、今回急遽JRの対応を受けての新たな事業展開を各観光協会に確認をさせていただいたわけでございまして、その確認の結果、新たに追加取り組みをしようという部分について補正対応をさせていただいたところです。  それから、ポケット版の観光パンフレットの状況ですけれども、ちょっと6月の定例会で予算を議決をいただきました後に、どういうふうなやり方がいいのかなというふうなことで検討しておったんですけれども、プロポーザル方式で作成に向けてやっていこうというふうなことで、先月プロポーザルを実施いたしまして2社から提案を受けました。その結果を受けて、現在総合支所とも連携をしながら、どういうふうな内容にするか、どういった情報を盛り込むかいうふうなことを詳細を詰めているところでございまして、できましたらまた議員各位にも配布をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) 私はもうポケット版の観光パンフレットはできていると思っていたんですけども、まだのようですけども、やはりこれは早急にしないと、秋、冬には間に合うというふうな形にはならないと思いますので、早急な対応をよろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、最後に地場産業の活性化なんです。これから冬に向けてカニシーズンに入ってきますけども、私は旅館とか民宿などとも連携しながら、食材を例えば地産地消で賄っていくとか、そういった部分をやっぱり、学校の給食だけではなしに、もっと手を伸ばす中でやっていけば、もっともっと地場産業というのは発展するだろうし、活性化するだろうというふうに思いますので、その辺のところも一つは行政側として少し力を入れてもらえないかなというふうな思いがいたします。  そして逆に旅館とか民宿の方には、先ほどの観光パンフレットというふうなものをすべてのところに置いてもらいながら観光のPRをしていただき、さらに相乗効果があるような取り組みが必要だなというふうに思います。その上で豊岡市の活性化がさらに図れるならありがたいことだというふうに思いますし、あらゆる角度から検討が必要だと思いますけども、その辺の答弁を求めます。 ○議長(木谷 敏勝) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 旅館やホテル等で地元の食材をということにつきましては、鋭意留意しておるところでございます。特に旧豊岡市の、私、環境経済部長当時には、城崎温泉旅館組合の役員さん方に、豊岡市の栽培されているアイガモ米をぜひ使っていただけないかというふうなことでお願いに行ったようなこともございます。そういうふうなことと同様に、今後も農林水産部とも連携をいたしまして、特に環境に配慮した無農薬あるいは減農薬栽培によるコウノトリの舞農産物の使用でありますとか、それから地元でとれた水産物、また、その加工品等を含めまして食材にしてもらうように働きかけをしていきたいというふうに思っております。  ただ、コウノトリの舞農産物については、当時の話なんですけれども、まだ栽培がちょっと少なくて、供給が追いつかないといったような状況から実を結ばなかった点もございますので、そういった点も含めまして、より多くの農家に栽培していただき、供給ができるような体制づくりもあわせて行っていきたいというふうに思っております。  それから、各旅館等におきましてもパンフレットを置いてというふうなことがご提言としてあったわけですけれども、この点についても十分配慮しながら配布をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 42番、宮田弘議員。 ○議員(42番 宮田 弘) これで終わりますけども、秋、冬に向けての観光客が本当に豊岡市にたくさん来ていただいて、活性化が図れるようにあらゆる角度から検討していただくことを要望しまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で宮田弘議員に対する答弁は終わりました。           ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は3時30分。                 午後3時20分休憩           ────────────────────                 午後3時30分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、57番、伊賀央議員。                〔伊賀 央議員 登壇〕 ○議員(57番 伊賀 央) 朝は秋の気配が漂っておりました。昼はまだ残る夏の風情でございまして、大変ぜいたくな季節だなあと喜んでおりましたら、うっとうしい曇天になりました。  会派希望の伊賀央でございます。お疲れの時間とは存じますが、いつものように4日目ともなりますと質問も重なってまいります。あるいは大変丁寧なご当局の答弁もありまして、議場に何となく漂う雰囲気というものも感じております。大胆な割愛と重箱の隅でお尋ねしてまいります。しばらくの間よろしくお願いを申し上げます。  さて、過日の台風14号であります。心配されましたが、幸いにも当地方の直撃ということは避けられました。しかし、この台風によって、死者、行方不明者合わせて30人近い人々の被害の話を聞くにつけ、まさしく痛恨のきわみであります。当初刻々とテレビで伝えられるとてつもない降雨量、この話を聞くにつけ、見るにつけ、昨年の台風の記憶が生々しくよみがえり、ただただ進路予想図を見守りました。  しかし、翻って考えますとき、例えば遠くに起こった災害に対して、本当に我が身の問題としてとらえているのか。平成5年、北海道南西沖地震、奥尻島は巨大津波によって住民200人以上が死亡、数百棟の家屋もろとも島全体が壊滅しました。しかし、今となっては、あのとき私はどこかでまだ遠い遠くの災害と感じておりました。  そして阪神・淡路大震災、この豊岡も大きく揺れ、よく知っているエリアが壊滅的打撃を受け、親戚、知人あるいは友人が被災しました。これは大変なことになった。感覚は飛躍的に生々しくなりました。  そして昨年の台風23号であります。今でも玄関を水位が刻一刻と上がってくる感覚、あの雨、そしてあの風、さらに生々しく迫ってきます。しかし、それとて、家の中に濁流が渦を巻いて入ってくる恐怖、あるいは2階に避難してもなお迫る水位の恐怖、その恐怖は想像でしかありません。テレビの九州地方の水害の様子を見ながらそんなことを感じ、それでも、政治の場に身を置く者として、みずからの実体験でなければなおのこと想像力を働かせる重要性をかみしめながら、今後とも取り組んでまいりたいと存じます。  それでは、通告に基づいて質問します。当局におかれましては、何とぞよろしくお願い申し上げます。  まず、災害対応についてであります。市長総括説明においても、円山川緊急治水対策事業の説明もいただき、一定その進捗が図られているところでございます。内水処理の問題につきましても、旧議会より引き続いてお尋ねをいたしておりますが、特に豊岡市三坂、桜町地区を中心とした市街地上地区の台風23号水害につきましては、上流部の八代川との関連でご説明をいただいているところでございます。現在内水処理としてのこの八代川についての整備計画はどのような状況にあるのか、詳しくご説明を願いたいと存じます。  次に、内水処理として、市内には多くの雨水幹線あるいは用水路が流れていますが、これらの水路ごとの関係する団体の連携協議はどうなっているのかをお尋ねいたします。気比地区の円山川漂着ごみと同じ観点ですが、下流部の状況あるいは問題が、上流部において伝わっていない問題が以前より指摘されております。内水においても同じ問題があるのではないかと考えます。現在各水路ごとに、例えば関係する地区が同じテーブルに着いて協議するような体制があるのか、その具体についてお示しをいただきたいと存じます。  次に、自警団についてお尋ねをいたします。さきの議会で、各地区ごとの自警団の防災マニュアルの策定の必要性についてやりとりをさせていただきました。なるべく早くひな形を提示したいとのご答弁もいただいたところではございますが、現在、その後の地区別自警団防災マニュアルの整備に向けて進捗状況はどのようになっているのかお尋ねをいたします。  次に、但東町の救急対応についてお尋ねをいたします。これにつきましては、一昨日もやりとりがございましたが、引き続きお尋ねをしてまいります。  6月議会において、新市になったからこそ、このエリア内で命や健康といったことに対する地域間格差をどう埋めていくのかという観点から、その一つの方策として、AED(自動体外式除細動器)についての認識も聞かせていただきました。まず、但東地区の救急の現状について、現在の状況はどのようになっているのか。119番入電から現着、さらにそこからのルート、各所要時間等にも触れていただきながら、年の出動回数、あるいは死亡、あるいは重傷、こういった重篤な事例がどのくらいあるのかお示しをいただきたいと存じます。さらに、今後の整備計画についても、あわせご説明を願いたいと存じます。  次に、アスベスト対策についてお聞きしますが、ただいまも同僚議員から多くのやりとりがございました。私からは、特に人的被害調査についての考え方をお伺いいたします。いただいた資料あるいはご説明によりますと、現在、市民会館、旧図書館、あるいは西気小学校から検出であります。今後の一刻も早い対応処置を心からお願いするものでありますが、特に人的被害調査、これについて当局の現段でのお考えをお聞かせください。  最後に、観光施策についてもお尋ねをいたします。合併によって旧1市5町がそれぞれの魅力として磨き、ほかのエリアからわざわざ足を運んでいただいてきたそれぞれの観光素材、まちの個性をあわせ持った新豊岡市が誕生しました。この素材を全国に発信していただきたいと心より願うものであります。現在、各エリアの連携方策について、どのような状況であるのか、お客さんを呼び込み、また回遊をしていただく、端的に申し上げて、この地に足を踏み入れたが最後離さない方策について、現在どのような状況であるのかご説明を願いたいと存じます。  以上、第1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、観光客を離さない方策についてのご質問に答弁をさせていただきます。  6つの市町が集まりまして、合併効果として豊岡市の露出度がかなり高くなってまいりました。これまではばらばらの町名で外へ出ていたものが、一たびは豊岡市という名のもとにアピールされるようになりましたので、豊岡の認知度は大変高くなっていると思います。他方で、まだ連携をするという作業は十分ではございません。各市町の観光協会も、まずは自分の地域を売るという、これは当然の心理でありますけれども、そちらの方にまだ意識があるというのが実態でございます。したがいまして、現在豊岡市観光協議会の中で連携策を模索をしているというところでございます。  先ほどもちょっと申し上げましたけれども、コウノトリをいかに連携して売り出すかということを、まず最初の共同の取り組みとして作業を進めているところでございます。  また、現在策定中のポケット版観光パンフレットでは、市の中でさまざまな分野の旅を楽しんでいただけるように、豊富なモデルコースを設定しまして多様なニーズに対応できるようなものに仕上げをしたい、このように考えているところでございます。そのパンフレットを通じてのPR、あるいは旅行者への積極的な働きかけを通じて、エリア全体の魅力を旅行者に実感してもらえるように努力をしてまいりたいと考えております。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 助役。 ○助役(奥田 清喜) 助役、奥田。私は、内水処理の関係の八代川整備計画、この進捗状況についてお答えいたします。  既にご承知のように国交省の激特事業でメニューになっておるところでございます。現在、八代川の管理者であります兵庫県と整備方針について国交省が協議中であると伺っております。その内容は、内水排除のポンプと堤防整備をどのように組み合わせて計画を具体化するか、このことの検討中であると伺っております。今後、計画概要が固まれば、地元の意見も十分聞いていただいて事業を進めていただきたいと、こういうふうにお願いしてまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 企業部長。 ○企業部長(蘆田 和美) 内水処理のAについてお答えをいたします。  内水処理につきましては、桜町や妙楽寺など、市街地南部の下流域への影響を極力少なくするため、上流部において、蓼川水路の水をショートカットする事業に取り組んでまいりました。水路の完成から今日まで数回の集中豪雨がありましたが、下流域の蓼川水路が満水し溢水して流れることもなく、ショートカットの効果を確認しているところであります。引き続き今年度から妙楽寺のなでしこ公園付近で蓼川水路の水を八条1号雨水幹線へショートカットする工事に着手し、平成18年度の完成を目指して事業に取り組む予定であります。  このように市街地南部の雨水幹線の整備におきましては、下流域への影響回避を第一に、効果的な内水処理対策を図るため、上流域で雨水のショートカットを最優先として取り組んでいるところであります。今後も雨水幹線の整備促進に向け、それぞれ地区の事情を踏まえながら計画的な実施を図ってまいりたいと考えます。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 1点目の自主防災組織の防災マニュアルの進捗状況につきまして答弁申し上げます。  これは6月議会でもご説明いたしましたけれども、本年7月に各地区の地域リーダーを対象にした研修会を開催しました。その際に、市内のある地区で作成をされ、実際に活用されている防災マニュアルも参考として配布をいたしましたし、あわせて消防庁が発行しました自主防災組織の手引の中で、例えば組織の規約であるとか防災計画、組織の編成例などを抜粋したものもあわせて配布をさせていただきました。当日の研修であるとか、あるいは配布した資料等、これらも参考にして、新たにその地区でつくったといったところも一、二地区報告はいただいておりますし、さらに検討中だといったこともお聞きをしています。しかし、現段階では、このマニュアル作成が市内の幾つの地区で作成されたかということにつきましては把握しておりませんが、また別の機会を通じまして、この作成状況につきましても照会をしたいというふうに思っています。  なお、次の9月25日ごろの広報なんですが、実際にマニュアルを作成された地区について、これは広報の協力も得たわけですけども、特集といいますか、2ページ物で紹介をしています。そのマニュアル作成ももちろんでありますし、昨年の台風の経験をもとに、地区内でも浸水のエリアマップとかいったことも紹介されておりますので、またこういった記事を参考に、いろんな地区でそういったマニュアル作成を願えればというふうに考えています。  もう1点、アスベストの関連で、これは職員についてでありますけども、人的被害の調査についてお尋ねがございました。これにつきましては、議員ご指摘のとおり、例えば市民会館、水道事業所等で明らかにアスベストが検出をされたというふうな状況がございますので、過日、所属長に対して、そこで従事した職員がだれで、期間はどうであったかといった照会をかけております。その文書の中には、専門の医療機関による健康診断なども市として検討しているといったこともあわせて書いておりまして、そこで従事をしておった職員の不安もあると思いますので、その報告を受け次第、専門の医療機関で健診を受けるように勧めてまいりたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 現在の旧但東町域におきます救急体制のことでお尋ねでございます。資料も要求されておりますので、その資料にのっとって少し説明をさせていただきます。  過去3カ年の但東町域におきます出動件数なんですけども、平成14年が170件、これは総件数が2,761件のうち170件、15年が2,916件のうち184件、16年が3,084件のうち172件という、そういう出動件数でございます。ざっと6%強ぐらいでしょうか、全体のそういう件数になっております。  それから、症状の程度なんですけども、私どもで把握しています、これは病院の見解とは少し異なりますので、あらかじめその旨でご了解をいただきたく思います。平成14年が177人を搬送しておりまして、そのうち重傷の患者が31人、ざっと18%ほどということでございます。それから、死亡が8件、それ以外が中等傷、あるいは軽傷ということになっております。それから、平成15年が189人搬送しておりまして、重傷が30人、亡くなったお方が2人、それ以外が中等あるいは軽傷ということでございます。それから、16年が174人を搬送しておりまして、重傷が17人、ざっと10%ほどでございます。それから、お亡くなりになっている方が10人、それ以外が中等、軽傷ということでございます。この重傷、中等、軽傷、これの区分ですけども、消防の方で基準をしておりますのが、重傷が入院が3週間以上あった場合、中等が3週間未満、軽傷が入院が不要で診察だけ受けてその日にお帰りになったと、こういう区分で今の数字でございます。  それから、今の現状の対応でございます。これも堀議員さんからのお尋ねがございまして、私ども市長がお答えをさせていただいております。但東町域につきましては、私どもの方、来年の10月をめどに、毎日体制ということで職員5名体制で、月曜日から金曜日ということで日勤で準備をしてまいりました。今月に入りまして2日に、区長協議会から有権者の方90%以上の方のご署名をいただきまして、我々としては大変切実な要求、また重い要求だというふうに受けとめとるわけですけども、ちょうだいをいたしました。それを受けて新市としてやっぱり新豊岡市全域の救急体制、それらを念頭に据えながら、もう少し時間が、来年の10月いうことで時間がございますので、いろいろな克服しなければならない、あるいは検討、研究しなければならない課題が多岐にわたっておりますけれども、例えば人件費等の問題もございます。勤務体制等の問題もございます。それから過去の経緯等のこともございます。それらを踏まえた上で研究、検討を引き続きしてまいりたいというふうなことでございます。ざっと現状のおよその体制としては以上のようなことでございます。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) ありがとうございました。それでは、順次またお尋ねをさせていただきたいと思います。  少し但東町の救急の問題の方からお尋ねをさせていただきたいと思いますが、現状での出動時間ということもお聞かせをお願いしたんですが、再度お答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 申しわけございません、答弁漏れをしておりました。私どもで日々カウントをしているわけですけども、但東町域で一番離れておる箇所、私も余り地理は不案内なんですけども、出石分署から奥藤ということで特定をさせていただきますと、ざっと21キロございます。それで到着するまで22分ほどかかる。それで、奥藤から出石病院まで搬送するといたしまして26キロございまして、これがざっと26分ほどかかる。また、奥藤から豊岡病院まで搬送するといたしましたら37キロほどございまして、38分、時間としてはかかる、そんなふうに記録をしております。
    ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) そうしますと、いわゆる奥藤から出石に入るまでが足し込みますと48分かかる計算になります。それから、奥藤から豊岡病院の方に足し込みますとちょうど1時間というような数字が出てこようかと思うんですが、いろいろと現在のところ豊岡病院の方の豊岡病院組合の方でも医師不足の状況等も聞かせていただいているところでありまして、救急の対応というところが、出石よりも豊岡の方が多いんではないかというように想像するわけでありますけれども、これがそれでは新しく、現在は出石の分署から出て豊岡病院までという今のご説明だったんですが、これが但東駐在所という、この駐在所という名前も微妙だなというふうに、つまりいつもいるわけじゃないよという意味において、交番における駐在所というような、何となくそんな意味合いも感じてしまうのかなという気もするんですが、但東駐在所からの起点になると大体どれくらい改善されるのかということについて、データをお持ちでしたらお示しをいただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 今ちゃんとしたはかったデータはないんですけども、大体このあれで推察します限り、キロとして1分ほど短縮、1キロメーター当たり1分ほどは短縮になるというふうな理解でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 1キロ当たり1分と違って、何分かということ。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 済みません、ごめんなさい、勘違いしておりまして、トータルで8分ほど短縮になるんではないかというふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 救急ということでありますから、ぜひその消防長の率直なご認識をお聞かせいただきたいと思いますし、前回やりとりをやらせていただいたAEDの問題のときに、例えばその救命率が、発症から、AED、除細動をかけるまでに1分下がるごとに救命率が10%ずつ低下していくというようなやりとりもやらせていただいたんですけれども、この8分の重みというのは、消防長のご認識の中では、救急という時間にとってやっぱり大きいというご認識なんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 確かに時間という意味では大きいなというふうに実感として思います。ただ、議員がご指摘のAEDということに関して言えば、必ずしもそのAEDが万能だというふうには認識をしておりません。というのは、私自身も余り詳しくはないんですけども、少なくとも、倒れられてその心臓の波形が全くないという状態であれば、AEDをしてもAEDとしての効果というのはない。その時点ではやはり心臓マッサージをまずはして、心臓の波形を復活をさせるということが、その心臓の波形が復活をして、そこにAEDを装置していけば、場合によっては心臓が正常のリズムを打ってくるようになるというふうにも理解しますので、必ずしも時間イコールだというふうには考えていないんですけども、大事といえば大事というふうにも考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) AEDについてはまた後ほどゆっくりと聞かせていただきたいと思います。今、例としてお出しをさせていただいたつもりでした。つまり救急ということについて、やっぱりその1分、2分の差が生死を分けることがある、あるいは後遺症の重要度が後で変わってくるという意味においての、まさしく救急という部分において、この8分はどのように認識をされるのかということについてお尋ねをいたしております。もう一度お答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) そういう意味も含めて大変大切な時間だというふうに認識しています。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) あんまり詳しくお尋ねしなくても、もう十分意は通じているのかなという思いはいたしておりますが、その8分が十分重い時間であるということを考えますときに、現在ご説明をいただいております、さまざまな角度からご検討いただくというご答弁を市長からもいただいておりますが、このいわゆる日勤帯の時間、月曜日から金曜日の朝8時から9時まで、それ以外のときはどこから出動するのかということは、考えますと当然出石分署から今までのように出動してくるという、こういう流れになります。この8分が重いということであれば、当然考え方としては、夜の間の救急、あるいは土曜日、日曜日において救急、事故、あるいはいろんな疾病の発病、こういったことを出すなというような何か政策的な取り組みが可能なんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 消防長。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) ちょっと議員のご質問の意図がわかりかねるんですけども、そういう形での比較ということになれば、これはさまざまに議員がご指摘のことも我々としては理解をしていくわけですけれども、しかし、だからといってすべての課題が乗り越えられるのかといったら、必ずしもやっぱりそうではないというふうにも思いますので、そのあたりをもう少し時間をかしていただいて、申し上げたようなさまざまな課題を克服しながら、消防としては救急体制の全体を見直す中で検討させてもらいたいということです。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 今のは私も少し意地悪な質問であったことは十分理解をいたしておるんですが、端的に言うと無理なんだと思うんです。この時間を避けて発病してください、この時間を避けて発作を起こしてください、この時間を避けて事故を起こしてくださいなんてことは、当然もちろん不可能なわけでありまして、そう考えたときに、そもそもそういった万が一のことに対しての対応を求められるのが私は救急だというふうに認識をいたしているところでございます。  この観点から考えると、ぜひ、今十分ご検討いただくというご答弁をずっと最初からいただいておるわけでありますから、これ以上本当にどうということも申し上げられないんでありますけれども、やっぱりこういった、特に生命とか健康とか、こういったことに関しては十分そのことをご認識をいただきたいと思いますし、これは中貝市長にぜひもう一度お答えをいただきたいと思うんですが、きのう、一昨日ですか、堀議員のご答弁の中で、中貝市長の心象が伝わる言葉というのは、9月何日でしたか、その但東町の住民の実に9割超の皆さんから陳情をいただいていると、議会の会派としても陳情が出たと、その状態を受けて胸に迫るものがある、こういう表現をなさいました。しかし、現在中貝市長がこの陳情を受け、あるいはこういったいろんな意見を申し上げる中で、中貝市長の方から伝わってくる心象というのが、私は今まで聞く限り、胸に迫るものがあるという、この表現だけだったように思えてなりません。これだけ多くの思いがあって、あるいは8日には豊岡市区長連合会の方からも、どうも陳情が出ているというふうに認識をいたしております。全市民の安全・安心を目指す公平な行政の道筋として、但東地域に常備消防体制の整備をいただくよう強く要望する。こういう内容でございますし、そのほかの陳情もそれぞれ同じ趣旨であります。当然中貝市長もきっと、それは何とかうまく整備をしたいという思いであろうというふうに推測はいたすんでありますけれども、そこら辺の心象というか、もちろんその検討はこれからという、検討することに前向きだというご答弁もありましたけれども、何とかその地域の住民の希望にこたえたい、期待にこたえたい、ましてやこれが命のことであるということに関しての、もう少し中貝市長の現在の率直なお気持ちを聞かせていただきたいというふうに思います。 ○議長(木谷 敏勝) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 先日お答えしたとおりでありまして、私たちはお金を無尽蔵に持っているわけではありませんし、資源を無尽蔵に持っているわけではありません。どうしてもどこかで何かを断念しなければなりません。今たまたま但東の話が議論になっておりますけれども、それでは竹野の三原はどうなのかいいますと、すべてのエリアについて直ちに、どんな病状があってもすぐ病院に運べるような体制をつくるということは、実は不可能であります。そういった中でぎりぎりどうするのかという努力を私たちはしてきたわけでありまして、そのこともぜひご理解を賜りたいと思います。  そしてまた、人の命の安全という話をいたしますと、例えば救急だけが問題なのではなくて、例えば後ろのがけ崩れの可能性はどうなのか、さまざまな中にある中で、さてこの問題はどうするかということを私たちは冷静に議論する必要がございます。議員の皆様方が住民の方々の要望を受けられて、熱い思いで語られるのはもちろんわかりますけれども、行政全般を預かる立場からいきますと、さまざまに行政需要を満たす中で、どこまでぎりぎり私たちの資源を振り向けることができるのか。これはもう熱い気持ちだけの議論ではありませんで、あくまで冷静な議論が必要である。このことをぜひご理解を賜りたいというふうに思います。ただ、但東の方々の住民の思いを受けとめて検討するということは、これはもう申し上げたとおりでありますので、これについては私の言葉を裏切ることがないように努力をしたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) それはよく説明として理解をいたします。市長として、すべての住民に対し、すべての市民に対して責任を負うという、そのポジションもよく理解をいたします。ただ、流れとして、例えばドクターヘリというようなのが今徐々に脚光を浴びつつある。これも膨大なお金がかかるという状況でありますけれども、これを、例えば今、豊岡と同列の話ではなくて、考え方としては、命とか救急ということに対してコストをかけていくという世の中の一つ流れがあります。アメリカなんかでも、ドクターヘリなんかがばんばんハイウエーの上におりてくるというようなやっぱり流れがあります。ということもぜひ、市長ももう十分ご理解をいただいていると思うんですが、命ということに対してのご認識、ぜひよろしくお願いをしたい、このように思います。  税金の使い方というのは大変大切でありますし、公正であったり公平であったりというのはもちろんなんでありますけれども、一方で納税者あるいは市民が、この部分については税金を投入することについて納得すれば、それはもう全然問題はなかろうというふうに思うんであります。今の時点では、納税者が払って妥当なのか妥当でないのかさえ今はまだ全然わからない状況というのがあろうかと思います。したがって、十分そのご検討いただいた内容をどんどん市民の皆さんに情報提供していただくと。その中で最終的に、地域住民の皆さん、これは直接利益を、利益というか、直接その状態が改善される但東エリアの皆さんのみならず、のみならずですから市区長連合会というところからも陳情という形になったのかなというふうに理解をいたすわけでありますけれども、そういう多くの住民の皆さんが納得をする、納得ができるということでありましたら、これはもう当然素早く対応するべきだろうと思いますし、私は思いとしては、やはりこれは多くの住民の皆さんが恐らく納得していただけるんではないかな、このような思いを持っております。だれも救急で、救急車が到着して病院に着くまでに1時間かかるというようなところで、例えばやっぱり日々の生活をしている、あるいは高齢者になれば罹患率というか、病気になる確率もだんだん高くなってくる。それは、それこそ想像すれば、容易にその恐怖でありますとか不安というのは想像がつくことであろうというふうに私は感じます。ですんで、ぜひこの問題については、10月までとおっしゃってないで、どんどんどんどんその情報について、今どんなふうな検討をなさっているのか、それでどれくらい一体かかるのか。例えば先ほど、もう少し突っ込んでお尋ねしたいなと思いますけれども、例えば人件費の問題ですとか、これは一体、実際に24時間配置にするためにはどの程度かかるのかというような、その試算も、もしなさっているようでしたらお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 市長。 ○市長(中貝 宗治) これは伊賀議員が何年も議員をされてこられたんであえて申し上げるんですが、住民が何かに使うことについて合意されればそれでいいということだけではありませんで、私たちの財布は限られていますから、その分、何かを削らなければいけない。そのことのセットでもって住民の皆様方には本当にそうされますかということを実はお示しをしなければいけないのではないか、そのように思います。ということで、先ほどちょっときつめのことを申し上げました。  それから、人件費につきましては、これも過日の堀議員へのご質問にお答えいたしましたけど、ちょっと今手元に資料がございませんが、但東町が年間に約8,000万円の負担をしていたときに、城崎町がたしか約1億8,000万円ですかね、約1億円、つまり城崎の体制をつくるためには約1億円費用がたくさん要る。それから、竹野町も、竹野町が14人体制だったと思いますけれども、約7,000万円、但東町よりも負担をたくさん、一般財源として、つまり補助も何にもない一般財源として負担をしていたという実態がございます。したがいまして、もし全く同様のことをするとすれば、14人体制であれば7,000万円、それにさらにもう少し充実するのであれば1億円の人件費の増が要るというふうに、ざくっとした議論としてはお考えいただきたいと思います。そういうものを今ある人件費の上に単純に純増でするのか、全体の中でやりくりでやるのかといったことも、当然のことながら課題としてなってまいりますので、そういったさまざまな技術的な事柄について、私たちとしてはきっちりと検討した上で、その上でどこまで住民の方々の要望にこたえることができるのか、その道を見出していきたいと考えているところです。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 私も言葉足らずだったなあというふうに思います。その市長の最初のご指摘はよく十分理解をいたしているつもりでございます。ただ、全部総予算の中ですべてが命に直結している部分ではないという中で、軽重というのはどうしてもつけざるを得ないところが出てくると、それと比較してということで私の頭の中には描いております。  それで、7,000万円から1億円ということで、これも一つの今のそれこそ仮定のというか、想定上のお話でございますけれども、そういったことを少なくとも、なるべくやっぱりオープンにして、その中での議論の中で結論を得るように、ぜひとも今後とも進めていっていただきたいというふうに思います。いずれにいたしましても、私は今回の場合は、市民の方が、いわゆる新市になった時点での地域地域の公平性、また公平性と言うといわゆる地域の個性とご指摘をいただきそうですが、それも十分理解した上で、つまり命ということに対する公平性ということですが、これについてはよっぽど、今、地域住民の方が先を走っているな、はるかに意識としては先を、新市になったんだから、新しい市の一体感の中で物事を考えるんだという、この部分ははるかに先を走っているなというふうに私は率直に感じております。どうかそこら辺も十分ご留意をいただきまして、ぜひとも、それこそ前向きに、先ほどもう少し踏み込んで、私としてはぜひ希望にこたえたいと思うという、その心象がお聞かせいただけるのかなと思いましたけれども、それは私は十分前から申し上げておりますけれども、結論を出すまでに揺らぐことというのは、私は別に悪いことではないと思いますし、決まった後については説明責任だというふうに私は考えるんですけれども、ぜひこれについてもより一層前向きにこの陳情を、あるいは地域住民の皆さんの気持ちに前向きにおこたえをいただくようにお願いをしたいと思いますが、もう一度、市長、最後にご認識をお願いします。 ○議長(木谷 敏勝) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 先ほどお答えしたとおりです。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) まあお愛想のない、ありがとうございました。ただ、やっぱり本当に住民の持つ不安ということに対しては、十分想像力を働かせていただきたい、このように思います。  それでは、続いて参りたいと思います。さっきの内水処理について、水路ごとの連携協議という部分について、そういった組織があるのかというふうな部分について少しお尋ねをさせていただいたんですが、蓼川のショートカットでありますとか、この17年度のお取り組みについても聞かせいただきました。大変本当に心強い限りでございますし、その後、一定の効果が確認されているというご説明でありましたけれども、このいわゆる用水路でありますとか排水路、なぜ私このことをお尋ねしたいかと申しますと、いわゆる気比地区のごみ問題と同じ問題、先ほど申し上げましたけれども、内水路に関しても同じ状況があり得るという思いからいたしております。下流部の問題と上流部の問題というのは、一つの水の流れの中では統一した共通の認識を持つべきだろうというふうに思うんですが、例えば排水路、何号雨水幹線なら雨水幹線という排水路の中で、上流部の地区と下流部の地区が排水路の排水の状況について意見を交換する、あるいは同じ問題意識を持つというような、そういう協議する場はあるかどうかお答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 企業部長。 ○企業部長(蘆田 和美) どうも失礼いたしました。先ほどのご質問の中で、水系ごとにテーブルに着いて協議する体制があるかないかというご質問だった思いますけども、現在悲しいかなこの体制はございません。議員ご指摘のとおり、このごみの問題につきましては、上流部と下流部とは統一した意識を持つということはやっぱり必要だろうと、こう思います。ただ、環境問題を熱心に取り組んでいる豊岡市の姿勢としましても、ごみを水路等に不法投棄するという、そういったことは市民全体がやっぱり心しなけりゃならない課題ではなかろうかと、こう思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 例えばこれは蓼川の用水路のところにごみどめさくがありまして、そこのごみどめさくにいろんなごみがひっかかってくると。ところが、そこのごみがひっかかってくるのが、実は上流部においてはなかなか認識されないというような、こういう状況であろうかと思います。ぜひ、もちろん一義的に、こういう排水路の管理というのはどこが管理をするということになるんでしょうか、お答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 企業部長。 ○企業部長(蘆田 和美) 雨水幹線につきましては、当然行政側で手だてをいたしております。ただ、蓼川水路につきましては農業用水の水路も兼ねております関係で、当然稲作の出穂期には水利組合の方で管理をしていただくということになっております。いずれにいたしましても共通の認識を持つということで、今後水利組合さん、それから区長会等を通じて、やはりごみの不法投棄とか、お互いに地域はみずからきれいにしていきましょうという、そういった啓蒙啓発は行っていかなければならんと、こう考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) あくまでこの排水路の管理というのは市が責任を持つということでありますが、市がもちろん入る中で、そういう情報の共有、あるいは水利組合、水利組合というか、用水路、農業用水の場合は、いわゆる台風とかで水がいっぱい入ったときというのは直接は関係なくなるというような、そんな状況もあろうかと思います。そんな中で、例えば溢水の問題とか越水の問題とか、そういったことについて日ごろから、例えばどこが傷んでいるとか、そういったさまざまな情報の提供というか、共有というか、そういったことにも大変有益ではないかなということでこのお話をさせていただいております。よろしくお願いします。  それから、自警団についてお尋ねをします。私、もう少し具体的なというか、もう少しいろんな角度からの提言、提言というか、こんなふうなマニュアルはどうですか、こんなふうな考え方もありますよという、そういうひな形というのを想定しておったんでありますけれども、今回迅速にご対応いただいたのは本当に心から感謝を申し上げたいと思いますが、防災ネットワークマニュアルということで、地域リーダー研修会のときに配布されたこのマニュアルというのは、特定の地区のマニュアルを、このマニュアルというのは、本当に一から地区の自力でもってつくられた大変すばらしいものだというふうに認識はいたすんですが、それとほぼ丸々そのものを踏襲してというふうにお見受けするんですが、なぜこういう判断になったのか、それについてお答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) これにつきましては、特に市として自主防災組織、これはそれぞれ独自性がありますから、特に市としてこれでやってくださいということはなかなか言えないと思います。たまたまその時点では、地区の手づくりで作成された地区のマニュアルがあったものですから、それを参考にまた各地区でも考えてくださいよということで配布をさせていただきました。  もう1点は、いろんな角度ということでおっしゃいましたけども、それは消防庁の自主防災組織の手引の中で、相当分厚い冊子でありますから、その部分で関係するような組織とかいった分を抜粋をして、あわせて配布をさせていただいたということです。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 再度お尋ねをいたしますが、今後できる限り全地区、全自警団に対してこの取り組みをやっぱりお願いをしていく必要があると思いますが、これについてお取り組みをもう一度お答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 取り組み姿勢につきましては、議員ご指摘のとおりです。できるだけ多くの地区でこういった内容のものを作成をして、役立てていただきたいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) それでは、済みません、少し戻らせていただきます。いわゆるAEDについて、これもぜひお聞かせをしていただいておきたいというふうに思います。  現在、当局内でこのAED、こないだも、さきの議会でもやりとりをさせて聞かせていただきましたけれども、遠いエリアから順次整備が必要ではないか、その計画的な配備が必要ではないかということでお尋ねをさせていただきましたけれども、現在その部内での検討状況についてお答えください。 ○議長(木谷 敏勝) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) この6月に議員の方からこの点についての質問いただいたということでございまして、7月ですけども、豊岡市の消防本部と協議をいたしております。その中で、特に遠いエリアからというような、そういう論点では協議はなかったわけなんですけれども、やはり、特に多くの不特定多数の方が頻回に出入りをされるような施設であるとか、それから、高齢者の方が多く出入りする施設、特に老人福祉施設関係です。また、民間も含んだ特別養護老人ホーム等の施設においては、設置することが望ましいという、こういうふうな意見をいただいておるということでございます。  ただ、このAEDにつきましては、私個人も本当に勉強不足で申しわけございませんけれども、先ほどもちょっと議論の中であったかと思います。やはり万能ではないと。例えば不特定多数の方が出入りする施設で、脳血管疾患にかかれば、これはもうAEDは何の効果もないわけでして、いわゆる心不全等の疾患とうまくタイミングが合ったときにこれが威力を発揮するということであろうと思います。そういう意味では、使用目的そのものが、結果的には使われないというような、こういうふうな状況も相当想定もされるというふうなことから、費用対効果の部分において、やはり今後十分検討を行う必要があるというふうなことでございます。一応前回、新市としての方針の検討というふうなことでございます。このことにつきましては、私どもとしましても一定の方向性は見出していきたいというふうには考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 費用対効果ということで、また今も同じような観点からのお話を聞かせていただきましたけれども、私は、例えば先ほど、もちろん三原の問題どうするのかという中貝市長のお話もありました。本当にそのとおりだと思います。救急の搬送の時間にして説明、三原からと但東の話というのは、但東、その1時間というのは突出してるんですが、それでも50何分という時間が三原からだとかかるような、そんな状況もあります。そういった問題もある中で、AEDがもちろん虚血性心疾患、いわゆる心疾患ですわね、その心疾患に対して有効であるけれども、脳やほかのあれには何も有用でないということも、説明としてはわかるんですけれども、でも、その可能性を一つ一つとっていくというか、救命に対しての救命率を上げていく一つ一つの地道な取り組みだというふうに私は理解をいたしております。そんな中で、例えば先ほどの奥藤の名前もありましたし、あるいは三原の問題もありましたけれども、例えばそこに、もちろん使える、ご説明も十分いただいておりますからわかりますけれども、使える人がいなきゃ意味がない。そういった取り組みも広報を通じてやっておられるのもよく理解を、承知をいたしております。そういう地区、特にそういう遠い地区から順次ということになるのかどうなのか、それはわかりませんけれども、そういう計画的な配備が必要であるというふうに申し上げているつもりでございます。再度ご認識をお聞かせください。 ○議長(木谷 敏勝) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 議員の計画的な配備の必要性ということでございます。確かにやはり救急救命率を引き上げる一つの大きな武器になるということについての認識は、私も議員と同様持っております。そのような中で、今後検討ということになろうかと思うわけですけれども、例えば国体なんかでも、やはり今回8台導入をいただいたというような経過の中で、例えば必要なときにその会場に持ち込んで配備をすると、そこには必ず使える方が常駐するというような、そういう有効活用というようなことも検討の中に入ってくるのかなとは思うわけなんですけれども、現状において、結論としてのいわゆるこちら側の考え方ということにつきましてはお示しをできないということで、今後時間をいただく中で、内部で十分議論をさせていただきたいと思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 随分長い議論をお願いをしているということになろうかと思いますけれども、もうこれ以上申し上げません。またお聞きしたいというふうに思います。  アスベストの問題なんですが、もう一回その空気中の濃度調査の方法について、これをぜひもう一度ご説明をお願いできればと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) これは地上で約1.4メートルの高さでありますけども、約2時間をかけまして600リットルの空気を採取します。それを持ち帰って専門機関で検査をするといった内容です。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) お尋ねしたかったのは、つまり人がそこで出入りをして、つまりばたばた動いている状態で空気が舞ってる、その状況の中での、同じような条件での調査となるのかどうかという部分です。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 今回、教育関係でもそうでありますが、通常といいますか、そういう状態での、いっぱい舞っているという状況での調査ではございませんでした。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) 先ほど追跡して、当時働いていらっしゃった職員についての健診というお話もございました。ぜひお願いしたいと思います。つまりボイラー室にしても電気室にしても、ばたばたと走り回っているというか、作業をしているわけですから、そもそもアスベストそのものは動きに対してすごく、すぐ舞い上がるという、こういうお話も聞く中で、それと同じような状況をつくってその濃度検査をしないと実は意味がないのではないかという、こういう思いを持っております。ぜひ今後その問題についてもご検討をいただきたいと思います。  済みません、市長にお答えをいただいたんですが、時間がなくなってしまいました。観光の部分なんですが、いわゆる観光協会の一本化という、これについて現在の状況、どのような状況にあるのか。先ほど協議会というご説明はいただいたんですけれども、観光協会そのものの一本化、これについての現在のお取り組み状況をお聞きしたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 合併協定におきましては、各観光協会間の連絡調整及び新市の総合窓口として、そういった役割を担うための協議会の設置を依頼するということになっておりまして、その依頼に基づいて観光協会の方では6つの観光協会の連合体いうんですか、そういう組織として協議会をつくられたものでございます。当分の間はこの体制で観光振興に当たっていただくということになろうと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 57番、伊賀央議員。 ○議員(57番 伊賀 央) もちろん各観光協会がそれぞれに存在しながら連携をとると、その有機的な連携がとれれば、それはそれで大変有益だとは思いますけれども、それでもやっぱり一番いいのは一本化した観光協会ということの中で、広く全市的な観光資源を全国的に売り出すということも必要であろうと思います。時間がちょっと足りなくなってしまいましたが、ぜひそれに向けて今後ともお取り組みの方をよろしくお願いをしたいというふうに思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で伊賀央議員に対する答弁は終わりました。           ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は4時40分。                 午後4時27分休憩           ────────────────────                 午後4時40分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、89番、安治川敏明議員。               〔安治川敏明議員 登壇〕 ○議員(89番 安治川敏明) 質問を始めます前に、一言ごあいさつ申し上げたいと思います。  私は、合併議決を求められたときに、本法に則して在任特例ではなく設置選挙を主張した者でありますけれども、在任特例の議会に今日までご一緒に働かせていただいて大変感謝している面がございます。それは、1市5町の議員の皆様の大変細かい住民要求に基づく真摯な議論を今日まで聞いてまいりまして、大変勉強になりました。本当にありがとうございました。私もこの議場に戻れるかどうかはわかりません。ひとつこの超過勤務手当もない議会でございますけども、議長の指図でございますから、最後まで頑張りますので、ひとつご支援をお願いします。  私は、まず中心市街地活性化とは何かということについてお尋ねをしたいと思うんです。やっぱり合併議決を求められた議会で、私は新市が地方自治法上の都市の要件に合っているかということをお尋ねしました。中心市街地というのは、地方自治法の地位ではどういうものであるのかということをまずご説明を願いたいと思います。  と申しますのは、本来顔のない都市というのはありません。市長は、市役所に灯がついて安心をする市民の顔を大事にしていきたいということをおっしゃったけれども、それは単に防災上の問題ではなくて、そのまちがどういうまちであるかというのは、中心市街地のありようにもかかっております。ところが、活性化というのはなぜかというと、全国の地方都市の中心市街地が、シャッター通りに象徴されるように大変低迷をしている。その中で新市が1市5町のもともとの中心市街地をどのように守り立てていくか、これは重大問題であります。その中の一つに旧豊岡市の中心市街地問題がございます。しかも、今議会には重要な関連した問題が出ておりますので、私はあえてそのことをお尋ねしたいと思います。  少し細かい問題でございますが、一つは、病院跡地の利用計画の委託というものが行われました。この報告書が来年3月24日を期限に報告をされるということでございますが、そうすると来年、新市議会の議決を予定される新年度予算に間に合うのかどうか。これは大変大事な問題でありますから、今からのはっきりした予測のつく問題でありますから、ご説明を願いたいと思います。  なお、この病院跡地利用計画委託調査につきましては、発注仕様書をちょうだいいたしました。その中にはわかりかねる点がありますので、ご説明願いたいと思います。その中には、一般市場調査をすると。総合健康ゾーンを予定して一般市場調査というのは何であろうかと。つまり概算事業費や建設主体が明らかであるのかどうか。売り物がはっきりしないのに一般市場調査とはこれいかにと思いますから、ご説明願いたいと思います。  もう一つは、都市計画道路網の問題であります。先ほど村岡議員の質問に対しまして市長は、都市計画道路大磯線を廃止するということについて、相当丁寧にお答えになりました。ところが、この大磯線というのは、先ほど申し上げました病院跡地利用計画に密接に関連をいたしておりますが、そのことは、この都市計画道路網の整備方針に関する昨年度の調査報告書の中には一言も出てまいりません。それどころか、豊岡病院が移転したから、この大磯線は要らないということが繰り返し繰り返し書いてあります。そしてまた一方では、北近畿豊岡自動車道と市域中心部を結ぶ今森高屋下陰線が整備されるから、そちらに主要な交通が移っていくので大磯線は要らなくなったということもまた書いてあります。これも繰り返し出てきます。ところが、今日までこの北近畿豊岡自動車道は上佐野でとまったまま、北伸ルートは説明されたことはございません。  ところが、今回私は、この昨年度行われました報告の概要版をちょうだいいたしましたところ、平成42年の想定した交通量の配分図というのが出ておりまして、その中には北近畿豊岡自動車道が178号線どころか、それを突き抜けてさらに北伸をして、宮津、豊岡、鳥取に至る高規格道路に取りつくように図がかいてございます。これは今回公式の調査報告としては初めて聞く話であります。しかもインターチェンジらしき取りつけ場所まで、この動線の中にはかいてございます。これにつきまして私は読み取ることが大変困難でありましたので、この場で担当幹部からご説明をいただきたいと思います。
     次に、被災者生活再建問題、特に台風23号以後の大きな施策について、今後のあり方をお尋ねしたいと思います。  国は法律で被災者生活支援法を制定し、自然災害が大規模に起きた場合にはこれを救済するという法律を持っておりますけれども、資料をまとめていただきましたところ、この本法による救済をされる件数は、1市5町、新市全体をまとめまして398件、金額にして1億9,204万円。一方、兵庫県知事が発表しましたこれの追加支援、これは合計で2,843件、16億2,106万円に達しております。つまり追加支援の方がずっと大きいわけであります。そうすると、今後自然災害が起きた場合、この追加支援の部分がなかった場合には、悲惨な状態が発生するということを考えざるを得ない。そうすると、この追加支援策というのは、追加支援であっていいのだろうか。この点につきましては、今日、豊岡市のよって立つべき立場はどうであろうかということをお話を願いたい。  なお、応急修理の制度につきましても大改善が行われまして、阪神・淡路大震災当時にはブルーシートの配布があったぐらいだというのが、平成16年12月9日の厚生労働省の通知によりまして弾力的運用が図られ、大幅な限度51万円の救援が行われました。しかし、これも弾力的運用という文言に見られるように、この場限りであったのか、今後の災害救助法の運用に当たっての恒久的規定なのか、この点についてご説明を願いたいと思います。  なお、関連して、県知事が提唱し県の条例となりました災害共済制度につきましてでありますが、これと現在行われました公的救済との関係はどうなるのか。  なお、この県の共済制度の中からも、事業所、いわゆる中小企業の工場や営業所は排除されております。つまり県の共済制度でも、毎月5,000円掛けても、中小企業の商店や工場はこれを救済することができないということになっておりますが、これはこんなもんでいいのかなというふうに思いますが、被災都市としてなお今努力をしなければならない市長として、どういうご感想をお持ちか、お尋ねをしたいと思います。  図書館ネットワークにつきましてお尋ねをします。図書館は蔵書と人、司書、これがなければ物の役に立ちません。この資料をちょうだいいたしましたところ、ネットワークの計画につきましては、年次計画が出されておりますけれども、蔵書の目標と司書の配置については明示がありません。これについてはあるのかないのか、これはご説明願いたい。なるほど総合支所には立派な庁舎がございますから、ここを改造すれば、あるいはまたIT機器を入れれば、ネットワークらしきものはできるでしょう。しかし、そこに本がなくて、なおかつサービスマンがいないということであれば、これはお話になりません。公民館の職員と兼任させるようなことでは話にならないんです。私はそう思いますから、どういうご見解か、教育委員会あるいはまた担当部課のお考えをお聞きしたいと思います。  次に、知見八鹿線であります。これはもう私さっぱりわからない。このお金の額が大きいというだけじゃないんです。知見八鹿線の、そもそも日高町と八鹿町の町長さんがお話しになって約束をなさって、県によく話をしてこの道路をつくったというんですが、資料を請求しましたところ、八鹿町と日高町との間の協定書はないと。いつ協定書ができたかというと、平成17年3月10日、兵庫県知事と養父市長と日高町長が調印した費用負担の基本協定というのがあるだけであります。一体これどういうことなのか。総事業費は幾らで、なぜ県が32%の負担金を持つことになったのか。しかもこの道路はでき上がったら県道になるという約束であるやに聞くわけでありますが、その約束の書類はあるのかないのか。これは本市のこれからの支出の最大項目の費目の一つでありますから、これは何も日高総合支所長を云々したり、あるいは日高の町議会の議員の皆さんを云々するわけではなくて、本市の議会の職責としても、詳細にご説明を願いたいと思います。  最後にアスベストであります。相談窓口をしっかりやってもらいたいということを1点だけ申し上げたいと思う。私は、ご近所の方から要望がありまして、うちの塀がスレートでつくってあるんだけども、もうびっくりして怖いんで壊したいんだけれども、しかし、壊すとまた飛散すると困ると。これアスベストかどうかも確信がない。何か聞くところがないでしょうかというんで、市の生活環境課に聞いたら、そういう専門的なことは県民局に聞いてほしいと。県民局に聞いたら、私が見に行っても専門家でないんで、専門業者に頼んでくれというんです。それはどこにあるんですかといったら、尼崎、姫路、加古川。但馬には一つもない。総務部長は2万5,000円かかったっていうけどね、どこに頼んでいいかもわからないといって窓口で言ったら、ファクスが1枚来ました。それだけ。これが相談窓口と言えるかと。少なくとも業者の費用だとか、それからどこに頼んだらいいのかということぐらいは答えてくれないようだったら、これは相談窓口の看板おろした方がいいというふうに思いますので、大変言いにくいですけども、これは毎日起きてくることだから、ぜひお答えをいただきたいと。以上であります。 ○議長(木谷 敏勝) 本日の会議は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、生活再建支援法等に関するご質問にお答えをいたします。  これに限らず、大変混乱した状況の中で、生活支援法あるいは災害救助法の運用というのは、なかなか実態に合わないということがわかりました。そして、これをより被災者の側に有利になるようにという懸命の努力をいたしまして、それがさまざまな場面で実現をいたしました。しかし、市民の側から見ますと、行政の扱いがころころ変わったというふうにも当然のことながら受け取られまして、その意味では、市民の方々には心理的な面で大変ご迷惑をおかけしたと思います。ただ、私たちといたしましては、何とか制度を変えたいということでもがいたということについては、ぜひご理解を賜りたいと思います。  具体的には、例えば生活再建支援法の支援の前提となる被害認定が、制度が震災被害を念頭に組み立てられておりましたので、水害というのは非常に軽い評価を受けるような仕組みになっておりました。したがいまして、災害発生直後からそのことの是正を求めるということが最大の課題でありました。あるいは世帯認定につきましても、国は当初相当かたいことを言っておりましたけれども、豊岡市の現実をぶつける中で、世帯認定や、あるいは家屋の所有認定等については、相当柔軟な対応が図れたところでございます。  これは災害救助法の住宅の応急修理でも同様でございまして、これはあの災害への運用ということで実現をしたものでございますが、私といたしましては、ひとたびはそのような運用がなされた以上、今後の基準になるべきもの、このように考えております。あのときはあのときで、今回は今回だということでは、余りに国民の間での不公平につながってしまいますので、私としてはそれが基準になるものと信じておりますし、もしそうでない事態が生じるとすると、当然のことながら声を上げるべきである、このように考えているところでございます。  それから、住宅再建支援制度と県の制度との関連についてもご質問がございました。県の制度は実は2つございます。一つは住宅再建支援法に基づく制度の補完、それからもう一つは拡充であります。ちょっとわかりにくい表現でありますけれども、国の制度は、個人の財産形成に税金を突っ込んではならないという大変かたくなな前提がございまして、壊れかけた建物を撤去するにはお金を出すけれども、新たにつくる場合にはお金は出さないという仕組みになっております。したがいまして、制度上はマックス300万円まで国民の側としては、被災者としては受け取ることができる場合でも、実際は撤去するのに20万で済んだとなると20万しか出ない、こういったのが実態でございました。そこで兵庫県の制度は、市町と県とがお金を出し合って、300万円とか200万円とか被害の程度によって違うわけですが、その上限と、実際に国の制度によって受けられることのできたお金との差額。例えば300万円受けれるはずなのに20万円しか国から受け取らなかったとすると、280万円を対象に県と市町で持ってやりましょう、この制度が1つであります。  それから、2つ目の制度は拡充であります。つまり200万円とか300万円出ても、なかなかそれでもなおかつ住宅の再建は難しいということで、最大100万円までの制度が、いわば拡充策として設けられたところでございます。  県が新しく住宅の再建の共済制度を設けました。このことによって従来の制度がどうなるかということでありますが、このことによって拡充部分、つまりマックス100万までの拡充部分は、住宅共済制度の制定とともに廃止をされました。他方で拡充策、つまり財産寄与には出さないという部分を県と市町が出すという部分については、これは住宅再建支援法が改正をされて、財産形成に出してもいいということになるまでは制度を維持するというのが、現在の兵庫県の立場でございますので、本市としてもそれについては歩調を合わせていきたい、このように考えているところでございます。  それから、関連して、事業所は依然として兵庫県の住宅共済制度ができたとしても対象外である、このことについてどういうふうに評価するかというご質問をいただきました。私といたしましては、やむを得ないものというふうに考えております。もちろん大きな災害があったときに、一人の被災者が住宅も失い、そして事業所も失うということは通常あり得ます。ただ、こういったものに対して公的な支援をしようとする場合には、莫大な費用がかかります。当然それに公金をつぎ込みますと、何かほかのものを圧倒的に我慢していかなければいけない。そういった関係にございますので、どうしてもここだけは譲れないというところにターゲットを絞らざるを得ないというふうに私としては考えております。  現に旧豊岡市での経験からいきましても、あの4,000世帯からの方々への支援策にお金を出すだけでも、もはや市の財政はパンク寸前でございましたので、この上、事業所であるとかいうところまで手を伸ばしますと、もうたちどころにやっていけないという厳しい現実がございました。そういったことでございますので、私としては、住宅に絞り込むというのはやむを得ないものというふうに考えております。  さらに、人間の暮らしの中で、要は夜お布団に寝て、朝おはようと起きて、家族と食事をして仕事へ出ていく、その最低限のところこそまず守らなければいけない。こういった観点から、事業所ではなくて住宅の側に焦点を当てるというのも妥当なもの、このように考えているところでございます。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 中心市街地とは何かということでまず初めにご質問いただきました。中心市街地につきましては、中心市街地整備改善活性化法という法律がありまして、この中にどういうものを指すのかということが書かれております。ちょっと読み上げてみたいと思いますが、当該市街地に相当数の小売商業者が集積し、及び都市機能が相当程度集積しており、その存在している市町村の中心としての役割を果たしている市街地であることというふうになっております。実は合併をいたしまして、基本には一つの市に一つの中心市街地というのが想定されるわけですけれども、今回の合併によりまして、それぞれ豊岡市、日高、出石、城崎にいわゆる中心市街地活性化基本計画が策定をされております。基本的には一つの市に一つの中心市街地となるわけですが、合併等がある場合で、その基本計画を定めているという場合には、複数あり得るというふうな判断がなされているところでございます。  それから、もう一つ、病院跡地の利用の関係でご質問いただきました。その中で一般市場調査とは何かというご質問でございました。少しご説明したいと思うんですが、実は病院の跡地につきましては、病院の移転に際しまして、その跡地をどういうふうにして利用するかにつきまして、実は豊岡病院組合の方から豊岡市の方にその検討の依頼が参った経過がございます。その経過を受けまして、旧豊岡市の市街地にある土地でございますので、旧豊岡市としてどう考えるのかという立場から、しかし、合併のお話も出ておりましたので、合併するということも前提にしながら、土地利用についての内部検討を行った経過がございます。  その中では、既にご承知かと思うんですけれども、市民の総合的な健康づくりを進めるゾーンとして施設機能を考えてみてはどうかというふうな案をまとめているところでございます。実はこれはあくまで旧豊岡市での病院の依頼に基づく考え方という格好になっておりますが、新市になりまして、基本的には市民の健康づくりというのは大きな課題になっておりますので、このことを念頭に置きながら、改めてコンサルも入れて、跡地利用のあり方について、今年度基本計画をつくっていこうというふうな作業にかかっているところでございます。  その中で、一般市場調査の実施ということもございました。実は先ほど申し上げました豊岡市での検討の中で、いろいろと健康づくりに関します機能というものを案の中に挙げておったんですが、それについて果たしてどうなのかという問題もあるわけですし、多くの市民の方の理解を得て整備をする必要もあるわけでございますので、改めて市民の方にそういった機能の検討をする中で、こういった機能はどうだろうかということで調査をいたしたいというふうに考えております。そういう調査のことを指しているということで、ご理解をお願いしたいというふうに思います。  それから、もう一つ、いわゆる新年度いいますか、予算的なお話もちょっといただきました。あくまで今年度1年かけまして跡地利用の基本計画をつくる、まずこれについての合意形成を図っていく必要があろうかなと思っております。方向が決まった段階で、新年度については、それをいよいよ事業に乗せていくわけですので、ご理解をいただく中で、もし順調にご理解をいただけて整備の方針が固まってきました場合には、実施設計等に移っていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 図書館整備についてお答えいたします。  ご質問のありました職員の配置でございますけども、今考えておりますのは、各施設ごとに司書資格者を含む職員の複数配置を考えております。  それから、蔵書目標でございますが、基本的に旧5町の地域図書施設につきましては、総合支所の空きスペースの面積であるとか現在の蔵書数などから判断して、最低1万5,000冊以上を目標に、城崎、竹野については1万5,000から1万8,000冊程度、日高、但東については現在の蔵書数である3万冊以上を確保する。出石については、現在より3,000冊ふやし2万冊程度とするという考え方でおります。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 日高総合支所長。 ○日高総合支所長(小西 康夫) それでは、知見八鹿線の関係についてお答え申し上げます。  最初に若干の経過を申し上げたいと思います。本路線、地元の強い要望を受けまして、県への整備要望につきましては、以前からずっとこの県道の整備ということで運動してまいりました。しかし、県道整備の順位といいますか、これはご存じのとおり相当の路線がありまして、大変低い中で、この路線の整備見込みというのが立たない状況でずっと推移してまいりました。そういう中で、何とか地元の要望にこたえるべく、八鹿町とともども歩調を合わせまして、県にさらに整備要望、協議等をします中で、県の方も何とかいい方法がというふうな協議の中で、このような方法になってまいりました。当然ながら、こういった経過は旧日高、八鹿とも、その都度議会の方にはそういった協議、状況報告をし、説明もしまして、予算化をして執行をしてまいったというふうな経過でございます。事業費につきましては、協定書の中で、協定もしておるわけですけれども、現在のところは38億900万というふうなことになっております。  協定書の締結時期が、おっしゃいましたように17年3月というふうなことになっております。当然これにつきましては、事務レベルと申しますか、経過、状況としてはそういうことで進めてまいりまして、事業そのものは両町、現在では両市の事業主体ということで進めております。したがいまして、協定書はこの時期になっておるということであります。  それから、当然県道昇格につきましても、以前からそのことのお話もしております。ただ、現時点でそういった確約というのはございませんが、協議の中ではそういう方向でお願いをしていくというふうなことで今日に至っておるということでございます。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) アスベストの相談窓口の件でございますが、本市には、現状では残念ながらそういった専門的な知識、経験を有した職員がいないことから、対応できる相談には限界があります。したがって、専門性の高い相談については、県民局や健康福祉事務所など、しかるべき機関を紹介することになります。しかし、ただいま議員さんからありましたように、そういった県の対応であったということでございますが、ケース、ケースで異なる面もあって、費用も一律には言いにくい面もあったかと思いますけども、今後できる限り改善等を要望していきたいと、そういうふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 私の方からは、北近畿が北の方へ延びているというふうなことで、初めてのルートであるというようなお話に対してお答えをいたします。  現在国の方で計画されているのは豊岡南まででございます。ですから、それ以北については何も決まっておりません。じゃあこの数字はどこから出てきかということなんですが、我々が都市計画道路網の見直しをする際に、何もないと予測もできない、見直しもできないということでございますので、県の方にその先の方の全県的な配分をいただきまして、そのデータを情報提供いただいて、我々の道路網の予測に使用をいたしました。ですから、正式でも何でもなくって、県の方で推計をされたものを参考としていただいたというふうなことでございます。  それから、病院跡地利用構想というのがあるのにもかかわらず、道路網調査では一切何も出てこない、病院が移転するだけだというふうなお話でございますが、これは昨年度の調査でございまして、もちろんこれは平成42年という想定をいたしておりますので、本来ならばその時点での想定をしたものを入れなきゃいけないんですが、今、議員ご案内のように、これから病院跡地利用構想をやっていくというようなことでございますので、具体的に数字を入れることができなかったということでございます。ただし、従前豊岡病院に比べまして、今度考えておりますものがどういう規模になるかということでございますが、豊岡病院というのは但馬地域の中心的な医療機関でございますが、今度の場合の構想、今現在は構想で健康増進というものをというふうなことでございますので、それは豊岡市のものであるということでございますので、規模的にも小規模なものと考えられますので、影響を与えるものではないというふうに現段階では考えております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) 簡単なところから、アスベストだけど、僕は専門家がいなきゃならんというふうには思いません。県民局でもここでも、そんなに急にアスベスト問題の権威者が出てくるわけないから。しかし、素人考えなんだけど、検便ですね、お医者さんがいて、マッチ箱のサンプル持っていったら、小さいときからちゃんと見てもらえましたね。費用も何ぼか、無料の場合もあるし、費用が要った時代もあるんだけども、せめてサンプルを持っていったら、どっかで取り次いでくれるようなことぐらいは考えてもらわないと、これあんた2万5,000円って、総務部長、公共施設のことについて言われたけどね、うちの近所のおばちゃんにインターネットの書類渡して、2万5,000円ぐらい要るらしいでというような、そんなぬくい話、これはできんですね。相談窓口もできんと思う。それと、改善と言うからには、具体的な改善策を県ともよく協議してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 今のご意見も踏まえて対応したいと思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) 中心市街地活性化の問題で、ちょっと今のお話の中心問題なんだけども、この北近のルートが南でとまってるのに、先に行かないと計算できないから全県配分をいただいてという、素人にはさっぱりわけもわからん話なんだけども、表にはちゃんとかいてありますね。例えばインターチェンジらしき三角の取りつけがちゃんとかいてあって、それは山の真ん中突っ切って、豊岡病院の上ですね。それと墓地公園の上ね。さらにずうっと先に行くと、どこだろうなと、大体想像してみるところ栃江のあたりかな、あのあたりでインターというんか、終末というんか、そのあたりに高規格道路が入ってくることになっている。何ぼあなた豊岡市が有能な職員をお抱えになっているとしても、コンサルタントが勝手にこれ、かくわけにいかない図面ですね。そうすると県の意向も入ってないとこういうものはかけないということになりますから、この図面の私の読み方でいいのかどうか。これひとつまずお答え願いたい。  というのは、このコンサルタントもずうっと県民局の仕事をしてきたコンサルタントですね。丸尾計画事務所ですか、何か平成7、8年ごろからずうっと播磨県民局から但馬県民局、全部やっていますね。ですから、これは県の意向をよく知っているコンサルタントだ。で、便利にお使いになったんだろうけどね。そういうふうに読んでいいのかどうか、お答えいただきたい。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 先ほど少し言葉が足らなかったかもしれませんけども、豊岡南までは決まってて、それより以北については決まってない。予測するのにないので、ちょっと全県配分という言葉は難しいと思いますので訂正させていただきますが、北近畿の以北について交通量はいかにというふうなことを情報提供いただいたと。その際に、インターチェンジがどこにあるかということにつきましては、我々の思いがございます。これまで北近畿の北伸なり、鳥取豊岡宮津の要望に対する考え方、あるいは地元の考え方もございます。それを踏まえて県に対して、こういう形でというふうなことはお願いした事実はございます。それでこのような、この道路が本当にどうなんかという、要は北近畿から出ている交通量は、現段階では疑問に思われるかもしれませんが、我々の思いを県に伝えて想定をしていただいたということでございます。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) 大体そしたら北近を中心とした中心市街地へのアクセス道路も、この動線でかいてある考え方でよいということでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 全く道路のないところにかくわけにいきませんので、少なくとも市道があるようなところを選んで、そこから、もちろん道路幅員等は異なってくるかとは思いますが、そこからアクセスするならば、こういう出入りの交通量があるだろうというふうなことで情報提供いただきました。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) それから、この調査報告の中でびっくりしたのは、豊岡病院が移転したんで、大磯線をつくっても、平成42年には1日交通量が50台だと書いてある。これは何ぼ何でもむちゃくちゃな話やね。ここに、何か跡地利用計画であなたは規模小さいと言ったけどね、これでは無人のやかたがあそこにあって、好きな人が1日ちょっと、1日、1時間に1台走るか走らんか。それはもうだれが考えてもこんな道路要りまへんわ。そないな計画を、丸尾計画事務所というようなところがつくるんかなと、これ。非常識にもほどがあるんじゃないかと私は思う。  一方、北近の方は、まだついてもいない、何にもないのに、想像でちゃんとつくって、そして、何か墓地公園の上の方に道路がどんと延びて、病院の横も道路が延びてね、お金も何にもわからないのに、そういう道路が整然と行くから、もう大磯線要りまへんでと、この理屈は何ぼ何でもひどいじゃないかと。  私はそれで何を言いたいかというと、中心市街地を活性化するための非常に大事なところなんですよ、その病院跡地というのは。少しでもにぎやかに、少しでも市民の役に立つものをつくらなくちゃならん。そうすると、その動線が大事だと調査報告の中にも書いてある。ところが、その動線たるや、何にもかいてないと。それは今、技監がおっしゃったけども、去年の調査だとおっしゃるけど、去年はもう病院が移転することは、日限切って確定してるんです。廃墟になるということは目に見えてる。それなのに今日に至るまで何にも計画ないと。来年の3月24日いったら、予算審議終わってるじゃないですか。いっつもこういうやり方するじゃないかと言いたいとこだけどね、市長、私はこれ見た途端に、あ、またいっつもやられたと。もう大体予算審議が終わったころ、前の日に議員のとこにファクスが来て、あした発表しますといって計画が出てくると。いっつもこれでっせ。僕はこれはあかんと思う。僕はこの計画は慎重にやってもらいたいと。そういうことを言いたいがために、技監のお話長々お聞きした。僕は技監そういう言うだろうと思った。これはこちらの熱意で考えた線ですと、県がおっしゃったわけではありません。こう言うだろうと思ったからそういうふうに聞いたんだけど、言いたいことは、中心市街地の動線をはっきりさせるために、あんまり人をなめたような報告書でもって、市長はさきの答弁で、村岡君の答弁に対して調査もいたしましたということをおっしゃったから、調査というのはこういうことでしょうかということをお尋ねしたかったんです。もし違ってたら言ってください。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 今、安治川議員がおっしゃるとおりでございまして、我々の思いを伝えて情報提供いただいて予測をしたというふうなことでございますので、それが中心市街地活性化とどう絡むかという問題につきましては、やはり市全体で考えていく必要があろうかと思います。ですから、単に都市計画道路網の検討だけで議論をするというわけではもちろんありませんので、今後それは、病院跡地利用計画の中で動線等については考えていかなきゃいけないとは思っています。ただし、それが、私が今現段階で思っているのは、少なくとも跡地に来るものについてはそれほど大きな規模のものではないというふうな認識を持っている。そこのところは安治川議員と少し意見が異なるところではあるかと思いますが。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) 初めはおとなしいのに、しまいにけしからんこと言われますな。あのね、僕は議場の皆さんにも、この調査報告はぜひ見てもらいたいと思うんだけども、今まで僕は北近の出口が城崎に向かってどこで走るんだろうと思ってたら、今度のこの調査によれば右岸に移って、右岸で三角がかいて、取りつけてるね。178号バイパスの左岸側では、城崎に向かう方向にはこの道路はひっつかない計画になってる。これは豊岡の技監が中心になられたかどうか知らんけども、熱意を持ってつくられた計画ですからね、ここでよく検討しなくちゃならん。  それから、中心市街地問題は、それは全市的に検討しなくちゃならん。あなたが規模小さいなんて今から断定することはないです、と私は思います。  それから、同じ系統の話で知見八鹿線なんだけども、これは非常に苦労して下から持ち上げた話だから、少々お金が要っても頑張ってもらいたいというお気持ちでご答弁になったと思うんだけども、せめて県が本来県道としてつくるべきであったという認識でこの道路は応援すると言ってるのか、まああんた方が無理言うから、しようがない、お金を出してあげましょうと言ってるのかね、その辺はどうですか。私は大事だと思うんですよ。というのは、この県道、本当は十戸養父線というのがあって、期成同盟会が2つもありますね。そしてそこには市のお金毎年毎年出していますね、町かな、今までは。ところが、それはそのままあって、今度はその知見八鹿線でしょ。知見八鹿線は豊岡市が、何だ、協定もはっきりしないのに、豊岡市が発注作業、それからこの仕事をしなくちゃならん。何とかかんとかいうコンサルタントが来て、全部請け負って、お金さえくれたら監督しまっせという、そういう事業としてあるんだけども、この契約責任者は豊岡市長ということになってる。引き継いでそうなっていますね。それですから、私はこのことについては県との関係を明確にすべきだというふうに思うんだけども、どうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 県では、通行不能区間の県道というのは結構たくさんございまして、ところが、それをほったらかしにするわけではなくって、それを解消する責務があるということは県は認識をしてるとお聞きをしています。ただし、整備に当たりましては、やはりどうしても県下の県道たくさんございますので、整備順位が非常に低いというふうなことで、ここの路線については整備するには至らなかったということで、先ほど支所長が申し上げた経緯をもって、応援をしましょうというふうなことになっていったということでございます。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) いや、県道で着工してもらえないところは県下にたくさんある。それで、応援しましょうというのは口幅ったい話だなあと僕は思いますね。ここに県会議員がおったら、あんた何を考えとったかと言いたいけどね。これ市道、県道、道路法でもう責任分担ははっきりしてますね。県道として整備すべきもの、それが市町がかわってお金を立てかえるから、何とか頑張って早くつくりたいと、よろしいと県が言うのが当たり前です。あ、市道としてつくったら応援しましょうと、32%負担します。ただし、借金した利息は持ちまへんでと。豊岡市の負担分は、この協定で考えると20億8,000万円だけども、元利償還だけで21億7,000万円になっています。そのほかにまだ毎年の事業費の一般財源が要りますね。先ほど市長は、一般財源を中小企業なんかにばんと回したら、災害のときなんかパンクしちゃうと、こうおっしゃった。これ全部あんた、中小企業どころか、大企業に行くお金じゃありませんか。どこがつくっていますか。大林組じゃありませんか。それはなるほど市道といい県道といいね、しかし、お金は全部そこへ行くんです。それは悪いと言ってませんよ。そのお金を、少なくとも私の計算では、どんなに低く見積もっても5億円から6億円、豊岡市かぶらなくちゃならん。逆です、考え方は。だから私はこれは市長にも決意を問いたいと思うんだけども、完工を待たず県道に昇格をして、応援ではなくて、相済まんと、県としては応分の負担を当然やるべきだという態度を表明してもらうようにね、何のために県会議員がおるんか、私はやってもらいたいと思うけど、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(谷川 俊男) 非常に申し上げにくいんですが、今現段階では市道として整備している以上は、それを県道に移しかえをしてほしいというふうなことが言えないような状況でございます。ただし、トンネルなり、大きな道路でございますので、将来的な維持管理上の問題がございます。したがいまして、我々は実務レベルで将来的に県道として引き取ってほしいという要望を繰り返し行っているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) 経験を申し上げたいと思う。僕の言うことが間違ってたら、これは今井市長時代に発生した話だから、部長クラスからご返答いただいたらいいと思うけども、収入役でもいい。今森高屋下陰線ね、今井さんが市長だったときに、あれどうしても、病院つくるから、トンネル抜いて整備したいと。しかし、都市計画道路としては決定しているけれども、一気通貫できないと。しかも八条地域から妙楽寺のところまでたくさん家があって、買収費用だけでも100億円超えるだろうと。とてもこれは向かえないというんだったんだけども、今井市長は、都市計画道路として豊岡の熱意示さなんだらできんといって、今、第2工区と言われている40軒の立ち退きを今お願いして、ほぼできたという、あそこは市単事業で始めたんですね。これよりもっとひどかったですよ。県の補助金なんか全然あらへん。県会議員よう知ってるのや、それは、その当時。だから私はそのときに日本共産党議員団としては反対したんです。何もあの地域の人たちに恨みがあって反対したんじゃないんです。こんな理不尽なことあかんといって頑張って頑張って反対したら、変わりましたがな。今森高屋下陰線は今日、第1工区と第3工区は用地買収を含め全部県がやるいうことになったじゃありませんか。あれは何の道路かって何遍議論しましたか。途中切れ切れでっせ、トンネル抜けたらまた市道になりね。だけども、そこは県がこれは広域的道路だからということで、とうとう国道バイパスに上がりましたね。私言えないというんじゃない、あなた県の派遣職員ではあるけど、今、市の職員なんだからね、市の利益に沿って、市長と一緒に勇気ある態度をとってもらいたい。  もちろんトンネルが完成した暁には直ちに県道昇格するのは、こんなことは当たり前ですがな。そんなことはもうあんた、この判こついてなくたって、その約束がなかったら何でこんなことするか。3割のお金で県道できるんだから、それは県にとってはこんなうまい話ないじゃないですか。私はそう思う。そういう決意を述べていただきたい。 ○議長(木谷 敏勝) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 私は安治川議員のように余り厚かましくないものですから、申し上げたいと思いますが、まず、今森高屋下陰線について、ぜひ認識をお変えいただきたいと思います。これよりひどいことはございません。豊岡市がみずからの都市計画道路として決定したものを、とても豊岡市ではできるようなものではない。そこで、これを何とか国道のバイパスとしてやってもらわなければいけない。幸いにして、安治川議員は猛反対されましたけれども、あの近くに豊岡病院が行くことになって、それへのアクセス道路ですから、大切なことですから、何とか国道のバイパスに振りかえてやってくださいということをお願いをして実現をした。これは本来県からするとしなければいけないものではないんだけれども、しかしながら、豊岡は本来自分でするといって計画をしたものであって、それをわざわざ引き取るに当たって、豊岡市側として、何にも私たちはしません、線だけかきました、あとすべて県でやってくれって、余りに厚かましいから、本来市がするという道路の一部を自分たちでやりましょう、そのかわりその後は引き取ってくださいということでうまくいった。こういうふうにぜひ理解をいただきたいと思います。  しかも、繰り返しになりますけれども、安治川議員が反対された豊岡病院があそこに行ったということが大変役に立ったということも、この際、ご理解を賜りたいと思います。  それで、本来の知見八鹿線ですが、正直言いまして私がこの新市の市長になる以前に、既に日高町でなされていたものでありまして、もはや後戻りはできないという状態で新市として引き取りました。私としては今こんなふうに理解をいたしております。担当も答弁をいたしましたけれども、県道ではありますけれども、恐らくあれを県道としてやってほしいということを言っていたのでは、未来永劫恐らくできないだろう。そういうまず順位づけであったというふうに私は思います。それに対して日高町の地元の人たちが、しかし、何とかしてこれを実現をしたい、してほしい。しかも合併が先にありますから、何とか町の間に道筋をつけたいという切実な思いを持たれて、そして県の側に話をした。しかし、県としては、県道としては整備できるような順位にない。そこで町の側が、じゃあ町道でやるから、何とか普通の町道でやる場合よりも大き目の支援をしてほしいということで出てきたのが、林道の場合には県が支援策がこれこれのところまであるから、せめてそれと同程度まで県の方に支援をしてほしいということが訴えられて、県の方が、それならばそうしましょうということで認めたというふうに私としては理解をいたしております。  したがいまして、この経緯から照らしますと、日高町が町道として、八鹿町と一緒でありますけども、町道として整備をするということを訴えて実現をしたことでありますから、基本的には市道として整備が進められるべきもの、このように考えております。ただ、今改めて豊岡市としてこれ引き取ってみますと、その後の管理でも大変なものでありますから、私たちとしては、町道として前の町が決めたわけでありますけれども、ぜひ県道として引き取ってほしいということをどっかのタイミングでお願いをしたいと思います。  ただ、先ほど言いましたように、何も県が市道でやってちょうだいなとお願いしたんではなくって、逆に町の方がこれでやらせてほしいとお願いをした経緯がございますので、厚かましいことを言うにはタイミングを見る必要がある。安治川議員のように思いついたときにすぐさま言えばいいというものではない、このように考えております。ただ、方向としてこれを県道としてやってほしいという思いは安治川議員と同じでありますから、それが実現できるようにタイミングをよく見計らって、うまくいくようなタイミングでもっていきたいと、このように考えているところでございます。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) いやいや、大体同じことを言いたいのに、ああいうことを言うからね、あかんですな。僕はひどいと言ったのは、豊岡の場合は、県に相談をして、県が応援すると言ったわけではないのに、もう着工してしまったということだから、条件は知見八鹿線よりも今森高屋下陰線の方がひどかったということを言ってるんです。  それから、豊岡病院があっちに行ったのが役に立った、そんなことは当たり前のことでね、もともと今井晶三さんはそのことを理由に、むしろその道路をどうしても買うということを頑張ったんだからね。だから私は、そんな見解の相違を論争したってしようがないけど、今言うのは別に少しも厚かましいことじゃなくて、厚かましいことをしているのは県の方だからね、私はそう思う。八鹿や日高町や、そういう弱い町をいじめておったらあかんですよ、県も。私はそう思う。  というのは、それじゃ、あなたは後戻りできなかったって言うけども、事務レベルだといって支所長おっしゃったけども、ことしの3月になってようやく調印でしょう。これは何ぼ何でも駆け込みと言われてもしようがないんじゃないでしょうかね。私は、感想があれば言ってもらいたいと思うけども、あの知見八鹿線については、これからも、もしまた議場に戻ることができれば、これは言い続けるつもりですから。別に日高の人たちが憎くて言うわけじゃなくてね、日高町を含めて豊岡市全体が利益になるように、確かな野党だからね、やらなくちゃならん。ひとつよろしくお願いします。(「そうや、夢持って」と呼ぶ者あり)そうだそうだ。あなた、お金浮いたらうんと夢ができるんだ。  それから、図書館ですが、司書を含む職員を複数配置したいというのは、これは見識だと思いますね。これはぜひ公民館の職員とは別に配置するというふうに聞いていいでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) そのとおりでございます。 ○議長(木谷 敏勝) 89番、安治川敏明議員。 ○議員(89番 安治川敏明) 終わります。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で安治川敏明議員に対する答弁は終わりました。           ────────・──・──────── ○議長(木谷 敏勝) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木谷 敏勝) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定しました。  次の本会議は、9月20日午前9時30分から再開することとし、議事日程は本日のものを援用いたしますので、ご了承願います。  本日はこれにて延会いたします。ご苦労さまでした。                 午後5時36分延会           ────────────────────...